国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出す「国立博物館収蔵品貸与促進事業」において、2024年度事業の実施対象館が決定いたしました。これにより国立博物館が所蔵する各地域ゆかりの文化財86件が、鹿児島、岐阜、福井、愛知、栃木、茨城の6つの施設で順次公開される予定です。■2024年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 実施対象館(会期順)対象館 :鹿児島市立美術館(鹿児島県)展覧会名 :鹿児島市立美術館開館70周年記念「没後100年 黒田清輝とその時代」会期 :2024年7月24日(水)~2024年9月1日(日)貸与予定件数:43件対象館 :岐阜県美術館(岐阜県)展覧会名 :「清流の国ぎふ」文化祭2024 PARALLEL MODE:山本芳翠展会期 :2024年9月27日(金)~2024年12月8日(日)貸与予定件数:6件対象館 :福井市立郷土歴史博物館(福井県)展覧会名 :鉄(くろがね)の名工 越前明珍(えちぜんみょうちん)会期 :2024年10月19日(土)~2024年12月1日(日)貸与予定件数:6件対象館 :豊橋市美術博物館(愛知県)展覧会名 :銅鐸の国 -伊奈銅鐸出土100年-会期 :2024年11月30日(土)~2025年2月2日(日)貸与予定件数:14件対象館 :佐野市立吉澤記念美術館(栃木県)展覧会名 :佐野市合併20周年記念特別企画展「丸山瓦全と佐野の文化財保護~天明鋳物を護り、エラスムス像を見つけた~」(仮称)会期 :2025年1月25日(土)~2025年3月9日(日)貸与予定件数:9件対象館 :茨城県立歴史館(茨城県)展覧会名 :開館50周年記念 春の特別展「雪村 -常陸に生まれし遊歴の画僧-」会期 :2025年2月15日(土)~2025年4月6日(日)貸与予定件数:8件■2024年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 展覧会概要(会期順)<鹿児島市立美術館>鹿児島市立美術館開館70周年記念「没後100年 黒田清輝とその時代」貸与予定件数: 43件会期 : 2024年7月24日(水)~2024年9月1日(日)URL : X(旧Twitter): Instagram : Facebook : 重要文化財 湖畔 黒田清輝筆 明治30年(1897) カンバス・油彩 東京国立博物館蔵(※貸与予定作品)みどころ:2024年に開館70周年を迎える鹿児島市立美術館では、没後100年となる日本近代を代表する郷土作家・黒田清輝(1866~1924)の足跡を多角的に紹介する展覧会を開催します。鹿児島で生まれた黒田は、法律の修学を志して留学したフランスで絵画の道へ転向しました。帰国後、清新な画風で日本の洋画を開拓し、生涯にわたって日本の美術振興に力を注いだその存在は、鹿児島において藤島武二(1867~1943)や和田英作(1874~1959)をはじめとした作家たちの輩出にも影響を及ぼしました。本展では、黒田清輝筆「湖畔」(重要文化財)をはじめ、東京国立博物館が所蔵する黒田、そして同時代に活躍した画家の作品をあわせ43件を貸し出す予定です。<岐阜県美術館>「清流の国ぎふ」文化祭2024 PARALLEL MODE:山本芳翠展貸与予定件数: 6件会期 : 2024年9月27日(金)~2024年12月8日(日)URL : X(旧Twitter): Instagram : Facebook : 花化粧 山本芳翠筆 明治時代・19世紀 カンバス・油彩 東京国立博物館蔵(※貸与予定作品)みどころ:日本洋画の素地を築いた山本芳翠(1850~1906)は、美濃国恵那郡野志村(岐阜県恵那郡明智町)生まれの近代洋画家です。五姓田芳柳(1827~1892)に学び、のちフランスで本格的な油彩画技法を身に着けました。帰国後の活動は、明治美術会や白馬会などの美術団体結成、日清・日露戦争への従軍画家としての参加、演劇等他の芸術分野との交流など多彩なものでした。 本展では、山本芳翠や黒田清輝(1866~1924)らの作品を通して彼らがフランスから日本へもたらした明治洋画が、今日までどのように受け止められてきたのか考察します。東京国立博物館から、山本芳翠筆「月夜虎」ほか、黒田清輝作品とあわせて6件の作品を貸し出す予定です。<福井市立郷土歴史博物館>鉄(くろがね)の名工 越前明珍(えちぜんみょうちん)貸与予定件数: 6件会期 : 2024年10月19日(土)~2024年12月1日(日)URL : X(旧Twitter): Facebook : 自在鷹置物 明珍清春作 江戸時代・18~19世紀 鉄製 鍛造 東京国立博物館蔵(※貸与予定作品)みどころ: 福井藩主越前松平家のお抱え甲冑師「越前明珍」は代々小左衛門吉久を名乗り、甲冑・自在置物・鉄鐔など、鍛鉄とその加工技術を巧みに用いた名作を遺しています。 本展では、明珍を中心とする越前の鍛冶の作品の数々、全国の明珍派はじめ名工が手がけた「自在置物」などを一堂に集め、江戸時代の金属加工技術の粋と、その中で確かな位置を占める越前明珍の軌跡を追います。東京国立博物館から「自在鷹置物」、「甲冑金物」など6件を貸し出す予定です。<豊橋市美術博物館>銅鐸の国 -伊奈銅鐸出土100年-貸与予定件数: 14件会期 : 2024年11月30日(土)~2025年2月2日(日)URL : X(旧Twitter): Instagram : Facebook : 突線鈕3式銅鐸 弥生時代(後期)・1~3世紀 愛知県豊川市小坂井町伊奈松間出土 東京国立博物館蔵(※貸与予定作品)みどころ:大正13年(1924)12月27日に、宝飯郡小坂井村伊奈字松間の麦畑(現・豊橋市立前芝中学校校庭)から3口の三遠式銅鐸が出土し、その後、東京帝室博物館に収蔵されました。本展は、出土から100年を記念し、国内有数の銅鐸集中地帯として知られる三河・遠江地方から出土した銅鐸を一堂に会し、銅鐸の果たした意義と弥生時代の社会を考える展覧会です。東京国立博物館から13件、奈良国立博物館から1件の銅鐸を貸し出す予定です。<佐野市立吉澤記念美術館>佐野市合併20周年記念特別企画展「丸山瓦全と佐野の文化財保護~天明鋳物を護り、エラスムス像を見つけた~」(仮称)貸与予定件数: 9件会期 : 2025年1月25日(土)~2025年3月9日(日)URL : Instagram : 重要文化財 銅梅竹透釣燈籠 室町時代・天文19年(1550) 千葉市中央区千葉寺町千葉寺址出土 銅製 鋳造 畑野勇治郎氏寄贈 東京国立博物館蔵(※貸与予定作品)みどころ:佐野市立吉澤記念美術館では佐野市合併20周年を記念し、足利の考古学者・丸山瓦全(1874~1951)を取り上げた展覧会を開催します。丸山瓦全は、少年期を母の実家である葛生(佐野市)の吉澤家で過ごしました。同家は江戸時代後期以来書画に親しんだことから、瓦全も幅広い文物に深い関心を持ちました。龍江院(佐野市)にあったリーフデ号船尾像の発見・調査と旧国宝指定、天明鋳物研究と戦時下における梵鐘保護活動など、栃木県の文化財保護に大きな功績を残しました。 本展では「銅梅竹透釣燈籠」(重要文化財)をはじめ、東京国立博物館から9件を貸し出す予定です。<茨城県立歴史館>開館50周年記念 春の特別展「雪村 -常陸に生まれし遊歴の画僧-」貸与予定件数: 8件会期 : 2025年2月15日(土) ~ 2025年4月6日(日)URL : X(旧Twitter): Instagram : 雪景山水図 雪村周継筆 室町時代・16世紀 紙本墨画 谷口豊三郎氏寄贈 京都国立博物館蔵(※貸与予定作品)みどころ:茨城県立歴史館は開館50周年を記念し、常陸の国の部垂(現在の茨城県常陸大宮市)を出生地とする戦国時代の画僧・雪村周継の名品を紹介する展覧会を開催します。雪村は常陸北部を領した佐竹一族として生まれ、幼くして出家すると正宗寺などで画業の修練を重ねます。のちには会津や小田原、鎌倉などを訪れて画才を磨き、晩年は会津や三春(現在の福島県田村郡三春町)を往来しながら多くの傑作を生み出しました。本展では、雪村の作品とともに雪村を育んだ時代や地域に関連する資料を紹介し、茨城県および周辺地域の歴史と文化の奥深さや交流の様子などにも触れていきます。東京国立博物館からは「鷹山水図屏風」(重要美術品)を含む4件、京都国立博物館からは「雪景山水図」など4件、あわせて8件を貸し出す予定です。■2025年度「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」募集予定2025年度から事業名称が「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」となり、従来の4つの国立博物館に加えて東京・奈良の2つの文化財研究所の所蔵品も貸出対象となります。2024年4月1日(月)から、2025年度国立文化財機構所蔵品貸与促進事業実施対象館の申請受付を開始します。申請受付期間:2024年4月1日(月)~6月28日(金) [17時必着]貸与促進事業の申請、展覧会情報に関する詳細は、以下の〈ぶんかつ〉公式ウェブサイトでご確認いただけます。URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしています。2025年度国立文化財機構所蔵品貸与促進事業 募集チラシ■文化財活用センター 2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。■ぶんかつSNSぶんかつ公式サイト X(旧Twitter) @cpcp_nich ぶんかつ Instagram @cpcp_nich ぶんかつ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月25日Wエンジンのチャンカワイ(43)が、長女が2023年に国立小学校に合格していたことを3月12日放送のテレビ朝日系「証言者バラエティ アンタウォッチマン!」で明かした。「6歳で受けた知能テストでIQだけビュンと伸びて139。130以上でMENSAの会員になれますよって」これがきっかけで、長女は人口上位2%のIQを持つ集団MENSAの会員となることに。番組では長女が使っていたおもちゃの1つが「Gakkenニューブロック」であることも語った。その効果もあり、「Gakkenニューブロック」に注目が集まっているという。本誌が販売元である「学研ステイフル」に問い合わせたところ、広報担当者が次のように語った。「『Gakkenニューブロック』公式サイトへのアクセス数は通常の5~6倍、Amazonでの販売数はおよそ2倍にまで伸びました。(チャンカワイの出演した)番組の放送に加え、(Gakkenニューブロックのことを)ネットニュースにも取り上げていただいた効果だと思います」このおもちゃは立体空間の認知力向上や創造性を豊かにすることを目的としたもので、幼児から小学生までの成長期の発達を促す商品となっている。「おもちゃは娯楽ではなく知育と考えると、ただの遊びではなく、勉強に含めることができる」そう番組で語っていたチャンカワイ。実は彼は「おもちゃインストラクター」という資格も取得している。『遊ぶ力』や『つくる力』や『指導する力』などを身につけて、子どもたちに遊びの世界を広げるサポートをする資格だという。「何がチャン子(娘)に似合ったおもちゃなのか、見極める力が欲しかったんです」と2017年に自身のブログにつづっており、娘のために自分には何ができるかを考えたことが始まりのようだ。幼いうちから楽しく能力を伸ばすことを念頭に置いているというチャンカワイ。「遊びと学びを分けない」と語り、遊びながら何が学べるかを娘たちに考えさせるという。そうした厳選おもちゃのなかでも、「Gakkenニューブロック」には「惚れてまうやろ!」状態だったようだ。
2024年03月23日工学院大学附属中学校・高等学校(校長:中野 由章、所在地:東京都八王子市)と杏林大学(学長:渡邊 卓、所在地:東京都三鷹市)は、中学・高校教育と大学教育の相互の活性化を図るため、中高大連携事業に関する協定を締結し、調印式を2024年3月4日(月)に杏林大学井の頭キャンパスで行いました。調印した杏林大学 渡邊 卓学長(左)と、工学院大学附属中学校・高等学校 中野 由章校長(右)本校と杏林大学は、 毎年多くの生徒が同大学を受験・進学するなどこれまでも繋がりがあったことから、双方の教育資源を有効に活用し、更に中高大連携の取り組みを発展させる目的で、協定を締結しました。渡邊学長は「工学院大学附属中学校・高等学校の母体である工学院大学は理工系を専門とし、杏林大学の専門は文系、医療系だ。得意分野が異なり、お互いを補完する良きパートナーと言える。今回は中学校を含めた連携であり、他のモデルとなる成果を期待している。」と展望しました。中野校長は「本校は理工系大学の附属校だが、医療系や文系を志願する生徒もいる。グローバル教育に特化した学びを高校在学中から受ける者もおり、杏林大学の教育内容と親和性がある。この協定を機に、ぜひ、医療・保健系や文系の本物、神髄に触れる場を生徒たちに提供できるよう、一緒に頑張っていきたい。」と抱負を述べました。今後は、杏林大学保健学部、総合政策学部、外国語学部による出張講座等により、情報交換を積極的に進め中高大連携を深めます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月21日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉は、東京国立博物館・NHK(日本放送協会)との共同研究「みんなの8K文化財プロジェクト」の一環として開発したコンテンツ「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」を東京国立博物館にて公開します(実証実験期間:2024年3月19日(火)~4月7日(日)、会場:東京国立博物館 平成館1階 ガイダンスルーム)。本コンテンツは、2022年に同館で公開した8K映像コンテンツ「時間をこえた出会い―洛中洛外 400年前の京都へ」(東京国立博物館創立150年記念 特別企画「未来の博物館」内で公開)をインクルーシブな視点で改修したもの。共同研究プロジェクトにより制作した国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の8K3DCGを用いており、6人のナビゲーターが、屏風に描かれた400年前の京都の街並みを読み解き案内します。今回の改修では、国内外を問わず現代の博物館が求められている、誰もが楽しめる「インクルーシブ」なサービスを目指し、日本語・英語のバイリンガル字幕、そしてNHKグループが取り組むデジタルヒューマン「KIKI」による「手話」サービスを追加しました。利用者は、自身のスマートフォンなどを使って、このサービスを手軽に利用できます。これにより、外国人来館者や聴覚障がいのある方々も、8Kクオリティの映像と、ユニークで興味深いナビゲーターのトークを同時にお楽しみいただけます。会場内には〈ぶんかつ〉がキヤノン株式会社との共同研究で制作した、高精細複製品「洛中洛外図屏風(舟木本)」も展示します。70インチの画面に映る8Kクオリティの美しい映像と、間近で実寸大の屏風の中の街並みや人びとの暮らしの細かな描写とを見比べながら、国宝屏風の魅力をご堪能いただける絶好の機会です。普段の展示室ではかなわない、新たな鑑賞体験をお楽しみください。(会場内は写真・動画の撮影も可能です。)「8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』」キービジュアル■8Kクオリティの映像で国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」のディテールを楽しもう!国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」は、江戸時代に活躍した絵師・岩佐又兵衛が、約400年前の京都の街並みを俯瞰するかのように描いた大パノラマの絵画です。6曲1双の屏風に、武士や商人のみならず、かぶき者や酔っ払いまで、じつに老若男女2500人を超える人びとが遊び、暮らすさまが生き生きと描きだされています。70インチの画面に映る8K映像では、肉眼では見るのが難しい細部までじっくりと鑑賞することが可能です。このコンテンツでは、洛中洛外図屏風の世界を「食と享楽」「美と芸能」「歴史と文化」という3つのテーマで、土井善晴さん〔料理研究家〕、伊集院光さん〔タレント〕、IKKOさん〔美容家〕、林家正蔵さん〔落語家〕、磯田道史さん〔歴史学者〕、山崎怜奈さん〔タレント〕ら6人のナビゲーターがご案内します。江戸時代にタイムトリップし、活気あふれる京の都を歩いているかのような体験をお楽しみください。国宝 「洛中洛外図屏風(舟木本)」(左隻) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵国宝 「洛中洛外図屏風(舟木本)」(右隻) 岩佐又兵衛筆 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の詳細情報はこちら ※原本の展示はありません。※会場に展示される国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」の高精細複製品は、〈ぶんかつ〉とキヤノン株式会社による共同プロジェクト「高精細複製品を用いた日本の文化財活用のための共同研究」の一環として活用しています。■ここに注目!新たに追加されたインクルーシブなサービス・手元のスマートフォン画面で、トークを目で見て楽しめる!多言語字幕サービス利用者自身のスマートフォン・タブレットなどの携帯端末で、映像で登場する6人のナビゲーターのトーク内容を、日本語・英語の字幕で楽しむことが可能です。※今回の実証実験では、日本語と英語のみ。今後、中国語・韓国語のサービスも追加予定。多言語サービスの画面イメージ(日本語)多言語サービスの画面イメージ(英語)手元のスマートフォンで、ナビゲーターの会話を日本語・英語の字幕で楽しむことができる操作画面操作画面操作は簡単。どなたでも手元のスマートフォンやタブレットなどで、ボタン一つで英語の字幕や音声、手話CGのサービスを手軽に利用できる【アプリケーション制作:株式会社アフタイメージ】■デジタル・ヒューマン「KIKI」による手話CG!聴覚障がい者向けサービス6つのトークのうち、「歴史」を案内する磯田道史さんのトークでは、NHKグループが取り組むデジタル・ヒューマン「KIKI」による「手話CG」のサービスも利用できます。まるで人間のような自然な表情や手の動きで、聴覚障がいがある利用者の皆さまにもわかりやすく、この国宝屏風の見どころを紹介します。手話CG 画面イメージ■「KIKI」とは?インクルーシブ社会の実現を目的に開発された、手話が得意なデジタルヒューマン。聴力を失った兄のために手話を学ぶ。兄と参加したフェスで、ラップミュージックを見事に表現した手話通訳者と出会う。その情熱的なパフォーマンスに感銘を受け、いまは自分のスタイルを大切に、手話通訳者として活躍中。今回のコンテンツに搭載している手話CGは、インクルーシブ社会の実現に向けて、NHKグループが筑波技術大学の大杉豊教授の監修のもと開発し、提供しているサービスです。デジタルヒューマンの動きは、手話ネイティブの動きをモーションキャプチャにより収録し反映しており、今回のサービスにおいても、大杉教授が単語ひとつひとつを確認し、指導にあたり完成いたしました。「手話CG」公式サイト デジタルヒューマン「KIKI」(C)NEP/GMS70インチモニターで見た「洛中洛外図屏風(舟木本)」の細部新たな手話CGサービスを利用した体験の様子■「8K文化財プロジェクト」とは?東京国立博物館とNHKが2020年から取り組んできた共同研究プロジェクト。最先端のスキャナーやフォトグラメトリ技術を使って、文化財を撮影し、超高精細な3DCG=「8K文化財」を制作。これまでに、重要文化財「遮光器土偶」、国宝「洛中洛外図屏風(舟木本)」、重要文化財「樫鳥糸肩赤威胴丸」、重要文化財「能面 伝山姥」、「小面 天下一河内焼印」など東京国立博物館の所蔵品や、国宝「百済観音像」、国宝「救世観音像」(いずれも法隆寺蔵)、中尊寺金色堂(中尊寺蔵)などの文化財を撮影し、3DCG=「8K文化財」を制作、東京国立博物館における展示、NHKの番組やイベント等で公開してきました。2022年秋に共同研究の集大成として開催した展示「未来の博物館」では、「洛中洛外図屏風(舟木本)」、「救世観音像」の3DCGを使った体験型展示を制作・公開。9万人をこえる来場者に新たな鑑賞体験を提供し、好評を得ています。2023年からは〈ぶんかつ〉もプロジェクトに加わり、制作した「8K文化財」の活用と展開に取り組んでいます。NHKの「みんなの8K文化財プロジェクト」公式サイト 「8K文化財プロジェクト」ロゴ「未来の博物館」会場内での同コンテンツ上映の様子 (2022年、東京国立博物館)■実施概要8Kで楽しむ国宝屏風『洛中洛外 京めぐり』会場 :東京国立博物館 平成館1階 ガイダンスルーム(東京都台東区上野公園13-9)主催 :東京国立博物館、文化財活用センター、NHK期間 :2024年3月19日(火)~4月7日(日)休館日:4月1日(月) (注)3月25日(月)は開館料金 :無料 *ただし、総合文化展観覧料もしくは開催中の特別展観覧料[観覧当日に限る]が必要です。■本サービスの推奨動作環境Android版:Android OS 11.0以上/iOS版:iPhone XS以降の端末、iOS 16.0以上※本サービスは本展会場内においてのみ利用可能です。※全ての端末での動作を保証するものではありません。※ご利用端末の特別な設定、空き容量や通信状況・通信速度などが起因し、正常に動作しない場合があります。※言語:【音声】日本語・英語、【字幕】日本語・英語、【手話CG】日本語本リリースで紹介している原品の情報は、ColBase(コルベース/国立文化財機構所蔵品統合検索システム)でご確認いただけます。ColBaseは、国立文化財機構の4つの国立博物館(東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館)と奈良文化財研究所の所蔵品および皇居三の丸尚蔵館の収蔵品を、横断的に検索できるサービスです。ColBaseに掲載されている画像は、申請不要で商用利用にもお使いいただけます。(ただし出典を明記していただく必要があります。詳しくは「利用規約」をお読みください。) <文化財活用センター>2018年に国立文化財機構に設置された、文化財活用のためのナショナルセンターです。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしています。文化財活用センター〈ぶんかつ〉WEBサイト X(Twitter) @cpcp_nichぶんかつ【文化財活用センター】 YouTube @cpcpnichぶんかつ【文化財活用センター】 Instagram @cpcp_nichぶんかつ【文化財活用センター】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月19日近畿大学附属高等学校(校長:丸本 周生、以下「近大附属高校」)は、近畿日本鉄道株式会社(代表取締役社長:原 恭、以下「近鉄」)および東大阪市(市長:野田 義和)の協力により、2022年度より実施している社会科の新カリキュラム「地理総合」※の授業の一環として、生徒が東大阪市内にある近鉄奈良線の駅や周辺地域を調査し、企業や地域の課題抽出から解決策まで考えた内容をポスターにするプロジェクトを、本年1月から3月まで行っています。本授業では、生活と密接に関わる鉄道や地域に目を向けることで、生徒が将来のキャリアについて考えるきっかけとなることを目指します。2024年3月23日(土)には、近大附属高校で成果ポスターの発表会を行います。また、制作されたポスターの中から「近鉄賞」と「東大阪市賞」を選定し、それぞれ近鉄八戸ノ里駅と東大阪市役所本庁舎にて展示します。近鉄は、「住むまち近鉄Story」と題して、沿線それぞれの地域が持つ多様な魅力を発掘し、それを地域の方と一緒に広く届ける取り組みを行っています。今回の連携では、沿線に通う・住む生徒に近鉄沿線の特長や魅力を知ってもらうきっかけを提供することで、将来的に沿線地域への定住や就職につながることを目指します。東大阪市は、まちを訪れる人、関わりをもつ人の増加に取り組んでおり、市内で学ぶ生徒たちや駅を利用する方に「住みたいまち・住み続けたいまち東大阪」の魅力を知っていただくことを目指します。詳細は以下のとおりです。※地理的観点から「思考・判断・表現力」を培っていくこと、そして「主体的に多様な他者と協働して学ぶ」ことを目的とし、地域における課題探求型の学びが期待されている新カリキュラム。1.プロジェクトの概要について(1)プロジェクト名:近大×近鉄コラボ授業「降りるか降りやんかPJ(プロジェクト)」(2)授業の実施:近畿大学附属高等学校(3)協 力:近畿日本鉄道株式会社、東大阪市(4)概 要:東大阪市内の近鉄奈良線の駅※についてチームに分かれ調査を行い、駅や周辺地域の特徴をまとめたポスターを制作する。※布施・河内永和・河内小阪・八戸ノ里・若江岩田・河内花園・東花園・瓢箪山・枚岡・額田・石切 計11駅(5)対 象 生 徒:近畿大学附属高等学校2年生(文系) 合計 475名(6)実 施 授 業:2023年3学期「地理総合」2.成果発表会について(1)実施日時:2024年3月23日(土)11:00~12:00(2)実施場所:近畿大学附属高等学校 階段教室大阪府東大阪市若江西新町5-3-1(近鉄奈良線「八戸ノ里駅」から徒歩約20分)※一般の方はご入場いただけません。3.生徒が制作したポスターの掲出について(1)掲出物の選定:制作ポスター138点の中から近鉄と東大阪市が11点ずつ選定(2)掲出場所:近鉄八戸ノ里駅(近鉄賞11点)掲出日:2024年4月8日(月)~2024年6月28日(金)東大阪市役所 22階市民ギャラリー(東大阪市賞11点)掲出日:2024年4月8日(月)~2024年4月21日(日)(以 上) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月18日初代国立劇場閉場後初の舞踊公演『Discover NIHONBUYO ―日本舞踊へのいざない―』が、3月24日(日) に国立能楽堂で開催されることが決定した。国立劇場では2015年から『Discover ~』と題し、外国語対応したプログラムの無料配布や字幕表示がある、外国人にも楽しめる歌舞伎や文楽などの日本の伝統芸能公演を定期的に開催。分かりやすい解説とコンパクトな上演時間で伝統芸能に初めて触れる日本人にもおすすめの公演となっている。今回の『Discover』で取り上げるのは、豊かな表現力をもつ踊りが唄や三味線、囃子の響きと一体となって、日本の四季折々の情景や様々な物語・伝説などを表現する「日本舞踊」。実演を交えた解説の後、名作の鑑賞を通して日本舞踊の魅力を紹介する。<公演情報>未来へつなぐ国立劇場プロジェクト 令和6年3月舞踊公演『Discover NIHONBUYO ―日本舞踊へのいざない―』『Discover NIHONBUYO ―日本舞踊へのいざない―』ビジュアル3月24日(日) 14:00 開演(16:00時終演予定)会場:国立能楽堂解説 日本舞踊の魅力 西川箕乃助一中節 都若衆万歳 藤間恵都子地唄 浪花十二月 山村友五郎 吉村古ゆう長唄 連獅子 西川箕乃助 西川佳【チケット料金】(税込)正面席:6,000円(学生4,200円)脇正面席:5,500円(学生3,900円)中正面席:5,500円(学生3,900円)※障がい者の方と介護者1名は2割引です。(他の割引との併用不可)※車椅子用スペースがございます。※インターネットでも学生料金、障害者割引による申し込みが可能です。チケット情報:()
2024年03月12日学校法人芝浦工業大学(東京都江東区/理事長 鈴見健夫)は、2024年4月1日からの芝浦工業大学附属中学高等学校次期校長に、柴田邦夫 芝浦工業大学附属中学高等学校教頭を選任しました。任期は2028年3月までの4年間です。柴田邦夫 次期校長柴田 邦夫(しばた くにお)芝浦工業大学附属中学高等学校 教頭1967年生まれ 56歳 東京都出身<任期>2024年4月1日~2028年3月31日芝浦工業大学附属中高に23年勤務。学習指導部長として、学校全体の授業運営の改善に取り組み、ICT教育の土台作り、環境整備を行う。また、教務部長として、現在実施している本校独特の新カリキュラムを立案する。芝浦工業大学の附属校であることを最大限に活かし、理工系教育・STEAM教育をさらに推進していく。現状に満足せず「開発・実践・改良」を迅速に行い、いつでも「わくわくする学校」、さらには「オンリーワン」の魅力ある学校を目指す。<経歴>1999年4月~2001年3月 芝浦工業大学柏中学高等学校 非常勤講師2001年4月 芝浦工業大学中学高等学校 教諭2017年4月~2021年3月 芝浦工業大学附属中学高等学校 教頭補佐2020年4月~現在 学校法人芝浦工業大学 評議員2021年4月~現在 芝浦工業大学附属中学高等学校 教頭■芝浦工業大学附属中学高等学校とは 〈理工系教育〉〈大学連携教育〉〈言語教育〉〈探求教育〉を教育の根幹に据え、最先端の教育環境と独自のSTEAM教育で未来のグローバルエンジニア育成を目指す私立中高一貫校。生徒全員がタブレットPCを使用し、ICTを活用した教育を推進している。2021年4月より中学校共学化。所在地:東京都江東区豊洲6-2-7生徒数:中学校489人 高等学校665人 ※2023年5月時点 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年03月08日新国立劇場 2023 / 2024シーズン『デカローグ 1~10』が、4月13日(土) から7月15日(月・祝) に東京・新国立劇場 小劇場で上演される。このたび、演出を務める新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子によるコメントが到着した。ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した『デカローグ』。旧約聖書の十戒をモチーフに1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地を舞台にした、そこに住む人々の普遍的な愛と人間の弱さを描いた、十篇の連作集だ。本公演は全10話を大きく3つのタームに分け、4月から5月は『デカローグ1~4』を、5月から6月は『デカローグ5~6』を、そして6月から7月は『デカローグ7~10』を上演。総勢40名以上のキャストが出演する。小川は本作について「登場人物たちは皆、どこにでも存在し得る隣人として描かれており、日常を生きる中で一つ一つの選択に悩み、葛藤し、時には失敗をしたり後悔もします。また、どの選択が正しかったのか振り返った時にも分からず、曖昧で孤独な不安の中に取り残される事もあります。各エピソードは十戒をモチーフにしていますが、決して人間を裁き断罪する物語ではなく、寧ろ、人間を不完全な存在として認め、その迷いや弱さも含めて向き合うことを描いた物語となっています。そこには正解もハッピーエンドもないかもしれませんが、人間をそのままに見つめ寄り添う視点の奥底には、人への根源的な肯定と愛が流れているように感じます」とコメント。また「世界各地で戦争は続き、日々の生きづらさや、人生を生きることへの不安が簡単に消えることはありませんが、人間という存在への深い愛情と希望、そしてたとえ到達出来なくとも、人がより良い世界に向けて葛藤し続けることの必然と大切さを、この十篇の物語を通して少しでも描く事が出来たら幸いです」と思いを語っている。■小川絵梨子 コメント全文『デカローグ』は人生と愛についての連作集です。十篇がそれぞれ独立した作品でありつつ、登場人物はみな同じ団地の住人であることから互いに繋がってもおり、十篇が壮大な一つの物語ともなっています。 登場人物たちは皆、どこにでも存在し得る隣人として描かれており、日常を生きる中で一つ一つの選択に悩み、葛藤し、時には失敗をしたり後悔もします。また、どの選択が正しかったのか振り返った時にも分からず、曖昧で孤独な不安の中に取り残される事もあります。各エピソードは十戒をモチーフにしていますが、決して人間を裁き断罪する物語ではなく、寧ろ、人間を不完全な存在として認め、その迷いや弱さも含めて向き合うことを描いた物語となっています。そこには正解もハッピーエンドもないかもしれませんが、人間をそのままに見つめ寄り添う視点の奥底には、人への根源的な肯定と愛が流れているように感じます。世界各地で戦争は続き、日々の生きづらさや、人生を生きることへの不安が簡単に消えることはありませんが、人間という存在への深い愛情と希望、そしてたとえ到達出来なくとも、人がより良い世界に向けて葛藤し続けることの必然と大切さを、この十篇の物語を通して少しでも描く事が出来たら幸いです。<公演情報>新国立劇場 2023 / 2024シーズン『デカローグ 1~10』2024年4月13日(土)~7月15日(月・祝) 東京・新国立劇場 小劇場原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ翻訳:久山宏一上演台本:須貝英演出:小川絵梨子/上村聡史デカローグ1~4(プログラムA&B 交互上演)公演日程:2024年4月13日(土)~5月6日(月・休)●プログラムA(デカローグ1、デカローグ3)デカローグ1:ある運命に関する物語演出:小川絵梨子出演:ノゾエ征爾 高橋惠子チョウヨンホ 森川由樹 鈴木勝大 浅野令子亀田佳明デカローグ3:あるクリスマス・イヴに関する物語演出:小川絵梨子出演:千葉哲也 小島聖ノゾエ征爾 浅野令子 鈴木勝大 チョウヨンホ 森川由樹亀田佳明●プログラムB(デカローグ2、デカローグ4)デカローグ2:ある選択に関する物語演出:上村聡史出演:前田亜季 益岡徹坂本慶介 近藤隼 松田佳央理亀田佳明デカローグ4:ある父と娘に関する物語演出:上村聡史出演:近藤芳正 夏子益岡徹 松田佳央理 坂本慶介 近藤隼亀田佳明デカローグ5~6(プログラムC)公演日程:2024年5月18日(土)~6月2日(日)●プログラムC(デカローグ5、デカローグ6)デカローグ5:ある殺人に関する物語演出:小川絵梨子出演:福崎那由他 渋谷謙人 寺十吾斉藤直樹 内田健介 名越志保 田中亨亀田佳明デカローグ6:ある愛に関する物語演出:上村聡史出演:仙名彩世 田中亨寺十吾 名越志保 斉藤直樹 内田健介亀田佳明デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)公演日程:2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)●プログラムD(デカローグ7、デカローグ8)デカローグ7:ある告白に関する物語演出:上村聡史出演:吉田美月喜 章平 津田真澄大滝寛 田中穂先 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗亀田佳明デカローグ8:ある過去に関する物語演出:上村聡史出演:高田聖子 岡本玲 大滝寛田中穂先 章平 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗亀田佳明●プログラムE(デカローグ9、デカローグ10)デカローグ9:ある孤独に関する物語演出:小川絵梨子出演:伊達暁 万里紗 宮崎秋人笠井日向 鈴木将一朗 松本亮 石母田史朗亀田佳明デカローグ10:ある希望に関する物語演出:小川絵梨子出演:竪山隼太 石母田史朗鈴木将一朗 松本亮 伊達暁 宮崎秋人 笠井日向亀田佳明チケット情報:()公式サイト:
2024年02月01日新国立劇場バレエ団 2023/2024シーズン『くるみ割り人形』が、12月22日(金) に東京・新国立劇場 オペラパレスで初日を迎えた。新国立劇場バレエ団では、少女クララがクリスマスに見た夢と冒険を通して成長する姿を描くイーグリング版を2017年より上演。まさに夢の中の浮遊感を表すような複雑なリフトが多く用いられ、主役から群舞まで高度なパートナリングや多彩なステップで魅せる新国立劇場バレエ団ならではの舞台で、新国立劇場の冬の風物詩として多くの人に愛されている。公演期間は2024年1月8日(月・祝) までで、全17公演が予定されている。<公演情報>新国立劇場バレエ団 2023/2024シーズン『くるみ割り人形』振付:ウエイン・イーグリング音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー指揮:冨田実里 ほか管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団合唱:東京少年少女合唱隊出演:新国立劇場バレエ団公演日程:2023年12月22日(金)~2024年1月8日(月・祝) 東京・新国立劇場 オペラパレスチケット情報:()公式サイト:
2023年12月25日新国立劇場 2023 / 2024シーズン『デカローグ 1~10』の公演詳細が発表された。ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した『デカローグ』。旧約聖書の十戒をモチーフに1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地を舞台にした、そこに住む人々の普遍的な愛と人間の弱さを描いた、十篇の連作集だ。本公演は全10話を大きく3つのタームに分け、4月から5月は『デカローグ1~4』を、5月から6月は『デカローグ5~6』を、そして6月から7月は『デカローグ7~10』を上演。総勢40名以上のキャストが出演する。上演台本は、ロイヤルコート劇場との共同プロジェクト、劇作家ワークショップ発の作品『私の一ケ月』(2022年)の作家、須貝英が担当。演出は、新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子、そして上演時間計7時間半の『エンジェルス・イン・アメリカ』二部作(2023年)の演出を手がけたことも記憶に新しい上村聡史のふたりが務める。<公演情報>新国立劇場 2023 / 2024シーズン『デカローグ 1~10』2024年4月13日(土)~7月15日(月・祝) 新国立劇場 小劇場デカローグ1~4(プログラムA&B 交互上演)公演日程:2024年4月13日(土)~5月6日(月・祝)●プログラムA(デカローグ1、デカローグ3)デカローグ1:ある運命に関する物語演出:小川絵梨子出演:ノゾエ征爾 高橋惠子チョウヨンホ 森川由樹 鈴木勝大 浅野令子亀田佳明デカローグ3:あるクリスマス・イヴに関する物語演出:小川絵梨子出演:千葉哲也 小島聖浅野令子 鈴木勝大 チョウヨンホ 森川由樹亀田佳明●プログラムB(デカローグ2、デカローグ4)デカローグ2:ある選択に関する物語演出:上村聡史出演:前田亜季 益岡徹坂本慶介 近藤隼 松田佳央理亀田佳明デカローグ4:ある父と娘に関する物語演出:上村聡史出演:近藤芳正 夏子松田佳央理 坂本慶介 近藤隼亀田佳明デカローグ5~6(プログラムC)公演日程:2024年5月18日(土)~6月2日(日)●プログラムC(デカローグ5、デカローグ6)デカローグ5:ある殺人に関する物語演出:小川絵梨子出演:福崎那由他 渋谷謙人 寺十吾斉藤直樹 内田健介 名越志保 田中亨亀田佳明デカローグ6:ある愛に関する物語演出:上村聡史出演:仙名彩世 田中亨寺十吾 名越志保 斉藤直樹 内田健介亀田佳明デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)公演日程:2024年6月22日(土)~7月15日(月・祝)●プログラムD(デカローグ7、デカローグ8)デカローグ7:ある告白に関する物語演出:上村聡史出演:吉田美月喜 章平 津田真澄大滝寛 田中穂先 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗亀田佳明デカローグ8:ある過去に関する物語演出:上村聡史出演:高田聖子 岡本玲 大滝寛田中穂先 章平 堀元宗一朗 笹野美由紀 伊海実紗亀田佳明●プログラムE(デカローグ9、デカローグ10)デカローグ9:ある孤独に関する物語演出:小川絵梨子出演:伊達暁 万里紗 宮崎秋人笠井日向 鈴木将一朗 松本亮 石母田史朗亀田佳明デカローグ10:ある希望に関する物語演出:小川絵梨子出演:竪山隼太 石母田史朗鈴木将一朗 松本亮 伊達暁 宮崎秋人 笠井日向亀田佳明公式サイト:
2023年12月01日ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(所在地:東京都新宿区、所長:大井 静雄、以下:IBS)では、グローバル化社会における幼児期からの英語教育の有効性や重要性に関する情報を、IBSのホームページ上で定期的に発信しています。今回は、国立小学校と公立小学校の両方で指導してきた石毛 隆教諭と第二言語習得や英語教育について研究する原田 哲男教授のお二人による、「小学校英語教育のいま」についての対談記事を公開いたしました。石毛先生(左)と原田教授(右)<対談記事のまとめ>■「英語を教える人」×「英語を使う人」を融合させた教師が必要石毛教諭によると、教育現場で「昔の英語教育の考え方を変えることはとても難しい」とのこと。原田教授は、英語を学んだ経験しかないとなかなか考え方が変わらないため、教師には「英語ができなくても、英語を使ってきた」という「英語の使用者」としての経験や意識が大事だと考えます。一方、石毛教諭は、英語使用者だからこそ抱えるマイナス点も指摘。授業では「子どもに聞かせる英語表現」が求められるため、教師が普段のように英語を話してしまうと子どもにインプットを与えられないからです。「教員は、『英語を教える教育者』と『英語使用者』という両方の側面をうまく融合することが必要なんだろうと思います」と話します。■先生たちが「自分もできる」と思えるような授業とは「英語の授業は英語で行う」という文部科学省の指針については、「英語だけで授業をした結果、子どもに身につけてほしい力が身につかないようではあまり意味がないですよね。日本語を使って授業をしたほうが、すべての児童を見取りやすいですし、すべての児童を引っ張り上げやすいなと感じています」と話す石毛教諭。原田教授も、石毛教諭の授業を見て「日本語をベースにした会話が子どもたちの気持ちや言いたいことを引き出して、子どもたちが授業に参加しやすくなっている」という印象を持ったとのこと。石毛教諭は、どの先生が見ても「ここを英語にすればいいんだ」とわかってもらえるような授業を目指し、「基本的な指示は日本語にして、絶対に子どもに聞かせたい英語表現だけは英語で言う」という意識で授業を展開。教師が日本語で説明しなくても子どもたちが主体的に学べる活動の工夫が共有されました。■教員になりたい学生が減っている今、何ができる?最後に、小学校教員の養成について議論が交わされました。原田教授は、「学校教員になりたい学生が減っていること」を一番の懸念点として挙げ、早稲田大学の教育学部でも教員免許を取る学生が例年減っている現状について共有。これに対して石毛教諭は「自分にできることは何かと考えると、やはり『誰でもできる授業』を提案することだと思っています」と話します。「教員の世界は、もちろん大変なことがたくさんありますが、楽しいことはいくらでもあります。子どもたちと関わるときだけではなく、若手の先生たちが成長をしていく様子を見たり、自分が動くことでほかの先生たちや学校が変わっていったりするときにも、楽しいと感じます。私が楽しんでいる姿を見てもらえれば、教員になるかどうか迷っている学生さんにも楽しい時間を過ごしてもらえるのではないかと思います」と続け、原田教授も「考え方によっては、どんな仕事をしても楽しいものです。そういうことを大学の教員養成課程でも学生たちに伝えていかなければいけませんね」と賛同しました。取材後記:小学校英語教育の現場では、シンプルで説明のいらない「誰でもできる授業」が求められる小学校英語教育の現場では、昔とは異なる英語の学び方を広めることの難しさ、英語の授業に対する負担感や自信のなさ、教員間の温度差、教員志望者の減少など、さまざまな課題があります。これらを解決する方法の一つとして「誰でもできる授業」の提案がいかに重要であるかがわかりました。石毛教諭が提案する、シンプルで説明のいらない授業は、英語力や英語指導に自信がない教師はもちろん、授業を改善したくても忙しくてできない教師、昔の英語教育のあり方に捉われてしまっている教師の背中も押すことができるのではないでしょうか。また、シンプルであっても、身につけさせたい力や意欲、気づきを意識した仕掛けが意図的に計画されていれば、子どもたちが「英語を使えるようになっている」という実感をもちながら学ぶことができると考えられます。どんなに効果的でも、「この学校だからできる」、「この先生だからできる」、「この子どもたちだからできる」という授業はなかなか広まりません。公立学校の英語教育を変革するためには、教師にも児童にも優しい「誰でもできる授業」を検討していく授業実践や研究がさらに求められるのではないでしょうか。(取材:IBS研究員 佐藤 有里)【対談者Profile】・石毛 隆史 教諭東京学芸大学附属大泉小学校教諭。東京学芸大学中等教育教員養成課程卒業。同大学にて修士課程修了。公立学校との人事交流制度により、2020年度より中野区立北原小学校(東京都)に勤務し、現在6年生の学級担任。監修書に『えいごえほん百科 スタート』『えいごえほん百科 ジャンプ』(ともに、講談社)がある。・原田 哲男 教授早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて博士号(応用言語学)を取得。その後、オレゴン大学で教鞭を執り、2005年より現職。専門は、第二言語習得、外国語の音声習得、英語教育、バイリンガル教育など。ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所の学術アドバイザーも務める。※詳しい内容はIBS研究所で公開中の下記の記事をご覧ください。前編 後編 【ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(IBS)について】所長 : 大井 静雄脳神経外科医・発達脳科学研究者ドイツ・ハノーバー国際神経科学研究所(INI)小児脳神経外科名誉教授・医学博士所在地 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド1階設立 : 2016年10月事業内容 : バイリンガリズムや英語教育に関する調査及び研究ホームページ : 公式X(Twitter): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月22日提供:国立劇場撮影:二階堂健国立劇場、国立演芸場が2023年10月末日をもって、建て替えのため閉場となった。10月29日には閉場式が開催され、関係者やファンが57年の歴史を刻んだ建物との別れを惜しんだ。初代国立劇場は、明治期からの設立構想を経て1966年11月に開場。歌舞伎、文楽をはじめ、舞踊、邦楽、民俗芸能、声明、雅楽等を上演する劇場として長年親しまれてきた。その後、落語、講談等の大衆芸能のための国立演芸場が1979年3月に開場、ともに日本の伝統芸能の拠点として機能し、同時に伝統芸能の保存と振興の役割を担ってきたが、このたび老朽化に伴い閉場となる。中央)独立行政法人日本芸術文化振興会理事長 長谷川眞理子左から)文化庁長官・都倉俊一、文部科学大臣・盛山正仁、松竹株式会社代表取締役会長・迫本淳一、公益社団法人日本俳優協会理事長/一般社団法人伝統歌舞伎保存会 会長・尾上菊五郎(代読:中村時蔵)、公益財団法人文楽協会理事長・鳥井信吾(代理:業務執行理事・八瀬弘範)、公益社団法人日本舞踊協会会長・近藤誠一、一般社団法人日本演芸家連合会長・三笑亭夢太朗提供:国立劇場撮影:二階堂健劇場を運営する日本芸術文化振興会の長谷川眞理子理事長は「年々進む老朽化にいよいよ対応しきれなくなってきた。この半世紀あまりの社会状況の変化も大きく、車椅子のお客様への対応や女性トイレの不足などの基本的な問題をはじめ、その見直しや新たな機能の強化も求められている。そのため、国立劇場、国立演芸場、伝統芸能情報館を一旦閉場し、建て替えることとなりました」と説明。しかしながら「現時点では、昨今の資材の高騰や人手不足などにより、入札手続きに時間がかかっておりますが、一つひとつ解決を図ってまいります」と新劇場の開場目途が立っていないことにも触れつつも、「新たな国立劇場では、社会と伝統芸能との距離をさらに近づけるべく、最新の技術を活用しながら、さまざまな試みに取り組みたい」と話した。中央)文部科学大臣・盛山正仁提供:国立劇場撮影:二階堂健式典では各界からの挨拶も。盛山正仁文部科学大臣は「国立劇場、国立演芸場が送り出してきた研修生たちは、今ではそれぞれの分野で伝統芸能を支える存在として重要な役割を担っています。日本芸術文化振興会には、伝統芸能の伝承と創造の中核的拠点としての機能を強化する新しい国立劇場の整備を進めていただきます。文部科学省としても、伝統芸能の未来、新しい国立劇場の開業について、しっかりと取り組んでまいります」と約束をした。尾上菊五郎の代読として登壇した中村時蔵提供:国立劇場撮影:二階堂健伝統歌舞伎保存会会長である歌舞伎俳優の尾上菊五郎(代読:中村時蔵)は、「今から57年前、この国立劇場が初めて開場したときの驚きと感動は、今も鮮明に記憶しております。昭和41年11月、国立劇場が初めて開場し、2ヶ月かけて『菅原伝授手習鑑』が通し上演されました。最初に出演俳優と竹本、長唄、お囃子の人たちが目にしたのは、まず劇場の威容であり、稽古場の広さ、最先端の舞台、そして楽屋の広さでした。また大劇場の広々とした正面ロビーの中央に、私の祖父・六代目尾上菊五郎の鏡獅子の木彫が据えられているのを見て、身の引き締まる思いとともに、改めて歌舞伎の芸への敬意を抱きました」と懐かしみ、「歌舞伎の台本と演出を改めて見直すという国立劇場の基本方針は、我々出演者側にとって、戸惑いとともに、新たな創造の意欲を抱かせるものでした。以後、この国立劇場で復活上演され、歌舞伎の大切な財産になった作品がいくつも生み出されてきたことは、高く評価されていいと思います。六代目尾上菊五郎をモデルにした「鏡獅子」彫刻(平櫛田中作)また昭和45年から開始された歌舞伎俳優養成研修の終了生は、今では歌舞伎俳優の3分の1を占めるまでに至っています。歌舞伎音楽の竹本、鳴り物、長唄の演奏家養成も、大きな成果をあげています」と国立劇場が果たした役割にも触れ、「この国立劇場としばらくお別れをするのは本当に寂しい思いでいっぱいです。この舞台で演じてきた数々の役が走馬灯のように浮かんでまいります。しかしまた、いずれ立派な劇場として再開場する日を楽しみに待ちたいと存じます」とメッセージを寄せた。再開へ思いを託して。開場記念公演で第一声を発した仁左衛門の『お祭り』で締めくくり日本舞踊協会の近藤誠一会長は「新しい国立劇場も、最新のテクノロジーを使いつつも、心と心のつながりの場であるということをしっかりと認識の上、引き続き新しい時代における日本の伝統芸能の発展に、そして後世への継承に、世界への発信にご尽力いただくことを期待したい」と話し、日本演芸家連合の三笑亭夢太朗会長は「この大劇場の裏に演芸場がございます。演芸場の方では『裏に大劇場がある』と我々は言っておりますが……」と落語家らしく笑いをまぶしつつ、「寄席では特に、お囃子さんや太神楽といった曲芸さんの研修をしていただきました。今、寄席で一生懸命お三味線を弾いていらっしゃる方々は、皆さんこの研修生出身です。この研修がなかったら、寄席は三味線ナシでやっていたかも」と研修制度の重要性に触れつつ、「我々の演芸家連合は、東西併せて14の協会から成っている。毎年5月に振興会の後押しで演芸家連合の『大演芸まつり』というものをやっていた。来年からどうなるかわからないが、再開の折りにはぜひまた皆さまにお運びをいただきたく存じます」と思いのたけを語っていた。その後、式典では記念上演が行われ、日本舞踊『菊』(井上八千代演奏:富山清琴、藤舎名生ほか)、文楽『万才』(豊竹呂太夫、鶴澤清治、吉田和生、桐竹勘十郎ほか)、講談『扇の的』(神田松鯉)、そして最後に歌舞伎『お祭り』(片岡仁左衛門、清元延寿太夫、田中傳左衛門ほか)が披露された。井上八千代による日本舞踊『菊』提供:国立劇場撮影:二階堂健文楽『万才』より、左から)太夫:吉田和生、才蔵:桐竹勘十郎提供:国立劇場撮影:二階堂健神田松鯉による講談『扇の的』提供:国立劇場撮影:二階堂健歌舞伎『お祭り』より、中央) 片岡仁左衛門提供:国立劇場撮影:二階堂健仁左衛門は片岡孝夫時代の1966年、開場記念公演『菅原伝授手習鑑』に出演。大劇場における歌舞伎俳優の第一声を発したことも司会者より紹介された。その仁左衛門は『お祭り』でいなせな鳶頭として舞を披露。最後、花道での引っ込みでは客席に礼をしたのち、本舞台を振り返り、劇場に謝意を伝えるがごとく深々と一礼した姿も印象的だった。1966年の国立劇場開場記念公演『菅原伝授手習鑑』ポスター長谷川理事長によると「劇場が再開場するまでの間は、外部の劇場の施設において主催公演や養成研修事業を実施してまいります」とのことで、すでにシアター1010(東京・北千住)、新国立劇場(東京・初台)等での公演が発表になっているが、新生国立劇場再開場の情報も待たれるところだ。閉場記念式典当日の大劇場ロビー大劇場小劇場舞台国立演芸場舞台隣接する伝統芸能情報館も10月末をもって閉館取材・文・撮影(式典写真を除く劇場内・周辺写真):平野祥恵<今後の公演予定>■令和5年12月文楽公演『源平布引滝 (げんぺいぬのびきのたき)』竹生島遊覧の段・九郎助住家の段2023年12月4日(月)~2023年12月14日(木)■令和5年12月文楽鑑賞教室 / 社会人のための文楽鑑賞教室・『団子売(だんごうり)』・解説文楽の魅力・『傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)』新口村の段2023年12月5日(火)~2023年12月14日(木)※12月8日(金)「Discover BUNRAKU - 外国人のための文楽鑑賞教室 -」開催会場:東京・シアター1010(足立区文化芸術劇場)■令和6年1月邦楽公演『源氏物語音楽絵巻』―演奏と朗読でたどる光源氏の生涯―2024年1月27日(土)会場:東京・新国立劇場 小劇場■令和6年1月歌舞伎公演2024年1月5日(金)~1月27日(土)会場:東京・新国立劇場中劇場■令和6年2月文楽公演2024年2月5日(月)~2月13日(火)会場:東京・日本青年館ホール■令和6年3月舞踊公演2024年3月24日(日)会場:東京・国立能楽堂※最新の公演情報は、「未来へつなぐ国立劇場プロジェクト」公式サイトにてご確認ください。「未来へつなぐ国立劇場プロジェクト」
2023年11月02日9月30日、岐阜県の小学校で行われた運動会の最後に、小学校の50周年を記念し、大量の風船を飛ばすバルーンリリースが行われることに。当日の様子について岐阜市議会の佐藤幸太議員(33)はX(旧Twitter)に《快晴で何より!》とポストし、青空を舞うたくさんの風船の写真をアップしている。その3日後、栃木に住む男性がXで風船の一つが自身の元に届いたと報告。男性は写真もアップしており、そこでは風船とヒモ、そしてそれに括り付けられていた用紙の姿を確認することができる。用紙には小学校の名前と児童の書いた「スポーツカーにのってレースにかちたい」という夢が綴られており、男性は「夢を叶えてほしい!」と投稿している。するとリプライ欄には、《すごい感動 本当に届くものなんだなぁ》《こういうの素敵ですね》《少年よ!将来の活躍を期待してます♪》との声が。また前述の佐藤議員も《バルーン飛ばしの風船が栃木まで!ご紹介ありがとうございます》と大喜びだ。いっぽう、称賛一辺倒かというとそうではない。というのも、写真で紹介されている用紙には「この用紙はカモミールの種入りです。土に還ります」と書かれている。しかしカモミールは外来種であり、定着すると生態系に影響を与える可能性があるのだ。そのため、Xでは生態系破壊を危惧する声がこう上がっている。《素敵ツイートっぽいけど、このイベント良くないんじゃ?カモミールの種入りって言うから調べたら繁殖力高いみたいじゃん。生態系破壊に繋がらないの?》《カモミールは外来種なのでもし各地で定着してしまうと各地の生態系が狂います》《生態系を崩すよね》《実際、外来種の種を広範囲に飛ばす環境テロを子供たちにやらせてるの夢も希望もないのよね…》■「“環境に何も影響がない”ということがベスト」今回は風船が人の元に届いたが、人の目の届かない場所に到着した風船もあるはず。それは結果的に、生態系の破壊に繋がるのか。そこで本誌が環境省に見解を問い合わせたところ、中部地方環境事務所を紹介され、同所の担当者は「予防策や安全面に立った上での考え方をお伝えします」とした上で、こう答えた。「今回のカモミールが“生態系の破壊に繋がるかどうか”の確証はわかりません。ただ、自生していない場所に他の種類が人為的に運ばれるということはあまり好ましい状況ではありません。在来の植物が生えるべきところを外来種が占拠してしまうと、在来の植物が生え辛くなってしまう。そうなると在来の植物に依存していた他の動物たちにも影響がある。それが巡り巡って、生態系への影響に繋がります。ただ花壇や植木鉢など、人の管理が行き届くところで栽培していただく分には全然問題はないと思います」(以下、カッコ内は中部地方環境事務所の担当者)しかし、もう一つ気がかりな点が。それは、風船についてだ。栃木県の男性は風船とそれに付随していたヒモについて「土に還るものだそうです」と説明しているが、それでも「誤って食べた野生動物に影響を与える可能性もあるのでは?」と危惧する声もネット上に上がっている。そこで、このことについても尋ねてみた。「どうしても風船を飛ばさなくちゃいけない事情があるのなら、生分解性という土に還る素材でできた風船を使うのは一般常識になりつつあります。ただ、それを動物が誤って食べた場合、どうなるのかまでは私にはわかりかねます。動物にも、色んな種類がいますから。判断材料がないので害があるともないとも言い切れません。しかし、どういったケースにしても“環境に何も影響がない”ということがベストです」華やかなイベント、バルーンリリース。しかし関わった人全てに、自然に配慮した行動が必要となりそうだ。
2023年10月06日新国立劇場の2023/24シーズンが、プッチーニ《修道女アンジェリカ》とラヴェル《子どもと魔法》のダブルビル(2本立て上演)で幕を開けた[10月1日(日)新国立劇場オペラパレス]。新国立劇場オペラ「修道女アンジェリカ」「子どもと魔法」のチケット情報はこちら正攻法の修道院のセットで演じられた《修道女アンジェリカ》。やはり何と言っても題名役のキアーラ・イゾットン(ソプラノ)が圧巻だ。伯母の公爵夫人によって息子の死が告げられた後の20分ほどは(合唱はあるものの)アンジェリカの一人芝居。会えないままに死んだわが子を思う悲痛なアリア〈母もなしに〉。毒をあおって自死を選ぶ罪と、それによって天国で子どもに会えないかもしれないことを悔い怖れる叫び。深い響きの力強い声で客席を唸らせた。事前開催のトークイベントで、ラストシーンの「奇跡」の描き方が見どころと語っていた演出の粟國淳。彼がアンジェリカに用意したのは、亡き子が聖母に導かれて現れるショーアップされた奇跡ではなく、黒い十字架の下の、孤独で静かな死だった。納得。休憩を挟んで後半はラヴェル。粟國は、ダブルビル上演でよくあるように舞台美術を共有するのでなく、2作品を独立した作品として扱う。アニメ映像が生の舞台へ変わっていくカラフルなファンタジー。子どもたちが観てもきっと楽しい、ワクワクする《子どもと魔法》を描き出した。主役の「子ども」を演じるクロエ・ブリオ(ソプラノ)を別にカウントすると、上映時間45分の短い作品の中に9人の歌手たちが入れ替わり立ち替わり登場して20の役を歌う。物語の構成上も、そして音楽的にも、そうした短いエピソードの集積でできているので、見どころ・聴きどころが満載だ。コロラトゥーラの名人芸からダンス音楽まで、さまざまなジャンルの音楽が玉手箱のように詰まっている。一人だけ、最初から最後まで出ずっぱりなのが子ども役のブリオ。フランスの若手だが、この役をすでに200回(!)歌っているそう。やんちゃな少年ぶりで、いわば狂言まわし的に各場面を巧みに結ぶ。ラヴェルっぽい4度下行の「ママ!」がメジャー7の和音とともにふっと消えるラストの、幻想的で不思議な余韻。指揮の沼尻竜典が東京フィルから音のニュアンスや色彩の変化を鮮やかに引き出すのを目の当たりにして、彼の作曲の師が、ラヴェルをことさらに愛した三善晃だったことをあらためて思い出した。公演は10月9日(月・祝)まで残り3公演。(宮本明)
2023年10月03日学校法人工学院大学(理事長:後藤 治、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、工学院大学附属中学校・高等学校の次期校長に、現職の中野 由章校長を再任しました。任期は2024年4月1日から2027年3月31日です。次期校長(再任)が決定した、中野 由章 工学院大学附属中学校・高等学校校長<再任にあたって・中野 由章からのコメント>工学院大学附属中学校・高等学校は、工学院大学八王子キャンパスに隣接し、生徒達は大学の充実した施設・設備を利用しています。加えて、中学生・高校生が大学生・大学院生と一緒にモノづくりに取り組み、大学の教授陣から直接ご指導いただく機会にも恵まれています。このように中高大院が連携する環境で、生徒のポテンシャルを最大限発揮する学校づくりを引き続き任じられたことは、光栄の極みです。「最新の工学院が 最高の工学院」であり続けるよう、学校での生活を楽しみながら職務に邁進したいと決意を新たにしています。<略歴>中野 由章(なかの よしあき)1965年12月15日生(57歳)1990年 3月 芝浦工業大学大学院修了1990年 4月 日本アイ・ビー・エム株式会社大和研究所(1993年4月まで)1993年 4月 三重県立高等学校(2004年3月まで)2004年 4月 千里金蘭大学(2011年3月まで)2011年 4月 大阪電気通信大学(2013年3月まで)2013年 4月 神戸市立高等学校(2021年3月まで)2021年 4月 工学院大学附属中学校・高等学校 校長就任(現在に至る)2022年 4月 学校法人工学院大学 理事就任(現在に至る)<社会的活動>・情報処理学会 初等中等教育委員会 委員長、情報科教員・研修委員会 幹事、情報入試委員会 委員・情報オリンピック日本委員会 理事・JABEE 審査員工学院大学附属中学校・高等学校ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月29日“スラブ最高のオーケストラ”とも称されるウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団が4年ぶりに来日し、12月に日本各地で公演を行う。ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団は、1995年にキーウに本拠を置く国立フィルハーモニー協会の専属オーケストラとして創設。古くはミルシテイン、オイストラフ、ホロヴィッツ、リヒテルなどの大巨匠を生み出してきたウクライナの伝統を受け継ぎ、主に拠点キーウで年間50回以上の定期公演を行うほか、ヨーロッパ全土から客演に招かれ活動している。しかし、2022年2月にウクライナへの侵攻が始まり、楽団の活動も中止。団員の中には軍に志願した人もいるが、戦火に苦しむ市民から「心の癒しがほしい」という声を受け同年9月に定期演奏会を再開した。現在もリハーサルや公演が空襲警報で中断する日々が続くが、ウクライナの人々から愛され、公演は満席が続いているという。今回が9度目の来日で、“家路”のメロディーでおなじみのドヴォルザーク『新世界より』や、ベートーヴェンが残した偉大なる人間賛歌『第九』を含む多彩なプログラムを披露する予定。東京公演ではチケット代金のうち 1000円が人道支援の義援金として在日本ウクライナ大使館に寄付されるほか、音楽を通して支援の輪を広げる取り組みが予定されている。ミコラ・ジャジューラ (C)三浦興一ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団 日本ツアー■チケット情報ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団 新世界&第九12月22日(金) 19:00開演東京芸術劇場 コンサートホールほか、以下の日程で開催12月7日 青森12月9日 盛岡12月10日 山形12月13日 札幌12月15日 山梨12月16日 沼津12月17日 新潟12月19日 立川12月20日 市川12月21日 武蔵野12月23日 福島12月24日 塩尻12月25日 岩国12月26日 熊本12月27日 福岡12月29日 山口12月31日 大阪2024年1月1日 大阪出演:ウクライナ国立フィルハーモニー交響楽団ミコラ・ジャジューラ(指揮)アントニー・ケドロヴスキー(指揮/12月24日、29日)テチアナ・ガニーナ(ソプラノ)アンジェリーナ・シュヴァツカ(アルト)ドミトロ・クズミン(テノール)セルギィ・マゲラ(バス)フジコ・ヘミング(ピアノ/12月7日、20日)村田夏帆(ヴァイオリン/12月10日、25日)荒川太一(ヴァイオリン/12月16日)野田枝里(フルート/12月16日)
2023年09月21日嵐電沿線の学校法人永守学園京都先端科学大学附属中学校高等学校(所在地:京都市右京区、学校長:佐々井宏平)では、中学生生徒(有志の同大学附属高校の生徒含む)が授業「地球学」の一環として、校舎屋上で養蜂を行い「はちみつ」を製造、「京都産はちみつ」として販売しています。食育・環境保全(花粉媒介による地域生態系への貢献)・地産地消といった、SDGsの観点から行われている取組みです。同校では、この取組みをPRするとともに、地元産はちみつを多くの皆様に知っていただこうと、京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区、社長:大塚憲郎)の嵐山駅で、中学生自らがパネル展示とはちみつ販売を行います。京福電気鉄道は同校の取組みに賛同し、販売場所の提供や、嵐山駅構内の同社直営店舗「らんでんや」で、このはちみつを使用したオリジナルコラボメニューの数量限定販売を実施します。<概要>【販 売 日】 2023年9月17日(日)・9月18日(月・祝)【販売時間】13時00分~17時00分(商品がなくなり次第終了)【販売場所・販売商品】嵐山駅はんなり・ほっこりスクエア(嵐電嵐山駅)①駅前広場京都先端科学大学附属中学校高等学校「瓶入りはちみつ(110g)」500円②「らんでんや」「京都産はちみつレモネード」 500円「京都産はちみつがけソフトクリーム(バニラ)」 450円 (表示価格はすべて消費税込)ご注意:はちみつは1歳未満の乳児には与えないでください。【お客様お問い合わせ先】 嵐山駅はんなり・ほっこりスクエアTel:075-882-5110以上(ご参考)京都先端科学大学附属中学校高等学校1925年に設立された京都商業学校が前身の私立学校。京都商業高等学校や京都学園高等学校、京都学園中学校などを経て、2021年、現在の京都先端科学大学附属中学校高等学校となる。現在の理事長はニデック株式会社(旧日本電産株式会社)会長の永守重信氏。230915_keifuku-honey.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月15日自治医科大学附属さいたま医療センター(センター長:遠藤 俊輔、日本膵臓学会認定指導施設、日本肝胆膵外科学会高度技能修練施設A)では、これまでPETCT検査を用いた総合癌検診を行ってきましたが、利用者のご意見を聞くと「特に膵癌が怖い。」という声が非常に多く寄せられました。そこで利用者の方々のご意見を受けて、早期膵癌やその前癌病変の発見を目的とした【膵癌ドック】を開始することとし、2023年9月11日受診分から検診膵癌ドックをスタートします。自治医科大学附属さいたま医療センター外来アートスペース「J's PLACE」■開設の背景近年、日本でも膵癌に罹る人が急速に増えており、著名人が膵癌でお亡くなりになったことなどを報道で目にする機会が増えたため、一般の方々の膵癌への注目度がアップしています。膵癌は極めて治療成績が悪く、治癒のためには早期発見が何よりも大切ですが、他の癌と違っていわゆる【検診】が通常行われず、早期発見が非常に困難です。膵癌ドックの検査の内容は、血液検査、超音波検査、MRI検査、超音波内視鏡検査で、これらを組み合わせて行うことでPETCT検査では発見できないような早期膵癌やその前癌病変を発見することを目的としています。検査は当院在籍のスペシャリストが担当し、約半日で終了します。膵癌ドックを実施している施設、特に大学病院は全国にも数えるほどしかありません。膵癌を恐れている人だけでなく、膵癌の医学的危険因子(糖尿病、家族歴、慢性膵炎、喫煙など)がある人にも、当院の膵癌ドックの取り組みを知っていただき、是非、多くの方々に利用していただきたいと思っています。■検査概要検査日時:毎週月曜日(定員2名)受付 :8時30分/9時00分検査終了:12時00分/12時30分結果報告:検査から約2~3週間後に医師から検査結果を報告いたします。【検査内容】(1) 血液・腫瘍マーカー検査膵臓疾患および糖尿病が疑われるときのスクリーニング検査と膵癌が存在するときに異常をしめす腫瘍マーカーを検索します。腫瘍マーカーの多くは癌細胞が異常な代謝をしていることで異常に増加する成分です。血液一般検査、アミラーゼ、リパーゼ、トリプシン、エラスターゼ1血糖、HbA1cCEA、CA19-9、DUPAN-2(2) 超音波検査膵癌を疑った場合や膵癌のリスクが高い場合、超音波検査を行うことは有用です。他の画像検査と相補的に活用することで膵癌の早期発見につながることが期待できます。(3) MRCP検査膵癌は膵管に影響を及ぼすことが多いため、膵管の形の異常を検出するMRCP検査は診断に有用です。またCT検査と比較して放射線被爆がないため、膵癌診断において広く用いられることが期待されています。(4) 超音波内視鏡検査超音波内視鏡検査は、他の画像検査と比較すると膵癌を高感度で検出することができるため、特に小膵癌の診断に重要な役割を担っています。ただし、内視鏡検査下に行うため、少し体に負担がかかります。■施設概要施設名 :自治医科大学附属さいたま医療センター所在地 :〒330-8503 埼玉県さいたま市大宮区天沼町1-847電話番号: (代表) 048-647-2111診療科 :内科、循環器内科、小児科、外科、脳神経外科、心臓血管外科、整形外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、皮膚科、形成外科、リハビリテーション科、麻酔科、放射線科、精神科、歯科口腔外科、病理診断科、救急科■今後の展望自治医科大学附属さいたま医療センターは、これからもPETCT総合癌検診および膵癌ドックの活動を通じて膵癌および様々な種類の癌の早期発見への啓蒙活動を続けて参ります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月28日小企画展「美術館の悪ものたち」が、東京・上野の国立西洋美術館にて、2023年9月3日(日)まで開催される。国立西洋美術館に潜む「悪ものたち」に着目国立西洋美術館が所蔵する作品には、多くの「悪ものたち」が登場する。お金に目がくらむ若者、若い女性にうつつを抜かし、あるいは嫉妬する老人、盗人たち。ひいては悪魔や魔女といった悪を象徴する存在やその手下たち、死の象徴でもある憎々しい骸骨などがその例である。小企画展「美術館の悪ものたち」は、国立西洋美術館が所蔵する作品に見られる「悪ものたち」に着目した展覧会。15世紀から20世紀初頭にかけての所蔵版画作品を中心に紹介する。画面の中に描かれた個性的で、時にコミカルな姿で表される悪ものたちの姿を通じて、芸術家の豊かな空想力を感じることができる。会場では、「罪深い人々」「悪魔と魔女」「魔物」「死」「近代都市の悪ものたち」に分けて版画数十点、絵画数点を展示。特にマルカントニオ・ライモンディやアルブレヒト・デューラーが描いた各ジャンルの「悪ものたち」の作品を鑑賞できる。悪に対するかつての西洋の価値観を垣間見るはるか昔に描かれた「悪」や「正しくないこと」は、現代の価値観とマッチするものもあれば、理解に苦しむものもある。たとえば殺人や嫉妬は「悪」であり「正しくないこと」であるのに対し、大食いが罪とされるのには違和感を覚えるように、善悪の線引きは、古来より変わらないものもあれば、時代や地域、社会によって異なるのである。18世紀末期以降に脱宗教化・世俗化が進むと、「悪」を客観的に捉え社会批判を含んだ絵画なども多く描かれるようになる。「近代都市の悪ものたち」の章では、フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテスやオノレ・ドーミエらによる作品も展示される。本展は、「悪」に対する西洋の価値観の一端にも触れることができる展覧会となっている。展覧会概要小企画展「美術館の悪ものたち」会期:2023年6月27日(火)~9月3日(日)会場:国立西洋美術館 新館2階 版画素描展示室住所:東京都台東区上野公園7-7開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は9:30~20:00)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日※ただし8月14日(月)は開館観覧料:一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)※( )内は20名以上の団体料金(オンラインにて要事前予約)※高校生以下および18歳未満、65歳以上は無料(入館時に学生証または年齢の確認できるものを提示)※心身障害者および付添者1名は無料(入館時に障害者手帳を提示)※7月9日(日)、8月13日(日)、9月3日(日)(Kawasaki Free Sunday)は本展および常設展は観覧無料※8月26日(土)(にぎやかサタデー)は本展、常設展および企画展は観覧無料※本展は常設展の観覧券または企画展「スペインのイメージ:版画を通じて写し伝わるすがた」(7月4日(火)~9月3日(日))観覧当日に限り、同展観覧券で観覧可【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年07月24日ル・コルビュジエ建築の世界遺産「国立西洋美術館」の知られざる舞台裏を描くドキュメンタリー映画『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』より、井浦新がナレーションを担当した予告編が公開された。上野にある「国立西洋美術館」は、東アジア最大級の西洋美術コレクションを誇り、日本を代表する美術館として知られる。本作では、2020年に創建当時の姿に近づける整備のために休館した美術館の内部にカメラが入り、1年半の長期にわたり密着。所蔵作品のお引越しの全貌を記録したほか、絵画や彫刻の保存修復作業、コレクションの調査研究や国内・海外の美術館への巡回展、特別展の企画開催など、知られざる舞台裏に迫った。今回公開された映像は、数々の美術番組に出演、ガイドブックや展覧会グッズの制作にも関わるなど、美術愛の深さで知られる井浦さんが、知られざる美術館の舞台裏の世界へと誘いこむ。所蔵作品が展示される美術館のシーンから始まり、休館し観客がいなくなった場面へと移り変わる。前庭リニューアル工事の模様をはじめ、普段は決して見られない収蔵庫の内部、展覧会の打ち合わせ風景や購入作品決定の会議など、貴重なシーンが登場。関係者のインタビューでは、美術館の目前に迫る危機的状況が明かされる。ナレーションを終え、井浦さんは「美術館で働く人々のことは、お客さんは知らなくても良いかもしれない。だけど、知ってから美術館に行って美術を見ると、もっと楽しくなる」と言い、「この映画を見て、国立西洋美術館に行ったら、見る前とは国立西洋美術館の見方や過ごし方がきっと変わる。映画を見てから美術館に行くのもいいし、行ってから映画を見ても、どっちも楽しい。無機質に感じるかもしれない美術館も、実は生き物なんです」とコメントを寄せている。なお、井浦さんが担当したのは、予告編のナレーション。本編にはナレーションは入っていない。『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』は7月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:わたしたちの国立西洋美術館 ~奇跡のコレクションの舞台裏~ 2023年7月15日よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開©大墻敦
2023年06月19日新国立劇場2022/2023シーズン演劇『楽園』が、6月8日(木) に新国立劇場 小劇場で初日を迎えた。『楽園』は、日本の劇作家の新作を届けるシリーズ【未来につなぐもの】の第3弾で、□字ック主宰、演出家、映画監督など幅広く活動する山田佳奈の新作。日本のどこかの島を舞台に繰り広げられる女たちの物語で、伝統継承と変化に揺れる地方都市の姿を通して、現代の日本が抱える問題を描く。出演者は、豊原江理佳、土居志央梨、西尾まり、清水直子、深谷美歩、中原三千代、増子倭文江の7人。演出は、劇団俳優座に所属し、劇団外でも幅広く活躍する眞鍋卓嗣が務める。山田は「俳優7名と演出家の眞鍋さんが紡いでくださった今作は、どこか遠い島の出来事のようでもありますが、我々が直面している多くのことを内在しています。それらが客席の皆さんにどのような形で伝わり、観劇後にどのような読後感となるのか。劇作家として、この瞬間に立ち会えたことを嬉しく思います」とコメント。また、眞鍋は「昨今、世の中は物ごとの隔たりが極端になり、いったいどこに向かうのか不安な気持ちになります。お客様には気軽に楽しんで頂きながら、少しでもそのような私たちの現在地とその先について考えを巡らせてもらえたら嬉しいです」と呼びかけた。左から)中原三千代、清水直子、豊原江理佳、増子倭文江、西尾まり、深谷美歩、土居志央梨(撮影:田中亜紀)『楽園』は6月25日(日) まで同所で上演される。■作・山田佳奈 コメント実際に取材を重ねてきたものが、既視感のある景色としてではなく、新たな物語として舞台上に立ち上がりました。俳優7名と演出家の眞鍋さんが紡いでくださった今作は、どこか遠い島の出来事のようでもありますが、我々が直面している多くのことを内在しています。それらが客席の皆さんにどのような形で伝わり、観劇後にどのような読後感となるのか。劇作家として、この瞬間に立ち会えたことを嬉しく思います。「未来につなぐもの」というテーマで描いてきたシリーズ第三弾として、多くの人に手渡せるバトンとなっていれば幸いです。■演出・眞鍋卓嗣 コメントいよいよスタートしました。出演者、スタッフ、全ての方が、この作品にとても前向きに関わってくださったことに心から感謝いたします。昨今、世の中は物ごとの隔たりが極端になり、いったいどこに向かうのか不安な気持ちになります。お客様には気軽に楽しんで頂きながら、少しでもそのような私たちの現在地とその先について考えを巡らせてもらえたら嬉しいです。<公演情報>シリーズ【未来につなぐもの】第3弾『楽園』6月8日(木)~25日(日) 新国立劇場小劇場作:山田佳奈演出:眞鍋卓嗣出演:豊原江理佳、土居志央梨、西尾まり、清水直子、深谷美歩、中原三千代、増子倭文江公式HP:
2023年06月09日中学校になったので、小学校の体操着をどうするか考えた話です。■お下がり?パジャマ?使えるものなら、使ってほしいなと思うけども。娘たち……家で体操着は着なさそう~。お下がりで下の子たちにあげたほうが、体操着も喜んでくれそうだなって思ってるけど、ほかに使い道があったりするのかな?
2023年04月08日幼稚園・小学校受験、幼児英才教育の富士チャイルドアカデミー(運営:株式会社ひばり、代表取締役:小野田かほり本社:神奈川県鎌倉市)は、有名私立附属幼稚園15園が参加する「幼稚園フェスタ2023」を、二子玉川ライズ スタジオ&ホールにて2023年5月21日(日)に開催いたします。当アカデミーが主催する「幼稚園フェスタ」は、今年で17回目となります。幼稚園フェスタ2023「幼稚園フェスタ2023」イベントページ 「幼稚園フェスタ」は有名私立附属幼稚園の先生方と、幼稚園選びを考える保護者様の、直接の出会いをサポートする催しです。幼稚園の先生方は、各幼稚園の特色ある教育方針・環境・園生活の様子を保護者様に伝え、保護者の方はどのような些細なことでも、直接、質問することが出来ます。1979年発足、幼稚園受験・小学校受験の幼児教室富士チャイルドアカデミーは、小さなお子様をお持ちの保護者様に、この「幼稚園フェスタ2023」で、より良い子育てのための正確な情報を発信してまいります。【開催概要】日時:2023年5月21日(日) 10:00~16:00場所:二子玉川ライズ スタジオ&ホール■参加幼稚園 15園カリタス幼稚園 品川翔英幼稚園 湘南白百合学園幼稚園 昭和女子大学附属昭和こども園 成城幼稚園 聖ドミニコ学園幼稚園 清明幼稚園 洗足学園大学附属幼稚園 玉川学園幼稚部 田園調布雙葉小学校附属幼稚園 桐蔭学園幼稚園 東京都市大学二子幼稚園 桐光学園みどり幼稚園 文教大学付属幼稚園 森村学園幼稚園■パンフレットのみ参加 4園国立学園附属かたばみ幼稚園 聖セシリア喜多見幼稚園 日本女子大学附属豊明幼稚園 和光幼稚園■催しのご案内<幼稚園受験の面接練習をしてみませんか?>当日各回先着20組様まで3~4分程度の面接練習ができるコーナーを開設いたします。面接官は参加園の先生方です。貴重な体験ができるチャンスです。是非ご参加ください。※当日、整理券をお配りいたします。<富士チャイルドアカデミーコーナー>子育てや受験に関するご質問に答える情報満載のコーナーです。幼稚園選びのアドバイス、幼稚園の受験準備の進め方についてもご相談ください。担当スタッフが親身になって対応致します。同コーナーでは、教材のご紹介、販売もしております。ご家庭での指導方法や教材を200%活かす遊び方もスタッフから伝授いたします。幼稚園受験模擬テスト(5月・7月・9月・10月)の申し込みを会場で受け付けいたします。模擬テストの内容もこちらのコーナーでご説明いたします。幼稚園相談ブース個別相談<DVD上映コーナー>参加園の中から上映希望の園紹介DVDを放映いたします。カリタス幼稚園、湘南白百合学園幼稚園、聖ドミニコ学園幼稚園、文教大学付属幼稚園、森村学園幼稚園などのDVDを上映予定です。学校行事や課外活動など普段目にすることのできない場面をご覧いただけます。また富士チャイルドアカデミー校長 前宏美による動画メッセージ「幼稚園選びのワンポイントアドバイス」も上映いたします。長年の経験と独自の視点から、幼稚園選びや幼稚園受験へのお悩み解決へ、的確な助言をいたします。幼稚園紹介DVD放映<お子様スタンプラリー>各幼稚園ブースでお話をされたご家族に1枚ずつシールを差し上げます。3枚シールを集めると動物折り紙、5枚集めると動物折り紙とぬり絵セットをプレゼントいたします。この機会にたくさんの幼稚園のお話を伺い、お子様の幼稚園選びの参考にしてください。■富士チャイルドアカデミー公式サイト チャイルドクラブの1年(1)チャイルドクラブの1年(2)<お問い合わせ・資料請求>フリーコール : 0800-222-7773(受付時間 10:00~18:00)お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年04月07日工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)は、東京学芸大学附属高等学校 (校長:大野 弘、所在地:東京都世田谷区)と教育連携に関する協定を締結しました。協定書の調印式が、両校の関係者の出席により、2023年3月15日(水)に行われました。左:工学院大学 伊藤 慎一郎学長 右:東京学芸大学附属高等学校 大野 弘校長本協定は両校の相互連携により、同高等学校生徒の資質向上、ならびに理数教育、工学教育の推進・充実を図ることを目的としています。■教育連携の内容(1) SSH支援、探究活動等の連携(成果報告会の実施等)(2) 模擬授業、研究室訪問、教員研修等の連携(3) 教育システムにおける高大接続プログラムの開発・研究当日は、同高等学校2年生による探究活動ポスター発表会が本学新宿キャンパスで行われました。300名を超える生徒が1年間の探究活動の成果を発表し、本学教員との質疑応答を通して自らの探究研究を振り返るなど、今後の学びに繋げました。3月15日に実施されたポスター発表会の様子【東京学芸大学附属高等学校】世田谷区の国立高等学校。国際的な科学技術人材育成を目指す、スーパーサイエンスハイスクール(略称:SSH)に指定されている。京都大学、東京工業大学等とも連携協定を結んでおり、生徒の創造性を高める教育に注力している。東京学芸大学附属高等学校ホームページ: 【工学院大学】首都圏の理工系大学として、保有する教育資源を活かしたSSH教育、探究活動支援を行う。これまでにSSH指定校や理数教育重点高等学校と連携協定を結び、理工系人材育成に取り組んでいる。工学院大学ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月29日国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉が作品輸送費等を支出し、東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館・九州国立博物館の4つの国立博物館が収蔵品を貸し出す「国立博物館収蔵品貸与促進事業」において、2023年度事業の実施対象館が決定いたしました。これにより国立博物館が所蔵する各地域ゆかりの文化財72件が、島根、長野、山口、広島、兵庫、福岡の6県7施設で順次公開される予定です。■2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 実施対象館(会期順)美術館・博物館:島根県芸術文化センター(島根県立石見美術館)(島根県)展覧会名 :「没後150年 山本琴谷と津和野藩の絵師たち」会期(予定) :2023年7月8日(土)~2023年8月28日(月)貸与予定件数 :7件美術館・博物館:市立岡谷美術考古館(長野県)展覧会名 :「東京国立博物館にある岡谷のお宝展示~岡谷の弥生を知る、115年ぶりの里帰り~」(仮)会期(予定) :2023年7月15日(土)~2023年9月18日(月・祝)貸与予定件数 :13件美術館・博物館:山口県立山口博物館(山口県)展覧会名 :「やまぐち 大考古博」(仮)会期(予定) :2023年7月21日(金)~2023年9月3日(日)貸与予定件数 :13件美術館・博物館:広島県立歴史民俗資料館(広島県)展覧会名 :「三次鵜飼と日本の鵜飼」会期(予定) :2023年10月6日(金)~2023年11月26日(日)貸与予定件数 :7件美術館・博物館:兵庫県立美術館(兵庫県)展覧会名 :「生誕180年記念 呉昌碩の世界―海上派と西泠名家―」(仮)会期(予定) :2024年1月13日(土)~2024年4月7日(日)貸与予定件数 :11件美術館・博物館:糸島市立伊都国歴史博物館(福岡県)展覧会名 :「東西日本の弥生文化~東京国立博物館収蔵コレクションより~」会期(予定) :2024年1月27日(土)~2024年3月17日(日)貸与予定件数 :19件美術館・博物館:下関市立美術館(山口県)展覧会名 :開館40周年記念特別展「狩野芳崖 継がれる想い~悲母観音の<いま>」(仮)会期(予定) :2024年2月6日(火)~2024年3月17日(日)貸与予定件数 :2件■2023年度 国立博物館収蔵品貸与促進事業 展覧会概要(会期順)◆島根県立石見美術館「没後150年 山本琴谷と津和野藩の絵師たち」 貸与予定件数:7件会期 : 2023年7月8日(土)~2023年8月28日(月)URL : Twitter : Instagram : Facebook : みどころ : 山本琴谷(1811~1873)は、石見国(現在の島根県西部)津和野藩の絵師です。津和野藩家老の多胡逸斎に絵を学び、後に渡辺崋山、高久靄がい(がい=がんだれ+圭)、椿椿山に師事しました。嘉永6年(1853)に津和野藩より絵師を命じられ、津和野地域や江戸近隣の画事に従事し、多くの作品を残しました。令和5年(2023)が琴谷の没後150年にあたることを記念して開催する本展では、東京国立博物館から貸し出す7件をはじめ、津和野地域に現存する琴谷の作品を一堂に会し、その画業を幅広く紹介します。また、琴谷以外の津和野藩の画人たちの作品も展示し、彼らの多彩な魅力にも迫ります。童児擁猫図(部分) 山本琴谷 明治時代・19世紀 絹本着色 東京国立博物館蔵◆市立岡谷美術考古館「東京国立博物館にある岡谷のお宝展示 ~岡谷の弥生を知る、115年ぶりの里帰り~」(仮) 貸与予定件数:13件会期 : 2023年7月15日(土)~2023年9月18日(月・祝)URL : みどころ : 岡谷市は長野県の南信地方に位置し、諏訪湖の西岸に面する都市です。移転開館10周年を記念して開催する本展では、代表的な収蔵作品の一挙公開を試みます。 考古展示の目玉は、明治40年(1907)に平野村(現・岡谷市)の天王垣外から出土した玉類の数々です。玉類の持つ重要性や同時代の近隣遺跡を紹介し、弥生時代中期の岡谷市の状況を考察します。東京国立博物館からは岡谷市出土の勾玉や管玉といった考古資料13件を貸し出します。天王垣外出土品 弥生時代(中期)・前2~前1世紀 長野県岡谷市天竜町・中央町・本町天王垣外出土 東京国立博物館蔵◆山口県立山口博物館「やまぐち 大考古博」(仮) 貸与予定件数:13件会期 : 2023年7月21日(金)~2023年9月3日(日)URL : Instagram : Facebook : みどころ : 山口県は、東アジアと日本列島の海上交通網を結ぶ地政学上の要であり、弥生時代には大陸や半島からの渡来と交流、古墳時代には瀬戸内海ルートを重視したヤマト王権とのつながり、古代には「和同開珎」鋳造に代表される先進的な手工業生産など、人々の往来と文化の交流による歴史が積み重ねられてきました。本展は、山口県の歴史や文化に親しむ展覧会として、旧石器時代から江戸時代まで、考古学による地域の魅力を県内外に広く紹介します。東京国立博物館からは、山口県山口市の赤妻古墳出土の「四獣鏡」や「巴形銅器」など、地域ゆかりの考古資料13件を貸し出します。巴形銅器 古墳時代・5世紀 山口市 赤妻古墳出土 東京国立博物館蔵◆広島県立歴史民俗資料館「三次鵜飼と日本の鵜飼」 貸与予定件数:7件会期 : 2023年10月6日(金)~2023年11月26日(日)URL : みどころ : 古事記や万葉集にも登場する「鵜飼」は長い歴史をもつ伝統的な漁法です。広島県三次市の「三次鵜飼」は原初的な形態を保ったまま近世以前から続き、広島県無形民俗文化財に指定されています。本展は、古代以前に遡る鵜飼の歴史性や、絵画や造形で表現された鵜飼の持つ美術性や精神性など、日本文化の中での鵜飼の位置づけを明らかにしたうえで、三次鵜飼の持つ特徴を紹介する展覧会です。東京国立博物館から、鵜飼が描かれた近代洋画「長良川鵜飼」を含む5件、京都国立博物館からは水辺に漂う鵜飼舟に飛び交う鵜が表された「帷子 淡浅葱麻地御所解(鵜飼)文様」などの2件を貸し出します。帷子 淡浅葱麻地御所解(鵜飼)文様 江戸時代・18~19世紀 京都国立博物館◆兵庫県立美術館「生誕180年記念 呉昌碩の世界―海上派と西泠名家―」(仮) 貸与予定件数:11件会期 : 2024年1月13日(土)~2024年4月7日(日)URL : Twitter : Instagram : Facebook : みどころ : 清朝末期から中華民国時代に活躍した呉昌碩(1844~1927)は、清朝最後の文人といわれ、生涯にわたって古代文字である石鼓文の臨書に励み、その風韻を書・画・篆刻に結実させました。生誕180年にあたる2024年、呉昌碩の名品を中心に、その師弟や子息、また呉昌碩が初代社長を務めた西泠印社の創始者である呉隠・葉銘・丁仁・王し(し=示へん+是)とこれに続く諸名家の作品を展示します。さらにこれらの西泠名家と日本人との交流を回顧することで、呉昌碩が果たした功績とその影響を顕彰します。本展では、東京国立博物館から「墨竹図軸」など8件を、京都国立博物館からは3件を貸し出します。墨竹図軸 呉昌碩筆 清時代・19世紀 紙本墨画 高島菊次郎氏寄贈 東京国立博物館蔵◆糸島市立伊都国歴史博物館「東西日本の弥生文化 ~東京国立博物館収蔵コレクションより~」 貸与予定件数:19件会期 : 2024年1月27日(土)~2024年3月17日(日)URL : Instagram : Facebook : みどころ : 伊都国は、『魏志倭人伝』に記される、福岡県糸島市付近に比定される弥生時代の国で、邪馬台諸国のなかで政治、外交上重要な地位を占めていました。本展は、日本列島における弥生時代の稲作文化や土器の変遷、青銅器文化について、北部九州の資料をはじめ、山陰・瀬戸内・近畿・北陸・東海、そして東日本などの地域色のある弥生文化(続縄文文化)の資料をとおして、それぞれの地域の歴史的特色を紹介する展覧会です。東京国立博物館から、重要文化財「台付壺」などの考古資料19件を貸し出します。重要文化財 台付壺 弥生時代(後期)・1~3世紀 愛知県名古屋市 高蔵貝塚出土 徳川頼貞氏寄贈 東京国立博物館蔵◆下関市立美術館開館40周年記念特別展「狩野芳崖 継がれる想い~悲母観音の<いま>」(仮) 貸与予定件数:2件会期 : 2024年1月20日(土)~2024年3月3日(日)URL : Twitter : Instagram : Facebook : みどころ : 本展は、下関ゆかりの日本画家・狩野芳崖(1828~1888)の代表作である「悲母観音」(1888年、東京芸術大学蔵、重要文化財)、「仁王捉鬼」(1887年、東京国立近代美術館蔵)に着目する展覧会です。東京美術学校での教育的模倣作をはじめとする明治後期~昭和初期頃に描かれた諸作品から現代美術まで、《悲母観音》の模倣作やそこからインスピレーションを受けた作品、オマージュ作品を展観し、あらためて芳崖の近現代美術への影響力について考えます。東京国立博物館からは、川島織物の主任画師の東翠石が模写して下絵を製作し、二代川島甚兵衛が綴織に仕上げ、明治28年(1895)に京都で行われた第4回内国勧業博覧会へ出品された「悲母観音図綴織額」を含む2件を貸し出します。悲母観音図綴織額(綴織部分) 二代川島甚兵衛作 明治28年(1895) 東京国立博物館蔵※展覧会情報は2023年3月23日現在のものです。今後、変更になる場合があります。最新情報は各美術館・博物館の公式ウェブサイトなどでご確認ください■2024年度「国立博物館収蔵品貸与促進事業」募集予定2023年4月3日(月)から、2024年度国立博物館収蔵品貸与促進事業実施対象館の申請受付が開始されます。申請受付期間:2023年4月3日(月)~6月30日(金)[17時必着]貸与促進事業の申請、展覧会情報に関する詳細は、以下の〈ぶんかつ〉公式ウェブサイトでご確認いただけます。URL: 全国の美術館・博物館からのご応募をお待ちしています。2024年度国立博物館収蔵品貸与促進事業 募集チラシ■文化財活用センター 2018年に設置された、文化財活用のためのナショナルセンター。「文化財を1000年先、2000年先の未来に伝えるために、すべての人びとが、考え、参加する社会をつくる」というビジョンを掲げ、「ひとりでも多くの人が文化財に親しむ機会をつくる」ことをミッションとして、さまざまな活動をしている。■ぶんかつSNSぶんかつ公式サイト Twitter @cpcp_nich ぶんかつ Instagram @cpcp_nich ぶんかつ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月23日新国立劇場バレエ団によるピーター・ライト版『白鳥の湖』が、 6月10日(土) から6月18日(日) にかけて新国立劇場オペラパレスにて再演される。クラシック・バレエのアイコニックな作品として有名な『白鳥の湖』。王子と姫の恋、それを邪魔する悪役、そして情景を美しく表現するコール・ド・バレエというクラシック・バレエの基本要素が凝縮され、白鳥のオデットと黒鳥のオディールという性格の違う二役を一人のダンサーが踊るのが大きな特徴だ。新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』2021年公演より撮影:鹿摩隆司今回のピーター・ライトによるプロダクションでは、英国らしいシェイクスピア劇のような演劇的要素が盛り込まれており、本国でも長年愛され続けている。日本では、新国立劇場バレエ団の2021/2022シーズン最初の演目として上演された。本公演ではプロローグ冒頭、王の葬儀のシーンから物語がスタートし、王子をはじめとするキャラクターたちの置かれた状況や設定が論理的に示され、それぞれの心理描写も緻密に表現。3幕の宮廷の舞踏会、王子の花嫁候補たちの踊りも独特な演出のひとつで、民族舞踊の群舞だけでなく、3人の花嫁候補がヴァリエーションを踊り、各々が国を代表してやってきたというストーリーがしっかりと見える演出に。そのほか、4幕のそれぞれが意思をもった白鳥たちのドラマティックな群舞や衝撃的なラストなど、期待の高まる公演となっている。<公演情報>2022/2023 シーズン新国立劇場バレエ団『白鳥の湖』Swan Lake2023年6月10日(土)~18日(日) 新国立劇場オペラパレス芸術監督:吉田都振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ、ピーター・ライト演出:ピーター・ライト共同演出:ガリーナ・サムソワ音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー美術・衣裳:フィリップ・プロウズ照明:ピーター・タイガン指揮:ポール・マーフィー、冨田実里管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団出演:新国立劇場バレエ団【公演日程】6月10日(土) 14:006月11日(日) 13:00/18:306月13日(火) 13:306月14日(水) 13:306月15日(木) 13:306月17日(土) 13:00/18:306月18日(日) 14:00※ロビー開場は開演60分前、客席開場は開演45分前。開演後のご入場は制限させていただきます。※予定上演時間 約3時間(休憩含む)【チケット料金(税込)】S席:14,300円A席:12,100円B席:8,800円C席:6,600円D席:4,400円Z席:1,650円※Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。※Z席は、公演当日10:00から、新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。※上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、公演当日11:00からボックスオフィス窓口でも販売いたします。※電話での予約は承れません。■先行受付3月19日(日) 10:00~■一般発売3月25日(土) 10:00~チケットはこちら:公式サイト:
2023年03月18日新国立劇場2022/2023シーズン演劇『楽園』が、6月8日(木) から25日(日) に新国立劇場 小劇場で上演される。『楽園』は、日本の劇作家の新作を届けるシリーズ【未来につなぐもの】の第3弾で、□字ック主宰、演出家、映画監督など幅広く活動する山田佳奈の新作。日本のどこかの島を舞台に繰り広げられる女たちの物語で、伝統継承と変化に揺れる地方都市の姿を通して、現代の日本が抱える問題を描く。出演者は、豊原江理佳、土居志央梨、西尾まり、清水直子、深谷美歩、中原三千代、増子倭文江。演出は、劇団俳優座に所属し、劇団外でも幅広く活躍する眞鍋卓嗣が務める。■作:山田佳奈 コメント様々な価値観が急速で変化していく新しい時代に、自分はどうあるべきなのか――。「未来につなぐもの」というテーマで戯曲を書きおろすことが決まったとき、わたしの頭に真っ先に思い浮かんだのは、取材で訪れた離島のことでした。手付かずの大自然が残る絶景に、息を吞むほど美しい海。そこにはまさに天国のような世界が拡がっていて、かつてこの島が戦場であったという事実が信じ難いものでもありました。いつの時代も我々は懸命に生きて、その度に変化してきました。それらは動物の進化・絶滅と同じで、生き残るために導き出した正しい選択の成果です。しかし現代では必要以上に正しい選択を重視するようになり、ときに反対の意思を示す対象を否定して攻撃するようにもなりました。果たして正しい選択とは何なのでしょう。持続可能な未来を築くためにSDGsの目標が掲げられ、環境、貧困、教育、ジェンダーギャップなど多くの問題を前に、我々は何を選んで、何を考えなければならないのか。いままでと同じやり方では上手くいかない中で、将来に対する悲観的な気持ちも湧いてきますが、これからの進化に向かって、女性として何を理想としていくのか。それら全てに結論を出すのはとても難しいことだけど、わたしは不完全を受け入れて、歴史を受け容れたい。まずは知るところから始めたいと考えています。■演出:眞鍋卓嗣 コメント不安は分断を生み出す。私たちは不安だから意見の違う相手を嫌う。不安だからレッテルを貼り知ったつもりになる。不安だから反対の立場の人間を切り落とそうとする。しかし、その分断がどれだけ意味のあることなのか。結局は敵だと思っている人間も自分と地続きの場所に立っている。相手の場所を切り崩せば、自分の足場を少なくしていることに変わりはない。不安や不安定とどう付き合うか。それが、これから求められる人間的強さになるのかもしれない。人は不安定から逃げるために決めつけたがるが、それでうまくいく世の中とは到底思えない。山田佳奈さんと作品について打ち合わせをさせていただいているうちに、このようなことが頭に浮かんできた。山田さんは非常に熱心で、これまでのご自身のスタイルに留まらずに描こうとする強い意欲を感じる。その熱に私も存分に応えたい。出演者もスタッフも素晴らしい方々に集まっていただくことができた。はじめましての方も多く、どのような化学反応が起きるか予想がつかないが、みんなで、この大きなテーマである「未来につなぐもの」を紡ぎ出したいと思っている。<公演情報>新国立劇場2022/2023シーズン演劇『楽園』6月8日(木) ~25日(日) 新国立劇場 小劇場作:山田佳奈演出:眞鍋卓嗣出演:豊原江理佳土居志央梨西尾まり清水直子深谷美歩中原三千代増子倭文江【チケット情報】A席7,700円(税込)B席3,300円(税込)一般発売日:4月8日(土) 10:00~詳細はこちら:
2023年02月22日学校法人芝浦工業大学(東京都江東区/理事長 鈴見 健夫)は、西武鉄道株式会社(埼玉県所沢市/代表取締役社長 喜多村 樹美男)より芝浦工業大学附属中学高等学校100周年記念事業の一環として、元鉄道院403号機関車の寄贈を受け、2022年11月12日から新豊洲校地にて一般公開を開始しました。海上に築かれた鉄道用の堤である「高輪築堤」の築石を港区教育委員会と東日本旅客鉄道株式会社より寄付いただき、オブジェとして機関車土台に設置しました。汽笛及び走行音は、博物館明治村協力の元、動態保存されている蒸気機関車9号から採音され定刻再生します。蒸気機関車が、東京鐡道中学高等学校を前身とする芝浦工業大学附属中学高等学校にとって次の100年を走り抜くシンボルとなり、広く地域住民の皆様にも親しまれるランドマークとなることを期待します。403号機関車を新豊洲、芝浦工業大学附属中学高等学校校地で公開■機関車 設置概要場所 :芝浦工業大学附属中学高等学校 東京都江東区豊洲6-2-7新交通ゆりかもめ「新豊洲駅」南口より徒歩1分公開空地内にて24時間見学可能運転台公開:月曜~土曜(日祝及び学校休み時は休み) 9時~17時汽笛音 :毎日12時および17時■鉄道院403号(西武鉄道4号)蒸気機関車【403号の概要】1886年(明治19年)にイギリスのナスミス・ウィルソン社で製造された400形の1両です。同一設計車として500形・600形・700形(鉄道作業局A8形)など存在しており、いずれもイギリスから輸入されました。後に国産の860形(A9形)、230形(A10形)などの礎となりました。すなわち、本車は我が国の鉄道の歴史を現代に伝える貴重な存在となります。特徴としては機構が簡便なジョイ式弁装置の採用が挙げられます。また、先輪と従輪はウェッブ式ラジアル軸箱となっており、円弧上に移動することで、動揺が抑制される機構となっています。保存展示にあたっては、徹底した補修整備を実施しました。また、失われていた製造銘板とナンバープレートを復元して取り付けました。【略歴】1886年:鉄道局No,73として、ナスミス・ウィルソン社(製造No,302)にて製造。日本鉄道が借り入れ、番号不変1892年:鉄道局から日本鉄道に譲渡1894年:No,20に改番。逓信省鉄道局(鉄道作業局)に返却、Jクラスとなる1899年:房総鉄道に譲渡、No,6となる1907年:房総鉄道国有化、帝国鉄道庁No,6となる1909年:No,403となる1914年:東部局にて廃車川越鉄道に譲渡、のちにNo.5となる川越鉄道が武蔵水電に吸収合併、番号不変1922年:武蔵水電の鉄道部門を(旧)西武鉄道として独立、番号不変No,4に改称1945年:武蔵野鉄道と(旧)西武鉄道が合併、西武農業鉄道となる1946年:(新)西武鉄道に改称1961年:上武鉄道が借り入れ1965年:上武鉄道から返却、廃車、所沢市のユネスコ村にて保存その後、西武鉄道横瀬車両管理所に移送され保管2022年:芝浦工業大学附属中学高等学校100周年記念事業として保存■高輪築堤オブジェと汽笛音【高輪築堤とは】高輪築堤は日本初の鉄道として造られた新橋~横浜間の約29kmのうち、現在の田町駅の北(芝浦周辺)から品川駅の南までの海上に築かれた鉄道用の約2.7kmの堤のことです。構想から3年、着工からわずか2年という期間で完成しました。展示してある築石は、鉄道が開業した明治5(1872)年に造られた海側の高輪築堤の一部(発掘現場4街区海側)です。石は安山岩で相州真鶴をはじめとする全国から集められ、お台場や東海道沿いの護岸石垣も再利用されました。品川車両基地の再編や高輪ゲートウェイ駅の新駅を伴った大規模開発の中で令和2年に発掘されました。この築石は403 号蒸気機関車展示土台にも使われています。403号蒸気機関車と高輪築堤の関係今回、港区教育委員会と東日本旅客鉄道株式会社のご厚意により高輪築堤築石をご寄贈いただきました。明治19(1886)年に製造された403号蒸気機関車は、年代的にも高輪築堤と同じ時代に国内で走っていました。明治期の姿に修復した403号蒸気機関車と高輪築堤の海側築石を使用しオブジェとして設置した土台は親和性も高く、当時の姿に想いを馳せることができます。高輪築堤は、明治9(1876)年の複線化、明治32(1899)年の3線化のために陸側に拡張されています。海側の石垣は、最大で15段確認しています。石垣の土台は角材として加工した「胴木(土台 木)」で石を受け、その上部は約30度の傾斜で、石材を1段ずつ並べる「布積み」を用いて積み上げています。一方、山側では石を斜めに使って積み上げる「谷積み」を用いて積み上げており、明治32(1899)年の3線化に伴い拡張された際のものであると考えられます。汽笛について定時に鳴らす汽笛の音源は、博物館明治村にご協力いただき403号蒸気機関車と同じく明治期に製造され、動態保存されている蒸気機関車9号の汽笛及び、走行音を採音加工し使用しています。403号蒸気機関車(製造当時の写真)■芝浦工業大学附属中学高等学校と鉄道2022年に100周年を迎える芝浦工業大学附属中学高等学校は、鉄道省(鉄道院の後身、のちの日本国有鉄道、現JR各社の前身)の日本鉄道開業50周年記念事業の一つとして1922(大正11)年、東京市麹町区に「東京鐡道中学」を前身として開校されました。この縁をもとに、鉄道院時代に403号機として走行し、のちに川越鉄道(現 西武鉄道)にて4号機関車として活躍後、保管されていた当蒸気機関車の寄贈を受けました。■参考文献(403号蒸気機関車について)臼井茂信編著「日本蒸気機関車形式図集成 1 国鉄タンク機関車」誠文堂新光社(1968)沖田祐作「機関車表 フル・コンプリート版 DVDブック」ネコ・パブリッシング(2014)金田茂裕「ネイスミス・ウイルスンの機関車」機関車史研究会(1981)川上幸義「新日本鉄道史(下)」鉄道図書刊行会(1968)「日本国有鉄道百年史 第4巻」日本国有鉄道百年史(1972)岩堀春夫「鉄道車両銘板」ないねん出版(2002)Keith Buckle&David Love, “British Locomotive Builder's Plates” Midland Publishing, England(1994)中村尚史「海をわたる機関車-近代日本の鉄道発展とグローバル化-」吉川弘史館(2016)臼井茂信「機関車の系譜図I」交友社(1973)中村清憲「川越鉄道403を憶う」鉄道ピクトリアルN0.109(1960-8)田中秀大・中川浩一「西武鉄道の蒸気機関車」鉄道ピクトリアルN0.234(1970-2)川上幸義「私の蒸気機関車史(上)」交友社(1978)(高輪築堤について)港区教育委員会編「概説高輪築堤」(2022)港区立郷土歴史館「高輪築堤跡」『出土の経緯』『築堤部の内部構造想定』 (2022/10/17)■芝浦工業大学附属中学高等学校 〈理工系教育〉〈大学連携教育〉〈言語教育〉〈探究教育〉を教育の根幹に据え、最先端の教育環境と独自のSTEAM教育で未来のグローバルエンジニア育成を目指す私立中高一貫校。生徒全員がタブレットPCを使用し、ICTを活用した教育を推進している。2021年4月より中学校共学化。(東京都江東区豊洲6-2-7)生徒数 中学校494人 高等学校655人 ※2022年4月時点 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月14日室蘭工業大学(学長空閑良壽)は、10月28日(金)に、ラーニング・コモンズをコンセプトに改修した附属図書館をリニューアルオープンします。これまで図書館は、図書のコレクション=「知の集約」として学習支援をすることを目的としていました。リニューアルオープンする本学附属図書館は、「知の集約」としての役割を維持しつつも、仮想空間、すなわち、ITやインターネットとの融合を容易にするとともに、共同で学習が行える空間を創り出し、ラーニング・コモンズの実践を意図した図書館としました。(ラーニング・コモンズ:図書館などに設けられる、総合的な自主学習のための環境)1階、2階ともに増築し、多くの学生に利用して頂けるようにスペースを拡張するとともに、人感センサー付きLED照明、省エネルギー型の空調システム、CO2濃度による換気風量調整、ソーラーパネル設置など、省エネルギーを通した環境負荷低減を目指した建物となっています。1階 - 共同で学習が行える空間学生が自主的に問題解決を行い、そして自分の知見を加えて発信する、あるいは共同で問題解決に取り組む環境を整備することに重点をおき、電動の集密書架を除いて、原則、本を置かないフロアとしています。また、Wi-Fi環境やAC電源も整備し、BYOD(Bring Your Own Device)による自主学習を支援しています。2階 - 静かに学習する空間図書を集約するとともに、サイレント・ゾーンを指定し、静かに学習する空間を提供しています。また、オンライン面接にも利用できる個室も整備し、ウィズコロナ・アフターコロナの面接を支援できるようにしています。国立大学法人室蘭工業大学代表者:学長空閑良壽所在地:北海道室蘭市水元町27-1設立:1949年5月22日URL: お問い合わせ先国立大学法人室蘭工業大学担当:総務広報課総務広報係電話番号:0143-46-5014E-mail:koho#mmm.muroran-it.ac.jp※メールでご連絡いただく場合は#を@に変えて送信をお願いいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月21日ベルリン国立ベルクグリューン美術館が所蔵する20世紀美術の名品が紹介される展覧会『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』が、国立西洋美術館で10月8日(土)に開幕した。ドイツからやってきた97点の作品のうち、76点が日本初公開となる注目の展覧会だ。ドイツ生まれの美術商、ハインツ・ベルクグリューン(1914〜2007)は、パリで画廊を経営する傍ら、自分の気にいった作品を集め、世界有数の個人コレクションを作り上げていた。彼のコレクションを収蔵・展示しているのがベルリン国立ベルクグリューン美術館だ。同展はベルクグリューンが重点的に収集していたピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティを中心に、国立美術館所蔵の作品や資料も合わせて展示するものだ。見どころは、なんといっても第一級のピカソコレクションが鑑賞できる点だ。ベルクグリューンは画家本人とも交流を深め、コレクションを拡大させてきた。同展出品作も約半数がピカソの作品で、日本初公開の作品は35点に及ぶ。また、展覧会を構成する全7章のうち、3つの章がピカソを紹介する内容となっている。ベルググリューン画廊展覧会カタログ国立西洋美術館研究資料センター蔵1章「セザンヌ──近代芸術家たちの師」では、ポール・セザンヌに着目する。ベルクグリューンは、1990年代までセザンヌをはじめとするポスト印象派の画家たちの作品をコレクションしていた。晩年、コレクションの対象を20世紀美術に特化するために売却されたものの、20世紀美術の祖となるセザンヌの数点の作品は最後まで留められていたという。《セザンヌ夫人の肖像》もベルクグリューンが手放さなかった作品の一つ。実は、この作品をジャコメッティはかつて模写していた。同展では2つの作品を並べることで、画家同士の個性に着目することができる。セザンヌ夫人の顔立ちは若干面長になっているところにジャコメッティの特長が現れている。左:ポール・セザンヌ《セザンヌ夫人の肖像》1885〜86年頃油彩・キャンヴァスベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託右 アルベルト・ジャコメッティ《左:セザンヌの模写―セザンヌ夫人の肖像、右:レンブラントの模写ー窓辺で描く自画像》1956年国立西洋美術館蔵(皆川清彦氏より寄贈)続く2章から4章まではピカソにスポットを当てた章となる。2章「ピカソとブラック──新しい造形言語の創造」では、青の時代に描いた親友の肖像画《ジャウメ・サバルテスの肖像》や、バラ色の時代に好んで描いたアルルカンを描いた《座るアルルカン》など、ピカソのその当時の特徴がよくわかる作品を揃え、キュビスムに向かうピカソを追っていく。2章「ピカソとブラック──新しい造形言語の創造」展示風景続く3章「両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」では、第一次世界大戦末期から1920年代初頭にかけて古典主義に回帰していったピカソが、シュルレアリストたちの刺激を受け、画風をさらに変化していく過程について、素描を中心にたどっていく。3章「両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」展示風景4章「両大戦間のピカソ──女性のイメージ」では、1936年に描かれた《緑色のマニキュアをつけたドラ・マール》、1939年に作られた《黄色のセーター》、1942年制作の《大きな横たわる裸婦》と、2つの世界大戦の間で激しく変遷を重ねたピカソの女性像について着目していく。4章「両大戦間のピカソ──女性のイメージ」展示風景5章、6章ではクレーとマティスを紹介展覧会の後半は、クレーやマティスの作品を紹介していく。5章「クレーの宇宙」では、ベルクグリューン美術館が所蔵する約70点のパウル・クレーの作品のうち34点を展示する。作品ごとにタッチやモチーフを大きく変えるクレーの作品は、ピカソからも大きく影響を受けているという。5章「クレーの宇宙」展示風景左:パウル・クレー《植物と窓のある静物》1927年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託右:パウル・クレー《ネクロポリス》1929年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵左:パウル・クレー《暗い扉のある部屋の透視図法》1921年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵右:パウル・クレー《夢の都市》1921年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵ベルクグリューンはマティスの蒐集も非常に重要視した。6章「マティス──安息と活力」では躍動感や生命力に満ち溢れたマティスの作品を見ていく。デッサンや油絵、晩年の切り絵など、その展示作品はバラエティ豊かだ。6章「マティス──安息と活力」展示風景左:アンリ・マティス《レースの襟の絵馬》1915年国立西洋美術館蔵右:アンリ・マティス《家に住まう沈黙》1947年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵左:アンリ・マティス《雑誌『ヴェルヴ』第4巻13号の表紙図案》1943年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託中央:アンリ・マティス《植物的要素》1947年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵右:アンリ・マティス《ドラゴン》1943-44年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵、ベルクグリューン家より寄託最終章となる7章「空間の中の人物像―第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」では、第二次世界大戦後に評価を確立したピカソとマティス、そしてこの時代に円熟期を迎えることとなったジャコメッティの作品で空間を構成する。ベルクグリューンが直接交流を持った3人の作品が一堂に会する空間を体験することで、彼の追求した美がどのようなものかを感じ取れるはずだ。7章「空間の中の人物像 ― 第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」展示風景より左:アンリ・マティス《ロンドン、テートギャラリ−の展覧会(1953年)のためのポスター図案》1952年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵 右:アンリ・マティス《縄跳びをする青い裸婦》1952年ベルリン国立ベルクグリューン美術館蔵ベルクグリューンの審美眼で選びぬかれた良作ばかりが並ぶ同展は、日本初公開の作品も多く、新しい発見と感動に満ちている。芸術の秋にぜひ訪れてみよう。取材・文:浦島茂世【開催情報】『ピカソとその時代ベルリン国立ベルクグリューン美術館展』2022年10月8日(土)~2023年1月22日(日)、国立西洋美術館にて開催()
2022年10月12日