夏帆主演の特集ドラマ「星とレモンの部屋」が3月19日(金)に放送されることが決定した。本作は、次世代の脚本家を育てるため、NHKと放送作家協会の共催で開催しているコンクール「第44回創作テレビドラマ大賞」の大賞受賞作のTVドラマ化。近年、社会的な問題となっているひきこもり家族の8050問題。老いた両親が亡くなった後、子どもたちがその死体と暮らしていた、といういくつもの痛ましい事件をベースに、チャットで知り合ったひきこもりの男女に起きる、ある一日のドラマが描かれる。夏帆さんが演じるのは、ひきこもり歴18年の里中いち子。外の世界との唯一のつながりは、同じひきこもりの青年・涼(宮沢氷魚)とのチャットでのやり取りだ。そんないち子を何とかしたい母・初美(原田美枝子)は、日々ドア越しに語りかける。しかしある朝突然、倒れてしまい、パニック状態のいち子は119番に必死で電話するが、肝心の助けを求めることができない。ようやく部屋から出たときには、母はすでに冷たくなっていた。「遺体を浴室に運んで、鼻と口にティッシュを詰めてください」――。いち子からのSOSを受けた涼は、不思議なほどに冷静。実は、涼にも隠された秘密があって――というストーリー。夏帆さんは「ひとつひとつの台詞がとても丁寧で繊細で、素敵な脚本」と絶賛。「引きこもり、と聞くと、犯罪者予備軍だとか、怠惰な人たちだとか、いわゆるステレオタイプのイメージが浮かんでしまうと思います。でもそういう人たちはごく少数で、彼らは世間から圧迫された被害者なのだと、人一倍繊細ないち子を演じていて感じました」と語った。そして脚本家の佃良太は「このドラマは、決して『ひきこもり当事者の悲惨さを描く物語』ではありません。このドラマは、ひきこもり当事者の真摯な生き様を通して『生きる愛しみに手を伸ばす物語』です。是非、ご覧いただけると幸いです」とコメントしている。特集ドラマ「星とレモンの部屋」は3月19日(金)22時~NHK総合にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年01月22日ベビーカレンダーは、2020年8月生まれの女の子6,559名を対象に、『8月生まれベビーの名づけトレンド』を調査しました。猛暑日が続いた8月生まれの女の子の名づけランキング結果はいかに……!? 1位陽葵(主なよみ:ひなた、ひまり)5月以降、4カ月連続で1位を獲得している「陽葵(主なよみ:ひなた、ひまり)」が、8月も1位を獲得しました。2020年上半期の人気ランキングでも堂々の1位です。 夏の日差しを連想させる「陽」と、梅雨ごろから夏にかけてきれいな花を咲かせる「葵」を組み合わせたフラワーネーム。「太陽のように朗らかで明るく、落ち着いた品のある女性になりますように」という願いを込めて名づけてもいいですね。 2位葵(主なよみ:あおい)2018年の年間ランキングでは1位、2019年は3位にランクインした「葵(主なよみ:あおい)」。6月は6位、7月は3位、8月は2位と着実に順位を上げています。 葵は空に向かってきれいな色の花を咲かせることから「葵の花ように、すくすくと健康に、美しく育ちますように」という願いが感じられるようですね。2019年の漢字ランキングでは男の子38位、女の子15位にランクインしていることからも、男女問わず人気の高い名前ということがわかります。 3位芽依(主なよみ:めい)2018年の年間ランキングでは7位、2019年は8位にランクインした「芽依(主なよみ:めい)」。5月は英語で「MAY-メイ-」ということから5月に人気が集中し、それ以降連続でTOP10に入っています。 若々しさや生命力を感じさせる「芽」と、いつくしみを感じる「依」を組み合わせた名前で、「エネルギッシュで、周囲から愛される人になりますように」という親の願いを感じられるようです。 4位凛(主なよみ:りん)「凛(主なよみ:りん)」は2018年・2019年と2年連続年間ランキングで2位にランクインするなど、近年人気の高い名前です。 「凛とした」「凛々しい」「凛然」などにも使われていることから、自立したかっこいい女性像をイメージする方も。よみは鈴の音のようにかわいらしい音の響きで、キュートで覚えやすい二音ネームの一つでもあります。 5位琴葉(主なよみ:ことは)2018年の年間ランキングでは21位、2019年は23位にランクインした「琴葉(主なよみ:ことは)」。美しい音色を奏でる弦楽器「琴」に、さわやかで清潔なイメージの「葉」を組み合わせた名前です。 どことなく古風で優雅な印象を受け、「琴の音色のように、美しくも穏やかな人になりますように」という願いを込めて名づけてもいいですね。 5位結月(主なよみ:ゆづき)「結月(主なよみ:ゆづき)」は2018年の年間ランキングでは8位、2019年は9位にランクイン。2020年上半期ランキングでも7位にランクインしており、安定した人気です。 「良縁に恵まれるように」という願いが込められたような「結」と、夜空に優しく光り輝きどこか神秘的な印象を受ける「月」を組み合わせた名前。高貴で知的な印象になる濁音ネームの一つです。 5位結菜(主なよみ:ゆいな、ゆな)2018年の年間ランキングでは3位、2019年は5位、2020年上半期ランキングでも3位にランクインした「結菜(主なよみ:ゆいな、ゆな)」。2019年の人気漢字ランキング5位の「結」と、可愛らしい黄色い菜の花を連想させる人気漢字ランキング4位の「菜」を組み合わせた名前です。 明るく親しみやすい印象を受け、ひらがなも丸みを帯びていて女の子らしい名前です。 8位結衣(主なよみ:ゆい)「結衣(主なよみ:ゆい)」は2018年の年間ランキング4位、2019年は12位にランクイン。5月8位、6月9位、7月8位、2020年上半期ランキングでも11位にランクインするなど、人気の高い名前です。女優の新垣結衣さんと同名です。 「結ぶ」「実をつける」という意味をもつ「結」に、美しい衣や絹を意味する「衣」を組み合わせた名前で、気品のある印象を受けるようです。 9位澪(主なよみ:みお)「澪(主なよみ:みお)」は2018年の年間ランキングでは17位、2019年は11位にランクイン。5月8位、6月7位、7月8位、2020年の上半期ランキングでも8位にランクインするなど、安定して人気があります。 「澪」という漢字には「令和」の「令」が入っていることから「令和ネーム」の一つでもあり、穏やかに水が流れている印象を受けるような名前です。「みお」というよみもかわいらしく、2019年のよみランキングでも7位にランクインしています。 9位莉子(主なよみ:りこ)「莉子(主なよみ:りこ)」は2018年の年間ランキングでは8位、2019年は6位にランクイン。「莉」という漢字はジャスミンの一種である「茉莉花」に用いられ、その可憐な印象からか2019年漢字ランキング2位にランクインするなど女の子に人気の漢字です。 名前に「子」がつくレトロネームの一つですが、「りこ」という響きは現代的。音の響きがかわいらしく、呼びやすい名前です。 8月の女の子の名前では、梅雨の時期から夏に見頃を迎える「葵」を用いた「陽葵」が1位、「葵」が2位という結果でした。このほか、「夏帆」が7月39位から8月は14位へ、「夏希(なつき)」が7月82位から8月29位へと人気急上昇。「葉月(はづき)」「千夏(ちなつ)」「帆夏(ほのか)」など、夏らしい名前が人気でした。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2020年8月1日(土)~2020年8月25日(火)調査件数:6,559件(女の子) 文/福島絵梨子
2020年09月09日ベビーカレンダーは、2020年8月生まれのお子さん13,302名(女の子:6,559名/男の子:6,743名)を対象に『8月生まれベビーの名づけトレンド』に関する調査を実施しました。この夏の猛暑の影響か、「夏」を用いた名前が昨年よりも増加しています。 名前ランキングTOP10 【男の子】「夏」や「海」を用いた名前、7月に続き人気8月生まれの男の子に人気の名前は、1位「蓮(れん)」、2位「陽向(ひなた)」、3位「陽翔(主なよみ:はると、ひなと)」という結果でした。2位の「陽向」は7月40位から大きく順位を上げ、2位に。「ひなた」というよみ、太陽を意味する「陽」、8月の誕生花である向日葵の「向」と、8月らしい要素が詰まった名前で、特に8月生まれの男の子の名前で人気が高まったようです。 ランク外ですが注目なのは、7月・8月生まれは「夏」「海」にまつわる名前が増えるということ。「夏樹(なつき)」は7月圏外(100位以下)から8月は33位へ急上昇していたほか、17位「海翔(かいと)」、33位「海斗(かいと)」、83位「夏向(かなた)」、83位「海(かい)」が7月から引き続き人気が高まっていました。 【女の子】「夏帆」「夏希」などの「夏」ネームが人気8月生まれの女の子に人気の名前1位は「陽葵(主なよみ:ひまり)」、2位「葵(あおい)」、3位「芽依(めい)」でした。「陽葵」は5月以降、4カ月連続で1位を獲得しています。 女の子も同様に夏らしい名前の人気が高まる8月。「夏帆」は7月39位から8月14位へ、「夏希(なつき)」は7月82位から29位へ人気急上昇したほか、14位「葉月(はづき)」、40位「千夏(ちなつ)」、47位「帆夏(ほのか)」など8月らしい名前が圏外から大きくランクアップしており、8月は特に季節感のある名前が好まれていることがわかりました。 よみランキングTOP10【男の子】「かい」とよむ名前がランクアップ8月生まれの男の子に人気のよみは、1位「はると」、2位「みなと」、3位「そうた」でした。「はると」は2020年の月間ランキングで1月以降1位を獲得しており、大変人気の高いよみです。7月につづき、夏らしい「夏ネーム」が人気です。9位「かいと」は7月6位から引き続きTOP10入り。29位「かい」、36位「かいり」、49位「かいせい」など、「かい」とよむ「海」を用いた名前のよみがランクアップしていました。 また、「なつき」も7月53位から8月は22位へランクアップしており、特に8月生まれの男の子によく名づけられていることがわかりました。 【女の子】「夏」を「か」とよむ名前が8月トレンドに8月生まれの女の子に人気のよみ1位は「あおい」、2位「ほのか」、3位「ゆい」でした。7月に8位だった「ほのか」が8月は2位へ、「かほ」は7月22位から8月17位へともにランクアップ。これは「か」とよむ漢字に「夏」をあてる名前が増えたことから、人気が急上昇したようです。また、盛夏に花を咲かせる植物カンナが8月の季語であるためか、「かんな」も7月37位から8月は26位へ順位を上げました。33位「なぎさ」が圏外から大きくランクアップ。渚は海や湖の波打ちぎわを指すことから夏のイメージが強く、この時季の名づけで多く使われているようです。漢字ランキングTOP10【男の子】「夏」ネーム、春生まれの約7倍増8月生まれの男の子に人気の漢字1位は「翔」、2位「大」、3位「斗」という結果でした。「翔」は7月に続き、2カ月連続で1位です。4月・5月の春生まれの名づけでは圏外だった「夏」が、7月48位から8月29位へランクアップしています。 「夏」を用いた名前について調べてみると、春生まれでは毎月平均13名でしたが、7月は56名、8月は90名と増えており、「夏」は春と夏で比較すると約7倍多く名づけられています。 「夏」を用いた名前では、「夏樹」「夏向(かなた)」「夏希(なつき)」「夏輝(なつき)」「夏生(なつき)」「夏暉(なつき)」「琉夏(るか)」の順に多く名づけられていました。 【女の子】「陽」「葉」「帆」など夏らしい漢字、人気に8月生まれの女の子に人気の漢字1位は「夏」、2位「結」、3位「莉」でした。4月・5月の春生まれの赤ちゃんでは、「夏」を用いた名前が毎月60名から70名ほど名づけられていましたが、人気漢字1位となった8月は351名、春生まれの5倍以上の赤ちゃんに「夏」を用いた名づけがされていました。このほか、太陽を指す「陽」(8位)、8月の陰暦「葉月」の「葉」(14位)、風を受けて船を進める船具を意味する「帆」(20位)や、波のない海面が静まることを指す「凪」(30位)など、夏や海を連想させる漢字の順位が上昇しており、8月は特に夏らしい漢字を使った名づけが好まれる傾向にあることがわかりました 「夏」ネーム、昨年比120名増。猛暑影響か2020年8月は、国内最高気温と並ぶ41.1度を記録するなど猛暑が続き、とにかく暑い、暑かったという印象。この暑さの影響か、「夏」を用いた名前は2019年8月よりも120名増えていました。 赤ちゃんが生まれた日のうだるような暑さを思い出す……夏ネームの増加は、この夏の気候も影響しているのかもしれませんね。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2020年8月1日(土)~2020年8月25日(火)調査件数:13,302件(女の子:6,559件/男の子:6,743件 ※本調査内容をご使用いただく際は、出典の記載をお願い申し上げます。また、画像データ等の改変はご遠慮ください。
2020年09月01日●念願の三木聡監督との初タッグに喜び日本を代表する5組の監督とキャストが“緊急事態”をテーマに自由な発想で撮り下ろしたオムニバス映画『緊急事態宣言』(28日よりAmazon Prime Videoにて独占配信)の一編に、「第43回高崎映画祭」での最優秀主演女優賞受賞も記憶に新しい女優の夏帆が出演した。世界中をパニックに陥れている新型コロナウイルス感染症の影響は日本でも例外ではなく、政府による「緊急事態宣言」の発出、「外出自粛」「三密回避」「テレワーク導入」など人々の生活は一変したが、このような緊急事態の最中で生まれた『緊急事態宣言』は、この未曽有の“緊急事態”の記憶を、あるいはそれがもたらした変化や意味を、5人の監督たちの手で「映画」 の形へと刻み込む試みだ。夏帆は、三木聡監督の短編『ボトルメール』に出演。コロナ第二波が来る少し前、不倫で仕事を干された女優・鈴音の下に謎のメールが届き、その指示に従って出かけた新作映画の主演オーディションで見事合格するも、予測不能な運命に巻き込まれていくというストーリー。もともと憧れだったという三木監督作品に初参加した夏帆に、作品のこと、コロナ禍の影響を受けるエンタメ界のことなど、さまざまな話を聞いた。――観る人によって受け止め方がさまざまな、すごく不思議な作品だと思いますが、夏帆さんは本作の魅力をどう感じていますか?最初に脚本をいただいた時に「これは一体どういうことなのだろう」と思いました。すごくシュールで不条理で。私は三木さんの作品がすごく好きで、三木さんとご一緒してみたいという思いで今回参加したので、自分としては三木組に参加できたということだけでうれしかったんですけど、観る人はどんな風にこの作品を受け取るのか、すごく気になるところではあります。――三木監督の作品へは、憧れに近い思いを抱いていたそうですね。三木監督にしか出せない空気感や笑いがありますよね。そういう世界観がシンプルに好きだったということもあって、いつか三木組に参加することができたらと思っていたんです。――実際に参加してみていかがでしたか?3日間という短い期間での撮影で、もう少しこの現場にいたかったなっていうところで終わってしまったのですが、すごく楽しかったです。そもそもの台本が面白いので、それを表現していく過程も演じていて面白かったです。その独特の空気感をお芝居として表現することは難しかったのですが、ちょっと違うってなったら的確に演出してくださいますし。ただ、なんとなくリズムがつかめてきたな、というところで終わってしまったので、もう少し鈴音を演じていたかったというのが正直な感想です。――演じられた鈴音は夏帆さんと同じ女優ですが、役作りで意識したことはありますか?この作品ではどういうトーンで演じていけばいいのか、台本を読みながら作品の全体像を想像し、そこから役を作っていった感じです。つかみどころのない作品でもあるので難しいなとは思いましたが(笑)、三木さんがどういうイメージで撮りたいのか自分の中で想像してキャラクターを作っていきました。――よく言う自分に近い遠い、みたいな分析ではないわけですね。今回は、自分のよく知っている身近な職業なので、むしろ意識しないくらいでした。自分が知らない職業の人を演じる場合、事前にいろいろと勉強するのですが、女優の仕事はよく知っているので、自分と重ねるとかではなく、作品の中でどういう風にこのキャラクターが動いていくのかというところから人物を作っていった感じです。――鈴音は不倫で仕事を干された設定ですが、その点は何か意識しましたか?三木監督が言われていたことは、単純に最初から追い詰められているという状況を表現するためだったそうです。約30分という短い尺なので、最初にすぐ追い詰められていることがわかるように、コロナという状況下なだけではなく、不倫をして干されて仕事がなく、その結果、ボトルメールの誘いに乗っかるというように物語に入っていく。そのために不倫という設定を使ったそうなので、それ以上に特別意識するということはなかったです。●コロナ禍での撮影裏話とエンタメ界への思い――今回のプロジェクトですが、コロナ禍における自粛明けの撮影ということもあり、それまでの撮影スタイルとは違っていましたか?毎朝検温する、常に消毒する、マスクをつける、普段の現場よりスタッフが少人数であったり、芝居している中でも距離感の取り方だったり、そういう違いはありました。作品の中でどういう風にソーシャルディスタンスを取って芝居をしていくのかということは、ストーリーそのものにもあったので、そういう意味では前例のない作品になっていると思います。――リモートではなかったのですか?三木組はリモートではなく、実際に現場で撮影しました。――今まで通りではない、新しい生活様式の下での撮影について、戸惑いなどはありましたか?今までの現場ではなかったことに対する戸惑いがまったくないかと言うとウソになるのですが、今回ひとりでの芝居が多かった一方、相手の方がいる時の自分との距離感については、監督が考えてくださいました。どう距離感をもって画面の中の画を作ってくのか、その人物の距離感の図り方は監督から演出を受けていたので、お芝居をする上ではそこまで戸惑いはなかったですね。――なるほど。それでおひとりのシーンが多かったのかも知れないですね。それは新鮮な体験ではなかったですか?そうですね。今思うと、新鮮だったような気もします。大変だなっていう感じではなかったです。私自身も、新しいことを受け入れられるタイプでありたいなとは思っています。――映画界を含め、エンタメ界は厳しい状況に追い込まれていますが、その中心にいる当事者として、現況をどう受け止めていますか?特にライブや舞台、映画館もクローズしていましたし、今も半分しかお客さんを入れられないとか、大変な思いをしている方がたくさんいらっしゃることは現実としてあると思います。ただ、悲観的なことだけでなく、今だからできることがあるはずで、それこそ今回の作品も、今だからこういう作品が作れるわけで、そういうスタイルで新しいものを作っていけたらなと思っています。日に日にいろいろなことが変わっていってしまうなかで、この先どうなってしまうのかという漠然とした不安はありつつ、エンターテインメントの世界はなくならないと思っています。――エンタメの必要性を感じる期間でもありましたよね?そうであってほしいですよね。形は変わってもエンターテインメントの世界は残ってほしいです。――ステーホーム期間中はどう過ごしていましたか?そのままですけど家にいて、忙しい時にできなかったことを、たとえば読書をしたり、英語の勉強をしたりしました。でも自分だけではなく、周囲も全部ストップしていたので、穏やかではありました。自分だけが止まってしまうと焦りが生まれてしまったかも知れないのですが、そういう現実として受け入れていましたね。――コロナ禍を受けて、仕事への想いや意識に変化はありましたか?私の仕事は求められないとできないものなので、今はいろいろなことが変化している最中でどうなるかわからないのですが、今回『ボトルメール』で久しぶりに撮影現場に行けて、純粋にすごく楽しかったんです。――素敵ですね。仕事を愛していた自分に気づいたような?そんなカッコいいものではないですけどね(笑)。でも三木組に参加できたことが、シンプルにうれしかった。だから、すぐ仕事したいなって思いもありつつ、時間があるのであれば、次の作品のために何かを勉強したり、未来の自分のために時間を使いたいなって思います。――そういう思いがつまった『ボトルメール』ですが、待っているファンの方々にメッセージをお願いします。観てくださる方たちが、どんな風に作品を受け取ってくださるのか分からないですが、何か肯定的にでも否定的にでも反応してもらえればいいなと思います。どういう風に観るかは自由なので、フラットな気持ちで観ていただければなと思います。ほかの作品を私もまだ観ていないのですが、これだけの監督とキャストが集まって、この短期間にどういうものが作られたのか、私も楽しみにしています。■夏帆1991年6月30日生まれ、東京都出身。初主演映画となった『天然コケッコー』(07)で、第32回報知映画賞新人賞、第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降、演技派女優として多彩な作品に出演を重ね、2012年には、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出の「祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹から」で舞台にも初挑戦した。2015年、是枝裕和監督の『海街diary』が第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2020年、主演作『ブルーアワーにぶっ飛ばす』では演技が高く評価され、第43回高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞するなど、日本映画界を代表する女優のひとりとして活躍中。公開待機作として『喜劇 愛妻物語』(2020年公開予定)がある。(C) 2020 Transformer, Inc.
2020年08月29日ベビーカレンダーは、2020年7月生まれの女の子6,952名を対象に、『7月生まれベビーの名づけトレンド』を調査しました。「夏」を用いた「夏ネーム」や、「詩」「紬」「凪」など、古風で日本的な「レトロネーム」に人気が集まっていました。 1位陽葵(主なよみ:ひなた、ひまり)2018年の年間ランキングで6位、2019年は1位の「陽葵(主なよみ:ひなた、ひまり)」が7月も1位を獲得しました。「陽葵」は5月以降3カ月連続で1位を獲得しており、春から夏にかけて人気が高いことがわかります。 ぽかぽかとあたたかい太陽をイメージさせる「陽」と梅雨から夏にかけてきれいな花を咲かせる「葵」を組み合わせた、この時季にぴったりのフラワーネーム。「やさしい陽射しのように朗らかで、品格のある華やかな女性になりますように」という願いが込められているような名前ですね。 2位凛 (主なよみ:りん)2018年、2019年と2年連続年間ランキング2位にランクインした「凛(主なよみ:りん)」が、6月の8位から大きくランクアップして、7月は2位にランクイン。 「凛とした」「凛々しい」「凛然」などという言葉に用いられることからも、自立したかっこいい女性をイメージするようです。一方で、よみの「りん」は鈴の音のようにかわいらしく、キュートで呼びやすい「二音ネーム」の一つでもあります。 3位葵(主なよみ:あおい)可憐でかわいらしい「フラワーネーム」の一つ、「葵(主なよみ:あおい)」。6月の6位からランクアップして、7月は3位にランクインしました。 2018年の年間ランキングでは1位、2019年は3位と近年人気の高い名前です。「太陽に向かって伸びる植物の葵のように。すくすくと健康に誠実に成長しますように」という想いが込められているようです。2019年の漢字ランキングでは男の子の38位、女の子の15位にランクインするなど、男女ともに人気の名前です。 4位結月(主なよみ:ゆづき)2018年の年間ランキングでは8位、2019年は9位の「結月(主なよみ:ゆづき)」。「人とのご縁」や「結果が実を結ぶ」などを表す「結」と、夜空に優しく光り輝く「月」を組み合わせた女性らしい名前です。 高貴で知的な印象になる「濁音ネーム」です。「人とのご縁に恵まれ、優しく明るく輝くような人生を送れますように」という想いから名づけることもあるようです。 5位陽菜(主なよみ:はるな、ひな)6月に引き続き7月も5位にランクインした「陽菜(主なよみ:はるな、ひな)」。2018年の年間ランキングでは5位、2019年は14位にランクインしています。 暖かな日差しを連想させる「陽」に、黄色くかわいらしい菜の花を連想させる「菜」を組み合わせた、女の子らしい「フラワーネーム」の一つ。「陽」と「菜」はそれぞれ2019年漢字ランキング11位と4位にランクインしており、ともに人気の高い漢字です。 6位芽依(主なよみ:めい)5月は2位、6月は4位にランクインした「芽依(主なよみ:めい)」が、7月もTOP10 入りし6位にランクイン。2018年の年間ランキングでは7位、2019年は8位にランクインしています。 草木の発芽を意味し若々しさや生命力を感じさせる「芽」と、いつくしみを感じる「依」を組み合わせた名前で、「エネルギーに満ち溢れ、周囲の人から愛される人になりますように」という願いをこめて名づけてもいいですね。 7位詩(主なよみ:うた)2018年の年間ランキングでは43位、2019年は35位にランクインした「詩(主なよみ:うた)」が、7月は7位にランクインしました。 「詩」は楽しい音楽やリズム・言葉を連想させ、どことなく豊かな感性や芸術性を感じる名前です。「気持ちを素直に言葉に表現できる、心の清らかな子になりますように」という親の想いを感じられるようです。 8位結衣(主なよみ:ゆい)2018年の年間ランキングでは4位、2019年は12位にランクインした「結衣(主なよみ:ゆい)」が、7月は8位にランクイン。 人とのご縁を表し、「周囲の人に恵まれますように」という願いを込めて用いられる「結」に、衣や絹を意味する「衣」を組み合わせた名前です。同名では女優の新垣結衣さんが活躍されています。 8位紬(主なよみ:つむぎ)「紬(主なよみ:つむぎ)」は、2018年の年間ランキングでは16位、2019年は4位にランクイン。5月、6月は3位にランクインし、今月もTOP10入りを果たすなど引き続き人気の名前です。 美しく丈夫な紬糸で織られた絹織物を意味する「紬」は、「周囲に流されない芯のある上品な女性になってほしい」「丈夫な縁や絆が結ばれますように」という親の願いが感じられるようですね。 8位凪(主なよみ:なぎ)2018年の年間ランキング74位、2019年は55位にランクインした「凪(主なよみ:なぎ)」。朝や夕方の波、風が止んだ時の静かな海をイメージさせます。 「広大な海のように心が広い女性になりますように」「穏やかな海のように、自分も周りの人も穏やかな気持ちにさせてくれるような人になりますように」という願いを込めて名づけてもいいですね。 8位澪(主なよみ:みお)2018年の年間ランキングでは17位、2019年は11位にランクインした「澪(主なよみ:みお)」。5月は6位、6月は7位、7月は8位と最近人気の高い名前です。 「澪」は川や海の船が通る水路を意味し、穏やかに水が流れる印象を受けどことなく安心感があります。また、「澪」という漢字には「令和」の「令」が入っており、「令和ネーム」の1つでもあります。 「夏」を用いた名づけが人気!このほか、7月生まれの女の子は「夏」を用いた名づけが人気! 漢字ランキングでは6月の33位から、7月は7位へ急上昇していました。「夏」のつく名前は、「夏帆(かほ)」「瑠夏(るか)」「彩夏(あやか)」「夏葵(なつき)」「夏希(なつき)」「夏穂(かほ)」「夏穂(かほ)」「千夏(ちなつ)」の順に多く、全部で136種類、計263名に名づけられていました。 7月生まれの女の子の名前では、「結月」「詩」「凪」が先月と比較して大幅にランクアップ。「葵」「結月」「詩」「紬」「凪」など、古風で日本的な「レトロネーム」に人気が集まる結果になりました。これから女の子を出産されるかたは、ぜひ参考になさってくださいね!<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2020年7月1日(水)~2020年7月25日(土)調査件数: 6,952件(女の子) 文/福島絵梨子
2020年08月07日映画『喜劇 愛妻物語』が、2020年9月11日(金)に公開。濱田岳×水川あさみが、夫婦役として出演する。足立紳監督の(ほぼ)自伝的小説が映画化!映画『喜劇 愛妻物語』は、『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った(ほぼ)実録小説を、自ら映画化させた半自伝的な作品。結婚10周年を迎えるも、年収50万円の売れない脚本家・豪太と、そんな情けない夫に絶望している酒好きの妻・チカを主人公にした、倦怠期真っ只中、セックスレス夫婦の痛快な愛憎劇が描かれる。<ストーリー>結婚して10年。いまだにうだつの上がらない脚本家の豪太と、トキメキを失って久しい妻のチカが、幼い娘と三人で旅に出た。四国を舞台にしたシナリオを書くための五日間の取材旅行。しかし豪太にはもうひとつの重大ミッションがあった。旅の間になんとしても、「セックスレスの妻とセックスする」という悲願を達成するのだ!登場人物/キャスト倦怠期真っ只中の夫婦役に抜擢されたのは、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』『コンフィデンスマンJPプリンセス編』といった話題作の出演が後を絶えない濱田岳と、『滑走路』『ミッドナイトスワン』の出演を控える水川あさみのふたり。超ダメ男と超恐妻という凸凹コンビが織りなす、リアルな夫婦生活を捉えた掛け合いに注目だ。豪太(濱田岳)稼ぎがほぼゼロで家に居場所もないのに、隙あればセックスに持ち込もうとする奮闘するダメ夫。チカ(水川あさみ)夫に罵声を浴びせながら、家計や子育てを支える超恐妻。夫とのセックスを拒み続けている。また豪太とチカの娘アキには、音楽ユニット「Foorin」のメンバーでもある新津ちせが抜擢。さらにチカの親友・由美役に夏帆をはじめ、光石研、ふせえり、大久保佳代子らといった人気キャストが脇を固める。旅の道中もトラブルばかり!ふたりが迎えるラストとはー?!解禁された予告編には、豪太が車の免許を持っている妻・チカの機嫌を取り、娘のアキも連れて“うどん県”こと香川へシナリオハンティングへ向かう姿が映し出されている。しかし家族旅行気分もつかの間、旅の道中でもトラブルばかり起こす豪太にチカが大激怒。さらに事態を好転させようとするチカに対して、豪太は相変わらず頭中はセックスしかないダメっぷり…。果たして旅の終わりにシナリオは完成するのか?そして2人は仲良く結ばれるのか?はたまた綱渡りの夫婦関係は終わりを迎えてしまうのかー?!笑いあり、涙ありのラストは是非シアターで鑑賞してみてほしい。詳細映画『喜劇 愛妻物語』公開日:2020年9月11日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー脚本・監督:足立紳原作:足立紳「喜劇 愛妻物語」(幻冬舎文庫)キャスト:濱田岳、水川あさみ、新津ちせ、大久保佳代子、坂田聡、宇野祥平、黒田大輔、冨手麻妙、河合優実、夏帆、ふせえり、光石研製作:『喜劇 愛妻物語』製作委員会z
2020年08月06日ベビーカレンダーは、2020年7月生まれのお子さん14,140名(女の子:6,952名/男の子:7,188名)を対象に『7月生まれベビーの名づけトレンド』に関する調査を行いました。女の子は「夏」、男の子は「海」を使った 「夏ネーム」が急増し、大人気でした! 名前ランキングTOP10 【女の子】古風な名前がトレンド!7月生まれの女の子に人気の名前1位は「陽葵(主なよみ:ひまり)」、2位「凛(りん)」、3位「葵(あおい)」でした。「陽葵」は5月以降、3カ月連続で1位を獲得しています。 「結月(主なよみ:ゆづき)」は、6月15位から7月4位へ、「詩(主なよみ:うた)」は6月44位から7月は7位へ、「凪(主なよみ:なぎ)」は6月62位から7月8位へそれぞれ大きくランクアップしており、特に7月生まれの女の子に多く名づけられていました。「葵」「結月」「詩」「紬」「凪」など、古風で日本的な「レトロネーム」が好まれているようです。 【男の子】「陽」や「海」を用いた「夏ネーム」が大人気7月生まれの男の子に人気の名前は、1位「陽翔(主なよみ:はると)」、2位「蒼(主なよみ:あお、あおい)」、3位「樹(主なよみ:いつき)」という結果でした。3月、4月と2カ月連続で「陽翔」が1位でしたが、5月、6月は「蓮」が1位に。そしてこの7月、3カ月ぶりに「陽翔」が1位に返り咲きました。ランク外ですが注目なのは、7月15位「海斗(主なよみ:かいと)」(6月58位)、17位「海翔(主なよみ:かいと)」(6月41位)といった海にまつわる「海ネーム」が人気急上昇していたこと。 また、1位「陽翔」、13位「陽(主なよみ:はる)」、14位「暖(主なよみ:だん)」といった太陽やその暖かさをイメージする「太陽ネーム」が上位にランクインするなど、夏らしいイメージの名前「夏ネーム」が特に人気が高まっていました。 よみランキングTOP10【女の子】夏らしい漢字を用いた「さな」が人気!7月生まれの女の子に人気のよみ1位は「あおい」、2位「ゆい」、3位「ひまり」でした。5月、6月と2カ月連続で1位だった「めい」は9位へ。6月に3位だった「あおい」が初めて1位を獲得しました。 7月に注目したいのは6位の「さな」。6月20位から大きくランクアップしています。「さな」と読む名前を見てみると、「咲夏」「彩七」「紗凪」など、季節の「夏」や生まれ月の「七」、7月の季語「夕凪」の「凪」など、季節感を取り入れた漢字が多く使われたことが、7月に人気が急上昇した理由のようです。 【男の子】「かいと」が急上昇!7月生まれの男の子に人気のよみ1位は「はると」、2位「みなと」、3位「りく」でした。「はると」はここ数年、月間ランキング1位を一度も譲っていないよみの絶対王者です。7月も2位と大差で1位をキープしていました。近年「○○と」と読む「と止めネーム」が人気ですが、7月は「はると」「みなと」のほか、4位「あおと」、6位「かいと」、11位「ゆうと」、12位「ゆいと」などが上位にランクイン。 7月に人気が急上昇したのは「かいと」。6月12位から、7月は6位へ大幅にランクアップしています。「かいと」と読む名前では、前出の「海翔」「海斗」のほか、「海音」「海大」「海都」など、海のつく「海ネーム」が多く使われ、7月に急上昇したようです。 そのほか、9位「ひなた」は、6月16位から大きく順位を上げました。7月の季語に「日向水(ひなたみず)」という言葉があることから、季語を用いた名づけが好まれたことが伺えます。 漢字ランキングTOP10【女の子】「夏」を用いた名前が人気!7月生まれの女の子に人気の漢字1位は「花」、2位「菜」、3位「結」でした。毎月人気漢字TOP10の顔ぶれがほとんど変わらない中、7位に食い込んできたのは「夏」。6月33位から順位が大きく上がり、7月生まれの女の子の名前に多く用いられたことがわかります。 「夏」のつく名前は、「夏帆(かほ)」「瑠夏(るか)」「彩夏(あやか)」「夏葵(なつき)」「夏希(なつき)」「夏穂(かほ)」「夏穂(かほ)」「千夏(ちなつ)」の順に多く、全部で136種類、計263名に名づけられていました。 【男の子】「海」を使った名づけが急増7月生まれの男の子に人気の漢字1位は「翔」、2位「斗」、3位「大」という結果でした。近年トレンドの「と止めネーム」の止め字として使われた影響か、1位「翔」、2位「斗」、7位「人」など「と」と読む漢字が上位に多くランクインしました。 また、7月の男の子の名づけでは「海」を用いた「海ネーム」が好まれることから、「海」は6月32位から7月は12位へ、大きくランクアップしていました。 「七」を使った「生まれ月ネーム」も増加最後に、7月は毎年生まれ月の「七」を名前に用いた名づけが増えることから、「七」のつく名前を調査しました。 女の子では「七海(主なよみ:ななみ)」「七瀬(主なよみ:ななせ)」「七愛(主なよみ:なな)」など全41種類、計70名に名づけられていました。男の子では、「七斗(ななと)」「七音(なお、なおと)」「陽七斗(ひなと)」など全12種類、16名に用いられていました。 毎年7月、8月は季節感を取り入れた夏らしい名前の人気が急上昇する傾向にあります。今年の夏も、「夏」「陽」「海」を使った「夏ネーム」がトレンドです。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2020年7月1日(水)~2020年7月25日(土)調査件数:14,140件(女の子:6,952件/男の子:7,188件) ※本調査内容をご使用いただく際は、出典の記載をお願い申し上げます。また、画像データ等の改変はご遠慮ください。
2020年08月06日第43回日本アカデミー賞で、長澤まさみは最優秀助演女優賞を受賞した。受賞コメントにて、長澤さんは、「まだ会ったことのない自分を目指して、これからも励んでいきたいと思います」と誠実に語った。その言葉から半年も経たぬうちに、彼女は有言実行した姿をスクリーンに映し出すことになる。気高く・強く・美しい楊端和(『キングダム』)から一変、最新主演映画『MOTHER マザー』で、長澤さんは瞳を濁らせ、気性の激しい、息子への歪んだ愛を心に宿したシングルマザー・秋子になった。「『MOTHER マザー』に関しては、秋子のような役を周りの人がやらせたかったんじゃないのかな?って、ちょっとだけ思ったりもしました。ある意味で、秋子のようなイメージのない私が、この役をやることの意外性みたいなものもあるのかもしれないな、って」と、長澤さんは新たな役どころについて反芻する。周りも本人も見たことのないキャラクターを、確かに作り上げた手ごたえを感じながら。「演じていて面白いかどうかもわからない」けど、魅力を放つキャラクターを演じて仕事もせず、その日暮らしで、周囲のすねをかじって生きる母親――にわかに理解し難い秋子というキャラクターを演じる上で、長澤さんは、これまでとは異なる準備期間の過ごし方をしていたという。「実は、秋子を演じる前まで、明るい役や強い役が続いたりしていたんです。ワッと感情的な雰囲気を持つ役が多かったので、1度払拭したい思いがありました。それに、お芝居をするときは、いつも自分の感情が巻きついている感じがしていて」。「秋子になるためにはダラッとした生活感が見えるといいなと思って、撮影に入る前までは、家でテレビを観ながら、お菓子を食べながら、すごくダラダラした生活をするようにしていました。撮影の前の日とかは、ちょっとむくむような物を食べたりとかして。ふしだらに見えたらいいなと思ったんですよね(笑)。小さい積み重ねかもしれないですけど、そのダラダラの時間を持てたことが、振り返ってもよかったです。纏う空気感は、自分の意識していないところについている気がするので」。たびたび見せるうすら笑いも、急に怒鳴りつける情緒不安定さも、何を考えているのか・考えていないかのすら読めない秋子の心情を、細かく巧みに掬い取るような演技は、物語のトーンを作り出し、居心地の悪さまで漂わせる。およそ俳優冥利に尽きる役とも言えそうだが、本人は「演じていて面白いのかどうかも…ちょっとわからないですね」と苦笑。「こんな人、だって嫌いだもん(笑)。全然好きになれないですよ、秋子なんか。正当化もしたくないし、認めたくないです」と吐露した。好感も共感も抱けない役柄ではあるものの、遼(阿部サダヲ)、宇治田(皆川猿時)、赤川(仲野太賀)と、男たちは次々と秋子に陥落していく。外見や中身の美しさではない、得も言われぬ魅力に虜になる様子は実に本能的であり、本作のキャッチコピーにも踊る、「聖母か、怪物か」という秋子の不思議な二面性を醸す。「秋子は天性の人たらし、みたいな感じなのかな。ある意味、裏のマドンナと言ったら変だけど、闇のマドンナなんですかね(笑)?何が魅力なのかはわからないけど、魅力がある人って、いますよね。例えば、男の子にすごく人気な女の子を見ていると、愛らしいとも天真爛漫とも違う…言葉で形容するのが難しい、言動やたたずまいの魅力を思う瞬間があるんです。秋子はそれに当てはまるんじゃないかな、人の心が動くってそういうところなのかな、と思いました。秋子の息子・周平(奥平大兼)目線だけだったら、ここまで物語に興味を持てなかったのかもしれないですし、だから『MOTHER マザー』自体も映画になったのかな、と思うんです」。「母性はすごく強いタイプ」長澤さんの持つ母親像とは本作では、秋子と子どもたちに寄り添い、手を差し伸べようとする児童相談所の職員・亜矢役で夏帆が出演している。長澤さん&夏帆さんと言えば、2015年の『海街diary』で愛おしい姉妹役として共演していた。180度異なるような役柄での再共演について話を振ると、長澤さんは、ぐっと目じりを下げうれしそうに微笑む。「私、若いときに同世代の女優さんとあまり共演する機会がなかったので、同期というか同志のような人がいないんですけど、大人になって、それこそ『海街』ぐらいから増えていったというか。同世代と言ってしまうと、夏帆ちゃんのほうが年齢が下なので申し訳ないけど(笑)」。「けど、やっぱり夏帆ちゃんは気の置けない人だし、とても尊敬している女優さんなので、そうした信頼関係がある人と、もう一度共演できることがあまりないから、すごくありがたいことだなと思いました。再共演って“割と恥ずかしいものなのかな?”と思っていたんですけど、そんなこともなくて。すごく安心感と信頼感があったので、本当に感謝しています」。最後に、本作で演じた母親という立場について、秋子を通して長澤さんの持つ母親像に変化があったかを尋ねた。「“こういう母親になりたいな”と思う明確なものができたというわけではなく、親もやっぱり初めて親になるわけだから、迷いながらでいいんだろうし、失敗しないのが親ではない、と感じました。お互い一緒に学んでいくのが親子だと思うというか。子どもが初めてすることは、親も初めてだと思うから」。そう語った後、長澤さんはふっと力を抜き、やわらかな表情になった。「私、もともと母性が強いタイプだと思うんですよね。人の世話するのも結構好きなので、母親役自体はすごく好きなんです。それに、子どもが生まれることは、やっぱり奇跡なんだなと思いました」。(text:赤山恭子/photo:You Ishii)■関連作品:MOTHER マザー 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2020「MOTHER」製作委員会
2020年06月29日ベビーカレンダーは、名前の人気順位を検索できる「赤ちゃんの名づけ・名前ランキング」を開設するなど、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級! 今回は7月生まれの女の子の赤ちゃん7,057名の名前をもとに、7月らしく夏を感じる名前をご紹介します。 7月生まれの「夏」がつく名前ランキングTOP10じめじめした梅雨もあけて、本格的な夏が始まる7月。ベビーカレンダーの調査によると、7月生まれの女の子7,057名のうち、なんと234名もの女の子に「夏」を用いた名づけがされていました。名前に「夏」がつくことで、夏らしさがストレートに伝わり、活発で元気な女の子というイメージを持つようです。 ここでは、7月生まれの女の子の赤ちゃんの名前から、7月生まれにぴったりな「夏」がつく名前ランキングTOP10をご紹介します。 1 夏帆(主なよみ:かほ)2019年の名前ランキング65位にランクインした「夏帆(主なよみ:かほ)」。風をはらんで船を進める「帆」を意味することから、「海のように深く広い心を持って欲しい」「キラキラと輝く夏の海のように世界に広がり、自由に生きてほしい」という願いを感じられるようです。シャープな印象を与える「か」に、「ほ」をつけることでやわらかく優しい雰囲気に。二音で呼びやすく、かわいらしい印象も与えます。女優の夏帆さんが同名で活躍されています。 2夏芽(主なよみ:なつめ)2019年の漢字ランキング35位にランクインした「芽」を組み合わせた「夏芽(主なよみ:なつめ)」。「芽」はその漢字の通り、植物などの芽を意味します。新たな始まりや生命力、発展性を感じさせる字であることから、「夏の新芽のように、生命力に満ち溢れた元気いっぱい女の子になりますように」という想いを込めて名づけてもいいですね。 3夏希(主なよみ:なつき)「なつき」というよみが2019年よみランキング79位にランクイン。元気ではつらつとした印象の「き止めネーム」でもあります。「希」は2019年漢字ランキングでも14位にランクインする人気の漢字で、その字のとおり希望を感じさせる名前です。また、男の子の漢字ランキングでも15位にランクインしており、男女ともに人気があるのがわかります。 4帆夏(主なよみ:ほのか)「ほのか」は、2019年よみランキング11位にランクイン。「ほのか」は、色や光、音などをかすかに感じる様子、ほのぼのとした暖かさを感じられる様子を表す言葉です。あたたかく優しいイメージで、癒し系の女の子に育ちそうですね。 4楓夏(主なよみ:ふうか)「楓夏(主なよみ:ふうか)」は、「ふうか」というよみが2019年よみランキング41位にランクイン。空気を含んだやわらかい音である「ふう」という響きがかわいらしく、「か」と組み合わせることで、安定感や落ち着きをプラスしています。2018年の55位から10ランク以上アップした「ふうか」は、今後さらに人気が出そうです。「楓」は秋に紅葉する落葉樹。秋と夏の季節感をあわせ持った、風情のある名前です。 6千夏(主なよみ:ちなつ)2019年の漢字ランキング36位にランクインした「千」を組み合わせた「千夏(主なよみ:ちなつ)」。「千」は数が多いことを意味し、長寿と豊かさをイメージさせることから縁起の良い字ともされています。「ち」とよむことで、どこか親しみやすさを感じる名前です。タレントの若槻千夏さんが同名で活躍されています。 7夏凛(主なよみ:かりん)2019年の漢字ランキング38位にランクインした「凛」を組み合わせた「夏凛(主なよみ:かりん)」。「凛」は「凛とした」「凛々しい」などの言葉に使われることから、「芯の強さ」「知性」「品がある」といったイメージがある人気の名前です。「りん」という音の響きもかわいらしく、夏でもどことなく爽やかさを感じますね。 7結夏(主なよみ:ゆいか)2019年の漢字ランキング5位にランクインした人気漢字「結」を組み合わせた「結夏(主なよみ:ゆいか)」。よみの響きもかわいらしい「結」は、「結ぶ」「実をつける」という意味があり、「友人や家族など、周囲の人との縁に恵まれますように」という願いをこめてもいいですね。優しく伸びのびとした印象の「や行ネーム」です。 7彩夏(主なよみ:あやか)2019年の漢字ランキング12位にランクインした人気漢字「彩」を組み合わせた「彩夏(主なよみ:あやか)」。「あやか」というよみも、よみランキング87位にランクインしています。「いろど(る)」ともよむ漢字から、「多彩な魅力を持った美しい女の子に育ちますように」という願いが込められているようです。「あや」のよみは、おしとやかで愛らしい雰囲気がありますね。 7梨夏(主なよみ:りか)2019年の漢字ランキング33位にランクインした「梨」を組み合わせた「梨夏(主なよみ:りか)」。「梨」は果樹のナシを意味し、白い可憐な花を咲かせたあとに、みずみずしくおいしい実をつける梨をイメージすることから、女の子に人気の漢字です。「り」という音から、どことなく利発でチャーミングな印象を受けますね。 7月生まれの女の子の「夏ネーム」をご紹介しました。太陽の日差しが強くなる7月、「夏」という漢字を用いながらも、どこか涼し気で優しい印象の名前が多く見受けられました。7月に女の子をご出産予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。<調査概要>調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利⽤された⽅ 調査期間:2019 年 7 月 1 日(月)〜2019 年 7 月 24 日(水) 調査件数:7,057件(女の⼦) 文/福島絵梨子
2020年06月23日直木賞作家・島本理生の小説を、夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗らを迎え、三島有紀子監督が映画化した『Red』。この度、本作のBlu-ray&DVDが10月2日(金)にリリースされることが決定した。「ファーストラヴ」で第159回直木三十五賞を受賞し、現代女性の恋や生きづらさを様々な作品で表現してきた島本氏。女性からの圧倒的な支持を得てきた島本氏が2014年に発表したのが「Red」。倫理を越えた描写で新境地を開いた本作は、あまりにも衝撃的な内容で賛否両論が起きた。そんな話題作を映像化したのは、『繕い裁つ人』『幼な子われらに生まれ』などを手掛けた三島監督。キャストには実力派俳優が集結し、主人公・村主塔子役には夏帆さんを迎え、かつて愛した男との再会で心も身体も解放していき、自由に美しくなっていく女性を繊細かつ大胆に演じている。また、かつて愛した男・鞍田役には妻夫木さん。塔子に好意を寄せる小鷹役は、「知らなくていいコト」の尾高役が大きな話題となった柄本さん。そして、塔子の夫・真役は間宮さんが演じた。ほかにも、片岡礼子、酒向芳、山本郁子、浅野和之、余貴美子らが脇を固めている。今回三島監督は“男と女”に焦点を定め、心と身体の繋がりを通して一人の女性の生き方を見つめ、不器用な大人たちの恋愛感情を、肉迫した臨場感のある映像でつぶさに追いかけた。原作とは異なるラスト、主人公の“選択”にも注目だ。なお、今回のリリースではBlu-rayに封入特典としてリーフレットが付いてくるほか、メイキングやイベント集などが映像特典として収録される予定だ。『Red』Blu-ray&DVDは10月2日(金)リリース、同日DVDレンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:Red 2020年2月21日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020『Red』製作委員会
2020年05月21日長澤まさみ、阿部サダヲが共演し、実話をベースに描く大森立嗣監督『MOTHER マザー』で、長澤さん演じる主人公の息子役に初オーディション&スクリーンデビューの超新星・奥平大兼(おくだいら だいけん)が決定。彼が登場する本予告&ポスタービジュアルが解禁された。この度、第2弾キャストとして発表されたのは、実話を基にした本作で祖父母を殺害したとされる17歳の少年・周平役。物語では、母親と息子の関係を息子の幼少期から青年期を通して描かれていく。長澤さん演じる母親・秋子の歪んだ愛情しか知らずに育った周平を演じたのは、本作が初オーディションにしてスクリーンデビューとなる新人・奥平大兼。今回解禁されたポスタービジュアルは、長澤さんが演じる母親・秋子が、奥平さん演じる息子・周平に、まるで恋人のように寄りかかるものとなっており、周平目線の「こんな母親でも僕にとって世界(すべて)」というコピーが印象的。また、本予告映像では、長澤さんが演じる母・秋子の「あれはあたしが産んだ子なの。あたしの分身。舐めるようにしてずっと育ててきたの」という印象的なセリフから母と息子の歪んだ愛情が伝わってくる。「学校、行きたいんだけど」という、母親と外側の世界の間で揺れる周平の葛藤も描かれている。さらに、同じく第2弾キャストとして発表となった夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花ら豪華キャストも映し出され、ラストには「この真相をうけとめられるか?」と挑戦的な言葉が投げかけられている。長澤まさみも絶賛「初めてお芝居をするとは思えない」友人との帰り道、渋谷駅の改札で事務所から声をかけられスカウトされたという奥平さんは、「勉強のために」と初めて受けたオーディションで今回の大抜擢となった。奥平さんは、当時の心境を「審査側の机は選考書類の山でしたし、絶対受かるわけがないと思っていたので、合格の連絡を聞いたときは、嬉しいよりも驚きの方が大きかったです」とコメントする。撮影前には、既成の価値観では測れない母親との関係に翻弄される息子という役柄を演じることに不安を覚えるも、「長澤さんが『大丈夫』と優しく声を掛けてくださり、お母さんのように接してくださったおかげで、脚本を読んで僕が感じた周平を演じることができました」と、初めての現場をふり返った。そんな奥平さんを撮影前のワークショップから見てきた大森監督は、「頭で考えてできるような役ではないから、撮影が進む中で自分が感じることを大事にして欲しいと、とにかくずっと言い続けていました。彼が偉かったのは、演技の中で嘘をつかないことをやり通せたこと」と評価。長澤さんは、「奥平くんは初めてお芝居をするとは思えないくらい堂々としていて、感じたことや思ったことを素直に反応してくれたので、今回、私はとても助けられていたように思います」と語っている。『MOTHER マザー』は今夏、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MOTHER マザー 2020年初夏、全国にて公開予定(C)2020「MOTHER」製作委員会
2020年04月27日女優の長澤まさみが主演を務める映画『MOTHER マザー』(今夏公開)の第2弾キャスト&本予告&ポスタービジュアルが27日、明らかになった。同作は、新聞記者』『宮本から君へ』など話題作を送り出す映画会社・スターサンズの河村光庸プロデューサーが、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、『日日是好日』の大森立嗣監督とタッグを組み、新たな物語として映画化した。男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた秋子(長澤)実の息子・周平に奇妙な執着を見せる。やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”が、成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせる。秋子と内縁の夫になるホスト・遼を阿部サダヲが演じることが発表されていたが、この度、第2弾キャストとして、17歳の少年・周平役が明らかに。本作が初オーディションで、初スクリーンデビューとなる新人・奥平大兼が決定した。友人との帰り道、渋谷駅の改札で一人足止めされた際に、事務所から声をかけられスカウトされたという奥平は、「勉強のために」と初めて受けたオーディションで今回の大抜擢となった。今回解禁されたポスタービジュアルは、長澤が演じる母親・秋子が、奥平演じる息子・周平に、恋人のように寄りかかるものになっており、周平目線の「こんな母親でも僕にとって世界(すべて)」というコピーが寄せられている。また、本予告映像は、センセーショナルな導入にはじまる。長澤が演じる母・秋子の「あれはあたしが産んだ子なの。あたしの分身。舐めるようにしてずっと育ててきたの」という印象的なセリフから母と息子の歪んだ愛情が伝わり、「学校、行きたいんだけど」と揺れる周平の葛藤も描かれている。今回、同じく第2弾キャストとして発表となった夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花ら豪華キャストも映し出され、ラストには「この真相をうけとめられるか?」と観客へ訴えかける内容になっている。○奥平大兼 コメントオーディションを受けること自体が初めてで、勉強になればとオーディションを受けました。審査側の机は選考書類の山でしたし、絶対受かるわけがないと思っていたので、合格の連絡を聞いたときは、嬉しいよりも驚きの方が大きかったです。撮影に入る前に、大森監督の俳優ワークショップを受けていたのですが、いざ現場に入ると、過酷な環境の中で生きる周平を演じきれるかとても不安でした。長澤さんが「大丈夫」と優しく声を掛けてくださり、お母さんのように接してくださったおかげで、脚本を読んで僕が感じた周平を演じることができました。今回この役を演じることで、周平のような子供が世の中にいるんだ……と実感し、色々と考えされられました。本作を観て、もしかしたら自分の身近にもいるかもしれない、と考えていただくきっかけになればいいなと思います。・プロフィール2003年9月20日生まれ・東京都出身。初めてのオーディションで大抜擢され、本作『MOTHER マザー』が初スクリーンデビューとなる。趣味は、芸術・洋楽・クラシック鑑賞など。特技は空手で、空手初段を持ち、2012年に全国武道空手道交流大会「形」で優勝経験がある。○長澤まさみ コメント奥平くんは初めてお芝居をするとは思えないくらい堂々としていて、感じたことや思ったことを素直に反応してくれたので、今回、私はとても助けられていたように思います。そこで生まれた感情に大きく揺れ動く姿と対峙することで、自分も素直に演じることができました。お芝居は、その瞬間瞬間の感情を表現することが大切だと改めて感じさせられました。○大森立嗣 コメント頭で考えてできるような役ではないから、撮影が進む中で自分が感じることを大事にして欲しいと、とにかくずっと言い続けていました。彼が偉かったのは、演技の中で嘘をつかないことをやり通せたこと。素直だからこそ、嘘をつくのは嫌だという感覚が本人の中にあって、嘘をつかないためには自分がそこでどういう気持ちにならなければいけないのかという作業を、撮影中の彼は常にしていたと思います。○佐藤順子 コメントこの作品の明暗は周平役で決まると考えていました。周平と同じ年頃の数多くの役者さんにオーディションでお逢いしましたがイメージに合う方がおらず、最後に飛び込みで「演技経験はない新人ですが」と言われてお会いしたのが奥平さんでした。彼は演技未経験ではありましたがとても深く脚本と役柄を理解しており、その感性にすごく驚かされたのを覚えています。周平役には、16-17歳という少年期の危うさと繊細さ、そして主人公の母親を支える包容力が必要だと考えていたので、はじめてオーディションでお会いした時、彼しかいないと確信しました。現場でも撮影を重ねるごとに良くなり多くの奇跡的なシーンを撮影する事が出来たと思いますし、まるで奥平大兼の役者としての成長をドキュメントで観ている様でした。
2020年04月27日上白石萌歌を主演に迎え、田島列島による同名漫画を実写映画化した『子供はわかってあげない』。この度、予告編映像と、新ビジュアルが公開された。“マンガ大賞2015”や数々の漫画賞を受賞し、糸井重里、夏帆、西野七瀬ほか著名人らが好きな作品として挙げる『子供はわかってあげない』。『南極料理人』『横道世之介』などで知られる沖田修一監督がメガホンを取り、初めて漫画の実写化に挑む。主人公・美波役を演じるのは、みずみずしい魅力と確かな演技力で引っぱりだこの上白石。相手役の“もじくん”こと門司役は、超新人ながら石井裕也監督作『町田くんの世界』の主演に大抜擢され話題を呼んだ細田佳央太が務める。この若手たちが紡ぎ出す人間模様を支えるキャストには、豊川悦司、千葉雄大、斉藤由貴、古舘寛治など、豪華俳優陣が大集結。物語をカラフルに彩る。公開された予告編映像で描かれているのは、“普通の”女子高生・美波に待ち受ける、ちょっぴり“普通じゃない”、ひと夏の出会いのオンパレード。個性豊かなキャラクターたちが織りなす、怒涛の展開には沖田監督らしさが感じられる一方で、監督の新境地ともいえる、ラストの美波の告白シーンは必見だ。10代最後の上白石が魅せるナチュラルな表情が、少しずつ大人に向けて成長する美波と見事にマッチし、さわやかな感動、そして胸騒ぎの夏休みを予感させる。また、美波と“もじくん”の出会いのきっかけとなる劇中アニメ『魔法左官少女バッファローKOTEKO』で主人公・KOTEKOの声を務めるのは、人気声優の富田美憂だ。さらに、浪川大輔、櫻井孝宏、鈴木達央、速水奨など、超豪華声優陣の出演も決定。アニメーション制作は颱風グラフィックスが担当し、沖田監督のこだわりもつまった、本格的な劇中アニメに仕上がっている。あわせて公開された新ビジュアルは、美波のまっすぐな瞳と、“あの夏の出会いが私を変えた”というコピーが印象的なもの。エモーショナルな雰囲気が漂う数々の場面写真は、どこか懐かしくも新しい、かけがえのない“夏休み気分”を味わえるものになっている。『子供はわかってあげない』6月26日(金)よりテアトル新宿・イオンシネマほか全国公開
2020年04月09日3月1日(日)放送の日本テレビ系「おしゃれイズム」に俳優の柄本佑がゲスト出演。放送中の「知らなくていいコト」のカメラマン・尾高役で多くの視聴者がその魅力のとりこになっている柄本さんの、謎多きプライベートに迫る。2003年、主演作『美しい夏キリシマ』で映画デビューを飾ると、弟の柄本時生と結成した演劇ユニットでも活動。2015年には連続テレビ小説「あさが来た」などで注目されると『きみの鳥はうたえる』や『素敵なダイナマイトスキャンダル』での演技が評価され、数多くの映画賞を受賞。『ねことじいちゃん』『居眠り磐音』『アルキメデスの大戦』『火口のふたり』など立て続けに公開作がヒットした昨年に続き、今年に入ると妻夫木聡、夏帆らと共演した『Red』に、吉高由里子、重岡大毅らと共演中の「知らなくていいコト」では、新たな魅力を発揮している柄本さん。そんな柄本さんは芸能界の仲間たちと“芸能界食べ歩き部”を結成しているそうで、メンバーの人気女性タレント、個性派俳優がスタジオにサプライズ登場し、意外な一面を暴露。憧れはあの“人気ユーチューバー”、意外な交遊関係も明かされるほか、“夕食は○○だけ”など変わった食のスタイルや自宅の膨大なDVDコレクションも紹介。さらに柄本さんが“いま結婚したいアイドル”とは!?人気イケメン俳優が告発した“柄本佑は大の嘘つき”の理由とは?柄本さんの謎多きプライベートにも迫っていく。柄本さんが出演中のドラマ「知らなくていいコト」は毎週水曜22時~日本テレビ系で好評放送中。吉高さんが母の死をきっかけに自分の父が30年前に逮捕された無差別殺人犯・乃十阿徹であることを知る週刊誌記者の真壁ケイト役で出演。ケイトの元カレで、ケイトの父親のことを知っていた尾高由一郎を柄本さんが演じ、ケイトの父のことを他誌にリークする“クズ元カレ”野中春樹に重岡大毅。さらに佐々木蔵之介、小林薫らも共演する。「おしゃれイズム」は3月1日(日)22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2020年03月01日映画『Red』の公開記念舞台あいさつが22日、都内で行われ、夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗、三島有紀子監督が出席した。現代女性の恋愛心理描写で女性から支持を得ている直木賞作家・島本理生が新境地を開いた『Red』を、三島有紀子監督により映画化された本作。誰もがうらやむ夫の真(間宮祥太朗)と何も問題のない生活を過ごしていたはずの村主塔子(夏帆)だったが、かつて愛した鞍田秋彦(妻夫木聡)と10年ぶりに再会を果たし、誰もが想像しなかった選択をする。公開初日を前日に迎えたということで、この日は公開記念舞台あいさつ。主人公の塔子を演じた夏帆は「過去に三島さんとはご一緒しましたが、今回は今までで見たことがない顔が見たいとおっしゃっていただき、そこを出すにはどうしたらいいのか悩みました。できる範囲内でお芝居をするのはダメだと思い、一歩踏み出そうと現場では常に葛藤していましたが、この作品のために自分ができることは何でもやってやろうと思いながら現場にいました」と覚悟を持って撮影に臨んだという。夏帆が演じた塔子は、夫の真、10年ぶりに再会した蔵田、そして蔵田が勤める設計事務所の小鷹の3人に愛される中で誰と愛して生きていくのかを選択する。妻夫木は「僕は蔵田として接していましたが、何とも言えないですね。監督は『この2人は宿命』と仰って腑に落ちましたが、僕自身はできれば行きたくない世界ではあります。(夫婦の)お互いの小さな我慢の積み重ねがこういう状態を生んでしまっていると思うので、僕はそうならないように努力したいなと思っています」と話した。夏帆も3人の男性について言及し「難しいですね(笑)」と苦笑いも「蔵田さんに惹かれてしまう塔子の気持ちも分かりますが、刹那的であるからこその魅力もあるし、実際に私だったら自分が自分でいられなくなる危うさを感じます。小鷹さんは1番等身大でいられるという気はしますね。真くんはすごい良い夫で彼なりに大切にしてくれます。1番安心感があるのは真くんなのかなと思います」とコメント。そんな彼女に男性キャストと三島監督がバラの花束を手渡し、涙が溢れ出そうだった夏帆は「中々自分で消化しきれてないですが、本当にここのいる皆さんとご一緒でき、この作品と出会えて良かったと思います。私にとって30代に向けてのターニングポイントになる作品だったし、ちゃんと悩む時間を許してもらえたのはありがたかったです」と感謝の言葉を口にしながら「これを糧にまた皆さんとご一緒できたらと思います」と再会を願っていた。
2020年02月22日2月21日に、映画『Red』が公開されました。幸せをつかみたいのにつかめない、そんな「不器用な女性たち」の共感を集める直木賞作家・島本理生さんの作品を映画化、しかも映画だけのオリジナルストーリーとなっています。■流される女と秘密を抱えた男村主塔子(夏帆さん)は大学時代、既婚の鞍田秋彦(妻夫木聡さん)と不倫の関係でした。それから10年経ち、2人は再会します。秋彦は離婚してシングルに、塔子は結婚していました。しかも夫との間に娘が1人いて、夫の両親と同居していたのです。経済的には何不自由ない生活を送りながらも、塔子の心は窒息寸前でした。マザコンの夫、家政婦のごとく扱われる日々、夫婦生活は皆無…。自分の幸せが何なのかわからなくなったとき、かつての恋人が現れたのでした。秋彦との関係は「過ち」とわかっている。わかっていても、彼と過ごす時間はありのままの自分で「呼吸」ができる。だから、いけないと思いつつ、彼に癒しを求めてしまう…。ある雪の夜、2人は別れの予感を抱きながら一緒に車を走らせます。そして、明彦のある“秘密”が意図せず明かされ…。■浮気をする理由なぜ、人は浮気してしまうのでしょうか?それは人間関係の築き方にポイントがあるのです。浮気しないカップルの多くは、以下のような関係を築けています。[1] お互いの役割が明確で、相互扶助ができている[2] 2人で決めた選択に対して、共同責任の意識がある[3] 相手への尊敬の念を持っている[4] 相手の心情を思いやる情緒性があるこのような関係を築けていると「相手を傷つけたくない」という気持ちが働き、もしチャンスがあったとしても浮気に走りません。しかし、これら4つの要素をまったく築けていない場合…信頼関係はガタガタになってしまいます。塔子の例は、まさにそうですね。妻としての役割・母としての役割を一方的に押しつけ、女性として愛することも人として尊敬を抱くこともしない夫。母親の意見に流され、2人で何かを決めてやり遂げるということをしない。これでは、確かに「隙」が生まれてしまうのも無理はないかもしれません。ただ「隙」ができたからといって浮気していいことにはならないのです。その一線を越える人は(理由はいろいろあったにせよ)、相手との関係改善から「逃げる」という選択をしたわけで。楽なほうに進んだ結果が「浮気」なのです。■浮気から始まる真実はあるのか?では、パートナーや恋人と別れて浮気相手と一緒になれたとして、果たして上手くいくのでしょうか。残念ながら失敗するケースが多いのです。これは「日々ともに生活するパートナー」と「ときどき会って過ごす恋人」とでは求めるものが異なるから。恋人といえども、他人であることに変わりはありません。今まで生きてきた人生が異なるのですから、他人とわかり合い絆を築くには、多くの時間と言葉が必要です。ときどき会っている程度なら気づかない、何とも思わないことも、一緒に生活する、あるいは長く付き合うとなると途端にクローズアップされます。それらをひとつひとつ、お互いが納得できるかたちで片づけていかなければなりません。このような「鍛練」ができない人が、相手を変えたからといってできるようになるわけがないのです。■まとめ浮気の心理学、ご理解いただけましたでしょうか。一時の居心地よさを求めて「簡単に裏切れる」人は、結局「簡単な関係」しか築けません。もちろん恋人や伴侶がいても、他の魅力的な男性に心惹かれてしまうことはあるでしょう。それ自体は、悪いことではありません。でも、違う誰かと本気で付き合いたいと思うなら浮気などせず、まず自分のパートナーととことん向き合うべきでしょう。それができない時点で、浮気はどこまでいっても「浮ついた気持ち」でしかないのです。
2020年02月22日2月22日(日)オンエアの「ボクらの時代」に、絶賛公開中の映画『Red』で共演している妻夫木聡、柄本佑、夏帆が出演する。読者モデルとして人気を博し、初主演した映画『ウォーターボーイズ』で第25回日本アカデミー賞優秀主演男優賞と新人俳優賞を受賞し、大河ドラマ「天地人」では直江兼続役で主演するなど一躍人気俳優となると、最近は『怒り』や『ミュージアム』『決算!忠臣蔵』と多彩な役柄を演じる演技派へと成長を遂げた妻夫木さん。2003年、映画『美しい夏キリシマ』の主人公役で映画デビュー。『きみの鳥はうたえる』や『素敵なダイナマイトスキャンダル』で数々の映画賞を受賞すると、昨年は『居眠り磐音』『アルキメデスの大戦』『火口のふたり』といった作品に出演。放送中の「知らなくていいコト」も話題を呼んでいる柄本さん。2015年公開の映画『海街diary』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。その後も『高台家の人々』や『友罪』『ビブリア古書堂の事件手帖』などの作品に出演。昨年は大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」をはじめ「ニッポンノワール-刑事Yの反乱-」も衝撃展開で話題を呼んだ夏帆さん。今回はこの3人が集結。ともに10代の頃から俳優として活躍している彼らが、当時の自分といまの自分を比べて思うことや結婚して子どもが生まれてからの心境の変化などを語り合うほか、映画『Red』撮影時のエピソードなども明かす。映画『Red』は現代女性の恋愛心理描写を巧みに表現し、女性から圧倒的な支持を得る直木賞作家・島本理生が、初めて官能の世界に挑んだ同名小説の映画化作品。平凡な結婚、可愛い娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた村主塔子。10年ぶりに昔の恋人・鞍田秋彦に再会する。「君は、変わってないな――」鞍田は、塔子の気づかなかった心の隙間に悪魔のように入り込んでくる。そして、運命は予想もしない方向へ走り出す――。夏帆さんが塔子を演じ、再会する元恋人・鞍田に妻夫木さん。塔子の本心を見透かしてくる同僚・小鷹に柄本さん。塔子を愛する故、理想を押しつける夫・真に間宮祥太朗といった俳優陣が共演する。映画『Red』は現在絶賛公開中。「ボクらの時代」は2月22日(日)7時~フジテレビでオンエア。(笠緒)
2020年02月22日夏帆と妻夫木聡、さらに柄本佑と間宮祥太朗の共演で贈る映画『Red』。映画初主演を務めた『天然コケッコー』で見せたあどけない無垢な笑顔の少女から、10年以上の時を経て、儚くも強く、繊細な女性へと変貌を遂げた女優・夏帆さん。「すべてが手探りで戸惑うことが多かった」と本人が語る通り、難しい役どころを見事に演じきった。共演の柄本さんも「僕の中では『天然コケッコー』のイメージで止まっていた」が、「現場の立ち姿とか居住まいがすごくかっこよかった」と語っている。役柄によって次々に新たな魅力を発揮していく彼女は、これまで多くの名監督たちとタッグを組んできた。◆『天然コケッコー』(2007年)初主演となる代表作第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した、夏帆さんの初主演作品。山と田んぼが広がる木村町。方言丸出しの中学2年生・右田そよの通う、全校生徒たった6人の分校にある日、東京からかっこいい大沢広海(岡田将生)が転校してくる。初めてできた同級生との楽しく過ごす毎日に、期待に胸膨らませるそよだったが、そよとは正反対の性格で、ちょっと意地悪でとっつきづらい大沢をだんだんと気になりだす…。清純派の代名詞として、いまなお語られる夏帆さんの代表作であり、制服姿の無邪気な笑顔が印象的。本作のメガホンをとったのは『味園ユニバース』や『オーバー・フェンス』などで知られる山下敦弘監督。◆『砂時計』(2008年)松下奈緒の中高生時代役『天然コケッコー』に続いて2度目の島根県ロケとなった、夏帆さんにとっても思い出の作品。芦原妃名子氏の人気漫画の実写化で、両親の離婚を機に田舎へ引っ越してきた主人公・杏とそれを支える大悟の12年の時を描いた純愛ストーリー。松下奈緒演じる杏の少女時代を演じ、池松壮亮演じる少年時代の大悟と初々しいピュアな学生の恋を体現した。『図書館戦争』シリーズや『GANTZ』シリーズ、『キングダム』などのアクション作品が多い佐藤信介監督の作品の中でも、類を見ない王道のラブ・ストーリー。◆『海街diary』(2015年)日本を代表する“4姉妹”の三女に第39回日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか数々の賞に輝き、第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された是枝裕和監督の作品。父親の死をきっかけに、腹違いの四女・鈴と3姉妹が出会い、鎌倉で共同生活を始める。徐々に4姉妹としての絆を深めていく。静謐に描かれる鎌倉での4姉妹の日常を通して、本当の家族になるまでの姿を描いた本作は、綾瀬はるか、長澤まさみ、広瀬すずら日本映画界を代表する女優たちと4姉妹の三女・千佳を熱演した。◆『ピンクとグレー』(2016年)中島裕翔&菅田将暉の幼なじみ「NEWS」の加藤シゲアキが初めて書き上げた小説が原作となった本作。大人気スター俳優・白木蓮吾(中島裕翔)が突然亡くなる。第一発見者は幼い頃からの親友で、蓮吾とは対照的に売れない俳優の河田大貴(菅田将暉)。動揺する大貴は、蓮吾のそばに置かれた6通の遺書を手にする。遺書に導かれ、蓮吾の短い人生を綴った伝記を発表した大貴は、一躍時の人となり、憧れていたスターの地位を手に入れるが、蓮吾を失った喪失感と、その死によって与えられた偽りの名声に苦しみ、自分を見失っていく…。夏帆さんは蓮吾、大貴と幼なじみのサリーを演じており、これまでの清純なイメージから一変、濃いめの化粧にパンクな服を着こなした。メガホンをとった行定勲監督のもと、文字通り新境地を見せたことでも話題となった。◆『友罪』(2018年)永山瑛太と心通わせていく女性にかつて世間を震撼させた事件を起こした少年犯の“その後”を描いた、薬丸岳の同名ミステリー小説を実写映画化。『64-ロクヨン-』シリーズを手掛けた瀬々敬久監督とスタッフが再集結し、人間の揺れ動く心情が繊細に描かれている。ジャーナリストの夢に破れて町工場で働き始める益田(生田斗真)と、同じタイミングで工場勤務につく鈴木(永山瑛太)。鈴木は周囲との交流を避け、過去を語りたがらない影のある人物だが、同い年の2人は次第に打ち解け心を通わせていく。だが、あるきっかけと行動で、益田は鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑い始め…。夏帆は、本作であるきっかけで鈴木に助けられ、次第に好意を抱いていく藤沢美代子役を演じている。美代子は、かつてAV出演を強いられた過去を持つ女性ということで、これまで演じたことのない難役に体当たりで挑んだ。◆『Red』(2020年)妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗の間で揺れ動く30歳を目前に、夏帆さん自身が「何か新しいことにチャレンジしたい」という思いから挑んだ本作。直木賞作家・島本理生がセンセーショナルな表現で新境地を開いた同名小説を映画化、三島有紀子監督が女性の生き様をリアルに描き出した。夏帆さんは誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった主人公・塔子を演じる。10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦(妻夫木聡)と再会したことで、ずっと行き場のなかった気持ちが、少しずつ解かれてゆく。そして、鞍田以外にも塔子の心にそっと寄り添う同僚・小鷹(柄本佑)、夫である真(間宮祥太朗)ら、3人の男性の前で揺れ動く主人公の心の葛藤を演じきり、誰もが想像し得ない映画オリジナルのラストは、賛否両論を呼びながらも力強く女性たちの背中を押すと話題になっている。清純派から、大人の恋愛を見せる役柄へと役の幅を広げながら魅力を増していく夏帆さん。名監督たちに愛されてきた彼女の魅力は日本映画界において、これからも唯一無二の存在感を放ち続けるに違いない。『Red』は2月21日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Red 2020年2月21日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020『Red』製作委員会
2020年02月20日今回は、赤ちゃんの名づけ調査件数日本最大級「ベビーカレンダー2019年赤ちゃんの名前ランキング」から、女の子に人気の「か行ネーム」をお届けします。どことなく和の趣があり、賢い印象のある「か行ネーム」。今回は人気の名前ランキングTOP10をご紹介! 1位こはる2018年のよみランキングで12位、2019年も18位と人気の「こはる」。名前ランキングにはひらがなの「こはる」以外に、「心春」「心陽」「心晴」がランクイン。漢字ランキング9位「心」の人気の高さが分かりますね。穏やかに晴れた晴天である小春日和を連想させる名前。どこか古風でほっとする印象を受ける名前です。 2位かんなよみランキング25位にランクインした「かんな」。名前ランキングには、76位に「栞奈」がランクイン。音の響きもかわいらしい名前です。「栞」は「しおり」とも読み、道しるべという意味も。「栞」という漢字を使うことで清楚で知的な印象になり、人のお手本となるようにという願いが込められている場合もあります。 3位かほよみランキング29位にランクインした「かほ」。名前ランキングには、65位に「夏帆」がランクインしています。夏という漢字を用いられていることから、特に夏生まれの女の子に人気の名前。賢く活発な印象を与える「か」の響きに、やわらかさや朗らかさを感じる「ほ」をつけることで優しい雰囲気になります。 4位ことはよみランキング33位にランクインした「ことは」。名前ランキングには、23位に「琴葉」がランクインしています。「琴」は漢字ランキング39位に入る人気の漢字。美しい音色を奏でる弦楽器で、その音色のように人をひきつける上品な女性になるように、といった願いが込められることも。 5位かのん2018年のよみランキング51位から、2019年37位にランクアップした「かのん」。名前ランキングでは48位に「花音」がランクインしています。漢字ランキング3位の「花」と、13位の「音」という人気漢字同士を組み合わせた名前でもあります。華やかで気品もあり愛される名曲カノンから、音楽のイメージもあり、かわいらしくも知的な印象を受けます。 6位ことねよみランキング61位には「ことね」がランクイン。名前ランキングには22位に「琴音」、72位に「心音」が入っています。前述の人気漢字「琴」「心」「音」を使った名前です。どことなく和風で、「ね」止めにすることにより、やわらかくもかわいらしい女の子のイメージがあります。 7位かえでよみランキング66位にランクインしたのは「かえで」。名前ランキングでは、18位に「楓」がランクインし、昨年同様人気の名前です。音の響きがかわいらしい上に、赤い紅葉がきれいな樹木でもある「楓」。「美しい変化」「大切な思い出」「調和」「謙虚」という花言葉もあり、赤ちゃんが健やかに美しく成長しますようにという願いも込めてつけられる場合もあります。 8位ここなよみランキング74位にランクインしたのは「ここな」。名前ランキングでは37位に「心結」ランクイン。漢字ランキングで9位に入っている「心」という人気漢字を「ここ」と読むことが多いようです。漢字ランキング9位の「心」、5位の「結」を組み合わせた名前です。響きもかわいらしく、新しい名前ではあるもののどこか安心感を抱きます。 9位かりんよみランキング84位にランクインしたのは、「かりん」。使う漢字によりイメージが異なります。「花」や「果」を用いると、花のように可憐なイメージ。夏生まれの場合は「夏」を用いる方も。「歌」や「鈴」はやさしい音の印象がありますね。「凛」や「琳」を用いると、凛と美しく、力強いイメージになります。かわいらしくも洗練された印象のある「かりん」、親の想いに沿った漢字を選びましょう。 10位かれんよみランキング85位にランクインした「かれん」。かれんと言えば、「可憐」。かわいらしく、愛に溢れたイメージがあります。他にもさまざまな漢字を組み合わせることができ、「花」「果」「歌」「香」「恋」「麗」など女の子らしい漢字が利用できます。また、「ん」で終わることから、女性らしい響きになります。 女の子の「か行ネーム」では、「か」と「こ」から始まる名前が人気でした。か行の聡明でどこか和を感じさせるイメージに加え、「ん」を使用してやわらかくかわいらしい印象を与えるものが多いです。これから女の子をご出産予定の方、名前を考える参考になれば嬉しいです。【調査概要】調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方、ベビーカレンダー「2019年 赤ちゃんの名づけエピソードキャンペーン」に応募された方、内祝いサービスを利用された方(協力:内祝いカタログ事業会社3社/ルメールの出産内祝い、出産内祝い.jp、ナイスベビー)調査期間:2019年1月1日(火)~2019年10月1日(火)調査件数:158,370件(男の子:80,062件/女の子:78,308件) 文/福島絵梨子
2020年02月11日2月28日公開の映画『架空OL日記』の完成披露試写会が4日、都内で行われ、 バカリズム、夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子、シム・ウンギョン、坂井真紀、住田崇監督が出席した。バカリズムが2006年から3年の月日をかけ、銀行勤めのOLのフリをしてネット上にこっそり綴っていたブログを書籍化した『架空OL日記』。2017年にはドラマ化にもなって大きな話題を集めた。劇場版では、バカリズムのOL仲間を演じていた夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子に加え、シム・ウンギョン、坂井真紀、志田未来、石橋菜津美の4人も出演。バカリズム演じる"私"ら銀行で務めるOLたちの日常を描く。映画化にあたってバカリズムは「夢みたいですしドラマの時からそうだったんですが、この作品の現場が楽しくて、空き時間はみんなで一緒にお弁当を食べたりして楽しい時間を過ごしていました。感覚的には観客の皆さんに思い出ビデオを見せるという感じなので、それをわざわざお金を払って見てもらうなんて本当にありがとうございます」と感謝の言葉。ドラマ版で演じたキャストたちとの再会については「夏休み明けの初日の感じでしたね。ちょっとバージョンアップした私を見て! とお互いがスカしている感じでした」と明かし、夏帆も「再会した時は気恥ずかしさがありましたね。すぐに打ち解けるんですけど、何かお互い探り合いじゃないですけど、そういうものはありました」と振り返った。劇場版からの登場となったシム・ウンギョンは、韓国からの海外採用で入行した女性行員・ソヨンを演じている。「出演が決まった時はうれしかったし、早くこのメンバーと撮影したいと思いました。現場は撮影の時と休憩中の時の雰囲気がほぼ同じだったので、とても楽な気持ちで演じることができました」とニッコリ。シム・ウンギョンと同じく新たに加わった坂井真紀は「本当に楽しかったです。自分が見ていたドラマのまんまでした。控室でもそのまんまで本当に楽しかったです」と好印象だったようだが、バカリズムからは夏帆が演じたマキが「当時の坂井さんの元気なイメージ」と明かされて「当時の?」と迫る場面も。それに慌てたバカリズムは必死に坂井をなだめながら「坂井さんがやってくださると聞いてうれしかったですよ。感慨深ったですね」と恐縮しきりだった。映画『架空OL日記』は、2月28日より全国公開。
2020年02月05日バカリズム主演映画『架空OL日記』より、日々の不平不満がグチとなって次々と登場する第2弾の予告編が到着した。バカリズムさんが2006年から3年の月日をかけ、銀行勤めのOLの“フリ”をしてネット上にこっそり綴っていたブログを書籍化した「架空OL日記」。2017年にはバカリズムさんが脚本・主演を務め連続ドラマ化された。今回の映画化では、バカリズムさんのほかにも夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子らドラマ版キャストに加え、シム・ウンギョン、坂井真紀が出演している。到着した映像では、“女の朝は忙しい”から始まり、“冬の月曜は休日にするべき”、“トイレの便座問題”など、日常の不平不満が通勤時や更衣室でのシーンと共に挙げられていく。さらには、食堂に集まって男性社員の陰口を言うシーンも映し出されている。『架空OL日記』は2月28日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:架空OL日記 2020年2月28日より全国にて公開©2020『架空OL日記』製作委員会
2020年02月04日映画『MOTHER マザー』が2020年7月3日(金)に公開。主演は長澤まさみ、監督は『日日是好日』の大森立嗣が務める。少年による殺害事件を着想源に映画『MOTHER マザー』は、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得た、センセーショナルな物語。主人公となるのは、ゆきずりの男たちと関係を持つことで、その場しのぎの生活をおくる自堕落で奔放な女・秋子。そんな彼女を頼らざるを得ない幼い息子が、成長した際に起こしてしまう“悲惨な事件”の真相を描く。キャスト長澤まさみがダークサイドに転落本作で主役の明子役を務める長澤まさみは、社会の闇へと堕ちていくダークな女性に挑戦。主演映画『コンフィデンスマンJP』シリーズなど、近年の明るい役どころが印象的な長澤だが、今回の出演については、彼女自らが選んだという。「今回この脚本をいただいて、結婚しておらず、子供がいない自分は、母親目線ではなく息子の周平の目線で脚本を読んでいました。どこか他人事じゃないと思わせられるリアルさがあって、母親の存在の大きさについて、親が子を育てる責任について考えさせられ、この役を演じてみたいと思いました。」と、その経緯について心境を明かしている。内縁の夫役に阿部サダヲまたそんな長澤演じる明子と内縁の夫になるホスト・遼役は、映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』で主演を務めた阿部サダヲが抜擢。長澤まさみとは本作で初共演となる。長澤との現場に関しては、「長澤まさみさんは、シリアスからコメディまで何でも出来る女優さん ということは分かっていました。母親役の印象はあまりなかったのですが、凄くグッと来ましたよ、親子のシーン…僕はいないシーンです(笑)」とコメントを寄せている。17歳の少年・周平役に新人の奥平大兼長澤まさみ演じる秋子の歪んだ愛情しか知らずに育った17歳の少年・周平には、『MOTHER マザー』が初オーディション、初スクリーンデビューとなる新人・奥平大兼(おくだいらだいけん)を抜擢。夏帆や仲野太賀らも参加また夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花といった実力派キャストが脇を固める。大森立嗣監督コメントなお監督・脚本を務めた大森立嗣は、「“女”として破滅的なキャラクターである秋子が、一方では、子供をなめるように育ててきた“母”でもあるという一人の女性の大きな隙間をどのように描くかということに監督としてのやりがいを感じました。(中略)長澤さんの非常によい表情を収めることができたと思います。」と、自信のほどを覗かせている。ストーリー男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた秋子。シングルマザーの彼女は、息子の周平に奇妙な執着を見せ、忠実であることを強いる。そんな母からの歪んだ愛の形しか知らず、翻弄されながらも応えようとする周平。彼の小さな世界には、こんな母親しか頼るものはなかった。やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”。それは17 歳に成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせる……。【詳細】『MOTHER マザー』公開時期:2020年7月3日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花監督:大森立嗣脚本:大森立嗣、港岳彦音楽:岩代太郎配給:スターサンズ/KADOKAWA
2020年01月25日作家・島本理生の賛否両論となった小説を映画化した『Red』。この度、本作で主人公に好意を抱く同僚役で出演している俳優・柄本佑のコメントと場面写真がいち早くシネマカフェに到着した。柄本さんといえば、俳優一家に生まれ育ち、『美しい夏キリシマ』で俳優デビュー後は連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」「あさが来た」「なつぞら」、「天皇の料理番」、「スクラップ・アンド・ビルド」、『居眠り磐音』などで幅広い役柄をこなす個性派俳優。近年、話題作『火口のふたり』では瀧内公美とW主演を務め、激しい濡れ場を披露し、「令和元年版 怪談牡丹燈籠」では色悪な武士を演じ、どこか気になるフェロモンを漂わす役柄で注目を集めている。現在放送中の「知らなくていいコト」では、吉高由里子扮する主人公の元カレ役で謎めいたキャラクターを演じている柄本さんだが、本作『Red』では、主人公・塔子(夏帆)の同僚で、プラトニックながらも男女の微妙な駆け引きのある関係にある小鷹淳役で出演。劇中では、塔子と小鷹のラブシーンこそないが、塔子の心にそっと寄り添う存在。また、塔子と鞍田(妻夫木聡)の恋愛関係に唯一気づく重要な人物であり、塔子が夫や恋人には見せない飾らない素直な顔を引き出してしまう、強引だけどどこか憎めない不思議な魅力を持っている。塔子と絶妙な関係にある小鷹。彼について柄本さんは「妻夫木さんが演じた鞍田とは対照的で、僕が演じた小鷹は、しゃべり上手で、コミュニケーション力も高い。世の中を渡っていく術をしっかりと持っていて、クレバーな人」と説明し、「だから恋愛でも、行き過ぎない70点くらいを出し続けるようなヤツなのかも(笑)」と意外にも“そこそこ”な男だと印象を明かす。役作りに関しては「実は、この役を演じるに当たって髪型も作り込んでいます。事前に監督色々話をさせて頂いて、スラムダンクの宮城リョータみたいなクルクルヘアーにしたいと相談しました(笑)」とこだわりを語り、「鞍田さんみたいなタイプと対照的だからちょっとある種の抜けの良さみたいなのが欲しかったので」とコメント。また、「小鷹という人間の世界観をしっかり持っていたので、演じるのはそこまで苦労しませんでした」と言うと、「それより、毎回コテで巻いて、この髪型を作る方が大変だったかもしれません(笑)」と意外な苦労を語った。今回主人公を演じた夏帆さんとは、映画では初めての共演だったそうで「僕の中では『天然コケッコー』のイメージで止まっていたのですが、実際にご一緒してみて、現場の立ち姿とか居住まいがすごくかっこよかったです。それでも『守ってあげたい』と思わせる抜け感も少しあって非常に魅力的な方だと思いました」とイメージが変化したと話している。『Red』は2月21日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:Red 2020年2月21日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2020『Red』製作委員会
2020年01月22日さまざまな角度から現代に生きる人々の姿を時に温かく、時々ヒリヒリと描き出す三島監督。最新作は、島本理生の同名小説を映像化した『Red』。主人公・村主塔子は商社勤務の夫・真と幼い娘の翠、真の両親と共に瀟洒な家で不自由なく、しかし夫や姑に気を遣いながら暮らしている。そんな折、かつての恋人・鞍田秋彦と再会。鞍田の勤務する会社に職を得た塔子は、働く喜びに目覚めると同時に、鞍田への思いを再燃させる。だが、鞍田にはある秘密があって…。現代女性の悩みを盛り込みつつ、一人の女性が自分の意思で人生を選択していく姿を描く。心から愛せるものを見つけた時、人は何を捨て、何を選ぶのか。日頃から社会の雰囲気やニュースを見るなか、ひとつ感じていたのが、自分の中に尺度を持てない人が増えていること。自分がどう感じたか、考えるより先にネットで世間の意見を調べて、それから自分はどうかを考える、というのが一般的になっている気がしていました。それとは別に、いつかロマンスを中心に据えた映画を撮らないといけないと感じていたんです。恋愛は、相手を知ると同時に、自分を知る作業にもなる究極のコミュニケーションだから。その話をしたプロデューサーの荒川優美さんから、島本理生さんの小説『Red』を教えてもらい、読んでこれはイプセンの『人形の家』の現代版だと思いました。周囲に合わせていた一人の女性が、自分の中に尺度を持ち始める物語で、日頃から自分が考えていたこととリンクしました。夏帆さんは前にご一緒してお芝居の力は知っていましたし、もっといろんな彼女を見せたかった。鞍田役は、人の人生を変えるほどの男ということで、妻夫木(聡)さんの演技力が必要だと思いました。私の場合、恋人を演じる二人には撮影前に時間を作ります。撮影前に、手を握ったりハグをしてもらったりもしますね。身体的接触があると距離感が全然違うんです。今回は妻夫木さんのアイデアで一緒に料理を作ったりしながら二人で過ごしてもらいました。塔子の母親の「どれだけ惚れて死んでいけるかじゃないの」という台詞は、私が先輩に言われた言葉です。心から愛せる人や仕事に出会った時に、何をどう選択するかは私も大事にしたいと思っています。昔なら人生ゲームのゴールは大金持ちになるとか結婚するなど分かりやすかった。でも今は、何をゴールにするか自分で決めるしかない。ロマンスも人生のすべてではなく、重要なひとつ。恋愛映画も、これまではお互いがお互いを見つめているものが多かったけれど、これからは、その先の「お互いが一緒に何を見たいのか」にスライドしていくんじゃないか。それを意識して作りました。名作映画が多くあるなかで、自分が撮る意味はあるのかと考えると、この時代に生きていることが一番の強みかなと思います。今の人が感じていることを、作品の形にして発信していきたいですね。恋愛にはその人の生き方が透けてくる。撮影は大雪の新潟の場面からスタートしたという。悪天候のために出張先から帰れなくなった塔子。そのことを電話で伝えた時、怒った真の口から飛び出した言葉とは…。原作では鞍田はIT企業勤務だが、映画では建築家に変更。10年前、彼の建築設計事務所でアルバイトしていた頃に塔子が描いた家のデザインが、物語の大切な要素に。間宮祥太朗さん演じる塔子の夫・真は裕福な家庭に育ち、一流商社に勤めるハイスペック男。性格が悪いわけではないけれど、妻に対しては無神経な言動も少なくない。©2020「Red」製作委員会三島有紀子監督1969年生まれ、大阪府出身。NHKでドキュメンタリー作品を企画・監督していたが、劇映画を撮るために退局。再婚者同士の家庭の苦悩を描く『幼な子われらに生まれ』で第41回モントリオール世界映画祭審査員特別大賞、第42回報知映画賞監督賞、第41回山路ふみ子映画賞を受賞。他の作品に、オリジナル脚本の『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』や、『繕い裁つ人』『少女』『ビブリア古書堂の事件手帖』など。今作『Red』は2月21日より公開。※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)ヘア&メイク・市橋由莉香インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年01月14日三島有紀子監督の最新作は、島本理生の同名小説を映像化した『Red』。主人公・村主塔子(夏帆)は商社勤務の夫・真と幼い娘の翠、真の両親と共に瀟洒な家で不自由なく、しかし夫や姑に気を遣いながら暮らしている。そんな折、かつての恋人・鞍田秋彦(妻夫木聡)と再会。鞍田の勤務する会社に職を得た塔子は、働く喜びに目覚めると同時に、鞍田への思いを再燃させる。だが、鞍田にはある秘密があって…。妻夫木さんと夏帆さんにお話を伺いました。夏帆:私はここまでストレートな恋愛ものを今まで演じたことがなかったので、この映画のオファーを頂いた時は驚きました。でも、三島監督とはまたご一緒したいと思っていたので嬉しかったです。妻夫木:僕は三島監督とは今回が初めてで、ずっとご一緒したいと思っていたので純粋に嬉しかったです。そろそろ、またこういう作品をやりたいと思っていた時期だったし、脚本を読んだら深いテーマ性も感じて、より一層やりたいなと思って。夏帆:私、妻夫木さんとまさかご一緒できると思っていなかったので、すごく緊張していました(笑)。妻夫木:最初に会った時にその緊張は伝わってきてた(笑)。脚本を読んで、これは夏帆ちゃんにとってたぶん、大きな挑戦になると思っていたし。鞍田が塔子を見守るがごとく、僕もずっと夏帆ちゃんを見守ってました。夏帆:ありがとうございます。妻夫木:監督に撮影前に二人で食事をしたらどうかと言われて、それだけではしっくりこない気がして。僕から一緒に料理して食事したいと言って、二人でシチューを作って食べたんだよね。夏帆:その日は朝から、役作りのためにバッティングセンターに行ってバッティングの練習をして、お昼は夫役の間宮祥太朗君と娘役の奈合緒(ななお)ちゃんと遊園地で3人で遊びながら家族としての時間を過ごして、その後で妻夫木さんとシチューを作るという。濃密な一日でした。妻夫木:別に深い話はしなかったよね。夏帆ちゃんはずっとうなずいていた(笑)。夏帆:緊張していたんです。最初のリハーサルでも、三島さんに「愛情よりも尊敬のほうが立っていて、全然恋人同士に見えない」って言われて、撃沈したんですよね(笑)。どうしようと思って妻夫木さんに相談させていただきました。かつては恋人同士で、10年ぶりに再会した二人の空気感をお芝居のなかで作り上げるのは、言葉で説明したり体に触れたりすればいいわけじゃなくて、すごく難しかった。妻夫木:言葉で説明せずに、“本人がそこにいる”ことを求める監督を僕はすごく信頼していて。相応の覚悟を持っている人じゃないとそういう演出はできないだろうから。だから僕は「ああ、この監督大好きだな」と、一瞬にして惚れてました。夏帆:監督に「今のでOKだけど、もっとできるよね」って言われたりすると、それだけ今までにない私を引き出そうとしてくださっているんだから、その思いに応えたいと思いました。それに、妻夫木さんや、同僚役の柄本佑さん、間宮君とご一緒して、みなさんそれぞれの役へのアプローチの仕方を見ることができて得たものも大きかったです。妻夫木:塔子も、それぞれとの関係性のなかで、全然違う表情を見せるしね。夏帆:そのなかで、鞍田さんは塔子にとっては忘れられない人だったんですよね。知らない世界を見せてくれた人ですし。理屈ではなく、強く惹かれるものがあったんだろうなと思います。妻夫木:鞍田はたぶん、10年前に出会った頃は、塔子の純粋さだったりが好きだったんだと思う。ルールを無視した家のデッサンを描いているのが可愛かっただろうし。僕もルール的におかしくても、いいものはいいと思うほうだけれど、鞍田も、家の設計をしながら「あの頃塔子が描いた家の窓から見える景色ってどんなだろう」ってずっと考えて生きていたんじゃないかな。でも再会した時、塔子がいろんなものに向き合うなかで本音が言えなくなっているのが分かって。それでちょっと喜びを与えると、それだけで塔子がふわっと花を咲かせるように変化していく。それがまたすごく愛おしかったんだろうなって。夏帆:鞍田さんと再会したことで塔子は、生き方も変わっていくんですよね。妻夫木:恋愛映画って、だんだん女性目線になってきていると感じていて。女性の生き方を考えるものが多くなっている。夏帆:この間、日本の少女漫画が女性の生き方や働き方をどのように描いてきたかを研究されている方と話す機会があったんです。その方が、「今の映画は王子様が出てこない」って。女性が壁にぶつかって乗り越えていく時に、女性同士の友情や年の離れた人との交流とか、恋愛以外のものを得て成長していく話が多いって言っていました。そういう意味では、『Red』は恋愛を通して人生が変わっていく話ですよね。妻夫木:そもそも恋愛映画って、恋愛を描いているようでいて、意外と人の生き方とか、深いテーマ性を持っている。昔は恋愛が成就することによって救われるという話が多かったかもしれないけれど、今は、裏に隠されたテーマが前とは根本的に違うのかもしれないね。生きているってことはなんなのかと問いかけるものが多いし、特に『Red』はそういう作品になっていると思う。夏帆:それだけに難しかった。妻夫木:僕は、夏帆ちゃんがこの役と向き合う覚悟を決めてると感じていたので、最初から何の心配もなかったです。夏帆:引き受ける前は悩むけれど、引き受けた後は、やると決めたらとことん向き合いたいと思っています。今回は妻夫木さんに、すごく勉強させていただきました。妻夫木:とんでもない(笑)。こちらこそ、この作品の相手が夏帆ちゃんでよかったです。恋愛にはその人の生き方が透けてくる。撮影は大雪の新潟の場面からスタートしたという。悪天候のために出張先から帰れなくなった塔子。そのことを電話で伝えた時、怒った真の口から飛び出した言葉とは…。原作では鞍田はIT企業勤務だが、映画では建築家に変更。10年前、彼の建築設計事務所でアルバイトしていた頃に塔子が描いた家のデザインが、物語の大切な要素に。間宮祥太朗さん演じる塔子の夫・真は裕福な家庭に育ち、一流商社に勤めるハイスペック男。性格が悪いわけではないけれど、妻に対しては無神経な言動も少なくない。©2020「Red」製作委員会つまぶき・さとし1980年生まれ、福岡県出身。2001年『ウォーターボーイズ』で映画初主演。『悪人』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、『怒り』で同最優秀助演男優賞など受賞多数。かほ1991年生まれ、東京都出身。2007年に映画『天然コケッコー』で主演。『うた魂』などで日刊スポーツ映画大賞新人賞、『海街diary』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。チェックのドレス¥64,000中に着たニットベスト¥39,000(共にAURALEE TEL:03・6427・7141)※『anan』2020年1月15日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・清水奈緒美(夏帆さん)TAKAFUMI KAWASAKI(MILD/妻夫木さん)ヘア&メイク・石川奈緒記(夏帆さん)勇見勝彦(THYMON Inc./妻夫木さん)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2020年01月12日賀来賢人、広末涼子、井浦新、工藤阿須加らが出演、「3年A組」と世界観を共有する「ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―」が12月15日放送の10話で最終回を迎えた。ガスマスクの男の正体は!?超人と化した清春の最後の戦いに視聴者はどんな感想を送ったのか?警察の地下組織・ニッポンノワールに人体実験されていた刑事・遊佐清春を賀来さんが演じ、ニッポンノワールの真実を暴こうとしていた女性刑事・碓氷薫に広末さん。清春の先輩で公安部の才門要に井浦さん。清春の同僚刑事・名越に工藤さん。捜査一課長の南武修介に北村一輝。清春と薫の息子・克喜に田野井健。フリーライター・深水咲良に夏帆。さらに立花恵理、杉本哲太らといった面々に加え、ゲストで「3年A組」の出演者たちも登場してきた本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。本当の記憶を取り戻した清春は、薫とともに倒れていた山小屋に向かう。薫が10億円とともに奪った新薬を注射し小屋の扉を開けるとそこにはガスマスクの男が。そのマスクを剥ぐとそこには才門の顔が。しかし才門がガスマスクを被ったのは今回と留置場の清春を襲った時だけ。その時才門が銃弾に倒れ、名越が現れる。薫を、強盗団を、南武の息子・陣内を殺した“真犯人”は名越だった。ニッポンノワールのアルティメットプログラムを受けた名越と、新薬を打って超人状態となった清春の最後の戦いが繰り広げられ、名越は南武によって逮捕され、清春は咲良とともに克喜のバースデーを祝う…というのが最終回の物語。戦いが終わった清春が克喜と2人で歩き去る後ろ姿が映し出されると、そのままエンディングに。自宅でバースデーケーキを囲んで楽しそうな3人の姿にハッピーエンドのまま終わるかと思われた本作だが、部屋を出た清春が何かに驚いた表情を見せると、次のカットでは銃弾(?)に倒れた清春が…。このラストに「もやっとする!」「血も涙も無い」「あのラストから立ち直れない」などの声が上がる一方で、撃たれた清春の指は動いており生きていることが示唆されたラストカットに「表向きは死んだことにして組織に対抗するよう暗躍みたいなラストだと思いたい」「色々な説に分かれるような含みがあるラストですね」といった反応も。ガスマスクの男である名越を倒したものの、ニッポンノワールはまだ壊滅してはおらず「シーズン2あるとか?ニッポンノワールの組織まだ壊滅させてないでしょ?」と、続編を期待する声もさっそく上がっている。(笠緒)
2019年12月16日「3年A組」と繋がる世界観で賀来賢人演じる刑事が闇の組織と闘う「ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―」。その9話が12月8日放送。「3年A組」からゲスト出演した森七菜が伝えた柊一颯の“ある言葉”と清春と克喜の“親子の触れ合い”に感動の声が上がっている。“ニッポンノワール”に人体実験されていた警視庁捜査一課の刑事・遊佐清春に賀来さん。清春の子を産み育てていた女性刑事・碓氷薫に広末涼子。清春と薫の間の子で人格矯正プログラムを受け性格が激変した碓氷克喜に田野井健。捜査一課長の南武修介に北村一輝。清春の自宅の下の階で喫茶店「bonnaro」を営む深水喜一に笹野高史。そのほか工藤阿須加、立花恵理、杉本哲太、夏帆、佐久間由衣らも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。宮城遼一(細田善彦)が公安の眞木光流(矢本悠馬)の手により死亡した怒りから超人的なパワーを発揮、眞木を打ちのめした清春は「bonnaro」に向かい深水に「アンタが黒幕なのか」と告げる。すると深水は「いま話せることはない」と返す。一方、5年前に家出した南武の息子がガスマスクの男に殺害される。当初は別人だと思われたが、“ニッポンノワール”の人格矯正プログラムを受け顔も変えていた。そして12月15日、清春の記憶が全て蘇る――というのが今回のストーリー。今回も「3年A組」から森七菜、鈴木仁、箭内夢菜の3人がゲスト出演。3人が演じる生徒たちは学校立てこもり事件の後YouTuberとして活動しており、深水咲良(夏帆さん)と本城芹奈(佐久間さん)からニッポンノワールの情報を世間に知らしめて欲しいと頼み込まれる。そこで森さん演じる堀部瑠奈は柊一颯の“ある言葉”を伝える…「グッ、クルッ、パッ!!!なつかしい」「ぐっくるっぱだって、やばい、泣きそう」など、そのワードが出た瞬間視聴者からは興奮にも似たツイートが続々上がる。また今回は清春と克喜が“親子”らしく触れ合う心温まる場面も。これには「清春……すごいパパみある」「清春めっちゃお父さんっぽい」「清春と克喜幸せになって欲しいなぁ」などの声が送られている。(笠緒)
2019年12月09日全ての謎が明らかにされる新章も残り2話、結末が近づく賀来賢人主演「ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―」。この度、12月8日(日)放送の第9話に「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で生徒役を演じた森七菜、鈴木仁、箭内夢菜が出演していることが明らかになった。前回の第8話では、ついに碓氷薫(広末涼子)のUSBメモリに残された捜査記録に辿り着き、賀来さん演じる遊佐清春が黒幕に迫った。だが、未だ“ニッポンノワール”の真の目的など多くの謎が残されたまま…。これまでも本作には富田望生、今田美桜、福原遥ら「3A」メンバーが登場してきたが、今回再び「3A」メンバーが登場。鈴木さん演じる里見海斗、森さん演じる堀部瑠奈、箭内さん演じる結城美咲といった、サッカー部のエース、電脳部の部員、アイドル志望の女の子と、それぞれ生徒の一員として、担任・柊一颯の魂の授業を受けた仲間だ。今回は、見えない圧力で出版社に掲載を断られ、個人SNSでの投稿も公開を拒否されてしまったニッポンノワールの情報を、どうにかして世間に知らしめたい深水咲良(夏帆)と本城芹奈(佐久間由衣)が、公園で「3A」の生徒たちに遭遇するという。「3Aチームの空気感に懐かしさも感じつつ、不思議な感覚」と今回の撮影をふり返った鈴木さんは、「あの事件を通して成長し、今を生きている海斗に、ぜひご注目ください!」と力強くアピール。森さんは「『3年A組』で柊先生が教えてくれたことは、半年後も、その先も、みんなの心に残り続け、拡がっていくという所を見届けていただくことができると思います」と自信を見せ、箭内さんも「柊一颯先生から教えていただいた事がしっかりと胸に刻まれており、YouTuberとして自信を持って生きることができているんだなと安心しました。私自身も、結城美咲としても成長できたあの期間は宝物だったので、3Aでご一緒したスタッフさんや共演者の方々に再会できて嬉しかったです」とコメントしている。また、今回ついに清春が覚醒の日を迎え、全ての記憶を取り戻す!<第9話ストーリー>ニッポンノワールによる極秘プロジェクトである人体実験で記憶を変えられていた宮城遼一(細田善彦)が、公安の眞木光流(矢本悠馬)の手により死亡。怒りからまるで別人のように変貌し、眞木を打ちのめした遊佐清春(賀来賢人)。それは覚醒の兆しなのか…。そして、喫茶店・ボナーロに向かうと、マスターの深水喜一(笹野高史)にこう告げた――。「アンタが黒幕なのか」夕陽が射し込む喫茶店の中、視線を交わす両者。その真相は…。南武修介(北村一輝)には、5年前に家出をした息子がいた。その後、ベルムズに加入したところまでは把握したものの、その先の行方は分からないまま。ベルムズを使い、人体実験を繰り返していたニッポンノワール。南武は息子の行方を案じつつ、江國光成(杉本哲太)ら捜査一課の面々にニッポンノワールと公安の動向を探らせる。そして、そこで衝撃的事実を突き止める――。「ニッポンノワール ―刑事Yの反乱―」は毎週日曜日22時30分~日本テレビにて放送中。(cinemacafe.net)
2019年12月06日賀来賢人が警察の地下組織と戦う刑事を演じる「ニッポンノワール」の8話が12月1日オンエア。過去の自分が犯罪者だったことに悩み苦しむ宮城の悲劇的な最期に悲しみが声が上がるとともに、組織に人体実験を受けていた清春の“覚醒”にも驚きの声が上がっている。賀来さんが警視庁捜査一課の刑事・遊佐清春を演じ、ニッポンノワールの秘密を清春に託し亡くなった女性刑事・碓氷薫に広末涼子。清春の先輩の公安刑事・才門要に井浦新。捜査一課長・南武修介に北村一輝。清春と碓氷の娘・克喜に田野井健。清春らの同僚・名越時生に工藤阿須加。ニッポンノワールの実験台となった宮城遼一に細田善彦。清春の自宅の下の階で喫茶店「bonnaro」を営む深水喜一に笹野高史。さらに深水咲良に夏帆、本城芹奈に佐久間由衣、立花恵理、杉本哲太らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。宮城は「ニッポンノワール」による人体実験の最初の被験者だった。刑事としての記憶しか持たない宮城は自分が子どもを殺した犯罪者だったことに苦しむ。一方、警視総監の命令で身柄を拘束された清春も失われていた記憶が次々に戻っていく。そんな清春がニッポンノワールに抹殺されないよう交代で見張る捜査一課の同僚たち。そこにガスマスクの男が現れ克喜の危機を告げる。宮城の手助けで脱獄した清春は「bonnaro」に戻り薫のUSBを解読。克喜が捉われた場所を突き止める…というのが今回のストーリー。克喜を助け自首することを決意した宮城。芹奈からの「待ってますから」という言葉に「笑顔の練習をしてまた来ます」と返す姿に「宮城くんにフラグ立っちゃった」という叫びにも似た声が視聴者から上がる。克喜を救うため清春、宮城、捜査一課の刑事たちが施設に乗り込むと、そこに待ち構えていたのは眞木光流(矢本悠馬)だった。清春の怒りを頂点まで高めるよう指示を受けたという眞木が宮城を撃った瞬間、清春は超人的な力を発揮する。その後「bonnaro」に帰った清春は深水に「お前が黒幕か」と迫る…というラストだった。殉職した宮城に悲しみの声が続々と送られるなか、終盤でみせた清春の“超人的覚醒”に「そのうち変身するんじゃない?」「刑事ものというより大人向け特撮ヒーロー」といった感想も寄せられている。(笠緒)
2019年12月02日賀来賢人主演の「ニッポンノワール」第7話が11月24日オンエア。ニッポンノワールの目的、宮城刑事の“秘密”とともに更なる世界観の繋がりに驚愕の声が続々と上がっているほか、福原遥、神尾楓珠、堀田真由の出演にも視聴者が沸いている。本作は賀来賢人演じる記憶を失った刑事・遊佐清春を演じるほか、広末涼子、井浦新、北村一輝、工藤阿須加、立花恵理、杉本哲太、細田善彦、笹野高史、夏帆、佐久間由衣、矢本悠馬、大和田伸也らが出演。「3年A組」の半年後を描いている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。清春が警察病院の地下に潜入すると、そこは謎の実験施設だった。そして清春は薫が自分達の息子の克喜(田野井健)がニッポンノワールの人体実験の犠牲になったと話す様子を思い出す。さらに清春を追って南武たちも追いつくのだが、そこに謎の若者たちが現れ襲いかかってくる。銃撃してもまた立ち上がり襲いかかってくる若者たちから必死に逃れた清春を、「ガルムフェニックス」のスーツアクター・ファイター田中(前川泰之)が助ける。一方、深水(笹野さん)と娘の咲良(夏帆さん)の元に捜査員が現れ克喜を連れ去る。命じたのは克喜の祖父で薫の父・碓氷元警察庁長官(大和田さん)だった。清春は碓氷と対峙。ニッポンノワールの目的は凶悪な未成年の人格改造で、克喜も彼らによって性格を変えられていたことが判る。さらに宮城刑事(細田善彦)こそ人体実験の被験者第一号だった――というのが今回のストーリー。今回「3年A組」から真壁翔(神尾さん)、水越涼音(福原さん)、熊沢花恋(堀田さん)の3人がゲスト出演。3人は宮城と再会、立てこもり事件当時を懐かしむのだが、宮城は3人の記憶がないという。それもそのはず、宮城は定期的に人格を調整されていた。しかも宮城は2010年、20歳だった頃に子どもを殺害してニッポンノワールによって“神隠し”に遭い、人格も記憶も経歴も全て作り変えられた存在だった。この碓氷が語った一連の経緯に視聴者からは2010年放送の「ジョーカー 許されざる捜査官」と本作の繋がりを指摘する声が続出。脚本が本作と同じ武藤将吾氏で、「ジョーカー」の1話で犯人役を演じたのが細田さんということもあり、「ジョーカーまで関係してくるのか」「そういう繋がり見るとゾクゾクする」などの声が続々と集まる。また毎回恒例となった「3年A組」キャストのゲスト出演は今回福原さん、神尾さん、堀田さんの3人。なかでも堀田さんは本城芹奈役の佐久間さんと「チアダン」や『あの日のオルガン』で共演経験もあり、自身のツイッターにも2人での共演ショットをアップ。視聴者からも「楽しそうだなよきこと」などの反応が送られている。(笠緒)
2019年11月25日