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「坂元裕二 朗読劇 2021『忘れえぬ 忘れえぬ』、『初恋』と『不倫』」が4月13日(火)から東京・よみうり大手町ホール、4月28日(水)から大阪・松下 IMP ホール、5月7日(金)から札幌・道新ホールで開催される。この度、追加公演及び各地公演のキャストがすべて決定した。『東京ラブストーリー』(1991年)、『Mother』(2010年)、『最高の離婚』(2013年)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(2016年)、『カルテット』(2017年)、現在公開中の映画『花束みたいな恋をした』(2021年)、そして4月からスタートする連続ドラマ『大豆田とわ子と3人の元夫』(2021年)など、数多くの作品を手掛ける脚本家・坂元裕二。本公演は坂元の作・演出による朗読劇となる。昨年4月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により残念ながら公演が中止に。それから1年経った今回、出演を予定していたすべてのキャストが再集結し上演の運びとなった。披露されるのは『不帰(かえらず)の初恋、海老名 SA』『カラシニコフ不倫海峡』と、新作『忘れえぬ 忘れえぬ』の3作品。それぞれ登場人物が男女ふたりの台詞による物語となっており、3つの脚本を複数組の俳優たちが朗読で演じていく。すでに発表されていた高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優の4組に加え、東京の追加公演には福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳の2組が参加。これによって6組12名の豪華出演者が坂元裕二の「ことば」を紡ぐことになった。また大阪公演は風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、札幌公演には風間俊介×松岡茉優の出演が決定。今回の公演のために書き下ろされた登場人物も舞台も異なる3つの物語を、それぞれの6組のキャストがどのように表現していくのかに期待したい。なおチケット一般発売日に先駆けて、3月16日(火)より、公式ホームページ( )でチケット先行予約(抽選)がスタートする。こちらも併せてチェックしよう。<上演内容>第1作品『忘れえぬ 忘れえぬ』書き下ろし新作。第2作品『不帰(かえらず)の初恋、海老名SA』男のもとに初恋の女からの手紙がふいに届いた。東京に向かう高速バスの車中で書かれた手紙だった。わたしは東京で結婚し、その相手はこのバスの運転手ですと書いてある。しかしその手紙が届いた頃、男は既にあるニュースを目にしていた。“東名高速道路高速バスの横転事故。死者 8 名。運転手は逃亡中”生き残った女は婚約者である運転手の行方を捜しはじめた。男もまた女を救おうとしていた。二人は再びあの海老名サービスエリアで交錯する。幾つかの悲しみの川がより深い悲しみの海に流れ込む。第3作品『カラシニコフ不倫海峡』平凡な夫婦だった。ある時妻がアフリカへ地雷除去のボランティアに行くと言い出した。数ヶ月後、妻は少年兵の持つカラシニコフに撃たれて死んだ。男が悲劇の夫として注目を浴びた時、見知らぬ女から手紙が届く。“あなたの妻は生きています。アフリカの地でわたしの夫と暮らしています。わたしたちは捨てられたのです”男は真偽を確かめるため、女と待ち合わせる。互いの伴侶が密会を繰り返していた円山町。ホテルの名前は、『カテドラル』。残された男と女が今、雑居ビルの谷間の海に溺れてゆく。■舞台情報「坂元裕二 朗読劇 2021『忘れえぬ 忘れえぬ』、『初恋』と『不倫』」東京公演4月13日(火)~21日(水)会場:よみうり大手町ホール大阪公演4月28日(水)~29日(木・祝)会場:松下IMPホール札幌公演5月7日(金)~8日(土)会場:道新ホール
2021年03月05日春のカンテレ・フジテレビ系新火9ドラマは、松たか子主演×脚本・坂元裕二のタッグによる「大豆田とわ子と三人の元夫」を放送することが決定。キャストのコメントが入った特報映像も公開された。松さんにとって「役者魂!」以来15年ぶりとなるカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ主演となる本作は、「Mother」「カルテット」『花束みたいな恋をした』の坂元さんによる完全オリジナルストーリー。バツ3の独身女性・大豆田とわ子が、3人の元夫たちに振り回されながら日々奮闘する、たまらなく愛おしいロマンティック・コメディー。そんな主人公・とわ子を演じるのが松さん。すごく変人というわけではなく、洋服が好きで、明るく、お茶目で、ちょっとせっかちで、どこかとぼけていて、色々なところがちょっとずつ面白い、そんな女性。建設会社「しろくまハウジング」の社長に就任したばかりで、最初の夫との間に生まれた中学3年生の娘・唄と2人暮らしをしている。坂元さんとは3度目のタッグとなった今回。「すごく面白かったです。いろんなキャラクターがいて、出てくる人出てくる人が面白くて、愚かな感じで(笑)。一気に読んじゃいました」と脚本を読んだ感想を明かし、「メッセージ性が強いかというと、それだけでもないですし。何の説得力もない人達が、生きていく話なんですね(笑)。でも、そんな人達の様を見て、『自分の人生悪くないかな』って、元気になってもらえれば」とコメント。さらに、とわ子のことを忘れられない3人の元夫役も決定。最初の夫・田中八作を演じるのは、「カルテット」でも松さんと共演した松田龍平。唄の父親でもある八作は、レストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソン。女性に自動的にモテてしまい、時々面倒なことに巻き込まれてしまう、優しい二枚目という役どころ。2番目の夫・佐藤鹿太郎は、角田晃広(東京03)が演じる。ファッションカメラマンの鹿太郎は、業界では有名で腕もいい。とわ子のことがいまでも好きで好きでたまらないが、とにかく器が小さい愛らしいキャラクターだ。そして3番目の夫・中村慎森を岡田将生が演じる。「しろくまハウジング」の顧問弁護士である彼は、理屈っぽくて、ひねくれ者。周囲からは冷静で合理的に見られる慎森が、とわ子となぜ結婚し、なぜ離婚したのか…?この3名との共演について「それぞれに個性があって、チャーミングなので、『あ、3回結婚してもいいかな』って思いました(笑)」と松さん。初顔合わせをふり返り、「予想通り、少しぎこちないところから始まって(笑)。きっと最後まである一定の距離感は保ちながらいくんじゃないかなって(笑)。でも、無理がなく、現場にいられそうだなと感じました。3人に甘えたくなっちゃうくらい、すごく魅力的ですので、私は甘えすぎないように(笑)。ほどよく迷惑をかけながら、頑張んなきゃなって思いました」と感想を明かす。また岡田さんも「先ほどお会いして、すぐ4人の空気感になったと思いました。ドラマの世界とあいまって、居心地のいいゆる~い、ふわ~っとした空気に包まれていたので、普段の感じも含めて役に生かしていけたら」と初顔合わせの印象を語る。角田さんは「ドラマの話がきてるってことで、『どういうドラマなの?』ってマネージャーに聞くじゃないですか。その時にまず松たか子さんがいらっしゃって、バツ3で元夫が3人いるんですけれども、それが松田龍平さん、岡田将生さん、角田さん。『なんでだよ!』っていうのが最初でしたよね(笑)」とオファー時を回想。「4人の掛け合いのテンポと間がとても面白いので、撮影も楽しくなりそう」と期待した松田さんは、「笑いながら観てもらえるドラマになるんじゃないかと思ってます。ぜひお楽しみに」と視聴者へメッセージを寄せた。「大豆田とわ子と三人の元夫」は4月、毎週火曜日21時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年02月19日映画『花束みたいな恋をした』の大ヒット記念トークイベントが2月11日に行われ、脚本の坂元裕二が登壇した。1月29日(金)からの公開後、動員&興行収入共に異例の初週を超えて2週連続NO.1を記録した本作。坂元は集まったファンに向けて「上映が終わったばかりで、映画の余韻に浸れないよという方もいらっしゃるかもしれません。朝帰りした日に麦(菅田将暉)くんとの良い思い出に浸っていた絹(有村架純)ちゃんが、両親に邪魔されたときのように、僕が登場して上書きするのが申し訳ないなという気持ちです。耳障りな方はイヤホンをしてください(笑)」と挨拶。会場から大きな拍手が起きた。まずは本作の大ヒットに対し、どんな気持ちかと問われると「TikTokを見ていたら、高校生の男の子3人がトイレットペーパーを抱えて走り回っている動画をアップしていたり、カップルが多摩川を歩きながら、自分たちでナレーションをつけて動画を作っていたり、色々な人達に楽しんでもらっているんだなと思うと、こんなに嬉しいことはなかなかないです」と若者たちが映画を再現する動画を坂元も楽しんでいる様子。SNSでも様々な感想が広がっていることについては、「皆さん解釈がそれぞれ違っていて、自分と照らし合わせる方もいれば、一歩引いて観る方もいるし、男女で考える方や、おひとりおひとりが自分の思い出と重ねる場合もある。TVドラマだと皆がこう思っているから、と参考にしてその続きを書いたりもしますが、映画だと僕の手からはもう離れているので、こうやって観た人ひとりひとりの物語になっていくんだな、この映画はお客さんの映画になれたんだな、と感じてすごく嬉しいです」と喜びを噛み締めた。寄せられる感想には自身の過去や経験と置き換えたものも多く、「この仕事は長いですが、作った作品が誰かのものになることはこんなに幸せなことで、このために作っているんだな、って初めて知って、尋常じゃない興奮をしています」とコメント。続けて、「なんで皆映画好きなのかな?って思っていたんですけど、こういう楽しみがあるんだなと気づきました。お話を頂けたら、またやってみたいなと思います」と次回作への可能性も言及した。更に「土井監督は『花束みたいな恋をした』の続編をやりたいって言っていました。30代の麦と絹が観たいそうですが、5年後なんてあっという間ですからね。30代の恋というのもなかなか辛いものがあると思うので、『それはきついんじゃないですか?』と伝えたんですけど、土井さんはあまり普段こういうことを言わないのでよっぽどやりたいんだと思います」とまさかの続編計画も?また本作は当初全然違った企画で進んでいたようで、「『ブルージャスミン』や『ヤングアダルト』のようなちょっと困った人というか、世間と上手くいかない後ろ指刺されるような人たちを描こうと思っていて、土井監督と『世界に一つのプレイブック』のような作品を想定しながら話をしていたんです。でもそういう役を演じる菅田さんと有村さんが自分の中で上手く動き出さなくて、何か違うなと3、4カ月経ってしまいました。そのときプロデューサーの方に、『ゆっくり考えて、一筆書きで書いてみたらいいんだよ』って言って頂いて、このふたりの5年間の日記をA4 40枚くらい書きだしたら映画になるんじゃないかな?と思って、そこからは一週間ほどで完成しました。映画に登場するモノローグも日記を参考にしています」と、本作のベースが麦と絹の日記であったことを明かした。結果的にごく普通の男女たちによるラブストーリーになったが、「この作品の台本を執筆している最中に一度菅田くんと遭遇したことがあるんです。なんか青いシャツを着ている人がいるなと思っていたんですけど、その方が菅田くんだと気づいたのは1時間後ぐらいで、素晴らしい俳優さんはオーラを自在に操れるんだなと思いました。有村さんも『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で施設を回っていたときにお会いしたんですけど、そのときも有村さんだと気がつかなくて。普段はキラキラした俳優さんなのに、この映画でも普通の子として映っていて、すごいなと思いました」ふたりの演技を称賛した。最後に坂元は「次回は『劇場版ガスタンク』を皆で焼きおにぎり食べながら観たいですね。このような状況の中で映画を公開できてとても幸せです。期せずしてこの一年間、文化は私たちの中で何なのかということを問いたださないといけない時期を過ごし、映画や音楽、演劇界の中でも色々な岐路に立っています。その一端を担う映画となれたら嬉しいです。皆様、健康で元気にお過ごしください。また何かの機会でゆっくり、オールナイトでお話できる機会がくることを楽しみにしております。ありがとうございました」メッセージを送った。『花束みたいな恋をした』公開中
2021年02月11日映画『花束みたいな恋をした』の公開初日イベントが行われ、TOHOシネマズ六本木にW主演の菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督、さらに脚本の坂元裕二が本作のイベントに初登壇。その模様は北海道から沖縄まで全国321館に生配信された。本作が無事に公開され、「今日はこの映画の生みでもある、坂元さんも駆けつけてくれて本当に嬉しいです」と土井監督が述べると、「普段、イベントなどなかなか駆け付けることがないもんですから、うまく駆け付けられるか心配でしたが(笑)皆さんも駆けつけてくださってありがとうございます。どうぞ宜しくお願い致します」と坂元さんが挨拶。また、生配信のカメラに向かって「こんにちは、菅田将暉です!ここはちょっと暑いですが、皆さんの劇場はどうでしょうか?」(菅田さん)、「有村架純です、やっほー!東京の会場にいらっしゃれない方も見てくださっているかと思いますが、気持ちは一つです!」(有村さん)とW主演の2人が各地域のファンに呼びかけた。有村架純「役名が“麦”と“絹”になっていて、物凄く好きな名前」まず「自身が関わっているものなので恥ずかしいですが、素直に染みて、少し泣きました。俳優さんが演じた時点で自分が書いたことは忘れてしまって、麦くんと絹ちゃんの姿を見ている一人として感動しました」と、坂元さんが語る。「菅田くんと初めて会ったのは5年くらい前なんですが、3年くらい前にとあるところでお会いして、『またお仕事したいんだよね』と話をしたら、菅田くんが『ラブストーリーがしたい』と言ってくださったんです。そのときの想いが果たせて感無量です」と本作の誕生秘話も。菅田さんは「坂元さんが脚本をされているTVドラマを観てきた世代ですし、ラブストーリーを今のうちにやらなきゃな、やりたいなという気持ちがあったんです」と当時を振り返ってコメント。有村さんも坂元さんの感想に「すごく嬉しいです。試写の際も坂元さんが『とっても良かったじゃないですか』と感想を言ってくださって、胸を撫でおろしました」と安堵の表情。「映画にすると3時間半ほどの長い脚本を一番初めに頂いて、そこからブラッシュアップして今の形になった」と語る監督は、「ありふれた人たちの、ありふれた恋の話であるのは変わらず、そこに障害や枷があるわけでもなくて、彼らの日常を描き、その恋の始終を見つめていく。非常に難しいですがこの物語を二人が演じることが本当に楽しみでしたし、上手くいくと新しいラブストーリーになると信じていました」と手応えを見せる。菅田さんは「本当に面白かったです。実際の商品や人が沢山登場するので、リアリティもすごいなと感じました」と、初めて脚本を読んだときの感想をコメント。有村さんも「私も3時間半分の長い台本を頂いたんですが、何も引っ掛かることなく一瞬で読めちゃったことに驚きました。最初の脚本では役名が違ったんですけど、次に頂いたときには役名が“麦”と“絹”になっていて、物凄く好きな名前だなと思いました。読み進めていくと、登場人物たちがどんどんチャーミングに見えて、菅田くんとどういう日常を創り出せるだろうかという楽しみを覚えました。」とワクワクしていたそう。坂元裕二から見た2人は「多面的」&「ミステリアス」そんな脚本は坂元さんが2人の出演を想定して執筆(当て書き)したもの。「菅田くんが、有村さんがお芝居をしたときにどんな役を演じたら面白いか、どんなシチュエーションだったら面白いのかと考えながら書きました。過剰に若者とか、時代の変化とかを意識してしまうと、どうしても上から目線になってしまったりするので、今の子は違うんじゃないだろうか?など意識せず、とにかくフラットに書いています」と坂元さんは語り、若者たちの恋愛をリアルに描くこだわりを明かす。この2人の魅力について坂元さんは、「初めて映画で拝見した時から感じているんですが、菅田さんはとても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っています。良い人な面や悪い人な面、純粋な部分やどこか擦れた部分、闇を持っていたり、光を持っていたり。二つの反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちになった俳優さんで、唯一無二だと感じています」と語る。そして有村さんについては、「とてもミステリアスで、何を考えていらっしゃるのか分からない。その存在が世間から外れたような佇まいが演技にも感じられて、何とも言えない不思議な手品のようなお芝居で感激しています」と熱く語る。「なかなか直接お言葉を頂くことがないので、改めてそう言われると恥ずかしいですね」と有村さん。「以前、坂元さんと対談をさせていただいたときも、『有村さんのことは、一生分からないと思う』って仰っていて、このままずっと分からないままでいてほしいな、と思います」と照れくさそうにし、菅田さんも「そんなことを思ってくださっていたなんて、嬉しいですね」とシンプルに喜びを露わにした。さらに、気軽に交流できていた撮影時とは世の中の状況も大きく変わってしまったいま、本作が公開されることについて話が及ぶと、「この映画はラブストーリーであると同時に、文化やカルチャーというものが生活の中から消えていく瞬間を描いている作品でもある」と坂元さん。「それがこの1年間と重なるように感じます。この映画と同時に、『ヤクザと家族 The Family』、『名も無き世界のエンドロール』も無事公開を迎え、僕はタッグを組んでいるような気持ちです。このコロナ禍で映画が公開されて、改めて私たちにとって映画とは、カルチャーとは何なのかを考えて頂くきっかけになればいいなと思います」と、エンターテイメントへの思いを込めて熱くエール。最後にも「ヤクザと家族も見てね!」(菅田さん)、「見てくださーい!」(有村さん)と、2人も本イベントの直前に同所でイベントを行っていた『ヤクザと家族 The Family』もアピールした。また、舞台挨拶では、菅田さんと有村さんがフィルムカメラで撮影したオフショットがスクリーンに映し出され、2人はそれぞれのカットについて振り返る仲睦まじい姿も。有村さんがギターを演奏している写真は「家にギターがあるという話になって、菅田くんと一緒にやろうって話になって」「麦も絹もお互いカルチャーで共鳴していたので、僕たちもせっかく家にギターがあるなら、何か1曲弾けるようになろうよって練習したんです」と、菅田さん指導のもと有村さんは練習を重ね、クランクアップには1曲弾けるようになったことを明かしていた。『花束みたいな恋をした』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年1月29日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会
2021年01月30日映画『花束みたいな恋をした』(1月29日公開)の公開初日舞台挨拶が29日に都内で行われ、菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督、坂元裕二(脚本)が登場した。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。坂元は完成した作品について「すごく感動してたんですが、土井さんから『つまんなかったんですか?』と言われまして」と苦笑。「自分自身が関わってるものですから、恥ずかしいですが、素直に染みて、ちょっと泣きましたね」と告白した。また、菅田について「初めてお会いしたのは5年くらい前。3年くらい前にとあるところでお会いして『またお仕事したいんだよね』というお話をしたら、『ラブストーリーをやりたい』と言ってくださって、その時の思いをやっと果たせて、感無量です」と明かす。「もっと怖い人だと思ってたから、ラブストーリーなんて馬鹿にしてるのかなと思った」と振り返り、「初めて見た時は菅田くんの前髪が長くて、見えなかったんですよ。ちょっと『お前、来るな』という感じなのかなと持ってたんですけど、その時以来親しく声をかけていただいて、感謝してます」と印象を表した。改めて坂元は「菅田さんは初めて映画で拝見した時から感じてるんですが、とても多面的で矛盾したものを抱えた俳優さんだなと常々思っていて。いい人な部分も悪い人な部分もある、純粋な部分もどこかスレた部分もある。闇を持っていたり光を持っていたり、そんな反するものを同時に表現できる、大袈裟にいうと、人間的なものをお持ちになった俳優さんで、そういう方はなかなかいらっしゃらないと思うので、とても唯一無二の存在だと感じています」と絶賛。一方、有村については「僕だけが思ってるのかもしれないけど、とてもミステリアスで、何を考えていらっしゃるのかわからない。その存在のちょっと世間から外れたような佇まいが演技に感じられていて、なんとも言えない不思議な手品のようなお芝居をいつも見せていただいて感激しています」と語った。これを受けて、有村は「なかなかお言葉を直接いただくこともないので、改めてそう言われるとちょっと恥ずかしい。坂元さんと以前対談させていただいた時も、『一生わからないと思う』とおっしゃられてて、わからないままでいてほしいなと思います」とにやり。菅田は「嬉しいですね、そんな風におっしゃっていただいて。最初に会った時に、やばいところだけじゃなくて光も見えたということで安心しました」と胸を撫で下ろしていた。
2021年01月29日『東京ラブストーリー』、『最高の離婚』、『カルテット』などの名作ドラマを生んだ坂元裕二のオリジナル脚本による菅田将暉&有村架純主演の恋愛映画『花束みたいな恋をした』が1月29日に公開を迎えた。都内劇場で行われ、全国の劇場に生配信された舞台挨拶に菅田、有村、坂元、土井裕泰監督が登壇した。終電を逃したことをきっかけに出会った大学生の麦と絹の5年にわたる恋模様を紡ぐ本作。坂元は、自身が生み出した物語でありながら、試写で完成した映画を初めて観て「泣きました」と告白。「菅田くんと初めて会ったのが5年ほど前(ドラマ『問題のあるレストラン』)で、3年くらい前に会った時に『またお仕事したいんだよね』と話したら、菅田くんが『ラブストーリーをやりたい』と言ってくださって、それが果たせて感無量です」としみじみと語る。菅田もその会話を覚えているようで「無茶なお願いをしました」と笑いつつ「坂元さんの恋愛ドラマを観てきた世代ですし、(ラブストーリーを)やりたかったんですよね。今のうちにやらなきゃなって思って」と説明。最初に脚本を読んだ時の印象について菅田は「実名の商品や人がいっぱい出てきて、そのリアリティがすごいなと思いました。僕が10代の頃にカラオケで友達と歌ってた曲とかがまんま出てくるんです。なんでこんなにいろいろ(若者のカルチャーを)知ってるんだろうって」と驚きを口にするが、坂元は「あまり過剰に若者とか時代の変化を意識してしまうと、上から目線になったり見守る形になってしまうので、とにかく意識しないようにしています」と明かす。有村は、最初に3時間半分ほどあった第一稿を読んだそうでそれだけの長さにかかわらず「一瞬で、どこも引っかかることなく読めた」と明かし、さらにその後、役に付けられた麦と絹という名前が「すごく好きな名前だった」と語る。「読み進めていくと、どんどんチャーミングさが感じられて、菅田くんとどういう日常を作り出せるだろうかということに楽しみを覚えました」とふり返った。この日は、菅田と有村が撮影の合間に自分のフィルムカメラで撮影したというオフショットの様子が公開されたが、ガチャガチャのカプセルを目にあてておどける菅田や現場で誕生日を迎えた有村など、現場での仲睦まじい様子が。有村がギターを弾いているショットもあったが、有村が持っていたギターを現場に持ってきて、撮影の合間にふたりで練習したとのこと。「麦と絹もカルチャーで共感してたのがあったので、せっかく家にギターがあって使ってないということなので、1曲弾けるようにと」と菅田は説明。有村は「星野源さんの曲を」弾けるようになったと明かした。そんなふたりの俳優としての魅力について、改めて坂元に尋ねると「菅田くんはとても多面的で、矛盾したものを抱えた俳優さんだなと思います。いい人の部分も悪い人の部分も、純粋さもスレた部分も、闇も光も持っていて、反するものを同時に表現できる、とても人間的なものをお持ちで、唯一無二な存在です。有村さんはミステリアスで何を考えてらっしゃるかわからない、その世間から外れた佇まいが演技に感じられて、何とも言えない不思議な手品を見せられているようなお芝居を見せていただけて感激しています」とふたりを絶賛。これまでほとんど舞台挨拶やイベントなど表の舞台に顔を出すことがなかった坂元からの面と向かっての称賛の言葉にふたりとも照れながらも感激の面持ちを見せていた。取材・文・写真=黒豆直樹『花束みたいな恋をした』公開中
2021年01月29日高橋よしひろの人気漫画を原作にした舞台「銀牙 -流れ星 銀-」の完結編となる ~牙城決戦編~が10月22日(木)に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕した。原作は1983~87 年まで「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された、熊と戦う犬たちの愛、勇気、友情、正義、諦めない心などがストレートに描かれた作品。舞台版は’19年7月に第一弾が上演され、今作では、主人公・銀たちがついに凶暴な殺人熊・赤カブトとの命がけの闘いに挑む。脚本・演出は「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎、振付は『パプリカ』などで知られる辻本知彦(※「辻」は一点しんにょう)。開幕に際し、主人公・銀を演じる佐奈宏紀が「銀牙、無事初日を迎えることができました!過酷な稽古を全員で助け合い乗り切りました!とんでもない作品が出来上がったと思います。やっぱり何事も上を目指すには、発見と努力そして助け合いが必要で、しんどい時にこそ進化の種が見つかるものだなと改めて思いました。苦楽を共にしたこのメンバーはどんな状況にも負けない力強さを持った最強の軍団です」とコメントを寄せたように、初演に引き続き、歌、ダンス、アクション満載の本作。「犬」と書いて「おとこ」と読ませる熱い世界観に出演者たちが全身でぶつかる。(出演者たちはマウスガードをつけ)時に犬として四つん這いで、時に迫力のある殺陣を繰り広げながら、舞台上を駆け回り、客席に熱を届けていく。今作で描かれるのは、銀たちが日本各地の強い犬を仲間にし、最後の敵・赤カブトに立ち向かう、というクライマックスの物語。時に笑いも織り交ぜつつも、全編手に汗握る展開だが、赤カブト役のspiが「観劇後、僕は皆様に違和感を残したいと思っております」とコメントを出した通り、ラストにはある問いかけがある。その問いかけはぜひ、劇場や配信で受け止めてほしい。また、これまでのストーリーもダイジェストで描かれるので今作で初めて観劇する人も安心を。ロック調から演歌調まで幅広い楽曲や、犬の動きが取り入れられた振付も楽しい本作。坂元健児やSpiらミュージカルでも活躍するキャストの歌にも注目して。公演は11月1日(日)まで天王洲 銀河劇場にて上演中。文:中川實穂
2020年10月23日舞台『「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~』が10月22日(木)、天王洲 銀河劇場で開幕した。さらに初日公演に先立って行われた公開ゲネプロの模様、出演者のコメントが到着した。『銀牙 –流れ星 銀-』は 1983~1987年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載された高橋よしひろの人気漫画。熊と戦う犬たちの愛、勇気、友情、正義、諦めない心などがストレートに描かれ、連載から30年以上が経った今でも色褪せることがない少年漫画の名作である。この舞台版の第一弾となったのが、2019年7月に上演の『「銀牙 -流れ星 銀-」〜絆編〜』。原作のストーリーはもちろん、インパクトのある歌とダンス、舞台上を駆けまわる出演者たちの圧倒的な運動量など、疾走感あふれる演出で大きな話題となった。今回上演する舞台『「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~』は物語の完結編。銀たちがついに凶暴な殺人熊・赤カブトとの命がけの闘いに挑む。前回公演を上回る熱量でお送りする、犬(おとこ)たちの命を懸けた熱い闘いに期待してほしい。出演者のコメントは以下の通り。<銀役:佐奈宏紀>銀牙、無事初日を迎えることができました!過酷な稽古を全員で助け合い乗り切りました!とんでもない作品が出来上がったと思います。やっぱり何事も上を目指すには、発見と努力そして助け合いが必要で、しんどい時にこそ進化の種が見つかるものだなと改めて思いました。苦楽を共にしたこのメンバーはどんな状況にも負けない力強さを持った最強の軍団です。このカンパニー最高。みんな大好き!銀牙というパワーのある舞台がこのご時世に少しでも光を与えられますように。皆様の楽しみになれますように。誰一人かけることなく千秋楽を迎えられますように!<ベン役:郷本直也>無事に幕を開ける事が出来るのだろうか?最後まで誰 1 人欠ける事なく走り切れるのだろうか?このご時世、そんな不安を抱えながら物作りをしている現場が殆どだと思います。我ら銀牙カンパニーも万全の態勢、対策を取りながらなんとかこの日までやってこられました。それだけでも奇跡に近い事かもしれません。この1カ月強の間、四つん這いになり滝のような汗を毎日流しながら踊り歌い叫び続けてきました。我らの思いが無事に皆様のもとに届きますように...。さぁ、いよいよ漢達の熱い戦いが始まります!<赤カブト役:spi>皆様こんにちは spi です。率直に申し上げまして、観劇後、僕は皆様に違和感を残したいと思っております。どんな違和感かと申し上げますと、それは「争いというものに対しての野性の違和感」です。我々人間は争うものだ、仕方がないと教えられてきましたが、果たしてそうなのでしょうか?派閥と派閥がぶつかり傷つけ合う事は必然なのでしょうか?優しい心を持った我々人間は争いに対して違和感があるはずです。そんな野性の違和感を思い出させてくれるような役回りに徹したいと思っています。楽しみにしていて下さい。<赤目役:荒木宏文>犬と熊の戦いを描いた舞台「銀牙」の続編が開幕出来るところまで来れた事を嬉しく思います。この環境下でこの作品を安心して楽しんで頂けるように、細心の注意を払って参りました。この作品は最上級に今、公演するのが難しい作品だと感じています。それは今でも変わっていません。ではなぜやるのか。私達は恐れて可能性を潰して出来る事がなくなっていくのを黙って見ている事は出来ない。私達は演劇がやりたい、皆様には演劇を安心して楽しんで観て頂きたい。この作品をやる事が、その未来の形を見つけるとても大切な一手になると思っています。なのでこのまま、何も不安を与える事なく千秋楽を終えられるよう、公私共に必要以上に気をつけて参りますのでどうぞああたたかく見守って頂けると幸いです。応援よろしくお願いいたします。<リキ役:坂元健児>「舞台の幕が無事に開く」という喜びを今強く感じています。と同時に千秋楽まで走りきれるのかという不安もあります。長年、舞台をやってきて当たり前だった「始まって終わる」という事がこんなに難しくて尊い事だとは。コロナに感謝はしませんが、舞台に立つうえで大切なものを改めて思い出した気がしています。この状況の中で劇場にお越し下さるお客様、色んな理由で劇場にはお越し頂けなくても応援して下さる皆様のお陰で私たちは舞台に立てます。打倒赤カブト!打倒コロナ!!客席のお客様と共に闘いたいと思います!『舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~牙城決戦編~』10月22日(木)~11月1日(日)会場:天王洲 銀河劇場原作:高橋よしひろ『銀牙 -流れ星 銀-』(集英社文庫コミック版)脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)振付:辻本知彦 (※辻本知彦の「辻」の字は1点しんにょうが正式表記です)<キャスト>銀:佐奈宏紀ベン:郷本直也ハイエナ:尾関陸赤虎:赤澤遼太郎中虎:岩城直弥黒虎:松井遥己モス:千代田信一スナイパー:鮎川太陽ビル:田鶴翔吾紅桜:北代高士武蔵:川﨑優作如月:滝澤諒クロス:輝馬竹田五兵衛/語り 平川和宏赤カブト:spi赤目:荒木宏文いっとん(KoRocK)岡田治己前山義貴山﨑貴登新井智貴(BLUE TOKYO)有木真太郎リキ:坂元健児公式サイト: 公式 Twitter: @stage_ginga ()
2020年10月23日坂元裕二が脚本を手がける映画『花束みたいな恋をした』。この度、超特報、場面写真、あらすじと役名が一挙公開された。本作は、坂元が「2020年の東京」を舞台に、今この瞬間を生きるすべての若者へ贈るため書き下ろしたラブストーリー。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まるひとつの恋の5年間の行方を、同時代のカルチャーを背景にしながら坂元による唯一無二のセンスで紡いでいく。主役を演じるのは、時代を象徴しながらその先端を拓いていく実力派俳優、菅田将暉と有村架純。執筆段階から坂元が主役に想定していたというふたりによる初のダブル主演が見事に実現した。監督を担うのは、小栗旬×星野源の共演が話題の『罪の声』の公開も控える土井裕泰。土井は、ドラマ『カルテット』で坂元と組んで以来、映画では初のタッグとなる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。好きな音楽や映画がほとんど同じで、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫にふたりで名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるがーー。公開された超特報では、ふたりの恋の始まりから幸せな日々、そして何かに思い詰めるそれぞれの表情が15秒の中で描かれている。同時に公開された場面写真は、焼きそばパンを食べながらトイレットペーパーを抱えて歩くふたりの、何気ない日常が写し出されている。『花束みたいな恋をした』2021年公開
2020年08月18日韓国のミュージカル賞を総なめにしたミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』が8月11日(火)に開幕する。日本人キャスト版初上演となる本作で主演を務める浦井健治に、稽古場にて話を聞いた。本作は、ウィル・アロンソ&ヒュー・パーク作の、人間よりも人間らしいヘルパーロボット達が織りなす、愛らしくちょっと切ない物語で、2015年の韓国トライアウト公演後、2016年に初演、2017年再演、2018年再再演、今年1月にはアメリカ公演も行われた大ヒットミュージカル。3人芝居の作品で、今作では浦井健治、中川翔子・花澤香菜(Wキャスト)、坂元健児・ジャングルポケット斉藤慎二(Wキャスト)が出演し、翻訳・訳詞・演出は上田一豪が手がける。「カンパニーには、稽古ができるという喜びが溢れています」と嬉しそうに話す浦井。作品については「先日、坂元健児さんがおっしゃっていたことが印象的でした。あんな百戦錬磨の先輩が、『自分の歌で感極まっちゃって、声が震えて歌えない』って。楽曲、そして脚本が本当に素敵なんです。人が生きるうえで大切なものとか、こうでありたいよねっていう理想が描かれているのだけど、それが押し付けではなく、たゆたうようにと言いますか……すごく温かな空気の中で伝わってくる。こういう感動の仕方はあまりないと思いますよ」と絶賛だ。描かれるのは、ヘルパーとしての役目を終えたロボットたちのストーリーだが、「“ヘルパーロボット”ってよく思いついたなって思うくらい(笑)、素敵な題材だと思います。ロボットだからこそ描ける純真ピュアな感情があって、そこに僕らは感動する。お客様は、彼らが愛おしくてたまらなくなるはず」。ロボットならではの動きもあるそうだが「稽古場に“ロボット先生”がいるのですが、戯曲から読み取って考えてくださるので、(ただロボットっぽいだけではなく)敢えて人間のように動くシーンもあるし、最近は、ロボットの動き自体から“元持ち主との生活”を想像できる余白もつくれるんじゃないか、というトライアルもしています。すごく楽しいです」。バラエティ豊かなキャスト陣は「異種格闘技戦ですよね(笑)。でも皆さん大人で、いい意味で肩の力が抜けていて、みんなで支え合っているし、誰のことも置いていかないメンバーです。少人数だからこそ、それぞれのキャラクターを尊重し合って、それを歌声やキャラクターに乗せていくことを、みんなで感じ合っている。組み合わせによって違う感触が味わえる作品になっていくんじゃないかな」と明かす。浦井が「今この時期にできるのがこの作品で最高にハッピー」と話す本作は、8月11日(火)から30日(日)まで日比谷・シアタークリエにて上演予定。取材・文:中川實穂
2020年08月07日エンゲキノマド「フェイス FACE / FAITH」が、ライブ動画配信サービス・PIA LIVE STREAMで6月9日(火)から29日(月)まで配信される。【チケット情報はこちら】2017年9月に浅草九劇で上演された「フェイス」。美しい日本語表現と緻密な心理描写に定評のある西森英行が書き下ろし、伊藤裕一・坂元健児という実力派二人で上演され、浅草九劇の緊密的空間とも相まって、大きな反響を呼んだ。この作品をコロナ禍にある現在、新しい表現で取り組むことができないか、と西森氏と話し合い、急遽立ち上げた「エンゲキノマド」という企画内にて、上演・オンラインでの配信することが決定。伊藤裕一・坂元健児というオリジナルキャストが改めて本作品に取り組み、また若手実力派である谷佳樹・平野良、安西慎太郎・林田航平という新たな2組を迎え、「オンラインでの稽古」「ソーシャルディスタンスを保った収録」で、新たに「朗読手法」にて「フェイス」に取り組みます。西森氏が編み出した表現方法にも注目。チケットは発売中。■エンゲキノマド「フェイス」脚本・演出:西森英行視聴料金:3000円出演 伊藤裕一×坂元健児:配信期間 6/9(火)19:00~6/15(月)23:59まで出演 谷佳 樹×平野 良:配信期間 6/16(火)19:00~6/22(月)23:59まで出演 安西慎太郎・林田航平:配信期間 6/23(火)19:00~6/29(月)23:59まで
2020年06月03日俳優の柄本明が、オンライン型劇場としてリニューアルした浅草九劇(東京・浅草)で、6月5日と6日に一人芝居『煙草の害について』を上演することが決定。動画配信プラットフォーム・Vimeoを通じて、有料配信される。本作は、柄本が1993年に構成・上演して好評を博した作品。その後も再演を重ね、今回、浅草九劇での上演が決定した。アントン・チェーホフの原作は上映時間20分程の短編だが、柄本は他のアントン・チェーホフ作品を部分的に取り入れつつ新たに書き加え、1時間程に仕上げている。チケット(2,000円税込)は、電子チケット販売プラットフォーム・PassMarketを通じて販売。その他、浅草九劇では、6月7日に福井晶一によるトーク&ライブ『It’s Sho-Time』、6月17日と18日に大鶴佐助と大鶴美仁音による二人芝居『いかけしごむ』、6月24日から26日に中村まこと&藤間爽子、山口森広&町田マリーによる二人芝居『タンスのゆくえ』をそれぞれ上演する。長谷川京子、真木よう子、新垣結衣らが所属する芸能事務所・レプロエンタテインメントは22日、運営する浅草九劇を「オンライン型演劇場」としてリニューアルすると発表。新型コロナウイルスの影響でオンライン配信需要が高まったことを受け、浅草九劇では設備やスタッフを常設していることから今後は配信の企画やサポートにも力を入れ、「オンライン配信を通じて『エンタテインメントの再開を心待ちにしているお客様一人ひとりと、クリエイターとが手を取り合うことのできる』、そんな劇場を改めて目指します」と宣言していた。■柄本明コメント演劇人としてまた俳優として、何かやらなければと考えていたところ浅草九劇から声をかけていただきました。よろしくお願いします。■福井晶一コメント今こそ文化、芸術の力が試される時。「オンライン型演劇場」としてリニューアルした九劇の今後の可能性に大いに期待します。初めての試みでどうなるかわかりませんがゲストの坂元健児さんと共に楽しい時間をお届けできたらと思います。■大鶴佐助コメント最近夜にタバコを吸いに外へ出ると人影が全く無く東京なのに寂れた空気を感じる事があります。そういう時僕は、もしかしたらこの世界に今存在しているのは自分だけなのではないかと錯覚して人を見つけるまで少し歩きます。通りに出れば人なんてすぐ見つけ僕は安心し少し後悔します。「いかけしごむ」はそういう空気や匂いの漂いが最近の夜に似てるものを感じました。暗い夜の街のもっとも深いところへ姉と行ってみたいと思います。■田村孝裕コメント演劇のエンジンをそろそろかけようと思います。しかし乗ったことのない新車です。九劇さんが用意した新車とともに、新たな演劇の形を模索します。全力でアクセルを踏みますので一緒に体感していただけたら幸いです。
2020年05月29日「それでも、生きていく」「最高の離婚」「カルテット」「anone」など、ヒットドラマの脚本家として活躍する坂元裕二の朗読劇「坂元裕二 朗読劇2020」の公演が4月14日(火)から東京・よみうり大手町ホールにて、25日(土)・26日(日)に大阪・松下IMPホールにて上演されることが決定した。坂元裕二 朗読劇2020 「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」のチケット情報脚本家・坂元裕二が、今、書きたいものを書き、自ら演出する「坂元裕二 朗読劇2020」。今作は、書籍「往復書簡初恋と不倫」に収載の「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、「カラシニコフ不倫海峡」の2作品に加え、本公演のために書き下ろした新作「忘れえぬ 忘れえぬ」の、計3作品を上演する。坂元の作品を表現するのは、男女2名の豪華俳優陣。東京公演では高橋一生×酒井若菜、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優の3組が、3作品を回がわりで上演。大阪公演では新作の「忘れえぬ 忘れえぬ」と、「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」の2作品を上演、風間×松岡ペアが出演する。上演に際して、坂元からのコメントも到着。「ただ往復する手紙による物語で、今回で三作目になります。これまでに多くの方に朗読していただきましたが、読み手が変わるたびに、声という個性によってその色合いだけではなく、物語そのものが変わって感じられるのが何よりの面白さです。言葉と声しかない最小限の空間に浸り、楽しんでいただければ幸いです」と上演への意気込みを語った。また、音楽は新進気鋭のアーティスト、諭吉佳作/menが担当することも発表。この公演のために書き下ろされた新曲が作品を彩る。 坂元裕二による繊細で観る人を魅了する男女の会話劇、上演を楽しみに待ちたい。公演は4月14日(火)から22日(水)まで、東京・よみうり大手町ホールにて、4月25日(土)・26日(日)大阪・松下IMPホールにて。チケットぴあでは3月上旬よりチケットの先行発売を実施。一般発売は東京公演が3月14日(土)10:00、大阪公演が3月22日(日)10:00より。
2020年02月12日アクションと殺陣に定評ある劇団・30-DELUXと、殺陣を取り入れたダンスパフォーマンスが人気のジャニーズJr.の4人組ユニット・宇宙Six。2018年の『スクアッド』、2019年の『のべつまくなし』と続いてきた両者のコラボレーションの、第3弾となる『のべつまくなし・改』が1月10日(金)に開幕する。好評を博した第2弾以降、単独主演作を含む多くの舞台を経験してきた宇宙Sixの江田剛、山本亮太、松本幸大、原嘉孝。彼らが室龍太(関西ジャニーズJr.)、坂元健児ら新たなキャストと共に、『のべつまくなし』をバージョンアップして贈る作品だ。舞台は赤穂浪士の仇討ちに沸く江戸の町。脚本の米山和仁は、「この仇討は実は仕組まれた芝居だった!?」との新解釈に基づき、心中をプロデュースする謎の商人と劇作家が江戸の町を駆け巡る独自のストーリーを展開する。歌やダンス、そしてもちろんアクションや殺陣も取り入れて展開される本編のあとには、宇宙Sixによるレビューショーも。1月12日(日)まで池袋の新劇場、東京建物Brillia HALLで行われる東京公演を皮切りに、1月17日(金)に福岡市民会館 大ホール、1月24日(金)から26日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ、1月28日(火)・29日(水)名古屋市芸術創造センターと計4都市を回り、“新感覚アクションプレイミュージカルの決定版”を全国に届ける。文:町田麻子
2020年01月09日ディズニーの名曲コンサート「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート2021(Friends of Disney Concert 2021)」が、東京国際フォーラムにて2021年4月24日(土)に開催される。ディズニーの名曲と映像を楽しむコンサート「フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート」は、ディズニーゆかりのアーティストが、ディズニーの名曲を歌うコンサートだ。スクリーンでは関連する映像も上映され、特別に編成されたバンドと歌手の奏でる音楽とともに、ディズニーの雰囲気に浸り込める。6度目の開催となる今回は、ディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王2』で日本語版オラフ役を務めた武内駿輔や、『塔の上のラプンツェル』日本語吹替版にてラプンツェル役歌唱部分や『シュガーラッシュ:オンライン』日本語吹替版にてアリエル役を担当した小此木麻里、ディズニー実写映画『ムーラン』の日本版主題歌「リフレクション」を歌唱した城南海らが初出演。『美女と野獣』(プレミアム吹替版)でベル役を務めた昆夏美は、2018年に引き続き登場する。さらに、第1回公演より毎年出演している中川翔子や山寺宏一、4回目となるパパイヤ鈴木など豪華ゲストアーティストがステージに立つ。詳細フレンズ・オブ・ディズニー・コンサート 2021日程:2021年4月24日(土)※当初、2020年4月19日(日)を予定していたが開催が延期となった。時間:昼公演 13:00開場、14:00開演 / 夜公演 17:00開場、18:00開演会場:東京国際フォーラム ホールA住所:東京都千代田区丸の内3丁目5番1号チケット価格:S席 8,700円、A席 7,700円、B席 6,700円(全席指定)※価格は税込チケット先行受付(抽選):3月15日(月)10:00~チケット一般発売日:4月4日(日)10:00~※3歳未満入場不可※B席のみ一般発売より販売する※2020年4月19日(日)の公演チケットはそのまま使用することができ、同番号で入場できる。なお、昼公演から夜公演の変更、夜公演から昼公演への変更はできない出演:フレンズ・オブ・ディズニーバンド & シンガーズゲスト・アーティスト(50音順):相葉裕樹/小此木麻里/城南海/昆夏美/坂元健児/武内駿輔/中川翔子/パパイヤ鈴木/平野綾/山寺宏一演出:TETSU(Bugs Under Groove)Presentation licensed by Disney Concerts. © Disney
2019年11月15日脚本家・坂元裕二によるオリジナル恋愛映画『花束みたいな恋をした』が、2021年1月29日(金)に公開。菅田将暉と有村架純がW主演を務める。連続ドラマの金字塔を手掛けてきた坂元裕二によるオリジナル映画脚本家・坂元裕二は、「東京ラブストーリー」をはじめ、「Mother」「最高の離婚」「カルテット」など、連続ドラマのヒット作を世に送り出してきた人物。今回そんな坂本が脚本を務める『花束みたいな恋をした』は、自身初となるオリジナル映画。また坂本が映画でラブストーリーを手掛けるのは、『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004年・共同脚本)以来の出来事となる。現代の東京を舞台にした、5年間の恋の物語ストーリーの舞台は、現在の東京。井の頭線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った男女の“その夜”から始まる物語を描く。時代、時間、場所、すべての偶然が運命のようにシンクロしていく1つの恋の5年間の行方と、子供でも大人でもない時期を迷いながら歩んでいく2人のリアルな姿。2000年代を生きる若者へ贈るラブストーリーが誕生する。菅田将暉×有村架純がW主演物語の主人公には、坂元裕二が執筆段階から主役に想定していたという注目俳優2人が抜擢された。大学生の山音麦は、『銀魂』シリーズ、『アルキメデスの大戦』など話題作が絶えない菅田将暉。その彼と恋に落ちる大学生、八谷絹(はちやきぬ)は、『コーヒーが冷めないうちに』『フォルトゥナの瞳』などで主演やヒロインを務めてきた有村架純が演じる。本作で、有村と菅田が、初のW主演による共演を果たす。ふたりを囲む登場人物/キャストまたふたりを取り囲む登場人物には、豪華キャスト勢が抜擢。麦と絹がかつてのお互いの姿を重ね合わせることになる若い男女の二人組、羽田凜役を『宇宙でいちばんあかるい屋根』の主演女優・清原果耶、水埜亘役を映画『町田くんの世界』で主人公・町田君を演じた細田佳央太がそれぞれ抜擢。また絹の勤務先であるイベント会社の社長、加持航平役をオダギリジョー、絹の両親役に戸田恵子&岩松了が演じるほか、麦の父親役は小林薫が務める。さらに劇中で、麦と絹が”神”として評する映画監督役に、『ガルム・ウォーズ』など、これまで数々の作品を生み出してきた押井守監督が本人役で出演。サブカルチャー好きの麦と絹を繋ぐきっかけとなる、大切な役割を担う。Awesome City Clubが楽曲提供映画の本予告に流れる「勿忘(わすれな)」を提供したのは、男女ツインボーカルの3人組グループ「Awesome City Club(オーサムシティクラブ)」。本作を鑑賞した際に感じた“ありのままの気持ち”を落とし込んだ、インスパイアソングとなっている。また映画の中では、メンバーのボーカルPORINも本人役として出演を果たしたほか、劇中のライブリハシーンにおいては、メンバー全員揃った姿も映し出されるという。監督に土井裕泰なお監督を務めるのは、『罪の声』の公開を控える土井裕泰。ドラマ「カルテット」で坂元と組んで以来、映画では初のタッグを組む。ストーリー東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った、大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。好きな音楽や映画がほとんど同じで、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが──。【詳細】『花束みたいな恋をした』監督:土井裕泰公開日:2021 年1月29日(金)TOHO シネマズ日比谷ほか、全国公開脚本:坂元裕二主演:菅田将暉、有村架純 、清原果耶、細田佳央太、韓英恵、中崎敏、小久保寿人、瀧内公美、森優作、古川琴音、篠原悠伸、八木アリサ、押井守、Awesome City Club PORIN/佐藤寛太、岡部たかし、オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫配給:東京テアトル、リトルモア
2019年11月02日有村架純と菅田将暉が、脚本家・坂元裕二による初のオリジナル恋愛映画『花束みたいな恋をした』(2020年冬公開)でW主演を務めることが30日、明らかになった。同作はドラマ『東京ラブストーリー』『最高の離婚』『カルテット』『anone』など、各時代において連続ドラマの金字塔を数多く手掛けてきた脚本家・坂元裕二が書き下ろした恋愛映画。坂元が映画でラブストーリーの脚本を手掛けるのは『世界の中心で愛を叫ぶ』(2004年・共同脚本)以来であり、オリジナル作品としては初となる。有村と菅田は初のダブル主演による共演が実現した同作。現在の「東京」を舞台に、2000年代を生きる若者へ贈るラブストーリーで、執筆段階から坂元が主役に想定していたという有村と菅田が、東京・井の頭線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まる物語となる。時代、時間、場所、すべての偶然が運命のようにシンクロしてゆくひとつの恋の5年間の行方と、子供でも大人でもない時期を迷いながら歩んでいく2人のリアルな姿を描く。監督を務めるのは『罪の声』(出演:小栗旬、星野源)の公開も控える土井裕泰。『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』『映画 ビリギャル』など多くの大ヒット映画を手がけて来た土井は、ドラマ『カルテット』で坂元と組んで以来、映画では初のタッグとなる。○有村架純 コメント・坂元裕二オリジナル脚本による映画の主演に起用されたことに関して率直に言いますと、とても光栄です。坂元さんが描くあの空気や言葉たちをまた、自分の中に落とし込めると思うと。別次元で存在しているかのようなファンタジー性も感じながら、どう呼吸出来るのかとにかくやり尽くすのみです。・菅田将暉との共演に関してこれまで感じてきたこと、互いにあると思います。そんな瞬間に再び菅田さんとお芝居させていただくことは意味があるのではと感じています。敬意を持ちながら思うものを提示していくことが出来ればと思います。とても楽しみです。・撮影に向けての意気込み土井監督とも5年ぶりにご一緒するので、この時間をしかと焼き付けたいと思います。濃い日々になりすぎて胸焼けすることを期待して、皆さんと同じ方向を目指して頑張ります。○菅田将暉コメント数年前に坂元さんにラブストーリーをやりたいと唐突に想いをぶつけた事がありました。待って、待って、待ち焦がれた本。自分の大事にしてきたものや好きなものを共有できた時の心の喘ぎ。そこから始まる繊細すぎるというと肥大し過ぎですが、現代人のナイーブな部分がリアルに描かれていて、すごく好きな脚本です。同じ関西人の有村さんには馴染みやすさと柔らかさとクレバーな幹の太さを感じています。土井監督のもと、有村さんと始まる僕らの物語。今はただ楽しみです。浮かれず一つ一つ丁寧に作っていけたらと思います。○坂元裕二 コメント憧れでもなく、懐かしむのでもなく、今を生きる人のための、今のラブストーリーを作りたいという思いでいます。22歳で出会った二人の恋の5年間に?が混ざらないようにと、ただただ真っ直ぐに映し出しました。それこそが何よりせつなくもあり、コミカルでもあり、美しく、心を震わせてくれるものと信じています。主人公二人がただ恋をするだけの映画です。お楽しみに。
2019年10月30日脚本家・坂元裕二のオリジナル脚本を、有村架純と菅田将暉が初のダブル主演で映画化する『花束みたいな恋をした』の製作が決定した。併せて、本作の主演2人と脚本担当の製作発表コメントが解禁となった。坂元裕二オリジナル脚本を映画化本作は、現在の「東京」を舞台に、2000年代を生きる若者へ贈るラブストーリー。脚本を担当するのは、ドラマ「東京ラブストーリー」「Mother」「最高の離婚」「Woman」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「anone」など、各時代において連続ドラマの金字塔を数多く手掛けてきた坂元裕二。坂元さんが映画でラブストーリーの脚本を手掛けるのは『世界の中心で愛を叫ぶ』以来であり、オリジナル作品としては初めてのことになる。監督を担うのは、『罪の声』の公開も控える土井裕泰。『いま、会いにゆきます』『ハナミズキ』『ビリギャル』など多くの大ヒット映画を手掛けてきた土井監督は、ドラマ「カルテット」で坂元さんと組んで以来、映画では初のタッグとなる。主演を務めるのは、『ストロボ・エッジ』『ナラタージュ』『コーヒーが冷めないうちに』『フォルトゥナの瞳』など多くのヒット映画で主演やヒロインを演じ、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」『ビリギャル』でも主演を務めた有村架純。そして、『溺れるナイフ』『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』『あゝ、荒野』『アルキメデスの大戦』など個性的な話題作から大作まで幅広く主演を務め、『何者』でも有村さんと共演している菅田将暉。本作で描くのは、執筆段階から坂元さんが主役に想定していたという有村さんと菅田さんが、東京・井の頭線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まる物語。時代、時間、場所、全ての偶然が運命のようにシンクロしてゆくひとつの恋の5年間の行方と、子どもでも大人でもない時期を迷いながら歩んでいく2人のリアルな姿を描く。撮影開始は2020年を予定。時代の先端を疾走する2人の実力派俳優の初のダブル主演による共演が本作で実現する。■キャストコメント有村架純●坂元さんのオリジナル脚本による映画の主演に起用されたことに関して率直に言いますと、とても光栄です。坂元さんが描くあの空気や言葉たちをまた、自分の中に落とし込めると思うと。別次元で存在しているかのようなファンタジー性も感じながら、どう呼吸出来るのかとにかくやり尽くすのみです。●菅田さんとの共演に関してこれまで感じてきたこと、互いにあると思います。そんな瞬間に再び菅田さんとお芝居させていただくことは意味があるのではと感じています。敬意を持ちながら思うものを提示していくことが出来ればと思います。とても楽しみです。●撮影に向けての意気込み土井監督とも5年ぶりにご一緒するので、この時間をしかと焼き付けたいと思います。濃い日々になりすぎて胸焼けすることを期待して、皆さんと同じ方向を目指して頑張ります。菅田将暉数年前に坂元さんにラブストーリーをやりたいと唐突に想いをぶつけた事がありました。待って、待って、待ち焦がれた本。自分の大事にしてきたものや好きなものを共有できた時の心の喘ぎ。そこから始まる繊細すぎるというと肥大し過ぎですが、現代人のナイーブな部分がリアルに描かれていて、すごく好きな脚本です。同じ関西人の有村さんには馴染みやすさと柔らかさとクレバーな幹の太さを感じています。土井監督のもと、有村さんと始まる僕らの物語。今はただ楽しみです。浮かれず一つ一つ丁寧に作っていけたらと思います。坂元裕二(脚本)憧れでもなく、懐かしむのでもなく、今を生きる人のための、今のラブストーリーを作りたいという思いでいます。22歳で出会った二人の恋の5年間に嘘が混ざらないようにと、ただただ真っ直ぐに映し出しました。それこそが何よりせつなくもあり、コミカルでもあり、美しく、心を震わせてくれるものと信じています。主人公二人がただ恋をするだけの映画です。お楽しみに。『花束みたいな恋をした』は来冬、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2019年10月30日荻田浩一が脚本・演出を手掛け、水夏希が主演する『カリソメノカタビラ~奇説デオン・ド・ボーモン~』が9月12日、東京・浅草九劇で開幕する。実在したスパイ、シュヴァリエ・デオンを主人公に、虚実織り交ぜ作り上げるミュージカル。11日、初日に先駆け行われた最終舞台稽古を取材した。チケット情報はこちらデオン・ド・ボーモン(シュヴァリエ・デオン)は、18世紀フランスに生きた実在の人物。フランス国王ルイ15世の私的スパイ機関で働き、マリー・アントワネットとも交流があったこの人物は、生涯の前半を男性として、後半を女性として生きたと言われている。女装してロシアへわたり女帝エリザベータの女官として働いたと思えば、今度は男性としてロンドン特命全権大使の任務に就く……史実自体がドラマチックだが、荻田浩一はここにさらにひとひねり加え、デオンを“女性の肉体をもって生まれた男性”として創作。豪華な歴史絵巻の中、“自分とは”という現代的テーマが貫く作品になった。出演者は5人のみ。デオンを演じる水は、元宝塚歌劇団トップスターならではの男装の凛々しさ、マントさばきや剣さばきの美しさでこの宮廷絵巻の豪華な世界を作り上げると同時に、デオンの持つ複雑な内面をぶれることなく丁寧に演じている。このミュージカル、あらすじから想像する以上にコミカルなシーンも多いのだが、水のデオンがぶれることなく存在することで、物語に一本の芯が通った。また、共演の4名は実力派揃い。ボーマルシェ役の坂元健児はストーリーテラーとして物語を支えるとともに、軽妙な存在感で作品にシニカルな味を加える。ロシア女帝エリザベータからルイ15世・16世など様々な役に扮する植本純米の怪演は圧倒的だし、植本とともに八面六臂の活躍をしつつ、デオンとは別の角度から女性の自立というテーマにもスポットをあてる笠松はるの柔軟さも見事。ジュゼッペ役の溝口琢矢は爽やかな風を吹かせながらも、ベテラン勢と対等にわたりあい頼もしい。何よりもこのキャストを、浅草九劇という客席100人超の緊密なスペースで観る贅沢さ。特に坂元、笠松らミュージカル界でも屈指の歌唱力を持つキャストの歌声がこの空間に響きわたる興奮は、なかなかほかでは味わえないだろう。ミュージカルの世界では様々な物語が生まれているフランス革命期だが、作演出の荻田が新たな主人公に光を当て、スリリングなミュージカルが誕生した。ゴージャスな世界観を持つ作品ではあるが、どこか浅草らしい雑多さもある。笑いながらも考えさせられ、知的好奇心もくすぐられるミュージカルだ。この不思議な感覚、ぜひ劇場で味わってほしい。公演は9月23日(月・祝)まで、同劇場にて。
2019年09月12日「ワンーワン!」と犬語(?)で始まった会見。登壇したのは7月6日に天王洲 銀河劇場で開幕した舞台「銀牙 -流れ星 銀-」~絆編~の出演者たち。犬達の死闘を描いた同名漫画の舞台化だ。【チケット情報はこちら】原作に登場するのは犬なので、見た目を似せるわけではない。漫画からイメージされた衣裳に犬耳と尻尾。また佇まいでキャラクターの個性を表現。出演の荒木宏文は「2.5次元作品ですが、ビジュアルに忠実というより、原作を人間がやる意味があります。こんな舞台を初めて体験しました」と語った。また安里勇哉が「犬の(品種の)特徴を出している」と言うように、それぞれ何犬なのかイメージするのも楽しい。主人公の銀役の佐奈宏紀は「事前稽古でイチから犬の動きをやって、基礎を固めました」と振り返る。手探りながら、演出家の丸尾丸一郎も「まずは4本足で歩いてみることから。なにが答えかわからないなか、僕たちなりの答えが出せたんじゃないかな」と舞台に臨んだ。公開されたゲネプロでは、指を曲げて前足をつくったり、後ろ足を跳ねたり、しなやかに身体を動かすしぐさなどがさりげなく散りばめられている。犬としての動きは自然で、もはや、犬か、人間か、ということを越えて、彼らの闘いと成長の物語に引き込まれていく。歌も踊りもアクションも盛りだくさん。劇団四季出身の坂元健児は“最強の犬”というのも納得の伸びやかな声で歌う。本人は「ミュージカルじゃないかと思うほど、踊りが多い。でもやってみるとお芝居の要素が強い。不思議」と言う。たしかに、明確な物語に則って、歌うことで闘いの激しさや団結力が伝わる。さらに踊りは、「関節を進化させるような動き」(佐奈)で、犬の柔軟なバネが際立つ。郷本直也は「ダンスが苦手だったけど、今回辻本さんの振付で初めて動くことが楽しいと思った」と力強く踊った。物語は、最強の熊犬リキ(坂元)の息子・銀(佐奈)が、凶暴な殺人熊・赤カブトに敗れた祖父と父・リキの仇を討つため、仲間と共に全国の強い犬を集める旅に出る。犬たちの友情、裏切り……それぞれの信念を持ちながら、闘い、認め合う熱い物語だ。佐奈は原作の銀のイメージそのままに、まっすぐに成長する少年犬を堂々と演じた。映像も使うが、ほぼ岩山のみの舞台美術なので、身体や動きだけで表現。出演者は約2時間、汗だくになりながら、全力で駆け抜けていた。公演は7月15日(月・祝)まで。その後、20日(土)・21日(日)に神戸にて上演。取材・文:河野桃子
2019年07月10日1990年代前半に民放キー局で10本以上のレギュラー番組をこなす売れっ子だったタレントの森脇健児(52)だが、今やすっかりキー局に登場する機会が減ってしまっている。「TBSの『オールスター感謝祭』(TBS)赤坂5丁目ミニマラソンや『炎の体育会TV』などマラソン絡みの企画ではキー局からお声がかかりますが、その他は単発でのバラエティー出演が多いようです。テレビ3本とラジオ3本のレギュラー番組を抱えていますが、いずれも関西ローカル。14年8月放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)スペシャルでは、全盛期の年収は約8,000万円で低迷期は600万円と告白。そのときの年収も850万円以上と口を濁していました」(テレビ局関係者)そんな森脇だが、実はCMの舞台に返り咲いていた。そこには理由があるという。「昨年秋から元SMAPの草なぎ剛さん(44)出演のアサヒグループ食品『1本満足バー プロテイン』のCMに出演。放送中の新バージョンでも草なぎさんの左側でコミカルなダンスを披露しています。もともと森脇さんがMCをつとめていたバラエティー番組『夢がMORI MORI』(フジテレビ系)に、まだ売り出し中だったSMAPが出演していました。そのときからの縁で、草なぎさんが森脇さんを指名したそうです」(広告代理店関係者)そのうち元SMAPの3人と、当時の思い出話に花を咲かせてくれるかも!?
2019年04月16日岡田浩暉をはじめとする豪華キャストによるミュージカルコンサートシリーズの第5弾『I Love Musical』~GIFT あなたに贈る詩~』が5月5日(日)・6日(月・祝)に東京・第一生命ホールで上演される。第1弾から出演する岡田と、2度目の出演となる咲妃みゆに話を聞いた。【チケット情報はこちら】第1弾から全公演に出演し、シリーズの顔である岡田に『I Love Musical』の魅力を尋ねると「自由さ」という答えが返ってきた。「このコンサートは毎年出演者と演出家が変わり、違う色でミュージカルの魅力を伝えてきました。昨年は、さまざまな名作ミュージカルをダイジェストでお届けしたりもして。そういう自由さが魅力なので、今年もこのメンバー、板垣恭一さんの構成・演出でどんなコンサートになるのか楽しみにしています」。今回の出演者は岡田と咲妃に加え、戸井勝海、原田優一、藤岡正明、田村芽実、林愛夏、北翔海莉、松原凜子という本シリーズならではの面々。さらに日替わりゲストとして5日(日)は島田歌穗、6日(月・祝)は坂元健児が登場する。昨年から2度目の出演となる咲妃は「私自身がこのコンサートでミュージカルの楽曲の素晴らしさや皆さんの歌声に魅了されたひとり。今回の出演が楽しみで仕方ありません」と再びの出演への喜びを語る。「前回、岡田さんとミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の『Aimer(エメ)』をデュエットさせていただいたのですが、岡田さんは歌える喜びを感じさせてくださる方でした。“歌を好きでよかった”と思いました」と咲妃が振り返ると、岡田も「あれが咲妃さんにとって初めての男性とのデュエットだったと聞いて光栄でした。咲妃さんってふんわりした印象の方ですが、歌うととんでもないんですよ。衝撃でした!」と絶賛。今回もさまざまな組み合わせの歌が聴けるのだという。「ミュージカル未体験の方にもぜひ来てほしい」と岡田。“このコンサートが劇場に足を運ぶきっかけになれば”という思いから、ミュージカルの名曲以外にも、例えば歌謡曲やポップスなども織り交ぜて、誰もが楽しめる構成を意識しているのだという。今回披露される楽曲は、サブタイトルにもなっている《GIFT》をキーワードに、出演者の《GIFT》にまつわる思い出の曲が反映されているのだそう。さらに今回はキャストが入れ替わりMCにチャレンジするという企画も。「ドキドキです。4回公演、同じ内容は絶対ないと思います。全公演観てほしいです!」(咲妃)というスペシャルなコンサート。ミュージカルファンも、ミュージカルが気になるという方も、ぜひ会場に足を運んで新鮮な魅力に触れてほしい。公演は5月5日(日)・6日(月・祝)に東京・第一生命ホールにて。チケットは一般発売中。取材・文:中川實穗
2019年04月05日直木賞作家・皆川博子の小説『二人阿国』(新潮社刊)を原作に、華やかな和風ミュージカルに仕立てた舞台『ふたり阿国』の初日が、3月29日に明治座で幕を開けた。歌舞伎の元となる「かぶき踊り」を創った“出雲の阿国”(北翔海莉)と、彼女にあこがれ、その芸を乗り越えようと必死にもがく少女“お丹”(峯岸みなみ)の人生を、対比させながら綴る物語。ポップス、ロック、ゴスペル、ワルツなど多彩な楽曲はもちろん、明治座らしい大掛かりなセットや殺陣に加え、皆川原作ならではの人間の業や哀切さもしっかりと描かれた快作に仕上がっている。【チケット情報はこちら】黒地に金色の雲型がたなびいている舞台美術を背景に、中央には大きな太鼓橋のセット。物語は慶長5年の京都・四条河原で、その太鼓橋の頂上に立つ阿国(北翔)を、地面からお丹(峯岸)が見上げている場面から始まる。次いで民衆が舞台を埋め尽くすと、「浮世で傷ついた心と体を、この阿国が慰めてさしあげましょう!」と再び阿国が登場。華やかな笑顔と豊かな歌声で、一気に客席を惹きつける。北翔は、興行を実現するため勧進元には“色”も使うが、さっぱりときっぷのいい阿国を表現。大津城で戦いに巻き込まれた際には、一座の女衆やお丹を守りながら避難させるなど、孤高のカリスマというより、人間らしさを感じさせる阿国像を演じている。その印象は後半、男装して踊る「かぶき踊り」を始め、放たれる光がさらに強くなってからも同様だ。お丹と、その一座のこふめ(雅原慶)を引き取るも、芸道のために残忍ともいえる行動を起こす阿国。だが自分が起こした結末に動揺する姿から、阿国自身もまたひとりの女性として、芸道と人生の模索中なのだと分かる。終盤では亡き夫を想い、弱った表情を見せる阿国が切ない。宝塚を退団して3年、元トップスターとして華やかな役柄が多かった北翔にとっても、女性の陰影を演じ切った本作は新境地となったに違いない。対するお丹役の峯岸は、かたくななほどに芸道にこだわり、阿国を「阿国ねぇ」と慕う初々しい前半から、ある出来事をきっかけに、自分の身が汚れてものし上がろうとする後半への変化を鮮やかに演じる。売れっ子の芸人になってからは、ポップス風のメロディに乗せて、さすがのアイドル性を見せつけるシーンもあり。だがその後、再会した阿国に“天に声を届けようとしていた、あの頃のお前はいなくなった”と言われたお丹は……。阿国とお丹がそろったラストシーンは、宝塚時代から芸道へのひたむきさと圧倒的な歌唱力で知られる北翔と、近年、舞台活動に誠実に向かい合い、結果を出している峯岸自身の姿とも重なって印象的だ。そのほか、お丹の父である笠屋犬太夫役・モト冬樹の味わい深さ、河原の興行を仕切る三郎左・コング桑田の清濁併せのむ潔さ、流浪の芸人・とっぱを演じる坂元健児の安定感ある歌声が舞台を引き締める。東京・明治座にて、4月15日(月)まで。チケット発売中。取材・文:佐藤さくら
2019年04月01日皆川博子作『二人阿国』を原作とした明治座『ミュージカル ふたり阿国』が3月29日(金)に開幕する。その製作発表が行われ、主演の北翔海莉、峯岸みなみ、玉城裕規、坂元健児、コング桑田、モト冬樹、細貝圭、雅原慶、伊藤裕一、市瀬秀和、中村誠治郎、演出の田尾下哲、脚本の中屋敷法仁が登壇した。【チケット情報はこちら】会見は、会場に集まった30人のオーディエンスからの質問コーナーからスタート。戦乱が絶えない時代に同じ芸の道を志しながら別々の生き方を歩む阿国(北翔)とお丹(峯岸)の生き様を描く本作だが、北翔は自身の役について「阿国は何に対してもブレない。そこは憧れでもあるので、この作品をやることで自分自身がしっかり学べたら」と語り、“究極のエンターテイナー”と言われる役どころについては「台詞が非常に少なくて、そのぶん一言一言に重みがある。天からのメッセンジャーとして時代と一座を動かしていかなければいけない、責任のある台詞が詰まっていることに大変さを感じました」と明かした。お丹という役について峯岸は「自分の気持ちに正直に真っ直ぐに進んでいく姿がカッコいい」と印象を語り、「一幕ではまだまだ幼いお丹ですが、二幕では月日が経ち芸も変わってくるので、その成長を体現するのは難しそうだなと思っています」と意気込んだ演出の見どころを問われた田尾下は「大きな階段が回って姿を変えていきます。巨大な橋が割れる大仕掛けもあります。人間の体の美しさと力強さを観ていただければ」と解説。原作の『二人阿国』というタイトルを今回『ふたり阿国』とひらがなにした理由を尋ねられた中屋敷は「田尾下さんもおっしゃったように、原作から感じられる“人間の力強さ”を表現したかった。そこにあるしなやかさ、あでやかさ、軽やかさのようなものを、ひらがな3文字の流れるような曲線に込めました」と話した。さらにこの日は、玉城・細貝・中村・市瀬による立ち回りや、北翔・峯岸・坂元・コング・モト冬樹・雅原による美しい歌唱披露も。迫力たっぷりの立ち回りは今回だけのものだといい、観客にとって特別な時間となった。最後に北翔は「出演者43名一丸となり、“平成最後”というよりも“次の時代に向けて”エネルギーを爆発させていけたらと思っております。私たちの仕事は生きる喜びを与えることです。生き生きとエネルギッシュに舞台を務めたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!」と呼びかけ、開幕への期待が高まる会見となった。公演は3月29日(金)から4月15日(月)まで東京・明治座にて上演。取材・文:中川實穗
2019年03月01日元SMAPの草なぎ剛とタレントの森脇健児が出演するアサヒグループ食品のロングセラーブランド「1本満足バー」の新テレビCM「プロテインも満足編」が22日、公開された。「1本満足バー」初のプロテインバーである「1本満足バー プロテインチョコ」「1本満足バー プロテインヨーグルト」が22日より新発売。発売に伴って全国で放送される同CMは、ジムで運動していた運動着姿の草なぎや森脇らが、「1本満足バー」CMでお馴染みの「マンマン満足! 1本満足!」の音楽に合わせてはっちゃけたダンスを見せるという内容で、終始ハイテンションな草なぎと森脇の演技が楽しめる。また、撮影終了後に草なぎと森脇にインタビューした動画もWEB限定で公開。「1本満足バープロテイン」を食べての感想のほか、森脇の仕事の話も。森脇は「全部死ぬ気で走ってるわけよ、常に」と言い、草なぎが「アスリートなんですか? 昔は笑いのアスリートじゃなかったんですか?」と突っ込むと、「笑いでは仕事なくなったんよ。走っとったら仕事来たんよ。わからんもんですよ、芸能界は」とぶっちゃけ。森脇の話に、草なぎが爆笑する姿が収められている。
2018年10月22日ドラマ脚本家として数々の名作を世に送り出してきた坂元裕二の書き下ろし『またここか』が、10月8日(月・祝) まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERで上演中だ。上演時間は休憩なしの2時間10分。坂元はこれまで『カルテット』『最高の離婚』『それでも生きてゆく』『anone』などで、珠玉の台詞と、人間関係の狭間から生まれる厳しくも優しい未来を描いてきた。【チケット情報はこちら】舞台は、東京サマーランド近くのガソリンスタンド。蝉の声が響く夏。ガソリンの匂いが漂う中、店長の若い男(吉村界人)と横柄な態度のバイトの女(小園茉奈)がまるで噛み合わない日常会話を繰り広げる。そんなところに、ひとりの女(木下あかり)を連れた中年男(岡部たかし)がやってくる。40歳をすぎた男は、20代の店長に向かって「わたくし、あなたの兄、兄の者でして」と挨拶をする。おそらく初対面だろう異母兄の出現に、弟は満面の笑顔で答える。「よく来てくださいました!」兄は、植物状態のふたりの父親が実は医療ミスのせいだと、病院を訴える画策をしていた。演じる岡部の小気味良い台詞が、物語を展開させていく。その横で女たちは身勝手に振る舞い、兄はイライラを募らせていく。それぞれが思惑通りに事を運ぼうと振る舞う中で、ひとりだけ笑顔を浮かべている、弟。周囲はいつしかその笑顔の正体が恐ろしい“何か”だと気づく。吉村は近年、映画『モリのいる場所』やドラマ『スモーキング』などで独特の佇まいを見せ、存在感を放ってきた。今回、初舞台とは思えない求心力で、劇場内の空気を震えさせていく。その吉村をうまく物語に乗せて転がしていく岡部。木下が垣間見せる女の業や、小園のふてぶてしい態度もあいまって、観客に考えるスキを与えない。吉村の、わかっているのかいないのか、考えているのか空虚なのかわからない狂気が、客席にジワジワと浸透していく……。演出は、坂元と長年の付き合いである俳優の豊原功補。2017年の芝居噺『名人長二』では企画・脚本・演出・主演の4役を務めたが、今回は初めて演出だけに専念した。丁寧に積み重ねられた演出に沿うように、照明が緩やかに変化し、夏を感じさせる。ちょっとした会話の運びや、飛び出す具体的なワードが、生々しく響く。登場人物のやりとりの狭間に狂気を孕む会話劇が進むうち、タイトル『またここか』の意味が浮かび上がる。人間の暗部を抉り出した先に、いつしかそれを包み込む坂元脚本が切なくも優しい。取材・文:河野桃子
2018年10月05日お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が、1日に放送されたTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜13:00~17:00)にて、ゲストとして出演した森脇健児から「共演NG」を出されていたことを明かした。太田光コーナー「ここは赤坂応接間」に出演した森脇が、かつて自身が司会を務めていたバラエティ番組『アイドル共和国』(テレビ朝日系・89年~91年)にて、爆笑問題がゲスト出演し、共演したことに言及。それをきっかけに太田は「俺はそれを言いたいんだけど」と口火を切り、「司会のアンタにガンガンツッコんだの、俺が。そんで、(森脇が)固まっちゃったの(笑)。それでも俺はガンガンガンガン行ったの。そしたらその後、もう1回番組があった時に、番組のスタッフに『森脇健児さんから爆笑さんNGが出ています』って言われたんだよ」と告白した。「出したんかなあ」ととぼける森脇に、「出した! おい! 出してんじゃねーよ!」と問い詰める太田。森脇は「出してたんやなあ。とにかくあの時覚えてるのは、哀しきヒットマンみたいな目で楽屋から出てきてね。ピストルを懐に入れるような感じで行きまっせと。今はだいぶ柔らかくなってるわ。あの時はもう怖かったもん。でもそんな時あるんのよね」と当時を振り返った。その後、「それはいいけど、NGだしたの?」となおも追及する太田に対して、森脇は「出したんかなあ。出してたんやわ。ていうかね、ガンガン来られるのがものすごく嫌やったんやね(笑)」と理由を明かしていた。田中裕二は「当時は東京でもスターになって、吉田栄作とCMをやっていたり、トレンディドラマにもバンバン出るみたいな。そういう人になってたから、俺らみたいのにギャンギャン言われると立場がないわけ(笑)。お笑いというよりも、二枚目スターだから、『お前ら来るんじゃねえよ』みたいな気持ちになってたと思うよ」と森脇の心境を分析していた。
2018年07月02日お笑い芸人の森脇健児がパーソナリティを務める新番組『森脇健児のケンケン・ゴウゴウ!』(毎週火曜 12:00~15:00)が、ABCラジオで、4月3日よりスタートする。森脇健児 -ABCラジオ提供これまでABCラジオで『よなよな…』(月曜~木曜 22:00~25:00)の月曜パーソナリティを務めていた森脇が、「パワフルアフタヌーン」枠に進出し、ABCラジオの昼を盛り上げていく。番組では、世の中の出来事について森脇の思いや見解を語る「素直!謙虚!感謝!ニュース1・2・3!」や、年間200本の映画を鑑賞する森脇のおすすめ作品を紹介する「感激!観劇日記」、リスナーからの質問や相談に答える「健ちゃん聞いて」などといったコーナーを予定している。森脇は「ど~んといきなり行くと、ど~んとなる、僕の芸能人生みたいになってしまいますので、ボディーブローのように、徐々に1つずつ打てたら(笑)。とにかく、(念願叶って)ずっとやりたかったABCラジオの昼ワイドです!なんでもやる予定です(笑)」と意気込みを語る。また『よなよな…』(月曜~木曜 22:00~25:00)については、新たにお笑いコンビ・ますだおかだの増田英彦をメインパーソナリティに迎えることも発表されている。
2018年03月22日演劇界で多くの名作に携わってきた謝珠栄が、構成・演出・振付を担当する『Pukul(プクル)』。ダンスと歌で綴られるストーリー仕立てのオリジナルショーで、宝塚歌劇団を除いては、今の日本では珍しいとされるショー作品だ。湖月わたるや水夏希、蘭乃はな、舞羽美海ら宝塚OGに加え、坂元健児、大貫勇輔、岡幸二郎、島地保武ら豪華キャストが勢ぞろいした本作。その公開稽古が、11月17日、都内のスタジオで行われた。舞台『Pukul~プクル~』チケット情報謝が「インドネシア語で“鼓動”“時間”、それからマレー語でも“時”を表す『pukul(プクル)』という言葉をタイトルにしました」と話すように、ACT1は「アジアの音色」、ACT2では「西洋の音色」をモチーフにして展開。過去、現在、未来をつかさどる神々が見守るなか、“地球”と“人類”のストーリーが描かれる。公開稽古では4場面から一部を抜粋。『宇宙の鼓動』では“現在”の神である姿月あさと(スペシャルゲストとして出演)、“過去”の神の岡、“未来”の神・坂元が登場。宇宙の創世を壮大なスケールで歌い上げる。傍らで何かの始まりを暗示するかのように、激しく踊り続ける大貫の姿が印象的だ。続く『星たちの鼓動』は、湖月、水、蘭乃、舞羽らが腰を低く落とし、指先をつまむようにして踊るインド舞踊の型を取り入れたダンスで、星々の誕生を表現。ガムランの音が高まってゆくなか、『星の一生』の場面へとなだれ込む。男性キャスト陣も合流し、最高潮に達したところで突然音楽がやみ、春野寿美礼(スペシャルゲスト)が現れた。星々に語りかけるような春野の歌声が静寂の中に響く。公開稽古の最後は、『銀河の回転』の場面だ。彩吹真央(スペシャルゲスト)が、銀河の頂点に君臨する太陽について語ると、岡の歌、大貫のダンス、湖月ら他のキャストも次々に加わり、太陽と、その周りを公転する惑星をダンスで表してゆく。いずれも主演級のキャストだけに、その迫力は圧巻のひと言だ。ゲネプロ後の囲み会見では、謝と姿月、湖月、水が登壇。「人々が忘れてはいけないことを、私たちなりに伝えられる作品」(姿月)、「宝塚OGの踊りに、男性キャストの力強さが加わったショー」(湖月)、「謝先生らしい生命賛歌の物語」(水)といった言葉が聞かれた。一方、謝が「バリ、韓国、中国、インド……それからグルジア、ロシア、中近東など、6~7種類のダンスを取り入れてますね」と語る場面では、水が取材陣に「ほんと大変!」と漏らして笑いを誘うひと幕も。「稽古場の“戦い”が出演者一人ひとりのエネルギーとなってお客様に伝われば」との水の言葉に、思わず納得した公開稽古となった。公演は12月9日(土)から14日(木)まで東京・日本青年館ホール、12月21日(木)から25日(月)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。取材・文佐藤さくら
2017年11月22日劇作家の西森英行による書下ろしのふたり芝居『フェイス』が9月21日、浅草九劇で開幕。舞台『フェイス』チケット情報ある青年と精神科医の数年ぶりの再会から始まる物語。劇場に足を踏み入れると、そこには四方を客席が取り囲むひとつの空間が。観客はその空間(=密室)で繰り広げられるふたりのやり取りの始終を目撃することとなる。かつての、そして今のふたりの関係は…。その謎のひとつひとつが明かされていく一方で、現在進行形の事件の謎も投げかけられる。このふたつの謎解きが両輪となり進むサスペンスタッチの展開に引き込まれ、やがてたどり着く心の深淵。劇場空間が一体となって一気に駆け抜ける70分間、頭も心もフル回転し、観劇後は心地よい疲労と時間をかけて咀嚼したくなる余韻が残る。そんな密室劇、心理劇、ふたり芝居、客席が囲む舞台…さまざまな圧の中で、キャラクターに命を吹き込むのは伊藤裕一と坂元健児。圧をもろともせずに、見事にふたりだけの美しく、激しく、切ない世界を体現している。明かせないことが多くあるため、詳細を語ることは控えるが、伊藤の繊細さ、坂元の温かさを起点に、ふたりともこれまでに見せたことのないような表情、芝居を見せる。西森の脚本・演出は、自身が心理学に精通しているからこそのリアリティと演劇としてのエンターテインメント性を持ち合わせる。俳優が発する研ぎ澄まされた言葉、台詞がときに突き刺さり、ときに優しく包む。そんな緊張と緩和が織りなす展開に、客席から笑いがこぼれる瞬間も。小道具も最小限、そんなシンプルな舞台では芝居を彩る“音”、“光”も非常に大きな効果を持つ。舞台にのめり込むほどに目、耳、心の感度が自然と上がっていた。生の舞台の醍醐味がそこにあった。『フェイス』というタイトルに潜むふたつの意味、〔face…顔、表情、対面する/faith…信頼、信仰、誠実、約束〕が導く物語の結末は光なのか闇なのか。それは最終的には観る者に委ねられる。でも、きっと…。そう信じたくなる青年と精神科医の物語に、観劇後も心を寄せたくなる。公演は9月29日(金)まで浅草九劇にて上演。チケットは当日引換券が発売中。取材・文 功刀千曉
2017年09月22日