結婚してもうまくいくカップルとはどんなカップル?というのが、ネットにたくさん載っています。相手を尊敬・尊重するカップルとか、ほどよい性生活があるカップルとか、干渉しすぎない、感謝すること、思いやり、など、ちょっとネットを見ただけでもこれだけのことが確認できます。がしかし、こういうのって、ある程度の倫理観というか常識が通用する範囲において、という但し書きがついてまわることじゃないかなあ。ホントの夫婦の危機を知らない人が書いたんじゃないのかなあ。夫婦の本当の危機的状況とは?ホントの夫婦の危機って、たとえば生きている心地がしない状況だったりします。たとえば、さほど広くない家で夫婦喧嘩した時、夫も生きている心地がしなければ、妻も生きている心地がしない。夫は夫で、喧嘩の最中に自分が言ったことの正当性を信じ込みつつ、妻を泣かせてしまった罪悪感にさいなまれます。がしかし、泣いている妻をどうすることもできない。だから余計、自分に腹が立つ。かといって壁を蹴るわけにもいかない(穴が開いてしまった壁の後処理の面倒くささくらいは計算できる冷静さをまだ持っている)。妻は妻で、怒り狂う旦那に対して「怖い」なんて言って泣き続けていて、旦那が妻の肩を抱き寄せようものなら、さらに「怖い」と言って泣く。もうどうすることもできないのが、夫婦の危機ですよ。そのような時に、倫理とかある程度の常識があることを前提としたハウツーなんて通用すると思いますか?思わないですよね。あそぼーこのような本当の危機が訪れる前に、どうにか手を打つことで、夫婦生活がうまくいくようにもっていく――一般的にはこうするはずです。では、本当の危機が訪れる前に、どうすべきなのか?ひとつは、夫婦で遊ぶことじゃないかなと思います。夫婦生活って、なにかと忙しいけど遊ぶ。夫も妻も残業があったり、残業して帰宅したら洗濯をしたり夕飯を作ったり、お風呂の掃除をしたり、なにかと忙しいのはわかっているけれど、でも夫婦で遊ぶ時間を持つこと。平日に遊べないのなら、休日にふたりで遊ぶこと。遊ぶというのは、ふたりで無目的なことを無心になってやることを言います。「**のために」という目的のない行為を心の底から楽しむことを遊びと呼びます。それは例えば、夫婦そろってお酒が好きなのであれば、近所の居酒屋にでも行って、翌日の心配抜きに心ゆくまでお酒を飲む、でもいいんです。ふたりでカラダを動かすことが好きなのであれば、翌日の筋肉痛など気にせず、汗を流すことです。人って、そんなに単純な生き物じゃないはずなんですよね相手に対して思いやりを持つとか、感謝の気持ちをちゃんと伝えるなどのことを心がけることでうまくいくのなら、それに越したことはないと思います。結婚前からそう心がけて、結婚してからもその心がけを大切に暮らすとそれでよろしい。でも人って、そんなに単純な生き物じゃないはずなんですよね。たとえば「感謝しましょう」という、いわばタテマエだけで結婚生活がうまくいくなら、日本の離婚率なんてもっと低く止まっていますって。そう思わないですか?今の時代の良くないところって、カップルにおける大切なことに、とかく「意識」を持ち込んで説教を垂れるところです。「意識すれば」感謝できるよね、「意識すれば」相手に対してつねに思いやりの気持ちを持てるよね――こういう考えのもとで夫婦円満の秘訣を述べる人が多すぎるんですよね。夫婦の危機って「意識」していても訪れるにもかかわらず。感覚優位な夫婦円満のコツだから、無意識的なこと、つまり言語化できないこと、つまり感覚優位な「夫婦円満のコツ」を知っておいたほうがいいんですよ。意識、つまり言葉にし尽せることをいくら意識しても、人の意志ってそんなに強いものじゃないから、無理な時は無理なんですよね。感覚優位な夫婦円満のコツ、それが、夫婦で遊ぶことです。そういえば、みなさん、最近、遊んでますか?無心になって遊びましたか?わたしたちは毎日忙しいから、つい「**のため」という目的を伴ったことばかりしていますよね。そういう生活を、意識優位の生活と呼びます。結婚してもうまくいくカップルとは?極端に言えば、たとえば、不妊治療のしんどさに耐えれない夫婦っていて、そういう夫婦は、意志が弱いから耐えられないわけではないんですよね。生活のすべてが妊娠の「ため」になっているから、どこかでお互いに息が詰まって、その必然として爆発してしまうんですよね。不妊治療をしていない夫婦だって、似たようなものです。生活のため、貯金のため、子どもため……すべての「**のため」は、それが行き過ぎると家庭不和の原因になります。どんなに立派な精神の持ち主であっても、人は意思の世界だけでは生きられないからです。どこかに感覚的行為(たとえば遊ぶこと)を織り交ぜてあげないと息が詰まるように、人の身体はできているのですよ。結婚してもうまくいくカップルとは、ほどよく遊んでいるカップルです。(ひとみしょう/作家)
2019年01月26日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門18ここだけの話、恋愛相談を受けていたら、読んでいて楽しい相談メールと、全然楽しくないメールとがあるんですね。相談の内容がテレビドラマをはるかに超えて壮大な不倫ものだから楽しいとか、そういうことではなくて、自分の言葉で書いてある相談メールは読んでいて楽しいです。反対に、通り一遍の言葉で書いてあるメールは、その内容がどんなにぶっ飛んでいても、ちっとも楽しくないのです。■ソフレから本命になる?たとえば、彼の家で、彼と一緒に寝ても彼が手を出してこず、わたしはどうすればいいのでしょうか?という相談の場合、「ソフレから本命になるにはどうすればいいですか?」と書かれても、相談者の人となりが立ち上がってこないんですよね。反対に、「彼には本命の彼女がいるけど、彼はわたしを自分の家にあげて、一緒に同じベッドで寝ます。彼は『俺たちがこれからどうするかは君次第だから』とズルいことを言います。わたしは彼と添い寝している時が、一番淋しいです」と書かれてあったら、相談者の人となりが立ち上がってくるんですよね。つまり、添い寝している状況を、自分の言葉でちゃんと書けない人と書ける人とがいて、ちゃんと書けている人の文章は、読んでいて楽しいのです。■一緒にいてもつまらない女恋愛もそれとまったく同じで、自分の言葉で自分を語れない人の恋愛は、味気ないものです。仮にも好きな相手に、自分の言葉で自分の正直な気持ちを語れないって、どういうことなのだろう?と思うのだけど、でも「彼の前だと緊張して自分を出せない」とか、そういう女性って、わりといるらしいです。たとえば、彼に「夕飯、何を食べたい?」と聞かれて「何でもいい」と答える女性。あれほどお母さんに「何でもいいはナシ」と言われたはずなのに、何でもいいと言う女性!もしかしたら彼女は、彼の前で軽く緊張しているのかもしれない。あるいは彼に「いい女」に見られたいので、奥ゆかしさを演出しようと思っているのかもしれない。奥ゆかしさとは、それを提唱したとされる世阿弥さんが、精神的なものであると言っているので、日ごろから精神的に豊かな暮らしをせずして、彼の前だけで奥ゆかしさをちょっと演出しても無理です。そんなことをしたら「自分の言葉で自分の気持ちを伝えることが下手な、一緒にいてもつまらない女」だと彼に思われておしまいです。■自分の言葉で語る女は飽きられない「何でもいい」「どっちでもいい」に代表される「自分の言葉で自分の気持ちを語れない」というのは、自分の気持ちに正直になっていないということを意味します。自分が食べたいものを、彼に素直に伝える――たったこれだけのことだけど、そこには、自分の気持ちに正直に生きている人かどうか、というインフォメーションがもれなく含まれていて、男はそこを見逃さないんですよね。だから、自分の言葉で自分を語れない女性は、男に飽きられるのです。よく「トークが楽しい女性は、たとえルックスがいまいちでもモテる」と言われます。ルックスがいまいち、というのは、よくない言い方だけど、ほかに端的な言葉が思いつかないので、すみません。トークが楽しいとお客さんは指名してくれるから、ルックスがいまいちでも売れっ子キャバ嬢になれます――これは夜の世界の定説です。トークが楽しいとは、自分のことを自分の言葉で語れる、ということです。トークマニュアルのとおりに会話をしていてもいいのだけど、マニュアルを自分の側に引き寄せて、自分なりの解釈で喋る――こういうことができる女性は、男に飽きられることはありません。■飽きられる女性・飽きられない女性多くの人が親しみを持てる例が浮かんでこないので、クラシック音楽を例に挙げます。ごめんなさい。クラシック音楽は、どの指揮者も楽譜どおりに指揮します。それが大原則です。でも、「学校の音楽の授業みたいなつまらない演奏」と、「地球がひっくり返りそうなくらいぶっ飛んだ演奏」とに分かれます。なぜか?楽譜を自分の側に引き寄せて、自分なりの解釈で指揮をしているから(演奏しているから)、つまり自分の気持ちに正直に演奏しているから、ぶっ飛んだ演奏になるのです。そしてお客さんは、その指揮者の、楽譜に対する解釈の仕方や感じ方から、その人らしさを見に来ているのです。そこにお金を払っているのです。楽譜どおりに演奏しました、以上終わりです、では、暴動が起きるのです。恋愛も同じです。男は、あなたに「あなたらしさ」を見たいと思っているし、それを見たいがために、デート代を払ったり、デートの時間をつくったりしているのです。それを見せないから、男は暴動を起こすのです、ではなく、飽きるのです。自分の気持ちに正直に暮らしていると、男に飽きられることは、まずありません。※毎週木曜日更新
2019年01月24日新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いします――とかと言いながら、気がつけばお正月はとっくに終わり、成人式も終わり、という感じで、1月はあっと言う間に過ぎますよね、毎年。だからこそ、年が改まったこの時期に、心を落ち着けて、今年1年を良い年にするためにどんな心持ちを持つといいのかについて考える時間を持つ必要があると思いませんか?時の流れに身を任せているだけだと、結局、雑事に追われて、気がつけば「2019年ももう終わるの?もうクリスマスなの?」なんてことになりかねないから。去年ってこんな感じじゃなかったでしたっけ?とくにここ数年、強く思うのは、「言葉で説明したことがすべて」という風潮についてです。説明責任という言葉って、昔はビジネスの中だけで、しかもある特定の業界の中だけで使われていたと記憶しています。たとえば、聞きかじった話だと、広告業界の人は説明責任は負うけど、結果責任は負わない、みたいに。でも、ここ何年かは、どの業界においても使われるようになった。とくに不祥事が起きたら、その会社のトップに説明責任を求める、なんてことがふつうに言われるようになった。説明責任が「社会的風潮」になったら、必然的に「説明しときゃあいいんでしょ」と考える人が出てきます。それだけならまだしも「説明したことがすべてです。他に情報はありません。だからこれ以上わたしの責任を追及されても困ります。追求してくれてもいいけど、同じ説明しかできません」なんて、ふてぶてしいヤツが出てくる。恋愛とは感覚の集積言葉、つまり意識が優位で、説明できないこと、つまり感覚が劣っている――暗黙のうちに、こういう社会的合意が形成されてしまっている社会に、わたしたちは住んでいます。これっておかしいでしょ?言葉で説明しなかったことはなかったこと――仕事なら、報告書に盛り込まなかったことはなかったことになる。だから、自分にとって都合の悪いことを隠そうと思えば、言い方を変えるか、言わないことにしてしまえば、いくらでも隠すことができる。感覚を無視して意識だけが偉そうにしている。恋愛って、言うなれば感覚の集積です。彼のことが好きだから彼にこれをしてあげたいと思う――この因果関係って、言葉では言い尽くせないですよね。なぜ「好き」と「してあげたい」という思いが結びつくのか、誰にも論理的に説明することはできない。だから、恋愛とは風邪と同じようなものです(一時的に熱が出ている状態だから、いずれ熱が下がれば治ります)と説明する人が出てきます。筋の通った説明だと思うものの、「なんかおかしな説明だな」と思わないですか?「わたしの恋を風邪と一緒にしてほしくない」と思わないですか?豊かな恋愛を目指すならそのような社会の中で、豊かな恋愛を目指すなら――ひとりの人として豊かな生活を目指すなら――当たり前のことを理屈抜きに当たり前にやれる人になるしかないように思います。たとえば、早起きしたら美容にも精神衛生的にもいいです、と、いろんな人が言っていますよね。それに対して「なぜですか?」と、理由を求める人がいるでしょ?その求めに対して、ある識者が「なぜもなにもないんです。人は縄文時代から早起きする生き物なんです。人のカラダってそういうふうにできているんです」と答えたら、きっとその人には次の仕事はやってこない。今の世の中って、そんなもんです。でも、そういうふうに答えるのが、じつは正解なんですよね。早起きに理屈なんか、本当はないから。というようなことが理解できれば、今年1年は、きっといい年になります。恋愛も人の生活も、もともとは感覚優位にできています。それを「意識が上、感覚が下(劣っている)」と決めたのは、きっとあなたではないですよね。偉い人たちが無意識のうちに自然とそう決めてしまったことであるはずだから。自分に嘘をつかない生き方「好き」と思ったら、理屈抜きに「好き」と言う、あるいは好きという態度をとる。「これをやれば恋の駆け引きに勝てそうだけど、卑怯かもしれない」と思えば、やらない。感覚優位な生き方って、たとえばこういうことです。自分の気持ちに正直に暮らすことを、感覚優位な生き方と呼びます。去年1年は、そこここで説明責任を果たしているふりをしている人たちがいたから、今年もきっとそういう人が目につくことでしょう。社会の風潮って、年が改まったからといってすぐに変わるものではないから。でも、そういう社会においてであっても、少なくとも個人のレベルで、自分に嘘をつかない生き方を模索してみる。そういうところから、いい恋が、いい生活が、引いてはいい1年が生まれるように思います。世知辛くしょっぱい世の中で、今年もお互いがんばりましょう。(ひとみしょう/作家)
2019年01月19日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門1720代前半くらいの男子は、本気で惚れた女子に対して「ある(存在している)」ことをアピールするのに対し、20代後半から30代くらいの男は「ない」ことをアピールします。■「ない」ことの証明・「ある」ことの証明たとえば20代前半の男子は、本気で惚れた女子に対して、「俺には夢がある」と言います。ミュージシャンになるのが夢だ、と語る男子もいれば、30歳になったら会社を立ち上げるという夢を語る男子もいますよね。ブランドものの時計を所有していることを自慢する男子もいるでしょう。あること、つまり、何らかの価値がありそうなものを所有していることを、必死になって惚れた女子にアピールするのが若い男子。もう少し歳を重ねてきたら、今度は「ない」ことを、切実にアピールするようになります。「彼女?いないよ。だから付き合ってよ」とか。「借金?ないよ」とか。「親の介護?ない、ない!そんなのもっと先の話だから」とか。「ない」を証明するのは「ある」を証明するより難しいので、必然的に彼は必死になります。■最後にダメな自分を見せる彼の必死の証明に彼女が心を許したら、彼は「ある」ことを証明し始めます。「ない」ことの証明が終わったのだから、次は「ある」の証明に入るのです。「35歳で独立しようと思っている(=夢がある)」とか、所有している車のこととか、彼が持っているあれやこれやを彼女に説明しだします。その説明にさらに彼女が気を許した頃、彼はやっと彼女に心を許します。つまりダメな自分を彼女に見せるようになります。じつはだらしない俺とか、じつは甘えん坊な俺とか、そういう、ちょっとやそっとでは他人に見せられない(見せてしまうとドン引きされかねない)自分を彼女に見せるようになります。■本気で惚れた男には一定のパターンがある「男の本気シリーズ」がネット上で人気らしいです。「彼はわたしのことを本命だと思っているのかどうか」を、彼の言動から推測したい女性が多いのだろうと思います。推測というか忖度のようなことを、恋愛においてやるくらいなら「わたしのこと好き?」とか「わたしと結婚したいとマジで思ってる?」と、彼に聞くといいと思うんだけど、いろんな事情のために、素直に聞けない人がきっと多いのかもしれないですね。20代前半の男子ならいざ知らず、20代後半から30代くらいの男が、本気で惚れた女性に対してとる態度には、一定の手順があるんですよね。それは上に書いた「ないことの証明→あることの証明→ダメな俺を見せる」です。■幸せを求めるなら、なんだって先手必勝おそらく「彼はわたしに本気なの?」と疑問に感じている女性は、この3つの流れのどれか1つしか(あるいは2つしか)彼に見せてもらっていないのだろうと思います。「ない」と「ダメ」だけは彼が見せてくれたけど、彼に貯金がいくらあるのか知らない(だから結婚がぼんやりしている)とか。あるいは「ある」と「ダメ」はわかったけど、彼にホントに妻子がいないことが証明されていないとか。はたまた、「ある」と「ない」はわかったけど、「ダメ」に関して彼は全然見せてくれないとか。おそらく男女問わず、本気で好きになった人に心を許すのは、当たり前のことでしょう。でも心を許すというのは、情緒的なことではなく、技術、つまりテクニックなんですよね。「ない」と「ある」と「ダメ」の3つを相手に見せることが心を開くことなんですよ。そしてこれは、あなたから先に彼に見せると、彼も見せてくれる、とも言えることなんです。10代の女子みたいに「本気で好きな女子に、男は財布を預ける」なんてことをネットで読んで、「わたしの彼はわたしに財布を預けてくれない。ということは、彼はわたしのことが本命ではないのだわ」なんて落ち込んでも仕方ないじゃないですか。彼の3つの心の扉をこじ開けるべく、あなたから先に心を開く!これだけで事態はいい方向に急展開します。幸せになろうと思ったら、なんだって先手必勝です。※毎週木曜日更新
2019年01月17日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門16ときどき「彼はLINEの返信が遅いんだけど、わたしのことがホントに好きなのでしょうか」という相談が来ます。その相談メールは「わたしは彼と別れるつもりなどないし、なんなら彼と結婚したいと思っています」という前提で書かれてあることが多いので、相談というより「うん、LINEの返信が遅い彼と結婚しても大丈夫!きっとうまくいきますよ!」と、背中を押してもらいたいのだと思うのです。でもコトはそう簡単ではないんですよね。■なんの悪気もない、というのもポイント男には2種類あります。女性に気遣いできる男とできない男です。もっと具体的に言うなら、女性のことを安心させてあげられる男と、つねに女性を不安がらせ、女性に我慢することを暗黙のうちに強いてくる男の2種類です。言うまでもなく、LINEの返信が遅い(or既読スルーする)男というのは、女性を不安がらせる男です。女性を不安がらせる男にはなんの悪気もない、というのもポイントです。「LINEの既読スルーをして、彼女を不安がらせることで、恋の駆け引きをしてやろう」なんて思っている男は、ほとんどいないから。ホントにごく少数の遊び慣れた男だけがそういうことをするのみで、ふつうの男は(=世間の大多数の男は)、なんの悪気もなく返信が遅いんですよね(or既読スルーするんですよね)。■LINEの返信が遅い男性と結婚するメリットそういう男と結婚したら、まず浮気の心配はあまりしなくてよさそうだ、というメリットはあります。浮気しようと思えば、それなりに女性を楽しませる術を知っていないと無理だからです。女性を楽しませるには、女性を安心させることが大前提になります。女性が安心し、彼に心を開き、その後なんだかんだあって、彼女は彼を信頼するに至り、裸になるわけだから。LINEの返信が遅い男は、つまり、浮気の入り口にすら立てていないということなので、彼と結婚したら、浮気の心配をしなくちゃならない確率は低いと言えます。■LINEの返信が遅い男性と結婚するデメリットLINEの返信が遅い男性と結婚するデメリット、これは言うまでもなく、あなたが女としてちっとも楽しくないということです。LINEに限らず、何をするにしても、女性を楽しませる基本というのは同じで、それはマメさであったり、男としての優しさであったりするわけじゃないですか。「俺、不器用っすから」だけでは済まない何かがないと、女性を楽しませることなんかできないでしょう?「彼女はLINEの返信を期待して、俺にLINEを送ってきている、だから俺はある程度レスポンスよく返信をすべきだ」という発想すらない彼と結婚したら、一事が万事、彼はあなたのことを楽しませてくれないでしょう。■LINEの返信が遅い男に辟易した人は…「ちょうどいい男」って、少ないんですよね。女性を楽しませる術を知っている男は、自分の彼女のみならずいろんな女性を楽しませます。反対に、女性を楽しませる術を知らない男は、たったひとりの女性すら楽しませることができないんですよね。その中間に位置する男が少ない……困りましたねえ……。でも思うんですが、女性を楽しませるのがうまいか下手か、という問題って、彼が「遊ぶのが上手か下手か」という問題に一般化できると思うんですよね。遊ぶというのは、浮気するとかそういうことではなくて、遊び全般です。スノボをするとか、カラオケをするとか、そういう遊びです。中でもとりわけ、飲みの席で、きれいに、かつ、楽しくお酒を飲める男というのは、遊びがうまいし、節度ある遊び方をする傾向があります。今カレのLINEの返信の遅さに辟易している人は、今度合コンに行ったとき、きれいに、かつ楽しくお酒を飲んでいる男性と仲良くなるといいです。そしたらわりと、いろんな意味で間違いが少ないはずです。※毎週木曜日更新
2019年01月10日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「つむぎさん 28歳」のお悩み〜男性と出会って好意的な言葉を伝えられ嬉しく感じていても、相手の言動と行動が噛み合わないことが多く戸惑ってしまうことが多いです。わたしに対して可愛い、また会いたいとか言っておきながらなにも進展しないことが何度もあります。そんなことばかりでなかなか男性のことが信じられません。どういう心持ちでいたら良いでしょうか?〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜これ、男にありがちなパターンですよねえ。これってじつは買い物と同じです。買い物って2パターンあって、1つは見てすぐ買うパターン。もう1つは買いたいのだけど何回も見ては買わずに素通りしてしまうパターン。ひと目惚れだけじゃなくて。キープでもなくて。見てすぐ買うというのは、ひと目惚れだけが理由じゃないですよね。そのとき偶然、お財布の中にお金があって、かつ、「これを買おうと思ってたんだ」みたいな感じで思い出してすぐ買ったということもありますよね。恋愛においても、男女が出会って、偶然その日のそのあとの予定がお互いなくて、「では食事でも」となって、食事中にお互いに恋人がいないことが発覚して、お互いに相手のことがいいなと思っているというのもわかって、流れで付き合うようになった、みたいなパターンです。もう1つの「買いたいけど何回も見ては買わずに素通りしてしまうパターン」について。恋愛でいえば、相談文のとおり、彼は彼女に「かわいいね」とか「また会いたい」と言いつつもなにも進展しないパターン。このとき、彼はあなたのことを吟味しているわけではないんですよね。文字通り「かわいいから付き合いたい」と思っています。「3回会ってから付き合うかどうするか決めよう」とも思っていないし、「恋人としてはちょっと物足りないから一応キープしておこう」とも思っていないんですよね。「よいしょ」が出てこない「見てすぐ買う」ときって、口説くところから交際にいたるまでが、神の啓示のようにバーッと頭に浮かんでくるんです。だから躊躇なく偶然の流れに沿って、なんのてらいもなく行動できるんですよね。対して「買いたいけど何回も~」のパターンは、「付き合いたい」とか「好き」という気持ちだけが青空にぽっかり浮かぶ雲のようにあるだけで、その雲にたどり着く道順がわからないんですよね。彼はあなたのことが好きだし、本当にかわいいと思っているし、また会いたいと思ってるんです。でもそれを具体的な行動に移す「よいしょ」が出てこないということです。そういうときは、「いついつ飲みに行こう」とかと、もう強引にあなたがアポイントを入れちゃうしかないです。それが彼にとって「よいしょが出るきっかけ」になります。きっと恋愛の神様が男って、きっかけがないと動けないときがあるんですよね。即買いみたいなときばかりだとまことにいいのに、なぜか即行動できないときがあります。それは、彼を即動かすほどの魅力があなたにないことを意味しません。彼が優柔不断で女々しい性格だということでもありません。きっと恋愛の神様が、ワインを熟成させるみたいに「この恋は即買い的にやってしまうとうまくいかないから、<寝かせる>時間を与えちゃおう」と言っているのだと思います――としか説明がつかないのです。男としても。だって、彼はあなたのことがマジでかわいいと思って、マジで付き合いたいと思って、マジでエッチしたいと思って、夜ごといろんな妄想をしているのだから。(ひとみしょう/作家)
2019年01月08日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「Mさん 31歳」のお悩み〜仕事関係でひと回り以上年上の男性に出会いました。既婚者で子供も2人います。 年上なせいでもあるかもしれませんが、今までに会った事ないような男性で、ものすごく惹かれてしまいました... 私の中ではかけがえのない存在と言ってもいいくらいの存在です。彼も私のことは好きと言ってくれました。 けど、いざ付き合うとかこの先付き合うかどうかの話になった時に子供が1番大事と言われました.... 奥さんには浮気され裏切られてるので、奥さんとはすでに破綻してます。 子供が大事なのは分かります。 疑問なのは子供が大事ということが確実に分かっているのに時に怒ったり、会いたいからと言って会いに来てくれたり、私にしてくれてた行動が謎すぎてたまりません。自分が親の離婚を経験してる立場だからこそ子供の気持ちが分かるかもしれませんが、子供って敏感なのにパパとママが仲悪くて、子供たちの前でフリをしていても分かるだろうし、離婚しないのが子供のためとは思えません。。。 両親がいた方がもちろんいいですが、 片親だけでも幸せだった子もいると思うんです。 子供のためならなぜ私を好きになったんでしょうか。ただ浮気されて心の拠り所が欲しかっただけなんでしょうか。 離婚することで子供も傷付くかもしれません。 彼のあたしに対する態度、思いやりなどが私にとってもとても切ない思いでいっぱいです。 最初から分かっていたことならこんなにも好きにはならなかったのに。 けどどーしても諦められません。 子供のために大人の私が身を引くべきでしょうか....〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜奥さんとうまくいかなくなった男って、ロマンの世界に生きるようになります。つまり、子どもとの現実の世界と、あなたとのロマンの世界との、両方の世界に彼は生きています。どちらが大事というのはありません。もちろん彼が言うように子どもが大事なのでしょう。でもそれと同じくらいあなたと生きているロマンの世界も、彼にとっては大事なのです。なぜならどちらも彼にとって「おれの世界」だし「おれが存在している証拠となる拠り所」だからです。「子どもが1番でわたしは2番」ではない!女性って、彼から「子どもが大事」と聞かされたら「子どもが1番でわたしは2番なんだ。けっ!」みたいに思いがちじゃないですか。でも彼に1番も2番もないんですよね。彼の脳内は「子ども=現実の世界」「あなた=ロマンの世界」なのだから、どちらもそれぞれの世界で1番なんですよね。だから、あなたはなにも<最初から分かっていたことならこんなにも好きにはならなかったのに>と思う必要はないのです。「ロマンの世界で1番にしてくれてありがとう」と思っておくといいのです。彼はあなたに時に怒るわけでしょ?男は大好きな女性に対してしか怒りません。「おれのことをちゃんと受け入れてくれよな」という気持ちが溢れすぎると男は怒るのです。なぜか。それに<「会いたいから」と言って会いに来てくれたり>するわけでしょ?もうあなたは、彼のロマンの世界における女神ですよ、女神。ナンバーワン!大人げないことをしてはいけないでですね、「子どものために大人の私が身を引くべきでしょうか」という質問なんですが、これはあなたが現実の世界とロマンの世界をごちゃごちゃに考えているということです。あなたは彼のロマンの世界に存在しているのだから、ロマンの世界で1番で君臨し続けるといいのです。現実の世界には子どもという彼にとってのナンバーワンがいるのだから、子どもの席を無理っくり奪うみたいな大人げないことをしてはいけない。なにが現実なのか?あなたが、ロマンの世界でではなく、現実の世界で彼のナンバーワンになりたいのなら、彼がどっちが現実世界なのかわけがわからなくなるほど、彼のことを熱く愛することです。みなさんよく「これが現実です」なんて言うけれど、そして僕もこの項で「現実」と「ロマン」をわかったような顔で(というか便宜的に)書き分けているけれど、じつは現実とロマンの世界って、錯覚かもしれないんですよ。あなたが現実だと思っている世界がじつはロマンの世界で、ロマンの世界だと思っているものがじつは現実かもしれないんですよ。もう少し現実的(!)に言えば、ロマンの世界と現実の世界って、マーブル模様みたいに入り乱れているから、現実の世界とロマンの世界って、寝入りばなの夢のように境目が曖昧なものなんです。奥さんに浮気されて心の拠り所が欲しかっただけではない冒頭に、「奥さんとうまくいかなくなった男って、ロマンの世界に生きるようになります」と書きました。それは、奥さんに浮気されて心の拠り所が欲しいだけではないんですよね。もともと男がもっていたロマン性が(女性よりも強いロマン性が)、奥さんとの関係悪化によって、また、あなたとの出会いによって浮上したのです。なぜなら現実生活が厳しいときにしか、男のロマン性は強く表に出てこないからです。つまり彼はいま、生きることに必死になっています。うまく彼に寄り添い続けてあげてはいかがでしょうか。(ひとみしょう/作家)
2019年01月05日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門15夜中にスマホが鳴って、「誰から?」と思って着信を見ると元カレからだった時、「彼はなぜ連絡してきたのだろう」と不思議に思ったことってありませんか?別れて半年以上経ってるし、わたしは別れたことを後悔しているわけでもないし、寂しくもないし、なのになぜ?みたいな。その理由は3つあります。①寂しいから男が元カノに連絡するのは寂しいからです。寂しいからエッチしたいと思った、とも言えます。が、この場合は、「とにかくエッチして人肌の温もりが欲しい」というより、心の隙間を埋めてもらいたい、というような心の問題のほうが強いんですよね。女性ってよく「元カノとエッチしたいって、それ、エッチする相手がいないから、安易にエッチに応じてくれそうな元カノに連絡するってことでしょ?」と言うけれど、そうじゃないんですよね。「元カノは安易にハダカになんてなってくれない、安易どころか、もう二度とおれの前でハダカになってくれない」と彼はわかっています。でも寂しくて心の穴を埋めてもらいたいから連絡しているのです。②人生がうまくいっていないから彼女と別れた後、人生がうまくいっている彼は、元カノになど連絡しません。「過去を捨てた冷たい男」なのではなく、変化してゆく我が人生に、彼はちゃんとついていけているのです。人生における変化って、自分の意思で変化するだけじゃなくて、向こうから変化がやってくることもありますよね。人生があなたに、変わることを要求してくる時期ってありますよね。その変化に、思い出から心解かれて、ちゃんとついていけていたら、元カノに連絡するという発想すら浮かんでこないんです。でも、彼女と別れた後、人生がうまくいっていない――何をやってもうまくいかない――こういう時、彼は元カノとの思い出を懐かしんで連絡してきます。③復縁したいから人生がうまくいっていようといなかろうと、「元カノほどいい女はいない!」という結論にいたった男は、元カノにふつうに連絡してきます。でも、これも100%前向きに復縁したいというより、寂しいから復縁したいとか、別れた後の人生がうまくいっておらず、それならまだ元カノと一緒にいたほうがマシだという判断が含まれていたりするんですよね。■元カノとの電話だけで男は救われる?どんなにクールでかっこいい元カレであっても、男である以上、別れたら寂しさをイヤというほど味わいます。そして、これは特筆するに値することだと思うのだけれど、男が感じる寂しさは、女性が感じる寂しさよりもかなり強烈なものです。寂しさという情緒を、多い少ないという量ではかるのは難しいし、それを客観的に説明するのはもっとむずかしいけれど、感覚的に言うなら、男は女性の10倍くらい、別れた後に寂しさを抱きます。だからたとえば、妻子がいないなどと彼が嘘を言ってはじまった不倫の場合、その男性を女性が懲らしめてやろうと思えば、女性のほうから別れを切り出すといいと言われるんです。女性から別れを切り出された男は、ホントにボロ雑巾のようにしゅんとしてしまいます。そして場合によっては、女性がいるお店(風俗とかキャバクラとかスナックとか)に頻繁に通うようになって、借金をつくってしまうことも。それくらい(=前後不覚になるくらい)男の寂しさって圧倒的なのです。なので、たまに元カレから連絡が来たら、適当に電話に出てあげてください。(or LINEの返信をしてあげてください)。それだけで救われることが、男にはあるのです。とは言うものの、やっぱり元カレから連絡が来たらウザいよね。※毎週木曜日更新
2019年01月03日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門14男って、ホントによく「仕事が忙しいからデートできない」と言いますよね。仕事が忙しくてもちゃんとデートしている男性もいるのにね!なにかと「忙しい」を理由に遊ばない(デートしない)男性って、マイルールが多いんですよね。「仕事が忙しい時は仕事に集中すべきだ」とか「仕事に集中するというのは<女っけ>を抜くことだ」とかね。仕事が忙しくても、2時間くらい仕事を抜け出して彼女と会って、ヤルことをヤッて いる彼氏だっているのにね!■仕事が忙しいと言う彼のホンネさて、付き合っているのに、仕事が忙しいなどの理由でなかなか会ってくれない彼のホンネは「彼女には申し訳ないけれど、今は仕事が忙しいから会えなくても我慢してもらおう」です。なにもあなたのことが嫌いになったわけでもないし、会えないことを喜んでいるわけでもありません。ましてや、ふたりの関係をフェードアウトさせたいとも思っていない。単純に「ごめん、我慢しといて」です。つまり、ある種の男は、女性に対するサービス精神をまったく持っていない、ということです。女性を適度にかまってあげないと、女性が寂しい思いをするということを知らないんですよね。女性を適度にかまうことが男の義務だということを知らないんです。■彼の申し出の通り我慢すべき?「ごめん、会えなくても今は我慢して」とホンネで思っている彼に対して、彼女であるあなたはどうすべきなのか?彼の申し出の通り我慢すべきなのか?この問題を語るとき、よく出てくるのが「彼に会いたいのを我慢しているうちに、彼が仕事関係の女性と浮気して、わたしはフラれてしまった」というものだけど、これもどうなんでしょうね。ふたりの関係がうまくいっていない場合、他の女性に乗り換える彼の気持ちがわからなくもないんですよね。男女反対のケースを考えたら、あなたもきっとわかるでしょう?彼氏とうまくいっていなくて、仕事で偶然出会ったステキな男性に心奪われたら、あなたがその男性と浮気して、それをきっかけに今カレと別れる、というのは、いわば普通のことでしょ?この問題を考えるとき、我慢するのがいいのかどうなのか、ということ以前に、まずは会いたければ「会いたい」と彼に伝えることが大事じゃないかなと思います。会えなくて寂しいのなら、「寂しい」と彼に伝えるべきです。「寂しいと彼に言ってもいいのでしょうか」とか「会いたいと言うと、忙しい彼に迷惑をかけるように思うんですが」という相談って、わりと多いのだけど、「言えないこと」が生まれたら、ふたりの関係はそれでおしまいになるからです。■最後に泣くのは決まって女なのだからたとえば、子どもの頃、お母さんに言えないことを抱えてしまったら、その後、親子関係がちょっとギクシャクした、とか、そういう経験ってないですか?カップルだって同じなんですよね。言えないことを抱えてしまったら、その後のふたりの関係はおかしくなります。カップルって「寂しいの」「会ってよ」「どうして会ってくれないのよ」などという会話があって普通です。それが言えないというのは、冷たい言い方に聞こえるかもしれないけど「それまでの関係だ」ということです。自分にとっての切実な気持ちを大切な人に伝えることができないまま、彼のペースで恋愛して、彼のペースで結婚しても、あまりいいことってないんですよね。恋愛うんぬん以前に、「ひとりの人 対 ひとりの人」として考えたとき、そんな主従関係って息が詰まるでしょ?彼が忙しくても、会いたいと思えば「会いたい」と声に出して言うこと。寂しければ「寂しい」と言うこと。まずはここからです。「会いたい」「寂しい」と聞いた彼が「じゃあ、深夜になるけど車で会いに行くわ」と言ってくれるといいですよね。「寂しい?子どもじゃないんだから我慢しろよ」と言う彼とは、サヨナラしたほうが良さそうです。彼の会社が倒産する直前なら話は別だけど、仕事という自分のことを優先するばかりの、優しさに欠ける男と付き合っていると、最後に泣くのは決まって女性なのだから。※毎週木曜日更新
2018年12月27日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「ララさん 41歳」のお悩み〜初めまして。 職場の上司と不倫関係になり3年が経ちました。彼はシングルで子どもを育てており、私には夫と二人の子どもがいます。私と夫は大分前からなるべく会話をしないような感じで日々生活しています。 不倫と言っても体の関係はほんの数回で、他は月に一度程度ランチしたり、その日あった事をメールで話したり…というお付き合いでした。最近この関係が会社にバレてしまい、お別れすることになりました。しかし、すでに私の人生でなくてはならないような存在になっており、失うことなど考えられませんでした。さらに私も解雇処分となったので、今までのようにメールしたり、たまに食事に行ったり…はできるよね、と二人で話しています。彼からは男女としてではなく、人として好きだよと言われました。この先、彼と一緒になるとかはあり得ないと分かっていますが、このまま夫と一生過ごすのかと思うと、悲しいです。どうなれば自分が自分らしく過ごす事ができるようになるのか、毎日悩んでいます。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜「とりあえず現状維持」というのが答えです。彼と一緒になるのはあり得ないと知りつつ、同時に、旦那さんとこの先もずっと一緒に暮らさなくてはならないと思うと悲しいと思うけれど、でも「人として好き」と言い合える人があなたの人生に登場してきた今が、あなたの新しい人生の幕開けなのだから。幕が開いたばかりの時にバタバタしてもしょうがないじゃない。始まったばかりの物語を楽しまないと!あなたと彼は第二の人生のはじまりに立っています<さらに私も解雇処分となったので>ということは、彼も解雇になったということだろうと思いますが、ふたりで社会的制裁を受けたのだから、あなたと彼は第二の人生のはじまりに立っています。たとえがよくなくて申し訳ないけれど、それはちょうど破産者の人生に似ています。裁判所が「破産してもいいですよ」と言ってくれた途端、破産者のこれまでの人生は強制リセットされて新しい人生が始まるわけだけど、それと同じです。そんな人生、ちょっとやそっとでは送れないのだから、非常に「有り難い」立場におふたりはいます。我々はもう、人生の半分が終わりました思うんですが、恋愛の醍醐味って「人として好き」と言ってくれる人と出会い愛しあうことにあると僕は思っています。20代とか30代前半くらいって、エッチがどうとか、好きだけどこの人とは結婚できないとか、そういう超現実的なことで大忙しですよね。ときどき「人として好き」と言い合っている若いカップルもいるけれど、そしてその人たちの言う「人として好き」は、決してウソではないと思うのだけれど、でも人生の重みがないぶん、ちょっとしれっとしている感じがするんですよね。我々はもう、人生の半分が終わりました。やるべきことをやって、人生の折り返し地点にきました。やりたくないことも我慢しつつやって、天国への(地獄への)切符が発行される日から逆算してものを考えるクセも身につきました。そういう人が言う「人として好き」って、重たいですよ。深遠な恋愛ですよ。まずはその深遠さを味わわないと!あなたのこれからのことは、あなたの人生が規定してきますあなたのこれからのことは、あなたの人生が規定してきます。あなたが何かを選ぶのではなく、何者かにあなたは選ばれます。若い頃って、自分が主体的に動いて何かをゲットしていかないと人生なんて成り立たないと思っていたと思うけど、いまやもう40歳超。あなたは人生に選ばれる立場になったのです。現実的には、旦那さんのことをどうするのかというのは、あなたの人生がひとりでに答えを見せてきます。あなたはその答えに付き従うだけでいいのです。彼とのことも同じです。今は<この先、彼と一緒になるとかはあり得ない>と思っていても、あなたの人生がこの先どのような答えを出してくるのかは、誰にもわからないことです。どうぞ旅を楽しんでくださいあなたが元いた会社もそうだし、日本の世間もそうだけど、やたら倫理にこだわっていますよね。「社内不倫=倫理的に正しくない=そういうことをしているやつは排除しよう」これが日本の世の中の暗黙のルールです。僕は正直、バカげているなと思います。なぜなら、倫理なんてものは、オトナたちが「そういう倫理を信じていたほうが、自分にとって得だから」という理由で信じているに過ぎないものだと思うからです。また、多数決の原理で、そう信じている人が多いと、それが明文化されない倫理になる、という「だけ」のことであって、真に豊かな人生とか、真に愛するとかというのとは、また別の話だからです。社会的制裁を受けるとは、社会の倫理からいったん外れることを意味します。いわば隠居者みたいなものです。だから今のあなたは、ある程度、社会の倫理から自由な場所に立っています。成立原因不明の、さまざまな社会的拘束から自由になった今とは、真に豊かな人生を追求できる旅のはじまりです。注意深く心の声に耳を澄ませながら、最期の日まで、安全に気をつけつつ、どうぞ旅を楽しんでください。応援しています。(ひとみしょう/作家)
2018年12月25日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「mihoさん 40歳」のお悩み〜はじめまして。 いつも、男性目線の感じ方を解りやすく、直球なコラムを楽しく、興味深く、参考にさせてもらっています。 さて、今回の相談です。今、私には、“好きだ”とお互いに言っていないのに、体の関係がある男性がいます。同じ職場の者同士のため、相手の仕事ぶりや性格は知るところなのですが、はっきりと好意のある言葉をかけてくれず、ヤキモキしています。その方は、9才歳上で離婚経験があります。 奥様とは、生活習慣や考え方の不一致が原因で別れたそうで、女性に対して慎重になっているのかなあ…と考えています。私も若くありませんから、遊ばれているのか、本気で付き合っていくつもりなのか、言葉で安心したいのですが、失うのが怖くて尋ねられません。こちらから、好きなアプローチが強くても重たがられてはいけないと、心理的なブレーキがかかってしまいます。 どうしたら、男性の曖昧な関係でよしとする気持ちを変えられるでしょうか?アドバイスをお願いします。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜この手の相談ってホント多くて、頻繁にこの問題について考えていますが、「そういうものだと思うしかない」というのが、まず最初の答えです。20代くらいの女子が同様の質問をしたら「彼からLINEの返信が返ってきません」とか「既読スルーされます」という相談になるのだけれど、とにかく男が適量と思われる量の言葉を使わないことに不安を覚え、それをどうにかしたいと思って悩んでいる女性でこの世は溢れている!女性はなにが楽しくてあんなにたくさんおしゃべりするのだろう「男性はなぜ言葉を上手に使わないのだろう」という女性が抱く疑問と、「女性はなにが楽しくてあんなにたくさんおしゃべりするのだろう」と男が抱く疑問って、根本のところでおなじなんですよね。つまり、そこからは「それはそういうものだ」という視点が抜け落ちているということです。男はなぜ口数が少ないのか?(=女性はなぜおしゃべり好きなのか)という問いに、おそらく心理学は何らかの理由を述べているのかもしれないですね。でもそれは「それだけのこと」です。たとえば、心理学が「男はもともとシャイだからです」という答えを出しているとして、あなたはその答えを聞いて満足しますか?きっとしないですよね。それは「一般的な理由」であって、あなたが欲しいのは、あなた方だけの理由と解決法ですもんね。2種類の男がいます男には2種類いて、それは言葉を適切に使える人と使えない人です。これは若い頃からほぼ一貫して変わらないその人の性質です。20歳くらいでよくしゃべる男は40歳になっても50歳になってもよくしゃべるし、反対に20代から無口な男は40歳になっても50歳になっても無口です。あなたの彼は若い頃から女性に対して無口だったはずです。だから今さらその性格を変えろと言われても無理です。ちなみに男だって、女性に対して「どうしてそんなにずっとしゃべってるの?」と思うことがあるんですよ。でもそういう女性って、それこそ小学生くらいからすごくよくしゃべる子だったわけで、「今さらそれを言ってもしかたない」んですよね。相談の本質って、彼が無口だというところにはないではどうすればいいのかといえば、カップルでお互いにちょうどいいと思える量の会話ができる「関係」になればいいわけです。「彼が無口で、しかもわたしからは彼に今後のことを怖くて聞けない」じゃなくて、彼が無口なら無口なりに、あなたが今後のことを彼に聞けるような関係になればいいということです。と、ここまで読んでお気づきかもしれませんが、あなたの相談の本質って、彼が無口だというところにはないんですよね。ましてや、彼の「曖昧でよしとする性格」を変えるとコトがまるく収まるわけでもないんですよね。冒頭に書いた若い女子のLINE問題も、あなたの問題も、根本は「ふたりでしっくりくる関係になっていない」ところにあります。愛ってホントは「ふたりで実際にやったこと」がすべてではどうすればしっくりくる関係になるのかといえば、その答えの1つは、パラドックス的に「カップルでたくさんおしゃべりしよう」ということなわけですが!他に答えがあるとすれば、無口なままでいいので、ふたりで一緒になにかをすることでしょうね。小旅行でもいいので彼とどこかに行くとか、そういうことをすること、つまりふたりの「歴史」をつくること(ふたりだけの経験を積み重ねること)です。無口でも仲睦まじいカップルって、ふたりだけの歴史をつくっているカップルなんですよね。もう若くないから、なにかと怖いというのはよく理解できるけど、怖くても怖くなくても、また、彼が無口であっても饒舌でも、ふたりでふたりだけの歴史をつくることはできますよね。彼が無口だとあなたは物足りなさを覚えるかもしれないけど、愛ってホントは「ふたりで実際にやったことがすべて」だから。(ひとみしょう/作家)
2018年12月22日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門13クリスマスって、もともとは「裏番組的なもの」だったって、知ってましたか?僕は知りませんでした。裏番組というのは、たとえば 、『紅白歌合戦』の裏番組としての『笑ってはいけない』とか、そういうことです。『紅白』と『笑ってはいけない』、どちらが表でどちらが裏なのか、よくわからないけど。キリスト教が流行る前は、ミトラス(ミトラ)教 が流行っていたそうです 。ミトラス教は、太陽のパワーが1年のうちで最も衰える冬至の頃(12月25日)に、太陽の復活祭をしていたんですって。そのミトラス教に対し、いわば裏番組としてぶつけてきたのがキリスト教会のクリスマスらしいです。と、理屈はさておき、今回は、男はクリスマスをぶっちゃけどう思っているのか?についてお届けしたいと思います。■俺、仏教徒だからさ!冒頭に理屈を書いたように、「俺、仏教徒だからクリスマスって関係ないし」なんて理屈を言う男っていますよね。でもじつは、理屈をこねる男だって「クリスマスは彼女と過ごしたい」と思っていたりするんです。だってもう、街中がクリスマスムードなわけでしょ?街を歩くと、3秒に1回くらいカップルとすれ違って、「ああ、このカップルも、今夜エッチするんだろうな」と思うわけでしょ?そんな「洗脳」をされたら、「俺も仏教徒だとか屁理屈を言わないで、素直にクリスマスを楽しめばよかった」と後悔するんです。後悔しつつ、マッチングアプリで焦って彼女を探したりするんです。なので、理屈を言う男に対して、女性は「つまんないヤツ」と思うのではなく、彼の首根っこをつかんででも、一緒に過ごしてあげてください。ちなみに、理屈を言う男って、女子の気持ちに不案内なヤツだけど、マジメで不器用で、付き合ったら、案外、落ち着いた関係になったりするから。■クリスマスは彼女と一緒に過ごすもの?とは言うものの、男ってやっぱりと言うかなんと言うか、年がら年中、記念日を粗末に扱う傾向があるので、「クリスマスだからといって、なぜ彼女と過ごさないといけないの?」と、頑なに思っていたりもします。でもね、そういう男ほど、彼女からクリスマスプレゼントをもらったり、彼女と一緒にクリスマスケーキを食べたりしたら、内心うれしく思っているものなんです。うれしさだけでなく、「記念日をきちんとする女性って、家庭的でいいなあ」とか「お嬢様かなあ」とか思って、あなたのポイントが上がるんですよね。だから、「屁理屈を言う彼のことなんか知らん!」と思うのではなく、彼と一緒にクリスマスを過ごしてあげてください。■プレゼントを準備するのはやっぱり大変?男にとって、女性に贈るクリスマスプレゼントを選ぶことほど大変なことはありません。女性が何を欲しがっているのかを知らないし、女性の間で何が流行っているのかも知らないからです。だからなのか、仲のいいカップルは、彼女が事前に欲しいものを彼に言うケースが多いみたいです。お互いにいらないものを贈りあっても意味がないのだから、事前に「何が欲しい?」と聞きあうのって、とてもいいことですよね。女性が、彼に贈るクリスマスプレゼントに困ったら……たとえば女性誌で、毎年、クリスマスプレゼント特集が組まれるので、それを参考にすればいいし、実際にそうしている人も多いと思います。でも男で、日常的に洒落た雑誌を読んでいる人は少数です。だからプレゼントに困るんですよね。「女性誌に、クリスマスプレゼントにペアの下着を贈りあうといいと書いてあったから、そうしようよ」などと、女性からの提案を、男は首を長くして待っています。■クリスマスに会えない彼は浮気してる?ガチで浮気している超ヤバい男は、クリスマスに会ってくれます。なぜなら、クリスマスに彼女に会わないと、浮気を疑われると知っているからです。そういう彼はたとえば、20時に彼女に会って、クリスマスケーキを食べて、「仕事の残りがあるから」とか言って23時に帰ります。そして23時30分に浮気相手のところに行ってまたケーキを食べるそうです。文字通り、年の瀬に忙しい彼ですよね。という極端な男の話はさておき……クリスマスに会ってくれない彼は……単純に仕事が忙しいのかもしれません。なんせ、あと4日もすれば仕事納めだから。仕事が忙しい女性だってそうでしょ?「24日にクリスマスパーティー……仕事が終わらないから参加できないよ」と、半泣きになった年ってありませんでしたか?イブに彼と会いたいのであれば、事前にデートの約束の話をしておくべきです。事前にアポ取りをして、もしアポが取れなければ、その日からイブ当日までの彼の言動から、彼がホントに仕事で忙しくて会えないのか、浮気しているのかが見えてきます。浮気している男の言動って、浮ついているので、女性の勘で彼の浮気の有無が見えてくるはず。見えてこないのであれば……占いに頼るしかないでしょ。占いって、そういう時のためにある、とも言えるのだから。■記念日の主導権を握るのはいい女クリスマスに限らず、記念日は、女性が主導権を握ってステキな日にすべきなんです。繰り返しになりますが、記念日をステキな日にしようとする女性に対して、男はじつは、「いい女だなあ」と、好印象を持つのです。※毎週木曜日更新
2018年12月20日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!■恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門12彼氏をつくるのが簡単な理由はいくつもあるけれど、ひとつ言えるのは、彼氏をつくるのが苦手な女性の多くは遊んでいないってことです。つまり、遊ぶと彼氏ができるという事実を、多くの女性は見落としているのです。■男は男同士よりも女性と遊びたい男って常に女性と遊びたいと思っているんですよね。たとえば、男同士でばかり飲みに行っているように見えるあなたの会社の男性社員だって、じつは「女性と飲みたいなあ」と思っているのです。男同士で2時間も居酒屋にいると、やがて誰からともなく「女子がいるところで飲み直そうよ」と言い出します。お金のない若い男子なら、「そうしたいのは山々だけど、お金がないから帰るわ」でおしまいです。多少経済的に余裕のある年頃になれば、誰かが行きつけのスナックを持っていてそこにみんなで行きます。もっとお金に余裕があればキャバクラに行きます。スケベ根性丸出しで行くわけではありません。「女子と遊びたい」から行くのです。男って、何歳になっても「男の子」だから(子どもだから)、つねに遊びたいと思っているし、男同士で遊びたいというより、女性と遊びたいと思っているのです。だから、男性と遊びさえすれば、その流れで仲良くなれて、やがて運が良ければ恋人関係になれます。そして、この運は、以下に説明する理由によって、かなりの確率で良いほうに転びます。■男は「見慣れたら」付き合いたいと思う遊ぶときのコツは「かもしれない」です。たとえば、ある男性と出会ったとき、即断で「彼はわたしの恋人には向いていないな」と決めてかかる人もいると思うけれど、即断しないで「彼はわたしの彼氏にはならないかもしれないな(=なるかもしれないな)」と思うことです。判断を保留にすることって、遊ぶ上において非常に重要です。決めてかからないで「かもしれない」と思っておくと、「次」があります。つまり「次の遊びに期待しよう」と思えます。これも男のクセなんですが、男って最初はあまり興味のない女性であっても、何回も会っているうちに「いいかも」とか「付き合ってみたいな」と思えてくるのです。たとえば、若い男子はあまり行きつけのお店を持っていないけれど、30歳も過ぎれば、行きつけの居酒屋とか行きつけの寿司屋とか、行きつけのカウンターバーを持つようになります。そういうところで頻繁に会う男女が仲良くなって、ゴルフ友達(音楽友達・飲み友達などなど)になって……からの恋人関係になって、からの、結婚、というパターンは、ままあります。という感じで、男のクセから見て、もっとも彼氏をつくりやすい女性の行動とは「遊ぶこと」です。■ひとりで悩まずに、まずは遊ぼう彼氏をつくるのが苦手な女性を見ていると、みなさんマジメなんですよね。「彼氏が欲しいです」という恋愛相談もよく届きますが、そういう文章を書いてくれる女性もすごくマジメな人が多いです。みんなもっと遊ぼうよ!ちなみに、生きている意味って、考えたことありますよね?なぜわたしは生きているのだろうか?と。マジメな人なら1度や2度、あるいはそれ以上、考えたことがあると思います。なぜわたしたちは生きているのか?という問いに対して「遊ぶため」と応えた哲学者がいます。彼は長年にわたり大真面目に哲学して、そういう結論に達しました。結論に至るまでの過程を書くと、むずかしい哲学の話になって、誰も読みたくないでしょうから端折りますが、要するに、「ねばならない」とか「こうすべき」という考えの正当性や妥当性などを1つずつひも解いていくと、最後には「遊ぼう!」ということしか残らなかったということです。たとえば犬や猫が、無心になっておもちゃで遊ぶように、「意味」など考えることなく1つのことしか考えない状況にあること――これを遊びと定義するなら、遊びほど高級なことはないと思いませんか?ま、高級でも低級でも、まずは遊ぼう!彼氏が欲しくて……という湿っぽい悩み相談はそれからでも遅くないから。
2018年12月13日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「さくさん 23歳」のお悩み〜1年ほど付き合っている2歳下の彼氏がいます。以前は考え方(いわゆる価値観というんでしょうか)の違いでしょっちゅう喧嘩していました。最近は落ち着いてきましたが、納得したのではなく争うのが嫌で諦めているだけです。たとえば、彼は精神的な意味では人生を鍛錬の場として捉えているようです。客観的に見て間違っていると思われる性格は改善すると。でも私は近しい人にはありのままを受け入れてほしいと言い、何度か口論になりました。また仕事において彼はなるべく働きたくないらしく、ベーシックインカムを導入してほしい、すべてAIにやらせればいいなどと怠惰なことを言います。私は自分が生きているうちにそんな世の中になるとは思えない、なったとしてもそれは人間らしさが失われた世の中になるにちがいないと反論しました。他にも倫理的にどうなの?と思うような発言もありました。 彼は本当に優しく、今まで出会ったどの人よりも大事にしてくれます。お互い結婚するならこの人と思えるほど大好きですが、いつか破綻しそうで怖いです。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜今のあなたの恋愛は、あなたが彼のことが大好きだという情熱によって維持されています。あなたが「彼とは倫理的にまったく合わないからもうイヤだ、別れたい」と思えば、その時この恋は終わります。つまり、彼のことが大好きだけど、いろんな価値観が合わないという若い恋って、彼女の我慢の限界が別れになるという、よくあるパターンです。恋愛はそれがどのような恋であっても個別性の高いものなので、「よくある」とは書きたくないし、そう書いたらさくさんに失礼かなと思うけれど、でもまあ、若い恋にありがちなことです。この相談のポイントこの相談のポイントは、あなたが彼のやさしさや、彼が大事にしてくれていることに対して「恋するお姫様」になってしまっている点にあるように思います。これはなにもあなたに限ったことではなくて「こんなにわたしに優しくしてくれる男子って、はじめて!」とか、「こんなにわたしのことを大事にしてくれる男子って、はじめて!」というような自分の心の動きに、自分で感動していて、それこそが恋なんだと思っている、というのは、若い女子にありがちなことです。そしてそれは、主に、とても素直でそれなりによく勉強してきたいわば育ちのいい女子によく見られる恋の傾向だと僕は見ています。<近しい人にはありのままを受け入れてほしい>さくさんのこの言葉が、さくさんの人格をよく表しているように思います。倫理ってどう決まるか知っていますか?そういう「できた彼女」に対し、彼は働きたくないといったり、ベーシックインカムの導入を期待したり……わりと社会というものを知らない(苦労をしていない)男子なのかと思えば、<彼は精神的な意味では人生を鍛錬の場として捉えているようで>……さらに、<客観的に見て間違っていると思われる性格は改善すると>言っているようで、なんか哲学者みたいな感じですよね。魂の鍛錬こそがより良く生きることだ!と言っている哲学者って、歴史上何人かいて、でもそういう言説は哲学史には残っていても流行っていないところを見れば、どこか間違っているんだろうなあと僕は思います。ちなみに、倫理という言葉が相談文に出ていましたが、倫理ってどう決まるか知っていますか?たとえば人のモノを盗んではいけないというのは倫理ですよね。なぜ盗んではいけないのか?ふたりの恋の行方が微妙になるとき多くの人が盗まないほうがいいと思っているから。あるいは、盗まないほうが社会がうまく回るから。たとえばこういう解釈があります。つまり究極の倫理観って、多くの人にとって「そのほうが都合がいい」ということです。良い(善い)とか悪いということがとかくついてまわる倫理だけど、「それがなぜよいのか(なぜ悪いのか)」を突き詰めると、最後に残るのは、多くの人にとってそっちの方が都合がいいということしか(哲学的には)言えない――こういうことを言っている哲学者がいます。もっともあなたの彼氏が言っているAIとかの話は、まだ社会の成り立ちを知らない、若い男子にありがちな独りよがりな話でしょうから、真に受けることもないと思います。きっと社会人になれば彼の価値観や倫理観は変わってくるはずです。イヤでも社会を知って、イヤでも社会に独りよがりな考え方を矯正されるから。明るい結論を出せなくて申し訳ないのですが・・・きっとその時が、おふたりの恋の行方が微妙になるときでしょうね。彼もあなたも社会に出るとどうなるかといえば、あなたは、彼よりしっかりした価値観や倫理観をもった男性がこの世にいて、そういう人の何人かがあなたに好意を寄せていることに気づくでしょう。気づいたあなたが、AIだのベーシックインカムだのと言っている彼を幼いと思った時、ふたりの恋の行方に暗雲が垂れ込めます。たいていは「好きだけど別れたい」と、彼女が(つまりさくさんが)彼に切り出して、彼は彼女を繋ぎ留めておく術がなく、泣く泣く別れ、彼女は新しい恋愛に満面の笑みで駆け寄り、彼はひとり寂しく悶々とした日々を送るのです。これもありがちな話です。というか、男子はそういう「悶々」を経ないと、真の男になれないのです。明るい結論を出せなくて申し訳ないのですが、僕の経験上、僕はそう思います。(ひとみしょう/作家)
2018年12月11日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「りの 29歳」のお悩み〜2年前に別れた旦那と四月から身体の関係を持ってしまってます。子供が起きてるときにも来ますが、ほぼほぼ寝た後にきてあれこれ世間話してそれからやることやったら帰る、って形です。 拒否はしても結局受け入れてしまうので向こうもグイグイ来ます… 私も最初は割り切ってたんですけど、、 最近は向こうが帰っていくのが寂しく思ってしまいます。 どうしたらいいでしょうか。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜これ、旦那さんは寂しいのでしょうね。だからエッチしに来る。寂しいと、離婚前の悪行を棚に上げて、とりあえずヨリを戻したいという気持ちが膨れ上がるから、元妻のところにやってきて世間話をしてエッチする、といったところでしょう。男って、どのような理由で別れたとしても、別れてしばらく経つと過去の自分の悪行のことを忘れてしまって、寂しさに心を支配されてしまって、別れた嫁とエッチしたい!と思ってしまう生き物なんですよね。離婚後のエッチが悪いとは思わないです離婚したふたりがエッチするのはだらしないと言う人がいます。別れたのだから相手の連絡先など消去して二度と会わないのが常識ある態度だと言う人がいます。僕は果たしてそうなのだろうかと思っています。もちろん、理屈のうえでは、離婚したのだから、お互いに過去のことは過去のこととして、前を向いて先に進むというのがいいのだろうと思います。相手にとっても「外したハシゴと再び掛ける」と、相手があらぬ期待を持ってしまうから良くない(つまり、相手の心を不必要に傷つけることになるから良くない)のだろうと思います。でも、100%理屈で割り切って&心も割り切れて離婚した人ばかりではないと思うんですよね。離婚前に、相手とうまく話ができなくて、心にシコリが残っている人だっているでしょう。よく話し合って別れたものの、まだ相手の一部分が好きだというケースだってあるでしょう。離婚後に会ってエッチするというのは、割り切れない気持ちを整理するという意味においてはいいことなのではないのかな、と僕は思います。神様にしかわからないこともっとも、そういう牧歌的でゆるい話だけではなく、離婚後にエッチして復縁したくなってもできなくて、再び傷つくことだってあります。反対に、離婚後にエッチして、なんとなく「親友」のような関係になって、元旦那(元嫁)とうまくやっている人だっています。こればかりは、先のことだから、どうなるのかはそれこそやってみないとわからないことです。りのさんにだってわからないでしょうし、僕にもわかりません。おそらく神様にしかわからないことでしょう。寂しさを自己処理できる能力を身につけなさい唯一、今の時点で明確に言えることは、寂しさを自己処理できる能力を身につけなさいということです。相手が元旦那であれ、元の彼氏であれ誰であれ、手近な人と寝ている人というのは、寂しさにやられている人です。寂しさを自己処理できない人です。そういう人は、情に流されてエッチして、愛と情とエッチの気持ちよさをごちゃごちゃにしてしまって「なんとなく再婚」したり、「なんとなくセフレ」になったりします。そういう人生に、あなたが思い描いているような幸せは訪れません。人生における本当に大切なこと幸せというものは、あるていど孤独と仲良くならないと手に入らないようになっています。なぜそうなっているのかよくわかりませんが、でも古今東西の人たちの言うところをまとめると、孤独に耐えられない人は幸せになっていないのです。あえて理由を言うなら、待つことができないからでしょうね。あなたの旦那さんは、寂しさと後悔と、未来の淡い夢にせかされて、あなたに会いにきてエッチしています。つまり待つことができない人です。そういう男性を家に招き入れて、世間話をし、エッチするあなたもまた、待つことができない人です。若いときって、待つことが苦手です。僕も苦手でした。でも、待つことができないと、人生における本当に大切なことに触れることができないんですよね。ここだけの話、寂しいのなら誰とエッチしてもいいと僕は思います。でもね、エッチしてもしても消えてくれない寂しさは、待つことでしか消えてくれないんですよね。孤独に耐えつつ、自分の心と対話することでしか消えてくれません。通常の恋愛コラムに書けないことを書きました。通常のコラムの暗黙の了解は「女子にやさしく」です。女子に孤独に耐えなさいなんて書くと、編集者も読者もいい顔をしないからです。でも、繰り返しになりますが、待つことができないと、人生における本当に大切なことに触れることができないんですよね。りのさんの人生は、このような、愛の、そして人生の、もっとも厳しい側面を学ぶ時期に差し掛かっているのではないかと思います。(ひとみしょう/作家)
2018年12月10日不妊治療を始めようと思えば、女性はネットなどで不妊治療について熱心に調べると思います。旦那さんは……自分で調べないで、奥さんが言うことを「うん、うん」と聞くだけという人もいます。そういう旦那さんであっても、子どもができるのを渇望していたりするのだから、なんかおかしい。新しい命の誕生を渇望するくらいなら、みずから情報を仕入れるくらいのことはしないと!というようなことを、不妊治療をテーマとした小説『鈴虫』を書きながら思ったのだけれど、「夫が調べないとどうなるのか」というのが、これまたすごいのです。夫が不妊治療についてみずから調べないとどうなるのかといえば夫が不妊治療についてみずから調べないと(=勉強しないと)どうなるのかといえば、奥さんが婦人科医に言われたことを真に受けるようになります。正しい情報のみならず、お医者さんが「言外に匂わせた」不安も焦りもすべて真に受けるようになります。奥さんに時間があり、かつ勉強熱心であれば、セカンドオピニオン、サードオピニオンの意見も聞きに行き(いくつかのクリニックに行き)、わりとフェアな情報を得ることができて、みずからの治療に道筋をつけることができます。がしかし、セカンドオピニオンにしたいクリニックが遠かったり、行っているクリニックのドクターが「ゴッドハンド」だったりすれば、どうしても1つのクリニックでひとりの先生の言うことを素直に聞くしかなくなる、ということになりますよね。不妊治療に限らず、どのような治療であっても、現在ではセカンドオピニオンを持ちましょうと言われているので、1つのクリニックから得た情報だけで治療をするのは、言うまでもなく、みずからリスクを高めることになりますよね。お医者さんによっては「おれだけを信用しろ」と言う人もいるのかもしれないけど、でも一般論としては、セカンドオピニオンって大事じゃないかなと思います。不妊治療の倫理これはある哲学科の教授から聞いた話なのだけれど、医学部で倫理学の授業をしても、学生は全員寝ているか内職(国家試験の勉強)をしているのだそうです。それがイヤで、その先生は定年を機に医学部で教えるのを辞めたそうです(看護学部では教えている。授業を熱心に聞いてくれるから)。倫理学って、「人とはなにか?」とか「愛とは?」とか「命とは?」というようなことについて、よく考えることです。その教授が知る限り、そういうことに、お医者さんの卵たちは皆目興味がないということなのでしょう。不妊治療に関して、婦人科医は、おそらく医学的にまちがったことを言わないはずです。タイミング療法でいけそうなら、それをすすめるでしょうし、それでは無理そうなら人工授精を試みるなど、医学的に正しいことをわたしたちにすすめてくるはずです。夫婦愛の倫理でも、不妊治療をしていたらどうしても精神的に不安定になりがちです。風邪を引いただけでも人間、心が折れることがあるわけだから、ゴールが見えない不妊治療においてをや。そういうときって、どうしても「情報の正しさ」より、「その情報を納得できるかどうか」という感情の問題が出てきます。ドクターの言っていることに間違いはないと思うけれど、でも感情として納得できないとか、納得したいけど先が見えない不安があるゆえに納得しきれない(信用しきれない)とか。そういうとき、ネット情報でもいいから、みずから不妊治療について勉強している夫がいると、きっとあなたはすごく心強いはずです。これがひとつの夫婦における倫理です。お医者さんの卵が倫理学の授業で寝ていようと、でもお医者さんは医療倫理を持っていることが多いのもまた事実です(クローンをつくる技術に自主規制をかけるなど)。でもやっぱりどうして、倫理が持つ愛の側面に思いを馳せるなんていう牧歌的なことをしてこなかった人が多いのもまた事実なのではないかと思います。医者に限らず、どのような業界においても、愛について考えてきた男の人って少ないでしょう。不妊治療は、医学的に正しい情報がなくてはならないものだけれど、それと同じくらい、愛に関する正しい倫理観を夫婦で共有しないと、女性が大変です。愛に関する倫理とは、なにか情緒的な漠然としたものではなく、夫が正しい不妊治療の知識を持つことじたいです。それが不妊治療にいどむ夫婦における愛の倫理です。夫に不妊治療について勉強させる――強制的にでも奥さんがそうすることが大切なことだと思うのです。(ひとみしょう/作家)
2018年12月05日酒気帯び状態で車を運転し、ひき逃げをしたとして自動車運転処罰法違反(過失傷害)などに問われたモーニング娘。元メンバー・吉澤ひとみ被告(33)。その判決公判が11月30日に東京地裁で行われ、懲役2年・執行猶予5年(求刑2年)の判決が言い渡された。各メディアの報道によると、吉澤被告はグレーのスーツに白いシャツと黒いパンプス姿で出廷したという。公判直前には本誌がデパ地下でおつまみになるような食材を買いあさる姿を報じていたが、現場でも変化が見られたという。「保釈時よりも、かなりやつれた様子でした。お酒は別として、おそらくまともな食事はとっていないのではないのでしょうか」(傍聴した記者)これまでの報道をまとめると、吉澤被告は前夜にかなりの量を飲酒。にもかかわらず9月6日早朝、酒気帯び状態で乗用車を運転。法定速度を約20km超える時速86kmで、赤信号を無視して交差点に進入。横断中だった男女2人に軽傷を負わせながらも、救護措置を取らず現場から走り去っていた。公判には情状証人として夫が出廷したというが、気になる事実関係は明かされないままだったという。「情状証人もかかわず、夫は吉澤被告が事件後も飲酒していることを暴露。結果、裁判官への心証はマイナスになってしまったと思われます。夫は吉澤被告といっしょに飲酒をしていたといいますが、なぜ翌朝運転するのを止めてタクシーで行かせなかったのか。公判では、そのことが明らかにならないままだったそうです。運転を止めなかった夫の責任も大きいはずですが……」(芸能デスク)公判では今後、運転する意思がないことを明言したという吉澤被告。その思いが揺るがなければ、同じ過ちは犯さないはずだ。
2018年12月03日男って、女性の計算に敏感です。オトナだから「君、恋愛ハウツーをまんま実践してるでしょ?昨日、『Grapps』で合コンでモテる方法を読んだでしょ?」なんて意地悪なことを言わないだけで。 合コンにおける女性の計算って「ふだん仲良くない女性に対しても絶対に悪く言わない」とか「チラ見で男心をくすぐる」とか「隙をつくる」とか、なんかもうネットに出ていることばかりで、ネットに出ているネタが錆びついているのかなんなのか。さて、合コンでガチでモテる女性って、なぜモテるのかについて、今回は錆びついているネタ抜きにお送りしたいと思います。愛の相場観を知っている女性はモテる合コンでガチでモテる女性とは、楽しそうにしている女性です。みなさんすでに子どもじゃないのだから「アホみたいに騒いでいる人を楽しそうな人と呼ばない」という注釈はもう必要ないですよね。ごく自然に楽しそうにしている人がモテます。なぜなら男は生きていること自体に疲れているからです。だから楽しそうにしている女性を見ると「この人と仲良くなればおれの人生も楽しくなるはずだ」と思います。そして「仲良くなるどころか、彼女がおれと付き合ってくれたら、おれは超ハッピーな毎日を送ることができるはずだ」と思うのです。男はなぜそんなに疲れているのか?男がなぜそんなに疲れているのかといえば、やっぱり「男だから」でしょうね。 女性って、子どもの頃から恋とか愛とか、そういうことに慣れ親しんできたと思います。読むマンガだって戦闘もののマンガじゃなくて、恋愛マンガだったりしましたよね。 だからなのか、男から見たら、女性は「愛のだいたいの相場観」がわかっている人が多いんですよね。たとえば、会社で怒る男の上司っているでしょ?それを、男の部下たちは戦々恐々としながら見ているわけです。おれに火の粉が飛んできませんように、なんて念仏を唱えながら。でも女性って「またあの上司が怒ってる。あの人、ホント瞬間湯沸かし器だわ。子どもみたい。ま、いいや、わたしは自分の仕事が終われば用事があるといって帰っちゃおう。だいたい仕事で怒るってど~ゆ~ことよ、バカじゃん」なんて思いつつ、しれっとしていたりするでしょ?男が生きていく希望を得る究極の手段は、やっぱり「女性」愛の相場観を知らない男は、社会の中で生まれる危機的状況に主観的に入り込んでしまうのに対し、相場観を知っている女性はそれを客観的に見ることができる――愛の相場観って、たとえばこういうことです。愛の相場観を知らない男は、つねに危機的状況を想定していないと生きていけないものだから、日々疲れています。手放しで生きる希望を持つことができません。そういう男たちは、ではいつ心身を休め、生きていく希望を再生させるのか?「生きているだけで楽しそうな人を見た時」です。それはたとえば、サッカーの試合において、好きなサッカー選手が「希望を与えてくれた」時です。みんな、いいプレーをした選手に「希望をありがとう」とか「勇気をありがとう」などと言いますよね。 はたまた、合コンで「生きているだけで楽しそうな女性」を見た時です。 好みのサッカー選手の、目を見張るようなプレーを、ネット動画で再三見ている男であっても、やっぱり最後は結婚したりしているから、男が生きていく希望を得る究極の手段は、やっぱり「女性」ではないかなと思います。みんなに「生きる希望」を与えることのできる女性はモテモテ一般的にいえば、合コンで「みんなに平等に」「みんなに笑顔で」「みんなと仲良く」している女性って、モテるんですよね。そういう女性は、合コンのあとLINEで誰かに口説かれています。そして口説いた男は、「これからも友達として仲良くしようね」とか「みんなに悪いから(付き合わないで)、ずっといいお友達でいようね」という返事が彼女から返ってきてガッカリしています。そう!みんなに「生きる希望」を与えることのできる女性は、それだけでモテモテなのです。その場を楽しむということ合コンで楽しそうにするというのは、その場を楽しむということです。楽しくないメンバーの合コンであっても、楽しくなる工夫をするということです。 楽しくなる工夫をしているあなたのことを、彼は「すごい人だ」と思って見ています。「この人と付き合ったら、毎日楽しくなる工夫をしてくれて、生きることが楽しくなるにちがいない。そしたらおれも、彼女のために楽しくなる工夫をしてあげよう」と思うのです。 で、勢い勇んで彼女のことを口説いたら「みんなに悪いから、ずっといいお友達でいようね。だってあなたはいい人だから」なんてLINEが返ってくるのでした。 ちなみに「いい人」って、男にとっては最高に傷つく言葉なんだから。(ひとみしょう/作家)
2018年12月02日数々のWEBメディアで恋愛コラムを執筆し、恋に悩める女性たちを救済してきた恋愛マイスター・ひとみしょう。独自の恋愛論で男心を解説します!【恋愛マイスター・ひとみしょうの男子学入門10】男って、究極的には女性に癒しを求めます。と書くと、「そんなこと、わかってる」と言う人も多いかと思うのだけれど、でも「癒し」ってなに?と聞かれたらちょっと困りますよね。膝枕で頭ポンポンが癒しかといえば、そうじゃないですしね。■男って基本的に「自分で何も決められない」ひとりの男性に愛される女性の特徴というと、ネットにたくさん載っていて、たとえば「彼を立てることのできる女性」なんだそうです。たしかに、彼女が彼を立て、彼は彼女を立てる――つまりお互いに尊敬しあっている関係は、「ひとりに愛されている」と言えますよね。「自立し、自分をもっている女性」も、ひとりの彼に長く愛されると書かれてありますが、これは「複数の男性が言い寄ってくる」典型でもあります。男って、基本的には「自分で何も決められない」からです。バリバリ仕事をしている男性であっても、プライベートのこと、ことさら愛に関することを自分で決めるのはすごく苦手なんです。だから男の自然な気持ちとして、自立していそうな女性にふらっと心がなびくのです。実際に付き合うかどうかは別にして「かっこいい女性だな」と心惹かれるのです。ほかにも「明るくポジティブなエネルギーに溢れている女性」とかちょっとドジな女性」とか、「人の悪口を言わない女性」などの例が、ネットに載っています。■共通するのは「理屈を言わない」ことこれらすべてに共通することとして、「理屈を言わない」ということが言えます。ひとりの男性に愛される女性は、理屈を言いません。たとえば、彼を立てる時に「なぜこのシチュエーションでわたしがあなたのことを立てないといけないわけ?それってフェミニズム的にどうかと思う」とは言わないということです。理屈抜きに彼を立てるから、彼もあなたのことを立ててくれるというわけです。「明るくポジティブなエネルギーに溢れている女性」も同じですよね。そういう女性がネガティブにチクチクと理屈を言っているの、見たことないですよね。■男性がもっとも嫌がることとは?男って、多少根暗な女性でもOKなんですよね。それに、あまり自分のことを立ててくれなくったって別にかまわないんです。そういう「些末な」ところをいやらしくチェックしたうえで「この女性のことを愛そう」なんて決めているわけではないんです。男は何がもっともイヤなのか?理屈を言う女性なんですよね。これ、男が男を評する時も、同じ基準を適用しています。男は理屈を言う男が大嫌いです。「いや、居酒屋に行ったらおじさん同士でずっと理屈を言っているじゃないか」と反論したい気持ちもわかりますが、それは理屈を言う者同士で仲がいいだけのことです。他の多くの男が自分の言う理屈を聞いてくれないものだから、似た者同士で集まっているにすぎないのです。さらに、理屈を言わないというのは、なにも男尊女卑的に「女は黙って男に付き従え」ということではありません。心根が素直かどうか、という心の問題(精神のありかたの問題)であって、男が上、女が下、という思想の話ではないのです。■自分のレベルにおいて素直であることが大事見ていたら、20代であっても40代であっても、理屈を言わない女性はひとりの男性から長く愛されています。もう少し厳密に言えば「理屈を言わない」には「どのくらい言わないのか」という程度の問題があって、「これくらいの理屈はOK」と思っている基準が似ている者同士が惹かれあい付き合っているように見受けられます。自分のレベルにおいて素直であること――ひとりの男性から愛されている女性は、これをひそかに意識しているのです。※毎週木曜日更新
2018年11月29日11月20日、都内にある高級デパートの食品売り場をブーツ姿で闊歩する女性がいた。11月29日に初公判を控える元モーニング娘。の吉澤ひとみ被告(33)だ。その横には母親がぴったりと寄り添っていた。9月6日に酒気帯びひき逃げ事件を起こし、逮捕された吉澤。9月下旬の保釈時には白のシャツに黒のロングスカートという質素な装いで報道陣の前に姿を見せていた。やつれたように見せつつも最低限の化粧をしっかりとほどこした顔つきは“反省メーク”と呼ばれ、話題を呼んでいた。実際、彼女は、“芸能界引退”という大きな決断もくだしていた。「吉澤さんはモー娘。黄金期を支えた立役者ということもあり、事務所内では『無期限活動休止でもいいのでは?』という声も一部であがっていたようです。ですが、事件後の厳しい批判に心を痛めた義母が自殺未遂を起こしてしまったそうです。そのことにショックを受けた吉澤さんは『これ以上家族に迷惑をかけられない……』といって自ら芸能界引退を決断したそうなんです」(所属事務所関係者)そして、保釈後は断酒治療のために東京郊外の心療内科専門病院に入院。着々と更生への道を歩み始めたかのように見えていた――。しかし、そんな生活に少しずつ綻びが見え始めている。「吉澤さんは専門病院からもう退院してしまったそうです。通常であれば断酒治療は長い時間を要するのですが……」(精神科医)そして、事件は意外なところにも波紋を広げているという。「実はモーニング娘。’18が『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に出場すると言われていたんです。今年大ヒットしたDA PUMPの『U.S.A.』はもともと『モー娘。の曲調を彷彿とさせる!』とネットで話題になったことで火がつきました。さらに今年でモーニング娘。はデビュー20周年。紅白への出場は確実視されていました。ですが、今回の事件でそれもすべてが白紙になってしまいました。吉澤さんからメンバーへの公な謝罪は、今もありません。そのため周囲からは『反省の色がみえない』と憤る声もあがっています」(前出・所属事務所関係者)実際に本誌が目撃した彼女の姿もずいぶんリラックスしたものだった。まず、驚いたのはその服装だ。先ほどの“反省スタイル”から一転。耳元にはピアスがいくつも連なり、太ももが露わになった超ミニスカートを着用。派手派手しいいでたちをしていた。そして“酒断ち”を誓ったにもかかわらず彼女が手に取ったのは漬け物、スナップエンドウ、揚げ物といった“宴”に欠かせないものばかり。母親とチーズを試食し、満面の笑みを浮かべる一幕もあった。吉澤がデパ地下で“爆買い”をしたのは理由があったという。「実は11月22日は吉澤さんの結婚記念日なんです。昨年のブログでも『我が家はパパとママの結婚記念日!夜はパパとデートです♪』と綴っていたように、毎年夫婦で盛大に祝うのが恒例行事でした。ただ、今年は事件のこともあるので人目につくところで祝うのがなかなか難しいため、自宅での準備をしていたのでしょう」(芸能関係者)自宅近くにはより庶民的なスーパーもあったが、彼女はスルー。あえてデパートまで出向いていた。「芸能界を引退した吉澤さんの収入は当然ゼロに。旦那さんはIT会社の社長を務めていますが、事件の影響で仕事が激減していると聞きます。それでも、まだ恵まれた生活を送っているようです。逮捕後の今も家賃約50万円のセレブマンションに住み続けています」(吉澤の知人)果たしていま、彼女は何を思うのだろうか――。その真意を探るべく、買い物を終えた吉澤被告を本誌が直撃。デパートから出てきた吉澤に記者はこう切り出した。「来週から初公判が始まりますが、被害者の方々に一言お願いします」だが彼女は何も答えることなく、店内へと踵を返して去っていってしまった。今週からいよいよスタートする公判。だが、“本当の更生”が始まるのはまだ先のようだ――。
2018年11月27日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「にゃんにゃんさん 43歳」のお悩み〜こんばんは。 40代と20・30代の恋愛の違いを、なるほどと思いながら読みました。 私は40代で、いま好きな人は20代です。告白はしていません、できません。(好意は伝わっていて、むこうも満更でもないようですが…)相手は恋愛や仕事でもこれからが大事なときだから、私がなにか行動したら相手の可能性や選択肢を奪ってしまう気がします。 なので、この恋のゴールがどこにあるかもわからずモヤモヤしています。 現状維持しかないでしょうか。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜相手の年齢がどうであれ、まずはちゃんと告白して、彼とよく話するといいです。にゃんにゃんこさんから見ると、自分の行動が彼の可能性や選択肢を奪ってしまうように思えても、じつは男性は癒しを求めているからです。仕事ができる優秀な男性ほど、恋愛に癒しを求めます。よく言われるマンガみたいなたとえとして、男は家に帰って鎧兜を脱いだときホッとする、みたいな言い方ってありますよね。だから男は家で女性に甘えるのだと。それに対して「世の男どもはマザコンでけしからん」と言う人もいるけれど、でもできる男ほど恋愛に癒しを求めているのだから、あなたは彼の癒しの場になるといいのではないでしょうか。この恋のゴールこの恋のゴールは、あなたが彼に告白することで自動的に決まります。ポイントは、告白を「0か100かの博打」と捉えるのではなく、告白したあとふたりで今後のことについてよく話し合うことです。若い人たちって、告白を0か100かの博打として捉えているので、「告白した翌日から彼と気まずくなりました」みたいな相談がよく来ます。告白を博打として捉えるのはなぜなのか、僕にはイマイチ理解できないので、のらりくらりとした返事しかできませんが(笑)でも我々オトナはもう時間がないのだから、博打の結果に一喜一憂なんかしていられないじゃないですか。だから、告白したあとに、ちゃんと今後のことについて彼とよく話をすべきです。恋愛コラム業界の裏話よく話し合った結果、彼と交際できないという結論しか出てこなくても、それでいいじゃないですか。交際できるかできないか、わからないままモヤモヤと暮らしていても、なんら生産的なものなんて生まれてこないですよね。繰り返しになりますが、我々40代はもう時間がないのだから、ちゃんと結論を出して、その結論を踏まえて次のステージに行くというのが、理性あるオトナの生き方だと僕は思います。ここ何年も、女性から寄せられる恋愛相談の多くは「傷つきたくない」という気持ちがベースになっています。傷つきたくないから告白できない(だから「男の脈あり行動」を教えてください)とか、そういうのがほとんどです。そして、多くのネット媒体は、「女性が傷つかないためにどうするのか」を大真面目に考えています(考えているように僕には見えます)。むろん、そこには、女子に何らかの努力を強いる答えを述べるのも良くないという、業界内の暗黙の了解もあります。そんなの神様だって頭を抱えちゃうわけですよでも、僕は思うんですが、当たって砕けないと先に進めない状況というのは、どんなに時代が変わっても、恋に絶対存在するわけで、そこでリスクを負って「飛ぶ」から、次のステージに行けるわけですよね。リスクを取らないで、おいしいとこだけをちょうだいよと言われても、そんなの神様だって頭を抱えちゃうわけですよ。きっと。おそらくにゃんにゃんこさんの、自分に対する自信のなさが、この局面において出ているのだろうと思います。でも思うんですが、自分に対する自信なんて、あってもなくても、人生はどうにかなります。自分に対する自信が人生を動かすというより「もう時間がない」という切迫感が人生を動かしてくれるからです。だからまずはあなたの死期から人生を逆算してみることです。その時もし、おおいに焦ったのなら、彼に告白し、彼とよく話し合うことです。そして結果がどうであれ、出た結果をまるっと胸に抱えて新しい人生のステージに立つべきです。生まれたての結果をまるっと抱えて人生の新しいステージに立つって、朝のワイキキのホテルのベランダに全裸で立つみたいな感じで、なかなか気持ちのいいものですよ。(ひとみしょう/43歳/作家)
2018年11月26日「もし〇〇だったら」と、まだ訪れていない未来を不安で塗り固めてしまうネガティブ思考さんって、どうすればそのネガティブ思考が直るのか、というのが本項のテーマです。「もし人に嫌われたら」と思って、自分の思っていることを正直に言えないとか、好きな人に告白できないとか、そういう自分で自分を縛っている感じから自由になれれば、超ハッピーな人生が待っていますよ。ネガティブな人って、生きていることの意味を探している人ですちょっと大きな話に聞こえるかもしれませんが、ネガティブな人って、生きていることの意味を探している人です。つまりニヒリストです。ニヒリストって、「人生に意味などない!」と豪語している人のことじゃなくて、「人生には意味があるはずだ」と、果てしなく思っている人のことなんですね。意味があると思っているから、それを探し求め、結論として「意味なし」と思い込むというのは、その人が「人生には何らかの意味があるはずだ」と思っているからに他ならないのだから。意味なんてないと思っている人は、意味という言葉すら使わないのだから。わたしは人に比べて劣っているという劣等感や、クヨクヨしがちな性格や、すぐに失敗が怖がるクセや、人の目が気になるクセというのは、すべて生きている意味を見つけたくて、でも見つからないから不安だ――「わたしが今ここに存在していること自体が不安だ」ということなのです。つまり、意識的であれ無意識的であれ、自分に対して絶望している人はすべてネガティブ思考を持っている人です。ある哲学者は「人はみな絶望している」と言っているので、なにも自分に絶望している自分を恥じることはないです。だって「みんな」絶望しているのだから。自分で自分に絶望していることに気がついているだけ、あなたは優秀です。わたしたちはなぜ絶望するのでしょうか?たとえば女子アナになれなくて、自分に絶望している人もいるでしょうし、欲しいカバンが買えなくてそういう自分に絶望している人もいるでしょうし、好きな人に好きと言えなくて絶望している人もいるでしょう。わたしたちはなぜ、大なり小なり絶望するのでしょうか?答えは、生きていることの奇跡性に気づいていないから、です。究極的には、人って意味もなく生まれてくるんですよね。お坊さんが「人は何らかの使命を持ってこの世に生まれてきます」というのは、あとから仏教がくっつけた教えであって、物理的には意味なく生まれてきます。お父さんとお母さんがエッチしたから生まれてきたわけですが、エッチしたことに意味はあるのか?あなたももういいオトナだからその答えはわかりますよね。愛しているからエッチした、という答えもあれば、意味もなくエッチしたこともあれば。でも愛しているからエッチしたとしても、では愛することとエッチにどんな因果関係があるのか?エッチなしで愛することを「愛すること」とは言わないのか?などなど、こういうことをとことん突き詰めて考えるのが哲学の役割なんだけれど、哲学を語ると誰も読みたくなくなるくらい難しい文章になるので端折ります。人生は究極的には偶然と奇跡でできています人生は究極的には偶然と奇跡でできています。偶然、あなたのお父さんとお母さんがエッチして、奇跡にも堕胎という選択がなされなかったからあなたが今この世にいて、この文章を読んでいます。奇跡にもあなたはあなたとして、今ここに存在しています。あなたが山田花子さんだとして、あなたはなぜ山田花子なのか?という問いも哲学にはあります。認識論とか独我論などがそういうテーマを扱っています。その答えは哲学者の数だけあるけれど、ようするに山田花子さんが山田花子さんであるのは偶然と奇跡によってでしかない、と言っている哲学者がいます。つまり、あなたがあなたであることにさしたる意味はなく、偶然、奇跡にもあなたはあなたなのだと。ネガティブ思考の人は、感謝する気持ちが足りていないここで言う奇跡とか偶然って、たとえばハワイで見る壮大な夕焼けみたいなものです。偶然にも雨があがって、こんなに素晴らしい夕焼けを見れるなんて、ちょっと奇跡としか思えないよね、みたいなことです。その、本当に、心底素晴らしい奇跡性と偶然性を、わたしたちひとりひとりの生は持っているのです。公にされないだけで、今でも、生後すぐに人によって天国に送られる嬰児がいます。日本の平均寿命が高齢なのは、もちろん医療の発達のおかげでもあるのだけれど、データに入れられなかった嬰児がいるからでもあるのです。うまくこの世に生まれても、たとえば子育てを放棄する親がいます。交通事故で亡くなる人もいます。その数、年間3000人超です。大きな高校まるごと3つ分くらいの人が毎年この世を去っているのです。自殺する人もいます(年間2万5千人も!)でもおそらく、今これを読んでいるあなたは、それなりにスクスクと育てられ、文字が読め、スマホやPCを所持できるお金に恵まれていますよね。それって奇跡的なことなんですよ。泣けてくるくらい奇跡的なことなですよ。だから、ネガティブ思考の人は、感謝する気持ちが足りていない――こう結論づけることもできるのです。(ひとみしょう/作家)
2018年11月22日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”にお悩みを送ってくれた方の中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「ぽんさん 27歳」のお悩み〜私は、人間のこと好きなのかな?と周りに思われてしまうほど、ひとに興味がない~といった雰囲気をいつも醸し出しているそうです。 彼氏は年単位でいません。声をかけてくれる男性は、彼女持ちや既婚者で、女好きで遊んでいる男性ばかりです。 人間に興味がなさそうに見える私がいけないんでしょうけど、結婚できるのか焦りが出てきました。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜人に興味がなさそうに見える人だって「わたし、結婚してます」とか、「ぼく結婚してます」と言うから、だから結婚って不思議なんですよね。結婚が不思議というか、人って不思議というか、人って見かけによらないというか、人の自己評価ほどアテにならないものはないというか。彼女持ちや既婚者で、女好きで遊んでいる男性ばかりが寄ってくる理由ぼんさんに寄ってくる男性が<彼女持ちや既婚者で、女好きで遊んでいる男性ばかり>というのは、そういう男性じゃないと「攻略しづらい」雰囲気をあなたが持っているからです。男って「口説くとっかかり」がわかりづらいと、なかなか口説けないんですよね。 たとえばいつも笑顔で誰に対しても親切で、飲みに行くとボディタッチしてくる女性は、かなりの頻度で&かなり多種多様な男性から口説かれます。男からすれば「入口が明確」に見えるからです。反対に、あなたのように、人に興味がなさそうに見える女性というのは、男が口説く入り口を探しても見つからないんですよね。簡単にいえば、物事を始めるフックがない――だから、わりと「高度なテクor鉄の心臓を持っている男」しか寄ってこないんです。既婚者って、精神的に余裕ぶっこいているから、口説くのを失敗しても痛くもかゆくもなかったりします。だから当たって砕けろの精神で口説き放題です。遊び慣れている男もおなじです。「女性にこうすれば、女性はこう出てくる」とか「女性がこう出てくれば、自分がこう振る舞うと女性がパンツを脱いでくれる」とか、そういうことがわかっているから、女性と遊べるのです。それがわかっていないと、消防士がレーヨンの服で火の中に飛び込むのと同じで、とても危険なのです。愛の本質は「愛されること」にあるのではなく「愛すること」にあるから人に興味があるとかないとかというのって、じつはあまり結婚に関係ありません。「3Pに興味がないとセックスするのに支障をきたす」という言い方ってすごくおかしいでしょ?それと同じニュアンスで、人に興味がある・ないというのと、結婚って、あまり関係ないです。問題は、あなたが主体的に生きているかどうか、という生き方にかかっています。「あまり気が進まないけど、毎日会社に行かなくてはならないからとりあえず会社に行く」みたいなことをやっていたら、どうしても人の主体性は死んでしまうので、主体的に生きようと思っても無理かもしれないけど、でも、生活の中の些細なことでもいいから、主体的にやる習慣を持つと、かならずそういうあなたを目に止めてくれ、認めてくれる人が現れます。これはホントに不思議なことだけど、主体的に生き始めたら、その姿は誰かの目にかならず止まって、おいしいことが起こります。おそらく愛の本質は「愛されること」にあるのではなく「愛すること」にあるからだろうと思います。先入観をもって判断しないこともしあなたが主体的に生きられないというのであれば、あなたに寄ってくる女好きで遊んでいる男性と交際するといいです。遊んでいる男だって、やがて誰かと結婚したくなる時がやってきます。そして実際に結婚したら、これまで遊び人だったのが嘘に思えるくらい家族を大切にする男に変わったなんて事例は掃いて捨てるほどあるのだから、あまり他人を先入観をもって判断しないことです。そしてこれは、あなた自身の自己評価にも言えることです。わたしは人に興味がないからと思っていても、明日なにかが起これば、いきなり人好きに生まれ変わったりするんですよ、人って。今のあなたに必要なことは、先入観をもって判断しないことです。「わたしは人好きじゃない」じゃなくて「わたしってどういう人間なんだろう」と思うことです。「彼は遊び人だ」と思うのではなくて「彼はなぜそんなに女性のことが好きなのだろう。もしかして人間好きなの?」と思うことです。先入観を排除して暮らしていれば、かならずおいしいことが起こります。これも人生の(人という生き物の)不思議だと僕は思います。(ひとみしょう/作家)
2018年11月14日8月に不妊治療をテーマとした『鈴虫』という中編小説を出版したら、即座に何人もの人から「実話ですか?」と聞かれました。「実話だと小説としてではなく、ノンフィクションとして売り出します」なんて、つれない返事ができるわけもなく「いや、まあ」とお茶を濁しました。 小説って、「小説的な書き方」をするから小説になるのであって、実話をもとに書いたとしても、そこにはいわゆる小説的な嘘が含まれているものです。 さて今回は、不妊治療に協力的でない彼に協力してもらうにはどうすればいいのか?について、一緒に見ていこうと思います。とにかくよく話し合うこと!これに尽きる不妊治療にかかわる肉体的な負担は、言うまでもなく女性が一身に受けることになります。「もし子どもを授かれなかったら」という不安や恐怖、それに加え、治療のために会社を早退する時の心苦しさなども、女性が一身に受けることになります。彼にできることは……まずは言うまでもなく、彼女が安心して治療を受けることができる経済的な環境を整えることです。心身の苦痛と経済的不安、それらすべてを女性が引き受けなくてはならないとなれば、女性はもう地獄ですよね。 がしかし、「頑張っても今月も妊娠しなかった」という結果を聞いて、ある旦那さんは近所のスナックに飲みに行くそうです。半分やけ酒みたいなことだろうと思いますが、「そのお金、婦人科に渡せば?」ですよね。彼に悪気はない、理解できていないだけ当たり前みたいに聞こえるかもしれないけれど、不妊治療に協力的でない彼に協力してもらうには、まずは夫婦でよく話し合うことです。これに尽きます。男はなにも悪気があってスナックに行くわけじゃあないんですよね。また、悪気があって「今日の治療も大変だったよ」と言う奥さんの話を聞き流しているわけでもないんですよね。男として、不妊治療がいかに大変かを理解・想像できないから、女性がカチンとくる(あるいは悲しくなる)言動に出るのです。そのような男に、妊娠の大変さをリアルに想像できるまで理解させようと思えば、これはもう話し合うしかないです。 女性は小6か中1の時に、女子だけ集められて妊娠の話を先生から聞かされたと思います。その時、男子が何をしていたか知ってますか?自習です。あるいは自習とは名ばかりのおしゃべり大会。それ以降、男が女性のカラダについて知る機会は……保健体育の授業で「男」の先生がちょろっと教えてくれて……あとはエロ本の世界でしょう。 つまり男って、女性のカラダのことや妊娠のことを、ほぼ何も知らないのです。だから女性が言って聞かせるしかない。不妊治療の「ゴール」を旦那さんと共有しようとはいうものの、不妊治療をしていればお金はどんどん消えていくし、婦人科に通っていれば夫婦ですれ違いの生活になりがちだしで、どうしても、「気がつけば今週は夫と10分しか会話してない」ということになりがちだったりします。夫婦で話をする時間を「強制的に」たくさんつくる――この意識を旦那さんに刷り込むことです。それしかないです。 男って、不妊治療をすれば妊娠すると、牧歌的なことを考えているところがあります。だから、治療の終わりをいつにするのかを考えたことのない人が大勢います。「治療の終わりは妊娠した時であって、それ以外の終わりって、わたしが妊娠しないとわかった時だって言いたいわけ?」というトークは「なし」です。治療の終わり、つまり妊活のゴールが漠然としているがゆえに、夫婦がすれ違うこともあるのだから。いったんすれ違ってしまった夫婦の心には、鈴虫が鳴くのみです。それはあなたにとっても旦那さんにとっても、生き地獄以外のなにものでもないのです。そうなる前に、まずは夫婦でおしゃべりをば。(ひとみしょう/作家)
2018年11月10日“【お便り募集】文筆家ひとみしょうさんにあなたのお悩み解決してもらいませんか?”に送られたお悩みの中から、ピックアップしてひとみしょうさんが解決していきます。〜「ぴんさん・24歳・女性」のお悩み〜私は第一印象は良いらしく、意中の人からもアプローチをされます。が、何回かデートを重ねると「付き合おう」などの告白がないまま体の関係を求められます。 私はヤリ捨てられるのも、自分だけ情が入り後々辛くなるのも嫌なのでその都度断ります。 そうすると少しずつ距離を置かれ毎回付き合わずに終わります。捨てられることを恐れずに体を許せばいいのでしょうか。 それともそういう人達は元々体目的なのでしょうか。〜ひとみしょうさんのお悩み解決コラム〜<捨てられることを恐れずに体を許せばいい>のではなくて、ヤル前に「わたしはちゃんと付き合った人としかエッチしないから」と言えばいいということです。恋愛の最初期ってすごく重要で、女性がきちんとけじめをつける態度を示せば、男はその後もずっとそのように振る舞います。反対に、なし崩し的に先にエッチしちゃって、なんとなく一緒にいる関係になってしまうと、その交際は適当なところでフェードアウトしてしまいます。なので、「付き合おう」などの告白がないまま体の関係を求められた時、あなたは「わたしは付き合った人とじゃないとエッチしないから」と言うべきなんですよね。そしたらその「ハードル」を超える勇気と元気のある男だけがあなたの手元に残ります。彼らはじつは、あなたのカラダだけが目的ではないですヤレないと<少しずつ距離を置かれ毎回付き合わずに終わる>男の心理って「ヤレない女子のことはあきらめよう」です。ヤらせてくれないからあなたのことが嫌いになった、ではなくて、ヤレないのならよそを当たろう、です。これはなにも、彼らがあなたのカラダだけが目的であなたに迫ってきているからではなくて、男って「女子と交際すること=エッチという行為があって当たり前」と思っているから、つまり「交際=エッチも込み」と彼らが思っているからです。だから、あなたがエッチを断るというのは、彼らにとって交際を断られたことを意味してしまって、だから関係が終わってしまうのです。ではどうすればいいのかといえば、冒頭に書いたように、あなたが彼らに「ヤラせてあげる条件」を言うといいんですよ。男たちはあなたが「条件」を宣言するのを、首を長くして待っています。たとえば「付き合ったらヤラせてあげる」でもいいし、付き合わずともエッチしてもいいとあなたがもし思ったのであれば「わたしのことを大事にしてくれるのならヤッテもいいよ」と言うとか。つまり男って「この条件をクリアすればヤラせてくれる」というのが明確であればあるほどその通りにしようと思うんですよね。反対に、何をすればヤラせてくれるのかわからない状態の時、男はしばしば「この子は無理だ。きっとおれが何をしてもパンツを脱いでくれないだろう」と思ってしまうんですよね。ブラック企業ならぬブラック女子にならないように男にとってエッチとは「ヤラせていただくもの」です。「おれはこの女子にヤラせてあげている」と思っている男って、よほどのアホか、死ぬほどモテまくっている男かのいずれかです。たいていの男は「女子にヤラせていただくもの=エッチ」と思っています。なので、あなたの恋愛のキャスティングボードは、女であるあなたが握っています。あなたとデートしている彼らは、あなたのことを「決定権を持っている人」だと思っています。決定権を持っていない人は、持っている人に対してつねに「何をすればYESと言ってくれるのか」、いわば「正解」を教えてもらいたいと思っています。だからハッキリ「何をすればヤラせてあげるのか」を言うといいんです。ちなみに、男にとって最悪な女子とは、何をすればヤラせてくれるのかを明確に言わない女子であり、セックスをちらつかせながら恋の駆け引きに応じるよう迫る女子です。これは女として最悪というより、人として最悪だと男は思います。男にとって、決定権を握られている人――たとえば自分の会社の上司が、日和見的で、たとえば給料UPのカードをちらつかせながら部下を使っているとなると、誰だっていい気がしないでしょ?そういう上司がいる会社をブラック企業と呼ぶでしょ?恋愛もそれと同じです。なぜなら、あなたのカラダだけが欲しいと思っていなくても、男にとって(特に若い男子にとって)セックスとは「お願いだからヤラせていただけませんか?」という行為だからです。(ひとみしょう/作家)
2018年11月01日先日、期せずして、2つの企業の採用担当者とお酒を飲む機会に恵まれました。ふたりとも僕と仲良くしてくださっている大学の同級生であり、お酒が入っていることも手伝ってか、生の「採用あるある情報」が酒席を飛び交いました。 その中から、今回は、ポイントと思われる2つのことについてお届けしましょう。「またマニュアル通りの受け答えが始まった」面接される側って、とにかく緊張しているし、面接官のウケを良くしたいと思って、ついマニュアルに手を出しがちじゃないですか。『面接必勝マニュアル』とか。そういう本に手を出すのが良くないというより、そういう本の著者はいったい何を考えているのか?ということなんですが、「御社に貢献したくて」とかという言葉を聞いて、面接官は「また始まったよ」と思うそうです。 君はいったい「御社」の何を知ってるの?貢献したいってことはうちの会社のことを知ってるってことだよね?知らないのなら「知りません」とか「とにかくどこでもいから就職しないと生活費が困るんです」とかと言ってみれば?と、ちょっと意地悪なことを腹の中で思いつつ、マジメな顔で「御社に貢献したいんです……それで……」みたいなトークを聞いているらしいっす。 ひと通りマニュアル通りの受け答えが終われば、ある採用担当者はマニュアルを読んでも答えに困る質問をするんだそうです。たとえば「昨日の夜、何を食べましたか?なぜそれを食べましたか?」とか「最近、何にハマってますか?」とか。まあ、当然といえば当然ですよね。採用担当者が本当に知りたいのは「その人の人となり」なのだから。素直かどうかまた、別の採用担当者は、そもそも面接に来た人の話の内容なんてほとんど聞いていないのだそうです。ではその採用担当者は何を見ているのかといえば、1つしかなくて「素直かどうか」だけだそうです。とくに中途採用の場合、その人のそれまでのキャリアがうんぬんというより、「弊社」の仕事のやり方に慣れてくれそうな人かどうかというのが、採用する側の死活問題だというのは、あなたが採用する側に立てばよく理解できることですよね。同じ業界の似たような職種に転職したところで、会社ごとに仕事のやり方が違うなんてことはよくある話で(いわゆる潰しがきかない仕事)、だからいかにうちの会社のやり方に早く慣れてくれそうか――簡単にいえば素直な性格かどうかしか見ていないんだそうです。「いい人材って、ホントいないのよねえ」新卒を200人採用しましょう、みたいな巨大企業の新卒採用の実態は知らないけれど、アラサーになれば、きっと多くの人は上にご紹介したような感じの面接になるだろうと思います。たとえば大きな会社に面接に行っても、じつは部署単位での採用であって、今回の面接は**さんという特定の上司と相性の良さそうな人を採用したいという意図が採用担当者にあるとか。 人間らしい受け答えができて、かつ、素直であること――これが今回、酒席で暴かれた採用担当者の採用基準でした。ほかの採用担当者と仲良くなって酔わせると、またちがった意見が出てくるのかもしれませんが、今回はこういうことで。 ちなみに、お話をお聞きした2名が口を揃えて言ったのは「いい人材って、ホントいないのよねえ」でした。そのうちの1名は、「うちの会社に履歴書を持ってくる人材紹介会社の人に『たまにはまともな履歴書を持ってこい!』とブチ切れた」そうです(人材紹介会社にかなりの額を支払っている会社の採用担当者のボヤキだと解釈してくだされ)。それにしても、採用する側もされる側も、苦労が絶えないんですねえ……しみじみ。(ひとみしょう/作家)
2018年10月28日ディープキスがうまい女性に対して、男が「遊んでるな」と思うことがあるというのは、きっとあなたも聞いたことがあると思います。 実際には遊んでなくて、でも遊びたいと思って夜ごとひとりの部屋でエロい妄想をしている人だって、たとえば女子向けのエッチなサイトで見たキスや、マンガなんかで見たキスを試すことがあるのだから、ヤバいくらい上手にディープキスして、彼に遊んでるなと思われることも。なめらかなキス男って、ディープキスに限らず、なめらかにキスする女性に対して遊んでそうと思います。つまり、上手なキスってなめらかなキスのことだと、男たちは経験上知っているということです。なめらかじゃないキスって、たとえば鼻と鼻がぶつかるキスとか、歯が当たるキスとかでしょ?あるいは唇がカッサカサの状態でキスしてどうにもならないみたいなキスのことでしょ? それら、なめらかじゃないキス以外のキスをしてくる女性に対し、男は遊んでそうと思う――ひとつにはこういうことが言えるように思います。積極性のあるキスほかに遊んでそうと思われるキスがあるとするなら、女性が積極的にしてくるキスでしょうね。唇はもとより、頼んでもいないのに耳にキスをしてくるとか、胸板や乳首や亀●にキスしてくるとか(亀さんこんにちは!とかと言いながらキスしてこられたら、これはもう相当ヤバいですよね)、そういうキスをしてくる女性に対し、男たちは遊び慣れている女性だなと思います。実際には妄想の世界だけで積極的なキス(の練習)をしていて、現実の男子と遊んだことのない女性であっても、男は積極的にキスしてこられると遊んでそうだと思ってしまうのでした。「遊んでそう」というのはネガティブな評価だけではないちなみに、遊んでそうという男の評価って、なにもネガティブなニュアンスだけしか持たないわけではないんですよね。女性は「遊んでそう=ヤリ●ン=そう思われると女としての価値が暴落する」と思って、男に遊んでそうと思われるのを意識的に避けたがっているのかもしれないけれど、でも男って「遊んでそう=男が放っておかないいい女」という評価だってしているんですよね。「遊んでそう」というワードって、わりとネットで人気で「遊んでそうと思われないフェラの方法」とか「遊んでそうと思われないために前戯の時に女性が気を付けること」なんてタイトルのコラムがたくさんあって、それらすべてのコラムに通底しているのは「遊んでそうと思われる=女としての価値の下落」じゃないですか。でもね、男って、遊んでそうな女性であっても、遊んでなさそうな女性であっても、キスやエッチがうまければ、その女性に恋しちゃうんですよね。遊んでそうな女性は恋愛対象外とか、そんなことまったく思っていないんですよね。男にとって最高のキスとは?男女問わず、相手の過去にこだわる人はたくさんいて、だから「遊んでそうに思われたら付き合ってくれないかもしれない」などと危惧しているのだろうと思うけど、でも恋愛において大切なことは言うまでもなく、過去じゃなくて未来ですよね。未来に開かれたキスとは……「素晴らしいキスをしてくれた女性(=遊んでそうに見える女性)が、これからおれにどのような素晴らしい性的なことをしてくれるのだろうか」と、希望を持たせるキス、これが男にとって最高のキスです。あるいは「これから『ふたりで』エロいことを楽しめるぞ」と思わせるキスが最高のキスです。「遊んでそうと思われる=女としての価値が暴落する」という方程式は、なにも女性の強迫観念だけがつくったものではなく、男の価値観がつくったものでもあるので、その点は女性に対して申し訳なく思います。でもね、キスもハグもエッチも、好きな相手とステキに、思う存分楽しみたいじゃないですか。そうですよね?だから、遊んでそうと思われようと、あなたが思う最高のキス&ハグ&エッチをするといいです。 まあ、当たり前っちゃ当たり前の結論だけど、キスすら他人の評価をことさら気にする人が多い今の時代、こういうことをあえて書かないといけないこの時代――これってなんなのだろ?(ひとみしょう/作家)
2018年10月25日イケメンには、いわゆるクズイケメンと、まともなイケメンの2種類がいますが、どちらのイケメンを口説き落とす方法を知りたいですか?どちらでも書こうと思えば書けるんですが。と思って、しばしキーボードを打つ手を止めて考えましたが、クズイケメンを口説きたいと思っている女性ってきっと少ないでしょうから、まともなイケメンを口説き落とす方法について書きましょうか。「詐欺にあう人は何回でも詐欺にあう」のと同じ原理まともなイケメンは「舌が肥えている」、つまりいい女性をたくさん知っているから口説きづらいと思っている人もいると思うけど、じつは穴場的に簡単に口説けたりします。これは「詐欺にあう人は何回でも詐欺にあう」のと同じ原理です。詐欺にあう人って、相手の話をつい信用してしまってお金を差し出す「習慣」のある人です。だから、まったく詐欺にあったことのない人からお金を借りるのは至難の業だけど、何回も詐欺にあっている人からお金を借りるのは、暗闇でサッカーのゴールにテニスボールをひょいっと投げ入れるより簡単なのです。イケメンも同じです。女性経験が少ない非イケメンは、女性から口説かれたらオロオロします。具体的には好き避けしたり(果てしなく交際できない)、妙なことを口走ったりします。でもイケメンは、何度も詐欺にあっているかわいそうなお金持ちと同じで、女性に口説かれることに慣れているので「ああ、君もおれのことが好きなの?ウエルカム!」ってなもんです。遊ばれて終わるのか、本命の彼女の座に座れるのか?で、多くの女性が問題と思っているのは、イケメンにウエルカムしてもらったあと、遊ばれて終わるのか、本命の彼女の座に座れるのか?というところだろうと思うのだけれど、これは「憧れの量」によると思います。「うわ~!こんなイケメンがわたしに振り向いてくれた!」と思うだけならまだしも、付き合っても「うわ~、彼がトランクスを脱いだ!」「彼がにっこり微笑んでくれた!」などと、ことさら彼のことを「憧れ視」していたら、彼は疲れてきて「この子と長く交際できないな」と思います。イケメンであっても非イケメンであっても、およそ男と名のつく生き物は、「一緒にいて落ち着く相手かどうか」という基準で女性を見るからです。あなたがかわいいかかわいくないか(美人か非美人か)ではなく、彼にとって落ち着く相手かどうか、だけが問題なのです。彼が欲しいと思っているものを差し出すことができればそれでOK男って、美人さんを口説き落とすにはどうすればいいのか、ということを、しばしば考えます。そして、これまたしばしば「美人さんに好かれるといい」という答えを自ら出して、たとえば貢物をしたり食事に誘ったり、自らの財力を誇示したりします。でも、その成功率はさほど高くなかったりします。なぜか?その美人さんは、自分に憧れているような男とではなく、気兼ねなくいろんなことを話せて、なんなら気兼ねなくハダカになってエロい遊びができる男と付き合いたいと思っているから――あとになって男は、たとえばこういうことを知るに至ります。女性がイケメンを口説く時もきっとこれと同じで、憧れる気持ちなんて必要なくて、彼が欲しいと思っているものを差し出すことができればそれでOKということじゃないのかなと思います。彼が何を欲しがっているのかを見極めるのは、女の勘です。だからしばしば、イケメンの隣には女の勘が十分に備わってそうな女性が座るのです。ちなみに、そんなイケメンにも、イケメンであることに疲れてくる時が訪れます。これも、美人さんが美人であることを利用して恋愛するのに疲れてくるのに似ています。その時イケメンは、ごくふつうの女性とさっと結婚します。そこも狙い目っちゃあ狙い目です。(ひとみしょう/作家)
2018年10月21日ほんの2~30年前はまだ、マッチングサイトなんていう言葉はなくて、ダイヤルQ2とか出会い系サイトと呼ばれていました。ダイヤルQ2とは、音声電話を使った有料情報サイトのことで、出会い系以外にも、たとえば有料で競馬予想の情報を流すサイトもありました。ダイヤルQ2→出会い系サイト→マッチングアプリその頃の出会い系のダイヤルQ2は、淋しい男がかなりの額の通話料をつぎ込むイメージが染みついていたので、男たちは誰にもバレないようにこっそりと利用していました。たとえば深夜の公園の隅の公衆電話から電話していました。あるいはひとり暮らしの部屋の固定電話から利用していました。淋しい男だと思われるのが、男にとってはもっとも恥ずかしいことだからです。一方、女子は……淋しい男を冷やかすために電話する人と、とにかくエッチしたいから電話する人と(本当にいました)、ホントに淋しくて淋しくてどうしようもないので夜ごと電話する人(ヤラせてあげると言って男の気を引いて、その会話を楽しみつつ通話料をガンガンせしめる女子。まあ本当に淋しかったのだろうと思うけど)とがいました。ネットができてから、出会い系サイトが誕生し(ダイヤルQ2は急速に廃れた)、いわゆる「サクラ」を大量に雇って、男から金を搾り取る業者が複数登場しました。利用する男女の性質は、ダイヤルQ2と同じです。出会い系の業界が比較的まともになった(まともに見えるようになった)のは、ここ最近です。昔のことを知らない人がいるというのはある意味では非常にいいことで、昔のダイヤルQ2の時代やサクラが闊歩している時代の出会い系サイトの時代を知っている人であれば、懲りているゆえに、あるいは「登録してもろくな人と出会えない」という先入観を持っているがゆえに利用しないであろうマッチングサイトを、昔を知らない人はなんの先入観もなしに利用し、その結果健全なカップルが複数誕生すれば、やがて世論も「マッチングサイトは昔の出会い系とはちがってまともだ」という方向に流れ、今やマッチングアプリで彼氏・彼女を見つけて結婚する人たちってたくさんいますよね。身分証が必須であったとしてもさて、マッチングサイトでいい彼氏に出会おうと思えば、まずは言うまでもなくまともなサイトに登録すべきです。どのサイト(アプリ)がまともなのかは、あなたの勘で選ぶしかありません。今の時代、どこのサイト事業者だって、それなりに見栄えのする広告を流しているわけだから、パッと見だけで、まともかまともじゃないかを見極めるのはむずかしいです。そもそも昔の出会い系サイト事業者がそのまま、マッチングアプリ事業者に社名を変えただけ、というケースもあるからね。表からはわからないようにうまく社名を変えたり、社名にかかわらず出会い系のシステムだけを買収したりされたりしているから、我々素人にはまともかまともじゃないかの判断がつかないことのほうが多いのです。で、ですね、その勘をどう養うのかといえば、まずあなたが「エッチしたいだけ」なのか「ホントに切実に人生のパートナーを求めているのか」どちらのスタンスをとっているのか、自分のスタンスに自覚的であることです。切実に人生のパートナーを求めているのであれば、本当は顔が見える&健全性がほぼ保証されているフェイスブックやインスタを使うといいと思うんですよね。なぜなら、あなたにその気がなくても、やっぱりマッチングアプリにはヤバい男(ヤリたいだけの男)が登録しているから。なぜならマッチングアプリの多くは、たとえ身分証が必須であったとしても、匿名性を持っているという認識が世間にはまだまだ残っているから。これは、先に書いたダイヤルQ2とか、サクラを大量に雇っていたヤバい出会い系サイト事業者が残していった残り香が主な原因でしょう。男って「女子が持つ気」にすごく敏感です不思議なもので、「出会いがほしいな、結婚もしたいな、でも今年1年くらいはヤレるイケメンと気軽に遊ぼうかな」みたいに、ふらついた気持ちでマッチングサイトに登録したら、そういう気持ちを男たちは見抜くんですよね。やりとりしているメッセージに感じとることもあれば、あなたのプロフィールに感じとることもあるのだけれど、とにかくあなたがどれだけお行儀よく振る舞ったとしても「言外の雰囲気」によって、「ヤレそう・遊べそう」というのが、男たちには伝わっているのです。というようなことを、端的な言葉でいうなら、「自分をしっかり持ってマッチングアプリを利用すれば、ステキな彼氏と出会える」とか「自分の身は自分で守るという強い意思のもとで利用すれば……」というようなことになるのだけれど、でもそこまでの強い意思を持つくらいなら、友達に「誰か彼氏紹介してよ」とLINEで気軽に頼んだほうがはやいと思うんですが、そうでもないですか?(ひとみしょう/作家)
2018年10月18日不妊治療が原因でカップル(夫婦)の関係が悪化し、別れることになると、泥沼のような気持ちがずっと尾を引きます。たとえば彼の精子に問題はなく、彼女のみが不妊治療を受けた場合、治療にかかわる心身の苦痛を一手に引き受けるのは言うまでもなく女性で、だから彼女には「わたしはこれだけ治療を頑張ってきた」という自負があるはずだし、同時に「でも妊娠できなかった」という申し訳なさや不甲斐ない気持ちも生まれて、もう何を言えばいいのかわからない複雑な気持ちになったりしますよね。不妊治療の終わりをいつにするのか彼だって、言葉にならない気持ちを抱えることになります。「おれがもっと治療費を稼いでいれば治療を継続することができたかもしれない」とか「あの時、彼女の心をフォローしてあげていれば、つまらないケンカばかりする関係ではなく、もっと穏やかな家庭になって離婚せずに済んだかもしれない」などと、いつまでも後悔することになります。不妊治療のリスクは、テレビなどでときどき放送されているから、おそらく多くの女性はどのようなリスクがあるのか知っていると思います。でも、テレビであまり言われないリスクもあって、それは「不妊治療の終わりをいつにするのかを明確にしておかないと、万が一、子どもを授からなかった場合に、カップルの(夫婦の)関係がぎくしゃくすることがある」ということです。メディアが報道しない&なんとも言葉にならないリスク思うんですが、これから不妊治療をしようと希望に燃えている人に「治療の終わりをいつにするのか明確にしましょう」と言うこと自体が、おそらくタブーなのかもしれない。「治療の終わりは妊娠した時であって、それ以外の終わりって、わたしが妊娠しなかった時のことを言ってるわけ?」みたいな、感情的な意見が出てくるのを恐れて、テレビはあまりそういうことを言わないのかもしれない。でも現実を見ると、妊娠できなかった時のほうがよほど問題ではないかという事象も起きていて、たとえば、治療を続けても子どもを授からなかった人の中には、発狂する人もいます。生きる意味を見出せなくなり鬱っぽくなって、メンタルクリニックに通う人もいます。そういうことを、夫婦愛&不妊治療をテーマとした中編小説『鈴虫』を書くときに、取材を通して僕は知ったのだけど、まあとにかく「不妊治療=女性の心身の負担が大きい&経済的に大変」というリスクしかない、ということではないということです。メディアが報道しない&なんとも言葉にならないリスクもそこにはちゃんと存在しているのです。国内における不妊治療の問題点日本国内における不妊治療って、その選択肢が限定的であるにもかかわらず、「治療を続けるといつかは妊娠する可能性があります」という美しくも漠然とした前提に立っているので、「いつ治療を終わりにするのか、ゴールを明確にしてから治療を始めましょう」と言われないままスタートすることがよくあります。ゴールが明確でないということは、治療がうまくいかなかったとき離婚するしかない雰囲気が生まれるというリスクもありますよ、そしてそういう雰囲気は治療で疲れたふたりの関係にかなり濃い影を落とし続けることになりますよ、とは誰も教えてくれない。夫婦の全財産を不妊治療に注ぎます――たとえばこう言う人がいるらしいのだけれど、それに対してあるお医者さんは「夫婦の貯蓄の何割かが残っているうちに治療を止めたほうがいい」と言います。夫婦の財産を何に使おうと、それはその夫婦の自由なわけだけれど、このお医者さんの発言には、不妊治療を超えた、生きることに対する哲学を感じます。子どもを授かれなかった&夫婦のお金が底を尽いた、という二重の苦しみを、治療を止めたのち夫婦で協力して乗り越えるといいや、では済まされないなにかが、そこには確実にあるからです。そしてそれは誰の人生にも言えることだからです。不妊治療が原因で彼と別れないためにやっておくべきことカップルで(夫婦で)いつ治療を止めるのかを話し合い、それを決めることは、すなわち命というものをどう捉えているのかということを話し合うことであり、ある意味では愛のもっとも厳しい側面を語り合うことです。そしてそれをやろうと思えば、夫婦ともに、より深いレベルで自分の気持ちに正直に向きあう必要があります。今のうちから彼氏や旦那さんとそういうことを意識しておくことが、万が一、治療がうまくいかなかった時、別れないで済むために求められることではないかと思います。(ひとみしょう/作家)
2018年10月14日