意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「GDP」です。* **この連載でも頻繁に出てくるGDP。正式名称は「Gross Domestic Product」で、国内総生産と訳されます。国内で、一定期間内に新たに生み出された商品やサービスの付加価値の合計を指し、経済成長を測る指標になります。りんご農園にたとえると、初年度の収穫が50個だった。翌年、ビニールハウスを作り100個に増やした。するとGDPは2倍ということ。収穫の半分をジャムにして、りんごのまま売るより利益をさらに上げたら、その分GDPに反映されます。何の工夫もせずに同じ個数しか収穫できなかった場合は、経済成長ゼロとなるのです。GDPには名目GDPと実質GDPがあり、物価の変動を反映させたものが実質GDP。GDPが2期連続して下がると、景気後退と判定されます。現在、世界のGDP1位はアメリカ。2位が中国、日本は3位。日本はずっとベスト3に入る経済大国でした。ただし、これは国全体の話。日本の1人当たりの名目GDPは、3万6000ドルで前年比6%減少。1996年には主要国中3位でしたが、2000年代から下がり続けて現在20位。上位にはルクセンブルクやノルウェー、スイスが入っています。資源を持っていたり、金融サービスに長けていると上位に入りやすい。ちなみにアメリカは7位。シェールガスを持っていますし、莫大な利益を生む新しい金融商品も開発しています。政府が規制緩和をして、新しい産業が生まれやすくしていることも功を奏していますね。対して日本は、開発できる資源には限りがあり、広い意味でのサービス業が中心です。デフレだと、サービス業全体が安価競争になり、懸命に働いても得られる利益が少ない。また、GDPはドル計算なので、円安も不利になっています。国の経済成長を促すには、個々の変革も大切です。あなたは前年に比べ、新しい付加価値を生む何かをしましたか?収入の一部を使って英会話学校に行くことが、転職時に役立って高いお給料をもらえようになるかもしれません。投資信託を始めるでも何でもいいんです。未来のための自己投資が、経済の成長につながるかもしれません。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2016年3月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2016年02月27日東京都千代田区の神田明神にて8日、劇場アニメ『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の初詣&超大ヒット祈願イベントが行われ、日野晃博クリエイティブ・プロデューサーとともに、ジバニャンをはじめとした劇中に登場する21体のキャラクターが参加した。2015年12月19日より上映され、週末観客動員数ランキングで2週連続1位を獲得するなどヒットを記録している本作。本殿前に並んだキャラクターたちは参拝客にも大人気で、祈祷を終え会見を行った日野氏も「イベントは3年目ですが、最初は知っている人だけが反応してくれている印象でした。今年は人気キャラクターがこれだけ並び壮観で、作品が育ってくれていることを実感しました」と感慨深げに語った。また、本作は2015年12月18日に公開されたSF大作『スター・ウォーズ』最新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑えて週末観客動員数ランキングで首位に立ったことでも大きな話題に。日野氏は「個人的に『スター・ウォーズ』のファンなので、比較されているのを見ていろんな思いがありました。それに、どういう比較をしての勝負かということもあるので、"勝った"というのはおこがましいのですが……」と前置きしつつ、「『スター・ウォーズ』は怪物のように大きな作品で、それと比較して十分に渡り合っているという状況になっているだけでも快挙だと思っています」とコメント。「『妖怪ウォッチ』を長く愛される作品にするのを大目標に、世界と戦えるコンテンツとしてしっかり育てていきたい」と抱負を述べた。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は、ゲームソフトやアニメ、玩具などレベルファイブがクロスメディア展開しているコンテンツ『妖怪ウォッチ』の映画化第2弾。女優の長澤まさみが生前のジバニャンの飼い主・エミちゃん役として『ココリク坂から』(2011年)以来3年ぶりに声優に挑戦するほか、武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉らがゲスト声優として参加している。(C)LEVEL-5/映画「妖怪ウォッチ」プロジェクト 2015
2016年01月09日堀北真希主演の日テレの新ドラマ「ヒガンバナ ~警視庁捜査七課~」の今年最初の収録が1月4日(月)に行われ、堀北さんをはじめ、檀れい、知英、高梨臨、YOU、大地真央らが参加。撮影の合間に6人が報道陣の取材に応じ、新年の抱負などを語った。2014年10月に単発ドラマとして放送され、好評を博した「ヒガンバナ~女たちの犯罪ファイル~」が連ドラ化。警視庁刑事部に新しく設置された部署で、女性刑事だけで構成されることから本庁の男性刑事から「ヒガンバナ」と呼ばれる「捜査第七課」の面々の活躍を描く。取材はスタジオ内の捜査第七課のセットで行われた。堀北さんは1月13日(水)の第1話放送を前に「このドラマで今年のいいスタートが切れるように頑張りたいです」と意気込みを口にする。昨年、山本耕史と入籍して初めて迎えたお正月については「家族に会いに行ったりしてました。いつも、お正月休みは何もしないので、ゆっくりと過ごせました」と明かす。結婚したことで「家族が増えて、そこが楽しいところだと思います」と笑顔を見せた。大晦日には、同局の名物番組で「ダウンタウン」らが出演する「絶対に笑ってはいけない名探偵24時」に本作から堀北さんと高梨さんが、ドラマの設定のままで“刺客”として参戦!めったにない機会だが、堀北さんは「自信がなくて、ずっと(高梨さんに)励ましてもらってました。次のセリフと段取りで頭がいっぱいで…」と苦笑交じりに述懐。高梨さんも「いっぱいいっぱいでした。一発本番なので緊張してドキドキしたままでした」と振り返った。プライベートで今年、挑戦したいことを問うと、堀北さんは「ペットを飼ったことがないので飼いたい。イグアナとかカメレオンが好きなんですが、難しそうなので犬がいいかと」と語った。夫の山本さんも犬が好きで「見ると『かわいいね』と言ってるので」と微笑んだ。以前から爬虫類好きを公言している堀北さんだが、山本さんの反応・興味はイマイチなのだとか…。堀北さん演じる渚は、過去のある経験から他人の悪意に過剰に反応したり、被害者の感情にシンクロするなど特殊能力を持つが、今回の連ドラで「なぜ特殊能力を持っているのか?その過去が明かされていく」と予告。渚は悪意に触れると毒舌になるが、堀北さん自身、ヒガンバナのような“毒”を内包しているかと尋ねると「ありますよ(笑)。外にはあまり出さないですけど…。みなさんが思ってるよりももっと黒い部分があります」と語っていた。「ヒガンバナ ~警視庁捜査七課~」は1月13日(水)21時より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年01月05日ゲスト声優に長澤まさみ、武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉ら豪華俳優陣を迎え公開された大人気アニメの映画第2弾『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』。12月19日より公開された本作が、邦画&洋画の大作ひしめく先週末の観客動員数ランキングで堂々“No.1(ニャンバーワン)”を獲得したことが分かった。レベルファイブが企画・原作を行い、ゲーム、アニメ、漫画、玩具…とクロスメディア展開され、子どもから大人まで魅了している「妖怪ウォッチ」。昨年公開された映画は、興行収入78億円と日本映画史に残る数々の記録を叩き出し超大ヒット!その勢いは今年も止むことなく、劇場版第2弾となる本作の劇場前売券販売枚数は、脅威の2年連続100万枚を突破。さらに今年のNHK紅白歌合戦では「アニメ紅白」白組司会に妖怪・ウィスパーが抜擢されるなど、“これも全部妖怪たちの仕業!?”と思える早さで国民的アニメに成長している。12月19日より公開が始まった本作だが、初日から2日目は、ほとんどが家族連れでの来場。小学校低学年が来場者の約3割を占め、彼らが父親、母親、祖父、祖母らとともに劇場へ足を運んだようだ。劇場では妖怪について自慢げに話す姿や妖怪メダルについて熱く話す姿も見受けられ、映画本編の内容についても満足度94.3%と非常に高い数値を記録。結果、19日20日の2日間で、観客動員数は974,557人、興行収入は1,057,808,800円に達した。特に観客動員数に関しては、邦画&洋画が多数公開された先週末の中でもランキング堂々の第1位!「妖怪ウォッチ」旋風が、偉業を成し遂げたといえるだろう。この現象は主要都市に留まらず、全国的に満席が続いているよう。これから始まる冬休みに、ゲーム&アニメファンの子どもから、一緒にお越しになる家族まで、ファミリー層が続々と来場する見通しで、さらなる興行の盛り上がりに大きな期待が集まる。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年12月21日劇場アニメ『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の初日舞台あいさつが19日、TOHOシネマズ六本木で開催され、長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉、小桜エツコらキャスト陣に加え、レベルファイブの代表取締役社長/CEO・日野晃博氏が登壇した。『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は『妖怪ウォッチ』の劇場アニメ第2弾で「妖怪になったケータ」「妖怪ワールドへ行こう」などの5本のエピソードで構成。昨年公開された第1弾『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は700万人を動員し、興行収入は78億円を突破する大ヒットとなっただけに、続く本作にも注目が集まっている。舞台あいさつ中、日野氏は「来年も映画をやるのでよろしくお願いします。次回作は、実写かもしれません。(ジバニャンたちには)CGを本格的に使いますよ」と、劇場版第3弾への構想を明かした。冒頭登場したジバニャンは「俺っちの映画の公開初日にこんなに大勢来てくれて、俺っちうれしいニャン!これで『妖怪ウォッチ』が冬休みの映画館を爆買いニャン!ハリウッドのスター・ウォなんとかには負けないニャン。こっちは一年前の映画でマスター・ニャーダもフォースも出してるニャン」と、前日公開の大作へのライバル意識を見せていた。生前のジバニャンの飼い主・エミちゃん役を演じる長澤まさみは見どころについて「ジバニャンとエミちゃんの掛け合いがすごくよくて、こちらも勇気づけられるみたいでした」と語り、「本当に大人が見ても子供が見ても楽しい作品なので、たくさんの人に見てほしいです」と作品をアピールした。堀ちえみは「今回は厳しい先輩役で、私が怖くて厳しいほどまさみちゃん演じるエミちゃんの一生懸命さが際立つと思って演じました。普段は優しいお母さんなんですよ!」とあいさつ。CMで紙袋をかぶってジバニャンに変身したことにも触れた。博多華丸は「今日は厳しい先輩・武田鉄矢さんがいませんから、伸び伸びとやらせていただいております」と笑顔で語ると、以前の舞台あいさつで川平慈英のモノマネをして、武田に「子供たちにはわからん」と怒られたエピソードを披露。今年一年を麻雀や競艇に例えたり、もし妖怪になるなら「全てのしょうゆラーメンをとんこつラーメンに変える妖怪"替え玉"になりたいですね」と語るなど、子供たちには分かりづらい定番ネタで会場の親世代を笑わせていた。博多大吉は『妖怪ウォッチ』が本当に大好きとのことで、「長澤まさみさんは普段は暗くておとなしいということなので、たぶんドンヨリーヌが取り憑いてますね。部屋にホノボーノを置いてはどうでしょうか」と、『妖怪ウォッチ』に絡めたトークで会場を盛り上げた。クリスマスの思い出については「父親が無職だったので、サンタが来ない年がありましたね」と語り、今度は自身が会場をどんよりさせていた。ジバニャンの声を担当している小桜エツコは「2015年は妖怪フィーバーが続いて、一年中毎日どこかでジバニャンの声を出していました。来年もジバニャンと一緒に駆け抜けたいと思います」とコメント。さらに「私の夢は日野さんを日本のウォルト・ディズニーにすることなんです。ぜひ福岡にレベルファイブのテーマパークを作ってください」とぶち上げた。対する日野社長は「ありがとうございます、頑張ります」と答えていた。舞台あいさつの最後は日野社長が「今年は『妖怪ウォッチ』が世界に羽ばたいた年でした。来年に向けてさらに新しいことをしたいと思います」と語り、小桜とジバニャンが「みんなー、笑って泣けるとってもいい作品になったニャン。ライバルは昨年の俺たちニャン!歴史を塗り替えるニャンよー!」と気勢を上げて終了となった。劇場アニメ『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は19日より全国公開中。(C)LEVEL-5/映画「妖怪ウォッチ」プロジェクト 2015
2015年12月21日12月19日に公開された劇場アニメ『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』が、週末観客動員数ランキングで1位となったことが明らかになった。本作は、ゲームソフトやアニメ、玩具などレベルファイブがクロスメディア展開しているコンテンツ『妖怪ウォッチ』の映画化第2弾。昨年公開された『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は興行収入78億円を記録し、本作は劇場前売券の販売枚数も102万4,825枚と2年連続で100万枚を達成していたことから、ヒットが期待されていた。全国359館434スクリーンで公開となった本作は、12月19・20日の2日間成績で、動員97万4,557人、興収10億5780万8,800円を記録。邦画・洋画の大作が数多く公開された中での首位獲得となった。映画では、女優の長澤まさみが生前のジバニャンの飼い主・エミちゃん役として『ココリク坂から』(2011年)以来3年ぶりに声優に挑戦するほか、武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉らがゲスト声優として参加している。(C)LEVEL-5/映画「妖怪ウォッチ」プロジェクト 2015
2015年12月21日昨年末に大ヒットを記録した劇場版『妖怪ウォッチ』の第2弾『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』が12月19日に、全国359館434スクリーンで封切られた。同日夕方には、配給の東宝が「興行成績は50億円突破確実、さらには60億円突破も見据えた大ヒットスタートを切った」と発表した。『妖怪ウォッチ』初日舞台あいさつ/その他の写真同日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでは、ゲスト声優を務めた長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉、ジバニャンを演じる声優の小桜エツコ、『妖怪ウォッチ』生みの親である日野晃博(レベルファイブ代表取締役社長)が初日舞台あいさつを実施。ジバニャンの着ぐるみが「冬の映画館を爆買いだニャン!スター・ニャンちゃらには負けない」と、現在公開中の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に宣戦布告する場面もあり、正月映画シーズンの本格的な幕開けを印象づけた。興収78億円の大ヒットを記録した前作に続く劇場版は、5つのエピソードで構成され、天野ケータやジバニャンらレギュラー陣に加えて、映画初登場となる未空イナホ、USAピョンも登場し“人間と妖怪の絆”をテーマにした冒険と感動が描かれる。プロデュースを手掛ける日野氏は「前作が大ヒットしたので、プレッシャーが大きかった」と明かし、「今回はテレビを見ている人が楽しめるように、各話がそれぞれテレビの続きになっている。最後にはエンマ大王が登場し、大きな流れを作れた」と5話構成に挑んだ理由を説明した。本編上映後に流れる映画第3弾(タイトル未定、2016年冬公開)の予告編では、実写撮影された商店街をCGのジバニャンが歩くシーンがあり、日野氏は「まだ、詳しいことは決まっていないが、(本編の一部が)実写になるかも」と次回作の構想を語った。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年12月19日「妖怪ウォッチ」の人気キャラクター・ジバニャンが12月19日(土)、『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の初日舞台挨拶に登壇し、「冬の映画館を爆買いだニャン!」と宣言し、「スター・ニャンちゃらには負けない」とライバル心を燃やした。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた初日舞台挨拶には、ジバニャンに加えて、ゲスト声優を務めた長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉、ジバニャンを演じる声優の小桜エツコ、「妖怪ウォッチ」生みの親である日野晃博(レベルファイブ代表取締役社長)が出席した。昨年、興収78億円の大ヒットを記録した前作に続く劇場アニメシリーズ第2弾は、5つのエピソードで構成されており、天野ケータやジバニャンらおなじみの人気キャラに加えて、映画初登場となる未空イナホ、USAピョンも大活躍する。日野氏は「前作が大ヒットしたので、プレッシャーが大きかった。前作が大冒険だったので、今回はテレビを見ている人が楽しめるように、5つの物語はそれぞれテレビの続きになっている」と本作をアピール。すでに映画第3弾(タイトル未定)の2016年冬の公開も発表されており、「(本編の一部が)実写になるかも」と語った。関係者によると、詳しい内容は決まっていないものの、本編上映に流れる第3弾の予告編に、実写で撮影された商店街をCGのジバニャンが歩くシーンがあり、日野氏のコメント通り、一部が実写になる可能性はあるという。生前のジバニャン(アカマル)の飼い主・エミちゃん役の長澤さんは、「何事にも一生懸命なジバニャンを見ていると、勇気づけられる。お子さんはもちろん、大人が見ても楽しめる作品」とアピール。エミちゃんが働く会社の意地悪上司を演じる堀さんは、テレビCMでお手製のジバニャンに変身しており「愛着がわいた」と話していた。華丸さん&大吉さんは、エンマ大王に仕える妖怪・猫きよと犬まろを演じ、大吉さんは「あのセリフ量で、よくお前ら(舞台に)立っているなと思われるかも…」と恐縮しきり。この日は、ゲスト声優で郷里の先輩である武田鉄矢が出席していなかったため、華丸さんは「怖い先輩がいないので、のびのびやれそう」と笑いを誘った。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は全国にて公開中。短編『スナックワールド』が同時上映される。(text:cinemacafe.net)
2015年12月19日バンダイより、『妖怪ウォッチ』の3つのアイテムがセットになった「DX妖怪ウォッチU1 コンプリートセット」が発売されている。価格は7,560円(税込)。ゲームソフトやアニメ、玩具などレベルファイブがクロスメディア展開している人気コンテンツ『妖怪ウォッチ』。12月19日には女優の長澤まさみや武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉らをゲスト声優に迎えた劇場アニメ第2弾となる『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の公開を控えている。「DX妖怪ウォッチU1 コンプリートセット」は、Ver.3の更新データが入った「DX妖怪ウォッチU 更新用オフィシャルSDカード」と次世代更新型の妖怪ウォッチ「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」、さらに「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」に装着可能なU1ベルトとU1カバーでケータ仕様のウォッチに進化させることができる「DX妖怪ウォッチU 進化キット Version U1」の3つのアイテムがセットに。「エジソン Uメダル」「ニャニャンオールスターズ うたメダル」「ピントコーン メリケンメダル」「USAピョン メリケンメダル」と妖怪メダル4枚が付属し、すぐに遊べるオールインワンの内容となっている。今年8月にバンダイから発売された「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」は、これまで発売されてきた「DX妖怪ウォッチ」や「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」にも搭載されていた、妖怪を探す際に使用するサーチ機能のなりきり遊びが楽しめる「サーチライト機能」のほか、妖怪の種族ごとに新たな召喚ソング音声を収録した「召喚モード」を搭載。更新サイト「Yo tunes(ヨー チューンズ)」と連動しており、スロットにデータがDLされたSDカードを挿入することで、「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」がどんどん進化していくという新機能も備えている。(C)L5/YWP・TX
2015年12月17日バンダイより、『妖怪ウォッチ』の玩具「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」(別売り)と合わせて遊べる「DX妖怪ウォッチU 進化キット Version U1」が発売されている。価格は1,728円(税込)。ゲームソフトやアニメ、玩具などレベルファイブがクロスメディア展開している人気コンテンツ『妖怪ウォッチ』。12月19日には女優の長澤まさみや武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉らをゲスト声優に迎えた劇場アニメ第2弾となる『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の公開を控えている。「DX妖怪ウォッチU 進化キット Version U1」は、次世代更新型の妖怪ウォッチ「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」(別売り)にU1ベルトとU1カバーを装着することで「DX妖怪ウォッチU1」に進化させることができるキット。さらに「エジソン Uメダル」と「ニャニャンオールスターズ うたメダル」が付属する。「DX妖怪ウォッチU 進化キット Version U1」と組み合わせて遊ぶ「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」は、8月にバンダイから発売された『妖怪ウォッチ』の玩具(4,536円/税込)。本商品は、妖怪の種族ごとに新たな召喚ソングがあり、例えばプリチー族では「Ladies&Gentlemen! プリチー! プリチー! Oh My Lovely! Yes! プリチー!」といった音声を収録した「召喚モード」や、これまで発売されてきた「DX妖怪ウォッチ」や「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」にも搭載されていた、妖怪を探す際に使用するサーチ機能のなりきり遊びが楽しめる「サーチライト機能」を搭載している。本商品は更新サイト「Yo tunes(ヨー チューンズ)」と連動しており、スロットにデータがDLされたSDカードを挿入することで、「DX妖怪ウォッチU プロトタイプ」がどんどん進化していくという新機能が話題を呼んだ。(C)L5/YWP・TX
2015年12月13日道とん堀が運営する「お好み焼 道とん堀」は9日、「のび~るチーズ豚玉」を全国の道とん堀店舗で販売開始した。○チーズとお餅で「のび~る」お好み焼きに同商品は、まるで"トルコ風アイス"のように伸びるお好み焼き。伸びのいいモッツァレラチーズと旨みとコクのあるゴーダチーズをブレンドした"のびやすいシュレッドチーズ"と"チェダーチーズ"を練り込んだ「チーズのようなお餅」を生地の間にはさみ、お好み焼きの定番「豚玉」を「のび~る豚玉」にアレンジした。メインの具材には、豚肉だけでなく、肉かす・ホルモン入り豚挽き肉を入れた、肉汁たっぷりの豚玉を採用。通常のお好み焼きよりも柔らかい「ふわとろ生地」を使用し、生地には「角切り餅」をふんだんに入れ、ふんわりモチモチした食感にすることで、全体をバランスよく仕上げたという。価格は1,058円(税込)。販売店舗は、お好み焼 道とん堀全店(熱狂道とん堀、お好み焼肉 道とん堀、道とん堀笑天、海外店舗を除く)。また、同商品の発売に合わせ、プレゼントキャンペーン"君はどこまでのばせるか!?「のび~るチーズ豚玉」 のび~るチャレンジ"を実施。「のび~るチーズ豚玉」を伸ばしている画像を、TwitterまたはFacebookに「#のび~るチーズ豚玉」というハッシュタグをつけて投稿すると、30名に賞金1万円(1人あたり)が当たる。実施期間は、 12月9日~2016年4月4日を予定。
2015年12月10日劇場アニメ『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(12月19日公開)の完成披露試写会が6日、都内・東京ドームシティ・ホールにて行われ、ゲスト声優を務める長澤まさみや武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉らが登壇した。本作は、ゲームソフトやアニメ、玩具などレベルファイブがクロスメディア展開しているコンテンツ『妖怪ウォッチ』の映画化第2弾。今作ではダブル主人公として、従来の主人公・天野ケータに加え、未空イナホが登場する。さらに、人気妖怪のジバニャンと共に、映画初登場となる新たなアイドル妖怪としてUSAピョンも活躍し、「妖怪になったケータ」「ジバニャンの華麗なる作戦」「コマさん 家に帰る」「USAピョンのメリークリスマス」「妖怪ワールドへ行こう」の5つのエピソードが展開される。映画では、長澤は生前のジバニャンの飼い主・エミちゃん役として『ココリク坂から』(2011年)以来3年ぶりに声優に挑戦。武田は妖怪・巨大サンタ役を演じるほか、声優初挑戦となる堀ちえみは千秋先輩、妖魔界議長・ぬらりひょんの部下の猫きよを華丸、同じく部下の犬まろを大吉が演じる。冒頭、武田が「ジバニャンの設定が、トラックに飛び出してひかれてしまった猫という話を聞いて、私も昔トラックの前に飛び出したことがあって親近感を覚えたので(1991年にフジテレビ系で放送されたドラマ『101回目のプロポーズ』において武田が演じた主人公・星野達郎は、浅野温子演じる薫に告白するためダンプカーの前に飛び出した)、ジバニャンの友達になりたいと思っています」とあいさつすると、会場に集まった子供たちの保護者から笑いが起こった。出演が決まった時の心境について長澤は「ちょうどマネージャーさんに子供ができたタイミングだったので、その子が大きくなった時に見てもらいたいと思いました。今日、この会場に来て多くの人に愛されていることも実感して、あらためて光栄だと感じました」とコメント。また、役柄について「エミちゃんに対して、スタッフの方たちの思い入れがすごく強かったので、大事に演じさせていただきました」と振り返った。本作が声優初挑戦となる堀は「子供に『妖怪ウォッチ』に出演することを食事の際に説明したら、椅子からひっくり返って驚いていました」と家庭でのエピソードを披露。「子どもたちからは内容を聞かれたのですが、それについては内緒にしてあるので公開後に劇場に見に行こうと思います」と家族からも作品に期待が寄せられていることを明かした。収録について聞かれると、「監督から『声を若く作っていませんか?』と言われたのですが、そんなことなかったんですよね。もっとしゃがれた声でいったほうがよかったのかもしれませんね?」と高橋監督に問いかけると、対する高橋監督は「素晴らしかったです」と苦笑いで応えた。また、博多華丸・大吉の2人は「ジバニャンと友だちになれると思ったら、劇中では想像以上に敵対する役どころだったので、本気でつぶしにかかっています。ジバニャンとの勝負に勝ったら、来年の映画の主役は猫きよになっているかもしれないので、応援してください」とコメントした。この日の舞台あいさつでジバニャンと初対面だった武田は「ジバニャンに愛らしさを感じてしまうのには、彼には眉毛がないので、お公家さんみたいでかわいらしく思えてくるんですよね」とジバニャンの魅力について持論を展開させた。クリスマスが近いということもあり、トークテーマは「今ほしい物」に。長澤をはじめとした、堀、華丸、大吉の4人が『妖怪ウォッチ』関連のグッズなどを挙げる中、武田が「チャンスがあれば歌を作ってみたいね。海援隊で『妖怪ウォッチ』の歌をお願いしたい。2016年、歌でお目にかかりたいと思います」と語り、すかさず博多大吉・華丸の2人から「生々しいです」とすかさずツッコミが入る場面も。一瞬シュンとした表情を見せた武田だが、わずかにマイクが拾う声の大きさで「ヒットほしい」という本音のつぶやきを漏らした。同イベントでは、『妖怪ウォッチ』劇場版第3弾が2016年冬に公開されることがサプライズ発表。詳細などは順次明らかにされていくという。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は、12月19日より全国東宝系でロードショー。レベルファイブが手掛ける新作クロスメディアプロジェクト『スナックワールド』も同時上映される。(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト2015
2015年12月07日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「日米同盟」です。* **日米同盟とは、日本とアメリカの同盟関係のこと。日米安全保障条約が基本になっています。日米同盟の歴史は、第二次世界大戦にまで遡ります。日本は戦争に負けたあと連合国軍のGHQに占領されました。そして1951年にサンフランシスコ平和条約が結ばれ、民主主義国家として主権を回復します。そのとき、日本軍を再編するかどうかが問題になったのですが、GHQのマッカーサーが許可しませんでした。日本が軍隊を作らないかわりにアメリカ軍が日本を守ることになり、他国の軍隊は撤退。このとき、「日米安全保障条約」が結ばれました。ところがそれは、米軍が日本を治めるという不平等な内容だったんですね。その後、本来の主権を取り戻そうと、’60年に改定。「日米地位協定」が結ばれました。集団的自衛権を使って、引き続きアメリカ軍は日本を守る。そのかわり日本は米軍に土地を無料で提供する。しかも、基地内の事件を日本の司法は裁くことができません。これも不公平と、反米、反戦運動がさかんになりました。学生のデモ隊と警官が衝突する「安保闘争」のニュース映像はみなさんもご覧になったことがあるでしょう。その後アメリカは何度か軍の撤退を匂わせたんですが、実は撤退してほしくない事情が日本にはあった。というのも米軍がいるおかげで、日本は防衛費をかけずに経済成長に集中できたんですね。また、米軍が日本にいるということでロシア(旧ソビエト)や中国、北朝鮮など周辺諸国に対して抑止力になっていました。’78年からは通称「思いやり予算」(在日米軍駐留経費負担)として、日本に駐留する米軍の経費の一部を日本が持つという気遣いもはじめました。戦後70年たってもアメリカの傘下にあり、強く言えない立場のままでいいのか、という意見もあります。でも、日米関係を本当にフェアにしようとしたら日本は軍隊を持ち、危険にさらされながら自分で身を守らなければいけなくなります。少ない財政のなかから、それだけの軍事費を何を削って捻出すればいいのか?日米同盟は、「日本を誰が守るか」という問題に直結する、いままさに転換期にきているんですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年12月9日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年12月07日人気コンテンツ「妖怪ウォッチ」の映画第2弾『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の完成披露試写会が12月6日(日)、都内で行われ、ゲスト声優の長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉、武田鉄矢が出席した。ちびっ子待望の映画第2弾は、「妖怪になったケータ」「ジバニャンの華麗なる作戦」など5つのエピソードで構成。天野ケータやジバニャンらおなじみの人気者に加えて、映画初登場となる未空イナホ、USAピョンも大活躍。長澤さんが生前のジバニャン(アカマル)の飼い主・エミちゃん、堀さんがエミちゃんが働く会社の意地悪上司、華丸さん&大吉さんがエンマ大王に仕える妖怪・猫きよと犬まろ、そして武田さんが巨大サンタを演じている。この日、イベントを一番盛り上げたのは武田さん。ジバニャンはトラックにひかれて、妖怪になったという設定だけに、「私も昔、トラックの前に飛び出して…。幸い、ひかれることはなかったですが」と自身の主演ドラマ「101回目のプロポーズ」を引き合い、ジバニャンに親近感。もともとアニメシリーズに登場するニャンパチ先生との縁があり、ジバニャンと一緒に、「ニャンですかあ~」を披露し、「昔の自分を思い出す」(武田さん)、「今日のことは、一生忘れません」(ジバニャン)と絆を再確認していた。また、同日、映画第3弾(タイトル未定)の2016年冬の公開も発表され、武田さんは「ぜひ海援隊で、映画の主題歌を作りたい。来年の冬は歌でお目にかかりたい」と意欲満々。クリスマスプレゼントに何が欲しいか質問された華丸さんが「やっぱり、楽天カード!」と笑いをさそうと、“郷里の先輩”武田さんが「お前、(子どもが多い)客席を考えろよお~」とダメ出しする場面もあった。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は12月19日(土)より全国にて公開。少年チャップと仲間たちが繰り広げる短編『スナックワールド』が同時上映される。(text:cinemacafe.net)
2015年12月06日人気アニメ『妖怪ウォッチ』シリーズの劇場版第2弾『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(12月19日公開)のエンディングテーマ「よかよかララバイ」で、同作の大人気キャラクター・ジバニャンとUSAピョンが、音楽ユニットのキング・クリームソーダに混じって歌声を披露する。同曲は、本作のために書き下ろされた新曲。これまで「ゲラゲラポーのうた」(14年)をはじめ『妖怪ウォッチ』シリーズの楽曲を手がけてきたキング・クリームソーダに加え、ジバニャンとUSAピョンが参加している。このことから、名義も「キング・クリームソーダ+ジバニャン+USAピョン」に。エンディングにふさわしい心温まる作風で子どもたちだけでなく、大人でも一緒に聴き入ることができる楽曲に仕上がっているという。映画公開初日の19日から、iTunesなどの音楽配信サービスで販売される。「よかよかララバイ」と同時にエンディングテーマとして流れるのは、現在TVアニメのエンディングにもなっているコトリ with ステッチバードの「宇宙ダンス!」。思わず踊りだしたくなる印象的なフレーズと浮遊感のある楽曲で、かわいらしい振り付けとともに人気を得ている。シングルは「USAピョン Bメダル アメフトスタイル」と「『5つ星コイン』が手に入るQRコード」の2つの特典がついた初回生産盤(2,000円)、DVD付きの通常盤(1,800円)、CDのみの通常盤(1,000円)の3種が発売中(いずれも価格は税込)。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』では、ダブル主人公として、従来の主人公・天野ケータに加え、未空イナホが登場。さらに、ジバニャンと共に、映画初登場のアイドル妖怪としてUSAピョンも活躍し、5つのエピソードが展開される。ゲスト声優には堀ちえみ、長澤まさみ、博多華丸・大吉、武田鉄矢らが出演している。(C) LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2015
2015年12月04日人気アニメ『妖怪ウォッチ』シリーズの劇場版第2弾『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(12月19日公開)のゲスト声優の1人に抜てきされた女優・堀ちえみ(48)が、同作のCMでジバニャンに扮する。このほど、その場面写真が公開された。CMの冒頭、居間でテレビを観ながらダラダラ過ごす母・堀に対して、「『妖怪ウォッチ』観に行こうよー」とせがむ息子。しびれを切らした堀は「もー!」と立ち上がり、「おーい! ジバニャーン!」と言いながら部屋を出るとジバニャンのコスチューム姿で再び現れ、おなじみ「ゲラゲラポー」を踊り出す。ところが、そのコスチュームはだいだい色のジャージのパンツに、紙袋で作ったかのようなお面という非常に"お手製"感が出ているシュールなもので、繰り出されるダンスもゆるい仕上がり。母のそんな姿を目の当たりにした息子は、物憂げな表情を浮かべる。このCMは4日より、順次放送される。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』では、ダブル主人公として、従来の主人公・天野ケータに加え、未空イナホが登場。さらに、大人気妖怪のジバニャンと共に、映画初登場となる新たなアイドル妖怪としてUSAピョンも活躍し、5つのエピソードが展開される。堀のほか、長澤まさみ、博多華丸・大吉、武田鉄矢らもゲスト声優を務めている。(C) LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2015
2015年12月04日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「混合診療」です。* * *来年の春から、混合診療が解禁になります。混合診療とは、みなさんが通常病院で受けている「保険診療」と、保険外の自費でなされる「自由診療」を合わせた名称。今後、希望者は保険診療のほかに自由診療も受けられることになり、公式には「患者申出療養制度」と呼ばれています。これまで日本は、自由診療を禁じてきました。自由診療を認めてしまうと、お金持ちの人はいくらでも高い料金を払って医療を受けようとする。すると、病院側も儲かるほうにシフトして、お金のない人が十分な医療を受けられなくなってしまう。お金がないために助かる命が助からなくなる、そんな命の格差が生まれるのを避けようと、認めてこなかったのです。収入に関係なく、誰もが同じような医療サービスを受けられるようにしていました。唯一の例外は、歯科医療。歯医者さんで詰め物をするときに聞かれませんか?「保険なら◯○円ですが、保険外のインプラントなら◯万円です。どちらを選びますか?」と。自由診療では金額は基本、病院の言い値ですから、病院によっても値段は変わります。これまでは薬も、厚生労働省の厳しい基準をクリアしたものしか使えませんでした。ところが患者申出療養制度の導入によって、厚生労働省が承認していない薬も、今後は使えるようになります。難病の人やガン患者にとっては嬉しいニュース。混合診療に門戸が開かれるようになったのは、安倍政権の成長戦略の一環です。規制を緩和することによって、製薬メーカーは新しい薬を次々に売り出せるようになります。国立がんセンターの調べでは、来年に投入できる抗がん剤は42剤。大半は、1か月あたり100万円を超える薬剤費が自己負担になるだろうとのことです。従来の医療は国のお墨付きがありましたが、自由診療になれば患者は医師を信じるしかありません。万一、医師が製薬会社や医療機器会社と癒着して法外な医療費を請求しても、患者には判断できない。TPP協定が結ばれれば、海外の製薬会社の薬もさらに入ってくるでしょう。医療の選択肢は広がりますが、リスクも否めないんですね◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年12月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年12月01日『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』でゲスト声優を務める長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉が11月15日(日)、都内スタジオでアフレコの模様を報道陣に公開した。社会現象にもなった大人気「妖怪ウォッチ」の劇場版第2弾。5つの物語が展開するが、中でも長澤さんは、ジバニャンが8年後の世界にタイムスリップした先で目撃する、かつて生きていた頃の飼い主で、大人になったエミちゃんを演じている。長澤さんはアフレコについて「やっぱり難しいと思う反面、声でキャラクターを表現するのは面白いです」と笑顔。ジバニャンと元飼い主のエミちゃんの関係性は、ファンの間でも語り継がれるエピソードであり、そのエミちゃんが大人になった時の声を演じるということで気合い十分のよう。堀さんは、そのエミちゃんをいつも叱ってばかりの職場の先輩を演じているが「長澤さんとのお仕事は10年ぶりくらいなんですが、叱ってばかりで申し訳ない気持ちです…」と苦笑い。一方、華丸さんと大吉さんは、この日、披露したやり取りが「全体の僕らのセリフのほぼ8割くらい」とのことで、ストーリーに深く関わる長澤さんと堀さんが羨ましそう…。映画にちなんで「芸能界のエンマ大王は?」と問われると、大吉さんは「2014年に『THE MANZAI』で優勝して、いろんな方に『よかったね』と言っていただけたんですが、おひとりだけ『お前らは違う』『博多弁を使ってやり方が汚い!』と言われたのが、武田鉄矢さん(笑)」と本作のもう一人のゲスト声優で、この日は欠席となった武田鉄矢さんの名を挙げる。「『海援隊があったからお前らがある』『お前たちはおれたちが作った線路を走っているだけ』と言われました(苦笑)」と同じく福岡出身の先輩である武田さんの不在をいいことにやり玉に挙げ、笑いを誘っていた。長澤さんはこの日、声がやや鼻声だったが、風邪や体調不良ではなく「NHKの大河ドラマ(『真田丸』)で、稲アレルギーで…(笑)」と現場のセットのワラなどによるアレルギーだと説明。「妖怪の仕業ですね」と笑っていた。さらに、ジバニャンを前に実は猫に関してもアレルギーであることを申し訳なさそうに告白!それでも猫は大好きだそうで「好きなのに触れないんです!昔、好き過ぎて水泳用のゴーグルとマスクをして触ったことがありました」と明かしていた。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は12月19日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月16日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「憲法」です。***11月3日の文化の日は、70年前に日本国憲法が公布された日です。ところでみなさんは「憲法」と「法律」の違いはわかりますか?「憲法」とは国家をしばるもの、国民をしばるものが「法律」です。「国民の人権を尊重すること」「誰もが等しく教育を受けられる権利を与えること」など、国家権力が国民に対して何をするべきかを定めたものが憲法。一方、窃盗を禁じたり(刑法)、遺産の分配を決めたり(民法)など、国民が守らなければいけないルールが法律です。憲法は国家をしばるものですから、強大な力を持っています。憲法を変えるというのは大変なこと。改変の手続きは国によりますが、日本の場合、衆議院、参議院の3分の2以上による可決と、国民投票で過半数の賛成がないと、改憲できません。日本は制定以来一度も憲法を変えていません。たとえばドイツでは59回改憲が行われました。EUに参加したり、東西ドイツが統一したりと国に大きな変化があったので、対応する必要があった。時代に合わせてその都度改正をしてきましたが、骨格は変わっていません。自由民主党は結党以来60年間、改憲を訴えてきました。来年の参議院選挙の後には憲法改正にとりかかると安倍総理は公言しています。いま、戦争の放棄をうたう憲法9条の改憲問題に注目が集まっていますが、僕は12条も要注意だと思っています。12条には、国民の自由と権利が侵されないように国民は「不断の努力」をしなければならず、濫用してはいけないこと。また、「公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ」と書かれています。「公共の福祉」とは、Aさんの自由をBさんも保障する義務がある。公の利益のために個人が犠牲になるのではなく、国民が互いに目を光らせて、個々の自由や権利が奪われないようにしましょうという意味です。自民党の改正案にこの言葉はなく、「公益及び公の秩序に反してはならない」となっています。主体が国になりますから、意味は大きく変わりますね。憲法は私たちにとってとても重要。次の参議院選は、今後の憲法を左右しますから、じっくり考えて投票しましょう。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年11月11日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年11月04日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「中国経済」です。***中国のバブルがついに崩壊したのか、と騒がれています。バブルとは、過剰に資金が市場にあふれ、実際のモノの価値を上回り、お金がお金を呼ぶ状態をいいます。たとえば100円のペットボトルの水が、300円でも買う人が出てきて、やがて600円で転売されるというような、正当な価値を越え高額で取引されてしまうのです。中国のバブルはこの10年くらい。まず、不動産バブルが起き、過剰な土地開発がなされるようになりました。昨年春ごろから不動産の値崩れが始まり、やがてお金は不動産から株の投資に回されました。上海の株式市場は時価総額500兆~600兆円規模の取引、1071社が上場し、東京証券取引所を大きく上回る規模になっています。株は儲かる、という話は中国の農村部まで広がりました。中国では、借金をして株取引ができるので、自分の持つ以上のお金を投資に回す個人投資家が倍増。短期間に大きな利益を得ようと賭博のような投資が増え、株相場の動きが極度に激しくなりました。普通、為替レートは市場で決まり、故意にコントロールはできません。ただ、極度な円高や円安になると市場全体が不安定になるので、国際協調策として、国が介入し、自国の通貨を買い上げることがあります。ただその場合も自由勝手にできるわけではなく、主要関係国に事前に打診をしてから行います。国際通貨である円、ドル、ユーロ、ポンドはその手続きを踏みますが、中国は国際市場から切り離されているので、中国政府が勝手にレートを決めてしまうんです。ニュースで出てきた「人民元切り下げ」というのは、中国政府が操作をして元安にしたということ。元安になれば、中国の輸出産業が儲かります。中国は共産主義なので、国の操作も多く、実態は不透明。やがて中国経済に破綻が起き、リーマンショックのときのように、世界経済に波紋を及ぼすのでは、と投資家たちは疑心暗鬼になっています。でも、中国国内だけの問題にとどまるだろうという意見もあります。国際市場が不安定になると、安定している円を買う人が増えるので、自然と円高に。すると日本の輸出産業は損をしてしまうんですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年11月4日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年11月02日人気アニメ『妖怪ウォッチ』シリーズの劇場版第2弾となる『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(12月19日公開)で、女優の長澤まさみ、俳優の武田鉄矢らがゲスト声優を務めることが27日、発表された。本作では、ダブル主人公として、従来の主人公・天野ケータに加え、未空イナホが登場。さらに、大人気妖怪のジバニャンと共に、映画初登場となる新たなアイドル妖怪としてUSAピョンも活躍し、5つのエピソードが展開される。ゲスト声優を務めるのは、長澤、武田のほか、堀ちえみ、博多華丸・大吉の5人。長澤は、生前のジバニャン(アカマル)の飼い主で、8年後の未来ではデザイナーの卵として働いているエミちゃんを演じる。「最初にお話をいただいた時は、私でいいのかなぁと思った」と吐露するが、「『二ノ国』というゲームでレベルファイブ・日野さんとお仕事をご一緒させていただいた時、仕事に対しての気持ちがすごく共感したことを覚えていたので、またお仕事がご一緒できるなら、と出演を決めました」と振り返る。エミちゃん役については、「ジバニャンの飼い主の女の子なので、責任重大」。それでも、「すごく前向きで、見ていて元気をもらえる明るい子なので、とても楽しく演じることができました」と報告している。さらに「最近、休日は寝坊ばかりしちゃうので、妖怪のせいかな?と思っています」と笑みを浮かべた。そんなエミちゃんの職場の先輩である千秋先輩を演じるのが、声優初挑戦の堀。オファーが来た際のことを「私もすごくうれしかったですけど、私よりも家族が、すごく喜んでくれました」と回顧し、千秋先輩役について「エミちゃんに厳しくあたるシーンも…とてもストレートなキャラクターなので、演じていて爽快」と話すも「怖いなと思う人もいるかも」と苦笑している。武田は、妖怪・巨大サンタ役。「オファーが来る前から、ジバニャンは俺に少し似ているな、と思っていました」と打ち明け、その理由を「(ドラマ『101回目のプロポーズでは』)僕はトラックに飛び出して、死にはしなかったけど、ジバニャンは死んで妖怪になってしまいました(笑)」と、トラック事故仲間のように思っているようだ。また、「(アニメシリーズに登場する)ニャンパチ先生については以前から知っていました、ニャンパチ先生は(金八先生の)ものまねみたいで、好感を持ちました」とも語る。巨大サンタを「みんなのよく知る心優しい素敵な妖怪」と捉え、「サンタクロースやジバニャンの不思議な力を信じる子が日本中の子どもたちに1人でも増えることを祈っています」と期待を寄せている。このほか、華丸は妖怪・猫きよを、初の声優仕事となる大吉は妖怪・犬まろをそれぞれ演じる。いずれも妖魔界議長・ぬらりひょんの部下で、ジバニャンたちの敵。2人も「僕たちの演じた犬まろ・猫きよは悪役だけど、ジバニャンたちとの大バトルでは、ぬらりひょん様と共に全力で勝ちに行きたいと思います!」と、役柄らしいコメントを寄せている。(C) LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト 2015
2015年10月27日「妖怪ウォッチ」の映画2作目『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』のゲスト声優陣がこの度発表。5つの物語になぞらえて、長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉、武田鉄矢ら5人の超豪華声優陣の名前が明らかになった。レベルファイブが企画・原作を手がけ、ゲームやアニメ、漫画、玩具と、クロスメディア展開で注目を集め続ける「妖怪ウォッチ」。昨年公開された初映画化作品『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は、東宝映画史上最高の114万枚の劇場前売券販売枚数を記録し、観客動員数700万人、興行収入77.8億円(2015年6月末時点)という大ヒットを達成、日本中を熱狂させた。第2弾の本作ではW主人公として、天野ケータに加えて、未空イナホが登場し、大人気妖怪・ジバニャンに加え、映画初登場となる新たなアイドル妖怪として、USA(うさ)ピョンも活躍するという。本作で長澤さんが演じるのは、生前のジバニャン(アカマル)の飼い主・エミちゃん役。声優としては『コクリコ坂から』以来3年ぶり4作目となる本作出演について「最初にお話を頂いたときは、私でいいのかなぁと思ったのですが、『ニノ国』というゲームでレベルファイブ・日野さんとお仕事をご一緒させていただいたとき、仕事に対しての気持ちにすごく共感したことを覚えていたので、またお仕事がご一緒できるなら」とオファーを喜んで受けたという。また「最近、休日は寝坊ばかりしちゃうので、妖怪のせいかな?と思っています(笑)」とすっかり“妖怪ファミリー”に仲間入りしているようだ。そして、本作が声優初挑戦となる堀さんは、長澤さん演じるエミちゃんの職場の先輩で、新人のエミちゃんを厳しく指導する千秋先輩を演じる。オファーについては「私もすごく嬉しかったんですけど、私よりも家族が、すごく喜んでくれました」と明かした。妖怪・猫きよと犬まろを演じるのは、「博多華丸・大吉」の2人。コンビとしての声優参加は初めてとなるが、「『妖怪ウォッチ』はゲーム発売当初からやっていたので最初は嘘だと思いました。そんな馬鹿なと。我々がゲスト声優なんて出来る訳ないと。妖怪”ドッキリ”だと思いました(笑)」(大吉さん)、「今回、僕らが演じる犬まろ・猫きよは、見た目も僕たちに似ているので、ほんわかしたキャラクターを想像していたのですが、(ジバニャンたちを)威嚇するほうでした」(華丸さん)をそれぞれに感想を述べた。さらに、アニメシリーズに登場するニャンパチ先生との縁を感じる武田さんも出演。「オファーが来る前から、ジバニャンは俺に少し似ているな、と思っていました。(ドラマ『101回目のプロポーズ』では)僕はトラックに飛び出して、死にはしなかったけど、ジバニャンは死んで妖怪になってしまいました(笑)」「ニャンパチ先生については以前から知っていましたし、ニャンパチ先生は(金八先生の)ものまねみたいで、好感を持ちました」と、本作とのつながりを感じていたよう。「この映画が大ヒットして子どもたちの素敵なクリスマスプレゼントになること、サンタクロースやジバニャンの不思議な力を信じる子が日本中の子どもたちに一人でも増えることを祈っています」と本作への期待を寄せた。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は12月19日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月27日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「オリンピック」です。* **まもなく体育の日。体育の日は、1964年東京オリンピックの開会式が開かれたことにちなみ、国民の祝日となりました。5年後に再び開催される東京オリンピック、パラリンピック。残念ながら、新国立競技場やエンブレムデザインなど、トラブルが続きましたね。そういうことが起きるようになったのも、オリンピックに大きくお金が絡むようになったからなんです。近代オリンピックは、古代ギリシャ・オリンピアの精神を引き継いで、19世紀に復活したアマチュアスポーツの祭典。国家や人種の違いを超え、スポーツを通じて多様性を認め合うという高い理念を掲げています。それがやがて、国の威力をアピールする「国威発揚」を目的に使われていきました。最たる例が、ナチスドイツの行ったベルリン五輪。定番の「聖火リレー」は、この時に始まったんです。そして、年々演出が華やかになっていきました。昔は、開催資金はすべて開催国が負担することになっていて、モントリオール五輪では、10億ドル(当時のレートで約3000億円)の大赤字に。小さな国では開催ができなくなってしまうので、民間スポンサーをつけてよいことになり、’84年のロサンゼルス五輪からは1業種1社のみに絞るシステムになりました。すると広告料が競り上がり、テレビの放映権も高額に。ここから商業ベースにのったオリンピックがスタートしたんです。2020年の東京五輪も、既存の施設を使うとはじめは打ち出していたのに、これを機に景気回復に拍車をかけようという流れに変更。白紙になったザハ案の競技場の予算2500億円は、過去に開催された競技場代の4大会分にまで達していたんですよ。オリンピックに比べ、パラリンピックの報道はまだ少ないですね。でも、いまパラリンピックが熱い!義手や義足などの器具が発達し、オリンピックと差異ない記録が出始めています。「多様性を認める」という理念を掲げるなら、健常者と一緒になって戦える、オリンピック・パラリンピックの混合競技を作るとか、東京オリンピック発信で、新しい価値観を提案できたらいいと思いませんか?◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年10月14日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年10月13日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「ドローン」です。***総理官邸の屋上で発見されたり、テレビ局のドローンがイギリス大使館に落下したり、善光寺ご開帳のときに15歳の少年が飛ばして落下させたなど、ドローンに関するニュースが立て続けに流れました。「ドローン」とは、無人航空機、マルチコプターのこと。ラジコンのように操作をし、高度なものはGPSを複数搭載していて、位置を指定すれば、自分で目的地を測定して向かうことができます。ただ、風にあおられやすいのが弱点。事件が続いたあと、一気に規制が始まりました。現在は、周辺重要地域、住宅密集地で飛ばすことは禁止されていますし、都の条例では公園での飛行禁止、実質東京23区内では飛ばすことはできません。もともと日本はドローン大国なんですよ。山間部の農地など、狭くて人が行きづらい場所で農薬をまくのによく使われています。いま、ドローンは撮影や測定など、「目」の役割を主に担っていますが、やがては「手足」、モノを掴んだり、作業するのに使われるようになるだろうといわれています。たとえば、火山の、ガスまみれで人が入れない火口の砂を入手して、噴火の具合を調べるというようなことに使われるでしょう。ブラジルやインドネシアでは、輸送に使うことを検討中です。アマゾンの森林を切り開いたり、インドネシアの島々に橋をかけるなど、大掛かりなインフラ整備はコストも時間もかかり環境破壊にもつながり、実現が難しいのですが、ドローンでモノを運べるようになれば便利ですよね。現在、ドローンの操作に免許はいりません。誰でも自由に購入できますが、届け出制にすることも検討されています。今後の課題は空の交通整理を誰がするのかということ。飛行機には国際的な航空法があり、管制官が管理していますが、ドローンの飛行を整理する方法はいまのところありません。OK Goの「I Won’t Let You Down」のMVをご覧になったことはありますか?原野守弘さんがディレクションした作品で、ドローンを使った一発撮りなんです。こんなふうな豊かな使い方もあるのかと衝撃を受けますよ。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年10月7日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年10月03日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「マイナンバー制度」です。***来年1月より「マイナンバー制度」がスタートします。これは、社会保障・税番号制度のことで、住民票を持つすべての人に、ひとりひとつずつ番号をつけて、年金や保険、税金、収入などを一括管理するというシステム。10月から、個人には12桁の番号を知らせる「通知カード」が送られてきます。その番号は死ぬまで変わりません。マイナンバー制度が始まると、区役所、税務署、ハローワークなどの手続きが便利になるんですね。これまでは行政団体ごとに管理している情報がバラバラでした。年金番号や雇用保険の被保険者番号など、別々になっていたのが、マイナンバーひとつですむようになります。作業が効率的になりますし、行政内では大幅なコストカットに。2018年からは金融機関の預金口座にもつけられるようにする法改正案が国会で可決、成立しました。収入や手当の支給状況がしっかり管理されますので、税金のとりっぱぐれがなくなりますし、不正な給付も防げます。すでに死亡している親の生活保護を家族が何年も受け取っていた、というような問題も起きなくなります。公平公正にお金が使われるようになるのは嬉しいですよね。マイナンバーは災害対策にも有効です。災害手当を受けるのに、住民票の写しが必要なくなりますし、避難場所の把握もしやすくなります。将来、期待されているのは、きめ細やかな社会保障。これからは収入が低く生活に困っている人には、いったん徴収した税金を少し還元することも可能になるでしょう。今後、自治体や勤務先でマイナンバーを聞かれるようになります。社会保障や保険、税金関連以外での使用は禁じられていますから、民間団体にはむやみに教えないようにしましょう。日本年金機構の個人データの流出が問題になりましたよね。もし、マイナンバーの情報が漏れたら、ひとたまりもありません。それを防ぐサイバーセキュリティの人員が、アメリカや中国で4000~6000人なのに対し、日本は160人程度と手薄なんです。制度開始を前に、国は万全のセキュリティ対策に勤しんでいます。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年9月30日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年09月28日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「シルバーウィーク」です。***いよいよ近づいてきました、9月の大型連休「シルバーウィーク」。みなさんはどんな計画をたてていますか?祝日を月曜に移動させて、3連休にするハッピーマンデー制度や、来年には山の日(8月11日)ができたり、政府は積極的に祝日を増やしています。休日が1日増えると約3000億円の経済効果があるといわれていますが、政府が祝日を増やす理由はそれだけではないんですね。働き者の日本人。過労死や心の病がとても増えていて、平成26年の自殺者数は2万5427人。そのうち68.4%は男性で、60代についで40、50代が占めているんです。一番多いのは無職の人ですが、そのなかには、働きすぎで体を壊して、働けなくなったという人もいます。過重労働、休みが取れないというのが大変問題になっているんです。会社員が有給休暇を消化している率は、日本は先進国のなかでも著しく低い。そこで国は昨年いわゆる「過労死防止法」を発表して、2020年までに週60時間以上働く人の割合を5%以下に、有給休暇の取得率を70%以上にしようとしています。でも、休む権利があっても、社内の空気が休みを取りにくくさせている、というのもありますね。なので、強制的に休めるようにと国は祝日を増やしているんです。以前は大型連休がゴールデンウィークだけだったので、観光地に人が集中したり、道が大渋滞して、かえって疲れが溜まってしまう状況でした。でも、シルバーウィークができて、人も渋滞も分散するようになりました。ただ、正社員はいいのですが、いわゆる非正規雇用(契約社員、パートタイマー)に有休を適用している会社は少ない。時給や日給単位で働く人にとっては、休みが増えることが収入減に直結してしまうので、祝日が喜ばしいとは限りません。また、休日でも働かなければいけない職種の人にとっては、学童保育が休みになって、子どもを預けられなくなり困るという事態も。祝日を作るだけでなく、それらの受け皿も作ることが大事だと思います。まずはもう少し休み上手に。日本全体が「長時間働くのが偉い」という風潮を変えていけたらいいですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年9月23日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年09月20日道とん堀は9月15日、「クレームブリュレお好み焼き」を全国の「道とん堀」店舗で発売した。同商品は、表面にパリパリとしたカラメルと和風あんがかかったお好み焼き。通常のお好み焼き生地とカスタード生地をミックスしたものに、綿あめと醤油をかけて焼いた。お好み焼きの塩味とカラメルの甘さが同時に味わえるとのこと。チーズを混ぜた「お好みチーズブリュレ」(税込864円)と、海鮮などの具が入った「お好みミックスブリュレ」(税込972円)の2種類を提供する。
2015年09月18日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「子どもの貧困」です。***物が溢れて、一見、貧困とは無縁のように思える日本ですが、実は「子どもの貧困」が深刻な問題になっているんです。貧困というと、食べるものにも困るような途上国の生活を思い浮かべますよね。それは「絶対的貧困」といい、1日の生活費が1.25ドル(約150円)以下の状態を指します。それとは別に「相対的貧困」というのがあり、これは、その国の平均的な世帯収入の半分以下の状態のこと。日本のサラリーマンの平均年収が414万円ですから、年収200万円以下の人は実は貧困の部類に入るんです。いま、日本人の6人に1人が貧困状態にあるといわれています。日本の相対貧困率はOECD(アメリカやヨーロッパの先進国が加盟する経済協力開発機構)加盟国の平均を上回り、ワースト10入りという不名誉な事態になっています。でも、先進国の貧困って、わかりにくいんですよね。子どもたちも自覚してないことも多い。「ごはん食べているし、着るものもあるし、問題ないよ」と。でも、よくよく聞いてみると、ごはんといっても1日に菓子パンやおにぎり1個だったり、お菓子でしのいでいたり。両親が働かないから貧しい、というのならわかりますが、親が休みなしに必死に働いても年収が200万円に満たないというワーキングプア状態なのが、日本の貧困の特徴で、大きな問題なんです。とくにシングルマザーが大変。保育園が足りないから、子どもを預けられずフルタイムで働けない。契約社員やパートタイマーなので、お給料も制限されてしまう。短時間で高収入を得るには、水商売、風俗などにつくことになり、それも若いうちしか働けない。貧困や虐待が原因で、親と一緒に暮らせなくて、児童養護施設にいる子どもが約3万人もいるんです。貧困状態にある子どもは、満足に教育を受けられず、大人になっても働ける場所が限られてしまい、貧しい生活の連鎖が続きます。僕も少し協力をしていますが、NPO法人「Living in Peace」では、カード番号を登録すれば、児童養護施設に月1000円から寄付できる仕組みを作っています。世の中全体で子どもを育てるような眼差しを持てるといいですよね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年9月16日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年09月14日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「火山噴火」です。***9月1日は防災の日でした。みなさん、防災対策はしてますか?口永良部島で噴火が起きたり、箱根山や桜島の警戒レベルが引き上げられたり、火山のニュースが続いています。実は富士山も活火山なので、いつ噴火してもおかしくないんです。では、もしも富士山が噴火したら、どんな被害が生じるのか?まず火山灰が降り注ぎます。すると航空機が飛べなくなります。火山灰を吸い込むと、ジェットエンジンの冷却機能が損なわれ、不具合が生じ、最悪停止してしまうんです。また、火山灰が道路や線路に積もると、交通機関がマヒします。雪と違って解けないので、除去にも時間がかかりますね。農作物にも被害が出ます。火山灰は雪の約3倍の重さがあるので、10cm積もると古い木造家屋が倒れ、50cmで木造家屋の半分以上が倒壊するといわれています。江戸中期に起きた「宝永の大噴火」では、富士山周辺で40cmの灰が降り積もり、江戸にまで火山灰が飛んだそうです。現代の大きな被害は、交通機関のマヒによって物流が止まり、経済活動がストップしてしまうことです。火山灰が電線に積もると放電を起こすので電気も止まります。河川が汚れて飲料水の確保も難しくなります。電気や水が使えなくなり、スーパーやコンビニに商品が届かなくなる。首都圏は陸の孤島になってしまう可能性があるんです。事前に避けることはできないので、水や食料を蓄えて備えるしかありません。活火山のある地域の自治体のHPには必ず、火山灰が降る範囲を予測し、避難経路を示す「ハザードマップ」がアップされています。どの道を通れば避難できるのか、ぜひチェックしてみてください。被害状況によっては、予定した道が通れなくなることもあるので、第2、第3のルートも確認を。また、家族との連絡方法や待ち合わせ場所も事前に話し合っておきましょう。災害時に何より大事なのはパニックにならないことなんですね。気象庁のHPでは全国の火山マップや、火口のライブ映像も見られます。日本には活火山が110もあります。噴火も地震もいつ起きてもおかしくない。そういう国に私たちは暮らしているんですね。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年9月9日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年09月07日意外と知らない社会的なテーマについて、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは、「アベノミクス」です。* **9月の自民党総裁選挙の前に、「アベノミクス」についておさらいしてみましょうか。アベノミクスとは、2012年12月第2次安倍内閣が発足したときに掲げた経済政策で、「安倍」と「エコノミクス(経済学)」をかけた造語です。1980年代にアメリカのレーガン大統領が打ち出した政策、「レーガノミクス」になぞらえてつけられました。当時の日本の最大の課題は、デフレから抜け出すことでした。「デフレ」とは物の値段が下がること。一見よいことのように思われますが、物の値段が下がると企業の利益は当然減ります。すると企業はコストカットを迫られ、社員の給料を下げる。お給料が減れば人々の使えるお金は減り、安いものしか買えなくなる。その結果、安いものしか売れなくなり、さらに企業は値を下げる……というふうに悪循環が続いてしまうんですね。前年の春に東日本大震災が起こり、日本全体を奮い立たせなければいけなかった時期。安倍政権は「アベノミクスの3本の矢」と銘打って3つの政策を打ち出したんです。1つ目は「金融緩和」。政府と日本銀行でお金をバンバン市場に流しました。市場にお金が増えると、経済活動が活発になります。2つ目は「財政政策」。公共事業を増やして、政府で仕事を作り、失業者の数を減らそうとしました。道路を直したり、津波の防波堤を造ったり、古いビルを改築したり。3つ目は「成長戦略」。将来新しい産業を展開するために、日本が強みにしている科学技術や独自の文化に対して積極的に投資をして、育てようという戦略です。これらの政策の結果、株価は上がり失業率は下がりました。賃金も少しずつ上がってきました。ただ、3本目の矢の「成長戦略」はまだ効果がはっきりしていません。アベノミクスは成功かというと、一概にそうとは言えないんです。企業の利益は上がっても社員の賃金に反映されてなかったり。株価が上がって投資家たちは大喜びなんですが、投資をしていない人には無関係。成功という人、失敗という人、意見が分かれているんです。◇ほり・じゅんジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN※『anan』2015年9月2日号より。写真・中島慶子文・黒瀬朋子
2015年09月01日