現在、新型コロナウイルスの感染予防の観点から母親学級を休止していたり、立ち会い出産や面会の制限をしていたりする産院も多くあります。出産を控えている方のなかには、ひとりでの出産に不安を感じている方もいらっしゃることと思います。人は未知の事柄に対して不安を感じやすいものです。 そんな不安を少しでも軽減できるよう、またママと赤ちゃん、そしてそのご家族の安心・安全のために現場の最前線で戦ってくれている産院の医師やスタッフのみなさんの力になれればと思い、ベビーカレンダーでは「出産時の呼吸法&赤ちゃんの様子」という動画を作成しました。 実際の分娩経過に合わせて赤ちゃんの様子と呼吸法を助産師が解説 ベビーカレンダーが公開している実際の通常分娩の動画に合わせて、助産師が分娩経過や赤ちゃんの様子、ラマーズ法に基づいた呼吸法を解説しています。 ■分娩経過子宮口の開大度やそのときの産婦さんの様子、立ち会う方のサポート方法について解説しています。 ■赤ちゃんの様子狭い産道を赤ちゃんは体を回転させておりてきます。その様子をわかりやすくイラストで解説しています。 ■呼吸法分娩経過に合わせた呼吸法を文字だけでなくイラストや音声で解説しています。妊娠中に呼吸法の練習をしておくと安心です。呼吸法の練習の際は、分娩の経過や赤ちゃんの様子をイメージしながらおこなうとよいとされていますが、なかなかイメージできない、特に出産経験のない初産婦さんにとっては、この動画が役立つのではないかと思います。 呼吸法は、陣痛の痛みや恐怖心の緩和に役立ちます。実際の場面でうまく呼吸法がおこなえなくても、助産師がサポートしますので大丈夫! コロナ禍での出産は不安も多いかと思いますが、みなさんが笑顔で新しい命の誕生の時を迎えられますように。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2020年08月17日出産時、排便をしてしまうことがある、入院すると浣腸をする……。そんな話を聞いたことはありませんか? 産院によってもいろいろな方針があるようで、私の場合、第一子、第二子・第三子で対応が違いました。それぞれの産院での出産体験談をお話しします。 第一子出産では浣腸の処置があった私が第一子を出産した産院は、陣痛がきてから入院となった時点で浣腸の処置がありました。腸内の便をすべて出し切るために、浣腸後に便意がきても、しばらく我慢するように助産師さんから指示がありましたが、私はすぐにギブアップ! 浣腸後、すぐにものすごい便意の波がきて、即トイレへ行ってしまいました。 そして偶然かもしれませんが、排便後は急速に陣痛が強くなっていきました。 出産時の排便が不安…でも浣腸は嫌!出産時の排便が不安な反面、第一子出産時の浣腸後の「猛烈な便意」と「急激な陣痛の進み具合」から、私は浣腸がトラウマになってしまいました。 そのため、第二子、第三子の妊娠中も「また出産のときに浣腸をしたら嫌だな……」と不安に思っていました。かといって、夫の立ち会い出産を予定していたので、「いきんだときに便が出てしまうのも恥ずかしいし……」と、気持ちの葛藤があったことを覚えています。 第二子・第三子の出産では浣腸なし ところが、第二子、第三子のときはそれぞれ別の産院での出産となりましたが、どちらの産院も浣腸の処置がありませんでした。このとき、産院によって方針が違うことを初めて知りました。 そこでバースプランを伝える際、助産師さんに第一子出産時の浣腸で不安になったことを話したところ、「出産時の排便は自然なことだから、最近は浣腸をしない病院も増えているんだよ」と教えてくれました。便が赤ちゃんに触れる前に助産師さんがしっかり処置してくれるので心配ないとのことでした。 出産時の排便は自然なこと、さらに出産時はそれでころではない!とはいえ、排便したかどうか気になるものです。浣腸の処置があるかないかも含め、不安なときは医師や助産師さんに相談してみると不安が軽減しますよ。これから出産を迎えるママは、不安を取り除いてから出産に臨めるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:imasaku監修/助産師REIKO著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。
2020年08月10日初めての出産、切迫早産で自宅安静の日々を経てやっと訪れた出産予定日。しかし、それから数日過ぎても陣痛が訪れないので、ついに陣痛促進剤の使用が決定! 思いがけないことが気になった私の出産話を聞いてください。 出産予定日+6日で陣痛促進剤決定切迫早産で約1カ月間自宅安静をしていましたが、出産予定日に近づいてもう大丈夫! ……となったのになかなか陣痛が来ない……。歩いても階段を昇降しても少し張るだけのおなかに、妊娠41週0日での誘発分娩が決まりました。 入院の流れを説明されたあとは「いよいよこの日に生まれるのか、日にちが前もってわかるなんて不思議!」くらいの気持ちでした。 陣痛促進剤投与当日、朝9時ごろから陣痛促進剤の点滴を打ち始めました。まずは少ない量から徐々に増やしていくようで、テレビを見ながら夫と助産師さんと談笑しながら何ともなく午前中が過ぎていきました。 昼食を食べて薬の量が増えていっても特におなかに痛みはなかったので、夫は昼食を摂りに一旦外へ出ていきました。午後1時を過ぎたころ、なんだか便意を感じて1回目のトイレに行かせてもらったところ、ゆるめの便が……。産院着でおなかが冷えたのかな?と思いながらまた分娩室に戻りました。 いよいよ陣痛が! この痛みは何?その後、徐々におなかの張りが強くなっていき、助産師さんも「これで陣痛が乗ればいいですね!」と小まめに確認してくれました。それでも便意は続き、2回、3回とトイレに立たせてもらう状態の私に、「陣痛促進剤で少し緩くなっているのかもね」と助産師さんが声をかけてくれました。外出していた夫が午後2時ごろ戻ったときには、おなかの痛みが陣痛なのか腹痛なのか、とうとう区別がつかなくなっていました。 このころ、かなり陣痛は強くなっていたようで、もうトイレには立たせてもらえなかったのですが、相変わらず便意を感じていた私は、「ここで漏らすのは絶対に嫌だ!」と、ただただそれだけを考えていました。 出産は便意との闘い いよいよ喋れないくらい陣痛が強くなってきたときも、助産師さんからは「まだいきんではダメ! 逃してね」と言われていましたが、私にとってはいきんだら便が出てしまうという感覚だったので、必死にこらえていました。しかし、「もういいよ! いきんで!」の合図でおなかに力を入れるときには、痛みが最高潮で便意がどうとか考える余裕もなく、早くこの痛みをどうにかしたい! という一心でいきみました。陣痛の合間にずっと気になっていた便意を伝えると、「あぁ、ちょっと出てるね。でも大丈夫! このままいきんで!」と回答がありました。もうろうとしている頭ではもう恥ずかしいという感情は湧きませんでした。直後に破水し羊水も一気に出たので、もうとにかく全部出してやる!といきみ続け、無事に出産することができました。 私は陣痛の痛みについて聞かれると、「おなかをこわしたときの痛み × 数十倍」と答えます。今でもあの分娩室で、必死に便意と戦った記憶は鮮明に覚えています。産院のみなさんは、おそらく慣れていらっしゃるでしょうからそこまで気にすることはないのかもしれませんが、願わくば次の出産時には、便意と直結しない陣痛を感じたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:(c)chicchimama著者:歌 啓子1歳男児の母、転勤族の妻。子育てはフランス流を実践、夫は息子の爪切り以外はすべてこなせる育メン。2018年9月より在宅勤務にて復職し、転居先の地で友達作りに勤しんでいる。
2020年08月07日妊婦健診に通っていた病院で、新型コロナウイルスに感染した患者が出てしまいました。病院のホームページを見ると外来中止の文字が……。出産間近だったため、分娩をどうするのか不安になって病院に相談しました。今回は病院に相談した結果、どのような分娩・入院生活になったのかをお伝えします。 妊婦健診で通院&出産予定の病院で感染者が!私は、妊婦健診に通っていた総合病院で分娩も予定していました。新型コロナウイルスが少し流行り始めていましたが、産休に入っていたのでそこまで感染のリスクもないだろうと安心していました。 しかし、出産予定日の5日前。新聞を見てみると、通院している病院で患者が新型コロナウイルスに感染したという記事が……。不安に思い、病院のホームページを開いたら外来中止になっていました。「え! 出産はどうすれば良いの!?」と一瞬でパニックに陥りました。 病院へ電話で相談幸いなことに、陣痛時に電話する産科の助産師さん直通の電話番号を事前に教えてもらっていたので、電話をかけて確認しました。電話で得られた回答は、「他の病院を紹介するか、出産間近なので分娩は当院でも引き受けます。ただし、当院は立ち会い出産と面会はできません」とのことでした。 正直、かなり悩んで家族でも話し合いました。今までお世話になった安心感のある病院を選ぶか、感染リスクが低いけれど通院したことがない病院を選ぶか……。 通院していた病院で、ひとりで出産悩んだ末、私は今まで通っていた病院を選択しました。担当の先生も今まで本当に良くしてくださったし、新型コロナウイルスに感染した患者さんは転院し、病棟も違ったので、感染のリスクもそこまで高くないと判断しました。 その4日後に陣痛が来て、初産で立ち会い出産ができない不安もありましたが、担当医と助産師さんの手厚いサポートのおかげで無事に出産することができました。もしかしたら夫より心強かったかもしません。入院中は面会禁止で、誰にも会えませんでしたが、助産師さんたちと話したり、空いた時間にお昼寝できたり、産後をゆっくり過ごすことができました。 新型コロナウイルスは自粛生活を送っていれば自分には関係ないと思っていましたが、病院で感染者が発生したことで分娩に影響し、すぐそこまで迫っていると感じました。病院に相談して、納得して出産する場所を選ぶことができてよかったです。立ち会い出産は叶いませんでしたが、助産師さんに思いっきり頼って、良い出産にすることができました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:さーちゃん
2020年07月06日お産のときに「陣痛の痛みに耐えられるかな」「赤ちゃんに会えるまでどのくらい時間かかるのかな」などと心配になるママたちは多いでしょう。それと同じように「お産のときにうんちが出ちゃったらどうしよう。立ち会い出産なのに夫に見られたら恥ずかしい」などお産のときのうんちに対する心配があるママも少なくないでしょう。そんなお産のときのうんちのことや浣腸のことなど、ママたちが気になっていることをお話しします。 お産のときはうんちが出るの?出産が近づいてくると赤ちゃんはだんだん骨盤の中に降りてきます。そのとき、周りの内臓が圧迫されます。つまり、腸も一緒に圧迫されるのでお産が近くなるとおならがよく出るようになったり、うんちをしたいような感覚になります。赤ちゃんが通ってくる産道と直腸は隣り合わせなので、赤ちゃんの頭が下がってくると直腸にうんちがあれば自然と押し出されてきます。助産師からしたら「お産が進んでいる」という兆候なのでうれしいことなのです。 うんちはじょうずにいきんでいる証拠また、いよいよ「いきんでもいいタイミング」になったら助産師に「かたいお通じをするときみたいにいきんでください」といきみ方を助言されることもあります。産道と直腸の違いはあるものの、周辺の筋肉は両方に作用するので、お産のときのいきみ方はうんちをするときのいきみ方と同じです。 なので、いきめばうんちが出るのは自然なことで、大抵のママはうんちが出ます。それでいいのです。それこそが、じょうずにいきんでいるという証拠なのです。お産のときにうんちが出ても助産師がすぐに拭います。それに、立ち会い出産の際、パパはママの頭側に立つことになるので気づかれないことがほとんどです。 お産で浣腸するタイミングは? どこで誰がするの?浣腸は、下剤や刺激性の便秘薬と同じように腸に刺激を与えて強制的に排便させるためのものです。最近ではあまりおこなわれなくなってきましたが、以前は出産前に浣腸を施す病院も多かったようです。 病院によりさまざまで、陣痛が始まり入院してすぐに浣腸をするところもあれば、子宮口が5cm開大したところで浣腸するところもあります。分娩室や処置室、産前室などトイレの近い場所で、助産師や看護師が温めた浣腸液を横向きの姿勢で注入してくれます。 刺激ですぐにトイレに行きたくなりますが、すぐに行ってしまうと浣腸液のみ排泄されてしまうので、3分~10分程度我慢するように言われます。ただでさえ陣痛で痛いのに、浣腸の刺激により不快感は増幅されるかもしれませんね。 浣腸を廃止する病院が増えてきた。その理由は?以前は出産前に排便をすませておくと、腸の中が空になって赤ちゃんが産道を通りやすくなると考えられていました。また、浣腸による腸の蠕動(ぜんどう)運動が陣痛を促進させるとも言われていました。しかし、WHO(世界保健機関)は、浣腸によって陣痛が促進されたり、腸の蠕動運動がお産を進行させることにはほとんど効果がないとして、お産前の浣腸は必要ないと結論づけています。さらに、浣腸をすると痛みを感じる人も少なくないため、お産のときに余計に母体に負担がかかるのではないかと懸念もあるようです。 また、お産前に排便をすませておけば、いざ赤ちゃんが出てくるときに排便してしまう心配がなくなり赤ちゃんが便に触れるリスクが減り、感染症のリスクを下げることができると信じられてきました。しかし、浣腸をしてもしなくても赤ちゃんの感染リスクは同じであることがわかっていますし、赤ちゃんの感染の理由はママの便に触れてしまうかどうかではなくて、その他に要因はあります。 これらの理由により、現在は浣腸をしないという病院も少なくありません。しかし、それでもやはりお産中のうんちが気になるというママもいるでしょう。病院によってはバースプランなど事前に助産師とお産について相談する機会があるのでその際に相談してみてくださいね。浣腸をしたり、パパやご家族に対してより一層配慮してくれますよ。 まとめ出産という大イベントで、うんちが出ないかものすごく心配したり、恥ずかしさを感じたりする人も少なくないでしょう。でも、安心してください。あなたのそばには、助産師や看護師がついています。そして、ひとたび生まれた赤ちゃんを目にするとそんなことはとるに足らないささいなことに変わります。パパやご家族と大切な赤ちゃんの誕生を心待ちにしましょう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年06月10日出産祝いは頂けるだけでとてもうれしいものですが、実用的に使えないものだったり、自分が欲しかったものだったりで、うれしさに差があるのが正直なところ。私自身そのような経験をしたので、友人などに渡す出産祝いは非常に悩みます。自分が頂いてうれしかったもの、贈って喜ばれたものを紹介します。 長女の誕生時に頂いたベビーリング第1子である長女が誕生したときは、たくさんのお祝いを頂きました。そのなかで私がとてもうれしかったものは、実母と実姉がプレゼントしてくれた 「ベビーリング」です。自分でもベビーリングを購入しようか迷っているときだったので、とても感激しました。 そもそも私がベビーリングを購入したかった理由は、私が生まれたときに母の友人が母にベビーリングをプレゼントし、その後、私が結婚したときに母からそのリングを譲り受け、とても感動したからです。娘が結婚するときも同じように、実母と実姉からプレゼントされたリングを贈りたいと思っています。 服やおむつなど実用品も助かる!服もたくさん頂きましたが、サイズは大きめがいいと思います。娘の場合は出産時に頂いた服を長く着ることができましたが、ぐんぐんと成長してしまう子もいますので、大きめサイズを選ぶと長く着させてあげることができると思います。 また、頂いたおむつやおしり拭きはとても役に立ちました。おむつは成長によりサイズが変わってしまいプレゼントとしては難しいかもしれませんが、おしり拭きのほうは1年間買わずに済んだので助かりました。 私が贈って喜ばれたもの先日友人の子どもが生まれたので何を贈ろうかと迷っていましたが、「欲しい」と言っていたものをプレゼントしたいと思いました。友人が欲しいなあとSNSでつぶやいていたものは、「ドッカトッカ」という持ち運び可能のベビーベッドのようなものでした。 残念ながら私ひとりでは手の届かない値段だったので、仲の良い友人と話し合い、お金を出し合って買うことに。絶対に喜んでくれる!と思っていましたが、想像以上に喜んでくれて私たちまで幸せな気持ちになりました。 欲しいと思っているものをプレゼントされると、とてもうれしいものです。出産祝いとして贈りたいものが高いものでも、友人同士でお金を出し合って買えることもあります。日常で役立つ日用品等も助かりました。 著者:やすだ おと一女の母。妊娠・出産・子育てに関する体験談や、自身の海外留学、旅行についての記事を中心に執筆。
2020年06月08日初めての出産では、入院時に何を持って行ったらいいか悩む方もいるのではないでしょうか。準備をするうちに、あれもこれもと荷物が増えて気づいたら大荷物になっていることも……。今回は、筆者が出産時、産院に持って行ってよかった3つのアイテムについて紹介します。 寝ながらでも水分補給ができる「ペットボトルキャップ」 1つ目は、100均でも見かける「ペットボトルキャップ」です。出産が近づくと、身動きがどんどん取れなくなり、ペットボトルを口につけて飲むという行為すらおっくうに。 しかしこのペットボトルキャップがあれば寝ながらでも水分補給ができて、とっても便利! ストロー付きのタイプと、ボトルを傾けて飲むタイプ、市販のストローを差し込んで飲むタイプなどがありましたが、私はストロー付きのタイプを使っていました。 産後の痛みを軽減「円座クッション」 2つ目は、「円座クッション」です。出産時の会陰切開や痔などにより股付近は非常に痛みを感じやすくなっていたため、円座クッションが産後大活躍してくれました。入院中に活躍してくれるのはもちろんのこと、退院後の生活でもしばらく活躍してくれるアイテムでした。 筆者は食事のときや車に乗るときも円座クッションを持ち歩いていました。たくさんある荷物のなかで、円座クッションはかさばったけれど用意してよかったです。 リラックスできる「お気に入りの飲み物」 3つ目は、「お気に入りの飲み物」です。私の場合は朝に出産したのですが、興奮してしまい、出産初日はよく眠ることができませんでした。また、赤ちゃんのお世話をする合間に親戚や知人がお祝いに来てくれることもあり、無意識に気を張ってしまうことがありました。 そこで私は気持ちをリラックスさせるために、ハーブティーのティーバッグを持って行き飲んでいました。お気に入りの飲み物があると、リラックス効果もあり水分補給にも役立ちました。 人生初の出産に向けてあれもこれもと準備をした私ですが、快適な入院生活を求めるあまり荷物が大量になって退院のときが大変でした。いろいろあると便利かもしれませんが、厳選することも大切だと思いました。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2020年06月06日子宮口が10cm開大したらいよいよ出産ということを母親学級などで耳にした方もいらっしゃるでしょう。ですが、子宮口がいつ、どのように開大していくか、ご存知でしょうか? 分娩の経過とともに子宮口の変化を知っておくと、赤ちゃんが生まれるまでどのくらいかイメージしやすくなるかもしれません。そこで今回は、子宮口の開き方や子宮口の開きが悪いときの対処法などについてご説明します。 子宮口とはどの部分?子宮は、大きく子宮体部と子宮頸部の2つに分けることができます。子宮体部が子宮頸部に移行する部分を内子宮口、子宮頸部の腟につながっている部分を外子宮口といいます。分娩経過中、医師や助産師が内診をおこない、子宮口の開き具合を見ていきますが、そのとき見ているのは、外子宮口の部分です。初産婦さんと経産婦さんとでは、外子宮口の形状が異なります。また、初産婦さんより経産婦さんのほうが子宮口がやわらかく開大しやすいという特徴があります。 子宮口はどのように開く? 分娩第1期までの子宮口の変化妊娠37週に入ると、妊婦健診で内診をおこなう産院が多いかと思います。内診で子宮頸部の変化を観察し、分娩開始の兆候がないか判断しています。その際、子宮口の開大度・子宮頸管の展退度(長さ・厚さ)・子宮頸部の硬さ・子宮口の位置・赤ちゃんの頭の位置を確認します。そしてその結果を点数で評価したものを、Bishop Score(ビショップスコア)といい、分娩開始後も分娩進行状況の指標の1つとして用いられます。 出産が間近に迫った妊娠後期には、分娩の予兆とも言えるさまざまな変化が訪れます。その1つが「前駆陣痛」です。前駆陣痛は分娩の直前に起こる、不規則で弱いおなかの張りを指します。時間の経過とともに本格的な陣痛に変わり、分娩となるケースが多いと言われます。この前駆陣痛が起こっているころ、少しずつ子宮口に変化が見られ始めます。 そして、いよいよ本格的な陣痛が始まります。規則的なおなかの張りが10分以内、あるいは1時間に6回以上みられるようになったときが陣痛開始となり、そこから分娩所要時間がカウントされていきます。分娩の経過は、分娩第1期~第3期に分けられており、分娩第1期に子宮口は大きく変化していきます。 分娩第1期は、、子宮口が10cm開大するまでの時期を言います。分娩第1期は開口期ともいわれます。開口期は、潜伏期と活動期に分けられ、活動期はさらに加速期・極期・減速期に分けられます。潜伏期は、子宮口がゆっくり開大し、2.5cmくらいまでになる時期を言います。活動期は、子宮口が加速度的に開大する時期をいい、加速期には2.5〜4cm、極期には急速に子宮口が開大し、減速期に9~10cm(全開大)となります。 また子宮口は開大するだけでなく、徐々に短くうすくなり、鼻翼くらいの硬さがマシュマロくらいに、そして位置も前の方に移動していきます。 分娩第1期に要する時間は、個人差はありますが、初産婦さんの場合は約10~12時間、経産婦さんの場合は約4~6時間ですが、微弱陣痛などにより30時間ほどかかる場合もあります。 子宮口がなかなか開かないときはどうする?出産する際に欠かせない要素の1つに「産道」があります。そのなかに子宮口も含まれています。分娩の進行とともに陣痛が強く、短くなると同時に子宮口も開大し、赤ちゃんが下りてくるですが、なんらかの理由で子宮口が開かずなかなか分娩がすすまないということも起こりえます。子宮口がなかなか開かない原因は以下のようなものがあげられます。・難産道強靭(なんざんどうきょうじん)・微弱陣痛・疲労、ストレス、など 子宮口がなかなか開かないときは、何が原因かによっても対応が異なります。基本的には、母子の状態に問題がなければ、経過観察しながら子宮口が全開大するのを待ちます。 その際、あぐらをかいたり四つん這いになったりして、自分自身がラクな体勢で過ごすことが大切です。そして、いきみ逃しも忘れずにおこないましょう。子宮口が全開大になる前にいきんでしまうと、おなかの中の赤ちゃんにストレスがかかるだけでなく、さらに子宮口が開きにくくなってしまいます。なるべく、息を吐くことに意識を置いて、陣痛を乗り越えましょう。 また、水分補給や可能であれば食べられるものを食べたり、休めるときには休むなどして体力温存にも心がけましょう。ずっと安静にしているのも逆効果のこともあります。破水していないようであれば、歩いたり、入浴や足湯などでリラックスしながら体を温めたりするのも効果的です。 そのほか、微弱陣痛と判断された場合は、陣痛促進剤を使用することもあります。 このような対処をしながら子宮口が全開大するまで経過を見ていきますが、途中でおなかの中の赤ちゃんの心拍数が低下したり、ママの体力の消耗が激しいなどで、このままでは母子に危険が及ぶと判断された場合には、帝王切開に切り替わるケースもあります。 妊娠中にできることはある?自分の出産がどのような経過をたどるのかは、やはり始まってみないとわかりません。ですが、少しでもスムーズな出産となるよう、妊娠中から準備しておくことも大切です。 妊娠中に体重が増えすぎたり、もともと肥満体型であったりすると、微弱陣痛などさまざまな合併症を引き起こす危険性があります。妊娠中は脂っこい食べ物などを控える、無理のない範囲で体を動かすと同時に、不足しがちな鉄分やカルシウムを積極的に摂り入れるようにましょう。妊娠中に激しい運動は禁物ですが、適度な運動は体力維持やストレス解消にも効果的だと言われています。臨月になったらウォーキングなどの有酸素運動やストレッチなどに取り組んでみましょう。 そして、特に初産の場合、分娩中の痛みや恐怖から、過緊張に陥ってしまう場合があります。妊娠中に分娩の進み方をよく理解しておき、日頃からイメージトレーニングをおこないましょう。また、緊張したときにはゆっくり息を吸って吐く、いわゆる呼吸法の練習もしておくとよいでしょう。呼吸法にはさまざまな手法がありますが、陣痛のタイミングに合わせてしっかり息を吐くことを意識しましょう。 まとめ分娩の進み方、子宮口が開くタイミングや所要時間には個人差があります。妊娠中から体と気持ちのメンテナンスに取り組むとよいでしょう。陣痛中は痛みも伴い、長時間となることもあるため、ゆっくり深呼吸し、なるべくリラックスして過ごしましょう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年05月25日出産時に浣腸はするの? 大便が出ちゃうって本当? など、いざお産を迎える妊婦さんにとって、気になることの1つに「おシモ事情」があると思います。今日は人にはちょっと聞きにくい、そんなおシモの体験談をお伝えします! 初めての陣痛は便意と同じ感覚!?1人目の出産時のこと。私が感じた“陣痛”は、完全に“便意”そのものでした。便秘だったこともあって、陣痛の波が来るたびに何度もトイレへ行きました。 「あれ、これって本当に便意?」と思ったときには1時間ほど経過していたと思います。そのことに気付かないほど、感覚が便意と酷似していたのです。そして、トイレに行くたびに少量ずつではありますが大便もちゃんと出ていたので、なおさら気付きにくかったように思います。 お産の1時間前までトイレにこもる病院に到着したとき、すでに子宮口は8cmまで開いていましたが、「大便が出る!」という気持ちで、ここでもトイレに行っていました。今思えば、完全にいきみたかっただけだと思いますが、初めての出産なので気付くことができません。しまいには、助産師さんからトイレから出てくるよう軽く怒られる始末です。 そして、そのまま分娩台へ。助産師さんに声をかけられる直前まで、少量ずつトイレで大便が出ていたからか、出産時には大便が出ることなく出産しました。 吹っ切れた? 2人目のときは流れのままに!2人目の出産時は、「この便意がお産の始まりだ!」と知っていたので、冷静に対応できました。病院到着後、子宮口がほぼ全開だったため、そのまま分娩台へ。このとき、便意は感じていなかったにもかかわらず、何度かいきむうちにちょっと出てしまいました。出てしまった大便は、助産師さんがしっかり回収してくれていましたよ。 また余談ですが、私は大便だけでなく尿も細いチューブで出してもらいました。個人的には、大便よりも尿のほうが恥ずかしかったことを覚えています。 出産時の「おシモ事情」。意外となるようになります。よくあることだそうなので、出てしまっても気にしなくて大丈夫! どうしても気になるときは、事前に助産師さんなどに確認しておくと気がラクになりますね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:小林夏希4歳と1歳の二児の母。フリーライターとして育児・インテリア・住宅関係の媒体を中心に記事執筆をおこなう。
2020年05月09日2020年5月1日、フリーアナウンサーの高橋真麻さんが第1子の出産をブログで報告しました。高橋さんによると、現在母子ともに健康とのこと。ブログで次のように想いをつづっています。我が子は、私が産まれた時と同じでガッツ石松さん似なのですがこれからどのように成長、変化してゆくのか楽しみです。私自身が両親からたくさんの愛情で育ててもらったように夫婦力を合わせ、頑張って参ります。引き続き暖かく見守って頂けますと幸いです。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。高橋真麻オフィシャルブログーより引用また、高橋さんは慈愛に満ちた表情で、我が子を見つめる自身の写真も公開しています。高橋さんの報告に祝福の声が続出。「ご出産おめでとうございます」「ゆっくり身体を休めてください」「明るいニュースで嬉しいです!」など、多くのコメントが寄せられました。同日、高橋さんが火曜コメンテーターを勤める情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)でも報じられ、出演者たちが大きな拍手で祝福しています。高橋さん、本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2020年05月01日初めての出産を終えて、事前に準備はしていたものの足りなかったことや思いがけないことなど、「やっておけばよかった~」と思うことがたくさん出てきました。今回は、実際に出産を経験した私が個人的に後悔したことTOP3をご紹介します。 3:かわいいパジャマを持参しておく出産のとき、私は授乳しやすさ優先で選んだパジャマを持っていきました。あとで病院で撮影した写真を確認すると、髪はぼさぼさ、ノーメイク、ヨレヨレのパジャマという非常に残念な写真が……。 夫は「別に気にならないよ~」と言ってくれましたが、そういうことじゃありません。メイクや髪は仕方ないとしても、せめてもっとかわいくてきれいなパジャマを持っていけばよかったと今さらながらに後悔しています。 2:骨盤ベルトは巻いておく私は、骨盤ベルトが授乳などのときに結構ズレてしまうのが嫌であまり使わなくなってしまいました。しかし、半年後くらいから徐々に腰痛や肩こりがひどくなり、足のむくみがひどくなっていきました。原因は出産後に骨盤が元の状態に戻らず、開きっぱなしになっていたことだと思っています。 1年後に整形外科で指導を受けつつ治したのですが、お金も時間もかかり、産後の戻りやすい時期に、きっちり骨盤ベルトを巻いて戻しておくことの重要性をひしひしと感じました。 1:名前を考えておく出産前に夫と子どもの名前の候補だけ挙げておいたのですが、産後ハイになったのか平凡でも誠実で呼びやすい名前を全部スルーして、難読漢字やファンタジーっぽい響きの名前をチョイス! 夫と両親と義両親があわてて止めてくれましたが、自分がハイになっていることすら気付いていませんでした。今でも思い出したくない時期です……。 また、隣のベッドのママが生まれた瞬間に名前を呼んであげたと聞き、まだ決めていなかったことをさらに大後悔してしまいました。 出産は人生の一大イベント。思いもよらなかったことが次々と起きました。特に産後ハイはまさか自分がなると思っていなかったので今でも驚きです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 先輩ママの体験談、いかがでしたか?「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:中浦明子一児(女の子)の母。結婚を機に書店員を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は子どもと散歩、子どもと行けるカフェの開拓。
2020年04月17日陣痛に耐えて頑張っているママの姿を見て、自分にできることはないか……。そう考えるパパも多いかと思います。今回は、出産時に私がパパにしてもらったこととパパにしてもらえばよかったと思うことを紹介します。 手のひら全体で背中をさすってもらう陣痛が始まったころ、パパに背中をさすってもらうと陣痛の痛みがやわらぐような気がしました。手のひら全体を背中に密着させ、やさしくさすってもらいました。痛みがやわらぐだけでなく、精神的に安心する効果も感じました。 私の場合、はじめは腰の上のあたりに痛みを感じましたが、陣痛が進むにつれて痛いと感じる場所が下がっていきました。さする場所をママに聞きながらおこなうといいと思います。 腰の痛む場所は指を使って押してもらう陣痛が進んでくると、腰に痛みが出ることもあります。私は腰からおしりの割れ目すぐ上あたりに痛みを感じました。痛む部分を指の腹でグッと押されると気持ちがよかったことを覚えています。 陣痛の痛みを逃すために、息を「フーッ」と吐くときに合わせて押してもらいました。押すタイミングや力加減を聞きながら、ママが気持ちいいと感じる場所を押してあげるといいと思います。 いきみ逃しに肛門付近を圧迫してもらういきみ逃しには、肛門付近を圧迫すると効果的でした。テニスボールやゴルフボールなどを使うと、圧迫しやすいとはよく聞きますよね。ボールがない場合は拳でもいいようです。 私の場合、息を吐くのと同時にテニスボールを使って自分で圧迫しましたが、助産師さんに圧迫してもらったときのほうがラクだと感じました。恥ずかしいからと自分で圧迫していましたが、夫にしてもらえばよかったです。 出産では進み具合とともに痛みを感じる場所が変化していきました。ママがラクだと感じる場所をパパも一緒に探すといいと思います。ただ、なかには触ってほしくない方もいるようなので、まずはママに確認するといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2020年04月09日私は、“会陰切開”に恐怖を抱きながら2人の男の子を出産しました。1人目は会陰切開をしたうえで出産し、「2人目の出産では絶対に切りたくない!」という気持ちを胸に5年後に再度出産に臨みました。2人目は会陰切開することなく出産! 1人目の出産と2人目の出産で違ったことは、素直に「怖いです」と伝えたことでした。 何もわからずに臨んだ1人目の出産私は1人目を妊娠36週2日のギリギリ早産で出産しました。陣痛が始まってから5時間で出産するという、初産にしてはスピード出産。私は痛みに強いほうなのか、便秘だと思い込みトイレでいきんでいたのを助産師さんに止められたのは、今では笑い話です。 赤ちゃんがおりてくるのも早く、陰部が中から押されるような感覚に、自分でも「いよいよだ」と感じたのを覚えています。初産ということもあり、会陰の伸びが悪く、医師から「ちょっと切ろうか」と言われ、会陰切開をすることになりました。 大きすぎる会陰切開の恐怖…会陰切開が自分の出産に必要な処置であることはわかっていました。会陰が裂けることを防ぎ母体のダメージを軽減したり、赤ちゃんがスムーズに出てきたりするための処置だということは頭では理解しているものの、やっぱり怖かったです。陣痛がきているときに切るから痛みは感じないとは言われましたが、意識しすぎたためか切開時に「ぱちん」と切られた感覚や痛みを感じました。 その後は「いきまないで」という助産師さんの指示のもと、息を小刻みに吸って吐いてを繰り返しながら、無事出産することができました。けれども、その後の陰部への麻酔や縫合時の違和感、産後の会陰の痛みを経験し、「もう次は切りたくないな」というのが正直な気持ちでした。 会陰切開の恐怖再び!初めての育児や仕事の再開でバタバタしているうちに5年が過ぎ、2人目を妊娠しました。5年ぶりの出産にドキドキしながら妊娠39週を迎え、今回は破水から始まる出産となりました。身支度を整えて病院に向かい、すぐに分娩室へと移動。それまでは冷静にいられたものの、徐々に出産時の痛みや陰部の圧迫感、会陰切開への恐怖がよみがえります。 「どうしよう……怖い」。それがそのときの気持ちです。正直、1人目の出産時は余裕がなく、「しっかりしなくちゃ」「なめられたくない」という若さゆえの意地がありました。でも、今回は素直に助産師さんに気持ちを打ち明けました。「すみません。会陰切開したくないです。怖いです……」。 声に出すことで払拭された私の不安助産師さんへ素直に自分の気持ちや希望を伝えると、すぐに会陰に触れたり伸びを見たりしてくれ、「この部分(肛門側を触れながら)が余裕がありそうだから」と、希望を受け入れてくれました。ただ、状況によっては会陰切開が必要な処置であることは再度説明を受けました。 そして、陣痛が強まりいざ出産。助産師さんは“余裕がある”と言っていた部分を広げながら、いきむタイミングを指示してくれ、そのサポートのおかげで切開することなく、3時間という早さで出産できました。もちろん、2人目の出産ということもあって会陰の伸びもよかったのかもしれません。でも、自分の気持ちは声に出して伝えないといけないんだな……とつくづく実感したのです。 不安が多く、デリケートな出産。何人ものお産をサポートしている医師や助産師さんに気持ちを伝えるのは、なんとなくハードルが高いと感じていました。でも、出産は自分だけのものです。私は、自分の気持ちを伝えることで最良のサポートが受けられました。勇気を振り絞って「会陰切開が怖い」と声に出したことで、自分だけの素敵なお産を経験できた、怖がりな私の体験談でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。 著者:菅田ゆうり1歳・7歳の男児を育てるワーキングマザー。自身の体験をもとに、妊娠や出産、育児、仕事との両立についての体験談を中心に執筆している。
2020年04月03日ベビーグッズを揃えたりしながら楽しく赤ちゃんを迎える準備をして、さていよいよ入院準備。出産のときに必要な物って病院から指定されているものだけで大丈夫? 実はあったら便利な物、役に立つ物があります。しかも100均で揃えられるものばかり! 助産師がおすすめするお産のときに本当に役立つ100均グッズを紹介します。 お産は喉が渇く!? ペットボトル用ストロー、ストロー いよいよ陣痛が始まったら自由な体勢をとるのもなかなか困難です。横になっている姿勢がラクな方もいれば、四つん這いなどの姿勢のほうがラクで、お産がスムーズに進む方もいます。 また、お産のときは暑くてとても喉が渇きます。そんなときにとても役に立つのがペットボトル用ストローです。ペットボトルの飲料水に簡単に取り付けられ、片手で開閉できてどんな姿勢でも飲むことができます。 また、産後すぐは傷の痛みや疲労などから横になったまま過ごすほうがラクな方もいらっしゃいます。そんなときにも便利なので入院中使用することが多いかもしれませんね。また、ペットボトルによってはサイズが合わないものもあるので普通のストローも一応準備しておくと安心でしょう。 カイロで体を温めると痛みが和らぐことが! お産のときに腰が痛くなるというのを聞いたことはありませんか? 陣痛が始まるころには赤ちゃんは骨盤の中におさまるので骨盤への負担が大きくなります。そのため骨盤周辺の筋肉にも負担がかかるために腰痛が起こります。 生理痛がある方ならイメージしやすいかと思いますが、生理痛のときのような腰の痛みがもっと強くなったという感じです。人によっては寝返りができないほど痛くなったり、痛みがひどいときとそうでないときの波があったり、いきみを感じる痛みだったりします。 腰痛を和らげる方法としては、マッサージや温める方法があります。そこで役に立つのがカイロです。産院によっては温めるケアグッズがあるところもありますが、持参していくと助かるかもしれません。ただ、低温やけどにはくれぐれも気をつけ、直接肌に触れないようにしましょう。 暑いときにうれしい冷却グッズ。汗ふきシートは産後も活躍! お産のときはエネルギーをとても消耗するとともに暑くてたくさん汗をかきます。うちわであおいだり、冷却ジェルシートでおでこなどを冷やしたりするとラクに過ごせるでしょう。 また、陣痛が始まってから出産までの時間が長くかかる方もいます。お産中はシャワーを浴びられないことも多いので汗拭きシートがあると便利でしょう。スッキリして気分もリフレッシュしますね。また、産後は出産の翌日よりシャワーを浴びられることも多いですが、シャワーを浴びられないこともあるので産後にもあると便利です。 テニスボールで肛門を押してもらうとラクに! お産のときにテニスボールが役に立った、というのを聞いたことがある方も少なくないのではないでしょうか。お産が進んでくると赤ちゃんの頭が下がってくるので、産道と隣同士にある肛門も押される感じがして気持ち悪さやいきみたい感じが出てきます。 そのようなときはご主人やご家族、助産師さんに手で肛門を押さえてもらってもいいですし、強い力で押さえてもらったほうがラクな方もいるので、そのような方はテニスボールを使うといいでしょう。また、腰痛が強くなってきたときにテニスボールで腰をマッサージするとラクになる方もいらっしゃいます。 アロマオイルには陣痛促進効果やリラックス効果が! お産のときに緊張をほぐし、リフレッシュできる香りのアロマオイルがあることを知っていますか。お産のときの緊張や興奮する気持ちを落ち着かせ、リラックスさせる効果や、陣痛のときの鎮痛・鎮静効果、疲れたときのリフレッシュ効果など、アロマオイルによってさまざまな効用があります。また、子宮収縮を促す作用のあるアロマオイルもあります。 代表的なアロマオイルはリラックス効果ではグレープフルーツやレモン、鎮痛・鎮静効果ではラベンダーやカモミールです。また、陣痛促進効果ではゼラニウムやジャスミンなどがあります。これらのアロマオイルをアロマポットで使用します。マグカップに熱湯を入れ、そこにオイルを垂らしてお部屋に香りを広げるのもいいですね。また、ハンカチやコットンなどに染み込ませて近くに置いて直接香りを楽しむのも効果的です。 たとえば、お産が始まったばかりの時期は緊張しているのでリラックス効果のあるアロマオイルを、お産が進んできたら鎮痛・鎮静効果のあるアロマオイルや陣痛促進効果のあるアロマオイルを使うなど、お産のときの状況によって使い分けるのもいいかもしれません。また、産後の疲れているときも活用することでリフレッシュ、リラックスできると思います。 入院の準備をするときに自分のお気に入りのアロマを見つけるのも楽しいかもしれませんね。ただ、産院によって使用できるところとできないところがあるので事前に確認しておくようにしましょう。 病院内は乾燥しがち!? 乾いた唇にリップクリーム 準備しておくと便利なグッズがリップクリームです。産院内はとても乾燥しています。そのためお産のときだけでなく、産後も唇が渇きやすいので入院期間中はとても役に立ちます。 産院によっては入院の準備がほとんどいらないところもあれば、たくさん持っていかなければならないところもあります。陣痛が来る前に破水することもあるので、入院の準備は早めにしておくことをおすすめします。お産は初めてでも、初めてではなくても毎回緊張するものですが、赤ちゃんとの初めての共同作業です。グッズを使ってお産を少しでも快適に過ごして、赤ちゃんと一緒にお産が楽しめますように。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2020年02月21日5歳と1歳の4学年差兄弟を育児中のゆきです。こちらの連載では現在1歳10カ月の次男を妊娠中のお話を書かせていただいてます!今回は「2人目出産のための入院で、持って行ってよかったもの」についてです。1人目のときは荷物をたくさん持っていったのに役に立たないものばかりで…、そのくせ足りないものがたくさんありました。しかしその時は里帰り出産だったため、足りないものは実母が買ってきてくれたり、洗濯した服や食べたいものを差し入れしてくれたので、なんとかなりました。しかし、いろいろなものを持っていきまくったせいで…たった数日の入院なのに、夜逃げするかのような荷物の量に…。その時の経験から、2人目のときは…と、いろいろ考えながら準備しました。2人目は里帰りナシ、さらに子どもは夜間立ち入りができない産院でしたので、面会時間も限られており、急にあれが欲しい! となっても手に入らない環境で…。▼夜間立ち入り禁止の産院について里帰りナシの2人目出産、産院選びで気をつければ良かったことは…? そんな2人目出産時を振り返り、持っていって大正解だったと思ったアイテムたちをご紹介します!■産院で買うと高い消耗品!●ティッシュ&ナプキンティッシュは、ちょっと赤ちゃんを拭いたり、鼻をかんだりでたくさん使ったので、箱ティッシュを持っていって良かったです。産褥パットは病院で追加で買うこともできましたが高い…!そしてゴワゴワして使いにくいので生理用ナプキンの方がフワフワで使い心地が良かったです。普段から生理で利用するため自分で使いやすいものは知ってますし、退院してからも使うのでいっぱい買い置きをしました。●タオル1人目の時は数枚でいいか~っと思っていましたが、お風呂や赤ちゃんの吐きこぼしを拭いたり、枕代わりにしたり、授乳中のおっぱいを拭いたり、手を拭いたり…めちゃめちゃ使いました!数枚は産院の持ち物リストにありましたが、たくさん持っていって大正解。それでも足りず、夫にも持ってきてもらったくらいです!■小腹と気持ちを満たすために!●小分けになったお菓子ご飯が17時と早いのに夜間も授乳で起きるので、深夜にお腹が空いてしまい…。そんなときのために「お菓子」を持って行きました!小分けタイプはお見舞いに来てくれた上の子にもあげることができたので便利でした。●お湯で溶かすスティックタイプの飲み物お湯で溶かすスティックタイプのミルクティや生姜湯などを持って行きました。レンジがないので、温かいものが欲しいときはこれがすごく重宝しました。授乳でご飯などがすぐ食べられないときに、温かい飲み物はものはとても貴重なものとなりました。あと、荷物に余裕があれば、2リットルのお茶や水などもあると便利だと思います。授乳でめちゃくちゃ喉が渇いてよく自動販売機で飲み物を買っていたので、持っていけば節約になってよかったな~と思いました。■意外と使い道が多いもの!●小さめのラップ授乳で乳首が切れてしまったときに保湿に張ったり、すぐに食べきれないデザートなどを包むことができました!1人目のときも産後に母に買ってきてもらい、重宝したので絶対持っていこう! と決めていました。●割れないマグカップや使い捨ての割り箸やスプーンマグカップは何かを飲むときに使うほか、上の子が来たときに食事を分けてあげるお皿代わりに使えて便利でした。割り箸やスプーンも、上の子がきたときに使ったり、いただいたデザートを食べるときに役に立ちました!こんな感じで2人目は、とても快適に過ごすことができましたし、荷物も1人目のときより少なく、ちょうどいい感じの荷物になりました。私の出産は2回とも別の産院だったのですが、小さい病院だったためどちらにも売店はありませんでした。売店があれば「いざというとき」のために持っていった荷物をもう少し減らせたのにな~と思います。人によって、または病院によって、必要なものは異なるので、今回書いたものが役に立たないこともあるかと思いますが、私の出産~入院で役に立ったものを紹介させていただきました。参考にしていただけると嬉しいです!
2020年02月13日出産時や産後の入院時にあると便利だなと思うグッズについて、助産師の目線からご紹介していきたいと思います。 栄養補給・水分補給のために陣痛は子宮の収縮によって起こります。子宮の筋肉は疲労やカロリー不足になると収縮が弱くなり、陣痛が弱くなってしまうこともあります。長期戦の陣痛のためには、栄養が必要です。また、陣痛の間は汗をかき、陣痛を逃すための呼吸法は口が乾くので、水分補給も必要です。 おすすめの食べ物&飲み物・栄養補給ゼリー(陣痛の合間に栄養が簡単に取れます)・グミやチョコレート(陣痛の合間や夜間の糖分補給に効果的です)・フルーツ(水分補給と一緒に糖分もとれます)・ペットボトル入りの飲み物(院内ではお茶や水などが人気で夜間などは飲みたいものが売り切れていることもあります)・ペットボトルに装着できるストロー(横になっていているときは、ストローがないと飲みづらいです) 陣痛の痛みを緩和するために陣痛の間は、痛みをできるだけ和らげてあげることが大切です。痛みは、温めると緩和されます。また、赤ちゃんが降りてくると、おしりを内側から押されているような強い圧迫感が出てきます。 おすすめの痛みを緩和するグッズ・貼るタイプのカイロ(腰や下腹部に貼って温めます)・靴下・レッグウォーマー(足元の冷えは陣痛を弱めることもあり、足首にあるお産のツボ「三陰交」を温めると有効な陣痛がくることがあります)・テニスボール(赤ちゃんが降りてくるとおしりが圧迫されて痛みでつらくなります。ゲンコツやテニスボールで肛門を圧迫して、児頭を上に持ち上げる感じにして肛門への圧迫を逃します) 汗や疲れを緩和するために陣痛中は汗をかきやすく、不快になることもあります。出産が長い状況になると、疲労や睡眠不足は体力を低下させることになり、気持ちも後ろ向きになってしまうことで分娩に時間がかかるようになってしまうこともあります。できるだけ、不快を和らげて気分を前向きになるようにしていくことが大切です。 おすすめの疲れを緩和するグッズ・汗拭きシート(汗をかいたときに使うと、さっぱりして気分転換にもなります)・リップクリーム(陣痛中の呼吸法を続けていると、唇が乾いてきます)・ハンカチタオル・ハンドタオル(汗を拭くタオルはあまり大きくないほうが使いやすいと思います)・うちわ(陣痛中に汗をかいたり、暑いときに仰いでもらいます)・音楽(自分の好きな曲をかけると、気分も落ち着きます。携帯に入れておいたり、CDをかけてもらったりしても良いかと思います) その他、入院中にあると便利なもの出産時だけではなく、産後の入院中にあると便利なものをご紹介します。 入院中にあると便利なグッズ・カーディガンなど薄手の羽織るもの(季節によってはパジャマだけでは肌寒いことがあります)・メモ用紙・ペン(分娩時の様子を書き留めておいたり、助産師からのアドバイスなどをメモしておけます)・携帯電話やスマホの充電器(出産の報告など携帯電話を使う場面も多く、いざという時に充電が切れているというトラブルを防げます)・カメラ・ビデオ(スマホで撮っている方も多いですが、やはりきちんと残したい場合などに)・S字フック(ベット柵など手の届くところに小さめなカバンやゴミ袋をかけておくと、陣痛中や授乳や抱っこなど動けないときに便利です)・ハンガー(濡れたタオルなど一時的に乾かしておけます)・ヘアゴム(髪の長い方は、出産時や産後の授乳や育児時には髪をまとめておくと邪魔になりません)・乳頭の保護クリーム(ラノリンや馬油。乳首に傷ができたときや痛みが出てきたときに早めに塗っておくと悪化しずらいです) うちわ、テニスボールなどは病院にあるところもあります。院内に売店がある場合も、品切れや営業時間外に必要になる場合もあるので用意しておくと安心です。病院にあるものについて、妊婦健診時などで看護師や助産師に確認しておくのも良いかと思います。その他、必要な持ち物は病院によって異なるので、早めに確認しておきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2020年02月01日先日友人が2人目の子どもを出産しました。ママの入院中の1週間、上の子は日中、保育園の一時保育に通っていたのですが、おばあちゃんがお迎えにいくと、「なんでぼくだけママが来ないの!」と激怒し、ままごとのテーブルをひっくり返したそうです…。そんな話を聞いて、うちの長男も下の子出産時に、狂暴化したこと思いだし懐かしくなりました。そんな息子もしばらくすると落着き、赤ちゃん返りもなく、4年たった今でも優しいお兄ちゃん。今回は下の子の出産後、わが家で徹底して行った上の子のケア法についてお伝えします。ママと離れた1週間でまるで別人のように狂暴化!当時3歳で、妹の誕生を楽しみにしていた息子。帝王切開のため私の入院は1週間。その間息子は私の実家に泊まることになっていました。普段から実家には慣れていたのですが、1番の心配は寝る時間。息子は産まれた時から私の抱っこでしか眠れず、3歳当時は一緒に横になって「ママ~大好きだよ~」と20回くらいささやいてから眠るという、スーパーマザコンだったのです(笑)。いよいよ私の入院初日。日中は、実家の大人たちにたくさん遊んでもらい大興奮で、夜はいつもより1時間以上遅くなってしまったものの、なんとか眠ったという連絡が来てひと安心でした。しかし翌日に娘を出産した日には、夜「眠ったよ」という連絡がなく、翌朝聞いてみると、「夜中じゅう泣いて、朝方眠ったのに、もう起きてる」との連絡が!実家にパパが駆けつけても「ママがいい~ママに会いたい~」と泣き続けたそうです。実母は入院中の私を気遣って、「日中は楽しく過ごしてるから大丈夫!」と言ってくれていました。また息子は面会で私に会うと普段通りで、窓越しに妹を見て「かわいい」と言っていました。病院は実家からすぐ近くなので、毎日のように私や妹に会いに来ると思っていたのですが、実際には数回しか面会に来なかったので不思議に思っていました。あとから聞いた話では、息子が大人の言うことを素直に聞かなくなり、少しの外出も大変だったのだそうです。退院してみると、息子の変化がはっきりわかりました。大人に、わけもなく突進したり、物を投げたり、遊びがうまくいかないとイライラして暴れたり…。以前はない行動が見られ、目が腫れてつり上り、顔つきまで違いました。その後も里帰りの生活でしたが、私が寝かしつけをすると、夜はしっかり眠れるようになりました。睡眠不足が解消され少しずつ暴れることはなくなりましたが、わがままは続きました。1番困ったのは、ご飯を食べないこと。元々少食で、妹が産まれる前までは、ほめたりおだてたりの声かけでご飯を完食していたのですが、産後は数口食べると遊びだすようになってしまいました。食事は、実母が息子のために工夫して作ってくれているにも関わらず、ほとんど食べない。それどころか「早く遊ぼう!」と大人の食事の時間をジャマするのです。常に「かまって」状態で、大人みんなが息子に振りまわされ、ヘトヘトに。実母に至っては数週間で3キロ痩せるほど!これではまずいと思い、早めに実家から自宅に戻り、息子のケアを徹底して行うことにしました。ケア方法1まずはわがままを全部受け止める息子はもともと、いいこと・悪いことといった「生活のルール」はわかっている子でした。今はそれを守る心の余裕がないだけ。そう考えた私は、息子が満足するまでわがままをさせることにしました。テーブルからジャンプしても、布団をぐちゃぐちゃにして遊んでも、ケガしなければOK!ご飯は残されてもイラっとしないよう、あえて頑張って作らず簡単なものを。そして少ししか食べなくてもいいように、おやつに栄養がとれる物を用意しておきました。遊ぼうと言われればできる限り対応しました。…といっても、私は時々相槌をうつだけ。赤ちゃんの世話をしながらでも、横になりながらでもできるのでラクにできます。この時期、息子にとっては「無理」「ダメ」と拒否されないことがなにより大事と思って対応していました。「赤ちゃんが産まれても、あなたが大切で優先にしたいと思っている」と伝えるために、赤ちゃんの世話で息子の要求を断る時は、「今オムツを替えてくるけどいい?」「ミルク飲ませる間だけ待ってくれないかな」と何をするのか具体的に伝えたり、「待っていてくれてありがとう」「優しいお兄ちゃんでよかった」と大げさなほどほめました。ケア方法2ヒマな時間を与えないもうつとつ心がけたのは、遊びを充実させて、モヤモヤした気持ちを発散させること。当時ハマっていたブロックを買い足したり、空き箱でキャラクターになりきる剣を作ったり、新しい物で気を引きました。真夏でしたが比較的涼しい朝や夕方には、息子のお気に入りの公園へ。夫が休みの日はパパと息子2人で午前も午後も公園で虫とりを。また散らかった家でも呼べる親しい友人や親戚にはどんどん来てもらい、息子と思いっきり遊んでもらいました。近所のお友達の家に息子だけ遊びに行かせてもらうこともありました。それでも時間が余ってしまう時は、夫にDVDを借りてきてもらい見せていました。産後の大変な時期でしたが、いろいろなものを駆使して、いろいろな人に頼って、息子にとって楽しい時間を増やすようにしました。受け止めてもらう経験を経て、優しいお兄ちゃんに成長!毎日こうしたケアを必死に続けていくと、1か月過ぎる頃には以前のような息子に戻り、自分が「悪い」とわかっていることはしなくなりました。ある日、息子がテーブルからジャンプして遊ぶのをやめ、「テーブルってご飯を食べるところだよね、ジャンプは公園でするんだよね」と自分から言ってきました。私は「この子はもう乗り越えたんだな」と感じ、涙がでそうになるほど嬉しかったことを覚えています。その後も、少し不安定になったり、戻ったりを繰り返しながらも、妹のことはとてもかわいがり、お世話を手伝ってくれる頼もしいお兄ちゃんになっていきました。今まで一緒だったママと離れて過ごし、急にママのそばに小さなかわいいライバルがやってくる。下の子の出産は上の子にとって試練でもあります。簡単には受け入れられず、心がぐちゃぐちゃになってしまい、今までできていたことができなくなったり、わがままになってしまうことがあります。そうなった時は1度じっくり受け止めてあげて、心がもとに戻ったらまた約束を確認していけばいいのだと思います。「小さい子には優しくしなさい」と言葉で教えても子どもには届きません。まわりから優しくしてもらうことで満たされ、自分も人に優しくすることができます。産後はママも自分や赤ちゃんのことで精いっぱいになってしまいがちですが、上の子にも気を配ってこの時期を乗り越えると、下の子に優しくできる子になり、その後はぐっとラクになると思います。<文・写真:ライターnicoai>
2020年01月09日出産時にうんちも一緒に出ることがある、ということは事前知識として知っていました。でも、「そういう人もいるんだな」と、私はどこか他人事でした。しかし、無痛分娩で出産に臨んだ私にまさかのできごとが……! 当時の話をご紹介します。 「うんちしちゃうかも」と言っておく作戦身近に出産経験のある人がいなかった私は、インターネットで出産についてよく調べていました。そのなかでも気になったのは「出産時にうんちも一緒に出てしまった」という話です。「こんなケースもあるんだ……」と思ったのと同時にちょっぴり不安になった私は、夫に「出産時に排便してしまうこともあるかもしれないんだって」と伝えておきました。そうすれば、万が一出産時にそうなっても引かれることはないだろうと思ったのです。 無痛分娩のいきみ方が想像と違った?!いよいよ出産の日を迎えた私。分娩室でモニターを見て陣痛の波を確認する助産師さんの指示に従っていきむことになりました。しかし、いざいきむというときに、助産師さんからこう言われました。「うんちをするときのように、肛門に力を入れていきんでください!」そのとき、私は「えぇ!? そうしたら出ちゃうじゃん!」と思ったのですが、指示に従うしかありません。私はとにかく必死にいきみました。 もうどうにでもなれ……の境地だった!肛門に力を入れていきむと、やっぱり出てしまったようです。……うんちが。ボトッと用意されていた袋に落ちる音を聞きながら夫の顔を見ると、気づいていないのか気づかないふりをしているのか、真剣そのもの。「うんちしちゃった!」なんて冗談でも言える雰囲気ではありませんでした。 開き直っていきんでいると、助産師さんから「いきむのじょうずですね!」と言われて思わず苦笑い。結局私は無事にうんちと一緒に元気な赤ちゃんを産むことができました。 出産時にうんちをすることは思ったより恥ずかしくありませんでしたし、仕方のないことだったのだと思います。でも、私はこの経験によってちょっと肝が太くなったような気がしました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2019年12月22日出産のときは全身の力を振り絞っていきみます。そのときに「一緒にうんちが出てしまったりしないのだろうか?」と私は出産前にとても心配になりました。夫の立ち会い出産を希望していたので、なおのこと不安でした。仕方のないことかもしれないけど、やっぱり恥ずかしかったからです。ここではそんな私の出産体験談をお話ししたいと思います。 陣痛はおなかを下した痛みに似ていた私は妊娠40週2日の夜中に陣痛が来ました。それは腸が収縮するような感じの痛みで、おなかを下したかな? と思って何度かトイレに行きました。けれども何も出ず、定期的に下腹が痛むのでようやく陣痛だと気がついたのです。陣痛の痛みはおなかを下したときの痛みに似ていると思いました。そして、これでは分娩室に入ったときに本当に便意があったとしても、その感覚がどちらかよくわからないだろうな、と感じたのを覚えています。 入院してすぐに浣腸をしたかかりつけの病院では、産前の処置として浣腸することが決まっていたため、私も入院してまずその処置をしてもらいました。これなら出産時に排便してしまわないだろうと安心したのもつかの間、浣腸後にも便意をもよおし、我慢することが本当に苦痛でした。そして約15分くらい、陣痛の波と腸がぎゅるぎゅると動く痛みで脂汗が止まらなくなりました。トイレに行こうとしても、痛みでなかなか進めず、すぐそこにあるトイレがとても遠く感じました。 出産時にうんちがでることはよくあることところが私は出産までに時間がかかってしまい、気づけば浣腸をした日から2日が経っていました。助産師さんに不安に思っていることを話すと、「出産時にうんちが出てしまうことはよくあることだから、心配しないで。気づかないくらいにさっと処理します」と言ってくれました。その後、出産時にうんちは出ませんでしたが、もし出ても陣痛の痛みや子どもが生まれた喜びや興奮で、まったく気にならなかったかもしれないな、と思ったのを覚えています。 助産師さんからは「よくあること!」と言われましたが、それでもかなり抵抗がありました。浣腸は大変でしたが、出産前にしたことで私はかなり安心できました。また、もし出てしまってもスムーズに対処してもらえるということを事前に教えてもらったことも、安心につながったと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:山下 ひいこ一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。
2019年11月30日私は夫と付き合ってすぐ妊娠したため、結婚から出産までのスピードがとても早く、出産時期には“恋愛真っ最中”の間柄でした。出産時に便が出てしまう人もいるということを知って、当時はそんな醜態を見せるなんて恥ずかしくて恥ずかしくて、とても集中できなさそう……と思っていました。立ち会いたいという夫の気持ちを考慮しても、羞恥心にはどうしても勝てず。悩んだ末に私は立ち会い出産をしないことにしたのです。 浣腸はしないんです実は私、姉が出産時に前期破水で入院したため、様子を見に病院へ頻繁に通っていました。なので「出産時のうんち事情」についてはほんの少し知っていたのです。それまでは、陣痛がまだ弱いうちに浣腸をして、出産時に便が出てしまわないようにするんだとばかり思っていました。 しかし、最近は違うようで、出産時に便が出ることはよくあるらしいのですが、出産前に浣腸すると便も液状になるため衛生上悪く、固形物のほうが処理しやすいのだと、姉が助産師さんから説明を受けたとのこと。それを後から聞いた私も衝撃を受け、「えー!?」と叫んだほど。人前でうんちするなんて、いくら助産師さんは慣れっことはいえ、なかなかハードルが高いなとは思います。 出産当日の便事情は……姉は、結局出産前日に食べ過ぎたことが原因で当日下痢をし、「全部出た」とのこと。しかし、病室で陣痛を我慢している間には、やはり少し下着に便がついたそうで、旦那さんにわからないように、汚れた下着を母が回収してくれたそうです。 私はというと、自分なりの対策として、陣痛が来てからまだ動けるうちにLDR備え付けのトイレにこまめに行き、なるべく自然に便が出るようにしました。本格的に痛くなってからは、出たかどうかもわからないくらい苦しみましたが、仮に出ていたとしても、“ちょっと”だったと思います。 そもそもなんでうんちが出るの?陣痛の感じ方は人それぞれだと思いますが、私の場合では、陣痛がピークに達したときには、おなかの中から膨らんでくるような強い痛みが襲ってきたのです。このとき、体に強い力が入ってしまいました。 しかし、体に力を入れることにより、赤ちゃんに酸素が行かなくなってしまうので、深く息を吐いて力を入れないようにと助産師さんから聞き、必死にいきみ逃しをするように。ですが、いきみ逃しも長くは続けることができずに陣痛が来るたびに“うんちを踏ん張る”ような状態になってしまいました。そのため腸に残っている便が出てしまったのです。 私は、恥ずかしいという気持ちから「赤ちゃんの産声を聞きたい」という夫の気持ちを押し退けてまで、立ち会い出産をしませんでした。しかし、出産後の今も立ち会い出産をしなかったことに後悔はありません。出産時にうんちが出てしまう可能性があるなら、いくら夫婦だからといっても、立ち入られたくはないと感じているからです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:中村ちはる一女の母。37歳での妊娠、出産を機に医薬品関連商社を退職。現在は自身の経験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年10月21日出産時の排便は、出産を経験した方なら「あるある」と思う方もいるのではないでしょうか。ただ、初めての出産だと「いきんで出ちゃったらどうしよう」「浣腸はするの?」と不安になる方も多いと思います。今回は、出産時の排便と浣腸についてのエピソードをお伝えしたいと思います。 1人目出産時は浣腸なし、いきんで排便が!私が通っていた産院では、とくに出産前の浣腸についての話はなく、先生に任せていました。陣痛がまだ弱いときに便意を感じたので、一度排便。その後、陣痛が強くなり分娩台へ移動しました。 ところが難産となり、分娩台の上で数時間過ごしたためか、いきんでいるうちになんと排便……! 自分としては、とにかく痛くてそれどころではなく、恥ずかしさは感じませんでした。 産後に思い出して恥ずかしさアップ…出産後しばらくは、赤ちゃん誕生のうれしさと達成感で、お産の間のことはあまり気にしていませんでした。ところが少し落ち着いて分娩室での出産のことを思い起こしているうちに、とても恥ずかしいことをしてしまったことに気付いたのです。 さらにお産に立ち会った助産師さんが部屋に様子を見に来るたびに、自分のした粗相を思い出し、出産時の排便はよくあることだと知っていても、とても恥ずかしい気持ちになりました。 2人目出産時は浣腸をして臨む!もう恥ずかしい思いはしたくなくて、2人目の出産のときは「分娩室へ行く前に、浣腸をしてもらうことは可能ですか」と助産師さんに相談し、浣腸をしてもらうことに決定。浣腸をするとすぐに腹痛があり、排便することができました。 そしていよいよ分娩室へ。どうしてもいきまなければならないので、1人目の出産時の恥ずかしさがよみがえり、排便済みでも心配はありましたが、2度目は粗相をすることなく、無事に出産をすることができました。 私の恥ずかしい思い出を紹介しましたが、出産時にはよくあることのようで助産師さんはあまり気にしないようです。浣腸については産院によって方針があるようなので、一度相談してみるといいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:石原みどり知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年10月01日出産を目の前にして、気になることといえば、陣痛の痛みや会陰切開を挙げる方も多いのではないでしょうか。私は二度の出産を経験していますが、出産のときの傷の大小で産後の回復が大きく違いました。初産と経産の違いはありますが、私の体験を紹介します。 初産は産道・会陰裂傷+会陰切開で全治1カ月初めての出産では、陣痛は1分間隔とどんどん迫っているのになかなか子宮口が開かず悶絶、痛みで身をよじり、過呼吸になってしまいました。しかし、破水後は急速に進み、その影響もあってか産道も会陰も裂け、会陰切開もおこなわれました。 出産後、医師に「だいぶ奥まで裂けたので、かなり縫いました」と説明を受けました。その影響で産後はとにかく引きつれがひどく、便秘で気張ると食い込み、さらに排尿時にはそこがしみて……。糸が吸収されたと思われる1カ月ごろまで非常につらい状態で、円座が手放せませんでした。2人目を出産したときも、陣痛よりこちらの方が怖かったです。 経験値が上がった2回目のお産2回目の出産は、痛みで身をよじり、過呼吸になった初産より相当スマートでした。陣痛の波が来たら、息を細く長く吐き続けること。いきみはおしりをベッドに押し付けて逸らし、赤ちゃんが降りてきやすいイメージを描くよう心がけました。 生まれた子は1人目より大きめでしたが、会陰切開はせず、小さな会陰裂傷ですみました。会陰裂傷の傷も数針の縫合で、退院前に抜糸してもらい、産後も円座いらずでした。 便秘は大敵! 産前に解消しておくべし私は妊娠中から便秘気味だったのですが、便秘は体重増加につながったり痔になったりといいことなしです。 分娩は排便時のように気張るし、おしりのことも不安でした。産後は母乳に水分がまわるためか便秘が進み、とにかくつらかったです。 私の場合、頑固な便秘になる前に処方された酸化マグネシウムが腹痛もなく効果もありました。産前から適度な運動や食生活を通して便秘を解消しておいた方がいいと思います。 何かと痛みを伴う出産ですが、済んでしまえば思い出話です。少しでも早い回復ができるように、しっかりと体力をつくることも必要だと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:藤原しおり子育て奮闘中のママ。育児と家事のかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年09月17日現在、3人の子育てをしている私は3度の出産を経験していますが、そのなかでも一番バタバタしたのが1人目の出産時です。初めての出産で右も左もわからなかった私が、前駆陣痛だと思っていた痛みは実は陣痛でさらには自宅で破水……。慌てふためきバタバタし、他にちょっとしたハプニングもあった出産体験談を紹介します。 近日中に出産と言われる予定日前日1人目の出産は里帰り出産をせず、夫と2人で臨む初めての出産でした。出産予定日前日の健診では、助産師さんに「明日か明後日あたりには生まれるかもね」と言われていましたが、このまま陣痛が来なければ翌週の健診で入院の日にちを決めると言われて帰りました。 しかし、帰ってからというものの、なんだかおなかがズキズキ痛い……。赤ちゃんが出てくるように刺激もされたし、そのせいかな〜とのんきに考えながら家事をして、いつものように過ごしていました。 前駆陣痛かと思っていたら破水!昼間から続いている不規則なおなかのズキズキはなかなか治まらず、夫が帰ってきた20時ごろになってからようやく痛みの間隔の時間を計り始めました。 けれど痛みの間隔はバラバラで痛みがひどくなるわけでもないので、前駆陣痛かなと様子を見ていました。それから2時間後、布団でゴロゴロしていたところ、おなかから「プチッ」という音とともに水が流れる感じがあり、確認をしたら下着がびしょびしょになっていました。 ここでようやく前駆陣痛だと思っていた痛みは陣痛だったことに気付き、あたふたと病院に向かいました。 いざ出産というときに夫が消える病院に着いてから約2時間陣痛と戦い、分娩台に向かったのですが、陣痛が弱くなり陣痛促進剤を使うことになりました。そこから約2時間陣痛促進剤が効いてくるのを待っていたのですが、途中で立ち会っていた夫が飲み物を飲んでくると病室に戻っていきました。 それから約30分後。遂に出産というときに夫がいない! 助産師さんが呼びに行ってくれて、無事立ち会い出産となったのです。実は、血がダメな夫は私の点滴を刺すときに出た血を見て病室で倒れかけていたようです。 最初から最後までバタバタしていた出産は、私にとっても夫にとっても忘れられない強烈な思い出です。ちなみに血が苦手な夫は下の子2人の出産にも立ち会いましたが、倒れることはなく今では立派なイクメンパパに進化しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年09月05日出産時、排便をしてしまうことがある、入院すると浣腸をする……。そんな話を聞いたことはありませんか? 産院によってもいろいろな方針があるようで、私の場合、第一子、第二子・第三子で対応が違いました。それぞれの産院での出産体験談をお話しします。 第一子出産では浣腸の処置があった私が第一子を出産した産院は、陣痛が来てから入院となった時点で浣腸の処置がありました。腸内の便をすべて出し切るために、浣腸後に便意がきても、しばらく我慢するように助産師さんから指示がありましたが、私はすぐにギブアップ! 浣腸後、すぐにものすごい便意の波がきて、即トイレへ行ってしまいました。 そして偶然かもしれませんが、排便後は急速に陣痛が強くなっていきました。 出産時の排便が不安…でも浣腸は嫌!出産時の排便が不安な反面、第一子出産時の浣腸後の「猛烈な便意」と「急激な陣痛の進み具合」から、私は浣腸がトラウマになってしまいました。 そのため、第二子、第三子の妊娠中も「また出産のときに浣腸をしたら嫌だな……」と不安に思っていました。かといって、夫の立ち会い出産を予定していたので、「いきんだときに便が出てしまうのも恥ずかしいし……」と、気持ちの葛藤があったことを覚えています。 第二子・第三子の出産では浣腸なしところが、第二子、第三子のときはそれぞれ別の産院での出産となりましたが、どちらの産院も浣腸の処置がありませんでした。このとき、産院によって方針が違うことを初めて知りました。 そこでバースプランを伝える際、助産師さんに第一子出産時の浣腸で不安になったことを話したところ、「出産時の排便は自然なことだから、最近は浣腸をしない病院も増えているんだよ」と教えてくれました。便が赤ちゃんに触れる前に助産師さんがしっかり処置してくれるので心配ない、とのことでした。 出産時の排便は自然なこと、さらに出産時はそれでころではない! とはいえ、排便したかどうか気になるものですよね。浣腸の処置があるかないかも含め、不安なときは医師や助産師さんに相談してみると不安が軽減しますよ。これから出産を迎えるママは、不安を取り除いてから出産に臨めるといいですね。著者:東 慶子三児の母。育児のかたわら、アンガーマネジメントキッズインストラクターの資格を取得。自身の育児経験に生かすとともに、将来的には子ども向けの講座を開催したいと考えている。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー
2019年08月25日ママのみなさん、大人になってから「うんち」を漏らしたこと、ありますか? 恥ずかしながら、私はあります。それも出産直後の病院で。これは、私が長男を出産したときの「うんち」体験談です。これまで恥ずかしさのあまり、夫にも話したことはありませんでしたが、少しでもどなたかの参考になれば幸いです! 陣痛? 便意? どっちなのかわからない!初めての出産でドキドキしていた私(当時32歳)は、次第に強くなる陣痛に悶絶しながら、ある違和感に気づきました。「あれ、なんかトイレに行きたい……(しかも大のほう)」。 陣痛の合間に、恥を忍んで助産師さんに「あの、なんかうんちが出そうなんですけど……」と伝えると、「ああ、よくあるのよー。赤ちゃんが下に降りてくる感じが、うんちとよく似てるから。実際に出ちゃう人もいるけど、大丈夫よ〜」とのこと。 それを聞いて少し不安になりましたが、やがて陣痛がピークになるとそれどころではなくなり、不安も吹っ飛んでしまいました。その後はひたすらいきんで、なんとか無事出産! わが子と初めて対面し、感動に包まれました。 出産後、シャワー室で…分娩台で一息ついていたとき、助産師さんに「あのとき、うんちが出ていませんでしたか?」と恐る恐る聞いてみました。すると、「大丈夫、出てなかったよ」と返事があり、そのときはひとまず安心しました。しかし翌日、主治医からシャワーの許可が下り、熱いシャワーを浴びながらリラックスしていた最中に“それ”はやってきました。 「あれ? なんかトイレに行きたい……?」と気づいてから、「漏れる~!」という状態になるまでに、かかった時間はわずか10秒ほど。「ここで出してはまずい!」と必死で我慢しようとしたのですが、なぜかおしりに力が入らず、あれよあれよという間にその場でもらしてしまったのでした……。ナースコールで来てくれた看護師さんは、顔から火が出るほどの恥ずかしさで固まっている私に、「出産で肛門括約筋が緩む人って、多いのよ。気にしないでね〜」と、冷静にササッと処理してくれました。看護師さん、その節はちゃんとお礼も言えなくてすみませんでした。本当にありがとうございました! 出産後の女性は失禁しやすい自分の体が思い通りにならない体験は初めて。ましてや“便意が自分でコントロールできない”などという未曾有の経験に、私はかなりのショックを受けました。その後、シャワー室での一件を主治医に打ち明けたところ、出産時のいきみによって“骨盤底筋群”(子宮や膀胱などをハンモックのように下から支えている筋肉)にダメージを受ける女性は、結構多いそうです。 出産後、私のような“便失禁”だけでなく、“尿漏れ”に悩む女性が多いのも同じ理由なのだとか。「時間が経てば筋力は戻るけど、人によっては年をとってからまた症状が出る人もいるから気をつけて」とのことなので、油断できません。私は退院後、骨盤底筋群を鍛える体操をネットで調べ、日課にするようになりました。幸いそれ以降は、便失禁することはありませんでした。 出産でいきむのも、うんちでいきむのも、“力を入れて体の中から出す”という意味では似ていますよね。出産時にうんちが出てしまう例は結構あるそうです。私のように、恥ずかしくて誰にも話せない人は、意外と多いのかもしれません。そんな私も2児の母になり、今では「無事に生まれたのだからよし!」と開き直れるようになりました。 イラスト:sawawa著者:大川香織小学2年生と1歳、2男の母。共働き。編集プロダクションや出版社で、子育て情報誌などの制作に携わった経験をもとに、さまざまなテーマで執筆。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年08月17日初めての出産、切迫早産で自宅安静の日々を経てやっと訪れた予定日。しかし、それから数日過ぎても陣痛が訪れないので、ついに陣痛促進剤の使用が決定! 思いがけない事が気になった私の出産話を聞いてください。 予定日+6日で促進剤決定切迫早産で約1カ月間自宅安静をしていましたが、予定日に近づいてもう大丈夫! ……となったのになかなか陣痛が来ない……。歩いても階段を昇降しても少し張るだけのおなかに、妊娠41週0日での誘発分娩が決まりました。 入院の流れを説明された後は「いよいよこの日に生まれるのか、日にちが前もってわかるなんて不思議!」くらいの気持ちでした。 陣痛促進剤投与当日、朝9:00ごろから陣痛促進剤の点滴を打ち始めました。まずは少ない量から徐々に増やしていくようで、テレビを見ながら夫と助産師さんと談笑しながら何ともなく午前中が過ぎていきました。 昼食を食べて薬の量が増えていっても特におなかに痛みはなかったので、夫は昼食を摂りに一旦外へ出ていきました。午後1時を過ぎたころ、なんだか便意を感じて1回目のトイレに行かせてもらったところ、ゆるめの便が……。産院着でおなかが冷えたのかな? と思いながらまた分娩室に戻りました。 いよいよ陣痛が! この痛みは何?その後、徐々におなかの張りが強くなっていき、助産師さんも「これで陣痛が乗ればいいですね!」と小まめに確認してくれました。それでも便意は続き、2回、3回とトイレに立たせてもらう状態の私に、「促進剤で少し緩くなっているのかもね」と助産師さんが声をかけてくれました。外出していた夫が午後2時ごろ戻ったときには、おなかの痛みが陣痛なのか腹痛なのか、とうとう区別がつかなくなっていました。 このころ、かなり陣痛は強くなっていたようで、もうトイレには立たせてもらえなかったのですが、相変わらず便意を感じていた私は、「ここで漏らすのは絶対に嫌だ!」と、ただただそれだけを考えていました。 出産は便意との闘いいよいよ喋れないくらい陣痛が強くなってきたときも、助産師さんからは「まだいきんではダメ! 逃してね」と言われていましたが、私にとってはいきんだら便が出てしまうという感覚だったので、必死にこらえていました。しかし、「もういいよ! いきんで!」の合図でおなかに力を入れるときには、痛みが最高潮で便意がどうとか考える余裕もなく、早くこの痛みをどうにかしたい! という一心でいきみました。陣痛の合間に、ずっと気になっていた便意を伝えると、「あぁ、ちょっと出てるね。でも大丈夫! このままいきんで!」と回答がありました。もうろうとしている頭ではもう恥ずかしいという感情は湧きませんでした。直後に破水し羊水も一気に出たので、もうとにかく全部出してやる! といきみ続け、無事に出産することができました。 私は陣痛の痛みについて聞かれると、「おなかをこわしたときの痛み × 数十倍」と答えます。今でもあの分娩室で、必死に便意と戦った記憶は鮮明に覚えています。産院のみなさんは、おそらく慣れていらっしゃるでしょうからそこまで気にする事はないのかもしれませんが、願わくば次の出産時には、便意と直結しない陣痛を感じたいです。著者:歌 啓子1歳男児の母、転勤族の妻。子育てはフランス流を実践、夫は息子の爪切り以外はすべてこなせる育メン。2018年9月より在宅勤務にて復職し、転居先の地で友達作りに勤しんでいる。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月12日4歳と0歳のぷにぷに兄弟を育児中のゆきです! こちらの連載では現在1歳になった次男を妊娠中のお話を書かせていただいてます。今回は「里帰り出産しない」についてです。2人目の妊娠を希望し始めた頃から、私はひとつ決めていたことがありました。■2人目出産で決めていたこと私の母は1人暮らし。長男出産時は里帰りをしましたが、生活のリズムが合わないことや、産前産後のホルモンバランスの乱れから母と衝突してしまいました。その後もお世話になっている大切な母ですが、ある程度の距離がある方がいい関係が築けると学びました。他にも・母はフルタイムで仕事をしている・母は長男の扱いに慣れていないため、私が入院している間の長男のお世話が心配・今回は夫にも新生児育児を経験してほしい・自宅の方が私も長男もストレスなく生活できるなどの複数の理由から迷わず「里帰り出産をしない」という選択をしました。しかし、今まで私が専業主婦だったため、仕事に影響がなかった夫は消極的…。義母とは円満ですが自分の母にすら気を使う私が義母に身の回りの世話をお願いするなんて絶対ムリ! ということで光の速度でお断りしました。そもそも義母もフルタイム勤務。夫が自由に仕事をするために義母に仕事を休んで来てもらうのも絶対に避けたいと思っていました。■今回の出産で変えたかったこと「男は働き、女は家事育児をする」という考え方の家庭で生まれ育った夫は、1児の父になってからもやはりその考えが抜けておらず、心のどこかで「自分に育児の責任はない」と思っているのではないかと感じていました。そして私自身もまた同じような家庭で育っていたため、「育児に関して夫は手伝い程度で十分、私がやってあたりまえ」と思っていました。1人目の産後はその思いがプレッシャーになりとても辛い思いをしました。また同じ思いをしないためにも、今回の出産を通し、・夫がもっと育児に積極的になる・私も「1人で育児をしなくてはならない」という思いを減らすそういうきっかけになればと思い、私は夫婦で2人目の出産に臨むことを譲りませんでした。■赤ちゃんが誕生!その後の生活は…無事に赤ちゃんが誕生!その後の私の生活はというと…、結果、私自身は前回の妊娠よりもストレスを感じることなく過ごせました。もちろん私や赤ちゃんに問題がなく、夫が保育園の送り迎えをできたから言えることですが、1人目を経験し、育児に慣れていたので赤ちゃんの世話は全く苦になりませんでした。また、・買い物は通販や生協を頼る・家事は家電に頼る・できる範囲でやると決めていたので負担はあまり感じませんでした。一方、夫はというと…■「里帰り出産しない」に不安を覚えていた夫は…「里帰り出産しない」からだけではないと思いますが、とにかく超子煩悩パパに。そして子どもたちも超パパっ子に成長しています(笑)おかげで私も「育児は私が全てやってあたりまえ」とは感じなくなりました。こうして我が家の「里帰りしない出産」は無事に終わりました。里帰りをしなかったと話すと周りからは「大変だったでしょう?」と聞かれますが、個人的には里帰りしなくて大正解でした!次回は2人目の出産、「上の子の預け先どうする?」について書きたいと思います。
2019年07月11日初めての出産を控え、分娩予定の産婦人科での健診で「子宮頸管が短めだから、無理は控えてね」と指摘を受けました。予定日より少し早い出産になるのかなと軽く考えていたら、予定日より2週間も早い出産に! 夜中に始まった痛みを前駆陣痛だと思っていたら、なんと陣痛だったという私のドタバタ体験をお伝えします。 子宮頸管が短かった私長女の出産時、私は2つの産婦人科にお世話になりました。1つは自宅近くの病院、もう1つは実家近くの病院です。出産のおよそ1カ月前に里帰りし、後者の病院で健診を受けたときに子宮頸管が短いと医師から指摘がありました。 体に負担をかけすぎないようにとアドバイスされ、「胎児の成長スピードがゆっくりめなので、できるだけ長くおなかの中で成長してもらいましょう」とお話がありました。「急がなくていいからね」とおなかに向かって話しかけていましたが、予想以上に早く出産の日はやってきたのです。 これは前駆陣痛?痛みを感じ始めたのは、予定日2週間前の真夜中でした。「これが噂に聞く前駆陣痛か!」と、体が陣痛の練習をするなら自分も本番のための練習をしようと思い、陣痛間隔を記録するアプリを寝ぼけ眼でダウンロード。 睡魔に負けてまどろみつつ、だんだん強くなる痛みに「練習とはいえ痛いものだなぁ。本番の出産、私は大丈夫だろうか?」と心配しながら時間は過ぎていきました。しかし、余裕があったのも明け方まで。朝7時には間隔が8分おきくらいになっていて痛みも強くなっており、産婦人科へ電話しました。 病院へ着いたときには子宮口全開に!破水の有無や陣痛の痛みの程度を聞かれ、診療開始とともに診てもらうことになり、夫に連絡。でもこのときはまだ私も夫もすぐ出産になるとは思っていませんでした。 病院とやり取りをしているうちに痛みは一層増し、朝食を食べつつもじっとしていられない状態に。結局、診療開始より早めに診てもらうと、子宮口が全開になっているとわかり、即分娩室へ。 畳の部屋でのフリースタイル出産だったので、助産師さんが持って来てくださった大きなクッションにもたれるようにしていきみを逃しました。そして、病院到着から約2時間後に出産! 夫は立ち合いを希望していたので、連絡を受けてすぐに向かってくれたのですが、残念ながら間に合いませんでした。 出産のタイミングはいつになるかわからないものですが、いざそのときになると痛みの強さや状況の変化にかなり戸惑ってしまいました。でも、「おなかの中の赤ちゃんが選んだタイミングなんだよ」と助産師さんに言われ、心が軽くなったのを覚えています。今は第二子を妊娠中ですが、この子が生まれるときは心に余裕を持って臨みたいなと考えています。著者:柴崎諒子2016年2月長女を出産。2019年3月に第2子出産予定。元雑誌編集部勤務で、企画・編集・営業・ライターを経験。現在は仕事をセーブしつつ子育て優先。妊娠・出産・子育てに関する記事を中心に執筆している。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年06月19日初めての出産では、入院時に何を持って行ったらいいか悩む方もいるのではないでしょうか。準備をするうちに、あれもこれもと荷物が増えて気づいたら大荷物になっていることも……。今回は、筆者が出産時、産院に持って行ってよかった3つのアイテムについて紹介します。 寝ながらでも水分補給ができる「ペットボトルキャップ」 1つ目は、100均でも見かける「ペットボトルキャップ」です。出産が近づくと、身動きがどんどん取れなくなり、ペットボトルを口につけて飲む、という行為すら億劫に。 しかしこのペットボトルキャップがあれば寝ながらでも水分補給ができて、とっても便利! ストロー付きのタイプと、ボトルを傾けて飲むタイプ、市販のストローを差し込んで飲むタイプなどがありましたが、筆者はストロー付きのタイプを使っていました。 産後の痛みを軽減「円座クッション」 2つ目は、「円座クッション」です。出産時の会陰切開や痔などにより股付近は非常に痛みを感じやすくなっていたため、円座クッションが産後大活躍してくれました。入院中に活躍してくれるのはもちろんのこと、退院後の生活でもしばらく活躍してくれるアイテムでした。 筆者は食事のときや車に乗るときも円座クッションを持ち歩いていました。たくさんある荷物の中で円座クッションはかさばったけれど用意してよかったです。 リラックスできる「お気に入りの飲み物」 3つ目は、「お気に入りの飲み物」です。筆者の場合は朝に出産したのですが、興奮してしまい、出産初日はよく眠ることができませんでした。また、赤ちゃんのお世話をする合間に親戚や知人がお祝いに来てくれることもあり、無意識に気を張ってしまうことがありました。 そこで筆者は気持ちをリラックスさせるために、ハーブティーのティーバッグを持って行き飲んでいました。お気に入りの飲み物があると、リラックス効果もあり水分補給にも役立ちました。 人生初の出産に向けてあれもこれもと準備をした筆者ですが、快適な入院生活を求めるあまり荷物が大量になって退院のときが大変でした。いろいろあると便利かもしれませんが、厳選することも大切だと思いました。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年05月25日4歳と0歳のぷにぷに兄弟を育児中のゆきです! こちらの連載では現在1歳になった次男を妊娠中のお話を書かせていただいてます。今回は「妊娠中の痛み」についてです。■2人目妊娠中はマイナートラブルが多い!?1人目妊娠中は、臨月になるとお腹が張って痛んだり、胎動が激しすぎて痛かったり、赤ちゃんが下がってくるためか恥骨のあたりが痛んだり…、と痛いことがたくさんありました。2人目妊娠が発覚した頃は、と思っていましたが、2人目は1人目妊娠中よりもマイナートラブルが多く、痛みを感じることがたくさんありました。まず痛みのトップは「坐骨神経痛」、そして「痔」です。これらは陣痛のように強烈に痛いわけではないのですがじわじわと痛く、いつまで続くのかわからないのが本当に辛かったです。この2つについては語ると長くなるのでまた詳しく書くとして、今回はこの2つ以外で妊娠中に痛かったことを書きたいと思います。■痛いこと1・胸が痛い妊娠が発覚した頃から1人目の時よりも胸が強く張っていて痛かったです。軽くマッサージしていると楽だったので、痛みを強く感じるときは自分でもみもみマッサージしていましたが…しかし、ふと我に返ったとき…という気分になっていました。■痛いこと2・注射、点滴私の血管は注射しにくいらしく、よく痛い思いをしているので注射されるのがとにかく苦手です。妊娠出産以外ではほぼ注射したことがない健康体のため慣れていないこともありますが、今回の出産では点滴もしたので針が刺さりっぱなしというのは本当苦痛で…。何度も刺し直しになったこともあり、点滴をする側の手が紫色になってしまい痛くて辛かったです。■痛いこと3・内診妊娠10週で恐怖の内診が始まりました。久々の内診。1人目と違って経産婦だし、痛くないかな? と思ってましたが、普通に痛くて思わず笑ってしまいました。あの痛みと違和感は何人産んでも慣れる気がしません…。■1人目も2人目もそれぞれ痛いことが違った妊娠中2人目の妊娠・出産を終えて…、「慣れ」はないなと思いました。そのぐらい2人目はまた違った痛みがあり、それぞれ辛かったです。出産に関しては無痛分娩という選択肢がある世の中になりましたが、出産だけではなく妊娠中の痛いことや辛いことも少なくなる方法ができてほしいなと思います。
2019年05月23日