大植真太郎、森山未來、平原慎太郎の3人のダンサーが言葉を交わし、身体をぶつけ合い、めまぐるしく展開していくパフォーマンス『談ス』。2014年の初演で好評を博した本作が、2016年3月に1か月をかけて、14都市を巡る全国ツアーを開催する。「談ス」公演チケット17歳で渡独以降、様々なカンパニーでダンサーとして活躍、自らのカンパニーC/Ompanyを立ち上げ、現在はスウェーデンを拠点に作品を発表している大植真太郎。数々の映画やドラマに出演しつつ、幼少時からのダンス経験を活かして「テ ヅカ TeZukA」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、「100万回生きたねこ」、「PLUTO」など数々の舞台作品でも活躍する森山未來。ダンスカンパニーOrganWorksを主宰しながら、コンドルズをはじめ国内外のカンパニーにも参加、劇団イキウメなどの演劇作品にも関わるなど活動の場をひろげている平原慎太郎。バックグラウンドの異なる3人のダンサーが集まり、ワークショップを重ね、そして生まれたのが『談ス』だ。『談ス』について森山は「今回のパフォーマンスがダンスなのかどうかも最早定かではないけれど、もし文字にしても許されるのであればこれはある種の『3人のアーティストたちによる三問三答』みたいなものかと。答えあるかな。ないかもな」とコメント。平原は「答えの無い問答を解くべく三者三様三本矢を束ねてへし折り、四の五の言わずロクでも無い日々を七転八倒九回裏のフルスイング狙いバット振り上げ十発十中目指す。そうして奇跡的に出来た我々のぶっとい一本。二度目の約束なんてない今日の待ち合わせ。もしもそれでも良いと見てくれると言うのであれば、是非見てもらいたいです」とメッセージをよせた。大植は今回の全国ツアーに対し「こんなツアーしたことない!ありきたりなコメントかもしれないが、したこと無いのだから、この時間を有意義に身を注ぐ」とコメント。森山も「堂々巡りもなんのその。とにかくこのツアーは言葉通りのドサ回りです。1か月で北海道から沖縄まで。僕にとっては素敵な初体験。怪我をしないようにすっごい気をつけながら、踊るとも喋るともしれない『談ス』を駆け抜ける所存です。他のふたりがどう思ってるかは知りませんが。お楽しみに。楽しみます」と期待をこめた。公演は2016年3月1日(火)の鎌倉芸術館での神奈川公演を皮切りに、3月3日(木)よりイイノホールでの東京公演、その後、名古屋、大阪、金沢、新潟、青森、仙台、札幌、京都、広島、福岡、大分、沖縄と各地を巡る。現在、神奈川・東京公演をはじめ、一部会場のチケット先行抽選販売を受付中。
2015年11月10日ミュージシャンのスティービー・ワンダー(Stevie Wonder)とダンサーの菅原小春が出演するTDKの新テレビCM「なにかと出会う。なにかが生まれる。」篇が、8月17日(一部地域では22日)よりオンエアされている。磁性技術を強みとするTDKが、磁性材料の特徴でもある“引き寄せ合う力”をテーマに制作した同CM。磁性材料のひとつであるカセットテープで、約30年前に同社のCMに出演していたスティービー・ワンダーと、「EXILE」や「SMAP」、安室奈美恵らなど錚々たるアーティストのライブ・ダンサーを務めてきた菅原小春が起用された。CMでは、白い壁のシンプルな空間でスティービー・ワンダーがキーボードを演奏しながら、73年の大ヒット曲「Higher Ground」を歌唱。その演奏と歌声に合わせて、菅原小春がダイナミックなダンスを繰り広げ、ジャンルの異なる2つの才能が“引き寄せ合った”様が収められている。同作について、スティービー・ワンダーは「まるで親戚のような昔からの顔なじみの仲間たちとの再会、そしてそこに加わる新しい家族のような仲間(菅原小春)の発見、この素敵な組み合わせで、最高な気分です」とコメント。また菅原小春も、「お父さんがスティービー・ワンダーさんの音楽をよく聞いていたので、私の体や耳にも自然と染み付いていました。(今回のCMでは)彼(スティービー・ワンダー)の音になれたらいいなと思います。意気込まずに、自然に楽しんでリアルの音を感じられたらいいなと思います」と語っている。
2015年08月21日東京・オーチャードホールの芸術監督をつとめる熊川哲也が、いま観るべき世界で活躍する日本のダンサーたちを紹介する「オーチャード・バレエ・ガラ」が8月1日(土)、2日(日)の2日間にわたって開催される。出演するのはローザンヌ国際バレエコンクール、モスクワ国際バレエコンクールなどの世界的コンクールで輝かしい成績をおさめ、現在、イギリスやフランス、ドイツなどのバレエ先進国の名門バレエ団で主役に抜擢される精鋭たちばかりだ。総合監修をつとめる熊川に話を聞いた。オーチャード・バレエ・ガラ チケット情報本公演のテーマはすばり、日本のダンサー。日本人が海外で踊ることは、今や特別なことではないが、今回のように世界の第一線で活躍する日本のダンサーたちが、日本で一堂に会することは稀有な機会だ。そういった機会があまりなかったことについて熊川は「(芸術に関して)日本人は海外に目が行きがちなところがあり、海外のものをありがたがる傾向があります。でも今や、ダンスのクオリティに日本人と外国人というボーダーはない時代。グローバルな日本のダンサーが生まれ、海外では活躍しているものの、日本ではなかなかそれを披露する場がありませんでした。今回はそれをブレイクスルーする公演にしたい。スポーツの祭典で日本の皆さんが日本の選手を応援するように、バレエでももっと日本の若き才能たちを応援してほしいですね」とその意義を語った。また、バレエを習うひとにとっては、日本人の体形や文化という条件がある中で、どれだけの技術やクオリティがあれば海外でも通用するのか、その答えがわかる公演でもある。「いまバレエを習う少年・少女たちの延長線上にいるのが彼ら。ケーススタイルというべき自分の将来の姿として、彼らを観てほしい」と、教育としての狙いもあるという。今回の公演はガラ公演のため、ひとつの作品をじっくりと味わうというものではない。「普段はちがう国で活躍するプロのダンサーたちが集まって、およそ10日間という短い期間の中で、全員が集中して作品を作り上げていく。必ずおもしろいものになる。人間の身体がどのように動くのか、その美しさを観てほしい」と公演の見どころを語った。公演は8月1日(土)、2日(日)の2日間、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。チケット発売中。
2015年07月28日俳優であり、ダンサーとしても活躍する森山未來が企画・出演した「Judas, Christ with Soy(ユダ、キリスト ウィズ ソイ)~太宰治『駆込み訴え』より~」のジャパンプレミアが7月11日(土)、12日(日)、愛媛県内子町の芝居小屋「内子座」で開催された。2013年に1年間、文化庁文化交流使としてイスラエルに滞在していた森山さん。帰国後は、浦沢直樹原作の舞台「プルートゥ PLUTO」への出演や、帰国後初の映像作品となるWOWOWの連続ドラマW 「煙霞 ~Gold Rush~」への出演が控え、また再び日本での活躍が大きく期待されている。今回の舞台「Judas, Christ with Soy~太宰治『駆込み訴え』より~」は、森山さんとテルアビブで活躍するイスラエル人アーティストであるエラ・ホチルドが、太宰治の「駆け込み訴え」を土台として制作した作品。イスラエル滞在中にエラさんと出会った森山さんは、2014年9月に本作品をテルアビブにてプレミア公演を行った。愛媛県内子の来年100周年を迎える由緒ある芝居小屋「内子座」にて行われた今回の公演では、太鼓芸能集団である「鼓童」に10年間に所属し、2013年に独立した吉井盛悟を新たに迎え上演された。森山さんたちは、内子にて一か月のレジデンス(滞在型創作)を行い、今回の公演に控えたそう。会場の枡席は埋め尽くされ、3公演で延べ1,500人が訪れるという、立ち見も出るほどの盛況ぶりを見せた。遠方からの来場者や、地元の老若男女の観客は、身体全部で表現するダンスと少しの台詞で構成される森山さんととエラによるパフォーマンスと、吉井さんの音楽とのコラボレーションが繰り広げられる舞台を、食い入るように見つめていた。公演を終えた森山さんは、「とにかく1か月、エラと盛悟の3人で走り抜けました。大自然と暖かな人柄に囲まれて創作されたこの作品には、間違いなく内子の風が吹き抜けています。豊かな時間を提供してくれた全ての方々に、そして内子座まで足を運んでいただいた観客の皆様に心から感謝します。これからこの作品は日本国内外問わず様々な場所で公演し、さらに成長していく予定です。またどこかでみなさんにお会いできる日を楽しみにしています」とのコメントを寄せている。本舞台は内子でのジャパンプレミアを終え、10月には横浜で3年に一度開催されている「Dance Dance Dance@YOKOHAMA2015」での公演を予定している森山さん。ダンス修行を経た森山さんのパフォーマンスに注目だ。(text:cinemacafe.net)
2015年07月16日「E-girls」石井杏奈が初主演を務める『ガールズ・ステップ』。この度、元一流ダンサー役に塚本高史が決定。併せて、特報映像が公開された。必修科目であるダンスのテストを欠席した5人の高校生、あずさ(石井杏奈)、愛海(小芝風花)、葉月(小野花梨)、環(秋月三佳)、美香(上原実矩)は、陰で「ジミーズ」と呼ばれる地味で浮いた面々。単位を落とせば進級ができない崖っぷちのあずさたちに課されたのは、2週間後に行われる地元のフェスティバルでストリートダンスを踊ること。見るからにチャラい、怪しい男“ケニー長尾”(塚本高史)をコーチに、大勢の観客からの拍手と声援の中、何とかダンスを成功させる。そして、いつしか自分たちがダンスを好きになっていることに気づき、なんと「高校生ダンス選手権」への出場を目標にダンス部を作ってしまったのだった…。根暗にガり勉、勘違い女とヤンキー、そして誰にでもいい顔をする八方美人。彼女たちに“本当の友情”は芽生えるのか?本作は、『L・DK』や『海月姫』を手がけた川村泰祐監督の最新作。主演の石井さんを始め、『魔女の宅急便』で第57回ブルーリボン賞の新人賞を獲得した小芝風花、さらに、小野花梨、秋月三佳、上原実矩ら次世代ブレイク女優たちが集結している。今回、塚本さんが演じる“ケニー長尾”は、ニューヨークで元一流ダンサーとして活躍した過去を持ちながらも、仲間を顧みない態度から孤立し、日本に戻って細々と社交ダンススクールを経営。ひょんなことから、石井杏奈演じる・あずさを含む、地味で冴えない女子高生5人組“ジミーズ”にダンスを教えることになるのだ。劇中では、元一流ダンサーとしてキレのあるダンスや、コーチとして軽やかなステップを披露している塚本さん。撮影については「とても楽しい現場でした」と語る。「ダンスの経験が無い地味な女子高生たちにダンスを教えていくうちに仲間との友情や絆を見せつけられ、忘れかけていた昔の自分や夢と向き合い気持ちが動いていくケニーの様子を注目して欲しいです。また今回ケニー自身もダンスのシーンがあるのでそこも是非観て頂ければ嬉しいです」とアピールした。先日、約200名の女子中高生限定でおこなわれた最速・モニター試写で聞いた「印象に残っているキャラクター」には、90%の女子中高生が、ケニー長尾を大絶賛。何でもケニー長尾が発する「JK」(女子高生の略)が特徴的なよう。「自由にやればいいんだよ」「失敗してもいいじゃん。楽しめればいいんだよ」といったセリフに背中を押された女子が多く見受けられた。また本作には、黒木瞳主演の連続ドラマW「スケープゴード」に出演する磯村勇斗や、大東駿介、山本裕典も出演している。『ガールズ・ステップ』は9月12日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ガールズ・ステップ 2015年秋公開予定(C) 2015「ガールズ・ステップ」製作委員会
2015年06月13日プロのバレエダンサーを目指す3人の少年を捉えた青春ドキュメンタリー映画『バレエボーイズ』が、8月29日(土)より公開されることが明らかになった。本作はノルウェーの首都、オスロでプロのバレエダンサーを目指す3人の少年を追った成長物語。時にはふざけ合いながらも厳しい練習に耐え、お互い夢に向かって切磋琢磨していたが、ある日、彼らの中の1人だけが名門ロンドン・ロイヤル・バレエスクールから招待を受けて…。人生の分かれ道の選択を余儀なくされる3人の少年の、12歳から16歳というもっとも多感な4年間の友情、葛藤、挫折、挑戦、すべてが詰まった青春ドキュメンタリーの本作。今年の2月に開催された北欧映画祭「トーキョーノーザンライフェスティバル2015」でジャパンプレミア上映された際には、満席で立見が出るなど大きな反響を呼んだ。北欧版『リトル・ダンサー』と呼びたくなるような本作は、男子にはめずらしいバレエの世界で、ひたむきにレッスンに打ち込む3人の少年の姿がきっと胸を打つはず。躍動感溢れる映像に、彼らのきらめく一瞬一瞬が刻まれた本作の公開を楽しみに待ちたい。『バレエボーイズ』は、8月29日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月20日バレエ、JAZZ、STREET、コンテンポラリーと、様々なジャンルで活躍する男性ダンサーたちによるダンスエンターテインメント、GQが4年振りに公演を行う。GQ2015 GABBYという名のもと、振付を手がける新上裕也を中心にリハーサルが始動した5月初旬、出演ダンサー6人が舞台の魅力を語った。GQ2015『GABBY』チケット情報「とにかくよく回る、高く跳ぶ、柔らかい!」と稽古場での皆の様子を語るのは、辻本知彦。シルク・ドゥ・ソレイユ出演のほか、多彩な活動を展開する彼も、「よくこれだけ集まった。伝説となるようなキャスティング」と話す。出演者19人は、内外の権威あるコンクールに入賞、海外の舞台で活躍するなど、実力派ばかり。振付も手がける辻本は、「ストーリーに寄り添い、ダンサーたちを、素材をよく見て料理する。厳しくやっています」と意欲的だ。ミュージカル『キャッツ』への出演で知られ、“よく回る”という形容がぴったりの蔡暁強は、「すでにドキドキしている」と興奮気味、ストリートダンスのJOEY BENIも、「本番はよりすごい化学反応があるはず。客席で観たいくらいです(笑)!」。一方、バレエダンサーの吉本真悟は「踊り方は違っても、何か通じるものがある」。また「“全力以上”を出し切らないと、見破られてしまう」と話すのは、バレエ界の若手注目株、西岡憲吾だ。熊川哲也 Kバレエ カンパニーや海外での実績も多い清水健太は、「様々なジャンルのダンサーが、全員でひとつのものを創る──。その空気感が、とても心地よい」。実際、稽古場の空気はすこぶる熱い。ストリートダンスのキレのいい回転技に目を奪われた次の瞬間、佐々木大、横関雄一郎ら凄腕バレエダンサーたちのダイナミックな跳躍が空間を埋め尽くす。皆がパワー全開。そのエネルギーに、圧倒される。さらに、米国からバレエ界のヒーロー、ラスタ・トーマスがここに加わる。ジャクソン国際バレエコンクールの金賞受賞者だ。同じコンクールのジュニアの部で入賞した吉本は、彼の踊りに「一体何なんだ!!」と衝撃を受けたそう。「そんな相手に対峙する──さあ、どうなるんだ!?というワクワク感があります」。そうした優れた男性ダンサーが集結してこそ表現されうる、極上の舞台が実現するというわけだ。公演は6月10日(水)から14日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGI、6月19日(金)から20日(土)まで福岡・キャナルシティ劇場、7月4日(土)から5日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホール。チケットは発売中。取材・文:加藤智子
2015年05月14日「可愛い子の友達は可愛い」よく聞くフレーズですよね。それに対して巷では●可愛い子は可愛い子としか友達になろうとしない●うわべに決まっているなどというマイナスな憶測や●「可愛い」というか「派手好き」が集まると可愛い集団に見える●外見が同レベルの方がファッションや恋愛などの話が合うからそうなるのでは?といったいわゆる「類は友を呼ぶ」の観点での予想が飛び交っています。では、実際はなぜ、そうなるのでしょうか?本当に外見で友達を選んだりした結果なのでしょうか。いいえ違います。答えは簡単です。美意識の高い女友達に囲まれると、自然と意識が高まるからです。例えば、肌がキレイな友人がいたら「何か特別なスキンケアをしているの?」と聞きますよね?そして、すごくスタイルの良い友人といつも並んで歩いていたら暴飲暴食は控えますよね?時には、メイク上手な「可愛い」友達に直接メイクを教えてもらうこともできます。見た目のみでなく、いつも笑顔の子の周りには笑顔が広がりますよね?ハッピーオーラだってもちろん周囲に伝染します!!つまり、こういった1つ1つの積み重ねが「みんな可愛い」に繋がっていく。というわけです。友達になったその時から、元々可愛い子が集まったわけではなく、気が合う者同士が友達になった結果、美意識の高い子に引っ張られる形で全員の意識が高まっていくのです。その証拠に「あの子最近可愛くなったな」と感じる子には、実はすごく美意識の高い友達ができていた。というのも良くある話。女は意識次第でいくらでも「可愛い」になれるのです。誰だって、ネガティブで「私なんか」と口にしながら可愛くなる気が全くない人よりハッピーオーラ全開の可愛い子と仲良くしたいですよね?ぜひ、「可愛い」そして「ハッピー」を、広げていきましょう!
2015年04月19日ダンサーで振付家の西島数博が芸術監督を務めるガラ公演「プレミアム・ダンス・ガラ」が4月24日(金)、東京・メルパルクTOKYOで行われる。「プレミアム・ダンス・ガラ」チケット情報西島が立ち上げた企画団体J.D.I(ジャパン・ダンス・イノベーション)による旗揚げ公演で、バレエ、タップ、ジャズ、コンテンポラリー、ストリート、アルゼンチンタンゴ、ボールルームダンスなど、様々なジャンルのトップダンサーが一堂に集結。タップのHIDEBOHと異ジャンルのダンサーによるコラボ作品、小尻健太振付の宮沢賢治「雨ニモマケズ」をコンセプトにした新作など12演目を上演する。「他のジャンルのダンサーとの壁をとっぱらいたかった。今まで一緒に舞台に立ったことのない方々に集まっていただいて、『こんなのアリだったんだ』と思ってもらえるような舞台をお見せできたら」と、12月に行われた会見で意気込みを語っている西島。西島自身は、東北の被災地を撮り続ける写真家とのコラボレーション作品を発表する予定だ。公演は4月24日(金)の昼夜2回。チケットの一般発売は1月17日(土)午前10時より。なお、チケットぴあでは本日午後6時より一般発売直前先行を実施。
2015年01月16日イギリスで記録的大ヒットをした『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』が、ついに日本に上陸する。本作は、日本でも大ヒットしたスティーブン・ダルドリー監督作『リトル・ダンサー』のミュージカル版。バレエを通じて、父と子が愛を再確認する感動の物語だ。本作を始め、12月の公開作でひと際目立つのは、キム・ギドクやデヴィッド・フィンチャーなど、世界各国の有名監督たちが手がけた“家族”をテーマにした作品ばかり。良くも悪くも昼夜、生活を共にする家族。悩みを共有したり、安心を得られる一方で、“最も近くて最も遠い”存在に感じることもしばしば。一見、いかにも幸せそうに見える家庭が、実は周りの人には知られたくない問題を抱えているというのも、決して珍しいことではない。ひとつ屋根の下でも、日々ドラマは起きている…となれば、ミドルエイジを迎え、家族を持った監督たちの作品も、その描き方はさまざま。今回は、一見まったく異なるが、実は“家族”という共通のテーマを描いた4本の新作をご紹介。●『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』12月5日公開1984年、ストライキに揺れるイギリス北部の炭鉱の町。11歳の少年ビリーは、炭鉱夫の父と兄、祖母と暮らしている。偶然目にしたバレエに興味を持ったビリーは、父親に内緒でバレエを習い始める。彼の素質を見抜いたバレエ教師の指導を受け、ビリーは“ロイヤル・バレエで踊る”という夢を抱くように。息子の才能と夢を知った父は、一大決心をする――。監督は、日本でも大ヒットした映画『リトル・ダンサー』と同じ、イギリス出身のスティーブン・ダルドリー(54歳)。映画版は、ちょうど14年前の2000年9月29日にイギリスで劇場公開され、英国アカデミー賞を受賞した。2005年からはロンドンのウエスト・エンドで、舞台版の上演が開始。ダルドリー監督は、こちらの舞台版でも演出を務め、音楽監督はエルトン・ジョンが担当した。2008年にはブロードウェイに進出し、トニー賞を独占。2014年の現在もロンドン・ウエストエンドで観客を魅了し続けている。そして、今年の9月28日。これまでビリー役を演じてきた27名が全員が共演する、1日限定の夢のステージも実現した。その模様はライブ配信され、週末興行成績第1位を獲得という偉業を達成。その夢のステージこそが、今回日本に上陸した『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』なのだ。ダルドリー監督は「情緒的な作品だ。家族が絶望的だと思われる状況に立ち向かう物語で、それはどの文化や言語に置き換えても共通のテーマだと思う」と語っている。ありのままの思いをぶつけ、衝突する父と息子。でもそれは、誰よりもお互いを愛してるからこそゆえ。自分の心を理解してほしいから、真剣に、不器用に向き合うのだ。少年ビリーは、言葉では伝えられない思いを、体いっぱいで表現する。家に帰ったら、すぐに自分の家族を抱きしめたくなるような、ハートウォーミングな家族の物語の傑作は、ミュージカル版でも顕在だ。●『メビウス』12月6日公開ある日、夫の浮気を知った妻。彼女は嫉妬と怒りのあまり、夫の性器を切断しようとするが失敗。ところが、その激情を抑えられない彼女は、息子の性器を切断して、姿を消してしまう。途方に暮れる息子に、父は性器がなくても絶頂に達する方法を教えるが、妻が戻ったことで――。監督は、韓国の鬼才キム・ギドク(53歳)。これまで『うつせみ』や『嘆きのピエタ』など、数々の衝撃作を生み出してきた彼が、新たに送り出す問題作だ。今回は上流階級の一家に起きた衝撃の出来事を、一切の台詞を省き、笑う、泣く、叫ぶといった感情表現のみで描写。ギドク監督の特有のちょっとグロくて、ちょっと歪んだ、でも人間の真実をえぐり出す家族愛には注目だ。●『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』12月6日公開『スパニッシュ・アパートメント』から連なるシリーズ第3弾。ウェンディとの間に2人の子どもをもうけ、パリで生活しているグザヴィエ(ロマン・デュリス)。小説家としてもある程度成功した彼だが、あるとき、スペイン留学時の親友でレズビアンのイザベルから精子の提供を頼まれる。しかし、このことが原因となり、ウェンディは子どもを連れてニューヨークへ移住してしまう――。監督は、フランス出身のセドリック・クラピッシュ(53歳)。これまで、ハリウッド映画とはまた違う、日常の小さなドラマを切り取り、すぐ隣にいそうな人間たちを映し出してきたクラピッシュ監督。彼の代表作となる、ロマン・デュリス演じるダメ男・グザヴィエの物語も、ついに最終章。いろいろな女性の間を行ったりきたりしていた彼には、呆れつつも、なぜか嫌いになれず、見守り続けてしまった女子も多いはず。そんな彼も親となり、家庭を持ち、すっかり落ち着いたのかと思えば、やっぱりそんなわけはないらしい。クラピッシュが描く、単なる“フランス式”とも言えない、愛おしいダメ男の家族の物語もまた必見だ。●『ゴーン・ガール』12月12日公開誰もがうらやむ完璧夫婦だったニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)。5年目の結婚記念日に、突然エイミーが行方をくらましてしまう。メディアによって夫婦の実態が暴かれ、不審な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害の疑惑を持つように――。監督は『セブン』、『ソーシャル・ネットワーク』などのヒットメイカーで、アメリカ生まれのデヴィッド・フィンチャー(52歳)。スタイリッシュな映像と音楽は、まさにミュージックビデオ出身の監督ならでは。1分先も予測できない完璧な脚本が、観る者をただならぬ緊張感で包み、ただ一度の瞬きすらしたくないと思わせる。幸せいっぱいに見えた夫婦の徐々に明かされていくほころびを、容赦なく描き出していく本作は、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』とはまるで違う、生々しい家族の物語だ。2014年もあと1か月。今年の締めくくりに、世界の巨匠から“家族の在り方”を学べば、あなたの家族の物語がもっとキラキラ輝くかもしれない。『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』は、TOHOシネマズ日劇にて12月5日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴーン・ガール 2014年12月12日より全国にて公開(C) 2014 Twentieth Century Foxニューヨークの巴里夫 2014年12月6日よりBunkamuraル・シネマほか全国にて公開(C) 2013 Ce Qui Me Meut Motion Picture - CN2 Productions - STUDIOCANAL - RTBF - France 2 Cinemaメビウス 2014年12月6日より全国にて公開(C) 2013 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
2014年11月25日ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』に出演中のスターダンサー、アダム・クーパーが11月10日(月) TOKYO FM 「LOVE CONNECTION」(11:30~13:00)に生出演することが決まった。出演は11:40頃から15分ほど。マシュー・ボーンの『白鳥の湖』で一躍、脚光を浴びた世界的ダンサーの生声を聞けるチャンスだ。ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』はミュージカル映画の名作『雨に唄えば』の舞台版。特に話題なのが原作映画でもおなじみ雨の名場面。映画ではジーン・ケリーがどしゃぶりの中、ハッピーに歌い踊ったシーンを、舞台版は12トンもの水を使って再現する。「ジーン・ケリーはもちろん、尊敬してるけど、いかに新しい役として作っていくかに注力した」開幕直前の会見で話していたアダム・クーパー。彼ならではの、華麗なステップ、そして魅力的な歌声にご注目を。公演は11月24日(月・休)まで東京・渋谷の東急シアターオーブにて。なお公式ブログでは公開舞台稽古に招待された高校生モニターによる熱い感想の数々を掲載中。ご興味の方は右記まで()。
2014年11月07日首藤康之のダンス公演『DEDICATED 2014 OTHERS』が明日、10月24日(金)よりKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する。2011年にダンサーの首藤がスタートさせたダンスシリーズ『DEDICATED』の第3作。シリーズのテーマは「ダンスを通して自分の思いを捧げること」。今回は、“OTHERS”(他者)と題し、首藤康之ソロ作品『ジキル&ハイド』(構成・演出:小野寺修二)と、首藤康之・中村恩恵のふたりのダンサーに女優のりょうを迎えた『出口なし』(構成・演出:白井晃)の豪華2本立てで上演する。開幕を目前に控えた稽古場を取材した。『DEDICATED 2014 OTHERS』チケット情報『ジキル&ハイド』は、2011年『DEDICATED』立ち上げの公演で、首藤が最も信頼する演出家のひとりである小野寺修二とタッグを組み上演、好評を博した作品。初演時の会場であるKAAT大スタジオから今回はホールに会場を移し、さらにダイナミックかつ緊密な世界を展開する。リハーサルでは、実際の舞台装置になる鏡や小道具を使い、作品の流れの中で動きの動機を探る細かい作業を積み上げ、本番さながらの通し稽古が行われていた。さまざまなイメージを喚起する舞台美術と構成、それらとせめぎ合う首藤康之のダンスに目を奪われる。『出口なし』はサルトルの同名戯曲を題材にして、KAATのアーティスティック・スーパーバイザー白井晃が構成・演出する作品。稽古場の空気は出演者、スタッフ全員が集中し、その密度は高い。ダンス作品演出に初めて挑む白井、ダンサーの首藤と中村、女優のりょうの4名いずれもが「新しい経験」と話すクリエーションは、言葉とダンス、声と身体を交錯させながら、新たなイメージを立ち上げていく。それぞれがこれまでにない挑戦をしながらも、最終的には同じ方向へ向かっていく、そんな不思議な創作のプロセスが垣間見られた。“OTHERS”(他者)と題された今作。他者を通して見えてくるものとは…。自己の中に潜む他者とは…。2作品の連続上演を通し、人間存在について深く考えさせられるような公演になりそうだ。公演は10月24日(金)から26日(日)まで。
2014年10月23日先日、ユニバーサル映画の2015年公開作品のひとつとして発表されていた『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』のスティーヴン・ダルドリー監督の最新作の邦題が、『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』に決定、2015年1月より日本公開されることになった。ブラジル、リオデジャネイロ郊外。ゴミを拾って生活している3人の少年は、ある日ゴミ山の中でひとつのサイフを拾う。そのサイフには、世界を震撼させる、ある重大な秘密が隠されていた。警察はサイフの大捜索を開始し、街は大混乱に陥ってしまう。だが、少年たちは自らの信じる“正しい道”を選ぶため、知恵を働かせ、サイフに隠された謎を解き明かそうとする――。映画監督デビュー作となる『リトル・ダンサー』から一貫して、力強く成長する多感期の少年を、繊細な演出で描き続けてきたダルドリー監督。本作もまた、ゴミ拾いをしながら暮らす少年たちが、絶望の街でみつけた“小さな希望”から街全体を奇跡で包んでいく少年たちの物語だ。脚本を務めたのは、『ラブ・アクチュアリー』などの監督でも知られ、現在『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』も公開中のリチャード・カーティス。スクリーンの中で躍動する生命力に溢れた3人の少年を演じたのは、オーディションによって選ばれた無名の少年たち。さらに、肉親からも世間からも見放された子どもたちを優しく導くアメリカ人神父役には名優マーティン・シーン、母親のように彼らを見守る若き女性オリビアを『ドラゴン・タトゥーの女』『セインツ-約束の果て-』のルーニー・マーラが演じ、観る者を物語に引き込ませる存在感で脇を固めている。今回、公開決定に併せて到着したビジュアルには、絶望の街の中でもたくましく生きる力強さを写した2人の少年の姿が。彼らは、世界の“希望”が詰まったサイフを手に、知恵を働かせながら警察の追跡をすり抜けていく。スリルと興奮…やがてすべての謎が解け、明かされる真実。稀代のストーリーテラーで、イギリスを代表する2大トップフィルムメーカーの初タッグで実現した奇跡の物語に期待が高まる。『トラッシュ!-この街が輝く日まで-』は2015年1月、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月22日イギリスミュージカルの巨匠スティーブン・ダルドリーの初の長編映画監督作にして、英国アカデミー賞を受賞した『リトル・ダンサー』のミュージカル版が、ついに日本上陸。主人公ビリー・エリオット役を務めてきた歴代の27人のキャストが一堂に会した1夜限りのフィナーレ公演が、『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』としてTOHOシネマズ日劇ほか全国順次公開されることになった。ジェイミー・ベル主演の映画『リトル・ダンサー』がイギリスで劇場公開されたのが、ちょうど14年前(2000年9月29日)。ストライキに揺れる炭鉱の町を舞台に、プロのバレエ・ダンサーになるという夢を叶えるため、大きな困難を乗り越えて奮闘する少年・ビリーの姿を描いた物語は、ダルドリー監督自らが、音楽監督にエルトン・ジョンを迎え、国際的な賞を多数受賞している製作陣を率いて舞台化。ブロードウェイで上演されるや、第63回トニー賞で「ミュージカル作品賞」「主演男優賞」など10部門を獲得。ロンドンのウエスト・エンドでは、現在でも週に8公演上演される超ロングランヒットで、観客を魅了し続けている。そのミュージカルで、現役およびかつてのビリー・エリオット役を演じた27人が、9月28日に上演された『ビリー・エリオット・ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』の特別演出されたフィナーレにて夢の共演を果たした模様を収めたのが本作だ。史上最年少10歳でビリー役に抜擢されたリバプール出身のエリオット・ハンナ(現在11歳)が主演を務めており、2005年の初演でビリー役を演じ、今回の特別公演では成長したビリー役で帰ってきた22歳のリアム・ムーアと共演。さらに、ダルドリー監督が開演の挨拶を行い、音楽を担当したエルトン・ジョンからのスペシャルメッセージも紹介されたという。本ミュージカルの本拠地、ウエスト・エンドにあるヴィクトリア・パレス劇場から世界8か国に向けライブ配信され、ライブイベントの劇場公開としては史上最大規模となった本作は、イギリスの週末興行成績第1位を獲得する記録的大ヒットとなった。日本を含め世界9か国でも上映される予定で、観客からの好評の声に応えて、期間限定でイギリスの350館においてアンコール上映も行われることが決定している。『ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー』は12月5日(金)~12月11日(木)TOHOシネマズ日劇ほか、全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月14日大手広告会社の博報堂でコピーライターを務めるとともに、世界を舞台に躍進を続けるダンスユニット「DAZZLE」のダンサー/脚本家としても活躍する飯塚浩一郎。本インタビューでは、ビジネスマンとアーティストとしての顔を併せ持つ飯塚氏に、現在のお仕事に携わるようになったきっかけから、クリエイターとしての今後の展望に至るまで幅広くお話を伺った。――多彩な肩書をお持ちの飯塚さんですが、ご自身ではどのように自己紹介なさることが多いのでしょうか?基本的には、コレと決めてはいません。実際のところ、お仕事の内容やクライアントさんなど、TPOに合わせて、ダンサー、コピーライター、演出家といった肩書を使い分けている感じです。ビジネスマン(コピーライター)としての自分も、アーティスト(プロダンサー/演出家)としての自分も、すべてを含めて僕という人間なので。――プライベートでダンスをやっている方は多くいらっしゃると思うのですが、コピーライターとダンサー/演出家を仕事として両立させることは最初から考えられていたのでしょうか?いいえ。最初はまったく考えていませんでした。特にダンサーとして生計を立てている諸先輩方のお話などを聞いて、それがとても難しいことであるということは分かっていたので。もともと表現手段が多様なクリエイターになりたいと思っていたので、広告業界への就職を決めました。広告には、形のないものを表現し世の中に影響を与えるという意味で、無限の可能性を感じたという点が決め手になりました。――博報堂のコピーライターになるのもかなり難しいと思うのですが。最初は、営業職として配属されて、4年目でクリエイティブの部署に異動することになり、コピーライターとして仕事をするようになりました。同時に、プライベートでも自分を表現できる創作活動をしたいという気持ちが湧いてきて、その時にちょうどダンスユニット「DAZZLE」に加入しました。彼らが舞台をやろうとし始めた時期で、僕の持っている力が役立つと思ったので。今から約8年ほど前のことでした。――コピーライターとダンサー/演出家は、一見まったく共通点を見出だせませんが、どのような点に近しいものを感じたのですか?皆さんからは、バラバラのことをやっているように思われるかもしれませんね(笑)。でも、自分の中ではクロスフェードする部分が多くあり、両方のお仕事がとても近い存在なんです。例えば、"人の心を動かす"という点においては、コピーライターもダンサー/演出家も、非常に強く共通するものがあると考えています。また、僕自身にとってコピーライターとして頭を働かせることとダンサーとして無心で体を動かすことは、色々なバランスを保つ上でとても良い影響があるんです。――飯塚さんがこれまでに手掛けたCM内でもダンスを採用していますよね。はい、いくつかのCMなどでダンスを取り入れたものを制作させていただいています。実は、DAZZLEのメンバーに参加してもらったこともあるんですよ。社内にもダンスを活かした仕事をする"ダンスビジネスプロジェクト"というものがあるんですが、今後その活動も活発化させていきたいですね。といってもメンバーは現在僕一人なんですが(笑)。――ダンサーや演出家としての経験が、コピーライターやCM制作といったビジネス面に役立つといったことも多いのでしょうか?CM制作時に重要な要素のひとつとなる音楽と映像のタイミングの合わせ方やその使い方などは、まさにダンサーとしてのリズム感や、演出家として培ったノウハウが役立つことがあると思います。また、ダンスに限ったことではないのですが、本来の仕事と離れ社外での活動を行うことは、第三者的な視点を持つという意味でも大切だと考えています。――反対に、コピーライターとしての経験がダンサーや演出家としてのお仕事に影響を及ぼすこともありますか?DAZZLEの公演では、ダンス中に字幕による演出を行うことも多いのですが、その際の言葉の選び方やリズム、意味の広がりなどに対する考え方は、コピーライターとしての経験が生かされていると思います。また、公演を行う会場が広くなるにつれ、観客席から字幕が見えづらくなることを考慮してナレーションを採用する機会が増えてきているのですが、ダンスとの距離感を大切にしながら「音」としての言葉をより意識しています。振り付けや動きに合わせるために、脚本のディテールを変えることもありますね。――そんな飯塚さんが脚本を手がけられているDAZZLEの最新作公演「二重ノ裁ク者」(2月14日~16日)が今週から始まりますね。今回の公演では、ナレーションを俳優の浅野忠信さんに担当していただけることになりました。ナレーションを考えるときは、基本的に誰が話すかも想定しながら考えるんですけど、今回の場合は浅野さんを想定していたので、引き受けていただき、ありがたかったです。浅野さんのナレーションには聴く人を惹きつける強い引力があり、ダンスパフォーマンスの放出する力とのコラボレーションを、ぜひ楽しんでいただければと思います。また、コンテンポラリーからストリートまで多彩なジャンルを融合したダンス、重厚なストーリー展開、さらにサウンドやライティングによる演出など、DAZZLEならではのステージを、ぜひ会場に足を運んで体験していただければ嬉しいです。――それでは最後に、ご自身やDAZZLEとしての今後の展望について簡単にお聞かせいただけますでしょうか?個人的には、単純ではありますが、エンタテインメントの発信側にいる一人のクリエイターとして究極的な作品作りを目指し続けることが目標でしょうか。また、DAZZLEとしての目標については、ブロードウェイでのロングラン、世界三大演劇祭への参加、7年後の東京五輪のオープニングアクトへの参加なども、ぜひ挑戦したいですね。
2014年02月13日世界トップクラスのダンサーたちによるダンス・エンタテインメント『バーン・ザ・フロア Around the World Tour 2012』が12月5日、東京・東急シアターオーブで開幕。当日はスペシャル・ゲストダンサーとして参加する今井翼が、共演するダンサーとともに会見を行った。「バーン・ザ・フロア」公演情報同作はブロードウェイ、ロンドン・ウエストエンドをはじめ世界で人気を博しているステージ。日本でも過去6回の公演で約40万人の観客を動員しているヒット作だ。今回初めて日本人のゲストダンサーとして、今井翼が参加することでも注目を集めている。ジャニーズ事務所の中にあってもダンスに定評のある今井は「『バーン・ザ・フロア』は世界中を回ってますから、これまでシンガポール、韓国にわたって指導してしてもらいながら、日本でも自主練に励んでようやく今日開幕を迎えることができました」と感慨を語りながら、「これまでタッキー&翼としても、個人としてもいろいろなステージをご覧になっていただきましたが、この情熱的なダンスを通して新しい今井翼を感じ取っていただけたら」と舞台をアピールした。東京公演は12月9日(日)まで。その後、12日(水)から16日(日)まで大阪・オリックス劇場(旧大阪厚生年金会館)でも上演。
2012年12月06日映画『リトル・ダンサー』に2,000人の候補者の中から見事主演に抜擢され、弱冠14歳で英国アカデミー賞主演男優賞、英国インディペンデント映画新人俳優賞など各賞を総なめにし、世界的名声を得た俳優、ジェイミー・ベル。まだあどけなさの残る表情が印象的だったジェイミーだが、彼ももう26歳。今年に入り、女優エヴァン・レイチェル・ウッドとの婚約も報じられたばかりの彼は、やんちゃな表情が母性本能をくすぐるイケメン俳優へと変身を遂げた。『ジェーン・エア』や『第九軍団のワシ』など、今年の日本公開作だけでも様々な変貌を遂げている彼の次なる出演作『崖っぷちの男』が7月7日(土)より公開となる。ニューヨーク・マンハッタンの高層ホテルの窓の外に現れた男、ニック・キャシディ。“飛び降り自殺志願者”として注目を集める彼は自らの要求を伝えるため、女性刑事・リディアを唯一の“交渉人”に指名。なぜ自分が選ばれたのかも分からぬまま、ニックとの交渉を開始するリディアだが、実はニックはその背後である計画を進行させており――。本作でサム・ワーシントン扮する主人公・ニックの弟、ジョーイを演じているジェイミー。劇中ではジョーイと共にある“計画”を実行するガールフレンド、アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)とのシーンが多いが、彼女との共演をジェイミーは「恋人のアンジーとは、サスペンス、ユーモア、アクションなど色々なシーンがあった。相性がいいんだ。撮影中によく監督はカメラを回し続けて、僕たちはアドリブでたくさんのセリフを言い合ったんだ。本当に楽しかったよ」とふり返る。そんなジョーイとアンジーのやり取りが本作の見どころの一つでもあるが、ジョーイが恋人との関係も家族、学校のことも全部二の次で尽くすのが、兄・ニック。そこには何か2人の“強い絆”のようなものを感じずにはいられない。「兄弟関係はとても重要なポイントだった。実際の撮影までに互いにどんなやりとりをするか、サムとよく話し合ってリハーサルしたよ」とジェイミーは明かす。その一方で、サムが「ジェイミーのことはしばらく知っているんだ。だからわりと簡単だったよ。演じているときは、この兄弟がいつも言い合っているところがリアルで気に入ったよ。そういうふうに脚本に書かれていたわけじゃない。やっているうちに、そういうふうになっていったんだよ」と証言するように、ジェイミーとサム、2人の関係性がそのままスクリーンにも映し出されたようだ。今回メガホンを握ったのはドキュメンタリー映画監督の出身で、本作が初の劇場用長編デビュー作となるアスガー・レス監督。ドキュメンタリーとフィクションでは多くのギャップもありそうなものだが、「ドキュメンタリーをやってると、『それは現実じゃない』とフィクションを敬遠しそうだよね。でも、家族とか愛とか名誉とか、深くてリアルなコンセプトを表現することで、映画はリアルになれるんだ。作品は素晴らしかったよ」と話すジェイミーには頼もしささえ感じてしまう。また、名優エド・ハリスとの競演を「彼の演技は真に迫るものがあるから、楽しかった」と言ってのけてしまうところにも、この数年間での彼の役者としてのさらなる進化を感じずにはいられない。『リトル・ダンサー』当時の面影も残る愛らしい表情に、“大人”の魅力も併せ持ったジェイミーは向かうところ敵なしといったところ。本作について「『えっ?そんなことは思いつかなかった』、『一本とられた』というリアクションが返ってくるように情報を的確に伝えることを心がけた」と語るジェイミーの好演が見られるノンストップアクション・サスペンス『崖っぷちの男』。一回りも二回りも大人の男に成長したジェイミーから、今後とも目が離せない!『崖っぷちの男』は7月7日(土)より全国にて公開。■関連作品:ジェーン・エア 2012年6月2日よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© RUBY FILMS (JANE EYRE) LTD./THE BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2011. 崖っぷちの男 2012年7月7日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日劇団四季のミュージカル『コーラスライン』が10月7日(金)、東京・自由劇場にて開幕する。ダンサーたちの実話を元に作られた本作は“四季ミュージカルの原点”とも称されるもの。前日の10月6日の最終舞台稽古では、汗を飛び散らせ真摯に作品に向き合う俳優たちの姿があった。劇団四季「コーラスライン」チケット情報物語はとある劇場が舞台。そこでは新作ミュージカルのコーラスダンサーを選ぶオーディションが行われている。最終選考に残った17人に演出家・ザックが「君たちがどんな人間なのか知りたい」と問いかけた。風変わりなオーディションに戸惑うダンサーたちだったが、次第に自らの人生を語っていく。家庭的に恵まれなかった者、整形を告白する者、女装のショーで踊っていた者……。赤裸々な告白の中にも、彼らはダンスへの情熱を滲ませる。豪華なセットはなく1本の白いラインが引かれただけの舞台、ブロードウェイ作品ながら“ブロードウェイ・ミュージカル”という言葉から想起させる華やかさには遠い。だが「役を掴みたい」という思いや「いつまで踊れるのか」という不安など、ダンサーたちのリアルな心情や悩みを描く内容は、おそらく出演している俳優自身の思いとリンクするのだろう。物語を見ているのではなくリアルなオーディションを見ているのかと思う生々しさがある。物語が進むにつれ、汗がしみてくる出演者たちの衣裳が、さらに物語に真実味を増す。そして悩み葛藤しつつも、自ら選んだ道を「悔やまない」と言い切る姿に青春の輝きも感じさせる、心にしみるミュージカルだ。劇団四季でも30年以上コンスタントに上演され続けている作品だが、今回の東京公演で初めて本作に出演する俳優も多く、ひたむきさが伝わる印象的な舞台になった。一度はスターとして成功を経験したものの挫折し、再度コーラスダンサーからやり直そうとオーディションを受けるキャシー役には、劇団を代表するダンサーのひとり、坂田加奈子。坂田自身はキャシー役は長いが「初めて参加するメンバーも多く、一から台本を読み込み、丁寧に稽古を積み上げてきました。ステージにかける俳優たちの生き様を、リアルに真摯に演じたいと思います」とコメントした。公演は12月16日(金)まで。チケットは11月13日(日)公演分まで発売中。11月16日(水)から12月16日(金)公演分は10月15日(土)に一般発売開始。
2011年10月07日