2020年10月31日放送の、バラエティ番組『アナザースカイⅡ』(日本テレビ系)では『世界の学校スペシャル』というテーマのもと、これまでの放送を振り返りました。留学経験のある著名人の1人として、同番組にゲスト出演した社会学者の古市憲寿さんは、20歳の時にノルウェーのオスロ大学へ留学。2019年1月には、同番組の企画で母校であるオスロ大学を訪問しました。オスロ大学では子育てをしながら学ぶ生徒のため、敷地内に保育園が併設されていることを紹介。日本とノルウェーとの保育環境の違いについて、古市さんはこのように持論を展開しました。やっぱり日本って待機児童がすごい問題だったりとか、「少子化」っていう割には全然子供のためにいろんなことを行政がしてないなって感じて。だったらいっそ、国が義務教育みたいに幼稚園とか保育園に関しても整備してもいいんじゃないかっていう。小学校に待機児童っていないじゃないですか。だから同じようなことが、保育園とか幼稚園とかでもできるんじゃないかっていう。ノルウェーは義務教育とかじゃないですけど、望んだら1歳を超えたら多くの子供たちは保育園に通えるわけで。それが多分、子供たちの発育にもいい影響を及ぼしている。アナザースカイⅡーより引用古市さんが訪問した当時オスロ大学内の保育園には76人の子供が預けられており、8人の先生と12人のアシスタントが働いていました。厚生労働省によると、日本では、保育現場における保育者の人数は、以下のように定められています。【保育園】1~2歳児6人につき1人以上3歳児20人につき1人以上4~5歳児30人につき1人以上【幼稚園】児童35人につき1人以上古市さんは、オスロ大学内の保育園の保育者が多いことに驚いたといいます。また、その園では、子供の主体性に任せて遊ばせている光景を目の当たりにした古市さん。「日本と違い、保育者の数が多いからできること」と、ノルウェーの保育園の体制に感心していました。日本だと、おままごととかお遊戯とか、「みんなでこれしましょう」っていうことが多いと思うんですけど。(ノルウェーの保育園では)子供の主体性に任せているなと思います。多分、先生の数が多いからできると思うんですけどね。ノルウェーって、そんなに詰め込み教育じゃないんですけど、大学ランキングが高いのは、子供の頃に主体性を、子供に持たせてあげている。「何やりたい」とか「何したい」ってことを、みんなが主張するようにちゃんと環境を作ってあげるから。これが大人になってからもいいように働いているんじゃないかなぁって。アナザースカイⅡーより引用スタジオで、過去の自分の発言をVTRで見ていた古市さんは「僕、これ、好感度上がりますかね?」と笑いながらひと言。同番組のMCを俳優の広瀬アリスさんは「めちゃめちゃ上がりますね」「世の母親たちが『うんうん!』ってうなずいてると思う」と答えました。同番組の視聴者からはさまざまな声が上がっています。・本当に、古市さんの好感度ものすごく上がりました!素敵な考え方だと思います。・「小学校に待機児童はいない」という発言、本当にその通りだと思います。保育園、幼稚園の環境の改善をもっと進めてほしい。・保育士の待遇をもっと改善していく必要があると思う。「保育士として働きたい」って思える環境を作っていくことも大切ですね。日本では2019年10月1日から、3~5歳の保育料無償化をスタート。保育料無償化だけにとどまらず、さまざまな国のいいところを取り入れながら、保育環境の改善がもっと進むことを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年10月31日東京・竹芝に今年6月オープンした複合施設「ウォーターズ竹芝」。そのシアター棟に劇団四季の新劇場「JR東日本四季劇場」が誕生した。隣接する2劇場のうち1つ、劇場の記念すべきこけら落としは、劇団が長年大切に上演し続けてきたミュージカル『オペラ座の怪人』。10月24日の初日を目前に行われたゲネプロを取材した。開演前散り散りに鳴っていた生オケの音がピタリとやんだ次の瞬間、俳優の第一声とともに、いざ開幕!物語の舞台は19世紀、パリのオペラ座。劇場にすむとされ恐れられる怪人と、怪人に見初められたコーラスガールのクリスティーヌ、彼女を愛する子爵・ラウルの“三角関係”を軸に物語は進んでいく。クリスティーヌへのゆがんだ愛により怪人が引き起こす「シャンデリアの落下」や、まるで“あの世”のような劇場地下の怪人のすみかなど、息をのむシーンの数々。そこに屈指の名曲たちが生演奏に乗せて歌われ、時間も時代も、自分自身さえも忘れてしまうほど“世界”にのめり込めること間違いなし。リモートで海外スタッフとの稽古を重ね、細部までさらに磨き上げられ完成した新生『オペラ座の怪人』。目に見えないウイルスに日常を脅かされている今、遠い異国へ旅をするような観劇体験に、明日を生きる活力がチャージされること必至です!【Information】劇団四季『オペラ座の怪人』ウォーターズ竹芝・シアター棟の清水建設ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[秋]にてロングラン上映中。チケットは現在11月公演分までを劇団四季の公式サイトにて販売。「女性自身」2020年11月10日号 掲載
2020年10月31日10月24日(土)、東京・竹芝に位置する劇団四季の新劇場・JR東日本四季劇場[秋]が開場。そのこけら落とし公演として、ミュージカル『オペラ座の怪人』が無事開幕した。JR東日本四季劇場[秋]開場セレモニーでのテープカットこの劇場は、隣接するJR東日本四季劇場[春]と併せ、竹芝ウォーターフロント開発によって開業した複合施設「WATERS takeshiba」の一角に誕生。1998年から2017年まで同地にあった旧・四季劇場では、19年にわたり、首都圏での活動拠点として、観客と多くの感動を分かち合ってきた。この伝統と歴史を受け継ぎつつ、新たな時代に文化・芸術のイノベーションを起こす場として、装い新たに再オープンした。初日公演前には、劇場前にてテープカットセレモニーも行われた。ミュージカル『オペラ座の怪人』撮影:阿部章仁ミュージカル『オペラ座の怪人』は、仏作家ガストン・ルルーの同名小説をもとにしたミュージカル。パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする“怪人”の悲しいまでの愛の様が、“21世紀のモーツァルト”アンドリュー・ロイド=ウェバー(『キャッツ』、『エビータ』他)の流麗で重厚な旋律によって紡がれる。劇団四季でも節目節目で上演されてきた人気作だ。初日公演の客席では、新劇場の幕開けを心待ちにしていた観客より熱い拍手がおくられた。ミュージカル『オペラ座の怪人』撮影:阿部章仁以下、10月24日(土)の開場セレモニーより劇団四季の吉田智誉樹社長とオペラ座の怪人役をつとめる佐野正幸のコメントを紹介。四季株式会社(劇団四季)代表取締役社長吉田智誉樹(よしだ ちよき)コメント本日『オペラ座の怪人』の初日、そしてJR東日本四季劇場開場の日をようやく迎えることができました。本劇場の開場をお待ちいただいた皆様に、心よりお礼を申し上げます。『オペラ座の怪人』は、四季が新しい挑戦を行う際に上演してきた演目です。1990年代に建設した各地の四季専用劇場のほぼすべてで、本作がオープニングを飾りました。全国で多くのお客様に愛された作品が、奇しくも今回もこけら落としを担うことになりました。これからも私たちは、この劇場を拠点に、舞台を通してお客様に「生きる喜び」をお届けして参ります。ご支援賜りますよう宜しくお願いいたします。オペラ座の怪人役佐野正幸(さの まさゆき)コメント新劇場の記念すべきこけら落とし公演に携わることができ大変光栄です。ここからまた劇団四季の新たな歴史が始まることとなり、身が引き締まる思いがいたします。『オペラ座の怪人』は30年以上にわたって四季で大切にされてきた作品の一つです。今回の上演にあたり、再び真摯に役と向き合い、怪人の心の機微を丁寧に演じていきたいと思います。19世紀のオペラ座で繰り広げられる美しく悲しい愛のドラマを通して、お客様の心に作品の感動をお届けできましたら幸いです。劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』10月24日(土)~ロングラン上演会場:東京・清水建設ミュージカルシアター JR東日本四季劇場[秋]
2020年10月26日コロナ禍により、今年1月の初春公演以来休館していた国立文楽劇場が、10月31日(土)に開幕する「錦秋文楽公演」で本公演を再開する。それに先駆け、2日間のスペシャル企画「ザ・グレイト文楽」を開催。公演の生配信も決定した。「ザ・グレイト文楽」チケット情報「ザ・グレイト文楽」は、人形遣いの重鎮・桐竹勘十郎と、今日本で一番忙しいと言われるチェリスト・宮田 大がコラボする2部構成の公演。作曲家・黛 敏郎が文楽の世界をチェロで表現した楽曲『BUNRAKU』を宮田が演奏、それに合わせ勘十郎が人形浄瑠璃の名作『関寺小町』をイメージした演技を披露する。後半は『万才』『海女』『関寺小町』『鷺娘』の四段からなる、四季がテーマの舞踊劇『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)』を上演。チェロの音で舞い、さらに太夫・三味線と演じる勘十郎の初役『関寺小町』の見比べ、また音楽表現の聴き比べも。この贅沢な企画公演に参加する人形遣い・吉田簑紫郎と三味線・鶴澤寛太郎が意気込みと見どころを語った。文楽人形は3人で1体を操る“三密”状態であり、足遣いや主遣いなど道具を使い回すため、コロナ禍では上演が難しかった。舞台の休演中は「髪を銀髪にして、体力作りに深夜の倉庫で肉体労働をしていました」という簑紫郎と、「家では手ぬぐいを三味線の糸にかけて音を鳴らさずに弾き続ける“腕かため”というトレーニングを」と話す寛太郎。ふたりは昨年9月、宮田と勘十郎の共演舞台に参加した。「チェロは楽器として一番邦楽になじむ楽器だと思う。『BUNRAKU』という曲にある太棹三味線のような音色や和音階は難しい表現ですが、宮田さんの演奏はすごく上手」(寛太郎)。「洋楽とのコラボは難しいですが、チェロは相性がよくて違和感がなく、『関寺』は本当によかった」(簑紫郎)。『花競四季寿』は本公演再開に向けた美しい曲だが、今回の三味線は四場通して寛太郎がメイン奏者のシンを務める。さらに師匠の竹澤宗介がトメに座る。並び順で一番後輩が座る席のスソに、格上で実力ある人を据える場合に敬意を払ってトメと表記するそうだが、最近は滅多になく、これも企画公演ならでは。寛太郎は「“超”挑戦、プレッシャーですよ。楽しみですなんて言えません。みんな先輩なので底上げしてもらいます。実際は僕ひとりパニックになってると思いますけど、どうやるのか観ていただけたら」と気合が入る。また、人形遣いの簑紫郎は『海女』『鷺娘』の両方を遣う。「今回は勘十郎さんを含め全員が初役で、本公演とは違う新鮮なものを楽しんでいただけるのでは。こんな形や配役は、なかなか観ることができない貴重な公演ですよ」。公演は10月21日(水)・22日(木)国立文楽劇場にて。生配信は22日(木)19時公演が対象。劇場公演のチケットは完売。配信チケットをご利用下さい。取材・文:高橋晴代
2020年10月19日劇団四季が、新たな首都圏の拠点劇場として、東京・竹芝にできた大型複合施設“ウォーターズ竹芝”内で建設を進めていた、JR東日本四季劇場[春]と [秋]。いよいよ来週10月24日(日)、まずJR東日本四季劇場[秋]が、アンドリュー・ロイド=ウェバーの傑作ミュージカル『オペラ座の怪人』でオープンする。『オペラ座の怪人』は、88年に日本初演。通算上演回数は7195回を数える。この人気ミュージカルが新劇場のこけら落としを担うのは今回が5度目で、これまでも劇団が大きな飛躍を遂げようとする時に上演されてきた、言わば劇団四季の“勝負作”だ。『オペラ座の怪人』舞台写真/撮影:下坂敦俊[秋]劇場は、本来なら劇団の創立記念日である今年7月14日(火)に開場する予定だったが、新型コロナウイルス禍で次々と四季の公演が中止になる中、新劇場の開場も延期になっていた。現在は公演も再開しているが、ひとたび関係者に感染や濃厚接触が確認されれば、今も公演中止に追い込まれるという状況が続く。そんな手探りのウィズコロナの時代にあっては、『オペラ座の怪人』のような、信頼できる強いミュージカルがふさわしいだろう。19世紀半ばのパリ・オペラ座を舞台に、その地下に隠れ住む怪人と、可憐な歌姫、彼女の幼馴染みの若い子爵が織りなす美しくも哀しい物語と、それを甘く切なく重厚に彩るロイド=ウェバーの名曲の数々。また、くすんだゴールドと暗めの赤、そして黒を基調としたマリア・ビョルンソンの舞台美術も、荘厳なオペラ座の雰囲気を見事に再現している。今回、劇中で重要な役割を果たすシャンデリアが新調され、さらなる劇的効果も期待できそうだ。JR東日本四季劇場[春][秋]外観写真/撮影:阿部章仁初演から34年間ロングランを続けてきたオリジナルのロンドン公演が、コロナ禍でクローズを余儀なくされ、来年1月に再開する予定だったブロードウェイ公演は、他の全公演と共に、さらに5月末まで延期することが発表されている。そんな中で幕を開ける『オペラ座の怪人』東京公演の上演意義は大きいにちがいない。JR東日本四季劇場[秋]では、来年も引き続き、『オペラ座の怪人』のロングラン上演が予定され、もう一方のJR東日本四季劇場[春]は、来年1月10日(日)に『劇団四季The Breidge~歌の架け橋~』で開場し、2月11日(木)まで上演。その後6月には、今年9月に幕を開けるはずだった、待望久しいディズニーミュージカル『アナと雪の女王』が開幕する予定になっている。その折にはまた大きな話題を提供してくれるだろう。劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』10月24日(土)~ロングラン上演会場:JR東日本四季劇場[秋]文:原田順子
2020年10月18日劇団四季の新作オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が10月3日(土)から東京・自由劇場で開幕した。劇団四季にとっては2004年『ミュージカル南十字星』以来、およそ16年ぶりの一般オリジナルミュージカルの製作となる。本作はイギリスの小説家デボラ・インストールの同名小説が原作。2015年に出版され、同年のベルリン国際映画祭で「映画化したい1冊」に選出された小説だ。日本でも16年に小学館文庫より出版され、人気シリーズとなっている。『ロボット・イン・ザ・ガーデン』撮影:阿部章仁AI(人工知能)の開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが日々モデルチェンジをしている近未来が物語の舞台。不慮の事故で両親を失った主人公のベンは、親から譲り受けた家で無為に日々を過ごし、弁護士の妻エイミーとの関係も芳しくない。そんなある日、自宅の庭に壊れかけのロボット・タングが現れる。「四角い胴体に四角い頭」という何とも時代遅れな格好だが、タングから他のアンドロイドたちにはない何かを感じたベン。タングを作った人物を探すため、ベンとタングは旅に出てーー。長い旅の中で出会った人々との交流を通して、ベンやタングの心の成長、家族の絆、明るい未来への祈りが描かれる。『ロボット・イン・ザ・ガーデン』撮影:阿部章仁今回のミュージカル化にあたり、各界で活躍するクリエイターが集結した。台本・作詞は人の心をつかむ筆致で多くの話題作を手がける長田育恵、演出はウィットに飛んだ翻訳劇などで注目を集める小山ゆうな。作曲は数々のドラマ音楽を手がけるヒットメーカー・河野伸、音楽監督は劇団OBでこれまでもさまざまな作品を支えてきた清水恵介、装置デザインは国内外で高い評価をされている土岐研一、パペットデザイン・ディレクションは英国を拠点に活動するトビー・オリエ。そこに四季クリエイターも加わり、本作が完成した。主人公ベンを演じる田邊真也は、「新たなオリジナルミュージカル創作に、一から携わることができたことは望外の喜びです。(中略)旅中での人々との出逢い、そしてタングとの心の交流によって、彼(ベン)の人生は大きく変わっていきます。人生は素晴らしく、生きるに値する。数々の四季レパートリーと同様のメッセージが湛えられた作品だと思います。国内一線級のクリエイターの方々と四季のメンバーが固く手を携え、創り上げました。作品の感動をお客様にお届けできるよう、誠心誠意努めていきたいと思っています。」と語る。東京公演は11月29日(日)まで。心温まる新作ミュージカルをぜひお見逃しなく。ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』上演中~ 11月29日(日)会場:東京・自由劇場文:五月女菜穂
2020年10月07日・母親らしい服装をしろ。・同じ子を持つ母親として恥ずかしい。・胸元を出す母親はありえないだろ。2018年に娘さんを出産した、タレントやパーソナルトレーナーとして活躍する紅蘭さん。紅蘭さんが、セクシーな服装の写真をSNSに投稿するたびに「紅蘭さんみたいなかっこいいママになりたい!」という声が寄せられる一方で、「母親らしい格好をしろ」という非難の声も多数寄せられるそうです。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 紅蘭 (@kurankusakari) on Sep 18, 2020 at 2:58am PDT紅蘭さんは非難の声に対し、自身のInstagramで反論。その内容に多くの人が共感し話題となりました。「母親らしい格好をしろ」の声を一蹴!紅蘭の投稿に「スカッとした」の声古市憲寿、紅蘭の服装に対する持論に称賛の声2020年9月24日放送の、情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)では、紅蘭さんの服装に対する賛否の声について特集。紅蘭さんへの非難の声について、コメンテーターとして出演している、社会学者の古市憲寿さんは…。日本のお母さんってとにかく周りにいろんなことをいわれるんですよ。働いただけで「子供がかわいそう」とか、遊んでると「子供がかわいそう」とか…。だから、これもその一環だと思うんですけど、本来は別にどんな服を着ようとどんな髪型をしようと完全に個人の自由なので。それを他人が、とやかくいう問題じゃないのかなと僕は思いますね。とくダネ!ーより引用また、古市さんは『母親らしさ』について、「『○○らしい』とか『○○らしくない』って、本当に呪いだなと思う」とコメント。古市さんの意見に、視聴者からは称賛の声が上がりました。・本当にそう!母親になったって、その前に1人の女性です。他人がとやかく口を出すことじゃない。・古市さんのいうように『○○らしさ』って呪いだと思います。「男らしく生きろ」とか「女らしくない」とか、そういう考えはもう古い。・よくぞいってくれました!個人の『母親像』を世の女性に押し付けないで。『母親』といってもそれぞれに個性があり、好きなファッションや選ぶ服が違うのは、当たり前のこと。古市さんや紅蘭さんのような、『らしさ』に囚われない自由な考え方がもっと広まってほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月25日コロナ禍で公演中止が続いていた大阪・国立文楽劇場にて、本公演再開の直前となる10月21日(水)・22日(木)、企画公演を開催。人形遣い・桐竹勘十郎とチェリスト・宮田 大による「BUNRAKU」スペシャルコラボが実現する。特別企画として上演される「無伴奏チェロのための『BUNRAKU』」は、作曲家・黛 敏郎が日本の三大芸能のひとつである文楽の世界を、西洋楽器であるチェロで表現した楽曲。今回は指揮者・小澤征爾にもその実力を絶賛され、世界中で活動している、日本を代表するチェリスト宮田 大が演奏。その太夫の語りや三味線の音色を彷彿とさせる旋律に合わせて、桐竹勘十郎が『関寺小町』をイメージした演技を披露する。また、文楽の上演演目は、日本の四季をイメージした舞踊4部作『花競四季寿(はなくらべしきのことぶき)』で、『万才』『海女』『関寺小町』『鷺娘』の四段からなる舞踊劇。太夫と三味線による浄瑠璃に合わせて人形が踊る、観て楽しい、聴いて楽しい演目だ。中でも『関寺小町』は、秋の情景とともに、老婆となった小野小町が若く華やかだった頃を偲ぶ様を描く人形浄瑠璃の名作。桐竹勘十郎が初役で挑む。チェロの音に合わせて舞う『関寺小町』と、後の太夫・三味線と演じる『関寺小町』との見比べや、チェロと太棹三味線の音楽表現比べができるのは、企画公演ならでは。公演に向けて宮田は「桐竹勘十郎さんとはテレビ番組で初共演し、舞台公演でも一度共演させていただいております。これまで文楽の世界と、西洋のクラシック音楽はあまり交流がなかったのですが、作曲家の黛 敏郎さんがチェロ独奏の『BUNRAKU』と言う作品を生み出してくださり、また勘十郎さんがチェロをお好きということもあり、同じ舞台で共に演じることができるきっかけとなりました。なかなか演奏することのできない国立文楽劇場で、日本と西洋の芸術が一つとなり他では味わえない勘十郎さんとの一期一会の再共演がとても楽しみです 」とコメント。勘十郎は「新型コロナウイルス感染症で、特に演劇界はまだまだ先が見えないという状況です。しかし文楽の再開を望んで待っておられる方はたくさんおられます。こんなことで、何百年も大阪で守り育てられてきた芸能が無くなってしまうはずがございません。体力、気力を落とさないよう、できることを少しずつでもやっておりますので、大阪での文楽再開、ぜひとも無事につとめたいと思っています。私たちのお芝居が以前と変わらずつとめられていたら、温かい拍手を頂戴いたしたいと思います」と、大阪での文楽再開へ熱い想いを寄せた。国立文楽劇場では、太夫・三味線・人形遣いによる上演時の飛沫の飛散状況を検証するなど、文楽公演の再開に向けて精一杯の準備を整えて臨む。満を持して開催する⽂楽再開スペシャル公演にご期待を。公演は10月21日(水)・22日(木)大阪・国立文楽劇場にて。9月26日(土)一般発売開始。
2020年08月28日社会学者で、情報番組のコメンテーターとしても活躍する古市憲寿さんは、小説家でもある。芥川賞に2期連続ノミネートされ一躍注目を集めた。第4作『アスク・ミー・ホワイ』はオランダのアムステルダムを舞台にした長編だ。マガジンハウスから刊行される。「これまで書いた3冊の小説とは、明らかに違うものができたと思ったんです。だったら、純文学からは一番遠い出版社に出してもらうのがいいかな、と(笑)」主人公のヤマトは、恋人のサクラに誘われてアムステルダムへ移住してきた青年だ。サクラに捨てられた今、とどまる理由も飛び出す理由も持てないまま、日本料理店で働き続けている。鬱屈した日々の中で出会ったのが、日本で国民的知名度を誇っていた芸能人の港くんだった。アムステルダムやオランダ郊外の街デルフト、ヨーロッパの様々な風景の中で、ふたりは共に時間を過ごし――。「オランダはエスケープルーム(脱出ゲーム)の聖地で、3年前に初めて足を運んで以来何度も旅行しています」作中の港くんという存在は、実際に海外へ移住した噂もある元有名俳優を想起させる。「『港くん』というキャラクターを書くにあたって、性格や佇まいなど特定のモデルがいたわけではないんです。ただ、表舞台から姿を消した人がどうか幸せであってほしいと思って書いた部分はありますね。そんなことを考えているうちに、アムステルダムで“彼”と出会い、“彼”との関係を通じて成長していく主人公のイメージができあがっていきました」相手は芸能人で、自分は一般人。相手は男で、自分も男だから、抱いている感情は恋愛と違う。主人公は港くんとの関係に常識に囚われた線引きをするが、境界線はグラグラ揺さぶられる。凝り固まった思考がほどけて、溶けていく。「人って何事も二項対立にしがちだけど、そんなにはっきり分けられるものではないよなって昔から疑問なんです。友情と愛情、とか。異性愛者にとって、性別って絶対に超えられない壁でもないんじゃないのかな、とか。今“溶けていく”と言っていただけたのは嬉しくて、もともとの僕の出自である社会学の本でも、基本的には社会の常識を溶かしたいというか、“こうも見られるんじゃないの?”ってことを書いてきたつもりなんですよ。テレビでコメンテーターをする時も、そこは意識しています」だが、小説だからできることがある。「例えばこの小説の書き出しの〈ニュースにはいつも続きがない〉という一文は、何年も前からメモしていたものなんですが、論文っぽいものやエッセイではうまくハマらなかった。そういうものが溜まってアウトプットできていないことが、小説を書く前まではちょっとストレスでした。日常の中で芽生えたふとした感情とかふとした気付きって、小説ならば自由に盛り込める。小説だから、フィクションだからこそ“本当のこと”が書けるって感覚があるんです」ちょっとだけの勇気でこれだけ人生が動く。「コロナが流行しはじめた頃、外に出られず家にいるしかない時間を使って一気に書き上げました。旅行した時のことを思い出しながら書いていったからこそ、想像も加味されて、実際よりも素敵なオランダとかドイツになったんじゃないかなと思います」物語の舞台が、東京から海外へと変わっただけじゃない。安楽死をテーマにした『平成くん、さようなら』に象徴されるように、過去3作には死の匂いが充満していた。しかし本作は、外国で暮らす主人公の孤独感や、過去のスキャンダルが一生つきまとう芸能人の理不尽なども活写されてはいるが、生の、希望の方向へと物語が展開していく。何よりその一点が、これまでと「明らかに違う」。「辛い話や暗い話は僕自身も読みたくなくなっていたし、書きたくもなかったんです。社会が暗くて不安な時代ほど、明るい話だったり、現実には叶わないことをフィクションで読者に届けることが、クリエイターに求められるものなんじゃないかなと思う。そうすると、死の匂いが消えて、あんまり純文学っぽくもなくなる(笑)」デビュー以来書き継いできた“記憶”というテーマも、ポジティブな感触で読者の胸に刺さる。「辛い時に何が今日の自分を助けてくれるかっていうと、楽しい思い出や記憶。それは誰にとっても絶対大事なもので、誰も奪うことはできないものじゃないですか。思い出したい記憶をどれだけ作れるかが重要で、逆に記憶さえあれば、大切な人とたとえ離れ離れになっても大丈夫だと僕は思うんです。だからインスタグラムは、あと100年ぐらいサービスが続いてほしいですね。老後にちゃんとインスタの写真を見返せるように。逆にツイッターはなくなったほうが、無駄な争いが減っていいかもしれないけど(笑)」作中で、幾度か現れるフレーズが印象的だった。「勇気」だ。「“人生つまんないな”とか“何も起こんないな”と言う人ほど、受動的な気がするんですね。ただ待つんじゃなくて、自分から動きだすことでしか、自分の人生って動いていかないなと思うんです。ヤマトはうじうじした面倒くさい奴ですけど(笑)、港くんに対してはちょっと勇気を出して近づいていった。ちょっとの勇気でいいんですよ。人から誘われたら断らないようにするとか、提案されたことをすぐ拒絶せずいったん考えてみるとか。僕自身が人生の中で感じてきた“ちょっとの勇気でこれだけ人生が動く”ってことを、物語にしたのが今回の小説なんです」主人公のヤマトは港くんとの交流を通じて、自由になった。幸せになった。そして、優しくなった。いや、彼本来の優しさが表に出せるようになった、と言うべきか。人間は、本当は優しい――。古市さんの小説は、身も蓋もない酷悪な現実を突きつけながらも、必ずそのことを描いている。「合理的に突き詰めて考えていくと、人って優しくなれるはずだと昔から思っているんです。世界中の人々がいがみ合うよりも一斉に仲よくしたほうが、警察もいらなくなるし、軍隊もいらなくなるし、経済もうまく回るじゃないですか。利他的であることが利己的である、誰かに優しくすることが巡り巡って自分のためになる。そういった僕自身の考え方が、一番色濃く出るのが小説なのかもしれません」コロナ禍で疑心暗鬼と隣人恐怖が渦巻く今だからこそ、優しさがより強く響く。ラブストーリーというジャンルでは括れない、深い読後感を持つ一冊が届けられた。ふるいち・のりとし1985年生まれ。社会学者。連続して芥川賞候補となった『平成くん、さようなら』『百の夜は跳ねて』ほか、著書多数。8月27日、最新作『アスク・ミー・ホワイ』が発売される。※『anan』2020年9月2日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)ヘア&メイク・大野彰宏(ENISHI)取材、文・吉田大助(by anan編集部)
2020年08月26日2020年8月16日に放送された情報番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)に、社会学者の古市憲寿さんが出演。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)にまつわる発言が話題になっています。古市憲寿「感染者0ではなくて、死者の数を減らす」番組では、島根県のサッカー強豪校の学生寮でコロナウイルスが流行し、選手らを中心に集団感染が起きた1件について特集。無症状や軽症を訴える感染者が多いことが危険視される中、古市さんは次のような持論を展開しました。一方ではやっぱり、原点に立ち返るべきだと思っていて。我々はコロナで何を目指すべきかっていうと、感染者0ではなくて、死者の数を減らす。重症の方の数を減らすと考えると、基本は重症化しやすい高齢者の方と、現役世代ができるだけ会う回数を減らしてくっていうのがコロナの基本じゃないですか。ワイドナショーーより引用コロナウイルスが身近に存在する以上、どれだけ気を付けて感染予防対策をしていても、感染してしまうことはあります。古市さんは、猛威を振るい続けるコロナウイルスについて「感染者数より死者数を減らすことを目指す」という視点を持つことが大切だと説いたのです。さらに「今回のクラスターは確かに防げたかもしれないけれど、日本中のニュースで大騒ぎする必要があるかというと、違うと思う」とキッパリ。古市さんの意見に対し、番組のMCを務める東野幸治さんは「クラスターが出たからといってやみくもに騒ぐのではなく、冷静な対処が必要ですね」とうなずきました。古市憲寿が接触確認アプリを推奨続けて、古市さんは厚生労働省が提供する『新型コロナウイルス接触確認アプリ』(通称:COCOA)について紹介。『COCOA』とは、濃厚接触の疑いのある同アプリ利用者間の接触を検知・記録し、接触者から陽性者が発生した際に通知される仕組みです。アプリを利用することで、検査の受診など保健所のサポートを早く受けられるというメリットがあります。また、利用者が増えることで感染拡大の防止につながることに期待の声も。氏名や電話番号などの個人情報を入力する必要はないため、プライバシーを確保した上で運用されているのも嬉しいポイントでしょう。古市さんは「日本が持っている唯一の武器だと思うし、アプリを入れてもデメリットはないので、積極的に入れてほしい」と訴えました。【ネットの声】・「目指すのは感染者0じゃない」って、本当にその通りだなと思った。・古市さんに完全同意。マスコミが何かあるとクラスターだといって、やや騒ぎすぎているように感じる。・ただ「気を付けてください」で終わらせるのではなく、接触確認アプリを薦める姿に好感を持った。同月現在、特効薬がないといわれている以上、コロナウイルスとの共存をはかっていかなくてはなりません。古市さんのいうように、感染者数の増減に一喜一憂するのではなく、死者数を減らすよう最大限注力していくことが大切でしょう。できる限り『3密(密閉・密集・密接)』の状態を避け、接触確認アプリを取り入れるなど、世の動きにあった対応が求められています。[文・構成/grape編集部]
2020年08月17日2020年7月21日に、俳優の横浜流星さんが新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染したことが明らかとなりました。所属事務所によると、横浜さんは同月20日にあった舞台稽古の帰宅途中に倦怠感を訴え、発熱症状が見られたことから、医療機関を受診。抗原検査で陽性の結果を受けました。本人は病院の指導に従い、入院と治療を行っているとのことです。医療機関受診後、当人は病院の指導に従い、入院・治療を行なっております。仕事関係者・共演者の皆様、いつも応援して下さっているファンの皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けしていることを、心よりお詫び申し上げます。当人も病状の回復に全力で努めております。今後も医療機関、行政機関の指導の下、当人の体調管理を徹底してまいります。STARDUST - スターダストプロモーション制作2部 -ーより引用横浜流星の感染発表に、古市憲寿が持論同月22日に放送された情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)では、横浜さんの感染について報道。横浜さんは、ドラマの撮影や舞台の稽古を行っていたため、多くの共演者が濃厚接触の対象者となり、検査を受けています。共演者との濃厚接触は免れないという状況に対し、番組でスペシャルキャスターを務める古市憲寿さんは…。当然ドラマだからキスシーンもあるでしょうし、避けられないですよね。まあでも、ただどんな立場の人であっても、コロナ含め病気にかかったら、いえることは「お大事に」という言葉しかないわけで。ご本人も事務所もそんな「申し訳ない」とか、あんまり思わなくていいんじゃないのかなぁってことは思いますよね。とくダネ!ーより引用古市さんの発言に対し、スタジオでは「これだけ経路不明の感染者が出ている以上、誰しもが感染の可能性がある」といった意見も上がりました。ネット上では、横浜さんの容体を心配する声や、古市さんの意見に同意するコメントが寄せられています。・本当にその通り。今は自分を責めずに、治療に専念してほしいな。・古市さん、ありがとう。こんな風にいってくれることで、救われる人がいるはず。・どんなに気を付けていても感染する可能性はあるので、自分も謝罪は要らないと思う。厚生労働省によると、同月20日時点で日本のコロナウイルス陽性者数は400人を超えています。人によっては無症状な場合もあるため、感染経路が分からないことも少なくありません。どんなに感染予防対策をしていても、生活のために外出する以上、防ぎようがないこともあるでしょう。引き続き「感染しない・させない」という意識を持つとともに、万が一感染した際に備えることが大切ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月22日サイドやえり足部分を短くカットするヘアデザイン『ツーブロック』。若者の間で人気のヘアデザインですが、一部の学校では校則でこのツーブロックが禁止されているといいます。ツーブロックを禁止する校則については、2020年3月に行われた都議会で話し合われ、東京都の教育委員長は「外見が原因で事件や事故に遭うケースがある。ツーブロックの禁止は生徒を守るため」と回答。この回答が同年7月中旬にネット上で注目を集め、各テレビ番組などでも特集が組まれるほど話題になっています。同月16日放送の情報番組『とくダネ!』(フジテレビ系)でも、同校則について特集。社会学者の古市憲寿さんは、ツーブロックを禁止する理由についてある問題点を指摘しました。問題なのは、教育に携わる方が、外見で人を差別してもいいってメッセージを堂々と発していることだと思うんですね。例えば、性被害にあった人に対して「ミニスカートが悪いんだ」とかってことをいう人がいるじゃないですか。でも実際、そんなの被害者側に責任を負わせる発言だと思うんですね。だからツーブロックだから犯罪に巻き込まれやすいというのは、外見差別の助長っていう意味で、非常に問題だなと僕は思います。とくダネ!ーより引用ツーブロックに限らず、髪の毛の長さやデザインについて、校則で細かく規則を定めている学校は多くあります。そうした現状を受け、古市さんが「バカな先生がたくさんいる」と吐き捨てる一幕も。髪形で子供を管理できると思っているバカな先生がたくさんいるってことですよね。だから本当に頭悪いと思うんですよ。髪形で、うまく人を導けるという発想自体が、すごい前時代的だなって思う。とくダネ!ーより引用厳しい言葉を並べ、髪形に関する校則を批判した古市さん。番組内でのこれらの発言は反響を呼び、放送終了後にさまざまなコメントが寄せられました。・髪型は個性。自由にしたらいい。禁止されるから、余計に反発するもんです。古い考えは捨てなさい!・「被害者側に責任を負わせる発言」に、強く共感!本当にその通り。・髪形すらも管理しないといけないバカな生徒が多いからでは?本来、校則は生徒を守るために存在するはずです。しかし、返ってその校則が生徒を傷付けることにつながっていないか、改めて見直す必要が出ているのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年07月18日4月4日、報道バラエティー番組「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)に社会学者の古市憲寿氏(35)が出演。新型コロナウイルス感染時の対応について持論を展開し、話題を呼んでいる。阪神タイガースの藤浪晋太郎選手(25)や脚本家の宮藤官九郎氏(49)など、新型コロナウイルス感染を公表する著名人が続出している。公表の際に謝罪する著名人が多いことに対し、古市氏は「謝る必要はないと思っていて。病気ってその人も誰かからうつされたわけで、その人のせいではないわけですよね。病気ってお互い様だから、仮に僕はかかっても絶対に謝らないですよ」と述べた。これに対し、Twitter上では《謝る必要ないですね。行動さえ明らかにしてもらえれば》《それでいいんじゃないかと。日本は、もういつ何時何処で誰が感染してもおかしくないんだもの》《古市さんもたまにはいいこと言う》と、称賛の声が上がっている。いっぽう《かかったものは仕方ない ただ予防もマスクも手洗いうがいもしないでかかったのなら絶対に謝るべきだぜ?》《確かにそうなんだけど「3密空間」に行ったり、ましてやそこで濃厚接触なんてしてたら、話は別…あくまで謝らくていいのは、感染防止策&免疫力アップをしてたのにも関わらず、感染した場合…》と、自粛・予防せずに感染した者に対する厳しい意見も見られた。体調不良で新型コロナウイルス感染を疑い自宅待機していた元大阪府知事の橋下徹氏は2日、Twitterで「体調不良を名乗り出た者を、悪人扱いする風潮では、誰も名乗り出ない」と警鐘を鳴らしている。
2020年04月05日劇団四季の人気ミュージカル『マンマ・ミーア!』が、3月28日(土)、横浜のKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する。2002年12月、電通四季劇場[海]のこけら落とし公演として日本初演されて以来、各都市で公演を重ねてきたが、首都圏での上演は、2016年の東京公演以来、約3年半ぶりで、横浜での公演は初めて。今回は8月10日(月・祝)までの期間限定公演となる。『マンマ・ミーア!』は、1970~80年代、世界のヒットチャートを席巻したスウェーデンのポップグループ、ABBAのヒットナンバーだけで構成されたカタログミュージカルで、この作品の大ヒット以降、世界中でカタログミュージカルが次々と製作されるようになり、ミュージカルのひとつのジャンルとして定着した。舞台はギリシャのエーゲ海に浮かぶ美しい小島。ここでホテルを切り盛りするシングルマザーのドナは、ひとり娘ソフィの結婚式を控えて、準備に忙しい。そこへ、式に招かれたドナの親友で、以前一緒にロックバンドを組んでいたターニャとロージーが到着するが、あろうことか、21年前に1度ずつ関係を持っただけのサム、ビル、ハリーも現われ、ドナはパニックになる。実は、自分の父親が誰か知りたいソフィが、ドナに内緒で3人を招待していたのだ。しかし、事情を知った男たちは、3人とも自分が父親だと名乗りを上げ、ソフィは混乱してしまう。各場面で、「マネー、マネー、マネー」や「マンマ・ミーア!」「チキチータ」「ダンシング・クイーン」などなど、ノリのいいナンバーの数々が効果的に使われる。初演は1999年、ロンドンのプリンス・エドワード劇場で開幕。その後、サンフランシスコなどを経て、ブロードウェイ公演のプレビューが始まったのは、9.11同時多発テロが起こった直後の2001年10月だった。多くの劇場が一時的にクローズする状況下で、開幕を危ぶむ声もあったが、ABBAのポップなサウンドと、明るく前向きに生きる母と娘の物語、そして総立ちのカーテンコールは、NYの人々に勇気と力を与えたと言われる。新型コロナウイルス感染拡大予防のために、公演中止が相次ぎ、重苦しい空気が流れる今の日本の演劇界と、ミュージカルを愛する観客たちにも、この作品が勇気と力を与えてくれることを祈りたい。文:原田順子
2020年03月26日とらや(TORAYA)から、酒粕入りの特製羊羹「満寿の露(ますのつゆ)」が登場。東京ミッドタウン店で2020年1月11日(土)より先行販売された後、1月12日(日)から2月上旬まで数量限定で発売される。とらやの新作和菓子「満寿の露」は、富山の桝田酒造店が手掛ける日本酒「満寿泉 純米大吟醸 寿 Platina(ますいずみ だいぎんじょう ことぶき プラチナ)」の酒粕を使用した羊羹だ。「山田錦」を使用した「満寿泉 純米大吟醸 寿 Platina」は、桝田酒造店でも最高ランクの日本酒。酒の味わいをクリアにするために、酒粕が酒自体に溶け込まないよう、やさしく搾っている。そのため酒粕に日本酒の成分が多く残っているのが特徴だ。「満寿の露」にはこの酒粕を数か月熟成させ、深い味わいに仕上げてから使用。酒粕入りの白煉(ねり)羊羹に、黒煉羊羹、日本酒のきらめきをイメージした透明な白琥珀(こはく)羹を合わせた。【詳細】とらや 酒粕入羊羹「満寿の露」販売期間:2020年1月12日(日)~2月上旬 無くなり次第終了。※東京ミッドタウン店のみ1月11日(土)先行販売。販売価格:2,160円(税込)※取り扱いのない店舗もある。
2019年12月07日女優の川村ゆきえ(33)が23日、自身のツイッターを更新。ロックバンド・back numberのドラム・栗原寿と22日に結婚したことを発表した。川村は直筆メッセージで「この度、私川村ゆきえは、back numberのドラム栗原寿さんと昨日結婚致しました事をご報告させて頂きます」と報告。「共通の友人を通して知り合い昨年末からお付き合いを始めました」と説明し、「誠実で誰に対しても優しく思いやりがあり、周りを笑顔にさせる持ち前の明るさ、そしてストイックに仕事に打ち込む姿勢に惹かれ、尊敬と同時に今まで感じた事のない安心感を与えてくれる存在です」とつづった。そして、「これからも感謝の気持ちを忘れず、お互い助け合いながら明るい家庭を築いていけたらと思います」と決意を記し、「まだまだ未熟な二人ですが、今後とも温かく見守って頂けたら幸いです」と呼びかけた。
2019年11月23日新たなエピソードを盛り込み、1本の新作として描き出される劇場アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。この度、劇中の“四季”の描写が揃う新場面写真が解禁となった。戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向き、日々の暮らしを紡いでいく女性・北條すずの深い感情を、250カットを超える新エピソードを盛り込んで描く本作。先日、ワールド・プレミア上映となった第32回東京国際映画祭では、「前作とは見終わった後の印象が全く違う! 期待以上の新作」と話題となっている。前作では、18歳で見知らぬ土地に嫁いだすずが、厳しい戦況の中でも工夫を凝らしながら懸命に生きていく、いわば“暮らし”を中心に描かれたが、新作では、リンと周作の過去に気づいたすずが、自分の存在意義について思い悩み、葛藤する、奥深い“心情”までも描写。すずたち登場人物の知られざる一面が別の切り口によって浮き彫りになり、一つ一つのセリフもいままでと全く違う意味合いを持つものになっている。今回解禁となった場面写真6点は、北條家の一家が揃って花見をした桜満開の春。すずと晴美で小松菜の種を植えた初夏。赤とんぼが飛ぶいわし雲を夫婦で見つめた秋。そして、テルとすずが出会う雪が多かった昭和20年の冬。美しい四季折々の場面写真の端々に、登場人物が抱える“いくつもの想い”を垣間見ることができるものとなっている。『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は12月20日(金)よりテアトル新宿・ユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の(さらにいくつもの)片隅に 2019年12月20日より全国にて公開© 2018こうの史代・双葉社 /「この世界の片隅に」製作委員会
2019年11月19日2019年1月に初演を迎えた劇団四季の新作ミュージカル『パリのアメリカ人』が、来年2月22日(土)より京都劇場で上演される。米国ミュージカル界の巨匠ジョージ&アイラ・ガーシュウィンの流麗で洒落た音楽に乗って、クラシックバレエを中心に、ジャズやタップ、コンテンポラリーダンスなどが展開する力作だ。関西初となる公演に向け、出演候補の石橋杏実と岡村美南に話を聞いた。劇団四季「パリのアメリカ人」チケット情報1951年に公開されたジーン・ケリー主演の同名映画に着想を得て舞台化された本作は、2014年パリで初演の後、翌年ブロードウェイに進出。トニー賞振付賞、装置デザイン賞など4部門を獲得し、話題となった。第二次世界大戦直後のパリを舞台に、画家を志す米国の退役軍人ジェリーと、バレリーナを夢見るリズとの恋物語。映画版と異なるのは、ジェリーのパトロンの大富豪マイロや、作曲家志望のアダムら脇を固めるキャラクターにもより光をあてていることだ。ジェリーらが戦後の闇から希望を見出す様をピアノや自転車を使い、躍動的にリズムを刻む『アイ・ガット・リズム』、マイロが情熱的にジェリーをダンスに誘う『シャル・ウィ・ダンス』など、どのシーンも見ごたえがある。3歳からバレエを始め、2015年に劇団四季に入団、本作で初めてヒロインのひとりに抜擢された石橋は「こんなにバレエが盛り込まれた作品に出演できるのは光栄です。ダンス、衣裳、セットが華やかなのはもちろんですが、一番濃厚なのは物語。戦争を経験した若者たちがどうやってそれを乗り越え、生きる糧を見つけていくかが作品の魅力です」と話す。一方、ガーシュウィンの人気作『クレイジー・フォー・ユー』にも出演経験のある岡村は、マイロ役のひとり。「世代を超えて愛される彼らの音楽が堪能できます。また、バレエ界で有名なクリストファー・ウィールドンさんの、ダンスから言葉が聞こえてくるような振付が素晴らしい。舞台転換もダンスのひとつで、道具も踊るように見えます」と言う。ハイライトは14分間をダンスのみで綴る『パリのアメリカ人』だ。石橋は「リズの心情を大切に踊っています。人生や恋愛に不安を抱えていた少女が、ダンスを通して自由になり、バレリーナの大人の女性へと成長する。そこを見せられるように、動作ひとつひとつを鏡で研究しました」と力を込める。岡村も「そのシーンで私の出演はないのですが、舞台の袖で一緒に踊っています(笑)。ジェリーやアダムら登場人物のいろんな物語がこの場面で融合する。ストーリー重視の“踊りじゃない踊り”が楽しめます」と絶賛する。ジェリーの描くスケッチが舞台上に現れたかのようにプロジェクションマッピングで投影され、俳優を含め舞台全体が抽象画家・モンドリアンの絵のようになるシーンにはため息がもれる。「繊細さにこだわり、アンサンブルのひとりひとりも輝いているのが四季ならでは」と石橋。ぜひ、劇場で体感してほしい。公演は2020年2月22日(土)から5月17日(日)、京都劇場にて。チケットは11月17日(日)一般発売。取材・文:米満ゆうこ
2019年11月15日劇団四季ミュージカル「キャッツ」が、11月11日(月)キャッツ・シアター(東京・大井町)にて日本上演36周年を迎え、特別カーテンコールが行われた。実写映画化も話題の「キャッツ」。作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーが、イギリスの詩人T.S.エリオットの詩集をミュージカル化した作品で、都会のゴミ捨て場を舞台に、年に1度だけ開かれる舞踏会に集まってくる24匹の猫たちの生き様が描かれる。そんな本ミュージカルは、1983年11月11日に東京・西新宿のテント式仮設劇場から始まり、日本演劇界で初めてロングラン公演に挑んだ作品。以来、9都市でのべ24公演地で上演を重ね、通算公演回数は10,220回。総入場者数は1020万人を数える(2019年11月11日公演終了時点)。このほど行われた公演では、本編終了後に特別カーテンコールが行われ、「36th ANNIVERSARY」と書かれた幕が、マジック猫ミストフェリーズの魔法によって登場した。そして出演者を代表して、マンカストラップ役・加藤迪が挨拶。「この作品を愛し育んでくださったすべての皆様に心より御礼申し上げます」と感謝を述べ、「ここ大井町での公演は2021年夏の千秋楽が決定しております。最後まで皆様に作品の感動をお届けできるよう、これからも一回一回の舞台を誠心誠意務めてまいります」と意気込み。客席からは大きな拍手が送られた。ミュージカル「キャッツ」東京公演はキャッツ・シアターにてロングラン上演中。※2021年夏、千秋楽(cinemacafe.net)
2019年11月12日「イ・ムジチ」の名を聴いた瞬間にヴィヴァルディの「四季」を思い起こす方も多いのではないだろうか。まさにクラシック界の“永遠のベストセラー”とでも呼ぶべき名曲「四季」は、イ・ムジチの演奏とともに浸透していったと言っても過言ではない。イ・ムジチの「四季」をきっかけにしてクラシックに目覚めたファンの数も決して少なくないはずだ。その伝説的なアンサンブル「イ・ムジチ」が来日公演を行う。1952年にイタリア・サンタ・チェチーリア音楽院の卒業生12人によって結成されたというのだからその歴史はすでに67年。メンバーも演奏様式もその時々に合わせながら刻々と変化を遂げつつ、人の一生にも近い年月を刻んできたことに頭が下がる。日本への来日回数は一体どのくらいの回数になるのだろう。そのたびごとに人々を幸福にし続けた美しいアンサンブルは今も健在。そして何より嬉しいのがヴィヴァルディの「四季」を再び我々のもとに届けてくれることだ。今回の来日公演では日本を代表するソプラノ天羽明恵をソリストに迎えた、ヘンデルの名曲「オンブラ・マイ・フ」や、モーツァルトのモテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」なども用意され、アンサンブルの華やかさが一層引き立つ予感がする。◆10月2日(水) 19:00サントリーホールカジモト・イープラス 0570-06-9960【プログラムC】 with 天羽明惠(ソプラノ)モーツァルト: ディヴェルティメント ニ長調 K.136ヘンデル: オペラ「ジュリオ・チェーザレ」からこの胸に息のある限りヘンデル: オペラ「セルセ」からオンブラ・マイ・フテレマン: ディヴェルティメント TWV 50:23モーツァルト: モテット「エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、幸いなる魂よ)」K.165ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8◆10月4日(金) 14:00ミューザ川崎シンフォニーホール問:神奈川芸術協会 045-453-5080【プログラムB】「バロック・セレブレーション」コレッリ: 合奏協奏曲 ヘ長調op.6-2サンマルティーニ: 合奏協奏曲 ニ長調 op.2-6エイヴィソン: 合奏協奏曲第5番 ニ短調(スカルラッティ原曲)ヴィヴァルディ: 4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 「調和の霊感」ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8
2019年09月30日劇団四季は、ディズニーミュージカル「アナと雪の女王」の舞台公演を、2021年6月から上演。東京・竹芝エリアの「ウォーターズ竹芝」内にオープンする新劇場・JR 東日本四季劇場[春]にて、公演が行われる。ディズニー「アナ雪」が劇団四季ミュージカルにディズニーミュージカル「アナと雪の女王」は、2014年日本公開の劇場版長編アニメーションを基に創作された舞台作品。運命に引き裂かれた姉妹エルサとアナを主人公に、真実の愛を描いた感動の物語は、全世界のアニメーション映画興行収入歴代1位の記録を持つ。2018年3月には、ブロードウェイで実施され、初演が行われるとすぐに話題をさらった。丁寧な心理描写&10曲以上の新曲アニメーション版で監督も務めた脚本のジェニファー・リーがストーリーを担当。アニメーションの物語進行を踏まえながら、キャラクター造形や心情描写、それぞれの関係性をより丁寧に描いている。音楽は、「Let It Go」でアカデミー歌曲賞を受賞したロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペス夫妻が作詞・作曲を手掛け、「生まれてはじめて」「雪だるまつくろう」等のオリジナル楽曲に加え、10曲以上もの新曲を追加。日本語訳詞も、アニメーション版に引き続き、高橋知伽江が担当。高橋知伽江は日本語台本も手掛ける。“劇場が凍る”演劇体験演出は、マイケル・グランデージ、振付にはロブ・アシュフォードを起用。また装置・衣裳デザインは、クリストファー・オラムが担当する。「アナと雪の女王」の雪と氷の世界を、演劇的創造力と、プロジェクションマッピング、LEDパネルといった最新技術を見事に融合させることで、劇場空間いっぱいに表現。本物そっくりの質感で表現された雪や、立体的な氷の柱で見せる魔法の力など、まるで“劇場が凍っていく”かのような、幻想的で鮮烈な演劇体験を提供する。はとバスで『アナと雪の女王』鑑賞ツアーはとバスでは、『アナと雪の女王』の鑑賞ツアーを実施。東京丸の内南口を出発し、劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』を2階B席で鑑賞できるプランだ。人気ミュージカルのチケット付バスツアーで、より気軽に“アナ雪”を楽しむことができる。【ミュージカル詳細】ディズニーミュージカル「アナと雪の女王」公演期間:2021年6月開幕※当初は2020年9月10日(木)開幕を予定していたが開幕日を変更。会場:NOMURA 野村證券 ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[春]住所:東京都港区海岸1-10-45問い合わせ先:0570-008-110作曲・作詞:クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス台本:ジェニファー・リー演出:マイケル・グランデージ振付:ロブ・アシュフォード装置・衣裳デザイン:クリストファー・オラム【はとバスツアー詳細】ツアー開催日程:2021年9月2日(木)~29日(水)の特定日 ※日帰り最小催行人数:1名~旅行代金(大人1名):9,000円~10,000円コース工程:東京駅丸の内南口(平日12:00発/土曜11:30)→劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』(NOMURA野村證券ミュージカルシアターJR東日本四季劇場[春]、2階B席で鑑賞/145分)→入場解散(終演予定・平日15:25頃/土曜14:55頃)■旅行条件添乗業務:バスガイド あり最少催行人員:1名食事:朝食 0回/昼食 0回/夕食 0回バス:はとバス(一般大型車両/トイレ無し)にて運行。問い合わせ先:はとバス予約センター03-3761-1100(9:00~17:30/年中無休)※営業時間が変更となる場合あり。<ツアー注意事項>※バス座席は、当日の案内。予約時に案内する座席と異なる場合あり。また、奇数参加の場合、バス車内で相席となる場合あり。※旅行代金の支払期限は受付より2週間以内。※劇団四季鑑賞チケットはバス車内にて配布。※当コースは劇団四季到着後、入場解散。劇団四季から浜松町までは徒歩約6分。※予約は出発の1時間前まで。(例外となる場合あり)※当コースは募集型企画旅行。最少催行人員は1名。※添乗員は同行せずバスガイドが案内。ストーリーアレンデールの幼い王女、エルサとアナはとても仲の良い姉妹。雪や氷を操る魔法の力をもつ姉のエルサは、力をコントロールできるようになるまで、王と王妃によってすべての人々から魔力を隠すことに。エルサは自室に閉じこもり、年を経るごとに強くなる魔力と孤独に、追い詰められていく。一方、いくら呼んでも姿を見せない姉に、アナは寂しさを募らせる。やがて訪れた戴冠式の日。長く閉ざされていた城の門が開く。お祝いに沸き立つ城内で、アナは南諸島のハンス王子、そして山男のクリストフに出会う。一方、エルサは何とか無事に戴冠の儀式をやり遂げ、アレンデールの女王となった。アナとハンスはすっかり意気投合し、結婚の約束をする。アナはエルサに結婚の許しを得ようとするが、理解されず言い争いになり、感情を抑えきれなくなったエルサは城の広間中に氷の魔法を放ってしまう。怪物だと騒ぐ人々を後に、エルサは城を逃げ出す。協力してエルサの行方を追うことになったアナとクリストフは、昔幼いエルサとアナが作った雪だるまのオラフの案内で山の奥に向かう。途中で、アナは町が雪で覆われているのを目撃し、姉の力の底知れなさを実感する。その頃、一人きりで自由に生きることを決意したエルサが長年抑えていた魔法の力をすべて解き放つと、美しい氷の宮殿ができ上がるのだった。アナはアレンデールに戻り雪を溶かすようエルサを説得するが、町が雪で覆われていることを知ったエルサは、絶望し再び感情を制御できなくなってしまう。エルサの魔法が四方八方に放たれ、アナの心臓を直撃する。はたしてアナは真実の愛によって助かることが出来るのか。そして、エルサの運命は…。
2019年09月12日京都に本店を置く、日本唯一の金平糖専門店。「緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)」が京都・祇園に、「祇園緑寿庵清水(ぎおんりょくじゅあんしみず)」として、2019年7月26日(金)にオープンします。「緑寿庵清水」とは日本唯一の金平糖専門店として、1847年の創業から、172年間、京都・百万遍の地で培ってきた伝統と一子相伝の技を守り続けています。今回、新しくオープンする、「祇園緑寿庵清水」は今までの「京都緑寿庵清水」の古き良き伝統と、「銀座緑寿庵清水」の革新さを融合した、今までにない店舗になっています。「緑寿庵清水」の金平糖「緑寿庵清水」の金平糖は、レシピがなく、その日の気温や天候によって変化する金平糖の状態を見極めながら作っていきます。その気が遠くなるほどの手間暇と、長年にわたって引き継がれてきた伝統の技術を使い、職人が丹精込めて作ることによって生み出されるのが、「緑寿庵清水」の金平糖です。この技術の体得には「蜜かけ10年、コテ入れ10年」といわれており、習得するには長い年月がかかります。「祇園緑寿庵清水」の外観と内装外観「祇園緑寿庵清水」は、京都・祇園の南側に位置し、京都の中でも古き良き、上品な趣がある地区に出店。その町並みと一体化した、伝統的な京町家の格子などを取り入れて、味のある古風な外観に仕上がっています。内装外観とは反対に、「銀座緑寿庵清水」にならった、モダンな雰囲気の内装は、今までの「緑寿庵清水」にはない新しいカタチの店舗に仕上がっています。また、今回の店舗は金平糖の形によく似た「星」と、星空を連想させる縁起のいい「麻の葉」をもととしています。金平糖がこれからも長く広く愛されるようにと祈願し、「星と麻の葉」をコンセプトに設計されました。「祇園緑寿庵清水」だけの限定商品をご紹介「祗園限定二種詰合せ」1,280円(税抜)世界的ファッションデザイナーの丸山敬太氏がデザインし、祇園をイメージして作られたパッケージを6種類に定番の金平糖(袋)を2種類、組み合わせで発売。古風で洗練された、祇園の雰囲気を金平糖と一緒にどうぞ。「祗園店限定信玄袋」2,550円(税抜)こちらも同様に、丸山敬太氏による「緑寿庵清水」の家紋がデザインされた「信玄袋」。袋の中にはそれぞれの色に合わせた味の金平糖が詰められています。ピンク色の袋には苺とりんご。青色の袋には天然サイダーとレモンの金平糖がそれぞれ入っています。自分にも、誰かにも贈り物として渡したくなる…ワクワクする限定商品です。「フルーツポシェット」 20個入価格13,100円(税抜)30個入価格18,850円(税抜)小袋に入った色々な味の金平糖が、フルーツポシェットにぎゅっと入った商品。京都本店では完全予約制だったこの商品は、祇園店では常時、店頭に用意されています。プレゼントやお祝いの席を彩る一品としてぜひ。「祇園緑寿庵清水」概要住所:〒605-0074京都府京都市東山区祇園町南側570-122営業時間:10:00-18:30定休日:水曜日(祝日の場合には営業)電話番号:075-532-0900FAX番号:075-532-0901オープン日:2019年7月26日(金)ホームページ:スポット情報スポット名:祇園緑寿庵清水住所:〒605-0074京都府京都市東山区祇園町南側570-122電話番号:075-532-0900
2019年07月26日昨年7月に亡くなった劇団四季の創立者で演出家・浅利慶太氏の追悼公演として、劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』(エルサレム・バージョン)の名古屋公演が6月12日(水)に開幕を迎えた。公演に先駆け11日には、公開舞台稽古が行われた。本作は1976年に初演となった、“浅利演出”を代表する作品の一つ。イエス・キリストが十字架にかけられるまでの最後の七日間を描いた物語。劇場のロビーには、過去の公演で指導する浅利氏の写真パネルが飾られていた。客席に入ると、土ぼこり舞うイスラエルの荒野を表現した、急傾斜の舞台が待ち構える。人々から「神の子」「救い主」と崇められたキリストの孤独、彼を深く愛するマグダラのマリア、そして仲間による裏切り…。それぞれの心の叫びを鮮烈なロックミュージックで綴る105分ノンストップの舞台は、まさに圧巻の一言。急傾斜の舞台を用いた迫力ある演出や、十字架にかけられるシーンの芸術性の高さにも必見だ。“浅利演出”が息づくエネルギーあふれる舞台を、ぜひ劇場で。■劇団四季『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレム・バージョン 名古屋公演日時:7月7日(日) まで上演中会場:名古屋四季劇場 (愛知県)チケット料金:S1席-10800円/S2席-10800円/A1席-8640円/A2席-8640円/B席-6480円/C席-3240円※公演当日3歳以上はチケット必要(膝上観劇不可)。2歳以下は入場不可。
2019年06月13日2017年に京都で2か月間の期間限定公演として関西初演を果たした劇団四季のミュージカル『ノートルダムの鐘』が、大反響を受けて再び京都劇場に登場する。初演から主人公カジモド役を務めるひとり、飯田達郎に作品の魅力を聞いた。劇団四季「ノートルダムの鐘」チケット情報原作は「レ・ミゼラブル」でも知られる世界的文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作のひとつで、15世紀末のパリを舞台に繰り広げられる愛の物語。ノートルダム大聖堂の鐘楼に住むカジモド、大聖堂大助祭フロロー、警備隊長フィーバス、そしてこの3人が同時に愛してしまうジプシーの娘エスメラルダを中心に展開し、人間誰しもが抱える“明と暗”を繊細に描き出している。カジモドは醜い容貌からノートルダム大聖堂に閉じ込められ、いつも自由になることを夢見ながら鐘突きとして日々暮らす青年。初演から200回以上カジモドを演じている飯田は自分とカジモドがどんどん重なっていくと語る。「最初に台本を読んだときにカジモドと僕の間にあった曇りガラスみたいなものが、次第にスーッと消えていき、ピタッと重なることがあった。カジモドは身体的にも障害があって、その表現も難しかったのですが、今となっては顎を曲げて歌ったほうが高い声が出たり、普段の生活でもカジモドの気持ちで考えたりと、役が染み付いています(笑)。初演から一緒に作品に携わってきた尊敬する先輩の芝清道さんからは、“一生に一役はピタッとハマる役がくる。それがカジモドなのかもしれないね”と言っていただき、すごくうれしかったですし、それを信じてもっといいものを作っていきたいと思います」。現在は名古屋で上演中だが、その開幕前には海外のクリエイティブスタッフが来日し、ブラッシュアップ稽古を行った。特に、フロローとカジモドの関係性がよりリアリティを持ったものになったという。「父親代わりでもあるフロローの暴力性がより際立っています。最初はそんなフロローに従順だったカジモドが、エスメラルダと出会い、自分の意思で愛する人を守ろうと行動する。最初に絶対的な力の差を見せることで、物語が進んだときのカジモドの成長や、フロローの幼稚さがより浮き立つようになったんじゃないかなと思います」。宿命とどう向き合うのか、他者を認めることができるか。美と醜、愛と欲、善と悪など、相反する特徴を持ったキャラクターたちが織りなす人間ドラマに、さまざまなメッセージが込められている。「何をもって“人間”とするか、淘汰される人たちは何をもって“怪物”とされるか。エンディングを迎えるまでは、登場人物それぞれが自分の正義を貫き、歪みを生み出してしまうこともありますが、最後には、他者同士が理解し合って、分かり合える温かい未来がくると願おうという曲があり、救い、希望、祈りなどの思いが込められている。領土、宗教、肌の色など、さまざまなものの違いで争いが起きる世界。そういうものを超越した普遍的なテーマを感じていただけると思います」。公演は7月28日(日)から11月30日(土)まで、京都劇場にて。4月13日(土)一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年04月12日劇団四季が上演しているミュージカル『キャッツ』が3月12日、日本公演通算1万回を達成し、特別カーテンコールを行った。チケットはこちら『キャッツ』は“都会のゴミ捨て場”を舞台に、24匹の猫たちの生き様を描いていくミュージカル。『メモリー』をはじめとする珠玉の楽曲と猫たちの超絶的なダンスで、幅広い世代から愛されている。日本では1983年東京・西新宿のテント式仮設劇場で初演、これは日本初のロングラン公演となり、日本演劇史にその名を刻んだ。その後各地で上演を重ね、これまでの観客動員数は995万人を数える、まさに国民的ミュージカルだ。この日は通常カーテンコール終了後、劇中歌『幸福の姿』『オールドデュトロノミー ――長老猫』を猫たちが歌い、さらにマンカストラップ役の加藤迪が「創立者である浅利慶太さんをはじめとする諸先輩方が、劇団の運命をかけて挑んだミュージカル『キャッツ』。1983年11月11日、東京・西新宿で産声を上げました。その舞台への祈りを絶やさず、熱い思いを受け継ぎながら本日、ついにここ東京・大井町で、日本上演通算1万回を達成いたしました」と報告。加藤は感極まり少し声を詰まらせながらも、客席の温かい拍手を受け、「こうして大きな節目を迎えられたのも、多くのお客さまが作品を愛し、育んでくださったからこそと、出演者・スタッフ一同、心より御礼申し上げます。これからもお客さまとともに『キャッツ』の歴史の1ページを作っていきたいと思います」と感謝の気持ちを伝えた。続いてふたたび劇中ナンバー『ジェリクル舞踏会』が流れる中、猫たちがダンスし、「10000」の数字オブジェが登場。その前で猫たちがポーズを決めると、客席からは熱い拍手と歓声があがる。その後もカーテンコールは何度も繰り返され、記念すべき日を『キャッツ』ファンが祝っていた。『キャッツ』公演チケットは2019年12月公演分まで販売中。チケットぴあではぴあ会員専用シート<ぴあシート>も販売中。なおこの日、本作の最新版CDの発売も発表に。今回の東京公演から一部楽曲の変更もあるため、ファンは要チェックだ。CD「劇団四季ミュージカル『キャッツ』<メモリアルエディション>」は4月24日(水)発売。
2019年03月13日劇団四季の最新ミュージカル『パリのアメリカ人』が1月20日、東京・東急シアターオーブで開幕した。チケット情報はこちらジーン・ケリーが主演し1952年にアカデミー賞を受賞したミュージカル映画『巴里のアメリカ人』が原作。バレエ版も良く知られるところだが、今回劇団四季が上演するのは、映画の内容をさらにふくらませた物語と、イマジネーションをかきたてるダンスによって2014年にパリで舞台化されたバージョン。翌2015年にはブロードウェイにも進出し、同年のトニー賞4部門を獲得した作品だ。物語は第二次世界大戦直後のパリを舞台に、ひとりの女性に恋をした3人の男たちの愛と友情と夢を描いていくもの。バレエをはじめとするダンスが大きなウェイトを占める作品で、恋の喜びなど、若者たちのフレッシュな感情が、時にセリフや歌以上に雄弁に、伸びやかなダンスで表現される。洗練された舞台美術も素晴らしく(『アラジン』『メリー・ポピンズ』等も手掛けたボブ・クローリーが担当)、どの瞬間を切り取っても、アート作品のようにスタイリッシュ。音楽は映画同様、“アメリカ音楽の魂”と称されるガーシュウィン兄弟によるもので、「アイ・ガット・リズム」「ス・ワンダフル」など耳馴染みのよいナンバーが次々と登場する。ダンス、音楽、美術、すべてが洗練され、かつ見事に融合したミュージカルだ。日本で上演されるミュージカルは比較的、ダンスより歌が重要なタイプが多い中、ここまで見応えのあるダンス・ミュージカルを上演できるのは、やはり地力のある劇団四季だからこそだろう。キャスト陣はメインキャストのみならずアンサンブルキャストに至るまで皆、丁寧でハイレベルなダンスで魅せている。初日前日の公開舞台稽古で主人公のジェリーを演じた酒井大は「これまでバレエダンサーとしてバレエ作品に出演してきましたが、今回この舞台に挑戦する機会をいただき、大変光栄です。クリストファー・ウィールドンさんが手掛ける振付は、これまで経験したことがないほど斬新であり、非常に難しいもの。この美しいダンスを通してジェリーという役、そしてこの作品の魅力を余すことなくお客さまにお届けできるよう、精一杯演じたい」とコメントを発表した。公演は同劇場にて、3月8日(金)まで上演。その後3月19日(火)からKAAT 神奈川芸術劇場 ホールでも上演される。
2019年01月21日平成カルチャーにどっぷり浸かった古市憲寿さんと乃木坂46の高山一実さん。青春期に夢中になったものを振り返りながら、去りゆく平成を、愛をもって語ります。平成って、昭和のツケをずっと払い続けてきた時代なんですよ。社会学者でテレビのコメンテーターとしても活躍中の古市憲寿さんと、国民的アイドルグループ・乃木坂46の人気メンバー、高山一実さん。平成最後の冬、ふたりが小説家デビューを果たした。“死と恋愛”をテーマにした古市さんの『平成くん、さようなら』はなんと、デビュー作にして芥川賞にノミネート(発表は1月16日)。“アイドル”を題材にした高山さんの『トラペジウム』は初版即完売、発売から1週間で8万部超まで増刷が大決定!文芸シーンでもまたたく間に注目の的となったふたりが、「平成カルチャー」を振り返り、未来について語り合った。古市:僕は昭和60年生まれで、物心ついた頃がちょうど平成元年。高山さんは平成6年生まれだから…平成8年の「たまごっちブーム」は経験していないですよね。とにかく本物が入手困難で、偽物ばかりを集めてしまった記憶があるけど(笑)。高山:私が子供の頃も、手に入れづらかった記憶があります。ショッピングモールで、整理券をもらって並んで買っていた友達がいたような。古市:今、グーグルで調べてみたら、「たまごっちブーム」って平成で3回起きていた。第2期のブームが平成16年みたいです。確かに、ブームってリバイバルしますよね。平成8年は安室奈美恵ちゃんがきっかけで「厚底ブーム」もあったけど、最近はメンズファッションで「ダッドスニーカー」が流行っている。高山:なんですかそれ!?古市:BALENCIAGAとかGUCCIがここ最近出しているスニーカーって、全体的にゴツくてでかいし、厚底なんだよね。おしゃれで履いていることになってるけど、背が高く見えて、脚が長く見える。高山:そのやり方、賢い!(笑)古市:僕は‘90年代から‘00年代にかけての、平成前半のJポップが大好きなんです。安室ちゃん、あゆ(浜崎あゆみ)、TRF、globeあたりは聴いていました?高山:聴いていたのはあゆと、くぅちゃん(倖田來未)ですね。詳しい子が、おすすめの曲をガラケーの「着うた」に設定してくれたんです。古市:めっちゃ懐かしい。「着うた」だと30秒しか聴けないんですよね。その後、1曲200円で全編ダウンロードできる「着うたフル」ってサービスが出てきた。高山:音楽でいうと、私が最初にハマったのはモーニング娘。さんです。『LOVEマシーン』(平成11年)はリアルタイムで聴いていたかも。父親が好きだったんですよ。たくさんいる中から自分の推しを見つける、みたいなことは物心がついた頃からやっていました。古市:誰推しだったんですか?高山:加護(亜依)ちゃんと辻(希美)ちゃんが大好きでした。古市:ふたりの今を思うと、時の流れを感じますよね。高山:映画だと、『ハリー・ポッター』シリーズ(平成13~23年)が大好きです!1作目の『賢者の石』が公開されたのは、私が小学校1年生の時で。映画の台詞を暗記するっていうのがクラスで流行って、今でも覚えているくらいです。古市:ジェネレーションギャップだ。『賢者の石』の頃は高校生だったから、そんなに思い入れがない。じゃあ、テレビゲームはしましたか?僕はプレイステーション(平成6年)から始まって、家庭用ゲーム機は結構通ってきています。『ドラクエ』とか『FF』(『ファイナルファンタジー』)とか。高山:私は「NINTENDO64」(平成8年)にハマりました。対戦型のゲームをやることが多かったんですよ。『マリオパーティ』と『スマブラ』(『大乱闘スマッシュブラザーズ』)と。小学校の登校班が同級生4人組だったので、4つのコントローラーを使って遊んでいました。古市:仲良し4人組がいたんですね。高山:今でも仲良しです。古市:僕は大学以前に友達だった人と、ひとりも連絡を取ってない。高山:えっ!?古市:携帯電話を最初に持ったのって、何歳の時ですか?高山:中学1年生です。親が渡してくれたんですけど、端末を1円で買えることが信じられなくて、親に怒った記憶があります。「なんでそんな嘘つくの?1円で買えるものなんて世の中にないよ!」って(笑)。古市:家の電話かポケベルしかなかった時代から、ガラケーをみんなが持つようになって、今はスマートフォンの保有率が6割近く。平成の大きな変化の一つは、みんなが当たり前のようにインターネットを使えるようになったこと。高山:ネットで買い物も簡単にできるようになりました。昔はアイドルのグッズが欲しくなったら、地元の千葉から電車で東京へ出て、専門店に買いに行ってたんです。「109‐2」(現「109MEN’S」)の下が、ハロプロショップだったんですよ。古市:そんな高山さんが、乃木坂46の1期生になったのは……。高山:平成23年です。古市:なでしこジャパン、パンケーキブーム、『人生がときめく片づけの魔法』。一気に“現在”って感じがする。だってパンケーキってまだブームじゃないの?高山:そうですよね(笑)。私自身は、7年前のことはあんまり記憶がないんです。オーディションに受かってから1年ぐらいはバタバタでしたし、東京での生活に慣れることにも必死で。お金もなかったので、欲しいものがあっても買えなかったし、カルチャーを楽しむ余裕もなかった。古市:何が欲しかったんですか。高山:洋服と、あとはいい化粧水も欲しかったです。上京して、肌が一気に荒れちゃったんですよ。古市:千葉の水と東京の水って、そんなに違うの!?高山:違うんですよ!実家にいた頃は湧水を汲んで使っていたので。古市:湧水?世代の違いももちろんだけど、地域の違いによっても、生きてきた現実がぜんぜん違うんだね。そこを無視して一括りにしようとする議論がありますよね。平成の若者といえば「ゆとり世代」だ、とか。上の世代からのそういうラベリングって、ピンときてました?高山:悪く思われているなぁという意識はありました。でも、私は高校生の時に『高校生クイズ』にハマって、今も毎年録画して見ているんです。頭が良くて、頑張っている同世代の子たちの活躍を見ると、「この人たちになら日本を任せられる!」って希望が持てるんです。その人たちのことを知っているからか、同世代の悪いところに目を向けようという気にならないんです。古市:よく「ゆとり世代」は協調性がないとか言われるんですけど、見方を変えたら、自分で物事を判断して自分で動ける子たちが多いってことなんですよね。アイドルに関して言えば、平成は昭和に負けてないって思います。古市:高山さんの小説『トラペジウム』、面白かった。すごく好きな台詞があるんです。主人公が言う、「私たちってさ、未来のことばっかり話してるよね」。青春の本質だと思うんですよ。若いってことは未来の話ができるということ。今日は、平成の昔話ばかりさせちゃってごめんね(笑)。高山:私も、古市さんの小説『平成くん、さようなら』の主人公が大好きでした。常に社会を分析しているというか、俯瞰で見ているじゃないですか。「平成くん」に気になることをちょっと質問したら、ばばーっといっぱい返事をもらえる生活って楽しそうだな、と(笑)。古市:すぐに飽きるかもしれないけどね。「昔は良かった」って、下の世代に古い価値観を押し付けてくる大人ってどう思いますか?高山:あんまり共感できないです。私は、昭和のアイドルも好きなんですね。レジェンド感があるし、平成のアイドルは負けている気がしていたんです。でも、自分がアイドルになって、平成のアイドル事情を詳しく知っていくうちに、魅力に気づけたんですよね。今はもう、平成は昭和に負けてないなって思っています。古市:平成って、昭和のツケをずっと払い続けてきた時代なんですよね。5月に新しい元号に変わったら、今度は平成のツケを払わなきゃいけない。そう考えると、平成っていい意味でも悪い意味でも、ずっと終わらないのかなって思います。高山:どうせならいいイメージを持ちたいなって気がします。もっと平成のことを知っていいところを見つけて、「平成っていい時代だった」という気持ちで新しい元号を迎えたほうが、ハッピーじゃないですか。古市:すごい前向き(笑)。ふるいち・のりとし社会学者、作家。小誌連載「紙のラジオ」でおなじみ。平成の記号をちりばめた小説『平成くん、さようなら』が話題沸騰。たかやま・かずみ乃木坂46メンバー。雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載した初めての小説『トラペジウム』(KADOKAWA)が大反響。※『anan』2019年1月16日号より。文・真島絵麻里(by anan編集部)
2019年01月17日現在、ロングラン上演中の劇団四季ミュージカル「ライオンキング」が、本日12月20日(木)、日本上演20周年を迎えた。客席からは大きな拍手と歓声があがり、カーテンコールは9回にも及んだ。1998年、四季劇場[春]のこけら落とし公演として開幕以来、日本演劇史上初の無期限ロングランを継続中の「ライオンキング」(竹芝エリア再開発に伴い、2017年7月からは四季劇場[夏]に会場を移動)。東京・大阪をはじめ5都市でのべ8公演を実施、各地でロングラン記録を樹立し、周年当日時点での総公演回数は11,732回、観客動員数は約1,197万人。いずれも日本演劇史上最多の記録を誇っている。今回の舞台終了後に行われた特別カーテンコールでは、20年をふり返る特別映像が上映。さらに、作品のオープニングを飾るナンバー「サークル・オブ・ライフ」が特別演出で披露された。また出演者を代表して、スカー役の道口瑞之は「1998年、ブロードウェイに続く海外初のプロダクションとして開幕以来20年。ここ東京をはじめ、日本各地で上演を重ねて参りました。これもひとえに、お客様お一人お一人が作品を愛し育んでくださったからこそと出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます」と感謝の言葉を述べ、「今後もさらなるロングランを目指し、挑戦を続けて参ります。どうぞ一層のご声援を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました」と挨拶していた。ミュージカル「ライオンキング」東京公演は積水ハウスミュージカルシアター 四季劇場[夏]にてロングラン上演中。※2019年6月30日(日)公演分まで発売中(cinemacafe.net)
2018年12月20日劇団四季の人気ミュージカル『キャッツ』が11月11日、日本上演35周年を迎えた。チケット情報はこちら『キャッツ』は“都会のゴミ捨て場”を舞台に、24匹の猫たちの生き様を描いていくミュージカル。名曲『メモリー』をはじめとする、アンドリュー・ロイド・ウェバーが手掛けた珠玉の音楽と、個性的な猫たちの超絶的なダンス、ノスタルジックなストーリーが愛され、世界的にヒットしている。日本では1983年に東京・西新宿のテント式仮設劇場で産声をあげたが、これは日本初のロングラン公演となり、日本の演劇シーンの記念碑的作品となった。以降、9都市・のべ24公演地で上演を重ね、通算公演回数は9890回、総入場者数は980万人を数える。現在は今年8月に開幕した、東京・大井町の専用劇場<キャッツ・シアター>で上演中。記念日となったこの日は、本編終了後に客席から「35th ANNIVERSARY」と書かれた旗が登場するなど、特別カーテンコールが開催された。出演者を代表してマンカストラップ役の北村優が観客に、日本上演35周年を迎えたことを報告し、「1983年、ここ東京の地で産声を上げた『キャッツ』。以降、35年間にわたり、日本各地で上演を重ねて参りました。これもひとえに、お客様お一人お一人が作品を愛し、育んでくださったからこそと、出演者、スタッフ一同心より御礼申し上げます」と感謝を伝えた。さらに「なお、来年3月12日には、日本上演通算1万回を迎える予定です。今後とも変わらぬご声援を賜りますようお願い申し上げます」と語ると、客席からは大きな拍手が送られた。チケットは2019年6月公演まで販売中。
2018年11月12日10月13日より大阪四季劇場にて、関西では初上演となるディズニーミュージカル『リトルマーメイド』が開幕した。劇団四季「リトルマーメイド」チケット情報2008年にブロードウェイで初演され、2013年に東京で日本初演を果たした本作。名古屋、福岡で上演を重ね、大阪は国内4都市目の上演となる。地上の世界に憧れる人魚姫アリエルが、人間の王子エリックに恋をする物語で、『アンダー・ザ・シー』、『パート・オブ・ユア・ワールド』など、耳に残る多彩なメロディの数々が、物語や登場人物の心理をさらに深めている。フルオートメーションの最新フライング技術を使った人魚のしなやかな動きや、海底を泳ぐ魚たちの造型は、まるで本当に海の中を泳いでいるような錯覚を覚えるほど、繊細に表現されている。また、照明を駆使して水面の揺らぎや深海に届く太陽の光などを表すなど、大人も子どももワクワクするような演出が細部にわたって施されている。未知の世界へ勇気を持って進んでいくアリエルの姿が、観客の心を刺激する本作。舞台が進行するにつれて客席は熱気を帯び、初日のカーテンコールでは満席の客席から万雷の拍手。8回にもおよぶカーテンコールが繰り返された。公演は2019年8月31日(土)までのロングランが決定している。3月末までのチケットはほぼ完売、4月から8月末公演分のチケットは発売中。
2018年10月17日