自分の分身がほしい。家事と育児、家事と育児と仕事…1日は24時間です。すべてで満足のいく結果を得るのはむずかしいでしょう。そこで提案したいのが、家事の割合を極限まで減らすことです。育児や仕事はともかく、本当に家事を自分でやらなければいけないのでしょうか?パピマミ編集部と一緒に考えていきましょう。家事をやりすぎてる問題夫婦のコミュニケーションに関するアンケート9歳以下の子どもを持つ父親と母親の合計243人にアンケートしたFJパートナーシップ・プロジェクトの「夫婦のコミュニケーションに関するアンケート」によると、妻の家事負担が7割だとわかっています。そして、夫が家事を担当している内容とその頻度がこちら。夫婦のコミュニケーションに関するアンケート注目してほしいのが、夫の家事参加率の低さではなく、家事の多さです。まだまだ細かい「名もなき家事」もあると思いますが、これだけの数の家事をこなすのは大変です。ただ、ここで1つ疑問が浮かびます。本当に、自分でやらないといけないのでしょうか?例えば、洗濯機を回したり洗濯物を干したりするのは、乾燥機付き洗濯機を買えば不要になります。朝食や夕食後の後片付けも、食器洗濯機を買えば楽になりますよね。「家事は外注しよう!ムダを省いて時間を有効に使う方法」にも書いたように、トイレ掃除やお風呂掃除も家事代行サービスを頼めば外注できます。代替できる「やらなくてもいい家事」に、時間を費やしていませんか?家事を減らして時間を増やす3つの方法家事を効率的に行うのではなく、その家事自体を無くしてしまった方が、自由に使える時間が増えていいですよね。ピータードラッカー氏も、「もともとやらなくていいことを効率的にやることほど無駄なことはない」とおっしゃっています。では、家事を減らして時間を増やす3つの方法を紹介します。●1、家事を項目に分ける「30分でできる!家事を重要度と期間で分けて賢くやる方法」でも説明した家事を重要度と期間に分けて分担する方法をご紹介します。「名もなき家事」という言葉があるように、明文化されていない家事はたくさんありますよね。その名もなき家事をなくすために、まずはすべてのタスクを洗い出し、自分が何をするべきなのかを把握しましょう。この作業だけでも、家事をグンと減らせます。あとは、重要度と期間に分けて家事を夫婦で割り振るだけです。●2、時間の使い方を決める家事を減らす上で見落とされがちなのが、時間配分が明確になっていないこと。お財布に1000円入っていれば、1000円以上の買い物はしませんよね。なぜなら、1000円しか使えないことが明確だからです。しかし家事はどうでしょうか。どれに何分使っているか明確になっていますか?自分たちが何にどれだけの時間とコストを使うかどうかは、しっかりと吟味しましょう。●3、家事を外注する先ほどもお伝えしたように、家事のほとんどは外注できます。料理は自分で行ったとしても、そのあとの食器洗いまで自分でやる必要はありません。床の掃除も同じです。ルンバのような自動掃除機があるのであれば、使ってしまいましょう。最初にかかる費用よりも、長期的に考えれば必ず元が取れます。家事代行サービスも同じです。あなたの時間を時給換算したときに、家事代行サービスの時給よりも高いのであればすぐにでも検討を考えてみてください。家事自体は、マイナスを0にする行為です。しかし仕事や趣味の時間は、0を1にする行為。どちらに時間を使いたいと思いますか?家事は適度に減らして時間を最大化する家事を効率的に行ったり、楽しく家事を行ったりするもの大切です。しかしそもそも、家事をやる必要があるのかも考えていきましょう。洗濯物を毎日干す時間があれば、夫婦で話し合う時間を設けられますよね。夕食を食べ終わったあとの片付けを最小限にできれば、家族で笑い合う時間にしたいと思いませんか。「もしこの時間を自由に使えるとしたら?」と考えて、家事を行ってみてください。やらなくてもいい家事は、すぐにでも代替したくなるはずです。そして奇遇にも、9割の家事は代替可能なのです。まとめ家事を減らして時間を最大化するためのコツは以下の3つです。・家事を項目に分ける・時間の使い方を決める・家事を外注するぜひ、試してみてください。生活の質が一変するはずです。
2018年11月16日いまや専業主婦の世帯より共働き世帯の方が多くなり、2000年代になってその差もどんどん広がっています。保護者が平日に学校に集まってやる仕事の多いPTAも変化せざるをえない転換期。今、PTAでは具体的にどんな変化が起きているのでしょうか?■スリム化がPTAを救う!? 働くママの増加で「これって必要?」という活動を廃止PTAに対する不満の多くは、「ムダな活動が多い」という点。本当に学校と子どもたちにとって必要な活動だけに絞り、保護者の負担を最小限にすれば、「ブラックPTA」などと批判されず、「ホワイトPTA」を実現できるはずです。現在、ほとんどの学校で検討されているのが、PTA会員の負担を減らすためのジョブカット。具体的にどんなことが行われているのか、実例を見てみましょう。例1)各委員会を廃止したPTA総会で過半数の賛成を得て、ベルマーク活動委員会、広報委員会を廃止。卒業対策委員会が謝恩会の幹事となる通例もやめた。(東京都下の公立小)例2)作業を外注化4月に行われるPTA総会のための会議資料(約30ページ)を全家庭数(この学校は500部ほど)印刷しホッチキス止めしていた作業をすべて印刷会社に外注。そのための予算を組んだ。(東京都下の公立小)例3)連合会から脱退通称“P連”と呼ばれる市のPTA連合会会議が隔月で開かれ、それに出席する会長の負担が大きいため、連合会から脱退。それによってP連主催のソフトボール大会にも出ないことに。(神奈川県の公立小)こういった改革をした役員経験者たちに聞くと、一般の会員からは「楽になった」「あの仕事がなくなってよかった」と評価される一方、一部の人に「あの会合をなぜなくしたのか」と言われることもあるようです。やはり改革には痛みがつきもの!?■思い切ってPTA自体を組織改革「PTA、解体したってよ」仕事を減らしても反発を受ける、不満が出る、みんなイヤイヤ役員をやっているなどの困った状況になることもあります。そこで、都市部を中心に思い切った組織改革をした学校も出てきました。例1)PTAのノルマ廃止、完全ボランティア化業務、役職をノルマにすることをやめ、学年・クラスによらず立候補してくれた人だけで運営する。それだけでは数が足りない場合、現役役員が引き受けてくれそうな人を探してリクルートするが、強制はしない。(東京23区の公立小)例2)PTAの学年担当制を導入1学年70人程度の学校ということもあり、4年生の保護者がPTAのすべての役員、委員会、係をやる「学年総動員制」に。4月のPTA総会時に4年生の保護者が全員出席し、会長から運動会サポート係まで、全員が何かしらひとつ役割を負う。(東京都下の公立小)例3)PTAを解体、保護者会と名を改め役員は報酬ありに40年続いたPTAを解散。新たに保護者会を作り、学年代表役員2名ずつのみで運営。バザーやお楽しみ会を主催。役員は1年間で2万円の報酬を受け取る(PTA会費から)。(東京都下の私立小)「PTAをなくすなんて考えられない!」という学校から、「隣の小学校がPTAを解体して保護者会にしたから、うちでもそうしてみようか」というところまで、意識の差が大きい組織改革問題。あなたの子どもが通う小学校にもいずれ改革の波がやってくるかもしれません。 ■PTAにも個人情報保護法が適用「今年度の名簿作り、どうする?」この平成30年度(2018年度)からPTAには大きな変化が起きます。というのも、平成29年5月30日に個人情報保護法が改正となりました。改正前は、5000人以下の個人情報を取り扱う事業者は法の対象外とされていましたが、改正後はすべての事業者に個人情報保護法が適用されます。これには当然、全国の小学校のPTAも適用対象に! これによってPTAがどう変わるかというと、 日本PTA全国協議会 はホームページでこうアドバイスしています。「学校と協議の上、保護者から個人情報を集める際に、PTAに提供することをきちんと通知して集めること」つまり、これまで学校から生徒名簿をもらって各家庭に電話連絡などをしていた場合、それはできなくなり、PTAが独自に個人情報の提出を求めなければならないということになります。具体的には「PTA名簿へ個人情報提供のお願い」という主旨のプリントを配り、保護者の名前、住所、電話番号、メールアドレスを記入して提出してもらうということになるでしょうか。厳密にいえば、そのプリントも各クラスの担任教師経由ではなく(教師が個人情報を目にできるので)、PTA役員が教室に出向いて回収するなどの手間がかかってくることになりそうです。改正が昨年5月だったので、昨年度始めの4月に作成した名簿はセーフということにしていた学校が多いようですが、今年度からはきちんと対応しなければなりません。ここで有利になるのが、「PTAに入りたくない」と考える人。非加入を申し出ていれば、住所・電話番号などの個人情報もPTAには知られないはずなので、以後、「加入してください」という電話や手紙はこなくなります。日本PTA全国協議会では「個人情報保護法とPTAへの入退会については、別の話です。PTAについては、入学説明会などでしっかり説明し、主旨や目的を伝え、すべての保護者の方の加入が望ましいことを伝えることが大切です」とアドバイスしていますが、実際には非加入者が増えることになるかもしれません。この改正には「取得した個人情報は安全に管理する」という項目もあるので、PTA会員名簿を置いてあるPTA室や書類棚に鍵をかけていないのであれば問題になってくるでしょう。PTA室には鍵をかけ、誰がいつ入室したか分かるメモなどを置いていく必要が出てきます。このようにシステムが変わると、結局は現役の役員がそれに対応しなくてはならず、負担が増えがち。今はまだPTAが変わるプロセスの初期段階で、全国的にスリム化、組織改革、非加入容認などが進んだ「ホワイトPTA」になるまでにはまだ時間がかかりそうですね。
2018年04月07日