恋愛、友情、就活というヒリヒリするような青春群像を追った映画『何者』。この作品の劇中音楽と主題歌を手掛けたのが中田ヤスタカさん。きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeのプロデュースで広く知られる彼だが、これまでの作品とはかなり異なるインストゥルメンタル中心のサウンドでも手腕を発揮。サウンドトラックとしてリリースされる。「もともと僕は歌ものの作品を作ろうと思って音楽をはじめたわけではなく、昔から映画音楽などのインストを聴いてきて、影響も受けてきているし、映画音楽ならいつでも引き受けますよ!という気持ちはありました。ただ主役は映画なので、音楽もいわば演出の一つ。映画を通して音楽を聴いてもらうことに魅力を感じたので、すごくいい機会でした」いままでも映画やアニメの音楽、CM曲やTV番組のテーマなど、数々の音楽を手掛けてきた中田さんだが、この作品に関しては「実はすごく時間をかけた」とのこと。「いい曲を10曲作るなら早いんですけど、いい曲だったねーで終わっては成功とはいえないし、劇中音楽としては失敗ですよね。まず映画音楽としての役割を細かく詰めていくことに時間を使いました」サウンドトラックの曲名を見ると、「3人の出会い」とか「拓人の想い」、「ギンジとのやりとり」など、各シーンを具体的に想像させるタイトルが並んでいる。「劇中音楽はあくまでも“劇の伴奏”だと思うので、誰かの気持ちを心理的に増幅する曲もあれば、不安な心中をメロディで表したり、逆にわざと観客にミスリードさせたりとか、そういう役割を楽しみながら作っていきました」ひとつの部屋に集まった5人の男女が、それぞれの青春から就活戦線に向かう日々の心象風景に、緻密に寄り添うメロディ。ストーリーのリアルさと、俳優たちの演技に中田さんの音楽の効果がミックスして、観る側も痛みを伴うほど、深く心情を共有させてくれると感じる。少々ネタばらしになりつつも、いちばんのお気に入りシーンを中田さんに聞いてみた。「主人公の拓人(佐藤健)がすごいスピードで走るシーンがあるんですが、普通は走る足音や車の音など効果音も入るところですが、それが一切なく、ピアノのメロディだけで場面が進んでいくんです。そこは何度見てもいいなぁと思います」そして映画主題歌「NANIMONO」では、中田さんの曲を米津玄師がゲストボーカルで歌うという、初のコラボレーションが実現した。「劇中音楽と主題歌は同時進行で作りたくなくて、実はすべてが終わってから最後に作りました。制作するとき、インストとボーカル作品とは、使うチャンネルが違いますし、気分を切り替えてから作りたかったんです。自分のソロ楽曲に男性ボーカルを迎えるのは初めてでしたが、完成したものを監督さんはじめ、スタッフに聴いてもらったとき、いい映画になりそう、という空気を感じたので良かった。すべての曲は映画のために作っているので、上映中に楽しんでくれれば、僕としては満足なんですけど、サントラとして買ってくれたら、すごく嬉しい(笑)」今回、劇中音楽にがっちり取り組んだ中田さん。映画音楽を作る楽しさを十分に謳歌し、音楽家としていままで見せたことのない新しいステージを表現してくれたと感じる。「最近の映画、とくにハリウッド映画は、誰もが鼻歌で歌えるような≪主メロ≫のある曲が、少なくなっている気がします。かつてUnderworldの『ボーン・スリッピー』が、『トレインスポッティング』(※1996年のイギリス映画)のラストシーンに使われて、彼らのブレイクの瞬間をまざまざと見た気がしたんですが、ああいうドキドキするような音楽の使われ方もいいと思う。僕もいつか彼らのようなチャンスを、映画音楽で実現できたらいいな、と夢見ています」◇なかた・やすたかCAPSULEの活動の他、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュース、最近ではリオ五輪閉会式「トーキョーショー」の音楽を手掛けた。独自の感性で多岐にわたる作品を制作するサウンドクリエイター。◇『NANIMONO EP/何者(オリジナル・サウンドトラック)』【2CD】¥2,000disc1:NANIMONO(feat.米津玄師)ほかREMIX含む全5曲。disc2:何者(オリジナル・サウンドトラック)。(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)※『anan』2016年10月26日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年10月19日タレントの内山信二が、13日深夜に放送されたテレビ東京系トーク番組『じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~』(毎週木曜24:12~)に出演し、人気子役時代の仰天エピソードを語った。6歳のときに出演した『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)でブレイクし、人気子役として活躍していた内山。10歳でマックス月収は「3,000万円」だったそうで、家族の生活が一変したという。内山は「実家が下町の鮮魚店なんですけど、持ち物が変わってくる。お父さんがイボイボがついたセカンドバッグみたいのを持ちだして、お母さんも至る所にルイ・ヴィトンの文字が見えだして…。車も軽トラから高級車に」と両親の変化を告白。「旅行も、石川県に家族でキャンプに行ったりしていたのが、気付いたらワイハー(ハワイ)に。しかも家族全員ファーストクラスみたいな感じで」と振り返った。自身はマネージャーへの態度がひどかったそうで、「いろんなことに使いました。『ドラゴンクエスト』の発売日に早朝から並ばせたり…」と打ち明けると、共演者から驚きの声があがり、ネプチューンの名倉潤は「ひどいなあ」とツッコんだ。また、「今でも反省しているんですけど…」と前置きした上で、「10歳の頃とか、(マネージャーのことを)ジャーマネって呼んでいた」と告白。「おい、ジャーマネ! ウナギ食ったことあるか? ちょっとウナギ食いに行くか? 俺がお金出してやるから」などとかなり上から目線な態度をとっていたことを打ち明けた。
2016年10月14日姉妹ユニット、チャラン・ポ・ランタンがカヴァーアルバム『借りもの協奏』をリリース。まず選曲が予想のつかないものばかりでびっくり。聴くとアレンジの幅の広さに、さらにびっくり。サービス精神旺盛な楽しすぎるアルバムが完成した。「2人で活動を始めたころから、オリジナル曲がほとんどなくて。“いかに私たちらしくカヴァーして聴かせるか”というユニットだったので、カヴァーもレパートリーのうち、という認識でした。もう300曲ぐらいはカヴァーしています」(小春)「だからカヴァーアルバムはずっと出したかったですね。出すなら様々なジャンルをギュッと詰め込むものにしたかったけど、レパートリーが多すぎて選べなくて、2人組アーティスト縛りにしました」(もも)カヴァーしたのは邦楽ではPUFFY、フリッパーズ・ギターに、ザ・ピーナッツ、ポルノグラフィティと電気グルーヴの5組。時代もジャンルも超えた驚きのラインナップだ。さらに洋楽5曲を加え、古今東西の名曲を“お借りして”堂々カヴァー。YouTube世代らしく、関連動画を探りながら見つけ、カヴァーすることになった曲もあるとか。「ザ・ピーナッツのような昭和歌謡は、私たちに似合うし、平和な感じにまとまると予測できますが、今回は出来上がりが想像を超えたところにある曲を多く選びました。知らない曲も抵抗なくカヴァーしたし、作っていてすごく面白かった」(小春)「フリッパーズ・ギターの『恋とマシンガン』のアコーディオンがすごくフランスっぽくて、あれ、小春はこんなにお洒落な音も出せるんだ、と気づいたり(笑)。いつもはバリバリと弾いているので」(もも)「ちょっと、アコーディオンはお洒落な楽器なの!でも、自分たちが知っている曲ばかりでは、原曲の魅力が分からなかったかもしれないね。カヴァーの醍醐味って、その曲の魅力を引き出すことなんだなって、改めて感じました」(小春)アコーディオンを中心に、ジャズからフレンチポップ、ジプシー音楽など民族音楽テイストまで。10の名曲に新たな魅力を吹き込んだ2人のカヴァーのワザを、ライブ感たっぷりに楽しもう。◇左・もも(唄)、右・小春(アコーディオン)。一昨年『忘れかけてた物語』でメジャーデビュー。11月から来年1月まで全国ツアー“大衆音楽の手引き”を行う。◇カヴァーアルバム『借りもの協奏』【CD+DVD】¥2,8002人組縛りのカヴァーを10曲収録。DVDにはPUFFYの「アジアの純真」やフリッパーズ・ギターの「恋とマシンガン」など4曲のMV収録。【通常盤CD】¥2,300(avex)※『anan』2016年9月28日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年09月23日無重力奏法と評される個性派ピアニスト、HZETT M率いる、H ZETTRIO。国内のみならず海外のフェスでも注目の的。ジャズ界の大御所が彼らの演奏に感動し「AMAZING BOYS!」と叫んだという逸話もあるほどだ。「3人で最初に演奏したのがクリスマスライブのステージでした。そのとき3人から生まれるグルーヴ感が気持ちよくて、自然にバンドをやるようになった感じですね。楽しくて、遊べて、パーティみたいな音楽を、作り続けたいと思っています」(H ZETT NIRE)ちなみに彼らのそれぞれの鼻の色は、そのライブがきっかけとか。結成4年目の今年、47都道府県をツアーで回り、ファンを巻き込んだハッピーなパーティが展開された模様。「どの会場でも子どもさんから、おじいちゃんおばあちゃんまで来てくれて、気持ちよさそうに踊ってくれるのが嬉しかった。ちっちゃい子が本能のまま、僕らのグルーヴを感じてダンスする姿は、忘れられないですね」(H ZETT KOU)ハードなツアー期間中、どんどん新曲も作っていき、計8曲を配信でリリースするという驚異的な制作作業も遂行。もちろんそれらの作品はすぐにライブで披露され、未発表の新曲を加えたニューアルバムが『PIANO CRAZE』だ。「結成以来、バンドとしての立ち位置をいろいろ考えながら活動してきました。今回の全国ツアーで、ライブを楽しんでくれているみなさんを見て、もっとピアノが暴れる曲を作りたいと思ったんですよね。その思惑通りに生まれた一曲が『PIANO CRAZE』というタイトルになり、アルバムができ上がっていった感じです」(H ZETT M)ピアノを中心とした3つの楽器がまさに暴れる、飛ぶ、跳ねる、奏でる…を感じられる熱いアンサンブルを、とことん楽しんでほしい。◇エイチゼットリオ右から、H ZETT M(Pf、H ZETT NIRE(Ba)、H ZETT KOU(Dr)。昨年解散したPE‘Zの元メンバー?との噂のピアノトリオ。10月から全国ツアー「PIANOCRAZE Next step」開催。www.hzettrio.info◇3rd Album『PIANO CRAZE』【EXCITING FLIGHT盤】(apart.RECORDS)、【DYNAMIC FLIGHT盤】(anaked.RECORDS )各¥3,000共通の配信シングル+新曲の12曲に加え、異なるボーナストラックを1曲ずつ収録。9月7日発売。※『anan』2016年9月7日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年09月04日多部未華子主演の『あやしい彼女』の主題歌で注目を浴びたanderlust。待望の新曲「いつかの自分」は前作以上にハートフルで、多くの人の共感を呼び、力を与えるナンバーだ。「この曲を作っている頃、実はスランプが続いていて、どうやったら抜け出せるだろうと悩んでいたんです。たまたま電車に乗るので自動改札を抜けたとき、≪なに一つうまくいかないなんて…≫というサビの歌詞が浮かび、そのときの心情がブワーッと言葉になりました」と越野アンナさん。自動改札機を通った途端、スランプからも脱出したというわけだ。そしてこの曲は人気TVアニメ『バッテリー』の主題歌となった。「歌詞の話を聞いたとき、自分の実体験を歌詞にしているから説得力があり、強く共感させられる、と改めて思いました。アンナちゃんは既成概念に囚われず、常に自由で独創的にアプローチするタイプ。一緒に活動を始めて約1年ですが、刺激的で新しい発見がありました」(西塚)「そうなんです。メロディラインなんかも、バラードから始まって激ロックで終わる曲とか、ぶっ飛んでいるものが多くて。でも評判はなかなかいいんですよ(笑)。私は性格的に大雑把だし、いろんなことをやりたいほうなので、真吾さんがそれを的確にまとめてくれるんです」(越野)物心つくころから、ピアノを弾きながらヒット曲の歌詞とメロディを全く変えて別曲にしたり、という“遊び”をしていたアンナさん。その才能を受け止め、音楽的により質の高いものに変える西塚さんとは、まさにピッタリのコンビ。カップリングでは、松たか子の「明日、春が来たら」とYEN TOWN BANDの「SWALLOWTAIL BUTTERFLY ~あいのうた~」という名曲のカバーにも挑んだ。「偉大すぎる曲ですが、怯えることなく、自分たちの色を精一杯出して作ろう、と思いました。本番では、思ったより、すーっと歌えましたね。曲としてうまく向き合えたのが良かったかな、と思います」(越野)彼女の魅力でもある清涼感と力強さが同居するような歌声が、名曲に新しい風を吹き込んだかのよう。新世代ユニットの活躍が楽しみだ。◇アンダーラスト作詞、作曲を担当するボーカルの越野アンナと、ベーシスト西塚真吾のユニット。今年3月に『帰り道』でメジャーデビュー。ユニット名は“旅への衝動”を意味するWanderlustからWを外した造語。◇2nd Single『いつかの自分』(フジテレビ<ノイタミナ>アニメ『バッテリー』オープニングテーマ)【初回生産限定盤CD+DVD 】¥1,500カップリングの「明日、春が来たら」は『バッテリー』エンディング・テーマ。【通常盤CD】¥1,296(Sony Music Records)※『anan』2016年9月7日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年09月02日Coccoさんが待望のニューアルバム『アダンバレエ』をリリースし、5年ぶりとなる全国ツアーを行うことを発表した。そのアルバムは予想以上にポップで、生命力に満ち溢れた力強い作品。インタビューに応じてくれた彼女自身も、とても明るく、再び音楽と向かい合う喜びをおおいに感じさせてくれた。そのきっかけとなったのが、昨年撮影され、今年公開された映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』だった。「映画の撮影が楽しすぎたの。だって全てがアンダーコントロールで、監督がスタートもストップも言ってくれるし、そんなことって音楽をやっている時にはないことだから。歌に関しては、自分でコントロールできない。翻弄されるし振り回されて、ちょっと疲れる。私が悲しい時も明るい歌を歌わなければならないこともあるし。でも、映画が楽しい半面、毎日こんな楽しいことばかり続くのが許されるわけがないと、怖くなってきた。このままではヤバイって(笑)。そうか、辛いこともしなくてはいけないな、アルバムを作らないと、きっとバチが当たるって思いました」楽しい撮影の最中から、頭の中で音楽が鳴っていたそう。収録曲「花も咲いたよな」は、箱根でのロケの帰り道で歌っていた曲だとか。「忘れてしまう歌もあるけど、撮影が終わってからも、頭の中は歌でいっぱいだった。はいはい、やりますよ、と一曲ずつ向き合って、アルバムができ上がりました。結局、私は歌うことになるんだな、って思いました。鎖につながれ、毎日鞭で打たれていた気分だった<音楽>の世界にまた戻ってきた。2年前に『プランC』を出した時は、このアルバムを最後に、もう歌なんかやめてやる、と決めていたのにね」というのも当時は、その時が自分の人生のピークで「もうこれ以上、嬉しいことも悲しいことも起こらない。今が人生の最先端だ」と信じていたからとか。「だけど2年経つうちに、もっと嬉しいことも悲しいこともあって、また学んでしまった。まだ学ぶのかよ、と思いながらアルバムができてしまったのね。昔は、学ぶことはいつか尽きると思っていたけど、39歳まで生きても、まだ学ぶことがあるんだ、と少々呆れてもいる。だから人生って愛おしいし、だから私は生きるんだな、って。こういう話を20歳の子に言っても、今は分からないだろうけど、いつかこのアルバムがいい参考書になればいいな、と思う」◇9th album『アダンバレエ』【初回限定盤CD+フォトブック】¥3,700沖縄で撮影した写真やレコーディング風景をとらえた56ページの写真集付き。【通常盤CD】¥3,000(Colourful/Victor Entertainment)◇こっこ1977年、沖縄県那覇市生まれ。1997年にメジャーデビュー。9月13日のZepp Nagoyaを皮切りに、5年ぶりとなる全国ツアー「Cocco Live Tour2016“Adan Ballet”」を開催。※『anan』2016年8月31日号より。写真・内山めぐみコスチューム・前嶋章吾文・北條尚子
2016年08月26日強いメンタルや演技力など、芸能界を生きるのに必要な術を身につけるため、芸人が笑いのガチンコ勝負を繰り広げる『NEO決戦バラエティ キングちゃん』。この番組が東京キー局初MCとなる千鳥を直撃。ノブ:念願のMCなので、純粋に嬉しかったです。でも、『ゴッドタン』と同じスタッフが手がけるゴリゴリのバラエティと聞いて、腹がグッと重くなりましたね。体調を整えて収録に挑んでます(笑)。大悟:番組後半になるにつれて顔つきやお肌の調子が悪くなってるし、ろれつも回らない。収録後は、すっげぇ長い風呂に浸かったような疲れ方をしてますから。ノブ:芸人たちが魂を削り合うロケも多くて…。本音をぶつけあったり、ガチゲンカをしたり。そんなドキュメンタリー性も見どころのひとつ。大悟:芸人同士で悪口を言い合う企画があったんですけど、だんだんと“わしは何でこんな奴らに交ざってケンカをしとるんやろ…”みたいな気持ちになって。辛かった。ノブ:僕もスタッフも、大悟はもっとメンタルが強いと思ってエントリーさせたんですけど、バーッと悪口を言われて、最後、泣いている亀みたいな顔になってましたから(笑)。登場するゲストは、秋山竜次さんやドランクドラゴンなど実力派揃い。ノブ:この番組に来るのは旬の人ではなく、お笑いスキルはあるけどキャーキャーは言われない顔ぶれ(笑)。でも、今、すこぶる調子のいいピースを引っぱり出して対決したい気持ちはありますね。又吉と“実は俺も書けるんだぞ、短編対決”みたいな。大悟:僕は同じステージにいると思っていますけど、一緒に飲んでいるときに声をかけてくるファンの質が違う。又吉のところには、しっかりした人、僕のところに来るのは食い逃げ最中みたいなやつばっかり。その見えない差を縮めたいですね。ノブ:大阪でずっと一緒だったネゴシックス、とろサーモン、中山功太という、東京に来てめちゃくちゃになってる芸人とも一緒にやりたいね。大悟:“大悟さんの一声があれば番組に出られるんじゃないですか?”と露骨に言われていて。出したい気持ちはあるけど、やっぱり、僕らの大事な番組が早く終わってしまう可能性があるので。“番組が終了します”と決まったら出そうかなと。やり逃げみたいな感じで(笑)。◇ちどり左・ボケ担当の大悟と右・ツッコミ担当のノブによる漫才コンビ。『いろはに千鳥』(テレ玉)、『今ちゃんの「実は…」』(ABCテレビ)、『アッパレやってまーす!』( MBS ラジオ)など出演番組多数。◇千鳥と人気芸人たちが、様々なジャンルにおける笑える“マッチメイク”を行い、芸人としてのスキルを磨いていくバラエティ番組。毎週月曜25時~、テレビ東京で放送中。※『anan』2016年8月31日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・重信 綾
2016年08月24日「ワンバンコ~。おみ足担当のかおりと」「パイオツカイデ~担当のちゃんまいどぇす」と現れたのは、“やまだかつてない衝撃のメジャーデビュー”をしたベッド・イン。「元々バンドマンで、ライブハウスで出会ったウチら。お互いバブル顔って言われない?ってモッコシモコモコ意気投合してベッド・インを結成、みたいな?」(かおり)「ロンモチでコンセプトはバブル時代。リスペクトを込めてあの頃のイキフンたっぷりに…たとえばピアスじゃなくイヤリング、感情はWAKUWAKUみたいにやたらと横文字に表現してみたり?」(まい)「セルフプロデュースで自分たちが本当にカッコイイと思うことだけ、Gスポットに当たるABCDE気持ちなことだけを好き勝手ヤッてきたから、メジャーデビューできるなんて、ぶっとびぃ~!」(かおり)「からのサンタフェ~。ただ楽しいことだけをやっていたら、周りのマル金パパたちが興味と下心を持ってくださったんですぅ」(まい)ファンは、当時を懐かしむアラフィフ男性から、コスプレ感覚でボディコンをマネる若い女性まで幅広い。デビューアルバムのタイトルは、バブルを象徴する『RICH』だ。「ロック、歌謡からラップまで、楽曲バリエも幕の内弁当並みに“RICH”。でも、もし胃もたれさせちゃったらメンゴ~!テルホでニ~ナ~よろしく中折れタイムを作りつつ味わってね」(かおり)「歌詞は、すべて二人の実体験を挿入。最近は、今から車で逗子行っちゃうぞ的な恋愛観がなくて淋しい熱帯魚…だからブイブイでケーハクなんだけど、どこか切ないラブソングを作りたかったんです。女子にはオケカラで、わかるわかる、って朝まで泣きながらタ~ウ~してもらえたらマンモスうれPな」(まい)ライバルはズバリ、AKB48。「女にも性欲あるし、タカビ~でもいいじゃない!ロリっ娘よりもケバっ娘もモアベターだぞ?って伝えたくて一念勃起したウチらをこれからも、シクヨロです」(二人)◇左・益子寺かおり(Vo)と右・中尊寺まい(Gu&Vo)の地下セクシーアイドルユニット。バブル時代へのリスペクト精神を引っさげて、現代のアイドルシーンに殴り込む!◇1stアルバム『RICH』¥3,000がキングレコードより発売中。「GOLDの快感」をリード曲に、映画『大怪獣モノ』のEDテーマや、アンジャッシュをゲストに迎えた「白黒つかない」など計12曲を収録。※『anan』2016年8月17・24日号より。写真・内山めぐみ文・若山あや
2016年08月14日油絵で描かれた、自身の肖像画のジャケットが印象的な『THE STILL LIFE』。デビュー20周年のアニバーサリーイヤーを経た平井堅さんの、5年ぶりのオリジナルアルバムだ。「ドラマ主題歌になったシングル『告白』以降の曲をおさめたアルバムになりました。『告白』は僕の中でエポックメイキングな一曲でもあり、今まで以上に明確なビジョンを持って作り上げたので、ある意味、僕の新たなスタートだったんです」「告白」で歌われるのは、女性目線の心情。それまでの平井さんの歌にはなかったような、絶望や深い哀しみに満ちた曲だった。「最後に希望の光が一条差す、ということもなく、絶望だけで終わる曲ですが、自分としてはすごく満足のいく作品になりました。『告白』で人間の裏の部分を描いたことに引っ張られて、毒づきたい気持ちがあったんですよね。結果的に、今回のアルバムも俯瞰で見ると“陽”より“陰”や“闇”を打ち出した曲が多くなっています。ただ、全編通して聴くとダークな曲が多かったので、ラストにほっこりした曲『それでいいな』を入れています(笑)」本作の収録曲14曲は、全て平井さんの作詞。しかしご本人は、うっすら“不本意”なのだそう。「本当はあまり自分を出したくないので、自作曲へのこだわりは全くないんです。<非実力派宣言>じゃないですけど、自分は“スピーカー”だと思っています。もともと歌手志望だし、いろんな人のアイデアや美意識をもらって、歌を発するスピーカーでありたいと意識している。今回は自分の曲ばかりになってしまったので、せめてプロデュースだけは、と若手から大御所の方までいろんな方にお願いしました」『THE STILL LIFE』とは絵画の“静物画”のこと。肖像画ジャケットといい、最新の音源に反するように、それを包むパッケージからはクラシックな薫りが漂う。「僕がいまだにガラケーユーザーだからかもしれないけど、SNS経由の自分発信が溢れる今の社会とは、逆を行きたいんです。自分は発信なんてしないぞ、って。僕の仕事は発信しなければいけない側なんですけど、実はそういう意識はあまりないんです。今回のジャケットも、アンチセルフィーというか。この時代にあえて実際にモデルになって、長い時間をかけて油絵で描いてもらうことをしました」このアルバムには、今までの平井さんとは違う“裏面”が隠されている?ぜひそこを覗いてみて。◇ひらい・けん1995年『Precious Junk』でデビューし、昨年20周年を迎えた。最新シングル『魔法って言っていいかな?』(Panasonic 4KカメラTVCMソング)もヒット中。◇9th ALBUM『THE STILL LIFE』【初回限定盤CD + DVD】¥3,750DVDには新曲「魔法って言っていいかな?」など、新たに録ったスタジオライブ4曲とMUSIC VIDEO 7曲を収録。【通常盤CD】¥3,000(アリオラジャパン)※『anan』2016年7月13日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年07月12日伝説のバンド、YEN TOWN BANDが本格的に復活する。映画『スワロウテイル』から生まれ、’90年代に大きな足跡を残したバンドのボーカルを務めるCharaさんにインタビューしました。「プロデューサーの小林武史さんから、またやろう、と言われたときには、え、映画の中の架空のバンドなのに、なんでやるの、と思った。とはいえ『Swallowtail Butterfly~あいのうた~』はライブでも歌い続けている大切な曲だし、アルバムも20年経ても色あせない作品です。でも月日は流れているし、どうしたらいいんだろ、みたいな気持ちはあったかな」『Swallowtail Butterfly~あいのうた~』とアルバム『MONTAGE』は、’96年にヒットチャート同時1位を記録した作品。映画でCharaさんが演じた“グリコ”は、中国から来た娼婦でバンドの歌手。監督の岩井俊二さんも彼女のイメージで脚本を書いた部分が大きいと想像する。「愛の歌を歌う女で、愛する者のために歌う、という部分に当時すごく共感しました。復活するにあたりCharaとどう差別化するか悩みましたけど、結局、髪型を変えたぐらいで、あまり変わってないの(笑)」最新シングル『my town』では、feat.アーティストとしてDragon AshのKjとのコラボが実現。これもCharaさんのアイデアだったとか。「Kjはすごくピースフルな人だし、まるでYEN TOWNに住んでいるような存在。自由にやってもらいました。Kjから『Charaちゃんがいつも別れ際に言うみたいに、“じゃーねー”って歌って』と言われたので、あらかわいい、もちろんやるよ!って、頼まれた通りに私が歌ったパートも入っているの」アナログシンセの印象的なソロから始まる「my town」は、名曲「あいのうた」を彷彿とさせる曲。「YEN TOWN BANDらしいアナログ感も残しつつ、ロックとポップスがいい感じに混在しているような曲かな。小林さんとCharaの個性が“融合”して、なかなか面白い作品になったと思います」アルバムも完成しており、Charaさんは6曲ほど楽曲を提供したほか、アレンジも手がけている。「プロデューサーは小林さんだけど、私は出された服をそのまま着るわけじゃないし、クセのあるアーティストなんで、結構面倒くさいですよー(笑)、と言い合いながら作ったの。アルバムを聴いてもらえば、私らしいこだわりが伝わると思います」◇イェン・タウン・バンド岩井俊二監督の『スワロウテイル』に登場した劇中バンド。昨年復活ライブおよび新曲をリリース。7月30、31日に宮城で開催の「ap bank fes 2016」に出演決定。◇YEN TOWN BAND feat. Kj(Dragon Ash)『my town』【初回限定盤CD+DVD】¥1,620【通常盤CD】¥1,080【アナログ盤】¥1,620(UNIVERSALSIGMA)全て税込み。20年ぶりのAL『diverse journey』も7/20にリリース。◇ミリタリージャケット¥28,000Tシャツ¥11,000(共にvintage)タッセルネックレス¥57,000(jujumade)以上CPCMTEL:03・3406・1104スカートはスタイリスト私物※『anan』2016年6月29日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・小川恭平ヘア&メイク・杉田和人(POOL) 文・北條尚子
2016年06月28日タレントの内山信二が、27日(19:00~21:48)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(レギュラーは毎週月曜20:00~20:54)の3時間スペシャルで、2度目の出演を果たし、おデブにとっての猛暑の脅威を力説する。内山は、昨年11月に「人生のピークが早過ぎちゃった先生」として、子役業界の裏側を暴露したが、今回は、暑さの恐ろしさを知るデブタレントだからこそ語れる「あなたが史上最も暑い夏を乗り越えるための授業」と展開する。この授業で内山は、今年の夏が最も暑い年になる可能性があることを踏まえ、「史上最高の猛暑の到来は、自分のようなおデブにとっては"死"を意味する!」とアピール。毎年夏になると、健康も金も恋人も失うそうで、過去にロケ中で熱中症になったことをはじめとする、自ら経験した"夏の3大しくじり"を発表しながら、「これさえ守れば、猛暑も乗り越えられる!」という秘策を伝授する。この日の放送では他にも、神田うのが「老若男女まんべんなく嫌われちゃったKY先生」、MAXが「MAX仲良かったのに絶縁しちゃった先生」として、それぞれ教訓を伝える。
2016年06月24日現在公開中の映画『高台家の人々』と連動したオリジナルドラマがdTVで独占配信中。本作で描かれるのは、映画で斎藤工さんが演じている高台光正の母・由布子と父・茂正Jr.(通称マサオ)が結ばれるまでの恋物語。小松菜奈さんは映画の舞台から遡ること30年前、若かりし頃の少女・由布子を演じている。「映画と連動した特殊な作品だったので、映画で大地真央さんが演じている30年後の由布子に寄せていったほうがいいのか迷った部分はありました。でも監督と話して、そこまで意識する必要はないんじゃないかって。ただ、面影は残したかったので、背筋をピンと伸ばした姿勢で由布子の育ちの良さを表現したり、立ち振る舞いには気を配りました」由布子は曲がったことが嫌いで隙がなく、思ったことをすぐ口にする気の強い性格。小松さんのほんわかしたイメージとは対照的だけれど…。「映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』とか、最近はお仕事でもドタバタキャラが続いていたので、最初にお話をいただいたときは自分でも意外でした(笑)。でも、私も思ったことはわりとはっきり口にするタイプ。気になることをそのままにしておくのがイヤなので、由布子と似てる部分もあるんです」とくに印象に残っているというのは、ラストで間宮祥太朗さんが演じるマサオに想いを告げるシーン。「マサオにはずっと強くあたっていたので、最後に“好き”って言うシーンはめちゃくちゃ恥ずかしかったです(笑)。あと、私がマサオに流血するほどの平手打ちをするシーンがあったんですけど、間宮さんが“手抜かなくていいよ”って言ってくださったので、“もちろん抜きません”と、思いっきり一発いかせていただきました(笑)。間宮さんは痛くないって言ってましたけど、あれは地味に痛かったんじゃないかなって。でも、すっきりしました(笑)」◇dTVオリジナルドラマ『高台家の人々』映画から30年前─。由布子の友人がマサオと付き合うが、直後にマサオの浮気が発覚。由布子が復縁させるも1週間で破局し、マサオはなんと由布子に告白。由布子はマサオを軽蔑するが…。◇こまつ・なな'96年2月16日生まれ、東京都出身。映画『ヒーローマニア-生活-』『ディストラクション・ベイビーズ』が公開中の他、『沈黙 Silence』『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の公開を控える。※『anan』2016年6月22日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・菅野綾子
2016年06月15日劇団四季在団中は数多の作品でヒロインを務め、退団して活動再開後もたった4年で、今や日本ミュージカル界を代表する存在となった濱田めぐみ。彼女の芸能活動20周年を記念して、ミュージカル『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』が上演中だ。新国立劇場小劇場という客席400の濃密な空間で繰り広げられるのは、なんとソロ・ミュージカル。しかも『キャッツ』『オペラ座の怪人』の作曲で知られる巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバーの手による、約40年前に初演された作品というから注目だ。ミュージカル『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』チケット情報舞台はニューヨーク。スーツケースををぶらさげてロンドンからやってきたエマ(濱田)は、デザイナーと幸せな恋愛というふたつの夢を描いて胸を膨らませていた。ところが頼りにしていたニューヨークの恋人に裏切られ、女友達の家に転がり込むはめに。次にエマが恋したのは、大金持ちの映画プロデューサー。彼と共にロサンゼルスに移り住んだエマは、自分のスケッチを見てもらおうと意気込むが、恋人に軽くあしらわれてしまう。その後、自立を目指して再びニューヨークに戻ったエマだったが、年下の恋人との穏やかな時間も、やがて……。舞台奥から客席の前まで敷かれた白い"道"と、左右に同じく真っ白な布が天井から垂れ下がっているほかは、いくつかのトランクが置かれているだけのステージ。そこに登場した濱田も、最初は白いTシャツにショートパンツ姿だ。だが冒頭、シンプルな夢を抱いて都会に出てきたエマの歌声は、出会いと別れを繰り返して少しずつ陰影を増してゆく。弾けるような笑顔の少女が、挫折と現実を知った女性の横顔を見せるようになる。くるくると変わる表情や細やかな仕草で魅せる濱田を堪能するにつれ、セットなどの要素をギリギリまで削ぎ落としたスタッフの意図がわかるような気がした(演出/市川洋二郎、舞台美術/伊藤雅子)。楽曲は、当時の全英チャートにも入り、イギリスでは今も有名な曲だという「放っておいてよ」や、セリフをそのまま音に乗せたような「言わせて」など、どれもロイド=ウェバーならではのキャッチーなポップスばかり。一方で変拍子が多く、歌い手泣かせと言われる彼の曲だが、緩急自在に歌いこなして観客をグイグイと引き込むあたりは濱田の真骨頂。また舞台の白い壁面に映し出される映像は水彩画や軽いスケッチで、物語をさりげなく支えて印象に残った(映像/上田大樹)。「この何処にでもいるような女性の人生を描くことができるのは、類稀なる才能を持った女優だけ」(Whatsonstage.com)といわれる本作を、70分ノンストップで演じきる濱田。その言葉を見事に体現した彼女に、改めて感じ入る1本となった。公演は6月26日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2016年06月14日テレビで見ない日はないと言っても過言でない、お笑いコンビ・おかずクラブさん。そんな大活躍中の二人に人生を変えた運命の本を紹介してもらいました。小さい頃から大の本好きというゆいPさんと、「小説よりマンガ派」というオカリナさん。好対照な二人が選んだ一冊とは?***ゆいP:オカリナが選んだ本、司馬遼太郎の『項羽と劉邦』?オカリナ:うん。専門学校生時代にたまたま図書館で借りたんだけど、ほら私、普段あまり本読まないじゃん?上巻を読むだけで半年もかかっちゃった。でも途中からだんだん面白くなってきて、中と下はもう一気読み。ゆいP:それは、図書館もさぞ迷惑しただろうね…。オカリナ:『項羽と劉邦』って、中国の歴史物語だから、途中からどちらが勝つかわかってくるじゃない。最初は栄華を極めていた項羽が徐々に追い詰められていくサマが辛くて辛くて…。ゆいP:オカリナ、もう涙目!オカリナ:ゆいPは、歴史物よりもグロい系の話が好きだよね。ゆいP:うん。ホラーとか殺人とか、胸がザワザワするような作品が特に。おすすめは、平山夢明さんの短編集『独白するユニバーサル横メルカトル』の中の「無垢の祈り」。両親に虐待されている少女が、巷を騒がせる殺人鬼に興味を持つって話なんだけど…。オカリナ:その本さ、何度も薦めてくれるけど、絶対に貸してくれないよね?読んだこともないのに、ストーリー覚えてるもん。ゆいP:これはオカリナも読んだら絶対にハマると思う!少女の祈りが無垢でね…超泣けるのよ。オカリナ:でも貸さないでしょ?ゆいP:うん、それは無理(笑)。◇『項羽と劉邦』司馬遼太郎「楚の項羽が漢の劉邦に敗れて包囲されたとき、漢軍の歌う楚の歌を聞き絶望したというクライマックス」(オカリナさん)。新潮文庫上710円、中630円、下670円◇『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明「少女が殺人鬼に残したメッセージ。世間から疎まれる殺人鬼も、彼女にとってはヒーローだった。そう思うと、切なくて涙が出ます」(ゆいPさん)。光文社文庫600円◇おかずクラブお笑いコンビ。2009年結成。「それがお前らのやり方かぁー!」などのネタで一躍注目を浴びる。現在、日本テレビ系『ヒルナンデス!』火曜レギュラーを務めるなど、バラエティを中心に活躍。※『anan』6月15日号より。写真・内山めぐみ文・瀬尾麻美
2016年06月09日その類い稀な歌唱力でミュージカル界に圧倒的存在感を示す濱田めぐみが、ソロ・ミュージカルという新たな舞台に挑戦する。日本初演となるアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のミュージカル『Tell Me on a Sunday ~サヨナラは日曜日に~』だ。開幕直前、通し稽古に臨む濱田に、話を聞いた。ミュージカル『Tell Me on a Sunday ~サヨナラは日曜日に~』チケット情報「音楽劇とも、普通のミュージカルとも違う、これ“カテゴリー何?”って思いました(笑)。ミュージカルって普通、相手とのお芝居があって、それが膨らんで歌になって、というものなのに──」。しかし、舞台に現れるのは濱田ひとり。彼女の歌と演技で綴られる、約70分間の舞台だ。「覚えることだらけ、記憶力の限界を見ましたね。それに、“ひとり芝居”なら、自分のテンポでしゃべることができるけれど、ひとりミュージカルに“自分のテンポ”は、ない。浸ったりしていたら、次の曲のイントロが始まっちゃう(笑)!」。実力派の濱田にとっても、この作品は大きなチャレンジだったよう。主人公エマは、デザイナーとして成功することを夢見て、英国からニューヨークへとやってきた女性。スケッチブックを手に、夢と希望を胸に旅立つも、この街に着いたまさにその夜、恋人にほかの女性がいることが発覚し──。幾度も恋に破れ、ボロボロに傷付きながら、新しい恋に心ときめかせ、夢を追いかける彼女の姿は実に清々しく、美しい。「ロイド=ウェバーさんの音楽って、えぐるんですよ、心を」とも。デビュー20周年を迎えた濱田のキャリアを語るうえで、『キャッツ』『オペラ座の怪人』をはじめ、数多の傑作を手がけたロイド=ウェバーの音楽は欠かせない。が、「ここでこういうメロディ使うのかっ(笑)!?」と戸惑うこともしばしば。不誠実な恋人を罵ったり、信じ難い現実に困惑したり、と感情をむき出しにするナンバーは、あまりにも真に迫り、胸を締めつける。かと思えば、新たな愛の喜びを叙情たっぷりに歌い上げ、涙を誘う。濱田の歌唱の多彩な魅力が、見事に発揮される作品といえるだろう。「エマほどの勇気と元気は私にはない、かな(笑)。でも、皆さんが今までに経験なさってきた恋愛の痛みが、必ずどこかにあるはず。“ああ、こういう時が私にもあったな”と感じていただけることが、何かしらあると思います」サラ・ブライトマンはじめ、数々の名女優たちが演じてきたという珠玉のソロ・ミュージカル。濱田だからこその熱演に、大いに期待したい。公演は6月10日(金)から26日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2016年06月09日今年8月、渋谷のパルコ劇場がビル建て替えのために休館する。「とても愛着のある劇場なので、お話をいただいた時に、最後にもう一回立っておきたいと思ったんです」と中井貴一さん。ここは自身の初のコンサートも開催した思い出の場所。そのクライマックスシリーズとして上演される舞台『メルシー!おもてなし』に主演する。今作は、落語家・立川志の輔さんの創作落語4編を一本の芝居に仕立てたもの。ドタバタと人間味あふれる小市民たちが登場する賑やかなコメディだが、当の中井さんは、神妙な表情で「難しいなと思います」とぽつり。「僕ら役者の間に“やり本”と“読み本”という言葉があるんです。やり本は、読んだ時にはよくわからないと思っていても、そこに人間の呼吸が入ることによってものすごく面白くなるホンのこと。今回のように、すでに言葉のやり取りだけで面白く完成されていると、ホンに頼りすぎてしまいかねないんですよね。だからこそ、セリフに人間がどう生きているかを精査して、どの行間を空けてどこの間を詰めるのか、零点何秒っていうレベルまで突き詰めて精密に作っていきたいと思っています」そう言った後に、「いわゆる人情喜劇にはしたくない」ときっぱり。「僕がやりたいのは、コメディじゃなくてユーモアのある芝居なんです。ワハハと笑うんじゃなく、観ながらニンマリしてしまうような。日本人の笑いって、ついダジャレになりがち。そうじゃなくて、ウィットに富んだ笑いが浸透するといいですね。だから、そういう芝居を目指すのが僕のポリシーなんです」そこまで中井さんが“笑い”にこだわるのはなぜなのか。「僕は昔から、人生のなかで大切なものを聞かれると、必ずユーモアだって答えているんです。僕は早くに親父を亡くしていることもあって、子供の頃から、自然と我慢してしまうような老成してるところがあったんです。それは自分の思春期において障壁になっていた。でも、芝居や映画を観ている2時間は、そういう寂しさも忘れて笑っていられたんです。ただ、観客としては日本のコメディはギャグ寄りのものが多く、芝居で笑わせるものが少ないと感じていた。だから、この世界に入った時、自分がやるならそういうユーモアのある芝居を演じていきたいと思ったんですよね」そこには「お芝居を観る人たちの底辺を広げたい」という思いがある。「庶民がいまより貧乏だった時代に、河原で役者と呼ばれる人たちが彼らを泣かせたり笑わせたりするのが芝居の出発点とするならば、劇場ってネクタイして行くばかりじゃなく、もっと気楽に楽しめる場であってもいいんじゃないかと思うんです。いままでお芝居に興味はあったけれど実際に観たことがなかった人にも、どんどん気楽に劇場へ来ていただきたい。そして『お芝居ってこんなに面白いんだ』と思っていただけるようなものを、僕は生み出していきたいです」◇6月4日(土)~26日(日)渋谷・パルコ劇場出演/中井貴一、勝村政信、音尾琢真、YOUほか全席指定8700円(税込み)パルコ劇場TEL:03・3477・5858 ◇なかい・きいち’81年にデビューし、ドラマ『ふぞろいの林檎たち』ほか話題作に主演。パルコ劇場へは、『コンフィダント・絆』等の三谷幸喜作品など度々出演した。10月に主演映画『グッドモーニングショー』の公開も控える。※『anan』2016年6月8日号より。写真・内山めぐみ文・望月リサ
2016年06月07日濱田めぐみの活動20周年を飾るソロ・ミュージカル『Tell Me on Sunday~サヨナラは日曜日に~』が、6月の公演に先がけ制作発表会を開催。報道陣のほか、130名のオーディエンスが招待された。『Tell Me on Sunday~サヨナラは日曜日に~』チケット情報本作は『CATS』や『オペラ座の怪人』で知られる巨匠アンドリュー・ロイド=ウェバーの作曲で、1979年にロンドンで初演され、現在も世界各国で上演されるソロ・ミュージカル。サラ・ブライトマンらが演じており、日本ではこれが初上演となる。濱田は、主人公・エマの設定「デザイナー志望でニューヨークに出てきたイギリスの女の子」をイメージした衣裳で登場。本編で1曲目に歌われる『放っておいてよ』と、『一通目の手紙』を、本番同様、江草啓太のピアノ伴奏で披露した。トークには、本作の演出を担当する市川洋二郎も登壇。日本、イギリス、アメリカで活躍中の市川は、濱田が所属していた「劇団四季」からの付き合い。本作のストーリーについて市川は「ひとりの女性・エマの自立を描く物語。夢と希望を胸にニューヨークに出てきた彼女が、さまざまな喜びと悲しみに遭遇しながら、人間として少しずつ成長していきます。そのエマの旅路を観客の皆様と辿る中で、生きるとは何か、人間が自分の足で立つとはどういうことなのか、考えていけたら」と解説。70分で25曲を歌唱する本作。ソロ・ミュージカルへの挑戦について濱田は「難しいです。一瞬たりとも気が抜けないことは、ソロ・ミュージカル以外ないと思う」と苦労を語った。エマというキャラクターについては「彼女が持っている夢を諦めないという信念や情熱、バイタリティーは、自分が今まで20年間やってこれた核心の部分とすごく似ている」と共通点を語る。「ひとり芝居の醍醐味として、舞台上に他の人間が出てこないという点はすごく大切だなと僕は考えていて。舞台の転換もやる濱田めぐみっていうのはなかなか新しいと思います」(市川)と、舞台上のことは全て濱田が行うことも明らかに。その後も、互いの印象などを語り合った。最後にはタイトル曲『サヨナラは日曜日に』を披露。「自分の中に持っている一番純粋な部分、夢を持っている情熱の部分、いろいろな部分をさらけ出して、誠心誠意、心を込めて、エマという女性と共に生き、皆さんと共に素敵な旅を毎公演したいと思います」(濱田)と挨拶した。『Tell Me on Sunday~サヨナラは日曜日に~』は、6月10日(金)から26日(日)まで東京・新国立劇場 小劇場にて。取材・文:中川實穗
2016年05月25日1曲目を鳴らした途端、いきなりの爆音ロック。ぼんやりした日常に喝!を与えるギターウルフの最新作『チラノザウルス四畳半 T-REX FROM A TINY SPACE YOJOUHAN』です。「音が出た途端、うわ!となってくれると嬉しい。レコーディングも、演奏部分は常に一発録りです。そのときの気合やアクション、エモーションがぶわっと盛り上がるところまで録音したいと思っている。そうしないと曲に命が吹き込めない気がするんだよね」(Seiji)「ベースとドラムだけ先に録音しても、Seijiさんのギターと合わないんですね。このやり方がギターウルフらしさだと思う」(U.G)海外にも熱狂的なファンが多い。’93年にアメリカで先にデビューし、日本でのメジャーデビューは’97年。20年以上にわたり海外ツアーを続ける日本代表的なロックバンド。新作は3年2か月ぶり。「アルバムを出した後は、まず国内ツアーをしてからアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドを長期間回ります。それが全て終わると、次のアルバムのモードに。曲作りはタイトルが浮かんだら、歌詞とメロディを一緒に作るんだけど、なんでこのタイトルが浮かんだのかな、って自分でもいつも不思議に感じます(笑)」(Seiji)収録11曲のタイトルを見ると、Seijiさんらしいフレーズ炸裂。アルバム名にある〝チラノザウルス四畳半〟の他「アメーバーラブソング」「ネッシームーン」など太古のロマンを感じさせる曲が目につきます。「新曲のタイトルが来ると、相変わらず冴えているなぁ、って。意味を聞いても分からないときは、自分の判断で演奏します」(Toru)「チラノザウスル四畳半というタイトルが出て、一体何を歌えというんだ、と思ったけど、東京に出てきて住んだ四畳半の部屋で、夢を抱いて、恐竜のように吠えていた自分の姿になりました。夢がある若いみなさんを、元気づけられるアルバムになるといいなぁ」(Seiji)◇ギターウルフ’97年『狼惑星』でデビュー。6月からレコ発で国内ツアーを行い、その後は世界規模のツアー。◇『チラノザウルス四畳半』【初回生産限定盤CD+カセットテープ】¥3,200ジェットR&R炸裂アルバム。「ソ連のヒロシ」「海とコーラ」などインパクト大の名曲ぞろい。【通常盤CD】¥2,500(Ki/oon Music)※『anan』2016年5月25日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年05月24日コミュニケーションはひとりではできません。人前で話す時、ちょっと困ったシチュエーションで…。飾らない言葉が支持を集めるコミュニケーション上手のみなさんが見つけた、自分らしい伝え方とは?音楽活動やバラエティ番組への出演、女優業など幅広く活躍中のトミタ栞さん。音楽情報バラエティのMCを3年間務めた経験もあるなどトーク力は抜群!という感じだけれど、彼女のコミュニケーションのキモは、意外にも“言葉の引き算”にある模様。たとえば伝えたいポイントを1つに絞って話したり、「主語がない」と指摘されても、「分からなければ質問してもらえれば大丈夫!」とポジティブに変換。相手が反応するようなスキをあえて作ることで、一方通行ではない、会話のキャッチボールが生まれるきっかけに。Q.自分の伝え方の特徴を、どう分析しますか?「伝えたいことは1つなのに、3つ4つとほかのエピソードをつけて話してしまうことがあります。それはたぶん沈黙がコワくて、無理して話をつなげようとしているんですよね。でも、そういう話し方では本当に伝えたいことが、むしろぼやけてしまうと気がついて。最近は間を恐れず、1つの話をきちんと伝えるようにしています」Q.人前での言葉選びで、気をつけていることはありますか?「たとえば『独特』っていう表現が私は好きなんですけど、受け取る人によってはマイナスの印象にもなりかねない言葉だと気づいて。人前ではそういうマイナスにとられそうな表現をなるべく使わないようにしています。そのためには言葉のバリエーションを増やすことが必要で、今は人の発言などからどんどん吸収している段階です!」Q.緊張する相手と話す時、どんな工夫をしていますか?「あまり人見知りをしないので、緊張する相手がそもそもいないかも(笑)。かなり立場が上の方でも、臆せず話しかけちゃいます!ただ、最初の勢いはいいんですけど、親しくなるまでには時間がかかるタイプで…。何度か会ううちに、自然と仲良くなれる子のほうが深く付き合えるので、これはこれでいいのかなって思っています」Q.意見に賛成できない時や答えにくい時は、どうしていますか?「答えづらいことの場合は、『逆にどう思う?』って聞き返します。相手はきっと私を困らせようとしているわけではなく、興味本位で聞いているだけだと思うので、聞き返すことで相手が言葉に詰まったら、答えづらいことを聞いたっていうことが分かるじゃないですか。そうすると、一緒に答えを考えられるようになると思うんです」◇とみた・しおり1994 年生まれ、岐阜県出身。2012年、音楽情報バラエティ『saku saku』(テレビ神奈川)のMCに抜擢。6/26には新宿BLAZE にてデビュー3 周年記念ライブが開催。※『anan』2016年3月30日号より。写真・内山めぐみ文・保手濱奈美
2016年03月25日「二次元コスパ」ブランドより、『この素晴らしい世界に祝福を!』の新アイテムとして、紅魔族随一の魔法使い"めぐみん"と彼女が愛する"爆裂魔法"をイメージしたTシャツとメッセンジャーバッグが登場する。■爆裂道Tシャツ爆裂魔法しか愛せない「めぐみん」の爆裂道Tシャツ。背面にキメ顔のめぐみんとおなじみの台詞がデザインされ、前面には大きく「爆裂道」の文字が配置されている。めぐみんと同じく爆裂魔法に魅せられ、共に極める道を歩む同志にオススメ!? 発売は2016年5月下旬の予定で、価格は2,900円(税別)。■爆裂魔法(エクスプロージョン)メッセンジャーバッグ最強の火力を誇る、究極の攻撃魔法「爆裂魔法(エクスプロージョン)」とその使い手、紅魔族随一の魔法使い「めぐみん」のメッセンジャーバッグ。耐久性の高い生地と大きめの容量がナイスな一品となっている。発売は2016年5月下旬の予定で、価格は4,200円(税別)。「爆裂道Tシャツ」「爆裂魔法 メッセンジャーバッグ」は、2016年4月29日(金・祝)、30日(土)に幕張メッセで開催される『ニコニコ超会議2016』および5月1日(日)に東京ビッグサイトで開催される『character1 2016』での先行販売が決定しているので、こちらもチェックしておきたい。詳細は二次元コスパの新製品情報ページや『ニコニコ超会議2016』出展情報ページにて。(C)2016 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば製作委員会
2016年03月22日昨年10月に第一子を出産したことを発表し、早くもニューアルバム『TOKYO BLACK HOLE』をリリースする大森靖子さん。2月にはワンマンライブも行い、産休何それ?なダッシュぶりだ。「ある日、『はじめてのおつかい』を見ていて、ひとりのお父さんがめちゃくちゃ子供に慕われている姿に感動してしまって。ああいうふうに誰かに全てをあずけられてみたい、って初めて思ったんです。ただ、産休&育休を取るはずが、結局ほとんど休んでいないんですけどね(笑)」出産したことで「地球がひとつ増えた感じ」とは、大森さん語録。産む直前まで書いていた曲のアレンジが届き、出産後すぐにアルバムのレコーディング。歌詞にちりばめられた言葉、サウンド、シンガーとしての魅力などあらゆる面が更新されている。新しい世界を見せてくれる作品となった。「私の音楽は“メンヘラ曲”みたいに言われていたんですけど、そんなつもりは全然なくて、むしろ現実よりも少し明るくしていたつもりだったんですよ。もともと“自分を出したい”という欲はなくて、ただ歌詞や文章を書くのが楽しいだけ。このアルバムの曲も、“こんな人と関わったからこの歌が生まれた”とか、“こういうものを見たからこの歌ができた”とか、見たものをそのまま書いて、面白いでしょ、だから聴いて!という気持ちなんです」多くのファンから「大森さんの歌を聴いて、こういうことを考えてもいいんだと勇気づけられた」という手紙が届くという。「心の奥にある言いたくないこと、言ったら嫌われるようなことでも、全部大丈夫、と肯定しながら、ずっと歌を書いてきたからだと思う。私はそれをいちばん書き起こさないといけないと感じています。いままでは女の子の感情で歌詞を書くことが多かったけど、オジさん層にも聴いていただいているとわかったので、新作はいろいろな人の“土台”になれる歌を書きました。楽しいです、いろんな人間になれるのは」常々“ファンは友達”と話す大森さん。握手会を開催して気軽にお喋りするなど、リスナーとの距離が近く、その関係や会話できるツールを大事にしている。作品にもそのやりとりが反映されるのは当然だろう。数え切れないほどの誰かの感情を受け止め、歌い、癒す存在だ。「私は歌いたい病気(笑)なので、場所は小さなスナックでも大きなホールでもいいんですよ。どこででも音楽的に面白いものをいっぱい見せたい、と思っています」◇おおもり・せいこ大学在学中に弾き語りライブを始め、注目される。2014年『きゅるきゅる』でメジャーデビュー。詩人・作家の最果タヒとの共著『かけがえのないマグマ大森靖子激白』も好評。◇2nd Album『TOKYO BLACK HOLE』【完全生産限定盤CD+DVD+BOOK】出産の瞬間までの1か月間を綴った初の書き下ろしエッセイ付き。¥4,800【通常盤CD+DVD】 ¥3,800【通常盤CD】¥2,800(avex trax)3月23日発売。※『anan』2016年3月16日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年03月09日声優としてはもちろん、DJ、歌手、作詞、エッセイ執筆など、幅広く活躍する林原めぐみのニコニコ生放送への初出演が決定。林原めぐみ「生ばなし」と銘打たれ、2016年3月18日(金)20時より90分生放送される。2015年に歌手活動25周年を迎え、記念企画をスタートさせた林原。第一弾は、メーカー13社の協力のもと幻の楽曲を集めた初期ベスト盤「タイムカプセル」を6月にリリース。続けて10月には第二弾として、累計発行部数3300万部という驚異的な記録を打ち立てた作品「3×3EYES」との連動プロジェクトシングル「サンハーラ~聖なる力~」を。そして、2016年2月には第三弾として、「スレイヤーズ」「爆裂ハンター」「らんま 1/2」など、自身の出演アニメやラジオ番組のテーマソング、劇中歌として歌唱した楽曲のうち、ほかのボーカリストや声優と共演したデュエット曲のみを集めたベスト盤アルバム『DUO』をリリースした。初のニコニコ生放送は、そんな歌手活動25周年記念の一環として放送されるスペシャル番組となっている。自身のラジオ番組が1200回を超えるなどDJとしても人気が高い林原だけに、このニコ生もしっかりチェックしておきたい。
2016年03月08日昨年レコード大賞新人賞を受賞し、最高の1年目だったlol。グループ名に込めた「人を笑顔にして感動させる」使命を持つ5人は、2年目に突入してすぐに、新曲をリリース。「デビュー曲の『fire!』と新曲の『ladi dadi』は、特にEDM全開でメンバー全員が好きな曲です。パフォーマンスに大きな影響を与えてくれました」(佐藤)「この曲を聴いていつも踊っているんです。MVのダンスやダンスプラクティスビデオというダンスの構成が全てわかる映像が2曲ともあるので、ぜひチェックしてもらいたいですね!」(hibiki)lolの楽曲はもはやJ-POPの領域を越え、世界のメインストリームに挑めるほどクオリティの高いダンスミュージック。セカンドシングル『ladi dadi』では、その魅力を直球で楽しめるはず。「すごくかっこいい曲です。歌詞の意味は少し複雑なものの、共感できるところがあるので、そこが特に気に入っています」(moca)原曲ができると、まずは歌を練習し、パート分けののち本番レコーディング。音源が完成したら、ダンスの振り付けを全員で決めていく。「みんな仲間なのでライバル心はないけど、ここ私が歌いたいと思っていたパートを取られると、ちょっと悔しいです(笑)」(honoka)「honokaは負けん気が強いからね(笑)。僕はダンスを始めたのが遅かったので、ついていけるよう必死で練習しました。メンバーに『最近、うまくなったねー』と褒められると嬉しくなりますね」(佐藤)5人の中でも、佐藤さんとhonokaさんがお笑い担当のよう。今後は二人の絶妙なトークも注目されそう。そして自身の曲以外でも、globeの20周年カバーアルバムへの参加が話題に。名曲『SWEETPAIN』をカバーした。「本家が偉大すぎるので、そのギャップを少しでも埋める努力をしました。僕らなりの『SWEET PAIN』が作れたと思うので、聴いていただけると嬉しいです」(小見山)ますます熱い5人に、ぜひ注目!◇エルオーエル左から、佐藤友祐、honoka、hibiki、小見山直人、moca。オーディションを勝ち抜き、結成された5人組。昨年8月、シングル『fire!』でデビュー。◇2nd Single『ladi dadi(ラディダディ)』日本テレビ系『バズリズム』11月期オープニングテーマでもある。【CD+DVD】¥1,800DVDにはタイトル曲のMVを収録している。【CDシングル】¥1,000(avex)。※『anan』2016年1月27日号より。写真・内山めぐみ文・北條尚子
2016年01月23日大人気の7人組パフォーマンスグループ・AAAとして活動する一方で、ソロとしての活動も行うSKY-HI。その卓越したラップのスキルと、作詞・作曲を全て手がけるという才能に注目が高まっているアーティストだ。「10年くらい前からラッパーとして、こっそり活動していたんです。メンバーやスタッフにも内緒でやっていたので、みんな“よくクラブに行って踊っているな”と感じてはいつつも、まさか出演しているとは思っていなかったはず(笑)。紅白歌合戦に出演した後に、クラブの年越しライブに出演したこともありましたね」しかしAAAが人気者になると、クラブの観客やHIP HOPファンの、彼を見る目が変わっていく。「意地悪されたり揶揄されたり、いろいろありましたけど、黙らせるには同世代のラッパーの中でNo.1にならなければならなかった。そういう意地と音楽への愛情を持ってきちんとやってきたら、自ずと応援してくれる人が増えていったんです」そんな彼の最新シングルが『アイリスライト』。「本当の意味での愛とは何か」について、力強い言葉で綴ったバラードだ。そしてシングルとは対照的に「ガチのHIP HOPファンも面白いと思ってくれる」と自信を持って作ったのがセカンドアルバム『カタルシス』。「『アイリスライト』はシングルでは初のバラードですが、この時代に必要な歌が作りたくて書いたので、必ずそう感じてもらえると思います。一方『カタルシス』は、ずっとサウンドの柱にしてきたオーセンティックなHIP HOPとディスコポップ、未来型のべースミュージックの3つを、明確に示せたアルバムになりました。ディズニーの映画のように、楽しくて華やかなイメージでアルバムの物語が展開しますが、歌詞に伝えたいメッセージを必ず込めているので、受け取ってほしいな」磨き抜かれたラップのスキルで、新たなスタイルのHIP HOPエンターテイナーになったSKY-HI。今年は面白い存在になるはずだ。「ジャンルがどうとか、メジャーだアングラシーンだとか、分けられるのがすごく嫌いなんですよね。制作でいちばん大事にしたのは、オレのCDを選んでくれる人や、これからファンになってくれる人のための作品にすること。自分を支えてくれるのは、AAAでもHIP HOPファンでもなく、“オレのファン”なので、その期待に応えるべく、責任を持ってやっていくだけですね」◇スカイ・ハイ’86年12月12日生まれ。AAAの活動と並行して、ソロワークを継続し、2013年に『愛ブルーム/RULE』でソロデビュー。2月14日より全国7大都市を回る初のホールツアーを行う。◇5th single『アイリスライト』シングル初のバラード。1/13発売。【CD+DVD 1】¥1,800【CD + DVD 2】¥1,800【CDシングル】¥1,000◇2nd album『カタルシス』。1/20発売。【CD+DVD <LIVE映像盤>】昨年のZEPP NAGOYA公演を収録したDVD付き。¥4,500【CD+DVD<Music Video盤>】7曲のMVを収録したDVD付き。¥3,700【通常盤CD】¥3,000(avex)※『anan』2016年1月20日号より。写真・内山めぐみ 文・北條尚子
2016年01月19日高良健吾さんといえば、これまで映画中心の活動が多く、地上波民放のドラマにはほとんど出演してこなかった。そんな彼が、“月9”に主演。心境の変化が?「変わりたかったんです。30代になれば必ず役が変わります。そのとき今の勢いや感覚だけでは表現できないし、このスタンスではきつい。そんなときに、月9の話が来て。一瞬戸惑いましたけど、月9、しかもラブストーリーをやれる機会はもう一生ないかもしれない。これは絶対にやるべきだと。『変わるんだ』という目標があって、変われると確信もしているし、苦手なことをやれていることが、最高に楽しいです」苦手だったことのひとつが、主演として重要な役割でもある番宣。今、それさえも楽しめている自分がいる。「スタジオの景色は新鮮だし、話のプロはほんとうに面白い!作品を撮りながら演技以外のいろんなことをするのが苦手だったのですが、今回は番宣を頑張ると決めたんです。それ以外は、カメラの前に立ってやることは変わりません」脚本は、『東京ラブストーリー』や『最高の離婚』などで知られる坂元裕二さん。「坂元さんの書く台詞は、日常的でもありますが、実はすごくドラマティック。それをどう日常的に見せるか、役者としてチャレンジできる脚本です。僕の演じる練(れん)は、見ず知らずのヒロインの音(おと)に、ある手紙を届けるために北海道まで行くんです。だから“この人なら本当に届けに行きそうだな”と、練を表現しなければいけない。そこが難しいですね」練も音も、彼らを取り巻く人物も、それぞれに故郷があり、思いを秘めて上京。熊本から東京に来た高良さん自身にも重なる部分だ。「境遇は違えども、上京したときの寂しさやワクワクは誰しもが経験していると思うんです。うまくいかないことも、諦めたものもある。でも音や練は、僕らが忘れてしまった感情を大事にしている。このドラマの登場人物は、今いる場所をなんとか自分の居場所にしようと必死なんです。みんな懸命で好きだな」共演者には、音を演じる有村架純さんや高畑充希さん、坂口健太郎さんと気鋭の若手俳優が並ぶ。「有村さんは、必死で現場にいる人。音にぴったりです。高畑さんは実力があって、坂口くんは初々しくてかわいい。みんな根性ありますよ。僕は彼らより年上なんです。先輩から学んだことを、言葉ではなく、現場での居住まいで伝えられたら」実はインタビューで自分自身について語るのは、「役には関係ないことだから」と苦手。「すごく…恥ずかしいんです。けど、自分のことを知りたがってくれることは、めちゃくちゃありがたいし嬉しい」とも。そこであえて、高良さん自身が、ドラマのメインテーマである愛について、どう感じているか聞いてみた。「人と人がリンクしたときに、人生がよりよくなったり輝いたりするのは、愛の力でしかない。自分より人のことを想い、行動したり生きたり。愛は、いちばん大事だと思う」◇こうら・けんご’87年生まれ、熊本県出身。’15年には『悼む人』『きみはいい子』で日刊スポーツ映画大賞主演男優賞を受賞。’16年公開作品に『ふきげんな過去』『うつくしいひと』『蜜のあわれ』。◇北海道で、義父母にがんじがらめにされている音(有村架純)と東京で夢とは違う現実を惰性的に生きている練(高良健吾)。東京を舞台にした、若者たちの切ない恋愛群像劇。1/18より、毎週月曜21:00~放送(フジテレビ系)。※『anan』2016年1月20日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・澤田石和寛文・小泉咲子
2016年01月17日声優をはじめ、シンガー・ラジオDJ・作詞家・エッセイストとしてマルチに活躍する林原めぐみが2016年に贈る最新シングル「薄ら氷心中」。そのビジュアルが公開された。本作は2016年1月8日よりMBS、TBS、CBC、BS-TBSの"アニメイズム"枠ほかにて放送開始となるTVアニメ『昭和元禄落語心中』(原作:雲田はるこ/講談社『ITAN』連載)のオープニングテーマで、林原めぐみが演じる謎の女性キャラクター・みよ吉のイメージを楽曲やジャケットビジュアルに色濃く反映した内容となっている。また、楽曲およびアートワークの制作には音楽家・椎名林檎がプロデュースとして参加。林原めぐみ×椎名林檎の豪華タッグが贈る珠玉の1枚となる。また、それにあわせて表題曲「薄ら氷心中」の Music Videoも公開。本MVでは、映画やCM、MVなどさまざまな映像作品を手がけ多方面で活躍する気鋭の映像作家・山田智和がディレクターを務めており、MV内で登場する少女が覗くカメラのファインダーの先には、謎めいた女性を演じる林原自身も登場し、独特の仕上がりになっている。○「薄ら氷心中」Music Videoなお、2月3日に発売されるシングルCDの初回プレス分には、『昭和元禄落語心中』の原作者・雲田はるこによる描き下ろしイラストのブロマイドを封入。林原が演じるみよ吉を描いた印象的な1枚で、音楽、ビジュアル全ての面でファン注目のシングルとなる。楽曲タイアップとなっているTVアニメ『昭和元禄落語心中』は本日1月8日深夜より放送開始。孤高の天才落語家と彼を取り巻く人物たちに起こる波乱万丈な生涯を描いた濃厚な人間ドラマ、本格的な落語描写、そして豪華キャスト陣に注目が集まっている。
2016年01月08日味わいのある平屋の日本家屋。部屋には、仏壇に重厚感のある座卓、雑然と飾られたお土産の置物の数々。ミムラさんを訪ねたのは、ドラマ『富士ファミリー』のロケ現場。「いまドラマ全体が刺激の強い色調になっている風潮のなかで、すごーく丁寧に薄い色が塗り重ねられているのが木皿さんの作品だと思うんです。普通の人々の日常のなかの、些細だけれどドラマティックな瞬間が抽出されていて、演じながらも、ハッとする瞬間があるんです」脚本を手がけているのは、ドラマ『すいか』や『野ブタ。をプロデュース』の木皿泉さん。富士山麓のコンビニを舞台に、薬師丸ひろ子さん、小泉今日子さん、ミムラさん演じる三姉妹と、それを取り巻く人々のドラマ。「おふたりの妹役だって言うと、皆にうらやましがられるんですよ」と柔らかに笑う。「家族って、踏み込んだり気遣ったり、どちらもしすぎるとおかしなことになる。そういう面倒くささや現実感も見捨てずに描かれていて、単なる家族賛歌の話ではないのが木皿さんらしい。家族に対してどこかドライだったり、ドラマで家族的なポジションを担っているのが血縁じゃない人々なのも面白いんですよね」ミムラさん扮する月美は、早くに結婚して家を離れ、夫と子供と暮らす主婦。ただ、その家庭には「大喧嘩するほどじゃないけれど、お互いあえて口に出さない程度のなんとなくの不和がある」。そんな彼女が、謎の若者と知り合ったことから、閉塞感を覚えていた日常が動きだす。「たぶん毎日のことに追われて、妻でもお母さんでもない、月美個人の幸せの尺度が曖昧になっていたんです。それが、ちょっとした出来事から、ピンボケしていたものがクリアになって、もう一回自分のことを把握し直す。小さなことだけれど、きっと彼女にとっては10年後になっても、そっと取り出しちゃうような大事な出来事なんだと思います」その微妙な変化を表現するためにも、「普通の会話や生活を丁寧に演じることが大切なんです」と話す。「与えられるポジションに比べ自分の足りなさを実感して2年ほど、女優をお休みした時期がありました。その時に木皿さんの『すいか』を観直して、もし役者としてのビジョンを描くなら、こういう作品に出られる自分になりたいと思ったんです。あの時の私も、大切なものを見直して、本来の自分の尺度を取り戻せたんですよね。だからいま、こうして木皿作品に関われていることが本当にうれしいんです」◇ミムラ木皿作品への出演は本作で2作目。‘16年もTBS『ダメな私に恋してください』、NHK BS時代劇『大岡越前3』等出演作が続く。music.jpにて映画コラムを連載中のほか、執筆等も行う。◇年の瀬のある日、死んだナスミの書いたメモをきっかけに騒動が巻き起こる。2016年1月2日21:00~NHK総合で放送作/木皿泉出演/薬師丸ひろ子、小泉今日子、ミムラ、片桐はいり、高橋克実、吉岡秀隆ほか※『anan』2015年12月30日‐2016年1月6日合併号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・望月リサ
2016年01月05日元々は歯科衛生士だったしずくさん。仕事のない週末だけ安くかわいくネイルをしたいと思って始めたのが、ブログ「ほぼ100均ネイル」。1年半ほど前に、インスタグラムでもネイル写真の投稿を始めた。「ずっとブログで発信していたのですが、もっと多くの人に見てもらいたいと思ってSNSに初挑戦したんです」インスタを始めて変わったのは、ファンとの交流だという。「コメント数が圧倒的に多いし、反応が分かりやすいですね」2冊目の著書『自分でかわいく ほぼ100均ネイル』には、インスタから応募されたネイル写真を掲載。「より多くの人に見てもらえるようになってきていると感じます」そんなしずくさんが、インスタグラムに投稿するときに気をつけているポイントとは?■手のポーズにバリエを持たす撮影時には、ネイルの雰囲気に合わせて手のポーズも変えるそう。「大人っぽいデザインなら指をすべてそろえたり、特に見てほしいアートなどは少ない指で見せたりもします。そのネイルが一番映える見せ方を考えます」■別ジャンルの言葉をハッシュタグに「たとえば『プチプラ』など、ファッションなどにも多く使われる用語を持ってきたり。そうするとネイルを探しているわけではないけどプチプラ好きな人が見てくれます」。離れすぎない別ジャンルのタグがおすすめだそう。■基本は白バックで撮影しずくさんのネイル写真の背景は、基本的に白。白い紙を手の下に敷いて、スマホ用の三脚を使って撮影する。「たまに外出中にネイルを撮る時も、常に背景はすっきり、ネイルが際立つように気をつけてます」◇しずくインスタグラム@sizuku100。100均のネイルなどを使った、お金のかからないかわいいセルフネイルが大人気。アメーバブログ「ほぼ100均ネイル」でブレイクし、インスタグラムにも5万7000人のフォロワーが。セルフネイル界を牽引する存在に。11月に発売した4冊目の著書は、『ディズニーセルフネイル』¥1,000(KADOKAWA)。キャラクターネイルや、物語の世界観を大人のデザインに落とし込んだネイルは必見!※『anan』2015年12月16日号より。写真・内山めぐみ
2015年12月11日人生を動かしたいと思うなら、毎日触れる2つのツールから!ということで、手帳とSNSを使いこなすポイントをエキスパートに話を聞きました。「紙の手帳がデジタル系に優るのは、高い一覧性。また、スケジュール管理以外にも、日々を記録するライフログや日記、タスク管理など、多くの使い方が可能です」(日本手帖の会代表・juunさん)予定を立てたりメモをしたりして、それらをあとから振り返るのにも有効な手帳。手帳が自分と向き合えるツールだとしたら、SNSはそんな自分を表現して人と繋がるツールといえる。「SNSは、誰でも情報を発信してフラットに繋がれる場。表に出る仕事をしている人でなくても有名になれるし、知り合いの幅が広がります」(モデル・田中里奈さん)日々自分のやっていることを発信することで、人から関心を持たれる機会も増える。「人生を変えるのは、人との出会い。今は、チャンスを自分で作れる時代です」(ブロガー、作家・はあちゅうさん)実際に利用するときに気をつけるべきポイントとは?<手帳>■目標を書き出す。余白にやりたいことや目標を書いておき、都度目に入るように。「自分に関する気づきが増えて、考えも整理されます」(juunさん)■予定・計画を立てる。手帳なら、一目で予定全体を把握しやすい。「段取りや時間管理も楽になり、やりたいことに時間を割けるように」(juunさん)■記録をつける。一日で食べたもの、会った人、使ったお金などを記すのにも使える手帳。「生活パターンや気持ちをも振り返れます」(juunさん)<SNS>■自分を表現する。興味関心のあるものを紹介したり、アイデアを積極的に発信して。「自分の思いを自分の言葉で発信することがポイントに」(田中さん)■人と繋がる。「SNSは、ユーザー同士が対等に出会える場」(田中さん)。大切なのは、「見つけられる努力をすること」(はあちゅうさん)■情報を集める。みんなが近況やおすすめを載せるSNSは、有用な情報元。「いいものを見ていれば、自分の審美眼も高まると思います」(田中さん)◇juun手帳愛好家による市民団体「日本手帖の会」代表。監修に『手帳事典』(玄光社ムック)。なんと6冊もの手帳を同時に使っているとのこと。◇はあちゅうブロガー、作家。ブログやSNSを通じた発信を行う。課金制マガジン「月刊はあちゅう」やオンラインサロン「ちゅうもえサロン」などを運営。◇たなか・りなカリスマ読者モデル。コーディネートアプリWEARのフォロワー数112万人、インスタグラムのフォロワー数25万人と、絶大な人気を誇る。※『anan』2015年12月16日号より。写真・内山めぐみイラスト・micca
2015年12月11日インディーズ界きっての人気バンドだったきのこ帝国が、メジャー第一弾アルバムをリリース。バンドを代表して、全ての楽曲を手がける美貌のボーカリスト・佐藤千亜妃さんに、不思議な名前の新作『猫とアレルギー』についてお聞きしました。「タイトル曲の『猫と…』は近所を散歩していて子猫たちを見かけたときに浮かんだ曲です。実は私は猫が大好きなのに、猫アレルギー。好きなのに触れない、近づけないというその切なさを人間関係に当てはめて描きたいと思いました。アルバムも、この曲の持つ世界観を中心に1年かけて作っていきました」冷たい手触りのイノセントな歌声ではあるけれど、その内側に熱いものを感じる佐藤さんの歌声。タイトル曲から始まる12曲それぞれが持つ物語に、共感というより、知らず知らずに引き込まれる感じを味わう。「このアルバムは過去の作品以上に、メロディの強さを殺さないようなバンドのアレンジを意識しながら作っていきました。歌声が物語をかき立てる、と感じてもらえるのがいちばん嬉しいです」大学時代に女性2人、男性2人で結成したバンドは今年で8年目。当初は佐藤さんが作詞作曲、アレンジからギターのリフまで決めていたが、今回は4人で自由に作り上げた。「特殊なバンドなのかもしれません。例えばドラムなら私の歌にひっついてくれるように叩いてくれます。その相性が合わないと聴いていても気持ち悪いものになる。私の歌に合わせてくれる歌心のある素晴らしいメンバーです」そんな4人が創り出した最新作『猫とアレルギー』は、「忘れられない日々を思い起こさせるアルバム」と佐藤さんは言う。「ずっと好きな人や、失っても忘れられない人、忘れられない日々。そんなあれこれを思い出す場面が多い作品になりました。雨の日におうちで聴くとか、寝る前にじっくり落ち着いて聴いてくれるといいな、って。聴く人がそれぞれの世界観や価値観に身を委ねて、音から景色が浮かぶように聴いてくれたら、嬉しく思いますね」それにしてもバンド名“きのこ帝国”には若干の後悔があるそう。「ひどい名前ですよね、音とのギャップがありすぎて(笑)。尊敬するバンド“ゆらゆら帝国”から拝借して、ライブに出るために急きょ“きのこ”を付けたまま、8年経ってしまった…。名前では少々損していますが、音で挽回できると思っています」◇きのこていこくメンバーは写真の佐藤千亜妃(V&G)ほか、あーちゃん(G)、谷口滋昭(B)、西村“コン”(D)。大学時代に結成され、今年4月にメジャーデビュー。来年3月から9都市を回るワンマンツアーを行う。◇Major 1st Album『猫とアレルギー』¥2,800メジャーデビュー曲「桜が咲く前に」など12曲収録。佐藤さんの描く、曲それぞれが持つストーリーに心が共鳴するはず。(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)※『anan』2015年12月9日号より。写真・内山めぐみスタイリスト・森山優花(S‐14)文・北條尚子
2015年12月03日