15日(月)、細田守監督の最新作『バケモノの子』の完成披露試写会が東京国際フォーラムにて行われた。いち早く映画を観たお客さんが余韻に浸っていると、天井から季節はずれの雪にみたてた映画のキャラクター「チコ」がハラハラと降り注いできた。そんな中、舞台上に現れたのは、主人公の熊徹を演じた役所広司をはじめ、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず、リリーフランキー、津川雅彦、大泉洋、そして細田監督、といった豪華メンバーがずらり。「この演出考えたのは、誰ですか!?ドキドキしながら幕の裏で待っていたのに、みなさんチコで精一杯で、こちらを見ていないじゃないですか!」と大泉さんが突っ込みをいれるほど、会場はチコを持って帰ろうとする観客で大興奮だった。本作は、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』など、傑作ばかりを生み出している細田監督が、3年もの歳月をかけ、製作。ちょうど製作を始める頃に、子どもが生まれ父親になったという細田監督は、「子育てには、母親はもちろん必要ですが、社会の人たちみんなで育てていって、その中で、育てながら育っていくという関係性があるのだろうな、と思ったんです。同世代の人も先生になりえますしね。自分の子どもというのは、自分以外の人にも育てられる運があるといいな、と思ってこの映画を作りました」と、映画に対する想いを話した。細田監督作品は、1シーンごとにキャストを集めてアフレコを行うという特長がある。「まるで演技をしているかのような感覚になれ、とてもやりやすい」と話す一方で、本作が2作目となる宮崎さんですら、「すごく楽しみなんですが、緊張しすぎて眠れなくて、現場に行っても1時間くらいしてやっと慣れる。」と紹介。本作が初のアフレコとなった広瀬さんは、「あまり緊張するタイプではないのですが、3年間仕事をしてきた中で、一番緊張しました。マイクの前に立つと震えてしまって。予告を最初に撮ったのですが、今でももう一度やり直したいって思っています」と話し、広瀬さんと一緒にアフレコを行った染谷さんも「広瀬さんが緊張していることが分からないくらい、僕自身が緊張していました」と明かした。そんな中、「台本読まずに来るのはこの人だけ!」と役所さんから指差されたのは、猿のバケモノ役の大泉さん。「読んでますよ!あなたが言うと本当の話みたいになるから、やめてください」と否定すると、監督から「まあ、アニメですから、その場でも大丈夫です」とフォローを入れられ、逆に肯定されたかたちとなってしまった大泉さんは、「軽くやっているのは、リリーさんですよ!」と転化。それに対し豚のバケモノを演じたリリーさんは「軽くやっているんじゃなくて、元気がないだけ」と軽く受け流した。そんな大泉さんとリリーさんを起用した理由は「顔が似ている」と言われたそうで、この日も「そんなに猿に似ていますか!?」と大泉さんが尋ねるも、監督は「似ていますよ」と即答。リリーさんも「細い豚なんてイベリコ豚くらいしか思いつかなかった。『豚のバケモノ』って役じゃなかったら、ただの悪口だよね」と、少し納得していない二人に、「アフレコというのは、演者の魂が伝わってしまう怖さもあるんです。雰囲気や魂が全てあって、顔が似るんですよ!」と素敵な選抜理由も明かされた。ウサギのバケモノ「宗師」を担当した津川さんは、「僕はウサギ年だから、ウサギのバケモノなんです。僕は監督に品位を求められました」と自身の役所についてコミカルに話すと、会場からは笑いと同時に拍手が起こった。「孫ができたら、孫に自慢できるような作品に参加できて嬉しく思います」と役所さんが絶賛し、「見終わったあとに、またすぐに見たい!と思ったんですよね。最後の熊徹の言葉に感動してしまって、役所さんに『すばらしかったです!』と思わずメールしてしまいました」と大泉さんがエピソードを交えながら、大絶賛するなど、出演者みんながこの作品に参加できたことへの喜びを語った。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月16日俳優の大泉洋が6月15日(月)、声優を務めた『バケモノの子』の完成披露会見に出席。劇中で「猿顔のバケモノ」を演じ、「ついおととい、作品資料を読んで、僕の顔がサル似だから起用されたと知った。サルに似ていて良かった」と自虐コメントで笑いを誘った。『サマーウォーズ』、『おおかみこどもの雨と雪』などで知られ、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督の待望の最新作。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界を舞台に、バケモノ・熊徹(くまてつ)とその弟子となった九太(きゅうた)の師弟関係を通した成長と冒険のストーリーが壮大なスケールで展開する。「夏休みに子どもたちが、劇場でアニメ映画を見るのは、とても重要なことだと思う」と細田監督。大泉さんの“サル似”発言を受けて、「確かに顔で選んでいます!」と断言し、大泉さんは大笑いしつつも複雑な表情を浮かべていた。都内で行われた会見には、細田監督と大泉さん(多々良役)に加えて、主演の役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが駆けつけ、完成ホヤホヤの作品が放つ魅力を熱っぽく語っていた。「細田監督は褒め上手。アフレコ中『熊徹ってこんな声だったんだ』と言ってもらい、勇気をもらったおかげで迷わずに演じることができた」と細田作品に初出演した役所さん。「とっても優しい方」(宮崎さん)、「とてもいい時間を流してくれる」(染谷さん)と“細田組”経験者はその人柄を語った。また、『海街diary』も公開中の広瀬さんは、「ふだんあまり緊張しない私が、いままで一番緊張しました」と声優初挑戦をふり返った。一方、リリーさんは舞台となる渋谷について触れ「この映画をきっかけに、渋谷のイメージや魅力が変わるはず」と力説していた。本作は“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾など、現時点で36の国と地域での配給が決定済み。現在も海外セールスは展開中で、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。アメリカ、韓国、台湾では2015年12月~公開予定。熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、16年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決まっている。これは前作『おおかみこどもの雨と雪』(フランスで22万人動員)の50スクリーンを大幅に超える公開規模となる。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月15日『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監督が手がける最新作『バケモノの子』が、世界36の国と地域で配給されることが明らかになった。6月15日に、都内で行われた完成披露会見で発表された。“The Boy and the Beast”のタイトルで、仏大手映画会社ゴーモンが配給を手がけるフランスをはじめ、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、北欧、中東、南米、韓国、台湾などで公開されるほか、東欧、東南アジアなどでも配給が見込まれている。その他の写真今年12月から、アメリカ、韓国、台湾での公開が予定されているほか、熱心な細田監督ファンが多いフランスでは、2016年1月13日から約200スクリーンでの封切りが決定。同国で22万人を動員した前作『おおかみこどもの雨と雪』の50スクリーンを大幅に超える、まさに“バケモノ級”の公開規模となる。本作は交わることのない人間界と渋天街(じゅうてんがい)と呼ばれるバケモノ界を舞台に、ふたつの世界に生きるひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノの交流を描くアニメーション。会見には細田監督をはじめ、役所広司(熊徹役)、宮崎あおい(少年期の九太役)、染谷将太(青年期の九太役)、広瀬すず(楓役)、大泉洋(多々良役)、リリー・フランキー(百秋坊役)、齋藤優一郎プロデューサーが出席し、完成したばかりの本作に興奮しきりだった。細田監督は、「前作が『子どもは母親で育つ』というテーマを描いたが、僕にも子どもが生まれ、『父親には何ができるんだろう?』という思いに至った」と、本作で“師匠と弟子”というテーマを選んだ理由を説明。細田作品のシンボルである“入道雲”については、「モクモクと大きくなる様子に、主人公がささやかな一歩を踏み出し、成長する姿を託している」といい、「夏休みに子どもたちが、アニメ映画を観るのは重要なこと」と夏シーズン公開の意義を熱弁した。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年06月15日大泉洋を始め、戸次重幸、安田顕、森崎博之、音尾琢真ら5人の実力派俳優からなる北海道発の演劇ユニット「TEAM NACS」。この度、既にチケットが完売している約3年ぶりの本公演「悪童」のライブビューイングが決定。舞台千秋楽公演の模様をカーテンコールを含めて完全生中継されることが分かった。2012年に行った前回公演「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」では、7万枚のチケットが即日完売となり、“日本一チケットが取れない演劇ユニット”として評判を集めた「TEAM NACS」。今作でも、全国8か所53ステージ、全国60,000枚のチケットが即日完売し、それぞれがドラマや映画で活躍しているその人気の高さを伺わせた。本作では、これまでメンバーの誰かが脚本・演出を担当していたのに対し、初めて外部から脚本、演出を呼びメンバーたちは役者に専念。脚本は、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや、ドラマ「リーガル・ハイ」などを手掛けた古沢良太、演出は元「ジョビジョバ」のリーダーで俳優・脚本家・演出家としても活躍するマギーが務める。『駆込み女と駆出し男』の大泉さんに、『新宿スワン』、『龍三と七人の子分たち』と立て続けて話題作へ出演する安田さん、主演作『ホコリと幻想』の公開を控える戸次さん、「不便な便利屋」に出演した森崎さん、音尾さんらが、話題のクリエイターとコラボする期待の今作。チケットが取れなかった人も、「もう一度観たい」と思っている人も映画館の大スクリーンで千秋楽公演を楽しんでみて。TEAM NACS 第15回公演「悪童」 千秋楽ライブ・ビューイングは、全国各地の映画館にて9月6日(日)14時開演。(text:cinemacafe.net)
2015年06月15日テレビ東京系“ドラマ24”枠にて現在放送中の岡田将生主演「不便な便利屋」。7月15日(水)にBlu-ray&DVD BOXが発売となることを記念して、このたび豪華特典映像のダイジェスト版が公開された。真っ白な雪に閉ざされた北海道の名も無き便利屋には、おせっかいを絵に描いたようなオーナーの松井英夫(鈴木浩介)と、離婚歴が3回の梅本聡一(遠藤憲一)、そして吹雪の日に迷い込んだ若き脚本家の竹山純(岡田将生)がいる。竹山は富良野に行こうとしていた。だが、吹雪の夜にバスが立ち往生し、空腹を満たすために立ち寄った居酒屋で大いなる勘違いに巻き込まれ、酔って財布も携帯も失い…仕方なくこの町に滞在することになる。人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」の企画&出演者である鈴木貴之が初めて連続ドラマ全編の脚本・監督を務めた「不便な便利屋」。主演の岡田さんをはじめ、鈴木浩介、遠藤憲一、森山栄治、トリンドル玲奈、森崎博之(「TEAM NACS」)ら個性豊かなレギュラーメンバーに加え、内山理名、小日向文世、時任三郎ら豪華ゲストが登場。さらに「TEAM NACS」全員がゲスト出演することでも話題を呼んだ。このたび、Blu-ray&DVDの発売に先駆け公開されたのが特典映像の一部。小森巡査役の「TEAM NACKS」森崎博之がトリンドル玲奈にメロメロになるシーンや、なぜか「イケメン」というセリフが言えない岡田さんのNGシーン、毎話どこで登場するかわからない鈴井監督のカメオ出演の様子“鈴井貴之監督七変化”などをダイジェスト版で公開。さらにはゲスト出演の大泉洋が本作では衣装合わせをしていなかったことが判明したり、キャスト陣でギネス記録に挑戦し必死になる姿、アドリブだらけの未公開シーンなどが2分半の映像にギュっと凝縮されている。特典映像にはメイキングやインタビューのほか、NG集や撮影秘話満載のコメンタリー、そしてBlu-ray&DVD BOXのために新たに収録した“鈴木貴之が行く!春の北海道ロケ地巡り”などが収められ、「不便な便利屋」の“バラエティー番組”とも言える大満足の豪華特典映像に仕上がっているようだ。特別映像からも撮影現場の楽しそうな雰囲気が十分に伝わってくるドラマ「不便な便利屋」。本日深夜には第10話が放送となるが、副音声ではBlu-ray&DVD BOXに収録予定のオーディオコメンタリーを楽しめるそうのでこちらもお見逃しなく。テレビ東京系「ドラマ24不便な便利屋」は、毎週金曜深夜0時12分~放送中。※テレビ大阪は、毎週月曜夜11時58分~放送中。(text:cinemacafe.net)
2015年06月12日7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、細田守監督作品をテーマにした「バケモノの子展」の体験型コーナーを、チームラボと面白法人カヤックが担当することが明らかになった。7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした『バケモノの子展』。その体験型コーナーを、デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」と、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」が担当することが12日明らかになった。「バケモノの子展」は、『時をかける少女』(2006年)に始まり、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、さらに最新作『バケモノの子』(2015年)に至るまで、細田監督の作り上げた映画の魅力に迫る展示。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上のオリジナル素材に加え、作品の世界を体感できるコーナーを用意している。デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」が担当するのは、最新作『バケモノの子』のエリア。「熊徹道場(チームラボスタジオ)」では、バケモノ・熊徹から指導を受ける九太になった気分で、太刀さばきの修行を体験。また、「チームラボカメラ」では、映画のポスタービジュアルと撮影者を合成し、自分だけのポスターを作ることができるという。そして、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」は、細田監督の過去3作品のエリアを担当。「未来で待ってるby『時をかける少女』」では、印象的な映画のラストシーンを体感できる。「よろしくお願いしまあああすっ!!by『サマーウォーズ』」では名シーンを完全再現し、「OZメッセージby『サマーウォーズ』」はインターネット上の仮想世界・OZを表現して、自由にメッセージを入力することが可能。最後に「雨と雪の背くらべby『おおかみこどもの雨と雪』」では、柱に刻まれた身長の記録に手をかざすと、その年ごろの雨と雪が現れる仕掛けが盛り込まれている。細田監督3年ぶりとなるアニメーション映画『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年06月12日現在公開中の映画『駆込み女と駆出し男』の大ヒット御礼舞台あいさつが4日、東京・室町のTOHOシネマズ日本橋で行われ、大泉洋、陽月華、原田眞人監督が出席した。国民的作家・井上ひさし原作の『東慶寺花だより』を原案にした本作は、江戸時代の駆込み寺を舞台に、離縁調停人が男女のもつれた愛の糸を解きほぐし、ワケあり女たちの人生再出発を手助けする笑いと涙の人情エンタテインメント。そんな本作は5月15日に公開初日を迎え、5月16~22日に「週間映画ランキング観客動員数日本映画」第1位を獲得したほか、同期間に「見てよかったランキング」で1位になるなど、ヒットを記録している。そんな本作のヒットを記念した舞台あいさつが行われ、大泉洋、陽月華、原田眞人監督の3人が、大入り袋を観客に渡しながら登場。主人公の中村信次郎役を演じた大泉は「事務所の携帯サイトにファンの方からメールが来て、そこに2、3回見ていただいた方がいらっしゃいました。ハマることはこのことかと思いましたね」と感謝の言葉を口にしながら「私は褒められるのが好き。朝やっているドラマ(NHK連続テレビ小説『まれ』)で『お前が悪すぎるから娘が可哀想』とか評判が悪いんです。『信次郎さんカッコ良かった』と言われて本当によかったですよ」と本作のヒットはもちろん、劇中で演じたキャラクターの評価に安堵した様子だった。その大泉は、4月に行われたプレミア試写会の舞台あいさつでセクハラ疑惑が向けられたが、「陽月さんは、なぎなたのシーンがあって、エアーで練習してたものだから『僕をなぎなただと思って練習して!』と言ったらセクハラだと……」と説明。すると陽月が「そんなつもりで言ってなかったんです。セクハラって言われ、何て失礼なことを言ってしまったんだと」と反省の言葉を口にしながら「すごく緊張していたので、大泉さんが気遣って下さってお題を出してくださったのかと。本当に大泉さんは皆さんの緊張をほぐしてくれる存在でした」と大泉を褒め称えていた。
2015年06月05日映画『駆込み女と駆出し男』のヒットを受けて主演の大泉洋をはじめ、共演の陽月華、原田眞人監督の3人が6月4日(木)舞台挨拶に登壇。陽月さんは先日の舞台挨拶における「大泉洋セクハラ疑惑」について改めて真相を語った。現代の2倍もの離婚率だったと言われる江戸時代に、離婚を望む女たちの駆け込み寺として存在した東慶寺。寺に集う女たち、彼女たちを連れ戻そうとする男たち、離婚調停人として奔走する主人公の信次郎らの悲喜こもごものドラマが展開する。大泉さんはご機嫌な様子で客席で大入り袋を配って練り歩く。自身の元に届くファンからのメールも作品や信次郎について称賛するものばかりだそうで「私はとにかく褒められるのが好き!寸暇を惜しんでみなさんからのメールを読んでます」と明かす。特に現在放送の朝ドラ「まれ」のヒロインの父親役に関しては、あくまで役とはいえ「『お前がダメだから娘が苦労してる』なんて言われることもある。評判がものすごく悪い!」とのことで、正反対に女性たちのために働く信次郎が評価されることに「株が上がっていいですね!」と満面の笑みを浮かべていた。陽月さんは映画の中では東慶寺の院代として常に頭巾を巻いており、大泉さんから「きみは今日はずいぶん(観客を)だましてるね」と突っ込まれると「頭巾がないと監督からも毎回『誰だ?』って言われるんです…」と恥ずかしそうに語っていた。そんな陽月さんに対し、大泉さんがセクハラを働いたとして大きなニュースとなったのが先日の舞台挨拶。薙刀を持たない“エアー”状態で、薙刀を振る練習をしていた陽月さんに大泉さんが「僕の腕を薙刀だと思って練習しなさい」と腕を差し出したというのだが…。この発言でワイドショーやネットニュースで「大泉、セクハラ?」と大々的に報じられる羽目になったのだが、陽月さんは「(発言は)そんなつもりじゃなかった」と大泉さんのセクハラを否定し「緊張していた私に気を遣ってお題を出してくださったんだと思います」と語る。一方で大泉さんは、報道を振り返り、憤慨しつつも「真実はその通りなんです。この人、こんなキレイな感じで立ってるけど、実は面白い人で、イジればイジるほど出てくる。どうなるのかと化学変化が楽しみで言った」と半ば、セクハラ疑惑報道を肯定…!?さらに陽月さんが「大泉さんは女性ばかりの現場で“アニキ”のような存在で、緊張をほぐしてくださった」と大泉さんを擁護する。そして「お題で試されていた」「物ボケのネタをもらったと思った」と意外にも笑いを追求する熱い姿勢を見せ、会場は見た目とのギャップに笑いと驚きに包まれていた。本作は6月10日に幕を開ける「トロント日本映画祭」のオープニング作品として上映されるほか、「上海国際映画祭」のパノラマ部門への出品も決定!原田監督がトロント入りすることも明かされた。海外の観客の反応が気になるが、大泉さんは、かなり速いセリフ回しが特徴の本作で自身のスピーディな掛け合いにどんな英語字幕が付くのか気になるよう。「無駄にやたら喋っているヤツに見えたら困る…」とあくまで自身の見え方が心配のようで、再び会場は笑いに包まれた。原田監督は、改めて本作について「いまの政権が強権発動しようとしていますが、ひょっとしたら(女性や弱者が虐げられていた)天保の時代に返るようなところがあるかもしれない。この時代、庶民はどうやって苦しみに対し、戦って道を見出したのか?“いま”につながっていくところがあると思う」と力強く語る。また、観客動員数が60万人を突破したことを受け、100万人突破でもう一度キャスト陣も出席しての舞台挨拶を行うことを約束。さらに「200万人を超えたら続編を作ります」と宣言し会場はわき立った。『駆込み女と駆出し男』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年06月04日映画『駆込み女と駆出し男』のヒット御礼舞台あいさつが6月4日に開催され、主演の大泉洋、共演の陽月華、原田眞人監督が登壇した。その他の画像井上ひさしの『東慶寺花だより』(文春文庫刊)を原案とした本作。現代よりも離婚率がずっと高かったという江戸時代を舞台に、離婚のための“駆込み寺”にやってきた女たち、そこで“離婚調停人”として働く主人公らが織りなすドラマを描き出す。大泉は興行収入10億円突破に満面の笑みで、客席を練り歩き、大入り袋を手渡す。数字上だけでなく、観客の満足度も高く、大泉の元にもファンから多くの感想メールが届いているよう。「とにかく私はほめられるのが好きなので、寸暇を惜しんでみなさんからのメールを読んでます!」とご機嫌だった。陽月が以前の舞台あいさつで、現場で手に何も持たずに薙刀を振る練習をしていたところ、近づいてきた大泉に「僕の腕を使ってやってごらん」と言われたと語り、「大泉洋セクハラ?」といった見出しが躍り、ワイドショーをも賑わせる事態に陥った。陽月は改めて「そんなつもりじゃなかったんです。大泉さんは、女性の多い現場で兄貴のような存在で、緊張をほぐしてくれたんです」と申し訳なさそうに大泉のセクハラを否定。だが、当の大泉は釈明するかと思いきや「まあ真実はその通りなんですが…」と報道を肯定!?「こんなキレイな感じで立ってるけど、この人は面白い人なんです。いじればいじるほど出てくるので、どうなるか化学変化が楽しみで言ったんです」と発言し、会場は笑いに包まれる。陽月は陽月で「ものボケを試されていると思った」「お題を出されていると思った」など意外なボケキャラへの熱意をのぞかせ、美しい容姿とのギャップに会場は驚きに包まれていた。原田監督はすでに60万人を突破したことを受け、100万人突破で再びキャスト陣を引き連れての舞台あいさつをすることを約束。さらに「200万人を超えたら続編を作ります」と宣言し、会場には期待を込めた拍手がわき起こった。『駆込み女と駆出し男』公開中
2015年06月04日ぱどは6月3日、主婦が選ぶ「今期のドラマで好きなキャラクター」の調査結果を発表した。調査は5月19日~26日、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県在住で20~70代の子どもがいる主婦477人を対象にインターネットで行われた。○好きなキャラクター1位は「蒲原希子(木村文乃)」「今期、見ているドラマは?」と聞いたところ、1位『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(TBS)(42.8%)、2位『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ)(41.5%)、3位『アイムホーム』(テレビ朝日)(37.5%)、4位『Dr.倫太郎』(日本テレビ)(29.8%)、5位『アルジャーノンに花束を』(TBS)(28.3%)、6位『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ)(24.9%)、7位『連続テレビ小説 まれ』(NHK)(21.8%)、8位『心がポキッとね』(フジテレビ)(21.2%)、9位『天皇の料理番』(TBS)(16.1%)、10位『ドS刑事』(日本テレビ)(14.5%)という結果になった。さらに「今期のドラマの好きな『主役』キャラクターは?」と聞くと、1位「蒲原希子(木村文乃)」(『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』) 、2位「倉田健太(相葉雅紀)」(『ようこそ、わが家へ』)、3位「日野倫太郎(堺雅人)」(『Dr.倫太郎』)、4位「家路久(木村拓哉)」(『アイムホーム』)、5位「白鳥咲人(山下智久)」(『アルジャーノンに花束を』)という結果に。また「今期のドラマの好きな『脇役』キャラクター」には、1位「小田寺毬絵(檀れい)」(『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』)、2位「津村徹(大泉洋)」(『連続テレビ小説 まれ』)、3位「後藤みどり(安達祐実)」(『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』)、「今期のドラマのキャラクターで一番のハマリ役」には、1位「日野倫太郎(堺雅人)」(『Dr.倫太郎』)、2位「倉田健太(相葉雅紀)」(『ようこそ、わが家へ』)、3位「小田寺毬絵(檀れい)」(『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』)、「今期のドラマのキャラクターで一番の憎まれ役」には、1位「真瀬博樹(竹中直人)」(『ようこそ、わが家へ』)、2位「相沢るり子(高畑淳子)」(『Dr.倫太郎』)、3位「渡辺幹夫(生瀬勝久)」(『医師たちの恋愛事情』)が選ばれた。「来期のドラマで見たい芸能人、その人に演じてほしいキャラクターや役柄は?」の問いには、1位「福山雅治」(役柄: 父親、ちょっとかっこ悪い役、ホスト、医師)、2位「堺雅人」(役柄: アクの強い役、悪役、誰かとライバルの役、学校の先生、ヤクザ)、3位「福士蒼汰」(役柄: 爽やかな好青年、性格の悪い企業戦士、不倫する役、裏の顔がある役)が票を集めた。
2015年06月04日『時をかける少女』(’06)、『サマーウォーズ』(’09)、『おおかみこどもの雨と雪』(’12)と、手がけた作品すべてが傑作として評価され、いまや世界で最も注目を集めるアニメーション映画監督となった細田守監督3年ぶりの最新作『バケモノの子』。このたび本作の主題歌が、「Mr.Children」の楽曲「Starting Over」に決定した。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった…。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などあらゆる世代が共感できるエンターテイメントのすべての要素が詰まった本作。映画製作陣はその主題歌を、日本を代表するアーティスト「Mr.Chirdren」に依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日(木)に発売となる「Mr.Chirdren」のニューアルバム「REFLECTION」に収録される「Starting Over」を聴いたところ、歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現していると絶賛し、本作の主題歌になることが決定したようだ。この決定に当たり、「Mr.Chirdren」の桜井和寿は「凄い映画を観てしまった。 1人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった。 この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」と喜びのコメント。細田監督も「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と語ると共に、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの『新たな出発』という意味を噛み締めて、どうぞ聴いてみてください」とコメントを寄せている。役所広司、宮崎おあい、染谷将太、広瀬すず、津川雅彦、リリー・フランキー、そして大泉洋と、錚々たる顔ぶれが揃う声優陣に負けない豪華なアーティストの参加に、ファンならずとも本作への期待が高まることは間違いないだろう。『バケモノの子』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:バケモノの子 2015年7月11日より全国東宝系にて公開(C) 2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日7月11日に公開される、細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』の主題歌に、Mr. Childrenの「Starting Over」が起用されることが明らかになった。「すべての世代が楽しめる夏休みの国民映画」として制作が進められている本作だが、製作陣は、この作品コンセプトから日本を代表するアーティストであるMr. Childrenに主題歌を依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日に発売されるMr. Childrenのニュー・アルバム『REFLECTION』収録の「Starting Over」を聴いたところ、「歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現している」と絶賛し、映画の主題歌に選ばれたという。Mr. Childrenの桜井和寿は、「すごい映画を見てしまった。 一人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と作品の感想を語り、「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せている。一方の細田監督は、「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と主題歌決定を喜び、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの"新たな出発"という意味をかみしめて、どうぞ聴いてみてください」と呼びかけた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日女優の土屋太鳳が、世界一のパティシエを目指す能登育ちのヒロインを演じるNHK連続テレビ小説「まれ」。ようやく横浜でパティシエ修業を始めたのもつかの間、Xmasケーキのトラブル、“キッス”騒動に、能登での三角関係、結婚騒動など、怒濤の展開となっている本作のロケ取材会が、石川県珠洲市の塩田にて開催。土屋さん、幼なじみ役の山崎賢人、門脇麦ら豪華キャスト陣が一挙に勢ぞろいした写真とコメントが到着した。石川県・能登に家族と共に移住してきた少女・津村希(土屋さん)が、世界一のパティシエを志して修行を積む姿と周囲の人々との温かい交流を描く本作。5月11日の第7週から「横浜編」がスタートし、ついにパティシエという自分の夢に向かうべく、気難しい変わり者のオーナー・池畑大悟(小日向文世)のフランス菓子店「マ・シェリ・シュ・シュ」に1か月のお試しで採用された希。池畑の妻・輪子(りょう)や息子の大輔(柳楽優弥)ら個性的な面々と過ごしていたが、お試し期間の結果は、不合格。そんなとき、父・徹(大泉洋)と母・藍子(常盤貴子)の離婚騒動の知らせを受け、急きょ能登に戻ってきた希を待っていたのは、幼なじみの圭太(山崎さん)と一子(清水富美加)とのぎくしゃくとした三角関係。さらには、弟の一徹(葉山奨之)が突然、結婚を宣言!その相手は、希の幼なじみのみのり(門脇さん)だった……。父母の離婚騒動に加え、一子に突きつけられた圭太への思い、一徹とみのりとの交際発覚&結婚宣言、さらには横浜から “キッス”騒動の相手の大輔までやってくるなど、能登は再び騒がしくなってきた様子。東京でのスタジオ収録を挟んで、今回、久々の能登ロケとなっただけに、希役の土屋さんは「懐かしさと安らぎで胸がいっぱい」と話し、山崎さんも「ロケで能登に来たというよりも、能登に帰ってきたという感じがしています」と、うれしそうにコメントを寄せた。能登の人たちの、他人の夢も“ほおっておけない”温かさを再び目の当たりにした希が、この後、混迷する自身の夢、そして恋にどんな決断を下していくのか。これから先の展開にも注目が集まる。<出演陣コメント>土屋太鳳(津村 希 役)能登に帰ってきて、「ただいま!」という気持ちでいます。能登にはこれまでも、公開収録などで何度か来ていますが、「まれ」のロケで訪れるのは久しぶりで、懐かしさと安らぎで胸がいっぱいです。収録現場は本当の家族といるみたいな感じで、ドラマの後半もしっかりみんなで「まれ」を生きていきたいと思っています。大泉 洋(津村 徹 役)久しぶりに能登に来て、いつものホテルでスタッフに迎えてもらったときに「ただいま」と言ってしまいました。「能登はやさしや土までも」と言いますが、本当にやさしさを感じましたね。雨男のわりに今回は天気がいいので、気持ちよくロケをしています。常盤貴子(津村 藍子 役)前回のロケはまだ放送前で、「まれ」というドラマがどういうものかわからない段階でしたが、今回は役どころもわかってのロケで、「藍子さん!」とか「希ちゃんのおかあさん!」と能登の皆さんに迎えていただくことを、本当にうれしく思っています。葉山奨之(津村 一徹 役)久しぶりに能登に帰ってきて、食べものがおいしいので、本当にがんばれます。こちらに帰ってきたら、一徹と呼ばれることが増えてきました。先日も、「徹さんがしっかりしていないので、一徹がしっかりしなさい」言われ、一徹としてしっかりしようと思いました。山崎賢人(紺谷 圭太 役)今回、ロケで能登に来たというよりも、能登に帰ってきたという感じがしています。今回、このタイミングでロケに来られたので、後半のスタジオでの収録では、能登での経験をしっかり感じて、撮影に臨みたいと思っています。門脇 麦(寺岡 みのり 役)去年の10月以来で、そのときもすてきな印象でしたが、今回も美しい景気とおいしいごはんがあってすてきだなと思っています。今回のロケでは、スケジュールが埋まっているわけではありませんので、日々浄化されています。高畑裕太(角 洋一郎 役)最初に能登に着いたときに「ただいま」って思いました。NHKのスタジオ内では味わえない生の空気感を感じで、みんなで海がきれいだね、緑がきれいだね、食べものがおいしいねって言いあって、ロケに臨んでいます。田中 泯(桶作 元治 役)ここの塩田の主です。私は2月の寒い時期以来の能登でした。私、山の中に住んでいるので、海のさまざまなにおい、砂地に立つといったかけがえのない経験をさせてもらっています。すべてがうれしいという思いでいます。田中裕子(桶作 文 役)いつも午前7時に輪島漁港で「まれ」のオープニングテーマが流れます。今日も、まだ寝たいのに。皆さん早起きなんですね。本当に地元の皆さんに応援していただいているなと思いながら、歌を聴きながらまた寝ました。連続テレビ小説「まれ」は毎週(月)~(土)8時~8時15分ほかNHK総合、NHK BSプレミアムにて放映。(text:cinemacafe.net)
2015年05月29日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦らを迎え、伝説の未確認生物を求める探検隊の姿を描く『探検隊の栄光』。このほど、本作の主題歌を「ガッツだぜ!!」、「バンザイ ~好きでよかった~」など、魂を揺さぶる歌で日本中に元気を与えてきた「ウルフルズ」が担当することが分かった。落ち目の俳優となった杉崎(藤原竜也)が俳優人生を賭けて新境地を開くべく、伝説の未確認生物(UMA)「ヤーガ」を求め秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑戦し、様々な問題にぶつかりながらも隊長そして俳優としても成長していく姿を描く。原作は、ベストセラー「ちょんまげぷりん」の著者・荒木源による同名タイトル「探検隊の栄光」(小学館刊)。麻生久美子&大泉洋W主演の『グッモーエビアン!』を手掛け、2016年に風間俊介&松岡茉優出演の『猫なんかよんでもこない。』の公開を控えた山本透が監督を務める。杉崎と共に秘境に挑む番組スタッフには、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー役ユースケ・サンタマリア、行き当たりばったりで大雑把なディレクター役小澤征悦ほか、田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介(ななめ45°)ら個性派キャストが集結している。今回主題歌に決定したのは4年半の活動休止を経て昨年より再始動した「ウルフルズ」の新曲「ボンツビワイワイ」。“ボンツビワイワイ”は造語で“Born To Be ワイワイ”の略。生まれながらのパーティ野郎のイメージでつけられたという。探検の中で起きるアクシデントや、出会った人たちと関わるうちに隊長としての自覚も芽生え“真剣”に番組作りに取り組む姿と、トータス松本のパワフルで魂のこもったボーカルが重なり、作品をより一層盛り上げる。『探検隊の栄光』は2015年秋全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年05月25日昨年好評を博したドラマ「ごめんね青春!」や、大泉洋の青年時代を演じた『ぶどうのなみだ』、黒島結菜とW主演した『あしたになれば。』で、その存在感と演技力が大きな注目を集めている若手俳優・小関裕太。このほど、彼の主演映画『Drawing Days(ドローイング・デイズ)』が、6月に開催される「小関裕太20th BirthDayスペシャルイベント」にて上映されることが分かった。社長と従業員が1人だけの、古びた街の電器店「マツダ電気商会」で働く浦瀬夏生(小関裕太)のもとへ、九州の母親から、弟が国立大学に合格したという電話がかかってくる。弟の合格を喜びつつも、歯切れの悪い夏生。母親は夏生が一流電気会社で社長の片腕として働いていると勘違いしているが、彼は本当のことを言い出せずにいた。夏生の狭いアパートには、ところ狭しと並べられた画材がある。夏生は地元の工業高校を卒業したが、親も社長の昭治(古舘寛治)も知らない、絵を描く趣味があった。給料をほとんど画材購入に使ってしまい、貯金がない夏生は、家賃の更新と弟の合格祝いを買うため給料を前借りしたいと昭治に申し出る。あるとき、夫を亡くし「ルームシェアをする」と言い出した倉持佳乃(根岸季衣)と娘・ひかり(須藤理彩)の言い争いを耳にした昭治は、夏生を佳乃に紹介する。かくして、60歳と19歳の奇妙なルームシェアが始まり…。主演を務める小関さんといえば、NHK教育テレビ「天才てれびくんMAX」でレギュラーを務め、ミュージカル「テニスの王子様」菊丸英二役で人気が拡散。2013年には舞台「FROGS」で初主演を務め、近年は「ビター・ブラッド~最悪で最強の親子刑事~」「ごめんね青春!」などのドラマで印象的な役を演じる一方、『ぶどうのなみだ』『あしたになれば。』と映画にも立て続けに出演。今年は主演作『空と海のあいだ』の公開も控える注目男子だ。監督・脚本を手掛けるのは、昨年公開の『小川町セレナーデ』で監督デビューを果たし、同作で「新藤兼人賞・銀賞」を受賞した新進気鋭の原桂之介。共演陣には、古舘寛治、須藤理彩、根岸季衣ら実力派俳優が勢揃いし、穏やかな光と海辺の町・神奈川県三浦市を舞台に素朴で温かい物語を紡ぎだしている。本作は、東京・6月6日(土)、大阪・7日(日)に開催される小関さんの「20th BirthDayスペシャルイベント」にて第1弾上映が行われることが決定。俳優として新たな境地を開拓し、これからの活躍が期待される小関さんの姿を、間近で目にすることができそうだ。『Drawing Days』は6月6日(土)東京・新宿明治安田生命ホール、7日(日)大阪・朝日生命ホールにて上映。(text:cinemacafe.net)
2015年05月24日公開中の『駆込み女と駆出し男』で主演を務めた大泉洋と、戸田恵梨香のクランクアップの模様を収めた特別映像が公開になった。クランクアップ動画本作は、『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督が江戸時代の離婚事情を描いた時代劇。大泉は、縁切り寺と呼ばれる鎌倉の東慶寺に駆込んでくる女性たちの手助けをする主人公・信次郎を演じ、戸田はある事情から離縁を求めて駆込んでくるうちのひとり、じょごを演じている。特別映像の前半は大泉のクランクアップ時の動画で、円覚寺の和尚を演じた麿赤兒と並び、原田監督から花束を受け取る姿が映されている。監督やスタッフから労いの拍手が送られる中、大泉は「最後の最後にずいぶん間違えてしまって申し訳ありません」「悔しいなぁ、本当に…」と本音を漏らしつつも、「十分やりました」と、畳み掛けるようにたくさんの台詞を話す主人公を演じきり、安堵の表情を浮かべている。そんな大泉とは別のシーンで撮影終了を迎えた戸田は、「じょごじょごじょご…」と役名を呼びながら駆け寄ってくる監督から「見事に一発で決めたよ。CGがいらなくなったよ」と賞賛され笑顔に。花束を手に監督と記念撮影する戸田の充実した笑顔など、ふたりの表情が印象的な映像になっている。『駆込み女と駆出し男』公開中
2015年05月20日「出来上がりを観て、原田監督は本当に天才だなと思いました」と手放しの感想を漏らす大泉洋。原田眞人監督の『駆込み女と駆出し男』で、大泉は“駆込み女”たちと出会う主人公の“駆出し男”中村信次郎に扮し、圧倒的なスピードのセリフ回しやコミカルさだけでなく、人を包み込むような穏やかな魅力をいかんなく発揮している。本作を「何かを迷っている人にとっては背中をひと押しされる感覚があるんじゃないですかね」という大泉に話を聞いた。その他の写真原案は井上ひさしの時代小説。江戸時代、離縁(離婚)したい妻は、幕府公認の寺・東慶寺に駆込んだ。まず行われるのは離縁調停人による聞き取り調査。御用宿の源兵衛(樹木希林)のもとに居候することになった、見習い医者かつ駆出し戯作者の信次郎は、そこでさまざまな事情を抱えた女たち(戸田恵梨香、満島ひかり)と出会う。原田監督と初めて組んだ大泉は現場を次のように振り返る。「監督はワンシーンを止めずに撮るスタイルなんです。とにかくお芝居の勢いを大事にする。ルールは、どれだけ間違っても芝居を止めないでという点だけ。気持ちが繋がりやすいので、やっていて楽しいですよ。ただ長いシーンの頭から最後までを何回もやる必要があるので、体力的にはキツイですけど(笑)」。かなりの尺を回した感覚があったが、完成した作品を観てビックリしたという。「とにかく展開が速い。セリフ回しも速いし、編集のテンポもすごく速い。まるでジェットコースターに乗っているような感覚。時代劇にそういうイメージがなく、撮影の感覚では、この映画、4時間になるんじゃないかと思うくらいだったんですけど、監督は最初から、2時間ちょっとだと話されていました。編集の妙というんでしょうか。本当に素晴らしくて。美しい景色はゆっくり見せてくれるし、テンポが速いところは畳みかけてくる。その緩急がとっても気持ちよかったですね」と笑みを見せた。自らを、「(舞台挨拶などで)人前に立つからには笑わせたいんですよね。面白いから人前に立っているんだという人でありたいんです。そこはちょっと純粋な役者の方とは考え方が違うかもしれません」と語る大泉洋だが、今や“しゃべり”だけでなく、皆が認める一級の俳優なのは説明不要。むしろ役者・大泉からは笑いというより、人の温かみや“可笑しみ”、さらにはペーソスまでが感じられる。観る者を笑わせ、泣かせ、引き込み、感動させる。その快進撃は留まるところを知らない。『駆込み女と駆出し男』公開中スタイリスト:九(Yolken)、ヘアメイク:西岡達也(vitamins)取材・文・写真:望月ふみ
2015年05月18日映画『駆込み女と駆出し男』の初日舞台あいさつが16日、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで行われ、キャストの大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治が出席した。全国公開中の本作は、井上ひさしの小説『東慶寺花だより』を元に実写化した時代劇。江戸時代後期、離縁を求める女たちが駆込んでくる縁切寺・東慶寺。劇作家に憧れる見習い医者の信次郎(大泉)は、そんな訳あり女たちの再出発を手助けしていく――というストーリーで、監督を『わが母の記』の原田眞人が務めている。舞台あいさつで、共演者の樹木希林のビデオメッセージが流れると、劇中で対面する内田が、「樹木さんがずっと目をつぶっていて。時々、ハッと目を開けてくれるんですけど」とエピソードを明かし、大泉は「本当は寝てたんじゃねーか? 死んでるんじゃないかって時もあったもんね」と含み笑い。写真撮影では、江戸時代に誕生した"鏡開き"が行われたが、満島が、「あっ!」と言いながらフライングし、大泉は、「ちょっと酒臭いんですけど~!」と突っ込んで笑いを誘っていた。また、戸田演じるじょごの"暴力夫"重蔵役の武田は、金髪に派手なスーツを合わせたチャラ男風の衣装で登場。「今日も悪そうですね。悪そうだ~この人!」と大泉に突っ込まれた武田は、「暴力の引き出しが無いし、本当に嫌だった」と苦笑い。劇中では迫真の暴力シーンを見せているが、戸田から、「やり方が上手で全然痛くなかった。ありがとうございました」とお礼を言われるも、大泉は、「何してくれてんだ、この野郎! 自分に無いと出来ないでしょ?」とチクリ。そのやり取りに、武田は、「それでいまだに独身とかでは無いからね!」とタジタジだった。
2015年05月17日日本映画界を代表する名匠・原田眞人監督が5月16日(土)に、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた『駆込み女と駆出し男』の初日舞台あいさつに出席。「素晴らしいキャストとクルー、全員が大傑作を作ったと思っております。今後、この大傑作を皆さんの力で名作に育てていただければ。長い目で応援願います」と初の時代劇に強い自信を示した。初日舞台挨拶その他の写真江戸幕府公認の縁切寺に、さまざまな事情を抱えながら離縁を願う“駆込み女”たちと、その手助けをする“駆出し”の医者が、悲喜こもごもの離婚調停を繰り広げる人情時代劇。井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案に、原田監督がメガホンをとった。舞台あいさつには原田監督をはじめ、主演の大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治が出席。苦労したシーンを問われると、「首をつられるシーンですね。監督の『カット』の掛け声が遅くて、スタントマンさんがいらっしゃるのに、僕自身がつられてしまって」(大泉)、「ひかりちゃんを背負って、石階段をかけあがるシーンで、足がガタついちゃって。でも監督のカットが遅くて…」(戸田)と同様の“クレーム”が原田監督に届く場面もあった。これに対し、原田監督は「モニターを見ていると、いい表情をしているから、もっと膨らませたくなってしまう。こちらとしては『もう少しで主演賞!』と応援しているつもり」と釈明。すでに続編の構想もあるといい、「ちょうど映画のPRで大泉さんが出ていた番組をヒントに、江戸の学者たちに大泉さんが囲まれて、それが夢だと気づくシーンで始まる」と具体的なアイデアも披露していた。この日は現在、第68回カンヌ国際映画祭に出席中の樹木希林から、ビデオメッセージが届いた。『駆込み女と駆出し男』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年05月16日大泉洋が主演する『駆込み女と駆出し男』の初日舞台挨拶が5月16日(土)、都内で行われ、大泉さんをはじめ、共演する戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治、原田眞人監督が出席した。雨男で知られる大泉さんは、冒頭「やっぱり今日も雨が降りまして…。実は数日前から天気予報で『今日は雨』だと知り、がく然としておりました」と苦々しい表情。一方、そんな大泉さんの声を聞き、満島さんは「大泉さん、マスコミさんがいると、ずいぶん声がイケメン風なんですね」と驚きが隠せない様子。戸田さんは「大泉さんの次だと、話しづらい」と苦笑いだった。離婚率が現代の約2倍だったと言う江戸時代を舞台に、夫との離縁を願う“駆込み女”たち相手に、幕府公認の駆込み寺に居候する“駆出し”の医者が離婚調停を買って出る。井上ひさしの時代小説を原案に、原田監督が時代劇に初挑戦した。「ここにいる全員、そしてスタッフ、キャストが傑作を生みだしたと思っている。これを傑作から名作に育ててくださるのは、皆さんのお力」と手応え十分の原田監督。実は先日、大泉さんが映画PRのために出演した情報バラエティ「ホンマでっか!?TV」を見ていて、アイデアが浮かんだと言い「大泉さんが学者さんに責められていたでしょ?続編は同じように江戸の学者たちに、大泉さんが責められて、それが夢だと気づくシーンで始めたい」とかなり具体的な構想も。さらに「門倉さんには出てもらう」と経済学者・門倉貴史さんの起用まで語っていた。現在、第68回カンヌ国際映画祭に出席中の樹木希林からは、ビデオメッセージが到着。2月に行われた完成披露会見では樹木さんが「大泉さんとのやりとりで印象的なことはなかった」と語り、先月開催された完成披露イベントでは大泉さんが、「とてつもないムードをもった人」「希林さんの話は、ブラックな会話が多くて、ここじゃ言えないものばかり」と逆襲するなど、二人は因縁(!?)の相手だが、この日届いた樹木さんのメッセージは、作品に対する称賛に終始しており、両者のスクリーン越しのバトルは起こらなかった。『駆込み女と駆出し男』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月16日ここ数か月、朝のお茶の間を最もイライラさせている男。NHKの連続テレビ小説「まれ」のダメな父親が見事なまでに板についている大泉洋。15分という短い時間の中で“きっちりと”視聴者の怒りの炎に油を注ぎつつ、その流れでヒロインや周囲の人間を心配、応援する気持ちにさせてしまうのは、この男の高い演技力があってこそである。そんな大泉さんが、ドラマとは打って変わって、ダメ男たちから逃れてきたワケありの女たちを救うヒーロー(?)を演じているのが映画『駆込み女と駆出し男』である。2010年にこの世を去った人気作家・井上ひさしが晩年に11年をかけて紡いだ小説「東慶寺花だより」を原案にした本作。実は現代よりも離婚の数が2倍もあったと言われる江戸時代、離婚を望む女たちのための駆込み寺となっていた鎌倉・東慶寺に集った者たちの笑いと涙のドラマを描き出す。大泉さんが演じるのは、離婚を望む女たちを一時的に預かる御用宿「柏屋」で“離婚調停人”を務める信次郎。見習い医者であり戯作者でもある信次郎は、様々な事情や過去を抱える女たちと接し、彼女たちを助けていくのだが、目を瞠るのは大泉さんの“受け”の芝居。戸田恵梨香、満島ひかりらが演じる女性キャラクターの個性、その魅力が大泉さん演じる信次郎とのやりとりの中でグイグイと引き出されていくのが分かる。先述の朝ドラの「まれ」然り、とぼけたコミカルな芝居で自身も存在感を放ちつつ、共演陣のキャラクターを浮かび上がらせるのは、この男の“本領”とも言えるが、当人は「意識してやっているわけではない」という。「僕自身は、満島さん自身を立たせてあげようという思いで芝居するわけではないです。単純に“役”としてですね。満島さんが演じて出来上がった“お吟”さんという女性がいて、この人と対峙した信次郎がどうなるか?というだけで、あくまで映画としてそのシーンを成立させるためにどうすればいいのか?を考えます。だから相手のお芝居を見るまでは事前に自分の芝居を固めることもないですね。結果として共演者の“役”がシーンの中で立てばいいなとは思ってます」。一方で、信次郎の憎めないキャラクターが生き生きと浮かび上がってくるのが、「柏屋」の主人・源兵衛を演じた樹木希林や番頭の妻・お勝を演じるキムラ緑子らベテラン女優とのシーン。大泉さんはまず、樹木さんとの共演について「すごいとしか言いようがない。人間国宝を見ているようだった」と振り返る。「こんな機会はめったにないという気持ちで(樹木さんの芝居を)見てましたね。何を言っても面白くておかしみがある。人間国宝の落語を聞いてるようで、特に何って面白いことを言っているわけじゃないはずなのになぜか面白い。でも決めるところはしっかりと決めて、シリアスなお芝居もされるんです。現場は本当に和気あいあいとしてて、とにかく寒いからみんなで集まって火にあたるんですけど、そういう時の希林さんの話は、わりとゴシップが多いんです(笑)。あとはモノマネですね…。やたら似てるし最高に面白いんですけど、非常にブラックなモノマネ――メディアでは話せないものばっかりなんですけど(笑)」。メガホンを握ったのは『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』などで知られる原田眞人監督。これが時代劇初挑戦であり、大泉さんとも初タッグとなった。「撮影中は言ってくれず、その後のキャンペーンを一緒に回っている時に教えてくださったんですが、原田監督は井上ひさしさんの原案小説を読み終える頃には『信次郎役は大泉くんしかいない』と思っていたそうです。僕が喋りまくる『ドレッサー』という舞台(作・演出:三谷幸喜)があるんですが、それを見てくださって『大丈夫だ』と。現場でも原田監督からお芝居に関して『もっとこうして』というお話はほとんどなかったですね。『ゴチャゴチャ言うより、大泉くんに好きにやってもらった方がいいと思ってた』と仰ってました」。大泉さんにとってはNHK大河ドラマ「龍馬伝」、映画『清須会議』に続く時代劇出演。キムラさんと2人で話し合いながら、稽古を重ねて作り上げたという狭い布団部屋でのシーンなどを例に挙げ、大泉さんは原田監督の現場を「舞台の稽古的」と評する。「『龍馬伝』で大友(啓史)監督の演出を経験していますが、共通するところがありましたね。ワンシーンを止めずに撮り続ける。カメラを据え置いて『ここからここまでのカット』という撮り方ではなく、とにかくお芝居の勢いを大事にする。『龍馬伝』で大友監督と会った時に、非常に面食らったんですが、その経験があったから今回は面食らわずにいられました。カメラがどう動くか分からない中で、役者は縦横無尽に動いて好きにやっていい。ルールはひとつ、どんなに間違っても芝居を止めないこと。(この手法は)役者にとっては2つの面があって、楽しいことは楽しいんです。止めないので気持ちは繋がりやすいし、『前のカットでこれを右手に持っていたので…』といった細かい部分を気にしなくていいので気持ちよく演じられます。その代わり、そのワンシーンを何度も演じないといけないんです。どこをどう繋いで編集するのか分からないので、頭から最後まで何度もやる。体力的にはすごくキツかったですね」。芝居の勢い、役者の息吹を大切にしつつ、巧みな編集で繋ぎ合わされて完成した本作に大泉さんは驚きを覚え「これまでにない時代劇」と言うべき面白さを感じたという。「とにかくビックリしましたね。展開が早くて。実際のセリフ回しも速いんですが、編集のテンポも速いのでジェットコースターのよう。時代劇と言うと、じっくりゆっくり進むというイメージだったので…。撮影当初は4時間になるんじゃないか?というくらいの量があったんです。でも監督は『2時間ちょっとだ』とおっしゃられていて『どうやって?』と思ってたんですが…。決してバッサバッサとシーンを削ってるわけでもないし、映像をきれいに見せるところはゆっくりときれいに見せてくれる。編集の妙と言いますか、早いところは畳みかけてきて、緩急が気持ちいい作品。原田監督は本当に天才だなと思いました」。戯作者の卵である信次郎は、“離婚調停人”という役回りを人間を知る絶好の機会、ドラマの宝庫と捉えつつも、いざ仕事を始めると、時に命の危険も顧みず、女たちのためにあれやこれやと世話を焼く。あふれんばかりのサービス精神は、大泉さん自身とも重なる…いや、むしろこれこそ、この男を語る上で欠かすことのできないポイントである。大泉さんが出席した記者会見やイベントのニュースがポータルサイトのトップに掲載され、多くのアクセスを記録することがいかに多いか!「人気俳優だから」というだけが理由ではない。時に共演の女優からネタにされ、些細な発言をツッコまれ、イジられつつ、それが大きなニュースとなる。「常に“面白い人”でありたい。僕が人前に出た時に考える事は単純に笑って帰ってほしいってことだけなんです」――それが大泉洋のスタンスである。「人前に立つからには笑わせたいんですよね。『面白いから人前に立っている』という人でありたい、そこは純粋な役者さんとは考え方が違うのかもしれません。『面白かったね、大泉』と笑ってお客さんに帰ってほしい。以前『東方神起』のライヴを見に行ったんですが、トークがすごく面白くて、韓国の人なのに日本語でしっかり笑いを取ってるんです。そこで何を思ったかというと、僕が韓国語を話せたら、韓国人だって笑わせられるんだということ。それをマネージャーに言ったら『それは韓国語を覚えて韓国映画に出たいって話じゃないんですか?』と。確かに、そうは思わなかったんですよねぇ。咄嗟に思ったのは“韓国人を笑わせたい“だったんですよね(笑)。やっぱり根っこにあるのは『人を笑わせたい』ってことなのかな笑)」。ヘアメイク:西岡達也(vitamins) Nishioka Tatsuyaスタイリスト:九(Yolken) Kyu(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月15日作家・井上ひさしによる時代小説「東慶寺花だより」を原案に『わが母の記』の原田眞人監督が大泉洋主演で映画化した『駆込み女と駆出し男』。このほど、堀切屋三郎衛門役を演じる堤真一の独占インタビュー映像がシネマカフェに到着した。江戸時代――時は老中・水野忠邦による“質素倹約”の天保の改革真っ直中。鎌倉に建つ東慶寺は、幕府公認の駆込み寺(縁切寺)として離縁を求める女たちの最後の砦。だが、女たちは駆込み後、御用宿にて聞き取り調査をし、夫を呼び出した上で離婚の意志(三行半を書くか否か)を確認。夫が三行半を書かない場合に東慶寺へ入山し、2年の修行を経て、晴れて離婚成立、という過程を経なければならなかった。戯作者に憧れる医者見習いで、御用宿・柏屋の居候である信次郎(大泉洋)は、男のような名前を持つ柏屋の女主人、源兵衛(樹木希林)とともに男と女のもつれた愛の糸を解き、訳あり女たちの人生の新たな出発を手助けすることに…。離婚率が現代の約2倍だったと言う江戸時代。離縁を求める女たちがやってくる幕府公認の駆込み寺を舞台に、夫との離縁を願う“駆込み女”たちと、寺に居候する“駆出し”の医者が繰り広げる離婚をめぐる悲喜こもごもを描く本作。今回シネマカフェに、満島ひかり演じるお吟の愛人である堀切屋三郎衛門を演じた堤真一の、独占インタビュー映像が到着!インタビュー冒頭、本作の撮影で印象に残ったシーンについての質問では、「この歳になると色っぽいシーンというのはなかなかないんですけど、(印象に残ったのは)満島さんとちょっと触れるシーンですかね、濃厚ではないんですが、濃密な。そういうのは久しぶりだったんで」と、本作でのラブシーンについてほのめかす。さらに、先日の完成披露試写会に登壇した際には「特に記憶もないし、エピソードも何もない」と大泉さんをいじるようなコメントをしていた堤さんだが、大泉さんが堤さんから激しい折檻を受けるシーンついても語り、「本当に痛いんじゃないかなと思って。かわいそうでした」とコメントしながらも、少し笑みを浮かべていた。『クライマーズ・ハイ』以来6年振りに原田監督との再タッグとなる堤さんだが、初の時代劇での監督の演出について、「監督は、登場人物が生き生きしていないとすごくいやなので、時代劇とはいえあまり型的なことではなく、動きから生き生きした人間を捉えてくれているんじゃないかなと思います」と語る。さらに、「ぼくは原田組が本当に好きなんですよね。もうちょっといたかったな。やっと慣れてきたと思ってきたら終わっちゃうっていう感じなんで」と話し、予定通り6日間で撮影が終わってしまったことに対してすこし寂しそうな表情で語っていた。『魍魎の匣』『クライマーズ・ハイ』に続いて、堤さんにとって原田組3回目の出演となる本作。骨太な映画作りに定評のある原田監督初の、笑って泣ける時代劇映画への期待が膨らむ。『駆込み女と駆出し男』は5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年05月13日『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』の原田眞人監督が大泉洋を主演に迎えた初の時代劇『駆込み女と駆出し男』がまもなく公開になる。本作は、離縁を求める女たちの人生の再スタートを描いた作品だが、今年から新たな何かをスタートさせる人たちが参加したフレッシュマン限定試写会では参加者の約9割が、登場人物たちの姿を見て勇気をもらったと回答している。その他の画像映画は、井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を原案に、江戸時代の離婚事情を描く人情エンターテインメント。さまざまな事情から離婚を望む女性たちが駆込んだことで縁切寺と呼ばれた鎌倉の東慶寺を舞台に、人の数だけ違う女と男の愛情や、女たちの手助けをする主人公・信次郎の姿が描かれる。公開前に行われた試写会には、今年から社会人や大学生になるなど、新たな何かをスタートさせるという、文字通り“フレッシュマン”たちが参加。それぞれ新たな環境で不安もあるようだが、鑑賞後は「自分もこの春から新しい事を挑戦する身として勇気をもらえ、また強く生きているこの時代の方々のつらさに比べたら自分はまだまだだなと思いました」「駆込み寺に駆込むことは、すごく勇気のいること。勇気を出して踏み出せば変われるんだとこの映画で考えさせられ、不安でも頑張ろうと思えました」「(自分は男ですが)その時代の女性の再出発に感動をもらいました」など勇気付けられたというコメントが多く寄せられた。また、今回参加したユーザーの平均年齢が24歳とあって、「時代劇をよく見る」と回答したのはおよそ1割。残りの9割は「時代劇は難しい」「つまらないイメージがある」などの理由で頻繁に時代劇を見る習慣がないのが現状のようだ。そんな中、本作は多くの若者が楽しめたようで、「初めは難しい映画なのかと思ったら、登場人物が増え、時間が経つごとに理解することができました。恋もしたくなり、大切な人を見つけたいとも思いました」「時代劇ものの映画をきちんと観るのは初めてで言葉がわからない所もありましたが、言葉以外の所作で感じることができ、最初から最後まで楽しむことができました。必ずもう一度観たいです」「粋で洒落に富んだ台詞回しが心地よかったです。また、時代劇にも興味が湧きました」などこれまでの時代劇のイメージが払拭されたようだった。『駆込み女と駆出し男』5月16日(土) 全国ロードショー
2015年05月13日映画『駆込み女と駆出し男』が5月16日(土)に公開されるのを前に、原田眞人監督監修のスペシャル・ディレクターズカット予告編が公開された。本作は、井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を原案に、大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかりが出演する人情エンタテインメントだ。特別予告編このほど公開された予告編で特徴的なのが、海外も意識したという原田監督自らが手掛けた英語字幕だ。海外留学、在住経験の豊富な監督ならではの国際感覚が感じられる映像となっており、通常予告編とはまた違った世界観を味わうことができる。江戸を追われる中村信次郎(大泉)の姿で始まる本映像は、東慶寺に駆け込む前のじょご(戸田)とお吟(満島)の姿、御用宿での人間模様や東慶寺の様子が、重厚な音楽や美しい季節の描写とともに映し出される。この時代、離縁までにはどのような道のりがあり、信次郎はどうやって女たちを助けていくのか。期待が高まる映像となっている。本作は、江戸幕府公認の駆込寺・東慶寺を舞台に、駆け込む前の聞き取り調査を行う御用宿・柏屋で手助けをする主人公・信次郎と、離縁を願い駆け込んでくる女たちの人間模様が描かれる。『駆込み女と駆出し男』5月16日(土) 全国ロードショー
2015年05月12日2012年に行われた前回公演「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」で、全国70,000枚のチケットが即日完売となり、日本一チケットの取れない演劇ユニットといわれるようになった「TEAM NACS」。第15回公演となる「悪童」のチケット一般発売が9日(土)より開始となり、全国60,000枚のチケットが即日完売となった。とある場所に集まった5人の男。どこにでもいる、ごく普通の男たち。だが、彼らにはやらなければならないことがあった。それがどんなに恐ろしい事であっても――。5人は幼馴染。みな、悪童だ。森崎博之、安田顕(『龍三と七人の子分たち』『新宿スワン』)、戸次重幸、大泉洋(『駆込み女と駆出し男』)、音尾琢真からなる「TEAM NACS」。今回は、「TEAM NACS」として初の試みとなる“外部脚本・演出”。映画『ALWAYS三丁目の夕日』、『探偵はBARにいる』、ドラマ「リーガル・ハイ」、「デート~恋とはどんなものかしら~」などを手掛けた古沢良太が脚本を担当し、元ジョビジョバのリーダーで俳優・脚本家・演出家としても活躍するマギーが演出を担当する。「悪童」は「TEAM NACS」にとって、約3年ぶりの本公演。古沢良太×マギーとの化学変化で、どんな「TEAM NACS」が見られるのか?期待をせずにはいられない。(text:cinemacafe.net)
2015年05月09日藤原竜也、ユースケ・サンタマリア、小澤征悦らを迎え、伝説の未確認生物を求める“最高にくだらない”探検隊の姿を描く『探検隊の栄光』が今秋、公開されることが決定。藤原さんを始めとするキャスト陣からコメントが到着した。『カイジ』シリーズ、『藁の盾』『るろうに剣心』シリーズなどへの出演者はもちろん、多数の舞台で活躍している藤原さんが本作で扮するのは、落ち目の俳優・杉崎。俳優人生を賭けて新境地に挑むべく、伝説の未確認生物(UMA)「三首の巨獣・ヤーガ」を求め、秘境の地を探検するテレビ番組の隊長に挑むのだが、番組スタッフの足並みは見事なまでにバラバラ。同行するのは、番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、職人気質のカメラマン(田中要次)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介/ななめ45°)といった面々。彼らの行き当たりばったりの撮影に振り回される杉崎だが、いつしか隊長の自覚も芽生え、“真剣”に番組作りに取り組んでいくーー。原作は、ベストセラー「ちょんまげぷりん」の著者・荒木源による同名タイトル「探検隊の栄光」(小学館刊)。監督を務めるのは、麻生久美子&大泉洋W主演の『グッモーエビアン!』を手掛け、2016年に風間俊介&松岡茉優出演の『猫なんかよんでもこない。』の公開を控えた山本透だ。山本監督が「撮影現場に放り出されたキャストの皆さんが、いかに過酷な環境だろうが芝居をしなければ帰れないと、半ばあきらめ?腹をくくり、ヤケクソになりながらはじけた芝居をしまくってくれました」と語るとおり、危険な崖や地中に広がる巨大風穴など、全国の秘境スポットで行われた撮影の過酷さは、かなりのものだった様子。特に主演の藤原さんは、そのハードさに記憶が飛ぶくらい過酷な撮影だったそうで、「“隊長”はほぼ全てのシーンに出ていたので、途中、ユースケさんに代わってほしい…などと思っていましたが、そのユースケさん自体がクランクアップの2日前くらいまでは降板してしまいそうなほど、本当に過酷で楽しい現場でした!」と、達成感たっぷりにコメント。対するユースケさんは、ただ一言「本当に降板しなくて良かった!」と語り、さらに、小澤さんも「藤原“隊長”の燃えたぎる情熱で、過酷な現場の辛さも悩みごともすべて吹っ飛びました!!」とコメントするなど、監督・キャストともに、とにかく“過酷”という表現が目白押しとなった。もちろん、山本監督が「最高のチームワークでした。最高にくだらなくて、最高に楽しい探検隊が誕生しました」と自信をのぞかせ、「一刻も早く完成させて、皆さんにお届けしたい!」と意気込みを見せる本作。撮影の過酷さとは裏腹に、誰もが楽しめる作品となることは間違いないだろう。『探検隊の栄光』は2015年秋全国公開予定。(椎名あい)
2015年05月06日レベルファイブの代表取締役社長/CEO・日野晃博氏が、2日にNHK Eテレで放送された『SWITCHインタビュー 達人達』に出演し、現在、小学生を中心に爆発的な人気を誇る『妖怪ウォッチ』のヒットの理由について語った。『SWITCHインタビュー 達人達』は、異なる分野の二人が互いの仕事の極意について語る対談番組で、この日の相手は、同社が展開する人気ゲーム『レイトン教授』の声優を務めた縁もある俳優の大泉洋。ゲーム、玩具、アニメ、漫画などクロスメディアで展開され、そのどれもが爆発的なヒットを記録している『妖怪ウォッチ』だが、日野氏は対談の中で「クロスメディアは、まず子供たちに敷居が低いところから好きになってもらうこと」を挙げている。その敷居の低さ、一番わかりやすい入り口として見据えたのが、2014年からスタートしたTVアニメだったという。日野氏は「テレビをつけるだけで観られるアニメの効果は(子供たちに)絶大」としながら、一方でゲームは「4,800円とか5,000円するゲームソフトをなかなか買うまでいかない。誕生日やクリスマスなど、1年に1回クラスのイベントじゃないと」とハードルの高さを説明。「まず、アニメや漫画など、とっつきやすい部分から好きになってもらい、その先にゲームがある」と自身の戦略を明かした。その狙い通り、『妖怪ウォッチ』はTVアニメの放送をきっかけに、玩具、ゲーム、漫画、グッズ、映画と加速度的にヒット街道を突き進んでいく。その中でもアニメは特に力を入れており、シナリオ会議にすべて出席し、実際にシナリオを書く回もあるという日野氏。アニメの中では、ドラえもんの名前が挙がり、実際にくまモンが登場するなど、人気キャラクターやヒーロー、ドラマのパロディがふんだんに盛り込まれていることでも大きな話題となった。日野氏は、この意図について「テレビも含めパロディもいっぱい入っていますが、あれは、子供たちと一緒に親にも観て欲しいし、そこに会話を作りたい。子供たちにわからないネタをわざと入れている」という。一見かたやぶりとも言える手法だが、日野氏は「(子供がわからないネタで)お父さんだけが笑うとする、そうすると子供は『今なんで笑ったの?』と聞くでしょう。それを作り出すためにあえて入れている。『妖怪ウォッチ』には、子供に向けた動きのあるギャグと、大人にしかわからないギャグの両方があるんです」と、単なるパロディやお遊びではないと強調。また、そうしたパロディやギャグ、シナリオのシュールさなどから苦情もあるというが、日野氏は「苦情は皆で受け止めて、反省しています。でも反省はするけど、次のチャレンジはやめない。二度と同じ失敗はしませんし、それを恐れて縮こまることはないんです」と語っている。アニメ化で最も大切にしていることは「子供たちの等身大の悩み」。それを物語の中に散りばめることで、「子供たちが、自分たちに繋がったものすごいリアルな世界だと思うかもしれない」と日野氏は話す。そしてアニメ化にあたり、今の子供たちが置かれている状況、どんなことに悩んでいるのか、学校にはどんな楽しみや辛いことがあるのか――スタッフの家族、親戚、広告代理店のリサーチなど、あらゆるものを駆使して「お悩みリスト」を作り上げていく。日野氏はそれを踏まえ、子供たちにとっての小さな社会=学校を挙げる。「子供たちのとっての"小さい社会"が学校の中にあります。その小さい社会の中には、真剣な悩みがあり、その悩みが『妖怪ウォッチ』の中にちょいちょい出てくる。小学校の子供たちは、それを『ああ、これリアルだわ』と感じてくれる。妖怪が出てくるから、突飛なファンタジーではあるけれど、それを本当に自分たちに近い世界で起こっていることだと思えるはず」終盤には「子供たちをちゃんと見ているプロデューサーだと自負しています」と語る日野氏。今年3月には、TVアニメのセカンドシーズンやゲーム『妖怪ウォッチ3』、そして海外展開と続々と新たな試みが発表されている。この海外展開についても日野氏は「日本で作ったイメージが、海外の人からはファンタジックなものだって捉えられるようで、あまり海外のことを意識しなくても売れると思うんです。むしろ、海外のことを意識して作ったタイトルほど結果が小さい。なので、日本流、自分たち流に普通に作るのが一番。変に海外のセンスを真似ようとしてもうさんくさいものになるだけです」と持論を語っている。
2015年05月03日5月2日22:00~よりNHK Eテレで放送される対談番組『SWITCHインタビュー 達人達』に、レベルファイブ代表取締役社長/CEO・日野晃博氏と俳優・大泉洋が出演することが明らかになった。『SWITCHインタビュー 達人達』は、異なる分野の二人が出会い、語り合う対談番組。番組では『妖怪ウォッチ』をはじめ、『ダンボール戦機』『イナズマイレブン』『レイトン教授』などヒット作を次々にプロデュースする日野氏と、『レイトン教授』の声優を務めた大泉が、お互いの"仕事の極意"、大ヒット企画の裏側や笑いを取るコツ、二人の意外な過去などを、爆笑トークで語っていくという。さらに番組では、シルエットに包まれた謎のキャラクターも。どことなく大泉の髪型をモチーフにしたようなこの妖怪の全貌は、番組の中で明かされる。『SWITCHインタビュー 達人達』は、NHK Eテレにて5月2日22:00放送、再放送は5月7日0:00~1:00予定。(C)LEVEL-5 Inc.(C)NHK
2015年04月30日4月27日(月)、井上ひさしの時代小説を原案に映画化された時代劇『駆込み女と駆出し男』のプレミア上映会が都内で行われ、主演の大泉洋、共演する戸田恵梨香、内山理名、陽月華、神野三鈴、武田真治、橋本じゅん、原田眞人監督が和装に身を包み出席した。大泉さん&戸田さんは、人力車に乗ってステージに登場!会場に駆けつけた約1000人に、にこやかに手を振っていたが、降りた途端に大泉さんは「(配給の)松竹がやれって言うから!」とド派手な演出に困惑しきり。この日の華やかに和装についても、「時代劇ですが、映画とは関係ありません!」と笑いを誘っていた。そんな大泉さんは、「舞台をやっていた人間にとって、劇団新感線はあこがれだった」と語り、現場で同劇団に所属する橋本さんと対面したエピソードを告白。「緊張したけど、お会いできて嬉しかったし、(気持ちが)大学生に戻って、稽古のことなど根ほり葉ほり聞いた」と瞳を輝かせていた。また、大泉さんは、本作でも抜群の存在感を発揮する大女優・樹木希林さんについて「とてつもないムードをもった人」と明かし、「希林さんの話は、ブラックな会話が多くて、ここじゃ言えないものばかり」と暴露していた。ときは離婚率が現代の約2倍だったと言う江戸時代。離縁を求める女たちがやってくる幕府公認の駆込み寺を舞台に、夫との離縁を願う“駆込み女”たちと、寺に居候する“駆出し”の医者が繰り広げる離婚をめぐる悲喜こもごもを描く本作。キャスト陣が撮影をふり返るなか、陽月さんは「私が薙刀(なぎなた)のかけ声を練習していたら、大泉さんが『僕の腕を使うかい?』って言ってきて…」と苦笑い。女性陣が「セクハラ」だと訴えるなか、当の大泉さんは「それ、セクハラでしょうか?気にし過ぎじゃない?」と涼しい顔だった。『駆込み女と駆出し男』は5月16日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:駆込み女と駆出し男 2015年5月16日より全国にて公開(C) 2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会
2015年04月27日『サマーウォーズ』(2009年)などで知られる細田守監督の最新作で、7月11日に公開されるアニメーション映画『バケモノの子』の世界を体感できる展覧会『バケモノの子』展が、7月24日~8月30日に東京・渋谷ヒカリエで開催される。本展示では、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、そして新作『バケモノの子』に至る細田監督作品の絵コンテや背景美術などの展示に加えて、話題のクリエイターとコラボした体感型展示コーナーを設置。細田監督と多くのスタッフが作り上げた映画の魅力に迫る。さらに、『バケモノの子』をはじめ、過去作のオリジナルグッズが販売される「スタジオ地図SHOP」も併設する予定だという。『バケモノの子』は、細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年04月23日