俳優の山崎賢人と女優の土屋太鳳が、2020年に配信予定のNetflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』でW主演を務めることがこのほど、明らかになった。2012年放送のTBS系ドラマ『黒の女教師』、2015年のNHK連続テレビ小説『まれ』、同年公開の映画『orange-オレンジ-』以来、4度目の共演となる。原作は、「週刊少年サンデーS」にて2010年から2015年まで連載後、「週刊少年サンデー」にて2015年から2016年まで連載された、大人気コミックス『今際の国のアリス』(全18巻)。やりきれない日常に苛立つ無職の有栖(アリス)良平が、仲間2人と東京をブラつくある日、不思議な光が放たれ、気づけば周囲の人気は消えていた。しかしその空っぽの東京では“げぇむ”が次から次へと始まり、一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスたちは必死に戦うしかななかった...。山崎は有栖(アリス)良平役、土屋は、ヒロインで、“げぇむ”の会場でアリスと出会う驚異の身体能力を誇るクライマー・宇佐木(ウサギ)柚葉役を演じる。監督は、山崎主演の映画『キングダム』などの佐藤信介監督。土屋と佐藤監督のタッグは『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』(13)以来となる。山崎は「世界レベルの大規模な日本のコンテンツを作ろうという企画にとても惹かれ、しかも佐藤監督とまたこうして大きな作品に挑戦できるということで出演を決意しました」とコメント。「この作品は精神的にも体力的にもとても苦しい撮影になると思いますが、共に大変な時期を乗り越えてきた土屋太鳳ちゃんと今、また一緒に頑張れることを嬉しく思っています」と土屋との4度目の共演を喜ぶ。土屋も、佐藤監督作品への6年ぶりの出演、山崎との再タッグに「感無量です。私が20代のスタートダッシュに賭けた頃を知るお二人であり、新たな役での再会は目標の一つでした」と感激。「未熟な私が女優として存在することは“げぇむ“で存在し続ける難しさに近いものがあります。私はこの四年ただ無我夢中で、自分が何をしてきたのかを把握出来ていません。全力疾走のつもりが後ずさりしたかもしれません。でも情熱だけは込めました。その情熱をウサギの生き様に注ぎ、再タッグに挑戦したいと思います」と意気込んでいる。※山崎賢人の「崎」は立つ崎(たつさき)
2019年08月05日山崎賢人&土屋太鳳がW主演をつとめ、大ヒットサバイバル・サスペンスコミック「今際の国のアリス」をNetflixが実写化。2020年、世界190か国にて配信される予定という。山崎賢人と土屋太鳳のW主演!監督は『キングダム』佐藤信介主演作『キングダム』が大ヒット、今夏には声優に初挑戦したアニメーション映画『ニノ国』も公開される山崎賢人。今年、ハリウッド映画『バンブルビー』で初の吹替声優を務め、2019年上半期のCM放送回数で女性部門1位に輝く土屋太鳳。人気実力とも若手俳優のトップランナーが、2015年放送のNHK連続テレビ小説「まれ」や同年公開の映画『orange-オレンジ-』以来、実に4度目の共演が実現。メガホンをとるのは、『アイアムアヒーロー』『GANTZ』『いぬやしき』、そして中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久氏のベストセラー漫画を実写化した『キングダム』など、これまで「映像化不可能」といわれてきた漫画原作の実写化を手がけ、原作を活かしつつも練りこまれた物語と、質の高い映像で多くの観客を魅了してきた佐藤信介監督。大ヒットとなった『キングダム』の主演・山崎さんとの最強タッグで、新たな物語が誕生する。また、また、土屋さんは『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』(’13)以来の佐藤組、身体能力の高さを生かした演技が期待される。いきなり放りこまれた”げぇむ”の世界ー果たして、生き残れるのか!?原作は、「週刊少年サンデーS」にて2010年~2015年まで連載後、「週刊少年サンデー」にて2015年~2016年まで連載された、麻生羽呂による大人気コミックス(全18巻)。やりきれない日常に苛立つ無職の有栖(アリス)良平が、仲間2人と東京をブラつくある日、不思議な光が放たれ、気づけば周囲の人たちは消えていた。その空っぽの東京では、一歩誤れば命が奪われる理不尽な“げぇむ”が次から次へと始まり、数々の難題を前に、アリスたちは戦うことを強いられる。山崎さんは有栖良平役、土屋さんは“げぇむ”の会場でアリスと出会う驚異の身体能力を誇るクライマー、宇佐木(ウサギ)柚葉役を演じる。まさに今際の国で巻き起こる、ミステリー・アクション・人間ドラマ満載のSFサバイバル・シリーズ。麻生羽呂のオリジナリティ溢れ、映像化不可能ともいえる難解な世界を舞台にしたストーリーを、佐藤監督がどのような映像世界にするのか、期待が高まること必至。山崎賢人/有栖(アリス)良平役「太鳳ちゃんと今、また一緒に頑張れる」●出演が決定した際の意気込み。佐藤監督、土屋太鳳さんとの再タッグについて世界レベルの大規模な日本のコンテンツを作ろうという企画にとても惹かれ、しかも佐藤監督とまたこうして大きな作品に挑戦できるということで出演を決意しました。この作品は精神的にも体力的にもとても苦しい撮影になると思いますが、共に大変な時期を乗り越えてきた土屋太鳳ちゃんと今、また一緒に頑張れることを嬉しく思っています。●全世界190か国に配信されることへの期待感作品を作る中で新しい時代に向けて挑戦していくことはとても大切なことだと感じています。この作品を通して新しい表現、新しい日本のコンテンツを世界中に発信できればと思います。土屋太鳳/宇佐木(ウサギ)柚葉役「私自身が“げぇむ”に参加する気持ちで」●出演が決定した際の意気込みまさか私に、この作品への入り口が開くとは思ってもいませんでした。素晴らしい原作の存在は敬意と共に緊張や畏れも感じますが、ウサギも今際の国へいざなわれた当初は、同じような戸惑いを感じながら覚悟を決めたかもしれません。様々な捉え方はあると思いますが、私はこの物語は、非常にリアルな世界を描いていると思います。演じるというより、私自身が“げぇむ”に参加する気持ちで勝負し、がむしゃらに取り組もうと思います。●佐藤監督とは『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』、山崎賢人さんとはNHK朝の連続テレビ小説「まれ」、映画『orange-オレンジ-』以来の再タッグになることについて感無量です。私が20代のスタートダッシュに賭けた頃を知るお二人であり、新たな役での再会は目標の一つでした。未熟な私が女優として存在することは”げぇむ”で存在し続ける難しさに近いものがあります。私はこの四年ただ無我夢中で、自分が何をしてきたのかを把握出来ていません。全力疾走のつもりが後ずさりしたかもしれません。でも情熱だけは込めました。その情熱をウサギの生き様に注ぎ、再タッグに挑戦したいと思います。●全世界190カ国に配信されることへの期待感映画なら公開規模、ドラマならオンエアの地域など、何らかの要素が限られる中で観ていただくことが多い映像作品ですが、その枠さえ別次元となる配信は意識の革命だと思いますし、演技にも新たな密度が必要なのかなと思います。世界への移動時間が短くなっても、文化や歴史の中には壁や溝がまだまだありますし、命に向き合う表現は本当に難しいですが、感動という衝動の力を信じ、作品を通して、その衝動の種を蒔きたいと思います。監督:佐藤信介●W主演キャストについて山崎賢人さんとは、前作、『キングダム』に続いて、ご一緒することになりました。内容、キャラクター、世界観が全く異なるこの作品で、またご一緒できることをとても喜んでいます。世界中に拡がる観客に、あっと驚く作品を作るべく、一緒に頑張ります。土屋太鳳さんとも、『図書館戦争 BOOK OF MEMORIES』でご一緒しました。時を経て、様々なフィールドで大活躍される土屋さんと、また新しい挑戦ができることを楽しみにしています。絶望的な世界で、それでもなお、自らの力によって生きようとするウサギという女性像を、共に作っていけたらと思っています。原作者・麻生羽呂●W主演キャストについて日本のトップを走る豪華キャストに演じてもらえるアリスとウサギは幸せものです!自分が作ったキャラクターに、役者さんの解釈や感情、人生観が加わりどんな風に演じられていくのか興味津々です。大勢の人に楽しんでもらえる作品になってくれれば本望です。プロデューサー/森井輝(ROBOT)●山崎賢人さん・土屋太鳳さんキャスティング理由クリエイティブの自由度の高いNetflixだからこそ実現できる物語として本企画を立ち上げたのが、約2年前。世界市場を視野に、日本独自の突き抜けたエンターテイメントを全世界に届けるに当たり、若き男女の日本のエースと組まなければならない、と思っていました。繊細さと優しさ、また突破口を切り開く観察力と洞察力を持ち合わせたアリスには山崎賢人さん、驚異的な身体能力を持ち、孤高でありながらアリスと出会い、次第に寄り添っていくウサギには土屋太鳳さん、この二人しかいない!と思います。Netflixコンテンツ・アクイジション部門 ディレクター/坂本和隆●本作をNetflixで実写オリジナルシリーズ化するあたって日本を代表する監督、キャスト、スタッフ総集結で、本作を制作できることを大変嬉しく思ってます。空っぽのディストピアの東京を舞台に、現代(いま)を生きる若者たちが織りなす人間ドラマを、佐藤監督が切り取る新たな映像アプローチで全世界にインパクトをお届けしたいです。Netflixオリジナルシリーズ「今際の国のアリス」は2020年、Netflixにて全世界独占配信予定。※山崎賢人さん: 正しくは「崎」は「たつさき」(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年08月05日「戦争はどうしてするの?」、「平和ってなに?」と子どもに聞かれたら、どう答えますか?知っているようで知らない、説明できるようで、きちんとした説明ができない難しい問題。夏休みは終戦記念日があり、広島と長崎の平和セレモニーが行われるなど、“平和”について考えるよいチャンス。この機会に親子で“平和と戦争”がテーマの絵本を開いてみませんか。平和と戦争、何が違うのだろう?「へいわとせんそう」たにかわしゅんたろうぶんNoritake え(ブロンズ新社)導入は、まずこの1冊から。谷川俊太郎さんの短い文章に、Noritakeさんのモノクロのシンプルな絵。「へいわのボク、せんそうのボク」、「へいわのかぞく、せんそうのかぞく」、見開きに対比の絵が描かれています。文と絵のシンプルさゆえに、何度か読み返すうちにおのずと違いはどこだろう? と意識しはじめます。後半の「みかたのかお、てきのかお」、「みかたのあさ、てきのあさ」、「みかたのあかちゃん、てきのあかちゃん」はどちらも同じ絵です。人はみな同じ世界に生きている、敵も味方も本来は同じ人間だよと教えてくれる絵本でした。戦争って、具体的にどんなこと?わたしの「やめて」文・自由と平和のための京大有志の会声明書【こども語訳】絵・塚本 やすし(朝日新聞出版)戦争って何だろう?を考えるきっかけに、この本はいかがでしょう。『せんそうは「ぼくがころされないようにさきにころすんだ」というだれかのいいわけではじまります』この文章にドキッとした私。日頃、あえて触れない部分をはっきりと表現しています。戦争は人間の体だけではなく、精神にも深い傷を負わせること、また生きる場所や考える自由まで奪ってしまうことが分かりやすく、鋭く伝わってきます。『せんそうははじまるとだれにもとめられません』という衝撃的なフレーズや、最後に描かれた子どもたちが『やめて』と叫ぶ絵からも、“戦争は絶対にダメ”という強いメッセージが。最初の青い地球の絵と、最後の子どもたちの絵は、どちらも守らなければならない大切なもの。私たち大人が日頃からしっかりと考え、ダメなことはダメと伝えることも大切だと考えさせられる本でした。忘れてはならない、原爆投下のことも「ピカドンたけやぶ」はらみちを作・絵(岩崎書店)地元の図書館で見つけた、少し古びた絵本。出版されたのは1983年と書いてあります。もしかすると娘たちは“ピカドン”が何のことか分からないかもしれないと思い、手に取りました。実話を元に描かれた本で、竹やぶに残った防空壕からお話が始まります。戦争を経験した竹やぶが擬人化され、原爆投下後に防空壕に逃げた人々、死んでいく人々、生き残った人々の様子を、お母さんのように包み込みながら見ています。『たけやぶはかなしくてかなしくてこえをふりしぼりなきつづけました。そのなみだがまっくろいあめになりました』竹やぶの涙が黒い雨で表現され、見ていると大きくて深い悲しみがあふれてきます。最近は戦争のリアルな表現が避けられがちですが、この本はリアルさも残しながら表現はやさしい。しっかりと子どもに伝わる内容になっています。出版社によると売り切れで再販の予定はないようですが、図書館で検索すれば見つかるかもしれません。平和ってどんなことだろう?イメージしてみよう「へいわってどんなこと?」浜田桂子(童心社)「おなかが空いたらご飯が食べられ、みんなと一緒に勉強ができ、みんなの前で大好きな歌を歌える、思いきり遊べて、ぐっすり眠れる」今の私たちには当たり前すぎて、そうでないことをイメージすることすらできないかもしれません。実際に戦争や紛争の渦中にいる人たちは、この普通の生活がままならない。絵本を見てから、娘たちに「キャンプで水や電気を使わないこととは違うんだよ。家族が殺され、毎日の生活が不安と恐怖でいっぱいなんだよ」と話し、親子でイメージしてみることにしました。ちょうど少し前にテレビ番組で、レバノンの難民の生活を見たり、祖父から疎開の話しを聞いたことがあったので、「同じ子どもなのに、かわいそう…」と小2の娘。イメージしてみることも大切だなと思いました。最後に書かれた「ぼくがうまれてよかったっていうこと」「きみがうまれてよかったっていうこと」「そしてね、きみとぼくは友だちになれるっていうこと」というメッセージが胸に響きます。祖父から学童疎開について話を聞いている子どもたち私たちにできること、それは戦争を知り、平和とはどういうことかを知ること。同じ地球にある他の国や他民族の人たちを知り、友達になること。それが戦争をしない道に繋がっていくのです。戦争経験者世代が少なくなった今、今度は私たち親世代が伝える番です。親も子どもと一緒に学び、各家庭で平和を考えることからスタートしたいですね。<文・写真:ライター林未香>=======読者限定RIZAPトライアルモニター募集中!「シェイプアッププログラム」を4万9800円(4回・税別)でお試し。さらにモニター謝礼として1万円のキャッシュバック!さらにモニター終了者から抽選でクオカード3000円分を100人にプレゼント。さらに本コースへの入会金5万円無料。店舗により受け入れ制限がかかる場合が想定されますのでお早めにお申し込みください。申し込みはこちら ⇒申し込み〆切:2019年8月31日(土)・
2019年08月01日図書館や本屋にはたくさんの本があふれていますが、子どもにはどんな本をすすめたらよいのでしょうか?物語が好きな子や、図鑑ばかりの子など、子どもの本の好みもさまざまです。『読書力アップ! 学校図書館の本のえらび方』や『今こそ読みたい児童文学100』などの著書がある児童文学評論家の赤木かん子さんに、子どもに適した本の選び方をお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)乱読で感覚が養われる本には推奨年齢や学年が書いてあります。ですが、子どもによって好みや成長は違います。基本的にはしごくシンプルに、子どもに ”好きな本を” “好きなように”読ませてあげればいいのです。具体的には、公共図書館に連れていって、子どもが持ってきた本は何でも「ああいいよ、いいよ」といって読んであげる……本屋さんに行って、その子が欲しいというものを「ああいいよ、いいよ」といって買い与える……という姿勢です。特に図書館はただなので心置きなく借りられるでしょう。赤ちゃんだって気に入れば最後まで見ているし、嫌だと思えばそっぽを向いたり、手で邪魔をしたりしますよ。その “イヤだ!” という気持ちは大切にしなければなりません。命に別状のないことは、子どもの判断を受け入れたほうがいいのです。そのときに大事なことは、親である自分がその本を好きかどうかは考えないということ。お子さんとあなたは別の人間だし、性別の差も、なん十歳もの年の差もあります。同じ本を楽しいと思うことのほうがまれでしょう。赤ちゃんや幼児が嫌がったら「そうなの~、これは嫌なんだね~」といって本を閉じて、次の本に移ればいいだけ。読んでつまらない本はあるかもしれませんが、読んで害になる本というのは、普通の本屋さんや図書館にはまずないといっていいでしょう。ですから、子どもの「この本が嫌い」というのは好みであって、わがままではありません。普段から公共図書館で「読んで~」と子どもにせがまれるまま本を読んでやっていると、普通の子どもでも3千冊、本が好きな子どもなら1万冊以上の読書をすることになります。そのなかにつまらない本が混じってもいいのです。たくさん読んだなかには、子どもがワンシーンだけ、1ページだけ好きになる本もあれば、1冊丸ごと気に入ってしまうような完成度が高い本もあるでしょう。一方で、全然子どもの気に入らない本があるのも当然のことです。つまらない本を知らないと「この本はおもしろいんだな」ということがわかりません。子どもには膨大な時間がありますから、乱読することで感覚やものを見る目を養わせましょう。小さなお子さんを持つ親から「うちの子は同じ本ばかり破れるまで何度も読みます」という相談を受けることがありますが、それはとても良いことです。大人だって自分が好きで買った音楽のCDは何度も繰り返して聴くでしょう。好きな曲が終わると、わざわざ戻して好きな曲だけもう1回聴いたりするじゃないですか。曲が楽しいと思うのは、何回も聴いて覚え、歌えるようになってから、だと思いませんか?次にこのメロディが来る、この歌詞が来ると知っていて「来る来る来る、来た~!」というのが楽しいし、何度も聞くうちに最初は気がつかなかった細部まで理解が深まります。これは本でも同じこと。子どもたちは誰に教えられなくても、本能的に本の読み方を知っているのだと思います。繰り返し読むことで本を深く読み込むことができ、喜びも深くなることを知っているのです。ですから、そんなふうに何度も読みたい本が見つかったらラッキーですね。もちろんお気に入りができなくても心配はご無用。それは、子どもそれぞれの個性です。低学年で脳をじゅうぶんに耕すこれまでお話ししてきたように、子どもに読み聞かせをするときには、子どもの喜ぶ本を選んであげてほしいと思います。逆にいえば、読み手である親が「必要な本」「良い本」と感じる本は選ばないようにすることです。なぜなら、子どもに本を読んであげる一番大きな目的は「子どもを幸福にすること」、そしてもうひとつの目的は「子どもに本を好きになってもらうこと」だから。楽しくないけど必要な本を読むのは、もっと大きくなって本を好きになってからでもじゅうぶん間に合いますよね?そして、子どもには気がつかない大人の本のなかにも、子どもが喜ぶ本が案外あるものです。たとえばクジラが大好きなら、大人用のクジラの写真集を喜んでくれるでしょう。子どもに本を選ぶときには、「この本を読んでもらいたい」ではなく「これを見せたらあの子がどんなに喜ぶかしら」を基準にしてください。小さな頃は、偏った本の選び方をする子もいます。物語を読むのが嫌いな子どもを持った親御さんから、「うちの子は本を読むのが苦手で……」と相談されることがありますが、そのようなことで頭を抱える必要はありません。そういう子をよく見ると、たいてい図鑑などを好んで見ているもの。前回お話ししたとおり、本は内容で2種類に分かれます。1つは物語などの「空想系」の本、もう1つは現実に起きることが書いてある「リアル系」の本です。政治、芸術、スポーツ、自然科学、歴史、地理、産業など、本のうちの9割はリアル系ということになります。子どもに読書をさせるなら物語を読ませないといけない、と思っている親御さんが多いですが、そんなことはないんですよ。それに、必ずしも小説を好めば頭が良くなるというわけではありません。科学者は頭がいいグループだとは思いますが、彼らのなかには小説を読まない人たちも多くいます。(もちろん例外は常に存在するし、ジャンルによってもかなり違いますが。私の感覚では、物理学者は一番小説を読む人が少ないように感じています)特に、低学年のうちは図鑑が好きな子どもが多いですね。これはとても大切なことです。低学年は脳を耕している時期。いわば、種をまく前の畑の土に栄養をたくさん入れてふかふかにしている時期です。そのためには、何でも屋さんのように手当たり次第に雑学を入れなければならないと本能的に知っているのですね。また、低学年のうちは1つのものに1つの答えがあるものを好みます。答えがないようなもの、範囲の広いものは理解できないのです。図鑑のなかでは、1つの絵に対して1つの名称と解説が記されていて、解決できないことは基本的に載っていません。それから、子どもの知識に関する話題として、最近は知っている言葉の数が極端に少ない子どもが多いという報告があります。たとえば、小学1年生の体育で「足首を掴んで」と指導したら、「足首って、どこ~?」という騒ぎになった、という話がありました。言葉を増やすには、たくさんの言葉を「聞く」必要があります。誰だって、聞いたことのない言葉は覚えられません。ですから、小さいうちから大人がなるべく豊かな語彙力で話しかけてあげましょう。また、普段の生活で「見る」「試してみる」などの経験がなかなかできない自然科学などについては、テレビの科学番組が一番だと思います。ビジュアルを見ながら説明を聞くことができるので、新しい言葉も理解しやすいのです。育児や教育にテレビは害だという意見もありますが、見せたい番組を親が選ぶなど工夫して賢く利用するほうがいいでしょう。高学年になると図鑑は卒業?小学4年生くらいで図鑑に見向きもしなくなる子どもが増えはじめます。その頃になると前頭葉が発達してくるからです。前頭葉は感情をつかさどる部分なので、徐々に人の気持ちがわかるようになり、そちらに関心が向くのです。「自分とは違うけれど、こういう暮らしや生き方をしている人がいる」ということを理解できるようになると、物語や伝記などが読めるようになってきます。そうすると、読む本ややりたいことが変わってくるというわけです。子どもたちは成長の過程で本能的に、「この時期にはこれをして、これを会得しなければならない」と知っているかのように振る舞います。そして能力も変化していきます。赤ちゃんのころの驚異的な記憶力(これがあるから言語を習得できるわけです)や共感能力、耳から聞いたことで理解できるといった能力はだんだんと落ちていき、そのかわりに文字を読んで理解する能力、人の気持ちがわかる能力、客観的に見る能力などに取って代わります。低学年で耕した頭に、高学年から種をまきはじめて、実の収穫ができるようになるのは高校卒業くらいでしょうか。大きな実が収穫できるように、小さな頃に子どもの脳を知識と本でしっかりと耕してあげたいですね。***豊かな読書経験は子どもの将来への糧となることがわかりました。図書館をうまく利用して、日常的に本を手に取るようにしたいですね。子どもの読書量は親の読書量と比例するという調査結果が出ています。ぜひ親子一緒に図書館に出かけてはいかがでしょうか。『改訂版調べ学習の基礎の基礎』赤木かん子 著/ポプラ社(2011)■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月26日読み聞かせの絵本を探したり、子どもが調べ学習に利用したりするときに、図書館はとても便利な場所ですね。公共図書館は、地域の住民なら大人から子どもまで無料で利用できます。いつから、どんなふうに利用すれば良いのでしょうか?学校図書館の改革も進めている児童文学評論家の赤木かん子さんに、図書館の上手な使い方についてお聞きしました。編集/木原昌子(ハイキックス)取材・文/田中祥子写真/児玉大輔(インタビューカットのみ)図書館デビューは何歳から?子どもの図書館デビューは「0歳から!」です。生まれたらすぐに、子どもの名前で図書館カードを作ってあげてください。そのためには、妊娠する前でも後でもよいので、動ける間にお母さんがお近くの公共図書館に行って、どういうサービスが受けられるか聞いておくと良いですね。図書館には、0歳からでも楽しめる絵本がたくさんあります。『ぴょーん』(ポプラ社/作・絵まつおかたつひで)は、カエルやネコなどの動物がジャンプを繰り返す動きと擬音を楽しむ絵本です。見開きページを縦に使い、大胆でユニークな動物の動きを表現しています。読み聞かせをしてあげると、かなりの赤ちゃんが夢中になりますし、こういった本が図書館にはたくさんあります。小さいお子さんに本を読むときに大事なことは、大人の思い通りに聞かせようと頑張らないことです。子どもが「これがいい」といったら読んであげればいいし、「イヤだ」といったら本を閉じればいい。また、最初から最後まで必ず読まなければいけないということもありません。そのときの子どもの気持ちに沿ってあげることが大切です。図書館の分類を覚えると本探しが楽になる子どもが図書館で目的の本を探すときは、「分類」を知っておくと便利です。日本の図書館で使われている分類方法は、日本十進分類法(NDC)という方式。内訳は「0.総記、1.哲学、2.歴史、3.社会科学、4.自然科学、5.技術、6.産業、7.芸術、8.言語、9.文学」の10個です。一見、子どもが理解するには難しいような印象を受けますが、実は「分類」というのは3歳から7歳頃までにみられる遊びです。子どもは3歳くらいになると「分類ごっこ」と「定義ごっこ」をはじめます。よく小さな子どもが何度も「これなあに」と聞いてくることがありますが、それもこの遊びのひとつですね。ミニカーの中でも赤い車ばかりを並べてみたり、なにかを集めて自分なりの分類体系を作り、それを眺めて悦に入ったりするのが分類ごっこです。ですから、教えてあげれば理解することができますよ。低学年向けに調べ学習のやり方について書いた『本で調べてほうこくしよう』(ポプラ社)では、分類クイズのページをつくってあります。細かに分類されている書架の絵を見ながら、サメの本はどこに入るのか、かけ算の本はどこに入るのかなどを考えさせるものです。この分類をこと細かく覚える必要はありませんが、スーパーで買い物するときに「野菜はあそこだな、牛乳はあそこね」と考えるように、「こういう本はこの辺にあるな」ということをちょっと意識できるようになると、本を探すのが楽になります。もしも分類が分からない場合でも、今の図書館には検索機があります。それで見つからなければ図書館の人に聞いてください。忙しそうなのに悪いなぁ、と思わずに聞いていいのです。それは司書の仕事のひとつなのですから。“読書”で読む本は物語だけじゃない本は、小説や絵本などの「空想系」と、解説文や生活分野などの「リアル系」に分かれます。たとえば物語は「空想系」で、自然科学の図鑑は「リアル系」ですね。先ほどの日本十進分類法で分類する10項目のうち、「空想系」は“9.文学”の1項目だけで、残りの“0~8”は「リアル系」です。つまり、図書館はどちらかといえば「リアル系」の本がある場所といえるでしょう。図書館に来たら文学や小説を読むように子どもにすすめる親御さんもいますが、実は本来の図書館は、そのときに必要なリアルな情報を探しに行くところなのです。生まれたときからスマートフォンやコンピュータに囲まれて育った最近の子どもたちは、読書の傾向が昔と変わってきています。自然科学の本を好み、子どもっぽい本を嫌います。『世界で一番美しい元素図鑑』(創元社)は大人向けに作られた本ですが、小学校1年生の子たちからも借りられています。文化の違いが、読まれる本の違いに直結しているのです。大人の「読ませたい本」と子どもの「読みたい本」が違っているのは、こういった時代の違いという理由もあるからでしょう。子どもを本好きにするには、子どもの喜ぶ本を読ませることが一番です。もしも子ども用の図鑑に満足しない子がいたら、児童向けコーナーからではなく、大人の自然科学の棚から本を探してきてください。写真が大きくて美しい図鑑がたくさんあります。文字は、まだ読めなくてもいいのです。本物のビジュアルが伝えてくれる情報はとても多いのですから。まずはそこからです。『子どもを本嫌いにしない本』(大修館書店)は、「子どもには読書家ではなく、本を“使える”人になってほしい」という想いから書いた本です。子どもの成長に応じた本の選び方や、ゲームに夢中で本を読まない子どもへの対処法など、赤ちゃんから高校生までの子どもをもつ親御さんにはぜひ読んでいただきたい1冊です。***図書館には、季節ごとやイベントごとのおすすめ本を展示しているところもあります。また、「読み聞かせ会」や「おはなし会」が開催されている図書館もありますので、親子で参加してお気に入りの本を探すのも楽しいですね。静かな図書館で赤ちゃんが泣いたり子どもが騒いだりすると、周囲の迷惑にならないかと気になりますが、「赤ちゃんタイム」の時間や絵本の部屋を設けている図書館もあります。まずは最寄りの図書館に行ってみましょう。次回は、子どもに適した本の選び方についてお聞きします。『改訂版調べ学習の基礎の基礎』赤木かん子 著/ポプラ社(2011)■ 児童文学評論家・赤木かん子さん インタビュー一覧第1回:自由研究のテーマが簡単に見つかる「3つのキーワード」手法~調べ学習のコツ・前編第2回:自由研究の“正しい”調べ方とまとめ方。絶対に守るべき「体裁の基本」~調べ学習のコツ・後編第3回:図書館の本の9割は○○系!子どもに物語をすすめる親が図書館を活用しきれていない理由第4回:「つまらない本」を知ることも大事。図書館での“3千冊の乱読”から子どもが養う大事なもの(※近日公開)【プロフィール】赤木かん子(あかぎ・かんこ)児童文学評論家。長野県松本市生まれ。法政大学英文学科卒業。子どもの頃に読んだけれどタイトルや作者名が分からなくなってしまった本を探し出す「本の探偵」としてデビュー。現在は、児童文学やミステリーの評論、子どもの文化の研究を始め、図書館の改善活動にも積極的に取り組む。主な著書に『改訂版調べ学習の基礎の基礎 (かんたん!たのしい!調べ学習)』『本で調べてほうこくしよう』(ともにポプラ社)、小学校1年生から使える科学のシリーズとして『ヒマワリ』『アサガオ』『タンポポ』『イネ』ほか(新樹社)、『お父さんが教える図書館の使いかた』(自由国民社)など。
2019年07月25日「ネプチューン」「くりぃむしちゅー」「チュートリアル」の3組7人の芸人がMCを担当するバラエティ番組「しゃべくり007」の6月24日(月)オンエア回に、俳優の田中圭と横浜流星がゲスト出演。「あなたの番です-反撃編-」で共演する最強イケメンコンビのトークに注目。『図書館戦争』シリーズや「東京タラレバ娘」など数々の作品でじわじわと人気に火がつき「恋がヘタでも生きてます」「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」でブレイクすると、2018年春クールの「おっさんずラブ」が爆発的ブームを巻き起こし、さらに“超”ブレイク。怒涛の快進撃でいま最も旬な存在のひとりとなった田中さん。ティーン雑誌のメンズモデルとして活動しながら極真空手にも打ち込み、中学時代には世界大会で優勝するなど輝かしい実績を挙げ、その後俳優活動を本格化させると「烈車戦隊トッキュウジャー」で注目を集め、『オオカミ少女と黒王子』『キセキ -あの日のソビト-』『虹色デイズ』などを経て「初めて恋をした日に読む話」への出演でこちらも爆発的ブレイク。2019年上半期最もブレイクした俳優と言っても過言ではない横浜さん。いま一番熱い2人が本番組に登場。“超体育会系”の横浜さんが極真仕込みの超人的“流星キック”を披露するほか、田中さんには催眠術が…話題のイケメンの素顔は必見。また20年以上にわたり音楽シーンの最先端を走る「m-flo」もゲスト出演、即興コラボ曲作りに挑む。今夜のゲスト、田中さんと横浜さんがタッグを組む「あなたの番です-反撃編-」は6月30日(日)22時30分~日本テレビ系でスタート。この4月から放送されてきた「あなたの番です」は原田知世演じる手塚菜奈と田中さん演じる翔太の“年の差新婚夫婦”がとある分譲マンションに引っ越してくるが、そこで住民がそれぞれ「殺したい人」を書き、その紙をランダムに引いていく“交換殺人ゲーム”に巻き込まれていくというストーリー。前々回の第1部ラストでは主人公のひとりであるはずの菜奈が亡くなるという衝撃展開が大きな話題となった。2クール目となる“反撃編”では横浜さん演じる大学院生・二階堂忍がマンションに引っ越してきて、田中さんとともに連続殺人事件の謎解きに参加していく…という展開になる模様。最旬イケメン2人のタッグが恐怖に立ち向かっていく。この夏の日曜夜を騒がせそうな田中さんと横浜さんの共演が一足早く見られる「しゃべくり007」は6月24日(月)22時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年06月24日6月24日(月)今夜の日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」は『それいけ!アンパンマンきらめけ!アイスの国のバニラ姫』で声優を務める榮倉奈々をゲストに迎え、「遅咲きの女性は本当に幸せなのか?」をテーマに放送する。スペシャルコメンテーターを今田耕司、司会はフリーアナウンサー羽鳥慎一が務める本番組。ゲストには榮倉さんのほか「チュートリアル」徳井義実と福田充徳、川田裕美、須田亜香里、松本明子、光浦靖子を迎える。今回は瀬戸内寂聴が1年ぶりに登場。御歳97歳、大正昭和平成令和と4世代をまたにかけてきた瀬戸内さんは、いまでこそ若者たちからはカリスマ僧侶として崇められているが、本職は現在も連載を4本抱える作家。作家として有名になったのは41歳と“遅咲き”。今回は愛弟子である瀬尾さんの結婚式に本番組のカメラが密着する。そして、大人気グループやユニットがひしめく声優界のなかでも、ひときわ注目を浴びているのが6人組の声優アイドルグループ「i☆Ris(アイリス)」にも密着。今回は“遅咲き”売れっ子声優アイドルの自宅に禁断潜入。リアルな私生活を大公開する。また番組恒例「芸能人家族による密着クイズ!」には小学4年生のゆうとくん(8歳)が登場。ゆうとくんのお父様は誰もが知る有名人。一体誰の息子なのか!?「メイちゃんの執事」や『余命1ヶ月の花嫁』で注目され、『図書館戦争』シリーズや『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』などの映画から「東京タラレバ娘」「僕らは奇跡でできている」など話題作、人気作が続く榮倉さんが声優として出演する劇場アニメ『それいけ!アンパンマンきらめけ!アイスの国のバニラ姫』が6月28日(金)より全国にて公開。作品の生みの親・やなせたかし氏の生誕100周年にあたる今年、31作目の劇場版として公開される同作は“アイスの国”のお姫様、バニラ姫とアンパンマンたちが、アイスの国を救うために奮闘するストーリー。榮倉さんはヒロイン・バニラ姫を演じ、「ANZEN漫才」もゲスト声優として参加。バニラ姫の教育係・ジェラート大臣をみやぞん、ばいきんまんが作った最強メカ“バイキンアイスロボ”をあらぽんが演じる。「人生が変わる1分間の深イイ話」は6月24日(月)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年06月24日●岡田が漫画原作実写化に挑む単行本累計部数400万部突破、2017年度講談社漫画賞の一般部門賞を受賞した、南勝久による人気漫画『ザ・ファブル』が、岡田准一主演で映画化され、6月21日より公開される。圧倒的な強さと的確な手腕で狙った相手を6秒以内で必ず仕留める「天才的な殺し屋」として裏社会で恐れられる通称“ファブル”(岡田)が「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」を命令され、日常世界で暮らさなければならなくなるが、事件に巻き込まれ……という物語だ。今回は、ファブル/佐藤アキラを演じる主演の岡田准一、ファブルの相棒で世間的には妹として一緒に身を潜めるヨウコ役の木村文乃、ファブルが佐藤としてバイトするデザイン会社に勤めるミサキ役の山本美月にインタビュー。互いの印象や、「漫画原作を実写化すること」に対する役者としての思いを聞いた。○■ナッツのかけらが口についている岡田――今回の撮影で、他の方について「今までのイメージと違った一面」などを発見することはありましたか?木村:岡田さんは以前『追憶』で共演したときも今回も、割と寡黙なイメージでした。でも前回よりもがっつりご一緒して、よく「おなかすいた」と言っている姿が印象的でした。ふっとどこかに行って戻ってきたと思ったら、ナッツのかけらが口についてる(笑)。「ナッツ食べてきたんだ」と一発でわかる感じがかわいらしくて、面白かったです。あと、普通の話は淡々としてるのに、健康の話になるとびっくりするぐらいの情報量があって、勉強になります。師匠です。岡田:洪水のように(笑)。木村:山本さんは初共演でしたが、すごくおおらかで明るい方でした。私は根暗な方なので、演じたキャラが逆なんじゃないか、と思うくらい。Instagramを拝見したら、自分で絵を書かれるんですよね?山本:……見てくださったんですね!木村:そういう一面があるんだ、というギャップがあって、めちゃくちゃ好きになっちゃいました。告白しちゃった(笑)。山本:恥ずかしいです(笑)。私は、岡田さんを小さい頃からテレビに出てる方として見ていましたし、母がすごく好きで、岡田さんの切り抜きを集めていたのを覚えています。岡田:へえ~!山本:なので、共演できるとなったときは、母に報告しました(笑)。たまに撮影の間に相談することがあると、真剣にお話してくださって、お兄さんのようでした。木村さんのインスタは、おいしそうなご飯がたくさん載ってるので、私もこっそり拝見していました。木村:ありがとうございます! 裏で繋がってる感じですね(笑)。山本:お二人とも大先輩なんでどきどきしてたんですけど、優しくしてくださって、現場の居心地も良かったです。――岡田さんは、漫画原作の映画に出られることが珍しいと思いますが、これまでとは別の役作りが必要だったりはしたんですか?岡田:『ザ・ファブル』はもともと好きな漫画だったので、「ちゃんと面白いものにしなきゃいけない」という思いが強かったです。アクションに向けては筋トレも増やし、格闘技のプロがやるメニューを習いに行きましたが、ハードでしたね。――漫画原作にはどのようなイメージがあったのですか?岡田:漫画は、作品としてのビジュアルが決まっているし、自分も原作を好きだと、余計に見た目のバランスを取るのが難しいなと感じでいました。――『ザ・ファブル』では、どうして漫画の実写化に挑戦されたんですか?岡田: もともと原作を読んでいて、自分としても好きな漫画でした。コミカルな面とシビアな面の描き方のバランスがすごく面白い漫画だなという印象を持っていて、原作ファンの方にも納得していただけるような作品を目指し、今回はチャレンジしてみようと思いました――木村さん、山本さんは、漫画の実写化についてはどう取り組まれるんですか?木村:私は日頃漫画をたくさん読むからこそ、実写化するときにビジュアルが離れちゃうと、その時点で「あ~あ」と思っていまうんです。だから、お話をいただいたときもいかにビジュアルを寄せられるかが重要だと思いましたし、今回もまず「セクシーじゃないけど、いいですか?」と聞きました(笑)。でも逆に、ビジュアルと、原作ファンならではの「ここを入れて欲しい」という部分以外はあまり考えないかもしれないですね。最終的には、いただいた台本をどれだけ表現できるかが大事なんだと思います。山本:私も普段漫画やアニメを多く見ているのでなんとも言えないんですが……。岡田・木村:(笑)山本:もちろん、お話をいただければ全力でやらせていただきますが、ファンの立場では、どうしてもビジュアルは寄せて欲しいと思ってしまいます。今回、私にセクシーさが皆無なので、申し訳ないなというところがありました。でも努力する余地がある設定なので、なるべく原作に寄せられたら、と思いました。『ザ・ファブル』はフォントにも個性が出ているし、とにかく観てくださる方に満足いただけるように、という気持ちです。岡田:ハードルは、高いですよね。原作ファンの方にも「あれはよかったよね」といっていただけるものになってればいいなとは願っていますし、そうなるように進めていました。●「裸族」設定に、現場が盛り上がる――原作に忠実に、というところで、岡田さんは「家では全裸」という設定を実写化されてましたよね。岡田:そこは原作通り、裸族じゃなかったらダメだと思うので。大変なんですよ! 「この位置だったら隠れる」とか、「そこで隠してください!」とか、ちょっと体が右に行くと「出ま~す!」とか(笑)。でも現場は盛り上がって、みんな楽しそうに撮ってくれました(笑)。――岡田さんご自身は、ファブルと似てる、通じるというところはあるんですか?岡田:どうなのかな? 似てるのかな? 割と顔が濃い方なので、パッと相手を見ると意思が強く出ちゃうから、普段はできるだけほわ~んとしているようにしてます。木村・山本:(爆笑)岡田:ほわ〜んとするのは、演じる上でも意識してたかもしれないですね。――他の2人から見て、岡田さんとファブルに通じるところはありますか?木村:まず、殺し屋にはならないと思います(笑)。山本:でも、真面目なところは似てる感じがします。――逆に、岡田さんから見てのお二人は。岡田:演じたキャラとは、まったく違うと思います。木村さんは料理を作ったりするイメージが強いので、飲み屋で男性と勝負したりはしないと思います(笑)。木村:そうですね(笑)岡田:前回ご一緒したときに初めてご飯を食べに行って、すごく真面目な方なんだなと思いました。地方ロケで、小栗旬くんが一緒だったんですが、木村さんは小栗くんに噛みついてたんですよ(笑)。木村:小栗さんには、いつも噛みついちゃう(笑)。岡田:真面目で、素敵な方だなと思いました。山本:そこ、今度詳しく聞きたいです(笑)。岡田:山本さんは、最近表にも出されてると思うんですけど、ちょっとおたくなんですよね。山本:ちょっとだけ……。岡田:ちょっとだけ(笑)。だから、役柄とも少し違ったかもしれないです。ミサキのようにスポーティなイメージもないし、ゆっくりしゃべる方で。今日も妖精みたいだもんね。山本:それは、衣装ですね(笑)。――岡田さんは、福士蒼汰さんにアクションをつけ、撮影中熱い話をした、と伺ったんですが、どんな話だったんですか?岡田:僕が!? (笑)。福士くんには、お兄ちゃんのような存在になってしまうので。アクションも、福士くんをもっと立たせた方がいいという感じで(笑)。それは、僕の福士くんに対する愛情ですね。「大丈夫、できるでしょ」と。――お二人から見ると、岡田さんのアクションはどういう印象だったんですか?木村:なんとも、言いようがないですよね。木村・山本:すごすぎて。山本:しかも真夏で暑かったのに、覆面をかぶっていて、「死ぬんじゃないのかな」って。岡田:大変だったよ(笑)。暑かった、本当に。木村:アクションでの福士さんの動きは独特だなと思っていたので、それが岡田さんの指示と聞いたら、すごく面白いと思いました。守る、攻めるだけじゃなくて、ユニークな動きもつけられるんだと思うと、師範と呼ばれる所以がとってもよくわかります。――アクション、殺し屋、というところで男性に向けた映画なのかなと思われそうですが、映画になってますますいろんな方が楽しめる作品になっているのかなと思いました。女性陣から見てのポイントをぜひ教えてください。山本:メンズ向けに見えがちだと思うんですけど、私としては、演じたミサキという存在が物語全体を柔らかくしていたらいいなと思います。佐藤くんに「イラストを描いてみて」と言い出してしまう思いつきだったり、佐藤くんの生い立ちを聞いて涙しちゃうミサキの、優しさが故の天然がすごくいいと思います。木村:登場人物がみんな仁義に対してまっすぐなんですよね。やり方が男っぽいだけで、愛すべきキャラクターがたくさんいて、見ていると愛おしいとすら思える。江口カン監督のシャイで優しいところが出てるので、かわいいと思ってもらえる部分がたくさんある映画だと思います。■岡田准一1980年11月18日生まれ、大阪府出身。1995年にV6としてCDデビュー。02年に放送されたドラマ『木更津キャッツアイ』にて主演を務めた。そのほか主な主演作にドラマ『タイガー&ドラゴン』(05)、『SP』(07、08)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(15)、『白い巨塔』(19)、『永遠の0』(13)、『図書館戦争』シリーズ(13、15)、『蜩ノ記』(14)、『エヴェレスト 神々の山嶺』『海賊とよばれた男』(16)、『追憶』『関ヶ原』(17)、『散り椿』『来る』(18)など。20年には主演作『燃えよ剣』が公開予定。V6としてダブルAサイドシングル「ある日願いが叶ったんだ/All For You」が発売中。■木村文乃1987年10月19日生まれ、東京都出身。映画『アダン』(06)オーディションでヒロインデビューし、同年の『風のダドゥ』では主役を務める。主な出演作に、ドラマ『精霊の守り人』(16)、『ボク、運命の人です。』(17)、『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』(18)、映画『ポテチ』(12)、『ニシノユキヒコの恋と冒険』『くちびるに歌を』(14)、『イニシエーション・ラブ』『ピース オブ ケイク』(15)、『RANMARU 神の舌を持つ男』(16)、『追憶』『火花』(17)、『伊藤くんAtoE』『羊の木』『体操しようよ』(18)がある。現在『居眠り磐音』が公開中。■山本美月1991年7月18日生まれ、福岡県出身。2009年、雑誌『CanCam』専属モデルとしてデビュー。11年にドラマ『幸せになろうよ』で女優活動を開始。翌年『桐島、部活やめるってよ』(12)でスクリーンデビュー。その後、映画『東京PRウーマン』(15)、『貞子VS伽倻子』『少女』(16)、『ピーチガール』(17)、Amazonオリジナル『東京アリス』(17)、ドラマ『真夜中のスーパーカー』(18)等で主演を務める。そのほか主な出演作にドラマ『嘘の戦争』(17)、『刑事ゆがみ』(17)、『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(18)、『孤高のメス』(19)、映画『去年の冬、きみと別れ』『友罪』(18)がある。現在、NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、ドラマ『パーフェクトワールド』が放送中。
2019年06月20日アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』が、2019年12月13日(金)に全国公開される。宗田理のベストセラー『ぼくらの七日間戦争』が再びスクリーンへ「ぼくら」シリーズの第1作『ぼくらの七日間戦争』は、1985年に刊行され、これまで多くの読者をとりこにしてきた宗田理の書き下ろし小説。親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって大人たちをやっつけた少年少女たちの“七日間戦争”は、中高生を中心に人気を呼んで大ベストセラーを記録。また1988年には宮沢りえ主演で実写映画化されたほか、TM NETWORKが歌う主題歌「SEVEN DAYS WAR」もまた、その人気に拍車をかけた。あれから30年。「ぼくら」シリーズの累計発行部数は、2,000万部を突破した。それを企画の発端とし、91歳となった今なお現役でシリーズの新作を書き続けている宗田理が、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に再映画化を快諾。昭和の名作実写映画が、アニメーション映画として再びスクリーンに蘇ることとなった。舞台は2020年にアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』は、原作のスピリットを受け継ぎながらも、少年少女たちの“七日間戦争”から30年ほどの時が流れた2020年の北海道が舞台。主人公はいつも一人で本ばかり読んでいる鈴原守。幼馴染の千代野綾に片思いしているが、綾は父親の転勤の都合で東京に引っ越してしまうことに。“17歳の誕生日はこの街で迎えたい”という綾の願いを叶える為、守やその仲間たちは綾を連れて、古い石炭工場を秘密基地に7日間を過ごすことになる。大人に隠れる為だけに企画したバースデー・キャンプ。しかし守たちは、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会うことで、その運命は思いもよらない方向へと動きだすー。キャラクター/声優キャスト物語を彩る個性豊かなキャラクターを紹介。主人公の守に『君の膵臓をたべたい』『君は月夜に光り輝く』の北村匠海、ヒロイン役の綾に、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」や『累-かさね-』の芳根京子が声をあてるほか、実写映画の『ぼくらの七日間戦争』で女優デビュー&初主演を飾った宮沢りえが、“2020年の中山ひとみ”役として当時とキャラクターを演じるなど、豪華な声優キャストにも注目だ。鈴原守(声:北村匠海)主人公の高校二年生。おとなしく、学校ではいつも一人で本を読んでいる目立たない存在。歴史マニアで、戦術に詳しく、同じ趣味を持つ仲間が集うチャットが唯一の拠り所となっている。隣の家に住む幼馴染の千代野綾に片想いしているが、学校で喋ることはほぼない。千代野綾(声:芳根京子)主人公・守のクラスメイトかつ、幼馴染。育ちの良いお嬢様で、文化祭のミスコンで優勝するほどの美人だが、お高く留まらず、誰に対しても心優しい少女。17歳の誕生日を迎える1週間前に、父の仕事の都合で強制的に東京に引っ越しさせられることになってしまう。※写真左から山咲香織(声:潘めぐみ)守たちのクラスメイト。陸上部で活躍する、曲がった事の大嫌いな体育会系少女。親友の綾のことをいつも気にかけている。父親は建築会社の社長。緒形壮馬(声:鈴木達央)守たちのクラスメイト。ノリが軽く、クラスの中心的な存在で、女子からもモテる。「面白そうじゃん!」と守たちのバースデーキャンプにも参加することに。阿久津紗希(声:道井悠)守たちのクラスメイト。物事を深く考えず、ノリだけで生きているような少女。「パーッと盛り上げよ♪」と、綾の誕生日を祝うため、バースデーキャンプに参加する。<その他メインキャラクター>中山ひとみ(声:宮沢りえ)かつて大人たちを相手に“七日間戦争”を耐え抜いた人物。本作で繰り広げられる新しい“7日間戦争”にどのように関わっていくか要注目だ。本庄博人(声:大塚剛央)守たちのクラスメイト。幼馴染の紗希に無理やりバースデーキャンプに連れてこられた為、乗り気ではない。マレット(小市眞琴)守たちより先に石炭工場に潜んでいた、11歳のタイ人の子供。不法滞在の摘発から逃げる際にはぐれてしまった家族を探している。本多政彦(櫻井孝宏)綾の父の秘書。一見やる気がなさそうに仕事をこなすが、実は頭の切れる男。監督は村野佑太、脚本は『コードギアス』の大河内一楼監督を務めるのは、テレビアニメ「ブレイブビーツ」で監督デビューし、「ドリフェス!」などの話題作を手がけてきた村野佑太。本作が映画デビュー作となる。脚本は、映画『ブレイブストーリー』『コードギアス』などのアニメ大作を執筆してきた大河内一楼が手掛ける。過去に映画脚本を書いたこともある原作者・宗田も、“ワクワクする”と期待を寄せる仕上がりになっているという。実績のあるアニメストリーテラーと新鋭の監督が率いる制作チームによって原作のスピリットを受け継いだ、新たなストーリーが紡がれる。<ストーリー>いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守。片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾。しかし綾は、一週間後に議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう……っ!」。綾の親友・山咲香織をはじめ、明るく人気者の緒形壮馬、ノリのいい阿久津紗希、秀才の本庄博人までもがこの逃避行に加わり、駆け落ちを夢見ていた守は拍子抜けするが、特別な夏の始まりには違いなかった。もはや観光施設にも使われていない古い石炭工場を秘密基地に、ただ7日間、大人から隠れるだけのバースデー・キャンプ。それは、尐年たちの精一杯の反抗。だがその夜、工場に潜んでいたタイ人の子供・マレットと出会ったことで、事態は想像もしなかった方向へ向かう。丌法滞在で入国管理局に捕らわれかけていた所を間一髪助けると、はぐれた家族を探しているのだと、守たちに打ち明けた――。2日目の朝、今度は武装した入国管理局の職員が、マレットを連れ去りにハンマーを振りかぶり工場へ突入してきた。 守は、仲間たちの協力のもと、敵の撃退作戦を決行する!【詳細】『ぼくらの7日間戦争』公開日:2019年12月13日(金)原作:宗田理『ぼくらの七日間戦争』(角川つばさ文庫・角川文庫/KADOKAWA刊)監督:村野佑太脚本:大河内一楼キャスト:北村匠海 芳根京子、宮沢りえ(特別出演)、潘めぐみ、鈴木達央、大塚剛央、道井悠、小市眞琴、櫻井孝宏キャラクター原案:けーしんキャラクターデザイン:清水洋制作:亜細亜堂配給:ギャガ KADOKAWA製作:ぼくらの7日間戦争製作委員会
2019年06月14日菅田将暉が稀代の天才を演じ、山崎貴が監督を務める『アルキメデスの大戦』。この度、戦火が激しくなる中、菅田さん演じる主人公が数学を駆使して戦争を止めようとする姿をとらえたド迫力の最新予告映像が公開された。「ドラゴン桜」で一世を風靡した三田紀房による同名漫画を山崎監督が映画化、最新のVFX技術を駆使して史上最大の戦艦・大和をスクリーンに蘇らせた。この度、解禁となった予告映像は飛び交う砲弾や戦闘機などド迫力の戦闘シーンとともに、菅田さん演じる天才数学者・櫂 直(かい ただし)、山本五十六役を演じる舘ひろし、櫂を慕う美しき財閥令嬢・尾崎鏡子役の浜辺美波、櫂と行動をともにする将校・田中役の柄本佑、櫂と対立する戦艦大和の設計者・平山役の田中泯ほか、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功といった豪華キャスト陣の全員の出演シーンも公開。山崎監督が徹底的にリサーチを重ね、完全再現を目指して描いた“戦艦大和”と、まさにその“沈没寸前”の瞬間も映し出されている。中でも注目なのは、戦艦大和を「計りたい」という菅田さん演じる櫂直の天才、かつ変人ぶり。「数学には世界を変える力がある!」と言い放つ櫂直は、果たして戦争を止めることができるのか!?さらに、菅田さんと舘さんの姿が大きく写し出された本ポスタービジュアルも初解禁。メジャーを手に、鋭く、真っ直ぐな眼差しで見つめる櫂直、そして堂々たる敬礼を見せる山本五十六の姿は対照的。そして海上に浮かぶ戦艦大和の全貌。大和建造計画に立ち向かう2人の男の活躍に期待せずにはいられないビジュアルとなっている。『アルキメデスの大戦』は7月26日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アルキメデスの大戦 2019年7月26日より全国東宝系にて公開Ⓒ2019映画「アルキメデスの大戦」製作委員会Ⓒ三田紀房/講談社
2019年05月17日福士蒼汰主演で2018年に公開された、映画『旅猫リポート』のBD・DVDが24日にリリースされる。初回限定盤となる豪華版には、本編DISCに加えてメイキングなどがたっぷりの特典DISCも収録。福士と猫のナナが旅をする同作では、ナナの演技も重要となっており、気になる撮影の裏側も見ることができる。今回は、BD・DVD発売を記念して福士にインタビュー。久々の再会となった猫のナナ(トム)との様子を撮影し、自由にナナが動き回る中、作品についての話を聞いた。○猫のナナは「やるときはやる」――撮影、宣伝を経て、また久しぶりのナナとの再会かと思いますが、会ってみての印象はどうですか?変わらないです(笑)。ナナは、ずっと変わらないです。あっさり系です。――あっさり系なんですね(笑)。発売される特典DISCにはメイキングもたっぷり入っていて、ナナちゃんとの撮影もほほえましくもありつつ、大変そうだなとも思いました。大変ではありましたが、ナナは本当に「やるときはやる猫」という猫です。テストでちょっと動いちゃったけど、まあしょうがないかな……という時も、本番では決めてくれるんです。さっきも、写真撮影のときだけ抱っこを許してくれて、「もういいだろ」となったら離れて(笑)。わかってる気がします。――撮影風景では、原作者である有川浩先生の姿もありましたけど、かなり来られていたんですか?ほぼ毎日、いらっしゃってました。有川先生は「猫第一」で、猫の目線や機嫌を担当してくださって。、まるでスタッフさんのように撮影を手伝ってくださっていたんです。――原作者の方とそんなに密になる作品ってなかなかないですよね。自分にとっては初めてでした。でも、関わってくださる全ての方の気持ちがひとつににならないと、絶対にこの作品は完成できなかったと思います。――猫ブームで、「猫映画」が一つのジャンルにもなりそうだなと思うんですが、『旅猫リポート』はどんなところが特徴だと思いますか?『旅猫リポート』には、今までの動物映画とはまたちがう切なさがあるのかな、と思います。あとは、動物側の視点で描かれているところも大きいです。ナナの心の声がわかるので、「動物はこんなことを思ってるんじゃないかな」と思わせてくれるというか。――実際に会話しているような気持ちにもなりますか?でも、実際にふだんからそうなのかなと思います。猫側も、本当にわかっていて、伝えるすべがないだけなのかもしれないし。人間も勝手に「わかってる」と思っちゃう。通じ合ってる気はします。絶対に!○『旅猫リポート』は一番人間味があった――福士さんご自身は、2018年は4作(『曇天に笑う』『ラプラスの魔女』『BLEACH』『旅猫リポート』)映画に出られてましたが、全部テイストの違う作品で、振り幅のあった1年だったのかなと思いました。その中で『旅猫リポート』はどういう位置付けだったんですか?1番、人間らしい作品でした。『曇天に笑う』『BLEACH』は漫画原作で、『ラプラスの魔女』はキャラクターに悪魔的要素があったので、本作が1番、人間味を感じられる作品だったと思います。――キャラクターを演じる作品と、より人間味を出していく作品だと、スイッチが切り替わったりするんですか?ある程度は、あります。漫画原作だと、原作者さん、原作ファンの方、アニメファンの方など、いろいろな方の思いを背負っている感覚があって。小説はビジュアライズされていないので、想像の範囲が広く、自分の好きな部分を演技に持ってこられる点が違うなと思います。ビジュアルが固定されて、かつ漫画の魂も引き継ぐというのは、けっこう大変な作業でした。――2019年は、もうすぐ元号も変わりますが、どんな年にしようと思っていますか?進みつつ、ちゃんとしっかり準備をしていく時間かなと。自分の形を、ちゃんと明確にする時間かもしれません。まだまだ、自分を理解していないことが多いんです。自分の興味あること、好きなことがわからないというか、曖昧な気がするので。これから、好きなものを好きなようにやっていくために、自己分析が必要だなと思いました。2018年に、いろいろな人と出会った中で感じたことです。バランスを大事にしながら、自分を理解する時間を持ちたいと思います。■福士蒼汰1993年生まれ、東京都出身。11年に俳優デビュー。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(13)で主人公の初恋相手を演じ、14年エランドール賞新人賞を受賞。『好きっていいなよ。』『イン・ザ・ヒーロー』『神さまの言うとおり』(14)で第38回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。その他の映画出演作に『図書館戦争』シリーズ(13・15)、『ストロボ・エッジ』(15)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)、『無限の住人』(17)、『曇天に笑う』『ラプラスの魔女』『BLEACH』(18)など。公開待機作に『ザ・ファブル』(19)がある。
2019年04月24日映画『罪の声』が、2020年10月30日(金)に全国東宝系にて公開される。小栗旬、星野源が映画初共演を果たす。ベストセラーのミステリー小説を映画化『罪の声』塩田武士の小説「罪の声」は、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10で国内部門第1位を獲得したベストセラー。多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」。会社施設へ放火、お菓子に毒物混入、そして企業を脅迫と、身代金取引の電話では子供の声が使われ、挑戦状が送りつけられるという事件だった。小説「罪の声」は、これをモデルにしたフィクションだ。それでも、作者の綿密な取材と着想が織り混ぜられており、“これが事件の真実だったのではないか?”と思わせる程のリアリティが話題を呼んでいる。登場人物(キャスト)小栗旬×星野源が主人公に物語の主人公は、2人。すでに時効を迎えた昭和最大の未解決事件の真相を追う新聞記者・阿久津英士と、父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごす中で、偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの昭和最大の未解決事件に関わっていたことを知ってしまう男・曽根俊也だ。映画では、『銀魂』シリーズや『君の膵臓をたべたい』『人間失格』など、話題作への出演が絶えない小栗旬と、園子温監督『地獄でなぜ悪い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、俳優・音楽家・文筆家として幅広く活躍している星野源が、運命が交錯する2人の男たちの姿を演じる。阿久津英士(小栗旬)大日新聞・文化部記者。社会部に駆り出され、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれる。曽根俊也(星野源)京都で、亡くなった父から受け継いだ「テーラー曽根」を営む二代目店主。父の遺品の中にカセットテープを見つける。2人を取り巻く登場人物(キャスト)運命が交錯する2人を取り巻く、登場人物たちは以下の通り。曽根亜美(市川実日子)曽根俊也の妻。娘の亜美と俊也を温かく見守る。曽根真由美(梶芽衣子)/若き日の曽根真由美(阿部純子)俊也の母。病気のため、手術を受け、病院で療養中。医師から余命宣告されている。曽根達雄(宇崎竜童)俊也の叔父(父の兄)。30年以上前にイギリスで消息を絶っている。水島洋介(松重豊)大日新聞の広告子会社社長。元は社会部記者で、事件当時、自らが取材した事件の資料を英士に提供する。鳥居雅夫(古舘寛治)大日新聞・社会部事件担当デスク。昭和最大の未解決事件を追う特別企画の発案者。生島千代子(篠原ゆき子)阿久津と俊也が事件を追う中でたどり着く、事件に深く関わるが、消息を絶った生島一家の母親。生島望(原菜乃華)生島一家の娘。将来、映画の翻訳家を夢見るが、事件に巻き込まれる。河村和信(火野正平)俊也が父親の代から懇意にしているスーツの仕立て職人。須藤みち(正司照枝)阿久津と俊也が事件を追う中で出会う麻雀店の元オーナー。監督に土井裕泰監督は、『いま、会いにゆきます。』『涙そうそう』『ハナミズキ』『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『ビリギャル』など幅広いジャンルを手掛ける土井裕泰。脚本は、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」「アンナチュラル」「空飛ぶ広報室」、『図書館戦争』シリーズなどの野木亜紀子が担当する。主題歌はUru書き下ろし楽曲「振り子」本作の主題歌は、ドラマ「テセウスの船」で話題を呼んだUruが担当。本作のために書き下ろした「振り子」は、映画を何度も鑑賞し、幾度となく訂正を加えて書き下ろしたという。映画の世界観を盛り上げるUru渾身の楽曲にも注目したい。あらすじ平成も終わりを告げようとするとき、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男がいた。新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、残された証拠を元に取材を重ねる毎日を過ごしていた。そして30年以上前の事件の真相を追い求める中で、どうしても気になることがあった。なぜ犯人グループは、脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか。京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。何となく気に掛かり再生すると聞こえてきたのは、幼いころの自分の声。それは30年以上前に複数の企業を脅迫して、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件で犯行グループが使用した脅迫テープと全く同じ声だった!やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かうのだった――。詳細映画『罪の声』公開日:2020年10月30日(金) 全国東宝系にて公開出演:小栗旬、星野源脚本:野木亜紀子監督:土井裕泰原作:塩田武士『罪の声』(講談社)配給:東宝
2019年04月21日2016年に週刊文春ミステリーベスト10で国内部門第1位を獲得し、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士の同名小説『罪の声』が、小栗旬と星野源主演で映画化決定。この度コメントが公開された。フィクションでありながら、昭和最大の未解決事件をモチーフに、作者の綿密な取材と着想が織り混ぜられ、事件の真相と犯人像が“本当にそうだったのではないか”と思わせるリアリティに溢れた物語が話題を呼んだ『罪の声』。主人公の新聞記者・阿久津英士を演じるのは小栗。これまでも数多くの話題作に出演し、今年は蜷川実花監督最新作『人間失格』で太宰冶を演じ、来年2020年は満を持して『ゴジラVSコング(原題)/GOZILLA VS. KONG』(邦題未定)でハリウッド映画進出が決定している。そんな小栗が、30年以上前に起き、すでに時効となっている昭和最大の未解決事件の真相を追う新聞記者を、その圧倒的な存在感で演じる。もうひとりの主人公・曽根俊也を演じるのは星野だ。俳優・音楽家・文筆家として幅広く活躍している彼が、父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごす中で、偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの昭和最大の未解決事件に関わっていたことを知ってしまう男を繊細に演じる。監督は、『いま、会いにゆきます。』『涙そうそう』『ハナミズキ』『麒麟の翼~劇場版・新参者~』『ビリギャル』など幅広いジャンルを手がける土井裕泰。脚本は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』『重版出来!』『アンナチュラル』『空飛ぶ広報室』、『図書館戦争』シリーズなどの野木亜紀子が担当する。撮影は既に3月末にクランクインし、6月にクランクアップ予定。公開は2020年を予定している。公開された、小栗、星野らのコメントは以下。■塩田武士(原作)“平成”が幕を引き、新しい時代を迎えると、歴史に刻まれる“昭和”の皺が、またひとつ深まる。『罪の声』はフィクションであるが、モデルにした警察庁広域重要指定114号は、昭和史最大の未解決事件である。犯人グループは、関西弁のユニークな挑戦状をマスコミに送りつけ、街のあちこちに指示書を貼って身代金を運ばせるという、史上初の劇場型犯罪を起こした。21歳のとき、私は事件に子供の声が利用されていることを知った。犯人グループは身代金受け渡しの指示書代わりに、子供の声が入った録音テープを流したのだ。一説には3人の子供が関わっているとされるが、私は最年少の未就学児と同世代で、しかも同じ関西に育った可能性が極めて高い。どこかですれ違っているかもしれない……そう思った瞬間、全身に鳥肌が立ち、どうしてもこの子供たちの物語を書きたくなった。それから『罪の声』を完成させるまで、15年の歳月を要した。映像化は容易ではない、と考える自分がいるのは事実だ。しかし、阿久津英士役に小栗旬さん、曽根俊也役に星野源さんと伺ったとき、自分のイメージを超える配役だと膝を打った。その後、キャストとスタッフを聞くにつれ、考えうる限り最高のプロが集ったと興奮した。映画化の依頼を受けてから、プロデューサー陣の本気を感じる機会が幾度もあった。その表れのひとつが、硬軟自在に物語を紡ぎ出す野木亜紀子さんによる脚本だ。この映画は総力戦になる、という予感がある。また、そうでなければ戦後最大の未解決事件に立ち向かえはしない。新しい時代を迎える日本で、映画が持つ大きな力を信じて、大作の完成を待ちたい。■那須田淳(プロデューサー)昭和最大の未解決事件の犯人からの脅迫テープに使われた“子供たちの声”。その声の持ち主たちは今どこでどうしているのか?そのひとりが、35年後、録音された記憶はないが確かに自分の声だと知ってしまったことから始まるこの物語の“着想の凄み”に心を掴まれました。そこから紡ぎ出され織りなされていく物語の数々とその深いテーマ性に、映画作品にしたい、しなければならないと奮い立ってしまいました。フィクションとはいえ、そこに宿る悲しみや切なさを、映画を通して救ってあげたいと心から思いました。人生と世界には自分では抗することのできない宿命があり、人はそれに向き合い、立ち向かい、乗り越えていくしかありません。そのなかで自分の大切なものを知り救い出していかなければいけません。この物語の中でその使命を託すべくふたりの人物、阿久津英士と曽根俊也は、今回この役柄を引き受けてくださった小栗旬さんと星野源さんだと、原作小説を読み終えるまでにすでに頭の中に立ち上がっていました。おふたりとはこれまでにドラマ作品でご一緒したことがあります。それぞれが、当代きっての俳優であり表現者だと、心の中でずっと多大なリスペクトと憧れを持ってきました。長い人生の中でも大切なことを知り向き合う年代である30代後半の彼らとともに、今の彼らだからこそ表現できる人生の大切な物語を作りたいとずっと思ってきました。おふたりだからこそ、そして、ふたりでだからこそ、普通の市井に生きる人にも立ちはだかる宿命と悲劇、そこから救い出してくれる物語をこの映画を通して生み出せると確信を抱かせてくれます。私たち制作チームは奮い立っています。是非ご期待ください。■小栗旬(阿久津英士役)原作を読み終えたあと、開けてはいけないと言われている扉をあけてしまったような興奮と不安を持ったことを覚えています。この作品を映画化するのか、これは覚悟のいることだなと思いましたが、制作チームにお会いし、皆さんの揺るぎない覚悟を伺って、その覚悟の一員にさせてもらうことを決意しました。素晴らしいスタッフ、キャスト、そして独特の存在感を持ち、物腰が柔らかく、私自身、時折ただのファン目線で一緒に撮影していることを喜んでしまう、星野源という素晴らしいアーティストと共に作れること。そして、阿久津という人間を通して、数々の声と向き合い、寄り添い、反発しながら、真実の声を聞き逃さないように真相にたどり着けたらと思います。時代が変わろうとしている今、それでも忘れ去ってはいけない小さな小さな声がある。ご期待下さい。■星野源(曽根俊也役)3年前、とある作品の撮影中にプロデューサーの那須田さんと雑談していた時。この作品のストーリーを聞き、その発想と恐ろしさに激しく鳥肌が立ったのを今でも覚えています。「この役を源ちゃんでイメージしているんだ」と言って頂いた時から長い年月を経て、その役・曽根俊也を演じられることを感慨深く、嬉しく思います。そして、随分前から知り合っていた小栗くんと初めてじっくりとお仕事できること、心から信頼し、尊敬している土井監督、野木さんとまたご一緒できることも本当に嬉しく、幸せに思います。悲劇でありながらも、人間がこの社会で生きる上でとても大切なメッセージが込められたこの作品の中で、曽根俊也の悲しみと共に生き、演じていきたいと思います。■土井裕泰(監督)“平成”から“令和”へと時代をまたいでゆくこの春に、小栗旬、星野源という今を代表するふたりの表現者とともに、この“昭和”の未解決事件の物語に挑める幸せと責任を感じながら日々現場に立っています。『罪の声』2020年、全国公開
2019年04月18日小栗旬と星野源が、現在18万部を超えるベストセラー小説の実写化『罪の声』で映画初共演を果たすことになった。原作は、2016年「週刊文春」ミステリーベスト10で国内部門第1位を獲得し、第7回山田風太郎賞を受賞するなど高い評価を得た塩田武士の同名小説。フィクションでありながら、警察庁広域重要指定114号に指定され別名「グリコ・森永事件」や「かい人21面相事件」とも呼ばれた昭和最大の未解決事件をモチーフに、作者・塩田氏の綿密な取材と着想が織り混ぜられ、事件の真相と犯人像が“本当にそうだったのではないか”と思わせるほどリアリティに溢れた物語が紡がれている。主人公の新聞記者・阿久津英士を演じるのは、これまでも数多くの話題作に出演し、近年では『銀魂』シリーズでのコミカルな演技から『追憶』『君の膵臓をたべたい』での繊細な演技まで幅広く披露する小栗旬。今年は蜷川実花監督最新作『人間失格』で太宰冶を演じ、来年2020年には『ゴジラVSコング/GODZILLA VS. KONG』(原題、邦題未定)でハリウッド映画進出も決定している小栗さんが、30年以上前に起き、すでに時効となっている昭和最大の未解決事件の真相を追う新聞記者を、その圧倒的な存在感で演じる。もう一人の主人公・曽根俊也を演じるのは、映画初主演の『箱入り息子の恋』、園子温監督『地獄でなぜ悪い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、俳優・音楽家・文筆家として多彩な活躍を見せる星野源。父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごす中で、偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの昭和最大の未解決事件に関わっていたことを知ってしまう男を繊細に演じきる。監督は、『いま、会いにゆきます』『涙そうそう』『ハナミズキ』『映画 ビリギャル』など幅広いジャンルを手掛ける土井裕泰。脚本は、星野さん主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」をはじめ「重版出来!」「アンナチュラル」「空飛ぶ広報室」、『図書館戦争』シリーズなどで知られる野木亜紀子が担当する。小栗旬「星野源という素晴らしいアーティストと共に」「原作を読み終えたあと、開けてはいけないと言われている扉をあけてしまったような興奮と不安を持ったことを覚えています」と小栗さん。「素晴らしいスタッフ、キャスト、そして独特の存在感を持ち、物腰が柔らかく、私自身、時折ただのファン目線で一緒に撮影していることを喜んでしまう、星野源という素晴らしいアーティストと共に作れること。そして、阿久津という人間を通して、数々の声と向き合い、寄り添い、反発しながら、真実の声を聞き逃さないように真相にたどり着けたら」と星野さんとの共演についても語り、「時代が変わろうとしている今、それでも忘れ去ってはいけない小さな小さな声がある」と作品への思いを込めている。星野源「小栗くんと初めてじっくりとお仕事できる」「3年前、とある作品の撮影中にプロデューサーの那須田(淳)さんと雑談していた時。この作品のストーリーを聞き、その発想と恐ろしさに激しく鳥肌が立ったのを今でも覚えています」と星野さん。「『この役を源ちゃんでイメージしているんだ』と言っていただいた」と明かす。さらに「随分前から知り合っていた小栗くんと初めてじっくりとお仕事できること、心から信頼し、尊敬している土井監督、野木さんとまたご一緒できる」喜びに触れつつ、「悲劇でありながらも、人間がこの社会で生きる上でとても大切なメッセージが込められたこの作品の中で、曽根俊也の悲しみと共に生き、演じていきたい」と意気込みを語っている。原作・塩田武士「自分のイメージを超える配役」原作者の塩田氏は、「関西弁のユニークな挑戦状をマスコミに送りつけ、街のあちこちに指示書を貼って身代金を運ばせるという、史上初の劇場型犯罪」の映像化は「容易ではない」としながらも、「阿久津英士役に小栗旬さん、曽根俊也役に星野源さんと伺ったとき、自分のイメージを超える配役だと膝を打った」と明かす。そして「プロデューサー陣の本気を感じる機会が幾度もあった。その表れの一つが、硬軟自在に物語を紡ぎ出す野木亜紀子さんによる脚本」と語り、「考えうる限り最高のプロが集ったと興奮した」と並々ならぬ期待をコメントしている。あらすじ平成も終わりを告げようとするとき、昭和最大の未解決事件に翻弄される2人の男がいた。新聞記者の阿久津英士(小栗さん)は、昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれ、残された証拠を元に取材を重ねる毎日を過ごしていた。そして30年以上前の事件の真相を追い求める中で、どうしても気になることがあった。なぜ犯人グループは、脅迫テープに男の子の声を吹き込んだのか。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野さん)は、父の遺品の中にカセットテープを見つける。何となく気に掛かり再生すると聞こえてきたのは、幼いころの自分の声。それは30年以上前に複数の企業を脅迫して、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件で犯行グループが使用した脅迫テープと全く同じ声だった!やがて運命に導かれるように2人は出会い、ある大きな決断へと向かう――。『罪の声』は2020年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年04月18日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける「行列のできる法律相談所」の4月14日(日)オンエア回に、新ドラマ「あなたの番です」に出演する田中圭と原田知世がゲスト出演。「あの人に惚れましたSP」と題し、ゲストたちが“惚れた”人々がスタジオに登場する。『図書館戦争』シリーズ、「東京タラレバ娘」などで注目され「恋がヘタでも生きてます」のIT社長役、月9「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」での専業主夫役などでブレイク。昨年春の「おっさんずラブ」が一大ブームを巻き起こした田中さん。1983年公開の『時をかける少女』『天国にいちばん近い島』などの作品で80年代角川映画ブームを牽引し、『私をスキーに連れてって』ではウインタースポーツブームを巻き起こすと、その後もコンスタントに出演を続け、昨年の連続テレビ小説「半分、青い。」も好評だった原田さん。ドラマ「あなたの番です」で共演している2人をはじめ大友康平、滝沢カレンらも今夜ゲストとして出演。宮迫博之、後藤輝基、渡部建、磯野貴理子といったお馴染みのメンバーも参加。MCは東野幸治と日本テレビアナウンサー・市來玲奈が務める。原田さんが少女時代から憧れている人物、さらに謎につつまれた私生活やハマっているという絶品ヒマラヤ鍋も紹介されるほか、田中さんが男として惚れた大物俳優Yがスタジオに…果たして本物なのか!?また大友さんのライブ中に起きた爆発事故、その衝撃映像を大公開。今夜のゲスト、田中さんと原田さんが“歳の差夫婦”を演じるドラマ「あなたの番です」は4月14日(日)今夜22時30分~日本テレビ系で放送開始。民放連ドラとしては珍しい2クール連続放送となる本作は、田中さん演じる手塚翔太と原田さん演じる手塚菜奈が引っ越してきたマンションで起こる“交換殺人ゲーム”を描く物語で、袴田吉彦、片岡礼子、西野七瀬、奈緒、木村多江、安藤政信らがマンションの住人として出演する。「行列のできる法律相談所」は4月14日(日)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年04月14日アイドルグループ・V6の岡田准一主演の映画『ザ・ファブル』(6月21日公開)のスペシャル映像が29日に公開された。同作は、単行本累計部数200万部突破、2017年度講談社漫画賞を受賞した、南勝久による人気漫画を映画化。圧倒的な強さと的確な手腕で狙った相手を6秒以内で必ず仕留める「天才的な殺し屋」として裏社会で恐れられる通称“ファブル”(岡田)が「1年間殺し屋を休業し、大阪で一般人・佐藤アキラとして普通の生活を送ること」を命令され、日常世界で暮らさなければならなくなる。数種の武術や格闘技のインストラクター資格を持ち、映画『図書館戦争』やドラマ『SP』シリーズなどで挑戦した本格アクションシーンにも定評のある岡田。『ザ・ファブル』では、ハリウッド大作『ボーン・アイデンティティー』や『96時間』シリーズ(2作目、3作目)、『LUCY/ルーシー』などを手掛けたフランス出身のアラン・フィグラルズがアクション監督を務めた。マット・デイモンやリーアム・ニーソンなどハリウッドの名だたるアクション俳優と仕事をしてきたアランだが、「ここまでスピーディーに動ける俳優は見たことがない」と岡田の高すぎる身体能力を絶賛。映像では、アランと岡田のアクションシーンメイキングも登場する。目にも止まらぬ速さで繰り出される岡田のガンアクションや、福士蒼汰演じるフードとのアクロバティックな銃撃シーン、壮絶な落下アクションなどが、初公開となった。さらに映像には、豪華キャスト陣のコメントも収録された。本格すぎるアクションをやすやすとこなす岡田を見て、共演の木村文乃、山本美月は「アクションに対してもプロ」「安心できる存在」と称賛。岡田と共に迫力の対決シーンを演じた福士は「撮影の度に教えてもらうことがたくさんあった」と振り返る。柳楽と向井は「次元が違う、皆のボルテージが上がっていく感じがある」「スタッフの感じも変わる」と岡田の影響で現場の士気が高まっていたことを明かし、安田は岡田の動きを「残像!」と表現。ボス役の佐藤浩市は「スタッフや役者たちをちゃんと背負ってやる、岡田という男のアクション」と語った。またあわせて、新たな場面写真も到着。ボスからプレゼントされたインコを全裸で頭に乗せているアキラや、相棒のヨウコ(木村)、バイト先の同僚ミサキ(山本)、打倒ファブルに燃えるフード(福士)と真黒カンパニーで下剋上を狙う砂川(向井)、真黒カンパニーの小島(柳楽)と海老原(安田)といった、豪華キャスト陣が演じるキャラクター達のワンシーンが公開された。
2019年03月29日『GANTZ』『図書館戦争』の佐藤信介監督×主演・山崎賢人で原泰久の人気漫画を実写化する映画『キングダム』より、キャラクター別のポスタービジュアルが到着した。現在、単行本は53巻まで刊行され、累計発行部数3,800万部超えを記録した大ヒット漫画「キングダム」は、時は紀元前、中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)を壮大なスケールで描いた物語。豪華キャストたちが集結したことで話題となっている本作だが、このほどお披露目されたポスタービジュアルには、山崎さん演じる“天下の大将軍”になることを夢見る主人公・信や吉沢亮演じる秦国の若き王・えい政をはじめ、物語のカギを握る楊端和(長澤まさみ)、河了貂(橋本環奈)、成きょう(本郷奏多)、王騎(大沢たかお)らの姿が迫力満点で写し出されている。なお、このキャラ別ポスターは、全国の劇場や交通広告などで掲出予定だ。また、本日よりついに本作の前売り券の発売も開始。さらに、4月12日(金)には映画『キングダム』誕生を追ったドキュメント写真集「映画 キングダム 写真集ーTHE MAKINGー」も発売されることが決定した。『キングダム』は4月19日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キングダム 2019年4月19日より全国東宝系にて公開Ⓒ原泰久/集英社Ⓒ2019 映画「キングダム」製作委員会
2019年03月01日“都市が移動し、都市を喰う世界”を舞台に描くピーター・ジャクソン製作『移動都市/モータル・エンジン』。この度、先日発表された石川由依、下野紘、朴ロ美らに続き、新たに第2弾の吹き替えキャストが発表された。今回発表となった第2弾キャストは、声優のほかにも舞台や映画監督として活躍の幅を広げる人気声優の津田健次郎、「図書館戦争」「進撃の巨人」の井上麻里奈、「機動戦士ガンダム」ギレン・ザビの役やTV番組のナレーションも多く担当する銀河万丈、「TIGER & BUNNY」「ALL OUT!!」の楠大典、そして「進撃の巨人」カーフェン役の寺依沙織の5名。まず反移動都市同盟リーダーのアナと共に同組織に所属し、アナ、ヘスター、トムと一緒に巨大な移動都市ロンドンへ進撃していく空賊のコーラ役を津田さん、同じく反移動都市同盟に所属する指揮官のサスヤ役を井上さんが担当。本作について津田さんは「壮大なファンタジー世界に入れたのが嬉しかったです。ワクワク、ドキドキに溢れたエンターテイメント作品は良いですね。そして、戦うカッコイイ男を演じる事も楽しかったです」と収録した感想を述べ、「どんな方でも楽しんで頂けるエンタメ性の高い作品」とおススメする井上さんは、「実は今回サスヤはセリフ自体は少ないのですが、ミステリアスながらもしっかりと存在感を示しています」とアピール。さらに、銀河さんが巨大な移動都市ロンドンのトップに君臨するクローム市長役を、楠さんが最終戦争前に存在していた古代技術が展示されているロンドン博物館の研究員・ポムロイ博士役を、寺依さんが物語の鍵を握る何かを見つけてしまうヘスターの母パンドラ役に決定した。銀河さんは「クロームと申します。鉄っぽい名前でしょ?ですから鉄っぽく演じてみました。(どういう役作りだ?)」とユーモアなコメント。楠さんと寺依さんは、「物語を楽しむなら吹替版の方がより楽しめると思うので、ぜひ劇場でご覧ください」(楠さん)、「是非劇場の巨大スクリーンで味わって頂きたい」(寺依さん)とぜひ劇場で楽しんでほしいとメッセージ寄せている。『移動都市/モータル・エンジン』は3月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:移動都市/モータル・エンジン 2019年3月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2019年02月06日映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』が、2019年5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー。“ドキュメンタリーの巨匠”フレデリック・ワイズマン監督が、アメリカ・ニューヨーク公共図書館を捉えた作品だ。研究者・図書館員“憧れの”ニューヨーク公共図書館映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』の舞台は、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアとグランドセントラルの中間に位置するニューヨーク公共図書館。漫画『BANANAFISH』やドラマ&映画『SEX AND THE CITY』の登場シーンとして、知っている人も多いはずだ。本館と92を超える分館に分かれたニューヨーク公共図書館には、6,000万点ものコレクションが所蔵されている。そのため“世界屈指の知の殿堂”として、研究者、世界中の図書館員の憧れの図書館として愛されて続けている。監督は“ドキュメンタリーの巨匠”フレデリック・ワイズマンこの世界でも有名な公共図書館で、映画を撮るのはドキュメンタリーの巨匠”フレデリック・ワイズマン監督だ。2016年にアカデミー名誉賞を受賞し、御年89歳となるいまなお1年から1年半に1本のペースで新作を発表している“生ける伝説”的存在。2015年には「名画の宝庫」として知られる、ロンドンの美術館ナショナル・ギャラリーを捉えた映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』が公開された。今回、フレデリック・ワイズマン監督は、一般の来訪者では見ることのできない図書館の舞台裏を捉えた。厳粛な場所というイメージのある図書館が、作品を通してイメージを変えるほど楽しげな場面も交えているという。なお、作品制作にあたり、フレデリック・ワイズマン監督は「この映画を作って初めて、ニューヨーク公共図書館の奥深さ、領域の広さ、本館と92の分館ですべての階級・人種・民族を対象にした幅広いサービスを提供していることを知ることができた。」とコメントしている。【作品情報】映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』公開日:2019年5月18日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー監督・録音・編集・製作:フレデリック・ワイズマン原題:Ex Libris - The New York Public Library
2019年01月25日どうやら男性って本好きの女性に弱いみたい。おしとやかで知的…そんなイメージを持つのでしょうか。男ウケがいいだけでなく、読書は、自分自身を見つめ直すきっかけになる、気持ちをリセットできるなどメリットがいっぱい。そこで今回は、片思い真っただ中の女性にぴったりの小説をピックアップしました。もしかしたら、心がフッと楽になる「これは!」という1冊に出会えるかもしれません。■「本の言葉に救われた」体験談なぜ、片思いの最中に本を読むといいのか…。「読書することで気持ちが楽になった」という女性3人の意見をご紹介しましょう。◎自分を客観的に見られるように『ねじまき片想い』(東京創元社)「柚木麻子さんの『ねじまき片想い』を読みました。ストーリーは面白かったのですが、とにかく主人公の暴走っぷりとヒロインぶったところにイライラして…。でも、気づいたんです。私も恋愛中は周りが見えなくなるタイプだなって。これを読んで、イタい女にならないように注意しなきゃと思えました」(25歳/会社員)◎勇気をもらえた『恋愛作法』(集英社)「私が読んだのは宇野千代さんの『恋愛作法』。経験に基づいたアドバイスの数々が心に染みました。彼女に“自分に自信を持ちなさい”“女性であること、人を好きになる気持ちを楽しみなさい”と言われた気がして…つらくても頑張ろうって気分に。何度も読み返しています」(27歳/公務員)◎泣いてスッキリできた『ただそれだけの片想い始まらない恋・終わらない恋』(集英社)「唯川恵さんの『ただそれだけの片想い始まらない恋・終わらない恋』で声をあげて泣きました。これは私のために書かれた物語だ…とすら感じたんです。そして、世の中には同じような苦しさを味わっている女性がたくさんいるんだと、やりきれない感情をリセットできました」(30歳/営業アシスタント)共感できたり、背中を押されたり…。心に寄り添う1冊に出会えたら、きっと大きなパワーをもらえることでしょう。■通勤途中や休憩時間に読みたい本ここでは、電車の中や仕事の合間など、スキマ時間におすすめの2冊を選んでみました。男性ウケもいい小説なので、気になる彼が「それ面白いよね?」なんて話しかけてくるかもしれません。◎胸キュンが止まらない『植物図鑑』(幻冬舎)主人公さやかが飲み会の帰りにイケメン・イツキを拾ったことから、奇妙な同居生活が始まります。とにかくイツキが女子の理想!キュンキュンしてしまいます。映像化されたので、映画好きの男性が「あ、その本って…」と食いついてくるかも。『図書館戦争』『旅猫リポート』などの著者としても知られる有川浩の作品です。◎恋と苦悩を描いた永遠の名作『こころ』(新潮社)日本が誇る文豪が描くのは、なんとも切ない恋模様。友情よりも愛情を選んでしまったがゆえに起こる悲劇、ねたみや恨みの感情がリアルに描写されているのです。男性人気の高い夏目漱石の作品の中でも、代表作とも言える小説なので、読書家の男性なら読んでいる可能性大。■号泣必至!じっくり読みたい本“泣く”のは心のデトックス。くじけそうな夜は、思いっきり泣けるストーリーに浸りましょう。涙を流しつくしたら、きっとスッキリしますよ。◎不器用な男女の恋を綴った小説集『だれかのいとしいひと』(文藝春秋)人気作家・角田光代の恋愛短編集です。仕事も恋もうまくいかない不器用な主人公たちに「あるある」と自分を重ねること間違いなし。「なんで私はあの人が好きなの?」などと気持ちが煮詰まりそうなときに読めば「あぁ、こういうことか」と答えが見つかる…そんな1冊です。◎一抹の寂しさを抱える女性の心理『号泣する準備はできていた』(新潮社)江國香織による、泣きたいのに泣けない…という人向けの短編集。どの話も主人公が深い悲しみに襲われた瞬間をクローズアップして書かれ、とにかく読んでいて胸が締め付けられます。テーマは寂しさと孤独。誰もが抱えている悲しみがみごとに表現されていますが、登場人物の強さ、しなやかさにエネルギーをもらえるはず。■新たな出会いが待っている新しい世界観や価値観、心に響くセンテンスと出会える読書。何気なく手にした書籍が、あなたの人生や恋愛観を大きく左右するきっかけとかもしれません。本って、それくらい強い力を持っている存在です。片思いのやりきれない気持ちを昇華し、「あきらめずに頑張ろう」と思える、最高の1冊と出会えますように。
2019年01月13日大人気コミックを実写化した福士蒼汰主演映画『BLEACH』のBlu-ray&DVDのリリースに先駆け、プレミアム・エディション版に収録される特典映像から、メイキング映像の一部が到着した。久保帯人の人気漫画を『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督が新しく手掛けた本作。“高校生兼死神代行”黒崎一護役を福士さんが、朽木ルキア役を杉咲花が演じるほか、吉沢亮、早乙女太一、MIYAVI、江口洋介、長澤まさみら豪華キャストの出演でも話題に。そして、今回リリースされる本作のプレミアム・エディション収録の”キャラクター別メイキング映像“より、一護が死神になるために修行をするシーンの撮影の裏側が公開!一護とルキアがお互いに絆を深めていくこの“死神修行”シーン。ピッチングマシーンの修行シーンでは、福士さんがボールを避けるというカットでOKが出た後、ボールが出てきて当たってしまうというハプニングが発生。思わず声をあげしまい、2人は大爆笑。続くタイヤを引っ張る修行のシーンでは、なかなか前に進まず苦戦するも、補助輪を入れたリテイクでは倍増した勢いで前に進み、思わず笑いがこみ上げるという、笑顔満載の映像となっている。プレミアム・エディションには、キャラクター別メイキング映像集のほか、インタビューやイベント映像集など、211分の大ボリュームの映像特典が収録されている。『BLEACH』Blu-ray&DVDは12月5日(水)リリース・レンタル開始、デジタルレンタル配信開始。※デジタルセル先行配信中(cinemacafe.net)■関連作品:BLEACH 2018年7月20日より全国にて公開© 久保帯人/集英社 © 2018映画「BLEACH」製作委員会
2018年11月30日高畑充希が刑事役に挑戦する2019年1月ドラマ「メゾン・ド・ポリス」より、おじさまキャストに続き、新たに西田尚美、竜星涼、木村了、戸田昌宏の出演が発表された。本作は、高畑さん演じる若手刑事・牧野ひよりが、退職警察官だけが住むシェアハウス「メゾン・ド・ポリス」を訪れ、何やらワケありの“おじさま”たちに振り回されながらも事件を解決していく、1話完結の刑事ドラマ。今回新たに発表された4名の俳優陣が演じるのは、西島秀俊、小日向文世、野口五郎、近藤正臣らクセの強いメゾンの“おじさま”たちとはまた違った存在感を発揮してくれるであろう登場人物。ひよりも所属する柳町北署の鑑識係でひよりのよき相談相手である杉岡沙耶役に、「コウノドリ」や『図書館戦争』シリーズに出演した西田尚美。買い物コーディネーターとしてメゾンに出入りする瀬川草介役に、『シマウマ』『泣き虫ピエロの結婚式』の竜星涼。ひよりの先輩刑事・原田照之役に、映画・ドラマ・舞台・ミュージカルなど様々なジャンルで活躍する木村了。そして柳町北署刑事課長・新木幸司役には、昨今の映画やドラマには欠かせないバイプレイヤー・戸田昌宏が演じる。また先日は、高畑さんがついに本作のクランクインを迎えた。今回初の刑事役に挑む高畑さんは、胸元まで届くロングヘアをバッサリ!原作小説の表紙絵には髪を結わえたひよりが描かれているが、原作と脚本を読んだ高畑さんがボブヘアを監督に提案し採用。今回20cmほどカットしたそうだ。「いざ切ってみるとすごく気持ちがスッキリして、スーツを着ると『よし、ひよりだぁ!』とスイッチが入る気がします」とボブカットにした感想を語る高畑さん。クランクインを迎え、「先日リハーサルで、共演させていただく方々と顔を合わせる事が出来たのもあって、違和感や変な緊張感なくクランクインを迎えられました。皆さんめちゃくちゃ楽しい方ですし、何でも受け止めてくださるので、すごく穏やかな気持ちで現場にいます」と現在の心境を明かす。ひよりがメゾンを初めて訪れ、雑用係の夏目(西島さん)やオーナーの伊達(近藤さん)と会話をする第1話の冒頭シーンが収録されたという今回は、「西島さんとは朝ドラで親子役だったんですが、その時は1シーンしかご一緒できなくて。でも今回はタッグを組んで捜査出来るので、すごく嬉しいです。リハーサルでは『役の距離感が近い』と、監督に叱られてしまいました(笑)。序盤は仲の悪い設定なので、頑張って仲悪くやらなきゃって思ってます(笑)」と撮影の様子を語っている。金曜ドラマ「メゾン・ド・ポリス」は2019年1月より毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年11月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中貿易戦争」です。自国産業を守るはずが、自らの首を絞める結果に。いま、アメリカと中国の貿易戦争が激しくなっています。アメリカの貿易赤字を解消し、経済を立て直したいと考えているトランプ大統領は、最大の貿易赤字を出している中国に対して関税を引き上げることにしました。これに対し、報復措置として、中国側もアメリカに高い関税をかけ、競争はエスカレート。11月末の米中首脳会談で進展がなければ、アメリカは、中国からの全輸入品にさらに制裁関税をかけると発表しました。自動車でも、農産物でも、海外からの輸入品が安く手に入るようになれば、国内産のものは競争に負け、売れなくなってしまいます。そうならないよう、自国の産業を守るために、輸入品に関税をかけるのです。トランプ大統領は、自身の支持層でもあるドメスティックな企業を守ると約束し、TPPやNAFTAなど、関税をなくして人やモノが自由に行き来する「自由貿易」の流れから真逆の方向に向かいました。しかし、現代はグローバル社会です。すべてを自国でまかなえた時代はそれでよかったのですが、いまやドメスティック産業も、部品など、一部は輸入に頼っています。国産車が輸入車に負けないようにと関税をかけたつもりが、国産車を作るための原材料や部品は実は輸入しており、それらが関税により高額になったため、製品の価格も上げざるを得なくなり、結果売れない。というようなことが様々な産業で起きてしまったのです。GDP1位と2位のアメリカと中国が貿易摩擦により国内経済がひっ迫すれば、世界経済も低迷します。ドルやユーロが不安定になれば、安定している円が買われる。すると、輸入品は安く手に入りますが、輸出は厳しくなる。輸出産業に頼る日本経済は冷え込んでしまうのです。日本はいま、自由貿易を推進していますが、安倍政権を応援する保守層には、いまのアメリカ同様に、国内にだけ目を向けた政策を望む声もあがっています。しかし、日本こそ、自国内だけでは商売が成り立ちません。トランプの関税政策は、中間選挙前の人気とりと捉える意見もあります。選挙が終わった今後、方向転換も考えられますから、目が離せません。堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2018年11月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2018年11月14日北川景子がNHKドラマ初主演を務め、「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子が脚本を手掛ける「フェイクニュース」の前編が10月20日(土)今夜放送となる。強烈な個性を放つ主人公を演じた「家売るオンナ」や天璋院篤姫役を演じた大河「西郷どん」、そして超人気アイドル・「欅坂46」平手友梨奈との共演も話題を呼んだ『響 -HIBIKI-』などでいまや老若男女から幅広く支持される国民的女優となり、11月には『スマホを落としただけなのに』の公開も控える北川さん。『図書館戦争』や「掟上今日子の備忘録」「重版出来!」などを手掛け、新垣結衣主演「逃げるは恥だが役に立つ」が社会現象となるほどの大ヒットを記録、今年に入ると石原さとみ主演の「アンナチュラル」や、新垣さんと再びタッグを組んだ現在放送中の「獣になれない私たち」も注目される野木さん。本作はこの両者がタッグを組んで、今世界中で社会問題となっている“フェイクニュース”をテーマにオリジナルストーリーで描く社会派エンターテイメントだ。大手新聞社からネットメディアに出向してきた東雲樹(北川さん)は、編集長の宇佐美寛治からインスタント食品への青虫混入事件について取材するよう命じられる。樹の前に現れたのはSNSに青虫混入の投稿をした男。この男は嘘をつぶやいたのか。一体、何が目的なのか。青虫混入の投稿をきっかけに事態は思わぬ方向へ拡大。企業間の争いにまで発展し、やがてその矛先は樹自身にまで及ぶ。何が本当で何が嘘かも分からない世界の中で、樹は記者としてフェイクニュースにどう立ち向かうのか。一連のフェイクニュース騒動の果てに樹が見つけた真実とは――。北川さんのほか樹が出向するネットメディアの編集長・宇佐美寛治役に新井浩文、SNSに青虫混入の投稿をした男に光石研、樹の元同僚で同期の新聞記者・西剛役に永山絢斗、樹の同僚となる若手記者・網島史人に矢本悠馬、SNSでフェイクニュースを拡散させる大学生に金子大地。老舗お菓子メーカーの社長・八ツ峰航平に岩松了、元官僚で県知事選に立候補する最上圭一に杉本哲太といったキャストが並ぶ。土曜ドラマ「フェイクニュース」前編は10月20日(土)21時~NHK総合にて放送。後編は27日(土)21時~NHK総合で放送。(笠緒)
2018年10月20日日テレの人気バラエティ「人生が変わる1分間の深イイ話」「しゃべくり007」が合体、SP番組としてお届けする「しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話」2時間SPが10月15日(月)今夜オンエア。俳優の福士蒼汰、佐藤健、高橋一生らがゲスト出演する。福士さんがゲスト出演するのは「深イイ話」パートとなり、今回のテーマは「最強姉妹は幸せ?」と題してファッション界の女帝・コシノヒロコにバラエティーが初密着。81歳ながらワインをがぶ飲みする超パワフル生活を送るコシノさんの大豪邸も公開。「しゃべくりパート」には佐藤さんと高橋さんが登場。2人の(秘)私生活に迫るほか、佐藤さんは“現役東大生も驚く天才頭脳説”を検証、高橋さんは“実は脱いだらスゴい”その細マッチョでドSな素顔を解禁してくれる。今回「深イイ話」パートにゲスト出演する福士さんは、自身も出演している『図書館戦争』シリーズの原作者・有川浩によるシリーズ累計40万部突破のベストセラー小説を映画化する『旅猫リポート』で主演を務めている。福士さんが演じる心優しい青年・悟と愛猫・ナナの、強い絆で結ばれた1人と1匹のおかしくも切なく、あたたかい物語を描く作品。ナナの声を高畑充希が担当、広瀬アリス、竹内結子らも共演する。一方「しゃべくり」パートに登場した佐藤さん、高橋さんは映画『億男』で共演。2015年に「本屋大賞」にノミネート、累計発行部数76万部を突破している川村元気原作の話題作を大友啓史監督が映画化する作品で、ある日突然3億円の宝くじに当選した主人公が、その後の人生について大学時代の親友の億万長者に相談するも、その親友は3億円と共に姿を消す…というストーリー。宝くじに当選する主人公・一男を佐藤さんが、その親友で起業して億万長者になった九十九を高橋さんが演じ、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカらも出演する。『旅猫リポート』は10月26日(金)より全国にて公開。『億男』は10月19日(金)より全国東宝系にて公開。「しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話」2時間SPは10月15日(月)今夜21時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2018年10月15日実写化決定の第一報から約半年。累計発行部数3600万部を超える原泰久の人気コミックを原作にした映画『キングダム』の主要キャストが10月9日、都内で行われた製作報告会見の席で発表された。主人公の信を演じるのは山崎賢人。果たして、本プロジェクトの勝算は?原作の原泰久氏が脚本に参加!「僕は5回泣きました…」人気コミックの実写映画化において、一番のキモとなるのが脚本。長年、連載を重ねた原作の壮大な世界観を、およそ2時間の映画に収めるのは至難の業であり、結果的には“それっぽい”シーンをただ詰め込んだり、原作とは逸脱した“新機軸”に踏み込んだりと、ファンにとっては「コレジャナイ」作品に仕上がってしまうこともしばしばだ。『キングダム』実写化に関しては、原作者の原氏が脚本に参加(脚本としてクレジットされているのは原氏をはじめ、黒岩勉氏と佐藤信介監督)。製作報告会見では、以下の通り、原氏のコメントも発表された。「実写化不可能と言われた『キングダム』が、ついに映画になります!『激情』と『躍動』――。監督、役者の方々をはじめとした映画チームの本当に妥協なき取り組みで、原作に込めたテーマを見事に映画化していただけました。また、僕自身も脚本に関わらせていただけました。原作とは異なる場面の追加、改編、セリフを一から生み出したシーンもあり、早く皆さんに見てほしい気持ちでいっぱいです!仮編集の段階ですが、僕は5回泣きました…(笑)。公開が本当に待ち遠しいです!」原作者の太鼓判が、必ずしも作品のクオリティを保証しないことは、原作ファン、映画ファンなら一度や二度は経験済みのはず。それでも本作においては、原作者と映画化の距離感が非常に密接だと考えれば、世界観の崩壊という悲劇は起こりにくいのではないだろうか。いま『キングダム』を撮れるのは、この人しかいない!当然ながら、誰がメガホンをとるかは最重要ポイント。その点で、佐藤信介監督は「いま『キングダム』を撮れるのは、この人しかいない!」と断言できる人選だ。近年のフィルモグラフィーをふり返っても『GANTZ』『図書館戦争』両2部作、『アイアムアヒーロー』『いぬやしき』『BLEACH』など話題作が多数。その特徴は、日本映画離れしたVFXとアクションの追求と、それらの融合を通したダイナミックなストーリーテリングである(製作報告会見の場で公開された約3分間の予告編&本編映像からも、その一端は垣間見えた)。そんな佐藤監督は、製作報告会見の席で「まだ、完成に向けたポストプロダクションの段階ですが、大きな手応えを感じている。作品を送り出せるのを、いまから心待ちにしている」と自信を示した。「本作にいちばんふさわしい」(佐藤監督)中国での大規模ロケを敢行。製作費は非公表だが、佐藤監督によると「日本映画としては最大規模の予算」が投じられ、現地では中国のプロダクションとのコラボレーションも実現した。ソニー・コロンビア・ピクチャーズが製作に参画しており、「日本的なファンタジー色もあり、中国の皆さんにも新鮮に見えるはず。ぜひ、中国の方々にも見ていただける機会があれば」という佐藤監督の発言からも、現段階で中国公開を視野に入れているのは間違いないはず。すでに『銀魂』が大ヒットを記録した巨大な中国市場で、勝負に打って出る価値は大いにあるだろう。キリがないキャスティングの賛否、ファンの意識に変化も主演を務める山崎さんについては、2年前に制作された『キングダム』連載10周年記念動画にも主演していたため、現時点でSNSなどでは「やはり…」という意見が多数を占めている。もちろん、「役柄に合っている」という肯定意見、「またあ?」という否定的な声が入り混じってもいるが、「そもそも、生身の人間が演じる以上、キャスティングについて議論してもキリがない」というファンの意識変化もあり、以前のような激しい拒絶反応は見受けられない。何より、さまざまな実写化作品で主演を張り続ける山崎さんの“意地”と“覚悟”こそが、『キングダム』実写化という巨大プロジェクトには必要不可欠。柔和で穏やかなイメージが強い山崎さんだが、『キングダム』製作報告会見の席では「こういう仕事をしていますので、僕自身もどんどん上がっていきたい気持ちがあります。なので、信にはとても共感しました」と役柄に自身をシンクロさせながら、静かな野心を燃やしていた。この“役柄への共感”は、ときに俳優を大いに覚せいさせる。山崎さんにとって、実は本作が大きな転換点になる可能性があるのだ。また、他キャストに目を向けると、特に吉沢亮(後の秦の始皇帝となる若き王・えい政)、本郷奏多(成きょう役)に対する「ハマっている」「やばい」の声が数多くあがっており、早くも盛り上がりを見せている。長澤まさみ(楊端和役)、橋本環奈(河了てん役)ら女性キャストの躍動。大沢たかお(王騎役)、高嶋政宏(昌文君役)らベテラン勢も参戦し、層の厚いキャスティングが、壮大な時代スペクタクルに命を吹き込む。本編が完成していない現段階では、まだまだ判断材料が乏しいが、もしも実写版『キングダム』が興行的な成功を収めれば、長らく続く「実写邦画の低迷」を打破するかもしれない…。そう期待させるだけの好条件はそろっている。(text:Ryo Uchida)■関連作品:キングダム 2019年4月19日より全国東宝系にて公開Ⓒ原泰久/集英社Ⓒ2019 映画「キングダム」製作委員会
2018年10月09日原泰久の中華歴史漫画「キングダム」の実写化のキャストが、10月9日(火)製作報告会見にて発表された。主人公を山崎賢人が演じるほか、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈らが出演する。2006年「週刊ヤングジャンプ」(集英社)9号より週刊連載開始し、現在単行本は51巻まで刊行、累計発行部数3,600万部超えを記録した「キングダム」。本作は、紀元前中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)を壮大なスケールで描いた歴史大河漫画。今回この大ヒット漫画を原作とする歴史エンターテインメント映画がついに始動する。本作のメガホンをとるのは、『GANTZ』『図書館戦争』シリーズ、『いぬやしき』の佐藤信介監督。漫画原作ながら史実に基づいた世界観、登場人物の心情を、佐藤監督ならではの手腕で描いていく。主人公・信を演じるのは、多くの漫画実写化作品に出演し、「トドメの接吻」「グッド・ドクター」での好演が話題となった人気若手俳優の山崎賢人。2016年に連載10周年を記念して行われた、実写による特別動画プロジェクトでもこの信を演じていた山崎さん。泥まみれでの熱演も話題に。今回の映画では、これまでの山崎さんのイメージを覆すような信を作り上げているという。また、若き王・えい政役には、「サバイバル・ウェディング」『銀魂2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』など数々の話題作に出演する吉沢亮。山の民の美しき王・楊端和役に主演作『コンフィデンスマンJP』の映画化が発表された長澤まさみ。信、えい政と行動を共にする河了貂役を『暗殺教室』『銀魂』シリーズ橋本環奈。秦の六大将軍・王騎役を「JIN-仁-」の大沢たかお。そのほか、本郷奏多、満島真之介、高嶋政宏、要潤と実力派が集結した。『キングダム』は2019年4月19日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2018年10月09日第10回本屋大賞受賞、400万部超の大ベストセラーとなった百田尚樹の原作を「V6」岡田准一主演で映画化、2016年に公開された『海賊とよばれた男』が9月28日(金)今夜、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で地上波初放送される。明治・大正・昭和…激動の時代に名もなき一青年から身を興し、やがて戦後の日本に大きな勇気と希望を与える大事業を成し遂げていく国岡鐡造の姿を描く実話を基にした原作を、本作と同じ百田さん原作の『永遠の0』をはじめ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズなどでも知られる山崎貴監督がメガホンを取って映像化。主要燃料が石炭だった当時から石油の将来性を予見していた若き日の国岡鐡造が北九州・門司で石油業に乗り出し、国内の販売業者や欧米の石油メジャーなど様々な壁が立ちはだかるも、鐡造はそれまでの常識を覆す奇想天外な発想、型破りの行動力、何よりも自らの店員を大切にするその愛情で新たな道を切り拓いていく。終戦後、石油メジャーから敵視され全ての石油輸入ルートを封鎖されてしまった鐡造は唯一保有する巨大タンカー「日承丸」を秘密裏にイランに派遣。イランの石油を直接輸入することはイギリスを敵に回すという“狂気”の行動だった。しかしイギリスの圧力により貧困にあえぐイランの現状と自らを重ね合わせた鐡造は店員の反対を押し切り、石油メジャーとの最大の戦いに臨む。日承丸は英国艦隊の目をかいくぐり無事に日本に帰還することが出来るのか?そして鐡造はなぜ“海賊”と呼ばれたのか?その答えが明らかになる――という物語。主人公・国岡鐡造を演じるのは「SP」シリーズや『天地明察』『図書館戦争』、大河ドラマ「軍師官兵衛」など数々の作品で主演を務め。『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したほか、本作でも優秀主演男優賞を受賞するなど、いまや日本を代表する名優となった岡田さん。さらに岡田さんのほか吉岡秀隆、染谷将太、堤真一ら“山崎組”が再結集、そこに綾瀬はるか、鈴木亮平、小林薫らいまの日本映画界を代表する豪華キャストも加わった重厚な布陣で壮大なスケールの歴史エンターテインメントを描き出している。主演最新作『散り椿』も現在大ヒット公開中の岡田さんが、激動の近代を駆け抜けた“海賊”を演じ切った日本映画の傑作をお見逃しなく。『海賊とよばれた男』は、9月28日(金)21時~日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で地上波初放送。(笠緒)■関連作品:海賊とよばれた男 2016年12月10日より全国にて公開© 2016「海賊とよばれた男」製作委員会© 百田尚樹/講談社
2018年09月28日編集部:学研キッズネット編集部酷暑だった夏が過ぎ、秋らしい季節になりました。8月といえば、原爆投下や終戦記念日など、73年前の戦争を思い起こさせる事柄が多いように思います。けれども、今年の夏を振り返ってみると、あまり戦争のことを考えなかったな、と感じました。自分自身が子どもの頃は、戦争を扱ったドラマやニュース、ドキュメンタリーも多く、8月ともなればずいぶんそういったものを見聞きしたものです。飛行機の轟音や花火の破裂音にさえ戦争を思い起こし、おびえていた時期もありました。今の子どもたちには、「戦争」に対してそこまでの印象はなさそうです。戦争が遠くなった。それは日本が戦争に巻き込まれていない期間が長くなったことを示している。平和だということだ。でも本当にそれでよいのだろうか。そんなふうに思っていたときに、「いわさきちひろ生誕一〇〇年」というポスターの文字が目に飛び込んできました。あどけないタッチの絵で知られる「いわさきちひろ」。生誕100年ということは、26歳で終戦を迎えたことになります。豊かな色彩で子どもを描き、数々の名作をのこしたちひろは、実は「平和」に対して深く心を寄せた人でもありました。もし今、ちひろが生きていたら、この世の中をどのような思いで眺め、子どもたちにどんなメッセージを投げかけるのでしょうか。「ちひろ美術館・東京」で広報を担当する高津つぐみさんに話を聞きました。お話を聞いた高津つぐみさん画家になる前に、反戦への強い思いがあった――ちひろさんの娘時代は戦時中だったと思うのですが、どのような生活を送っていたのでしょうか。高津:ちひろは女学校の教師の母と陸軍で建築技師をしていた父との間に生まれた3人姉妹の長女です。生まれは福井県武生(現・越前市)ですが、その後、娘時代の大半を東京で過ごしています。山の手のお嬢様として豊かな生活を送っていましたが、高等女学校(今でいう高校)に入学した年に満州事変※が起こり、長い戦争が始まることになりました。※満州事変……満州(今の中国東北区)でおきた日本軍と中国軍との武力衝突。実質的には日本軍による中国への侵略戦争。じつは女学校在学中に岡田三郎助さんという洋画家に弟子入りしたり、両親にないしょで女子美術専門学校(現・女子美術大学)の願書を取り寄せたりと、絵に対する情熱はかいま見せているのですが、当時は女性が絵描きをやるなんてとんでもない、ということで、両親に反対されてあきらめています。同じころ、書道を習い始め、こちらはのちに人に教えるほどの腕前になったようです。その後、両親の勧めるままに結婚して満州・大連(現・中国遼寧省大連市)にわたります。夫の自死という形で結婚は幕を閉じ、再び東京の実家に戻ります。そこでまた絵筆をにぎることになるのですが、その矢先に太平洋戦争が始まります。「ぜいたくは敵だ」などと言われ、町から色彩も自由も失われていくのをちひろは目の当たりにしているんですね。教師だった母はそのころは大日本連合女子青年団という団体で、日本から満州の開拓団へ「大陸の花嫁」※を送り出す仕事に就いています。その関係で、ちひろも妹たちといっしょに満州へ渡ります。やがて九死に一生を得て終戦直前に帰国したちひろは、東京で空襲に遭い、家を焼け出されました。そして両親の実家がある長野で終戦を迎えます。※「大陸の花嫁」……日本が満州を開拓するために送り込んだ10代の少年たちの結婚相手として大陸に送られた10代の少女たちのこと。戦前戦中は、比較的恵まれた環境にいることも多かったちひろの生活が一変したのは敗戦からでした。疎開先の長野で、東京に出て絵の勉強を続けたいという思いを募らせるのと同時に、ちひろはこの地で聴いた日本共産党の講演会によって、なぜこのような戦争が起こったのかを知ります。また戦争に反対したために牢に入れられたり殺されたりした人たちがいたということもはじめて耳にし、大きな感銘を受けています。一方で国策に従って精力的に動いていた母や、軍に属して航空燃料の工事建設を行なっていた父のこと、何も知らずに暮らしていた自分のことを振り返って、加害者の側にいたことを反省し、「二度と戦争を起こしてならない」という強い気持ちをもつようになります。自ら日本共産党に入党したのもこの時期でした。ちひろは戦争について知ることで、今までの自分の生き方を模索しながら折り合いをつけていったのだと思います。戦後、疎開先で書いていた日記を読むと、ちひろの葛藤が見てとれ、戦争が人生のターニングポイントになったことがわかります。――絵描きになる前の「いわさきちひろ」に、そのような原点があったのですね。高津:ちひろは晩年このように言っています。「青春時代のあの若々しい希望を何もかもうち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけているんだと思います。平和で、豊かで、美しく、可愛いものがほんとうに好きで、そういうものをこわしていこうとする力に限りない憤りを感じます。」(いわさきちひろ1972年)ベトナム戦争の中にいる子どもたちを描いた『戦火のなかの子どもたち』(左・岩崎書店1973年)と、広島で被爆した子どもたちが体験をつづった作文や詩に絵をつけた『わたしがちいさかったときに』(童心社1967年)子どもは未来の象徴――その後、東京で画家になるのでしょうか。高津:単身で上京してしばらくは、絵の勉強をしながら新聞社で「絵も描ける記者」として挿し絵や広告、ポスターなどを手がけていました。その後、アンデルセンの童話の紙芝居制作をきっかけに絵筆一本で身を立てられるようになります。たくさんのデッサンを重ねたちひろですが、描きたいものは風景より人間、特に子どもというのは当時からの変わらない姿勢です。紙芝居で画家としての評価を得たちひろは、子どもの本の世界で活躍の場を広げていきます。やがて絵が「文章の説明」ではなく、絵を主体に展開する絵本の制作に乗り出すことになります。それが至光社の「感じる絵本」シリーズです。「感じる絵本」シリーズのなかの2冊。『あかちゃんのくるひ』(左・1970年至光社)と『ことりのくるひ』(1972年至光社)――わたしたちになじみ深いちひろさんの絵ですね。高津:ちひろは自分の描く子どもの絵に「いつも、夢のようなあまさが、ただよう」とし、「実際、私には、どんなにどろだらけの子どもでも、ボロをまとっている子どもでも、夢をもった美しい子どもに、みえてしまうのです」と言っています。――それはちひろさんの絵を見ていると、本当に伝わってきますね。高津:そうですよね。ちひろの描く子どもの絵を見ていると、子どもの本当にありのままの無邪気な姿が伝わってきて、悪いことができなくなる感じがします。子どもって未来の象徴ですよね。子どもが子どもらしくいることができる、それこそが「平和」であり、ちひろの願いであるように思います。平和のために、美術館だからこそできることをしていきたい――今、戦争の影が薄くなりすぎているのではないか、という思いがあるのですが、「ちひろ美術館」として、「平和」に対してどのように関わっていきたいと考えていますか。高津:美術館だからこそできることをしていきたいと考えています。美術館は文化を提供する場です。戦時中に美しいものが華美だと禁じられたように、豊かな文化は平和な社会でなければ花開かないものだと思います。平和のために取り立てて何かを主張する、という方法ではなくて、豊かな文化をより多くの人に共感してもらう努力をして、「平和」に向き合っていきたいです。――では、もしちひろさんが生きていたら、社会や子どもたちに対して、どのようなメッセージを投げかけると思いますか。高津:ちひろは生涯、一貫して「絵描き」であり続けた人だと思うので、今の時代にあっても絵描きとしてできることを探したと思います。なので、生きていたときと変わらず、「子どもや弱い立場の人が傷つく戦争をしないでほしい」という平和への想いを自身の言葉や絵を通して伝えようとしたのではないでしょうか。子どもたちに対しては、のびのびと健やかに育ってほしいというでしょうね。美術館だからこそできるやり方で、平和な社会を実現していきたいと話す高津さん高津:わたしの大好きな「ささやかな絵本の絵描きなのである」というちひろの文章があるんです。これが、子どもたちへのメッセージになるのではないでしょうか。ささやかな絵本の絵描きなのである私が力がなくて無力なとき(いつもそうなのだろうけれど)、人の心のあたたかさに本当に涙ぐみたくなる。この全く勇ましくも雄々しくもない私のもって生まれた仕事は絵を描くことなのだ。たくましい、人をふるいたたせるような油絵ではなくて、ささやかな絵本の絵描きなのである。そのやさしい絵本を見たこどもが、大きくなってもわすれずに心のどこかにとどめておいてくれて、何か人生のかなしいときや、絶望的になったときに、その絵本のやさしい世界をちょっとでも思いだして心をなごませてくれたらと思う。それが私のいろんな方々へのお礼であり、生きがいだと思っている。ちひろ最晩年の手帳より(1973年)いわさきちひろ『ラブレター』(講談社、2004年)より抜粋いわさきちひろチューリップとあかちゃん1971年――今日はありがとうございました。いわさきちひろ生誕一〇〇年を機に開かれている「Life展」。いわさきちひろが大切にし、描いてきた「Life」――いのち、生命、人生、生活など――をテーマに、さまざまな分野で活躍する作家たちがコラボレートした展覧会で、「ちひろ美術館・東京」と「安曇野ちひろ美術館」において開催されています(2018年3月~2019年1月)。わたしが「ちひろ美術館・東京」へ取材に行ったときは、インタラクティブアート※の分野で活躍するアートユニットplaplaxといわさきちひろの〈あそぶ〉子どもの作品がコラボレートした〈あそぶplaplax〉展が開催されていました(10月28日まで)。※インタラクティブアート……参加型・体験型の作品。plaplaxは、ちひろさんの絵や画材などをモチーフにいろいろな遊びのしかけを施しています。絵本とあそびが融合した「絵本を見るための遊具」(plaplx撮影:森本菜穂子)。海辺を走る登場人物といっしょにわたしたちもあそぶことができる「画机の上のあそび場」(plaplx)。机の上の画材は、ちひろさん愛用の品をかたどったもの。絵の具をさわると……、クレヨンをさわると……、ラジオをさわると……?指でそっとさわると、美しい音とともに、ちひろさんの絵の世界が広がる引きも切らずに入ってくる老若男女のお客さんたちは、いわさきちひろの絵画を眺めながら絵の中に描かれた子どもと同じようなあどけない顔つきになり、plaplaxの作品の前では触ったり、のぼったり、ステップを踏んだりしながら「あそんで」います。ほかの作家の手が加わることで、ちひろ作品の魅力がより輝いて見えながら、その輝かせ方に、コラボレートした作家の方々のゆるぎない個性が感じられるという、不思議な展覧会でした。日本が戦争へと突き進んでいくなかで娘時代を過ごし、命のはかなさ、平和な生活のもろさを心身に刻みつけた画家、いわさきちひろ。「ちひろ美術館」で親子で作品を鑑賞しながら、戦争と平和について親子で考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。いわさきちひろ生誕一〇〇年サイト施設情報ちひろ美術館・東京住所:東京都練馬区下石神井4-7-2電話:03-3995-0612入館料:大人800円高校生以下無料開館時間:午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)休館日:月曜日(祝休日は開館、翌平日休館)冬期休館2/1~2/28、年末年始休業12/28~1/1交通:西武新宿線上井草駅より徒歩7分安曇野ちひろ美術館住所:長野県安曇郡松川村西原3358-24電話:0261-62-0772入館料:大人800円高校生以下無料開館時間:午前9時~午後5時休館日:第2・4水曜日(祝休日は開館、翌平日休館)冬期休館12/17~2月末交通:JR大糸線信濃松川駅より2.5km長野自動車道安曇野I.C.より30分学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2018年09月25日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける「行列のできる法律相談所」の9月23日(日)今夜の放送回に、映画『散り椿』に出演する俳優の岡田准一と西島秀俊が登場。また、『グレイテスト・ショーマン』に出演した日本人俳優・小森悠冊もゲスト出演する。今夜は「芸能界のスゴい奇跡SP」と題し、ゲストが体験した数々の“奇跡”を紹介。「SP 警視庁警備部警護課第四係」シリーズや『天地明察』『図書館戦争』などで本格派俳優としての地位を固め、『海賊とよばれた男』『関ヶ原』で2年連続日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、いまや日本を代表する名優としてその名を轟かせる岡田さん。大河ドラマ「八重の桜」などの作品で認知度を上げていくと、「ダブルフェイス」『MOZU』シリーズなどでみせるハードなイメージから、朝ドラ「とと姉ちゃん」やパナソニックのCMなどでの優しげな“パパ像”まで幅広く演じる演技派として知られるようになった西島さん。『散り椿』で共演する2人が今夜「行列」のスタジオに登場。岡田さんは「監督の一言で天気が変わる」など“名監督K”の都市伝説の数々を紹介するほか、チョコ好きだという西島さんは水を使わない奇跡のスイーツ“チョコかき氷”を堪能する。またヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤら豪華キャストによるダンス&シング・パフォーマンスで世界中を感動の渦に包んだ『グレイテスト・ショーマン』に出演した小森さんは、昨年“バブリーダンス”で日本を沸かせた登美丘高校ダンス部と初コラボする。岡田さんと西島さんが共演する『散り椿』は長野、富山、彦根で全編オールロケを敢行、侍として生きる男の闘いと惹かれ合い想い合い、労り合っていく男女のラブストーリーを丁寧かつ叙情豊かに描く作品。妻・篠の最期の願いを胸に藩の不正や権力に立ち向かっていく瓜生新兵衛を岡田さんが、新兵衛と共に藩主の側用人として頭角を現す人物・榊原采女を西島さんがそれぞれ演じ、篠の弟・坂下藤吾に池松壮亮、篠の妹・坂下里美に黒木華、そのほか麻生久美子、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、芳根京子らが出演。『散り椿』は9月28日(金)より全国東宝系にて公開。「行列のできる法律相談所」は9月23日(日)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:散り椿 2018年9月28日より全国東宝系にて公開Ⓒ2018「散り椿」製作委員会
2018年09月23日