多くの女性から共感と支持を得た水城せとなの傑作コミックを、行定勲監督により『窮鼠はチーズの夢を見る』として実写映画化。大倉忠義が単独主演を務め、共演に成田凌を迎える。セクシャリティを越え、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、多くの女性から支持を得た「窮鼠はチーズの夢を見る」「爼上の鯉は二度跳ねる」が、豪華な布陣で実写映画化。■大倉忠義「人が人を好きになることに境界線はない」主人公・大伴恭一を演じるのは、映画では『100回泣くこと』(13)以来の単独主演を務める大倉忠義。学生時代から「自分を愛してくれる女性」と付き合い、受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた恭一は、ある日、後輩の今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。「昔からずっと好きだった」と突如想いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに、やがて胸を締め付けるほどの恋の痛みに翻弄されていく。「素直に、とてもピュアなラブストーリーだと思いました」と大倉さん。「恋に落ちるきっかけというのは、誰にも分からないものだなと」と語り、「人が人を好きになるということに境界線はないということを、この映画を通じて感じてもらうきっかけになれば」と思いを込めている。そして、初めての行定組には「大きなプレッシャーがありますが、とても贅沢な時間だと思うので、堪能したい」とコメント。■成田凌「心のスイッチが入りました」そして、そんな恭一を好きになってはいけないと頭ではわかっていながらも、彼への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉役には、2019年も『チワワちゃん』『愛がなんだ』『カツベン!(仮)』など話題作への出演が絶えない実力派・成田凌。「セリフの一言一言がとても繊細で、どう表現していくか、とてもやりがいがある作品」と語る成田さん。「現場に入り、大倉さんと対峙しないと見えてこない感情はきっとあると思いますが、今ヶ瀬という役に自分がどう寄り添えるか、いまから胸が膨らみますし、心のスイッチが入りました」との意気込みも。■2人は「撮りたいと思っていた俳優たち」メガホンを取るのは、ベルリン国際映画祭では国際批評家連盟賞を2度も受賞するなど、日本を代表する映画監督・行定勲。『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』など、様々な愛のかたちを写し取ってきた行定監督が、本作では揺れ動く2人の男性の切なくも狂おしい恋を、ときに繊細に、ときに大胆に描き出す。「男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と、深い共感を得るセリフの素晴らしさに感銘を受けました」と行定監督。「マイノリティの人が受ける社会の偏見や苦悩に焦点を当てるだけでなく、人と人がぶつかり合う激しくも切ない個人の物語に惹かれ映画化を切望しました。これは、人を受け入れることについての映画になると思います」と明かす。「大倉忠義と成田凌は、私が撮りたいと思っていた俳優たちです。私の新たな恋愛映画への挑戦は、2人の持つ男の繊細さと色気で今までにない映画に昇華されることを確信しています」と語り、「これまでとは違う新しい愛のカタチに期待してください」と新たなラブストリーの誕生に期待を込めている。■ストーリー広告代理店に勤める大伴恭一は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日、彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は、「カラダと引き換えに」という信じられないものだった…。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていくのだが…。『窮鼠はチーズの夢を見る』は2020年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年、全国にて公開予定©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2019年02月12日旭化成グループ「キャンペーンモデル2017」発表会が16日、都内で行われ、同モデルに選出された大伴理奈(22)が出席した。同グループでは、1976年から毎年キャンペーンモデルを選出しており、初代アグネス・ラムや、松嶋菜々子(1992年、第17代)、片瀬那奈(1999年、第24代)、久慈暁子(2014年、第39代)などを輩出。今回、選出された大伴で第42代となる。選考では、健康的でしなやかなスタイルの美しさはもとより、その場を魅了する明るい笑顔や前向きな姿勢、そして日本人の父と中国人の母の間で育ち、大学でフランス語を学んだ国際性などが高く評価され、約300名の候補者の中から選出されたという。同モデルに選ばれた心境を聞かれると「ちょうど12月16日の誕生日に事務所から連絡をいただいて、信じられないという気持ちと、不安もあるんですけど1年間突っ走って頑張ろうと思いました」とニッコリ。前日に大学を卒業し、社会人1日目で同発表会に出席した大伴は「大学の友だちも就活をしていて、それを見ていたので、私もみんなと同じように社会人1日目なので一生懸命みんなと同じように頑張ろうと思いました」と意気込みを語った。今まで、TOKYO GIRLS AWARDや着物・ウエディングショーなどモデル業を中心に活動してきた大伴は、今後の目標を聞かれると「モデルや雑誌の活動もしつつ、テレビなどいろいろチャンスがあればなんでも挑戦していきたいと思います。女優業にも興味があります」と目を輝かせ、どんな役をやってみたいかとの問いには「マンガが大好きで青年誌などいろいろ読むんですけど、悪女とかもやりたいですし、お化粧をしないと幼いって言われるので、生徒役もやりたいです」と答えた。さらに、「これから30代、40代、50代になってもずっと続けて行けるような、憧れられるようなモデルになりたいと思っています」と抱負を語った。また、具体的に憧れる人を聞かれると「モデルさんだと、テイラーヒルさんが大好きです。女優さんは井川遥さんに似ているって言われるので、ちょっと意識しつつ目指しています」とコメント。さらに発表会では、日常会話レベルの中国語を喋れるという大伴が、流暢な中国語で自己紹介を行う一幕もあった。大伴 理奈(おおとも りな)1994年12月16日生まれ。埼玉県出身。身長172cm、スリーサイズは、 B82・W60・H87。特技はピアノ、スポーツ(走ること)。趣味はカメラ、マンガ。チャームポイントは笑顔。笑顔の源は、愛猫のポン太。性格は明るい、人見知りをしない。
2017年03月16日先日公開された映画『怒り』は、映画自体の評判も去ることながら、妻夫木聡さんと綾野剛さんの濃厚な絡みが話題となり、いわゆる“腐女子”需要の観点でもクオリティが高かったようですね。大人女子の”胸キュン”補給を!イケメンとシチュエーションにときめくオススメ少女漫画3選いつの時代も美しい男性による禁断のラブシーンは、女子たちの隠しきれない好奇心を刺激してくるものです。◆腐女子じゃなくても読める!ソフトBLとはいえボーイズ・ラブと言われるとどうしても背徳感があるというか、男同士でひたすらあんなことやこんなことを繰り広げていて、ちょっと人前では読めない漫画…といったイメージではないでしょうか。もちろんど真ん中のBL作品は、いきなり読むにはハードルが高いかもしれません。ですがボーイズ・ラブの儚くも美しい独特の世界観は、現実の恋愛にくたびれてしまったときなどにそっと癒してくれる、一服の清涼剤のようなもの。そこで今回は腐女子カテゴリに属さずとも読める、ソフトなBL作品をご紹介します。ありきたりの恋愛漫画に飽きてしまったという方、興味はあるけれどBLには手を出せなかったという方、ぜひこの機会にお手にとってみては。◆『失ショコ』に通じる切ない片思い『窮鼠はチーズの夢を見る』まずご紹介したいのは、『失恋ショコラティエ』の作者でもある水城せとなさんによる『窮鼠はチーズの夢を見る』。ごく普通のサラリーマンであるノンケの大伴恭一(妻帯者)と、その大学時代の後輩でゲイの今ヶ瀬渉との恋愛模様を描く作品です。今ヶ瀬は非常にイケメンですが、恋愛対象は男性で大伴にずっと想いを寄せており、あるキッカケから大伴に体の関係を迫るように…。と聞くとキワドいシーンばっかりの漫画に思えるかもしれませんが、これ、あくまで純愛です。何しろゲイの今ヶ瀬がノンケの大伴に必死で恋する姿は、そこらの恋愛よりよっぽど切ない。『失恋ショコラティエ』にも通じる、報われる見込みの薄い片思いの風景は、恋をしている人ならどっぷり浸かってしまうはず。男同士であることを越えて、今ヶ瀬に共感せずにいられないのです。男同士のカップルに対する周囲の反応も描かれ、一筋縄ではいかないわけですが、次第に大伴が今ヶ瀬を受け入れていく様子は、水城さんのアーティスティックな絵柄も相まって非常に美しい物語を織りなします。恋をしたら性別という枠に捕らわれる必要はないのかもと思わされるあたり、BLへの導入にオススメ。ちなみに『俎上の鯉は二度跳ねる』という続編も出ています。◆大正ロマン×美しき男たちの恋『櫻狩り』こちらは『ふしぎ遊戯』でお馴染みの渡瀬悠宇さんによる意欲作。大正時代の名家を舞台に、その家の美貌の長男・蒼磨と心優しい書生・正崇との間に生まれる愛憎と破滅の物語です。正崇は予備校に通うため上京し、書生先である家を探している中で車に轢かれそうになった女性を助けます。すると、その車に乗っていた青年から名刺を手渡され、そこから運命の歯車が動き出すのです。長年の構想期間を経て発表された作品というだけあって、BLと言っても主役が男同士なだけで、軸足は重厚な人間模様を描いた大正ロマンといった趣き。時代設定も手伝ってか、思いのほか男同士のラブシーンに抵抗を感じないかもしれません。緻密な絵柄にも作者の気合いを感じます。上巻ラストから蒼磨の抱える闇が明らかになっていき、なかなかにヘヴィな展開が繰り広げられるのですが、この作品もまた登場人物の心象が丁寧に描かれているので、ナチュラルに物語に入っていけるはず。その先にたまたま男同士の恋慕が生まれただけで、根底には深い人間愛を感じさせられます。上中下巻でボリュームたっぷりなので、連休などに一気読みがオススメ。◆男子高校生が織りなす胸キュン物語『同級生』最後は2016年に劇場版アニメも公開された中村明日美子さんによるシリーズ作品。草壁光と佐条利人という2人の高校生男子による恋物語。ピアスに金髪の光と眼鏡の秀才・利人というカップリングは、男男だろうとたとえ男女だろうとグッとくる鉄板ギャップですよね。そこはかとなく自分が同性が好きだと気づいている利人と、むしろ女慣れしていて無防備極まりない光は、ごく自然に惹かれ合って恋に落ちていきます。途中では2人が通う高校の音楽教師(♂)も絡んできたりするのですが、おおむね主人公たちの若さたっぷりな恋愛風景を穏やかに眺めていく漫画なので平和に読み進められます。この作品においては、とにかく自然体で男子同士のカップルが成立しているので禁断感は少なく、BLを読んでいるのだという意識すら希薄になるかもしれません。でも2人の間にはそれなりに嫉妬や気遣い、葛藤があって、そこここに挟まれるちょい甘なシーンで思わず胸キュン。光の物怖じせず、欲求に従順な恋愛スタンスは少しうらやましくもあります。中村明日美子さんと言えば『Jの総て』など、同性愛もなかなかにハードに描いてきた作家さんですが、ここではその繊細で美しい絵を存分に活かし、絵を見せるかのように2人のきらめく青春が展開していきます。これも入門編にもってこいです。◆終わりに以上の3作品は、いずれもBL以外の作品でも著名な作家さんが手がけているものなので、ストーリー自体の魅力も強いのが特徴。物語として楽しめるものだと、男×男のベッドシーンもドキドキ読めてしまうものです。もし読んでみてツボにハマるようなら、他の作品にもチャレンジして腐女子の扉を開いてみるのもいいかもしれませんね◎ライタープロフィール二美(ふたみ)ややダメンズ傾向のある30代の独身OL。ファザコンの延長なのか年上男性が好きで、かつてはSNSで「おじさま萌え」という名のコミュニティを運営し、初老の男性との恋愛を描くような漫画を愛読。勤め先の会社に程良いおじさまがいないことが不満。
2016年11月04日