国内最古の銀行として知られる、『第一国立銀行』を設立した、実業家の渋沢栄一さん。2024年度より、新1万円札の肖像として描かれる予定です。2021年11月9日現在、渋沢さんの生涯を題材にした大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)が放送されるなど、にわかに脚光を浴びています。大村 卓(@trialanderror50)さんは、息子さんと出かけた公園で、渋沢さんの肖像がプリントされた、のぼり旗を目撃。そこで、息子さんが取った行動が…。渋沢栄一になりきる息子 pic.twitter.com/t7mU23F2fJ — 大村 卓 Taku Omura (@trialanderror50) November 7, 2021 子供サイズの渋沢さん…!スーツに身を包んでいると思いきや、ジャージ姿なのもどこかシュール。クスッと笑える光景ですね!息子さんの姿を見た人から、「四頭身すぎて、お腹がよじれるくらい笑った」「将来、大物になりそう…。友達になりたい」と爆笑した声が相次ぎました。歴史上の人物の、のぼり旗をここまで面白くした息子さん。今後もユーモアにあふれた行動で、多くの人を笑顔にさせるかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2021年11月09日NHKの超長寿にして超人気番組といえば「大河ドラマ」だ。1963年の第1回「花の生涯」から現在放送中の第60回「青天を衝け」までの長く輝かしい歴史は、日本を代表する現代作曲家達が手掛けた渾身のテーマ曲の歴史。まさに最も身近な現代曲集であり、誰もが親しむことができる近代オーケストラ作品集とも言えそうだ。何しろ、歴代の作曲者たちの顔ぶれが物凄い。武満徹に芥川也寸志、山本直純に池辺晋一郎、さらにはエンニオ・モリコーネまでもが名を連ねているのは驚きだ。今回は、自身も大河ファンにして、5作品のテーマ曲を指揮している下野竜也が、新日本フィルハーモニー交響楽団とともに、大河ドラマを徹底解剖。日曜日の夕食時間に家族みんなで楽しんでいたあの音楽の魅力を再発見だ。そして今年2021年は、下野竜也生誕51年にして、大河ドラマ58周年。さらには、赤穂浪士討ち入り319年という、ほとんど意味のない年にあたるだけに、ぜひコンサートだけは盛り上げたい。さてさて公演当日はどの作品が演奏されるのか乞うご期待!●公演概要下野竜也プレゼンツ!音楽の魅力発見プロジェクト第8回 レクチャー付きコンサート「大河ドラマのテーマ曲 徹底解剖!」8月14日(土)16:00開演/すみだトリフォニーホール下野竜也(指揮とお話)/新日本フィルハーモニー交響楽団
2021年07月06日●『青天を衝け』の“なか”がくれたもの「今年は原点回帰の一年」と話すのは女優の村川絵梨。現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、15年前に自身がヒロインを演じた連続テレビ小説『風のハルカ』ぶりに大森美香氏の脚本で演技に挑戦。また、6月28日に開幕予定のミュージカル『The Last 5 Years』では11年前と同じ役で出演することが決まっている。“初心を見つめ直す”機会を与えられ、「自分の奥に眠っているものが出てくる感覚があった」と振り返る。それは大河ドラマから再演ミュージカルへ繋がる、大きな糧となった。――大河ドラマ『青天を衝け』の脚本は、ご自身がヒロインを演じた朝ドラ『風のハルカ』(2005年~06年放送)と同じ大森美香さんでした。「脚本・大森美香」と書いてある台本を開き、役者として読み進められるうれしさを改めて感じましたし、大河でも大森さん節を随所に感じられて懐かしかったです。撮影前に引っ越しをしたのですが、その作業中に棚の上からバサバサッと『風のハルカ』の台本が落ちてきたんですよ。これはクランクイン前に大森さんが“思い出しておいてね”と思っているのかなとか、そういうことを考えていました。嘘みたいな話ですけど、嘘じゃないです(笑)。――『青天を衝け』では渋沢栄一(吉沢亮)の姉・なか役。演技は年齢設定18歳からのスタートでした。こんなに若い年齢設定の役は久しぶりでした。さらになかは明るくて勝ち気な子。テンションもめっちゃ高くて、最初はどう演じようかと戸惑いました。“もう一度フレッシュさを思い出さなくてはいけない役”でしたが、なかと向き合っていく過程で、自分の奥に眠っているものが出てくる感覚がありました。――「眠っていたもの」とは?新人の頃のような「まっすぐな気持ち」です。作品自体もフレッシュさがありましたし、なかは明るくてエネルギッシュ。演技を重ねていき、なかを通じて自分が若返ったと思います。エネルギーもたくさんもらいました。最近、生活に疲れている女性の役が続き、実生活では周囲の友人が結婚して出産する話を聞いて「私もそういう年齢になったのか」と感じていたのですが、なかからエネルギーをもらって、不安もあったけど無理なく演じられました。オンエアで『青天を衝け』を見て、「私、まだまだ若いじゃん!」って安心したのを覚えています。周囲からも、最近「若くなった」と言われることも多くなったんです。なかを演じていまの自分に自信が持てました。――6月28日からスタートする『The Last 5 Years』は、男女の出会いから別れの5年間を歌いで紡いでいく傑作ミュージカル。村川さんは2010年の公演と同じく、キャシー役を演じます。当時の村川さんはこの作品が初ミュージカルでした。『青天を衝け』と同様、原点回帰となりそうですね。本当にそうです。もう一度、フレッシュさを思い出さざるを得ない状況が続いているんですよね。今年は原点回帰の一年だと思います。――キャシーは女優の卵。なかと同じくフレッシュでエネルギーを求められる役になりそうです。そういう意味では、なかからもらったエネルギーをキャシーに活かせると思うんです。明るくてエネルギーにあふれる役のギアは、なかを演じたことで既に入っているので、いま自分の中で勢いがある。「ギアを入れなきゃ!」と思わなくてもいいので、なかのおかげでキャシーに向き合える。なかからキャシーへ、とてもいい流れだと感じています。●リベンジのミュージカル「楽しみでしかない」――11年ぶりのキャシー役ですが、村川さんは『The Last 5 Years』の再演を熱望されていたようですね。はい。当時の私にとって、この作品は舞台2本目であり、初ミュージカルでした。いま振り返ると、若さゆえにできた作品だと思っています。いろいろ知識があったら飛び込めなかった。お相手が山本耕史さんで、ほぼ山本さんと私の2人だけの芝居。普通なら「無理かも」と思ってもいいのに、無知だった私は「わーい、やりたーい」って感じで飛び込んだんです。11年前はミュージカルで歌う楽曲をセリフとして届けることが絶対にできていなかった。勢いだけでやっていたので。その後、ほかのミュージカルや舞台の出演を重ね、25歳くらいのときに「もう一度あの作品をやりたい」と思いました。――11年前のもどかしさを晴らす、リベンジの作品なのですね。同じ役をもう一度演じることをあまり望まないタイプですが、この作品は唯一、「もう一度チャレンジできるならば」と思っていました。なのでオファーがあったとき「よしっ!」って。『青天を衝け』を経ての挑戦に本当にいいタイミングだなと改めて思います。――今回はどのように演じたいと思っていますか?この作品は出会いから別れまでを男性目線、別れから出会いまでを女性目線で進んでいく切ないストーリーです。その切なさをお伝えするにはどうすればいいのか。演出を担当する小林香さんとお話をしながら一緒に作品を作らせてもらっています。11年前は必死だったから、一緒に作るなんてことも考えられなかったです。あと楽曲を上手に歌うのはもちろんですが、歌をセリフとしてお届けすることが一番の課題です。全編ほぼ歌で構成されているので、お客さんに「こういうストーリーだった」と理解していただかないとダメ。それを前回はできていなかったので、絶対にできるようにしたいと思います。――当時お相手役だった山本耕史さんに再演のことを伝えましたか?はい、連絡させていただきました。『The Last 5 Years』は耕史さんがとても大切にされていた作品です。受け継がせていただくような気持ちで頑張りますとお伝えしました。耕史さんは「当時よりいまのほうが女優としていい感じに熟していていいかもね」と言ってくれました。もし、耕史さんが観劇に来ていただけるならこっそり来てほしいです。来ることを知っていたら緊張しちゃうから(笑)。――多数の舞台に立たれている村川さんですが、舞台に出演していて思うことはありますか?映像のお仕事からスタートし、その後舞台を経験して映像と演技の向き合い方が全然違うと感じました。私は大きな舞台に立ったときの発声がまだできていないなと痛感しています。そういうのは映像では教えてもらえない。舞台に立ったからこそ気づく。その経験を映像でも活かせると思っているので、舞台は年に1~2本は立ちたい。じゃないと成長できていない気がして。だから舞台は軸になる存在。それは初舞台を踏んで以降、ずっと変わらないです。――『The Last 5 Years』は約8年ぶりのミュージカル。さまざまなプレッシャーがあると思いますがいかがですか?とにかくボイトレに行って、とにかく歌い込むことが大事になる稽古だと思っています。でも不安よりも期待が大きい。楽しみでしかないんです。「さぁ、ドキドキするぞ」って。――今回は村川さんと木村達成さん、水田航生さんと昆夏美さん、平間壮一さんと花乃まりあさん。この異なる3組のカップルでそれぞれ上演されます。同じ作品ですが、全然違うカップルになりそうで私も楽しみ。これまでの『The Last 5 Years』を一新するので、再演とはいえ、新作と言っても過言ではないかも。私も役と同じく、女優の卵だったときの気持ちや、11年前の気持ち、恋愛の甘酸っぱい気持ちを思い出し、久しぶりのミュージカルを楽しみたいです。
2021年06月13日●理想と現実とのギャップにもがいた過去映画『バトル・ロワイアル』(2000)で注目を集め、『GO』(2001)で映画賞を総なめにしてから約20年、女優として第一線で輝き続けている柴咲コウ(39)。歌手としても活躍し、近年は実業家の顔も持つ。東京と北海道との2拠点生活をスタートさせるなど私生活も含めて進化を続けている柴咲だが、ディズニーの実写映画最新作『クルエラ』で主人公・クルエラの日本版声優を務め、デビュー当時の自分を掘り起こすような感覚があったという。過去の自分を振り返って何を感じたのか。本人にインタビューし、20年以上のキャリアを振り返りつつ、柴咲の生き方に迫った。名作アニメーション『101匹わんちゃん』に登場するディズニー・ヴィラン(悪役)、クルエラの誕生秘話を描く本作。ファッション・デザイナーを夢見るエステラは、伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いによって運命が大きく変わり、次第に狂気に満ちあふれたクルエラの姿へと染まっていく。エマ・ストーン演じる主人公・エステラ、のちのクルエラ役で実写映画の日本版声優に初挑戦した柴咲は「声という自分の一部で表現しなければいけない。しかも、すでにキャラクターや俳優さんたちの味が映し出されている完成した作品に、声だけでマッチさせるのは難しかったですが、やりがいがありました。完成した作品を見て自分が感じられるのは嫌なので、キャラクターの声として楽しんでもらえることが目標でした」と振り返る。そして、ファッション・デザイナーを夢見ながら、理想と現実の違いに苦しむエステラの姿を見て、自身のデビュー当時を思い出したという。「デビューしたのが16歳で、わけもわからず広告の仕事が決まり、映画に出演し、自分ができることと求められることのギャップを感じたり、自分が思い描いている理想になぜならないのだろうと過信している部分もあったり、いろんなギャップを抱えていた当時を思い出しました」。さらに、「現場で監督から『こういう風にやって』と言われることに納得できず、反論することもあったのですが、『言われたことができないのにえらそうな顔するな』と言われたり」と振り返り、「未熟だから自分が未熟であることに気づかず、自分は完成されていると思っていて、子供だったなと。今は足りないことだらけだと思いますが、あの頃は『自分は強い』と思っていないと生きていけなかったのかもしれません」と分析する。次第に自分の未熟さを認めていった柴咲。「結局、監督がOKを出さないとOKではない。提示されたことに応えられていないという中で、どうやら力がないらしいと思い知っていく。完全に自分の力不足だと思い、もっとうまくなりたいと火がつきました。『やる気ないなら辞めれば』『へたくそ』と言われると燃えました」と打ち明け、「人から習うことが苦手でしたが、そういうことも必要だと思うようになりました」と加えた。クルエラは反骨精神が原動力となっているが、柴咲の原動力とは。「私は昔から“不屈の精神”と言っているので、似たようなものはあると思います。逆境というか、持って生まれたものはそれぞれ違うし、誰かが持っていて自分は持ち合わせていない場合にどう生きればいいのかというのは、常々感じていたことです」と明かす。●「無難なほうを選ぶのではなく、自分の気持ちに正直に」不屈の精神で芸能界を生き抜いてきた柴咲。女優業において大切にしていることを尋ねると、「仕事に限らずプライベートでも大切なことですが、真実を知りたい、本質を見極めたいという好奇心は持ち続けています」と答えた。「真実・本質を見極める力」は、演じる役をつかむ上で重要だという。「この作品で言いたいことは何か、本質を見極められなかったら役を全うできない。監督やプロデューサーの指示に従って、ただ与えられたセリフを言えばいいという話ではなく、それをキャラクターにどう落とし込めばいいのだろうと、本質をつかむ必要があるので」。また、「正直に生きる」ことも大切にしていると言い、その思いは「特に今、加速しているかもしれません」と告白。『クルエラ』に参加したことで、改めてその大切さを感じたという。「私は新たなフィールドを増やしていくタイプなので、ずっと同じことをやっているという自覚はありませんが、とはいえ女優業として考えると20年以上続けている。長く続けていると無難になりがちで、冒険したくない、今のポジションを崩したくないという人もいると思いますが、私は無難なほうを選ぶのではなく、自分の気持ちに正直に生きたいと思っています」。続けて、「『あなたってこういう人なんだ』と言われるとその反対を向きたくなったり、以前は『キツそう』『怖そう』と言われていたのに最近はあまり言われなくなって、それもつまらないなと感じたので、また怖いほうを目指していこうかなと思ったり。ずっと同じイメージを持たれるのは新鮮味がなくて嫌なので(笑)」と、あまのじゃくな性格も明かす。「あなたって〇〇だよね」と言われるのは嫌だけど、その周囲からのイメージの逆を進む形で、結果的にその言葉によって導かれてきた柴咲。「そういう意味ではコントロールしやすいと思います。こう言ったらこっちに行くだろうと、実は誘導しやすい」と笑った。●年齢にとらわれず「今を生きている」そして、「性格は昔から全然変わってない」ときっぱり。「人に合わせるのは苦手だし、それを変えてまで生きたいとは思わないし、楽しいとも思わない」と言い、「ただ、人からの助言やアドバイスで変わったり、学ぶところもあるというのは、昔よりは大いに感じられるようになりました」と、根本は変わらないものの変化した部分もある。また、「正直に生きる」という生き方について、「正直に思ったことを言ってしまうデリカシーのない時期がありました」と反省も。「自分に正直に生きることは大切だけど、それが人を傷つけることになってはならない。人のことはとやかく言わず、でも、自分には正直に、というのが一番です」と語った。クルエラを演じたことで、自分が大切にしていることを再確認できたという柴咲。「これからも自分の気持ちに正直に、信念を持って力強く生きたい。そういう気持ちを忘れずに生きていくことが大切なのだと改めて感じることができました」。今年の8月5日で40歳を迎えるが、30代から40代に変わることについてはあまり意識していないという。「みんな年齢にとらわれすぎなのではないかな。必ず平等に年を取るわけですから」と笑いながら指摘。そして、「今を生きています」と言い、「今を生きましょう、みなさん」と呼びかけも。最後に「ファンの方は私の挑戦をいつも温かく見守ってくださっていますが、この作品は、期待を裏切らない、期待以上のものになっています。歌も歌わせていただき、自分の活動を集約できるような参加の仕方ができていますし、作品自体がとても楽しめるものになっているので、見ていただけたらと思います」とファンにメッセージを送った。『クルエラ』は映画館およびディズニープラス プレミアアクセスにて公開中(プレミア アクセスは追加支払いが必要)。■柴咲コウ1998年に放送されたTBSのテレビ番組『倶楽部6』でデビュー。1999年に出演したCMで注目を集め、女優としては映画『バトル・ロワイアル』(2000)や『GO』(2001)での演技が高く評価され、数々の映画やドラマに出演。2017年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で主演を務めた。歌手としては2002年に「Trust my feelings」でデビュー。2016年にエンタメ・コマース事業を行うレトロワグラースを設立し、持続可能な社会を目指した活動も行っている。柴咲コウ衣装=Shiatzy Chenスタイリスト=stylist Kei Shibata (tsujimanagement)
2021年06月12日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。今回は、2012年の『るろうに剣心』から全作に出演している、斎藤一役の江口洋介にインタビュー。「The Final」では明治時代に警察官として活躍する姿、「The Beginning」では新選組時代のギラギラした姿と、別の顔を見せた江口に、この10年の作品への思いや、皆が大好きな「牙突」についての話などを聞いた。○■最初は手探りから始まった——『るろうに剣心』10周年で、江口さんはずっと出演されていますが、そもそも最初に映画の話を聞いたときは、どういう印象だったんですか?実はジェネレーションギャップがあって、『るろうに剣心』の存在は知っていたけど、ファンということではなかったんです。 でも斎藤一がすごく人気があるキャラクターということも聞いて、ヒールのようでもあり、同志のようにもみえる役どころということで面白そうだなと思ったことを覚えています。最初はどこまで原作のイメージに寄せていくかも手探りだったから、最初実は斎藤の“乱れ髪”もないんです。斎藤一の技である“牙突"も「ワイヤーで飛んでるけど、大丈夫なのかな……」とか、色々考えながら1作目を撮っていました。ただ、アクション時代劇ということでスタッフもがっちりとついてずっとトレーニングしていたので、「これは面白いものになるな」という予感はありました。斎藤を作っていく過程として、1作目ではビジュアル的にもリアルな人間を描こうとしすぎたところもあったので乱れ髪もなかったんですが、実際に上映された『るろうに剣心』の反響を受けて、改めてこれだけの人に求められている作品なんだと実感して、その後は前髪も3本ぐらい出しとこうか……と出してみたりして。なかなか上手くいかないんですよ、あれが!(笑) 4作目にあたる「The Final」で、初めて原作と同じ4本になりました(笑)。10年の中でけっこう苦労して斎藤一を作り上げたから、「The Final」ではもう何も考えずに斎藤として撮影に入れましたし、さらに「The Beginning」では全部取っ払って、斎藤の血生臭さを演じたので、面白かったですね。スタートに戻った時に、今までのスタイルを全部外して飢えた狼のような斎藤のイメージがどんどん出てきました。——そうやって試行錯誤の中で、10年の付き合いになったというのもすごいことですね。最初は予想していなかったですし、漫画原作でこれだけ認められて、映画としてヒットし続けるのもすごい。僕もあまり漫画原作の映画にはなじみがないと思っていたんですが、そういえば自分が『湘南爆走族』(87年)でデビューしていることにも気付かされて(笑)。自分の中にあった概念を捨てることで、本当にキャラクターが乗り移ったかのように芝居が決まってくる。10年の歳月がそうさせてくれました。○■今はもう「じゃあ、牙突いきますか」——『るろ剣』シリーズといえばアクションシーンも魅力ですが、特に気をつけられたことなどありますか?今まで映画で色んなことをやってきましたけど、全然違うベクトルの殺陣だなと思います。刀も安全な模擬刀で、相手に当てていける。日本の時代劇は間合いで見せる武道のようなもので、「腰を入れて落とし込んで止める」といった、当てないで斬っていくやり方を習っていたのですが、『るろ剣』のアクションでは「もう1つ速く入ってください」という要望で、止めている間にこっちが斬られてしまう(笑)。近未来映画のような時代劇になるだろうと思いました。——原作ファンにとって「牙突」は真似したくなるくらいの憧れの技で、その技を10年間放ってきたことに対して、思い出などはありますか?そのことをもっと知っていたら、たぶんプレッシャーを感じてしまっていたと思うんですが、撮影ではリアルにスタイルを教えてもらったから「一発で仕留めるタイプなんだな」と、狩猟のようなイメージで作ったのを覚えています。この10年で色々なことを経験して自分たちのものになってきて、今ではもう何かあると「じゃあ、牙突いきますか」と、披露するシーンも増えましたね(笑)。——「牙突」がかっこよく見えるコツなどはあるのでしょうか?カメラマンとのアングルの中で相談しているので、何かコツがあるというよりも、毎回が違う撮影になっているという印象です。衣装も含めて、だんだんビルドアップして、よりスタイリッシュになっていく部分もあったと思うし、最初は手探りだった所から、美術、ヘアー、衣装と総合的にどんどんパワーアップしていきました。俳優としてはそんなに変えずにやってるんですけど、周囲が変化している感覚です。映像の技術もこの10年で変わっていますし、『るろ剣』は現代の建築物がなくて抜けのいい場所でカメラも360度振れる。相当大暴れできる場所にロケがセッティングされていて、そういう現場はなかなかないし、用意されていると絶対に全力でやるしかないんです。——江口さんがそこまでおっしゃるくらい『るろ剣』の現場はすごいんですね。今の日本の映画製作の現状を考えても、次元が違うレベルだと思います。それはファンの人が世界中にいて作品を楽しみにしているという熱量があるからこそ。ちょっと、モンスター的な映画ですよ。さらに、作品を撮り始めたのはちょうど震災があった2011年で、全員が「これからどういう風に生きていったらいいんだろう」と考えさせられたと思うんです。多分、大友(啓史)監督も考えただろうし、自分たちも俳優として何が出来るのかとか考えていた中でのスタートだったから、「もっとやりたい」と貪欲になっていました。今回もコロナ禍ではあるけれど、観た後に本当にすっきりする映画だから、『るろうに剣心』を観てマイナスな部分をプラスに変えて、前向きに強くなっていただきたいです。○■一切殺陣もついていない状態で対峙——10年の間に共演者の方の成長を感じる部分もありましたか? 例えば剣心役の佐藤さんとか。それはもちろん。健くんも最初は「若いなあ!」と思ったし、どういう作品になっていくんだろうと見ていました。剣心は不殺、斎藤は悪・即・斬なので、現場でも良い緊張感でしたね。——最後が「The Beginning」だと、剣心と斎藤一の緊張感が1番強い状態にもなるわけで、結実したという感じですね。本当に、「The Beginning」で新選組が剣心と対峙するシーンが全てで、斎藤の1番のハイライトだと思って演じていました。この男(剣心)に会わなかったら、最後まで来ていないわけですから、どんな心境だったのかな、と。あそこだけは一切殺陣もついていなくて、「斬るなら来い、こっちも行くぞ」という勢いでいました。だから、すごくスリリングでしたね。普通はどっちかが手を打って始まっていくんだけど、決まってないから、本当に間合いをとって、監督もギリギリまで一手合わせるか迷っていたんじゃないかな。結局「あそこで手を合わせなかったからこそ、剣心にこだわったんじゃないか」という大友さんの視点があったのだと思います。俺は、そのシーンが1番好きですね。■江口洋介1968年1月1日生まれ、東京都出身。『アナザヘヴン』(00年)、『闇の子供たち』『GOEMON』(08年)、『天空の蜂』(15年)などで主演を務め、『はやぶさ 遥かなる帰還』(12)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『脳男』(13年)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』(14年)、『人生の約束』(16年)、『孤狼の血』(18年)、『コンフィデンスマンJP』(19年/20年)、『一度も撃ってません』(20年)などに出演。
2021年06月11日岡田将生と「銀杏BOYZ」峯田和伸が共演する舞台「物語なき、この世界。」の全キャストが決定、ビジュアル写真とコメントが到着した。『娼年』『何者』『愛の渦』など映画監督としてのキャリアも積み上げてきた三浦大輔による3年ぶりの書き下ろし作で、Bunkamuraシアターコクーンにて上演するCOCOON PRODUCTION 2021の作品となる本作。売れない俳優・菅原裕一役に、舞台「ハムレット」でのタイトルロールの熱演が記憶に新しく、TVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」にも出演中の岡田将生。売れないミュージシャン・今井伸二役に、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」ほか、三浦さんとの親交も深い峯田和伸がシアターコクーンに初登場。今井の後輩役に悲運のヒロインをコミカルに演じた舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」や、TVドラマ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」など演技に定評のある柄本時生。菅原の恋人役に、舞台「星の数ほど星に願いを」やTVドラマ「来世ではちゃんとします2」で主演を務める内田理央。菅原と今井に降り掛かる“事件”のキーパーソンとなる橋本浩二役には、映画『宮本から君へ』、NHK連続テレビ小説「おちょやん」にも出演した星田英利が決定。そして物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を、三浦作品には舞台「禁断の裸体」や映画『裏切りの街』にも出演してきた寺島しのぶ。さらに、舞台のみならずドラマ・映画と様々な映像作品に出演、近年では、映画『凪待ち』での哀切な演技が印象深く、自身でイベントの企画・演出のほか、執筆業などマルチに活躍する個性派俳優宮崎吐夢。三浦さん主宰の「劇団ポツドール」に参加以降、看板俳優として劇団の全作品に出演し、三浦さんからの信頼も厚く、行定勲による映画『いっちょんすかん』では主演を務めた米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が集結した。到着したビジュアルでは、歌舞伎町の一夜で邂逅する、8人の空虚な眼差しが印象的なものとなっている。キャストコメント岡田将生僕が今回演じる「売れない役者・菅原裕一」は、中身が空洞のような、虚無感を感じさせる男です。この物語、この世界に自分は果たして存在しているのか、自分はなぜここにいて、一体何をしているのか……お客様もそういったことを、一緒に深く考えてしまうような芝居になる気がしています。不安なことも多い世の中ですが、舞台に立てる幸せをしっかり噛み締め、皆様が舞台の世界にどっぷり浸かっていただけるような作品に仕上げたいと思っています。峯田和伸三浦さんとはこれまで3本の作品でご一緒しています。ずいぶん前から「また舞台に出てよ」と言われてましたし、またその機会が来るんだろう、という覚悟はしてました。『裏切りの街』と「母に欲す」の現場では、一つの舞台が段々と立ち上がっていくさまがとにかく新鮮でした。あの体験にすごく刺激を受けましたし、特別な感動があったんです。自分の中には、「この人の作るものは絶対に面白い」という確信めいたものがあるクリエイターです。柄本時生三浦さんとは、映画『愛の渦』以来。現場では三浦さん自身が、自分の皮をどんどんめくるように演出されていた印象があります。そうして身を削るように出来上がる三浦作品は、実はすごく優しいような気がしています。今回の戯曲を最初に読んだ感想は「本当に『物語なき、この世界。』だな、偽りないな~!」(笑)。役者としては、余計なことをしたら意味がない、何もしなくても意味がない……と、難易度の高いことが求められる予感がしています。内田理央『愛の渦』は映画館で拝見し、人間の内面をえぐるような、ぐさっと刺さるような印象が残っています。最初にお話をいただいたときは、嬉しい気持ち半分、怖い気持ち半分というのが正直なところでした。稽古開始前からすでに「セリフが出てこない」みたいな悪夢も見てますが(笑)、「この山を登るぞ!」と覚悟を決めました。去年、デビュー10周年を迎え、今年は30歳という節目、成長するという強い思いで精いっぱい演じたいと思っております。宮崎吐夢一番初めに三浦さんの作品に出演したのは2002年、下北沢・駅前劇場での「男の夢」でした。次がその3年後、「S高原から」(作:平田オリザ)を三浦さんが演出した時ですから、一緒にお仕事するのは16年ぶり。クリエイションを重ねるごとに角度を変えて挑戦する逞しさは螺旋階段を上がるようで、ますますスケールアップしています。作品に参加する役者として、そして一人の観客としても、三浦演劇の最新形を楽しみにしています。米村亮太朗三浦さんの舞台には初期作品から参加していますが、最大の魅力の一つは着眼点のオリジナリティにあると思います。今回の舞台の主役は、人間が欲望をむき出しにできる歌舞伎町という街そのものじゃないかな?と感じました。誰も見たことのないようなアングルから、あの街を捉えてくれるんじゃないかと期待しています。厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそ突き刺さるような作品になる予感がしてなりません。星田英利三浦さんとご一緒するのは初めてです。この本には「人生って輝かしいものだ」なんてウソくさいことが一切、書かれていないと思います。舞台は刹那なもので、その瞬間、瞬間で毎回変化しますし、「もう一回」がない。人生と一緒でやり直しがきかないところが好きです。そして、お客様が舞台の為に時間を作って来て下さっているわけで、ウソのつけない真剣勝負です。お客様と演者のせめぎ合いの連続。楽しみにしています。寺島しのぶ三浦さんとお仕事させていただくのはこれで3回目になります。彼の世界観、思考、音のセンス……私が好きなところをグッと突いてくるクリエイターであり、求めることは過酷でも不思議と演じていて爽快感があって、台本も「うん、これ言いたい。わかる」という台詞がたくさん散りばめられているんです。三浦さんの世界を炸裂できるような素敵な顔ぶれが集まりましたし、「これなら心中できる」という覚悟ができる座組みだと思っています。COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」は【東京公演】7月11日(日)~8月3日(火)Bunkamura シアターコクーンにて、【京都公演】8月7日(土)~8月11日(水)京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年05月25日黒木華・柄本佑がW主演を務める映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』のポスタービジュアルと予告編が解禁。金子大地、奈緒ら追加キャストと主題歌が明らかになった。本作は、話題を呼んだ『嘘を愛する女』や『哀愁しんでれら』などを輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2018」の準グランプリ作品の映画化。今回発表された追加キャストとして、佐和子(黒木華)が通う自動車教習所の先生役には、主演映画『猿楽町で会いましょう』、『サマーフィルムにのって』など出演作が続き、来年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」も控えている金子大地。佐和子の担当編集者・千佳役に、ドラマ「あなたの番です」以降も「姉ちゃんの恋人」『みをつくし料理帖』『劇場版 シグナル 長期未解決事件捜査班』と多彩な演技が注目を浴びている奈緒。さらに佐和子の母親役に風吹ジュンと、映画、ドラマ、舞台と幅広い分野で活躍する実力派俳優陣が集結。劇中漫画を漫画家・アラタアキと「サターンリターン」(小学館刊)が好評連載中の鳥飼茜が担当している。今回解禁となる予告編は、結婚5年目を迎えた夫婦の穏やかな買い物シーンから始まった直後、「でも彼には別の女がいた」と夫・俊夫(柄本佑)の不倫が明かされるところから始まる。新連載のテーマを「不倫」にするという黒木さん演じる妻・佐和子のセリフに、平然を装う俊夫だったが、佐和子が描き始めた、現実そっくりの不倫漫画を読み進めていくうちに、日に日に追い詰められていく。「漫画だよ、漫画。フィクション!!」と自分に言い聞かせる俊夫だが、漫画には自動車教習所の若い先生(金子大地)と佐和子の笑いあうカットやキスするカットなど、秘めた関係の描写が次第にエスカレート。「佐和子も不倫をしているのか?自分の不倫はバレているのか?」と慌てふためく俊夫の姿からは、コミカルな展開も垣間見ることができる。佐和子の描く新作漫画は、「現実」か「創作」か。夫婦のウソとホンネが交錯する究極の心理戦は、観客を混乱の渦へと巻き込む予想もつかない展開へと向かう。主題歌を担当するのは、今年4月にメジャーデビューしたばかり、1stシングル「ここで息をして」は人気TVアニメ「東京リベンジャーズ」のエンディング主題歌として話題となり、その多彩なソングライティング・センスで多数のアーティストに楽曲提供も行い、2021年ブレイクアーティストとして注目されているシンガーソングライター・eill(エイル)。予告編中盤からは、eillの甘く切ない歌声で歌い上げられる竹内まりやの名曲「プラスティック・ラブ」が「さて、夫はどんな顔をするだろうか?」という佐和子の謎めいたセリフと相まり、深い余韻を残している。同じく解禁となったポスタービジュアルは、冷静な顔でこちらを見つめる黒木さんと柄本さんの表情に加えて、アラタアキによる汗をかき焦った表情の柄本さんのイラストが印象的。「その不倫、ぜんぶ描く。」というキャッチコピーも痛烈だ。『先生、私の隣に座っていただけませんか?』は9月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:先生、私の隣に座っていただけませんか? 2021年9月10日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C)2021「先生、私の隣に座っていただけませんか?」製作委員会
2021年05月20日大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で共演した星野源と新垣結衣が本日5月19日、結婚することを発表した。星野さんは自身のInstagramにて「いつも応援してくださる皆様へ」と題し、「このように世の中が大変な時期に、私事で大変恐縮ではございますが、この度、私、星野源は、新垣結衣さんと結婚する運びとなりました」と報告。そして「これからは二人で力を合わせながら、穏やかに生活を営んでいけたらと思っています。そして、自身の音楽活動や役者としての活動、文筆など様々なお仕事に対してこれまで以上に、一つ一つ大切に向き合っていきたいと思います」と伝えた。星野さんと新垣さんは、「逃げるは恥だが役に立つ」にて契約結婚を結ぶ平匡&みくり役で共演。星野さんがドラマのために書き下ろした主題歌「恋」は、ダンスと共に大きな話題に。今年1月には、新春スペシャルが放送され、契約結婚から生まれた恋を経て、本当の結婚を決めた連続ドラマのその後が描かれ、こちらも大きな反響を集めた。俳優・アーティスト・文筆家などマルチに活躍する星野さんは、アニメーション映画『夜は短し歩けよ乙女』や大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」、ドラマ「MIU404」「コウノドリ」、第44回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞を受賞した『罪の声』などに出演。音楽トーク番組「おげんさんといっしょ」や、外出自粛期間中には楽曲「うちで踊ろう」を公開し話題に。また、現在放送中のドラマ「着飾る恋には理由があって」でも主題歌を提供している。新垣さんは、「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」「リーガル・ハイ」シリーズや「空飛ぶ広報室」、「獣になれない私たち」、また数々のCMにも出演。近年では「逃げ恥」のほかにも、「親バカ青春白書」の母親役が話題となり、「鎌倉殿の13人」では、八重役で大河ドラマ初出演も決定している。今回の発表にSNSでは、「リアルになったんだ、本当におめでとうございます!」「おめでとうございますいつまでも末長くお幸せに」などと祝福の声がたくさん上がっており、「逃げるは恥だが役に立つ」で共演した石田ゆり子も「びっくりして言葉が出ない!!鼻血出そう」と星野さんのInstagramにコメント、さらに自身のInstagramにも驚きの表情と共に祝福の言葉を贈る投稿をしている。また「逃げるは恥だが役に立つ」で脚本を手掛けた野木亜紀子は「いやあ、うれしいねえ。めでたいねえ。ハッピー最高!!」とTwitterに投稿。コミック原作者の海野つなみは「ええええ~~~!!おめでとうございます~~~!!!」「親からもおめでとうの電話が…」と投稿するなど祝福の声が相次いでいる。(cinemacafe.net)
2021年05月19日今年、結成から25周年を迎えたTEAM NACS。学生時代に創設された北海道の演劇ユニットが全国的な人気を獲得し、今や個々での活躍も目覚ましい。その輝かしくも愉快な5人の軌跡を、ここに振り返る。――結成から25年、ここまでで印象的な出来事というと?大泉洋:初めて東京で公演をやった『LOOSER』(’04年)ですかね。終わってからも拍手が全然鳴りやまなくて。北海道にはWカーテンコールなんてなかったから、どうしていいかわからなかったんですよね。森崎博之:「出て」と言われるけど、出て何をすればいいんだろうって。大泉:初々しい感じでしたね。戸次重幸:プレッシャーがないわけないみたいな状況ですよね。大泉:だってシゲ、観客の熱烈な声援に、出てすぐセリフが真っ白になったんでしょ?戸次:忘れてた。そうだったかも。なにせ劇場(サンシャイン劇場)のデカさに度肝を抜かれました。2階席がある劇場自体初めてでしたし。安田顕:それは私もです。公演前の取材で「平常心でやります」って言ってたのに、幕が上がって万雷の拍手を聞いた瞬間、全部が飛びました。戸次:あのウェルカムっぷりは、間違いなく『水曜どうでしょう』と大泉さんの知名度のおかげじゃない?だから「ありがとうございます!」って気持ちになったのは覚えてる。音尾琢真:想像もしてませんでしたしね。森崎:次の大阪公演では、笑いが止まらないっていう経験もしまして…。大泉:でも大阪の人は、どこより熱烈に盛り上がってたのにアンケートが辛辣なの。「やっぱり笑いは大阪やな」って(笑)。――5人の結束が高まった瞬間は?戸次:出来事とか公演とかより、それぞれが結婚したことが大きい気がします。守るべき存在ができて、今ある場所を大事にしようって改めて思いましたから。安田:それを言ったら僕は『WARRIOR』(’12年)の宴会で森崎さんがお尻に割り箸を挟んで折る姿に、久々にいいものを見たな、と思いました。大泉:あ~。それはねぇ…森崎:(間髪入れず)いや、その話膨らませなくていい!大泉:(構わず)その時共演していた若手の挨拶があまりに面白くて、僕らはこれ以上に面白いことはできないねってムードを出してたのに、酔っ払った戸次くんが「これは僕らも負けてらんねーな」って言い出して。やることないからお尻で割り箸を折るってなったんですけど全然成功しなくて、リーダーがやり遂げて「すげー!」ってなった。音尾:やり始めたのは大泉?大泉:そうそう。俺俺。音尾:ひとりひとり順番に挨拶してやるんだけど折れなくて…。森崎:つまり、みんなのお尻を経由して最後に僕のところに来た…バトンみたいなものですね。大泉:でもその割り箸で、リーダー、お尻ケガしましたからね。森崎:刺さっちゃって…。安田:(落ち着いた声で)また、そういうバトンをみんなで回せる時代になればいいですよね。森崎:なんかきれいにまとめたな(笑)。僕はさ、『再演DOOR』(’98年)で、初めてチケットの売り上げで打ち上げ代がまかなえます、ってなった時が忘れられない。大泉:唐揚げ代だけ劇団が持ちます、っていう時代もあったね。安田:唐揚げと舟盛りね。あの時たしか、戸次さんが天井の梁に飛びついてぶら下がって…。戸次:飛びましたねぇ(笑)。そういう話なら、自分たちでバラシ(セットの解体)をしなくて済んだ時が嬉しかった。たしか『ESCAPER』(’99年)だったと思うんだけど。森崎:あの公演で初めてセットを組んだんだよ。それまでは舞台装置は全部パネルだったから。――それでも劇団を続けてこられた原動力は何だと思います?音尾:北海道で培ったバラエティ力じゃないですか。じつは劇団公演以外、お芝居あんまりやってませんでしたからね。基本、深夜番組に出てるローカルタレント集団でしたから。戸次:すごいよね。いま台本なしでバラエティの現場に放り込まれても、何とかなっちゃうもん。それは仕事をさせていただくなかで、メンバーの奇跡的な働きを見るにつけ刺激され叩き上げられてきたもので。大泉:だから、いまドラマの番宣番組なんかに出ると、この人たちが何でもできるんで現場は驚くらしいからね(笑)。――変化したことはありますか?戸次:(過去のアーティスト写真を見ながら)音尾さんでしょ。大泉:変遷とかじゃなく、ある時いきなり変わったからね。音尾:生き別れの双子の兄を見つけて入れ替わりました。安田:(写真を見ながらボソッと)これ…面白いね。戸次:若い時が音尾さんなら、今は音尾さんのお父さんです。大泉:ナックスはもう少しポップであってほしいんですけど(笑)。森崎:でも基本的にはみんな変わらないよね。変わったのは周りで、幸せなことにどんどん高いステージに僕らを連れていってくれている。その究極が『紅白歌合戦』の司会じゃない?大晦日、まるで親戚のオジさんみたいな気持ちで見てたもん。安田:けん玉リレーの一番手で、彼が決めた瞬間、家族で立ち上がって拍手でしたよ。でも話し始めた瞬間、何を言い出すか心配で、バラエティはいらねーぞってハラハラしました。大泉:(大爆笑)。嬉しかったですよ。普段はメンバー同士での仕事の話とかしないのに、年明けに「見たよ」って言われて。でも、音尾さんだけ「何の心配もなかったんで、安心してチャンネル変えました」と(笑)。音尾:『絶対に笑ってはいけない』が気になって…。大泉:最後まで見なさいよ!――今後の目標を伺えますか?森崎:じつはナックスは2056年…結成60年で音尾さんが80歳になった時に解散する予定がありまして…。大泉:これ、リーダーが勝手に決めた予定ですからね。僕らが話し合って決めたわけじゃなく。森崎:(気にせず)なので、解散まであと35年あるんです。そのじっくり長い階段をじっくり5人で歩いていくことが、最大の目標かなと。大泉:僕はナックスでなんか賞を取りたいんだよね。何でもいいから。どっかくんないかな。チームナックス北海学園大学時代に結成された演劇ユニット。3年ぶりとなる本公演『マスターピース~傑作を君に~』は全国11会場を回る。大千穐楽では全国の映画館でのライブ・ビューイングのほか特典映像付きのストリーミング配信も実施。WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』6/20(日)本放送・配信スタート。おおいずみ・よう1973年4月3日生まれ、北海道江別市出身。主演映画『騙し絵の牙』が公開中。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼朝を演じる。シャツ¥86,900スーツ¥308,000靴¥82,500(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)その他はスタイリスト私物おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。スーツ¥462,000(ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)靴¥91,300(エンポリオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)その他はスタイリスト私物とつぎ・しげゆき1973年11月7日生まれ、北海道札幌市出身。ドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』や『監察医 朝顔』などに出演。『SONGS』(NHK総合)ではナレーションを担当。スーツ 参考商品靴¥103,400(共にジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)その他はスタイリスト私物やすだ・けん1973年12月8日生まれ、北海道室蘭市出身。放送予定のドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレ東)に出演。主演映画『ハザードランプ』が2022年公開予定。シャツ¥28,600スーツ¥242,000(共にエンポリオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)その他はスタイリスト私物もりさき・ひろゆき1971年11月14日生まれ、北海道東川町出身。チームナックスのリーダー。北海道を拠点に活動し、HBCの食を見直す番組『あぐり王国北海道NEXT』に出演中。シャツ、スーツ、靴 参考商品(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年5月19日号より。写真・SASU TEI(W)スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・西岡達也岩下倫之(共にLeinwand)横山雷志郎諸橋みゆき(共にYolken)菊地弥生(ひつじ)取材、文・保手濱奈美若山あや重信 綾望月リサ(by anan編集部)
2021年05月18日菅田将暉をはじめ、杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、吉田鋼太郎と日本屈指の名優たちが勢揃いし、密室サスペンスの先駆けとして世界中でカルト的人気を誇る作品をリメイクする『CUBE』。この度、実写映画『約束のネバーランド』のドン役や「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」での演技が光った山時聡真(さんとき そうま)の出演が明らかに。兄弟を演じた菅田さんとのクランクアップ写真も初公開された。毎月18日を“「CUBE」=部屋の日”と定め、初回の4月18日“死ぬ部屋の日”には、危険の象徴である「部屋」が次々と映し出される特別映像や、原作をリスペクトしつつも緊迫感を張り巡らせた完全オリジナルストーリー情報、『CUBE』生みの親であるヴィンチェンゾ・ナタリ監督のクリエイティブ協力情報、そして素数が示す時間によって様々な危険トラップが発動する映画公式HPの大幅リニューアルが発表された本作。そして今月18日“部屋の日”には、山時聡真の出演が解禁。山時さんは5歳の時のスカウトをきっかけに子役として活動し始め、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」やNHK「少年寅次郎」、NHK連続テレビ小説「エール」、フジテレビ「青のSP―学校内警察・嶋田隆平―」など数々の話題ドラマに立て続けに出演し、昨年大ヒットした映画『約束のネバーランド』では同世代の子役の中でも圧倒的な存在感を放った若手のホープといえる存在だ。さらに今回は、山時さんと同じ所属事務所(トップコート)の先輩でもあり、本作の主演・菅田さんとの2ショットも公開。彼の役は、CUBE=部屋に突然閉じ込められた後藤裕一(菅田さん)の弟・後藤博人となる。写真を撮影した日は主演・菅田さんのクランクアップ日で、初共演の山時さんとの撮影を終えた菅田さんは「山ちゃん最高だった!」と大絶賛。そんな山時さんは「菅田さんが演じられた後藤裕一の弟役で、その緊張感を保ちながら撮影に臨みました。何よりも事務所の先輩である菅田さんと同じシーンを経験できた事は僕にとってとても貴重な時間でした。1カット1カット噛み締めながら、そして博人に寄り添いながら、作品に挑むことができたと思います」とコメント。「台本を読んだ時、博人から感じられたのは”深い闇”でした。作品に入る前に清水(康彦)監督と役について話し合えたことで、より博人として入りやすくなりました」とも明かしている。いまや“日本を代表する俳優の1人”といえる菅田さんと同じ事務所に所属し、活躍の場を広げている山時さん。兄弟役を演じる2人の関係性や共演シーンにも期待が高まる。『CUBE』は10月22日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:CUBE(2021) 2021年10月22日より公開©2021「CUBE」製作委員会
2021年05月18日警視庁を舞台に、その頂点である警視総監の座をめぐる出世バトルと壮絶な人間ドラマを描く『桜の塔』。岡田健史さんは、玉木宏さん扮する主人公の上條漣に認められ、思いがけず組織内の権力闘争に巻き込まれていく富樫遊馬(あすま)を演じている。「初めて台本を読んだ時に感じたのは派閥争いはどこにでもあるんだろうなということ。警察官といえど同じ人間。根っから正義感に溢れた人ばかりではないよなと思いました」腹に一物を抱え、野望の階段を駆け上がろうとするキャラクターが多い中、富樫は警察大学校でトップの成績を誇ったキャリア組にもかかわらず、捜査一課を希望した変わり者。「自分の信念を貫こうとする富樫の想いには、すごく共感できる部分がありました。でも僕自身は、そういうことをすごく重たく考えがちというか、どこか質量が重たく見えてしまうようなところがあるんですけど、富樫はすごくあっけらかんとしていて、アウトプットの仕方は全然違うタイプ。そんな富樫の軽妙さがこれから物語が進むうちになくなっていくのか、それとも磨きがかかっていくのかが、今後の展開の気になるところではあります」一方で富樫は、広末涼子さん演じる捜査一課の上司・水樹爽に想いを寄せる役どころでもある。「作品の中で“純粋な恋心”は唯一の僕のパートなので、爽に対する想いは一つの課題として、切なく見せるのか、淡く見せるのか、ちゃんと考えて演じていかないとなと思っています。でも、今まで途中で恋心が芽生える役がほとんどだったので、こんなふうに最初から誰かを想っている設定というのがすごく新鮮。本筋は人間のドロドロや怖い部分を描いている作品だからこそ、富樫はほっとする休憩所のような存在になれればいいなと思っています」緊迫感が漂うドラマの内容とは正反対に、撮影現場もまた「ほっとできる空間」なのだそう。「ムードメーカーは広末さん。なんでそんなに元気なんだろうと思うくらいエネルギーに満ちたパワフルな方。いろいろな想いに溢れていて、それをみんなに共有しようとしてくださるんです。でも一回、長い説明セリフの本番を前に僕が集中してる時も、『これさ…』って話しかけられてセリフが飛びそうになりました。ギリ保てましたけど(笑)。ってこれ、苦情になってます?違いますよ!(笑)本当に広末さんのおかげで現場の雰囲気がすごく柔らかくなっていますし、みんな癒されています」『桜の塔』幼少期のある出来事を機に、権力を渇望するようになった警視庁捜査共助課の理事官・上條漣(玉木)は、どんな汚い仕事もためらいなく遂行し、野望の階段を駆け上がっていく…。出演/玉木宏、広末涼子、岡田健史ほか。テレビ朝日系にて毎週木曜21時~放送中。おかだ・けんし1999年5月12日生まれ、福岡県出身。NHK大河ドラマ『青天を衝け』(総合・毎週日曜20:00~)に尾高平九郎役で出演中。シャツ¥132,000パンツ¥49,500(共にスタジオ ニコルソン/キーロ TEL:03・3710・9696)シューズ¥72,600(パラブーツ/パラブーツ青山店 TEL:03・5766・6688)※『anan』2021年5月19日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・宮本盛満インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2021年05月17日『anan』で前回好評を博した「TEAM NACS人生相談」コーナーがカムバック!読者からのお悩みに人生の先輩である5人が答えてくれました。とめどない雑談にぎやかな職場ではあるのですが、近くに座っている先輩がひっきりなしに話しかけてくるので仕事が進まず残業が増えました。うまいブロックの仕方を教えてください。(27歳・PR会社)音尾琢真:僕、『ハナタレナックス』という番組の収録のために、いつも東京から飛行機に乗って、新千歳空港に降りるんですね。大泉洋:ほうほう。音尾:そして空港までマネージャーが迎えに来てくれるのですが、よく大泉さんと一緒に車に乗るんですよ。車の中で僕はゆっくり寝たいのに、横の人がひっきりなしにずーっと話しかけてくる。やれ、食べたものが美味しくなかったとか、最近のお仕事でこんな人がいて、とか。なんだか文句をいっぱい言ってくるんですよね。だから相談者さんの気持ちはよくわかります。大泉:いやいや、この相談者さんにこそ、問題がありますよ。どうして楽しく話せないんだろうな~、と。話しかけてくる先輩にしか、僕は寄り添うことができないですね。なんて楽しい先輩でしょう!音尾:しかも、目をつぶっていると、今度は運転しているマネージャーにどんどん話しかけるから、結局、眠れないんですよ。戸次重幸:そういえば、昔、飛行機で大泉さんと隣り合ったことがあって。僕も眠かったんですけど、話しかけてくるから、アイマスクをつけたんです。これ以上ない、「僕は寝ます」という意思表示じゃないですか?そしたら横で、「コミュニケーション不可ですか…」って声が。大泉:あははははははは。戸次:「いやいやいや、そんなことはないですけど!」ってアイマスクを取りました。音尾:パワハラですね~。安田顕:じゃ大泉さんに、どんな人に話しかけづらいかを聞けばいいんじゃないですか?大泉:話しかけづらいといえば、やっぱり安田だな!森崎博之:確かに安田はスルースキルが高いよな。いつもどうしてるの?安田:相手に聞こえるか聞こえないかという、ギリギリの音量で話すのがコツですね。全員:ははははは。大泉:安田さんのメソッドを使うと、どんな時にも話しかけられなくなりますよ。安田:あとはもう、とにかく口笛を吹き続けるとか。戸次:先輩に話しかけられているのに!?こいつはもうダメだと思わせるわけですね。森崎:さすがだねぇ。安田:きっと、ご機嫌で仕事していると思われるだろうし。森崎:ああ~。大泉:ああ~、じゃないよ!本当の自分久々に恋の予感を感じる人が現れました。かなりいいムードで、このままいくと付き合うことになるかも、と思っています。でも、気に入られようとして相当猫をかぶっている私。家の中は汚いし、実は顔もメイクでかなり盛っています。付き合う前に、ある程度“素”を見せたほうがいいのでしょうか?(25歳・保育士)大泉:これは本当にどうでもいいなあ、もう!(笑)戸次:まあ、相手の方は全部、気づいていると思いますよ。家が汚いかどうかはわからないかもしれないけど、メイクで盛っているのは、“盛ってるな”と一発で気づきますから。メイクを盛っていることもわかっているうえでいいムードなわけだから、がっかりされることもないんじゃないですか?カミングアウトする必要もないと思いますよ。森崎:でも、これは今、相当楽しい時期でしょうね!そしてこの方だけでなく、相手の方も自分を盛っていると思うので、お互いさまじゃないですか?戸次:セックスをしているかどうかが大きな問題です。しているとするのであれば“素の中の素”を見せているわけですから。大泉:結婚しちゃえばいいんじゃない?そしたら素を見せても大丈夫ですから。安田:結婚したら素を見せてもいいってわけじゃないでしょう。といいますか、本当に相手のことが好きだったら、嫌われないように部屋もきれいにするんじゃないですか?音尾:でも、素が見えるから、いいんじゃないですか。ちょっとずつ、人となりがわかっていくというのが。メイクを盛りたがっているというところにも本人の性格が見えていますからね。それも含めて、向こうもいいと思ってくれているから、いい雰囲気になっているんです。このままでいいと思いますよ。かわいい?他人の子どもや動物に一切興味がありません。知っている人に、さも“かわいいでしょ?”というふうに写真を見せられた時、答えに困ってしまいます。そんな時の対処法を教えてください。(24歳・不動産)戸次:これはあれでしょ、僕のマネージャーからの相談でしょう?もしくはお世話になっているメイクさんからの相談でしょ?そう、僕は写真を見せる側の人間ですから。音尾:たしかに戸次さんは、相当、見せてきますよね。でも、上手なのは、先に、「最近、子どもはどうだ?写真見せてくれよ!」と言ってから、「俺の子どもも見てよ!」と見せてくるところなんですよ。戸次:いや、そんなズルい気持ちで聞いているわけじゃないですよ。僕も、人の子どもの写真を見たいと思って、心から言ってるんですよ。音尾:大切なのは、ギブアンドテイクの考え方ですよ。相談者さんも、いつか「見せたい」と思う時がくるかもしれませんから、その時のために今は頑張って見ておくという。戸次:そうですね。いつかペットを飼ったり、子どもができた時のためにね。ちなみに見せる時は「はい、はいこれ、はい!」と勢いで見せていくのがいいです。ほら、料理を作った時に、「美味しい?」と聞くと相手は「美味しい」としか言えなくなるじゃないですか。そして言われたほうは、本当に思っていなくても、「かわいい」って言っておけばいいんです。そうすれば気が済みますから。大泉:でも、あんまりリアクション高く反応しなければいいだけなんじゃないですかね?やっぱり、他人の子どもとかペットを見せられたら、「かわいい」と言わないわけにいかないですから。「ああ、かわいいですね~…」くらいのテンションで言うと、さすがに相手も気づくと思いますよ。安田:誰かが写真や動画を見せてきたら、それを自分のスマホで動画に撮って、じっと見てみてください。すると、こいつはやばいから見せたくないってなると思います。大泉:強硬手段ばっかり提案してくるよね、さっきから。音尾:この方はね、サイコパスだからね。絶対に謝らない夫私の夫は怒るとかなり面倒。一度火が付くと、「自分が正しい、そっちが悪い」の一点張りで話を聞いてくれません、毎度こちらが必死で謝って収まるのですが、なんだかモヤモヤ。彼がそういうモードに入った際のいいアプローチの仕方があれば教えてください。(36歳・メーカー)戸次:これは僕の妻からのメールでしょ?随分、身内から相談を聞いているな。謝れば収まるんだから、真剣に謝ったふりをすればいいんですよ。安田:これ、奥様もご覧になるんじゃないの?音尾:でも、相談者の方はそうした上でモヤモヤしているから。1週間くらい家を出ていくとか。森崎:早くどうにかしたほうがいいよ。夫が怒り妻が謝るのが、夫婦のスタイルになっちゃうから。話し合いができればいいんですけどね。「ちょっとこの件については話しませんか?」と、アクションを起こすべき。大泉:妻側が許せるうちはいいけど、だめなら離婚ですよね。怒っている時は冷静になれないから時間をおいて話してみるとか。夜は感情的になりやすいから、昼にね。安田:(ちょっと書けないようなアドバイスを言う)森崎:…この人これまでに誌面に載せられる言葉ありました?大泉:ティーチングしてる安田さんしか載ってないっていうね。後輩のイジリが嫌自分で言うのもなんですが、年上の人からかわいがられやすいタイプです。上司から、“愛あるイジリ”を受けることはいいのですが、去年異動してきた後輩が便乗してくるのがカチンときます。場を白けさせずに特定の人間のイジリを封じるにはどうしたらいいですか?(25歳・公務員)大泉:わかるな~。ちゃんと答えたくなるな~。安田:この後輩だけには口笛を吹かない、で。戸次:(笑)。この人もすでに職場でキャラクターを確立しちゃってるわけだから、対処がなかなか難しそうですよね。大泉:仕事の現場でも、周りで見ていてヒヤヒヤする人っているからね。この年上の〇〇さんを僕がイジるのと、この現場で初めて会った君が僕と同じテンションでイジるのは違うからね、っていう。こっちはそのへんプロフェッショナルですから(笑)。「なんで大泉さんは怒られないんですか?」と聞かれますけど、これはプロの技なんです。安易に真似しようとする人を見ると怖いなって思いますよ。僕が近くにいたら、「君、さっき結構ヒヤヒヤしたぞ。〇〇さんにああいうことしたらダメだよ」と教えてあげるんだけど。戸次:やっぱり、ちゃんと教えてあげないと。「君にとってもマイナスだよ」って。ただ、シチュエーションは選んだほうがいい。自分のこれまでのキャラが崩壊しないよう気をつけて。大泉:イジリだけが問題で他の部分はいい人で、これからも付き合っていきたいと思うのであれば言うとか。“そのうちいなくなるな”と思う人であれば言わないのも手かもね。戸次:でもこの人公務員でしょ。わりと長い付き合いになるかも。大泉:それなら、どこかで伝えるしかないね。ずっとキレる時の言葉を心に持っておいて、これはさすがにヒドイなという瞬間がきたら、「君さ~」と言う。僕も過去に、いつか言ってやろうと思いながら過ごしていたこともありましたから。あまりにも段取りがよくないとか、誰かが言わなきゃいけないな、って場合がね。音尾:座長の宿命ですね。大泉:結局言いそびれましたけどね(笑)。除菌の温度差ルームシェアしている友人はキッチリしている人。かたや私はズボラな人間。消毒や除菌が適当すぎるとチクチク言われます。彼女並みに徹底するのは私としてはハードルが高いんですが、一緒に住んでいる以上、彼女に合わせるべきでしょうか?(30歳・派遣)安田:このご時世ですから、除菌、消毒はしたほうがいいと思うんですが。友人に合わせたほうがいいんじゃないですか?森崎:でも、そんな考え方が違う人とルームシェアできていることが素晴らしいじゃないですか。自分とまったく同じ考え方の人と一緒にいても、そこまで成長できないでしょうし。この人とルームシェアできてラッキーだと思えたらいいですよね。歩み寄る必要もあるのかなって。僕らも自分の正義、正論は曲げず、思ったことを言い合っていますし。そういうことだと思うんですよね。安田:いや、でも、除菌だし。もし、相手を見ていいなと思ったら、取り入れたほうがいいですよ。僕も最近、自分のことを臭いとは思っていないですけど、香水でもつけようかなって思いますもん。大泉:なにそれ。森崎:そんな、何もつけないでいいからね!チームナックス北海学園大学時代に結成された演劇ユニット。3年ぶりとなる本公演『マスターピース~傑作を君に~』は全国11会場を回る。大千穐楽では全国の映画館でのライブ・ビューイングのほか特典映像付きのストリーミング配信も実施。WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』6/20(日)本放送・配信スタート。おおいずみ・よう1973年4月3日生まれ、北海道江別市出身。B型、2人兄弟の弟。ゴルフ好き。グルメ。娘を溺愛中。主演映画『騙し絵の牙』が公開中。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼朝を演じる。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。O型、2人兄弟の弟。無類の釣り好き。カレー好き。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。とつぎ・しげゆき1973年11月7日生まれ、北海道札幌市出身。O型、姉を持つ弟。ガンダム好き。測量士の資格あり。ドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』や『監察医 朝顔』などに出演。『SONGS』(NHK総合)ではナレーションを担当。やすだ・けん1973年12月8日生まれ、北海道室蘭市出身。A型、2人兄弟の弟。お酒と音楽とプロレスをこよなく愛する。放送予定のドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレ東)に出演。主演映画『ハザードランプ』が2022年公開予定。もりさき・ひろゆき1971年11月14日生まれ、北海道東川町出身。O型、妹を持つ長男。今も北海道在住で農業と食育を応援。チームナックスのリーダー。北海道を拠点に活動し、HBCの食を見直す番組『あぐり王国北海道NEXT』に出演中。森崎さん・ブレザー¥113,300パンツ¥62,700(共にエンポリオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)戸次さん・ジャケット¥462,000Tシャツ¥84,700パンツ¥168,300(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)大泉さん・コート¥151,800ブレザー¥168,300パンツ¥73,700(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニジャパン)音尾さん・ジャケット¥352,000パンツ¥168,300(共にジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年5月19日号より。写真・SASU TEI(W)スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・西岡達也岩下倫之(共にLeinwand)横山雷志郎諸橋みゆき(共にYolken)菊地弥生(ひつじ)取材、文・重信綾(by anan編集部)
2021年05月17日人生の先輩であるTEAM NACSの5人に、ぜひ聞いてみたいお悩みを読者から募集。小さな“困った”をどう解決すべきか、ゆるくお答えします。地味キャラな私存在感が薄いのか名前や顔が普通すぎるのか、なかなか名前を覚えてもらえません。何度も会っている人なのに、いまだに会うたびに名刺交換をされます。もっとインパクトを出す方法を教えてください。(26歳・広告)戸次重幸:眉毛を剃りましょう。もしくは、額に「肉」と書きましょう。はい、次のお悩み!大泉洋:(スルーしつつ)初めて会う人には必ずキスをしてみるってのどう?「お願いします」の後にチュッとされると、忘れられない人になりますよね。音尾琢真:このご時世に?戸次:じゃああの、名乗る時に、音尾さんのようにキャッチコピーつきで名乗るとか。音尾:「目と目の間は離れていても、あなたの心は離さない。音尾です」。アイドルのように。森崎博之:勝手なこと言ってるけど、この方は悩んでいるわけですから、ちゃんと答えてあげましょうよ。女性なのであれば、名刺に水着の写真をつけると…。大泉:ちゃんと答えるって言ったの自分でしょ!29歳の焦り今29歳で、それを思うと理由なく焦ってしまいます。どうしたら30代が楽しみになるでしょうか。(29歳・教育)大泉:20代なんてね、30代に比べたら何にも楽しくありませんよ!(笑)戸次:いや~、わかるな~!大泉:20代に何の魅力がありますか?と聞きたいです。やっぱり人は30からでしょう!私自身は、29歳は早く通り過ぎて、大人の仲間入りをしたいと思っていましたから。二十歳で成人なんていいますけど、二十歳のどこが成人なんだと。仕事が面白くなったのも30歳からですし。20代は爆笑しているうちに終わって、自分で考えてやれるようになったのが30代ですから。一番楽しい仕事ができると思っておいたほうがいい。音尾:仕事に脂がのってくる時期ですよね。森崎:これは、まだ見ぬ年齢を恐れているだけなんですよ。親しみがないから怖いだけで、通り過ぎるとみんな、「なんもなんも」って言いますから。30代になったらやりたいことをピックアップしておいたら?僕は50代でやりたいこと、60代でやりたいことをいくつか考えてあって。蕎麦屋で昼から酒を飲むのは60代から、とかね。大泉:それ、僕はとっくにやってますけど。だって昼から飲むお酒が美味しいんじゃない。森崎:年に似合うようになってから始めるの。安田顕:このお悩みについては森崎さんの意見が一番よかったね。大泉:やっと話したと思ったら一体どんな立ち位置なんだよ!安田:周りにいる、楽しそうにしていらっしゃる30代の方を見てみるといいんじゃないでしょうかね?でも、森崎さんの答えが一番だと思うよ。PRできない就職活動でエントリーシートに自分の特技や今まで一生懸命やってきたことを書こうとして、人様に誇れるものが何もないということに気づきました。こんな私は就職活動の荒波を乗り切れるでしょうか。(22歳・学生)大泉:就活ねえ…。僕らのうち3人はしたことないから、何も言えることがないなぁ。音尾:作品のオーディションとか受かったことないですからね。安田:僕は就職したことがあって、結局辞めちゃったんですけど。僕を採用してくれた人が雇ってくれた理由として、「こいつ面白いんだぜ、趣味のところに散歩って書いてあるんだから」と聞いたことがあります。この年で趣味が散歩なんだって、というのが引っかかったみたい。そう思うと、正直にやっていくしかないんじゃないですかね?音尾:そうですねー。エントリーシートに「炭酸飲料の一気飲み」って書いたって採用されないじゃないですか。奇をてらうようなことより、人柄がわかるような、ありのままのことを書くのがいいんじゃないですか?森崎:この人は、“他の人は書けているのに、私だけ書けていない”と思っているんですよね。でも、エントリーシートの特技なんて、みんなうまく書けないですって。そんな自慢みたいなことをさ。だから、君だけじゃないんだ、ということを言いたいですね。本当に難問中の難問。国語のテストの大問5、みたいな感じですよ。安田:今回は、合わせ技で音尾さんが一番ですかね。森崎:また審査員がいるぞ!大泉:合わせ技って何よ(笑)チームナックス北海学園大学時代に結成された演劇ユニット。3年ぶりとなる本公演『マスターピース~傑作を君に~』は全国11会場を回る。大千穐楽では全国の映画館でのライブ・ビューイングのほか特典映像付きのストリーミング配信も実施。WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』6/20(日)本放送・配信スタート。おおいずみ・よう1973年4月3日生まれ、北海道江別市出身。B型、2人兄弟の弟。ゴルフ好き。グルメ。娘を溺愛中。主演映画『騙し絵の牙』が公開中。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼朝を演じる。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。O型、2人兄弟の弟。無類の釣り好き。カレー好き。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。とつぎ・しげゆき1973年11月7日生まれ、北海道札幌市出身。O型、姉を持つ弟。ガンダム好き。測量士の資格あり。ドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』や『監察医 朝顔』などに出演。『SONGS』(NHK総合)ではナレーションを担当。やすだ・けん1973年12月8日生まれ、北海道室蘭市出身。A型、2人兄弟の弟。お酒と音楽とプロレスをこよなく愛する。放送予定のドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレ東)に出演。主演映画『ハザードランプ』が2022年公開予定。もりさき・ひろゆき1971年11月14日生まれ、北海道東川町出身。O型、妹を持つ長男。今も北海道在住で農業と食育を応援。チームナックスのリーダー。北海道を拠点に活動し、HBCの食を見直す番組『あぐり王国北海道NEXT』に出演中。森崎さん・ブレザー¥113,300パンツ¥62,700(共にエンポリオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)戸次さん・ジャケット¥462,000Tシャツ¥84,700パンツ¥168,300(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)大泉さん・コート¥151,800ブレザー¥168,300パンツ¥73,700(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニジャパン)音尾さん・ジャケット¥352,000パンツ¥168,300(共にジョルジオ アルマーニ/ジョルジオアルマーニ ジャパン)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年5月19日号より。写真・SASU TEI(W)スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・西岡達也岩下倫之(共にLeinwand)横山雷志郎諸橋みゆき(共にYolken)菊地弥生(ひつじ)取材、文・重信綾(by anan編集部)
2021年05月16日TEAM NACSの5人とのコラボレーションでananが「君たちはどう生きるか」特集を組んだのは3 年前のこと。それから時は経ち、時代の転換期を迎える中で我々はまた新たに、この問いを投げかけられている。およそ1年の間に、仕事や生活のスタイル、価値観などが大きく変わり、そのことで新しい悩みも生まれてきた。私たちが生きるのに欠かせない本質的(コア)なテーマについてより充実した毎日を送るためにはどうあるべきか、再び考えてみました。“今”を生きる君たちへ。~TEAM NACSからのメッセージ周囲で起こる様々な変化に、正直戸惑っている人は多いはず。激動の現代を生きる読者へ、人生の先輩たちの言葉を送りたい。人は一人では生きられない。支え合うからこそ、強くなれるもの。――大泉 洋昨年痛感したのは、僕らの仕事は、スタッフや関係者などがいてくれて初めて成立するものだ、ということ。改めて感謝をしましたし、再開したら、ファンも含め、人のために頑張ろうと思えた。でもたぶんそれは、仕事だけではなく生きるという意味でも同じですよね。不安に苛まれる中でも、周囲への感謝の気持ちを持つことが、己を強くしてくれるのでは、と思います。生活の変化といえば、ランニングをするようになりました。もともとは全然好きじゃなかったんですけれど、走ってみたらそれが気持ち良くて。煮詰まったら走るって、意外と悪くないですよ。コロナ禍になってどこにも出掛けられなかった時に娘が、「私も走りたい」と言ってきて。今はたまに娘とも走ってます。難しく考えて遠慮したりしなくていい。自分が好きなことは存分にやろう。――音尾琢真いま改めて感じているのは、好きなことは存分にやったほうがいいということ。ドラマ『青のSP』で共演した石井正則さんと現場で意気投合したんですが、石井さん、中古のチープなフィルムカメラを収集しているそう。その話をしている時、石井さんが本当に楽しそうで幸せそうで、素敵だなぁと思ったんです。好きなことに没頭する時間って嫌なことも忘れられるし、こんなふうに人を幸せにするんだなって、単純なことに気づかされました。もちろん金銭的な面や現実的に無理なこともあるとは思うけれど、どんな時だって楽しんじゃいけないってことはない。難しく考えないで、自分が幸せだって思うことをしていい。そこから前向きな未来が開ける気がするんですよね。大変な世の中ではあるけれど生きてるだけでいいじゃん、て思う。――戸次重幸昨年は2か月間、仕事がなくなるなどコロナ禍の影響も受けたけれど、一番の変化は第2子が生まれたことでした。単純ですが、人数が増えたことで責任感の度合いも増し、もはや「どう生きるか」ではなく、「家族が食うに困らないために生きるのみ」です。素直にそう思える自分が嬉しかったし、家族に迷惑をかけないよう、物を減らしたり、終活も始めました。人はどうしても現状に不満を抱きがちだけど、生きているだけでいいじゃん、って僕は思います。今は大変な世の中ですが、すごく前向きにとらえると、健康な自分が当たり前じゃないと気づける、いい機会になったのかなと。“風邪をひいて健康のありがたみを知る”を、一生心がけていれば、ハッピーだと思うんですよね。みんながスーパーマンじゃない。弱音を吐いても、逃げてもいいんだ。――安田 顕僕らも、そして50代、60代、70 代の僕らの先輩たちも、みんな同じようにどこかで今を生きている。だから“君たち”だけではなく“今を生きる僕”から何か言葉を残すとすれば、自分自身を否定しないこと。くよくよしてもいいし、周りに支えられてもいい。辛かったら一人で抱え込まずに、辛いということを誰かに打ち明ければいい。弱音を吐いたり逃げたりすることは、決してカッコ悪いことではないと思います。消極的なメッセージではあるけれど、みんながスーパーマンじゃないからね。そして、誰もが“今”を生きているわけだから、無理をせずに自然に生活していればその社会で必要となるものを取り入れて生きていけるはず。流れに沿っていればいいと思うんですよね。僕らおじさんが頑張る姿を見て、一歩踏み出す勇気を持ってもらえたら。――森崎博之今は本当に大変な時代になってしまいましたよね。最初は僕も辛かったし、憂いたりもしましたよ。でも、そうやって下を向いていても状況は良くならない。だんだんと限られたルールの中で、どうやって楽しむのかという方向にシフトしました。その一つが料理をすること。昨年のステイホーム期間中に始めたら、どハマりしまして(笑)。味噌やドレッシングなど、調味料の類から手作りしています。一方で、なかなか気持ちを切り替えられない人もいるでしょう。そんな時こそエンタメの出番。演劇も打撃を受けましたが、息を吹き返してみんなに力を与える時が今来ていると思うんです。僕らおじさんが頑張る姿を見て、一歩踏み出す勇気を持ってもらえたら嬉しいなって思います。チームナックス北海学園大学時代に結成された演劇ユニット。3年ぶりとなる本公演『マスターピース~傑作を君に~』は全国11会場を回る。大千穐楽では全国の映画館でのライブ・ビューイングのほか特典映像付きのストリーミング配信も実施。WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』6/20(日)本放送・配信スタート。おとお・たくま1976年3月21日生まれ、北海道旭川市出身。WOWOWのドラマ『華麗なる一族』、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』に出演。待機作に映画『孤狼の血 LEVEL2』。おおいずみ・よう1973年4月3日生まれ、北海道江別市出身。主演映画『騙し絵の牙』が公開中。2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼朝を演じる。とつぎ・しげゆき1973年11月7日生まれ、北海道札幌市出身。ドラマ『おっさんずラブ‐in the sky‐』や『監察医 朝顔』などに出演。『SONGS』(NHK総合)ではナレーションを担当。やすだ・けん1973年12 月8日生まれ、北海道室蘭市出身。放送予定のドラマ『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレ東)に出演。主演映画『ハザードランプ』が2022年公開予定。もりさき・ひろゆき1971年11月14日生まれ、北海道東川町出身。チームナックスのリーダー。北海道を拠点に活動し、HBCの食を見直す番組『あぐり王国北海道NEXT』に出演中。※『anan』2021年5月19日号より。写真・SASU TEI(W)スタイリスト・九(Yolken)ヘア&メイク・西岡達也岩下倫之(共にLeinwand)横山雷志郎諸橋みゆき(共にYolken)菊地弥生(ひつじ)取材、文・保手濱奈美若山あや重信 綾望月リサ(by anan編集部)
2021年05月12日吉沢亮が近代日本の礎を築いた渋沢栄一を演じている大河ドラマ「青天を衝け」から、いま話題の板垣李光人演じる徳川昭武のキャストビジュアルが公開された。「プリンス・トクガワ」の名で知られる徳川昭武は、第9代水戸藩主・徳川斉昭(竹中直人)の十八男。慶喜(草彅剛)の異母弟にあたり、幼名は松平昭徳(あきのり)。将軍となった慶喜の名代としてパリ万国博覧会へ出向くことになり、随行した栄一(吉沢亮)と特別な絆を結んだ。パリで幕府の終焉を知り、大政奉還によって帰国を余儀なくされた昭武は、最後の水戸藩主となる。板垣さんは2015年の「花燃ゆ」以来2度目の大河ドラマへの出演。「仮面ライダージオウ」で一躍注目を集め、映画『約束のネバーランド』にてメインキャストのノーマン役に抜擢、映画『ゾッキ』やドラマ「ここは今から倫理です。」ほか、現在放送中の「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」ではドラマ初主演(吉川愛とW主演)を務めており、いま飛ぶ鳥を落とす勢いだ。今回の昭武役に、板垣さんは「日本を背負いパリに立ち、何を目にして何を感じるのか。そして、日本に戻った栄一と昭武は祖国といかに向き合っていくのか。自分自身もどう描かれていくのかを楽しみにしています。皆さまも、ぜひご期待ください」とコメント。6月13日放送の第18回から出演する。大河ドラマ「青天を衝け」は毎週日曜20時~NHK総合ほかにて放送中。(text:cinemacafe.net)
2021年05月02日4月中旬のお昼どき。東京都内にある駅の改札付近に、約20人の通行人役エキストラが静かに待機していた。そこに姿を現したのは、岡田准一(40)だ。この日、主演作品の撮影が行われていた岡田。ひげを蓄え、渋い表情。黒のスーツ姿で、シャツの上からでもぶ厚くなった胸板がうかがえる。共演俳優とともに走って改札を飛び出すシーンを撮影していた岡田。V6の解散発表から1カ月半がたち、その表情は、真剣そのものだった――。もともとアイドルとしてデビューした岡田。初めて映画作品に出演したのは、’03年のこと。「そこで演技の楽しさに気づいた岡田さんは、どんどん映画の世界にのめりこんでいきました。’15年には『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。これは、ジャニーズ事務所史上初となる快挙でした。今年6月には『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』、そして10月には『燃えよ剣』と立て続けに主演を務める映画が公開されます。これらを合わせた主演映画の数は、ジャニーズ最多とも報じられています。その演技力は映画界でも高く評価されており、ギャラもトップクラス。彼より高いのは渡辺謙さん(61)や役所広司さん(65)など一握りだといわれていますね」(映画関係者)今やジャニーズきっての名優となった岡田。’14年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』や、’19年の『白い巨塔』(テレビ朝日系)などドラマでも好演。舞台でも’03年には故・蜷川幸雄さん(享年80)の『エレクトラ』に出演している。だが、あくまで“主戦場”は映画と考えているという。そこには、同じジャニーズ事務所内にいる“2人の才能”が深く関係していた。「同じV6のメンバーである森田剛さん(42)は以前から舞台方面で存在感を発揮していました。そのため、岡田さんは『舞台は剛くんに任せて、自分は映画で頑張ろう!』と決意。お互い違うフィールドですが、意識し合い切磋琢磨するようになったそうです。いっぽう、映画界では嵐の二宮和也さん(37)の存在が刺激になっているといいます。ともに実力派俳優と称される2人は、認め合っているよきライバル関係。岡田さんが日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞に輝いた翌年に、二宮さんは同じ賞を受賞しました。受賞式のスピーチで、二宮さんは岡田さんから前年に『次(受賞するのは)はおまえだから』と言われていたことをうれしそうに明かしていました。岡田さんも撮影の現場でよく『二宮も頑張っているから、俺も頑張らないと』と語っているそうです」(前出・映画関係者)■平手友梨奈も弟子入りした岡田道場そんな強い思いで映画作品に出演してきた岡田。だがV6の解散発表によってさらに火がつき、ジャニーズ俳優の頂点を目指し始めているという。今回の撮影現場では、“本気”になったのか、以前とは違う姿がたびたび目撃されている。「これまでの岡田さんはどちらかといえば“背中で周りを引っ張っていくタイプ”だといわれていました。しかし今回の現場では、共演者に自らアドバイスをする姿が目撃されています。あくまで控えめにではありますが、『自分だったらこうする』といったアクション指導をしているそうです。岡田さんといえばプライベートでいろいろな人に格闘技を教えていて、その集まりが“岡田道場”ともいわれています。最近だと『ザ・ファブル』で共演した元・欅坂46の平手友梨奈さん(19)も弟子入りしたそうですからね。そうした先生としての経験があるからか、現場での教え方も上手なんです」(制作関係者)自身の演技に、さらにこだわるようになっていると制作関係者は続ける。「監督とも積極的にコミュニケーションをとっています。ワンカットごとに意見をすり合わせていて、常に真剣勝負といった雰囲気です。体作りにも余念がないみたいで、自宅にトレーニングルームを作っていると話していました。かなり本格的な設備がそろっているらしく、あまりのストイックさに共演者らから驚きの声が上がっていましたね」V6の解散発表以後、さらに俳優の道を探求していく岡田。日本映画界を背負って立つ日も近いだろう。「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年04月30日「はい……」、監督から演技指導を受けるたびに、うなずき、考え込む姿が印象的だったのは、高橋ひかる(19)。本誌が彼女を目撃したのは4月上旬、東京都内のイチョウ並木。この日は、彼女の主演ドラマ『春の呪い』(テレビ東京系)のロケだった。「『春の呪い』は同名の漫画が原作で、テーマは“禁断の恋”です。財閥の御曹司と婚約していた妹の死後に、その青年と交際する女性が主人公。テレビ東京が新設した土曜夜のドラマ枠で放送予定です。高橋にとっては民放連続ドラマでの初主演作となります」(テレビ局関係者)高橋は’14年に「全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞。’17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主直虎』でドラマデビューを果たしている。「かなり恵まれたスタートで、『高嶺の花』(日本テレビ系)などの話題作にも出演し、“ネクストブレイク女優”の一人と目されていました。しかし’19年10月期には『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系)に出演予定でしたが、体調不良により降板したのです」(前出・テレビ局関係者)’20年には仕事に復帰。関西弁でキレてみせるキャラなど、バラエティ番組を中心に高い評価を得ていた。だが、彼女自身は忸怩たる思いを抱いていたようだ。「昨年12月に放送された『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)では、’20年は“演技の仕事がゼロ”だったことを自ら明かしています。バラエティ番組からはひっぱりだこ状態なのに、彼女の自己採点は35点でした」(前出・テレビ局関係者)そんな経緯もあったからか、高橋の初主演ドラマ『春の呪い』への意気込みは高いという。しかし、なかなか現実は厳しいようで……。「工藤阿須加さん(29)とベンチで話すシーンだったようです。それほど長いシーンではなかったようですが、何度も撮り直しをしていましたね。高橋さんも最後のほうには少し呆然とした様子でした」(現場を目撃していた女性)NGは4回ほどだったようだ。カットの声がかかる度に、監督が高橋のもとに駆け寄り、つきっきりで演技指導を繰り返していた。19歳の連ドラ主演で、かなりプレッシャーもあるのだろう。だが「全日本国民的美少女コンテスト」の先輩には、米倉涼子(45)、上戸彩(35)、武井咲(27)ら人気女優も多い。高橋にも重圧をはねのけ、本格女優への道を歩んでほしい。
2021年04月24日柳楽優弥と田中泯で、葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』。この度、老齢の北斎の描く作品に共感する、江戸随一の人気戯作者・柳亭種彦役を演じた永山瑛太の場面写真が到着。武士でありながら独創的な作品を生み出し続けた柳亭種彦の一面をとらえている。紫式部の「源氏物語」をなぞり、江戸城の大奥を表現したとされる「偐紫田舎源氏」を代表作に持つ戯作者・柳亭種彦。本作では、表現者たちの創作の自由が幕府によって厳しく抑え込まれていた時代に、芸術を取り締まる立場である武士の家系に生まれながらも身分を隠し、優れた文才で一気に人気となった作家として描かれる。北斎の老年期において欠かすことのできない非常に重要な人物であり、己の創作意欲を止められないその生き様に北斎は共鳴し、幾度となくタッグを組み北斎の盟友とも呼べる存在。生まれた時から定められた自らの運命に抗いながら、己の人生をかけて信念を貫き通す、その堅固な意志は静かながらも熱く沸々と湧き上がる強い思い。その感情を胸に抱きながら、覚悟をもってひたむきに突き進む人物、柳亭種彦を永山さんが迫力の演技で魅せる。永山さんは『アヒルと鴨のコインロッカー』や『ディア・ドクター』、『余命1ヶ月の花嫁』などで着実に注目を集め、TVシリーズ&映画『まほろ駅前』シリーズ、『ミックス。』からNHK大河ドラマ「西郷どん」、『友罪』などまで数多くの話題作に出演。幅広い役どころを演じ、高い演技力が評価されている。また、4月16日より放送中のTVドラマ「リコカツ」(TBSテレビ系)にも出演しており、これまでにあまりなかった肉体派で、厳格な家庭に育った堅物ぶりから生まれるコミカルさが早くも話題を呼んでいる。今回、そんな永山さんが演じる、北斎(田中泯)にとってキーパーソンとなる柳亭種彦の姿が収められた場面写真が到着。江戸後期、表現に対する取り締まりが強化され、多くの絵師や戯作者が処罰される中、武士である種彦も執筆活動を続けるか否か悩み始めることに。種彦は、浮世絵を描くことに強い執着を持つ北斎に相談することで、納得のいく答えを探す。場面写真には、思い悩んでいた種彦が力強いまなざしで何か覚悟を決めたかのような表情をする姿が切り取られており、気迫が満ちあふれる1枚に。そして、種彦と北斎、2人の信頼関係や盟友ぶりが垣間見える場面写真も。種彦を良きパートナーとして信頼し、自身の天望を語りかける北斎とその北斎の飽くなき探究心と生涯通して絵を描き続ける覚悟や生き様に感銘を受け、尊敬の眼差しで北斎を見る姿が写し出されている。大きな困難を乗り越えた北斎は「冨嶽三十六景」の数々と「神奈川沖浪裏」を見事に描き出す。多くの人が「冨嶽三十六景」を買い求める中、種彦も北斎の力作を目にし、その鬼気迫る作品群から長年タッグを組んできた北斎のまだ見ぬ才能と情熱に衝撃を受ける種彦の姿も収められている。『HOKUSAI』は5月28日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年5月28日(金)より全国にて公開。©2020 HOKUSAI MOVIE
2021年04月23日佐藤健(32)のハマリ役がスクリーンに帰ってくる!映画『るろうに剣心』の新作『るろうに剣心最終章 The Final/Beginning』が4月23日、6月4日2作連続公開。そこで、’10年のNHK大河ドラマ『龍馬伝』から佐藤健と仕事をしている、本シリーズの大友啓史監督(54)にお話を伺いましたーー。■革新的な本格アクション「手前味噌ですが、映画『るろうに剣心』は、日本のアクション映画の道を切り開いた作品だと思います。今までの日本映画のアクションは専門の人がやるイメージで、俳優が芝居の延長として体を張ったアクションをやってこなかった。若い佐藤健が先陣を切って果敢に挑んだといえるでしょう。また、新しいアクションを可能にするには、今までの時代劇のやり方では不可能で、衣装はゼロから作るなど、あらゆる発明が必要でしたね」(大友監督・以下同)■貫禄が増した佐藤健の存在感「最終章に臨む今回の健は、座長感がより増した印象でした。それは共演者が落ち込んでいるときに励ますとか言葉にしやすい気遣いではない。役を演じるうえで俳優としてやるべきことを一人黙々とこなし、自分の背中を見せることで周りの人のパフォーマンスも引き上げていく。その姿はまさに孤高の存在です。10年前のクランクアップのときは『やった!終わった!』と無邪気に喜んでいた健が、今や貫禄も十分。器が大きくなりました」■新田真剣佑(24)との化学反応「今作の敵である縁は、剣心にとって本来最も戦いたくない相手。復讐したい一心で攻撃してくる縁を、剣心はすべて受け止めなくてはならない。なので今回は、アクションチームに『とにかく感情が見えるアクションを構築してください』と伝えました。シリーズの最後を飾る見せ場を作るためには、真剣佑がいかに健に刺激を与えて突き上げていくかが課題で、彼はその役割を十分に担ってくれました」「女性自身」2021年5月4日号 掲載
2021年04月23日新垣結衣(32)が22年に放送されるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演すると明らかになった。大河初出演となる新垣が演じるのは、主演・小栗旬(38)演じる北条義時の初恋の人・八重だ。NHKの公式サイトによると、新垣は「辛い宿命を抱えながらも心に宿した愛を生涯失うことがなかった、ある意味では秘めた強さを持った女性なのではないかと想像します。諸説ある中、断片的ではありますが八重の人生を知ったとき微かに胸が震えるような気がしました」とコメント。また大河ドラマと脚本家・三谷幸喜氏(59)の作品に初出演することについて、「全て楽しみながら真摯に向き合っていけたらと思います」と意欲を見せている。今年1月2日に放送された『逃げるは恥だが役に立つガンバレ人類!新春スペシャル!!』(TBS系)でも、6年ぶりの“みくり”を演じて話題を集めた新垣。いっぽう出演ドラマが決定するたびに大々的に取り上げられる新垣だが、出演作品はそう多くはない。「新垣さんは18年放送の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)に出演して以来、ドラマから遠ざかっていました。しかし昨年、ムロツヨシさん(45)主演の『親バカ青春白書』(日本テレビ系)に登場。新垣さんは助演として、亡くなった妻役を好演しました。主演級である新垣さんですが、“充電期間”の間に『役者としてはマイペースにやっていきたい』と考えるようになったそうです。出演作品が少ないのも、そういった意向が反映されているのでしょう。しかしその希少性が、逆に彼女への注目度を高めることになっています」(芸能関係者)“充電期間”を経て、再び役者として動き始めた新垣。『テレビブロス』19年4月号では、方向性についてこう語っていた。《これまでありがたいことに主役とかヒロインばかりをやらせていただいていたので、今後は脇で支えるような役にももっと挑戦してみたいかも》「脇で支えるような役にももっと挑戦してみたい」ーー。そんな選択によって、むしろ注目度が増した新垣。その起用は、大河ドラマの制作サイドにも恩恵をもたらすことになりそうだ。「三谷さんは新垣さんの役柄について、『スリリングなキャラクターになっています』とほのめかしていました。すでにSNSでは、『大河はあまり見たことないけどガッキー出るならみたい』といった期待の声も上がっています。ただでさえ小栗さん主演で注目度が高いなかで、そこに助演として新垣さんのような主演級が起用できれば“鬼に金棒”。ニュースとして扱われる機会も倍増するので、話題性の面でも相乗効果をもたらしてくれます。特に新垣さんのドラマ出演は“レア”とされています。そのため、視聴率アップや新たな視聴者獲得も見込めるのではないでしょうか」(テレビ局関係者)“最強の助演”としてキャスティングされたガッキーが、作品を盛り立ててくれそうだ。
2021年04月15日新垣結衣が、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で大河ドラマ初出演を果たすことが決定した。三谷幸喜作、小栗旬主演のタッグで贈る来年の大河ドラマは、華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に権力の座を巡る男たち女たちの駆け引き、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした二代執権・北条義時を描く物語。菅田将暉、大泉洋、中川大志、小泉孝太郎、南沙良らに続き、第二次出演者として、今回新たに3名のキャストが発表。小栗さん扮する主人公・北条義時の初恋の人、八重役を演じるのは、大河ドラマ初出演となる新垣結衣。演じる人物について「辛い宿命を抱えながらも心に宿した愛を生涯失うことがなかった、ある意味では秘めた強さを持った女性なのではないかと想像します」と分析した新垣さんは、「大河ドラマ、そして三谷幸喜さん脚本の作品への出演は初めてになります。三谷さんが『新しい大河を作りたい』と会見でおっしゃっていて、どんなことになるのかますます予想もできません。それも全て楽しみながら真摯に向き合っていけたらと思います」と意気込みを語っている。また、坂東の巨頭 上総広常役を佐藤浩市。日本一の大天狗 後白河法皇役を西田敏行が演じることも明らかに。佐藤さんは「房総半島の豪族・上総広常といっても、ピンとくる方は多くないでしょう。私自身もそうでした。当時、それぞれの地で彼らのおかれていた立場、関東の豪族たちのヒエラルキーなど、そこにある面白さや悲哀をうまく見せられたらと思っています。特に今回は三谷さんが書かれているので、上総についても一筋縄ではいかない人物を書いてくれるはずです」と期待し、西田さんは「三谷さん流のアイディアと独特のユーモアセンス、歴史観、人生観が相まった脚本になってくると思います。役者としてフィールドを広げ、堂々と受けて立ちたい」と熱いコメントを寄せている。2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は2022年1月から12月放送予定。(cinemacafe.net)
2021年04月15日「橋田さんの納骨式は4月9日に、愛媛県今治市内のお寺で執り行われました。このお寺には彼女のご両親も眠っています。遺骨は熱海の自宅からバスで現地に向かったのです。橋田文化財団のスタッフ、地元で交流のあった人たち、そして泉ピン子らが付き添いました……」そう語るのは、テレビプロデューサーの石井ふく子さん(94)。石井さんは4月4日に急性リンパ腫で逝去した橋田壽賀子さん(享年95)とは、公私にわたり親しく交流してきた“盟友”だ。橋田さんの逝去は多くの人々に衝撃を与えた。彼女を“ママ”と慕い続けた泉ピン子(73)は本誌にこう語っている。「ママはたった一人の恩師であり、泉ピン子を見いだしてくれた恩人です。いまは何だか夢の中にいるみたいです。気も張っていて、ママがいなくなったなんて思えない。しばらくは何げなく電話をかけようとして、ふといないことに気づく、そんな日々が続くと思います」石井ふく子さんも毎日1時間以上、橋田さんと電話をするのが日課になっていたという。「秋には『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の新作も放送予定で、7月には稽古に入ることになっていました。病院にお見舞いに行ったときや電話で、橋田さんは新作の構想を話してくれました。コロナ禍のためにストレスがたまった家族たちの物語です。軋轢がありながらも、『結末はハッピーエンドになる構成にしましょう』と、橋田さんは言っていたのです。最後の電話でも『渡鬼(の脚本)は大丈夫だから』と……」■「不倫と殺しだけは書くな」生涯守った夫の教え70年以上に及ぶ脚本家生活の中で多くの名作を遺した橋田さん。石井さんは、そのなかでも“最高傑作”は、’79年に放送されたスペシャルドラマ『女たちの忠臣蔵「いのち燃ゆる時」』(TBS系)だと考えている。「TBSから『戦争ドラマを作ってほしい』という依頼があったのですが、私も橋田さんも戦争を体験しているので、『戦争をテーマにしたドラマを作るのは耐えられない』と、お断りし、その代わりのように2人で作ったのが『女たちの忠臣蔵』です。赤穂四十七士の討ち入りの陰には、女性たちの犠牲があったことを描いています。当時の資料も乏しいなか、橋田さんはそれぞれ境遇や家庭環境が異なる女性たちの視点からなるドラマを書き上げたのです」戦国時代が舞台となったNHK大河ドラマ『おんな太閤記』でさえ、合戦シーンを脚本に書こうとしなかったという橋田さん。ホームドラマ一筋を通した理由については、インタビューでこう語っている。《亡くなった夫(元TBSプロデューサーの岩崎嘉一氏)にも、「不倫と殺しだけは書くな」と言われていたんです。それで仕事ができなくなったら脚本家を辞めろとまで。現代のドラマは、不倫と人殺しを封じられたら、なかなか書けませんよね。でも、夫の遺言だからしょうがないんです(笑)》(『家の光』’15年5月号)橋田さんは「松竹」社員時代の習慣で、いつもできあがった脚本に赤いリボンを巻いて愛用のデスクの上に置いていた。毎回締切りに遅れたことがなかったが、石井さんによれば、たった一度だけ弱音をもらしたという。それは夫となった岩崎嘉一さんへの“恋煩い”だったのだ。「『私、シナリオが書けなくなった。まだ一行も書いていない』と、言うのです。理由を尋ねると、『好きな人ができて、その人のことが頭にチラチラして、書くことに身が入らない』と……。相手を尋ねると、私の(TBSでの)同僚の岩崎さんでした。仲を取り持ってあげたいと考え、岩崎さんに『橋田壽賀子というシナリオライターのこと知ってる?』と、聞くと、『そういえば、そんな名前聞いたことあるなぁ』と言うので、橋田さんの気持ちと電話番号を伝えたのです。後日、交際がスタートしたと聞いたときは、うれしかったですね」(石井さん)橋田さんは両親を早く亡くし、兄弟姉妹もおらず、家族というものに憧れていたという。だが、新婚生活はけっして甘いものではなかったようだ。橋田さんは当時の思い出を本誌に冗談交じりにこう語っていた。《結婚してお姑さんや小姑たち――“家族”ができたときに、つくづく「家族というのは気を使わなければいけないし大変だ」と思いました。こうした思いはすべてドラマになって、しっかり儲けさせていただきました(笑)》(本誌’15年7月7・14日合併号)慣れない人間関係に悩みながらも、家族に尽くそうと努めていた橋田さん。その在りし日の姿について、泉ピン子は次のように語った。「私がママからよく言われたのは『一に家庭、二に仕事』。かいがいしく家事をこなす姿が印象的でした。まだご主人がご存命のとき、自宅に伺うと、『ピン子にうまいものを食わしてやれ』『布団をしいてやれ』……、何を言われても返事は『はい』だけ。それでもいつもママは家庭のことをいちばんに考えていましたね」■死別後は、夫の写真とおしゃべりしていた超売れっ子作家でありながらも“仕事より家族”というモットーを貫いたのは、夫への深い感謝があったからだという。《天涯孤独で家族を知らなかった私がホームドラマ作家といわれる作品を書けるようになったのも、嘉一と結婚したおかげであった。また、嘉一は優秀なテレビ人間で、嘉一のテレビに対する感覚を、私はいつの間にか門前の小僧のように、覚えていった》(自伝『夫婦は一生懸命』光文社)夫が肺がんのために逝去したのは’89年。だがそれから30年余り、嘉一さんは遺された橋田さんの心の支えであり続けたのだ。《私は、よく壁にかけてある嘉一の写真とおしゃべりする。嘉一が気に入らないとわかっているようなことをしてしまった日は、笑顔のはずの嘉一が、ムッとしていたり……(中略)今夜もまたおしゃべりをしよう。嘉一は、ほんとうに、まだ生きているのである。私が生きている限り、私のそばで生き続けてくれるだろう》(『夫婦は一生懸命』)“こういう話を書いたら彼が褒めてくれるかな”、そんな自問は創作意欲の原動力だった。「橋田さんは東京の病院に入院していたときも、ずっと『熱海の家に帰りたい』と、言っていました。きっと岩崎さんとの思い出がたくさん残る場所に早く戻りたかったのでしょう」(石井さん)体調が一時安定し、橋田さんが亡き夫が待つわが家へようやく帰宅できたのは、逝去の前日。脚本家として、そして妻として全力を尽くしきった生涯だった。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月14日はやみねかおるの大人気小説シリーズを、『万引き家族』『約束のネバーランド』の城桧吏を主演に迎え実写映画化する『都会のトム&ソーヤ』。この度、追加キャストとして中川大志が出演することが決定した。この度、新たなキャストとして解禁されたのは、連続テレビ小説「なつぞら」や「親バカ青春白書」などに出演、4月には『砕け散るところを見せてあげる』『FUNNY BUNNY』と2本の主演映画が相次いで公開されるほか、2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演も決定するなど、ますます勢いを増す中川大志。そんな中川さんが演じるのは、酒井さん演じる一大財閥“竜王グループ”の御曹司・竜王創也のボディーガード兼お目付け役でもある二階堂卓也。こわもてで圧倒的に強い存在でありながら、一方で将来は保育士になりたいという可愛らしい一面を持つ男で、原作の中でも非常に人気のあるキャラクターだ。ギャップを持つ役どころを演じるにあたって、中川さんは「ボディガードとしてのオンの時と、自分の夢を捨てきれず求人雑誌を読んでいるオフの時との切り替えを大切にしようと思い、役作りしました」とコメント。内藤さんや酒井さんとの共演については、「ここまで年が離れていて、しかも事務所の後輩との共演はこれまでになかったので、新鮮で楽しかったです」と語った。また、本作の魅力については、「子供たちが活躍する冒険物語を大きなスケールで描いていて、観る人がワクワクする作品になっていると思います」とコメントしている。『都会のトム&ソーヤ』は2021年夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:都会のトム&ソーヤ 2021年、全国にて公開予定©️2020マチトム製作委員会
2021年03月18日2月14日にスタートした、吉沢亮(27)主演のNHK大河ドラマ『青天を衝け』。3月14日に放送された第5話で、ちょうど1カ月が経った。各メディアによると第5話の平均視聴率は、16.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。20%で好発進した初回以降、第2話は16.9%、第3話は16.7%と推移。第4話で15.5%とダウンしたものの、盛り返しを見せている。そんなドラマの堅調ぶりに貢献しているのは、オープニングで登場する北大路欣也(78)扮する徳川家康だという。登場の度にTwitterでトレンド入りするなど、視聴者の評判も上々のようだ。「北大路さんの役どころは“いざない役”。重厚なイメージとは反対に、『今日も出てきましたよ』などと語りかける愛嬌ぶりは大好評。“士農工商が現在の教科書には載っていない”ことを伝えるなど、気づきを与えてくれる 重要な存在です。時代背景である幕末から明治にかけては、史実の多さから理解するのは容易くありません。徳川慶喜が尊敬していたという家康に“語り部”をさせることで、ストーリーを飲み込みやすくする狙いがあるようです」(テレビ局関係者)昨年はTBS日曜劇場『半沢直樹』に頭取役として登場し、ドラマを盛り上げた北大路。さらに『剣客商売』(フジテレビ系)の秋山小兵衛役や『刑事7人』(テレビ朝日系)の堂本俊太郎役も続演し、映画『コンフィデンスマンJP -プリンセス編-』にも登場した。07年から始まったソフトバンクのCMでは、「お父さん犬」の声優としてお馴染みとなっている。そんな北大路は今年で芸歴65年。あと2年で傘寿を迎えるが、現役として第一線を走り続ける原動力は“先輩の背中を追うこと”だという。「50代までは時代劇で、実年齢より若い役を演じることが多かったといいます。ですが60代に入ってからは、『華麗なる一族』(TBS系)といった現代劇で等身大の役を演じるように。北大路さんはベテランの座に胡坐をかくことなく、『新たな可能性を見出した』と意欲的でした。何度も演じてきた家康役でも、今回のようにカメラと対峙して話をするのは初めての経験だといいます。そんな北大路さんが尊敬する先輩は、萬屋錦之介さん(享年64)と高倉健さん(享年83)。かつて2人の熱量に圧倒された北大路さんは、『追いつきたい』という気持ちをずっと持ち続けているのです。だからこそ、幾つになっても新しいことに挑戦できるのでしょう」(芸能関係者)今期は“家康様”として人気を博している北大路。まだまだ新境地を見せてくれそうだ。
2021年03月16日「“日本資本主義の父”みたいなイメージの人間を主人公にして、大河ドラマにしても、あまり面白くないんじゃないかな、と思っていたんです。でも実際にドラマを見てみると、農村の風景なんかもしっかり描いているし、庶民の生活もよくわかります。非常にユニークな国民の歴史の記録にもなるのではないかと期待しています」そう語るのは、渋沢雅英さん(96)。『青天を衝け』の主人公である渋沢栄一(1840~1931)のひ孫にあたる人物だ。第4話の視聴率も15.5%と、好調を維持している。ドラマ制作チームからは、“若々しいキャラを作っていきたい”という提案もあり、主演の吉沢亮(27)は事前にかなり人物像を研究したという。吉沢は『NHK大河ドラマ・ガイド青天を衝け前編』(NHK出版)に収録されたインタビューでは次のように語っている。《栄一さんのひ孫さんの渋沢雅英さんにお会いする機会を頂いたんです。渋沢栄一記念財団の理事長などを務めた方で、90歳を過ぎていらっしゃるのですが、もう本当にすてきな方で》吉沢が言うように、本誌のインタビューに答える雅英さんの声は96歳とは思えないほどしっかりしていた。「『青天を衝け』という言葉は、栄一が19歳ぐらいのころに書いた漢詩の一部なんです。そんな若い青年が漢詩を書くなんて、いまでは信じられないですが、栄一はそういった文化的素養も持った人間だったのですね。特に私の父(※大蔵大臣なども務めた渋沢敬三氏)は栄一のことを非常に尊敬していて、『栄一の望むように自分は生きていかなくてはいけない』と語っていました。4万5千ページにもわたる伝記資料も作っているんです」■ひ孫が語った栄一と吉沢の“共通点”とは脚本を担当した大森美香は、その資料に全部目を通したという。《大森さんが描く栄一はとてもチャーミング》とも語っている吉沢。雅英さんには、吉沢はどんな青年に映ったのだろうか?「とても素直な青年でした。栄一のことを理解しようと努めていることが、強く伝わってきたことが印象的でしたね。これだけ有名な俳優になられたわけですから、きっといままでも一生懸命に励まれてきたのでしょう。きっと女性のファンも多いでしょうね。吉沢さんが演じてくださるのでしたら、いい作品になるのではないかと思えました。栄一と吉沢さんの共通点ですか?いやぁ、栄一は見た目はごくふつうで、吉沢さんみたいにあんなにイケメンじゃないですし、あれほど素直でもなかったと思いますよ(笑)。吉沢さんは俳優さんのなかでも、きっと特別な人だと思います。栄一は大天才ですし、いろいろなことをやっていますから、『演じるのは大変でしょうけど、頑張ってくださいね』と、エールを送らせてもらいました」前述のインタビューで吉沢は雅英さんとの面会について、こう感想を漏らしている。《お話を伺う中で、栄一さんがどれだけ愛されていたか、どれだけ器の大きい方だったのかを感じることができ、背筋が伸びました》年齢差はほぼ70歳。この出会いは今後の『青天を衝け』で、どのように生かされていくのか。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月14日藤原竜也と竹内涼真が最強バディを組んだ映画『太陽は動かない』から、「King Gnu」の主題歌「泡」(読み:あぶく)の1番をフルで使用し、新たな本編カットが加わったスペシャル予告が解禁された。本作について、SNS上では「大パノラマで望める美しい景色と情緒豊かな過去と現代のストーリーに引き込まれていく」「最初は主題歌『泡』に惹かれて観るに至ったのですが、こうも世界観に引き込まれる作品とは思いもしませんでした!」「007を彷彿させるようなアクションが特に見所。悲惨な過去に囚われようとも"今を生きる"を胸に前に進んできた鷹野の姿には痺れた」「鷹野の人生を追体験することで、彼がとても愛おしく、抱きしめてあげたいという不思議な感情になった」など、“絶体絶命”のミッションとのコントラストが鮮やかに表現されるエモーショナルなドラマパートにも絶賛の声が寄せられている。「King Gnu」の主題歌「泡」にのせたスペシャル予告では、激しいミッションだけではなく、心臓に爆弾を埋め込まれ24時間ごとに死の危険が迫るという極限状態の中で生きる鷹野(藤原竜也)と田岡(竹内涼真)の、どこか刹那的で儚い表情、そして美しい自然の中で描かれた鷹野の青春時代のシーンが展開される。さらに後半、命を削るような過酷なミッションの数々との対比が、本作のドラマチックさをより一層引き立てている。鷹野の青春時代について、武田吉孝プロデューサーは「本作の情緒の柱と言えるシークエンスで、これがあるから、ダークヒーローの群像にお客さんが想いを載せることができる」と語る。そのシーンには、次世代を担うフレッシュな俳優たちが集結。鷹野の少年時代を演じるのは、6,000名を超えるオーディションを勝ち抜き、本作が初のスクリーンデビューとなった日向亘。先のドラマ「姉ちゃんの恋人」にも有村架純の弟役で出演した。鷹野の初恋の人で、心に痛みを抱えながらも、鷹野との出会いを経て成長していく菊池詩織役には、TBS系日曜劇場「ドラゴン桜」や2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演が決定している南沙良。鷹野の親友であり、共にエージェントの訓練をおこなっている柳勇次は子役時代から数々の作品に出演する実力派・加藤清史郎が演じている。『太陽は動かない』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:太陽は動かない 2021年3月5日より全国にて公開©吉田修一/幻冬舎 ©2020 映画「太陽は動かない」製作委員会
2021年03月12日「現在、撮影している江戸のシーンは走ることが多く、吉沢さんはトレーニング器具を買い込み、撮影がない日は自宅で筋トレに励んでいるといいます」(吉沢の知人)吉沢亮(27)が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』が好調だ。初回視聴率はここ数年で最高の20%を記録し、第2~3回も16%台と高視聴率をキープ。大河初出演にして、主演の座をつかんだ吉沢。右も左もわからない現場で、試行錯誤する日々を送っている。「主演決定後、吉沢さんは公私ともに親しく、『西郷どん』で主演を務めた鈴木亮平さん(37)に座長としての心得を聞いたそうです。そろばんをはじくシーンが頻出するので、撮影の合間にずっと練習しているといいます。剣術指導では、吉沢さんが長年やっていた剣道の癖が抜けないこともあり、先生から『違う!』と厳しい指摘が飛んでくることもあるそうです」(NHK関係者)脇を固める堤真一(56)や和久井映見(50)といったベテラン俳優の演技も魅力の本作。吉沢も名だたる先輩俳優との共演についてこう語っている。《みなさんと一緒にお芝居をしていって、本当に「ああ、やっぱりすごいな」と思う瞬間ばかり》(『日経エンタテインメント!』’21年2月号)現場を牽引すべく、先輩と“飲みニケーション”で距離を縮めたいところだが、コロナ禍での撮影に吉沢も苦心しているようだ。■堤真一も感嘆する吉沢の“居残り”見学「通常であれば、クランクイン後に共演者同士での食事会などで親交を深めていくのですが、コロナ禍ということもあり、そうした機会がほとんどありません。吉沢さんも撮影当初は、コミュニケーション不足に戸惑っている様子でした」(前出・NHK関係者)だが、渋沢栄一のように吉沢も機転を利かせて、“居残り補習”で逆境を攻略しているという。「自分の出番がないときも、スタジオで共演者の演技を見学し、必ずといっていいほど終わるまで待っているそうです。共演者が出てくると、距離を取りながら一人一人に積極的に話しかけ、コミュニケーションを図っているといいます。ふだんは人見知りな吉沢さんですが、今では冗談が言い合えるくらい打ち解け、堤さんもそんな吉沢さんの姿に感心していたそうです」(前出・NHK関係者)そして、朝ドラ『なつぞら』で共演した“戦友”も吉沢の心強い味方となっているようだ。「山田裕貴さん(30)は、吉沢さんの主演が決まると、一升瓶を持ってお祝いに駆け付けたそうです。また朝ドラでは“番長役”だった板橋駿谷さん(36)は今回の大河にも出演しており、たわいもない雑談でリラックスできているといいます」(制作関係者)仲間の支えを背に、吉沢は頼れる座長として、大河を成功に導くことだろう――。「女性自身」2021年3月16日号 掲載
2021年03月04日川口春奈が4月スタートのTBS火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」に主演。横浜流星が「初めて恋をした日に読む話」以来2年ぶりに同枠に出演することが発表された。本作は、昨年社会現象となった「恋はつづくよどこまでも」をはじめ、幅広い世代の女性の共感を呼ぶ脚本で人気を博す金子ありさが手掛ける完全オリジナル作品。綺麗に着飾ることで自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々とシェアハウスで暮らしながら、恋をしたり、友情を深める中で、“着飾る”という鎧を脱ぎ捨て自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリー。制作チームには、「MIU404」や「わたし、定時で帰ります。」「アンナチュラル」などのプロデュースを担当してきた新井順子、さらに新井氏と多くの作品でタッグを組み、「MIU404」「グランメゾン東京」など多くの話題作を演出してきた塚原あゆ子が集結。この3者のタッグは「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」「中学聖日記」と、話題を呼んだドラマに続く3作目のラブストーリーとなる。そしてこの度、主人公の“着飾る女”真柴(ましば)くるみ役に川口春奈、真柴とひとつ屋根の下で暮らすことになる“ミニマリスト男”藤野駿(ふじの・しゅん)役に横浜流星が決定!2人は本日2月28日(日)16時から番組公式SNSの生配信に出演し、自ら発表した。2月16日のドラマ情報解禁時には出演者が明かされておらず、番組公式SNSで2人のヒント画像や動画を毎日アップし、ファンをヤキモキさせていたが、本日晴れて発表されることに。少し背伸びしつつも頑張り屋な主人公、“着飾る”真柴くるみを演じる川口さんは、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」やNTV「極主夫道」での好演も記憶に新しい。10代からドラマや映画で活躍し、モデル業もこなす一方、最近ではバラエティ番組にもレギュラー出演し、個人のYouTubeチャンネルも注目を集めるなど幅広く活躍。大ヒットドラマを数多く生み出してきたTBSの火曜よる10時枠に出演するのは今回が初めて。一方、真柴とひょんなことからひとつ屋根の下で暮らすことになる、シンプルを追求する“ミニマリスト”藤野駿を演じる横浜さん。2019年1月期に放送し、「はじ恋」として話題を呼んだ「初めて恋をした日に読む話」以来、2年ぶりに火10時枠に帰ってきた。近年ドラマ・映画など話題作に出演し、多様な役柄を演じ分けてきた横浜さんは、今作で演じるのは陽気で自由奔放な役どころであり、これまで見たことのない一面が見られるに違いない。そんな2人から生まれるテンポの良い会話劇にも期待が高まる。◆川口春奈&横浜流星&強力製作陣からコメント到着「出演が決まった時は純粋にうれしくて、みんなで一緒にルームシェアするシーンを想像して」撮影が楽しみになったと川口さん。「横浜さんとは3年ぶりぐらいにお会いするのですが、その時とは違ってお互い歳も重ねて、ちょっと大人な感じのラブストーリーをやれることが感慨深い」と明かす。製作陣については「心強いチーム」と語り、「真柴は頑張り屋で少し背伸びしている部分がある、誰かの為に頑張る女性ですが、駿やルームシェアするメンバーと出会って考え方や少し肩の力が抜けていく彼女の姿をしっかり演じていけたら」と役に対してコメント。また、「間違いなく僕を大きくしてくれたこの火曜よる10時枠に2年の月日を経て戻ってこられたことがうれしかった」という横浜さん。「新井プロデューサー・塚原あゆ子監督の作品も大好きで、いつか一緒にやりたいと思っていて、 今回オリジナル作品を作れることは光栄ですし、川口さんとも久しぶりにがっつり共演できる」ことを楽しみにしている様子。また、「駿は僕が今までやったことのないような明るくて自由人で、独特でどこか掴めない男なのですが、チームを信じて魅力的なキャラクターになるよう頑張りたい」と意気込み十分。そんな川口さん、横浜さんに、脚本・金子氏は「華やかなおふたりですが、とても実直で地に足の着いたお人柄が、役に等身大の生活感を与えてくださる事と思います」とコメント。プロデュース・新井氏も「『最近、今までとは何か違う魅力に溢れているな』と感じていたおふたり。このラブストーリーの企画を練っていた頃から、頭のなかにいたおふたりと今回実際にご一緒できることになり本当に楽しみ」と明かす。「今回の役は、噛めば噛むほど味わい深いキャラクター。おふたりと本読みをした時に、早く完成した映像が見たいとワクワクしました。川口さんと横浜さんの輝き、金子さんの軽快な台本、塚原監督の唯一無二の演出。その3拍子が揃ったとき、きっと『毎週見逃すわけにはいかない!』というラブストーリーになる」と自信をのぞかせる。そして演出・塚原氏も「インフルエンサーというキャラクターに川口さんはぴったりだと思いましたし、陽気なミニマリストという役を、横浜さんがどう作り上げるのか、とても楽しみ」とコメント。「好きな時、好きな様に、好きな誰かと暮らす」。第1話にこんな台詞があります。自由に生きるとは、どう生きることでしょうか。インフルエンサーとミニマリスト、価値観の違う2人の成長と、心がウキウキするような“うちキュン”ラブストーリーに、是非ご期待ください」と語っている。火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」は4月、毎週火曜22時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年02月28日NHK大河ドラマ「青天を衝け」が早くも話題の吉沢亮が、2022年1月から舞台「マーキュリー・ファー Mercury Fur」に出演することが決定。北村匠海と共演する。「マーキュリー・ファー」は、イギリスの劇作家フィリップ・リドリーが2005年に書き下ろし、日本では2015年に白井晃の演出によりシアタートラムで初めて上演した作品。これまで、白井さんが世田谷パブリックシアターで演出を手掛けたリドリーの作品は5作に上り、いずれも斬新な劇場空間と衝撃的な演出で高い評価と話題を呼んだ。その中でも「マーキュリー・ファー」はほかの作品と比べ、より過激な表現、より挑発的なセリフが次々と繰り出される作風で、極限状態に置かれた人間の残酷さが描かれている。暴力と略奪がはびこる荒れ果てた世界であぶりだされる人間の本質を世の中に鋭く突きつけるとともに、生きること、愛することを渇望する人間の美しさが描かれ、初演時には観客に大きな衝撃を与えた。今回は劇場をシアタートラムから世田谷パブリックシアターへと移し、およそ7年ぶりに白井さんの演出で再演。大河ドラマ「青天を衝け」で主人公・渋沢栄一を好演している吉沢さんの新たなチャレンジとなり、映画『さくら』に続き、公開待機中の『東京リベンジャーズ』でも共演する北村さんと魅力的なタッグを組む。ストーリーボロボロの部屋にエリオット(吉沢亮)とダレン(北村匠海)の兄弟がやって来る。ふたりは急いでパーティの準備にとりかかる。そこに青年がひとり偶然顔を出し、「バタフライ」が欲しいので手伝うと言う。しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と、パーティの首謀者らしき男が謎の婦人を連れてやって来る。彼らの関係は…?そして彼らの会話の中で語られる、バタフライの秘密とは…?やがて、きょうのパーティゲストが到着するが、用意した「パーティプレゼント」に異変が起きて、事態は思わぬ展開に…。「マーキュリー・ファー Mercury Fur」は2022年1~3月、世田谷パブリックシアターにて上演予定。*長野(松本)、新潟、兵庫(西宮)、兵庫(神戸)、愛知ほかツアー公演あり(text:cinemacafe.net)
2021年02月27日いつも優しそうなご表情の天皇陛下には、真面目そうという印象が。でも、幼いころは“シェー”をされたりと、気さくな面もお持ちだ。2月23日に、61歳の誕生日を迎えられた陛下の楽しい写真を集めてみました。【’70年】大阪万博で「シェー」!小学生のとき秋篠宮さまと大阪万博へ。三菱未来館で陛下は、当時大流行していたイヤミのシェーを披露。【’86年】大河ドラマの撮影を見学渡辺謙主演のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』のセットをご見学。伊達政宗仕様の兜をかぶられた。【’86年】柏原芳恵と感動の対面♪歌手・柏原芳恵のファンだった陛下。彼女のデビュー7周年リサイタルには一輪のバラを持っていき、プレゼントされた。【’88年】甲子園で始球式を!第70回全国高校野球選手権の始球式で、甲子園球場のマウンドから投球。【’98年】ご公務中、頭にチョウが!「第10回全国農業青年交換大会」のため石川県に。「ふれあい昆虫館」をご視察の際、雅子さまの頭に続き天皇陛下の頭にもチョウがとまり、お二人は思わず笑顔に。【’98年】突然の記念写真も喜んでご静養中には地元の人たちと積極的にご交流。葉山御用邸近くの天神島臨海自然教育園で、遊びに来ていた家族連れと記念撮影。【’99年】転んだ瞬間をフォロー北海道千歳市の青葉公園で歩くスキーを。初めての体験で転んでしまわれた雅子さまを、優しく後ろから抱き起こされた。【’02年】W杯をユニホームで応援サッカーW杯日韓大会の開催中。愛子さまと応援。実は雅子さま撮影のお写真【’02年】愛娘を自らおんぶされて那須御用邸近くの沼ッ原湿原へ。背負い子で愛子さまをおんぶされてハイキング。【’19年】犬の散歩はお手のもの♪秋田県の動物愛護センターをご視察。陛下は保護犬のリードを引かれる体験を。天皇陛下の珍スクープ写真ベスト10。全部知っていたらあなたは皇室マニア!「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月26日