舞子は夫の恵一と息子と3人暮らし。ある日、舞子は恵一の叔母のお見舞いに行った母から、同じ新幹線で恵一を見かけたと聞く。恵一から何も聞かされていない舞子は困惑。しかしそのうち恵一の行動に違和感を覚えた舞子は、恵一のカバンにGPSを仕込む。すると…■夫の態度に違和感 その日の夕方、舞子に母親から電話がありました。すると、夫の叔母の見舞いに行く新幹線の中で、夫の恵一を見かけた気がするというのです。ところが翌週も母親から舞子に電話があり、新幹線でまた恵一を見かけたといいます。夫が自分に何も言わず、実家に帰るだろうか? 舞子が考えていると、恵一がやってきました。恵一の慌てた様子に違和感を覚えた舞子は、思いきって聞いてみました。恵一にあっさりと否定され、一旦は信じた舞子でしたが…■GPSを仕込んで夫を尾行したら!?1週間後。恵一がゴミ出しを忘れていることに気づき、舞子がゴミをまとめ直していると、恵一の給与明細が紛れ込んでいました。見てみると…その日の夜、舞子はカマをかけてみることに。舞子はこのままモヤモヤしていてもしょうがないと思い、有給のことを直接問いただしてみたのですが、またもやあっさりと否定されてしまいました。翌朝になってもスッキリしない舞子は友人の有紗に相談しました。数日後、恵一が寝ている間に舞子は恵一のカバンの中にGPSを仕込みました。舞子が早速、恵一の行き先をチェックしてみると…舞子は有紗と待ち合わせて、恵一の尾行を始めました。すると、やはり恵一は新幹線に乗り、以前と同じ駅で降りました。そして調べていたケーキ屋に寄り、向かった先は…恵一が会っていたのは、葉月という舞子の知らない女性でした。恵一が会っていたのは、まさかの元カノ! しかも不治の病? この後、夫婦関係はどうなっていくのでしょうか…。こちらは投稿者のエピソードを元に、2023年12月22日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントをご紹介します。■読者からは夫への批判が殺到最も多かったのは、やはり恵一に対するコメントでした。・やましい気持ちがなければ隠さない。それが優しさからきていたとしても。 浮気ではなくても信頼関係はなくなるから。・心の浮気。やましい気持ちがないなら正直に奥さんに言えたはず。嘘をつくのは理由があるから。・元婚約者に病気のことを聞いて、できることは何でもしてあげたい気持ちはわかる。でも、恵一には家族がいるわけで。やましい気持ちがないのであれば、奥さんにきちんと話してから行動した方がいいよ。 ・未練がましい。今の家庭はどうでもいいんだ。・旦那は優しさの皮を被ってるだけ。・夫、最悪。嫁は何にも悪くないのに苦しめて、自分だけ善人面して、もし葉月が治ったらどうするつもりなんだか。・元カノの世話をしたいなら妻に話すべき。妻が許せば良いが、ダメなら慰謝料を払って離婚すべき。・結婚って契約なのに、この男は軽く考え過ぎじゃないかな。配偶者から同じことをされても気にならない? 不倫していなくても信用を失う行為だわ。・お見舞いには奥さんも連れて行くべきだった。いいとこ取りというか、バレなければいいとか、どちらからも好かれたい、というのはあまりに幼い。・理由が大事じゃない。嘘を平気でついて行ける神経について行けないのよ。これが本人の病気だろうが、元カノや恩師のお見舞いだろうが「コソコソ勝手に嘘ついて」っていうのが…。・もし浮気じゃなくても もう無理だって… 平気で嘘つけるってことは罪悪感を感じてないってことでしょ。・仮に完全な浮気ではなかったとしてもこんな夫信用できない。夫ただの自己中でしかない。奥さんが可哀想すぎる。また、恵一の元カノ、葉月に対しても厳しい意見が多数。・事情があるのはわかったけれど、それでも既婚者に思わせぶりなことを言って隠れて会い続ける神経は、病気と戦っている人たちに失礼すぎる。 既婚者と不倫しても病気だから慰謝料を請求されないと思っているようにみえる。・葉月も葉月。会いたい人に会っておきたい気持ちもわかるけどさすがに元カレに会おうとは思わない。共感できない。・いくら病気でも既婚と知っていて連絡する女性が悪いと思います。過去を振り返るのは建設的じゃないし、病気だとして治る可能性もあるわけです。・病気だからって元婚約者に連絡するなんて常識のない人!もしかしたら家族を捨て自分のもとに戻ってくるって考えて連絡してきた?・妻子持ちだとわかっていて、病気を理由に元彼に連絡取るのは本当にダメだと思う。最低。・葉月が悪いわ。いまさら引っかき回して奥様に悪い。何か言われても病気を盾にするのが見え見え。・この葉月って女性は他人の家庭と他人の結婚をぶち壊している自覚がない。結局、自分のことしか考えてない女性だなと。・葉月、自分が逆の立場ならどうする?病気を言い訳にしないでほしい!恵一はやましいことは何もないと言っていますが、読者からは「結局不倫と同じ」「もはや本気」「浮気の方がまだマシ」といった意見も多く見られました。・いやいや、恵一と葉月はキレイな思い出に浸ってるだけでしょ? 他人が見たらただの浮気。・悲劇のヒロインとヒーローぶっていて腹が立つ。恵一は葉月を思い続けていて独身ならまだわかるけど、結婚していて子供もいるのに ただの不貞にすぎない。・理由はどうあれ、黙って有給を取ってまで会いに行きたかった時点で、妻を裏切ったってこと。まだ浮気なら逆にマシだったけど、隠してお見舞いなんて本気と言われているのと同義でさらにタチが悪い。・元カノは病気で気が弱くなってるんだろうけど、本来なら波風立てたらダメだよね。旦那も一線を超えてるよね。精神的な浮気だもの。さすがにこれはマズいでしょ。・病室での描写を見ると、どうみても心が通じ合ってる二人だよね。やましいことはないって、体だけのほうがどれだけマシか。心が揺れたらもはや浮気とかじゃなくて本気だよ。・不貞行為よりもタチが悪いと思う。・もうこれは不倫以上です。・関係があるわけでもなく定期的に会うのは、もはや本気。確かに、不倫よりタチが悪いかもしれません。とにかく恵一は最初に舞子にきちんと話しておくべきだったと思います。時すでに遅しですが、これから二人はどんな話し合いをしていくのか、この先の展開に注目です。▼漫画「夫にGPSを仕込んだら」
2024年02月17日コニカミノルタプラネタリウム株式会社(東京都、代表取締役社長:本 由美子)は音楽家・冨田勲さんの楽曲を使用したプラネタリウム作品『コズミック・ハーモニー 138億年の響き』を全国のプラネタリウム館への配給を開始いたしました。作品概要138億年前に宇宙が誕生した時、宇宙最初の「音」が響きわたっていました。その「音」は宇宙誕生138億年後の現在、何処で響き渡っているのでしょうか。立体音響の先駆者・冨田勲さんが奏でた名曲と共にこの宇宙に響き渡る「音」を見つけに行きませんか。作品のナレーションは俳優の松重豊さんです。(時間:30分)登場する冨田勲の作品・組曲「惑星」より木星・火星・金星・水星(作曲:ホルスト)・月の光(作曲:ドビュッシー)・答えのない質問(作曲:アイヴズ)・亡き王女のためのパヴァーヌ(作曲:ラヴェル)・青い地球は誰のもの2020(歌:カノン 作詞:阪田寛夫 作曲:冨田勲 編曲:津田賢吾) ほかナレーションは俳優の松重豊さん作品のナレーションは俳優の松重豊さんが担当。優しく包みこむ松重さんの素敵な声をプラネタリウムでどうぞお楽しみ下さい。冨田勲 × 没入体験「自然界では鳥の声や川の音とか色々な方向から聞こえてきて正面がない。だから僕の音楽も正面がないように作っている。」― 冨田勲サラウンド音源、VRや360°映像、音や映像の没入体験が話題になって久しいですが50年も前から包みこまれるような立体的な音の世界を作り出していた人がいました、音楽家・冨田勲さんです。シンセサイザーを駆使して生み出した音楽は「トミタ・サウンド」と呼ばれ世界中の多くの人に愛され、日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされました。マイケル・ジャクソンが来日した際には「トミタに会いたい!」と冨田家を訪問しました。冨田さんが作曲した音楽は今現在も多くの人の耳に届いており、NHK「きょうの料理」のテーマ曲や東京ディズニーシーのエントランスにあるアクアスフィアで流れている立体音響のテーマ音楽はパークを訪れる人々を楽しませています。TVアニメ「ジャングル大帝」、「リボンの騎士」などの音楽も手掛け多くの子どもたちに夢を与え続け、晩年にはバーチャル・シンガー“初音ミク”をソリストに迎えた「イーハトーヴ交響曲」を発表。自身の心の中に描いた壮大なイマジネーションを音楽と最新技術で表現してきました。“元祖・没入体験” をプラネタリムで体感「トミタ・サウンド」といえば宇宙を題材にしたものが数多くあり、冨田さん自身も星や宇宙、プラネタリウムを愛していました。今から50年前、冨田さんが作ったサラウンド音源を聞ける環境はほとんどありませんでした。現在においても前方に左右2つのスピーカーによる2chステレオ環境が主流となっていますが、今回プラネタリウムで上映という事でドームの四方に配置された複数のスピーカーにより冨田さんが描いていた本来の「トミタ・サウンド」を体験する事ができます。(※上映施設によりスピーカーの数は異なります。)使用した音源はTOMITA information Hub ( ) の全面協力のもとオリジナル原盤を使用しています。作品の監督・脚本・プラネタリウムの演出を担当したのはプラネタリウム業界にて30年以上、延べ100作品以上を制作した、新井達之さん。天文監修には名古屋大学総長であり、天文学者の杉山直さんに作品の監修して頂きました。冨田さんは生前「プラネタリウムで僕の音楽を流し、多くの子どもたちに楽しんでもらいたい。」と語っていました。「自然界だけではなく、宇宙にも正面がない」冨田さんが目指した360°の音と映像に包まれる“元祖・没入体験”をプラネタリウムで是非体感して下さい。★上映施設(2024年2月現在) 全国順次公開予定★愛媛県 松山市総合コミュニティセンター期間:2023年12月1日 ~ 2024年11月30日 愛知県 名古屋市科学館期間:2024年2月14日 (1日のみのイベント上映) ※詳しくは各館HPにてご確認下さい。★音楽:冨田勲 (とみた いさお)★音楽家 冨田勲 慶應義塾大学在学中から作曲家として活動を始め、NHK「きょうの料理」など番組テーマ曲、NHK大河ドラマ、手塚治虫作品、山田洋次監督作品など多彩な分野で作編曲家として優れた作品を数多く残す。1974年に米国RCAレーベルから発表したシンセサイザーによる作品「Snow Flakes are Dancing」は、日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネート、その後の一連のアルバムも世界中で大ヒットした。音響効果をも含めた音楽は「トミタ・サウンド」と呼ばれクラシック・ファンのみならず、世界中の幅広い層から支持されている。★ナレーション:松重豊 (まつしげ ゆたか) ★63年1月19日生まれ、福岡県出身。舞台やドラマ、映画など幅広く活躍。近年の主な出演作に映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」、「余命10年」、「ツユクサ」など。「青春18×2 君へと続く道」が5月3日公開予定。ドラマでは、「今ここにある危機とぼくの好感度について」、「いりびと-異邦人-」、「カムカムエヴリバディ」、「どうする家康」など。また、雑誌「クロワッサン」で『たべるノヲト。』のエッセイを連載中。★監督・脚本・プラネタリウム演出:新井達之 (あらい たつゆき)★1964年、東京都出身。千葉大学理学部地学科卒業。国際プラネタリウム協会会員。1990年から2022年まで、東京都内の公立博物館の天文担当学芸員として、100本以上のプラネタリウム番組制作を担当。デジタルプラネタリウムによる宇宙の映像と音楽を融合させた番組シリーズ、観客参加型の番組シリーズなど、宇宙を知る感動を新しいスタイルで伝えるプラネタリウム番組を追求してきた。現在は宇宙コンテンツクリエーターとして、音楽系クリエーターユニット『ソラノワ』などで活動。★天文監修:杉山直 (すぎやま なおし)★ドイツ生まれ。理学博士。1984年早稲田大学理工学部卒業後、広島大学大学院理学研究科博士課程を修了し、1991年東京大学理学部助手に着任。1996年から京都大学理学研究科助教授、2000年から国立天文台教授。2006年名古屋大学理学研究科教授、理学研究科長、理事・副総長(統括・総合調整担当)を経て、2022年4月より名古屋大学総長。専門は、宇宙物理学・宇宙論、特に宇宙マイクロ波背景放射や宇宙の構造形成の研究。西宮湯川記念賞、日本学術振興会賞、日本天文学会林忠四郎賞を受賞。★キャスト・スタッフ一覧★音楽:冨田 勲ナレーション:松重 豊監督・脚本・プラネタリウム演出:新井達之天文監修:杉山 直(名古屋大学)サラウンド音響・効果音・MIX:津田賢吾 (Tomita information Hub)編集・コンポジット:高原陽介満月写真:伊藤隆晃 (コニカミノルタプラネタリウム株式会社)ナレーション録音:園田芳伸・園田圭吾 (有限会社パストラル・サウンド)協力:林 寛之 / 平中慶子 / 服部玲治 (日本コロムビア株式会社) / オードレッド・マーク (合同会社スターライトスタジオ) / 高柳洋介 (コニカミノルタプラネタリウム株式会社) / 合同会社スターライトスタジオ / 有限会社パストラル・サウンド特別協力:妹尾理恵 / Tomita information Hub企画・制作:葛飾区郷土と天文の博物館 / コニカミノルタプラネタリウム株式会社プロデューサー:若井太志(コニカミノルタプラネタリウム株式会社) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月02日日本が誇る名曲を再構築する”リバイバル”音楽プロジェクト『Newtro』(ニュートロ)が、第9弾楽曲「夜間飛行 × HALFBY feat.曽我部恵一」のミュージックビデオを公開。今回リバイバルされた楽曲は、2023年9月21日にデビュー50周年を迎えたシンガーソングライターの南佳孝が、1978年にリリースした全編曲に坂本龍一が参加し、サンバやボサノバなどラテンミュージックの香りが色濃く、大人のためのシティポップを表現した自身3枚目のオリジナルアルバム『SOUTH OF THE BORDER』に収録された楽曲「夜間飛行」。エレクトリックピアノがグルーヴィなサンバのビートに絡み合う原曲を残しながらも、HALFBYがボーカリストとしてサニーデイ・サービスの曽我部恵一を招き、独自の解釈で再構築。ミュージックビデオのイラストは、LUNAによりシティ・ポップや当時の世界感の漂う雰囲気で描かれてる。▼Newtro 第9弾『夜間飛行(南佳孝 / 1978)』 × HALFBY feat.曽我部恵一 / Newtroミュージックビデオ: さらに、J-POPからアニソンまで、今年Newtroがこれまでに発信してきた全9曲をまとめたプレイリストも公開。<PLAYLIST> <CREATOR>▼楽曲南佳孝「夜間飛行」(1978年)1978年にリリースした、全編曲に坂本龍一が参加しサンバやボサノバなどラテンミュージックの香りが色濃く、最高傑作との呼び声も高く、大人のためのシティポップを表現した3枚目のオリジナルアルバム『SOUTH OF THE BORDER』に収録された、エレクトリックピアノがグルーヴィなサンバのビートに絡み合う1曲。▼アーティストHALFBYX(※Twitter): Inastagram: 京都在住のDJ、ミュージシャン。2002年セカンド・ロイヤルからデビュー。Groovisions制作の”Rodeo Machine”MVは世界中のフィルムフェスティバルで招待上映されて注目を浴びる。ニコニコ動画では「少し楽しくなる動画」としてMVを再現する大規模OFF会「中曽根OFF」など大きな反響を呼んだ。2006年にトイズ・ファクトリーからメジャー・デビュー。ポップな作風(インスト)からテレビやラジオ番組のBGMとしても使用頻度が高く放送との相性の良さは抜群。インディー時代と合わせこれまでに7枚のアルバムをリリース。ハワイをコンセプトに掲げた近年作では、Ginger Root、mei ehara、Richard Natto、Alfred Beach Sandal、VIDEOTAPEMUSIC、王舟などをゲストに迎えて多彩なエッセンスを用いながら南国風景が広がるコンセプチュアルでネオエキゾティカな世界を漂流。曽我部 恵一X(※Twitter): Inastagram: 1971年8月26日生まれ。乙女座、AB型。香川県出身。'90年代初頭よりサニーデイ・サービスのヴォーカリスト/ギタリストとして活動を始める。1995年に1stアルバム『若者たち』を発表。'70年代の日本のフォーク/ロックを'90年代のスタイルで解釈・再構築したまったく新しいサウンドは、聴く者に強烈な印象をあたえた。2001年のクリスマス、NY同時多発テロに触発され制作されたシングル「ギター」でソロデビュー。2004年、自主レーベルROSE RECORDSを設立し、インディペンデント/DIYを基軸とした活動を開始する。以後、サニーデイ・サービス/ソロと並行し、プロデュース・楽曲提供・映画音楽・CM音楽・執筆・俳優など、形態にとらわれない表現を続ける。<HALFBY コメント>自分ではあまりやらないテーマを投げかけられること自体が凄く好きで、リミックスって過去にいろいろやっているんですけど、自分の楽曲制作とまた違って、今までそういう昔の楽曲を何か今のモードでリミックスしようみたいな感じが自分の制作ではこれまでになかったので、すごく新鮮な気持ちでした。原曲はちょっとスローなサンバっぽい楽曲だったので、その原曲のムードは壊さず、今のスローなバレアリック・ディスコというか、クラブとかでDJがかけるようなBPMもちょっと上げた感じで仕上げて、でも歌の良さはそのままにしたかったので、そのあたりを考えながら最終的に良い感じで出来たと思います。今回ボーカリストをサニーデイ・サービスの曽我部恵一にお願いしました。もともとの南佳孝さんのボーカルの上手さいうか、相当歌が上手い人が歌わないと難しい完成度の高い曲だったので、歌が上手いっていうのと、僕が単純に本人的にもファンだし一緒に曲が出来ればと思ったのと、多分曽我部さんも絶対、南佳孝さんのファンだと思うので、歌ってくれるかなっていうダメもとでお願いしました。コーラス側のパートとか、原曲のソロパートを曽我部さんのコーラスで作ってほしいってお願いしたんですけど、見事なコーラスとソロパートも入れていただいて完璧でした。さすがって感じです。▼イラストレーターLUNAInstagram: <LUNAコメント>イラストの世界観は、80-90年代のアニメにインスパイアされています。楽曲を最初に聞いて、星が瞬く寒空の中、大切な女性を迎えに行くイメージが浮かびました。男女がお互いを想い合っているからこそ生まれる、2人の視線から見える幸せな世界をイメージして描きました。-------------『Newtro』アーティストやイラストレーターによって「過去(Retro)の名曲」を再構築し、「現在や未来(New)」に新しい作品として生み出す音楽プロジェクト。古き良きモノと新時代が混じり合い、新しいクリエイティブが生まれる”交差点”を中心とした「近未来都市」を舞台に、楽曲の世界観や空気感にあわせたクリエイティブを通じて世界に発信していく。▼公式YouTubeチャンネル ▼第1弾『Romanticが止まらない(C-C-B / 1985)』 × Lafuzin / Newtroミュージックビデオ: 1985年にリリースされたC-C-B「Romanticが止まらない」。80年代を中心に数多くのヒット曲を生み出してきた、松本隆(作詞)と筒美京平(作曲)というゴールデンコンビにより制作され、人気ドラマ「毎度おさわがせします」の主題歌となったこの名曲が、日本のニューミュージックや歌謡曲などに影響を受けてきた”ソフィスティ・ポップ・デュオ”Lafuzin(ラフジン)によって再構築。▼第2弾『ロマンティックあげるよ(橋本潮 / 1986)』 × DE DE MOUSE feat. ひらめ / Newtroミュージックビデオ: 1986年にリリースされた橋本潮「ロマンティックあげるよ」。テレビアニメ『ドラゴンボール』のエンディングテーマとして広く知られるこの名曲を、人気トラックメイカー DE DE MOUSEによるアレンジで、ボーカリストにTikTok発の新世代アーティスト ひらめを迎え再構築。▼第3弾『じゃじゃ馬にさせないで(西尾えつ子 / 1989)』 × レトロな少女 / Newtroミュージックビデオ: 1989年にリリースされた西尾えつ子のデビューシングル「じゃじゃ馬にさせないで」。世代をまたがり根強いファンを持つ高橋留美子の代表作『らんま1/2』のテレビアニメのオープニングテーマとして広く知られるこの名曲を、ノスタルディックで新しい、レトロでポップで可愛らしいをテーマに楽曲を届けていく男女ユニット、レトロな少女が再構築。▼第4弾『壊れかけのRadio(徳永英明 / 1990)』 × 坂本櫻 / Newtroミュージックビデオ: 「輝きながら…」、「Rainy Blue」など数々のヒット曲を発表してきた日本を代表するシンガーソングライター徳永英明が1990年にリリースした、言わずと知れた名曲の一つ。今も多くの人に愛されるこの曲を、シンガーソングライター坂本櫻が、透明感のあるピアノと歌声で再構築。▼第5弾『WINDY SUMMER(杏里 / 1983)』 × ultramodernista / Newtroミュージックビデオ: 80年代のシティ・ポップを牽引したシンガーソングライターの杏里が1983年に発表した、角松敏生の作詞・作曲・プロデュースによる夏の名曲「WINDY SUMMER」。この楽曲を、韓国のシンセポップバンド ultramodernistaが、持ち味であるシンセ・サウンドと70~80年代のディスコを基盤とした彼らの感覚で再解釈。▼第6弾『暗闇坂むささび変化(はっぴいえんど / 1971)』 × DENIMS / Newtroミュージックビデオ: 大瀧詠一、細野晴臣、鈴木茂、松本隆によるロックバンド はっぴいえんどが、1971年にリリースした楽曲「暗闇坂むささび変化」。1964年の東京オリンピック以降の東京をテーマにしたアルバム『風街ろまん』に収録され、東京へのノスタルジアを端的に表したはっぴいえんどの名曲の一つ。この楽曲を、ファンクやブルースをルーツに、ヒップホップ、ジャズ、パンク、シティポップといった要素を自由自在にミックスしたサウンドで注目を浴びる4人組バンド DENIMSが彼らの感覚で再構築。▼第7弾『恋一夜(工藤静香 / 1988)』 × pale memory Room / Newtroミュージックビデオ: おニャン子クラブのメンバーとして活動し、1987年にソロデビュー以降、「FU-JI-TSU」、「MUGO・ん…色っぽい」など昭和から平成にかけて多くのヒット作をリリースしてきた工藤静香の名曲の一つ「恋一夜」。”平成最初のシングルランキング”で1位を獲得するなど、当時はもちろん、彼女のヒット曲の中でも、今も高い人気を誇るこの楽曲を、エレクトロ、アンビエントを基調とした幅広い音楽で独自のスタイルを追及する4ピースバンド pale memory Roomが、古き良きサウンドと現代的なアプローチの化学反応を狙ったアレンジで再構築。▼Newtro 第8弾『月の裏で会いましょう(ORIGINAL LOVE / 1991)』 × rice water Groove (TBS'93,chancylemon) feat.BaramonK / Newtroミュージックビデオ: 「接吻」、「朝日のあたる道」などの代表曲をリリースしてきた、田島貴男がボーカルを務める音楽ユニット ORIGINAL LOVEのメジャー通算2作目のシングルで、当時放送された深夜ドラマの主題歌としても起用され、今も様々なアーティストにカバーされている楽曲「月の裏で会いましょう」。この楽曲を、「90’s,00’sの再解釈」を軸に制作活動を行う3MC HIPHOPクルー"rice water Groove"が再構築。メンバーのTBS'93、chancylemonの2人が、独自の解釈でサビにかけてオリジナルのリリックが追加され、サビではトークボックス奏者のBaramonKがフィーチャリングで参加し、rice water Groove大胆なアレンジとなっている。<INFORMATION>▼Newtro YouTubeチャンネル ▼X(旧Twitter) ▼TikTok ▼Instagram ▼Threads <TV PROGRAM>▼MUSIC ON! TV(エムオン!)「Newtro-ニュートロ-」 放送日時:1/11(木)、1/18(木) 21:55〜22:00アーティストによる選曲理由や、影響を受けた日本のレトロな音楽・文化についてのインタビューをお届け。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月30日■前回のあらすじ息子と夫の恵一と3人暮らしの舞子。夫婦仲は良好だったが、ある日母から、仕事に行っているはずの恵一を新幹線で見かけたと聞く。また、恵一が地元のケーキ屋を調べていた形跡があり、舞子は恵一に実家に帰ったのか聞いてみたが、恵一は完全に否定する。しかし舞子は恵一の給与明細で、自分が知らない間に彼が有休をとっていたことを知ってしまう。恵一は有休は取得したけれど別のところで仕事していたと言うのだが、舞子は釈然としないのだった。 内緒で有給を取得して何をしているのか…。 不安が募る状況の中、友人の有紗に相談すると、恵一に気づかれないように何をしているのか把握した方がいいとアドバイスを受け…。「女と会っているならば許せない!」そんな思いを抱える舞子だったが、探偵に依頼するのはちょっと気が引けてしまう。疑っている気持ちを後ろめたく思いつつも、このままでは不安が払拭されないからと、舞子は恵一のかばんにGPSを仕込むことに。すると翌日、出勤するかのように出かけていった恵一は、まったく別の場所に向かっていて…。次回に続く(全23話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています
2023年12月28日東レグループのプロジェクト「MOONRAKERS(ムーンレイカーズ)」は、このたび、双子の現役テニスプレーヤー冨田ツインズによって立ち上げられた、新進のテニスウェアアパレルD2Cブランド「TENEZ(テネス)」とのコラボレーションに合意し、最新の先端素材である「MOON-TECH®(ムーンテック)」を使用したコラボ商品展開をスタートしました。プロジェクト「MOONRAKERS」としては、“日本”をテーマにした珠玉の逸品に出会えるセレクトショップ藤巻百貨店のPBブランド「caramo」との「キマイラ スキン®SC」素材での第一弾コラボ、木の実由来の素材「カポック」を使用したものづくりを行うファッションブランド「KAPOK KNOT」との100%植物由来ナイロン「エコディア®N510」素材での第二弾コラボに続く、コラボレーション企画第三弾となります。プロジェクト「MOONRAKERS」は、東レグループのアパレル事業会社、ディプロモード株式会社(本社:東京都中央区、社長:若林茂)が推進する「先端素材による未来のファッション」の創造を目指すプロジェクトです。東レグループ各企業と世界に誇る技術を持つ日本の繊維有力企業メンバーと連携した商品の製造を行っています。TENEZとのコラボレーションは、プロジェクト「MOONRAKERS」がこの春より展開をスタートした、最新の先端素材「MOON-TECH®」の高い機能性に魅せられた「TENEZ(冨田ツインズ)」からの、『数量は大きくないが、MOON-TECH®をなんとか使わせてほしい!』との依頼よりスタートしています。「MOON-TECH®xてねっち」ワッペンTシャツ生産ロットとしての規模は大きくないため、従来の東レの素材販売の形では対応困難でしたが、プロジェクト「MOONRAKERS」のもつ小ロット(条件にもよるが1反程度の生地量、100枚単位の製品枚数)対応機能を駆使し、また「TENEZ」のもつ素晴らしいビジョン、ミッション、そして可能性を応援したいとの東レ本社の支援もあり、わずか数カ月の短期間でコラボを垂直立上げしたものです。プロジェクト「MOONRAKERS」は、今後もその小ロット対応機能を生かし、東レグループとしては従来のロットの問題から展開に制約のあった“最新の先端素材”を広く多くの方々に解放していく方針です。すでに、このコンセプトに共鳴頂いた素晴らしいビジョン・ミッションを持つ新進のD2Cブランド、歴史と実績をもつブランド、教育機関などより10を超えるコラボレーションの依頼が入っており、今後その展開を加速していきます。ディプロモード株式会社、および東レグループは、今後もプロジェクト「MOONRAKERS」を通じ、従来にない新しいコンセプト商品/システムの開発・展開を行い、その機能を生かした従来は不可能であった多くの方々とのコラボレーションを積極的に推進することで、人々のより快適で豊かな生活の実現に向け貢献してまいります。記【MOON-TECH®について】“汗をマネジメントする”東レの吸汗速乾ニット素材「フィールドセンサー®EX」に、JAXAと共同開発した消臭技術など複数のカスタマイズを加えた素材。汗の不快要素をコントロールする吸汗速乾、汗ジミ防止、消臭の機能に加え、ストレッチ、防シワ、透け防止、UVカットなどの高い快適機能性を持ちます。また、さらさらと心地よい肌触り、マシンウォッシャブルでアイロンいらずの利便性、高い耐久性からロングライフなサステナブル性に加え、カジュアルながら上品で美しいテクスチャーを兼ね備えています。本年5月より当素材を使用した商品展開をクラウドファンディングや自社EC販売などを主体に展開スタートしていますが、この夏累計4000枚を超える生産を進行しながら、売り切れが続発するなど、大きな反響を呼んでいます。【TENEZについて】「TENEZ」は、双子の現役テニスプレーヤー・冨田ツインズが2021年に立ち上げた新進のテニスウェアD2Cブランドです。ファッションに関心を持たないテニスプレーヤーやアスリートがファッションをきっかけに更に輝けるよう、テニス/アスレチックウェアとおしゃれでカジュアルな私服をシームレスにつなぐ商品の創造に挑戦しています。***TENEZWEBサイト、SNSページについて***WEB: Instagram: 【TENEZ代表:冨田大夢、冨田千聖(冨田ツインズ)について】1996年3月11日生まれ、東京都出身の双子。14歳から25歳まで計10年、海外留学、テニス留学、デザイン留学を経験。在住国はイギリス(3年)、アメリカ(2年)、アルゼンチン(3ヵ月)、スペイン(5年)の4か国。イギリス留学中の17歳でプロテニスプレーヤーとして世界の頂点に立つことを目指し、イギリスからアメリカのIMGテニスアカデミーに転校。大学時代はニューヨーク州立の美術大学に進学し、テニスとアートの勉強を両立。スペインでの本格的なテニス留学も行った。その後、日本に帰国し活動を行う中で、プロテニスプレーヤーやアスリートなど、その道を幼少期から極めてきた人たちには、ファッションなど専門以外の分野に関心を払う余裕がない場合が多いように感じ、美大で得たデザインやイラスト能力を生かし「テニスプレーヤーをオシャレにしたい」という想いで、テニスシーンとカジュアルシーンを機能性/ファッション性の両面でシームレスにつなぐアパレルブランド「TENEZ」を2021年1月に立ち上げ。現在は東京を拠点に現役テニスプレーヤーとして全日本選手権優勝を目指し活動中。アパレルブランドだけでなく、世界と日本を繋げた公認テニス大会や、テニス留学斡旋、プライベートレッスンなども行なっている。【MOON-TECH®xてねっちワッペンTシャツ商品の特徴・機能性】1.商品の特徴:冨田ツインズデザインによるオリジナルキャラクター“てねっち”のワッペンを左胸に配置したオリジナルTシャツ。「MOON-TECH®」素材の高い機能性によるテニスシーン、およびビフォーアフターのカジュアルシーンでの快適性とファッショナブルなデザイン性を両立することで、テニスシーンとカジュアルシーンをシームレスにつなぐ商品。2.商品の機能性(1)吸汗速乾:汗を素早く吸い取り拡散する吸汗・速乾機能(2)汗ジミ防止:糸の特殊な構造による光学効果(汗ジミが見えにくい)(3)消臭:東レがJAXAと共同で宇宙船内向けに開発した消臭機能を付与(4)ストレッチ:360°全方向の高いストレッチ機能(5)透け防止:糸の特殊な構造による、高い防透け効果(6)UVカット:糸の特殊な構造による、高い紫外線遮蔽効果(7)洗濯後の速乾:脱水で半乾きになる高い速乾性能で、洗濯後30分程度で乾燥(8)防シワ:糸の特殊な構造による防シワ効果(9)ロングライフ性:劣化の早い素材を使わないことによるロングライフ性【販売概要】(1)MOONRAKERS日本橋ショールームでの展示販売(今後TENEZ/MOONRAKERS双方のECサイトでの販売も検討中)(2)カラー:4色(WHITE、GREY、BEIGE、KHAKI)(3)サイズ:M、L、XL、2XL(ユニセックス対応4サイズ)【MOONRAKERSWEBサイト、SNSページについて】WEB: Instagram : Facebook : <本件に関するお問い合わせ先>ディプロモード株式会社プロジェクト“MOONRAKERS®”*下記電話番号、またはWEBページよりお問い合わせください。TEL:03-6665-0823 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月23日辻村深月原作の映画『かがみの孤城』が2022年冬に公開される。この度、監督を原恵一が務めることが明らかにになり、超特報映像、「生徒役声優オーディション」の開催などが一挙発表された。原作は、本屋大賞15年間の歴史の中で歴代最多得票数を獲得し1位となったほか「王様のブランチブック大賞2017」や「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2017」など9冠を獲得し、 TV・新聞ほか各メディアでも大絶賛の話題作。2019年にコミカライズ、オーディオブック化、2020年には舞台化されるなど様々なコンテンツでメディアミックスされ注目を集め続けている。大人も子どもも夢中になるファンタジーミステリーとして幅広い世代から支持され、累計発行部数は今年に入り125万部を突破。辻村深月は、2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。映画化もされた『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、『鍵のない夢を見る』では第147回直木賞を受賞している。その他、日本アカデミー賞を含め多数の賞を受賞した『朝が来る』や『ハケンアニメ!』など数々の作品が映画化されてきた。本作の主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころ。ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うという。なぜこの7人が集められたのか。鍵はいったいどこにあるのか。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。公開された超特報映像は、「たとえば、夢見る時がある。転入生がやってくる。その子はなんでもできる、素敵な子。」と、主人公・こころのモノローグで始まる。こころが誰にも言えない秘めた思いを語るこのセリフは、原作の冒頭シーンに登場する印象的なモノローグを引用したもので、その惹き込まれるような透明感あふれる瑞々しい声により、こころのキャラクター像が一気に浮かび上がってくる。控え目でありながらも深く深く胸に沁みこんでくるような、一度聞いたら忘れられない魅力溢れるこの「声」の正体とは。さらに、こころが何処かへ歩き出している足元や、光る鏡に手を触れようとしている手元のほか、7枚の鏡が並ぶ広間、海の上にそびえ立つ城など様々な印象的な情景が映し出される。また7月28日(木)には続報も発表予定。こちらにも期待だ。監督の原恵一は、『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)、『河童のクゥと夏休み』(2007年)の両作品で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞し、『カラフル』(2010年)では、世界最大規模のアニメーション映画祭「第35回アヌシー国際アニメーション映画祭」長編作品特別賞観客賞を受賞、『百日紅~Miss HOKUSAI~』(2015年)では同映画祭審査員賞を受賞している。2018年には、高畑勲監督、大友克洋監督につづき、アニメーション監督では3人目として紫綬褒章を受章するなど、国内外ともに高い評価を得ている。そして『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(2013年)、『心が叫びたがってるんだ。』(2015年)など、数多くの名作青春アニメを世に送り出してきたA-1 Picturesが制作を手掛ける。さらに「生徒役声優オーディション」も開催。指定のセリフを読む動画にタグ「#かがみの孤城オーディション」を付けてTikTok・YouTubeに投稿すると、生徒役として本作の世界に入れるチャンスが。ぜひこちらも応募してほしい。<原恵一監督・コメント>監督は孤独だ、などと云う。それは実際その通りで、自分は孤独では無い、なんて云う監督は大噓付きか大馬鹿者だし、孤独に耐える覚悟が無い人間は監督なんかやるべきじゃない。スタッフ、キャストの仕事をジャッジして、OK、NGを決め、進むべき方向を示さなければならない。それは個人の意地を貫くことで、故にその責任を負うには孤独である必要があると思うのだ。そんな監督仕事ではあるが、甘美な瞬間がある。それは作品が、自分の思っている以上のものになる予感を感じた時、監督をやって良かった、としみじみ思うのだ。今、『かがみの孤城』という映画を作りながら、そういう予感を感じ、ワクワクと仕事をしている。『かがみの孤城』2022年冬公開
2022年07月21日今年活動20周年を迎えた冨田ラボが、ニューアルバム『7+』を6月29日にリリースすることが決定した。冨田ラボがオリジナルアルバムをリリースするのは約3年ぶり。『7+』というタイトルには通算7枚目であることに加え、7という数字自体が持つ特別な意味が込められており、また“+”はその“7”でも説明しきれない今作を象徴している。アルバムには、冨田ラボの20周年を彩る20名の豪華アーティストが参加。既発の5曲でコラボしてきたアーティストに加え、新たに細野晴臣(作詞は堀込高樹 from KIRINJI)、AAAMYYY、そして声優で歌手としての活動も行う早見沙織(作詞は坂本真綾)らをボーカルに迎えた新曲や、5名のアーティスト(吉田沙良 from モノンクル、AAAMYYY、磯野くん from YONA YONA WEEKENDERS、TENDRE、Ryohu from KANDYTOWN)が一堂に会した楽曲など全14曲の収録を予定している。なお先立って配信リリースされた「MIXTAPE」の一部セルフサンプリングには合唱団が、「MAP for LOVE」には生のストリングスが加わっているほか、「さあ話そう feat. 藤巻亮太」もアルバム用のスクリュード・ヴァージョンで、配信とは異なった新しい音源となっている。また「20th ANNIVERSARY EDITION」と銘打たれた初回盤には、CDのほかにBlu-rayとブックレットが付属。Blu-rayには参加アーティストたちとのレコーディング時のドキュメント映像や、今作の作曲と編曲など制作のポイントを冨田自身が解説した「作編曲SHOW」を収録。ブックレットには日々の制作をまとめたレコーディングダイアリーや、トッププロデューサーとして活躍するに至るまでの道のりを紐解くインタビューと年表が収められる。併せて公開された今作のティザー映像は、さしずめ“冨田フェス”とでも言うべき豪華ラインナップを象徴するような、アルバムへの期待を膨らませる内容となっている。冨田ラボ『7+』ティザー映像<リリース情報>冨田ラボ ニューアルバム『7+』2022年6月29日(水) リリース●通常盤(CDのみ):3,300円(税込)●初回盤(CD+DVD):7,700円(税込)【参加アーティスト】※50音順磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS) / AAAMYYY / kojikoji / 坂本真綾 / 角田隆太(モノンクル) / TENDRE / 長岡亮介(ペトロールズ) / 長塚健斗(WONK) / naz / bird / BASI / 早見沙織 / 藤巻亮太 / 藤原さくら / ぷにぷに電機 / 細野晴臣 / 堀込高樹(KIRINJI) / 堀込泰行 / 吉田沙良(モノンクル) / Ryohu(KANDYTOWN)関連リンク冨田ラボ / 冨田恵一オフィシャルサイト:冨田ラボ Twitter:冨田ラボ Facebook:冨田ラボ YouTube:冨田ラボ オフィシャルファンサイト:冨田ラボ Instagram:
2022年04月05日主演に市川実日子、音楽に「サニーデイ・サービス」曽我部恵一を迎え、下北沢のカフェを舞台にしたノンストップおしゃべりドラマ「それ忘れてくださいって言いましたけど。」が動画配信サービス「Paravi」にて配信されることになった。春の嵐が吹く4月のある日、たった数時間の物語。舞台は、下北沢のカフェ「city country city」。お店のオーナーは、ギターを片手にいつも歌っているソカベさん。アルバイトをしているのは、自身も役者のミカコさん。太陽にまつわる予言がネットで拡散されたある日、たまたまお店に集った役者さんたちが、しゃべって笑って歌ったりして、ノンストップの会話劇を繰り広げる。1話15分があっという間に過ぎる、ファンタジーな新感覚ドラマだ。主演は、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」やTBS日曜劇場「DCU」など、話題作への出演が続く市川実日子。今回、配信ドラマ初主演となる市川さんは、役者をしながら「city country city」のアルバイトをこなすミカコさんを演じる。そしてこのドラマを彩る音楽は、「サニーデイ・サービス」のボーカル、ギターとして活躍するシンガーソングライターの曽我部恵一が担当。ドラマ本編においても「city country city」のオーナー、ソカベさんを演じる。曽我部さんは連続ドラマへのレギュラー出演は初めてとなる。そんな2人のキービジュアルも公開。撮影は、独特の世界観で人気を博す佐内正史が担当。本作の世界観を投影した、カフェでのワンシーンをとらえた。本作の企画・プロデュース・脚本は、広告界で長く活躍してきたクリエイティブディレクターの太田麻衣子が担当。監督は、「うきわー友達以上、不倫未満ー」や、森山直太朗のミュージックビデオ「最悪な春」をはじめ、CM・ドラマ・MVなど幅広く手掛ける太田良が務める。キャスト&プロデューサーからコメント到着<市川実日子>歩きなれた散歩道で、気まぐれにふっと小道を曲がってみると、あ、すぐそばに、こんな世界があったんだ。と煌くような瞬間があります。その瞬間は、儚く、すぐに日常に戻ってしまいます。脚本を読み終えた後、そんな瞬間のことを思いました。春の風が吹く頃に。どなたかが、このドラマを楽しみにしてくださったらうれしいです<曽我部恵一>ぼくたちのとりとめのない会話は、カフェから宇宙へ。巡り巡って、またここへ。ぼくは歌を歌いながら、なんとなくそれを見守っていましょう。<企画・脚本太田麻衣子>目の前にとんでもないことが起こった時、明日は今日より必ずよくなるはず、と人は信じるものです。毎日の出来ごとの細部にスーパーパワーが宿ってる、そして未来は変えられる、その思いを役者さんたちが演じる役者さんたちの日常会話に託しました。Paraviオリジナル「それ忘れてくださいって言いましたけど。」は4月下旬、Paraviにて独占配信開始。(text:cinemacafe.net)
2022年03月23日数多くのアーティストのプロデュースを手がける冨田恵一のプロジェクト・冨田ラボが、新曲「さあ話そう feat. 藤巻亮太」を11月24日に配信リリースすることが決定した。「さあ話そう feat. 藤巻亮太」はJ-WAVEで今年9月にオンエアされた、さまざまな立場・状況にある人々が分け隔てなく安心して暮らせる「共生社会」をテーマにした特別番組『J-WAVE SPECIAL BORN TOMORROW ~FUTURE IS YOURS~』のために制作された楽曲で、ボーカルは所属レコード会社のレーベルメイトでもある藤巻亮太が担当し、作詞は「MAP for LOVE」でボーカルとして参加したペトロールズの長岡亮介が手がけている。J-WAVE限定で同曲がオンエアされた際は「優しい声が沁みる」「歌詞を見て涙が出た」などと反響を呼んでおり、寒くなるこれからの季節にピッタリな心暖まるバラードとなっている。なお先日リリースされた「夜汽車 feat. BASI & kojikoji」と同様、2月にリリースされた10分を超えるイントゥルメンタル曲「MIXTAPE」から一部をサンプリングして制作された。併せてYouTubeでは「さあ話そう feat. 藤巻亮太」のレコーディング映像が公開されており、同曲の一部を聴くことができる。■冨田ラボ コメントポップ・ソングはどんな形であれ時代の影響を受けるが、先々には希望が横たわっていることを示唆する役目も担っている。あくまでもさりげなくその役目を担うには、長岡亮介さんの言葉が必要だった。長岡さんの語りかけるようでいて確信をつく歌詞が藤巻亮太さんの優しく力強い歌声で歌われたとき、名曲が誕生した。■藤巻亮太 コメント今回、ボーカリストとして参加させていただき、非常に光栄です。これまでにも多くの素晴らしいゲストアーティストを招き、「冨田ラボ」として作品を発表されている中で、そのラインナップに恥じないよう歌わせていただきました。レコーディングでは数々の“冨田ワークス”が生まれたであろう冨田さんのスタジオにお邪魔させていただき、クリエイティブな雰囲気の中で、冨田さんが優しく色々お話しくださったことが印象に残っています。冨田さんの魅力がつまった、美しいアンサンブルとたゆたうようなメロディーがとても心地よい楽曲です。そして、長岡亮介さんの歌詞で楽曲の世界観がより深いものになって、気持ちを込めて歌わせていただくことができました。■長岡亮介 コメント冨田さんのイメージは、下町にある町工場から世界に誇る技術で製品を送り出す、いつも腕組みして唸っている職人さん。なぜかそんな印象で、自分はそういう雰囲気がとても好きです。またご一緒出来て光栄です。リリースおめでとうございます!冨田ラボ「さあ話そう feat. 藤巻亮太」レコーディング映像<リリース情報>冨田ラボ「さあ話そう feat. 藤巻亮太」2021年11月24日(水) 配信リリース冨田ラボ「さあ話そう feat. 藤巻亮太」ジャケットMusic:冨田恵一Words:長岡亮介Produce, Arrangement, Instruments & Treatment:冨田恵一Recording Engineer:冨田恵一@Tomita Lab StudioMixing Engineer:冨田恵一@Tomita Lab StudioMastering Engineer:内田孝弘@FLAIRCover Artwork:Tymen VisserOriginal TOMITA LAB Face Icon:Atsushi Kishi関連リンク冨田ラボ / 冨田恵一オフィシャルサイト:冨田ラボ Twitter:冨田ラボ Facebook:冨田ラボ YouTube:冨田ラボ オフィシャルファンサイト:冨田ラボ Instagram:
2021年11月17日yonawo(読み:ヨナヲ)が2ndフルアルバム『遙かいま』を8月11日にリリースすることが決定した。今作には、WOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』オープニング曲「ごきげんよう さようなら」や、バンド結成当初に披露していた幻の楽曲「浪漫」に加え、新曲「哀してる」など全12曲を収録。アルバムリリースに先駆け明日5月28日より先行配信がスタートする「哀してる」は、音楽プロデューサー冨田恵一(冨田ラボ)がプロデュースを手掛けたyonawo初のバラード曲で、これまでの楽曲にはない普遍的でオリエンタルなポップスとなっている。販売形態は、通常盤・初回限定盤LIVE・初回限定盤DEMOの全3種類で、初回限定盤LIVE付属のDVDには、昨年12月にTSUTAYA O-EASTで開催された『yonawo 1st full album「明日は当然来ないでしょ」release one man live』のライブ映像を完全収録。初回限定盤DEMOには、アルバム収録曲を含む過去楽曲の貴重なデモ音源を8曲収録したCDが付属する。さらに、アルバムの早期予約キャンペーンも発表された。本日5月27日から6月20日までの期間内に、対象の店舗およびECショップにて早期予約特典付きの商品を予約購入した方全員に、A面に「哀してる」、B面に「哀してる(instrumental)」を収録したカセットテープがプレゼントされる。また、yonawoの出身地でもある福岡で機能性やデザインに優れた文具・雑貨を製作するメーカー「HIGHTIDE」とコラボレーションした「yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケース」と、楽天ブックスではジャケットのデザインを使用したオリジナル缶バッジが各店舗別の先着購入者特典として決定している。合わせて、yonawoの新たなアーティスト写真も公開となった。今回のビジュアルは写真展や作品集製作などを中心に幅広く活動する写真家トヤマタクロウによるもので、yonawoらしいアンニュイな雰囲気のある作品に仕上がっている。さらに、今作を引っ提げた全国7カ所をめぐるバンド最大規模のワンマンツアーの開催も決定。ツアーファイナルとなる東京公演はUSEN STUDIO COASTでの開催となり、本日よりチケットオフィシャル先行一次受付がスタートしている。<リリース情報>yonawo 2nd Full Album『遙かいま』2021年8月11日(水) リリース●通常盤:2,800円(税抜)●初回限定盤LIVE(CD+DVD):3,600円(税抜)●初回限定盤DEMO(CD+CD):3,600円(税抜)yonawo 2nd Full Album『遙かいま』ジャケット【CD収録曲】※全形態共通01. ごきげんよう さようなら ※WOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』オープニング曲02. 闇燦々03. The Buzz Cafe04. 浪漫05. 愛し私06. 夢幻07. 恋文08. はっぴいめりいくりすます - at the haruyoshi/Take 509. sofu10. beautiful Day to Die11. 哀してる12. 美しい人【DVD収録内容】※「初回限定盤LIVE」のみ00. 独白01. 矜羯羅がる02. トキメキ03. rendez-vous04. 麗らか05. close to me06. 26時07. しあわせ08. ミルクチョコ09. good job10. Mademoiselle11. cart pool12. ijo13. 告白14. 蒲公英En01. 202En02. 天神En03. 生き別れ【特典CD収録曲】※「初回限定盤DEMO」のみ01. good job - demo02. so who? - demo03. rendez-vous - demo04. Adieu - demo05. Tokimeki - demo06. Gokigenyo Sayonara & Tanpopo - demo07. Ikiwakare - demo08. Aishiteru - demo<特典情報>■早期予約購入者特典:カセットテープ収録曲:A面「哀してる」 / B面「哀してる(instrumental)」yonawo『遙かいま』早期予約購入者特典カセットテープ【対象期間】5月27日(木) 22:00〜6月20日(日) 各店舗閉店時まで※予約終了時間は各店の閉店時間となり、各ECショップについては同日23:59までとなります。※特典物は商品お受け取り時にお渡しいたします。※早期予約特典対象外の店舗もございます。詳しくは各店・ECショップにお問い合わせください※早期予約特典の付いていない商品を購入された方は対象外となります。■先着購入者特典「早期予約特典」に加えて、下記の各ショップにて予約・購入いただいた方にはそれぞれ特典がございます。・タワーレコード特典:yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケース A7(浪漫 ver.)yonawo『遙かいま』タワーレコード特典 yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケース A7(浪漫 ver.)・HMV特典:yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(ごきげんよう さようなら ver.)yonawo『遙かいま』HMV特典 yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(ごきげんよう さようなら ver.)・disk union特典:yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(夢幻 ver.)yonawo『遙かいま』disk union特典 yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(夢幻 ver.)・bud store特典:yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(sofu ver.)yonawo『遙かいま』bud store特典 yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(sofu ver.)・応援店特典:yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(The Buzz Cafe ver.)yonawo『遙かいま』応援店特典 yonawo×HIGHTIDE ジェネラルパーパスケースA7(The Buzz Cafe ver.)・楽天ブックス特典:オリジナル缶バッジyonawo『遙かいま』楽天ブックス特典 オリジナル缶バッジ・Amazon.co.jp特典:メガジャケ※特典なしのカートもございますのでご注意ください。※応援店特典の対象店舗は後日発表いたします。※一部取扱いのない店舗もございます。※特典はなくなり次第終了とさせていただきます。※特典の有無に関するお問い合わせは直接各店舗へご確認下さい。「哀してる」先行配信リンク:『遙かいま』予約リンク:<ツアー情報>yonawo 2nd full album 「遙かいま」 release one man live tour10月2日(土) 名古屋DIAMOND HALL(愛知)開場 17:00 / 開演 18:00前売:4,500円(スタンディング / ドリンク別)問い合わせ:JAILHOUSE 052-936-6041(平日11:00〜15:00)10月3日(日) なんばHatch(大阪)開場 17:00 / 開演 18:00前売:4,500円(1F・2F全席指定席 / ドリンク別)問い合わせ:YUMEBANCHI 06-6341-3525(平日12:00〜18:00)11月13日(土) 仙台Rensa(宮城)開場 17:00 / 開演 18:00前売:4,500円(自由席 / ドリンク別)問い合わせ:GIP 0570-01-9999(24時間インフォメーションダイヤル)11月14日(日) 札幌 PENNY LANE24(北海道)開場 17:15 / 開演 18:00前売:4,500円(自由席 / ドリンク別)問い合わせ:WESS 011-614-9999(平日11:00〜15:00)11月20日(土) UNITEDLAB(福岡)開場 17:00 / 開演 18:00前売:4,500円(スタンディング / ドリンク別)問い合わせ:BEA 092-712-4221(月水金12:00〜17:00)11月21日(日) SECOND CRUTCH(広島)開場 17:15 / 開演18:00前売:4,500円(スタンディング / ドリンク別)問い合わせ:夢番地広島 082-249-3571(平日12:00〜18:00)12月2日(木) USEN STUDIO COAST(東京)開場 18:00 / 開演 19:00前売:4,500円(1Fスタンディング・2F全席指定 / ドリンク別)問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999(平日12:00〜15:00)【チケット情報】■オフィシャル先行一次受付受付期間:5月27日(木) 22:00〜6月6日(日)23:59受付URL:■オフィシャル先行二次受付受付期間:6月17日(木) 12:00〜6月21日(月) 23:59受付URL:■一般発売:7月10日(土)ぴあ / ローソン / イープラス<ライブ情報>日比谷音楽祭2021【配信】5月29日(土) 日比谷公園(東京)rockin’on presents JAPAN’S NEXT 渋谷JACK 2021 SUMMER7月11日(日) TSUTAYA O-EAST / duo MUSIC EXCHANGE / TSUTAYA O-WEST / clubasia / TSUTAYA O-nest / TSUTAYA O-Crest / DESEO mini(東京)たとえば ボクが 踊ったら、presents『Chillaxx』7月17日(土) 服部緑地野外音楽堂(大阪)ODD SAFARI vol.3 Revenge Match【延期公演】8月9日(月・祝) 味園ユニバース(大阪)FUJI ROCK FESTIVAL ’218月22日(日) 新潟県湯沢町 苗場スキー場(新潟)関連リンクyonawo Official HP: Twitter: Instagram: Facebook: Youtubeチャンネル:
2021年05月27日今年でデビュー5年目を迎えた、藤原さくらさん。ドラマや舞台にも挑戦して活動の幅を広げているが、その中心にある音楽への情熱は、とどまるところを知らない。最新作『SUPERMARKET』は、ファンクやヒップホップや民族音楽なども実験的に取り入れた、カラフルなポップ・アルバムに仕上がった。「今回は最近好きなヒップホップや打ち込みなど、いろんな要素を詰め込んで、今の私がやりたいことを全開放しながら作ったアルバムです」「久しぶりの音楽制作が楽しくて仕方なかった」と笑顔。ファンキーでチャーミングな「Super good」から、温もりに満ちた弾き語りソング「楽園」まで全13曲を収録。爽やかな朝の始まりにも、夜の終わりにも「良い予感」をもたらしてくれそうだ。「この春は舞台のお仕事で制作を中断する予定だったんですけど。自粛期間に入ってしまったことで、自分自身と向き合って音楽に集中する時間を過ごしました。それもあって、さらに満足度の高いものが作れた気がします」なお今作は冨田恵一(冨田ラボ)プロデュースによる「コンクール」や、スカートの澤部渡がアレンジした「ゆめのなか」など、多彩なミュージシャンとのコラボレーションも新鮮。その一方で自身がアレンジを手がけた楽曲も収録されており、聴きどころ満載。「冨田さんにはクラシカルなサウンドにスクラッチの現代的な要素を入れたいです、とお願いしました。自分でアレンジをしたり、レコーディングで年上のミュージシャンの方たちに私がやりたいことを伝えることも難しかったりしますが。そういうことも含めて少しずつ挑戦していくことがきっと、進みたい未来に繋がるような気がしています」さくらさんのひたむきさも、ミュージシャンとしての素晴らしい成長ぶりも、音になって聞こえてくる。しかし落ち着いた歌声やどこかアンニュイな楽曲世界は時に、彼女がまだ24歳であることを忘れるほど成熟している。理想の生活や憧れの女性像は?なんて質問をしたら、こんな答えが。「これまで漠然と『ヨガをする人ってカッコいいな』とか『部屋でキャンドルをたいてみたいな』なんて、お洒落な生活への憧れがあったんですけど。家で過ごす時間が多い今こそやってみようと。ヨガで呼吸を整えたり、良い香りを日常に添えることってすごく大事。今はかなりいい感じで毎日を過ごしています(笑)」『SUPERMARKET』【SUPER盤(CD+ブックレット+配信ライブチケット)】¥5,400【MARKET盤(CD+ブックレット)】¥4,000【通常盤(CD)】¥3,000【LP】¥4,000(ビクターエンタテインメント)ふじわら・さくら福岡県出身、スモーキーな歌声が魅力のシンガーソングライター。2015年、EP『a la carte』でメジャーデビュー。今年は4枚のデジタルシングルのリリース、配信ライブの開催など精力的に活動中。ニット¥11,800(ビームス ボーイ/ビームス ボーイ原宿 TEL:03・5770・5550)※『anan』2020年11月4日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE)スタイリスト・岡本さなみヘア&メイク・小嶋克佳取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2020年10月29日さかいゆうが本日12月16日、EX THEATER ROPPONGIで「SAKAIのJYU ~Again~」を開催する。デビュー10周年を迎えた、さかいゆう。それに伴って今年は3年ぶりの新作『Yu Are Something』のリリースに始まり、6月からは6カ月連続の配信、10月には豪華ゲスト陣を迎えたアニバーサリーライブ「さかいゆう10th Anniversary Special Live "SAKAIのJYU"」を日比谷野外大音楽堂で開催するなど充実した活動を展開している。来春には更なるニューアルバムを準備しているということで、今後にますます期待だ。そして本日の「SAKAIのJYU ~Again~」は前述の10周年ライブに台風19号の影響で参加できなったファンが多かったのを受けて決定したもの。野音のステージでは佐藤竹善(SING LIKE TALKING)、JAY’ED、竹内朋康(マボロシ / ex.SUPER BUTTER DOG)、土岐麻子、冨田ラボ(冨田恵一)、西寺郷太(NONA REEVES)、秦 基博、日野皓正、MURO、KREVAが出演している。今回は、その追加公演という位置付けではあるがゲストのアナウンスはなし。内容は10年間のヒストリーを凝縮し、その進化型を魅せるワンマンライブになるという。今年を締めくくりに、さかいの歌を堪能できる機会となるのだろうか。セットリストや演出にも期待したいところだ。■公演情報「さかいゆう 『SAKAIのJYU ~Again~』」日時:12月16日(月)開場19:00/開演20:00場所:EX THEATER ROPPONGI
2019年12月16日さかいゆうがプロデュースする「さかいゆう10th Anniversary Special Live “SAKAIのJYU”」が本日10月13日、東京・日比谷野外大音楽堂で開催される。さかいは2009年10月に『ストーリー』でデビュー。今年はそれから10周年となる節目となり、それを記念した連続配信の第5弾である『Dreaming of You』も先日リリースされたばかりだ。本日のステージも彼のアニバーサリー公演。ステージはリハーサルなしで挑むジャムセッションパート、ゲストを招いたコラボパート、さかいの10年を凝縮したワンマンライブの3部構成となっている。前もって発表されたバックバンドのメンバーはギター・石成正人、キーボード・Pochi、ベース・種子田健、ドラムス・Tomo Kanno、コーラス・吉岡悠歩、横沢ローラ。さらにJAY’ED、土岐麻子、冨田ラボ(冨田恵一)、秦 基博、佐藤竹善(SING LIKE TALKING)、竹内朋康(マボロシ/ex.SUPER BUTTER DOG)、ジャズトランペッター・日野皓正、西寺郷太(NONA REEVES)、DJ MUROといった豪華なゲストも発表されている。また当日最後のゲスト1名が発表されるという。さかいゆうの活動10年分の音楽が詰め込まれた、特別な夜をお見逃しなく。■公演情報「さかいゆう10th Anniversary Special Live “SAKAIのJYU”」日時:10月13日開場16:00/開演17:00場所:日比谷野外音楽堂
2019年10月13日“大人も泣けるアニメーションの巨匠”と言われる映画監督・原恵一待望の最新作『バースデー・ワンダーランド』。この度、主人公アカネの母親ミドリの声を演じた女優・麻生久美子が、原監督が手掛けた作品をふり返り、その魅力を語ったコメントがシネマカフェに到着した。■忘れられない『クレしん』の衝撃、「アニメ映画でここまで容赦ない表現ができるなんて凄い!」原監督が手掛けた『カラフル』『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』に続き、本作が原監督と3度目のタッグとなった麻生さん。しかし、『カラフル』よりも前から原監督の大ファンだったそうで、手掛ける作品はほとんど見ていたという。中でも特に“衝撃”を受けたのは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』と『河童のクゥと夏休み』だったそうで、いままでのアニメーション映画にはない大人向けの深いメッセージ性に、恐ろしさを感じたとふり返っている。「『オトナ帝国』はアニメ映画でここまで容赦ない表現ができるなんて凄い!と、呆然としました。原監督ならではの表現がとても恐ろしくて、それでもエンターテインメントとして笑いと涙がある“完璧”としか言いようのない作品だと思います。また、『河童のクゥと夏休み』を見た時の衝撃は未だに忘れられず、人間が嫌いになってしまいそうで怖かったです。ただ、それだけ深く心が動かされ、傷つき、抑えられない感情が溢れてきたことがこの作品の魅力でした」とコメント。また、原監督作品について「どの作品も、一度見ると忘れられない、中毒性のある映画ばかり。子供に向けて作るという意識がない潔さが大好きですね」とその魅力を熱く語った。そんな麻生さんは、実は原監督に声優としての才能を見出された。初めて声優に挑戦した『カラフル』を皮切りに、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』など次々と話題のアニメーション作品に出演。いまでは声優として高い評価を受ける麻生さんだが、そのきっかけを作った原監督への信頼は厚い。「原監督と再びご一緒出来て本当に光栄で、アフレコの日にお顔を見てホッとしたのを覚えています。3作目になると過度の緊張もないことから、監督の演出を楽しめたことがなにより良かったです。いい意味で生々しいリアルな感情を引き出してもらえるので、毎回いい刺激を受けていますし、二度と言えないような言葉たちが作品に刻まれていると思います」と語った。■実生活では二児の母、主人公の母親役に「あんまり自分とは似ていない」そんな麻生さんが演じるのは、主人公で自分に自信がないアカネの母親ミドリ役。アカネのことを優しく見守っているミドリだが、アカネに待ち受けるワンダーランドの冒険を見透かしているような、謎めいた一面をのぞかせる役どころ。実際に二児の母でもある麻生さんは、本作のミドリについて「あんまり自分とは似ていないですね(笑)でもフワッとした感じや謎めいた部分が見え隠れするといいなと思い演じました」と語っている。そして、ワンダーランドに強引に連れて行かれる主人公アカネの声を演じるのは、『万引き家族』など話題作の出演が続く若手実力派女優の松岡茉優。本作についてジャパンプレミアに登壇した松岡さんは、「この種類の涙っていつから流していないだろうと、感情の壺が溢れ、アフレコをしながら泣けて泣けてしょうがなかった」というエピソードを披露した。子どもから大人まで幅広い世代に愛され続ける不朽の名作を、原監督が一体どんな感動作として作り上げたのか。はたまたどんなメッセージを潜り込ませているのか…。その答えは是非、劇場で確認してみて。『バースデー・ワンダーランド』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バースデー・ワンダーランド 2019年4月26日より全国にて公開©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
2019年04月15日松岡茉優が主人公の声を務める原恵一監督の最新作『バースデー・ワンダーランド』。この度、新たに杏、市村正親、麻生久美子らの出演と、さらに「クレヨンしんちゃん」の“ひろし”と“しんのすけ”の声でお馴染みの藤原啓治と矢島晶子の2人も加わることが決定。彼らの声が彩る本予告が解禁となった。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『河童のクゥと夏休み』など、“大人が泣けるアニメーション”を数々作り上げてきた原監督待望の最新作となる本作。この度、原監督のイマジネーションが創り上げた、カラフルで幸せな色が溢れるワンダーランドの驚きのシーンや、見たことのない不思議な動物たちや風景が登場する予告編がついに完成した。■市村正親&杏&麻生久美子ら豪華キャストが声優に主人公アカネと一緒に冒険に出る叔母チィ役に杏、アカネをワンダーランドの冒険に巻き込む大錬金術師ヒポクラテス役に市村正親、謎めいたアカネの母親ミドリ役には麻生久美子、ヒポクラテスの弟子で身長15センチの小人ピポ役には人気声優の東山奈央。さらに、ワンダーランドから色を奪うザン・グ役で藤原啓治、ザン・グの相棒ドロポ役で矢島晶子が出演する。監督の“あてがき”だったという杏さんは「異世界に憧れはありますが、一人で放り込まれるのは心細いですね(笑)。ですので、アカネとチィのふたりの冒険にはワクワクし、うらやましかったです」とコメント。ヒポクラテス役の市村さんは「原監督は僕が迷っていたときに、確かな方向へ導く指示を出してくれる」と語り、ワンダーランドが「家に欲しいですね」とコメント。「2人の息子たちが喜びます。でも一番喜ぶのは僕かもしれないね(笑)」と童心を覗かせた。原監督作品3作目となる麻生さんは、「アカネが冒険に出るきっかけをつくり、冒険を通して成長するアカネを優しく見守る母親役ということもあり、アカネに感情移入して、こみ上げてくるものがありました」とふり返っている。そしてピポ役を務めた東山さんも子どものころから原監督作品に触れてきたそうで、「今作もまた、ファンタジーならではの素晴らしい世界観を表現されていて、そこにしかいない生き物や出来ごと、すべてが手に触れられそうなほどに質感が伝わってくるような気がしました」と表現した。■ドラマ「QUEEN」で話題のmiletが挿入歌・イメージソングを担当予告編にも流れる挿入歌・イメージソング「Wonderland」を歌うのは、竹内結子主演「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」のオープニング・テーマ「inside you」で話題沸騰中の新人シンガーソングライター・milet(ミレイ)。「inside you」はiTunesほか11の音楽配信サイトで初登場1位となり、MV再生回数が290万回以上超と大ヒット中。彼女のややハスキーで重厚感のある独特の歌声により、本作のために書き下ろされた「Wonderland」はさらなる感動を呼ぶことになりそう。主人公アカネの気持ちに寄り添った歌詞にも注目だ。「誰よりも敬愛するアニメーション監督である原監督の作品にこのような素晴らしい形で携わることができ、本当に夢のよう」とmiletさん。「作品から伝わってきた勇気や夢を、この曲を彩るすべての音に詰め込みました。すべての工程がとにかく楽しくて嬉しくて仕方ありませんでした」と「Wonderland」制作をふり返っている。■“巨大な驚き顔の金魚” “まん丸モフモフ羊”…ワンダーランドがお披露目予告編で描かれるのは、観る者をワクワクさせるワンダーランド。見たことのない不思議な動物や景色とカラフルな幸せ色に溢れる場所。自分に自信がない内気な普通の女の子アカネは、誕生日の前日、骨董屋の地下の扉から現れた謎の紳士ヒポクラテスとその弟子で身長15センチの小人のピポに「私たちの世界を救ってほしいのです!」と必死に頼まれ、むりやりワンダーランドの救世主にされてしまう。「そんなの知らない!」と戸惑うアカネが目にしたのは幸せな色に満ちた見たこともない不思議な世界。大きなピンクの鳥や、毛量がすごいまん丸のモフモフの羊、どうやって住めばいいかも分からない崖の上に浮いている斜めの家に、巨大な驚き顔の金魚や鯉…しかし、この美しい色に満ちた不思議なワンダーランドには“色が失われる”危機が訪れていることが分かる。変わりゆく世界で救世主にされた普通の女の子アカネが下す大きな決断とは?誕生日前日に巻き起こる大冒険の先に待つ驚くべき運命に、引き続き注目していて。『バースデー・ワンダーランド』は4月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バースデー・ワンダーランド 2019年4月26日より全国にて公開©柏葉幸子・講談社/2019「バースデー・ワンダーランド」製作委員会
2019年02月19日アニメーション映画『バースデー・ワンダーランド』が、2019年4月26日(金)に公開される。原恵一、柏葉幸子のベストセラー『地下室からのふしぎな旅』をアニメ化本作は、世界35以上の映画賞を受賞、『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』や『河童のクゥと夏休み』などの監督作で知られるアニメーション監督・原恵一による最新作。累計発行部数50万部を突破している柏葉幸子のベストセラー児童書『地下室からのふしぎな旅』を原作に、幅広い世代に愛され続ける不朽の名作を、原監督らしいエモーショナルな映像世界でアニメーション化する。あらすじ誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポ――「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う2人。そしてアカネが無理やり連れて行かれた世界は、骨董屋の地下室の扉の先に繋がっている、幸せな色に満ちたワンダーランド。ふしぎな動物や人が住む世界から、色が消えてしまう。そんな危機から世界を守るための救世主にされたアカネが大冒険の果てに下した、人生を変える決断とは?一生に一度きりの、スペシャルでワンダーな誕生日が始まる。主人公アカネ役に、声優初主演の松岡茉優主人公のアカネ役を演じるのは、女優・松岡茉優。カンヌ国際映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した『万引き家族』など話題作への出演が続く松岡は、声優初主演となる本作について次のように思いを語っている。「台本をめくりながら次はどこにいけるのだろう、とワクワクしました。原さんとご一緒させていただくのは二度目ですが、またご一緒したいと思っていたのでうれしかったです。声のお仕事は、力むし、とても心配だし、お邪魔しますという気持ちが強いですが、「アカネ」というキャラクターへの愛情が原さんからビシビシと伝わってきたので、その気持ちに応えたい、原さんの思っている世界に少しでも近づきたいと思って演じました。アカネのように私が救世主にさせられて冒険に連れて行かれたら戸惑うし、前に進めないと思います。しかし、アカネは戸惑いながらも、冒険での人や動物との出会いを通して成長していきます。この作品は勇気を出して少し視点を変えてみると思いがけない世界が広がるかもしれない、ということを教えてくれると思います。楽しみに待っていて欲しいなと思います」脇を固める豪華キャスト声優陣主人公の脇を固める豪華キャスト陣にも注目。主人公・アカネの叔母で骨董屋を営むチィ役を務めるのは、映画『オケ老人!』で主演を務めた女優の杏。さらに、アカネをワンダーランドの救世主にして冒険に巻き込む大錬金術師ヒポクラテス役に市村正親、謎めいたアカネの母親ミドリ役に麻生久美子が抜擢された。挿入歌・イメージソングの「Wonderland」を歌うのは、新人シンガーソングライターの「ミレイ(milet)」。本作のために描き下ろされたメロディーを、ハスキーで重厚感のある声で歌い上げる。気鋭のロシア人イラストレーター、イリヤ・クブシノブがキャラクター/ビジュアルをデザイン原監督自らキャラクター/ビジュアルアーティストに抜擢したのは、ロシア人イラストレーターのイリヤ・クブシノブ。6才で押井守監督によるアニメーション映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』を観て、この世界に進むことを決めたという気鋭作家のクブシノブが、独特の色彩感覚と透明感溢れる愛らしいキャラクター/ビジュアルデザインで、本作の不思議な世界を表現する。作品情報アニメーション映画『バースデー・ワンダーランド』公開日:2019年4月26日(金)監督:原恵一キャスト:松岡茉優、杏、市村正親、麻生久美子、東山奈央キャラクター/ビジュアルアーティスト:イリヤ・クブシノブ脚本:丸尾みほ原作:柏葉幸子『地下室からのふしぎな旅』
2019年01月11日アニメーション監督・原恵一の最新作『バースデー・ワンダーランド』が、4月26日(金)より公開決定。若手実力派女優の松岡茉優を主演に迎えることも分かった。誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポ。「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う。そして、アカネが無理やり連れて行かれた世界は、骨董屋の地下室の扉の先から繋がっていた<幸せな色に満ちたワンダーランド>。ふしぎな動物や人が住む世界から、色が消えてしまう!その世界を守る救世主にされたアカネが大冒険の果てに下した、人生を変える決断とは――?本作は、累計発行部数50万部突破の大ベストセラー、柏葉幸子の「地下室からのふしぎな旅」を、「クレヨンしんちゃん」『河童のクゥと夏休み』の原監督が映像化。自分に自信がない主人公・アカネの声を務めるのは、「コウノドリ」『ちはやふる』シリーズや、『万引き家族』など話題作に出演する松岡さん。『映画 聲の形』などで声の出演もしているが、声優としてアニメーション映画に主演するのは今作が初。作品の印象について松岡さんは、「台本をめくりながら次はどこにいけるのだろう、とワクワクしました」と言い、「声のお仕事は、力むし、とても心配だし、お邪魔しますという気持ちが強いですが、『アカネ』というキャラクターへの愛情が原さんからビシビシと伝わってきたので、その気持ちに応えたい、原さんの思っている世界に少しでも近づきたいと思って演じました」とコメント。そして、「この作品は勇気を出して少し視点を変えてみると思いがけない世界が広がるかもしれない、ということを教えてくれると思います。楽しみに待っていて欲しいなと思います」とメッセージを寄せている。また公開決定と同時に、カラフルでワクワクする世界が広がる特報映像も到着。アカネの前に突然現れた謎の錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポから、「この世界を救ってほしいのです」と告げられるシーンや、美しい並木道や大きな鯉なども登場し、どんな冒険が繰り広げられるのか楽しみな映像となっている。キャラクター/ビジュアルアーティストには、日本をリスペクトしてやまない、ロシア出身の新進気鋭な若手イラストレーター、イリヤ・クブシノブを原監督自らが抜擢。また併せて、アカネの表情がアップで描かれる“アカネVer.”と、ワンダーランドに飛び込んだアカネを天地が逆さになった世界観で描いた“冒険のはじまりVer.”と2種類のビジュアルが到着した。平成と新しい時代を繋ぐアニメーション映画に引き続き注目してみて。『バースデー・ワンダーランド』は4月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年01月08日「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「新日本紀行」「きょうの料理」「大河ドラマ」・・・。アニメ、特撮、映画音楽など様々なジャンルへ優れた音楽を提供した冨田勲(1932―2016)。日本が世界に誇るトミタの音楽を、壮大なオーケストラ、シンセサイザー、合唱、ダンスなどで堪能する贅沢なコンサート「冨田勲 映像音楽の世界」が9月17日(月・祝)に東京・東京国際フォーラムCで開催される。開催に先立って、12日に東京・浜離宮朝日ホールにてリハーサルが行われた。【チケット情報はこちら】場を引き締め、エネルギッシュな指揮で音楽を作り出すのは藤岡幸夫。世界中のオーケストラで活躍する藤岡の指揮で音楽を聴くと、自然と笑顔になり、前向きなエネルギーが湧き出るようだ。リハーサルは、総勢50名を超えるオーケストラ・トリプティークと、50人に及ぶ混声合唱によって『マイティジャック』『キャプテンウルトラ』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『新日本紀行』などが奏でられた。リハーサルで聴いても壮大でゴージャス。あまりの迫力で、本番はさらに良くなると考えるとワクワクする。オーケストラ・トリプティークの演奏も素晴らしく、笑顔で進むリハーサルのなか、パーカッションのホールを揺るがす低音や、トランペットの強烈な響き、弦楽の美しい旋律、フルートのきらびやかに彩る音色など、カラフルな音の万華鏡のようだった。このコンサートは冨田勲の没後企画としても最大規模のひとつ。手塚治虫アニメ、NHKの大河ドラマ、「マイティジャック」など、映像のために作曲された傑作をゴージャスなオーケストラ演奏で楽しむだけでなく映像上映とオーケストラ、女子高生のダンス、合唱、シンセサイザーなど、通常のコンサートでは味わえないコラボレーションも予定しているとのこと。コンサートへの推薦コメントを寄せてくれた庵野秀明監督は、『マイティジャックの歌』を人生で1番聞いているとコメントしているが、今回のメインイベントのひとつが特別編集版『マイティジャック』の400インチ画面での上映にあわせてのオーケストラ演奏だ。リハーサルでも映像を上映しての細かい確認や調整がキビキビと行われていたが、日本でもこのようなシネマ・コンサートを行えるスタッフは限られており、プロフェッショナルな仕事の素晴らしさを垣間見ることができた。コンサートの最後には『マイティジャックの歌』みんなで歌おう!というお客様への気の利いた計らいも用意しているとのこと。今回は、様々な形で冨田勲にゆかりあるミュージシャンやクリエーターも参加する「冨田勲フェスティバル」とも言える大規模になり、夢のような大コンサートとなった。これは期待するしかない!チケットは発売中。取材・文:仁木高史(ライター)
2018年09月14日*画像はイメージです:年の5月に音楽活動をしていた冨田真由さんが、ファンの男にナイフで刺され重傷を負った事件で、東京地裁立川支部は2月28日、加害者の男性に懲役14年6ヶ月の判決を言い渡しました。冨田さんは男性に首や胸など少なくとも34か所を刺されており、加害者男性には極刑を望んでいましたが、今回のは有期刑という判決が下されました。事件の残虐性などから、無期懲役、または、冨田さんが望んだとおりに“極刑”になる可能性もあったわけですが、殺人未遂では、そのような判決が下されることはあまりありません。そこで、今回は何故本件が有期刑という判決になったのか、また、事件について思うことを綴っていきたいと思います。 ■法定刑の上では極刑もありうる殺人未遂は、故意をもって他人を殺そうと殺害行為に着手したが、死亡という結果に至らなかった場合に成立する犯罪です。法定刑の上では、刑法43条但書の中止犯が成立する場合を除けば未遂であっても法律上の減刑は必須ではなく、したがって、極刑も可能は可能です。 ■刑を決める事情法定刑の範囲内で判決が最終的にどのような刑罰(懲役何年か)を選択するかは、犯行態様、動機、被害結果、共犯関係、年齢・性格、被害弁償の有無、反省の有無、被害感情、更生可能性、再犯可能性など様々な事情を総合的に考慮されます。特に、犯行態様と結果は一番重要視される情状となります。殺人未遂の場合、死亡結果が生じていないことから、極刑とされるのは、死亡結果が生じていないことを考慮しても、よほど凄惨な事情が必要となります。現在の裁判実務では、死亡結果が生じた場合であっても、被害者1人の事案ではなかなか死刑とされませんから、刑罰のバランスからも、殺人未遂の場合に極刑とされるのは慎重となっています。ただし、無差別事件で殺人未遂の被害者が多数おり、負傷結果も寝たきりになるなど、犯行態様と被害結果が著しく悪質である場合は、極刑とされることは、今後ないわけではありません。 ■本件の事情首や胸など少なくとも34か所刺しており、まさに死の危険性が高い事案でした。報道によれば、法廷で被告人が怒鳴るなどの行為もあったようです。他方、一応表面的には謝罪し、賠償を申し出るなどの事情もあり、結果的には、有期刑となったものと推測されます。ただし、殺人未遂だから、どんなに危険な行為をしても、有期刑程度にとどまる、ということではありません。被害者側の処罰感情は強いものがあったと思いますが、現在の裁判実務では、被害者の処罰感情が最優先とされる扱いとはなっていないことも、被害者側の希望どおりの判決にはなかなかならない原因ではないかと思います。 *著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。不貞による慰謝料請求、外国人の離婚事件、国際案件、中国法務、中小企業の法律相談、ペット訴訟等が専門。)【画像】イメージです*JanPietruszka / PIXTA(ピクスタ)
2017年03月08日2016年5月に生涯を終えた電子音楽家・冨田勲さんの追悼コンサートの初演が11日、東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われ、遺作となった「ドクター・コッペリウス」が上演された。公演は、冨田さんが晩年にソリストとしてボーカロイド・初音ミクを迎えて制作した「イーハトーヴ交響曲」の再演、プロデューサーなどで知られるエイドリアン・シャーウッドによる冨田さんの代表曲「惑星 The Planets」のダブミックスのパフォーマンスからなる第1部と、「ドクター・コッペリウス」を上演する第2部で構成。「ドクター・コッペリウス」は、冨田さんが完成を夢見て、亡くなる数時間前まで制作に向かっていた作品だ。「イーハトーヴ交響曲」では、オーケストラの厳かなハーモニーに乗って、ミクが可憐な歌声を披露。ステージ中央に設置された装置に映写されたミクは、舞台上を行ったり来たりしているかのように、あどけない仕草を見せながら動き回り、コーラス隊と共に合唱してみせた。エイドリアンのパフォーマンスへ転換する間の小休憩時には、「これからの演奏は通常のクラシック音楽とは異なり、大音量で強いビートが響く。ぜひ席を立って音に身を委ねてほしい」といった放送が。思わぬアナウンスに客席からも笑みがこぼれたが、再び幕が上がると、すぐにエイドリアンによる太いシンセサイザーの音色と弦楽器隊のハーモニー、その両者を支える激しくも複雑なブレイクビートがホールを揺らした。ガラリと変わった雰囲気から、前列に躍り出る観客も続出した。そして、「ドクター・コッペリウス」。小気味良いシンセの断片的な音のかけらがこだまし、第2部が始まった。この楽曲の主人公は、宇宙を夢見る科学者・コッペリウスと不思議な力を持つ少女・ミク。コッペリウスは重なる重圧に苦しみながらも、ミクと出会って宇宙へ飛び立ち、彼女とバレエを踊りだす。そんなSF的な世界観が、コッペリウス役の実際のダンサー・風間無限と舞台上に立体像で投影されたバーチャルシンガー・"初音ミク"のダンスで表現された。「イーハトーヴ交響曲」の荘厳さも感じさせるアンサンブルから一転、オーケストラは鮮やかな音色を奏でてみせる。そして、それに飛び乗った軽やかな電子音が、サラウンドで縦横無尽に飛び回る。ステージでは、コッペリウスが重力に抗いもがくようなパフォーマンスをみせ、ミクの動きと合わさる。実在しているのにどこか不可思議で複雑な演技を披露するコッペリウス、画面の中にいるのに生き生きと歌い踊るミク、ストーリーも相まって、その対比が近未来的な映像として浮かび上がっていく。カーテンコールでは、風間をはじめ、コンサートの演奏面と演出面を力強く支えた電子音楽家・ことぶき光も立ち上がり、深々とあいさつ。最後に、客席の中央に座っていた長男・冨田勝さんら親族がかつての冨田さんの写真を抱えながら起立すると、「ブラボー!」という声援があがり、スタンディングオベーションで歓喜を伝える観客も現れた。終演後、ホールを後にするオーディエンスを見返すと、集まった層は実に多様。老若男女を問わず、クラシックに精通する観客も、ボーカロイドに慣れ親しんでいる観客も、電子音楽を敬愛する観客も、文化の壁を超え"冨田勲"という音楽家が遺したものを共有している喜びに包まれているようだった。「ドクター・コッペリウス」は2017年4月、東京・すみだトリフォニーホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団を携えての再演が決定。詳細は、後日発表される。(C)Crypton Future Media,INC.www.piapro.net/photo by 高田真希子
2016年11月12日今年5月に逝去した作曲家/シンセサイザーアーティストの冨田勲の遺作『ドクター・コッペリウス』がプロジェクトチームにより制作され、11月11日(金)・12日(土)の追悼特別公演で初披露される。10月26日に開かれた制作発表記者会見でその全貌が明らかになった。【チケット情報はこちら】『ドクター・コッペリウス』は、亡くなる1時間前まで打ち合わせをし、冨田が上演を最期まで夢見て創作し続けていた作品。“日本の宇宙開発・ロケット開発の父”と呼ばれ、バレエダンサーでもあった糸川英夫博士の「ホログラフィと一緒に踊りたい」という夢を形にするとともに、『イーハトーヴ交響曲』(2012年)のときに生のオーケストラ演奏で歌い踊ったボーカロイド・初音ミクにバレエ作品『コッペリア』を踊らせたいという冨田の思いが詰まった壮大な交響曲。オーケストラとシンセサイザー、バレエとホログラフィを融合させた“スペースバレエシンフォニー”となる。今回は、3Dで浮かび上がるバレエの衣装に身を包んだ初音ミクが、バレエダンサー風間無限とともに“パ・ド・ドゥ”を踊り、歌う。演出/エレクトロニクスのことぶき光は「映像は当日をお楽しみ」と明言を避け、振付の辻本知彦は「一番最後の曲はとてもいい振付になったと自負してます」と満足の表情でアピールした。1970~1980年代に冨田が制作した音源が入ったオープンリールテープもこのたび発見され、「再サンプリングしてかなりの場所で使います」とことぶき光。楽章の構成は7楽章。ストーリー原案とほとんどのサウンドファイルが遺されていたが、第1楽章と第2楽章はテーマや歌詞が遺されているのみ。プロジェクトチームから冨田氏へ思いを捧げる第0楽章『飛翔する生命体』を冒頭に据え、1と2は欠番となる。指揮の渡邊一正は「リハーサルはこれから。わくわくしています」と笑顔で語った。既存の楽曲を素材として用い、新しい世界観を作り上げるのが冨田の手法。本作には、ヴィラ=ロボス『ブラジル風バッハ』やレオ・ドリーブ『コッペリア』、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』、最後の劇場用映画音楽となった映画『おかえり、はやぶさ』メインテーマが素材として用いられ、新しい世界を作り上げている。当日は、『ドクター・コッペリウス』のほかに、『イーハトーヴ交響曲』、冨田の代表作である『惑星 Planets』(1977年)のリミックスも披露される。冨田勲 追悼特別公演『ドクター・コッペリウス』は11月11日(金)・12日(土)に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて開催。チケット発売中。取材・文:門 宏
2016年10月31日電子音楽家・ことぶき光らが26日、11月11日と12日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われる故・冨田勲さんの追悼公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」の制作発表会見に登壇し、意気込みを語った。ことぶきのほか出席者は、国際交流基金理事長・安藤裕康氏、公演の音楽監督を務める指揮者・渡邊一正、ダンサーで振り付けを担当する辻本知彦、そして勲さんの長男・冨田勝氏、音楽ライター・前島秀国ら。コンサートでは、ソリストとしてボーカロイド・初音ミクが迎えられた「イーハトーヴ交響曲」の再演、勲さんが最期まで公開を夢見ていた「ドクター・コッペリウス」の初上演などが行われる。「ドクター・コッペリウス」は、2012年に「イーハトーヴ交響曲」が完成した直後から、勲さんが「必ずやり遂げなければならない」とまで語っていた大作。勲さんは上演を待たずして、その生涯を終えたものの、公演では舞台上に投影されるミクと風間無限とのバレエと共に披露される。勝氏は、これを「父が何十年も温めてきた企画」と説明。勲さんの生きざまを「最後まで『どうやったらお客さんに感動を伝えられるか』と考えた"前のめりの人生"」と形容しながら、「楽曲に込められた父の思いを一人でも多くの方に聴いていただきたい」と呼びかけた。続いて前島が、「ドクター・コッペリウス」を制作するにあたり勲さんには、ミクにバレエを踊らせたいという思いと、日本の宇宙開発に尽力した故・糸川英夫さんをイメージさせる作品として成立させたいという構想があったと解説。糸川さんが大空に向かって飛び立つ意志を持っていたように、「冨田先生が伝えたかったのは『重力のしがらみを乗り越えようとする人間の情熱』ではないか」との見解を述べた。コンサート全体をサポートすることぶきは、演出面のシステムの素材を組み立てていると発表。制作は、冨田家も借りて行っていると明かした。また、その場で眠っていた勲さんの機材を鳴らしたところ、勝氏が「ノコギリ波(シンセサイザーの基本波形の一つ)だ」とその音を言い当てたことを振り返り、「幼い頃から聴いていたからかな。ビックリして一気に仕事がはかどりました」とほほ笑んだ。会場では、バレエ衣装に着飾ったミクのイメージもお披露目。さらに、かつて勲さんがオープンリールに残していた音源も公開され、ことぶきは「ミクが歌い踊ります。そしてモーグ・シンセサイザーの音や、オープンリールの音源をサンプリングして、フレーズごとに振り分けたものを何らかの方法で走らせます」とアピールした。
2016年10月27日●冨田さんとは一歩超えたところでコミュニケーションさせてもらえた2016年5月に亡くなった冨田勲さんの追悼公演が11月11日、12日に東京・Bunkamuiraオーチャードホールで開催される。前回、前々回に引き続き、そのオーケストラと初音ミクの音が交わるステージの裏側を支えることぶきの言葉を紹介したい。コンサートは、冨田さんが遺した音を再現することだけでなく、舞台上に投影されるミクと、実際のダンサー・風間無限の共演も見どころとなる。また、タックヘッドなどのダブアーティストを輩出してきたイギリスのレーベル・On-Uサウンドの設立者で、ナイン・インチ・ネイルズやアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンといったインダストリアルアーティストのプロデューサーとしても知られるエイドリアン・シャーウッドが冨田さんの代表曲「惑星 The Planets」をリミックスすることも大きな注目点だ。「イーハトーヴ交響曲」の再演、ミクたちのダンスも見られる冨田さんの遺作「ドクター・コッペリウス」の上演、エイドリアンによる「惑星」の再解釈…公演ではこの3点から、冨田さんの遺志を引き継いだ音を響かせつつ、オーディエンスに新たな未来を提示する。ことぶきは、その演奏面だけでなく映像の演出面やリミックスの素材制作の面でもコンサートの裏側をサポートしている。一見、ハードワークにさえ思えるそんな活動を通じて、彼がオーディエンスに届けたい思いとは。晩年の冨田さんとの仕事で抱いた感触なども思い返しながら、ことぶきはそれを言葉にしてくれた。○何でここまで繋がるのか――お話を伺っていると、幼少時から当時のP-MODELでの活動、そして現在の冨田さんのお仕事は繋がっている部分が多々ありますね。ね、それ自体がすごいよね。飲み屋で冨田先生に何でモーグを買ったのか聞いたら、ウェンディの話が出てきて。しかも70年の万博の時に大阪に行って、現地のレコード屋さんで見つけたのかな。性転換直前…ウォルターの頃のジャケを見て買って。「これは!」と思ってモーグも買った訳ですよね。そんな流れとか、あとはオケとコンピュータの同期の話とか、冨田先生がやっていたサウンドクラウドとかにも繋がってるというのもある。「何でここまで繋がるのか」っていう話はご本人ともしてましたね。――「イーハトーヴ交響曲」の始動が12年ですよね。NHKの特別ドキュメンタリー『音で描く賢治の宇宙~冨田勲×初音ミク 異次元コラボ~』(13年放送)でもサウンド設定に苦労されている姿が捉えられていました。実際にはいつくらいから打ち合わせが始まったのでしょう。初めて声がかかったのは、その年の6月頃じゃないですかね。(交響曲の)構想自体は多分ずっと前からあって、音も作っていって、実際にライブで披露するというのは一番後なので。話をいただいてからは、実のところ3カ月くらいでやりました。○"共有感"を喜んでもらえていたのでは――そんなに短期間だと相当疲れたんじゃないですか。いや、それはないです。よく「俺は何時間しか寝てねぇ」とか自慢するヤツいるじゃないですか。でも例えば、何もやることがないまま3日寝られないっていうのは病気ですよね。そこでもう1つ考えられるのは、アイデアが降りてきてしょうがなくて、冴えて寝られないというパターン。そう思うと、「俺は何時間寝てねぇ」って人は「俺はこれくらい才能があるんだ!」と言って回っているのと同じですよね。そうじゃなきゃ、本当に倒れるように寝ちゃうはず。本当に寝られない時というのは良い意味で寝られないので、そこに疲れるとかしんどいというのは一切ないですね。――インスピレーションも次々湧くような楽しみながらのお仕事だったんですね。冨田先生から夜中とか朝5時とかに電話がきて、思いついたことをめちゃくちゃ言ってて。最初は「あれ、まだ起きてたの」とか言ってくれるんだけど、どんどんそれがなくなってくる。そうなると、誤解かもしれないけども、僕も「冨田先生も喜んでくれてるのかな?」と思ってね。寝てなきゃいけない時間に作業してるということ自体がうれしそうな感じ、世間一般とは違う時間感覚で物を作れてるということがうれしい感じ。昼間でも夜でも関係なく、そういう時間軸じゃないところで物を作ってるんだという。おこがましいけど、そんな"共有感"を喜んでくれてたんじゃないかと思ってます。――他に共作する中での印象に残ったエピソードはありますか。一つ一つ印象は強いです。音の仕組みとかを瞬間的に理解できるというのも他の人ではあり得ないし。そこにメーカーのスポンサーが入った場合、彼らも自分の開発物を売らなきゃいけないから、機能として何ができるかっていうスペックをアピールしますよね。でも、その情報は現場ではほぼ使い物にならない。冨田先生は、メーカーが言うのとは別のところで現場的に何が使えるかを瞬時に察する感覚というのを理解されていた。おこがましいですが、そのステップを一歩超えたところで、飲みに連れて行っていただいてお話してくれたのが本当にうれしかったですね。●ミクとオケのスペースバレエシンフォニーを体感してほしい○アイデアは先人に生んでもらった――今回の公演では音の面だけでなく映像にも関わってらっしゃると伺いました。そちらはどういう段階までディレクションなさっているのでしょう。僕は絵とかCGとかわからないので…振り付けとかにも口出ししていると思われたりもしますが、ダンスも全然(笑)。なので、雰囲気だけ伝えて、基本はお任せですね。ただ、作業スピードを上げるために、撮り方のシステム自体は組んでて。ゲームでやるようなモーションキャプチャーのシステムとは違うやり方で撮ってるというのは、一つあるんです。仕事のスピードって、作品に影響するじゃないですか。すごいスピードで進行している感じを作り上げるために、その仕組みを提供しています。――そのアイデアは一から作ってらっしゃるんですか?いや僕のステージじゃないのもありますから、そこは(着想を)誰かに生んでもらったっていう。先人のおかげですよ。やっぱり先人への畏敬が全部のベースにあって。ちなみに基礎技術開発みたいなのは、また別途あります。なぜそれが別途かと言えば時間がかかるからですね。基礎技術って、使えるようになるまでに何年もかかったりするもんだから。それをゼロから作る必要はなくて、基礎技術開発の選択の組み合わせでイノベーションが起きる…そこを狙ってます。かと言って、開発をしてないわけでもなくて、何年後かのために常にやってもいます。――エイドリアンのパフォーマンスにも企画当初から関わってらっしゃるんですよね。初期段階から、「やってもらうならエイドリアンしかいない」というのがありました。冨田先生の世界観にある意味でのハサミを入れられる人は多分、エイドリアンかリー・ペリーかどっちかじゃないですかね(笑)。打ち合わせは、メールベースで「こういう風にアプローチしよう」といったやり取りして、サウンドファイルも送っているんですが「聴いてないけど、良いんじゃない」って(笑)。――それは信頼されているということですよね(笑)。何かすごい余裕とスケール感を感じちゃいますね。ほっといても大丈夫だと思われてるのかな。○初音ミクはクリエイトの母、冨田さんが父――ことぶきさんは、二足歩行シンセのように枠組みにとらわれず色んなデバイスを作ってらっしゃいますよね。ご自身から見た初音ミクはどのようなものでしょう。クリエイトの母ですかね。要するに、それがルーターみたいなハブみたいな機能を果たしていると思うんです。それをベースに何かを作れるっていう意味ではものすごい存在ですよね。初音ミクという母がいて、冨田先生という父がいて、僕らはステージに向かって作っていけています。――最後に今回は冨田さんの追悼公演という側面が一つあると思うのですが、冨田さんの遺志をオーディエンスに届けるという部分もあるかと思います。そこで、ことぶきさんとしてオーディエンスに伝えたいことを教えてください。スペースバレエシンフォニー。これ、3月終わりか4月頭に冨田先生に言った時は、全然真に受けられなくて、シャレみたいに受け止められちゃったところもあるかもしれないけど(笑)。コンピュータとオーケストラのスペースバレエシンフォニーを感じていただきたいです。■プロフィールことぶき光1964年3月30日生まれ。北海道出身。80年代半ばから、あがた森魚や鈴木慶一らのバックのキーボーディストとなり、プロのアーティストとして音楽活動を開始。87年に平沢進率いるテクノポップバンド・P-MODELに参加。バンドは一旦"凍結"と呼ばれる活動休止期間を迎えるが、その間も89年にソロデビューした平沢の活動をサポートしてきた。"解凍"と称して期間限定で再結成したP-MODELでは"ヒューマン・クロック"と呼ばれる同期システムを構築。ライブでのパフォーマンス面でも自身の横や背後、時には真上にまでシンセサイザーを並べた強烈なプレイスタイルで、"キーボード妖怪"と評された。P-MODELが再び活動休止期間に入り、バンドを脱退。カンボジアなど諸外国でも音楽活動を送っていたが、戸川純率いるヤプーズのライオン・メリィらと共にプノンペン・モデルを結成。現在でも活動を続けている。また02年には、中野テルヲや福間創ら元P-MODELのメンバーも参加したソロアルバム『mosaic via post』をリリース。09年には、自身やかつてのP-MODELのメンバーの名前をもじったキャラクターが登場し大ヒットしたアニメ『けいおん!』も放送され、さらなる注目を浴びる機会も増えていた。12年、冨田さんの「イーハトーヴ交響曲」の初演にエレクトロニクスというパートで参加。"ヒューマン・クロック"を使用したシステムを披露し、オーケストラと初音ミクが共存するステージを成立させる主要メンバーの1人となった。■公演情報冨田勲 追悼特別公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」日時: 11月11日 開場18:00/開演19:0011月12日開場12:30/開演13:30 開場17:00/18:00 (2公演)会場:東京・Bunkamuraオーチャードホールチケット料金:S席10,000円/A席 8,500円(税込/発売中)出演:渡辺一正/東京フィルハーモニー交響楽団/エイドリアン・シャーウッド/風間無限/ことぶき光/初音ミクほか
2016年10月26日●解凍P-MODELと平沢進ソロでの"ライブの方法"で課題をクリア2016年5月に亡くなった冨田勲さんの追悼公演が11月11日、12日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで開催される。前回に引き続き、そのオーケストラと初音ミクの音が交わるステージの裏側を支えることぶき光の言葉を紹介したい。冨田さんとの共演での課題となるのは、躍動的な生楽器たるオーケストレーションと統制された電子音たるミクの音をいかにして適切なタイミングで重ね合わせるか、そして両者を違和感なくオーディエンスに聴かせるかといった問題だ。ことぶきと冨田さんの仕事は、2012年の「イーハトーヴ交響曲」の初演以来であるが、これらの課題をクリアするカギは20年以上も前、90年代初頭の解凍P-MODELでのパフォーマンスや平沢進のソロライブにあったという。解凍P-MODELとは、"凍結"と呼ばれる一旦の活動休止期間をおいて、91年から93年に"解凍"と称して再始動していた時期の同バンドを指す。ことぶきは解凍以前よりP-MODELに参加していたが、その時のレコーディングの成果は残念ながらライブ映像音源としてしか残されていない。一方で解凍P-MODELは、凍結以前よりも積極的にシーケンサーやサンプラーといったデジタル機材の使用を前面に押し出し、洪水のような電子音とバンドアンサンブルとが共存した、クラブシーンなどとも異なるテクノサウンドを展開。そのステージでことぶきは、当時のドラマー・藤井ヤスチカが刻むバスドラムから、全体のシーケンサーを回す"ヒューマン・クロック"と呼ばれるシステムを披露。自身を取り囲むようにシンセを縦(!)に並べた奇抜なパフォーマンスもみせ、そのアクロバティックなスタイルから"キーボード妖怪"とも評された。"ヒューマン・クロック"のシステムは、冨田さんと共に作り上げてきたステージの核の一つ。第2回は、その点に着目しながら、解凍P-MODEL時代の逸話や平沢との楽曲制作の裏側までを振り返ってもらったエピソードを中心にお伝えしたい。○解凍P-MODELの映像を見た冨田さんが「できるじゃん」って――冨田さんのお仕事の話も少しずつ出始めたところで、今回のコンサートでのことぶきさんの役割をあらためて教えていただけますか。プレイヤーとしてのエレクトロニクス奏者というのが1つあります。それらを含んだ同期とかシステムの枠組みを作る役割、それと舞台の演出という役割、その3つですね。――冨田さんから声がかかったのはいつ頃ですか?「イーハトーヴ交響曲」の仕込みの段階。シンク(同期)システムとか"ヒューマン・クロック"で周りを走らせる仕組みをどうやって作るかと試行錯誤していた時ですね。――"ヒューマン・クロック"というと解凍P-MODELで使われていた手法ですよね。よくご存じで! まさにそうなんですけど、でもそれって今になって分かる話で。90年代当時のオーディエンスは誰も気付いてなかった。ただ、それは知らなくて良いことで。例えば劇団四季やディズニーランドが「私たちはこういうシステムでやってます」と説明するわけないじゃないですか。むしろバレない方が良い。でもなぜこのように、舞台裏の話を聞いていただいているかというと営業、要は金の話です。そして、なぜこれが必要かというと、次を作れないから。今思えば、こういうのって2、30年前にはある意味、必要なかったのかもね。それか、僕らがバカすぎて気付いてなかったか(笑)。――冨田さんは、その解凍P-MODELでのことぶきさんのプレイをご存じだったんですか。仕込みの初期段階で「例えばこういうことです」と『BITMAP 1979-1992』(92年)*なんかの映像を見てもらいました。と言うのも、「テンポを30%以上の揺らぎで制御するなんて無理だよね?」って話を振られてね。冨田先生も色んなシステムを作っていて、すごく現場をご存じ…むしろオーソリティー(権威)なくらいですが、「いや僕ら30%以上どころか完全に(演奏を)止めてからBPM180まで、0から加速していくみたいなのをやってましたので、OKです」って返すと「えー!?」と驚かれたんですよね。それで実際に映像を見てもらったら「できるんじゃん」って。*『BITMAP 1979-1992』:解凍P-MODELのツアーを収めたライブVHS。2014年にはDVDとして再発された。○冨田さんとの2つの課題――当時の「NO ROOM」の演奏なんてまさにそれでしたね。一度止めて、一気に加速するという。まさにそう! ああいうのはクラシック界、ハイ・アート*の世界だと、多分雑に見えると思うんだ。でもぶっちゃけ、ハイ・アートの方が中身だけ見れば雑なんだよね。彼らのテンポの揺れってハンパない。そのズレを人数で上塗りして作り上げている、つまり目くらまし戦法のものすごいやり方です。もっと言えばオーケストラって装置は、人数を重ねるために倍音を削ってるわけじゃないですか。弦1本弾けば世界観ができる楽器の豊かな倍音をわざわざ削って、音の豊かさも消したがゆえに人数を重ねることによって、別の音色を作り上げることが可能になった。なので揺らぎはあったほうが、あの世界を出すためには有効で。それを冨田先生はシンセでやっちゃったわけだ。シンセのダメなところとして単音の中に入ってる情報量があまりにも少ないということがよく言われますよね。ただ、それだったらオケの楽器の方が一つ一つで見ればもっと少ない。なぜ皆が「オケ楽器の音は豊かな音響を作れる」という勘違いをしてるかと言えば、(音を)重ねてるからです。それを冨田先生は理解しちゃった。何の性格も持たないものにリメイクしちゃった楽器の音を、あえて人数重ねて別の音響感を作るやり方。それをシンセでやったのが冨田先生なんですよ。*ハイ・アート:ポップ・ミュージックなどの大衆芸術(ロー・アート)に対して、理解するのに一定の教養を必要とする芸術のこと。クラシック音楽や古典的な演劇、絵画など。*倍音:基本となる音の周波数に対して2倍以上の周波数を持つ音。音には正倍数の倍音が含まれている。ギターやベースのハーモニクス奏法などでも身近に知られる。――"ヒューマン・クロック"の仕組みは今回のコンサートでも生かされてるんですね。そうです。やってることは何年も変わってないですね(笑)。――冨田さんには、平沢さんのソロライブ映像も見せられたと伺いました。それは「Orchestral Manoeuvres In The Nurse」*ですか?何で知ってるんですか(笑)。その通りです。冨田先生との仕事にはテーマとなる課題が2つありました。1つは"ヒューマン・クロック"での同期をどうするか、もう1つはオケとコンピュータをどうやって共存させるか。前者は『BITMAP 1979-1992』を、後者を平沢さんソロのものを、それぞれ参考にしながらやってみました。*「Orchestral Manoeuvres In The Nurse」:90年に行われた平沢のソロライブ。電子音を基調としながら、看護師の仮装をした生楽器の演奏チームがバックにつき、ことぶきもキーボーディストとして参加していた。公演タイトルは、70年代から活動しているシンセ・ポップバンド、オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダークのもじり。●物を作るために「条件下で何ができるか」を楽しむ○"ピコる精神"としての『スウィッチト・オン・バッハ』――先に『スウィッチト・オン・バッハ』の話が出ましたが90年代当時、平沢さんからの勧めがあって聴かれたという経緯もあるんですよね。そうそう。どうやってP-MODELを解凍させるかって話を2人で散々してた時、"ピコる精神"の音楽を作ろうって平沢さんがおっしゃって。「それは何だ?」と話してたら、リファレンス(参考音源)のような扱いで「『スウィッチト・オン・バッハ』を聴け」って言われたんですよ。当時からCD含めて音楽は買わなくなってたんですけどね。――それは学生の頃からですか?中2までは、底が抜けるくらい散々買いました。でも自分で作るようになってからは他人の音楽は全く聴かなくなった。伊福部昭さんの作曲本に「作曲を志す人間は音楽を聴いちゃダメだ」って書いてあったんです。「中途半端に毒された音を聴いちゃうと作曲ができなくなるから聴くな」と。○"元をとる"ために生まれた「2D OR NOT 2D」――なるほど。それでも『スウィッチト・オン・バッハ』は買われたんですよね。そう、金を払ってわざわざ買った。でも良くなかったです。平沢さんには「何てものを聴かせるんだ」って言ったんですけども。「まぁ自分の意思で買ったんだし」って返されちゃった(笑)。それで、これは(アルバム代金分の)元をとんなきゃいけないって、また曲を作りました。でも、何がしかのことがあって、その元を取るために次何やるかを決めるというのは、今でも全てにおいてそうです。言い方を変えれば「条件下で何ができるか」という作り方です。――それで完成した曲は『P-MODEL』(92年)に入っている楽曲ですか?「2D OR NOT 2D」ですね。あれは、僕が全部オケを作って…歌メロも作ってたんだけども、平沢さんがボーカルブースに入って、全然違う風に歌っちゃってね(笑)。スタジオに入る前の音を作ってる段階では、平沢さんはいなかったですね。僕と当時のエンジニアとマネージャーの3人でトラックを作って、その後、多分僕がジェットコースターに乗りに富士急ハイランドに行ってる間に平沢さんが全然違う歌にしちゃってましたね。まぁそういうのもアリかな(笑)。○具体的な個人に向けないと作り始められない――その偶然を楽しむ感覚は、冨田さんとの仕事にも感じられます。「条件下で何ができるか」ね。ちなみにこれから演出面で、キューブ型のパイプを12本はわせて上に吊るす装置のテストするんだけども、それが内径3600ミリなんです。なぜ3600かって言うと、4000ミリにすると上の蛍光灯にぶつかって割れちゃうから。そんな風に、全部条件下で決めてますね。例えば、曲をためてやりくりしてる人がいますけど、僕は全然そういうのを信用してなくて。少なくとも僕自身は、具体的に誰かに向かって作るというのが無ければ、事を始められない。一応、聞かれたら「皆さんに喜んでもらうために」とか言ってますけど、実際それを成し得るには、当然ながら物ができなきゃいけない訳です。その上で、まず誰のために作るか。それは、端的に言えばディレクターに向けてです。担当ディレクターが一番喜ぶ物を作って、その先に皆の喜ぶ顔があるわけで。――そこをクリアしないことは先にアプローチできないということですね。そうそう。冨田先生みたいな崇高なキャリアがある方であれば、作ったら世界の人を喜ばせることができるでしょう。創作と聴き手がイコールで直結してる。でも僕クラスの人間がそれを言うのはおこがましくて。その前に世界にリーチできる物を作らねばならない。そのためには、具体的な誰か個人に向けて作らないと、というのがあります。ここまで話を聞いてみると、幼少時から現在の活動まで、ことぶきが体験してきたことは、全て一つの線で結ぶことができるのではないかという思いが湧き出てくる。それに、「具体的な個人に向けて作らないと事を始められない」との言葉は、冨田さんとの仕事での姿勢を示唆しているようにも感じられる。それは、冨田さんの作った曲を舞台上で再現することにあった。その再現性自体もまた一つの作品と言えるのではないか。次回紹介する、冨田さんと過ごしてきた時間の中でのエピソードは、そんなことぶきが冨田さんという個人に向けて作ってきたとも言えるだろう音の背景をのぞかせるものだ。■プロフィールことぶき光1964年3月30日生まれ。北海道出身。80年代半ばから、あがた森魚や鈴木慶一らのバックのキーボーディストとなり、プロのアーティストとして音楽活動を開始。87年に平沢進率いるテクノポップバンド・P-MODELに参加。バンドは一旦"凍結"と呼ばれる活動休止期間を迎えるが、その間も89年にソロデビューした平沢の活動をサポートしてきた。"解凍"と称して期間限定で再結成したP-MODELでは"ヒューマン・クロック"と呼ばれる同期システムを構築。ライブでのパフォーマンス面でも自身の横や背後、時には真上にまでシンセサイザーを並べた強烈なプレイスタイルで、"キーボード妖怪"と評された。P-MODELが再び活動休止期間に入り、バンドを脱退。カンボジアなど諸外国でも音楽活動を送っていたが、戸川純率いるヤプーズのライオン・メリィらと共にプノンペン・モデルを結成。現在でも活動を続けている。また02年には、中野テルヲや福間創ら元P-MODELのメンバーも参加したソロアルバム『mosaic via post』をリリース。09年には、自身やかつてのP-MODELのメンバーの名前をもじったキャラクターが登場し大ヒットしたアニメ『けいおん!』も放送され、さらなる注目を浴びる機会も増えていた。12年、冨田さんの「イーハトーヴ交響曲」の初演にエレクトロニクスというパートで参加。"ヒューマン・クロック"を使用したシステムを披露し、オーケストラと初音ミクが共存するステージを成立させる主要メンバーの1人となった。■公演情報冨田勲 追悼特別公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」日時: 11月11日 開場18:00/開演19:0011月12日開場12:30/開演13:30 開場17:00/18:00 (2公演)会場:東京・Bunkamuraオーチャードホールチケット料金:S席10,000円/A席 8,500円(税込/発売中)出演:渡辺一正/東京フィルハーモニー交響楽団/エイドリアン・シャーウッド/風間無限/ことぶき光/初音ミクほか
2016年10月24日●すごい音を体験しちゃった2016年5月、電子音楽の巨匠・冨田勲さんが、84歳でその生涯の幕を閉じた。冨田さんは生前、1950年代に活動を開始。NHKなどのテレビ番組の音楽を作曲しながら、60年代末にアナログ・シンセサイザーのモーグに出会い衝撃を受ける。74年には、モーグを使って、ドビュッシーの楽曲を再解釈したアルバム『月の光』を発表。クラシカルでありながら時代の先端を鳴らしたサウンドは世間の注目をさらい、国内電子音楽の歴史を大きく塗り替えた。その後も、それまでの音楽を現代的に解釈し直した作品を発表しながら、常に先鋭となるべき音を求め続け、晩年はボーカロイド・初音ミクをソリストに迎えた「イーハトーヴ交響曲」を制作。12年の初演では、日本フィルハーモニー交響楽団とミクの歌声が融合するパフォーマンスを披露して話題を集めた。しかし、オーケストラとボーカロイドの音を有機的にミックスしながら、ライブとして臨機応変に対応するのは容易なことではない。それを可能にした主要メンバーの1人が、現在はプノンペン・モデル、かつては平沢進率いるテクノポップバンド・P-MODELの一員として活動していたことでも知られる電子音楽家・ことぶき光だ。解凍P-MODELのステージで"ヒューマン・クロック"と呼ばれるバンドサウンドと電子音を同期させるシステムも披露してきた彼は、その経験から冨田さんのミクを用いたステージも強力に支えてきた。ことぶきは、11月11、12日に東京・Bunkamuraオーチャードホールで行われる冨田さんの追悼公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」も全面的にバックアップ。コンサートは、「イーハトーヴ交響曲」の再演に加え、冨田さんが最期まで公開を夢見て制作していた「ドクター・コッペリウス」の初上演、エイドリアン・シャーウッドによる冨田さんの代表作「惑星 The Planet」のリミックスパフォーマンスで構成される。この冨田さんの遺志を受け継いだ公演を前に、ことぶきはどのような思いを持っているのか。それを聞いてみたところ、コンサートの舞台裏だけでなく、"冨田サウンド"との出会い、音楽制作への向き合い方、P-MODEL時代の秘話、冨田さんと共演してきた上での思い出、そしてプライベートでの音楽体験にいたるまで、さまざまなエピソードを饒舌に語ってくれた。これを3回にわたってお伝えする。第1回は、幼少時に大阪万博で受けた大きな衝撃から、シンセサイザーを手にするまで、アーティストデビュー以前の彼の物語を紹介したい。○万博で全部経験しちゃった――ことぶきさんが最初に冨田さんの音楽を聴かれたのはいつ頃でしたか。テレビを介して気が付いてたら聴いてましたね。それこそ大河ドラマとかの劇伴は、20世紀音楽の開花と言えるようなインパクトで。僕のような世代は、日常的にすごいものを聴いてた訳ですよ。60年代、70年代にね。――大阪万博の頃(70年3月~9月に開催)くらいですかね。まさにそう。僕は全部を万博で体験しちゃったんです。幼稚園の卒園式を抜け出して行ったんですけども。――卒園式を!?小学校に上がるタイミングでちょうど大阪万博があったんです。そこで、お祭り広場に行く途中、松平頼暁*さんの作った曲が流れてたのを聴いちゃった。ただ、僕は1週間くらい通ったんですけど、松平さんの音楽はその途中ですぐ中止になって。コンパニオン全員が体調不良になるという当時の事件があったんですね。松平さんは独特な楽理で音を構築していて、それが影響しちゃったんだ。その話を07年か08年に松平さん本人から聞いて、「わー」って思っちゃって。そのようなことが幾つかあって、冨田先生とお話しできた時も、僕が万博で体験しちゃったものの裏側を40、50年後に作家本人から聞けたっていう…これはもう信じがたいことで。万博の後に、半分くらいの作家は皆、死んじゃうわけですから。すごい音を70年に全部、体験しちゃった。*松平頼暁:現代音楽作曲家。50年代後期からさまざまなオーケストラ、ピアノの楽曲を制作している。○小学校以降は"余生"――5、6歳でそこまで大きなショックがあったんですね。僕、小学校以降は全部"余生"だと思ってて。それまでの体験を何十年もたった後に分析してるくらいです。それは大きなポイントで、今、学生に音楽を教えてもいるんですけど、何も作ったことのない人間に音楽を教えても、ほぼ意味がない。例えば、音楽大学の作曲科の生徒に教えるとします。あの世界は積み上げられたメソッドが分厚くあって、対位法とか和声法とかを一からやりながら、楽器の奏法も修得しなきゃいけない。これじゃ10年とかすぐたっちゃう。*対位法・和声法:対位法は一つ一つのパートの独自性を保ちつつ、複数のメロディを重ね合わせる手法。和声法は主となるメロディに対して、どのようなハーモニーを接続するかに重きを置いて音を作っていく手法。――理論的な部分からガチガチで攻めるわけですね。と言うより、何を何カ月でマスターして次に行くって手順が決まってるんです。彼らって、それを修得しなかったら作品は作れないと思ってるんですよ。――え、そうなんですか? フィーリングではダメ?彼らは練習課題として色んなものを作りながら、最終的に自分自身の作品を作るための訓練を10年以上かけてやってる。それに、音大は義務教育の中で教わった内容だけでなく、特殊訓練を受けなきゃ受験もできない。訓練を何年も受け続けてる子どもたち、そして何でも知ってる子どもたち、その学生が何も作れないっていう事実ね。その一方で、特訓もせず、ほとんど何も学んでないままに、自分の持ったポップミュージックのセンスを信じて何かを作ってる"バカ"たちもいる訳です。でも、両者を並べた時にどっちに可能性があるかは明らかですよね。"バカ"の方は自分で音楽を作って、後から分析して次のステップに行くんです。ただ、それができるようになるためには早い段階、吸収力がピークに達している段階で、何らかの音楽的な洗礼を受ける必要が恐らくあって。僕はそれが6歳頃だった。まぁ僕が何か作ったわけじゃなくて、ただ聴いたってだけですけど(笑)。それでも、後はもういいやって感じでしたね。それくらい本当にデカい出来事でした。――とすると、6歳という絶妙なタイミングで冨田さんの音楽にも衝撃を受けられたのでしょうか。ただ、その時には"冨田サウンド"とは気付いてなかったですね。(カールハインツ・)シュトックハウゼンにしても冨田先生にしても、テレビで流れていたので、それが普通だと思ってました。誰の作ったものかって意識し出したのは後からですね。●僕らがやっていけるのは「冨田先生がいたから」○冨田さんの名前は「街の事情で知った」――それはいつ頃でした?その後、図らずも住んでた街の事情でピアノ教室に通わざるを得なくなって。ピアノを習ってる女子は4人いたんだけど、男がいなかったんです。そこで、ピアノの先生が「男子を生徒としてどうしても入れたい」って言うので、僕が行くことになった。生徒が何人以上、男女比何割っていうのがフランチャイズ経営で決められていたらしいんですよ。それをクリアしないと教室がなくなってしまうという。――ノルマですね(笑)。そういう事情で入れられちゃって。そこで先生から冨田勲の名前を聞いた。それも今思えば偶然で、ある種の"おかげ"ですね。その時が小学2、3年かな。○シンセサイザーとの出会い――それが初めてじっくりと楽器に取り組んだ時になるんですよね。最初からシンセサイザーを使ってらっしゃるイメージだったので意外です。シンセサイザーを、その時はまだ知らなかったですね。8歳だから、72年か…その時期だと、『スウィッチト・オン・バッハ』(68年)*はリリースされてると思うんだけども、その当時はシンセサイザーを知らなくて、『NHKニュースおはよう日本』がきっかけでした。「世の中のあらゆるサウンドを再現できるマシンが登場した!」って触れ込みでシンセがテレビに出ちゃった訳ですよ。その頃の僕は、地元ではあり得ないくらいのお年玉をもらう子どもだったんで、「これは大変だ」って、お金をかき集めて買いに行きましたね。*『スウィッチト・オン・バッハ』:後に性転換を経験するウェンディ・カルロス(発表当時はウォルター・カルロス名義)がモーグ・シンセサイザーを駆使してバッハの演奏を再現したアルバムで、日本国内の電子音楽アーティストにも多大な影響を与えた。モーグを全面的に使用した作品では初のミリオンセラーを記録したアルバムでもある。――小学生で?それは多分、中学2年ですね。と言うのも、72年の段階だと、そもそも冨田先生が買ったような1,000万円レベルのシンセしかなかったので。○大前提にあるのは先人への畏敬――当時の冨田さんと言えば、モーグですものね。そうそう(笑)。でもモーグ*は、テレビで映されてなかったです。紹介されるようになったのは、冨田先生が『月の光』(74年)とかをリリースして売れた後、「この音を作った楽器は何なんだ!?」っていう声が出始めて。それから30年たった今、11月のコンサートでいなくなった冨田先生を、復活させるんです。これは、ある種のリミックスですね。冨田勲という存在自体をリミックスしてる。まぁ、そんな冨田先生のモーグの登場を受けて日本のメーカーがコンシューマーレベルの…10、20万円の機材を出し始める。まだ手を出せる範囲での減算方式のシンセの原型が現れたのは70年代後半くらいですね。*モーグ:ロバート・モーグ博士が開発した革命的なアナログ・シンセサイザー。ザ・ビートルズやクラフトワークをはじめとして、さまざまなジャンルのアーティストの作品に使用され、現在でも国内外問わず非常に高い人気を集めている名機。流通しているものは非常に高価。――MS-20とか?おっしゃる通り。僕は後に、エレキギターのアウトプットを3本に分岐して、それぞれをMS-20*に繋げて演奏するようになるんですが、そんなマシンを持って、ある国に行った時は「日本から来たMS-20を同時に操る人間」といった一定の評価を受けています。「なぜか?」と考えると、冨田先生がいたからです。それも完全に"おかげ"で。そんなところから僕は、先人への畏敬というのが、まず前提としてあって。冨田先生がやってくれたから、僕らが外国でそのようにやっていける、大きな事実がある訳です。話を戻すと、NHKの朝の番組では、(実際にはその前からあるけれど)シンセっていうのが「世の中に登場した」って言い方で紹介されていたと記憶しています。「世の中のあらゆるサウンドを再現できる。例えば猫の声」とかね。で、自分で買って、実際に操作してみると、確かに猫の声は出ました。でも、猫の声しか出なかった。そこで「ああ、これがシンセか」と。それで1回は離れちゃいました。*MS-20:VCO、VCF、VCA、EGを2系統搭載していた、コルグのアナログのモノフォニック・シンセサイザー。P-MODELでも田中靖美が使用したように、1978年発売当時からプロアマ問わず多くのアーティストから関心が寄せられた。現在は、コルグから当時のアナログ回路を完全再現した小型版も発売されている。アーティストとしてのデビュー前、6歳の頃の大阪万博での衝撃から音楽に惹かれてきたことぶき光。中学2年生でシンセを初めて購入するまでの期間にも、冨田さんの影はそこかしこに見られた。そんなことぶきは、その後何十年もたってから冨田さんとの共演を果たす。用いられていた同期の仕組みは90年代初頭にP-MODELの一員として、披露していたもの。次回は、そんなP-MODEL時代の平沢とのエピソードなどの舞台裏から冨田さんとの仕事にいたるまでの間を振り返ってもらっている。■プロフィールことぶき光1964年3月30日生まれ。北海道出身。80年代半ばから、あがた森魚や鈴木慶一らのバックのキーボーディストとなり、プロのアーティストとして音楽活動を開始。87年に平沢進率いるテクノポップバンド・P-MODELに参加。バンドは一旦"凍結"と呼ばれる活動休止期間を迎えるが、その間も89年にソロデビューした平沢の活動をサポートしてきた。"解凍"と称して期間限定で再結成したP-MODELでは"ヒューマン・クロック"と呼ばれる同期システムを構築。ライブでのパフォーマンス面でも自身の横や背後、時には真上にまでシンセサイザーを並べた強烈なプレイスタイルで、"キーボード妖怪"と評された。P-MODELが再び活動休止期間に入り、バンドを脱退。カンボジアなど諸外国でも音楽活動を送っていたが、戸川純率いるヤプーズのライオン・メリィらと共にプノンペン・モデルを結成。現在でも活動を続けている。また02年には、中野テルヲや福間創ら元P-MODELのメンバーも参加したソロアルバム『mosaic via post』をリリース。09年には、自身やかつてのP-MODELのメンバーの名前をもじったキャラクターが登場し大ヒットしたアニメ『けいおん!』も放送され、さらなる注目を浴びる機会も増えていた。12年、冨田さんの「イーハトーヴ交響曲」の初演にエレクトロニクスというパートで参加。"ヒューマン・クロック"を使用したシステムを披露し、オーケストラと初音ミクが共存するステージを成立させる主要メンバーの1人となった。■公演情報冨田勲 追悼特別公演「冨田勲×初音ミク『ドクター・コッペリウス』」日時: 11月11日 開場18:00/開演19:0011月12日開場12:30/開演13:30 開場17:00/18:00 (2公演)会場:東京・Bunkamuraオーチャードホールチケット料金:S席10,000円/A席 8,500円(税込/発売中)出演:渡辺一正/東京フィルハーモニー交響楽団/エイドリアン・シャーウッド/風間無限/ことぶき光/初音ミクほか
2016年10月21日浮世絵師・葛飾北斎の娘を主人公にしたアニメーション映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』が5月7日(木)に外国特派員協会(東京・有楽町)にて上映され、原恵一監督が上映後の記者会見に出席した。『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』、『河童のクゥと夏休み』など“大人が泣けるアニメ”を次々と世に送り出す原監督が、2005年に早逝した杉浦日向子の漫画作品の初のアニメ化に挑戦。北斎の娘で父と同じく浮世絵師として生きるお栄の姿を通じて、江戸の庶民の風俗を鮮やかに描き出す。いわゆる「時代劇らしくなさ」が本作の大きな特徴となっているが、日本をよく知る外国人記者たちの目にも新鮮に映ったよう。オープニングからロック調の楽曲が流れる演出について、原監督は「お栄というのがロックな女性であったことと、原作者の杉浦さん自身がロック好きで、江戸を描きながらロックを聴いていた」と理由を説明し「伝統的な時代劇ではない意思表示です」と語った。本作は原監督作品には珍しい女性主人公の作品となったが、強くたくましいお栄という女性について原監督は「杉浦さんが自身を投影したキャラクターだと感じました。杉浦さんは柔らかい日本女性でしたが、作家であるからにはそれだけではない」と指摘。「杉浦さんのある一面が投影された主人公にすべきだと感じました」と語る。江戸の人々の暮らしに関しても「原作を読むと、庶民に関して言えば現代を生きる僕ら以上にのびのびと、のんびりとバカバカしく季節を感じ、楽しく生きている。実は女性が元気で女性が男性を選ぶ自由があったけど、これまでの時代劇はそれを描いてこなかった。杉浦さんが僕らにそれを教えてくれた」と従来の時代劇との違いに言及した。日本のアニメが海外で高く評価される一方で、ある記者からは「欧米ではまだアニメは子どものためのものと考えられている部分がある」という指摘も。本作に関して原監督は「子どもに見せてもいい、小学校の高学年から見てもいい映画だと思います。難しい部分もあり、意味が分からなくても自分なりに何かを判断してくれると思う」と語り、自身のアニメーションに対するスタンスとして「子どものためのものとして、これを見せておけば安心安全というものに興味はない。どこかでお客さんに挑戦し、挑発したい」とお栄さながらに“ロック”な自らの内面をのぞかせる。アニメーションの質の高さに関しても強い自負を持っているようで、劇中のお栄が家から飛び出し、駆け出す数十秒のシーンについて「一人の人間がカメラワークを組み立て作ったシーン。日本のアニメーターにしか描けない、自慢したいカットです。3か月かかりました」と誇らしげに語っていた。『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』は5月9日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百日紅~Miss HOKUSAI~ 2015年5月9日より全国にて公開(C) 2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会
2015年05月08日映画『クレヨンしんちゃん』シリーズの傑作を集めたオールナイト上映会が、3月28日に東京・池袋の新文芸坐で開催され、野原ひろし役の藤原啓治と原恵一監督が出演することが明らかになった。新文芸坐では、定期的にアニメ雑誌『アニメスタイル』との共同企画でアニメ作品をセレクトしたオールナイト上映会を開催。上映前にはクリエイターや出演者によるトークイベントも実施され、合わせて見どころとなっている。3月28日のオールナイト上映は、映画『クレヨンしんちゃん』の傑作選で、主人公の野原しんのすけの父親である野原ひろしにスポットをあてたプログラム。上映作品は、野原一家の活躍を描いた娯楽大作の第5作『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(1997年公開)、名作として高く評価されている第9作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年公開)、昨年公開の最新作でひろしがロボットになってしまう第22作『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(2014年公開)の3本。さらに歴代映画『クレヨンしんちゃん』の予告編大会も予定されている。トークの出演者は、野原ひろし役の藤原啓治と、上映作品の「暗黒タマタマ大追跡」「オトナ帝国の逆襲」を手がけ、新作アニメ映画『百日紅』の公開を控えた原恵一監督。トークは藤原がメインとなり、原監督が藤原啓治に質問をする形で進んでいくという。上映会の前売り券は3月4日よりチケットぴあ、新文芸坐窓口で発売開始。(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014
2015年03月03日『河童のクゥと夏休み』『カラフル』の原恵一監督の最新アニメーションの正式タイトルが『百日紅(さるすべり)~Miss HOKUSAI~』に決定し、5月に公開されることが発表になった。主人公のお栄の声を女優の杏が務める。その他の写真本作は、江戸を舞台に、3万点を超える浮世絵を発表し、庶民を魅了した浮世絵師・葛飾北斎と、北斎を支え、後に自身も浮世絵師となった娘・お栄(葛飾応為)を通して、江戸の町で生きる人々の姿を描く群像劇。江戸風俗研究家でもある漫画家・文筆家の杉浦日向子の同名漫画をアニメ化したもので、プロダクションI.Gが制作を務める。「制作当初、コンテ作業のタイミングから、お栄を杏さんに演じて頂きたいと考えていました」という原監督は「ドラマ『キルトの家』が役者としての杏さんを意識するきっかけになり、その後も自然な演技が印象的な方だなと思っていました。一方で、バラエティ番組で豪快な負けっぷりをされている姿を拝見し、落ち着いてどっしりとしていらっしゃるが、少し風変わりでおもしろい女性だなと思いました。また歴史好きというところから、杉浦さんがお好きなのではと思い、今回のオファーに至りました」と説明。杏は『百日紅』の大ファンだったこともあり、オファーを快諾。収録前に脚本を読み「様々な要素が盛り込まれた、杉浦日向子の世界がそのまま映像化されます。軽妙洒脱な会話のやり取りも楽しみです」とコメントしている。アフレコ収録は1月末から始まる予定で、4月に完成予定。5月から日本で公開されるが、原監督の才能は海外でも高く評価されており、様々な国や映画祭で上映されることになりそうだ。『百日紅~Miss HOKUSAI~』5月、全国ロードショー
2015年01月20日タワーレコードは4日、同社の意見広告シリーズ「NO MUSIC, NO LIFE?」として、冨田勲、Lamp、MAN WITH A MISSION、憂歌兄弟の4組がそれぞれ登場する最新ポスターを発表した。Lamp、MAN WITH A MISSIONのポスターは同日より、冨田勲、憂歌兄弟のポスターは2月15日より、タワーレコード全店およびTOWERmini店頭にて順次掲出される。今回発表されたのは、宮沢賢治の世界を音で描く『イーハトーヴ交響曲』に初音ミクを起用したことでも話題になった作曲家/シンセサイザー奏者の冨田勲氏をはじめ、気鋭の3人組バンド「Lamp」、全米デビューも決定したロックバンド「MAN WITH A MISSION」、伝説のブルースバンド「憂歌団」の木村充揮と内田勘太郎による音楽ユニット「憂歌兄弟」の4組がそれぞれ登場するポスター。いずれも店頭にて掲出されるほか、各アーティストが3月に発売する最新作を同店にて購入すると、抽選でそのアーティストのポスターが当たる応募ハガキがもらえるとのこと。なお、タワーレコード・オンライン内の「『NO MUSIC, NO LIFE?』ポスターギャラリー」では、今回のメイキングレポートやインタビュー&メイキングムービーも順次公開される予定(MAN WITH A MISSIONは除く)。さらに、Lampのポスター出演を記念したコラボTシャツ「151 Lamp NO MUSIC, NO LIFE. T-shirt」もタワーレコード・オンラインにて発売される。全5サイズ展開で価格は3,150円。発売日は3月31日(2月25日より予約開始)。
2014年02月04日世界的に活躍する作曲家・冨田勲の新制作「イーハトーヴ」交響曲・世界初演公演の制作発表が8月27日に都内で開催。ヴァーチャルシンガー、初音ミクの出演が発表された。冨田勲新制作交響曲「イーハトーヴ」世界初演の公演情報冨田勲は、シンセサイザーの可能性にいち早く着目するなど、独創的な音楽技法を追求し続け、特に電子音楽の分野で世界的評価を得てきた。1974年よりビルボード・クラシカルアルバムチャート連続第1位(『月の光』、『展覧会の絵』、『惑星』)を獲得。日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされるなど、音楽シーンの最先端を歩んできた。今年80歳を迎えた世界的巨匠が新制作する「イーハトーヴ」は、構想に10余年をかけた大作。『注文の多い料理店』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『雨にも負けず』など、宮沢賢治の作品を題材にして、人間や自然を超越した宇宙的な力を音楽で描くという壮大なものだ。今回の制作発表でのビッグニュースは、何といってもヴァーチャルシンガー、初音ミクの起用だろう。作曲者自身の熱烈オファーにより実現したという驚きのコラボ。PC用の音声合成ソフトの一種である初音ミクが、冨田勲の交響曲の中でどのように登場するのか。記者会見では『注文の多い料理店』を題材にした楽曲「猫のレストラン」を例にあげて、構想の一端が明かされた。「料理店(山猫軒)の中に人は出てこない。声だけはどこかから聞こえてくるけれど、ボーイの案内もない。色々な部屋に通されて、結局は自分たちが食われるということ分かる。逃げ出そうとしたけれど逃げられない。そこで、突然サーカスみたいな音楽とともに初音ミクが出てきて『わたしは初音ミク、かりそめのボディ』と歌うんです。ミクロの世界、パソコンの中にしかいられないミクが、もうあなた方も出られないんですよ、と暗示する訳です」他にも『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』などの楽曲の重要なポイントで登場するという。「異次元からきた、何者か分からないもの、宮沢賢治の世界観を表現するには初音ミクしかないんです」と、起用の理由を冨田勲は熱く語った。これまでの初音ミクのコンサートといえば、事前にCGで作成したミクのパフォーマンス動画に合わせて、バンドやコーラスが演奏するというスタイル。今回は逆に、大友直人の指揮、日本フィルハーモニー交響楽団と合唱団の総勢300名の演奏に合わせて、初音ミクがライブで歌い、踊るという新しい試みになる。「技術的なハードルが高いですが、目処は立ってきました。電子音楽の歴史に残る冨田先生と初音ミクのコラボは、非常に野心的な試みです」と、初音ミクを手がけるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之も意気込みを語る。冨田勲新制作交響曲「イーハトーヴ」世界初演は、11月23日(金・祝)に東京オペラシティ コンサートホール(東京都)で開催。チケットは発売中。
2012年08月29日