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TOKIOの松岡昌宏、歌舞伎俳優の中村獅童、女優の松岡茉優らが2日、東京・新橋演舞場で行われた舞台『江戸は燃えているか』(3月3日開幕)の初日前会見に出席した。同作は、三谷幸喜氏が書き下ろした幕末群像喜劇。江戸城明け渡しの交渉のため、勝海舟と西郷隆盛が江戸で会談をすることになるが、喧嘩っ早い勝が西郷と会談したら戦が始まってしまうと心配した勝家の人々は、庭師の平次に勝のフリをさせ、和平交渉をしてしまおうとするが――という物語だ。会見では、勝海舟役の中村と、勝の"替え玉"となる庭師・平次役の松岡(昌)の共通点の話になり、勝の妻・たみ役の八木亜希子は「獅童さんと松岡さんが似ている。お二人とも脚がきれい。そこも見られると思います」と2人の美脚を見どころとして紹介。勝家の女中頭・かね役の高田聖子は「肌がきれい」と話した。勝の妹の夫・村上俊五郎役の田中圭が「机がきれい」と明かすと、松岡(昌)は「俺がきれいなんじゃなくて松岡茉優が汚い」と松岡(茉)をいじり、会場から笑いが。松岡(茉)は「違う!」と反論した上で、「お二人とも声をかけてくれる。舞台をたくさん知ってらっしゃるから気にかけてくれる。優しい兄貴が2人いる感じ」と明かした。また、三谷氏は「僕から演出の注文をしても絶対にできないって言わないし、瞬時に考えて論理的にやってくれる。本当にやりやすい」と演出家の目線で2人の共通点を語った。会見には、松岡(昌)、中村、松岡(茉)、八木、高田、田中、三谷氏のほか、藤本隆宏、中村蝶紫、磯山さやか、飯尾和樹、妃海風、吉田ボイスが出席した。
2018年03月02日ヒロミと「フットボールアワー」後藤輝基の2人がMCを務め、ガヤ芸人たちがゲストを“おもてなし”する日本テレビ系「ウチのガヤがすみません!」。その2月27日(火)今夜放送回に俳優の田中圭がゲスト出演。田中さんとガヤ芸人はどんな絡みを見せるのか!?10代でデビュー、様々な作品への出演で俳優としてのキャリアを積み、映画、ドラマファンの間では知る人ぞ知る存在だった田中さん。連続テレビ小説「おひさま」や『ランウェイ☆ビート』などへの出演をきっかけにその知名度が飛躍的に急上昇。昨年は「東京タラレバ娘」で大島優子の不倫相手を演じたかと思えば、その後の春クールでは「恋がヘタでも生きてます」「警視庁・捜査一課長」の2本の連ドラに同時出演。夏には「伊藤くん A to E」に、そして秋クールには月9「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」への出演。この1月には『伊藤くん A to E』の映画版も公開されるなど、人気作品に出ずっぱりの超人気俳優へと成長を遂げた。今回はそんな田中さんの“摩訶不思議な出来事続出SP”としてお届け。イケメンガヤ芸人が登場するほか、TV初出演の超天然キャラ芸人にMCのヒロミさんも釘付け。「藤井21」のマカロン講義では「○○しか絶対に食べられない幻の黄金マカロン」が登場。さらにガヤ芸人宅で謎の音が…“怪奇現象”発覚でスタジオ大パニック。また田中さんが「ウエスP」のテーブルクロス引きに挑戦するなど、今回もガヤ芸人たちの様々な“おもてなし”が繰り広げられる。映画やドラマに多忙な田中さんだが、なんと3月からは舞台「江戸は燃えているか」に出演。同作は三谷幸喜が作・演出を手がけ、大河ドラマ「新選組」以来の三谷作品出演となる中村獅童が勝海舟役で出演、さらに「TOKIO」松岡昌宏、松岡茉優、藤本隆宏、八木亜希子。そして初の三谷作品出演となる田中さんに加え、高田聖子、磯山さやか、飯尾和樹、妃海風らバラエティあふれるキャスト陣が集結。歴史をつくった偉い人たちと歴史に名を残さなかった庶民たちが織りなす、江戸無血開城をめぐる群像喜劇となる。舞台「江戸は燃えているか」は3月3日(土)から新橋演舞場で上演。「ウチのガヤがすみません!」は2月27日(火)23時59分~日本テレビで放送。(笠緒)
2018年02月27日鈴木亮平を主演に迎え、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」。この度、大河ドラマ初出演となる風間俊介、「ハリセンボン」近藤春菜、「劇団EXILE」町田啓太らを含め21名の新キャストが発表された。林真理子の原作を中園ミホの脚本でドラマ化する本作は、男にも女にも“日本史上最もモテた男”という異名を持つ西郷隆盛の人生を描く物語。鈴木さんが西郷吉之助(隆盛)を演じ、大久保利通役の瑛太、西郷3人目の妻となる岩山糸役の黒木華のほか、「関ジャニ∞」錦戸亮、北川景子、渡部豪太、沢村一樹、風間杜夫ら豪華キャストが集結している。そして先月放送スタートしたばかりの本作から、今回また新たにキャストが決定。西郷が江戸で出会う人々として、やがて西郷たちにとって最大の敵となっていく一橋(徳川)慶喜役に松田翔太、西郷と意気投合し、一橋慶喜将軍擁立に奔走する橋本左内役に風間俊介が扮するほか、13代将軍家定の母・本寿院役を泉ピン子、松平慶永役を津田寛治。さらに島で出会う人々に、柄本明(龍佐民役)、秋山菜津子(ユタ役)、高橋努(富堅役)、谷田歩(木場伝内役)、近藤芳正(田中雄之介役)、木内みどり(石千代金役)、里アンナ(里千代金役)、斎藤嘉樹(土持政照役)、大島蓉子(土持鶴役)、石橋蓮司(川口雪篷役)。激動の舞台となる京を彩る人々として、祇園の芸妓・おゆう役に内田有紀。西郷に一目ぼれする薩摩藩士たちの定宿「鍵屋」の仲居・虎役に、大河ドラマ初出演となる近藤春菜。島津家家老・小松帯刀役に、同じく大河ドラマ初出演となる町田啓太。島津家と朝廷をつなぐ重要人物、近衛忠煕役に国広富之。ほかにも、勝海舟役に遠藤憲一、桂小五郎(木戸孝允)役に玉山鉄二、岩倉具視役に笑福亭鶴瓶と、天下を揺るがす英傑たちのキャスティングの発表された。大河ドラマ「西郷どん」は毎週日曜日20時~NHK総合/18時~BSプレミアムにて放送。(cinemacafe.net)
2018年02月14日元SMAPの草なぎ剛が8日、自身のツイッターを更新。元SMAPのメンバーでオートレーサーの森且行の通算600勝を祝福した。森は11月17日にオートレースで通算600勝を達成。草なぎは「森且行さん。森君。600勝おめでとうございます!おめでとう」と3週間遅れでお祝いした。この投稿に、「森くんおめでとう」「森くん!600勝 おめでとう」「森且行選手600勝おめでとうございます」「森くん凄いよね。600勝おめでとう」「森くん600勝おめでとうございます!!!!!!」「森くんも本当にすごいおめでとうですね」とファンからも祝福コメントが多く寄せられている。森は1996年にグループを脱退し、オートレーサーに転身。先月4日にインターネットテレビ局・AbemaTV『72時間ホンネテレビ』で元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾と21年ぶりに共演し、大きな話題を呼んだ。
2017年12月08日泣き虫でいじめられっ子だった、少年時代の龍馬出典 : こんにちは。『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』著者、楽々かあさんこと、大場美鈴です。【偉人の凸凹学】シリーズ4回目は、2018年に150周年を迎える明治維新で、影の立役者となったあの方です。ところでうちの長男が、ちょっとしたことで涙が出そうになる自分を気にして「泣き虫直し方」なんて、ネットで健気に検索している姿を目にしました。なんとかしてあげたい親心。でも、感情の素直さや感受性の豊かさは、彼の長所でもあるんですよね。どうしたら、優しくて豊かな感受性をそのままに、強い心を持てるのか…?その、うってつけのロールモデル(お手本)がそう!坂本龍馬、その人なのです。四国・土佐藩出身の坂本龍馬は、海軍である海援隊を組織したり、敵対していた薩摩藩の西郷隆盛と長州藩の桂小五郎の仲立ちをして、薩長同盟を結ばせました。そして、仇敵・後藤象二郎と手を結び、江戸幕府から政権を返上させる大政奉還のお膳立てをし、新しい時代の礎となりました。また、剣術の達人としても有名ですね。そんな時代の傑物(けつぶつ)の龍馬ですが、少年時代は泣き虫で、いじめられっ子。なんと12歳の頃までおねしょをしていたのだそう。繊細な少年だった龍馬の心を、いいところはそのままに、私心を捨てて大義のために行動するスケールの大きな人物に、しなやかで大きく強く育てたヒミツは、一体なんだったのでしょうか。「泣き虫」が蝶になる前のサナギ時代の龍馬が、地元・土佐で過ごした日々より、現代家庭の子育てに手軽に応用できるヒントを見つけたいと思います。強くて丈夫で、柔軟な心と身体を作る基礎〜小栗道場出典 : 明治維新前の当時の土佐藩には、上級武士の「上士」と下級武士の「郷士」という、強い上下関係の身分制度がありました。龍馬は豪商の家系で、結構いいトコのおぼっちゃんでしたが、郷士の身分だったので、上士の武士達から差別的な扱いを受けて、悔しい思いをしていたようです。漢学の塾でも、上士の子にいじめられて辞めてしまったとも(諸説あり)。そんな龍馬を心配してか、家族のすすめで少年龍馬は近所の道場に通い始めます。龍馬と言えば、北辰一刀流が有名ですが、実は青春時代の、今で言うと、ちょうど中1から高2くらいまでの約5年間は、地元・土佐の小栗流・日根野弁治先生の道場の門下生でした。この小栗流、表の剣術だけでなく、総合武術として武士の素養をひととおり教えるもので、裏を和術(柔術)としていたのだそうです(他にも、槍や水練、手裏剣など、バラエティに富んだ内容でした)。通称「鞠身之やわら」とも呼ばれ、変幻自在に身体を鞠のように柔らかく保つのが奥義だっだようで、現代にも「鞠身流柔術」として受け継がれているそう。龍馬の柔軟な発想や、立場を超えた大胆で自由な行動にも、通じているのかもしれませんね。この道場での稽古に、少年龍馬は夢中になり、倒されても何度でも起き上がっていく、実に楽しそうな様子が、以下の談話から伺えます。道場へ来て龍馬は心機一変、おねしょも泣き虫も一ぺんに飛んでしもうた。朝はまっ先に夕べは最後まで、飯を食わんでも剣道の稽古一筋。愉快でたまらん、おもしろうてたまらん。そんな気持ちでなんぼでもやる。『坂本もうよかろう』というと『先生もう一本、もう一本』といくらでもうってかかる。祖父[土居楠五郎]は外の弟子もケイコをつけてやらねばならんので、龍馬ばかりは困る。そこで体当たりをやると、体は大きいが若いのでぶっ倒れる。すると、はね起きてまたかかってくる。襟首をつかんで前に引き倒すと腹這いに延びる。それでもすぐ起きてまたかかってくる。この根性にはすっかり感心した。一度道場内の試合で龍馬が勝ち放し。二つも三つも年上のもの[兄弟子]をこの時は祖父も師匠達もびっくり。弟子達もびっくり、龍馬自身もびっくりということだった(師範代・土居楠五郎の孫の談話)「龍馬堂」HP小栗流の系譜〜日根野道場〜よりそして、小栗流は宗家制度(家元の家系が流派を継ぐこと)ではなく、実力主義。日根野道場の弁治先生も郷士出身で、門弟には上級武士から庶民まで、様々な身分の者が入り乱れていました。今で言う、「ダイバーシティ(多様性)」を認める環境だったことも、龍馬がのびのびと好きなことに打ち込み、才能を伸ばせた理由のひとつかもしれませんね。このように、龍馬は青春時代、夢中になって身体の基礎作りをし、5年間の修行の末「小栗流和兵法事目録」を受け、江戸へ剣術の修行に旅立ちます。虚弱だったとも言われる龍馬が、丈夫で柔軟な心と身体を得たことと、実力主義の道場で認められたことが、大きな自信となったのではないでしょうか。現代でも、いじめられっ子に武道や格闘技を習わせる、なんて話も聞きますよね。ボクシングの元世界王者の内藤大助さんも、いじめられた経験がきっかけでボクシングを始めたのだそうです。龍馬や内藤さんのように、身体を動かすことに夢中になれれば、悩み事が吹き飛んでしまうことだって、あるかもしれません。でも「子どもが、ゲームやYouTubeばっかりで、武道や格闘技に興味を示さない」なんて場合も多いかと思います。少年龍馬のように繊細な子は、1つのことをあれこれと考え過ぎて、不安感を一層強めてしまうところがあるようです。これを和らげてあげるには、武道でも基礎となる、ストレッチと呼吸法を日常の中に取り入れるだけでも、違うのではないでしょうか。出典 : 私も、割と思い詰めやすいほうなので、「1つのことばかり、モヤモヤと気にし過ぎているな」と思ったら、簡単なストレッチをするように心がけています。人は、強い不安感やプレッシャーを感じると、筋肉がガチガチに固まってしまうので、それを意識的にほぐすようにしています。鞠のように柔軟な身体は、柔軟な心を育ててくれるようです。また、いじめられた経験や、失敗や叱責の積み重ねなどがあると、心が過敏になって、少しのことで気持ちが大きく動揺したり、上士のように威圧的な人を見るだけでドキドキしてしまうかもしれません。そんなときには、意識的に腹式呼吸をして呼吸を整えるようにすると心を落ち着かせることができるでしょう。「丹田呼吸法」などは、武士道の精神にも通じているようです。腹式呼吸はもちろん家庭で誰でもできますが、習い事や部活の場合、武道系の他、吹奏楽や、演劇や声楽のボイストレーニングなどでも、近いものが体得できるように思います。コツを掴むために、風船を膨らまして練習するのもいいですよ。成人の方は、人気のマインドフルネスや、ヨガ教室、座禅の体験などもおススメです。兵庫県立教育研究所 心の教育総合センター いじめ未然防止プログラム・授業プラン「10秒呼吸法を使ったストレスマネジメント」「《いじめられている君へ》内藤大助さん」朝日新聞デジタル視野を広げ、世界の大きさを感じ取る経験〜下田屋出典 : また、後に龍馬は脱藩して、土佐の小さな世界を飛び出し、国の未来を考えて日本中を奔走します。そして、私怨を捨てて仇敵・後藤象二郎とも手を結び、大政奉還が成された後は「世界の海援隊でもやらんかな」と言って西郷隆盛に言葉を失わせるほど、スケールのどでかい人物へと成長します。こんな龍馬の心の器を大きく育てた下地には、少年時代、姉と度々出入りしていた、継母・伊与に縁のある藩の御用廻船商人の、下田屋(川島家)での経験が関係しているように思えます。龍馬の人格形成において多大な影響を与えていったのは、父・八平の後妻・伊与の前夫の実家である下田屋(川島家)といわれている。龍馬は姉・乙女とともに浦戸湾を船で渡り、当時土佐藩御船蔵のあった種崎にある川島家をたびたび訪れては、長崎や下関からの珍しい土産話などを聞いたとされる。また、世界地図や数々の輸入品を見て外の世界への憧れを高めたともいわれている。Wikipedia「坂本龍馬」の項より広い太平洋に面した四国・土佐には造船所があり、多くの職人達が住んでいて「プロの仕事」を間近で見たり、話を聞くことができたのだと思います。また、鎖国中だった日本でも、他藩から情報を得たり、外国の商船が漂着するなど、「外の世界」を垣間見ることができたようです。きっと、土佐の海岸には、異国を感じるさまざまなものが流れ着いていたことでしょうね。強い身分制度に支配された中で、少々窮屈な思いをしていた少年龍馬は、見聞を広めながら「土佐が世界の全てではない」と実感し、外の広い世界に希望を見い出して、当時は重罪だった脱藩へと駆り立てられたのかもしれません。これは後に、土佐と同じく、幕末期の閉塞的な状況にあった、島国・日本に新しい自由な風を送り込む龍馬の行動の原体験になったようにも思えます。出典 : もし、今、お子さんが小さなグループの中でいじめられて悩んでいたり、学校などの狭い社会に馴染めずにいるのなら、さり気なく外の広い世界へ、目が向くようにしてあげるといいでしょう。できれば、龍馬のように、広い大海原を眺めたり、船で旅してみるなど、視野を広げる実体験や、学校の交友関係を離れて、習い事や趣味の活動などで、大人や違う年齢・学区のお子さんなど、多種多様な人々と交流する機会があるといいかもしれませんね。ただ、お子さんの心が大きく傷ついているときや、日々の生活で消耗しきっているときには、そんなエネルギーは出て来ないものですよね。さらに現代は、脱藩せずとも世界中のありとあらゆる情報があふれ、自宅に居ながら世界各国の品々がポチッと簡単に手に入る時代ですから、かえって内向きに心が閉じてしまいやすい環境でもあるでしょう。逆に、そういった便利な技術を、視野を広げるために利用することもできます。例えば、うちの長男はオンラインゲームで、年齢も国籍も多種多様な海外ユーザーと、簡単な英語でチャットしながら一緒に遊んでいます。長男曰く「日本人同士のグループよりも、仲良く遊べる」とのこと。空気を読まなくて済む、シンプルでオープンなコミュニケーションのほうが長男には分かりやすいようです。また、「Google Earth」などをおもちゃ替わりにして遊ぶと、自分の今住んでいる世界が、どれだけ小さいのかが、手に取るようによく分かります。地球の裏側の生活をストリートビューで垣間見ることもできます。エッフェル塔だって、ピラミッドだって、グランドキャニオンだって、いつでもお茶の間から行けますからね。まさに「どこでもドア」です。例え、今、閉塞的な状況にあっても、龍馬のように、世界の広さを感じ取ることで小さな世界から飛び出す勇気が持てるかもしれません。何より、思い詰めているお子さんには「その小さな世界が、世界の全てではない」こと、気がついて欲しいです。 Earthありのままの自分を、いつでも受け止めてもらえる存在〜乙女姉さん出典 : そして龍馬を、芯が強く飾らない人柄の魅力的な人物に育てた最大の要因は、「大きな」姉の存在だったように思います。先述のように、郷士出身ながらも豪商の家系だった龍馬は、裕福な家庭のお坊ちゃんで、年の離れた兄と3人の姉がいる末っ子として大事に育てられましたが、9〜10才の頃に病弱だった母を亡くし、毎日泣いて暮らしていたのだそうです。そんな龍馬のために立ち上がったのが、すぐ上の姉・乙女(おとめ)。ですが、この方なんと、一説には身長175cm・体重111kgの豪傑で「坂本のお仁王様」と呼ばれる、ゴッドねえちゃんでした!文武両道の才女だった乙女様は、スパルタ式で龍馬に武術や学問をビシビシ指導していたのだそう。ある時は「武士の子が泳げないとは情けない!」と、龍馬を竹竿の先に縄でくくりつけ、素っ裸で川に放り込んで特訓したのだとか…(お気の毒です)。でも、乙女姉さんは、ただ厳しいだけの人ではなかったようです。おれは若いとき親に死に別れてからは、乙女姉さんの世話になって成長(ふと)ったので、親の恩より姉さんの恩が大きい(『千里駒後日譚』)「龍馬の言葉」坂本優二・著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、p72より…と、龍馬は親代りとなって育ててくれた姉に対し、深く感謝しています。出典 : また、筆まめな龍馬の現存する135通の手紙の中で、一番多かったのも乙女宛でした。その内容からも、龍馬が姉に心を許し、強い愛情と信頼関係を結んでいることが感じ取れます。例えば、尊敬する勝海舟先生に弟子入りできた時の手紙には「少しエヘン顔して、ひそかにおります」と、まるで子どものように得意げに自慢している姿が浮かびます。また、有名な「日本を今一度洗濯いたし申し候」という一文のある長い手紙も乙女宛ですが、国の行く末を思うのと同時に、さまざまな理不尽な出来事から、龍馬は憤りの感情を素直にぶつけています。中には「右申所の姦吏を一事に軍いたし打殺(意訳:あんなヤツらメッタメタのギッタギタにしてやる)」なんて言葉も。そうかと思えば、夫婦喧嘩で実家に帰り「出家したい」とグチった乙女に、「ぶん、と屁の鳴るほどやってみよ」とか「万が一のときは、盗賊の金玉までひきたくれ」なんて飾らない表現で、姉をユーモラスにからかいながら、元気づけています。他にも、後の妻・お龍や千葉道場の娘・佐那など気になる女性の話や、資金難で「七千八百両でヒイヒイと困っていた」など、姉には何でも心おきなく打ち明けている様子が、乙女宛の手紙から伝わってきます。こんな風に、自分のポジティブな感情も、ネガティブな感情も、少々カッコ悪いことや恥ずかしいことも、素直にさらけ出して表現できるのは、姉・乙女が、龍馬のどんな姿でも丸ごと受け止めていたからに他ならないと私は思います。そして、龍馬を想えばこそ厳しくすることもあったけれど、「乙女姉さんだけは、どんな自分でも絶対に嫌いになったりしない」という、姉の深い愛情に確信があったからこそ、しなやかで折れない心を持てたのではないでしょうか。どんな子も「ありのままの自分を受け止めてくれる存在」や「いつでも安心して帰れる家」があれば、失敗してもやり直せる、転んでも起き上がれる、壁にぶつかっても回り道を探して歩き続ける、「本当の強さ」を手に入れることが、きっとできるハズです。「坂本乙女こと龍馬のお姉ちゃん 身長175・体重111kgは日本史最強クラスの女傑!?」BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)弱さは強さになれる…!出典 : こうして「泣き虫」龍馬は、いつの間にか強く逞しい「蝶」になって、広い世界へと羽ばたいていきました。晩年、知り合いの家で、1人の少年が涙ぐんでいるのを、入浴中だった龍馬が見かけたのだそうです。すると龍馬は少年を手招きして、自分の胸の古い刀傷を見せ…「ここをご覧、これは刀傷じゃ。オンチャン(おじさん)は斬られても泣かんぜよ。おまえも斬られたくらいで泣いちゃアいかんぜよ」「龍馬の言葉」坂本優二・著(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、p57より…と、笑ってなだめてあげたエピソードが残っているのだそうです。そして、龍馬はこの1ヶ月半後に京都で暗殺され、世の中が大きく変わるのを見届けることができないまま、最期を迎えます。でも、もしも龍馬が、最初から強い心を持っていたのなら、こんな1人の少年の小さな心の痛みに、気がつき寄り添うことはなかったのかもしれません。繊細で人一倍優しい心を持った龍馬だからこそ、できない人の気持ちが分かり、弱い者や小さな者達の声を拾い上げ、自分も身分差別でいじめられて悔しい想いを沢山してきたから、平等な社会実現のために東奔西走する原動力が生まれたのではないでしょうか。もしかしたら、龍馬が泣き虫だったおかげで、今の日本があるのかもしれません。そして、欠点があったり、少々カッコ悪い自分でも受け容れられ、自分の感情に素直でいられたことが、龍馬を人間らしい、より魅力的な人物へと成長させたように思えます。そう想うと、うちの泣き虫少年も、いっぱい泣いて、いっぱい怒って、いっぱい笑って、強くなってゆくのかもしれませんね。彼が今日学校から帰って来たら、「おかえり!」って、両手を広げて迎えてあげたいと思います。出典 : タイトル画像出典:坂本竜馬 | 近代日本人の肖像 国立国会図書館ウェブサイト「龍馬の言葉」坂本 優二・著、ディスカヴァー・トゥエンティワン「龍馬の手紙」宮地 佐一郎・著、講談社学術文庫「図説坂本龍馬」小椋克己/土居晴夫・監修、戎光祥出版「おーい!竜馬」全12巻(武田 鉄矢・原作、小山 ゆう・著、小学館 ビッグコミックススペシャル[新装版])
2017年11月21日三谷幸喜が、歴史をつくった偉い人たちと、歴史に名を残さなかった庶民たちの可笑しくも愛おしい、江戸城明け渡しをめぐる群像喜劇を書き下ろす最新作「江戸は燃えているか」の上演が決定。「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!」とのスローガンを掲げた本作に中村獅童、松岡昌宏、松岡茉優、藤本隆宏、田中圭、高田聖子、八木亜希子、飯尾和樹、磯山さやからバラエティ豊かなキャストが集結する。時は慶応四年。鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために東海道を進んできていた。西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表である勝海舟(中村獅童)と会って、降伏を勧めることにする。だが、この勝という男、実は元来の江戸っ子気質で、気が小さい上に喧嘩っぱやい。こんな性格の勝が西郷に会ったら、間違いなく交渉決裂。江戸は火の海になるのは目に見えていた。江戸の庶民たちも、誰もが戦さは望んでいない。もう戦さはこりごりだ。そこで立ち上がったのが勝家の使用人たち。彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師・平次(松岡昌宏)に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという大胆なもの。なんとしても江戸を戦火から守るんだ!庶民たちによる、西郷吉之助&勝海舟を相手の大芝居が、いま始まろうとしている――。幕末、あらたな時代の幕開けがやってきそうな日本を舞台に、江戸を戦火から守るため、ただひたすらに、みんなの、わたしの幸せを願って、一世一代の大芝居を打つ庶民たち。今作のスローガンは「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!」というだけに、三谷さん作・演出の江戸無血開城をめぐる群像喜劇には、豪華な顔ぶれがずらり。獅童さんは、なんと大河ドラマ「新選組!」(’04)以来となる三谷作品への参加。「当時、三谷さんは、それまでの役柄とは異なった獅童像を引き出してくださり、その後、様々なドラマや映画、舞台に出演させていただけるようになりました」と感謝を明かす獅童さん。また、縁ある新橋演舞場について「喜劇はここで勉強させてもらったと言っても過言ではないくらい」と語り、「きっといままでの演舞場とは違った三谷さんの新しい風が吹くんじゃないかな。自分自身も新たな気持ちで演じられれば良いなと」と期待を込めている。「余談ですが、松岡さんによく間違えられるんですよね。雰囲気が似てるのかな。そう思われている方々には遂に念願のツーショットが実現しましたみたいな感じで、喜んでいただけるんじゃないですかね」ともコメント。一方、松岡さんは、舞台「ロスト・イン・ヨンカーズ」(’13年10月)から4年ぶりの三谷作品の舞台。「初めて舞台をご一緒させて頂いた前回の三谷さんの印象は、自分が久しぶりの翻訳劇だったので、どう演じていこうかと考えていましたが、三谷さんは自由に演じさせて下さって、ポイントポイントで動き・表情・構え方・発声等の演出をきっちりつけてくれるので、僕はとっても演じやすかった」とふり返ってコメント。「今回はオリジナル作品。もともと僕は喜劇が好きで喜劇を演じたいとずっと言ってきた人間なんです」と明かし、「喜劇をやったら絶対面白そうなメンバーが揃っているし、自分も含めて結構やりたい放題な人もいますから、ひとりひとりのキャラも相当出てくると思いますね」と期待に胸を膨らませている様子。さらに、昨年の大河ドラマ「真田丸」に出演した松岡さん、藤本さん、初の三谷作品となる田中さんらの役どころも気になるところだ。三谷さんは、「ただただ笑える喜劇が観たい!難しい話は一切なしで、老若男女が心の底から(ああ楽しかった)と思える作品。ありそうでないんです、そういう舞台。だから自分で作ることにしました。題材は歴史に名高い「江戸城明け渡し」。主人公は、大河ドラマには絶対出て来ない、なっさけない勝海舟。新橋演舞場史上、最高に笑える作品になるはず。どうぞお楽しみに。もちろん西郷どんも出ます」とコメントを寄せている。PARCO Production「江戸は燃えているか」は2018年3月3日(土)~3月26日(月)新橋演舞場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2017年10月10日『ライ王のテラス』以来、1年半ぶりの舞台に出演する鈴木亮平。フランス演劇の巨匠、ジロドゥの傑作『トロイ戦争は起こらない』(10月・新国立劇場)で戦争を止めようと奔走するトロイの英雄、エクトールを演じる。【チケット情報はこちら】「トロイの遺跡は世界遺産ですし、好きなジャンル!と思ったのですが、戯曲を読んだら、全く違っていました」と、歴史好きで世界遺産に詳しい鈴木亮平は笑顔で言う。1935年に初演された『トロイ戦争は起こらない』は、ふたつの世界大戦の間に書かれている。作者のジロドゥはフランス外交官でもあり、情報局長にもなった人物だ。「ジロドゥは当時の世界情勢や、もっと普遍的な戦争について、そして人間について書いているんだと思います。古代のスペクタクルな物語として捉えるのではなく、とても現代的なところが新鮮です。戦争とは何か、なぜ人間は戦争を起こしてしまうのか、人間の愚かさや哀しさを描いているのが面白いですね」トロイの王子・エクトールは人望が熱く、歴戦の戦士だが、戦争の無残さを痛感しているからこそ、平和を願っている。「かっこいいというイメージはなくて、とにかく戦争を止めるために必死になっているひとりの男と感じました。古代の英雄をやるんだ!と思ってはいけないなと(笑)。衣裳は現代になるみたいで、ヴィジュアルで伝わることも多いと思います。」物語のクライマックスとなるのが、ギリシャの知将オデュッセウス(谷田歩)との会談シーンだ。「オデュッセウスも戦争はしたくないと思っているのでは。敵同士なのに、とても穏やかに話し合うんです。一対一なら分かり合えるのに、政治が絡むと戦争になってしまうというのは怖いなと思います。ジロドゥは外交官として、こうした交渉の場を経験してきたはずで、そういう人が書いたと思うと、いろいろな読み方ができて、ワクワクします」“交渉”と言えば、来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で鈴木が演じる西郷隆盛は、勝海舟と会談し江戸城無血開城が決まる役どころだ。歴史の大きな流れを作る役が続く。「僕は会談キャラ?(笑)。自分とは全然違いますけど、エクトールが器の大きな人物に見えたら光栄です。でも、まだ全てはこれから。演出の栗山民也さんに身を捧げるつもりで稽古に臨みます。疑問がまだまだあるので、栗山さんにどんどん聞いていきたいです。分からないまま、演じることは出来ないので」。戯曲の奥深くへ分け入ろうとする姿勢が、豊かな人物像へとつながっていく。公演は10月5日(木)から22日(日)まで東京・新国立劇場中劇場、10月26日(木)・27日(金)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:沢 美也子
2017年08月15日4月29日(土)~6月18日(日)の期間中、東京都江戸東京博物館で特別展「没後150年 坂本龍馬」が開催されます!本展では手紙や刀、写真など秘蔵の品々を一挙公開。資料を通じて坂本龍馬の足跡、知られざる素顔を感じられます。展示内容や見どころをチェックしましょう。《梨堂公絵巻)田中光美筆5巻のうち第3巻(部分)昭和8年(1933)京都・梨木神社蔵特別展「没後150年 坂本龍馬」で激動の幕末に思いをはせる1835年に生まれて1867年に亡くなった坂本龍馬は、まさに幕末、激動の時代を駆け抜けました。薩長同盟のなかだちや大政奉還の推進など、近代日本の礎を築いたといっても過言ではありません。本展では全7章にわたり、坂本龍馬の功績はもちろん、生きざまや家族との秘話にも光を当てます。公私両面から坂本龍馬に迫ることで、幕末という時代がおのずと浮かび上がってくるでしょう。坂本龍馬ファンならずとも要注目の展示内容です。●全7章の展示構成と主な展示品をチェック●1章「龍馬の生まれ育った時代」《大日本沿海輿地全図(伊能中図)のうち関東》江戸時代(19世紀)日本写真印刷蔵『大日本沿海輿地全図(伊能中図)のうち関東』江戸時代(19世紀)は、伊能忠敬が測量して制作した日本地図の一部。関東地方のほぼ正確な地形が描かれています。●2章「土佐脱藩と海軍修行」《梨堂公絵巻)田中光美筆5巻のうち第3巻(部分)昭和8年(1933)京都・梨木神社蔵1862年、坂本龍馬は土佐藩を脱藩して江戸に向かい、勝海舟と出会います。『梨堂公絵巻』田中光美筆(1933年)は、そのころ尊王攘夷派の公家として知られた三条実美がクーデターによって朝廷を追われた「七卿落ち」を描いた作品です。●3章「龍馬の手紙を読む」重要文化財《龍馬書簡文久三年三月二十日坂本乙女宛》文久3年(1863)京都国立博物館蔵展示期間:5/23~6/4脱藩した坂本龍馬は、土佐に残る家族へ多くの手紙を記しました。姉に宛てた『龍馬書簡 文久三年三月二十日 坂本乙女宛』(1863年)、兄への『龍馬書簡 慶応三年十月九日 坂本権平宛』(1867年)から、龍馬の人となりがしのばれます。●4章「龍馬の遺品」重要文化財《梅椿図(血染掛軸)》板倉槐堂筆慶応3年(1867)京都国立博物館蔵展示期間:5/23~6/4*左記以外は複製展示1867年11月15日、坂本龍馬は京都の近江屋で暗殺され、31年の短い生涯を閉じます。本章では坂本龍馬襲撃の現場となった近江屋の屏風『書画貼交屏風(血染屏風)』江戸時代(18世紀)、掛け軸『梅椿図(血染掛軸)』板倉槐堂筆(1867年)を展示。重要文化財《書画貼交屏風(血染屏風)》江戸時代(18世紀)京都国立博物館蔵展示期間:6/6~6/18どちらも血痕が生々しく、激しい襲撃を思わせます。さらに2015年、新たに坂本龍馬の遺品だと判明した『刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作 坂本龍馬佩用』江戸時代(17世紀)も必見です。※屏風は6月6日~6月18日、掛け軸は5月23日~6月4日までの期間限定展示。●5章「薩長同盟から大政奉還―そして龍馬の死後―」《肥前長崎丸山廓中之風景》歌川貞秀画文久2年(1862)長崎歴史文化博物館蔵展示期間:4/29~5/21『肥前長崎丸山廓中之風景』歌川貞秀画(1862年)と『近世珍話』前川五嶺筆(1867年)では坂本龍馬亡き後、近代化へ突き進む当時の街並みや風俗が描かれています。●6章「瓦版・錦絵からみた幕末維新」《教導立志基徳川慶喜》小林清親画明治19年(1886)個人蔵展示期間:5/30~6/18当時の新聞ともいえる「瓦版」、浮世絵版画の「錦絵」から幕末維新を読み解きましょう。『教導立志基 徳川慶喜』小林清親画(1886年)は、江戸幕府最後の将軍、徳川慶喜を描いた1枚です。※展示期間は5月30日~6月18日●7章「美術工芸からみた幕末維新─近世絵画・刀・甲冑―」《紫糸威鎧》島津斉彬所用江戸時代(19世紀)京都国立博物館蔵薩摩藩主・島津斉彬の甲冑『紫糸威鎧』島津斉彬所用(19世紀)、徳川慶喜の陣羽織『白羅紗葵紋付陣羽織』(江戸時代末期~明治初期)など美術工芸品の数々に目を奪われます。『江戸城明渡の帰途(海舟江戸開城図)』川村清雄画(1885年ごろ)は洋画の手法で描かれました。美術にも近代化の波が押し寄せているのが分かります。※陣羽織は4月29日~5月28日、『江戸城明渡の帰途』は4月29日~5月21日の期間限定展示。特に注目したい3つの見どころ●坂本龍馬の手紙を徹底解析重要文化財《龍馬書簡慶応二年十二月四日坂本乙女宛》(部分)慶応2年(1866)京都国立博物館蔵展示期間:5/23~6/4妻、おりょうとの新婚旅行を書いた『龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛』(1866年)からも分かるように、坂本龍馬の手紙は絵入りでユーモアにあふれています。本展ではたくさんの直筆手紙を分かりやすく展示。坂本龍馬が考えていたこと、妻や家族への細やかな愛情が手紙から伝わってきます。※展示期間5月23日~6月4日●新資料が続々!《刀銘山城國西陳住埋忠明寿作坂本龍馬佩用》江戸時代(17世紀)京都国立博物館蔵本展の4章で紹介した『刀 銘山城國西陳住埋忠明寿作 坂本龍馬佩用』江戸時代(17世紀)のように、ここ10年で新たに龍馬のものと判明した品、関係資料があります。『北辰一刀流長刀兵法目録 龍馬宛 千葉定吉筆』(1858年)も、その1つ。最新の坂本龍馬研究に触れてください。まだ新たな資料が出てくるところからも、坂本龍馬人気の根強さが分かります。●ビジュアル重視の分かりやすい展示《幕府軍艦 第二長崎丸関係資料より砂時計法螺貝遠眼鏡双眼鏡バロメーター》江戸時代末期(19世紀)東京都江戸東京博物館蔵瓦版、錦絵、絵巻物などビジュアルを多用した展示によって、坂本龍馬と幕末の時代がありありと分かります。絵だけでなく『幕府軍艦 第二長崎丸関係資料より砂時計 法螺貝 遠眼鏡 双眼鏡 バロメーター』(19世紀)などの品々も必見。《坂本龍馬湿板写真》慶応2年または3年頃高知県立歴史民俗資料館蔵展示期間:4/29~5/1※3日間限定公開、以降は複製展示坂本龍馬が生きた時代を、本展で疑似体験しましょう!本展開幕から3日間(4月29日~5月1日)は、坂本龍馬のもっとも有名な写真『坂本龍馬湿板写真』(1866~1867年ごろ)も限定公開されますよ。お見逃しなく!開催概要特別展「没後150年 坂本龍馬」開催期間:4月29日(土)~6月18日(日)会場:東京都江戸東京博物館(東京都墨田区横網 1-4-1)時間:9:30~17:30 ※土曜日は19:30まで。入場は終了30分前までです。休館日:毎週月曜日 ※5月1日と5月15日は開館料金:一般1,350円、大学・専門学生1,080円、小学生・中学生・高校生・65歳以上680円問い合わせ:03-3626-9974(東京都江戸東京博物館・代表)URL:
2017年03月11日俳優・鈴木亮平が、2018年放送のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」にて、主人公・西郷隆盛を演じることが発表された。西郷隆盛(小吉、吉之助)は、薩摩の貧しい下級武士の家に育った。両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族は呆れかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。そんな愚直な西郷に、カリスマ薩摩藩主・島津斉彬が目を留めた。「民の幸せこそが国を富ませ強くする」と強く主張する斉彬に、西郷も心酔。西郷は、斉彬の密命を担い江戸へ京へと奔走。薩摩のキーパーソンとなっていく。生涯の師・斉彬との出会いと別れ。篤姫との淡い恋。仲間との友情と反目。多感な青年期を経て、3度の結婚、2度の島流し…。極貧の下級武士に過ぎなかった素朴な男は、南国奄美で愛に目覚め、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく――。原作は、「不機嫌な果実」「anego」など様々な著書が映像化される林真理子の「西郷どん!」。そして、脚本は「ハケンの品格」や「花子とアン」など数々の話題作を手掛ける中園ミホが担当する。今回主演を務めるのは、これまで執事、巨漢高校生、王様、うさぎの着ぐるみを着た死神、変態仮面など様々な役どころを演じ分けてきた鈴木さん。どんな役にも対応し、役柄に応じて肉体改造も行ってきた鈴木さんだが、大河ドラマに出演するのは今回が初めて。本作では男にも女にも“日本史上最もモテた男”西郷隆盛を演じる。林氏は「以前、最後の将軍徳川慶喜とその妻美賀子を書いたときに、幕末の複雑さにつくづく苦労しました。しかしそれゆえに歴史の主役たちにすっかり魅了されてしまったのです。その中でも一番難解で面白いのが、西郷さんです。彼をめぐる女性たち、流された島々を深く描くことによって、いままで誰も書かなかった西郷どんを作り上げているという自負があります」と本作を書いた経緯を明かす。また中園さんは「セゴドンという男の魅力に、女の視点で切り込みます。林真理子さんの原作『西郷どん!』は愛にあふれています。命がけで彼を愛した男たち、女たちの視線をまじえ、テレビの前の皆様にも一年間どっぷりセゴドンに惚れていただきたいと思っています」とコメントした。知ってるつもりの「西郷隆盛」像をぶち壊し、誰も描かなかった愛すべき“人間西郷”を描きいていく本作。クランクインは来年夏を予定しており、全く新しい”西郷どん”を鈴木さんが一体どう演じていくのか。そしてどんな共演者が集結するのか。続報が楽しみだ。「西郷どん」は2018年1月よりNHKにて放送予定(全50回)。(cinemacafe.net)
2016年11月02日今年で没後およそ150年を迎える幕末の偉人・坂本龍馬を主人公に、メットライフ生命の歩みを紹介するコンテンツ「龍馬 meets MetLife」。この度、「おそ松さん」「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズなどに出演する超人気声優・小野大輔が、自身の故郷・高知県の英雄、坂本龍馬役として地元・土佐弁を披露した映像が公開された。今回、坂本龍馬を演じる小野さんは、高知県出身で観光特使も務める人気声優。代表作には「涼宮ハルヒの憂鬱」(古泉一樹)、「黒執事」(セバスチャン・ミカエリス)ほか「おそ松さん」(松野十四松)、「デュラララ!!」シリーズ(平和島静雄)、「黒子のバスケ」(緑間真太郎)など人気アニメがズラリと並び、海外ドラマ「glee/グリー」(フィン・ハドソン)や「GOTHAM/ゴッサム」(ジェームズ “ジム”・ゴードン)など吹き替え作品でも活躍する実力派だ。2007年からは歌手活動も行っており、今年の1月には武道館にて「Daisuke Ono LIVE 2016『Unlimited Door』」と題したライブを2日間に渡り敢行、大成功を収めた。本企画は、150年前にアメリカ・ニューヨークで誕生したメットライフの歩みを、同時代、幕末の日本で活躍した坂本龍馬と重ねて紹介するというもの。映像では、外との貿易、日本初のカンパニー設立など、「先取の気風」を持ち、変革者として新たな時代を見据えていた坂本龍馬が、もしもあの時代に龍馬が生命保険に入っていたら?という架空ストーリーが展開される。ストーリーは全3話。今回公開された第1話では、勝海舟が設立した神戸海軍操練所で昼寝中の龍馬。目を覚ますと、馬車の走るニューヨークにタイムスリップしていて…。「日本をいま一度せんたくいたし申候」と故郷の姉・乙女に坂本龍馬が手紙をしたためたころ1860年代のアメリカ・ニューヨークで、坂本龍馬が生命保険を知る姿が描かれる。また、メットライフ生命公式Twitterでは、小野さん演じる坂本龍馬の限定ボイスも配信予定。小野さんの土佐弁と坂本龍馬っぷりに注目だ。(text:cinemacafe.net)
2016年06月30日「神勝寺 禅と庭のミュージアム」が2016年9月11日(日)、広島・福山に誕生する。広島・福山の山間に位置する天心山神勝寺。その広大な敷地内に広がる禅庭の散策をはじめ、数々の伽藍や茶室に展示された禅画や墨蹟の鑑賞ができるのが、本ミュージアムの魅力の1つだ。また、古典建築だけでなく、現代建築や名和晃平によるアートパビリオン「洸庭(こうてい)」も注目の施設。伝統的なこけら葺きを応用し、全体を木材で包んだ柔らかい印象の船型建造物だ。物質感のある石の海を抜け、緩やかなスロープを上がり小さな入り口から中へ入ると、暗がりの奥には海原が広がり、静かに波立っている。さらに訪れる人がそれぞれのペースで歩き、休みそして考えるひとときを提案。座禅や写経の体験、修行僧が食べていたうどんや湯豆腐などの食事体験のような寺社らしいものから、1,500点にも及ぶコレクションから選ばれた禅の書画を鑑賞できる、ミュージアム的要素まで、幅広い体験が用意されている。他にも、建築家・藤森照信の設計による寺務所「松堂」や、滋賀の国宝多宝塔を模して建立された建物、滋賀の永源寺より移転再建した含空院など、歴史的に見ても興味深い建築が多数配置。現代的な「洸庭」とそれらの建物が共存する空間を、ぜひ体感してみては。【概要】「神勝寺 禅と庭のミュージアム」オープン日:2016年9月11日(日)住所:広島県福山市沼隈町大字上山南91開館時間:9:00〜17:00(最終入場は、16:30まで)入館料:未定休館日:不定休【問い合わせ先】寺務所TEL:084-988-1111
2016年06月10日佐野瑞樹、大樹の兄弟ユニットによる公演WBB vol.10『懲悪バスターズ』が5月に上演される。作・演出・出演をする佐野大樹と、佐野の舞台に初出演する鈴木勝吾が、作品にかける想いを語ってくれた。WBB vol.10『懲悪バスターズ』チケット情報「今作は子供にも観に来てほしい。家族で楽しめる舞台にしたいです」と話す佐野。瑞樹演じる天才科学者と、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)演じる悪霊によるハートフルコメディ。「落ちこぼれの悪霊とそれを退治する気難しい天才科学者が、お互いを知って仲良くなっていくストーリーです。今回のテーマは『知ること』。病気にしても何にしても知ることで怖くなくなるじゃないですか。未知なものにみんな恐怖を感じるから、そこを描けたらいいなって」鈴木は悪霊役。佐野は「色んなチラシ見るたびに(鈴木の)名前があるんですよ。きっとみなさんお願いしたがる方なんだろうなと思って」と話す。鈴木は「コメディはそんなに体験してきてないのですが、年々『勝吾くんっておかしいよね』って共演者から言われるようになって…(笑)。自分のズレてるところが出せたらと思っています」今作の構想を「お祭りのイメージ。普段はやらないダンスを取り入れたり、いつもより派手に。身体と体力で見せたいですね。どれだけ演劇的に表現できるか」と佐野が語ると、鈴木も「絶対そっちの方が楽しいと思います。演劇でしかできないことだから」と目を輝かせた。記念すべきWBB10作目。佐野は「今作の目標として、最後の最後までこだわり続けたい。どこまで追求できるか、その勝負はしたいです。大人になるとできないこともわかってしまうから、わがままを言わなくなったりもするんですけど、その時期を経て、それじゃだめだよなと思いました。嫌われてもいいからギリギリまで詰めていきたいです」。それに対し鈴木が「すごく共感します。それをやってこそ、ですよね。観客の前に出すものであること以前に、自分が選んでやっていることだったりするので、やっぱり納得いくまでやりたい」と話すと、佐野は「素晴らしい!」と笑顔を見せた。「大樹さんの想いを聞いて、僕ももっと頑張んなきゃなと思いました。夢が詰まった楽しい作品に必ずしようと思います。がんばって踊ります!」(鈴木)「今回は先輩方が多いのでプレッシャーはありますけど、そこは信じて、自分のやりたいものをまっすぐぶつかっていけたらなって思います」(佐野)WBB vol.10『懲悪バスターズ』は5月19日(木)から5月22日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、兵庫にて上演。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2016年04月25日寺田倉庫との提携で、貴重書のスキャンから倉庫保管までのワンストップサービス「T-Archive」をローンチした誠勝(関連記事:貴重書の電子化から保管・修復までワンストップで - 寺田倉庫と誠勝が新サービスで描く未来図とは?)。一般的なビジネス書類とは異なる貴重書のスキャン市場において、同社が成功を収めている理由はなにか。今回は誠勝 代表取締役の山本 大視氏に、同社のこれまでの歩みと、貴重書スキャンにまつわるスキャン業界の現状、そして今後の課題について話を聞いた。○高価なスキャナを使えばクオリティが上がるわけではない山本氏の個人事業からスタートした誠勝は、スキャニング業者の中でも早い時期から法人向けの貴重書のスキャンをターゲットに顧客を獲得してきた。立ち上げ当初はネットで「貴重書のスキャンニング」について調べても、出てくる情報はほぼ皆無。試行錯誤でノウハウを積み上げてきたという。そんな山本氏は、短い時間にどれだけ多くスキャンできるかという、スキャン事業に取り組む上でたどり着きがちな"効率重視"の姿勢に違和感を覚えていたと話す。「効率を重要視すると、時間のかかる補正やトリミングなどの作業は行わないのが当たり前となり、結果としてクオリティは後回しになってしまうわけです。果たしてこれで良いのだろうかと」(山本氏)そこで山本氏は、自分が見たいと思えるデータを作るところから事業をスタートした。「まずはPhotoshopで補正パターンを一から作り始めました。書籍を問わず、一律に適用するのは無理だとわかったので、現在は書籍1冊ごとに補正値を決め、1000ページなら1000ページに適用するという形を採っています」(山本氏)機材については、オーバーヘッド型の業務用スキャナに加えて、直角になったガラス面に本を押し当てて角までスキャンが行える「ブックエッジスキャナー」と呼ばれる機種を併用している。いずれも本を解体せずにスキャンが行える、非破壊タイプの製品だ。「個人事業の頃は市販の複合機を使っていましたが、これではさすがに難しいということで、次にブックエッジスキャナーを導入しました。その後、国立国会図書館のデジタルアーカイブのプロジェクトに関連してオーバーヘッド型のスキャナーの存在を知り、小社にもお客さまから問い合わせが相次ぐようになったため、それを導入して現在に至っています」(山本氏)ブックエッジスキャナーは十数万円、オーバーヘッド型のスキャナーは百万円以上する業務用の製品だが、高価な製品を使えば必ずしもクオリティが上がるわけではないと山本氏は言う。「例えばオーバーヘッドのスキャナーは、ノド(本が綴じてある部分のこと)に必ず歪みが出ます。逆にブックエッジスキャナーは、本のノドから1センチ前後は物理的に撮れない制約こそありますが、歪みが出ることはありません。例えば出版社で、過去の雑誌のバックナンバーをDVDに収録して付録につける場合、紙のバックナンバーをスキャンしてデータを作るわけですが、この場合はブックエッジスキャナーが適しているわけです」(山本氏)一方で、ノドの歪みが出るとされるオーバーヘッド型のスキャナにも強みはある。公文書館のデータなどは、補正をかけると原本を改変したと見なされてしまうため、「こうしたケースではページを開いた状態で上から撮るオーバーヘッドが一番優れています」と山本氏。クオリティを求める出版社の要求には歪みが出ないブックエッジスキャナーを、原本そのままであることが必須の公文書の場合はオーバーヘッドスキャナーを使うといったように、用途に応じてスキャナーを使うことで要望に応えているわけだ。○非破壊スキャンの隠れたメリットとは同社のスキャンは本を解体しない、いわゆる"非破壊"にこだわっているが、それゆえ副産物もあるという。aつは価格体系がシンプルになることだ。「非破壊のブックエッジスキャナーに関しては、カラー、モノクロに差はありませんので、見積もり時のパラメータは解像度だけです。そもそもカラーとモノクロを正確に分けて見積もりを出そうとすると、本のページをすべてチェックしなければならず、お客さまもわれわれもそれだけで疲れ切ってしまいます。書籍が重いと効率が下がるため、今は600ページ以上のみ単価を上げているのですが、将来的にはそこも取り払って、解像度だけで一元管理してしまえば、ページ数さえ教えてもらえれば見積もりを出せるようにしたいですね」(山本氏)そもそもカラーとモノクロで価格が分かれているのは、ADF(Auto Document Feeder=自動原稿送り装置)を装備したドキュメントスキャナー特有のルールなのだという。「ADFタイプのスキャナーだと、カラーでスキャンを行った際にほこりが原因のスジが入りやすいために再スキャンになる可能性が高く、それゆえカラーとグレースケールで値段を分けています。上から写真を撮る非破壊スキャンはスジの問題は発生しないため、値段も同じにできるというわけです」(山本氏)こうした非破壊スキャンだが、発注する側として気になるのは、スキャン中に元の原稿が破損しないだろうかということだ。万が一原稿が壊れてしまっては、非破壊スキャンではなくなってしまう。これについては危険性を判断した時点で、事前に知らせるようにしているそうだ。これをいかに正確に判断できるかは、ひとえに「経験」にかかっているという。「いくら非破壊スキャンといえども、オーバーヘッドスキャナーだと必ず180度は開かなくてはいけません。それによって壊れてしまう書籍に関しては、現状のスキャン技術では物理的に不可能ですので、お客さまから承った時点でこれは難しいという場合、スキャン前にお伝えするようにしています」(山本氏)なお、同社が寺田倉庫と組んで行う電子化のワンストップサービス「T-Archive」には劣化した原本の修復なども手掛けるメニューも用意されており、必要に応じてそちらに回すケースも出てくるとのことだ。○dpiが向上最近は、iPadをはじめとするデバイスの高解像度化が目覚ましい。デバイスの進化に合わせて、データ側、電子化データの高解像度化も進むのだろうか? これについて山本氏は、当然影響が「ある」と話す。具体的には、これまでは主流だった300dpiから、400dpiへ移行しつつあるそうだ。「300dpiと400dpiはモニター上で見てもそれほど大きな違いはありませんが、400dpiにするとOCRの認識精度が高くなります。それに加えて、最近のデバイスの高解像度化にも合わせ、400dpiが主流になりつつあります。ちなみにPOD(プリント・オン・デマンド)が前提の書籍では600dpiが標準です。どうしても600dpiで、というお客さまもいらっしゃいますが、印刷しないのであればあまり意味はなく、400dpiで十分ですね」(山本氏)○貴重書に含まれているさまざまな文字データを活用できる未来山本氏が今後の課題として挙げるのは、スキャンした貴重書に含まれている、さまざまな文字データの活用だ。もしあらゆる文字データが検索可能になれば「社会が変わるほどのインパクトがある」と山本氏は語るが、解決しなくてはいけない課題も多いという。なかでも校正にかかるコストは、大きなネックとのことだ。「スキャンした貴重書から得られた文字データの運用方法は2通りあります。1つはPDFに透明文字として埋め込んでしまう方法で、こちらはPDFと文字データが1つのファイルにまとまりますが、校正が非常に難しい。もう1つは抽出した文字データをデータベースで画像とつなぎ、テキスト検索でヒットすれば画像データが表示されるようにする方法。われわれはこちらの方法を採用し、なるべくローコストで校正が行えるようにしていますが、それでもまだ高価です」(山本氏)同社が手掛けた事例の中には、貴重書を画像化しただけではなく、文字データの活用まで踏み込んだ例も多い。「昨年、静岡県の臨済寺というお寺の住職さんが、お世話になった方々に電子データを配布したいということで、寺が所有している重要文化財『鉄山和尚語録』を電子化することになり、当社でスキャンを担当しました。ですが、いかんせん1600年代の本ということもあり、電子化しても何が書かれているかはまったく分からないわけです」(山本氏)そこで同社では大学教授の協力も仰ぎつつ、白文(※句読点を付ける前の漢文)に起こし、Word文書と電子データを合わせてDVDで配布したのだという。システムを組んでしまえば、白文化したテキストを、画像の上に重ねるなどの表現も可能になる。これは「帳票などのシステムとはまったく違った、芸術的な分野ならではのアプローチというわけです」と山本氏はその取り組みに胸を張る。画像化しただけでは読み取ることすら困難だったであろう文字がデータ化されることで、重要文化財を将来的に活用する第一歩につながる可能性は高く、その意義は極めて大きいと言える。寺田倉庫との提携による、貴重書のスキャンから倉庫保管までのワンストップサービス「T-Archive」がローンチして間もないが、同社の視線はすでにその先をも見据えている。単なる貴重書の電子化の枠に収まらない、世の中をアッと驚かせるプロジェクトの登場も、そう先の話ではなさそうだ。
2016年01月19日2016年の年頭にあたり、インターネットイニシアティブ 代表取締役社長の勝 栄二郎氏は、以下の年頭所感を発表した。クラウド・MVNO・国際事業を中心に、さらなる邁進を新年明けましておめでとうございます。昨年の2016年度上半期は、おかげさまで売上・営業利益とも増収増益となり、好調な滑り出しとなりました。この勢いを継続し、クラウド、MVNO、国際事業を中心に、今後も事業拡大に向けて邁進してまいります。昨年、IIJは"One Cloud"をコンセプトにクラウドサービスを刷新し、次世代のクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2」と、新しいクラウド型ネットワークサービス「IIJ Omnibusサービス」をリリースいたしました。オンプレミス、他社クラウドを含めて、あらゆるIT基盤をひとつのクラウドサービスとして利用できる環境を実現し、ネットワークからセキュリティ、基幹システムまで、すべての企業システムをクラウドで最適化します。常に進化するクラウドサービスを提供し続けることで、マルチクラウド時代の中核を担ってまいりたいと思います。海外市場においては、昨年5月に現地企業との合弁でスタートさせたインドネシアでのクラウド事業が非常に好調に成長しております。他のASEAN諸国においても現地企業とのパートナーシップを通じて積極的にクラウド市場に参入し、日本と同等の高品質なサービスを今後も展開してまいります。MVNO事業におきましても、総回線数はいよいよ100万回線規模になるなど、非常に順調に推移しています。今年も法人モバイルではマルチキャリア対応MVNOとして、IoT/M2M分野での需要拡大を追い風に、積極的にシェアを獲得してまいります。また、事業躍進の原動力となった個人向けモバイルサービスですが、海外に比べるとまだまだ格安SIMの利用者の割合は小さく、マーケット拡大が見込まれます。競争環境の活性化によりMVNOサービスへの認知が広がり、格安SIMの普及が加速することを期待し、引き続き高品質でお客さまに信頼されるサービス展開を進めてまいります。最後に、昨年は電力自由化を見据えた「スマートメーターBルート活用サービス」の試験サービスや、ハイレゾ音源の配信サービスなど、新規事業への参入にも積極的に取り組んでまいりました。今年もセキュリティ分野へのAI技術活用など、最新の技術分野へのチャレンジを続け、新たな事業、サービスを創出し、ネットワーク社会の発展に貢献してまいります。
2016年01月05日ゴリップは12月27日、牛カツ専門店「京都勝牛 池袋東口」を東京都豊島区にオープンする。営業時間は、11時~23時(ラストオーダーは22時30分)。「京都勝牛」は、京の日本料理店をコンセプトに「和の牛カツ」を提案する専門店。京都の先斗町に本店を構えるほか、京都、東京、名古屋で店舗を運営している。今回オープンする同店は、JR・東京メトロ各線の池袋駅東口より徒歩3分の場所に位置している。店内は京の料理店をイメージしたシンプルなデザインで、ゆとりのあるカウンターとテーブル席を設置した。店頭には、同店こだわりの厳選部位の肉を並べたショーケースも置いている。提供する牛カツには、赤身のうま味にこだわった厳選ロースを使用。キメ細やかな衣を薄く付けた後、60秒で揚げる作り方が特徴だという。味わい方は「わさび醤油」「山椒塩」「特製ソース」「和風カレーつけ汁」の4種類を提案するほか、さまざまな食べ方ができる半熟卵の天ぷら「京玉天」も用意した。提供メニューは、「牛ロースカツ京玉膳(京玉天付)」(並/税別1,380円)、「牛ロースカツ膳」(並/税別1,280円)、「みぞれ牛ロースカツ京玉膳(京玉天付)」(並/税別1,480円)、「黒毛和牛サーロインカツ京玉膳(京玉天付)」(税別2,480円)など。またオープン前日となる26日、牛ロースカツ京玉膳(京玉天付)(小/税別1,280円)を税別500円で提供する、1日限りのシークレットイベントを開催する。実施時間は11時~14時、200食限定でなくなり次第終了。
2015年12月25日寺田倉庫と誠勝は12月22日、貴重書籍のスキャンから保管まで、電子化にまつわるあらゆる作業をワンストップで提供する新サービス「T-Archive」の提供を開始すると発表した。同サービスは、書籍を解体せずに電子化する、いわゆる「非破壊スキャン」を行ったのちに、原本をそのまま保管する。必要に応じて劣化した原本の修復なども手掛ける、オールインワンサービスとなる。創業から65年を迎える寺田倉庫は、美術品や映像・音楽媒体の保管事業を展開するほか、最近では個人向けのクラウド収納サービス「minikura」をリリースするなど、新機軸のサービスも打ち出している。いっぽうの誠勝は、スキャナを用いた書類の電子化サービスを手掛ける法人向けサービス事業者で、貴重書の非破壊スキャンにおいて強みを持つ。両社は11月に資本・業務提携の発表を行っており、今回の「T-Archive」が共同事業の第一弾という位置づけになる。今回は、寺田倉庫 保管事業グループ 東京支店 支店長の森下 正氏と、誠勝 代表取締役の山本 大視氏に、「T-Archive」の概要と、サービス誕生までの経緯、今後の展開について話を聞いた。○「電子化」と「倉庫保管」、さらに「修復」もワンストップで提供今回の「T-Archive」では、誠勝が貴重書籍のアーカイブ(電子化)を、寺田倉庫が原本およびアーカイブの保管を担当する。社内で保管するには場所を取る原本を預かりつつ、電子化したアーカイブデータも同社のクラウドサービスに保管し、外部からデータを閲覧するという仕組みになる。このサービスのポイントは「電子化」と「倉庫保管」……だけでなく、さらに「修復」までもがワンストップで行えることだ。「これまでは、電子化ならスキャニング業者に、現物を保存するなら倉庫会社に、さらに修復の必要があれば修復業者にと、個別に依頼する必要がありました。それらを一貫して行えるのが今回のT-Archiveです」(森下氏)電子化の対象となる文書が貴重な品だと、盗難や災害によって失われるリスクがあるほか、保管環境が悪ければ劣化の心配もある。そこで、T-Archiveによって、これらの不安を一掃できるというサービスに仕上げている。修復以外にも、メタデータの入力や、美術品、古文書など、展覧会などで現物を展示する場合のために、預かった品を必要な時に専用集配車で届ける「デリバリー機能」を用意している。○いつでもどこでも貴重書をデバイスでアーカイブデータがクラウドでの提供となるため、閲覧システムの開発費用がかからないのも特徴だ。「アーカイブしたデータはクラウド経由で、いつでも閲覧できるようにします。ビジネスでは、クラウドがあまり好かれていないように思いますが、こうしたアーカイブについてはクラウドサービスとして提供しても問題ないと考えています」(森下氏)。ユーザが自前のシステムを持っている場合には、クラウドを使わずに、データでの納品にも対応する。画像データを収めたクラウドは、社内からはもちろん、外部から閲覧できる仕組みも用意する。「基本的に、社内や組織内でIDとパスワードを使って閲覧する仕組みですが、必要に応じて対外的に公開できる仕組みも作っていきたいと考えています」(森下氏)。海外から閲覧してもらうための外国語版インタフェースや、閲覧するユーザーに対する課金システムについても検討するという。また、電子化するデータの量が多いと、費用の総額が膨らんでしまうほか、すべてのデータが電子化されるまでは公開しにくく、たとえ前述のような課金システムが導入されていても、なかなかペイしにくい問題がある。これに対応するため、定額料金のような価格体系を導入するアイデアもあるという。「最初に閲覧システムをお渡しする際には、アーカイブに入っているのが1000ページだけですが、それが翌月にはさらに1000ページが追加されて合計で2000ページになるというイメージです。現状はまだアイデアベースですが、そうしたプランも検討しています」(森下氏)○両社ともにアーカイブ事業のパートナーを探していた今回の「T-Archive」の誕生の背景には、図書館からの電子化の依頼が増えたことが一因だという。これには、最近の図書館によく見られる、カフェや共有スペースの増加が密接に関係しているという。「図書館は近年、人が快適に滞在できるよう、カフェを併設したり、共有スペースを作ったりと、リノベーションが頻繁に行われています。その結果、蔵書の設置スペースがどうしても少なくなるため、我々のような業者がバックヤードに入り、オーダーが入った時だけ届けるサービスを一部で行っています。その打ち合わせをしている時に、実はどのように扱うべきか困っている資料があるということで、眠っている貴重書の存在を知らされることが多いのです」(森下氏)寺田倉庫ではさまざまなスキャニング業者に電子化を依頼することで、こうした案件に対応してきたが、いまいちしっくり来ないことも多かったという。「スキャニング業者の多くは、品質がとりわけ高いわけではなく、専門知識が必ずしも豊富というわけではありませんでしたので、エンドユーザーに説得力のある話がなかなかできませんでした。その点、誠勝さんはスキャニングの仕方やデータの補正方法などにノウハウがあるほか、貴重な古い品を、どうやって劣化させずに保存するかという詳しい話もできるのがありがたかったですね」(森下氏)一方で誠勝も、非破壊スキャンの案件が増える中で、原本保管の必要性を強く感じていたのだという。「場所とスキャナがあればひとまず始められるスキャンとは異なり、書籍の保管だけは倉庫を立ち上げる必要があります。(パートナーとなる)倉庫会社を調べていて、寺田倉庫さんのような会社と一緒にできたらいいなと思っていたところ、偶然オーダーをいただきまして、今回のような話を打診したというわけです」(山本氏)貴重書の非破壊スキャン事業を手掛ける上で、両社ともにパートナーを欲しており、そこから生まれたのが今回のT-Archiveというわけだ。○アーカイブによる芸術作品の活用や、古文書の電子化による町興しもまだスタートしたばかりのT-Archiveだが、これまで手掛けた案件で得られたノウハウを活かし、さまざまなオプションプランの構想があるという。その一例が前述の課金サービスや、定額料金によるスキャンだが、中でも、デジタルデータの特性を活かした芸術作品の活用については「我々としても積極的に応援していくというポリシー」(森下氏)と、全面的に支援していきたいと語る。「芸術作品は普通のサイズで見るだけでなく、大きなスクリーンで見たいといった要望もあるでしょうし、古文書ではズームアップして文字のかすれ具合まで見たいという要望もありえます。ですので、そうした要望にきっちりと応えられる仕掛け作りをしたいと思っています。ほかにも(古文書の)草書を楷書に起こしたりと、元データに付加価値をつける方法は多く考えられます」と、森下氏は可能性の大きさを語る。また、山本氏は別の未来を描く。それは「古文書のアーカイブがゆくゆくは町興しになる」ということ。「(古文書を持つ寺社や自治体などが)それぞれ電子化を行った結果、各所にデータが点在している現状は、見る側にとっても不便ですし、非常にもったいない。それらをうまく統合できる方法を、将来的に考えていきたいですね。例えば、各地の寺院が持っている古文書は、国会図書館に行っても保管されていません。世に出ていないそういう古文書は日本各地に山のようにあり、それらを保管している寺院自身も、価値を把握できていないのが実情でしょう。それを何らかの形で電子化していきたい。当面のネックになるのは費用ですが、自治体と組んで町興しとして行ったり、あるいは(閲覧システムなどで)費用を回収できる仕組みを作るなど、お手伝いをしていきたいですね」(山本氏)。
2015年12月22日京都発の牛カツ専門店「京都勝牛」(運営:ゴリップ)は11月、秋葉原・小川町・竹橋に、東京初出店となる3店舗を同時オープンする。○「秋葉原」「小川町」「竹橋」に3店舗同時オープン「京都勝牛」は、京の割烹をコンセプトに「和の牛カツ」という新たな価値を提案。現在運営する京都3店舗、名古屋1店舗の計4店舗は、いずれも「行列のできる牛カツ専門店」としてメディアでも話題となっているという。同店が提案する「和の牛カツ」は、サシの入った厳選部位にキメ細やかな衣を薄くまとわせ、柔らかなミディアムレアに仕上げたサクサクのカツをわさび醤油で味わう。専門店ならではの味を追及し、揚げ方や時間にこだわり60秒で揚げるのも特徴で、来店者を待たせることなく提供するとのこと。さらに、わさび醤油のほか、山椒塩、特製ソース、和風カレーつけ汁と4通りの味わい方を提案している。メニューは、「牛ロースカツ膳(130g)」(1,280円・税別)、「黒毛和牛カツ膳並(120g)」(1,880円・税別) など。牛カツ御膳は全品麦飯おかわり自由となる。店内は、京の割烹をイメージしたシンプルで洗練された和のデザインを採用。ゆとりあるカウンターとテーブル席を備え、普段のランチに観光の合間に気軽に来店できる。全店店頭には誰もが目を引かれる肉のショーケースが置かれ、こだわりの厳選部位が来店者を迎える。「京都勝牛 小川町」(東京都千代田区神田美土代町)は11月17日、「京都勝牛 ヨドバシAkiba」(東京都千代田区神田花岡町)は11月20日、「京都勝牛 竹橋パレスサイドビル」(東京都千代田区一ツ橋)は11月30日、それぞれオープンする。東京進出の初陣を切る小川町店では、11月15日~16日の2日間限定でシークレットオープンイベントを開催。看板メニューである「牛ロースカツ膳」を500円(税別)で提供、話題の「京都勝牛」をいち早く、そしてお得に体験できる。
2015年10月28日前回は「恋人にしたい戦国武将」を紹介しましたが、今回の舞台は幕末です。そう、幕末の志士たちです!幕末志士とは海外からの圧力に揺れ動いた幕末時代に新撰組をはじめ、幕府を立て直して国を守ろうとしたもの、はたまた奇兵隊のように幕府を倒して新しい政治体制を作ろうとしたものと思想は様々ですが、日本を良くしようと働いた者たちのこと。彼らの魅力は自分が信じた道を一身に生きる強さと雄々しさ。そんな幕末志士から、歴史好き女子が独断と偏見で選んだ恋人にしたい5人を紹介していきます。○生涯を新撰組に捧げた男、鬼の副長・土方歳三まずは、言わずと知れた新撰組鬼の副長こと、土方歳三。土方は戊辰戦争によって函館で散る最期の最期まで、新撰組に命を捧げました。規律に厳しく隊士からは怖がられていたようですが、実は俳句が趣味という風流な一面も持っていました。また、土方は古写真も残っているのですが、これがまた男前! 涼しい目元が特徴的で、現代に生きていても人気が出そうな顔立ちをしています。ただ、手が早く彼女を取っ替え引っ替えしていたようなので、付き合うとすれば一夜限りの相手となるでしょうか。ですが、そんな土方をいかにして自分の元にとどまらせるかを考えるのも面白いかもしれませんね。○志半ばで散った不思議な色気を持つ高杉晋作続いて紹介する高杉晋作は、奇兵隊を率いて倒幕の道を切り開いた幕末志士です。高杉は朝廷の敵となったことに驚いて戦わずに降伏した長州藩(現在の山口県)を敵を作ってでも立て直したほど、行動力がありました。そんな高杉は気性が荒かったことで有名ですが、実は家に帰ってきた時には妻に優しかったようです。また、敵の多い人だったので哀愁と不思議な色気をもっており、そこにキュンとする女性も多いのではないでしょうか。ただ、忙しくてあまり家に帰らなかったうえに、実年齢で27歳という若さで亡くなってしまうので、彼女になったら寂しい思いをするかも。○先見の明に長けていた懐が深く豪快な勝海舟今度は幕臣から。戦渦に巻き込まれそうになった江戸で無用な血が流れるのを阻止した勝海舟です。当時、外国に対していい印象を持っていなかった日本人には珍しく、外国の凄さを認めて日本を近代化することにイチ早く目を向けていたのです。そんな柔軟な考えを持てる勝ですから、彼女になったら理不尽なことで喧嘩するのではなく、話し合いながら解決してお互いに高め合える関係になれそう。また、根っからの江戸っ子だったので、豪快で気前が良く男らしいところを見て、さらにほれ直すかもしれません。○文武両道の新撰組総長、美男子・山南敬助新撰組と言えばこの人も忘れてはいけません。烏合の衆だった新撰組を頭脳派として支えていた山南敬助です。穏やかで優しく、隊士からも慕われていました。しかし、思想の違いから局長の近藤勇らと距離を置くことになり脱走を図ったため、切腹させられてしまいます。その最期の姿は堂々としていて、立派だったと語られています。頭脳明晰で知られている山南ですが、剣術も免許皆伝の腕前で、さらには美男子。文武両道のイケメンであれば放っておく女性はいませんよね。しかも、山南は明里という恋人を一途に思い続けていたそうなので、彼女になったら大切にしてもらえるはずです。○幅広い分野に精通した好奇心旺盛な榎本武揚最後に紹介するのは、オランダ留学により航海術や国際法など様々な分野に精通していた榎本武揚。旧幕府軍と新政府軍の争いである戊辰戦争では旧幕府軍として敗北したにも関わらず、その能力を買われて明治新政府の役人として活躍しました。さらに、榎本は好奇心が旺盛で新しい物好き。流星刀という隕石(いんせき)で作った刀を所持していたのだとか。冒険精神旺盛な榎本の彼女になると、外国のいろんな最先端の技術や流行に触れることができるでしょう。さらに、面白い話も聞けるので、一緒にいても新鮮で飽きないのではないでしょうか。いかがだったでしょうか。前回の戦国武将とは違い、あまりにも破天荒な人というよりは、自分の信念を突き通した男性として魅力ある人物がラインナップに入ったのではないかと思います。やはり、恋人でも夫でも人として尊敬できる男性と付き合っていきたいものですね。戦国武将とは違って古写真なども残っているので、気になった人物の画像などを探してみるのも面白いかもしれません。※写真はイメージで本文とは関係ありません○筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の神社完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。「かみゆ」「城フェス」
2015年08月05日ユニマットグループのユニマットプレシャスが11月21日、日本料理店「すし割烹 海舟」(東京都港区南青山2-12-14ユニマット青山ビル1階)をオープンした。営業時間は17時半から23時。店内は、205平方メートルのゆとりのある造り。和の雰囲気を保ちながらもモダンで落ち着きのある空間だ。席数は101席で個室やテラス席も用意され、様々なシーンで利用出来る。元々は同社オフィスだったという。総料理長を務めるのは原田充郎。一品料理の懐石から旬のにぎり寿司が味わえる「すし・懐石」コース(8,800円)、職人のセンスを堪能出来る「創作懐石」コース(1万2,000円)などが彼自ら厳選したお酒と共に提供される。原田は赤沢迎賓館、アゴーラ福岡山のホテル&スパなど多くの料亭・ホテルで料理長を務めた人物。NHK「みんなの今日の料理」や「料理の鉄人」などテレビ出演も多数。オープンから1週間ほどだが、同店で食事を楽しんだ後、同ビル屋上のプール付きレストラン&バー「サーティシックス カリフォルニア キュイジーヌ&バー(THIRTY SIX California Cuisine & Bar)」でお酒を飲んで帰るお客さんもいるという。遅くまで営業している飲食店が少ない青山エリアの新たなスポットとなりそうだ。
2014年11月27日玉木宏、石原さとみのW主演&映画初共演で今夏の話題を集めた『幕末高校生』が、新春1月にBD&DVDでの発売が決定したことを受け、玉木さんと石原さんから感激のコメントが到着した。同作は、高校生が幕末にタイムスリップするという奇想天外なストーリー。幕末の英雄・勝海舟役の玉木さんは、「『幕末の時代はきっとこうだったのではないか…』と思ってもらえるような、いままでとは違った幕末を感じられる作品です。偉人と呼ばれる人でも、人は人。そのときを必死で生きているからこそ悩む時や迷うこともある。そんな人間味あふれる、勝海舟も是非観て下さい」とコメント。歴史上の偉人に人間味を加味した、玉木さんの好演に注目だ。高校生たちと一緒にタイムスリップする女教師役の石原さんは、「歴史に詳しい人も、そうでない人も楽しめる作品です!実際に演じてみて、過去の歴史があるからいまがあるんだということを実感させられました。肩の力を抜いて、幕末の世界を体感してもらえたら嬉しいです」とコメント。また女教師・未香子の成長ドラマを受け、「幕末にタイムスリップして、勝海舟に会ってほんのちょっとだけ成長したように思えます。でも、人間の成長ってそういう小さな変化から始まるんじゃないかなと思っています」と作品を通して感じた胸の内も明かしてくれた。特典としては、BD&DVDの“豪華版”共通特典として、番宣番組、クランクアップコメント集、予告・スポット集などを特典ディスクに収録する予定。ファンタジックかつ、人生の本質を突くような感動のコメディーを特典とともに堪能してみては?<『幕末高校生』Blu-ray&DVD/リリース情報>【セル】DVD豪華版【2枚組:本編DVD+特典DVD】¥4,700(本体)+税【セル】ブルーレイ豪華版【2枚組:本編BD+特典DVD】¥5,800(本体)+税【セル】DVD通常版¥3,800(本体)+税発売日:2015年1月21日(水)※2015年1月16日(金)東映ビデオよりレンタル開始発売元:フジテレビジョン販売元:ポニーキャニオン(C) 2014「幕末高校生」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:幕末高校生 2014年7月26日より全国にて公開(C) 2014「幕末高校生」製作委員会
2014年10月10日2月22日、設計事務所・ドットアーキテクツ(dot architects)の家成俊勝と、若手建築家・中山英之によるトークイベント「島と建物の新しい関係」が香川県小豆島町・馬木キャンプ(UMAKI CAMP)で開催される。馬木キャンプで、食べながら、飲みながら、ざっくばらんに語り合うイベント「UMAKI CAMP CAFE」。その第1回となる本イベントでは、中山をゲストに迎え、ホストの家成とともに、島の中に建物を建てることの可能性について語り合う。馬木キャンプは、「瀬戸内国際芸術祭2013『醤の郷+坂手港プロジェクト』」の出品作品の一つとしてドットアーキテクツが建築・施工を手掛けた施設。人と人をつなぐ公共空間、教育や福祉に関わる事業を展開させていく拠点として今年から新たなスタートを切る。
2014年02月16日管理栄養士監修で健康的にデトックス京急グループの観音崎京急ホテルとJTBコーポレートセールスが共同で企画した「横須賀流☆プチ断食」ツアーの募集が行われている。ツアーは3月1日、2日の1泊2日で、申し込み締め切りは2月22日だ。旅行代金は1人30000円となっている。体内に蓄積されてしまったストレスや毒素をしっかり排出できるプラン。美容や健康によいと注目されている「プチ断食」を取り入れ、完全な断食ではなく、管理栄養士が監修した低カロリーデトックスメニューで過ごす。滞在する観音崎京急ホテルには、ボディケアや岩盤浴サービスなども充実の温浴施設「SPASSO」も隣接している。(ニュースリリースより参考画像)勝海舟の断食修行跡で歴史に思いも馳せて食事面だけでなく、朝食前に観音崎公演展望広場まで歩き、房総半島から昇る日の出を眺めたり、横須賀美術館の芝生広場を利用して、朝のフレッシュな空気をたっぷりととり入れるヨガレッスンも行われたりと、心地よく、適度に体を動かす予定も組まれている。その後、勝海舟が咸臨丸の航海の無事を祈念して断食修行を行ったといわれる「東叶神社」へのウォーキングも実施。神職から勝海舟の断食にまつわる講和もいただけるそうだ。「断食の碑」で心身の健康を祈れば、しっかり健康美を手にできそう。非日常空間で、美しい日の出や心地よいヨガを体感し、歴史に思いを馳せれば、心身ともにスッキリできること間違いなし。ツアーは定員になり次第受付終了となるとのことなので、気になる人は早めにチェックを。元の記事を読む
2013年02月14日信頼できる顔合わせ。だが、安心してはいられない。三谷幸喜が作・演出を手がけ、野田秀樹が自作以外の舞台に初めて出演する『おのれナポレオン』。作品に意外性を持ち込む名手・三谷が、対応能力の高い布陣を得て、誰もが知る英雄の物語をストレートに描くとは思えない。手がかりを得るため、出演者のひとりで、三谷作品をよく知る山本耕史に話を訊いた。NHK大河ドラマ『新選組!』(2004年)、スペシャル・ドラマ『新選組!! 土方歳三 最期の一日』(2006年)、映画『ザ・マジックアワー』(2008年)『ステキな金縛り』(2011年)など、三谷作品では映像での接点が多く、舞台で組むのは『オケピ!』(2000年)以来となる。「好青年の役をいただいたのは、最初の『オケピ!』ぐらいでしたね。で実際にお仕事をしてみたら“イメージと違った”と言われて(笑)。次からは、土方歳三もそうですけど、ひと癖ある人物ばかり。おそらく今回もそういうキャラクターということで、お話をいただいたのかもしれません」。演じるのは、セントヘレナ島にナポレオンが幽閉される際に随行した軍人、モントロンの役だ。ポスター撮影時には、三谷からこんな演出があったという。「“自分がもった毒で死んだナポレオンに、じゃあな、と言っている感じで”と。実際の舞台でどうなるのかわかりませんが、三谷さんの演出はいつも明確なので、僕は身を委ねるというか、きちんと指示通り表現できるように、まずは心を柔軟にしておきたいと思います」。ナポレオン役の野田とは、『新選組!』で共演経験がある。「勝海舟役の野田さんとは、何度か一緒のシーンでお芝居させていただくことがありました。力が抜けていながら、スピード感があってシャープで。デフォルメしても、自然だし。斬新な勝海舟でしたね。演出家としての客観的な視点も持ってらっしゃるので、今回は大いに勉強させていただこうと思います」。山本の妻役を天海祐希が演じるほか、内野聖陽、浅利陽介、今井朋彦が出演する。「ご一緒したことのある方ばかりで、チームワークが今から楽しみですね。人間関係を積み上げながら、さらに先を目指したい。百戦錬磨の方たちを相手に、どこまで食らいついていけるのか、遅れをとらないようにがんばりたいと思います」。『おのれナポレオン』は4月6日(土)・7日(日)にプレビュー公演をおこなった後、4月9日(火)から5月12日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。チケットぴあでは、無料会員向けWEB先着先行「プリセール」を1月20日(日)11:00から受付。
2013年01月17日三谷幸喜作・演出、野田秀樹主演。日本の演劇界をリードする2大ビッグネームが、来年4月、ひとつの舞台で力を合わせることになった。1955年生まれの野田は、1976年に劇団夢の遊眠社を旗揚げ。以降、NODA・MAPを主宰する現在まで、考える面白さに満ちた演劇ならではの表現を追求し、国内のみならず海外でも多くの成果を残している。一方、1961年生まれの三谷は、1983年に結成した東京サンシャインボーイズの主宰者として、笑いにこだわった舞台で人気を博す。シチュエーション・コメディという欧米ではポピュラーだったジャンルを日本に定着させた功績は大きい。ふたりが同じ作品に関わったのは、三谷脚本によるNHK大河ドラマ『新選組!』に野田が勝海舟役で出演した2004年の一度だけで、両者のホームグラウンドともいうべき舞台でのコラボレーションは、今回が初めて。そもそも野田が自作以外の舞台に本格的に出演すること自体、異例のケースだ。三谷が書き下ろす作品のタイトルは、『おのれナポレオン』。近年、ゴッホ、石川啄木、夏目漱石など実在した人物の知られざる一面を描くことの多い作者が、今回は、ナポレオン・ボナパルト(1769~1821)を題材に選んだ。フランス革命の精神を継承して出世した身ながら、皇帝として強大な権力をふるって反発を買い、最後には追放され、51歳でこの世を去った“英雄”ナポレオン。まさに乱高下したといっていいその人生は、「私の辞書に不可能という言葉はない」との発言や、1日3時間しか睡眠しなかったという伝説など、エピソードにあふれている。果たして、三谷の筆は、硬軟自在に変貌する知性的な演技と高い身体性を併せ持つ野田を擁して、どこに向かうのか、興味は尽きない。ほかに、天海祐希、山本耕史、浅利陽介、今井朋彦、内野聖陽をキャストに迎え、2013年4・5月、野田が芸術監督を務める東京芸術劇場のプレイハウスにて上演。チケットは1月26日(土)一般発売開始予定。
2012年11月03日日本は100年以上続いている企業が多く、推定十数万もあるそうです。これは世界的に見ても非常に珍しいことなのだとか。また、企業だけでなく、100年以上続く老舗と呼ばれる飲食店がたくさんあることも、これまた珍しいことのようです。今回は、そんな100年以上続く伝統の老舗飲食店の数々を紹介します。これらの店の名前を知っておけば、ちょっとした食通に思われるかも!?●『資生堂パーラー』(東京都・銀座)1902年(明治35年)創業の洋食レストラン。創業当時はアイスクリームや日本では珍しかったソーダを提供するお店だったそうです。ミートクロケットをはじめとする伝統的な洋食メニューを堪能できます。●『神谷バー』(東京都・浅草)1880年(明治13年)創業の日本で最初のバー。独特の風味で有名なお酒『電気ブラン』でも有名ですね。また、国の登録有形文化財に登録された本館建物も見どころの1つです。●『煉瓦亭』(東京都・銀座)1895年(明治28年)創業の洋食レストランです。オムライスを最初に提供した店としても有名です。その他、トンカツやエビフライなど、煉瓦亭発祥と言われている洋食メニューは数知れず。伝統の味を楽しみたい人はぜひ。●『割烹とよだ』(東京都・日本橋)文久3年(1863年)創業の超老舗割烹料理のお店です。ちなみ文久3年というと、あの坂本龍馬が勝海舟とともに海軍作りに奔走していた頃です。そんな時代から現代までずっと続けていらっしゃる訳ですね。●『いし橋』(東京都・末広町)1972年(明治5年)創業の東京都内で一番古いと言われているすき焼きのお店。もともとはお肉屋さんとして始められ、それから7年後の明治12年に二階ですき焼きを提供し始めたそうです。ミシュラン東京版で1つ星を獲得した伝統の味を楽しみたい方はぜひ。●『大角玉屋』(東京都・曙橋)1912年(大正元年)創業の老舗和菓子店。今年がちょうど100年にあたります。あの『いちご大福』の発祥の店としても知られています。売られている和菓子の中には洋酒を香り付けに使っているものもあり、ほかの和菓子とは違った独特の風味を楽しむことができますよ。●『ランチョン』(東京都・神保町)1909年(明治42年)に開業した老舗ビアレストラン。コック帽の人形が出迎える店の入り口には独特の雰囲気があります。お酒だけでなく、ランチも楽しめるので「ビールはちょっと……」という人も安心です。●『勝利亭』(愛知県・名古屋市西区)1909年(明治42年)創業の名古屋の老舗洋食店。名古屋でも一番古い洋食店と言われてます。評判のオムライスは黒毛和牛の牛タンが入った逸品。名古屋に立ち寄った際にぜひ立ち寄りたいお店です。●『ビフテキのスエヒロ』(大阪府・大阪市淀屋橋)1910年(明治43年)創業の老舗ステーキ店です。もともとは『弘得社』という洋食店でした。毎日周辺の会社のサラリーマンが足を運ぶ知る人ぞ知る名店です。お店の外にまで広がる焼けた肉の香りはそのつもりがなくても入店させてしまう魔力がありますよ。●『菊乃井』(京都府・京都市東山)1912年(大正元年)創業の老舗料亭。料理だけでなく、部屋や庭も楽しむことができます。ハードルの高いお店ではありますが、店の名前を知っておくだけでも価値がありますよ。●『きんなべ』(京都府)詳細な創業年は明らかにされていませんが、明治時代から続く京都の老舗紙鍋料理のお店。金製の鍋で料理を提供していたことからこの名前が付けられたそうです。その後、金鍋が戦時中に拠出されたため、戦後から和紙製の鍋で提供するようにしたとのこと。特製ポン酢で食べる鶏の水炊きは一度は食べてみたい逸品です。これら以外にも、100年以上の歴史を持つ飲食店は数多くあります。長きに渡り受け継がれてきた伝統の味を楽しみたい人はぜひ足を運んでみてはいかがですか?(貫井康徳@dcp)
2012年11月02日日本は100年以上続いている会社が世界一多い国です。会社だけではありません。実は、江戸時代の江戸から200年、300年と続いているという名物があるのです。ご紹介しましょう。■うなぎかば焼きの老舗『やっこ』うなぎはやっぱり江戸の味です。暴れん坊将軍の徳川吉宗の時代(享保年間:1716年~1735年)には、「江戸前」と言うと「かば焼き」のことを指していました。それだけかば焼きは江戸を代表する名物だったわけです。浅草の雷門通りに面している『やっこ』は寛政年間(1789~1800年)創業で200年以上も営業しているうなぎの名店です。勝海舟とジョン万次郎が二人連れでお店にやって来たこともあるそうです(笑)。話の種に一度は行くことをお薦めしますが、ちょっと高価です。「当店のスタンダート」と紹介されている「うな重 梅}は3,150円。江戸の庶民の味だったうなぎも今や高級料理になっています。トホホ。■軍鶏鍋の『ぼうず志ゃも』江戸で軍鶏鍋というと池波正太郎先生の『鬼平犯科帳』を想像する人も多いのではないでしょうか。鬼平にはうまそうな料理がたくさん出て来ますが、中でも軍鶏鍋を名物とする料理屋『五鉄』の存在感は格別です。両国、回向院の隣にある『ぼうず志ゃも』は天和年間(1681~84)に創業といいますから、300年以上も営業しているお店です。軍鶏(しゃも)を素材にしたコース料理一本しかなく、サラダから始まり、軍鶏の肝焼き、軍鶏刺し、軍鶏鍋、ご飯と続きます。軍鶏鍋は秘伝のみそ仕立てですが、四角い鍋が出てくるのでビックリします。■浅草餅と揚げまんぢゅう甘味はいかがでしょうか。浅草というと人形焼き! かもしれませんが、美味しい「浅草餅」があります。一見ごく普通のお餅に見えますが、歴史の重みが違います。浅草の『金龍山浅草餅本舗』は初代初代桔梗屋安兵衛が延宝3年(1675年)伝法院前にお店を出したのがそもそもの始まり。実に337年もの間、お客さんに愛されてきた名物なのです。昭和33年(1958年)から売り出した「揚げまんぢゅう」もとても美味しく、これまた名物になっています(すでに54年の歴史!)。■由来が面白い、絶品の甘酒神田明神の甘味処として有名なのが『天野屋』です。本当に上品な甘さの甘酒で、ほっとする味。実は甘酒は、江戸の昔には夏の飲み物でした。天野屋は弘化3年(1846年)創業で166年も続いています。天野屋さんはその始まりが面白く、初代はもともと、京都丹後の人であったのですが「敵討」(かたきうち)のために江戸へ出てきます。神田明神は「江戸総鎮守」とされた信仰を集めた神社で、多くの参詣者でにぎわっていました。ここで見張っていればいつかかたきに巡りだろうとお店を出したのです。結局、敵討は果たせなかったのですが、そのおかげで私たちは今も美味しい甘酒を飲めるわけです。■味わい深い羽二重団子甘味をもう1つ。素朴な味がたまならない日暮里の「羽二重団子」(はぶたえだんご)です。今では株式会社になっており株式会社羽二重団子ですが創業は文政2年(1819年)。初代庄五郎が芋坂(旧王子街道)に『藤の木茶屋』を出したのがその始まりとされています。餅のきめがとても細かく「まるで羽二重のようだ」と称されたのがそのまま名前になりました。創業以来、しょうゆ味とあんの2つのみ。193年支持されている味なのです。■もぐさの名店『釜屋もぐさ本店』最後にちょっと変わったものをご紹介します。「もぐさ」です。最近では『せんねん灸』のような簡易なものが発売されていますが、おきゅうと言えばもぐさを手でつまみ、患部に盛って線香で火をつけるものでした。「おきゅうをすえるよ!」と言えば子供heのしかり言葉ですね。日本橋小網町にある『釜屋もぐさ本店』は創業がなんと萬治2年(1659年)。350年以上も商いを続けている老舗中の老舗です。国内産のもぐさ100%使用で、最上級のもぐさが購入できる名店です。江戸時代の江戸から東京へ、連綿と続いている名品、名物、名店がまだまだ数多くあります。200年、300年と続いているわけですからつくづく日本はすごい国です。(高橋モータース@dcp)やっこぼうず志ゃも金龍山浅草餅本舗甘酒の天野屋羽二重団子釜屋もぐさ本店
2012年10月26日みなさんは、好きな名言や格言はありますか? 過去の偉大な人物が残した言葉や映画・漫画のせりふ、またはことわざなど、心に響く名言・格言はいろいろあると思います。さて、読者のみなさんはどんな名言・格言が好きなのでしょうか?アンケートで調査してみました。調査期間:2012/5/3~2012/5/7アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数 899件(ウェブログイン式)まずはどんな格言・名言が多く好まれているのか、ベスト5を紹介します。第1位為せば成る 為さねば成らぬ何事も……38人第2位一期一会……36人第3位継続は力なり……21人第4位時は金なり……17人第5位明日は明日の風が吹く……15人ベスト5はこのようになりました。上位に選ばれたのは、どれもシンプルながらも非常に納得できる意味の言葉ばかり。特に1位に選ばれた『為せば成る~』の「やればできる、できないのはやらないだけ」という意味の説得力は「いや、おっしゃるとおりです」と言うしかありません。次にその名言・格言が好きな理由も聞いてみました。●為せば成る 為さねば成らぬ何事も(上杉鷹山)・すべては自分次第というのが本当に納得できる。(32歳/男性)・社会人になり、自分から行動を起こしたことは大概成功しているので、身を持って感じているので。(27歳/男性)学生時代以上になにもしないことの意味のなさを痛感しますよね。シンプルですが、とてつもない説得力を秘めた名言です。●一期一会(千利休)・その言葉通りですが、「今のこの時を大切に思おう」と心がける事ができるからです。(29歳/女性)・営業職が長いので、人との出会いが多く、楽しいこと辛いことが多々思い出されるので。(46歳/男性)この言葉を頭の隅に置いておけば、どんなささいな出会いでも大切にすることができますよね。そう考えると言葉の意味以上にステキな言葉だと思えます。●継続は力なり(平松折次)・実際に継続できたことはいい結果が出ることが多く、その言葉の意味を実感します。(26歳/男性)・アルバイトでつらい経験をしたけど、頑張って続けていくうちに楽しくなってリーダーにまでならせてもらったので、継続は力なりだな、と思った。(26歳/女性)始めることは簡単ですけど、それをずっと続けることは本当に難しいことですよね。日記や家計簿などでもずっと継続している人はやはりすごいと思います。●時は金なり(西洋のことわざ)・年齢を重ねるに連れて、この言葉の意味を実感するようになった。(37歳/男性)・効率こそ仕事の決めてであると考えているので。(27歳/男性)年を重ねると失った時間がどんなにもったいなかったか実感できますし、物事を無駄なく要領よくやることもなんらかの利益につながりますからね。時は金なり、まさにその通りです。●明日は明日の風が吹く(『風と共に去りぬ』のせりふから)・『風と共に去りぬ』の映画が好きで、若いころに大いに感化されました。(43歳/女性)・ひとつのことにくよくよしないよう、前向きな気持ちにさせてくれる名言だと思います。(26歳/女性)映画の影響もあるのか、この名言は女性読者からの支持が多く集まりました。気持ちを切り替えることの大切さが実感できる名言です。最後に、上位5つ以外で挙げられた格言・名言とその理由もチョイスしてみました。●おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり(高杉晋作)・人生をつまらないか面白いか決めるのは自分次第ということなので、確かにそのとおりだと納得できるから。(32歳/男性)●行いは己のもの。批判は他人のもの。知ったことではない(勝海舟)勝海舟が福沢諭吉から非難を受けたときの返答。他人を非難する人間は多いし、正義面する人も嫌いだから。(63歳/男性)●あきらめたらそこで試合終了だよ(マンガ『スラムダンク』から)・終わりかどうか決めるのは自分なので、なんでも頑張ろうと思いました。(25歳/女性)●意志あるところに道は開ける(西洋のことわざ)・すべての行動の基本だと思うから気に入っています。(30歳/男性)●一生懸命のんびりしよう(『ドラえもん』の野比のび太のせりふ)・休む時はしっかり休んでリフレッシュすることが重要なのだと、激しく共感できたので。(23歳/男性)これら以外にも、紹介しきれないほどたくさんの回答が寄せられ、みなさんそれぞれに心に響く名言・格言を心の中にお持ちだということがわかりました。さて、みなさんのお気に入りの名言・格言はこの中にありましたか?(貫井康徳@dcp)
2012年09月01日演劇界を牽引するふたりの怪優、生瀬勝久と古田新太が、“本気の劇団”立ち上げに挑んだドキュメンタリードラマ『勝・新(KATSUARA)』(現在WOWOWでシーズン2の第2回まで放送)。その最終回公開収録が、8月27日、東京・CBGKシブゲキ!!にて行われ、出演者の生瀬、古田、オーディションを勝ち抜いた12名の劇団員が囲み取材に応じた。シーズン2に入り、劇団として本格的なスタートを切った「勝・新」。旗揚げ公演としてふたりは、劇団名にちなみ、“勝新(かつしん)”こと勝新太郎の代表作『悪名』に挑戦すると決めた。本作は1961年から上映された人気任侠映画シリーズで、劇団「勝・新」ではその第1作を中心にしたダイジェスト版を上演する。演出を手がけるのは生瀬。「相手とちゃんと会話して」「起きている事象への芝居をしっかり」など、生瀬は舞台で演じる上での意識を若い劇団員たちに叩き込んでいく。そんな生瀬の演出に対し古田は、「非常に分かりやすい。ご本人も役者さんだから、その人が今どういう気持ちになっているのか細かく説明してくれます」と厚い信頼を寄せる。勝新太郎の当たり役、河内の暴れ者・八尾の朝吉に挑むのは古田。自身「オイラなりの朝吉を」と語る古田の芝居は、演出の生瀬から見ても「素晴らしい。やっぱり舞台での古田くんはピカ一です」と言わしめるほど。また時に古田は、劇団員たちのために手本を見せることも。そんな古田の芝居を見て、「完全にインプットしました!」と息巻くのは劇団員のイマニヤスヒサ。だがイマニの芝居を見た生瀬から、「全然出来てないじゃん!(笑)」とストップがかかると、スタッフや共演者からは爆笑が巻き起こっていた。また、WOWOW放送の『勝・新(KATSUARA)』では毎回豪華なゲストも話題で、シーズン1では伊勢谷友介、吉高由里子、藤原竜也などが登場。最終回にはなんとあの長澤まさみが出演しており、劇団「勝・新」の旗揚げを大いに盛り上げる。生瀬が「大人のバラエティって感覚で始まった番組ですが、みんなと稽古をしている今、真面目な気持ちでこの12人と向き合っていると自負しております」と語ると、その横では古田が力強く頷く。若い才能に触れ、舞台への思いを新たにしたふたり。今後、生瀬はケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹』(12月より東京・シアターコクーンにて上演)に、古田は自身が所属する劇団☆新感線の新作、SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』(12月より東京・東急シアターオーブにて上演)への出演が決まっている。映像から舞台へと、怪優ふたりの快進撃はまだまだ止まることを知らなそうだ。取材・文:野上瑠美子
2012年08月28日静岡県磐田市で地元の名物、豚足をカレーの具にした「おもろカレー」を味わうスタンプラリーが開催されている。「おもろ」とは静岡県西部地方で豚足を指す言葉。おもろはコラーゲンを多く含み、肌の美容に良いとされており、女性の人気も高まりつつある食材だ。開催日は8月17日(金)~10月31日(水)。スタンプカードは取扱店のほかに、磐田市商工観光課、磐田市観光案内所、磐田市情報館でも入手できる。景品は、スタンプ3個で全国共通食事券5,000円分が3名に、スタンプ2個で3,000円分が3名に抽選で当たる。なお、応募の締め切りは10月31日まで。磐田市のおもろカレー取扱店は富岡のR食堂、駒場のしおさい、上野部のなかや(要予約)、池田のよねやま、新島のアンジェロ(要予約)、中泉の昭和製氷株式会社(持ち帰りのみ)、ふじまさ、大原の肉のむらかみ(持ち帰りのみ)、二之宮のラ・カンティーナ、グルッぺちぐさ(要予約)、見付の天広、中和泉西新町のイワタライスランド本店および見付店の計13店舗だ。いずれも主要道路や磐田駅からのアクセスも良い。メニューは欧風のおもろカレーや三色おもろカレー、おもろカレー春巻き、自家野菜のおもろカレー、磐田カレー鍋など、店舗により具や味付けもバラエティに富んでいる。磐田市とカレーをつなぐ歴史は幕末にさかのぼる。日本で初めてカレーを食べた人と言われている赤松則良。1860年、勝海舟の指揮の元、咸臨丸で渡米したほか、倒幕後は明治新政府の海軍で活躍。横須賀造船所長、佐世保鎮守府の初代長官などを歴任し、後に日本造船の父と呼ばれたことでも知られる。晩年、磐田市に移り住んだ事が磐田市とカレーを結びつけた。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月24日綾瀬はるか主演による来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」の新たなキャストが7月19日(木)に発表。物語の重要な舞台となる福島県出身の秋吉久美子、芦名星、白羽ゆりのほか、「利家とまつ」以来の大河となる反町隆史、小泉孝太郎、村上弘明、生瀬勝久、小堺一機、加藤雅也、吉川晃司が出演することが明らかになり、綾瀬さんと共に記者会見に臨んだ。幕末の戊辰戦争で“賊軍”である会津出身であり、同志社を創設した新島襄の妻となった新島八重。男尊女卑の社会風潮の中を「天下の悪妻」と呼ばれながらも生き生きと時代を駆け抜けた彼女の生涯を描く。6歳から18歳までを福島で過ごした秋吉さんは、女でありながらも八重らと共に会津戦争を戦い抜く山川艶を演じるが「『福島の人はこうなんだよ』ということ、そしてそれは日本全体と同じなんだということを前向きに伝えたい」と意気込みを明かす。反町さんは会津とは対立する薩摩の人間で、会津戦争では八重の銃弾を受けたとも言われる大山巌を演じる。久々の大河となるが「台本が感動できる内容だったので、台本、そして素晴らしいキャストに負けないように頑張りたい」と気合い十分の様子。小泉さんは、最後の将軍・徳川慶喜役だが、いまで言う総理大臣とも言える武家のトップにのぼりつめた気持ちは?という問いに「身近にトップにのぼりつめた人がいるので聞いてみたい」と父で元首相の小泉純一郎氏を役づくりの参考に?吉川さんが演じるのは西郷隆盛。役柄について聞かないままにオファーを受けたそうで、「そんなムチャぶりあるかよ!って思いました。いろいろ似てないところがあるので…」と現代に伝わる西郷像とのギャップに困惑気味。「どうすればいいかみなさん教えてください、というのが本音」と苦笑を浮かべていた。加藤さんは土佐藩士で明治以降は自由民権運動を指揮する板垣退助を演じるが、物語で描かれる時代について「絶対に崩れないという神話が崩れた時代」と現代との相似を指摘。「そういう時代を生きなくてはならなかった人を演じることは意味があることだと感じています」と静かながら意気込みを感じさせた。白羽さんは秋吉さん演じる艶の娘・登勢、芦名さんも艶や登勢と同様に八重と共に会津戦争を戦う雪子を演じるほか、生瀬さんは勝海舟、小堺さんは岩倉具視、村上さんは“幕末の賢侯”と称された松平春嶽に扮する。また、この日の会見には出席しなかったが、市川染五郎が孝明天皇役を、貫地谷しほりが八重の幼なじみの高木時尾を、その夫で元新撰組の斎藤一を降谷建志(Dragon Ash)が演じることも新たに発表された。NHK大河ドラマ「八重の桜」は8月末よりロケ撮影が開始される予定。■関連作品:リアル~完全なる首長竜の日~ 2013年初夏、全国東宝系にて公開映画 ひみつのアッコちゃん 2012年9月1日より全国にて公開© 赤塚不二夫/2012「映画 ひみつのアッコちゃん」製作委員会
2012年07月19日