大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)に女流歌人・赤染衛門役で出演中の凰稀かなめがインタビューに応じ、改めて大河ドラマ初出演について「めちゃくちゃうれしかったですね。脚本の大石(静)先生とは宝塚の時にご一緒させていただいていました。いつか大石先生の作品、そしてNHKの大河ドラマに出られたらいいなと、ずっと思っていました」と喜びを語った。主人公・紫式部/まひろは、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書きあげた女性。「光源氏」の恋愛ストーリーの原動力は秘めた情熱と想像力、そしてひとりの男性への想い。その男性の名は藤原道長。変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語だ。脚本は大石静氏が務める。凰稀が演じる赤染衛門は、道長(柄本佑)の妻・倫子(黒木華)の女房であり、姫達に学問を指南するうちに、文学好きなまひろ(吉高由里子)とも交流することになる…という役どころ。夢だった初大河への喜びを語った凰稀だが「NHKのプロデューサーさんであったり、監督さんに納得してもらえるような赤染衛門を演じなきゃいけないなと。その責任感が後からきまして、徐々にプレッシャーの方が大きくなりました」と、大作ならではの心境も吐露する。特に役作りで苦労したのが“所作”だという。宝塚時代は男役を務め「平安時代に慣れていなく、女性の所作事も初めて」と話す凰稀は「所作の先生に長袴での歩き方などを教えてもらいましたが、それがすごく難しくて…。家でも練習はしていましたが、立ち座りの動きが特に難しくて、スムーズにできるよう何度も繰り返しましたね」と回想。それでも「少しではありますが、映像のお仕事もさせていただいて、結局は何をするにしても気持ちの問題だなと。そこは舞台にしてもテレビにしても一緒なのではないか、と思いますね」と持ち前の前向きさで乗り切っている。そんな苦労の甲斐あって、放送開始から「すごい反響をいただいています。特に男性の方でハマる人が多くてびっくりしています」と笑顔で明かす。自身が演じる赤染衛門も好評なようで「周りの方には『すごく貫禄があるね』って(笑)。そして赤染衛門の一言一言がまひろさんに刺さり、次の展開につながっていくことがあるんです。そういうところを『すごいね』って皆さんに言ってもらえてうれしいし、とても重要な役割をいただいたんだなと改めて思いました」と語り、充実の表情を浮かべた。撮影現場も「とても和やかです」といい「やっぱり主役の方の雰囲気というのは、全体に伝わるんだなと思いましたね。吉高さんが現場に来るだけでパァーッと明るくなります。そして和やかな雰囲気でもテキパキとやられて、すごくこちらもメリハリがつきますし、そういう姿勢は演者にもスタッフさんにも伝わっている。皆さんすごくいい雰囲気で撮影されていると思います」と撮影秘話に花を咲かせ、主演の吉高が座長であり、ムードメーカーでもあると話した。また、特に共演シーンの多い、倫子役の黒木については「華さんは、めちゃくちゃ気遣いなんです(笑)。私は華さんとずっと一緒なんですけれど、いろいろお話をさせていただいてます。今作のこともそうですけど、ほかのお仕事の話とかもさせていただいて、とても気さくな方だなと。皆さん良い方です、本当に」と語る。赤染衛門の目線となっても倫子は特別な相手で、本編では夫・道長の心に「別の女性の影があるのでは?」という切ない疑惑を抱いている倫子に対し「とにかく(倫子が)幸せになってもらえるように私も頑張りますし、そのためにいろいろ教えたいと思います!」と優しく寄り添うような言葉を送っていた。
2024年04月22日吉高由里子が紫式部を演じ、彼女の人生を描く来年放送予定の大河ドラマ「光る君へ」より、黒木華、益岡徹、石野真子、凰稀かなめの扮装写真が公開された。黒木さんが演じるのは、道長(柄本佑)の嫡妻・源倫子。おおらかさと強さを併せ持ち、まひろ(紫式部)とも交流があり、不思議な関係が築かれていく。藤原穆子役/石野真子そんな倫子の両親役を務めるのが、益岡さんと石野さん。父・源雅信は、藤原氏の勢いには一歩譲るが左大臣に上りつめ、母・藤原穆子はまひろの遠縁にあたる。そして、凰稀さんが演じるのは、倫子の女房であり、藤原彰子にも仕えた女流歌人・赤染衛門。まひろとも交流することになる人物だ。赤染衛門役/凰稀かなめ大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)より放送(初回15分拡大)。NHK総合/日曜20時(再放送 翌週土曜13時5分)、BS・BSP4K/日曜18時、BSP4K/日曜12時15分。(シネマカフェ編集部)
2023年12月08日赤楚衛二が恋愛迷子の主人公・向井くんを演じる「こっち向いてよ向井くん」が7月12日からスタート。波瑠のズバッと核心をつくセリフに「洸稀さんの言葉にえぐられる」や「恋愛迷子にはグサグサ刺さる」の声が上がっている。本作は、10年恋愛から遠のいていた主人公・向井くんが久しぶりに恋愛に一歩踏み出したことから始まる、恋愛迷子たちのラブストーリー。漫画家・ねむようこの同名漫画を原作にしている。恋に10年ご無沙汰で自分の欲しいものも曖昧な主人公・向井くんを赤楚衛二、忘れられない元カノ・藤堂美和子を生田絵梨花、新しくやってきた派遣の中谷真由を田辺桃子、会社の後輩・河西翔太を内藤秀一郎、向井くんのクールな妹・武田麻美を藤原さくら、麻美の夫でスパイス&バーを経営している武田元気を岡山天音、お店の常連で向井くんにアドバイスをくれる坂井戸洸稀を波瑠が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。主人公の向井悟(赤楚衛二)は母・公子(財前直見)、妹・麻美(藤原さくら)、麻美の夫でスパイス&バーを営む元気(岡山天音)と実家で暮らす33歳の会社員。雰囲気良し、性格良し、仕事もできる男のはずなのに、元カノ・美和子(生田絵梨花)と別れて以来、10年恋をしていない。そんなある日、向井くんの職場に中谷真由(田辺桃子)がやってきて、向井くんは久しぶりに恋愛モードに突入。しかし、向井くんの想いとは裏腹に、中谷さんは全く違う感情を抱いていて――というのが1話の展開。中谷さんが自分のことを好きだと勘違いした向井くんは、あえなく玉砕。どうしてそうなったのかわからない向井くんは、義弟の店で常連の洸稀とともに答え合わせを始める。中谷さんが気のあるような素振りをしていたと主張する向井くんと元気に対し、洸稀は冷静に状況を分析。洸稀の「彼女が何を求めてるのか、ちゃんと彼女の立場で考えた?イメージとか一般論で決めてない?」「いけそうだったから、いったろってなったんじゃないの?」「なんとなーくかわいい子と付き合ってなんとなーく幸せになれるわけ…ないよ!」という核心を突く言葉に、Twitterでは「洸稀さんの言葉にえぐられる」「本気で刺さるから見てて共感できますね」の声が上がっている。また洸稀のズバッと遠慮なく物申すキャラクターに、「こうきさんのキャラ好きすぎる」「やっぱ波瑠ちゃん最高だな…」と絶賛の声も続出。最後にはそんな洸稀と先輩・環田和哉(市原隼人)の危うさを秘めた関係を匂わすシーンもあり、今後の展開に期待が高まる。【第2話あらすじ】33歳、実家暮らしで元カノへの思いを引きずったまま10年も恋をしていない向井くん(赤楚衛二)は、義弟のお店の常連で10歳年下のアンちゃん(久間田琳加)にキスされる。「久しぶりに彼女ができる?」と舞い上がった向井くんは、「アンちゃんに近づくと沼に落ちる…」という周囲の忠告も気にせず、積極的なアンちゃんに流されていく。そしてグイグイ押される向井くんは「さすがにこれは勘違いじゃないよな」と得意顔に。一方、向井くんの恋の相談相手・洸稀(波瑠)も、会社の先輩・環田(市原隼人)とのアブナイ恋にハマっていき――。「こっち向いてよ向井くん」は毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年07月13日5月3日(水・祝)、ノサカラボ「ホロー荘の殺人」が東京・三越劇場で初日を迎えた。原作は「ミステリの女王」と呼ばれているアガサ・クリスティーが1946年に発表した同名長編小説で、1951年にはアガサ・クリスティー自身が戯曲化している。本作は野坂実が演出・構成を担当し、凰稀かなめをはじめ、紅ゆずる、林翔太、高柳明音、旺なつき、綾凰華、佐々木梅治(劇団民藝)、河相我聞、細見大輔、松村優、中尾隆聖といった個性豊かな俳優たちが集結した。長沢美樹も声の出演で参加。初日公演を前に、ゲネプロが公開され、キャスト陣が一堂に会して囲み取材が行われた。凰稀が演じるのは、聡明で美しい前衛彫刻家のヘンリエッタ・アンカテル。凰稀は「1ヶ月みんなでお稽古してきましたので、とにかく失敗を恐れず、皆さんに楽しんでもらえるように頑張りたいと思います」と初日公演直前の心境を語った。紅ゆずるは、ジョン・クリストゥ医師の妻で、夫を盲目的に崇拝するガーダを演じる。「この座組でしかできない『ホロー荘の殺人』を目指しまして、観てくださる皆様にいろいろ考えていただき、ご自身の生活を見返っていただくようなそういう作品になればいいなと思っております」と意気込んだ。内気で学究的な青年エドワード・アンカテルを演じるのは林翔太。「ようやく初日を迎えられて、すごくワクワクしております。そして伝統のあるこの三越劇場の舞台に立てるというのもすごく嬉しいです。8日まで心を込めてエドワードを演じたいと思います」と初日を迎えた高揚感を伝えた。高柳明音は明るくキビキビとして、思いやりのある若い女性ミッジ・ハーヴェイを演じる。「世の中ゴールデンウィークですが、8日まで毎日ほぼ2公演やっております。きっとどこかでスケジュールを合わせられると思うんです。1回目を観た後で2回目を観たら全然見え方が違ったりすると思うので、何度でも楽しめる作品だと思います。お待ちしてます」と呼びかけた。ヘンリー卿の妻、ルーシー・アンカテル令夫人を演じる旺なつき。「アガサがどうしてこの役を作ったのか、野坂さんはこの役をどう料理しようとされてるのか、ずっと考えてきました。バトンを渡されましたので、私なりに精一杯“ルーシー”という暴走する役ですけど、楽しみたいと思います」と役への思いを語った。綾凰華は映画スターのヴェロニカ・クレイ役。「個性豊かな人々がアンカタル家で週末を楽しもうとしたところで唯一招かれざる客として登場させていただきますが、思いを大切に頑張りたいと思いますし、この伝統ある三越劇場で、この重厚な作品をさせていただくということで、一回一回大切にまいりたいと思います」と、異質な存在をどう演じるのか気になるところ。長年「ホロー荘」で働く執事のガジョンを演じるのは佐々木梅治(劇団民藝)。「ヘンリー卿ご夫妻を支える役なんですが、出たり入ったりがちょこちょこありまして、ちょっと気を抜くと、『あ、もう?』という感じになってしまいますので、皆さんに心配をかけないように演じたいと思います」とユーモアを交えて自身の役を紹介。難病研究で有名な医師、ジョン・クリストゥを演じる河相我聞。「今回のジョンのような役は初めてなんですが、非常に楽しみにしております。素敵な共演者の方と最後まで楽しく頑張りたいと思います」と新しいタイプの役に挑戦していると明かした。コフーン警部役の細見大輔が「今回の芝居はいろんな名前が出てきたり、いろんな出来事があって、分かりにくい部分もあると思います。途中で分からなくなったら、僕のセリフを聞いていただくと大体分かります(笑)」と話すと、ペニー部長刑事役の松村優は「細見さんのセリフを聞いていれば分かるんですけど、それでも分からない場合は僕のセリフを聞いていただければより分かると思います(笑)」と相棒らしく被せて笑いを取りに来た。ヘンリー・アンカテル卿役の中尾隆聖は「素敵なカンパニーでお芝居ができて本当に幸せです。今回、初めての方がたくさんいらっしゃるんですけど、旺さんと夫婦役ができるというのを楽しみにしておりました。よろしくお願いします」と共演できる喜びを語った。アガサ・クリスティーの多くの作品の中からこの作品を選んだ理由については、演出の野坂実が「アガサ・クリスティーの戯曲の中でこのお話が一番物語として感情表現がいっぱい入っていて、ドラマがすごく見やすく、読み応えがありました」と回答。稽古場の雰囲気を聞かれた凰稀は、「諸先輩方が本当に素敵な方々で、毎日笑いが絶えない稽古場でした。でも“やる時はやる”というメリハリがありました」と答え、紅は「かなめさんは(宝塚歌劇団の)現役中からお世話になっている先輩で、今回も密に絡ませていただいてます。私はストレートプレイが初めてなんですけど、かなめさんがいてくれるので心強いですし、頑張れそうです」と久しぶりの共演を喜んだ。会見の様子からもキャスト同士の絆の固さが感じられるが、演出の野坂は稽古時に驚いたことがあったと言って、こんなエピソードを明かした。「稽古初日に全員が台本を手から離してました。僕は指示をしていません。初日なので台本を持ったまま稽古をするだろうなと思っていたら、全員が台本をおもむろに置き始めたのは、長い演劇人生の中で初めてでした。稽古開始からほぼ一週間で、立ち位置もセリフも全部入っていて、『完成したね。ここから深めていく作業をしよう』と言ったのも初めてのことでした。それくらいすごい役者さんたちなんです」と登壇したキャスト全員を絶賛。最後は凰稀が「1回では気になることが多すぎると思うんです。1回、2回、3回と、観るたびに違う作品に思えたりするので、何度も観て楽しんでもらえたらいいなと思います。(高柳)明音ちゃんが言ってたように8日までほぼ毎日2公演やってますので、ぜひお友達とか親戚とかいろんな方を誘って観にきていただけると嬉しいです」というメッセージを届けて囲み取材を締めくくった。ノサカラボ「ホロー荘の殺人」は5月8日まで、東京・三越劇場で上演中。【あらすじ】秋の週末。ロンドン郊外のホロー荘に住むヘンリー・アンカテル卿(中尾隆聖)とその妻ルーシー(旺なつき)のもとに、親しい人々が集まった。親族であるヘンリエッタ(凰稀かなめ)、エドワード(林翔太)、ミッジ(高柳明音)。夫妻の友人であるジョン・クリストゥ医師(河相我聞)とその妻ガーダ(紅ゆずる)。彼らはそれぞれ複雑な思いを秘めていた。やがて晩餐が始まろうという時、有名な映画スターのヴェロニカ・クレイ(綾凰華)が突然ホロー荘を訪れ、一堂を驚かせる。翌日、ジョンが何者かに撃たれて死んだ。倒れているジョンの傍らには妻ガーダが銃を手に虚ろな表情で立ち尽くしていた。ロンドン警視庁のコフーン警部(細見大輔)は捜査にあたるが、ジョンの命を奪った弾丸はガーダが手にしていた銃のものではないとわかり、捜査は暗礁に乗り上げる。ジョンを殺したのは誰か?使われた本物の銃はどこに?それぞれの愛と憎しみが渦巻く中、真犯人と事件の謎が明らかになっていく――ノサカラボ「ホロー荘の殺人」公演概要脚本:アガサ・クリスティー演出・構成:野坂実翻訳:小田島雄志・小田島恒志〔出演〕ヘンリエッタ・アンカテル役凰稀かなめガーダ・クリストゥ役紅ゆずるエドワード・アンカテル役林翔太ミッジ・ハーヴェイ役高柳明音ルーシー・アンカテル令夫人役旺なつきヴェロニカ・クレイ役綾凰華ガジョン役佐々木梅治(劇団民藝)ジョン・クリストゥ医師役河相我聞コフーン警部役細見大輔ペニー刑事役松村優ヘンリー・アンカテル役中尾隆聖マダム役長沢美樹(声のみの出演)◆公演日程東京:2023年5月3日(水・祝)~8日(月)3日(水・祝)17:004日(木・祝)12:00/17:005日(金・祝)12:00/17:006日(土)12:00/17:007日(日)12:00/17:008日(月)13:00◆会場:三越劇場(〒103-8001東京都中央区日本橋室町1-4-1日本橋三越本店本館6階)◆チケット:前売・当日:9,800円 (全席指定・税込)※未就学児童の観劇不可※車椅子でご来場されるお客さまは、チケット購入後にお名前・ご観劇回・座席番号をご観劇日の前々日までに stage.contact55@gmail.com までお知らせください。主催・企画・製作:ノサカラボ公演に関するお問合せ: info@nosakalabo.jp チケットに関する問い合わせ: stage.contact55@gmail.com 公演公式サイト: 公式ツイッター:@The_Hollow_2023 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月04日樫田正剛主催、方南ぐみの名作「THE 面接」を上演することが決定しました。舞台上に椅子のみという、極上のストレートプレイ。現在決定している出演者は、凰稀かなめ、大倉空人(原因は自分にある。)、八木将康(劇団EXILE)、谷佳樹、大迫一平。さらに、秋山が昨年リリースした総合芸能情報プラットフォーム「STAND FOR ARTISTS」内で今作の出演者オーディションを開催予定。ご期待ください!<ストーリー>某月某日。某企業の一室で最終の最終の最終の最終試験が行われた。なんとしても働きたい面接者たち。なんとしても最高の人材を見つけたい最終の最終の最終の最終面接官。この一室にいる者たちは一癖も二癖もある曲者ばかり。互いの知恵とプライドと明日を賭けて熾烈な闘いが今、はじまる。生き残るのは誰だっ!!これぞ究極の面接ストーリー。【公演概要】タイトル:THE 面接脚本・演出:樫田正剛日程:2023年7月13日(木)19:00〜7月14日(金)14:00〜/19:00〜7月15日(土)13:00〜/18:00〜7月16日(日)13:00〜/18:00〜7月17日(月)12:00〜/17:00〜会場:伝承ホール〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23−21出演者:凰稀かなめ、大倉空人(原因は自分にある。)、大迫一平、谷佳樹、八木将康(劇団EXILE)他3名(五十音順)チケット料金:特典付き9,000円(税込・全席指定)一般8,000円(税込、全席指定)※特典は全キャストの非売品ブロマイドセットになります<キャスト先行>抽選受付開始:5月13日(土)10:00~5/16(火)23:59 一般発売:5月27日(土)10:00~ 公式Twitter:@Themensetsu2023主催:「THE面接」2023製作委員会 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月02日アガサ・クリスティーのミステリの中でも、その繊細な人物描写で人気の『ホロー荘の殺人』。1946年に発表した同作を1951年にはクリスティー自ら戯曲化。世界中で映画やドラマとなり今も愛されている名作だ。今回は野坂実の演出と凰稀かなめの主演で、同じ宝塚歌劇団出身の紅ゆずるが共演するのが見どころ。稽古を目前に控えた3人に意気込みを聞いた。舞台はアンカテル卿(中尾隆聖)と、妻のルーシー(旺なつき)が住むロンドン郊外の屋敷ホロー荘。ある秋の週末、親族であるヘンリエッタ(凰稀)やエドワード(林翔太)、ミッジ(高柳明音)、さらに夫妻の友人クリストゥ医師(河相我聞)と妻のガーダ(紅)が晩餐に集まる。映画スターのヴェロニカ(綾凰華)の来訪に驚く一同だが、その翌日、クリストゥ医師が何者かに殺されて……。本作の魅力を「ミステリにつきもののトリッキーさより、現代劇のように登場人物の心情が描かれているところ」と語るのは、演出の野坂だ。「以前から好きな作品だったのですが、友人の小田島恒志(翻訳家)に『翻訳したことがあるよ』と聞いて詳しく教えてもらっているうちに、強く舞台化を願うようになりました」と話す。凰稀と紅については「物語がもつ重厚さを表現できる人にと思っていたところ、ご縁あって凰稀さんと紅さんにお声をかけることができて。これで全く新しい『ホロー荘』になるぞとワクワクしているところです」と期待を寄せる。その凰稀と紅は、同じ星組に約2年、所属していたが、退団後ではこれが初共演。凰稀は「一緒にいた期間は短いのですが、実はお休みの時もずっと芝居の話をしていた仲。そんな紅さんと大好きなストレートプレイで共演できるのが楽しみ」と語る。紅も「私は当時、大きな役が付き始めた頃。凰稀さんに悩みを話すと『その気持ち分かるよ』と言ってくださったり、2人で遊びに行ったりと、何にでも一生懸命だったあの頃を思い出します」と振り返る。そんな2人にとって、今回はまさに挑戦となる役どころ。さらに紅はストレートプレイ初出演だ。凰稀は「台本を読むと、人間関係が複雑に入り混じったドラマというのが第一印象。私の演じるヘンリエッタも感情をどういうふうに出すかでお客様への伝わり方が違ってくると思うので、稽古場で慎重に探っていきたいですね」と意気込む。紅も、「初めてのストレートプレイで、演じるガーダも今までやったことのないタイプの女性。『人を崇拝するほど愛する』ってどういうことだろうと、まずそこからなんですが(笑)。セリフひとつとってもパズルのピースのような作品なので、難しさを楽しみに変えて挑みたいです」と話した。「戯曲が充分面白いので、演出としては余計なことをせず、お2人が一番輝く形で作っていければ」との野坂の言葉に、凰稀と紅が真剣な面持ちで耳を傾けるひとコマも。この座組みならではの美しく重厚な舞台を、今から楽しみに待ちたい。取材・文/藤野さくら
2023年04月24日2023年5月にノサカラボ「ホロー荘の殺人」の上演が決定しました。原作は、「ミステリーの女王」と呼ばれているアガサ・クリスティーが1946年に発表した長編小説です。1951年にはアガサ・クリスティー自身が執筆して戯曲化され、他にも映画やTV作品として映像化されるなど、高い人気を誇る作品の一つです。今回、アガサ・クリスティーの脚本を、小田島雄志・小田島恒志が翻訳、そして「ノサカラボ」の代表である野坂実による演出で上演いたします。キャストには、元宝塚歌劇団宙組トップスターで、退団後もストレートプレイからグランドミュージカルまで数多くの舞台で活躍する凰稀かなめがヘンリエッタ・アンカテル役として、元宝塚歌劇団星組トップスターで、コメディエンヌとしても高い評価を集めつつ退団後も舞台、映像と活躍の場を広げ続けている紅ゆずるがガーダ・クリストゥ役で出演いたします。さらに、ジャニーズ事務所所属で舞台を中心に活動し、歌唱力にも定評のある林翔太や、SKE48とNMB48の元メンバーで、現在では舞台で殺陣や歌に挑戦したり、映画やドラマにも出演中の高柳明音をはじめ、「マレーネ」で『紀伊國屋演劇賞個人賞』を受賞した旺なつき、綾凰華、佐々木梅治(劇団民藝)、細見大輔、松村優、映像の世界のみならず、近年では舞台出演も数多い河相我聞、その声を聞けば誰もが笑顔になれるような人気キャラクターの声優から役者、演出家としても活躍する中尾隆聖が脇を固めます。そして今回は声のみの出演で、人気声優の長沢美樹も出演いたします。そして今回、上演決定にあたり、ヘンリエッタ・アンカテル役の凰稀かなめからコメントが到着!ヘンリエッタ・アンカテル役凰稀かなめこの度初めてノサカラボさんの作品に出演させて頂きます。そして、世界的に有名なアガサ・クリスティ原作のサスペンスのお芝居も初となります。全てが初めてで今からドキドキワクワクしておりますが、宝塚歌劇団の同組でもあった、紅ゆずるさんとの共演も約12年振りとなり、しかもお互い女性としてのお芝居は初めてなので、この並びを沢山の方に劇場にて観ていただきたく思っております。アガサ・クリスティーの世界観を残しつつ、野坂実ならではの演出、実力派のキャスト陣によって新たに生まれ変わります。どうぞご期待ください。【あらすじ】秋の週末。ロンドン郊外のホロー荘に住むヘンリー・アンカテル卿とその妻ルーシーのもとに、親しい人々が集まった。親族であるヘンリエッタ、エドワード、ミッジ。そして夫妻の友人であるジョン・クリストゥ医師とその妻ガーダ。彼らはそれぞれ複雑な思いを秘めていた。やがて晩餐が始まろうというとき、有名な映画スターのヴェロニカ・クレイが突然ホロー荘を訪れて、一同を驚かせる。翌日、ジョンが何者かに撃たれて死んだ。倒れているジョンの傍らには、妻ガーダが銃を手に虚ろな表情で立ち尽くしていた。ロンドン警視庁のコフーン警部が捜査にあたるが、ジョンの命を奪った弾丸はガーダが手にしていた銃のものではないとわかり、捜査は暗礁に乗り上げる。ジョンを殺したのは誰か?使われた本物の銃はどこに?それぞれの愛と憎しみが渦巻く中、真犯人と事件の謎が明らかになっていく──ノサカラボ「ホロー荘の殺人」公演概要脚本:アガサ・クリスティー演出・構成:野坂実翻訳:小田島雄志・小田島恒志〔出演〕ヘンリエッタ・アンカテル役凰稀かなめガーダ・クリストゥ役紅ゆずるエドワード・アンカテル役林翔太ミッジ・ハーヴェイ役高柳明音ルーシー・アンカテル令夫人役旺なつきヴェロニカ・クレイ役綾凰華ガジョン役佐々木梅治(劇団民藝)ジョン・クリストゥ医師役河相我聞コフーン警部役細見大輔ペニー刑事役松村優ヘンリー・アンカテル役中尾隆聖マダム役長沢美樹(声のみの出演)◆公演日程東京:2023年5月3日(水・祝)~8日(月)3日(水・祝)17:004日(木・祝)12:00/17:005日(金・祝)12:00/17:006日(土)12:00/17:007日(日)12:00/17:008日(月)13:00受付開始・ロビー開場、客席開場、上演時間は、公演時期が近づきましたら公式サイトにて発表します。◆会場東京:三越劇場(〒103-8001東京都中央区日本橋室町1-4-1日本橋三越本店本館6階)◆チケット前売・当日:9,800円 (全席指定・税込)一般発売:4月8日(土)10:00※未就学児童の観劇不可※車椅子でご来場されるお客さまは、チケット購入後にお名前・ご観劇回・座席番号をご観劇日の前々日までに stage.contact55@gmail.com までお知らせください。主催・企画・製作:ノサカラボ公演に関するお問合せ: info@nosakalabo.jp チケットに関する問い合わせ: stage.contact55@gmail.com 公演公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月18日大学生のドロシーが音楽の都「OZの王国」に飛ばされて、かかしやブリキ、西の魔女たちと出会う――。世界中で愛されてきたライマン・フランク・ボーム作の『オズの魔法使い』を現代にリメイクした新作ミュージカル『DOROTHY~オズの魔法使い~』が初演を迎える。今作で、西の魔女に扮する凰稀かなめが話してくれた。ミュージカル「DOROTHY~オズの魔法使い~」チケット情報『オズの魔法使い』が昔から大好きで、絵本をはじめ、ジュディ・ガーランド主演の同名映画や、ディズニー制作の映画『オズ』などを観てきたという凰稀。「レンタルビデオ店で、ビデオを借りては戻し、借りては戻ししていましたね。特にドロシーがオズの国でかかしやブリキ、ライオンと出会うシーンがすごく好きで、その後一緒に冒険していく物語にも強くひかれていました」。今作の物語の設定は、とある大学のオーケストラ部。コンサートマスターでプロのヴァイオリニストとしても活躍するドロシー(桜井玲香)は、部内をまとめ、上に立とうとするあまり皆とうまくいかない。不満が噴出する楽団員との不協和音で、彼女は音楽の都「OZの王国」へと飛ばされてしまう。映画『オズの魔法使』の西の魔女は緑色の顔とその不気味さが特徴だ。今回、オファーを受け「まず、顔を緑に塗りますか?」と聞いたと笑う。「それはないということでした(笑)。原作では西の魔女はドロシーたちをしもべにしようとする悪役ですが、今回は、悪いだけではないというところを描くんです」。西の魔女はオズの国を統一し、支配しようとしている。「なぜ、そうなったのか。物語では語られない彼女のバックボーンを考え、ドロシーの思いを聞いて変化していく様を演じるのが難しいですね。どう見せるか稽古場で悩んで試行錯誤している状態です」と話す。元宝塚歌劇団宙組トップスターだったこともあり、今作のドロシーには共感する部分が多いという。「宝塚時代を思い出しましたね。ドロシーと部員の心のすれ違いが描かれていて、対人関係は難しいなと。上には上の思いもあるんです。お客様も、自分が今置かれている状況によって、共感する部分や、見えてくるものが違うと思います。でも、最後にはほっこりできる。音楽もすばらしいですし、何回でも観ていただきたいですね」。自宅にいると、演じる人物が降りてきて、その人と対話することが今までの凰稀の役作りの仕方だった。西の魔女とはどんな会話を交わしているのかと尋ねると、「それが、ワンちゃんを飼い始めて、犬が怖がるからやめたんです(笑)。今はワンちゃんとは違う別の部屋で稽古をしています」と明かす。その何ともいえないチャーミングさも彼女の魅力。どんな西の魔女になるのか、OZの王国で確かめてほしい。公演は、東京・日本青年会館ホールを皮切りに全10都市を巡演(8月20日(土)から26日(金)の東京公演は中止)。兵庫公演は9月16日(金)から19日(月・祝)まで、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケット発売中。取材・文:米満ゆう子
2022年08月24日舞台 『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』の公開ゲネプロが9日に東京・ヒューリックホール東京で行われ、鈴木拡樹、小林亮太、神尾佑、凰稀かなめ、毛利亘宏(脚本・演出)が取材に応じた。同作は、東映と東映ビデオが立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト「東映ムビ×ステ」第2弾として制作された『死神遣いの事件帖』シリーズの続編。江戸市中で探偵業を営む『死神遣い』の久坂幻士郎(鈴木拡樹)と死神・十蘭(安井謙太郎)の活躍を描く。舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚(ゆうめいきたん)-』、映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚(げっかきたん)-』(2022年冬公開)が続けて制作される。ほか廣瀬智紀、安西慎太郎、稲垣成弥、飯山裕太、山川ありそ、北村健人、清水宏、杉本佳幹、夛田将秀、永森祐人、久留康太に加え、声優の鳥海浩輔が声で出演する。シリーズものの続編ということで、鈴木は「前作を楽しんでいただいた方、今作からこの世界に入っていただく方、両方の方に楽しんでいただいて、映画の上映を心待ちにしたいなと思いますので、今日からが勝負だと思ってます」と意気込む。新登場する死神・亞門を演じる小林は「すごく朝から緊張していまして、裏で先輩方にたくさん笑わせてもらいました。無事に初日を全員で迎えられたことが改めて嬉しいですし、新たに登場する死神としてみなさんに受け入れてもらえるような楽しい亞門を演じていけたらと思っています」と語った。神尾は「衒太夫という、幻士郎(鈴木)の父親で、名前だけはずっと前から出ていてようやく実物が登場するということで。稽古をしてきて、ほとんどが共演するのが初めての若い方々でワクワクしています」、凰稀は「初めて出てくる役、楽しんでいただけるよう精一杯頑張っていきたいと思います」とそれぞれ挨拶。見どころについて聞かれると、神尾は「今回の一つのテーマとして、父と子の深い愛情がありまして、衒太夫は父親ですけど、あんまり言葉を交わすこともなく、息子との会話はほとんど拳。そこを見ていただければ」とアピールする。凰稀は「みなさんの立ち回りがすごいかっこいいんです。なんといっても鈴木拡樹さんの立ち回りが天下一品だと思いますので」と褒めると、鈴木は「かなめさんもすごい」と返答し、凰稀は「ちょっとね。ちょっと戦わせてもらいます」と照れていた。演出・脚本の毛利は「よせばいいのに1作目で主人公をあの世に送ってしまい、しかしどうやら死んでもいないしあの世にも行っていない状態だと聞かされておりまして。『現世に戻してくれ』という発注をいただきまして、発注に応えられたのではないかとも持っています」と苦笑する。「映画が素晴らしい出来上がりになっていまして、豪華だと思えるつながりになってますので、楽しみだなと思っております」と舞台から続く映画にも期待させた。鈴木は「なかなか死んだキャラを生き返らせるって難しいですよね。それをしっかりと汲んでくださって、僕は生き返ることができて、映画にも出られることになってる」と感謝していた。東京公演はヒューリックホール東京にて6月9日~6月19日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて6月23日~6月26日。
2022年06月09日映画と舞台を完全連動させるプロジェクト【東映ムビ×ステ】第二弾として制作された『死神遣いの事件帖』の続編となる舞台『死神遣いの事件帖–幽明奇譚(ゆうめいきたん)-』(2022年6月上演)と映画 『死神遣いの事件帖-月花奇譚(げっかきたん)-』(2022年冬公開予定)。 このたび、舞台『死神遣いの事件帖–幽明奇譚-』の出演キャストと舞台のティザーストーリー、そして、東京・大阪での公演情報が発表された。舞台『死神遣いの事件帖–幽明奇譚-』に出演するキャストは、江戸で探偵業を営む死神遣いの主人公・久坂幻士郎役の鈴木拡樹、本作で新たに登場する死神・亞門(あもん)役の小林亮太の出演がすでに明かされている。今回は、その他のキャスト9名が発表となった。本作はとある歌舞伎一門で起こった殺人事件を幽霊となった幻士郎が依頼を受け、事件に巻き込まれていくストーリー。 幽霊の幻士郎のことが見える霊媒師・恐山寂蓮を演じるのは、舞台『1789~バスティーユの恋人たち~』マリー・アントワネット役や舞台『モンテ・クリスト伯~黒き将軍とカトリーヌ~』主演カトリーヌ役、TV『ノーサイドゲーム』、 映画『マスカレード・ナイト』狩野妙子役など、舞台・映画・ドラマと幅広く活躍を広げている、元宝塚歌劇団・宙組トップスターの凰稀かなめ。さらに、幻士郎の父、久坂衒太夫を演じるのは神尾佑(『仮面ライダーオーズ/ OOO』真木清人役 他)。幻士郎と同じく幽霊の市村左十朗役に廣瀬智紀(映画『刀剣 乱舞-継承-』鶯丸役 他)。その他、本作事件の一座それぞれの役を演じるのは、升屋庄吉郎役・安西慎太郎(ミュージカル『「テニスの王子様」2ndシーズン』白石蔵ノ介役 他)、市村松之助役・稲垣成弥(MANKAI STAGE『A3!』伏見臣役 他)、市村亀吉役・飯山裕太(舞台『刀剣乱舞』ソハヤノツルキ役 他)、市村蟹造役・山川ありそ(少年社中第 30回公演『リチャードIII世』リチャード黒薔薇役 他)、市村鶴丸役・北村健人(ミュージカル『薄桜鬼 真改』斎藤一 篇 沖田総司役 他)、そして市村百翁役・清水宏(舞台『十二夜』フェステ役 他)。『死神遣いの事件帖』続編にふさわしい、人気・実力を兼ね備えた豪華キャストが揃った。さらに舞台のティザーストーリーも初公開。幻士郎は何故黄泉の国から戻ってこられたのか。舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚-』は、前作、映画『死神遣いの事件帖-傀儡夜曲-』、そして舞台『死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-』と今作、映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』をつなぐ物語と久坂幻士郎の死神遣いとしてのルーツにまつわる物語が展開される。探偵と死神が織りなすファンタジー時代劇。本作舞台ではある殺人事件をめぐるミステリー、そして、死神や霊界を巻き込んだ冒険活劇となっている。舞台・映画、共に期待したい。【舞台ティザーストーリー】虚ろの中で幻士郎は亡き父「久坂衒太夫」の夢をみた。悪霊と戦う衒太夫。そして、衒太夫は…幻士郎に想いを託して死んで行く…。 目を醒ますと幻士郎は見知らぬ世界にいた。果ての無いその世界を、幻士郎は船で漂っている。幻士郎はお藤を救うためにすべての命を使い、水野を倒したはずだった。それなのにどうして…。そんな中、どこからともなく声が聞こえる。「君はまだ死んじゃいない…」 困惑の中、光に飲み込まれる幻士郎。次の瞬間…幻士郎は町の中にいた。すぐに、自分が誰にも見えない存在、つまり「幽霊」になっていることに気がつくのであった。そんな中で幽霊の幻士郎は、世の中では“インチキ霊媒師”と呼ばれている幻士郎ら幽霊たちと話せる「恐山寂蓮」、幻士郎と同じく幽霊である「市村左十朗」、その左十朗を追って現れた死神「亞門」と出会い、幻士郎はとある歌舞伎一座の殺人事件に巻き込まれることになる。そして、ひょんなことから、亞門とコンビを組むことになり、“幽霊探偵”として、事件の捜査に乗り出すのであった。舞台『死神遣いの事件帖–幽明奇譚-』2022年6月9日(木)~19(日) 東京・ヒューリックホール東京2022年6月23日(木)~26(日) 大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ出演:鈴木拡樹 小林亮太 廣瀬智紀 安西慎太郎 稲垣成弥 飯山裕太 山川ありそ 北村健人 清水宏 / 神尾佑 / 凰稀かなめ脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)原案:須藤泰司映画 『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』2022年冬公開予定公式HP ※映画舞台共通:
2022年04月08日俳優の鈴木拡樹が主演を務める舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚(ゆうめいきたん)-』の出演者が7日、明らかになった。同作は、東映と東映ビデオが立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト「東映ムビ×ステ」第2弾として制作された『死神遣いの事件帖』シリーズの続編。江戸市中で探偵業を営む『死神遣い』の久坂幻士郎(鈴木拡樹)と死神・十蘭(安井謙太郎)の活躍を描く。舞台『死神遣いの事件帖-幽明奇譚(ゆうめいきたん)-』(2022年6月上演)、映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚(げっかきたん)-』(2022年冬公開)が続けて制作される。舞台版では主人公・久坂幻士郎役を鈴木拡樹が続投し、本作で新たに登場する死神・亞門を小林亮太が演じる。とある歌舞伎一門で起こった殺人事件を幽霊となった幻士郎が依頼を受け、事件に巻き込まれていくというストーリー。幽霊の幻士郎のことが見える霊媒師・恐山寂蓮を元宝塚歌劇団 宙組トップスターの凰稀かなめが演じることが明らかになった。また幻士郎の父・久坂衒太夫役に神尾佑、幻士郎と同じく幽霊の市村左十朗役に廣瀬智紀、事件の一座それぞれのキャラクターとして升屋庄吉郎役に安西慎太郎、市村松之助役に稲垣成弥、市村亀吉役に飯山裕太、市村蟹造役に山川ありそ、市村鶴丸役に北村健人、市村百翁役に清水宏が決定した。○舞台ティザーストーリー虚ろの中で幻士郎は亡き父「久坂衒太夫」の夢をみた。悪霊と戦う衒太夫。そして、衒太夫は…幻士郎に想いを託して死んで行く…。目を醒ますと幻士郎は見知らぬ世界にいた。果ての無いその世界を、幻士郎は船で漂っている。幻士郎はお藤を救うためにすべての命を使い、水野を倒したはずだった。それなのにどうして…。そんな中、どこからともなく声が聞こえる。「君はまだ死んじゃいない…」困惑の中、光に飲み込まれる幻士郎。次の瞬間…幻士郎は町の中にいた。すぐに、自分が誰にも見えない存在、つまり「幽霊」になっていることに気がつくのであった。そんな中で幽霊の幻士郎は、世の中では“インチキ霊媒師”と呼ばれている幻士郎ら幽霊たちと話せる「恐山寂蓮」、幻士郎と同じく幽霊である「市村左十朗」、その左十朗を追って現れた死神「亞門」と出会い、幻士郎はとある歌舞伎一座の殺人事件に巻き込まれることになる。そして、ひょんなことから、亞門とコンビを組むことになり、“幽霊探偵”として、事件の捜査に乗り出すのであった。(C)2022 toei-movie-st
2022年04月07日米倉涼子が“失敗しない”スーパードクターを演じる「ドクターX~外科医・大門未知子~」の4話が11月4日放送。ミュージカル女優役で出演した凰稀かなめの歌声にSNSでは感動の声が溢れている。「いたしません」「私、失敗しないので」という名セリフでおなじみ大門未知子の活躍を描く本作。今シーズンでは100年に1度のパンデミックで新局面を迎えた「東帝大学病院」で感染治療と内科を最優先することになり、不要不急の外科手術は延期され、メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する内科が躍進する一方、外科は別棟の分院へ追いやられるという事態に。そこに未知子が舞い戻る…というという展開になっている。未知子を米倉さんが演じるほか、未知子と同じくフリーランスの麻酔科医・城之内博美に内田有紀。未知子が師匠と慕う「神原名医紹介所」の所長・神原晶には岸部一徳。未知子に積年の恨みを抱く、東帝大学病院外科分院長の蛭間重勝には西田敏行。蛭間に服従する東帝大学病院外科部長の海老名敬に遠藤さん。外科副部長の加地秀樹には勝村政信。「ケミカルサージェリー」を推し進め内科主導の組織変革を目論む蜂須賀隆太郎に野村萬斎。前回たこつぼ心筋症を患った広報室長の三国蝶子には杉田かおる。蜂須賀隆太郎の腰巾着である内科副部長の鍬形忠に小籔千豊。幼い弟たちを養うため実家に仕送りしている看護師の大間正子には今田美桜といった顔ぶれも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話は、パンデミックの影響で出演舞台がすべてキャンセルになるという苦境の1年を経て、世界的大舞台で主演を務めることになった人気ミュージカル女優・四季唯花(凰稀さん)が、公演を目前に重度の甲状腺がんを患い東帝大学病院に極秘入院してくる。首に傷をつけたくない唯花を、「ケミカルサージェリー」で治療することを決定する蜂須賀だが、海老名は早急に外科手術すべきと主張。さらに内科にケンカを売るような発言をして蜂須賀を激怒させてしまい、手術で治せなかった場合、海老名は病院を辞めなければいけなくなる。唯花のBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)が始まると、なぜかそこには未知子の姿も。一日も早い復帰を目指す唯花だが、BNCTを照射しても一向に退院のめどはたたず、さらにライバル女優・早水楓(鷲見玲奈)が代役に立つという話が持ち上がる…という展開。結局未知子のオペで唯花のガンは切除され、舞台にも復帰できるのだが、海老名は地方に異動となる。この事態に「海老名がまさかの秋田に左遷」「お笑いと癒し枠の最高の人だったのに、海老名先生・・・海老名ロス。」「海老名部長もう出ないんかなぁ。遠藤憲一さん好きなんやけどなぁ」など落胆の声が上がる。また唯花が病院内で「翼をください」を歌うシーンにも「かなめ様の歌声素敵だったし泣いてるのみてもらい泣きしてしまった」「かなめさんのピュアで素直な歌声に心洗われる」「歌も何度か歌ってくださってて、うれしかった。凛としていてお美しい」などの反応が寄せられている。(笠緒)
2021年11月05日映画『マスカレード・ナイト』(9月17日公開)の完成披露試写会が7日に都内で行われ、木村拓哉、長澤まさみ、中村アン、石黒賢、沢村一樹、勝村政信、木村佳乃、凰稀かなめ、麻生久美子、高岡早紀、博多華丸、石橋凌、渡部篤郎、鈴木雅之監督が登場した。同作は、累計445万部を突破した東野圭吾の「マスカレード」シリーズの実写化作。2019年に第1作『マスカレード・ホテル』が映画化され興収46.4億円の大ヒットとなり、続編の実写化が決定した。捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村)がホテルマンに扮して、優秀なホテルウーマン・山岸尚美(長澤まさみ)のもとで潜入捜査を行う。黒のロングドレスで現れた長澤だが、スカートから膝が覗くデザインで、美脚がチラリ。挨拶では「大変な中、来てくださって本当にありがとうございます。えっとまたホテル・コルテシアで事件が起こってしまうということで、尚美としてはたまったものではありません。ですが、そこにまた新田刑事がやってくることによって、どういう風にしていくのか楽しみに観ていただけたら」と語った。座長・木村について長澤が絶賛し、「全員がそう思ってると思います、沢村さん、そうですよね」と尋ねると、沢村は「ごめん、ちょっと膝しか見てなくて聞いてなかったんだけど」ととぼけ、長澤は「何やってるんですか!」とツッコミ。作品についても「沢村さんが今回本当に大変なお客様なんですよね」と長澤が明かすと、木村が「膝ばっかり見てる?」と続ける。長澤は「本当に大変でした。お客様が絶対ですから、お客様のために尽くすことがホテルマンとしての喜びですから、それに応えていくわけなんですけど、まあ問題を起こしてくるんですよね」と沢村の役について明かす。沢村は「ネタバレになってしまうので、あまり多くは語れないんですけど、でもせっかくお越しいただいたんだから犯人聞いて帰ります?」と観客に語りかけ、木村からも「絶対やめてください。それだけはダメです」と釘を刺されていた。
2021年09月07日映画『マスカレード・ナイト』(9月17日公開)の完成披露試写会が7日に都内で行われ、木村拓哉、長澤まさみ、中村アン、石黒賢、沢村一樹、勝村政信、木村佳乃、凰稀かなめ、麻生久美子、高岡早紀、博多華丸、石橋凌、渡部篤郎、鈴木雅之監督が登場した。同作は、累計445万部を突破した東野圭吾の「マスカレード」シリーズの実写化作。2019年に第1作『マスカレード・ホテル』が映画化され興収46.4億円の大ヒットとなり、続編の実写化が決定した。捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村)がホテルマンに扮して、優秀なホテルウーマン・山岸尚美(長澤まさみ)のもとで潜入捜査を行う。仮面をつけて登場した豪華キャスト陣は、真っ赤な大階段を降りて来るという派手な演出で登場。今作ではアルゼンチンタンゴに挑戦したという木村は「最初練習にお邪魔したときには、久々にへこむくらいにできなくて、パートナーと練習させていただく機会を与えてもらって光が見えた。自分ではなくてパートナーに恵まれた。組んでくださるお相手の方がいて初めて成立するダンスなので、感謝しています」と振り返る。木村と組んで踊った中村は、実は酔い止めを飲んで挑んでいたと明かし「三半規管が弱くて、『木村さん、酔いません?』と聞いたら『わかんない』って」と苦笑。木村は「その事実を知ったのがレッスンを重ねた後だったので、それからはすごい心配になっちゃったんですけど、学生時代にチアの日本一の高校のキャプテンやってたくらいなので、ガッツがハンパなくて。これは絶対にできるようにならないといけないなという自分のモチベーションも上げて下さいましたし、やってても楽しかったです」と感謝した。また、前作からの再タッグとなった長澤について、木村は「やっぱ最高っすよ」と絶賛し、長澤も「私も最高です!」と応える。木村は「前作では撮影以外のことについてもお話させていただいたんですけど、今回は状況が状況(コロナ禍)だった。でもいつも相手を感じながらやって下さる方だなといつも思わせてくれるので、相変わらず最高だなと思いました」と語る。長澤は「恐縮です。木村さんは座長としての信頼感と安心感が200%ありますから」と返し、「誰が来ても受け止めてくれる。安心しぶつかっていけますし、木村さんがいると集中力のある現場になりますし、本当にありがたい環境です。一緒に仕事をしていると、刺激になりますし、すごく楽しくお芝居できることを実感しています」と思いを表した。
2021年09月07日舞台『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD ~陽いづる雪月花編~』が10月28日(木)より、東京・明治座にて上演される。この度、本作の公演概要やホームページ、ならびに追加キャストが公開となった。2021年4月より日本テレビにて放送中のオリジナルアニメ『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』。徳川慶喜が絶対権力を維持し続けている日本を舞台に、政府組織である処刑人組織と政権打倒を掲げる反体制派組織の争いが描く。アニメ版キャストは、幼い頃に家族を殺され復讐に生きる主人公・雪村咲羽役に『ラブライブ!』の園田海未や『ヒーリングっど♥プリキュア』のキュアアース / 風鈴アスミなどを演じた三森すずこ、男装の麗人・月城真琴に『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの美風藍や『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』シリーズのジオルド・スティアートなどを演じた蒼井翔太。さらにRaychell、伊藤彩沙、小林親弘ら豪華声優陣が声を務めることでも話題になった。そして、この秋に明治座でアニメ版声優陣を迎えての舞台化決定が決定。舞台版キャストとして、元宝塚歌劇団宙組トップスターの凰稀かなめや、舞台・アニメと幅広く活躍する富田麻帆の出演が決定。アニメの優美な世界観はそのままに、豪華声優陣・実力派俳優陣が織りなす、壮大で艶麗な舞台に期待したい。■公演情報舞台『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD ~陽いづる雪月花編~』10月28日(木)~11月7日(日)開演時間:12時 / 17時会場:明治座脚本:堤泰之演出:ヨリコジュン出演:三森すずこ、蒼井翔太、Raychell、伊藤彩沙、小林親弘、凰稀かなめ
2021年06月16日加藤和樹と凰稀かなめがW主演を務める『暗くなるまで待って』が現在上演中。その開幕に先駆けゲネプロと囲み取材が行われ、出演者の加藤、凰稀、高橋光臣、猪塚健太、松田悟志と、演出の深作健太が登壇した。【チケット情報はこちら】日本では約10年ぶりの上演となる本作は、1966年にフレデリック・ノットが書き下ろし、ブロードウェイで初演されたサスペンス。舞台となるのは、盲目の若妻・スージー(凰稀)と夫・サム(松田)が暮らすロンドンのアパートの一室だ。サムは空港で預けられたという、実は麻薬入りの人形を持ち帰る。その人形の行方を探すロート(加藤)に命じられたマイク(高橋)とクローカー(猪塚)は、スージーを騙し人形のありかを聞き出そうとするが、彼らの言動に不審を抱いたスージーは少女グローリア(黒澤美澪奈)の協力を得て、男たちに立ち向かう――。囲み取材で加藤は「果たしてこの舞台がどう見えるのか。プレッシャーもあって、いい緊張感です。タイトルになっている暗闇のシーンはもちろん、それぞれの人間性、生きてきた過程のようなものも見どころになっています」、凰稀は「人と人との関わりあいも見どころです。序盤でサムがスージーに“そういうときは「いい子ね、ありがとう」って言うんだ”と話すのですが、その言葉から伝染していくものがある。その流れも見ていただけると面白いと思います」とコメント。深作は「この作品は一昨年亡くなられた演出家の青井陽治先生や、美術の朝倉摂さんをはじめとする多くの先輩たちがつくってきた作品で。それを今自分がこうして演出させていただくことは喜びと同時にプレッシャーを感じています。ですが信頼すべきは素晴らしい役者さん達。みなさんで一緒につくってきました」と振り返った。約2時間5分、ノンストップで繰り広げられる心理戦そして頭脳戦。深作が「ラスト20分の暗闇でのクライマックスは素敵な仕上がりになろうとしています」と話したように、最後の攻防戦は本作の大きな見どころ。しかしそこに辿り着くまでの、彼女の盲目を利用したたくらみをスージーが次々と見破る爽快感や、追い詰められ理性を失っていくロートの姿、スージーとの関わりから生まれるマイクの揺れ、スージーとグローリアの想いの変化なども丁寧に描かれている。ぜひこの生々しいサスペンスを劇場で体感してほしい。公演は2月3日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、2月8日(金)から10日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、2月16日(土)17日(日)に愛知・愛知県産業労働センター ウインクあいち、2月23日(土)に福岡・福岡市民会館 大ホールを巡演。取材・文・撮影:中川實穗
2019年01月28日ミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』の初日前会見が8日、東京・帝国劇場で行われ、小池徹平、加藤和樹、神田沙也加、夢咲ねね、龍真咲、凰稀かなめが登場した。同作は2012年にフランスで製作され、2016年に東宝版初演が行われヒットしたフレンチ・ロック・ミュージカル。18世紀末のフランスを舞台に、革命に身を投じる農夫・ロナンと宮廷に仕える侍女・オランプの恋愛や宮廷劇が描かれる。2年ぶりの再演に、「各々2年前にやったものよりもブラッシュアップしている」(小池)、「熱をすごく感じています」(加藤)と、期待をあおる2人。一方で小池は「2年前よりは、体の節々はちょっと痛いかな」と苦笑する。「本当にあるんです。より体のケアを意識して、終わったら冷やしたり、いろいろしないとダメ」と明かし、「肺がね、重いです」と語った。加藤も「初めてダンスナンバーを稽古であたった時に、以外と体が覚えてると思ったけど、結構翌日に来まして……」と稽古を振り返る。「2年という時間を自分の中でしっかり感じながら、徹平ちゃんも言いましたけど、体のケアを気をつけないといけないなと思います」と意気込んだ。女性陣の豪華な衣装も魅力で、夢咲は「こんなに豪華な衣装たちが並んでいるものを見るだけでもテンションが上がります」と喜ぶ。凰稀が「一番豪華なのがマリー・アントワネット。最初にゴンドラで登場する時の衣装が一番重くて、2年ぶりに来ても腰にくる」という一方で、初出演となる龍は「いつも着ておりますので、苦労点などはございません」と澄まして答え、周囲を笑わせていた。帝国劇場と同じく日比谷エリアにある日生劇場では、ウエンツ瑛士が出演するミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』が初日を迎えるが、小池は「僕らも明日初日なんで、構ってられる余裕があまりないんですけど……」と笑顔を見せる。「近いですし、(Wキャストの)和樹が頑張ってる間に観に行こうかと思っています。頑張ってほしいな」とエールを送った。また、4日に第43回菊田一夫演劇賞の受賞が発表された神田は、「本当に恐縮です。個人的に長年一つの目標としていた賞だったので、知らせを聞いた時は泣きましたし嬉しかったです」と心境を吐露。しかし「舞い上がらずに地に足をつけて、自信や誇り、みんなと調和していくパワーに変えて、『1789』に貢献していけたらと思います」と真摯に語った。公演は東京・帝国劇場にて4月9日〜5月12日。
2018年04月08日(写真:アフロ) 昨年、19年ぶりの日本出身横綱となり、フィーバーを巻き起こした稀勢の里。しかし、それからわずか1年で相撲人生の“土俵際”に立たされるとは、果たして誰が想像しただろうか。復活を期した一月場所も6日目から途中休場しているのだ。 「年6場所が定着した58年以降、横綱の5場所連続休場は、歴代5位の不名誉な記録です。ましてや稀勢の里は横綱になってまだ6場所なのに、皆勤は1場所だけですからね」(相撲ライター) そんな彼が悲壮な決意を表明したのは1月24日のこと。 「次の場所は覚悟を決めてと思っている。(横綱に)上がったときから(不振が続けば)常にそういう気持ちでやってきた」 稀勢の里の“運命の歯車”を狂わせたのは、昨年の三月場所だという。相撲ジャーナリストの荒井太郎さんは言う。 「元横綱・日馬富士との対戦で、左大胸筋を負傷してしまい、武器であった左おっつけが機能しなかったことが、不振の最大の原因ですね。せめて次の五月場所は最初から休場してケガを治していれば良かったのでしょうが、責任感が強い性格だったのが仇になった形です」 なぜ稀勢の里は、ケガを完治させないまま出場と休場を繰り返したのか?古くからの後援会関係者は、それを“師匠の呪縛”と呼んだ。 「稀勢の里は入門したときの師匠である、いまは亡き鳴戸親方(元横綱・隆の里)をとても敬愛していました。鳴戸親方はとても厳しく、『体が痛いからといって休場するのは相撲道に反する』『ましてや大関や横綱になったのなら来てくださるお客様のために、ケガをしていても土俵に上がれ』などと言っていました」 その教えが、稀勢の里にもしみついているという。 「しかも昨年の三月場所は、日馬富士戦で負傷しながらも強行出場し、逆転優勝を飾りました。その“成功体験”のために、より鳴戸親方の教え通りにやればいいんだという気持ちが強まってしまったようです。それ以来、呪縛のように“強行出場しては休場”を繰り返しています」 しかし、そんな稀勢の里にようやく変化がみられるようになったという。 「『もう一度、一から筋力をつけるように頑張ります』と言っていましたが、これは万全と感じることが出来るまで体調を立て直すということだと思います。彼は、筋力をつけることに主眼を置く整体医にもかかっています。これまでは、治療が必要なときに、ちょっと立ち寄るぐらいだったのですが、最近では何日も泊まり込んで、治療と筋力アップの両方の施術を受けています」 後援者、そしてファンたちの祈りを背中に受け、稀勢の里の土俵人生をかけた闘いはすでに始まっている。
2018年02月02日(写真:アフロ) 3場所続けての休場を経て、九州場所での復活優勝を目指す稀勢の里(31)。だが11月12日の初日から9日目までで4勝5敗。21日からは、ついに21日からは休場することとなってしまった。 「彼を支えているのは“たったひとりの日本人横綱”ということからくる使命感なんです」 そう語っていたのは、九州後援会「九伸会」の長谷川裕一会長だ。稀勢の里が所属している田子ノ浦部屋を見守ってきた長谷川会長は「ファンの皆さんも、辛抱強く見守ってあげてほしいと思います」とよびかけていた。 春場所で左上腕などを負傷し、夏場所と名古屋場所を途中休場。秋場所は初の全休を余儀なくされていた。そんな彼に、長谷川会長はある“鬼の指令”を出していたという。 「私は親方に『稀勢の里の稽古量を今までの3倍にしなさい!』と言いました。傷が治りきっていなかったころなら別ですが、治ったなら稽古をすべきです。これまでも誰にも負けないほど稽古していたのだから、実際には3倍なんて不可能でしょう。それでもあえて言いました。たしかにケガをした筋肉は、すぐにはもとに戻らないかもしれません。でもまわりの筋肉を鍛え続ければ、最終的にはケガをする前より強い力が出るはずですから」 そこまで檄を飛ばす陰には、長谷川会長の“願い”が込められていた。 「我々の目標は、稀勢の里に“歴代最高の横綱”となってもらうことです。そして彼ならきっと、実現できると信じています!」
2017年11月24日2015年に宙組トップスターとして宝塚を退団後、『1789-バスティーユの恋人たち-』のマリー・アントワネット役や『花・虞美人』の虞姫役など、圧倒的な美貌と三拍子そろった実力で女優活動を続けている凰稀かなめ。そんな彼女が大切にしてきたライブ活動の一環として、今年は『凰稀かなめ Autumn Show』が帝国ホテル大阪とヒルトン東京お台場で開催される。昼のランチショーは『付き人さんと秋の空』、夕刻のカクテルショーは『今宵あなたとBar Phoenix』とサブタイトルに掲げられている本公演。気になるその内容について、凰稀に聞いた。凰稀かなめ Autumn Show チケット情報“付き人さん”“Bar Phoenix(のマスター)”とは、凰稀が昨年、一昨年と上演してきたライブコンサート『The Beginning』シリーズで登場したキャラクター。前者はおかっぱ頭に丸メガネのジャージ姿、後者はオールバックも端正なイケメンで、どちらも観客から絶大な人気を得ている。「『The Beginning』シリーズのテイストは残しつつ、今回はお食事付きなので、ショー部分は1時間にまとめなくちゃいけない。その中でいかにお客様に楽しんでいただけるか考えていて、メインの内容はランチショーとカクテルショーとで分けることにしたんです」と凰稀は話す。「私自身お笑いが好きなので、まずコメディ要素は必須。その上で、久しぶりにお客様がキュンキュンする男役っぽいシーンも取り入れてみようかな」と言う凰稀。今回のテーマは“一体型”ということで、客席はどの程度参加するのか問うと、即答で「だいぶ」という答えが返ってきた。「恥ずかしがらずに一緒に楽しみましょう」との発言は、最後列や隅々まで客席のお客様の顔を見るのが好きという凰稀の想いからだろう。演出は『The Beginning』も担当したTETSU(Bugs Under Groove)、共演は白華れみ他、こちらもおなじみの面々。“サプライズ”も考え中というから、お楽しみ満載のショーになりそうだ。舞台以外にも、ドラマ『トットちゃん』(10月より、テレビ朝日系列)にエミー市川役として出演。11月22日(水)には全10曲収録のファーストアルバムをリリースするなど、着々と活躍の場を広げている凰稀。「舞台とは違う作り方をするドラマや、アルバムのレコーディングなど、毎日いろいろやらせていただいて楽しい」と笑うが、「“瞬発力”を必要とされるドラマの演技は、初めてのもの。まだまだ勉強中ですね」とサラリ。しなやかに、誠実に、ひとつひとつの作品と向き合う凰稀の活躍が、今後も楽しみだ。公演は9月10日(日)帝国ホテル大阪 孔雀西の間、9月24日(日)ヒルトン東京お台場 ペガサスにて。取材・文佐藤さくら
2017年09月06日「相撲がとれる状態じゃない」 すでに痛めていた左大胸筋に加え、左足首も負傷し休場した横綱・稀勢の里(31)。名古屋場所に強行出場した姿には、横綱の責任を果たすという悲壮感さえ漂っていた。 「どこかが痛くても土俵に上がるのが相撲道」というのが、稀勢の里が入門したときの師匠である故・13代目鳴門親方(元横綱・隆の里)の教えである。亡き師匠の教えを愚直に守り、強行出場した結果の再度の負傷だった。 本来、名古屋場所の休場を勧める立場にあったのが、現親方の田子ノ浦親方(41・元隆の鶴)なのだが……。 「今の親方は現役時代の最高位が前頭八枚目。横綱に上り詰めた稀勢の里には遠慮がある。稀勢の里自身も、親方のことを感覚的には先輩力士の一人ぐらいにしか思っていません」(相撲協会関係者) 実は田子ノ浦部屋ができた経緯にも複雑なものがあった。 「鳴門親方は生前『この部屋を将来継ぐのは、若の里(元関脇)だ』と言っていました。ところが、11年に鳴門親方が突然亡くなってしまいます。だが、若の里は現役続行を選ぶ。そこで、すでに引退していた隆の鶴が鳴門親方となります。だがそれに納得しなかったのが、13代目の未亡人の典子さんです。結局、鳴門の名跡は使えなくなり、隆の鶴は田子ノ浦に名跡変更することになりました」(田子ノ浦部屋の関係者) 千葉県にあった鳴門部屋の施設は典子さんの所有。田子ノ浦部屋は東京・小岩への転居を余儀なくされる。当時、大関だった稀勢の里も、田子の浦部屋の所属力士として付き従った。 「元日本航空のキャビンアテンダントだった典子さんは、13代目鳴門親方に負けず劣らず、厳しい人です。掃除の仕方から、ちゃんこの作り方まで、15歳で入門した稀勢の里に厳しく指導しました。相撲のとり方を鳴門親方から習ったとすれば、生活の仕方は典子さんからです。そんな厳しい“母”を稀勢の里は慕っていました。母の日にケーキをプレゼントしたとき、典子さんは目を細めて喜んでいましたね。稀勢の里のことは、今でも息子のように思っているはずです」(前出・田子ノ浦部屋の関係者) 今は使っていないが、旧鳴門部屋の建物はそのままだ。 「鳴門の名跡こそ、元大関・琴欧洲が継承しましたが、旧鳴門部屋の稽古場は残してあります。稀勢の里は引退後、『相撲道』を教えてくれた師匠の恩に報い、その教えを継承する部屋を創設するはずです。典子さんは、いずれ稀勢の里が部屋を興すときに、戻ってきてほしいと考え、残したのではないでしょうか」(後援会関係者) 「師匠の教えに従い限界まで相撲を取るはず」(前出・後援会関係者)という稀勢の里。まだまだ相撲道は続いていく。
2017年07月19日「とにかく体が大きくて、人気者でした」 そう話すのは、横綱・稀勢の里(31)がかつて通った「竜ヶ崎みどり幼稚園」(現・認定こども園竜ヶ崎みどり)理事長の秋山治子さん。秋山さんは、横綱の園児時代をこう振り返る。 「縄跳びでも何でも、『頑張れば必ずできる』、と考え、諦めない子でした。まわりに上手にできない子がいると、手助けをしてあげて、その子が上達すると大喜びするんです」(秋山さん・以下同) そういえば、稀勢の里は横綱昇進時、「(同部屋の後輩)高安をオレが大関に引き上げる」と宣言し、高安の昇進が決まると「自分のことのようにうれしい」と喜んでいた。 「食べる量も当時からすごかったですね。お弁当箱が大きくて。最初は普通サイズでしたが、家に帰って『お弁当が少なかった』とシクシク泣いたそうで、その後大人サイズのアルミのお弁当箱に変わって(笑)」 また、おやつの時間にはこんなことも。 「そしゃく力をつけるために、おやつの時間に食べていたスルメも、ほかの子が1本食べるうちに、あの子は2〜3本食べるんです。それで、何本か食べたい子には事前に自分のぶんを確保させるようにルールを変えました(笑)」 相撲ブームをけん引する横綱・稀勢の里。その魅力である精神面と力強さの原点が、食いしん坊だった幼稚園時代にあったようだ。
2017年07月14日「稀勢の里関は、大相撲に自分の肉体、精神、すべてを捧げる覚悟を持っている。いかに相撲だけに集中できるかを考えて生活しています」(相撲協会関係者) 春場所に痛めた左上腕と胸の筋肉の影響で、横綱、稀勢の里(31)は厳しい戦いを強いられている。途中休場した五月場所では、けがで思うように稽古できず、体重が増えすぎた状態での強行出場だった。今回は十分な減量を行って臨んだという。 「人より多めに野菜を食べるようにしているそうです。稀勢の里だけ、最初にてんこ盛りのサラダを食べる。それからちゃんこを適量食べるようにしていました」(田子ノ浦部屋関係者) だが、けがは完治しておらず、得意の左手を使った攻めができない状態だ。 「五月場所はけがをおして強行出場した結果、途中休業となりました。今場所も休場して十分にけがを治すように勧める声はありましたが、横綱はまったく聞く耳をもたなかった。稀勢の里関はまさに求道者。体が動く限り、休むという発想は持たないのです」(相撲記者) それは稀勢の里の恋愛観にもあらわれているという。 「恋愛や結婚は集中を乱すものと考えている。だから、本人は横綱として土俵に上がり続ける限り、結婚もしないし、彼女もいらんと言っています」(前出・相撲協会関係者) だが、その境地に至るまで、つらい恋の経験もあった。 「稀勢の里関は`12年に大関に昇進しましたが、そのころから真剣な交際を始めた女性がいたそうです。地方での場所にも応援に来て、合宿先を抜け出して会いに行くこともあったとか。ただ大関にもなると、もう有名人ですから、なかなか人目を避けて会うことが難しい。そのことで神経を使うのは相撲にとってよくないと、3年ほど前に別れてしまったのです。そうして相撲道に邁進(まいしん)した稀勢の里関は、念願の横綱昇進を決めました」(田子ノ浦部屋関係者) 横綱が万全の状態で相撲をとれる日は再び来るのか…。ファンとしては、稀勢の里の結婚が伸びれば伸びるほど嬉しくはあるが。
2017年07月14日稀勢の里が途中休場となってしまった大相撲五月場所を盛り上げたのは、稀勢の里の弟弟子・高安。大関とりの目安とされた今場所での10勝をクリア、昇進を決めた。高安といえば、端正な顔立ちと体毛の濃さが印象的だが、相撲レポーターの横野レイコさんは、高安の素顔を次のように語る。 「とにかく気さくで優しくて、懐ろが大きい人です。メンタルも強くて、有言実行タイプ。今場所に懸ける思いは、以前とは違う闘志を感じましたね。『土俵人生をかけて頑張る』と話していましたから」 ふだんはマンガ『ONE PIECE』を愛読する現代っ子だという高安。 「同時に歌が上手で演歌からポップスまで何でも歌うんですが、『昭和の歌が心に染みるんです』と『熱き心に』を熱唱するなど、古きよき日本を好む面も持っています。昔は恋愛で悩む高安の話を、兄弟子の稀勢の里が聞いてあげることもありました。今はもうモテモテでしょうから、そんなことはないと思いますが(笑)」 相撲好きな女性=スー女からは、「くまさんみたい!」と歓声があがる人気者だ。写真やサインに快く応じるなど、ファンサービスも満点。横野さんは、さらなる活躍に太鼓判を押す。 「力士としても天才肌。横綱も夢ではないと思います。稀勢の里に続き、綱とりを目指してほしいですね」
2017年06月01日5月5日、東京江戸川区の田子ノ浦部屋で非公開の稽古を行った横綱・稀勢の里(30)。2日前に横綱審議委員会の稽古総見を欠席し心配されたが、徐々に調子を上げてきているようだ。 そんな横綱が所属する田子ノ浦部屋の周りに30歳前後の外国人2名がずっと張り付いている。記者が聞けば、オランダのRTLというテレビ局スタッフだという。所持しているスマホに自己紹介の日本語が書いてある。 「オランダのテレビ局が『世界の8人』という特番を組んで、取材をしています。稀勢の里の取材をしたいのです~~」 大きなリュックに、寝袋。若者バックパッカー風の出で立ちだが、手にはプロ仕様のハンディカメラ。なにかちぐはぐな2人組。周りからはかなり浮いている。 「相撲協会のプレスカード持ってないと動画は取れないよ」と記者クラブの記者に言われて“しゅん”となった2人だが、それでも部屋のマネジャーに「スチール画像だけならいいよ」と言われ、昼頃から横綱の出を待つことに。5時間ほどたった夕方5時ころ、ついに横綱が登場した。 取材するのかと思いきや、自分の背景に新聞記者の取材を受ける横綱をいれて写真を撮っている。日本語もわからないようだし、結局、自撮りしたいだけだったの? 新聞記者の取材が終わるとタクシーに乗り込む横綱を捕まえて「僕たちオランダから来たんだよ、1枚だけ撮らせて」と英語で横綱に迫る。横綱はオランダ人の勢いにタジタジになりながらも国際貢献かと思ったのか、「いいよ」の一言で彼ら横綱とのツーショットに成功した。撮影したとたん「わ~い、ぎゃ~、大成功~~」と大騒ぎだ。オランダのテレビって、こんなゲリラ取材やるのだろうか?彼らに英語で聞いてみる。 「普通はやらないさ、でも今回は『世界の8人』に突撃取材という特番でね。昨日はドバイでハムダン王子の取材をしたよ。知ってる?知らないの。1兆円の資産持っている、世界NO1のイケメン王子だよ。そして今日成田から、ここへきた。東京は初めてだけど、驚くことばかりの大都市だよね。何で女の子はみんなマスクしているんだ?相撲レスリングのチャンピオンに会いたいと思ってさ。5時間待ったけど大成功。日本人は紳士だよ。これで日本の取材は終わったから、明日はオーストラリアへ向かうよ。その後は南米~北米~とまわってヨーロッパに戻るよ」 2週間の取材旅行で、20分ほどの特番作るんだとか。どうやら世界一周の格安チケットで、世界の8人を取材するつもりらしい。大騒ぎして去って行ったオランダ取材陣。海外からの思わぬ“珍客”のおかげで、横綱が世界でも注目されていることがよくわかった。
2017年05月06日「稀勢の里関は横綱になっても近所でよく見かけます。お弟子さんと散歩したりしていますね。夜はそのままお弟子さんと自宅にいることが多いようだし、地味な暮らしぶりのようです」(近所の住人) 春場所で大胸筋、二頭筋損傷というケガを負いながらも、奇跡の逆転優勝を飾った横綱・稀勢の里(30)。4月2日から始まった大相撲地方巡業の前半はけがの治療のため欠場。回復に向けて稽古に励む横綱の日常に密着すると、意外な私生活が明らかになった。 4日、まわしを付けて、都内にある田子ノ浦部屋で本格的な稽古を始めた稀勢の里。正午前になると、部屋の中から出て来た出入りの業者が見物人たちにこう言った。 「横綱は昼飯を食べてるよ。土俵際の上がり座敷にテーブルを添えて、他のお相撲さんたちと、ちゃんこ食べてた」 昼過ぎ、タクシーが部屋に来る。稀勢の里は付き人ひとりと後部座席へ。家に直行かと思ったが、タクシーはとあるラーメン屋の前で停まると付け人を促して店へ入って行った。ほどなくして、外に出て来たふたり。「ああ、うまかったなあ!」という横綱の声が、道路の反対側まで聞こえて来た。 「あそこは横綱の行きつけの店。こってり系、太麺が特徴です。横綱、結構ラーメン通のようですね」(近所の住人) 横綱は、付き人をそのまま帰してひとりで自宅へ。大きめの通りに面した、白い外壁の8階建てマンションだ。 「あそこは主に単身者向けの賃貸マンションです。バス、トイレ、キッチンのほかに9畳ほどの広さのリビングがあって、全部で27平米ほど。いわゆる1Kといわれる間取りです。家賃は8万円程度でしょう」(地元の不動産業者) まだ独身とはいえ、給料だけで約280万円といわれる横綱にしては、質素な自宅だ。この夜は、部屋の明かりはついたまま。食事は自分で作って食べたようだった。 翌日は朝8時にタクシーが迎えに来て、部屋へ。それから昼まで稽古。その後、またタクシーで自宅へ戻った。夕方5時半ごろ、マンションからいつもの付き人が出て来た。自炊で出たものなのか、手に生ごみの袋を持って1階のゴミ集積場へ。 「横綱は、普段は自分の部屋で、付き人に手伝ってもらって自炊することが多いようです。近所で運動する以外では、夜に外出することはほとんどないんじゃないかな」(部屋関係者) 先代の師匠、鳴門親方(元横綱・隆の里)は健康維持にこだわるプロの料理人並みの特製のちゃんこを作ったが、その味は受け継がれているという。連日の自炊生活でもそのちゃんこを味わっているのだろうか、稀勢の里は次の日の夜も付き人と一緒に過ごしたようだった。 質素倹約に徹して相撲道に専心せよ、という先代親方の教えを守る稀勢の里。大けがからの復帰も近い。
2017年04月13日「国技をやっている者の親としては、日本の子供の数がどんどん少なくなっているというのは大いに困りますよ。だからね、寛(稀勢の里の本名)の結婚がいつかという問題はさておき、いずれ所帯を持ったならば少なくとも子供、3人は欲しい。それぐらい子供を作らなくちゃ、これからの日本は危ういですよ」 土俵際まで一気にがぶり寄るような勢いで、本誌記者に息子の結婚と少子化問題についての持論をまくしたてたのは、第72代横綱・稀勢の里(30)の父・萩原貞彦さん(71)だ。 稀勢の里が新横綱として臨んだ春場所のチケットは、発売わずか2時間半で完売。そんな相撲ファンの熱い期待に応え、春場所に挑んだ横綱は13日にケガを負うも見事逆転優勝をはたし、日本中に感動の渦を巻き起こした。 いまや“スー女”という呼び名が生まれるほど女性ファンが急増中の大相撲。彼女たちにとっても、独身横綱の結婚話は気になるところ。そこで本誌は、春場所の熱戦を尻目に、茨城県牛久市に稀勢の里の実家を訪れた。横綱が両親のために建てたという広い屋敷。その玄関先で貞彦さんにさっそく質問をぶつけてみた。 「綱取りの次は嫁取りですか?」 そこで返ってきた言葉が日本の少子化を憂い最低3人は子供を、という冒頭の言葉だ。きっと横綱に一刻も早く身を固めて欲しいと思っているに違いない。そう思い耳を傾けると、その後に出てきたのは意外な言葉だった。 「寛の結婚観からすれば、現役でいる間は結婚しないでしょう。決して器用な男ではありませんから。結婚と相撲、両立はできませんよ。今は本人が相撲だけに邁進したいはず。綱取りは成し遂げましたが、まだまだ本人も、納得いく相撲は取れていないんですから」 貞彦さんはこう続ける。 「じつは私も結婚して彼の親になったのは40歳のときでしたよ。それに何より、師匠の鳴戸親方にしても、現役中は独身を通していた。そういうことも寛は、横綱はよく知っているんです。まあ晩婚が当たり前の時代ですから、いまどき男は40歳までに結婚すればいいでしょう。あと10年は相撲道に専心してもらいたい」 しかし横綱昇進を果たし、その人気も最高潮に達しようという今、言い寄る女性や持ち込まれる縁談話はそれこそ山とあるのではないか――。その点を貞彦さんに質すと、少し言葉に詰まった後、こう打ち明けてくれた。 「見合い話?う~ん……正直、いくつも話は来てるようですけどね。申し訳ないけど全部、お断りしていますよ。今は見合いどころではないと。本人にその気がないんだから、今は見合いなどしていませんよ」 後援会関係者が、貞彦さんの胸の内をこう代弁する。 「お父さんは、横綱の嫁選びには厳重に目を光らせているようです。というのも『横綱というのは相撲界全体を背負って立つばかりか日本人を代表する存在であり、それぐらい重い地位』という貞彦さんの思いがあるのです。だから横綱の伴侶には、日本女性の鏡のような人をと望んでいるんです。それはおそらく夫の三歩後ろを黙ってついてくるような、そんな女性だと思います」 当の横綱自身も「押しの強い、今どきの女性は少々苦手。どちらかというと古風な、大和撫子が好みのタイプ」(後援会関係者)というから、嫁に求める条件は案外、父子で一致しているのかもしれない。そんな息子の女性の好みまでしっかり把握しているからか、「結婚は10年ダメ!」と言いながら、貞彦さんはこんな意味深なことも。 「でもね、男と女のことだから。どこでどんなご縁があるか……そこは正直、本当にわからないんですよ」 案外、嫁取りの吉報は早いのか、と色めき立つ記者。しかし貞彦さん、こう付け加えることも忘れなかった。 「まあ、万が一にもそういう話があったなら、そのときは私も出て行って相手さんを見極めてちゃんと話をしますよ。でもね~、そんなこといまの横綱に限っては1%もないんです。それが本当のところ」 どうやら稀勢の里の嫁取りには、綱取り以上の険しい道のりが待っているのかもしれない。
2017年03月28日東京都東部に位置する小岩の街中を、大男が運転する自転車が疾走していた。乗っているのは、田子ノ浦部屋に“通勤”する新横綱・稀勢の里(30)だ。電動自転車で裏道を上手に走り抜ける軽快な運転ぶり。すれ違う人も、あまりのスピードに稀勢の里だとまったく気づかない様子だった。 「横綱が部屋に来てから3年、もうずっと自転車通勤ですよ。車より自転車のほうが運動になるし、渋滞を避けた裏道を通れて、早いからでしょう。なにより横綱は、倹約家ですから(笑)。車を持っていたらお金がかかりますからね」(相撲関係者) 19年ぶりに日本出身の横綱になった稀勢の里。1月27日に明治神宮で行われた奉納土俵入りには、貴乃花(現親方)に次ぐ1万8千人と史上2番目の人出を記録した。3月12日からの大阪春場所の前売り券は、発売日の今月5日に15分で即完売と、稀勢の里フィーバーが続いている。 そんな大人気もどこ吹く風で、本人は昇進前と変わらず堅実な日常をキープ。本誌は横綱らしからぬ、その質素な生活ぶりをキャッチした。自転車通勤を目撃したこの日、横綱は稽古を終えた夕方、付き人と一緒に賃貸マンションに帰宅した。買い物もせず手ぶらだったので、夕食はありあわせの食材で付き人の手料理を食べたようだ。この日は自炊だったが、外食のときも庶民派らしい。部屋の近所にある寿司店には、たまに来店するという。 「来ても、かっぱ巻きをパクパク食べてあとは茶碗蒸しを頼むぐらい。上寿司をガンガン食うという感じではないですね」(店の関係者) こうした質素な生活の背景には、亡き師匠の“教え”があった――。相撲評論家の大見信昭さんはこう語る。 「先代師匠の故鳴門親方は、“おしん横綱”と言われた隆の里。糖尿病を乗り越え、苦労して横綱になった人でした。健康を損ねて、自分のような苦労を弟子にさせまいと徹底していました。稀勢の里も、十両に上がった際に『これからは自由にお金を使えるけど、好きなものばかり食べてはいけない。パセリとか千切りキャベツとか、人が残すようなものをしっかり食べなさい。』と言われたとか。バランスのとれた食事をしろという親心でしょう」 恩師の教えを胸に、庶民派の稀勢の里は大阪場所で史上8人目の新横綱優勝に挑む。
2017年02月19日フレンチロックやポップスに乗せて、18世紀末のフランス革命前夜や、その発端となったバスティーユ牢獄襲撃をリズミカルに描き、フランスで大ヒットしたミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』(以下『1789』)。昨年、宝塚歌劇団でも上演された話題作が、東宝版ミュージカルとして登場する。今作でマリー・アントワネットを、花總まりとWキャストで演じるのは、元宝塚歌劇団宙組トップスターの凰稀かなめ。宝塚退団後、『1789』が初舞台となる凰稀に話を聞いた。『1789 バスティーユの恋人たち』チケット情報かつて宝塚歌劇宙組公演の「ベルサイユのばら―オスカル編―」などで、オスカルを演じた凰稀。「もし、“ベルばら”のマリー・アントワネット役のオファーだったら、お断りしていました。でも、フランス版と宝塚版の『1789』を拝見して、このマリーは、ベルばらのように女性女性した人ではなく、現代的な人だと感じました。初めての“女性”を演じるには、とてもいい勉強になる役。不安もありますが楽しみな気持ちでいっぱいですね」主人公の農夫ロナンをはじめとする革命に身を投じる民衆と、贅沢を極める王室。その対立と、革命に巻き込まれていく人々の出会いや恋愛がドラマティックに展開される。宝塚時代に、オスカルとして見ていたマリーと、今作で演じるマリーに違いはあるのだろうか。「ベルばらは漫画の世界を忠実に再現した作品。『1789』をご覧になったお客様は、王室よりも民衆の思いにより共感するのではないかと思います。マリーの贅沢な私生活や浪費、そして無神経な発言などに民衆はすごく怒り狂う。でも裕福な環境でしか育っていない彼女にとって、普通の生活とは何かがわからなかった。いつの間にか、そんなマリーをかばってしまう自分がいますね。これはベルばらではなかった感情です」凰稀の役作りはすでに始まっている。「マリーと会話をしたり、自問自答したりすることで役との距離を縮めていく。最近、彼女が降りてきたような気がして。朝が来るのが怖いんですが、お昼近くになるとホッとするんです。多分、アントワネットが牢獄にいたときの感覚なんだと思います。私、妄想族なんですよ(笑)」。宝塚時代に、長年投獄されたモンテ・クリスト伯を演じたときは、自宅の部屋を牢獄のようにし、暗闇の中で生活したという。そんなストイックさをどの役でも貫いてきた。約17年間、男役として生き、発声や歩き方、しぐさなどすべてを女性に戻す今は、「本当に大変で、スカートをはくだけで恥ずかしい」と笑う。新たな王妃の誕生に期待したい。公演は、4月9日(土)から5月15日(日)まで東京・帝国劇場、5月21日(土)から6月5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年03月18日フレンチロックやポップスに乗せて、18世紀末のフランス革命前夜や、その発端となったバスティーユ牢獄襲撃をリズミカルに描き、フランスで大ヒットしたミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』(以下『1789』)。昨年、宝塚歌劇団でも上演された話題作が、東宝版ミュージカルとして登場する。今作でマリー・アントワネットを、花總まりとWキャストで演じるのは、元宝塚歌劇団宙組トップスターの凰稀かなめ。宝塚退団後、『1789』が初舞台となる凰稀に話を聞いた。『1789 バスティーユの恋人たち』チケット情報かつて宝塚歌劇宙組公演の「ベルサイユのばら―オスカル編―」などで、オスカルを演じた凰稀。「もし、“ベルばら”のマリー・アントワネット役のオファーだったら、お断りしていました。でも、フランス版と宝塚版の『1789』を拝見して、このマリーは、ベルばらのように女性女性した人ではなく、現代的な人だと感じました。初めての“女性”を演じるには、とてもいい勉強になる役。不安もありますが楽しみな気持ちでいっぱいですね」主人公の農夫ロナンをはじめとする革命に身を投じる民衆と、贅沢を極める王室。その対立と、革命に巻き込まれていく人々の出会いや恋愛がドラマティックに展開される。宝塚時代に、オスカルとして見ていたマリーと、今作で演じるマリーに違いはあるのだろうか。「ベルばらは漫画の世界を忠実に再現した作品。『1789』をご覧になったお客様は、王室よりも民衆の思いにより共感するのではないかと思います。マリーの贅沢な私生活や浪費、そして無神経な発言などに民衆はすごく怒り狂う。でも裕福な環境でしか育っていない彼女にとって、普通の生活とは何かがわからなかった。いつの間にか、そんなマリーをかばってしまう自分がいますね。これはベルばらではなかった感情です」凰稀の役作りはすでに始まっている。「マリーと会話をしたり、自問自答したりすることで役との距離を縮めていく。最近、彼女が降りてきたような気がして。朝が来るのが怖いんですが、お昼近くになるとホッとするんです。多分、アントワネットが牢獄にいたときの感覚なんだと思います。私、妄想族なんですよ(笑)」。宝塚時代に、長年投獄されたモンテ・クリスト伯を演じたときは、自宅の部屋を牢獄のようにし、暗闇の中で生活したという。そんなストイックさをどの役でも貫いてきた。約17年間、男役として生き、発声や歩き方、しぐさなどすべてを女性に戻す今は、「本当に大変で、スカートをはくだけで恥ずかしい」と笑う。新たな王妃の誕生に期待したい。公演は、4月9日(土)から5月15日(日)まで東京・帝国劇場、5月21日(土)から6月5日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。チケットは発売中。取材・文:米満ゆうこ
2016年03月18日