日々話題を集めるエンタメニュースも、経済目線で知ればもっと面白くなる。そこで『ORICON NEWS』は、エンタメをこよなく愛する経営コンサルタント・坂口孝則氏に、エンタメにまつわるニュースを経済視点で解説してもらう企画『オリコンエンタメビズ』を連載中。今回は、4週連続で興収1位(8日時点)を記録しているホラー映画『変な家』のプロモーション手法について解説してもらった。一部ネタバレあり。■映画『変な家』とは『家の変』である。鑑賞後に、こんな言葉遊びを述べたくなりました。「変」とは「おかしい」という意味だけではなく、「本能寺の変」のように異常な事件も指します。つまり“変な”家の間取りという舞台を使った面白い設定だけで、大ヒットを飛ばしてしまった“事件”のようにも感じるのです。映画『変な家』は作家・雨穴(うけつ)さんのYouTube動画をもとにしたホラー映画です。映画では、オカルト関連の動画クリエイターが主人公で、たまたま中古住宅物件の間取りを目にしたシーンから物語がはじまります。建築士の仲間とともに、その奇妙で変な間取りの真実を探すうちに、ある地方にある名家と過去の哀しい事件や習俗に巻き込まれていく…というストーリーです。原稿の執筆時点では興行収入が34億5900万円と大ヒットを記録しています。ここから、映画『変な家』を題材に現在のプロモーションを考えていきます。(1)若年層の事前周知コンテンツの作品化同作品は公開が決まったときから、私の小学生の息子(小学6年生と2年生)が連れて行ってほしいと懇願していました。さらに長男は友達とも観に行きましたからね。何より長男はYouTubeで何度も見ており、さらに書籍も全作を読破していました。また、このところのコンテンツはYouTubeやTikTokを通じて若年層に膾炙(かいしゃ)しているケースが多々あります。これは見方を変えれば、確率論の母数を増やす試みといえます。これまでマンガ誌で無数のマンガが発表されては、そのたった数パーセントのみがヒットしていきました。正直、どれがヒットするかは出してみないとわからない。ただ多数の作品のなかで一定の確率でヒットする。かつてはそれがアニメ化や映画化されていました。その母数がSNSに広がってきたと見ることができます。つまり、これからSNSで物語やストーリーを公開し、無数の人に広がったら、それが映画等の元ネタになる選択肢が広がっているのです。数年で、Google「Vids」、OpenAI「Sora」など動画生成AIが一般化すると、この流れは加速していくでしょう。(2)ファミリーマーケティング映画『変な家』では主人公が原作の、雨穴さんとはやや違ったフォルムのマスクを着しています。米映画『スクリーム』的マスクです。このマスクを見た時点で、映画『変な家』ではこの後に殺人事件が起きるのだな、と示唆されています。また、スクリームはムンクの叫びに影響を受けていることは知られており、あの絵は恐怖に耐えられずに耳をふさいでいるのも有名です。映画『変な家』では音を使った演出が恐怖を煽ります(なお、このわかりやすさも若年層にウケている理由でしょう)が、耳をふさぐ前フリだったわけです。さらにわかりやすいのは、角川映画の『犬神家の一族』『八つ墓村』のオマージュが満載です。さすがに石坂浩二さんが登場したときは笑いました。またネタバレになるのですが、映画『変な家』では左手の切断が重要な意味をもちます。ブルーハーツの名曲「僕の右手」は、右手首を欠損した伝説のアーティストMASAMIさんをモチーフにしたのは有名で、右手とは「創造性」「創作」を暗喩します。それに対して、左手とは習俗的には凶事の意味さえあります。そこで左手をスプラッタ映画のように切断するとは…。などともっと語れるでしょうが、私はそれらを説明したいのではありません。述べたいのは、親世代(もしくは春休みなので祖父母世代)が子どもを連れて映画館に行った際に、浅いウンチクを語れるギミックにあふれている点です。タイミング的に、小中高生が友達同士でも行けるし、もしくは家族連れで行くこともできます。友達同士ならばYouTubeや小説との差異を語れるかもしれません。家族連れの場合は、世代によって想起した元ネタを語ることができます。なお正直に申しておけば、私はこの映画『変な家』を評価しているかというと微妙です。しかしヒットしている現実はあります。プロモーションとすれば、SNS等での事前周知、そしてファミリー層、若年層への訴求がうまくいく仕掛けに溢れている点は大いに示唆的です。まあ、私のように評価が微妙、という人にも語らせているんですから、SNSで批判している方々も、もはや『変な家』の『家の変』に巻き込まれているのでしょう。
2024年04月16日日々話題を集めるエンタメニュースも、経済目線で知ればもっと面白くなる。そこで『ORICON NEWS』は、エンタメをこよなく愛する経営コンサルタント・坂口孝則氏に、エンタメにまつわるニュースを経済視点で解説してもらう企画『オリコンエンタメビズ』を連載中。今回は、ラウドミュージックが求められる理由を経済目線で解説してもらった。■現代日本ポップスの源流とラウドミュージックの歴史現代にYOASOBIやOfficial髭男dismが存在しなかったとしたら、日本の音楽シーンは大きな損失です。そして、さらにLUNA SEA、L’Arc~en~Ciel、DIR EN GREY、lynch.さらにBABYMETALも存在しなかったとしたら……。もはや日本の楽しみの大部分の欠落と同義です。ところで昨年11月、YOASOBIは「NEX_FEST」に出演して日本全体に衝撃を与えました。というのも、日本を代表するポップスと思われていたYOASOBIが、なんとラウドミュージックのBring Me the Horizon、BABYMETAL、マキシム ザ ホルモンと共演したからです。ラウドミュージックとは、ヘビーメタル、ポストロック、さまざまな言い方があります。つまりうるさい音楽です。しかもYOAOBIとの相性は最高でした(メインのBring Me the Horizonはかつてデスメタルバンドでした)。しかも昨年開催の「KNOTFEST JAPAN」など、このところ日本でラウドミュージックのフェスが定着し、人気を集めています。BABYMETALは今年5月に、さいたまスーパーアリーナで主催フェス「FOX_FEST」を開催。Crossfaithも来年2月に幕張メッセでフェスを主催することが話題です。では、なぜ昨今、日本でラウドミュージックが人気を集めているのか。これを経済・時代背景を分析するとともに、実は現在日本のポップスシーンを牽引しているアーティストらが、ラウドミュージックの系譜にあることを説明します。ここで話を変えるようですが、現在、日本の景気は足踏みをしています。日経平均は最高値を更新しました。しかし、実質給与は上昇していません。そんなとき、ラウドミュージックが人気になるのは時代の再来ともいえます。というのが、当稿の中盤で説明する、現在のアーティストに影響を与えたラウドミュージックのバンドを紹介するのですが、その多くは結成が1985年前後です。1985年はプラザ合意の年であり、日本がバブル経済に突き進んでいく前段階でした。そこでヘビーメタルなどの音楽が注目されました。完全にバブル経済で浮かれていたとき。象徴的なのは1989年から1990年に放映された『三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)で、ポップスが前に立ち始めました。ラウドミュージック=ヘビーメタルは、中産階級の逆襲の音楽ですから、豊かな時代になると、華やかで明るい音楽が享受されるのは必然でした。よってラウドミュージックやヘビーメタルは隠れるようになりました。しかし、日本経済としては残念なことですが、その後「失われた30年」といわれる時代においては、むしろラウドミュージックとその影響下にあるバンドが注目されました。その流れはLUNA SEA、L’Arc~en~Ciel、DIR EN GREY、lynch.から、YOASOBIやOfficial髭男dismにいたりました。なお英国でパンクが生まれたのは1979年で不況の時代。また米国でヘビーメタルが全盛期を迎えたのも1980年代前半で、米国が不景気で失業者が続出する時代でした。日本、英国、米国とも、経済状況と生じる音楽は密接な関係があります。ラウドミュージックとは、肉体の解放と、虐げられたものの叫びといえます。景気が盛り上がり、幸福な時代であれば楽曲やエンタメも嘆く必要はありません。しかし景気が底であれば、理想としてのアイドルや、やるせない気持ちの解消としてラウドミュージックが需要されるのは、きわめて経済・時代的な話です。■現代アーティストの源流たちここに一枚の伝説的なアルバムがあります。『SKULL THRASH ZONE Vol.1』(1987年)というオムニバスアルバムです。このアルバムに人生を狂わせられた人は少なくありません。現在、ヘビーメタルあるいはラウドミュージックと称される音楽の原点となったアルバムです。私が同アルバムを紹介した理由は、冒頭で紹介したYOASOBIを中心とするメインストリームに流れ着く音楽の源流にほかならないからです。同アルバムに参加しているバンドはX(もちろんYOSHIKIさんです。X JAPANへの改名は1992年)、DOOM、SHELLSHOCK、JURASSIC JADEなど。一曲目はDOOMの「YOU END. GET UP! YOU」なのですが、その怪しげなベースラインとギターの叫びに、異常な興奮を覚えます。そして同アルバムを紹介したもう一つの理由は、先日、川崎クラブチッタで「VIOLENT ATTITUDE 2024」が開催されたためです。これは、前述のアルバムのバンドが出演した現代の奇跡といえるものでした。このイベントを紹介しつつ、現在のポップミュージックとの接点の解説を加えていきます。以下「VIOLENT ATTITUDE 2024」に参加したバンドを抜粋して紹介するとともに楽曲も紹介しますのでサブスクリプションや動画配信サービスで聴いてみてください。まずSHELLSHOCKです。1984年に伊藤彰さんを中心に結成されたバンドで、「ENDLESS WAR」をまずは聴いてみてください。SHELLSHOCKは、きわめて面白い、ほぼ狂ったとすら言えるギターリフで日本独自の“うるさい”音楽を創り上げました。80年代から海外のメタルバンドが来日する際にはSHELLSHOCKがサポート・アクトを務めました。その際に海外アーティスト、ならびに海外アーティストの日本人ファンに衝撃を与えました。彼らが、メタルとプログレ、ジャズまでを包括する異常な文化圏である日本を体現していたからです。いまメタルとかラウドミュージックなど興味がない人でも、ポップスは聴くでしょう。それらの曲で歪んだギターのフレーズがあるとすれば、その源流はこのSHELLSHOCKにあります。そしてJURASSIC JADE。結成は1985年。「The Yellowish」を聴いてください。日本のラウドミュージックが結局はJURASSIC JADEの子供に過ぎないと理解できるはずです。顔面白塗りのボーカルHIZUMIさんは妖艶で美しく、そして凶暴でもある。経済成長期に求められた良妻賢母の裏面を意図的に描き、社会の裏側を暴こうとする姿勢。さらに、なんと日本語詞。あまりに衝撃的なボーカルスタイルは、その後のサブカルチャーからビジュアル系まで広い影響を与えました。JURASSIC JADEは日本語音楽の発展はなかったはずです。日本語の制約の中で、次々とバンドが生まれたのは「内田裕也と『はっぴいえんど』を対立構造とする、日本語でロックは歌えるかどうか、という議論」ではなくJURASSIC JADEというきわめて実践的な体現者のおかげでした。また、COCOBATは決定的です。1991年に結成。問答無用に「Cocobat Crunch」を聴いてください。ここには、虐げられていた人間がラウドミュージックを演奏することで、社会へ逆襲する熱情のすべてがあります。現在メンバーであるTAKE-SHITさんとSEIKIさんは美しく、ステージングと演奏はもはや芸術的ですらあります。さきほど、私は社会への逆襲と書きましたが、彼らは逆襲の過程で多くの“ならず者”たちと共闘していきました。多くを混ぜ、真の限界芸術を創ったのです。同バンドはグラフィックアーティストのパスヘッドとのコラボで有名で、ファッションカルチャーとアンダーグラウンドを融合したのも同バンドでした。音楽も、ファンク、ロック、パンク、ハードコアのようにも、メタルのようにも土着のメロディに聴こえるところもある。ファッションもこれまでのラウドシーンに似つかわしくなく、ストリート的でHIPな感覚がありました。簡単にいうとかっこよかった。ストリートにいた若者が音楽に興味を持ち、新たな文化を作り上げる日本特有の文化形成にCOCOBATは大きく貢献しました。最後にDOOMです。1985年に結成、2014年から再始動しています。あらためて説明すれば、このDOOMがなければ、現代の日本メジャーシーンのアーティストも存在しないといっていいでしょう(なお当初のドラマーはYOSHIKIさんです)。DOOMは「YOU END, GET UP! YOU」を聴いてください。ハードコア、ブルース、ロック、すべての日本バンドの源流です。かつ、テクニカルで、かつキャッチー。このDOOMがいなければ、日本のうるさめのバンドは存在しなかったでしょう。とくに変拍子や転調を行う展開など、日本のバンド・ミュージックは特異な発展を遂げましたが、これはDOOMがなければありえませんでした。■経済と音楽という「商品」の特性YOASOBIのコンポーザーAYASEさんが結成していた過去バンドDavinciは、いわゆるポストロックと呼ばれるジャンルです。これはメタル=ラウドミュージックの発展型といえます。ポストロックは、先にあげた『SKULL THRASH ZONE Vol.1』と「VIOLENT ATTITUDE」に参加したアーティストがいなければ、そもそもありえない音楽です。稀代のストーリーテーラーAYASEさんが、メタルを選択していたのは興味深い。また、Official髭男dismは、SHELLSHOCK、COCOBAT、またスラッシュメタルバンドのスレイヤー(米国で1981年結成)に影響を受けています。髭男の「ホワイトノイズ」はスレイヤーの「Raining Blood」「South of heaven」的ですね。さらに、L’Arc~en~Cielは伝説的バンドGASTUNKの楽曲に影響を…と、やめておきましょう。私が説明したいのは、現在ポップスとして享受している楽曲が、実は日本の特異なラウドミュージックシーンに源流がある点です。ところで、2023年末にYOSHIKIさんの『NHK紅白歌合戦』での演奏は伝説となりました。というのも、その後にHYDEさん(L’Arc~en~Ciel)、清春さん(黒夢)、松岡充さん(SOPHIA)、難波章浩さん(Hi-STANDARD)を連れて「Rusty Nail」を演奏したからです。これは、まさに『SKULL THRASH ZONE Vol.1』=X=すべてのラウドミュージックの基礎、だったという証左でしょう。また、YOASOBIは紅白歌合戦ではじめて「アイドル」を演奏しました。同曲は、歌詞やメロディーにアイドル文化の批評が含まれています。番組内ではタイトルに似つかわしくないラウドな演奏で、さらに現役のアイドルが無邪気に踊っていました(ちなみに、そのときにYOASOBIでドラムを演奏していたのはメタルバンド・Crossfaithの天野達也さんであり、現代の天才の一人です)。すべてが混在する現代日本文化の到達点といえました。つまり、昨年の紅白は、XからDOOMまでかつてのラウドシーンを体現するYOSHIKIさんがHYDEさんらに血脈を与え、さらにYOASOBIにつながり分類不能なJ-音楽が世界を制覇したのだ――と高らかに宣言した「奇跡」でした。音楽を単に音楽として享受するだけでなく、文化背景、さらに経済状況もセットで享受すること自体がエンターテインメントになります。また経済状況と、その時代に希求される音楽という商品の特性を知ることは、これまでにないマーケティングの観点を与えるはずです。まずは今回に紹介したアーティストを聴くことからオススメします。
2024年03月28日日々話題を集めるエンタメニュースも、経済目線で知ればもっと面白くなる。そこで『ORICON NEWS』は、エンタメをこよなく愛する経営コンサルタント・坂口孝則氏に、エンタメにまつわるニュースを経済視点で解説してもらう連載企画『オリコンエンタメビズ』を開始した。今回は、公開中の『映画ドラえもん のび太の地球(ちきゅう)交響楽(シンフォニー)』に込められた意味を、マーケティングの観点から解説してもらった。『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』が3月1日から上映されています。私がはじめて映画館に見に行ったのが1980年『ドラえもん のび太の恐竜』です。そこからすべてのドラえもん映画を劇場で観ています。もっとも、1983年『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』までは就学前で記憶にありません。そして、私自身は2012年にドラえもんを題材にした書籍を書き、さらにここ10年間は2人の息子を連れて見に行くようになりました。前回2023年の『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』は衝撃的でした。ネタバレにならないように説明しますと、ドラえもんとのび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんが楽園を見つけ出し、そこでユートピアのような生活を実現します。しかし、そこで暮らすうちに、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんは、ひたすら心がきれいになる洗脳を受け、個々人の性格を失ってしまいます。その世界は人々の心を操っていました。優秀で完璧で、操り人形にさせようとする世界に対して、不十分で不器用でも生きる価値を主張しようとするドラえもんとのび太が対立します。しかも、その世界を創造したレイ博士は、そもそもイジメに遭っていた経験から屈折していたのです。つまり、ここには巨悪はありません。悪と思われていた敵は、「破壊兵器を作って自分をイジメていた社会をぶっ潰す」のではなく「人々を変えてやる」ことを意気込んでいました。そして、最新作の「のび太の地球交響楽」です。これは、さらに衝撃的でした。同作ではのび太のちょっとした失策によって、地球から音と音楽が消えてしまいます。これは、敵「ノイズ」のせいでした。ノイズは音楽を消す生命体で、これまでも惑星を破壊してきました。ドラえもんとのび太は、異星人たちと協力し、シンフォニー(交響曲)を演奏することで、この敵を破ります。もちろん、これは「音楽のみが言語や文化を超える」というメッセージのように捉えられます。説明するまでもありませんが、外国語歌詞でも、曲であれば感動するのは、音楽ゆえにほかなりません。ただ、「のび太の地球交響楽」はもっと大きな意味があります。以下、マーケティングの観点から説明します。まず、同作における敵のノイズは、生命体として書かれていますが、ほぼ「概念」です。実態があるようでありません。さきほど私は前作「のび太と空の理想郷」について説明しましたが、今作の敵は具体的な実態すら持っていません。また、初期作「のび太の恐竜」などではバトルシーンが満載ですが、今回の「のび太の地球交響楽」では闘いはほぼありません。うまく楽器を演奏する、みんなで演奏する、心を込める、といった行為そのものが相手を打ち負かすようになっています。なんという作品でしょうか。企業活動で意識せねばならない概念として、コンプライアンス、SDGs、ダイバーシティ、といった流れがあります。誰も悪者にできない。そして誰にも配慮する必要がある。その究極的な表現として、敵はおらず、敵は概念であり、闘いの表現すらも消し去ってしまったのです。そして、これこそが、漂白化される世界にふさわしい表現といえるでしょう。以上は私の皮肉と思われるかもしれません。ただ、すべてを傷つけない時代の必然ともいえるはずです。ところで、私はノイズというジャンルを愛聴しています。ハナタラシ、非常階段やインキャパシタンツが代表する同音楽に心奪われてきました。そのような私からすれば、今回のノイズという敵名すらも心外といえなくはない(いいませんけれども・笑)。私のような意見すらも拾わねばならない時代があと数年以内にやってきたら、さらにエンタメの表現はどう変わるのか。そんなことも考えさせてくれる傑作として「のび太の地球交響楽」を位置づけたいと思います。
2024年03月27日坂口健太郎とイ・セヨンが主演を務める韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」の制作が始動。坂口さんのほか、日本から中村アンも参加した台本読み合わせの映像が公開された。本作は『トガニ 幼き瞳の告発』『私たちの幸せな時間』などで知られる韓国の人気作家コン・ジヨンと、『冷静と情熱のあいだ』『サヨナライツカ』の辻仁成が共著した、男女の愛と別れをそれぞれの視点で綴る同名ラブストーリーを原作にした韓国ドラマ。主人公の潤吾(坂口健太郎)と日本に留学中の紅/チェ・ホン(イ・セヨン)が出会い、美しく切ない愛と別れを経験したのち、5年後の韓国で再会を果たす“運命的な愛”を描いていく。坂口さんは韓国語で、また、イ・セヨンは日本語でそれぞれ挨拶すると拍手が起こり、和やかな台本読みの現場となった様子。さらに、ミンジュン役を演じるホン・ジョンヒョンと、カンナ役を演じる中村さんも感情を込めて本読みをする様子が捉えられている。この日が初顔合わせながらも雰囲気よく本読みを終えられたことに「ちょっとホッとしている」と坂口さん。「繊細な感情を役に込めて演じるシーンが多い作品なので、これから潤吾に近づけていけたら」とコメント。中村さんも「優しい雰囲気の現場で、いまから撮影がとても楽しみ」と感想を寄せている。動画には「イ・セヨンと坂口健太郎のコンビネーション最強」「日韓最強の組み合わせ」「期待しているシリーズ」など韓国語のコメントが続々。また、X(旧Twitter)では現在、日本のドラマ「Eye Love You」で二階堂ふみと共演しているチェ・ジョンヒョプにも触れながら「日本ではチェ ジョンヒョプで、 韓国では坂口健太郎か。なんか良いね」「楽しみ~日韓カップルドラマ」「新しい可能性を感じる」など期待の声が広がっている。「愛のあとにくるもの」は「COUPANG PLAY」のオリジナルシリーズとして2024年に配信予定という。(上原礼子)
2024年03月08日理想の肌を追求し大金を投資して実感「皮膚の変態」と自ら名乗るほど美容好きのアパレル経営者・大野真理子さんが執筆した初の書籍「『皮膚の変態』が本気で選んだ270品悩みに『効く』コスメ」(税込 1,760円)が、2月12日に講談社から発売された。大野さんは20代半ばで大人ニキビに悩まされ、これまで都心にマンションを購入できるほど数多くの化粧品に投資しては試し、理想の肌を追求してきた。根っからの美容好きでもあったことから、SNSで「皮膚の変態」としてコスメ情報を発信すると大人気に。自身の経験から、ホロワーからの肌悩みにも寄り添い真摯に応え、的確にアドバイスする姿が多くの人から共感を得ている。悩みに本当に効くスキンケアアイテムの決定版同書は、そんな大野さんが実体験に基づいて「本当に効く」と感じたコスメを紹介する実用的な一冊。内容は全7章+おまけで構成され、第1章 5大悩み「毛穴・美白・たるみ・乾燥・ニキビ」に効くコスメ、第2章 24時間美容漬け「皮膚の変態」の鬼ルーティン、第3章 「こんな時、どうする?」など。大野さんは、「皮膚の変態」を頼る人には最大限の知識と情報を届けたいとしている。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2024年02月16日岸谷香のデビュー40周年のタイミングで開催される主催イベント『岸谷香感謝祭2024』のゲストは、トータス松本と永井真理子というバラエティーに富んだ組み合わせとなった。3人とも同学年という共通点がある。今回も、このイベントでしか観られないスペシャルな共演が実現するだろう。ここでは、岸谷と永井との対談をお届けする。このふたりは同学年である以外にも、いくつかの共通点がある。80年代末から90年代前半にかけての大きなムーブメントを乗り越えてきたこと、子育てのために約10年にわたる休止期間を経て、音楽活動を再開していること、『ポップン・ルージュ』というラジオ番組で、それぞれ曜日違いのパーソナリティーを務めていたことなどだ。当時の懐かしい話、音楽の再開の仕方、さらには『感謝祭』のアイデアまで、さまざまな話題に話が及んだ。――おふたりは同学年なんですね。永井そう、同学年なんですよ。生まれた年は私のほうが1年早いんですけどね。岸谷えっ、そうなの?ごめんなさい(笑)。私、ずっと自分が年上だと思ってた。80年代の時のイメージがあったから。永井私、あの頃って、子供みたいだったもんね。岸谷そう(笑)。ショートカットで、いつもタートルでジーンズで。そのイメージが強かったからね。そうか、同学年なんだ。永井そうなの。一緒なんですよ。――2024年の「感謝際」のもうひとりのゲストであるトータス松本さんも同学年なんですよね。永井そうか。岸谷この学年って、「ROOT 66」にちなんで、「66年の会」というのがあって、みんなで集まって、ライブをやっているんだけど、私は67年生まれだから、入ってないのね。永井私、66年生まれだけど、呼ばれたことがないよ。――ほぼ男性ミュージシャンの集まりのようです。岸谷66年生まれのミュージシャン、たくさんいるのよ。永井でも丙午(ひのえうま)だから、女性の人口は少ないんだよね。“この年に生まれた女が強い”と言われている世代だから、産むのを控える傾向があったから。でも実は女性アーティストは、多いんですよ。渡辺美里さん、中村あゆみさん、みんな一緒だよ。岸谷そうか、でもみんな、強そうだよね(笑)。――おふたりは同学年という以外にも、いろいろな共通点があります。80年代末から90年代にかけての大きなムーブメントを経験し、ともに武道館など大きなステージに数多く立っています。また、子育てもあり、10年ほどブランクがあったうえで、音楽活動を再開していることも共通します。岸谷ラジオも共通点ですね。『ポップン・ルージュ』という同じ番組をやっていて、真理ちゃんが月曜日、私が水曜日だったんですよ。永井そうそう。――まず、永井さんを『感謝祭』に誘った経緯を教えていただけますか?岸谷ふたりの共通の友人であるチエちゃん(長井千恵子さん)というギタリストがいて、昔から真理ちゃんと一緒にやっていたんだよね。永井やってた。20年くらい前からかな。岸谷それで、チエちゃんに会うと、いつも「真理ちゃんがね」という話はよくしていました。だから私もつい、「真理ちゃん」ってなれなれしく言っちゃうんだけど。チエちゃんを通してのつきあいで、真理ちゃんとは個人的に遊んだりはしてなかったけれど、同じラジオ番組だったから、横のつながりはあったんですよ。たまに特番があって、月曜から金曜までのパーソナリティーが全員集まったりしていたのね。永井そうそう。岸谷当時のラジオ番組は活気があったから、どこかで飲んでいて、「今日って、月曜日だから真理ちゃんの日じゃない?」って言って、酔っ払ったまま菓子折りを持って、真理ちゃんの番組に顔を出したり(笑)。そんなことができる番組だったんですよ。それで89年から90年まで一緒にすごしてきて、久しぶりに再会したのも、チエちゃんを通じてだったよね。永井そう。岸谷「真理ちゃんがオーストラリアに移住して、日本に戻ってきて、音楽を再開するにあたって、聞きたいことがあるみたいよ」「香ちゃんがボイトレどうやっているのか、知りたいみたいよ」って、チエちゃんが話していたのね。それで、3人で会ったんだよね。永井それがもう6年前のことだよね。私が復帰したころのことです。岸谷その時は、「イベントやフェスで会ったら楽しいよね。じゃあまたどこかで」って、バイバイしました。『感謝祭』が恒例になってきて、ふたりゲストがいるなら、ひとりは女性がいいなあと思っていたのね。それも一緒にいろいろやってくれる人が良くて、「ここをこう変えてもいい?」って言ったときに、一緒に楽しんでくれる人がいいなあって。それで温めていた隠し球にお願いしました(笑)。――永井さんは岸谷さんの誘いをどう感じましたか?永井とてもうれしくて。最初、チエちゃんを通じて聞いたんですよ。それでチエちゃんのLINEに、「うれしい!」「めちゃくゃ光栄!」って書きこみました。逆に、「こっちこそお願いします」って返事したのかな。岸谷いいお返事をいただけて、こちらこそ、ありがたかったです。私たちのファンって、長年応援してくだっている方も結構いらっしゃるので、そういう方にはツボなんじゃないかな。永井私も発表したときに、ファンの方が大喜びで。“あのラジオが流れていた頃の青春が蘇ってくる”そんな気持ちになったみたいなのね。岸谷私はその『ポップン・ルージュ』の時の作家の方ともまたご縁もあって、『オールナイト・ニッポン』の作家もやってもらっているのね。だから新しい試みとして、ラジオ的な演出をやるのもおもしろいかなって考えています。会話だけ、当時のラジオ風にしてみるとか。一瞬、観に来た人たちが、ラジオを聞いている感覚になるのもありかなって。永井それはおもしろそう!――当時のラジオを聞いていた人にも感涙のイベントになりそうです。永井きっと喜び、そして泣いちゃうと思います(笑)。岸谷もしかしたら、スタッフが当時のジングル音源とか、持っているかもしれない。「月曜日の永井真理子です」「水曜日の奥居香です」って、そんなことを言いながら、ジングルを使ってもいいし。永井それは最高にいい!(笑)岸谷曲紹介をラジオ風にやるのもおもしろいかも。話をしていると、いろいろアイデアが湧いてきます。やっぱり、当時の本物がふたりいるって素晴らしい!(笑)『感謝祭』って、お招きするアーティストの方にも楽しんでもらうのが大きなテーマなので、気楽に楽しんでください。永井良かった!おおいに楽しませてもらいます。うれしいです。――話が戻ってしまいますが、80年代にそういう形で出会って、お互いについて、どんな印象を持っていたのですか?岸谷しつこいようだけど、真理ちゃんと言えば、ショートカットで黒いタートル、ジーンズのイメージ(笑)。白いTシャツもあったね。黒いタートルか白いTシャツ。永井そうそう、あれは全部自前なの(笑)。――永井さんから見た岸谷さんは?永井もうピカピカしていましたね。そして、プリプリしていました(笑)。忘れられないのは、テレビで共演させていただいたことがあって、大きな楽屋で一緒になったときのこと。香ちゃんは覚えてないと思うけれど、「あっ、プリプリさんがいる!」と思って、楽屋のすみっこのほうで固まっていました。面と向かっては見られないんですが、鏡越しに見えちゃうわけですよ、そのピカピカが(笑)。ドキドキしちゃって、挨拶もうまくできなかった。岸谷えー、なんで?同い年でしょう。永井いやいやいや、先輩です。だって1年、プリプリのほうがデビューも早かったしね。で、鏡越しに見ていると、「なんだか、テレビを観ているみたいだぞ」って、「ダイアモンドだね~♪」ってつい口ずさみそうになって、ダメだ、今は本人がいるぞって(笑)。岸谷真理ちゃんはヨーグルトのCMやってたでしょ。永井やってた(笑)。岸谷そういうのを断片的に覚えているんだよね。――80年代末から90年代前半には、それぞれ大きなムーブメントを体験された共通点もあります。“ガールポップ”という言葉も生まれました。当時のそうした流れをどう感じていましたか?岸谷“ガールポップ”という言葉は強烈に覚えていますね。私たちはバンドだったから、その“ガールポップ”の仲間に入っていたのか、入れてもらってなかったのか、ちょっとイメージはわからないんだけど、真理ちゃんとか、あと、千里ちゃん(森高千里さん)とか、谷村有美ちゃんとか、女性アーティストがたくさん出てきた時代でもあったよね。永井そうだね。わりとソロの人が多かったのかな。岸谷華やかな時代というか、“ガールポップ”のイベントもあったよね。永井イベントもあったし、雑誌もあった。私としては、かなりボーイッシュだったので、「“ガールポップ”に入っていいんですか」みたいな感覚だったんだけどね。岸谷確かに髪は短かったけど、そこまでボーイッシュでもなかったというか、そんなに強そうでもなかったよね。永井うん。ちっちゃかったしね(笑)。岸谷真理ちゃんは、“ガールポップ”の象徴みたいなイメージがあるよね。私たちは、バンドのイメージが強かったんだと思うけど。あと、当時はイカ天から始まって、バンドブームもあったから。永井いろいろなブームが入り混じっていたと思います。――そうしたムーブメントの中で、おふたりともとても忙しいハードな日々を送っていたと思います。どのようにして、自分のペースを作り、乗り越えてきたのでしょうか?永井忙しかったでしょう?岸谷忙しかったと思うけど、若かったし、どっちかというと、“やった~! お客さんが増えたぞ”みたいな気持ちのほうが強かった気がする。会場がどんどん大きくなっていったことについても、まだ子供だし、怖い物知らずなところがあった気がする。不安もそんなになかったんじゃないかな。今とは時代が違うし。今は忙しくなると、メンタルが辛くなって、お休みするアーティストもたくさんいると聞くけれど、私たちの時代って、そっちに行かなかったんですよ。むしろ、「忙しくなってきた。やったぜ!」みたいな。永井それはバンドだからというのはあると思う。岸谷真理ちゃん、しんどかった?永井私はソロだから、まわりから、「もっとこっちがいいんじゃないか」「いや、あっちがいいんじゃないか」っていろいろと言われることがたくさんあるわけ。岸谷そうなんだ。永井そう。バンドは全部自分たちで作品を作るじゃない?で、「これしかないし」って言えるじゃない。でもソロだと、いくらでも味付けの仕方はあるわけで。だから、気がつくと、“えっ、こんな番組、私できないよ”みたいなことがあふれてしまって、気持ちがバーンと落ちてしまう時があったのね。“私は本当に自分を出せているのかな。苦しい苦しい苦しい”って。岸谷そっか。そこはやっぱりソロとバンドの違いなのかもしれないね。バンドだと、5人一緒になって、誰かの悪口を言って、発散することもできたしね。「なんだよ、アレ!」みたいな(笑)。永井私の場合は、そういうことを言ったら、逆に「いや、今は頑張りなさい」「走りながら悩みなさい」みたいな。岸谷ええっ!そうだったんだ。永井当時は葛藤があったけれど、そういう時があったから、今は何がやりたいとかやりたくないとか、しっかり選択できるようになったんだよね。あの時は若かったがゆえの苦しさでもあったし、今はそうした経験も良かったのかなと思っている。岸谷真理ちゃんにとってはハードな時代だったかもしれないけれど、当時は世の中もバブルだったし、なんでもかんでもキラキラしていた気がする。番組に出れば、誰か知っている人がいて、気安くしゃべっていたし。私としてつらい時があったとしたら、バンド内で、音楽の方向性について意見の違いが出た時かな。永井バンドはそこは難しいところだね。岸谷一長一短なんだよね。外部に対しては、みんなで一緒になって、悪口も言えるけれど、バンドの内部で意見が割れたときは、深刻だったし、解散することになったわけだし。そういう意味では、真理ちゃんは今も昔も永井真理子だよね。私の場合は、バンドだったのがひとりになり、休憩があって、またひとりだし、名前も変えちゃったしね。だから“ゼロから再出発”という感覚があった気がする。永井私はハタから見ていて、そういうところがかっこいいなと思っていた。ちゃんと名前も変えて、新しくゼロからスタートしているんだな、素敵だなって。岸谷あまり深く考えずに、子供ができた時に、名前も変えちゃったのね。離婚したらどうするんだろうと、ふと思ったんだけど、どうせプリンセス プリンセスじゃないんだったら、奥居香じゃなくたっていいやぐらいに考えていたというか。それはそれで良かったのかなと思いながら、今に至っています。永井ふたつ違う形で音楽ができるってことだしね。岸谷求められるものはそんなに変わらないというか、昔のものを求められることも多いんだよね。とは言え、やりたいことはぶっちぎってやっていこうと思っている。母親になると、少し視点が変わってくるから、昔のようなラブソングは書けなくなるのね。 書いてるつもりでも愛情の対象がずれてきたりするし、描くものが変化してきているし。でもそれは自分の中の自然の変化だからね。もう前とは名前も違うし、許してね、みたいな。そこは楽だったかもしれない。逆に真理ちゃんはずっと永井真理子だから、大変なところもあったんじゃない?永井いや、そんなにはないかな。――おふたりとも、子育てで10年ほど音楽活動を休止していたという共通点もあります。以前、岸谷さんが「自分の中からドレミファソラシドが消えた気がする」とおっしゃっていました。永井さんはお休みの間、音楽との関係は、どんな感じでしたか?永井私は真っ白になりました(笑)。とくに私はオーストラリアに行っちゃったし、子育てもしたかったし、1回真っ白になって、今までのことを見つめ直そうかなと思ったんですね。でも、海外に行くと、まったく日本の音楽を聴かなくなるから、自分は何者だったのかもわからなくなっちゃうの。岸谷そうだったんだ。永井立ち位置もわからなくなるし、自分なんか全然必要がないものなのかな、本当にステージに立っていた人間なのかなってところまで、いっちゃった。岸谷へぇー。永井気持ちが離れすぎちゃって。だから、そこからまた音楽に戻るエネルギーがなかなか湧いてこなかった。岸谷確かにエネルギーがいるよね。永井すごいいるでしょ。特にお休みした後なんかは、なかなか戻れない。だから、10年以上あいちゃった。――その間は、音楽を聴いたり、楽器にふれたりというのは?永井普通に一般人として、ラジオから聴こえる音楽にふれたりはしてました。洋楽だけですけど。これ、かっこいいなとか、そういう感じ。岸谷なぜオーストラリアだったの?永井本当はアメリカとかイギリスとか、音楽がいっぱいあるところに行きたかったんだけど、子供を抱えていくから、子供のいちばん過ごしやすいところがいいわけで、オーストラリアがいちばん受け入れ体制があったの。子供に優しくて、教育もとても良かったから。岸谷言葉は?永井言葉は全然わからなかったので、辞書を抱えて勉強した。岸谷学校に行ったの?永井子供はオーストラリアの地元に学校に行って、私も英語学校に通ったよ。全然うまくならなかったけどね。向こうで英語で仕事をしていれば、うまくなるけど、家の中では日本語を話しているから、一向にうまくならない(笑)。――休止期間があったことについて、岸谷さんはどう思っていますか?岸谷子育てをして、音楽から丸々離れちゃったことを、私は良かったなと思っています。1回違うことをすることで、リフレッシュするというか。私たちって、さんざん子育てやったわけじゃない?永井やったやった(笑)。お弁当を作って、学校に送ってね。岸谷“もう後悔はない”“うんざりしたよ”“疲れたよ”っていうくらい、子育てしたじゃない?そうやって子育てをやりきって、“はい、もうお終い!”ってとこまでやったから、「そろそろお母さんも好きなことをやっていい?」ってことで、音楽に戻ってこれたところはあるのね。永井それはとてもいいね。だったら、迷いなんてないよね。岸谷だから逆に、子供を産んですぐ仕事をしている子を見ると、“もったいないなあ”と思うことがあります。“初めて子供が立った瞬間を見逃しちゃうじゃん”って。永井私も休んでいる間は、完全におかあさんだけやっている日々でした。学校の送り迎えをしたり、お弁当を作ったり、子供のスポーツの試合に行って応援したり。――それぞれ音楽活動を再開するきっかけを教えてください。岸谷大きなきっかけになったのは、プリンセス プリンセスの再結成ですけど、その前に、夫が年に1回、AAAというエイズチャリティーのコンサートを武道館でやっていて、そこに参加していたことも大きかったと思っています。子育て中とはいえ、チャリティーだし、1日ぐらい出かけてもいいのかなって、年一だけで武道館に歌いにいってたのね。その時にイントロを聴いても、普通に歌い出せない瞬間があったの。ドレミファソラシドを確認したいなって。それまでは“パブロフの犬”じゃないけど、イントロが鳴ったら、黙っていても、歌が勝手に出てくるみたいな感じだったのね。それがシンガーだと思っていたんだけど、ドレミファソラシドを探さなきゃって思ったときに、私は本当に音楽家じゃなくなったんだなって悲しくなっちゃって。それで、リハビリみたいなことをバンドと始めたのが、音楽を再開するきっかけ。永井ああ、そうなんだ。震災がきっかけなのかと思っていた。岸谷震災がきっかけでもあるんだけどね。年1くらいで集まって、リハビリと称してライブをやっていたからこそ、震災が起こったときに、“自分たちのできることをやるために、プリンセス プリンセスを再結成しよう”って、決断できたんだと思う。真っ白なままだったら、あんなふうにはやれてなかったと思う。だって、かつてやったことのなかった東京ドームまでやったんだから、すごい道のりじゃない?永井そうだね。少しずつやることって大切だね。岸谷本当にそうなの。“3歩進んで2歩下がる”を繰り返して、“気づいたら5歩ぐらいは進んでた”っていうところで再結成を決めたのね。で、再結成して活動していったら、やっぱり音楽って楽しいなあって、改めて感じたのね。永井音楽を休んでた時間があるから、余計にやりたくなったんだよね、きっと。だから、休んでいた間もすごくいい時間だったんだと思う。岸谷真理ちゃんは再結成とか、そういうことではないじゃない?ボイストレーナーの先生を紹介した時が、音楽を再会する時期だったと思うけれど、なんでまたやろうと思ったの?永井あの時はちょうどデビュー30周年を迎える年で、年齢も50歳になる年だったのね。かと言って、声も体力も、今まで休んでいたところから、急にやれるようになるわけはないじゃない?岸谷どちらかというと、あちこちガタがくる年頃だしね(笑)。永井そうそう。でもそのタイミングで不思議と、今までお付き合いのあったミュージシャンとかファンの人が、“なにかまた始まるんじゃないか”って、私の背中をワイワイ押してくれたのね。私はそういうつもりじゃなかったんだけど、まわりが私の気持ちを底上げしてくれて、だんだんその気になってきたんだよ。逆にこれが最後のジャンプなのかもしれない、もしかしたらエネルギーが吹き上がるかもしれないと思って、香ちゃんにボイトレの先生を紹介してもらったの。でも、紹介してもらって良かった。岸谷本当に?永井本当に良かった。私、女性が年齢とともに高い音域が出なくなることを知らなくて、自分の声がちゃんと出なくなって、もう終わったと思っていたのね。発声を変えていかなきゃいけないということも知らなかったから、すごく悩んだんだけど、ボイトレの先生から喉の筋肉を鍛えることを教えていただいて、半年かけて、ライブをやったのね。岸谷オーストラリアは引き払ったの?永井そう。岸谷じゃあ行くのも転機だけど、引き払って戻って来るのも転機だね。永井そうなの。日本に帰ってきてから、2、3年あってから、音楽活動を再開したんだけど、自分でもよく始めたなと思う。10年休んでいたから、復帰するのに10年かかると思っていた。休んでいる期間が長ければ長いほど、若い時とは違うから、リハビリも長くかかるかなって。岸谷私も同じボイトレの先生に習っていて、最近も結構かよっているんだけど、我々の年代、女性は更年期もあるし、いろんなことが変わるじゃない。だから昔に戻ろうとしなくなったかな。永井あ、そうそう。それはある。岸谷だから、新しいプチシニア世代の自分になればいい、みたいなことは思った。永井それは私も思っている。岸谷昔のようにはできないわけだし、昔のようにやれたところで、やりたいことはそれじゃないかもしれないなって思う。休んでいた分、変身していいんだよねって。永井そう。私もまた新しく始められる気がした。声もやっぱり、少し下に下がったのね。でも上が減った分、下が広がったので、音域の広さ自体はそんなに変わっていないの。今の声って、嫌いじゃなくて。今の自分の言いたいことには、そっちの声のほうが合ってるっていうか。若い時にはピーピーした声が若い時の気持ちに合うのかなって。だったら、逆もいいのかもって思う。岸谷コンスタントに続けている人も、それなりにつらい時もいっぱいあるだろうしね。私たちはたまたま与えられた“子育て”という最高の理由があったから、気分を変えて、また戻ってこれたところはあるかもしれない。永井そういうところはあるね。岸谷私は子育て中は、外国のアーティストをまったく聴かなかったのね。来日しても観にいく時間がないから、2000年から10年、15年は洋楽の知識もぽっかり空いている。『感謝祭』で一緒にやるバンド、Unlock the girlsの若い子たちに教えてもらって、新たに今いろいろ聴いているところなの。それはそれでとてもいいものだなって。永井そうなんだ、すごい!しかもまた下の世代から教わるのが新鮮だね。岸谷バンドの子たちって、みんな89年生まれだから、私たちの当時の活動なんて、知らないのよ。だから曲の解釈も全然違うし、そこがおもしろいなって感じている。真理ちゃんの「ミラクル・ガール」もあの子たちだったら、全然違う解釈になるし、楽しくできたらいいなって思っています。永井あっ、それは私も楽しい。一緒に何か新鮮なものを作っていきたいな。岸谷結構極端にやるかもよ。永井極端にやってほしい(笑)。きっと観ている方も楽しいと思う。岸谷『感謝祭』はいつも、バンドの子たちとみんなで練りに練って、「これ、イエスと言ってもらえるかなあ」っていいながら、あれこれアレンジするのが楽しいんだよ。永井楽しみ。なんだかうれしいプレゼントみたい(笑)。――永井さんは久々に音楽活動を再開して、日本の音楽シーンについて感じたことはありますか?永井もう完全に浦島太郎状態ですね。全然わかりません。音楽のことも芸能界のこともわからないので、ポカーンです(笑)。岸谷日本のJ-POPだって独特の発展の仕方だしね。浦島太郎、わかる。日本に住んでいたって浦島太郎だよ。永井音楽は変わったと思いました。配信が主になったしね。私たちのころはCDしかなくて、下手したらアナログの時代だから。岸谷『感謝祭』の時にいつも思うのは、私たちの世代を知っていて、しかもこの世代を観ることをうれしく思ってくれる人が観にくるわけじゃない?今って、個人でチョイスする時代だから、こういう音楽が好き、ああいう音楽が好きって、チョイスして、そのグループの中ではよく知っているけれど、他のグループに行くと、誰もしらないという時代でしょ。だから『感謝祭』も、80年代の匂いやラジオを一緒に楽しくやっていた時代の匂いを楽しみたい人が来ると思うのね。そういう人たちに喜んでもらえるように、しっかり考えたい。永井そこにバンドのメンバーの若い子たちも入ってくるから、おもしろいよね。岸谷しかも、そこにトータス松本さんも参加するんだから、楽しいよね。トータスさんは、同学年だけど、デビューした時期が遅いから、私たちの世代のアーティストではないわけじゃない?――ウルフルズの「バンザイ」がヒットした頃って、おふたりとも活動を休止する時期ですもんね。永井そうなの。だから私は共演したことがないです。岸谷トータスさんとイベントで一緒になった時に、「『Diamonds』をバイトで皿洗いしながら、聴いていた」って言うから、「えっ、年は一緒じゃない?」って言ったら、「デビューが遅かったんだよ」って。あ、そうなんだと思ったことを覚えている。永井私は初めてお会いするんですよね。岸谷私もそんなに共演したことはないんだけど、トータスさんって、存在感があるし、私がやっている音楽とはちょっとジャンルも違うし、そういうところも楽しみ。あと、同い年でありながら、先輩風も吹かせられるしね(笑)。永井そっか。それは楽しみすぎる。――トータスさんが今回の『感謝祭』に参加される経緯は?岸谷トータスさんとは、今年3月に両国国技館で開催されたギターの弾き語りのイベント『J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2023 supported by 奥村組』で一緒になったのね。参加者全員が土俵のあるセンターステージで弾き語りをするイベントで、出番が最初のほうだったの。自分のステージが終わって、メイクも落として帰ろうかなという時に、トータスさんがやってきたので、「久しぶり~」って挨拶したんですね。その時に、「私はこういうイベントをやっているんだけど、良かったら出てよ?」って言ったら、「えっ、なんか目が怖いな」って。「怖くないよ、優しいよ。出てよ」って言ったら、「いいよ」って言ったんですよ。「今、いいよって言ったよね」って。それで本当に出てもらうことになりました。いい男だな、素敵な人だなと思って感激しました。同級生だけど、同級生じゃないみたいな不思議な感じ。――先ほどもラジオの話が出ましたが、『感謝祭』について、現時点で考えていることはありますか?岸谷今考え中ですね。真理ちゃんは女の子バンドとやったことはあるの?永井女の子バンドでは3年前くらいに『女祭』という企画イベントでやったことがある。若い子たちと一緒に。岸谷そっか。とにかく女の子バンドで一緒にやったら楽しいこと、考えます。まずともかくラジオがらみだね。永井懐かしいものとか、歌おうかな。岸谷曲に関してはご相談だけど、みんなが知っている曲は盛り上がるから、それもやって、一緒にやったら楽しい曲とか、考えます。――最後に観にくる人にメッセージをいただけますか?岸谷2020年からだから、『感謝祭』も5年目になるのかな。毎年、「今年は最高だったな。これ以上おもしろいことできるかな?」って思うんですけど、やりたいこと、やれることって、アーティストの数だけあって、ゲストが違うと、毎回カラーも変わるから、その中に入っていくのがすごく楽しいんですよね。今回は本当に同世代で、一緒に時代を駆け抜けた真理ちゃんだから、そこにヒントがある気がします。こうやって会って話しているだけで、どんどんアイデアが出てきているし。今後、ある時からちょっと気持ち悪いファンみたいに、ずっと真理ちゃんのことを考えるモードに入る予定です。寝ても覚めても、夢の中でも、ずっと真理ちゃんのことを考えて、アイデアを練ると思います。永井そうかそうか。私はまず、その仲間に入れていただけて、うれしいな。だから、できることはなんでもやります。岸谷言ったな(笑)。永井言ったよ。でも大丈夫(笑)。岸谷じゃあ、当時の私物のTシャツとジーンズ、持ってきてください(笑)。永井入るかな。っていうか、もう持ってないし(笑)。岸谷でも真理ちゃんはルックスの強烈な印象もあるし、例えば、みんなで真似したらおもしろいよね(笑)。みんなでお揃いのデニムとか、何か考えよう。私も衣装、探さなきゃ(笑)。Text:長谷川誠Photo:吉田圭子<公演情報>『岸谷香感謝祭2024』公演日:2024年2月23日(金・祝) 16:45開場/17:30開演会場:EX THEATER ROPPONGI出演:岸谷香/Unlock the girls/トータス松本(ウルフルズ) /永井真理子料金:全席指定9,000円※ドリンク代別途必要★チケット情報はこちら()関連リンク岸谷香 オフィシャルサイト:永井真理子 オフィシャルサイト:
2023年12月23日1987年、1stシングル「Oh, ムーンライト」でデビューした永井真理子の30年ぶりとなる写真集「Meteor Shower 2017~2023」の発売が開始された。2006年に活動を休止。本格的に活動を再開した2017年から現在までの思い出が詰まった写真集だ。また、11月12日(日)まで新代田POOTLEにて『大人の学園祭』と題したイベントを開催中。12月9日(土)にはワンマンライブ『永井真理子ファン感謝祭2023』の開催も予定されている。<永井真理子コメント>6年分の思い出をこの写真集に詰めました。オフショットも多数、当時の思いやメッセージも掲載しました。たくさんの方に届きますように……。表紙画像購入はライブ会場、オフィシャル通販サイト「M’s STORE」にて。A4サイズ/168ページ(本文164ページ)/ソフトカバー3,800円(税込)【M’s STORE】<ライブ情報>永井真理子ファン感謝祭20232023年12月9日(土)【1st Stage】 OPEN 15:30 / START 16:00【2nd Stage】OPEN 18:30 / START 19:00出演:永井真理子 with HYSTERIC MAMA(林真史/Key、松本淳/Ds、エンリケ/Ba、COZZi/Gt)会場:Veats Shibuya(東京都渋谷区宇田川町33‐1 グランド東京渋谷ビル)チケット料金:6,000円(税込/ドリンク代別/オールスタンディング/整理番号付)※参加者全員に「2024年カレンダー」プレゼント※1st Stage と 2nd Stage のセットリストは多少変わります★チケット一般発売は11月11日(土)11:00より<イベント情報>永井真理子「大人の学園祭」会期:2023年11月12日(日)まで会場:新代田POOTLE(新代田 LIVEHOUSE FEVER内)内容:写真展示、動画投影、グッズ販売、永井真理子考案のフード、スイーツ、ドリンクなど販売関連リンク永井真理子オフィシャルサイト:永井真理子X(旧Twitter):永井真理子オフィシャル通販サイト:永井真理子YouTube:
2023年11月07日俳優の坂口憲二さんが、2023年9月12日に、自身がコーヒー焙煎士を務めるコーヒー店『The Rising Sun Coffee』のInstagramアカウントを更新。個人事務所『オフィスブラックツリー』を設立したことを報告しました。坂口憲二「皆さんに喜んでもらえるよう」坂口さんは、2018年に厚生労働省の指定難病『特発性大腿骨頭壊死症』のため、芸能活動を休止することを発表。休止中は、コーヒー焙煎士として、SNSを中心に元気な姿を見せていました。2023年6月にはテレビドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)で、9年ぶりにドラマ出演を果たした、坂口さん。これを機に、坂口さんが本格的に俳優として復帰することを、多くのファンが期待していたようです。そして坂口さんは、同年9月12日に個人事務所を立ち上げたことを報告。設立に際し、今後の活動について、このようにコメントをしています。問い合わせなどの混乱を避ける為であり、今後も今までと変わらずロースターとして、そして俳優として、皆さんに喜んでもらえるよう精進してまいりますので、引き続きよろしくお願いします。therisingsuncoffeeーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る THE RISING SUN COFFEE & BEANS(@therisingsuncoffee)がシェアした投稿 コーヒー焙煎士としてはもちろん、俳優としても活動していくことを、改めて言葉にして伝えた、坂口さん。投稿にはファンから、祝福や喜びの声が上がっています。・事務所の立ち上げ、おめでとうございます!応援しています。・「俳優として」の言葉を聞くことができて嬉しいです。楽しみにしています!・俳優としても焙煎士としても大ファンです。無理をせず、自分のペースで歩いていってください。コーヒー焙煎士と俳優の『二刀流』で、素敵な姿を見せてくれるであろう、坂口さんの今後の活躍に、期待が高まりますね![文・構成/grape編集部]
2023年09月14日女優の有村架純と俳優の坂口健太郎が、Netflixシリーズ『さよならのつづき』でW主演を務めることが13日、発表された。主演に、興行収入38億超えを記録した映画『花束みたいな恋をした』や、Netflix映画『ちひろさん』が世界的大ヒットと、ヒット作への出演が続く有村架純と、岡田惠和脚本・藤井道人監督作で大ヒットとなった『余命10年』や、地上波ドラマでの連続主演など話題作への出演が続く坂口健太郎。脚本を映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』、『余命10年』の岡田惠和氏が手がけ、大河ドラマ『青天を衝け』や連続テレビ小説『ひよっこ』の黒崎博氏が監督を務め、岡田と再びタッグを組む。本作は、岡田氏が描く完全オリジナルストーリー。恋人の雄介をプロポーズされたその日に交通事故で亡くし、悲しみに打ちひしがれるさえ子。一方で、雄介の心臓を提供された相手・成瀬は、心に違和感を覚えていた。壮大な風景を舞台に、運命に翻弄される2人の切なくも美しい奇跡を描く。このたび、人けのない北海道の駅に佇む有村、坂口の2人の場面写真が公開された。戸惑いを感じさせる憂いのある表情を浮かべる有村と、真正面に見つめる坂口の姿から、早くも本作の切ないラブストーリーを想像させる。○■有村架純プロデューサーさん、黒崎監督、坂口さんをはじめとする皆様と、クランクインに向けて熱量を込めながらコツコツと打ち合わせを重ねてまいりました。ラブロマンスといったジャンルの作品。これまでにも私は何度か挑戦させていただける機会がありました。“ラブ”にも様々な意味や表現があることを知っていく中でこの作品に出会い、私はまた新しい愛を知ることになるだろうと、今は試行錯誤をしながら撮影の日々を紡いでいっております。正直、怖いです、今の自分には辿り着けないかもしれない。けれど、北海道など壮大な舞台をお借りして、とても大きな何かを映し出すために監督含めこのチームが、自分の内側の部分を引き出そうと力を下さっています。何度も作品をご一緒した仲間である坂口健太郎さんもいます、心強い存在です。紡げる時間は限られているので、大事なものを溢さないように兎にも角にも最後まで悩み抜こうと思います。どうか、配信まで思いを寄せてくださったら幸いです。頑張ります。○■坂口健太郎自分の中にもう一つの心がある、なんて難しい物語だろうと思いました。成瀬が生きる刹那的な一瞬に、しっかりと向き合っていきたいと思います。 有村さんとは、たくさんの物語を生み出してきました。お互いに悩みながら、美しい瞬間を撮っていきたいと思っています。○■脚本/岡田惠和せつなくて、美しくて、強くて、楽しくて、いったいどうなってしまうんだろうとドキドキして、登場人物たちをつい応援してしまう、自分だったらどうするだろうかと、考えてしまう。そんなラブストーリーをお届けできることになりました。有村架純さん坂口健太郎さんという日本の宝物のような二人が演じてくれています。脚本家として最高に幸せな仕事でした。是非、楽しみにしていただきたいと思います。○■監督/黒崎博傷だらけで、優しくて、美しい人間ドラマが生まれようとしています。登場人物たちひとりひとりが、静かに輝いています。ひたむきに誰かを愛する人は美しい。たとえその強い想いが、他人や、自分自身を傷つけることがあったとしても。全身全霊で演じる有村さんと坂口さんの姿はそう物語っています。新機軸のラブストーリーを日本から発信したい。岡野プロデューサーと脚本の岡田さんと数年にわたり温めてきた企画です。この物語を見ていただいた後で、少しだけ世界が違って見えるような、映像体験をしていただけることを願っています。○■エクゼクティブ・プロデューサー/岡野真紀子(Netflix コンテンツ・アクイジション部門 マネージャー)人は、時に、あらゆる理由で最愛の人との別れが訪れることがあります。しかし、誰かを強烈に愛した記憶や、誰かに強烈に愛された記憶は、必ずその後もその人の人生を支えていく、、、そんな想いを込めてこの企画を作りました。岡田さんが紡ぐ温かいシナリオ、心から信頼する有村さん、坂口さんが魅せるあらゆる感情の機微、黒崎監督の優しくて繊細な演出、壮大なロケーション、そして細部までこだわった映像・美術の素晴らしい融合です。ぜひ、ご期待ください。
2023年09月13日有村架純と坂口健太郎が主演するNetflixシリーズ「さよならのつづき」の制作が決定した。恋人・雄介をプロポーズされたその日に交通事故で亡くし、悲しみに打ちひしがれるさえ子。一方で、雄介の心臓を提供された相手・成瀬は、心に違和感を覚えていた――。本作は、壮大な風景を舞台に、運命に翻弄される2人の切なくも美しい奇跡の物語。「ファイトソング」『余命10年』などを手掛けたヒューマンドラマの名手・岡田惠和が描く、完全オリジナルストーリーとなっている。そして監督は、大河ドラマ「青天を衝け」や連続テレビ小説「ひよっこ」の黒崎博が務める。「私はまた新しい愛を知ることになるだろうと、今は試行錯誤をしながら撮影の日々を紡いでいっております」と話す有村さんは、「正直、怖いです、今の自分には辿り着けないかもしれない。けれど、北海道など壮大な舞台をお借りして、とても大きな何かを映し出すために監督含めこのチームが、自分の内側の部分を引き出そうと力を下さっています。何度も作品をご一緒した仲間である坂口健太郎さんもいます、心強い存在です。紡げる時間は限られているので、大事なものを溢さないように兎にも角にも最後まで悩み抜こうと思います」と意気込む。坂口さんも「自分の中にもう一つの心がある、なんて難しい物語だろうと思いました。成瀬が生きる刹那的な一瞬に、しっかりと向き合っていきたいと思います。有村さんとは、たくさんの物語を生み出してきました。お互いに悩みながら、美しい瞬間を撮っていきたいと思っています」とコメントしている。また、人気のない北海道の駅に佇み、切ないラブストーリーを想像させる場面写真も併せて公開された。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年09月13日残り3話となり最終章へ突入する「CODE―願いの代償―」より、座長・坂口健太郎のクランクアップの現場の模様が到着した。連日、厳しい暑さのもとでの撮影が続いてきた本作。坂口さんのクランクアップとなった当日も、猛暑日となりうだるような暑さの中での撮影となった。この日は、襲撃を受けて格闘するアクションシーン、そして物語の衝撃的なクライマックスとなる場面の撮影となり、最後の最後まで二宮というキャラクター、さらに演じる坂口さん自身が肉体的にも精神的にも限界まで追いつめられていく展開が続いた。最後の場面の撮影が終わり、スタッフから「只今のシーンを持ちまして、二宮湊人役・坂口健太郎様、全編撮影終了です!」という声が上がると、天を仰いで両手をあげて満身創痍の表情で「やったー」と言葉を絞り出した坂口さん。およそ3か月にわたるハードな撮影を乗り切り、感無量な面持ちで、時に少し言葉に詰まりながら「お疲れ様でした。大変だった……。個人的には2クール連続というのもあったけれど、本当に大変な半年間でした」とコメント。さらに、「クランクアップはわりと経験してきた方ではあるんですけれど、ここまでやり切ったと思える作品はなかなか久しぶりだし。二宮という役は、最初に悠香が亡くなって、しんどい思いで生きなければいけなかったので、正直めちゃくちゃしんどかったですけれど。本当にスタッフの皆様がモチベーションでいてくれたのでやり切れました」と続けた。シリアスな展開も多い作品の現場を、常に明るく笑顔で盛り上げ続けてきた座長・坂口さんのもと、高い士気で撮影を続けてきたスタッフからの温かい拍手に包まれた。先週放送の第7話では、婚約者の死の真相、さらにアプリCODEの背後にいた黒幕の存在が全て明らかとなったが…。今週放送の第8話からは、いよいよ全ての事実を知った二宮が、CODEの全貌解明に挑んでいく最終章へ突入する。果たしてCODEに潜む陰謀とは何なのか!?ノンストップで波乱の展開が巻き起こり続ける本作。最後まで目が離せない。「CODE―願いの代償―」は毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月18日坂口健太郎主演のドラマ「CODE-願いの代償-」の第2話が、7月9日昨日放送された。本作は、婚約者を失い、絶望の淵におちた刑事・二宮(坂口さん)が、その死の真相を追い求める中で、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリ【CODE】を手にするところから展開されるノンストップ・クライム・サスペンス。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。第1話では、婚約者・悠香(臼田あさ美)を失い、真相を追い求める中で、CODEを手にした二宮。続く第2話では、「七海悠香の死の真相が知りたい」とアプリに願いを入力して得た、事故当時の現場の監視カメラ映像をもとに捜査に動き出す。しかし、関与が疑われた寺島(中島健)を取り逃してしまう。さらに、協力者・柏木(黒羽麻璃央)が命を落とし、信頼をしていた上司・田波(鈴木浩介)の裏切りが発覚…と、より一層CODEに運命を翻弄される二宮。そして、CODEの謎を追う記者・椎名(染谷将太)が二宮へ接触し、このアプリは使用者同士で願い事を叶えあうマッチングアプリであることが明かされ、「つまりあなたは、知らないうちに犯罪に加担していたんですよ」と伝えられることに――という急展開の連続となっている。また、初回の「TVer」再生数は220万回を突破。二宮が幸せの絶頂から失意のどん底に落ちるまでが描かれ話題となった、一瞬先の展開も読めない、スピード感溢れるストーリーが多くの反響を呼んでいる。第1話と第2話を繋ぐオリジナルストーリーも再生数50万回を突破。昨日からは、第2話と第3話を繋ぐ物語「Episode2.5」も配信がスタートしている。「CODE-願いの代償-」は毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年07月10日放送が開始された「CODE―願いの代償―」のオリジナルストーリーが、TVerにて配信スタートした。本作は、坂口健太郎が主人公の刑事を演じ「どんな願いも叶える」正体不明のアプリ【CODE】を巡る陰謀に巻き込まれていく、染谷将太ら共演のノンストップ・クライム・サスペンス。配信が始まったTVerオリジナルストーリーのタイトルは「Episode1.5『新たな証言』」。7月2日に地上波で放送された第1話と、来週放送となる第2話の間を繋ぐ物語となっている。本編では描き切れなかった、二宮(坂口健太郎)を取り巻く椎名(染谷将太)、咲(堀田真由)らの素顔、思惑がたっぷりと描かれる。さらに、この物語の中で、二宮の好きな食べ物も明らかになるという。第1話もTVerにて見逃し配信中だ。さらに、第2話の放送終了後にもTVerオリジナルストーリーが配信されることが決まっており、地上波放送とともにより深く「CODE」の世界を堪能してほしい。■7月9日(日)放送/第2話のあらすじ刑事・二宮湊人(坂口健太郎)は、婚約者・七海悠香(臼田あさ美)が命を落としたエレベーター落下事故を不審に思っていた。そんな中で、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリ「CODE」を手に入れた二宮は、半信半疑ながらも「死の真相を知りたい」と願った末、事故に関与する男の存在を知る。そんな時、二宮の元にフリー記者・椎名一樹(染谷将太)から連絡が入る。椎名は悠香のことで重要な情報を持っていると語り、事故についての情報交換を持ちかける…。しかし二宮は、椎名からの申し出を断り、同僚刑事・百田優(三浦貴大)とともに事故についての捜査を進め、事故に関与する男の居場所を突き止めた。その矢先、CODEから一件の通知が入る。この通知が二宮の身に起きるさらなる悲劇へとつながっていく…。「CODE―願いの代償―」は毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年07月03日坂口健太郎主演、齋藤飛鳥の「乃木坂46」卒業発表後初の映画出演となった『サイド バイ サイド 隣にいる人』が10月4日(水)にBlu-ray&DVDが発売決定。坂口さん、斎藤さん、浅香航大、伊藤ちひろ監督よりコメント映像が到着した。主人公を演じるのは、『余命10年』「競争の番人」ほか、「Dr.チョコレート」「CODE-願いの代償-」などの話題作への出演が続く坂口健太郎。不思議な力を持ち、傷ついた人を癒す青年・未山を、柔らかな雰囲気で魅せる。さらに、かつて起きたある事件がきっかけで未山の前から姿を消していた元恋人・莉子を、『あの頃、君を追いかけた』ではヒロイン役を務めた齋藤飛鳥が演じる。未山と共に生活を共にしている看護師の恋人・詩織には市川実日子、未山の前に突然現れる謎の男・草鹿に浅香航大。詩織の娘・美々に磯村アメリといった、個性的なキャストが名を連ねる。監督は、『世界の中心で、愛をさけぶ』をはじめ、行定勲と数々の作品を作り出してきた伊藤ちひろがオリジナル脚本を書き下ろした。美術・装飾スタッフ出身である伊藤監督の感性が光る詩的な映像世界となっている。今回Blu-rayのみの限定特典として、撮影現場の裏側に密着したここでしか観られない映像たっぷりのメイキングを収録。イベント集では、完成披露舞台あいさつや公開記念舞台あいさつが収録される予定。この度、Blu-ray&DVDの発売決定を記念してコメント映像が到着した。『サイド バイ サイド 隣にいる人』Blu-ray&DVDは10月4日(水)より発売。■Blu-ray 6,600円(税込)■DVD 4,400円(税込)発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング(シネマカフェ編集部)■関連作品:サイド バイ サイド 隣にいる人 2023年4月14日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2023『サイド バイ サイド』製作委員会
2023年06月28日坂口健太郎主演、染谷将太共演のドラマ「CODE―願いの代償―」に宮世琉弥が出演することが分かった。本作は、坂口さん演じる主人公の刑事二宮が、婚約者の死の真相を追い求める中で、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリ【CODE】を手にしたことから始まるノンストップ・クライム・サスペンス。この度、本作の第1話に出演が決定したのは、注目の若手俳優・宮世琉弥。2022年放送のドラマ「君の花になる」(TBS系)など話題ドラマ4本にメインキャストとして立て続けに出演し、2023年に入ってからも、「ホスト相続しちゃいました」(フジテレビ系)への出演から、ドラマ以外にも情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)で冠コーナーを持つなど、より一層活動の幅を広げており、いまもっとも活躍が期待される若手俳優の一人である。そんな宮世さんが演じるのは、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリCODEに運命を翻弄される大学生・仲川悟。このアプリを手にしたことをきっかけにして、地味で目立たない大学生活を送ってきた悟の運命が大きく動き出す。そして、悟の起こした行動が、二宮らを巻き込む大きな事件へと繋がっていく。欲望の渦に巻き込まれていく悟の行きつく先は果たして…?実年齢19歳の、まさに大学生世代となる宮世さん演じる悟のリアルな表情が、本作の世界をどのように盛り上げるのか。期待が高まる。「CODE―願いの代償―」は7月2日より毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月21日坂口健太郎が主演する、手に汗握る怒涛の展開が続くノンストップ・クライム・サスペンス「CODE-願いの代償-」より、ポスタービジュアルが到着した。本作は、婚約者を失い、絶望の淵におちた刑事・二宮(坂口さん)が、その死の真相を追い求める中で、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリ【CODE】を手にして展開される物語。今回公開されたポスターは2種類。正体不明のアプリに運命を翻弄されていく二宮が、強い意志を感じる表情でまっすぐと前を見つめる一枚と、さらにそんな二宮を、フリーの雑誌記者・椎名一樹(染谷将太)、謎の女性・三輪円(松下奈緒)、ハッカー・三宅咲(堀田真由)、ホスピタルクラウン・市川省吾(玉山鉄二)といった、不穏な表情のキャラクターたちがぐるりと取り囲み、事件と欲望が連鎖していくスリリングな展開を予感させるビジュアルとなっている。「CODE-願いの代償-」は7月2日より毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年06月18日荻上直子監督のオリジナル最新作となる映画『波紋』から、筒井真理子演じる主人公・依子がハマる新興宗教“緑命会”の舞いをとらえた本編映像が振り付け動画とともに公開された。この度解禁された動画は、依子が夫・修(光石研)の未承認ガン治療薬にお金を出す見返りに、自身が信仰する新興宗教“緑命会”の勉強会に参加させたシーン。キムラ緑子演じるリーダーを筆頭に、心穏やかに祈りをささげると、10数人の信者たちが一様に珍妙な振り付けで歌い踊り出す。異様な風景に戸惑いながらも、おどおどと踊る修。この“緑命会の舞”は、単純ながら動きの組み合わせが珍妙で、信者たちが真面目に舞い踊る姿はどこかおかしみがあると、本編鑑賞後もなぜか頭に残ってしまうと評判のシーン。そして初日舞台挨拶では、荻上監督が普段笑わない江口のりこが爆笑していたという裏話も明かしていた。この踊りの振り付けを担当したのは、荻上直子監督の映画『めがね』の「メルシー体操」の振付も担当した伊藤千枝。音楽を担当したのは、ロサンゼルスでの学生時代を荻上監督と共に過ごし、学生フィルムから関わり、以来、『バーバー吉野』『恋は五・七・五!』『トイレット』などの音楽を担当する井出博子。本作のテイストはいままでの荻上作品とは一線を画すものではあるが、荻上監督自身がこれまで描き出してきた、必死に生きているからこその人間のおかしみや、深い観察眼からくるユーモアは形を変えながら本作にも登場している。『波紋』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:波紋 2023年5月26日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
2023年06月05日荻上直子監督のもと、主演・筒井真理子ほか光石研、磯村勇斗、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙ら錚々たる面々が顔を揃えた『波紋』。この度、筒井さん演じる須藤家の母・依子と、津田絵理奈が演じるひとり息子の彼女・珠美との一触即発な本編映像と場面写真が解禁された。この度解禁された場面写真は、息子の拓哉(磯村勇斗)が連れてきた彼女・珠美(津田絵理奈)と母・依子(筒井真理子)のもの。依子は、息子・拓哉の久しぶりの帰省を楽しみにしていたが、彼は耳の聞こえない彼女・珠美を連れて帰ってくる。聞くと息子よりも6歳も年上だという。普段、誰にでも優しくありたいと切磋琢磨している依子だが、拓哉に自分は仕事があるから珠美を東京案内に連れていってほしいと頼まれ、依子のイライラは募る…。解禁された本編映像では、依子が珠美に「拓哉と別れてくれる? お願いします」と伝える。しかし珠美はそんな依子を笑いながら「もしお母さんに別れろと言われたら必ず知らせてくれって。そんな母親とは縁を切って2度と実家には帰らないって。どうします? 今の話、たくちゃんに話しますか?」と反論する。珠美を演じた津田さんは、先天性の聴覚障がいを持つ女優で、2004年週刊朝日の表紙を飾りデビュー。NHK「みんなの手話」のレギュラーのほか、映画・ドラマ・舞台で活躍。2008年にはNHKで特集番組が組まれ、2016年には主演した短編映画『君のとなりで』で第18回長岡インディーズムービーコンペティション女優賞を受賞。本作の中でも観客に鮮烈な印象を残している。オーディションから津田さんを起用した荻上監督は、「津田さんの気の強い部分が、珠美の役に生きていると思います」とその魅力を語っている。『波紋』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:波紋 2023年5月26日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
2023年05月30日この夏スタート予定の坂口健太郎主演ドラマ「CODE-願いの代償-」に、松下奈緒が出演することが分かった。本作は、婚約者を失い、絶望の淵におちた刑事・二宮(坂口さん)が、その死の真相を追い求める中で、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリ【CODE】を手にして展開されるノンストップ・クライム・サスペンス。松下さんが演じるのは、二宮が追い求める婚約者の死の真相に繋がる、鍵を握る謎の女性・三輪円。職業、過去、家庭環境の全てがベールに包まれた彼女は、二宮の周囲で不穏な気配を見せ、行動を監視する。「なかなか今までにない作品」と本作の印象を語った松下さんは、「円というキャラクターの謎は物語の中で明かされていくので、細かい部分は言えません(笑)ただ、時に怪しく、時に優しい存在になると思っています。誰しも二面性を持っていると思うので、強い部分とはかない部分ということを大切に演じていきたいです」と意気込む。また「人の欲というものが人生を大きく変える。このドラマは、そこから一番大切なものが何なのか?誰を信じていいのか?という方向へ広がっていく、ある意味面白いカオスな作品になると思います。大きなテーマではありますが、見てくださる方にも、誰を信じたらいいのか、この人は善い人か悪い人かということを考察しながら見て頂けたら、より楽しんでいただけると思います。毎週見ていただけたら、続きが気になって仕方がない作品になっていくと思いますので、欠かさずご覧いただきたいです!」とコメントを寄せている。「CODE-願いの代償-」は7月2日より毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2023年05月30日坂口健太郎が出演するノンストップ・クライム・サスペンス「CODE―願いの代償―」が、いよいよ撮影スタートした。本作は、婚約者を失い、絶望の淵に落ちた坂口さん演じる刑事・二宮が、その死の真相を追い求める中で、「どんな願いも叶える」という正体不明のアプリ【CODE】を手にして展開される物語。坂口さんのクランクインとなった当日は快晴となり、二宮が「どんな願いも叶える」という謎のアプリを前にして、恋人の死の真相を追う捜査にこの正体不明のアプリを使うか葛藤と困惑を見せる、という場面の撮影から始まった。シリアスな展開と打って変わって、坂口さんは「二宮としての衣装、メイクをしてもらって、気持ちが入りました!凄く楽しみにしていた作品なので、どんな物語になっていくのかワクワクしています。頑張ります!」と笑顔を見せ、期待をにじませた。そして、場面写真とオフショットも到着。初共演となる坂口さんと染谷将太。染谷さんは、CODEの謎を追うフリーの記者・椎名一樹を演じる。「CODE―願いの代償―」は7月2日より毎週日曜日22時30分~読売テレビ・日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2023年05月27日俳優の坂口憲二さん(47)は2018年に突発性大腿骨頭壊死症を発症し無期限に芸能活動の休止を発表。ファンからは悲痛の声や回復、復帰を望む声が続々と寄せられていました。あれから約5年、5月8日放送のフジテレビ系連続ドラマ『風間公親-教場0-』の第5話に登場。久々のドラマ復帰にファンからは喜びの声が飛び交っておりました。先日、自身のインスタグラムに大人の色気満載なスーツ姿のモノクロショットを投稿し反響を呼んでいるようです。どんな写真なのか早速チェックしてみましょう!大人の色気満載イケおじスーツ姿にファン興奮 この投稿をInstagramで見る THE RISING SUN COFFEE & BEANS(@therisingsuncoffee)がシェアした投稿 「SEIKOさんとお仕事させて頂きました。あの大谷翔平選手がアンバサダーを務める世界のSEIKO。メイドインジャパンの素晴らしさをお伝えしますので皆さんお楽しみに!」と、素敵にスーツを着こなし腕時計をこちらに見せる坂口さん。モノクロ加工にした写真がいつも以上に大人の色気を倍増させ、見入ってしまいますね。コメント欄には「朝から眼福♡」「なんちゅうカッコ良さ」「カッコよすぎてキュンキュンしまくりです」と坂口さんの魅力に悩殺されたフォロワーの声が多く寄せられていて、「ドラマ復帰嬉しいです。色々とメディアで見られる機会が増えて最高です」「憲二様の俳優業復帰、首を長くして待ってました」とドラマ復帰についてのコメントも多く見られました。年齢を増してさらにイケメン度も爆上がりしている坂口さん。『風間公親-教場0-』でのドラマ復帰をきっかけにまたテレビで活躍する姿が見たいですね!あわせて読みたい🌈「なんてエッチなお尻」「はみ出てるよ!」足立梨花さんのセクシーなオフショットにファン悶絶!
2023年05月23日怒涛の展開がクセになる、坂口健太郎主演のノンストップ・ドクター・エンターテインメント「Dr.チョコレート」。次週放送の第5話に、今井翼と田中道子が出演することが分かった。第4話でその存在が明らかになった闇の組織「め組」。2年前に起こった爆発事件の実行犯・沢入(福山翔大)、城南警察の薮下(石川恋)、海王病院の堤(佐野弘樹)など、そのメンバーも徐々に判明し、ますます目が離せない展開となっている。第5話で今井翼が演じるのは、かつて「め組」の一員だったDr.チョコレートの新たな依頼人・結城鷹也。また、田中道子は「め組」信奉者・白石千尋を演じる。Teacher(坂口さん)のもとに舞い込んだ新たな依頼は肝不全の症状に苦しむ息子を助けてほしいというものだった。しかし、病に苦しむ息子を病院には一切連れて行かずその理由は頑として話さない依頼人・結城(今井さん)の不審な態度、またその暮らしぶりから1億円の報酬を支払えるとは思えないこと、そして、秘密保持契約のサインから結城と息子の関係にある疑惑を持ったTeacherは依頼をうけるべきか迷う。なかなかオペが決まらないことに業を煮やした結城は、Teacherと唯(白山乃愛)のもとに乗り込み、自分が以前「め組」の一員であり、Dr.チョコレートの正体を知っていることを明かす。戸惑うTeacherだったが、結城の息子の病状を見た唯の一言でオペが始まる。オペの最中に結城から明かされた事実は、Teacherの疑惑通り患者は結城の息子ではなく、「め組」の活動を通じて結城が知り合ったシングルマザーの白石千尋(田中さん)の息子・勇気だった。「め組」の活動にのめりこみ、勇気の体調が悪化しても病院にも連れて行かない千尋の姿に正気に戻った結城はDr.チョコレートの手術を受けさせるために勇気を誘拐したのだった。しかし、そんな結城の行動は「め組」に筒抜けになっていて…。今井さんは、「Teacher とDr.チョコレートを中心に個性豊かなメンバーの『カンパニー』の雰囲気がそのまま、撮影現場にも溢れていました」と撮影の様子を明かし、「いったい『め組』とは何なのか。誰が黒幕なのか。是非お楽しみ下さい」とコメント。田中さんは、母親役は初めての挑戦だったそうで、「苦悩の末、思い詰めるシングルマザーの千尋がどう動いていくのかご覧いただけたら嬉しいです!」とメッセージを送っている。「Dr.チョコレート」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2023年05月13日坂口健太郎主演のノンストップ・ドクター・エンターテインメントドラマ「Dr.チョコレート」に、山本耕史と安達祐実が出演していることが分かった。極秘手術の条件は、現金1億円とチョコレート――。本作は、謎多き義手の元医者と、天才的オペスキルを持つ少女が、法を犯してまでワケあり患者を救う物語。その背景には、少女の両親の命を奪った謎の陰謀を解き明かす目的が…。山本さんと安達さんが演じるのは、唯/Dr.チョコレート(白山乃愛)の両親。父・光一は、天才的な技術を持つ心臓外科医で、幼いころから医学に興味を示した唯に、医学の知識を教え、それを吸収していく娘を微笑ましく、そして自慢に思っていた。またTeacher/野田哲也(坂口さん)の指導医でもあり、Teacherのことを可愛がっていた。そして母・葵は、長寿遺伝子についての研究を行う優秀な研究者。唯にとってはとても穏やかでおっとりした優しい母親だ。共に2年前、事故を装った何者かによる爆発事件で命を奪わており、Teacherと唯は、その事件の真相と黒幕を追うために闇の手術を始め、情報を集めているという、物語の始まりを担うキャラクターとなっている。山本さんは「過去に共演経験のあるキャストの方が多く、撮影は楽しく笑いの絶えない現場になるだろう、と思い台本を開いた。するとなんと、僕は死んでいた。ほぼ共演者に会えない。。。この切なさを唯一共演できる坂口健太郎君にぶつけようと思う」とユーモアたっぷりにコメント。安達さんは「娘役の白山乃愛ちゃんが可愛くて癒されながら撮影しています。自分が子供の頃は、スタジオの廊下を走り回ったりしていたので、乃愛ちゃんの落ち着いた様子を見て、過去の自分を反省したり(笑)」と自らの姿と重ね、「私が演じる葵というキャラクターが、どう物語に絡んでくるのか、是非楽しみに見ていただけたら幸いです」とメッセージを寄せている。「Dr.チョコレート」は4月22日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2023年04月19日坂口健太郎が主演を務め、リアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』から、坂口さんが演じる主人公・未山と市川実日子演じる詩織による恋人同士の朝のルーティーンを収めた本編映像が解禁された。美術・装飾スタッフ出身である伊藤ちひろが、オリジナル脚本を書き下ろし監督も務めた本作。今回解禁となったのは、未山と詩織、ふたりの朝のルーティンをまとめたもの。看護師として働く詩織と、詩織の娘・美々(磯村アメリ)と一緒に暮らす未山の1日は、詩織が選んでくれたパーカーに着替え、アニメを観ている美々と猫の“あっちゃん”に優しく「おはよう」と声をかけることから始まる。色鮮やかな野菜を1つ1つ丁寧に洗い、切って、朝ごはんの準備をし、出勤する詩織の皿洗いを代わる。急ぐ詩織は未山のパーカーで手を拭き、それを優しく受け入れる未山。市川さんのアドリブであるこのシーンはSNSでも反響が大きく、2人の関係性がよく分かる場面。そして、ふたりの大切な朝のルーティンとして、映画の話をしながら、未山は詩織の髪をまとめ、最後に未山は美々を抱えて、一緒に詩織を見送る。未山と看護師として夜勤で働くこともある詩織にとっては、朝が大切な時間であることがうかがえる本編映像となっている。公開後、SNSでも「未山くんみたいな恋人欲しい」「詩織さんの空気感素晴らしい」など絶賛の声が上がっている未山と詩織。しかし、その未山には、とある秘密があり、その秘密が明らかになるにつれ、未山の違った一面もあらわれる。そこに存在しない“誰かの想い”が見える不思議な力を持ち、人々を癒す青年・未山。誰も知らなかった彼の秘密が明らかになっていくとき、思いがけないラストが待ち受けている。『サイド バイ サイド 隣にいる人』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サイド バイ サイド 隣にいる人 2023年4月14日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2023『サイド バイ サイド』製作委員会
2023年04月18日主演に筒井真理子を迎えた、荻上直子監督のオリジナル最新作にして監督自身が歴代最高の脚本と自負する絶望エンタテインメント『波紋』。この度、筒井さん演じる主人公・依子が信奉する新興宗教“緑命会”の本編映像が初解禁。また、場面写真も解禁となった。解禁となったのは、依子が縋る“緑命会”での勉強会で意味不明な言葉と不可思議な踊りを踊る映像。代表の橋本昌子(キムラ緑子)の「切磋琢磨いたしましょう」という言葉を皮切りに「内なる潜在エナジー」「森と水の精霊」などの単語が飛び交い、お祈りする信者たち。そしてお祈りの後は、全員で歌いながら踊るシーンも。“緑命会”とはどんな新興宗教なのか。気になる本編映像となった。さらに場面写真7点が解禁。筒井さん演じる依子が、自分の父の介護を押し付けたまま失踪し、突如帰って来たと思いきや、がん治療に必要な高額の費用を助けて欲しいとすがってくる夫・修(光石研)に水晶で殴りかかろうする場面。降りかかる辛苦に自分ではどうにもできず、湧き起こる黒い感情を、“緑命会”という新興宗教に縋るように代表の橋本昌子に相談したり、信者と仲睦まじく活動に没頭するシーンが露わになる。また、宗教だけでなく同じスーパーのパート先の清掃員・水木(木野花)に深刻そうに相談するなど、夫の修以外に依子に降りかかる辛苦は何があるのか。そしてそんな依子が不気味に笑みを浮かべ自転車を漕ぐシーンも...。荻上監督がたくさんのブラックユーモアを込めた本作を知れる場面写真となっている。『波紋』は5月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:波紋 2023年5月26日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
2023年04月15日カメラの前に立って、クールにポーズを決める。でもふとしたきっかけで、突然坂口さんが何やらツボに入ったらしく、笑いが止まらない状態に。つられて、齋藤さんも笑いはじめて、何度ポーズを変えても、5秒と持たずに笑いのツボがスイッチオン。そんな仲の良い兄妹のような様子を見せてくれた坂口健太郎さんと齋藤飛鳥さん。4月14日(金) 公開の映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』では、元恋人という複雑な関係を演じている。坂口さん演じる、目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山。齋藤さん演じる、“ある事件”がきっかけで突然姿を消した元恋人の莉子。2人の間に何があったのか。その過去が紐解かれたとき、物語は思いがけぬ方向へと進んでいく――。劇中ではシリアスな場面の多い2人だが、インタビューが始まれば、7歳年上の坂口さんに齋藤さんが切れ味鋭くツッコむなど、終始リラックスした雰囲気。2人の飾らないトークを存分に楽しんでほしい。坂口さんは、つかめるようでつかめない空気感を持っている――今回共演してみて、お互いの芝居について感じたことをぜひお聞きしたいです。じゃあ、まず坂口さん、どうですか。坂口(そっとジェスチャーで、齋藤にパスする)齋藤(パスされたものをジェスチャーで坂口に戻す)坂口あはは。じゃあ僕から行きます(笑)。今回の莉子ちゃんという役はあんまり喋る役ではなくて、表情や目線だけで伝えなきゃいけない場面がたくさんがあるんですけど。未山として相対していると、ただ黙っているだけで画を占められる力をすごく感じて。そこは彼女の強みであり魅力だなと思いました。齋藤(恐縮して)え。なんか、すごい褒めてくれてる感じですよね?坂口はい(笑)。ただそこに立ってるだけで画が成立するっていうのはなかなか稀有なことで、つくろうと思ってできるものじゃない。一体莉子ちゃんは何を考えてんだろうって観ている人たちが気になる魅力みたいなものを、飛鳥ちゃん自身がもともと持ってるものも駆使しながら感じさせてくれた。素敵でしたね。齋藤褒められました(照)。ちょっとした表情の動きで感情の動きを見せることが莉子ちゃんの課題で。どうやるんだろうってずっとわからないまま手探りで演じていたので、すごくいいように捉えてくださってありがたいです。――齋藤さんから見て、坂口さんのお芝居はいかがでしたか。齋藤そもそも私がこの作品をやってみようと思ったのも、坂口さんが主演をやられると聞いたから、というのが理由の一つだったんですね。坂口(おどけたように、はっとした顔をする)齋藤こんな感じで、坂口さんってちょっと変わっているというか、つかめるようでつかめない空気感を持っている方。よくこの作品について語るときに、坂口さんは「余白のある作品です」という言葉を使われるんですけど、私からすると坂口さんこそ「余白のある人」だなと思います。坂口(楽しそうに)へえ、そうですか。齋藤お芝居の難しいことは私にはまったくわからないので、坂口さんのここの技術がすごかったというお話ができないのがもどかしいですけど、坂口さんの存在だけでひとつの作品をつくってしまうぐらい引き込むものがあって。お芝居のことがわからない私でも、空気を支配するものを持ってるなって感じるときがありました。坂口覇気だね(笑)。齋藤(即答で)そこまでは言ってないです(笑)。そういうものをまとってるのがすごいなと、今回一緒にお芝居をさせていただいて感じました。汗だくで遊んでる僕を、飛鳥ちゃんは微笑みながら見てた(笑)――今回、子役の磯村アメリさんが美々役として出演されています。子どもとの接し方を通して見えたお互いの意外な一面を聞かせていただけますか。坂口飛鳥ちゃんは一歩引いてニコニコ見てたっていう印象がある。齋藤そうですね。坂口僕はたくさん一緒に遊んで走り回ったりしてました。「美々、元気だなあ…」って少し圧倒される瞬間はありました。で、そのさまを飛鳥ちゃんが木陰で優しい微笑みをたたえながら見てるっていう。齋藤見てました(笑)。坂口美々が、飛鳥ちゃんに「こうこうこうなんだよ」って話しかけに行っても、飛鳥ちゃんは「そうなんだ…」っていう感じで。齋藤話題を広げない(笑)。坂口広げないよね(笑)。まあ、でも思えば、それが役割分担だったのかなと。(市川)実日子さんはすごい美々と仲良くしていたけど、そこはやっぱり母娘という設定もあるし、そういう現場での関係性って芝居に反映されるものだと思うしね。逆に飛鳥ちゃんがめちゃくちゃ仲良くなっちゃうと、莉子ちゃんと美々として考えたらどうなんだろうみたいところもあるから、それはそれで意外と綺麗な形だったのかなと思います。で、その中で、俺はひたすら走り回ってた(笑)。齋藤汗だくで(笑)。坂口さんが遊んでる姿を遠くから動画で撮りました。坂口本当に?齋藤一生懸命遊んでて、すごいなって。――何の遊びだったんですか。齋藤そのときはかくれんぼでした。未山くんと詩織さんが隠れているのを、美々ちゃんが探してるっていう。――美々ちゃんは見つけられていましたか。坂口見つけてなかったね(笑)。齋藤見つける気もなかったと思う(笑)。坂口途中で「あれ?かくれんぼしてるんじゃなかったの?」ってなるんですよ。やっぱり子どもだから、好奇心の向きが急に変わる(笑)。でも、彼女の、お芝居なのかどうかわからない、普段の彼女の延長線上みたいな感じをうまく映像にすくうことができたのは、そういう現場の空気もあったんじゃないかなと思う。監督も、美々に対してはあえて演出はつけず、台詞も撮影当日に渡すというアプローチをしていて。それが美々ののびのびとした雰囲気を生んだところはあった気がします。――ちなみに齋藤さんはお子さんの扱いは得意な方ですか。齋藤……どうしたらいいかわからないです(笑)。坂口そんな感じもしなかったけどなあ。飛鳥ちゃんは普通にしてたって感じに見えたけど。齋藤後半になってくるとだんだん美々ちゃんも未山くんとも詩織さんとも遊び切って、あとは莉子しかいないってなるんですね。で、すごい勢いで「莉子たああん」って叫ばれたんですけど、ずっと私は「こっち来たら言ってね」ってマネージャーの陰に隠れてました(笑)。世界を思い通りにできる能力がほしいです――では、ここからは映画にちなんだ質問をしていくので、直感でパパパパンッとお答えください。映画の未山のように“誰かの想い”を見ることができます。誰の想いを見たいですか。坂口なるほど。齋藤うわあ、どうしよう。坂口それちょっと難しいな。(齋藤に)ほら、パパパパンッて答えなきゃ。齋藤え〜、難しい(と、考える)。坂口どうだろうな。でも、俺、怖いかも、見ちゃうのが。それ、答えとしてアリですか?――ナシです。坂口ナシか~(と、お手上げする)。齋藤どうしよう、逃げられない。坂口あ、思いついた。俺、甥っ子を見ます。齋藤え。なんかズルい。坂口子どもって何考えてるかわかんないじゃない?齋藤わかんない。坂口でしょ?で、今はまだ保育園児なんだけど、純粋だから見ても怖くないし。齋藤なるほど。坂口きっと心の中もキラキラしてそうだから、仮に想いを見ても、そんなこと考えてたんだと思わなくてすみそう。齋藤確かに。え~、私は誰だろう。誰かいるかなあ。坂口(助け舟を出すように)……俺でもいいよ?齋藤(あっさりと)あ、確かに。俺でいいか。坂口今、「拾った」みたいな感じだったね(笑)。配給:ハピネットファントム・スタジオ (C)2023『サイド バイ サイド』製作委員会齋藤でも、坂口さんって私が今まで出会った人の中にいない人種だったんです。坂口いない人種っていうのが大事です。齋藤だから、興味はあります。坂口どうする?すっごいドス黒いことを考えていたら?齋藤あ〜。その方が辻褄が合うというか。黒いところがあった方がしっくり来ますね。そういうところ見てみたいです(笑)。――では、“誰かの想い”を見るというような、不思議な能力が手に入るなら何がいいですか。坂口なんでも思い通りになる能力がいいです。齋藤ちょっとざっくりすぎません?(笑)――何を思い通りにしたいですか。坂口世界を。世界を思い通りにしたいですね(と、悪そうに目を剥く)。齋藤目がバキバキなんですけど(笑)。坂口あはは。もし(『アラジン』の)ジーニーに3つお願いをするとしたら、ジーニーレベルの力を使えるようにしてほしいというのが1つ目。で、2つ目は、ジーニーのお願いを無限にしてもらう。齋藤そういうズルいこと言う子どもいますよね(笑)。坂口じゃあ、飛鳥ちゃんはどんな能力がほしいですか。齋藤私は胃袋の大きさを自由自在にしたいです。すっごいおいしいからいっぱい食べたいときと、今お腹は空いてほしくないときがあるじゃないですか。だから自由自在にしたい。坂口つまり胃袋を思い通りにしたいってこと?齋藤一緒にしないでください(笑)。吉幾三をかけながら、お父さんの存在を感じています(笑)――未山と莉子は、やがて詩織・美々母娘と一緒に過ごすようになります。お2人の人と暮らすときのマイルールを教えてください。坂口僕、基本的に他の人がすることに対しては何でも大丈夫なんですよ。でも、自分がしてることを注意されると嫌なタイプ。いいじゃんと思っちゃう。齋藤なるほど。坂口どう?なんかある?齋藤え~。人と住み……たくない?(笑)坂口まあ1人が一番自由っちゃ自由ですもんね。齋藤時々来てほしいですね。――時々来たときは、友達がベッドに座ったり、お菓子をこぼしても平気ですか。齋藤時々なら我慢します。坂口そこは大丈夫なんだ。齋藤人によりますけど。坂口確かにね。あと、こぼすお菓子にもよるね(笑)。――では最後に、未山はずっと自分のそばにいるんだと感じられる不思議なキャラクターです。そんなふうに、お2人にとって、たとえ遠くにいても、会えなくても、ずっとそばにいてくれると感じる人は誰ですか。坂口僕は結構浮かぶ人が多いかもしれないですね。家族もそうだし、姉ちゃんだったり、甥っ子もそうだし、マネージャーさんだったり、仕事の人も。そんなふうにそばにいてくれると感じる人って何があるからなんだろうって思ったんですけど、たぶん必要とすることなんだろうなって。自分自身が必要としているのもそうだし、きっと相手も自分のことを必要としてくれている。2人で一緒の空間にいても、琴線が交わらない瞬間しかなかったら、それってそばにいるとは言わない気がして。一瞬でも琴線にふれる瞬間を持てる人のことを、そばにいるって感じるんじゃないかな。そして、そう思える人が増えれば増えるほど、僕の人生は豊かになるとは思うし、僕という人間も分厚くなっていく。そんな感じがするなあ。齋藤そんなふうにお互いが必要とし合える相手ってなかなかできないですよね。だからこそ貴重なんだと思うし。配給:ハピネットファントム・スタジオ (C)2023『サイド バイ サイド』製作委員会坂口僕は人と心の距離を埋めていく上で大事にしていることがあって。それが、理解はできないけど共感はできるという感覚で。他人のことを完全に理解するのって難しいと思うんですよね。それは役も一緒で。僕がもし未山のことを100%理解したとしたら、ちょっとしたエゴにもなってた気もするし。でも、共感はしていたいと思うんです。頭は追いつかなくても、心は寄り添っていたい。理解はできなくても共感してみることで、琴線が交わる瞬間を生むことはできるんじゃないかなと思う。――齋藤さんのいつもそばにいると感じられる人は誰ですか。齋藤一番はやっぱり家族ですね。離れて暮らしてはいるけれど、常に心のどこかにいて。やっとこの年になって親孝行とかちゃんと考えられるようになりました。坂口家族の存在を感じる瞬間って、どういうとき?齋藤グループにいるときからずっと私が誰かに評価されたり、人前で何かをなし遂げたりすると、人一倍喜んでくれたのが家族なので。そういう温かさを感じるたびに、そばにいるなって思います。あと、母がお花が好きでよく実家に飾っていたんですけど、部屋にお花を飾ったりすると母親の存在を感じますし。ひとりでいるときに、なんとなく父の好きな曲をかけてみたときとかも、そこにいるような気持ちになりますね。坂口へえ。お父さんはどんな曲が好きなんですか。齋藤恥ずかしいな(照)。うちの父はゴリゴリの昭和の人なんです。だから、めちゃくちゃ古い感じの曲が多くて。普通に吉幾三さんとか実家にいたときからお父さんがよくかけて聴いていたので、今でもちょっと聴いたりします(笑)。取材・文:横川良明撮影:映美ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りポラを1名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<作品情報>『サイド バイ サイド 隣にいる人』4月14日(金) より、TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー
2023年04月12日筒井真理子が主演、光石研、磯村勇斗らが共演する荻上直子監督のオリジナル最新作『波紋』の公開日が5月26日(金)に決定。監督自身が歴代最高の脚本と自負する、“絶望エンタテインメント”から本予告映像&本ビジュアルが解禁となった。この度解禁された本予告映像は、日々の家事や介護に追われる、いわゆるごく普通の主婦である依子(筒井真理子)の元から、夫・修(光石研)が突然失踪するシーンから始まる。十数年後、信仰する新興宗教が崇める「緑命水」という水の力と、庭の枯山水に波紋を描くという日課を心の拠り所とし穏やかな日々を取り戻していた依子の元に、失踪した夫が帰ってくる…。自分の父の介護を押しつけたまま失踪し、「実はがんなんだよ」と死んだ義父の遺産をあてにする夫。また息子の拓哉(磯村勇斗)が彼女を結婚相手として連れてくるシーンなど、依子の日常が崩れていく様子が描かれる。より新興宗教に傾倒する依子に「インチキなんだよ!」と怒鳴る夫に対し、「あなたがしたこと、なかったことにはならないから」と詰め寄る依子。言い合う2人の足元に広がる波紋は、不穏で禍々しい展開を予感させる。やがて依子の甲高い笑い声とともに、パート仲間の水木(木野花)の「やっちまおう」という台詞やゴミで荒れた部屋、踊り狂う依子、さらに登場人物たちの奇妙な笑顔のシーンが次々と畳み掛けられる。また併せて解禁された本ビジュアルは、背景に広がる赤と、依子の喪服、枯山水のモノトーンの対比が印象的。揺れるタイトル文字が、依子の周囲で起こる絶望が波紋のように広がる様子を表している。『波紋』は5月26日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:波紋 2023年初夏、全国にて公開予定©2022 映画「波紋」フィルムパートナーズ
2023年03月22日坂口健太郎主演新ドラマ「Dr.チョコレート」に出演する、“チョコレート・カンパニー”メンバー6人が発表された。極秘手術の条件は、現金1億円とチョコレート――。利き腕を失った元医者と、10歳の天才少女がタッグを組み、全員難あり、キャラ強めな6人の医療仲間たち「チョコレート・カンパニー」と共に、どんな状況下でもワケあり患者の命を救う、ノンストップ・ドクター・エンターテインメント。坂口さん演じるTeacherのスカウトで集められた「チョコレート・カンパニー」。本業は低賃金アニメーターで、アニメをこよなく愛し、何かとアニメのセリフやうんちく・情報を会話に取り入れる臨床工学技士・ギルベルト役で葵わかな。普段は全然売れてない若手芸人だが、ハッカーになれるほどのプログラミング能力を持ち、本来なら発見できない異常を見つけ出すことができる放射線技師・お笑い役で前田旺志郎。ギルベルト(葵わかな)人助けが好きすぎて、ほとんどの時間をボランティアの活動に充てているとにかく“いい人”な臨床検査技師・出川役で古川雄大。ギャンブル狂いの自信家な麻酔科医・残高役で小澤征悦。出川(古川雄大)常に明るくて笑顔、空間認識能力に長け、瞬間記憶ができるオペ看護師・足湯役で鈴木紗理奈。ホストクラブが趣味、無類のうなぎ好きであるオペ看護師のチーフでカンパニーのまとめ役、うなぎ役で斉藤由貴が出演。個性がぶつかり合いチグハグで、普段は言い合いが絶えないが、いざオペに入ればチームワークは最高。チョコレートカラーのカンパニー号に相乗りし、様々な事情を抱えた患者の元へ向かい、様々な極限状況下で奇跡の手術を成し遂げていく。足湯(鈴木紗理奈)Teacherと唯をはじめ、年齢も境遇も違うが、実はそれぞれ過去に闇を持つ8人。そんなメンバーが、いつしかお互いの存在によって癒され、かけがえのない信頼し合ったチームになっていく。「Dr.チョコレート」は4月22日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2023年03月15日俳優の坂口健太郎が主演を務める、映画『サイド バイ サイド 隣にいる人』(4月14日公開)の場面写真が12日、公開された。同作はリアルとファンタジーが混在する「マジックリアリズム」が息づく物語。そこに存在しない“誰かの想い”が見える、不思議な力を持つ青年・未山(坂口)は、どこからともなく現れ、人々の心と身体を癒していく。やがて誰も知らなかった彼の秘密が明らかになっていくとき、思いがけないラストが訪れる。今回解禁された場面写真では、坂口健太郎演じる主人公・未山の恋人の詩織(市川実日子)が優しい視線を投げかけながら未山のパーカーで手を拭き、穏やかな時間を過ごしている2人の様子を捉えている。語り掛ける詩織とそれを優しく受け入れる未山の、親密であたたかな空気に包まれた恋人同士が時を過ごす姿は、未山くんの理想の“年下彼氏”像を表した一枚となっている。一方もう1枚の写真では、未山とかつての恋人・莉子(齋藤飛鳥)が暗い部屋の中で仰向けになっており、共にうつろな表情で天井を見上げ、2人の視線は重ならない。淡いパーカー姿とは打って変わって、黒いTシャツ姿で、もう1枚の写真とは同一人物とは思えないような未山。この2人はどんな関係だったのか謎が深まる1枚となっている。詩織と莉子、異なるタイプの2人の女性と恋人関係になるが、その彼女の存在によって、鏡のように違う面を見せる未山。そこに存在しない“誰かの想い”が見える不思議な力を持ち、人々を癒す青年で、誰も知らなかった彼の秘密が明らかになっていくとき、思いがけないラストが訪れるという。(C)2023『サイド バイ サイド』製作委員会
2023年03月12日坂口健太郎主演の新ドラマ「Dr.チョコレート」のポスタービジュアルとティザー映像が公開された。極秘手術の条件は、現金1億円とチョコレート。謎多き義手の元医者と、天才的オペスキルを持つ10歳の少女、なぜ、ふたりは法を犯してまでワケあり患者を救うのか。本作は、怒涛の展開がクセになる、ノンストップ・ドクター・エンターテインメント。坂口さんが演じるのは、利き腕を失った元医者で、天才的なオペスキルを持つ少女Dr.チョコレート/寺島唯(白山乃愛)の代理人・Teacher/野田哲也。唯の両親が何者かに殺された事件後、その黒幕を追うため、闇の世界で違法な医療行為をし、情報収集をしている。今回番組公式サイトにて公開されたティザー映像には、TeacherとDr.チョコレートが登場。第1話の放送に先駆けて、“ある場所”での手術シーンを含む本編映像が見られる。「Dr.チョコレート」は4月22日より毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2023年03月08日