キャスト1人で15役を全編英語で演じる、堤幸彦監督の意欲作『SINGULA』が5月10日(金)に公開されることが決定した。集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。互いの素性を知らないAIたちによるディベートバトルロイヤルが始まる…。本作は、15体の人間そっくりのAIアンドロイド同士が「人類を破壊するべきかどうか」という究極のディベートを繰り広げるディベートクラブのバトルロイヤル・デスゲーム。15体のAIアンドロイドは情報学習能力を持ち、感情はない。規則を守らなければ即シャットダウンされてしまう。たった1人の出演キャストに抜擢されたのは2.5次元やミュージカルなどで活躍しているspi。全編英語で15体、15役のAIキャラクターを演じ分け、最新技術によって撮影・編集された15体のキャラクターが一同に競演し交錯していく。昨年9月開催のマドリード国際映画祭では外国語映画として、監督賞、主演男優賞、脚本賞、サウンドデザイン賞の4つのコンペティション部門にノミネートされ「外国語映画最優秀主演男優賞」を受賞。海外からの注目と評価は高く、今月はニューヨーク・ブルックリンで劇場公開となり、先日3月8日には堤監督がブルックリンでの上映後のティーチインに参加。「トンデモない映画だ!最高だ!」と観客から絶賛され会場を盛り上げた。ニューヨーク版キービジュアルニューヨークのアードデザイナーZack Handlerが作成したニューヨーク版キービジュアルも公開。近年音楽では“Gacha Pop(ガチャポップ)”と呼ばれるなど新定義されたジャパンカルチャーが人気だが、このビジュアルからも、本作が新たな日本発のカルチャーとして受け入れられていることが伝わってくる。主題歌は、r-906 feat. 初音ミクが歌う「イフ」。2018年に活動を開始したボカロP・r-906による書き下ろし楽曲となっており、堤監督の映像世界観をさらに魅惑的で幻想的な世界に彩っている。原案原作は、2019年2月、舞台で上演されたAI達による討論劇[SINGULA]。堤監督を含め映画製作・プロデュースチームは、本作の映画化に向けて、これまで観たことがない、体感したことがない、狂おしく美しい映画体験を創りたい、そして、本作品に含まれた非常に重要なテーマを世界中に届けたいという強い想いに賛同したスタッフ達が集結した。そして、昨年4月に「Makuake」で立ち上がった映画『SINGUL』公開応援プロジェクトが、1週間で目標額500万円を突破し最終8,122,000円まで到達。多くの応援コメントが寄せられ公開が決定した。コメント◆堤幸彦いままでの私の映画の中で最もヘンテコで、でもいちばん美しい作品かと思います。日常があたりまえに AI様に侵食されるまえにご覧いただきたく存じます。◆spi「ついに日本での公開が決定しました!マドリード国際映画祭外国語主演男優賞を経て、全世界を渡り歩き、人類とAIとシンギュラリティについて問題提起する、一人15役、全編英語(日本語字幕)の作品です。もしもAIが15体集まって、人間について語るとなるとどうなるのか。宗教学、心理学、倫理観のぶつかり合いとワクワクする音響デザインと抜け出せない思考の渦をぜひ体験してください!」◆一ノ瀬京介2018年には、本作[SINGULA]は台本を書き終えていました。当時ぼくは、多くの人がAIについて向き合う時代がすぐそこまでやって来ていると感じていました。AIアンドロイドを出演たった1人で15役、全編英語、それだけで「なんだそれ?」と周りから言われました。しかし本作は堤幸彦監督とspiと3人三脚で世界に挑み、映画祭で数々ノミネートされ男優賞を受賞し、さらに海外公開をしてまいりました。[SINGULA]を通して、日本中が[人間の尊厳]について深く考えるキッカケになります事を心から願っています。『SINGULA』は5月10日(金)より新宿バルト9ほかにて期間限定公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月13日株式会社ぶどう社(所在地:東京都世田谷区、代表者:市毛 未知子)は、30年のロングセラー「ことばをはぐくむ」(著者:中川 信子)の新装版を2024年2月14日に発売いたしました。1,760円(本体1600円) A5判・160ページ●著者からこの本の初版が出たのは37年前のことです。当時勤めていた療育機関の保護者の方たちに、「ことばは、専門家の特別な指導を受けないと伸びないわけではありませんよ。毎日のくらしの中に、ほら、こんなにたくさんの題材がありますよ」とお話ししていた内容を、もっと多くの方にも知らせたい!という願いをこめて書きました。私がこの本で書いたのは、「こうすれば、もっといいのではないか」「こう考えると、もっとわかりやすいのではないか」という、ひとりの「ことばの先生」の考えにすぎません。どうか、うのみにしないで、ほんとうに納得できるかどうか、ご自分にひきよせて考えてみてください。この本が、すべての子育て中の方たちに「ひとりではない」と思えるための材料を、ささやかに提供できれば幸いです。●もくじ序章 子どもとひらく「ことば」の世界第1章 心を育て、ことばを育てる第2章 脳のはたらきとことば第3章 ことばときこえのしくみ第4章 ことばのビルを建てましょう●著者中川 信子 (なかがわ のぶこ)言語聴覚士(ST) 1948年東京生まれ長年にわたり幼児のことばや発達の相談事業に従事。現在は、東京都狛江市の特別支援教育巡回専門家チームの一員として、市内の小中学校の巡回を行っている。子どもの発達支援を考えるSTの会代表。2022年母子保健事業功労者として「厚生労働大臣表彰受賞」。●書籍概要発行 :株式会社ぶどう社著者 :中川 信子版形 :A5判頁数 :160ページISBN :978-4-89240-258-6Cコード:C0037定価 :1,760円(税込)<販売サイト>Amazon: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月27日日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』が、全国5都市で上演(札幌は上映のみ)される。その幕開けを前に製作発表会見が行われ、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦、出演の片岡愛之助、小池徹平、戸次重幸、加藤和樹、村井良大、藤岡真威人、田村心、曽田陵介、小宮璃央、柳美稀、押田岳、桜庭大翔、山口馬木也、藤本隆宏、中山美穂、松平健という、総勢18名が登壇した。『西遊記』といえば、1978年に堺正章の主演でドラマ化されたことでも知られる人気作。脚本のマキノ、演出の堤ともにドラマ版の大ファンであると明かし、特に堤は「それをまさか自分の手で、大々的に上演出来るとは!」と声を弾ませる。また立ち回りのボリュームも相当なもののようで、キャストに対しては「ぜひひとつご覚悟を」とニヤリ。これにはアクションはお手の物のキャスト陣からも苦笑いがこぼれる。主人公の孫悟空役を務めるのは、歌舞伎俳優の愛之助。自らの役どころ、さらに豪華共演陣の顔ぶれに「本当にびっくり」と目を丸くしながらも、「そんな舞台に立てると思うと、嬉しくてしょうがないです」と顔をほころばせる。さらに「堤さんならではのLEDを使った最新の舞台機構もすごいと思いますが、やはり僕らはアナログのヒューマンパワーを、役者魂というものを見せつけたいと思います」と抱負を述べた。三蔵法師役の小池は、「皆さんが立ち回りで汗水たらしている中、僕はどちらかというと“唱える”系で…(苦笑)。皆さんを応援する気持ちで唱えます!」と語ると、猪八戒役の戸次は「小池さんズルい!」とすかさずツッコミ。そんな戸次は「皆さんが唯一違和感を抱くのが、痩せ型の僕がやる猪八戒だと思います。しかしまったく新しい猪八戒、やる気まんまんです!」と意気込んだ。さらに堤演出は3度目となる沙悟浄役の加藤は、「堤さんの演出は、なにが飛び出てくるのかわからない“おもちゃ箱”のよう。ちょっと怖い部分もあります」と期待と不安の両方が滲んだ表情を見せる。さらに三蔵法師に仕える馬・玉竜役の村井は、「あまりイメージのない役なだけに、自分なりに玉竜の面白い部分を作っていきたいです」と目を輝かせた。さらに牛魔王役の松平健、その妃である鉄扇公主役の中山美穂と、主役級が勢ぞろい。愛之助いわく、「笑いあり、涙あり、歌あり、踊りあり、立ち回りありの大スペクタクル」。エンタメの極みとも言うべき舞台、その幕開けが楽しみでならない。取材・文:野上瑠美子
2023年10月04日中島健人と堤真一共演の『おまえの罪を自白しろ』より場面写真が解禁された。真保裕一の同名小説を映画化した本作は、疑惑を抱える国会議員・宇田清治郎(堤真一)の幼い孫娘が誘拐され、宇田晄司(中島健人)が、家族の命を救うため、前代未聞の大事件に挑むことになる社会派サスペンス。この度解禁された場面写真には、穏やかな日常が一変、前代未聞の誘拐事件に巻き込まれる宇田家の姿が映し出されている。いつもと変わらない朝の風景を映し出したカットには、晄司が父・清治郎、妹の麻由美、姪の柚葉と何気ない日常の朝を過ごす穏やかなシーンが映し出されている。しかしそんな平穏な一日は、柚葉が何者かに連れ去られる誘拐事件の発生により一変。さらに、事件の渦中に置かれた清治郎が大勢のマスコミに囲まれる緊張感溢れるカットや、大切な家族の命を守るため、全ての罪を自白するよう父に迫る晄司の鬼気迫る怒りの表情を映したカットも。本格サスペンス映画初主演にして、政界というがんじがらめの世界の中で奔走する若き議員秘書という難しい役柄を見事に演じる中島さんの“新境地”を期待させる。また、家族のため、そして事件解決のため犯人からの脅迫に真っ向から対峙する晄司が、父の手を取り走り出すカットは、スピード感と緊張感に満ちたスリリングなドラマを予感させる。「おまえの罪を自白しろ」という清治郎への脅迫に対し、果たして晄司は罪に隠された真相を暴き、誘拐された家族の命を救うことができるのか?壮大なスケールで描かれる前代未聞のタイムリミットサスペンスに期待が高まる場面写真となっている。『おまえの罪を自白しろ』は10月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:おまえの罪を自白しろ 2023年10月20日より公開(C)2023「おまえの罪を自白しろ」製作委員会
2023年08月29日お笑いトリオ・ぱーてぃーちゃんの信子が20日、ライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」のトーク番組『恋のよもやま座談会“恋ナナイト”』に出演。結婚生活について語った。『恋のよもやま座談会“恋ナナイト”』は、ぱーてぃーちゃんの3人が、ライバーやリスナーが抱える恋愛にまつわるさまざまな悩みやエピソードを引き出す番組。番組冒頭、すがちゃん最高No.1が「結婚生活は、恋とはまた違いますか?」と尋ねると、信子は「うちはまだ相手に恋できてる!」と答える。続けて、すがちゃんが「ときめくときとかあるの?」と質問すると、信子は「あるある! 余裕で」と即答。「寝顔がブサイクなときとか(笑)」と笑顔を浮かべた。また、すがちゃんから「旦那さんは信子の『ここがかわいい』とかあるの?」と聞かれ、信子は「うち、今、ブリーチで髪がちぎれてるじゃん? 寝起きのときとか、ここ(頭頂部の髪)だけピンって立ってたりするのね。そしたら、『ひよこたんだ! ひよこたんだ!』って言って追いかけてくる」と赤裸々に告白。すかさず、すがちゃんが「ちょっとね、もっと遠いところに引っ越してほしいですね」とツッコミを入れて、笑いを誘っていた。なお、『恋のよもやま座談会“恋ナナイト”』は、本日24日(20:00〜)に第2回が配信予定。
2023年07月24日松本穂香、堤真一共演の「ミワさんなりすます」の制作が決定し、秋より放送されることが分かった。とにかく映画が大好きなフリーター・久保田ミワは、映画愛が強すぎてバイト先のDVDレンタルショップをクビになる。ふとしたことから、敬愛する俳優・八海崇が自宅で家政婦を募集していることを知ると、好奇心を抑えきれず八海邸に偵察に向かう。まさかの偶然で、八海のマネージャーに八海邸の新人家政婦と間違えられたミワ。“推し”と同じ空気が吸えるという誘惑に負け、人違いと言い出せず、その日から“スーパー家政婦”になりすまして八海邸で働くことになる。「すぐにバレるに決まってる」とビクビクしながらも、“神”と崇める八海と言葉を交わせる職場で夢のような“圧倒的ロマンス”に身を焦がすミワ。垣間見える八海の素顔の尊さに、ますます夢中になっていく。度重なる身バレの危機をなんとか乗り切っていたものの、ある日ついに、ミワがなりすました当の本人・美羽さくらが姿を現す…。他人になりすまし、“推し”の家に潜入する衝撃の「なりすまし」ストーリーが描かれる本作。自分の“好き”に一途なミワの姿を通して、誰にでも居場所はある、失敗しても立ち直れる、そんな気持ちになれるドラマとなっている。原作は青木U平の漫画「ミワさんなりすます」、脚本は「おっさんずラブ」「unknown」の徳尾浩司が手掛ける。松本穂香映画好きの久保田ミワ役は、ドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」や映画『恋のいばら』などの松本穂香。松本さんは、自身の役を「傍(はた)から見ると一見地味でとっつきにくさを感じるミワさんですが、そこに秘められた愛情深さがとても魅力的な人物です」と紹介し、「原作漫画に流れる独特のあの雰囲気をドラマでいかに表現していくのか、今から演じるのが楽しみです」と期待を寄せる。堤真一そして、そんなミワの“推し”である俳優・八海崇を演じるのは、ドラマ・映画・舞台など幅広く活躍する堤真一。堤さんは、同じ俳優でありながら「八海は自分とは真逆の人間だなと感じます」とコメント。その上で、「台本から最初に受けとった八海の穏やかなイメージを大事にしながら、これまで様々な現場でご一緒させて頂いた『スター』の先輩方の姿を思い描きながら、八海崇というキャラクターを作っていきたいと思います」と意気込みを語っている。夜ドラ「ミワさんなりすます」は2023年秋、毎週月曜~木曜22時45分~NHK総合にて放送(各話15分)。(シネマカフェ編集部)
2023年06月27日堤幸彦監督の新作映画『SINGULA』(シンギュラ)のマスコミ向け完成披露試写会が6月7日に行われ、堤監督、原作・原案の一ノ瀬京介、出演者のspiが登壇した。集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。互いの素性を知らないAIたちによるディベートバトルロイヤルが始まる――。AI同士が討論したらどうなるのか…?AI同士のディベートバトルを描く本作。たった11人の出演キャストに抜擢されたのは、2.5次元ミュージカルに出演するspiさん。全編英語で15体15役のAIキャラクターを演じ分ける。2019年2月に一ノ瀬さんが企画プロデュースしたAIたちによる討論劇[SINGULA]の舞台が原案となり、今回映像化となったが、堤監督は「あまりにも志の高い舞台で驚き、誰が作ったのか興味が湧いてお会いして、これは絶対映画にした方がいいですよ!とアプローチした」と出会いをふり返る。spiさんは、本作のオファーを受けた際のことをふり返って「朝の8:30に連絡がきて、二つ返事でやらせて下さい!と伝えました」とコメント。撮影中は「英語の種類の使い分けが難しかった。15人のキャラクターの特徴を考え、さらにそれぞれのキャラを色分けしていた。観ている人が、15人1役を面白く感じるエンターテイメントになるように、と思いながらやっていた」と語った。プロジェクトの展開については「なるべく人の手を借りず、海外で注目してくれる人にアプローチしたり、日本では内容に賛同してくれる人と一緒にやれるようにと考えていて、じっくり大事に育てて世界に届けたいと考えている」(堤監督)、「このプロジェクトでは、クラファンから、メタバース、NFT といった WEB3.0 への取り組み、そして直接海外に向けて動き出しています」「8月以降からメタバース上でのイベントや上映、NFTを展開させていく予定です。現在絶賛企画中です」(一ノ瀬さん)と話す。また、9月に開催される「マドリード国際映画祭」外国語映画最優秀男優賞・最優秀サウンドデザイン賞の2つのコンペティション部門へのノミネートが発表され、「これまで国際的な映画賞を獲った事がないのに、コロナ渦で作った映画が評価されることは不思議だし、まだ頑張れと言われているように感じる」と堤監督。このあと国内興行や、配信プラットフォームなども動いていく予定とのことだが、すでに海外からは、他映画祭からも問い合わせが入ってきているという。メタバースやNFTといったWEB3.0での展開と海外映画祭からスタートしていくことについて堤監督は「これまで、どちらかというと映画たる映画の形とは別のやり方でやってきたので、WEB3.0などで映像を展開していくのは、遊び場が増える、伝える場所が増える、という意味ではとてもウェルカムでどんどん利用したいと思っている。ただ、できる事としてバージョンをそれぞれ変えていきたいという欲がある。メタバースと劇場で見るのはちょっと違っている、というようなサービスをしたいと考えている。面白いものを創造することを、まだまだAIに譲るわけにはいかないと思う。日本映画の新しい挑戦であり、いかにして世界に見つけてもらうか。を意識した展開をしていきたい」と展望を述べた。なおMakuakeでは、劇場公開に先駆けて行われる先行試写会のチケット、堤監督やspiさんと一緒に作品を鑑賞できる特別チケットなども販売中だ。(cinemacafe.net)
2023年06月10日『池袋ウエストゲートパーク』や『TRICK』シリーズなど、数多くの大ヒット作を生み出し、革新的な作風で話題を呼んでいる堤幸彦監督。劇場公開最新作『ゲネプロ7』では、演劇界とタッグを組んで新たな意欲作を完成させています。そこで、本作で映画初主演となったこちらの方にお話をうかがってきました。三浦海里さん【映画、ときどき私】 vol. 571本作は、新作舞台に挑むことになった7人の役者たちを中心に、「ゲネプロ」と呼ばれる最終リハーサルを行うまでの様子を描いたミステリー。そのなかで、劇団の新メンバーとなる山井を演じたのは、「主役の椅子はオレの椅子」というオーディション番組で勝ち抜いて本作に抜擢された三浦さん。和田雅成さんや荒牧慶彦さん、黒羽麻璃央さんをはじめとする舞台で人気の実力派キャストに囲まれながら主演という大役を務めています。そこで、堤監督の現場で驚いたことや共演者との思い出、そして自身の素顔について語っていただきました。―まずは、堤幸彦監督が撮影に参加することが決まったとき、最初のリアクションはどんな感じでしたか?三浦さんこのメンバーの真ん中に立つだけでなく、堤さんともご一緒できると聞いたときは正直に言うと「マジか!」と本当に驚きました(笑)。僕は堤さんの『SPEC』シリーズが大好きだったのでワクワクしましたが、それ以上にドキドキや不安も大きかったです。―実際、「早く始まってほしいけど、始まってほしくない」みたいなお気持ちになったとか。初日を迎えたときの様子を教えてください。三浦さんその日のうちにキャストのみなさんともお会いしましたが、最初は独特な空気感もありました。でも、それが劇中の山井が新メンバーとして加入する様子とリンクしていたので、むしろよかったかなと。しかもみなさんがとても優しく受け入れてくださったので、すごく楽しくてあっという間に撮影が終わってしまった感じでした。あえてキャラを確立しすぎないことを意識した―今回は、どのような準備をして役作りをしていきましたか?三浦さん僕が演じた山井は、個性の強いほかのキャラクターに比べて、あまり特徴のない人だと思いました。だからこそ、逆にあまり作り込まずに、フラットでいたほうが一番いい形で目立てるのかなと。そういう理由から、あえてキャラを確立しすぎないことを意識しました。―山井の少しオドオドした雰囲気と、劇中劇で演じた妖精パックの狂気的な感じを見事に演じ分けられていたのもすごかったです。三浦さんまず山井は素の僕に近いタイプですし、パックに関してはずっと演じてみたいと思う役どころでした。なので、僕にとってこの2つのキャラクターは自分の枠から大きく外れていない感覚だったので、本当にいい役に巡り合えたと感じています。パックに関しては、本読みのときに堤さんからニュアンスを教えていただいたのと、その場でメイクもしていただいたので、そこからインスピレーションをもらって演じました。―普段は舞台を中心に活動されているので、映画の現場では戸惑うこともあったのではないかなと。三浦さん初めのほうにみんなの後ろに立って、ボソッと話すシーンがあるんですが、自分としてはかなり抑えて声を出しているつもりでした。でも、「もっと小さく」と言われて、「蚊の鳴くような声になっちゃうけど大丈夫かな?」と思ったんです。そのときに、自分がいかに舞台の発声になっているかに気づかされました。声量やカラダの動かし方など、映像と舞台では表現の仕方が違いますからね。そのギャップが難しくて、苦労しました。堤さんの細かいこだわりが散りばめられている―堤監督の演出で驚いたことがあれば、お聞かせください。三浦さんたとえば「ここでまばたきを大きくしてみて」とか「何歩で歩いて」といった感じで言われることが多かったので、細かい部分でのこだわりを散りばめられているイメージが強かったです。個人的に楽しかったのは、エンディングで僕が舞台上でセリフを言ったあとにドローンが劇場のなかをグルグル回り、最後に僕が2階にいるという流れをワンカットで撮ったときのこと。実は、裏で1階から2階まで猛ダッシュしているんです(笑)。特に2階の廊下にはモニターを見ながら僕に「行け行け!」と手を振る堤さんの後ろを走っていくのがおもしろかったなと。しかも、ドローンの操作が難しかったようで、6回くらいやりましたから。毎回全力疾走だったので、かなり息は上がっていましたが、映っているときはそれがわかってはいけないので肩を揺らさないようにするのが大変でした。―裏でそんなことがあったとはまったく感じさせないシーンですが、ぜひ注目してほしいですね。監督からは「集団のなかで存在を出すことが天才的にうまい」と言われているそうですが、自分で意識していることは?三浦さん自分としては、まったくないですね。ただ、以前ほかの舞台のときに「人によって普通は違うから、普通って難しいよね」という話になったことがあり、そこで「周りが個性的であればあるほど、そのままでいることで普通になれる」と教えてもらったことがありました。今回はそういうところを意識したおかげで浮いて見えたのかなと思うので、堤さんにはそのあたりを見ていただけたのかもしれません。みんなでオンオフをしっかり分けられたのがよかった―その個性豊かな共演者の方々がそろった現場で、印象に残っているエピソードなどがあれば教えてください。三浦さん休憩時間は一緒にご飯を食べながら、みんなが大好きな『ONE PIECE』のマニアックなクイズを出し合うということを永遠とやっていました(笑)。でも、そのおかげで輪ができた気がしますし、オンとオフをしっかりと分けられたのはよかったなと。あとは、みなさんが僕のことを主演だからといって立ててくれると同時に引っ張ってもくださったので、ありがたかったです。―そこで生まれたチームワークのおかげで殺陣のシーンも息がぴったりだったと思いますが、これまでは殺陣をほぼしたことなかったとか。そうとは思えないほど素晴らしい殺陣でしたが、実際に挑戦してみてどうでしたか?三浦さん僕以外は刀の扱いに慣れている方ばかりだったので、死に物狂いでした。しかも、今回は練習の時間がほとんどなかったので、動画を見ながらキャスト同士で休憩時間に合わせたり、毎日ホテルで自主練したりという感じだったので、本番の前からすでに汗をかいていたほどです(笑)。本当に必死でした。そのなかでも、繰り返し練習に付き合ってくれたのは、1対1のシーンがあった(和田)雅成くん。蹴りを入れるところも「本当に当てても大丈夫だよ」と言ってくれたり、アドバイスをくれたりしてすごく助けてもらいました。何も持っていないけど、努力の量では負けたくない―堤監督からは、「オーディションを勝ち抜いてきた理由が分かった」というコメントもありましたが、ご自身の強みはどんなところだと思っていますか?三浦さん堤さんは僕を買いかぶりすぎですね。おそらくコメント用で5割増しに言ってくださった気がします(笑)。ただ、僕は役に入ったら何も怖がることなく、物おじせずにいけるところはあるので、もしかしたらそういうところを感じていただけたのかなと。僕自身は何かを持っているほうではないですが、持っていないからこそ気持ちで負けたくないというか、努力の量で負けたくないという思いは強いです。―ということは、素顔は意外と怖がりだったりするのでしょうか。三浦さん小さいときから、人のことをよく見るところがあって、ものすごく周りの空気を読むほうではあると思います。ただ、役になったら関係なく行けてしまうので、普段の反動がそっちに出ているのかもしれないですね(笑)。―では、ストレスが溜まってしまうときの発散方法は?三浦さん実は、僕はストレスが溜まったことが本当にないんです。気がついていないだけかもしれませんが…。寝るのが大好きなので、寝たら全部忘れてしまうタイプです。あとは音楽が好きなので、その日の気分に合わせて聴いています。僕はどちらかというと聴き流したいので、日本語の曲より歌詞がわからない洋楽を聴くことが多いです。雨の日ならタイトルに「ウォーター」が入っているものを選んだり、テンションを上げたいときはクラブミュージックを聴いてみたり。こういう時間ってすごく大事だなと思います。役者を続けていくうえで“武器”になるものを見つけたい―これから挑戦してみたいことがあれば、教えてください。三浦さんこの作品が1つ大きなポイントにはなったので、今後映像もたくさんやっていきたいなと考えています。いまはまだ慣れていないところもあるので難しさはありますが、経験を積んでいけばもっと映像の楽しさに気づけるんだろうなと思うので。特に自分がテレビっ子だったこともあり、小さい頃に見ていた世界に行けたらいいなという気持ちもあります。ただ、舞台もすごく好きなので、いいバランスでどちらもやっていきたいです。あとは、特技を見つけたいですね。技術的なことでもメンタル的なことでもいいので、役者を続けていくうえで「これは誰にも負けないぞ」と思える自分にとっての“武器”を持てたらいいなと思っています。―それでは最後に、ananwebの女性読者に向けてメッセージをお願いします。三浦さんまずは、いつもお疲れさまです!みなさんも毎日大変だと思いますが、つらくなったときに下を見てもらったらヒーヒー言いながらがんばっている僕がいますから(笑)。それを見て元気になってもらえたらうれしいです。今回の作品は、舞台と映像のいいところをギュッと集めた作品になっていますので、舞台を見たことがない方もこの映画をきっかけに興味を持っていただけると思います。特に事前の知識もいらないので、お友達と気軽に観に来てください。インタビューを終えてみて…。とても気さくで、とにかく明るい三浦さん。楽しく話をしている様子を見ていて、現場でもみなさんから愛されていただろうなというのが想像できました。本作では、いろんな表情の三浦さんを堪能できるので、見事な殺陣のシーンも含めて必見です。予測不可能なストーリーから目が離せない!映画ならではの映像を楽しめると同時に、まるで舞台を見ているよう感覚も味わえる本作。ミステリアスな展開と臨場感あふれる迫力満点の殺陣シーンに、どんどん引き込まれていくこと間違いなしの1本です。写真・幸喜ひかり(三浦海里)取材、文・志村昌美スタイリスト・堂園礼子ヘアメイク・Roops見良津ストーリー若者から絶大な人気を誇っている7人組ユニット〈劇団SEVEN〉。新たなメンバー山井を加えた新作舞台「シェイクスピア・レジェンズ」の準備を進めている最中、カリスマ的リーダーの蘇我が急死する。蘇我を失ったことで何かが崩れ始めてしまう劇団員たち。お互いのミスを責め合うようになり、稽古には身が入らず、信頼関係に亀裂が走る。さらに、“ある秘密”が彼らに告げられたことで、運命の歯車が容赦なく狂い出すのだった。はたして、7人の絆を打ち砕こうとする黒幕の正体とは?続きが気になる予告編はこちら!作品情報『ゲネプロ7』4月21日(金)より、全国ロードショー配給:ギャガ(C) 映画「ゲネプロ7」製作委員会写真・幸喜ひかり(三浦海里)
2023年04月19日日本を代表するチェリスト堤剛の80歳記念リサイタルが目前だ。「サントリーホール館長」という重責を担いつつ、チェロ普及のために尽力し、80歳を迎える今なお現役最高峰のチェリストとして活躍する堤剛の歩みは、まさに日本におけるチェロ発展の歴史と言っても過言ではない。記念リサイタルのプログラムは、ベートーヴェンの「チェロ・ソナタ第4番」を筆頭に、R. シュトラウス&プロコフィエフのチェロ・ソナタに、マルティヌーの「ロッシーニの主題による変奏曲」が並ぶ華やかなもの。そこにさらに日本を代表する作曲家、権代敦彦の新作が華を添えるという、重量級のプログラムだ。注目の共演者は、これまた日本を代表するピアニスト河村尚子というのも嬉しい限り。名手ふたりによって、丁々発止の熱演が期待されることは言うまでもない。軽井沢、岩国&大阪でも開催されるメモリアルなリサイタルの口火を切るサントリーホール公演は、チェロファンならずとも見逃せない。堤剛80歳記念チェロ・リサイタル4月22日(土)サントリーホール(東京)4月23日(日)軽井沢大賀ホール(長野)4月29日(土)シンフォニア岩国(山口)4月30日(日)ザ・シンフォニーホール(大阪)■チケット情報堤剛(Tsuyoshi Tsutsumi)チェロ/cello幼少から父に手ほどきを受け、1950年に8歳で第1回リサイタルを開いた。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校音楽科を通じ齋藤秀雄に師事、その後1961年アメリカ・インディアナ大学に留学し、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年よりシュタルケル教授の助手を務める。同年ミュンヘン国際コンクールで第2位、ブダペストでのカザルス国際コンクールで第1位入賞を果たし、以後内外での本格的な活動を開始。現在に至るまで、日本、北米、ヨーロッパ各地、オーストラリア、中南米、アジアなど世界各地で定期的に招かれ、オーケストラとの協演、リサイタルを行っている。その他主な受賞は、1971年鳥井音楽賞(現サントリー音楽賞)、1973年『ウジェーヌ・イザイ・メダル』(ベルギー)、1974年『芸術祭放送大賞』、1980年『芸術祭優秀賞、レコードアカデミー賞』、1987年『モービル音楽賞、N響有馬賞』、1993年『日本藝術院賞』、1998年『中島健蔵音楽賞』などを受賞。2009年秋の紫綬褒章を受章。また同年、天皇陛下御在位二十年記念式典にて御前演奏を行った。2013年、文化功労者に選出、2014年インディアナ大学より『トーマス・ハート・ベントンムーラルメダル』、2016年『ウィーン市功労名誉金章』受章、『2016年度毎日芸術賞音楽部門』、2018年『文化庁創立五十周年記念表彰』など多数受賞、表彰されている。近年では、サントリーホール、みなとみらいホール、軽井沢大賀ホール、札幌kitaraコンサートホール等でのJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏会、ピアノのブッフビンダーとのベートーヴェン:チェロ・ソナタ全曲演奏会など益々精力的に活動の場を広げている。2020年秋にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団日本公演においてソリストを務め、大反響を呼んだ。録音においては、近年では『フランク&R. シュトラウス:ソナタ』と『ラフマニノフ:チェロ・ソナタ&ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番』(ピアニストは共に萩原麻未)を、マイスターミュージックより2017年と2019年にそれぞれリリースし、2020年12月の新譜「肖像」はレコード芸術誌の特選盤に選出されている。カナダ・西オンタリオ大学准教授、アメリカ・イリノイ大学教授(1984~1988年)、インディアナ大学教授(1988~2006年)を経て、現在、桐朋学園大学特命教授(前学長2004~2013年)、韓国国立芸術大学客員教授。霧島国際音楽祭音楽監督。公益財団法人サントリー芸術財団代表理事、サントリーホール館長、日本芸術院会員。公益社団法人日本演奏連盟理事長。
2023年04月12日海岸線の美術館・館長の髙橋窓太郎(そうたろう)さんが初めて雄勝(おがつ)を訪れた当時、防潮堤は建設中だった。町のアイデンティティを取り戻す、“もう一つの海岸線”。「景色の半分は壁で半分は海。海岸線と地続きだった土地が変貌していく様子が衝撃でした」宮城県石巻市雄勝町は東日本大震災で甚大な津波の被害を受けた。現在は高さ10m、距離3.5kmの防潮堤が海と町とを隔てている。ここで髙橋さんはある経験をしたという。「防潮堤の前に立つととても静かで波の音が聞こえない。その空間性が美術館みたいだと思ったのです」このある種啓示めいた経験が「見えなくなった風景をアートの力で取り戻す」プロジェクトとして始動したのは2020年のこと。「しかし、地元では防潮堤の建設に反対する声も多くありました。だから壁をよくしようという発想自体、受け入れられない人がいるのも事実。一方で子どもたちに聞いてみると、『安心する』という声も。防潮堤はネガティブとポジティブを孕むものと気づいたとき、元々あった営み、風景を描くことでもう一つの海岸線を作っていこうと思ったのです。その向こうの本当の海岸線とともに」『THEORIA|テオリア』は、作者の安井鷹之介さんが「あなたの好きな雄勝の風景はどこですか?」という住民へのヒアリングをもとに描いた風景画がソースだ。一つの絵の中を春夏秋冬が巡り、夜明けから暗くなるまでの光がグラデーションのように移り変わる。この壁画を見た町の人は皆、自分の知る風景だと感じるだろう。そして壁の向こうの海に思いを馳せるだろう。今後は「海沿いに生まれる大壁画群」をイメージに規模を広げていく。「年1~2作品、制作を進めていきたいし、いろいろなコラボレーションを考えています。例えば壁画の前に移動式サウナを設置したり、美術教室をやったり。ここが盛り上がったら日本の地域の面白さ、豊かさに多くの人が気付くはず。そんな唯一無二の場所にしていきたいですね」『THEORIA|テオリア』(安井鷹之介)クレーンに乗り、小さな刷毛1本で2か月余りで描き上げた。「美術館のように一定の光量ではないのが野外ならではの面白さ。空の色と続いているようだったり、雪が積もったり、東北らしい光景も」(髙橋さん)撮影・KYON.J『A Fisherman|漁師』(安井鷹之介)撮影・KYON.J制作中の安井さんが「あっちの壁には描かないの?」と地元の人に声をかけられたことがきっかけで生まれた作品。朝焼けに浮かぶ漁師の背中を描いたポートレート。2つの絵は昨年11月に完成、お披露目された。海岸線の美術館宮城県石巻市雄勝町上雄勝2‐22みうら海産物店裏防潮堤0時~24時(野外美術館につきいつでも観覧可能)無休無料seawallclub@gmail.com※『anan』2023年3月15日号より。取材、文・松本あかね(by anan編集部)
2023年03月12日演奏家だけでなく教育者、サントリーホール館長など様々な顔をもつ堤剛の80歳を記念したチェロ・リサイタルツアーが来年4月に東京、長野、大阪で開催される。堤剛は日本代表するチェリスト。演奏活動だけでなく、その場は多岐にわたっており、これまでに鳥井音楽賞(現サントリー音楽賞)、ウジェーヌ·イザイ·メダル(ベルギー)、芸術祭放送大賞、芸術祭優秀賞、レコードアカデミー賞、モービル音楽賞、N響有馬賞、日本藝術院賞、中島健蔵音楽賞、ウィーン市功労名誉金賞、毎日芸術賞(音楽部門)、文化庁創立五十周年記念表彰など多数受賞。2009年秋には紫綬褒章を受章。同年に天皇陛下御在位二十年記念式典で御前演奏を行った。そして2013年には文化功労者に選出。いまなお、自国の作品の世界初演をプログラムに取り入れるなど、精力的な活動を続けている。ツアーにはピアニストの河村尚子も参加。当日のプログラムは、ベートーヴェン、R.シュトラウス、プロコフィエフ、マルティヌーたちのソナタや変奏曲が並び、夫人の堤春恵の委嘱作品で権代敦彦が作曲した新作初演も行われる。堤剛 80歳記念チェロ・リサイタルTsuyoshi TSUTSUMI 80th Anniversary Tour出演者堤剛(チェロ)河村尚子(ピアノ)曲目ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 op.102-1R.シュトラウス:チェロ・ソナタ ヘ長調 op.6権代敦彦:無伴奏チェロのための“Z” ゼータ op. 186(2022)~ 堤春恵委嘱作品 ~プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 op.119マルティヌー:ロッシーニの主題による変奏曲 H.290【東京公演】2023年4月22日(土) 14:00開演(13:15開場)サントリーホール【長野公演】2023年4月23日(日) 14:00開演(13:15開場)会場:軽井沢大賀ホール【大阪公演】2023年4月30日(日) 14:00開演(13:00開場)会場:ザ・シンフォニーホール
2022年11月10日10月15日、東京芸術劇場 プレイハウスにて、森山未來と脳科学者の中野信子、イスラエル出身の振付家・ダンサー、エラ・ホチルドの共同制作による新作パフォーマンス『FORMULA』が開幕した。ダンサー、表現者として次々と新たなチャレンジにのぞむ森山が、中野の科学者としての膨大な知識とそれに基づく視点に刺激を受けて実現に至った、異色のコラボレーションだ。初日前日に実施されたゲネプロでは、舞台上のパフォーマンスのほか、劇場ホワイエにしつらえられたインスタレーションや映像作品も公開、「没入型アートコンプレックス」としての独自の世界観を打ち出した。客席に入ると、通路脇に建てられたいくつもの杭が視界に。舞台上の、木造住宅を想起させる装置がまるで客席にまでなだれ込んできたかのようだ。セノグラフィーを手掛けたのは川俣正。また衣裳の廣川玉枝、サウンドスケープの原摩利彦、グラフィックデザインの岡﨑真理子と、国際的に活躍するアーティストたちが集結した舞台だ。印象的な場面はいくつもある。川俣の舞台装置の延長ともいえる梯子や建具の断片らしきものを手にしたダンサーたちが紡ぐのは、jひとつつの家族を思わせる風景。森山の日常的なつぶやきのようなセリフから展開するシーンには、とても他人事とは思えない切実な思いが潜む。身近な人の死を思わせる場面は、誰もがいつかは経験する局面に真摯に向き合うダンサーたちの姿が、深く心に突き刺さる。クリエーションを振り返った中野は、「心理学、臨床心理学では、死を考えるということは、“生きたいから”だと解釈する。死にたいと口にするのは、いま生きている状態がすごくいやだというメッセージ──もっと良く生きたいという意味。未來くんはそこをもっと描いてもいいのではと思っていたが、それは実現できたのではないか」とコメント。東京、大阪公演では中野の作品である脳波測定体験アートが付いたチケットも発売され、話題に。プロジェクトの核となる森山も、「信子さんとの出会い、さまざまなアーティストとの出会いの中で見えてきたものがある。人間が人間たらしめるものとは何なのか──。人と人とが繋がっていくこと、関わっていくことが、その良し悪しは関係なく、僕ら人間に宿命づけられているもの。それによって僕らは生きていくのだということを、この1年近くのプロセスの中で感じてきました」と語った。さらに、ダンス作品としての強度を実現したのは、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック・ダンスカンパニー、バットシェバ舞踊団で活躍したダンサー、振付家、エラ・ホチルドだ。「誰もが共感できるようなストーリーです。作品を通して、自分自身を見るような気持ちになってもらえたら」と胸の内を明かした。さまざまな才能が集う独創的なプロジェクトだ。それを可能にした森山の創造力と、多くの才能を巻き込む求心力が、鮮やかな印象を放った。東京芸術劇場プレイハウスでの東京公演は10月23日(日)まで。その後、仙台、福岡、大阪、名古屋、高知での公演が予定されている。ライター:加藤智子
2022年10月19日奈緒が“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーを演じる、実話のドラマ化「ファーストペンギン!」に、堤真一が漁船団を率いる昔気質の漁師役として出演することが決定。コメントが到着した。多くの敵が潜む海に、なかなか飛び込むことができない臆病な動物、ペンギン。勇気ある1羽が飛び込むと、仲間たちも次々と荒海へと向かうことができる。その「勇気ある1羽目」=「ファーストペンギン」のように、縁もゆかりもない“漁業の世界”に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎだした漁師たちの実話をモデルに、「JIN-仁-」「義母と娘のブルース」などの森下佳子のオリジナル脚本で紡ぐ本作。主人公・岩崎和佳役を演じる奈緒この度、漁船団「さんし船団丸」を率いる船団長・片岡洋(かたおかひろし)役に堤真一が決定。本作が日本テレビの水曜ドラマ枠初出演となる。堤さんが演じる片岡洋は、真っすぐで情に厚く、周囲から頼られる親分肌。しかし、「男とはこうあるべき」「漁師とはかくあるべき」という価値観にとらわれ、見栄っ張りな側面がある。都会から移り住んできた若きシングルマザー・岩崎和佳(奈緒さん)と出会い、“浜の立て直し”のオファーを持ち掛ける張本人。しがらみだらけの“漁業の世界”で、真っ向からタブーに切り込もうとする和佳とぶつかり合い、ケンカを繰り返しながらも、少しずつ絆を深め、共に新事業の立ち上げに挑む仲間に。和佳の前では、子どものようにスネたり、ヤキモチを焼いたり、癇癪を起こしたりと、何かと扱いづらい存在。だが、不思議とどこか憎めない、チャーミングな役どころとなる。堤真一「明るさやエネルギーをもらえる作品になる」「元々ドキュメンタリーや報道番組を通じて、ドラマのモデルとなった実話については知っていました」という堤さん。「脚本の森下さんとは一度ご一緒したい!と願っていましたので、今回実現して、とても嬉しいですし、先々の展開が今から本当に楽しみ」と期待を口にする。演じる片岡洋については、「頑固なところがあって、古い価値観からなかなか脱却できない、新しいことをしたいと言うわりには、全然動けない…そんな昔ながらの人物」と分析、奈緒さんら共演陣にも期待を寄せ、「メンバーが素晴らしい!奈緒さんとも話していたのですが、このメンバーで飲みに行ったら楽しいだろうなぁ…って。今の状況では、実現できないので残念ですが…。とにかく楽しい現場になると思います」と語る。「『ファーストペンギン!』というタイトルも好きですし、主人公の成長の記録を描いたドラマになると思います。彼女が何と戦い、周りの人がどう変化していくのか…そういった姿が見られるドラマです。明るさやエネルギーをもらえる作品になると思います」とアピールした。「奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく」一方、脚本家・森下さんは「大胆なくせに小心で、熱いくせにしょげやすく、惚れてるくせに暴言を吐き、頑固なくせに妙なとこは素直、夢はあるのに現実にがんじがらめ、片岡というこの漁師は矛盾だらけ、『矛盾』こそが彼のキャラクターといってもいい人物です」ときっぱり。とはいえ、「1人の大人として未来への責任を果たそうと彼なりに悪戦苦闘している。堤さんなら、この『矛盾』だらけの大人の男を人間くさく愛すべき人として表現してくださるに違いない!と、今からワクワクしております。奈緒さんが新鮮な感性を持って、経験値豊かな堤さんに向かっていく。その状況は、劇中の和佳と片岡の有様にそのままかぶるような気もします。そんなところも密かに楽しみにしております」と明かしている。新水曜ドラマ「ファーストペンギン!」は10月、毎週水曜22時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年08月16日日本を代表するチェリストにして、世界最高峰の音楽の殿堂サントリーホール館長という重責を担う堤剛が、今年80歳を迎える。この節目の年を記念して、堤剛80歳記念コンサート実行委員会(KAJIMOTO内)による、『堤剛 80歳記念スペシャルコンサート』が開催されることとなった(2022年8月31日:サントリーホール)。その内容は、1942年生まれの堤剛の傘寿を祝うべく、日本中のチェリストが一堂に会するという、極めてスペシャルなコンサートだ。プログラム前半は、堤がこれまでに大事にしてきた日本の作曲家たちの作品を並べ、後半は、植木昭雄、山崎伸子、笹沼樹、新倉瞳とのチェロ・アンサンブルが披露される。そしてラストは、向山佳絵子、長谷川陽子、山本祐ノ介の3人と共に、ハイドン「チェロ協奏曲第1番」の第1楽章を演奏するという豪華さだ。これはまさに、日本のチェロ界を俯瞰するかのような“一期一会のチェロ祭り”と言えそうだ。■公演概要8月31日(水)サントリーホール 大ホール堤剛80歳記念コンサート<プログラムと出演者>・ダヴィドフ:賛歌 ほか(指揮:山本祐ノ介、日本チェロ協会チェロ・オーケストラ)・武満徹:オリオン(海野幹雄 & 海野春絵)・細川俊夫:線 II(山澤慧)・三善晃:母と子のための音楽(鳥羽咲音 & 鳥羽泰子)・間宮芳生:チェロと尺八のための「KIO」(堤剛 & 坂田誠山)・ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第1番(山崎伸子、植木昭雄、笹沼樹、髙橋麻理子、西谷牧人、濱田遥、掘了介、山本裕康)・クレンゲル:賛歌 op.57(堤剛、山崎伸子、新倉瞳、植木昭雄、笹沼樹、髙橋麻理子、西谷牧人、濱田遥、掘了介、山本裕康、上村文乃、上森祥平)・ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb:1 第1楽章(堤剛、向山佳絵子、長谷川陽子、山本祐ノ介)■堤剛/Tsuyoshi Tsutsumi(チェロ)(C)鍋島徳恭名実ともに日本を代表するチェリスト。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校音楽科を通じ齋藤秀雄に師事。1961年インディアナ大学に留学し、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。1963年ミュンヘン国際コンクールで第2位、ブダペストでのカザルス国際コンクールで第1位入賞。これまでに鳥井音楽賞(現サントリー音楽賞)、ウジェーヌ・イザイ・メダル(ベルギー)、芸術祭放送大賞、芸術祭優秀賞、レコードアカデミー賞、モービル音楽賞、N響有馬賞、日本藝術院賞、中島健蔵音楽賞、ウィーン市功労名誉金賞、毎日芸術賞(音楽部門)、文化庁創立五十周年記念表彰など多数受賞、表彰されている。2009年秋の紫綬褒章を受章。また同年、天皇陛下御在位二十年記念式典にて御前演奏を行った。2013年、文化功労者に選出。カナダ・西オンタリオ大学准教授、アメリカ・イリノイ大学教授、インディアナ大学教授を経て、現在桐朋学園大学特命教授(前学長2004~2013年)、韓国国立芸術大学客員教授。公益財団法人サントリー芸術財団代表理事、サントリーホール館長。日本芸術院会員。
2022年07月11日俳優の堤真一、モデルの蛯原友里、女優の森七菜が出演する、三井不動産商業マネジメント「三井ショッピングパークららぽーと」の新CM「出会いに、会いに。」2022年編が、29日より放送される。堤の撮影は、ららぽーとの“パーク感”、“多様性”を表現した壮大なセットの中で行われ、広い青空・緑あふれる空間で人々が思い思いにららぽーとを楽しんでいる様子が描かれている。また、蛯原は友人と館内でワークショップに参加したり、家族とアパレルショップでお買物を楽しむ様子を、森は友人とバーベキューをしたり、気持ちのよい青空のもとドッグランでくつろぐ様子などを表現している。なおCMの放送開始に合わせて、堤へのインタビューの様子を記録したスペシャルコンテンツが、ららぽーと公式Youtubeチャンネル限定で公開される。○■堤真一インタビュー――CM撮影時の感想を教えてください。今回初めてららぽーとの館内ではなくスタジオでの撮影でした。素敵なセットで、よりららぽーとのよさが表現されていると思います。――お買い物は即決派? 吟味派?僕はどちらかというと吟味派です。ネットでのお買い物も苦手なんですよね。ちゃんと物を見て、いいなと おもっても少し考えて一回妻と相談して買うか買わないか決めるタイプです。――夏になったら必ずすることは?僕は関西人なので、鱧の湯引きが出ると夏だなと思います。僕が東京に出てきた頃は鱧を食べる習慣がなかったみたいで。だけど、今はスーパーでも売っているので鱧を食べますね。
2022年06月28日映画『メタモルフォーゼの縁側』(6月17日公開)の大ヒット祈願舞台挨拶が8日に都内で行われ、芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、生田智子、光石研、狩山俊輔監督が登場した。同作は「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理による同名漫画の実写化作。17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら(芦田)と、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪(宮本)の2人がBLをきっかけに出会い、年の差58歳の友情を育む。2011年公開の映画『阪急電車 片道15分の奇跡』ぶりの共演となった芦田について、宮本は「『阪急電車』では、私の手のひらにすっぽりとこの手が入ったんですよ! 10年経ったらすごい素敵なお嬢さんになって、もう"愛菜ちゃん"と言えないんですよ。"愛菜さん"と言わないといけないなと思いました」と成長に驚く。芦田「そんな、全然です。ありがとうございます」と恐縮する様子を見せた。また、自身の夢について聞かれると「みんなが遊びにきてくれるお家にしたい!!」というフリップを見せた芦田は「将来、一人暮らしとかしてみたいなあと思っていて」と願望を吐露。「『居心地いいよね』とか、みんなが集まろうとなった時に『じゃあ、愛菜の家で』みたいな感じで言ってもらえたりしたいなと思って。実は結構寂しがりなので、一人暮らしをしたいけど寂しくないような、みんながワイワイしてくれる家にしたいな、なんて妄想してます」と明かす。家の理想としては「こたつとか憧れますね。みんなで入ってテレビの前とかでゴロゴロしたらいいなと思いました」と語った。
2022年06月08日堤真一、森田剛、伊藤蘭らが出演するCOCOON PRODUCTION 2022 DISCOVER WORLD THEATRE vol.12『「みんな我が子」-All My Sons-』東京公演が5月10日よりBunkamuraシアターコクーンで開幕。それに伴い、スタッフとキャストからのコメント、舞台写真が公開された。『セールスマンの死』(ピューリッツァー賞・トニー賞受賞)、『るつぼ』などで有名な、20世紀を代表するアメリカの劇作家アーサー・ミラーの代表作のひとつとされる戯曲が『みんな我が子』だ。1947年にアメリカ・ブロードウェイで初演され、第1回トニー賞を受賞、その後世界各国で上演、1948年と87年には映画化。近年では、2019年にイギリス・ロンドンで上演、同年ブロードウェイでのリバイバル公演は、第73回トニー賞の演劇リバイバル作品賞を受賞するなど、初演から70年以上の時を経ても色褪せることなく、世界中で上演され続けている。第二次世界大戦後の一見円満そうなとある家族の葛藤と崩壊が描かれ、悲劇的なラストに至るまでにこめられた胸に刺さる台詞の数々は、今もなお多くの観客の心を揺さぶるはずだ。シアターコクーンでの公演としては、2016年にDISCOVER WORLD THEATREシリーズ(以降DWT)の第1弾公演として上演した『るつぼ』以来のアーサー・ミラー作品となる。演出はリモートながらも高い完成度で上演した2020年のDWT vol.9『十二人の怒れる男』から2度目の登場となるリンゼイ・ポズナー。1991年に上演した『死と乙女』にてイギリス演劇の最高峰ローレンス・オリヴィエ賞作品賞を受賞し、多彩な現代劇作家作品の演出で評価を得ているポズナーが、2009年にイギリスで手掛けた『橋からの眺め』以来となるミラー作品をどのように手掛けるのかに期待だ。家族のためにただひたすらに生きる父ジョー・ケラーには堤真一。戦争から戻らない次男ラリーの無事を信じ、家族を愛する母ケイトには伊藤蘭。ケラー家の長男クリスには森田剛。ラリーの婚約者アンには西野七瀬。アンの兄ジョージには大東駿介。そして、ケラー家の隣人ドクター・ジムには山崎一と、日本屈指の俳優陣が本作に挑む。<リンゼイ・ポズナー(演出):コメント>私のプロセスは、まずかなり長い時間をかけて俳優の皆さんとひとつひとつの台詞について1行ずつ、ト書きも含めて心理的動機や社会・歴史的背景を話し合います。それからきめ細かく、何度も短いセクションを繰り返しながら立ち稽古をし、最終段階になったら通し稽古を行います。このような進め方が初めての方もいらっしゃったと思いますが、皆さんとてもオープンで私のやり方をすぐに理解し対応してくださり、クリエイティブで心がひとつになる関係を築くことができたと強く感じています。個人、そして社会全体に対する罪の意識と責任というテーマを扱っているアーサー・ミラーの素晴らしい戯曲を日本で演出できることは本当に名誉なことですし、学びの多い経験となりました。またこの戯曲は、家族の肖像と家族が抱える問題を見事に描いており、これは普遍的に理解されるものであると信じています。私たちのプロダクションが、ご覧になる観客の皆様の心を深く動かし、そして個人と社会における責任の本質について問い直すものになることを願っています。<ピーター・マッキントッシュ(美術 / 衣裳):コメント>来日することができなかった『十二人の怒れる男』(20年上演)を、コロナ禍の最中にもかかわらず上演できたこと、困難を乗り越えてやり遂げたことは、信じられないほど感動的でした。あの経験も、かけがえのないものだったと思います。今回の『みんな我が子』においても、創作過程の一部はリモートで行いましたが、来日できて非常に嬉しく思っています。もし来日が叶っていなかったら、成し遂げることができなかったことも出てきていたことと思います。リモートで行った作業を、来日後にやり直さざるを得なかった部分もありますが、皆さん果敢にチャレンジしてくださっているので、とても充実しています。日本のカンパニーの皆さんは本当に全力を尽くしてくださっていて、共に楽しい時間を過ごすことができています。全ての要素が極めて美しく仕上がり、素敵な作品を創り上げることができました。俳優の皆さんの演技には目を見張るものがあり、ご来場いただく皆様には素晴らしいひと時をお過ごしいただけると思います。どうぞお楽しみください。堤真一・森田剛・西野七瀬らキャストコメント全文「ひと色ではない思いを持ち帰っていただけたら」<堤真一・コメント>やればやるほど難しい台本だなと感じます。ジョーは学もなく単純な人間で、想像力もない。戦場は経験しておらず、戦争はあくまで“外”で行われていることで、人の命に対する感覚が薄れている。最初に台本を読んだ時は「なんて酷い父親だ!」と憤りを感じましたけど、役柄を理解すると、そのどこがいけないんだ?という彼の主張もわからないではないんです。ジョーを演じる上で、落ち着いた強い父親でありたいとは思うものの、声や身体の使い方も含めて、今までにない挑戦です。この強烈な自己主張に満ちた人間を、一見“正しく見える人間”にできるように創り上げたいと思います。それにしてもアーサー・ミラーはやっぱりすごいなと。いかに人間が完璧じゃないかということを突きつけられますね。人は時に自分を正当化しながら生きるものであり、直接・間接に人を巻き込む戦争がいかに馬鹿げたものかも痛感させられる。この父親も観る人によって意見はさまざまでしょうけど、ひと色ではない思いを持ち帰っていただけたらと思います。<森田剛・コメント>会話のスピード感、人物たちの思考がものすごい速さで動いているので、その言葉のキャッチボールはとても演劇的だなと思います。言葉と腹の中で思ってることが全然違う、そんな人がいっぱい出てくる話なので、観る人によって解釈も違ってきますよね。笑っている人の腹の中には絶対にその反対があるな、と思って見ちゃうけど(笑)、意外にそのまんまの笑顔の人だったり。また、怒りの感覚を相手に向けて発散するのと、自分に向けて発散するのでも、見え方がずいぶん違って来る。そういう意味では、クリスはどう見られるんだろうな、という楽しみもあります。稽古が苦しくて逃げ出したくもなりましたが、でも忘れちゃうんですよ。舞台ってそんなものかもしれない。いいことばかり残って嫌なことは忘れちゃう。クリスとして生き生きと、真っ直ぐに立つ自分を想像して、そこを信じてやるしかないなと思っています。<西野七瀬・コメント>海外の戯曲、海外の演出家さん、共演させていただく皆さんも初めての方が多く、初めての経験ばかりです。自分の幸せを実現するために、やむを得ずとはいえケラーを追い詰めるきっかけを作るのはアンです。台本を読む前までは、こんなに物語の鍵を握る役割があるとは想像していませんでした。どうしてこれほど贅沢で素晴らしいお話をいただけたのだろう?と思う一方で、難しい挑戦の方がやりがいがあるということは今までの経験上わかっていました。毎回葛藤しますが、安定の道には行きたくないタイプで、どうしても難しそうな方に興味を引かれてしまう。挑戦は大好きですね。実際はめちゃめちゃ弱音を吐いていますが(笑)、とても充実しています。生の声でちゃんと客席に届けられるのか、もっと細かくリンゼイさんのリクエストに応えたいのに全然できていないところなど、考えなければいけないことばかりで頭が一杯一杯ですが、挫けずにこの壁を乗り越えていきたいです。<大東駿介・コメント>リンゼイさんの演出は面白いです。丁寧に、丁寧に進めていくので、発見がすごく多いんです。こうしてとことん繊細に台本と向き合える時間をもらえたことは本当にありがたいし、演劇はこうして作られるんだ!という楽しさを実感できて、すごく嬉しいですね。この戯曲を最初に読んだ時、いち家族の出来事のなかに、その時代の痛みや悲しみ、そこから先に進もうとする人間の強さみたいなものをすべて見せていると思って、とんでもない重圧を心に感じたんです。その圧の強さをしっかりと舞台の上に表せられるようにしたいですね。ちゃんとその時代の風が、劇場に吹けばいいなと。今、本当に戦争の最中であるという現実、ニュースの映像に対して、どこまで僕らがリアリティを感じられるのか…といったことも考えずにはいられません。それでも僕たちは生きていく、そうした小さな、灯火みたいな命のエネルギーに、向き合える時間になればいいなと思っています。<山崎一・コメント>ミラー作品は「これでもか!」としつこいぐらいに打ちのめされるようなところが面白いと思える人と、そこが苦手な人と、二手に分かれる気がします。僕はこのヒリヒリする感覚が好きですね(笑)。それにやっぱり構成が上手いんですよ。サスペンスめいた部分もありつつ、でも全てが理詰めで成立しているわけじゃない。すごく曖昧な部分も残されている。おそらくケラー家っていい家族だと思うんです。でもひとつの嘘だけが重くのしかかっている。もちろんそれは許されないことだけれど、寛容な心を持って見るならば、その1点のみで友達関係を壊すことをしなかったんじゃないかな。加えて、戦場を経験しながらピュアな心を持ち続けているクリスの存在もジムの心を動かしたんじゃないか…と、勝手に解釈しています(笑)。ジムは知的で、ちょっと皮肉ったジョークも言い、周りが見える人物。ユーモアがありつつも視野が広く、やさしい眼差しを持っている、そんな風にできればいいなと思っています。奇しくも今、ウクライナで戦争が起きて、現実と作品がリンクしています。戦争で犠牲になるのは誰にとっても「我が子」なのにと思ってしまいますね。<伊藤蘭・コメント>繰り返し台本を読んでみると、登場人物一人一人の悩みや葛藤に改めて惹きつけられます。1日に凝縮された中で濃密すぎる出来事が起きていきますが、時に滑稽でもある人物たちが愛おしくなってくるんです。心理的サスペンスのような側面もありつつ、そんな風にそれぞれの人間らしさが浮き出てくるところが、このお芝居が長く愛されてきた理由ではないかなと思っています。強烈な個性の母親役は色々と経験してきましたが、ケイトはひときわアップダウンが激しくて、まるでジェットコースターみたい(笑)。精神的に不安定な人のように見えて、並外れてエネルギーが大きい人だと思います。彼女の判断や深謀は自分でも言う通り愚かかもしれませんが、最後まで揺るがない夫婦の結束、夫に対する愛情という一点は大切にしたいです。ケイトとしては子供たちに愛情を分け与える一面と、感情が沸騰して心の奥底が覗く部分と、メリハリをつけて表現できればと思います。■公演情報COCOON PRODUCTION 2022 / DISCOVER WORLD THEATRE vol.12『みんな我が子』 -All My Sons-作:アーサー・ミラー翻訳:広田敦郎演出:リンゼイ・ポズナー美術・衣裳:ピーター・マッキントッシュ出演:堤真一、森田剛、西野七瀬、大東駿介、栗田桃子、金子岳憲、穴田有里、山崎一、伊藤蘭ほか<東京公演>5月10日(火)~30日(月)全25回会場:Bunkamuraシアターコクーンチケット料金:S席11,000円A席9,000円コクーンシート5,500円(全席指定・税込)※コクーンシートは、特にご覧になりにくいお席です。ご了承の上、ご購入ください。※未就学児童の入場はご遠慮いただいております。<大阪公演>6月3日(金)~8日(水)全8回会場:森ノ宮ピロティホールチケット料金:11,500円(全席指定・税込)大阪公演のチケット公式先行販売中。受付日時:~5月11日(水)23:59受付URL: ※抽選での受付になります。※注意事項詳細は、受付ページをご確認ください。
2022年05月10日女優の芦田愛菜と宮本信子が映画『メタモルフォーゼの縁側』(6月17日公開)の主題歌を務めることが30日、明らかになった。同作は「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理による同名漫画の実写化作。17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら(芦田)と、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪(宮本)の2人がBLをきっかけに出会い、年の差58歳の友情を育む。芦田と宮本は、熱狂的なファンを持つ男女2人のバンド・T字路sの「これさえあれば」をカバー。T字路sによる演奏のもと、「うらら&雪」のコンビ名で歌唱を披露した。T字路sは、本作では主題歌のみならず音楽全般を担当し、映画音楽を制作するのは初となった。河野英裕プロデューサーは「昔から好きなアーチストでしたが、T字路sを聞いていると映画のイメージがどんどん膨らんできて。だったら思い切って音楽を頼んでみようかなと。ボーカルはなくてもそのメロディと音で、この映画を違う場所まで運んでくれるに違いないと。そして映画の最後、エンドロールまで全部ひっくるめて物語が完結するようにしたかったので、どうしようかと悩んでいたら、『これさえあれば』というT字路sの曲があるじゃないかと。“これ”はBLでもいいし、隣にいる誰かでもいい。好きな音楽でも本でも場所でも食べ物でも何でもいい。この物語のためにある曲だと思いました」とT字路sの起用についてコメント。さらに、ギターヴォーカルの伊東妙子はうららの母親役として俳優出演も果たしている。また、4月8日より特典付き前売り券がメイジャー通販サイトにて販売開始される。前売券購入特典として、映画のキャラクターや場面を両面にあしらった「オリジナルクリアファイル」か、劇中で主人公たちが熱狂するBL漫画のキャラクター咲良と佑真(作画:じゃのめ)をあしらった「咲良&佑真のトキメキ バックハグクリアポスター」のどちらかが選べる。○芦田愛菜 コメントスタッフの皆さんにすぐ後ろで見て頂きながらレコーディングしたので、すごく緊張していたのですが、歌っているうちにだんだん楽しくなりました。漫画に出会えたうららの気持ちになって、歌えたような気がしています。この曲を聴いていると雪さんとの二人のシーンが思い浮かぶんです。素敵な映画のエンディングになったと感じました。○宮本信子 コメント二人の歌をエンドロールにしたい! と言われた時は、もうビックリしました。青天の霹靂! 責任重大!とてもむずかしい楽曲でしたが、レッスンを受けて、なんとか本番に間に合いました。レコーディングは緊張しましたが、先生からの「信子さん、のって、のって~~歌って~~。いつものライブのように!」のお言葉を胸に、楽しく一生懸命歌いました。○T字路s コメント・劇伴を制作した感想劇伴音楽の制作はまったく初めてのことでしたが、私達が何より幸せだったのは、この作品をとにかく大好きになったことで、手探りながらも無我夢中で情熱を傾けることができました。うららも雪さんも愛しくてたまらなく、だからこそ、寄り添い感情移入するところ、逆に俯瞰したり距離を置くところ、シーンによって試行錯誤しました。普段は作らないような曲調、使わないような楽器や音響効果を織り交ぜたりもして、この上なく楽しく充実した、全力の挑戦でした。・芦田愛菜、宮本信子のレコーディングを終えた感想うらら(芦田さん)と雪さん(宮本さん)おふたり+おふたりが、今日まで生きて来られたなかで紡がれた物語そのものが乗り移ったような歌声に、歌い出した瞬間にハッとして引き込まれ、歌い終わる頃には胸がいっぱいになりました。簡単なようで節回しがややこしく歌いにくかったかと思うのですが、こんなにチャーミングに、晴れやかに、凛々しく、表現してくださりとても嬉しく感激しました。実は10年以上前に作った曲なのですが、この映画のために作ったかのようにぴったりですよね?・完成した映画を観た感想自分達が作った曲が実際に映像に当てはめられると、表情(から感じ取られる心情までも)が、音楽に合わせて変化してゆくように見えて、震えるほどの感動がありました。傍目には何の変化もないように見えるかも知れない、でも、好きなものが出来ただけで人生はこんなにも動き出し、輝く。うららを、雪さんを抱き締めたいと思う気持ちは自分自身を抱き締めたい気持ちでもあると感じます。劇伴制作をしながら何十回観たかわからないけれど、完成した映画はますます愛おしい作品になっていました。たくさんの人に観て欲しいし、何回でも観て欲しいと心から願っています。(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
2022年03月31日堤真一主演「妻、小学生になる。」第9話が3月18日オンエア。部屋にこもってしまった麻衣に語りかける圭介…堤さんの演技に「今週の大人キャストは最高」の声が上がる一方、本来の小学生としての万理華を演じた毎田暖乃にも絶賛の声が送られている。「週刊漫画TIMES」(芳文社)連載の村田椰融による同名漫画をドラマ化した本作。キャストは10年前に妻・貴恵を亡くしてから、全く生気が感じられなくなっていたが、万理華に憑依した貴恵によって再び前を向いて歩み出すようになった新島圭介に堤さん。他界した後も圭介と娘の麻衣を見守り続けていたが、ある時公園で泣いている万理華に“入り込んだ”貴恵に石田ゆり子。圭介と貴恵の一人娘で、仕事で出会った蓮司と付き合い始める麻衣に蒔田彩珠。母・千嘉に「消えてくれ」と言われ公園で泣いていたところを、貴恵に憑依された小学4年生の白石万理華に毎田さん。万理華に辛く当たっていたが、圭介たちと出会ったことで変わっていく白石千嘉に吉田羊。貴恵の弟で漫画家を目指している古賀友利に神木隆之介。圭介に告白した年下上司・守屋好美に森田望智。麻衣と交際している愛川蓮司に杉野遥亮。憑依されベストセラー作家になってしまった中学生・出雲凜音に當真あみ。魂が“見える”寺カフェのマスターに柳家喬太郎といった面々も共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。万理華に憑依していた貴恵が消える。万理華は自分の人格を取り戻し千嘉との新たな生活が始まるが、圭介は心ここにあらずの状態に。そんな圭介を守屋が心配する。麻衣も自分の殻にこもってしまい、蓮司が心配して訪ねて来る。友利も春から高校生になるという出雲を応援しながら、心にぽっかりと穴があいたように…というのが9話の展開。「10年前、あの時私、ママと一緒に消えちゃばよかった」と言って部屋にこもってしまった麻衣。圭介は麻衣の部屋の前で「麻衣を励ますよりも自分の悲しみにひたることを優先させ、ただ生きてるだけの生活に麻衣を巻き込んだ」と彼女に謝罪したうえで、貴恵の言葉をムダにしないためにも「これからは失くしたものじゃなく、ママがくれたものを見つめて生きていかないか」と、2人の力で前を向いて生きようと呼びかける…。「堤さんの娘に語りかける演技がもう良すぎる」「失ったものよりも、残してくれた娘と生きていく選択をする流れがスムーズ」「今週の大人キャストは最高だなあ 堤パパ悔悟から踏み出す勇気とか」など、圭介を演じる堤さんの演技に絶賛の声が。一方、成仏しようとする貴恵だが“お迎え”は来ず、そこに万理華の魂が現れ、貴恵に「本当にさよならしてもいいの?」と問いかける。貴恵に憑依された時「私、消えちゃいたいと思ってた。でも会いたかった」と、千嘉や友人たちに会いたかったと振り返った万理華は「だからね、会いたいって思うのは、わがままなんかじゃないよ」と貴恵に語りかけると、彼女の頬に手を差し伸べる。すると万理華の手が光り、次のカットでは川沿いを走る姿が…。このラストには「貴恵の頬をつつむ万理華ちゃんにめっちゃ泣いてしまいました」「子供のはずの万理華が大人びて見え、大人のはずの貴恵が子供のように見えた」などといった声のほか、今回は本来の小学生としての万理華で感動的な演技を見せた毎田さんに「普通の小学生、万理華ちゃん役の演技、とっても可愛らしかった」「毎田暖乃の神がかりな演じ分け」「役者みんないいがやはり毎田暖乃の演じ分けがすご過ぎる」などの反応も数多く寄せられている。(笠緒)
2022年03月19日霜柱が立つ冷え込んだ1月下旬の朝8時半ごろ、東京郊外の私鉄駅前にあるバスロータリー近くの広場でロケが行われていた。中心にいたのは、堤真一(57)。ドラマ『妻、小学生になる。』(TBS系)の主役として、娘役の蒔田彩珠(19)とともにテンポよく撮影を進めていた。堤を発見した高校生グループから声がかかると、堤は手を上げて応えていたーー。57歳で主演作の早朝ロケに挑む堤は9年前に結婚。現在は8歳と4歳の娘2人のパパでもある。「堤さんにとって、16歳年下の奥様はいわば“娘”で、2人の子供は“孫”のような感覚だそうです。最近は親しい人たちに『長女が20歳のとき、僕は70歳。長生きせなアカン!』と公言して健康的な生活を心がけています。飲み会を断り、早々に帰宅するようになりました」(テレビ局関係者)2児の父としても奮闘する堤だが、実は故郷から90歳の実母まで呼び寄せたという。最近のインタビューでこう語っている。《母を(実家の兵庫県から)東京に呼んだということもあって、実家は大きな仏壇だったんですけど、自宅には小さい仏壇を置いて、毎日、お線香をあげています》(『終活読本ソナエ』2022年新春号)前出のテレビ局関係者は言う。「堤さんは20歳のときにお父さまを亡くされました。製鉄会社に勤めていた典型的な九州男児で、寡黙な方だったとか。一方で、お母さまは、髪を薄紫色に染め、よくしゃべる典型的な“関西のおばちゃん”だとお話しされていました。2年前、堤さんが『A-Studio』(TBS系)に出演した際、ビデオ出演したお母さんの陽気さにMCの鶴瓶さんも大笑いしていました。テレビ出演はお母さんの希望だったとか。堤さんはお母さまのおにぎりが大好物だったそうで『お袋の手にはダシがついている!』と笑顔で話されていました」ある舞台関係者は、母親を呼び寄せたのには理由があると話す。「数年前、お母さまが脳梗塞で倒れて以来、言葉がうまく出てこない時期もあり、堤さんは気がかりだったそうです。地元に住む堤さんのお姉さんがサポートしていたようですが、また体調を崩されたこともあり、療養のため東京へ連れてきたと聞いています」「株式会社ねこの手」代表で介護コンサルタントの伊藤亜記さんは「育児と介護の両立は本当に大変です」と堤を気遣う。「コロナ禍で県またぎの移動や面会がNGというケースもあるため、実家から親を呼び寄せる人が増えているのではないでしょうか。家族がお互いに優しくいられるようプロの手を借りることが大事です」次女の小学校入学時には還暦となる堤。公私の奮闘は続くーー。
2022年01月28日俳優の堤真一が17日、都内で行われたアニメーション映画『鹿の王 ユナと約束の旅』(2月4日公開)の完成披露試写会に出席。本作で声優に初挑戦した感想を語った。2015年度本屋大賞、日本医療小説大賞をW受賞した上橋菜穂子氏のベストセラー巨編『鹿の王』を映画化した本作は、謎の病を巡る緻密な医療サスペンスと感動の物語が組み込まれた冒険大作。『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『君の名は。』という、邦画の歴代ランキング上位5作品のうち3作品の作画監督を全て担ったトップアニメーター・安藤雅司氏が、本作で初監督・キャラクターデザイン・作画監督を務めた。主人公の孤独な戦士・ヴァン役で声優に初挑戦した堤。「原作のファンだったんですけど、アニメにしても壮大すぎて難しいだろうなと思っていた。お話をいただいたとき、うれしかったんですけど、アテレコの経験がなかったので、『我慢して我慢して何回NGを出してもいい環境でやらせてください』とお願いしました。僕には無理だなと思っていて」と振り返り、「もう二度とやりたくないくらい難しかったです」と吐露した。新型コロナウイルスの影響で二度の公開延期を経て、ようやく公開を迎える。堤は「疫病というものを中心に描かれているんですけど、今のこの時期に見るべき作品だと思います。この状況だからこそ明るいものをもらえるし、力ももらえる作品になっている。それぞれの立場でそれぞれ共感できる役が必ずあるし、より多くの方に見ていただきたいと思います」と作品の魅力を伝えた。舞台挨拶には、もう一人の主人公で謎の病の治療法を探す天才医師・ホッサル役を演じた竹内涼真、抗体を持つ者を追う暗殺者・サエを演じた杏、安藤監督も参加。安藤監督は、3人の演技について「皆さん本当に素晴らしくて、録音ブースのこちら側で『いい声だな』というのが何度聞こえたことか。堪能させていただきました」と絶賛していた。
2022年01月17日鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』が、2022年6月17日(金)に実写映画化。芦田愛菜、宮本信子が出演する。鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』を実写映画化鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』は、2017年の連載スタート以降じわじわと話題を呼び、「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した人気作。“BL漫画”をきっかけに、17歳の女子高生と75歳の⽼婦⼈が女の友情を育む物語だ。年齢も立場も肩書きも全く違うけれど、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わす。それまでBL漫画を一人で密かに楽しんでいたうららは、大好きな趣味の話題を共有できる雪という存在ができ、クラスメイトとの関係性や新しいことに挑戦したり、少しずつ意欲的に変わっていく。BLでつながったふたりの人生は、意外な方向に転がりだして...。芦田愛菜&宮本信子が“BL漫画”でつながる親友役に“年の差58歳”の親友役を務めるのは、芦田愛菜と宮本信子。2人の共演は芦田愛菜が第54回ブルーリボン賞 新人賞を史上最年少で受賞し、宮本信子が日本アカデミー賞 優秀助演女優賞、報知映画賞 助演女優賞を受賞した『阪急電車~片道15分の奇跡~』以来10年ぶりとなる。佐山うらら...芦田愛菜17歳の人付き合いが苦手な女子高生。ひとりこっそりとBL漫画を読むことが毎日の楽しみ。友達も彼氏もおらずBLだけが心の支えだったが、レジでバイトをしている本屋で市野井雪と出会い、友情を育む。演じるのは、『パシフィック・リム』でハリウッドデビューを果たし、『星の子』で主演を務めた芦田愛菜。連続テレビ小説「まんぷく」で史上最年少の語りを務め、大河ドラマ「麒麟がくる」にも出演するなど、多方面で活躍する国民的女優が、どのような演技をみせるのか注目したい。市野井雪...宮本信子夫に先立たれ孤独に暮らす75歳のおばあちゃん。キレイな表紙に惹かれてジャケ買いした漫画がBLだったことをきっかけに、すっかりBLに魅了される。ひとりぼっちで過ぎ去る時間に寂しさを感じていたが、本屋のBLコーナーで佐山うららと出会う。担当するのは、『マルサの女』でシカゴ国際映画祭最優秀主演女優賞、第11回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第61回キネマ旬報主演女優賞などを受賞した宮本信子。近年も連続テレビ小説「ひよっこ」、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』『キネマの神様』などに出演し、精力的に活動している。なにわ男子の高橋恭平&古川琴音も出演河村紡役...なにわ男子・高橋恭平幼いころから同じ団地に住むうららの幼馴染で、お互いを“うらっち”と“つむっち”と呼び合う気心知れた間柄コメダ優...古川琴音うららと雪が出会うきっかけとなったBL漫画家沼田...光石研雪の書道教室へ親子で通う印刷所のおじさん花江...生田智子外国で暮らす雪の娘橋本英莉...汐谷友希うららのクラスのマドンナちまき...菊池和澄コメダ優のアシスタント佐山美香... T 字路 s の伊東妙子うららの母まさき...大岡周太朗雪の書道教室へ通う沼田の孫劇中BL漫画はじゃのめが担当劇中で主人公たちが愛読するBL漫画「君のことだけ見ていたい」の作画は、じゃのめが担当。「君のことだけ見ていたい」のキャラクター咲良と佑真は、劇中では漫画を飛び出し、“映画”ならではの演出でも登場するという。岡田惠和の脚本×監督は狩山俊輔脚本は、連続テレビ小説「ひよっこ」「ちゅらさん」、映画『阪急電車~片道15分の奇跡~』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など、名作ドラマ&映画を数多く手掛けてきた岡田惠和。監督は、「妖怪人間ベム」「奇跡の人」『青くて痛くて脆い』などの狩山俊輔が務めた。主題歌はT字路 s「これさえあれば」を芦田愛菜&宮本信子がカバー主題歌はT字路 sの人気曲「これさえあれば」を芦田愛菜&宮本信子がカバーしたもの。T字路 sによる演奏のもと、芦田愛菜&宮本信子が歌唱した。なお、T字路 sは、映画『メタモルフォーゼの縁側』で主題歌のみなら ず音楽全般を担当。 これまで映画主題歌を提供したことはあるが、映画音楽を制作するのは初と なる。<映画『メタモルフォーゼの縁側』あらすじ>うらら、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんなふたりがBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。【詳細】映画『メタモルフォーゼの縁側』公開日:2022年6月17日(金)原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)脚本:岡田惠和監督:狩山俊輔出演:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平、古川琴音、生田智子、光石研、汐谷友希、伊東妙子、菊池和澄、大岡周太朗プロデューサー:河野英裕、谷戸豊、大倉寛子
2021年11月28日堤真一が主演するドラマ「妻、小学生になる。」。この度、主人公の家族として、石田ゆり子、蒔田彩珠、毎田暖乃(まいだ のの)の出演が明らかになった。本作は、10年前に愛する妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、生まれ変わって小学生になった姿の妻(母)と再会するところから始まる、ちょっと変わったホームドラマ。堤さん演じる主人公・新島圭介の他界した妻・貴恵役には、「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の東京都知事役が記憶に新しい石田さん。人気の洋食屋に勤めているシェフの貴恵は、家族にとって太陽のような存在だ。娘・麻衣役には、連続テレビ小説「おかえりモネ」、『朝が来る』の蒔田さん。母が突然亡くなり、母から生きる術を学べないまま大人になってしまった麻衣は、高校卒業後は就職したものの、現在は無職の二十歳。恋愛にも消極的で、自分の人生を歩まなければいけないと分かってはいるが、将来に夢や希望を持てないでいる。生まれ変わった圭介の妻で、10歳の白石万理華役を、連続テレビ小説「おちょやん」で主人公の幼少期と姪の2役に挑戦した毎田さんが演じる。万理華として生きていたある日、10歳の誕生日を前に、自分が新島貴恵であると突然思い出し、新島家を訪ね、夫と娘に再会。自分の死を引きずったままの2人の尻を叩いていくキャラクターだ。▼キャストコメント・石田ゆり子原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。・蒔田彩珠ファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。・毎田暖乃最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月26日俳優の堤真一さん主演のTBS新金曜ドラマ『妻、小学生になる。』の出演者が発表されました。原作は村田椰融の同名漫画『週刊漫画TIMES』で連載中の村田椰融(むらた・ゆうや)さん原作の同名漫画を実写化した『妻、小学生になる。』。10年前に妻を亡くし生きる気力を失った夫とその娘が、10歳の少女に生まれ変わった妻(母親)と再会し、生きることに再び向き合おうとするホームドラマです。堤さんが演じるのは、主人公・新島圭介。今回、新たに10年前に他界した妻・新島貴恵、圭介と貴恵の一人娘・新島麻衣、そして、生まれ変わった圭介の妻で10歳の白石万理華のキャストが発表されました。キャストコメント全文妻・新島貴恵を演じるのは、同局で放送していたテレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』での、東京都知事役が記憶に新しい石田ゆり子さん。10年前に他界したものの、その後、生まれ変わり、小学生の姿で圭介と麻衣の前に現れます。石田ゆり子コメント原作を読み、なんて素敵なファンタジーなのだろう! と参加できることをとても幸せに思いました。私の演じる新島貴恵さんという人は太陽のように明るく、周りにいる人みんなを幸せにするような人。その根本にあるのはきっと、絶対的な母性。そのことだけを心の奥にしっかりと留めて、生き生きと演じたいと思います。生まれ変わった貴恵を演じる毎田暖乃さんと二人で一つの役を演じるつもりで、自分が映っていなくても現場に顔を出そうと思っております。そのときは邪魔にならないようにひっそり現場にいるつもりです。主演の堤真一さんとは、二回目の共演で、前回も夫婦でした。私がどんな芝居をしてもどーんと受け止めてくださる堤さん。またご一緒できることが楽しみでなりません。金曜の夜のひととき、上質なファンタジーをお届けできるように、精進します。そして、母親を失い、父親・圭介同様に生きる気力を失っていた娘・麻衣を演じるのは、蒔田彩珠さん。NHKの連続テレビ小説『おかえりモネ』で主人公の妹役を好演し注目を集めた、人気急上昇中の若手俳優の1人です。蒔田彩珠コメントファンタジーではあるのですが、現実で本当にありそうな、あったらいいなと思えるような素敵な脚本だなと思いました。麻衣はお母さんに再会するまでお父さんと二人で過ごしてきて、ずっと笑わないまま生きてきたので、お母さんと再会することで、一歩踏み出すというところは大事に演じたいなと思います。脚本を読んだときに、絶対に素敵なドラマになるだろうなと思ったので、みなさん楽しみにしていてください。そして、貴恵の生まれ変わりであり、姿は小学生だが中身は大人という難しい役どころを演じるのは、毎田暖乃さん。2021年時点で10歳ながら、2020年に放送されたNHKの連続テレビ小説『おちょやん』で、主人公の幼少期と姪の二役を見事に演じ分け話題を呼びました。毎田暖乃コメント最初に原作の漫画を読んだのですが、すごく不思議なお話だなと思いました。台本を読んだ感想は、物語の想像がしやすくて、撮影するのがすごく楽しみになりました。私はまだ小学生なので、妻とか母という気持ちを想像するのがすごく難しいのですが、人からお話を聞いたり、教えてもらったりしながら、少しでも妻と母の気持ちを心に置いて演じたいなと思います。このお話に出会って家族の大切さをいつも以上に感じるようになりました。泣けて笑えて、すごく勇気をもらえるお話です。難しい役ですけど、一生懸命頑張ります。みなさんぜひ見てください。テレビドラマ『妻、小学生になる。』は、2022年1月放送開始予定です。『妻、小学生になる。』あらすじ新島圭介(堤真一)は、10年前に最愛の妻・貴恵(石田ゆり子)を亡くしてから、妻のいない残りの人生を“余生”だと思って生きている元愛妻家。全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている。たった一人の家族である一人娘の麻衣(蒔田彩珠)の幸せを誰よりも願っているものの、生活費を稼ぐ以外何もしてやれていないことが心苦しく、コミュニケーションすらうまく取れていない。二人の時間は、10年間止まってしまっていたのだ。同じ家に住みながらもバラバラな父と娘。そんなある日、ランドセルを背負った見知らぬ女の子(毎田暖乃)がこの親子を訪れる。[文・構成/grape編集部]
2021年11月26日昨年末に活動を休止したアイドルグループ・嵐のライブが、全国の映画館で蘇る。20周年ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が、全国で上映されるのだ。(ドルビーシネマ限定先行公開中、11月26日全国公開)このライブフィルムは2019年12月23日に東京ドームで撮影されたもの。「シューティングライブ」の名目・前提で 集まった5万2,000人の観客も協力する形となり、通常は入れない場所やステージ上にもカメラを置いたため、ライブ撮影では得られないアングルのカットが採用されている。使用したカメラの台数は計125台で、ドローンも飛ばすなどまさに縦横無尽の映像が堤幸彦監督の手で編集されている。今回は、同作を手がけた堤幸彦監督にインタビュー。同グループの初主演映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』(02年)をはじめとした同シリーズの監督を務めるなど関係性も深く、嵐が国民的スターになる前から彼らを知っている堤監督に、同作や嵐への思いについて話を聞いた。○■肩肘張らないのに頑張っている感じが伝わる——私の周りにも嵐ファンという人は多いですが、昔はここまで大きな存在になるとは思っていなかったそうです。堤監督はその頃を知ってらっしゃると思いますが、どんな存在だと見ていましたか?すごく近い存在のアイドルで、やっぱり独特の立ち位置にいるグループだったと思います。それぞれのメンバーがドラマや映画で頑張って来たというのもあるし、嵐自体もライブをやるにあたって毎回非常に高いところを目指していた。今回の「5×20」の中でも、舞台技術としてほぼ最高峰のものを取り入れてて、私も舞台演出家の端くれとして、惚れ惚れしました。それに栄光にあぐらをかくことをせず、歌も踊りも決して手を抜くことなく、しかも肩肘張らないのに頑張っている感じも伝わってくるところに、非常に共感できるんですね。色々な場面で垣間見る彼らは、やっぱりお茶の間にふさわしい。「お茶の間」という言葉もなかなかなくなってきているかもしれないけど、ファミリーで楽しめる人たちであることは間違いないです。個人的には、14歳の松本(潤)くんが犬を引っ張ってつなぎを来て現れたところから始まっているので(ドラマ『ぼくらの勇気 -未満都市-』)、親戚の甥っ子的なイメージがあることもたしかです(笑)。だから、スーパースターなんだけど、それを気にさせることもなく、いつも通りという感覚はありました。もし20年前にライブを撮っていたとしても、今の気持ちとそんなに変わりはなかったんじゃないかな。もちろん技術的には進歩しているし、やりたいこともたくさんありますが、お互い忌憚なく話ができる距離ということはずっと変わらないので、いいやつらだなと、いつも思います。——堤監督は嵐初主演の映画『ピカ☆ンチ』を監督されていますが、当時はけっこうサブカルっぽいところがクローズアップされて、雑誌などでもよく特集を組まれていた覚えがあります。ライブの中でも、実はとがったことをやっているんですよね。あの映画に関しても「万人が理解しなくても良い」と思うところがあったんです。井ノ原(快彦)くんの思い出話を中心にして、脚本の河原(雅彦)さんとイタズラみたいな感覚で作り上げた映画だし、サブカルという言い方が当たっているかどうかわからないけど、あの時、あのメンバーじゃないとできなかったトライでした。櫻井(翔)くんなんか暴走族の役でしたから、今考えるとありえない(笑)でもそうやってトライするからこそ、嵐の活動も個人の活動も豊かになっていったのだろうし、僕と彼らの関係の中でも本当に独特な思い出です。今回このような非常にオフィシャルな形で作品に携わることができたけど、あの時の経験があるからこそ、僕にとっては、この作品が最大のプライベートフィルムであるとも言える。だから本当にアンビバレンツな感覚で、親戚の甥っ子が国民的大スターになっているような気分です。——例えば今回ですと「COOL&SOUL」など、攻めた空気も感じました。締めるところはちゃんと締め、それでいてテレビでたくさん流れるような曲もあり、最後は「5×20」というメッセージ性がある。痒いところに手が届いて、構成のバランスがすごいですよね。松本さんは曲の構成にとても苦労したと言っていたので、我々も心してかからないとダメだな、と。映像的にも主張のある編集していかないと、と考えさせられました。○■改めて5人それぞれのすごさを感じた——舞台挨拶でも「撮り漏らさないようにした」とおっしゃってましたが、メンバーたちがちょっと肩をたたき合ったりとか、そういう”わちゃわちゃ”カットも漏らさず入っているようで。あれはもう、見れた角度の人しか「キャー!」と言えないわけだから、すごく面白い現象だなと思うんです。今回こういった形ですくうことができて、その時、その瞬間のメンバーたちの一瞬の触れ合いみたいなものが、全国規模の映画でちゃんと披露できるようになったのは、本当にうれしい限りです。——やっぱり今回のような台数がないと、ちゃんと捉えることは難しいですか?125台ありますから。でも、僕の中ではまだ足りない感じです。300台ぐらいあると、言うことない。その代わり、300台あったらまだ編集してると思います(笑)——公開までに2年かかったというのは、編集の時間だったんですか? タイミング的なものだったんですか?どこでこの作品をオープンすべきなのかというのは、彼らが相談した結果だと思います。ドルビーシネマ先行公開日の11月3日というのは、嵐のデビュー記念日で非常に象徴的な日ですし、いみじくも実は私の誕生日でもあって……そんなことはどうでもいいんだけど(笑)。ちょっと泣いちゃうんじゃないかなあ。(※取材は9月)——活動休止が発表されたタイミングでのライブを任されることに対しては、何か思うところはありましたか?そこはあまり意識していなかったです。人間、走ったら休むだろうし。そんなことよりも、この時できる最大限のことをやるべきで、そのために我々は1番大きな力をこのドームに集めなきゃ、という気持ちで、それが結果として強いメッセージになるんだろうなと思って作りました。外に向けてのメッセージもであるし、彼らに対するメッセージでもある。嵐愛、というと、ずっとファンの方に対しておこがましい感じはしますけど、縁があって14、5歳の時からお仕事をさせてもらっているメンバーもいるし、ドラマでお世話になったメンバーもいるし、色々関係も深い中、利害を取っ払って、いち個人として一肌脱ぐよという感じでした。向こうからどう思ってもらえているかはわからないけど、僕は一方的に同志のような気分で、「やったるぞ」という思いでした。——改めて作品を通して発見した1人1人の魅力、すごさというものもありましたか?やっぱり大野(智)くんのキレの良さは、並大抵のアーティストじゃないなという感じを改めて受けました。今回、リハも本番も見て本当に強く感じました。天性のものがある。昔、村上春樹の小説で踊ることで人を魅了して操れてしまうキャラクターが出てきたけど、それくらいの才能を感じます。二宮(和也)くんは、ステージ上でのシャウトがすごいでしょう。彼ともいろんな角度から仕事をさせてもらったけど、心に響くシャウトを残すのだということが、今回特に印象に残っています。相葉(雅紀)くんは、本当にみんなをまとめていく接着剤で、要石のような役割なんだろうなと思わせられました。でも、自身のソロではものすごく切ないシーンを作る人なので、その対比が面白い。櫻井くんを表すと「Cool and Hot」で、ピアノで旋律を奏でながらラッパーとして吠え続ける面もある。熱いものと冷たいものが同時にあり、しかも根っこが実は同じというような、なかなか珍しい立ち位置の人だと思います。 松本くんは、やっぱり演出家。演出家で、かつ自分も表現者としてステージに上るために、人一倍努力している。僕も演出家の端くれだから、ちょっと嫉妬してしまうくらいで、適材適所を超えた巨大な印象を作る冒険的なステージングをするから、今回は本当に驚きました。ほぼ2年にわたって1つのステージに携わらせてもらって、嵐についてはまさに「舌を巻く」というのが1番わかりやすい表現かもしれない。そういった個性の違う5人が1つの塊になった時のパワーに「恐るべし」と思いました。——実際に「ここの演出はやられた」と思ったところはありましたか?個々を挙げると、本当にたくさんあります。LEDの演出などはステージにも細部にわたり組まれていて、アリーナから見るのとスタンドから見るのとそれぞれに違った見方ができたり、細かいですよね。そういった演出は、我々も努力すれば真似事はできるかもしれないけど、やっぱり根本に5人のパフォーマンスがあることも重要で。演出の技術とアーティストの存在感、全てにおいてサービス精神たっぷりで、しかも3時間ぐらいあるステージが全く観客を飽きさせることなく構成し尽くされている。もし私にチャンスがあって「嵐のライブを演出して」と言われても、そんな高いところにはちょっといけないです。すごいことですね。■堤幸彦監督1955年11月3日生まれ、愛知県出身。ドラマ『金田一少年の事件簿』シリーズ(95年〜97年)、『ケイゾク』(99年)、『池袋ウエストゲートパーク』(00年)、『TRICK』シリーズ(00年〜14年)、『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』シリーズ(10年〜)など数々のヒット作を手がけ、映画監督、舞台演出家としても活躍する。現在、ドラマ「死神さん」(hulu)が配信中のほか、映画『truth 〜姦しき弔いの果て〜』が22年1月7日に公開予定。嵐との関わりは『ピカ☆ンチ』シリーズ(03年〜14年)、松本潤、相葉雅紀が出演したドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』(97年)、二宮和也が出演した『ハンドク!!!』(01年)、『Stand Up!!』(03年)など。
2021年11月25日鶴谷香央理さんの漫画『メタモルフォーゼの縁側』が、俳優の芦田愛菜さんと、同じく俳優の宮本信子さんで実写映画化することが発表されました。数々の漫画賞を受賞した作品の実写映画化2017年に連載を開始した同作は、口コミで話題を集め『このマンガがすごい!』『文化庁メディア芸術祭 マンガ部門』など数々の漫画賞を受賞した人気作。人付き合いが苦手な17歳の女子高生・佐山うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪、58歳の年の差がある2人の主人公が、男性同士の恋愛を描くボーイズラブ漫画を介して心を通わせていく、ヒューマンストーリーです。佐山うららを演じる芦田さん、市野井雪を演じる宮本さんは、過去に孫と祖母役で共演していました。今回、58歳の年の差がある友人同士という役を演じるにあたり、2人は意気込みを語っています。芦田愛菜コメントオファーを頂いたときに原作を読ませていただきました。読めば読むほどあったかくて元気になるような、愛おしくて抱きしめたくなるような作品だと思いました。宮本さんとは10年前は孫役として共演させていただき、今回はお友達役として再びご一緒できてとても嬉しかったです。宮本さんはご自身が納得いくまで台詞を合わせたり、現場を動かれている姿が印象的で、一緒にお芝居をさせていただくと私自身も頭で考えるのではなく自然に体が動いていき、うららの気持ちをスッと引き出していただいたような気がします。宮本信子コメント最初にお話しを頂いたとき、まず「“BL”とは何のことですか?」と質問させて頂きました。原作を読ませていただき、鶴谷さんの絵があたたかくて、やさしくて、素敵でした!隅々までいいんですもの。雪さんも魅力的な人物なので、岡田さんが書かれた台詞と共に、少しでも雪さんに近づけたらと思いました。お相手の愛菜さんとは10年前、おばあさんと孫として共演しました。あの頃は私の手の中に小さな手がスッポリ入ったんです。今回の共演は嬉しく楽しみにしておりました。ボーイズラブがつないだ、不思議な縁。生まれも育ちも境遇も異なる2人がどう心を通わせ、そして、どう変化していくのでしょうか。久々の共演となる芦田さんと宮本さんの演技にも注目したい映画『メタモルフォーゼの縁側』は、2022年初夏に全国で公開予定です。『メタモルフォーゼの縁側』あらすじうらら、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんなふたりがBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会[文・構成/grape編集部]
2021年11月25日女優の芦田愛菜と宮本信子が映画『メタモルフォーゼの縁側』(2022年初夏公開)に出演することが25日、明らかになった。同作は「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理による同名漫画の実写化作。17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら(芦田)と、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の市野井雪(宮本)の2人がBLをきっかけに出会い、年の差58歳の友情を育む。2人の共演は芦田が第54回ブルーリボン賞 新人賞を史上最年少で受賞し、宮本信子が日本アカデミー賞 優秀助演女優賞、報知映画賞 助演女優賞を受賞した『阪急電車~片道15分の奇跡~』(11年)以来、10年ぶり2度目となる。『阪急電車』でも脚本を担当した岡田惠和が、それぞれ別のさみしさを抱えたうららと雪の友情と変化を丁寧に脚本に紡ぎ、狩山俊輔監督が美しく映像に落とし込んだ。撮影はすでに終了し、公開は来年を予定している。○芦田愛菜 コメントオファーを頂いたときに原作を読ませていただきました。読めば読むほどあったかくて元気になるような、愛おしくて抱きしめたくなるような作品だと思いました。宮本さんとは10年前は孫役として共演させていただき、今回はお友達役として再びご一緒できてとても嬉しかったです。宮本さんはご自身が納得いくまで台詞を合わせたり、現場を動かれている姿が印象的で、一緒にお芝居をさせていただくと私自身も頭で考えるのではなく自然に体が動いていき、うららの気持ちをスッと引き出していただいたような気がします。○宮本信子 コメント最初にお話しを頂いたとき、まず「“BL”とは何のことですか?」と質問させて頂きました。原作を読ませていただき、鶴谷さんの絵があたたかくて、やさしくて、素敵でした! 隅々までいいんですもの。雪さんも魅力的な人物なので、岡田さんが書かれた台詞と共に、少しでも雪さんに近づけたらと思いました。お相手の愛菜さんとは10年前、おばあさんと孫として共演しました。あの頃は私の手の中に小さな手がスッポリ入ったんです。今回の共演は嬉しく楽しみにしておりました。○原作:鶴谷香央理 コメント初めて企画書をいただいた時は、嬉しくてしばらく鞄に入れていました。プロット、台本といただくうちに、映画というのは、大勢の人のその場の工夫によって組み上げられ、変化していくものだと体感することができました。私が垣間見たその過程は、山あり谷ありの中でも誠実で、ひとつひとつが輝いていて、映画への憧れが大きくなるばかりでした。最後にどんな作品ができあがるのか、今から本当に楽しみです。(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会 (C)2018 Kaori Tsurutani/KADOKAWA
2021年11月25日芦田愛菜と宮本信子が、BL(ボーイズラブ)漫画を通じて“親友”になる女子高校生と老婦人を演じる映画『メタモルフォーゼの縁側』が2022年に公開決定。芦田さんと宮本さんは『阪急電車~片道15分の奇跡~』(11)以来10年ぶりの共演を果たす。原作は、2017年に連載が始まって以降、じわじわと話題を呼び「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の同名漫画。本作の主人公は、17歳の人付き合いが苦手な女子高生・佐山うらら。ひとりこっそりとBL漫画を読むことが毎日の楽しみ。もうひとりの主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳のおばあちゃん。キレイな表紙に惹かれてジャケ買いした漫画をきっかけにBLに魅了される。そんなふたりがBLをきっかけに出会う。年齢も立場も肩書きも全く違うけれど、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わし、年の差58歳の友情を育み、その人生は意外な方向に転がりだしていく…。うららを演じるのは芦田愛菜。2010年に「Mother」で脚光を浴びて以降、『パシフィック・リム』(13)でハリウッドデビュー。近年では、連続テレビ小説「まんぷく」で史上最年少の語りを務め、2020年は『星の子』に主演、大河ドラマ「麒麟がくる」で明智光秀の娘・たま役で出演するなど、数々の映画、ドラマ、CMなどで活躍する国民的女優。また、雪を演じるのは日本を代表する名優・宮本信子。『お葬式』(85)で第8回日本アカデミー賞優秀主演女優賞受賞。『マルサの女』ではシカゴ国際映画祭最優秀主演女優賞、第11回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第61回キネマ旬報主演女優賞など多数受賞。近年では連続テレビ小説「ひよっこ」、映画『いちごの唄』『STAND BY MEドラえもん2』(声の出演)、『キネマの神様』など精力的に活動している。2人は芦田さんが第54回ブルーリボン賞新人賞を史上最年少で受賞し、宮本さんが日本アカデミー賞優秀助演女優賞、報知映画賞助演女優賞を受賞した『阪急電車~片道15分の奇跡~』以来10年ぶりの2度目。宮本さんとの撮影を振り返り、芦田さんは「10年前は孫役として共演させていただき、今回はお友達役として再びご一緒できてとても嬉しかったです」とコメント。「一緒にお芝居をさせていただくと私自身も頭で考えるのではなく自然に体が動いていき、うららの気持ちをスッと引き出していただいたような気がします」とコメント。一方の宮本さんは、「愛菜さんとは10年前、おばあさんと孫として共演しました。あの頃は私の手の中に小さな手がスッポリ入ったんです」と当時を懐かしみ、「今回の共演は嬉しく楽しみにしておりました」と明かした。原作者・鶴谷香央理は漫画が映画にメタモルフォーゼ(=変形、変身)したことに関して「嬉しくて(企画書を)しばらく鞄に入れていました」と話す。撮影現場を見学し、「ひとつひとつが輝いていて、映画への憧れが大きくなるばかりでした。最後にどんな作品ができあがるのか、今から本当に楽しみです」と期待を寄せている。脚本を担当したのは、連続テレビ小説「ひよっこ」や『阪急電車~片道15分の奇跡~』ほか、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など、名作ドラマを数多く手掛けてきた岡田惠和。それぞれの寂しさを抱えたうららと雪の友情と変化を丁寧に脚本に落とし込み、ドラマ「妖怪人間ベム」「奇跡の人」、映画『青くて痛くて脆い』などの狩山俊輔が監督を務めた。『メタモルフォーゼの縁側』は2022年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年11月25日来年1月スタートのTBS新金曜ドラマは、堤真一が主人公を演じる「妻、小学生になる。」を放送することが決定した。本作は、「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載中の村田椰融による同名漫画の映像化。累計発行部数(紙+電子)が130万部を超える話題作。愛する妻を失い、生きる意味を失った夫とその娘が、小学生の女の子に生まれ変わった妻(母)と奇跡の再会をするところから物語がスタート。彼らのみならず、一家に関わる周りの人々が生きることに再び向き合おうとする、ちょっと変わったホームドラマだ。堤さんが演じるのは、10年前に最愛の妻を亡くしてから、全く生気が感じられないため、周囲からは陰鬱な男に見られている主人公の新島圭介。TBSのドラマに出演するのは、「セーラー服と機関銃」(’06)以来16年ぶりとなる堤さんは「もうそんなに経ったのですね・・・」としみじみ。本作については「脚本がすごくおもしろかったです。原作の漫画は随分前に読んだことがあるのですが、ドラマの脚本は漫画の世界とはまた違って、非常にリアルに描かれていて、これが今後どう展開していくのか、僕自身が今ものすごく楽しみにしています」と期待し、「これから撮影に入るのですが、みんなで楽しく撮影できればいいなと思っています。とても不思議な設定の作品ですが、僕自身も最終回までどうなっていくのか本当に楽しみにしております。1月スタートの金曜ドラマ『妻、小学生になる。』をぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。金曜ドラマ「妻、小学生になる。」は2022年1月、毎週金曜日22時~TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月03日堤幸彦監督の記念すべき映画監督作50作目にして最強のインディーズ映画『truth ~姦しき弔いの果て~』より、メインビジュアルと場面写真が到着した。これまで、一貫して「真実」に目を凝らし続けた堤監督が、企画発起人であるプロデューサー兼主演3人と手を組み、創作の原点に立ち返り、自主制作映画として完成させた本作は、広山詞葉、福宮あやの、河野知美という主演3人のワンシチュエーション会話劇。精子バンクをテーマに、愛を追う女性たちが本音むき出しで人間味を曝け出す喜劇作品となっている。今回到着したメインビジュアルは、そんな女性3人が演じる喪服の女たちが、佐藤二朗扮する男を愛し、己のプライドを巡る壮絶な舌戦を繰り広げるシーン。同時に到着した場面写真でも、ユーモラスでアクチュアルに戦う彼女たちの姿がとらえられている。本作へは“忖度出演”となった佐藤さんは「事務所のかわいい後輩・広山詞葉が発起人、そして何より、僕に映像の世界の扉を開いてくれた堤幸彦が監督とあれば、協力しないわけにはいかない」と思いを明かし、「志高き3人の俳優と堤幸彦が紡ぐ『最強のインディーズ映画』を堪能してほしい」とコメントを寄せる。また、ローマインターナショナルムービーアワード最優秀作品賞、ベルリンインディー映画祭特別賞、ウルバッティ国際映画祭女性映画最優秀作品賞、ゴールデンスパロウ国際映画祭審査員特別賞、モントリオールインディペンデント映画祭最優秀短編コメディ賞を受賞と、本作の世界各国映画祭受賞ニュースも到着した。なお、本作の公開を記念して、『2LDK』『EGG』など、堤監督の歴代作品を上映する「堤 幸彦監督映画50作公開記念上映会」の開催も決定している。『truth ~姦しき弔いの果て~』は2022年1月7日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開予定。「堤 幸彦監督映画50作公開記念上映会」は2021年11月27日(土)~12月3日(金) K‘s cinemaにて開催。※上映作品:『2LDK』『EGG』『自虐の詩』『MY HOUSE』『くちづけ』『悼む人』+ 各劇場Secret1作品(cinemacafe.net)■関連作品:truth 〜姦しき弔いの果て〜 2022年1月7日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開©2021 映画「truth〜姦しき弔いの果て〜」パートナーズ
2021年10月13日