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高畑勲監督のアニメ映画『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』が、2025年5月30日(金)より2週間限定で全国リバイバル上映される。名作アニメ「赤毛のアン」を高畑勲が編集原作は、出版から100年以上の時を経てもなお世界中で愛され続ける、ルーシー・モード・モンゴメリ作の児童小説「赤毛のアン」。映画『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』は、1979年より放送された「赤毛のアン」テレビシリーズをもとに、『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』などで知られる高畑勲が編集・監修を手掛けた作品だ。自分の居場所を見つけるアンの物語テレビアニメ全50話のうち第1〜6話をまとめた本作では、孤児院からカスバート家に引き取られた少女アンが、プリンス・エドワード島の美しい自然の中で、自分の居場所を見つけていくまでの姿が描かれている。画面構成は宮崎駿、日本アニメのレジェンドが集結画面構成を宮崎駿、作画監督を近藤喜文、美術監督を井岡雅宏が務めており、日本アニメーション史に名を刻むレジェンドたちが手がけた『赤毛のアン』の世界。どんな境遇でも持ち前の空想力で世界を輝かせるアンのまなざしが、極上のアニメーションで鮮やかに紡がれた名作だ。また、再編集された1989年当時は正式な公開に至らず、2010年にようやく三鷹の森ジブリ美術館配給での上映となった背景も。今回は『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』公開15周年を記念して、規模をさらに拡大しての再上映となる。リバイバル限定の来場者特典もなお、『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』リバイバル上映では、オリジナルの来場者特典を配布予定。後日発表される詳細を要チェックだ。詳細映画『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』再上映期間:2025年5月30日(金)~2週間限定公開劇場:81館料金:大人 1,600円、高校生以下 1,000円(各種サービスデーや他の割引サービスは利用不可)※公開劇場は順次追加予定。フィルマークス公式Xにて告知。※劇場により上映日・上映期間が異なる。※上映日や上映時間は各劇場に要確認。※上映劇場が変更となる場合あり。※チケット販売は各劇場にて実施。※プレミアムシート等により料金が異なる場合あり。【作品情報】『赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~』監督:高畑勲脚本:高畑勲、千葉茂樹、磯村愛子、神山征二郎場面設定・画面構成:宮崎駿キャラクターデザイン・作画監督:近藤喜文美術監督:井岡雅宏声の出演:山田栄子、北原文枝、槐柳二、羽佐間道夫、麻生美代子、坪井章子、京田尚子、吉田理保子公開劇場[北海道]札幌シネマフロンティア、イオンシネマ旭川駅前[青森]イオンシネマ新青森[宮城]MOVIX仙台、イオンシネマ新利府[山形]ソラリス[福島]フォーラム福島[茨城]MOVIXつくば[栃木]MOVIX宇都宮、109シネマズ佐野[群馬]MOVIX伊勢崎、イオンシネマ高崎[埼玉]MOVIXさいたま、MOVIX川口、イオンシネマ浦和美園[千葉]キネマ旬報シアター、イオンシネマ市川妙典、イオンシネマ幕張新都心[東京]新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺、イオンシネマ シアタス調布、イオンシネマ板橋、MOVIX亀有、Stranger[神奈川]チネチッタ、ムービル、イオンシネマ港北ニュータウン、イオンシネマ新百合ヶ丘、イオンシネマみなとみらい、MOVIX橋本、小田原コロナシネマワールド、イオンシネマ座間[石川]イオンシネマ白山[福井]福井コロナシネマワールド[長野]長野相生座・ロキシー、イオンシネマ松本[岐阜]イオンシネマ各務原[静岡]静岡シネ・ギャラリー、シネマサンシャインららぽーと沼津、シネマイーラ[愛知]ミッドランドスクエア シネマ、ミッドランドシネマ名古屋空港、伏見ミリオン座、中川コロナシネマワールド、シネマワールド ららぽーと安城、イオンシネマ大高、イオンシネマ長久手[三重]イオンシネマ津南[滋賀]イオンシネマ草津[京都]MOVIX京都、出町座、イオンシネマ京都桂川、イオンシネマ高の原[大阪]なんばパークスシネマ、イオンシネマ シアタス心斎橋、イオンシネマ茨木、MOVIX八尾、イオンシネマ四條畷[兵庫]塚口サンサン劇場、kino cinema神戸国際、イオンシネマ加古川、シネ・ピピア(6/20〜)、洲本オリオン(6月20日(金)~)[和歌山]イオンシネマ和歌山[岡山]イオンシネマ岡山[広島]MOVIX広島駅、福山コロナシネマワールド[徳島]イオンシネマ徳島[香川]イオンシネマ綾川[福岡]イオンシネマ福岡、KBCシネマ、小倉コロナシネマワールド、シネマサンシャイン飯塚、ユナイテッド・シネマ福岡ももち[佐賀]イオンシネマ佐賀大和[長崎]シネマボックス太陽[熊本]熊本ピカデリー[宮崎]宮崎キネマ館[鹿児島]シネマサンシャイン姶良
2025年04月18日「高畑勲展―日本のアニメーションを作った男。」が、6月27日(金)より麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催されることが決定した。高畑氏が、スタジオジブリで活動する以前の作品で培った技術や彼の思想、スタジオジブリで作られた映画を改めて見返す機会となる今回の展覧会。スタジオジブリが企画協力しており、『火垂るの墓』に着目した展示も予定されている。併せて公開されたティザービジュアルは、『火垂るの墓』に加え、初期作品『アルプスの少女ハイジ』のWビジュアルに。2025年は、高畑氏生誕90年という節目で、また高畑氏がその人生に大きな影響を受けた太平洋戦争の終戦から、80年が経過する年。この2つを受け、本年夏の開催となったという。秋からは、フランス・パリでの巡回も決定している。開催にあたって、スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫は「雑誌に掲載された『火垂るの墓』を映画にしたいと夢想したのは18歳のとき。そして20年余、高畑監督による映画が完成。秘密のビデオを作って加藤周一さんに見て貰い、絶賛の言葉をいただいた時は、生涯で一番、幸せな日になりました」とふり返ってコメントしている。「高畑勲展―日本のアニメーションを作った男。」は6月27日(金)~9月15日(月・祝)麻布台ヒルズ ギャラリーにて開催。(シネマカフェ編集部)
2025年03月30日日本映画界で数多くの作品を輩出してきた行定勲監督が初めて手掛ける韓国ドラマ「完璧な家族」が、韓国と同日の8月14日(水)よりLeminoで日本独占配信される。本作は、『リボルバー・リリー』や『世界の中心で、愛をさけぶ』『GO』などで知られる行定監督のもと、韓国のキャスト・スタッフの作り出す化学反応が期待されるミステリー。誰が見ても幸せで完璧に見えた家族。ところがある日、娘が引き起こした殺人事件をきっかけに、これまで知らなかった家族の秘密が徐々に明かされる。いったい誰が彼らを殺したのか、いったい誰が犯人なのか…?緊張感であふれる極上のミステリードラマが、いま幕を開ける――。「SKY キャッスル~上流階級の妻たち~」でも夫婦役を演じたユン・セアとキム・ビョンチョルが本作で再び夫婦を演じるのも大きな見どころ。娘役には「時速493キロの恋」「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」のパク・ジュヒョン。「禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー」「ペントハウス」のキム・ヨンデ、「生まれ変わってもよろしく」のイ・シウ、「ペントハウス」チェ・イェビンら注目の若手キャスト、キム・ミョンス(特別出演)やユン・サンヒョンも出演する。「完璧な家族」は8月14日(水)より毎週水曜日・木曜日22時50分~Leminoにて日本初独占配信(全12話)。(シネマカフェ編集部)
2024年08月14日5月28日に行われた巨人対ソフトバンク戦の試合前セレモニーに張本勲(83)が登場し、その激変ぶりに注目が集まっている。巨人の創設90周年を記念し“王貞治DAY”として試合が開催されたこの日、王と同級生で家族ぐるみの付き合いだという張本が始球式を行った。現役時代の背番号10を身に着けた張本が杖を突いてマウンドに向かうと、右手で杖を突いたまま左腕をふるった。通算3085安打の日本記録を達成するなど、華々しい現役生活の後、張本は野球解説者として活躍。’99年から報道番組『サンデーモーニング』(TBS系)に出演し、’21年末までご意見番を務めていた。声を荒げ、意見を主張するなど元気なイメージの強かった張本だが、始球式後、報道陣に「今日は周りから『無理だよ』といわれたんだけど、ワンちゃんの記念の日と言うから無理してきたんですが、よかった」と告白していた。3月末にも、『サンデーモーニング』で総合司会を務めていた関口宏(80)の“卒業回”を腰痛で急遽欠席していた張本。ご意見番の足腰が弱り、頬もこけた姿にX上では驚きの声があがった。《張本勲、頬がこけたね「喝!」の頃の元気はもう無いね》《ハリーの激痩せぶりを見て、なんだか切なくなってしまった…》《サンデーモーニングに出演してた頃の面影が無く投げる球も投げるというより落とすといった感じだった。体調面が心配。》《張本氏の激痩せにショックが隠せない…つい最近まで喝!ってやってたじゃん》
2024年05月29日コニカミノルタプラネタリウム株式会社(東京都、代表取締役社長:本 由美子)は音楽家・冨田勲さんの楽曲を使用したプラネタリウム作品『コズミック・ハーモニー 138億年の響き』を全国のプラネタリウム館への配給を開始いたしました。作品概要138億年前に宇宙が誕生した時、宇宙最初の「音」が響きわたっていました。その「音」は宇宙誕生138億年後の現在、何処で響き渡っているのでしょうか。立体音響の先駆者・冨田勲さんが奏でた名曲と共にこの宇宙に響き渡る「音」を見つけに行きませんか。作品のナレーションは俳優の松重豊さんです。(時間:30分)登場する冨田勲の作品・組曲「惑星」より木星・火星・金星・水星(作曲:ホルスト)・月の光(作曲:ドビュッシー)・答えのない質問(作曲:アイヴズ)・亡き王女のためのパヴァーヌ(作曲:ラヴェル)・青い地球は誰のもの2020(歌:カノン 作詞:阪田寛夫 作曲:冨田勲 編曲:津田賢吾) ほかナレーションは俳優の松重豊さん作品のナレーションは俳優の松重豊さんが担当。優しく包みこむ松重さんの素敵な声をプラネタリウムでどうぞお楽しみ下さい。冨田勲 × 没入体験「自然界では鳥の声や川の音とか色々な方向から聞こえてきて正面がない。だから僕の音楽も正面がないように作っている。」― 冨田勲サラウンド音源、VRや360°映像、音や映像の没入体験が話題になって久しいですが50年も前から包みこまれるような立体的な音の世界を作り出していた人がいました、音楽家・冨田勲さんです。シンセサイザーを駆使して生み出した音楽は「トミタ・サウンド」と呼ばれ世界中の多くの人に愛され、日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネートされました。マイケル・ジャクソンが来日した際には「トミタに会いたい!」と冨田家を訪問しました。冨田さんが作曲した音楽は今現在も多くの人の耳に届いており、NHK「きょうの料理」のテーマ曲や東京ディズニーシーのエントランスにあるアクアスフィアで流れている立体音響のテーマ音楽はパークを訪れる人々を楽しませています。TVアニメ「ジャングル大帝」、「リボンの騎士」などの音楽も手掛け多くの子どもたちに夢を与え続け、晩年にはバーチャル・シンガー“初音ミク”をソリストに迎えた「イーハトーヴ交響曲」を発表。自身の心の中に描いた壮大なイマジネーションを音楽と最新技術で表現してきました。“元祖・没入体験” をプラネタリムで体感「トミタ・サウンド」といえば宇宙を題材にしたものが数多くあり、冨田さん自身も星や宇宙、プラネタリウムを愛していました。今から50年前、冨田さんが作ったサラウンド音源を聞ける環境はほとんどありませんでした。現在においても前方に左右2つのスピーカーによる2chステレオ環境が主流となっていますが、今回プラネタリウムで上映という事でドームの四方に配置された複数のスピーカーにより冨田さんが描いていた本来の「トミタ・サウンド」を体験する事ができます。(※上映施設によりスピーカーの数は異なります。)使用した音源はTOMITA information Hub ( ) の全面協力のもとオリジナル原盤を使用しています。作品の監督・脚本・プラネタリウムの演出を担当したのはプラネタリウム業界にて30年以上、延べ100作品以上を制作した、新井達之さん。天文監修には名古屋大学総長であり、天文学者の杉山直さんに作品の監修して頂きました。冨田さんは生前「プラネタリウムで僕の音楽を流し、多くの子どもたちに楽しんでもらいたい。」と語っていました。「自然界だけではなく、宇宙にも正面がない」冨田さんが目指した360°の音と映像に包まれる“元祖・没入体験”をプラネタリウムで是非体感して下さい。★上映施設(2024年2月現在) 全国順次公開予定★愛媛県 松山市総合コミュニティセンター期間:2023年12月1日 ~ 2024年11月30日 愛知県 名古屋市科学館期間:2024年2月14日 (1日のみのイベント上映) ※詳しくは各館HPにてご確認下さい。★音楽:冨田勲 (とみた いさお)★音楽家 冨田勲 慶應義塾大学在学中から作曲家として活動を始め、NHK「きょうの料理」など番組テーマ曲、NHK大河ドラマ、手塚治虫作品、山田洋次監督作品など多彩な分野で作編曲家として優れた作品を数多く残す。1974年に米国RCAレーベルから発表したシンセサイザーによる作品「Snow Flakes are Dancing」は、日本人として初めてグラミー賞4部門にノミネート、その後の一連のアルバムも世界中で大ヒットした。音響効果をも含めた音楽は「トミタ・サウンド」と呼ばれクラシック・ファンのみならず、世界中の幅広い層から支持されている。★ナレーション:松重豊 (まつしげ ゆたか) ★63年1月19日生まれ、福岡県出身。舞台やドラマ、映画など幅広く活躍。近年の主な出演作に映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」、「余命10年」、「ツユクサ」など。「青春18×2 君へと続く道」が5月3日公開予定。ドラマでは、「今ここにある危機とぼくの好感度について」、「いりびと-異邦人-」、「カムカムエヴリバディ」、「どうする家康」など。また、雑誌「クロワッサン」で『たべるノヲト。』のエッセイを連載中。★監督・脚本・プラネタリウム演出:新井達之 (あらい たつゆき)★1964年、東京都出身。千葉大学理学部地学科卒業。国際プラネタリウム協会会員。1990年から2022年まで、東京都内の公立博物館の天文担当学芸員として、100本以上のプラネタリウム番組制作を担当。デジタルプラネタリウムによる宇宙の映像と音楽を融合させた番組シリーズ、観客参加型の番組シリーズなど、宇宙を知る感動を新しいスタイルで伝えるプラネタリウム番組を追求してきた。現在は宇宙コンテンツクリエーターとして、音楽系クリエーターユニット『ソラノワ』などで活動。★天文監修:杉山直 (すぎやま なおし)★ドイツ生まれ。理学博士。1984年早稲田大学理工学部卒業後、広島大学大学院理学研究科博士課程を修了し、1991年東京大学理学部助手に着任。1996年から京都大学理学研究科助教授、2000年から国立天文台教授。2006年名古屋大学理学研究科教授、理学研究科長、理事・副総長(統括・総合調整担当)を経て、2022年4月より名古屋大学総長。専門は、宇宙物理学・宇宙論、特に宇宙マイクロ波背景放射や宇宙の構造形成の研究。西宮湯川記念賞、日本学術振興会賞、日本天文学会林忠四郎賞を受賞。★キャスト・スタッフ一覧★音楽:冨田 勲ナレーション:松重 豊監督・脚本・プラネタリウム演出:新井達之天文監修:杉山 直(名古屋大学)サラウンド音響・効果音・MIX:津田賢吾 (Tomita information Hub)編集・コンポジット:高原陽介満月写真:伊藤隆晃 (コニカミノルタプラネタリウム株式会社)ナレーション録音:園田芳伸・園田圭吾 (有限会社パストラル・サウンド)協力:林 寛之 / 平中慶子 / 服部玲治 (日本コロムビア株式会社) / オードレッド・マーク (合同会社スターライトスタジオ) / 高柳洋介 (コニカミノルタプラネタリウム株式会社) / 合同会社スターライトスタジオ / 有限会社パストラル・サウンド特別協力:妹尾理恵 / Tomita information Hub企画・制作:葛飾区郷土と天文の博物館 / コニカミノルタプラネタリウム株式会社プロデューサー:若井太志(コニカミノルタプラネタリウム株式会社) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月02日中京テレビ放送株式会社は、三重県総合博物館、中日新聞社とともに「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」を7月8日(土)より三重県総合博物館(MieMu:みえむ)で開催いたします。高畑勲展ビジュアルアニメーション映画監督・高畑勲(1935~2018)は、現在の伊勢市に生まれ、幼い時期を津市で過ごしました。高畑は制作にあたって常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追及した革新者です。高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。本展では、高畑の演出術に注目し、制作ノートや絵コンテなどの未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。【見どころ】第1章 出発点 アニメーション映画への情熱高畑勲は1959年に東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーションの演出家を目指します。演出助手時代に手がけた「安寿と厨子王丸」(1961)に関しては、新発見の絵コンテをもとに若き日の高畑が創造したシーンを分析します。その新人離れした技術とセンスは、TVシリーズの「狼少年ケン」(1963~65)でもいかんなく発揮されました。劇場用長編初演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)においては、同僚とともに試みた集団制作の方法と、複雑な作品世界を構築していくプロセスに光を当て、なぜこの作品が日本のアニメーション史において画期的であったかを明らかにします。第2章 日常生活のよろこび アニメーションの新たな表現領域を開拓東映動画を去った高畑は、『アルプスの少女ハイジ』(1974)にはじまり、『母をたずねて三千里』(1976)、『赤毛のアン』(1979)という一連のTVの名作シリーズで新境地を切り拓きます。毎週一話を完成させなければならない時間的な制約にもかかわらず表現上の工夫を凝らし、衣食住や自然との関わりといった日常生活を丹念に描写することで、一年間52話で達成できる生き生きとした人間ドラマを創造したのです。宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文、井岡雅宏、椋尾篁らとのチームワークを絵コンテ、レイアウト、背景画などによって検証し、高畑演出の秘密に迫ります。(C)ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ (C)NIPPON ANIMATION CO. ,LTD.“Anne of Green Gables” (TM)AGGLA第3章 日本文化への眼差し 過去と現在の対話映画『じゃりン子チエ』(1981)、『セロ弾きのゴーシュ』(1982)以降は日本を舞台にした作品に特化、日本の風土や庶民の生活のリアリティーを活写します。その取り組みは、1985年に設立に参画したスタジオジブリにおいて、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)という日本の現代史に注目した作品群に結実します。日本人の戦中・戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、「里山」というテーマの展開に注目します。(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH(C)1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH第4章 スケッチの躍動 新たなアニメーションへの挑戦高畑はアニメーションの表現形式へのあくなき探究者でもありました。90年代には絵巻物研究に没頭して日本の視覚文化の伝統を掘り起こし、人物と背景が一体化したアニメーションの新しい表現スタイルを模索し続けました。その成果は『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999年)と『かぐや姫の物語』(2013)に結実します。デジタル技術を利用して手書きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現を達成しました。美術への深い知識に裏付けられた高畑のイメージの錬金術を紐解きます。(C)1999 いしいひさいち・畑事務所・Studio Ghibli・NHD(C)2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK【展覧会オリジナルグッズ】グッズ画像(1)グッズ画像(2)グッズ画像(3)グッズ画像(4)※商品画像はイメージです。【開催概要】展覧会名: 高畑勲展 ―日本のアニメーションに遺したもの会期 : 2023年7月8日(土)~9月18日(月・祝)休館日 : 毎週月曜日(7/17、9/18は開館)、7/18(火)開館時間: 9時~17時(最終入場は16時30分まで)会場 : 三重県総合博物館 〒514-0061 三重県津市一身田上津部田3060主催 : 三重県総合博物館、中京テレビ放送、中日新聞社後援 : 近畿日本鉄道企画協力: スタジオジブリ協力 : (公財)徳間記念アニメーション文化財団制作協力: NHKプロモーション展覧会に関するお問い合わせ:三重県総合博物館TEL 059-228-2283三重会場公式サイト: 「高畑勲展 ―日本のアニメーションに遺したもの」公式Twitter: ▼チケット情報入館料当日券 :一般1,600円、学生(大学、各種専門学校等)1,000円、小中高生500円 *税込前売券/団体券:一般1,400円、学生(大学、各種専門学校等)800円、小中高生300円 *税込※価格は全て税込※未就学児は入場無料※前売券は4/15(土)~7/7(金)まで販売※基本展示(常設)も観覧可能※20名以上の団体は前売料金※学生券をお求めの場合は学生証のご提示をお願いします。(小学生を除く)※各種割引の併用はできません。※障害者手帳等をお持ちの方とその付添の方1名様は観覧無料※三重県総合博物館の年間パスポートをお持ちの方は、ご本人のみ前売料金なお、同伴の小中高生はチケットが必要※キャンパスメンバー(三重大学・皇學館大学)の方は、一般または学生料金が必要※本展の会期や内容が変更になる場合がございますので、予めご了承ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月07日高畑勲が演出、宮崎駿が脚本を手がけた映画『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』が、2022年10月6日(木)まで2週間限定で上映。2本立てで全国特別上映される。高畑勲&宮崎駿の名作ファンタジー『パンダコパンダ』1972年公開『パンダコパンダ』と1973年公開『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』は、高畑勲・宮崎駿のタッグによる中編アニメーション。東京の郊外を舞台に、おばあちゃんと暮らす少女ミミ子がパンダの親子・パンダコパンダに出会うところから物語がスタート。パンダコパンダとミミ子の奇妙で楽しい生活をユーモアたっぷりに描き出した、後の高畑・宮崎作品の源流とも言われる名作ファンタジーだ。2週間限定の特別上映『パンダコパンダ』の公開50周年を記念して、『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』の2本立てで全国にて2週間限定で上映。不朽の名作アニメを劇場で楽しめるのに加え、来場特典も配布予定となっており、高畑・宮崎作品ファン必見の貴重な機会となっている。『パンダコパンダ』あらすじ&キャラクターをおさらい〈映画『パンダコパンダ』あらすじ〉小学生ながらしっかり者のミミ子は竹やぶ近くの家におばあちゃんとふたりで暮らしていた。ある日おばあちゃんが田舎の法事に行くため、ミミ子はしばらくの間ひとり暮らしすることに。大張り切りのミミ子が家に帰るとパンダのパンちゃんとパパンダ親子が現れる。竹やぶがお気に入りのパパンダはミミ子のパパ代わりとして居候を決め、ミミ子はパンちゃんのママになって楽しい新生活がスタート。だけど動物園の園長さんがパパンダたちを迎えにきて…。〈映画『パンダコパンダ』登場キャラクター・声優キャスト〉・ミミ子/杉山佳寿子…おばあちゃんと暮らす天真爛漫な女の子。・パパンダ/熊倉一雄…おおらかで、とっても頼りになるお父さんパンダ。毎日ミミ子の家から動物園にお勤めする。・パンちゃん/太田淑子…とても可愛い子供のパンダ。わんぱくで、冒険するのが大好き。・おばあちゃん/瀬能礼子…法事のために田舎へ行った、気立てがよくてとっても優しいおばあさん。・おまわりさん/山田康雄…一人で暮らすミミ子ちゃんを心配してくれる、心優しいおまわりさん。・動物園の園長さん/和田文雄(現・和田文夫)…パンちゃんとパパンダがいた動物園の園長さん。〈映画『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』あらすじ〉竹やぶ近くの家で毎日楽しく暮らすミミ子とパンちゃんとパパンダたち。そんなある日、家に怪しいふたり組が忍び込む。泥棒だと大喜びするミミ子たちに驚き、ふたり組は一目散に逃げ出してしまうが、パンちゃんがもうひとりの可愛い侵入者・仔トラのトラちゃんを見つけふたたび家中大騒ぎに!じつは迷子だったトラちゃんをサーカス団に送り届けたミミ子たちはサーカスへ招待される。でもその晩に大雨が降り、街は海のようになってしまい……。〈映画『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』登場キャラクター・声優キャスト〉・ミミ子/杉山佳寿子・パパンダ/熊倉一雄・パンちゃん/丸山裕子・トラちゃん/太田淑子…サーカス団から逃げ出してきた子供のトラ。・おばあちゃん/瀬能礼子・サーカスの団員/山田康雄…いなくなったトラちゃんを探しに、ミミ子の家にやってきたサーカスの団員。・サーカスの団長さん/和田文雄(現・和田文夫)【詳細】映画『パンダコパンダ』『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』全国特別上映公開期間:2022年9月23日(金)~10月6日(木)演出:高畑勲原案・脚本・画面設定:宮崎駿声の出演:杉山佳寿子、熊倉一雄、太田淑子(パンダコパンダ)、丸山裕子(雨ふりサーカスの巻)
2022年09月30日⻑浦京の小説『リボルバー・リリー』が映画化。監督に⾏定勲を迎え、2023年8月11日(金)に公開。主演は綾瀬はるか。ハードボイルド超大作『リボルバー・リリー』が映画化『リボルバー・リリー』は、『⾚刃』『マーダーズ』『アンダードッグス』などを代表作に持つハードボイルド作家・⻑浦京による第19回⼤藪春彦賞受賞作。⼆転三転する予測不能なストーリーや、読み応えのある骨太なアクションシーンで人気を集めている。そんな『リボルバー・リリー』が、⾏定勲監督の手により映画化。男たちが乱れ狂った時代に降臨する、ダークヒロイン・小曽根百合を中心に、かつてない壮⼤なスケールのエンターテイメント・アクション超⼤作を世に送り出す。最⼤のクライマックスである百合と慎太“たった2⼈VS.帝国陸軍1000⼈”の壮絶な6⽇間のバトルをどう描くのかにも注目したい。映画『リボルバー・リリー』あらすじ⼤正末期、時は1924年。関東⼤震災後の東京は、鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、最⼤規模となった花街など、活気あふれる賑わいを⾒せていた。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中⼼に3年間で57⼈の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・百合。現在は花街の銘酒屋で⼥将をしている。⼀⽅、家族を殺害され、⽗親から託された陸軍資⾦の鍵を握る少年・慎太。慎太から助けを求められたことで、陸軍から追われる⾝となった2⼈…。関東⼤震災後の東京を⽣き抜く先に、終息の地は訪れるのか!?主演・綾瀬はるかが戦いに挑む“美しき女性”に主人公・⼩曽根百合…綾瀬はるかかつて「最も排除すべき⽇本⼈」と呼ばれた美しき元諜報員。S&W M1917 リボルバーを肌身離さず所有。消えた陸軍資⾦の鍵を握る少年・細⾒慎太との出会いが、彼⼥を戦場へと還らせる。細⾒慎太家族を殺害され、⽗親から託された陸軍資⾦の鍵を握る少年。帝国陸軍の精鋭たちに追われることに。物語の主軸となるキャラクターは、⼩曽根百合と細⾒慎太。“比類なきハードボイルドな女”の主人公・百合は、『レジェンド&バタフライ』など話題作への出演が続く主演の綾瀬はるかが演じる。また、『はい、泳げません』でも綾瀬はるかと共演した長谷川博己がキャストに名を連ねている他、Go!Go!kids / ジャニーズJr.の羽村仁成や、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、SixTONESのジェシー、佐藤二朗、吹越満、内田朝陽、板尾創路、橋爪功、石橋蓮司、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司といった豪華キャストが集結している。さらに、映画『孤狼の血 LEVEL2』『エゴイスト』などの作品に出演し、活躍を見せる鈴⽊亮平も出演。不気味な⾵貌と、どこかただものではない雰囲気をまとった人物を演じている模様だ。⾏定勲監督×紀伊宗之プロデュースなお、メガホンを取る⾏定勲監督は、『GO』で第25回⽇本アカデミー賞最優秀監督賞後し、『世界の中⼼で、愛をさけぶ』『リバーズ・エッジ』『窮⿏はチーズの夢を⾒る』などのヒット作を世に送り出してきた。『孤狼の⾎』『孤狼の⾎ LEVEL2』、清⽔崇監督の“恐怖の村”シリーズ『⽝鳴村』『樹海村』『⽜⾸村』、『シン・仮⾯ライダー』を手掛けてきた紀伊宗之が企画プロデュースを担当し、⾏定勲を監督に指名したという。脚本は、小林達夫と⾏定勲が手がける。アクションシーンに映える華やかな衣裳デザイン史上最強のダークヒロインである主⼈公・⼩曾根百合のエレガントな衣裳デザインにも注目。デザインおよび監修には、数々の⽇本映画を⼿掛け⿊澤和⼦率いる⾐裳デザインチームが参加している。華やかな衣裳の数々は、大正時代という時代設定にとらわれすぎず、1920年代当時欧米で流行していた“おてんば”なフラッパーガールの要素に大人の色気を合わせて考案していったという。手描きで百合柄を描いた着物や、百合の刺繍を施したドレスなど、百合モチーフを配した衣裳や、クラシカルな帽子、ネックレスなど、アクションシーンにも映えるきらびやかな衣裳が登場している。【詳細】映画『リボルバー・リリー』公開日:2023年8月11日(金)監督:⾏定勲脚本:小林達夫、⾏定勲出演:綾瀬はるか、長谷川博己、羽村仁成、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー、佐藤二朗、吹越満、内田朝陽、板尾創路、橋爪功、石橋蓮司、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司、鈴⽊亮平企画プロデュース:紀伊宗之原作:⻑浦京『リボルバー・リリー』(講談社⽂庫)配給:東映
2022年02月21日凄腕の女性諜報員を主人公とした、長浦京のハードボイルド小説「リボルバー・リリー」が行定勲監督で映画化されることが決定。併せてティザービジュアルも解禁され、監督とプロデューサーのコメントが到着した。「赤刃」で講談社が主催する第6回小説現代長編新人賞を受賞し、ハードボイルド作家として活躍する長浦京の「リボルバー・リリー」(2016年初版)は、大正末期の1924年、関東大震災後の東京を舞台に、元敏腕スパイ・小曽根百合が消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太を、帝国陸軍の精鋭から守りぬこうとする本格的ハードボイルド作品。予測不能のストーリーと壮大なスケールは多くの読者から支持され、原作ファンからも映像化を切望されていた。『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』、清水崇監督の“恐怖の村”シリーズ(『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』)、 『シン・仮面ライダー』の紀伊宗之がプロデューサーを担当し、監督に行定勲を指名。本格的に映画製作が始動し、2021年より監督とともに脚本に着手した。行定勲監督行定監督はこれまで、『GO』(01)で第25回日本アカデミー賞最優秀監督賞後、『きょうのできごと a day on the planet』(04)、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『北の零年』(05)、『パレード』(10)、『リバーズ・エッジ』(18)、『劇場』(20)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)など、数々のヒット作を世に送り出してきた。演出力もお墨付きの行定監督が、どのようなアクションを手掛けるのか、期待が高まる。本情報解禁と併せて公開されたティザービジュアルは、百合肌身離さず所有しているS&WM1917リヴォルバーと赤いユリの花が施された1枚。骨太なエンターテイメント・アクションを予感させる、目を引くビジュアルとなっている。レビューサイトでも「ジェームズボンドを彷彿させる」「和製ニキータ」などと称される主人公、百合のキャスティングも気になるところ。続報に注目したい。行定勲(監督)コメントアクション映画を俺に?面白い!やりたい!長浦京氏の原作小説を貪るように一気に読んだ。関東大震災直下の東京での市街戦。その中心に立つ女の凛とした姿と、その奥底に隠された哀しみに想いを馳せながら、女性が戦場に立ち、耽美な闘いを繰り広げる活劇にしたいと強く思いました。しかし、どうやって撮るんだ?!の連続。不安だらけだが、それに打ち勝つスタッフは揃った。新しい闘いが始まります!紀伊宗之(プロデューサー)コメントここまで来るのに5年ぐらいかかりました。どうすれば、自分が見たいなと思う作品になるんだろうか? そんな時に「あ、行定さんのアクション見てみたい」って事でここまで来ました。東映っぽい女性ヒーローを誕生させますよ!強く美しくしなやかに。『リボルバー・リリー』は、2023年公開予定。(text:cinemacafe.net)
2022年02月18日ワインジャーナリスト・宮嶋勲氏による「無料オンラインワインセミナー」を開催お得に購入できる限定の「スペシャルワインセット」も発売セミナー参加方法と「スペシャルワインセット」購入の詳細ワインジャーナリスト・宮嶋勲氏による「無料オンラインワインセミナー」を開催宮嶋勲氏モンテ物産直営のオンラインショップ・ラーモイタリア主催で、講師にソムリエでワインジャーナリストの宮嶋勲氏をお迎えする、「笑って学べるワインセミナー」を2021年11月29日(月)19時30分よりオンライン会議ツールZOOMにて開催します。第3弾となる今回のトークテーマは、イタリア屈指の銘醸地ピエモンテの州都「トリノ」、歴史を物語る港町「ジェノヴァ」、文明の十字路「シチリア」について。壮大なスケールを持つイタリア三都市をギュギュっと 1時間程に収め、その都市にまつわるおもしろい話や、そのエリアのワインについての話を通して、海外旅行気分を味わえる内容になっています。なんと参加者には、抽選でプレゼントも!日髙良実シェフゲストには外苑前にあるリストランテ【アクアパッツァ】の日髙良実シェフが登場。イタリア食材やワインに込められた生産者の想いやものづくりの姿勢などの話も聞けるのではないでしょうか。イタリアの食卓に溢れる「美味しさ」や「豊かさ」を感じられるセミナーになりそうです。お得に購入できる限定の「スペシャルワインセット」も発売数量限定のワインセット。特別価格6,930 円 (税込)イベント開催を記念して、今回のオンラインセミナーのテーマに関連するワインを厳選した数量限定ワインセットを販売します。こちらのワインはオンラインワインセミナー当日、宮嶋勲氏と日髙 シェフが試飲予定のもの。通常購入の 11,803 円(税込)から、41.29%OFF(ヨイニク)の特別価格6,930 円 (税込)での提供となります。二人と同じワインを飲みながら、オンラインワインセミナーを楽しんでみてはいかがでしょうか。今回はワインのおともに最適なミネラルウォーター750ml、スパークリング・スティル各1本のおまけ付きです。※セミナーは、ワインセットをご購入でないお客様もご視聴いただけます。イタリア屈指の銘醸地ピエモンテ州に広大なブドウ畑を持つフォンタナフレッダ社は、バローロを語る上では欠かせない存在。バローロは、バローロ村の地名に由来し、「イタリアワインの王様」と称えられています。昨今の凝縮感のある主張の強いバローロとは少々趣きの異なる、老舗ならではの奥ゆかしい味わいで、大樽熟成らしい、おおらかさと慎ましやかな印象を兼ね備えた1本です。おすすめのペアリング:牛肉、ジビエルナエ社の名前の由来はラテン語の「Lunae(月)」。古代ローマ時代、リグーリア州、ラ・スペッツィアの近くにルーナという名の港町があり、湾に沿った町の形が月に似ていたため、この名前がつけられました。調和がとれていながらも、際立った個性をもった、ルナエ社の哲学を完全に反映させたワインです。豊かで繊細な極上のアロマが楽しめます。おすすめのペアリング:アンティパスト、魚介類歴史あるシチリアの先駆的ワイナリー、ドゥーカ・ディ・サラパルータ社は、シチリアを象徴するアイテムとして映画や本にも登場するシチリアのシンボル的存在のワイン、“コルヴォ”の作り手としても有名なワイナリー。あまり広まっていないシチリアの特産ブドウ、グレカニコを使用した、快活で陽気な辛口スプマンテです。シュール・リーを施しているため独特の風味があり、バランスがとれたフレッシュでエレガントな味わいとなっています。おすすめのペアリング:アンティパスト、魚介類セミナー参加方法(メルマガ登録)ラーモイタリアでメルマガに登録すると、2021年11月29日(月)までにメールマガジンにて、当日のセミナーURL(Zoom ミーティング URL) が配信されます。セミナー開始までに、パソコンに「ミーティング用 Zoom クライアント」のダウンロード(無料)をお願いします(アプリをインストールしなくても参加可能です)。スマートフォン、タブレットの場合は、「ZOOM Cloud Meetings」をダウンロード(無料)をお願いします。メールマガジンでお知らせするURLよりご参加のうえ、ご自宅など通信環境の良い場所でお楽しみください。★【メルマガ登録期限】2021年11月28日(日)【イベント参加についての注意事項】・未成年の飲酒は法律で禁じられております。未成年の方はご参加いただけません。・イベント中、Zoom の接続や操作方法に関する質問にはお答えしかねますので、アプリのインストールなど事前の準備をお願いします。・視聴画面にうまく接続できないなどの不具合が発生した際でもワインセットの代金の返金はできかねます。・イベント中の様子を録画、撮影し、モンテ物産公式 SNS などに掲載する場合がございます。・イベントへの参加は先着順となりますので予めご了承ください。・悪天候や天災、出演者の病気等により、やむを得ず日程を変更、あるいはイベントを中止する場合がございます。当社、出演者、その他のお客様を誹謗中傷等、その他お客様が不快に思われる書き込みは禁止致します。本人及び第三者の個人情報(電話番号、住所、メールアドレスなど)の書き込みも禁止致します。そのような書き込みがあった際は、直ちに削除させていただきます。また、イベントから退出していただく場合もございます。宮嶋勲氏 プロフィール1959 年京都生まれ。東京大学経済学部卒業。1983 年から 1989 年までローマの新聞社に勤務。現在イタリアと日本でワインと食について執筆活動を行っている。イタリアでは 2004 年から 10 年間エスプレッソ・イタリアワイン・ガイドの試飲スタッフ、ガンベロ・ロッソ・レストランガイド執筆スタッフを務める。現在「ガンベロ・ロッソ・イタリアワインガイド」日本語版責任者。1 年の 3 分の 1 をイタリアで過ごす。日本ではワイン専門誌を中心に執筆するとともに、ワインセミナーの講師、講演を行う。BS フジの TV 番組「イタリア極上ワイン紀行」の企画、監修、出演を務める。著書に「10 皿でわかるイタリア料理」「最後はなぜかうまくいくイタリア人」(日本経済新聞出版社)、「イタリアワインマニュアル」(ワイン王国刊)など。2013 年にグランディ・クリュ・ディタリア最優秀外国人ジャーナリスト賞受賞。2014 年、イタリア文化への貢献により“イタリアの星勲章” コンメンダトーレ章(Commendatore dell’ Ordine della Stella d’Italia)をイタリア大統領より授与。
2021年11月26日映画『劇場』が9月20日(月・祝)、21時からWOWOWで放送・配信される。さらに同日、今作の原作者である又吉直樹と監督・行定勲が出演するWOWOWオリジナル配信番組『マンスリー・シネマセッション』がWOWOWオンデマンドで配信スタートと発表された。この番組は毎月クリエイターを迎えてトークするWOWOWオリジナル配信番組で、9月は『劇場』がテーマ。進行役に映画評論家の松崎健夫を迎え、又吉・行定監督が特に印象的だったシーンや小説と映画の違い、現場でのこだわりなど貴重な製作の裏側が語られる。まず、この作品の映画化に至った経緯を聞かれると行定監督は「原作を一気に読み終わった瞬間に、ラストシーンが浮かんだ。このアイデアを誰にも奪われたくないと思いすぐに動き始めました」とコメント。映画のラストシーンは原作とは違った描かれ方になっていて、劇場公開時に大きな話題を呼んだ。演劇の演出も手掛ける行定監督ならではの手法で、男女の距離を巧みに表現したラストシーンについては「お客さんがラストシーンを見た時に、余韻が残るものにしたかった」とし、又吉も「見事でしたし、映画のラストはこれしかないと思いました」と明かした。また、主人公・永田を演じた山﨑賢人について又吉は「永田ってどうしようもないやつなんで、あの山﨑さんが演じることに想像がつきませんでしたが、永田の不器用さをしっかりと表現してくださっていて面白かったですね」と語る。行定監督は「イケメンでありながら、ここまでどうしようもないのは、演出として効果的だなと思いました。山﨑賢人でないと『劇場』の空気は生み出せなかった」とした。他にも、行定監督の思い入れのあるシーンや又吉の好きなシーン、そして、ふたりの創作術も語られ『劇場』をより楽しむことが出来る番組になっているので見逃せない。さらに、WOWOWでは『「劇場」放送記念!又吉直樹原作特集』を9月20日(月・祝)に放送・配信。芥川賞作家・又吉直樹の世界観を存分に味わえる映画特集となっている。マンスリー・シネマセッション:『劇場』原作 又吉直樹×行定勲監督9月20日(月・祝)配信『劇場』9月20日(月・祝)21時~【WOWOWシネマ】【WOWOWオンデマンド】9月28日(火)18時~【WOWOWプライム】【WOWOWオンデマンド】※映画『劇場』の放送・配信を記念して、原作本を著者の又吉直樹直筆サイン入りで3名様にプレゼント。詳細:
2021年09月16日フランス映画として初めてアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされ、亡き高畑勲監督も絶賛した『ベルヴィル・ランデブー』(2002)が製作20周年を機にリバイバル上映される。最近は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が興行収入400億円を突破し、『千と千尋の神隠し』の持つ歴代最高興行収入記録を塗り替え、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行収入90億円、観客動員数600万人を突破するなど、アニメーション映画が社会現象を巻き起こしている。さらに5月には、1973年製作の『ファンタスティック・プラネット』や、1986年の実写映画をアニメ化した『クー!キン・ザ・ザ』など、シュールな人間描写や奇想天外なストーリーが特徴的なアニメーションが立て続けに公開。さらに今後は、フランス・アニメーション界から注目の3作品が立て続けに公開される。『ベルヴィル・ランデブー』7月9日(金)公開フランス映画として初めてアカデミー賞の長編アニメーション映画部門にノミネートされた21世紀を代表する不動の傑作が、製作から20周年を前にリバイバル上映。おばあちゃんと幸せに暮らす内気な少年シャンピオンが情熱を傾ける自転車レースのためにふたりは特訓を重ね、ついに夢を叶えツール・ド・フランスに出場する。しかし、シャンピオンはレース中にマフィアに誘拐されてしまう。孫を追って、おばあちゃんと愛犬ブルーノのシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆たち。腕力では敵わないが、人生経験と知恵、そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。アカデミー賞歌曲賞にもノミネートされたジャズの主題歌が小気味よく響く。『ジュゼップ戦場の画家』8月13日(金)公開1910年にバルセロナで生まれた実在の画家、ジュゼップ・バルトリの半生を描いた長編アニメーション。風刺画家オーレルの初監督作品で、ヨーロッパの映画賞を総ナメにした注目作品。1939年、スペイン内戦の戦火から逃れ、避難先のフランスで強制収容所に入れられ難民となった画家のジュゼップ。劣悪な環境で飢えや病気、フランス人の憲兵たちの虐待に難民たちは苦しめられていた。そんな中、収容所を監視していた新米憲兵のセルジュが、他の憲兵の目を盗み有刺鉄線越しにシュゼップに紙と鉛筆を手渡したことから2人の間に友情が芽生える。セルジュはジュゼップに離ればなれになった婚約者がいることを知り、彼女を探すのを手伝う。『カラミティ』9月23日(木・祝)公開アヌシー国際アニメーション映画祭のクリスタル賞(グランプリ)受賞作品。西部開拓時代、女性として初めて銃を持ち、馬に乗り、投げ縄を習得したというカラミティ・ジェーンの子ども時代を描いた。家族と共に西に向けて旅を続けていた12歳の少女マーサは、父親が不慮の事故で負傷したことをきっかけに、幼い兄弟と家族を守らないといけない立場になってしまう。少女であるがゆえの制約に苛立ったマーサは家族を守り、世話するために少年の服を着て、少年のように振る舞うことを決心。しかし、古い慣習を大事にする旅団のメンバーとの間に軋轢を生む。さらには、野獣から助けてくれたサムソン少尉を旅団に引き合わせたことで大きなトラブルに巻き込まれていく。『ベルヴィル・ランデブー』は7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュゼップ戦場の画家 2021年8月13日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開©️Les Films d’Ici Méditerranée - France 3 Cinéma - Imagic Telecom - Les Films du Poisson Rouge - Lunanime - Promenons nous-dans les bois - Tchack - Les Fées Spéciales - In Efecto - Le Mémorial du Camp de Rivesaltes - Les Films d’Ici - Upside Films 2020CALAMITY カラミティ 2021年9月23日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2020 Maybe Movies ,Nørlum ,2 Minutes ,France 3 Cinéma
2021年07月04日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が30日、都内で行われた映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(公開中)の大ヒット記念舞台挨拶に、行定勲監督とともに登壇。行定監督から大倉への手紙がサプライズで披露された。新型コロナウイルスから復活後初の公の場となった大倉は、満員の観客を見渡しながら「久しぶりにお客さんの前に立てたことが…いつもライブで1年に1回あるんですけど、今年どうなるんだろうというのがあった。こういう機会があってすごくうれしく思います」と感慨深げにあいさつ。「ご心配をおかけしましたけど、万全な体調で戻りまして」と伝え、MCから「お帰りなさい」と声をかけられると、「ただいまです」と返した。そして、本作について「何回か見たという方がすごく多いと聞きました。『恭一はこうなんじゃないか』とか、『今ヶ瀬はこうなんじゃないか』と皆さんが想像してくださる作品。それだけ奥深い作品に携わらせていただけるようになったんだなと。自分で言うのもなんですけど、代表作になればいいなと思っています」と語った。その後、行定監督から大倉への手紙をMCが代読するというサプライズが。大倉は「え!? やばいやばい。裏じゃダメですか?」と慌て、観客から笑いが起こった。その手紙で、行定監督は「大倉が恭一役を引き受けてくれたところからこの映画は実現の道を歩き出しました。あの頃、岐路に立たされていた君がよく映画出演を決めてくれました。衣装合わせの頃は、太っていたわ、荒んでいるわで、大丈夫かなと心配しつつも、そんな内面を露呈してしまっている正直な君が人間臭くて逆に興味を持ちました。映画を撮り始める前にもっと君とわかり合いたくて、あえて踏み込むことが君を楽にする術だと考え、『荒れてる?』って直球を投げたら、君はどうしようもない顔をして、満面の笑みを浮かべ、『はい』って正直に答えたよね。足の指を骨折していたから情けない気分だったんだろう」と振り返る。続けて、「コンディションが完璧じゃない状態で挑む映画にはもどかしさもあっただろうけど、撮影現場での君は、『はい』『わかりました』『やってみます』の言葉しか口にせず、淡々と役を自分と同化させ、情感に訴える表情をたくさん見せてくれた。一度だけ、走るシーンで『走れません』と情けない声で言ってきたことがあったけど、俺はそこにも大倉の人間味を感じていたよ。むしろ不完全な状況下で演じた恭一だったから人間臭さが出ていたし、そこに大倉忠義の持つ本質がないまぜになって恭一という男のニュアンスを作り出していたのだと思います」とエピソードを交えつつ、大倉の演技を称賛。さらに、「時に感情が抜け落ちたような表情が大人の色気を放っていた俳優・大倉忠義の今後の活躍に期待をせずにいられません。『窮鼠はチーズの夢を見る』は胸を張って代表作と言える作品になりました。大倉忠義という優れた俳優とも本当に良い出会いができた。またみんなが驚くような役を一緒に作りたいと思っています。それまではくれぐれも体には気をつけて。また飯でも行きましょう」と温かい言葉を送った。監督の手紙に感激した表情を見せた大倉は「思い返せばいろいろありましたね。僕らグループもすごいいろいろあったんですよね。今いろいろ思い出しました。運が悪いと言ったらあれですけど、いろいろ重なった時に……骨を折ったのは自分が悪いんですけど(笑)」と回顧。「ありがたいお言葉ですし、この映画を撮り終わってからもいろいろ大変だったなと思いながら、当時を思うと泣きそうになるので、目の前にいる眠そうな記者の方を見ながら耐えていました」と笑いを誘い、「行定さんと出会えたことも大事なご縁ですし、成田(凌)くんともすごく今回は近い役で、なかなかない演技でしたけど、違う作品でまたぜひ共演したいですねって話していて、もちろん行定さんともぜひまたお願いしますという話をしていたので。僕も期待しています」と語った。最後に、大倉は「これでもうちょっと続いて映画の公開は終わっていきますが、僕にとってもそうですし、皆さんにとっても、何かあったときに見返すような作品になってくれたら。何をやっていてもすべてが消費されていく時代ですけど、何か残っていくものに参加できているというこの仕事にすごく誇りを持っているので、皆さんにとっても大事な作品になってくれたらなと願っています」と観客にメッセージ。「また違う形でもお会いできることを楽しみにしています。今日はありがとうございました」と締めくくった。
2020年10月30日行定勲監督がディレクターを務める「えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020」が10月2日より開催されることが決定した。新型コロナウイルスの影響により、当初4月実施予定だった「くまもと復興映画祭2020」は延期となっていた。改めて感染対策を万全に行った上で、10月2日(金)~4日(日)の3日間、熊本城ホールで開催される。上映後には、トークショーをオンラインで実施する予定とのことだ。「くまもと復興映画祭2020」は、令和2年7月豪雨災害の被害に遭われた方々へのチャリティーを目的に義援金を広く募る。同映画祭には今回6度目の参加となる、熊本県出身の俳優・高良健吾がプロデュースし、イラストレーターの下田昌克が絵、デザインを担当したTシャツの販売を通じて収益の一部を被災地へ寄付。映画『ソワレ』(20/外山文治監督)で注目を浴びる新進気鋭の女優・芋生悠も本映画祭に賛同し、「女優を続けられている根源には熊本で応援している方々がいます。どうか恩返しをさせてほしいです」とコメントを寄せている。上映作のラインナップの発表は、映画祭公式HPにて近日発表される。【行定勲監督・コメント】2020年、世界中が生活を一変させる事態に追い込まれました。私の故郷、熊本は2016年の地震からの復興の途上、コロナウィルス感染に向き合う中、令和2年7月豪雨に襲われるという受難の年となりました。今尚、日常を取り戻せずにいる被災地を応援するために、延期をしていました「くまもと復興映画祭」を開催することにしました。今年はチャリティー映画祭として開催したいと思います。映画を愛する人々が集う映画祭を開催できる喜びを感じながら、コロナウィルス感染予防対策をしっかりとし、密を避けた劇場で熱く濃密な人間の姿を描いた映画を観ていただきたいと思っています。会場に来られない方々には上映後のトークショーをオンラインで公開いたします。どんな困難な状況でも映画を求める人がいる限り、私たちは映画を作り続けていくのだと思います。映画はこの時代に何かの気づきを与えてくれるものだと思っています。作り手が映画に託した想いをお届けできればと思っています。そして、熊本出身の俳優、高良健吾プロデュースのチャリティーTシャツも販売いたします。映画祭のすべての収益は熊本南部豪雨の被災地の復興への寄付とさせていただきます。是非、くまもと復興映画祭の心のこもった3日間をよろしくお願いいたします!【高良健吾・コメント】熊本の好きなところは自然が豊かなところです。何度も熊本の自然に癒されてきました。ただ、ここ数年はその自然の姿に傷つくこともあります。映画は人の手で作り出すものです。その映画で熊本の皆様に少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。今この時期に熊本復興映画祭2020をやるということが、この世の中を生き抜いていくために様々なカタチを模索している人々へ力を与えるものでありますように。【芋生悠・コメント】はじめに7月の豪雨によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますと共に、今も被害を受けている皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして活動が制限されている中でくまもと復興映画祭が開催されるということに意義を感じています。私は熊本生まれ熊本育ちです。女優を続けられている根源には熊本で応援している方々がいます。どうか恩返しをさせてほしいです。微力な私ですが、映画の中にいる私は少しだけ強いんです。映画が心底好きで演ずることが心底好きだからです。これしかないですが、これで1人でもいい、笑顔にできるかもしれないと信じています。全力で届けます。【えがおPRESENTS くまもと復興映画祭2020概要】●開催日時:10月2日(金)~4日(日)●開催場所:熊本城ホール●開催形式:オフライン/一部オンライン無料配信●チケット:<1日目>オープニングチケット:1000円<2日目/3日目>一日券:3500円チャリティーTシャツ付き一日券:5500円●プログラム:音楽LIVE/作品上映/トークショー(ティーチイン)●主催:くまもと映画祭実行委員会/ディレクター:行定勲/特別協力:熊本市/熊本県協賛:協賛各社●映画祭公式HP:
2020年09月16日大倉忠義、成田凌出演で水城せとなの傑作コミックを行定勲監督が映画化した『窮鼠はチーズの夢を見る』。すでに本作を観た映画ファンから「切なすぎる」「今ヶ瀬の心情に合っていて、絶妙」といった声が上がっている印象的な名シーンの誕生秘話が明かされた。成田さん演じる今ヶ瀬が大倉さん演じる恭一の帰りをひとり、部屋で待っているシーンで彼が観ているのがジャン・コクトー監督『オルフェ』(1950年)。元カノとヨリを戻すかもしれない恭一に対して「俺と寝てください。これを拒まれたら、もう二度と、触らない」と今ヶ瀬が懇願するそばで、テレビのモニターには『オルフェ』の一篇が流れ、「これからする事を理解しようとしないで」という意味深な字幕が映されている。予告編でも使用されているシーンだ。行定監督は本編の中で『オルフェ』を起用した理由として、「脚本には『今ヶ瀬が映画を見ている』と書いてあるだけで作品の指定はありませんでした。私が『オルフェ』がいいと思いました」と言う。「『オルフェ』は死の世界と現世という境遇の違う者が惹かれ合うが、相手のことを想い、別離を選択する“犠牲愛”を描いた映画です。今ヶ瀬は恭一への想いが溢れ、抑えられなくなったとき、ひとり『オルフェ』を見ながら、恭一への愛を貫き、自分に引き寄せることで本当に彼のためになるのか。自分が犠牲になって別れた方がいいのかと苦悩している。その逡巡する気持ちに『オルフェ』の登場人物たちの逡巡する気持ちと重なりぴったりだと思いました」と明かす。そして、もう一つの理由として、「香港出身の俳優、レスリー・チャンとお会いした時に、好きな映画が『オルフェ』だと聞いたことがありました」と語る行定監督。「彼はその時、自分は常に“自己犠牲”を意識して生きていると語っていました。社会に対して自分を偽って生きていることも含めて、何かのために自分を犠牲にしていると感じていた。その彼の寂しさや憂いがとても印象に残っていたんです。その姿が今ヶ瀬と重なりました」と、香港が生んだ大スターにして、いまは亡きレスリー・チャンとの秘話を打ち明けている。『窮鼠はチーズの夢を見る』はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年9月11日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2020年09月14日『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』の行定勲監督が、感染拡大を防ぐために外出自粛を呼びかけるべく、日本屈指の映像制作プロダクション「ROBOT」とボランティア出演に名乗りを上げたキャスト陣と手を組み、完全リモートで製作したショートムービーシリーズの第3弾『映画館にいく日』がついに完成。9月9日(水)からHuluで配信されることが決定した。このプロジェクトでは今年4~5月にかけ、第1弾『きょうのできごと a day in the home』(出演/柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純)、第2弾『いまだったら言える気がする』(出演/中井貴一、二階堂ふみ)を製作し、YouTubeで公開。両作品は現在、オンライン動画配信サービスHuluで特別編として配信され、反響を呼び続けている。映画界も徐々に活気を取り戻しつつある中、新たに配信される『映画館にいく日』には、第1弾の作品にも参加した有村架純と、スリーピースロックバンド「My Hair is Bad」のボーカル・椎木知仁が恋人役で出演。さらに、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEとEXILEのメンバーとして活躍する岩田剛典もカメオ出演し、緊急事態宣言明けに映画館へ映画を観に行くカップルの物語を紡いでいく。自粛期間中直接会えず、久々に待ち合わせ場所で再会したミヤコ(有村)と幸太朗(椎木)。ふたりは再会を喜び合いながらも、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、念願の映画館へと向かう。彼らの目線や会話を通して描かれるのは、少しずつ戻っていく日常。その一方で、完全には戻らない日常が浮き彫りになる。しかし、行定監督はそんな私たちの日常にささやかな希望の光を差し込み、本作を完成させた。観終わった後に心がふと軽くなるような、心温まるショートムービーとなっている。■作品情報A day in the home Series第3弾『映画館にいく日』配信情報:9月9日(水)午前0:00からHuluで配信出演]:有村架純、椎木知仁(My Hair is Bad)、岩田剛典監督・脚本:行定勲企画・脚本:伊藤ちひろプロデューサー:丸山靖博(ROBOT)、吉澤貴洋(セカンドサイト)
2020年09月08日行定勲監督が完全リモートで製作したショートムービー『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』が、Huluにて配信されることが決定した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、自身も新作映画の公開延期を余儀なくされた行定監督が、映像制作プロダクション「ROBOT」と手を組み、完全リモートでショートムービーを製作してYouTubeで公開。第1弾には、柄本佑、高良健吾、永山絢斗、アフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純が出演。第2弾には、中井貴一、二階堂ふみ、新進気鋭のアイドルグループ「BiSH」のアイナ・ジ・エンドが出演し、大きな反響を呼んだ。オンライン動画配信サービスHuluでは、そのショートムービーを6月6日(土)から配信。さらに、行定監督×柄本佑×高良健吾のインタビュー動画が、「Hulu特別編」として公開される。3人は“Zoomを使用した完全リモート撮影を通して、初めて体験した面白さや難しさ”などを語っている。さらに、第3弾作品「映画館に行く日」の製作も決定。こちらは完成次第、Huluで限定配信される予定だ。■行定勲監督コメント5月25日に非常事態宣言が全国的に解除となりました。これからは、コロナウイルスとうまく向き合いながら経済的な復興に向けたステージに入っていくと思います。今後は、本企画に賛同いただける事業者様との取り組みを通じて医療従事者の皆様、ミニシアター系の映画館などへ寄付を通じた支援をさせていただきたく、その第一弾として配信プラットフォーム「Hulu」より6月6日(土)から2作品の配信することが決まりました。Huluから受け取ります配信許諾料は、一部経費を控除した後、その全額をしかるべき機関を通じて寄付させていただきます。引き続きチーム一同、映画の力を通じてコロナウィルス感染防止に貢献していきたいと思っております。『きょうのできごと a day in the home』『いまだったら言える気がする』6月6日(土)より、Hulu独占配信
2020年06月05日(C)2020SS/ROBOT「いま、やれることをやろうと思います」。『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『ナラタージュ』(17)などで知られる行定勲監督と監督のそんな想いに賛同して集まった6人の俳優が、感染拡大を阻止するために完全リモートで撮影、制作したショートムービー『きょうのできごと a day in the home』がYou Tubeにて期間限定で公開中!緊急事態宣言下で、行定監督はなぜこのテレワーク映画を作ろうと思ったのか!? その想いと制作の裏側を聞いた。『きょうのできごと a day in the home』は、“不要不急の外出の自粛が要請されたこんな時でも作り手には何かできることがあるのではないか? こんな困難な状況だからこそエンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないか?”と考えた行定勲監督が、感染を拡大させないため、6人の俳優と「お家にいようよ」と呼びかけることをテーマに完全リモートで制作した約45分のショートムービーです。オンライン同窓会の呼びかけで、それぞれの部屋のPCの前に集まった6人が好きな飲み物を片手に好きな映画のタイトルを挙げたり、昔話に花を咲かせるその内容は、現実のリアルとフィクションが混ざり合った不思議な味わい。俳優陣の素顔のようにも見える自然な芝居で、ささやかな笑いや毒も込められていて、PCで6人と同じように作品を鑑賞している視聴者も同窓会に参加しているような気分にしてくれる。もちろん、行定作品ならではの驚きの展開にもなっているし、6人が劇中で挙げる名作映画のタイトルは家に閉じこもっているみなさんの今後の鑑賞の参考に。作品自体も4月24日(金)20時からの配信開始以来1週間ですでに視聴者10万人超を記録し、行定監督のメッセージが静かに確実に浸透していっているようだ。そこで行定監督を緊急直撃!これを読めば、作品の見え方が変わってくるかもしれない。※このインタビューは内容に触れています。作品をまだご覧になってない方は。、鑑賞後にお読みください。――本作を作ろうと思った具体的なきっかけを教えてください。映画『劇場』の公開が延期になり、ディレクターを務めるくまもと復興映画祭も延期が決まってかなり精神的に参っていました。作り手がこの停滞している時間に何も作らないのは不健全だとも思っていました。その鬱屈した気持ちを打破したいと思っていたときに、脚本家の伊藤ちひろさんから「オンラインで何かできるんじゃないですか?」という提案があって、この企画が生まれました。こういう事変のときには音楽が速攻性があると言われていて、映像は後手に回ること多い。でも、我々映画人にもやれることがあるのではと考えたんです。――本作のアイデア(オチ)は、行定監督が思いつかれたのでしょうか?はい、そこはそうです。TwitterなどでZoomを使ったリモート飲み会をしている写真を目にしていて、コロナ禍の即時的な設定として採用しました。基本的には大まかな脚本を私が書いて、その構成立てとキャラクターのディテールを脚本家に書いてもらいました。――柄本佑さん、高良健吾さん、永山絢斗さん、浅香航大さん、アフロさん(MOROHA)、有村架純さんのキャスティングはどのように決まったのでしょう?俳優たちも家に閉じこもっているんじゃないかと思って、高良健吾に今の気分を聞いてみたところ、「何か出来ないかと思っていました」という彼の言葉をもらえたんです。それで、信頼できる俳優たちに声をかけさせてもらいました。――出演のオファーをしたときのそれぞれの反応は?みんな二つ返事でした。MOROHAのアフロ君は役者の仕事をするのは初めてなのでかなりホン(台本)を読み込んで質問してきましたが、他の人たちは全く質問もなかったです。ある意味、即興性を楽しもうという感じだったのではないかと思いました。――ヒロイン役に有村さんを起用された理由は?魔性性を感じない、純真さを感じさせる人がいいと考えていました。意外性のある女優がいいのでは? と思って有村さんに声をかけました。――それぞれのキャストが持ち込んだもの、アイデアなどがあれば教えてください好きな映画を語るところはそれぞれのアドリブです。そこをアドリブにすることで、『ラヴソング』(98年日本公開/監督:ピーター・チャン 出演:レオン・ライ、マギー・チャン 主題歌:テレサ・テン)以降の話の流れにリアリティが持たせられるのではないかと思っていました。――実際の撮影はどのように行われたのでしょうか?全てリモートで、始まったら最後までカットはかけずに通しました。それを録画して、最後にテロップだけ入れて、そのまま完成品にしました。――全員がフレームから出たり、入ったりしますが、そのあたりは俳優に自由にやってもらう形だったのでしょうか?一度だけリハーサルをしました。そこで思ったことを伝えました。あとは全て俳優の自主性に任せました。アップにしたければカメラによって、引きたければ下がる。フレームから出たり入ったりするのも自由。「アドリブも自由に入れていい」と伝えました。――劇中でみんなが話す好きな映画には行定監督の好みが見え隠れしますが、あれはすべて台本通りですか? それとも、各俳優の実際に好きな映画が反映されているのでしょうか?脚本にある部分とない部分があります。ホン・サンスや『ラヴソング』、ジム・ジャームッシュなどは僕の好みですが、それぞれの好きな映画はそれぞれが好きなものをこのシナリオとの相互関係を含めて考えてきたものです。俳優たちは映画をあまり観ていないような役を演じていますが、みんなかなりの映画通なので、絶妙な作品を紹介してくれたし、この映画の内容とも調和がとれていて面白かったです。――音声が聞き取り難いところも逆にリアルでしたね。Zoomの音声をそのまま活かしています。あえて別録りはしませんでした。聞こえないところで聞き返すのはオンラインのリアリティなので。聞こえなければ聞こえないと顔を寄せたり、聞き返してくれればいいと思っていました。――今回、この新しい試みをやったことで映像表現の新たな可能性を感じたりしましたか?今しかないツールを使ったのは必然でした。この頃からこのコミュニケーションが一般化したんだと、数年後に話しているのではないかと思います。新たな可能性なのかは分かりませんが、この状況も含め、この時代の即時的なものに寄り添った表現をしたと思っています。――『きょうのできごと』というタイトルにはどんな想いが込められているのでしょう?2005年に公開された拙作のタイトルからの引用です。あの作品は9・11が起きたときに企画していて、今回は新型コロナ禍。テロやウィルスで世界が揺らいだときに自分たちは何をやっていたのかを映画にするところが同じだったのと一晩の飲み会が一緒だったので、『きょうのできごと』の原作者、柴崎友香さんに許しをもらって同じタイトルにしました。――すでに多くの人が鑑賞されているようですが、その反応をどう受け止められていますか?とにかく未曾有の出来事で世の中が大変なことになり、家に閉じこもって外出自粛を余儀なくされている人たちが楽しかったと喜んでくださっているメッセージをもらって嬉しいです。とにかく、この状況をみんなで乗り越えて、また映画を観にきて欲しいと思っています。――行定監督自身は、いまはどんな日々を送られているのでしょう?ずっと外出せずに次回作を構想しています。――最後に。コロナの1日も早い終息を願っている人、行定監督の2本の新作『劇場』『窮鼠はチーズの夢を見る』の公開を心待ちにしている映画ファンの人たちにメッセージをお願いします。正直、どんな形で観客の皆様に映画が届くのか不安な部分もありますが、とにかく楽しみにお待ちください。なるべく早い形で皆様に観ていただけるよう頑張ります!『きょうのできごと a day in the home』は衝撃の事態を記録した、この状況だから産み落とされた作品ですが、行定監督の力強い言葉、こんなときでも諦めずに何ができるのか? を考える前向きな姿勢、6人の俳優陣たちの自然な会話に元気をもらえた人も多いのではないでしょうか?でも、映画はやっぱり映画館で観たいもの。友人や仕事仲間とお互いの顔を見ながら「完全リモートで作られたショートムービーがあったよね」という話ができる日が、行定監督の2本の新作を映画館で観られる日が、1日も早く訪れる日を楽しみにこの苦境を乗り越えましょう。取材・文:イソガイマサト
2020年05月04日緊急事態宣言により人々の暮らしが一変する中、行定勲監督がショートムービーを製作。感染拡大を阻止するために“お家にいよう!”と呼びかける映画で、YouTube上にて公開されている。現在、不要不急の外出を自粛する“要請”が出され、事業者などに対しては店舗や施設の使用制限や休業要請が出されている。身近なところでいえば、全国の映画祭の中止、映画館は休業せざるを得ない状況に追い込まれている。もちろん、今は皆が一致団結して耐えなければならない時だ。しかしこんな時でも、作り手には何かできることがあるのではないか、むしろこの困難な状況だからこそ、エンタテインメント作品を作ることを諦めてはならないのではないかと考えて、本作の製作に至ったようだ。この監督の思いに賛同した柄本佑、高良健吾、永山絢斗、MCアフロ(MOROHA)、浅香航大、有村架純ら俳優陣に協力を得て、外出を我慢している人々へ、少しの笑いと少しの人間的な自虐を込めて、新型コロナ感染拡大のために外出を自粛する東京の人々を描き出している。完全なリモートで撮影・制作された約30分の“テレワーク映画”で、行定監督が俳優、スタッフと共に、エンタテインメントの力で社会に勇気と希望を示そうとする姿勢が伝わってくる。『きょうのできごと a day in the home』期間限定配信中
2020年04月24日プロ野球解説者・張本勲氏が、26日に放送されるTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(毎週月曜~木曜 8:30~)に生出演する。TBS系『サンデーモーニング』(毎週日曜8:00~)でもおなじみの張本氏。引退後は解説者として、TBSラジオのプロ野球中継『エキサイトベースボール』にも出演していた。今回の出演では、現役時代の話から引退後の話、さらには今年のプロ野球の見立てや終わったばかりの甲子園について語る予定だ。さらに、日本と海外メジャーの未来や高校野球の問題点など、野球好きの伊集院が張本氏に迫っていく。
2019年08月23日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、日本のアニメ草創期に携わり、昨年死去した高畑勲氏の業績をたどる「高畑勲展」へ行ってきました。■「高畑勲―日本のアニメーションに遺したもの」東京国立近代美術館 1階企画展ギャラリーにて10月6日まで開催中本展は、未公開資料も含め約1,000点の資料が全4章にわたって公開されています。大きく分けると、(1)演出助手時代、(2)海外児童文学を手がけた時代、(3)日本らしさを描いた時代、(4)新たなアニメーションへの挑戦という構成。同じく演出家である宮崎駿氏はアニメーターでもあるけれど、高畑氏は絵を描かない演出家として有名でした。しかし、高畑氏による絵コンテや細かく書かれたプロットなど貴重な資料を見ることができます。そして豊かな原画と企画書などの制作資料からは、ひとつの作品に多くのクリエーターが携わっていることがわかります。『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』など、世界名作劇場シリーズで育ってきた記者は、第2章が特にテンションアップ!日本のアニメとして初めて海外現地調査(ロケハン)を行った『アルプスの少女ハイジ』のロケハン時の写真もあります。昨年、舞台となった村まで行ってきた記者、アニメと変わらないそのままの風景を目の当たりにし、すごく感激したものでした。高畑氏の型にはまらないスケールの大きさと豊かな想像力は、大人も楽しめる作品を作ったのです。朝ドラでもアニメーターがフィーチャーされる現在。日本アニメーション界の功労者の足跡を見ることができます。
2019年08月05日戦後の日本のアニメーションの基礎を築き、昨年4月5日に亡くなった高畑勲監督の業績を総覧する展覧会「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したものTakahata Isao: A Legend in Japanese Animation」が、東京国立近代美術館で開催されることが分かった。スタジオ・ジブリ設立に携わった人物であり、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』など数々の名作を手掛けてきた高畑監督が、日本のアニメーションに遺したもの、その業績を総覧する初の回顧展。展覧会は4章構成となっており、「1章 出発点─アニメーション映画への情熱」では劇場用長編初演出(監督)となった『太陽の王子 ホルスの大冒険』などにスポットを当て、「2章 日常生活のよろこび─アニメーションの新たな表現領域を開拓」では「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」などのTVアニメにおいて、宮崎駿らとのチームワークを絵コンテ、レイアウト、背景美術によって検証し、高畑演出の秘密に迫る。さらに、「3章 日本文化への眼差し─過去と現在との対話」では、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』などから、日本人の戦中・戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、“里山”というモチーフの展開に注目。そして、手描き風アニメーションや水墨画のような表現で注目を集めた『かぐや姫の物語』などにフォーカスした「4章 スケッチの躍動─新たなアニメーションへの挑戦」で構成される。これまで未発表だった高畑監督の制作ノートや絵コンテなどの貴重な資料を通して、高畑演出術の秘密に迫る本展覧会。絵を描かない監督が、どのようにして歴史に残るアニメーションをつくったのか?ほかのクリエイターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにしていく。なお、東京のほかにも今後、岡山での開催も予定しているという。「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したものTakahata Isao: A Legend in Japanese Animation」は7月2日(火)~10月6日(日)東京国立近代美術館1階 企画展ギャラリーにて開催。※休館日あり(cinemacafe.net)
2019年03月07日今年4月5日に亡くなった高畑勲監督(享年82歳)を偲ぶ「高畑勲 お別れの会」が5月15日(火)、東京・三鷹の森ジブリ美術館で行われ、高畑監督の息子である高畑耕介氏が“父”の素顔と思い出を語った。耕介氏によると、高畑監督は昨年4月に手術を受けて以来「発熱、せき、味覚障害に絶えず苦しんでいた」という。それでも今年の2月末まで講演会などに登壇しており、その忍耐力と精神力は「医者も驚くほど」だったのだとか。そんな高畑監督は今年3月10日、耕介氏とともに近所の公園を散歩したそうで「芽吹き始めた木々、さえずる小鳥について、教えてくれたことを昨日のことのように思い出します」。3月末に入院した際には、「呼吸が苦しく、言葉を発することもできない状態となり、見守る私たち家族もつらい思い」だったといい、「人に話を聞いてもらうことが生きがいだった父にとってこそ、それはしんどく耐えがたいことだったと思います」とふり返った。亡くなる1年前ほど前から、講演会や対談といった高畑監督の仕事に付き添うようになったという耕介氏。移動中は「体調は大丈夫だろうか」とヒヤヒヤする一方、いざ講演が始まると「話はいつも面白く、時間はあっという間に過ぎてしまいました」。それだけに、「映像作品以外の父の言葉や姿に触れて、もっと知りたいという思いが強くなったいま、父の声を聞くことがもうできない現実を前にすると、悔やみきれず、胸が詰まる思いです」としみじみ語っていた。「既成概念に囚われることなく、何よりも自身の感覚、直感によって物事を捉え、言葉や表現に変えていきました。対象の全体像を捉えるために必要なことは何でも調べる貪欲さ、理想に近づきたいという往生際の悪さ、一種の感覚的、また即物的な視点と切り口によって、当たり前のように感じることも、日常をも再発見させられる父なりの物の見方は、いつも私を惹きつけました」。「古今東西の文物に美を見出し、そこにあるトリックや魔法を見つけることが楽しみで、父は何か発見があると、嬉々としてそれを語ってくれました。現実への冷徹で客観的なまなざし、共同体から世界まで、社会は少しずつ良くすることができるはずという期待、不器用で間違いだらけの人間の肯定というものを、何気ない会話からも感じさせるので、自然に私もそのように考えるようになりました。ある種の捉えがたいものに光をあて、言語化する。明確な答えはないけれども、大事な何かをそのまま問いかけ、考えさせるというのが父のスタイルだったと思います」。最後に耕介氏は「純粋な好奇心と、日ごろの勉強から得た発見や着想を、実験的なやりかたを交えて、各分野の才能豊かな仲間たちと表現し続けることができた。父は本当に幸せな人間だったと思います」と語り、「父が望むものは、人間が人それぞれの個性と、育てられた社会的、文化的背景をお互いに理解し、尊重する。そして、それらは活かし、助け合い、譲り合って、小さいものや弱いものも安心して、暮らしていける世の中だと思います」と締めくくった。(text:cinemacafe.net)
2018年05月15日今年4月5日に亡くなった高畑勲監督(享年82歳)を偲ぶ「高畑勲 お別れの会」が5月15日(火)、東京・三鷹の森ジブリ美術館で行われた。このお別れの会は、宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーの「ジブリとして盛大なお別れの会で見送りたい」という言葉に従い、高畑監督も生前大好きだった三鷹の森ジブリ美術館で開催。宮崎監督が実行委員長を務め、スタジオジブリと公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団の協力で執り行われた。「開会の辞」を担った宮崎監督は、追悼コメントとして、高畑監督の出会いや思い出を回想。時折、涙ぐみ、言葉につまる場面もあった。宮崎駿監督追悼のコメント(全文)パクさんというあだ名のいわれは定かではないんですが、だいたいがとにかく朝が苦手な男でして、東映動画に勤め始めたときも、ギリギリに駆け込むのが常でして、買ってきたパンを、タイムカードを押してから“パクパク”と食べて、水道の蛇口からそのまま水を飲んでいたという。それでパクさんになったという噂です。追悼文という形ではありませんが、今日は書いてきたものは読ませていただきます。パクさんは95歳まで生きると思い込んでいた。そのパクさんが亡くなってしまった。自分にもあんまり時間がないんだなと思った。9年前、私たちの主治医から電話が入った。「友だちなら、高畑監督のタバコをやめさせない」。真剣な怖い声だった。主治医の迫力に恐れをなして、僕と鈴木さん(鈴木敏夫プロデューサー)は、パクさんとテーブルを挟んで向かい合った。姿勢を正して話すなんて、初めてのことだった。「パクさん、タバコをやめてください」と僕。「仕事を続けるために、やめてください」。これは鈴木さんの言葉です。弁解や反論が怒涛のように噴き出てくると思ったのに、「ありがとうございます、やめます」とパクさんはきっぱり言い、頭を下げた。そして、パクさんは本当にタバコをやめてしまった。僕はわざとパクさんのそばで、タバコを吸った。「いい匂いだと思うよ。でも、全然吸いたいと思わない」とパクさん。彼のほうが、役者が上であった。やっぱり95歳まで生きる人だなと思いました。1963年、パクさんが27歳。僕が22歳のとき、僕らは初めて出会いました。初めて言葉を交わした日のことは、いまでもよく覚えています。黄昏時のバス停で、僕は練馬行きのバスを待っていた。雨上がりの水たまりの残る通りを、ひとりの青年が近づいてきた。穏やかで賢そうな表情がそこにはあった。それが高畑勲ことパクさんと出会った瞬間だった。55年前のことなのに、ハッキリ覚えているのだろう。あのときのパクさんの顔を、いまもありありと思い出す。次にパクさんに出会ったのは、東映動画の労働組合の役員に押し出されてしまったときだった。パクさんは副委員長。僕は緊張で吐き気に苦しむような日々が始まった。それでも組合事務所のプレハブに泊まり込んで、僕はパクさんと夢中で語り明かした。ありとあらゆること。僕らは仕事に満足していなかった。もっと遠く、もっと深く、誇りを持てる仕事がしたかった。何を作ればいいのか…。パクさんの教養は圧倒的だった。僕は得難い人に出会えたのだとうれしかった。(高畑監督が演出を手がけた『太陽の王子 ホルスの大冒険』の)製作は難航した。スタッフは新しい方向性に不器用だった。仕事は遅れに遅れ、会社全体を巻き込む事件になっていった。パクさんの粘りは超人的だった。会社の偉い人に脅され、泣きつかれても、踏ん張っていた。僕は夏のエアコンが止まった休日で、ひとりで大きな紙を相手に背景原画を書いたりした。会社と組合の協定で、休日出勤は許されていなくても、構っていられなかった。タイムカードを押さなければいい。初号(試写)を見終えたとき、僕は動けなかった。感動ではなく、驚愕に叩きのめされていた。会社の圧力で、“迷いの森”のシーンは削る削らないの騒ぎになっているのは知っていた。パクさんは粘り強く会社側と交渉し、ついにカットごとの作画枚数まで約束し、必要製作日数まで約束せざるを得なくなっていた。当然のごとく、約束ははみ出し、そのたびにパクさんは始末書を書いた。一体、パクさんは何枚の始末書を書いたのだろう。僕も手いっぱいの仕事を抱えて、パクさんの苦闘に寄り添う暇はなかった。僕は初号で初めて、“迷いの森”のヒルダのシーンを見た。何という圧倒的な表現だったろう。何という強い絵。何という優しさだったろう。パクさんはこれを表現したかったんだと初めてわかった。パクさんは仕事を成し遂げていた。公開から30年が経った西暦2000年に、パクさんの発案で、映画の関係者の集まりが行われた。当時の会社の責任者、重役たち、会社と現場の板挟みに苦しんだ中間管理職の人々、制作進行、作画スタッフ、背景や彩色の女性たち、撮影、録音、編集の各スタッフがたくさん集まってくれた。興行は振るわなかったが、もう誰も気にしてはいなかった。パクさん、僕らはあのとき、精いっぱい生きたんだ。パクさんの生き方は、僕らのものだったんだ。ありがとう、パクさん。55年前に、あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたパクさんのことを、忘れない。どうも、すみません。▽高畑勲監督プロフィールアニメーション映画監督。1935年10月29日、三重県伊勢市に生まれ、岡山で育つ。1959年に東京大学仏文科卒業後、東映動画に入社し、劇場用映画『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)で初監督。退社後、「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」といったTVアニメの演出・監督を務めた。1985年、スタジオジブリの設立に参加し、『火垂るの墓』(1988)、『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)、『ホーホケキョ となりの山田くん』(1999)を発表。2013年には、製作に8年を費やした待望の新作『かぐや姫の物語』が公開され、米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞にノミネートされた。1998年、紫綬褒章を受章。2018年4月5日(木)午前1時19分、帝京大学医学部附属病院にて、逝去。死因は肺がんだった。(text:cinemacafe.net)
2018年05月15日4月5日に82歳で逝去した高畑勲監督の集大成にして遺作となった『かぐや姫の物語』が、5月18日(金)の「金曜ロードSHOW!」でオンエアされることになった。1935年、三重県伊勢市に生まれた高畑監督は東京大学仏文科卒業後、東映動画(現在の東映アニメーション)に入社「アルプスの少女ハイジ」や「赤毛のアン」「じゃりン子チエ」などの演出、監督を担当。物語の世界のなかに生きる人々の営みを的確に捉えた繊細な日常描写でキャラクターの内面を浮かび上がらせる演出技法は、後の日本のアニメーションの表現、技術に大きな影響を与えた。東映動画の後輩でもある宮崎駿らとスタジオジブリを設立すると、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョとなりの山田くん』といった作品を監督、プロデューサーとしても『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』などいまだに愛される名作を世に送り出した。そんな高畑監督の遺作となった『かぐや姫の物語』は、誰もが知っている日本最古の物語「竹取物語」を全く新しい解釈で映画化。水彩画がそのまま動き出したような美しさとダイナミックさを併せ持ったその映像は日本のみならず。第87回アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされるなど、海外の多数の映画賞を席巻したのは記憶に新しい。「かぐや姫」という一人の女性が誕生し、少女時代を経て美しい姫に成長していく物語を日本の原風景ともいえる美しい景色とともに描くことで、命の輝きと“生きる喜び”というテーマを表現。感動のラストへとつながっていくこの超大作を今回完全ノーカットで放送。かぐや姫役の朝倉あきをはじめ高良健吾、宮本信子、田畑智子、宇崎竜童、上川隆也、朝丘雪路ら豪華声優陣による声の共演も注目だ。今回の放送にあたり本作のプロデューサー・西村義明(スタジオポノック)は「かぐや姫はなぜ、数ある星の中から地球を選んだのか。この地で何を思い、どう生きたのか。かぐや姫は、なぜ地球を去らねばならなかったのか…高畑勲監督の3つの問いから、映画『かぐや姫の物語』の企画が始まりました。8年間という長期の制作期間を経て完成した映画ですが、ジブリ第7スタジオのスタッフ達とともに、とても楽しそうに映画を作っていた高畑監督を思い出します。残念なことに高畑監督は亡くなってしまいましたが、最後の長編映画『かぐや姫の物語』を、この機会にぜひ日本中の皆さんに楽しんでいただければと思います」とコメントを発表。高畑監督と日本アニメ界最高のスタッフたちによる渾身の名作『かぐや姫の物語』は5月18日(金)21時~日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」枠で完全ノーカット放送。また5月15日(火)には監督を偲ぶ「お別れの会」が東京・三鷹の森ジブリ美術館にて執り行われる。(笠緒)■関連作品:かぐや姫の物語 2013年11月23日より全国にて公開© 2013 畑事務所・GNDHDDTK
2018年05月04日日本アニメーション界の巨匠にして、世界でも賞賛される数々の作品を世に送り出した高畑勲監督の訃報を受けて、「金曜ロードSHOW!」では放送作品ラインナップを急遽変更し、4月13日(金)に高畑監督の代表作『火垂るの墓』を放送することが発表された。1988年に公開された本作は、神戸の大空襲を体験した野坂昭如による直木賞受賞小説が原作。第二次世界大戦当時の神戸を舞台に、懸命に生きようとした兄妹のいのちを描いた。罪のない子どもや病気の母たちを容赦なく炎に飲み込んでいく空襲。周囲の人々に頼ることができない幼い清太と、優しさを見せる余裕のない大人たち…。戦争の愚かさと哀しさを、高畑監督は切々と訴えかけていく。1935年10月29日生まれ、4月5日に82歳でこの世を去った高畑監督。スタジオ・ジブリ設立に携わった人物であり、宮崎駿監督とは盟友だった。同枠では、これまで『火垂るの墓』をはじめ、『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』、遺作となった『かぐや姫の物語』など、スタジオジブリ作品として公開された高畑監督の長編映画が長年にわたって放送された。なお、「金曜ロードSHOW!」ではすでに13日(金)に『名探偵コナン から紅の恋歌』が放送決定していたが、今回の決定により同作は20日(金)に放送日が変更。さらに、20日(金)に予定されていた『パシフィック・リム』は、新たな放送日が決定次第、発表されるようだ。金曜ロードSHOW!『火垂るの墓』は4月13日(金)21時~日本テレビにて放送。金曜ロードSHOW!『名探偵コナン から紅の恋歌』は4月20日(金)21時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2018年04月06日日本を代表するアニメーション監督のひとりである高畑勲氏が4月5日、都内の病院で亡くなった。82歳だった。1935年三重県伊勢市生まれ。東京大学仏文科卒業後、東映動画(現在の東映アニメーション)に入社し、85年に宮崎駿監督らと「スタジオジブリ」を設立した。■日本のアニメを変えた繊細な“日常描写”記念すべき長編デビュー作『太陽の王子 ホルスの大冒険』から50年。最高傑作の呼び声高い『火垂るの墓』からちょうど30年である。その偉大な功績をふり返り、検証するのに多くの時間と労力が必要なのは言うまでもない。それでも高畑作品の魅力として、まず頭に浮かぶのは、日本のアニメーション全体にも大きな影響を与えた、繊細な日常描写だ。そこに生まれ、そこで暮らす人々の営みを的確に捉え、丁寧に演出することで、キャラクターの内面を浮かび上がらせ、生きざまを輝かせる…。そんな高畑マジックは、70年代に生み出した「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」といった名作テレビアニメに始まり、それに続く劇場作品でも健在。91年公開の『おもひでぽろぽろ』は、高畑監督の日常描写が特に光る秀作である。■盟友・宮崎駿監督との作風の違いは?東映動画の後輩だった宮崎駿監督との長年にわたる盟友関係も広く知られるが、両巨匠の作風には大きな違いがある。その最たるものが、登場人物に対する視点ではないだろうか。ひと言で表せば、宮崎作品のキャラクターは非常にエモーショナルであり、宮崎監督自身もそんな彼らの喜怒哀楽に寄り添いながら、物語を盛り上げていく。一方、高畑監督は登場人物に一定の距離を置くことで、彼らの感情に見え隠れする「儚さや滑稽さ」を作品に映し出した。代表作である『平成狸合戦ぽんぽこ』は文明批判を込めたメッセージ色の強い作品だが、化学(ばけがく)を駆使し、自然を破壊する人間たちに戦いを挑むタヌキたちの姿には、どこか悲哀や皮肉も受け取れる。仮に同じ題材を宮崎監督が描いたら、「人間vs.自然」の対立構造がもっと強調された、まったく違う映画になったはず。また、結果的に遺作となった『かぐや姫の物語』で見せた、詩的な躍動感と夢見心地な浮遊感も、高畑作品ならでは。同作は第87回アカデミー賞で、長編アニメ賞候補となった。盟友でありライバルだった高畑監督の旅立ち…。果たして、長編アニメからの引退宣言を撤回し、新作の製作を進めている宮崎監督の胸には、どんな思いが去来していることだろう?高畑監督が残した功績を足早にふり返ったが、改めてご冥福をお祈りしつつ、今日は『太陽の王子 ホルスの大冒険』をじっくり見直したいと思う。何度見ても、胸が踊るなあ、この作品は。(text:Ryo Uchida)(text:Ryo Uchida)
2018年04月06日『火垂るの墓』や「アルプスの少女ハイジ」など多数の名作を生み出したアニメーション作家で監督の高畑勲が、4月5日、82歳で亡くなった。14年ぶりとなった長編映画『かぐや姫の物語』は米アカデミー賞にもノミネートされるなど国内外で絶賛されたこともあり、海外でも悲しみの声が広がっている。1935年、三重県・伊勢出身の高畑さんは、東京大学文学部仏文科に在学中、フランス初の長編アニメーション映画『やぶにらみの暴君』(1952年、後に『王と鳥』として公開)に影響を受け、アニメーションに関心を持つようになったという。日本では1955年に公開された同作は、高畑監督のみならず、盟友・宮崎駿監督にも大きな影響を与えたことで知られ、『王と鳥』はスタジオジブリ提供によって2006年に日本公開されている。高畑監督は、宮崎監督とともにTVアニメ「ルパン三世」や「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「赤毛のアン」などの作品を手がけ、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』にもプロデューサーとして参加。1985年、スタジオジブリの創立に関わった。野坂昭如・原作で太平洋戦争に翻弄された兄妹の悲劇をアニメーションで如実に表現した『火垂るの墓』(1988)は、モスクワ児童青少年国際映画祭でグランプリを獲得するなど海外での評価が高いことで知られる。手描き風アニメーションや水墨画のような表現で注目を集めた『かぐや姫の物語』(2015年)も高い評価を受け、第87回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネート。2009年にも、スイス・ロカルノ国際映画祭でも映画界への長年の貢献が評価され「名誉豹賞」を受賞。2015年には、世界最大級のアニメーション映画祭として知られるフランスのアヌシー国際アニメ映画祭「名誉クリスタル賞」を受賞し、フランス芸術文化勲章のオフィシエを受けている。翌年には“アニメ界のアカデミー賞”アニー賞でも、功労賞にあたる「ウィンザー・マッケイ賞」を受賞するなど、海外の映画・アニメ専門家からも尊敬を受けていた。訃報を受け、米誌「The Playlist」では「スタジオジブリの共同創設者で、アニメーションのパイオニア」と高畑監督を紹介。先日、『かぐや姫の物語』を21世紀の最も優れた日本映画(The Best Japanese Films of the 21st Century)の1本に選んだばかりの「IndieWire」誌は、『火垂るの墓』をはじめ『おもひでぽろぽろ』(1991)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)などを代表作として上げている。より詳しく、1960年初期から映画とテレビの双方で活躍し、アニメーターであり、脚本家であり、製作者であったこと、最後にその名がクレジットされたのは『レッドタートル ある島の物語』(アーティスティックプロデューサー)であったことにも言及。とりわけ、『火垂るの墓』については「最も偉大で(--そして最も悲しい)アニメーション映画であり、彼の最も有名で最も尊敬された仕事として刻まれる」とコメント、映画批評家として知られた故ロジャー・イーバートが遺した言葉「これまで作られた最も優れた戦争映画のあらゆるリストに加えられるべき作品」も引用している。SNSには、『火垂るの墓』の画像とともに「信じられない」「レジェンドだった」など、ショックと悲しみを伝える声が後を絶たない。フランスのアニメチャンネルとして知られる「Catsuka」ではTwitterで追悼の意を示し、2014年に行われた監督のインタビューがオンラインでも見られることを告知、さらに『火垂るの墓』を再放送すると伝えている。またフランス大使館からも【大使の言葉】と題しローラン・ピック駐日フランス大使から追悼のコメントが発表された。(text:cinemacafe.net)
2018年04月06日2018年4月5日、日本アニメーション界の巨匠・高畑勲監督が亡くなったと報道された。享年82。『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』などを手掛け、スタジオ・ジブリで宮崎駿監督と共に走ってきた盟友だった。1935年10月29日に生まれ、82歳でこの世を去った高畑監督。スタジオ・ジブリ設立に携わった人物であり、『柳川堀割物語』『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『平成狸合戦ぽんぽこ』『ホーホケキョ となりの山田くん』『かぐや姫の物語』を手掛けてきた。ジブリ設立前は「ルパン三世」や、「パンダコパンダ」「アルプスの少女ハイジ」「未来少年コナン」「赤毛のアン」『じゃりン子チエ』などがある。最後の作品となった『かぐや姫の物語』は製作期間8年、総製作費は50億円を投じて描き、自身でも「ずいぶんお金も時間もかかってしまった」と話し「日本のアニメーションにとって、新しい一歩を進める作品になったような気がします。大変満足を覚えていますし、苦楽を共にしたスタッフにこれほどありがたい気持ちで満たされたことはない」と語っていた。第68回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を始め東京アニメアワードでは特別賞「アニメドール」を受賞。さらに、ロサンゼルス映画批評家協会(LAFCA)賞で「長編アニメーション賞」に輝き、2015年の第87回アカデミー賞でも「長編アニメーション」にノミネートされるなど海外からの評価も高かった。宮崎監督や鈴木敏夫プロデューサーからは「パクさん」の愛称で親しまれていた高畑監督。突然の訃報に“高畑ワールド”を愛するファンから悲しみの声がSNS上に溢れている。(text:cinemacafe.net)
2018年04月06日岡崎京子による代表作の映画化『リバーズ・エッジ』の完成披露試写会が1月31日(水)、都内にて行われ、出演する二階堂ふみ、吉沢亮らと行定勲監督が舞台挨拶に登壇した。■吉沢亮、映画祭初参加に「何をするんですか?」「第68回ベルリン国際映画祭」のパノラマ部門に正式出品も決まっている本作。5度目のベルリンとなる行定監督だが、「二階堂ふみからのプレッシャーがすごくて…“ベルリン行きたいな、行きたいな”って言われて(笑)。相手が選んでくれて行けるもので、お金を渡せば行けるわけではないので、身内からのプレッシャーでした」と苦笑いを見せた。これには、当の二階堂さんが「純粋な気持ちで発言していました(笑)。本当にありがとうございます。せっかく力強い魂のこもった作品になったと思うので、ぜひ海外の方にも観ていただきたいんです」と心を込めた。同映画祭には吉沢さんもレッドカーペットを歩くとのことだが、実は吉沢さんは「映画祭」と名のつくものに参加すること自体初めてだそう。舞台裏では、行定監督に「“映画祭って何をするんですか?”と聞いた(笑)」と笑顔を見せた吉沢さんは、「僕自身、挑戦的な作品になったので、本当にすごく光栄です」と感謝を伝えた。■映画化発案は監督ではなく二階堂ふみ!『リバーズ・エッジ』は、「ヘルタースケルター」をはじめとする岡崎さんのエッジの効いた作品の中でも、最高傑作の呼び声が高く、青春漫画の金字塔として支持を集める原作の同名映画化。若草ハルナ(二階堂さん)は彼氏の観音崎(上杉柊平)がいじめる山田(吉沢さん)を助けたことをきっかけに、夜の河原で放置された死体を見せられ、秘密を共有される。その日を境に、ふたりのゆがんだ絆が結ばれ、思わぬ現実がふりかかる。93~94年に連載された漫画がときを経て映画化される意図について、行定監督は「僕からの発案よりも、二階堂ふみからの発案だったんです。“やる”とも何とも答えていないけど“興味あるよ”と言ったら“OK、じゃあ話しましょう”とスタートした」と経緯を語り、「『リバーズ・エッジ』のタイトル通り、岸に少年少女たちはたたずんで、ふんばって生きている。生きるテーマが見えてきたので、いまの人たちにささるんじゃないかと取り組みました」と、原作への敬意と普遍のテーマ性を感じたことを語る。■森川葵、演じたキャラクターは自分にピッタリ?強烈なキャラクターが数多く出てくるが、中でも森川葵演じるカンナは山田が好きで、愛が空回りストーカーのようになっていく女性。だが、森川さんは「(自分が)カンナと性格自体、すごい近いんですよ」と衝撃(?)発言をすると、キャスト陣や行定監督は「そんなこと言って大丈夫?」とニヤニヤ&おろおろ。しかし森川さんは、「そんな変な女の子じゃないと思うんで大丈夫だと思う…。人のことを好きになるけど、好きすぎてどんどん離れていっちゃうの、カンナっぽいな、自分。自分カンナだなって思っていました」と改めて「自分はカンナ」発言で場内をざわつかせていた。そのほか、舞台挨拶には上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨も出席した。『リバーズ・エッジ』は2月16日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(cinamacafe.net)
2018年01月31日