2022年5月3日(火・祝)、日本橋で話題となった〈アートアクアリウム美術館〉が〈アートアクアリウム美術館 GINZA〉として銀座三越に移転オープン。「百華繚乱~進化するアート~」をテーマに、新しくなった海底の楽園のようなスポットをレポートします。新作も続々登場。都会の喧騒を忘れる深海のような美術館。ふわふわと浮遊する金魚。光や音、香りを巧みに使い、和の世界観を活かしながらアクアリウムに舞う金魚アートで人気を集めた日本橋の〈アートアクアリウム美術館〉。5月から銀座三越新館8階でリニューアルを遂げた〈アートアクアリウム美術館 GINZA〉では、さまざまな分野で活躍するアーティストとのコラボレーション作品や新作も多数追加され、展示内容が大幅にバージョンアップ!これまでとは違った独創的な世界が楽しめるようになりました。数々の花が咲き乱れるように鮮やかな金魚が舞い踊る、7つのエリアで構成された美術館の中身をご紹介します。〈静寂閑雅〉エリア。「銀座万燈籠」会場に一歩足を踏み入れると最初に現れるのが、奈良の情緒を表現した作品「銀座万燈籠」。こちらの作品では落ちてくる火の粉をの映像を背景に、風情漂うノスタルジックな古都の空気を感じることができます。その先には、無数の金魚が浮遊する光り輝く水柱が並んだ「金魚の回廊」が。寺社建築に見られる回廊を表現した、注目の新作です。〈飛耳長目〉エリア。「金魚コレクション」。さらに進むと、金魚の美しい姿をコレクションする文化を表現した作品「金魚蒐集」が登場。「金魚蒐集」。光の演出をリニューアルしたこちらでは、連なる円形のアクアリウムからこぼれる鮮やかな光と金魚の共演に思わずうっとりできること間違いなし。〈落花流水〉エリア。「金魚の滝」。弱い光が重なるようにアクアリウムを設置することで荘厳な重層感を表現した「金魚の滝」は、静かな滝をイメージして作られたもの。水槽と水槽の間の通路に足を踏み入れて鑑賞すると、優美に舞う金魚がより一層きれいに見えます。〈百花繚乱〉エリア。リニューアルした「新金魚品評」。日本橋では円形で展開していた「金魚品評」を四角形にリニューアルした「新金魚品評」は、品種改良によって増え続けた金魚の品種の無限の可能性を表現した、圧巻のインスタレーション作品。「新金魚品評」。水槽を左右の淡い鏡で挟むことにより、端の通路からだと永続的に光が続いているように見えるので、一度移動して鑑賞してみるのがおすすめ。存在感を放つ「オリガミリウム」。美術館の作品のなかで最も存在感が強く、象徴的な「オリガミリウム」は、平安から鎌倉時代の公家武家社会の上流階級の間で大事な手紙を折りたたんだり、物を包む習慣から生まれた「折り紙」をイメージして作りあげたもの。アクアリウムには優しい光が降り注ぐ。上方から降り注ぐ優しい光や、本物の折り紙とのコラボレーションも満喫できるので、じっくりと鑑賞を楽しみたいこちらの作品。刻一刻と色が移り変わる巨大なアクアリウムの中で優雅に舞い泳ぐ金魚の姿は、なんとも神秘的です。〈竹林七賢〉エリア。「提灯リウム」。その奥には静けさをテーマに連なる提灯と竹林で構成した〈竹林七賢〉エリアが。ひときわ目を引く「提灯リウム」は、祭り提灯からインスピレーションを得た、荘厳な空気を放つ作品。「金魚の竹林」。奥の「金魚の竹林」では、竹林の中にいるような静謐な空気と揺れ動く光の泡に思わず魅了されます。〈花鳥風月〉エリア。「フラワーリウム」と假屋崎省吾さんによるコラボアート。そして終盤に待ち構えているのが、花瓶に見立てた新作「フラワーリウム」と、華道家の假屋崎省吾さんによる圧巻のコラボアートを満喫できる〈花鳥風月〉エリア。曲線と直線が絡み合う緻密に計算されたモダンな植物の造形美と優美に舞う金魚、季節で入れ替わる旬の花々が調和したカラフルな空間は圧巻。「フラワーリウム」と舞い泳ぐ金魚。今年で15周年を迎える〈アートアクアリウム美術館〉。大幅に進化を遂げ、さらに楽しみ方の幅が広がった深海のような空間で、癒しのひとときを楽しんでみては。〈アートアクアリウム美術館 GINZA〉東京都中央区銀座4-6-16 三越銀座店新館8F03-3528-6721(平日10:00~17:00)10:00〜19:00(最終入場18:00)休は銀座三越の休館日に準ずる公式サイト
2022年05月12日世界17カ国で29軒のラグジュアリーホテル、リゾート、レジデンスを展開するローズウッド ホテルズ&リゾーツ(R)はこのたび、ゲストの感覚を目覚めさせ、視野を広げ、世界中の土地をさらに深く経験していただくためにデザインされた、アクティビティと冒険のコレクション「 Summer Immerse(サマー イマース 夏の没入型体験)」を発表いたします。活気に満ちた夏が訪れるにつれて、多く旅行者が没入型の体験を求めています。この多くの要望に応えるため、この「Summer Immerse(サマー イマース)」は誕生いたしました。ラグジュアリーな旅のトレンド最前線にある、ローズウッドの「Summer Immerseサマー イマース」は、世界が冒険の新時代に入り、旅行を熱望するゲストのために丁寧に開発されました。食の旅からアクティブな冒険まで、これらの没入型体験は、世界中にあるローズウッドの各ロケーションにおける夏の要素を捉え、自然とつながり、現地の文化を発見する機会をゲストにもたらします。ローズウッド ブランドの核となる提案に沿って、サマー イマースは4本の明確な柱に基づいています。現地の風習と鮮烈なパフォーマンスを通してデスティネーションの探求に浸るカルチャー、現地の美味と料理に触れるフレーバー、自然療法や強力な若返りの施術、高強度のアクティビティを提案するウェルネス、目的のある旅、現地のイニシアチブ、コミュニティの強化に重きを置くサステナビリティーです。これらのプログラムのセレクションには、各デスティネーションでの高い見識を持つブランド アンバサダーとして、意義深いゲスト体験を組み立てるために専門知識を駆使するローズウッドの「プレイスメーカー」が関わっています。「過去二年間の歳月で私たちが何かを学んだとしたら、それは旅には驚異的にポジティブな力があり、旅によって私たちは学び、成長し、自分とグローバルなコミュニティの間に真の絆を結ぶように促されるということでしょう。この夏、私たちはゲストが感覚を全方位にわたって覚醒してもらえるよう、ロンドンでの女王のプラチナ ジュブリーを祝う庭園でのパーティから、英国領バージン諸島でのウミガメの巣ごもり活動の観察まで、大規模な文化的な瞬間と、夏ならではの自由な精神の両方に紐付けられた個性豊かなアクティビティを選んでいただける機会を設けています」 ローズウッド ホテルズ&リゾーツ社長 ラダ・アローラのコメントローズウッドのウルトラ ラグジュアリーなホテルとリゾートで、現在から9月6日までご利用いただける「サマー イマース」ジャーニーは、典型的な夏のアクティビティや有名なデスティネーション提案を超越してさらに深く追求し、現地の文化を4つの柱での特別な視点を通して探求しながら、周囲の環境に浸る機会をゲストに提供します。ローズウッドの素晴らしい宿泊施設と最高級の設備に加わるアクティビティのポートフォリオによって、ローズウッド ホテルズ&リゾーツは、夏の旅に向けた最高にラグジュアリーなゲートウェイをゲストにご提案いたします。ローズウッド ヴィラ マグナカルチャー・ イタリア、シエナでのヴァル ドルチャ映画ツアー(ローズウッド カスティリオン デル ボスコ):そのなだらかな緑の丘と、頂上に点在する中世風の村落を見れば、ヴァル ドルチャ(Val d’Orcia)が多数の映画やテレビ番組の舞台になってきたことは不思議ではありません。ローズウッドのゲストは新しく始まったこのツアーで、モンタルチーノ(Montalcino)、ピエンツァ(Pienza)、サン クイーリコ ドルチャ(San Quirico d’Orcia)、その他のトスカーナの街で、専門ガイドの案内により有名な映画のロケ地を発見するでしょう。・ ロンドン、ロイヤル セレブレーション(ローズウッド ロンドン):6月中、ローズウッド ロンドンでは、女王の在位70年を讃える歴史的瞬間である「プラチナ ジュブリー(Platinum Jubilee)を祝う予定です。祝祭の中には、伝統的なストリート パーティにインスパイアされたジュブリー コートヤード パーティが含まれており、最高の英国の祭りを讃えるために、特別な提案により比類無き瞬間の魔法をゲストにお楽しみいただきます。・タイ、プーケットでの象のサンクチュアリ(ローズウッド プーケット):ローズウッド プーケットでは、引退した象が暮らす現地の家を特別に見学する機会を、ゲストにご提供します。これらの家は、生涯働いてきた厚皮動物である象が、与えられるべき休息を楽しむ場所であり、エシカルな観光に焦点を当てています。このプログラム参加者は、平和な象の世界へのゲストとして招待され、象が自然の生息地で歩き、食べ、水浴びをする姿を静かに眺めて過ごす、至福の数時間を楽しんでいただけます。・カリフォルニア、モンテチトでのスタイル&シュート(ローズウッド ミラマー ビーチ):デザイナー、フォトグラファーで、モンテチト出身のKendall Conradが、この夏、ホテル初のプレイスメーカーとしてローズウッド ミラマー ビーチに参加します。彼女がキュレートした最初の提案は「スタイル&シュート(Style & Shoot)」パッケージで、ゲストは彼女と1対1で触れ合う特別な体験に参加できます。参加者はモンテチトのただ中に身を置き、才能溢れるKendallの審美眼により選ばれた現地の風景を美しい背景に、自らがモデルとなって撮影を行う1日を過ごしながら、Kendallのアクセサリー コレクションから自ら選んだアイテムを身に付けることができます。ローズウッド ミラマー ビーチのラグジュリアスでビーチフロントならではの雰囲気に加えて、この撮影は、カリフォルニアのさりげないスタイルを身にまとった自分自身の素敵なポートレートという、ゲストにとって忘れられない特別な旅の思い出をもたらします。・香港、究極のアートに溢れる滞在(ローズウッド 香港):ローズウッド 香港は、夏のグローバルな文化イベントの最高峰である「アート バーゼル(Art Basel)」開催期間中に、公式ホテル パートナーとしての理想的なステイケーションを、アート愛好者にご提供します。この特別パッケージを予約したゲストは、アート バーゼルのオープニングパーティへの招待、または週末VIPチケット2人分を受け取り、アート バーゼルからのエキサイティングな提案やイベントに向かうために提供される水上交通をご利用いただけます。ルイナール(Ruinart)とのコラボレーションにより、アサヤ キッチン(Asaya Kitchen)では、シャンパンをペアリングした「アートのための食(Food for Art)」メニューを、さらなる体験としてお楽しみいただけます。香港のアートシーンをより深く知っていただくために、ローズウッド 香港専任のアート アンバサダーによる物件内にある美術館級アートコレクションのガイドツアーと、ペロティン ギャラリー(Perrotine Gallery)での特別ギャラリー体験を堪能していただけます。フレーバー・ メキシコ、ユカタンの味覚-リビエラ マヤでのジン造りワークショップ(ローズウッド マヤコバ):ローズウッド マヤコバのジン造りワークショップは、ユカタン半島で唯一のジン メーカーであるGin KatunのRoberto Brinkmanが担当します。この特別なスピリッツは伝統製法によって蒸留されており、ユカタン原生の20種類以上のボタニカルにスポットライトを当てています。ゲストはこの実践的なワークショップでGin Katunの蒸留方法を学び、その後カクテル試飲をお楽しみいただけます。・ フランス、パリでの特別なワインとの出会い(オテル ドゥ クリオン ローズウッド ホテル):オテル ドゥ クリヨンのワイン醸造学専門家であるXavier Thuizatが、物件の名高いワインコレクションから宝物を見いだす機会をゲストに提供します。2時間にわたるコースでは、豊かな文化遺産であるワイナリーからの5種類の試飲を行い、ホテルの総料理長が手がけた豪華な5種類のおつまみを合わせてご提供いたします。・ 中国、北京での北京ダック調理(ローズウッド 北京):ミシュランの星を獲得したカントリー キッチン(Country Kitchen)で、北京で最も祝福された料理である北京ダックのシェフ秘伝レシピと技術を学ぶ体験にゲストをお招きします。カントリーキッチンは、明朝および清朝時代の王朝料理の象徴であるこの逸品を、赤みがかった肉色に、脂が乗っても油ぎらず、外側をカリッと、内側を柔らかくきちんと仕上げるという伝統技法を用いて調理しています。サステナビリティー・ 英国バージン諸島、ウミガメ保護(ローズウッド リトル ディックス ベイ):手つかずの自然の中でのこの冒険により、ゲストは科学者との共同作業による保護活動の一部として、絶滅危機にあるウミガメに目印を付け情報を収集します。この提案は、リトル ディックス ベイのプライベート ビーチに、10年ぶりにウミガメが孵卵のために戻ったことを祝福するタイミングに合わせて提供されます。ゲストはこの体験を、ハリケーン イルマ後の珊瑚礁再生プロジェクトについて学ぶ、リゾートの珊瑚礁でのシュノーケリング サファリと組み合わせることができます。・メキシコ、サン ミゲル デ アジェンデでの牧場ランチとプルケ試飲(ローズウッド サン ミゲル デ アジェンデ):この小旅行は、サステナブルでオーガニックな牧場であるヴィア オルガニカ(Via Organica)への短いツアーと、それに続く農場でとれ立ての食材を使った正統的なメキシカン ランチ、アガベ ネクターからその場で作られる発酵ドリンク(コンブチャと類似)である「パルケ」の試飲から構成されています。・ ニューメキシコ、サンタフェでの送粉者トレイル(ローズウッド イン オブ ザ アナサジ):ローズウッド イン オブ ザ アナサジでは、サンタフェ植物園の送粉者トレイルを巡り、現地の環境と地球全体の総合的な健康にとって、ミツバチと他の送粉昆虫の保護がいかに重要かを理解する機会を提供されます。ウェルネス・ バハマでの心、体、魂のセッション(ローズウッド バハ マー):この没入型ウェルネス体験では、幅広い独自スパ トリートメントを提案しており、各トリートメントは、人間の存在にとって特別な要素である心、体、魂との関わりに重点を置いています。これらのトリートメントには、健全な魂を整えるために、バランスをとりハーモニーを生み出す、ブッシュ メディシン、カスタム メイドのデトックス ティー、ハーブ軟膏を取り入れたバハマの古代療法を含んでいます。・セント バース島での天然プール探索(ローズウッド ル グアナハニ セント バース):グランド フォンド(Grand Fond)にある天然プールで一泳ぎしながら、セント バース島の知られざる顔を発見し異なる姿を探ります。このユニークなウェルネス体験の一部として、ゲストは海岸に沿ったハイキングで専門ガイドについて周り、島の天然の美を見いだしながら、その豊かな文化遺産についてさらに深く学びます。・ スペイン、マドリッドでのエル レティーロの感覚を讃える旅(ローズウッド ヴィラ マグナ):このウェルネス アクティビティでは、マドリッド最大の公園エル レティーロ(El Retiro)を歩く活気あるガイド付きウォーキングに参加して、活力を高めて体に酸素を巡らせながら、スペインの絢爛たる過去にまつわる銅像、記念碑、庭園を含む文化的および歴史的な名所についてのゲストの知識を深めます。その後、物件のセンス スパ(Sense Spa)にて、バランス感覚と落ち着きを取り戻しながら、オーガニック アロマセラピーを用いて、ツボに集中して活性化させるレッグ&フット マッサージを行います。サマー イマースに関する詳しい情報はこちらを参照ください:www.rosewoodhotels.com/en/summerimmerseローズウッド ホテルズ&リゾーツについてローズウッド ホテルズ&リゾーツ(R)は、他に類を見ない29軒のラグジュアリー ホテル、リゾート、レジデンスを17カ国で展開し、23軒の新物件を開発中です。各ローズウッド ホテルでは、それぞれのロケーションの歴史、文化、感覚を反映する、ブランドの「センス オブ プレイス(R)(「Sense of Place(R)」)」哲学を重視しています。ローズウッド コレクションには、世界で最も伝説的なホテルとリゾートが含まれており、米国ニューヨークの「ザ カーライル、ローズウッド ホテル(The Carlyle, A Rosewood Hotel)」、米国ダラスの「ローズウッド マンション オン タートル クリーク(Rosewood Mansion on Turtle Creek)」、フランス、パリの「オテル ドゥ クリヨン、ローズウッド ホテル(Hôtel de Crillon, A Rosewood Hotel)」に加えて、「ローズウッド 香港(Rosewood Hong Kong)」などの新しいスタイルのクラシック ホテルも含まれております。長期滞在を希望される方向けには、「ローズウッド レジデンス」にて、ブランドの幅広いポートフォリオの中から、素晴らしい旅先での分譲または賃貸の機会をご提案いたします。ローズウッド レジデンスは、生活の質を向上させながら、発見とインスピレーションの感覚を喚起させる、思慮を重ねたディテールと体験を通した「エンリッチド リビング(R) (Enriched Living(R))」への、ブランドのコミットメントによって定義されています。詳しい情報はこちらを参照ください:rosewoodhotels.com/jpSNS:Facebook Twitter Instagram WeChat @RosewoodHotels企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2022年05月10日今回の大冒険の舞台は〈朝倉彫塑(ちょうそ)館〉。彫刻家である朝倉文夫さんの自宅兼アトリエだった建物が、美術館として公開されています。閑静な住宅街にある立派な邸宅と館内にあるたくさんの作品からは、朝倉さんの生活を垣間見ることが出来ました。得体の知れない気配。彫刻を見るのが好きです。ひとりで彫刻や作品に囲まれていると、必ず気配を感じます。私に霊感はありませんが、それでも“見られている”と感じるのです。作品が発する得体の知れないその気配は、きっと作者が彫りながら、削りながら、込めた「魂」なんだと思います。こんなたくさんの魂を生み出すのはどんな人なんだろう。想像するだけでワクワクします。----------------------------------------------------------------「窓と庭と畳と猫」5月に入ると私は少しホッとする。みんなが「五月病が…」と言い出す頃、不思議と私は元気になり始めるのである。梅雨に入って鬱々とした天気が始まる頃には、私はひとり、ケロッとしている。代わりに、3月・4月はダメなのだ。出会いと別れの季節、変化の高揚感に包まれたみんなを尻目に、ひとり世界に置いていかれるような気分になる。占い的にもそういうタチらしいので、仕方がないと諦めることにした。桜は優雅よりも狂気に見えている。まず大抵、食欲が落ち始める。お腹が空いてるはずなのに、スーパーに入っても何も買わずに出てきてしまう。さらに、いつもは本を5冊くらい併読しているんだけど、これもまるで読めなくなってしまう。私にとって、春というのは気力を奪っていく季節なのだ。
2022年05月04日東京スカイツリーでは、開業10周年を記念した「ジョジョの奇妙な冒険」アニメーションシリーズとのコラボレーションイベント「JOJOTREE ジョジョの奇妙な冒険 in TOKYO SKYTREE」を、2022年5月10日(火)から8月9日(火)までの期間限定で開催する。東京スカイツリー×アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のコラボイベント東京スカイツリーと同様に、10周年という記念すべきアニバーサリーイヤーを迎える「ジョジョの奇妙な冒険」アニメーションシリーズ。今回のコラボレーションでは、東京スカイツリー天望デッキと天望回廊を舞台に、同作にフィーチャーした様々な企画が行われる。天望回廊に展示装飾やフォトスポットが登場たとえば、東京スカイツリーの象徴となっている地上450メートルの天望回廊には展示装飾「糸が辿る受け継がれし魂」が登場。「ジョジョの奇妙な冒険」アニメーションシリーズの登場キャラクターや物語を、名台詞と共に紹介する。このほか、徐倫のスタンド「ストーン・フリー」の糸をイメージしたLEDネオン輝くフォトスポット、キャラクターとの合成写真が撮影出来るオリジナルフォトサービス、アニメ10周年のお祝いやジョジョ愛をメッセージシールに込めて貼ることが出来る参加型展示スポットなど、多彩な展示が楽しめる。限定オリジナルグッズもまた、天望回廊 フロア450には特設ショップがオープン。裏面に好きな文字を刻印出来るメダルキーホルダー、描きおろしイラストを使用したクリアファイル、石仮面や“矢”のメタルオーナメントがついたキーホルダーなど、本コラボレーションでしか手に入らないオリジナルグッズが販売される。東京スカイツリーがジョジョ一色に天望回廊への入り口となる天望デッキも、イベントのための特別仕様に。フロア340「SKYTREE CAFE」で限定オリジナルカフェメニューが販売されるほか、フロア350では窓ガラスを巨大スクリーンに仕立てた特別映像の上映、限定コスチュームを着用したソラカラちゃんのグリーティングと、東京スカイツリーがジョジョ一色に染まる。なお、イベント開催期間中には、各シリーズの主人公たちをイメージした全6種類の特別ライティングが点灯する。開催概要「JOJOTREE ジョジョの奇妙な冒険 in TOKYO SKYTREE」開催期間:2022年5月10日(火)〜8月9日(火)場所:東京スカイツリー天望デッキ、天望回廊※展望台への入場で観覧可能。©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険THE ANIMATION PROJECT ©TOKYO-SKYTREE【問い合わせ先】東京スカイツリーコールセンターTEL:0570-55-0634(11:00〜19:00)
2022年04月07日今回の大冒険の舞台は〈長谷川町子記念館〉。『サザエさん』の作者として知られる、漫画家の長谷川町子さんの作品が展示されています。2020年にオープンしたばかりという記念館は、どこか懐かしい昭和を感じる空間ながら、デジタルの絵本や塗り絵など、イマドキな仕掛けがたくさん。今まで見てきた美術館の中で、一番デジタルとの親和性が高い!と思わず興奮してしまうほどに。忘れられない街、桜新町。サザエさんの街、桜新町。商店街にはサザエさん一家の銅像が並んでいて、小さい子が手を振ったり、家族が一緒に写真を撮ったり。通りすがる人みんなが微笑んでいる、いい街です。でも、私にとっての桜新町はちょっと違います。3年前、初舞台の稽古をしたのがこの街だったのですが、当時の私はあまりにもできない自分への不甲斐なさに、毎日泣きながら歩いていました。うつむいているとカツオとワカメの笑顔が目に入り、見上げると桜並木があまりにも綺麗で、余計に泣けてくる。忘れられない街、桜新町です。----------------------------------------------------------------「家族の風景」私、結構家族が好きな方だと思う。都内に実家があるせいか、一人暮らしを始めるタイミングを失っていたんだけれど、家を出て良かったこと第一位は、家族がもっと好きになったことかもしれない。一人で暮らし始めて、「実家ってご飯は出てくるし、洗濯もしてくれるし最高!」とまではならなかったけど、家族でご飯を食べてお酒を飲む時間は何にも変え難いということを深く知った。“友達のようでいて他人のように遠い愛しい距離が” そこにはあったのだ(『家族の風景(ハナレグミ)』より)。さて、私の私生活は奇妙がられることが多い。家の中には家電製品がほとんどなく、極めつけは、冷蔵庫がない。これは本当に引かれる。今、こうして自分で書いていても、正直ちょっと引いている。決して “電気から解放された生活を” という信念のもとにそうしているわけではない。なんとなく冷蔵庫のある生活が思い浮かばなかったのだ。私は普段、野菜ばかりを食べているし、その時食べたいものを食べたい分だけ作るので、食べ物を腐らせることはない。そう言って、“必要になったら” という言い訳を、ずるずる引き伸ばしてきた結果がこれである。町子さんの描く “生活” の中には、冷蔵庫が当たり前に存在していた。なんだか暮らしを象徴するアイコンのように思えて、心がチクッと痛んだ。これを読んだ家族はどう思うだろう。冒頭の2段落くらいでウルっときて、残りはゾッとして。そろそろ私の電話番号を押す頃ではないかと想像します。気付けばサザエさんと同じ歳になっていたけど、子どもの頃に観ていたサザエさんとは遠いところに来てしまった気がする娘です。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈長谷川町子記念館〉アシスタントさんを付けず、たった一人で何十年もの間、複数の連載を掲載し続けた長谷川町子さん。一枚一枚の絵には物語があって、遊び心があって可愛らしいのです。気付けば、町子さんのことが大好きになっていた私。“忘れられない街、桜新町” に、“サザエさんの街、桜新町” が加わり、大切な思い出の街となりました。桜新町駅から徒歩7分。記事公開日には写真中央の紅垂れ桜も満開を迎えているかも。町子さん作品の世界観をアナログとデジタルの両方で楽しむことができるお気に入りのフロア。〈長谷川町子記念館〉東京都世田谷区桜新町1-30-603-3701-876610:00~17:30(受付締切16:30)月休(祝の場合は翌日)900円※『エプロンおばさん展』の公開は、4月10日(日)までです。©長谷川町子美術館photo : Yumi Hosomi
2022年03月30日今回の大冒険の舞台は〈大谷資料館〉。宇都宮市・大谷(おおや)町の地下に広がる巨大空間は、元々、石を掘り出すための場所で、現在は資料館として開館しています。一見、「それ、博物館?」という指摘も飛んできそうですが、私にとっては冒険心をくすぐられ、神秘的な雰囲気を楽しむことができるアートスポットです。石を求めて。前回、〈江之浦測候所〉を訪れて石の虜となった私は、宣言通り、石を求めてやってきました。“採石場” だったというだけあって、360度どこを見まわしても、石! です。地下から地上を見上げると、わずかに降り注ぐ自然光。あの小さな穴から、どれだけの石を掘り上げたのかと想像するだけで、人間の不屈の精神にゾクゾクさせられるのでした。----------------------------------------------------------------「地下と深海」「毛玉取り」を初めて使った。電動の毛玉取りだ。生まれて25回目の立春を通り越そうとしている時に、毛玉取りの便利さに感動して、毛むくじゃらのセーターや手袋を取り出しては、嬉々として取っている。なぜ突然こんなことを始めたかと言うと、取材日の前夜、下調べのために〈大谷資料館〉のホームページを開くと、〈本日の館内気温:2度〉という案内を発見。「これはまずい!」と、用意したありったけの防寒グッズが、すべて毛玉だらけだったという訳です。ところで、調べていて気付いたのだけど、私、ひょっとするとこの地下空間が苦手かもしれない。というのも、最近、閉鎖された空間が信じられなくないくらい怖いのだ。これが結構深刻で、例えば電車に乗ることさえも怖かったりする。両脇に人が座っていると、それだけで息苦しくなってしまうし、井の頭線の「神泉駅」に差し掛かった時みたいに、突然外の景色が見えなくなると、冷や汗が滲んでいる。「なっちゃん、また生きにくくなっちゃったね…」とマネージャーさんからのひと言。そう、地下鉄に揺られながら通勤する道は残されていないと悟ったのだ。そんな自分が、はたして深さ30mの地下世界に潜ることができるのか。そういえば、サーフィンはしているけど、昔から海に潜るのも苦手であった。とまあ、色々考えを巡らせていたけど、実際にたどり着いた大谷資料館は本当に気持ちのいいところだった。波打つ岩肌にときめいて、深くふかく続いていく階段を降りていく度、インディ・ジョーンズの『魔球の伝説』を観た幼少期の興奮が蘇る。世界から遮断された石の中は、ひんやりしていて気持ちがいい。もしかしたら、深海の中もこんな感じなのかもしれない、とぼんやり思った。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈大谷資料館〉いつも取材先で案内をしてくださる学芸員さんのお人柄は、毎回の取材の思い出を大きく彩ってくれます。丁寧に説明してくださる方(埋蔵文化財調査センターの宮本さん)、寡黙に鑑賞を見守ってくれる方(深沢小さな美術館の友永さん)、情熱に溢れた方(早稲田大学演劇博物館の木村さん)、はたまた弟子入りを許してくれるお父さん(東京染めものがたり博物館の浅野さん)まで。今回、案内してくださった小野友也(おの・ゆうや)さんは、なんだか久しぶりに会った親戚みたいな方でした。石の中でホッとできたひとつの要因かもしれません。地下坑内への入口は、こちらの建物から。大谷石にまつわる「展示室」も併設。巨大建造物を思わせる幻想的な空間は、映画やドラマ、ミュージックビデオのロケ地として使われることもしばしば。地下坑内への入口は、こちらの建物から。大谷石にまつわる「展示室」も併設。巨大建造物を思わせる幻想的な空間は、映画やドラマ、ミュージックビデオのロケ地として使われることもしばしば。〈大谷資料館〉栃木県宇都宮市大谷町909028-652-12329:30〜16:30(16:00最終入館)火休800円photo : Yumi Hosomi
2022年03月02日“ヤラセ疑惑”が報じられた『アイ・アム・冒険少年』の新年スペシャル(番組公式ツイッターより)1月31日、『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)の初春2時間SPが放送された。同番組は9日、ニュースサイト『文春オンライン』に、目玉のサバイバル企画「脱出島」のヤラセ疑惑を報じられて以降初の放送となった。視聴者の注目を浴びたが、SNS上では、無人島開拓企画などで人気を集める『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の演出と比較され、「見習うべき」といった指摘が飛び交っている。■ナレーションで“協力者”の存在を強調『冒険少年』の名物企画「脱出島」は、タレントが食料と水を除く45Lリュックのワンバックのみを無人島に持ち込み、イカダを作って脱出するタイムを競う。その王者として君臨しているのが、体当たり系のお笑い芸人・あばれる君だ。「世帯視聴率は毎回5%前後で、決して高視聴率番組というわけではありませんが、年齢問わず楽しめるファミリー向けバラエティとして人気を博しています。あばれる君は、サバイバルナイフを片手に、食料調達や火起こし、イカダ作りまで行う驚異のサバイバル能力を発揮し、小学生を魅了。小学生男子を主な読者とする『月刊コロコロコミック』(小学館)のアンケート調査では、2020年の『好きな芸能人&スポーツ選手』ランキングで第2位に輝いています。『文春』のやらせ疑惑報道は、そんなあばれる君にあこがれる子どもたちを裏切りかねないものでした」(芸能ライター)記事によると、あばれる君が1人で製作したと演出されたイカダは、実際には5~6人のスタッフが作業を手伝い、本人は浜で寝転んでいることもあったという。またクライマックスの脱出シーンでも、あばれる君は15分間オールを漕いだ後、船に乗り込み、無人のイカダは牽引されていたそうだ。31日放送回の冒頭では、「『冒険少年』は大自然を舞台に、番組が設定した環境の中で、さまざまなミッションに全力で立ち向かう雄姿を楽しんでいただくアドベンチャーバラエティー」「いつだって100%本気で挑戦、時に全力でふざけて、時にみんなで力を合わせて、今夜もドキドキワクワクする冒険をお届けします」と、番組のコンセプトがあらためて紹介。その後、あばれる君が自費で購入した『あばれる山』にて、日本古来の暖房器具や露天風呂作り、風力発電でログハウスに電気を引くという大掛かりなロケが行われた。「暖房作りでは、あばれる君が『大工の新井さん』から説明を受けるシーンが、また露天風呂作りでは出演者らにスタッフが加わり、バケツリレーでお湯を運ぶシーンも放送されました。実際、『あばれる山』では以前から、山の所有者やスタッフがログハウス作りに参加する様子が映されていたのですが、今回はナレーションでも協力者の存在が強調されていました。少なからず報道の影響を受けての演出ではないでしょうか」(同・前)こうした番組の“対応”を受け、SNS上では『ザ!鉄腕!DASH!!』と比較する形で、『冒険少年』への苦言が散見される。≪いかにも芸人さんともしくはADさんが数人とあばれる君でやりましたの演出しなければいいのに鉄腕DASHみたいにプロ入れてますってさ≫≪『鉄腕DASH』のようにスタッフの作業も放送すればいいのでは?報道が出る前の、あばれる1人でやったような編集はやはり姑息だわな≫≪DASHみたいに裏方の人も働いてるところ映せば良いのにな、折角題材は良いのにケチついて勿体無い≫■「DASHは36協定を厳守」「『鉄腕DASH』の名物企画『DASH島』は、TOKIO、スタッフ、専門家がチームとなって無人島を開拓していくのが売りです。例えば、昨年完結した『無人島養殖計画』の巨大風車作りでは、『ランボー』『コマンドー』の異名を持つ体力自慢の名物スタッフ2人が活躍。また、その設計や設営は過去に『新宿DASH』という企画で、風車のプロ集団に協力を仰いだ経験をもとにしたと明言されていました。確かに『鉄腕DASH』では、『脱出島』で疑わしいとされていた点がクリアになっていると言えます」(スポーツ紙記者)『冒険少年』と『鉄腕DASH』は、「スタッフに対する求心力に大きな差がある」と語るのは、とあるテレビ局関係者だ。「今回、『文春』に情報提供を行ったのは『冒険少年』の番組スタッフを名乗る人物で、“ロケ5日間ほぼ寝れない”など、ずさんな労働環境の実態が明かしていました。こうした実情から、番組や局に失望したことでリークに踏み切ったのでしょう。一方の『鉄腕DASH』は、現場スタッフからTOKIOら出演陣や演出への不満はほとんど聞いたことがありません。しかも、ゲストのキャスティングといった番組情報が漏れることもなく、情報管理が徹底したされている稀有な番組として、業界内で一目置かれているんです」2020年5月放送の「DASH島」では、名物スタッフ「ランボー」「コマンドー」がロケをお休みしていると説明があった後、「DASHは36協定を厳守」とテロップが流れた。36協定とは、労働基準法36条に基づく労使協定のこと。企業が労働者に法定労働時間を超えて労働(残業)を命じる場合に必要となる協定だが、2019年の働き方改革による法改正で、労使が合意しても、時間外労働時間は年 720 時間を超えてはならなくなった。「36協定を厳守するのは当たり前のことですが、スタッフを大切にしようという『鉄腕DASH』の気概を感じさせます。日テレの看板番組だけに“できる”スタッフがそろっているのか、それともチームを引っ張るTOKIOの人望の厚さゆえか。いずれにせよ、こんなにもチームの結束力が強い番組は『鉄腕DASH』くらいですし、『冒険少年』チームが見習うべき番組だと言えるでしょう」(同・前)『冒険少年』公式サイトで、次回の「脱出島」は、「暖かくなった頃に皆さまにお届けしたいと思っています」と予告されている。やらせ疑惑報道を経た「脱出島」に何らかの変化は見られるのか。放送を心待ちにしたい。
2022年02月03日測候所?気象庁?観測所?いろんなハテナが頭に浮かびますが、ここは、現代美術作家・杉本博司(すぎもと・ひろし)さんが手がけるアート空間です。都心からエイヤッと電車に揺られること2時間。相模湾を見渡せる山一帯に、ギャラリー、硝子舞台、茶室などが点在しています。一周まわるには、これまた2時間ほど。休みの日に目いっぱい満喫したい、大人のためのレジャースポットです。ここは一体どこなんだ?江之浦測候所の存在を初めて知ったのは、ファッションブランドsacai のショーでした。雨が降る会場にはSadeの音楽が鳴り響き、石畳を闊歩するモデルたち。動画越しに鳥肌が立ったのを覚えています。そして強く思いました。「ここは一体どこなんだ?」。施設でもない、公園でもない、古代遺跡のような不思議な空間に釘付けだったのでした。----------------------------------------------------------------「丸くなる」最近、丸くなったなあと自分で思う。もちろん、体型的にではなく、精神的に、のつもりである。「ど・こ・が!?」と360度全方位から聞こえてきそうだけど。とにかく偏見の塊で生きてきた。好き嫌いが本当にはっきりしていた。でも最近は、境界線が薄くなっているような気がして、毎日が楽しい。その線引きの基準だったのはズバリ、“カッコイイか、否か” だった。例えば漫画。これまでの人生で数えるほどしか漫画を読んでこなかった。なぜか?それは、漫画より小説を読んでいる姿の方がかっこいいと思っていたから。「絵があると想像力を奪われる気がする」とかなんとか言って、食わず嫌いしていたけれど、最近、人に勧められて読んでみたら…スラムダンク、最高っ!!!こんな仕事をしているけれど、実は邦画もほとんど観たことがなかった。昔から映画館でも、“単館系インディーズ洋画” しか観ていなかったし、今思えば、放課後に制服でミニシアターにひとり行く自分に完全に酔っていただけかもしれない。「幼い頃に観た樹木希林さんのお芝居に憧れて女優を目指しました」みたいな話を聞くと、キャッチーでいいなあと思うけど、下心ありありで映画を観ていた自分にはとても言えない台詞だ。本も映画も心から好きであるけれど、白状しよう。その入り口は、カッコつけだった。さらに、何かに傾倒していることがかっこよさの必須条件だった。江之浦測候所をひとまわりして思ったことは、何的だかわからないということだ。杉本博司さんが美しいと思ったものがコレクションしてある宝箱のような空間は、いい意味で雑多だった。小田原の海を目の前にした柑橘園には、アンモナイトの化石があって、室町時代から現存する門が鎮座し、フランスから来た石階段が続いている。歩いているうちに、まるでマチュピチュの遺跡に来たかのような気になってくる。その境界線のなさが心地よかった。帰路について、またひとつ丸くなったな〜と思う。一緒に取材に来てくれる編集さんとカメラマンさんは「ど・こ・が!?」と思っているかもしれないけど。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈小田原文化財団 江之浦測候所〉江之浦測候所には、いたる所に“石”があります。〈法隆寺〉からやって来た「若草伽藍礎石(わかくさがらんそせき)」、〈百済寺〉から譲り受けた「石橋」など。石ひとつとっても、表情がまったく違います。ちょっとした石マニアを気取って、川辺に石拾いに行きたいこの頃です。ということで、次回は石をもっと深追いできるスポットへ!なんともラッキーな連載ですね。夏至の朝に太陽が昇る方角を指してつくられた「夏至光遥拝100メートルギャラリー」。客席からは硝子の舞台が水面に浮いているように見える「光学硝子舞台」もお気に入り。〈小田原文化財団 江之浦測候所〉神奈川県小田原市江之浦362-10465-42-917010:00~13:00、13:30~16:30(入替制)火水休3,300円事前予約はこちらから。 : Yumi Hosomi
2022年02月02日バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )では、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』と「CONVERSE」がコラボしたシューズ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン【CONVERSE】チャーム付きシューズ』(13,200円 税込/送料・手数料別途)の予約受付を、2022年1月28日(金)11時に開始いたします。(発売元:株式会社バンダイ)※商品購入ページ: ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン【CONVERSE】チャーム付きシューズ■商品特長本商品は、現在、TOKYO MXほかにて好評放送中のアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』と「CONVERSE」とのコラボレーション商品で、本作の主人公・空条徐倫をイメージしたデザインになっております。CONVERSEのアンクルパッチ部分は、徐倫の星のアザをベースにデザインし、アッパー部分は、徐倫のパンツのバックルの「JO」と、蝶々と星の総柄、洋服の蜘蛛の巣柄をあしらったデザインにしております。さらに、今回は、徐倫のモチーフである蝶々のアクリルチャーム付き商品となっております。■商品概要・商品名 :ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン【CONVERSE】チャーム付きシューズ( )・価格 :13,200円(税込)(送料・手数料別途)・商品サイズ:22.0cm~30.0cm・商品素材 :アッパー…キャンバス、ソール…ラバー・販売ルート:バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」( )、他・予約期間 :2022年1月28日(金)11時~2022年2月20日(日)23時予定・商品お届け:2023年3月より順次発送予定・発売元 :株式会社バンダイ(C) LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SO製作委員会※最新の情報・詳細は商品販売ページをご確認ください。※準備数に達した場合、販売を終了させていただくことがあります。※ページにアクセスした時点で販売が終了している場合があります。※商品仕様等は予告なく変更になる場合があります。※掲載している写真は開発中のため、実際の商品とは多少異なる場合があります。※日本国外で販売する可能性があります。■「ジョジョの奇妙な冒険」についてジョジョの奇妙な冒険とは、1987年より『週刊少年ジャンプ』にて連載がスタートした荒木飛呂彦原作の大人気漫画。現在、アメリカの海に囲まれた刑務所を舞台に空条徐倫と仲間たちによる壮大な戦いを描いた原作第6部にあたる『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』がTOKYO MXほかにて好評放送中。■バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」とは「プレミアムバンダイ」は今ここでしか買えないメーカー公式の限定商品、アニメ・コミックなどに登場する人気キャラクターのグッズを多数取り扱っています。ガンプラなどのプラモデルやフィギュア、ガシャポン、食玩からファッションまで豊富な品揃えです。バンダイナムコグループ公式通販サイト「プレミアムバンダイ」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月28日ロッジライクな非日常感を味わえるライフスタイルホテル〈UNWIND HOTEL&BAR 札幌〉が、新たな北海道の魅力を作っていくローカルコラボレーションを始動。第二弾は、2021年秋オープンした今最も話題の住所非公開のアウトドアレストラン〈mountainman〉とコラボ。暮らすように旅するスタイルを提案する、新たなプロジェクトのはじまりだ。札幌で話題のあの店とは?五感で楽しむ住所非公開のアウトドアレストラン〈mountainman〉へ。冬の北海道旅は、スキーやスノボなどのアクティビティが楽しめるのも魅力のひとつだが、それだけではない。都市と自然が共生する北海道だからこそ楽しめる旅のスタイルは他にももっとたくさんある。札幌にあるライフスタイルホテル〈UNWIND HOTEL&BAR 札幌〉は、北海道の魅力やローカルならではの楽しみ方を、北海道へ訪れる方にもっと知ってもらいたいと、ローカルコラボレーションを始動。その第二弾が、2021年秋オープンした今最も話題の住所非公開のアウトドアレストラン〈mountainman〉とのコラボ。食事やテントサウナなどに使える体験チケットがついたプランをスタートすることに。ただおいしいものを食べて雪祭りを観光するというだけが、冬の北海道の面白さではない。友達の家へ遊びにいくような感覚で、ローカルな札幌の人たちの冬の暮らしや遊びを体験できる旅を提案したいというのが、このコラボプランの目的だ。市内からたった30分車走らせたら、都会と自然のバランスが絶妙にいい場所があるのはなんて贅沢。〈mountainman〉が誕生したきっかけは、オーナーでありクリエイティブディレクターでもあるメアラシケンイチさんが、かつてよく訪れていた大好きなポートランドの朝食とブランチというカルチャーの楽しさを広めたいという想いでスタート。「札幌での新しい旅を体験ができたな、札幌に来て本当に良かったな、と思ってもらえる人が少しずつでも増えていくように。そのきっかけ作りを出来たらいいなと。地元であるこの土地を生かして、自然の中で焚き火ができたりキャンプができたり、まちと自然の近さの面白さが伝わるようなサービス、新しい体験や価値を伝えたい」と話す。焼き上がるまでのお時間は、敷地内の森や川を散策したり、焚き火を囲んでゆったりとした時間を過ごしたりと自由に。今の時期は、この地で採れた乾燥ハーブをミックスしたスパイスカレーのランチと、ライトアップされた雪の森を眺めながら暖炉の火がゆらめくあたたかな空間でいただく、熟成させた野菜料理や薪で肉や魚介を調理したディナーを提供。この日のランチは、焚き火で作ったスパイスカレーに、トッピングでパインをオーダー。まさか丸ごと焼くとは驚き。ジューシーでおいしそう。眺めているだけで楽しい。ストウブで焼きたてのご飯と一緒に。「山男の焚き火カレー あいがけ2種テーブルで炊き上げたストウブ飯付き」1,760円。トッピングはパイン以外にも、目玉焼き、粗挽きラムハンバーグ、エゾシカソーセージがラインナップ。食後に、〈Maison Hiroto Shiraiwa〉のオーガニック豆を使用した、マウンテンマンオリジナルブレンド「桜山の地下水コーヒー」も。 660円。きのこのサブジや、薪で炙った枝豆、畑で採れたじゃがいもなどの地産の食材を使った料理と、フライパンにもなる鉄製の器に盛り付けられたスパイスカレーが、ワンプレートに彩りよく並べられテーブルへ。口に入れるとスパイスの旨みが広がり、「おいしい!」と目を丸くしてその味を堪能!さあ、氷点下のサウナへ。こんな小さなテントなのに温度は100℃近く以上。1日2組限定のテントサウナプランは、食事をご利用のお客様のみ体験できる。(金土日祝開催※平日は要問い合わせ)。左から。〈UNWIND HOTEL&BAR 札幌〉マネージャー大場伸二さんと、〈mountainman〉クリエイティブディレクターのメアラシケンイチさん。お腹いっぱいになったら、いざ大自然の中での氷点下のサウナへ。テント内で体が温まったら、外へ飛び出て雪のベッドにダイブするもよし、冷え切った川という水風呂にダイブするのもよし。雪国でのサウナを体験してみると、雪を敵にするか味方にするかで北海道での旅の面白さが変わるのを実感するだろう。サウナーならぜひ、氷点下サウナも体験してほしい。〈mountainman〉の住所はあえて非公開。それはこの場所へ訪れるまでの道も、冒険のように楽しんでほしいから。ちなみに札幌都心から車で約30分、最寄駅からも森の中の遊歩道を歩いて10分程度。大自然に恵まれた土地を暗号を頼りにプチアドベンチャー気分で探してみて。夜はホテルでゆっくりしたひとときを。10階バーでは17:00〜19:00の間、無料のワインサービスを毎日提供。夜ご飯の前に軽く一杯など、自由に利用可。19:30より、〈BAR IGNIS〉がオープン。カクテル、ワインなど、豊富なラインナップからお好きなドリンクを片手に。ルーフトップテラスも有り。ここでしか飲めない、積丹スピリットと〈BAR IGNIS〉がコラボしたオリジナルのボタニカルジン。爽やかアロマが口の中に広がりとってもおいしい!ピザやソーセージ、ポテトフライなどのロッジの世界観にマッチしたメニューもオーダー可。アウトドアを楽しんだ後は、ホテルへ戻って、ゆっくりとしたひとときを。〈UNWIND HOTEL&BAR 札幌〉は、ロッジやコテージへ滞在しているかのような気分に浸れる非日常感がコンセプトのホテル。10階にはバーがあり、夜ご飯の前に一杯、食事のバーとしてなどさまざまなシーンに。一般のお客様も利用でき、皆が集まれるシェアな空間。〈BAR IGNIS〉19:30〜23:00LO※感染状況等により営業時間が変更となる場合あり。今回は「ツインルーム」に宿泊。モダンアンティークなインテリアで、ミニバーも完備。ひとり旅や友達同士などの1,2名から、ファミリー4名など、シーンに合わせて利用できる。〈土熊〉と〈RITARU COFFEE〉ティーバッグ。どちらも北海道ブランド。〈バルミューダ〉のトースターとケトルなども。ミニバーとして、テイクアウトしたフードを温めて、お部屋でティータイムを楽しんだり、自由に。ロッジをデザインテーマとしたロビー。レンガと木材を中心とした空間でチェックイン。薪ストーブが冷えた体と心を暖めてくれる。客室はいずれも温かみのあるウッド調で旅先で疲れを癒してくれる。自宅のようにカジュアルにくつろげるサイズ感もちょうど良い。トースターやケトルなどが置かれたミニバーや、L型の革張りソファが備わっており、部屋でも十分楽しめるのは嬉しい。ロッジの朝食をイメージした、インルーム朝食サービスも提供。※7:00〜9:00地産の食材を使った、ホッと心温まるスープをメインに、パンやフレッシュなジュースなども。お部屋のトースターで温めて、出来たてのようなおいしさを。雪上でも自転車に乗る暮らしは札幌ならでは。〈サムズバイク〉のファットバイクのレンタルも。これもローカルコラボのひとつ。昼はアウトドアを楽しみ、夜はホテルでゆっくり思いのまま過ごす、夢のような至福の時間はあっという間。札幌でもし二泊するなら、一泊目はすすきのや大通でおいしいものを食べる。二日目は朝から〈mountainman〉に冒険に行って、テントサウナに入ってブランチかディナーを食べるルートはどうだろう。新しい札幌を発見するチャンス!〈mountainman〉とのローカルコラボプランは、期間限定。ホテルという一つの点に、地元の面白い場所やモノ、クリエイターが集い、札幌というまちが面白くなっていく。ローカルならではの札幌での楽しさをシェアし、未知なる体験やつながりを作ることで、〈UNWIND HOTEL&BAR 札幌〉はさらに多くの可能性を秘めた未来のライフスタイル型ホテルへなっていくのだろう。札幌の魅力はまだまだ知らないことばかりだ。
2022年01月27日あけまして、おめでとうございます。新年一発目の舞台は明治神宮の中にある〈明治神宮ミュージアム〉へ。明治天皇と昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)にまつわる御品々や、境内で行われている神事の様子など、たくさんの“御宝物” を鑑賞してきました。駅前の大鳥居を越えて。ひとたび境内に足を踏み入れると、都会の喧騒を忘れ、体感温度は2度くらい下がり、霊感がない私でも何かを感じる場所。私にとっての明治神宮は、都内屈指のパワースポットです。そんな明治神宮の参道から見えるなにやら立派な建築を、隈研吾さんの建築とも知らずに、いつも横目で通り過ぎていました。「ここが、ミュージアムだったんだ!」と興奮しながら、今回もはじまり、はじまり~!----------------------------------------------------------------「神様、お願い」初詣は人が多いし寒いしで正直、億劫派なのだけど、原宿駅の普段開かない側のホームに降り立ち、近道して明治神宮へ向かうのは、特別感があってすごく好きだった。※原宿駅のリニューアルにともない、初詣期間に設けられていた「臨時改札」は終了しています。神様の前で今年最初のご挨拶をするとき、あんなに気重だった “今年の目標“ をひとりでに語っている。行列に並んでいる間に考えておけばいいのに、順番が来て、焦って出てくる抱負やお願いごと。全部まとめて、これが自分なんだなと思う。そんな毎年だけど、今年はすでに唱えることは決まっている。お願い事は口に出したら叶わないなんて言うけど、幼稚園ではキリスト様に手を合わせ、散歩のたびに神社に寄っている私の神様の心はそんなに狭くないはずだから、言っちゃおう。朗らかな人間になりたい。“心にこだわりがなく、晴れ晴れとして明るいさま”。心に妙なこだわりだらけの私にとって、なかなかハードルが高いけれど、「朗らか」という言葉の語感がなんとも気に入った。現に、こだわりの陰りを感じたら、「朗らか、朗らかっ」と唱えている。するとそう、晴れ晴れとした気分になれるのだ。だから神様、今年は、どうか朗らかな人間に成長できるように見守っていてください。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈明治神宮ミュージアム〉展示品もさることながら、隈さんの建築は非常にアートでした。いつも通っていた参道が、ガラス一枚を隔てると、まったく違う景色に見えるのです。2階のロビーから境内の木々をゆったりと眺めているだけで朗らかな気分にさせてくれました。神様にお願いごとをした後には、ここで、ほっと一息つくのがこれからの私の定番になりそうです。杜と調和するような穏やかな勾配の屋根がお気に入り。1階の「杜の展示室」では、明治神宮の歴史や日々の営みが展示されています。2階の「宝物展示室」には、明治天皇と昭憲皇太后がお乗りになった馬車「六頭曳儀装車」も。〈明治神宮ミュージアム〉東京都渋谷区代々木神園町1-103‐3379‐587510:00~16:30木休1,000円photo : Yumi Hosomi
2022年01月05日緊急事態宣言が発令されたり、解除されたり。今年は人気の観光スポットの旅行スタイルも、変化を迎えています。今回は箱根で利用できる『デジタル箱根のりものパス Lite』で、箱根の名所を巡ってきたのでご紹介。車だけだと渋滞にハマってしまいそうですが、海賊船やロープウェイを乗り継げばサクサク快適に観光スポットを周遊できますよ。ウィズコロナ時代の新しいお出かけの参考にぜひどうぞ。乗り物を乗り継いで、箱根エリアをお得に周遊!箱根に来て、まず訪れたのは早朝の箱根神社。朝の神社は気持ちいい!静かな境内は神々しい空気に包まれています。気持ちよく朝の参拝を済ませた後は、芦ノ湖畔に佇む「平和の鳥居」へ。芦ノ湖を背景にした、鳥居正面からの撮影は大人気!人気フォトスポットなので、長蛇の列になっていることも少なくありませんが、この時期、すぐ脇にある遊歩道に入って、撮影すると太陽の光でキラキラ輝く芦ノ湖と鳥居を写真におさめることができますよ。箱根神社からすぐ近くの元箱根港に到着。こちらに車を停めて、周遊の旅をスタートします。スタート前に、元箱根港側にある〈Bakery&;Table 箱根(ベーカリー&テーブル)〉に立ち寄って、足湯を楽しんだり、焼き立てパンを購入しておくのもおすすめ!一番人気の「米粉のカレードーナツ」はお見逃しなく!『デジタル箱根のりものパス Lite』の画面を提示して、いざ、箱根海賊船に乗り込みます。今回は、フランス艦隊の旗艦として活躍した第一級戦艦ロワイヤル・ルイをモデルとした「ロワイヤルⅡ」に乗船!船長の運転を間近で見たり、売店やフォトスポットがあったり。船旅を思いっきり楽しめますよ。船上デッキから一望する芦ノ湖の自然は圧巻!元箱根港から桃源台への約25分の船旅中、「箱根神社」「箱根元宮」「九頭龍神社(本宮)」の箱根三社も眺めることができますよ。チケット売場で600円お支払いすると、白を基調とした特別船室でゆっくりと過ごすことができます。箱根海賊船で桃源台に到着したら、すぐ目の前がロープウェイ乗り場。360度の大パノラマで雄大な景色を愛でることができます。桃源台から大涌谷間は紅葉と富士山の美しいコントラストが楽しめますよ!大涌谷に着いたら〈大涌谷 駅食堂〉で昼食を・・と思ったのですが、この日は風が強く「ロープウェイが止まる可能性があります」とアナウンスが流れたので次回にお預け。〈大涌谷 駅食堂〉の看板メニュー、数量限定の「とろ~りチーズドリア」(1,300円)はすぐに売り切れてしまうので要チェック!大涌谷に来たら、忘れずに購入して欲しいのが、名物の「黒たまご」(500円・5個入り)。約80度の温泉池で60分ほどじっくりと玉子を茹で、その後、約100度の蒸気で15分ほど蒸せば出来上がり!大涌谷でしか購入できない人気商品です。最近は、似顔絵を描いてSNS投稿する人も。たまごを食べながら眺める、噴気が立ちのぼる大涌谷の火力は迫力満点で目が釘付けに!大涌谷を満喫したら、ロープウェイに乗り込み早雲山駅へ向かいます。大涌谷から早雲山駅の区間は地上約130mの谷を越える箇所もあり絶景。ふと目を向けると眼下には、大涌谷が広がります。ロープウェイに乗った人だけが体験できる、煙の立ち上る絶景はお見逃しなく!早雲山に到着したら、駅舎内にある〈cuーmo箱根〉のテラスで一休み。カフェでコーヒーを購入し、展望テラスへ行ってみました。足湯をしながらゆっくり景色を眺めるのは贅沢なひととき。これからの季節、足湯でポカポカする瞬間て幸せですよね!〈cuーmo箱根〉は、充電スポットもあるので快適に過ごせます。早雲山駅から強羅駅への移動は、箱根登山ケーブルカー。レトロな色合いが可愛くて、乗るだけでワクワクします!途中、〈箱根美術館〉や「箱根強羅公園」があるので途中下車して、楽しんでみてくださいね。公園駅を降りると、箱根屈指の紅葉名所〈箱根美術館〉が見えてきます。ここはフォトジェニックな紅葉スポット。11月中旬〜12月中旬、色鮮やかに色づきます。苔とモミジで彩られた「苔庭」や、巨岩の岩組みが見どころの「石楽園」など見どころ満載!紅葉で彩られた赤と黄、苔の緑が混じり合い印象的です。〈箱根美術館〉を巡った後は、徒歩約3分ほどのところにある「箱根強羅公園」西門から公園内へ。「箱根強羅公園」は、茶室やクラフトハウス、熱帯植物館、ローズガーデンなどが楽しめる人気スポット!ローズガーデンは約140品種、1,000株のバラが植えられ、一年中甘い香りに包まれます。春の新緑、秋の紅葉とバラのコラボレーションは目を奪われるのでお見逃しなく!存在感たっぷりのヒマラヤ杉は、「箱根強羅公園」のシンボル。樹齢は推定100年位。真下から、見上げるのも気持ちいいですよ。公園の中央に位置するのは青々とした噴水。この場所から、箱根の「大文字」を眺めることができるんです。他にも数々の熱帯植物を間近で見れる〈熱帯植物館〉など、「箱根強羅公園」は見応え抜群!気ままにお散歩したり、クラフトハウスで吹きガラスや、陶芸、ポタリーペインティングに挑戦したり。いろいろな体験が、一度に楽しめるのが魅力です。美術館と公園を堪能したとは、強羅駅へ!ここで箱根登山電車に乗り換え、宮ノ下駅へ向かいます。レトロ可愛い登山電車に足を踏み込むと、幼い頃の遠足のようなワクワク。宮ノ下駅に到着したら、駅前の坂道を下ってください。坂を下った右手にバス停があるので、『デジタル箱根のりものパス Lite』を見せて、箱根登山バスに乗車!ゆらゆらとバスに揺られながら、雄大な箱根の景色を愛でていると、いつの間にか元箱根港に到着します。出発地点の元箱根港駐車場に戻ってきたら、車に乗り込み、近くにある箱根屈指のクラシカルリゾート〈山のホテル〉を訪れるのがおすすめ。晴れた日は芦ノ湖と富士山の絶景を楽しむことができます。ホテル前に広々とした庭園があるので、ぜひ散策してみて!春はツツジやシャクナゲ、夏はバラなど、一年中たくさんの花が咲いています。奥の方にはチャペルやローズガーデンなどがあり、思わず見惚れてしまいます。〈山のホテル〉の散策を堪能した後は、車を走らせ箱根湯本方面へ。この辺りは、旧東海道を歩くハイキングコースがある「七曲り」と呼ばれる坂があるのですが、その道をまっすぐ箱根湯本方面へ走らせると、駐車場(10台)を完備する「ルッカの森」が登場!駅前だと駐車場を探すのに迷ってしまったり、渋滞してしまうこともありますが、ここはゆっくりお土産を購入できます。今回は、定番の温泉まんじゅう「箱根のお月さま。」と「焼きモンブラン」を購入。「箱根のお月さま。」は、沖縄波照間産の黒糖を使用していて、皮はしっとり。優しい甘みに癒されますよ。「焼きモンブラン」は、極薄の皮のパリパリ感が絶品!バターと卵をたっぷり使った生地と、渋皮栗のバランスが絶妙なんです。ぜひ食べてみてくださいね。箱根エリアで最後に立ち寄ったのは〈はつ花そば〉。余計なものは一切使用せず、蕎麦粉と地卵、自然薯だけで打ったお蕎麦は、多くの人を魅了しリピーターが絶えません。人気メニューは、冷たいお蕎麦に自然薯の山かけをかけた「貞女そば」。自然薯と卵のバランスがクセになります。温かいお蕎麦に自然薯の山かけをのせた「山かけそば」も逸品。ふわとろの自然薯山かけと、おつゆのが相性抜群!優しい甘みを感じて、ホッとしますよ。〈はつ花そば〉は昼頃になると長蛇の列になるので、本店から徒歩2分ほどにある新館に案内されることが多いのですが、新館も大人気!お昼時はちょっと時間をズラしてみてくださいね。本店のすぐ近くに駐車場(6台)がありますが、満車のときも少なくありません。近くに有料駐車場がたくさんあるので、そちらに停めてゆっくりとお過ごしてください。『デジタル箱根のりものパス Lite』を使用した、箱根エリアの観光はいかがでしたか。1日では周りきれないほど、見どころ満載の箱根!車だけだと渋滞にハマってしまいがちですが、『デジタル箱根のりものパス Lite』を使えば効率よくサクサク周遊して楽しめます。今回のコースは約6時間で周遊しました。皆さんも『デジタル箱根のりものパス Lite』を購入して車を停めたら、箱根ならではの乗り物を楽しんでみてくださいね!『デジタル箱根のりものパス Lite』大人 3,800円、子ども 980円公式サイト
2021年12月04日渋谷区の外苑西通り、通称 “青山キラー通り” と呼ばれる少々トリッキーな名の通りに〈ワタリウム美術館〉は位置しています。「ワタリウムってどこにあるんだろう」と思いながら、今まで何度も前を通ってきた無機質な建物が、それでした。1階にはお洒落なショップが併設されていて、とても美術館のエントランスのようには見えません。ちなみに、ワタリウムという名称は、館長・和多利(わたり)さんのお名前が由来になっているのだそう。今回は、私ひとりではたどり着くことのできなかった念願の地に潜入してきました。魅惑の、梅津さんワールドへ。国内外の現代アートを展示する「私設」の美術館に並ぶのは、美術家・梅津庸一(うめつ・よういち)さんの作品たち。滋賀県信楽町にこもって制作したという『花粉濾し器(かふんこしき)』や、ご自身の裸体を描いた『フロレアル』など、梅津さんの表現は、いずれもひと言で感想を述べるのが難しい、奥深いものばかりです。作品に関する「解説」が一切ない自由な空間の中で、ふと私は、幼少期のことを思い出していました。----------------------------------------------------------------「怖いのだけれど、ときめくもの」子どもの頃、近所に、いわゆる芸能人が住んでいた。彼は明らかに周りと違っていて、お洒落なハットを被り、サングラスをかけて、尖ったブーツを履き、長いストールを首に巻いていた。いつも上裸で過ごしている父(サーファーなのです!)が、世の男性のすべてだった私にとって、そのお洒落さが分からなかった。だから、彼に遭遇した日には必ず母に「今日も変な人がいた!」と報告していた。今になって、自分もそのなんだか分からないものへの恐怖の眼差しを向けられることが多くなった。私は明るいのが苦手で、昼夜を問わず薄暗いサングラスをしている。毎日だるんと長いワンピースを着ているし、年がら年中、帽子ばかりを被っている。街でお店から出てきた私をみた母に「ジョン・レノンみたいだね」と言われた。子どもたちは私とすれ違う時、怯えた眼差しで、しかし決して目は逸らさず、私のことをじっと見つめながら通り過ぎていく。その気持ちはすごく分かる。分からないものは魅力的なのだ。私だってあの「変な人」と出会う度、ビクビクしながらも、いつも違う色のストールを横目でチェックして、たしかにちょっとワクワクしていた。アートも、分からないものの代表ではないかと思う。美術館に行って、一体何が分かったのかと問われれば、大変心細い気持ちになるだろう。作品を見るよりも前に、血眼になって解説を読んでいる人は、思いのほか、多い気がする。でも私は、果敢に分からないものの元へ向かう。だって分からないものは怖いのだけれど、何よりときめくと知っているから。でなければ、こんな連載をしたいなんて申し出はできない。美術館で取材をし、それをもとに文章を書く。しかもまったく関係のないことを書いていることの方が多い。当然、原稿は美術館の担当者に読まれることは理解している。アートは分からないし、文章を書くのは未知である。大変怖い。でも、そんなものを読んで、「よく分からないけど、なんだか楽しそう」なんて誰かの分からないものへの敷居を少しだけ下げられたら、という思いでこの連載を始めたことを思い出した。そうだ、これは分からない者が贈る、分からない賛歌だったのだ。だから私は、今日も “分からないときめき” を求めていたい。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈ワタリウム美術館〉『梅津庸一展 ポリネーター』には、花粉にまつわる作品が展示されています。驚くべきは、展示室の内装まで梅津さんご本人が手掛けていること。淡いパステルカラーの部屋に並ぶたくさんの作品は、“分からないのだけれどときめく” ものばかりで、何時間でも眺めていられる魅力的な世界観でした。各階の窓が入り組むように交差しているユニークな建物は、スイスの建築家によって設計されたもの。色鮮やかな壁面も、今回の展示のために新たに塗らえたそう…!〈ワタリウム美術館〉東京都渋谷区神宮前3-7-603-3402-300111:00~19:00月休(12/31〜1/3は閉館)入館料1,200円※『梅津庸一展 ポリネーター』の公開は、1月16日(日)までです。photo : Yumi Hosomi
2021年12月01日ちいさな美物館を巡って、作品から思いを馳せるこちらの連載。第11回目の舞台は〈深沢小さな美術館〉。秋川渓谷からほど近い山中にひっそりと佇む美術館には、造形作家の友永詔三(ともなが・あきみつ)さんが手掛けた作品がずらり。美術館へ向かう道中で、友永さんの作品である森の妖精「ZiZi(ジジ)」がいたるところからお出迎えしてくれました。友永さんの小さなお城。この連載のテーマを“ちいさな美術館をめぐる旅”と掲げた時から、いつか絶対に行かなければと思っていたのが〈深沢小さな美術館〉。山道を登り、門をくぐればそこには山と一体になった庭が広がっています。水槽に泳ぐ立派な錦鯉やチョウザメに目を奪われていると、おとぎ話に出てくるような可愛らしい建物が。初めてにも関わらず、いつだったか来たことがあるかのような思いに包まれながら、私は小さなお城へと足を踏み入れました。----------------------------------------------------------------「つくる」何かをつくる人はかっこいい。頭の中で誰かの人生をつくってそれを物語にする作家さんは本当にかっこいいし、いつでもどこでも見たこともない景色へ連れていってくれる。もうありとあらゆる音楽がつくられ尽くしているだろうに、新しい音楽を生み出し続ける音楽家は天才だと思う。そういえば幼稚園児の頃、テレビから流れる音楽に「これは!」と思うたび、画面の右下に出てくる久石譲という名前を見て、「あ、この人は天才なんだ」と思ったのを覚えている。どんな遠くの駐車場に行っても必ず「月極駐車場」と書いてあるのを見て、「月極さんって信じられないくらいお金持ちなんだろうなあ」と思ったのと似ているような気もするけれど、それは、またちょっと違う。一本の桜の木から掘り出された如来像は見ているだけでうっとりするし、小さな木製の人形に命が吹き込まれた人形劇を見たことを、何年経っても忘れていなかった。ゼロから生み出すことへの憧れは尽きない。ものづくりに従事する一身として、新しいものが出来上がるその瞬間に、その一部として立ち会えることは、とても幸せだ。でもやっぱり、その作品を企画し、動いて、つくる監督には勝てないなあと常々思う。あぁ、私にも何かできないのか。最近、小さな創作を発見した。料理だ。言わずと知れた、多分生きている人ほとんどが毎日する行為で、さらに私の食はかなり偏っているので、創作だなんてだい逸れているかもしれない。でもたとえば、ご飯をお釜でおいしく炊けた、それだけで私の創作意欲はぐっと満たされる。干した野菜の旨味がぎゅっと詰まったお味噌汁をすする時、半日干すという、そのひと手間にとてつもない達成感を感じる。そうやってこさえたこの身体で、やっぱりいつかは、何かをつくりたい。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈深沢小さな美術館〉きのこのオブジェや、阿弥陀如来、NHKで放送されていた『プリンプリン人形劇』の人形たちまで、友永さんの作品は多岐に渡ります。併設された喫茶室では、友永さんの奥様が入れてくださるおいしい珈琲をいただくことも。お庭を眺めながらご夫婦とお話ししていると、なんとも懐かしい錯覚に襲われました。いつかまた、必ず帰ってきたいです。でこぼこの壁と木の扉、丸い小窓が特徴的な建物は、なんと友永さんご本人による手づくり!元々リビングだったという広々とした空間には、創作意欲が掻き立てられる作品が勢ぞろい。〈深沢小さな美術館〉東京都あきる野市深沢492042-595-0336水木休10:00~17:00500円※12月〜3月は冬季休館です。photo : Yumi Hosomi
2021年11月10日10月26日(火)、東京・根津にオリジナルのラグ作りを体験出来るタフティングスタジオ〈KEKE(ケケ)〉がオープン。家で過ごす時間が増えている今だからこそ、気持ちの上がるものに囲まれたい。よりお家時間が満喫する、自分だけの好きがつまった一点もののラグ作りを体験しよう。オリジナルのラグ作りを体験出来るスタジオ〈KEKE〉がオープン!初心者でも手ぶらで気軽に本格的なラグ作りを楽しめるため、今SNSで人気を集めているタフティングスタジオ〈KEKE〉。10月26日(火)から、実際にラグ作りを体験出来るワークショップの受付がスタート。〈KEKE〉は、徳島でラグマットを製造するブランド〈MIYOSHI RUG(三好敷物)〉からのサポートによりオープン。オーナーの中武薫平さんは、「ワークショップを通してラグを作る楽しさ、日本のタフティング業界を盛り上げていくことを目指したい」と語る。〈MIYOSHI RUG〉が提携する 徳島の工場。こちらの工場では、熟練の職人が1点ずつ手作業でラグを作成。工場長として、長年携わっている高尾公男さん。ワークショップでは、自身で考えたデザインをもとに最大で60cm四方や長方形のラグが製作可能。糸はスタジオに並ぶ約80種類のラインナップから自由に選ぶことができる。完成したラグは、玄関やリビング、壁にかけたりしてみるのもよし。どこに配置するか、どんなデザインにしようか、と考えるだけでもワクワクする。スタジオに入ると、ずらりと並ぶカラフルな毛糸たち。これらはインテリアに馴染むカラーをセレクトしワークショップ用に染色した糸。インテリアに馴染むようなカラーを中心に約80種類ほどの糸をセレクト。いざ、オリジナルラグ作りを体験!まずは使用する糸をセレクト。カラーラインナップが豊富で、見ているだけで幸せな気持ちに。色をミックスさせて使うのも可能とのこと。本番の前に一旦練習。タフティングガンの使い方、コツを教わる。自身でデザインした画像をスクリーンで映し出し、キャンバスの上にペンで印をつける。ラグ糸をタフティングガンに通して、いざラグ作りをスタート。曲線の部分が難易度が高く、かなり慎重に。一度スタートすると夢中になってしまう。ラグに使用できる色数は6色まで自由に選ぶことが可能。サイズも60cm×60cm程度内であれば、正方形や長方形、円形でもお好みの形が選べる。自身で考えたデザインは、予約日の7日前までに提出し、その際にラグ制作が難しいデザインの場合のみ修正。4時間ほど作業して、完成!通常は約5〜6時間(12:00〜18:00)ほどかかるとのこと。作業が完了したら、表面の糸が均等になるようにカットして調整。最後の仕上げである糊付けをして、滑り止めの網シートを貼り付けする加工も体験。出来上がったマットは、アトリエにて乾燥させて、その後自宅へ配送してくれる。自身でデザインし、ハンドメイドで作ったからこそ愛着のあるラグマットに。部屋のどの場所に置こうかと悩む、届くまでの時間も楽しい。だいたいワークショップ終了後、1週間ほどで自宅に届くのだそう。オリジナルアイテムも販売!〈MARIA SAKURAI〉×〈KUMPEI NAKATAKE〉によるコラボレーションアイテム「DAYDREAM」。下は、〈MIYOSHI RUG〉とコラボした「凸凹BLOCK RUG」。手軽に部屋の模様替えをしたい人には、〈KEKE〉と〈MIYOSHI RUG〉 の公式オンラインストアにてオリジナルラグの購入が可能。ハンドメイドならではの優しい風合いの、部屋が明るくなるユニークなラグたちがラインナップ。また、タフティングガンやヘッシャンといったラグ作りに必要な機材や資材の販売も予定しているという。是非そちらも合わせてチェックしてみてほしい。今回教えてくださったのは。右から、中武薫平さん、妹のちえりさん。グラフィックやインテリアなどに関わるデザインを手掛けながら、傍らで趣味制作していたラグが人気を集め、タフティングスタジオ〈KEKE(ケケ)〉をオープンした中武薫平さん。家で過ごす時間が増えている今だからこそ、自分だけのこだわりのラグを敷いた部屋で、よりお家での時間を充実させよう。〈KEKE〉東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ10512:00〜18:00月・水・金休〈KEKE〉公式サイト※ワークショップの予約は公式サイトから受付中。〈KEKE〉公式Instagram〈MIYOSHI RUG〉公式Instagram
2021年10月31日沖縄県名護市にあるラグジュアリーゴルフ&スパリゾート〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉は、沖縄らしい体験を宿泊客に提供しています。前半では充実したホテルの施設や、レストランの食事を紹介しましたが、翌朝、固有種を含む昆虫や植物を目にできるトレッキング『ネイチャーガイドと巡る比地大滝』を体験してきましたのでご紹介します。早起きの価値あり。やんばるの希少な鳥類や昆虫に出会うツアー『ネイチャーガイドと巡る比地大滝』へ。トレッキングに出かける前に撮影した〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉ロビー付近。変化する空や海の表情も見逃したくありませんね。〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉では、さまざまなアクティビティを用意しています。今回体験したのは、『ネイチャーガイドと巡る比地大滝』。2021年7月26日「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」がユネスコの世界自然遺産に登録されたことから、このガイドツアーが企画されました。トレッキングの入り口になる比地大滝管理事務所。サンドイッチやオレンジジュースなどリッチな気分の朝食を鳥や虫の声が聞こえる中でいただきます。〈沖縄ネイチャーオフィス〉の嵩原建ニさん。沖縄のシナモン(ニッケイ)は、カラキ(方言名)と呼ばれ、その木について説明してくださいました。集合場所は、ホテルから車で1時間ほどの国頭村にある比地大滝管理事務所。集合時間は7時45分なので、ツアー参加者には朝食ボックスがついています。管理事務所のテラスで〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉の朝食ボックスをいただき、出発前に見所などネイチャーガイドさんからレクチャーを受けることが可能で、やんばるの生態系や動植物についての知識を得て、より深く森について学ぶことができるというものです。ガイドを担当してくださるのは、〈沖縄ネイチャーオフィス〉の嵩原建ニさん。鳥類をメインに植物や昆虫にも詳しい専門家です。出発前から、あたりにキーンキーンという金属音のような甲高い音が聞こえていたので、何の声か尋ねてみると、沖縄の秋に鳴くオオシマゼミという蝉の声とのこと。奄美大島や沖縄本島に分布しているツクツクボウシの仲間です。トレッキングは比地川に沿って進みます。遊歩道は整備されていますが、滑りやすい場所も。一晩だけ花が咲くサガリバナ。花びらよりおしべが立派です。アオノクマタケランは生姜の仲間。沖縄の在来種です。触れると葉が閉じるオジギソウは外来種。沖縄特有の植物についても教えてもらえます。ゲートを入ってすぐの場所に立っていた木は、沖縄の方言でカラキと呼ばれるシナモン(ニッケイ)とのこと。入り口から近い場所では、針葉樹の松が生えていますが、進めば進むほどイタジイという木に代表される広葉樹類が増えます。いずれは日陰でも大きくなる広葉樹が松の木に覆い被さるなど、森に生きる木が変化していくのだとか。本来なら沖縄には生息していなかった台湾や本州から持ち込まれた植物も見られます。リュウキュウハグロトンボ。オスは体が青色をしています。リュウキュウハグロトンボ。メスは黒い体をしています。とても華奢なリュウキュウルリモントンボ。準絶滅危惧種のアオミオカタニシは、緑色に見えますが殻は透明なんです。ネイチャーガイドの嵩原さんは、ただ歩いているだけでは気付きそうにない鳥や昆虫を指さしては、すぐに名前も教えてくれます。貴重な生物を自分の目で見られるだけでなく、どんなものを食べているかなど理解も深まります。おかげで、リュウキュウハグロトンボやリュウキュウルリモントンボなど珍しいトンボ、準絶滅危惧種のアオミオカタニシなどのほか、かわいい目をしたカエルやシリケンイモリなど沖縄の珍しい動物をいくつも写真に収めることもできました。昭和初期から戦後間もない時期まで炭焼きをしていた跡地。周辺の木を切って、ここで炭にして売りに行っていたのだそうです。遊歩道にはそれなりにアップダウンがあります。途中には吊り橋も。道の途中には、昭和初期まで近隣の人たちが利用していた炭焼きの跡を見ることもできます。また沖縄では山菜を取って食べることはあまりせず、リュウキュウチクという竹を建築に使ったり、炭を作ったりといった形で森の恵みを利用してきたとのこと。比地大滝。比地川に沿って1時間ほど歩いた先にあるのが、目的地の比地大滝。落差約26メートルと、沖縄本島一の落差を誇ります。早起きして歩いた甲斐を感じられる景色です。往復で2時間半ほどのツアーですが、本州とは異なる亜熱帯の山を歩く貴重な機会。リフレッシュできただけでなく、あらためて自然と人々がいかに共存していたか、そして外来種が山に入り込んでいることもわかる学びの多い時間です。〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉は、その土地ならではの体験を提供することをとても大切にしているとのこと。今回体験した『ネイチャーガイドと巡る比地大滝』も出発時間が早く、一般の人よりも貴重な鳥や昆虫に出会える確率が高いよう考えられています。せっかくの休暇を考えるなら〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉が提供するとっておきの体験で、より一層充実した休暇を過ごすことを候補にしてみてはいかがでしょうか?〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉沖縄県名護市喜瀬1343-10980-43-5555公式サイト『ネイチャーガイドと巡る比地大滝』概要1名あたり 9,000円、子ども6~15歳 5,300円、5歳以下 無料テイクアウトの朝食を含む午前7時45分比地大滝管理事務所前集合所要時間 約3時間、行程は往復約3キロ※小雨決行〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉ゲストサービスで予約受付
2021年10月28日〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉があるのは沖縄県名護市。美しい名護湾と沖縄有数のゴルフコースを臨む高級感溢れるラグジュアリーゴルフ&スパリゾートです。海のイメージが強い沖縄ですが、これからの時期も大人が贅沢な休暇を過ごせる充実の施設と空間、そして沖縄らしい味も用意されていますのでご紹介します。高台にある〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉は琉球のシンボル首里城をイメージ。〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉は那覇空港から車で1時間あまりの場所にあります。ホテル内や近隣の施設やビーチの利用はもちろん、沖縄本島北部観光の拠点としても便利な立地にあります。ホテルの建物は琉球のシンボル、首里城の赤瓦と白い城壁、また古来より聖地とされ崇められてきた水の湧き出る場所をモチーフとしています。〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉は海沿いを走る国道58号線から丘を2分ほど登ったところにあり、ロビーから繋がるテラスに出ると、ゴルフコースの緑、その向こうに名護の海が一望できます。建物はそこかしこに沖縄らしいインテリアとリゾートらしい開放感が組み合わされています。ロビーに足を踏み入れた瞬間から、非日常的な空気で気分もリフレッシュ。お部屋に入るとすぐに目に入るのは海を臨むバスルーム。シャワーブースも用意されています。お部屋広々。お部屋にはもちろんお茶やコーヒーの用意も。部屋に備えられたコーヒーカップが素敵。〈うるま陶器〉という窯元のものです。客室からも高台の立地を生かして隣接するゴルフ場の緑と沖縄の青い海を臨むことができます。特にバスルームの開放感は格別。日頃の疲れを癒すには、十分すぎる空間です。このままずっと、部屋で過ごしてもいい。そんな風にも思ってしまいそう。屋外プールの利用は4月~10月末まで。プールサイドには本格的なピザ窯を完備したフードトラック「リッツトラック」が準備されています。4月~10月末までの限定営業です。屋外プールに隣接したライブラリーにはテラス席も。スパ棟に通じるトンネルはロマンチック!スパ棟への道を歩くだけで森林浴もできてしまいます。大きなガジュマルも。スパ棟入り口。スパ棟には、屋内プールの他、デイベッドやジェットバスも備わっています。本格的なマシンもあるジム。ライブラリーもゆったり作られています。プールは屋外と屋内にそれぞれ用意されています。屋外プールのプールサイドには、本格的なピザを提供するフードトラックが準備されています。敷地内には別棟のスパ棟があります。スパ棟に繋がる道にはトンネルがあり、通り抜けるとそこは沖縄の森そのもの。大きなガジュマルの木や鳥や虫たちの鳴き声も歓迎してくれるようです。ホテル内だけでも沖縄の自然を感じられる贅沢なつくりです。そのほかジムやライブラリーなど、施設も充実。ファミリーで訪れても、飽きずに気分よく過ごすことができそうです。アグー豚にタコライスまで。開放的な美しい空間で沖縄料理をいただくレストラン〈グスク〉。沖縄料理のレストラン〈グスク〉。夕食は、3つのレストランから沖縄料理がいただけるレストランの〈グスク〉でいただきました。沖縄料理の代表格、ゴーヤーチャンプルやラフテーはもちろん、アグー豚のしゃぶしゃぶやタコライスまでがメニューに並びます。〈グスク〉のゴーヤーチャンプルが好きでホテルを訪れるお客さんもいるとのこと。飲み物も沖縄の地酒、泡盛と地元の食材を組み合わせたカクテルが用意されています。ご存知、柑橘のシークヮーサーのほか、実はアセロラもたくさん栽培されているとのことで、ドリンクに取り入れられています。この日のお刺身はマグロ、アカジミバイ、アカマチ。今回は「沖縄県産特選しゃぶしゃぶ“グスク(厳選豚肉)"」のコースをいただきました。先付けは、もっちりした食感がたまらないジーマミー豆腐と3種類のお刺身。海に囲まれた沖縄は、実はマグロをよく食べるそうです。しゃぶしゃぶには海ぶどうも。もちろんそのまま食べてもOK。アグー豚は脂の部分もおいしいといわれています。締めは沖縄そばか雑炊が選べますが、ぜひ沖縄そばを。かつお出汁のおいしさを味わって。この日のお刺身はマグロ、アカジミバイ、アカマチ。お待ちかねのしゃぶしゃぶは、沖縄の在来豚アグー豚のバラ肉とロースがボリュームたっぷり。そして島野菜で紫色の葉っぱ、ハンダマなど野菜も種類豊富です。しゃぶしゃぶ鍋のお出汁は、沖縄そばに使われるカツオ出汁のスープで、薬味にはシークヮーサーや島唐辛子、柚子胡椒が添えられています。アグー豚は脂の甘みがおいしくて、いくらでも食べられそう。〆は、雑炊か沖縄そばが選べます。ここはやはり、沖縄そばを。すっきりと上品なカツオ出汁にこちらもぺろりといただけてしまいます。デザートとしていただいたのは〈ザ・リッツ・カールトン〉のアイコン、ライオンの焼印が押されたモナカです。上品な味わいの紅芋のクリーム、ダイス上のパイナップル、そして中にはとろけるような食感の甘いお餅が隠れています。しゃぶしゃぶだけでもかなりお腹いっぱいになったのに、これぞ別腹。〈グスク〉の店内からの夜景も素敵。〈グスク〉は、インテリアももちろん、美しい夜景も臨むことができるレストラン。お腹だけでなく、心も満たしてくれます。〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉では、サンゴの苗づくりといった海でのアクティビティや、やんばるの森を満喫できるアクティビティ等、さまざまなアクティビティを用意しています。そのうち『ネイチャーガイドと巡る比地大滝』を体験しましたので、後半の記事でご紹介します。〈ザ・リッツ・カールトン沖縄〉沖縄県名護市喜瀬1343-10980-43-5555公式サイト
2021年10月27日モデルの矢野未希子さんや、田中みなみさんも愛飲しているという、ビタミンCのサプリメント〈Lypo-C(リポシー)〉。噂に聞いたことはあったけれど、まだ試したことはないという人に朗報です!〈Lypo-C〉入りのコールドプレスジュースが飲めるジューススタンドが、〈ZeroBase表参道〉にオープン。10月21日(木)〜31日(日)までの期間限定なので、気になるHanako女子は急いで!人間の体は、ビタミンCを作れない!?ビタミンCのサプリメントって、世の中にたくさんありますよね。その理由、なぜだかご存知ですか?体の中の様々なコンディションを維持する上で必要不可欠な栄養素でありながら、実は人間の体はビタミンCを生成することができないんです!しかも、ビタミンCを摂取しても、体の中に溜めておくこともできません…。そこで、流れやすい性質を持つビタミンCを効率よく摂取するために開発されたサプリメントが〈Lypo-C〉。リン脂質という、油の膜のようなカプセルに包まれリポソーム化されたビタミンC。このリポソーム技術という新しいデリバリーシステムを活用し、カラダの隅々までビタミンCを届けることを目指したそうです。ビューティー? or ヘルシー?試してみたことのある方はもうご存知かもしれませんが〈Lypo-C〉って、ちょっとクセのある味。でもこの効果は実感してみて欲しい!日常的にビタミンCを摂って欲しい!ということで、今回のコールドプレスジュースが生まれたんだそう。試飲させていただきましたが、「本当に〈Lypo-C〉が入ってるの!?」とわからないくらいおいしい…!材料は野菜や果物をミックスしていて、旬の栄養素も一緒に摂れるという嬉しい相乗効果も狙えちゃいます。「Beauty」1,000円。「Healthy」1,000円。選べるジュースは2種類。「Beauty」は、梨、りんご、生姜、レモン、人参が入った、キレイになるためのレシピ。肌の新陳代謝を助ける梨や、ビタミンCの働きを助けるりんごの力がいっぱい!「Healthy」は、柿、春菊、みかん、柚子のミックスされたグリーンのジュース。栄養素の高い柿と、体内でビタミンAに変わる春菊で、季節の変わり目も元気に過ごせます!(それぞれ、山本メディカルセンターの院長である、齊藤真理子さんによる監修のもと開発された、オリジナルレシピ)どちらのジュースにするかを決めたら、〈Lypo-C〉の量を選択。(1〜3包から選べます)最後にアーモンドミルクの追加有無を決めたら、今日の気分に合わせたジュースの完成です!今だけのスターターキットも!今来店すると、漏れなく〈Lypo-C〉が6包ついた、スターターキットもプレゼント!朝から元気に過ごしたいときには、目覚めたタイミングで。いつでもしっかり働きたいときには、昼食前に。翌朝すっきり目覚めたいときには、寝る前に。その日の身体の声を聞きながら、好きなタイミングで飲んでみてくださいね!そのまま飲んでもOK、水やジュースに溶かしてもOKです。(牛乳、アルコールに混ぜるのは避けてください)働き盛りのHanako世代。妊娠、出産時にもビタミンCは、多く摂ることが推奨されています。ストレスを感じる毎日や、もっとキレイになりたい明日のために。〈Lypo-C〉生活、はじめてみませんか?〈THE FIRST VITAMIN C STAND〉東京都港区南青山5-1-25 ZeroBase表参道12:00〜17:00無休10月21日(木)〜10月31日(日)までの期間限定※事前予約制。公式サイト
2021年10月26日豊岡冒険館株式会社(本社:豊岡市日高町栗栖野60番地、代表取締役:池田 俊介)が受託する豊岡市立植村直己冒険館は、「どんぐりbase」が、2021年8月25日に発表された第15回キッズデザイン賞(主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会、後援:経済産業省・内閣府・消費者庁)「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」を受賞したことをお知らせいたします。植村直己冒険館は、世界的冒険家・植村直己の業績や人となりを伝えるとともに、人々の夢や挑戦を応援する施設です。2021年4月20日のリニューアルオープンに際し、体験型施設「どんぐりbase」を開設し、たくさんの子どもたちにチャレンジ体験の場を提供しています。「どんぐりbase」は、乳幼児対象の体を動かしながら脳を鍛える遊具や、子どもから大人まで遊べる大型ネット遊具を備え、子どもの発育に合わせた様々な遊びが可能であるとともに、異年齢が同じ空間でゆるやかに共存できる工夫がなされています。また、保護者にも居心地が良くどこにいても見通しが利き、安心して子どもを遊ばせられる環境であることも利用者から好評を得ています。植村直己冒険館の緑豊かな敷地の中に配置されたどんぐりbaseの周囲には、キャンプやツリーイングなどアウトドア体験のできる場があり、建築・ランドスケープ・遊具が一体となった唯一無二の遊び場を創出している点も評価されたポイントと考えております。やっほーツリーイングホワイトあみあみマウンテン5ピークスぐんぐんジムえれべすとウォール(クライミング)ぼうけんステイ※1 豊岡冒険館株式会社は、豊岡市が発注した「植村直己冒険館機能強化改修運営事業」の受託企業で、(1) 既存施設の改修、(2) 新たな魅力を追加する事業(どんぐりbaseの新設)を完了し、2021年4月20日から運営維持管理(期間:2036年10月31日まで)を行っています。※2 この事業は、アドバンス株式会社(代表企業・運営維持管理)、株式会社中川工務店(施工)、株式会社栗生総合計画事務所(設計・施工監理)、株式会社丹青社(展示)で実施しています。●キッズデザイン賞とは公式サイト〈 〉第15回キッズデザイン賞webサイト「キッズデザイン賞の趣旨」より抜粋キッズデザイン賞 ロゴすべての子どもは社会の宝であり、未来そのものです。キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。●豊岡市立植村直己冒険館所在地 : 兵庫県豊岡市日高町伊府785営業時間 : 9:00~17:00 水曜定休ホームページ: 植村直己冒険館 ロゴどんぐりbase ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月17日ちいさな美術館を巡って、作品から思いを馳せるこちらの連載。第9回目の舞台は、夏になったら行こうと決めていた〈市原湖畔美術館〉。現在開催中の企画展『メヒコの衝撃』では、地球の裏側からインスパイアされた日本人たちの熱い芸術が展示されていました。湖を望む美術館。真っ青な空と、もくもくと湧く雲、周りには見渡す限りの田んぼと緑。自然の中にひっそりと佇む美術館は、その建築自体が作品であり、建物の随所に遊び心溢れるアートが散りばめられています。目の前には、千葉県で最も大きな人造湖である「高滝湖」も。海で育った私の目には、“動かない水” が、なんだか神秘的に映りました。----------------------------------------------------------------「色に魅せられた先人たち」「何色が好き?」と聞かれると、答えに困窮してしまう。大体どの色も好きだから。それに「黒が好き」と言えば暗い人なんだなと思われそうだし、「赤が好き」と言えば自己顕示欲が強そうだなこの人とか思われそうで、なんとなく「黄色…?」みたいな返事になってしまう。いや、黄色好きなんだけども。私は1年のうち、半年は真っ黒の服を着て、もう半年は原色の服を着ている。黒のシーズンが来ると、スティーブ・ジョブズのごとく黒いTシャツを毎日着る。そしてある日、季節の変わり目の夕焼けの空が信じられないほどピンクだったとかそういう理由で、青いワンピースを着始めたりする。そう、理由はあってないようなもので、まあ純粋に飽きるのだ。メキシコに渡り衝撃を受けた芸術家は多いという。メキシコの原色体験とは、どれだけ劇的なんだろう。銅版画家の深沢幸雄さんは、それまでのモノクロームの作品が一変、鮮やかな色彩版画を制作するようになった。太陽と海と空が一気に襲ってくるような岡本太郎さんの『明日の神話』もメキシコで制作されたものだし、「死者の日」に魅了された絵本画家のスズキコージさんは、今でも目が眩むようなメキシコを描き続けている。私はメキシコに行ったことがないので、その衝撃は想像のうちにしか経験できない。でも、暗いニュースが続くと文字が灰色に見えてくる私でも、メキシコに行けば、もしかしたら、毎日が色で溢れるかもしれない、とも半分確信できる。明日は自己顕示欲丸出しの真っ赤なワンピースを着ようと決めた。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈市原湖畔美術館〉大学で、スペイン語を専門に学んでいたので、メキシコの歴史や文化は勉強していました。卒業して以来のメキシコに触れて、学生時代には気づけなかったメキシコの熱気を感じました。胸が自然と熱くなる。知らなかった。それぐらい魅力的です、メキシコ。そしていつか絶対に行くんだ、メキシコ。不思議と周りの自然とも調和しているように見える、魅力的な建物。中には、直線や曲線が組み合わされた、気持ちのいい空間が広がっています。〈市原湖畔美術館〉千葉県市原市不入75-10436-98-1525月休(祝の場合は翌平日)10:00~17:00、土祝前日9:30~19:00、日祝9:30~18:00入館料1,000円(企画展により異なる)※『メヒコの衝撃』の公開は、9月26日(日)までです。photo : Yumi Hosomi
2021年09月01日このままではどこにも行けずに夏が終わりそう...なんて人も多いのでは?今回はデートや親子でも楽しめる、東京都内のアート系体験型施設やイベントをピックアップ!1.〈東急プラザ銀座〉の『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO』〈東急プラザ銀座〉の6階に開業するのは、待望の『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO』。図鑑シリーズからピックアップした生き物が暮らす世界に入り飛び込める、夢のような空間です。会場入り口には、最新の図鑑シリーズや、シール付きの「ZUKAN MUSEUM GINZA オリジナル生き物カード」150円など、関連グッズがズラリと並びます。会場に入るときに手渡される「記録の石」を相棒に、早速、図鑑の世界へと入ってきましょう。通路を抜けると現れるのは、迫力満点のディスプレイ。ここでは、映像を見ながら「地球はどういう星なのか?」を教えてくれます。これから、旅出つ冒険の世界へ。いざ出陣!『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO』11:00 〜 20:00一般料金大人(18歳以上)2,500円、中学生・高校生1,700円、小学生1,200円、未就学児(3歳以上)900円。障がい者割引料金大人(18歳以上)1,700円、中学生・高校生1,200円、小学生900円、未就学児(3歳以上)600円。(photo,text:Tomoko Kato)2.〈チームラボプラネッツTOKYO DMM〉の「Garden Area」「Floating Flower Garden; 花と我と同根、庭と我と一体 / Floating Flower Garden; Flowers and I are of the Same Root, the Garden and I are One」「水に入って楽しむミュージアム」として、SNS世代の若者を中心に大きな話題を呼んでいるチームラボプラネッツ。新たに加わった「Garden Area」は、開放感のある2つの大型庭園作品。自然とデジタルが融合した、ここでしか見ることのできないアート作品になってます。扉が開いた瞬間、絵画の中に入ったのかと錯覚しそうなほど、隙間なく敷き詰められた花々に息をのみました。なんと一つ一つが吊るされた本物の蘭の花なんです・・・!更に目を丸くするのが、花に近づくにつれてゆっくりと蘭の花が浮遊し、「蘭の通り道」ができてゆくこと。床は鏡張りのため、花々に見惚れている間にぐるっと360度蘭で囲まれて、なんだか花の妖精になったような、花と一体化したような、夢心地気分に・・・!左右二つの入り口があるので、お友達と訪れた際は両側から入って、花の中からお互いを探してみるのも楽しいかも。〈チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com〉東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO9:00~20:00(最終入館は閉館の1時間前)【チケット料金】大人(18歳以上)3,200円大学生・専門学生 2,500円中学生・高校生 2,000円小人(4~12歳)300円3歳以下 無料シニア(65歳以上)2,400円障がい者割引 1,600円(photo,text:Chiharu Kubota)3.〈渋谷ヒカリエ〉の占いアート展『NAKED URANAI』「FLOWER ESSENCE」。パーソナルナンバー別ボールペン。『NAKED URANAI』は、自身の占い結果がアートになる、これまでにない体験型アート展です。「アナタを知る」をテーマに会場で7種類の占いを体験できます。チケット購入後、来場前に『NAKED URANAI』公式サイトにて、生年月日などの自身のデータをオンラインで登録。会場内には、各作品毎にスマホリーダーが置いてあり、スマホをかざすことで自分だけのアート体験と占い結果を楽しむことができます。鑑定結果はスマホのマイページに保存できるので、いつでも見返すことが可能。体験後には、人気占い師・真木あかり氏をはじめとする、占いや心理学のプロフェッショナルたちの監修による本格的な鑑定結果が約2,500字のボリュームでスマホに届きます。『NAKED URANAI』渋谷ヒカリエ 9F ヒカリエホール ホールB2021年7月17日(土)~2021年8月27日(金)10:00~20:00 (最終入場19:00)通常入場チケット大人2,000円 / 小人 1,600円、祝休日 大人 2,200円 / 小人 2,100円花みくじ付き通常入場チケット大人 2,500円 / 小人 2400円、祝休日 大人 27,00円 / 小人 2,300円※3歳児以下無料、高校生以上は大人料金。※お盆を含む8月10日、11日、12日、13日、16日は土日祝料金。※チケットは1枚ごとにシステム利用料110円が必要。※会場窓口でご購入の場合は上記販売価格より一律プラス400円必要。※オンラインチケットの販売状況により当日会場窓口券は売り切る場合あり。売り切れの場合は販売なし。(photo&text:Ayana Kato)4.〈東京ミッドタウン〉の夏のアートイベント『MIDTOWN ART PALETTE』大宮エリー『ART WALL ZOO 2021』の作品。光の演出は18時から。徐々に辺りが暗くなる時間も素敵。「ミッドパークアートラウンジセット」3,300円。買い物や食事はもちろん、アートやデザインを発信する場所としてもお馴染みの六本木の〈東京ミッドタウン〉。敷地内にある美術館だけでなく、さまざまな作品が設置されアートやデザインを身近に感じられる場所です。そんな〈東京ミッドタウン〉で、夏のアートイベント『MIDTOWN ART PALETTE』がはじまりました。『SUMMER ART ZOO』は、動物のモチーフのアート作品が展示されたアートな動物園です。〈東京ミッドタウン〉の中でもファッションやインテリアがのショップが集中するガレリアの1階から3階に展示されています。広々とした芝生広場に出現したのは、横20メートル縦40メートルの巨大な縁側に囲まれたデジタルアート庭園です。枯山水をモチーフにしていて、明るい昼間は15時から霧の演出、夕暮れどき18時からは15分に一度、美しく光が輝きます。芝生広場のそばにある緑豊かな場所で毎年開かれている屋外ラウンジ。今年は『MIDPARK ART LOUNGE』と題されて、頭上に60個のアート提灯が吊るされて、和の情緒が感じられます。〈東京ミッドタウン〉東京都港区赤坂9-7-103-3474-3100(コールセンター)『ART WALL ZOO 2021』ガレリア1〜3F~9月5日(日)11:00~20:00『光と霧のデジタルアート庭園』芝生広場~9月5日(日)霧の演出 15:00~20:00 砂紋とデジタル花火の演出 18:00~20:00の15分ごと※荒天の場合は中止『MIDPARK ART LOUNGE』ミッドタウン・ガーデン~9月5日(日)16:00〜20:00(19:30LO)、土日祝振休及び8月13日(金)~16日(月) 12:00〜20:00(19:30LO)100席程度予約不可(photo&text:Saori Nozaki)5.〈ホテル雅叙園東京〉の「ニッポンのあかり、未来のひかり」全室撮影OK。浴衣にもおすすめの映えスポットも登場。「猿田壮也」(陶芸家)。「山鹿灯籠浪漫・百華百彩」(熊本・山鹿)。「ORITERASU」(折り紙作家 布施知子&照明デザイナー 阿曾正彦)。館内では、「ニッポンのあかり、未来のひかり」をテーマにしたアートイルミネーションイベントを開催。日本ならではの感性と技術によって生み出される「和のあかり」が東京都指定有形文化財の「百段階段」を彩ります。『和のあかり×百段階段2021~ニッポンのあかり、未来のひかり~』~9月26日(日)当日1,200円、学生600円 ※要学生証呈示、未就学児無料11:30〜18:00(最終入館17:30)土曜日及び、8月8日~13日・9月19日は20:00まで(最終入館19:30)※8月21日(土)は17:00まで(最終入館 16:30)(photo&text:Yu Hazuki)※最新情報および営業時間は公式サイトをご確認ください。
2021年08月15日夏らしい思い出作りにぴったりな、『Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~』 が9月12日(日)まで横浜・みなとみらいのパシフィコ横浜で開催されています。日本初上陸のトリケラトプスの全身骨格も見られる大迫力のイベントを体験してきました。消滅したララミディア大陸に生きていた恐竜たちに迫る5つのゾーン。いろんな恐竜の足跡がついた地層。彼らが同時期に生きていた証拠です。45億年という地球の歴史の中で、恐竜が地上の王者だったのは1億6000万年という長い間。その間に多くの種類の恐竜が生まれました。『DinoScience 恐竜科学博』 の舞台は、恐竜が君臨した白亜紀の終盤に消滅したララミディア大陸。現在のアラスカからメキシコまで、西側一帯に相当する縦に長い大陸です。この大陸の地層からは、現在もティラノサウルスやトリケラトプスをはじめ、数多くの化石が続々と発見されています。『DinoScience 恐竜科学博』の会場は5つのゾーンに分かれています。ZONE 01では「プロローグ」として変わり続ける地球と生命と題して、地球環境のダイナミックな変化と恐竜の誕生についてのアニメーションといろんな恐竜の足跡が見られる化石が展示されています。脳腫瘍の痕跡が見つかったゴルゴサウルス「ルース」。ZONE 02では「発見ラボラトリー」として恐竜化石の宝庫、ララミディアを10のテーマで解き明かして、恐竜がどのように進化したのか、どんな生態だったのかに迫ります。ZONE02内には、「ルース」と名付けられたゴルゴサウルスの骨格標本が展示されています。実はこのゴルゴサウルスは、恐竜としては世界で初めて脳腫瘍を患っていたことがわかっている珍しいもの。病気の影響であちこち骨折したこともわかっている満身創痍の恐竜に、大人こそ感情移入してしまいそう。トリケラトプス、エドモントサウルス、ティラノサウルスといった人気のある恐竜の解説コーナーでは、化石とともに恐竜の3DCGモデルを見ることができます。恐竜の肌の質感や体のつくりといった、まるで目の前にあるモニターの中に実物があるかのような立体映像に釘付けになります。想像力を掻き立てる子ども恐竜の冒険と大型画面のCG映像。中型犬ぐらいの大きさのトリケラトプスの子ども。水の中から現れたワニに襲われそうに!実物大のシルエットアニメーションで、恐竜が走り回る姿が子どもたちに大人気。ZONE 03は「フィールドツアー~少年トリケラトプスの冒険~」。植物食で巨大な角を持つことで知られるトリケラトプスの子どもが、ララミディア大陸を旅するストーリーです。中型犬ぐらいの大きさのトリケラトプスの子どもが、いろいろな恐竜や動物に出会って、襲われそうになる場面も。恐竜たちが生きていた世界への想像力を掻き立ててくれます。大迫力の「白亜紀体験シアター」。ZONE 04は最新の研究をもとに超巨大CG映像で、ララミディアの世界を覗き込める「白亜紀体験シアター」。大型画面で映し出されるCG映像に合わせて、振動や風が起こり、恐竜たちが生きている場所に迷い込んだような迫力ある体験ができます。奇跡的な姿を6600万年後の今見せるトリケラトプス「レイン」。※ヒューストン自然科学博物館所蔵そしてZONE 05では、トリケラトプス「レイン」とティラノサウルス「スタン」の骨格標本が、まるで大地で遭遇したように向かい合って展示されています。特に「レイン」は、奇跡の化石と言われるほど、角や頭部までほぼ完璧な形状で発掘された貴重な化石です。全長7メートル、高さ3メートルという大きな体のまま、6600万年の間ずっと眠っていた「レイン」の姿には圧倒されます。「レイン」は皮膚の化石も展示されていて、一層その姿を想像することができます。最大級の肉食恐竜、ティラノサウルス「スタン」は尾を振り上げるようにした迫力ある姿。その躍動感に見入ってしまいます。ZONE 05では、「レイン」が発掘された様子や、パシフィコ横浜の会場で組み立てられていく様子を映した映像も見ることができて、研究者たちやこのイベントに関わったたくさんの人たちの熱意やロマンを感じることもできます。最新の研究結果と技術や手法で感じる恐竜たちの圧倒的な存在感。サイエンスコミュニケーターの恐竜くんこと田中真士さん。会場内には、かわいい恐竜のぬいぐるみなどグッズや小さな恐竜の化石も売られています。この博覧会を企画監修したのはサイエンスコミュニケーターの恐竜くんこと田中真士さん。「本物の化石が持つ、圧倒的な存在感を体感してもらいたい。恐竜研究や発掘に関わる人々の情熱を伝えたい」と、大型な骨格標本の展示を実現させ、博覧会にまつわるイラストも多く手がけています。恐竜くんはTVアニメ『鬼滅の刃』で竈門炭治郎役を演じた花江夏樹さんと一緒に音声ガイドも担当しています。会場内で見ることができる精緻に再現したCG映像は最新研究結果をもとに恐竜くんが徹底的に監修。これには主催しているソニーの様々な独自技術が生かされています。会場に足を運べない人には“Xperia True Remote EXperience” としてオンラインツアーもリアルタイム配信されます。オンラインツアーは、会場で見ることが難しい骨格のアングルが映されるなど盛りだくさんです。遠くへの移動が憚られる今、時間を超えた世界を体験できる『Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~』を訪れてみるのも、夏らしい時間を過ごし方として思い出に残りそうです。『Sony presents DinoScience 恐竜科学博 ~ララミディア大陸の恐竜物語~ 2021@YOKOHAMA』神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1 パシフィコ横浜 展示ホール A~2021年 9月12日(日) ※会期中無休※土・日・祝日・特定日は、事前予約/日時指定入場制(先着順)※特定日:8 月 7 日(土)~8 月 15 日(日)月火木日 9:00~18:00 (最終入場 17:30) 水金土祝日特定日 9:00~21:00 (最終入場 20:30)通常チケット大人(19 歳以上)平日 2,800円/土日祝・特定日 3,000円 中学生~18 歳平日 2,000円/土日祝・特定日 2,200円 4 歳~小学生平日 1,400円/土日祝・特定日 1,600円※土日祝・特定日は1時間ごとの日時指定。公式サイト
2021年08月13日ちいさな美術館を巡って、作品から思いを馳せるこちらの連載。第8回目の舞台は、多摩ニュータウンにある964ヶ所の遺跡から発見された出土品を展示している〈東京都立埋蔵文化財調査センター〉。隣接する遺跡庭園「縄文の村」を歩けば、気分はすっかり縄文人に。縄文時代に身をおいて。多摩センター駅に降り立つと、商業施設が立ち並び、買い物も食事も、映画を観ることだってできる、なんとも便利で清潔な街が広がっています。小さい子どもが駆け回り、ベビーカーを押すお母さんたちが井戸端会議をする、そんな微笑ましい街を背に歩くこと5分。そこには鬱蒼とした緑が広がる「縄文の村」が現れるのです。タイムスリップしたかのような空間に身をおいた時、私の中で沸々と込み上げる疑問たちのことを思い出しました。----------------------------------------------------------------「なんで、なんで、なんで」「なんで?」は突然やってくる。朝、手に持ったパンを見て、なんでこれを食べるんだっけ?鏡に映った服を見て、なんでこれを着ているんだっけ?そもそもなんでこんな服持っているんだっけ?私の「なんで?」はまだまだ続いていく。携帯を眺めながら、大きなスピーカーを買いそうになる。部屋に3つもスピーカーがあるのに、なんで新しく買うんだっけ?劇場に芝居を観に行く。舞台ってなんで誕生したんだろう?人は何を求めて劇をつくり、舞台に立ち、それを観に集まったんだろう?人間ってなんだっけ?そんな私の「なんで?」に対する答えはあらかた、歴史の教科書の冒頭5ページくらいに集約されている。縄文時代。そこには、「なんで?」の始まりが書いてある。初めて見た土器は美しかった。人間が生きるためだけにつくられたようだった。生きるために、食物を煮て、貯蔵するためにつくられた器だった。その模様は、機能と神事のために装飾したに違いないが、物凄い生命力を持って、生きるために表現されている。土器を作った人たちは、その土器が役目を終えた時、神様にお返ししていたそうだ。大地から受け取ったものは、大地に返す。「なんで?」の隙間も見つからない。ありあまる富に囲まれて暮らしていると、時々意味を見失ってしまう。「なんで?」が溢れて身動きが取れなくなった時、「生きるために行動すればいいんだ」と、縄文時代の土器たちは教えてくれていたのかもしれない。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは…〈東京都立埋蔵文化財調査センター〉この連載で訪れた〈岡本太郎記念館〉をきっかけに、もっと知りたいと思ったのが縄文時代でした。竪穴式住居や土器などの美しさに触れる度、「縄文時代って “美術” なんだ!」と気づかされます。部屋に飾っている土偶のレプリカたちが今日もひっそり、「なんで?」にがんじがらめになった私を見守ってくれています。縄文時代の集落に盛土をして当時の多摩丘陵の景観を復元している「縄文の村」。現在は企画展『現場のミカタ』を開催中。発掘調査の “現場” を舞台に、土器や石器の謎に迫ります。〈東京都立埋蔵文化財調査センター〉東京都多摩市落合1丁目14-2042-373-5296無休9:30~17:00無料photo : Yumi Hosomi
2021年08月04日銀座のランドマーク〈東急プラザ銀座〉に7月16日(金)、図鑑の世界に入り込む体験施設『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO』がオープンしました。うっそうとした森で暮らす生き物の暮らしを間近で見たり、アリ目線で見る世界を見たり。図鑑の世界に足を踏み入れたかのような、リアルな動きを目の前で体験できます!豊かな生き物たちの息吹を感じる空間は、子どもはもちろん、大人も釘付けになること間違いなし!今年の夏、大注目の図鑑の世界をご紹介します。宇宙と生命の、深い深いつながりを体感!〈東急プラザ銀座〉の6階に開業するのは、待望の『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO』。図鑑シリーズからピックアップした生き物が暮らす世界に入り飛び込める、夢のような空間です。会場入り口には、最新の図鑑シリーズや、シール付きの「ZUKAN MUSEUM GINZA オリジナル生き物カード」150円など、関連グッズがズラリと並びます。会場に入るときに手渡される「記録の石」を相棒に、早速、図鑑の世界へと入ってきましょう。通路を抜けると現れるのは、迫力満点のディスプレイ。ここでは、映像を見ながら「地球はどういう星なのか?」を教えてくれます。これから、旅出つ冒険の世界へ。いざ出陣!5つのゾーンで生命の息吹を体感。ここは、雑木林の生き物を見ることができる「アントビューゾーン」。アリの目線で、草むらを探検できるんですよ。ブーンブーーンと大きな羽の音を鳴らしてやってくるカブトムシも迫力満点!ここに来たら、耳を澄ませて、どこから虫が現れるのか探してみて!普段はあまり観察することのない、虫たちの手足、一本一本の細やかな動きまでじっくり見ることができますよ。豊かな水を保有する日本らしい「ウォーターフォールゾーン」には、清流の女王と呼ばれるアマゴや、日本最大のシラサギ(ダイサギ)など美しい川を象徴する生き物たちが現れます。キラキラと水面が光る昼の時間帯も、風の通り抜ける音が聞こえてきそうな夜の時間帯も幻想的。川辺を飛ぶゲンジボタルの優しい光は、いつまでもぼんやり眺めていたい気分に。自然のリズムに身を任せて、しっとりとした極上のひとときを過ごせます。暖かい地域のうっそうとした森や、寒い地域の針葉樹の生えた森などに住む生き物がひょっこりと顔を出してくれるのが「ディープフォレストゾーン」。森を立体的に活用する、生き物たちの呼吸すら聞こえてきそうな不思議な空間。じっと待っていると、美しい羽をヒラヒラさせて、世界最大の蝶(アレクサンドラトリバネアゲハ)も近づいてきてくれました。黄金色の猿(ゴールデンライオンタマリン)が軽やかに木々を渡り歩いたり、樹上の名ハンターと呼ばれるマーゲイが木にぶら下がったり。この空間には一体何匹の生き物が潜んでいるのでしょうか。動物たちの鼓動に合わせて、こちらも胸が高鳴ります。世界各国のさまざまな淡水で暮らしている大きな生き物や不思議な生物が現れるのが「アンダーウォーターゾーン」。待っていると姿を見せてくれる仲間もいますが、こちらからビックリさせないと顔を出さない強者も!穏やかな表情で何度も通り過ぎてくれたのは南アフリカに住むアマゾンカワイルカ。くりくりした目がとってもキュート!1億年前からほぼ同じ姿で暮らしている、アマゾンに住むピラルクー。「生きた化石」とも呼ばれていますが、大きな体を堂々と揺らしながら、ゆったりと泳いできてくれました。こちらはサバンナのように背の高い草が広がる草原や、草がまばらに生えた乾燥地帯に生息する生き物が現れます。天候の変化とともに、急に雨が降り出して、その瞬間に姿を表す動物もいるので、見逃さずチェックしてみてくださいね!2頭で向き合っているのは、北アメリカにすむ大型の野生ヒツジ(ビックホーン)。メスをめぐって大きな角でぶつかり合います!夜の草原を足音も立てずに歩き回るのは最強のチームワークで狩をするブチハイエナ。目が合うと思わずドキッとしてしまいます・・。各ゾーンの足元を照らす光も幻想的。このミュージアム内は、1日を24分に凝縮してあり固有の時間の流れが体感できます。朝から昼、そして夕方、夜へとゆっくり移り変わる景色と、動物たちの出会いを楽しんでくださいね!石のパワーが弱まってくると。ゴールへのヒントを教えてくれます。たくさんの生き物たちを記録した、石とともに向かう、ゴールに待ち受けているものは・・?専用の台座に「記録の石」を乗せると、会場内で出会った生き物たちの記録が、パァーっと輝きながら放たれます。それぞれが記録した生き物が、地球というかけがえのない星に向けて飛び出していく。生命の愛おしさを感じます。地球の自然が凝縮された、生きるミュージアム。子どもから大人まで、心を奪われること間違いなし!夏休みは、ぜひ『ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO』に、足を運んでみてくださいね!ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑 NEO2021年7月16日(金)11:00 〜 20:00一般料金大人(18歳以上)2,500円、中学生・高校生1,700円、小学生1,200円、未就学児(3歳以上)900円。障がい者割引料金大人(18歳以上)1,700円、中学生・高校生1,200円、小学生900円、未就学児(3歳以上)600円。公式サイト
2021年07月17日公共交通機関を使わずに、のびのびと旅をしたい!でも普段運転はしないので長距離移動や都心の運転に不安を感じている・・・。というHanako読者の皆さん(私も含め)へ、安全性をとにかく重視したスウェーデンの自動車メーカー〈ボルボ〉の魅力をお伝えしたい!今回試乗したのは、今話題の電気とガソリンの両方を活用できるプラグインハイブリッド(PHEV)。試乗してみて気づいた、地球に優しいボルボ車の快適な乗り心地の所以、と国内最高峰のおもてなし〈星野リゾート箱根 界〉で過ごす優雅な女子旅をたっぷりレポートします!スマートなプラグインハイブリッド「Volvo XC40 Recharge」。SDGsへの取り組みにおいて、世界をリードしている北欧。ボルボも北欧を代表する企業として、全世界で新車のカタログ印刷を廃止したり、2030年までに電気自動車だけのブランドになることを発表するなど、環境保護への大きな施策を打ち出し、SDGsへの取り組みを積極的に行っています。そんなボルボの人気車種がプラグインハイブリッド「Recharge」シリーズ。ボルボと聞くと、質実剛健で男性のロマンを感じる四角いフォルムが印象的なイメージではないでしょうか。それが最近のモデルになると、北欧らしいシンプルかつモダンな内装と、ゴツさがなくしなやかで女性にも親しみやすい!今回はその中でも一番コンパクトなモデル「Volvo XC40 Recharge」をセレクトし、ペーパードライバーの筆者が実際に箱根まで運転してみることに・・・!「環境への配慮=我慢や制約」を覆した、「充電しながら走るボルボ」。電気自動車が環境にいい、というのは十分に理解している。けれど、充電に時間がかかったり、充電スポットがなかったり。やっとこさ見つけても前の人が使用中だったり・・・日常使いする車として迎え入れるのに、一切の障壁がない!とは言い難いでしょう。そんな我慢や制約なしで、環境にも優しいといういいとこどりを実現できるのが、電気モーターとガソリンエンジンの両方を持つ「PHEV」なんです。電気がなくなってもガソリンに切り替えて走り続けてくれるだけでなく、なんと走りながら充電もできてしまうというできすぎな一台。これなら、充電スポットを探しに焦るなんてこともなく、スマートに都市を駆け巡れます。5種類のドライブモードを変更すれば、電気とガソリンを使い分けて走ることができます。電気だけでも約40km走行可能なため、例えば日常の通勤や住宅街の走行時は、ガソリンエンジンを停止したまま電気モーターのみで走行する「Pure」モードに。高速などパワーが必要なときはエンジンと電気モーターのパワーをフルに引き出す「Power」モードになど、シーンに合わせて選んでみましょう。若者にも寄り添う操作性と、スタイリッシュなデザイン。シフトノブにはスウェーデン伝統のクリスタルを採用。熟練を重ねたガラス職人が手作業で美しく仕上げているんだとか。Harman Kardonと共に開発された高品質オーディオ。リクライニングは、シンプルでいて直感的に操作できるデザイン。(なんと背中の膨らみ度合いまで調節できます!)コンパクトながらも広い室内空間と収納の多さもRechargeシリーズの特徴。ポケットやフォールディングフックがあちこちに設置されていて、荷物が多い時でもごちゃつかずすっきりと収納できます。原材料にはプラスチックのリサイクル素材など持続可能なマテリアルを多用し、ここでもサステナブルな取り組みを徹底。高級感のある空間ながらも、環境への優しさに溢れた内装になっています。スマホはラバープレートの上にのせて、電源コードを使用せずに充電可能。さらにペアリングされてデータ通信が使えるようになるという優れものです。(地味に嬉しい・・・!)トランクの開け閉めもボタンひとつでスマートに。右の鍵付きのボタンを押すと、トランクが閉まると同時に車にロックがかかる仕組み。スマートフォンと接続すると、タッチスクリーンでスマホを触るのと同じ感覚でマップの操作ができるので、ナビの操作に慣れない人でも安心です。至るところに小さな使いやすさや工夫が詰まっているのがボルボのすごいところ。タッチスクリーンは赤外線センサーのため、手袋などをつけたままでも、爪が長い人でも反応してくれます。後部座席にはタイプCの充電コードも備えるなど、痒いところに手が届く利便性の高い設計で嬉しい。安全第一のメーカーが開発した、技術の結晶。後方から接近する車をサイドミラーの警告灯で知らせ、急な車線変更ができないように自動制御してくれるステアリング・アシスト。前にも小さなモニターが付いていて、より近い距離でナビゲートしてくれるのでわかりやすい。ボルボはどんな車種でも安全装備を統一。コンパクトなXC40 Rechargeにも、衝突被害を軽減するための警告、ブレーキ作動を行う「City Safety」機能を標準装備しています(道中、何度助けられただろうか・・・)。他にも運転が楽しくなる仕掛けがたくさん!指先一つでサンルーフが開いて新鮮な空気と景色を楽しめる・・・!箱根の風を感じながらの運転は気持ちいい〜。アクセサリとして購入できる防災用バッグは、被災時にも快適に過ごせる21種類のアイテム。見た目もスタイリッシュで欲しくなる・・・!実際に運転して感じたのは、圧倒的な静かさ。エンジンがついたかどうかも気づかないほど無音でした。また、信号待ちの後の走り出しや加速の際はモーターらしい瞬発力を感じ、非常に滑らかで快適でした。コンパクトとはいえ、軽自動車と比べると車体が大きいことが不安要素でしたが、「City Safety」機能のおかげか都心でもスムーズに走ることができました!15:00 チェックイン!無事に〈星野リゾート界 箱根〉へ到着!洗練された空気と緑豊かな景色に心が浄化されたような気分・・・!その土地の個性を感じる「ご当地部屋」。雄大な山と清流を望める「寄木細工の間」。まるで雲のような寝心地のベッドは、界ブランドオリジナルの「ふわくもスリープ」。オセロやジェンガなどのお部屋おこもりグッズも寄木で作られています。これぞ職人技の結晶。細かい模様に惚れ惚れ。地域の環境を守るための取り組みにも力を入れている星野リゾート。アメニティは個包装でなくポンプボトルにし、歯ブラシはリサイクル式でエコ!「勝手にSDGs」と題し、住み続けられるまちづくりのため、その土地の伝統工芸などの作家とコラボレーションした「ご当地部屋」を用意しているのが界ブランドの特徴。居心地の良さだけでなく、その土地の文化や歴史を通じて魅力を体得できるのは嬉しいですね。ステイの間に充電を!滞在中に車の電源供給も忘れずに。付属のケーブルをカチッとさすだけなので時間はかかりません。ちなみに、電気で走る際のランニングコストは、ガソリンの3分の1以下!電気自動車って、使い続けるほどお得なんですよ。16:00 お部屋でおこもりクラフト体験!一つとして同じ色がない寄木。黙々とボンドをつけて貼って・・・時間を忘れて没頭してしまいます。ギザギザの和紙への絵付け、思ったより難しい!できあがった提灯は、アコーディオンのように畳んで持ち帰ることができます。感染拡大防止を万全にしながらも、滞在を通して新鮮な発見をしてほしい、という想いでつくられた「界のご当地おこもりグッズ」。〈界 箱根〉では、寄木コースター作りとミニ小田原提灯の絵付けの2種類を体験できます。自分だけのオリジナルを作って、旅の思い出として持ち帰りましょう!17:30 夕食は特別懐石「明治の牛鍋」!よく見ると「祝」の字になっているスパークリング日本酒は、界ブランドのオリジナルラベル。微発泡の炭酸と口当たり優しい甘さがたまらない!運転後の一杯は格別です。パリの夕暮れをイメージした、「燻製サーモンの和風パリソワール」。小皿に美しく盛られた「宝楽盛り」(写真は一部)。茗荷や酢橘が爽やかに香る「鱧真薯」。メインの「明治の牛鍋」。お味噌で煮込まれても溶けることのない絶妙な柔らかさの牛肉。脳裏に焼きつく一口です。土鍋の柄と鍋の台が寄木になっていて可愛い…!隠れた寄木アイテムを見つけるのも滞在の楽しみ。明治時代に牛肉を食べる文化が入ってきた際、臭みのあるお肉をお味噌で煮込んで食べていたことが由来となった今回の特別会席「明治の牛鍋」。甘めに仕上げたタレが、お肉の脂身と合わさって極上の旨みが口に広がります。コース自体も圧倒的な品数。温泉旅館の会席料理というと、格調高いお料理に少し背筋が伸びてしまいそうですが、角の丸いお味ばかりなので、肩肘張らずお子さんでも楽しめる会席になっています。19:00 温泉のいろはを学びながら座禅タイム。夜になるとエントランスに小田原提灯がずらり。ロビーでは、温泉の泉質の特徴や入浴法など、心と身体を整える「温泉のいろは」を、楽しいトークや遊びを通じて学べます。座禅を組み瞑想をしながら、現代版の湯治をプチ体験してみましょう。20:00 大自然に囲まれた天然温泉に癒されて。まるで風景画を眺めているような半露天。一面に広がる湯坂山が湯面に映り込み、静けさの中に川のせせらぎだけが聴こえてきます。朝と夜は違った景色が見れるので、2回は入っておきましょう。保温力の高い熱めのお湯なので、湯上りの水分補給を忘れずに。21:00 寄木CHAYAの紙芝居。毎夜21:00〜は、寄木細工の成り立ちや歴史についてスタッフが紙芝居で紹介しています。寄木のからくり、「秘密箱」を開ける「秘密箱チャレンジ」も。開けることができたら、中に入った豪華商品がゲットできるかも・・・?!21:30 地元酒造の日本酒を飲みくらべながらゆったり時間。日本酒のお供のおつまみも抜かりなくおいしくって、にくいなあ・・・寄木のお猪口で湯上りに飲む日本酒。おしゃべりも弾みます。7:00 朝のわらじ体操で代謝アップ!界全施設で毎朝開催している「わらじ体操」は、その名の通りわらじを履いて旅人気分で楽しく体を動かせるミニイベント。脚や股関節周りを中心とした体操で体もぽかぽかに。8:00 「ご当地朝食」で元気チャージ。白ご飯が美味しく食べられる、これまた品数の多いご当地朝食。大きな鯵の干物がインパクト抜群!ご当地というだけあり、宿場町として栄えた箱根で昔から親しまれていた食材が使われています。特に「力はんぺん」とよばれる、餅を入れて蒸し上げた餡かけのはんぺんは、毎朝食べたくなる中毒性のあるおいしさでした!10:00 露木木工所へ工房見学!お部屋でみたものもここで作られているので、同じ柄を探してみよう。木の幹の選定から乾燥、削り出し、接着まで。作品ができあがるまで気の遠くなるような時間がかかっています。人の手を加えて着色などはされておらず、全て天然の木の色なんだとか。木材の世界は奥深い・・・・!小さく削り出した木が模様の1パーツ。職人さんの手作業はずっとみていても飽きないほどひきこまれてしまいます。カンナを使って模様を削り出して作る「ずく」。やってみるとこれだけでもとても難しい。引いた「ずく」はツアーの思い出として持ち帰ることができます。〈界 箱根〉では、「手業のひととき」と題して、ご当地文化体験として寄木細工の工房「露木木工所」を訪ねるツアーを行なっています。滞在中に目にした沢山の寄木作品のルーツを知り、工芸が生み出される瞬間に立ち会える希少な体験。旅が終わっても、工芸品を目にすることで旅の記憶が蘇ります。「パイロットアシスト」を利用して、帰路もらくらく。高速道路内では、車線や前の車と一定の車間距離を保ちながら走行するパイロット・アシスト機能を使ってみて。運転操作が格段に楽になります。駐車時は、車を真上から見下ろしているかのような画角でディスプレイに表示してくれるので、狭いスペースの駐車でも安心。旅の帰りは知らず知らずのうちに疲労も溜まっているもの。そんなときは、ボルボのアシスト機能を利用しましょう。高速でもアクセルを踏み込むことなく、すーっと加速し、常に車線をはみ出さないように走ってくれる優秀さに感動している間に、あっという間に東京まで帰ってきました。最初は恐る恐るだったドライブでしたが、安全で環境への優しさも詰まった「Volvo Recharge」の安心感のおかげで、帰る頃にはボルボの虜に。片道約2時間、電気とガソリンを効率よく使ったおかげでとてもエコな旅になりました!!これからEVが普及していくといわれている昨今、使い勝手を考えると、PHEVが今の時代に即したベストな車と言えるでしょう。気になる人はぜひ一度試乗してみることを強くお勧めします!車や環境に対する考え方が変わるはず。「Volvo XC40 Recharge」価格: 649万円〜寸法: 全長 4,425 mm x 全幅 1,875 mm x 全高 1,660 mmEV 走行距離: 合計 672 km車両重量: 1,810 kgバッテリー充電時間: 3時間 at 220V燃料タンク容量: 48 Lバッテリー: 11 kWh 326 V リチウムイオン電池公式サイト〈星野リゾート界 箱根〉神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋2300570-073-011公式サイト
2021年07月15日ちいさな美術館を巡って、作品から思いを馳せるこちらの連載。第7回目の舞台は、鎌倉にゆかりのある文豪たちの直筆の原稿や手紙などが展示されている〈鎌倉文学館〉。そこには、太宰治が川端康成にあてた、それはもういじらしい長い長い手紙など、文学ファンにはたまらない空間が広がっていました。私のときめきが詰まった博物館。緩やかな山を登っていくと現れたのは、まるでタイムスリップしたかのようなレトロで重厚なお屋敷。太宰治、川端康成、澁澤龍彦、そして三島由紀夫。その名を聞くだけで胸が高鳴る私にとっての“アイドル”たちの痕跡が、ここに眠っている…。入口を前にして、既に私のテンションは最高潮に上がっていました。「字は物を言う」最近出会った先輩は、筆跡鑑定ができるらしい。早速、台本に書き込んだ私の字を見せに行くと、「自由奔放で大胆だね。強いから一人で生きていける」と言われた。「もっと細かいことは、別代金。けど特別に、友達割引で半額の3,000円にしてあげるよ」とのことだったので、もちろん続きは見てもらっていない。でも、無料鑑定の結果がなんだか、嬉しくはないけど身に覚えもある気がして、それから字を書くときは、なんとなくか弱そうにとか、無駄な自意識が働いてしまう。さて、私の字がどんなものかというと、まず筆圧が強い。シャープペンシルだと私の筆圧に耐え切れず芯が折れてしまうので、右手の小指を真っ黒にしながら鉛筆を使って書くしかない。ついで特徴的なのは、文字が大きいことだろうか。小さな文字が書けないために、ノートは二行分のスペースを使って、一行をなんとかおさめる具合だ。特に「ありがとうございます」ならば「あ」と「す」が三行分ぐらいに大きくなるので、ノートの消費は激しい。手紙は内容の割に、なんとなく長く見える。極めつけは、決して読みやすい字でないということだ。学生時代、前日風邪で授業を休んでいた友人に、ノートを貸そうかと言ったら、「夏子の字は読めないからいい」と一刀両断された。なんだかえらく傷ついたので、それから自分からノートを貸してあげようなんていう優しさは捨てた。こうやって“一人で生きていける”字が出来上がっていったのではないかと思う。「癖が強すぎて何を書いてあるかが分からない“和風居酒屋”のメニューの字みたい」。いつだったかそんなことを言われたのも思い出した。だから澁澤龍彦さんの直筆を見たときには、とにかく驚いた。あの、“澁澤龍彦”が、こんなにも丁寧で、少し拙くて、少年のような字を書くなんて。字を見た瞬間、初恋みたいに胸がギュッと締め付けられた。どうやら、あの『快楽主義の哲学』も、この字で原稿用紙に書かれていたらしい(ちなみに『快楽主義の哲学』は、私の少ない人生の中で、最も辛かった時期に「したいように生きろ」と教えてくれた大事な本です)。そうだ!先輩のところに澁澤さんの字を持っていって、筆跡鑑定してもらいたい。「澁澤さんは友達じゃないから、6,000円ね」とでも言われるだろうか。今回訪れたのは…〈鎌倉文学館〉バルコニーから一望できる青々しい緑とキラキラ光る湘南の海。もしかしたら、私の大好きな三島由紀夫も、この高台からから夕日を眺めていたのかもしれない。そう思いながら読む『夏子の冒険』は格別のものでした。私をときめかせたこの立派なお屋敷は、かつて旧前田候爵の別荘だったそう。〈鎌倉文学館〉神奈川県鎌倉市長谷1-5-30467-23-3911月休(祝の場合は翌日開館)9:00~17:00(入館は16:30まで)入館料500円(展覧会により異なる)※普段、館内は撮影禁止です。photo : Yumi Hosomi
2021年07月07日〈小田急ホテルセンチュリーサザンタワー〉では、現地の名物料理や食材に焦点をあてた「世界周遊プレート」を提供しています。5月末まで提供していた第一弾は「イギリス」、そして第二弾は情熱と太陽の国「スペイン」です。アヒージョやパエリア、バルの定番ガスパチョなど、暑さを吹き飛ばすような美食の旅をホテルで体験できます。自由に海外に行けない今だからこそ“食”で世界を巡ってみませんか。都会の景色を一望しながら食事を楽しめる「サザンタワーダイニング」。地下4階・地上36階建てのオフィス・ショップからなる複合型高層ビル「小田急サザンタワー」内にある〈小田急ホテルセンチュリーサザンタワー〉。19階から35階部分がホテル階になっており、「サザンタワーダイニング」があるのは20階。美食と夜景を堪能できるのが魅力です。気軽に楽しめる「バル」とゆったりとお食事を楽しむ「レストラン」の2つのゾーンに分かれており、今回はバルゾーンで「世界周遊プレート」をいただきました。「世界周遊プレート」第二弾のテーマは情熱と太陽の国「スペイン」。今だから“食”で世界周遊 〜情熱と太陽の国 スペイン〜(ワンドリンク付き)4,000円。「世界周遊プレート」は、社内コンテストの優秀作品を商品化したワンプレートメニュー。2021年2月〜5月は「イギリス」、6月〜8月が「スペイン」、9月からは「アメリカ」へと国を変え、食を通じて世界周遊を楽しめます。8月まで楽しめるスペイン料理の内容は、ガスパチョ、アヒージョ、スパニッシュオムレツ、パエリア、スイーツ、食後のドリンクと盛りだくさん。アルコールも選べるワンドリンク付きです。ワンプレートで提供されるので、肩肘張らずに気軽に楽しめるのも嬉しいところ。トマトの冷製スープ“ガスパチョ”。涼し気な見た目の「トマトの冷製スープ“ガスパチョ”」は、2種類のトマトを使った酸味と甘味を楽しめるスープ。爽やかな味わいが、夏にぴったり。乗っている野菜も一つ一つが瑞々しく、彩りも鮮やかです。白海老のアヒージョ バゲットを添えて。富山県産の白海老を贅沢につかった「白海老のアヒージョ」。ずいぶんたくさん入っている……と、数えてみると10尾以上でした。白海老の香ばしさに、にんにくと鷹の爪のピリリとした味がマッチ。アルコールと合わせたい一品です。スパニッシュオムレツ。インカのめざめ、ズッキーニ、パプリカ、ナスといった夏野菜をふんだんに使用した「スパニッシュオムレツ」。野菜がゴロゴロ入っていて、素材の味をしっかりと感じられます。上にかかっているソースは、ケチャップ・マヨネーズ・タバスコを混ぜたピリ辛な味わい。ソースと合わせることで、より濃厚に楽しめます。ガリシア栗豚とアサリのパエリア。一際印象的なのが「ガリシア栗豚とアサリのパエリア」。スペインといえばのメイン料理が登場です!ゴロゴロっと入っている豚肉はガリシア栗豚を使用。マロングラッセなどに使用される品種の栗を、出荷前の最低60日間与えて飼育した豚肉です。白豚に比べて、霜降りが多くジューシーな肉質ですが、独特の臭みがなくあっさりしているのが特徴。サーブされたときは大きさに驚きましたが、脂っぽすぎず旨味が凝縮しているので、ペロッと食べてしまいました。ところどころおこげもあり、香ばしさもたまりません。サングリア(白)。バレンシア アイスティー(ノンアルコールカクテル)。ドリンクは、サングリア(白または赤)、シェリートニック、バレンシアアイスティー(ノンアルコールカクテル)からお好みで一杯をチョイス。アルコールも選べるのが嬉しいですね。食べ進めていくうちに、もう一杯と思ったら別途注文も可能です。お料理だけでもボリューミーですが、食後には、コーヒーまたは紅茶とともにデザートも味わえます。スペイン風クレームブリュレ“クレマカタラーナ”。バスクチーズケーキ。「青森県蓬田村産福々たまごのクレマカタラーナ」または「バスクチーズケーキ」から選べます。クレマカタラーナは、クレームブリュレに似たカタルーニャ地方の洋菓子。福々たまごを使うことで、より濃厚でコクのある仕上がりになるんだそう。バスクチーズケーキは定番のクリームチーズに加え、ウェールズ産ブルーチーズとウォッシュチーズを使い、塩味と風味をプラス。こちらも福々たまごを使用しており、濃厚な味わいを楽しめます。濃厚バスクチーズケーキ(12cm)2,500円。4号サイズでテイクアウトもできるので、家族へのお土産としてもおすすめです。シェフパティシエールいわく、お酒との相性もバッチリとのこと! ワインを飲みながら、ゆっくりと味わうのも良さそうです。「世界周遊プレート」付き宿泊プランもあり。シーニックツイン。ホテルでゆっくりと過ごしたい方向けに、「世界周遊プレート」付き宿泊プランも販売しています。「世界周遊プレート」は、ランチまたはディナーのお好きな時間で楽しめるので、美食を堪能してそのまま寝るのも良し、翌日のランチとして楽しむのも良しです。大満足のプレートだったので、このボリュームでこの金額……!?と、驚きました。ランチもディナーも金額が変わらないのも嬉しいところ。食べ終わった頃にはスペインの風景が脳裏に浮かぶかもしれません。〈小田急ホテルセンチュリーサザンタワー〉の食で、海外旅行気分を楽しんでみませんか。〈サザンタワーダイニング〉東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急ホテルセンチュリーサザンタワー20F03-5354-2177(10:00~20:00)11:30~15:00、16:00~20:00「世界周遊プレート」1名4,000円公式サイト※状況により、営業時間、提供方法などを変更する場合あり。※アルコールの提供は、東京都からの要請内容に準じるため、詳しくはホテル公式ウェブサイトを。
2021年06月26日小田急線の「東北沢駅」「下北沢駅」「世田谷代田駅」3駅にまたがる約1.7kmの線路が地下化されてから8年。6/16、線路跡地に下北線路街〈reload(リロード)〉が誕生しました。内覧会に行ってきましたので、全13店(うち2店はオープン前)を一挙レポートします!完成することなく、reloadし続ける個店街。〈reload〉がたつのは、線路跡地・約1.7kmの一部区画(下の写真の11番の場所)。地域住民、来街者、地域、カルチャーを繋ぐ新しい文化発信基地を目指し、小田急電鉄によって開発が進められてきました。「地元の方々がやりたいことを募集し、それを私たちが支援するスタイルがシモキタというクリエイティブな街にはぴったりだと考えました」と小田急電鉄の担当者は語ります。〈reload〉という名称はダブルミーニング。「線路の跡地の再生」という意味と、「地域の人たちと一体になって盛り上げ、完成することなく変わり続ける街」という意味が込められています。建物は2フロア構造。さっそく、2階のお店から巡っていきましょう!呑んべぇの気持ちが分かる立ち呑み居酒屋〈立てば天国〉/2F。〈立てば天国〉は、「おいしいものをちょっとずつ」という酒呑みの夢を叶える小皿料理が自慢の立ち呑み屋さん。気取りすぎない雰囲気に惹かれ、ふらっと立ち寄りたくなります。国産の美味しいお酒とともに、新しい立ち呑み体験を楽みましょう!まず注文したいのは、グラスとボトルをキンキンに冷やした“三冷スタイル”で提供するホッピー1杯と、自家製麻辣油と味噌であえた鶏の胸肉、タイハーブを味噌で練り込んだ味噌キュー、ゴーヤと黒酢のお漬物など。姉妹店にはカレー屋さんもあるため、スパイスを効かせた小皿料理もぜひ食べたいところ。特に、黒毛和牛のモツをガラからとったスープで煮込んだスパイス風味のモツ煮がオススメです。ほか、秘伝のタレで真っ黒にしたお酒のススム黒角煮やチューリップ唐揚げなど、呑んべぇ心をくすぐるメニューがそろっています。10種以上のオリジナルプロテインドリンク!〈FLUX CAFE〉/2F。「ストロベリーチーズケーキ」850円。〈FLUX CAFE〉は10種類以上のオリジナルプロテインドリンクとプロテインフードが楽しめるウェルネスカフェ。身体づくりとおいしさを追究した食事も提供し、健康的なライフスタイルへと導いてくれます。例えば「ストロベリーチーズケーキ」は、抗酸化作用の高いビートルートやストロベリーを豊富にチャージ可能。甘さもあるのでスイーツ感覚で気軽に楽しめる、美容プロテインドリンクです。ほか、甘酒で疲労回復や美肌づくりをサポートすることが期待される一番人気の「甘酒ピニャコラーダ」や、気分を高め疲労を防ぐと言われる抗酸化力の高いダークチョコを使った「チョコブリス」も気になるところ。ボディメンテナンススタジオ〈FLUX CONDITIONINGS〉/2F。〈FLUX CAFE〉の隣には、最先端のトレーニング科学を用いた系列店のボディメンテナンススタジオ〈FLUX CONDITIONINGS〉が。「人生の質を上げる場づくり」をコンセプトに、運動とケアを連動させたトータルコンディショニングサポートをしています。ノンニコチンのシーシャとオリジナルノンアルドリンクをペアリング!〈chotto〉/2F。シーシャ(水タバコ)のカフェ〈chotto〉には、通常版に加えノンニコチンのシーシャ・フレーバーもあり、普段タバコを吸わない人でも気軽に体験できます。シーシャのフレーバー。店は役者、歌手、ミュージカル俳優、ダンサーなど、さまざまなバックグランドをもつ表現者たちによって立ち上げられました。それぞれのシーシャの味に合うスモーキーなオリジナルノンアルコールドリンクを、〈Nui.〉バーテンダーKazu氏が監修しています。シーシャとペアリングすると、口の中にテイスティーな香りと味が広がる初めての体験……。今後は表現者たちによるライブなどを通じて、さまざまな交流を生む企画を予定しているそう。国内外の文房具や雑貨と出合えるセレクトショップ〈DESK LABO〉/2F。三軒茶屋から移転オープンした〈DESK LABO〉。国内外から文房具や雑貨をセレクトし、遊び心と実用性、カルチャーを感じられる品々が集められています。ほかの人とかぶらない、お気に入りが発掘できそうです。女性向けビンテージクローズの魅力を伝える〈CYAN -vintage&used-〉/2F。「女性に向けて、一点ものである古着本来の魅力を伝えたい」という想いから生まれたビンテージショップ〈CYAN -vintage&used-〉。世界各国で買い付けてきた、デザイン性に富みながらもリアルクローズとして日常的に着こなせる古着がそろっています。アクセサリーも素敵。メディアへの衣装リースやスタイリングにも対応しているそう。掘り出し物を探しに行ってみては?顔をスキャンしバーチャルで眼鏡を試着!〈MASUNAGA1905〉/1F。さて、ここからは1Fへ。世界三大眼鏡フレームの産地である福井県に工場があり、創業100年以上を誇る〈増永眼鏡〉の直営最新型ショップ〈MASUNAGA1905〉。特筆すべきはこのご時世にマッチした非接触型のデジタル3Dシステムで、店内中央には現在日本に13台、〈増永眼鏡〉直営店では下北沢店にしかないという貴重なマシンが鎮座しています。マシンの前にゲストが立つと、顔を立体的にスキャンしてくれ、あっという間にiPadのなかにゲストの顔アバターが完成します。スキャン済みの眼鏡フレームを画面上でいくつも自由に試着・交換してみました。正面はもちろん斜め横からなど、普段鏡では自身で確認できない角度からも眼鏡姿をチェックできるのには驚きました。ボタンひとつで、フレームの色やレンズカラーを変えたり、あえてずらしてかけた姿を画面上に再現できたり。まるで、近未来の眼鏡店を訪れたような感覚でした。カリスマ的人気の〈カレー店のボンベイ〉シェフがこの店のために作るスペシャルカレーが楽しめる!〈SANZOU TOKYO〉/1F。カレーレストランとギャラリーが融合したユニークなコンセントショップ〈SANZOU TOKYO〉。〈カレー店のボンベイ〉のシェフであるコウイチ・イソノ氏が同店のために作るスペシャルカレーがいただけます。「チキンカレー」のほか、「デスバレーカレー」「ペトラカレー」「ウルルカレー」「コルマカレー」「カシミールカレー」など個性的なラインアップ。「カシミールカレー」1,000円。辛くて涙が出た!飲食スペースの隣のギャラリーには、さまざまなルーツをもつメンバーがキュレーションしたアイテムが展示されており、オンラインでアイテムを購入できます。「写真のある生活」がテーマのブックストア〈GREAT BOOKS〉/1F。写真を中心としたアートブックや写真集を通じて「写真のある生活」を提案するブックストア 〈GREAT BOOKS〉。フォトグラファー、スタイリストとファッション業界を中心にマルチに活躍する熊谷隆志氏がディレクターを務めています。本以外にも、Tシャツや帽子などのオリジナルアパレルグッズや写真をテーマにしたスーベニアグッズも販売。今後はアートに触れられる企画展も予定しており、下北沢のアートカルチャーを盛り上げてくれそうな予感。男性専用のフォトジェニックな理髪店〈TAKESHI’S BARBER〉/1F。〈TAKESHI’S BARBER〉 は人気のフェードスタイルに90年代のロックやストリートカルチャーを加え、ハイトーンカラーやハードパーマで独自のスタイルを提唱するバーバーショップ。施術は男性のみですが、年齢問わずにとっておきの時間を過ごせるので、男友達やパートナーにオススメしてみては?外観や店内は思わず撮りたくなるほどフォトジェニック!【7/30オープン予定】体験型コーヒースタンド〈OGAWA COFFEE LABORATORY 〉/1F。内覧会の時点ではまだ工事が終わっていない2店あったので、あわせてご紹介しましょう!まずは、昭和27年創業の京都にあるコーヒーロースター〈小川珈琲〉のフラッグシップブランド〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉が手掛ける、体験型コーヒービーンズストア。購入したコーヒー豆をゲスト自身で抽出でき、アプリでのリザーブも可能。小型焙煎機による焙煎体験や、バリスタ推薦のコーヒー器具の使用など、ただ飲むだけでは終わらないお楽しみが待っています。【2021年9月オープン予定】かき氷が話題〈しもした茶苑大山〉/1F。下北沢の本格茶舗が〈reload〉内に移転。日本に15人しかいない茶師十段をもち、“日本一の茶師兄弟”とも呼ばれる大山兄弟が営む日本茶専門店〈しもした茶苑大山〉。数量限定の自家焙煎ほうじ茶などのお茶メニューのほか、上質な抹茶エスプーマをかけた「茶師十段のかき氷」は、手軽に本格的な日本茶の味わいが楽しめる人気商品です。〈reload〉内はあえて作り込みすぎず、憩いの場を設けるなど余白を残しています。上記のお店以外にも、1階にはPOP UP SPACEが設けられ、期間限定の物販イベントを実施しています。6/16からは、デザイナー・モデルとして活躍中のマリエさんプロデュースのポップアップストアがオープン中。今後もアパレルブランドのホップアップや展示会、化粧品や雑貨などライフスタイル系の物販イベントが開催される予定です。建物は全24区画、分棟形式の建築なので、まるでシモキタの雑踏感あふれる路地を散歩しているような気分になれるはず。またひとつ、今週末に下北沢に遊びに行く理由ができました。下北線路街〈reload〉東京都世田谷区北沢3-19-20(東北沢駅・下北沢駅より徒歩約4分)営業時間は各店舗により異なる休は各店舗により異なる公式サイト
2021年06月23日オメでたい頭でなによりが、「金太の大冒険」のライブ映像を公開した。「金太の大冒険」は、日本語の言葉遊びを題材にしたつボイノリオによる日本を代表するコミックソングで、オメでたい頭でなによりは昨年12月に同曲のカバーを配信している。公開された映像は『オメでたい頭でなにより Zeppワンマン〜笑うしかできない全席デリケートゾーンライブ〜』にて初披露されたもので、ライブでは上空から降りてきた2つのミラーボールの下で卓越した演奏を魅せている。なお同公演の映像は各種配信サイトにてデジタルリリースもされている。オメでたい頭でなによりは、現在ワンマンツアー2021『〜今 いくね くるね Ⅱ TURBO〜』を開催中で、バンド結成5周年となる8月29日には東京・USEN STUDIO COASTにて『5周年だョ!全員集合』を開催することが決定している。チケットのオフィシャル抽選先行第3弾は、6月27日まで受付となっている。オメでたい頭でなにより「金太の大冒険」2021.1.30 Zepp Tokyoオメでたい頭でなにより「金太の大冒険」MV<配信情報>『オメでたい頭でなにより Zeppワンマン〜笑うしかできない全席デリケートゾーンライブ〜』各種配信サイト:【収録曲】01. ザ・レジスタンス02. 日出ズル場所03. 鯛獲る04. 哀紫電一閃05. God luck -運神-06. 頑張っていきまっしょい07. 推しごとメモリアル08. 推しどこメモリアル09. 今いくね10. 踊る世間もええじゃないか11. ダルマさんは転ばないっ12. スーパー銭湯~オメの湯~13. オメでたい頭でなによりEn1. ピーマンEn2. 金太の大冒険En3. えんがちょ!<公演情報>オメでたい頭でなにより 『5周年だョ!全員集合』日程:2021年8月29日(日)会場:東京 USEN STUDIO COAST時間:開場17:00 / 開演17:30※(オメコンボ)開場16:00 / 開演16:30席種:全席指定・大五郎シート(親子席)完備お問い合わせ:HOT STUFF 03-5720-9999オープニングアクト:お目出たズ【チケット】・オメコンボ / 大五郎シートオメコンボ:9,000円(オフィシャル抽選先行限定)※ライブチケット+オープニングアクト”お目出たズ”ライブ鑑賞+オメコンボ限定 5th Anniversary BOOK『オメで大全』・大五郎シート:4,500円(オフィシャル抽選先行限定)・通常チケット:4,500円【オフィシャル抽選先行第3弾】2021年6月27日(日) 23:59<ツアー情報>オメでたい頭でなにより ワンマンツアー2021『〜今 いくね くるね Ⅱ TURBO〜』※終了分は割愛日程:2021年6月18日(金)会場:札幌ペニーレーン24時間:開場18:30 / 開演19:00※(オメコンボ)開場17:30 / 開演18:00席種:全席指定・大五郎シート完備お問い合わせ:WESS 011-614-9999日程:2021年6月19日(土)会場:札幌ペニーレーン24時間:開場17:00 / 開演17:30※(オメコンボ)開場16:00 / 開演16:30席種:全席指定・大五郎シート完備お問い合わせ:WESS 011-614-9999※SOLD OUT日程:2021年6月26日(土)会場:金沢AZ時間:開場17:00 / 開演17:30※(オメコンボ)開場16:00 / 開演16:30席種:スタンディング(立ち位置指定)お問い合わせ:FOB金沢076-232-2424日程:2021年6月27日(日)会場:松阪M’AXA時間:開場17:00 / 開演17:30※(オメコンボ)開場16:00 / 開演16:30席種:スタンディング(立ち位置指定)・大五郎シート完備お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100※SOLD OUT日程:2021年7月9日(金)会場:なんばHatch時間:開場18:30 / 開演19:00※(オメコンボ)開場17:30 / 開演18:00席種:全席指定・大五郎シート完備お問い合わせ:清水音泉 06-6357-3666※2021年4月29日(木・祝) の振替公演※チケット払い戻し・再販売の詳細は後日お知らせ致します全公演オープニングアクト:お目出たズ【チケット】4,500円※全公演共通一般発売中※各地詳細&注意事項を必ずご確認下さい。関連リンクオメでたい頭でなにより オフィシャルサイトオメでたい頭でなにより Linkfire
2021年06月13日ちいさな美術館を巡って、作品から思いを馳せて物語を綴るこちらの連載。第6回目の舞台は、絵本画家・いわさきちひろさんの作品を集めた〈ちひろ美術館・東京〉。『窓ぎわのトットちゃん』でおなじみの、水彩絵の具で描かれた愛らしい子どもたちを鑑賞してきました。憧れのトットちゃん。「いわさきちひろの描く子どもの絵に似ているね」小さい頃からそう言われることが度々あり、とても嬉しかったの覚えています。不思議と大人になっても、そう言われる機会は増えていき、私はずっといわさきさんの描く子どもを意識して生きてきました。念願叶って、今回ようやく〈ちひろ美術館〉に行くことができ、そのあまりに優しく純度の高い子どもたちを見て、なぜか私は自分のこじれた幼少期を思い出してしまったのでした。----------------------------------------------------------------「子どもは未来」「将来の夢を、絵に描きましょう」と言われて、当時4歳だった私はとても困ったのだと思う。みんな、お花屋さんやバレリーナ、自分の名前を書いた看板を構えるケーキ屋さんなんかを描いていた。どうしてそんなにすらすら出てくるのか不思議だった。きっと、サッカー選手にも野球選手にもなれっこないのに。『いわさきちひろ見つめる少女(1967年)』※『わたしがちいさかったときに(童心社)』よりそれでも絵を提出しなければならない私は、課題を持ち帰り、じっくり将来について考えた。街を歩きながら、たくさん観察して、当時目に映った一番キラキラしている人たちを描いた。それは、憧れの大手コーヒーチェーン店で、緑のエプロンをしてアルバイトに勤しむ大学生の姿だった。幼稚園児の私からみると、楽しそうに仕事をしている大人の代表だったのだろう。進路を決める歳になっても相変わらず将来の夢はなくて、子どもの頃の自分に期待して、出てきた絵がそんなだったから、見つけた時はがっかりした。なんだかすごく可哀想なように思えて、よしよししてあげたい。『いわさきちひろあかちゃんのくるひ(1969年)』※『あかちゃんのくるひ(至光社)』よりずっと子供っぽい子どもに憧れていた。デパートでおもちゃを買ってくれと床に寝転んで駄々をこねる子なんか、最強に子どもっぽくて羨ましかった。初めてお小遣いで好きなアーティストのCDを買ったとか、好きなアイドルのコンサートに行ったとか報告し合っていて、たまらなく子どもらしくてかっこよかった。親を安心させたくて、誕生日に誰々の写真集を買ってくれとせがんでみたこともある。全然欲しくなかったけど。そんな、未来に希薄で、自意識過剰な子どもが大人になるとどうなるのか。今の私は、言うなれば“逆コナン君”になっている。「見た目はオトナ、中身はコドモ」だ。映画を見て号泣し、悔しければ地団駄を踏む。嬉しいことがあれば所構わずスキップをして鼻歌だって歌っている。『いわさきちひろガーベラを持つ少女(1970年頃)』子どもは未来。っていうことは、私にも未来?「オトナコドモ」の未来は意外にも明るい。----------------------------------------------------------------今回訪れたのは...〈ちひろ美術館・東京〉ここで告白したように、私はとてもひねくれた子どもでした(自分で書いていて悲しくなるくらいに!)。でも、「オトナコドモ」になった今、いわさきさんの絵はまっすぐ心に入ってきて、私の中の子ども心を刺激してくれました。ちなみに、〈ちひろ美術館〉の館長は黒柳徹子さん。私もトットちゃんのように、いつまでも童心を忘れない、立派な子どもで居続けたいなと思いました。周囲の住宅地にとけ込んだ建物と木々。絵本の世界に出てきそうなお庭も素敵!椅子や額縁など、随所に木のぬくもりが。〈ちひろ美術館・東京〉東京都練馬区下石神井4-7-203-3995-0612月休 (祝の場合は翌日休)10:00~16:00(入館は15:30まで)1,000円(高校生以下は無料)※普段は撮影禁止です。photo : Yumi Hosomi
2021年06月02日