スカイコムは1月5日、マルチタスク処理を施した大量文書の高速自動PDF生成エンジンとSIer向けの開発キット(SDK)をセットにした「SkyPDF Server MT 2016」を販売開始した。価格は税別で40万円。新製品は、マルチスレッド型の高速自動PDF生成エンジンとSDK3種(「SkyPDF MT SDK(Writer Lib)」「SkyPDF MT SDK(File Lib)」「SkyPDF Writer SDK」)がセットになったSIer向け開発キットで、帳票システムなどのアプリケーションと連動したPDF生成を目的として、PDF生成エンジンをより詳細にコントロールしたい開発者向けの製品。特長として出力方法の改善により、生成するPDFの軽量化を実現していることに加え、独自技術によるPDF生成の並列処理によって、サーバの性能を最大限に発揮。また、従来のRSA暗号のほか、AES暗号にも対応したことでセキュリティ強化を図っており、通常の印刷操作と同じ手順でPDFの生成が可能だ。SkyPDF MT SDKはSkyPDF Server MT 2016の印刷設定(ページ設定、圧縮オプション、フォントの埋め込み、セキュリティ、すかし、PDF/Aなど)を制御する。さらに、SkyPDF MT SDK(File Lib)は出来上がったPDFファイルに対して操作や署名を追加などの編集を行なうほか、SkyPDF Writer SDKはPDF生成時にWordのしおり/Excelのシート名/PowerPointのスライド名を内部解析し、PDFの「しおり」として自動生成。いずれも32ビット版/64ビット版の双方を同梱している。
2016年01月05日野村総合研究所(NRI)は12月15日、テキストデータ解析ツール「TRUE TELLER(トゥルーテラー)」に搭載するテキスト解析エンジンをNRIが開発した高精度・高速なものに刷新し、最新版の提供を開始した。TRUE TELLERは「TRUE TELLER テキストマイニング」「TRUE TELLER VOICEダイジェスト」「TRUE TELLER FAQナレッジ」のソリューション群で構成しており、コールセンターへの問い合わせやアンケートへの回答など顧客から寄せられる膨大なテキストデータを数値化・分析し、商品開発やサービスの改善などに役立てることが可能なNRIが開発したテキスト解析ソリューション。2001年に提供を開始し、企業の経営課題・業務課題の解決を支援している。最新版の主な特長として特許出願中の新技術をテキスト解析に適用することにより、従来利用していたエンジンと比べて最大11.7倍の高速化を実現。解析速度の高速化により、例えばコールセンターにおける会話記録など社内に蓄積された大量の音声データやSNS、ブログといった膨大なソーシャルデータを、効果的かつタイムリーに分析できる。また、新たに開発した意味解析・感性解析機能を搭載し、解析時に発生するノイズを除去する性能は維持しつつ、解析精度が従来比1.6倍に向上し、より正確な分析が可能となった。さらに、これまで手作業での追加対応が必要であった新語・造語の辞書登録を自動化。これにより、流行語や俗語なども解析することが可能になり、テキスト解析の質や柔軟性を向上させている。NRIは新エンジンをテキストデータ解析ツール「TRUE TELLERテキストマイニング」および「TRUE TELLER FAQナレッジ」のエンジンとして活用するとともに多様化する業務システムへの適用などテキスト処理のさまざまな分野に展開し、それを通じてビッグデータを活用した経営課題の解決を支援していく考えだ。なお、価格はTRUE TELLER テキストマイニングで1ライセンスあたり600万円(税別、追加1ライセンス100万円)~。
2015年12月15日アスクは11日、Synology製のNASサーバとして、ハードウェア暗号化エンジンを備える2ベイモデル「DiskStation DS216」を発表した。12月下旬から発売し、店頭予想価格(税別)は50,000円台前半の見込み。HDDはユーザー側で別途用意する。3.5インチ/2.5インチHDDを2台内蔵できるNASサーバ。HDD用トレイが付属し、ツールレスでHDDを取り付けられる。ハードウェア暗号化エンジンを備えており、ビジネス向けのメールサーバやVPNサーバなどの用途にも適している。iOSやAndroid用の専用アプリを使い、ルーターのポート転送設定なしで外部からのアクセスを可能にする「クイックコネクト機能」もサポート。OSには「DiskStation Manager(DSM)」を採用している。データのバックアップやファイル共有といった機能のほか、専用のアプリも多数用意。専用アプリをインストールすることで、機能拡張を図れる。RAID 0 / RAID 1 / Synology Hybrid RAID / Basic / JBODも設定可能。転送速度はリード平均112.79MB/s、ライト平均111.18MB/s(RAID 1時)。8TB HDDも搭載可能で、最大容量は16TBまで対応する。ネットワークカメラ用のサーバとしても利用でき、専用アプリケーション「Surveillance Station」を使ってリアルタイム監視や記録データのタイムラインビューなどを行える。対応IPカメラ台数は16台までで、対応フレームレートはH.264時で最大2,591×1,944ドット/60fps、MJPG時で最大2,591×1,944ドット/30fps。CPUはMarvell Armada 385 88F6820(1.30GHz)、メモリはDDR3 512MB。92mmの冷却ファン×1基を内蔵し、インタフェース類はGigabit Ethernet対応有線LAN×1基、USB 3.0×2基、USB 2.0×1基を装備。最大ユーザーアカウント数は2,048、最大同時接続数は128。本体サイズはW108×D233.2×H165mm、重量は1.3kg。
2015年12月14日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月7日、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入のため、姿勢制御用エンジン噴射を同日8時51分から実施したと発表した。「あかつき」から送信されたデータを解析した結果、姿勢制御用エンジンの噴射は計画通り約20分実施され、所用の噴射時間が得られたことが確認された。同探査機の状態は正常で、現在は噴射後の探査機軌道の計測と計算を行っており、投入結果の判明までは2日程度要すると見込まれている。
2015年12月07日博報堂は11月6日、マーケティングツールとして利用可能な会話エンジンを開発し、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下、DAC)の「DialogOne」と連携させることで、LINE公式アカウント上でも利用できるマーケティングサービスの提供を開始した。博報堂が開発した会話エンジンでは、スマートフォン上で動作するメッセンジャーアプリや各種Webサービス、IoTデバイスなどとインターネット経由で連携させることで、ユーザーからの問いかけに自動で応答するアプリケーションの開発などが可能になる。一方「DialogOne」とは、LINE上で企業とユーザーが相互のコミュニケーションを行うことができるメッセージ管理ソリューション。高いリーチを獲得するだけでなく、ユーザー一人ひとりに対して最適なメッセージ配信が可能だ。同社によると、LINEにおける会話エンジン利用事例として、同社クライアント企業が運用するLINE公式カウント向けにアンケート型の対話応答システムを提供。LINEユーザーと直接対話することで、ユーザーが好む商品や買う場所などを自然な会話の中で引き出すことができるほか、会話を通じて取得したヒアリング結果をデータベースに蓄積することが可能だという。質問の言い換え例としては、「会話ロボット : 好きな動物は?」「ユーザー : 分からない」「会話ロボット : 今までに動物を飼ったことはありますか?」という具合に、基本的な質問文でユーザーから回答を引き出せない場合でも、会話を継続することでユーザーインサイトを探っていく。
2015年11月09日エアバスは現地時間の11月5日、A350-1000用Trent XWB-97エンジン(英・ロールス・ロイス社製)の飛行テストを開始した。同エンジンはA380のテスト機に装備し、初飛行テストを実施。飛行時間は4時間14分で、最大で高度3万5,000フィートまで上昇したほか、低速度からマッハ0.87の速度において様々なテストを行った。同エンジンは9万7,000ポンドの推力を実現し、エアバス用に開発されものの中で最も強力なエンジンとなっている。
2015年11月06日アイ・オー・データ機器は4日、超解像技術「ギガクリア・エンジンII」を搭載する液晶ディスプレイとして、23.8型モデル「LCD-RDT242XPB」と27型モデル「LCD-RDT272XPB」を発表した。11月下旬から発売し、価格はオープン。店頭予想価格(税別)は「LCD-RDT242XPB」が44,800円前後、「LCD-RDT272XPB」が59,800円前後。○LCD-RDT242XPB「LCD-RDT242XPB」は、独自の画像処理アルゴリズムに基づき低解像度の映像を拡大し、ぼやけ成分を推定して補正を加える超解像技術「ギガクリア・エンジンII」を搭載する23.8型ワイド液晶ディスプレイ。入力解像度にあわせて超解像技術や高画質機能の調節範囲を自動設定し、解像度に適した高画質表示を行う。ブロックノイズリダクションにより、動画などに含まれるブロックノイズを検出してノイズを低減。人物の肌色については、滑らかに見せるため肌色部分には超解像技術を使用しないなどの工夫もされている。画面全体のコントラストを解析して、白飛びや黒つぶれを調節する機能も搭載。内部遅延時間は0.05フレームで、ゲーム画面の暗い部分のい視認性を高める「Night Clear Vision」を搭載。そのほか、ブルーライトを低減する「ブルーリダクション」や「フリッカーレス設計」を採用することで、目にかかる負担も軽くしている。液晶パネルには高透過率のAH-IPSパネルを使用。フレームの最小幅が約6.4mmの極細フレームデザインにより、ディスプレイを並べても境界に違和感はない。また、HDMIのCEC機能に対応しており、対応ゲーム機の電源と液晶ディスプレイの電源連動などが可能。同梱のリモコンからは、ゲーム機の操作も行える。主な仕様は、画面サイズが23.8型ワイドの非光沢(ノングレア)、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、視野角が上下左右とも178度、輝度が250cd/平方メートル、コントラスト比が1,000:1、応答速度が14ms(GTG)で、オーバードライブオン時が3.2ms(GTG)。映像入力インタフェースはHDMI×4(1基はMHL)、DVI-D×1、D-sub×1。2W+2Wのステレオスピーカーを搭載し、スタンドのチルト角度は上20度/下5度。VESAマウント100mmに対応する。本体サイズはW540×D170×H391mm、重量は約4.4kg。○LCD-RDT272XPB「LCD-RDT272XPB」は、画面サイズが27型ワイドのモデル。基本機能や仕様は「LCD-RDT242XPB」とほぼ共通。相違点は、スピーカーが2.5W+2.5Wになっていること。本体サイズはW643×D230×H445mm、重量は約6.8kg。
2015年11月04日マツダは28日、「第44回東京モーターショー2015」にて、ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーのコンセプトモデル「RX-VISION」を世界初公開した。「RX-VISION」はデザインテーマ「魂動(こどう) - Soul of Motion」にもとづき、同社が考える最も美しいFRスポーツカーの造形に挑戦するとともに、次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載。「マツダがいつか実現したい夢を表現したモデル」とされた。ロータリーエンジンは、三角形のローターが回転することによって動力を生む、独特の構造をもつエンジン。多くの技術的課題を乗り越え、同社は1967年、「コスモスポーツ」を通じてロータリーエンジンの実用化に成功。その後も、ロータリーエンジンを量産する唯一のメーカーとして、出力、燃費、耐久性などの性能向上に取り組み、1991年のル・マン24時間耐久レースでロータリーエンジン車を駆って総合優勝。数々の実績を挙げ、マツダのたゆまぬ挑戦と創造を象徴する存在となっている。現在は生産を行っていないが、同社はロータリーエンジンの研究・開発を継続しており、「SKYACTIV-R」という名称には、SKYACTIV技術の開発時と同様、「常識を打破する志と最新技術をもって課題解決に取り組む」という意味が込められているという。
2015年10月29日ブレインパッドは10月22日、自然言語処理エンジンの「Mynd plus(マインドプラス)」の提供を開始した。同サービスは、ブレインパッドが提供する「Semantic Finder (セマンティックファインダー)」と、グループ子会社となるMyndが提供する「Mynd Engine (マインドエンジン)」を統合した新サービスで、テキストなどのデジタルデータを独自のアルゴリズムで解釈・処理し、従来人の手で行ってきた業務を「より早く」「より精緻に」処理するほか、人の手では行えない「より高度な」データの処理も実現する。これにより、デジタル・マーケティング領域での活用だけでなく、さまざまなビジネスシーンでの活用が期待できるという。同社は活用例として、Webメディアなどの記事コンテンツに対して「自動タグ付与」や「自動分類」、Webサイト上の類似コンテンツ・類似ユーザーを軸とした「レコメンドコンテンツの抽出」、Webメディアの大量記事や論文などの「自動要約」、コールセンターや相談業務上発生する会話データの「テキストマイニング」、アンケートや口コミのデータなどの「テキストマイニング」などを想定する。
2015年10月23日フリービットは22日、アクロニスのエンジンを使用するSaaS型バックアップサービス「フリービットクラウド Backup Orchestra」を発表した。同日より販売開始する。「フリービットクラウド Backup Orchestra」は、アクロニスのエンジンと連携し、社内IT資産(PC・サーバ)のバックアップ統合管理からBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)/DR(Disaster Recovery:災害復旧)対策までを包括するクラウド型バックアップサービス。高性能UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)を標準採用したIaaS型「フリービットクラウド VDC」と、アクロニスのエンジンを連携させることで、高機能かつ利便性に優れたBCP/DR対策ソリューションのパッケージサービス化を実現した。データだけでなく、システム(OS)単位でのバックアップ機能を有し、PC、サーバ、クラウドなどIT環境全体の復旧を容易に実現可能。バックアップデータは、実容量の70%程度まで圧縮され、2回目以降は増分のバックアップとなるため、効率の良いバックアップが行える。すべてのバックアップ対象を一元管理ができるWeb管理コンソールを用意。クラウド環境だけでなく、LAN内のNASやサーバへのバックアップにも対応している。リストアする際も、ファイル単位で実行できるほか、ファイルがあった場所へ復元するだけでなく、LAN内の任意の場所へ復元できる。「ベアメタル復旧機能」では、バックアップされたシステム全体を、OSやアプリケーションデータを含めた状態で再構築、復元できる。元のハードディスクに限らず、物理や仮想を含めた、異なる環境への復元が可能となっている。また、DR対策オプションの利用で、「フリービットクラウド VDC」上でのシステム復元機能に対応し、有事の際はクラウド上でのシステム稼働が行える。リスト先のリージョンは東京リージョン、大阪リージョンより選択可能。提供価格は、基本バックアッププラン(100GB)が月額5000円、クラウド容量は1GB当たり50円で追加できる。DR対策オプション(500GB)は初期費用10万円、月額2万円。DR対策オプションのディスク容量は100GBごと月額2000円で追加可能(いずれも税別)。2015年12月31日までの購入申し込みで、基本プランで提供する全サービスが最大2カ月間、無料になるトライアルキャンペーンを実施している。
2015年10月23日本田技研工業(ホンダ)の英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッドはこのほど、新開発の水冷・4ストローク・OHC・直列2気筒998ccエンジンを搭載した本格的なアドベンチャーモデル「CRF1000L Africa Twin」を発表した。同モデルは、欧州にて12月中旬から順次発売し、欧州での発売後に北米や日本などでの販売も計画されている。CRF1000L Africa Twinは、1990年代に大人気を博した「XRV750 Africa Twin」同様、オンロード、オフロードを問わず、世界中のさまざまな道に対応できるアドベンチャーモデルとして開発。「どこへでも行ける」をコンセプトに、市街地走行から大陸横断ツーリングまで、幅広いシチュエーションで扱いやすく快適な走行を楽しむことができる。新しいエンジンは、オフロード走行から長距離ツーリングまで幅広い用途での扱いやすさと、リアタイヤのトラクションが感じとれる出力特性、そして心地よいパルス感をテーマに開発。また、同社独自技術である二輪車用「デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)」搭載車のほか、リア側を任意にオフへと設定できる「ABS」と、路面状態や走行シーンに合わせて4つのモードから選べる「Honda セレクタブル トルク コントロール」を搭載したモデルもタイプ設定。DCT搭載車では、マニュアルモードのほか、燃費性能とクルージングの快適さで最適なバランスを発揮する「Dモード」と、スポーティーな走りを追求した3つの変速パターン採用の「Sモード」という、2つのオートマチックモードを備えている。
2015年10月19日天草エアラインは10月13日に福岡発天草着の108便にてエンジンから白煙があがった件に関して、14日全便(天草=福岡線の計4便)欠航のほか、機材整備のため15、16日においても全便欠航することを発表した。福岡発天草行の108便において天草空港着陸後、No.2エンジン(進行方向に向かって機体右側)部分から白煙が発生し、エンジン火災を知らせる計器が点灯したため、飛行機は滑走路上で停止した。その後、コックピットにて消火操作を行い、火災を知らせる計器表示は消灯、安全を確認した後に乗客乗員は降機した。今回のトラブルにおいて、乗客38人と乗員3人の計41人にけが人はなかった。現在予定している欠航は16日までの全12便で、17日以降については現在運航調整中となっており、欠航日数・便が増える可能性もあるという。予約者には予約センターより搭乗日が近い乗客より順番に連絡をし、手数料なしの払い戻しまたは日にち変更を案内している。
2015年10月14日天草エアラインは10月13日、福岡発天草行の108便において天草空港着陸後、No.2エンジン(進行方向に向かって機体右側)部分から白煙が発生し、エンジン火災を知らせる計器が点灯したため、飛行機は滑走路上で停止した。その後、コックピットにて消火操作を行い、火災を知らせる計器表示は消灯、安全を確認した後に乗客乗員は降機した。今回のトラブルにおいて、乗客38人と乗員3人の計41人にけが人はなかった。機体については引き続き滑走路上に駐機しており、10月14日9時より警察および消防の現場検証が行われている。14日の運航については全便(天草=福岡線の計4便)欠航となり、計4便の予約人数は126人となっていた。なお、10月15日以降も欠航の可能性があるという。同社は今回のトラブルに関して、「お客さまならびに関係各所の皆さまには大変ご心配ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。今後ともさらなる安全運航に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます」とコメントするとともに、新たな情報が入り次第、あらためて情報を発信するとしている。
2015年10月14日岡田准一、阿部寛、尾野真千子という豪華キャストで世界最高峰の地での撮影も敢行された映画『エヴェレスト 神々の山嶺』。このほど、待望の特報映像が公式サイトにて公開された。主人公は、日本のエヴェレスト遠征チームに参加していたカメラマンの深町誠(岡田さん)。滑落事故で仲間を失い、登頂が中止となった彼は、ネパールの首都・カトマンズを彷徨っている途中、骨董屋である古いカメラを発見する。それは、1924年6月8日、エヴェレスト登頂に挑みながらも行方不明となったイギリスの登山家ジョージ・マロリーのカメラと思われるものだった。マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかという山岳史上最大の謎に魅せられた深町は、証拠となるカメラを追い、伝説のクライマー、羽生丈二(阿部さん)という一人の男に辿り着く。「天才クライマー」と呼ばれながら、孤高に生きてきた彼の過去を調べるうちに、深町はその生き様にのみ込まれていく。そして、羽生に人生を翻弄されながらも、彼を愛し続ける女性・涼子(尾野さん)と出会うのだが…。本作は、全世界で翻訳され、大ベストセラーとなっている夢枕獏による山岳小説「神々の山嶺(いただき)」を『愛を乞うひと』の平山秀幸監督で映画化。日本山岳協会会長であり、『植村直己物語』のエヴェレスト撮影にも隊長として参加した八木原國明など現役登山家も全面的に撮影に協力し、世界最高峰の山に魅せられた2人の男と、その男たちを待つ1人の女性を壮大なスケールで映し出していく。公開された映像では、岡田さんらが実際に現地ネパール・エヴェレストに飛んで敢行された、極限状態での過酷な撮影の様子が見て取れる。また、阿部さん演じる羽生の苦悩に満ちたやつれた姿や羽生のライバルである長谷渉役の佐々木蔵之介の姿も登場。氷点下50度、標高8,848mの地で、起こった出来事とは!?映像の前半では「あんなところ、登るなんて不可能だ」という言葉を漏らしていた岡田さん演じる深町が、ラストには「俺は頂上に立つ!」と咆哮していることにも注目だ。『エヴェレスト 神々の山嶺』は2016年3月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月12日ソニーとソニー不動産は8日、独自の機械学習技術を応用した「不動産価格推定エンジン」を開発したと発表した。○業界最高水準の精度を実現同技術は、両社が共同開発した機械学習ソリューション。ソニーR&Dのディープラーニング(深層学習)技術を核とし、ソニー不動産が持つ不動産査定のノウハウや不動産取引に特有の知識を導入している。様々な不動産関連情報を元に、独自のアルゴリズムに基づいてデータを解析し、不動産売買における成約価格を統計的に推定する。ソニー不動産広報は「不動産の査定は経験により差が出る場合がある。そこでソニーの機械学習技術を転用できないかと考えた」と話している。東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県のすべての中古マンションの推定成約価格を算出することができ、常に最新のデータを日々自動で学習する。推定精度はMER(Median Error Rate:誤差率の中央値)で5.48%と、業界最高水準の精度という。今後は、売却・購入コンサルティングサービスの利用者に対し、同エンジンで算出される推定成約価格を提供する新たなサービスを提供していく。また他のサービスとの連携も予定している。機械学習技術とは、人が持つ学習能力をコンピュータで実現しようとする技術。またディープラーニング(深層学習)技術は、近年急速に発展している機械学習技術の一つで、人間の脳の構造を模した計算モデルを用いる点に特徴がある。
2015年10月09日本田技研工業(ホンダ)は2日、原付スクーター「ジョルノ」の外観を一新するとともに、水冷・4ストロークエンジン「eSP」を搭載するなどのフルモデルチェンジを行い、生産をこれまでの中国から日本の熊本製作所に移管して16日に発売すると発表した。ジョルノは、豊富なカラーバリエーションと日常での優れた使い勝手が魅力のファッションスクーター。今回のフルモデルチェンジでは、外観を張りのある丸みを強調した、より親しみやすいデザインへ一新させるとともに、スマートフォンなどの充電に便利なアクセサリーソケットを標準装備するなどの機能向上を図っている。エンジンには、原付スクーター「ダンク」や「タクト」にも採用している、水冷・4ストローク・OHC・単気筒50ccエンジン「eSP」を新たに搭載。低フリクション技術を随所に採用するとともに、「電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)」と「アイドリングストップ・システム」の採用などにより、優れた燃費性能と環境性能、力強い出力特性を実現した。カラーバリエーションは、新色の「パールマーメイドブルー」「パールアンブラウン」を含む全6色を展開。価格は、18万9,000円(税込)。
2015年10月02日IHIはこのほど、ボーイング787・ボーイング747-8向け「GEnx」エンジン部品の累計出荷台数1,000台を達成した。同社では1,000台達成を記念し、9月25日に瑞穂工場(東京都西多摩郡瑞穂町)にて式典を行った。「GEnx」は米・GE社が中心となって2004年に開発が開始された、IHIや独・MTU社などが参加している国際共同開発事業。「GEnx」は従来機より燃費効率を15%改善し、CO2や窒素酸化物などの排出量や騒音レベルを低減したエンジンで、「GEnx-1B」が搭載されたボーイング787は2012年に、「GEnx-2B」が搭載されたボーイング747-8は2011年に商業運航が開始された。IHIは「GEnx」にプログラムシェア約15%で参画しており、低圧タービンモジュールや高圧圧縮機部後段といった主要部位の設計・製造を担当している。相馬工場(福島県相馬市)および呉2工場(広島県呉市)にて担当部品の製造を、瑞穂工場にて低圧タービンモジュールの組み立てを行っている。ボーイング787の活発な需要を受けて、IHIでは2015年度300台程の生産を予定している。IHIはこれまでにも70席クラスのリージョナルジェット機向けエンジンから、500席クラスの大型機向けエンジンまで幅広く手掛けており、ボーイング777の次世代機であるボーイング777Xに搭載される「GE9X」エンジンプログラムへの参画も決定している。GEnx-1B概要搭載機体: ボーイング787搭載エンジン数: 2基座席数: 250席クラス運行開始時期: 2012年推力: 6万4,000~7万5,000ポンドエンジンマーケットシェア: 60%GEnx-2B概要搭載機体: ボーイング747-8搭載エンジン数: 4基座席数: 500席クラス運行開始時期: 2011年推力: 6万4,000~7万5,000ポンドエンジンマーケットシェア: 100%(独占搭載)
2015年09月29日岡田准一主演、阿部寛、尾野真千子出演の映画『エヴェレスト 神々の山嶺』が2016年3月12日(土)に公開されることが決定し、キャストとティザービジュアルが解禁された。その他の情報本作は夢枕獏のベストセラー小説『神々の山嶺(いただき)』を基に、『愛を乞うひと』の平山秀幸監督が映画化する感動の超大作。エヴェレストに魅せられたカメラマンの深町(岡田)、天才クライマーの羽生(阿部)、彼らを待つ女性・涼子(尾野)の交錯する人生を軸に、世界最高峰へと足を踏み入れる男たちの挑戦を描く。今回新たに、ピエール瀧、甲本雅裕、風間俊介、佐々木蔵之介の出演が発表された。ピエールが深町の上司・宮川を、甲本が羽生の山岳仲間・井上を、風間が羽生の後輩で涼子の兄・文太郎を、佐々木が羽生のライバルの天才クライマー・長谷を演じる。さらに現地ネパールから、『キャラバン』で主演を務めたシェルパの長老、テインレィ・ロンドゥップが出演。力強いキャスト陣が顔を揃え、エヴェレストの高度5500メートル付近で撮影された雄大な風景や、繰り広げられる重厚な人間ドラマに、さらなるスケール感を与えている。また、このほど公開されたティザービジュアルは、山嶺を見上げる伝説のクライマー・羽生の険しい表情が印象的で、エヴェレストの過酷さや、孤高に生きてきた羽生の人生を想像させるような仕上がりとなっている。同ビジュアルのポスターとチラシは9月19日(土)より各劇場にて掲出される。『エヴェレスト 神々の山嶺』2016年3月12日(土)全国ロードショー
2015年09月19日日野自動車は31日、中型トラック「日野レンジャー」に低燃費を追求した新型ダウンサイジングエンジンを搭載し、VSC(車両安定制御システム)を標準装備とした新車型を追加設定して、10月1日に発売すると発表した。今回追加する新車型は、車両総重量14トンクラスの「日野レンジャーFE」。新たに搭載したA05C型エンジンは排気量5.1Lのダウンサイジングエンジンで、小排気量でありながら低回転から高トルクを発揮。十分な動力性能を確保しながら低燃費を実現した。標準装備されたVSCは、横転や滑りやすい路面でのドリフトアウトやスピンを抑制するために、警報音やエンジンの出力制御、またブレーキを作動させることでドライバーの危険回避操作を支援する車両安定制御システム。新型エンジンの搭載と、新型7段トランスミッションの採用により重量車燃費基準+5%の低燃費を達成。これによりエコカー減税の対象となり取得税が60%、重量税が50%の減税となる。また、VSCは先進安全自動車(ASV)技術としての「車両安定制御装置」の技術的要件を満たしており、装着車はASV減税の対象となっている。日野レンジャーFE(型式 : QPG-FE2ALAA)の価格は、975万3,480円(税込)。
2015年08月31日GMOインターネットグループのGMOクラウドは8月26日、英PLAYCANVASが開発・運営する、3Dゲーム制作用のクラウド型ゲームエンジン「PLAYCANVAS」の日本国内向け販売について、同社との契約を締結し、同日より日本国内のゲーム開発者向けに販売開始したと発表した。PLAYCANVASでは、ブラウザ上で3DCGグラフィックを表示できるHTML5およびWebGLを用いた3Dゲームを作成することが可能。Google ChromeやFirefox、Safariをはじめとする多種のブラウザに対応したブラウザ型ゲームに加え、Google PlayやApp Storeなどの主要アプリストアで配信可能なアプリゲームを開発することができる。GMOクラウドは、国内での販売開始に併せて、PLAYCANVASの日本語サイトを公開。日本語でのサポートも行うという。利用価格・機能は、下記の表のとおり(価格はすべて税抜)。※チームメンバーのみに公開が出来るプロジェクトのこと。
2015年08月26日ビー・エム・ダブリューは9月12日、新世代エンジンを搭載した新型「3シリーズ セダン」「3シリーズ ツーリング」を全国のBMW正規ディーラーにて発売する。新型「3シリーズ」発売を記念した限定モデル「340i 40th アニバーサリー・エディション」も10月3日に発売される。「3シリーズ」は1975年に初代モデルが登場し、今年で発売40周年を迎える。後輪駆動方式や約50:50の理想的な前後重量配分など、いっさい妥協のないクルマづくりにより、「駆けぬける歓び」を凝縮したモデルとして、これまでに全世界で1,400万台以上が販売されてきた。新型「3シリーズ」は、コロナ・リング・デザインを採用した「LEDヘッドライト」と、「LEDフォグランプ」を新たに全車に標準装備し、精悍なフロントビューをより際立たせた。リヤ・コンビネーションライトにも新たにLEDを採用し、デザインを刷新。スポーティなスタイリングを実現している。ガソリンエンジンモデルは、BMWグループの新しいエンジン・ファミリーに属する新世代モジュラー・エンジンを新たに搭載。中でも「340i セダン」「340i ツーリング」に初搭載される新開発の直列6気筒ガソリンエンジンは、従来の6気筒エンジンに比べて最高出力が20PS向上し、326PSを発揮する。一方、EUテスト・サイクルにおける燃料消費率、CO2排出量は約10%向上した。装備面では、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」(「320 SE セダン」「320 SE ツーリング」を除く)や、ミリ波レーダーセンサーで前方の車両との車間距離を維持しながら加減速を行い、低速走行時には車両停止まで制御する「アクティブ・クルーズ・コントロール」(「320 SE セダン」「320 SE ツーリング」「320i セダンMT車」を除く)などを標準装備としている。限定モデルの「340i 40th アニバーサリー・エディション」は、「340i M スポーツ」をベースに、エクステリアには特別なきらめきを放つ「タンザナイト・ブルー」のボディカラーを採用。19インチのMライト・アロイ・ホイール、サテン・アルミニウム・ウィンドウ・モールディングによりプレミアム感を演出した。インテリアはブラックのダコタ・レザーシートに、専用装備のBMW Individual レザー・フィニッシュ・ダッシュボードを組み合わせた。価格は、「320i SE」が427万円、「340i ラグジュアリー」が776万円、「330i ツーリング スポーツ」が621万円など。「340i 40th アニバーサリー・エディション」は879万円で20台の限定販売となる(価格はすべて税込)。
2015年08月25日オートデスクは8月19日より、3Dゲーム開発向け新ゲームエンジン「Autodesk Stingray」を月額5,000円(メーカー希望小売価格、税別)で発売する。Autodesk Stingrayは、同社が2014年に買収したBitsquidエンジンの高性能かつデータ駆動型のアーキテクチャをベースに開発した新しいプラットフォームのゲームエンジン。さまざまな業界標準のゲーム開発ワークフローに対応しており、習熟度の異なるゲーム開発者がより簡単にゲームを制作できるよう、視覚的なノードベースのスクリプトやLuaスクリプトなどさまざまな開発ツール が搭載されている。また、開発者の要望に応じてC++ソースコードも追加で購入できるという。対応プラットフォームは、Apple iOS、Google Android、Microsoft Windows 7/8、Oculus Rift DevKit 2、Sony PlayStation 4、Microsoft XboxOneなど。
2015年08月17日本田技研工業(ホンダ)は30日、水冷・4ストロークエンジン「eSP(イーエスピー)」を搭載したビジネススクーター「ベンリィ」「ベンリィ プロ」を8月27日に、メンテナンス性を向上させた「ベンリィ 110」「ベンリィ 110 プロ」を9月10日に発売すると発表した。ベンリィシリーズは、クラス最大の大容量10Lのフューエルタンクを採用するとともに、オートマチックトランスミッションの採用により、クラッチ操作を必要とせず簡便に操作できる扱いやすいビジネスモデル。ベンリィ プロとベンリィ 110 プロは、ベースモデルに大型フロントバスケット、フットブレーキ、大型リアキャリアを装備し、より積載性を高めたモデルとなっている。今回は、ベンリィとベンリィ プロに50cc水冷・4ストロークエンジン「eSP」を新たに搭載し、優れた実用性と経済性を実現。装備面でも携帯電話などの充電に便利なアクセサリーソケットを標準装備するなど、ビジネスモデルとして更なる機能向上を実現した。エンジンの水冷化により、ビジネススクーターとして必要な信頼性と耐久性に加え、低・中回転域でパワフルなトルクを発生し、荷物積載時の坂道でも力強い登坂力を発揮。その他、ACGスターター採用による静粛性の向上や、マフラーを取り外さずにタイヤ交換を可能にするとともに、汎用性の高いタイヤサイズの採用による高いメンテナンス性を実現した。ベンリィ 110は、ビジネススクーターとして使い勝手のさらなる向上を目指し、ベンリィ同様にスパークプラグメンテナンスリッドの大型化や、使用頻度の多いサイドおよびメインスタンドの耐久性を向上させるなど熟成を図っている。価格は、ベンリィが23万2,200円、ベンリィ プロが24万3,000円、ベンリィ 110が27万3,240円、ベンリィ 110 プロが28万4,040円(いずれも税込)。
2015年07月30日SCREENホールティングスは7月7日、エンジンをはじめとする自動車の主要な基幹部に使われる鍛造部品向けの外観検査装置「IM-3100」を開発、9月より販売すると発表した。エンジンやブレーキなど安全に関わる重要な部位に使用される強度・耐久性の高い鍛造部品の検査は従来、目視による全数検査が中心として行われてきたが、安全性や信頼性の向上を目指して、より確実な品質管理体制と歩留まり向上を両立できるオートメーション化の実現が求められていた。同製品は、同社が半導体やプリント基板関連の検査装置向けに培ってきた外観検査技術ならびに、独自の画像処理技術を組み合わせることで実現したもの。独自開発の光学系カメラシステム「Multi-Angle Multi-Shot」と高精度な比較検査アルゴリズムを採用しており、複数の条件で撮影した画像を用いることで虚報を抑え、選別すべき欠陥のみの検出を可能にしたとするほか、検査結果を解析し、前工程にフィードバックすることで欠陥の原因を特定することも可能だという。なお、同製品の国内希望販売価格は5000万円(税別)。同社ではこれを機に、車載用鍛造部品の外観検査装置のデファクトスタンダードを目指すとするほか、今後も検査分野に向けた製品ラインアップの拡充を図っていく計画としている。
2015年07月09日テックは7月7日、自動車のエンジン始動機能を搭載したモバイルバッテリー「TMBJS-66」を発売した。価格はオープンで、推定市場価格は7,980円前後(税別)。TMBJS-66は、モバイルバッテリーに自動車のエンジンスタート機能を付加した製品。クランプケーブルが付属しており、緊急時には、バッテリーに直結してセルモーターを回すことができる。容量6,600mAhのリチウムポリマー充電池を採用し、クランプケーブル接続用端子からは12V、USB端子からは最大5V/2Aの電源が出力される。充放電回数は約1,000回となっている。本体サイズはW70×D125×H18mmで、質量は210g。SOSフラッシュ機能付きのLEDライトも装備している。クランプケーブル以外に、ACアダプター、カーアダプター、USB充電ケーブルが付属。USB充電ケーブルは先端が4本に分岐しており、microUSB、miniUSB、30ピンDockコネクタ、Lightningコネクタに対応する。JAF(日本自動車連盟)のロードサービス要請における、最多の理由はバッテリー周りのトラブル。5月の月間データでは、四輪車では約33%(約56,000件)、二輪車でも約18%(約1,300件)がバッテリーの過放電による要請となっている。
2015年07月07日三菱重工業(三菱重工)と川崎重工業(川崎重工)は6月15日、英ロールス・ロイスがエアバスの新型ジェット旅客機「A330neo」向けに開発している新型エンジン「Trent 7000」の共同開発事業に参画すると発表した。三菱重工は同社グループ会社の三菱重工航空エンジンが燃焼器部品と低圧タービンブレードを、川崎重工が中圧圧縮機(IPC)モジュールを担当する。「Trent 7000」は、「A330neo」への独占供給が決定しており、既存のTrent 700に比べて燃費効率を10%改善し、騒音の半減を実現する高バイパスエンジン。推力クラスは6万8000~7万2000ポンドとなっている。「A330neo」は、累計受注1300機を超える中型旅客機「A330」の派生型機で、2017年後半の初号機納入、商用運航開始が予定されている。
2015年06月16日ロールス・ロイスは6月15日、Trent エンジンシリーズの新世代となるTrent7000の組み立て準備を完了したことを発表した。Trent7000は2014年、英国ファーンボロー国際航空ショーにおいてエアバスA330neoの独占供給エンジンに選ばれ、ロールス・ロイスはTrent700の提供を通じてA330向けエンジンの市場を先導している。現状、エンジン組み立てに向けて、今週にも完成部品がモジュールに組み込まれ、今後数週間内に組み立てが開始できる予定となっている。Trent7000はA330のエンジンに採用されているTrent700の経験を取り入れ、Trent1000の最新型であるTrent1000TENをベースとし、大型航空機エンジンとしては最も世界で効率の高いTrentXWBの最新技術を取り入れている。推力は6万8,000lbs‐7万2,000lbs、現在のTrent700との比較では、燃費は10%向上、ファン・バイパス比は2倍、ノイズが低減されるなど性能が格段に向上している。ロールス・ロイス民間機用大型エンジンのプレジデントであるエリック・シュルツ氏は、「Trentエンジンシリーズに追加される最新モデルTrent7000は、大幅な性能と経済性の進化をもたらします。今年後半のテストベッド上での初めての試験を楽しみにしています」とコメントしている。なお、A330neoの納入開始は2017年第4四半期を予定している。
2015年06月15日マップアール・テクノロジーズは6月11日、ビッグデータのためのスキーマフリーSQLエンジン「Apache Drill 1.0」の提供を開始した。この製品では、事前のスキーマ定義を必要とせず、セルフサービスで利用可能なSQL分析機能を提供する。これにより、ビジネスアナリストがデータを検索、理解する時間を大幅に短縮できるという。既存のトランザクションシステムからの構造化データだけでなく、新しいデータソース、非構造化データなど、新旧を問わない、あらゆるデータソースに対応。Internet of Things(IoT)センサーデータやWebサイトのクリックストリーム、といった半構造化データから、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールやデータ可視化ツールへの出力が可能だ。また、マルチテナントのデータレイクやエンタープライズデータハブに必要となるきめ細かな設定が可能なセキュリティ機能・ガバナンス機能も備えており、Hadoop利用の規模であっても、信頼性とパフォーマンスを両立できるとしている。MicroStrategyやQlok、TableauなどのBIベンダーと密に連携しており、共通APIのODBC/JDBCなどを介してApache DrillとBIツールの相互運用を容易にしている。また、ODBCドライバー内に内蔵しているDrill ExplorerはApache Drillで利用可能なデータを走査してスキーマの透視図を表示。ビッグデータに対してシームレスで迅速なセルフサービス検索を可能にしている。パートナー経由の販売となるため、米国における販売参考価格が提示されており、1年のライセンス契約で、1ノードあたり1750ドル(約21万6000円)となる。○ぐるなびなどもマップアールを活用11日に行われた記者会見では、米MapRの共同創業者で最高経営責任者のジョン・シュローダー氏が来日し、登壇。また、マップアール・テクノロジーズ 日本代表の安田稔氏と同社 アライアンス&プロダクトマーケティングでディレクターを務める三原 茂氏が説明を行った。シュローダー氏は、同社の現況を初めに紹介。売上が毎年2倍の高成長を誇っており、ライセンスビジネスの利益率は実に90%にも達しているという。現在、世界で700以上の顧客企業があり、シュローダー氏によると「Hadoopディストリビューターとしてはトップの実績」とのこと。日本では現時点で30社以上の顧客企業が存在しており、ぐるなびやリクルートテクノロジーズ、ヤフーとブレインパッドの合弁会社のQubitalデータサイエンスといったWebビジネスの企業を中心に採用例が増えているという。しかし、安田氏によるとエンタープライズビジネス企業の採用例もここのところ伸びているということで、Hadoopを活用する裾野が広がっていると指摘。これにあわせてパートナーとなるSIerも増加している。三原氏の説明では、「ITの情報システム部門が、バックオフィスなど基幹システムへの採用が多かったものの徐々にフロントオフィス、ビジネス運用を支えるための基盤づくりにHadoopの採用例が増えている」という。これは、BIツールの活用など、現場の営業がすぐに生データにアクセス、分析できるようにすることで「ビジネスのスピード、アジリティ(俊敏性)を支える」(三原氏)ために活用が増えているとのことだ。「エンドユーザーが、中身のデータを知ってさえいれば探しやすいようにできる時代になった。データベーステクノロジーは、これまで構造化データのためのものだった。ただ、これからは非構造化データも入る時代で、1つのSQLで、すべてのデータを探索できるようにしなければならない」(三原氏)
2015年06月12日シリコンスタジオは6月12日、モバイル/PC向けのゲームエンジン「Paradox」の新バージョンとなる1.1.3βを公開したことを発表した。Paradoxは、Android、iOS、Windows向けアプリを開発できるC#ゲームエンジンで、企業でもインディーズでも無料で利用することができる。ソースコードはオープンソースとしても公開されている。同バージョンでは、リアルな映像を表現できるPBR(Physically Based Rendering:物理ベースレンダリング)技術や、効率的なゲーム開発をサポートするシーンエディターなどの新機能が新たに追加された。
2015年06月12日ヤフーは5月19日、人工知能技術「ディープラーニング」を同社で開発した音声認識エンジン「YJVOICE(ワイジェイボイス)」に実装し、認識精度を大幅に改善させたと発表した。「ディープラーニング」のサービスへの実装は初めてのことで、同日より18のスマートフォン・タブレットアプリとウィジェットで、精度が向上した音声認識機能が利用できるようになった。この人工知能技術は脳神経細胞の働きを工学的にモデル化した手法。通常、こうした技術では様々な事例を学習させるための膨大なデータが必要だが、同社では、「Yahoo!検索」や「音声検索」などで蓄積したビッグデータを生かし、2013年より研究を開始していた。また、東京工業大学の篠田研究室の篠田 浩一教授との共同研究なども進めている。今回の実装によって特に向上したのは、騒音下における認識精度。従来は騒音などの影響で一定の場面で誤認識があったもののうち、約1/3で精度が改善された。例えば、駅ホームでの「Yahoo!乗換案内」、街頭での「音声検索」などが、従来より快適に利用できるようになったという。「YJVOICE」を搭載するスマートフォン・タブレットアプリ、ウィジェットは、iOS、Android用が、Yahoo! JAPAN、Yahoo!音声アシスト、Yahoo!カーナビ、Yahoo!地図、Yahoo!乗換案内の10種。その他、iOS用は、音声検索など3種。Android用は、Yahoo!ブラウザーなど3アプリ、2ウィジェットとなる。
2015年05月20日