世界中で愛される名作を原作にしたミュージカル『赤毛のアン』。劇団四季で1980年に初演され、本場カナダのスタッフからも「世界最高のアン!」と絶賛された舞台が、原作者モンゴメリーの生誕150周年に合わせて10年ぶりに上演中。東京公演を経て、3月29日より全国ツアー中の本公演から、アンやダイアナ、アイスクリームなどをモチーフにした、『赤毛のアン』の世界観をたっぷり感じられるオリジナルグッズ14点をご紹介します!●ハンドタオル(アン)ハンドタオル(アン)1,400円淡い色合いで手触りの良いハンドタオル。『赤毛のアン』の物語にぴったりな帽子やお花などが、朱子織で表現されています。●ハンドタオル(レース)ハンドタオル(レース)1,500円レースの大人っぽさと、刺しゅうで表現した帽子・ロゴの可愛さが調和されたハンドタオルです。印象的な劇中シーンをモチーフにした、アイスクリームと花のオリジナルレース付き。●クリアファイルセット(2枚入り)クリアファイルセット(2枚入り)1,200円メインビジュアルとオリジナルデザインのクリアファイル2枚セット。●トートバッグトートバッグ3,000円「Anne」の刺しゅうがポイントのトートバッグです。落ち着いた緑色のコーデュロイ生地がおしゃれ!●ブックマーカーブックマーカー1,500円緑の切妻屋根の家、通称グリーン・ゲイブルズとアンがデザインされた、ステンドグラスのようにキラキラと透けるブックマーカー。●シークレットチャーム(全6種)シークレットチャーム(全6種)各900円キャラクターの衣裳をモチーフにしたシークレットチャーム。全6種のうち何が出るかはお楽しみ!●シークレットステッカー(2枚入り)シークレットステッカー(2枚入り)各700円劇中の印象的なシーンをデザインした長方形型のステッカーと、ロゴや舞台セットに着目したダイカットステッカーが各1枚入っている、2枚入り。全6種何が出るかはお楽しみ!※2枚の組み合わせは固定です。●TシャツS/M/LTシャツS/M/L各3,500円物語をイメージしたやわらかいクリーム色の生地に、アンの横顔がデザインされたTシャツ。●ポーチポーチ2,000円アンの横顔の刺しゅうがポイントのポーチ。側面には、劇中に登場するさまざまなモチーフがデザインされています。【東京公演グッズ】●ピンズピンズ1,300円「TOKYO」の文字が入った、メインビジュアルのあたたかい色味のピンズ。●キーホルダーキーホルダー1,500円劇中シーンがモチーフの東京公演キーホルダー。裏面には「TOKYO」の文字が刻まれています。【全国公演グッズ】●キーホルダーキーホルダー1,500円劇中シーンをイメージした、「すてきなアイスクリーム」のキーホルダー。アンの横顔とアイスクリームワゴンのチャーム付き。●ピンズピンズ1,300円アンとダイアナが全国各地を巡る様子をイメージした、切手風のピンズです。各地の会場限定は、やわらかい黄色にラメが輝くアイテム。【劇団四季オフィシャルウェブショップ限定】●ピンズピンズ1,300円アンとダイアナが全国各地を巡る様子をイメージした、切手風のピンズです。ウェブショップ限定は、やわらかい水色にラメが輝くアイテム。※価格はすべて税込み。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★ご紹介したグッズのなかから、全国公演グッズのピンズを、抽選で5名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>劇団四季ミュージカル『赤毛のアン』劇団四季:赤毛のアン:プロモーションVTR原作:ルーシー・M・モンゴメリー初演日本版演出:浅利慶太【東京公演】2024年12月3日(火)~2025年2月16日(日) ※終了会場:自由劇場【全国公演】2025年3月29日(土)~9月23日(火・祝)【京都公演】2025年10月4日(土)~11月24日(月・休)会場:京都劇場チケット情報は こちら()公式サイト:※販売場所:本作を上演する各劇場、劇団四季オフィシャルウェブショップ(一部商品を除く)劇団四季オフィシャルウェブショップ
2025年04月14日劇団四季の最新ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、4月6日に東京・JR東日本四季劇場[秋]にて開幕した。終演後の初日カーテンコールに、グローバルプロデューサーのコリン・イングラム、台本/共同創作者のボブ・ゲイル、作詞・作曲を務めたグレン・バラード、演出のジョン・ランドが駆けつけ、日本のファンと対面。代表して“生みの親”のひとりであるゲイルが「観客の皆さんも、夢を諦めないでください」とメッセージを送った。台本/共同創作者のボブ・ゲイル(手前右)、作詞・作曲のグレン・バラード(手前中央)、演出のジョン・ランド(手前左)原作は、1985年に公開されたSFタイムトラベル映画の金字塔である『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(ロバート・ゼメキス監督)。ミュージカル版は2020年にイギリスで開幕、2023年にはブロードウェイに進出し、ゼメキスが製作者のひとりとして加わったほか、脚本のボブ・ゲイル、音楽のアラン・シルヴェストリら映画の製作陣がそのままミュージカル版の創作に参加し創作された。映画公開40周年を迎える今年、開幕する日本版は、英語圏以外では初の上演となる。ゲイルが、ゼメキス監督とともに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の脚本を書き上げたのは、1980年のこと。「映画化したいと思ったが、スタジオからは42回却下されました。もう1度言いますが、42回です(笑)。いわゆる“専門家”は、こんな小さな規模のタイムトラベルの物語は誰も見ないよと言ったんです」と振り返り、「それでも映画化の夢を諦めきれず、実現までに4年かかりました。そして成功を収めたのです」とその道のりを明かした。そして、2006年にはミュージカル版の製作に向けて、再びゼメキスらとともに動き出し「今後は14年かかりました。ミュージカルにするには、どうしても我々のやり方で実現させたかったのです」と、長い時間を費やした理由を説明。「夢を実現させるのは、本当に大変な苦労があるんだとお伝えしたいんです。不可能だと思う瞬間もあるでしょう」と客席に語りかけた。その上でゲイルは、献身的な姿勢で忍耐強くプロジェクトに参加した全関係者に対し、「一緒に夢を見た皆さんに感謝と敬意を払いたい。見事に苦労が報われました」と感謝の言葉。ファンには「皆さんも、夢を諦めないでください。夢を実現させる道のりを、互いに応援し合っていきましょう」と力強く語っていた。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』【クリエイティブ・チーム】台本/共同創作者:ボブ・ゲイル共同創作者:ロバート・ゼメキス作詞・作曲:アラン・シルヴェストリ、グレン・バラードグローバルプロデューサー:コリン・イングラム演出:ジョン・ランドデザイン:ティム・ハトリー振付:クリス・ベイリー音楽スーパーバイザー・編曲:ニック・フィンロウ照明デザイン:ティム・ラトキン、ヒュー・ヴァンストーンビデオデザイン:フィン・ロス音響デザイン:ギャレス・オーウェンイリュージョン:クリス・フィッシャーオーケストレーション:イーサン・ポップ、ブライアン・クルックダンスアレンジメント:デイヴィッド・チェイスウィッグ・ヘア&メイクアップ:キャンベル・ヤング・アソシエイツ小道具:マーカス・ホール・プロップス国際アソシエート・ディレクター:テイラー・ヘイヴン・ホルト国際アソシエート・コレオグラファー:ベス・クランドールアソシエート・装置デザイナー:ロス・エドワーズ視覚特殊効果:ツインズFX衣裳スーパーバイザー:ホリー・ヘンショウグローバルプロダクションマネージャー:サイモン・マーロウ【日本スタッフ】日本語台本・訳詞:土器屋利行音楽監督:清水恵介ファイト・ディレクター:栗原直樹レジデント・ディレクター:布施陽由、山下純輝振付アシスタント:松島勇気技術監督:栁澤学日程:2025年4月6日(日)~ロングラン上演会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報:()公式サイト:
2025年04月07日劇団四季の最新ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、4月6日(日)に東京・JR東日本四季劇場[秋]にて開幕する。4月3日、その最終通し舞台稽古が報道陣に公開された。原作は、1985年公開の同名映画シリーズの第1弾。1985年カリフォルニア州郊外のヒルバレーで暮らす高校生のマーティが、科学者である友人ドク・ブラウンが作ったタイムマシンで1955年にタイムトラベルしてしまうこの物語は、時をかけるタイムマシン“デロリアン”のインパクトや、現代へ戻ろうとするマーティの奮闘、キャラクターたちのユーモラスなやりとりなどが多くの人の心を掴み、公開から40年経ってもなお色あせず愛されている作品だ。(撮影:荒井健)ミュージカル版は2020年にイギリスで開幕、2023年にはブロードウェイに進出。映画の監督を務めたロバート・ゼメキスが製作者のひとりとして加わったほか、脚本のボブ・ゲイル、音楽のアラン・シルヴェストリら映画の製作陣がそのままミュージカル版の創作に参加し創作された。今回開幕する日本版は、英語圏以外では初の上演である。(撮影:荒井健)客席に入ると、集積回路を思わせる蛍光ブルーのラインが壁を這い、舞台上にはちょっとレトロな機械のメッセージのようなスタイルで諸注意事項が映し出されている。その時点でもう、アトラクションに遊びに来たような高揚感が身を包む。そして客席が赤く染まり、カウントダウンが始まり、オーケストラが奏でるのは映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の、あのテーマ曲!……こんなに心躍るオープニングがあるだろうか。デロリアンに乗って30年前の過去に飛んだマーティが、30年前のドクの協力を得て未来に戻ろうと奮闘する一方で、自分の存在が両親の出会いを阻害してしまったことに気付き、ふたりをくっつけようと奔走する……という物語は映画そのままだが、その物語を成立させる演出が楽しい。(撮影:荒井健)デロリアンは魔法のように舞台上に登場したかと思えば、映像技術と鮮やかに融合し時速88マイルで疾走する。時を超えるエフェクトを三次元で味わえるのは本作の醍醐味のひとつ。ぜひこれは、実際に劇場で目撃してほしい。さらにミュージカルであることをメタ的にとらえたユーモラスなシーンも加わるのは、舞台版ならではの面白さ。もともとの原作が持つコミカルさともマッチしているので、ご注目を。客席は大盛り上がり! 愛され続ける名作の魅力を新鮮にこの日の舞台稽古でマーティ役を演じたのは立崇なおと。ジーパンにシャツインした80年代風着こなしもキマり、少し高めの声質もアメリカの高校生のようで違和感がない。日常に鬱々していた表情から、身に降りかかるアクシデントに慌てながらもどこかそれを楽しんでもいるような図太さまでをナチュラルに生き生きと演じた。ドク役は、これまでも劇団でさまざまな主要キャラクターを演じてきたベテラン野中万寿夫。天才科学者らしいエキセントリックさ、ユーモラスな存在感はさすが。アドリブも連発し客席を沸かせるのも、この人らしい愛嬌が滲み出ていてチャーミング。さらに「信じることを諦めない」など、大切なメッセージを客席に投げかけ、このミュージカルの深みをも体現していた。(撮影:荒井健)マーティの両親ロレイン&ジョージは海沼千明と斎藤洋一郎。30年の時を隔てた中年姿と若者の姿を同じ俳優が演じ分けているのも見どころだが、特に若者ターンで、息子と知らずマーティに迫るロレインの奔放さをキュートに演じる海沼、気弱でいじめられっ子のジョージを不思議な動きで演じる斎藤の姿は面白くも愛おしく、彼らの恋がどうなっていくのか、映画でストーリーを知っている人でも手に汗を握って応援したくなるに違いない。ほか、マーティやジョージにとってのキーマンとなるゴールディ・ウィルソン役の安田楓汰の弾けた芝居と伸びやかな歌唱が前向きなキャラクターと似合っていて、印象に残った。(撮影:荒井健)(撮影:荒井健)(撮影:阿部章仁)舞台稽古ながら客席は大盛り上がりで、一般的なミュージカルではナンバー終わりで拍手が起きるところ、この作品ではデロリアンが登場した瞬間や、タイムトラベルが成功した瞬間、若き日のマーティの両親がキスした瞬間などで大きな拍手が起きていたのも面白い。それだけ客席が物語に没入し、心から楽しんでいたという証左だろう。(撮影:阿部章仁)笑い、映画で観たあのシーンが目前で繰り広げられる演出に驚き、最初から最後までワクワクが止まらないミュージカル。個人的な感想ながら、仕事柄舞台作品はどこか批評的視点で観ることも多いのだが、ずいぶん久しぶりに物語を、舞台上で起こる出来事を素直な心で観た思いがする。そして開いた心に、マーティとドクの友情や両親への思いというものがしみてくる。映画公開から40年経ってなお愛されている『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の普遍的な魅力を改めて新鮮に味わえた観劇体験だった。★ボブ・ゲイル、ロバート・ゼメキスら海外スタッフも駆けつけた取材会レポート記事は こちら()取材・文:平野祥恵<公演情報>劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』【クリエイティブ・チーム】台本/共同創作者:ボブ・ゲイル共同創作者:ロバート・ゼメキス作詞・作曲:アラン・シルヴェストリ、グレン・バラードグローバルプロデューサー:コリン・イングラム演出:ジョン・ランドデザイン:ティム・ハトリー振付:クリス・ベイリー音楽スーパーバイザー・編曲:ニック・フィンロウ照明デザイン:ティム・ラトキン、ヒュー・ヴァンストーンビデオデザイン:フィン・ロス音響デザイン:ギャレス・オーウェンイリュージョン:クリス・フィッシャーオーケストレーション:イーサン・ポップ、ブライアン・クルックダンスアレンジメント:デイヴィッド・チェイスウィッグ・ヘア&メイクアップ:キャンベル・ヤング・アソシエイツ小道具:マーカス・ホール・プロップス国際アソシエート・ディレクター:テイラー・ヘイヴン・ホルト国際アソシエート・コレオグラファー:ベス・クランドールアソシエート・装置デザイナー:ロス・エドワーズ視覚特殊効果:ツインズFX衣裳スーパーバイザー:ホリー・ヘンショウグローバルプロダクションマネージャー:サイモン・マーロウ【日本スタッフ】日本語台本・訳詞:土器屋利行音楽監督:清水恵介ファイト・ディレクター:栗原直樹レジデント・ディレクター:布施陽由、山下純輝振付アシスタント:松島勇気技術監督:栁澤学日程:2025年4月6日(日)~ロングラン上演会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報:()公式サイト:
2025年04月05日劇団四季の最新ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、4月6日(日)にJR東日本四季劇場[秋]にて開幕する。4月3日、報道陣に向けた最終通し舞台稽古が行われた後、原作映画の監督であるロバート・ゼメキスや、映画に続き舞台の脚本も務めたボブ・ゲイルらの取材会が行われた。原作は、1985年公開の同名映画シリーズの第1弾。1985年カリフォルニア州郊外のヒルバレーで暮らす高校生のマーティが、科学者である友人ドク・ブラウンが作ったタイムマシンで1955年にタイムトラベルしてしまうこの物語は、時をかけるタイムマシ「デロリアン」のインパクトや、現代へ戻ろうとするマーティの奮闘、キャラクターたちのユーモラスなやりとりなどが多くの人の心を掴み、公開から40年経ってもなお色あせず愛されている作品だ。取材会には、台本&協働創作者のボブ・ゲイル、共同創作者にして映画版の監督でもあるロバート・ゼメキス、作詞・作曲のグレン・バラード、演出のジョン・ランド、デザインのティム・ハトリーが出席した。以下、その一問一答。――日本版をご覧になった感想と、日本公演に対する意気込みをお願いします。ロバート・ゼメキス昨日、ドレスリハーサルを拝見しました。とにかく素晴らしいプロダクションだと思いました。演技、ダンス、音楽、すべてにおいて完璧と言っていい。観ていて誇らしかった。日本の観客はびっくりすると思いますし、このミュージカルに恋をすると思います。私自身あまり演劇の世界に詳しくなく、劇団四季のことを知らなかったのですが、演劇関係の仲間が「世界の中でトップクラスの劇団だ」と言っていた。昨日観た限り、本当にそのとおりだと思ったし、これ以上のものはないなと思いました。ボブ・ゲイルゼメキス監督が言ったことに全て同意します。私たちの期待を全部はるかに超えてきています。マンチェスターで始まり、ロンドンに行き、ニューヨークに行き、東京に来ましたが、技術的な面、そして皆さまの才能、また仕事に対する熱意はこれ以上にないほど高い。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という作品は日本の人々に本当に愛されてきたのだと思います。初めての英語ではない国での上演が日本で、嬉しく思っています。グレン・バラードこの才能あふれるチームの一員になれたということを、まずは本当に嬉しく思っています。私も昨日拝見し、ゼメキス監督と同じく、全てが完璧だと思いました。オーケストラピットにいる12人のミュージシャンも、俳優たちのダンスと歌もすべてがです。また技術的に色々なエフェクトがありますが、(リハーサルの段階で)何も問題なくいったということ、これにも驚きました。このチームは本当に素晴らしい。ダメ出しをしようと思ったけれどできないので(笑)、とにかく楽しんでいます。ジョン・ランド2月頭から稽古が始まりました。その段階から四季の素晴らしい方々と仕事ができることを大変嬉しく思っていましたし、四季は素晴らしいカンパニーだと思います。皆さんの才能が非常に卓越している上に、優れたものに向けてコミットしていく意志が非常に高い。その感想はオーディションの時から、また稽古初日から変わってません。この卓越したカンパニーの皆さんとお仕事できた毎日が喜びでした。皆さん誠心誠意作品と向き合い、俳優さんは努力家で、毎日ハッピーでいてくださるチャーミングさと面白さがある、素晴らしく特別な方々です。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のミュージカルを上演するにあたって、これ以上の場所はないと思っています。ティム・ハトリー日本での仕事を始めて18か月から2年ほどになるでしょうか。このミュージカルは大道具、セットが複雑です。単体でも複雑ですが、そこに加え映像も照明も音響もある。さまざまなものがフュージョンしていくので、すべてをきっちり整理して動かすのが大変なのですが、さすが劇団四季は素晴らしいお仕事をしてくれました。このミュージカルにとって、この日本公演がフラッグシップ(旗艦店)になるなと思っています。日本のお客様に最も優れた形でお届けできるのを非常に嬉しく思っています。映画を観たことがない方も楽しめる作品になった――ゼメキス監督へ。一番力を入れたシーン、ポイントは。ロバート・ゼメキスこのミュージカル化の話が出た時、ボブとグレンとアラン(グレン・バラードとともに本作の作詞・作曲を担当、映画版の音楽も手掛けたアラン・シルヴェストリ)と、もちろん映画ファンには楽しんでいただきたい、映画の要素がすべて入っているねと思ってもらえるものにしたいと最初から話していました。同時に、映画を観たことがない方々にも楽しめる作品にしたいと思ったのですが、それを達成できたと思っています。――ゲイルさんとゼメキス監督へ。舞台の脚本を手掛けたのは初めてだそうですが、舞台化するにあたり苦労した点は。ボブ・ゲイルミュージカル化するにあたり最も大事なことは、映画のコピーではないということです。映画をそのまま舞台に上げただけではいけない。ミュージカルとして輝くものにしたいと思いました。映画でできて舞台ではできないことはもちろんありますし、カットせざるをえなかったシーンもあります。でも考えたことは、舞台をうまく使って最高のものにするということ。ここにいるジョン・ランドさん、ティム・ハトリーさん、そしてグレン・バラードさん、みんなで話し合って素晴らしいミュージカルという舞台を作り上げるという仕事をしました。皆さんに気に入っていただけたようなので、私はとても嬉しいです。ロバート・ゼメキスボブさんが全部言ってしまいましたが、付け加えるとしたら、初期の段階で、ミュージカルに一番大事なのは音楽だ、音楽を使ってストーリーを進めたり、キャラクターを深く掘り下げることをやりたいと話しました。アランとグレンと一緒に、それをどうしたらできるか考えました。音楽を使うとやはりキャラクターをもっともっと複雑に展開できる。音楽と物語が一緒になり、映画以上に物語を高めることができたなと思います。――なぜここまで多くの人がこの作品を愛しているのか。どんなところに魅力があると考えていますか。ロバート・ゼメキスこの質問はよくされるし、深い答えを用意してあればいいんですけど、実はその理由というものがなかなか言えない。ただ、この物語は非常に普遍的なものを含んでいる。自分がティーンネイジャーだった時に、自分の両親の10代だった頃の姿が見られたら面白いんじゃないかと思うことは往々にしてあるし、そういう好奇心が刺激されます。各世代でそういう考えがハマるんじゃないかなと思います。ボブ・ゲイル私も子どもの頃は、親というものは神のような存在だと思っていました。成長するに従って、親にも子ども時代があったんだという恐ろしい事実がわかってくる。それを受け入れるしかないというのはありますね。また、小さなことでも、何か自分がやったことが他に影響を与えるということも描かれています。だから例えば「自分の夢を信じる」というような小さいことでも、何か1歩踏み出せば、それが色々なところに影響を与える。それは裏返せば、夜寝ていて「あれをやっておけば……」と後悔するようなことでもあるのですが、そういうことは誰にでもあって、みんなに伝わるものなんだろうなと思います。グレン・バラードどの媒体でも一番大事なのが物語、ストーリーだと思うんです。40年前にゼメキス監督とゲイルさんがこの素晴らしいストーリーを考えだして、そこからすごい映画が出来上がった。今回舞台化するにあたり、そのプロットを大事にしながらキャラクターを掘り下げました。ストーリーがしっかりしているので、私たちはトラブルに遭わずにすみました(笑)。舞台では映画でできる“クローズアップ”という手法は取れないけれど、歌によってキャラクターに深く入り込むことができます。ジョン・ランドお三方が言ったことが全てです。あともうひとつ付け加えるならば、クールな車があったから(笑)。ティム・ハトリーさらに付け加えるのなら、タイムトラベルという要素があったからではないでしょうか。このタイムトラベルという要素は、あらゆる世代にアピールできるし、今回、舞台に持ち込むことができたこの車、デロリアンでぱっと人を惹き付けられる。加えて物語性があるところ、物語の細かいディテールの部分が、何世代にもわたり愛されてきた理由だと思います。初めて映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観たときと同じ感動を覚えてる――ゼメキス監督、このミュージカルの中で特にここに注目してほしいシーンをひとつだけ挙げるとしたら。ロバート・ゼメキス一番注目してほしいところは、私の大好きな歌2曲です。それは『21ST CENTURY』と『CAKE』です(笑)。――1955年から見て豊かな未来を歌う『21ST CENTURY』は陽気で明るいナンバーですが、当時から見た未来にあたる現代はそうなっていないという意味ではアイロニーに満ちていると思います。この曲はどういう意図で入れたのでしょう。ロバート・ゼメキス本当に皮肉たっぷりですよね。でも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は映画の方もかなり皮肉めいた部分が多いので、とても作品として合っていると思います。さらに映画ファンに対しては、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』に対してちょっと合図を送っているような立ち位置のナンバーでもあります。グレン・バラードこの曲はボブと私とでかなり話し合って作りました。このシーンは映画にはなくミュージカルのオリジナルなので、私たちが自由に作ることができました。楽しみにしているものが実はそうなってはいない。過去においての未来予想図は、だいたい間違えているものです。現実をわかっているだけに、彼らの未来予想がどれだけ間違えているのかというのは驚きでもあるしアイロニーでもある。実は『CAKE』というナンバーも同じような皮肉が込められています。これは映画の方でもそうでしたので、ミュージカルのオリジナルシーンではありますが、同じトーンを維持しています。ジョン・ランドミュージカルの作劇から語ると、この曲は2幕を開けるにあたり、ワイルドでクレイジーなナンバーで開けるという、1950年代のミュージカルの構造をとったナンバーになっています。しかもその中身は本筋とは無関係、でもエンターテインメント性が高い。休憩時間に席を立って飲み物を飲んだりお手洗いに行ったりした皆さんが着席し、落ち着いてこのナンバーで再び劇中に戻ってこれるような、クレイジーなナンバーです。またこの楽曲中、背景映像にはホバーボートや『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のライドアトラクションに出てきた恐竜や、タイムトレインなども出てきます。そういう“仕込み”も入ったナンバーです。――これからミュージカルを見る観客たちにメッセージをお願いします。ジョン・ランドこのミュージカルは、皆さんのお馴染みの物語を別バージョンで見ることができます。期待される箇所は全部盛り込んでいます。お馴染みの物語です。同時に、とっても斬新で新しくて面白いミュージカルになっています。「映画と同じものが観れるよ」「でもミュージカルも観れるよ」という、いいところどりの作品です。ボブ・ゲイルよく『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART4』を作らないのかと聞かれます。私は「もしもう一度『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を作るとしたら、最初にPART1を観た時と同じぐらい感動してワクワクするようなものであれば作る」と言ってきました。今回、このミュージカル版がそれだと思っています。世界中でこのミュージカルを観た方は、本当に「幸せ」とか「ワクワクした」という感想を言ってくださる。まさに初めて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の映画を観た時と同じ感動を覚えているということだと思います。取材・文・撮影:平野祥恵★ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』最終通し舞台稽古レポート記事は こちら()<公演情報>劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』【クリエイティブ・チーム】台本/共同創作者:ボブ・ゲイル共同創作者:ロバート・ゼメキス作詞・作曲:アラン・シルヴェストリ、グレン・バラードグローバルプロデューサー:コリン・イングラム演出:ジョン・ランドデザイン:ティム・ハトリー振付:クリス・ベイリー音楽スーパーバイザー・編曲:ニック・フィンロウ照明デザイン:ティム・ラトキン、ヒュー・ヴァンストーンビデオデザイン:フィン・ロス音響デザイン:ギャレス・オーウェンイリュージョン:クリス・フィッシャーオーケストレーション:イーサン・ポップ、ブライアン・クルックダンスアレンジメント:デイヴィッド・チェイスウィッグ・ヘア&メイクアップ:キャンベル・ヤング・アソシエイツ小道具:マーカス・ホール・プロップス国際アソシエート・ディレクター:テイラー・ヘイヴン・ホルト国際アソシエート・コレオグラファー:ベス・クランドールアソシエート・装置デザイナー:ロス・エドワーズ視覚特殊効果:ツインズFX衣裳スーパーバイザー:ホリー・ヘンショウグローバルプロダクションマネージャー:サイモン・マーロウ【日本スタッフ】日本語台本・訳詞:土器屋利行音楽監督:清水恵介ファイト・ディレクター:栗原直樹レジデント・ディレクター:布施陽由、山下純輝振付アシスタント:松島勇気技術監督:栁澤学日程:2025年4月6日(日)~ロングラン上演会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報:()公式サイト:
2025年04月05日JR東日本四季劇場[秋]にて、6日から劇団四季海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が上演される。開幕に先駆け3日、最終通し舞台稽古・合同インタビューが都内で行われ、共同創作者で原作の映画監督であるロバート・ゼメキス氏、同じく共同創作者で映画に続き舞台の脚本を務めたボブ・ゲイル氏をはじめとしたクリエイター陣が出席した。インタビューにはほかに、作詞・作曲のグレン・バラード氏、演出のジョン・ランド氏、デザインのティム・ハトリー氏が参加。冒頭のあいさつでは、出席者が劇団四季を大絶賛。ゼメキス氏は「きょうはお越しいただきましてありがとうございます。きのう初めてリハーサルを観ましたが、とにかく素晴らしいプロダクションだと思いました。演技もダンスも音楽も全部が完璧。見ていて非常に誇らしくなりました。本当に美しいと思います。日本の観客はびっくりすると思いますし、このミュージカルに恋をすると思います」と伝えた。ボブ・ゲイル氏は「ありがとうございます。ロバート・ゼメキス監督にすべて同意します。このプロジェクトが始まったときから、私たちの期待を全部はるかに超えてきています」とゼメキス氏に共感。また「マンチェスターで始まったときからロンドンに行って、そしてニューヨークに行って、今度東京に来ました。技術的な面でも皆さんの才能も、仕事に対する熱意もこれ以上にないぐらい高いものです。はじめての英語圏以外での上演が日本になることをとてもうれしく思っています」と精神面も高く評価。バラード氏は「このショーをサポートしてくださって、そして観てくださってありがとうございます」と感謝を述べた後、「才能あふれるチームの一員になれてうれしく思います。すべてが完璧でした。オーケストラピットのミュージシャン12人、俳優たちの演技、歌、技術面も何も問題なくいったことに本当に驚きました。本当にすばらしいチームです。ダメ出ししようと思いましたができないので、とにかく楽しんでいます」と無事に最終通し稽古(けいこ)が終了したことへの驚きを語った。ランド氏は「日本に来れてうれしく思っています。思い起こせば2月頭から稽古がはじまりました。四季の皆さんは才能レベルが非常に卓越しています。その感覚はオーディション、稽古初日のときから変わっていません。カンパニーの皆さんと仕事をすることができて毎日喜びしかありませんでした。とても努力家でもありますし、毎日ハッピーで、おもしろくてチャーミングですばらしい特別な方々だと思います」とともに過ごした日々を振り返った。ハトリー氏は「仕事を始めてから18年と2ヶ月になります。この作品は複雑なセットに加え、映像や照明、音響などさまざまなものがフュージョンしていく。それを整理していくことが大変ですが、さすが劇団四季さんはすばらしい仕事をしていただきました」とし、「日本の上演作品がフラッグシップになると思っております。これだけ美しいものを作っていただいたことに感謝の念にたえません。皆様のご助力がないとできないと思いますし、日本のお客様に対してもっともすぐれた形で上演できることを非常にうれしく思っています」と本作への期待感もまじえて語った。本作は、1985年公開の同名映画シリーズ第1作を基に創作されたミュージカル。カリフォルニア州ヒルバレーに住むマーティ・マクフライは、変わり者の科学者、ドク・ブラウン博士が作ったタイムマシンで1955年へタイムトラベルすることに――。SF映画の金字塔と言われる、世界的に大ヒットした名作映画が舞台化され、2020年にイギリス・マンチェスター、2021年にロンドン・ウェストエンドで開幕した。開幕するや否や大きな話題となり、2022年には英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀新作ミュージカル賞を受賞した。2023年8月から2025年1月にはブロードウェイで上演。オーストラリアやドイツなど、世界各国での上演も予定されている。
2025年04月03日まるでその場所にいるかのような、四季のうつろいを五感で感じる里山の風景仙台・作並温泉の温泉リゾート「ゆづくしSalon一の坊」が、公式サイトのデザインを一新し、リニューアルオープンしました。静かな里山と広瀬川源流に囲まれた、作並温泉「ゆづくしSalon一の坊」。四季折々の風景や過ごし方情報をよりスムーズに入手できる、新たな公式サイトを2025年3月31日に公開しました。【NEW】仙台・作並温泉ゆづくし一の坊 公式サイト : 背景 ~スマートフォンひとつで情報収集から宿泊予約まで~宿泊を検討する際、24時間自分の好きなタイミングで情報収集できるWEBサイト。空室検索や宿泊予約だけでなく、お客様が「こんな過ごし方をしよう」とイメージが膨らむWEBサイトを目指しました。豊かな里山と清流広瀬川を眼下に望む「広瀬川源流露天風呂」など、五感で季節を感じ、自然と深呼吸したくなる温泉リゾートの「四季」を紹介しています。季節の移り変わり、景色に映る「空気感」静かで穏やかな時間、山につつまれる感覚、川のせせらぎと小鳥のさえずり、素朴さと温もり。まるでその場所にいるかのような「没入感」を醸し出すように、ひとつひとつの画像が選定されています。ひとり旅や長期滞在のお客様も多い「ゆづくしSalon一の坊」の過ごし方を四季折々の画像とともに掲載することで、滞在イメージが掴みやすく、スムーズに予約できる公式サイトへと生まれ変わりました。【公式】仙台・作並温泉ゆづくしSalon一の坊 : 「四季」の切り替えボタンを新設春・夏・秋・冬の画像切り替えボタンが新たに設けられ、宿泊したい季節の画像を見ることで宿泊イメージがより鮮明になる工夫がほどこされています。四季のほかにも、早朝、夕暮れなどの時間による変化や、しっとり潤う雨の日などの天気、風にそよぐ葉音など、五感で感じる温泉リトリートステイが愉しめます。萌黄色の芽吹きを迎える「春」新緑から深緑へと移ろう「夏」豊かな恵みを感じる「秋」澄んだ空気が美しい「冬」TOP|仙台・作並温泉ゆづくし一の坊 公式サイト : 里山リトリート|仙台・作並温泉ゆづくし一の坊 公式サイト : 温泉|仙台・作並温泉ゆづくし一の坊 公式サイト : コンセプトは「山と呼吸をあわせる宿」仙台・作並温泉 ゆづくしSalon一の坊ホテルでもない、旅館でもない「オールインクルーシブ温泉リゾート」。気兼ねなく、自由で快適な空間で過ごすオールインクルーシブのステイスタイルで、非日常や贅沢ではない「理想の日常℠」に出会える、里山温泉リゾートです。【NEW】仙台・作並温泉ゆづくしSalon一の坊|公式サイト : 〒989-3431宮城県仙台市青葉区作並字長原3仙台から車で40分。川と山々に囲まれた、自然豊かな温泉リゾート。地図 : 【同時リリース】松島温泉 松島一の坊|公式サイトリニューアル松島温泉 松島一の坊|公式サイトリニューアル : 海と山と森の温泉リゾート・一の坊宮城県に4つの温泉リゾートを運営する「一の坊」グループは75周年。温泉熱を活かし再生可能エネルギーを活用するなど、サステナブルな温泉リゾートを目指しています。生産者を訪ね食材を学ぶ「ソト活™」を通し、地産地消にも取り組んでいます。リリースに関するお問い合わせは…地図 : 株式会社⼀の坊 営業推進本部〒980-0013宮城県仙台市⻘葉区花京院2丁⽬1-10TEL:022-222-0178(平⽇ 11:00〜16:00)Mail: press@ichinobo.com ▼お問い合わせフォームはこちら 一の坊リゾート公式サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2025年04月02日劇団四季が手掛ける海外最新ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の稽古場取材会が2月27日に横浜・あざみ野の四季芸術センターで行われた。1985年公開の同名映画シリーズ第1弾をもとにミュージカル化、2020年にイギリスで開幕、2023年にはブロードウェイでも開幕した話題作。映画の監督を務めたロバート・ゼメキスが製作者のひとりとして加わるほか、脚本のボブ・ゲイル、音楽のアラン・シルヴェストリら映画の製作陣が本ミュージカルの創作に参加していることも原作ファンにとっては嬉しいミュージカルだ。物語は1985年のアメリカ、カリフォルニア州郊外のヒルバレーが舞台。高校生のマーティはロックスターになりたいという憧れを抱きながらもパッとしない日常を送っている。ある日彼は科学者である友人ドク・ブラウンに「夢が実現しそうだ」と呼び出される。ドクはデロリアンを改造し、タイムマシンを完成させたのだ。しかしいよいよタイムトラベルに出掛けようとしたところでアクシデントによりドクは命の危機に陥ってしまうがタイムマシンが作動しマーティは1955年にタイムトラベルしてしまい……。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より(撮影:荒井健)取材会では、3つのシーンが披露された。まずは第一幕第十二場「Future Boy」。演出のジョン・ランドが「デロリアンに乗って1955年にタイムスリップしてしまったマーティ。すでにティーンエイジの頃の両親に会い、お母さんがマーティに恋にしてしまっている状況ですが、ようやくドクに会い、なんとか自分の生まれ育った1985年に戻ろうとしています」とストーリーの説明をし、「場所はドクのラボです。科学の実験道具でごった返した部屋です。その後デロリアンが置いてある納屋に行き、再びドクラボに戻ります。……お知らせしたいのは以上かな」とセットの解説をした上で俳優たちによるシーン披露が始まった。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より(撮影:荒井健)マーティ役は立崇なおと、ドク役は野中万寿夫。マーティはドクに自分が未来から来たことを訴えるもののなかなか信じてもらえず……という場面を、切実に、しかしコミカルにテンポよくふたりが展開させていく。「1985年のアメリカ大統領は誰だ」「ロナルド・レーガン」「俳優の!?」というやりとりや、〈人の考えを読み取る装置〉の登場など、映画でおなじみの場面が眼前で繰り広げられニヤニヤしていると、ドクのひらめきが壮大なミュージカルナンバーになり、ハットを手にしたダンサーたちがショーさながらに煌びやかに踊るというミュージカルならではの展開へ。さらにその“非現実さ”すらコメディとして回収していく構造はお見事の一言だ。立崇はおそらく稽古着であろうが映画のマイケル・J・フォックスさながらの赤いダウンベストを着ていて、その姿だけで見ていてワクワク。ベテラン野中はさすがの軽妙さだ。重要アイテムのデロリアンはこの稽古場ではまだベニヤ状態だが、実寸大で、これが舞台上ではどうなるのか……という期待感を抱かせるに充分である。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より(撮影:荒井健)魅力的なナンバーとともに、映画の名シーンが蘇る!「お客さんと繋がってほしい」続けて第二幕第四場「For the Dreamers」のシーンの稽古。ジョンによると「マーティにとっては色々な物事が進み、ティーンエイジャーのお父さんに、お母さんとキスするよう説得しドクラボに帰ってくる。ドクラボではドクが1985年のビデオを1955年のプロジェクターに繋いで見ているが、その中身はドク自身が死んでしまうというものだった。……1幕とは異なる、ドクとマーティの関係性を描いています」という場面である。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より(撮影:荒井健)このシーンの稽古に登場したのはマーティ=笠松哲朗、ドク=阿久津陽一郎。ドクに忠告したいマーティ、自分の未来を目撃しつつ「未来について知りすぎてはいけない」とマーティの口を止めるドク。お互いわかっていながら本心を押し殺すやりとりは短いながらもグッとくる。その後、マーティを未来に返す計画を立体的な模型を使って説明するドクとのやりとりはドタバタとコミカル、しかし「信じることを諦めない」「夢を追いかけよう、報われなくても」とドクが歌い上げるバラードは感動的。いかにもアメリカの少年らしい健やかさが際立った立崇に比べ、笠松のマーティは少し繊細そうな作りか。クセの強い阿久津のドクもユニーク。シーン披露後、ジョンも「とても良かったですよ」と声をかけ、その上でふたりがハグをするところでは「ハグをしたいけれどハグをしない、という選択肢も……」等々、細かいアドバイスを送っていた。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より(撮影:荒井健)最後は第一幕に戻り、第九場「Gotta Start Somewhere」。「ちょうどマーティが1955年に到着したあたり。ヒルバレーのダイナーで、マーティは自分の父親であるジョージに初めて出会います。そこで、父が天敵であるビフにいじめられているところを目撃します。1985年でも見る関係が10代の頃から続いていたことを知るんです。ダイナーにはここで働いているスタッフ、ゴールディ・ウィルソンがいます。ジョージはビフに朝食のシリアルにマスタードをたっぷり入れられてしまったので、新しいものをゴールディにもらうのですが、そこでゴールディは友人であるジョージに“どうやって人生を生きるか”というアドバイスをするという曲です。……アメリカ人が人生に関するアドバイスを言う時には、常にチェリオ(シリアル)がつきものなんです(笑)。だからゴールディもチェリオとともにアドバイスをジョージに送ります」とジョン。マーティ役は立崇、ジョージ役は斎藤洋一郎。そしてゴールディ役の安田楓汰をはじめとするキャストが「どんなヤツにだってなれる」「成せばなる」というメッセージ性のつまった前向きなナンバーを楽し気にダイナミックにダンサブルに披露した。ジョンからも「エネルギーが素晴らしい、最高!」と満足気なコメントが。その上で「最後は“拍手をください!”というように決めポーズをホールドして」とアドバイス。その言いように笑いが巻き起こるが、意図は「お客さんと繋がってほしいのです」と納得の理由であった。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より演出のジョン・ランド、キャストら参加。取材会の模様をレポート約45分稽古が披露されたのち、ジョン・ランド、マーティ役の立崇と笠松、ドク役の野中と阿久津、吉田智誉樹代表取締役による取材会も。以下、その一問一答。――キャストの皆さんへ、本作への意気込みを。立崇僕も初めて観たのがいつか覚えていないくらい、国民に浸透している作品です。そしてマーティ役はマイケル・J・フォックスさんのイメージが強い。そこにリスペクトを持ちつつ自分らしいマーティができたらと日々稽古しています。笠松「金曜ロードショー」などで子どもの頃から何度も観た作品が舞台化される。舞台を通して映画の世界に入っていけることを楽しみにしています。すでに舞台でセットなど細かいものも見ています。僕らが演じてお客さんを作品世界に連れていくのですが、僕ら自身も物語を出来事として体感し、実感し、ドラマの中で生きていけることが今から楽しみです。ジョンさんも細かく「なぜこの演出がついているのか」「なぜここで彼が動くのか」「なぜこの台詞を言うのか」と内面を見ながら演出をつけてくださっているので、マーティとしての旅路を楽しむことができています。このまま頑張っていきたいです。野中この作品は僕が20代の頃に上映されていて、僕も映画館で観ました。僕らの青春時代を反映していて、すごく励まされた映画です。それが舞台化されると聞いた時は本当にびっくりしました。阿久津おそらく高校生くらいの時に新宿で観ました。パート2・3も多分新宿で、当時の彼女と行ったのかな。とても面白いなと思ったイメージがあります。1の流れが、2・3に繋がるシーン、例えば「未来は自分の手の中にあるんだ、過去は君と共有できるけれど」というようなシーンがあって、実際に舞台をすべてご覧になっていただければわかると思うのですが、そういうところが面白いなと思いました。――もしタイムマシンがあったら、いつどこで何をしたいですか。立崇未来に行ってみたい。僕のポリシーは「過去は変えられない」なので、過去ではなく未来に行って何かを確かめることをしてみたいです。笠松過去に行って、ギターを早めに始めるよう自分に言いたい(笑)。僕はギターを弾いたことがなくて、この作品に合格してから習い始めて、今とても苦戦しています。高校生ぐらいの自分に会って、ぜひギターを始めておきなさいとアドバイスしたいです(笑)。野中この作品が舞台化されると知った時とても驚いたので、そういう意味では未来には行かない方が、こういう楽しみが生まれるんだろうなと思います。かといって過去に行きたいかと言ったら……。高校生のあの時にあの一言が言えなかったとか、そういう思いはありますが、行けないことがロマンに変換されるのかなという気もします。阿久津僕はどちらかというと未来に行きたいかな。ドクは自分の行動の先に未来を築きあげられると信じて疑わない人。信念を貫くことで人生を切り拓いていく。諦めないことで成功が近づく。そういうことにこだわっている人なので、そういう思いで未来を見ていきたいです。――ジョンさんへ。なぜ今の時代に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』なのか、というところを教えてください。ジョンまずひとつ目、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は時代を超えた物語性を持っています。公開当初の1980年代に愛され、さらに1990年代、2000年代、そして今も、今後も愛され続ける作品。それはなぜかというと、家族の絆を描いているから、しかも賢くスマートな手法で。時代を超えたファミリーの話なんです。ふたつめとしてとても面白いコメディである。さらに、観た人の心が明るくなる物語だということがあります。また、このミュージカルは3週間半ほどのプレビューを経て2020年の3月11日にマンチェスターで初日を迎えました。続けて5回素晴らしい公演を重ねましたが、3月15日にコロナ禍により、イギリス政府の意向で劇場が閉鎖されました。その後、非常に苦しい時期が続いたのは皆さんご存知のとおり。我々キャストスタッフだけでなく、チケットを買って楽しみに劇場に来る、エンターテインメントを求める人にとっても辛い時期だったと思います。その時期を経て17ヵ月後、ロンドンで再開しました。その時に分かったのは、この作品は楽しいだけでなく人々に癒やしを提供する作品だということです。人生で多くの困難を抱えていても、観ているあいだは難しいことを忘れることができる作品です。さらに観終わったあと、自分の人生について、自分の家族について、より良い思いを抱き直すことができるきっかけになる。まさにその喜びを分かち合えるエンターテインメント作品です。だから愛され続けていくのではないかと思います。同時に、昨今ではiPhoneやiPadで2・3人で映画を観ることも多いと思いますが、舞台は1400人の人と同じ場で作品を共有できます。同じ空間で、生身のパフォーマーが目の前にいて、人生を生き、歌って踊る。それは劇場という空間が持つ力です。1950年代と1980年代、両方の時代性を反映したミュージカルならではの演出も――ジョンさん、劇団四季とのお仕事は初めてかと思いますが、四季の素晴らしさや独自性を感じるところがあれば教えてください。ジョン非常にワクワクする日々を過ごしていますし、毎日感銘を受けています。このカンパニーを心から愛しています。四季の方々は才能が素晴らしく、劇団全体のレベルが高い。今、2班同時に作っていますが、どちらも感動的だし面白い。同じレベルで心が動くということを感じられます。非常にしっかり訓練を受けたパフォーマーの方々で、しかもそれぞれのキャストが非常に多くの演目を経験していらっしゃる。稽古の間に「これまでどのような作品に出演していたのか」と聞くと「前はスカーをやっていた」「ファントムを演じたことがある」「今はどこで何をやっている」とおっしゃる。非常に多くのレパートリーを持っていることが素晴らしいし、そういう劇団であるからこそ、キャストさんが成長するのだろうし、それぞれの中で新しいことを発見する機会があり、常に自分自身の中でチャレンジをしなければいけないという環境にあるのかなと思います。しかも一人ひとりが一生懸命、誠心誠意をもってやっている。たとえば稽古のあと、海外スタッフが帰ったあとでもアンサンブルの方々が自主練をしている動画が送られてきます。それだけこのミュージカルに対しての思いがあることを目の当たりにし、インスピレーションを得ています。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』稽古披露より(撮影:荒井健)――稽古披露ではダンスシーンがユニークでした。このミュージカルの演出のポイントを教えてください。ジョンこの作品をミュージカル化するにあたり、どういうところにこだわるか製作陣で考えたところ、1950年代と1980年代、両方の時代性を反映していこうじゃないかという話になりました。それが音楽に反映され、音楽がそうなればダンスもそうなっていくと思い至りました。今日はご覧いただいていませんが、もう少し前のシーンで、ドクが歌うたびに、アンサンブルの方々がなぜかドクと一緒に歌って踊るという場面があります。ドク自身、なぜかわからないけれど自分が歌い始めたら彼ら彼女らが現れる。そういう演出は面白いんじゃないかと思い付きで始めたのですが、実際面白くなっています。また時代性と同時に、当時の人々が抱いていたであろう感情表現を盛り込んでいます。たとえば「Future Boy」ではどうやったらマーティを未来に返してあげられるか、この困難をどう乗り越えるかと考えた時に稲妻を利用することに思い至る。その答えが見つかった喜びがワクワクして歌に繋がる、という流れがありました。映画関係者とも多くのやりとりをして本作は作ったのですが、脚本のボブ・ゲイルが「伝統的なミュージカルの表現を併せて入れていったらどうだ」となったんですね。元々はロックンロール的バラードから始まったものが、だんだんエクストラバガンザ的な(いかにもミュージカルらしい)豪華できらびやかなナンバーになっていくというようにしたのはそういう考えからです。しかもそのキラキラしたところを見てマーティは「未来に帰らなければ」と回帰する、という作りになっています。――吉田社長へ、本作を上演する狙い、客層なども含めて期待していることは。吉田日本上演を決断する前に市場調査会社に依頼をし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』というコンテンツが日本社会でどう受け入れられているかということを詳しく調べました。そうしましたら、本当に唯一無二というくらいの認知度があり、かつ性別・年齢とも幅広い層に愛されているということがわかりました。映画の公開時は先ほど野中が言っていたように我々世代……“アラ還”世代がドンピシャ。でも20代や30代でもしっかりと認知があり、しかも愛されている。そういうコンテンツならば我々の上演にとって大きな力になる。しかも男性の愛好者が女性より少し多いというのがほかのコンテンツと違う特徴です。現在、ミュージカルに来るお客さまは女性が多い。これは男性にも劇場に足を運んでもらうきっかけになりうるコンテンツかなと思いました。例えば家族4人いらしたとすると、週末にミュージカルに行こうかという話になった時に、お父さんは日曜は仕事でゴルフだから奥さんとお子さんで行っておいでよ、となることもあると思うのですが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はたぶんお父さんも行きたがる。つまり、今までチケットが3枚しか売れてなかったものが4枚売れる(笑)。そういう意味でも、一生懸命やって多くのお客様が劇場にお運びいただければと思っています。みどころは“生オケ”で聴ける名ナンバーにアドリブ、そして祈りを持って歌う登場人物たち――「この作品のここをぜひ見て欲しい」というポイントを教えてください。立崇たくさんありますが、僕がこの作品に関わって嬉しかったのが、“生オケ”であるというところです。あの(映画の)音楽を生のオーケストラで聴けるというのが僕自身すごく楽しみです。笠松映画でももちろんそうなのですが、舞台で時間がどんどん飛んでいく中、同じ人間が同じ役を演じていくというところ。ひとりの役者が変化していくのが見どころです。マーティはある種ずっと彼の目線で物語が進んでいくので(外見の年齢は)同じですが、でも彼自身も変化していく。ほかの登場人物は(見た目も)変化していく。それを約2時間の舞台の中で同じ人間が演じ切るところが面白いです。また先ほどジョンさんもおっしゃいましたが、わざと「ザ・ミュージカル」というテイストがセルフパロディ的に盛り込まれている。そのある種のシュールさは舞台という空間でしかできない、映画にはないコメディ要素だと思いますので、そんなところも楽しんでいただけるのではと思います。野中コメディ色に関しては、ジョンさんが演出してくださるものを僕らも飛び込む思いでやっています。劇団四季は元々アドリブNGという時代もあったのですが、今回はどんどんアドリブを入れてくれという演出。僕らはそうではない育ちをしているので「アドリブですか!? そんな……今言えません」みたいな戸惑いもあったのですが(笑)、いや待てよ、コメディというのは笑わせにいくのではなく笑われにいくのではと思ったんです。誤解を承知で言うと、僕たちがやっていることは悲劇的なんだけど、劇場というシチュエーションで第三者が観ることでそれを笑い飛ばす。自分を悲劇の中に置くことで、それが笑いの種になり皆さんに笑い飛ばしていただく状況を作れる。結局、自分がどれだけ苦しんで悲しんで七転八倒するかが、僕らに課せられた仕事なんじゃないかなと思います。阿久津『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と言えばデロリアン。デロリアンとのやりとりも面白く仕上がっているので興味を持ってもらえると嬉しいです。また『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の終わり方は「to be continued…」であることは有名ですが、あれも面白いタイミングで出てきますのでお楽しみいただければ。吉田『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がミュージカルになるというニュースを聞いたのは、実際に上演されるかなり前なのですが、直感的にいいミュージカルになると思いました。というのは、映画の登場人物たちはみんなが何かを夢見ているんです。マーティはミュージシャンになりたいし、ドクは科学の未来を信じて一生懸命頑張っているし、ジョージも現実的にはひどい目にあっていますが、心の底では自分を変えたいと思っている。こういう「誰かが何かを願っている、祈っている」というものは、そこにナンバーを入れられます。歌で表現できる。だからこれは素晴らしいミュージカルになると思ったし、実際に初めてロンドンで見た時、期待を裏切らない素晴らしいものだと思いました。私が推したいのはその部分です。つまり、登場人物たちが祈りを持って歌う、あるいは表現する、そこをぜひ見ていただきたいです。この作品はデロリアンや時を超える仕掛けが売りになっていますが、本当に優れてるのは、登場人物が大きな祈りを持って未来に向かっていくという部分。そこをぜひ見ていただきたいなと思います。取材・文:平野祥恵<公演情報>劇団四季海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』【クリエイティブ・チーム】台本/共同創作者:ボブ・ゲイル共同創作者:ロバート・ゼメキス作詞・作曲:アラン・シルヴェストリ、グレン・バラードグローバルプロデューサー:コリン・イングラム演出:ジョン・ランドデザイン:ティム・ハトリー振付:クリス・ベイリー音楽スーパーバイザー・編曲:ニック・フィンロウ照明デザイン:ティム・ラトキン、ヒュー・ヴァンストーンビデオデザイン:フィン・ロス音響デザイン:ギャレス・オーウェンイリュージョン:クリス・フィッシャーオーケストレーション:イーサン・ポップ、ブライアン・クルックダンスアレンジメント:デイヴィッド・チェイスウィッグ・ヘア&メイクアップ:キャンベル・ヤング・アソシエイツ小道具:マーカス・ホール・プロップス国際アソシエート・ディレクター:テイラー・ヘイヴン・ホルト国際アソシエート・コレオグラファー:ベス・クランドールアソシエート・装置デザイナー:ロス・エドワーズ視覚特殊効果:ツインズFX衣裳スーパーバイザー:ホリー・ヘンショウグローバルプロダクションマネージャー:サイモン・マーロウ【日本スタッフ】日本語台本・訳詞:土器屋利行音楽監督:清水恵介ファイト・ディレクター:栗原直樹レジデント・ディレクター:布施陽由、山下純輝振付アシスタント:松島勇気技術監督:栁澤学2025年4月6日(日)開幕会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報:()公式サイト:
2025年03月06日株式会社アトレ(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:高橋 弘行*)が運営するアトレ竹芝(所在地:東京都港区)に、劇団四季初となる、ダイニング形式の店舗「劇団四季SHOP&DINING 四季食堂」が2025年4月6日(日)シアター棟2階にオープンします。四季食堂ロゴ食事やデザート、アルコールなど、劇団四季ならではのメニューが楽しめるダイニングが誕生します。劇団の本拠点である四季芸術センター内の食堂で一番人気の「100点カレー」に想を得た「劇団四季の100点カレー」やミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とのコラボメニューも。テイクアウト用の軽食、プログラムやグッズを販売するショップも併設し、観劇の1日をより豊かにお過ごしいただけます。■店舗名 :劇団四季SHOP&DINING 四季食堂■場所 :アトレ竹芝 シアター棟2階(東京都港区海岸1-10-45)■開店日時:2025年4月6日(日)11:00〈プレオープン期間:2025年4月2日(水)~5日(土)〉■営業時間:11:00~22:00(不定休日あり、アトレ竹芝に準ずる)※プレオープン期間は営業時間が異なります。※詳細が決まり次第、劇団四季オフィシャルウェブサイトにてお知らせします。〈詳細はこちら〉アトレ竹芝 ホームページ : 劇団四季オフィシャルウェブサイト: ■会社概要名称 :株式会社アトレ所在地 :東京都渋谷区恵比寿4丁目1番18号 恵比寿ネオナート6F会社設立:1990年4月2日資本金 :16億3千万円代表者 :代表取締役社長 高橋 弘行*事業内容:駅ビルの管理および運営等運営施設:アトレ恵比寿、アトレ川崎、アトレ吉祥寺、アトレ上野 他*「高」は「はしご高」が正式表記 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年02月27日劇団四季は、名古屋の専用劇場を熱田区に移転。新劇場を2026年夏にオープン予定だ。劇団四季、熱田区の劇場が名古屋エリアの新拠点に全国各地で演劇活動を行っている劇団四季は、名古屋の地でも約60年間にわたり演劇公演を行っている。1966年に中日劇場こけら落とし公演である『オンディーヌ』を開催して以来、笹島のキャッツ・シアター、栄の名古屋ミュージカル劇場、新名古屋ミュージカル劇場と様々な劇場にて公演を行った。名駅南に位置する現名古屋四季劇場が名古屋エリアの拠点となったのは、2016年以降。現名古屋四季劇場には年間25万人以上もの観客が集い、観劇を楽しんでいる。現名古屋四季劇場が土地契約終了を迎えるのに伴い、劇場を移転へ。新劇場が熱田区三本松町に誕生し、劇団四季の名古屋における新拠点となる。現名古屋四季劇場の最終演目は『マンマ・ミーア!』現名古屋四季劇場では、細田守率いるスタジオ地図の長編アニメーション映画『バケモノの子』を原作とするオリジナルミュージカル『バケモノの子』を2025年2月9日(日)まで上演。また、2025年5月11日(日)から8月31日(日)にかけては、信念をつらぬくナイチンゲールと劇場に現れるゴースト・グレイの絆を描く『ゴースト&レディ』を上演する。現名古屋四季劇場のファイナルを飾る演目は、2025年10月19日(日)に開幕予定のミュージカル『マンマ・ミーア!』。2026年2月23日(月・祝)の千秋楽をもって、現名古屋四季劇場も閉館となる。【詳細】劇団四季 熱田区新劇場開業時期:2026年夏住所:愛知県名古屋市熱田区三本松町101番20※新劇場の客席数、名称、上演作品など詳細は未定につき決まり次第公式サイト等にて発表■現名古屋四季劇場住所:愛知県名古屋市中村区名駅南2-11-11上演予定作品:・オリジナルミュージカル『バケモノの子』公演期間:~2025年2月9日(日)千秋楽・オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』公演期間:2025年5月11日(日)~8月31日(日)チケット発売日:2025年2月1日(土)~※「四季の会」会員先行予約 2025年1月25日(土)~・ミュージカル『マンマ・ミーア!』公演期間:2025年10月19日(日)~2026年2月23日(月・祝)※現名古屋四季劇場は『マンマ・ミーア!』千秋楽をもって終了
2024年12月29日劇団四季のディズニーミュージカル『ライオンキング』が12月20日(金)、日本上演26周年を迎え、上演中の有明四季劇場(東京都江東区)にて、本編終了後に特別カーテンコールが実施された。1998年、旧・四季劇場[春]のこけら落とし公演として開幕以来、日本演劇史上初の無期限ロングランを継続している本作品。同公演を皮切りに5都市(東京/大阪/福岡/名古屋札幌)でのべ10公演を実施し、各地でロングラン記録を樹立してきた。26周年当日時点での総公演回数は14,300回、観客動員数は約1,410万人を超え、いずれも国内最多の記録を誇る。現在は、巨大複合施設「有明ガーデン」の一角に位置する有明四季劇場にて上演中だ。劇団四季ディズニーミュージカル『ライオンキング』日本上演26周年特別カーテンコールより(C) Disney通常のカーテンコールが終わると、緞帳が上がり、舞台上のプライドロック壁面に「26周年」の幕が掲揚。出演者を代表し、シンバ役の山下啓太が、感謝とともに「今後も多くのお客様にご覧いただけるよう、さらなる挑戦を続けて参ります」とファンに向けて、さらなる飛躍を誓った。その後、「彼はお前のなかに生きている(リプライズ)」が特別バージョンで披露され、熱気溢れるカーテンコールが繰り返された。劇団四季ディズニーミュージカル『ライオンキング』日本上演26周年特別カーテンコールより(C) Disney<山下啓太(シンバ役)コメント>ご来場いただき、誠にありがとうございます。ミュージカル『ライオンキング』は、本日、日本上演26周年を迎えました。1998年の開幕から26年、総公演回数1万4000回、のべ1400万人を超えるお客様にご来場いただき、日本演劇史上初の無期限ロングランを続けてまいりました。作品を愛し育んでくださった全てのお客様に、出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。今後も多くのお客様にご覧いただけるよう、さらなる挑戦を続けて参ります。引き続き熱いご声援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。取材・撮影・文:内田涼<公演情報>劇団四季『ライオンキング』東京公演ロングラン上演中会場:東京・有明四季劇場『ライオンキング』公式サイト:チケット情報※2025年6月28日(土)公演分まで発売中:()
2024年12月20日劇団四季 海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が2025年4月6日(日)にSMBCグループミュージカルシアターJR東日本四季劇場[秋](東京都港区海岸1-10-45)にて開幕します。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて12月22日(日)10時00分~チケット発売開始予定です。カンフェティにて12月22日(日)10時00分~チケット発売開始 ※カンフェティ取り扱いは2025年6月6日(金)公演から公式ホームページ 公式X マーティが踊る!ドクが歌う!!デロリアンが疾走する!!! 驚きと興奮のミュージカルが、未来へと進む勇気をくれる!1985年に公開され、今なお愛され続ける傑作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が、2025年4月、最高に楽しく愛にあふれたミュージカルとなって登場します!脚本は、ロバート・ゼメキス監督とともに映画版の脚本を手掛けたボブ・ゲイル。音楽も、映画でおなじみのあのテーマ曲や「The Power of Love」「Johnny B. Goode」が観客の胸を躍らせます。グラミー賞を受賞したアラン・シルヴェストリとグレン・バラードによるオリジナルのミュージカルナンバーも満載です!そして、目の前で疾走するタイムマシン「デロリアン」。その車体は細部まで緻密に再現されており、映画から飛び出してきたかのよう!舞台装置、映像、照明、音響が一体となった大迫力のタイムトラベルシーンでは、まるでアトラクションのような、かつてない疾走感と没入感が味わえます。海外で熱狂を巻き起こし、ローレンス・オリヴィエ賞をはじめとした数々の最優秀新作ミュージカル賞に輝いた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。老若男女誰もが笑い、驚き、新たな一歩を踏み出す力が湧いてくる……そんなとびきりの超大作エンターテインメントを、ぜひ劇場でご体感ください!ストーリー1985年、カリフォルニア州ヒルバレー。ロックスターに憧れる高校生のマーティ・マクフライは、冴えない日々にうんざりしていた。彼の友人である科学者の“ドク”ことエメット・ブラウン博士は周囲から変わり者扱いされていたが、ついにデロリアンを改造したタイムマシンを発明する。マーティはデロリアンの実験を手伝う中で、アクシデントにより1955年のヒルバレーへタイムトラベルしてしまう。その時代のドクを探し出し、なんとか1985年に戻ろうと奮闘するマーティ。ところが、あろうことか高校時代の母親・ロレインに惚れられてしまう。一方、若き日の父親・ジョージは内気で自信がなく、ロレインに話しかけることもできない。両親が恋に落ちなければ、自分が生まれない!果たして、マーティは二人の仲を取り持ち、未来に帰ることができるのか……!?公演概要劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』東京公演公演期間:2025年4月6日(日)開幕ロングラン公演会場:SMBCグループミュージカルシアターJR東日本四季劇場[秋](東京都港区海岸1-10-45)■チケット料金(税込)平日[夜] S席:12,500円、A席:10,500円、B席:8,000円、C席:5,000円平日[昼]・土日祝[夜] S席:13,500円、A席:11,000円、B席:8,500円、C席:5,500円土日祝[昼] S席:14,500円、A席:11,500円、B席:9,000円、C席:6,000円※公演日などによって料金が異なる場合がございます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年12月16日JR京都駅ビル東広場に、京都の四季を映し出す年中無休のライトアップイベント「京都駅ビル 東広場ライトアップ 光の和絵巻 -四季の京夜灯-」が新登場。冬のライトアップが、2024年12月13日(金)から開催される。京都駅ビルを象徴する新ライトアップ「光の和絵巻 -四季の京夜灯-」「光の和絵巻 -四季の京夜灯-」は、幻想的なデジタルアートを手掛けるクリエイティブカンパニー ネイキッド(NAKED, INC.)が、四季折々の京都を映し出すライトアップイベント。春の舞い散る桜や、夏の夜に舞うホタル、秋の紅葉に染まる嵐山、冬の雪化粧を纏った古都の寺社といった美しい京都の情景を、柔らかく温かみのある光で表現する。ライトアップは通年で開催され、京都駅ビルの新たな夜の象徴となる模様だ。なお、同じく7F東広場では、青龍・朱雀・白虎・玄武の四神がつかさどる方位を竹の動きと植物の勢いで表現した、いけばな草月流家元・勅使河原茜監修のアート作品《四神相応 温故創新》も2025年2月中旬まで同時展示予定。伝統的な和の美とデジタルアートが融合する、特別なアート体験を楽しんで。詳細「京都駅ビル 東広場ライトアップ 光の和絵巻 -四季の京夜灯-」開催期間:2024年12月13日(金)~※年中無休場所:JR京都駅ビル 7F東広場住所:京都府京都市下京区東塩小路町開催時間:17:00~23:00入場料:無料
2024年11月28日劇団四季「アップサイクルプロジェクト」から、アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)とのコラボレーションによるウェアやテキスタイルフラワーが登場。2024年8月15日(木)から8月18日(木)まで、アーバンリサーチストア ルクア大阪にて発売される。舞台衣裳や装飾素材を用いた“1点物”限定ウェア劇団四季がストックしていた舞台衣裳の生地や装飾素材を活用したアイテムを展開する「アップサイクルプロジェクト」。今回のコラボレーションでは、アーバンリサーチのサンプル品なども用いて、舞台衣裳の鮮やかな色や柄を活かしたウェアや、テキスタイルフラワーを展開する。ワンピースやパンツ、ジャケットなどウェアアイテムにはパンツやワンピース、スカート、ジャケットなどがバリエーション豊富にラインナップ。リメイクウェアのためすべて“1点物”となっており、一期一会のデザインを楽しめるのも魅力だ。生地を贅沢に使用したテキスタイルフラワーもまた、“人や物を大切にする”をテーマにものづくりを提案する「ロヴェコ(LOVÉCO)」の協力の元、劇団四季の生地を贅沢に使用したテキスタイルフラワーのブーケも登場。部屋のインテリアとしてはもちろん、ギフトにもぴったりなアイテムとなっている。詳細劇団四季「アップサイクルプロジェクト」×アーバンリサーチ発売日:2024年8月15日(木)~8月18日(木)※発売初日は入店に抽選整理券を配布。その後は先着順。リメイクウェアは1人1点まで※数量限定となり、なくなり次第販売終了。各日程に在庫の用意はない。販売店舗:アーバンリサーチストア ルクア大阪アイテム例:・リメイク パンツ 19,800円~20,900円・リメイク ワンピース 33,000~36,300円・リメイク スカート 22,000円・リメイク ベスト 25,300円~30,800円・リメイク ジャケット 25,300円~35,200円・テキスタイルフラワー(カラー:レッド / ブルー / イエロー / パープル / ミックス) 9,350円
2024年08月08日株式会社ジャパンエフエムネットワークと株式会社キュービックは、漫画『島耕作』シリーズの作者・弘兼憲史先生が出演されているFMラジオ番組『PEOPLE【弘兼憲史】編集長!お時間です。』のさらなる認知と、島耕作ファンへの感謝を込めてリスナー+ファンを招いた『島耕作クイズ王決定戦&弘兼憲史先生を囲む会』を2024年8月17日(土)に開催します。弘兼憲史先生また、その模様を収録し、後日ラジオ番組内でOAいたします。【イベントの流れ】以下の2部構成で行います。第1部:『島耕作』クイズ王決定戦(約45分)第2部:弘兼憲史先生を囲む会(約90分)【概要】イベント名:「島耕作クイズ王決定戦&リスナーの集い」開催日 :2024年8月17日(土)参加資格 :2024年8月17日時点で満20歳以上参加費 :税込5,000円(アルコールまたはソフトドリンク1杯つき)●時間詳細16時30分 開場17時00分~17時45分 第1部 『島耕作』クイズ王決定戦17時45分~19時15分頃 第2部 弘兼憲史先生を囲む会*弘兼憲史先生は18時30分頃にご退席予定です。●会場施設名 : RBL CAFE所在地 : 東京都世田谷区代沢5-32-12(小田急線・京王井の頭線下北沢駅 徒歩5分)公式サイト: 【お申し込み方法】事前の参加申し込みが必須となります。チケット販売サイトPeatixにてお申し込みください。 【主催】株式会社ジャパンエフエムネットワークURL: 株式会社キュービックURL: 【協力】株式会社講談社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月24日劇団四季『ゴースト&レディ』が5月6日に東京・JR東日本四季劇場[秋]にて開幕した。『うしおととら』『からくりサーカス』等のヒット作を持つ藤田和日郎によるコミックス『黒博物館 ゴーストアンドレディ』を原作に、劇団四季がオリジナル作品として製作する大作ミュージカルで、演出を『ノートルダムの鐘』のスコット・シュワルツ、脚本・歌詞を『アナと雪の女王』などで知られる高橋知伽江、作曲・編曲をミュージカル『バケモノの子』の富貴晴美が手掛けている。前日の5日に行われた最終通し舞台稽古を取材した。幕があくと、そこは重厚感ある劇場だ。ロンドン、ドルーリー・レーン王立劇場。ここに棲みつく芝居好きのゴースト“グレイ”が「どうしてもやり遂げたいことがある」と語りだし、時代は19世紀に遡る。観る者の心を一気に掴むオープニングだ。グレイが語るのはフローレンス・ナイチンゲールというひとりの女性の物語。フローと呼ばれる彼女は、人の目には見えないはずのグレイを見つけ、「私を殺してほしい」とグレイに頼み込む……。まず、近代看護の礎を築いたナイチンゲールという歴史上の偉人が、いかに困難を乗り越えてその偉業を成し遂げたのか、当時の社会の常識や看護という職に対する偏見なども丁寧に描き、評伝劇としても見応えのある内容になっている。だが堅苦しいお勉強のような印象はまったくない。なぜフローが絶望しているのか、またグレイはどうしてゴーストになったのか。このふたつの謎が推進力となる物語はドラマ性に満ちているし、フローが看護という使命に導かれイギリスからスクタリ、クリミア半島へと向かう旅路は、冒険譚のような高揚感もある。また、絶望を抱えたふたりが心の深い部分で理解しあい繋がっていく様はロマンチック、芝居好きのグレイが折に触れシェイクスピア劇など古典作品の台詞を引用するところは演劇的で遊び心があり、観ていて楽しい。原作が持つ奥深い要素を演劇の土壌に見事に植え替えた脚本・構成だ。シュワルツの演出もドラマチックでどんどん物語に引きこまれていくし、何より情感豊かで美しい。中でも原作ではさほどフィーチャーされていなかった、ナイチンゲールを象徴するとあるアイテムが意味を持つラストシーンの演出は、目を見張る美しさだった。この日のキャストは、フロー役が谷原志音、グレイ役が萩原隆匡。谷原はこの人らしい力強い歌唱はもちろんのこと、フローの絶望と、その中でも消えることのない信念の強さと気高さを真っすぐに表現。猪突猛進すぎるところに愛嬌も見え、非常に魅力的なフローを造形している。萩原は、不気味なようで実は温かく人間味あるゴーストを、独特なタッチで描かれる原作の“異形のもの”感も漂わせ、愛すべき存在として演じている。開幕に際し谷原は「偉大な功績を残したフローレンス・ナイチンゲールですが、この作品では、悩み迷いながらも自分の信じる道を進むひとりの女性として描かれています。私自身も役を通して日々力をもらっているように、観に来てくださるお客様にも“明日を生きる力”を感じていただけるよう精一杯演じたいと思います」、萩原は「生きる意味を見失っていたフローと孤独なグレイ。ふたりが出会い、互いに影響されながら、次第に育む深い絆の美しさが描かれた、この作品のメッセージをしっかりとお届けできるよう、一回一回の舞台を誠心誠意務めてまいります」とそれぞれコメント。ほかのキャストも隅々まできちんと息づいていて見応えがある。すべてにおいて“劇団四季の本気”が伝わってくる新作ミュージカル。近年、演劇界において日本オリジナルミュージカルの創作とヒットは大きな課題になっているが、そのひとつの指針になる作品が誕生したのではないだろうか。劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』最終通し舞台稽古のカーテンコールより公演は11月11日(月)まで同劇場にて上演。チケット発売中。取材・文・撮影:平野祥恵<公演情報>劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』原作:藤田和日郎「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(講談社「モーニング」)脚本・歌詞:高橋知伽江演出:スコット・シュワルツ作曲・編曲:富貴晴美振付:チェイス・ブロックイリュージョン:クリス・フィッシャー2024年5月6日(月・休)~11月11日(月)会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報()公式サイト
2024年05月14日「バラの香り」をテーマとした庭園「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」では、春のイベント「2024 ローズガーデンフェスティバル」を、2024年5月26日(日)までの期間限定で開催する。練馬区立 四季の香 ローズガーデンで「ローズガーデンフェスティバル」それぞれテーマの異なる2つのローズガーデンを中心に、園内で多種多様なバラを展示している「練馬区立 四季の香ローズガーデン」。毎年恒例となっている春の「ローズガーデンフェスティバル」では、冬の休眠期に蓄えたエネルギーを使って大きく色鮮やかに咲くバラが来客者を出迎えてくれる。全337品種の多彩なバラが見ごろに5月はバラが1年の中で最も見応えのある時期で、ゴールデンウィークに花数を増やした花バラは5月中旬ごろに見頃を迎える。6種類の香りの違いごとに作庭した国内でも珍しい「香りのローズガーデン」、花色ごとに配置した「色彩のローズガーデン」の2つのローズガーデンで、全337品種の多彩なバラが咲き誇る。また、期間中は第一園芸のガーデナーとともに園内を散策するガーデンツアーが行われるほか、バラ苗・花苗や手作りの雑貨や食品を販売する「ローズガーデンマルシェ」、バラを使ったソフトクリームやドリンクが楽しめる「四季の香マーケット&カフェ」もオープンする。オリジナルのシンボルローズ「四季の香」中でも「色彩のローズガーデン」に咲くオリジナルのシンボルローズ「四季の香」は、優しいイエローとピンクの絞り咲きの色合いで木漏れ日を表現した人気の品種。紅茶に似た爽やかな香りも魅力だ。春バラの優雅な香りをもっとも強く感じられるのは、午前中の時間帯。ぜひ早めの時間帯に立ち寄って、春バラの香りに癒されながらフレッシュな1日のはじまりを迎えてみては。開催概要「2024 ローズガーデンフェスティバル」開催期間:2024年4月27日(土)〜5月26日(日)※フェスティバル期間中は火曜日も開園しています開園時間:9:00〜18:00(通常より1時間延長)会場:四季の香ローズガーデン(東京都練馬区光が丘 5-2-6)入園料:無料
2024年05月13日劇団四季の最新オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』が、いよいよ明日、5月6日(月・休)に東京・竹芝のJR東日本四季劇場[秋]で開幕する。創立以来劇団を牽引してきた浅利慶太の勇退から10年。新体制の下で、海外の大型新作ミュージカルを上演する傍ら、ファミリー向けと一般向け、ふたつのジャンルのオリジナルミュージカル創作にも力を入れてきた四季が、2022年初演の『バケモノの子』に続く一般向け作品として発表するのが、この『ゴースト&レディ』だ。原作は藤田和日郎の人気コミック「黒博物館 ゴーストアンドレディ」。のちにクリミア戦争で傷病兵の看護や待遇改善に奔走するフローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、生前は決闘士として生き、今はロンドンのドルーリー・レーン劇場に棲むシアター・ゴーストのグレイが出会い、共に戦場に赴いて不思議な絆を育んでいくという物語で、『ノートルダムの鐘』の演出で高い評価を受けたスコット・シュワルツが、四季のオリジナルミュージカルに初挑戦する。クリエイティブ・スタッフはほかに、脚本・歌詞の高橋知伽江、作曲・編曲の富貴晴美ら、『バケモノの子』に続いての参加となる顔ぶれに加え、今回は、振付に『ノートルダムの鐘』も手がけたチェイス・ブロック、イリュージョンを『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などのクリス・フィッシャー、装置は劇団四季出身で国内外で活躍する松井るみ、衣裳は数々の四季の作品に携わってきたレッラ・ディアッツが担当。海外と日本のクリエイティブチームが総力を結集して作り上げた舞台に、大いに期待が高まる。『ゴースト&レディ』プロモーションVTR現時点での出演候補者はWキャストで、フロー役に谷原志音と真瀬はるか、グレイに金本泰潤と萩原隆匡、フローの前に立ちはだかるジョン・ホール軍医長官に瀧山久志と野中万寿夫、ホールにとり憑き、フローの命を狙うゴースト、デオン・ド・ボーモンに岡村美南と宮田愛が決まっている。『ゴースト&レディ』稽古場取材会より(撮影:平野祥恵)開幕を1ヶ月後に控えた4月3日には、横浜市あざみ野の四季芸術センターで稽古場取材会が開かれ、フローを先頭にした看護団の女性たちが、強い意志を胸にトルコのスクタリ陸軍野戦病院に向かうナンバー「走る雲を追いかけて」や、グレイが生前に出会ったある女優との出来事を回想する賑やかなナンバー「裏切りの人生」など、数場面が披露されたが、登場人物たちの心情に寄り添う音楽や、その思いを特徴のある振付で表現したダンスなどが印象に残った。舞台では装置や衣裳はもちろん、効果的な照明や映像、イリュージョンも加わり、信念に生きるひとりの女性とゴーストの不思議な物語をさらにドラマチックに盛り上げるだろう。JR東日本四季劇場[秋]での公演は11月11日(月)に千秋楽を迎える予定だ。文:原田順子<公演情報>劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』原作:藤田和日郎「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(講談社「モーニング」)脚本・歌詞:高橋知伽江演出:スコット・シュワルツ作曲・編曲:富貴晴美振付:チェイス・ブロックイリュージョン:クリス・フィッシャー出演候補(東京公演)フロー(フローレンス・ナイチンゲール):谷原志音 / 真瀬はるかグレイ:金本泰潤 / 萩原隆匡ジョン・ホール軍医長官:瀧山久志 / 野中万寿夫デオン・ド・ボーモン:岡村美南 / 宮田愛アレックス・モートン:ペ・ジェヨン / 寺元健一郎エイミー:木村奏絵 / 町島智子ウィリアム・ラッセル:内田圭 / 長尾哲平ボブ(ロバート・ロビンソン):菱山亮祐 / 平田了祐2024年5月6日(月・休)~11月11日(月)会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報()
2024年05月05日プラネタリウムを舞台にクラシックの生演奏を楽しむことができる『Planetarium Concert -四季の星空と四季のクラシック-』をコニカミノルタプラネタリアTOKYO(東京・有楽町)にて期間限定で上演します。ホルスト「木星」、チャイコフスキー「花のワルツ」、ドビュッシー「月の光」など至極の名曲の生演奏を、満天の星々の下で楽しむことができる特別なプラネタリウムコンサートです。四季の星空とクラシックの生演奏を楽しむ非日常のプラネタリウムコンサート満天の星々とプロの演奏家によるクラシックの生演奏を楽しむことができるプラネタリウムコンサートです。誰もが一度は耳にしたことがあるホルスト「木星」、チャイコフスキー「花のワルツ」、ドビュッシー「月の光」といった至極の名曲たちと共に四季の星空を巡ります。本公演では渡邉紘STRINGSよりピアノ、チェロ、コントラバス、サックスから成るピアノカルテット“あめのした”が演奏を担当します。プラネタリウムという空間で日常を忘れる特別なひと時。ゆったりと星を眺めながらクラシックに浸る非日常のコンサートをお楽しみください。【演奏曲】・花のワルツ(組曲「くるみ割り人形」より) / チャイコフスキー・木星(組曲「惑星」より) / ホルスト・月の光 / ドビュッシー・カノン / パッヘルベル・朝(組曲「ペールギュント」より) / グリーグ他、全10曲を演奏予定▼特設サイト ●チケット販売に関して●■オンラインチケット販売期間:2024年5月3日(金)10時00分~各上映日の9時00分まで購入サイト: ※2024年5月3日(金)10時00分に全公演のオンラインチケットの一斉販売を開始します※オンライン販売は電子チケットシステム「ticket board」を通じて販売いたします。「ticket board」をご利用いただくために会員登録(無料)が必要です※予定枚数に達し次第受付を終了します■当日チケット販売(窓口販売)期間:各公演当日10時30分~公演開始時刻の14時00分まで販売場所:コニカミノルタプラネタリアTOKYO券売窓口(有楽町マリオン9階)※予定枚数に達し次第受付を終了します※オンラインで予定枚数に達した場合当日チケットの販売はありません※オンライン販売/窓口販売共に、特設サイトに記載されている注意事項を必ずご確認の上お買い求めください。【入場に関して】※本公演は整理番号順の全席自由席です※整理番号の若い【オンライン購入のお客様】よりご入場いただき、続いて整理番号の若い【窓口購入のお客様】の順にご入場いただきます※整理番号は購入順で割り振られます●『Planetarium Concert -四季の星空と四季のクラシック-』概要●期間:2024年5月18日(土)~7月15日(月・祝)日程:【5月】18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)【6月】1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)【7月】6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)時間:14時00分開演(開場は10分前) ※約50分の上演時間を予定料金:オンラインチケット 4,000円(税込)当日チケット 4,500円(税込)会場:コニカミノルタプラネタリアTOKYO(DOME1)【イベントに関する注意事項】※本イベントはプラネタリウムという会場の特性上、様々な制限を設けさせていただいております。「特設サイト」に記載されている注意事項を必ずご確認の上、チケット購入/来場をして下さい。※本イベントはプラネタリウム施設で星空、映像、音楽をお楽しみいただくイベントです。演出の都合上又は、ドームの座席配置の関係でステージ(アーティスト)が見えにくい場合がございます。※本イベントは時節に応じた感染症防止対策を徹底して実施いたします※本公演は未就学児(小学校入学前)のお子様はご入場いただけません 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月02日劇団四季が手掛ける最新ミュージカル『ゴースト&レディ』の稽古場取材会が4月3日(水) に神奈川県・四季芸術センターで行われた。『うしおととら』『からくりサーカス』等のヒット作を持つ藤田和日郎によるコミックス『黒博物館 ゴーストアンドレディ』を原作にした作品で、演出は『ノートルダムの鐘』のスコット・シュワルツ。近年、オリジナル作品創作に力を入れている劇団四季が、オリジナル作品としては初めて海外から演出家を招聘し創作する注目作である。稽古場取材会より、東京公演出演候補の萩原隆匡、金本泰潤(左端から)、真瀬はるか、谷原志音(中央ポスター右から)、演出のスコット・シュワルツ(中央ポスター左)、吉田智誉樹 劇団四季代表取締役稽古披露は、最初にシュワルツが「稽古してきたものを皆さんにお見せできることにとても興奮しています」とコメントし、「中心となる登場人物はフローレンス・ナイチンゲール(フロー)と、ドルーリー・レーン劇場に住み着いたグレイという名のシアターゴースト。ナイチンゲールは1800年代ヴィクトリア朝時代のイギリスに生きた女性で、彼女は西洋において医療というものを大きく変えた、社会的リーダーです。グレイは演劇をこよなく愛するシアターゴーストで、もともと生きていたのは1700年代。決闘士という職業をしていました。ふたりはこの物語の始まりで出会い、一緒に大きな冒険へ旅立ちます。スクタリに行き、戦地をめぐっていきます。究極の話、『ゴースト&レディ』はふたりのラブストーリーです。最初は“自分は人を愛することをしたくない”と思っているふたりの魂が、最終的には深いところで繋がり、お互い影響しあい支え合っていく」とおおまかなストーリーの説明を。その後、稽古風景として3つの場面が披露された。『ゴースト&レディ』演出を手がけるスコット・シュワルツ最初は第一幕第四場「国は責任をとれ」~「走る雲を追いかけて」。新聞の戦場特派員ラッセルが「現地の状況をお伝えしよう」と、「戦場以上に悲惨な状態にある」というスクタリの野戦病院の現状を訴えかけ、ロンドン市民が憤るというナンバーが勇ましく力強く展開。そしてハーバード戦地大臣によりフローが「女性看護要員団 団長」に任命され、フローや看護師たちが「苦しむ人たちを助けに行こう」と決意を歌う楽曲へと繋がっていく。ここでのフローは真瀬はるか。フローを見つめるグレイは金本泰潤。真瀬の清廉かつ力強さが伝わる存在感、金本のワイルドな佇まいが印象的。続いて第二幕第四場「裏切りの人生」。シュワルツ曰く「幕開きからずっとフローに『なぜゴーストになったのか』と聞かれ続けていたグレイが、初めて自分の軌跡を説明する場面。彼は苦労の多い子ども時代を経て育ち、途中で演劇に出会いものすごい演劇好きになる。そして通っていたドルーリー・レーン劇場でシャーロットという女優に出会う。偶然外の道で出会ったグレイに、シャーロットは酒場へ誘います」ということで、グレイが回顧する形で酒場でのシーンが描かれていく。酒場らしい陽気な音楽が奏でられ、グレイとシャーロットが楽し気に酒の飲み比べをし、アイリッシュダンスも組み込まれ……と、見どころの多いシーンの中でふたりの恋が語られる。しかしシャーロットには貴族のパトロンがいる。駆け落ちの約束をするふたりだったが、約束の日、グレイの前に現れたのは彼女のパトロンから代理として決闘するよう頼まれた騎士、デオン・ド・ボーモンだった……。大勢で魅せる迫力のあるダンスに、“ありし日の青春”を無邪気な笑顔で演じる金本のグレイ、デオン・ド・ボーモン役の岡村美南の凛々しくも危険な魅力に目を奪われる。最後に披露されたのは一幕第八場「不思議な絆」。シュワルツによると「一幕の幕切れ」。スクタリの野戦病院の外、フローとグレイが別々の場所で、それぞれの想いを歌う壮大なデュエットナンバーだ。ここではフロー=谷原志音、グレイ=萩原隆匡がお互いへの思いが胸の奥に芽生えているのを自覚したことを、美しい歌声で歌い上げていた。演劇的言語を使って漫画の世界を忠実に表現約45分の稽古場披露ののち、シュワルツ、フロー役の谷原、真瀬、グレイ役の金本、萩原、吉田智誉樹代表取締役による取材会も行われた。以下、その一問一答。――この漫画を舞台化しようと思った理由は。吉田提案してくれたのはオリジナルミュージカルを作っているセクションのメンバーです。私も原作を拝読し、ナイチンゲールという実在の人物の評伝的な形態をとりながら、その彼女がゴーストと恋をする。さらにゴーストは色々な演劇を吸収しており、名作のセリフがポロっと出てきたり、演劇的な目で状況を確認したりする。非常に演劇的な仕掛けを持っています。また、私たちが常に作品に込めている「人生は生きるに値する」というメッセージ性を充分に表現できる物語だと思いました。――キャストの皆さん、漫画を読んだ時の感想を教えてください。金本切り口にびっくりしました。ナイチンゲールという女性が生涯独り身を貫き、これほどの功績を成し遂げるには、近くにこんなゴーストがいたんじゃないかという発想がとても素敵だなと。しかも恋仲というより“バディ”という感じの関係性だというのが、月並みな表現ですが面白いなと思いました。さらに歴史物としても読み応えがありますし、どんな立場の人にもそれぞれに正義があり、当時の人たちも間違えてはいない、でもナイチンゲールはそこを打破したかったんだ、という点も響きました。信じたものを貫くというのは教訓にもなるし、エネルギーをもらえます。素敵な漫画だと思いました。萩原もちろん面白いのですが、やっぱり昔から、何か新しいことをやると色々と文句を言う人がいるんだなって……。一同(笑)。萩原ナイチンゲールという人でさえ、そうだったんだと。でもそれをやり通すと何かが変わる。しかもそのそばにはゴーストがいたというのが面白いし、ゴーストがめちゃくちゃカッコいいんです。男の理想みたいで。まさか自分が演じることになるとは思いませんでしたが(笑)、こんなカッコいい人がいたらいいよなと思った。そんなカッコいい男性と、自分の道を突き進む女性のチーム感に見入ってしまいました。……カッコよくできるように頑張ります。真瀬まず絵の力、線の力がすごい。特にフローは目の描写が特徴的。藤田先生の描かれる線の濃さ、絵の強さとリンクするように、フローレンス・ナイチンゲールという人物は勇敢な魂を持って突き進んでいく。読み始めたらノンストップで一気に読み切ってしまいました。こんなに夢中になって漫画を読んだのは久しぶりと思うくらい衝撃的でした。しかもフローは、勇敢な魂の持ち主であると同時に揺らぎもあり、ひとりの人間なんだなと感じる。度胸と愛嬌の両方があるフローに共感したので、舞台上でも多面性を見せながら演じられるよう頑張ります。谷原もともとあまり漫画を読むのは得意ではないのですが、はるかちゃんが言ったように、この漫画は読み始めたらあっという間に読み終えました。またナイチンゲールというのは本当に有名な歴史上の人物ですが、その方をとても可愛くチャーミングに描いている。もし私がこの漫画ではない作品でナイチンゲールを演じるとなったら、プレッシャーでどうしようとなっていたかもしれませんが、この漫画のナイチンゲールは自分に近い部分もあり、普通の人間なんだと思わせてくれました。普通の女性として共感ができた。舞台でもそう描かれていると思いますので、皆さんにも共感していただける作品になっていると思います。――シュワルツさん、原作の魅力をどう捉えていますか。シュワルツ2019年に四季さんから「また新しいものをやろう」と言われたのですが、その時には何の作品をやるかはまだ決まっていませんでした。ただ打合せの時に「アイディアがある」と英訳された上下巻の漫画を提示されました。私は帰りのフライトの中でそれを開け、気付いたら一気に最後まで読み切っていました。絵の力もありますが、このストーリー、テーマに夢中になったのです。ナイチンゲールの物語をゴーストを通して語る。そして現実とファンタジーをひとつにし、成立させる。これは歌にもできると思ったし、ビジュアル面もスペクタクルでエキサイティング、マジカルなことを舞台上で展開できるぞと思いました。アメリカに着陸し、飛行機を降りた直後にメールで「やりましょう」と返事をしていました。――それを舞台化するにあたり、舞台ならではの描き方をどう考えていますか。シュワルツ我々がやろうとしているのは、物語を舞台上に移植するという作業。藤田先生が描かれたものの高潔性を保ち、名誉を重んじ、演劇化する。演劇化するということは、平面である紙に描かれたものを三次元化し、人間の体を通しお届けするものに変えるということ。藤田さんは稽古場にもいらしていただき、我々が翻案する考え方を支えてくださっています。――漫画を舞台化する時に、スコットさんが大事にしてるポイントは。シュワルツ藤田さんは「漫画というものは二次元です。なぜなら紙の上に描かれているものだから。それは必然です。私が描いた二次元のものを受け取って、三次元にしてください」とおっしゃっていました。それをまさに我々はやろうとしています。もちろん藤田さんの漫画は素晴らしい作品で、次元を超えたものになっているとは思いますが。藤田さんの絵には強く影響を受けていますし、稽古場には漫画のページを貼り毎日それを見ています。私たちはそれを、演劇的な言語に変えていくという作業をしているのです。それはオリジナル性に富み、芸術性の高いものを目指す作業です。漫画の影響は大きいですが、今回の公演は我々のアーティスト、プランナーたちが考えたプランに基づいています。つまり漫画の一コマ一コマを舞台上でやっていくのではない。でも演劇的言語を使って忠実に表現している。漫画ファンの方には「あ、あのコマだ!」「あの触り方だ!」と感じて楽しんでいただけると思いますが、同時に漫画を読んだことのない方も夢中になっていただけるものになっていると思います。――稽古を見たところ、漫画に比べてふたりの愛情をより掘り下げた形になっている印象を受けたが、それが作品のクリエーションにどう影響を与えていますか。シュワルツそれこそがこの公演が辿る旅路、軌跡そのものだと思います。我々は意図的に複雑なラブストーリーを語ろうとしています。これは男性が女性に出会い、恋し、別れ、またくっつくといったシンプルなラブストーリーではなく、複雑なんです。冒頭では両者とも自分が人を愛することにむしろ抵抗してる。そこからスタートし、幕切れまでかけ、ふたりがいかに相手を愛しているか、また自分は人を愛することができるのだと気付く、その旅路を描いている。そして愛というものは人を豊かにし、癒やすことができて、広く大きいものだと自覚する。さらに冒険の物語でもある。とりわけその世界観の構築に腐心しています。観ていただく方にとってスリリングであることを祈っています。これは巨大叙事詩的壮大さをもったラブストーリーで、その中心にいるのがフローとグレイのふたりです。メロディ性に富んだ心に訴える音楽――この作品のメッセージ性をどう捉えていますか。シュワルツ我々はいかに人を癒すことができるか、そして人間はどのように癒されるのか、互いにどのように癒すことができるのかということだと思います。金本僕も最近まで、この作品で何を伝えたいんだ、グレイは何をしにこの作品に出てきたんだと迷っていました。最近わかりはじめたのが、自分の過去を認め、人を信じ、この先を生きていくということであり、僕にとっても学びになっています。どうしても隠したい過去は誰しもにありますが、それも全部受け止め、背負って生きていくグレイ、というのがすごく最近しっくりきている。ちょっと舞台に立ちやすくなったというか、稽古に出やすくなりました(笑)。真瀬スコットさんがおっしゃった「魂が癒される」という部分はもちろんあると思いますが、その上で「信じたいものを信じて人生を歩んでいいんだ」と思います。悪役に見える役でも、“町の男・1”のような役にでもそれぞれの人生を選んでその場所にいて、行動している。そのどのひとりも、選んじゃいけない人生なんてない。みんなその時のベストを尽くして生きている。私も生きていて迷うこともありますし、稽古も迷いながら毎日進んでいますが、この物語からは“肯定感”をメッセージとしてもらい、勇気づけられています。谷原フローは最初に、グレイに「自分を殺してほしい」と言うところから始まります。この芝居の前に彼女は死にたいと思っている。すごく暗いところから彼女はスタートするのですが、作品が終わる時、本当に彼女は変わっている。稽古はもちろん大変ですが、何も考えずに物語の中に入れば、終わる時に自分がすごく(ポジティブに)変わっているということが楽しくて。つまりそういうことだと思います。私が役を演じながらそう感じているということは、ご覧になった方も絶対同じことを感じてくれるだろうと信じながらやっています。萩原フローは厳しい家に閉じ込められていた人で、グレイは劇場に閉じこもっている人。ふたりが出会い、フローが進む中で色々な人が影響され、グレイも影響されていく。そう考えると、人と出会い影響されるということはとてもいいことなんだなと感じます。そういう単純なところを生の舞台で感じていただけたらと思います。――音楽的な面で作曲家の富貴晴美さんにリクエストしたことなどがあれば教えてください。シュワルツ曲の構成は、全体を通して色々な曲調のものに満ちています。富貴さんと私とで話している中でインスパイアされたものですが、当時の大英帝国でイギリス人たちが聴いていたと思われる音楽――民族舞踊や民族的音楽、使っている楽器などを形にできたらいいね、と言ってました。それを現代のミュージカルの曲と組み合わせる。富貴さんの音楽はメロディ性に富み、情熱的で、心に訴えます。――キャッチーな見せ場としてはどういうものがあるか。シュワルツキャッチーな見せ場はたくさんあります(笑)。オープニングを例にとると、最初は不気味な、怪談のようなゴースト的なところから始まります。それが弾け、シアトリカルに、舞台上に観客がいる、という絵になります。そこでフローとグレイが出会います。フローとグレイがケンカし戦ってるような曲もあります。これはふたりが「もしフローが絶望の底に堕ちたらその時にグレイが殺す」という取引をしている曲。これは富貴さんがワイルドでダークで、ちょっと踊りたくなるダンスナンバーのようなものを作ってくれました。また二幕の、当時の英国君主が登場する曲も素晴らしい。すごい曲はいっぱいありますよ(笑)。もうひとつ、高橋知伽江さんの詞がとても重要で、演劇的なスコアになっています。例えばビッグナンバーがあったと想えば、全体的にライトモチーフが何度も揺り戻し奏でられたりと、演劇的に構成されています。――吉田社長に。ナイチンゲールは日本に限らず世界中で有名な人物です。この作品を世界の他の地域にも届けたいという狙いはあるのでしょうか。吉田もちろんそういう気持ちはありますが、まずやらねばならないのは、この作品を日本でしっかりヒットさせ根付かせるということ。その上で先のことを考えていきたいと思いますが、当然そういう願望も持っています。――オリジナルミュージカルを作り続ける意義は。吉田残念ながらまだ日本のミュージカルを中心とした舞台芸術界は、客観的に申し上げて輸入超過だと思います。これからはコンテンツで勝負していくことが大事になる。そのためにもオリジナルミュージカル作りはしっかり進めていきたい。とくにコロナの体験を通し、色々なフレキシビリティ――例えば二次利用や映像などの可能性を持っているオリジナル作品の重要性は改めて感じました。私が現職を拝命し10年目ですが、最大のテーマがオリジナル作りだと思い、担当セクションにも1年に1本新作を作れと言っています。この作品はその第一フェーズの最後、集大成になる。第1フェーズでだいぶ体力がつきました。創作体制もですが、出来上がったものを販売する体制など、総合的な意味で、ひとつの興行をしっかりお客様に届けるということがしっかり身についてきた実感があります。この体力をもって、第2フェーズでは地に足をつけた進め方をしていきたいと考えています。取材・文・撮影:平野祥恵<公演情報>劇団四季オリジナルミュージカル『ゴースト&レディ』原作:藤田和日郎「黒博物館 ゴーストアンドレディ」(講談社「モーニング」)脚本・歌詞:高橋知伽江演出:スコット・シュワルツ作曲・編曲:富貴晴美振付:チェイス・ブロックイリュージョン:クリス・フィッシャー出演候補(東京公演)フロー(フローレンス・ナイチンゲール):谷原志音 / 真瀬はるかグレイ:金本泰潤 / 萩原隆匡ジョン・ホール軍医長官:瀧山久志 / 野中万寿夫デオン・ド・ボーモン:岡村美南 / 宮田愛アレックス・モートン:ペ・ジェヨン / 寺元健一郎エイミー:木村奏絵 / 町島智子ウィリアム・ラッセル:内田圭 / 長尾哲平ボブ(ロバート・ロビンソン):菱山亮祐 / 平田了祐2024年5月6日(月・休)~11月11日(月)会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]チケット情報()公式サイト
2024年04月08日劇団四季のミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が、2025年4月6日(日)より東京・竹芝のJR東日本四季劇場[秋]にてロングラン上演される。チケットは、2026年3月29日(日)公演分まで予約を受付。ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、1985年に公開された、SF映画の金字塔と称される同名映画シリーズ第1作をベースに舞台化した作品。2020年のイギリス・マンチェスター、2021年のロンドン・ウェストエンドにて開幕されると、大きな話題に。2022年には英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀新作ミュージカル賞を受賞。2023年にはブロードウェイ公演が開幕した。映画製作陣も数多く参加そんなミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』には、映画の製作陣も多数参加しているのがポイント。脚本は、映画の脚本も務めたボブ・ゲイルが担当し、映画の魅力はそのままに、コメディ色の強いエンターテインメントショーとして再構築した。ドクのキャラクターを映画よりもさらにコミカルにアレンジしているのもポイントだ。また映画シリーズを通じて音楽を担当したアラン・シルヴェストリと、ミュージカルで新たに参加したグレン・バラードにより、登場人物たちの心情を歌う新たな楽曲を作り上げている。映画の中で使用された「The Power of Love」や「Johnny B. Goode」なども引き続き使用され、作品をより盛り上げる。タイムマシン・デロリアンも舞台上に登場『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を語る上で欠かせない存在のひとつ、タイムマシン・デロリアンも実際に人が乗り込める実物大で舞台上に登場。美術デザインを手掛けたティム・ハトリーにより緻密に再現されている。デロリアンを用いて表現されるタイムトラベルシーンも必見で、最新技術を駆使して映像、照明、音響が見事に一体化した表現をもって、デロリアンの疾走感を描き出す。登場キャラクターマーティ・マクフライヒルバレーに住む、ロックスターに憧れる高校生。両親、兄、姉とともに暮らし、さえない生活を送る。ある日エメット・ブラウン博士に呼び出され、タイムトラベル実験中にハプニングが起こり、偶然1955年にタイムトラベル。その先で若き日の両親に出会う。エメット・ブラウン博士通称ドク。変わり者の科学者で、マーティの友人。デロリアンを改造し、タイムマシンを発明する。マーティに手伝ってもらいタイムトラベル実験を行っていたところ、命の危機にさらされる。1955年にタイムトラベルしてきたマーティに助けを求められ、マーティを未来に戻すために協力する。ジョージ・マクフライマーティの父。うだつの上がらない気弱な性格。1955年、高校生の時にタイムトラベルしてきたマーティと偶然出会う。ロレインに好意を持っているが、気弱な性格ゆえに話しかけることはおろか、彼女を覗き見することしかできない。ロレイン・ベインズマーティの母。1955年、高校生の彼女は奔放な性格で、偶然出会ったマーティに一目ぼれしてしまう。ビフ・タネンジョージやロレインと同級生の不良。乱暴で自分勝手な性格。ロレインに気があり、自分のものにしようとするが、彼女には迷惑がられている。ジョージのことをいつもいじめている。ジェニファー・パーカーマーティのガールフレンドでよき理解者。彼の音楽の才能を信じており、レコード会社で働く叔父がマーティの演奏を聴けるように働きかける。ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』あらすじ舞台は1985年、アメリカ・カリフォルニア州の郊外、ヒルバレー。ある日の夜、マーティ・マクフライは友人であるエメット・ブラウン博士、通称ドクが発明したタイムマシン・デロリアンに誤って乗り込み、30年前の1955年に飛んでしまう。その世界でのドクの協力を得て元の世界へ帰る方法を見つけたマーティだったが、彼には若き日の母親に惚れられたために変わりつつある歴史の修復作業が残っていた。果たしてマーティは両親を無事に結び付け、1985年に戻ることができるのか。落雷の日が迫る……。【詳細】劇団四季 ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』公演期間:2025年4月6日(日)~ロングラン上演会場:JR東日本四季劇場[秋]住所:東京都港区海岸1-10-45■チケット※2025年2月末現在、2026年3月29日(日)公演分までチケットを発売予約方法:ネット予約 シキ オンラインチケット(SHIKI ON-LINE TICKET)料金:・バリュー S席 12,500円、A席 10,500円、B席 8,000円、C席 5,000円・レギュラー S席 13,500円、A席 11,000円、B席 8,500円、C席 5,500円・ピーク S席 14,500円、A席 11,500円、B席 9,000円、C席 6,000円※公演日によって料金が異なる※公演当日3歳以上有料(膝上観劇不可)、3歳未満入場不可【問い合わせ先】劇団四季 ナビダイヤルTEL:0570-008-110(10:00~17:00)
2024年01月27日1月24日(水)、都内にて、劇団四季海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(2025年4月より、東京・JR東日本四季劇場[秋]にて上演)の製作発表会が行われた。ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は、1985年公開の同名映画シリーズ第1作を基に創作されたミュージカル。カリフォルニア州ヒルバレーに住むマーティ・マクフライは、変わり者の科学者、ドク・ブラウンが作ったタイムマシンで1955年へタイムトラベルすることに――。SF映画の金字塔と言われる、世界的に大ヒットした名作映画が舞台化され、2020年にイギリス・マンチェスターで開幕。2021年にはロンドン・ウェストエンドで開幕した。開幕するや否や大きな話題となり、2022年には英国演劇界で最も権威のあるローレンス・オリヴィエ賞にて、最優秀新作ミュージカル賞を受賞。2023年8月にはブロードウェイ公演が開幕している。ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』海外公演より(Photo by Johan Persson)本作の創作には、映画の製作陣も数多く参加。脚本には、映画の脚本も務めたボブ・ゲイル。映画の魅力はそのままに、ミュージカルコメディとして再構築した。映画の監督を務めたロバート・ゼメキスは、プロデューサーのひとりとして携わっている。音楽は、シリーズを通じて映画音楽を担当したアラン・シルヴェストリ。そこにミュージカルで新たに参加したグレン・バラードが加わり、登場人物たちの心情を歌う新たなナンバーを作り上げた。「The Power of Love」や「Johnny B. Goode」など映画で使用された楽曲も引き続き使用され、印象的な映画のオーバーチュアも、そのメロディが劇中で効果的に登場する。演出はジョン・ランド(2002年『ユーリンタウン』にてトニー賞ミュージカル演出賞を受賞)、振付はクリス・ベイリーが担当する。本作を語るうえで欠かせないのが、タイムマシン・デロリアンの存在。美術デザインを手掛けたのはティム・ハトリー。映画を緻密に再現したデロリアンが、突如として舞台上に姿を現すと、劇場全体のギアが一段上がる。さらに注目すべきは、そのタイムトラベルシーン。最新技術を駆使し、映像、照明、音響が見事に一体化した表現で、デロリアンの疾走感を描き出す。客席を含めた劇場空間をも最大限に使用し、まるでアトラクションのような、かつてない演劇体験を生み出している。製作発表会見には、演出のジョン・ランド氏、筆頭プロデューサーのコリン・イングラム氏、劇団四季 代表取締役社長 吉田智誉樹氏が登壇。また映画仕様のデロリアンも登場し、会場を沸かせた。劇団四季『バック・トゥ・ザ・フューチャー』製作発表会見【撮影:荒井健】映画公開から40年を迎える2025年。劇団四季が新たに挑むエンターテインメント超大作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に期待したい。<製作発表会出席者のコメント>■演出ジョン・ランド劇団四季という素晴らしいカンパニーと共にこの日本公演に携われることを光栄に思います。私はコリンから本作の舞台化に協力してほしいと初めてアプローチを受けたとき、「YES!」と即答しました。主人公が大きな山を乗り越え、やがて家族が絆を取り戻すというストーリーには大変な魅力があります。物語のキーとなるデロリアンは沢山のクリエイターの手によって素晴らしい装置となっていますし、作品内には映画などの様々なオマージュや仕掛けも散りばめられています。日本のお客様にもぜひ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。■筆頭プロデューサーコリン・イングラム本作のミュージカル化について最初に話をいただいたとき、非常に素晴らしいアイディアであると感じました。原作映画における登場人物のキャラクター性、主人公マーティがバンドで歌うシーン、さらにすでに有名な曲が複数あることなどの条件が、舞台化に高い親和性をもたらしているからです。16歳で映画を観て感銘を受け、マーティに憧れた自分が、今、こうして初の非英語圏となる日本公演に向けた準備をしているとは夢にも思いませんでしたが、皆様の前で発表できたこの日をとても嬉しく思っています。■劇団四季 代表取締役社長吉田 智誉樹(よしだ ちよき)昨年ブロードウェイ公演のガラ公演に立ち会わせていただいた際に、この作品は演劇界だけでなく、ハリウッドをも背景に持つ、奥の深いエンターテインメントだということを実感しました。劇場全体を使用した舞台美術による作品世界への圧倒的な没入感と迫力、タイムトラベルシーンの秀逸さ、そして印象的な楽曲など、日本のお客様にも間違いなく満足いただける作品だと確信しています。かつてない演劇体験をしていただける作品です。どうぞご期待ください。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』PV<公演情報>劇団四季海外新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』2025年4月~会場:東京・JR東日本四季劇場[秋]2024年12月 チケット発売予定公式サイト:
2024年01月25日今年創立70周年の節目を迎えた劇団四季が、その記念演目の1作として、本日12月24日(日)から東京・自由劇場で、ジャン・アヌイ作の『ひばり』を上演する。劇団四季は、創立翌年の1954年、アヌイの『アルデール又は聖女』で旗揚げ公演をおこなって以来、フランス現代劇を代表するアヌイとジャン・ジロドゥの戯曲を次々と上演。『ひばり』は創立4年目の57年に、浅利慶太演出、藤野節子の主演で初演された。その後も、創立10周年、20周年、40周年と、劇団の節目に上演されることが多く、四季にとって重要なレパートリーに位置づけられてきたことがわかる。今回は、創立70周年に加え、オリジナル演出を手がけた浅利慶太の生誕90年という節目でもあり、この作品の上演意義は大きいだろう。劇団四季:ひばり:東京公演プロモーションVTR物語の舞台は15世紀のフランス。百年戦争でイギリスに国土の大部分を奪われて国家存亡の危機にある中、軍を率いて都市を奪還し、国を救ったジャンヌ・ダルクが主人公だ。そこに、ジャンヌを厳しく追及する宗教裁判所の裁判長コーションや、ジャンヌによって戴冠できた国王シャルル七世、捕虜になったジャンヌを買い取り裁判にかけたイギリスの総督ウォーリック伯、シャルルの義母ヨランド王太后ら、周囲の大人たちの様々な思惑が複雑に絡む。アヌイはジャンヌをカトリックの“聖女”としてではなく、快活で生き生きとしたひとりの少女として描く。しかし少女は強靭な意志と信念を持ち、それに反することには毅然として、「ノン!」と言い続けるのだ。そのジャンヌ役は、藤野節子から、創立40周年の93年に野村玲子へと受け継がれ、今回、3人目として、五所真理子のジャンヌが誕生した。『美女と野獣』のベル役など、ミュージカル作品の印象が強い五所が、初めてアヌイ劇に挑戦してどんな主人公を演じてみせるか、注目が集まる。また、今回からレジデント・ディレクターの荒木美保が、浅利演出を継承する形で新たに演出に加わっている。金森馨の装置、吉井澄雄の照明、間宮芳生の音楽は初演から変わらず、土屋茂昭が美術監修を務める。ステージングは礒津ひろみが担当。公演は24年1月20日(土)まで。なお、前売りチケットは既に完売している。文:原田順子<公演情報>劇団四季『ひばり』2023年12月24日(日)~2024年1月20日(土)会場:東京・自由劇場公式サイト:
2023年12月24日バロック時代のイタリアの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)の代表曲『四季』は、クラシック音楽の長い歴史の中でも最も人気の高い作品のひとつだ。この曲が作曲されたのは1723年。ヴィヴァルディ45歳の時とされている。この名曲『四季』を軸に、ヴィヴァルディの父ジョヴァンニが、息子アントニオと育んだ栄光と挫折、そして希望に満ちた人生を4つの季節である「四季」になぞらえ、彼の代表曲ヴァイオリン協奏曲集『四季』にそって描きだす“バロック音楽劇”『四季』の東京公演が開幕する。今まであまり触れられることのなかったヴィヴァルディの真実とはいかに。クラシック史上最大のヒット曲誕生から300年の時を経て、そのすべてが明らかになる。物語の舞台は1703年のイタリアだ。アントニオ・ヴィヴァルディ(高田翔)25歳。そしてその父ジョヴァンニ・ヴィヴァルディ(辰巳琢郎)48歳。サン・マルコ広場近くのカフェでは、いつものように女主人のメリッサ(一色采子)と給仕のマルタ(寿三美)のもとに、様々な人たちが集っている。床屋でありながらヴァイオリンに長け、サン・マルコ大聖堂のヴァイオリニストにも選ばれていたジョヴァンニは、息子アントニオの才能を見抜き、どうしても音楽の道で成功させたいと願い、まずは神学校に入れ、遂には司祭にして身分に箔をつけさせた。今日もこのカフェに来ては息子自慢をしながら、息子をプロデュースするジョヴァンニ。さてさて、この後の展開やいかに。ヴィヴァルディの名曲と共に進行する物語は、普段のコンサートでは体験できない面白さ。音楽劇ならではの親しみやすさにもぜひご注目を!バロック音楽劇『ヴィヴァルディ四季』12月27日(水)、28日(木)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール2024年1月6日(土)〜14日(日)新国立劇場 小劇場
2023年12月22日劇団四季のディズニーミュージカル『ライオンキング』が12月20日(水)、日本上演25周年を迎え、上演中の有明四季劇場(東京都江東区)にて、本編終了後に特別カーテンコールが実施された。1998年、旧・四季劇場[春]のこけら落とし公演として開幕以来、日本演劇史上初の無期限ロングランを継続している本作品。同公演を皮切りに5都市(東京/大阪/福岡/名古屋札幌)でのべ10公演を実施し、各地でロングラン記録を樹立してきた。25周年当日時点での総公演回数は13,980回、観客動員数は約1,370万人を超え、いずれも国内最多の記録を誇る。現在は、巨大複合施設「有明ガーデン」の一角に位置する有明四季劇場にて上演中だ。通常のカーテンコールが終わると、緞帳が上がり、「終わりなき夜」特別バージョンに乗せて、25年間の歴史を振り返るVTRが上映された。さらに幕が上がり、再び出演者が登場すると、“ライオンキング25周年”の吊り看板が舞台中央に登場。出演者を代表し、シンバ役の山下啓太が、感謝とともに「今後も多くのお客様にご覧いただけるよう、さらなる挑戦を続けて参ります」とファンに向けて、さらなる飛躍を誓った。その後、「サークル・オブ・ライフ」が特別演出で披露され、感動と興奮に包まれたカーテンコールが繰り返された。<山下啓太(シンバ役)コメント>ご来場いただき、誠にありがとうございます。ミュージカル『ライオンキング』は、本日、日本上演25周年を迎えました。1998年に旧・四季劇場【春]で初演を迎えて以来、25年。四半世紀にわたり、日本演劇史上初の無期限ロングランを続けてまいりました。作品を愛し育んでくださった全てのお客様に、出演者、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。今後も多くのお客様にご覧いただけるよう、さらなる挑戦を続けて参ります。引き続き熱いご声援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。劇団四季『ライオンキング』日本上演25周年特別ドローンショー(撮影:上原タカシ)終演後は上演25周年を祝うもうひとつのイベント「東京タワーライトアップ・特別ドローンショー」を開催。東京タワーが“ライオンキングカラー”のイエローにライトアップし、展望台(メインデッキ)の窓には「25th」の文字が点灯。300機のドローンにより、お馴染みのライオンロゴなど『ライオンキング』にまつわるモチーフが出現し、夜空を彩った。取材・文・撮影(特別カーテンコール):内田涼<公演情報>劇団四季『ライオンキング』東京公演ロングラン上演中会場:東京・有明四季劇場『ライオンキング』25周年特設サイト:チケット情報※2024年6月29日(土)公演分まで発売中:()
2023年12月21日butajiが2013年にリリースした自主制作盤となるEP『四季』とアルバム『シティーボーイ☆』のサブスク配信が、本日11月15日(水) よりスタートした。11月24日(金) にバンドや石橋英子、折坂悠太、STUTSのゲストを招き『butaji 襲名10周年記念公演』を開催するbutaji。今回解禁された2作はそのキャリアの原点と言える作品で、配信にあたり木村健太郎によるリマスタリングが施されている。なお10周年記念公演では、アルバム『アウトサイド』からbutajiのジャケットを手がけている我喜屋位瑳務が10周年を記念して書いた絵がステッカーとして来場者にプレゼント。また我喜屋デザインのTシャツと、フライヤーをデザインした小田雄太デザインによるロンTも発売される予定だ。<配信情報>butaji『四季』配信中butaji『四季』ジャケット【収録内容】1. 四季2. めまい3. 海のうた4. 悲しみはともだち5. けもの配信リンク:『シティーボーイ☆』配信中butaji『シティーボーイ☆』ジャケット【収録内容】1. イントロダクション2. バタフライ3. ミッドナイト・マジック4. 飛行5. 一人になりたくないのに6. 行き過ぎた話7. すべてが変わった8. 東京タワーとスカイツリー9. 回想シーン配信リンク:<ライブ情報>butaji 襲名10周年記念公演11月24日(金) 下北沢ADRIFTOPEN18:15 / START19:00『butaji 襲名10周年記念公演』告知画像出演:butajiBand:Gt. 樺山太地(Taiko Super Kicks)Ba. 山本慶幸(トリプルファイヤー)Key. 坂口光央(石橋英子 with もう死んだ人たち、見汐麻衣 等)Ds. 岸田佳也(トクマルシューゴ、吉田ヨウヘイgroup 等)Guest:石橋英子、折坂悠太、STUTS来場者には我喜屋位瑳務による10周年記念ステッカープレゼント関連リンク各種リンク:::
2023年11月15日愛知・名古屋プリンスホテル スカイタワーでは、劇団四季ミュージカル『キャッツ』の世界観をイメージした「キャッツ・セレブレーション・アフタヌーンティー Memory of 40th」を開催。2023年11月1日(水)から12月14日(木)まで、レストラン「Sky Dining 天空」にて提供される。劇団四季『キャッツ』の40周年記念アフタヌーンティー名古屋プリンスホテル スカイタワーと劇団四季ミュージカル『キャッツ』のコラボレーションアフタヌーンティーが登場。2023年5月開催の初回アフタヌーンティーを、“1人でも”“観劇の後でも”楽しめるよう、前回よりアップデートした仕様で提供する。注目は、『キャッツ』の40周年ロゴを象ったアニバーサリープレート。“4”は主人公・ディミータをイメージしたマンゴー風味のカスタードスイーツで、“0”は生ハムやオリーブをパンケーキで挟み、ジェリクルキャッツを見守る月を表現したセイボリーとなっている。キャラクターを表現したスイーツ階段のようなスイーツスタンドには、キャラクターをイメージした多彩なスイーツがラインナップ。コリコパットの毛柄をあしらったマカロンや、苺×マンゴーのパウダーで神出鬼没なマキャヴィティの模様を付したメレンゲ、猫のシンボルである“肉球”クッキーなどが並ぶ。期間限定カクテル&モクテルもまた、名古屋プリンスホテル スカイタワーでは『キャッツ』のミュージカルシーンやキャラクターたちを表現したカクテル&モクテルを用意。こちらもあわせてチェックしてみて。【詳細】「キャッツ・セレブレーション・アフタヌーンティー Memory of 40th」1名 5,200円期間:2023年11月1日(水)~12月14日(木)場所:名古屋プリンスホテル スカイタワー レストラン「Sky Dining 天空」住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12時間:15:30~17:00(90分制)※前日15:00までに要予約。※観劇終了後に利用希望の場合は電話にて相談。席の空き状況により予約可能な場合がある。※写真は2名用のイメージ。1名利用時は写真の什器と異なる。※仕入れの状況により食材やメニューは変更の場合がある。メニュー例:ナンバーケーキ、マカロン、メレンゲ、肉球クッキー、竹炭の焼き菓子、キャラメルポワール、りんごのシブースト、マシュマロと髭チョコ、ドーナッツ、ショコラのナゴプリ・モンブラン■キャッツ・セレブレーション・カクテル期間:2023年11月1日(水)~12月14日(木)時間:15:30~21:30(L.O.)種類・価格:カクテル2種、ノンアルコールカクテル(モクテル)1種 各1,356円【予約・問い合わせ先】TEL:052-756-3102(受付時間 9:00~18:00)
2023年10月29日7月14日に劇団四季が創立70周年を迎えたことを記念し、全公演で舞台挨拶が行われた。劇団四季は、俳優・技術スタッフ・経営スタッフ約1400名で組織された、世界的に見ても最大規模の演劇集団だ。日本国内に専用劇場を持ち、ストレートプレイ(芝居)、オリジナルミュージカル、海外ミュージカル、ファミリーミュージカルなど幅広いレパートリーを上演している。1953年に浅利慶太を中心とした、学生10名によって創立された劇団四季。「演劇界に革命を起す」という志のもと、フランス革命の7月14日が創立日として定められた。創立記念日当日は、全公演において本編終了後、これまで劇団四季を応援してくれた観客への感謝の気持ちを込めて、出演者代表による舞台挨拶が行われた。『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]では、出演者を代表してジーザス・クライスト役の神永東吾、イスカリオテのユダ役の佐久間仁、マグダラのマリア役の江畑晶慧、ピラト(ローマの総督)役の村俊英が挨拶し、客席からは大きな拍手が送られた。■劇団四季創立70周年記念 舞台挨拶皆さま、ご来場いただき、誠にありがとうございます。本日、劇団四季は創立70周年を迎えました。1953年7月14日、戦後間もない日本で、浅利慶太をはじめとした10人の学生たちの手によって産声を上げた劇団四季。劇場に足を運んでくださった多くのお客様に育まれ、こうして日本全国に舞台をお届けできるまでに成長しました。これまで私たちを支えてくださったすべての方々に、劇団員一同、心より御礼申し上げます。諸先輩方が舞台にささげた祈りを引き継ぎ、これからも演劇を通じて、「人生は素晴らしい、生きるに値する」というメッセージをお届けできるよう、誠心誠意努めてまいります。引き続きご声援を賜りますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。【上演中の作品】■『アナと雪の女王』JR東日本四季劇場[春]ロングラン上演中■『ノートルダムの鐘』JR東日本四季劇場[秋]8月6日(日) 千秋楽■『ジーザス・クライスト=スーパースター』[ジャポネスク・バージョン]自由劇場7月16日(日) 千秋楽■『ライオンキング』有明四季劇場ロングラン上演中■『美女と野獣』舞浜アンフィシアターロングラン上演中■『クレイジー・フォー・ユー』KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>7月22日(土) 千秋楽■『キャッツ』名古屋四季劇場ロングラン上演中■『オペラ座の怪人』大阪四季劇場8月27日(日) 千秋楽■『リトルマーメイド』東1丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)11月26日(日) 千秋楽
2023年07月18日「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」の紫陽花やハーブガーデンが、2023年5月末頃より見ごろを迎える。「練馬区立 四季の香ローズガーデン」1,300株以上の紫陽花が開花それぞれテーマの異なる2つのローズガーデンとハーブガーデンを中心に、季節の移ろいに合わせて咲く花々を展示している「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」。初夏の園内には、山紫陽花を中心に1,300株以上の紫陽花が開花。様々な色彩や花形の紫陽花が、この季節ならではの風情ある一景を見せてくれる。また、その甘く華やかな香りで人気のユリも各所に開花。白やピンクなど様々な色で咲くユリは、品種により開花時期が異なるため、様々な色彩や香りを長い期間に渡って楽しめるという。ハーブガーデンも見頃に紫陽花の開花と合わせて、180品種以上のハーブが楽しめるハーブガーデンも最盛期となる。様々な料理を引き立てるハーブが咲く「キッチンガーデン」、ハーブティーに最適なハーブに焦点を当てた「ティーガーデン」、ポプリなリース、ハーブ染めなどに用いられるハーブを集めた「ポプリガーデン」の3つのガーデンに、個性豊かなハーブが咲く。開催概要「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」紫陽花・ハーブシーズン見頃:2023年5月末頃場所:練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン(東京都練馬区光が丘 5-2-6)開園時間:9:00〜17:00休園日:毎週火曜日(火曜日が祝休日にあたる場合、その直後の祝休日でない日)および年末年始(12月29日~1月3日)入園料:無料
2023年05月26日劇団四季のミュージカル『ノートルダムの鐘』東京公演が、5月14日(日) にJR東日本四季劇場[秋]で初日を迎えた。『ノートルダムの鐘』は世界的文豪ヴィクトル・ユゴーの代表作で、これまで幾度の映画化、舞台化を経ている『Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)』に発想を得た作品。15世紀末のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住むカジモド、大聖堂大助祭フロロー、同警備隊長フィーバス、そして3人が愛してしまうジプシーの娘エスメラルダが綾なす愛の物語だ。日本では2016年に東京で開幕し、初演のチケットは瞬く間に完売。その後、京都・横浜・名古屋・福岡と上演を重ね、各地で高い評価を獲得してきた。初日公演の客席は、開幕の日を心待ちにしていた多くの観客の期待に満ち、本編終了後のカーテンコールではひときわ大きな拍手が送られた。なお本作は8月6日(日) まで同所で上演される。<公演情報>ミュージカル『ノートルダムの鐘』東京公演5月14日(日)~8月6日(日) JR東日本四季劇場[秋]公式サイト:
2023年05月16日愛知・名古屋プリンスホテル スカイタワーでは、劇団四季ミュージカル『キャッツ』の世界観をイメージした「キャッツ・ムーンライト・アフタヌーンティー」を開催。期間は、2023年5月12日(金)から7月6日(木)まで。劇団四季『キャッツ』×名古屋プリンスホテル スカイタワー名古屋プリンスホテル スカイタワーでは、名古屋四季劇場で上演されている劇団四季ミュージカル『キャッツ』の日本公演40周年を記念したコラボレーションアフタヌーンティーを開催。『キャッツ』の世界観を表現し、登場するキャラクターのうち10匹の見た目や特徴から着想を得たスイーツやセイボリーを展開する。キャラの毛柄や上着イメージのスイーツ『キャッツ』のロゴをあしらったスタンドの上段には、それぞれのキャラクターを彷彿とさせるスイーツが勢揃い。“アスパラガス”の上着に見立てた層が印象的な「オペラ」や、表面のナパージュに“ジェリーロラム”のような毛柄を採用した「フロマージュタルト」、猫の手形のクッキーの上に“グリザベラ”をイメージした紫色のカシスのスモアを乗せた「カシススモア」などがラインナップする。下段には、“スキンブルシャンクス”イメージのロールケーキ「ロール カスタード」、表面のつるつるした光沢感が特徴の「マカロン ショコラ」、“ジェニエニドッツ”の特長である2面性を表した「パンナコッタ&フルーツミックスゼリー」などが並ぶ。猫型マッシュポテトや“月が輝く夜空”着想カクテルもセイボリーも充実。“マンカストラップ”の毛皮に見立てた「トリュフ風味のマッシュポテト」をはじめ、「マグロのイタリアンマリネ」や「トマトとモッツァレラのカプレーゼ風」などが展開される。また、ウェルカムドリンクとして、劇中の月が輝く夜空シーンにインスパイアされた銀箔入りのノンアルコールカクテル「Brilliant MOON Night」も用意。『キャッツ』の世界観を堪能できるアフタヌーンティーをぜひ味わってみては。【詳細】「キャッツ・ムーンライト・アフタヌーンティー」期間:2023年5月12日(金)~7月6日(木)場所:名古屋プリンスホテル スカイタワー住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12時間:15:30~17:00(90分制)料金:1名 5,200円※サービス料込※2名~<メニュー例>・ウェルカムドリンクノンアルコールカクテル(モクテル) Brilliant MOON Night・スイーツマロンモンブラン、スコーン プレーン&オレンジホワイトチョコチップ、オペラ、フロマージュタルト、カシススモア、カンノーロ、ボンボローニ、ロール カスタード、マカロン ショコラ、パンナコッタ&フルーツミックスゼリー・セイボリーマグロのイタリアンマリネ、トマトとモッツァレラのカプレーゼ風、カポナータ、トリュフ風味のマッシュポテト【予約・問い合わせ先】TEL:052-756-3102(受付時間 9:00~18:00)
2023年05月08日