キャスト1人で15役を全編英語で演じる、堤幸彦監督の意欲作『SINGULA』が5月10日(金)に公開されることが決定した。集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。互いの素性を知らないAIたちによるディベートバトルロイヤルが始まる…。本作は、15体の人間そっくりのAIアンドロイド同士が「人類を破壊するべきかどうか」という究極のディベートを繰り広げるディベートクラブのバトルロイヤル・デスゲーム。15体のAIアンドロイドは情報学習能力を持ち、感情はない。規則を守らなければ即シャットダウンされてしまう。たった1人の出演キャストに抜擢されたのは2.5次元やミュージカルなどで活躍しているspi。全編英語で15体、15役のAIキャラクターを演じ分け、最新技術によって撮影・編集された15体のキャラクターが一同に競演し交錯していく。昨年9月開催のマドリード国際映画祭では外国語映画として、監督賞、主演男優賞、脚本賞、サウンドデザイン賞の4つのコンペティション部門にノミネートされ「外国語映画最優秀主演男優賞」を受賞。海外からの注目と評価は高く、今月はニューヨーク・ブルックリンで劇場公開となり、先日3月8日には堤監督がブルックリンでの上映後のティーチインに参加。「トンデモない映画だ!最高だ!」と観客から絶賛され会場を盛り上げた。ニューヨーク版キービジュアルニューヨークのアードデザイナーZack Handlerが作成したニューヨーク版キービジュアルも公開。近年音楽では“Gacha Pop(ガチャポップ)”と呼ばれるなど新定義されたジャパンカルチャーが人気だが、このビジュアルからも、本作が新たな日本発のカルチャーとして受け入れられていることが伝わってくる。主題歌は、r-906 feat. 初音ミクが歌う「イフ」。2018年に活動を開始したボカロP・r-906による書き下ろし楽曲となっており、堤監督の映像世界観をさらに魅惑的で幻想的な世界に彩っている。原案原作は、2019年2月、舞台で上演されたAI達による討論劇[SINGULA]。堤監督を含め映画製作・プロデュースチームは、本作の映画化に向けて、これまで観たことがない、体感したことがない、狂おしく美しい映画体験を創りたい、そして、本作品に含まれた非常に重要なテーマを世界中に届けたいという強い想いに賛同したスタッフ達が集結した。そして、昨年4月に「Makuake」で立ち上がった映画『SINGUL』公開応援プロジェクトが、1週間で目標額500万円を突破し最終8,122,000円まで到達。多くの応援コメントが寄せられ公開が決定した。コメント◆堤幸彦いままでの私の映画の中で最もヘンテコで、でもいちばん美しい作品かと思います。日常があたりまえに AI様に侵食されるまえにご覧いただきたく存じます。◆spi「ついに日本での公開が決定しました!マドリード国際映画祭外国語主演男優賞を経て、全世界を渡り歩き、人類とAIとシンギュラリティについて問題提起する、一人15役、全編英語(日本語字幕)の作品です。もしもAIが15体集まって、人間について語るとなるとどうなるのか。宗教学、心理学、倫理観のぶつかり合いとワクワクする音響デザインと抜け出せない思考の渦をぜひ体験してください!」◆一ノ瀬京介2018年には、本作[SINGULA]は台本を書き終えていました。当時ぼくは、多くの人がAIについて向き合う時代がすぐそこまでやって来ていると感じていました。AIアンドロイドを出演たった1人で15役、全編英語、それだけで「なんだそれ?」と周りから言われました。しかし本作は堤幸彦監督とspiと3人三脚で世界に挑み、映画祭で数々ノミネートされ男優賞を受賞し、さらに海外公開をしてまいりました。[SINGULA]を通して、日本中が[人間の尊厳]について深く考えるキッカケになります事を心から願っています。『SINGULA』は5月10日(金)より新宿バルト9ほかにて期間限定公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月13日日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』が、全国5都市で上演(札幌は上映のみ)される。その幕開けを前に製作発表会見が行われ、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦、出演の片岡愛之助、小池徹平、戸次重幸、加藤和樹、村井良大、藤岡真威人、田村心、曽田陵介、小宮璃央、柳美稀、押田岳、桜庭大翔、山口馬木也、藤本隆宏、中山美穂、松平健という、総勢18名が登壇した。『西遊記』といえば、1978年に堺正章の主演でドラマ化されたことでも知られる人気作。脚本のマキノ、演出の堤ともにドラマ版の大ファンであると明かし、特に堤は「それをまさか自分の手で、大々的に上演出来るとは!」と声を弾ませる。また立ち回りのボリュームも相当なもののようで、キャストに対しては「ぜひひとつご覚悟を」とニヤリ。これにはアクションはお手の物のキャスト陣からも苦笑いがこぼれる。主人公の孫悟空役を務めるのは、歌舞伎俳優の愛之助。自らの役どころ、さらに豪華共演陣の顔ぶれに「本当にびっくり」と目を丸くしながらも、「そんな舞台に立てると思うと、嬉しくてしょうがないです」と顔をほころばせる。さらに「堤さんならではのLEDを使った最新の舞台機構もすごいと思いますが、やはり僕らはアナログのヒューマンパワーを、役者魂というものを見せつけたいと思います」と抱負を述べた。三蔵法師役の小池は、「皆さんが立ち回りで汗水たらしている中、僕はどちらかというと“唱える”系で…(苦笑)。皆さんを応援する気持ちで唱えます!」と語ると、猪八戒役の戸次は「小池さんズルい!」とすかさずツッコミ。そんな戸次は「皆さんが唯一違和感を抱くのが、痩せ型の僕がやる猪八戒だと思います。しかしまったく新しい猪八戒、やる気まんまんです!」と意気込んだ。さらに堤演出は3度目となる沙悟浄役の加藤は、「堤さんの演出は、なにが飛び出てくるのかわからない“おもちゃ箱”のよう。ちょっと怖い部分もあります」と期待と不安の両方が滲んだ表情を見せる。さらに三蔵法師に仕える馬・玉竜役の村井は、「あまりイメージのない役なだけに、自分なりに玉竜の面白い部分を作っていきたいです」と目を輝かせた。さらに牛魔王役の松平健、その妃である鉄扇公主役の中山美穂と、主役級が勢ぞろい。愛之助いわく、「笑いあり、涙あり、歌あり、踊りあり、立ち回りありの大スペクタクル」。エンタメの極みとも言うべき舞台、その幕開けが楽しみでならない。取材・文:野上瑠美子
2023年10月04日中島健人と堤真一共演の『おまえの罪を自白しろ』より場面写真が解禁された。真保裕一の同名小説を映画化した本作は、疑惑を抱える国会議員・宇田清治郎(堤真一)の幼い孫娘が誘拐され、宇田晄司(中島健人)が、家族の命を救うため、前代未聞の大事件に挑むことになる社会派サスペンス。この度解禁された場面写真には、穏やかな日常が一変、前代未聞の誘拐事件に巻き込まれる宇田家の姿が映し出されている。いつもと変わらない朝の風景を映し出したカットには、晄司が父・清治郎、妹の麻由美、姪の柚葉と何気ない日常の朝を過ごす穏やかなシーンが映し出されている。しかしそんな平穏な一日は、柚葉が何者かに連れ去られる誘拐事件の発生により一変。さらに、事件の渦中に置かれた清治郎が大勢のマスコミに囲まれる緊張感溢れるカットや、大切な家族の命を守るため、全ての罪を自白するよう父に迫る晄司の鬼気迫る怒りの表情を映したカットも。本格サスペンス映画初主演にして、政界というがんじがらめの世界の中で奔走する若き議員秘書という難しい役柄を見事に演じる中島さんの“新境地”を期待させる。また、家族のため、そして事件解決のため犯人からの脅迫に真っ向から対峙する晄司が、父の手を取り走り出すカットは、スピード感と緊張感に満ちたスリリングなドラマを予感させる。「おまえの罪を自白しろ」という清治郎への脅迫に対し、果たして晄司は罪に隠された真相を暴き、誘拐された家族の命を救うことができるのか?壮大なスケールで描かれる前代未聞のタイムリミットサスペンスに期待が高まる場面写真となっている。『おまえの罪を自白しろ』は10月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:おまえの罪を自白しろ 2023年10月20日より公開(C)2023「おまえの罪を自白しろ」製作委員会
2023年08月29日松本穂香、堤真一共演の「ミワさんなりすます」の制作が決定し、秋より放送されることが分かった。とにかく映画が大好きなフリーター・久保田ミワは、映画愛が強すぎてバイト先のDVDレンタルショップをクビになる。ふとしたことから、敬愛する俳優・八海崇が自宅で家政婦を募集していることを知ると、好奇心を抑えきれず八海邸に偵察に向かう。まさかの偶然で、八海のマネージャーに八海邸の新人家政婦と間違えられたミワ。“推し”と同じ空気が吸えるという誘惑に負け、人違いと言い出せず、その日から“スーパー家政婦”になりすまして八海邸で働くことになる。「すぐにバレるに決まってる」とビクビクしながらも、“神”と崇める八海と言葉を交わせる職場で夢のような“圧倒的ロマンス”に身を焦がすミワ。垣間見える八海の素顔の尊さに、ますます夢中になっていく。度重なる身バレの危機をなんとか乗り切っていたものの、ある日ついに、ミワがなりすました当の本人・美羽さくらが姿を現す…。他人になりすまし、“推し”の家に潜入する衝撃の「なりすまし」ストーリーが描かれる本作。自分の“好き”に一途なミワの姿を通して、誰にでも居場所はある、失敗しても立ち直れる、そんな気持ちになれるドラマとなっている。原作は青木U平の漫画「ミワさんなりすます」、脚本は「おっさんずラブ」「unknown」の徳尾浩司が手掛ける。松本穂香映画好きの久保田ミワ役は、ドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」や映画『恋のいばら』などの松本穂香。松本さんは、自身の役を「傍(はた)から見ると一見地味でとっつきにくさを感じるミワさんですが、そこに秘められた愛情深さがとても魅力的な人物です」と紹介し、「原作漫画に流れる独特のあの雰囲気をドラマでいかに表現していくのか、今から演じるのが楽しみです」と期待を寄せる。堤真一そして、そんなミワの“推し”である俳優・八海崇を演じるのは、ドラマ・映画・舞台など幅広く活躍する堤真一。堤さんは、同じ俳優でありながら「八海は自分とは真逆の人間だなと感じます」とコメント。その上で、「台本から最初に受けとった八海の穏やかなイメージを大事にしながら、これまで様々な現場でご一緒させて頂いた『スター』の先輩方の姿を思い描きながら、八海崇というキャラクターを作っていきたいと思います」と意気込みを語っている。夜ドラ「ミワさんなりすます」は2023年秋、毎週月曜~木曜22時45分~NHK総合にて放送(各話15分)。(シネマカフェ編集部)
2023年06月27日堤幸彦監督の新作映画『SINGULA』(シンギュラ)のマスコミ向け完成披露試写会が6月7日に行われ、堤監督、原作・原案の一ノ瀬京介、出演者のspiが登壇した。集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。互いの素性を知らないAIたちによるディベートバトルロイヤルが始まる――。AI同士が討論したらどうなるのか…?AI同士のディベートバトルを描く本作。たった11人の出演キャストに抜擢されたのは、2.5次元ミュージカルに出演するspiさん。全編英語で15体15役のAIキャラクターを演じ分ける。2019年2月に一ノ瀬さんが企画プロデュースしたAIたちによる討論劇[SINGULA]の舞台が原案となり、今回映像化となったが、堤監督は「あまりにも志の高い舞台で驚き、誰が作ったのか興味が湧いてお会いして、これは絶対映画にした方がいいですよ!とアプローチした」と出会いをふり返る。spiさんは、本作のオファーを受けた際のことをふり返って「朝の8:30に連絡がきて、二つ返事でやらせて下さい!と伝えました」とコメント。撮影中は「英語の種類の使い分けが難しかった。15人のキャラクターの特徴を考え、さらにそれぞれのキャラを色分けしていた。観ている人が、15人1役を面白く感じるエンターテイメントになるように、と思いながらやっていた」と語った。プロジェクトの展開については「なるべく人の手を借りず、海外で注目してくれる人にアプローチしたり、日本では内容に賛同してくれる人と一緒にやれるようにと考えていて、じっくり大事に育てて世界に届けたいと考えている」(堤監督)、「このプロジェクトでは、クラファンから、メタバース、NFT といった WEB3.0 への取り組み、そして直接海外に向けて動き出しています」「8月以降からメタバース上でのイベントや上映、NFTを展開させていく予定です。現在絶賛企画中です」(一ノ瀬さん)と話す。また、9月に開催される「マドリード国際映画祭」外国語映画最優秀男優賞・最優秀サウンドデザイン賞の2つのコンペティション部門へのノミネートが発表され、「これまで国際的な映画賞を獲った事がないのに、コロナ渦で作った映画が評価されることは不思議だし、まだ頑張れと言われているように感じる」と堤監督。このあと国内興行や、配信プラットフォームなども動いていく予定とのことだが、すでに海外からは、他映画祭からも問い合わせが入ってきているという。メタバースやNFTといったWEB3.0での展開と海外映画祭からスタートしていくことについて堤監督は「これまで、どちらかというと映画たる映画の形とは別のやり方でやってきたので、WEB3.0などで映像を展開していくのは、遊び場が増える、伝える場所が増える、という意味ではとてもウェルカムでどんどん利用したいと思っている。ただ、できる事としてバージョンをそれぞれ変えていきたいという欲がある。メタバースと劇場で見るのはちょっと違っている、というようなサービスをしたいと考えている。面白いものを創造することを、まだまだAIに譲るわけにはいかないと思う。日本映画の新しい挑戦であり、いかにして世界に見つけてもらうか。を意識した展開をしていきたい」と展望を述べた。なおMakuakeでは、劇場公開に先駆けて行われる先行試写会のチケット、堤監督やspiさんと一緒に作品を鑑賞できる特別チケットなども販売中だ。(cinemacafe.net)
2023年06月10日『池袋ウエストゲートパーク』や『TRICK』シリーズなど、数多くの大ヒット作を生み出し、革新的な作風で話題を呼んでいる堤幸彦監督。劇場公開最新作『ゲネプロ7』では、演劇界とタッグを組んで新たな意欲作を完成させています。そこで、本作で映画初主演となったこちらの方にお話をうかがってきました。三浦海里さん【映画、ときどき私】 vol. 571本作は、新作舞台に挑むことになった7人の役者たちを中心に、「ゲネプロ」と呼ばれる最終リハーサルを行うまでの様子を描いたミステリー。そのなかで、劇団の新メンバーとなる山井を演じたのは、「主役の椅子はオレの椅子」というオーディション番組で勝ち抜いて本作に抜擢された三浦さん。和田雅成さんや荒牧慶彦さん、黒羽麻璃央さんをはじめとする舞台で人気の実力派キャストに囲まれながら主演という大役を務めています。そこで、堤監督の現場で驚いたことや共演者との思い出、そして自身の素顔について語っていただきました。―まずは、堤幸彦監督が撮影に参加することが決まったとき、最初のリアクションはどんな感じでしたか?三浦さんこのメンバーの真ん中に立つだけでなく、堤さんともご一緒できると聞いたときは正直に言うと「マジか!」と本当に驚きました(笑)。僕は堤さんの『SPEC』シリーズが大好きだったのでワクワクしましたが、それ以上にドキドキや不安も大きかったです。―実際、「早く始まってほしいけど、始まってほしくない」みたいなお気持ちになったとか。初日を迎えたときの様子を教えてください。三浦さんその日のうちにキャストのみなさんともお会いしましたが、最初は独特な空気感もありました。でも、それが劇中の山井が新メンバーとして加入する様子とリンクしていたので、むしろよかったかなと。しかもみなさんがとても優しく受け入れてくださったので、すごく楽しくてあっという間に撮影が終わってしまった感じでした。あえてキャラを確立しすぎないことを意識した―今回は、どのような準備をして役作りをしていきましたか?三浦さん僕が演じた山井は、個性の強いほかのキャラクターに比べて、あまり特徴のない人だと思いました。だからこそ、逆にあまり作り込まずに、フラットでいたほうが一番いい形で目立てるのかなと。そういう理由から、あえてキャラを確立しすぎないことを意識しました。―山井の少しオドオドした雰囲気と、劇中劇で演じた妖精パックの狂気的な感じを見事に演じ分けられていたのもすごかったです。三浦さんまず山井は素の僕に近いタイプですし、パックに関してはずっと演じてみたいと思う役どころでした。なので、僕にとってこの2つのキャラクターは自分の枠から大きく外れていない感覚だったので、本当にいい役に巡り合えたと感じています。パックに関しては、本読みのときに堤さんからニュアンスを教えていただいたのと、その場でメイクもしていただいたので、そこからインスピレーションをもらって演じました。―普段は舞台を中心に活動されているので、映画の現場では戸惑うこともあったのではないかなと。三浦さん初めのほうにみんなの後ろに立って、ボソッと話すシーンがあるんですが、自分としてはかなり抑えて声を出しているつもりでした。でも、「もっと小さく」と言われて、「蚊の鳴くような声になっちゃうけど大丈夫かな?」と思ったんです。そのときに、自分がいかに舞台の発声になっているかに気づかされました。声量やカラダの動かし方など、映像と舞台では表現の仕方が違いますからね。そのギャップが難しくて、苦労しました。堤さんの細かいこだわりが散りばめられている―堤監督の演出で驚いたことがあれば、お聞かせください。三浦さんたとえば「ここでまばたきを大きくしてみて」とか「何歩で歩いて」といった感じで言われることが多かったので、細かい部分でのこだわりを散りばめられているイメージが強かったです。個人的に楽しかったのは、エンディングで僕が舞台上でセリフを言ったあとにドローンが劇場のなかをグルグル回り、最後に僕が2階にいるという流れをワンカットで撮ったときのこと。実は、裏で1階から2階まで猛ダッシュしているんです(笑)。特に2階の廊下にはモニターを見ながら僕に「行け行け!」と手を振る堤さんの後ろを走っていくのがおもしろかったなと。しかも、ドローンの操作が難しかったようで、6回くらいやりましたから。毎回全力疾走だったので、かなり息は上がっていましたが、映っているときはそれがわかってはいけないので肩を揺らさないようにするのが大変でした。―裏でそんなことがあったとはまったく感じさせないシーンですが、ぜひ注目してほしいですね。監督からは「集団のなかで存在を出すことが天才的にうまい」と言われているそうですが、自分で意識していることは?三浦さん自分としては、まったくないですね。ただ、以前ほかの舞台のときに「人によって普通は違うから、普通って難しいよね」という話になったことがあり、そこで「周りが個性的であればあるほど、そのままでいることで普通になれる」と教えてもらったことがありました。今回はそういうところを意識したおかげで浮いて見えたのかなと思うので、堤さんにはそのあたりを見ていただけたのかもしれません。みんなでオンオフをしっかり分けられたのがよかった―その個性豊かな共演者の方々がそろった現場で、印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。三浦さん休憩時間は一緒にご飯を食べながら、みんなが大好きな『ONE PIECE』のマニアックなクイズを出し合うということを永遠とやっていました(笑)。でも、そのおかげで輪ができた気がしますし、オンとオフをしっかりと分けられたのはよかったなと。あとは、みなさんが僕のことを主演だからといって立ててくれると同時に引っ張ってもくださったので、ありがたかったです。―そこで生まれたチームワークのおかげで殺陣のシーンも息がぴったりだったと思いますが、これまでは殺陣をほぼしたことなかったとか。そうとは思えないほど素晴らしい殺陣でしたが、実際に挑戦してみてどうでしたか?三浦さん僕以外は刀の扱いに慣れている方ばかりだったので、死に物狂いでした。しかも、今回は練習の時間がほとんどなかったので、動画を見ながらキャスト同士で休憩時間に合わせたり、毎日ホテルで自主練したりという感じだったので、本番の前からすでに汗をかいていたほどです(笑)。本当に必死でした。そのなかでも、繰り返し練習に付き合ってくれたのは、1対1のシーンがあった(和田)雅成くん。蹴りを入れるところも「本当に当てても大丈夫だよ」と言ってくれたり、アドバイスをくれたりしてすごく助けてもらいました。何も持っていないけど、努力の量では負けたくない―堤監督からは、「オーディションを勝ち抜いてきた理由が分かった」というコメントもありましたが、ご自身の強みはどんなところだと思っていますか?三浦さん堤さんは僕を買いかぶりすぎですね。おそらくコメント用で5割増しに言ってくださった気がします(笑)。ただ、僕は役に入ったら何も怖がることなく、物おじせずにいけるところはあるので、もしかしたらそういうところを感じていただけたのかなと。僕自身は何かを持っているほうではないですが、持っていないからこそ気持ちで負けたくないというか、努力の量で負けたくないという思いは強いです。―ということは、素顔は意外と怖がりだったりするのでしょうか。三浦さん小さいときから、人のことをよく見るところがあって、ものすごく周りの空気を読むほうではあると思います。ただ、役になったら関係なく行けてしまうので、普段の反動がそっちに出ているのかもしれないですね(笑)。―では、ストレスが溜まってしまうときの発散方法は?三浦さん実は、僕はストレスが溜まったことが本当にないんです。気がついていないだけかもしれませんが…。寝るのが大好きなので、寝たら全部忘れてしまうタイプです。あとは音楽が好きなので、その日の気分に合わせて聴いています。僕はどちらかというと聴き流したいので、日本語の曲より歌詞がわからない洋楽を聴くことが多いです。雨の日ならタイトルに「ウォーター」が入っているものを選んだり、テンションを上げたいときはクラブミュージックを聴いてみたり。こういう時間ってすごく大事だなと思います。役者を続けていくうえで“武器”になるものを見つけたい―これから挑戦してみたいことがあれば、教えてください。三浦さんこの作品が1つ大きなポイントにはなったので、今後映像もたくさんやっていきたいなと考えています。いまはまだ慣れていないところもあるので難しさはありますが、経験を積んでいけばもっと映像の楽しさに気づけるんだろうなと思うので。特に自分がテレビっ子だったこともあり、小さい頃に見ていた世界に行けたらいいなという気持ちもあります。ただ、舞台もすごく好きなので、いいバランスでどちらもやっていきたいです。あとは、特技を見つけたいですね。技術的なことでもメンタル的なことでもいいので、役者を続けていくうえで「これは誰にも負けないぞ」と思える自分にとっての“武器”を持てたらいいなと思っています。―それでは最後に、ananwebの女性読者に向けてメッセージをお願いします。三浦さんまずは、いつもお疲れさまです!みなさんも毎日大変だと思いますが、つらくなったときに下を見てもらったらヒーヒー言いながらがんばっている僕がいますから(笑)。それを見て元気になってもらえたらうれしいです。今回の作品は、舞台と映像のいいところをギュッと集めた作品になっていますので、舞台を見たことがない方もこの映画をきっかけに興味を持っていただけると思います。特に事前の知識もいらないので、お友達と気軽に観に来てください。インタビューを終えてみて…。とても気さくで、とにかく明るい三浦さん。楽しく話をしている様子を見ていて、現場でもみなさんから愛されていただろうなというのが想像できました。本作では、いろんな表情の三浦さんを堪能できるので、見事な殺陣のシーンも含めて必見です。予測不可能なストーリーから目が離せない!映画ならではの映像を楽しめると同時に、まるで舞台を見ているよう感覚も味わえる本作。ミステリアスな展開と臨場感あふれる迫力満点の殺陣シーンに、どんどん引き込まれていくこと間違いなしの1本です。写真・幸喜ひかり(三浦海里)取材、文・志村昌美スタイリスト・堂園礼子ヘアメイク・Roops見良津ストーリー若者から絶大な人気を誇っている7人組ユニット〈劇団SEVEN〉。新たなメンバー山井を加えた新作舞台「シェイクスピア・レジェンズ」の準備を進めている最中、カリスマ的リーダーの蘇我が急死する。蘇我を失ったことで何かが崩れ始めてしまう劇団員たち。お互いのミスを責め合うようになり、稽古には身が入らず、信頼関係に亀裂が走る。さらに、“ある秘密”が彼らに告げられたことで、運命の歯車が容赦なく狂い出すのだった。はたして、7人の絆を打ち砕こうとする黒幕の正体とは?続きが気になる予告編はこちら!作品情報『ゲネプロ7』4月21日(金)より、全国ロードショー配給:ギャガ(C) 映画「ゲネプロ7」製作委員会写真・幸喜ひかり(三浦海里)
2023年04月19日日本を代表するチェリスト堤剛の80歳記念リサイタルが目前だ。「サントリーホール館長」という重責を担いつつ、チェロ普及のために尽力し、80歳を迎える今なお現役最高峰のチェリストとして活躍する堤剛の歩みは、まさに日本におけるチェロ発展の歴史と言っても過言ではない。記念リサイタルのプログラムは、ベートーヴェンの「チェロ・ソナタ第4番」を筆頭に、R. シュトラウス&プロコフィエフのチェロ・ソナタに、マルティヌーの「ロッシーニの主題による変奏曲」が並ぶ華やかなもの。そこにさらに日本を代表する作曲家、権代敦彦の新作が華を添えるという、重量級のプログラムだ。注目の共演者は、これまた日本を代表するピアニスト河村尚子というのも嬉しい限り。名手ふたりによって、丁々発止の熱演が期待されることは言うまでもない。軽井沢、岩国&大阪でも開催されるメモリアルなリサイタルの口火を切るサントリーホール公演は、チェロファンならずとも見逃せない。堤剛80歳記念チェロ・リサイタル4月22日(土)サントリーホール(東京)4月23日(日)軽井沢大賀ホール(長野)4月29日(土)シンフォニア岩国(山口)4月30日(日)ザ・シンフォニーホール(大阪)■チケット情報堤剛(Tsuyoshi Tsutsumi)チェロ/cello幼少から父に手ほどきを受け、1950年に8歳で第1回リサイタルを開いた。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校音楽科を通じ齋藤秀雄に師事、その後1961年アメリカ・インディアナ大学に留学し、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年よりシュタルケル教授の助手を務める。同年ミュンヘン国際コンクールで第2位、ブダペストでのカザルス国際コンクールで第1位入賞を果たし、以後内外での本格的な活動を開始。現在に至るまで、日本、北米、ヨーロッパ各地、オーストラリア、中南米、アジアなど世界各地で定期的に招かれ、オーケストラとの協演、リサイタルを行っている。その他主な受賞は、1971年鳥井音楽賞(現サントリー音楽賞)、1973年『ウジェーヌ・イザイ・メダル』(ベルギー)、1974年『芸術祭放送大賞』、1980年『芸術祭優秀賞、レコードアカデミー賞』、1987年『モービル音楽賞、N響有馬賞』、1993年『日本藝術院賞』、1998年『中島健蔵音楽賞』などを受賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。また同年、天皇陛下御在位二十年記念式典にて御前演奏を行った。2013年、文化功労者に選出、2014年インディアナ大学より『トーマス・ハート・ベントンムーラルメダル』、2016年『ウィーン市功労名誉金章』受章、『2016年度毎日芸術賞音楽部門』、2018年『文化庁創立五十周年記念表彰』など多数受賞、表彰されている。近年では、サントリーホール、みなとみらいホール、軽井沢大賀ホール、札幌kitaraコンサートホール等でのJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏会、ピアノのブッフビンダーとのベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲演奏会など益々精力的に活動の場を広げている。2020年秋にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団日本公演においてソリストを務め、大反響を呼んだ。録音においては、近年では『フランク&R. シュトラウス:ソナタ』と『ラフマニノフ:チェロ・ソナタ&ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番』(ピアニストは共に萩原麻未)を、マイスターミュージックより2017年と2019年にそれぞれリリースし、2020年12月の新譜「肖像」はレコード芸術誌の特選盤に選出されている。カナダ・西オンタリオ大学准教授、アメリカ・イリノイ大学教授(1984~1988年)、インディアナ大学教授(1988~2006年)を経て、現在、桐朋学園大学特命教授(前学長2004~2013年)、韓国国立芸術大学客員教授。霧島国際音楽祭音楽監督。公益財団法人サントリー芸術財団代表理事、サントリーホール館長、日本芸術院会員。公益社団法人日本演奏連盟理事長。
2023年04月12日海岸線の美術館・館長の髙橋窓太郎(そうたろう)さんが初めて雄勝(おがつ)を訪れた当時、防潮堤は建設中だった。町のアイデンティティを取り戻す、“もう一つの海岸線”。「景色の半分は壁で半分は海。海岸線と地続きだった土地が変貌していく様子が衝撃でした」宮城県石巻市雄勝町は東日本大震災で甚大な津波の被害を受けた。現在は高さ10m、距離3.5kmの防潮堤が海と町とを隔てている。ここで髙橋さんはある経験をしたという。「防潮堤の前に立つととても静かで波の音が聞こえない。その空間性が美術館みたいだと思ったのです」このある種啓示めいた経験が「見えなくなった風景をアートの力で取り戻す」プロジェクトとして始動したのは2020年のこと。「しかし、地元では防潮堤の建設に反対する声も多くありました。だから壁をよくしようという発想自体、受け入れられない人がいるのも事実。一方で子どもたちに聞いてみると、『安心する』という声も。防潮堤はネガティブとポジティブを孕むものと気づいたとき、元々あった営み、風景を描くことでもう一つの海岸線を作っていこうと思ったのです。その向こうの本当の海岸線とともに」『THEORIA|テオリア』は、作者の安井鷹之介さんが「あなたの好きな雄勝の風景はどこですか?」という住民へのヒアリングをもとに描いた風景画がソースだ。一つの絵の中を春夏秋冬が巡り、夜明けから暗くなるまでの光がグラデーションのように移り変わる。この壁画を見た町の人は皆、自分の知る風景だと感じるだろう。そして壁の向こうの海に思いを馳せるだろう。今後は「海沿いに生まれる大壁画群」をイメージに規模を広げていく。「年1~2作品、制作を進めていきたいし、いろいろなコラボレーションを考えています。例えば壁画の前に移動式サウナを設置したり、美術教室をやったり。ここが盛り上がったら日本の地域の面白さ、豊かさに多くの人が気付くはず。そんな唯一無二の場所にしていきたいですね」『THEORIA|テオリア』(安井鷹之介)クレーンに乗り、小さな刷毛1本で2か月余りで描き上げた。「美術館のように一定の光量ではないのが野外ならではの面白さ。空の色と続いているようだったり、雪が積もったり、東北らしい光景も」(髙橋さん)撮影・KYON.J『A Fisherman|漁師』(安井鷹之介)撮影・KYON.J制作中の安井さんが「あっちの壁には描かないの?」と地元の人に声をかけられたことがきっかけで生まれた作品。朝焼けに浮かぶ漁師の背中を描いたポートレート。2つの絵は昨年11月に完成、お披露目された。海岸線の美術館宮城県石巻市雄勝町上雄勝2‐22みうら海産物店裏防潮堤0時~24時(野外美術館につきいつでも観覧可能)無休無料seawallclub@gmail.com※『anan』2023年3月15日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年03月12日演奏家だけでなく教育者、サントリーホール館長など様々な顔をもつ堤剛の80歳を記念したチェロ・リサイタルツアーが来年4月に東京、長野、大阪で開催される。堤剛は日本代表するチェリスト。演奏活動だけでなく、その場は多岐にわたっており、これまでに鳥井音楽賞(現サントリー音楽賞)、ウジェーヌ·イザイ·メダル(ベルギー)、芸術祭放送大賞、芸術祭優秀賞、レコードアカデミー賞、モービル音楽賞、N響有馬賞、日本藝術院賞、中島健蔵音楽賞、ウィーン市功労名誉金賞、毎日芸術賞(音楽部門)、文化庁創立五十周年記念表彰など多数受賞。2009年秋には紫綬褒章を受章。同年に天皇陛下御在位二十年記念式典で御前演奏を行った。そして2013年には文化功労者に選出。いまなお、自国の作品の世界初演をプログラムに取り入れるなど、精力的な活動を続けている。ツアーにはピアニストの河村尚子も参加。当日のプログラムは、ベートーヴェン、R.シュトラウス、プロコフィエフ、マルティヌーたちのソナタや変奏曲が並び、夫人の堤春恵の委嘱作品で権代敦彦が作曲した新作初演も行われる。堤剛 80歳記念チェロ・リサイタルTsuyoshi TSUTSUMI 80th Anniversary Tour出演者堤剛(チェロ)河村尚子(ピアノ)曲目ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 op.6権代敦彦:無伴奏チェロのための“Z” ゼータ op. 186(2022)~ 堤春恵委嘱作品 ~プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 op.119マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲 H.290【東京公演】2023年4月22日(土) 14:00開演(13:15開場)サントリーホール【長野公演】2023年4月23日(日) 14:00開演(13:15開場)会場:軽井沢大賀ホール【大阪公演】2023年4月30日(日) 14:00開演(13:00開場)会場:ザ・シンフォニーホール
2022年11月10日黒木華と杉野遥亮が姉弟役共演した「僕の姉ちゃん」。その地上波放送が9月29日深夜にフィナーレを迎えた。最後の最後にちはるを真顔にさせた順平の返しに「最後に順平が核心をついた!!」「おっと…最後の最後で姉に勝った?」などの声が寄せられている。益田ミリが雑誌「anan」で長期連載中の同名原作をドラマ化した本作。CMを中心に多くの映像作品の演出を手掛けてきた吉田善子が監督を務め、両親の海外赴任中の姉弟が繰り広げるユーモラスな会話劇が展開されてきた。ユーモラスで辛辣な発言が視聴者の共感を呼んでいる、輸入家電の会社勤務、30歳の白井ちはるを黒木華が。白井家の弟で23歳、社会人1年目の冷凍食品メーカー勤務の白井順平を杉野遥亮がそれぞれ演じるほか、順平に対し色々と口うるさく言うものの、その成長をしっかり見守る上司の東海林明日美に平岩紙。順平が想いを寄せていたが、フラれてしまった同期の真田美穂子に久保田紗友といった顔ぶれが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。最終話は海外赴任中の両親の帰国日が迫り、ちはると順平はサプライズで手巻き寿司パーティーを準備することを決める。一緒に家を片付けたり掃除をしながら会話するなかで、心の内のモヤモヤをゴミと一緒に捨てたい気持ちに駆られるちはる…。そして両親の帰国日当日、手巻き寿司のメニューを考えながら、かるた式のつれづれとした会話が始まる…という展開。「頑張りすぎる心」を捨てたいと言い出し「人ってさぁ、心の内のモヤモヤを捨てたって、確実に確認できると安心できるんだよね」と続けるちはるに、「わかる」と同意する順平。「形なきものを手に取って捨てられたら、ノーベル賞間違いないね」と言うちはるは、「ねちねちと叱られた恨み」と言いながら、順平が持っているゴミ袋に向けて腕を振り下ろし「はい、今捨てた」と言い、続けてバスケットボールのドリブルをしながら「浴びせられた心ないひと言…!」と“シュート”。順平もゴミ袋を広げてその“モヤモヤ”を受け止める…。このやりとりに「私の心のモヤモヤも捨てたい 粗大ゴミで出したいわ」「捨てるところを確認できないから、人は苦労する」「お話聞いてくれる順平すき。ちょっとめんどくせって思ってるよね。でもつきあってくれるのいいよね」といった反応が送られる。その後、終盤ではちはるが「明日地球が滅びるとしたら最後に何食べたい?って最初に質問した人ってさ、食いしんぼだよね」と話を振ると、順平も「間違いない」と応じる。ちはるはその質問に「胸キュンで返してくれた男がずっと前がいた」と明かす。その答えは「なんでもいい。…けど、ちはると一緒に食べたい」というもので、それを聞いた順平は「それってプロポーズにも使えるよね」と答え、「その時姉ちゃんプロポーズされてたの気づいてなかったりして」と続ける。すると姉は真顔になって…。このシーンにも「最後に順平が核心をついた!!」「ここで順平が鋭いというのがまたね」「おっと…最後の最後で姉に勝った?」「プロポーズ気づいてなかったんだww」「姉ちゃんが、最終回にして思わぬカウンターを食らったな」といった声が寄せられていた。(笠緒)
2022年09月29日黒木華と杉野遥亮が姉弟役共演する「僕の姉ちゃん」の第9話が9月21日深夜オンエア。恋していることに気づいたちはるはハイヒールを買う…そんなちはるに「可愛いしおしゃ」といった声や、演じる黒木さんに「お洒落な服が合う」といったコメントが送られている。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、彼の30歳の姉のユーモラスな会話劇を中心にした、ゆるくまったりしたテイストが話題の本作。原作は益田ミリが雑誌「anan」で長期連載中の同名マンガで、「Amazon Prime Video」での配信に続き、この夏地上波で放送中。ユーモラスで辛辣な発言をする、輸入家電の会社に勤める30歳の白井ちはる役を黒木さんが。ちはるの弟で素朴でまっすぐに育ってきた23歳、社会人1年目で冷凍食品メーカーに勤務する白井順平役を杉野さんがそれぞれ演じているほか、順平の上司・東海林明日美役で平岩紙といった顔ぶれも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。珍しくちはるが泥酔して帰宅。驚きながらも順平は、何か仕事ですごく嫌なことがあったのだと察し、優しく介抱する。そんなちはるは「人は全人類に好かれなくても生きていけるよな?」と順平に問いかけ、順平も「問題ない」と応じる。その翌日、順平は自宅近くの映画館の前で偶然幼馴染の野沢メイ(湯川ひな)と再会。久々の再会を喜ぶメイは、ちはるにも会いたいといい、ちょうど飲み過ぎた翌日で、ちはるが在宅中なことから順平は自宅に招く。しかしちはるはあいにく不在で、順平はメイと紅茶を淹れて時間を過ごした後、メイを駅に送る。別れ際「ちはるさんは私のあこがれ」だと語るメイ。順平は姉を支持する女子が、姉に似ているとは限らないことが怖い、と内心で想うのだった。別の日、今度は上機嫌で高価なアイスを買って帰ってきたちはる。素敵な相手とのデート帰りかと順平が尋ねると、以前から知る仕事相手(片桐仁)と飲みに行っただけだと言う。しかしどんな話をしたのか?と順平に問われても、会話の内容が思い出せない。「なんの話かも覚えてないし、タイプの顔でもないのになんか楽しかった、って 恋じゃん」と、ちはるは自分が恋していることに気づく。恋したちはるは新しいハイヒールを購入するのだが、靴擦れが風呂でしみるのだった…というのが今回のストーリー。新しいハイヒールで夜風にあたるちはるに「黒木華のファッションが可愛いしおしゃ」「黒木華さんってマリリン・モンローに似てる気がする 表情が豊かでお洒落な服が合う」といった感想や、「気分が上がった日にちょっと良いアイスクリームを買って帰宅する感覚凄く共感」といったコメントも。終盤ではカレンダーを見ながら、両親の帰国について話す場面もあり、視聴者からは「あっそうかつかの間の姉弟の日々だったと実感」「次週最終回なんて…信じたくなーーーーい!!」「来週で終わりか……あっという間だね。すごく早く感じるな」など、最終回を前に早くも終了を惜しむ声も上がっている。【最終回あらすじ】両親の帰国日が迫り、ちはると順平はサプライズで手巻き寿司パーティーを準備することを決める。一緒に家を片付けたり掃除をしながら、ついつい脇道に逸れる二人の会話。心の内のモヤモヤをゴミと一緒に捨てたい気持ちに駆られ、二人は楽しく鬱憤を吐き出す。帰国日当日、かるた式のつれづれとした会話がふと始まった…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年09月22日「僕の姉ちゃん」第8話が9月15日深夜オンエア。「誰に尽くさなくても 世界から求められて生まれてきた」、品格は「優しさ」…などちはるの名言に、SNS上には「今の私に沁みる」「肝に命じておかなければ」など視聴者からの反応が届けられている。女性を中心に幅広い支持を得ている益田ミリによる同名漫画をドラマ化し、「Amazon Prime Video」で配信された後、この夏クールにテレビ東京で地上波放送。まっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、心に響く“名言”が視聴者に支持される姉のユーモラスな会話劇が評判を呼んでいる本作。輸入家電の会社に勤める30歳の白井ちはる役に黒木華。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟・白井順平役に杉野遥亮。順平に対し色々と口うるさいが、その成長をしっかり見守っている上司の東海林明日美役に平岩紙といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ちはるは気になる男子をデートに誘ったものの返事が来ないという。順平が「女の子からの誘いを無視するってどんなヤツなの」と尋ねると、ちはるは「モテるやつに決まってる」と即答したうえで、「返信がないのは私のせいじゃない。誘った勇気までが私のもので、返信の有無までは知らない」と言い切る。その後、髪を切って帰宅したちはるに、順平は「あ、髪切った?って女子はすぐ気付いてくれる男がいいんだろ。俺そういうのちゃんと女の子に言うタイプだし」と発言、するとちはるは「世の中のモテる男は髪切ったとは言わない」と返し「女はこの一言が欲しくて髪を切るのだよ…“可愛い”」と続ける。ある夜、ちはると順平は縁側でワインを飲みながら話す。「姉ちゃんって彼氏に尽くす女ではねえよな」と話題をふる順平に「そうだわねえ…うん 尽くさない」と返したちはるは、自分も順平も「誰に尽くさなくても 世界から求められて生まれてきた」と、誰かに尽くす必要がないと答える…というのが8話の展開。エンディングで縁側に寝そべりながら「よく出るキーワードだけど、“品格”ってなんだと思う?」と順平は姉に問いかける。すると1年ぶりに帰国した先輩社員からもらったハードロックカフェのTシャツにサングラス姿のちはるは、「優しさ」と即答する…。今回もSNSには「誰に尽くさなくても世界から求められて生まれてきたのであーる むっちゃ今の私に沁みる」「"品格は優しさ"まさにそうなのかもしれません。肝に命じておかなければ」「"品格は優しさ"今回も名言で終わり(´∀`*)ありがとうございました~」など、ちはるの“名言”に触れたコメント多数。「縁側 作りたかったなぁ…」「縁側まじでいいな、、本読んだり乾杯したり」「縁側で、キャンドル灯して、ワインとナッツ オシャレ~いいな~」など白井家の縁側に憧れる視聴者からの反応も寄せられている。【第9話あらすじ】珍しくちはるが泥酔して帰宅。順平は何か仕事でとてつもなく嫌なことがあったのだと察し、優しく介抱する。 翌日順平は自宅近くの映画館の前で偶然幼馴染の野沢メイ(湯川ひな)と再会。ちはるにも会いたいというメイを自宅へ招くがあいにく不在。順平はメイを駅に送った別れ際に「ちはるさんは私のあこがれ」だと聞かされる…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年09月15日黒木華と杉野遥亮が姉弟役共演する「僕の姉ちゃん」。その6話が8月31日深夜オンエア。黒木さん演じるちはるが彼氏と別れた“シンプルな理由”に「わたしが元彼と別れた理由が同じ」「でも、そこ大事」など納得と共感の声が送られている。雑誌「anan」に連載され、女性を中心に幅広い支持を得ている益田ミリの同名原作をドラマ化。「Amazon Prime Video」での配信に続きテレビ東京で地上波放送中の本作。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、彼の30歳の姉のユーモラスな会話劇を中心に物語が展開していく。ユーモラスで辛辣、思っていても普段は口に出せないような心の声を代弁するかのようなセリフが話題を呼ぶ、輸入家電の会社に勤める30歳のOL・白井ちはる役を黒木さん。ちはるの弟で素朴、まっすぐに育ってきた社会人1年目、冷凍食品メーカーで働く白井順平役を杉野さんがそれぞれ演じる。また順平が想いを寄せる会社の同期・真田美穂子役で久保田紗友も出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。美穂子たちの会話が進むにつれ表情が暗くなっていく順平。帰宅した順平は「あ~あ」と落ち込んだ様子。そんな順平にちはるは「どうしたの?って聞いて欲しいアピール?」と問いかける。「俺、たぶんフラれた」と答え「まだそうと決まったわけでは、決定的なこと言われたわけじゃないし」と自らを励ますように続ける。その後、美穂子を食事に誘う順平だが、別の予定があると断られる。その夜帰宅したちはるは紙袋片手に満面の笑みを浮かべながら「口紅の新色買っちゃった」とごきげん。それを暗く沈んだ表情の順平が見つめる。2重になった紙袋から出てきた口紅を見た順平は「その1本のための紙袋なの?」とちはるに問いかける。それに対しちはるは「今夜私が買ってきたのは口紅1本だけじゃないのだぞ。“胸の高鳴り”も一緒に買ってきたのだよ」と答え「昨日よりきれいになれそうな気がする」と語る…。このちはるの言葉に「わかります!!紙袋に入れてもらって、それを持ち歩くのすごくテンション上がりますよね!!」「新しい口紅を買うと綺麗な自分になれる気がするはすごく共感した~!」などの声が送られる。さらに後日、フラれたことを自覚した順平が自宅でチャーシューを作っていると、帰宅したちはるは新たなネイルを見せびらかし「あんたさ、今日何の日か知ってんの?」と聞いてくる。「なんかの日だっけ?」と思いを巡らす順平にちはるは「男と別れた日、私が」と自らの恋の破局を明かしたうえで、彼氏と別れた理由を順平に考えさせる。その理由とは「一緒にいても楽しくないから」というシンプルなものだった…。ちはるが彼氏と別れた理由にも「意外とシンプルな理由。でも、そこ大事」「理由がシンプルでもそれがいかに重要か」と納得の声や、「ちはると彼氏に何があったかはわからないけれど、ちはるがその彼氏といて楽しくないのなら、それはよくないってわかる」と共感する投稿などがSNSにアップされている。【第7話あらすじ】仕事にやる気を出す順平だが、上司の東海林(平岩紙)とはなかなかそりが合わない。弁が立ち例え話も上手い上に話をちゃんと聞いてくれずストレスが溜まっている。 普段は自分の愚痴が優先のちはるも順平のイライラを察し、じっくり二人で話をする。二人の苛立ちはよく似ていた。「自分の売りがわからない」という順平に、ちはるはある発想の転換を促す…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年09月01日黒木華&杉野遥亮共演「僕の姉ちゃん」第5話が8月25日深夜放送。姉の浮気デートに憤る順平だが、そんな弟を前に浮気は老後の保険だと語るちはる。そんなちはるの言葉に「若い頃の記憶は大事」など共感の声が上がっている。雑誌「anan」連載中、女性を中心に幅広い支持を得ている益田ミリによる同名原作をドラマ化した本作。「Amazon Prime Video」で配信された後、この夏からテレビ東京で地上波放送中だ。ユーモラスで辛辣、思っていても普段は口に出せないような心の声を代弁するかのようなセリフで視聴者の共感を呼ぶ白井ちはるを黒木さんが、そんなちはるの弟で素朴、まっすぐに育ってきた社会人1年目の白井順平を杉野さんがそれぞれ演じている。また順平の会社の同期で彼が密かに想いを寄せている真田美穂子に久保田紗友。順平の同期内では一番の人気者である吉岡悟に若林拓也。順平の上司・東海林明日美に平岩紙といった顔ぶれが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。気になる男性・谷崎(渡辺大知)とデートをしたちはるが機嫌よく帰宅してくる。「そんな小さいバッグで会社行ったの?」と驚く順平に、ちはるは「モテる女はバッグが小さいという民話がある」と返答、今夜のデートは無理めな女を演出してみたと浮かれ気味のちはる。彼氏とデートなのかと聞く順平にちはるは「違うよ」と即答、彼氏いるのになんで他の男と食事するのかと驚く順平に「保険」と答える。その言葉を“次の男をキープ”するという意味に解釈する順平だが、ちはるは「私の言う保険とは老後のこと」だと言い「若さや美しさが消え去ってからも、男にちやほやされたという思い出は失われない」と語る…。このちはるの言葉に「でも確かに、年取ってくると過去の思い出に浸るしかなくなってくるよね…」「『保険よ保険』わかる~。若い頃の記憶は大事よね~」など共感の声が上がる。別の日の夜、順平はちはるに「浮気する人ってなんで平気でいられんの?」と問いかける。すると「あんたの言う浮気とは、どこから言うわけ?」と逆に質問されることに。自分の“浮気ライン”を語る順平にちはるは「それって全部相手側の話じゃん。される側の話」と返答。「自分でする側で考えるとどうなのさ」と、自分が浮気する側で脳内シミュレーションするよう促す。するとさっきは許せなかった“同僚と手をつなぐ”のも「OKとしたいかな」と、“浮気ライン”が変わっていく順平…。このシーンにも「ニヤニヤしながらシュミレーションする順平かわいい」「てか、自分がする側になって妄想してる順平かわいすぎる」などの反応が寄せられている。【第6話あらすじ】仕事にやる気を出す順平だが、上司の東海林とはなかなかそりが合わない。弁が立ち例え話も上手い上に話をちゃんと聞いてくれずストレスが溜まる。帰宅後、普段は自分の愚痴が優先のちはるも順平のイライラを察し、じっくり二人で話をする。「自分の売りがわからない」という順平にちはるはある発想の転換を促し、それをヒントに順平は少しずつ仕事のやり方を変えていく…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年08月25日黒木華と杉野遥亮が姉弟を演じる「僕の姉ちゃん」の第4話が8月18日深夜オンエア。黒木さん演じる姉・ちはるの結婚観に「もの凄く共感できる」などの声が上がるとともに、ラストでちはると順平がお互いに身体を揺らすシーンに「可愛い」の反応も相次いでいる。女性を中心に幅広い支持を得ている益田ミリによる同名漫画をドラマ化、「Amazon Prime Video」で配信され、テレビ東京で地上波放送されている本作。まっすぐに育ってきた社会人1年目の弟に姉が鋭いツッコミを入れていく、ユーモラスな会話劇が評判を呼んでいる。ユーモラスで辛辣な発言をする、輸入家電の会社に勤める30歳のOL・白井ちはるを黒木さんが、素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の冷凍食品メーカーで働くちはるの弟・白井順平を杉野さんが、順平が気になる会社の同期の真田美穂子を久保田紗友が、順平の同期内で1番の人気者・吉岡悟を若林拓也が、順平の上司の東海林明日美を平岩紙がそれぞれ演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。順平が帰宅するとちはるが落ち込んでいる。会社のボーリング大会で優勝して賞品として掃除機をもらったのにだ。ちはるは「終わったの。終わったというより始まらなかったわけ」と言い出す。「まわりくどいなぁ」と返す順平にちはるは「恋よ恋」と返答。ちはるによれば気になる人がいて、その人はボーリングも上手くマナーもいいが、ハイタッチしたときときめかなかったのだという。ハイタッチしたらなんか違った。手のひらの温度とか、質感とか、肌触りとか…と語るちはるは、「恋って手のひらからはじまるんだよね」と口にし、その後「このフレーズ、スピッツの歌詞みたくない?」と1人で喜ぶと、順平を無視して1人音楽を聴き出す…というのが今回の展開。一方の順平は美穂子らとテニスに行き、そこで先輩の子どもに懐かれたことで結婚を意識…帰宅し、自分の子どもにはいろんな経験をさせたいと話す順平にちはるは、子どもが順平よりモテたら、順平のほうがいろんな経験を教わることになると“名言”をチクリ…。その後、順平から結婚願望はあるのかと問われたちはるは「1日10時間ぐらいの結婚でいいな~。1日10時間は結婚してんだけど、残りの14時間は今の私なの」と笑顔で答える…。このセリフに「結婚にたいしての考え方がもの凄く共感できる」「1日の中で10時間は結婚してるんだけど、残りの14時間は今までの自分。. . . それ、イイかも」「ちはるの結婚観『1日10時間結婚して14時間は今のままの自分'』らしいなーって思ってちょっとクスっとしてました」などの反応多数。順平から尊敬してる人を聞かれたちはるが「クラゲ」と答え、順平から人じゃないとツッコまれた後、2人でお互い身体を揺らすエンディングにも「最後の姉ちゃんと順平の肩動かしながらニヤリ、かわいすぎっ」「クラゲ、、の後の身体揺らす2人。もうちはると順平最高に可愛いではないかー!!」などの声が送られている。【第5話あらすじ】気になる男性・谷崎(渡辺大知)とデートをしたちはるが機嫌よく帰宅。順平に「彼氏がいるのに他の男性とデートするのはなぜか」と問われると、ちはるは「これは老後のための保険だ」と答える。やがて話題はどこからが浮気なのかという「浮気ライン」にまで発展するが…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年08月18日奈緒が“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーを演じる、実話のドラマ化「ファーストペンギン!」に、堤真一が漁船団を率いる昔気質の漁師役として出演することが決定。コメントが到着した。多くの敵が潜む海に、なかなか飛び込むことができない臆病な動物、ペンギン。勇気ある1羽が飛び込むと、仲間たちも次々と荒海へと向かうことができる。その「勇気ある1羽目」=「ファーストペンギン」のように、縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルに、「JIN-仁-」「義母と娘のブルース」などの森下佳子のオリジナル脚本で紡ぐ本作。主人公・岩崎和佳役を演じる奈緒この度、漁船団「さんし船団丸」を率いる船団長・片岡洋(かたおかひろし)役に堤真一が決定。本作が日本テレビの水曜ドラマ枠初出演となる。堤さんが演じる片岡洋は、真っすぐで情に厚く、周囲から頼られる親分肌。しかし、「男とはこうあるべき」「漁師とはかくあるべき」という価値観にとらわれ、見栄っ張りな側面がある。都会から移り住んできた若きシングルマザー・岩崎和佳(奈緒さん)と出会い、“浜の立て直し”のオファーを持ち掛ける張本人。しがらみだらけの“漁業の世界”で、真っ向からタブーに切り込もうとする和佳とぶつかり合い、ケンカを繰り返しながらも、少しずつ絆を深め、共に新事業の立ち上げに挑む仲間に。和佳の前では、子どものようにスネたり、ヤキモチを焼いたり、癇癪を起こしたりと、何かと扱いづらい存在。だが、不思議とどこか憎めない、チャーミングな役どころとなる。堤真一「明るさやエネルギーをもらえる作品になる」「元々ドキュメンタリーや報道番組を通じて、ドラマのモデルとなった実話については知っていました」という堤さん。「脚本の森下さんとは一度ご一緒したい!と願っていましたので、今回実現して、とても嬉しいですし、先々の展開が今から本当に楽しみ」と期待を口にする。演じる片岡洋については、「頑固なところがあって、古い価値観からなかなか脱却できない、新しいことをしたいと言うわりには、全然動けない…そんな昔ながらの人物」と分析、奈緒さんら共演陣にも期待を寄せ、「メンバーが素晴らしい!奈緒さんとも話していたのですが、このメンバーで飲みに行ったら楽しいだろうなぁ…って。今の状況では、実現できないので残念ですが…。とにかく楽しい現場になると思います」と語る。「『ファーストペンギン!』というタイトルも好きですし、主人公の成長の記録を描いたドラマになると思います。彼女が何と戦い、周りの人がどう変化していくのか…そういった姿が見られるドラマです。明るさやエネルギーをもらえる作品になると思います」とアピールした。「奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく」一方、脚本家・森下さんは「大胆なくせに小心で、熱いくせにしょげやすく、惚れてるくせに暴言を吐き、頑固なくせに妙なとこは素直、夢はあるのに現実にがんじがらめ、片岡というこの漁師は矛盾だらけ、『矛盾』こそが彼のキャラクターといってもいい人物です」ときっぱり。とはいえ、「1人の大人として未来への責任を果たそうと彼なりに悪戦苦闘している。堤さんなら、この『矛盾』だらけの大人の男を人間くさく愛すべき人として表現してくださるに違いない!と、今からワクワクしております。奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく。その状況は、劇中の和佳と片岡の有様にそのままかぶるような気もします。そんなところも密かに楽しみにしております」と明かしている。新水曜ドラマ「ファーストペンギン!」は10月、毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年08月16日黒木華と杉野遥亮が共演する「僕の姉ちゃん」第3話が8月11日深夜放送。ちはるの「生まれてきただけでもう出世」と順平に対し放った「あんたのいいところは、別にあんたが知らなくてもいい」の2つの“名言”に視聴者から「沁みる…」など賛辞が送られている。雑誌「anan」連載中の益田ミリによる同名原作をドラマ化、「Amazon Prime Video」で配信、テレビ東京で地上波放送されている本作。黒木さん演じる姉と杉野さん演じる弟の姉弟が織りなすユーモラスな会話劇が話題を呼んでいる。ユーモラスで辛辣な発言をする、輸入家電の会社に勤める30歳。思っていても普段は口に出せないような心の声を代弁するかのようなセリフが視聴者の共感を呼ぶ白井ちはる役に黒木さん。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目で、冷凍食品メーカーに勤める23歳の白井順平役に杉野さん。順平の会社の同期でひそかに想いを寄せているが、ちはるは「アンタの手に負える女じゃないよ」と言う真田美穂子には久保田紗友。順平の同期で同期内では1番の人気者で、順平は密かな対抗心を抱いている吉岡悟に若林拓也。ちょっと厳しめのことも言う順平の上司・東海林明日美には平岩紙といった俳優陣も共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。順平が同期たちと出世についての話をしていると、美穂子はスマートで要領の良い吉岡がすぐに出世しそうだと語る。その夜は雨が降り、ちはるが慌てて洗濯物を取り込んでいると、そこにずぶぬれになった順平が帰宅。順平はちはるに「俺って出世できるのかな。出世する人ってどういう人なんだろ」と尋ねる。するとちはるは「雨に濡れないような人じゃない?」と返答。「どんなに忙しくても欠かさず予報は確認して、降水確率10%でも傘持ってさ…地味に用意周到ってこと」と続ける。「出世ってそういうことかもな…」と悩んでいる様子の順平に、ちはるは「弟よ、安心せよ。あんたはすでに出世しておる」と力強く励ましの言葉をかける。「してねえよ」と反応した順平にちはるは「出世とは世に出るということで、生まれてきただけでもう出世なわけよ。我々はもう社長みたいなもんだわ」と語り、高笑いする…。そんなちはるの言葉に「「生まれてきただけでもう出世しなわけよ」姉ちゃん最高」「生まれてきただけで出世なのだよ。やはりこのお姉ちゃん。凄いぜ。」「姉ちゃんの名言、いただきました」など、今週も多くの視聴者からの賛辞が送られる。その後、得意先から「担当を変えてほしい」と言われ「俺、自分のいいところなんて何もない気がするよ」と落ち込む順平に、「あんたのいいところは、別にあんたが知らなくてもいい」と再び“名言”を繰り出すちはる。この言葉にも「このドラマは名言だらけかも」「姉ちゃんの名言。なんか沁みる…」といった声が。また姉の言葉に対する順平の表情にも「姉ちゃんからほめられた時の、ちょっとニコッとする表情、毎回最高」「杉野くんのする順平の表情が絶妙に良い」と、杉野さんの演技の良さに触れたコメントも送られている。【第4話あらすじ】職場でのボウリング大会で優勝したちはるだが、職場で気になっていた男子とハイタッチをしたのにときめかず、恋が始まらなかったため元気がない。一方、美穂子が赤ん坊をあやす様子を見て結婚を身近に感じ始める順平は、帰宅後ちはるに「結婚したい気分」だと嬉しそうに語りはじめるが、ちはるは夢見がちな順平にクールな現実を突きつける…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年08月11日黒木華と杉野遥亮が姉弟役で共演する「僕の姉ちゃん」。その第2話が8月3日深夜オンエア。今回も黒木さん演じるちはるの“名言”が話題を呼ぶとともに、姉の言葉に影響を受けまくる弟・順平を演じる杉野さんの演技も高く評価されている。女性を中心に幅広い支持を得ている漫画家・益田ミリによる同名原作をドラマ化した本作。素CMを中心に多くの映像作品の演出を手掛けてきた吉田善子が監督を務め、朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、30歳の姉が鋭いツッコミを入れていくユーモラスな会話劇が繰り広げられる。弟に対するユーモラスで辛辣な発言が共感を呼ぶ姉の白井ちはるを黒木さんが、ちはるの弟で素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の白井順平を杉野さんがそれぞれ演じるほか、順平が気になる会社の同期の真田美穂子には久保田紗友。順平の同期内では1番の人気者・吉岡悟に若林拓也。順平の上司の東海林明日美に平岩紙といったキャストが共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。気になる同期・美穂子が自分に気があるのではないかと思い、機嫌が良い順平は、仕事を終え自宅で食卓を囲みながら、ちはるにその話をしてみたところ、ちはるから「その女、アンタの手に負える女じゃないよ」と断言されてしまう。その後、順平は美穂子と映画に行くことになる。それを聞いたちはるは「女の本気度は毛でわかることもある」と切り出し、「気合い入ってる時は全身に神経が行き届いてるからね。指の毛も処理もぬかりない」と、“指の毛”が処理されているかどうかで順平への本気度がわかると言う。「その子、アンタのために処理してくれるかねぇ」と言う姉の言葉が気になり、映画館でも美穂子の指ばかり気にする順平…というストーリーが展開した2話。「女の本気度は毛でわかることもある!何回聞いてもほんと名言」「華ちゃん演じる姉ちゃんの名言は笑っちゃうし、わかるわかるともなるし、なるほどね、ともなる」「「幻想が好きならオーロラでも見てこいっつーの」が最高だった…」「ちはるが『生きてることじゃないの? 』って、あの感じで言うからすーっと心に入ってくるな」「ちはるの名言は女の私でもいろいろハッとさせられる」など、1話でも話題となったちはるのセリフが今回の多くの視聴者の注目を集まることに。一方「あんなこと言われたから、指の毛が気になって映画どころじゃないwww」「デート相手の指毛が気になって仕方ない順平www」と、姉の発言に影響を受けまくる順平の姿も話題に。「素直で素朴で平凡中の平凡と言われる順平役って実はすごく難しいと思うんだけど、杉野くんが見事に「あ、いるいる、こういう男の子」を体現されていてすごいなー」「素直に顔に出る順平くんの、純粋な所がほんとに大好き 杉野くんの演技が光ってる」「弟感があってピュアで鈍くてちょっと陰キャっぽいおとぎの国の住人、みたいな役がめっちゃハマってる(褒めてる)。それを自然に醸し出せる演技力が凄い」と、杉野さんの自然な演技に今週も評価が集まっている。【第3話あらすじ】順平は同期たちと出世についての話をする。美穂子はスマートで要領の良い吉岡がすぐに出世しそうだと語る。その夜、雨に降られずぶ濡れで帰宅した順平がちはるに「出世する人はどういう人か」と尋ねると、「雨に濡れないような人じゃないの」と答えが。その後仕事で自信を無くした順平に、ちはるは新鮮なアドバイスを送る…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年08月04日黒木華と杉野遥亮が姉弟役で共演する「僕の姉ちゃん」が、7月27日深夜放送開始。黒木さん演じるちはると杉野さん演じる順平のやり取りに「自然体」などの声が寄せられ、「レトロな雰囲気が好き」などその映像にも注目が集まっている。益田ミリが雑誌「anan」で長期連載中の同名原作をドラマ化、「Amazon Prime Video」で配信中のものを地上波放送した本作。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟と、彼の30歳の姉のユーモラスな会話劇を中心に物語が展開。CMを中心に多くの映像作品の演出を手掛けてきた吉田善子が監督を務める。ユーモラスで辛辣な発言をする、輸入家電の会社に勤める30歳の白井ちはるに黒木華。白井家の弟で素朴でまっすぐに育ってきた23歳、社会人1年目の冷凍食品メーカー勤務、白井順平に杉野遥亮。順平がひそかに想いを寄せる順平の会社の同期の真田美穂子に久保田紗友。順平の同期で同期内では1番の人気者である吉岡悟に若林拓也。順平の上司・東海林明日美に平岩紙といった顔ぶれが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。両親が海外赴任で不在の白井家では姉のちはると、弟の順平が留守を預かり、つかの間の二人暮らしをしている。メーカーの営業部で働く社会人1年目の順平は、同期の美穂子のことが気になり始めており、「女の子のふと見せる素の部分がかわいい」と嬉しそうに話す順平に、ちはるは「女に無意識などない」と断言。それを聞いた順平は動揺する。一方、輸入家電の会社に勤めるちはるは、会社にいる女の同僚が男性と近づくために使う手口が癇に障ると言う。会話のなかに「家庭的キーワード」を入れ込んでくるというのだ。その後のある夜、ちはるに電話がかかってくる。ちはるは「この人結構いい男」と言いながらウキウキで電話を取り、「ほうれん草をゆがいている」と嘘をつき、そこから“料理ができるアピール”。順平はそんなちはるに「そういうの全否定してたじゃねえかよ」とつっこむ。ちはるから「恋愛対象じゃないならいい」と言われ、ならなんのためにするのかと驚く順平に、ちはるは「アクセント。人生の」と答える…というのが1話のストーリー。「黒木華さんのセリフめっちゃわかる~」など、ちはるのセリフへの共感とともに、ちはると順平のやり取りに「ドラマの内容も癒しの姉弟の会話が自然体でいい」「ずっと見ていたい安定の演技とナチュラルな可愛らしさ」「黒木さんの柔らかさと杉野君の絶妙な表情いいですよね」「黒木華ちゃんも杉野遥亮くんもどちらもかわいい。いい姉弟」といった投稿も多数。「僕の姉ちゃんの雰囲気がめちゃめちゃにいい」「ゆるくて面白いレトロな雰囲気が好き」「昭和レトロを映像と音楽とファッションやセットで緻密に構築」等々、“レトロ”な雰囲気の映像に触れたコメントも多数寄せられており、ちはるの帰宅時のシーンとそこで流れる音楽にも「ちはるの帰宅風景がなんか昭和っぽくていいな。この劇伴いいな」「昭和感な音楽流れた」と注目が集まっている。【第2話あらすじ】美穂子が自分に気があるのではないかと思い機嫌が良い順平は、仕事を終え自宅で食卓を囲みながらちはるにその話をしてみたところ「その女、アンタの手に負える女じゃないよ」と断言されてしまう。後日、順平は美穂子と映画に行くことになる。それを聞いたちはるのアドバイスは「女の本気度は毛でわかる」で、順平は映画の中身よりも美穂子の指が気になってしまう…。「僕の姉ちゃん」は毎週水曜深夜1:00~テレビ東京にて放送中。Amazon Prime Videoにて独占配信中。(笠緒)
2022年07月28日日本を代表するチェリストにして、世界最高峰の音楽の殿堂サントリーホール館長という重責を担う堤剛が、今年80歳を迎える。この節目の年を記念して、堤剛80歳記念コンサート実行委員会(KAJIMOTO内)による、『堤剛 80歳記念スペシャルコンサート』が開催されることとなった(2022年8月31日:サントリーホール)。その内容は、1942年生まれの堤剛の傘寿を祝うべく、日本中のチェリストが一堂に会するという、極めてスペシャルなコンサートだ。プログラム前半は、堤がこれまでに大事にしてきた日本の作曲家たちの作品を並べ、後半は、植木昭雄、山崎伸子、笹沼樹、新倉瞳とのチェロ・アンサンブルが披露される。そしてラストは、向山佳絵子、長谷川陽子、山本祐ノ介の3人と共に、ハイドン「チェロ協奏曲第1番」の第1楽章を演奏するという豪華さだ。これはまさに、日本のチェロ界を俯瞰するかのような“一期一会のチェロ祭り”と言えそうだ。■公演概要8月31日(水)サントリーホール 大ホール堤剛80歳記念コンサート<プログラムと出演者>・ダヴィドフ:賛歌 ほか(指揮:山本祐ノ介、日本チェロ協会チェロ・オーケストラ)・武満徹:オリオン(海野幹雄 & 海野春絵)・細川俊夫:線 II(山澤慧)・三善晃:母と子のための音楽(鳥羽咲音 & 鳥羽泰子)・間宮芳生:チェロと尺八のための「KIO」(堤剛 & 坂田誠山)・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番(山崎伸子、植木昭雄、笹沼樹、髙橋麻理子、西谷牧人、濱田遥、掘了介、山本裕康)・クレンゲル:賛歌 op.57(堤剛、山崎伸子、新倉瞳、植木昭雄、笹沼樹、髙橋麻理子、西谷牧人、濱田遥、掘了介、山本裕康、上村文乃、上森祥平)・ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb:1 第1楽章(堤剛、向山佳絵子、長谷川陽子、山本祐ノ介)■堤剛/Tsuyoshi Tsutsumi(チェロ)(C)鍋島徳恭名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校音楽科を通じ齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学に留学し、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。1963年ミュンヘン国際コンクールで第2位、ブダペストでのカザルス国際コンクールで第1位入賞。これまでに鳥井音楽賞(現サントリー音楽賞)、ウジェーヌ・イザイ・メダル(ベルギー)、芸術祭放送大賞、芸術祭優秀賞、レコードアカデミー賞、モービル音楽賞、N響有馬賞、日本藝術院賞、中島健蔵音楽賞、ウィーン市功労名誉金賞、毎日芸術賞(音楽部門)、文化庁創立五十周年記念表彰など多数受賞、表彰されている。2009年秋の紫綬褒章を受章。また同年、天皇陛下御在位二十年記念式典にて御前演奏を行った。2013年、文化功労者に選出。カナダ・西オンタリオ大学准教授、アメリカ・イリノイ大学教授、インディアナ大学教授を経て、現在桐朋学園大学特命教授(前学長2004~2013年)、韓国国立芸術大学客員教授。公益財団法人サントリー芸術財団代表理事、サントリーホール館長。日本芸術院会員。
2022年07月11日俳優の堤真一、モデルの蛯原友里、女優の森七菜が出演する、三井不動産商業マネジメント「三井ショッピングパークららぽーと」の新CM「出会いに、会いに。」2022年編が、29日より放送される。堤の撮影は、ららぽーとの“パーク感”、“多様性”を表現した壮大なセットの中で行われ、広い青空・緑あふれる空間で人々が思い思いにららぽーとを楽しんでいる様子が描かれている。また、蛯原は友人と館内でワークショップに参加したり、家族とアパレルショップでお買物を楽しむ様子を、森は友人とバーベキューをしたり、気持ちのよい青空のもとドッグランでくつろぐ様子などを表現している。なおCMの放送開始に合わせて、堤へのインタビューの様子を記録したスペシャルコンテンツが、ららぽーと公式Youtubeチャンネル限定で公開される。○■堤真一インタビュー――CM撮影時の感想を教えてください。今回初めてららぽーとの館内ではなくスタジオでの撮影でした。素敵なセットで、よりららぽーとのよさが表現されていると思います。――お買い物は即決派? 吟味派?僕はどちらかというと吟味派です。ネットでのお買い物も苦手なんですよね。ちゃんと物を見て、いいなと おもっても少し考えて一回妻と相談して買うか買わないか決めるタイプです。――夏になったら必ずすることは?僕は関西人なので、鱧の湯引きが出ると夏だなと思います。僕が東京に出てきた頃は鱧を食べる習慣がなかったみたいで。だけど、今はスーパーでも売っているので鱧を食べますね。
2022年06月28日堤真一、森田剛、伊藤蘭らが出演するCOCOON PRODUCTION 2022 DISCOVER WORLD THEATRE vol.12『「みんな我が子」-All My Sons-』東京公演が5月10日よりBunkamuraシアターコクーンで開幕。それに伴い、スタッフとキャストからのコメント、舞台写真が公開された。『セールスマンの死』(ピューリッツァー賞・トニー賞受賞)、『るつぼ』などで有名な、20世紀を代表するアメリカの劇作家アーサー・ミラーの代表作のひとつとされる戯曲が『みんな我が子』だ。1947年にアメリカ・ブロードウェイで初演され、第1回トニー賞を受賞、その後世界各国で上演、1948年と87年には映画化。近年では、2019年にイギリス・ロンドンで上演、同年ブロードウェイでのリバイバル公演は、第73回トニー賞の演劇リバイバル作品賞を受賞するなど、初演から70年以上の時を経ても色褪せることなく、世界中で上演され続けている。第二次世界大戦後の一見円満そうなとある家族の葛藤と崩壊が描かれ、悲劇的なラストに至るまでにこめられた胸に刺さる台詞の数々は、今もなお多くの観客の心を揺さぶるはずだ。シアターコクーンでの公演としては、2016年にDISCOVER WORLD THEATREシリーズ(以降DWT)の第1弾公演として上演した『るつぼ』以来のアーサー・ミラー作品となる。演出はリモートながらも高い完成度で上演した2020年のDWT vol.9『十二人の怒れる男』から2度目の登場となるリンゼイ・ポズナー。1991年に上演した『死と乙女』にてイギリス演劇の最高峰ローレンス・オリヴィエ賞作品賞を受賞し、多彩な現代劇作家作品の演出で評価を得ているポズナーが、2009年にイギリスで手掛けた『橋からの眺め』以来となるミラー作品をどのように手掛けるのかに期待だ。家族のためにただひたすらに生きる父ジョー・ケラーには堤真一。戦争から戻らない次男ラリーの無事を信じ、家族を愛する母ケイトには伊藤蘭。ケラー家の長男クリスには森田剛。ラリーの婚約者アンには西野七瀬。アンの兄ジョージには大東駿介。そして、ケラー家の隣人ドクター・ジムには山崎一と、日本屈指の俳優陣が本作に挑む。<リンゼイ・ポズナー(演出):コメント>私のプロセスは、まずかなり長い時間をかけて俳優の皆さんとひとつひとつの台詞について1行ずつ、ト書きも含めて心理的動機や社会・歴史的背景を話し合います。それからきめ細かく、何度も短いセクションを繰り返しながら立ち稽古をし、最終段階になったら通し稽古を行います。このような進め方が初めての方もいらっしゃったと思いますが、皆さんとてもオープンで私のやり方をすぐに理解し対応してくださり、クリエイティブで心がひとつになる関係を築くことができたと強く感じています。個人、そして社会全体に対する罪の意識と責任というテーマを扱っているアーサー・ミラーの素晴らしい戯曲を日本で演出できることは本当に名誉なことですし、学びの多い経験となりました。またこの戯曲は、家族の肖像と家族が抱える問題を見事に描いており、これは普遍的に理解されるものであると信じています。私たちのプロダクションが、ご覧になる観客の皆様の心を深く動かし、そして個人と社会における責任の本質について問い直すものになることを願っています。<ピーター・マッキントッシュ(美術 / 衣裳):コメント>来日することができなかった『十二人の怒れる男』(20年上演)を、コロナ禍の最中にもかかわらず上演できたこと、困難を乗り越えてやり遂げたことは、信じられないほど感動的でした。あの経験も、かけがえのないものだったと思います。今回の『みんな我が子』においても、創作過程の一部はリモートで行いましたが、来日できて非常に嬉しく思っています。もし来日が叶っていなかったら、成し遂げることができなかったことも出てきていたことと思います。リモートで行った作業を、来日後にやり直さざるを得なかった部分もありますが、皆さん果敢にチャレンジしてくださっているので、とても充実しています。日本のカンパニーの皆さんは本当に全力を尽くしてくださっていて、共に楽しい時間を過ごすことができています。全ての要素が極めて美しく仕上がり、素敵な作品を創り上げることができました。俳優の皆さんの演技には目を見張るものがあり、ご来場いただく皆様には素晴らしいひと時をお過ごしいただけると思います。どうぞお楽しみください。堤真一・森田剛・西野七瀬らキャストコメント全文「ひと色ではない思いを持ち帰っていただけたら」<堤真一・コメント>やればやるほど難しい台本だなと感じます。ジョーは学もなく単純な人間で、想像力もない。戦場は経験しておらず、戦争はあくまで“外”で行われていることで、人の命に対する感覚が薄れている。最初に台本を読んだ時は「なんて酷い父親だ!」と憤りを感じましたけど、役柄を理解すると、そのどこがいけないんだ?という彼の主張もわからないではないんです。ジョーを演じる上で、落ち着いた強い父親でありたいとは思うものの、声や身体の使い方も含めて、今までにない挑戦です。この強烈な自己主張に満ちた人間を、一見“正しく見える人間”にできるように創り上げたいと思います。それにしてもアーサー・ミラーはやっぱりすごいなと。いかに人間が完璧じゃないかということを突きつけられますね。人は時に自分を正当化しながら生きるものであり、直接・間接に人を巻き込む戦争がいかに馬鹿げたものかも痛感させられる。この父親も観る人によって意見はさまざまでしょうけど、ひと色ではない思いを持ち帰っていただけたらと思います。<森田剛・コメント>会話のスピード感、人物たちの思考がものすごい速さで動いているので、その言葉のキャッチボールはとても演劇的だなと思います。言葉と腹の中で思ってることが全然違う、そんな人がいっぱい出てくる話なので、観る人によって解釈も違ってきますよね。笑っている人の腹の中には絶対にその反対があるな、と思って見ちゃうけど(笑)、意外にそのまんまの笑顔の人だったり。また、怒りの感覚を相手に向けて発散するのと、自分に向けて発散するのでも、見え方がずいぶん違って来る。そういう意味では、クリスはどう見られるんだろうな、という楽しみもあります。稽古が苦しくて逃げ出したくもなりましたが、でも忘れちゃうんですよ。舞台ってそんなものかもしれない。いいことばかり残って嫌なことは忘れちゃう。クリスとして生き生きと、真っ直ぐに立つ自分を想像して、そこを信じてやるしかないなと思っています。<西野七瀬・コメント>海外の戯曲、海外の演出家さん、共演させていただく皆さんも初めての方が多く、初めての経験ばかりです。自分の幸せを実現するために、やむを得ずとはいえケラーを追い詰めるきっかけを作るのはアンです。台本を読む前までは、こんなに物語の鍵を握る役割があるとは想像していませんでした。どうしてこれほど贅沢で素晴らしいお話をいただけたのだろう?と思う一方で、難しい挑戦の方がやりがいがあるということは今までの経験上わかっていました。毎回葛藤しますが、安定の道には行きたくないタイプで、どうしても難しそうな方に興味を引かれてしまう。挑戦は大好きですね。実際はめちゃめちゃ弱音を吐いていますが(笑)、とても充実しています。生の声でちゃんと客席に届けられるのか、もっと細かくリンゼイさんのリクエストに応えたいのに全然できていないところなど、考えなければいけないことばかりで頭が一杯一杯ですが、挫けずにこの壁を乗り越えていきたいです。<大東駿介・コメント>リンゼイさんの演出は面白いです。丁寧に、丁寧に進めていくので、発見がすごく多いんです。こうしてとことん繊細に台本と向き合える時間をもらえたことは本当にありがたいし、演劇はこうして作られるんだ!という楽しさを実感できて、すごく嬉しいですね。この戯曲を最初に読んだ時、いち家族の出来事のなかに、その時代の痛みや悲しみ、そこから先に進もうとする人間の強さみたいなものをすべて見せていると思って、とんでもない重圧を心に感じたんです。その圧の強さをしっかりと舞台の上に表せられるようにしたいですね。ちゃんとその時代の風が、劇場に吹けばいいなと。今、本当に戦争の最中であるという現実、ニュースの映像に対して、どこまで僕らがリアリティを感じられるのか…といったことも考えずにはいられません。それでも僕たちは生きていく、そうした小さな、灯火みたいな命のエネルギーに、向き合える時間になればいいなと思っています。<山崎一・コメント>ミラー作品は「これでもか!」としつこいぐらいに打ちのめされるようなところが面白いと思える人と、そこが苦手な人と、二手に分かれる気がします。僕はこのヒリヒリする感覚が好きですね(笑)。それにやっぱり構成が上手いんですよ。サスペンスめいた部分もありつつ、でも全てが理詰めで成立しているわけじゃない。すごく曖昧な部分も残されている。おそらくケラー家っていい家族だと思うんです。でもひとつの嘘だけが重くのしかかっている。もちろんそれは許されないことだけれど、寛容な心を持って見るならば、その1点のみで友達関係を壊すことをしなかったんじゃないかな。加えて、戦場を経験しながらピュアな心を持ち続けているクリスの存在もジムの心を動かしたんじゃないか…と、勝手に解釈しています(笑)。ジムは知的で、ちょっと皮肉ったジョークも言い、周りが見える人物。ユーモアがありつつも視野が広く、やさしい眼差しを持っている、そんな風にできればいいなと思っています。奇しくも今、ウクライナで戦争が起きて、現実と作品がリンクしています。戦争で犠牲になるのは誰にとっても「我が子」なのにと思ってしまいますね。<伊藤蘭・コメント>繰り返し台本を読んでみると、登場人物一人一人の悩みや葛藤に改めて惹きつけられます。1日に凝縮された中で濃密すぎる出来事が起きていきますが、時に滑稽でもある人物たちが愛おしくなってくるんです。心理的サスペンスのような側面もありつつ、そんな風にそれぞれの人間らしさが浮き出てくるところが、このお芝居が長く愛されてきた理由ではないかなと思っています。強烈な個性の母親役は色々と経験してきましたが、ケイトはひときわアップダウンが激しくて、まるでジェットコースターみたい(笑)。精神的に不安定な人のように見えて、並外れてエネルギーが大きい人だと思います。彼女の判断や深謀は自分でも言う通り愚かかもしれませんが、最後まで揺るがない夫婦の結束、夫に対する愛情という一点は大切にしたいです。ケイトとしては子供たちに愛情を分け与える一面と、感情が沸騰して心の奥底が覗く部分と、メリハリをつけて表現できればと思います。■公演情報COCOON PRODUCTION 2022 / DISCOVER WORLD THEATRE vol.12『みんな我が子』 -All My Sons-作:アーサー・ミラー翻訳:広田敦郎演出:リンゼイ・ポズナー美術・衣裳:ピーター・マッキントッシュ出演:堤真一、森田剛、西野七瀬、大東駿介、栗田桃子、金子岳憲、穴田有里、山崎一、伊藤蘭ほか<東京公演>5月10日(火)~30日(月)全25回会場:Bunkamuraシアターコクーンチケット料金:S席11,000円A席9,000円コクーンシート5,500円(全席指定・税込)※コクーンシートは、特にご覧になりにくいお席です。ご了承の上、ご購入ください。※未就学児童の入場はご遠慮いただいております。<大阪公演>6月3日(金)~8日(水)全8回会場:森ノ宮ピロティホールチケット料金:11,500円(全席指定・税込)大阪公演のチケット公式先行販売中。受付日時:~5月11日(水)23:59受付URL: ※抽選での受付になります。※注意事項詳細は、受付ページをご確認ください。
2022年05月10日堤真一主演「妻、小学生になる。」第9話が3月18日オンエア。部屋にこもってしまった麻衣に語りかける圭介…堤さんの演技に「今週の大人キャストは最高」の声が上がる一方、本来の小学生としての万理華を演じた毎田暖乃にも絶賛の声が送られている。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載の村田椰融による同名漫画をドラマ化した本作。キャストは10年前に妻・貴恵を亡くしてから、全く生気が感じられなくなっていたが、万理華に憑依した貴恵によって再び前を向いて歩み出すようになった新島圭介に堤さん。他界した後も圭介と娘の麻衣を見守り続けていたが、ある時公園で泣いている万理華に“入り込んだ”貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で、仕事で出会った蓮司と付き合い始める麻衣に蒔田彩珠。母・千嘉に「消えてくれ」と言われ公園で泣いていたところを、貴恵に憑依された小学4年生の白石万理華に毎田さん。万理華に辛く当たっていたが、圭介たちと出会ったことで変わっていく白石千嘉に吉田羊。貴恵の弟で漫画家を目指している古賀友利に神木隆之介。圭介に告白した年下上司・守屋好美に森田望智。麻衣と交際している愛川蓮司に杉野遥亮。憑依されベストセラー作家になってしまった中学生・出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎といった面々も共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華に憑依していた貴恵が消える。万理華は自分の人格を取り戻し千嘉との新たな生活が始まるが、圭介は心ここにあらずの状態に。そんな圭介を守屋が心配する。麻衣も自分の殻にこもってしまい、蓮司が心配して訪ねて来る。友利も春から高校生になるという出雲を応援しながら、心にぽっかりと穴があいたように…というのが9話の展開。「10年前、あの時私、ママと一緒に消えちゃばよかった」と言って部屋にこもってしまった麻衣。圭介は麻衣の部屋の前で「麻衣を励ますよりも自分の悲しみにひたることを優先させ、ただ生きてるだけの生活に麻衣を巻き込んだ」と彼女に謝罪したうえで、貴恵の言葉をムダにしないためにも「これからは失くしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて生きていかないか」と、2人の力で前を向いて生きようと呼びかける…。「堤さんの娘に語りかける演技がもう良すぎる」「失ったものよりも、残してくれた娘と生きていく選択をする流れがスムーズ」「今週の大人キャストは最高だなあ 堤パパ悔悟から踏み出す勇気とか」など、圭介を演じる堤さんの演技に絶賛の声が。一方、成仏しようとする貴恵だが“お迎え”は来ず、そこに万理華の魂が現れ、貴恵に「本当にさよならしてもいいの?」と問いかける。貴恵に憑依された時「私、消えちゃいたいと思ってた。でも会いたかった」と、千嘉や友人たちに会いたかったと振り返った万理華は「だからね、会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」と貴恵に語りかけると、彼女の頬に手を差し伸べる。すると万理華の手が光り、次のカットでは川沿いを走る姿が…。このラストには「貴恵の頬をつつむ万理華ちゃんにめっちゃ泣いてしまいました」「子供のはずの万理華が大人びて見え、大人のはずの貴恵が子供のように見えた」などといった声のほか、今回は本来の小学生としての万理華で感動的な演技を見せた毎田さんに「普通の小学生、万理華ちゃん役の演技、とっても可愛らしかった」「毎田暖乃の神がかりな演じ分け」「役者みんないいがやはり毎田暖乃の演じ分けがすご過ぎる」などの反応も数多く寄せられている。(笠緒)
2022年03月19日キタニタツヤが、ヨルシカのn-buna(ナブナ)とコラボレーションした新曲「ちはる feat. n-buna from ヨルシカ」を発表。ヨルシカn-bunaとコラボ“春”がテーマの新曲「ちはる」久保帯人による漫画『BLEACH』の原画展「BLEACH EX.」に書き下ろした「Rapport(ラポール)」「タナトフォビア」や、黒木華主演ドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の〇〇』主題歌「冷たい渦」「プラテネス」が話題のキタニタツヤ。ソロ活動以外でも、ヨルシカのサポートメンバーやAdo(アド)、まふまふの楽曲への参加など、さまざまなシーンで活躍している。そんなキタニタツヤが、“春”をテーマに、ヨルシカn-bunaとタッグを組んだ新曲「ちはる feat. n-buna from ヨルシカ」を発表。YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」と『アサヒスーパードライ』のコラボレーションによるWEBCM曲として書き下ろした。THE FIRST TAKE×アサヒスーパードライのWEBCM曲になお、「THE FIRST TAKE」と『アサヒスーパードライ』のコラボレーションCMは、第1弾としてSUPER BEAVER(スーパービーバー)の渋谷龍太&緑黄色社会の長屋晴子がタッグを組んだ「東京」、布袋寅泰の新曲「コキア」などを発表してきた人気企画。第3弾となる今回は、キタニタツヤに加え、AI(アイ)が新曲「Welcome Rain」を書き下ろした。【詳細】キタニタツヤ 新曲「ちはる feat. n-buna from ヨルシカ」※配信日・CD発売日等、リリース情報未定。
2022年02月25日霜柱が立つ冷え込んだ1月下旬の朝8時半ごろ、東京郊外の私鉄駅前にあるバスロータリー近くの広場でロケが行われていた。中心にいたのは、堤真一(57)。ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の主役として、娘役の蒔田彩珠(19)とともにテンポよく撮影を進めていた。堤を発見した高校生グループから声がかかると、堤は手を上げて応えていたーー。57歳で主演作の早朝ロケに挑む堤は9年前に結婚。現在は8歳と4歳の娘2人のパパでもある。「堤さんにとって、16歳年下の奥様はいわば“娘”で、2人の子供は“孫”のような感覚だそうです。最近は親しい人たちに『長女が20歳のとき、僕は70歳。長生きせなアカン!』と公言して健康的な生活を心がけています。飲み会を断り、早々に帰宅するようになりました」(テレビ局関係者)2児の父としても奮闘する堤だが、実は故郷から90歳の実母まで呼び寄せたという。最近のインタビューでこう語っている。《母を(実家の兵庫県から)東京に呼んだということもあって、実家は大きな仏壇だったんですけど、自宅には小さい仏壇を置いて、毎日、お線香をあげています》(『終活読本ソナエ』2022年新春号)前出のテレビ局関係者は言う。「堤さんは20歳のときにお父さまを亡くされました。製鉄会社に勤めていた典型的な九州男児で、寡黙な方だったとか。一方で、お母さまは、髪を薄紫色に染め、よくしゃべる典型的な“関西のおばちゃん”だとお話しされていました。2年前、堤さんが『A-Studio』(TBS系)に出演した際、ビデオ出演したお母さんの陽気さにMCの鶴瓶さんも大笑いしていました。テレビ出演はお母さんの希望だったとか。堤さんはお母さまのおにぎりが大好物だったそうで『お袋の手にはダシがついている!』と笑顔で話されていました」ある舞台関係者は、母親を呼び寄せたのには理由があると話す。「数年前、お母さまが脳梗塞で倒れて以来、言葉がうまく出てこない時期もあり、堤さんは気がかりだったそうです。地元に住む堤さんのお姉さんがサポートしていたようですが、また体調を崩されたこともあり、療養のため東京へ連れてきたと聞いています」「株式会社ねこの手」代表で介護コンサルタントの伊藤亜記さんは「育児と介護の両立は本当に大変です」と堤を気遣う。「コロナ禍で県またぎの移動や面会がNGというケースもあるため、実家から親を呼び寄せる人が増えているのではないでしょうか。家族がお互いに優しくいられるようプロの手を借りることが大事です」次女の小学校入学時には還暦となる堤。公私の奮闘は続くーー。
2022年01月28日俳優の堤真一が17日、都内で行われたアニメーション映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(2月4日公開)の完成披露試写会に出席。本作で声優に初挑戦した感想を語った。2015年度本屋大賞、日本医療小説大賞をW受賞した上橋菜穂子氏のベストセラー巨編『鹿の王』を映画化した本作は、謎の病を巡る緻密な医療サスペンスと感動の物語が組み込まれた冒険大作。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』という、邦画の歴代ランキング上位5作品のうち3作品の作画監督を全て担ったトップアニメーター・安藤雅司氏が、本作で初監督・キャラクターデザイン・作画監督を務めた。主人公の孤独な戦士・ヴァン役で声優に初挑戦した堤。「原作のファンだったんですけど、アニメにしても壮大すぎて難しいだろうなと思っていた。お話をいただいたとき、うれしかったんですけど、アテレコの経験がなかったので、『我慢して我慢して何回NGを出してもいい環境でやらせてください』とお願いしました。僕には無理だなと思っていて」と振り返り、「もう二度とやりたくないくらい難しかったです」と吐露した。新型コロナウイルスの影響で二度の公開延期を経て、ようやく公開を迎える。堤は「疫病というものを中心に描かれているんですけど、今のこの時期に見るべき作品だと思います。この状況だからこそ明るいものをもらえるし、力ももらえる作品になっている。それぞれの立場でそれぞれ共感できる役が必ずあるし、より多くの方に見ていただきたいと思います」と作品の魅力を伝えた。舞台挨拶には、もう一人の主人公で謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサル役を演じた竹内涼真、抗体を持つ者を追う暗殺者・サエを演じた杏、安藤監督も参加。安藤監督は、3人の演技について「皆さん本当に素晴らしくて、録音ブースのこちら側で『いい声だな』というのが何度聞こえたことか。堪能させていただきました」と絶賛していた。
2022年01月17日堤真一が主演するドラマ「妻、小学生になる。」。この度、主人公の家族として、石田ゆり子、蒔田彩珠、毎田暖乃(まいだ のの)の出演が明らかになった。本作は、10年前に愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった姿の妻(母)と再会するところから始まる、ちょっと変わったホームドラマ。堤さん演じる主人公・新島圭介の他界した妻・貴恵役には、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の東京都知事役が記憶に新しい石田さん。人気の洋食屋に勤めているシェフの貴恵は、家族にとって太陽のような存在だ。娘・麻衣役には、連続テレビ小説「おかえりモネ」、『朝が来る』の蒔田さん。母が突然亡くなり、母から生きる術を学べないまま大人になってしまった麻衣は、高校卒業後は就職したものの、現在は無職の二十歳。恋愛にも消極的で、自分の人生を歩まなければいけないと分かってはいるが、将来に夢や希望を持てないでいる。生まれ変わった圭介の妻で、10歳の白石万理華役を、連続テレビ小説「おちょやん」で主人公の幼少期と姪の2役に挑戦した毎田さんが演じる。万理華として生きていたある日、10歳の誕生日を前に、自分が新島貴恵であると突然思い出し、新島家を訪ね、夫と娘に再会。自分の死を引きずったままの2人の尻を叩いていくキャラクターだ。▼キャストコメント・石田ゆり子原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。・蒔田彩珠ファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。・毎田暖乃最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月26日俳優の堤真一さん主演のTBS新金曜ドラマ『妻、小学生になる。』の出演者が発表されました。原作は村田椰融の同名漫画『週刊漫画TIMES』で連載中の村田椰融(むらた・ゆうや)さん原作の同名漫画を実写化した『妻、小学生になる。』。10年前に妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、10歳の少女に生まれ変わった妻(母親)と再会し、生きることに再び向き合おうとするホームドラマです。堤さんが演じるのは、主人公・新島圭介。今回、新たに10年前に他界した妻・新島貴恵、圭介と貴恵の一人娘・新島麻衣、そして、生まれ変わった圭介の妻で10歳の白石万理華のキャストが発表されました。キャストコメント全文妻・新島貴恵を演じるのは、同局で放送していたテレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』での、東京都知事役が記憶に新しい石田ゆり子さん。10年前に他界したものの、その後、生まれ変わり、小学生の姿で圭介と麻衣の前に現れます。石田ゆり子コメント原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。そして、母親を失い、父親・圭介同様に生きる気力を失っていた娘・麻衣を演じるのは、蒔田彩珠さん。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』で主人公の妹役を好演し注目を集めた、人気急上昇中の若手俳優の1人です。蒔田彩珠コメントファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。そして、貴恵の生まれ変わりであり、姿は小学生だが中身は大人という難しい役どころを演じるのは、毎田暖乃さん。2021年時点で10歳ながら、2020年に放送されたNHKの連続テレビ小説『おちょやん』で、主人公の幼少期と姪の二役を見事に演じ分け話題を呼びました。毎田暖乃コメント最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。テレビドラマ『妻、小学生になる。』は、2022年1月放送開始予定です。『妻、小学生になる。』あらすじ新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから、妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている。たった一人の家族である一人娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、コミュニケーションすらうまく取れていない。二人の時間は、10年間止まってしまっていたのだ。同じ家に住みながらもバラバラな父と娘。そんなある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子(毎田暖乃)がこの親子を訪れる。[文・構成/grape編集部]
2021年11月26日昨年末に活動を休止したアイドルグループ・嵐のライブが、全国の映画館で蘇る。20周年ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が、全国で上映されるのだ。(ドルビーシネマ限定先行公開中、11月26日全国公開)このライブフィルムは2019年12月23日に東京ドームで撮影されたもの。「シューティングライブ」の名目・前提で 集まった5万2,000人の観客も協力する形となり、通常は入れない場所やステージ上にもカメラを置いたため、ライブ撮影では得られないアングルのカットが採用されている。使用したカメラの台数は計125台で、ドローンも飛ばすなどまさに縦横無尽の映像が堤幸彦監督の手で編集されている。今回は、同作を手がけた堤幸彦監督にインタビュー。同グループの初主演映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』(02年)をはじめとした同シリーズの監督を務めるなど関係性も深く、嵐が国民的スターになる前から彼らを知っている堤監督に、同作や嵐への思いについて話を聞いた。○■肩肘張らないのに頑張っている感じが伝わる——私の周りにも嵐ファンという人は多いですが、昔はここまで大きな存在になるとは思っていなかったそうです。堤監督はその頃を知ってらっしゃると思いますが、どんな存在だと見ていましたか?すごく近い存在のアイドルで、やっぱり独特の立ち位置にいるグループだったと思います。それぞれのメンバーがドラマや映画で頑張って来たというのもあるし、嵐自体もライブをやるにあたって毎回非常に高いところを目指していた。今回の「5×20」の中でも、舞台技術としてほぼ最高峰のものを取り入れてて、私も舞台演出家の端くれとして、惚れ惚れしました。それに栄光にあぐらをかくことをせず、歌も踊りも決して手を抜くことなく、しかも肩肘張らないのに頑張っている感じも伝わってくるところに、非常に共感できるんですね。色々な場面で垣間見る彼らは、やっぱりお茶の間にふさわしい。「お茶の間」という言葉もなかなかなくなってきているかもしれないけど、ファミリーで楽しめる人たちであることは間違いないです。個人的には、14歳の松本(潤)くんが犬を引っ張ってつなぎを来て現れたところから始まっているので(ドラマ『ぼくらの勇気 -未満都市-』)、親戚の甥っ子的なイメージがあることもたしかです(笑)。だから、スーパースターなんだけど、それを気にさせることもなく、いつも通りという感覚はありました。もし20年前にライブを撮っていたとしても、今の気持ちとそんなに変わりはなかったんじゃないかな。もちろん技術的には進歩しているし、やりたいこともたくさんありますが、お互い忌憚なく話ができる距離ということはずっと変わらないので、いいやつらだなと、いつも思います。——堤監督は嵐初主演の映画『ピカ☆ンチ』を監督されていますが、当時はけっこうサブカルっぽいところがクローズアップされて、雑誌などでもよく特集を組まれていた覚えがあります。ライブの中でも、実はとがったことをやっているんですよね。あの映画に関しても「万人が理解しなくても良い」と思うところがあったんです。井ノ原(快彦)くんの思い出話を中心にして、脚本の河原(雅彦)さんとイタズラみたいな感覚で作り上げた映画だし、サブカルという言い方が当たっているかどうかわからないけど、あの時、あのメンバーじゃないとできなかったトライでした。櫻井(翔)くんなんか暴走族の役でしたから、今考えるとありえない(笑)でもそうやってトライするからこそ、嵐の活動も個人の活動も豊かになっていったのだろうし、僕と彼らの関係の中でも本当に独特な思い出です。今回このような非常にオフィシャルな形で作品に携わることができたけど、あの時の経験があるからこそ、僕にとっては、この作品が最大のプライベートフィルムであるとも言える。だから本当にアンビバレンツな感覚で、親戚の甥っ子が国民的大スターになっているような気分です。——例えば今回ですと「COOL&SOUL」など、攻めた空気も感じました。締めるところはちゃんと締め、それでいてテレビでたくさん流れるような曲もあり、最後は「5×20」というメッセージ性がある。痒いところに手が届いて、構成のバランスがすごいですよね。松本さんは曲の構成にとても苦労したと言っていたので、我々も心してかからないとダメだな、と。映像的にも主張のある編集していかないと、と考えさせられました。○■改めて5人それぞれのすごさを感じた——舞台挨拶でも「撮り漏らさないようにした」とおっしゃってましたが、メンバーたちがちょっと肩をたたき合ったりとか、そういう”わちゃわちゃ”カットも漏らさず入っているようで。あれはもう、見れた角度の人しか「キャー!」と言えないわけだから、すごく面白い現象だなと思うんです。今回こういった形ですくうことができて、その時、その瞬間のメンバーたちの一瞬の触れ合いみたいなものが、全国規模の映画でちゃんと披露できるようになったのは、本当にうれしい限りです。——やっぱり今回のような台数がないと、ちゃんと捉えることは難しいですか?125台ありますから。でも、僕の中ではまだ足りない感じです。300台ぐらいあると、言うことない。その代わり、300台あったらまだ編集してると思います(笑)——公開までに2年かかったというのは、編集の時間だったんですか? タイミング的なものだったんですか?どこでこの作品をオープンすべきなのかというのは、彼らが相談した結果だと思います。ドルビーシネマ先行公開日の11月3日というのは、嵐のデビュー記念日で非常に象徴的な日ですし、いみじくも実は私の誕生日でもあって……そんなことはどうでもいいんだけど(笑)。ちょっと泣いちゃうんじゃないかなあ。(※取材は9月)——活動休止が発表されたタイミングでのライブを任されることに対しては、何か思うところはありましたか?そこはあまり意識していなかったです。人間、走ったら休むだろうし。そんなことよりも、この時できる最大限のことをやるべきで、そのために我々は1番大きな力をこのドームに集めなきゃ、という気持ちで、それが結果として強いメッセージになるんだろうなと思って作りました。外に向けてのメッセージもであるし、彼らに対するメッセージでもある。嵐愛、というと、ずっとファンの方に対しておこがましい感じはしますけど、縁があって14、5歳の時からお仕事をさせてもらっているメンバーもいるし、ドラマでお世話になったメンバーもいるし、色々関係も深い中、利害を取っ払って、いち個人として一肌脱ぐよという感じでした。向こうからどう思ってもらえているかはわからないけど、僕は一方的に同志のような気分で、「やったるぞ」という思いでした。——改めて作品を通して発見した1人1人の魅力、すごさというものもありましたか?やっぱり大野(智)くんのキレの良さは、並大抵のアーティストじゃないなという感じを改めて受けました。今回、リハも本番も見て本当に強く感じました。天性のものがある。昔、村上春樹の小説で踊ることで人を魅了して操れてしまうキャラクターが出てきたけど、それくらいの才能を感じます。二宮(和也)くんは、ステージ上でのシャウトがすごいでしょう。彼ともいろんな角度から仕事をさせてもらったけど、心に響くシャウトを残すのだということが、今回特に印象に残っています。相葉(雅紀)くんは、本当にみんなをまとめていく接着剤で、要石のような役割なんだろうなと思わせられました。でも、自身のソロではものすごく切ないシーンを作る人なので、その対比が面白い。櫻井くんを表すと「Cool and Hot」で、ピアノで旋律を奏でながらラッパーとして吠え続ける面もある。熱いものと冷たいものが同時にあり、しかも根っこが実は同じというような、なかなか珍しい立ち位置の人だと思います。 松本くんは、やっぱり演出家。演出家で、かつ自分も表現者としてステージに上るために、人一倍努力している。僕も演出家の端くれだから、ちょっと嫉妬してしまうくらいで、適材適所を超えた巨大な印象を作る冒険的なステージングをするから、今回は本当に驚きました。ほぼ2年にわたって1つのステージに携わらせてもらって、嵐についてはまさに「舌を巻く」というのが1番わかりやすい表現かもしれない。そういった個性の違う5人が1つの塊になった時のパワーに「恐るべし」と思いました。——実際に「ここの演出はやられた」と思ったところはありましたか?個々を挙げると、本当にたくさんあります。LEDの演出などはステージにも細部にわたり組まれていて、アリーナから見るのとスタンドから見るのとそれぞれに違った見方ができたり、細かいですよね。そういった演出は、我々も努力すれば真似事はできるかもしれないけど、やっぱり根本に5人のパフォーマンスがあることも重要で。演出の技術とアーティストの存在感、全てにおいてサービス精神たっぷりで、しかも3時間ぐらいあるステージが全く観客を飽きさせることなく構成し尽くされている。もし私にチャンスがあって「嵐のライブを演出して」と言われても、そんな高いところにはちょっといけないです。すごいことですね。■堤幸彦監督1955年11月3日生まれ、愛知県出身。ドラマ『金田一少年の事件簿』シリーズ(95年〜97年)、『ケイゾク』(99年)、『池袋ウエストゲートパーク』(00年)、『TRICK』シリーズ(00年〜14年)、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』シリーズ(10年〜)など数々のヒット作を手がけ、映画監督、舞台演出家としても活躍する。現在、ドラマ「死神さん」(hulu)が配信中のほか、映画『truth 〜姦しき弔いの果て〜』が22年1月7日に公開予定。嵐との関わりは『ピカ☆ンチ』シリーズ(03年〜14年)、松本潤、相葉雅紀が出演したドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(97年)、二宮和也が出演した『ハンドク!!!』(01年)、『Stand Up!!』(03年)など。
2021年11月25日来年1月スタートのTBS新金曜ドラマは、堤真一が主人公を演じる「妻、小学生になる。」を放送することが決定した。本作は、「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載中の村田椰融による同名漫画の映像化。累計発行部数(紙+電子)が130万部を超える話題作。愛する妻を失い、生きる意味を失った夫とその娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と奇跡の再会をするところから物語がスタート。彼らのみならず、一家に関わる周りの人々が生きることに再び向き合おうとする、ちょっと変わったホームドラマだ。堤さんが演じるのは、10年前に最愛の妻を亡くしてから、全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている主人公の新島圭介。TBSのドラマに出演するのは、「セーラー服と機関銃」(’06)以来16年ぶりとなる堤さんは「もうそんなに経ったのですね・・・」としみじみ。本作については「脚本がすごくおもしろかったです。原作の漫画は随分前に読んだことがあるのですが、ドラマの脚本は漫画の世界とはまた違って、非常にリアルに描かれていて、これが今後どう展開していくのか、僕自身が今ものすごく楽しみにしています」と期待し、「これから撮影に入るのですが、みんなで楽しく撮影できればいいなと思っています。とても不思議な設定の作品ですが、僕自身も最終回までどうなっていくのか本当に楽しみにしております。1月スタートの金曜ドラマ『妻、小学生になる。』をぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。金曜ドラマ「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月03日