TBS系金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』(毎週金曜後10:00)の最終回(29日)の放送を直前に控え、向坂キヨシ役・坂元愛登のクランクアップコメントが到着した。宮藤官九郎氏が書き下ろす、意識低い系タイムスリップコメディー。1986年から2024年の現代へタイムスリップした“昭和のおじさん”小川市郎が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくストーリー。<向坂キヨシ役・坂元愛登>向坂キヨシを演じられて本当に幸せでした。とにかくみなさんに助けられっぱなしで、みなさんのおかげで撮影を乗り切れたと思います! これからも初心を忘れずに、またみなさんとご一緒できるように頑張ります。本当にありがとうございました!■最終回のあらすじタイムマシンバスが運行できるのも残り1往復。遂に昭和に戻る決心をした市郎(阿部サダヲ)は、令和での身辺整理を着々と進めていた。最後のタイムスリップは落ち込んでいる渚(仲里依紗)のために使おうと決めた市郎は、秋津(磯村勇斗)やゆずる(古田新太)、井上(三宅弘城)らに別れを告げ、渚と共にバスに乗り込み昭和へ向かうのだった。昭和に戻り、すっかり真面目な受験生となった純子(河合優実)に再会した市郎。だが、変わったのは純子だけではなく、令和に馴染んだ市郎の内面もまたアップデートしていた。昭和マインド全開の中学校の在り様に疑問を持ちつつ、これから起こる自分たちの未来について思いをめぐらした市郎は…!?
2024年03月29日2024年2月17日、アイドルグループ『乃木坂46』がウェブサイトを更新。メンバーの山下美月さんが、グループを卒業することを発表しました。山下さんにとっては、同年3月27日に発売されるシングルが、最後に参加するCD作品となるとのこと。また、同年5月には卒業コンサートを実施する予定だそうです。乃木坂46、山下美月が卒業を発表卒業が発表された当日、山下さんは自身のブログを更新。グループを卒業することを決心した理由や、ファンへの想いをつづりました。約7年半、本当にお世話になりましたどんなに多くの言葉を並べてもきっとこの感謝を皆さんに伝えきれませんアイドルとしての日々は、私にとってかけがえのない宝物ですなんと言葉にすればいいのか どうすれば悲しませずにお伝えできるのか 今日までずっと考えていましたアイドルとして叶えられた夢も 叶えられなかった夢もあるけれど それでも毎日幸せでしたもう悔いはない!と心から思えるようになったのが卒業を決めたきっかけです新たな夢が見つかったとか ステップアップしたいとか 分かりやすい理由が見つかればいいのですが私はアイドルになる事が夢だったので乃木坂46でこれ以上無い経験をさせていただいたと思っていますようやく少し肩の力を抜いて生きることができるようになり 一人の人間としてここから歩いていこうと前向きに決断しました乃木坂46公式サイトーより引用卒業については、1人の人間として歩いていこうと前向きに決断したとのこと。山下さんがつづる文章からは、ファンへの愛情がひしひしと伝わってきます。また『乃木坂46』に所属していた数年間を、こんなふうに表現していました。高校の卒業式や地元の成人式には出ることができなかったし行きたかった大学のパンフレットももうどこかへ行ってしまったけれど“間違いなく私の青春はこの場所にあった”と胸を張って言うことができます乃木坂46公式サイトーより引用アイドルになり、私生活を犠牲にすることも多々あったのでしょう。それでも、山下さんにとって『乃木坂46』は、青春時代を過ごした、かけがえのない存在になっているようです。山下さんの想いを受け取ったファンからは、温かいコメントが届いていました。・美月ちゃん卒業の決心を受け止めました。さびしいけれど、これから美月ちゃんの人生が素晴らしいものになるように願っています。・約7年半、お疲れさまでした。ずっと大好きです。・人生で一番楽しい『青春』を『乃木坂46』に捧げてくれて本当に感謝しかない。本当にありがとう。・いつも元気をもらっていました。好きになれて本当によかった。これからも応援するからね!『乃木坂46』に第3期生として加入して、約7年。連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK)に出演するなど俳優としても活躍し、グループをけん引してきました。山下さんはグループを卒業しても、たくさんの人に愛される存在であり続けることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2024年02月18日二階堂ふみ主演で贈る1月スタートの新火曜ドラマ「Eye Love You」に、「乃木坂46」の山下美月が出演することが分かった。本作は、目が合うと相手の心の声が聞こえてしまう“テレパス”の能力を持つ主人公・本宮侑里(二階堂さん)と、超ピュアな年下韓国人留学生ユン・テオ(チェ・ジョンヒョプ)の恋模様を、愛とユーモアたっぷりのオリジナル脚本で描き出すファンタジック・ラブストーリー。ほかにも、侑里が経営するチョコレートショップ「Dolce & Chocolat.」の専務取締役・花岡彰人役で中川大志が出演する。現在放送中「下剋上球児」では、甲子園を目指す弟を支える姉役で出演している山下さんが演じるのは、侑里の同僚・池本真尋。侑里を公私共に支える明るくて優秀なショコラティエで、侑里にスカウトされ、花岡と共に「Dolce & Chocolat.」を立ち上げた創立メンバーだ。侑里にテレパスの能力があることは知らないものの、何でも話せる一番の仲間で、年下ながら悩める侑里に歯に衣着せぬ的確なアドバイスを送るしっかり者。特に恋愛においてはかなりの肉食系で、意中の相手に戦略的かつ積極的にアピールをする恋愛強者。山下さんは「二階堂さんとはクランクインの日に初めてお会いしたので撮影前は不安もありましたが、ご自身も寒い中で私のことも気遣ってくださるなど本当に優しいお姉さんで、楽しく撮影ができてホッとしました。私自身はすごく人見知りなのですが、仲良くなれるように真尋のキャラクターでぐいぐい頑張っていきたいです」と意気込みを語っている。「Eye Love You」は2024年1月、毎週火曜日22時~TBSにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年12月13日舞台『言の葉の庭~The Garden of Words~』の公開ゲネプロが10日に東京・品川プリンスホテル ステラボールで行われ、岡宮来夢、谷村美月らが出演した。同作は新海誠監督による劇場アニメーションの舞台化作。公開10周年の節目を迎え、イギリスと日本で2つのカンパニーがそれぞれ制作する英日連携企画として上演される。靴職人を目指す高校生・孝雄(岡宮)と、孝雄が雨の朝の日本庭園で出会う謎めいた年上の女性・雪野(谷村)との淡い恋や心の揺らぎを描く。ほか石村みか、吉川純広、山﨑紫生らが出演する。8〜9月に行われたロンドン公演では、キャスト・スタッフが演劇賞にノミネートされるなど、高い評価を受けている同作。英国の新進気鋭の演出家であるアレクサンドラ・ラターが、役者の肉体とその場で生まれる映像の投影にアナログ手法を掛け合わせ、物語を繊細に描いていく。上演は品川プリンスホテル ステラボールにて11月9日~19日。○■岡宮来夢 コメント舞台『言の葉の庭〜The Garden of Words〜』いよいよ幕が開きます!舞台稽古の中で、原作が持つ神秘的な雰囲気が立体となり、観たことのない美しくもダイナミックな表現方法に何度も心を奪われました。作ったものを一度壊し、ブラッシュアップするという今まであまり経験したことのない作り方でどうしたらベストなのかを探す作業を繰り返してきました。そして幕が開いてもこのトライアンドエラーはきっとまだまだ続いていきます。僕らが作ってきたこの作品が、この英日連携企画という挑戦が、今皆様にどう映るのかすごく楽しみです!全力を尽くします!!応援の程よろしくお願い致します!!○■谷村美月 コメントお稽古初日から開幕を迎える今日まで、刺激的だと感じる毎日を過ごさせて頂き、デビュー以来、またひとつ、初めてに近い経験をこの作品でさせて頂いています。出演していない場面も全て愛おしいと感じる作品で、他の役者の皆さんが演じられている場面も見惚れてしまうことが多々ありますが、今日からまた改めて気持ちを引き締めて、最後まで乗り切っていけたらと思っています。
2023年11月10日舞台『言の葉の庭~The Garden of Words~』の合同取材会が25日に都内で行われ、岡宮来夢、谷村美月が登場した。同作は新海誠監督による劇場アニメーションの舞台化作。公開10周年の節目を迎え、イギリスと日本で2つのカンパニーがそれぞれ制作する英日連携企画として上演される。靴職人を目指す高校生・孝雄と、孝雄が雨の朝の日本庭園で出会う謎めいた年上の女性・雪野との淡い恋や心の揺らぎを描く。○■舞台『言の葉の庭』岡宮来夢、谷村美月がW主演舞台版は、アニメーション版と新海監督による小説版の両方を原作とし、秋月孝雄役の岡宮と、雪野百香里役の谷村がW主演となる。谷村は演じる役について「アニメーションではちょっと謎めいた先生だと感じていたので、(実は)学校の出来事があまりうまくいってなかったりという背景があり、ミステリアスという言葉だとかっこよく収まりすぎているくらいに辛い。私自身もこの役を演じるのは非常に重いなと感じましたね」と説明する。谷村は「舞台というと“ザ・お芝居”が多かったので、セリフ中に音楽がかかるのもあまり経験がなくて『こういう感じで進んでいくんですか?』とお聞きしたり。一からの新しいスタートをこの作品で切りそうな感じがしています」と新たな経験も。「アンサンブルさんもいらっしゃって、言葉じゃなく体を使ったパフォーマンスも加えられたりするので、場面転換も一つのパフォーマンスみたいなんです。稽古の前にワークショップで作る時間も私はあまり経験したことがなかったので、いまだにリズムを掴めてないというか、飲み込まれながら楽しい感じ」と稽古の様子を語った。W主演となる岡宮とは、今年の春に初対面。谷村が「私は決まるか決まらないかくらいで、演出のアレックスさんが役のイメージのために会いたいということで、岡宮さんも来てくださって。2人の雰囲気も見たいということだったので、セリフも読んでほしいという場だったんですけど」と明かすと、岡宮はその事情を知らなかったそうで「なるほど!」と驚く。さらに岡宮は「あの日はめっちゃ緊張してて『セリフ読むのか、谷村さんの前で? どうしよう』と。大先輩ですから、緊張しっぱなしで終わって、稽古が始まってもしばらく緊張を引きずってたんですが、最近だんだん谷村さんのかわいらしい一面がわかるようになってきました」と笑顔に。「稽古場でみんなが谷村さんのことを好きなんですよ。話しかけたいけど、次何話す? どうする? と。話しかけに行きたくて」と告白すると、今度は谷村が「知らなかった」と驚く。岡宮は「最近、不思議な動きをされたり。5歳なのかな? という可愛らしい動きで、先輩後輩なんですけど、こんなにフランクに接してくださるんだなと嬉しくて、ありがとうございます」と感謝。谷村は「よかったです。こういう場をいただいてようやくわかりました。皆さんにどう思われてるのか」と安堵しつつ、動きについては「場を和まそうと思って」と釈明する。「年齢的に、上から数えた方が早いんだなと。気を遣ってくださってるのも伝わって来て、シリアスなシーンも多いので、あんまりワッと話すのもと思って表した結果、変な動きが印象に残っちゃった」と苦笑していた。上演は品川プリンスホテル ステラボールにて11月9日~19日。
2023年10月26日是枝裕和監督×脚本・坂元裕二×音楽・坂本龍一による映画『怪物』の興行収入が20億円を突破したことが25日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。6月2日より全国341館で公開した同作は、7月24日に興行収入20億を突破(動員:1,455,470人 興行収入:2,000,920,610円)。是枝裕和監督作品で興行収入20億を超えたのは、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『そして父になる』(13/福山雅治主演)、第71回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞ノミネートも果たした『万引き家族』(18/リリー・フランキー、安藤サクラ主演)に続き3本目となる。公開後は40~50代の映画ファンや20代カップルを中心に幅広い層の観客が劇場を訪れ、映画レビューサイトでも高評価が続くなど好評を得ている。2度3度と鑑賞するリピーター客も多くみられ、鑑賞後に感想や見解について語り合いたい、確かめ合いたいという声も多く届き、各地で計12回実施しているティーチイン付き上映も、活況を呈しているという。すでに公開を迎えたアジア各国の成績も好調で、香港ではすでに『万引き家族』の最終成績を塗り替えるなど、世界的にも話題を呼んでいる。現地時間9月7日 ~ 9月17日の期間で開催される第48回トロント国際映画祭スペシャルプレゼンテーション部門への出品も決定し、北米プレミアを迎える。是枝監督作品のトロント国際映画祭への出品は、2019年の『真実』、22年の『ベイビー・ブローカー』での同部門出品に続くものとなり、最高賞にあたる観客賞の選考対象となる。(C)2023「怪物」製作委員会
2023年07月25日吉沢亮と宮崎あおいがW主演、脚本家・坂元裕二による新作Netflix映画『クレイジークルーズ』から場面写真が初解禁。坂元さんとNetflixは5年間に渡り、新作シリーズ・映画を複数製作し、独占配信していくことが発表された。本作は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、お客様からの注文に無心で仕えるバトラー・冲方優(うぶかたすぐる/吉沢亮)と、ある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦(ばんじゃくちづる/宮崎あおい)が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。坂元作品史上最大のスケールと語る、豪華エンターテインメント作品となる。先日、坂元さんが脚本を手掛け、是枝裕和監督がメガホンを撮った映画『怪物』は、第76回カンヌ国際映画祭にて日本映画では史上2度目となる脚本賞を受賞。そのほか、興行収入38億円超えの大ヒットを記録した映画『花束みたいな恋をした』(21)を始め、社会現象を起こした「東京ラブストーリー」(91)、世界各国でリメイクされ世界的ヒットとなった「Mother」(10)、「最高の離婚」(13)、「カルテット」(17)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(21)など数々の話題作を手掛けてきた坂元さん。坂元裕二今回の契約締結に際して、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデント・坂本和隆は、「『Mother』『それでも、生きていく』『最高の離婚』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『花束みたいな恋をした』など、社会派作品から、軽快なコメディ、そしてラブストーリーと多種多様な傑作を、時代をこえて生み出し続けている坂元裕二さん。私を含め多くの方が、坂元さんの描く物語に心を動かされ、登場人物とともにその世界に深く没入していったことと思います。何よりも坂元さんの作品を待つ人は、日本のみならずグローバルにも多く存在します」とコメント。そして「未だ語られていないストーリーを見つけ、全世界に届けていくことはNetflixのミッション」として、「坂元さんが生み出すオリジナリティ溢れるストーリーテリングを、最高の制作環境で具現化し、世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております。Netflixは国内実写制作での更なる魅力的で充実したラインナップを目指してまいります」と自信を込めて語っている。『クレイジークルーズ』を皮切りに、脚本家・坂元裕二とNetflixはシリーズと映画を通して新たな物語を届けていく。Netflix映画『クレイジークルーズ』は2023年、世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年06月29日Netflixは29日、脚本家・坂元裕二氏との5年契約の締結を発表。今後は坂元氏が手掛ける脚本の新作シリーズや映画を複数制作し、独占配信していく。世界各国でリメイクされ、世界的ヒットとなった『Mother』(10)、『最高の離婚』(13)、『カルテット』(17)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21)など、数々の名作を生み出してきた坂元氏。是枝裕和監督がメガホンを取った映画『怪物』の脚本を担当し、第76回カンヌ国際映画祭にて日本映画では史上2度目となる脚本賞を受賞したことも記憶に新しい。Netflixで、坂元裕二脚本の第1弾となる映画『クレイジークルーズ』の配信も控えている中での今回の発表。Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆氏は、「私を含め多くの方が、坂元さんの描く物語に心を動かされ、登場人物とともにその世界に深く没入していったことと思います。何よりも坂元さんの作品を待つ人は、日本のみならずグローバルにも多く存在します。そして、未だ語られていないストーリーを見つけ、全世界に届けていくことはNetflixのミッションです。坂元さんが生み出すオリジナリティあふれるストーリーテリングを、最高の制作環境で具現化し、世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております。Netflixは国内実写制作でのさらなる魅力的で充実したラインナップを目指してまいります」とコメントを寄せている。
2023年06月29日第76回カンヌ国際映画祭にて日本映画で史上2度目となる脚本賞を受賞した『怪物』の脚本家・坂元裕二とNetflixが5年間に渡り、新作シリーズ・映画を複数製作し、独占配信していくことが決定。その第1弾で、吉沢亮と宮崎あおいがダブル主演を務める『クレイジークルーズ』の場面写真が解禁された。本作は、エーゲ海に向かう巨大な豪華クルーズ船・MSCベリッシマを舞台に、客からの注文に無心で仕えるバトラー・冲方優(うぶかたすぐる/吉沢亮)と、ある目的のために客船に乗り込んできた謎の女性・盤若千弦(ばんじゃくちづる/宮崎あおい)が、船上で起きた殺人事件の謎に迫っていくミステリー&ロマンティックコメディ。自身が手がけた作品史上最大のスケール、と坂元は語っており、年内の配信が予定されている。今回の契約締結に際して、Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデント坂本和隆は、「『Mother』『それでも、生きていく』『最高の離婚』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『花束みたいな恋をした』など、社会派作品から、軽快なコメディ、そしてラブストーリーと多種多様な傑作を、時代をこえて生み出し続けている坂元裕二さん。私を含め多くの方が、坂元さんの描く物語に心を動かされ、登場人物とともにその世界に深く没入していったことと思います。何よりも坂元さんの作品を待つ人は、日本のみならずグローバルにも多く存在します。そして、未だ語られていないストーリーを見つけ、全世界に届けていくことはNetflixのミッションです。 坂元さんが生み出すオリジナリティ溢れるストーリーテリングを、最高の制作環境で具現化し、世界中の視聴者にお届けできることを楽しみにしております。 Netflixは国内実写制作での更なる魅力的で充実したラインナップを目指してまいります」とコメントを寄せた。※宮崎あおいの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記。Netflix映画『クレイジークルーズ』(クレイジークルーズ)2023年 Netflixにて世界独占配信制作プロダクション:日活/ジャンゴフィルム企画・製作Netflix脚本:坂元裕二監督:瀧悠輔音楽:村松崇継撮影:谷川創平美術:花谷秀文照明:李家俊理V F X:牧野由典スタイリスト:BabyMixヘアディレクター:松浦美穂助監督:李相國エグゼクティブプロデューサー:岡野真紀子プロデューサー:有重陽一/深津智男
2023年06月29日監督・是枝裕和、脚本・坂元裕二、音楽・坂本龍一による映画『怪物』から、坂元作品の常連俳優・永山瑛太が不気味さと親しみやすさの二面性を巧みに表現した“保利先生”の本編映像が到着した。舞台となるのは大きな湖のある郊外の町。シングルマザーの早織(安藤サクラ)は、息子・湊(黒川想矢)の告白により、担任教師である保利(永山瑛太)からモラルハラスメントを受けていることを知り衝撃を受ける。早織は学校に説明を求めるも、学校はまともに真相を確かめようとせず、また保利は「あなたの息子さん、イジメやってますよ」とまで言い放つ。息子を守りたい一心で、懸命に学校に訴え続けるが…。この度解禁となった本編映像で映し出されるのは、永山さん演じる担任教師・保利の登校シーン。桜が舞い散る木漏れ日の中、児童たちと談笑しながら登校する平和な日常が切り取られている。保利が歩いていると、後ろから男子児童が集めた桜の花びらを投げつけるが、保利は花びらにまみれながらも笑顔で応え、子どもたちから親しまれている様子がうかがえる。少し歩くとカバンを道に投げ出し、脱げてしまった靴を履き直す星川依里(柊木陽太)の姿が…。依里を見つけるとすぐに「星川、どうした?」と心配そうに声をかけ、カバンを拾って渡す姿からは“児童思いの教師”の姿が垣間見える。「僕が俳優を続けている限り、一生お付き合いしたい」本作の主人公の1人である保利の不気味さと親しみやすさの両面を見事に表現したのは、本作で脚本を務めた坂元裕二作品に常連といっていいほど数多く出演してきている永山さん。2000年代の連続ドラマ「リモート」、「男湯」シリーズなどをはじめ、主演ドラマ「それでも、生きてゆく」や「最高の離婚」、コロナ禍でリモートでの制作が話題となったドラマ「Living」など、坂元作品には欠かせない存在となっており、本作の保利役は永山さんにあて書きされたことも明かされている。その一方で、是枝作品には初参加。是枝監督は永山さんについて、「以前からご一緒したいと思っていました」と語り、インタビューなどでその表現力を絶賛している。坂元裕二と是枝裕和、2人の巨匠による夢のような座組への参加について永山さんは、完成披露舞台挨拶で「坂元さんとは、二十代の前半からいろいろお付き合いさせてもらい、数々の素晴らしい脚本を書いてもらいました。僕が俳優を続けている限り、一生お付き合いしたいと思っています」とコメント。そして「是枝さんは、僕が俳優をはじめてから、自分なりにこの人が日本映画を変えていくのだろうと感じて、全作品を拝見してきました。そのお二人の座組に自分が入れたことを幸せに感じています」と語り、喜びを露わにしている。『怪物』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年06月15日東京・早稲田大学で10日に行われた授業「マスターズ・オブ・シネマ」で映画『怪物』がテーマとなり、是枝裕和監督、坂元裕二、岡室美奈子教授(聞き手)が登壇した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。同作で第76回 カンヌ国際映画祭 脚本賞を受賞した坂元だが、「監督が書いたセリフがところどころにあって、それがオセロをひっくり返すように素晴らしい。それがなかったら全然違う印象を受けたんじゃないかというシーンがいくつかあって、中でもジャングルジムに登りながら宇宙が破裂する話をしていて、最後の締めに『じゃあ準備をしなきゃね』というのが後から足したセリフなんですよ。あるかないかで、映画の面白さ全然かわるんですよ」と絶賛。「僕がハッとして、『あのセリフめちゃくちゃすごいですね』という話をしたんですけど、どれだけ違うのか考えてもらえると」と映画の道を志す学生にアドバイスする。さらに坂元は、是枝監督が足したセリフについて「『神崎先生はいい先生でした』というところとか、ないと学校に対する見方も変わる。監督から『足したい』と書かれていて、なんでかなと考えたんだけど、上がってみたもの見ると、『このセリフ大事だったな』とはすごく思いましたね」と感心。是枝監督は「校長室にいる先生たちの中でも濃淡があった方がいいなと思ったんですよ。セリフを足すというよりは目配せだけでお芝居をしてて、神崎先生が褒められている、それを校長先生と教頭はお前だけ褒められやがって的な目で見て、褒められてるのに逆にいたたまれない感じは、台本ではなくて。あの空間の中で台本を触らずにやる演出で、そういうのが好きです」と明かした。坂元は「監督はそんなに注文出されなくて『ここがいいよね』とお手紙をくださるんですけど、意地悪な言い方をすると、手のひらの上に乗せられているというか、『ちょっとここのボタンを押すだけでお前の書いたものは変わるんだぞ』とマジックを見せられたような気分でやっていました。『ここもここも直せ』というのって、誰でもできるじゃない。でも『ちょっとここに塩を入れればいいんだよ』『あ、うまくなってる!』みたいな、そういうのが1番すごい」としみじみ。「是枝さんを語る時に『ドキュメンタリータッチ』とか『即興』ということが言われるんですけど、僕はこんなに日本一脚本がうまい映画監督はいないと思ってて、何冊も台本を読んだことがあるんですよ。ハリウッド脚本術みたいなセットアップがきっちりとあって、教科書的なものが全て網羅されていて、こんなにしっかりとした脚本はないんですよ。現場で作られてるにしても、前もって書いてあるにしてもこんなにも脚本がいい映画はない。それを何もかも現場でアドリブで作ってるドキュメンタリータッチだというのは、ご本人がやって誘導してるのか、世間の誤解なのか僕が思ってる実態とは違うなと思ってる」と主張する。是枝監督は「ありがとうございます」と照れつつ、「たぶん、映画で見て自然だと思われることほど、裏で不自然なことをやらないと自然に感じないんですよ。子供達が自然に見えるのはしっかり演じているから。『好きにしてね』と言って自然に見えるかというと、絶対にそんなことはない」と語った。
2023年06月10日東京・早稲田大学で10日に行われた授業「マスターズ・オブ・シネマ」で映画『怪物』がテーマとなり、是枝裕和監督、坂元裕二、岡室美奈子教授(聞き手)が登壇した。【※この記事は作品の結末についての記述を含みます】同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。これまでの脚本作などについて触れながら今作について話が及ぶと、坂元は「どうすれば自分が加害者になって、お客さんに加害者の主観になって体験してもらうことができるだろうか、そんなことをずっとぼんやりと十何年考えてたんです。どのように落とし込めば、お客さんに体験してもらうことができるるだろうか。その形として、自分が加害者としての主観を持ったものを作りたかったのが、このお話の構造なんです」と明かす。「三部構成がそうなんですが、初めはシングルマザーである安藤サクラさんの早織という役が『自分の息子がいじめられてるんじゃないか』と動き出すんですけど、瑛太くん扮する保利先生からはまた違ったように見えて、それぞれに自分が見えないままで誰かを傷つけていたという物語の構造ということですね」と説明した。「横断歩道で前のトラックが動かないからクラクションを鳴らしたら、実はトラックが車椅子の歩行を待っていた」という経験談も交えながら話す坂元。今作を描くにあたって「勇気がいったのでは」という岡室教授の質問には、「加害者の話も、彼らの話も僕は自分の経験をベースに作っているので、とにかく自分の中にあるものを『この人に届けたい』という1人の人を想定してその人に向かって届ける、それがすべて。自分の中では嘘はついていないし、子供の頃に感じた感情、いくつかの出来事、友達との関係、全て思い返しながら書いたので、勇気というよりは自分のことをいつものように書いていました」と語る。また、是枝監督は「最初にプロットを渡された時に、(坂元作品の)どの系譜に連なるものだろうかとは考えました。僕の中では『わたしたちの教科書』かもしれない。『世界を変えることはできますか』という問いが重要なものとして出てくるでしょう。この映画にはそのセリフは出てこないけど、多分そういう問いかけがあの2人を通してこちら側に投げかけられているんだろうなと考えたんですよ。台本の中にセリフにすることはないけれども、ページを開いたところに『世界が生まれ変われるか』という一文を咥えさせてもらったんです。その一言を、作り手である自分に常に問いかけよう、というのがスタンスの一歩目でした」と振り返った。同作の結末について「子供2人は死んでしまったのではないか」という説があることに対しては、坂元が「これは最終意見じゃなくていちスタッフの意見だけど、全然、一択。彼らはこのまま生きているとしか僕は思えなかったですし、映画を見た時に別の世界に行ったとは受け取らなかった。フジテレビの人からメールが来て『彼らは生きてますよね?』と言われた時に、何を言ってるんだろうと思ったくらい一択でした」と感想を述べる。是枝監督も「彼らが自分たちの生を肯定して終わろうとは、台本の段階から共通認識としてもっていました。多様な読みを否定するつもりはないし、そういう悲劇を見たいという人もいるだろうし、見ようとすると光に満ちてることがやや現実から離れて見えるのはわからなくはないので、目くじら立てるつもりはないんだけど」と同意。さらに是枝監督は「最後に光につつまれるものを、もう少しおさえましょうかみたいな意見はなくなかったんですよ。現実だと思われなくなるのではないかと。でも2人の心象風景だと思ったらあそこは嵐の中で光に満ちていた方がいいだろうと僕は考えました」と演出意図を明かす。「坂本龍一さんの『Aqua』という曲を使わせていただいて、火で始まって水で終わる話だと思ってたんですよ。あの曲は映画とは関係ないかもしれないけど、何かを寿いでいる歌で、子供達がもう一度自分たちとして生き始めることを祝福して終わる話だと思った。祝福されてる子供達の世界から、僕らは置いていかれるということだと思ったんです。嵐の中に残されてるけど、子供達は光に包まれたところに走り出したというものにしようかと思ったから、2人にはちゃんと伝えました。とにかく叫んでくれて構わない、喜びで叫んでくれ。でもなかなか叫べない。恥ずかしかったりもするから、『もっとやっていい』『もっと跳ねていい』と言って、結構撮り直していました」と振り返った。一方で、最後の子供達の姿が是枝監督&坂元に重なり「2人で次のステージに行く」姿に見えたという指摘も。2人は照れつつ、坂元は「妻にも言われました」と告白する。大人にも救いがあるかという問いには、坂元が「大人の希望というか、早織という母にも、保利という先生にもどこか罪があって、その罪について気付き考えていく時間がここから生まれるわけなので、それは見た方にも伝わるといいなと思ってるんですけどね」と語った。授業では学生からの質問も飛び出し、「社会的なメッセージのある映画をプロパガンダにしないためにはどうすればいいか」という質問には、是枝監督が「どんな映画も社会的なメッセージを持っていると思う」と回答。「まず作り手が考えて、僕もこの脚本をもらって一緒に考えてみる。この2人の幸せを阻害しているのはなんかのか、作品の世界ときちんと向き合ってみないと。作品の世界と登場人物と向き合う前に、作品が孕んでいるだろう社会的なメッセージを世界に向かって投げかけても、多分届かない。よくない態度かなと思います」と語り、坂元も「まあ社会派ではないんですが、メッセージを生み出していないとも思っていない。作品はメッセージをはらんでしまうんですよ」と頷いていた。
2023年06月10日第76回カンヌ国際映画祭にて坂元裕二が脚本賞を受賞、さらにクィア・パルム賞にも選ばれた映画『怪物』。母親役・安藤サクラと担任教師役・永山瑛太が学校で対峙する本編映像が解禁となった。6月2日に封切られ、公開日を含む週末3日間の興行収入が3億2,541万9,020円を記録する大ヒットスタートを切った本作。是枝裕和監督の作品としては『海街diary』(2015年6月13日公開/興収16.8億円)の公開3日間の興行収入対比111.8%を記録している。本作の物語の舞台となるのは、大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っていたが…。今回解禁されたのは、麦野早織(安藤サクラ)が、息子の湊(黒川想矢)へ暴力をふるいながらも謝罪しようとしない担任教師の保利(永山瑛太)と対峙するシーン。怒りが収まらない様子の早織に対して、これ以上の保利との接触は逆効果だと判断し保利を隠そうとする教員たち。自分を追いかけてくる早織を見て、保利は職員の制止を振り切り「どうもすみませんでした」と深いお辞儀とともに謝罪の言葉を述べる。早織は「こんな学校がいる先生に…こんな先生がいる学校に子供預けられないでしょ、この人辞めさせてください」と思わず言い間違えをするほど、怒りを通り越して呆れた様子で訴える。しかし、保利は早織に対して、唐突に不敵な笑みを浮かべる。「私何か面白いこと言ったかな、私何かおかしいこと言ったかな」と早織が保利に詰め寄ると、「あなたの息子さん、いじめやってますよ」と保利。周りの教員たちが慌てふためくなか、火に油を注ぐような発言をした保利を早織が「何言ってんの? 何でたらめ言ってんの?」と睨みつける場面で、映像は終わる。2人の迫真の演技に思わず引き込まれるシーンとなっているが、この2人のキャスティングには是枝監督と坂元さんの思いが込められている。早織を演じる安藤さんといえば、『万引き家族』に引き続き、2度目の是枝作品への出演。是枝監督は「安藤さんは底知れない女優さんですよね。『万引き家族』のとき、自分はまだこの人のいちばん深いところにタッチできていないと思ったので、もう一度お仕事できるチャンスを狙っていました」と、さほど時間の空かぬうちに再タッグを望んだ経緯を語る。一方の保利を演じる永山さんは、「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「anone」など、坂元裕二作品に多数出演してきた。是枝監督は「保利先生は彼に対して当て書きされた役ですが、坂元さんが書いたドラマ『最高の離婚』で彼が演じた役柄もそうだったように、どこか気持ち悪いと思われてしまうあの感じを、きちんと理解したうえで魅力的に表現できる人は、他にいないと思います。坂元さんが書く脚本の理解力がとても高いんですよね」と、永山さんが坂元脚本に愛される所以を明かした。本作は、映画ファンにはたまらないタッグとなった是枝監督と坂元さんがそれぞれ再タッグを望んだ俳優陣と創り上げ、俳優陣たちも圧巻の演技で期待に応えた作品となっている。『怪物』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年06月08日先日開催された第76回カンヌ国際映画祭にて、坂元裕二が脚本賞に輝き、クィア・パルム賞と合わせて2冠となった是枝裕和監督最新作『怪物』。この度、永山瑛太演じる担任教師が安藤サクラ演じる児童の母に“棒読み”謝罪、“坂元節”の効いた会話劇を捉えた本編映像が解禁となった。「東京ラブストーリー」(91)でトレンディドラマの旗手として脚光を浴び、その後は作風を変化させながら「Mother」「anone」といった社会派ヒューマンドラマや、「最高の離婚」「カルテット」といった大人の恋愛群像劇など、1つのジャンルに収まらない唯一無二の世界観を生み出し、ドラマファンからの絶大な支持を誇る坂元裕二が脚本を務めた本作。第76回カンヌ国際映画祭では自身初の脚本賞を受賞。今回初のタッグとなる是枝監督のもとで描かれる本作の物語にも注目が集まっているが、その絶妙な会話劇や名セリフ、細部に遊びのあるやりとりを言葉巧みに描く坂元脚本らしさは本作でも顕著に表れている。そんな本作から解禁されたのは、息子の湊(黒川想矢)が担任教師の保利(永山瑛太)から暴力を受けていることを疑った早織(安藤サクラ)が、学校へ説明を求めに行くシーン。校長室に案内された早織の前にぞろぞろと教師陣が入室。校長の伏見(田中裕子)が担任教師の保利から謝罪をすると切り出し、保利が座ったままか細い声で「え~」と話し始めると隣に座っていた教頭の正田(角田晃広)がすかさず「立って」と指摘。保利は立ち上がり、ボソボソとぎこちない口調かつ、はっきりしない態度で謝罪を述べ始め、早織に頭を下げる。すると周りの教師陣もタイミングを見計らったかのように一同に立ち上がり、保利と共に頭を下げる。あまりにもその場しのぎの様子が見て取れる学校側の対応に早織は不信感を露わにするも、校長は「指導が適切に伝わらなかったものと考えております」と回答。そんな校長との対話を諦めた早織は、当事者の保利を問い詰めるが、目を見て真摯に問いかける早織に対し、保利は俯いたままティッシュを取り出し鼻を嚙み始める。校長はまるで心がこもっていない弁明を繰り返すのだった…。シリアスな場面でありながら、役者陣の不自然な言動やしぐさが滑稽でさえ感じられる坂元脚本ならではのエッセンスが散りばめられたひと幕である。本作では、坂元さんの脚本執筆と登場人物のキャスティングが並行して行われたという。配役が決定することによって、坂元さんによる脚本のキャラクターが膨らみ、物語がますますクリアになっていく過程を目の当たりにした是枝監督は「こうやって坂元さんは本を固めていくんだな」と感心したという。また、自身の脚本との違いについて「今回は構造も含めて、非常にしっかりとした物語ですよね。僕が普段書くものは“スライス・オブ・ライフ”なんです。日常を切り取り、描写して、その前後を想像させるようなものが多いから、それはたぶん物語ではない。今回も描写の力で持たせているシーンは多少あるけど、基本的に言えば劇映画だと思います。物語のラインが非常に強くて、太いんじゃないでしょうか」と考えを明かしている。『怪物』は6月2日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年06月01日映画『怪物』(6月2日公開)の第76回 カンヌ国際映画祭凱旋記者会見が29日に都内で行われ、是枝裕和監督、脚本家の坂元裕二が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。親、教師、子供と3つの視点からなる構成となっている同作だが、この理由を聞かれた坂元は「私が以前経験したことなんですが、車を運転して赤信号で待っていた時、前にトラックが止まっていて。青になったんですが、そのトラックがなかなか動き出さない。しばらく待っても動かないものですから、前の車がちょっとお休みしてるのかなと思って、クラクションを鳴らしたんですね。それでもトラックが動かなかったので、何をしているんだろうと思っていると、ようやく動き出した後に、横断歩道に車椅子の方がいらっしゃるんです。そのトラックが車椅子の方々れるのを待っていたんですが、トラックの後ろにいた私はそれが見えなかったんです」と、自身の体験談を振り返り始める。坂元は「それ以来、自分がクラクションを鳴らしてしまったことを後悔し続けておりまして、このように世の中には普段生活していて見えないことがある。私自身、自分が被害者だと思うことにとても敏感ですが、自分が加害者だと気付くことはとても難しい。どうすれば、自分が被害者に対してしていることに気づくことができるだろうか。そのことを常にこの10年あまり考え続けてきて、その一つの描き方として、この方法を選びました」と説明した。そういった構成の関係上、宣伝時にはストーリーに踏み込まず、今回クィア・パルム賞を受賞したことで驚かれることともなった。是枝監督は「子供たちが抱えた葛藤を『ネタバレだから言わないでくれ』と言っていると囁かれたりしていると耳にしているんですけど、観た方の感想で『なるべく先入観なく観た方がいい』というのは間違いない。決して彼らが抱えた葛藤をネタとして扱ったつもりはありません」ときっぱり。「構成上、むしろ自分が当事者として子供達と向き合うためには、できるだけ脚本に振り回された方が、観終わった後にどこに着地するのかわからない方がいいのではないのかなと思っておりますので、そこは誤解のないようにと宣伝にも伝えております」と語る坂元は改めて「2010年に『Mother』、2011年に『それでも、生きてゆく』というドラマの脚本を書きました。その時からずっと抱えていた問題が自分の中にあって、加害者というものをどのように書けばいいのか、それが私にとってこの12年間の長い課題というか、考えていきたいテーマだったんです」と明かす。「加害者がどのようにすれば、被害者の存在に気付くことができるか? 被害に対して考えることはよくあるんですが、自分自身の加害という行為に関して考えること、気付くことは難しい。それをどうすればいいんだろうか、ということが長年のテーマだったんですが、加害者が被害者の存在に気づいていく道のりを、自分なりに現状書けるものがこれだったという。これで一つ、自分なりの道筋というものになってるといいなと思うんですが、答えが出るのかどうかわからないのですが、現状、これです」と表した。
2023年05月29日映画『怪物』(6月2日公開)の第76回 カンヌ国際映画祭凱旋記者会見が29日に都内で行われ、是枝裕和監督、脚本家の坂元裕二が登場した。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作で、この度、第76回 カンヌ国際映画祭で脚本賞、クィア・パルム賞を受賞した。大きな湖のある郊外の町に存在する、息子を愛するシングルマザー(安藤サクラ)、生徒思いの学校教師(永山瑛太)、そして無邪気な子供たち(黒川想矢、柊木陽太)。そこで起こったのはよくある子供同士のケンカに見えたが、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した。最後まで映画祭に参加し、2時間前に帰国したという是枝監督が、一足先に戻っていた坂元にトロフィーを渡す。是枝監督は「本当に素晴らしい評価をいただいたなと思っております。無事に坂元さんにお渡しすることができてほっとしています」と心境を表した。坂元は「実感は正直あまりありません。受賞を初めて聞いた時に寝ていたものですから、第一報を聞いた瞬間、まだ夢を見ているのかなと思いました。その後続いているようで、今も夢の中にいるような思いと、重み自体をこの作品の責任感だと感じますので、私自身手にも背中にも乗っかった大きな責任だと感じております」と胸の内を明かす。「最近映画の脚本を書くようになりましてほぼ2本目のようなものなんですが、まだ監督の力、プロデューサーの力を借りながらゆっくりと進んでいるものですから、今回含めて周りの方のお力によるものだと考えています」と感謝した。受賞の知らせについては着信に気づかず、「ニュースをご覧になった別の方からショートメールが来て音が鳴って気づいて見たところ、プロデューサーや監督から『受賞しました』というお話を聞きまして、あまり感情の起伏がないものですから『嬉しい』とか『やったあ』という気持ちよりはズシンという思いが訪れて、水を1杯飲みました。それが最初の行動でしたね」と振り返る。感情の起伏が少ないとはいうものの「周りの方から『おめでとう』と言われた時に、初めてうれしくなります」と明かし、さらに「1番うれしかったのはジョン・キャメロン・ミッチェル監督から昨日メッセージが届きまして、タクシーの中にいたんですが、涙が出ました」と語る。カンヌで賞をもらうことは「考えたこともありませんでした。カンヌに呼んでいただけたことが幸せだった」という坂元だが、「チームの1人として好きになれた作品でしたので、これが評価を受けるとうれしいな、それくらいの気持ちでした。自分のことはまったく考えてませんでした」という。どこが評価されたのかという質問には「出来上がった作品から脚本を評価していただいたんだと思うので、それはもちろん作品の素晴らしさで、脚本に関しては自分ではなかなか評価しづらいんですが、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督が『人の命を救う映画になっている』と言ってくださったので、もしそれが誰かの心にあるならうれしいことだなと思っています」と語った。
2023年05月29日俳優の瀬戸康史と山本美月が、それぞれSNSにて第1子の誕生を“絵”とともに報告した。瀬戸さんは、「先日、第1子が産まれました」と報告し、「感動し、涙しました。この子がいる毎日はこれまで以上に楽しく、とても豊かな暮らしになっています」と綴る。また、山本さんも出産を報告するとともに、「母子ともに健康です。たくさんの方に支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです」と心境を明かしている。瀬戸さんと山本さんは、2020年8月7日に入籍を発表。白い衣装を身にまとったスタイリッシュな2ショット写真も大きな話題となった。(cinemacafe.net)
2023年05月16日2023年5月16日、俳優の瀬戸康史さん、山本美月さんがそろってSNSを更新。第1子が誕生したことを報告しました。瀬戸康史&山本美月、第1子の誕生を報告それぞれが自身で描いたイラストとともに、我が子の誕生を報告した2人。山本さんは、出産した喜びを次のようにつづっています。私事で恐縮ですが、先日、第一子を出産致しました。母子ともに健康です。たくさんの方に支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです。信じられないくらい愛おしい存在に出会えて、幸せな日々を送っております。これからも穏やかに過ごせますよう、見守って頂けますと幸いです。mizuki_yamamoto_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る MIZUKI YAMAMOTO / 山本美月(@mizuki_yamamoto_official)がシェアした投稿 山本さんによると、母子ともに健康とのこと。瀬戸さんも、父親になった心境を次のように明かしました。先日、第1子が産まれました。感動し、涙しました。この子がいる毎日はこれまで以上に楽しく、とても豊かな暮らしになっています。これからどんなことが起きても、家族で支え合っていきます。kojiseto0518ーより引用 この投稿をInstagramで見る 瀬戸康史/KOJI SETO(@kojiseto0518)がシェアした投稿 瀬戸さんは、我が子の誕生に「感動し、涙が出た」とつづり、「これからどんなことが起きても、家族で支え合っていきます」と強い意志を示しています。2020年8月に結婚を明らかにした時は、ビッグカップルとして世間が祝福ムードに包まれました。今回の第1子出産も、ファンから「なんて嬉しいニュース」「おめでとう!」「ゆっくり過ごしてね」と、喜びの声が集まっています。1人の子供を持つ親となった、瀬戸さんと山本さんの今後の活躍が、より一層楽しみですね。本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年05月16日モデル界No.1美肌 “美月肌”は「食」で4月6日、広告や美容系の雑誌、テレビ番組、ミュージックビデオなどで広く活躍する人気モデルの椎名美月(しいなみつき)氏による新刊『フライパン1つでできる美月のモデル飯』が「講談社の実用BOOK」として発売された。同書の帯には『モデル界No.1 美肌の持ち主 “美月肌”は「食」で作れる!』とあり、これが同氏にとって初の料理本。B5判、144ページ、定価は1,980円(税込)である。Instagramの人気レシピから新作まで兵庫県出身の椎名美月氏は白く透き通った透明感の肌の持ち主として知られ、料理やボディメイクなどへの関心が強く、SNSで積極的に情報を発信。Instagramのフォロワー数は4万人あまりで、手料理「ミツキご飯」、「ミツキのお一人様ご飯」などが人気である。新刊ではプロ並みの腕前の椎名美月氏による料理レシピを公開する。かねてより、Instagramで問い合わせが殺到していたレシピから、新作レシピまで、全155レシピが収録されている。「美 Body&美肌には“タンパク質”をチャージ 肉 、魚介、卵のおかず」などを掲載する。また「“酵素”たっぷりの手間なし副菜 なんてったってあえ物主義!」「基本の食事はいつも作りおきしてワンプレートで」「揚げ物もお酒も大解禁! 美月会で大人気のおもてなしご飯」「美肌、美腸をつくる! 発酵調味料レシピ」などが掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『フライパン1つでできる美月のモデル飯』(椎名 美月):講談社の実用BOOK ‐ 講談社BOOK倶楽部
2023年04月15日乃木坂46の山下美月と俳優の細田佳央太が出演する、エーザイ「チョコラ BB スパークリング マスカット味」の新CM「キレイはじける」編が、3日に公開された。新CMには山下が姉役、細田が弟役で登場。同商品を飲み、「チョコラタイム」に入った姉・美月が抽象的な世界ではじけるような動きと表情を見せていると、部屋に入ってきた弟・佳央太から「何やってんの?」とツッコまれ、現実世界に戻ってくる。■山下美月&細田佳央太インタビュー――今回のCM撮影はいかがでしたか?山下:今回はひとりでの撮影時間が長かったので少し緊張しました。でも、白いワンピースで踊るシーンだったり、スパークリングのはじけるフレッシュさも感じてもらえるように笑顔で楽しく撮影させていただきました。長年愛されているチョコラBBの新製品CMへ出演させていただけることに喜びを感じています。細田:今回はCMの最後にお姉ちゃん(山下)を応援するシーンがあるのですが、汗が滲むほど動きのあるシーンだったので、「このシーンの撮影の順番が最後で本当に良かったな」とすごく思いました(笑)。僕自身も楽しみながら撮影したのでお姉ちゃんを応援するシーンはぜひ見ていただけたらなと思います。――CM本編で登場するチョコラタイムの元となっているスーパー美月タイムは、SNS上でも話題になることが多いですが、山下さんとしてはいかがでしょうか?山下:「スーパー美月タイム」がわからない方も多いので、説明させていただきます(笑)。乃木坂46の楽曲「シンクロニシティ」のダンスの中で、私が一瞬だけセンターポジションにいくところがあるのですが、テレビやライブでシンクロニシティを披露させていただくたびに、ありがたいことにファンの方がSNSでスーパー美月タイムだと盛り上がってくれるんです。まさか、チョコラBBのCMでスーパー美月タイムならぬチョコラタイムができるとは思っていなかったので、とても驚きました。ファンの方が作ってくださった言葉なので、私を応援してくださってくれるファンの皆さんも喜んでくれるのではと思います。――チョコラBBのテーマが「キレイと元気」ですが、いつもキレイで元気でいるための秘訣やルーティンがあれば教えてください。山下:毎日のお風呂です。体にいい入浴用ソルトを間違えて10キロと大量に購入してしまって(笑)。その入浴用ソルトを毎日お風呂に入れて、たくさん汗をかいてむくみをとり、しっかりと体のそこから温まっています。細田:僕の元気の根本は睡眠だと思っています。濃く深い睡眠のために絶対にやるようになったのが、お風呂に入るとき、しっかり目を温め休めることで、短い睡眠時間でもちゃんと寝た気になれますし、次の日の撮影とかプライベートでも、すごく体が活性化されるイメージがあります。――山下さんは、先輩方が卒業され、4期生、5期生など後輩が増えてきたかと思います。その中で心情の変化や心がけていることなどあれば教えてください。山下:もともと私も3期生で後輩として乃木坂46に加入したので、今も自分が先輩だという感覚はあまりないのですが、最近は後輩をごはんに誘ったりして近況を聞いたりと、コミュニケーションをとるように心がけています。ただ、先輩らしいことはなかなかできていないなぁと、反省もしています。――新年度挑戦してみたいことを教えてください。山下:昨年1年間は役作りの関係もあって、美容院へ行っても毎回同じカットとカラーをしてもらっていて、あまり髪型を変えることはなかったのですが、髪を伸ばしたりして少しイメチェンしてみたいです。細田:挑戦では無いのですが、新年度以降も気を付けたいこととして、体調を崩さないことは本当に気を付けたいと思っています。この仕事をしているからこそ、より一層手洗いやうがいなど、体調管理に気を付けないといけないなと思っています。――新生活を迎える人へ応援メッセージをお願いします。山下:私も乃木坂46に加入してから6年以上経ちますが、今でも新しいお仕事の現場に行くときや、何か挑戦するときは、いまだにプレッシャーや不安を感じます。でも、そこを乗り越えたら、また新たな自分と出会えて自分自身でも、がんばってよかったなーとか達成感を得ることができるので、きっと自分だけでなく、まわりのみんなも同じように緊張しているだろうし、ひとりじゃないよということを忘れずに頑張ってください。私も応援しています。細田:新しい場所に行くことや、新しい組織に入ることはすごく緊張もするしプレッシャーもあると思います。大半はやっぱり不安を感じながら桜を見る人が多いと思うのですが、せっかくの新しい場所に不安ばかりはもったいないと思うので、少しでも楽しむゆとりを持つために、睡眠時間ちゃんと取ったり、自分から積極的に話しかけにいったりができたら良いのかなと思います。
2023年04月03日2023年3月26日、グラビアアイドルとして活動していた片瀬美月さんが亡くなったことが分かりました。26歳でした。この日、片瀬さんの逝去を明かしたのは、所属事務所であるエンターマックスプロモーション。所属事務所によると、片瀬さんが亡くなったのは同月21日とのこと。あまりにも突然の別れに、スタッフも現実を受け止めることすらできない状態といいます。 pic.twitter.com/zbVZ4Fz3R5 — エンターマックスプロモーション【公式】 (@entermax_Info) March 26, 2023 亡くなった当日には、野球の世界大会『ワールド・ベースボール・クラシック(通称:WBC)』の準決勝の中継を見て、楽しそうにツイートをしていた片瀬さん。ネットからは、「これからの活躍を期待していたのに」「急すぎて、理解が追いつきません」といった悲しむ声が相次いでいます。天王寺といえば!!あべのたこやきやまちゃん中高時代から慣れ親しんだ塩マヨネーズとしょうゆマヨネーズおいしすぎた~ pic.twitter.com/T3oENaIuEP — 片瀬 美月ミスiD2022F︎︎︎︎︎ (@miduking___) March 19, 2023 片瀬さんは、これまで雑誌やテレビ番組でグラビアアイドルとして活躍。26歳での別れは、あまりにも若すぎるといえるでしょう。所属事務所は、日を改めて、ファンと片瀬さんの別れの機会を設ける予定とのことです。片瀬さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年03月26日広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演、『花束みたいな恋をした』脚本家・坂元裕二が書き下ろしたオリジナル脚本を土井裕泰監督で映画化する『片思い世界』が製作決定。2024年に公開される。ドラマ「それでも、生きてゆく」や「anone」「大豆田とわ子と三人の元夫」「初恋の悪魔」など連続ドラマの金字塔を数多く手掛ける一方、『花束みたいな恋をした』以降、『怪物』(23年6月2日公開予定)、『クレイジークルーズ』(23年Netflixにて配信予定)など映画でも精力的にオリジナル作品を発表し続ける坂元裕二が、新たに書き下ろした新作映画。監督を担うのは、坂元氏による「カルテット」でも演出を手掛け、2021年に異例のロングランを記録した大ヒット映画『花束みたいな恋をした』から2年ぶりの最タッグとなる土井裕泰。主演の広瀬すずは「なつぞら」(’19)、杉咲花は「おちょやん」(’20)、清原果耶は「おかえりモネ」(’21)と、それぞれNHK連続テレビ小説で主演をつとめているほか、ドラマや映画でも多数の主演作を持ち、実力のある国民的女優としてトップを牽引する3人。そんな3人が奇跡のトリプル主演として、坂元脚本に集った。現代のリアリティを反映した瑞々しい会話や切実なテーマを描いてきた坂元氏が、今回、いま最も期待される3人を主演に迎えて新たに描くのは、悩み迷いながらも優しさを失わずに生きる若い女性たちの姿。現代の東京を舞台に、物語が紡がれる。広瀬すず×杉咲花×清原果耶、共演への思い語る「坂元さんが紡いでいく世界が大好きで、また今回参加させていただけること、ずっと前から本当に、本当に楽しみでした。土井さんとは初めてご一緒させて頂きますが、初めてお会いした時に、既に安心感があるほど、すごく柔らかい印象でした。一緒に作品を作っていけること、心強いです」と意気込む広瀬さん。「花ちゃんと清原ちゃんとご一緒出来るなんて、嬉しい限りです。贅沢だあと思います。尊敬しているお2人に頑張ってついていきたいと思います。大きく包み込んでくれるようなお2人です」と2人との共演に期待を寄せる。広瀬すずまた、杉咲さんも「羨望や悔しさ、尊敬を抱いてきた特別なお二人との本作における出会いは、私にとってかけがえのないものになるのではないかという静かな興奮に包まれております」と期待を口にする。坂元脚本×土井監督とのタッグには「小さな頃から夢中になって拝見してきたお二人の作りだす物語の中に存在できるだなんて。何もかもが夢のような座組に参加させていただけること、光栄に思います」と喜びを語った。杉咲花そして清原さんは「『花束みたいな恋をした』のクランクアップ時に『また一緒にやりたいね』と声を掛けてくださった」土井監督と「今回ご一緒出来ることを幸せに思います」と語り、「坂元さんが紡ぐ言葉の力をお借りして皆さんと素敵な時間を過ごせたら」とコメント。「すずちゃんや花ちゃんと三人で現場に立てる日が来るなんて夢にも思わなかったです。お二人の側で自分に出来ることを懸命に探しながら、その贅沢な空間を楽しもうと思います」と期待を込めて語っている。清原果耶『花束みたいな恋をした』脚本&監督コンビが再タッグ「広瀬すずさん。杉咲花さん。清原果耶さん。お三方のお名前を書くだけで、緊張して手が震えます。世界一高い山に三回登れと言われている気分です」と語る坂元さん。「正直、逃げ出したいです。でも、がんばります。このキャストとこのチームと共にどうしても作りたい映画があるんです。これだけは残しておきたいお話があるんです」と思いを吐露し、「心を込めて、人が人を思う時の美しさを描きたいと思います。まぶしすぎて目を逸らしたくなるけど、やさしい風に包まれたような、そんな映画にしたい」とコメント。土井監督は「坂元さんの脚本が描く世界への新しい旅に、いま眩しいほどに輝やいている3人の女優たちが同行してくれるという奇跡に、静かに興奮し、緊張しています。『片思い世界』というストレートでシンプルなタイトルこそが、もしかしたら最大のミステリーなのかもしれません」と意味深に語っている。『片思い世界』は2024年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:片思い世界 2024年全国にて公開予定(C)2024『片思い世界』製作委員会
2023年03月15日2023年1月29日、俳優の山本美月さんが自身のSNSを通して、第1子を妊娠したことを発表しました。いつも応援してくださってる皆様へ。この度、新しい命を授かりました。母子共に健康に過ごしております。お仕事は今後も体調を見ながら、続けていく予定です。温かく見守って頂けましたら幸いです。mizuki_yamamoto_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る MIZUKI YAMAMOTO / 山本美月(@mizuki_yamamoto_official)がシェアした投稿 山本さんは、2020年8月に同じく俳優の瀬戸康史さんと結婚。ともに福岡県出身という共通点もある美男美女カップルに、発表当時、多くの祝福の声が寄せられました。瀬戸康史、山本美月と結婚を発表「優しさであふれた、穏やかな家庭を築きたい」好感度が高い2人なだけに、今回の第1子妊娠の発表にもまた「おめでとうございます」「とっても嬉しい報告」とコメントが相次いでいます。・おめでとうございます!健康にも気を付けてください!・なんて幸せなニュース!おめでたい。・2人とも、絶対素敵な父親と母親になるんだろうな。山本さん、瀬戸さん、おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年01月30日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初タッグを組むオリジナル映画 『怪物』(2023年6月2日公開)のクリエイター、キャストが5日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。これまで、森の中を走る2人の子供たちのイノセントな写真と、作品タイトルが『怪物』であることが明らかになっている。この度第1弾ポスター&特報映像が公開された。坂本龍一による音楽で構成され、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子ほか超豪華実力派キャストが出演することも明らかになった。特報映像では、坂本龍一が本作のために書き下ろした楽曲を背景に、子供たちの「怪物だーーれだ」という声が何度もこだまする中、是枝裕和、坂元裕二、そして坂本龍一という錚々たるクリエイターたちの名前が浮かび上がり、キャスト陣(安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、田中裕子)の印象深い表情が続きます。そして、学校の上履きのそばに滴り落ちる血という意味深なカットにタイトル『怪物』の文字が続く撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中だという。○坂本龍一 コメント「怪物」怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない。今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム「12」からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった。○是枝裕和監督 コメント・坂本龍一について長年の念願が叶ってようやくコラボレーションが実現しました。撮影中も編集中もホテルの部屋で坂本さんの音楽をかけながら作業をしていたので正直お引き受け頂けなかったら途方に暮れていたと思います。歓喜、しています。・キャストについて安藤サクラさん、永山瑛太さん、田中裕子さん、こんなキャスティングが実現したらいいですね、と坂元裕二さんとワクワクしながらお話した通りのキャストが出演してくれました。身震いしました。安藤サクラさんは『万引き家族』に続きまして、2作目のお付き合いでしたが、前回とはまた全く違う凄みのある役を見事に体現していただきました。永山瑛太さんは初めての出演でしたが坂元裕二さんが瑛太さんに当て書きした役でもあり、もう彼以外ではあり得ない妙な、しかし、愛すべき人物に仕上がっております。田中裕子さんは、実は学生の頃に一度だけお会いしたことがあり、映画はもちろんですが、久世光彦さんと組まれたドラマの大ファンだったのでプレッシャーでしたが、至福の時間でした。怪物でした。主役の2人の男の子はオーディションを重ねて選ばせて頂きました。黒川さん、柊木さん、ふたりとも抜群でした。顔立ちも個性も全く違うのですが、撮影中見事な化学変化を作品にもたらしてくれたと思います。将来が楽しみです。高畑さん、獅童さんは以前ご挨拶をさせていただいてまして、いつか、とお約束していたのでこの作品で実現して良かったです。角田さんは、元々ファンでしたが『大豆田』でお芝居を拝見して、更にファンになり、お願いしました。登場しただけでちょっと微笑んでしまうんですが、素晴らしい存在感でした。(C)2023「怪物」製作委員会
2023年01月05日安藤サクラ、永山瑛太らが是枝裕和監督、坂元裕二脚本による映画『怪物』に出演していることが発表され、第1弾ポスター&特報映像が解禁。『万引き家族』の是枝裕和監督と『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二のコラボレーションで話題の本作は、『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』をはじめ国内外を問わず第一線で活躍する坂本龍一による音楽で構成されている。さらに今回発表された安藤サクラ、永山瑛太ほか、「世にも奇妙な物語‘21秋の特別編『スキップ』」に出演した黒川想矢、「最愛」「ミステリと言う勿れ」や連続ドラマ小説「カムカムエヴリバディ」に出演し、「PICU 小児集中治療室」では心臓病で苦しむ少年を好演した柊木陽太が参加。坂元氏の脚本作品「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の高畑充希、「大豆田とわ子と三人の元夫」の角田晃広、さらに中村獅童、田中裕子ら実力派豪華キャストたちの演技のケミストリーにも期待がかかる。解禁された第1弾ポスターは、森の中に佇む2人の子どもを不穏な空気が渦のように取り込んでいくようなビジュアルとなり、どのような物語が繰り広げられるのか、興味をそそるものとなった。また特報映像では、坂本氏が本作のために書き下ろした楽曲と共に、子どもたちの「怪物だーーれだ」という声が何度もこだまする中、是枝監督、坂元氏、そして坂本氏という錚々たるクリエイターたちの名前が浮かび上がり、さらに今回初めて顔ぶれが明かされるキャスト陣の印象深い表情が続いている。そして、学校の上履きのそばに滴り落ちる血。この意味深なカットには『怪物』のタイトルが続いている。『怪物』は6月2日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年01月05日映画『怪物』が、2023年6月2日(金)に公開される。監督は是枝裕和、脚本は坂元裕二が担当。“2人の子供たち”が紡ぐストーリー映画『怪物』は、『万引き家族』の是枝裕和が監督、『花束みたいな恋をした』の坂元裕二が脚本を手掛けるオリジナル作品だ。物語の舞台となるのは、大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、無邪気な子供たちと、人々が平穏な日常を送る中、ある日学校でケンカが起きた。よくある子供同士のケンカかと思いきや、彼らの食い違う主張が大人や社会、メディアを巻き込む大事になっていく。そして嵐の朝、子供たちが姿を消す。登場人物それぞれの視線を通した“怪物”探しの結末とは?是枝裕和×坂元裕二が初タッグ監督の是枝裕和は、『そして父になる』でカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞、『万引き家族』で最高賞パルムドールに輝いた人物。『ベイビー・ブローカー』でも、カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞を受賞、主演ソン・ガンホは韓国人俳優として初となる最優秀男優賞を獲得し、話題を集めた。2019年公開の『真実』ではフランス、2022年の『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界のフィルムメーカーとタッグを組んできた是枝裕和が、ひさしぶりに日本での映画制作に挑む。脚本を務めるのは、「Mother」「最高の離婚」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」「大豆田とわ子と三人の元夫」「初恋の悪魔」といった人気ドラマを世に送り出し、映画『花束みたいな恋をした』でもヒットを飛ばした脚本家・坂元裕二。「カルテット」では芸術選奨文部科学大臣賞、「大豆田とわ子と三人の元夫」では文化庁芸術祭賞優秀賞に輝くなど、華々しい受賞歴を持つ。是枝裕和は、かねてより坂元裕二とのコラボレーションを熱望。坂元も、是枝の存在を憧れであり、嫉妬めいた思いの対象だったと明かしている。なお、企画・プロデュースは川村元気と山田兼司が務める。第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞尚、映画『怪物』は、第76回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、脚本を担当した坂元裕二が脚本賞を受賞した。「クィア・パルム賞」と合わせ2冠を獲得したこととなる。なお、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門選出は、是枝裕和にとって『ベイビー・ブローカー』以来2年連続、7回目の選出となる。安藤サクラや永山瑛太が出演キャストは、是枝監督曰く“『万引き家族』とはまた全く違う凄みのある役”を演じるという安藤サクラや、“坂元裕二が当て書きした役”を演じるという永山瑛太など。また、2人の少年を黒川想矢、柊木陽太が演じる他、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子らも名を連ねる。麦野早織…安藤サクラ息子・湊を愛するシングルマザー。息子が担任教師の保利から暴力を受けていることを疑い、学校へ説明を求めに行く。麦野湊…黒川想矢早織の息子。小学5年生。道中に咲いている花の名前を唱えながら歩く依里に「お母さんが、男の子は花の名前知らない方がモテるって」と言い放つ。星川依里(より)…柊木陽太湊の同級生。トンネルの手前で思わず立ち止まる湊に向かって、余裕そうにうなり笛を鳴らしながら「暗いの怖がる男はモテないよ」と言う。暗いトンネルを抜けた先で見つけた廃車となった電車の車両は、湊と依里の秘密基地に。保利(ほり)…永山瑛太湊、依里の担任教師。早織が学校へ説明を求めに来た際、釈然としない態度で謝罪を述べるシーンも。広奈…高畑充希保利の恋人。正田…角田晃広湊、依里が通う小学校の教頭。星川清高…中村獅童依里の父でシングルファーザー。伏見…田中裕子小学校の校長。音楽は坂本龍一映画『怪物』の音楽を担当するのは、坂本龍一。『ラストエンペラー』で日本人初となるアカデミー賞作曲賞を受賞し、『レヴェナント:蘇えりし者』や『怒り』などにも楽曲を提供してきた坂本龍一が、どのような音楽を書き下ろすのか注目だ。<坂本龍一 コメント全文>「怪物」怪物と言われると誰が怪物なんだと探し回ってしまうんだが、それはうまくいかない。誰が怪物かというのはとても難しい問いで、その難しい問いをこの映画は投げかけている。さて、その難解なテーマの映画にどんな音楽をつければいいのだろう。救いは子供たちの生の気持ち。それに導かれて指がピアノの上を動いた。正解はない。今回残念ながらスコア全体をお引き受けする体力はなかった。監督からのたってのご所望でピアノ曲2曲を提出した。新しいアルバム「12」からの曲や、古い曲を使って全体を構成してくださった。【作品詳細】映画『怪物』公開日:2023年6月2日(金) 全国ロードショー監督・編集:是枝裕和脚本:坂元裕二出演:安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、角田晃広、中村獅童、田中裕子音楽:坂本龍一企画・プロデュース:川村元気、山田兼司
2022年11月21日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初タッグを組んだオリジナル映画『怪物』が、2023年6月2日(金) に全国公開されることが決定した。『万引き家族』でカンヌ最高賞であるパルムドールを受賞した是枝は、今年公開の『ベイビー・ブローカー』でカンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を受賞。『真実』ではフランス、『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界中の映画人とタッグを組んできた。そんな彼が今最もリスペクトするという坂元は、これまで『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』『初恋の悪魔』など数多くの連続ドラマの脚本を手がけてきた脚本家。『カルテット』では芸術選奨文部科学大臣賞、『大豆田とわ子と三人の元夫』では文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞するなど、数々の受賞歴を誇る。坂元裕二今回のコラボレーションについて、是枝はかねてより坂元の手腕に羨望と畏敬の念を抱いておりファンだったことを明かし、協業についてはどこか諦めていたが、夢が叶ったと喜びを言葉にしている。また坂元の素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと感じながら撮影に挑み、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいと語っている。一方で坂元は、是枝作品の脚本を監督以外の人が書くことについて、無理に決まってると考えていたこと、是枝は憧れの存在のような人であり、嫉妬めいた思いの対象だったこと、その気持ちが少しずつ変化し、今回の映画作りに至ったとのこと。そして本作が自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っている、とコメントを寄せている。併せて、森の中を走る2人の子どもたちのイノセントな場面写真と特別映像が公開された。■是枝裕和 コメント全文基本的には自分の映画は自分で脚本を書いて来ましたが、誰か脚本家と組むなら誰が?という質問には必ず「坂元裕二!」と即答してきました。それは、そんなことは自分のキャリアには起こらないだろうとどこかで諦めていたからです、きっと。夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました。そして、何より、その題材をとてつもなく面白いものに着地させる手腕には、羨望と畏敬の念と両方を抱いておりました。今回は、縁あって共同作業が実現してしまいました。監督としてこの素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと、ファンであることは隠したつもりだったのですが、恥ずかしながら、バレバレだったと思います。まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです。■坂元裕二 コメント全文是枝作品の脚本を是枝さん以外の者が書くと聞くと、観客の方はどのように思われるのでしょう。わたしは、「え、そんなことはありえるの?無理に決まってるでしょ」派です。是枝監督は世界一の脚本家でもありますから。しかも撮影現場で俳優やスタッフと対話しながら脚本を作っていくタイプの監督です。そんな仕事を引き受けた脚本家がいたら、身の程知らずだなと苦笑いするはずです。まったくもって愚か者ですね。是枝さんは学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人でした。あんな人になりたかったな、なれなかったな。いいな、羨ましいな。そんな嫉妬めいた思いの対象だった是枝さんが、『海よりもまだ深く』という映画の作中やインタビューで「こんな自分になりたいわけじゃなかった」と語られていて、驚きました。是枝さんの秘密をちょっと知ったような気になりました。誰だって多かれ少なかれ自分に納得いかなくて、こんなつもりじゃなかったと思いながら生きていて、どこかで折り合いをつけようとするけど、良いこともあれば悪いこともある。自分のことがあまり好きじゃなかったりする。廊下の向こうにいる是枝さんのことを見かけるたびに、「僕もそうなんだよね」と心の中で勝手に話しかけてみたりする、そんな存在に変わって、この映画もそんな風にして作っていきました。自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています。映画『怪物』特別映像<作品情報>映画『怪物』2023年6月2日(金) 全国ロードショー監督・編集:是枝裕和脚本:坂元裕二企画・プロデュース:川村元気山田兼司関連リンク公式サイト:::
2022年11月18日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二が初タッグを組むオリジナル映画 『怪物』(2023年6月2日)が公開されることが18日、明らかになった。同作は是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二によるオリジナル作。今回、森の中を走る2人の子供たちのイノセントな写真と、作品タイトルが『怪物』であることが明らかになった。監督を務める是枝裕和は『そして父になる』(13年)でカンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞、さらに『万引き家族』(18年)ではカンヌ最高賞であるパルムドールを受賞するという栄誉に輝き、今年公開の『ベイビー・ブローカー』(22年)ではカンヌ国際映画祭にてエキュメニカル審査員賞を受賞。主演のソン・ガンホは韓国人俳優として初となる最優秀男優賞を受賞し話題となった。『真実』(19年)ではフランス、『ベイビー・ブローカー』では韓国と、世界中の映画人とタッグを組んできた是枝監督が、久々に日本での映画制作を行う。また本作の脚本を務めるのは、映画『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二。是枝監督が今最もリスペクトするという坂元はこれまでドラマ『Mother』(10年)、『最高の離婚』(13年)、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(16年)、『カルテット』(17年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(21年)、『初恋の悪魔』(22年)など、視聴者の心を捉えて離さない数多くの連続ドラマの脚本を手掛けている。また数々の受賞歴を誇り、『最高の離婚』では日本民間放送連盟賞最優秀賞、『Mother』では第19回橋田賞、『Woman』では日本民間放送連盟賞最優秀賞、『カルテット』では芸術選奨文部科学大臣賞、『anone』ではMIPCOM BUYERS’ AWARD、『大豆田とわ子と三人の元夫』では文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞している。是枝はかねてより坂元の手腕に羨望と畏敬の念を抱いておりファンだったことを明かし、協業についてはどこか諦めていたが、夢が叶ったのだという。一方で坂元は、是枝作品の脚本を監督以外の人が書くことについて、無理に決まってると考えていたこと、是枝は憧れの存在のような人であり、嫉妬めいた思いの対象だったが気持ちが少しずつ変化し、今回の映画作りに至ったことについて触れている。互いにリスペクトしあいながらも、実現不可能と思ってきた夢のコラボレーションが結実した新作で、撮影は2022年の春と夏に終え、現在ポストプロダクション中となっている。○是枝裕和監督 コメント基本的には自分の映画は自分で脚本を書いて来ましたが、誰か脚本家と組むなら誰が?という質問には必ず「坂元裕二!」と即答してきました。それは、そんなことは自分のキャリアには起こらないだろうとどこかで諦めていたからです、きっと。夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました。そして、何より、その題材をとてつもなく面白いものに着地させる手腕には、羨望と畏敬の念と両方を抱いておりました。今回は、縁あって共同作業が実現してしまいました。監督としてこの素晴らしい脚本とちゃんと勝負しなくてはいけないと、ファンであることは隠したつもりだったのですが、恥ずかしながら、バレバレだったと思います。まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです。○坂元裕二氏 コメント是枝作品の脚本を是枝さん以外の者が書くと聞くと、観客の方はどのように思われるのでしょう。わたしは、「え、そんなことはありえるの? 無理に決まってるでしょ」派です。是枝監督は世界一の脚本家でもありますから。しかも撮影現場で俳優やスタッフと対話しながら脚本を作っていくタイプの監督です。そんな仕事を引き受けた脚本家がいたら、身の程知らずだなと苦笑いするはずです。まったくもって愚か者ですね。是枝さんは学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人でした。あんな人になりたかったな、なれなかったな。いいな、羨ましいな。そんな嫉妬めいた思いの対象だった是枝さんが、『海よりもまだ深く』という映画の作中やインタビューで「こんな自分になりたいわけじゃなかった」と語られていて、驚きました。是枝さんの秘密をちょっと知ったような気になりました。誰だって多かれ少なかれ自分に納得いかなくて、こんなつもりじゃなかったと思いながら生きていて、どこかで折り合いをつけようとするけど、良いこともあれば悪いこともある。自分のことがあまり好きじゃなかったりする。廊下の向こうにいる是枝さんのことを見かけるたびに、「僕もそうなんだよね」と心の中で勝手に話しかけてみたりする、そんな存在に変わって、この映画もそんな風にして作っていきました。自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています。(C)2023「怪物」製作委員会 (C)藤井保
2022年11月18日是枝裕和監督と脚本家・坂元裕二の初タッグで贈るオリジナル映画『怪物』の公開が決定した。是枝監督といえば、『万引き家族』でカンヌ最高賞・パルムドールを受賞するという栄誉に輝いたことが記憶に新しく、近年では『真実』『ベイビー・ブローカー』と世界中の映画人とタッグを組んだ作品も続いたが、今回日本で映画製作を行った。また、坂元さんは、「Mother」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「カルテット」『花束みたいな恋をした』などを手掛ける脚本家。かねてより坂元さんの手腕に羨望と畏敬の念を抱いており、ファンだったという是枝監督は、「夢が叶ってしまいました。こんなことを言うと坂元裕二ファンには怒られるかも知れませんが、加害者遺族、赤ちゃんポスト、子供達の冒険旅行、疑似家族と、同じモチーフに関心を持たれている方だなと親近感を抱いておりました。もちろん作品になるタイミングは前後していますし、扱い方は全く違うのですが、それでも彼と自分は同じ時代を生き同じ空気を吸って吐いているんだと感じていました」と明かし、「まだタイトル以外は明かせませんが、誰よりもこの作品の完成が待ち遠しいです」とコメント。一方、坂元さんは「学年もクラスも違っていて話したこともないけど、時々廊下で目が合ったり、持ってるものを見て真似して手に入れたくなる、憧れの存在のような人」と是枝監督について話し、「自分を好きになれない誰かへのエールになるといいなと思っています」と語っている。そんな互いにリスペクトし合いながらも、実現不可能と思ってきた夢のコラボレーションが結実した本作。詳しい内容は明らかになっていないが、森の中を走る2人の子どもたちが映る映像と写真が公開されている。なお、撮影は春と夏に終えており、現在ポストプロダクション中だという。『怪物』は2023年6月2日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2022年11月18日気になるあの人×トレンドメイク。今回は、乃木坂46・山下美月さんが“色っぽカーキ”にトライしました。カーキ×温もりオレンジでモードな色香を手に入れる。この秋冬、各ブランドのアイパレットでひときわ存在感を放つ旬カラー、カーキ。ブラウンの延長線として使える万能感とその媚びない色っぽさに山下美月さんも心を奪われたよう。「今回は下まぶたに入れてもらったんですけど、モードな中にも大人なかわいさがありますね。乃木坂46のメイクはピンクやブラウン系の柔らかい色中心なので、ぱきっとした発色は新鮮!」上まぶたに入れたシアーオレンジもカーキと相性抜群。そのきらめきで大きな瞳がさらに輝いて。「あ、輝いてました?(笑)いままで目元がきつく見えがちだからラメやパールは控えていたんですけど、このオレンジはかわいい!マスク生活が続いてますけど、そんなときマスクからのぞく目元がキラッとしてたら魅力的ですよね」アイドル活動も俳優業も忙しいいまは、入浴とスキンケアが美容&リラックスの時間。「入浴剤は30種くらい洗面台の棚にずらーっと並べてどれにしようかなって選んでます。お気に入りはサンタ・マリア・ノヴェッラのザクロのバスソルト。大好きな香りで3箱はあるかも(笑)。お風呂上がりは全身用化粧水と乳液をじっくり塗ります。お風呂に2時間、スキンケアに40分くらいかかるけど、リラックスできる貴重な時間だからマイペースに楽しんでいます」Makeup PointA絶妙な深みと透明感を兼ね備えた4色。ザ アイシャドウ パレット 009¥6,820(アディクション ビューティ TEL:0120・586・683)Bエメラルドグリーンからピュアゴールドまでの7色のシャドウが一つに。ディオール バックステージ アイパレット 008¥6,270 11/18限定発売(パルファン・クリスチャン・ディオール TEL:03・3239・0618)C高発色のカーキグリーンが長時間続く。ワンダー エバー アイシャドウ 007¥1,650(リンメル TEL:0120・878・653)今回はAのパレットを使用。3のオレンジを上まぶたから、逆“くの字”を描くように目尻の下端まで広めに入れる。下まぶたは目頭側に1のゴールドを、4のカーキを下まつ毛の際におき、アウトラインを2でぼかす。ポイント使いはもちろん、シアーなカーキは広くぼかしてソフトな印象に…と、色み次第で幅広い使い方ができる。Mizuki’s Beauty Rules1、化粧水&乳液は全身にたっぷりと。ノースリーブ衣装の多いアイドルなればこそボディケアは必須。「全身用化粧水はロクシタンのミスト、乳液はTHREEの『バランシング フルボディ エマルジョン』。手でオイルマッサージをしたり、筋膜リリース用ボールを背中に使ったりと、ほぐすケアも取り入れています」2、ロケ先での宿泊は、最新コスメのお試しタイム。目下、朝ドラ撮影地の大阪と東京を行き来する日々。「宿泊先でのスキンケアはコスメカウンターでもらえる新作のサンプル(笑)。それを大阪で試して、いいなと思ったら東京で買います。旅の荷物も減るし、新しいコスメを試すいい機会になっていて一石二鳥じゃないかな?」3、最新美容ツールでビューティ効率UP!最新美容ツールも積極的に取り入れるのが山下さん流。「顔と頭皮はmyseの『スカルプリフト プラス』。頭皮から肌が引き上がる感覚が好きで、毎日使ってます。防水でお風呂の中でも使えるのがポイントで、長湯しながらなにげなく顔に当てているだけで効いている気が」やました・みづき1999年7月26日生まれ、東京都出身。乃木坂46の3期生。グループ活動では2021年発表のシングル「僕は僕を好きになる」で初センター。現在、朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』に出演中。愛称やま、みづき。ニットベスト¥2,999(H&M/H&M カスタマーサービス TEL:0120・866・201)デニムジャケット¥44,000(ニュートラルワークス./ゴールドウイン カスタマーセンター TEL:0120・307・560)イヤリング¥8,800(プティローブノアー TEL:03・4567・6217)※『anan』2022年11月16日号より。写真・魵澤和之(まきうらオフィス)スタイリスト・仮屋薗寛子ヘア&メイク・AYA(TRIVAL)取材、文・大澤千穂
2022年11月13日