株式会社佛英堂(創業1906年、三重県松阪市中町1993)が運営する、日本初のサブスクリプション型の供養サービス「偲墓(しぼ)」(特許出願2021-40877)の仕組みが評価され、グッドデザイン賞を受賞(一般・公共向け取り組み・活動部門)しました。偲墓のはじまりは手元供養の心残りを聞いたのがきっかけで、終活という言葉が注目を集めている昨今、お寺との関係を煩わしく感じたり、後継者がいないという事情からお墓を作らずに遺骨を自宅に安置する人が増えています。しかし「故人の遺骨を手元に置いてあるけれど、骨壷・骨袋のまま置いておくと、ちゃんと供養できていない感覚になる」という声も多く、そこで考えたのが「偲墓」という新しいお墓のカタチでした。公式サイト: 設置イメージ画像サービスの特徴は、従来のようにお寺との檀家契約を結ぶ必要はなく、自分で決めた期間だけお墓を持って供養を行うことができるという点です。契約期間中はお寺が供養からお墓の管理までを行ってくれ、契約者は身軽に墓参りができます。墓石の価格は従来型に比べて1/5程度と格段に抑えられており、後継者がいない方も利用がしやすくなっております。解約時には追加料金なしで永代供養墓に遺骨を埋葬できます。偲墓には「お墓の初期費用を約80%の大幅削減」「遠方から申し込み可能」「手厚い供養が用意されている」「お墓の管理が不要」「わかりやすい料金設定」「いつでも解約可能」「解約後も永代供養」「寺院の移転ができる」「申込者の宗教・宗派は問わない」という特徴があり、今後も改良を重ね現代のライフスタイルに最適なお墓の形を目指してまいります。2021年10月現在、三重、奈良、愛知、大阪の9カ寺が提携寺院として登録しています。お寺にとっても納骨壇や霊園のような初期費用が要らず導入しやすいうえに、月額利用料が将来の安定収入につながることが期待できます。提携寺院は東海・近畿エリアを中心に順次全国に拡大していく予定で、現在は提携寺院と販売パートナーを絶賛募集中です。発起人の稲森住職は「皆、平等に極楽往生できなければならないのです。同時に皆平等に供養されるべきなのです。様々な事情で供養をしたくてもできないなどあってはならないのです」と想いを話しています。■会社概要名称 :株式会社佛英堂代表者:代表取締役 野呂 英史所在地:〒515-0083 三重県松阪市中町1993創業 :明治39年資本金:1000万円【本件に関するお問い合わせ先】偲墓事務局(株式会社佛英堂 内)担当: 野呂 英旦(のろ ひであき)Mail: sibo@inory.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月20日墓参りに行くたびに、実家に帰るたびに「この墓、この仏壇はどうなるんだろう……」と不安になっているそこのあなた。今回のお彼岸をそう思う最後の機会にしませんかーー?「母が老人ホームに入所したのですが、個室のスペースに限りがあるので、位牌しか持っていけません。仏壇はどう処分すればいいのか……」(50歳女性Aさん)「両親が死に、実家は処分したけど、近くの墓はそのまま。子どもに墓を継がせるのはかわいそうなので、墓じまいして都内の永代供養墓に移したい」(56歳女性Bさん)仏壇を掃除したり、墓参りしたり……毎年、お彼岸の時期になると気になるのが、お墓や仏壇の行方だ。葬祭カウンセラーで行政書士の勝桂子さんはこう語る。「親の死を迎える50代、60代の人たちにとって、切実な悩みです。悲しいことですが、お墓や仏壇が“やっかいなもの”になっているケースが多いんですね」解決したくともお墓や仏壇などに明確な処分方法が決められているわけではない。それだけに、お寺や業者から、過剰な請求をされるというトラブルもある。いったい、処分にはどのような方法があるのか、どのくらいの費用が相場か知っておいたほうがいいだろう。「家具や普通の道具などの処分と違って難しいのは、心の問題があること。安く処分することだけではなく、仏壇、位牌、お墓を大事に守ってきた親たちの“心”を、受け止めることも大事なのです」そう語る勝さんに、“墓じまい”の方法を聞いた。【仏壇】粗大ごみで出せるが、できれば“お焚き上げ”で前出のAさんは、菩提寺に仏壇の処分方法を聞くと、このようなやりとりがあったという。「仏壇を処分したいんですが」「お気持ちの整理ができていれば、大丈夫ですよ」「どう処分すればいいですか?」「まあ、普通に……」「普通にって、粗大ごみですか?」「そんな感じです」「御霊抜きはいいんですか?」「仏壇に御霊が入っている場合もあるし、入ってない場合も……。お気持ち次第ということで」Aさんが続ける。「お坊さんの立場もあるので言葉を濁しながらですが、粗大ごみでよいという答えでした。実際に調べると、粗大ごみなら1,000円で処分できるようでした」費用は自治体によって異なる。たとえば、東京都文京区の粗大ごみの分類では、仏壇は「箱物家具」に含まれる。いちばん小さい分類の高さと幅の合計が135センチ未満のものであれば400円。いちばん大きい360センチ以上でも2,800円というのが廃棄費用だ。「しかし、抵抗があったので、遺品整理業者に依頼し、供養してもらいました。費用は2万円でした」(Aさん)お寺にお焚き上げをお願いする方法もあると、勝さんは言う。「菩提寺に相談しづらいのであれば、近所のお寺でもかまいません。ただし、名目上は“お焚き上げ”でも、実際は粗大ごみにしているケースもあります。役所の許可を得ている一部の神社やお寺を除いて、焼却は防災上できないためです」結果が同じだとしたら、宗教観次第では、そのまま捨ててしまってもいいかもしれない。「しかし、お寺にお願いすればご供養してくれるので、気持ちも楽になると思います。菩提寺に頼むのであれば5,000〜1万円ほど、とくにお付き合いのないお寺に頼むのであれば1万〜2万円ほどが、お布施の相場ですね」(勝さん・以下同)【位牌】法的には一般ごみでも“御霊”は抜いて法的にはごみとして捨てられる。一般的な木製のものであれば燃えるごみ、プラスチック製のものなら燃えないごみに該当する自治体が多い。捨てる場合は、外から見えないように、布や不透明な袋にくるんだほうがいいだろう。「しかし、一部の宗派を除き、一般的に戒名が書かれた位牌には、故人の魂が入っていると考えられています」すでに魂を抜く“御霊抜き”がされている場合を除き、しっかり供養してから処分するべきだ。「菩提寺が遠い場合は、近くのお寺でも御霊抜きと処分を引き受けてくれるはずです。お布施は最低でも5,000円、目安は数万円です」【お墓】かかる費用は菩提寺次第のことも本来、墓じまいの手続きは改葬許可申請書を行政に提出するだけでいい。ただし、書類には墓地の管理者の記名押印が必要になる。将来の管理料やお布施がなくなると寺院運営にとって大打撃なので、“離檀料”を払わないと押印してくれない寺などもあるという。「こうした“墓質”がメディアで取り上げられたこともあり、最近ではトラブルの件数はだいぶ減ったように思います。それでも“お金を請求できる最後の機会”とばかりに、都内であれば、700万円や1,000万円という法外な“離檀料”を要求されたケースも。大事なのは、金額の根拠をしっかり聞き、墓じまいする理由も含め、じっくり話し合うことです」墓地を更地に戻す費用は、必ずかかる。「一般的なお墓でも20万〜30万円ほどかかります。墓が斜面にあったり、床材に大きな天然石を使用していれば重機が必要なため、80万〜100万円ほどかかる場合も。いずれにせよ、複数の業者で見積もりましょう」“離檀料”は法的には根拠のないお金だが、「長年、お勤めを毎日してくれたお礼は払ってもいい」と、勝さんは考える。「どういったお付き合いをしてきたかでお布施の額は変わります。10万〜30万円ほどを支払う人が多いです。家計が厳しければ3万〜5万円でもいいでしょう」十分に話し合いをしても、納得いかない金額を提示されたら……。「最終手段として『放置』というのも一つの方法。それで困るのはお寺ですから」また、近年、気をつけたいのは“逆墓じまい”だ。「お寺も生き残るため、墓地のスペースを区画整理して納骨堂を建てたりしています。墓地の撤去は、寺がその旨を『官報』という政府が出している文書に掲載し、墓の近くに張り紙をして、1年間持ち主から異議がなければ可能です。久しぶりに墓参りに行ったら、墓がなかったというケースも、実際にある。菩提寺とのコミュニケーションは大切です」墓や仏壇の行方は、いずれ決めねばならないこと。ぜひ、このお彼岸を機会としよう。
2021年09月10日「お墓は買うと高いし、管理するのもお金がかかる。それに、墓参りなどで、遠く離れた場所で暮らす子どもや孫たちに負担をかけたくありません……。だったら、“どちらかが先に死んだら、自宅内に置く小さなお墓に遺骨を入れて一緒に暮らそうよ”と、夫と2人で決めました」こう話すのは、兵庫県に暮らす終活中の70代主婦。従来の形にとらわれずに、自宅で故人と“暮らす”……。そんな新しい弔いの様式に注目が集まっている。そのトレンドを作ったのが、滋賀県にある老舗石材店「浦部石材工業」の浦部弘紀社長(50)が開発した”ブックサイズ”の小型のお墓「たくぼ(宅墓)」だ。「6〜7年ぐらい前、無縁墓が大きな社会問題になっていて、『墓じまい』をされる人も増えていました。当時、すでにバブルのころと比べて10分の1ぐらいしかお墓が売れない状況で、危機感を持っていました。それで石材店として何ができるかを苦悩するなか、考案したのが宅墓でした」浦部社長は、故人の遺骨や遺灰を身近に置いて供養する手元供養をヒントに、室内に置ける小さなお墓を思いついたという。開発段階では、室内インテリアとして支障がないデザインを試行錯誤しながら、1人用のコンパクトサイズのお墓を完成させた。そして’15年に「たくぼ(宅墓)」の商標登録、デザインの意匠登録を取って販売をスタートした。販売開始当初の注文件数は月に1〜2基程度だったというが、それでも地道に販売を続けていたところ、地元メディアなどで取り上げられるようになった。すると、“こういうものが欲しかった!”と、全国から注文が殺到。今では月平均で40基の注文が入るという人気ぶりに。「宅墓を選ぶ方は、大きく分けて3つのパターンに分かれます。1つ目は生前に“終活”のために購入される方。自分たちのお墓として注文されます。ご夫婦の場合が多いですね」購入理由は、「後継ぎがいない」、「自分たちの死後、お墓の維持・管理で子どもに負担をかけたくない」などだという。「2つ目は、お墓参りに行くのが大変になり、先祖代々のお墓を閉じて、その一部を宅墓で残すという方です」厚生労働省の統計データによると、すでに墓や納骨堂に納めている遺骨をほかの墓などへ移す「改葬」の件数は、’09年に7万2,050件だったのが、’18年には11万5,384件に。“墓じまい”する人は年々増え続けていることがわかる。「3つ目は、家族が急に亡くなられて、ご遺族が遺骨をどうしようか悩んだ末に、新たに墓を建てるのではなく、宅墓を選択するというパターンです」お墓に対する価値観が多様化している今、弔い方も人それぞれ。墓参りはリビングで、そんな時代がくるかもしれない。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月30日親が元気なうちに早めに実家をたたむことにしたわが家。今回は仏壇とお墓についてです。亡くなった私の父はいわゆる“本家の長男”。代々守ってきたお墓と位牌、そして仏壇がありました。父亡きあとは母が管理を引き継いできたのですが、母が住まいを移すにあたって大きな仏壇をどうするか、お墓の管理をどうするかで悩みました。信仰心のない私は「いっそ仏壇はなくしてもいいのでは?」と安直に考えてしまったのですが、母にとって事はそう簡単ではありませんでした。仏壇は母にとって「あって当たり前のもの」。なくすなんて考えもしなかったようです。親戚も交えていろいろ話し合った末、仏壇は小さいサイズに買い替えて下の弟が引き継ぐことになり、それに伴ってお墓の管理も母から弟に譲られました。このあたりのやり取りは大変だったんですが(なぜかお墓の場所まで移動することになった・汗)、最終的に気持ちよく引き受けてくれた弟夫婦には本当に感謝の言葉しかありません。とはいえ、先々のことまでは不透明。少子化の進む現代、お墓の維持管理は頭の痛い問題なのだと、今回気付かされました。できれば自分のときは娘たちに負担をかけないような選択をしたいと、40代の今から思っています……。
2020年10月29日横溝正史による「金田一耕助シリーズ」の金字塔、『八つ墓村』が舞台化される。1971年に原作が刊行され、1977年に映画化されるやいなや、社会現象級の大ヒットを記録した超有名作。いよいよ2月16日(日)に東京・新橋演舞場にて開幕する。映画化もドラマ化も数多い同作の舞台化に挑むのは、日本演劇界が誇る老舗・劇団新派だ。これまで、同じく横溝の『犬神家の一族』や、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』などの舞台化に成功している。今回は劇団の歴史を牽引してきた水谷八重子と波乃久里子が「小梅」と「小竹」を演じるほか、金田一耕助を喜多川緑郎が演じ、物語の鍵を握る青年・寺田辰弥役には、関西ジャニーズJr.の室龍太があたる。物語の発端は戦国時代。山中のはずれに住み着いていた8人の落ち武者が、報奨金に目がくらんだ村人のだまし討ちにあい、「末代まで祟ってやる」との言葉を残して死んでゆく。その後、だまし討ちの首謀者である男・田治見庄左衛門が発狂し、村人7人を手にかけて自殺した。その事件から400年が経過した現代。身寄りのない寺田辰弥は、自らが田治見の血縁であることを知らされる。導かれるままその村へ向かうと、跡取りとして歓待される辰弥。しかし、村では再び殺人事件が起こるのだった……。原作の魅力はそのままに、物語の世界観を印象づけた映画版の芥川也寸志による楽曲を挿入歌として使用。耽美でロマンチックな劇世界の中で、人間の激しい怨念とミステリアスな謎と青年の数奇な運命がうごめく。新橋演舞場にて3月3日(火)まで。文:小川志津子
2020年02月15日【今週の悩めるマダム】そろそろ人生の終わりが見えてきました。このまま父が入る家族のお墓に自分が入ることになれば、その後、子どもたちがお墓の管理をし続けなければなりません。そこで「墓じまい」をしたいと考えていますが、先祖を粗末にするとバチが当たるかもしれないと思ってしまい、どうすべきか悩んでいます。(大阪府在住・80代女性)僕ももうすぐ還暦になりますし、母がちょうど奥様と同世代ですから、他人事ではありません。最初に、僕自身の死についての考え方から少しお話をさせてください。僕にとってお墓とは“残された者たちのための祈りの場所”です。死んでいく人たちはこの世を去るのですから、彼らは墓に残るわけではなく、実際には残された家族の心に残るのです。愛した家族のそばにずっといたいからこそお墓を作り、そこに会いに行くというものだと幼いころから思ってきました。実は祖父が一族の骨を粉にして、骨の仏像を作ったのです。この骨仏は今も福岡の勝楽寺にあります。この話については拙著『白仏』に譲りますが……。その祖父の影響もあり、ぼくは幼いころから人間の魂について考えてきました。その中で僕なりの結論を得ています。「もしもの時があったら墓は作らないでほしい」と僕は息子に言い続けています。僕の骨は粉末になるくらい強い火力で焼いて、残ったものは海に撒いてくれと頼んでいます。僕が息子とよく2人で訪れる海があるのです。「海に散骨すれば、いつでもパパと会えるよ」と教えてきました。息子はよく理解してくれています。離婚の後、僕らは世界中の海を旅してきました。2人の年齢差は45歳、どんなに僕が頑張って生きても長く一緒にはいられないのは明白です。ですから、フランスで生きる彼が僕の魂にすぐにふれられる場所に埋葬されたいわけです。ハワイなど、国や地域によっては散骨業者を通して海に撒くことが法律で認められています。そのことは拙著『日付変更線』で詳しく書きました。さて、奥様の場合ですが、永代供養というのをご存じですか?お墓の継承者がいない方も多く、今のような時代は無縁仏も増えています。要は継承できる人が何代まで続くか分からないのが実情なのです。考えてもみてください。地球上には77億以上の人間がいます。全ての人間に墓を作り続けることは不可能でしょう。これが現実でもありますし、永代供養というのは寺院や霊園が継承者にかわって数世代の間(実際にはこれも難しいかもしれませんが、その寺や霊園により一定期間)、管理や供養をしてくれるお墓のことです。結婚しないで一人暮らしを選ぶ方も増えています。お子様のおられない方、いても管理を期待できない関係もあるでしょうし、子孫に迷惑をかけたくないと思う奥様のような方々、といろいろです。何がベストかは人それぞれだと思います。僕の知り合いに問い合わせたところ、永代供養にかかった費用は総額で30万円程度とのことでした。これがベストの選択かどうか、ご家族とよく話し合ってみてください。生きているうちから、人生の後始末を考えることは子孫への思いやりだと思います。そして、愛した死者を忘れないことが一番の先祖への供養になります。【JINSEIの格言】「パパは土の中に入りたくないんだよ。パパの性格をお前は知っているだろう?ずっと自由でいたい。だから法律に則って青い海に撒いてほしいんだ」。息子には、そう言い続けています。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2019年10月15日「昔は墓じまいを生前から考えていたら“縁起でもない!”と思われる風潮がありましたが、最近は検討する人が急増しています。人生の終わりを意識し始める60~70代の人が多いですが、なかには40~50代から考える人もいます」こう語るのは、終活カウンセラーの武藤頼胡さん。約3人に1人が65歳以上といわれている、超高齢社会の日本。連日取りざたされている老後の年金問題に加え、墓の整理についても避けては通れない問題だ。それは決して芸能人も例外ではなかった。9月13日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、司会の黒柳徹子(86)から“墓じまい”について尋ねられたミッツ・マングローブ(44)はこう答えている。「マツコさんと私が最近よく話しているんです。私は弟がいて、弟には子どもがいるんですが、いわゆる徳光家の墓っていうのをどこまで弟の子供たちに背負わせていいのかというのをちょっと考えることがあって……。マツコさんも一人っ子だったりするものですから、『自分たちがおしまいになったときにいろいろ片づけておく手はずはしておかなきゃね』なんて話をしているのが最近、面白くてしょうがなくて。そんな話ばかりしています」レギュラー番組を8本も抱える売れっ子のマツコ・デラックス(46)とともに、“墓活”に挑戦していることを明かしたミッツ。マツコをよく知るテレビ局関係者はこう語る。「マツコさんは一人息子で結婚をしていないので、老後の世話や自分が亡くなったあとに託せる人がいないことが悩みだそうです。雑誌のインタビューでは『家の中で孤独死して誰かに迷惑かけるぐらいなら、外で野垂れ死にしたほうがまし』と語っていましたが、お墓のことは常に気にかけているといいます」実際、マツコは4月24日放送の『マツコ&有吉かりそめ天国』(テレビ朝日系)でこう語っていた。「子どももいないし、散り散りになった家系の墓を整理して、永代供養できるところに、全部のお墓をまとめようと思っているの」しかし、マツコにとってこれは苦渋の決断でもあった――。「マツコさんは『母がいたから今がある』と語るなど、お母さんのことをとても尊敬していました。両親に対して自分の生き方を“申し訳ない”と思っていたそうなのですが、お母さんから励ましの手紙をもらったときは号泣したといいます。しかし3年前にお母さんは亡くなってしまい、お父さんも80代と高齢。そのため最近は親しい友人に、自分が亡くなったときに備えて『そろそろお母さんのお墓を整理しなくちゃいけないのかしら……』と漏らしていたそうです」(前出・テレビ局関係者)そんなマツコの支えとなっているのが、ミッツだったのだ。「2人は20年ほど前の無名だった時代から、親交を深めてきました。マツコさんは、雑誌のインタビューでミッツさんについて『いちばんの友人と言ってもいいくらいの存在』と語るほどの仲です。しょっちゅう連絡を取り合っているそうです」(マツコとミッツの共通の知人)“穏やかな終活”に必要なのは、気軽に相談できる親友の存在なのかもしれない――。
2019年10月11日少子高齢化によって急増する墓の整理問題だが、芸能人にとっても他人事ではない。タレントのミッツ・マングローブ(44)は、9月13日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で墓じまいについてこう語っていた。「マツコさんと私が最近よく話しているんです。私は弟がいて、弟には子どもがいるんですが、いわゆる徳光家の墓っていうのをどこまで弟の子供たちに背負わせていいのかというのをちょっと考えることがあって……」徳光和夫(78)を伯父に持つミッツは、かねてから“前向きな終活”に励んでいた。「ミッツさんは、徳光家の家系図を全て頭に入れ、数年前に亡くなった祖父母の葬式では、自ら先頭に立って仕切っていたそうです。和夫さん一家とミッツさん一家のお墓は違うそうですが、独り身の長男ということもあって、お墓について両親ともよく話し合っていると聞いています。そんな“終活の先輩”であるミッツさんをマツコさんはとても頼りにしています。同じ悩みを持つもの同士、仲よく相談しているそうです」(徳光家の知人)入念な“終活準備”を重ねるマツコとミッツ。実際、霊園や寺院などで遺骨を管理する“永代供養”を選択する人が増えつつあるという。終活カウンセラーの武藤頼胡さんはこう語る。「マツコさんが計画しているように、お墓を一本化することも最近では多いです。全国に散り散りでは管理しきれませんし、一カ所にまとめて墓守がいなくてもお金を払えば全部やってくれる霊園もあります。ですので、継承者や守る人がいない場合に、永代供養を選択するのは理にかなっていると言えます。また、ここ数年で墓じまいのサービスを提供する企業が増えています。規模にもよりますが、平均費用は20万~30万円ほどです。3カ所ほど霊園を巡って、自分にあったサービスを選ぶことがおすすめです」ミッツやマツコのような“おひとりさま”ではない人々にも、墓じまいは無縁ではない。「昔は生まれた場所で代々暮らすことが多かったので、お墓の継承もスムーズでした。しかし今は田舎から都会に出てそのまま生涯を終える人が増えたので、『田舎の墓をどうしよう……』と悩む人も少なからずいます」(武藤さん)墓じまいで大切なことは、マツコやミッツのようにあらかじめ丁寧に準備することだという。「墓じまいをするか考えているうちに、母親が認知症になってしまい、意向を確認できなくなってしまう場合もあります。また、『甥や姪に墓の継承を頼みにくい……』という人もいると思いますが、『責任もって継ぎます!』と言う人がいるかもしれません。むしろ放置して死んでしまう、いきなり親族に連絡が行って負担を強いる可能性があります。必要なのは日ごろから話し合うことなのだと思います」(武藤さん)マツコさながらアラフィフでの“墓活”は、今後もはや珍しくなくなるかもしれない――。
2019年10月11日最近は、葬儀関連の費用が全体的に縮小傾向にありますが、それでも相当な額のお金が必要になるものです。特に「お墓購入」は費用負担が大きく、早めに下調べや準備を始めておきたいもの。「お墓の購入費用の相場は?」「購入するまで、どれくらいの時間がかかるものなの?」「お墓の相談は誰にすべき?」……など、たくさんの疑問があります。そこで、お墓購入の実態調査をもとに、お墓に関する様々な疑問にお答えします!■ お墓の購入費用で最も多かったのは100万円未満一般的に、お墓を購入するにあたって必要な費用は、お墓の土地代となる「永代使用料」と石材店で支払う「墓石費用」で、合わせると数百万円になります。monjiro / PIXTA(ピクスタ)ただし、土地や石のタイプによって、価格は大きく前後します。ライフエンディングの総合サイト「ライフドット」の「お墓購入の実態調査」によると、「実際にお墓の購入にかかった費用」では「100万円未満」と回答した方が25.0%ともっとも多い結果となりました。続いて「100万円以上~150万円未満」が23.1%、「150万円以上~200万円未満」が16.6%、「200万円以上~250万円未満」が17.5%。250万円以上になると少数派になりますが、300万円や400万円以上かけたという人も一定数いることが分かりました。お墓にかかる費用は相場が分かりにくく、場合によっては数百万円の差が出ることも。費用の分布を参考に、どれくらいのお金をかけるか、あらかじめ予算をしっかり考えておきましょう。monjiro / PIXTA(ピクスタ)■ お墓を建てるにあたって相談しておきたい人は誰?お墓は残された家族が管理をしたり、親から子へ受け継いでいくものというイメージがあります。個人で完結するものではないため、周囲に相談して決めるという人がほとんどのようです。「お墓の購入に関して誰に相談しましたか?」という質問には、「伴侶(夫or妻)」という回答が56.5%と1番多く集まりました。Rina / PIXTA(ピクスタ)次に多かったのが「父母」で50.0%、さらに、「兄弟・姉妹」(34.1%)、「親戚」(23.7%)、「子ども」(14.0%)の順になりました。「ネット(専門家、掲示板など)」という回答も11.7%あり、現代ならではの動きを感じます。【IWJ】Image Works Japan / PIXTA(ピクスタ)広くいろんな人に相談して進めていくと、情報収集もはかどりそうです。■ 「検討から購入までにかける時間」は長・短の2パターン!次は「検討から購入までにかかった期間」について見ていきましょう。一番多かった回答は、「3か月以上~6か月未満」で25.3%。また、「1か月以上~3か月未満」が21.8%、「1か月未満」が21.1%と、短期間で決定する人も多くみられました。一方で、半年や年単位で検討する人は、3割以上にもなります。manoimage / PIXTA(ピクスタ)どうやら、1か月程度の短期即決タイプか、半年から数年かける長期長考タイプの2パターンに別れるようです。■ お墓探し、我が家の場合は「費用の捻出で大慌て!」我が家では「お墓、どうする?」とふとした会話がきっかけで、4年前に墓地探しをスタート。いろいろな情報を集めるうちに、トータル300万円以上もかかる可能性が出てきて、調べれば調べるほど夫婦で大慌てになりました。freeangle / PIXTA(ピクスタ)子どもの教育費に住宅ローン、車の購入費用など家計に余裕のない中で、それまで考えもしなかった出費が湧いて出たため、焦ったものです。墓地の場所については、予算との兼ね合いはもちろんありましたが、「海が見る所がいい」「すぐに墓参りに行けるように近くがいい」など、いろいろな意見が出てなかなかまとまらず、暗礁に乗り上げた時期もありました。Masamitsu / PIXTA(ピクスタ)幸い、時間だけは十分にあったので、いろいろな人に相談しながらじっくり検討。約2年かけて、ようやくお墓が完成したのでした。Rina / PIXTA(ピクスタ)お墓を作るには、やはり早めの準備が大切だと思います。葬儀は突然のことでも手配が可能ですが、お墓は情報収集から土地の契約、墓石の注文、作成、設置と、完成までとても長い時間がかかります。「四十九日を過ぎても納骨する場所が決まらない」なんてことになると、気持ちも落ち着きません。また、一回限りで終わる葬儀と違い、お墓はその後もずっと残るものですし、お墓参りや管理で通う必要もあります。葬儀と一緒に慌ててお墓を決めると、後々、大変な思いをすることになる可能性も。時間をかけて後悔のないようにしっかり準備をしておきたいものですね。【参考】※お墓の費用 約5割が150万円以下で購入、購入前に知っておきたいのはお墓の管理法、「ライフドット」が「お墓購入」に関する実態調査を実施
2019年04月10日春のお彼岸。お墓参りに行く人も多いことだろう。だが、お墓が遠方でお参りに行けない人や、お墓の後継ぎがいないと悩んでいる人など、古いお墓を取り壊して「墓じまい」をしたいと考えている人が増えている。そんな墓じまいについて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが解説してくれた――。墓じまいの件数は5年前から約3割増え、’17年度初めて10万件を超えました(’18年・厚生労働省)。ただ、墓じまいは高額な離壇料を請求されたなど、ひどいケースが注目されがちです。実際の費用は、どれくらいなのでしょうか。墓じまいは、墓地を更地に戻さねばなりません。そのため、古いお墓の撤去費用が必要です。お墓の広さ、立地条件などによりますが、平均20~30万円です。また、お墓を壊す前に執り行うのが閉眼供養。このとき、菩提寺に払うお布施などが、いわゆる離壇料です。3万~10万円だと良心的ですが、もっと高額な場合も。そして、取り出したお骨は、どこかに納めねばなりません。お墓参りがしやすいように、身近な場所に新しいお墓をたてる方もいるでしょう。一般的な石墓だと、200万円ほどかかるようですが、納骨堂のような室内墓だともう少しお手ごろ価格です。また、墓守がいらない永代供養墓を選ぶ方も多いです。たとえば、ほかの方のお骨と一緒に埋葬する合祀墓だと10万円くらいから。樹木葬なども人気があります。こうした墓じまいの手続きは、今埋葬されている菩提寺などの「埋葬証明書」と、新しくお骨を納める霊園などの「受入許可証」を持って、古いお墓のある自治体に「改葬許可申請」を行います。菩提寺ともめると、埋葬証明書を出してもらえず、最悪、墓じまいできない事態にも陥ります。ですから、菩提寺ともめず円満な墓じまいを心がけましょう。菩提寺と日ごろからのコミュニケーションをよくとること。また、墓じまいは早めに事情を話し、相談することが大切だと思います。また、墓じまいのトラブルは、親族間でも起こります。昨年、「無断で墓じまいされた」と、親族を相手に、530万円の損害賠償を求める裁判がありました。墓じまいは家族だけで決めず、親戚などともよく話し合って進めてください。最近では、墓じまいの代行サービスもたくさん出てきました。たとえば、「イオンのお葬式」を展開するイオンライフでは、手続き代行なども含めて、19万8,000円からで請け負ってくれます。さらには、「スマ墓」というスマホアプリも登場しました。故人を思い出す場所をスマホで設定し、そこを訪れると故人の写真やメッセージなどが流れて、故人をしのぶというものです。お骨は、スマ墓アプリを運営する良心石材という会社が、月500円で15年間預かってくれます。新たにお墓をたてる場合などはお骨を送ってくれ、そのままの場合は15年後に合祀墓に埋葬します。弔いの形にも変化があり驚いてしまいますが、お彼岸に、親戚とも話してみてはいかがでしょう。
2019年03月22日大規模な霊園から、住宅地のなかにひっそりと佇む小さな墓所まで、お墓の種類はさまざまです。お墓の近くの物件を紹介されたりしたら、どうしますか?「大切な人を供養するところ」、「特になんとも思わない」、一方で「なんだか怖い…」などイメージがあると思います。今回は、墓地近隣物件の相場や立地状況を把握することで、お墓の近くに住むメリットをご紹介します。■ 近隣相場より若干安く価格設定する場合があるmonjiro / PIXTA(ピクスタ)賃貸・売買にかかわらず物件探しをしていると、その隣やすぐ目の前にお墓がある建物や土地を紹介されることがあります。そんなとき、その物件を見学に行きますか?お墓がどうしてもイヤ、という人は仕方ありませんが、もしそうでないならぜひ見学することをオススメします。賃貸物件はもちろん特に売買物件は、隣地がお墓だったり視界にお墓が入ったりする物件であれば、その価格を近隣相場より若干安く設定する場合があるのです。立地や利便性がとてもよく、価格が割安になるのであれば検討してみる価値があるかもしれません。■ お墓の近くに住むのは本当は怖くない?PHOTO NAOKI / PIXTA(ピクスタ)お墓と聞くとネガティブなイメージばかりが先行してしまいますが、一度、先入観を捨ててお墓とは何かを考えてみてください。お墓は亡くなられた方を埋葬し供養する場所であるとともに、残された人の「心のよりどころ」となる場所でもあります。亡くなった方のご家族・ご子孫の方からみれば、お墓はこれまでの感謝や現在の報告をしに行く尊い場所であり、決して怖い場所などではないのです。■ 屋敷墓って何?irohana / PIXTA(ピクスタ)たくさんのお墓が立ち並ぶ墓地や霊園ではなく、住宅地の中で墓石が一基や二基ほどの小規模なお墓を見かけることがありませんか?住宅地の中には、このような小規模なお墓が多いエリアと少ないエリアがあります。お墓が少ないエリアは、そのほとんどが区画整理や宅地開発によって新たに生まれた住宅地です。逆にお墓が多いエリアとは、古くから人が住み、敷地が広い家が多くみられる地域で、その広い敷地のなかや付近の田畑、山林に亡くなった方を埋葬し、そこを墓地とする「屋敷墓(屋敷墓地)」といわれるお墓が数多く残る地域です。ABC / PIXTA(ピクスタ)屋敷墓の周辺やその屋敷自体がさまざまな事情で宅地開発されると、住宅地のなかにポツンとお墓が残ることになるのです。首都圏でも郊外ではこのような場所はたくさんあり、このようなお墓の隣接地が売りに出たり、賃貸アパートなどが建てられるケースも数多くあります。■ お墓の近くに住むメリットHAKU / PIXTA(ピクスタ)お墓が隣接していることで得られる大きなメリットは、その場所に建物が建たないことです。建物が建たないということはそのスペース分の日当たり、眺望、通風が保たれることを意味しています。例えば、宅地を選ぶときに人気が高いのは日当たりが良い「南道路に面した土地」ですが、当然、北道路に面した土地よりもその価格は高くなります。しかし、たとえ北道路に面した土地であっても、その南側がお墓なら日当たりが十分に確保できるので、日当たりだけのために高額な南道路に面した土地を購入しなくて済むのです。Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)実際の不動産マーケットでも、お墓が隣接している土地で日当たりが良く、さらに市場相場よりもその価格が安めに設定されている物件は、売り手側が想定しているよりも早く売却が決まる場合が多いのです。ネガティブなイメージをもってしまうお墓の近くの物件ですが、見方を少し変えれば、魅力的な住まいを安価で手に入れることができるケースもあるのです。
2018年06月23日2018年4月5日、日本アニメーション界の巨匠・高畑勲監督が亡くなったと報道された。享年82。『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』などを手掛け、スタジオ・ジブリで宮崎駿監督と共に走ってきた盟友だった。1935年10月29日に生まれ、82歳でこの世を去った高畑監督。スタジオ・ジブリ設立に携わった人物であり、『柳川堀割物語』『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』を手掛けてきた。ジブリ設立前は「ルパン三世」や、「パンダコパンダ」「アルプスの少女ハイジ」「未来少年コナン」「赤毛のアン」『じゃりン子チエ』などがある。最後の作品となった『かぐや姫の物語』は製作期間8年、総製作費は50億円を投じて描き、自身でも「ずいぶんお金も時間もかかってしまった」と話し「日本のアニメーションにとって、新しい一歩を進める作品になったような気がします。大変満足を覚えていますし、苦楽を共にしたスタッフにこれほどありがたい気持ちで満たされたことはない」と語っていた。第68回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を始め東京アニメアワードでは特別賞「アニメドール」を受賞。さらに、ロサンゼルス映画批評家協会(LAFCA)賞で「長編アニメーション賞」に輝き、2015年の第87回アカデミー賞でも「長編アニメーション」にノミネートされるなど海外からの評価も高かった。宮崎監督や鈴木敏夫プロデューサーからは「パクさん」の愛称で親しまれていた高畑監督。突然の訃報に“高畑ワールド”を愛するファンから悲しみの声がSNS上に溢れている。(text:cinemacafe.net)
2018年04月06日~最近のお墓事情〜お彼岸には、出来れば家族揃ってお墓まいりをしましょうねといつもお話ししておりますが、この頃はお墓に関する考え方やシステムがずいぶん変わってきているようです。遠方へのお墓参りが難しくなってきたことからお墓の引越しをしたり、あるいは、自分の子孫にお墓の管理をさせるのが気の毒だからと墓じまいをしたり、テレビのCMでも、ボタン一つで自動的にお参りできるシステム化されたお墓をご覧になったことがあるでしょう。お墓の形態が多種多様にどんどん変わってきていますから、昔風なお墓参りができなくなる人も徐々に増えて来ているのではないでしょうか。でも、お墓がないから何もしなくてもよいというわけではありません。お墓や仏壇がなくても、せめてお彼岸にはおうちのどこかにお花を飾り、お水や牡丹餅も備えたりして、ご先祖様に手を合わせ、感謝の言葉を唱えましょう。それでも供養の心は届きます。時代が変われば、お墓や拝み方の作法も変わる、そんなご時世ですが、ご先祖様を大切に思う心まで、変わってしまってはいけませんよ。
2018年03月25日みなさんは、自分のお墓のことを今から考えていますか?女性は結婚したら嫁いだ先のお墓に入るもの、という考え方が一般的だと思います。でも、夫と同じお墓には入りたくない、夫の親や先祖と一緒のお墓には入りたくない、という人も少なくありません。女性のためのコミュニティサイト『ガールズちゃんねる』にも、「【お墓問題】あなたは旦那のお墓に入れますか?」というトピックスが立ち、話題になっています。●夫と一緒はよくても義両親と一緒はイヤ、という女性が多数!トピ主さんは、絶対に旦那さんのお墓には入りたくないとのこと。なぜなら、義両親と死んでからも一緒なんて想像するだけでもゾッとするから、だといいます。そんなトピ主さんは既婚女性たちに向けて、「皆さんは旦那のお墓に入る覚悟ですか?」と問いかけています。この問いかけに対し、『義父母と一緒の墓かぁ…ちょっと…いや…結構嫌かも』『入る気ありません』『できれば実家の墓に入りたい。けど、無理ならそこら辺に散骨してもらいたい』『夫婦のお墓を買いたいと思っています』『長男だけど、義実家と縁切ってるので、新しくお墓を作るつもりです。それが可能なら旦那と入る。縁切ってても義実家墓なら入らない。死別離婚する』『旦那と同じお墓ならいい。でも義父母と同じお墓なら嫌だ』『絶対嫌。死んでまで同じ墓の中で嫌味言われるなんてまっぴらごめん。嫌すぎて既に遺言書いてある』『同居してるのに墓まで義両親、旦那と一緒は勘弁。死んだあとはゆっくりしたい。だから骨は捨ててくれてかまわない』など、「入りたくない」という意見が多数あがっていました。やはりみなさん、旦那さんと一緒はよくても義両親と一緒は嫌、ということのようです。その一方で、『気持ちは嫌だけど、死んで義両親と一緒に過ごす訳じゃないから、どっちでもいい』『実際死んだらわからなくない?』『自分が死んだ後なんてなんだっていい』など、死んでしまったら自分がどのお墓に入ろうとわからないからどうでもいい、というクールな意見も見られました。感情論では語らないあたりが大人ですね……。●義実家のお墓に入りたくない人はどうすればいい?義実家のお墓に入りたくないという女性のほうが圧倒的に多いのは事実。義実家のお墓に入りたくない場合は、夫婦で話し合って自分たちのお墓を新たに建ててしまうのがいいようです。ただその場合、先祖代々のお墓と自分たちのお墓、2つを子どもが承継して行かなければならなくなるでしょう。ちょっと面倒ですね。また、一定の条件を満たせば姓が違っても実家のお墓に入ることもできるそう。自分だけの個人墓をつくる、という人もいるといいます。でも、これだと「夫とは一緒のお墓に入りたい」という人には寂しいですよね……。いずれにしても、夫婦でよく話し合うことが大切。お墓のことを考えるのはまだまだ先と思っていても、いつそのときが来るかわかりません。「絶対に義実家のお墓には入りたくない!」と思う人は、早めに対策を考えておきましょう。●文/パピマミ編集部●モデル/坂井由有紀(央将くん)
2017年08月26日いつかは考えなくてはいけないけれど、つい後回しにしてしまうのがお墓問題。両親のお墓は故郷にあったほうがいいのか、自分たちが墓参りしやすいように家の近所がいいのか。悩みは尽きません。いざというときにあわてないよう、実際にママたちが経験したトラブルをもとに、考えてみませんか?■お墓はどこに建てるべきか?「昨年、亡くなった義父は隣県の出身なのですが、生家にはすでにだれも住んでいないし、その近くに親戚もほとんどいない状態。そこにお墓を作っても私たちは墓参りに行きにくいため、夫と相談して現在の家の近くに建てることにしたんです。でも、義母は『故郷に返してあげて』と言い出して、もめることに。義母も私たちの近くに住んでいるのだから、お墓が近いほうがいいと思うのですが…」(44歳・Sさん)義父は退職後も趣味の店を開くなど、元気に暮らしていたそうですが、がんが発覚してから間もなく逝去。まさかこんなに早く亡くなるとは思わず、お墓のことなど話したことはなかったといいます。隣県とはいえ、Sさんの夫はそこで暮らしたことがないので、「故郷」という実感はほとんどありません。しかし、義母は「死んだら故郷に帰るもの」という考えを持っていて、話し合いは平行線。仕事の都合もあるし、隣県だと墓参りに連れて行けないと義母を説得し、現在の家の近くに墓を建てたのだとか。問題は解決したものの、Sさんは良好だった義母との関係が悪化。「同居していないと年に数回しか会わないし、お墓の話なんかする機会もないけど、だからこそちゃんと話しておけばよかった」と感じているそうです。■お墓の管理費はどのくらい? 誰が負担する?「うちの父はまだ現役で働いています。それでも、孫ができてからは自分が死んだときのことを考えるようになり、『先祖代々の墓に入れてくれればいいから』が口癖に。お墓があるのはいいけれど、お寺の場合は年間10万円くらいかかるという話も聞くし、一生払い続けていく自信がありません」(32歳・Hさん)このお墓にはすでにHさんのお母さんが眠っていることもあり、同じ場所へと考えているとのこと。現在はお父さんが墓を管理しているので、実際にかかる費用は聞いていないそうです。お墓は場所を借りて建てていることが多いため、管理費などがかかるものです。公営墓地なら年間1万程度の場合もありますが、寺院は価格がバラバラなので、事前に確認しておきましょう。その金額が生活を圧迫するほどなら永代供養も考えたいところですが、墓じまいをするにも墓石の撤去などでお金がかかります。この費用をだれが負担するのか、家族で話し合いうといいですね。このとき、片方の親が存命中はもめることが考えられます。「お金がない」というだけでは感情的になりやすいので、子どもの進学費用や結婚資金などを理由に、あくまで「相談」という形をとるといいかもしれません。■自分たちのお墓はどうする?「私たち夫婦は地元が同じですが、故郷とは遠いところに家を買い、ここで一生暮らす予定です。両親はそれぞれ先祖代々の墓に入るだろうけど、自分たちもそこに入れば、いずれ子どもたちに負担をかけてしまいます。新たに墓を買うべきか、悩むところです」(59歳女性・Tさん)まだまだ先のこととはいえ、老後のことを考えるようになったTさん。どの墓に入るにしてもお金が必要になるので、積立貯金を始めたそうです。また、子どもたちの気持ちも大事だと考え、お墓について話し合う機会を作ったところ、「母さんの好きなようにして」と言われたそう。ただし、まだ独身だからそう言えるのかもしれないので、子どもが結婚したときには改めて話し合おうと考えているといいます。「お墓の話なんて縁起でもない!」と言われてしまいそうですが、実際にはとても大事なこと。親が病気になってしまえば聞きづらいこともあるため、元気なうちに話し合いをしたほうがいいでしょう。親世代は先祖代々の墓に入ることが当たり前と思っている人が多く、それとは違う提案には納得しないかもしれません。しかし、形式が変わっても大事なことは故人を弔う気持ちではないでしょうか。親を大切に思うからこそ、しっかり考えていきたいと意志表示することを忘れずに。また、すぐに結論が出る問題ではないので、時間をかけて話し合っていきましょう。
2017年06月03日東京・銀座にあるシャネル・ネクサス・ホールで、6月22日から7月23日まで写真展「東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」を開催する。日本を代表する写真家として第一線で活躍する荒木経惟。妖艶な魅力を放つ花々や緊縛ヌード、愛してやまない東京の街、亡き妻を思い見上げ続けた空景、苦楽をともにした飼い猫チロといった、様々な対象を被写体に独自の死生観を鮮烈に描き出し、海外でも熱狂的な支持を集めている。同展では、2016年にパリにあるフランス国立ギメ東洋美術館で開催した大規模個展「ARAKI」において、荒木の50年間の作家活動を振り返るレトロスぺクティブとともに発表した撮り下ろしの新作「東京墓情」を日本で初公開する。同美術館所蔵の写真コレクションより、荒木がセレクトした幕末・明治期の写真作品も併せて出展。加えて、同展のために撮り下ろした新作も発表し、大病を経験した荒木が抱く、濃密な“死”への意識が垣間見れる写真展となっている。【イベント情報】「東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」会期:6月22日~7月23日会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階時間:12:00~20:00入場無料会期中無休
2017年05月23日シャネル(CHANEL)は、「東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館」展をシャネル銀座ビルディング内シャネル・ネクサス・ホールにて開催する。期間は、2017年6月22日(木)から7月23日(日)まで。2017年度第3弾プログラムとなった今回は、世界で活躍する日本人写真家・荒木経惟の写真展を開催。東洋美術専門の美術館としてヨーロッパ最大規模を誇る、フランス国立ギメ東洋美術館にて行われた、大規模個展「ARAKI」にて発表された、新作「東京墓情」を日本初公開する。「東京墓情」は、大規模個展「ARAKI」の中で撮り下ろしの新作として発表されたシリーズ。大病を経験し、そこから得た濃密な“死”への意識。その葛藤を抱きながらも自身の写真家人生を振り返った本作は、今の荒木経惟そのものを映し出す。また、「東京墓情」に加え、荒木がギメ東洋美術館所蔵の写真コレクションよりセレクトした、幕末・明治期の写真作品を併せて紹介。妖艶な魅力を放つ花々や緊縛ヌード、東京の街、亡き妻を思い見上げつづけた空景、苦楽をともにしてきた飼い猫チロなど、さまざまな対象を被写体に、独自の死生観を鮮烈に描き出してきた、写真家ならではの世界観が楽しめるはずだ。【イベント詳細】東京墓情 荒木経惟×ギメ東洋美術館開催期間:2017年6月22日(木)~7月23日(日)時間:12:00~20:00 ※入場無料・無休会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
2017年05月05日こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。今わが国では、葬儀の形やお墓というもののあり方が変わってきています。何代にもわたって同じ土地に住み続けるわけでもなく、生涯独身で生きてきたためお墓を守ってくれる子どもがいるわけでもなく。非正規雇用で働いているので100万円もするお墓を亡くなった親のために買ってあげる余裕もなく……。少子高齢化と相対的貧困の増加に伴って、亡くなった人のために家族がお墓を作るということをしない「ゼロ葬」と呼ばれる葬儀のあり方 が急速に広がりつつあります。今回は最新の葬儀事情をご紹介しながら時代とともに変わる供養の形について考えてみたいと思います。●ゼロ葬とは何か、どのような種類があるのかまず、『ゼロ葬』とは何でしょうか。一般的にその語源は宗教学者の島田裕巳先生が提唱してきた『ゼロ死』すなわち、「死んだら何も残さずゼロになるのがいい 」という概念に由来すると考えられています。ゼロ死には「死んでも葬式をあげない 」ゼロ葬儀と、「死んでもお墓は作らない 」ゼロ墓の2つの要素がありますが、最近は葬儀やお墓の業界でそれらを包括して『ゼロ葬』と呼んでいるようです。では、ゼロ葬にはどのような種類があるのでしょうか。ゼロ葬儀とゼロ墓の両面からみてみましょう。●(1)直葬(「ちょくそう」または「じかそう」)一般的な火葬式の手順にあるお通夜も葬儀も告別式も省略し、ご遺体を安置した後は火葬場に直行する形式のことです。関東地方では今や全体の4分の1がこれにあたる と言われています。●(2)遺骨引き取り拒否火葬場によっては遺族が遺骨の引き取りを拒否できるところがあります。その後のお墓等の心配をすることもないため、島田先生は元々はこれを「究極のゼロ葬」としています。●(3)預骨通常は火葬場からの引き取りを拒否できない遺骨を、葬儀会社に一時的に預かってもらうサービスのこと。非正規雇用の増加等に伴い、100万円前後の費用がかかるお墓を購入する経済的余裕のない人が増えているため、数万円の保証金でお墓が用意できるまで遺骨を預かってもらえるこのサービスの利用者は増加しています。しかし、一方で遺骨を預けたまま音信不通になる遺族が急増しており、問題になってもいます。なお『東京都公園協会』では、都民対象に何か所かの霊園で遺骨一時預かりの制度を設けています。●(4)迎骨遺族も高齢で思うように動けないといった場合、NPO法人のスタッフが遺骨を引き取りに来てくれてお寺の合同墓地などに運んで埋葬してくれるサービスのこと。費用は数万円と交通費程度 ですが、非営利活動が中心のため問い合わせが殺到しているようです。●(5)送骨遺骨を郵送ないし特別な宅配便で送るだけで業者がしかるべき合同墓地等に遺骨を埋葬してくれるサービスです。次に紹介する「散骨」も散骨業者に届ける方法が郵送や運送便であるなら送骨の一種であると言うことができます。●(6)散骨遺骨を粉末状にした後、海や山中等に撒く葬送の方法です。法務省の見解では、『節度をもって行われる限りは違法性はない』とされ、自分で段取りするよりは専門の散骨業者に依頼した方がずっと簡単であり一般的です。また陸地での散骨はさまざまなトラブルの原因となるおそれがあるため、今はほとんどが海洋散骨 です。また、遺族が乗船して海洋散骨に立ち会う場合は全体で数十万円の費用が見込まれるため、業者に一任して散骨してもらうケースが増えているようです。その場合の費用はおよそ5~6万円 といったところのようです。●なぜゼロ葬なのか、その時代的背景は?ゼロ葬がどのようなもので、どのような種類があるかについてはだいたいお分かりいただけたかと思いますので、次に、今なぜゼロ葬なのか、その時代的背景とはどのようなものなのかということについて考えてみましょう。経済思想史的な視点で見ますと、農林水産業という第一次産業があらゆる産業の中心であった時代から産業革命によって社会が工業化し、工業従事者の夫とそれを家庭内で支える妻と2~3人の子どもたちという「核家族」が社会の構成単位の中心となった20世紀まで、人間はその時代に合った形の家族を作ることで生きてきました。しかし、わが国では今世紀に入ってから、超高齢化で高齢者の身体機能が相当程度衰えた後も何年も生存し続けること、それに伴う介護や医療の必要性と、それにかかる高額な費用の問題。グローバル化で国外のフロンティアを開拓し尽くしてしまった資本主義が“非正規労働者”という低コストのフロンティアを国内に政策的に作り出したこと、それに伴う貧困層の増大。こういった諸々の“資本主義の限界”が家族という生活単位の勤続疲労と“ゼロ葬の時代”を生み出したと言うことができます。今はもう先祖代々の田畑を耕すためにずっと同じ土地に住み続ける必然性があるわけでなく、子どもたちは非正規雇用なので100万円もするお墓を買うくらいなら自分たちが生きるために使いたいですし、見栄を張るような相手もいないので立派なお葬式を出す必要などありません。だいたいお墓を買ったところで独身の子が多いですから、いずれお墓を守る人もいなくなります 。しかも昔と違って今の宗教は貧しい人たちの心の拠り所ではなくなり、どちらかというと恵まれている人たちの権威と親和性のあるものとなっていますので、宗教色のある供養の形にこだわる気持ちもありません。ざっとこのような理由から、ゼロ葬は今のわが国にあって“当然の弔いの形”になりつつあるのだろうと考えることができるでしょう。●ゼロ葬にするのは経済的な事情が全てではない? 積極的な理由でゼロ葬にした人たちおしまいに、ゼロ葬ないしゼロ墓にするのは何も「経済的に厳しいから」という事情ばかりではなく、ある意味積極的な考え方をもってそうする場合もあるというお話をして締めくくりたいと思います。日本の有名人でも本人や遺族の意思でお墓を作らずに散骨された人が数多くいます。落語家の立川談志さん、作家の山本七平さん、女優の沢村貞子さんや乙羽信子さん、深浦加奈子さん、俳優・歌手で戦後の大スターだった石原裕次郎さん、演歌歌手で宇多田ヒカルさんの実母である藤圭子さん、ザ・ドリフターズの荒井注さんなど、あげたらきりがありません。顔ぶれを見ると何となく共通点が感じられ、筆者には“なくなってからまで偶像のようにあがめられることは本意ではない”的な気概を感じさせる人たちばかりに見えます。こうして見てくると、経済的な事情でゼロ葬を選ぶ人も、金銭的な問題ではなく自分や家族の考え方でゼロ葬を選ぶ人もあり、ゼロ葬は今のわたしたち日本人にとって「しっくりくる」供養のあり方になりつつあるような気がいたします。みなさんはどうお感じになりますでしょうか。【参考文献】・『0(ゼロ)葬ーーあっさり死ぬ』島田裕巳・著●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/神山みき(れんくん)
2017年04月25日お墓というとご先祖様が眠る場所…そんな、どこか遠いイメージがありませんか? でもいつかは自分も入る場所。自分はどのお墓に入るのか、夫は? 義両親は? 子供がいない場合は? わからないことだらけのお墓のキホンをおさえておきましょう。■誰がどのお墓に入るかはどうやって決める?誰がどのお墓に入るのかということを定める法律はなく、家族や親戚との話し合いで決めることになります。ただ慣習では、長男長女が先祖代々のお墓を承継者として受け継ぎます。お墓を承継すると、そのお墓に本人とその妻や長子も入ることができます。これまでは、長子以外の次男などは別のお墓を建てていましたが、最近では、お墓をひとつにまとめるケースも増えつつあります。つまり次男でも承継者の承諾を得て同じお墓に入れるということ。とくに子供がいない場合などはそのケースも多いようです。また、長子と結婚した女性の場合、嫁ぎ先のお墓に入ることが一般的とされてきましたが、最近では必ずしもそうしない夫婦も増えてきました。「夫と同じ墓はイヤ!」「義両親と同じ墓には入りたくない」 という場合は、夫婦のお墓を別に建てたり、自身の実家のお墓に入ったりということも可能です。■お墓っていくらぐらいするの?あらたにお墓を建て、維持するためには、いくらぐらいかかるのでしょうか?<お墓にかかるコスト>・墓地の永代使用料(霊園や寺院などに支払う土地利用料)・墓石代とその工事費・維持管理費お墓の値段は、一般的には「永代使用料+墓石で100万円~200万円ぐらい」が多いそう。ただし墓石の値段や立地、区画の広さなどで大きく異なります。永代使用料は安い場合で約30万円、都心の霊園では400万円以上というものも。維持費はお墓の管理費や掃除代などとしての設定が多く、公営や民営の霊園、寺院などによって含まれるサービスや料金はさまざまです。ある地方では、公営霊園の場合は掃除なしで年間維持費が1,000~1万円、民間霊園では掃除代を含めて年間3~4万円とか。また、寺院の場合は、お墓の管理維持費としてではなく、だん家としての会費を支払う形が一般的。寄付やお布施などをあわせると、総額としては公営や民営より高額になるパターンも多いようです。 ■子供がいない場合はどうなるの?子供のいない夫婦や独身の人など、将来お墓を供養してくれる人がいない場合は、「永代供養墓」や「共同墓」という方法があります。「永代供養墓」は、生前にお墓に入る人が費用を前払いすることで、お寺や霊園などが永代に渡り管理してくれるお墓のこと。「共同墓」は、親族以外の他の人と同じお墓に入って供養・管理していくものです。料金などは永代供養墓と同様のケースが多いようです。お墓トラブルで多いのは、維持費を支払っていた人が亡くなり、承継者である子供がいなくなってしまった場合に滞納してしまう…というケース。滞納が続くと撤去のおそれだけでなく、膨らんだ滞納金を親族が請求されてしまうことも。「お墓の維持費を誰が負担するか」は十分に話し合っておくことが重要です。元気なうちは想像もできないことですが、いつかは考える必要が出てくるお墓問題。自分がどのお墓に入りたいのかを実現させるためには、家族で一度ゆっくり話し合うことが大事です。また自分の希望をかなえるために、生前にお墓を用意する、遺言に書き記すといった用意も必要となってきます。自分はどこで永眠したいのかということを、一度ゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。
2016年11月15日就活、恋活、婚活、妊活…など、人生にはいろいろな活動があるものですが、私たちが最後に取り組むことになるのは「終活」。親世代と話していると、「お墓」や「生前整理」といった話題が出てくる機会も増えてきました。「自分が死ぬ前には、周りに迷惑をかけないよう色々と準備しておこう」という意識は、近年広く浸透しつつあります。とはいえ、30~40代の私たちにとっては正直まだピンとこない話題。とくにお墓などは「何十年か後に考えればいいや」という感覚です。昨年30~40代の男女を対象に行われたある調査(※)でも、「自分自身の死後の準備について考えたことがない」という人が半数。一方で、「生前に自分で用意しておく必要がある」と感じている人も6割を超えてきています。備えあれば憂いなし。春のお彼岸を前に、今のうちにお墓について知っておいたほうがいいことはあるのか、調べてみました。■やっぱり気になる「お金」のこと! 平均価格は約257万円!?30~40代であれば、「自分が老後どこに住むのか」「そのときの家族構成はどうなっているのか」「だれかに墓守を頼みたいと思うのかどうか」など、まだまだ不明な状況だと思います。しかし人生プランを考えると、「お金」のことだけは少し気になるのではないでしょうか。これだけは今から計画的に考えておかないと、後から困る可能性もありますよね。上述のアンケートでも、お墓について心配に感じる点としては、「金銭が高いのではないかと心配(女性/32歳)」「他の人に迷惑がかからないようできるだけ安く簡素にしたい(男性/43歳)」「維持費など子どもに負担をかけたくないと思う(女性/48歳)」など、金銭面を案じる回答が多くあがっていました。では、自分のお墓を用意するとしたら、いくらかかるのか。調べたところ、東京都内のお墓の平均価格はなんと約257万(永代使用料+墓石価格)でした。思いのほか立派な金額にびっくり!都内だからだろうと思いきや、全国平均でも196万円となかなかの高額です。年金支給額にも期待できない私たち世代にとって、これは結構な負担ですよね…。■安価で利用しやすい「お墓のマンション」がじわじわ人気に「もっと安価なお墓はないのかな」と思ったところで見つけたのが、最近流行っているという「自動搬送式納骨堂」というスタイルのお墓。これはわかりやすく言えば「お墓のマンション」です。この「自動搬送式納骨堂」を取り入れている『 ひかり陵苑 』によると、普段は立体駐車場のようなカタチで骨壷を保管・管理していて、だれかがお参りに来たときは、ICカードをタッチするだけで、自分の家の遺骨箱が自動的に運ばれてきて、参拝ができる――そんな最新式のお墓だそう。普通のお墓に比べると、「都心にあるので気軽に参拝しやすい」「天候に左右されず快適に参拝できる」「風雨にさらされないので痛みにくく、草むしりや掃除も不要」「お供え物やお花は、施設スタッフが日々管理してくれる」など、さまざまなメリットがあります。そして、なんといっても値段が手頃。一般的には平均で100万円前後(永代供養料+管理料)で、さらに先ほどの『 ひかり陵苑 』では、85万円+年間護持会費1.5万円で納骨堂ができるとのこと。通常のお墓の半額以下で済むそうです。■「自動搬送式納骨堂」は今のニーズにマッチした現代のお墓今の時代、不便な場所にお墓を作って親族や子孫に面倒をかけたくはない、と考える人は多いでしょう。とはいえ、「私の遺骨は海にまいて捨てて!」なんて大胆な選択をするには勇気がいるし、何より遺される立場から考えれば、大切な人のお墓がどこにもないというのはちょっと寂しいですよね。「亡くなった伴侶や親のところにお参りに行って話がしたい」などと思う瞬間もきっとあるでしょう。「自動搬送式納骨堂」は、そんな私たちのニーズにぴったり合った現代型のお墓といえそうです。上述のアンケートでも、「従来の霊園や墓地のスタイルより、都心にある自動搬送式の納骨堂のほうがいい」と答えている人がすでに3割も。都心の土地不足がさけばれるなか、こういったお墓は今後もますます増えていくと予想できるでしょう。選択肢のひとつとして知っておくと、自分の先々のプランを考える際や、親のお墓について検討する際にも役立ちそうです。■見学もできる! 人気の目黒エリアにある納骨堂「自動搬送式納骨堂がどんなものか、ちょっと見てみたいな」という人は、先ほど話を伺った『 ひかり陵苑 』で見学ができます。女性に人気の目黒エリアにあるので、お出かけついでにのぞいてみるのも良さそうです。お墓のマンションといっても、こちらは千年以上の歴史を持つ「臥龍山 安養院」が運営管理している納骨堂。周辺には豊かな木々や観音堂などもあり、ちゃんとした“お寺”の雰囲気や安心感もあります。2016年3月末までは、クオカード3,000円分がもらえる特別見学会も実施されています。今年の春のお彼岸は、3月17日(木)から3月23日(水)まで。目黒川はこれから桜の季節でもあります。命のはかなさをも感じさせる桜を眺め、ご先祖に手をあわせると同時に、自分自身の未来のために下調べに出かけてみるのもいいかもしれません。・ ひかり陵苑 (※)文中のアンケートデータは、(株)MediaShakers調べ。2015年10月実施、都内在住の30~40代・男女各50人へのインターネットアンケート調査による。
2016年03月16日「保険クリニック」はこのほど、お葬式やお墓にどのような希望を持っているかについてのアンケート調査を実施し結果を発表した。調査は8月4日~5日、40歳~60歳の500名(男女各250名)を対象に行われた。○40代以上の既婚女性26.4%が「夫と同じお墓はイヤ」調査ではまず、40歳~60歳の既婚者361名に対し「あなたは配偶者と同じお墓に入りたいですか?」と尋ねたところ、男性10.6%、女性26.4%が「入りたくない」と回答。昨年に引き続き、女性が男性を大きく上回る結果となった。配偶者と同じお墓に入りたくない理由について、女性からは「死んでまで一緒にいたくない」「義父母も一緒だから」「自分の両親と入りたい」など、お墓を共にする相手に関する意見や、「お墓はいらない」「散骨してほしい」と、お墓自体に入らない考えを持っている人も見受けられた。ちなみに、配偶者と「入りたい」と回答した女性からは、「縁あって結婚した人だから、夫婦だから」、「一緒にいたい」、「当然だと思うし他に入れる所はない」、「子どもがめんどうだから」といったコメントが寄せられた。○お墓がない人の約6割が「お墓を購入しない」と回答次に、調査対象者全員に、お墓の準備をしているか聞いたところ、52.6%は先祖代々のお墓を持っていることが分かった。先祖代々のお墓がない237名のみの回答で比べると、「生前に購入した(19.0%)」「これから購入予定(21.5%)」「購入しない(59.5%)」という結果に。先祖代々のお墓がない人のうち、およそ6割が「お墓を購入しない」と回答し、その割合は昨年同調査よりも増加した。また、お墓を託せる人については、「子ども(255名)」が最多回答となり、次いで「配偶者(178名)」「いない(145名)」と続き、およそ3割の人にお墓を託せる人がいないことが明らかとなった。○希望の葬儀は「家族葬」、お墓は「霊園・共同墓地」次に、どのようなお葬式をしたいか尋ねたところ、「家族葬(285名)」が断トツ1位となり、多くの人が家族やごく親しい人だけで行いたいと考えていることが明らかとなった。また、お葬式をせずに火葬だけを行なう「直葬(63名)」や、亡くなったことを公にしないで行う「密葬(39名)」など、より簡素化されたお葬式を好む人も多くいることがわかった。最後に、どんなお墓や埋葬方法がいいか聞いたところ、「霊園・共同墓地(216名)」「近所のお寺(教会)の墓地(80名)」「タワー墓地・納骨堂(43名)」といったお墓を希望する人は67.8%。また、お墓を必要としない「散骨(101名)」や「樹木葬(54名)」を選んだ人は31.0%となった。
2015年08月13日今お墓に何が起こっているのか、『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)、『0葬 ――あっさり死ぬ』(集英社)などのベストセラー作家で、日本の葬儀・弔いのあり方に一石を投じてきた宗教学者・島田裕巳先生が執筆した、『お墓の未来 ~もう「墓守り」で困らない~』(マイナビ新書)が、5月23日(土)に発行された。この本の中で、最近何かと話題が多い「お墓」の諸問題をまとめ、解決策を提示している。都会に家を建ててしまったけれど、故郷の墓はどうすればいいのだろうか。島田先生にその解決策をインタビューした。――島田先生の新刊『お墓の未来 ~もう「墓守り」で困らない~』では、これまで当たり前の存在だったお墓を管理する人=「墓守(はかも)り」がいなくなることによって起こる問題を中心に解説されています。「墓問題」について、どのような問題が起こっているのか、教えていただけませんか?これからお盆の時期を迎え、テレビや雑誌などでお墓の話題が増えていきますが、最近は「無縁墓が増えている」ことと「新しい葬り方が増えている」ことがよく話題になります。そうすると、みんなが「お墓をどうすればいいの?」という不安を抱くようになります。今はまだ、意外と若い頃にお墓を買っていたり、故郷に墓があるからと安心したりしている人も多く、お墓を維持していくことの大変さをわかっている人が少ないんですね。それがわかるのは、実際に親が亡くなって、葬儀をしたり、埋葬したり、都会でお墓を買ったりして、初めて「こんなに大変なことなのか!」と、気づくわけです。そうすると、自分の子どもにはこんな経験をさせたくないと思うわけです。――確かに、自分の両親が亡くなるまで実感できないかもしれません。お墓を継ぐという意識もありませんでした。人が亡くなると、相続という問題が起こり、いろんなことがそこにかかわってきます。特に団塊世代で、都会に家を建てて故郷に帰らなくなった人が増えているわけですが、そうした中には将来的に「実家の片づけ」を考えなければいけない人も増えています。同じように「墓じまい」という言葉も使われ始め、話題になるようになりました。ですが、本の中でも解説しましたが、墓というものはやっかいなもので一度つくってしまうと、簡単になくすことができません。まだ、その世代は「なんとかしないといけないな」と思いがちです。でも、さらにその子どもの世代になると、故郷にある墓を面倒見ることに疑問を感じるようになります。今あるお墓の1番の問題は、「故郷にある墓が維持できなくなっている」ことにあります。――確かにお墓が問題になっているのだとは思いますが、それは人口減少に悩む地方や、「無縁化」してしまった一部の人の問題なのではないでしょうか?今、自分の将来がどうなるのか、考えることがむずかしくなっています。例えば結婚しなかったらどうなるのか?あるいは、結婚して、家庭をつくって、子どもがいて、年をとって…・・・自分が80歳、90歳になる、そういうことをなかなか考えられないわけです。医療の発達や社会の変化により高齢化社会になったことで、新しい事態が生まれているわけです。そのため、昔の考え方が通じない、一時当たり前と思われていたことが当たり前ではない社会になりつつあります。――なるほど。だからこそ、墓の問題を今、考えなければいけないわけですね。日本の墓は「家」単位でできていて、家が続くことの象徴として墓があります。ですが、今は家の役割が小さくなってきていて、制度がズレてきている、でも簡単になしにすることができないわけです。将来にわたって若い人が墓の管理を維持しなければならないということを、今、考えなければいけないんです。時間がたてばたつほど解決できなくなります。――とはいっても、やはり習慣や伝統は守るべきという考えもあると思うのですが?例えば、今「夫婦別姓」が最高裁で審理されていますが、その場合には何々家の墓といった話も通じなくなります。従来の家のあり方が変わるのに、墓のあり方が変わらないわけにはいきません。かつてのように、妻が同じ墓に入るのが当たり前、今までの墓のあり方がこうだから、ということを後を継ぐ人が受け入れてくれないわけです。習慣や伝統といっても、実は最近生まれたのものだって多いんです。日本は火葬率が99%を超える「火葬大国」ですが、日本で火葬が普及したのは戦後です。クリスマスだって、昭和20年代の頃は男性がバーで騒いで祝うものでした(笑)。社会の変化ともに習慣だって変わるべきです。しきたり=伝統という考えが間違っていて、しきたりは時代にあった新しいものなんです。しきたりが時代にそぐわなくなって家族や親族の間で問題が起こるのであれば、新しいしきたりを考える必要があります。――時代にそぐわなくなった墓のあり方を、変えていかなければいけないわけですね。今、社会がすごく変わってきています。勢いが激しい。人口の減少がますます本格化してきて、2040年には、年間約167万人が亡くなって、生まれてくる数が66万人しかいなくて、毎年100万人ずつ減少していくと予測されていて、想像もつかない事態です。消滅するのは地方や故郷だけでなく、日本全体が消滅しかねないわけです。今の人は世間、共同体の中に生きていなくて、ノマド※という言葉がありますが、ノマド化、個人化しているんです。家社会と言われていたものが、もうなかなか言えなくなっていて、今の日本人はどう生きるべきかを、考えなくてはいけなりました。個人としていろいろなものにしばられない、自由を尊重する方向に進んでいる社会の中で、家を持たない、墓を持たない生き方のほうが、時代に即した生き方になるかもしれません。ですが、墓は簡単に片づけられるものではありません。墓石はどうするのか、墓地をどうするのか、檀家をどうするのか、墓は簡単になしにできません。もっと、「墓ってなんなの?」ということを自分自身が考える必要があります。自分たちを幸せにする墓のあり方、この本を参考にあなた自身の墓をどうすることが理想なのか考えていただきたいです。※ノマド:英語で「遊牧民」の意味。クラウド環境を駆使してオフィスだけでなくカフェなどのさまざまな場所で仕事をする、新しいワークスタイルを指す言葉。このような働き方を「ノマドワーキング」、このような働き方をする人を「ノマドワーカー」と呼ぶ。『お墓の未来 もう「墓守り」で困らない』執筆:島田裕巳価格:918円/税込み新書判:216ページISBN:978-4-8399-5496-3発売日:2015年05月23日シリーズ名:マイナビ新書書籍紹介ページはこちら
2015年05月26日サンセキはこのほど、お墓のポータルサイト「お墓フェ」をオープンした。お墓やお墓参りに関する様々な知識や、最新の情報を発信していく。同サイトは、お墓参りをする側の視点に立ち、お墓やお墓参りを取り巻く新しいライフスタイルを提案・紹介することで、お墓と一生の締めくくりに関して、ポジティブかつ真摯に向き合うきっかけを作り出すことを目的としているという。サイトでは、「おハカせ」「りた」「ボッヒー」のオリジナルキャラクター3人が、お墓や終活に関する知識や最新情報などを紹介。主なコンテンツとして、お墓の値段や準備の仕方など基本情報を掲載する「お墓のキホン」、お墓に関する様々なトピックスを集めた「お墓フェレポート」などを用意している。このうち、「お墓フェレポート」では「生前墓」に関するトピックスを紹介。2015年1月に行われた相続税改正により、基礎控除が4割縮小されることになり、相続税対策を検討する人が増えている。そのため、非課税財産に当たり相続税の課税対象にならない「生前墓」への関心が高まっているという。今後は、日本エンディングサポート協会佐々木悦子理事長による終活についてのコラム連載も予定している。
2015年03月04日メモリアルアートの大野屋は、国内初のペットと一緒に眠れるお墓「ウィズペット」を展開している。この試みは国内初とのこと。○犬・猫だけではなくどんなペットも納骨OK「ウィズペット」は、ペット専用墓地や納骨堂とは異なり、家族のお墓に"共に生きたペットも一緒に埋葬したい"と願う人へ向けた、永代使用権付のお墓。同社では、2003年に業界に先駆けて、ウィズペットを「町田いずみ浄苑」で提供開始し、現在は全国で5カ所を展開している。お墓には、犬や猫だけではなく、どんなペットでも一緒に納めることができるという(納骨できる骨壺のサイズは限りがある)。先にペットだけ納骨もできる。ペット霊園などに入っているお骨も、骨壷に納められている状態なら納骨が可能。石碑のデザインや形は、霊園によって高さなど一部規定があるが、デザインや形は好みに合わせて、自由に作ることができる。石碑にペットの名前やメッセージを刻むこともできるという。他のお墓とは異なり、ペットとともに眠ることができるが、特別な価格設定は設けていないとのこと。購入者からは、「花に囲まれて、家族みんなで一緒にいられる」、「家族も安心して"その時"を迎えられる」など、好評だという。「ウィズペット」取り扱い霊園は、町田いずみ浄苑(東京都町田市)、奥多摩霊園(東京都西多摩郡)など。詳細はウェブサイトで案内している。
2015年01月29日鎌倉新書は27日、総合情報サイト「いいお墓」の利用者を対象に実施した「第6回 お墓の消費者全国実態調査」の結果を発表した。それによると、お墓の購入価格の二極化が広がっていることがわかった。購入したお墓の価格(永代使用料+墓石価格)を聞くと、「100万円以上150万円未満」が25%で最多。以下、「150万円以上200万円未満」が22%、「100万円未満」が15%と続き、200万円未満が6割強を占めた。前回と比べると、150万円未満の割合は前回比5ポイント増の40%に拡大し、低価格墓所・墓石を購入する傾向が強まっていることが判明。その一方で、高価格帯の300万円以上を購入した人は前回の3%から12%に増加し、中には2,000万円以上の人もいるなど、購入価格の二極化が広がっていた。全国の平均価格は196万3,700円で、前回の211万3,200円から約10%下落。東日本は203万5,000円(前回222万4,900円)、西日本は174万3,500円(同200万1,500円)となった。都道府県別では、東京都が最も高く256万7,100円(同269万6,100万円)。前回と比べると、京都府と兵庫県を除いて全体的に減少傾向が見られた。調査日は2015年1月27日。調査対象は2014年1月1日~12月31日にまでに「いいお墓」にて資料請求・相談してお墓を購入した人で、有効回答は848人。
2015年01月27日人が亡くなって初めて必要になる物があります。お墓はその代表でしょう。普段は気にかけませんが誰でもいつかはお墓が必要になります。でもお墓って一体いくらぐらいする物なのでしょうか。お墓価格.net代表取締役、水上孝一さんにお話を伺いました。お墓価格.netさんはインターネット上の店舗で墓石を販売している会社です。代表取締役の水上さんは約20年も石材店に勤務し、その後お墓価格.netを立ち上げました。■お墓も今や中国製です!――お墓がいくらするかについて知りたいのですが。水上代表取締役先に、まずお墓がどうやって作られるかについて知って頂いた方がいいと思います。――確かに製造工程も知らないです。ぜひ教えてください。水上代表取締役今はお墓ってほとんどすべて中国で作ってるんですよ。石を中国の工場に入れて、そこで彫刻などの加工を行なって、それを日本に持って来て組み立てるんです。――中国で作ってるんですか!水上代表取締役ほぼそうです。たとえば街中の墓石屋さんに発注しても、そこから中国の工場に発注が行きます。で、中国から運ばれたものをその墓石屋さんが設置するわけです。――日本で作ったりはしないんでしょうか?水上代表取締役ほぼないですね。特別な加工が必要な場合は別ですが。なのでほぼすべてのお墓は中国の工場からいったん仕入れるわけです。――すると、お墓の価格というのは中国の工場の出荷価格が基本になるんでしょうか?水上代表取締役そういうことですね。中国の工場を出る時の価格は(製品が同じ仕様なら)どこも全部同じなんですよ(笑)。それに必要経費、利益率などを加味して値付けをするわけです。ショウルームを持っていたり、社員をたくさん抱えている会社なら当然その分のコストを乗っけないといけませんので、元が同じ価格で、同じ製品でも価格はぐんと上がってしまうわけです。――なるほど。お墓価格.netさんのお墓の価格はどんなものでしょうか?水上代表取締役たとえば弊社で一番安価な製品は40万円です。――中国から持って来てお客さんの指定墓所に設置しないといけないと思うのですが、その実費などは?水上代表取締役込みです。全国どこに設置してもこのお値段です。――えっ?設置する職人さんなどはどうしているんですか?水上代表取締役全国にうちが仕事を依頼している職人さんがいますので大丈夫です。職人さんが基礎工事も全部やって、運ばれた墓石を組み立てて設置完了ですね。――その職人さんのネットワークを全国に構築するのに時間がかかったのではありませんか?水上代表取締役いえ1年ぐらいでできましたよ(笑)。もちろん私が石材店に20年も勤めてましたので、その時の人脈を使って作ったので。――一番売れている墓石の価格帯はどうでしょうか?水上代表取締役ご相談が多いのは3平米~6平米の広さで70万円~130万円でしょうか。100万円前後の物が一番人気があると思います。他社さんと比較すると100万円以上安価なはずです。――お墓価格.netさんはインターネットのお店なのでこの価格が実現できているんでしょうか?水上代表取締役そうです。無駄なところをすべて省いて安価にして、全国のお客さんを相手にしたいと思っていますので。普通、墓石の商売というのは地域密着型で、潜在的な顧客数というのも限られたものなんです。だから数が出るわけはない、イコール利益率を上げなくてはらない、つまり高価になるってことです。でも、弊社のようなスタイルにすると全国のお客様を相手にできる、イコール数が見込める、安価に対応できるということです。■石を数える単位を「才」という――墓石に使う石の種類で価格はずいぶん違うのでしょうか?水上代表取締役それは違います。たとえば墓石用の最高の石は庵治石(あじいし)とされています。この庵治石は、ヨーロッパ産でも最高レベルとされている石と比較して数倍の価格がします。――するとお墓の価格にも石の価格はかなり影響するんですね。水上代表取締役いえ弊社の場合はあまりそうとは言えないですね。たとえば、「この石は日本産なんで(同じデザイン、仕様でも)墓石の価格が2倍、3倍します」なんて説明をする所があるかもしれませんが、実はそれは誠実ではないですね。――と言いますと?水上代表取締役たとえば、弊社で石を10才使ったお墓があるとします。――才と言うのは何ですか?水上代表取締役石の数を数える単位を「才」と言います。30cm×30cm×30cmの立法体が1才。石は「1才いくら」という風に価格を言い表します。――なるほど。30cm×30cm×30cmの立法体を10個使うということですね。水上代表取締役たとえば1才10,000円の石があったとしましょう。10才ということは100,000円ですね。倍の1才20,000円の石があったしても10才で200,000円。差額は当然100,000円です。でも、デザイン、仕様が同じということは工事費、組立代などは同じなわけですよ。ですから石が倍の価格になったからと言って、お墓の価格がイコール倍になるってことはおかしいわけです。「差額の100,000円上がります」だったらわかりますけれどもね。――それはそうですね。水上代表取締役ですので弊社の場合は、きちんとそれぞれの墓石が何才でできるのかも明示しています。明朗会計でしょ(笑)?■49日に間に合わせてほしい!――その人が亡くなってから「お墓をどうしよう」と考えるものだと思いますが、「早く建ててくれ」と言われないですか?水上代表取締役それは言われます(笑)。みなさん仰るのは「なんとか49日までに建ててもらえないか」ということです。――間に合うんですか?水上代表取締役船便の都合とか色々あるんですが、もちろんできるだけの努力はします。――発注してからできるまでどのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?水上代表取締役早い場合は3週間から1カ月ですね。なので早くご発注頂けたら49日には間に合わせることが可能です。■インターネット店舗の悩みとは?――インターネットで営業をするので安価に提供できているのだと思いますが、ネット店だからこその悩みというのはありますか?水上代表取締役それは「信用してもらえるか」ってことですね。インターネット上の店舗ですので「お金を支払って大丈夫か」と、どうしても思われるみたいです。お会いして見積もりをお出しして、とさせて頂くんですが、でも1回会っただけで信用してもらうというのも難しいと思いますし。先日も、3.11の震災被害に遭われた方に依頼されて行って来ました。お気の毒に津波で墓所が流されたんですね。で復旧しなくてはならないと。やっぱりその時初めてお会いするので最初は「どうしようかなあ」という感じでした。――どうなったんですか?水上代表取締役有難いことにご発注頂きました。「弊社は他社さんと比べて100万円くらいお安いですよ。その100万円でハワイに家族旅行をされたらいいじゃないですか」と、いつもそういう風にお話しするんですけどもね。お墓価格.netさんのような営業努力があって、お墓の価格も安価になっていることがわかりました。ちなみに、価格は墓石の価格です。それを設置する墓所の土地代は別途ですのでご注意ください。(高橋モータース@dcp)お墓価格.netのサイト
2012年10月29日プラウド中村は7日、お墓の所在を調査するサービス「お墓探偵」の公式Webサイトを開設した。「お墓探偵」は、国内・海外のお墓参り、故人のご供養などの代行サービス「天生(てんしょう)」を運営する同社のお墓捜索サービス。依頼者が持つ情報を元に、所在がわからなくなってしまった先祖のお墓や、お世話になった恩人や知人のお墓、ファンだった有名人のお墓、大切な方が亡くなった思い出の場所などの所在を調査する。本年1月のサービス開始以来50件以上の調査依頼を受け、90%以上の成功実績をあげているという。料金は成功報酬制。国内の調査で、場所の目安となる情報がおおむねそろっている場合、調査費は2万円+実費から。お墓が発見できなったときは実費のみ負担で、調査費は無料となる。極秘調査、海外調査なども請け負う。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日「全国優良石材店の会」(略称・全優石)は12日、同会に加盟する石材店で実際にお墓を購入した人を対象に実施した「2012年お墓購入者アンケート調査」の結果を発表した。同調査は、3月~5月の期間に郵送にて行われ、3,153名から有効回答を得た。建てたお墓の形について全国で見た場合、「伝統的な和型」は2011年の47.4%から6.2ポイント減少して41.2%。和型は、2010年に初めて半数を割って以降(49.5%)、減少傾向が続いている。一方、「シンプルな洋型」は昨年の34.3%から大幅増の40.9%、「デザイン墓」は昨年の12.6%からわずかに減った12.0%だった。墓地取得費用を除いた墓石の購入金額を尋ねたところ、「100万円~200万円未満」が最も多く47.0%。以下、「50万円~100万円未満」が25.6%、「200万円~300万円未満」が17.3%、「300万円~400万円未満」が4.8%と続いた。お墓の平均購入価格の全国平均は、2004年の調査開始以降、過去最低となる162万円。また、墓石タイプ別平均価格は、「伝統的な和型」が172万7,300円、「デザイン墓」が171万1,600円、「シンプルな洋型」が149万7,800円となっており、今回、平均購入価格が過去最低を記録したのは、墓石タイプ別で最も安い「洋型お墓」の建立が増えていることが関係していると見られる。地域別に見た場合、最も高いのは九州で195万3,000円。次いで、北陸が165万1,000円、1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)が164万4,000円、中部が164万2,000円となった。トップの九州は2位以下に大差をつけており、特に最安の北海道の130万6,000円と比べると、差額は64万7,000円に上っている。また、最初に墓石を建てた墓地の形態を調べたところ、「新しく購入した墓地」(寺院、公営、民営含む)が50.6%、「すでにあった墓地」(同)が31.9%、「地域や共同体の墓地」が10.6%、「屋内式のお墓」が0.1%だった。地域別に見ると、関東では「新規購入」(寺院、公営、民営含む)が多く65.7%、1都3県で69.9%(同)、うち「民営墓地」の割合は関東で45.6%、1都3県で51.5%を占めた。東北と中部では、「既存寺院墓地」に建てた割合が高く、東北で38.3%、中部で31.2%。また、北陸、四国、近畿などでは、「共同体墓地」が多く、北陸で39.4%、四国で42.9%、近畿で22.3%に上った。このほか、墓石選びで重視したこととして、「石の色」(44.1%)、「石の材質」(41.9%)、「価格の手頃さ」(35.8%)が上位3位にランクインした。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月12日仏事関連サービスの株式会社メモリアルアートの大野屋では、近年注目を集めている「永代供養墓」についてまとめた。「将来お墓を継ぐ家族や親せきがいない」という社会的背景や「お墓のことで子供に負担をかけたくない」という声を受け、寺院や霊園が永代にわたって供養をする永代供養墓への注目が高まっているという。永代供養は、遺骨の安置方法によって3種類に分けられ、個別安置型・集合型・合祀(ごうし)型がある。また、同社が提供している永代供養墓にも屋外集合型や樹木葬、室内墓苑(ぼえん)など多くの種類があり、予算や供養スタイルに応じて選ぶことができる。とくに室内墓苑はコンピューター制御による可動収納型のお墓で、天候に左右されずいつでもお墓参りができると好評だ。一般的なお墓から永代供養墓に移行させるケースもあるという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月15日「墓マイラー」という言葉を、知っていますか?これは、著名人の墓を訪れ故人と向き合う新しい街歩きのスタイルで、歴史に興味のある「歴女」をはじめとして、若い女性たちを中心に人気が高まっています。今回は、その入門編として、「墓マイラー」の心得やおすすめスポットを紹介します。■実は江戸時代から続く風習!「なんか縁起悪そう」とか「お化け出そう」という感じで、ちょっと暗いイメージがあるかも知れません。でも実は江戸時代から続く風習で、「掃苔(そうたい)」という名前で文化人たちの趣味でもあったのです。そして海外でも、主にヨーロッパなどでは有名人のお墓参りをするのは生活文化として根付いていると言われています。■持ち物は?では次に、持参したい持ち物を紹介しておきます。●お花や線香:これは通常のお墓参りと変わりません。その際、線香に火をつけるためのライターやチャッカマンも忘れずに。●カメラ:基本的には撮影禁止ではないので、カメラを持参しても問題ありません。三脚まで用意していくツワモノも多いようです。●ガイド本:最近の「墓マイラー」ブームを受けて、霊園の歴史やどの著名人がどの場所に眠っているかなどをまとめたガイド本も出版されているので、購入していくと良いでしょう。逆に、食べ物はお供えしない方が良いでしょう。カラスなどに荒らされる可能性があり、管理の方に面倒をかけてしまいます。■イベント・サークルを利用する「一人じゃちょっと」という方も多いと思いますので、友人やご両親を誘ってみてはいかがでしょう?特に年配の方は歴史に精通して入る方も多いので、共通の趣味としてきずなを深めることができるかも知れません。またmixiやfacebookなどでファンページをつくって定期的にイベントを開催しているサークルもあるので、参加を検討してみては?■パンフレットを入手しよう!大規模な霊園では「墓マイラー」のために、有名人たちのお墓の場所が記された園内マップを用意しているところもあります。記念にもなるので、いただいていきましょう。■マナーはきちんと守ろう!当然のマナーとして、霊園内では静かに故人をしのぶことを心がけましょう。ただ写真を撮って終わり、というのではなく、お水をかけたり、雑草を抜いたりとマナーや礼儀を守ってくださいね。■都内のおすすめスポット5選!それでは最後に、都内のおすすめの霊園と、そこに眠る著名人を紹介しておきます。●雑司ヶ谷霊園(豊島区):夏目漱石、ジョン万次郎、永井荷風など。●青山霊園(港区):大久保利通、志賀直哉、星新一、秋山好古など。●多磨霊園(府中市):三島由紀夫、東郷平八郎、岡本太郎など。●谷中霊園(台東区):渋沢栄一、横山大観、徳川慶喜、長谷川一夫など。●染井霊園(豊島区):岡倉天心、高村光太郎・智恵子、二葉亭四迷など。(OHSK/ハウコレ)【関連リンク】知的な「囲碁ガール」が話題沸騰中!囲碁を始める準備をしよう山デビューも安心。コストを抑えて登山用具をそろえる方法わが家の食物自給率をアップさせよう!「貸し農園」を手軽に楽しむ方法
2011年12月20日