大宮エリーの作品展「Secret Garden」が5月22日まで、渋谷ヒカリエ8階の8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryにて開催中。同ギャラリーでの初個展となる本展では、大宮の最新作「フォーチュンフラワーズ」を始め、2016年に十和田市現代美術館に出展した作品を加えた10数点が展示されている。大宮は、生演奏にのせ一枚のキャンバスへ、感じたことをありのままに描き出すライブペインティングの手法を精力的に行なっている。「私のライブペインティングは物語です。どんどんお話が展開していくのです」と作家自身が語るこれらの作品は、その場のざわめきや光といった立体的な感覚を喚起させる。本展を開催するにあたり大宮は、「ここは秘密の花園です。そんな小さな個展にしたいと思います。香るような。絵は窓。そこからいろんなお庭が見えたり、お花が見えたり。草花のピュアなきもち、太陽のエネルギー、風が吹き抜けるような。そんな部屋にようこそお越しくださいませ!スキップして帰っていただけたらいいなぁ」とメッセージを寄せている。また、会期中の5月13日、14日の13時から19時(ミニトークとサイン会は13日の15時から17時)は、大宮が手掛けた過去のPVやCM、映画、ドキュメンタリーなどが同ギャラリー向かいの8/COURTにて上映される。【展覧情報】大宮エリー展「Secret Garden」会期:4月26日~5月22日会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階時間:11:00~20:00会期中無休
2017年04月28日お洒落カフェよりも近所の餃子屋のほうが居心地よくなりつつある古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごとお付き合いくださいませ。年齢に逆らっても仕方ない、シワやたるみを愛せてこそ大人の女──なんて捨てゼリフが似合うのはフランスの大女優ぐらいで、一般ピープルは何としても阻止したいものです。先日、同い年の美容部員の友人(同じく四十路まっしぐら)とギョーザを食べながら盛り上がったのは、地下鉄の窓ガラスに映った自分の顔のほうれい線とたるみを見てゾッとしたことでした。車内は当たり前ですが上からライトが当たるので、トンネルの暗さによって恐ろしいほどシワが浮き上がって見える!プチホラー体験でした。そして教えてもらったのは、POLAのリンクルショット メディカル セラム。さっそく真似っこして買っちゃいました。効果が現れるのは2~3か月先だそうですが、日本で唯一シワを改善する薬用化粧品ということで、ものすごーく期待しています。年齢と化粧品にかかるお金は比例していく事実を改めて痛感しました(美容手当があったらいいのに)。地下鉄の窓ガラスに映るシワとたるみはプチホラーでしたが、先週末に観たイタリア映画『おとなの事情』はプチなんかじゃ済まされない恐怖が描かれたブラックコメディでした。友人の家に集まった7人の男女の会話がメインのシチュエーションドラマで、その中心となるのが携帯を使ったゲームです。それぞれの携帯やスマートフォンにかかってきた電話はスピーカーにして出る、届いたメッセージは声に出して読み上げる。隠し事がひとつもなければ楽勝のゲームですが、大人たるもの恋人やパートナーにひとつやふたつ秘密はある、だから怖い…。ゲームを始めてしまった7人の携帯とスマホに次から次へと疑わしい電話がかかってくる、メールが届く、どんどん秘密が暴かれていく。なんと恐ろしい!好きな人の携帯をチェックしたい気持ちは分かりますが、そこにあるのは知らなくていいことばかり。だから絶対にチェックしないと思っていました。しかし!この映画を観て、あの結末を観て、知らずにいることは本当に幸せなのか?知ることによって選択できる未来もあるんじゃないか?完全にこの映画の罠にハマってしまいました(なんて単純な女)。そんな心配をする前に、携帯をチェックしたくなる相手をまず探せよっと自分に喝を入れつつ(いったい何度目?)、そういえば映画のなかで美味しそうな料理とワインが食卓に並んでいたなぁと調べてみたら、イタリアのワイン、イエルマンのレッド・エンジェルというワインでした。ENOTECAで買えるようなので、これも真似っこして飲んでみようと思います(もちろんひとり酒)。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:おとなの事情 2017年3月18日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開(C) Medusa Film 2015
2017年03月27日すっかりご無沙汰しておりました、古山エリーです。先日、有楽町の駅前をフラフラしていたところ、何やらイケメンたちがバラを配っているじゃありませんか!Amazonプライム・ビデオで配信中の恋愛リアリティ番組「バチェラー・ジャパン」のキャンペーンだったのですが、ちゃっかりイケメンからバラをいただいて帰ってきました。やっぱり女性は花をもらうと嬉しいものですね。特に赤いバラは女度を上げてくれるような“気がして”、うっとりした日々を送っております。そんな今宵もたわごとお付き合いくださいませ。今年こそ(何度目の今年ですか?)真剣に婚活をしようとそこそこ活動しているのですが、年齢のせいにはしたくないと思いつつも、四十路を過ぎると諦めがまあ早いこと!この前も、いついつデートしましょう!と日にちを決めたものの、当日になっても連絡が来ず「今日、でしたよね?」と確認のメールをしたところ、どうやら私が彼からのメールに返信をしていなかった(止めていた)ので、デートはナシだと思ったそうです。要は、彼→私→彼→私…というように、彼のなかではメールは交互にやりとりするものであって、自分の送ったメールに返信がないから、その前に決めていたデートの約束もなかったことになっていた模様(もはや他人事…)。何ですか、そのルール?面倒くさッ!心の声にしたがって、ええ、始まりもしないその恋はソッコー打ち切りです。落ち込む以前、ぜんぜん以前、恋の入口にすら立てない私は恋愛末期です…。というわけでここはひとつ、人生は素晴らしいんだ!人生はキラキラ輝いているんだ!生きる喜びを感じたい!と選んだ映画は『素晴らしきかな、人生』。映画を観終わった後、世界がワントーン明るく映るほどステキな映画でした(男を見る目はないけど、映画を見る目はあるんです。何自慢?)。物語は、ある悲しい出来事によって人生を諦めどん底の日々を送っている主人公・ハワード(ウィル・スミス)が、同僚や友人たちのユニークな助けによって悲しみを受け止め、もう一度人生と向きあおうとする物語。何がステキかって、ハワードの前に現れて助言をする3人のキャラクターたちの描き方。舞台はニューヨークの街中、めちゃくちゃリアルな現実世界であるのに、もしかしたら…というファンタジーの描き方がステキすぎました。今回ももちろん“おひとり様”の鑑賞でしたが、こういう映画を好きな人とデートで観たいなぁと、先日のデート諦め事件を反省し、次に活かすべく絶賛婚活中です。もうひとつ。この映画にはドミノが印象的に使われていて、そのドミノにすら「頑張れよ、四十路!」と元気をもらった気がしています。誤って倒してしまっても、途中からであっても、一から何度でもやり直せる──ドミノからそんなメッセージを勝手に受け取りました。何はともあれ、いい映画です。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2017年03月09日大宮エリー展「tree, tree, tree」が代官山ヒルサイドテラスで開催される。会期は2017年1月17日(火)から22日(日)まで。作家や、ラジオパーソナリティ、テレビ番組の司会など幅広く活動している大宮エリー。2016年5月から9月にかけては、青森県の十和田市現代美術館にて個展も開催している。本展では、十和田の森のエネルギーに深く感動した彼女が描く最新作「十和田の冬」を初披露。本作は自然への畏敬の念を抱きながら、木々の中に潜むパワーやきらめきを感じ取って仕上げた迫力のある作品だ。また、坂本龍一の音楽をBGMに、自然のエネルギーとつながってひたむきに、そして一気に書き上げる貴重な製作風景の映像も初公開する。そのほか、おなじく和田で描いた最新作「りんごの団らん」「ゆめごごちの森」、昨年夏に宮城県塩釜市の浦戸諸島で描いた「まざーあーす」 「浦戸の白ユリ」も展示する。【開催概要】大宮エリー「tree, tree, tree」—たった1週間の展覧会— 木々の神秘エネルギーを浴びる会期:2017年1月17日(火)~22日(日) 会期中無休会場:代官山ヒルサイドテラスヒルサイドフォーラム1F住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階時間:11:00~19:00※入館は18:30まで入場料:無料【問い合わせ先】小山登美夫ギャラリーTEL:03-6459-4030
2017年01月07日世の中がしあわせオーラに満ちることはとってもイイことですが、知り合いであっても彼らのリア充投稿を浴びすぎると、たださえ寒いこの季節に心も凍てついてしまいそうで、年末年始はできるだけ(ショックを受けそうな)SNSから遠ざかる生活を送っている古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。「四十を過ぎると身体のあちこち調子が悪くなるよ」と周りから聞いておりますが、まだ四十代の前半だから私は大丈夫、大丈夫~!と余裕のよっちゃん(こういう昭和言葉をつい思い浮かべて、そのまま書いちゃう自分がイヤ…)のつもりでしたが、少し前に10日ほど頭痛が続いてお医者さんに診てもらうことに。「肩こりからくる頭痛だと思いますが、念のため検査しましょう」とMRI検査を受けました。短時間で終わるCTスキャンと違ってMRIは20~30分かかり、看護師さんから「閉所恐怖症じゃないですか?」「ずっと音がしていますけど、具合が悪くなったらボタンを押してくださいね」と説明を受けて検査室へ。狭い空間が苦手の人が多いようですが──「SF映画に出てくる宇宙船の脱出カプセルみたい!」私のなかでは映画のセットのようで、ちょっと心が躍っちゃったり…(こういう所でも妄想力、全開!)。そして基本どこでも寝られる女。断続的に音がしているなかで、あの音のなかで何と!ほぼほぼ寝ておりました(信じられない…)。どんだけ神経太いんですか?と自分にびっくりです。アンタって…と。あ、検査結果は異常なし。毎日ストレッチをして肩こりをほぐし、ついでに周囲のしあわせに過剰反応しないように「よしっ、心もほぐそう!」と選んだ映画は『聖杯たちの騎士』です。主人公はクリスチャン・ベイルの演じる脚本家のリック。映画界で成功を収め華やかな生活を送るリックは、ある日ふとした瞬間に自分の人生は「これでいいのか?」「なにか間違ってはいないか?」と疑問を抱き、いわゆる自分探しの旅に出て、その途中で6人の女性たちと出会います。映し出される映像はエマニュエル・ルベツキ(※)の撮影なので文句ナシに美しいのですが、監督はテレンス・マリックですから、ストーリーはあるようでなくて、そう簡単に理解できる映画ではありませんでした。ただ、悩める人にはものすごく響くのでないないかと。リックという悩める1人の男が導かれるように1人、また1人…女性と出会い、その出会いと別れが描かれ、彼女たちが放つセリフが響いてくる。セリフはもちろんリックに向けられたものですが、捉え方によっては観客がそのときに抱えている悩みに向けられているようでもあって。たとえば「何でも試して、ためらわないで」とか「愛は貴重なの、見つけたら迷っちゃダメ」とか。悩める四十路にはグサグサ突き刺さってきました。おそらくしあわせに満ち満ちているときに観たら、リックのことを「グズグズした情けない男だなぁ」とイラッとしたかもしれないですが、悩める者同士は共感するんですね、きっと。そんなこんなで来年こそは「愛をつかみ取るぞ!」と気合いをいれつつ、今宵はここまで。また来年。(text:Elie Furuyama)※エマニュエル・ルベツキ……2013年『ゼロ・グラビティ』、2014年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、2015年『レヴェナント: 蘇えりし者』で、3年連続アカデミー賞撮影賞受賞。(Elie Furuyama)
2016年12月30日○○会社に勤めているとか、役職が○○だとか、肩書きにクラッときた時期もありました。けれどある程度、社会の荒波にもまれ(てきたつもりですが…)、四十路になると、肩書きはどうでもよくなるものです。むしろ肩書きを外したときにその人に何が残るのかが重要であって。肩書きを振りかざしたり、肩書きに酔っている人を見ると、残念な人だなぁと思ってしまいます(気づくの遅かったかしら?)。というのは最近、外見はめちゃくちゃお洒落で某有名会社に勤めているけど、社会人として、人として、それはナシでしょう?と突っ込みたくなる人、場に遭遇してしまったからで…。自分は大丈夫だろうか?と我が身を振り返ってみたわけでございます。そんなふうに肩書きにはこだわらないけれど、バスルームの壁に赤いマニキュアをつけてしまって、何とかしようと思えば思うほど汚れが広がって、どうしたものかと何日ももんもんと“小さな汚れ”の対処にこだわり続けている女、古山エリーです(その汚れを落とすことは諦めて小さなオブジェで隠しました…)。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。肩書きにこだわりたくないと思いつつも、妻とか、母親とか、自分ひとりじゃどうにも手にできない肩書きはやっぱり羨ましくなってしまうのが女というものです(さっきの上から目線な発言は何だったの…)。映画『五日物語-3つの王国と3人の女』にも女のこだわりがたっぷり描かれていました。どんなお話かというと、3つの女の性(さが)を描いたホラーファンタジーです。『シンデレラ』や『白雪姫』の原型となる物語を含む、世界最初のおとぎ話「ペンタメローネ[五日物語]」のなかの3つの物語を1つのテーマとして綴っていきます。昔、同僚に薦められて「本当は恐ろしいグリム童話」という本を読んだときはゾクッとしましたし、あのディズニーが『イントゥ・ザ・ウッズ』でおとぎ話のハッピーエンドを覆した映画を作ったときもビックリしましたが、世界最初のおとぎ話を題材にしているこの映画を観て、そういうことかと納得しました。「五日物語」には、エロチシズム、暴力、優雅さ、こっけいさ、名誉、卑猥、貧富の差…人間のあらゆる心理と道理が描かれていて、教訓だらけなのです。そしてこの映画に登場する女たちは、それぞれが“あること”に強くこだわったことによって、悲劇を招いてしまいます。そのこだわりは多かれ少なかれ「そうだよねぇ」「わかるわぁ」と共感してしまうところがあるはずです(女の恐さも再確認!)。夫を犠牲にしてでも子宝にこだわった女、愛されたくて老いを隠して若さにこだわった女、自由でありたいと自分の生き方にこだわった女。いつかは母になりたい、いつまでも若くありたい、思うように生きていたい──というのはどんな女性にも共通するこだわりであり願望です。ただ、それが行き過ぎてしまうと怖い。周りが見えなくなると怖いのです。女の果てしない欲望が描かれると同時に男のエゴイズムも描かれ、男性の意見も聞きたくなるところですが、正直デート向きではなく…。どうでもいい余談ですが、学生時代、大好きな先輩との初デートで『運命の女』を観て気まずくなったのをふと思い出しました。デート映画のセレクトは重要なんです。というわけで、この映画は女同士の方が楽しめます(と言いつつ、映像がとても美しいのでそういう話で盛り上がれる方はデートでもいけそうですね)。さてさて今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:五日物語-3つの王国と3人の女 2016年11月25日より全国にて公開(C) 2015 ARCHIMEDE S.R.L. LE PACTE SAS
2016年12月02日こんばんは。年末に近づくと街も人も慌ただしくなりますが、その流れに乗れず、地下鉄で「チッ」と言われてしまうトロい女、古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。気づけば11月も半ば。ハロウィンが終わった途端にクリスマスツリーやイルミネーションの点灯式、街が輝き出す季節です。美しいものを見ると気持ちも美しくなる(気がする)ので、キラキラの景色を見るのは好きですが、休日はできるだけ人混みに行かないよう引きこもっています。恋人たちの季節というだけあって(誰がつけたの?)カップルだらけですから…。いいんですよ、愛し合っている者同士がいちゃいちゃするのは、いいんです。でも、信号待ちしているだけで、目の前の“決して若くない”カップルが、見つめ合って、頭ポンポンして、おでこをくっつけて…ここあなたたちのお部屋じゃないんですけど?と言いたくなるようないちゃつきをですね、至近距離で見てしまうとですね、けっこうキツい(キモいに近い)んです。まあ、半分というか、ほとんどやっかみですけど。毎年恒例になりつつありますが、この時季のおひとりさまって何処に行っても寂しさを感じてしまうんです。この前も、映画『ティファニーニューヨーク五番街の秘密』を観て、銀座のティファニーに入って心を潤わせようかなぁと思ったら、わかっていたけれどカップルだらけで引き返したり、ご近所に美味しいイタリアンを見つけたので行ってみたら(もちろんひとりで)、どれもこれも夜メニューは2~3人前ばかりで困ったり、ひとり身の寂しさを痛感。いま放送中の石原さとみちゃん主演のドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」のように、我が家の1階がおでん屋さんだったらいいのに…と、温かさを求めています。そんなときは、めっきり寒くなった最近は、お気に入りの一保堂茶舗のほうじ茶で心も体もほっこり。もう、毎日何回お湯を沸かすのっていうくらいお湯を沸かしていますし、お風呂の時間もこの上なくしあわせ。ただ、同じ四十路の友人と話していて「私たちキケンね…」と注意しあったのが、お風呂を沸かしたときの反応です。以前は「ピピピッ♪」という音だけだったんですが、いまのお家は「あと5分でお風呂が沸きます」とか「お風呂が沸きました」と、丁寧なアナウンスが流れる。で、そのたびに「はーい」とか「ありがとう」と機械のアナウンスに返事をしてしまっている。「それってやばいよね?」と友人に話したら、「私も…」ということで、お互い気をつけようねとなったわけです。同じ湯を沸かすにしても、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』は、ものすごく素晴らしかったというのに…。こじつけのように映画ネタを入れ込んでしまいましたが、この映画、本当に本当に素晴らしかったです。宮沢りえさんの演じるおかあちゃんの愛が、もう深くって、深いなんて簡単な言葉では足りないくらい深くって。人を愛するってこういうことなんだと、涙が止まりませんでした(嗚咽級の涙)。厳しさの先にある愛であったり、何があっても包み込んでくれる愛であったり、そして最後の最後に用意された愛の形に、そうきますか…と、脱帽、感動。オリジナル脚本という意味でも、先の読めないストーリーに引き込まれました。いやー、素晴らしかったです。温かい涙を流したい方、おすすめです!と、今宵はここまで。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年11月15日最近、国内出張が続いたこともあって、いかに身軽に動けるのか試行錯誤しています(プライベートは独り身なので“超”身軽ですが…)。日帰りは問題なくても女子たる者、泊まりとなるとあれこれ持っていくモノが多く、自然と鞄は大きくなってしまうものです。出張のときは少し小さめのキャリーバッグを使っていますが、一泊だと大きすぎるのでボストンバッグを探し中。でも、なかなか自分が求めているものに巡り逢わず、探しに行っては運命を感じてしまう別のモノと出会ってしまい、予定外の出費のくり返し。恋愛においてもそんなふうに運命的な出会いがないかなーなんて、相変わらず夢見る(イタすぎる)四十路、古山エリーです。今宵もたわごとおつき合いくださいませ。ボストンバックはまだ探し中ですが、荷物を少し軽くする方法は見つけました。ライターという職業柄、荷物のなかで一番重たいのがパソコンです。なんとかならないかなーと思いついたがのが、以前使っていたことのあるデジタルメモ「pomera」。サイズも重さもパソコンの半分以下で原稿を書くだけならこれで十分!pomera復活です。ネットは繋がらないですが、書いた原稿はQRコードを使ってスマホで読み込んでメール送信できるので、1~2泊の出張はこのスタイルでいけます。身軽な出張について調べていると、きまって旅についての記事が目に止まり(ブライダルの記事は“もちろん”スッ飛ばします!)、旅行に行きたいなぁ、行くなら何処にしようかなぁ…と、旅の計画が始まってしまうことも。そんなときに『白い帽子の女』を観てしまったので、映画の舞台になっている南フランスのマルタ島に行きたくて仕方なくなっています(行くとしたら、まあ当然ひとり旅でしょうけれど…)。マルタ島への興味が膨らんでいるだけでなく、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー・ピットの演じる夫婦を通して男と女についても考えました(一体、どれだけ考えるの?)。結婚生活は経験していないので妄想止まりですが…(その妄想がコワイんだって!)。この映画はアンジーが監督・脚本・製作・出演。夫であるブラピは主演・製作。『Mr.& Mrs.スミス』以来10年ぶりの共演ということもあり、公私ともに支え合っている理想の夫婦だなぁ~なんてうっとりしていた矢先、なんと!離婚発表のニュースが飛び込んできた。もうびっくりでした。映画と彼らのプライベートは別モノではありますが、どんなに愛していても伝わらないこともあって、すれ違うこともあって、変わらない愛もあれば変わってしまう愛もあるのだと、なんだか映画と彼らのプライベートがごちゃまぜに…。ある意味、忘れられない1本になりました。物語は、とある理由で結婚生活がうまく行かなくなった小説家のローランドとその妻のヴァネッサがマルタ島を訪れ、そこで隣に宿泊している新婚夫婦と知り合い、気持ちが変化していく過程を丁寧に描いたラブストーリーです。観る人によってはローランドのことを勝手な男だと思うかもしれない、ヴァネッサの言動に苛つくかもしれない。でも、そういう人間くささを美しいマルタ島を舞台に映し出していることに、何故かとても惹かれたのです。愛について考えたいと思っている方、おすすめです。今宵はこの辺で。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年10月07日こんばんは、古山エリーです。同い年の悪友(じゃなかった、数少ない大切な独身の女友だち)と久々にお茶を飲みながら話したこと――以前は仕事の悩みと恋愛の悩みがメインだったのが、この日の2人の話といったら、ほぼほぼアンチエイジングにまつわる情報交換です。なかでも盛り上がったのは、ファスティングダイエットについて。ファスティングって言うと響きは何だかお洒落ですが、要は断食。全く食べないのは身体に悪いので、酵素ドリンクやスムージー、スープなどで栄養を補給しながら数日断食をして身体の中をキレイにするわけですが…。こういう話で盛り上がるというのは、もう外側をどうこうじゃないってことです…。内側から補強していかないとどんどん衰えていくんです…。ですが、数日間とはいえ自分で管理するのは大変だよねーということで(他力本願だなぁ…)、リフレッシュ休暇を兼ねて2泊3日のプチ断食の旅をすることに!調べてみると、意外にも都内ではなく静岡、栃木、埼玉、茨木などのリゾートホテルや施設に週末断食プラン、ありましたー!が、スパやエステ付きがいい、景色のいい所がいい、あんまり遠すぎるのも嫌だと、次から次へとワガママな条件が出てくる、出てくる。年齢とともにますます貪欲になっていく、ワガママ三昧な四十路です。30代はギリギリ恋だの愛だの男に求めるものはああだこうだと語っていたのが、40代になると男よりも自分のボディ(内側)の関心度の方が高くなる(自分優先になる)なんて…こんな日が来るなんて…。で、体をリフレッシュする前に“心”もリフレッシュ(=栄養補給)してあげなくてはー!と、断食を頑張っちゃえるくらいテンションの上がる映画、観てきました。『ハートビート』というダンスと音楽と青春と恋愛がステキにがっちゃんこ(言い方が古い…)した映画。有名な俳優が出てるわけでも大作でもないのでノーチェックの人も多いと思うんですが、コレ、本当に面白いっ!バレエもストリートダンスも本物であるからこその迫力があって、ヴァイオリンを奏でる新星の英国俳優ニコラス・ガリツィンが、まぁ~色っぽいこと!しかも(上半身)裸でヴァイオリンってぇー!たまりませんっ(結局、そこですか…)。そんなこんなでプチ断食の旅の後は、彼らのように出会いを求めて&彼らの100分の1くらい踊れるように、今度はダンスに挑戦ってこと?四十路よ、いったい何処へ行く?今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)
2016年08月28日ここ数年は水着を着ることもなく、もちろん今年も水着どころかビーチに近づくこともなく、地味な、地味すぎる夏を過ごしていました。何処にもバカンスに行っていないのに「旅行?何焼け?」と聞かれてがっくりしたことを思い出し、今年は飲む日焼け止めでシミ対策。出掛ける少し前にカプセルを1つ飲んでおくだけで、移動中に浴びる程度の紫外線はブロック。サングラスと日傘をプラスすれば、首、腕、足…全身に日焼け止めを塗る手間が省けるんです。はい、年々ズボラになって、恋までズボラになっていく四十路、古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。夏らしいことを何ひとつしないまま8月が終わってしまいそうななか、唯一の楽しみは、街が静かになりかけた頃に1杯だけお酒を飲みに行くこと(文字にするとなかなか切ない…)。そのバーを訪れるのは3度目だったと思うんですが、その日、お隣にいたのは20代の男性2人。私の隣にいた男性が一生懸命にもひとつお隣の男性を口説いていて、目が合ったので「頑張って」と小さな声でささやくと、軽くウィンク&ガッツポーズ。そして、なんと!2人一緒に帰って行きました。微笑ましいなぁ、羨ましいなぁと思いつつ、気づけばカウンターにひとり残され、哀愁100%です。「お前も頑張れよぉ」「何やってんだよぉ」と、自分に小さく喝を入れました。いいなぁと思った相手を口説くときって、会った瞬間に何か強烈に感じるものがあるから口説く、この出会いを無駄にしたくないから口説くわけですが、最近はそんな“何か”を感じることもめっきり減り、どんどん鈍感になっていっているような…(“ような”じゃなくてなってるんだって、危険だって!)。そう言えば、恋愛映画を観て泣く頻度も少なくなっている気が…。と、鈍感女から脱出するためにもってこいなラブストーリー、観ました。ニコラス・スパークス原作の『きみがくれた物語』です。『きみに読む物語』をはじめ、『メッセージ・イン・ア・ボトル』『親愛なるきみへ』『かけがえのない人』など、彼の恋愛小説は10作ほど映画化されていますが、私、そのすべてを観ております。そんなにいい恋愛映画を観ているのに、なぜに自分の恋愛はうまくいかないのか、踏んだり蹴ったりなのか…と思いますよ、思います。でも、今さらジタバタしても仕方ないので、せめて遠ざかっていく恋愛感情を取り戻すべく、ロマンチックな世界で潤いをチャージしようと思ったわけです(別名、現実逃避)。物語は――第一印象はサイアクだったトラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)とギャビー(テリーサ・パーマー)が恋に落ち、結婚をして、そして“ある事件”によってトラヴィスは“ある選択”を迫られます。愛する人のことをどれだけ理解しているのか、愛しているからこそどういう選択をすればいいのか、愛の選択のお話です。ニコラス・スパークスが綴る愛の物語には、もしかしたらこんな運命的な出会いがあるかもしれない、永遠の愛もあるかもしれないと信じさせてくれる力がある。枯れかけていた我が身、しっかり潤いました。この潤いがあるうちに、あるうちに…頑張れよ、自分!と、もう一度、喝!あ、水着を着る予定はないですが、夏→水着→むだ毛→「SATC」でお馴染みのブラジリアンワックスを思い出すという流れで、只今いいサロンがないか探し中です(いったい何の告白?)。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)
2016年08月21日『ブリジット・ジョーンズ』シリーズ第3弾『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』にエリー・ゴールディングが楽曲を提供していることがわかった。「Hello!」誌などによると、タイトルは「Still Falling For You」(まだあなたのことが大好き)で、まさに『ブリジット・ジョーンズ』シリーズにぴったりな“ロマンティックバラード”だそうだ。すでにミュージックビデオも撮り終わっており、イギリスでの9月の映画公開に先駆け、今種金曜日(現地時間)にリリースが決定している。先日エリーがSNSで公開したほんの数秒の動画がミュージックビデオの一部と見られる。エリーが映画に楽曲を提供するのはこれが初めてではなく、昨年『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサントラに書き下ろした「Love Me Like You Do」は世界的に大ヒットを記録。ゴールデン・グローブ賞の主題歌賞にノミネートされる快挙を遂げた。また、2014年製作の『ダイバージェント』の主題曲「Beating Heart」も担当。今年初め、「曲作りは続けるけど、しばらくの間スポットライトから遠ざりたいな」と語り、先月は極度の疲労によりフェスでのパフォーマンスをキャンセルしたエリー。そんな彼女からの新作リリースはファンにとってうれしいサプライズプレゼントになることだろう。(Hiromi Kaku)
2016年08月18日“おひとりさま”で飲むときは、だいたいグラスワインを1~2杯が定番ですが、夏の季節はモヒート率が高くなります。数日前も帰りに一杯!と思い、最近見つけたバー(イケメンが揃っていて、軽い食事もできて、かなりお気に入り!)に寄ったものの、考えることはみんな一緒なんですね…フレッシュミントが品切れで、ああ、残念。代わりに選んだのは“ブルームーン”。すみれのリキュールを使ったカクテルですが、あの香り、好きなんですよね。カクテルのブルームーンの名前は、青い月=ブルームーンの色に似ているからだそうです。3年に1度、ひと月に2回満月を見られる月の名称で、ブルームーンを見ると幸せになれるとも言われています。その一方で“叶わぬ恋”という意味もあるらしいんですね。ひとり飲みしながらネット検索して出てきたワードが“叶わぬ恋”って…。そんなこんなで相変わらず寂しさと切なさ全開…じゃなかった、悠々自適な生活を送っております(そう思わないとやってられない…)古山エリーです。今宵もたわごとおつきあいくださいませ。せっかくなので、ブルームーンきっかけで叶わぬ恋について考えてみようと思ったのは『ボヴァリー夫人』を観たばかりだったからかもしれません。世界文学史に燦然と輝く“不倫小説”の名作の映画化です。主人公はエマ(ミア・ワシコウスカ)。華やかな結婚生活に憧れて年上の医師と結婚しますが、現実は――田舎町は退屈で、夫も実は退屈な人で、自分自身も何をするわけでもない退屈な日々で…。そんなある日、エマは若く美しい青年と出会い恋に落ちちゃうんですね。でもって、いろいろあってその彼が去ると悲しみを埋めるために別の男性との情事に溺れる…。そう、何をしても埋まらない寂しさを夫以外の別の愛で埋めようとしたわけです。危険すぎます。仕事熱心で、多少退屈な人かもしれないですが、はたから見たら夫はとても素敵な人。でも、エマが求めていたのはロマンチックな“恋愛”だった。夫が不憫でならない…(ですが、そういう女性を選んだのは彼ですから、まあ、どっこいどっこい?)。自由奔放に愛を求めすぎた女性が、どんな転落をするのかが残酷なまでに描かれます。叶わぬ恋についてしっとり考えごとをするはずが、ホラー並みにぞっとしてしまいました。思ったのは、恋愛体質の女性が恋愛に溺れないために必要なのは、やりがいのある“何か”を持っていること。仕事でもいい、趣味でもいい、人生が退屈にならないための何かです。その“何か”を探すのが大変であって、エマにとっては恋愛だったのでしょうけれど…。というわけで、エマのような恋愛は決して真似したくないですが、恋愛から毎日一歩ずつ遠のいている四十路には(自分自身に喝!)、エマの性欲、恋愛力、私を愛して攻撃はかなり刺激的でした。そして、次のブルームーンを見れらるのは2018年。その頃までには、その頃までには…と願いつつ、今宵はここまで。また次回。(text:Elie Furuyama)
2016年07月30日せっかく断捨離をして、クローゼットの中はお気に入りの洋服だけ。快適な環境を作ったというのに、季節はもうすっかり夏だったんですね…。街を歩けば、至るところで“夏のバーゲン&セール”開催中、もう誘惑だらけです。セールだからといって無駄に買わない!気に入ったものしか買わない!よく考えてから買う!と、心にかたく、かたく誓っても、欲しいと思っていたモノに“50%OFF”のシールが貼ってあると、あっさり心は揺れ「まぁいっか、夏だし」とか「この前、頑張ったご褒美」とか、ぜんぜん根拠のない理由をつけてレジに並ぶアラフォー、古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。洋服を買うより、我が身の売り出し方を考えなければならないんだよなぁ…、どのくらいOFF=妥協したら買い手が現れるのかなぁ…そんなイタい妄想をしながら、これ面白そう!と選んだ映画は『ウソはホントの恋のはじまり』。うだつのあがらない小説家のサム(ジャスティン・ロング)が、行きつけのカフェで働くバーディー(エヴァン・レイチェル・ウッド)に恋をして、なんとか自分のことを好きになってほしくて、彼女のSNSを細かくチェックして彼女の好みを分析。それをヒントに理想の男性になろうとする、なんともキュートなラブコメディです。歌の歌詞だったか、トレンディドラマのセリフだったか「あなた色に染められて~」みたいな、一気に周りの温度が下がる、冷んやりする言葉を思い出しましたが、人って、好きになると相手のことを何でも知りたいと思うのは当然ですし、相手が好きなものを積極的に取り入れたくなるものです。そう言えば、遠い昔、遥か銀河の彼方で…(スター・ウォーズのオープニング風)、私もサムみたいな行動していたことがフラッシュバック!柄でもないのにヘビメタ聴いたり、ビリヤード練習したり、料理は苦手なのに頑張っちゃったり。そう、人を好きになるとウソをついたり、ウソを演じたりしちゃうんですよね。まあ、最近はあまりに正直になりすぎて独り身の説もありますが…。というわけで、好きな人に好きになって欲しくてウソをついたことがある人、SNSで好きな人の趣味を調べまくったことがある人、確実にこの映画に共感します。もちろん私も共感しまくりでした。そして、若い頃の自分ほどじゃなくても、少しくらい“かわいいウソ”をついて、めげずに婚活を続けようと。ええ、密かに婚活していますとも。でも、二度目のお誘いがないってことはそういうこと。悲しいかな、連敗中です。サムを見習って、料理教室に行こうかなーと思ってみるものの、我が家のキッチンでバーミキュラ鍋が飾りになっている時点でアウトです。今宵はこの辺で、また次回。(text:Elie Furuyama)
2016年07月23日こんばんは、古山エリーです。先日、20年来の親友と「女がひとりで生きていくために必要なモノ」について語り合ったのですが(そんな会話をしている時点でアウトです…)、必須アイテムに輝いたのは――“脚立”でした。お互い引っ越しをしたばかりということもあって、身長が低いということもあって「脚立って必要だよねー」という話で盛り上がったわけです(ワインを飲みながら、脚立って…)。実際、高い戸棚を開け閉めするときや高い場所の掃除のとき、電球やカーテンを交換するときなど、考えてみると毎日、脚立にお世話になっている。実家暮らしのときは父親や兄弟がいましたし、恋愛がうまくいっているときは彼氏がいる、頼れる人がすぐ傍にいれば「お願いー!」と言えますが、頼る相手がいないとなれば…脚立さまさまなわけです。脚立といっても、アルミ製のいかにもって感じのものではなく、雑貨屋さんに売っているような足場が3~4段ほどのパステルカラーのお洒落な脚立。機能性も確かに大事ですけど、毎日使うものですから、部屋にそのまま置いていてもダサくないものを選びました。見た目は大事です(結局、そこですか…)。見た目といえば、アイスランド・デンマークの映画『好きにならずにいられない』を観て、見た目=外見と中身=性格について考えました。というのも、この映画の主人公フーシは、43歳独身・かなりのおデブさん・オタク・女性経験ナシ・とってもシャイ…残念ながらまったく冴えてない男性です。でも真面目で仕事熱心。そんな彼がとあるきっかけで心に傷を負った女性と出会い、彼女のために行動することで変わっていく、その姿に四十路の心は清められ、感動しちゃったわけです。恋をすると女性も男性も目の輝きが違ってきますよね。見た目が落ち武者のようなフーシも例外ではなく。ただ、彼の場合は外見をどうこうしようとはしないのですが、だからこそ恋をしたことでキラキラする表情の変化がはっきり分かる。ハンサムに見える瞬間があるほどです(ちょっと言い過ぎか?)。この手の題材、モテない中年男子が恋をして変わっていく話は『40歳の童貞男』や『ラースと、その彼女』などでも描かれてきましたが、『好きにならずにいられない』はもっと繊細で、もっとロマンチックで、もっと切なくて…。そして、恋をすると人は強くなるんだと改めて気づかせてもらいました(いったい何回目ですか…)。というわけで、強い四十路として生きていくために、明日からまた新しい恋を探しに行くことにします(何処へ?)。今宵はここまで、また次回。(text:Elie Furuyama)
2016年06月20日英ヘンリー王子がエリー・ゴールディングに夢中になっていると報じられている。2人はここ数年にわたり友達関係を築いているが、最近開かれたアウディ・ポロ・チャレンジのパーティーで「いちゃついている」姿が目撃されたのだ。ある関係者はザ・サン紙に「そのパーティーでは写真を撮ることを禁じられていましたので、ヘンリー王子やほかのセレブリティたちも居心地よく感じていたかもしれません」「ヘンリー王子とエリーは一晩中お互いに夢中でした。ブランケットを一緒にかけて多くの時間を過ごしていましたよ」「次の日にはヘンリー王子はポロの試合があったので帰らなければいけなかったのですが、帰る前に2人はキスをしていましたし、ヘンリー王子が帰った5分後にエリーも帰ってしまいましたからね」と語る。2011年に行われたウィリアム王子の結婚披露宴でエリーがパフォーマンスを行ったときに2人は知り合ったそうだ。前述の関係者は「ヘンリー王子はだいぶ前にエリーの携帯電話の番号をもらっていて、それ以来連絡を取り続けているようですよ。彼は友達にもどれ程エリーのことが好きか話していますし、エリーに夢中なことは明らかですね」と続ける。2014年に2年間交際していたモデルのクラシダ・ボナスと破局後、ヘンリー王子は長らくシングルライフを送っている。それ以前には、2009年まで5年間にわたってチェルシー・デービーと交際していた。そんなヘンリー王子は最近、自身の身分のおかげで素敵な女の子を見つけても女の子たちがマスコミの報道を恐れてしまうため、チャンスを逃すことが多いと吐露していた。「もし僕が恋人を見つけたら最善を尽くすよ。必然的に彼女のプライバシーが侵略される前に僕と彼女が心地よくいられる関係までもっていくようにね。女の子と話をしただけでその子は突如として僕の妻のように仕立て上げられて、家に押しかけたりしてしまうのも心配の一つなんだ」その一方で、エリーは2年間の交際の末破局したマクフライのダギー・ポインターとは「特別な絆」があるため、将来的にまたよりを戻せることを願っていると最近話していた。(C)BANG Media International
2016年06月09日大宮エリーの美術館での初個展「シンシアリー・ユアーズ ― 親愛なるあなたの大宮エリーより」が5月28日(土)から9月25日(日)まで、十和田市現代美術館にて開催中。大宮さんの美術館での個展は初。広告代理店勤務を経て、2006年に独立した大宮さんは、映画『海でのはなし。』で映画監督デビュー。主な著書に、「生きるコント」「生きるコント2」(文春文庫)、絵本「グミとさちこさん」(講談社 絵/荒井良二)があり、「サンデー毎日」にてエッセイ「なんとか生きてますッ」を連載するほか、舞台や劇場の作演出、テレビドラマの総合演出・脚本、スピッツ、ケツメイシ、山崎まさよし、ハナレグミなどのPVを手がけるなど多彩な才能を発揮している。2012年には、渋谷パルコミュージアムで開催した初めての個展、言葉と造形のインスタレーション「思いを伝えるということ」展で1万5千人を動員したことで話題になった。近年、大宮さんは、2012 年に行ったライブペインティング「お祝いの調べ:直島」をきっかけとして絵画制作に本格的に取り組んでいる。2015 年には絵画による個展「emotional journey」を開催し、初の画集を出版。その取り組みはアート界のみならず多方面から高い評価を受けている。本展では、大宮の新作と代表的な絵画作品、ドローイングを展示する。伸びやかで天性のバイブレーションみなぎる作品は、雄大な自然のモチーフから身近なモチーフまで、物語性を感じさせ、私たちの感情に訴えかける。当館の企画展示室以外のスペースも大胆に使い、大画面の力作をまとめて観ることができる。注目は、ミュージシャンの演奏とともにおこなうライブペインティング。自らもバイオリン奏者として活躍する大宮は、絵画と音楽という境界を超えたダイナミックな作品をつくり出す。5月28日(土)には、ギャラリートークとライブペインティングが披露される。会期中、そのほかにもイベントやワークショップなどが開催される。また、美術館と街をつなぐユニークな試みとして、「大宮エリーの商店街美術館」が同時開催される。十和田市内の商店街を中心にインスタレーションの展示を行うほか、イベントやワークショップ等の開催も予定されているので、併せてチェックしたい。(text:cinemacafe.net)
2016年06月01日こんばんは、古山エリーです。少し前に念願のお引っ越し、しましたー。で、「住所が変わりました」連絡をしていると数回に1度の頻度で聞かれるのが「いよいよ、です…か?」と。結婚とか同棲とか、そういうことを指しての問いかけのようですが、残念ながら相変わらず“ひ・と・り”です。こんなとき彼氏がいたらこれもあれも手伝ってくれるんだろうなぁと、ありもしない妄想をしながら、電球も家具の配置もテレビやパソコンの配線も、ええ、もちろん自分でやっちゃいましたとも。できなきゃ生きていけないですものー(誰かに頼る可愛げもないのでお手上げ状態です)。そしてまたひとつ強くなった気がします。そんな今宵もたわごと綴ってまいります。40代になってからは、ちょっとやそっとでへこまなくなりましたが――“40代・独身・恋人なし”の3点セットに関する周りからのコメント(時に悪意のない誹謗中傷)は、さらりと流す技を身につけているので、大抵のことは「また言われちゃったなぁ、 あはっ」と、明るくかわせるのですが、ごくたまに「なんかひっかかるなぁ」「なんかイヤな感じだなぁ」と悶々とすることがあります。最近言われてひっかかっていたのは「けっこう年いってたんだね。じゃ、もう少しちゃんとしないとね」です。恋愛においては「ちゃんとしろ」と散々言われてきましたし、ダメだと自覚もありますから、何か言われても「そうですよねー」と切り返しは得意中の得意。「けっこう年いってたんだね」も全然平気。なのですが、恋愛がダメだからって、結婚できていないからって、それを仕事や人生に結びつけて「ちゃんとしないとね」は、さすがにカッチーン!ですわよ。一生懸命に誇りをもって仕事をして生きているのに…。悲しかった、すごく悲しかった。でも、そこでへこんでいたら負けなので「そんなふうにしか解釈できないって、ちっちゃな器ですことー。おほほほほー(白鳥麗子風に)」と“心の中”で高らかに叫び、悔しさはゴクリとのみ込みました(まぁ、今ここで吐き出しちゃってますけどね…)。で、落ち込み気味の四十路に元気をくれたのはキラッキラの青春ラブストーリー『オオカミ少女と黒王子』でした。少女コミックの映画化が続いているので「また?」という声も聞こえてきそうですし、私自身も「また?」と思ったひとりですが、これがですねー面白かった!気に入ったのは、うそから始まった恋はホンモノになるのか?単純明快なラブストーリーを余計なことを描かずに一本勝負しているところです(ごちゃごちゃしているのは私生活だけで十分だから?)。「彼氏がいる」とついうそをついてしまったエリカ(二階堂ふみ)は、縁あって(?)、学校イチのイケメン、恭也(山崎賢人)に彼氏のフリをしてもらうんですが、実は恭也は腹黒ドS!エリカは彼からいろんな暴言を浴びせられるわけです。でも、暴言ではあっても――字面的には、私がくらった「ちゃんとしないとね」よりも恭也の命令調セリフの方が破壊力はありますが、どれも愛情の裏返しのような気がして、恭也が可愛く見えたんですよね(私の年齢のせい?M気質だから?)。要は、エリカも恭也も無器用ながらも一生懸命で、そんな2人の恋愛ごっこから恋愛に移っていく変化は観ていて心地良く、「ああ、一生懸命恋をするっていいなぁ」と思ったわけです(遠い目…)。で、最近うんと年下の彼氏ができた友人に触発されて、別の独身四十路とお見合いパーティーに再チャレンジしようと意気込んでいたのに、いざ調べてみると年齢制限がけっこうイタイ事実が発覚…。な、なぜだ…。へこたれるものかー!というわけで、今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2016年05月30日新学期、新年度がスタートし、道行く人も電車の中もフレッシュ!フレッシュ!!フレッシュ!!!で溢れ、そのフレッシュさに少しでもあやかりたいと必死の古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。個人的には新学期も新年度もまったく関係のない生活をしておりますが、最近、邪道な理由で習い事をひとつはじめました。邪道な理由とは…もちろん恋絡み。結婚にたどり着かないまま、ある程度の年齢を過ぎると、どんどんどんどん臆病になってしまうものなんです。好きな人ができても100%の力を注ぐのが恐くなってしまう…ものなんです。過去と比べても仕方のないことは分かっていても、どうにもこうにも経験が足枷になって。自分のなかで芽生えた「好き」な気持ちを素直に出していきたいのに、情けないかな、もの凄く恐くて仕方ない(壊れかけた吊り橋のド真ん中にいるくらい恐い)。というわけで、本来その恋愛に注ぐべきものを別に注いでバランスを取ろうと習い事をはじめたわけです(要は、逃げただけですが…)。だから相手には「あ、俺がいなくてもコイツは平気なんだ…」と勘違いをされ、悪循環極まりない。分かってます、よーく分かってます、自業自得です。ですが、ちょっぴり開き直ると、私が惚れる多くは自由に生きたがる(選んではならない)人なので、好きという気持ちにブレーキをかけるのはあながち間違いでもなくて。臆病になるのは「これ以上失敗しないでね」という自分自身からのサインなのかなーなんて。恋する楽しみを失いつつある我が身に潤いを与えてくれたのは、<a href="">『蜜のあわれ』</a>でした。近代文学史作家のひとり、室生犀星が晩年に残した小説の映画化です。ある日、老作家(大杉漣)の大切にしている金魚が人間の姿・赤子(二階堂ふみ)として現れ、おまけに彼の過去の女・幽霊のゆり子(真木よう子)も現れ、おかしな三角関係が展開する、なんとも不思議なお話です。二階堂ふみの演じる金魚の赤子(あかこ)がとにかく可愛くて。「人を好きになるということは愉しいものでございます」とか「おじさま、あたいを恋人にして頂戴」とか、自分じゃなかなか言えないけれど言われたらドキッとするセリフで老作家を振り回していく。無邪気で可愛い少女から嫉妬を知り徐々に女になって、さらに振り回していく。その小悪魔感といったらもう、同性も落ちちゃうほどです。ほんと、あのおねだり、振り回し方、夢中にさせる感じ、できるものなら真似したいです。恐るべし、赤子!そんなこんなで老作家が幻想で赤子を作り出したように、私も自分の幻想で素敵男子を作り出せるようにいざ妄想!?妄想が四十路を救う(はずがないけど…)、逃避という名の妄想にふけりながら今宵はここまで。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年04月12日まだまだ寒い日は続きますが、厚手のコートから薄手のコートへ、ブーツからハイヒールへ、ダーク系からパステル系へ、街を歩いていても春らしさを感じ始めるそんな季節がやってまいりました。街が明るくなれば四十路の心も明るくなるようで、年末の恋の傷も徐々に治りかけています。…が、半月前にその人に渡そうと思ってかなり前から注文していたお取り寄せチョコレートがうっかり届き、塞ぎかけた傷口が少しだけ開き、悲しいかな、そのチョコレートを1人でぺろりと平らげてしまった女、古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。世の中には“しあわせになるための○○なコト”を綴った恋愛&人生の指南書が山のようにあります。四十路を迎えた今はあまり読まなくなりましたが(今も読んでいたらそれはそれで問題…)、迷える20~30代は似たような本をあれもこれも読みあさりました。現在は、迷えるというより深い落とし穴から出られない感じです(それも問題…)。それらの指南書には、仕事も恋愛も何もかもは“同時”には手に入らない──的な言葉が綴られていて、当時の私にどれだけ勇気を与えてくれたことか!そのおかげで(そのせいで?)、恋愛はうまくいかないけど仕事があるじゃない!と、仕事ひと筋で頑張ってこられたのですから。まあ、そのまま独走してしまっているのは“大”間違いでしょうけれど。でもですよ、周りを見わたしてふと思うのは、本当に何もかも手に入らないんだろうか?という素朴な疑問。『女が眠る時』という映画を観て、そんな疑問が浮上してしまったのです。どんな物語かというと、リゾートホテルに滞在する2組のカップルのお話。スランプ中の小説家・健二(西島秀俊)とその妻・綾(小山田サユリ)、若く美しい女性・美樹(忽那汐里)と中年の謎の男・佐原(ビートたけし)、彼らの数日間が描かれます。物語があるようでない、ちょっと不思議な映画です。何が面白いって、どのキャラクターの目線で観るかでストーリーが変わってくることです。ふとしたきっかけで美樹と佐原の後をつけて覗き見してしまう健二の目線だとサスペンスになりますし、美樹の眠る姿をビデオで撮り続ける佐原の目線だとホラーチックなラブストーリーのようでもある。普通じゃないし不気味だし気持ち悪いんですが、この先どうなるんだろう…と気になってしまう。途中、西島さんの裸体にクラッとしつつも、2人の男のあまりの不気味さと気持ち悪さでハッと目が覚める。そしてエンディングを迎える頃に襲ってくるのは、綾の恐ろしさです。美人で仕事もできる良妻に見えますが、最後の最後で「えっ、すべて策略だったの?仕組んでたの?」と、ゾクッとさせられる。そう、かつて読んだ指南書には「何もかもは同時に手に入らない」とあったのに、この綾という女性は何もかも手に入れているじゃないかと。もう、いろんな意味でびっくりです。なーんだ、綾のようにすればぜーんぶ手に入るのか!だったら私もー!と意気込んでみたものの、現実は──ちょっぴり気になる男性からのメールや電話の回数が減ってきていることにあたふたし、振りまわすどころか完全に振りまわされているという残念な有り様…でした。で、振りまわされないために仕事に打ち込んで、また同じことの繰り返しって…。我が身の恋のループの方が恐かったということで、今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2016年03月04日初詣のおみくじの恋愛欄にあった言葉は「再出発せよ」でした。ええ、確かに1か月前の私にはぴったりの、ぴったりすぎるほどの言葉。というのも、去年の秋~冬でひっそりとあたためてきた恋がありまして、「今度こそ、恋人できましたー!」と、しあわせ感あるコラムを書けるぞ、書くぞ、と思っていたのですが…ハッピーエンドならずバッドエンド。なので「再出発せよ」の五文字に救われ、ただいま再出発の準備中の古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。再出発のひとつとして部屋探しを再開しました。実は半年ほど前から引っ越しを考えていたのですが、なかなか「コレ!」という物件に巡り逢わず、気づくと探す手を止めてしまい、しばらくすると「そういえば引っ越ししたいんだった~」と、また探し始める。その繰り返し。決められないダメな女です。仕事で転勤を控えているとか、結婚するから新居を探すとか、具体的な理由があれば、その期日までになんとかせねば!となるのでしょうが、なにせフリーランス。現在のお家に問題があるわけでもなく、ただもう少し広い部屋がいいなぁとか、なんとなく引っ越したいというのも良くないわけです。不動産屋さんからも「古山さん、せめて期日を決めた方がいいですね…」と、ごもっともなアドバイス(見捨てないでー!)。そんな中、部屋探しも人生のパートナー探しにも迷い中のなかに出会ったのは、映画『ニューヨーク眺めのいい部屋売ります』。40年連れ添った夫婦の引っ越しにまつわるお話です。モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの初共演作で、この2人がとっても魅力的な熟年夫婦を演じています。独女にとっては「このしあわせ感はいったい何なの!?」「世の中にはこんなふうに連れ添って生きている夫婦がいるの!?」と感動し、半ば諦めかけていた“婚活”スイッチも再びオンになりました(オフにしている時点でやる気がみられない…喝!)。画家のアレックスと彼の愛妻ルースが暮らすのは、ブルックリンの街並が一望できる5階建てのアパートメントの最上階。屋上付きで家庭菜園もできて、40年かけて2人が作り上げてきた部屋は本当に素敵です。なのに引っ越しを考えているのはエレベーターがないから。アレックスの方が少し年上で、5階分の階段を上り下りする夫の体を心配したルースが引っ越しを提案。でもアレックスは、愛する妻と暮らしてきた愛の巣を手放したくないわけです。そして、いざ家を売りに出してほかの物件を見てみると──自分たちの部屋がいちばん素敵という事実。2人がどういう決断をするのかが描かれます。アレックスとルースの羨ましすぎる夫婦愛から感じたのは、どこに住むのかどんな家に住むのかも大事なことですが、一番は“誰と住むのか”なんだなーということ。自分の引っ越しがなかなか進まない背景にあるのは、どう生きていくのかが定まっていないから?そういうことなのかなと。現状はお一人さまなので、(とりあえず今は)一人で生きていく覚悟を決めて新居を探すか、いま住んでいるところに留まりつつ誰かと住むチャンスを待つか…。で、迷った結果「パートナー探し頑張れよ」という心の声に従うことにしました。何はともあれ再出発、再出発~。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年02月01日キラキラ感あふれるクリスマスは確かに美しくて気分はあがりますが、おひとりさま的にはお正月感の方がほっとします。そんなこんなで今年も悲しいかな、実家に帰って、こたつに入って、おせちを食べる“いつもの”正月になりそうな古山エリーです。今年最初のたわごと、お付き合いくださいませ。この人「いいなぁ、素敵だなぁ」と思ったときに、真っ先に確認するのは、やはり結婚しているのかどうか、恋人はいるのかどうか、相手の現状確認。必須です。そんなの当たり前でしょ?という方は心配ないですが、世の中にはいろんなトラップがありまして──どっからどう見ても独身の生活だよね?という場合でも、実は…ということがあったり。ですから、過去の痛い経験を活かして、最近は5つの項目をチェック、チェック!先ほど挙げたものも含みますが、1. 独身かどうか2. 彼女はいるかどうか3. 子どもはいるかどうか4. バツのありなし5. 女性が好きかどうかです。5番に関しては、過去、好きになった人が女子より男子が好きだったことがあり、追加しました(その彼とは、いまではすっかりお友だちです)。今回、紹介する映画は『きみといた2日間』。映画と個人的なチェック項目とどう関係あるのかというと──。この映画、ネット恋活を題材にしたラブストーリーなんですね。クリスマス間近なのに、結婚の約束をしていた彼にフラれ、医大を卒業したデキる女子なのになぜかニートで、ルームメイトからは「家賃を払わないなら、彼氏と暮らしたいんだけど…」と言われてしまう残念女子メーガン(アナリー・ティプトン)がヒロインです。独身女子はみょーに共感しちゃうはず。で、メーガンはしばらくグダグダするんですが、この状況をなんとかしなくちゃと「ロマンス.com」というオンラインデーティングサイトに登録。自分のチェック項目に当てはまる人を見定めていくわけです。で、「この人、いいかなー」と選ばれたのがアレック(マイルズ・テラー)。『セッション』で血まみれになりながらドラムを叩いていたあの彼が、ごくごくフツーの青年を演じています。恋活サイトで出会った男女が、ワンナイトラブを経てどういう関係を築いていくのかがメインストーリー。一目惚れとも違う、友だちから発展するわけでもない、じゃあこの2人がうまくいく要素があるとしたら何なの?実は、恋愛において大切なものが描かれているんです、この映画。記録的な雪が降ったことでアパートに閉じ込められた2人が過ごす2日間、限られた時間と空間でのお話ですが、会話が続く、言いたいことが言える、(いろんな)共同作業がある…など、こういうポイントで距離が縮まっていくのか、この視点で相手を選んだらいいのか…と、ヒントは盛りだくさんです。というわけで、四十路女子もネットで恋活が可能かどうか、そのリサーチから2016年をスタートさせようと思います。今宵のたわごとはここまで。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)
2016年01月03日大宮エリーがクラムボンの原田郁子をゲストに迎えて行う第2弾となるイベント「物語の生まれる場所」が12月24日、25日に東京・品川の天王洲銀河劇場にて開催される。同イベントでは12月24日に「言葉と音楽 そして、クリスマスソング」としてバンド編成を、12月25日は「言葉と音楽 そして、ライブペインティング」として、朗読と音楽の世界を展開。「気持ちがすっきりする時間、空間」を提供し、自分と向き合えるような、それでいてみんなで分かち合えるような一体感のあるライブステージとなる。【イベント情報】「物語の生まれる場所」会場:天王洲銀河劇場住所:東京都品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア2階会期:12月24日、25日時間:18:00開場、19:00開演料金:前売り、全席指定が4,500円、2日通し券が8,000円、当日券は全席指定券で5,000円
2015年12月17日少し前までは除湿モードだった空気清浄機が加湿モードに切り替わり、乾燥の季節到来です。なにはさておき必須家電は加湿器の古山エリーです、こんばんは。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。この季節になると、女性は毎日ストッキングを履くこともあって、足のかかとのカサカサ感で季節を感じる人も多いかと思います。私がかかとを意識しだしたのは2003年のこと。まだギリギリ20代だった頃に観た、向田邦子さん原作、森田芳光監督の『阿修羅のごとく』という映画がありました。大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子が四姉妹を演じていて、物語はその四姉妹の父親に愛人がいたことが発覚して女のさまざまな本音が飛び交う(ある意味ゾッとする)ホームドラマです。当時、この映画を観てものすごく印象に残ったセリフが「女はね、かかとを見れば殿方にご無沙汰かどうか分かるんだから」でした。30歳、40歳と年齢を重ねていくと、かかとが大変なことになるのかぁ…と、そのときはまだまだ自分には遠い未来だと思っていましたが、あっという間に月日は流れ、いまはもう、かかとのお手入れは日課です。ちなみに最近はSABONのフットクリームがお気に入り。やっぱりシアバターの威力はすごい!…で、シアバターもいいんですが、女性は自分の好きなイケメンについてとか男の身体のどの部分が好きだとか、そんな話しをしていると徐々に顔がポッと赤らむことに気づいちゃったんですね(これホント!)。かすかな微熱状態です。興奮とか女性ホルモン分泌とか理由はいろいろあるんでしょうけれど、話しをするだけ、それだけで桃色になれるならラッキーです。というわけで、今週、選んだ映画は確実に桃色になれる『マジック・マイクXXL』。そうです!2年前に「何ですか!?このドキドキする映画はー!」と世の女性たちを虜にした、あの伝説のストリッパー、マイク(チャニング・テイタム)たちのステージを再びスクリーンで観ることができるんです!待ってましたー!何度でも映画館に観に行っちゃうー!スクリーンに向かってダイブしたいー!ぐらいの勢いでクラクラする映画です。今回はマイクをはじめメンバーそれぞれが人生に迷いながらも、最後に大きな大会に出場し、想い出を作ろうというロードムービー仕立て。1作目はマイクにスポットがあたっていましたが、2作目はマイクはもちろんメンバー全員のドラマと色気とパフォーマンスを目にすることができます。女子同士、パーティー感覚で観に行って、思う存分、悶えちゃってください!語っちゃってください!そして、映画を観た次の日は「今日、顔色いいね」って言われちゃうかもー!ということで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:マジック・マイクXXL 2015年10月17日より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC
2015年10月21日何となく引きずっていた夏の残像も消え、街中が一気に様変わり、過ごしやすい秋の季節がやってきました。秋と言えば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、何にでも“秋”がついてしまう何ともステキな季節ですが、我が身にはなかなか人生のステキ瞬間は訪れず…それでもめげずに生きております、古山エリーです。今宵もたわごと、お付き合いくださいませ。自身の恋愛はすっかりご無沙汰なので、当然、恋愛ごとで“泣く”こともないわけです。ですが、人というのは、ときどき涙を流したくなる(要は心のデトックス)。ちょっとずつ胸の奥にたまったもの(その正体は分からないですが…)を涙という形で排出するとすっきりするんですよね。もちろん、そういうときは映画の力を借りるわけですが、ラブストーリーで必ず泣けるのは──『スウィート・ノベンバー』『オータム・イン・ニューヨーク』『P.S.アイラヴユー』『きみに読む物語』『ゴースト/ニューヨークの幻』あたりです。結末を知っていても、自分がどこで泣くか知っていても、泣いてしまう。泣ける=感動できているということなので、私のバロメーターとしては、このラブストーリーで泣けなくなったら危険信号だと思うことにしています。いまのところ大丈夫…のはずですが、実は泣けなかったらどうしよう…と恐くて最近は観ておりません…。だってだって、年齢と共に身体のいろんなものが枯渇していくので、(最後の砦?の)涙は死守したいんです!そんなふうに思ったきっかけは、同い年の友人との何気ない会話──「そう言えば、あぶらとり紙を使わなくなったよね」でした(くだらないけど、わりと深刻問題!)。若い頃は、化粧ポーチのなかにあぶらとり紙は必須でしたが、最近はまったく必要がない過去の産物状態。お鼻やおでこにかすかに浮いてくる脂はむしろラッキー!吸い取ってしまったらもったいない!とばかりに、カサつきやすい目元にポンポンッと補充という具合です。(なんかすごく悲しいですが、それが現実なのです…)。って、泣けるラブストーリーの話から皮脂の話になっちゃったので(すみません…)、さっさと軌道修正します。今日のメインは、泣ける映画を紹介したいのです!それはラッセル・クロウ主演の『パパが遺した物語』。ラッセル・クロウって、年を重ねてもやんちゃなところが残っているのが魅力的な俳優ですが、今回は、娘に深い愛情を注ぐ父親役。泣かせてくれます。彼が演じるのは、妻を亡くし自分自身も病気と闘いながら娘ケイティのために生きた、父であり小説家でもあるジェイク。そして、大人になったケイティを演じるのはアマンダ・セイフライド。過去のトラウマから人を深く愛することが恐くなってしまったケイティが、ジェイクのファンだという青年と出会うことで父の愛を思い出していく、“泣ける”感動作です。もちろん、私も泣きました。物語に感動して泣き、涙が枯渇していなかったことに感動して泣き、ほっとひと安心(枯れてなかった!)。というわけで、この『パパが遺した物語』も泣きたいときに観たい映画、人間ドラマ部門としてストックしたいと思います。枯れるという文字を綴っていたら、小泉今日子の「木枯しに抱かれて」が頭のなかに流れてきたところで(名曲だけど、古い…)、今宵はこの辺で。また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:パパが遺した物語 2015年10月3日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 FATHERS & DAUGHTERS NEVADA, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2015年10月05日気づけば夜風が心地いい(というよりも、むしろ淋しさいっぱいの)季節です。すっかりご無沙汰しておりました、相変わらずおひとりさま独走中の古山エリーです。夏の出来事と言えば、四十路女子、初めて自分自身の加齢臭が気になりました(こんな日が来るなんて…)。実際に指摘されたわけでも匂ってきたわけでもないのですが(いまのところ)、加齢臭はオジサマ限定かと思っていたら、なんと!まあ!40過ぎると女性も“臭”が放たれるというではないですか!き、危険すぎる…と、“臭”を“香”にしなくてはと慌てて対策を考えた結果、ダマスクローズのカプセルに辿り着きました。ええ、外側よりも内側、素っ裸になったときも平気なように、体臭自体を薔薇の香りにする作戦です。ひと昔前にローズカプセルが流行りましたが、当時はまだ若さという強みがありましたし、そこまで危機感がなかったので、なんだか高いサプリだなーと人ごとでした。が、もう手放せません。ああ、毎月の出費がぁー!そんな加齢臭を気にしつつ、次は心を薔薇色にしなくては!と『ピース オブ ケイク』、観て参りました。多部未華子のエロ可愛さにやられ(私、やはり中身はおっさんですか?)、綾野剛の罪な色気にやられ(あのヒゲとかダメ加減とかたまらない)、恋愛ってややこしいんだよねー、でも恋愛特有のあのドキドキ感ソワソワ感っていいなーと、錆びかけていたハートが動き出しました。昨年の壁ドンの勢いは収まったものの、次から次へと少女漫画の映画化、あるんですねー。この『ピース オブ ケイク』もそのひとつではあるんですが、何がいいって、きれいごとじゃない恋愛をきちんと描いてくれていることです(やさぐれ女子にはココ重要!)。主人公・志乃の恋愛体質なところとかは「あーあ、またやっちゃった…」と共感しながら、過去の自分の苦い想い出が浮上してきたり。まあ、良くも悪くも浸れるってことですね。この映画、カップルで観る人もいるようですが(羨ましいですが)、おすすめは女同士での鑑賞。相手の携帯を見る見ない、浮気は許せる許せない、仕返しはするしない、など盛り上がるネタ満載ですから!というわけで、私にも志乃ちゃんの「そのとき、風が吹いた」的な出会いがあることを祈りつつ、ダマスクローズのカプセルを飲んで“そのとき”を待つとします。あっ、待っても待ちぼうけ率が高くなってきたので、やっぱり網を仕掛けに行ってきます(どこへ?)。また、次回。(Elie Furuyama)
2015年09月16日気づけば梅雨入り、梅雨の時期の6月と言えばジューンブライドですが…ええ、1か月以上更新をしていなかったというのに、結婚準備をしていたわけでもなく、花嫁修業でもなく、何の変化もなく“40”と言う名の大台に向けてひたすらカウントダウンをしておりました。そして、めでたく大台に乗ってしまった女、古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごと綴ってまいります。若い頃、という表現は自分がオバサンになった気がするので極力使いたくはないんですが、手っ取り早いので使っちゃいます(こういうところがすでにオバサンなんだな…)。で、もう一度、“若い頃“は誕生日をひとりで過ごすなんて想像もつかなかったんです。でも、ここ数年はめっきりひとりです。誕生日前後にお祝いしてもらうことはあっても、さすがに当日はみなさん遠慮してくださって、結果おひとりさま。今年ももちろんそのパターン。というわけで、仕事を終えた22時頃、いつものバーに行きましたとも。飲みましたとも。その日は馴染みのお客さんがちらほらいらっしゃって、誕生日だと言うとお隣からシャンパンが1本、そのお隣からまた1本、気持ちのいいくらいボトルが空いていくのはそれはそれは嬉しい限りなんですが、みなさんお酒が入って心地よくなってくると多少の暴言、(あ、間違えた…)ちょっぴり厳しいお言葉も混ざってくるわけです。その日いただいた言葉でひっかかっているのは「40にしては状態いいよね」というひとこと。もちろん「40歳には見えないね」といういい意味であることは重々承知しているんですが、なんかひっかかるんですよね“にしては”と“状態”が。年齢を絡めて褒めるって難しいんだなぁと、身をもって学んだわけです。で、そんなふうに卑屈になってしまうのは愛が足りてないからだ!そうだ、愛だ、愛だーっ!というわけで、思いっきり題名に“愛=ラブ”が入った園子温監督の最新作『ラブ&ピース』で、空っぽ寸前の心(のLOVEエリア)を満たしました。映画は、鈴木良一(長谷川博己)といううだつのあがらない地味ぃな男が、ある日突然いろんな夢が叶うようになるというお話。その根底にあるのは“愛”で、好きな人に「好き」というための道のりなんですね。その途中のあんな出来事こんな出来事はいったい何だったんだ!?と突っ込みたくなりますが、ばかばかしさにスカッとして、愛の告白にほろりとさせられて、彼をずーっと見守る存在にジーン。気づけば、そうだよね「愛だよね、愛っ!」って昭和チックな古くさいセリフがぐるぐるまわっておりました。さらに何がいいって、ぜんぜんイケてないときもロックバンドで成功してモテモテのときも、変わらず鈴木良一を想っている寺島裕子(麻生久美子)の女っぷりです。見た目は、もう少し頑張ろうね裕子ちゃんって言いたいけれど、彼女の愛の貫き方はとっても素敵なんです。ただ、注意事項をひとつ。愛についての映画ではあるんですが、そのほとんどがびっくりな出来事ばかりなので、あり得ない世界を楽しむ覚悟で臨んでください。それにしても、あんなにハチャメチャやっておきながら最終的にはラブストーリーに落とし込んでしまうって…やっぱり園監督ってすごい!というわけで、私の願いも叶いますように、どうか叶いますように…と力強く、力強く、力強く(念押しが大事!)願いながら梅雨明けを待とうと思います。今宵はここまで、また次回。(Elie Furuyama)
2015年06月22日季節が移り変わるのはなんて早いんでしょう。気づけば“ゴールデン”ウィークという何ともキラキラした響きのホリデーに突入です。そして、ホリデーが終わる頃にはまわりの景色は夏色になり、服装は薄着になり、そんな爽やかな季節になって「あ、二の腕ぷるぷるかも…」って身体のあちこちが気になってくる…のが通年の私ですが、今年はそれを阻止するべく体脂肪計買いました(ピンクのかわいいヤツ)、大人のカロリミット摂取中(今のところ続いてます)、短期集中のあの話題のスポーツジムが気になってしかたない(重力に負けないお尻にしたいけど他力本願)。四十路手前の年齢にあらがう女、古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごと綴って参ります。数か月前のことです。友人に紹介してもらった“よく当たる”という占い師さんのもとへ行き、占ってもらいました。「仕事じゃなくて恋愛のことと結婚のことを聞いてくるんだよ」。砂漠のように枯渇寸前でほぼ尼僧的生活(恋愛において)の私を心配する友人に何度も釘をさされ、その日はちゃんと“恋”と“愛”について聞いてきました。嬉しいことに今年は何度か出会いのチャンスがあるらしく、そのひとつが4月!おお、ウェルカム!このチャンスを絶対に逃すものかー!と言われたとおり、まるでキャッツ・アイ(例えが古い…)が華麗にかわす赤外線のように(とは言われてないけど…)出会いをキャッチするアンテナをぴぴーんと張っていたつもりなんですが、どうやら“つもり”のままだったようで、気づけば4月も残りわずか…。占いはカウンセリングのようなものだから当たるも八卦当たらぬも八卦よねーと、すっかり開き直ってます(そしてまた同じことを聞きに占い師のもとへ行く…はず)。素敵な男性との出会いはまだありませんが、素敵な映画とは続々と出会っています。そのひとつが『ラスト5イヤーズ』。トニー賞を受賞したミュージカルの映画化なんですが、この映画、ちょっとユニークなんです。女優の卵のキャシー(アナ・ケンドリック)と小説家のジェイミー(ジェレミー・ジョーダン)、2人の5年間の愛の軌跡を描くラブストーリーで、時系列に準じて出会いから別れを描くのではなく、キャシー目線では別れから出会いに向けての時間軸を、ジェイミー目線では出会いから別れに向けての時間軸を14曲の歌に乗せて交互に2人の気持ちを表現していくんです。2人の結末が“別れ”と知っていても、気づくと「そうよねー」「分かる、分かるわぁ」と深く共感。それは2人がすれ違っていくさまがとてもリアルだから。女性にはいくつもの“活”があると以前のコラムで書きましたが、たとえ“活”がうまく行ってもその先にも試練はあって。キャシーの場合、めでたく愛する人と結婚したけれど仕事は続けたい、夢も叶えたい、彼をサポートするだけの妻にはなりたくない…と、独身女性からしてみるとけっこうワガママ。かといってジェイミーが完璧な男かというとそうでもなくて。彼の場合は学生のときに才能を認められてとんとん拍子で成功を手にしたので、キャシーが抱える悩みになかなか気づいてあげられなかったりする。お互い愛しているけど、すれ違っているんですね。結婚を成立させるために自分を犠牲にしたくはないですが、2人で生きていく、誰かと生きていくということは、何もかも独身のときのままではいられない覚悟も必要なのかなと。思いっきり自分を優先させてきた私にとっては、いまのまま結婚してもキャシーと同じ道を歩くような気がしてなりません。結婚って?パートナーと生きていくって?その意味を改めて考えさせられた映画でした。なーんて、けっこう真面目に語ってしまいましたが、男と女はしょせん違う生き物。分からないから面白いんであって、分からないから分かろうとするのであって、それでいいんだと思うんです。というわけで、こんな私を分かってくれそうな殿方を探しに行って参ります(何処へ?)。また次回。(Elie Furuyama)■関連作品:ラスト5イヤーズ 2015年4月25日よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2013 The Last 5 Years The Motion Picture LLC
2015年04月27日桜の季節がやってきましたー! が、花より団子で体重増加、花より男子のはずが相変わらずお独り街道まっしぐら、恋の開花はいつになることやらえんやこらの古山エリーです。こんばんは、今宵もたわごと綴ってまいります。最近は「仕事できるね」とか「可愛いね」とかそういう(もちろん社交辞令の)褒め言葉よりも「古山さんって、面白いね」と言われる方が嬉しいというキケン区域に突入しました(それでいいのか、大丈夫か、私…)。おまけに男にキュンとするポイントも変わってきているじゃありませんか。以前なら容姿端麗な正当派イケメン、たとえばブラッド・ピットとかキアヌ・リーブスとかレオナルド・ディカプリオとか(王道すぎてすみません…)そんな美しい男が理想(限りなく妄想に近い理想)でしたが、ここ数年は男らしい男、そう! 肉体美を兼ね備えたイケメンにクラクラするんです。その代表格が『マジック・マイク』のチャニング・テイタムと『トワイライト』シリーズのテイラー・ロートナー。ちなみに我が家のクローゼットの中には『マジック・マイク』のチラシが貼ってあり、毎日クローゼットを開くたびにエネルギーチャージしております(なんか文字にすると痛痛しい…)。そして、嬉しいことに今月末はなんとまあ! その「好きっ!」な俳優たちそれぞれの主演映画が2本、公開しちゃうんです。もう、たまりませーんっ!チャニング・テイタムの新作は『ジュピター』。ウォシャウスキー姉弟が『マトリックス』以来、実に16年ぶりに完全オリジナル・ストーリーで挑むSFファンタジー映画です。今回もまた突飛なストーリーと想像を超える映像美で驚かせてくれます。チャニングが演じるのは、遠い星の遺伝子操作によって生まれた究極の戦士ケイン。ある理由からヒロインのジュピター(ミラ・クニス)と共に行動するんですが、ええ、もちろんそこには愛が芽生えます。どっぷりSFですがしっかりラブロマンスが入っているので女性にもおすすめ。チャニングといえば、2012年の「people」誌が選ぶ最もセクシーな男性第1位に輝いた男。そんな彼が今回は人間離れした戦士で強すぎます、素敵すぎます。一方、テイラー・ロートナーも負けておりません。こちらは己の身体能力だけで街中を縦横無尽に飛びまわる、パルクールというスポーツに挑戦した『アンリミテッド』。テイラーが演じるのは、ニューヨークでメッセンジャーとして働く青年カム。ある日、接触事故を起こした相手の女性ニキ(マリー・アヴゲロブロス)に一目惚れして、彼女に近づくためにパルクールを身につけ、おまけに危険な仕事に手を染めていく…というアクション&ラブストーリーです。『トワイライト』のときからいい身体だなぁとは思っていましたが、今回は狼じゃなくごくごく普通の人間としてアクションを披露。スタントなしで華麗にアクションを演じるテイラー、ただ者じゃないです。というわけで、肉体派イケメン好きの女性のみなさま、この春は脱いでもすごい俳優たちの映画でドキドキして女性ホルモンおぎなってくださいませ。今宵はこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)
2015年03月30日愛する人に「愛してる」を伝える素敵なバレンタインデーを何ごともなかったかのようにさらりと過ごし、ちゃっかり買っていた自分へのご褒美チョコを体重気にしながらも食べちゃうダメ女、古山エリーです。こんばんは。今夜もたわごと綴って参ります。本日のお題は女子がキュンとするキーワード「運命の出会い」「危険な恋」「禁断の関係」にぴったりな映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でございます。普段、ひとり悶々とあんなことこんなことを妄想している独女にとって、この手の映画は待ってましたー!という大好物(…のはず)。というわけで、さっそく公開初日に観てきました。ええ、もちろんひとりです。いいんです。エロティックな薫りのする映画はひとりで観る方が楽しいんです。だって、スクリーンの世界にうっとりしているのに隣にリアル恋人がいたら一気に現実に引き戻される気がしません?(彼がいない女の言い訳か…)まあ、観終わったあとに余韻に包まれて妄想モードで帰るためにも、こういう映画は“ひとり”鉄則です。ちなみに隣のシートにはひとりで来ているメンズが!ちょっぴりドキドキでした(どうでもいい余談でスミマセン…)。どんな映画か簡単に説明すると──愛し方に問題あり、だけどそれ以外はパーフェクトな男と恋愛経験ゼロの女子大生の恋のお話です。予告映像ではエレベーターの中でいま流行りの壁ドン的キスシーンがあったり、原作では普通じゃない危険な愛の形(プレイ)が描かれていたりするので、1990年代のセックスシンボル、シャロン・ストーンの『氷の微笑』級のエロティックさがあるのかしら?原作のあの官能描写が映画でどんな感じになっているのかしら?と、ものすごく気になっていたんです。…で、どうなのかというと、出会った瞬間に惹かれて恋に落ちていく何とも純粋なラブストーリーでした。その土台にじわじわとクリスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)の支配“する”側とアナ・スティール(ダコタ・ジョンソン)の支配“される”側の関係が構築されていくんです。そこが、たまらなく刺激的。どうしようもなく惹かれる人の“特異”な愛し方を受け入れられるかどうか、自分ならどうなのか、あり得ないけれどあり得る“かも”しれない愛の選択を迫られているような感覚になっていきます。と同時に、ごく普通の恋愛やセックスをしてきた人にとってはクリスチャンとアナの関係──セックスにおけるドミナント(支配者)とサブミッシブ(従属者)の関係に驚く“かも”しれませんが、そこにたどり着くまでの2人の甘い日々が描かれるからこそ、危険な愛に迷ってしまうんですね。ただ、それは女の目線であって、ハンターである男にとっては自分の愛し方を受け入れてくれる女性を落とすための手段にすぎないのか…と考えると、ちっともロマンチックじゃなくなってしまうので、そこは敢えて考えないことにしておきます(勝手な解釈でいいんです)。そして、“あの部屋”でのクリスチャンとアナの行為をどう受け止めるかで、自分自身の愛し方(考え方)は危険なのかどうか、自分の“危険な愛の指数”があぶり出されていきます。まあ、おしりペチペチッくらいはいいですけど、クリスチャンが与えるあの愛についていけるかどうか…。アナの選択は多くの女性がうなずくんじゃないかなぁと思うのです。この何とも美しく危険な官能世界に染まりつつ、アナの美しすぎるボディにうっとりしつつ、帰宅後は我がボディと脳裏に焼きついたアナのボディを比較して、これはチョコレートをほおばっている場合じゃないなとゾッとするスリルも味わいました。そして、やっぱりいろんな意味でイイ男には“危険”が付きものなのね、と自分なりのオチをつけたわけですが、この映画でエロティックな気分を刺激されたことによって、ほんのしばらくの間はフェロモンを放出できるのではないかと。恋愛やセックスをしたときに分泌される恋愛ホルモンは高い美容液よりも効果があるそうです。ということは、映画で妄想して疑似恋愛をしたらその何割かは効果が得られるかも…!?そんな淡い期待を抱きながら今宵のたわごとはこの辺で。また次回。(Elie Furuyama)■関連作品:フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 2015年2月13日より全国にて公開(C) 2014 UNIVERSAL STUDIOS
2015年02月17日代官山ヒルサイドテラスで「emotional journey -大宮エリー、初の大絵画展-」が開催されている。期間は2月15日まで。大宮エリーは作家や脚本家、映画監督など様々な分野で活躍するアーティスト。12年に行われた個展「思いを伝えるということ展」では、『立ちはだかるドア』や『心の箱』など、参加者が物語の主人公となる作品8点を発表。以来、「生きているということ展」、「星空からのメッセージ展」など体験型の個展を開催してきた。一方、12年には上野で「お祝いの調べ:直島」のライブドローイングを行い、画家としての活動をスタート。今回の絵画展では、そんな彼女がこれまでに制作してきた絵画の数々が展示された。その中には展覧会にあたって観客の前で描き上げられたものから、深夜の会場で一気に仕上げられたものまで、いくつもの巨大な作品が集められている。絵画展を主催した小山登美夫は、大宮について「大宮エリーさんは展覧会というメディアを使って、観客に空間インスタレーションとともにイメージや言葉を伝えていくという、その場でのリアルな体験を大事にしてきました。彼女の絵は、アウトサイダーアートのようでもあり、与謝蕪村のようでもあり、ジャン・コクトーのようでもあり、まさに縦横無尽に地域や時間を横断し、彼女という個から発した「生の芸術」からは圧倒的な強さと狂気が放たれています」と話している。【イベント情報】emotional journey -大宮エリー、初の大絵画展-会場:代官山ヒルサイドテラス ヒルサイドフォーラム住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階会期:2月3日から15日時間:11:00から21:00(13日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)料金:300円
2015年02月10日