ヤン・イクチュンが詩人役で主演する映画『詩人の恋』。この度、公開まであと約1か月となった本作を一足早く鑑賞した著名人たちからコメントが到着した。“平凡な人生を歩いてきた男が突然同性に激しい感情を抱いたら?”という発想から、済州島の日常風景を背景に、無垢な詩人とその妻、孤独な青年が、社会の影を知る姿を映し出す本作。『あゝ、荒野』ではヤン・イクチュンとW主演を務めた菅田将暉は「正直今何を書いたらいいのかわかりませんただ僕はまたヤン・イクチュンによって歩む道が変わりそうです」とコメントを寄せる。また『あゝ、荒野』出演にあたって鍛え上げたボクサー体形から、今作では約8キロも増量し、ぽっこりふくらんだお腹と、ドーナツをほおばる食いしん坊のクマのように愛らしい姿をみせているヤン・イクチュン。光石研は「無表情なのに美味しそうにドーナッツを食べる彼が忘れられない!」と印象に残ったシーンを挙げている。ほかにも「済州島の景色、俳優の芝居、ストーリー、僕には全てがとても心地よかった」(松永大司監督)、「生身のヤン・イクチュン氏の持つ、優しさと美しい感受性、既存の価値観を飛び越える柔らかな人間性を、これほど素のままに生かされた作品も、他に観たことはありませんでした」(西川美和監督)と絶賛するコメントが到着した。著名人コメント心の種はいつもどこからやってくるのだろうかヒトはいつもそればかりだ全然知らないのに知った顔で泣いている自分に腹が立つ何に涙しているのか俺は何を願っていたのやらこの美しさはなんなのか正直今何を書いたらいいのかわかりませんただ僕はまたヤン・イクチュンによって歩む道が変わりそうです菅田将暉 (俳優)恋とは「遠い存在」に焦がれること。本作は、恋の遠さや美しさを印象づける一方、愚直に他者とぶつかり合う。不器用な彼らが愛しい。誰かを「遠くに行かせない」のも愛ならば、「遠くへ来てしまった」と気づく瞬間も愛なのだ。文月悠光 (詩人)この映画が面白いのは、主人公の詩人の気持ちがわかりやすい言葉に置き換えられないところだ。言葉はなんて便宜的なのだろう。済州島の美しくも恐ろしい風景に新しい気持ちが浮かび上がってくる。なんという贅沢。大森立嗣 (映画監督)ヤン・イクチュンの抑えた演技こそこの映画のキモ!裏済州島ロケも相まって、人々に深みが増す!平凡な人生なんて無い!しかし、無表情なのに美味しそうにドーナッツを食べる彼が忘れられない!光石研 (俳優)詩人である繊細な主人公をヤン・イクチュンがとても丁寧に演じていたこともあり、途中からドキュメンタリーを観ているような感覚になった。済州島の景色、俳優の芝居、ストーリー、僕には全てがとても心地よかった。松永大司 (映画監督)恋の話だと思っていたら、愛と人生についての物語だった。ヤン・イクチュンの「繊細」は人生で起こりうる選択の瞬間を強烈に突きつける。欲と愛の間で彷徨う実直な人々を演じた共演者たちも見事!ヤン ヨンヒ (映画監督)灰色片思いを初体験したおっさんのつらさ、葛藤。痛々しいのに、イクチュンのかわいさがそれをやさしく包み込んで、社会に根付く闇まで照らすの。イクチュンかわいい(大事なことなので 2 度言う)。よしひろまさみち (映画ライター)ここではない、どこかに。そう願ってしまう瞬間は、生きていれば誰にでもある。葛藤の末、どこにもいけない歯痒さも。もしも心に「詩」を持てたなら、苦渋の選択はいつしか美しい懐古に、想いは浄化されるのかもしれない。呉美保 (映画監督)甘くてふわふわなものだけを食べて暮らしていくわけにはいかない。それでも、胸の奥をじんわりと熱くする甘美な悲しみを糧にして、彼はこれからも生きていくのだろう。内田紅甘 (女優/エッセイスト)俳優が「物書き」を演じる時、ただ一つだけ難しい所作があると思います。何を書くべきか、どう書こうか、「書きあぐねている姿勢」。それだけは実際に筆を持って、白い紙を前にして悩んだことを重ねた人にしか再現できないものだと思います。本作の中で自らの詩と格闘するヤン・イクチュン氏の姿は、やはり「書く人」そのものでした。そして生身のヤン・イクチュン氏の持つ、優しさと美しい感受性、既存の価値観を飛び越える柔らかな人間性を、これほど素のままに生かされた作品も、他に観たことはありませんでした。西川美和 (映画監督)『詩人の恋』は11月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:詩人の恋 2020年11月13日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2017 CJ CGV Co., Ltd., JIN PICTURES, MIIN PICTURES All Rights Reserved
2020年10月14日9月12日から26日まで、東京・国立映画アーカイブにて開催された「第42回ぴあフィルムフェスティバル」(オンライン・プログラムは10月31日まで開催中)。9月25日には、映画祭のメインプログラムである自主映画のコンペティション「PFFアワード2020」の表彰式が行われ、各賞が決定した。この度、最終審査員を務めた大森立嗣(映画監督・俳優)、齊藤工(俳優・映画監督)、樋口泰人(プロデューサー)、平松麻(画家)、古厩智之(映画監督)のコメント映像が公開された。「PFFアワード」は、1977年から続く自主映画のコンペティション。新人監督の登竜門として、これまでに、犬童一心、黒沢清、園子温、塚本晋也、佐藤信介、荻上直子、石井裕也監督など140名を超えるプロの映画監督を輩出した。近年、「PFF アワード」入選をきっかけに注目を集め劇場公開された以下の作品は、全国の劇場で多くの映画ファンによって楽しまれた。『アボカドの固さ』(監督:城真也)、『あみこ』(監督:山中瑶子)、『オーファンズ・ブルース』(監督:工藤梨穂)、『おばけ』(監督:中尾広道)、『赤色彗星倶楽部』(監督:武井佑吏)、『沈没家族』(監督:加納 土)、『わたしたちの家』(監督:清原 惟)ほか。※作品名50音順本映像では、新しい映画に出会った喜びを語る審査員の情熱溢れるメッセージがそれぞれに語られている。審査員が観た「PFFアワード2020」の入選全17作品は、現在オンライン配信中。【配信プラットフォーム】(1)DOKUSO映画館(国内最大級のインディーズ映画配信サイト)(2)uP!!!(エンタメ情報サイト)
2020年10月12日10月10日、11日の全国映画動員ランキングは、公開4週目の『TENET テネット』(全国362館)が先週2位から再び首位に立った。公開2週目の『浅田家!』(全国343館)は先週1位から2位に。公開4週目の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(全国153館)は先週3位のまま変わらず好調。『検察側の罪人』の雫井脩介によるサスペンス小説を、堤真一、石田ゆり子、岡田健史、清原果耶らで映画化した『望み』(全国350館)は初登場4位に入った。公開5週目の『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』(全国364館)は先週4位から5位になった。また公開10週目の『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(全国347館)は先週7位から順位をあげて6位に。公開3週目の『ミッドナイトスワン』(全国150館)は先週8位から変わらず。そのほか新作では、今村夏子による、野間文芸新人賞を受賞した同名小説を、芦田愛菜主演で大森立嗣監督が映画化した『星の子』(全国192館)が初登場10位に。韓国で130万部突破のベストセラーとなり、日本でも翻訳され話題を呼んだ小説をチュン・ユミとコン・ユの共演で映画化した『82年生まれ、キム・ジヨン』(全国132館)は初登場11位につけている。次週は『薬の神じゃない!』『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』『スパイの妻』『みをつくし料理帖』『夜明けを信じて。』などが封切られる。全国映画動員ランキングトップ10(興行通信社調べ)1位『TENET テネット』2位『浅田家!』3位『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』4位『望み』5位『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』6位『映画ドラえもん のび太の新恐竜』7位『事故物件 恐い間取り』8位『ミッドナイトスワン』9位『トロールズ ミュージック★パワー』10位『星の子』
2020年10月12日芦田愛菜の6年ぶりとなる実写主演映画『星の子』から、芦田さんや、岡田将生、高良健吾、黒木華、永瀬正敏、原田知世の豪華キャスト陣が大森立嗣監督の撮影現場と魅力を語るメイキング映像とメイキング画像が到着した。本作で芦田さんが演じるのは、“あやしい宗教”を深く信じている両親のもとで多難な青春に翻弄される中学3年生のちひろ。物語の舞台はちひろが住む街や家と、学校、そして宗教施設の3つ。それぞれに実力派共演陣が待ち受けており、それはさながら主人公ちひろが各ボスキャラと向かい合いながらゴールを目指すロールプレイングゲームのよう。優れた俳優たちの競演によって生まれるシーンの一つ一つは本作の大きな魅力となっている。今回、そんなキーパーソンを演じたキャストへの大森監督の演出シーンを交え、キャストたちが大森監督の魅力について語るメイキング映像が公開。主人公ちひろを演じた芦田さんは、「監督の『よーい、スタート』というかけ声がすごく好きです。シーンによって変わるんですね」と語る。確かに、ちひろが街を駆け抜けるシーン、自宅でのシーンなどを観ると、それぞれで「よーい、スタート」というかけ声の声色や勢いが違うことが分かる。「そのかけ声によってシーンの雰囲気が作られ、お芝居をしなきゃ、という気にならずに、とてもスムーズにそこから始まっていくような気がします。すごく好きです」と芦田さん。家で緑のジャージを着てちひろを待つやさしい父親役の永瀬さんも、大森監督と言えば「『オッケー!』という声ですね」と言う。「そのジャッジが早い!ということはそのシーンが的確に見えてらっしゃるということなので、余計なものを撮らないというのが気持ちよかったですね。映画監督で『スタート』と『カット』の声が良い人っていうのは演者としても気持ちいいですよね」と加えた。宗教施設でちひろを待ち受ける宗教団体幹部を演じる高良さんが印象的なのは、「『スタート!』の言い方、あの入り方がすごく気持ちいいですし、『会話をしましょう』というのは、芝居の基本だと思っています」と言う。本作で4本目となる大森監督への信頼をうかがわせる。また、“催眠術が使えて、人が持つオーラの色を見ることができる”というもう一人の幹部を演じたのが黒木さん。『日日是好日』で主演を務め、今回が2回目の大森監督作品出演となるが、「『日日是好日』のときと一緒ですが、その場の雰囲気に合わせて、どちらかというと役者のような感じでスタートとカットをかけてくださる。あと、しゃべっているときにふと見ると、一緒にセリフを言ってくれているときもあります。そういう独特な役者っぽい感覚を持っていらっしゃる方なんだなとあらためて思いました」と明かした。役者が気持ちよく、心地よい現場を作り出す大森マジックの一端が明らかになるメイキング映像。本映像も多くのエキストラが集まった宗教施設のシーンでの「カット!」「オッケー!」の声で終わる。その日の撮影の最後のシーンで、誰もが気持ちよく終わることのできた雰囲気が伝わるものとなっている。『星の子』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月9日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「星の子」製作委員会
2020年10月08日大森立嗣監督が、今村夏子の小説を芦田愛菜主演で映画化する『星の子』。この度、芦田さん演じる主人公ちひろの繊細な揺らぎを写し出した場面写真と、各界著名人から絶賛のコメントが到着した。「Mother」「マルモのおきて」などに出演し子役として活躍。本作ではさらに進化し、才能と輝きあふれる映画女優としての姿を見せ、その表現力が話題の芦田さん。演じているときは「自分がその役になるというより、その役が自分に近づいてくる感覚になる」と言う芦田さん。本作でも一日中ずっと、ちひろのことを考えていたそうで「撮影が進むほど、私の部分がどんどん少なくなって、ちひろの部分が多くなりました」と話し、「家族から『ちひろの話し方が抜けてないよ』と言われることもあり、いつもちひろが心のどこかにいた気がします」と撮影をふり返っている。今回大森監督が映画化にあたって挑戦したのは、少女の心の繊細な揺らぎを撮ること。さらに、「セリフのないときのちひろをどう捉えるかです。喋っていないちひろにこそ、この映画の核があると思います。繊細なものが隠れていて、それは映画だから描けることの一つです」とコメント。芦田さんについては「セリフのない一人でいるシーンが印象に残っています。芦田さんは的確な読解力と、引き出しの多さ、表現力、コミュニケーション能力、どれをとっても素晴らしかったです」と語り、「恐ろしい程のバランス感覚を持っています。15歳にして、自分のことを肯定しながら、解放していくことができるのは凄い。自分のどうしようもない部分を自分で認めないと演技のスタート位置に立てないのですが、芦田さんはそれができているので、もう子役という認識はなかったです」と絶賛した。今回到着した場面写真では、一人佇むシーンや涙目の横顔など、そんな女優・芦田愛菜の一端が垣間見える。また、各界著名人は本作について「原作に描かれた、淡い覚醒を前にゆれうごくヒロインのまなざしが、スクリーンにみごとに再現されていて感動しました」(鴻巣友季子/翻訳家・エッセイスト)、「芦田愛菜ちゃんとは一緒に番組をやらせて頂いていますが、この映画には女優、芦田愛菜『さん』がいました」(サンドウィッチマン富澤たけし/お笑い芸人)、「愛菜ちゃんとは、バラエティで共演させて頂いてますが、それとはまた違う…彼女の生業『女優・芦田愛菜』の真髄を見ました」(サンドウィッチマン伊達みきお/お笑い芸人)。「芦田愛菜さんの小さな頃から変わらぬ素晴らしさに感慨深いものがありました」(鈴木福/俳優)、「笑える理由はこの世なのか、この世に生きる自分なのか。素晴らしく完成度の高い物語と登場する人々。全ての行動と言動の動機が理解できるから笑ってしまう。しかしずっと笑ってもいられない。芦田愛菜さんのお芝居がそうさせる。この映画、全部凄い」(山田孝之/俳優)などとコメントを寄せている。『星の子』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月9日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「星の子」製作委員会
2020年10月06日おとな向け映画ガイド今週の公開作品から、この秋注目の4本をご紹介します。ぴあ編集部 坂口英明20/10/04(日)イラストレーション:高松啓二今週のロードショー公開は16本(ライブビューイング、映画祭企画を除く)。全国100スクリーン規模以上で拡大公開される作品は『望み』『星の子』『82年生まれ、キム・ジヨン』の3本。中規模公開とミニシアター系の作品が13本です。今週は粒ぞろい! この秋注目の作品が並びました。その中から厳選して4本をご紹介します。『異端の鳥』もし、SNSなどで投稿するなら、最初に「閲覧注意」とか「不適切な動画」と書かなければいけない、そんなショッキングな映像が続きます。でも決して残虐を売りにした映画ではありません。第二次大戦中の東欧の寒村地帯を、ユダヤ人の少年がひとりで逃げ迷い、体験する、この世のこととは思えない数年間を描いた作品。人間の隠れた本質を容赦なくえぐった内容と、その映像の見事さが、ヴェネチアなど国際映画祭で評判となった映画です。少年は、ホロコーストの災禍を避けるため、村の老婆にこっそり預けられます。ところが、その老婆が急死し、家も火事で消失したことから、身寄りをなくしてしまうのです。両親はどこにいるかさえわかりません。結局、彼は、呪術師に金で買われ、命拾いしますが、それから苦難の日々が始まり……。描かれている暴力は、野蛮で迷信深く偏見にみちみちた農民たちによるものです。当時東欧で戦っていたソ連やドイツの軍隊も登場しますが、残虐さはその比ではありません。異端の鳥ー原題は“Painted Bird”。この映画のなかほどで、この“色を塗られた鳥”が少年の暗喩だと気づかされます。ピーター・セラーズ主演の映画にもなった『チャンス』の作者、ポーランド生まれのユダヤ人、イェジ―・コシンスキの同名小説を原作にしています。ポーランドでは長い間、発禁書でした。製作・監督はチェコ出身のヴァーツラフ・マルホウル。完成に11年を要したそうです。3時間近い息詰まるような時間が苦にならないのは、映像の力です。荒れ果てた土地、すさんだ人の心、ピュアゆえに失っていく少年の声…、そんな世界が、何か大きな存在が見ているかのような、モノクロで引き気味の映像でゆったりと映し出されます。それをシネマスコープサイズで見せられると、迫力に圧倒されるはずです。『82年生まれ、キム・ジヨン』1982年生まれのキム・ジヨン。キムは韓国では多い姓、ジヨンはこの年に最も多くつけられた名前です。この映画は、そんな30代の、きっとたくさんいる韓国女性、の物語なのです。子どもの頃から、女はこうでなくてはいけないといわれ、我慢した。大学は出るが就職難、苦労してやっと入った会社では、いい仕事をしても軽んじられた。尊敬する女性上司もいたが、その苦労を目の当たりにした。結婚して退職。2歳の娘の子育てと家事の日々。お正月には夫の実家へ里帰りをしなければいけない。行ったら行ったで、義母に気をつかい、台所仕事が待っている。公園で子どもを遊ばせていると、サラリーマンの「主婦は気楽でいいよな」、そんなおしゃべりを耳にし、傷ついたり。夫はやさしいのだけど、本当の私の気持ちはわからない。決して不幸せな生活ではないのに、気づかぬストレスが彼女を支配して……。韓国で130万部を越えるベストセラーになった小説の映画化。日本でも20万部といいますから大ヒットです。現代の韓国映画にでてくる韓国人のライフスタイルや、日常的な喜び、悩みは、日本人と驚くほど似ている感じがします。女性が生きづらい世の中、も同じ。周りに助けられ、悩み、もがく。そんななかで、希望がほのみえる映画です。『望み』『犯人に告ぐ』などの雫井脩介のベストセラー小説の映画化ですが、読んでいなくてよかったと思ってしまいました。先の読めないサスペンス。下記くらいの予備知識で観るのがよろしいかと。東京近郊に住む一級建築士の一家。両親、高校生の息子、高校受験を控えた娘の四人家族。学校でも人気者だった長男が、打ち込んでいたサッカー部をケガで辞めてから、ふさぎがちになり、外出も増え、ある夜、姿を消します。同じ日、彼の友人が何者かに殺害されるという事件が発生し……。両親を演じるのは堤真一と石田ゆり子。息子(岡田健史)の事件への関与に気をもむ、そして無事を祈る親の心理、行動が映画のテーマです。モデルルーム代わりに使う一家の住む家とか、こだわりのある生活スタイルをしていた母の変化、しつようなメディアスクラム、周囲の目など。登場人物の設定や、ロケ地選び、セット、小道具にいたるまで、細部への心配りが、ドラマの背景や展開に重要な役割をになっています。監督は堤幸彦。職人の仕事です。『星の子』こちらも家族の物語です。天才子役、芦田愛菜の主演作。もう16歳になるのですね。愛菜の演じるちひろは中学三年生。姉がひとりいます。一見仲のいい、幸せそうな家族です。実は、この両親が、ちょっと訳アリ、です。永瀬正敏、原田知世が両親を演じています。これが絶妙のキャスティング。夜の公園で、緑のおそろいのジャージを着て、タオルにあやしげな水をひたし、ちょんまげのように頭にのせあっている光景は、はっきりいって不気味でございます。ふたりとも実直そうで、狂気にとりつかれた様子にはみえません。そもそも、未熟児で病弱だったちひろのため、あらゆる療法を試みたのがはじまりです。万策つきたときに「金星のめぐみ」という不思議な水に出会います。この水をちひろの体につけたところ、湿疹がなくなったのです。この「奇蹟」に両親は感激。その高価な水を提供するあやしい宗教のとりこになってしまいました。宗教団体の教祖様はでてきません。が、高良健吾と黒木華が謎めいた幹部として登場します。姉は家を飛び出しますが、ちひろはその困った両親を否定もしませんし、むしろ受け入れています。彼女の自分を置いてでも他人を思う優しさ、信じる心、がけなげです。ところが、さすがにと思う場面に遭遇し……。この家族、どうなるのか……? 監督は大森立嗣。最新作は『MOTHER マザー』という長澤まさみ主演の超恐いお母さんの映画でしたが。
2020年10月04日映画『星の子』(10月9日公開)の公開直前大ヒット祈願イベントが29日に都内で行われ、 芦田愛菜が登場した。同作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞した小説家・今村夏子の同名小説の実写化作品。監督・脚本は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が務める。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田)だが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。イベントでは、原作者である今村からのメッセージや、ちひろが一目惚れする南先生を演じた岡田将生からのビデオメッセージも。ちひろはノートに南先生の似顔絵を描き続ける日々を送るが、南先生に泣かされてしまうシーンがある。岡田は「自分も心がものすごく痛くて、だけど南先生という役を全うして演じさせていただいた」「申し訳ない気持ちはありましたが、泣かせるつもりでお芝居させてもらったので… …すみませんでした」と謝罪。「観ていて複雑でしたが、芦田さんの演技に本当に魅了されました」と続け、「信じることは何なのかを考えるきっかけになる映画なので多くの方に観てもらいたい」とアピールした。最後まで謝罪モードだった岡田に、芦田は「役ですから。岡田さんも私も全力で演じたので全然そのようには思っていないです」と笑顔を見せる。「ちひろはそれまで人の悪意を知らずに生きてきた。好きな人に初めてひどい言葉を投げかけられ衝撃的で心に刺さったと思います。教室で怒鳴られるシーンはみんなの前で存在を否定された気持ちになり、一番演じていてつらかったです」と岡田とのシーンを語った。休憩中は「岡田さんは数学の先生だったので『どうやって解くんだっけ?』って聞いてくださったり、すごくフランクにフレンドリーに接してくれました」と振り返り、「次は仲がいい先生と生徒役で共演したさせていただきたいです」と岡田にメッセージを送った。また、会場にたくさんの「星」を輝かせる点灯式も行われ、芦田は「“信じるとはなにか”について結論は人それぞれ違うと思います。映画を観てくださったみなさんが、“信じる”ってなんなんだろう、と考えたり、信じたいと思えるような大切な方のことを思うきっかけになってもらえたら嬉しいです」 と、語った。○原作者・今村夏子コメント一人で考え続け、歩き続ける小柄なちひろの姿が、映画を見終わった今も、目に焼き付いて離れません。執筆中はあまり意識することのなかった、ちひろの危うさのようなものが芦田愛菜さんの演技を通じて痛いほどに伝わってきました。その一方で、彼女が時折り見せる力強いまなざしに、この子はきっと大丈夫だ、とこちらに思わせてくれるような、一筋の希望を見ることができました。鑑賞中は原作者であることを忘れ、この悲しくてあたたかい物語にずっと浸っていました。
2020年09月29日第77回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清監督(『スパイの妻』)をはじめ、犬童一心、園子温、李相日、石井裕也らを輩出し、新人監督の登竜門として名高い第42回『PFF(ぴあフィルムフェスティバル)』が開催中の国立映画アーカイブにて9月25日、「PFFアワード2020」表彰式が行われ、石田智哉監督の『へんしんっ!』が見事グランプリに輝いた。新しい才能の発見と育成、新しい映画の環境づくりをテーマに1977年にスタートした自主映画のコンペティションをメインプログラムとした映画祭。第42回を迎える今年は、PFF アワードに480本の応募があり、17作品が入選。最終審査員として、大森立嗣(映画監督・俳優)をはじめ、齊藤工(俳優・映画監督)、樋口泰人(プロデューサー)、平松麻(画家)、古厩智之(映画監督)が審査にあたった。『へんしんっ!』は車椅子に乗った石田監督が、障がい者の表現活動の可能性を探ったドキュメンタリー。映画製作を通して、さまざまな人と関わりあう中で、多様な違いを発見していく。1997年生まれ、東京都出身。中学生の頃、自分に合った学習方法としてiPadを紹介され、映像制作に興味を持つように。立教大学入学後、映像制作系のゼミに所属し、ボランティアサークルでは、バリアフリー映画上映会も行っている。本作が初監督作品となり、「自分が監督すること、表現することに葛藤もありましたが、作っていて楽しく、自分らしい作品になりました」と受賞の喜びを語っていた。グランプリを発表した大森監督は「とにかく興奮しました」と『へんしんっ!』を激賞。「画面の中の(石田監督の)姿に最初はビックリして、でも、問われているのは僕ら観客なんじゃないかなと。彼が楽しんでいる姿が、本当に好きでしたし、思い焦がれていたものを見た気がしました」と作品が放つ魅力に圧倒された様子だった。また、齊藤は準グランプリを受賞した『屋根裏の巳已己』(監督:寺西涼)について、「完全に一目ぼれでした」とこちらも興奮しきり。「理屈ではわからない何かが、自分の中でこびりついて、すぐにもう1度見たくなった。監督の感性に支配され、魅了され、心地よい時間をいただいた」と振り返っていた。第42回を迎えた今年は、新型コロナウイルス感染予防のための消毒や検温、換気を徹底し、定員数を約3分の1に制限し、ソーシャル・ディスタンスを確保して実施。世界三大映画祭を制した映画作家ロイ・アンダーソンの特集、PFFスカラシップ作品のお披露目など、オンライン配信を含めた貴重なプログラムで、「withコロナ」時代における映画祭の新たな可能性が模索された。<グランプリ>『へんしんっ!』(監督:石田智哉)<準グランプリ>『屋根裏の巳已己』(監督:寺西涼)<審査員特別賞>『未亡人』(監督:野村陽介)『頭痛が痛い』(監督:守田悠人)『MOTHERS』(監督:関麻衣子)<エンタテインメント賞(ホリプロ賞)>『こちら放送室よりトム少佐へ』(監督:千阪拓也)<映画ファン賞(ぴあニスト賞)>『LUGINSKY』(監督:haiena)<観客賞>『アスタースクールデイズ』(監督:稲田百音)<入選作17作品>『アスタースクールデイズ』38分 監督:稲田百音(18歳/東京都出身/成蹊高等学校)『霞姫霊異記』57分 監督:高階匠(31歳/東京都出身/映像制作会社勤務)『こちら放送室よりトム少佐へ』10分 監督:千阪拓也(22歳/兵庫県出身/日本大学 藝術学部)『頭痛が痛い』131分 監督:守田悠人(22歳/愛知県出身/酒屋アルバイト)『タヌキ計画』41分 監督:チェ・ユシン(24歳/台湾出身/東放学園映画専門学校)『追憶と槌』8分 監督:金井啓太(25歳/東京都出身/東京藝術大学 映像研究科メディア映像専攻)『遠上恵未(24)』26分 監督:遠上恵未(26歳/東京都出身/ENBUゼミナール 映画監督コース)『パンク』44分 監督:鈴木順也(31歳/神奈川県出身/横浜シネマ・ジャック&ベティ勤務)『Fear of missing out』36分 監督:河内彰(32歳/兵庫県出身/会社員)『フィン』36分 監督:小池茅(26歳/東京都出身/会社員)『冬のほつれまで』67分 監督:多持大輔(24歳/茨城県出身/武蔵野美術大学大学院 造形研究科)『へんしんっ!』93分 監督:石田智哉(22歳/東京都出身/立教大学 現代心理学部)『MOTHERS』63分 監督:関麻衣子(22歳/東京都出身/会社員)『未亡人』54分 監督:野村陽介(23歳/埼玉県出身/東京藝術大学 美術学部)『もとめたせい』30分 監督:矢部凜(22歳/滋賀県出身/京都造形芸術大学 芸術学部映画学科)『屋根裏の巳已己』102分 監督:寺西涼(24歳/神奈川県出身/清掃員アルバイト)『LUGINSKY』63分 監督:haiena(42歳/東京都出身/フリーランス)※作品名50音順。上映時間、年齢、職業(学校名)は応募時のもの取材・文・写真:内田 涼「第42回ぴあフィルムフェスティバル」【会期】2020年9月12日(土)から26日(土)まで※月曜休館【会場】国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)
2020年09月25日芦田愛菜が6年ぶりに主演する実写映画『星の子』。この度、芦田さん演じる主人公のちひろがひと目ぼれ、その後もちひろを大きく揺さぶる新任の数学教師登場シーンの映像が解禁。岡田将生が演じている。今回解禁となるのは、中学3年生となったちひろが、始業式で新任の数学教師・南隼人にひと目惚れするシーン。爽やかなスーツ姿で登場し、女子生徒たちが歓声をあげる中、ちひろも声には出さないが、瞬きを忘れたかのように南先生をじっと見つめている。戸惑いと胸の高鳴りが入り交じったような表情が印象的だ。さらには「テニス部に入りたいんですけど!」と、中学3年生にして南先生が顧問を務める女子テニス部に入部申し込み…。「ちひろで3人目だよ。あのね、3年生の応募は受け付けてないの」と諭され、「えっ…」と固まる姿が切り取られている。テニス部入部はかなわなかったものの、授業中も南先生の似顔絵を描き続け、仲のよい友達からは“南先生のストーカー”とからかわれるほど南先生に夢中になり、心ときめかせながら学校生活を送るように。しかし、予告編では、ちひろに「迷惑なんだよ!」「その変な水もしまえ!」と怒鳴る南先生が映し出されている。緑のジャージを着て夜の公園で奇妙な儀式をする、ちひろの両親を南先生が見てしまったことから、事態は一変していく――。南先生を演じる岡田さんは、映画では『告白』(2010)以来の先生役。岡田さんは「若さゆえの勢いもあって、善と悪が分からなくなる、空気が読めなくなる先生」と説明するが、ちひろに怒りをぶつけるシーンは「難しかった」と打ち明ける。大森立嗣監督から「もう少し感情的になってもいい」「子供っぽくなってもいい」とアドバイスを受けて演じきり、「こういう役は新鮮で、そういう意味では楽しい役でした」とふり返る岡田さん。芦田さん演じるちひろを大きく揺さぶり、物語を動かすキーパーソンとなる南先生、それに対峙するちひろの動向も見逃せない。『星の子』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月9日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2020「星の子」製作委員会
2020年09月24日女優の芦田愛菜が主演を務める、映画『星の子』(10月9日公開)の本編映像が24日、公開された。同作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞した小説家・今村夏子の同名小説の実写化作品。監督・脚本は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が務める。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田)だが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。今回解禁となるのは、中学3年生となったちひろが、始業式で新任の数学教師・南隼人(岡田将生)に一目惚れするシーン。スーツ姿のイケメン先生に女子生徒たちが歓声をあげる中、ちひろも声には出さないが、瞬きを忘れたかのように南先生をじっと見つめている。その後、ちひろは南が顧問を務めるテニス部に入りたいと、中学3年にしての入部申し込み。「ちひろで3人目だよ。あのね、3年生の応募は受け付けてないの」と諭され、「えっ……」と固まる姿が切り取られている。テニス部入部はかなわなかったが、授業中も南先生の似顔絵を描き続け、仲のよい友だちからは、ストーカーとからかわれるほど南先生に夢中になり、心ときめかせながら学校生活を送る。だが緑のジャージを着て夜の公園で奇妙な儀式をするちひろの両親を南先生が見てしまったことから、事態は動き出し、予告編ではちひろに「迷惑なんだよ!」「その変な水もしまえ!」と怒鳴る南が映し出される。岡田は演じた南について「若さゆえの勢いもあって、善と悪が分からなくなる、空気が読めなくなる先生」と説明するが、ちひろに怒りをぶつけるシーンは「難しかった」と語る。大森立嗣監督から「もう少し感情的になってもいい」「子供っぽくなってもいい」とアドバイスを受け演じきり、「こういう役は新鮮で、そういう意味では楽しい役でした」と振り返った。
2020年09月24日9月10日(木)にオープンするTOHOシネマズ 立川立飛の内覧会が開催された。同映画館は、多摩モノレール立飛駅直結の「ららぽーと立川立飛」(東京都立川市)近接地に出店される。大型ショッピングモールと道路を挟んで向かいの独立した建物に位置し、9スクリーン、全1605席で、立川エリアとして初の「イマーシブ・サウンド・システム」対応のIMAXシアター、7月にオープンしたTOHOシネマズ 池袋で導入され好評を博した「轟音シアター」、そして、TOHOシネマズ独自規格の「プレミアムシアター」を擁するシネマコンプレックスだ。
2020年09月03日映画『星の子』(10月9日公開)の完成報告イベントが3日に都内で行われ、 芦田愛菜、永瀬正敏、原田知世、大森立嗣監督が登場した。同作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞した小説家・今村夏子の同名小説の実写化作品。監督・脚本は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が務める。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田)だが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。6年ぶりの主演作となった芦田だが、大森監督は「さすがでした」と感嘆。「1番すごかったのは、目に涙が溜まっているシーンで、『今の涙、映ってました?』と言われたところ。確かに溜まってた。本を読む力もすごくあるし、的確な演技力もある」と絶賛する。監督からは「現場の会話で生まれるものを大切にしてほしい」というオーダーがあったようで、芦田も「楽しかったです。すごく。2人ともフレンドリーに接してくださって、待ち時間とかは本当の家族みたいに他愛もない話をさせていただきました」と両親役の永瀬と原田に感謝した。イベントでは、作品のテーマに合わせ「信じるとは?」という質問も。芦田は「『その人のことを信じようと思います』という言葉をけっこう使うと思うんですけど、どういう意味なんだろうと考えた時に、"その人自身"を信じてるのではなくて、自分が理想とする"その人の像"に期待してしまうことかなと感じて」と語る。「『裏切られた』『期待してたのに』と言うことがあるけど、それはその人が裏切ったわけではなくて、見えなかった部分が見えただけであって、『それもその人なんだ』と受け止められる、揺るがない自分がいることが、信じられることなのかなと思ったんです」と持論を展開した。さらに芦田は「でも、揺るがない自分の軸を持つのは、難しいじゃないですか。不安な自分がいるからこそ、人は『信じる』と口に出して、成功した自分だったり、理想の人物像にすがりたいんじゃないかなって思いました」と締めくくる。16歳の芦田の理知的、かつ深い話に会場は一瞬静まり、大森監督が「難しいよ~!」と驚くと改めてざわつく。永瀬も「しっかりしてるでしょ、これ以上の答えはないんじゃないか」とぼやくなど、大人たちもたじたじとなっていた。一方、「流れ星にお願いしたいこと」というテーマでは「猫と話したい」とかわいらしいお願いも。「最近飼い始めて、私のことをどう思ってるのか聞いてみたいですし、『ふだん困ってることない?』『楽しく生活できてる?』『ごはん、何にしてほしいの?』とか、色々聞きたいことがあるので、1日だけでいいから話してみたい」と希望した。
2020年09月03日9月10日(木)に開業する「TOHOシネマズ 立川立飛」の音響監修を、バンドLOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)のNAOKIが担当したことが発表された。“最高の鑑賞環境”を目指し、音響にこだわり続けてきたTOHOシネマズ。スピーカーの開発に挑戦した日比谷の音響に惚れ込んだNAOKIは、自身のライブツアーでも同じ仕様のカスタムスピーカーを採用するなど、TOHOシネマズの音響環境を高く評価している。そして、劇場は新たな挑戦として、音楽業界におけるトップミュージシャンの音に対するこだわりを劇場で再現するため、音響監修をNAOKI氏に依頼。日本初の映画(劇場)と音楽(トップアーティスト)のコラボレーションに至った。「TOHOシネマズ 立川立飛」の音響環境では、サウンドエンジニア・プロデューサーとしても数々の音楽制作を手がけてきたNAOKIのこだわりが最大限発揮されている。自然でクリアなサウンドが大音量で流れる、ここでしか体感できないハイクオリティな劇場空間で、映画や音楽コンテンツなどのライブビューイング上映を堪能してほしい。●NAOKIコメントイチ映画ファンとして、これまで数々の映画館で様々な作品と出会ってきた中で、芸術文化の集合体とも言える映画において「音の質」の重要性を強く感じてきました。この素晴らしいチームに参加出来たことを光栄に思います。今回、映画館として世界トップクラスの音響技術のノウハウをお持ちのTOHOシネマズさん、ジーベックスさんと共同作業をするにあたり、これまで映画業界にはあまり反映されてこなかったレコーディングの世界でのイコライジングの技法とスピーカーチューニングの在り方を提案させていただきました。無数のスピーカーが設置される大型の映画館では、音が各スピーカーから客席に届く距離のズレからどうしてもディレイ(遅延)が発生します。今回プレミアムシアター、轟音シアターではこのディレイを排除するために、「人の耳」による10万分の1秒単位での各スピーカーの再生開始時間の調整を実現しました。劇場特有の「音のズレ」を徹底的に解消したこのスクリーンでは、全てのスピーカーからの音が耳の前でピタリとひとつに聴こえます。「ひとつの音」が滲むことなくちゃんとひとつに聴こえるという事。これが「体温を感じる自然なセリフ」と「最大限のダイナミックレンジ(音の強弱)による繊細な表現」を可能にし、映画作品本来の持つポテンシャルの発揮を実現しました。「音を体感する」轟音シアター、「最上級スペックで名画を味わう」プレミアムシアター、TOHOシネマズ、ジーベックスの皆さんとチーム一丸となって「日本一の映画館」を目指して挑んだTOHOシネマズ立川立飛をお楽しみください。「TOHOシネマズ立川立飛」劇場アクセス:〒190-0015東京都立川市泉町935番地の1<NAOKI氏の音響監修シアター>5番(轟音シアター)、7番(プレミアムシアター)の2スクリーンが対象です。※トップミュージシャンによるシネマコンプレックス音響の完全なる責任監修は日本初となります。
2020年09月03日俳優の大森南朋(おおもり・なお)さんが、2020年8月26日にインスタグラムを更新。ダンディな『髭面ショット』を披露し、ファンを喜ばせています。大森南朋のギャップに「キュン…」2020年8月現在、ドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)でスーパー家政婦・鴫野ナギサ(以下、ナギサさん)役を演じている大森南朋さん。 この投稿をInstagramで見る 【公式】TBS系列火曜ドラマ「私の家政夫ナギサさん」(@watanagi_tbs)がシェアした投稿 - 2020年 7月月21日午前12時10分PDT次回で最終回を迎える同作をPRし、役のビジュアルとは正反対のちょいワルおやじ風ショットを公開しています。 この投稿をInstagramで見る 8話ご覧頂いた方々 ありがとうございました。 来週は最終回です。 お楽しみに。 #私の家政夫ナギサさん #大森南朋 大森南朋 月に吠える。 (@tsukinihoeru.6960.naoomori)がシェアした投稿 - 2020年 8月月26日午前2時02分PDT投稿を見たファンは「めっちゃダンディでかっこいい」「ナギサさんとのギャップが最高!」とメロメロに。また、「最終回なんて悲しすぎる」「終わってほしくない」と早くも『ナギサさんロス』を訴える声を寄せています。・メガネ姿もとっても素敵!惚れ直してしまった。・めちゃくちゃドキドキしました!役とのギャップがたまらない。・ナギサさんのことが大好きなので、終わってほしくないです。女優の多部未華子(たべ・みかこ)さんが主演を務める同作は、製薬会社のMRとして働くキャリアウーマン・相原メイが、あることをきっかけにスーパー家政夫・ナギサさんを雇うことから始まるコメディー。劇中で大森南朋さんはエプロン姿で家事を完璧にこなすという役柄を好演し、今までに見せたことのない姿が話題になっていました。 この投稿をInstagramで見る #わたナギ 本日よりInstagram始動です 現場からメイちゃんとナギサさんの2shotをお届け✨ 皆さん、フォローよろしくお願いします❣ さらに…本日より公式サイトもオープン!☺️ 可愛いポスター写真、追加キャストも解禁です チェックしてくださいね♪ #Instagramはじめました #公式Twitterではお2人の動画も見れるかも?? #撮影中スタッフから漏れる可愛い〜!の声 #私の家政夫ナギサさん #多部未華子 #大森南朋 #tbs #火曜よる10時 【公式】TBS系列火曜ドラマ「私の家政夫ナギサさん」 (@watanagi_tbs)がシェアした投稿 - 2020年 3月月18日午前7時29分PDT この投稿をInstagramで見る #ナギごはん 企画開催 . #わたナギ では、美味しそうなナギサさんの料理が沢山出てきます☺️ メイちゃんのためのお夕食など本当に美味しそうなのですが……、 . 皆さんが#おうち時間 で作った#おうちごはん 朝ごはん、お昼ごはん、晩ごはん、おやつ…♡などなど 皆さんの自慢のお料理を教えていただけませんか? . 【 #ナギごはん 】のハッシュタグをつけて投稿していただきたいです! . また、皆さんの投稿を、公式ストーリーズにて紹介させていただければと思っています❣ 気軽にぜひご参加ください . ナギサさんも参考にさせていただくかも…? . #写真はとある日のナギごはんのシーン #ナギごはんもきちんと紹介するので #しばしお待ちくださいませ♡ #皆さんのお料理見たいです! . #私の家政夫ナギサさん #多部未華子 #大森南朋 #瀬戸康史 #tbs 【公式】TBS系列火曜ドラマ「私の家政夫ナギサさん」 (@watanagi_tbs)がシェアした投稿 - 2020年 5月月11日午前12時49分PDT放送後は「本当に癒される…」「展開が気になりすぎて眠れない」といった反響が殺到。果たして最終回はどんな結末を迎えるのでしょうか。大森南朋さんの活躍とともに注目ですね!大森南朋の妻・小野ゆり子ってどんな人?父と兄の活躍ぶりに驚き[文・構成/grape編集部]
2020年08月28日大森立嗣監督が手掛ける映画『星の子』の第3弾キャストとして、岡田将生、高良健吾、黒木華らの出演が決定。予告編と場面写真も到着した。岡田さんが演じるのは、芦田愛菜扮する主人公・ちひろが一目惚れする、学校で一番人気の先生「南先生」。のちにちひろの運命を大きく左右する南先生を演じる岡田さんは、芦田さんとの共演について「10年程前にCMで1度ご一緒したことがあるのですが、今回この作品で共演させて頂いて、大人になったなぁというのと、本当にしっかりしているなと」と久々の共演をふり返っている。また、高良さんと黒木さんが演じるのは、宗教団体の謎めいた幹部コンビ、海路さんと昇子さん。その迫力と、思わず吸い込まれそうになる魅力をカリスマティックに表現する。ほかにも、ちひろの両親の目を覚ますためにある事件を企てる雄三おじさんを大友康平。ちひろの姉・まーちゃんを蒔田彩珠。ちひろの親友・なべちゃんを『まく子』でヒロインに抜擢された新音が演じる。主人公・ちひろの両親(永瀬正敏&原田知世)は、幼少期に病弱だったちひろを救ったことから、奇跡の水を信じ続けている。合わせて到着した予告編では、そんな水について大親友のなべちゃんから「偽物なんじゃない?」と指摘されたり、憧れの南先生の車で家まで送ってもらうところ、タオルを乗せて水を掛け合う両親の姿を見られてしまったり…。さらに、ちひろを諭そうとする宗教団体のコンビの姿や、両親の洗脳を解こうとする雄三おじさん、この家族の現状はちひろのせいだと言う姉と、今回発表されたキャストたちの姿も映し出されていく。『星の子』は10月9日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月、全国にて公開予定©2020「星の子」製作委員会
2020年08月18日女優の芦田愛菜が主演を務める、映画『星の子』(10月9日公開)の新キャスト及び予告映像が18日、明らかになった。同作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞した小説家・今村夏子による同名小説の実写化作品。監督・脚本は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が務める。大好きな父(永瀬正敏)と母(原田知世)から愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田)だが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。ちひろが一目惚れする“南先生”役には、岡田将生が決定。学校で一番人気のイケメン先生だが、後にちひろの運命を大きく左右する。岡田は芦田との共演について「10年程前にCMで1度ご一緒したことがあるのですが、今回この作品で共演させて頂いて、大人になったなぁというのと、本当にしっかりしているなと。同世代の共演者の方と話をしている感覚で色々お話させて頂きました」と表した。ちひろの両親の目を覚ませる為に、ある事件を企てる“雄三おじさん”役で大友康平が出演し、高良健吾と黒木華が宗教団体の謎めいた幹部コンビである“海路さん”と“昇子さん”を演じる。ちひろの姉の“まーちゃん”役に是枝裕和監督に見出された蒔田彩珠(まきたあじゅ)、美人でかっこいいちひろの親友“なべちゃん”役に映画『まく子』(19)でヒロインに抜擢された新音(にのん)と、今後の活躍が気になるキャストも。公開された予告編では、幼少期に病弱だったちひろを救った“金星のめぐみ”と呼ばれる奇跡の水を信じ、水を浸したタオルを頭に載せて暮らす父と母の姿が映し出される。学校では大親友のなべちゃんから「偽物なんじゃない?」と水の真偽を指摘されるが、ちひろが夢中なのは新任でやってきたイケメンの南先生。ある日、憧れの南先生の車で家まで送ってもらうが、自宅前の公園で、全身緑のジャージで頭にタオルを乗せて水を掛け合う両親の姿を見られてしまう。「気づく時がくる」「空も飛ぶようになる」とちひろを諭そうとする宗教団体の幹部、両親の洗脳を解こうと作戦を企てる雄三おじさん、この家族の現状はちひろのせいだと言い切る姉のまーちゃんの姿が続き、少しずつ揺らぎ始める自分とちひろは闘い始める。(C)2020「星の子」製作委員会
2020年08月18日多摩モノレール立飛駅直結「ららぽーと立川立飛」近接地に、新たな映画館「TOHOシネマズ 立川立飛」が9月10日(木)に開業することが決定した。同館は、9スクリーン、1,605席を有する映画館。立川エリアでは初となる、高品質な映像と精確な音響システム「イマーシブ・サウンド・システム」対応のIMAX(R)デジタルシアターを導入し、TOHOシネマズ独自規格の「プレミアムシアター」や、空気を震わせるサウンドを体感できる「轟音シアター」も導入。「プレミアムシアター」では、独自規格による圧倒的な巨大スクリーン、カスタムオーダーメイドスピーカーシステムを導入。プレミアボックスシートでゆったりと映画鑑賞もできる。さらに飲食売店には、TOHOシネマズとしては初となる“ドリンクバー”も設置される。TOHOシネマズ 立川立飛は9月10日(木)グランドオープン。(cinemacafe.net)
2020年08月17日9月10日(木)にTOHOシネマズ 立川立飛がグランドオープンする。TOHOシネマズ 立川立飛には、立川エリアでは初となる「イマーシブ・サウンド・システム」対応の“IMAX(R)デジタルシアター”が導入される。IMAX(R)仕様にカスタマイズされた劇場構造により、高品質な映像と精確な音響システムが実現され、まるで映画の中にいるような体験が可能なシアターとなる。さらに、TOHOシネマズの独自規格で好評を博している“プレミアムシアター”として、独自規格による圧倒的な巨大スクリーン「TCX(R)」、㈱イースタンサウンドファクトリーと㈱ジーベックスのコラボレーションによって劇場に最適な形で設計されたカスタムオーダーメイドスピーカーシステム、ボックスで仕切られたセミプライベートな空間でゆったりと映画を楽しむことができるプレミアボックスシートを設置。また、TOHOシネマズ池袋に導入し、好評を博している「音の体感・迫力あるサウンド」を意識した“轟音シアター”の導入。飲食売店には、TOHOシネマズ初の‟ドリンクバー“も導入される。LANCER CORPORATION(1967年米国テキサス州サンアントニオ市創業の飲料ディスペンサーメーカー)による、従来の大きさの1.5~2倍となる日本初の大型ドリンクバーとなる。■アクセスTOHOシネマズ 立川立飛〒190-0015 東京都立川市泉町 935 番地の 1 TOHOシネマズ立川立飛JR「立川」駅より多摩モノレール「立川北」駅へ乗り換え 2 駅 4 分、 「立飛」駅前
2020年08月17日俳優・三浦春馬さん(享年30)出演の新作ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS系)がお蔵入りの危機にあると7月19日に報じられた。松岡茉優(25)主演で、三浦さんは松岡演じる主人公と同居するおもちゃメーカーの御曹司を演じていた。今月14日には三浦さん自身もInstagramでクランクインを明かし、《キャスト、スタッフ一同、テレビの前の皆様に9月から、より笑って頂きたく撮影に励んでおります!》とつづっていた。しかし日刊スポーツでは「TBSはスポンサーも決まっているし代役を立ててもやりたい。ただ、現場は状況が状況なだけに、続けるのは難しいのではないか」との関係者コメントとともに、最悪の場合はドラマ自体がお蔵入りになることもありうると伝えていた。そのため、ドラマの公式Twitterアカウントには放送を願う悲痛な声が続々と集まっている。《このドラマは三浦春馬さんが出演すると知ってずっと楽しみにしていました。お願いです、途中まででいいので放送してください》《最後の最後まで撮影に挑んだ三浦春馬さんの勇姿をTVで見たいのでどうかお蔵入りだけにはしないでください!!》《撮影ができてるところまでは春馬くんのままで放送して欲しいです。もう1話の途中で慶太が変わってもいいから。春馬くんの最期のドラマがこれだから。お蔵入りにしないで…》局側の心配とは裏腹に、これまでも多くの芸能人の遺作は「最後の演技を見届けたい」というファンの熱い思いから注目を集めてきた。3月に亡くなった志村けんさん(享年70)は、朝の連続テレビ小説「エール」(NHK総合)に出演していた。5月に初めて登場したところ、平均視聴率は関東地区で21.2%を記録。これは初回放送と同じポイント数であり、注目度の高さがうかがえた。また樹木希林さん(享年75)が亡くなった直後の18年10月に公開された映画「日々是好日」は、公開1ヵ月ほどで興行収入10億円を突破した。当時の動員数は累計で88万人、公開館数も230館にまで拡大。同年11月に行われた「大ヒット御礼舞台挨拶」で大森立嗣監督(49)は、「こんなにお客さんが入った映画を作ったことがない」と漏らしていた。大杉漣さん(享年66)の最後の主演映画である「教誨師」も18年10月に公開されると、規模を拡大していった。大杉さんが亡くなってからちょうど1年目となる19年2月21日時点で、公開館数は82館。興行収入も6,000万円突破というロングランヒットを記録した。《いろいろ事情はあると思うけど、三浦春馬くんが最後までやっていた仕事はすべて見せてほしいなと思う。春馬くんは最後まで頑張っていたのだから。お蔵入りなんて悲しいよ》Twitterでは、こんな声も上がっていた。「おカネの切れ目が恋のはじまり」は、三浦さんの生きた証を視聴者に届けることができるのだろうか。
2020年07月22日永瀬正敏と原田知世が、大森立嗣監督作『星の子』に出演することが決定。主演・芦田愛菜の両親役を演じる永瀬さん、原田さんの2人も登場する特報映像と場面写真も到着した。永瀬さんと原田さんは、同じ1983年にスクリーンデビュー。夫婦役では『紙屋悦子の青春』以来、実に14年ぶり、2度目の共演。本作では、芦田さん演じる中学3年生の少女ちひろの成長を愛情たっぷりに見守る一方、かつて病弱だったちひろを救った“水”と、その水を販売する“あやしい宗教”を深く信じてしまう両親役を演じる。そのせいで家が日に日に貧乏になり、またフリーマーケットで買ったお揃いの緑ジャージしか着なくなる…。永瀬さんは「信じる事の“純粋さ”と、ある意味“狂気”を家族と言うかけがえのないものの中でどう表現していくのか?大森立嗣監督の真っ向からのチャレンジを芦田愛菜さん、原田知世さん方と共に、旅出来た事はとても光栄でした」と今作への参加をふり返り、原田さんとの共演については「“信じるものがばっちり一致している夫婦”の役でしたが、知世さんの演技を見て、感情がパッと浮かび上がるような感覚があり、だいぶリードしてもらった気がします」と抜群のコンビネーションを発揮した様子。原田さんは「今まで演じたことのない新しい役でした。ほかの人から見るとちょっと奇妙に見えたりする部分もあるのですが、子供を深く愛していて、夫婦が同じ方向を見て共に手を取って歩んでいる」と自身の役柄について語り、「成長していく娘との一つ一つのシーンを演じていく中で、愛おしさが溢れ、同じ思いで娘を見つめる父、永瀬正敏さんの穏やかな温もりに支えられながら、ラストシーンを迎えることが出来ました。この作品に参加できたことをとてもしあわせに思います」とコメントしている。一方、芦田さんは「お二人とも本当の両親みたいにあたたかく接してくださり、待ち時間にもたくさんお話ができてとても嬉しかったです」と2人との共演について語っている。到着した映像では、思春期を思い悩み、ひとり遠くを見つめたり、何かから逃げるように街を駆け抜けたりするちひろの様子や、ジャージを着て頭にタオルを乗せ、水を掛け合う両親の姿が切り取られている。さらに、「私、この水飲むと風邪引かないんです」と先生に語るちひろのセリフからは、あやしい宗教を深く信じている両親に対する複雑な感情が垣間見える。『星の子』は10月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:星の子 2020年10月、全国にて公開予定©2020「星の子」製作委員会
2020年07月21日女優の芦田愛菜が主演を務める、映画『星の子』(10月公開)の第2弾キャストが21日、明らかになった。同作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞した小説家・今村夏子の同名小説の実写化作品。監督・脚本は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が務める。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田)だが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。この度、第2弾キャストとしてちひろの父役を永瀬正敏、母役を原田知世が演じることが解禁された。永瀬と原田は同じ1983年にスクリーンデビューし、夫婦役では『紙屋悦子の青春』(06年)以来、実に14年ぶり2度目の共演となる。本作では、ちひろの成長を愛情たっぷりに見守る一方で、幼少期、病弱だったちひろを救った“水”と、その水を販売する“あやしい宗教”を深く信じてしまうことから、家が日に日に貧乏になり、挙句の果てにはフリーマーケットで買ったお揃いの緑ジャージしか着なくなる両親を演じる。芦田は大先輩の2人との共演を「永瀬正敏さんと原田知世さんの演じる両親の姿から、ちひろが大事に育てられてきたことを感じました。お二人とも本当の両親みたいにあたたかく接してくださり、待ち時間にもたくさんお話ができてとても嬉しかったです」と親子役として絆を深めたことを明かした。また、特報映像も公開。主人公ちひろが自らの思春期を思い悩み、ひとり遠くを見つめる姿から始まり、「私、この水飲むと風邪引かないんです」と先生に語るちひろのセリフからは、病弱だったちひろ自身を救った“あやしい宗教”を深く信じている父と母に対する、複雑な感情が垣間見られる。何かから逃げるように街を駆け抜けるちひろや、頭にタオルを乗せて水を掛け合う両親などの姿が描かれている。○永瀬正敏 コメント信じる事の“純粋さ”と、ある意味“狂気”を家族と言うかけがえのないものの中でどう表現していくのか?大森立嗣監督の真っ向からのチャレンジを芦田愛菜さん、原田知世さん方と共に、旅出来た事はとても光栄でした。そこに存在しているだけで愛しさが湧いてくる芦田さん、物語の中の同じ時を過ごして来たその想いを、自然に醸し出してリードして頂いた原田さん、そして再び大森監督の現場に立たせていただいた事、、、この作品に関わった全ての皆さんに感謝しています。“何かを心から信じる”事への“あるひとつの家族”の愛と葛藤の物語を、是非劇場でご覧いただければと思います。○原田知世 コメント「未熟児だって、、、ただただ健康に」映画の冒頭で、日記に書き綴られた母の祈り。そんな母の切実な思いを胸に演じました。赤ちゃんのちひろ、小学生のちひろ、そして、中学生になったちひろ。成長していく娘との一つ一つのシーンを演じていく中で、愛おしさが溢れ、同じ思いで娘を見つめる父、永瀬正敏さんの穏やかな温もりに支えられながら、ラストシーンを迎えることが出来ました。この作品に参加できたことをとてもしあわせに思います。(C)2020「星の子」製作委員会
2020年07月21日大森靖子が7月22日(水)に生配信ライブ「秘密の接触SSS vol.1」を開催することを発表した。「秘密の接触SSS vol.1」は、大森靖子が届けるハンドメイドな6大企画「大森靖子2020️ハンドメイドホーム6️」にて、シン・ガイアズとのライブ配信を計画中!と告知していたもの。来年に開催延期となったバンド編成でのツアー「SEIKO OOMORI UGLY DREAM TOUR 2020」に参加予定だったファンも、大森靖子のライブならではのパワーを感じ取ってほしい。なお、本ライブ配信では大森靖子から新たな発表もあるとのことだ。また、TOWER RECORDS CAFE 表参道店では大森靖子メジャーデビュー5周年を記念したコラボカフェ「大森靖子 × TOWER RECORDS CAFE」も開催中。このコラボカフェでは、ベストアルバム『大森靖子』にて収録曲からイメージしたメニューが登場。さらに、TOWER RECORDS CAFE表参道店内では昨年自身初開催した「超歌手大森靖子2019 47都道府県TOUR “ハンドメイドシンガイア”」の放送や写真の展示、来場&注文特典、ナナちゃんスタンプを貯めて応募するスタンプカード企画など、魅力満載の内容となっている。<ライブ配信情報>タイトル「秘密の接触SSS vol.1」7月22日(水) 20:00~チケット代:2,500円(税込)▼チケットの購入はこちらから<大森靖子 × TOWER RECORDS CAFE>
2020年07月09日橋本愛、大森靖子、蒼波純、稲葉友が出演した松居大悟監督による2015年の劇場公開作『ワンダフルワールドエンド』がオンラインシアター”STAY HOME MINI-THEATER”にて限定上映されることが決定。橋本さんらキャストや監督が登場するゲストトークも行われる。最新作『#ハンド全力』や初の小説「またね家族」の刊行など多方面で活躍中の松井監督。本作は、松居監督が手掛けたMusic Video(橋本愛、ミスiD2014グランプリの蒼波純、稲葉友が共演・大森靖子の楽曲「ミッドナイト清純異性交遊」「君と映画」)を再編集し、追加撮影したエピソードを交えて2人の少女の物語を紡ぎ出した異色作。第65回ベルリン国際映画祭にも出品されるなど国内外で注目を集めた。今回のオンライン上映は早送り・巻き戻しなし・アーカイブなしの上映を全4回、1,500円(税込)で行い、興行収入から必要経費を差し引いた金額をミニシアターエイド基金に追加寄付する。各回に併映されるアフタートーク(収録版)には橋本さんや松居監督が参加している。なお、STAY HOME MINI-THEATERでは、このほかにも佐藤玲&笠松将W主演の新作『ドンテンタウン』『テロルンとルンルン』など話題作の先行上映など、オンライン上映とリアル劇場の共存を目指して企画上映を続行中。松居大悟監督コメント明日には、1秒後には、消えてしまうんじゃないかという輝きを持った人たちと映画を作って、5年経った今も全員が同じように表現の世界にいることは、とても価値のあることだと思います。だからこそ、今はもう一踏ん張りして、劇場にも生き残ってほしいと心から思います。そういう上映です。この作品は、ツイキャスやスタンプなどを用いたSNS映画の走りのようなもので、今でこそそんな映像は増えましたが、走りだす瑞々しさも楽しんでもらえたらと思います。どうやって作ったのか思い出せませんが、きっと彼女たちに導かれたんだと思います。5年後も50年後もまた会えますように、どうぞ楽しんでください。―――松居大悟(映画監督・ゴジゲン主宰)(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンダフルワールドエンド 2014年10月23日、渋谷シネクイントにて公開© 2014 avex music creative inc.
2020年07月07日17歳の少年が、祖父母を殺害した。『MOTHER マザー』は、この実際に起きた衝撃的な事件に着想を得て紡ぎ出された新たな物語。社会の底辺で長い歳月をかけて築かれた母と息子の共存関係が、息子を凶行に向かわせる過程を描いている。残酷な結末が待ち受けているとわかっていても惹きつけられるのは、タイトルになっている「母」という存在が、誰にとっても大きな意味を持つものだからだろう。しかも、その母親・秋子を長澤まさみが演じるのだ。コメディからシリアスまで、ジャンルを超えて魅力的な人物を演じてきた人気実力派が、息子に恐ろしい行為を強いるシングルマザーをどう演じるのか。いわば、新境地開拓なわけだが、これがもうこちらの想像をはるかに超える役どころ。世間の常識では計り知れない秋子の行動には、衝撃を受けっぱなしなのだ。秋子ときたら、自分で働いて子供を養おうという気はさらさらない。幼い周平(郡司翔)を家に残したまま、出会ったばかりのホストの遼(阿部サダヲ)と何日も家を空ける。そんなネグレクトの一方で、内縁の夫となった遼との間にできた子供の命は頑として守ろうとする。母性があるのか、ないのかわからない。実に不可解な存在ときている。やがて成長した周平(奥平大兼)にも母親らしいことをするどころか、歪んだ愛情で支配する一方で、ときには恋人や友達のような存在として頼っているようなところもある。子供の未来など考えず、ただ独占していたいだけに見える秋子は、“毒母”という言葉で簡単には片付けられないほど。けれども、そんな母親でも、子供にとっては大切な存在。秋子という人間が理解できなければできないほど、母親という存在の大きさや、母と子の絆について考えずにいられなくなるのが、この作品の面白いところ。それもキャストが迫真の演技を見せてくれているからこそ。秋子の身勝手さに絶句させつづける長澤はもちろんのこと、阿部は久々の“クズ”ぶりで驚かせつつ、遼の身のこなしの軽やかさにさえも、この男の薄っぺらさを感じさせて、なんと魅力的なことか。出会いや再会のシーンで披露するダンスのみならず、ちょっとした動きにも滲む愛嬌がたまらない。そして、16歳からの周平を演じる奥平大兼。過酷な日々のなかで芽生えた未来への希望の芽を摘み取られてもなお、母親や幼い妹を支えようとする周平の選択が、せつなくてたまらない。作品の世界はヘビーだけれど、初めてのオーディションで、この難しい役を手にした新星のデビューを目撃することができるのは、映画好きにはたまらない幸せだ。さらに、もうひとり、観客の心を鷲掴みにするのが、子供時代の周平を演じた郡司翔くん。ガスも電気も止められた真っ暗な部屋で、たった一人で母親の帰りを待つ周平のいたいけなことときたら。といって、ただ健気なだけではなく、秋子に言うべき文句はちゃんと言う。子供の“リアル”を感じさせる彼は、数年後、「ああ、あのときの子が!」と驚かせてくれる注目俳優に育っているはず。いや、2人の周平のどちらも、すぐにいろんな作品でお見かけするようになるんだろうな。『MOTHER マザー』自堕落に生きてきたシングルマザーの秋子が、息子の周平を祖父母殺害に向かわせる。監督・脚本/大森立嗣出演/長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、木野花ほか7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。©2020「MOTHER」製作委員会※『anan』2020年7月8日号より。文・杉谷伸子(by anan編集部)
2020年07月06日長澤まさみ、阿部サダヲ、新人・奥平大兼、大森立嗣監督らが『MOTHER マザー』の公開を記念したリモート舞台挨拶に登場、長澤さんが「共感しようと思っても、最後まで出来なかった」と打ち明けるなど、自身の役柄や撮影の秘話について語った。本作を観終わったばかりのTOHO シネマズ池袋では、リモートでスクリーンに登場した監督とキャスト陣に観客から「面白かった!」との声がリアルに届く“コール&レスポンス”状態となり、キャスト陣も感激。長澤さんは「こんな大変な中、映画館に足を運んで頂き、本当にありがとうございます」とその歓声に答え、人生2回目となる舞台挨拶に登壇した奥平さんは「特殊な環境で、焦り気味です…」とわずかに緊張をにじませた。そして、観客の反応がスクリーンで見ることのできる舞台挨拶に「本作観賞後のお客さんの反応が見られるのが今日初めて」と語る阿部さんが、「僕の演じた“遼”ってホスト役、どうでした?イラっとした人、手をあげてください」と問いかけると、ほぼ全員が挙手!「演ってよかったです(笑)」と初めてのリモート舞台挨拶で早速楽しんでいた。今回、TOHO シネマズでは初めての“リモート舞台挨拶”を実施、全国5大都市の全15劇場を繋いで行われる形に。長澤さんは「普段は一箇所でしか舞台挨拶が出来ないので、今回は逆に新鮮で。こうやって沢山の方々と繋がれるのが嬉しい」と語り、大森監督は「ジブリじゃなくてこの映画を選んでくれて嬉しいです(笑)楽しんでください!」とユーモアたっぷりに挨拶。とはいえ、自身が演じた自堕落で奔放な母親・秋子について話が及ぶと、長澤さんは「共感しようと思っても、最後まで出来なかった」「“分からない事”っていうのも。あるんだなと思った」とふり返り、本作の役柄や作品に対して「本当に、この作品を手放していいのか」と、役を演じて「ここまで後ろ髪引かれる感覚になる作品は初めてだった」と、本作で生まれた複雑な胸中を改めて想い起こした。続いて阿部さんは、いわゆる“ヒール”役を演じた長澤さんに対して「こういう秋子みたいな役や、お母さんの印象も無かったので、すごくびっくりしました」「こういう役を演じる長澤さんと一緒にやれて良かったです、良いですよね?!こういう長澤さん!」と周囲に同意を求めるように述べると、長澤さんから「本当に思っている事を言ってください(笑)」と突っ込まれ、思わずアタフタする場面も。その後、本作でデビューした奥平さんは「『キングダム』とか、学校とかでも“長澤さん、かわいい”って言われていたので。。そんな中“長澤さんの息子役を演じることになりました”と言われても、実感が無かった」と言い、劇中で長澤さんからビンタを受けるシーンで、本気で叩かれるとは考えていなかったらしく「実はびっくりして思わず泣いてしまった」と明かし、“優しいお父さん”の役柄のイメージを持っていた阿部さんから劇中怒鳴られるシーンでは「めっちゃ怖かった!」と、デビュー作で様々な初体験をしたことを語った。また、長澤さんに対して「何か役柄に対してリクエストをしましたか?」と聞かれた大森監督は「秋子の(シーンに応じた)体重の増減の話はしましたね」「河原で寝転がったりとか、大変なシーンだったと思うので」と、これまでにない役柄を長澤さんにどう演じてもらうかを考えたと言い、それに対して長澤さんも「毎日悩んで『これでいいのかな?』っていう思いはありました」と当時の撮影をふり返った。役柄的にも精神的にもハードになってしまいそうだった撮影中、その気持ちが救われたのは“自身の子どもたち”、郡司翔(幼少期の周平役)くんと、浅田芭路(周平の妹役)の言葉や存在だったと明かした長澤さん。「子役の子達は、素直で純真無垢で、誠実なお芝居をするので、、子供たちのおかげで、私が役柄に対して悩んでる不安な思いには引っ張られず、、本当に子供たちには救われました。子供たちから教わる事もあるんだな、と実感しながら秋子を演じてたように感じます」としみじみと語った。そして最後の挨拶では、「親子の向き合い方についてそれぞれが考えたりするきっかけになる映画かなと思っています。びっくりするシーンもたくさんあると思いますが、そういった所だけではなくて、どこか“普遍的なもの”っていうのを感じてもらえる、そんな問いかけのある映画になっているかな?って思います」と長澤さん。奥平さんは「周平目線だけじゃなく、秋子目線でも見ることによって、映画の感じ方がいろいろ変わってくる映画だと思っています。家に帰って『こういう環境の人たちもいる』って少しで頭のどこかにおいて欲しいなと思いました」と述べ、阿部さんも本作が実際の事件がモチーフになってることにも触れ、「この映画のような状況が身近にも起こりかねない」と“見た人、これから見る人でこのことについて話してみて欲しい”とその想いを述べた。大森監督は「本作は親子の関係を描いているのですが、本作の親子は僕たちのイメージを超えていくような親子なので、それをどう撮っていくか、というのを俳優たちをコラボレーションしながら作ってきました。奥平くんとか、長澤さんの表情とか、この映画でしかできないことができたんじゃないかなと思ってます」と語っていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MOTHER マザー 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2020「MOTHER」製作委員会
2020年07月06日映画『MOTHER マザー』(7月3日公開)の公開記念リモート舞台挨拶イベントが4日に都内で行われ、長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、郡司翔、浅田芭路、大森立嗣監督が登場した。同作は『新聞記者』『宮本から君へ』など話題作を送り出す映画会社・スターサンズの河村光庸プロデューサーが、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て、『日日是好日』の大森立嗣監督とタッグを組み、新たな物語として映画化した。男たちとゆきずりの関係をもち、その場しのぎで生きてきた秋子(長澤)実の息子・周平(奥平大兼)に奇妙な執着を見せる。やがて身内からも絶縁され、次第に社会から孤立していく中で、母と息子の間に生まれた“絆”が、成長した周平をひとつの殺害事件へ向かわせる。オープンしたばかりのTOHOシネマズ 池袋の客席を中継でつなぎ、リモート形式の舞台挨拶に。演じた役について聞かれると、阿部は「長澤さんはずっと見てましたけど、こういう役をやる印象はなかったですし、お母さんというイメージもなかったので、びっくりしました。一緒にやれてよかったし、いいですよね」と「いい」を繰り返し、長澤が「いいんですよ、本当に思ってることだけで」とつっこむ。阿部は「本当に思ってる時ほど口ごもるものですよ」と弁解していた。長澤の息子役を演じた奥平は、ビンタされるシーンについて「されるのを知らなかった。すごい思いっきり叩かれたので、びっくりしました」と振り返る。長澤が「テストの時は、腫れちゃうから叩かなかったんですよね」と解説すると、奥平は「想像もしてなくて、叩かれたので、それで泣いちゃいました」と明かす。また阿部については「もともと阿部さんがすごいいいお父さん、優しい役をやられる方というイメージがあったので、自分が直に演技を受けると、ギャップがあって、びっくりしました」と新たな一面に驚いていた。イベントには子役の郡司翔、浅田芭路も登場し、長澤と阿部に花を渡す。長澤は「本当に、子供たちには救われていましたし、演じた役柄が母親ということで、教わることもあるんだなと実感しながら演じていました」と感謝していた。
2020年07月04日休館していた映画館がやっと再開! 7月の新作は、ママ向けの5作品をラインナップ。長澤まさみさんが母親役を演じた『MOTHER マザー』や“今日俺”の劇場版がいよいよお目見え! スウェーデン発・主婦の旅立ち映画『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』に、韓国のみずみずしい青春物語『はちどり』、全ての女性に突き刺さる『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など、今だからこそ観たい秀作が勢ぞろいです。ママにおすすめの新作映画_01『MOTHER マザー』©2020「MOTHER」製作委員会実際に起こった、17歳の少年の祖父母殺害事件をモチーフにしたストーリー。シングルマザーの母親と息子のゆがんだ愛と執着を描いた衝撃作。長澤まさみさん演じる、荒みながらも愛を押し付ける母親・秋子に注目。時折あらわになる子育ての壁や怒りの本音に、胸が締め付けられること必至。『MOTHER マザー』監督:大森立嗣出演:長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、夏帆、皆川猿時、仲野太賀、木野花 他月3日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開ママにおすすめの新作映画_02『今日から俺は!!劇場版』©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会1980年代に連載されたツッパリ漫画『今日から俺は』が2018年にドラマ化され大ヒットし、待望の映画化に。スクリーンでは、原作で人気の高かった伝説のエピソード「VS北根壊高校編」を描く。賀来賢人さん&伊藤健太郎さん演じる三橋×伊藤のコンビが史上最大のピンチに立ち向かう。アクションに爆笑ギャグ、硬派な友情がてんこ盛りで、再び“今日俺”旋風が巻き起こる!『今日から俺は!!劇場版』監督・脚本:福田雄一声の出演:賀来賢人、伊藤健太郎、清野菜名、橋本環奈 他月17日(金)より全国東宝系にて公開ママにおすすめの新作映画_03『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』© AB Svensk Filmindustri, All rights reservedスウェーデンで大ヒット、63歳の主婦が自分探しの旅に出る心あたたまる奮闘記。多忙な夫に尽くして40年、倒れた夫が運び込まれた病院には、愛人が付き添っていた。ひょんなことから一人旅に出たブリット=マリーは、小さな町で周囲の人に助けられ新たな人生を歩き出すが…。人生で何を大切にするかを考えさせられる一作。『ブリット=マリーの幸せなひとりだち』監督:ツヴァ・ノヴォトニー出演:ペルニラ・アウグスト、アンデシュ・モッスリング、ペーター・ハーバー、マーリン・レヴァノン 他月17日(金)より新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町 他公開ママにおすすめの新作映画_04『はちどり』© 2018 EPIPHANY FILMS. All Rights Reserved.世界各国の映画祭で50を超える賞を受賞した話題作。38歳の新鋭、キム・ボラ監督の少女時代の体験を基にしたストーリー。1994年、急速な経済発展を迎えるソウルを舞台に、中学2年生の少女ウニはクラスに馴染めないまま毎日を過ごす。友情や恋愛、家族、格差、生き方などを織り交ぜながら、思春期の揺れ動く感情をみずみずしく描く。『はちどり』監督・脚本:キム・ボラ出演:パク・ジフ、キム・セビョク、イ・スンヨン、チョン・インギ 他ユーロスペースほか全国で公開中ママにおすすめの新作映画_05『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』ルイーザ・メイ・オルコットの名作『若草物語』を、俳優でもあるグレタ・ガーウィグがメガホンを取り映画化。マーチ家の次女ジョーは、小説家を目指す情熱家。美しい姉メグ、心優しい三女ベス、野心家の四女エイミーら4姉妹が自分らしい生き方を求めて生きるエネルギッシュなストーリー。時代を超えて問われる“女性の自由な生き方”に感化させられるはず。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』監督・脚本:グレタ・ガーウィグ原作:ルイーザ・メイ・オルコット出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、ティモシー・シャラメ、フローレンス・ピュー、エリザ・スカンレン、ローラ・ダーン、メリル・ストリープ 他全国で公開中edit&text/Yukiko Takeda
2020年07月01日『日日是好日』の大森立嗣監督&スタッフが手掛ける、芦田愛菜6年ぶりの実写映画主演作『星の子』から、ティザービジュアルが到着した。本作は、芥川賞作家・今村夏子による同名小説の映画化。今村氏にとって、本作が初の映像化となる。主演の芦田さんが演じるのは、あやしい宗教を深く信じている両親のもとで、過酷な青春に翻弄される中学3年生の少女・ちひろ。今回到着したティザービジュアルでは、そんなちひろが赤く揺らぐ背景の前で真っ直ぐに遠くを見つめる姿が写し出されている。側には、「信じる。愛する。大人になる。」というコピーが添えられ、前を向いて生きようとする彼女の決意が感じられるようだ。ちひろを演じるにあたり、長い髪を30cm以上カットして撮影に臨んだ芦田さんは「少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います」と役柄について語っている。『星の子』は10月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年06月26日女優の芦田愛菜が主演を務める、映画『星の子』(10月公開)のティザービジュアルが26日、公開された。同作は、最新作『むらさきのスカートの女』で令和初の第161回芥川賞を受賞した小説家・今村夏子の同名小説の実写化作品。監督・脚本は『さよなら渓谷』『日日是好日』の大森立嗣が務める。大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろ(芦田)だが、その両親はちひろが生まれたときの病気を奇跡的に治してしまった「あやしい宗教」を深く信じてしまっている。思春期を成長していくちひろは、生まれて初めて、両親と暮らす自分の世界を疑い始めて行く。今回解禁されたティザービジュアルでは、赤く揺らぐ背景の前に力強く立ち、まっすぐに遠くを見つめる主人公のちひろに「信じる。愛する。大人になる。」というコピーが添えられる。多難な思春期から逃げ出さず、前を向いて生きようとする彼女の決意が表された。本作のため、トレードマークであった長い髪を30cm以上カットして臨んだ芦田愛菜は、そんなちひろについて「少しずつ自分の環境に違和感を感じつつも、悩みながら素直に物事をうけとめて真っ直ぐに生きている女の子だと思います」と語っている。(C)2020「星の子」製作委員会
2020年06月26日コロナ禍に公開される本格的な新作映画としては“ほぼ初”となる、『MOTHER マザー』のマスコミ向け完成披露試写会がソーシャルディスタンスを保ちながら実施され、主演の長澤まさみ、阿部サダヲ、奥平大兼、大森立嗣監督が登壇した。まずは、主演の長澤さんが「久しぶりの公の場ということで、とても嬉しい気持ちです」と喜びの一声。続いて初オーディションで周平役を獲得したという期待の新人で、現役高校生でもある奥平さんは、初めての舞台挨拶の舞台で「すごく緊張するのかなと思っていたら、考えていた以上に緊張しなくて、困っています(笑)」と早速の大物っぷりを発揮。そして、本作で初めてのホスト役を演じ、すでに“世界一ホストが似合う”と言われている阿部さんは「マスコミの方向けのイベントなので拍手とかないのかな、と思っていたら、思った以上に拍手があって、うれしい(笑)」と明るく場をなごませた。今回のコロナ渦によって、長く休止されていた映画のイベント。映画館も営業再開してきている中で、お気持ちは?と聞かれた阿部さんは「外に出られる事が嬉しくなってきた時期。人と会うのって本当にいいなあ。ここから(舞台から)見る景色は一生忘れられないほど変わった光景(笑)」と、前後・左右座席を開けて座る客席を見ながら反応。続いて長澤さんは「『今年は無理かも』と思っていたし、たくさんの人に待ってもらっているのを実感していた作品だったので、映画館も再開していますし、ご自身の体調を気にしながら、できれば映画館にぜひ観に行って欲しいです」と気遣いながら語った。本作は実際に起こった事件がモチーフ。「ヘビーな作品に、何故出ようと思ったのですか?」というMCからの問いに対し、長澤さんは「本作のタイトルは『MOTHER』ですが、母から受けた影響ってとても大きいなと感じたところがありまして。脚本を読んで親の子供への影響や責任に関して考えさせられ、この役をぜひ演じてみたいと思いました。秋子は、ほんとひどい親なんですけど」と率直にコメント。阿部さんも「本当に遼って、嫌な奴だなと。でもだからこそ演じてみたいと思いました」と長澤さんと同じ想いだった様子。「また秋子を演じるのが、長澤さんと聞いて。この作品の長澤さんのラストシーンの顔がとても印象に残っていて、こんな顔ができる女優さんはいないと思います」と絶賛!長澤さんも「阿部さんといつか共演してみたいと思っていたので、夢が叶いました。阿部さんはなんでもできるスーパーマンだと思っている」と答えると、2011年放映のドラマ「マルモのおきて」で、はじめて覚えた俳優の名前が阿部さんだったという現在16歳の奥平さんは、すかさず「いいお父さんってイメージで、スーパーマンではないかな?」と反論し、場を盛り上げた。そんな奥平さんは本作が初オーディションで初演技、初映画出演となったが、シリアスなシーンなのに「裏で、阿部さんが自分のことを笑わせてくるんです」と暴露。「俺じゃないとおもうよ!俺がそういう人、嫌いだから!(笑)」と、阿部さんが自身の潔白を証明する一幕も。また、長澤さんに初めて会ったときの印象は「すごく顔がちいさくて、びっくりするぐらい可愛いので、すごく緊張しちゃって」「でも、2回目から緊張しないようにすごく頑張りました!」と明かし「2回目?早いなあ(笑)」と言われていた。それぞれの役について、阿部さんは「秋子もひどいけど、遼が一番悪いと思う」「やっぱり周平をいつか助けたいな、ってお客さんに思ってもらえればいいなと」と明かす傍ら、長澤さんは「きっと秋子と遼は、どこかで補いあって、惹かれあっていたんだろうなと。まわりの家族がいることでやっと立てていた、弱い人と片付けちゃいけないんだろうけど、愛情は少なからず持っている人だったと思う」と持論を述べた。最後に、長澤さんが「皆さん、無理なく映画館で新しい映画をみて、気分を変えて欲しいです。きっと見た後、何かを感じとってもらえるようなメッセージのある作品になっていると思います」と語ると、阿部さんは「コロナ禍の今はステイホームするだけで簡単に人を救えると言われていますが、この映画をみて、ちょっとした事で人は救えるんじゃないかと思いました。たとえば、ちょっと声をかけるだけで、この少年も救えたのかも…」とコメント。そして大森監督は「俳優たちのすばらしい演技をみてほしい。そして深く心に残る映画ですので、自分の判断で無理せずに、映画館に足を運んでほしいとおもいます」と語った。『MOTHER マザー』は7月3日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:MOTHER マザー 2020年7月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開(C)2020「MOTHER」製作委員会
2020年06月16日