米国人男性との離婚や、SNSの意味深発言などでメディアを賑わせている浜崎あゆみさん(38)。そんな彼女がリリースした最新曲『We are the QUEENS』の売り上げが厳しいことを受け、世間ではかつて“歌姫対決”として話題になった宇多田ヒカルさん(33)との格差 を指摘する声があがっています。浜崎さんの新曲リリースとほぼ同時期に、新アルバム『Fantome(ファントーム)』をリリースした宇多田さん。オリコンCDアルバムランキングでは見事1位を獲得し、アーティストとして順調に活動していることが伺えます。一方、浜崎さんの新曲はiTunes限定で配信され、リリースから2週間で143位 と厳しい状況です。浜崎さんの全盛期であった2001年には、宇多田さんとの新アルバム対決が注目されましたが、現在は宇多田さんと同列に扱うことができないほどの有り様です。●“歌姫対決”は、もはや過去の栄光?浜崎さんと宇多田さんは、ともに1998年に音楽活動を開始しており、2000年前後には“歌姫”として比較されることが多くありました。なかでも2001年に、発売日が重なった新アルバム対決は社会現象を巻き起こし、浜崎さんサイドでは派手なプロモーションを仕掛けるなど異様な盛り上がりを見せました。結果、宇多田さんが約163万5千枚、浜崎さんが約161万3千枚と、僅差で宇多田さんが勝利。惜しくも敗れた浜崎さんですが、宇多田さんと肩を並べるほどのトップアーティスト でした。しかし今となっては、両者の差は歴然。スキャンダルやSNSでの炎上発言など、ネガティブな話題で注目されている浜崎さんは、歌手としては苦しい状況です。関係者のあいだでは、今回の新曲をiTunes限定配信にした背景に、売り上げ枚数を伏せる目的があったのでは? との声も。iTunesでは順位は明らかにされるものの、ダウンロード数が発表されることはありません。売り上げ枚数が大幅に減少していることを露呈したくなかった浜崎さんサイドの苦肉の策だと言われています。●ネットでは、両者の格差を指摘する声が続々『あゆの全盛期には考えられなかったほど差が開いてる。宇多田ヒカルを抜くとかもう無理でしょ』『二人とも日本を代表する歌姫だけど元から同格ではなかったかな』『浜崎あゆみが人気絶頂の頃からなんで人気があるのか不思議で仕方なかった。歌は下手だし、曲も魅力ないし、もともと宇多田ヒカルとはレベルが違いすぎて比べることが失礼』『2000年当時この二人の全盛期に思ったことは、宇多田はどの世代に出てきたとしても売れてた。あゆは時代が彼女を売れさせた。ギャルブームの延長でファッション・メイクなど。だから時代が変わってこの結果になった』『あゆは可愛かったし人気あった。ただ、あゆはティーンズの女子受けの歌手。宇多田ヒカルは万人が聴ける歌手。長い目で見たら後者が強いに決まってる』『宇多田ヒカルって、売り上げとか順位とか気にして楽曲作成してるのかな?しているようには見えない。そういう人と勝負しようとしても無駄。独り相撲になっちゃう』浜崎さんの現在の有り様を受け、ネットからは厳しい声が相次いでいます。宇多田さんとの対決が話題になった当時も、もともと実力が違っていた との指摘も。また全盛期には女子中高生のカリスマ的存在として崇められていた浜崎さん。しかし、その人気は歌手として築き上げたものではなく、ファッションやメイクなどがウケていただけ との声もありました。----------かつては歌姫として比較対象にあった宇多田さんと浜崎さん。しかし時代の流れとともに、両者の差はどんどん開いています。現在アーティストとして苦境に立たされている浜崎さんですが、今後再び宇多田さんと肩を並べる存在として注目される日はくるのでしょうか?【画像出典元リンク】・ayumi hamasaki(a.you)(Instagram)/(文/恋愛jp編集部)
2016年10月17日シンガーの中村あゆみが12月10日(土)に神奈川・CLUB CITTA’でロック・バンド編成によるヒストリック・スーパー・ライヴ「CLUB CITTA’ presents Ayumi Nakamura 50-year Super Live Rock Alive 2016」を開催する。【チケット情報はこちら】同公演は12月7日(水)に発売するセルフ・カヴァー・ベスト・アルバム『A Best~Rolling 50』のリリースを記念して行われる。中村が同会場でライブを行うのは、1990年リリースの7thアルバム『BROTHER』のコンサート・ツアー・ファイナルから実に26年ぶり。チケットの一般発売は10月22日(土)午前10時より。なお、一般発売に先がけてチケットぴあではプレイガイド最速先行を実施。受付は10月8日(土)午前11時から17日(月)午前11時まで。■CLUB CITTA’ presents Ayumi Nakamura 50-year Super Live Rock Alive 2016日時:12月10日(土)開場16:00 / 開演17:00会場:CLUB CITTA’(神奈川県)料金:通常指定席 前売 9,500円(税込) / 2階 大人のロックシート 前売 10,000円(税込)※大人のロックシート:終始、座って寛いで観覧できる2階席1列・2列目の専用シートとなります。
2016年10月07日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ドーピング」です。***リオ五輪の開催前、ロシアの国家ぐるみのドーピング隠蔽行為が発覚し、問題になりました。世界にドーピングの衝撃が走ったのは、1988年のソウルオリンピック。100m走で、ベン・ジョンソンがカール・ルイスに勝ち、人類初9・8秒台を切るタイムを叩き出しました。ところが、ドーピング検査で陽性になり、ジョンソン選手の金メダルは剥奪されてしまいました。ほかにも陽性の選手が後を絶たず、これをきっかけに1991年にジョンソンの祖国、カナダでアンチ・ドーピングの機関が誕生。1999年には世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が設立されたのです。ドーピングは必ずしも、選手が故意にしているとは限りません。たまたま飲んだ薬の中に禁止成分が入っていて、引っかかるケースも。テニスのマリア・シャラポワ選手が2年間の出場停止処分になりましたが「禁止薬物とは知らなかった」と提訴しています。禁止成分は随時更新されますから、ドーピングを避けるには、選手だけでなく、チームやコーチ、医師や薬剤師も正しい知識が必要。WADAやJADA(日本アンチ・ドーピング機構)はそれぞれの立場での注意を促しています。ドーピングは、製薬会社のビジネスとも密接な関わりがあると指摘する声もあります。合法的に運動能力が上がる薬となれば、ビッグビジネスになりますよね。最近はWADAと大手製薬会社が情報を共有してドーピングを未然に防ごうとしていますが、これも諸刃の剣。規制をすり抜ける新薬が開発され、後にその成分が規制されるというイタチごっこにもなってしまいます。今回のリオ五輪で、IOC(国際オリンピック委員会)が、ロシアの参加を全面禁止にしなかったことに対して、処分が甘いという意見もありました。しかし、五輪は平和の祭典。開催期間は休戦し、人種や国境を超えて皆が参加すること、五輪を続けることに意義があります。大国ロシアが抜けてしまったら、その秩序が崩れてしまう可能性も。そもそも、スポーツとは何を競い合うものなのか?原点に立ち戻り、清い戦いを見せてほしいですね。フェアな戦いこそが感動を与えてくれます。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年9月21日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年09月21日14日、自身のインスタにセクシーな下着写真を公開した、浜崎あゆみさん(37)。11日に発表された米国人男性との離婚が注目されるなか、彼女のインスタには、失恋を想起させるようなコメントや歌詞が添えられた、ポエミー感満載の写真がアップされています。話題の下着写真にも、歌詞の一節を添え、『私達が見て感じて誓ったあの形なきもの。今もどこかで微笑んでくれていますか?』とコメント。この投稿をみた世間の人びとは、彼女の痛々しい行動をバッシング。さらには、浜崎あゆみさんが、かつてのライバル・安室奈美恵さんを意識しているのでは? との声も飛び出し、話題になっています。●炎上タレントとしてのイメージが定着した、浜崎あゆみ米国人男性との離婚を発表したことで話題の浜崎あゆみさん。かつては、若者のカリスマ的存在として、一世を風靡した彼女ですが、最近は、男性とのスキャンダルや炎上ネタ でメディアに登場する機会が多くなりました。2016年7月には、自身のインスタに、さまざまな男性との密着写真を公開したことで、非難が殺到。アラフォーとなった今でも、“歌姫”として称賛されていた頃の感覚が抜けきらないのか、まるで20代女子のような浮ついた行動を繰り返す彼女に、世間も呆れ気味です……。そんななか、新たに話題になっているのが、14日にインスタに投稿された、浜崎さんのセクシーな下着写真。色っぽい表情を浮かべながら髪をかきあげ、未だ健在する美貌をアピールするかのようなショットに、ネットではさまざまなコメントが飛び交いました。『かっこいい……!!』『抜群のスタイル!』と称賛する声もありましたが、一部では、『雰囲気がまるで安室奈美恵のようだ』との指摘も……。以前よりライバル関係にあった安室さんを敵視しているのでは? という声が浮上しています。●新たな魅力でファンを獲得する、安室奈美恵浜崎さんと同年代にヒットし、人気争いで注目を集めていた安室奈美恵さん。浜崎さんの全盛期には、『安室敗北』『ガングロの時代は終わった……』などと揶揄されていました。しかし、小室哲哉さんのプロデュースを離れ、R&BやHIP HOPに路線を変更してからは、徐々に人気が回復。新たなファン層を獲得し、デビュー時とは異なる魅力で“歌姫”としての地位を築いています。プライベートでは、浜崎さんと同じく離婚を経験していますが、一児の母として子育てを頑張っているようです。最近では、一人息子と街中を歩く写真がスクープされ、若々しい外見を保ちながらも、落ち着いた生活を送っていることが伝わります。一方、浜崎さんは、人気に陰りが見え始めて以降も、全盛期と変わらぬ世界観で楽曲をリリースしています。また、豪遊ぶりや、男性とのスキャンダルで注目されることが多くなり、アラフォーとなっても落ち着く様子がないことから、ネットでは『痛々しい……』との声が多く見られるようになりました。14日に2度目の離婚を発表した際も、世間の目は冷ややかで、『想定内』とのコメントも……。●安室意識(?)の写真、ネットでは批判的な声が集中『なんで下着姿なの? わたしを見て! って感じがすごい出ててる(笑) 安室ちゃんはこんなことしないよ』『一度は天下獲った人なのに、今となってはネタみたいな存在になっちゃったね。本当引き際が大事なんだなと、この人見てて痛感する』『安室ちゃんを目指すなら歌とダンスのパフォーマンスを目指しなよ。それにしても……安室ちゃんとアユがこんなに差が出るとは……年齢を重ねて若さで勝負出来なくなった時に、実力がないと悲惨な事になるんだよね』『安室はスタイルいいけど出したがらないもんね。浜崎は出し過ぎ』『安室ちゃんになりたいなら身体しぼってから出直してください!!(笑)』『かまってちゃんのあゆ。浜崎の時代は完全に終わった。安室奈美恵と一緒にしないで』世間は、大人の女性として新たな魅力をみせている安室さんに好意的な模様。浜崎さんのSNSでのアピールを、うっとうしく思うコメントが多く寄せられていました。一度はカリスマ的存在として崇められていた浜崎さん。しかし、ここ最近はスキャンダルなど、ネガティブな話題で目立つようになりました。安室さんのような、年齢相応の魅力を身に着けてほしいですね……。【画像出典元リンク】・ayumi hamasaki(a.you)(Instagram)/(文/恋愛jp編集部)
2016年09月16日歌手・浜崎あゆみ(37)が、9月17日から全国放送を開始するスマートフォンゲーム「CLASH OF QUEENS」の新CMで、クイーンとレースクイーンに扮している。「私は意外だと言われるんですけど、家にいるときずーっとやってます。何時間でもできちゃう(笑)」と公言するほどゲーム好きという浜崎。「RACE QUEEN」編では、胸元が開き"美くびれ"が強調されたレースクイーン姿でセクシーにポージング。突然場面が切り替わり、玉座に堂々と座るクイーン姿の浜崎が登場する。一方、「QUEEN’S SONG」編では、クイーン姿で同ゲームのテーマ曲「We are the QUEENS」を熱唱。その歌声に導かれるように、雲間からドラゴンが現れる。王冠とマントのクイーン衣装は、ブロンズゴールドをキーカラーに。約130センチの剣を手にした浜崎がスタジオに現れると、スタッフからは「すごく似合うね~!」と感嘆の声が上がった。また、レースクイーンの場面では、総勢約30人のカメラマン役の前でポージング。ライトの熱にさらされ、カットが掛かるとさすがの浜崎も「暑い(笑)」と弱っていたが、カメラが回ると一転、涼しげな笑顔を見せた。撮影を終え、「最初は難しそうで大丈夫かなと緊張していたんですけど、気付いたら楽しくなってて終わっていました」と安堵。「最近戦ったのはこの曲作りです。締切ぎりぎりまで待っていただいて書き上げました」と作詞作曲した今回のテーマソングには苦労もあったようだが、劇中の二役には「自分が思っていたより違和感なくて、笑っちゃいました。このような衣装は滅多に着ないので楽しんで撮影することができました」と充実感をうかがわせていた。
2016年09月15日こんにちは、恋愛心理パティシエのともです。先日歌手の浜崎あゆみさんが、2014年に結婚した10歳下の米国人医科大学院生と離婚する意向を公式ファンクラブサイトで明かしました。浜崎さんと言えば、2011年にモデルであり俳優のオーストラリア人のマニュエル・シュワルツさんと日本国内での婚姻手続きをしていなかったため、戸籍上は未婚のままではありましたが、結婚、そして離婚されています。つまり、これでバツ2となることに。しかし、なぜ浜崎さんの結婚生活はこうも続かないのか……?インタビューを元に分析してみることにしました。●(1)夫より経済力が上であること『離婚するカップルって大体女性の経済力が男性より上のケースが多い。大抵のことなら“まあお金のこともあるし”って我慢できるとこが、自分が稼ぎすぎているとそれがなくなる』(30代女性/受付)浜崎さんの夫も最初は医大生として、医者になる予定だった……のでしょうが、浜崎さんと結婚後に超難関と呼ばれるUCLAを辞めて日本に移り住んだとのこと。しかし結婚してすぐに大学を辞めるとは、そもそも医者になる気があったのかどうか疑問を感じますね。やはり男性も“妻の方がお金を稼いでくれると、自分は稼がなくていい” と楽な方に走ってしまう、ということなのかもしれません。ただ結婚はそう上手くはいかないようにできているのです。旦那がヒモであることは“女性側も簡単に離婚を決意できる状態”にある、と同じこと。セレブの離婚が多いのも、一般人のように“少々嫌なことがあってもお金のために我慢する”という気持ちにはまったくなれないからというところは大きいでしょう。●(2)アーティストであることは感情に素直であること『恋愛をたくさんして、その恋愛に対して100%の勢いで生きていけるような人でないと心に響く歌詞は書けないと思う。浜崎さんはそういう人っぽい』(30代女性/会社員)浜崎さんは生粋のアーティスト気質の持ち主。歌詞を見てもわかるようにアーティストは“自分の感情に敏感である”つまり、感情的でないとやっていけない部分もあります。いつもフラットな状態でいられるようでは、曲はかけないのです。そのため、“感情や欲望のままに後先考えず突っ走り気味”になってしまうところは仕方のないところ。普通の人なら“また元彼と同じような人を好きになってしまった。これではまた同じ失敗しそうだからやめておこう”と気持ちにセーブをかけられるところも、“好きなものは好き!”と理屈ではなく、感情を優先して生きていってしまうのです。長い目で見ずその瞬間を大切に生きていく、でもそれってアーティストには必須な要素。決して結婚・離婚を繰り返すことが悪いワケではありません。あの松田聖子さんだって結婚・離婚を繰り返しお騒がせ女王な時期もありましたが、今ではすっかり幅広い年齢層に支持される女性の憧れの存在となっています。●(3)国際結婚は難易度高し『国際結婚は相手の国に対する愛着も必要だと思う。今回は浜崎さんがアメリカに住んだワケじゃないし、元夫の方も特別日本好きとは思えない。やっぱり好きでもない異国の地で暮らすってストレス溜まると思う』(20代男性/英語講師)上手くいっている国際結婚した芸能人カップルを見ると、結婚後女性側が仕事をセーブしたり、相手の国に移り住んでいるカップルばかり。男性の方が妻を追って仕事もせずに日本で暮らして上手くやっているカップルはそうそういません。特別に“日本好き”という男性でない限り、やはり母国の方が暮らしやすいと感じるのは当然のことではないでしょうか?やはり文化の違いに夫がなじめずストレスが溜まっていた、 ということはあり得ます。またもう1つの可能性としては、英語を話す外国人は日本人にモテやすい傾向があり、日本にいるだけで英語を話せるという名目のみで母国の何倍もモテてしまう男性って本当に多いのです。これはきっと日本人の英語コンプレックスにもつながってくる感情だとは思いますね。今までに経験したことがないモテっぷりについ魔がさしてしまって、浮気に走ってしまうことも……。まあ浜崎さんのケースは浮気ではなさそうですが。----------浜崎さんの結婚からいつも垣間見られるのは、“外国人(英語圏に限る)への憧れ”と“イケメン好き”ということ。それって20代前半の若い子が持ちそうなミーハーな部分でもあります。でもミーハーなだけでは現実の結婚生活は上手くいかない のですよね。浜崎さんは経済力があるからこそミーハーというモチベーションだけでも憧れを簡単に手に入れることができた。でもたとえ手に入れることはできてもそれをキープすることの方が難しい、というのは浜崎さんも今回のことで学んだのではないでしょうか?せっかくアーティストとしても高い実力の持ち主。ファンを失望させないためにも次は英語、イケメン、というキーワード以外の部分でも男性を見てお付き合いをして欲しいなと思います。【画像出典元リンク】・ayumi hamasaki(@ayu_19980408)(Twitter)/●ライター/とも(恋愛心理パティシエ)
2016年09月14日歌手の浜崎あゆみさん(37)が、2016年9月11日、自身の公式ファンクラブサイトにて離婚の意向を明かしました。『3年間パートナーとして共に歩んできた彼と、それぞれ別の道へ進むことになりました。彼は彼の想う道を。私は私の想う道を』と報告し、 離婚理由など詳細については明言されていません。『スポニチアネックス』によると、浜崎さんは2014年に10歳年下の米国人医科大学院生と結婚し、拠点をアメリカ・ロサンゼルスに移していたものの、その後、仕事がしにくいという理由で日本に軸足を戻していたということです。なお、夫である米国人医科大学院生とは、すでに別居中とのこと。3年という短い結婚生活にピリオドを打つことになった浜崎さんに、ネット上では「やっぱり」という声が多くあがっています。●浜崎さんの離婚にネット上では「予想通りすぎる」の声『予想通りすぎて驚かない』『離婚2回、しかもどっちも長続きしてないって、結婚は向いてないんだろうね』『結婚してるのに他の男性とイチャイチャしてた時点で非常識』『予想通りすぎて引く』『2回とも偽装結婚なんじゃないの?』『結婚も離婚も話題作りとしか思えない』『長瀬のことが忘れられないのかな?』『これからもお試し結婚を繰り返しそう…』『他の男と密着しすぎだったし、結婚には不向き』『やっぱりって感じ。むしろ3年なんてよく持ったほう』『まあすぐ新しい男と結婚しそうだよね。もっと慎重に選ばないと…』『もうとっくに別れてると思ってた』『迷走中だね』『次はAAAの浦田かな?それともやっぱりまた外国人かな?』『年末にはまた空港で新しい男連れて歩くんだろうな』など、ネット上では浜崎さんの離婚に驚く人はおらず、離婚してもすぐにまた他の男性と結婚すると予想している人が多いようでした。最近、本業で目立った報道がない浜崎さん。迷走ぶりを心配するファンの声も少なくありませんが、次の結婚があるとしたら、今度こそ幸せになってもらいたいものですね……。【画像出典元リンク】・ayumi hamasaki(@ayu_19980408)(Twitter)/(文/パピマミ編集部)
2016年09月12日3日、歌手の浜崎あゆみさん(37)が、2014年に結婚した米国人大学院生と離婚する意向を明かしました。今回で2度目の離婚となる浜崎さん。公式ファンクラブサイトでは『3年間パートナーとして共に歩んできた彼と、それぞれ別の道へ進むことになりました』とつづり、今後はツアーや新曲のレコーディングなど、仕事に集中することを明言しています。なお、関係者によると、現在2人は離婚届は提出していないものの、別居中とのこと。アラフォー世代となっても、落ち着く様子のない彼女を世間はどのように捉えているでしょうか?●2度目の離婚報道! 結婚3年足らずで破局……現在、活動の拠点を米国ロサンゼルスに移している、浜崎あゆみさん。今回、離婚が報じられたお相手は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医学部に通う、10歳年下の大学院生です。結婚した2014年当時は、2人の仲睦まじい様子がメディアを通じて伝えられましたが、入籍して3年足らず で、破局を迎えることに……。浜崎さんといえば、2011年に結婚したオーストラリア国籍の俳優、マニュエル・シュワルツさん(30)と1年余りでスピード離婚に至ったことも話題になりました。しかし、厳密には、結婚した際に日本の区役所に婚姻届を提出していなかったたため、戸籍上はずっと独身のままだったということが報じられています。つまり、現在離婚予定の大学院生が、浜崎さんにとっては初婚の相手だったということです。離婚の理由については明らかにされていませんが、公式ファンクラブサイトにて『彼は彼の想う道を。私は私の想う道を』とつづり、結婚生活にピリオドを打つ決意を固めている模様です。●離婚は「想定内」!? “白人コンプレックス”を揶揄する声も『想定内だよね。誰も驚かないでしょ』『年末までのニュースを予想してみるサイトで、浜崎あゆみの離婚って言ってた人がいたけど、予想が的中しちゃったね!』『子どももいないし離婚してよかったと思う。他人がどうこう言うことじゃないけど、結婚に向いていないと思う。離婚したってことは歌手活動続けていくつもりなんだろうから、ファンとの時間大切にしてこれからも頑張れ!』『3年もよくもったね』『むしろ今まで離婚してなかったことに驚いた』ネット上では、浜崎さんの離婚は想定内 とのことで、特に驚いた様子は伺えません。また結婚生活に向いていないのでは? という指摘も……。年齢を重ねても、落ち着くことなく我が道をすすむ浜崎さん。電撃結婚もスピード離婚も、世間の人びとからすれば、イメージ通りといったところなのでしょう。また、彼女の白人コンプレックスを揶揄する声も多くみられました。『マドンナのパクリは痛いからもう止めれ』『グリーンカード目的なら、アメリカにマンション1棟買いとか、経済活動して手に入れればいいのに』『白人にあこがれてるオバサン……もう痛々しいからやめて!!』『白人コンプレックスがひどすぎる。身の丈にあった日本人と再婚できるといいね』真実は不明ですが、米国の永住権 を獲得したいがために結婚したのでは? という憶測も飛び交っています。その背景には、浜崎さんが、世界的なアーティスト・マドンナや、米国に対して強い憧れを抱いているイメージがあるのかもしれません。----------2000年代初頭、カリスマ歌手として一世を風靡した浜崎あゆみさん。ここ数年は、外国人男性との熱愛や破局等の話題で、メディアに取り上げられる機会が多くなりました。結婚生活に不向きであるとの声もあがっていますが、果たして今後、彼女が幸せになれる日はくるのでしょうか?【画像出典元リンク】・ayumi hamasaki(a.you)(Instagram)/(文/恋愛jp編集部)
2016年09月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「東京都知事」です。***新しい東京都知事が、初の女性知事・小池百合子さんに決まりましたね。東京がどれほどの大都市なのか、数字の面から見てみましょう。2016年度の東京都の年間予算は、13兆6560億円。日本の国家予算総額が96兆7218億円ですから、比較しても相当な額というのがわかります。また、この東京の予算額は、スウェーデンの国家予算に匹敵する(!)規模です。GDP(国内総生産)では、東京都は2015年度見込みで92兆9000億円=約1兆1326億ドルです。世界のGDP順位を見ると、1位はアメリカ約18兆ドル。2位中国、3位日本が4兆ドル台。数字上では東京は12位に匹敵し、スペインやメキシコのGDPより勝っているのです。都市別に見ると、2014年の1位は東京。2位NY、3位ロサンゼルスと続きます。東京は経済的には、国レベルといってもいい大きさなんですね。日本の総理大臣は議会が選びますが、都知事は直接民主制によって、私たちが直接選べます。つまり、東京都知事は東京という一つの国の大統領のようなもの。また、東京には、日本の全人口の約1割が集中。大企業の本社や外国企業の5割は東京にあり、日本の税収のうちの約4割は東京から集められています。これだけの人とお金が動いている少なくないんです。たとえば、石原慎太郎さんが都知事だったとき、東京の空気の浄化のために、ディーゼル車の走行を規制しました。これにより、自動車メーカーは、世界一基準の厳しい排気ガス規制に対応できるクリーンな自動車を開発。日本の技術力を上げるきっかけになりました。石原都知事はほかにも、日本史を都立高校の必須科目にしたり、横田基地の返還要請をし、航空管制の一部を返してもらうなど独自の政策を実行していきました。近年は任期が短くて、実績を残す機会は減っていますが、都知事は日本全体にも少なからぬ影響を与える存在ということに変わりはありません。予算が膨らむ東京五輪問題や土壌汚染を抱える築地市場移転問題など、小池流改革手腕でバッサリ切り込んでいってほしいなと期待しています。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年9月7日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年09月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「イギリスのEU離脱」です。***6月にイギリスは、EU離脱の是非を問う国民投票を行い、離脱派が勝利。残留派のリーダーだったキャメロン首相は辞任し、テリーザ・メイが首相になりました。投票結果は残留派48%、離脱派52%の僅差。EU離脱の選択は、世界に衝撃を与えましたが、実はイギリス国内でも「まさか本当に離脱になるとは!」と驚きの結果だったのです。離脱に傾いた大きな理由は、難民問題。離脱派の元ロンドン市長ボリス・ジョンソンは、「難民が流れ込んだせいで国内の失業率が上がり、テロの脅威にさらされている。EUを離脱し、イギリスは主権を取り戻すべきだ」と主張しました。EU(欧州連合)とは一つの大きな国のようなものです。第一次、第二次世界大戦で大きな犠牲を払ったヨーロッパは、資源争いによる敵対をやめ、まとまる必要に迫られました。EUを立ち上げ、資源を分かち合い、関税を取り払って、人・もの・お金が自由に行き来できるようにしました。ヨーロッパ全体で協力し合うことで、安全保障と大きな経済成長を得たのです。しかし、EU加盟の恩恵は国ごとに差があります。イギリスやフランスは借金の多い国々を助ける役回りになり、経済的負担は少なくありません。また、EU内には法律があるので、国内で勝手に物事を決められない不自由さも出てきました。ジョンソンが「主権を取り戻す」と言ったのはそういう理由です。ジョンソンは有力な次期首相候補でしたが、離脱が決まると立候補を取り下げてしまいました。他にも、国民投票後に現場を退いた離脱派の政治家もいました。つまり、覇権争いのために、離脱の主張をしていた議員が少なからずいたということ。それだけ、国民の不満は募っており、支持を得るには格好のテーマだったのです。首相のなり手はなかなか見つからず、残留派だったメイが名乗りをあげます。メイ首相は22人の閣僚のうち7人に、ジョンソンを含む離脱派の閣僚を据えました。離脱のニュースの後、ポンドは下落、円高ドル高の流れに。世界経済にも影響を及ぼしています。イギリスがEUを離れ、どんな政策で問題解決していくのか世界が注目しています。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年8月31日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年08月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「核なき社会」です。***みなさんは、8月6日、9日が何の日かわかりますか?71年前のこの日、世界で初めて、原子爆弾が投下されました。8月6日は広島に、9日は長崎に。一瞬にして街は焼け焦げ、その年の12月までに広島では約14万人、長崎では約7万人の方が亡くなりました。数年後に白血病やガンを発症したり、子供に原爆症が出るケースもあり、総被害は数知れません。日本は原爆の恐ろしさを知る、唯一の被爆国なんです。現在、核保有国はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルの9か国。これほど恐ろしい兵器を、なぜ皆持ちたがるのか?悲しいことですが、核を保有することで、敵対する国同士の抑止力になっている、というのも現実なんです。とはいえ、核兵器がこのまま増え続けたら、地球規模の危機に晒されます。2009年、オバマ大統領はプラハで、核保有国として初めて「核なき社会を目指そう」と国際社会に訴えかけました。その後、アメリカ・ロシア間では核軍縮の合意が取れ、処分後もテロリストに核兵器が渡らないよう、注意を払っています。一昨年、国連総会で「核兵器使用禁止条約」がオーストリアから提案されました。化学兵器や生物兵器は国際条約で、使用したら戦争犯罪として裁かれることになっています。それに核兵器も加えようという提案。賛成125か国、反対50か国、棄権7か国で可決されましたが、実は日本はこのとき棄権しました。日本は自国では核兵器を持ちませんが、同盟を結ぶアメリカに、中国や北朝鮮の脅威から守ってもらっている立場。その手前、賛成することができなかったと言われています。今年5月、アメリカの現職の大統領としては初めて、オバマ大統領が被爆地の広島を訪れ、平和を訴えましたね。これが実現したのも、毎年、原爆記念日に世界に向けて平和のメッセージを発信し、核保有国の首脳に手紙を送り続けた広島市の不断の努力の賜物です。原爆の惨劇を伝えられるのは、世界で日本だけです。戦争体験者が次々いなくなる今後、二度と悲劇が起こらないよう、8月6日、9日のことを私たちは忘れてはいけないと思います。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年8月10日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年08月05日現在は“炎上タレント”としても名高い、歌手の浜崎あゆみさんが、Instagramで“男絡み”の写真を複数投稿し、ファンや関係者から苦情が殺到!浜崎さんは既婚者であるにもかかわらず、さまざまな男性との密着写真をアップ。最近では、7月29日に写真家のレスリー・キーさんとライアン・チャンさんが、浜崎さんの両隣から頬にキスしようとしている写真を投稿しています。7月24日には、浜崎さんが溺愛しているというAAA・浦田直也さんに後ろから抱きしめられ、頬にキスされているショットを公開。その他にも、歌手・GACKTさんに抱きつく写真を投稿するなど、様々な男性とじゃれ合っている様子 が確認できます。出典:a.you(ayumi hamasaki)(Instagram)●「浮ついた行動」SNSから取り締まりの可能性も?芸能人のInstagramといえば、藤田ニコルさんが6月に公開した写真が、運営から相次いで削除される騒動がありました。二コルさんが投稿したのは水着写真だったということですが、運営側はこれを「不適切」と判断。仮にそのようなセクシーな表現が対象ならば、男性とじゃれ合う浜崎さんの投稿も取り締まりを受ける可能性があります。そもそも、浜崎さんは2014年にロサンゼルス在住の男性と再婚しています。一般的に考えれば、そのような浮ついた行動が許される立場ではありません。普通の倫理観を持っていれば、複数の男性とのキスやハグ写真なんて公開しないはずです。彼女のこうした投稿については、ファンからも、『安っぽい』『下品な感じでヤダ』という声が上がっています。音楽関係者の間でも、今年38歳になる浜崎さんが、いつまでも“お姫様気分” でいることに呆れる人が少なくありません。業界内でも「落ちぶれた」と言われている浜崎さんですが、最近話題になることといえば、SNSの炎上など、本業以外のネタばかり。浜崎さんには、コンサートなど、本来の歌手活動そのもので勝負してほしいという関係者の声も上がっています。●「だらしない」「炎上狙い?」批判の声が続出『いつも旦那以外の男とイチャついてるけど、旦那とはどうなってるの? 実はすでに離婚したとか』『浜崎ってただの男好きだな。だいぶ落ちぶれたもんだわ』『もういい大人なのに……だらしなさすぎる』『好感度がどんどん下がってること気づかないのかな』『わざと炎上させて、忘れられないようにしてるんだろうね。あの手この手でお疲れ様です』『昔は好きだったのに……炎上ばかりじゃなく、歌でもう一回話題になってほしい』ネットでは、度重なる非常識な写真の投稿に、批判が殺到。「ただの男好き」という印象を受ける人もいれば、夫のことを考えていない行動に「また離婚するのでは」という憶測も飛んでいます。さらに、生き残りをかけた炎上狙いの投稿 なのではと考える人も。どんな狙いがあるにせよ、こういった投稿が続けば、浜崎さんの好感度はますます低下しそうです。----------“炎上タレント”として、度々話題になる浜崎さん。今回は、男性との密着写真を複数投稿したことで、彼女を応援するファンをも不快にさせる事態となってしまいました。浜崎さんにはもっと大人としての自覚を持って、ファンの気持ちを考えた行動をとってほしいですね。【画像出典元リンク】・a.you(ayumi hamasaki)(Instagram)/(文/恋愛jp編集部)
2016年08月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ふるさと納税」です。***ふるさと納税とは、好きな自治体に寄付をする制度です。寄付をすると、その額から2000円を引いた額が、所得税と住民税から控除されます。日本は東京が中心となり、大都市ばかりに人もお金も集まってしまっています。地方にお金が回るようにと、ふるさと納税制度は2008年に公布されました。寄付した人には地方の特産品などのお礼の品が送られます。理念は素晴らしいのですが、年々、自治体ごとの寄付金獲得競争が加速、返礼品がエスカレートして豪華になってきてしまいました。自治体の方でも返礼品が重荷になったり、返礼で受け取った金券を転売する寄付者が出てくるなど、本末転倒な事例も。公布から8年たち、そろそろ制度の見直しが必要なのかもしれません。また、ふるさと納税を使って、高額所得者が高額の寄付をし、寄付額がほとんど還付される、節税対策に使われていることを問題視する人もいます。いわば、日本のタックスヘイブンです。ただ、都市と地方の格差は広がる一方。地方は財源を得るのが本当に大変です。ですから、たとえタックスヘイブンになったとしても、地方にお金が回るのは良いことなんじゃないかと思います。最近では被災地にふるさと納税する人も増えていますね。熊本への寄付金も増えて、復興に役立っています。問題は、寄付をする側の姿勢ですね。ただの節税対策や、返礼品目当てのショッピングモールになってしまうのは残念。集まった寄付金の使い道は各自治体で公開していますので、寄付をしたら、ぜひチェックしてください。また、一度その土地に足を運んで、実際に見てきてほしいですね。都市部はどうしても消費が中心。地方が生産を支えています。農業、林業、水産業の「生産者を守る」という意識で地方を応援していきたいですね。実際に生産の現場の大変さを知ると、無駄な消費をしなくなります。日本はレストランでもコンビニでもたくさん食品を捨てていて、食品ロスが多いんです。過剰な消費から生まれる社会問題は少なくありません。生産と消費、都市と地方のいいバランスを目指していきたいですね。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年7月20日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年07月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「参議院選挙」です。***皆さんは「三権分立」を覚えていますか?法律は立法権を持つ国会で作られ、法律に基づいて政治を行う内閣は行政権を、法律に基づいて裁判する司法権は裁判所にあります。これらは暴走しないように互いに監視し合う、ということになっていますが、実際は行政府と立法府が一本化しているよう。内閣が望む法案が、成熟した討議のなされないまま、数の論理で決まることが多い印象があります。国会答弁の数は与党が1割、野党が9割と割合が決まっていますから、これには反論する野党側の責任も少なくありません。大統領と上院下院が対等に、緊張感を持って存在し、常に意見を戦い合わせているアメリカとは大きく違いますね。日本の場合、総理大臣や各大臣は、立法府(国会)で議席を多く取った党内から選ばれます。また、「党議拘束」といって、党員は政党の方針に従わねばならないという規則があります。自分が所属する政党と違う意見に票を入れると、体制に逆らったと罰せられたり、党の公認を得られなくなったり、除名処分になることも。そのため、全体が数の多い与党の意見に流れることが構造的に起きてしまうんですね。国会には衆議院と参議院があって、衆議院で可決された法案を、参議院で再討議します。参議院は衆議院のように途中で解散することなく、任期は6年。半期ごとに半分の議員が選挙で選ばれます。衆議院とは別の角度からじっくり法案に取り組むことが求められています。しかし、党議拘束は参議院にもかかりますから、残念ながら、衆議院との役割の違いがあまり見えてきません。選挙前には国民が喜ぶような聞こえの良い法案が掲げられたり、結局、「選挙に勝つための政治になっていないか?」という疑問も拭えず、国民の政治離れが進んでしまいました。7月10日は参議院議員通常選挙の投票日です。代表演説やマニフェストをチェックして、ぜひ政策の中身で政治家を選んでください。日本は、お上の決定に民が従う歴史が長かったものですから、政治を政治家にまかせる慣習が染みついています。でも今、当事者意識を持って、政治家に働きかける積極性が求められているんです。◇堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年7月13日号より。
2016年07月11日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「待機児童」です。***条件を満たし、入所申請をしているにもかかわらず、保育所に入れない「待機児童」の数は2015年4月の段階で約4万5000人。キャンセル待ちの多さに諦めて、最初から申請していない家庭もあるので、潜在的な待機児童数を含めるとその数はもっと多くなるでしょう。待機児童問題は、保育所の数を増やすだけでは解決にはなりません。というのも、保育士さんの数が足りないんですね。保育士の資格を持ちながら現場を離れた「潜在保育士」の数は全国で約80万人。離職した大きな理由は、賃金の低さと言われています。保育士の賃金は、35歳平均で月額21.9万円。全産業の平均は33.3万円ですから、かなり下回っています。安倍総理は4月に一億総活躍社会の一環として、保育士の賃金を2%、月額約6000円アップを宣言。潜在保育士をなんとか呼び戻そうと対策を立てています。保育所が足りないのは、近隣の反対により建てられないというケースもあります。「子供の声がうるさい」といったクレームも聞きますが、それだけではなく、道が狭くて、子供の送り迎えの車や自転車が来ると住民の移動ができないという切実な理由も。街づくりやインフラ面から抜本的に変えなければいけません。また、保育所開設の規制緩和も必要でしょうね。企業内に保育施設がもっと開設できれば助かりますよね。待機児童問題は、すぐには解決しないでしょう。これから就職や転職を考えている方は、育児休業のあるなしだけでなく、バリエーションをチェックしてみてください。1年フルに休めなくても、時短で働ける時期を長く取れる方がありがたい場合もあります。今から約100年前に母性保護論争が起きました。女性解放運動家の平塚らいてうは「子供を産み育てることは国のためでもあるから、国が保護するべき」と主張。対して歌人の与謝野晶子は「女性は男性にも国にもよりかかるべきじゃない。自立して稼ぎなさい」と意見しました。子育てのお金は、国か個人、どちらが出すべきなのか。子供は誰のものなのか?100年前の論争の答えはまだ出ていないんです。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年6月22日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年06月19日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する、雑誌『anan』で連載中の「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「タックスヘイブン」についてです。***タックスヘイブンとは日本語で「租税回避地」。税金を免除、またはとても低い税率にして、海外資本を獲得している国や地域のことを指します。ヨーロッパの小国、モナコ公国やサンマリノ共和国、カリブ海の英領ヴァージン諸島やケイマン諸島などが有名です。それらの国や地域が税率を下げるのは、もともと産業や鉱物資源がなく、税金をとる先がないからなんですね。海外企業を誘致できれば、雇用が生まれ、富裕層が集まれば消費が活発になり、その地域の利益につながります。企業にとってみれば、世界に展開するのに、本拠地をタックスヘイブンに登記し、収益を集約できれば、国によって税率が異なることを気にせず、円滑に取引が進められます。必ずしも誰しもが税金逃れのために使っているわけではないんです。ただ、麻薬や人身売買、テロ、政治家の汚職などのマネーロンダリング(資金洗浄。口座を転々とさせて、資金の出所を不明確にする)の温床になりやすいのも事実。北朝鮮やロシアなど、欧米諸国から経済制裁を受けている国のお金のやり取りに使われているともいわれています。4月に「パナマ文書」がニュースになりました。パナマの法律事務所から、タックスヘイブンを利用する企業の、過去40年分の膨大なデータが流出。それによると、約21万の企業の関係者リストのなかに、プーチンや習近平、アイスランドの首相など、国の要人も含まれていました。文書はドイツの新聞社と国際調査報道ジャーナリスト連合に送られ、現在詳しく調べている最中ですが、リストのデータベースは誰でも見られるよう5月にネット上で公開されました。タックスヘイブンに集められた企業の税逃れ額は、約500兆円あるとか。それらが国税として支払われれば、社会保障に使えますよね。日本では早い時期からタックスヘイブン対策税制を設け、法人税率20%以下の国に登記している会社は、国税庁に届け出ることになっており、国内の子会社から、相応の税がとられています。世界の格差問題につながるテーマ。今後、各国がどう対策をとるのか、要注目です。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年6月15日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年06月14日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する、雑誌『anan』で連載中の「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「一億総活躍社会」についてです。***去年の10月に第3次安倍改造内閣が発足したときに内閣は「一億総活躍社会」というプランを掲げました。安倍政権の経済目標の一番大きい規模のものって、何だかわかりますか?それは2020年までに日本のGDPを600兆円に引き上げるというものです。現在、日本のGDPは500兆円前後。‘80年代の後半に400兆円の大台を突破し、約15年かけてやっと500兆円になりました。バブル期を含んだ成長ですから、今から4年で約100兆円を上げるというのは、簡単ではない数字なんですね。GDPを上げるには方法は2つ。移民に積極的に働いてもらうか、国内に眠っている労働力を掘り起こすか。安倍さんは保守派ですから、移民の受け入れにはあまり積極的ではありません。そこで、女性やお年寄り、障害のある方、難病の方などでも、働ける人を総動員して、国の経済成長を促したいと考えているんです。バブル崩壊後、リーマンショックの起きた2008年頃までは、働きたくても働き口がない、という状況でした。けれども今、日本は人手不足です。サービス産業、製造業、介護や医療の現場で働き手を求めています。「一億総活躍社会」は言い換えてみれば「一億総労働社会」。少子高齢化で、働く年代の人口が減っているのに歯止めをかけたいんですね。今後は定年も延び、年金の受給開始年齢も引き上げられるでしょう。ただ、見方を変えれば悪いことばかりではありません。家庭、地域、職場で個性を生かした多様な働き方を社会全体で支援する。男性女性、障害のあるなし、年齢に関係なく、皆がいきいきと働ける社会を目指すということ。これから日本の労働環境が大きく変わるのかもしれませんね。政府は緊急政策として、「希望出生率を1.8」「介護離職ゼロ」を掲げ、保育や介護のサービスの拡大を目指しています。今、日本では、働いても生活が楽にならないという貧困の問題がありますね。一億総動員はするものの、市場原理にのまれて、ただ安い賃金で働かされ、ちっとも暮らしが豊かにならない、というふうにならないことを祈りたいですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年5月18日より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年05月15日2016年4月17日、アーティストの浜崎あゆみさんが自身のInstagramとTwitterにて、熊本地震への救援物資の寄付を呼びかけました。『医療物資及び、子供用オムツ、大人用オムツ、離乳食、子供のお菓子、絵本、おもちゃ、お水、栄養補助食品、 生理用品、タオル、水のいらないシャンプー、ボディシート、フェイシャルシート、ウェットティシュ、トイレットペーパー、新品の下着、洋服、毛布、タオル、歯ブラシ、紙皿、割り箸、サランラップ、レトルト食品など』と、具体的な物資を挙げて寄付を募り、福岡の関係者のサポートのもと、4月18日正午に集まった救援物資を第1便として熊本へ送ったとのこと。さらに、浜崎さんは18日、『状況の深刻さに毎日福岡から支援物資を運んで頂ける事になりました』と、救援物資の支援を1回だけでなく今後も毎日継続して行うことを明らかにしました。また、愛犬家である浜崎さんは、犬や猫などペットへの支援についても呼びかけています。●ネット上では「見直した!」「藤原紀香と大違い」と賞賛の声が多数浜崎さんのこの行動に対し、ネット上では賞賛の声があふれています。『ブログとかで「頑張って下さい」とか募金を呼びかけてるだけの芸能人よりすばらしい!』『売名や偽善といった声はあると思うけど、やらないよりやった方が良い』『最近、売名行為とか叩かれるネタが多かったけど、遠いところから「頑張ってください!」とか言ってる口だけの芸能人に比べたら素晴らしいと思った。なにより行動に移すのがすごく早い』『何にもやらないより行動に移すほうが良い。素敵だと思います』『あゆスゴイな!行動力がすごい!』『誰でもできることじゃない。ファンではないけど尊敬する』『さすが時代を築き上げた歌姫、他の芸能人より力があるのを感じます』『1回のパフォーマンスでなく、毎日続けていくっていうところが本気を感じる』『震災の時には募金したのにもっとしろとか叩かれてたけど、きちんと行動するところがカッコいいと思う』『浜崎さんの活動に動物への配慮があるのは素直に応援したい』『あゆって今まであまり好きじゃなかったけど、本当に見直しました』『有言実行は素晴らしい』『売名とか偽善とか言われるけど、そういうこと言う奴に限って何もしないんだからそんなの無視して頑張ってほしい』『行動が早いうえに子供やペットの物や水のいらないシャンプーなど現場の状況をよく考えているところも素晴らしいです!』『口だけで良いこと言って行動起こさない人が多い中で素晴らしい』『あまり好きじゃなかったけど、見直しました!有言実行はすごいです!』など、口だけではなくきちんと実行したということに、多くの人が感動しているようです。また、中には、『あゆはちゃんと実行したけど、隠し子がいる人と再婚した誰かさんは何も実行してない』『藤原紀香と大違い(笑)』など、ブログで『どうかこれ以上、被害が広がりませんようにそして火の国の神様、どうかどうかもうやめてください。お願いします』と綴り、非難を受けていた女優の藤原紀香さんと比べるコメントもありました。芸能人が災害時に募金や寄付などの善行を行うと、「パフォーマンス」「偽善」「売名」などと叩かれることも多いですが、それでもやはり、「やらないよりやったほうが良い」というのは当然のことです。応援だけなら誰にでもできますが、浜崎さんのように実行に移すということはなかなかできないもの。浜崎さんの有言実行に、多くの人が感謝していることでしょう。【画像出典元リンク】・ayumi hamasaki(@a.you)(Instagram)/(文/恋愛jp編集部・渡邉)
2016年04月19日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会の時間」。今回のテーマは「ブラック企業」。***ブラック企業とは、労働基準法に明らかに違反している会社のことを言います。残業の未払いや過重労働の末、不当に解雇されるとか、労災隠しなどなど。ただ実際には、たとえサービス残業が多くても、その分ボーナスの上乗せや、休日の優遇などのフォローがあったり、将来のキャリアアップにつながる場合は、働き手はブラック企業とは考えませんよね。問題なのは、そういうフォローが何もなく、働き手の未来を潰してしまうような企業です。最近はSNSなどの発達で、ブラック企業問題が明るみに出るようになりました。牛丼チェーンの『すき家』のように、それをきっかけに労働環境が改善されたケースもあります。『すき家』では、深夜に「ワンオペ(ワンオペレーション)」という、たった一人で仕入れから調理、接客までを行うシステムを導入し、24時間営業の店舗を広く展開しました。しかし、長時間トイレにも行けず、明らかな過重労働。深夜には強盗に入られるトラブルも多発。従業員のSNSでの悲鳴が世に広まり、株主らの忠告を受け、『すき家』はいくつかの店舗を閉め、深夜営業も制限しました。もしもあなたが、不当に過重労働を強いられている、労働基準法に大きく反していると思われたら、一人で抱え込まずに誰かに相談してください。会社内部の通報窓口も企業側にたっていて、あてにならない場合もないとは言い切れないので、第三者機関に相談することをお勧めします。会社に労働組合がない人のためのユニオンや、「派遣ユニオン」など正社員でない人のためのユニオンもあります。今は「ブラック企業大賞」が毎年発表されていますし、厚生労働省も長時間労働など、年に3回以上勧告をした大企業の名前は公表すると発表しました。企業もいきすぎると自分の首を絞めかねません。とはいえ、人件費を抑えて利益をあげようとするのが企業の常…。もしも、割に合わないと思うならば、心身を壊してしまう前に他を探したほうがよいでしょう。自分の将来につながるかどうか考えてみてください。幸い、今は人手不足。今いるところが全てではないはずです。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年3月23日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年03月21日堀北真希を主演に迎え、檀れい、知英らが出演のドラマ「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」。ドラマも終盤に差し掛かった本作だが、先日主演の堀北さん、檀さん、DAIGOらが無事クランクアップを迎えたことが明らかとなった。政府の女性登用の機運に乗って、女性犯罪者及び女性被害者対策を目的に設置された非公式の課・警視庁捜査七課。メンバーは、外見は美しいが男性刑事たちを出し抜く一癖も二癖もある女たち。彼女たちは、美しくもその根に猛毒を持つ花“ヒガンバナ”と揶揄される。物語はこの捜査七課を舞台に繰り広げられる――。本作は、昨年10月に金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画にて放送していた「ヒガンバナ~女たちの犯罪ファイル~」が新たに連続ドラマ化されたもの。主人公の刑事・来宮渚役の堀北さんをはじめ、檀さん、知英さん、高梨臨、YOUらが続投。さらに渚の過去のカギを握るキーマンとしてDAIGOさんが出演している。ドラマも終盤に入り、残すところあと2話となった本作。撮影現場では、クランクアップとなる定食屋「さくら」でのシーンが撮影されていた。先にアップしていた一課係長・黒田役の木本武宏も現場に駆けつけ、監督やプロデューサーから俳優陣に花束が贈呈された。キャストたちは無事終了した撮影に、喜びもひとしおの様子。定食屋「さくら」のさくらさん役・大島蓉子は「(出演は)一回くらいかな?と思っていたら、最後まで出させていただいて、もう二度と会えないようなすごい人ばっかり!ありがとうございました。もしPART2があったらよろしくおねがいします」と話し、捜査一課長・北条光佑役の平山浩行は「途中でキャラクターが変わってしまったんですけれども、おかげでこのように楽しくできました。ありがとうございました」と振り返った。また渚の過去を握る謎のフリージャーナリストから、最後はなぜか定食屋「さくら」の従業員になっていた菊池謙人役のDAIGOさんは「本当に7年ぶりの連ドラで素敵なみなさんと共演させていただいてほんとこの素敵な作品に携わることができて。わかりやすく言うとIYって感じですよね!」とお決まりのDAIGO語で感想を述べると、木本さんから「IYってなに?」とすかさずツッコミが。DAIGOさんは「生(I)きてて よ(Y)かった!」と満面の笑みでこたえた。さらに渚とは衝突しながらも最高のバディとなった峰岸雪乃役の檀さんは「11月20日からのインで今日まで本当に長丁場みなさんお疲れ様でした。臨ちゃんと知英ちゃん、YOUさんはあと1日撮影が残っていて、花束持ってないのは悲しいんですが…冬のドラマの撮影ということでみなさん体力的にもすごく大変で辛かったと思います」とインフルエンザにより、YOUさんが撮影に参加することができず残念そうな様子もみせていた。最後に、壮絶な過去とシンクロという特殊能力を抱え、事件解決へ強い使命感を持つ渚役を演じきった主演の堀北さんが「年が明けてからは特に本当にあっという間でした。スタッフのみなさんの大きな愛情に包まれて最後まで頑張れたと思います。ありがとうございました!」とその場を締めて終了した。残りわずかとなった本作だが、物語はいよいよ衝撃のクライマックスへ突入していく…。“ヒガンバナ”たちの活躍は、最後まで見逃せない。「ヒガンバナ~警視庁捜査七課~」は毎週水曜日22時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年03月09日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「人工知能(AI)」です。***人間の知能的な働き、学習、推測、判断などをコンピューターが行う人工知能。身近なところでは、googleやFacebook、iOSのSiriなどで、次の行動を予測し、興味のありそうな情報をあげて提案するというのは、AIの技術によるものです。コンピューターが大容量を計算できるようになったため、過去のデータを蓄積し、それを瞬時に計算・分析。データ量が多いほど、より正確な予測が可能になります。私たちがGoogleやFBを無料で使えるのも、代わりに、検索結果や写真などの大量の情報をAIに与えて、より賢くなるよう、トレーニングし続けているからなんですね。株取引でも、プロの投資家が儲け続けられるのは、株の値動きをAIが判断して、的確な売り買いをしているからなんですよ。人工知能の発達は予想以上に早く、「人工知能が人を追い抜いて、支配する世界が来るかもしれない」とスティーブン・ホーキング博士は警鐘を鳴らしています。ビル・ゲイツさんも昨年取材した時に「医療、医薬品の開発には極めて有効に働くだろう。でも、労働部門では多くの仕事が失われることになるので、対策をしないと取り返しがつかなくなる」と話していました。オックスフォード大学でAIを研究するマイケル・A・オズボーン准教授は、702の業種について将来どれだけ自動化されるかを調べたんです。すると10~20年の間に、アメリカの総雇用者の47%が自動化されるリスクがあると、衝撃的な発表をしました。今後、電話オペレーターや保険の審査、レジ、ホテルの受付、薬を処方するなどの簡単な医療サービスはとって代わられるでしょう。介護の現場でも、感情に左右される人間よりも、献身的に働くAI搭載のロボットの方がよいという説があります。また、過去の判例を分析すれば弁護士や検事もAI化が可能に。軍事ロボットも開発されていますし、今後はAIを使う側の倫理観が問われますね。将来、機械に仕事を奪われる不安に怯えるのではなく、じゃあ、人にしかできないことは何だろう?と考えることが、新しい価値を生むチャンスになるかもしれません。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年3月9日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
2016年03月02日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「GDP」です。* **この連載でも頻繁に出てくるGDP。正式名称は「Gross Domestic Product」で、国内総生産と訳されます。国内で、一定期間内に新たに生み出された商品やサービスの付加価値の合計を指し、経済成長を測る指標になります。りんご農園にたとえると、初年度の収穫が50個だった。翌年、ビニールハウスを作り100個に増やした。するとGDPは2倍ということ。収穫の半分をジャムにして、りんごのまま売るより利益をさらに上げたら、その分GDPに反映されます。何の工夫もせずに同じ個数しか収穫できなかった場合は、経済成長ゼロとなるのです。GDPには名目GDPと実質GDPがあり、物価の変動を反映させたものが実質GDP。GDPが2期連続して下がると、景気後退と判定されます。現在、世界のGDP1位はアメリカ。2位が中国、日本は3位。日本はずっとベスト3に入る経済大国でした。ただし、これは国全体の話。日本の1人当たりの名目GDPは、3万6000ドルで前年比6%減少。1996年には主要国中3位でしたが、2000年代から下がり続けて現在20位。上位にはルクセンブルクやノルウェー、スイスが入っています。資源を持っていたり、金融サービスに長けていると上位に入りやすい。ちなみにアメリカは7位。シェールガスを持っていますし、莫大な利益を生む新しい金融商品も開発しています。政府が規制緩和をして、新しい産業が生まれやすくしていることも功を奏していますね。対して日本は、開発できる資源には限りがあり、広い意味でのサービス業が中心です。デフレだと、サービス業全体が安価競争になり、懸命に働いても得られる利益が少ない。また、GDPはドル計算なので、円安も不利になっています。国の経済成長を促すには、個々の変革も大切です。あなたは前年に比べ、新しい付加価値を生む何かをしましたか?収入の一部を使って英会話学校に行くことが、転職時に役立って高いお給料をもらえようになるかもしれません。投資信託を始めるでも何でもいいんです。未来のための自己投資が、経済の成長につながるかもしれません。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年3月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年02月27日堀北真希主演の日テレの新ドラマ「ヒガンバナ ~警視庁捜査七課~」の今年最初の収録が1月4日(月)に行われ、堀北さんをはじめ、檀れい、知英、高梨臨、YOU、大地真央らが参加。撮影の合間に6人が報道陣の取材に応じ、新年の抱負などを語った。2014年10月に単発ドラマとして放送され、好評を博した「ヒガンバナ~女たちの犯罪ファイル~」が連ドラ化。警視庁刑事部に新しく設置された部署で、女性刑事だけで構成されることから本庁の男性刑事から「ヒガンバナ」と呼ばれる「捜査第七課」の面々の活躍を描く。取材はスタジオ内の捜査第七課のセットで行われた。堀北さんは1月13日(水)の第1話放送を前に「このドラマで今年のいいスタートが切れるように頑張りたいです」と意気込みを口にする。昨年、山本耕史と入籍して初めて迎えたお正月については「家族に会いに行ったりしてました。いつも、お正月休みは何もしないので、ゆっくりと過ごせました」と明かす。結婚したことで「家族が増えて、そこが楽しいところだと思います」と笑顔を見せた。大晦日には、同局の名物番組で「ダウンタウン」らが出演する「絶対に笑ってはいけない名探偵24時」に本作から堀北さんと高梨さんが、ドラマの設定のままで“刺客”として参戦!めったにない機会だが、堀北さんは「自信がなくて、ずっと(高梨さんに)励ましてもらってました。次のセリフと段取りで頭がいっぱいで…」と苦笑交じりに述懐。高梨さんも「いっぱいいっぱいでした。一発本番なので緊張してドキドキしたままでした」と振り返った。プライベートで今年、挑戦したいことを問うと、堀北さんは「ペットを飼ったことがないので飼いたい。イグアナとかカメレオンが好きなんですが、難しそうなので犬がいいかと」と語った。夫の山本さんも犬が好きで「見ると『かわいいね』と言ってるので」と微笑んだ。以前から爬虫類好きを公言している堀北さんだが、山本さんの反応・興味はイマイチなのだとか…。堀北さん演じる渚は、過去のある経験から他人の悪意に過剰に反応したり、被害者の感情にシンクロするなど特殊能力を持つが、今回の連ドラで「なぜ特殊能力を持っているのか?その過去が明かされていく」と予告。渚は悪意に触れると毒舌になるが、堀北さん自身、ヒガンバナのような“毒”を内包しているかと尋ねると「ありますよ(笑)。外にはあまり出さないですけど…。みなさんが思ってるよりももっと黒い部分があります」と語っていた。「ヒガンバナ ~警視庁捜査七課~」は1月13日(水)21時より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日今季限りでの現役引退を表明した澤穂希のプレーが、まだ見られる。12月19日に行われた『第37回 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会』準々決勝、澤が所属するINAC神戸レオネッサはASエルフェン埼玉に2-0で勝利し、12月23日(水・祝)・等々力陸上競技場での準決勝に進出したのだ。第37回皇后 杯全日本女子サッカー選手権大会 チケット情報スタメン入りした澤はフル出場を果たし、ゴールこそ奪えなかったが、中盤の位置から積極的に攻撃参加し2本のシュートを放った。澤が起点となり、前半9分に先制点を挙げたDF・近賀ゆかりが試合後に「澤さん、また澤さん。澤さんって何人いるんだろうと思った」とコメントしたように、ピンチの場面には必ず顔を出し、体を張って敵の攻撃の芽を摘み、守備にも貢献した。90分間、誰よりもピッチを縦横無尽に走り回った。また、I神戸には澤以外にも、GK・海堀あゆみ、DF・近賀、MF・鮫島彩・田中明日菜・中島依美、FW・川澄奈穂美・大野忍・高瀬愛実・京川舞・増矢理花と、なでしこジャパンに名を連ねる顔ぶれが揃う。「最後にこのメンバーで『皇后杯』で優勝して笑顔で終わりたい」という澤の願いは、メンバー全員の願いでもある。準々決勝で2点目を決めた高瀬が「今シーズン積み重ねたものを、試合でしっかり出せれば優勝できる」と語った通り、一丸となり持てる力を余すことなく発揮すれば、澤の現役引退の花道を飾れるはずだ。準決勝では、浦和レッズレディースをPK戦の末に撃破したベガルタ仙台レディースと対峙する。今季のベガルタは攻守両面で主力を失いながらも、『なでしこリーグ・エキサイティングシリーズ』を2位で終えた。今シーズン得点ランク3位タイの9得点を挙げたMF・川村優理を筆頭に、DF・坂井優紀、FW・有町紗央里ら日本代表メンバーがチームを牽引している。今季『レギュラーシリーズ』ではホーム・アウェイともにI神戸に敗北を喫しているが、10月24日に行われた『エキサイティングシリーズ』では4-2で勝利を収めた。両軍ともに、相手にとって不足はない。女子サッカー界のレジェンドの有終Vまであと2つ。『第37回 皇后杯全日本女子サッカー選手権大会』準決勝は、12月23日(水・祝)・等々力陸上競技場にて第一試合・ベガルタ仙台レディース×INAC神戸レオネッサのほか、第二試合・日テレ・ベレーザ×アルビレックス新潟レディースの試合が行われる。決勝は12月27日(日)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケット発売中。
2015年12月22日道とん堀が運営する「お好み焼 道とん堀」は9日、「のび~るチーズ豚玉」を全国の道とん堀店舗で販売開始した。○チーズとお餅で「のび~る」お好み焼きに同商品は、まるで"トルコ風アイス"のように伸びるお好み焼き。伸びのいいモッツァレラチーズと旨みとコクのあるゴーダチーズをブレンドした"のびやすいシュレッドチーズ"と"チェダーチーズ"を練り込んだ「チーズのようなお餅」を生地の間にはさみ、お好み焼きの定番「豚玉」を「のび~る豚玉」にアレンジした。メインの具材には、豚肉だけでなく、肉かす・ホルモン入り豚挽き肉を入れた、肉汁たっぷりの豚玉を採用。通常のお好み焼きよりも柔らかい「ふわとろ生地」を使用し、生地には「角切り餅」をふんだんに入れ、ふんわりモチモチした食感にすることで、全体をバランスよく仕上げたという。価格は1,058円(税込)。販売店舗は、お好み焼 道とん堀全店(熱狂道とん堀、お好み焼肉 道とん堀、道とん堀笑天、海外店舗を除く)。また、同商品の発売に合わせ、プレゼントキャンペーン"君はどこまでのばせるか!?「のび~るチーズ豚玉」 のび~るチャレンジ"を実施。「のび~るチーズ豚玉」を伸ばしている画像を、TwitterまたはFacebookに「#のび~るチーズ豚玉」というハッシュタグをつけて投稿すると、30名に賞金1万円(1人あたり)が当たる。実施期間は、 12月9日~2016年4月4日を予定。
2015年12月10日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「日米同盟」です。* **日米同盟とは、日本とアメリカの同盟関係のこと。日米安全保障条約が基本になっています。日米同盟の歴史は、第二次世界大戦にまで遡ります。日本は戦争に負けたあと連合国軍のGHQに占領されました。そして1951年にサンフランシスコ平和条約が結ばれ、民主主義国家として主権を回復します。そのとき、日本軍を再編するかどうかが問題になったのですが、GHQのマッカーサーが許可しませんでした。日本が軍隊を作らないかわりにアメリカ軍が日本を守ることになり、他国の軍隊は撤退。このとき、「日米安全保障条約」が結ばれました。ところがそれは、米軍が日本を治めるという不平等な内容だったんですね。その後、本来の主権を取り戻そうと、’60年に改定。「日米地位協定」が結ばれました。集団的自衛権を使って、引き続きアメリカ軍は日本を守る。そのかわり日本は米軍に土地を無料で提供する。しかも、基地内の事件を日本の司法は裁くことができません。これも不公平と、反米、反戦運動がさかんになりました。学生のデモ隊と警官が衝突する「安保闘争」のニュース映像はみなさんもご覧になったことがあるでしょう。その後アメリカは何度か軍の撤退を匂わせたんですが、実は撤退してほしくない事情が日本にはあった。というのも米軍がいるおかげで、日本は防衛費をかけずに経済成長に集中できたんですね。また、米軍が日本にいるということでロシア(旧ソビエト)や中国、北朝鮮など周辺諸国に対して抑止力になっていました。’78年からは通称「思いやり予算」(在日米軍駐留経費負担)として、日本に駐留する米軍の経費の一部を日本が持つという気遣いもはじめました。戦後70年たってもアメリカの傘下にあり、強く言えない立場のままでいいのか、という意見もあります。でも、日米関係を本当にフェアにしようとしたら日本は軍隊を持ち、危険にさらされながら自分で身を守らなければいけなくなります。少ない財政のなかから、それだけの軍事費を何を削って捻出すればいいのか?日米同盟は、「日本を誰が守るか」という問題に直結する、いままさに転換期にきているんですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年12月9日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年12月07日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「混合診療」です。* * *来年の春から、混合診療が解禁になります。混合診療とは、みなさんが通常病院で受けている「保険診療」と、保険外の自費でなされる「自由診療」を合わせた名称。今後、希望者は保険診療のほかに自由診療も受けられることになり、公式には「患者申出療養制度」と呼ばれています。これまで日本は、自由診療を禁じてきました。自由診療を認めてしまうと、お金持ちの人はいくらでも高い料金を払って医療を受けようとする。すると、病院側も儲かるほうにシフトして、お金のない人が十分な医療を受けられなくなってしまう。お金がないために助かる命が助からなくなる、そんな命の格差が生まれるのを避けようと、認めてこなかったのです。収入に関係なく、誰もが同じような医療サービスを受けられるようにしていました。唯一の例外は、歯科医療。歯医者さんで詰め物をするときに聞かれませんか?「保険なら◯○円ですが、保険外のインプラントなら◯万円です。どちらを選びますか?」と。自由診療では金額は基本、病院の言い値ですから、病院によっても値段は変わります。これまでは薬も、厚生労働省の厳しい基準をクリアしたものしか使えませんでした。ところが患者申出療養制度の導入によって、厚生労働省が承認していない薬も、今後は使えるようになります。難病の人やガン患者にとっては嬉しいニュース。混合診療に門戸が開かれるようになったのは、安倍政権の成長戦略の一環です。規制を緩和することによって、製薬メーカーは新しい薬を次々に売り出せるようになります。国立がんセンターの調べでは、来年に投入できる抗がん剤は42剤。大半は、1か月あたり100万円を超える薬剤費が自己負担になるだろうとのことです。従来の医療は国のお墨付きがありましたが、自由診療になれば患者は医師を信じるしかありません。万一、医師が製薬会社や医療機器会社と癒着して法外な医療費を請求しても、患者には判断できない。TPP協定が結ばれれば、海外の製薬会社の薬もさらに入ってくるでしょう。医療の選択肢は広がりますが、リスクも否めないんですね◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年12月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年12月01日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「憲法」です。***11月3日の文化の日は、70年前に日本国憲法が公布された日です。ところでみなさんは「憲法」と「法律」の違いはわかりますか?「憲法」とは国家をしばるもの、国民をしばるものが「法律」です。「国民の人権を尊重すること」「誰もが等しく教育を受けられる権利を与えること」など、国家権力が国民に対して何をするべきかを定めたものが憲法。一方、窃盗を禁じたり(刑法)、遺産の分配を決めたり(民法)など、国民が守らなければいけないルールが法律です。憲法は国家をしばるものですから、強大な力を持っています。憲法を変えるというのは大変なこと。改変の手続きは国によりますが、日本の場合、衆議院、参議院の3分の2以上による可決と、国民投票で過半数の賛成がないと、改憲できません。日本は制定以来一度も憲法を変えていません。たとえばドイツでは59回改憲が行われました。EUに参加したり、東西ドイツが統一したりと国に大きな変化があったので、対応する必要があった。時代に合わせてその都度改正をしてきましたが、骨格は変わっていません。自由民主党は結党以来60年間、改憲を訴えてきました。来年の参議院選挙の後には憲法改正にとりかかると安倍総理は公言しています。いま、戦争の放棄をうたう憲法9条の改憲問題に注目が集まっていますが、僕は12条も要注意だと思っています。12条には、国民の自由と権利が侵されないように国民は「不断の努力」をしなければならず、濫用してはいけないこと。また、「公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」と書かれています。「公共の福祉」とは、Aさんの自由をBさんも保障する義務がある。公の利益のために個人が犠牲になるのではなく、国民が互いに目を光らせて、個々の自由や権利が奪われないようにしましょうという意味です。自民党の改正案にこの言葉はなく、「公益及び公の秩序に反してはならない」となっています。主体が国になりますから、意味は大きく変わりますね。憲法は私たちにとってとても重要。次の参議院選は、今後の憲法を左右しますから、じっくり考えて投票しましょう。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年11月11日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年11月04日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「中国経済」です。***中国のバブルがついに崩壊したのか、と騒がれています。バブルとは、過剰に資金が市場にあふれ、実際のモノの価値を上回り、お金がお金を呼ぶ状態をいいます。たとえば100円のペットボトルの水が、300円でも買う人が出てきて、やがて600円で転売されるというような、正当な価値を越え高額で取引されてしまうのです。中国のバブルはこの10年くらい。まず、不動産バブルが起き、過剰な土地開発がなされるようになりました。昨年春ごろから不動産の値崩れが始まり、やがてお金は不動産から株の投資に回されました。上海の株式市場は時価総額500兆~600兆円規模の取引、1071社が上場し、東京証券取引所を大きく上回る規模になっています。株は儲かる、という話は中国の農村部まで広がりました。中国では、借金をして株取引ができるので、自分の持つ以上のお金を投資に回す個人投資家が倍増。短期間に大きな利益を得ようと賭博のような投資が増え、株相場の動きが極度に激しくなりました。普通、為替レートは市場で決まり、故意にコントロールはできません。ただ、極度な円高や円安になると市場全体が不安定になるので、国際協調策として、国が介入し、自国の通貨を買い上げることがあります。ただその場合も自由勝手にできるわけではなく、主要関係国に事前に打診をしてから行います。国際通貨である円、ドル、ユーロ、ポンドはその手続きを踏みますが、中国は国際市場から切り離されているので、中国政府が勝手にレートを決めてしまうんです。ニュースで出てきた「人民元切り下げ」というのは、中国政府が操作をして元安にしたということ。元安になれば、中国の輸出産業が儲かります。中国は共産主義なので、国の操作も多く、実態は不透明。やがて中国経済に破綻が起き、リーマンショックのときのように、世界経済に波紋を及ぼすのでは、と投資家たちは疑心暗鬼になっています。でも、中国国内だけの問題にとどまるだろうという意見もあります。国際市場が不安定になると、安定している円を買う人が増えるので、自然と円高に。すると日本の輸出産業は損をしてしまうんですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年11月4日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年11月02日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「オリンピック」です。* **まもなく体育の日。体育の日は、1964年東京オリンピックの開会式が開かれたことにちなみ、国民の祝日となりました。5年後に再び開催される東京オリンピック、パラリンピック。残念ながら、新国立競技場やエンブレムデザインなど、トラブルが続きましたね。そういうことが起きるようになったのも、オリンピックに大きくお金が絡むようになったからなんです。近代オリンピックは、古代ギリシャ・オリンピアの精神を引き継いで、19世紀に復活したアマチュアスポーツの祭典。国家や人種の違いを超え、スポーツを通じて多様性を認め合うという高い理念を掲げています。それがやがて、国の威力をアピールする「国威発揚」を目的に使われていきました。最たる例が、ナチスドイツの行ったベルリン五輪。定番の「聖火リレー」は、この時に始まったんです。そして、年々演出が華やかになっていきました。昔は、開催資金はすべて開催国が負担することになっていて、モントリオール五輪では、10億ドル(当時のレートで約3000億円)の大赤字に。小さな国では開催ができなくなってしまうので、民間スポンサーをつけてよいことになり、’84年のロサンゼルス五輪からは1業種1社のみに絞るシステムになりました。すると広告料が競り上がり、テレビの放映権も高額に。ここから商業ベースにのったオリンピックがスタートしたんです。2020年の東京五輪も、既存の施設を使うとはじめは打ち出していたのに、これを機に景気回復に拍車をかけようという流れに変更。白紙になったザハ案の競技場の予算2500億円は、過去に開催された競技場代の4大会分にまで達していたんですよ。オリンピックに比べ、パラリンピックの報道はまだ少ないですね。でも、いまパラリンピックが熱い!義手や義足などの器具が発達し、オリンピックと差異ない記録が出始めています。「多様性を認める」という理念を掲げるなら、健常者と一緒になって戦える、オリンピック・パラリンピックの混合競技を作るとか、東京オリンピック発信で、新しい価値観を提案できたらいいと思いませんか?◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年10月14日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年10月13日