ミルク(MILK)の2024年夏コレクションが発表された。“架空の〇〇”を表現今シーズンのミルクは、ガーリーでシックな雰囲気漂うコレクションを展開。架空のカフェや新聞といったモチーフを採用し、暑い夏でも思わず笑みが零れてしまうようなアイテムを提案する。“不思議な缶”を散りばめたドレス注目は、外国の缶ドリンクをパロディした“不思議な缶”モチーフのドレス。飲むと真実を話してしまう“Tulip Truth”や、意中の人と両想いになる“FiZZ”など、『不思議の国のアリス』の“ドリンクミー”のエピソードを着想源に、遊び心に溢れた架空のドリンクをドレス全面に散りばめた。ドリンクは、スーパーマーケットやビールの売り子であるバドワイザーガールから購入するもの。そこで、“おもてなし”というキーワードに着目し、ドレスやスカートのデザインにコンパニオンモチーフを落とし込んだ。ブルーとホワイトを基調にしたドレスはその好例。フロントにフリルやゴールドのボタンを配し、ウエストはベルトでマークした、ガーリーな印象を与える1着だ。“チェリーの物語”を綴った新聞モチーフとあるチェリーにまつわる物語を散りばめた、架空の新聞柄にも注目したい。銃の弾が尽きた猟師が代わりにチェリーの種を使って鹿を撃つと、鹿からチェリーが生えてしまった...といったブラックジョークを意識した童話風の話が綴られている。“MILK”のロゴやさくらんぼの絵柄と合わせて、ワンピースやスカートに施されている。夏にぴったりなセーラーカラーセーラーカラーは、夏に欠かせないマリンスタイルの定番。今季は「アンニュイサマー(Ennui Summer)」をキーワードに、きらきらと眩しい夏の日差しを感じながらも、どこか気だるげな雰囲気を併せ持ったアイテムが登場する。たとえばショート丈のワンピースは、ふんわりとしたパフスリーブやスカートが魅力的。ドレープを多めにすることで、クールになりすぎないガーリーな1着に仕上げている。
2024年04月14日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の「ノーティカル」コレクションからウィメンズの新作シューズが登場する。2024年夏「ノーティカル」コレクションのサンダル&ミュール“広大な海”から着想を得たという2024年夏の新作コレクション「ノーティカル」。今回は、そんな「ノーティカル」コレクションから、サンダルやミュールなどの新作シューズが登場する。「リヴァージュ・ライン サンダル」は、丸みを帯びたストラップと、まるで“セーリングロープ”を思わせるような結び目風のディテールが特徴的なハイヒールサンダル。柔らかなラムレザーを使いつつ、“Louis Vuitton”シグネチャーをゴールドカラーで刻印したヌメ革のラベルを配し、洗練されたデザインに仕上げている。「ヘリオス・ライン サンダル」は、ルイ・ヴィトンを象徴する“モノグラム・パターン”をツイードで表現しつつ、ヌメ革を使ったストラップとトリミングによってカジュアルにまとめ上げたサンダル。ルイ・ヴィトンのトランクなどにも見られるゴールドカラーのメタルパーツをあしらっている。また、ロープ編みで覆ったチャンキーなウェッジヒールにも注目だ。アイコニックな“ダミエ・パターン”をパステルカラーでアッパーに落とし込んだミュールもラインナップ。“ダミエ・パターン”をプリントしたパッド入りのストラップに、調節可能なベルクロの留め具とレザーのラベルをあしらいつつ、ソールには軽やかなマイクロアウトソールを採用している。そのほか、2本のワイドストラップが特徴的な「シルエット・ライン ミュール」や、格子状の“マルタージュ・パターン”をロープ風の刺繍で描いた「LV サンセット・ライン サンダル」などが展開される。【詳細】ルイ・ヴィトン「ノーティカル」新作シューズアイテム例:・「リヴァージュ・ライン サンダル」183,700円・「ヘリオス・ライン サンダル」176,000円・「プールピロー・ライン ミュール」157,300円・「シルエット・ライン ミュール」165,000円・「LV サンセット・ライン サンダル」213,400円【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2024年04月11日コーデスナップファッションライターのkonitanikoです。先日春夏コレクションの第二弾が販売開始されたUNIQLO:Cから新しいバッグが登場したので紹介しますね!レザータッチパフィーバッグ出典:Instagramそれがこちらの「レザータッチパフィーバッグ」です。素材は柔らかくて手触りのいい合皮で、中綿が入っているのでフカフカしています。上品な質感で大人っぽ♡出典:Instagram見た目はテカテカしすぎないマットな風合いで、上品で大人っぽい印象です。水や汚れも簡単に拭き取れるのでお手入れも楽ちん♪収納力もばっちり出典:Instagram大きめなバッグなので13インチサイズのPCも入ります!内ポケットも2つあるので小物も収納しやすくて使いやすい!コーデに存在感◎出典:Instagram肩にかけると収まりがちょうどよく、大きめなのでコーデのワンポイントにもなります。軽い荷物のときはクラッチバッグのように持ってもアクセントになってかわいい♡見た目もおしゃれで使いやすいバッグなので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね!※記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございます。最新の商品情報は各お店にご確認くださいませ。<商品情報>商品名:レザータッチパフィーバッグサイズ:横38×縦27×幅(底)11cm、幅(上)2.8cm、持ち手の長さ50.5cm※商品生地の特性により1cm前後の誤差が生じます。カラー:09BLACK品番:468834価格:2,990円(税込)<writer>Minori(@konitaniko)プチプラファッションを中心に、コーディネートやアイテム紹介などをしています☺︎Instagram
2024年03月01日lucien pellat-finet(ルシアンペラフィネ)の2024年春夏コレクションはフェデリコ・フェリーニが少年時代を過ごしたイタリア中部アドリア海岸リミニ。2023年秋冬シーズンのジャン=リュック・ゴダールから引き続き、フランス、イタリアへの映画愛にあふれるイメージで展開されている。Courtesy of lucien pellat-finet各アイテムはフェリーニの代表作である『アマルコルド』をモンタージュしたアドリア海に面したイタリアのリゾート地の記憶を、ブルーのカラーパレットから呼び起こしている。そのウィットにとんだユーモアは1980年代イタリアンデザインを疾走したエットレ・ソットサスが主宰したデザイン集団メンフィスのポスト・モダニズムをアイテムのモチーを引用することで、ブランドのフィロソフィーに重ねられた。Courtesy of lucien pellat-finet軽やかなブークレシルクに代表されるアイテムは、現代社会を生き抜くためのスプレッツァトゥーラ(肩の力を抜いたエレガンス)な着こなしが楽しい。Courtesy of lucien pellat-finet
2024年02月17日パトゥ(Patou)の2024年春夏コレクションから、新作ウェアやバッグなどが登場。南仏コート・ダジュールに着想を得た24年春夏ウェア2024年春夏コレクション「ダンシング・ダイアリー(DANCING DIARIES)」の注目は、南仏のコート・ダジュールにインスピレーションを得た爽やかなストライプ柄のウェア。ミントグリーンのストライプを配したオーガニックコットンのクロップドボウシャツや、緩やかなドレープがエレガントなスカート、ミニ丈のラッフル付きシャツドレスが店頭を彩る。ふんわりとしたボリュームと、ギャザーやフリルのディテールが華やかな佇まいを演出するパフスリーブのウェアも多彩にラインナップ。大きなリボンとフリルでロマンティックに仕上げたミニドレスや、たっぷりと生地を使ったパフスリーブブラウスが揃う。ホワイトやピンク、ブラックといった無地のウェアだけでなく、ミントグリーンや白黒のストライプデザインも展開される。天然ラフィアのバッグもコート・ダジュールのリラクシングな雰囲気を彷彿させる、天然ラフィアのバッグは春夏の装いに軽快さをもたらしてくれそう。バケットバッグは、巾着型のインナーバッグとリボンがデザインのアクセントに。スクエアフォルムのシンプルなスモールトートバッグも用意する。「ル パトゥ」レザーバッグや革小物さらに、レザーグッズも充実。創業者ジャン・パトゥのイニシャル“JP”をモチーフにしたフラップと、半月型フォルムが印象的なショルダーバッグ「ル パトゥ」も登場。ロゴ入りのモノトーンモデルや、フレッシュなピンクカラーが揃う。また、ブラックやピンクのチェーンポーチ、グラフィカルなカードホルダーを備えたフラップ付きのコンパクトな財布、L字ジップを配したカード ホルダーなど、熟練の職人たちが手作業で製作した革小物を新たに展開。いずれも、新しいレザー素材を発注するのではなく倉庫に眠っていたハイエンドレザーのストックから作られているもので、1点ごとにシリアルナンバーが施されている。ジェイアール名古屋タカシマヤに新店なお、パトゥはジェイアール名古屋タカシマヤに新店をオープン。松坂屋名古屋店に次ぐ名古屋エリア2店舗目となるショップであり、旗艦店であるパトゥ 表参道の店舗デザインやコンセプトを踏襲しつつアップデートした空間が広がる。【詳細】パトゥ 2024年春夏アイテム■アイテム例・クロップド ボウシャツ 121,000円・マキシ リビエラ スカート 181,500円・ラッフル ミニ シャツドレス 198,000円・ボリューム ミニドレス 198,000円・グログラン パフスリーブトップ 132,000円・ラフィア スモール JP トート 107,800円・ラフィア アイコニック バケット バッグ 121,000円・ル パトゥ バッグ ピンク 214,500円・JP コンパクトウォレット 93,500円■パトゥ ジェイア一ル名古屋タカシマヤ店オープン日:2024年2月3日(土)場所:ジェイア一ル名古屋タカシマヤ 4階 モード & トレンド住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4TEL:052-566-8259営業時間:10:00~20:00【問い合わせ先】I Z A カスタマーサービスTEL:0120-135-015
2024年02月09日フルラは、2024年春夏コレクションを発表しました。また2024年春夏のキャンペーン「イタリアンモーメンツ」も合わせて発表。アメリカ人写真家、ショーン・トーマスが撮影を担当し、テレビシリーズ「マイ・ブリリアント・フレンド」で注目を浴びたイタリア人女優、ガイア・ジラーチェと、ティーン向けドラマ「スカム・イタリア」の役で知られるルドヴィカ・マルティーノが起用されています。Courtesy of FURLAイタリアの自然景観へのオマージュ、その色彩と香り、そして熟練したハンドクラフトの技を再発見し、柔らかなフォルムと幾何学的なシルエット、革新的な構造が絶妙なハーモニーを奏でます。自然から得たインスピレーションが、新しいカラーコンビネーション、アーモンド・ブラウン、ネクター・イエロー、セージ・グリーン、アイビー・グリーン、コーラル・ピンク、ウォーム・ウィート・ベージュが、ブラック、ホワイト、地中海ブルーといったクラシックな色調に散りばめられています。Courtesy of FURLAベルベットのようなイタリア製レザーから、職人技が光るストライプ柄に織られたラフィアに至るまで、素材にも絶え間ない探求が見られます。エレガントな実用性の代名詞であるナチュラルさは、フルラの新しい方向性を発表することを目的とした新たなプロファイル、スタイルの面で探求されています。Courtesy of FURLA2024年春夏コレクションを象徴するのは、新しいホーボーバッグ、フルラ ヌヴォラ。堅苦しさを取り払った自由なバッグです。ソフトレザーを使用し、アイコニックなアーチロゴを幾何学的な球体で表現した、新しいフォルムも特徴です。Courtesy of FURLAその他にも、ラフィア素材を使用したバケツ型バッグのフルラ ジョベや、ボリューミーなソフトウーヴンが特徴的なフルラ ゲルラなど、モダンなサイジングとラインナップで春の新作コレクションに登場します。Courtesy of FURLACourtesy of FURLA@furla#FurlaItalianMomentsお問い合わせ:フルラ カスタマーサポートTEL: 0120-951-673月曜日~金曜日 午前10時~午後6時 (土日、祝祭日、年末年始を除く)
2024年02月08日ディオールは、マリア・グラツィア・キウリによる2024年春夏 オートクチュールコレクション ショーを1月22日(現地時間) に発表しました。©Adrien Dirand/Courtesy of DIORディオールのオートクチュール コレクションが発表されたロダン美術館の庭園に設けられた会場の壁を飾っているのが、アーティストのイザベラ・デュクロが制作したインスタレーション『Big Aura』。今回のディオール 2024年春夏 オートクチュール ショーのセットデザインでは、横糸と縦糸を思わせる不規則なブラックストライプのパネルの上に、高さ5メートルほどある23着の特大サイズのドレスが配置されています。これらのドレスは、イザベラ・デュクロが研究対象としているオスマントルコのスルタンたちが着ていた装いを想起させ、肉体を超越した力の象徴である衣服を抽象的に体現しています。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリにとって、『Big Aura』とは、オリジナルを再現しても決してオリジナルとは同じものにはならないという観念のための、永遠に肥沃な大地「オートクチュール」の中に行き渡っているもの。オートクチュールでは、どの服も、着用者の体に合わせることが定められ、独特のアウラを有しています。マリア・グラツィア・キウリとイザベラ・デュクロがそれぞれ異なる方法で言及している「アウラ」とは、ヴァルター・ベンヤミン1 の定義によれば、芸術作品の独自性と真正性を反映するもの。つまりそれは、集団の記憶に刻まれるものです。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリは本コレクションにおいて、ファッションの本質と究極の卓越性を体現するメゾンのオートクチュールの歴史を通してこの「アウラ」をたどることにしました。クリスチャン・ディオールが1952年秋冬 オートクチュール コレクションでデザインした「ラ シガール」ドレスは、その彫刻のようなカッティングとモワレ生地によって、アトリエの神聖さ想起させ、クチュールの概念を再構築する理論の出発点となりました。芸術と人生を区切る境界線はもろいものです。Courtesy of DIORモアレ2は「冬を越えて波のように花開き」、そこには、ゴールド、ホワイト、グレー、バーガンディ、グリーンといったこの生地の玉虫色を「生地とその彫刻的な質感を通して」3強調する印象的な色合いのカラーパレットが採用されています。このエフェクトは、襟が特徴的なコート、誇張されたカットアウトのワイドスカート、重なり合うレイヤー、パンツ、ジャケットといった、「ラ シガール」のジオメトリックなラインを再現したアイテムに反映されることで、建築的なエレガンスを醸し出します。シルエットは、ディオールのアーカイブドレスのディテールを見直し、コンテンポラリーなルックとして再解釈しています。さらに、トレンチコートカラーのコットンとシルクが、魅惑的で斬新、かつクラシックなエフェクトを生み出しています。Courtesy of DIOR揺れ動くブラックベルベットのドレスがルックを際立たせ、華やかなフェザーのケープが刺繍入りのダブルオーガンザドレスと合わせられています。刺繍は、発掘された古代の詩の断片のように、想像力を掻き立てます。「ミレフィオリ」モチーフがイエローのモアレドレスの表面全体にアクセントを加え、長いフリンジが歩みのリズムに合わせて揺れたりするように、色とりどりの多様な自然を想起させます。Courtesy of DIORマリア・グラツィア・キウリはこのコレクションにおいて、素材、すなわちシルエットを形成する要素の色彩的かつ構築的な存在感を通して、オートクチュールの「アウラ」のような次元を呼び起こしたのです。それは、静観的であるだけでなく、パフォーマティブでもあるパワフルな体験。想像力の進化するスピリットを表現しています。Courtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIORCourtesy of DIOR1 ヴァルター・ベンヤミン著『複製技術時代の芸術』(1939年)。2カレンダー加工によって布地に施される仕上げで、波打つようなテクスチャーをもたらします。3 「」 内の2つの文章は、モアレの役割と、特に1952年にクリスチャン・ディオールがデザインしたオートクチュールのシルエット「ラ シガール」について考察した書籍『Dior By Christian Dior』(Assouline社刊、2016年) からの引用。
2024年01月25日ラッド ミュージシャン(LAD MUSICIAN)の、2024年春夏コレクションを紹介。モートン・フェルドマンの音楽、サミュエル・ベケットの小説から着想2024年春夏シーズンは、作曲家モートン・フェルドマンが作り出した、抽象的でどんどん深みに入っていくような音楽世界と、劇作家サミュエル・ベケットの不条理な小説『Worstward Ho / いざ最悪の方へ』からインスピレーションを得ている。言葉による説明や、必然的な論理による説明が不可能な要素で構成された世界観を投影し、変則性や幽玄の美をコレクションに落とし込んでいる。静謐なグレー目に留まるのは、グレイッシュな色使い。テーラードのセットアップやボンバージャケット、ブルゾンなどは、ニュートラルなライトグレーや、グレーがかったカーキをまとい、静謐な佇まいを演出する。さらりとした質感のステンカラーコートは、自然に刻まれるシワ感やドレープが表情を与え、メッシュニットカーディガンはその透け感によって装いに軽やかさをもたらしている。虚無な音を表現するパンジーの花や抽象的なペイント柄シャツやブルゾン、トラックジャケットにあしらわれた影のあるパンジーの花は、フェルドマンの紡ぐ虚無な音をイメージしている。また、アノラックパーカやブルゾン、パンツに広がる色鮮やかなペイントモチーフは、19世紀の絵画からインスパイア。抽象的に広がる色彩が、広大な宇宙空間を連想させる。既定の位置からずれた配置既存の配置からあえてずらしたレイアウトのデザインも象徴的だ。緩やかなデニムブルゾンは、フロントの中心をずらしてネックポイントを斜めに仕上げることで独特のバランス感に仕上げた。カバーオールやシャツのカフスは、従来の位置ではなく袖の前方にくるように仕立てることで、デザインのアクセントとして機能している。流動的な佇まい流動的で柔らかな雰囲気も、今シーズンならでは。明るいミントグリーンの布地やデニム地など、様々な素材で登場しているラップスカートパンツは、ふんだんに生地を使いエレガントなシルエットに。また、ミニマルなカットソーワンピースや、パンツにレイヤードして着こなしをアレンジできる巻きスカート型のエプロンスカート、しっとりとしたカラーブロックのアーガイルニットなど、装いに柔らかさをもたらすアイテムが散見された。馬具メーカーのソメスサドルなどコラボもなお、今季は日本唯一の馬具メーカーであるソメスサドル(SOMES SADDLE)とコラボレーション。足をかける鐙(アブミ)を吊るす鎧革をモチーフにしたレザーベルトを展開する。また、42ND ロイヤル ハイランド(42ND ROYAL HIGHLAND)とタッグを組んだ、軽く快適な履き心地のローファーも登場する。
2024年01月15日3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2024年プレフォールコレクションが発表された。ドレスとアンドレスの境界を曖昧に2024年春夏コレクションのシーズンテーマである“ニューヨークのタペストリーとラブストーリー”を、さらに進化させた今季の3.1 フィリップ リム。ワークウェアやテーラリングといったユニフォームを解体し、緩めることで、ドレスとアンドレスの境界線を曖昧に。エレガントながらも遊びのあるくつろいだ雰囲気に引き寄せた。テーラリングに緩やかなムードをたとえば、伝統的なシルエットを思わせるテーラリングは、抜け感のあるリネンのメランジで再構築。トラウザーはバミューダショーツ、オックスフォードシャツはノータックスタイルへと変身し、よりリラクシングなムードへと進化を遂げた。あえて足元は女性らしいバレエシューズを合わせて、トムボーイさとフェミニンさが絶妙に融合するニューヨークスタイルを叶えている。異素材ドッキングの遊び異素材ドッキングや、アシンメトリーなシルエットによる遊びも、今季を語る上で欠かせないポイントだ。クラシックなブレザーには、ウォッシュドデニムを貼りつけ、ボトムスにも大胆にスリットの入ったデニムスカートをコーディネート。シルエットはレディライクなまま、グランジなエッセンスをミックスしているのがユニークだ。ピンクで彩るNYのラブストーリーベージュやカーキ、ブラックといったベーシックなカラーリングの中でひときわ存在感を放つ、ピンクのニットワンピース。美しいシルエットを演出するノットやセンシュアルなレース、サイドに切り込んだスリットといったディテールが、ロマンティックさを加速させる。甘美な花々を配したグラフィック“ぼやけたマリーゴールド”を配したワンピースやシャツもお目見えする。絵の具がにじむようにみずみずしいタッチで描かれた花々は、その甘美なイメージに反して、カーキやオレンジブラウンの渋い色味をセレクト。シワ加工を配した生地感や、スタッズを配したブラックの小物も、不愛想でクールな雰囲気をプラスする。
2024年01月05日リミ フゥ(LIMI feu)は、2024年春夏コレクションを発表した。影と光の層とグラデーション2024年春夏シーズンのリミ フゥが表現するのは、影と光が織りなす層とグラデーション。白黒はっきりした世界ではなく、影と光が入り混じり揺れ動く世界の中で、絶えず「自分」の姿勢を問い続ける姿が投影されている。安全ピンやハトメ、金属のディテール光と陰のレイヤーを作り出す要素として、繰り返し多用されているのが安全ピンやハトメ、チェーンといった金属のディテールだ。黒染めを施してより奥行きのある表情に仕上げたブラックデニムのトップスやスカートには、規則正しく安全ピンが並び、ジャケットにはチェーンのように連ねた安全ピンがあしらわれている。軽やかなショートジャケットには有機的なレイアウトでスタッズとハトメを施し、澄んだ光の反射と貫通した穴の影によるコントラストを描き出した。プリントや加工で表現する影と光プリントや加工による陰影と光の表現も印象的だ。流れるようなアシンメトリーシルエットのドレスには、抽象的なモノクロのグラフィックプリントを施し、影と光が錯綜するかのような表情に。華やかな総レースのブルゾンやドレスには絞り染めを施し、白から黒、黒から白へと移ろう色の濃淡のニュアンスを浮き彫りにした。影をもたらす透け感さらに、身にまとった時に影ができる、透け感のある素材使いも散見された。メッシュワンピースやスカートは生地の重なり方によって異なる表情を見せ、黒1色のレースドレスは軽やかさとともに独特のゴシックなムードが余韻を残していく。また、部分的にシースルー仕様になっているブルゾンや、空気を含んで波打つチュールスカートなども登場している。体に添うフォルムリミ フゥ特有の分量感やエレガントなドレープは随所に見受けられるものの、今季はボリュームが出るデザインより体に添うようなシルエットが目立つ。斜めにドレープを刻むミニドレスはコンパクトな佇まいを見せ、柔らかな生地で仕立てたジャケットも体になじむ仕上がりに。パンキッシュなボンデージパンツやダメージパンツも、程よく体と距離を保ったシルエットに仕上げている。中には、カットアウトを施したトップスや、アシンメトリーのホルターネックカットソーなどタイトさを強調するアイテムも披露された。アンダーグラウンドなどコラボもなお、今季も2023年秋冬シーズンに続き、アンダーグラウンド (UNDERGROUND)とコラボレーションしたシューズが登場。本物のボディピアスをチャームとして飾った厚底シューズが展開される。また、ザ エイチダブリュウ ドッグアンドコー(THE H.W.DOG&CO.)やニューエラ(NEW ERA)とコラボレーションした帽子や、作業服メーカーの寅壱とタッグを組んだワークウェアもラインナップする。
2024年01月03日ヨーク(YOKE)の2024年春夏コレクションが発表された。切断と接続、矩形と直交ヨークが今季のテーマとした「マルタン・バレ(Martin Barré)」は、1924年に生まれ、20世紀後半に活動したフランスの美術家だ。50年代にスタートし90年代にまでいたるその創作において、バレの作風は大きな転換を幾たびと経ている。そのなかでもヨークは、60年代のスプレーペイントや、70年代におけるグリッド作品を主な着想源に、コレクションを構成した。パレットナイフを用いた絵画や、絵具チューブからカンヴァスに直接絵具を絞り出す作品を手がけていたバレは、1963年、パリの地下鉄で落書きを目にし、スプレー塗料に関心を抱いた。すなわちスプレーペイントにおいて、作家と作品のあいだに物理的な接触はないものの、スプレーを噴射する距離や速さ、缶内に残る塗料の量などに応じて、いわば函数のようにスプレーの動きがカンヴァスに残される。この手法を用いてバレは、67年に至るまで150点超の作品を残している。ヨークはこのスプレーペイントを、トレンチコートなどにうつしだす。スプレーが織りなす不定形の模様は、リラクシングなシルエットと相まって、抜け感のある表情をもたらした。また、バレのスプレーペイントの特徴のひとつが、線分の途切れである。つまり、カンヴァスの対角線上に噴射されたスプレーの線は、中心で分断されるかのように途切れ、その空白を逆説的に引き立てている。ヨークが着目するのは、こうした切断が生みだす緊張感だ。それはたとえば、ダブルステッチが突如消失する軽やかなジャケットやシャツ、チェック柄が不意に途切れるシャツなどに反映されている。この、異なる柄の切断と接続のあいだもやはり、ある種の緊張を湛えることは言うまでもない。1967年より約4年のあいだ、バレは絵画制作を中断するも、72年に復帰している。以後5年間にわたって、格子や斜めの線分から構成された、バレを象徴する作品群を手がけてゆくことになる。ヨークは、これらの作品に見られる矩形の色面やバイアスのベクトルを、ウェアの構成に取り入れる。ロングコートやノーカラーベスト、パンツには、フリンジを幾筋と走らせたスクエア型のファブリックをパッチワーク状に組み合わせる一方、ニットでは異なる編み地を複数取り入れることで、やはり切断と接続がもたらす緊張感をもたらしている。さて、1980〜90年代にかけてのバレは、カラフルな多角形をカンヴァス状に配置した作品を手がけるようになる。こうした豊かな色彩は、鮮やかな色彩で後染めを施したデニムパンツ、カットソーなど、陰りを帯びたかのようなニュアンスを持たせた、豊かなカラーにうつしだした。
2023年12月19日バレンシアガ(BALENCIAGA)の2024年夏コレクションが発表された。モードが立ち現れるところ深紅のベルベットがドレープを織りなす「劇場」を舞台に披露された、今季のバレンシアガ。そのキーワードは、「パーソナル」であるという。それはたとえば、1つ目のルックでカーコートをまとって登場するのがアーティスティック・ディレクターのデムナ自身の母親であり、最後にウエディングドレスの中に包まれるのがデムナの夫であるという、直接的な部分にまず見てとれる。コレクションという広く発表されるもののなかにおける、パーソナルなもの。そこに補助線を引くために、19世紀フランスの詩人シャルル・ボードレールが、同時代の画家コンスタンタン・ギースを論じた1節を引用することも、無益ではあるまい──「彼〔ギース〕の目ざすところは、流行(モード)が歴史的なものの裡に含み得る詩的なものを、流行の中から取り出すこと、一時的なものから永遠なるものを抽出することなのだ」。「歴史的なもの」、つまり時代それぞれに特有なものから、「詩的なもの」を引き出すこと。あるいは、「永遠なるもの」が現れる場としての「一時的なもの」。まるで劇場のように。もしアナロジーを見出すことが許されるのならば、今季のバレンシアガにおいては、パーソナルなもののなかに、人々を捉えるものが立ち現れるのだ、と言うことができるかもしれない。したがって、衣服の構成要素は、ある種過去の刻印を帯びている。その最たる例が、ヴィンテージの素材だ。たとえば、最初にふれたカーコートは、3つのヴィンテージ素材を用いて仕立てたもの。いわば何者かの歴史の痕跡を残した素材を採用しつつも、溶けるようにオーバーなシルエット、左右で異なるトーンのアシンメトリックな表情、あるいは過剰な数のスリーブなど、再構築に独特の造形性を獲得している。こうした構成方法は、トレンチコート、ダブルブレストジャケット、総柄のカーゴパンツとデニムパンツを組み合わせたボトムスなど、広く見てとることができる。また、ドレスにおいても、ヨーロッパからアメリカのヴィンテージショップから集めたアイテムを活用。ゆったりとしたそのファブリックには、あたかも過去の時間を吸収しては放出するかのように、放射状にプリーツを施すことで、柔らかく優雅な表情をもたらした。さて、柔らかなシルエットと両極をなすのが、アウターにおいて顕著に見られる誇張された構築性だろう。テーラードジャケットやロングコートは、ショルダーラインを水平方向に誇張し、身体の曲線を覆い消すビッグシルエットへ。こうしたアウターとともに丈感の異なるボトムスを重ねることで、半ば身体と呼応し、半ば自律したシルエットが形成されている。
2023年12月07日ジュン アシダ(jun ashida)の2024年春夏コレクションが2023年10月26日(木)に東京・新宿住友ビル 三角広場で発表された。ランウェイにはモデルの冨永愛も登場した。60周年記念コレクション多くの女性たちを魅了したマルチクリエイター・中原淳一に師事し、日本のエレガンスファッションの未来を切り開いてきた芦田淳。自身が設立したジュン アシダは、2023年に60周年を迎えた。そんなアニバーサリーイヤーを記念して開催された2024年春夏アニバーサリーコレクションは、タエ アシダ(TAE ASHIDA)との合同ショーを実施。小室哲哉によるライブ演奏が行われる中、記念すべき年に相応しい、エレガントで華やかなコレクションが披露された。モノトーンカラーのルックファーストルックを飾ったのは、ホワイトのジャケットとブラックのパンツ。続くルックでも、ブラックのノースリーブワンピースや、ブラックとホワイトのボーダー柄のトップスなどモノトーンカラーのアイテムが披露された。いずれも、シンプルなカラーリングによって、三角形のカットアウトや背面のスリットといったセンシュアルな肌見せを叶えるディテールがより際立っているように思われる。エネルギッシュなボタニカルプリントショー中盤には、冒頭と打って変わって、色と色が衝突しあうエネルギッシュなウェアを展開。ピンク、パープル、グリーンといったヴィヴィッドカラーで構成したボタニカルプリントのアイテムが、鮮やかなグリーンをのせた半袖ジャケットとショートパンツのセットアップや、フューシャピンクのブラトップなどと一緒に提案された。艶めく素材ショー終盤にかけてランウェイを席巻したのは、スパンコールや艶のある素材など、光を反射するエレガントなアイテム。シルバーのスパンコールドレスに光沢感のあるへちま衿ジャケットを合わせたルックや、艶めくシースルー素材で切り替えたテーラードジャケットとスカートのセットアップなどが登場した。中でも艶めく赤色のセットアップは、目が覚めるような鮮烈な色味と大胆に落とし込まれた幾何学模様によって、一際大きな存在感を放っていた。ゴールドでアニバーサリーイヤーを祝福そしてラストは、ゴールド一色のゴージャスなルックが登場。モデルが歩くたびに布地がひらひらと波打つ量感たっぷりのドレスとパンツが、アニバーサリーコレクションを華々しく締めくくった。
2023年10月29日タエ アシダ(TAE ASHIDA)の2024年春夏コレクションが、2023年10月26日(木)に東京・新宿住友ビル 三角広場で発表された。合同ショーを開催ジュン アシダ(jun ashida)との合同ショーによって発表された今シーズン。俳優、モデル、DJとして活躍する大平修蔵がエネルギッシュな演奏を繰り広げる中、春夏らしい軽やかな空気を纏ったエレガントなコレクションが披露された。軽やかなデニムウェアショー序盤で登場したのは、デニムを使ったアイテム。肩回りを大胆に見せるデニムのチューブトップには、途中からブルーのシアー素材に切り替えたデニムスカートを合わせて爽やかな印象に。デニムのブラとボトムスには、デニムパンツをプリントしたホワイトのロングコートを合わせている。個性豊かな柄春夏らしい開放的なムードを高める、個性豊かな柄もランウェイへ。ボーダー柄やボタニカル柄、フラワープリントをのせたストライプ柄など彩り豊かなパターンが多数登場した。また、ブラックのオフショルダートップスに合わせたグリーンのパンツや、リラクシングなシャツワンピースにのせたレッドなど、目の覚めるような鮮やかな色味もコレクションに漂う軽快なムードを盛り上げていく。リラクシングなメンズウェアメンズにおいても、エレガントでありながら、程よく抜け感をプラスしたアイテムを幅広く提案。その好例となるのが、クリーンなムードを纏ったジャンプスーツが主役のルックだ。身体にフィットするシルエットによって端正なムードを演出しつつ、素肌を見せるスタイリングによってリラクシングな印象に仕上げている。華やかなドレスルックショー終盤は、気品と華やかさを携えたドレスがランウェイを席巻。ボリューミーな袖が目を引くピンクのワンピースや、優雅な輝きを放つシルバーのワンショルダーワンピース、ベールで覆われているかのように繊細な表情のレースドレスなどが披露され、ラストはウエストから裾にかけてふわりと膨らむボリュームたっぷりのドレスで締めくくった。
2023年10月29日2023年9月28日、ウエディングドレスブランド『preparage(プレパラージュ)』が2024年春夏パリ・ファッションウィークで新作コレクションを発表しました。HP : Instagram: BACK STAGE 1■新作コレクションについて【コレクションテーマは“La Rose Malade”】イギリスの詩人 WILLIAM BLAKE の詩、The Sick Roseを題材にしたバレエの演目です。目に見えない邪悪な虫の秘められた愛。それとわかっていても虫の情熱に惹かれ共鳴し、離れられず崩壊していく薔薇。棘を持った気高い薔薇の花びらが一枚一枚散っていくその朽ちていく姿すら美しい。そんな様子からイメジネーションを受け制作したコレクションです。【ブランドのコンセプトは『一生に一度を身に纏う』】人生の新たなスタートをきる大切な日に特別な一着を身に纏ってほしいという願いが込められています。愛する人と人生の新たな一歩をスタートする大切な日。これからの人生が丁寧で豊かで美しい日々であるために、その一歩を歩み出すためのドレスを制作しています。新作ドレスのご試着は東京・目黒のアトリエで11月中旬頃から開始予定です。LOOK1LOOK7-2■ブランド概要デザイナー:坂口 絵里ファッションスクールを卒業し、SONIA RYKIELのライセンスブランドデザイナーとして従事。その結果、自由な発想力、型破りな素材選び、デザインアイディアのスキルを身につけました。2016年よりファッション感覚を持ち合わせたウエディングドレスブランドとして展開しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月19日ユキ トリヰ(YUKI TORII)の2024年春夏コレクションが2023年10月13日(金)に発表された。自分らしく“ハッピー”になれる服今季ユキ トリヰが提案するのは、自分らしさを大切にしながら“ハッピー”になれる服。コレクションは、着ている人はもちろん、見ている人までもを幸せな気分にしてくれそうな、楽し気で華やかなムードで満ち溢れている。デニムをエレガントにまず最初に提案されたのは、軽やかなブルーのデニムが主役のルック。本来であればカジュアルさが際立つデニムを、スタイリングやデザインによってエレガントなムードへと引き寄せているのが印象的だ。サイドスリットが程よい抜け感を演出するスカートにはスカーフプリントを施した上品なトップスを、シンプルなデニムスカートにはゴールドのボタンが煌めくジャケットを合わせている。みずみずしいフラワープリント楽し気に生き生きと咲き誇る花のプリントは、見ているだけで元気を貰えそうな華やかな表情が魅力的。Tシャツやスカート、ハットなどに落とし込まれたフラワープリントは、所々にスパンコールをあしらうことで、みずみずしい印象に。サークルを描く花々のプリントは、ブルー、グリーン、ピンクなど鮮やかな色味を合わせることでグラフィカルな世界観を演出した。プレイフルなトロンプルイユシリーズショー中盤で提案されたトロンプルイユシリーズは、コレクションに漂うプレイフルなムードを盛り上げていくもの。薔薇のプリントTシャツにライダースジャケットを重ねているかのような、リアルなプリントが目を引く。フェミニンンなドレスそしてラストは、ハッピーなオーラを纏ったフェミニンンなルックがランウェイを席巻。センシュアルな肌見せを叶える水玉模様のドレスや、繊細な花々が身体の周りを浮遊しているように見えるシアーなドレスが登場した。中でも、ホワイトのリボンを全体に刺繍したドレスは、大胆なスクエアネックとふわりと膨らんだ袖がロマンチックなムードを演出する1着で、コレクションの中で一際大きな存在感を放っていた。
2023年10月16日フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)の2024年春夏コレクションが、2023年10月11日(水)に東京・恵比寿のザ・ガーデンホールにて発表された。テーマは“islanders”。暗闇から目覚めて真っ暗なコンサートホールに響き渡るヒールの足音。期待と興奮に満ちた暗闇を割るように登場したのもまた、どこまでも深い闇の色を纏った衣服であった。コレクション前半を構成するのは、執拗なまでのブラックカラー。クラシカルなレースディテールにフレアスカートを組み合わせたドレスに始まり、光沢のあるマテリアルをハート型のように仕立てたキャミソール、オリエンタルなムードを讃えたナイトドレスまで、“黒”という制約の中で多彩な表情が次々と披露される。赤の誕生そこから一転、無垢な光を彷彿とさせるホワイトレースのブラウスやノンシャランなテーラードスタイルを経由し、鮮烈な“赤”が生み落とされる。ビッグシルエットをベースに何枚ものフラップを配したセットアップや、縫い目を感じさせず洒脱な余裕をも漂わせるドレス、生き生きとした花が咲くパンツは、命が生まれ出る強い力を打ち出しているかのようだ。水色と多様なスタイリング後半を彩ったのは、“抜けるような青い空”や“透き通るような青い海”とはこんな色を指すのかと思われるような、どこまでも軽やかで透明感のある“水色”のルック。民族衣装を彷彿とさせるタッセル付きのブラウスや、メンズライクなシングルブレストジャケットと透け感のあるフリルスカートのスタイリング等からは、青い地球に息づくあらゆる人々を繋ぐようなメッセージ性が感じられた。揺らめくジュエリーの輝きアクセサリーは、動く度にイエローゴールドが輝きを放つタッセル状のイヤージュエリーや、チョーカー風の地金とタッセルモチーフを組み合わせたネックレスなどが並ぶ。歌手・UAが「水色」「情熱」などを歌唱コレクションの最後は、「情熱」「悲しみジョニー」などの曲で知られる歌手・UAがミニライブを披露。中でも冒頭に歌われた「水色」の歌詞ーー「季節は限りなく回り続けてるけど、わたしのこの心に光る水色は、いついつまでも変わらない空と海の色。思い出よ、ありがとう」ーーは、コレクションに通底する想いを代弁するかのようであり、訪れた人々の旨に郷愁にも似た余韻を残した。
2023年10月14日メゾン マルジェラ(Maison Margiela)は、10月2日19時30分(現地時間)より、 2024年春夏 Co-Ed コレクションを開催しました。Courtesy of Maison MargielaCo-Ed Spring-Summer 2024 Collection継承とは変容していく行為である。ある所有物がひとつの世代から別の世代へと受け継がれるとき、その遺伝子は修正され、進化します。2024 年春夏”Co-Ed”コレクションで、メゾン マルジェラは、受け継がれたワードローブの世代間でのアダプテーションに反映される個々の真実の探求を演出します。クリエイティブ・ディレクターのジョン・ガリアーノは、ある時代の「メモリー・オブ」を次の時代の先鋭的な目を通して呼び起こし、メゾンが現在進行形で描いている主人公、カウントとヘンの年代記の中で想像されるフラッシュバックの物語の中で、時代とアティテュードの化学反応を引き起こすのです。Courtesy of Maison Margielaメゾン マルジェラ本社のロビーには、20 世紀イギリスの港町の屋根の上にそびえ立つ大西洋横断船の映像が投影され、ショーを予感させます。アメリカへの航路で、カウントとヘンの両親の思春期の頃の出会いが繰り広げられます。一人は貧しい貴族の子息、もう一人は見せかけだけの工業一家の娘です。このシーンは、航海中の厳しい気候や登場人物、そして最終的に未来の子孫たちの手に渡ることになる、衣類が詰まった旅行用トランクを積んだ貨物をイメージしたコレクションに繋がります。Courtesy of Maison Margiela現代の真実を反映したカスタマイズを求める世代的な衝動を示すように、ドレスには剥離したようなデザインが施されました。ここでは、内側の構造を見せるためにビスチェの表地を剥ぎ取り、スカートの上に重ね、レリーフ効果をもたらすようラミネートしています。これは、ドレスやシャツのドレープやシワにラミネート加工を施し、スーツケースの中で押されて平らになったようなシワを残す新しいテクニック「プレサージュ」を反映しています。アダプテーションの精神により、輝くリボンの破片がドレスにあしらわれます。このモチーフは、テープや「ワーク・イン・プログレス」のステッチで偶発的にカスタマイズされた、不格好なイブニングのシルエットにも用いられています。Courtesy of Maison Margiela受け継がれるテーラリングの研究において、首の周りに涼しげにかけられたスポーツクロスの「メモリー・オブ」が染み込んだブレザーは、モーブギャルソン(悪い少年たち)のアーカイブ画像に見られるノンシャランなボディランゲージをイメージしています。カッティングを駆使することで、ジャケットのシュラッグ、ポケットのカバー、裾のひらひらなど、私たちが自然と身につける衣服に刻み込む無意識のジェスチャーが反映されます。なじみのあるキャラクターのパレイドリックな輪郭を思い起こさせるメゾンの「ロールシャッハカッティング」は、プリントの千鳥格子とラミネート加工を施したオーガンザのスカートや、ベロアのコートに取り入れられ、「ロールシャッハドット」へと進化します。Courtesy of Maison Margielaアウターウエアとスーツは、マスキュリンなワードローブとフェミニンなワードローブの古典的な文法の比喩を融合させ、彫刻的なバスクに支えられたコートで最高峰の仕上がりになります。踊るような裾のキュロットは、切り刻んだミッドセンチュリーのドレスを再利用したもので、そのフォルムランゲージはデニムのカーコートに施された彫刻のようなカブトムシの背中のシルエットや、海兵隊のような襟がついたコートに反響します。「タビ」ブローグシューズと「タビ」スペクテーターシューズは様々な形で解釈され、デッキシューズは物語の前提に寄り添います。ショッピングバッグ、ボーリングバッグ、ベースバッグは「ロールシャッハドット」を応用し、帽子は単純な構造でミッドセンチュリーの形を模倣しています。Courtesy of Maison MargielaCourtesy of Maison MargielaCourtesy of Maison MargielaCourtesy of Maison MargielaCourtesy of Maison Margielaマルジェラ ジャパン クライントサービス0120-934-779maisonmargiela.com
2023年10月11日イザベル マラン(ISABEL MARANT)は、9月28日(現地時間)に2024年春夏コレクションを発表しました。@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANTイザベル マランの2024年春夏コレクションは、シルククレープ生地のTシャツやジャージーコットンのドレスなど、イザベルの反抗的で型破りな発想をより一層揺るぎない物として示しています。@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANTコレクションは装飾的なアールヌーボーの曲線と輝きからインスピレーションを得ています。職人技が光る刺繍はチュールのトップスやドレスに有機的なモチーフを描き、襟元あしらわれた複雑なレースと共鳴します。@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANTデニムルックには金色の糸で星座模様があしらわれ、この新しいシーズンから神秘的で天空的な次元が加わったことを示しています。パレ・ロワイヤルの庭園はミッドナイトブルーに染まり、カズ・マキノ作曲のもとブロンド・レッドヘッドによって奏でられるサウンドが、会場を幻想的な雰囲気で包み込みました。@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANTパラシュート素材にウェッジソールのクロッグサンダルがシルエットを強調し、構造的なシルバーイヤリングが、モビールのように浮遊してステップに合わせてきらめきます。@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANTこのコレクションは詩的でありながら、軽やかさと女性らしさを求めるノンシャランな欲望を呼び起こすーその究極がワイルドで煌びやかなイブニングルックに込められているのです。@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANT@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANT@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANT@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANT@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANT@Alex Dobé/Courtesy of ISABEL MARANT
2023年10月10日バレンシアガは、10月1日(現地時間)にBalenciaga Summer 24コレクションを発表しました。Courtesy of BalenciagaBALENCIAGA SUMMER 24服作りへの敬意。パーソナルな表現。Balenciagaは、赤いベルベットで覆われた劇場のセッティングからSummer 24を発表します。友人、家族、同僚たちが重要な影響を与えています。そこには個人的な共鳴があります。このショーはデムナの世界と、彼のコミュニティを構成するアイデンティティを反映します。Courtesy of BalenciagaサウンドはBFRNDが作曲し、ソニッククチュールという前提を探求します。サウンドトラックは、オーケストラ、ピアノ、エレクトロニカの3つの聴覚的要素と、ショーの招待状ブックレットのために再フォーマットされたマニュアル、La Veste Tailleur Hommeからテーラードジャケットの作り方を朗読するIsabelle Huppertによるナレーションが特徴的です。Courtesy of Balenciagaルック1はデザイナーの母親であり、最初のスタイルのインスピレーションでもあるEllaを取り上げており、アップサイクルのカーコートを着用しています。このピースは解体され再利用された3つのヴィンテージガーメントから作られています。テーラリングは特徴的なテクニックとアティチュードで構成されます。肩パットのない平らで真っ直ぐなショルダーを作るために2Dエフェクトが適用されています。カットは広く、また、しわが施されています。アイテムは英国製ウールを使用しクチュリエのような精度で作られています。Courtesy of Balenciagaデイウエアは自宅から公共の場まで幅広く着用できます。ロング丈のAラインスカートには取り外し可能なパネルが付いており、付け替えたり取り外したりして短いシルエットにすることができます。テリー生地のバスローブはコートとして使用します。ジャケットのネックラインは広げられ、解体されているため、オフショルダーで着たり、腕に落としたりして無頓着な様子で着用することができます。バイカージャケットはリサイクルされたデッドストックのレザーパネルで作られています。衣服は基本的、実用的、階層的なものとし表現されています。Courtesy of Balenciagaイブニングウエアがコレクションを締めくくります。レトロなテーブルクロスの花柄をビニールプリントしたサークルドレスは、ヨーロッパやアメリカのヴィンテージショップから調達したアイテムで作られたアップサイクルガウンへと進化します。フィナーレのルックでは、2000年代以前の7着のウェディングドレスを組み合わせたものを着用したBFRND(デザイナーの夫)をフィーチャーしています。ドレスがカットされ、段になり、新たに重ねられています。Courtesy of Balenciagaこのコレクションはサステナビリティの革新を含んでいます。フロアレングスのバスローブの構成には主にLUNAFORMTMと呼ばれる、より環境への影響が少ない代替レザーが使用されています。この素材がファッションに応用されるのは初めてのことです。これはBalenciagaのために特別にデザインされたものです。動物やプラスチックを一切使用しないこのテキスタイルは発酵させたナノセルロースから作られています。Courtesy of Balenciagaアクセサリーには、クラシックなレザー製キャリアのように見える、オープンフラップが組み込まれた新しいバッグ、Rodeoが含まれます。重厚な装飾チェーンをあしらったスタイルもそろいます。スティレットとクラシックなダービーはクラッチの機能を備えています。その他、質感のあるレザーのAntwerpショッパーや、柔らかく脱構築されたラゲージをイメージしたバッグのシリーズなどがあります。ウォレットはパスポートを模しており、レザー製の搭乗券がはめ込まれています。Courtesy of Balenciagaフットウエアは誇張されたプロポーション、ヒールのテニスソックス、そしてアットホームな快適さを提供します。それぞれのシューズはウィメンズ、メンズ両方のサイズで幅広く展開されます。新しいCargoスニーカーはオーバーサイズです。1000足限定のマイクロファイバーとメッシュバージョンはショーの終了後にエクスクルーシブリリースされます。Courtesy of Balenciagaこのショーは、デムナにとってファッションとは何かを最もパーソナルな形で表現しています。Courtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaCourtesy of BalenciagaサウンドトラックについてBalenciaga Summer 24のサウンドトラックは、BFRND によって作成され、Miraval Studiosの共同創設者であるDamien Quintardによってプロデュースされました。BFRND はソニッククチュールの手段を用いて、スコアはIsabelle Huppertによって解釈された声と、3つのパートで構成されています。今回のショーのサウンドトラックを収録したBFRNDのEP「Z one Interdite」が10月2日にリリースされます。お問い合わせ:バレンシアガ クライアントサービスTEL:0120-992-136URL:balenciaga.com
2023年10月09日アクオド(ACUOD)の2024年春夏コレクションが2023年10月5日(木)、東京・レッド 東京タワー スカイスタジアム(RED°TOKYO TOWER SKY STADIUM)で開催された。ランウェイには、BE:FIRSTのRYOKIとして活動する俳優・三山凌輝らがモデルとして参加した。新たな旅路へ今季よりアクオド バイ チャヌからブランド名を改め、新たなスタートを切ったアクオド。デザイナー・チャヌ自身が内面を見つめ直すことで、自己との闘いの結末を迎え、自己を再発見して新たな展望へ向かっていく『アベンジャーズ/エンドゲーム』をテーマに掲げた。自らを犠牲にしてでも人のために能力を使うヒーローのように、纏う人に喜び・楽しさを与えるコレクションを展開する。洗練されたスポーティー今季を象徴するのは、スポーティーかつ軽やかなルック。メッシュなど透け感のある素材に、ミリタリー調のポケットをあしらったジャケットやトップスが、歩くたびに“ふわりと”流れるシルエットを描き出す。足元はいずれもアディダス(adidas)のラインソックスとスニーカーでまとめ、コレクション全体に統一感をもたせた。大胆なグラフィック大胆なグラフィックデザインも今季ならでは。万華鏡のように美しい幾何学模様のモチーフを、全面にあしらった総柄トップスから、アクセントとして生地やポケットに配したウェア、さらにバッグにまで幅広く使用していたのが特徴だ。また、これまでのアクオドでは珍しかったミニマルなシルエットのパンツにもグラフィックが施されていた。三山凌輝とのコラボレーションジュエリーもアクオドと俳優・三山凌輝のコラボレーションジュエリーも見逃せない。スターリングシルバーにゴールド仕上げを施したチェーンのネックレスは、三山凌輝のオリジナルキャラクター「りょき坊主くん」の立体的チャームを組み合わせることで、力強さと遊び心の効いたデザインに。ネックレスのほか、リングやピアスなど全4アイテムを展開する。“戦隊モノ”にちなんだカラーパレットカラーパレットは、ホワイトやブラックのモノトーンをベースに、ポイントとして“赤・青・黄・緑・ピンク”の戦隊カラーを採用。戦隊モノのミュージックが流れる中、モデルが着用しているウェアのカラーに合わせて、会場のスクリーンに同色のグラフィックが映し出されるといった、臨場感あふれる演出も印象的だった。
2023年10月08日シモーネ ロシャ(SIMONE ROCHA)の2024年春夏コレクションが発表された。軽快に、ロマンティックにロマンティックで愛らしいムードと、現代のユースカルチャーを絶妙に掛け合わせるシモーネ ロシャ。今季は、ブランドの得意とするフリルやドレープ、ギャザーを駆使したボリューミーでファンタジックな要素に、スポーティーなエッセンスを織り交ぜ、軽快さを演出しているのが特徴的だ。スポーティー×フェミニンを掛け合わせてたとえば、薄く軽量なナイロン素材のマウンテンパーカーは、ロマンティックな薔薇の装飾とふんわり膨らむパフスリーブ、ダスティピンクのカラーで、とことんフェミニンな印象に。またボトムスにも、同素材のペンシルスカートを合わせ、セパレートドレスのようなエレガントなスタイリングを叶えた。アウトドア的な性格を持つナイロン素材と、女性らしいシルエットとの意外性のある組み合わせが、なんとも新鮮だ。“本物の薔薇”を閉じ込めたドレスコレクションの中でもひときわ目を惹くのは、シアーなチュールの中に“本物の薔薇”を忍ばせたチュールドレス。淡いヴェールを纏った生花は、いきいきとして、でもどこか儚げなムードを掻き立てる。甘辛ミックスで絶妙なバランスをウエディングドレスを思わせる純白のチュールドレスは、パンキッシュなシルバーのライダースジャケットを羽織ることで、甘さと辛さの絶妙なバランスをキープ。メタリックでハードな質感のジャケットと、ふんわりとエアリーなチュールのコントラストが面白い。夢見心地なパステルカラーカラーパレットは、ホワイトやブラック、シルバーなどを中心に、淡いブルーやベビーピンク、ミントグリーンといったパステルカラーを織り交ぜているのが印象的。コレクション終盤には、情熱的なレッドカラーが差し込まれ、夢見心地でファンタジックなムードをピリッと引き締めた。パールやビジューが輝くシューズ&アクセサリー毎シーズン注目を集めるシューズ&アクセサリーも充実。たっぷりビジューをあしらったソックスや、パールを大胆にデコレーションしたバッグなどが散見された。大粒パールとビジューが煌めくスリッポンシューズは、クロックス(crocs)とのコラボレーションによるものだ。
2023年10月07日ルイ・ヴィトンは、10月2日21:30(日本時間) 、アーティスティック・ディレクター ニコラ・ジェスキエールによる2024 ウィメンズ 春夏コレクションのショーを発表しました。©LOUIS VUITTONショーはシャンゼリゼ通り103番地の伝説的なパリの大通りにある、19世紀のアール・ヌーヴォーを象徴する歴史的建造物で開催されました。この建物は今後のルイ・ヴィトンの新しいプロジェクトの施設となる予定です。©LOUIS VUITTONまた、ニコラ・ジェスキエールは、今回で3度目となるプロダクション兼デザイナー、ジェームズ・チンランドとのコラボレーションを実現。スペインのプロダクション兼エージェンシー、Peniqueと共同でショーの舞台美術を構想しました。©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON©LOUIS VUITTON@LOUISVUITTON @NICOLASGHESQUIERE#LOUISVUITTON #LVSS24ルイ・ヴィトンについて1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的という、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ、ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
2023年10月06日シャネルは、10月3日21:00(日本時間)に2024年春夏 プレタポルテ コレクション ショーを開催しました。© CHANEL「2024 年春夏 プレタポルテ コレクションは、自由と動きへの讃歌であり、ヴィラ ノアイユの庭園から始まる物語なのです」ヴィルジニー ヴィアール© CHANEL南フランスにある、海から少し離れたところにそびえるイエールの丘で、たっぷりとした陽の光を浴びているのは、マリー=ロール、シャルル ド ノアイユ夫妻のモダニズム様式の邸宅。この建物は、1923 年に建築家ロベール マレ=ステヴァンスによって設計されました。さまざまな光景が楽しめる入江と、いくつものテラスガーデンに囲まれたこの場所は、ゆったりとしていて、自由な雰囲気に満ち溢れています。© CHANEL2024 年春夏 プレタポルテ コレクションを輝かせているのは、南向きのこの大きなヴィラや屋外の空間―キュビズムの影響を受けたとされるチェッカー模様の庭から、くぼみに作られた花壇まで―が放つ強い生命力です。光と色彩が織り成す高揚感、ふんだんに使われた幾何学モチーフ、遊び心溢れるアシンメトリーやパッチワーク、ライン、チェック柄、ストライプ使いは、エレガンスと気ままさという、ヴィルジニー ヴィアールにとって大切なアリュールに新たな解釈を施し、今回のコレクションにリズムを与えています。© CHANELマルチカラー、ブラック、ピンクのガウンや、あらゆる色を用いたストライプのテリークロスのジャケット。ネオプレンのスーツに、花のモチーフが付いたレースのドレスやパンツ。生きる喜び(joie de vivre)は、これらのアイテムや、サンレイプリーツのショートドレスとトップス、グレー、ホワイト、レッドのストライプが入ったネイビーブルーのバミューダパンツ、ポケットに手を入れて前を開けて着るダブルのジャケットからも伝わってきます。© CHANEL「洗練と気取らなさ。コレクション全体に使われたツイード、スポーツウエアとレース。このコレクションでは、対極にあるもの同士をできるだけクールな方法で結びつけようとしました。庭とプールというヴィラ ノアイユのその唯一無二の背景が、それに素晴らしくマッチしています」スイムウエア、オーガンザのベビードール、スポーツウエア、イブニングドレスはどれもみな、太陽のキスを浴びたように、輝きながらランウェイを進みます。ここでは、服は束縛からも構造からも解放されるのです。低い位置のウエストに、フラットヒール。スーツは軽くしなやかで、エポーレットも裏地もありません。解放感とともにドレスのように着られるジレやカーディガン、ポケットのついたパンツ、ブルマー、リボン、プリーツが、命あるものの躍動感をとらえ、コレクションを完成させます。また、透け感があるブラックのオーガンザを何枚もレイヤードしたドレス、シャツ、ペチコート、ブラトップからは、ある種の官能的なムードがにじみ出ています。© CHANELゴールドチェーン付きのブラックのサングラスは、類まれな強い個性、そしてアヴァンギャルドな芸術的感性がもたらした友情によって結ばれたマリー=ロール ド ノアイユとガブリエルシャネルの関係にインスパイアされたものです。喜び、スポーツ、賛美によって活気づけられた 2024 年春夏 プレタポルテ コレクション。エレガントでありながら、気軽さも兼ね備えたこのコレクションは、新鮮な空気の中で人生を謳歌するよう人々を誘うのです。© CHANEL© CHANEL© CHANEL© CHANEL© CHANEL#CHANELSpringSummer
2023年10月05日ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)の2024年春夏コレクションが、東京・室町三井ホールにて発表された。活気あふれる花火大会2024年春夏のジョウタロウ サイトウは、“Party”がテーマ。実に4年ぶりの開催となった2023年7月の隅田川花火大会がインスピレーション源だ。夜空に“パッと”開く壮大な花火や100万人にも及ぶ観衆のエネルギーをデザインに昇華させ、“新しい時代の幕開け”をデザイナー・斉藤 上太郎なりに表現したコレクションを展開する。感動の余韻を残して今季のムードを最も体現しているのが、“まるで打ち上げ花火”のような楕円形モチーフの着物たち。ウィメンズはライトグレーにピンク、ブルーにオレンジなどの華やかな色味で、メンズはネイビーに若草色といったダークトーンで登場した。また月をあしらった羽織や、星と丸を全面に施した着物、“ピンク・濃紫・ホワイト”のグラデーションカラーの帯が、大輪の花火が夜空に打ちあがった後の余韻を表しているようだ。直線的なデザインもまたランウェイには、流れるようなニュアンスの着物が多く披露される中、直線的なデザインのルックも散見された。印象的なのは、縦横のラインから浮かび上がる幾何学模様や、太さの異なるラインを掛け合わせたユニークなチェック柄の着物などだ。小物には、ひし形を様々な形に組み合わせた帯やクラッチバッグが展開された。多彩なカラーパレットカラーパレットは、グレーやネイビーといった落ち着いたベーシックカラーを軸に、深みのあるレッドや大胆なピンク、やさしい山吹色、明るいブルーなど多彩な色合いを採用。時折、シルバーの帯やイエローの帯締め、ホワイトの傘などを差し込むことで、パーティーの華やかなムードを表現していた。
2023年10月05日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2024年春夏コレクションがフランス・パリで2023年9月30日(土)に発表された。色の衝突ブランドを象徴するカラーである「黒」をベースにしたルックが出てこない、珍しいコレクションとなった今シーズン。ランウェイには、赤、青、ピンク、オレンジ、パープルと沢山の色で溢れている。個性豊かな柄が幅広く提案されたのも印象的。力強い筆致で描かれたフローラルプリントが登場したかと思えば、リズミカルな幾何学模様やクラシカルなチェック柄も登場。西洋画を落とし込んだようなピースは一際存在感を放っていた。レース、チュール、メタリック素材と、素材も色や柄と同じようにバリエーション豊かに。上から順に艶めくブルーの素材、メタリックなシルバーの素材、カラフルなスパンコールが煌めく素材を重ねたルックは、“光沢感”という1つの共通点によって不思議と調和しているように感じられる。シルエットは、前後左右に大きく膨らませてとにかくボリューミーに。ハーネスに付いたリボンや襟のようなディテールも、服に負けないほど巨大化させている。足元に彩りを添えるシューズにも今季のムードが反映されており、カラフルなシューズに大ぶりのストーンやフラワーモチーフなどを敷き詰めて、楽し気な印象に仕上げた。
2023年10月04日ランバン(LANVIN)の2024年夏コレクションが発表された。ジャンヌ・ランバンのアーカイブをリソースにデザインチームが手掛けた今シーズンは、ジャンヌ・ランバンが1920年代から30年代に手掛けたアーカイブをリソースに多彩なイブニングスタイルを提案。当時の雰囲気を醸し出す、シックでエレガントなコレクションを展開する。ブラックのウィメンズドレスは、タイトなシルエットにフレアシルエットを合わせることで、女性らしいエレガントなムードを演出。フレア部分は、プリーツと手刺繍によるビーズの組み合わせで、よりいっそう女性らしい上品な佇まいに仕上げている。メッシュにレースを合わせたドレスや透けるようなニットドレスは、淡いグリーンの色味が春夏らしい軽やかなムードを演出する1着。スワロフスキーが煌めくドレスは、職人が400時間かけて作り上げたもので、オートクチュールドレスのような存在感を放つ。メンズウェアは、後ろがポンチョのようなったトレンチコートやエンブロイダリージャケットなどが登場。いずれもレザーのオペラグローブを合わせることで、当時のムードを演出しているのが印象的だ。
2023年10月04日ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)の2024年春夏コレクションが2023年9月30日(土)にフランス・パリで発表された。防具を思わせるルック防具の一種である鎖帷子(くさりかたびら)を思わせる、ミステリアスなルックからスタートした今シーズン。ボトムスには、トップスのハードな印象を引き立てるように、ボリューミーでソフトなチュールスカートを合わせている。続くルックでもレザーベストと花々が咲き誇っているようなスカートを合わせ、コントラストを効かせた。クリップを多用したドレスシアーなドレスは、素材が持つやわらかさを守るように、クリップ多用したドレスやサスペンダーを重ねてるのが印象的。ブランドの定番アイテムであるハーネスは、ここ数シーズンはボリューミーでインパクトのあるものを提案してきたが、今季はサスペンダーを再構築したようなシンプルなものが展開される。溢れんばかりのフリルショー中盤には、溢れれんばかりのフリルを配したルックが登場。よく見るとフリルが付いた帯の中央にはボタンが付いており、シャツの前立てを幾重にも重ねているよう。ハリのあるホワイトのフリルに、シアーなブラックのフリルを差し込むことで、アクティブなムードをよりいっそう加速させているようにも思われる。生命力を感じさせるドレスショーのラストは、造形美を感じるアートのようなピースを披露。ふわふわとした小花を咲かせるかすみ草でできたようなドレスから、タンポポの綿毛がそのまま服になったような可憐な表情のドレスまで、生命が宿っているかと思わせるほど瑞々しく繊細な佇まいのルックによって観客を魅了した。
2023年10月03日ジュンヤ ワタナベ(JUNYA WATANABE)の2024年春夏コレクションが2023年9月30日(土)にフランス・パリで発表された。彫刻的なフォルムを探求硬くハードな印象の彫刻的なドレスから幕を開けた今シーズンのジュンヤ ワタナベ。素材や色味を変えながら、ダイナミックで構築的なコレクションを展開していく。ショー序盤で提案されたのは、オールブラックのルック。三角錐や筒状のフォルムなど、布地で構成されているとは思えないほど鋭利なラインを描くドレスは、そのダークな色味と相まって、よりエッジィな佇まいに仕上げている。レザーもまた今季らしい構築的なシルエットで登場。ライダースジャケットはショルダーラインを強調してみたり、斬新なカッティングを施してみたり、ベルトのようなディテールを随所に施して動きを出してみたりと、まさにレザーの可能性を探求するようなピースが次々と展開された。柔らかいデニムも立体的に仕上げるのが今季のジュンヤ ワタナベ流。ダブルステッチを縦に、横に、そして斜めに走らせることでよりアクティブな印象に仕上げている。端正に並べられたシルバーのボタンは、そのユニークなシルエットを際立たせているようにも思われる。ラストは、ワイドパンツに個性豊かなツイードジャケットを合わせたルックがランウェイを席巻。ツイードジャケットは、本来クラシカルな印象を与えるアイテムだが、独創的なシルエットを描くことによってパンキッシュな1着へと昇華させた。
2023年10月03日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2024年春夏コレクションがフランス・パリにある複合施設「Césure」にて2023年9月29日(金)に発表された。曖昧なものをカタチにテーマに「Grasping the Formless - 見えない形が見えるまで - 」を掲げた今シーズンは、風や光など大自然の中にある輪郭のないものなどから見出された形を、服づくりに取り入れてコレクションを展開。ショーは、風、水、光、炎など一瞬ごとに変化し続ける自然と同じように、留まることを知らない人の身体の可能性を明示するようなダンスパフォーマンスから始まった。ショー序盤で提案されたのは、身体のラインを優しく露わにするようなニットのセットアップやワンピース。シアーな前身頃はゆるやかなドレープを効かせ、後身頃はリブ編みを組み立てた。最初の3ルックは、モデルの顔を布で覆うことでぼんやりとした佇まいに仕上げている。夜明け前の霞んだ空や日没前の神秘的な海など、自然界の曖昧な景色を落とし込んだようなプリントも目を引く。一度フィルムに写した写真に対して、カメラのふたを開けてわざと露光させる手法を用いて作ったという柄は、色同士の境界線がなく、吸い込まれそうなほど美しい。ドレープや縫い目を最小限にした平面的なウェアにプリントすることで、柄の持つ美しさを際立たせているのも魅力的だ。ボリューミーなアウターやブラウスは、動いている瞬間を止める発想から生まれたシリーズ。アウターに見られる肩の部分の折り込みや角張りは、ねじれをプレスして作ったもの。直線的で大胆なシルエットを描くことから硬質な印象を受けるアイテムだが、軽量でストレッチ性のある素材を用いることで、心地よい着用感を実現した。ショーの終盤には、一枚の布をねじることで立体的なシルエットを生み出したウェアが登場。一緒に提案されたハットもまたウェアと同様に布地がたっぷりと使用されており、大らかさやゆとりを演出する。今季はニューバランス(New Balance)と共同制作したフットウェアもリリース。ニューバランスのトレイルランニングモデルの名作「MT10」ベースに、イッセイ ミヤケならではのデザイン性と配色を取り入れた。
2023年10月03日