劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月11日(土) に東京・世田谷パブリックシアターで初日を迎えた。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ悲劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。『無駄な抵抗』は、11月26日(日) まで同所で上演後、12月9日(土)・10日(日) に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。■作・演出:前川知大 コメントいい初日になりました。いくつか超えなくてはならない問題を抱えていたのですが、俳優たちの集中力は素晴らしく、本番で見事にやって見せてくれました。これからステージを重ねることで、どう進化していくのか楽しみです。■池谷のぶえ コメントお稽古のことを語るのも野暮ですが、今回の作品ほど樹海を彷徨った作品はありません。それは時に苦しくも、豊かな時間でもありました。そして目指す光を探すために、カンパニー全員で無駄ではない抵抗をしながら創り上げた作品を、やっとお客様と共有できることに喜びを感じています。前川さんの作品を観ると、なぜか魂が救われ、浄化される感覚があります。悲劇と言われる「オイディプス王」を基にした今回の作品ですが、前川さんの魔法によって、終幕後には救いの光を感じて頂けるものになったのではないかと思っています。■渡邊圭祐 コメント深い森をかき分けて前に進もうと足掻き始めた稽古序盤、進むにつれて見えてきたのはどでかい山でした。麓で果たして登頂できるのかという自分への問いに対しての答えがようやく素敵な形で返ってきた気がしています。千穐楽までにまだまだ他のルートを見つけられる可能性に溢れる今作の無限大さに、無駄な抵抗を続けて良かったですし抵抗し続けたいです。とにかく楽しく充実した時間を最後まで噛み締めて生きたいと思います。稽古場で議論を重ねた全員の抵抗が、観に来ていただいた皆様の元に明るいモノとして届くことを願います。■松雪泰子 コメント無駄な抵抗、初日を迎えました。作品の世界を言葉を紡いで、繋げていくその先に体感するものは何かを模索し続け、この日を迎えました。運命とは何か。人間の自由意思とは。抵抗とは何か。最後に広がる景色に何を思うのか。劇場にて体感してください。お待ちしております。撮影:田中亜紀<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:11月11日(土)~26日(日) 世田谷パブリックシアター兵庫:12月9日(土)・10日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールチケット情報:公式サイト:
2023年11月13日イキウメの前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶり、5度目となるタッグを実現。ギリシャ悲劇の『オイディプス王』をベースに、“運命”と“自由意志”をテーマにした新作を発表する。主人公の山鳥芽衣を演じるのは、4度目の前川作品となる池谷のぶえ。また芽衣の運命に大きく関わるホストの鈴木理人役を、3度目の舞台出演となる渡邊圭祐が演じる。稽古も中盤に差しかかったある日。前川、池谷、渡邊の3人のもとを訪れ、ここまでの稽古の手応えや作品に寄せる想いなど、たっぷり語り合ってもらった。稽古の日々は樹海のよう。昨日まであった道が……――構想段階でお話はされていましたが、思っていた以上に『オイディプス王』をベースにした作品になっていて驚きました。前川僕自身、そこまで『オイディプス王』のことを考えてはいなかったんです。ただどうも抽象的なテーマばかりが浮かんできて、思い切って近親相姦とか、捨て子とか、父殺しみたいなことをごそっと持ってきたら、すごくはっきりして。そこからはするする書き進められた感じですね。ただ今回、(池谷)のぶえさんと松雪(泰子)さんは本当に大変だと思います。ほかの登場人物は今起きていることを演じますが、ふたりに関しては過去に起きたことをひたすら掘り下げていく。そしてそれを言葉でお客さんに渡していかなければいけないので。――そのおふたりには、稽古の中でどんな演出をつけられているのですか?前川なにも出来ていないというか、まずはおふたりにやってもらっていて……。池谷声が小っちゃくなってる(笑)。前川(笑)。いやなんか自分で書いておきながら、見るのが辛いなってところもあるんですよ。あとは実際にやってもらうことで、どういうものとして立ち上がってくるのか、わかる部分もあって。特に池谷さん演じる芽衣が、運命に対してどんな戦い方をしていくのか。それを自分自身が気づいていく、というのが前半までの稽古だったかなと思います。――稽古開始から1か月弱が経過しましたが、ここまでの感触、手応えのほどは?池谷なかなか難しい作品です。前川さんがおっしゃったように、芽衣は“語る”ことがメインなので、感情を使ってなにかを進めていく、といったこととはまた違う表現が必要になってくるんですね。とても大変ですが挑戦のしがいがある、そしてすごく豊かな稽古時間だなと思います。渡邊役者としては、こんなに悩めるなんて嬉しいことではないかと思います。『オイディプス王』を下敷きにしつつ、それを現代に置き換え、劇的ではないリアルへと向かいながら、それを舞台上でやる。その演劇的な部分とリアルな部分との狭間、グレーなところを行ったり来たりしている感覚で。のぶえさんがX(旧Twitter)で「樹海のごときお稽古」と投稿されていましたが、まさにその通りで、どうにか道を探しながら進んでいる感じです。――その道の先に光は見えてきていますか?渡邊なんとなく見えたかなと思っても、次の日にはその道がなくなっていたりします(笑)。前川・池谷(笑)。――おふたり演じる芽衣と理人について、稽古を通じてどんな人物が立ち上がりつつありますか?前川芽衣には本当にいろいろ試してもらっています。でもラストが出来て、ようやくわかってきた感じはありますね。理人は当初わりとホスト寄りに見えていたんですが、だんだんその看板の後ろにある理人っていう人間が見えてきて。すごく面白くなってきました。池谷実は台本の序盤に書かれていることが自分の人生にもかぶることが多くて、ほぼほぼ演技をしないでいこう、と思ってスタートしたんです。まぁ結局ゴリゴリに演じてるんですが(笑)。前川・渡邊(笑)。池谷でも一度そこを通ったからか、時々なにも演じていない時が不思議とあって。それっていつもであれば怖いことだと思うんですが、そこにあまり罪の意識を感じていない(笑)。だから役を作らなければ、ということをちょっと放棄して、自分の人生と芽衣の人生を行き来しながらやっている感覚はあります。渡邊理人は子供のまま大人になった真っすぐな子です。登場人物は皆いろいろな過去を背負って立っていますが、逆に理人は背負っているのに背負っていない、みたいな立ち方をしている。あと理人と生い立ちが重なる、りさ役の(清水)葉月さんから見つけることも多いです。池谷それで言うと私は、松雪さんがとても頼りになりますね。本当に感度の高い方ですし、思いもよらない考え方をされるので、すごく刺激的です。『無駄な抵抗』キャスト撮影:伊藤大介(SIGNO)主人公の芽衣と観客とを繋ぐ“コロス”という存在――近年の前川さんの作品では、コロスなどギリシャ劇的な表現を用いることで高い効果を上げています。本作に関してはいかがですか?前川使っていますね。やっぱり“過去を語る”という時に、コロスの存在はすごく重要で。時に舞台上にいるお客さんにもなれば、時に共感したり、反発したり、直接やり取りもしたり。芽衣の話の聞き手は松雪さん演じる桜ですが、その桜の後ろにはコロスのようにみんながいて、芽衣の話を受け取っている。そしてコロスを通し、観ている人にも繋げていく。そんな見せ方をしています。――今回はプロデュース公演ながら、前川さんが主宰する「イキウメ」のメンバーも全員参加しています。池谷やっぱり前川作品のプロですから(笑)。思いもよらぬ角度からの視点を持っていますよね。コロスとしての居方もいくつもパターンがあって、いろいろ提案してくださるのでとても頼りになります。渡邊イキウメ内でしか通じない言語もあるのですが、それを安井(順平)さんや盛(隆二)さんがあえて前川さんに聞いてくださるんです。それによって噛み砕かれた状態で僕らに降りてくるので、本当にありがたいです。――では最後に、この作品を通して、お客様にどんなものが届けられるのではないかと思いますか?渡邊僕は前川さんの作品に対して、いろいろなところを通った結果、すごくどでかいシンプルなメッセージがドンっと伝わる、みたいなイメージがあって。今回もそんな作品になるのではないかと思います。池谷私は前川さんの作品を観ると、なぜか心癒される、浄化されるような感覚があるんです。今回のお話もなかなか重い内容ではありますが、ラストに向かう過程はとても温かいものがあると思いますので、観た方の気持ちが少しでも軽くなったらいいなと思います。前川僕はこの作品にふたつのメッセージを込めていて、ひとつは「抵抗し続けようぜ」ってことと、もうひとつは「運命もそんなに悪くはないよ」ってこと。それを見せてくれるのが芽衣であり、その芽衣を通して見える自分自身やいろいろな人に対して、優しく肯定出来るような作品になればなと思います。取材・文:野上瑠美子撮影:源賀津己<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大出演:池谷のぶえ / 渡邊圭祐 / 安井順平 / 浜田信也穂志もえか / 清水葉月 / 盛隆二 / 森下創 / 大窪人衛松雪泰子【東京公演】2023年11月11日(土)~11月26日(日)会場:世田谷パブリックシアター【兵庫公演】2023年12月9日(土)・10日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールチケット情報:公式サイト:
2023年11月10日劇作家の前川知大と世田谷パブリックシアターが4年ぶりにタッグを組んだ新作公演『無駄な抵抗』が、11月から12月にかけて東京・兵庫で上演されることが決定した。古代ギリシャの叙事詩、ホメロスの『オデュッセイア』を原典とした新たなスケールのストーリーに挑戦した2019年の『終わりのない』に続き、今回前川が選んだテーマは、ホメロスの後に登場した古代ギリシャ劇。オイディプス王のように、神々と別れ、世界という巨大な力“運命”に抗おうと、自らの意志を信じて生き始めた人たちを描く。出演者は、イキウメ公演ほか数々の前川作品に出演し独自の存在感を発揮する池谷のぶえ、2018年『ゲゲゲの先生へ』以来5年ぶりの前川作品出演となる松雪泰子、イキウメ公演のほか『終わりのない』から続けての出演となる清水葉月、また今回が前川作品初出演となる渡邊圭祐、穂志もえかが集結。また、劇団「イキウメ」の俳優、安井順平、浜田信也、盛隆二、森下創、大窪人衛が脇を固める。なお公演スケジュールおよびチケット情報は後日発表となる。■作・演出:前川知大 コメント世田谷パブリックシアターとの創作では、劇団でのオリジナル作品とは少し違う地点から作品を立ち上げることができるのが魅力と思っています。今回は前回『終わりのない』から続き、ギリシャがスタート地点にあり、ギリシャ劇の大テーマである「運命」を描きます。舞台は現代で、私たちの日常から始まります。例えばそれは、人生を大きく左右する選択であったり、自分ではどうにもならないことにどう対処するのか、といった誰もが人生で経験することに自由意志と運命が、どう拮抗するのか、そういうところに迫っていけたらと思っています。■池谷のぶえ コメント運命について――私にとって運命は、なるべく身を委ねる方を選択してきた。しかしその解釈も、「運命」という、いったい何に操られているかわからないもののせいにしてしまった方が楽だと感じているからかもしれない。別の運命の可能性のことを考えてしまうことも、既に運命の中に組み込まれてるとしたら、そのことを考えている時間が悔しい…と、考えてしまう時間すら運命だと言われるのでしょうから。信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか……楽しみです。■渡邊圭祐 コメント前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています。どのような作品を作り上げていけるのか、私自身今からワクワクしております。観に来ていただいた方と思いを共有できるよう、時間をかけて磨きたいと思います。■松雪泰子 コメント前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗 どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います。<公演情報>『無駄な抵抗』作・演出:前川知大『無駄な抵抗』チラシビジュアル【出演】池谷のぶえ 渡邊圭祐 安井順平 浜田信也穂志もえか 清水葉月 盛隆二 森下創 大窪人衛松雪泰子【公演日程】東京:2023年11月 世田谷パブリックシアター兵庫:2023年12月 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2023年06月30日5月16日に開幕した「イキウメ」の2年ぶりとなる新作『人魂を届けに』。作・演出の前川知大に、作品誕生の経緯や稽古の手応えについて訊いた。昨年パリでも上演した『外の道』で、コロナ後の世界を強く意識した作品を発表したイキウメ。今回の新作は、その延長線上に当たる作品になると言う。「もともと前回はすごくシンプルに、“解脱する”みたいな話を作ろうと思っていたんです。ただその解脱した、つまりそれまでの自分の社会から飛び出した先がハッピーかと言えば、全然そんなことはなくて(笑)。結局また現実に戻らなくちゃいけない、そこにはまた違った困難があるだろうなと。そんな人たちのことを想像しながら書き進めました」『人魂を届けに』というのがまた非常に印象的なタイトル。「現実の社会問題をことさら意識して書いたつもりはないですが、どうしてもそちらに寄ってしまうところはあったと思います。だからこそ逆に、フィクション度の高い“人魂”みたいなものをドンと真ん中に持ってきました。あと『魂を届けに』だとスピリチュアルな感じが強く出てしまうのですが、『人魂を届けに』だと、どうしても水木しげるが浮かぶ(笑)。そのちょっととぼけた雰囲気が立ち上がってくるのも面白いと思ったんです」劇中にはその“人魂”も実際に登場するが……。「見えないものを完全に物質化して扱うというのも、水木しげる的かなと(笑)。あと人魂ってやっぱり、白くてふわふわしたものであって欲しいですよね。でもここでは真逆の、重くて黒いものにしています。その人の生き方によって、魂の色も重さも変わっていくのかもしれません」ある政治犯の人魂を届けに、刑務官が森深くに住む彼の母親のもとを訪ねるところから物語は始まる。その母親を演じるのが、イキウメ初参加の篠井英介。「この家には魂が傷ついた人たちが集まって来るのですが、彼らがだんだん浄化され、宗教的に澄んでいく感じになるといいなと思っていて。で、そういうところを担ってくれるのが英介さん。英介さんにひと言『大丈夫?』と言われただけで泣く、みたいな(笑)。いわゆる聖母というか。あとちょっと寓話っぽい雰囲気もある話なので、そこも英介さんが一気にジャンプさせてくれる気がします」さらに作品のキーを握る人物として、同じくイキウメ初参加の藤原季節も出演。前川が「これが今書きたい、イキウメにとっての最新」と自信を持って贈る新作。東京公演は6月11日(日)まで、シアタートラムにて。その後、6月15日(木)~18日(日)に大阪・ABCホールにて上演。取材・文:野上瑠美子撮影:田中亜紀「観た人の魂に響く体験になれば」前川知大 開幕時コメント2年ぶりの新作は『外の道』に続く、コロナ後の社会を反映した作品であり、演出的にも今のイキウメだからできるチャレンジが詰め込まれています。稽古場は最後まで試行錯誤の連続で、なんとか間に合ったという感じですが、本番を重ねながら、確実に進化しているのを感じます。千秋楽までどう育っていくのか楽しみです。観た人の魂に響く体験になれば嬉しいです。(前川知大)『人魂を届けに』人魂(ひとだま)となって、極刑を生き延びた政治犯は、小さな箱に入れられて、独房の隅に忘れもののように置かれている。耳を澄ますと、今もときどき小言をつぶやく。恩赦である(捨ててこい)、と偉い人は言った。生真面目な刑務官は、箱入りの魂を、その母親に届けることにした。森の奥深くに住む母は言った。この子はなにをしたんですか?きっと素晴らしいことをしたのでしょう。そうでなければ、魂だけが残るなんてことがあるかしら。ところで、あなたにはお礼をしなくてはいけませんね。母はベッドから重たそうに体を起こした。魂のかたちについて。<公演情報>イキウメ『人魂を届けに』【東京公演】2023年5月16日(火) ~2023年6月11日(日)会場:シアタートラム【大阪公演】2023年6月15日(木) ~18日(日)会場:ABCホールチケット情報
2023年05月26日■前回のあらすじ散々さちこを傷つけておいて「愛してる!」と言う夫に、さちこは「気持ち悪い。生理的に無理」と反撃したのでした。■逆ギレする夫■義母の提案とは?あまりにも見苦しい夫と義母に、さちこもドン引き…。そんな中、新たな人物の登場…! 声の主は一体!?次回に続く「妊娠したら夫が行方不明になった話」(全32話)は21時更新!
2023年02月27日《前川清さんと哀川翔さんが歌う宴!豪華すぎる!》《宴会で前川清の歌。贅沢~~。》10月13日のNHK朝ドラ『舞いあがれ!』の放送後、SNS上にはこんな声があふれた。前川清(74)演じる五島列島の医師・谷久也が、船大工・木戸豪(哀川翔・61)とともに宴会で地元の民謡を披露したのだ。「同日、前川さんはゲスト出演した『あさイチ』で、当初自身は歌わないと思っていたと明かしました。現場でスタッフに促され、哀川さんとの“デュエット”が実現したのです」(NHK関係者)6日の初登場で出演がサプライズ発表となった前川。自身も「突然のオファーでビックリ!」と話しているが、実は今回の出演オファーには裏事情があったという。「もともと、前川さんの役はドラマの舞台である長崎・五島列島出身の榊英雄さん(52)が演じる予定だったのです。しかし今年3月、榊さんによる複数の女性への性加害が報じられ、『舞いあがれ!』はクランクイン直前に降板に。代役探しに頭を抱えた制作陣が白羽の矢を立てたのが、佐世保市出身の前川さん。起死回生策として断られる覚悟で、“長崎を代表する前川さんにご出演いただけないか”とオファーしたといいます」(前出・NHK関係者)しかし前川は、出演を決める前は“映画やドラマにはもう出ない”と考えていたようだ。「“演技に自信がない”と前川さんは以前から公言しています。今年2月の舞台で共演した藤山直美さん(63)は『前川さんはセリフを2行以上しゃべれない』と冗談めかして言っていました(笑)。九州なまりも気にしていましたが、今回は長崎人の役ということが出演の後押しになったそうです」(スポーツ紙記者)オファーを受けたのにはもう一つ理由があるようで……。「前川さんの役はダジャレ好きで、熱を出したヒロインの岩倉舞が体温計を差し出して『39度です』と言うと、『サンキュー』とダジャレを返すおちゃめなキャラクターです。昔からバラエティでも活躍してきた前川さんにとって、ボケキャラは演じやすい役柄だったのかもしれません」(前出・NHK関係者)前川が榊の代役として出演したことについて、NHKに問い合わせると「制作過程についてはお答えしていません」との回答だった。「ダメ元のオファーを受けてくださった前川さんに、制作陣は足を向けて寝られませんね」(前出・NHK関係者)代役として以上に活躍した長崎のスター。『舞いあがれ!』の好調なテークオフに一役買ったようだ。
2022年10月17日Tempalay(テンパレイ)の楽曲「シンゴ」が、2022年9月17日(土)から11月20日(日)まで開催される「楳図かずお大美術展」大阪展のテーマ曲となる。楽曲「シンゴ」が「楳図かずお大美術展」大阪展テーマ曲にメジャーデビュー以降、「あびばのんのん」「Q / 憑依さん」などの楽曲で注目を集めてきたTempalay。そんなTempalayの楽曲「シンゴ」が、大阪・あべのハルカス美術館にて開催される「楳図かずお大美術展」のテーマソングとして起用される。「シンゴ」は、2021年に発表したアルバム『ゴーストアルバム』の収録曲で、“ホラーまんがの神様”と呼ばれる楳図かずおの作品『わたしは真悟』をインスピレーションに生み出された楽曲。楳図かずおが楽曲とその制作意図を知り、「楳図かずお大美術展」とリンクする部分を感じたことにより、今回のテーマ曲起用が実現した。最新アルバムのジャケットも楳図かずおとコラボなお、Tempalayの最新アルバム『from JAPAN 3』のジャケットアートワークでは、『わたしは真悟』や『ZOKU-SHINGO』を含む名作の数々をコラージュ・再構築する形で楳図かずおとのコラボレーションを行なっている。【詳細】Tempalay 楽曲「シンゴ」※「楳図かずお大美術展」大阪展のテーマソング■楳図かずお大美術展開催期間:2022年9月17日(土)~11月20日(日)開館時間:火~金 / 10:00~20:00、月土日祝 / 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)休館日:9月26日(月)会場:あべのハルカス美術館住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階
2022年09月05日天涯孤独のさちこさんとおっちょこちょいだけど優しいかずおさん。付き合って2年目に、スーパーの野菜売り場でかずおさんにプロポーズされて結婚しました。かずおさんは抜けているところもあるけど、真面目で超がつくほど優しい人。2人は結婚して幸せに暮らしていましたが、そんな結婚生活も長くは続きませんでした。なんと夫のかずおさんが帰って来なくなってしまったのです……。父親が出ていった経験のあるさちこさんは、家族というものに並々ならぬ憧れを持つようになります。マッチングアプリで運命の相手を探すなかで、かずおさんと出会いました。交際〜同棲期間もずっと誠実でやさしいかずおさん。さちこさんのお母さんの死など、苦楽を共に乗り越えた2人。“私はこの人と家族になれるんだ。なんて幸せなんだろう”そう思っていたのに……。 夫が帰って来なくなって1週間 結婚後、かずおさんの実家から2駅のところに家を借りて、穏やかに暮らしていた2人。 さちこさんは妊娠し、かずおさんはとっても喜んでくれました。 それなのに今は……、かずおさんが帰って来なくなって1週間が経ちました。 電話は出ない、でもLINEの返信は来る。帰って来ない理由は仕事が忙しいから。 “浮気ならもう少しバレないようにするはず……。 仕事もしていない、家族もいない、そんな私が夫に捨てられたらどうやって生きていけば良いの? 私のおなかには2つの命が宿っているのに……” さちこさんは双子を妊娠しました。妊娠報告をした時は喜んでくれたのに、急に家に帰って来なくなったかずおさん。浮気にしては開き直ったような態度で、さちこさんはますます混乱してしまいます……。皆さんなら、旦那さんが急に帰って来なくなったらどうしますか? 著者:マンガ家・イラストレーター もち
2022年07月18日27年の沈黙を破り、あの大芸術家が帰ってくる。その名は楳図かずお。「グワシ!!」の決めポーズで知られるギャグ漫画の主人公まことちゃんの生みの親であり、『おろち』など一連のホラー漫画で一世を風靡した漫画界の巨匠が、85歳にして新作をひっさげ展覧会『楳図かずお大美術展』を開くという。目玉は101点の連作絵画「ZOKU‐SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」。1982~1986年に連載された『わたしは真悟』の続編であり、B4サイズ(漫画原稿用紙と同じ大きさ)の紙にアクリル絵の具で描かれている。「最初に見たのは鉛筆で描かれた素描。タッチの一つ一つからアーティストの原初的なエネルギーや情熱が直接的に伝わってきました」と本展キュレーターを務める窪田研二さん。一方、それらを一枚一枚コピーし、着彩したものからは、さまざまなチャレンジが窺えるという。「細かな筆致もあればアクションペインティングのように大胆な筆遣いもあり、飽きさせない。蛍光色や金色が入る独特の色使いも魅力です」ペンを筆に持ち替え、「画家」として、思う存分腕を振るった新境地。会場ではカラー作品を鑑賞した後、アーティストの冨安由真が手掛ける幻影的な空間の中で、モノクロの素描101点とも対面できる。さらに本展では作家の歩みをたどる代表作として『わたしは真悟』のほかに『漂流教室』(1972~1974年連載)、『14歳』(1990~1995年連載)にフォーカス。「この3作品には私たちの生活に直接結びつくような状況が凝縮して描かれています。意識を持つようになったロボット、環境が破壊され荒廃した地球に教室ごとタイムスリップした小学生たちのサバイバル、培養肉を作る工程で、突然変異により生まれた鳥人間、ウイルスの蔓延など、極めて現代的なリアリティを持つ作品ばかり。楳図さんのシャーマン的ともいえる予見性に驚かされます」しかし、物語は決して終末的な絶望で終わらない。主人公の少年少女たちが勇気を振り絞り、力を合わせて現実に立ち向かう姿は胸を打つ。「楳図さんにとって子どもとは、純粋性の象徴なのかもしれません。勇気や愛を発露させることができる存在として、希望を込めて描かれているのだと思います」「わたしは真悟」小学6年生の悟と真鈴は工場で出会った工業用ロボットに言葉を教える。やがてロボットは自らを「真悟」と呼び始め…。インターネット社会やAIの到来を予見したといわれる傑作。上は東京タワーから飛び降りようとする二人を描いた場面。©楳図かずお/小学館「ZOKU‐SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」そもそも「漫画とは物語を語る絵画である」と楳図さん。本展のために4年かけて連作絵画を描き上げた。芸術家のパレットから生まれる独特の色彩が描き出す、悟と真鈴のもう一つのストーリーに引き込まれてしまう。101枚すべてがメインディッシュだ。楳図かずお《ZOKU‐SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館》(一部)2021年アクリルガッシュ、紙©楳図かずおうめず・かずお小学4年生で漫画を描き始め、高校3年生でデビュー。“ホラー漫画の神様”と呼ばれる一方、ギャグ漫画やSF漫画でも異才を発揮。『漂流教室』で小学館漫画賞、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」受賞。『楳図かずお大美術展』東京シティビュー東京都港区六本木6‐10‐1六本木ヒルズ森タワー52F開催中~3月25日(金)10時~22時(入館は21時30分まで)会期中無休一般2200円ほか※日時指定事前予約推奨TEL:03・6406・6652※『anan』2022年2月16日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2022年02月14日漫画家・楳図かずおの世界観を体感できる展覧会『楳図かずお大美術展』が1月28日(金)より東京シティビューにて開催される。長きにわたって傑出した漫画作品を多く世に送り出してきた楳図かずお。その作品には漫画という既存の分野だけでは語ることのできない先見的な世界観、 幻視的なビジョンが至るところに発揮されている。同展では、楳図かずおが制作に4年を費やした、 27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』を初公開。1990年代の『14歳』以来、27年ぶりとなる新作は、1980年代に描かれた『わたしは真悟』の続編で、今回は漫画としてではなく、アクリル絵画101点の連作絵画として展示される。そのほか、3組の現代アーティストが楳図作品をテーマにインスタレショーションを展開。エキソニモは『わたしは真悟』を映像インスタレーションに、冨安由真 は『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』の素描101点をインスタレーションに、鴻池朋子は『14歳』をテーマにした作品群を発表する。また、展覧会会場と同フロアにあるカフェ「THE SUN & THE MOON」では、 期間限定でコラボメニューが登場。 楳図かずおの世界を表現したコラボスイーツやフード、 ドリンクも併せて楽しみたい。『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』 (c)楳図かずお(c)楳図かずお / 小学館(c)楳図かずお / 小学館楳図ハウスパフェ (c)楳図かずお【開催概要】『楳図かずお大美術展』会場:東京シティビュー会期:2022年1月28日(金)~3月25日(金)※会期中無休時間:10:00~22:00(入館は21:30まで)料金:一般2,200円、65歳以上1,800円、大高1,500円、4歳~中学生900円※屋内展望台入館料含む、前売券は各200円割引、事前予約制(日時指定券)◆展覧会公式サイト: ◆巡回情報:大阪会場(あべのハルカス)2022年9月17日(土)~11月20日(日)
2022年01月04日大阪・新歌舞伎座、東京・明治座で主演する前川清と藤山直美が法善寺での成功祈願法要後に合同取材に応じた。過去様々な作品で名共演を重ねるふたり。「いつもお客さんに聞かれるんです『今度はいつふたりでやりはるの?』って。共演すると評判をいただくので嬉しいですね」と藤山。今回は人情芝居と歌謡ショーの豪華2本立てでお届けする。「前川清・藤山直美公演」チケット情報第一部『恋の法善寺横丁』で、前川は救世主のごとく現れた腕利きの板前 徳三を演じ、藤山は父の遺志を継ぎ、小料理屋の女将として店の再建に奔走する辰子を演じる。前川は「のめり込んで読める台本というのが嬉しいですね。直美さんと僕とそれぞれの役の立場が分かって、その通り稽古でやってみると、今度はそこには大阪の皆さんもいて。やっぱりいいな」と久々の舞台の感触をしみじみ語る。料理人役は初めてという前川に藤山は「『風流深川唄』という小料理屋の娘と花板の恋仲を描いた芝居があるんです。観てるとね、板前を演じるには新鮮なお造りを切ってるように見えるかどうかが難しい。人によっては半分生臭そうに見えたりね。やっぱりその方が持っている人間性、清潔感やと思うんですよ。前川さんは板場に立っても新鮮な鯛を切ってるように見える」と太鼓判を押す。ご褒美みたいな大人の恋模様を描いた本作は、仕事や育児など、長年自分の“役目”を務めてきた人々の癒しにも繋がるはず。「何かひとつでも身に覚えがある、こんな感情を持ったことがあるとかリンクしていただけたらいいですね」と藤山。とりわけ“春の訪れ”を感じさせる、花見のシーンは見どころのひとつだ。前川も「徳三が“家族”になれる大事な場面」と強調する。藤山は「辰子も亡くなったお父さんが作ってくれた彼女にとっては派手な着物姿でね。でもそこからまた展開があって」と、話の続きは観てのお楽しみだ。第二部の歌謡ショーは前川の名曲&爆笑トークで綴る。選曲に難航中の前川に藤山は「一部日替わり」を提案。「今日は『噂の女』をやめて『流木』歌おうとか。お客さんも嬉しいですやん」。ファンクラブ会長を自称するだけに、次々とアイデアが飛び出す。「ジャズバージョンの『長崎は今日も雨だった』が良いんです。皆さんも動画サイトで1回見てください」とマネージャーさながらに猛烈アピール。前川も「そのアイデアいいですね」と応じ、日替わり選曲に期待を持たせた。最後に芝居の神髄の一端を語ってくれた藤山。「私はいつも作家さんにお願いするんです。きれいごとではなく、人間の奥底のどろッとしたホンマのもんを書いてくださいと。お客さんは、本当はそれを観に来たいと思ってはるんです」。心揺さぶられる劇体験をぜひ。公演は1月4日(火)から31日(月)まで大阪・新歌舞伎座、2月18日(金)から3月13日(日)まで東京・明治座にて。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年12月20日アトモス(atmos)から漫画家・楳図かずおとのコラボレーションアイテムが登場。スニーカーやTシャツなどを、アトモス プロペラ通り店にて2021年11月26日(金)から12月5日(日)まで開催される期間限定ストアで発売する。漫画家・楳図かずお×アトモス『漂流教室』や『まことちゃん』などを手掛け、“ホラー漫画の神様”として知られる漫画家・楳図かずお。アトモスとの初のコラボレーションとなる今回は、楳図かずおが描くキャラクターや楳図かずおのトレードマークを落とし込んだアイテムを展開する。“赤白ボーダー”のスニーカーたとえば、楳図かずおを象徴する“赤白ボーダー”は、アトモスのオリジナルブランド「アヴィック(AVIC)」のスニーカーに登場。アッパーからソール、インソールに至るまで、すべて“ボーダー”で仕上げた。カラーは、赤×白に加え、黒×白も展開する。“赤白ボーダー×イラスト”のTシャツ&パジャマセットまた、“赤白ボーダー”のロングスリーブTシャツやパジャマセットも用意。Tシャツには、美少女キャラクターが登場するコミックを大胆にデザイン。帽子・トップス・パンツの3セットで展開されるパジャマセットには、それぞれ楳図かずおのイラストと両者のロゴをあしらった。タイダイ柄Tシャツその他、タイダイ柄のTシャツ&スウェットパンツや、コラボレーションロゴが主役のTシャツも取り揃える。期間限定ストアでインスタレーションなどなお、アトモス プロペラ通り店で開催される期間限定ストアでは、楳図かずおのイラストを使用したインスタレーションの他、コラボレーションアイテム購入者が先着で楽しめるスペシャルガチャを展開する。【詳細】アトモス×楳図かずおアイテム例:・atmos × 楳図かずお美少⼥おろちTIE-DYE TEE (M/L/XL) 6,490円・atmos × 楳図かずおボーダーPAJAMAS 3P SET (M/L) 16,280円・atmos × 楳図かずおBORDER MANGA LS TEE (M/L/XL) 8,250円・atmos × 楳図かずお美少⼥3P SKATE DECKS 49,500円・atmos × AVIC × 楳図かずおSNEAKERS (23.0cm~28.0cm※ハーフサイズ無し) 13,750円■期間限定ストア開催期間:2021年11月26日(金)~12月5日(日)発売場所:アトモス プロペラ通り店住所:東京都渋⾕区神宮前4-31-2 1F【問い合わせ先】アトモス カスタマーTEL:03-6629-5075
2021年11月28日「楳図かずお大美術展」が、2022年1月28日(金)から3月25日(金)まで六本木ヒルズ森タワー52階の東京シティビューにて開催される。その後、2022年9月17日(土)から11月20日(日)の期間で大阪・あべのハルカスで巡回予定。“ホラーまんがの神様”楳図かずおの大美術展長きにわたり、歴史に名を刻むマンガ作品を多く世に送り出してきた楳図かずお。『へび少女』、『猫目小僧』、そして小学館漫画賞を受賞した『漂流教室』などのヒット作により、“ホラーまんがの神様”とも呼ばれる一方、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮。作中のギャグ“グワシ”は社会現象となった。そんな楳図の作品からは、マンガという既存の分野だけでは語りきることができない先見的な世界観、幻視的なビジョンが至るところに感じられる。「楳図かずお大美術展」では、楳図かずおの“比類なき芸術性”に着目し、新作の原画や、代表作を通じ楳図かずおの世界を表現する。会場には、これまでの楳図の経歴を一気に振り返る年表とともに作品発表当時の雑誌やコミックがずらりと勢揃い。『まことちゃん』や『漂流教室』連載初回号の『週刊少年サンデー』など、貴重な資料が展示される。27年ぶりの新作『ZOKUSHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』初公開最大の目玉は、楳図かずおが制作に4年の期間を費やした、27年ぶりの新作『ZOKUSHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』の初公開。1990年代の作品『14歳』以来、楳図かずおにとって27年ぶりの新作だ。『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』は、1980年代に描かれた『わたしは真悟』の続編であり、同時に時空を超えたそのパラレル・ビジョン(並行世界)でもある。生き生きとした筆触や、吸い込まれるような色彩で表現されたアクリル絵画による101点の連作で、今回は“マンガ”のようなコマ割りはなく、1枚1枚が独立して鑑賞できる構成となっている。思わず引き込まれてしまうようなストーリー展開と、鬼気迫る絵画表現、緻密に描き込まれた細部の表現は、1枚1枚立ち止まってじっくりと鑑賞したくなるような圧巻の仕上がり。壮大な物語を全て鑑賞し終えた後の、充実した感覚をぜひ味わってほしい。現代アーティストによる楳図作品がテーマのインスタレーションまた、3組の現代アート界の気鋭たちが、楳図作品をテーマにインスタレーションを展示。千房けん輔と赤岩やえによるアーティストデュオのエキソニモは、『わたしは真悟』の映像インスタレーション、冨安由真は新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』の素描101点のインスタレーション、そして鴻池朋子は『14歳』をテーマにした作品群を発表する。エキソニモの作品は、『わたしは真悟』の作中場面を映し出すフューチャリスティックなモニターの背景に、“東京タワー”が見える仕様に。さとるとまりんが頂上から救助ヘリに飛び移った、象徴的な存在である“東京タワー”をインスタレーションとリンクさせている。冨安由真による『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』の素描101点から成るインスタレーションでは、色をのせる前の鉛筆画がずらりと並ぶ。鉛筆で細かく描き込まれた素描からは、完成作品とはまた異なる迫力を感じられる。また、素描が取り囲む中央には、冨安が楳図の素描から着想を得て制作した小屋のオブジェを設置。鉛筆で描かれる単色の物語世界と、現実空間が交差するような感覚を楽しめる。鴻池朋子は、『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』の素描にインスパイアされたドローイングや、『14歳』に登場する“ゴキンチの先生”の立体作品を展開。また、『14歳』作中に登場する言葉を左手で書き写したドローイングからは、作中で語られる言葉のインパクトを感じられる。楳図かずおの世界を表現したコラボメニュー展覧会の会場と同フロアにあるカフェ「THE SUN & THE MOON」には、期間限定でコラボレーションメニューが登場。楳図かずおの世界を表現したコラボスイーツやフード、ドリンクを提供する。カレーは、漂流教室の荒涼とした砂漠をイメージし、13種類のスパイスが入ったイエローカレーで仕上げた。ココナッツミルク入りのスパイシーでまろやかな味わいだ。また、ガトーショコラや苺をたっぷりと盛ったパフェは、赤と白の楳図かずお邸を表現している。期間限定で提供されるメニューにも注目。寒い日にぴったりの濃厚なホットチョコレートは、まことちゃんの「グワシッ!」をモチーフにしたバレンタイン限定メニュー。2月15日(火)以降の提供となる、まことちゃんの大好物「ダイフク」をイメージしたあんこラテは、「グワシッ!」のマシュマロをトッピングした楽しい和テイストのホットドリンクだ。吉田ユニとのコラボなど展覧会グッズまた、会場併設のグッズショップでは、展覧会オリジナルグッズを販売。手のひらサイズで楳図のアートを楽しめるミニアートコレクションをはじめ、アクリルキーホルダー、クリアファイルなどが展開される。また、吉田ユニがデザインを手がけたグッズも登場。マスキングテープやクッションカバー、ハンカチといったアイテムが販売される。X-girlとのコラボアイテムもX-girl(エックスガール)とのコラボレーションTシャツを販売。展覧会で初公開となる新作『ZOKUSHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』のワンシーンや、『わたしは真悟』の扉絵をデザインに採用している。過去に好評だった楳図かずお描き下ろしグラフィックをデザインに採用したTシャツは復刻で登場する。なお、このTシャツはX-girl 店舗およびECサイトにて1月21日(金)より先行販売される。開催概要「楳図かずお大美術展」会期:2022年1月28日(金)~3月25日(金) ※57日間/会期中無休会場:東京シティビュー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階開館時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)※情勢によりやむを得ず、営業時間に変更が生じる場合や、休業となる可能性あり。料金:一般 2,200円、高大生 1,500円、子ども(4歳~)/中学生 900円、シニア(65歳以上) 1,800円※屋内展望台入館料含む※4歳未満無料※障がい者手帳提示(介助者1名まで)は無料。※前売券各200円割引※本展は事前予約制(日時指定券)を導入。※チケット詳細の発表・発売開始は12月中旬を予定。■前売りチケット情報※特別内覧会に入場できる特別チケットや、BE@RBRICK付チケットは抽選販売。・前売りチケット ※入場日時指定券第1期発売日:12月18日(土)10:00~1月27日(木)23:59第1期:1月28日(金)~2月13日(日)入館分※1月28日(金)0:00 以降は当日料金での販売。第2期発売日:2月14日(月)~ ※その他詳細は後日発表前売チケット料金:一般 2,000円、学生(高校・大学生) 1,300円、子ども(4歳~中学生) 700円、シニア(65歳以上) 1,600円※4歳未満は無料※屋内展望台入館料を含む・特別チケット(特別内覧会入場券+オリジナルグッズ+特別抽選権付)内容:「楳図かずお大美術展」開幕前夜に行われる特別内覧会の入場券となる特別チケットの抽選受付。受付スタート日:12月17日(金)17:00~取り扱い:ローソンチケット※特別チケットではそのほか「楳図かずお大美術展オリジナルボールペン」(非売品)や、楳図かずおのサイン入り賞品が当たる特別抽選の参加権利が付いたお得なチケットを販売。特別チケット料金:2,000円・BE@RBRICK 100% & 400%付チケット(抽選数量限定販売)内容:楳図かずお大美術展の開催を記念して制作された「BE@RBRICK」と入館券がセットになった「BE@RBRICK 付チケット」を抽選受付。受付スタート日:12月28日(火)12:00~取り扱い:ローソンチケット※「BE@RBRICK」は、100% & 400%のセット。「BE@RBRICK 付チケット」の「楳図かずお大美術展」の入館券は日時指定券ではなく1月28日(金)~2月13日(日)の営業時間内いつでも1回のみ入館可能。BE@RBRICK 100% & 400%付チケット料金:20,000円【問い合わせ先】TEL:03-6406-6652(東京シティビュー)【巡回情報】■大阪会場期間:2022年9月17日(土)~11月20日(日)場所:あべのハルカス住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
2021年11月28日月刊誌『JUNON』(主婦と生活社)が主催している「第33回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」が22日、都内で行われ、北海道出身の中学3年生・前川佑さん(14歳)がグランプリに輝いた。若手俳優の登竜門的なコンテストとして1988年にスタートした「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。過去には武田真治や菅田将暉など数々のスターを世に送り出し、ファンはもちろん芸能関係者からも高い注目を集めている。33回目の今年は、1万7,158人が応募。段階的に審査を行い、勝ち残った15人のファイナリストがこの日の最終選考に臨み、グランプリに前川さんが選ばれた。なお、準グランプリには北海道出身の青山凌大さん(19歳)、審査員特別賞には京都府出身の伊藤佑晟(14歳)、フォトジェニック賞には千葉出身の関隼汰さん(21歳)、明色美顔ボーイ賞には群馬県出身の金井丈留さん(19歳)、ミュゼボーイ賞には岐阜県出身の北村一貴さん(21歳)が選出された。司会は飯尾和樹(ずん)が担当。溝端淳平、ゆきぽよは審査員として参加した。
2020年11月22日前川知大演出、亀梨和也主演舞台『迷子の時間』 -「語る室」2020-の全キャストが決定し、メインビジュアルが公開された。本作は、作・演出家の前川が、2015年に自身が主宰する劇団イキウメで上演された「語る室」をベースに、『抜け穴の会議室』以来10年ぶりの登場となるPARCO劇場のオープニングシリーズに相応しい2020年版として新たに手がけた一作。2015年の蜷川幸雄演出の音楽劇『靑い種子は太陽のなかにある』以来、5年ぶりの舞台出演となる亀梨が主演を務める。主演の失踪した子供の叔父で奇妙な幻覚に悩む警察官を、ストレートプレイ初となる亀梨。そして、警察官の姉で、失踪した息子の母親役を、映画、ドラマ、舞台と多くの作品に出演し、18年の現代能楽集Ⅸ『竹取』以来2年ぶりの舞台出演となる貫地谷しほりが務める。さらに、父の死を知り実家を目指すヒッチハイカーを、時代劇からコメディまで幅広いジャンルで活躍する浅利陽介、帰ることのできない未来人を、『恐るべき子供たち』『ねじまき鳥クロニクル』で好演し、目覚ましい活躍を見せる松岡広大、奇跡を信じて嘘をつき続ける霊媒師を、平田オリザや松井周演出作品に多く出演する古屋隆太、浅利演じるヒッチハイカーの妹で遺品から亡き父の秘密に迫ろうとする娘を、舞台を中心に活躍の幅を広げている劇団モダンスイマーズ所属の生越千晴、幼稚園送迎バスの運転手で失踪した弟の帰りを待ち続ける兄を、さまざまな作品で印象を残し続ける忍成修吾が演じる。また、本公演は配信されることも決定。詳細は後日、公式ホームページにて案内される。『迷子の時間』 -『語る室』2020-【東京公演】公演期間 : 11月7日(土)~11月29日(日)会 場 : PARCO 劇場入場料金 : 12,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可前売開始 : 10月24日(土)チケット取扱い : チケットぴあ (P コード:502-971)ローソンチケット (L コード:33877)イープラス ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。お問い合わせ : パルコステージ 03-3477-5858【大阪公演】公演期間 :12月8日(火)~12月13日(日)会 場 : サンケイホールブリーゼ入場料金 : 12,000 円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可前売開始 : 10月24日(土)チケット取扱い : チケットぴあ (P コード:503-099)ローソンチケット (L コード:53472)イープラス プレイガイド ※各プレイガイドでのチケット取扱いは Web のみとなります。お問い合わせ : キョードーインフォメーション 0570-200-888 (11:00~16:00 ※日・祝を除く)
2020年09月01日年末になり、いつも頑張っているママたちにも、一年の疲れが出ている頃ではないでしょうか。忙しい日々の中、このままでいいのかと不安になったり、落ち込んでしまうこと、ありませんか?親の不安や緊張は子どもにも伝わるもの。悪循環に陥らないように、うまくリラックスしたいものです。そんな時におすすめしたい、親子の不安や緊張をといてくれた、ユーモラスな絵本3冊を紹介します。ユーモラスなおじいちゃんから学ぶ、受け入れる心「いいからいいから」「いいからいいから」シリーズ 1〜5作・絵:長谷川義史(絵本館)シリーズ5まで出版されている、長谷川義史さんの人気絵本。なんともユーモラスな風貌のおじいちゃんは、何が起こっても動じることなく「いいからいいから」と受け入れる人。ひょうひょうとした、その姿の奥に、長い人生経験に裏打ちされた器の大きさ、懐の深さを感じます。本の帯に書かれていた「おこってはいけない、だれかがおこるとだれかにでんせんしてだれかがまたおこる…」という言葉。日々の子育てで眉間にシワが寄りがちな私、ちょっと胸が痛くなりました。そのあと、絵本を読みながら、不思議と肩の力が抜けるような思いがしたものです。「新米ママさん、そんなに頑張りすぎなくても、いいからいいから」って言われているような。シリーズごとにまき起こる不思議なできごとと、おじいちゃんの痛快な反応の数々を、ぜひ楽しんでみてください。不安があってもいいんだよ「だいじょうぶだいじょうぶ」「だいじょうぶだいじょうぶ」作・絵:いとうひろし(講談社)こちらもおじいちゃんが登場しますが、前出「いいからいいから」のおじいちゃんとはまた違ったキャラクター。穏やかで物静かだけど、いつも近くで子どもを見守ってくれる、温かな人。散歩中に大きな犬やヘビに出会ってびっくりしても、いつも「だいじょうぶだいじょうぶ」とささやいてくれます。そして子どもは、だんだんと広い世界に出て行けるようになり、自然と成長していくのです。わが子もこれからどんどん新しい世界に出ていき、ママもその度に新しい世界に出会っていくでしょう。初めての経験は不安だし、怖い気持ちもありますよね。そんなとき、「世界はそんなに心配するほど、悪くはない、いいことたくさんあるんだよ」と、改めて教えてもらえる1冊。力まずに、親子で少しずつ成長していけたらと思うことができた絵本です。就学前後の不安や緊張を感じたときにもおすすめです。読んでいるうちに自然に笑顔になれる!「おひさまあはは」「おひさまあはは」作・絵:前川かずお(こぐま社)「辛いとき、悲しいとき。無理にでも笑顔になった方が元気が出るよ」と聞いたことがあります。でも、それってなかなか難しいですよね。それでも、やっぱり子どもの前では、笑顔でいたい。穏やかな、心からの笑顔を見せたいと思うのが母心。私自身、初めての育児と実母の病気とで、悩みや疲労が重なり、なかなか笑えない日々がありました。そんなとき、久しぶりに本棚から取り出した、この絵本に救われた思い出があります。シンプルなフレーズと太陽のようなみんなの笑顔が、気持ちを明るくしてくれるのです。低年齢向けの絵本ですが、年齢が上がっても、そして大人になっても心に響くと思います。ページをめくり、簡単なフレーズを読んでいるうちに、いろいろな考え事をいったん横にどけて、自然に笑顔になることができました。園や学校は冬休み。にぎやかな子どもたちとの日々を送っていることでしょう。ママにとっては、嬉しい反面、目がまわるほど忙しい年末年始でもありますよね。そんなときこそ、数分で読めるこれらの絵本を、ぜひ手にとって読んでみて下さい。<参考>「いいからいいから」シリーズ(絵本館)「だいじょうぶだいじょうぶ」(講談社)「おひさまあはは」(こぐま社)<文・写真:ライター石川友美>
2019年12月29日舞台を中心に、映画やテレビ、小説と活躍の場を広げている人気劇作家・演出家の前川知大と世田谷パブリックシアターがタッグを組む新作舞台『終わりのない』が今秋上演される。前川と世田谷パブリックシアターは、これまでも“日本”をモチーフとした「奇ッ怪」シリーズを立ち上げ3作を発表してきたが、今作はホメロス作『オデュッセイア』を原典としたSF作品になるという。「奇ッ怪」シリーズ全作品に出演し、今回も参加する仲村トオルに話を訊いた。『終わりのない』のチケット情報「小泉八雲作品も『遠野物語』もそれぞれに共通していたのは、『人々の口から口へ伝えられていった話』だったということ。でも今回は、ギリシャで神様とお話しをしていた人たちの物語。ちょっと古い話すぎて(笑)どうするのこれ!?と」古代と未来を往還するような日常と宇宙を繋げる旅を描いた『オデュッセイア』の壮大な物語をどう立ち上げるのか。数々の作品で重要な役どころを担ってきた仲村も、とまどいを見せる。「でも多分、“昔の人には見えたもの”があったんでしょうね。古代のギリシャにも、神様が見えたり、神様の声が聞こえてしまう人たちがいたというか、もっと神々の領域と人間の領域の境界線が曖昧だったんじゃないか、と思うんですよ。じゃあ現代の僕たちは何を失ったから、聞こえなくなり、見えなくなったんだろうかと……。そう考えると、これまでの『奇ッ怪』シリーズと通じるものがあるような気がします」共演には前川作品初参加となる山田裕貴、奈緒らが顔を揃える。前川作品のベテランとしては、稽古場でポジション的に負うところが大きいのでは?と尋ねると「まったく大丈夫だと思いますよ。特に山田君は前川さんの世界がとにかく好きみたいですし。あと『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』の時に出演してた瀬戸康史君もそうだったんですけど、前川さんは本当に、その物語に“最適な人”を連れてくる。これに関しては、何度も『凄いな』と思うことがありましたから」と、演出家・前川知大の采配に全幅の信頼をおいている様子。「前川作品に関わっている時は、なぜか“人の縁”みたいなものが急速に近づいてくると言うか、不思議なことがたくさん起こるんです。稽古場に行く途中で思わぬ人に会ったり、不思議なところで人の縁が繋がったり。今回もそうなんでしょうね」そう言って笑う仲村。舞台という“どこでもない空間”を通じて、この作品の彼方にある“失った何か”の片鱗を掴み取れるのかもしれない。『終わりのない』は、10月29日(火)から11月17日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターで上演。チケットは発売中。取材・文:川口有紀ヘア&メイク:宮本盛満スタイリスト:中川原寛(CaNN)撮影:山本祐之
2019年09月09日ミルクボーイ(MILKBOY)とホラー漫画家・楳図かずおのコラボレーションTシャツが、東京・原宿のヴィクセン・プロダクツにて販売される。期間は2019年8月10日(土)から9月1日(日)まで。ミルクボーイと楳図かずおのコラボレーションTシャツが発売されるのは、書籍『楳図かずお 美少女コレクション』の出版を記念したイベント「カズオ ウメズ 美少女展 ミルクボーイ」内。イベントでは、楳図かずおの複製原画を展示した店内で、限定コラボレーショングッズの販売やコラボレーションメニューの提供を行う。コラボレーショングッズには、『洗礼』『おろち』などを代表作に持つ楳図かずおの美少女キャラクターを大胆に配したTシャツやマグカップなどがラインナップ。楳図かずおが描くホラー漫画と、原宿のポップカルチャーを象徴するミルクボーイの世界観がマッチしている。店内のヴィクセン・カフェでは、楳図かずおの人気作品『洗礼』をイメージしたティーセット「美少女スウィーツ」を販売。バラの花を模ったゼリーや脳みそフローズンミルクプリン、アイスローズヒップティー、注射器に入ったシロップなどをセットにしている。【イベント詳細】「カズオ ウメズ 美少女展 ミルクボーイ」会期:2019年8月10日(土)〜9月1日(日)会場:ヴィクセン・プロダクツ住所:東京都渋谷区神宮前6-29-3 KY ビルB1TEL:03-6419-7798営業時間:12:00~19:00(l.o.18:30)アイテム例:・KAZUO UMEZZ 美少女TEE(総柄) 10,000円+税 ・KAZUO UMEZZ FEAR THE GOD TEE 6,500円+税・KAZUO UMEZZ TWINS TEE 6,500円+税メニュー:「美少女スウィーツ」1,800円+税特典:『楳図かずお 美少女コレクション』購入者にはスペシャルアイテムをプレゼント。
2019年08月05日「14ひきのシリーズ」(童心社)でおなじみの、人気絵本作家のいわむらかずおさん。いわむらさんが、子どもたちに「絵本」と「自然」を同時に楽しんでもらいたいという想いで開設した「いわむらかずお絵本の丘美術館」を知っていますか?栃木県那須郡那珂川町の雄大な自然の中に佇む美術館で、その周辺には作品の舞台となる里山の自然が楽しめるフィールドが広がっています。その名も「えほんの丘」。今回は、えほんの丘に込めた想いを、美術館館長・絵本作家のいわむらかずおさんにうかがいました。自然の中で暮らす生きものたちを描く私は1970年に絵本作家として仕事を始めました。その5年後の1975年に、東京を引き払うことにしたんです。「14ひきのシリーズ」のような、自然の中で暮らす生きものたちが主人公の絵本を作ろうという発想が生まれたんですね。そのためには、作者である私自身も、主人公たちと同じように家族と自然の中で生活しながら、描いていこうと考えたんです。そこで栃木県の益子町に移り住み、雑木林の中に家を建てて、家族と暮らしながら創作をしてきました。作品を見ればわかるように、周りの自然をよく見ながら描いていく、そういう仕事をしてきたわけなんですね。「絵本・自然・こども」がテーマの美術館ここで創作を始めた当初は、雑木林で子どもたちが遊んでいる姿がよく見られました。でも、1980年代後半から1990年代にかけて、自然の中から子どもの姿がだんだん消えていったんです。子どもたちが自然体験から離れていくことが心配になり、家族と話をしているうちに、自然の中に美術館を作ろう、と考えるようになりました。街ではなくて、自然の中にある美術館。キーワードは「絵本・自然・こども」。そんな、広いフィールドや農場のある絵本美術館を作ることにしたわけです。1993年に計画を立て始め、5年の準備期間を経て、1998年に「いわむらかずお絵本の丘美術館」が開館しました。絵本作家として、今までは栃木県益子町の住まいの周りをイメージしながら描いてきましたけれども、今度はそのフィールドを北に40kmくらい広げて、美術館の周りの自然を舞台にしながら、さらに創作を続けようと考えたわけです。「えほんの丘」のフィールドから生まれた作品たち読み物が主体となる『ゆうひの丘のなかま』(理論社)のシリーズは、物語の舞台が、えほんの丘のフィールドの中に具体的にあるんです。例えば、うさぎと野ネズミが会って話した場所はあの坂を登った上だよ、というのが、全部あるんですね。『ふうとはな』(童心社)も、美術館周辺で野うさぎの赤ちゃんと出会ったことがきっかけで、イメージが広がったシリーズです。「14ひきのシリーズ」(童心社)に出てくるとっくんのトラックをモチーフに描いている『とっくんトラック』(ひさかたチャイルド)も、えほんの丘で生まれた作品ですね。こんなふうに、えほんの丘をフィールドとして、そこから生まれてきた絵本はたくさんあります。えほんの丘は、遊具もなく、草はらと雑木林と農場が広がっているだけの場所。そこに興味がわかない人には、おもしろくもなんともないかもしれません。でも、私の作品と一緒に周りの自然を歩くことで、伝わるものがあるんじゃないでしょうか。自然に絵本の世界を重ねることでイメージが広がる作品の舞台となる場所を訪れ、作品に描かれていることを体験することで、絵本の世界がふくらむでしょう。フィールドの自然に、物語が重なってくることで、イメージが広がりますね。すごくふくよかな、奥行きのある自然に感じられるはずです。『14ひきのとんぼいけ』(童心社)の舞台となったとんぼ池も、ただのため池があるわけではないんです。もちろん、ただのため池が存在するだけでも価値はあるんですけれども(笑)。ため池に絵本のお話を重ねることで、作品の主人公であるねずみの子どもたちが、いかだで漕ぎ出していった様子が、ありありとイメージできるようになるんですね。フィールドの自然と絵本を味わう「朗読とおはなし会」美術館では、毎月2回「朗読とおはなし会」を行なっています。おはなし会では、季節の自然の中での植物の営みや生きものたちの様子について話をしています。その日の午前中、えほんの丘を自分で歩いて、いろんなものを見つけてくるんです。例えば、今の時期は外をちょっと回っただけでも10種類以上の木の実が見つかりますから、それを少し取ってきて、ひとつひとつ見せるだけで、おもしろい話ができます。その後、木の実が出てくる絵本を読むんです。カエルの卵を見せたあと、それが登場する『14ひきのぴくにっく』(童心社)を読んだこともありますね。こんなふうに、まずフィールドの話をして、それとつながるような作品を読む、ということを主にやっています。その季節のフィールドの話をすれば、何かの絵本とつながりますからね。そうすると、絵本と自然が結びつくでしょ。絵本の舞台になった場所があり、絵本が生まれた背景を作者の肉声で聞くことができる。読み手と聞き手の間に、特別な関係が生まれてくる。それは価値のあることだと思います。自分で言うのは変だけれども、今なら作者が生きていて、来てくだされば会えますからね(笑)。たくさんの生きものと出会う体験をしてほしい「14ひきのシリーズ」は1983年から描き始めたから、もう35年になります。35年もたつと、描きはじめた頃に読んでくれた子どもたちの多くは、お母さん、お父さんになっているんです。最近は美術館を訪れる人たちの中にもそういう読者がたくさんいて、作者としては本当に嬉しいことです。子どもを連れてきたお母さんが「小さいときに大好きだったんです」と言って、ところどころ破れ、カバーもなくなった、ボロボロの絵本を大事に持ってきて見せてくれることもあって。子どもが主たる読者である、絵本ならではのことですよね。こんな田舎に、たくさんの方々が来てくださること自体が、すごいことなんです。本当に読者の方たちに支えられて、ここまでこれました。そんな読者の皆さんに、せめて少しはお返しができたら、という思いで、活動を続けています。子どもたちには、もっともっと、自然体験をしてほしいですね。フィールドの自然の中で、たくさんの生きものたちと出会ってほしい。そう願っています。【プロフィール】いわむら かずお1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひき」シリーズ、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。
2019年07月25日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の前川歌音さんです。上京したての関西ガール。初のドラマ出演にわくわく!今年高校を卒業し、上京した前川さん。「高校は歌や舞台芸術を学ぶコースで、毎日踊っていました。その頃からお仕事で東京に通っていたので、一人暮らしもへっちゃら」。出演中のドラマでは、“腐女子キャラ”を演じる。「メガネとお団子がトレードマークで、普段の自分とは全然違う!知り合いにリサーチしたり、共演者と話し合ったりして役づくりをしています」。今後も個性的な役に挑戦したいとやる気満々。「極めがいがありますよね。小悪魔キャラやいじわるな役も演じてみたいです!」物心ついたときからトゥイーティーが好き。似ているみたいで、あだ名も「トゥイーティー」でした(笑)。嬉しい~ドラムを叩くとスッキリするんです。最初は趣味だったけど、今では番組でバンドを組むほど本格的に…!グレープフルーツは常にストックジュースやゼリーなど、グレープフルーツなら何でも好き。毎日食べます。まえかわ・かのん2001年生まれ。バラエティ『青春高校3年C組』(テレビ東京系)をきっかけにデビュー。ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)に滝山七海役で出演中。※『anan』2019年5月29日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣花(by anan編集部)#恋愛について、もっと深く知る
2019年05月26日吉永小百合と天海祐希が出演する映画『最高の人生の見つけ方』に、前川清と満島ひかりの出演が決定。キャラクター写真も到着した。ジャック・ニコルソン&モーガン・フリーマンが主演、余命6か月の2人の男が、棺おけに入る前にやっておきたいことを記した棺おけリストを携えて、生涯最後の冒険旅行に出るハートフル・ストーリー『最高の人生の見つけ方』を原案に、設定を女性2人として新たに生まれ変わらせる本作。人生のほとんどを“家庭”に捧げてきた大真面目な主婦と、人生のほとんどを“仕事”に捧げてきた大金持ちの女社長。出会うはずのない2人が病院で出会い、余命宣告を受けた2人がたまたま手にした同じ病院に入院する12歳の少女の【死ぬまでにやりたいことリスト】を実行するというありえない決断をする――。今年歌手活動50周年を迎えた前川さんが演じるのは、主人公の主婦・北原幸枝(吉永さん)の夫・孝道。妻の幸枝が癌になったことも知らず、家事も任せっぱなし、家ではいつもゴロゴロしていてだらしない生活を送る人物。そして幸枝の娘・美春を、『悪人』『一命』『海辺の生と死』などに出演する実力派女優の満島さんが演じることが決定。美春は、女性誌で働くキャリアウーマンでしっかり者。幸枝から家のことをお願いされるものの、孝道たち家族の面倒は見られないと憤るという役どころだ。吉永さんとは映画では本作が初共演となった前川さんは「まさか映画で吉永さんの夫を演じる日がくるとは、夢にも思いませんでした」と驚き、また今回吉永さんからのご指名だったそうで、「本当に光栄なことです」と喜んだ。一方、吉永さんとは『北のカナリアたち』以来7年ぶり2回目の共演となる満島さんは、「ますます吉永小百合さんを好きになり、ますます前川清さんのファンになりました。おふたりの娘でいられた私は、幸せ者です」と撮影をふり返り、「上手に言えませんが、とても大切な日々でした。今までにない気持ちを、撮影現場でたくさん見つけた感じがしています」充実した撮影であったと話している。『最高の人生の見つけ方』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:最高の人生の見つけ方(2019) 2019年秋、全国にて公開予定©2019「最高の人生の見つけ方」製作委員会
2019年03月07日3月3日(日)より大阪上本町の新歌舞伎座で幕を開ける新歌舞伎座開場60周年記念特別企画「前川清 神野美伽 スペシャルゲスト松居直美」。文字通り、ふたりのビッグスターによる夢の共演だ。2018年8月に古希を迎えた前川清。歌手生活も50年という節目の年での二枚看板による座長公演。開幕を前に、意気込みを聞いた。「前川清 神野美伽」チケット情報第一部は司馬遼太郎・原作の短編を舞台化した『大坂侍~恋も忠義も金次第~』を上演する。江戸末期、一家そろって大坂への左遷という憂き目に遭った川同心(下級役人)の鳥居又七(前川清)。武芸の達人だが、その強さは酒に酔ったときのみ発揮される。ある日、材木商の娘・お勢(神野美伽)がゴロツキに絡まれているところに出くわした又七。ふたりはたちまち恋に落ちるのだが…。今は『大坂侍』のことばかり考えていると前川。「台本には難しい言葉もあって、僕が読んでもわからない(笑)。ということは、見ているお客様もわからないと思うんです。お客様には笑いの部分も期待してくださる方もいるので、いかに崩してやるか。まじめな芝居なので笑いどころを増やしたい」と話す。かつては萩本欽一やドリフターズのステージにも出演した。ファンが笑いを期待するのも至極当然だ。第二部は『前川清・神野美伽オンステージ~夢舞台 昭和、平成…そして未来~』をおくる。1969年に内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして『長崎は今日も雨だった』でデビューし、その年の日本レコード大賞新人賞を受賞。『NHK紅白歌合戦』にも出場した。1987年にはソロ活動を開始し、歌手生活50年においてヒット曲は枚挙にいとまがない。それでも「自分には歌しかないと思ったのはこの5、6年前から」で、還暦を過ぎてもなお「違う仕事があれば職を変えようと思っていた」と明かした。「ヒット曲があっても歌には自信がありません。そもそも、食うための仕事として選んだのが、どういうわけか歌だったので…」と赤裸々に語るが、70歳になっての心境を尋ねると「歌が売れる売れないに関わらず、好きなことをさせてもらっている。今が一番楽しい」と顔をほころばせる。そして、「70だからこそ歌えて、かっこいいと思われる歌ができたら」と意欲を見せる。夢はサザンオールスターズの桑田佳祐にかっこいいと思われる歌を歌うこと。「桑田佳祐さんはクール・ファイブがお好きだそうですが、あの頃の『そして、神戸』をかっこいいと思われたのだと思います。僕は今の桑田佳祐さんの歌がかっこいいと思う。僕も、今、桑田佳祐さんにかっこいいと思える歌を歌えたら」。平成最後の新歌舞伎座で、芝居に歌に奮闘する。公演は3月24日(日)まで。チケット発売中。取材・文:岩本和子
2019年02月27日インテリアスタイリストの窪川勝哉です。実は私、昭和32年築・前川國男設計のテラスハウスを入手してしまいました!フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の3大巨匠と言われる、ル・コルビュジエ。そのル・コルビュジエに師事し、日本のモダニズム建築の旗手と言われた、前川國男。その前川國男が昭和30年代に設計した、三角屋根が特徴のテラスハウスシリーズをご存じでしょうか?■ 昭和32年に建てられた前川國男設計のテラスハウス2軒が一続きになったテラスハウス形式当時は郊外といわれた東京西部の阿佐ヶ谷と烏山と鷺宮に建てられ、なかでも通称「阿佐ヶ谷住宅」は、広大な敷地とコモンと呼ばれた緑地を持ち、著書も出版されるなど、コアなファンに大人気の物件でした。惜しまれつつ2013年に解体された阿佐ヶ谷住宅についての本も出版されています。前川國男の評伝も、読みごたえがあります現在では阿佐ヶ谷と烏山は残念ながらすでに取り壊されてしまい、唯一現存するのはこの3兄弟のなかで最初(昭和32年)に建てられた鷺宮の物件だけに。ゆったりとした敷地はやはり魅力的!■ 物件情報を古い順にソートし、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しんでいたら…ところが先日この物件がなんと売りに出ていたのです!!普通の人がインターネット等で物件を探すときは予算やエリアのほか、築年数が新しい順にソートしたりするのが一般的かと思います。ですが、私はいつも古い順に並べ、どれだけ古い物件が現存しているかを楽しむほうでして(笑)。階段まわりは竣工時のまま先日いつものそれを楽しんでいたら、以前から存在を気にしていたこの物件に出会ってしまいました!現状の水回りはこんな感じ最新のスタイルでなく、当時のレトロさを残したスタイルにリノベーションを、と考えていたところ、友人から連絡があり、解体予定の家からレトロで状態の良いキッチンを外したものをプレゼントしてくれました。サンウエーブの琺瑯(ほうろう)製のキッチン。偶然にも今の私の家のキッチンとまったく同じキッチンです!まだまだすべてがまったくノータッチの状態で、室内も要リノベーションなのですが、少しずつ手を加えて完成させていくつもりです。リノベーションの進捗などは、またぜひ報告させていただけたらと思います。窪川勝哉さんインテリアスタイリストとして雑誌、広告、テレビなどで幅広く活躍中。2011年に渡英、2013年から再び拠点を東京に移し活動中。
2018年12月29日東京・丸の内のライブレストラン、コットンクラブのステージに立つ歌手・前川清(70)。この日は「My Favorite Song Live 2018~Oldies~」と銘打ったコンサート。なじみのスーツを脱ぎ捨て、虎の刺しゅうが施されたサテンのシャツにサングラスというロックないでたちで、青春を彩ったエルビス・プレスリーやクリフ・リチャードの名曲を軽快に歌い上げた。前川は、’69年に「内山田洋とクール・ファイブ」のボーカリストとしてデビュー。以来、半世紀もの長きにわたって芸能界の第一線を走り続けてきた。デビュー曲の『長崎は今日も雨だった』以降、『そして、神戸』『東京砂漠』『雪列車』……数多のヒット曲を持つ。「いや~、それにしても藤圭子さん、素敵な女性でした」古いファンなら誰もが知る芸能史の1ページ。デビューして間もない’71年に結婚、翌年すぐに離婚した元妻の名を唐突に挙げたかと思ったら、前川は続けて、マイクに向かって、こうつぶやいた。「娘がねぇ、もし宇多田(ヒカル)さんだったら……いまごろ僕、もう、働かなくていいんですよねぇ」ゴシップを逆手に取った鉄板ネタに、客席がドッと沸いた。涙を流し大笑いするファンを見て、前川も「フフッ」と満足そうに笑みを漏らす。そして……。「これから本物の娘、呼ぼうと思いますけどね、デビューしたころの僕と同じ、バンドのボーカルやってるんですけど、0.1トンもあるんですよ、体重が(苦笑)」ここで一息つくと、前川は神妙な表情になって、客席に向かってこう問いかけた。「しかし、こうして親子で出るってどうなのかなと、僕なんか思っちゃうんですけどね。『仲よくていいね』というお客さんもいらっしゃると思いますけど、なかには『なんだ、乳離れもできてないのか!』と思う方もいると思うんですよ。どうですか?」客席から温かな、万雷の拍手。「ありがとうございます。おい、侑那、ほら、お客さまからお許しいただいたから、出ておいで」父に呼ばれて、丸々とした体を弾ませるように次女・前川侑那(27)がステージに駆け上がった。「どうも~、はじめまして~」。黒い衣装に包んだ大きな体が舞台に映え、堂々として見える。その横で少々照れくさそうな父は、娘のためにモゴモゴと曲紹介。「ビートルズの曲、一応、私も覚えてるんですけど……いや、本当は歌詞見ないと歌えないんですけどね(笑)。それを、侑那も歌ったことあるっていうんで、ちょっと歌わせてみようかと思います」ここで侑那は改めて客席に向かってペコリと頭を下げる。そして前川は、すっかり大きくなった愛娘の背中を、少し後ろから優しく見守っていた。歌謡界の大御所の娘が、父とはまるでジャンル違いのロックバンドでメジャーデビューを目指していると、一部メディアで話題に上がっていた。しかも、体重が100キロ超の“大型”新人と聞きつけ、本誌は早速会いに来たのだ。終演後、本誌はバックステージで父娘のツーショットを撮影。「お疲れさまでした!」。興奮冷めやらぬキラキラした目で、撮影に応じた侑那。その瞳からは、これから芸能界という荒波に身を投じる緊張感も伝わってくる。いまやたくさんの2世が活躍する時代。娘の将来に決して小さくない期待を抱いているはず、と撮影の合間、「娘さん、将来が楽しみですね?」と前川に声をかけた。すると、先ほどの優しいまなざしとは打って変わって、意外なほど、そっけない答えが返ってきた。「まあ、無理でしょ。まず無理だと思います」もちろん、親として娘の夢を応援してやりたい気持ちはある。だからこそ、自らのコンサートで共演するなど機会を与えてもきた。「2世というのは、得な部分と損な部分、両方あるんでしょうね。一般の方よりも最初にもらえるチャンスは多いんでしょう。侑那が今回、記事にしてもらえるのも、やっぱり2世だからでしょ。その代わり、何をやっても親と比べられたり、ちょっとつまずいたら『やっぱり2世はダメだ!』となるでしょ。とはいえ、やっぱりうちの子どもたちは、彼らがどう感じていようと恵まれてると思いますよ。僕とでは、時代が、環境が決定的に違う。子どもたちはシビアさ、ハングリーさをね、もうひとつ持ててない」そして、前川はこう続けた。「侑那は不思議な子でね。歌も悪くはないけど、何より驚くのはステージに上げても緊張しないんですよ。それで堂々と『歌手になる!』でしょ。だからね、そのへんのシビアさが、僕とは決定的に違う。もちろん応援したいですよ。だけど、もう僕も70歳。いつ、かじれるスネがなくなっちゃうかもわからないんだから。本音を言えば、歌に固執せず、食える仕事を見つけてほしいと思ってるんです。それこそ、侑那なんて力仕事でもいいんじゃない(笑)」
2018年09月29日X-girl(エックスガール)から、漫画家・楳図かずおとのコラボレーションによるTシャツが登場。2018年6月1日(金)より、全国のX-girl店舗およびオンラインストアにて発売される。これまで複数回に渡ってコラボレーションアイテムをリリースしている両者だが、今回は楳図かずおの漫画作品『おろち』が、2019年6月に連載開始50周年を迎えることを記念して、再びコラボレーションが実現。楳図は本企画のために、X-girlのブランドロゴと、アイコンである“フェイス”を『おろち』の作中に登場する女の子風に描き下ろしたイラストを制作。楳図らしい独特のタッチで描かれたイラストは、正面と背面にそれぞれプリントされている。【商品情報】KAZUO UMEZZ FOR X-GIRL FACE発売日:2018年6月1日(金)価格:5,000円+税取扱店舗:全国のX-girl店舗およびオンラインストアカラー:ブラック、ホワイト【問い合わせ先】X-girl storeTEL:03-5772-2020
2018年05月31日俳優の前川泰之(44)が20日、オフィシャルブログで「今日、実は人に助けていただきました」と明かし、その人物に向けての感謝の言葉を記した。前川泰之タイトルは「感謝。」。「割と家の近くだったんですが、交差点付近で僕の運転する車がエンストしてしまいまして、1車線の先頭にいたので後続の車を止めてしまうことに」と経緯を説明し、「後ろの車に謝ったりあたふたしてると、『押しましょうか?』と通りすがりの男性に声をかけていただき、無事、そして速やかに道の端へ車を移動する事が出来ました」と報告。降車して礼を伝えたところ、「その方は笑顔で手を振って去って行かれました」。「有り難い気持ちと共に、助けていただいたこちらが言うのも何ですが本当に清々しい気持ちになりました」と胸の内を明かし、「自分も困っている人を見かけたら躊躇なく自ら出ていって手を差し伸べられるだろうか。絶対にそういう人でありたいなぁと心に留める機会をいただきました」と前向きな心情をつづった。「手を貸して下さった方、本当にありがとうございました」と"笑顔の男性"に感謝する前川。「こういう素敵な輪が広がって行くように僕自身も日々努力してまいりたいと思います」と決意を新たにし、この日のブログを結んでいる。
2017年12月21日ホラー漫画界の巨匠・楳図かずおと伊勢丹新宿店内TOKYO解放区がコラボレーションして、夏の限定イベント「Summer border’s」を2017年8月9日(水)から21日(月)まで開催する。楳図かずおを代表する「赤白ボーダーファッション」や漫画「まことちゃん」の世界観がファッションブランドとのタッグによってモダンに進化。漫画「まことちゃん」でお馴染みの”ぐわし”は、日本の刺繍職人技によって本格的な刺繍に。ブラック、レッドの限定スカジャンの胸元に配されて登場する。背中には、楳図かずおの作品中に登場する毒々しい花々のモチーフが添えられている。また、楳図かずおがチャーミングに着こなす「赤白ボーダー」アイテムは、マイパンダ(my panda)とのタッグによってアップデート。着心地のよいポーチ付きカットソー、パンダの刺繍入りバッチになって販売される。さらに、ミルクボーイ(MILKBOY)、エックスガール(X-girl)、キワンダ(Kiwanda)といったファッションブランドや、吉田ユニなどのアーティストも参加してTシャツやポーチ、コンパクトミラーなどのファッションアイテムや雑貨などを揃える。なお、これらのアイテムは、ジェイアール京都伊勢丹でも8月9日(水)から22日(火)まで販売される。【イベント詳細】「Summer border’s」■東京開催期間:2017年8月9日(水)~21日(月)会場:伊勢丹新宿店本館2階=センターパーク/TOKYO解放区住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1■京都開催期間:8月9日(水)~22日(火)会場:ジェイアール京都伊勢丹 5階=特設会場住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル<アイテム例>・楳図かずお×伊勢丹限定スカジャン 37,800円・楳図かずお SACRIFICE TEE 8,865円(MILKBOY)・my panda ポーチ付きカットソー 10,260円・my panda バッチ 1,080円©楳図かずお/小学館
2017年08月11日フリーアナウンサーの政井マヤ(40)が22日、自身のブログを更新。夫で俳優の前川泰之(43)との間に第3子を妊娠したことを報告した。政井は「私事ですが、ご報告させてくださいませ。 来春に三人目の子どもが生まれる予定です」と報告。「私も夫も二人きょうだいで育ったので、三人きょうだいは未知の世界なんですが、、メキシコの親戚を見て、大きな家族もいいな、とずっと思っていましたので、今からワクワク、そしてドキドキしています」と喜びをつづり、「仕事もまた新たな気持ちで励んで参りたいと思います。引き続き、よろしくお願い致します」と呼びかけた。前川もブログで「この度、私達夫婦は3人目となる子どもを授かり、来春に生まれる予定です」と報告。「夫婦二人で愛おしい家族が増えることの喜びを強く感じると共に、親としての責任を改めて強く感じています」と心境を明かし、「今後も家族で支え合いながら、仕事にもより一層励んでまいりますので応援よろしくお願いします!!」と決意を記した。2人は2007年に結婚。同年9月に第1子となる長女、2011年3月に第2子となる長男が誕生している。
2016年12月23日X-girl(エックスガール)が、楳図かずおと再びコラボレーション。2016年11月18日(金)より全国のX-girl直営店にて発売する。『漂流教室』『まことちゃん』など著名な作品を世に送り出してきた、ホラー漫画の第一人者・楳図かずお。2度目のタッグとなる今回は、「神や意識とは何か」といったテーマに基づき、SF長編マンガ『わたしは真悟』にフォーカスを当てた。ラインナップは、クルースエットやコーチジャケットなど、日本のストリートで好まれるウェア。原作のコミック名に合わせて、「MY NAME IS SHINGO」と名付けられたウェアが、新コレクションを飾る。また、代名詞とも言える赤白ボーダーを脱ぎ捨て、楳図かずお自らモデルとして参加。ストリートなウェアに身を包んだ、クールな楳図かずおに会えるのも本企画の魅力である。【アイテム詳細】X-girl×楳図かずお発売日:2016年11月18日(金)取扱い店舗:全国のX-girl直営店および公式サイト<アイテム例>・MY NAME IS SHINGO スウェット トップス 11,000円+税・MY NAME IS SHINGO ニット トップス 13,000円+税・MY NAME IS SHINGO コーチ ジャケット 16,000円+税・MY NAME IS SHINGO S/S ビッグ T 8,000円+税【問い合わせ先】X-girl storeTEL:03-5772-2020
2016年11月10日『太陽』の映画化も記憶に新しい、劇団イキウメ主宰で劇作家・演出家の前川知大。彼がこの秋、5年ぶりに挑むのが古典を現代の感覚で読み解く「奇ッ怪」シリーズだ。2009年、小泉八雲を題材に生まれた一作目、2011年には「現代能楽集」シリーズとして能・狂言をモチーフに『奇ッ怪 其ノ弐』が上演された。10月より上演される最新作『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』を前に、前川と、このシリーズに欠かせない仲村トオルのふたりに話を聞いた。【チケット情報はこちら】3作目となる今回、テーマに据えたのは柳田国男が著した『遠野物語』。「このシリーズは日本の古典作品のなかから“聞くこと”と“語ること”をテーマにして現代の物語をつくってきました。『遠野物語』はまさに柳田国男が佐々木喜善という青年から聞いた話を集めたもの。そしてその佐々木は自分のおばあちゃんから話を聞いている。“聞く”と“語る”が繰り返されているんですよね」と前川は語る。オリジナル作品を生み出し続ける前川にとって、「奇ッ怪」は「資料を読み込むうちに、これまで自分がつくってきた作品のテーマについて改めて認識したり、それまでの自分を総括するような発見があったりする特別なシリーズ」だという。このシリーズに毎回名を連ねる仲村は、「自分にとっては何よりも前川くんの新作に出られるという喜びが大きい」といい、「SF要素があったりして一見遠くの話に見えても、実は誰にとっても近くにある物語が描かれている」と前川作品の魅力を挙げる。「仲村さんには一作目で死者を、二作目では神様をやってもらった。この作品において、そんなとんでもない役柄でも、仲村さんはすべて受け入れて、そのまま伝えてくれる。神様役と言われても変に演じようとしない。でもなぜか神々しく見えてくる、不思議な存在感があるんです」と前川が話せば、仲村は「神様といっても、全国にかなり数のあるチェーン店の店長くらいの神様とわかったので、気負うことはありませんでした」と笑う。『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』について前川は「『遠野物語』は怪談を集めたものという印象があるかもしれないけど、実は違うんですよね。原作も『すべて事実である』というところからはじまるし、怖いというよりも、身の回りの“へんな話”だと思って、構えずに観に来ていただけたら」と作品のイメージを説明。そんな「奇ッ怪」シリーズに参加するたび、偶然の出会いや不思議な体験が重なるという仲村。今回もすでに思いがけない出来事があったという。「稽古が始まる前、『遠野物語か…遠くの物語だな…』と思っていた頃に、10年以上のお付き合いになるご近所さんが『チケット買います』と言ってくれました。初めてのことで(笑)。聞けば遠野にとてもゆかりがある方で、こんな身近に遠野物語を熱く語る方が! と驚きました」公演は10月31日(月)から11月20日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。取材・文:釣木文恵
2016年09月15日