元SKE48で俳優の北野瑠華が14日、都内で行われた1st写真集『触れて、みる?』(白夜書房)の取材会を開催した。撮影の舞台は沖縄とあり、北野は「1つの作品を作るにあたって、今自分が出せる最大限の表現をしたいと思い大胆なショットに挑戦したり、衣装にもこだわりを持って選びました」と説明。「写真集を出すことは本当に念願だったので、中途半端なものは作りたくないっていう気持ちが1番自分の中であって。やるならとことんやろうぜ、という気持ちでいろいろな挑戦をしました」と卒業した今だからこそできる表現を意識したという。自身で考えたという今回のタイトル『触れて、みる?』について、「いろいろな写真集のタイトルを調べてみると、その人に合ったその作品に合ったタイトルがつけられていて。私は“今まで見られなかった北野瑠華を見てほしい”という気持ち込めたいなと思って。でもストレートに表現するより、新しい北野瑠華が現れて触れたくても触れられない、そんな今の私に“触れてほしい”という想いを込めました」と語った。写真集の点数は「1億万点!」とにっこり。「1冊目にして最高の写真集だってたくさんの人に言ってもらえて、私も本当に自信を持って最高の作品だといえるので、めちゃくちゃ高い自信満々の点数をつけたいなって思います!」と胸を張った。そんな1億万点の写真集のお気に入りカットは、最後の一糸まとわぬ船上のカット。「挑戦ではありましたが、とてもお気に入りなのでぜひ見てほしいです」とアピールした。
2024年09月14日北野武が監督・脚本、Amazon MGMスタジオ製作のAmazon Original映画『Broken Rage(読み:ブロークンレイジ)』が第81回ヴェネチア国際映画祭正式出品作品としてイタリア現地時間9月6日(金)に初上映されることを記念し、ポスタービジュアルと場面写真が解禁。日本の配信動画作品が同映画祭に正式出品されるのは初の快挙となる。北野が監督・脚本、さらに、ビートたけしとして主演を務める本作は、北野の構想を基に「暴力映画におけるお笑い」をテーマに製作。前半は、警察とヤクザの間で板ばさみになった殺し屋が生き残りをかけて奮闘する、裏社会を舞台に繰り広げられる骨太のクライムアクション。一方後半は、同じ物語でありながら、前半と同じ物語をなぞるコメディタッチのセルフパロディに。主人公の殺し屋・ねずみをビートたけしが演じている。北野監督だからこそ成し得た意欲的な本作には、名だたるキャストが集結。主人公の殺し屋・ねずみを、麻薬捜査の覆面捜査官として捜査協力させようとする刑事役を演じるのは、北野監督の『首』や『座頭市』に出演し、「SHOGUN 将軍」にてプライムタイム・エミー賞にノミネートされるなど、国内外で活躍している浅野忠信と、『アウトサイダー』でハリウッド進出を果たし、『Dolls(ドールズ)』『アキレスと亀』『アウトレイジ 最終章』『首』に続いて5回目の北野監督作品に出演となる大森南朋。麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分には、『首』で北野監督作品に初出演した中村獅童、そしてその若頭は、北野組常連の白竜が演じている。このほか、『アウトレイジ 最終章』や『首』の仁科貴、「サンクチュアリ -聖域-」佳久創に加え、劇団ひとり、長谷川雅紀(錦鯉)、馬場園梓、鈴木もぐら(空気階段)ら人気芸人が北野組初の出演。映画監督として35年以上活躍し、日本を代表する巨匠・北野監督が挑む、新たな試みの続報にも注目だ。浅野忠信&大森南朋よりコメント浅野忠信(井上刑事役)『Broken Rage』の台本を初めて読んだ時に今まで見たことない展開に驚き、それと同時に監督の新たな挑戦にご一緒できることに興奮しました!大森南朋(福田刑事役)まずは、再び敬愛してやまない北野武監督の「北野組」に参加出来るという喜びがありました。最初に脚本を読ませていただいた時には、これはちょっと今までにない新たな北野監督の世界だなと感じ、いかに取り組んで行くか頭を抱えましたが、撮影現場では緊張感の中にも笑いのあるいつもの最高の北野組の現場でした。Amazon Original映画『Broken Rage』は2025年、Prime Videoにて世界配信予定。(シネマカフェ編集部)
2024年08月26日北野武が監督を務めた新作映画『Broken Rage』が、2024年開催の第81回ヴェネツィア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門にて上映される。監督・北野武の新作映画、浅野忠信&大森南朋が出演『Broken Rage』は、2023年公開の映画『首』に続く北野武の新作映画。出演者にはビートたけしや、『首』にも出演していた浅野忠信、大森南朋が名を連ねており、上映時間は62分だ。なお、前作の『首』では、戦国時代を美化することなく北野武の視点で解釈。戦国武将や忍、芸人、百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命を描写している。構想に30年もの年月をかけ、“本能寺の変”をテーマに戦国スペクタクル作品を作り上げた。新作映画『Broken Rage』ではどのような物語が描かれるのか、詳細を待ちたい。【作品詳細】映画『Broken Rage』公開時期:未定監督:北野武出演:ビートたけし、浅野忠信、大森南朋上映時間:62分
2024年07月28日Amazon MGMスタジオが、北野武の長編映画製作が決定したことを発表。北野監督は監督・脚本・主演を務める。北野監督は1989年に『その男、凶暴につき』で映画監督を務めて以来、『ソナチネ』(1993)、『キッズ・リターン』(1996)、『アウトレイジ』シリーズ(2010~2017)など計19本の長編映画を手掛けてきた。1997年には『HANA-BI』が第54回ヴェネチア国際映画祭で日本作品としては40年ぶりとなる金獅子賞を受賞。その後も『座頭市』(2003)が第60回ヴェネチア国際映画祭で監督賞にあたる銀獅子賞を受賞するなど国際的な評価を確立している。2023年に公開された『首』は第76回カンヌ国際映画祭にてワールドプレミアを開催し、大きな話題を集めた。北野監督の長編映画を製作するAmazon MGMスタジオは、第96回アカデミー賞で脚色賞を獲得した映画『アメリカン・フィクション』や、ゴールデングローブ賞受賞のドラマ「マーベラス・ミセス・メイゼル」など数多くの良質なアメリカ国内の作品を手掛けるだけでなく、第80回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞した映画『アルゼンチン1985~歴史を変えた裁判~』など、国際的なコンテンツを世界に向けて展開している。北野武監督は、「映画を撮り始めて数十年が経ちましたが、各国で映画製作をしているAmazon MGMスタジオとタッグを組むのは自分自身にとっても新たな挑戦でわくわくしています。現在鋭意制作中なので、続報にご期待ください」とコメント。Amazon MGMスタジオ インターナショナル・オリジナル責任者ジェームズ・ファレルは「型破りなスタイルで世界中のお客様に驚きと感動を与え続けている北野武監督と新しいプロジェクトに取り組めることを大変喜ばしく思います。Amazon MGMスタジオは世界中のお客様に才能溢れるクリエイター達が生み出した作品を、国境を越えていつでもどこでも楽しんで頂けるよう、国際的なプロジェクトにも力を入れており、日本が誇る世紀の鬼才とタッグを組めることは新しい挑戦でありながら、正に我々が目指している理想の形です。Amazon MGM スタジオとの取り組みで“世界のキタノ”がどのように暴れてくださるのか、とても楽しみにしています」と語っている。(シネマカフェ編集部)
2024年06月19日映画監督の北野武が、Amazon MGMスタジオと長編映画を製作することが19日、わかった。Amazon MGM スタジオは、「第96回アカデミー賞」で脚色賞を獲得した映画『アメリカン・フィクション』や、ゴールデングローブ賞受賞のドラマ『マーベラス・ミセス・メイゼル』など数多くの良質なアメリカ国内の作品を手掛けるだけでなく、映画『アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~』など、国際的なコンテンツを世界に向けて展開している。北野監督と手がける同プロジェクトは、各国の優秀なクリエイター達の作品を届けるべくAmazon MGMスタジオが掲げているビジョン「Home for Talent(才能がある人が集まる場所)」を象徴する取り組みとなっている。コメントは以下の通り。○■北野武映画を撮り始めて数十年が経ちましたが、各国で映画製作をしているAmazon MGMスタジオとタッグを組むのは自分自身にとっても新たな挑戦でわくわくしています。現在鋭意制作中なので、続報にご期待ください。○■Amazon MGM スタジオ インターナショナル・オリジナル責任者 ジェームズ・ファレル氏型破りなスタイルで世界中のお客様に驚きと感動を与え続けている北野武監督と新しいプロジェクトに取り組めることを大変喜ばしく思います。Amazon MGMスタジオは世界中のお客様に才能溢れるクリエイター達が生み出した作品を、国境を越えていつでもどこでも楽しんで頂けるよう、国際的なプロジェクトにも力を入れており、日本が誇る世紀の鬼才とタッグを組めることは新しい挑戦でありながら、正に我々が目指している理想の形です。Amazon MGMスタジオとの取り組みで“世界のキタノ”がどのように暴れてくださるのか、とても楽しみにしています。【編集部MEMO】北野武監督は、1989年に『その男、凶暴につき』で映画監督を務めて以来、『ソナチネ』(1993)、『キッズ・リターン』(1996)、『アウトレイジ』シリーズ(2010~2017)など計19本の長編映画を手掛けている。1997年には『HANA-BI』が「第54回ヴェネツィア国際映画祭」で日本作品としては40年ぶりとなる金獅子賞を受賞。その後も『座頭市』(2003)で「第60回ヴェネツィア国際映画祭」銀獅子賞を受賞するなど、世界各国の映画祭で賞を獲得して来た数少ない日本人映画監督として国際的な評価を確立している。
2024年06月19日映画監督の北野武が10日、東京・上野の東京国立博物館 表慶館で行われた「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」オープニングイベントに出席した。北野はウォッチを身に着けて登場。イベントにちなみ、大切にしている絆を聞かれると、「何を大切にしているのかよくわからない。大切にしている絆ってよくわからない」と話していた。6月12日~7月28日に東京国立博物館 表慶館にて開催される同展は、カルティエが日本に最初のブティックを開いてから50年を記念した展覧会。左右対称の構造をなす表慶館を舞台に、カルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストという2つの絆を紐解く。撮影:加藤千雅
2024年06月10日アイドルグループ・MOON RABBITSの北野真衣が、発売中のマンガ誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)第8号のグラビアに登場している。北野は2005年4月22日生まれ、鹿児島県出身。TikTokでダンス動画が話題のグループMOON RABBITSのメンバーで、今回がグラビアデビューとなる。「撮影の前日は緊張しすぎて寝られなかった」という北野は「アイドルでもグラビアでも1番を目指します」とやる気まんまん。初心ながら美バスト際立つビキニ姿や制服姿でも魅了した。
2024年01月27日現在公開中の、北野武監督による最新映画『首』。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)を中心に、羽柴秀吉(ビートたけし)、明智光秀(西島秀俊)などの武将たちが様々な思惑で絡まり合う同作は、第76回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア」部門に出品されるなど、世界中から注目を受けている。同作の公開を受け、高校生の時に『キッズ・リターン』を観て衝撃を受けたという空気階段・鈴木もぐらに、北野作品の良さについて聞くと、次から次へと好きなシーンが飛び出す。また、実際に北野監督と会った時に「本物だね」と言われたという喜びのエピソードも明かした。○■「『ソナチネ』の聖地巡礼をしたい」鈴木もぐらに、北野武が「本物だね」――今回『首』の宣伝番組で武さんに会われたとのことで、どのようなお話をされたんですか?以前、『キングオブコント』で優勝した直後に、武さんの番組に生で出させていただく機会があって、その時に僕の股関節の骨がない話をしたんですが、先日番組でお会いしたらそのことを覚えてくださってたみたいで。「足はどうなのか」と聞いてくださって、本当に嬉しかったです。『首』の話もしましたけど、武さんの他の映画の話になった時には、僕が「『ソナチネ』の聖地巡礼をしたい」と、ロケ地についてお聞きしたんですよ。そしたら武さんが「『ソナチネ』のそこを言ってくるってことは、本物だね」と言ってくださって、それもめちゃくちゃ嬉しかったですね。ちょっと、戒名にするかもしれないです。「『ソナチネ』のあのシーンが出てくるってことは本物だね」という戒名にします。――“本物”認定はすごいですね! ちなみにどのシーンだったんですか?大杉漣さんが電話ボックスを使おうとしたら、小銭が飲まれちゃって「貯金箱か、馬鹿野郎」というシーンで、その電話ボックスのお店がどこにあるか聞きました(笑)。そういうちょっとしたセリフもかっこいいんですよ。お笑いも「裏切り」が大事だと言いますけど、武さんの映画って本当にそれの連続というか、「こんなところでこんなことになるのか」とか、「急にそれが来るのか」とか、裏切られるのがすごく気持ちいいんです。――改めて、もぐらさんは北野作品にどんな魅力を感じているんでしょうか?「こんなわけないだろ」の連続なんですけど、それがリアルに思えてしまうというのが、まず一つ魅力だと思います。『アウトレイジ』だったら、歯医者のシーンとか、本当に怖いじゃないですか。でも画面を通してリアルに思えてしまう。ギャップもあって、その後に石橋蓮司さんの顔面がギプスだらけで笑っちゃう、みたいな。観てる側も「自分って、これで笑っちゃうんだ」と、新たな自分に出会えるんじゃないでしょうか。「あれ!? 私、こんな包帯だらけの人見て笑っちゃった」みたいな。そういった別の世界に連れていってくれる力がすごいんです。あと、セリフ回しですよね。一言一言が全部面白い。『あの夏、いちばん静かな海。』でサーフボードを拾うシーンのセリフとか、青春のリアルな感じが出ていて、すごく好きなんです。海もよく出てくるんですけど、僕は海ぞいで育ったので、武さんの映画の海がすごく綺麗だから、ちょっと地元に思いを馳せてしまったりして。『ソナチネ』で石垣島で遊んでいるシーンとか、死と隣り合わせな中でも、楽しく遊んでいるという、残酷なシーンでもあるけど、何回も観ちゃいます。○■きっかけとなった『キッズ・リターン』で好きなシーン――どんどん出てきますね。先ほど「お笑いも裏切りが大事」で、北野作品に通ずるんじゃないかとおっしゃってましたが、やっぱり芸人さんだからこそ思う魅力はあるんですか?単純に、僕がそうなのかなと感じているだけなんですが、きっと武さんの中に染みついているんじゃないかなと思うんです。『BROTHER』で、寺島(進)さんが急に「頼むぜ」と言ってバーンと死んじゃうシーンとか、白瀬(加藤雅也)が攻めに行くと思ったら車が爆発するとか、面白い展開の連続なので、時間が本当に早く感じる。『首』も2時間超えてるんですけど、全然長く感じなかったです。――北野作品を好きになるきっかけはあったんですか?きっかけは『キッズ・リターン』です。高校の時にビデオ屋で働いていたんですけど、その時にビデオがバグっていないかどうかチェックするために、家に持って帰ることがあって、ビデオチェックの名目で見たい映画を借りてたんです。それで『キッズ・リターン』を初めて観た時にとんでもなく面白かったので、そこから全部観ました。――テレビで見ていた武さんがこんな映画を撮るんだという驚きはあったんですか?でも、お笑いの時の武さんも、言ってみれば暴力性があったので、僕はそんなに意外だなとは思わなかったです。「さすが」なんて俺の口から言えないんですけど、武さん節は感じました。「人間大砲」もあったし、熱湯コマーシャルでズルとかもしてたわけじゃないですか(笑)とにかくやっぱり、リアルなんですよね。ヤクザも別に普段からオラオラしているわけじゃなくて、怖い優しさもある。『キッズ・リターン』でいうと、組長(石橋凌)が通っている中華屋の子供をかわいがって「タバコ買ってこい」と1万円を渡して「釣りはとっとけよ」とか言っていて、それに憧れて中華屋の息子がヤクザになって入ったら、速攻で鉄砲玉にされて逮捕されてましたもんね(笑)。ああいう冷たさ、合理的なところも面白いです。他の作品にはなかなかない魅力だと思います。■鈴木もぐら1987年5月13日生まれ、千葉県出身。2012年に水川かたまりとお笑いコンビ 空気階段を結成。2021年にはキングオブコントで優勝するなど話題に。俳優としても活躍の場を広げ、2023年にはドラマ『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』にレギュラー出演。2024年には出演ドラマ『PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~』放送が控えている。(C)2023 KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd.
2023年12月08日北野武監督による最新映画『首』が公開された。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)を中心に、羽柴秀吉(ビートたけし)、明智光秀(西島秀俊)などの武将たちが様々な思惑で絡まり合う同作は、第76回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・プレミア」部門に出品されるなど、世界中から注目を受けている。今回、北野監督作品の大ファンだという空気階段・鈴木もぐらにインタビュー。『首』の試写を観て「ギャラはいらないから語らせてほしい」と発言したことがきっかけで、実際に語ってもらうこととなった。○■鈴木もぐらが感じた『首』の暴力性と笑い――今回、ぜひ北野作品のファン代表として『首』の感想を伺えたらと思います。すみません、本当に恐縮です。『首』はまず、まさに「これしかない」というタイトルですよね。バンバンバンバン「首」が飛んでいくし、「首」に翻弄されていく人たちもいて、みんな「首」にまつわる動きをしてるわけで、すごく楽しかったです。――相方の水川かたまりさんと一緒に観られたとも聞きましたが。本当は観せたくなかったんですけど、ミスで水川も一緒になっちゃったみたいなんですよね。あいつは、本当は公開まで待たなきゃいけなかったんですよ。武さんの作品を全部観てないんですからね。僕は、全部観てますから。でも、終わった後はやっぱり「いい」という話をしちゃいましたね。あいつの感想はどうでもいいんですが、「すごく楽しかった。面白かった」とは言っていました。――もぐらさんが今回『首』に感じた面白さはどのようなところでしたか?武さんの作品は暴力性、残虐性みたいな方に話題が行きがちなんですけども、今回は笑いの面もすごく面白くて。これまでの作品、たとえば『アウトレイジ』も暴力性だけでなく笑いのシーンも多かったじゃないですか。でも『首』はさらに笑いの面がパワーアップしていました。笑いながら『首』がバンバン飛んで行って、「こんな感じで観てていいのかな?」と思ってしまうような。残虐なシーンもあって、笑いもあって、違う世界に連れて行かれちゃうような感覚はありました。それから、武さんの作品は全部オチがすごくて、今回の『首』のオチも大好きです。最高のオチじゃないでしょうか。武さんは芸人としても大先輩なんですけれども、やっぱり漫才師というところから来ているからなのか、オチにこだわられているのかもしれないと思います。今回も、あのオチでエンドロールが流れるところがすごく気持ちよかったです。観た人全員が真似しちゃうかもしれないです。僕はこれからサッカーをやる時にも、多分あのセリフを言うでしょうね。――つい笑ってしまったのはどのようなシーンでしたか?千利休(岸辺一徳)が手紙を持ってきて、秀吉一派で読むじゃないですか。「読めばいいじゃないか」「俺、字読めねえよ」というやりとりとか、笑っちゃいますよね。秀吉一派の秀吉、黒田官兵衛(浅野忠信)、秀長(大森南朋)の3人は、観る前に想像していた3人とはいい意味で全然違いました。憎めなくて好きになりました。――『首』をこれから観る方に伝えたいことはありますか?僕が自分で働いたお金で観られるようになったのは、『アウトレイジ』くらいからなんですよ。『アウトレイジ』も最近のように言われますけど『1』は15年前。『首』までほんとに長かったので! 待ちましたよ!だからとりあえず、今月の給料は全額『首』に使うことをおすすめします。家賃と生活費だけ握りしめて、ぜひあと全て『首』につっこんでいただければ。僕も何回行くかわからないですね。何回も観ると思います。僕は武さんの作品が文芸坐とかでオールナイト上映する時も観に行っていたし、『首』も絶対に劇場で観に行きますよ。劇場で観ると、画面の迫力もあるし、音の良さがやっぱり違いますから。(C)2023 KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd.■鈴木もぐら1987年5月13日生まれ、千葉県出身。2012年に水川かたまりとお笑いコンビ・空気階段を結成。2021年にはキングオブコントで優勝するなど話題に。俳優としても活躍の場を広げ、2023年にはドラマ『ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~』にレギュラー出演。2024年には出演ドラマ『PORTAL-X ~ドアの向こうの観察記録~』放送が控えている。
2023年12月03日北野武(76)が11月22日放送の『石橋貴明 THE強運マスターズ2023 in韓国』(ABEMA)にスペシャルゲストとして出演。そこで、お金にまつわるぶっちゃけトークを連発した。番組の冒頭では、ホストを務める石橋貴明(62)やおぎやはぎ、千鳥の大悟(43)、蛍原徹(55)が韓国の高級レストランに集合。MCを務める平成ノブシコブシの吉村崇(43)が「超VIPをお迎えしております。世界的な」というと、一同は「とにかく明るい安村か?」など冗談を交わし合っていたが、レストランにある巨大な扉を開くと現れたのは北野だった。思わず一同は爆笑し、その後、食卓を囲みながらトークが行われた。序盤、北野はアメリカの有名サングラスブランドの、世界の有名人でも何十人しか呼ばれていないCM撮影に呼ばれて行くも、ギャラがサングラスだけだったエピソードを披露。選ばれたことは名誉だと説明しつつ、「何にも嬉しくなかった。名誉なんていらないから金くれ」「金くれりゃ闇金(のCM)だって何だってやるよな。ブラック企業でも何でもやるよCM」と漏らした。また『THE強運マスターズ』の出演オファーを受けた理由を聞かれると、ロケ会場であるレストランのオーナー夫婦との交流エピソードを披露。「スケジュール合えば行くよ」と話したそうだが、いっぽうで「格好つけてそんなこと言ったんだよ。本当は小銭が欲しいだけ」と説明。さらに蛍原がMCを務めるゴルフ番組について「出して」「最近、俺暇なんだよ」と本人に直談判するも、「ギャラはちゃんと相談して」と釘を刺していた。食事が進むにつれ、北野のぶっちゃけトークはさらにヒートアップ。話題が北野の新作映画『首』に及ぶと、製作を務めたKADOKAWAの元会長で東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、贈賄罪で起訴された角川歴彦被告(80)と「大揉めに揉めちゃってね。ギャラとか」と発言。『首』について「良い配給収入があるんじゃないかと期待している」と言ったかと思えば、「当たると俺にいくらか入ってくるんでよろしくお願いします」と視聴者に向かって頭を下げた。ここ数年、テレビ局や映画会社などに高額なギャラを要求したと一部週刊誌で報じられている北野。お金に関して、思うことがあるのだろうか?
2023年11月24日信長・秀吉・家康が天下を争う戦国時代に注目が集まった今年、その大トリのようなすさまじい映画が11月23日(木・祝) から公開される。北野武監督、ビートたけし主演の『首』。「本能寺の変」前後に、武将たちが繰り広げた権力争いを、独自の歴史観で紐解き、描いた超野心作。こんな歴史ドラマは見たことがない。そんなシーンの連続だ。クセの強い豪華俳優陣のなかに、女優はいない!すべてが前代未聞。『首』万人がみても楽しめる映画、というのはあるけれど、この作品、子どもは無理。R15+(15歳未満の入場・鑑賞を禁止する)指定。怒ってしまう歴史ファンもいると思う。それはそうである。きっと本当はこうだったんだぜ、という、たけし流の史観に基づき、描かれているのは、打算と愛欲の戦国主従関係。その愛欲も、BLなんて、けっ、といわんばかりのむくつけき男たちの愛の世界。そして、首が飛ぶ、飛びまくる……。日本史の勉強にはならない。いや、なるかな。北野監督にとって、本作は初期の代表作『ソナチネ』(1993) と同時期に構想し、実に30年ものあいだ温めていた作品。「これまでのテレビや映画がやるような王道の時代劇で描かれるよりも、実際は人間関係がもっとドロドロしていたんじゃないのか?という視点で裏から見た戦国時代を描きたいんだ」というのが発想の原点。親交のあった黒澤明監督もその考えをきいて「北野君が撮れば『七人の侍』と並ぶ傑作になる」と期待していたとか。時代は、織田信長(加瀬亮)が天下統一にあと一歩の段階、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていた頃。そのさなかに、家臣の荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし、姿を消す。信長は明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉 (ビートたけし)ら他の家臣を集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。命を受けた秀吉は、千利休(岸部一徳)の配下で元忍びの芸人・曽呂利新左衛門(木村祐一)に捜索を指示する。この荒木村重の捜索から始まり、秀吉、光秀、そして陰で徳川家康(小林薫)がうごめき、本能寺の変に向かって突き進んでいく……。歴史ものは、高名な人物をどんな風に、誰の視点で描写するかでがらっと変わる。織田信長を木村拓哉が演じた『レジェンド&バタフライ』は妻・濃姫の視点をとり入れ斬新だった。大河ドラマ『どうする家康』は優柔不断な徳川家康像が特徴だ。本作の織田信長は、これまで映画やドラマで描かれたなかで、最も狂気に満ちている。部下をののしる、殴る、蹴る、髷をつかんでひきずりまわす。愛欲も思うがまま……。この狂気の信長に、びくびくしながら平身低頭し、その裏で、次は自分が天下をとるんだとしたたかに立ち回る家臣たちの群像劇でもある。北野監督はこう語る。「“本能寺の変”を描いた作品には、苛めに耐えきれなくなった光秀が信長を殺したという内容のものが多いけれど、おいらはそうじゃねえんじゃないかと思っていて。信長は狂気で家臣やほかの武将を押さえつけていただけだから、宙に浮いていたし、誰もが殺すチャンスを窺っていたんじゃないか?そこの、あまり描かれないところをやらなきゃいけないなっていう想いは最初からあったよね」。「ビートたけし」が演じたとびきり老かいな秀吉が、なんとも魅力的だ。敵を取り込むためには平気で土下座をする。あとで舌を出して、なんでこんなことしなきゃいけないんだと家来に毒づく。残虐なシーンの中でも、ふっと滑稽さが顔を出す。側にいる弟の羽柴秀長(大森南朋)、軍司・黒田官兵衛(浅野忠信)との会話なんて、まるでビートたけしとたけし軍団のやりとりのようだ。この秀吉の視点から見た権力抗争と、秀吉に憧れ自分も侍になって出世する夢を抱く難波茂助(中村獅童)ら下層の人間たちの野望が平行して描かれていく。忍びの芸人・曽呂利新左衛門は、御伽衆として秀吉に仕えたといわれ、落語家の始祖とされる実在の人物。この曽呂利の活躍は戦国スパイサスペンスともいえる面白さだ。北野武著の原作小説『首』も出版されている。現代の言葉遣いで書かれていて、これはこれで翔んでいるのだけど、映画は原作より数倍過激。「死」のシーンも絶対美化しない、血みどろな時代劇。かつて「赤信号、みんなで渡ればこわくない」といい切った“タケちゃん”の毒気は健在である。文=坂口英明(ぴあ編集部)【ぴあ水先案内から】笠井信輔さん(フリーアナウンサー)「色んな意味で強烈すぎる!やっぱり北野武監督は一筋縄ではいかない。……」笠井信輔さんの水先案内をもっと見る()中川右介さん(作家、編集者)「……なによりも、主要登場人物がみな「悪意」に満ちている。誰も好きになれない。尊敬できない。憧れない。 そこが、最大の面白さだ。」中川右介さんの水先案内をもっと見る()相田冬二さん(Bleu et Rose/映画批評家)「……これはことによると、映画による「風雲!たけし城」ではないか……」相田冬二さんの水先案内をもっと見る()(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年11月20日北野武監督のもと、西島秀俊、加瀬亮、浅野忠信、大森南朋らが出演する映画『首』。本作の衣装デザインを担当したのは、『座頭市』や『アウトレイジ』シリーズ、『龍三と七人の子分たち』で北野監督とタッグを組んできた黒澤和子。この度、黒澤さん率いる衣装チームからのコメントが到着した。父は黒澤明監督、映画『清洲会議』や大河ドラマ「軍師官兵衛」「麒麟が来る」など戦国時代劇も数多く手掛けてきた、衣装デザインの巨匠、黒澤和子。台本を読んだ際の感想を黒澤さん率いる衣装チームは「それぞれの役のキャラクターがしっかりしていて、内容もとても大胆で、今まで見たことのない面白いものができるのではとワクワクしました」と、北野監督が作り上げた型破りな時代劇に期待が膨らんだことを明かす。全員が“狂っている”登場人物ばかりの本作のキャラクターは、北野監督から「この時代は外国の物もたくさん入ってきているし、けっこう自由にやっちゃっていいんだよね?」と聞かれ、「全体的に華やかでありながら、大人っぽい雰囲気にしようと思いました」と言い、台本を読み進めるうちに個々のキャラクターがはっきりしていることから、いくつかのグループに分けて色味を決めることにしたという。まず、一緒に登場するシーンが多い織田信長(加瀬亮)、森蘭丸(寛一郎)、弥助(副島淳)は“暖色系”のグループ。信長は南蛮風の模様や海外の柄の生地を使用し、マントにも海外のアンティークの金物が使われている。蘭丸は中性的なイメージを出すため、衣装チーム自らで生地を桃色に染め、弥助はあえてアフリカ風の柄物になっている。一方、“信長の跡目争い“を利用して天下を狙う羽柴秀吉(ビートたけし)、羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)の衣装には青やグレー、緑といった“寒色系”が選ばれた。「秀吉のグループはコミカルなシーンが多いのですが、大人っぽい雰囲気にしたかったので、色は抑えつつ、段替わりの着物や瓢箪が大き目の模様にすることで、少しコミカルに見えるよう工夫しています」と明かす黒澤さん。その狙い通り、秀吉たちによる思わず笑ってしまうようなトボけた会話のシーンの中にも、どこか狂気を感じさせる緊張感が生まれた。また、武将ではない農民・難波茂助(中村獅童)や芸人・曽呂利新左衛門(木村祐一)の着物は土埃や泥で元々の生地の色も分からないほど汚れているが、黒澤さんは「この時代、一番苦しい、辛い思いをしている人たちなので、生地はしっかり汚し、そのせいであまり見えませんが、あえて柄を七宝柄、茄子柄、狛犬模様など明るく、楽しいものにしています」と工夫を施したことを語っている。まさに“神は細部に宿る”といえるこだわりが、これまでの常識をぶっ壊すような戦国時代劇を支えているのだ。『首』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年11月19日北野武監督の最新作『首』の予告映像が解禁された。北野監督が30年もの長きにわたって温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた企画の映画化。ビートたけしが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉役を、西島秀俊が織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀役を演じるほか、狂乱の天下人・織田信長役で加瀬亮、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛役で浅野忠信、羽柴秀吉の弟・羽柴秀長役で大森南朋、秀吉に憧れる百姓・難波茂助役で中村獅童が出演する。「さっさと死ねよ!」というビートたけし演じる羽柴秀吉の叫びで幕を開ける本映像は、「威風堂々」の壮大な音楽にのせて次々と血祭りに上げられていく男たちが映し出される。大義もなければ、情けもない、善人もいなければヒーローも存在しないこの『首』の世界で、ただ己の欲望のまま動く狂人たちの剥き出しの本性が描かれている。天下人である織田信長の“首”を巡る戦いには、武将、百姓、芸人と身分の違う男たちが“成り上がるべく” 調略し、容赦なく邪魔者を消していく様はまさに“狂ってやがる”の一言に凝縮されており、これまでの時代劇で描かれてきた常識を覆す内容となっている。そして、羽柴秀吉の「どうせお前、死ぬけどな」と、狂人揃いの登場人物全員の“死”を予感させるような一言。何が起こるかわからない、誰が死ぬのかわからない、誰も観たことがない欲望渦巻く戦国エンタテイメントに仕上がっている。映画『首』ファイナル予告『首』11月23日(木・祝)公開(C)2023 KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd.
2023年11月16日北野武監督の実に6年ぶりとなる最新作で、本年度・第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア部門」に選出され、世界中を驚かせた映画『首』。そんな北野映画の真髄ともいえる、容赦ないバイオレンス描写を凝縮したファイナル予告映像が解禁となった。北野監督が初期の代表作の1本『ソナチネ』同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「これを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化。監督として数多くの名作を世に送り出してきた北野武の集大成とも呼べる、これまでも観る者の常識を破壊してきた北野監督の美学が詰まった作品だ。「さっさと死ねよ!」ビートたけし演じる羽柴秀吉の叫びで幕を開ける本映像は、「威風堂々」の壮大な音楽にのせて、圧巻のバイオレンスが描かれている。大義もなければ、情けもない、善人もいなければヒーローも存在しないこの『首』の世界で描かれるのは、ただ己の欲望のまま動く狂人たちの剥き出しの本性。※以下の映像には過激なシーンが含まれますので、ご注意ください。天下人である織田信長(加瀬亮)の“首”を巡る戦いには、武将、百姓、芸人と身分の違う男たちが“成り上がるべく”調略し、容赦なく邪魔者を消していき、これまでの時代劇で描かれてきた常識が通用しない作品へと昇華されている。そして、羽柴秀吉の「どうせお前、死ぬけどな」と、狂人揃いの登場人物全員の“死”を予感させるような痛烈なひと言も。何が起こるか分からない、誰が死ぬのか分からない、誰も観たことがない欲望渦巻く唯一無二の戦国エンターテイメントを予感させる映像に仕上がった。『首』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年11月16日11月15日、映画監督の北野武(76)が都内の日本外国特派員協会で会見を開いた。23日に公開される新作映画『首』についての会見だったが、ジョークを交えた挨拶が波紋を呼んでいる。冒頭で司会者から「漫才や映画、アートなど様々な作品の中で特に印象に残っているものは?」と質問されると、「あの、あっ……」と気付いたように頭を下げながらこう挨拶したのだった。「はじめまして、ジャニー北野川です」性加害問題で揺れている旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.社)の創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の名前にかけてジョークを飛ばし、会場からは笑いが沸き起こっていた。このジョークを受けて、質疑応答では“日本の芸能界において今年一番大きな話題だったジャニーさんについて質問したい”との要望が。「ジャニーさんの何百人もの子供を巻き込むようなスキャンダルが報道された時に、驚きなどというものはありましたか?」と問われ、北野は私見をこう語った。「芸能界っていうかジャニーズのタレントとか、そういう人たちと仕事は何十年もやってるんで、色々と噂を聞くし。色んな人から『それはよくあったこと』という風に聞くけれども、自分たちにとってはそういう世界に行ったら、『それは当然あるだろうな』としか……。その当時は考えてなくて、最近になって世界中で大きな問題になるっていうのは時代の流れかなと思うし」続けて、「(中略)芸能の仕事というのは、奴隷ではないけれども商品として人間を扱って、それを見世物としてお金を稼ぐという商売が芸能界だっていう昔ながらの習慣が残っているんで。自分たちもお笑いの世界に入って、働いた10分の1ももらえない時代があったんで。日本の芸能界は最近は良くなったけど、昔は酷いもんだと思っていました」とコメントした。北野の会見は情報番組『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』(TBS系)でも中継が放送され、多くの人の目に触れることに。とりわけ北野がジャニー氏の名前にかけて挨拶したことは注目を集め、ネット上では賛否が巻き起こっている。北野といえばかつて『27時間テレビ』(フジテレビ系)で、“ジャニー喜多ノ川”としてジャニー氏に扮したキャラで出演したこともあった。そうした背景もあり、お笑い界のレジェンドによる“ブラックジョーク”として受け止めた人もいたようだ。《やはり期待を裏切らんw 最高》《昭和のお笑い!って感じ!すげぇ…(笑)》《昔のキレは影も無いが 「こんばんは、ジャニー喜多ノ川です」 をぶっ込んできたのは流石であった》だがいっぽうで、14日には「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に所属していた40代男性が10月に大阪府の山中で死亡していたと報じられたばかり。被害者の救済・補償もまだ始まっておらず、性加害が認定されている喜多川氏にちなんだジョークに「不謹慎」だと非難する声も上がっている。《ジャニー北野川ですと言う冒頭の挨拶は全く笑えない》《時代遅れのジョークで笑えるのか?被害者多数、おまけに人が亡くなってるのに》《何だかなぁ~笑えない。ギャグのつもりなのか。時代に合わなくなってきてるのかな。 昔は好きだったけど》
2023年11月15日映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■次回作の構想も明かした北野武監督バイオレンス映画とお笑いとの切り替えについて聞かれると、北野監督は「シリアスなこととお笑いというのは表裏一体というか、お笑いというのは悪魔だと思ってるんですよ。シリアスな結婚式とかお葬式とか、みんなが緊張するようなとこに必ず悪魔が忍び込んできて、お笑いに持って行ってしまう」と持論を展開。「チャップリンの言葉ではないけれども、ホームレスの人がバナナを踏んで滑って倒れたらかわいそうだと思うけども、総理大臣とか、もっと上の偉い人がバナナを踏んで倒れるとみんな笑う。暴力映画もそうで、シリアスなものを撮ると同時に、お笑いの悪魔が寄ってきて、フィルムでは流さないけども、現場では大笑いすることがいっぱいあって。今度作ろうとする映画は暴力映画におけるお笑いというテーマで、制作に入ってます」と明かした。実際にどのような作品を進めているのかという質問も。北野監督は「よく“パロディ”という言葉を使うんですが、『風と共に去りぬ』とか『ローマの休日』とか『E.T.』『ジョーズ』といった有名なものから持ってくる。自分が考えるのは、それだと元がヒットした映画ではないとパロディにはならないということがあって。自分の場合ギャング映画を撮って、それと同じキャスティングとストーリーのパロティを同時に2部で流してみる、ということを今やっています。なかなか難しいこともあるけど、パロディに対する新しい方法として、1部をちゃんと撮って、そのパロディをやるなら、みんな知ってる作品から取ったということになるのでいいかな」と明かす。さらに「日本はバブルの80年代とかに、反社会的グループや芸能界とか、そういう人たちが入り乱れて、いろんなことがある時代になる。今、台本を作ってる最中で、映画は色々な可能性があるので、いろんなものを作りながらひらめいたことをメモって、いつか実現させようとひとまず努力してます」と構想を覗かせた。
2023年11月15日映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■映画『首』日本外国特派員協会記者会見に北野武監督が登場同作の内容について聞かれた北野監督は、まず「NHKなんかで描く大河ドラマというのは、すごくかっこいい役者を使って、実に綺麗事を並べたような戦国の物語を描くんですが、そういうところで触れないのは、信長と小姓の森蘭丸とか、前田利家と信長の関係とか、男同士のホモセクシャルの関係」と指摘する。今回描いた武将同士の関係について、北野監督は「戦国時代というのは、その人に命をかけるという意味での男色があって、信長なんか子供を22人も作ってるわけだから両刀だけど、性的な関係があったことを日本のテレビは描かない。戦国時代はもっとどろどろした男同士の関係とか裏切りとか、いろんなことが同時に起こってああいう時期になったと、30年前に(原作を)書いたんですけど、それがたまには時代劇を撮ろうということで撮ってみたんですが、試写会の段階ではかなり好評で、非常に喜んでます」と説明した。自身も秀吉役で出演しているが「本当は監督一本でやりたい感じはあったんですけど、制作会社の方で『武さんが出ないと海外で宣伝しづらい』ということがあって。『じゃあ出るよ』とは言ったんですけど、出るとなるとやっぱり自分の中ではやりやすいのは秀吉」と背景を明かす。「昔からタレントを戦国武将になぞらえたような本がよくあって、信長がぼんちおさむちゃんだとか。そういうのは、俺がたいてい秀吉なんですよ。イメージとしてやりやすいところはあった」と苦笑し、加えて「(秀吉は)ストーリーの影の部分での悪人をやっているんで、監督を同時にやる時に、結構離れて人の芝居を見られるということがあって、監督をやるために秀吉を選んだのと、やりやすいという感じで、当然そうなっちゃったなという感じがします」と語った。加瀬亮が演じる信長の狂気も公開前から話題を呼んでおり、北野監督は「今度の場合は冒険をしてもらって、信長いうと狂気だと思うんですけど、まず岐阜弁という、音声が残っていない方言について言語学者の人にいろいろ聞いて、『こんな言葉をしゃべったんではないか』という言い方をしてもらった」と振り返る。「完全に頭の中にセリフを入れてもらって、『100m競争のように突っ走ってくれ、2回は撮らない』というような感じで、ほとんどワンテイクで終わろうとプレッシャーをかけ、失敗しても続けようとして、アスリートのような芝居をさせたんですけど、見事に応えてくれたと思ってます」と称賛した。
2023年11月15日映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■北野武監督へ、日本の芸能界についての質問相次ぐ北野監督は、冒頭で「ジャニー喜多ノ川です」と、これまでにテレビで演じていた、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長のパロディキャラの名前で挨拶。同氏の性加害問題について「ジャニーさんのスキャンダルに驚きはありましたか?」と尋ねられると、「ジャニーズのタレントとは何十年も仕事をやっているので、そういうことは色々噂を聞くし、いろんな人から『よくあったことだ』と聞くけれども、自分たちにとってはそういう世界に行ったら、当然あるだろうなとしか当時考えていなくて、最近になって問題が世界中大きな問題になるのが時代の流れかなと思う」と意見を述べる。さらに「昔の日本の芸能界は、猿回しというのがありましたけど、悪いことするとサーカスに売るぞと言われたりして、芸能の仕事というのは商品として人間を扱って、見せ物としてお金を稼ぐという商売という昔ながらの習慣というのが残っている」と指摘。「最近はよくなったけど、昔から酷いもんだとは思っていました」と所感を述べた。海外記者からは、劇団員死去により体制を問われる宝塚歌劇団に対しての質問も飛び、芸能界のありかたについて問われる場面も。北野監督は「日本の芸能界も、戦後は在日米軍のためにタレントを出して歌を聴かせたりするようなプロダクションが続いたんですが、お笑いの方は弟子をって師匠から芸を教わるために仕事をしたり。いまだに落語はそうだと思うんですが、ある時期から学校を作るようになって、生徒としてお金を払って芸を習う風潮が出てきて、宝塚みたいに独立して完全に自分たちの世界を守っているところとは違い、パワハラは前ほどひどくはない」と語る。「宝塚は古典ではないかもしれないけど、古典芸能といったところは相変わらず作法礼儀やなんかに非常にうるさかったり、自分がいい役をもらう、もらえないとか、競争の中でのプレッシャーとか、まだいっぱい残っている組織もある。今の日本は入れ替えどきというか、そろそろなくなりかけて新しい形のエンターテインメントの世界ができつつある」と説明。映画の世界にも、監督・助監督感の関係でパワハラなどがあると認めつつ「SNSの世界がこれほどまで大きくなってくると、とにかくソフトが足りなくて、人が足りなくなってきたら、怒ったりすると辞めてしまうので、映画やテレビの世界ではなくなってきたと思いますが、ある分野ではまだ残ってる。相変わらず先輩後輩の関係においての無理難題とか、芸能界だけではなく、大学とか高校の運動部の中にも必ず出てくる問題で、日本は特に激しいのではないかと思う」と回答した。今後の日本のエンタメ界、メディアの在り方についての質問に対しては「エンターテインメントの世界にずっといると、メディアと大手のプロダクションとの癒着というのは昔から目に余るものがあって、ひどいなあと。だからタレントはみんな大きな事務所に行って守ってもらうのかなとは思う」と実感している様子。「よくあったことは、カンヌ映画祭に記者を連れてって、招待もされてないのにカンヌにある映画館で上映して、日本のマスコミや新聞が『カンヌで大好評』と書いたり。実際に行ってる我々にとっては、『なんでこんなことがまかり通るんだ』と。ごく最近も平気であった」と明かす。「あとは大手の事務所を辞めていくタレントはメディアが一切取り扱わなくなったり、テレビ局にもお触れが回って使わないようにしようとなったり、相変わらず日本の芸能界のダークな部分だと思うんです。外国ではそういうことがあるのかないのかよくわかりませんが。自分にとってはそういう世界で、よくぞ今までやってこられたなという達成感はありますが、今までの日本のそういう芸能の闇の部分はどうやって取り除いていくのか、興味は非常にあります」と語った。
2023年11月15日北野武監督最新作『首』のキャラクタービジュアルとPVが公開された。北野監督が30年もの長きにわたって温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた企画の映画化。ビートたけしが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉役を、西島秀俊が織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀役を演じるほか、狂乱の天下人・織田信長役で加瀬亮、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛役で浅野忠信、羽柴秀吉の弟・羽柴秀長役で大森南朋、秀吉に憧れる百姓・難波茂助役で中村獅童が出演する。公開されたPVでは、武将、百姓、芸人と立場の違うキャラクターがそれぞれの野望をたぎらせる様子が映し出されている。人の良さそうな顔をしながらライバル武将たちを唆す“腹黒いサル”羽柴秀吉、強すぎる忠義心ゆえに謀反を決意することとなる明智光秀、高笑いで家臣を次々に足蹴にするまさにイっちゃってる織田信長のほか、“侍大将を夢見る元百姓”難波茂助、“秀吉に仕える元忍者の芸人”曽呂利新左衛門(木村祐一)、“信長に<首>を狙われる謀反人”荒木村重(遠藤憲一)、“知略を巡らすワルい軍師”黒田官兵衛、“兄の威を借る腰巾着”羽柴秀長、“抜け目ない飄々タヌキ”徳川家康(小林薫)、“暗躍する茶人”千利休(岸部一徳)と、クセのあるキャラクターが勢揃い。本作のキャッチコピー「どいつもこいつも狂っている」の通り、スピーディーで緊迫感あふれる内容となっている。併せて公開となったキャラクタービジュアルは、PVの10名に加え、斉藤利三(勝村政信)、般若の佐兵衛(寺島進)、服部半蔵(桐谷健太)、森蘭丸(寛一郎)、弥助(副島淳)の姿も確認することができる。映画『首』キャラクターPV 羽柴秀吉(ビートたけし)映画『首』キャラクターPV 明智光秀(西島秀俊)映画『首』キャラクターPV 織田信長(加瀬亮)映画『首』キャラクターPV 難波茂助(中村獅童)映画『首』キャラクターPV 黒田官兵衛(浅野忠信)映画『首』キャラクターPV 羽柴秀長(大森南朋)映画『首』キャラクターPV 曽呂利新左衛門(木村祐一)映画『首』キャラクターPV 荒木村重(遠藤憲一)映画『首』キャラクターPV 徳川家康(小林薫)映画『首』キャラクターPV 千利休(岸部一徳)<作品情報>『首』11月23日(木・祝) 全国公開公式サイト: (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年10月19日学生運動の嵐が終わりを告げた頃、自分が打ち込めることを見つけられずにいた青年・北野武(林遣都)は昭和47(1972)年に浅草にやってきた。フランス座で働き始めた武は、芸人・深見千三郎(山本耕史)に弟子入りすることに。ストリップ劇場であると同時に演芸場でもあったこの劇場で、武は先輩芸人の高山三太(松下優也)、兼子二郎(今野浩喜)、後輩のマーキー(稲葉友)、作家志望の井上(森永悠希)らに出会う。そしてある時はストリップの裏方、またある時は深見と共にコント出演をするのだったが……。その後「ビートたけし」としてお笑いの世界を席巻、さらには俳優・映画監督としてもその名を轟かせる、北野武の自伝的青春小説『浅草キッド』。これまでドラマ化・映画化はされてきたが、今回初めて舞台化された。しかも「音楽劇」としたことで、色鮮やかな70年代ファッションと共に“あの頃の浅草”を楽しむエンタテインメント性を備えたステージとなった。そこで、確かな技量を見せるアンサンブルと共に歌・ダンスを牽引しているのが、松下優也と紺野まひる。これまでのキャリアに裏打ちされたパフォーマンスは、観客の目を釘付けにする。もちろん芝居面でも、松下は少し尊大で武たちにとっては嫌な立ち回り方もすることになる高山を、それだけではない深みのある人物として表現。深見の妻・亜矢を演じる紺野も、艶やかで芯が強く、しかしもろさもある魅力的な女性がそこに生きていると感じさせた。林遣都が演じる武と行動を共にする場面の多いマーキー役の稲葉友、井上役の森永悠希は、青春物語そのものの輝きを見せる。劇場であたふたと仕事をし、居酒屋で盛り上がり、同じ安アパートに暮らし、まだ何もなしとげられずにいる鬱屈を抱える彼ら。和気あいあいとした様子がほほ笑ましいだけに、彼らの道が分かれてからの表情が切ない。武は、兼子とコンビを組んで漫才を始める。のちに「ビートきよし」となる兼子役の今野浩喜も、深見・高山と共に演じるコント、武と共に披露する漫才と、自身のお笑い芸人としての本領も発揮しつつ、よい塩梅の芝居を見せる。徐々に武に光があたり始める一方、周囲の人々の影は濃くなっていく。それを担っていたのが、マーキー、兼子、そして深見だろう。中でも悲劇的な経緯をたどるマーキーは、稲葉の陰影のある表現、痛々しい叫びが印象に残った。兼子も、コンビの相方でありながら武だけにスポットがあたっていることに気づいた時の表情が絶妙で、見る側もつらい。そして、この作品の要は深見だ。彼のそれまでの道程を見せるシーンは、まさに“山本耕史オンステージ”。ゲネプロに先立っての取材会でも山本は「衣裳チェンジが多い」とコメントしていたが、それも納得。武にとって唯一無二の師匠である深見の存在の大きさ、深見=山本のすごさを見せつけた。深見の最後の姿に至るまで圧巻で、「耕史さんの深見師匠は武さん(本人)に見てもらいたい」という林の言葉には頷くほかない。そうした人々に囲まれて、自分の進むべき道を求め、迷い、やがて光のあたる場所に行く武。1年以上前からレッスンを受けていたというタップダンスも、深見に初めて手本を見せられた時のぎこちなさから、何度も繰り返し練習し、やがて深見と並んでタップを踏む、その過程がまさに武の芸人としての歩みに重なる。林はそうした武の姿を、全身全霊をもって表現してみせた。林でなければ、この『浅草キッド』の武はなかっただろう。北野武、深見千三郎、そして当時の浅草へのリスペクトが感じられるステージは、明治座にて10月22日(日)まで。その後、大阪・愛知公演あり。音楽劇『浅草キッド』取材会より、前列左から)松下優也、林遣都、山本耕史後列左から)紺野まひる、森永悠希、今野浩喜、稲葉友、あめくみちこ林遣都さん×山本耕史さんと演出の福原充則さんの鼎談は コチラ()取材・文・撮影:金井まゆみ<公演情報>音楽劇『浅草キッド』原作:ビートたけし脚本・演出:福原充則音楽・音楽監督:益田トッシュ出演:林遣都松下優也今野浩喜稲葉友森永悠希紺野まひるあめくみちこ/山本耕史 ほか【東京公演】2023年10月8日(日)~22日(日)会場:明治座【大阪公演】2023年10月30日(月)~11月5日(日)会場:新歌舞伎座【名古屋公演】2023年11月25日(土)・26日(日)会場:愛知県芸術劇場大ホールチケット情報公式サイト
2023年10月11日北野武監督の最新作で“本能寺の変”を描く映画『首』から、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開な本予告と本ポスターが解禁となった。解禁となった本予告の映像冒頭は、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場、燃え上がる本能寺が映し出されて始まる。大義も情けもない狂乱の戦国の世を生きる織田信長(加瀬亮)、羽柴秀吉(北野武)、徳川家康(小林薫)、明智光秀(西島秀俊)ら武将たち、そして忍、芸人、百姓…。それぞれの野望・欲望・裏切り・策略が入り乱れるさまが鮮烈に描かれている。さらに、荒木村重(遠藤憲一)、難波茂助(中村獅童)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)、千利休(岸部一徳)といった日本映画界を代表する錚々たる俳優陣も登場。燃え上がる本能寺、血肉飛び散る“山崎の戦い”…信長の跡目をめぐる死闘の果てに待ち受けているものとは!?息を呑むような緊張感と、北野作品史上随一のスケール感とド迫力の映像が完成した。カンヌ国際映画祭フォトコールにてそして本ポスターには、狂気を纏う天下人・織田信長、“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀をはじめ、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛、秀吉の弟の羽柴秀長、秀吉に憧れる百姓・難波茂助、徳川家康、千利休ら狂乱の戦国の世を生きる曲者たちの眼光の鋭さから強い覚悟・野望・欲望が感じられる。さらに、モノクロでスタイリッシュな本ポスターに入っているタイトルと同じ赤文字の「狂ってやがる。」というキャッチコピーが人間の奥底に眠る計り知れないおぞましさ、無骨さを際立たせ、強烈な印象を与えるビジュアルに仕上がった。本作で明智光秀を演じた西島さんは、台本を読んで独特の世界観を感じたという。「生きるか死ぬかの毎日で、首だけになってしまえば、地位も名誉も何もないという無常観。死と隣り合わせの日々の中、滑稽なことと笑った直後に悲惨なことが起きたり…他の監督では感じることのできない、北野監督ならではの世界観があった」とコメント。また、織田信長を演じた加瀬さんも「北野監督は色々な戦いを経てトップに立った方。その中で色々を感じたことをあらゆるキャラクターに散りばめていて、それぞれの武将たちには監督の人生とも重ねられると思った」というのが最初の印象だったと明かす。カンヌ国際映画祭レッドカーペットにて西島さんは『Dolls』(2002年)以来の北野組への参加。「急遽追加になったシーンで大掛かりなセットを組んだのに1カットで終わったことがあった。準備にいくらかけても『ここは撮り切った、もう大丈夫』という判断、切り替えは当初と変わらない。今回も直前で追加になった大掛かりなシーンがあって、すごい労をかけたのですが、ヒキのカットを撮ってすぐ終わってしまう。そういったところに監督の美学を感じたし、ずっと変わっていないと感じた」と撮影中のエピソードを明かす。一方で『アウトレイジ』シリーズにも出演した加瀬さんは、「北野監督が直接現場に来て、ひと言ふた言おっしゃってくれることが多く、丁寧な演出を多く受けた感じがした」と話す。「すぐ本番に行くという恐怖がある」と北野組を振り返るのは大森さん。何もするなという空気を感じながらも、役者として何もしないわけにもいかない。「一度、どこまで許されるのか、北野監督との気配でせめぎ合うというか…でもこれは本当に怖い。よっぽどのことがないと北野監督は『もう1回』っておっしゃらないんですよ。何回も同じことをやるのも大変ですが、1回しかできないという緊張感。これもすごく感じました」とそれぞれが北野監督と過ごした撮影時間を明かしている。『首』は11月23日(木・祝)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年09月25日11月23日から公開される北野武(76)の6年ぶりとなる新作『首』。今年5月の『第76回カンヌ国際映画祭』では、‘20年に再婚した18歳年下の夫人を伴ってレッドカーペットを歩いたたけしを記憶している人も多いだろう。これまでたけしは『HANA-BI』でヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を獲得し、以降も『座頭市』『アウトレイジ』など数々の話題作を世に送り出してきた。『首』はそんなたけしが構想に30年を費やした戦国スペクタクル映画だ。「たけしさんが原作、脚本、監督を務め、これまで多くの作品で描かれてきた『本能寺の変』を独自の視点で描くドラマ。メインキャストとなる明智光秀役には西島秀俊さんが演じ、たけしさん本人は羽柴秀吉役を演じます」(映画担当記者)一部では「これが最後の北野映画になるのでは」という噂も出ている『首』。しかし、“世界のキタノ”は老いてなお意気込みを見せているようだ。「9月3日夜、表参道にある老舗のロックバー『レッドシューズ』で行われた音楽イベントにたけしさんがお忍びで来ていたんです」こう話すのは、ライブ会場にいたファン。ここはかつて日本のミュージシャンはもとより、ローリングストーンズやデヴィット・ボウイなど世界のアーティストが訪れる伝説の音楽バー&ライブハウス。そこにたけしがやってきたというのだ。「この日は『アクターズナイト』と銘打たれたイベントが行われ、そこには俳優の中村獅童さんと大森南朋さん、そして浅野忠信さんがそれぞれのバンドを率いて出演していました。この3人は『首』の主要キャストで、告知にも“映画公開記念”と銘打たれていました。そのため、会場に入れないほどファンが詰めかけていました」(前出・ファン)あまり知られていないが、獅童、大森、浅野はそれぞれ音楽活動も行っている。そんな“超大物”の3人によるライブがひっそりと行われていたのだ。「たけしさんの来場は告知されていませんし、3人ともMCの中で特に触れることはありませんでした。しかし、たけしさんはこっそりと1人で来場。奥にあるVIPルームでライブを楽しんでいたそうです」3人のステージを見てから、たけしは会場を後にしたという。“世界のキタノ”の登場に、大物俳優の3人も大いに喜んだことだろう。
2023年09月14日京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)は、8月26日(土)に嵐山本線(四条大宮~嵐山)・北野線(帷子ノ辻~北野白梅町)のダイヤ改正を実施します。今回のダイヤ改正では、2017年3月の結節改善・バリアフリー化事業によって乗り継ぎ利便性が向上し、その後ご利用状況が定着した西院駅でのご乗降の状況や、路線全体での日常的なご利用実態を反映、加えてコロナ禍からの回復状況を踏まえたダイヤへの見直しを行います。現状、特に午後の時間帯に嵐山方面から市内中心部へ向かう電車にご利用が集中しており、混雑緩和を図ることで利便性と快適性の向上を図ります。なお、今回のダイヤ改正により、嵐山線全体として輸送力を約10%増強することとなります。1.ダイヤ改正のポイント(1)連結運行時間帯の拡充…嵐山本線では、平日16~18時台、休日14~16時台を中心に2両編成で運転。(2)通学時間帯の増便…北野線では、朝8時前後の約1時間の時間帯、8分間隔で運転。(3)嵐山本線でのラッシュ時間帯の運転間隔見直し…朝現行:5分間隔(1・2両交互)→改正後:8分間隔(全車2両)夕現行:8分間隔(1両編成)→改正後:10分間隔(2両編成)で運転。3.改正後のダイヤ別紙「発着時刻表」のとおり以上230803_keifuku-web.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月03日北野武監督の最新映画『首』(11月23日公開)の場面写真が27日、公開された。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作にして集大成となる作品。“本能寺の変”を題材に、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開となる。今回公開されたのは、天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)を支える、明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)ら、狂乱の戦国時代を生きる名将たちが一同に介する写真。自身の跡目の話を切り出す織田信長と、忠誠を誓った家臣たちが色めき立ち、自身の野望のため、狂乱の世で生き延びるべく策略する姿、大きな葛藤と戦いながらも“本能寺の変”に向けて強大な渦に巻き込まれていく曲者たちの生きる姿を写し出している。さらに不敵な笑みを浮かべ何かを企む羽柴秀吉、不気味な笑みで明智光秀に声をかける織田信長等、普通ではない登場人物たちが追い求める“首”が気になる写真が10点公開されている。また、今回発売決定したのは業界でも初となる、純金でできた「ムビチケGOLD」。28日より完全受注生産で販売スタートとなり、純度99.99%の純金1gを使用して制作、購入者は本作の最速試写会に招待するという。ムビチケオンライン券も同時発売し、「#首を長くして待て」Twitterキャンペーンを7月29日21時~23時に期間限定開催し、抽選で5名にムビチケGOLDをプレゼントする。(C)2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年07月27日「ナイトデザート Private Party~アジアン・トロピカル~」が神戸北野ホテルにて、2023年6月1日(木)から7月17日(月)まで開催される。“アジアン・トロピカル”テーマのスイーツビュッフェ「ナイトデザート Private Party~アジアン・トロピカル~」は、“アジアン・トロピカル”をテーマにした南国気分を味わえるスイーツビュッフェだ。マンゴーやココナッツ、パイナップルやライチなどのトロピカルフルーツを贅沢に使用したスイーツを豊富に展開。香港の「クーロンキュウ」やタイの「カオニャオマムアン」、台湾の「トウファ」など、アジアンスイーツが勢揃いするほか、スイーツワゴンには焼きたてのエッグタルトも並ぶ。トロピカルにデコレートした「たい焼きソフトクリーム」中でも特に注目したいのが、“アジアン・トロピカル”のテーマに則り、トロピカルなトッピングで仕上げた「たい焼きソフトクリーム」。韓国で生まれ、ニューヨークで人気を博している「たい焼きソフトクリーム」は、たい焼きをコーン代わりに、濃厚なソフトクリーム“クレミア”をたっぷりと詰めた一品だ。鮮やかなソースをはじめ、カラフルなパールやチョコレートソースなどをかけて、見た目も華やかなスイーツに仕上げている。スパイス&ハーブが効いたフードもフードは、夏にぴったりなスパイスやハーブが効いたメニューが揃う。スパイスを効かせた白身魚の南蛮漬け「エスカベッシュ」や、インドカレーの「ポークヴィンダール」、フランス・プロヴァンスの「冷製ズッキーニのスープ」など、世界各国の料理を楽しむことができる。【詳細】「ナイトデザート Private Party ~アジアン・トロピカル~」開催期間:2023年6月1日(木)~7月17日(月)場所:神戸北野ホテル ダイニング「イグレック」住所:兵庫県神戸市中央区山本通3-3-20 1F時間:17:30~21:00クローズ(時間制限なし)料金:大人(中学生以上) 6,500円、小人 2,500円※サービス料<内容>約18種類の季節のスイーツ、約10種類のフードメニュー、ソフトドリンク各種※6歳未満(未就学児)は利用不可。※パティオ(中庭)での開催のため、 強い雨強風などの悪天候の場合は開催を中止する場合あり。【予約・問い合わせ先】ダイニング「イグレック」TEL:050-3177-4658
2023年05月29日現地時間5月23日、第76回カンヌ国際映画祭で監督として6年ぶりの新作『首』が公式上映された北野武(76)。上映後は約5分間にわたってスタンディングオベーションが巻き起こったが、注目を集めたのは作品だけではなかった。上映前に歩いたレッドカーペットでは、西島秀俊(52)や加瀬亮(48)、中村獅童(50)ら出演者に交じって着物を着た女性の姿が。たけしの隣に立つと、手をつなぎ少し恥ずかしそうに取材陣の撮影に応じていた。この女性こそが、たけしが’20年に再婚した18歳年下の夫人・Aさん。一部スポーツ紙によれば、Aさんが公の場に登場するのは初めてだという。「北野さんは’19年6月に前妻・幹子さんと離婚が成立。Aさんとは’12年ごろに交際が始まったと報じられ、2人は’15年に個人事務所『T.Nゴン』を設立しました。北野さんが’18年に『オフィス北野』を退所して以降は、Aさんがマネジメントも担っており公私にわたるパートナーです」(芸能関係者)カンヌで愛妻を初お披露目したたけしだが、約40年にわたって連れ添った幹子さんは離婚に至るまで“揺れる胸中”を抱えてきた。たけしが「オフィス北野」を退所した直後の’18年11月、幹子さんは本誌の直撃に「離婚は本当にしてませんよ」と当時一部で噂されていた離婚話を否定。一方で、たけしの誕生日である“118”を愛車のナンバーにしていた幹子さんは、この時ナンバーを替えていた。変化に気づいた記者がそのことを問うと、「ちょっと、腹の立つこともあるじゃないですか。自分の気持ちの切り替えみたいな」とポツリ。「私の気持ちは確かに複雑です」とも語っていたが、直撃の最後には、「いまは遠く離れていても、“体は大丈夫なのかな”とか“元気なのかな”と思っています……」と愛情を吐露していた。■「これからも元気で仕事をしてくださいって。願いはそれだけ」そして、一部スポーツ紙で離婚調停が報じられた’19年1月。たけしは報道直後に出演した番組で、「(離婚)調停なんか終わっているよ、バカヤロー!あとは判子を押すだけだ」と言い放ち波紋を呼ぶことに。だが、たけしの“衝撃発言”を幹子さんは知らなかったようで、「えぇっ!?本人が言っているの!?呆れた。調停なんて、絶対ないですから……」と本誌に否定していた。これまで本誌の取材に対して、一貫して離婚を否定し“妻の意地”を見せてきた幹子さん。そうした態度に変化が訪れたのは、たけしが再婚した後だった。’20年2月、幹子さんは本誌の直撃に「おめでたいことですからね。だから『結婚おめでとう』でいいんじゃないですか」と元夫の再婚を祝福。Aさんへの“複雑な感情”については、「今はそんな気持ちはこれっぽっちもありませんよ。それより第二の人生を明るく楽しく。いつも笑って生きていきたいですね」と吹っ切れた様子だった。最後にたけしへのメッセージを問うと、「だから残りの人生、彼にも健康で、幸せになってほしいですね……。これからも元気で仕事をしてくださいって。願いはそれだけ」と語っていた。「結婚当初からほとんど別居生活が続いていましたが、幹子さんにはたけしさんを支え続けてきた自負があったため『離婚だけは絶対にしない』とかたくなだったそうです。しかし、『いつまでも意地を張っていては、彼の幸せを邪魔してしまう』と、妻として最後の愛情を見せたのでしょう」(前出・芸能関係者)数々の苦悩に苛まれた結婚生活だったが、最後は笑顔でたけしを送り出した幹子さん。きっとカンヌでの栄光も、陰ながら讃えていることだろう。
2023年05月26日23日(現地時間)、第76回カンヌ国際映画祭で監督としての6年ぶりの新作『首』が公式上映され、終了後にスタンディングオーベーションを受けた北野武(76)。上映前には、同作の出演者である西島秀俊(52)、加瀬亮(48)、中村獅童(50)、浅野忠信(49)、大森南朋(51)らとともにレッドカーペットを歩いたが、そのなかで紅一点、着物を着た女性の姿が。豪華俳優陣の中心で手を振る武の隣に手を繋いで寄り添っていた親密な様子のその女性は、武の現在の夫人だと、一部スポーツ紙やテレビが報じている。武は’19年に長く別居していた前夫人との離婚が成立。18歳年下の現在の夫人とは‘20年に再婚をしている。現・夫人は武のマネジメントも手掛けていると報じられており、公私のパートナーだ。夫人は、これまで公の場に姿を現したことがなかったため、ネット上では、《たけしの新しい奥さん初お目見え?》《この人が武さんの奥さんか…》《前の奥さんはまったく出てこなかったけど、やっぱり違うタイプなんやなー》《たけしさん本当に溺愛してるんだなぁ新しい奥さんを…レッドカーペットまで手を繋いで歩くのびっくり》《手つないでたー素敵》と、さまざまな反応が上がっていた。
2023年05月25日北野武監督最新作『首』が第76回カンヌ国際映画祭にてワールドプレミアされ、北野監督と西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が5月23日(現地時間)にフォトコール、レッドカーペットアライバル、そして公式上映へ参加。上映後は5分間のスタンディングオベーションが巻き起こった。公式イベントの前日、5月22日にはカンヌにあるラ・スイート サンドラ&コーで、北野監督を筆頭に6人揃ってメディアの前へ登場。そこで北野監督は「映画人にとって、カンヌ映画祭は、ステータス。ここに来られただけでも光栄」と喜びを見せた。明智光秀役の西島さんは「20年前に『Dolls』で、北野監督にヴェネチア国際映画祭に連れて行って頂いて、今回は初めてのカンヌ映画祭に連れて来て頂いた。映画の祭典として大きなイベントだと改めて感じましたし、大きな経験として学んで帰りたい」と、初めてのカンヌへの期待をコメント。織田信長役の加瀬さんは「最初に来た時の印象と今回は随分違って、より盛り上がりを感じている。北野監督の新作で、皆で来られて嬉しい」と歓喜、「僕は初めてのカンヌ」という百姓・難波茂助役の獅童さんは現地の雰囲気を伝えながら「これから上映会もあり非常に楽しみ。連れて来て頂いて光栄です」と雰囲気を噛みしめた。黒田官兵衛役の浅野さんは「今回監督の作品で来れた事が嬉しいですし、また強烈な作品でご一緒出来て嬉しい」と、前回は大島渚監督の『御法度』で、役者として参加した北野監督と訪れたことを思い起こし「同世代の俳優で来られて本当に嬉しい」とコメント。羽柴秀長役の大森さんは「僕も北野監督の作品で初めて来られて嬉しくて、楽しみでした」とコメントするなど、キャスト陣も北野監督と一緒にカンヌの地に降り立つことができ、感無量の様子だった。チケット即完売の公式上映「北野武のユーモアはとても好き」の声も翌23日(火)15時頃、同じくカンヌにあるパレ・デ・フェスティバル・エ・デ・コングレに集まった6人。カンヌの青空に映える、真っ白なジャケットをまとった北野監督をはじめ、各々が爽やかな装いで登場し、時折談笑するなど終始リラックスした様子を見せた。さらに夜はレッドカーペットへ。会場前の石畳には、数多くの映画スターの手形が残されているが、その中には黒澤明のものも。そんな歴史ある場所に訪れた6人は北野監督を筆頭にタキシードと、獅童さんは紋付袴姿の正装で登場。北野監督は『アウトレイジ』以来13年ぶりのカンヌということもあり、貫禄たっぷりに堂々と歩き、「キタノー!」という熱狂的なファンの歓声に手を振る姿も。そしてカンヌ国際映画祭代表のティエリー・フレモー氏とカンヌの地での再会を喜び合っていた。その後、ドビュッシー劇場にて、日本実写作品として初の選出となる「カンヌ・プレミア」部門としての公式上映、世界最速上映となるワールドプレミアが開催。公式上映のチケットは発売とともに即完売し、場内には1,068席を埋め尽くす超満員が駆けつけ、改めて本作への期待の高さがうかがえた。約141分に及ぶ本作も終盤、エンドロールに北野監督の名前がスクリーンに映し出されるやいなや、早くも場内からは惜しみない拍手と歓声が巻き起こり、上映が終了すると観客による約5分にも及ぶスタンディングオベーションが贈られた。異様な熱気に包まれた会場と、観客の熱量に感謝しながら、北野監督は「今度はもっと良い作品作ってまた来ます」と照れくさそうにコメント。観客からは「とても面白かった。笑えました。こういう北野武のユーモアはとても好きです。本当に映画、最高でした」といった熱いコメントも届いていた。「役者さん達には本当によくぞやって頂きました」と北野監督ヴィラ デ ミニストルでの公式会見で、改めて作品が世界に羽ばたいた感想を聞かれると「編集やりながらずっと見てたので、寝ちゃうかな。と思っていたけど…久々に大画面で見てまぁまぁかなって感じ(笑)」と照れ笑いで答えつつ「ここに居る役者さん達には本当によくぞやって頂きました。ありがとうございました」と改めて感謝を述べると、一同が恐縮する場面も。西島さんは「何度か映画祭で上映に立ち会っていますが、本当に素晴らしい上映で感動しています。観客の皆様が集中して笑いながら観て下さって胸がいっぱいです」と、観客から贈られたスタンディングオベーションの感動をふり返り、加瀬さんも「映画が始まる前から、監督が物凄い熱気で迎えられているのも本当に素晴らしくて、上映中のリアクションも良くて、上映後の拍手にも熱気がこもっていたので楽しんで頂けたんだと実感しました」と手応えを話す。獅童さんが「フランスの方々が、役者がアドリブで演じたシーンにも思った以上の笑いが起きて、びっくりと同時に嬉しかったです」と安堵した様子でコメントすると、大森さんも「この熱気に凄く感動した。アドリブの所はウケなかったどうしよう。と心配でしたが、しっかりウケていてホッとしながら見ていました」と同じく安堵の様子。浅野さんは「(鑑賞は)2度目でしたが、新たな発見と楽しめるポイントも沢山あって、途中からはお客さんと一緒に笑って見ていて、なんだか家族と一緒に見ているような気持ちになりました」と改めて本作の魅力を感じながら特別な想いに浸っていた。最後に北野監督は「映画は兎に角お客様あっての話。実際カンヌで暖かく受け止めてもらえたので、日本のお客さんも同じように受け止めてくれたら幸い」と、日本のファンに向けてメッセージを送っていた。『首』は11月23日(祝・木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:首 2023年秋、全国にて公開予定ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltd
2023年05月24日北野武監督の最新映画『首』(2023年秋公開)のプロモーション映像が3日、公開された。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作にして集大成となる作品。“本能寺の変”を題材に、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望と裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした北野ワールドのエッセンスが全開となる。このたび、第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」への出品作である本作の正式上映が現地時間23日に決定。世界最速ワールドプレミアとして上映されることになり、北野武監督もカンヌ国際映画祭へ登壇することとなった。加えて、カンヌ国際映画祭用に制作したプロモーション映像が解禁された。不安げなピアノの旋律と共に、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場の様子が俯瞰で映し出されて始まる。血肉飛び散る“山崎の戦い”、燃え上がる本能寺と、スケールと迫力が存分に味わえる映像となっている。さらに秀吉(ビートたけし)、光秀(西島秀俊)、信長(加瀬亮)、難波茂助(中村獅童)、黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀長(大森南朋)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、荒木村重(遠藤憲一)、徳川家康(小林薫)、千利休(岸部一徳)と、日本映画界を代表する錚々たる俳優陣が続々登場する。(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年05月03日北野武監督最新作『首』が第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」で現地時間23日に世界最速ワールドプレミアとして上映されることになり、北野監督も登壇することが決定。これにあわせて、映画祭用に制作されたプロモーション映像が解禁となった。北野監督が初期の代表作の1本『ソナチネ』と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画の映画化だ。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、キレ味抜群のバイオレンスと笑いをはじめとした“北野ワールド”のエッセンスが全開する。そんな野心作に豪華&異色のキャストが集結。監督自らが“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉を演じ、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀を西島秀俊が演じる。また、加瀬亮が狂乱の天下人・織田信長を怪演し、浅野忠信と大森南朋も秀吉を支える軍師・黒田官兵衛と弟の羽柴秀長をユーモアたっぷりに演じ切る。さらには、秀吉に憧れる百姓・難波茂助を演じる中村獅童が北野組に初参戦。他にも木村祐一、遠藤憲一、桐谷健太、小林薫、岸部一徳らが歴史上の重要人物に独自のキャラでなりきっている。カンヌ国際映画祭用に制作されたプロモーション映像は、不安げなピアノの旋律と共に、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場の様子が俯瞰で映し出されて始まる。血肉飛び散る“山崎の戦い”、そして燃え上がる本能寺……壮大なスケールと迫力が存分に味わえる映像となっている。さらに秀吉(ビートたけし)、光秀(西島秀俊)、信長(加瀬亮)、難波茂助(中村獅童)、黒田官兵衛(浅野忠信)、羽柴秀長(大森南朋)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、荒木村重(遠藤憲一)、徳川家康(小林薫)、千利休(岸部一徳)といった日本映画界を代表する錚々たる俳優陣が登場。“新北野組”とも言える個性豊かな俳優たちの演技合戦にも期待は高まるばかりだ。『首』カンヌ国際映画祭用プロモーション映像『首』2023年秋公開(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
2023年05月03日