ボタニカル柄やラフィア素材など、ネイチャームードが高まるアイテムが続々登場している今季。色使いや素材合わせの妙でビギナーもトライできる着こなしをご紹介します。色とシルエットで作る、ヘルシーなタイダイルック。印象的なタイダイ柄は優しい色合いで挑戦。パンツ¥26,000(アンタイルド コー/アダム エ ロペ TEL:0120・298・133)中に着たキャミソール¥13,000(パロマ ウール)サンダル¥23,000(インテンショナリー ブランク) 共にオリエンス ジャーナル スタンダード TEL:03・5457・0700ネックレス¥13,000(シシジョイア/フィルグショールーム TEL:03・5357・8771)さりげなく香らせる、ネイチャーのスパイス。中綿が入ったシュシュはボリューミーで、コーディネートのアクセントになる。ブルーのゼブラ柄で個性を発揮して。腕につけたりしてもよさそう。¥9,500(ハウス オブ ラファイエット/ジャーナル スタンダード 表参店 TEL:03・6418・7958)落ち着いたリゾートスタイルが完成。単色のボタニカル柄がシックな印象を与えてくれる。キャミソールドレス¥29,000スカーフ¥5,200(共にアーリ TEL:06・4708・4276)ハット¥16,000(ハイムクンフト/モクオン TEL:0422・26・7568)サボ¥34,000(マルコモンド TEL:03・6805・0812)心をときめかす、サイズ感とデザイン!トレンドのラフィアを使ったバッグはミニマルなのにインパクト大!ホワイトのカウレザーやゴールドの留め具を組み合わせることで、全体的に洗練されたイメージになる。¥15,000(イルエッテアンフィル/シジェーム ギンザ TEL:03・6263・9866)コロンビアの椰子を使ったハンドメイドピアス。コロンビア出身のデザイナーによる、ニューヨーク発のアクセサリーブランド。繊細さとワイルドさを感じる一品。¥22,000(カイマナ/ショールーム セッション TEL:03・5464・9975)シャツ¥32,000(フィーニー TEL:03・6407・8503)※『anan』2020年3月25日号より。写真・多田 寛スタイリスト・宇都宮千明ヘア&メイク・外山友香(mod’s hair)モデル・原子エリコ(by anan編集部)
2020年03月19日繊細な刺繍は、ウェアを華やかに見せたり、アクセントになるなど、一味加える大事なエッセンス。ワンピースから小物まで、春気分を高めてくれるアイテムをラインナップしました!ほどよい甘さの理由は黒糸の刺繍にあり。柔らかなピンクに施された刺繍がアクセントになり、大人に似合う仕上がりを実現。胸元やスリットのタッセルが愛らしい。同素材のベルトつき。ワンピース¥29,000(ベナラズ バイ シトラス/アダム エ ロペ TEL:0120・298・133)サンダル¥46,000(ロートレ ショーズ/ユナイテッドアローズ 銀座店 TEL:03・3562・7798)目を惹くこと必至!お花満開ジャケット。デニム地に刺繍された白い花と衿のロープが華やか。羽織るだけでキマる、コーディネートの主役アイテム。ジャケット¥149,000(カバナ/アマン TEL:03・6805・0527)ドレス¥22,000(フィーニー TEL:03・6407・8503)イヤカフ、大¥3,700小¥3,000※各2個セット(共にビームス ボーイ/ビームス ボーイ 原宿 TEL:03・5770・5550)歩くたびに揺れるタッセルがエレガント。同系色の刺繍がエキゾティックな一足。スリッポン¥32,000(アンジェロ ルッフォ/ハイブリッジ インターナショナル TEL:03・3486・8847)パンツ¥14,800(メゾン スペシャル/メゾン スペシャル 青山店 TEL:03・6451・1660)レース文字がきいた便利なビッグバッグ。刺繍素材とクロスステッチという組み合わせが新鮮。存在感のある大きなサイズながら、持つと軽い。内側はコットン100%で丈夫な作りになっている。W56×H48×マチ18cm¥35,000(ミントデザインズ TEL:03・6450・5622)※『anan』2020年3月18日号より。写真・多田 寛スタイリスト・宇都宮千明ヘア&メイク・外山友香(mod’s hair)モデル・原子エリコ文・重信 綾(by anan編集部)
2020年03月11日エリコさんの手土産第二弾は新潟のお菓子《浮き星(うきほし)》です。この《浮き星》、なんと飲み物に入れるとプカプカ浮くんですよ♪見た目はもちろん、実際に入れてみたときもかわいいので、手土産に貰ったら嬉しいこと間違いなし。早速ご紹介していきます。新潟県の砂糖菓子、《浮き星》!《浮き星》……!なんだか名前の響きだけで心ときめきますよね。《浮き星》は新潟県のお菓子で、作っているのは明治33年創業の〔明治屋〕さんのみだそう。新潟県はもちろん全国各地のお店でも取り扱いがあるほか、〔ヒッコリースリートラベラーズ〕のネットショップでも気軽に入手できます♪初めて見たときは「コンペイトウ?」と思いましたが、もち米(あられ)に砂糖蜜がかかっているお菓子なんです。この《浮き星》、なんといっても魅力は飲み物に入れるとプカプカ浮いてくるところ!砂糖が溶けるにつれて徐々にポツリポツリと浮いてくる様がなんともかわいらしいのです。紅茶などを甘くして飲むのも良いですが、サイダーに入れるとキレイという噂を耳にしたので実際に入れてみました♪シュワシュワ~!サイダーがいつもと違った飲み物に♪《浮き星》を手にとるとこのくらいの大きさ。早速投入してみましょう!《浮き星》を入れると透明なサイダーが「シュワシュワ~!」っと音を立て、泡がたくさん出てきました!その様子が楽しく、調子に乗ってたくさん投入!徐々に浮いてきましたよ♪上から見るとこんな感じで、本当に星みたいでロマンチック……!砂糖のコーティングが溶けると白いあられが出てきます。《浮き星》の溶けたサイダーを飲んでみたところ、いつもよりほのかに甘くなりました。あられもそのまま食べられます♪《浮き星》の入っているパッケージもかわいい!この《浮き星》、パッケージの缶もかわいいのです!ゆる~い雪だるまのイラストと「EnjoyNichijo」という、これまたゆるいメッセージがたまりません。イラストは銀箔で描いてあるこだわりのデザインとなっています。さてさて、気になるお値段ですが、この雪だるま缶は税抜きで600円!とってもお手頃価格ですよね……!手土産はもちろん、複数購入してプチギフトにするのも良いと思います。《浮き星》で楽しくドリンクを飲もう今回は《浮き星》についてご紹介させていただきました。記事ではサイダーに入れて飲んでみましたが、紅茶に入れてみるのもいつもと違ったティータイムになるのでおすすめです。アイスに散らしたり、お酒に入れてアレンジするのも良いそうですよ♪これからお友達の家に遊びに行くときや、お世話になっている方に会うときの手土産に《浮き星》をぜひ!《浮き星》のネットショップはこちら!エリコさんの手土産は以下の記事も公開中!ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。イエローのパッケージに胸キュン!〔フランセ〕のレモン味のミルフィーユ【エリコさんの手土産 #1】
2019年09月07日お呼ばれした時の差し入れや、日ごろのお礼を伝えるために持参したい「手土産」。せっかく渡すのであれば喜んでいただきたいですよね。そこで、LIMIA編集部の“エリコさん”が入手しやすくお手頃な手土産をリサーチ&レポート!色々な手土産をご紹介していくので、ぜひ参考にしてください♪手土産ってどんなものが良いんだろう?みなさんこんにちは!LIMIA編集部のエリコです。突然ですが、皆さんもこんなお悩みはありませんか?「友人宅で食事をすることになったので、ちょっとした手土産を持参したい!どんなものが喜ばれるんだろう?」「お世話になっている人に、気の利いたものをプレゼントしたい。でも高価だと恐縮されてしまうし、安すぎるのもちょっとなぁ……」お気持ち、とってもよくわかります!実は私もその一人です。せっかく手土産を渡すならおいしい方が良いですし、できれば包装紙もかわいいものを選んで、渡した相手の喜んだ顔が見たいという欲張りな気持ちもあります。こんなことを考えているうちに、「ひょっとしたら良い感じの手土産シリーズを紹介していったら、意外とLIMIAユーザーの皆さまの参考になるのでは?」と思ったのです。そこで!この連載では、手土産として良さそうな商品を選んで紹介していくことにしました!連載にあたって決めた条件はこちら。●値段が1,000円程度●オンラインショップがあって入手しやすい●包装紙がかわいい●おいしい記念すべき第一回は、〔フランセ〕の《果実を楽しむミルフィユれもん》をご紹介していきます!皆さんの参考になりましたら幸いです。全部かわいい!〔フランセ〕の《果実を楽しむミルフィユれもん》「か、かわいい……!」パッケージを見た瞬間、思わずつぶやいてしまいました。こちらが、〔フランセ〕の《果実を楽しむミルフィユれもん》です。昼休み中に表参道のショップで入手したのですが、写真左の手提げ袋も付いてきてホクホクな気持ちで会社に帰りました。先ほど挙げたちょうど良い手土産の条件にもぴったり当てはまりまして、お値段は8個入りで税込み1,080円。オンラインショップもあるので、訪問日までにお店に行けなくても入手することができます!え?肝心のお味ですか?もう少々お待ちください。まだまだ「かわいい!!」のポイントがあるんです。包装紙を開けてみると……レモンをイメージした黄色い小箱。ミルフィーユを包むレモン柄のフィルム。「これを考えた方は天才か!」と言いたくなるようなかわいさです。ミルフィーユを食べ終わった後もこの小箱は活用できそうですよね。写真サイズ程度のものを入れるのにちょうど良いと思います♪さてさて、お待ちかねのお味についてレポートしていきますよ!サックサク!レモンの酸味が爽やかに広がります♪LIMIA編集部で試食してみました♪スタッフの感想はこんな感じ。●パイ生地のサクサクを感じた瞬間に、レモン味が優しく広がります。チョコレートでコーティングされているのにミルフィーユにありがちなパサパサ感がありません。一口サイズで食べやすく、チョコレートが口に付かないのも嬉しいポイントだと思います。●サクほろな食感でしっとりしているので、パイ生地があまり得意じゃない私でもおいしく食べれられます!1箱まるごとあげるのはもちろん、バラマキでもパッケージがおしゃれなので見栄えがしますね♪●口紅をつけたままでも、口に入れやすいサイズ感が女性にはうれしいポイントになりそうです。こういうちょっとした気遣い、プレゼントに忍ばせられるとあげると喜ばれるかも⁉ということで、グルメなLIMIA編集部員にも大好評でした♡私はついついパッケージのかわいさばかりを推していましたが、食べやすいサイズだったり、チョコレートが口につかなかったりというポイントって大事ですよね!今後の手土産チョイスの参考にしていこうと思います。〔FRANCAIS〕の《ミルフィユれもん》が気になった方は以下のリンクからどうぞ!《ミルフィユれもん》の購入はこちらこれからも手土産探しは続く…!エリコさんの手土産、第一回目はいかがだったでしょうか。ご参考になりましたらとっても嬉しいです。もう次回の手土産の目星はついているのですが、ぜひLIMIAユーザーの皆さまからの情報もコメントにて教えてください♪冒頭でお伝えした「ちょいど良い手土産の条件」に合うものを、積極的に紹介させていただこうと思っております。次回もどうぞお楽しみに~!
2019年06月08日理化学研究所(理研)は3月23日、形に揺らぎのある糖鎖を特定のタンパク質「レクチン」と結合させて固定することにより、折れ曲がった状態の糖鎖構造を原子レベルで可視化することに成功したと発表した。同成果は、理研 グローバル研究クラスタ糖鎖構造生物学研究チーム 山口芳樹チームリーダー、長江雅倫研究員らの研究グループによるもので、3月14日付けの英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。糖鎖は主に細胞の表面に存在している生体分子で、その多くは細胞膜に埋め込まれたタンパク質や脂質に結合し、細胞同士や細胞の外から内への情報伝達、タンパク質の品質管理・機能調節など、生体内における重要な役割を果たしている。また、一般に柔軟な構造をしており、ひとつの糖鎖がいくつもの形をとるという"揺らぎ"があることが知られている。しかし糖鎖の形は非常に速い速度で相互に変換しており、糖鎖の個々の形を実験的に正確に捉えることはこれまで困難だった。そこで同研究グループは今回、揺らぎのある糖鎖を特定のレクチンと結合させることにより、揺らぎを止めた状態の糖鎖構造の可視化を試みた。糖鎖のモデルとしては、これまで折れ曲がった構造をとると予想されていた「バイセクト型糖鎖」を採用。レクチンは、バイセクト型糖鎖に結合する互いに無関係な2種類、「Calsepaレクチン」と「E4-PHAレクチン」を使用した。まずバイセクト型糖鎖と各レクチンとの複合体を作製して、X線結晶構造解析を行った結果、どちらのレクチン-糖鎖複合体においても、糖鎖の2本の枝のうちの1本の「1-6アーム」と「1-3アーム」が反対の向きを向いた折れ曲がり構造をしていることがわかった。また、糖鎖の折れ曲がり構造が水溶液中でも存在することを確認するために、溶液NMR法を適用しその立体構造を調べたところ、水溶液中においてもバイセクト型糖鎖はCalsepaレクチンとの結合時に折れ曲がり構造をとることが確認された。同研究グループは今回の成果について、糖鎖とタンパク質の相互作用原理や、糖鎖がタンパク質を調節するメカニズムの理解につながることが期待できるとしている。
2016年03月23日理化学研究所(理研)は2月1日、フッ素原子を持つ医薬品から分子プローブを簡便かつ迅速に合成する新しい手法を開発したと発表した。同成果は、同研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター 生命機能動的イメージング部門イメージング化学研究グループ 分子標的化学研究チーム 丹羽節 研究員、落合秀紀 特別研究員、細谷孝充 チームリーダー、渡辺恭良 グループディレクターらの研究グループによるもので、11月18日付けの米科学誌「Journal of the American Chemical Society」に掲載された。医薬品を開発する際には、医薬品の候補となる分子が生体内のどの場所で、どの分子と相互作用するかを調べるため、人工的に機能を付与した「分子プローブ」が用いられることがある。しかし、医薬品やその候補分子に新たな機能を付与する化学変換には、複雑な化学反応や長い合成時間が必要な場合があり、これまでに多彩な機能を持つ分子プローブが開発されてきたが、報告された合成手法の多くはほかの分子の化学変換に応用できていなかった。今回、同研究グループは、既存の医薬品の多くがフッ素を含むことに着目し、フッ素を反応性の高いホウ素に置き換えた後に、さまざまな機能を持つ原子や官能基を導入する方法を着想した。しかし、フッ素を分子につなぎとめている炭素-フッ素結合は、反応性が低い化学結合のため、フッ素の化学変換は困難が予想される。そこで、古くから炭素-フッ素結合を切断するために用いられるニッケル錯体と、近年ホウ素化反応によく利用される銅錯体に着目。触媒としてニッケルと銅の2種類の錯体を同時に用いる手法を試みたところ、最高収率99%という極めて高い効率で、フッ素をホウ素に置き換える化学反応の開発に成功した。さらに同研究グループは、今回開発した化学反応を用いて、高脂血症治療薬「スタチン」のひとつである「フルバスタチン」の誘導体を医薬品のモデル化合物として、分子プローブの簡便な合成を行った。フルバスタチンはひとつのフッ素原子(フッ素19)を持つが、実験の結果、効率よくフッ素をホウ素に置き換えることができた。さらに、2014年にイギリスの研究グループが報告した手法を得られた分子に用いることで、このホウ素をフッ素18へ置き換えることができた。つまり、わずか2つの化学変換で、医薬品の持つフッ素19をフッ素18に置き換えたPETプローブを合成できたことになる。また、光親和性標識プローブとして標的タンパク質の同定に利用できる可能性があるアジド基を持つ分子の合成にも成功。さらに、ホウ素を芳香環や酸素原子、ヨウ素原子に変換することにも成功し、さまざまなフルバスタチンの誘導体を簡便に合成できることを示した。同手法を利用することで、入手が容易な医薬品から簡便に分子プローブを合成できるようになり、創薬研究や生命科学研究の進展が加速することが期待できるという。
2016年02月01日セイコーエプソンは11月4日、通信ネットワークおよび産業分野向けに、高安定・小型の原子発振器「AO6860LAN」を開発したと発表した。原子発振器は、原子の固有周波数を基準とした正確な発振器で、従来の水晶を用いた発振器と比べると一般的には2桁以上高い精度が得られる。主に、通信インフラ機器や放送機器、産業機器、計測器などに用いられる。同製品は、内製のレーザー素子VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)および専用ICを独自設計することで、同社従来機種(1,200cc)と同等の長期周波数安定度を維持しながら、体積比1/16(75cc)の小型化を実現。また、制御システムの最適化により消費電力も従来比1/6に抑えた。同開発の成果は、2015年11月4日英国エジンバラにて行われる「ITSF(International Telecom Sync Forum)」で発表される。量産開始は2016年を予定しているという。
2015年11月04日Applied Materials(AMAT)は7月13日(米国時間)、原子レベルの精密加工を実現する新型チャンバを搭載した次世代エッチング装置「Applied Centris Sym3」を発表した。同装置は、同社のこれまでのノウハウと精密除去技術における専門知識をもとに、新たな設計構造を採用して開発されたもの。エッチングチャンバは、独自のTrue Symmetry技術を採用しており、複数の調整制御によってプロセス全体の均一性を原子レベルで最適化することを可能とした。また、チップ内のパターニング均一性を阻害する要因として問題視されるようになってきたエッチング副生成物の制御と除去として、副生成物の再付着を低減することで、微細化の制約となるラインエッジラフネス、パターンローディング、欠陥の課題を克服することを可能としたとする。また、プラットフォーム上に設置される6つのエッチングチャンバと2つのプラズマ洗浄チャンバには、システムインテリジェンスソフトウェアが搭載されており、各チャンバ間の全プロセスを精密にマッチングさせることで、高い再現性と高い生産性を可能にするとしている。
2015年07月15日東芝と国際廃炉研究開発機構(IRID)は6月30日、福島第一原子力発電所(福島第一原発)2号機の原子炉格納容器内の状況を把握する調査のための小型ロボットを開発したと発表した。福島第一原発 2号機は、燃料デブリの取り出し手順や工法の検討に向けた燃料デブリの分布状況の確認が必要となっており、同ロボットは、今後の原子炉格納容器底部付近の調査に向けた容器内のプラットホーム上の落下物や損傷の有無、状態などの確認のほか、原子炉格納容器底部付近へのアクセスルートの状態を確認することを目的として開発された。機体サイズは長さ約54cm、幅約9cm、高さ約9cmながら、CCDカメラを2台、LEDライト(カメラ内蔵用12灯×2台+単体1台)、放射線量計を1台、温度計を1台搭載。有線ケーブルによる遠隔操作に対応し、直径約10cm程度のパイプの中を通り抜けて格納容器内に進入する予定だという。また、走行中に倒れた場合でも、自力で復帰することが可能な機構も取り入れられているという。なお、同ロボットは操作訓練が7月に実施され、8月中の現場投入が計画されている。
2015年07月01日分子科学研究所(IMS)は4月14日、β-カロテンが優れた金属捕捉機能をもつことを発見し、2個のβ-カロテン分子が最大で10個の金属原子を挟み込み、サヤエンドウのような形状をもつ分子を形成することを実証したと発表した。同成果は、IMSの村橋哲郎 教授(現 東京工業大学大学院理工学研究科 教授)およびIMSの柳井毅 准教授らの研究グループによるもの。詳細は「Nature Communications」に掲載された。天然に広く分布している有機色素の一種であるカロテン類は、特異なπ-共役構造を持っており、その構造に基づいてさまざまな機能を発現することが知られているが、金属捕捉機能については、よくわかっていないというのが現状である。今回、研究グループはカロテン分子が連続した炭素-炭素二重結合を用いて多数の金属原子を捕捉する可能性に着眼し、実験と理論の両面での実証を行ったという。その結果、2つのβ-カロテン分子が、10個の金属原子を連結させながら挟み込み、安定なサヤエンドウ状の化合物を形成することが可能であることを発見したという。また、この反応は可視光の照射下で促進されることも確認したという。さらに、この化合物は複数の金属原子を出し入れする性質を持つことも発見。実際にパラジウム原子と白金原子がβ-カロテンに挟み込まれた化合物も合成できることを確認したほか、β-カロテン分子の間に挟まれた金属原子の数が変わると色が大きく変化する性質を持つことも確認し、理論的な計算からこの要因を解明したとする。なお研究グループでは、今回の成果について、カロテン類の機能性金属クラスター触媒や材料の開発などといった新たな化学利用につながる可能性が示されたとコメントしている。
2015年04月16日日立製作所は2月18日、最先端研究開発支援プログラム「原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用」において、1.2MVの加速電圧を備えた「原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡」を開発し、世界最高の分解能(点分解能)となる43pm(ピコメートル)を達成したと発表した。詳細は、米国科学誌「Applied Physics Letters」のオンライン版に掲載された。同社は、2010年3月から国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム」の助成を受け、原子レベルでの電磁場観察を可能とする「原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡」の開発を行ってきた。同装置では分解能を最大限に向上させるために、加速電圧を1.2MVとすることで、電子線の波長を短くし、さらに球面収差補正器の搭載をはじめとする数々の技術開発を行ったという。具体的には、光学顕微鏡では凸レンズと凹レンズを組み合わせて球面収差を補正し、焦点ぼけをなくした上で、試料構造の拡大像を観察するが、電子レンズを用いる電子顕微鏡では、これまで凹レンズの機能を出すことができなかったため、長い間、球面収差により分解能の向上が阻まれてきた。近年、この球面収差を補正する装置の開発が進められてきたが、球面収差補正器の性能を引き出すには、搭載される電子顕微鏡本体に高い安定性が求められるため、大型の超高圧電子顕微鏡には搭載できなかった。今回、1.2MVのエネルギーのばらつきを抑えた電子ビームや高安定電界放出電子銃などの実現により、電子顕微鏡装置全般において安定性を大幅に高め、超高圧電子顕微鏡に球面収差補正器の搭載を可能にした。このうち、電子ビームはエネルギーがバラつくと焦点ぼけを生じてしまうため、高い分解能を得るには、安定した電圧で加速することが不可欠である。そこで今回、電子ビームを加速する電圧の安定度を高めるため、ノイズが少なくかつ温度変化に対して電気抵抗の変化が起こりにくい抵抗器、ノイズフィルタ機能を有する高電圧伝達用のケーブル、安定度の高い高電圧制御回路などを開発し、従来装置の安定度を約70%上回る、安定度3×10-7の1.2MV超高圧電源システムを開発した。これにより、1.2MeVの高いエネルギーを持ちながら、そのばらつきを0.54eVに抑えた電子ビームを得ることができた。さらに、従来の電子顕微鏡に使われていた電界放出電子銃は、電子を引き出すための電圧(引き出し電圧)をかけて電子放出を開始後、時間とともに放出電子電流が減少していくため、1日に1~2回は電子の引き出し電圧を調整しながら使用する必要があった。しかし、引き出し電圧を調整するたびに電子ビームの軌道がわずかに変化するため、最適条件で球面収差補正器の効果を得ることが難しくなる。今回、電子銃内部の電子が放出される部分の真空度を、従来比約100倍となる3×10-10パスカルという極高真空にする技術を開発し、10時間以上にわたり、無調整で電子ビームを安定して放出できるようにした。これによって、1日の観察の間、球面収差補正器の条件を再調整することなく最良の性能を維持できるようになった。この他、原子レベルの観察を行うためには、電子ビームや観察する試料に対する振動、音響、磁場などの外部からの乱れ要因を、極限まで抑える必要がある。これらの乱れ要因を抑制するために、電子顕微鏡専用の頑強な建屋を建設し、音響に対しては建屋室内に吸音材の貼り付け、および精密な室温制御を行い、さらに、磁場に対しては、磁気シールドの機能を有するパーマロイという特殊な合金で電子顕微鏡装置の周囲を覆ったという。なお、同装置の性能を評価するため、どのくらい微細な構造をカメラに伝達できるかを示す情報伝達性能を、タングステンの単結晶を試料に用いて検証した。その結果、球面収差を補正した状態で世界最高の分解能となる43pmの結晶構造情報を伝達できることを確認した。また、同装置によって撮影したGaN結晶の顕微鏡像において44pm間隔のGa原子を分離して観察できることも確認した。同社では、これらの性能は、開発した電子顕微鏡が、試料の構造や電磁場を原子レベルで観察・計測できることを示すものであるとコメントしている。
2015年02月19日物質・材料研究機構(NIMS)と東京大学は12月11日、シリコン表面上に形成した原子レベル厚さの超伝導体において、原子1個分の高さの段差(原子ステップ)が超伝導電流の流れを制御するジョセフソン接合として働くことを発見したと発表した。同成果は、NIMS 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点の吉澤俊介ポスドク研究員、内橋隆MANA研究者、中山知信主任研究者、川上拓人ポスドク研究員、古月暁主任研究者、東京大学 物性研究所のKim Howonポスドク研究員、長谷川幸雄准教授らによるもの。詳細は、米国物理学会誌「Physical Review Letters」にEditors’ Suggestionとして近日中に掲載される予定。最近発見されたシリコン表面上の原子層超伝導体は、究極の微小サイズである原子スケール厚さの超伝導ナノデバイスを実現する可能性を秘めている。しかし、デバイス作製のためには、超伝導演算素子において不可欠な要素であるジョセフソン接合を作製する必要があり、その方法は未解決のままだった。今回、研究グループは、走査トンネル顕微鏡を用いた実験と微視的な理論計算によって、原子層超伝導体の原子ステップに超伝導量子渦の一種であるジョセフソン量子渦という特殊な超伝導状態が発生することを発見した。そして、これにより、原子ステップがジョセフソン接合として働くことを明らかにした。この結果は、原子層超伝導体を用いると、従来の超伝導素子では個々に作製していたジョセフソン接合を自己組織化的に速く大量に作製できることも意味しているという。今後、この成果を利用して、原子レベルの厚さしかないジョセフソン素子を創製し、超伝導デバイスへの応用を目指す。また、電力応用が期待される高温超伝導体では、ジョセフソン量子渦が重要な働きをすることが知られている。今回の成果は、高温超伝導体の超伝導特性の解明にも寄与することが期待されるとコメントしている。
2014年12月15日米Lam Researchは7月7日(米国時間)、原子層堆積(ALD)関連製品ラインに、原子層エッチング(ALE)を追加したと発表した。機構サイズの縮小や、次世代デバイスアーキテクチャの導入が進む中で、製造におけるプロセス変動の制御はさらに困難になっている。次世代の要件を考慮すると、もうすぐ機構寸法の許容度は原子数個分並みになると見られる。同時に、デバイスのアスペクト比は増大を続け、トポグラフィはさらに複雑になっている。この先進的な構造の要件に、従来のプラズマエッチングおよび蒸着プロセスは対応できないため、新しいアプローチが必要となる。ALEとALDは、一度にいくつかの原子層で蒸着と除去を行うマルチステッププロセスのサイクルを使用して、正確に制御するソリューションを提供する。課題は、コスト要件の厳しくなる製造環境に、これらのプロセスが適合するように、生産性を向上させることである。コンダクタエッチングシステム「2300 Kiyo F Series」上の新ALE機能は、生産の採算が見込め、次世代ウェハプロセスを可能にする原子スケールの変動制御を行う。具体的には、リアクタ内の高速ガススイッチングと先進プラズマ技法を活用し、スループットを大幅に向上させている。一方で、ダイナミックRFバイアルは、高いアスペクト比(深く狭い)の機構で素材の除去に必要な指向性エッチングを可能にする。さらに、対称的なチャンバ設計、先進静電チャック技術、および独立プロセスチューニング機構などによって実現される優れた均一性と回復可能性を、引き続き提供する。また、ALE機能は、同社の誘電体膜ALD用VECTOR ALD Oxide製品、およびタングステン金属膜ALD用ALTUSシステムとともに活用され、各原子が重要となる原子スケールのチップ製造への、業界シフトをサポートするとしている。
2014年07月10日