経堂赤堤通りって、どんなところ? おしゃれな駅前に、商店街も楽しい経堂ご紹介するのは、礼金ゼロ、仲介手数料ゼロ、更新料ゼロ、保証人不要という、4つのお得な仕組みのあるUR賃貸住宅の団地。小田急線の経堂駅から徒歩10分と、良い立地にある世田谷区の団地です。 経堂駅前には、ロフトなど様々なショップ、食料品店の入ったおしゃれな商業施設、コルティがあり、華やかな雰囲気です。 駅からは、商店街の続く「すずらん本通り」を通って北へと歩いていきます。たくさんの飲食店に雑貨屋さんが並び、コンビニやドラッグストアなど便利なお店も多いので、帰り道も楽しそうです。脇道へと入りさらに進むと、戸建が並び、小学校や公園の多い穏やかな住宅街へと続いていきます。 経堂赤堤通りの詳細を見る 緑道を通って、樹々に囲まれた団地へ「経堂赤堤通り」は、4〜8階建の建物が8棟連なる大きな団地。到着すると、都心に近い住宅街にありながら、街路樹がとても立派なことに驚きました。表側の並木道、そして裏手にある遊歩道と、どちらの道も豊かな樹々に囲まれていて、まるで公園の中を散歩しているみたいです。 団地の北側を通る「北沢川緑道」。道沿いに木がたくさん植えられており、四季の自然を感じられる雰囲気の良い遊歩道です。 この緑道、実は池尻大橋駅の付近までずっと繋がっていて、経堂駅のすぐ近くまで車の通らない道を通っていくこともできます。少し足を伸ばせば、都立蘆花恒春園、希望丘公園といった大きな公園も近くにあり、小さなお子さんがいらっしゃるファミリーにはぴったりの環境ですね。朝、ジョギングをするのも楽しそう。 敷地内にもちょっとしたプレイロットがあります。ご紹介するリノベーションルームがあるのは、こちらの5号棟。スタイリッシュな建物ですよね。 経堂赤堤通りのリノベーションルームを拝見 対話のできる、おしゃれなキッチン見せていただいたのは、1階の3DKのお部屋。デザイン性の高いリノベーションルームも多くある団地ですが、今回のお部屋も、水回りを含めてフルリノベーションし、細部までデザインにこだわって仕上げられたお部屋です。 お部屋に入ってまず目にするのが、タイルの壁や棚もおしゃれな、対面キッチン。思わず「わぁ!」と声に出てしまいました。ご紹介していただいたのは、UR都市機構の菅原さん(写真右)と宇都宮さん(写真左)です。 「ファミリーの暮らしかたを考えたときに、料理をしていても家族の顔が見られるように、対面式キッチンにしようと。シンクの上の吊り戸棚を無くした方が開放感があるので、その代わりに壁に棚を設置することにしました」と宇都宮さん。 ダイニングのドアや、照明などにブラックが使われ、大人っぽいカラーコーディネートのこちらのお部屋。壁にあしらわれたタイルはグレー、棚受けにもブラックの金具を使うなど、部屋全体をぐっと引き締めるデザインで、カフェのような雰囲気です。 2列型キッチンで、作業スペースやシンクも広々。3口のガスコンロにグリルつきと、デザインが良いだけでなく設備も整っているのが素晴らしいです。感心してしまったのは、レンジや炊飯器などをしまうスペースもしっかり考えられているところ。手前に引き出して使うこともできます。調理道具や、食器のひとつひとつ、どんなものを選ぼうか楽しみになってしまいますね。棚板の横には、USB給電もできるコンセントがあり、スマホやタブレットでレシピを見ながらのお料理もできます。 キッチン以外の設備も充実キッチンだけでなく、お風呂やトイレ、洗面台などの設備もフルリノベーションされているこちらのお部屋。ひとつひとつチェックするたび、お気に入りのポイントが見つかって、ワクワクしてしまいました。 キッチンと同じタイルがあしらわれた洗面台。ホテルみたいなスタイリッシュな雰囲気。玄関には天井まで高さのある大きなシューズクローゼット。鏡もついていて便利。対面の壁にはおしゃれなフックも。ゆったりとしたお風呂。トイレは全面がグレーの壁紙に張り替えられ、シックな空間になっていました。 コンセントには感電防止のシャッターがついていたり、浴室扉にはチャイルドロックがついているなど、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して暮らせる設備も備えています。 それぞれに工夫のある、3つの部屋 65.3㎡と、ゆったりとした空間がとられているお部屋。ダイニングキッチン以外に、3部屋もの個室があることもポイントです。家族が増え、お子さんが大きくなっても、長く暮らせるお部屋になりそう。 ダイニングキッチンの横には、お手入れが楽な和紙畳を使用した和室が。 ダイニングキッチンとの仕切りを開ければ、開放感もたっぷりの和室。あえて畳のお部屋にすることで、お客さんが泊まるときの客間にするもよし、小さなお子さんが遊ぶのも安心。ほっとできる団欒の空間として使えそうです。 真ん中の洋室。角部屋ということもあり、どのお部屋もベランダに面しているのが贅沢。壁の一面が有孔ボードになっていて、フックや棚をつけて自分好みにカスタマイズできるのも嬉しいです。玄関側の洋室は、窓が大きくて明るいですね。カーテンを開けるとご覧の風景。部屋の中からも、囲む樹々に環境の良さが存分に感じられます。 急行なら新宿から3駅、たった12分の経堂で、団地ならではの環境の良さと、リノベーションによるデザインや設備の充実。どちらも手に入るのは本当に嬉しいですね。この部屋でならきっと、ゆとりを持った毎日が送れそう、そんな気持ちになってきたのでした。 同じテイストのリノベーションを行っているお部屋が、今後も募集されます。今回ご紹介したお部屋と間取りが異なるものもありますので、お楽しみに! 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年01月17日スクエアー世田谷桜丘って、どんなところ? 千歳船橋徒歩11分、経堂14分。穏やかな世田谷ライフ今回ご紹介するスクエアー世田谷桜丘があるのは、世田谷区桜丘。小田急線の千歳船橋から徒歩11分、経堂駅から徒歩14分と、かなり利便性の良い立地にあります。千歳船橋駅、経堂駅のそれぞれ駅前には活気のある商店街があり、とても賑やかな雰囲気。ロフトや無印良品などの入った経堂駅前のおしゃれな商業施設、コルティも便利です。このエリアには美味しいパン屋さんが多いことでも知られています。行きつけのお店を探したくなりますね。 経堂駅から商店街を抜けて団地へと向かう途中に、表参道の人気店『パンとエスプレッソと』の系列店『onkä(オンカ)』があります。(紹介記事はこちら) 商店街を抜けてしばらくすると、立派な戸建が多く並ぶ、世田谷区の閑静な住宅街へと入っていきます。ライフやオオゼキなどスーパーもあって、道沿いには学校や公園も多く、暮らしやすそうな雰囲気。馬事公苑に砧公園といった、都内でも有数の大きな公園がすぐご近所なのも、嬉しいです。 スクエアー世田谷桜ヶ丘の詳細を見る 中庭を囲む桜色の住棟こちらが、スクエアー世田谷桜丘の建物。ロの字の住棟が中庭を囲みます。 桜並木が見事な表通りから敷地内に足を踏み入れると、広い中庭が整備されていました。ロの字に囲む住棟が通りの音を遮ってくれ、いっそう静かに暮らせる環境です。2016年に建物の外壁などの修繕工事も行われたとのことで、とても綺麗な印象でした。 ご案内いただいたのは、UR都市機構の宇都宮さん(写真左)と大鶴さん(写真右)。 今回ご紹介するお部屋は、宇都宮さんが企画を担当しフルリノベーションしたお部屋です。たくさんのこだわりのポイントがあるというお部屋、早速拝見してみましょう。 スクエアー世田谷桜丘のリノベーションルームを拝見! 有孔ボード、棚板が移動できるオープン収納で自分らしくカスタマイズ玄関のドアを開けると、自転車なども置けそうな、広めの土間が広がっています。嬉しくなってしまったのが、玄関の壁一面の有孔ボード!絵を飾ったり、フックやちょっとした棚をつけたり、カスタマイズが楽しめます。つづいて廊下には、ハンガーバーや棚板のセットされたオープン収納が。棚板の位置を自分好みに変えて楽しむこともできますよ。 「もともと廊下の幅が少し広いお部屋だったので、今回初めての試みとして、オープン収納をとりつけました。コレクション系の趣味がある方におすすめです」と大鶴さん。部屋に入って、まず一番最初に目に入る場所を、自分の好きなもので彩れるのって、とても嬉しいですよね。 リビングとの間のドアのガラス窓から光も入り、十分な幅もあるので、こんな風に椅子を置いて書斎みたいにしてもいいですよね。「電源コンセントも新設したので、パソコンなども使えますよ」と宇都宮さん。本当だ! 細かいところまでちゃんと配慮されているのがさすがです。 大きなデザインキッチンが嬉しい、明るいLDK 廊下の奥のお部屋へとすすむと、南向きの窓からの光がまぶしいぐらいの、明るいLDKでした。10.3畳と広さも十分。「特に、キッチンのタイルがポイントです」と宇都宮さん。ひとつずつ色味や風合いが異なる本物のタイルで、部屋全体の雰囲気にもよく似合っています。ガス3口にコンロつきと、機能性も十分。さらに、壁にはタブレットなどを置くための棚とUSB給電のできるコンセントがあります。またも、細部まで抜かりなしですね。奥には、4.5畳の和室をフローリング化したベッドルームがあります。引き戸を開けたまま使うとワンルームのような開放感もあり、いろんな家具配置が楽しめそう。南側の住棟は、お隣の東京農大のグラウンドが目の前で、ご覧の通りの驚きの眺望の良さです。 フルリノベーションの暮らしやすささらに、洗面台やお風呂、トイレなど気になる水回りの設備も、すべて新しいものへと入れ替えられています。 シンプルでスタイリッシュな洗面台。タイルはキッチンと同じものが使われていて、とても高級感があります。もともと廊下側にあった収納を、壁の位置を変えることで脱衣所側にし、より使いやすくなりました。お風呂も、丸ごと入れ替えられているので、新しくゆったりとしています。トイレは、全体がグレーでまとめられて落ち着く空間になっています。 新しくなって清潔感があるだけでなく、まるでホテルのようなデザイン性の高い空間に仕上がっているので、とても嬉しくなってしまいました。 暮らしやすい世田谷エリアにある、素敵なリノベーション団地。細部まで、住む人それぞれにとっての暮らしやすさが考えられたつくりに、ちょっと感動です。これは友達に自慢できる部屋になりそうです。ちなみに、同じテイストのリノベーションを行っているお部屋が、今後も募集されます。今回ご紹介したお部屋と間取りが異なるものもありますので、お楽しみに! スクエアー世田谷桜丘の募集中のお部屋はこちら 508号室(1LDK / 48.28㎡ / 賃料 15.86万円 / 共益費0.73万円) 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年01月11日アーバンラフレ虹ヶ丘西ってどんなところ?思わず羨ましくなる「星ヶ丘」の暮らし最寄りが「星ヶ丘」駅と聞くと、「お!」と思う方も多いのではないでしょうか。名古屋の住みたい街ランキングでも常に上位にある、人気の駅。実は今回、初めて足を踏み入れたのですが、その噂は伊達ではないな、と感じました。 駅から、星ヶ丘テラスの間の並木道を抜けて住宅街へと進みます。高級住宅街のイメージですが、無印良品やユニクロなども入っていてとても便利。 駅前には、星ヶ丘三越、星ヶ丘テラスというショッピング施設があり、並木道にはイルミネーションやクリスマスの飾りが施されてとても華やかな雰囲気でした。住宅街の中にも、おしゃれなカフェや美味しい飲食店なども多くあり、他のエリアからもたくさん人が訪れる街でもあります。さらに、坂道を登っていけば東山動植物園の入り口へ。地元にいながらにして、自然も、それにショッピングも楽しめてしまうって、贅沢な立地ですよね。なるほど、これは住みたい街として人気になるのもわかります。 建物に向かう途中には、椙山女学園大学の星ヶ丘キャンパスがあります。朝から夕方まで、街を闊歩する女子学生さんたちでいっぱい。 アーバンラフレ虹ヶ丘西の詳細を見る 外装も順次リニューアル中。かなり綺麗でモダンな雰囲気です。 駅からは徒歩9分と、十分に徒歩圏内のアーバンラフレ虹ヶ丘西。高台にあり眺めも良い団地、ちょっと裏技ですが、実は星ヶ丘テラスのショーウィンドウを眺めながら、エスカレーターを利用すると、ほとんど坂道を登らずにも来れてしまいました。 こちらがアーバンラフレ虹ヶ丘の入り口。良い意味で、「団地」のイメージから離れた、モダンな雰囲気です。 アーバンラフレ虹ヶ丘西は、1999年築と、比較的最近に開発された団地であることもあり、敷地内や住棟の雰囲気はとてもモダンです。芝生の広場、ゆったりとした歩道、大きな木々など、敷地をゆったり使う団地の良さはそのままなのも嬉しい。さらに、外装のリニューアル工事も進められているということで、ますますスタイリッシュに変身している最中。 外装工事によってタイルが張り替えられ、明るく雰囲気もリフレッシュ。団地の集会所では、ご近所の椙山女学園大学と協力して、「BookCafe」が開催されていました。URの若手職員さんたちによる“DIY部”によって、壁に黒板塗装を塗ったりと、内装を手がけたのだそうで、明るい雰囲気です。ご案内していただいたのは、UR都市機構の伊藤さん(写真右)と岩元さん(写真左)です。 「プレミアム」なリノベルームを拝見 大きなカウンターキッチンと、「ユーティリティー」ルーム今回見せていただいたのは、64.4㎡の2LDKのお部屋。UR賃貸住宅の中でも、「プレミアム」な仕様にリノベーションがされたお部屋です。 こちらがメインとなる7.9畳のリビング・ダイニング。なんといっても、この贅沢なキッチンがポイントかな、と思いました。真っ白なデザインがいいですよね。 お部屋は、壁やキッチンまで、白で統一されていて、余計な装飾がなくすっきりとした雰囲気です。特に、3.7畳とキッチン部分が大きくとられているので、料理を楽しみたい人にはおすすめ。大きくワイドなシステムキッチンの背面にも、十分なスペースがあるので、背の高い食器棚を置いたり、キッチン家電をたくさん置いても良さそうです。 キッチン本体の収納力もこの通り。さらに、キッチンの真横にあたる部分に、なにかと便利そうな「ユーティリティー」スペースがあるんです。このスペース。キッチンとの動線的に、食材置き場のようにして使うととても便利なのでは!? と夢が膨らんでしまいました。憧れのパントリー……! 収納の多さもポイントです「プレミアム」仕様のリノベーションプラントいうことで、温水洗浄便座やモニターつきインターフォンなどちょっと嬉しい設備もついているこちらのお部屋。「収納力が大きいこともポイントですよ」とのことで、キッチンやユーティリティーのお部屋以外にも、各部屋の収納をチェックしてみました。 独立した個室がふた部屋。それぞれに奥行きのたっぷりとした収納がついているので、ふたり暮らしでも喧嘩せずに荷物を収納できそうです。団地ではついていないことも多いシューズクローゼットもしっかり。玄関に靴を集中しておけるのは、やっぱり嬉しいですね。リニューアルされたワイドな洗面台も。鏡の裏に、収納たっぷり!お部屋の目の前には、団地のシンボルとなる桜の木が生えていました。四季の移ろいを毎日感じられますね。 人気のエリアで、礼金、仲介手数料、更新料が不要など、ちょっとお得に暮らせる団地。お休みの日には、三越や星ヶ丘テラスで、ちょっと良い食材を仕入れて、ゆっくり料理を楽しんで。はたまた、お弁当を持って東山公園までピクニックに出かけたり……。そんな憧れの暮らしが自然と想像できる、良いお部屋だと思います。 アーバンラフレ虹ヶ丘西の詳細を見る アーバンラフレ虹ヶ丘西募集中のお部屋はこちら4号棟205号室(2LDK / 64.4㎡ / 賃料10.73万円 / 共益費 0.42万円) 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年01月08日今回は、大阪、豊中市にある東豊中第二団地を訪問。MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトのお部屋などもある、人気の北摂エリアの団地です。その魅力を探りに行ってきました。 東豊中第二団地って、どんなところ? 北大阪急行「桃山台」駅が最寄り。梅田までわずか16分の利便性の良さが魅力東豊中第二団地の最寄り駅は、北大阪急行の桃山台駅。地下鉄御堂筋線に乗り入れ、梅田、なんば、天王寺に直接アクセスできる利便性の良さは、大阪に住んでいる方にとってはもはや言わずもがなでしょう。梅田からはわずか16分で到着します。桃山台駅周辺は静かな住宅街。駅ビルにはスーパーや医療施設も入っていて、団地から徒歩圏内にもスーパーがあるので、日常のお買い物には困らなさそう。駅からは、バスで5分、歩いても16分で団地の入り口まで到着。通勤時間帯なら約4分に1本の間隔でバスが運行しているので、申し分ないですね。 徒歩圏内にも、ちょっとしたお店の集まるスポットがありました。こちらは、美味しいと評判のパン屋さん。毎朝お散歩がてらパンを買いに来るなんていうのもいいですね。 北摂エリアの人気の秘密は、子育て世代に選ばれる緑豊かな環境駅から団地までのバス通りは、並木道になっていてすごく雰囲気がよく、気に入ってしまいました。帰ってくるとほっと落ち着くような、緑豊かな環境です。 団地の敷地内にも、ちょっとしたプレイロットや芝生エリアが綺麗に整備され、大きな木もたくさん生えています。 東豊中第二団地の敷地は、竹林が囲むような形になっています。敷地内にも、建設当初から時を経て立派に育った木々があちこちに見られるので、敷地のどこにいても自然を身近に感じられるのが、この団地の良いところですね。 こちらは、団地の5階からの風景。周りを竹林に囲まれている様子がよくわかります。お部屋にいながらにして森林浴ができてしまうような環境ですね。 団地の東側には小学校、南側にはこども園がそれぞれ隣接していて、お子さんも安全に通学、通園することができます。こども園の建物には、子供向けの絵本も充実しているという東豊中図書館も併設されていています。 さらに、団地の西側には、広さ4.1ヘクタールの市民公園、二ノ切池公園が隣接。豊中市の市花であるバラが60種類以上も育つバラ園に、大きな芝生の広場があり、小さなお子さんとのお散歩や、ピクニックにも良さそうです。 さらに、市立の温水プールやジョギングコースも整備されています。近所に、手軽に運動できるスポットがあるのって、嬉しいですね!これならスポーツジムいらず。 北摂エリアは文教地区としても知られ、ファミリー世代に特に人気があります。中心部へもアクセスが良いエリアでありながら、緑豊かな住環境が手に入るところが、何と言っても一番のポイントと言えそう。休みの日には、万博公園や服部緑地などの大きなレジャー施設もすぐ近くです。 東豊中第二団地のお部屋一覧を見る 現代の暮らしに合わせたリノベーションで、お手頃に暮らす東豊中第二団地は、日本で初めてニュータウン開発が進められた千里ニュータウンと同時期に建てられた団地。建設当初から50年が経過し、昔ながらの団地の間取り、内装も、現代の暮らしに合うようにリノベーションが進められています。 人気のある MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトのモデルルームに案内していただきました。シンプルな空間に、無印良品の家具を置いていくと自然と調和するように考えられています。和室は麻畳にリニューアル。しっかりとした素材なので、ソファなどを置いて洋室スタイルで使うこともできます。 すべて壊して新しくするのではなく、使えるものは大切に残したリノベーションのお部屋。大きな押入れを活かした収納や、襖が外せて自由度の高い間取りなど、こうしてみると、団地のお部屋って、現在の家族の暮らしにも便利なところがたくさんありますね。 北摂エリアでは、駅近くの分譲マンションなどは広い間取りのものが多く、家賃も少しお高め。でも東豊中第二団地なら、40平米前後の小さな間取りから広い間取りまで様々なタイプのお部屋があるのもポイントです。人気の北摂で、お手頃な賃貸住宅を選ぶ選択肢の一つとして、東豊中第二団地をおすすめしたいということです。 人気のお部屋を見せていただきました。 リラックスできるリビングが魅力。若い世代向けに考えられたリノベルーム(141号棟202号室/1LDK /45㎡/6.23万円) こちらは、特に若い世代にとって心地よい暮らしかたをイメージしながらリノベーションされたお部屋。仕切りを取り払って南北に風の抜ける13.3畳の広々のリビングに。元々あった押入れ部分は、左右に収納を確保しつつ、真ん中はテレビ台スペースに生まれ変わりました。 キッチンの蛍光灯が丸見えにならないように隠して設置されていたり、ふたり暮らしを想定して、脱衣スペースの仕切りが取り付けられていたりと、ちょっとしたところに細かい配慮も多く、ストレスなく暮らせそうです。 この部屋の詳細を見る 既に満室となっている場合もありますので、ご了承ください。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月28日武蔵野市が子育て世代に人気の理由 緑豊かな環境住みたい街ランキング上位常連の街としてすっかり有名になった吉祥寺。その吉祥寺を擁する東京都武蔵野市は、子育て世代にも優しい街として知られています。その理由のひとつは、緑豊かな環境が身近にあること。吉祥寺という大きな繁華街がありながら、駅のすぐ南側に井の頭公園。駅から少し離れた中央公園と、子連れでも楽にアクセスできる大きな公園が多いのが嬉しいポイント。 今回ご紹介する武蔵野緑町パークタウンから徒歩圏内の大きな公園、武蔵野中央公園。思いっきり走り回れる広々の芝生の広場が圧巻です。小さなお子さんのいるお母さんたちや、小学生ぐらいの子どもたちの格好のコミュニケーションスペースとして機能していました。 利便性の良さが魅力武蔵野緑町パークタウンからは、三鷹駅までバスで5分、吉祥寺までもバスで9分で到着。三鷹駅はJR中央・総武緩行線の始発駅、吉祥寺も井の頭線の始発駅なので、新宿、渋谷まで通勤が楽であることも大きな魅力になっています。吉祥寺駅周辺は、個性豊かな商店街と、大きなショッピングモールがうまく共存した街。遅くまでやっている飲み屋さんもあれば、家族連れに嬉しい便利なお買い物スポットもたくさん。「この街に来ればなんでもある」と言われるのも頷けます。 やわらかい雰囲気が人気のカフェ、キチムワークショップも多数開催する、暮らしの本屋さん、青と夜ノ空ワークショップも多数開催する、暮らしの本屋さん、青と夜ノ空 公共施設・サービスの充実さもOK住んでいる人に伺うと、武蔵野市は行政サービスの充実っぷりでも満足度が高い様子。公園や体育館、図書館などもしっかりと整備され、住民にとっての使いやすさが考えられています。武蔵野緑町パークタウンの近くにある「0123はらっぱ」は、乳幼児とそのお母さん、お父さんを対象にした施設で、子どもたちが自由に遊べるほか、子育ての相談にも応じてくれます。また、「地域子ども館あそべえ」といって、放課後に小学校の教室や図書館、校庭を解放する取り組みもあり、子どもたちが安心して遊べる場所が用意されています。 武蔵野緑町パークタウンのすぐお隣は、武蔵野市役所。公共サービスを受けることの多い子育て世代に嬉しいです。そのお向かいには、屋内プールも備える大きな体育館、武蔵野総合体育館が。 「リノベーション団地」の実力を拝見! 受け継がれる緑の中で 緑町住宅、武蔵野住宅、2つあるバス停を降りると、すぐ武蔵野緑町パークタウンの入り口。敷地内に入ると木々が豊かに茂る気持ちのよい緑道が続きます。 この場所は、もともと武蔵野グリーンパーク野球場という球場があったところで、昭和32年にその跡地に団地が開発されました。平成8年から建て替え後の団地への入居が始まり、現在はエレベーターも整備された新しい建物になっています。建て替えの際にも、もともとあった木々が大切に保存され、敷地内は涼しい木陰を歩いていける緑道が続きます。周辺にも大きなマンションがあり、スーパーなども充実した便利な住宅エリアですが、これだけゆったりとしたスペースで暮らせるのは、団地ならではの利点ですね。桜の木も多くて、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。団地の中でも季節が感じられるのが良いところですね。 「我慢するところがない」暮らしやすさにとことんこだわったリノベーション 見せていただいたのは、リノベーションされたモデルルーム。ナチュラルな内装で、すっかり現代の暮らしに合ったスタイルに。 見せていただいたモデルルームは、63平米の2LDK。子育て世代にもゆとりを持って住める広さが魅力。特に現代の暮らしに合わせて、居心地よく暮らせるように考えられたリノベーションプランが採用されています。グッドルームのスタッフは、内覧するときお客さんの気持ちになりきって気になるポイントを探すのですが、こちらではそれを見つけるのが困難なほど。さらに、期待を上回る部分で細かな配慮が行き届いていました。 キッチンは便利な引き出し式の収納。さらに、細かいものをすっきりしまえる仕切りがすでについている!シンプルなデザインが嬉しい洗面台は、タオル掛けの上に小物が置けるように考えられていたり、鏡の裏が大容量の収納になっていたり、機能面も十分。その背面には、しっかりタオルをしまえる収納もあります。お風呂場も、デザインが良くて嬉しい。これは、ゆっくり疲れが癒せそうです。 「子育て世代に限らず、仕事に、家事にプライベートにと忙しい世代にとって便利なように、家事動線にこだわって間取りが考えられているんです。収納力が充実しているのもポイントですよ」と教えていただいた通り、全てのお部屋の、欲しい部分に欲しい収納があります。 玄関には大きなシューズボックス。棚板が動かせるのでブーツの収納もできます。反対側から見るとこの通り。姿見がこの位置にあると、便利ですね。思わず、いいなぁ〜と羨ましくなってしまったのが、寝室横についている大きなウォークインクローゼット。可動式の棚板がたくさんついた収納、こういうのがあると、すっきり部屋が片付きますよね。ベランダからは、中央の芝生広場が望めました。室内は快適にリノベーションされていて、外には歴史を感じる木々がたくさん。いいとこどりですよね。 武蔵野緑町パークタウンの詳細を見る 団地生活を楽しもう緑豊かなことももちろんですが、団地がもうひとつ、子育て世代にとって魅力的だなと思ったのは、自然とコミュニケーションが生まれやすい環境があるということ。近隣の小学校に通うお子さんも多く、自然と集団での登下校ができ、また、近所の人の見守りの目もあります。夏祭りに、防災訓練や、クリーンデーなど、住民がみんなで参加するイベントもあるということ。 別の棟には、ウッドデッキを備える集会所がありました。仲良くなった近所の皆さんと、こちらに集まったりも楽しそうですね。夏にはこの広場でお祭りが行われるんだそうです。 人気のエリアの、大きな団地。利便性のよさと、緑豊かなゆったりした環境に両方手が届く、賢い選択かもしれません。 武蔵野緑町パークタウンの詳細を見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月25日緑が多く、ゆったりとしたつくりで、陽当たり良好。団地って、実は自分の暮らしに合ってるかもしれない。第1回は大阪の南エリア、富田林市にある藤沢台第3団地。大阪にある団地の中でも、ことさらゆったりとしたつくりが魅力のこちらは、子育て世帯にとってもおすすめなんだとか。その秘密を伺ってきました。 大阪南エリアにある藤沢台第3団地を訪問 緑道いっぱい。ゆったりした環境が魅力の団地 やってきたのは、南海電鉄の金剛駅。なんば駅から急行に乗れば約24分と、意外にあっという間に到着です。なんばが始発なのでゆっくり座って帰宅できるのもいいところかも。駅前は、小さな本屋さんや喫茶店が並ぶのんびりした雰囲気。ロータリー周辺には銀行もあって、便利ですね。ここからバスに乗って目的の団地へ。駅の目の前にも、団地がたくさん並んでいましたが、今回の目的地は、バスで約6分ほどの距離にある藤沢台第3団地。ひときわ緑の色が濃くゆったりした雰囲気の団地です。バスは通勤・通学時間帯には約10分間隔で、夜23:30まで運行しているので、夜遅くなっても安心。 団地のそばには緑道があり、ウォーキングやジョギングも楽しめます。敷地内からは、近所にあるPLタワーがよく見えました。毎年8月1日には関西でも有数の大規模な花火大会が行われ、花火が間近にかなり大きく見えるんだそう。こちらが団地の正面入り口。緑が多くて、とてもゆったりした雰囲気ですよね。 「子育て」に向けて、部屋を選ぶポイントって? ポイント1:家の周囲に「公園」や「子育て施設」があることは、自分の息抜きにとっても大事。 子育て世帯にとって、周辺の環境で特に見ておくべきところはどこなんでしょう。例えば、藤沢台第3団地の近所には、富田林市の子育て支援施設であるつどいの広場「ひだまり」があり、0歳から3歳までの子どもとそのお母さんたちが気軽に集まって、交流したり子育てについて相談したりする場所として開かれています。また、近くの金剛図書館では、定期的に子ども向けの読み聞かせも行なっているそう。 団地の敷地内にも、ちょっとした遊び場がいろんなところに設けられています。道路を挟んですぐお隣には、大きなショッピングモール「エコール・ロゼ」。スーパーや飲食店、子ども服のお店が入っているのが嬉しい。向かいにはユニクロもあります。息抜きにお買い物もいいかもしれません。 また、車があるなら、たくさんの遊具のある大きな公園、錦織公園も近く、親子で楽しく過ごすこともできます。富田林市が子育てに向いているという理由、よくわかります。URの現地案内所には、一緒にお部屋探しを手伝ってくださるハウジングアドバイザーさんがいらっしゃいます。その地域に長くお住まいの方も多く、エリアに精通しているため、その地域のことなら気軽に質問することができるとのこと。 お部屋の南北に大きな窓があることが多いのも、URの間取りの特徴。ベッドルームも明るいです。リビングの隣にある和室は、子どもが遊んだり、お昼寝したりに便利そう。 藤沢台第3団地の詳細を見る ポイント2:周辺の教育施設をチェック。「学校までの道のり」が安全かどうかもみてみましょう。 長く住むことを考えるなら、やはり周辺の小学校や中学校など、教育施設について調べることが必須。実は、藤沢台第3団地の学区には人気の高い市立の中学校があって、文教地区として知られているんだそうです。「団地もそうですが、戸建ても多いエリアで、教育に熱心な子育て世代が多く集まっていて、進学塾が並ぶ通りもあるんですよ」。近所の学校を調べたら、子どもが通う道のりもチェックも忘れずに。道を歩いている方に声をかけてみたり、安全に通えるかどうかを見てみましょう。 ほとんど高低差のない団地で、スロープも設けられているのでベビーカーでも楽々ですね。 ポイント3:家族の成長に合わせて、必要なものは変わっていく。自在に使える間取りなら便利。 85平米の3LDK。「団地のお部屋は、同じ3LDKでも民間のマンションに比べてゆったりした間取りが多いんですよ」リビングの横に綺麗な畳のお部屋があって、小さな子を寝かしつけたり、子どもが遊ぶのにも便利。 襖の使い方しだいで、間取りをある程度自在に変えられることもポイントだと感じました。リビングで何か作業をしていても、子どもに目が届いて安心。大きくなったら、専用の子ども部屋にしてあげることもできますね。「子育てのための設備が整っているお部屋を選ぶというのも良いと思うのですが、家族の成長に合わせて、暮らしに必要なものって変わっていきますよね。例えばベビーガードなど、その時々に必要なものは自分で用意して、ある程度カスタマイズしやすい間取りを選ぶのが良いんじゃないかな、と思います」とアドバイスをいただきました。 もうひとつ、おもしろい間取りだな、と思った部屋がありました。3LDKや4LDKが多いこちらの団地の中で、2LDK、71平米と少し小さめ。その分、家賃もお手頃になっていますが、それにはある秘密がありました。 「こちらは、URのステージセレクトという仕組みを利用しています。本当は4LDKでもう少し家賃の高いお部屋なんですが、2部屋を閉鎖して、2LDKに。使うスペースの分だけ家賃をいただくというものなんです」 ステージセレクトについて詳しくはこちらこの洋室の隣に、現在閉鎖中のもうひとつの部屋があるということなんですが……言われないと全然気づかないですね。 ステージセレクトという名前のとおり、将来お子様が大きくなってもう1部屋必要になったら3LDKに、さらに手狭になったら4LDKにと、増やしていくことができるんだそう。引越しもしなくていいし、もちろん学校も転校しなくていい。子育て世代にぴったりの、ユニークな取り組みです。 何かと不安なことも多い、子育て世代のお引越し。今回、お話を聞き、実際にURの団地を見てみると、なんとなく安心して明るく子育てできそうなイメージが湧いてきました。緑が多く息抜きできて、学区に良い学校があり、そしてフレキシブルな間取り。この3つが、子育て世代に藤沢台第3団地が向いている理由、と言えそうです。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月25日夫の谷章生さんが設計事務所を設立するにあたり、仕事場を兼ねた住まいづくりを考えていた谷さん夫妻。もともと中古不動産の活用に興味があり、UR都市機構の築18年(取材時)の賃貸物件を気に入ってセルフリノベへの挑戦を決意。解体からスタートして、約3か月。工事費約90万円(税・材料費込み)で、素材にこだわったセルフリノベ空間を作りあげました。■ 勾配天井のLDKは解放感たっぷり間取りでこだわったのはLDKを広く取ること。もともと和室だった場所の天井を撤去したことで、LDKには勾配天井が出現しました。一番高いところで4mもあるというのは、最上階物件ならではの恩恵。そのおかげで、58平米とは思えないほどの開放的な空間を演出できています。リビングの壁は少しくすんだブルーが印象的。環境に配慮した珪藻土塗りで、色を混ぜて夫妻で仕上げたというオリジナルです。インテリアのアクセントになるうえ、空間にメリハリを生み出しています。リビングのシンプルなテレビ台の上には、お気に入りの雑貨を並べて賑やかに。国内外の旅先で買ったものも多いそう。そして、塗りムラがかえっていい味を出している、LDKのデスク側の珪藻土の壁。「手づくり感いっぱいですが、愛着が湧きます」と夫妻は笑って話してくれました。■ 環境や素材にこだわった床材やテーブル床材には、FSC(森林管理協議会)認定を受けた間伐材の檜を使用。「三重県の尾鷲(おわせ)まで行き、持続可能な森林づくりをしている速水林業を見学して、床材を注文しました」と谷さん。そこに合わせたのは、反りにくい足場板でつくった4mのダイニングテーブル。長〜いテーブルを生かして長〜い手巻き寿司をつくるホームパーティも楽しみました普段の食事はもちろん、打ち合わせやホームパーティの際にも活躍しているそう。また、そのテーブルに平行して、壁際にはデスクを造作してワークスペースに。ごくシンプルなデザインなので、デスク下は収納スペースとしても使えます。既存のキッチンは面材だけをリフレッシュ。toolboxの味のあるオークの挽き板を張っています。コンロ回りの壁のタイル貼りもDIYで。そして、キッチン側のテーブルの下は、家電などの収納スペースに。床の端材と無印良品のケースを組み合わせてつくりました。「家電やカトラリーなど、よく使うけど生活感が出やすいものをしまっておけるので助かっています」と妻。■ クロスや塗装で既存のものをリフレッシュエントランスの右手にある収納は既存のもの。扉に個性的な柄のクロスを貼ってリフレッシュしました。また、床はフローリングの余りを裏返して使用し、変化をつけています。DIYでつくった棚に写真やグリーンを飾ることで、ゆとりを感じられるスペースに。コストダウンも兼ねて、味のある既存建具は塗装して再利用。リビング扉はガラス入りなので、LDKの光を廊下まで届けてくれます。「古いものはよく見るとかわいいデザインだったりしますよね。塗装したらかなり印象が変わりました」と妻。無垢のフローリングにもしっくり馴染んでいます。寝室は既存の間取りのまま、内装だけを変更。LDK同様、壁は珪藻土塗りで、一面だけ色を入れてアクセントに。リラックスできそうな優しいニュアンスのグリーンが、コンパクトな寝室に広がりを感じさせてくれます。「表面的な仕上げの変更だけでなく、空間や間取りを自分たちの手作業で再編集する取り組みが、もっと増えたらいいと思います。中古不動産の活用や建築材料の再活用は、持続可能な都市づくりにつながるし、これからの時代の暮らし方に最適だと思うんです」と、谷さんは力強く語ってくれました。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計SUMIT(スミト)撮影山田耕司
2018年12月24日全国で1600団地、約73万戸を管理する独立行政法人都市再生機構(UR)は、従来のUR賃貸住宅のイメージキャラクターである女優の吉岡里帆さんに加え、新イメージキャラクターとして俳優の千葉雄大さんを起用した新TV-CM「レッスン」篇・「長く住める」篇を、2018年12月12日より全国で放映開始しました。最新作では、UR賃貸住宅の店舗を舞台に、2016年から「URであーるガール」としてイメージキャラクターを務める吉岡里帆さんが、今作から「URであーるボーイ」に起用された千葉雄大さんへ、UR賃貸住宅のイメージキャラクターの心得をレッスンします。■ CMでも着用しているURカラーの衣装で登場!放映に先駆けて行われた新CM発表会には、吉岡里帆さん、千葉雄大さんがCMでも着用しているURカラーの衣装で登場。「コレが似合うのは僕しかいない」と自画自賛しつつ「(ジャストサイズの)オーダーメイドなので、太ることもやせることも許されない」とちょっぴり不安そうな千葉さん。見事なツートーンカラーの衣装の後ろ姿も披露。「靴はもちろん、靴下の色もちゃんと揃えているんですよ」と千葉さんが裾をめくって見せてくれる場面も。■ 吉岡里帆さん、千葉雄大さんのお部屋選びのポイントは?URの大きな魅力である礼金なし、仲介手数料なし、更新料なし、保証人なし、という4つのポイントをアピールした後、吉岡さん、千葉さんが「お部屋選びのポイント」について聞かれると……、吉岡さんが挙げたのは「周囲の緑が多いこと」「白壁で明るいこと」。「壁が真っ白だと開放感があって広く見えますよね。今までもいくつかの団地を取材させていただいたて、白壁って王道だけどやっぱりいいなと思って」とコメント。いっぽう千葉さんはのこだわりポイントは「物件の周辺に生活感が感じられること」「収納スペースがあること」と意外に庶民的。「生活感」について詳しく聞かれると「近所に商店街があったりしたらいいなと思って」と千葉さん。これに対して「遅くまで開いてるスーパーがあると助かりますよね」と吉岡さんもコメントし、生活者としての一面をのぞかせました。また、URの様々なおトクな割引やキャンペーンについての紹介もあり、中でもUR賃貸住宅の家賃を支払うとPontaポイントがたまる「URでPonta」について千葉さんが「すごいおトクですよね。僕今まで何してたんだろう」とちょっぴり残念がる場面も。■ 吉岡里帆さん、千葉雄大さんの2018年を漢字一文字で現すと?吉岡里帆さんは…「瞬」イベントの最後には吉岡さん、千葉さんの2018年を漢字一文字で現すと?というお題が与えられました。吉岡さんの2018年を現す漢字は「瞬」。「1年があっという間で。新しいお仕事にもたくさん挑戦させてもらって、気がついたら2018年終わり?平成が終わり?って。何度か共演させていただいてる女優の江口のりこさんに相談したら、“瞬”がいいんじゃないって言われたんです。」千葉雄大さんは…「渡」千葉さんの2018年を現す漢字は「渡」。「役者としていろんな役を渡り歩いた、ということと、今年は海外に行くことが多くアメリカ、フランス、エジプト、上海、などいろんな国に行ったこともあって選びました。お仕事で行ったのですが、今後は語学も勉強できたらいいなって思いました」■ 注目の新TV-CMの内容は?「レッスン」篇新TV-CM 「レッスン」篇UR賃貸住宅の店舗にいる二人。先輩キャラクターである吉岡里帆さんが、新人キャラクターの千葉雄大さんに、「お部屋探しは?」と呼びかけます。それに応えようと千葉さんは、「♪URであーる」とお馴染みのフレーズを歌うものの、どことなくぎこちなさが。そこで、吉岡さんは「もっと、明るく!」、そして「UR賃貸住宅」の特徴である「礼金も手数料もない喜びをイメージしてっ!」とやさしくレッスン。すると打って変わって千葉さんは大きな手ぶりとともに「♪URであーる」と明るく歌い上げ、吉岡さんは「そうです!」とお墨付き。場面はUR賃貸住宅に変わり、今度は二人で「URであーる♪」と両手を大きく広げながら歌い上げます。「長く住める」篇新TV-CM「長く住める」篇同じくUR賃貸住宅の店舗で、二人が横並びに。吉岡さんが「お部屋探しは?」と問いかけると「URであーる」と千葉さんは真剣なまなざしで応えます。しかし、先輩吉岡さんは「もっとあーるを長く」、「URは更新料がないからながーく住めることをもっとイメージ」とここでもレッスン。千葉さんは、千葉さんらしい満面のさわやかな笑顔で「ハイ!」と返事。場面はUR賃貸住宅に変わり、吉岡さんが「お部屋探しは」といった後、二人で「♪URであーーーる」と、いつもよりも長く歌い上げます。「お子さんから“URのお姉さんだ”って声をかけていただくこともあるんですよ。CMキャラクターを務めさせていただいて3年めなので、URの良さをより広めていけたら」と締めくくった◇吉岡里帆<RIHO YOSHIOKA>1993年1月15日生まれ。京都府出身。2016年に出演した連続テレビ小説「あさが来た」で注目を集める。主な近作に主演ドラマ「きみが心に棲みついた」「健康で文化的な最低限度の生活」(2018年)、映画「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」(2018年)など。2019年5月にはヒロインを務めた映画「パラレルワールド・ラブストーリー」が公開を控える。「来年は30歳。オトナとして、役者として幅広く活躍していきたい。URの良さを多くの人にお伝えしていきたいですね」◇千葉雄大<YUDAICHIBA>1989年3月9日生まれ。宮城県出身。2010年EX「天装戦隊ゴセイジャー」で主演し注目を集める。2016年映画「殿、利息でござる!」で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以後、映画「帝一の國」、「スマホを落としただけなのに」ドラマ「高嶺の花」など話題作が相次ぎ、現在は主演ドラマ「プリティが多すぎる」に出演中。さらに1月9日から放送の「家売るオンナの逆襲」にも出演が決まるなどますます活躍の場を広げている。撮影山川修一(扶桑社)※独立行政法人都市再生機構(UR)
2018年12月13日「結婚を機に新居を探している」「子どもが生まれた!」……などなど、人生にはライフステージが変わるタイミングが何度か訪れるもの。そんなタイミングには、引っ越しを考える人も多いですよね。でも、引っ越しは何かとお金がかかります。特に小さいお子さんを抱えるご家庭は、今後のためにもなるべく出費は抑えて賢く対応したいところです。そこで頼りになる選択肢の1つが、最近テレビCMなどでも目にする機会の多いUR賃貸住宅。ただ、どうしても「UR=団地」というイメージから、古~い物件ばかりなのでは……? と思っている人もいるのではないでしょうか?■イメージを覆す!これが“今”のUR賃貸住宅 実は、最近のURのお部屋はリノベーションされた物件が増えているだけでなく、中には新築やタワーマンションなどもあるんだそうです。百聞は一見にしかず、ということで、実際にどれだけ充実した住環境が整っているのか、ソーシャルトレンドニュース編集部で取材をさせていただくことに!・設備も充実!最新のUR賃貸住宅今回お伺いしたのは、埼玉県草加市にある「コンフォール松原」。複数の棟が並ぶ様子に団地の要素こそ感じますが、想像以上に近代的な外観です!今回は5階のお部屋にお邪魔させていただくことに。共用部分は明るく開放的な雰囲気です。玄関前にこれだけの広さがあるのは、特にベビーカーを扱う時にとっても助かりそう。間取りは2LDKの56平方メートル。中に入ってみると、3~4人のご家族が住むには十分な広さです。なんといっても、玄関から見た時の採光が魅力的。 ママたちにとっては気になるキッチンも、3帖を超える充実の広さ! 収納スペースも流しの下、頭上ともに十分確保されているので、大きめのお鍋や食器もらくらく収納できそうです。収納に関していえば、クローゼットも重要なポイント。こちらのお部屋には、大容量のクローゼットが2つも用意されています。これだけあれば、すっきりとお片付けができそうですね!また、ベランダが広いのも、お洗濯の際にはありがたいポイント。小さめであれば夏場にはビニールプールも出せちゃうので、子どもたちも喜ぶこと間違いなしです。さらに、敷地内には遊具や家庭菜園(有料)のスペースも発見! 敷地もゆったりしているから、子育て世帯にも快適な環境であることは間違いなし。足りないものはないのでは?と思うほど、充実の設備に脱帽です。・リノベーション物件もこんなに充実!!URではこの他にも、全国でリノベーションやリフォームをした物件の提供を進めています。これにより、築年数を重ねたお家も、今の暮らしに合った住まいに生まれ変わっているんです!例えばこちらはママのために作られた、子育てしやすくリノベーションしたお部屋です。家事や育児で家の中を行ったり来たりするママたちのことを考えた設計になっています。収納が大容量で、水回りが使いやすいだけでなく、設備においても安全性について考慮されているんだそう。URの女性職員がママにとって住みやすい家を考えて作ったという点も魅力的です。また、昔ながらの団地が持つレトロな雰囲気を活かしつつ、現代的なデザインも取り入れオシャレにリノベーションしたお部屋も人気です。畳がメインでも、壁紙や塗装の全体のトーンを落ち着いた色見で統一することでぐっとオシャレな雰囲気に。もちろん水回りもリノベーション済み! 古き良き雰囲気を残しつつ、ライフスタイルの変化に対応してくれているのはうれしいですよね。さらにインテリアショップ『イケア』や、生活雑貨を取り扱う『無印良品』との共同プロジェクトで実現したお部屋も! それぞれの特徴が加わることで、またがらっと雰囲気も変わります。これだけの多様なリノベーションがあれば、自分のお気に入りの物件に出会えること間違いなし!■最後の決め手!?割引制度もこんなに充実URは割引の制度が充実しており、特に人気があるのが、次の3つ。・そのママ割満18歳未満のお子さんを扶養している方であれば、家賃が3年間お得になる制度。※ただし、3年間の定期借家契約となります。・U35割契約名義人が35歳以下であれば、家賃が3年間お得になる制度。単身も子育て世帯も対象になるのがうれしいポイントです。※ただし、3年間の定期借家契約となります。・近居割子育て世帯、または高齢者世帯などが親族と近くに住む場合、新たなUR賃貸住宅の契約で、家賃5%の減額を5年間受けられる制度。その他、入居時の礼金や仲介手数料は無料だし、住みはじめてからは更新料もかからないんだとか。住環境がしっかり整備された物件にお得に住めるなんて、理想的ですよね♪■欲しい生活も、URなら手に入るかも 環境的にも金銭的にも、現代人の“欲しい”を反映させているUR。「団地=古い」という固定概念を抱いたままだと、損をしちゃうかもしれません。イメージにとらわれず、URの住宅を選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?それぞれの物件によって特徴もさまざまに異なるので、検索をしてみるだけでもいろんなイメージが湧いて楽しいですよ!(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)■提供/関連リンクUR都市機構 UR賃貸住宅
2018年11月22日家を持つなら中古マンションをリノベーションしよう、と決めていた愛知県長久手市にお住まいのOさんファミリー。4歳の長男、1歳の長女がいる4人家族です。リノベーションはインターネットで知ったというエイトデザインに物件探しから依頼をしました。「見た瞬間に決めてしまった」という緑に囲まれた築37年の団地は、眺めの良さや、敷地内に公園があるところなど、環境面を気に入って購入しました。リノベーションのテーマは「家族がなんとなく集まって思い思いに過ごす」家だったそうです。■ ひとつ屋根に包まれるリビングダイニング既存の天井をはずしてできた大空間に、あえて傾斜天井をつけることで、ひとつ屋根に包まれているような温もりある雰囲気を作り上げました。その三角屋根が印象的なリビングには、エイトデザインが運営する「HACHI KAGU」に特注して作った大きなテーブルを配置しています。リビングの床材には素足にやさしい杉フローリングを使っていて、節が目立たないよう落ち着きのある色に塗装してあります。リビングとつながる板張りのキッチンは存在感たっぷり。リビングの隣に設けられたフリールームには大きな本棚を造作。こちらのフリールームは将来、子ども室にする予定なので、2部屋に分けられるように扉も2つ設置してあります。今はリビングとひと続きの空間となっていて、夫の書斎や作業スペースとして使っているそうです。■ 家族をいつも見守れるキッチンL字型に配された業務用キッチン。夫婦ふたりで立っても余裕の広さがあります。配管のために床が一段高くなっており、リビングダイニングとキッズスペースがよく見渡せます。キッズスペースはキッチンの南側にあった和室を一新。子どもが遊ぶ姿を、料理しながらしっかり見守ることができます。■ コンパクトだった部分を拡張して暮らしやすく狭かった玄関は土間を延ばして、壁面に収納を確保しました。土間の先には家族それぞれの収納スペースが設けられたウォークインクローゼットも新設しています。コンパクトだった洗面室は洗濯コーナーに変更し、浴室手前に新たに洗面室を設けました。また、浴室もワンサイズ大きくするなどして、暮らしやすさもアップさせてあります。「家族みんなが集まる場所をつくりたい」という要望は、築37年の団地のリノベーションによって見事に叶えられました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.18」も参考にしてみてくださいね。※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです設計・施工エイトデザイン撮影中村風詩人
2018年09月26日団地は、敷地内に公園や緑が多く、スーパーもあったりと、今や子育て世代に人気のリノベーション向き物件として注目されています。物件価格も手頃なので、思いきり自分らしいリノベーションを実現できるのが魅力です。団地の間取りは、間仕切り戸や壁で部屋を区切っているつくりが一般的。この間取りをどのように空間を変え、自分らしい住まいをつくるかが団地リノベの腕の見せ所なのです。今回は、大きな反響を呼んだ「団地リノベ」の実例を4本まとめてご紹介。■ 専門家のテクニックで実現!団地リノベで戸建感覚の理想の空間へ京都府長岡京市、昭和43年築の団地を1,300万円で購入、工事費800万円(税・設計料込み)をかけてリノベーション団地のほとんどは昭和に建てられた物件で、そのまま住むにはいろいろと不便。しかし、リノベーションのアイデア次第で、魅力的な空間に生まれ変わります。Iさん夫妻のリノベーションのこだわりは、庭付きの1階にしたこと。団地ながら窓から緑を楽しんだりガーデニングをしたりと、戸建て感覚でのびのびと暮らせる空間になりました。リノベーションは、団地リノベに関する本も出している吉永健一さんに依頼。また、キッチンは、敬愛するカリスマ主婦・石黒智子さんの厨房を再現し、大満足の仕上がりに。Iさん夫婦の団地リノベが成功したのは、情報収集や十分な下調べを経て、理想の住まいの形を具体化して考えたからこそ。仕切りの多い団地を一体感ある空間に生まれ変わらせた、専門家のテクニックに注目です!専門家を味方につけて、団地とは思えない広々空間へリノベーション■ 犬も大満足!見えない隠し収納のテクニックで開放感のある空間づくり東京都多摩市、築33年(昭和59年築)の団地を購入。830万円(税・設計費込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーションTさん夫婦が物件を選んだ決め手は、高台で眺望が良いことと、ペットの飼育が可であることだったそうです。リノベーションで施したのは、「浮造り(うづくり)」という床でした。あまり聞き慣れない床細工の名称ですが、これは表面に凹凸をつけたフローリングのこと。愛犬が走りやすく、足腰への負担が軽くなるようにとの思いが込められています。もう1つ、Tさん宅のポイントとして注目したいのは、収納がたっぷりあるという点です。例えば、このパントリー。収納が多いと物がごちゃついて見えますが、”隠し収納”のテクニックで視覚的にスッキリして見えます。Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそう。それでも、緻密な計算で作られた機能的な収納は、これからリノベーションを考える人の参考になるはずです!構造壁を残しつつ、上手に隠す収納で開放感のある空間を実現!■ 築46年の団地へ住み替え、壁をなくして棚で間仕切りした広々効果がスゴイ!築46年物件価格2,400万円の団地を購入、工事費1,000万円(税・設計料込み)をリノベーション神奈川県横浜市のNさん一家は、2008年に購入した新築マンションから築46年の団地へ、驚きの住み替えを行いました。「どうしてお金をかけてわざわざ古い物件へ?」と疑問が湧きますが、その理由は“住み心地の良さ”でした。団地ならではのオープンで明るい雰囲気に惹かれ、空き物件が出ると迷わず購入したのだそう。壁を取り除き、さっそく部屋全体を大きなワンルームにリノベーション。リビングと寝室を適度に区切るために用意したのは、収納棚でした。以前住んでいた新築マンションは80平米でしたが、団地は60平米と狭くなったため、収納をしっかり確保しながら空間を最大限広く利用するために採用したアイデアです。収納棚を利用した上手な間仕切りの実例を、ぜひチェックしてみてくださいね!新築マンションから団地へ、狭くても間仕切りを上手に使って広々空間を実現!■ まるでカフェみたい!住み慣れた実家の団地をリノベで大改修千葉県八千代市、実家でもある築41年の団地をリノベーション。工事費約1,100万円(設計料別)で大改修実家の団地を受け継ぎ、住み慣れた家をリノベーションでがらりと一新した方もいます。場所は千葉県八千代市。まるでオシャレなカフェのようですが、築41年のれっきとした団地の一室です。広さ78平米の部屋を、工事費約1,100万円(設計料別)で大改修しました。構造上取り壊せない壁もありましたが、その存在を上手く生かした空間設計は見事です。漆喰、オーク材、ステンレスなど、素材の持ち味を要所要所で見せながら、遊び心いっぱいにまとめています。「バーベキューも楽しめるベランダのウッドデッキ」「おこもりできるワークスペース」「ビビッドなカラー使い」など、真似したい空間づくりのテクニックが満載!インテリアの参考にもなる団地リノベーションの好例です。団地とは思えない!真似したい様々な空間づくり
2018年08月18日都心に新築マンションを買おうとすると、億に近い金額は当たり前。そこから間取りや立地などの条件が加わると、手が出せる物件はほとんどなく、やはり妥協が必要になってきます。そこで検討したいのが、中古物件のリノベーション。現在さまざまなサービスがある中で、注目したいのが〔bento(ベントー)〕というリノベーションの新ブランドです。今回は「こんな生活をしてみたかった!」を叶えてくれる〔bento〕の“未来の生活”スタイルをご紹介します♪〔bento〕が叶える“高コスパ”な未来の住宅とは?【ビフォー】築46年、わずか40~50㎡の狭小空間を3480万円で高コスパ住宅に!中古物件を購入してリノベーションするだけでもコストがかかるのに、家具や家電まで完璧にフィットするものをそろえるとなると、さらに家具選びの時間と購入のコストがかかるもの。とくに、コンパクトな物件は家具の配置や導線を効率よくして広々と使いたいものですよね。〔bento〕は家具家電の設置を含めて設計を考えてくれる新感覚のリノベーションの新ブランドです。実際に写真の東京立川の築46年、46.27㎡のコンパクトな物件をリノベーションすると......【アフター】築46年、わずか40~50㎡の狭小空間を3480万円で高コスパ住宅に!このようなデザイン性の高いおしゃれな空間に大変身!なんと、3,480万円で部屋の購入とリノベーションができるだけでなく、最新の家具家電が付いてくるんです♪(※)それでは〔bento〕が提案する高コスパな1LDKの「オートメーション住宅」を見てみましょう!※家電の一部につき、物件の間取りや大きさによっては導入できない可能性があります。ライフスタイルがガラリと変わる“家事時短”機能も盛りだくさん!最新の加湿器とロボット掃除機で快適空間に家族で団欒するリビングは、常に快適な空間に整えたいものですよね。〔bento〕では、徹底した断熱で外気の影響を受けづらくし、ナノコーティングのタイル床で汚れを付きづらくしている上に、最新の加湿器やロボット掃除機を導入することで、過ごしやすい空間をキープしてくれます。「床掃除が苦手!」という方も、負担がかなり減ることで、空いた時間を自分の時間にあてることができそうですね♪続いて気になるのがダイニング。ダイニングテーブルとしての機能も兼ねそろえたおしゃれなカウンターキッチンですが、ここにはどのような機能が隠されているのでしょうか?キッチンには壁投影型スマートデバイスが搭載まず、料理を作るときに見たいのがレシピ。〔bento〕では、壁投影型スマートデバイスが搭載されているので、操作しづらいスマートフォンに変わって、レシピ検索や番組視聴などのサポートをしてくれます♪タッチ検索はもちろん音声検索もOK。壁紙も防汚機能つきで、抜かりなしの機能性です!「IoTボタン」で消耗品をワンタッチ購入毎日洗い物をしていると、洗剤などの消耗品はすぐ無くなってしまいますよね。そこで〔bento〕は「IoTボタン」を採用。食器用洗剤やアルコール消毒、パスタなどの消耗品を、ボタン一つで翌日送料無料で配送してもらえます♪人口天窓で明るいバスルームに続いてはバスルーム。天井から太陽光が降り注ぐ、明るいバスルームに見えますが、実は人口天窓を採用しています。1日の疲れを癒してくれるバスルームが快適な空間だとうれしいですよね♪広々と使えるパウダールームは、空調設備で快適かつきれいに。構造上拡張しづらいお風呂周りのスペースも、バスルーム・トイレ・洗面・洗濯収納スペースを完全に仕切らずに「パウダールーム」とすることで、広々とした空間を実現。夏場はムシムシしやすいパウダールームにも専用のエアコンが搭載されているので、バスタイムも快適に過ごせるだけでなく、カビ予防もバッチリです。大容量洗濯乾燥機は、家族が増えても選択から乾燥までワンストップで行えるすぐれもの。シャツなどシワが気になる衣類はスチーム乾燥機を使えばアイロンがけすることなく仕上げられます。キッチンには自動で衣類を折り畳むロボットも格納洗濯をした後、衣類を畳んで収納するのも時間がかかるもの。実は先ほどのキッチンの壁には「ワードローブスペース」が。そこには自動で衣類を折り畳むロボットも導入されています。畳んだ後は、自動で分類されて収納される、まさに未来のアイテム。衣類の収納が苦手という方にも嬉しい機能ですよね♪スマートデバイスで忙しい朝の情報収拾もばっちり忙しく支度する朝は、リビングよりもパウダールームにいることが多いもの。パウダールームにはスマートデバイスが設置されているので、音声コントロールによる情報の読み上げ機能で、支度をしながらニュースや天気も把握できます♪玄関のセキュリティもしっかりしているので安心そして、気になるセキュリティ面もばっちり。スマートロックで自動ロックや手動開錠の通知がスマホに届くだけでなく、動体感知カメラで玄関を録画してくれるので、外出時の荷物受け取りもできるんです。築古物件のリノベーションで、ここまで快適な部屋とライフスタイルが手に入れられるなんてすてきですよね♪モデルルーム《bento bianco 立川》を見に行こう!同じ広さの物件を、〔bento〕でリノベーションした場合と5,000万円で新築マンションを購入した場合で比較してみても、そのコストパフォーマンスの高さは歴然。今回紹介した〔bento〕の魅力は、ほんの1部にすぎません。「もっと知りたい!」という方は、モデルルーム《bentobianco立川》へ。テクノロジーとデザイン性が暮らしやすさにフィットした、未来のライフスタイルを実感してみましょう♪【モデルルーム概要】●所在地:東京都立川市柏町4-51-1●アクセス:西武鉄道拝島線、多摩都市モノレール「玉川上水駅」駅下車、徒歩4分●専有面積:46.27㎡●間取り:1LDK●構造・規模:鉄筋コンクリート造地上5階建●築年月:昭和46年5月27日(築46年)●参考価格:3,480万円(家具家電すべて含む)モデルルーム《bento bianco 立川》
2018年07月05日東京都多摩市にある、築33年(昭和59年築)の団地を購入したTさん夫妻。高台に位置するため眺望がよく、ペットの飼育が可であることなども気に入っての購入だったそうです。購入後は自分たち好みの空間にするために、工事費830万円(税・設計料込み、施主支給品は含まず)をかけてリノベーションしました。設計・施工は、「シンプルで上質な雰囲気の施工例をHPで見て、いいなと思いました」(夫)という空間社に依頼しました。■ 夫妻の愛犬への思いや気遣いが伝わるリノベ玄関に入ってまず驚くのは、玄関土間と床との段差がないということです。ヘリンボーン貼りのタイルが、玄関土間からそのままフラットにリビングまで続くユニークなスタイルになっています。そんな、まるで戸外のようなつくりの廊下を元気に走り回るのは、ミニチュアダックスの愛犬・こむぎです。リビングやダイニングの床に、木目を浮き上がらせる「浮造り(うづくり)」という表面に凹凸のあるフローリングを採用したのも、こむぎが走りやすく、足腰への負担が軽くなるように配慮したためです。ダイニングのインナーテラスのそばには、こむぎ用のハウスも完備されています。■ 広さや天井の高さを生かした開放感のある空間にダイニングは白を基調としていて、手前に張り出し圧迫感のあった梁を取り払ったことで現れた排気ダクトも、白い塗装を施して空間に馴染ませています。壁の仕上げは、珪藻土です。珪藻土は防臭効果も高く、カレーのにおいも残らないほどだそうです。リノベーション前の様子専有面積は81.59平米と広いだけでなく、最上階にあるT邸。ダイニングは勾配天井になっていて、いちばん高いところで4m近くもあります。その広さや高さを十分に生かして、夫は「なるべく間仕切り壁を取り払って、開放感のある広いワンルーム感覚の空間にしたかった」と言います。ところが、Tさんのお宅は壁で建物を支えるつくりの団地のため、残さざるを得ない構造壁が多かったそうです。■ 使い勝手のよい機能的な収納をたっぷりとそこで、ネックだった構造壁を逆に上手く利用してWICやパントリー、ランドリールームを設け、収納を充実させることにしたそうです。収納スペースが充実していれば、居室内に収納が必要なくなるため、可能な限り広くとったリビングやダイニングの開放感が妨げられないというわけです。ランドリールームと隣接するキッチンをつなげて、通り抜けられるようにする案もありましたが、採用しなかったのは、収納スペースを少しでも多く確保するためだったそうです。各所の収納内部には、棚を多めに取り付けているのも特徴的です。こうすることで、どこに何があるのかが分かりやすく、出し入れもしやすくなるからです。「収納は苦手だったのですが、ストック食品などはカゴに入れるだけで絵になるから、雑多な入れ方でも夫にほめられます(笑)」と妻。また、ダイニングからパントリー内部や冷蔵庫が見えないように設計されているのもポイントです。寝室は、パープルの塗装壁で安らぎのある空間になっています。隣接するWICにはあえて建具をつけず、出入りしやすいつくりにしています。WICの中もやはり、可動棚やハンガーバーで使いやすくカスタマイズされています。スペースがゆったりしていて、出かけるとき、帰ってきたときの心のオンとオフを切り替える場所にもなっているそうです。最上階なので、グルニエ(小屋裏収納)も付いています。グルニエは12畳もの広さがあり、季節外のものや布団などを収納しても、まだまだ余裕があるほどです。■ 隅々までこだわれるのもリノベのメリット!洗面室は照明やミラー、水栓もひとつひとつ夫妻のこだわりで選ばれました。トイレ奥の壁や洗面・脱衣室、寝室の壁、ドアは夫妻がDIYで塗装したものです。ゲストルームの壁では、珪藻土塗りにもチャレンジしたそう。リノベを終えて、「珪藻土の壁など、やりたいと思っていたことがほぼできてよかったです」という夫。妻も「住むほどに、日々愛着が湧いてきます」と話してくれましたが、実は当初、新築への憧れもあったとか。けれども今では、夫が勧めてくれたリノベのよさ、古いもののよさを実感しているそうです。もっと詳しく見たい方は、ぜひ『リライフプラスvol.24』も参考にしてみてくださいね。設計・施工空間社撮影山田耕司
2018年05月16日大阪府100%出資の公的団体・大阪府住宅供給公社(以下、公社)が、“賃貸でも自分らしい暮らしを実現したい”というニーズに対応するため、2017年1月より大阪府内47団地・約1万2000戸を対象に、退去時の原状回復義務を一部免除するDIY賃貸住宅『団地カスタマイズ』を提供しています。この『団地カスタマイズ』の普及のため、DIYインストラクターによるレクチャー付きのDIY体験イベント第2弾が、茨木郡山団地(大阪府茨木市)にて7月1日(土)に開催されます。DIY賃貸住宅『団地カスタマイズ』とは「賃貸ではDIYできない」という常識に一石を投じる『団地カスタマイズ』を、公社は2017年1月から全管理戸数(2万1,847戸)の半数を超える約1万2,000戸でスタートしました。今回は、この『団地カスタマイズ』をより多くの方に知ってもらうとともに、「DIYに興味はあるが最初の一歩が踏み出せない」といった層にその魅力を発信するため、DIYインストラクターのサポートによる初心者向けDIY体験イベントが開催されます。『団地カスタマイズ』特設サイト年2月に香里三井C団地(大阪府寝屋川市)で開催された第1弾の同イベントは、事前申し込みと当日申込併せて15名の枠が一杯となりました。参加した人は、「思っていたより手軽にできることが分かった」「原状回復の費用を気にしないで、自分好みに手を加えながら住むことができるので嬉しい」と話し、家族でDIYを楽しんだようです。DIY賃貸住宅『団地カスタマイズ』体験イベントの概要DIY賃貸住宅『団地カスタマイズ』体験イベントの概要■開催日時:7月1日(土)10:00~13:00■開催場所:茨木郡山団地(大阪府茨木市新郡山2丁目茨木郡山団地集会所)■アクセス:JR京都線「茨木」駅より阪急バス約20分「郡山団地前」下車徒歩約2分阪急京都線「茨木市」駅より阪急バス約26分「郡山団地前」下車徒歩約2分(お車で来場の方は団地内の駐車場をご案内します。数に限りがあります。)■第1部:10:00~11:15室内壁塗装体験(事前申込要先着5名)■第2部:11:30~13:00棚の取付け授業(事前申込要先着5名)■参加費:無料※随時、ふすま紙貼り体験、ワークショップ、オープンルーム、スタンプラリーを実施します。■申込方法先着順にて下記の方法で受付を行います。1.インターネットによる申込受付受付期間:終了2.電話による申込受付受付期間:6月22日(木)14時から6月30日(金)17時45分※23日(金)以降は9時から17時45分まで受付(土日休)連絡先:06-6203-5534(団地再生課再生グループ)※別途、当日参加枠があります。
2017年06月27日大阪府100%出資の公的団体・大阪府住宅供給公社(以下、公社)が5月11日(木)より、茶山台団地(堺市南区)及び香里三井C団地(寝屋川市三井が丘)において、設計・施工一式(デザインビルド方式)の事業提案競技を実施しています。子育て世帯・若年世帯向け住戸リノベーションプランについて、広く民間事業者からそのノウハウを活かした提案を求めることが目的です。実施の背景本事業は、公社と堺市が連携して人口減少や高齢化が進む泉北ニュータウン地域に子育て世帯や若年夫婦などの若年層を誘引することを目的に、民間事業者のノウハウを活用した住戸リノベーションを2014年度より実施しているものです。昨年度は2戸1化リノベーションを6戸実施し、子育て世帯や若年夫婦をターゲットにした募集では、平均応募倍率が7倍と好評でした。今年度は引き続き2戸1化リノベーションを実施するとともに、若年の夫婦や単身世帯をターゲットとした1住戸リノベーションを実施します。また今年度は新たに、香里三井C団地においても2戸1化リノベーションを実施します。事業実施のねらい狙いは次の2つだそうです。(1)団地毎の環境及び地域の取り組みとの調和並びに現状の課題解決や公社が実施している取り組みに繋がる提案を求めます。(2)民間の持つ多様なアイデアやノウハウを活かした質の高い住戸プランの実現、またこれまでの建設業界に留まらない分野との連携による新しい暮らしの提案やその話題性を期待します。募集要項事業概要事業提案競技により、次の業務ごとに最優秀作品提案者を選定し、設計・施工にかかる契約を締結する予定です。<業務内容>【A業務】:茶山台団地における2戸1化リノベーションプラン2住戸分と1住戸リノベーションプラン3住戸分の設計・施工一式(堺市と公社の連携事業)。【B業務】:茶山台団地における2戸1化リノベーションプラン3住戸分と1住戸リノベーションプラン2住戸分の設計・施工一式(堺市と公社の連携事業)。【C業務】:香里三井C団地における2戸1化リノベーションプラン5住戸分の設計・施工一式。<条件価格(上限)>【A業務】:1,800万円(税込)【B業務】:1,800万円(税込)【C業務】:1,900万円(税込)今後の予定・2017年5月11日(木)提案募集要項公表・申込開始・2017年5月17日(水)現地確認申込締め切り(実施日は別途申込み者に通知)・2017年6月26日(月)提案書提出締め切り・2017年7月中旬最優秀作品の選定・2017年9月上旬〜工事・2017年12月下旬完成「茶山台団地」概要所在地:堺市南区茶山台2丁1番・2番総戸数:981戸構造:鉄筋5階建住戸専有面積:44.98m²~91.68m²入居開始:1971年(昭和46年)4月交通:泉北高速鉄道「泉ケ丘」駅より徒歩約10分「香里三井C団地」概要所在地:寝屋川市三井が丘5丁目5番総戸数:340戸構造:鉄筋5階建住戸専有面積:44.98m²~45.11m²入居開始:1971年(昭和46年)11月交通:京阪本線「香里園」駅より京阪バス約12分「三井ヶ丘」バス停より徒歩約3分大阪府住宅供給公社
2017年05月17日木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『Familia 保見団地』。愛知・名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)によるご紹介です。■『Familia 保見団地』愛知県豊田市にある保見団地は、1990年に入管法が改正されて以降、働き口を求め来日した多くのブラジル人が入居し、現在では約9,000人の住民の内の約半数を外国籍(主に日系ブラジル人)の住民が占める、巨大な先進移民団地。本書は、写真家・名越啓介とノンフィクション作家・藤野眞功の2人が保見団地で2年間生活をして記録した245枚の写真と生活を綴ったルポルタージュから成るドキュメンタリー写真集。名越啓介はこれまでも、チカーノ・ギャングやスクワッター、スラムなどを訪れ、被写体となる人々と寝食を共にすることで至近距離からの撮影を可能にしてきた。今回、保見団地での住み込みでは、そこに暮らす人々の日常を捉え続けている。特に、10代のブラジル人たちと3年という月日を過ごすことで見えてくる、彼らの持つ思春期の感覚の一端や喜怒哀楽、成長、そして変化。リアルな言葉で交わされる、容姿や言葉のこと、学校や遊びのこと、家族や仕事のこと、日本やブラジルのこと―。過ぎ去っていく日々の尊さと失われゆく自由への渇望が綴られている。昭和の趣を色濃く残す団地を舞台にした少し異質にも感じられる住民たちの生活が、自動車産業の発達した愛知県の一角で今日も明日も営まれていることを伝え、それは私たちの生活とも地続きであると教える1冊。世界37ヶ国以上に拠点を持つデジタルメディア「ヴァイス(VICE)」や無料カルチャー誌『VICE MAGAZINE』等でも知られるVice Media Japanからの写真集刊行は本作が初めて。【書籍情報】『Familia 保見団地』発行元:VICE Media Japan/発売:世界文化社言語:日本語ソフトカバー/288ページ/225×170mm発刊:2016年12月価格:2,980円
2016年12月22日やんちゃ盛りなお子さんがいながらお気に入りのインテリアに囲まれ、心地よい暮らしを実現している読者の方に、3つのポイントにわけてその秘訣を伺うインテリア特集。今回は、SNSやライフスタイル誌でも人気上昇中、4人の子育てをしながら“賃貸DIY” を実践しているsayo.さん一家のご登場です。▼sayo.さん家 プロフィール・家族構成:夫(33歳)、妻sayo.さん(34歳)、中学2年生の長女、小学4年生の長男、小学1年生の次女、1歳を迎えたばかりの次男、内装業を営むご主人との6人暮らし。・所在地:神奈川県横浜市・間取り:2LDK・住宅形態:賃貸団地・instagram: @xsayo.x 公園や緑道など、敷地内の豊かな緑に恵まれ、世代を超えた交流ができる地域のコミュニティ、そしてなにより懐かしさを感じる建物の趣き……。今、子育て世代に「団地」の良さが再注目されています。反面、賃貸では「原状回復」が大原則。釘一本打てないその縛りにとらわれず、自由な発想で4人の子育てをしながらインテリアを楽しむsayo.さんに、賃貸DIYライフスタイルの3つのポイントを伺いました。■賃貸物件でも、DIYでやれることはたくさんある!古材風のフローリングに、シャビーな板壁。ここが団地内の一室とは思えない変貌を遂げた、sayo.さん宅のリビング空間。「床はもともと、賃貸特有の明るい色とツヤのフローリングでした。その質感があまり好みでなかったのに加え、小さな子どもがいると下の階への音も気になって……」そこで選んだのは、店舗用のクッションフロア。手軽にフローリングやタイルなどの雰囲気を楽しめると人気のDIY素材ですが、店舗用はさらに素材の厚みや質感のリアルさもアップ。雰囲気をガラリと変えるだけでなく、クッションの厚みのおかげで階下への衝撃も抑えられ、子育て中のヒヤヒヤも軽減されました。「最近のクッションフロアは、近くで見ても遜色ないリアルさでおすすめです」とsayo.さん。リビングの一角には、LoFtオリジナルDIY家具「スタックファニチャー」をリメイクしたキッズデスクが。リビングのテーブルでは消しゴムのカスや汚れも気になるので、宿題やお絵かきはここで。 【Point-1】部屋づくりでは、インテリア性だけでなく機能も重視して素材を選ぶことで、子育ての強い味方に。 板壁と天井との間には、「壁紙屋本舗」で購入した壁紙で打ちっぱなし風に。原状回復できるよう、下には「セリア」のリメイクシートを貼りました。ディスプレイしているお気に入りの絵本、実はテレビの配線を隠すのにも一役買っています。板壁はホームセンターで購入できる杉板材を使用したもの。釘や画びょうを刺してもOKの長押(なげし)と、床と壁との境にある幅木を使って固定しています。「もとは硬いコンクリートの壁で、画びょうすら刺せないんです。これなら気兼ねなく、雑貨を飾れます」インテリア性はもちろん、隣家への防音や、思いがけずつけてしまう傷や落書き……といった子育て世代のトラブル回避アイデアとしても役立ちそうです。廻縁にアイアンバーを取り付けたことで、ハンギングも楽しめます。次回は、sayo.さん家のふたつめのポイントとして、生活感の出てしまう日用品や子どものおもちゃのDIY整理術をご紹介します。取材/文:藤沢あかり 撮影:田所瑞穂
2016年06月28日「フランス映画祭2016」の団長として、まもなく来日を果たす名女優イザベル・ユペールをはじめ、6人の男女の偶然の出会いと化学反応を寂れた団地を舞台に描く『アスファルト』。その予告編映像とポスタービジュアルが解禁となった。第68回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映され、高い評価を受けた本作。日本でも改めて注目を浴びている“団地“を舞台に、孤独を抱えた3組6人の男女の予期せぬ出会いを描く物語は、『歌え!ジャニス★ジョプリンのように』の監督を務め、俳優・作家としても活躍するサミュエル・ベンシェトリが、子ども時代をパリ郊外の団地で過ごした経験をもとに執筆した自身の小説が原案。どこかフィンランドの名匠アキ・カウリスマキ作品を思わせる静ひつさの中に、可笑しみと温かみを備えた独特の映像詩を織り成している。今回解禁された予告編では、フランス郊外の寂れた団地で、6人の男女が偶然に出会うシーンがユーモラスに描かれていく。車いす生活を送る中年男と、物憂げな美人看護師。「母親は死んだ」とうそぶく鍵っ子のティーンエイジャーと、全盛期を過ぎた女優。突然不時着したNASAのアメリカ人宇宙飛行士と、彼を迎え入れるアルジェリア系移民の女性。ひと癖ありそうな女優に扮するユペールの相手役を務めるのは、新星ジュール・ベンシェトリ。監督の実の息子であり、『愛、アムール』などで知られる大ベテラン、ジャン=ルイ・トランティニャンの孫にあたる彼が、瑞々しい存在感で演じる。さらに、灰色の風景に異彩を放つアメリカ人宇宙飛行士には、『ファニー・ゲームU.S.A.』のマイケル・ピットがキャスティングされ、作品にリズムを生み出している。また、映画ファンにとっては、壁に飾られた『ダイハード』のポスター、車椅子の写真家がヒッチコックの『裏窓』ばりにカメラをかまえるなど、嬉しくなってしまうショットも満載。まるで“空から降ってきたような”偶然の出逢いが、ときに年齢も、職業も、国籍も越えて、孤独な心に化学反応を起こしていく。人と人との絆が育っていくさまが視覚的に描きだされ、静かな感動を呼び起こす予告編となっている。『アスファルト』は「フランス映画祭2016」にて先行上映、9月3日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月19日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は、オフビートな笑いを生み出す映画、『団地』です。***このスチールのルックスったら!コレ見ただけでおもろさヤバげなのが伝わるのって、珍しいわよね~。やっぱり藤山直美さんの存在感、ハンパないわ~。関西の喜劇女帝ナオミ、こと藤山さんは、ご存じの通りあまりテレビドラマや映画には出ないお方。普段は舞台が多いんだけど、このほど満を持しての映画主演。しかも、それが彼女の映画界出世作になった『顔』(時効直前で逮捕された強盗殺人犯・福田和子の逃亡劇がモチーフの傑作!)の阪本順治監督との再タッグっつーんだから、これを見逃す手はないわ~!漢方薬局を営んでいた山下清治・ヒナ子夫妻は、店をたたんで団地にお引っ越し。清治は散歩が日課で、ヒナ子はパートに出かける毎日を過ごしていたの。ところが、ある日突然、ひょんなきっかけから、清治は「俺はいなくなったことにしー!」と、台所の床下に隠れちゃう。この時点で「……え?」っていう展開じゃない。床下っていっても、野菜とかしまっておくところよ!(笑)そこから先がこれまたおかしいの。噂大好きな団地の主婦たちは、散歩に出かけなくなった清治のことを気にし始め、蒸発したんじゃないか、とか殺されたんじゃないかとか噂が噂を呼んじゃう。しかもヒナ子にとってはまずいことに、ちょっと変わったスーツの青年が山下家に出入りするようになっていたから、もはやこれはゴシップ好きな団地妻の格好のエサ。自治会でも話題になってしまい、ヒナ子は清治が海外に行ってることにして国際電話を装ってみたり、イイワケに奔走するのよ。警察は介入するわ、マスコミも動くわ、どんどんエスカレートしちゃうの。ほぼ全編が関西弁のセリフだから、余計にお笑いのように見えちゃうかもしれないけど、ドッカンドッカン爆笑するような映画じゃないのよね。そこかしこに仕掛けられたお笑いで、思わずヒヒヒと引き笑いの連続。オフビートの笑いがずっと続くもんだから、一度観たら忘れられない作品に仕上がっていると思うわ。なにはともあれ、この作品で一番スゴイのは藤山さんをはじめとする日本の俳優界の重鎮たちによるクソマジメな演技合戦よ。こんなキテレツなストーリーを、大マジメにやってのけてるから、余計におもしろおかしく見えるのよね。普通コメディ映画ってど派手な笑いのシーンがあったり、肉体的に変なアクションがあったりするもんだけど、この映画にはそれがほとんどないの。エキセントリックな見せ方じゃなくて、団地っていう独特の空間に暮らす人々の生態を描き出すことで、そのユニークさが浮き彫りになるのね。団地ってのが社会の縮図というとらえ方をしているから、むしろここで描かれた事件的なエピソードは全部、社会問題に直結してるのよ。そう考えると、この作品が単なるコメディというよりもブラックコメディだってことにも気づくわよ~。ただし、オチは賛否分かれると断言するわ。なんせ●●●(それまででは考えもつかない代物)が出てきちゃうのよね~…(そこだけ解せないという意見が多いのも事実)あまりにも突拍子もないエンディングが待っているから、思わず「どこかで見逃したことがあったかしら!?」というトラップ。二度見、三度見したくなっちゃうんだから~!◇『団地』(C)2016「団地」製作委員会◇藤山&阪本のタッグは『顔』以来16年ぶり。監督&脚本/阪本順治出演/藤山直美、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、濱田マリ、麿赤兒ほか6月4日より新宿シネマカリテほか全国ロードショー。※『anan』2016年6月15日号より。文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)
2016年06月10日是枝裕和監督が公開中の最新作で団地を舞台にした映画『海よりもまだ深く』について、団地をこよなく愛し、活動する「団地団」の大山顕、佐藤大、速水健朗、山内マリコと5月26日(木)、上映後のトークセッションに出席。団地について熱く語り合った。映画は作家崩れのダメ中年の主人公が、別れた妻、妻に引き取られたひとり息子と共に、団地でひとり暮らしをする老母の元を訪ね、台風のひと晩を過ごすさまを描き出す。「団地団」は写真家の大山さん、アニメ脚本家の佐藤さん、「ラーメンと愛国」「フード左翼とフード右翼食で分断される日本人」などの著書で知られる速水さん、「ここは退屈迎えに来て」で鮮烈なデビューを飾り、「アズミ・ハルコは行方不明」が蒼井優主演で映画化されることも決まっている作家の山内さんら、団地を深く愛する異業種の面々で結成されたグループで、団地にまつわるトークイベントや著書の刊行を行なっている。大山さんは本作を「最高の団地映画!」と団地という観点から称賛。「安易な“団地あるある”で描かれておらず、あざとさがない」と語る。大山さんいわく、団地を舞台にした映画では、往々にして「いまの団地にはないよね」というものや描写が多く存在するそうだが、本作で“ジップロック”という現代的な台所用品が登場する点に言及し、きっちりと“現代の団地”が丁寧に描かれており「感動しました」と語る。是枝監督はこれについて「固有名詞を出して『ジップロックを…』と言ったわけではないけど、団地の部屋の時間の積み重ねを見せないといけないと思った」と説明する。また、団地ならではの“狭さ”を映像の中できちんと描き切っていることについても、団地団メンバーからは絶賛の声が上がる。佐藤さんは「冷蔵庫を開けるとき、よけないといけない!(描写が)細かい!」と語り、大山さんは、主人公の姉の家族も部屋にいる状態での会話シーンについて「姉の夫や娘が後ろにいることが感じられる。団地の狭さが感じられて感動しました」と感激を口にする。これらのシーンは実際の団地での撮影とセットを組んでの撮影を組み合わせて作られたそうだが、是枝監督は「スタジオで撮る場合も、カメラを部屋の広さよりも外に出して、引いて撮らないというルールを決めてました。それじゃウソになるから」と明かす。また、阿部寛が約190cmの巨体を縮めて入るお風呂のシーンに関しても、本物ではなくセットであることを明かした上で「(団地用のお風呂の中で)一番古くて小さいタイプのものを選びました」と語った。山内さんは、狭い空間に複数の人間がいるが故の、会話や動きの多さについて言及。「室内が狭いから、人の距離が近くて、会話が増えているのでは?」と指摘する。監督は自身の経験を踏まえ「ああいう状況だと母親は喋り続け、動き続けるんですよね(笑)。基本的に、(母親役の)樹木希林さん(の動き)をいかに止めないかを重視しました」と語った。映画の最後で、主人公たちを老母が団地の階段から見送るという画も団地ならでは。速水さんは、この樹木さんを「団地の妖精のよう」と語り、大山さんも「トトロみたいに見える」と表現。会場は笑いに包まれたが、是枝監督は納得とばかり深くうなずいていた。このほか、団地団からは団地に存在する「分譲組」と「賃貸組」の静かな対立や格差、遊具、団地ならではの人工的な緑地などについて、様々な視点から質問や指摘が飛び交い、是枝監督は鋭い分析に時に驚きつつ、嬉しそうな笑みを浮かべていた。『海よりもまだ深く』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月27日2000年、各映画賞を総なめにした傑作『顔』の藤山直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ最新作『団地』。このほど本作に出演している斎藤工が、「大事なお願いがあってきました」と一礼するところから始まる、ユーモアたっぷりの『団地』式劇場鑑賞マナーCMが解禁となった。家業の漢方薬局を畳み、団地に越してきたヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)の山下夫婦。住人たちは、自治会長の行徳(石橋蓮司)と妻の君子(大楠道代)、クレーマーで次期会長を狙う吉住(宅間孝行)に、暇を持て余した奥さま連中…。ある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が、「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿が消えても淡々とパートに通い続けるヒナ子の言動に、隣人たちの妄想は膨らむばかり。さらに、妙な立ち居振る舞いの青年・真城(斎藤工)が山下家を訪れて…。藤山さん、岸部一徳、大楠道代、石橋蓮司ら阪本組常連組をはじめ、ひとクセもふたクセもある個性派キャストが集結し、阪本監督書き下ろし完全オリジナル脚本の会話劇を繰り広げる本作。さまざまな人生が交差する“昭和の象徴”=団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描き出す。そんな本作から到着したのは、思わず吹き出さずにはいられないユーモアたっぷりの劇場鑑賞マナーCM。映像は、いつもの色気を封印したかのような斎藤さん演じる真城が団地を訪れ、「大事なお願いがあってきました」と深々と一礼して幕を開ける。<井戸端会議禁止!><ドン!ってやらない!><面白い時は笑ってね><もちろんフォークダンス禁止>などの劇場鑑賞マナー(?)に、面白可笑しい本編のシーンを巧みに組み合わせてあり、観客にマナーを呼びかけている。軽快なリズムに乗った本編映像は、団地ならではの人々のつながりや光景が描かれ、本作の世界観を垣間見ることもできる。なお、本マナーCMは、上映館の有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか、全国の『団地』公開劇場(一部劇場を除く)で観ることができるというから、チェックしてみて。『団地』は6月4日(土)より有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月26日経済の長期低迷、デフレ脱却もままならぬ中、かつての高度経済成長期の象徴ともいえる”団地”が、いま映画界でちょっとしたブームになっている。当時、地方から都市部へ移り住む人の流れに合わせて各地に次々と建設されたが、時代の移り変わりとともに、その一帯がどこか取り残されたかのような印象を受ける不思議な建物、“団地”。奇しくも、この春からそんな“団地”を舞台に、名監督や新進クリエイターたちが三者三様のアプローチで描いた映画が続々と公開される。■藤山直美×阪本順治監督『団地』…「うわさのコインロッカーや!」阪本順治監督の書き下ろし完全オリジナル脚本に、稀代のコメディエンヌ・藤山直美を再び主演に迎えて贈る会話劇<a href="">『団地』</a>。映画ファンが待ち望んだ新作でありながら、多くの観客の予想を遥かに上回る物語の企画の発端は、藤山さんのスケジュールがぽっかり空いたことから。撮影スケジュールの兼ね合いもあり、ワンシチュエーションものが良いということで、ふと監督の脳裏に“団地”を舞台にした本作のクライマックスシーンが浮かんだことからスタートした。さまざまな人生が交差する団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描きだす。藤山さんの新境地ともいえる、未知なる魅力を引き出した“妄想としゃべくりのハーモニー”には、岸部一徳、石橋蓮司、大楠道代、宅間孝行、さらに斎藤工など、クセとアクの強いキャスト陣も集結する。■単身高齢者を追うドキュメンタリー『桜の樹の下』…「故郷を離れ、流れついた」神奈川県・川崎市にある市営団地に暮らす単身高齢者たちを追ったドキュメンタリー。戦前から工業都市として発展した川崎は、高度経済成長期に多くの労働者を抱え、当時の公営団地は地方などから来る若き働き手の、そして現在では単身高齢者の受け皿となっている。孤独を感じつつも毎日を生き、そして自らの死とも向き合う高齢者たち。団地で暮らす4人の高齢者たちにカメラを向け、彼らの日常、思いを切りとった本作は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015の日本プログラムに正式出品され、大きな話題を呼んだ。監督を務めるのは、20代の女性監督・田中圭。■阿部寛×是枝裕和監督『海よりもまだ深く』…「パパはなりたいものになれた?」<a href="">『海街diary』</a><a href="">『そして父になる』</a>の是枝裕和監督が、<a href="">『歩いても 歩いても』</a><a href="">『奇跡』</a>に続いて阿部寛と3度目のタッグを組んだ『海よりもまだ深く』。阿部さん演じる主人公の良多はある台風の日、別れた妻(真木よう子)や1人息子と、母(樹木希林)の暮らす団地で一夜を過ごすことになる。本作の主な舞台としなったのは、是枝監督が9歳から28歳まで実際に暮らしていた東京都清瀬市の旭が丘団地。本作について是枝監督は、「登場人物は皆、“こんなはずじゃなかった”という思いを抱きながら、夢見た未来とは違ういまを生きている大人たち。映画の舞台である団地も建設された当時は思いもしなかったであろう、老人ばかりの現在を生きている。本作はそんな等身大の人々のいまに寄り添ったお話」とコメントを寄せている。コメディ、ドキュメンタリー、人間ドラマと異なったスタイルだが、それぞれの“団地”描写の中に込められた、その限られた空間にしか醸し出すことのできない日々の暮らし。まさに昭和の象徴であり、失われた家族や地域のカタチが色濃く残る“団地”。その個々の思い出や人間関係、時間と空間の“濃密さ”が、クリエイターたちを刺激し、惹きつけるのかもしれない。『団地』は6月4日(土)より有楽町スバル座・新宿シネマカリテほか全国にて公開。『桜の樹の下』はポレポレ東中野ほか全国にて順次公開。『海よりもまだ深く』は5月21日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月05日『顔』の監督・阪本順治×主演・藤山直美がコンビが贈る最新作『団地』。このほど、何かとウワサの絶えない団地を舞台にさまざまな人間模様が交錯する本作から、“妄想としゃべくりのハーモニー”を奏でる予告編が解禁。阪本組初参加の斎藤工も、なんとも奇妙な登場の仕方をしていることが分かった。とある事情で家業の漢方薬局を畳み、団地に越してきた山下ヒナ子(藤山直美)と夫の清治(岸部一徳)。住人たちは、自治会長の行徳(石橋蓮司)と妻の君子(大楠道代)、クレーマーで次期会長を狙う吉住(宅間孝行)に、暇を持て余した奥さま連中。ある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿がぱったり見えなくなっても淡々とパートに通い続けるヒナ子に、隣人たちの“妄想”は膨らむばかり。さらに、妙な立ち居振る舞いの青年(斎藤工)が山下家を訪れ…。数々の映画賞を総なめにした『顔』から16年、阪本監督が書き下ろす完全オリジナル脚本の会話劇は、さまざまな人生が交差する大阪近郊の古ぼけた団地が舞台。予告編映像には、「阪本監督が撮ってくれるなら」と久々にスクリーンへ復帰した藤山さんをはじめ、岸部一徳、石橋蓮司、大楠道代ら阪本組常連にして最強と言うべきカルテットが集結。「死んだことにしてくれ!」とヘソを曲げ突然床下へ潜ってしまった夫・清治。「最近、姿を見ていない」と口を揃える、距離感の近すぎる隣人たちの好奇心、妄想はとどまることなく加速し続け、ついには失踪説まで流れ出し、緊急会議をひらく始末…。そんな中、今回、阪本組初参加となる斎藤さん演じる青年も謎の言葉を発しながら、異質な存在感を放って登場。また、大阪弁のテンポの良さが会話の応酬にさらなる拍車をかけていき、庶民劇でありながら、大胆不敵な大どんでん返しをも予感させていく。予告編でナレーションを務めているのは、大阪を代表するラジオパーソナリティとして知られ、本編にも声の出演で参加を果たしている大ベテラン、浜村淳。浜村さんは本作について「ウソもマコトも、団地ではうわさの広まり早すぎる。笑わせ泣かせ怖がらせ、ああ、家の団地も良く似てる」とコメント。DANCHI――。それは、なんでもありえる昭和の集合住宅にして、ウワサが転がる“小宇宙”。稀代のコメディエンヌ・藤山さん演じるヒナ子も思わず「団地っておもろいなあ」とつぶやいてしまう、観客巻き込み型の秘密共有エンターテイメントを、ここから目撃してみて。『団地』は6月4日(土)より有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日藤山直美が主演を、阪本順治が監督を務める映画『団地』の予告編映像が公開になった。大阪近郊にある昭和のムード漂う団地を舞台にした作品だ。予告編映像藤山と阪本監督は『顔』でタッグを組み、高い評価を得たが、16年ぶりに再タッグを組んだ本作は、ごく平凡な夫婦が予想外の出来事を描く異色コメディだ。藤山演じるヒナ子と夫の清治(岸部一徳)は昭和のムード漂う団地に引っ越してきたが、ある事件をきっかけに夫は「僕を死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の要求を受け入れたヒナ子は夫が消えても普通の日常を送ろうと振舞うが、そのことが隣人たちの妄想をかきたて、団地に騒動が巻き起こる。本作は、テンポのよい会話で独特の世界観を描き出していく作品で、予告編でも団地で暮らす人々がひたすらに“しゃべりまくる”のが大きなポイントだ。また、藤山、岸部のほかにも石橋蓮司、大楠道代、斎藤工らが出演し不可思議で濃いキャラクターを演じており、これまでにない会話劇になっているようだ。『団地』6月4日(土) 有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
2016年03月23日映画賞を総なめにした傑作『顔』から16年、日本演劇界が誇る舞台女優・ 藤山直美と阪本順治監督が再びタッグを組んだ最新作『団地』が、6月4日(土)より公開されることが決定。そして本作のポスタービジュアルがついに解禁された。とある事情で家業の漢方薬局を畳み、団地に越してきたヒナ子(藤山直美)と清治(岸部一徳)。住人たちは、自治会長の行徳(石橋蓮司)と妻の君子(大楠道代)、クレーマーで次期会長を狙う吉住(宅間孝行)に、暇を持て余した奥さま連中。 ある日、些細な出来事でヘソを曲げた清治が「僕は死んだことにしてくれ」と床下に隠れてしまう。夫の姿が消えても淡々とパートに通い続けるヒナ子の言動に、隣人たちの 妄想は膨らむばかり。さらに、妙な立ち居振る舞いの青年(斎藤工)が山下家を訪れて…。『顔』は喜劇女優・藤山さんを主演に、佐藤浩市、豊川悦司ら豪華キャストを迎え、実在した女性逃亡犯の内面を圧倒的リアリティーで再現した異色の犯罪映画。また映画は「日本アカデミー賞」「毎日映画コンクール」などでその年の日本国内の映画賞を総なめにした。その『顔』のコンビが再びタッグを組んだ本作は、“団地”を舞台にある秘密を抱えた夫婦を描く物語で、主人公ヒナ子役の藤山さんを筆頭に、夫・清治役に岸部さん、自治会長夫妻行徳と君子役に阪本組常連の石橋さんと大楠さん、クレーマー・吉住役に宅間さん、ヒナ子の家に出入りするミステリアスな男・貴史役に斎藤さんが好演する。そのほか竹内都子、 濱田マリら個性派キャストが脇を固めている。本作は、観客の予想を気持ちよく覆す、新たなテイストの人間ドラマとなっており、様々な人生が交差する“団地”という空間で、ごく平凡な夫婦のアリエナイ体験を軽快な会話劇で描く、ちょっぴりブラックかつ滋味に溢れる、まさに“妄想としゃべくりのハーモニー”を描いている。そして今回解禁されたポスターは、「【DANCHI】なんでもありえる昭和の集合住宅。ウワサが転がる小宇宙。」というコピーと共に、主人公ヒナ子を演じた藤山さんと、そしてなぜか床下から這い出る夫・清治を演じる岸部さんの姿が目を引くビジュアルとなっている。『団地』は6月4日(土)より有楽町スバル座、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年03月15日UR都市機構は10月20日、「URが目指すミクストコミュニティ形成のモデル的取組みの開始」に関する説明会・内覧会を埼玉県三郷市のみさと団地で開催した。説明会では、同機構が高齢者に優しい団地づくりを目指し整備を進めている「地域医療福祉拠点」について報告があったほか、みさと団地の取り組みが紹介された。○高齢者に優しい「地域医療福祉拠点」「地域医療福祉拠点」とは、高齢者向きの居住空間や福祉サービスの整備などを通して、最期まで住み続けることができる環境を整えた団地のこと。若者や子育て世帯との交流も持てるような地域づくりを目指し現在全国の23団地で取り組みが始まっていて平成32年度までに100団地での拠点形成を目標としている 。背景には団地の高齢化がある。同機構の賃貸住宅では高齢者(65歳以上)のいる世帯が約39%、平均世帯主年齢が56.8歳となっていて、いずれも全国平均を上回っているのだ。説明にあたった同機構の瀬良智機理事は、「身体活動や社会活動によって高齢者の元気は維持できるといわれている。ハード面の整備だけでなく、イベントの実施などを通じたソフト面の取り組みも進めたい」と語った。○モデル地区「みさと団地」の取り組みこのうち埼玉県三郷市の「みさと団地」で始まったのは、高齢者向き住宅「健康寿命サポート住宅」の導入だ。内覧会では、10月30日から募集が始まる部屋のモデルルームが公開された。注目すべきは、浴室に「ヒーター」が設置されていること。これは、部屋の移動による急激な温度変化によって脳卒中などの健康被害を起こす「ヒートショック」の防止を目的としている。さらに、バスタブの高さを低くしてまたぎやすくし、安心して入浴できるよう手すりも3カ所取り付けられている。また、トイレに関してもさまざまな工夫がある。出入り口の段差をできるだけ解消し、つまずきを防止。便座からの立ち上がりを補助するために、2カ所の手すりも設置した。そのほか、モニター付きインターホンが付いていたり、段差が認識できるよう玄関と床の色をくっきりと変えたりするなど、きめ細やかな心遣いが感じられる設備が多く取り入れられている。同団地では既に、訪問介護の事業所や在宅診療の診療所、地域包括支援センターなどの整備が敷地内で進んでいて、さまざまな福祉サービスを受けることが可能。今年から、住民が参加できる落語や体操を使った健康増進プログラムも始まり、今後も定期的に開催していく予定だ。○幅広い世代が交流できる場所にさらに、同団地では多世代交流のための環境整備も行われている。家具販売大手の「イケア・ジャパン」とコラボレーションした賃貸住宅を提供したり、子育て支援を行っているNPO法人事務所を呼び込んだりして、若者や子育て家庭を誘致。住民が集まれる集会所も新しくした。今後は、コミュニティーの活動拠点を新たに整備して、子どもから高齢者までが交流できるイベントの実施も検討しているという。居住空間の整備を中心として、幅広い層を呼び込もうと考えている同機構。地域の結びつきが弱くなっているといわれている昨今、多世代の交流や支え合いを実現するためにはソフト面での努力が欠かせないだろう。この取り組みが全国でどのように広がっていくのか注目される。
2015年10月21日ACMEは8日、UR賃貸住宅を供給するUR都市機構九州支社とコラボレーションし、新しいモデルルームを大名団地にオープンした。○部屋の中にアトリエも! 新しい団地のスタイル今回の団地は、築35年の和室で構成された間取りの物件を、journal standard Furnitureがコーディネートし、新しい団地のスタイルを提案したものとなっている。狙いは、若い世代により関心を持ってもらうことだという。コンセプトは、「A little atelier of semi-Western style ~花と文字のある暮らし~」。海外のフラワーアーティストと、イラストレーターである日本人妻の二人の日常の物語が感じられる部屋を再現したものだという。住居には、作品製作ができるアトリエを備え、新しい生活スタイルとなっている。間取りは三構成となっており、ダイニング・リビングルーム(6.5+4.5畳)は、「クラフト感」や、ほど良い「インダストリアル感」を感じさせる部屋となっている。間仕切りを取り、1つの空間として使用している。ダイニングにはカフェセット、リビングには、畳の上にソファを置きつつも空間に配慮したロースタイルの提案をしている。ベッドルーム(4.5畳)には、余計なモノは置かず、お気に入りのベッドを中心にシンプルな構成としている。また、アトリエ(6畳)は、作品製作の為の作業用テーブルやツールが散りばめられ、実用的な夫婦の仕事場を演出している。同物件の所在地は、福岡県福岡市中央区大名2-6-20 大名第3団地703号室。公開期間は、6月27日~7月31日となっている。
2015年07月10日神奈川県住宅供給公社は4月11日より、団地の宿泊体験ができる「体験入居室」をオープンする。○団地転入を検討している人へ「体験入居室」は、若年層や子育て世帯の団地への流入促進を目的としたもの。若葉台団地への転入を検討している人等が無料で宿泊(団地生活体験)をすることができる。室内には、寝具、調理器具、食器、各種家電製品を完備。内装に合わせてトータルコーディネートされている。住宅供給公社は同施設について、「実際に団地に宿泊して団地の住み心地や環境を肌で感じていただくことで、具体的に入居を考えていただくためのきっかけとなり、『団地内への若年・子育て世代の流入促進』となるよう進めていきたい」とコメントしている。対象団地は横浜市旭区若葉台団地3丁目2号等1315室。部屋の間取りは1LDK(3DKを改修)で、広さは58.07平方メートル。利用料は無料で期間は原則1泊2日。宿泊体験予約受付は3月13日~、宿泊体験開始日は4月11日~。申し込みは電話で受付予定。
2015年02月24日団地初心者にお勧めの団地ってどれですか? と訊かれたら、「そうだねえ…」とメガネを外しレンズを拭きながらぼくは答えるだろう。白髭東アパートと河原町団地だ、と。というか「団地初心者」ってなんだ。白髭東アパートは第1回目でご紹介した長さ1kmのびっくり防火壁団地だ。あれには誰もが度肝を抜かれるだろう。そして今回ご紹介するのが河原町団地。こちらもびっくりだよ。ご覧頂こう。どーん!どうですか。すごいよねえ。かっこいい。この河原町団地は川崎市幸区にある。団地を見に行きたいけど、どの団地を選んだらいいか分からない、という方は迷わずここへ行って見てほしい。初心者から手練れの団地マニアまで大満足の団地だ。外観もかっこいいが、内部もすごい。友人が住んでいて、部屋を見せてもらったことがあるがその複雑な間取りにびっくりした。この団地は1972に入居開始。今年で42歳。ぼくと同い年だ。設計者は大谷幸夫。国立京都国際会館の設計で有名な建築家だ。残念ながら昨年2013年に亡くなってしまった。一度お会いしてみたかった。「河原町団地ちょうかっこいいですね!」って言いたかった。この国立京都国際会館は映像作品にしばしば登場する。例えばウルトラセブンの「ウルトラ警備隊西へ」では地球防衛軍の基地になっている。わかるー。地球守りそう。言われてみれば河原町団地も宇宙コロニーっぽい。団地と言えば真四角の羊羹のような形のものを思い浮かべると思うが、こういう意欲的なデザインのものもあるのだ。残念ながら現存しないが、公団初の本格的な高層団地だった「晴海高層アパート」もモダニズム建築の巨匠・前川國男設計のとてつもなくかっこいい作品だった。いまでも一部が八王子にあるUR都市機構「集合住宅歴史館」に移築保存されているのでぜひ見てみてほしい。前川國男はコルビュジエの弟子と呼ばれていたが、大谷幸夫も丹下健三の片腕と称され広島平和記念資料館の設計を手伝ったそうだ。団地にはそういったきら星のような大建築家を起用した時代があったのだ。○コロニーにもお祭りは欠かせないさて、今回はこの宇宙コロニー団地・河原町団地のお祭りを見てきた。ハイライトは御神輿の練り歩きだ。この宇宙コロニーと御輿との組み合わせは、猛暑とあいまって、まるでくらくらする白昼夢の中の出来事のような光景だった。まるで宇宙コロニーから発射される「御神輿型戦闘艇」のようだ。なんてかっこいい。団地が盛んに建設された時代、まさにそれは新しい理想的・文化的生活を実現するコロニーだったはずだ。そして共同体には必ず祭が必要だ。団地は「町」だからお祭りが行われる。河原町団地の祭を見ながら、きっと本物の宇宙コロニーができたらきっとそこでもお祭りが行われるんだろうな、と思った。※国立京都国際会館の写真クレジットは下記の通り©PlusMinus ・Wikipedia「国立京都国際会館」<著者プロフィール<大山顕1972年生まれ。フォトグラファー・ライター。主な著書に『団地の見究』『工場萌え』『ジャンクション』。一般的に「悪い景観」とされるものが好物。デイリーポータルZで隔週金曜日に連載中。へんなイベント主催多数。Twitter: @sohsaiイラスト: 安海
2014年08月08日埼玉県川口市に大友克洋作の『童夢』のモデルになった団地がある。川口芝園団地だ。これがものすごい「壁」なのだ。今回はこの壁にまつわるミステリーについて話そう。○団地をそういう風に使っていいんだ!ご覧の通り、超能力者同士の空中戦が繰り広げられる舞台に相応しい高さと長さを備えた団地だが、作中では壁がひしゃげたり爆発したりしてなんとも心痛む。この作品によって団地に対するネガティブなイメージが決定づけられた面があり、個人的には複雑な気分だが『童夢』が名作であることは間違いない。1983年の第4回日本SF大賞を受賞している。さてこの川口芝園団地はなぜこんなにも壁なのか。その理由はこの団地が建っている場所にある。(場所はここ)1978年に完成したこの団地、なんと防音壁なのだ。この長大な壁によって、その内側の住宅群は鉄道の音から守られる。じゃあこの棟の人はうるさいじゃないか、ということになるが、線路側は廊下でそっち側にはトイレなどが面していて中はそれほどうるさくないと聞いた。ぼくも線路沿いのマンションで育ったけど、電車って道路と違って終電もあるから夜中は静かなんだよね。高速道路や幹線道路沿いの住宅の方がたいへんだと思う。それにしてもこれを知ったときは、団地を防音壁として使っちゃっていいんだ!とぼくもびっくりした。○日本3大「防壁団地」団地のその大きさを利用して、住宅以外の機能を持たせるという事例は、本連載第1回目で紹介した白髭東アパートもそうだ。あっちはまさかの防火壁だった。こういうボリュームを持っている建築に別の機能を持たせるっていうのは、都や公団(現UR)といった公的主体ならではの都市計画だと思う。すてきだ。今話題の新国立競技場も単にスタジアムっていうだけでなくて、巨大さならではのトンチを効かせたらいいのに、と思う。「巨大だから景観的にダメ」じゃなくて「でかい意味があるな!」っていう風にさ。どうも普通の建築は単機能すぎる。うん、余計なことを言った。さて、こういう「でかいから壁にしよう」でいうと、もうひとつ日本を代表する団地がある。これだ!○軍艦島はなんと「防波堤」団地!みんな大好き軍艦島の集合住宅がそれだ。軍艦島の集合住宅は、日本で最初の鉄筋コンクリート造の団地なのだ。最初のものは1916年完成。そしてこの島の集合住宅群は、なんと防波堤の役割をはたしていたという。最盛期には5000人を越える人びとが住んでいたので、狭い島はきつきつ。おのずとボリュームのある建築は単機能ではいられなかったというわけだ。以上の防音壁の川口芝園団地、防火壁の白髭東アパート、軍艦島の集合住宅をぼくは「日本3大防壁団地」と呼びたい。○とはいえ鉄道にお世話になってた川口芝園団地さて、川口芝園団地ができる前この場所は何だったのかを調べたら面白いことが分かった。上の写真は1947年の様子。前出の航空写真と同じ範囲。終戦直後で団地はまだ影も形もなく、なにやら工場っぽいものが建っている。調べたところ、これ1972年に閉鎖した日本車輌製造株式会社の蕨製作所というものだそうだ。つまり、列車の騒音に対抗する団地は、かつて車両を作っていた場所に建っているのだ。さらに面白いのは団地建設の際の資材搬入の話。以前も紹介した素晴らしい団地本『いえ 団地 まち――公団住宅設計計画史』(木下庸子 植田 実・ラトルズ・2014年)によれば、まわりの道路が狭すぎて工事用車両の出入りが困難だったため、すぐ脇の鉄道を使ってコンクリート打設用材料を搬入したという。一見、鉄道に対抗しているように見える川口芝園団地だが、実はすごくお世話になっていたのであった。そう知るとなんだか車両と団地とが、仲間に見えてきた。こういうけなげさを感じていたら『童夢』の超能力者たちもむやみに団地を壊したりしなかったのではないかと思う。<著者プロフィール<大山顕1972年生まれ。フォトグラファー・ライター。主な著書に『団地の見究』『工場萌え』『ジャンクション』。一般的に「悪い景観」とされるものが好物。デイリーポータルZで隔週金曜日に連載中。へんなイベント主催多数。Twitter: @sohsaiイラスト: 安海
2014年07月11日