大竹しのぶが4度目の主演を務める舞台「ピアフ」。その11月の開幕に先がけ、エディット・ピアフの命日である10月10日(水)に東京・シアタークリエでトークショー「音故知新 ピアフ~恋に生き、歌に生き」が開催される。舞台とトークショー、そして歌について、大竹に話を聞いた。【チケット情報はこちら】歌と恋に生きたシャンソン歌手エディット・ピアフの激動の人生を、数多くの名曲とともに綴る舞台「ピアフ」は、2011年の初演から今回が4度目の再演。今年はピアフの没後55周年を記念するプロジェクト<SHINOBU avec PIAF 2018-2019>として、舞台に加え、大竹がピアフの楽曲を歌うアルバム『SHINOBU avec PIAF』(10月10日(水)発売)のリリースや、コンサートツアーも実施される。「またピアフの生き方に会えるんだなと思うと、嬉しいような怖いような感じです」と明かす大竹。これまで3度ピアフを演じてきたが「何回も演じられるのは、役者としてはすごく大きな喜びです。でもそれは、この作品自体にちゃんとしたメッセージがあるから。(だからこそ)何回も何回も演じ続けないといけない世界だと思うし、それが私たちの仕事だと思います」と向き合う。ただ、これからもピアフを演じ続けるのかという問いには、「全くわからない。それを今望んでいるかと言うと望んでもいないです。今のことしか考えられません。この11月の公演を最後までやりとげること」と語った。舞台上で歌ってきたピアフの楽曲に感じるのは「強さ」。「ピアフが“しあわせですか?”と聞かれたときの“1日に10分位はしあわせ。それで十分じゃない?”という言葉や“もう一度人生をやり直すとしたら?”に“同じよ”と答えるその潔さ、それが彼女の歌の強さになるんだろうなと思います。めちゃくちゃな人生でも、彼女自身が歌に支えられていて、だから全部捧げるっていう。1回ごと(の歌唱)に全部」。自身がそんなピアフの楽曲を歌うことは、「私が何回もピアフの人生を(舞台上で)生きて、そこで教えてもらったもの。それを歌を通して伝えたいという思いがあります。彼女の想いを伝えたい。そしたら彼女の歌を聴けばいいじゃんということでもありますが、でも私の身体を通して、私の解釈のピアフのことを伝えたい」その大竹がピアフの魅力を語りつくすピアフの命日・10月10日(水)のトークショーでは、音楽評論家・安倍寧を進行役に迎えたトークのほか、ファンのリクエストに応えピアフの曲の生歌唱も披露されるそう!「もちろんお芝居や歌で伝えることもできるけど、私自身の言葉で、私自身の考えを伝えられたらうれしい。なにを話すかはまだ何も考えてないですけど(笑)」。11月4日(日)の舞台「ピアフ」開幕を前に、ぜひその想いを生で聞いて。取材・文:中川美穂
2018年09月27日東京都内の閑静な住宅街にある一軒家。延べ床面積約500平方メートルの豪邸だ。女優・大竹しのぶ(61)の母・江すてるさんが、娘や孫の二千翔さん(33)やIMALU(28)と最後の日々を過ごした場所となった。《母・江すてるが、9月1日に永眠致しました。’96年の幸せな生涯でした。(中略)8月になると飲み込むことも難しく、私たちにとっても辛く厳しい日々が続きました。苦しい、苦しいと身体の訴えが多くなる中でも、最後まで感謝の言葉を言う母でした》9月7日には、大竹の追悼コメントが個人事務所のHPに掲載された。「大竹が小学校2年生のときに、父が結核に倒れ、一家は生活保護も受けなくてはならなくなりました。江すてるさんは教会で下働きなどをして家計を支えたそうです」(大竹を知る舞台関係者)大竹にとって母・江すてるさんは、ずっと尊敬する女性であり、感謝の対象でもあった。彼女は本誌のインタビューで次のように語っている。《父は、私が二十歳のときに亡くなりましたけど、母はずっと私のそばにいてくれて。結婚してからは家事や子育ての面で協力してくれました。私が母から学んだことは「強さ」ですね。病身の夫と5人の子供を抱えて母はたいへんだったと思います。でも、どんなつらいときにでも動じることはなかった。精神的にとても強い人で》(本誌’10年9月7日号)冒頭の豪邸に移り住んだのは、江すてるさんが87歳、大竹が52歳のとき。来るべき“老老介護”に備えてのことだったが、実際に介護が始まったのは4年前だった。「大竹は3年前に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で、お母さんが転倒して肩を骨折したことをきっかけに、介護生活がスタートしたことを明かしています。人一倍働き者だったお母さんは、入浴時に手を借りたりすることで気持ちが萎えてしまい、『迷惑かけちゃってごめんなさい』という言葉を繰り返すようになり、一時期は医師から『老年期うつ』と、診断されたそうです」(テレビ局関係者)多忙にも関わらず、自宅介護を続けてきた大竹を支えていたのは、自分を守り続けてくれた母への感謝の念だっただろう。今夏の猛暑の影響もあったのか、7月ごろから江すてるさんの体調は急速に悪化していたという。大竹が朝日新聞に定期的に連載しているエッセイ『まあいいか』でも、介護に関する記述が増えていた。介護ジャーナリストでオールアバウトガイドの小山朝子さんは言う。「高齢者の在宅介護というと、肉体的精神的負担などのマイナス面がクローズアップされがちです。しかし実際にやりきった方たちは、後悔していない方も少なくありません。自分が大切に思っていた人に、最後まで尽くすことができたと実感することができるからだと思います」江すてるさんが天国に旅立ったのは9月1日。この日も大竹は、昼と夜、2度の舞台に出演している。大竹しのぶが事務所HPに掲載したコメントには、次のような1文もあった。《母の丈夫な肉体と、強靭な精神力を受け継いでいるのだから頑張ろうねと、母の部屋で子供たち2人と誓い合いました》最後まで感謝の言葉を忘れなかったという江すてるさん。ついに自宅で看取るまでの介護生活の4年間は、大竹にとっても母に感謝を捧げる日々にほかならなかった。
2018年09月13日大竹しのぶ(61)の母・江すてるさんが9月1日に亡くなっていたと各紙が報じた。96歳だった。江すてるさんの死をうけ、大竹は所属事務所・エスターのホームページでコメントを発表。江すてるさんについて「誰かの為に生きること、それが母の喜びでした。楽になることを望まず、最後まで役に立ちたいと願い、生きようと闘っていました」と明かし、「苦しかったとは思いますが悲しくはなかったと思います。96年のあっぱれな人生でした」と讃えた。江すてるさんは91歳の頃に転倒し、左肩を骨折。それを機に自宅での介護生活が始まった。「大竹さんが介護を始めたころ、ちょうど舞台で共演していた宮沢りえさん(45)のお母さんが亡くなられたばかりでした。傷心のりえさんを気遣い大竹さんは明るく場を取り持っていました。そんな大竹さんに、りえさんも感謝しきりだったそうです」(舞台関係者)当初は気丈に振る舞っていた大竹。しかし次第に弱っていく江すてるさんの姿に胸を痛めていたという。「もともと働き者だった江すてるさんですから、体が不自由な生活はよほど辛かったようです。身体は動かない、好きなものは食べれない……。日に日に気持ちも塞がっていき、弱音も増えていきました。そんな様子を見て大竹さんも元気づけるいっぽう、その最期を覚悟するようになっていったといいます」(大竹の知人)そしてこの夏の猛暑が重なった――。「食べれるものが限られている上、連日の暑さで江すてるさんの食欲はさらに低下。それでも大竹さんは『ここが頑張りどきなんだ』と献身的に支え続けていました。仕事以外は外出を控えていたほどですからね……。最後まで娘としての役目を果たしたかったのでしょう」(前出・舞台関係者)娘の献身ぶりに、天国の母は感謝していることだろう――。
2018年09月07日ウエンツ瑛士(32)が8月28日、「火曜サプライズ」(日本テレビ系)に生出演。ミュージカルを中心に演技の勉強をするため、ロンドンへ留学すると発表した。期間は一年半で、その後は再び日本に戻るという。ウエンツは「いつかイギリスのロンドンで舞台に立ちたいという夢を持ち始めて。日本にいながらその夢に近づくための方法なり努力をこの数年重ねてきたのですが、日に日にイギリスに行って勉強したい気持ちが強くなりました」と留学の意図を説明。そして「“たとえ誰かに迷惑をかけても達成したい夢である”と自分のなかで確認できましたし、それ以上の恩返しをするという覚悟ができましたので留学するという決断をしました」と語った。「ウエンツさんは幼少期に芸能界デビューを果たし、子役として活躍。音楽方面でも才能を開花し、小池徹平さん(32)とのユニット・WaTでは紅白歌合戦(NHK総合)に出場して話題を呼びました」(舞台関係者)バラエティ番組の印象の強いウエンツだが、役者デビューは9歳のときに出演した劇団四季のミュージカル「美女と野獣」。12年以降は1年に1回の頻度でミュージカルに出演し、市村正親(69)や大竹しのぶ(61)といったそうそうたる俳優陣と共演している。「バラエティでの司会業では『相手の話を聞く』ということを意識していたそうですが、舞台でも相手のセリフを聞くと役柄の心情に反映しやすい。そう気づいたウエンツさんは、さらに舞台仕事にハマっていったといいます。WaTで培った音楽性もありますから、ミュージカルはまさにピッタリでしょう」(前出・舞台関係者)今回の突然の発表に《ウエンツ突然の休業宣言留学??えー!》《ウエンツさん、突然の事で驚きです》とファンは驚きを隠せないようだが――。このタイミングには、理由があるようだ。「ウエンツさんは30を超えてから余裕が出てきたといいます。肩の力が抜けたことで、本当に自分のしたいことがわかり始めたそうです。テレビの仕事だけだと人生設計がうまく組み立てられなかったこともあり、『思い切ってミュージカルに飛び込もう!』と舵を切ったようです」(前出・舞台関係者)成長した姿をまた見せて欲しい!
2018年08月29日大竹しのぶ、多部未華子、段田安則が出演する舞台『出口なし』が、8月25日、東京・新国立劇場 小劇場にて開幕した。本作は、哲学者ジャン=ポール・サルトルが手がけた代表作で、密室に集められたワケありの過去を背負った男女3人が繰り広げる濃密な会話劇。今作では上演台本と演出を小川絵梨子が手がけている。「出口なし」チケット情報窓もなくドアも開かない密室に案内されたガルサン、イネス、エステル。3人は初対面だが、次第に互いの素性や過去を語りだす。それぞれがここに来るまでの話はするものの、特に理解し合う気もない3人は、互いに挑発し、傷つけるような言葉をぶつけ合う。この出口のない密室で、お互いを苦しめることでしか自分の存在を確認する術もない3人。なぜ彼らはここに集められたのか、ここで彼らは何かの救いを見出せるのだろうか…?公演に向けて大竹、多部、段田のコメントが到着した。大竹「いつもは台本で読んでいるときよりも、立ち稽古に入ってからのほうがわかってくるものなのですが、今回の作品は立ってから、稽古が進めば進むほど考えることが多かったですね。“お~い、サルトル!”とか言いながら、稽古場で皆で笑っていました。演じる側にとっては、とても課題が大きい作品なのですが、皆で集中してしっかりと稽古を重ねてきました。お客様には“何が起こるの?”というワクワクした気持ちでご覧いただけたら嬉しいです」。多部「やってみたかった少人数の濃密なお芝居で、しかも大竹さん、段田さんとご一緒!そして、初めての小川絵梨子さん演出という、私にとっては初めて経験することがいっぱい詰まった作品です。実は、稽古でここまで追い詰められた気分になったのも初めてです。それでも、その余裕のなさや苦しさを前向きに味わって楽しんでいる自分がいます。小川さんの鋭利な視点、大先輩のおふたりの芝居への真摯な姿勢など、刺激的で得がたい感覚を毎日味わっています」。段田「実はサルトルが戯曲を書いていたことも知らず、小川さんの演出で、大竹さん、多部さんと芝居ができることが楽しみで出演を決めました。お芝居好きの皆さんにとっても“観たい!面白そう!”と思っていただける組み合わせだと思うんです。僕も含まれているとうれしいですが(笑)。初めてのサルトル戯曲は、とても手ごわいものだったのですが、劇中で起こることを自分でも楽しみ、それをお客様と分かち合えればと思っています。ぜひご覧ください」。演劇界屈指の顔ぶれが繰り広げる、密室空間でのスリリングな演劇バトルをお見逃しなく!東京公演は9月24日(月・休)まで。当日券は開演1時間前より販売。大阪公演は9月27日(木)から30日(日)、サンケイホールブリーゼにて上演。大阪公演のチケットは発売中。
2018年08月29日英国の会話劇「チャイメリカ」が田中圭さん出演で、2019年2月に日本初上演することが決定しました。実力派の出演者が名を連ねる本作は、東京を皮切りに、愛知・兵庫・福岡などを巡るツアー公演が予定されています。気になる舞台の最新情報をお届けします。英国の劇作家「チャイメリカ」が日本上演2019年2月に世田谷パブリックシアターとパソナグループの共同制作作品として、英国人劇作家ルーシー・カークウッドの「チャイメリカ」が栗山民也さん演出で日本初上演されます。「チャイメリカ」は歴史的な悲劇を背景にしながら、空間や時代を往来する複雑な構造の会話劇。2014年にローレンス・オリヴィエ賞最優秀プレイ賞を含む5部門を受賞した社会派の戯曲です。栗山民也さんが演出を担当今作は、日本を代表する舞台演出家・栗山民也さんが演出を担当。読売演劇大賞をはじめ、いくつもの受賞経歴をもつ演出界の大物です。代表作として大竹しのぶ主演「ピアフ」、篠原涼子と佐藤隆太出演「アンナ・クリスティ」、山田洋次監督の「母と暮せば」舞台化の演出などを手掛けています。注目の演技派出演者4名が発表!田中圭ドラマ「おっさんずラブ」で演技力の高さでも注目を集め、大ブレイク中の田中圭さん。今作ではアメリカ人カメラマン・ジョー役を演じます。満島真之介満島真之介さんは、中国に住むじジョーの友人ザン・リン役を演じます。田中さんとの舞台共演は2015年の「夜への長い旅路」以来、およそ3年ぶりです。倉科カナ舞台での活躍も話題の倉科カナさんは、ジョーと親密な関係になるテス役を演じます。世田谷パブリックシアターの舞台の出演は、2015年の「道玄坂綺譚」ぶり。眞島秀和舞台での活躍も目覚ましい眞島秀和さんは、ザン・リンの心優しい兄ザン・ウェイ役を演じます。2015年の「道玄坂綺譚」でも、倉科カナさんと共演されています。「チャイメリカ」公演詳細日程2019年2月~3月会場東京・世田谷パブリックシアター愛知・東海市芸術劇場兵庫・兵庫県立芸術文化センター福岡・福岡市民会館チケット先行発売・世田谷パブリックシアター友の会先行公式HP:世田谷パブリックシアター友の会・「せたがやアーツカード」先行・割引発売公式HP:せたがやアーツカード・「U24」割引発売公式HP:U24作品情報作:ルーシー・カークウッド Chimerica by Lucy Kirkwood翻訳:小田島則子演出:栗山民也主催:公益財団法人せたがや文化財団パソナグループ企画制作:世田谷パブリックシアターパソナグループ後援:世田谷区協賛:トヨタ自動車株式会社東邦ホールディングス株式会社Bloomberg協力:東京急行電鉄株式会社お問い合わせ先公式HP:世田谷パブリックシアター社会派戯曲「チャイメリカ」を観劇しよう実力派出演者と日本を代表する演出家のタッグが注目される「チャイメリカ」は、チケット発売日や公演スケジュールの発表前から早くも注目が集まっています。話題の「チャイメリカ」を観に、劇場に足を運んでみてください。
2018年08月28日大竹しのぶ・多部未華子・段田安則が出演する、シス・カンパニー公演『出口なし』東京公演が25日から開幕した。同作はジャン=ポール・サルトルによる戯曲を、小川絵梨子が上演台本・演出を務め上演。とある一室に、案内された初対面のガルサン、イネス、エステルの男女3人が、互いの素性や過去を語り出す。出口のない密室でお互いを苦しめ合うことでしか、自分の存在を確認する術もない中で、何らかの救いを見出せるのか。約1カ月の稽古を重ねてきた3人。演出の小川と大竹は今回が初顔合わせとなり、同じく初の小川演出となる多部が"演劇モンスター"大竹&段田に挑む姿も注目となっている。東京公演は新国立劇場 小劇場にて25日〜9月24日、大阪公演はサンケイホールブリーゼにて9月27日〜9月30日。○大竹しのぶ コメントいつもは台本で読んでいるときよりも、立ち稽古に入ってからのほうがわかってくるものなのですが、今回の作品は立ってから、稽古が進めば進むほど考えることが多かったですね。「お〜い、サルトル!」とか言いながら、稽古場で皆で笑っていました。演じる側にとっては、とても課題が大きい作品なのですが、皆で集中してしっかりと稽古を重ねてきました。お客様には、『何が起こるの?』というワクワクした気持ちでご覧いただけたら嬉しいですね。○多部未華子コメントやってみたかった少人数の濃密なお芝居で、しかも、大竹さん、段田さんとご一緒! そして、初めての小川絵梨子さん演出という、私にとっては初めて経験することが一杯詰まった作品です。実は、稽古でここまで追い詰められた気分になったのも初めてです。それでも、その余裕のなさや苦しさを前向きに味わって楽しんでいる自分がいます。小川さんの鋭利な視点、大先輩のお二人の芝居への真摯な姿勢など、刺激的で得難い感覚を毎日味わっているところです。○段田安則コメント実は、サルトルが戯曲を書いていたことも知らず、小川さんの演出で、大竹さん、多部さんと芝居ができることが楽しみで出演を決めました。お芝居好きの皆さんにとっても、「観たい!面白そう!」と思っていただける組み合わせだと思うんです。僕も含まれていると嬉しいですが(笑)。初めてのサルトル戯曲は、とても手ごわいものだったのですが、劇中で起こることを自分でも楽しみ、それをお客様と分かち合えれば、、、、と思っているところです。是非、ご覧ください。撮影:宮川舞子
2018年08月27日「最近、“声”を出す機会がめっきり減っています。以前は電話や井戸端会議で話をしていたのに、最近はメールだけで用件を伝える人も多くなりました。でも、声はコミュニケーションの大事なツールです。みなさん、無意識に声をコントロールしているのですが、少し高めの声を出すと若めに見られたり、イメージが変わるんですね。声の出し方を意識することで人間関係が円滑に運び、見た目の美しさにもつながります」そう語るのは『人生は「声」で決まる』(朝日新書)を出版した、劇作家・演出家の竹内一郎さんだ。竹内さんは、ベストセラーとなった『人は見た目が9割』(新潮新書)などでファッションやヘアスタイルなど「非言語情報」の重要性を提唱してきた。「メールのような平坦な文字によるコミュニケーションでは、感情は伝わりにくい。しかし、同じ言葉でも声に出し、抑揚を付けたり、ふくよかなしゃべり方をするだけでとげとげしさが薄れ、相手の心に届きやすくなる。声は好印象を与える手助けにもなるのです」(竹内さん・以下同)とはいうものの、自分の声が好きになれないという人も多いはず。「音楽・音声ジャーナリストの山崎広子さんの調査によると、日本人の8割が“自分の声が嫌い”だと考えているそうです。しかし、声は持って生まれたものだし、そもそもいい声、悪い声はなく、すべて個性なんです」タレントでも、個性的な声で好印象を得る人がいる。「YOUさんなんかは代表的ですね。少しハスキーで、高めの声を聞けばYOUさんだとすぐにわかります。バラエティ番組などで少し毒舌めいたことを言っても嫌われないのは、声が影響していると思います。吉田羊さんも、舞台で活躍していた女優だけあって、声に力がある。無垢で気取らない声が、若々しさと人気の一因なのでしょう」竹内さんは、大竹しのぶの声の使い分け方はまさにお手本になるものだという。「舞台『ピアフ』ではシャンソン歌手のエディット・ピアフを若いころから歌手として大成するまでを演じ分けています。テレビと違って舞台では、細かい表情の変化や立ち居振舞いでキャラクターを表現するには限界があります。このように同一人物でも違う年齢を演じ分けたり、舞台ごとにまったく違うキャラクターを演じられるのは、声を使い分けているからこそ。それほど声は、個性を表し、相手に与える印象を変える力があるんです。さすがに大竹さんのように広く声を使い分けることは難しいので、まずは自分の声に自信を持てるようになりましょう」自信を持つために“いい声”とはどんなものか知りたい。竹内さんに聞いてみた。「本来、声は個性なので良しあしはないのですが、通りのいい声であることが基本です。大きな声である必要はありません。家の中でのハミングでもいいので、まずは声帯を震わせましょう。50歳前後の女性は閉経を迎えるため、ホルモンバランスの関係で声がかすれ、低くなる傾向があります。そこでポイントとなるのは、ふだんより心持ち高い声を出すこと。声帯は使うことで、鍛えられ声の老化も防ぐことができます。高めの声もだんだん出せるようになり、若く見られます」声の通りをよくしようと思えば、顔を上げる姿勢も必須となる。「1人カラオケもいいでしょう。じつはカラオケは、座り位置からモニターを見上げて歌うため、人の顔を見て話す姿勢が、自然と身に付くんです」
2018年08月27日大竹しのぶが8月15日、東京都内で行われたフランス人シャンソン歌手、エディット・ピアフの没後55年プロジェクトの会見に登壇した。舞台『ピアフ』チケット情報数々の賞を受賞してきた、大竹しのぶの舞台『ピアフ』の4度目の再演が2018年11月に行われる。それに先駆け10月10日(水)には、エディット・ピアフの楽曲11曲を大竹しのぶが歌うCD『SHINOBU acev PIAF』が発売される。また2019年1月にはソロコンサートが開催される。記者会見では、楽曲2曲が披露され、舞台共演者らが感想を述べた。世界中で今なお愛されるシャンソン歌手、エディット・ピアフ。大竹が歌うピアフの舞台は絶賛され、2016年のNHK『紅白歌合戦』ではそのうちの一曲『愛の讃歌』が披露され話題となった。この日歌ったのはピアフの代表曲である『愛の讃歌』と『群集』。会見が始まるなり、すっと壇上に上がった大竹。音楽が流れると、一瞬で緊張が集中に切り替わる。低くゆったりと、空間をすくい上げるように歌った。続く『群集』は一転して軽快な楽曲。南米・アルゼンチンの作曲家による情熱と哀愁漂う一曲だ。歌い終えると会見会場に拍手が響いた。大竹はCD化について「舞台を観た人から「CDいつ?」と声をいただくことも多かったので、実現して嬉しいです」とコメント。「舞台は芝居の流れの中で“ピアフ”が歌っていますが、CDはピアフの歌を“私”が歌っています」と違いについて述べた。CDの収録はすでに終えており「勢いに乗り、その時生まれた気持ちで歌えたので良かったです」。ソロコンサートも同じく、大竹しのぶがピアフの歌をまっすぐに歌うこととなりそうだ。初演から出演している辻萬長は、大竹の歌の魅力を「(舞台では)歌手じゃなくて俳優として歌う」と語る。ピアフの最後の恋人役を演じる最年少の上遠野太洸は「なるほど、と思いました。上手だな、綺麗だな、だけではなく言葉が飛んできて、そこに感情が乗っているようです」と頷いた。ピアフのマネージャー役の川久保拓司は「聞くというより、全身で感じる。風景が見える」と本番が楽しみなようだ。ピアフの最愛の恋人を演じる駿河太郎も「この小さな体のどこからこんなエネルギーが出るんだろう」と驚いた。舞台に向けて大竹は「4回も(再演)できる幸せ。でも4回目ということは意識せず、初演と同じ気持ちです。1回1回今日を頑張るので、何ステージあるかもわかっていないんです」。ただピアフを生きる。「がむしゃらに突き進んだエネルギーが届くように、がむしゃらさを失わずにやりたい」と心境を述べた。舞台は11月4日(日)から12月1日(土)まで東京・日比谷のシアタークリエにて。撮影・取材・文:河野桃子
2018年08月20日何の接点もない男女3人が、窓もなく扉も開かない密室に集められた……。そんな設定から始まる舞台『出口なし』に、大竹しのぶ、段田安則とともに、多部未華子が出演する。屈指の実力派を相手にしながら、このスリリングな状況にどう立ち向かっていくのか。【チケット情報はこちら】『出口なし』の作者は、“実存主義”で知られる哲学者ジャン=ポール・サルトル。劇作家・小説家の顔も持つ彼の代表作がこの作品である。だが、哲学者が書いたという先入観は無用。多部もその中身の印象を、「難しいことが書かれているのかなと思って読み始めたのですが、想像していたほどでもなく(笑)、会話劇だったので、どのように会話を交わしていけるんだろうと演じるのが楽しみになりました」と語る。しかも、その会話を交わすのが3人だけという世界。「ちょうど少人数でやる濃密な作品を演じてみたいと思っていたところでもあった」そうだ。ただ、そこで繰り広げられる会話の内容は、ちょっとコワイ。初対面の人間同士が自分の素性や過去を語り出すなかで、やがて、互いに挑発したり傷つけたりする言葉をぶつけ合うようになっていくのだ。「“この人たちには別にどう思われてもいい”と思うから言えるような、普段は口にできない言葉が並んでいるんです。でも、だからこそそれを言えるのは楽しいでしょうし(笑)。舞台では、映像では求められないような役をさせていただけることがうれしいんです」。まだまだほかにも楽しみにしていることがある。まずは大竹&段田との共演。大竹とは2度目の共演になるが、「この稽古場ではどのように過ごされるのか、どのように演出家さんとコミュニケーションを取って、どうお芝居を作っていかれるのか。もう、全部が楽しみで仕方ありません」。そして、演出を手がけるのが初めてのタッグとなる小川絵梨子であることも、多部がこの舞台に大いに惹かれたところ。「“小川さんとやってみたら面白いよ”と言われることが多かったので、気になっていた方だったんです。それに、女性の演出家さんとやってみたいという興味もずっとあったので、どのような演出をされるのか、何より楽しみなんです」。多部からあふれるワクワク感。それがどんな形になって届けられるのか、心待ちにしたい。公演は8月25日(土)から9月24日(月・祝)の新国立劇場 小劇場での東京公演のあと、27日(木)から30日(日)にサンケイホールブリーゼにて大阪公演を上演する。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2018年07月27日海外の演出家と組んだ主演舞台『ドリアン・グレイの肖像』や大竹しのぶ主演音楽劇『にんじん』出演など、近年演劇界でもその名を目にする、歌手で俳優の中山優馬。この夏、鴻上尚史作・演出の新作オリジナル音楽劇『ローリング・ソング』に出演。松岡充、中村雅俊とトリプル主演を務める。公演に先駆け中山と鴻上が取材会で意気込みを語った。KOKAMI@network vol.16「ローリング・ソング」チケット情報ある日、元バンドマンで今は納豆売りの男(松岡充)の前に、「あなたの息子です」と名乗るミュージシャンの青年(中山優馬)が現れる。しかし、納豆売りの男の記憶は曖昧だった。そんな“父親”の姿に失望した青年の前に、今度は「夢を諦めるな」と60代の男(中村雅俊)が現れる。男は夢を売る結婚詐欺師だった…。不思議な縁に導かれるように相見えた男たち。そこへ納豆売りの母親と娘までが加わり、物語は思わぬ展開へ。見る時期に終わりはあるのか――。そんな命題に、三世代の男たちの姿を借りて挑みたいという作・演出の鴻上。「20代で夢を諦めるヤツもいれば、60代で夢見るヤツもいる。夢は年齢じゃないんだということを伝えたい」。それゆえ、世代間で夢に対する熱量が片寄らないように配慮したとも。「なるべく三者ががっつり同等に組んで、なおかつ60代と20代の女優たちの存在も突き刺さるような、女たちの闘いもある。三世代の話ですが、五角形がちゃんと拮抗するようには仕上げたい」。昨年、鴻上が手掛けた舞台『ベター・ハーフ』を観劇し、その作風に強く惹かれたと話す中山。「物語の面白さ、客席を巻き込む展開、セリフのスピード感など、どう稽古したらこんな風に表現できるんだろうって引き込まれました」。出演が決まり「今までにない役」と気を引き締める。「エネルギッシュな純真さで周囲を引っ掻き回していく、普段の僕とも正反対な“発散型”の役。挑戦だなって」。鴻上も「笑いをさらってほしい」と発破をかける。「真剣だから可笑しい。本人にとっては深刻でも、他人から見たら滑稽だし。人生ってそういうもの。人生を描くなら悲劇も喜劇も両方存在させたい。その両方を優馬は持っているんじゃないかな」。劇中歌は全7曲。中山は3曲を担い、うち1曲は松岡との親子バトル曲。熱い歌声にも注目だ。「僕は役と同世代なので20代に共感するけど、観客の皆さんはどの世代の目線で見るのかも気になります。男女問わず楽しんで」と中山。鴻上は初観劇にもぴったりとアピールする。「間違いなく、芝居ってこんなに面白いんだ!と思ってもらえる自信がある。普段僕の重い芝居を見慣れた方も今回は身構えずに、体力がなくても楽しめると思います(笑)」。公演は、8月11日(土)から9月2日(日)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、9月5日(水)、6日(木)まで福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、9月14日(金)から16日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年07月18日フリーアナウンサーの古舘伊知郎がパーソナリティを務める『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(金曜・月1回 22:00~)。15日放送回に、女優の寺島しのぶがゲストとして登場することが決定した。寺島しのぶ2人は以前、テレビ番組で共演した際に映画の話など、様々な部分で意気投合した仲であり、古館も1度ラジオで寺島と話してみたかったという。番組ではリスナーからの質問も交えながら、古舘だからこそ引き出せる寺島の魅力を引き出していく。古館は「寺島さんで特に強く思うのは、舞台を見ていてやっぱり、役柄の女性の性格や魂とか何かが憑依しているように感じる」と分析する。"喋り手"である古館は、そんな寺島にかなり興味があるとのことで、「なんであんなになりきれるのだろう…演じているとき舞台上で実は別人になっている気分なのか、それともすごく脳が冷めているのか…」と様々な疑問があるようだ。また、「このあたりのことを根掘り葉掘り訊いてみたいな」と意気込んでいた。
2018年06月04日2019年放送の大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」に出演する俳優・生田斗真が、5月15日(火)に三重県桑名市にてクランクインを迎え、役所広司らと共演したことが分かった。大河ドラマ第58作目となる本作は、宮藤官九郎オリジナル脚本で“知られざるオリンピックの歴史”を描いていく痛快&壮大なドラマ。中村勘九郎と阿部サダヲの2人がリレー形式で主演を務めるほか、綾瀬はるか、大竹しのぶ、生田斗真、役所広司、竹野内豊、杉本哲太、杉咲花、永山絢斗、さらにビートたけし、森山未來、神木隆之介、川栄李奈ら錚々たるキャストが集結。この度、クランクインしたばかりの生田さんが演じるのは、勘九郎さん扮する金栗四三とともに日本最初のオリンピック選手に選ばれる彼の盟友・三島弥彦役。そして役所さんは、金栗の進学した東京高等師範学校の校長で金栗の恩師となる嘉納治五郎役だ。■クランクイン初日は生田&役所が出会うシーン今回は第1回で放送予定となる、嘉納と三島が初めて出会うシーンを撮影。三島家の要人を招いたパーティーに出席した嘉納は、大隈重信(平泉成)や銀行家の三島弥太郎(小澤征悦)にオリンピックの意義について熱く語る。そこに野球ボールを追って三島弥彦が乱入。さらに弥彦が所属するスポーツの同好会「天狗倶楽部」のメンバーが続々と現れ、会場は騒然となる…というあらすじだ。この日がクランクインとなった生田さんは、「初日から弥彦、そして『天狗倶楽部』の登場のシーンから入れたので、気持ちいいスタートが切れたかな、と思います。初日はいつも緊張してナーバスになるんですけれど、天狗倶楽部のみんなと顔を合わせた瞬間に、そういうものが全部バーンと吹っ飛び、エネルギッシュなシーンが撮れたんじゃないかなと思っています」と初日の手ごたえは上々の様子。一方、熊本で1日撮影済みだが、セリフ有りのお芝居はこの日が初めてとなった役所さんは、「最初は嘉納さんとしてどんな風にしゃべればいいのか、『どんな雰囲気なのか』『これでいいのかな』と探りながらの撮影でした。まだまだ始まったばかりなので、言葉と体がしっくりくるのにはまだ時間がかかるかも知れませんが、頑張ります」と役に関して模索中のようだ。■生田斗真=三島弥彦、ビジュアルそっくり!?また、お互いの印象については、「生田くんは『ジャニーズの俳優部』というか、映画をよくやっている印象があります。すごく楽しみにしていました」(役所さん)、「ご一緒したいな、と思っていてもなかなか今日までできなかったので。ワクワクしますし、ゾクゾクします。すごく嬉しいです」(生田さん)とお互い共演が待ち遠しかったとコメント。さらに役所さんは「きょう遠目で見て、『ひげが似合うなあ』と。(三島弥彦さんの)写真となんとなく遠目で似ている感じがして、『ああ、似てる』と思いました」と絶賛していた。■「ワクワクするようなドラマがつくれたら」そして、クランクインに向けて“短距離選手”という役柄ゆえ、走りのトレーニングと体作りをの準備を行ってきたという生田さん。「とにかくワクワクするようなドラマがつくれたらいいなと思います。このドラマと一緒に2020年のオリンピックが盛り上がっていくような一つの歯車にというか、何かお手伝いができたらなと」と思いを明かしていた。大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」は2019年1月よりNHKにて放送予定(全47回)。(cinemacafe.net)
2018年05月24日是枝裕和監督最新作『万引き家族』の公開を記念して、監督が手掛けた2015年公開の映画『海街diary』を、6月9日(土)フジテレビ系「土曜プレミアム」枠にて放送することが決定した。日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作『海街diary』放送今回放送が決定した『海街diary』は、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013を受賞した吉田秋生のベストセラーコミックを、『そして父になる』『三度目の殺人』の是枝監督が映画化したもの。家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。海の見える街を舞台に、四姉妹が絆を紡いでいく、深く心に響く、家族の物語だ。物語の中心となる“四姉妹”を、綾瀬はるか(長女)、長澤まさみ(次女)、夏帆(三女)、広瀬すず(四女/異母妹)が演じることでも話題となった本作。ほかにも大竹しのぶ、堤真一、風吹ジュン、リリー・フランキーら豪華キャストたちが脇を固めた。なお本作は、「毎日映画コンクール」で綾瀬さんと長澤さんが女優主演賞&助演賞をW受賞したほか、第39回日本アカデミー賞では最優秀作品賞、監督賞を含む最多4冠を獲得。第68回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でも公式上映された。是枝監督最新作! 『万引き家族』公開そして、『海街diary』放送の前日6月8日(金)からは、第71回カンヌ国際映画祭「コンペティション」部門に正式出品された是枝監督最新作『万引き家族』が公開。様々な“家族のかたち”を描き続けてきた監督が手掛ける本作は、「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る渾身の一作。犯罪で生計をたて、ひっそりと暮らしている家族を描く本作。父・治をリリー・フランキー、妻・信代を安藤サクラ、彼女の妹・亜紀を松岡茉優、祖母・初枝を樹木希林が演じるほか、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴ら若手実力派俳優が参加している。『海街diary』は6月9日(土)21時~フジテレビ系にて放送(一部地域を除く)。『万引き家族』は6月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.
2018年05月17日’17年のカンヌ国際映画祭を皮切りに海外映画祭を席巻。寺島しのぶ(45)主演の話題作『オー・ルーシー!』(4月28日よりロードショー)が、ついに日本のスクリーンに登場する。 「恋愛や冒険とは無縁だと思われていた人が、1人の男性との出会いをきっかけに思わぬ言動に走る。偶然が必然になるというか、人生、何が起きるかわからないというメッセージが込められています」(寺島・以下同) 寺島が演じるのは、東京に暮らす43歳の独身OL・川島節子。ひょんなことから通い始めた英会話教室でアメリカ人講師・ジョン(ジョシュ・ハートネット)に出会い、それまでの退屈な暮らしが一変する。 人生に行き詰まり、思い余って冒険してしまう40代の女性の心情を描いた物語。「人生に困惑することも大事」だと教えてくれる。 「節子は、人から敬遠されがちなタイプですし、自分の陰の部分を人にぶつけるので、演じながら『そこまでやらなくても』と何度となく思いました。でも、逆の視点から考えると愛おしいんですよ。人に見せたくないところで必死になるって、人間くさくていいなあ、と。人生の中で時には混乱することがあってもいいんじゃないかと思いました」 プライベートでは、5歳の一人息子の成長を楽しむ日々。 「子どもはいろいろなことを教えてくれるので本当に楽しい。どんどんできることが増えて、成長の早さに毎日驚きます。ただし、子育ては息抜きにはならないですね。気づけば眉間にシワが寄っているんだもの(笑)。そこで私が心がけていることは、毎朝必ず眉間に花を咲かせること。笑顔で一日を始められたらいいなあと思っています」 寺島はオフの日の過ごし方をこう語る。 「家族3人で千葉の九十九里に出かけ、日帰り温泉に。温泉の後には必ず、ハマグリ焼き屋さんに立ち寄るのがお決まりのコースです。また日常的には、軽いマッサージを受けて体の疲れを取るようにしています」
2018年05月07日オスカー女優も絶賛の寺島しのぶさん!【映画、ときどき私】 vol. 158これまでも国内外から高い評価をされている寺島さんですが、本作ではアメリカのインディペンデント・スピリット賞で主演女優賞にノミネート。並みいるハリウッド女優たちのなかで唯一の日本人としてノミネートされましたが、その際には今年のアカデミー賞主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドから賞賛されたほど。そこで、役づくりのことから現場の裏話、そして悩める女子へのアドバイスなどを語ってもらいました。今回、寺島さんが演じたのは、アラフォーで地味な独身OLの節子。淡々と毎日を過ごしていた彼女が、イケメンの英会話講師に恋をしたことで人生が急展開してしまう様子が描かれています。節子はこじらせ気味な女性なので共感しやすい役ではなかったと思いますが、どのような印象を受けましたか?寺島さん節子は、いそうでいなさそうなタイプ。なので、同世代の人たちは「痛すぎてわかる!」と共感してくれた人と、「ここまではちょっと……」という人に分かれていたみたいですね。でも、監督が「偶然は必然である」とよく言っていたんですけど、ふとした出会いからドラマが始まっていくというところに関しては普遍的なものだと思っています。監督は日本人ですけど、長年アメリカに住んでいるので、日本の感覚とは違うところから日本の会社に切り込んでいて、そういうバランスもおもしろいなと感じました。変に説明過多ではないから、もしかしたら万人受けする映画ではないかもしれないですけど、いろいろなことを考えたりもできるので、こういう映画もあっていいんじゃないかなと思っています。演じるうえで難しかったことはありましたか?寺島さん監督が人間のなかにある心のひだの部分をとても大事にしていたので、私の演技もわかりやすくしないでいいよと言ってくれていて、それはすごく助かりました。監督とも意思疎通がきちんとできていたので、撮影現場で困ったことはなかったですね。好きな男性を追いかけてアメリカまで行ってしまう節子ですが、そこで心境の変化はありましたか?寺島さん日本のシーンでは、グレーの地味なスーツを着て会社にいましたが、そうすると私自身も湿った気持ちになっていたんです。でも、いざロスに行くと空気は乾いているし、広いので、そこで気分が変わったんですよ。それに、日本だと人との距離があまりにも近いんですけど、アメリカではその距離感が一気に遠くなるので、それによって生まれた解放感は節子を演じていくうえで活かされた思いますし、それだけで表情も全然違うものになったんですよね。ギュッと縮こまっていた人がポンッとはじけるとこうなるんだろうなというのも感じましたし、ロスの太陽と広大な土地は人をあんなふうにオープンにさせてしまうんだとわかりました。今回、節子が恋に落ちるアメリカ人男性を演じたのは、ハリウッド俳優のジョシュ・ハートネット。以前はトップスターとして数々の主演作をこなしていましたが、私生活を優先するためにハリウッドからは一時期離れており、ここ数年で本格的にメジャー復帰を果たしたばかり。実際にジョシュと共演してみて、どういう印象でしたか?寺島さん気取ったところもまったくないし、とにかく普通にいい人なんですよ(笑)。「自分を見失ったから、一回ハリウッドを出ちゃおう」と思うような素朴で健康的な考えがある人なんだなとも感じました。それに、彼はこれまですごいキャリアを積んできたにも関わらず、新人監督である平栁監督の言うことでも真摯に受け取っていて、一生懸命がんばっていました。だから、一緒に仕事がしやすい人でしたね。あと、彼の演技を見て思ったのは、アメリカの役者はすごく訓練されているんだなということ。ちょっとした映り方もわかっていて、ハリウッドで活躍するためにはこういう技術も身につけないといけないんだなと思いました。現場では即興の演技もあったそうですが、役者同士で話し合ったことは?寺島さん今回は、監督とジョシュ、監督と私というようにそれぞれ別に話すようにしていました。というのも、私はどうやってジョシュの心を揺らがそうかという作戦を立てていたので、あえて話し合わないようにしていたんです。監督も私には抽象的なダメ出しで、ジョシュには具体的なダメ出しという感じで、人によって違う導き方をしていました。ジョシュは日本語も話さないといけなかったし、すごく苦労したと思いますよ。でも、そうやって迷っている顔もすごく魅力的でしたね(笑)。撮影の合間で印象に残っていることはありますか?寺島さん南果歩さんはジョシュにいろいろと話しかけてあげたりしてすごく優しかったけど、私はそんなに優しくなかったかも(笑)。というのも、私はいわゆるストーカーみたいなになってしまう役だったので、彼とは距離を置いて、遠くからじっとりと観察しているような感じでした。だから、ジョシュも私のことをちょっと気持ち悪いと思っていたかもしれないです(笑)。本作の節子はひとつのできごとで人生が大きく変わってしまいますが、ご自身もそういう経験はありますか?寺島さん私もけっこうありますよね。『赤目四十八瀧心中未遂』という映画では、本屋さんで偶然原作を手に取って、すごく感動して、作者に手紙を書いたことが出演したきっかけでした。そのほかにも『ヴァイブレータ』では、たまたまバーで飲んでいたときに、そこでオーディションをしていて、作者が「ああいう背中をしている女の人がいいんだよ」と私に言ったことで主演することになったんです。だから、私も監督と同じですべての偶然は必然だと思っています。そんなふうに、運命とかひらめきとか出会いとかタイミングとか、そういうものに逆らわずにここまできたので、細かいことの積み重ねだったりしますね。ひとめぼれで結婚する人もいるし、どこかのパーティで知り合った人がプロジェクトにつながることもありますよね?だから、そういうきっかけを私も逃したくないと思ってアンテナを張るようにはしています。人生は一度きりですからね。仕事や恋愛で悩んでいるananweb読者に向けてアドバイスはありますか?寺島さん私は日々環境が目まぐるしく変わっているので、「いろいろなことを考えないで、目の前に来た敵だけ倒す!」という感じなんですけど、ちゃんと研ぎ澄ましていたほうがいいかなとは思っています。もちろん疲れますけど、そのほうが得るものはあるのかなと。面倒くさいと言っちゃえばそれまでなんですけど、面倒くさいことをあえてやるときもたまにはあっていいんじゃないかなって思っています。私はそこでけっこういろいろなものを得てきたので、面倒くさくならないで欲しいなというのはありますね。あと、いまは室内でパソコンと一緒に生活をしている人が多いので、それだけで満足している人がいるかもしれないですけど、アナログな部分というのも捨てたもんじゃないなと私は思っています。つまり、実際に自分の足で赴いて確かめるとか、自分で食べてみて感じるとかですが、そういうことでほかのものが得られたりすることは意外とたくさんあると思いますよ。最後に、この作品を観る方にメッセージをお願いします!寺島さん若い人から見ると、「こんな40代になりたくない」と思うかもしれないですけど、人生において宝だなと思える瞬間というのは意外と転がっていると感じられる映画になっています。見方はみなさんそれぞれなので、そのなかで何かひっかかるものがあればいいかなとは思いますね。インタビューを終えてみて……。どんなに忙しくてもつねに明るく前を向いているイメージの寺島さんは、仕事も家庭も両立させており、働く女子にとっては目指したいところ。それだけに、面倒くさがってはいけないというアドバイスは身に沁みます。そんな寺島さんは、今回体当たりで節子を演じていますが、女子ならその姿からも多くのことを感じることができるはずです。混乱の先にこそ答えがある!ふとした出会いがきっかけとなって思いがけない方向へと進んでしまうときもあるけれど、それこそが人生のおもしろいところ。満たされない思いを日々抱えながらも、自分を変える勇気がないのなら、本作がその一歩を踏み出すきっかけとなるかも!?ストーリー会社員として東京で働く43歳の節子は、単調な毎日を過ごしていた。そんなある日、姪から突然連絡があり、前払いした英会話教室を代わりに受講して欲しいと頼まれる。仕方なく受講料を払って向かった先で出会ったのはアメリカ人講師のジョン。そこで、「ルーシー」という名前と金髪のカツラを与えられた節子は、自分のなかに眠っていた感情が解き放たれるのを感じるのだった。しかし、恋する幸せを味わったのもつかの間、ジョンは日本を去ってしまうことに。アメリカまで追いかけた節子が旅先で見つけたものとは?ハグしたくなる予告編はこちら!作品情報『オー・ルーシー!』4月28(土) ユーロスペース、テアトル新宿他にてロードショー配給:ファントム・フィルム© Oh Lucy,LLCヘアメイク:片桐直樹(EFFECTOR)スタイリスト:中井綾子(crepe)Tシャツ¥19,000、パンツ¥35,000(ミュラーオブヨシオクボ tel03-3794-4037)/ピアス¥41,500(1個ずつ売り)、リング¥150,000(カラットアー/アイワ tel03-5738-8351)声には出せなくても、誰のなかにもあるものといえば、愛し愛されたいという欲求。しかし、それを求めるあまり、周りから痛いと思われるような行動を取ってしまったという人もいるはず。そこで、そんな女子には反面教師としてもオススメしたい映画話題作『オー・ルーシー!』をご紹介します。今回は、痛いけど憎めない主人公を熱演したこちらの方に本作の魅力についてお話を聞いてきました。それは……。写真・水野昭子(寺島しのぶ)
2018年04月25日沖縄県内で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭」(19日~22日)で21日、映画『のみとり侍』(5月18日公開)の完成披露試写会が行われ、主演の阿部寛と鶴橋康夫監督が登壇した。同作は、小松重男の短編集『蚤とり侍』の人気エピソードを鶴橋監督自ら再構築。江戸時代の江戸を舞台に、越後長岡藩のエリート侍・小林寛之進(阿部寛)が、たった一つの失言で左遷され猫の蚤とり業を行うことになるが、裏では女性に愛を届ける裏稼業に勤しむ、というストーリーだ。上映後に登場した阿部は「ご覧になったということで、ちょっと恥ずかしいですね。濡れ場がありましたから」と照れ笑い。鶴橋監督は「どうだったですかね?」と観客に尋ね、拍手が起こると「うれしいです」と喜んだ。阿部は30年前、事務所に入って2日後くらいに開催された食事会で、社長から「すごい監督が来ている」と鶴橋監督を紹介されたことを明かし、「大竹しのぶさんや奥田瑛二が来ていて、役者さんから信頼されて愛されて尊敬されている監督がそこにいて、『阿部も将来こういう監督の作品に出られたらいいな』と言われた」と当時を回顧。そして、「今回ガッツリやるのは初めて。若い頃のその日が忘れられないので感慨深くてすごくうれしい」と語った。鶴橋監督も「阿部寛は僕の大学の後輩。彼の作品をずっと見ていますが、僕が一番のファン。『ドラゴン桜』(TBS)あたりからどんどん開花して、早く一緒に仕事がしたいと。今一緒に2人で立っているのが光栄で光栄でうれしくて」と阿部とのタッグに感無量の様子。「真面目な人で、愛の人。スタッフの人もキャストも、一日ごとに彼を好きになっていく」と人柄を絶賛した。鶴橋監督はまた、「どうですかね? いい体だと思いませんか?」と阿部の体も絶賛し、「彼じゃなかったらこの作品は成立していませんから」とも。そして、「ただただ彼に感謝しています。今並んで立っているのが不思議。今まででもしかしたら一番うれしい日だな。君はどうなんだ!? 君といるのが夢みたい」と阿部への愛を爆発させた。さらに、「この作品終わって、もう1回くらい時代劇やりたい」と阿部との再タッグを希望。阿部も「日本の誇る時代劇が京都にいくと減っているみたいで悲しい思いがある」と打ち明けた上で、「これを機にもっと時代劇が栄えてほしいと思いますし、また鶴橋さんにもお力を借りて、いろんな作品を撮っていただければと心から思っています」と前向きだった。2009年にスタートした同映画際は、春の沖縄を代表する総合エンタテインメントの祭典。10回目となる今年は、4月19日~22日の4日間、那覇市、北中城村などで開催する。期間中は映画の上映のほか、舞台挨拶、レッドカーペット、お笑いライブ、音楽ライブ、ファッションショーなど、バラエティに富んだイベントを開催する。
2018年04月21日お笑いコンビ・とんねるずの木梨憲武が、18日に放送された文化放送のラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(毎週月~金 13:00~15:30)に生出演し、お笑いオーディション番組『お笑いスター誕生!!』の裏話を語った。番組パーソナリティの大竹まことらのコントユニット・シティボーイズととんねるずは、30年来の付き合いがあるという。かつて日本テレビ系で放送されていた『お笑いスター誕生!!』を振り返り、大竹は「1週ずつ勝ち抜いて行くんだけど、二組とも10週目で落とされたんだよね」と、とんねるずとの関わりを語る。シティボーイズととんねるずの関係は深いようで、木梨は「出だしの頃、とんねるずはどこも稽古する場所がなく、シティボーイズさんは稽古場を方南町にもっていて、『ないんだったらお前ら来い、一緒にやろうぜ』って言ってくれて」と明かした。また、シティボーイズの一員であるきたろうがとんねるずのネタに対して厳しかったことも木梨は告白し、「俺らが『意味ないっす』って言ったら、『意味考えろ!』『いや考えないっす!』なんつって」と振り返る。しかし大竹によると、後に大阪の漫才師も意味のないことで笑いを起こすのを発見し、「その時はじめて『あ、とんねるずの方が正しかったんだ!』って(笑)」と気づいたそうだ。
2018年04月19日寺島しのぶがアカデミー賞前哨戦の1つであるインディペンデント・スピリット賞において主演女優賞にノミネートされた日米合作の話題作『オー・ルーシー!』。本作で、寺島しのぶ演じる節子の姪・美花を熱演する忽那汐里が、キュートなメイド姿を見せる場面写真がシネマカフェに到着した。今回解禁となった場面写真は、主人公の節子(寺島さん)がメイド喫茶でアルバイトをする美花(忽那さん)が「話があるの!」と突然呼び出される場面。独身の節子は、この姪っ子にめっぽう弱いのだ。■忽那汐里、メイド姿で「美味しくなぁれ、にゃんにゃんちゅっ」このたび到着した場面写真では、眩しいくらいにメイド服を着こなした忽那さんの貴重な姿や、少し照れながらも「それでは、お席までご案内します!」とノリノリで、節子の注文した紅茶に「美味しくなぁれ、美味しくなぁれ、にゃんにゃんちゅっ」とおまじないをかける、そんな可愛すぎる姿は必見!紅茶を飲んだ節子の顔もニヤニヤ緩み、慣れない場所に戸惑いながらも「美味しい…」と完全に美花のペースに持っていかれっぱなし。「で、話ってなに?」と切り出すと、「叔母ちゃんにお願いがあるの…実は私の代わりに英会話教室を取って欲しいの!」「どうしてもいま、お金が必要なの!」と、あの手この手ですり寄る美花に言われるがまま、節子は美花から貰った無料お試し券を持って英会話教室へと向かい…。これから待ち受ける人生を変える出来事が、この英会話教室から始まることも知らずに新たな扉を開いていく、寺島さん演じる節子。そんな叔母を翻弄する自由奔放で、天真爛漫な女性を演じる忽那さんは、いままでの優等生なイメージとはまた違った魅力を見せている。『デッドプール2』にも出演する、世界で活躍する若手女優の新たな一面をご覧あれ。『オー・ルーシー!』は4月28日(土)よりユーロスペース、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オー・ルーシー! 2018年4月28日よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国にて順次公開© Luca Bigazzi
2018年04月15日映画界の巨匠イングマール・ベルイマン監督の『夏の夜は三たび微笑む』から着想し、ミュージカル界の同じく巨匠スティーヴン・ソンドハイムが作曲・作詞を手掛けたミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』が、4月8日に東京・日生劇場で開幕した。主人公のデジレ役に大竹しのぶ、その元恋人フレデリック役に風間杜夫。日本を代表する俳優同士の27年ぶりの共演が、なんとミュージカルで実現したことでも話題を呼ぶ。また演出は、自身も女優・歌手で、本作出演経験のある英国人マリア・フリードマンが務める。チケット情報はこちら19世紀末のスウェーデン。弁護士フレデリック(風間)は、18歳の若妻アン(蓮佛美沙子)との結婚生活が11か月経過した今も彼女に手が出せずにいる。前妻との息子ヘンリック(ウエンツ瑛士)は、年下の義母アンに密かに恋心を抱いている。ある日、フレデリックとアンは芝居を観に行くが、その主演女優はフレデリックのかつての恋人デジレ(大竹)。デジレとフレデリックは14年ぶりに接近するが、デジレにもカールマグナス伯爵(栗原英雄)という恋人が。既婚の彼はデジレと堂々と不倫中で、あろうことか妻シャーロット(安蘭けい)に、デジレとフレデリックの関係を探らせる。奇妙な縁で結ばれた6人はやがて、デジレの母と娘が住む郊外の屋敷で顔を揃え……。北欧の短い明るく暖かな時期を思わせる薄明るい照明の下で、登場人物たちがワルツを踊っている幕開き。パートナーを替えながら舞う様子が、これから繰り広げられる波乱の恋愛模様を暗喩しているかのよう。登場人物は誰もが、特に恋愛においては、自分の気持ちに正直だ。義母への秘めた恋であるはずのヘンリックでさえ、彼女を前にすると想いがあふれ出てしまう(当人のアンだけ気づいていない)。正直な感情と、複雑な人間関係。アンバランスな両者を取り持つのが、ミュージカルといえど安易な“歌い上げ”を許さぬ、ソンドハイム独特の難解なメロディラインだ。風間・蓮佛らミュージカル初挑戦組もベテランも、“音階のパズル”とでも呼びたい独特のピッチへの苦労は想像に難くないが、ソンドハイム2作目にして楽曲を自分のものにしている大竹をはじめ、いわゆる“芝居歌”を歌える芝居巧者で固めた布陣が吉と出ている。結果、メロディの複雑さに阻まれることなく、正直な肉声が切々と届いてくるのだ。演出のフリードマン曰く、「この物語は間違った相手と恋に落ち、最終的には正しい相手と結ばれるというお話」。今のコンプライアンス社会ではとても真似できないおとぎ話かもしれないが、自分に正直な人間とはかくもチャーミングなものかとハッとさせられ、わずかな勇気をもらった気がする。公演は4月30日(月・祝)まで同劇場にて。5月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、静岡市清水文化会館(マリナート)大ホール、富山 オーバード・ホールでも上演される。チケットはいずれも発売中。(取材・文:武田吏都)
2018年04月11日女優の寺島しのぶの主演舞台『ヘッダ・ガブラー』が、7日に初日を迎えた。会場は東京・Bunkamuraシアターコクーンで、他、小日向文世、水野美紀、池田成志、段田安則らが出演している。『近代演劇の父』と称され、『人形の家』等の代表作でも知られるヘンリック・イプセンの戯曲『ヘッダ・ガブラー』。主人公のヘッダは、発表当時から「悪魔的、破滅的」と形容されてきたという。「将軍の娘」として恵まれた環境に育ち、自由で享楽的なようで、実は臆病で社会の規範から外れることを恐れている。常に何かを渇望しながら、それが何かが自分ではわからず、いつもフラストレーションを抱え、他人が何か「生きがい」や「目的」に目を輝かせるのは面白くなく徹底的に邪魔をする、という主役に寺島が挑む。ヘッダの夫・イェルゲンを小日向、ヘッダの元恋人で、最後には彼女の歪んだ美学に捕われる男・レェーヴボルクを池田、自立を期す女性・エルヴステード夫人を水野、衝撃の結末のカギを握る男・ブラック判事を段田が演じる。演出は栗山民也が務めた。公演は4月7日〜30日。
2018年04月08日女優の大竹しのぶが7日、東京・日生劇場で行われたミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』の公開ゲネプロ前に登場し、共演の風間杜夫、蓮佛美沙子、ウエンツ瑛士、安蘭けい、栗原英雄とともに取材に応じた。同作はイングマール・ベイマン監督の『夏の夜は三度微笑む』に着想を得たミュージカル・ラブ・コメディで、19世紀末のスウェーデンを舞台に、求めあいながら滑稽にすれ違う様々な男女の愛の行方を描く。初演以来トニー賞7部門、グラミー賞2部門の栄冠に輝いた名作。3日に行われた映画『のみとり侍』のイベントで、足を捻挫したことが明らかになった大竹だが、もうすっかり回復したという。大竹は「大学生並みの回復力。異常に早い治り」と明かした。怪我の原因については、「犬の散歩で転んだだけ」と苦笑し、風間も「無様な転び方だったらしいんですよ。両膝ついてべちゃーって」と笑いながら解説する。ウエンツも「巷では仮病じゃないかって言われてました。本番ではビシッと決めるのはわかってるので、注目を集めたがってるんじゃないかというくらい」と冗談を飛ばすほど、稽古場でも元気な姿を見せていたという。風間が改めて「全治3週間と言われてたんです。それを5日くらいで治しちゃって」と語ると、大竹は「女優だから」と言い放ち、周囲も感心していた。また、ミュージカル初挑戦となる蓮佛は、ウエンツについて「最近、教えてくれる。今日も相談して、同じシーンで『ゲネまでにこういうふうにできたらいいね』とか、最近真面目です」と様子を明かす。「切羽詰まってきた」というウエンツだが、ミュージカル界の先輩として、初挑戦の風間と蓮佛にアドバイスすることに。ウエンツが「まあ今日はゲネだけど、お客さんも入っているわけじゃないし、そんな緊張しないでいい、まずは。自分のやることを1個ずつ確認して、明日に向けて備えよう。頑張れよ」とありがたいお言葉を告げると、風間は「頑張ります!」と頭をさげる。ウエンツは「(同じくミュージカル初挑戦の)木野にも言っときます!」と先輩風を吹かせる芸で、周囲を笑わせていた。東京公演は日生劇場にて、8日〜30日。
2018年04月07日タレントの壇蜜が、文化放送のラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(毎週月~金 13:00~15:30)の水曜日パートナーを務めることが、4日に同番組内に本人が出演する形で発表された。壇蜜 -文化放送提供番組はあえて壇蜜を登場させずにスタート。まもなくパーソナリティの大竹まことから「『こんにちは』って名乗らないで言ってみて」と振られ、名前を明かさない状態で壇蜜が一言だけ発すると、特徴的な声のためか、Twitter上ではリスナーから正解のツイートが続出した。放送中に「小学生の頃に読んだ『ゴルゴ13』をきっかけに性的な事柄に興味を持ち始めた」ことが話題になった際には、「(裸でジーパンだけ履いた)女性が、張りつけになって身体の上に蜘蛛を這わせられてたんですよ。それで私の7割が大体形成されちゃって」と衝撃告白し、「すごい女来ちゃったなぁ」と大竹も思わず笑っていた。大竹から「昼の1時からラジオに出るような奴じゃないよな(笑)。夜感、強いよね」とも言われた壇蜜であったが、13年から同局で放送中の『壇蜜の耳蜜』(毎週月曜 19:30~20:00)でパーソナリティを務めるなど、アナウンス技術には定評がある。Twitter上でも「ほぼ噛まないからすごく聴きやすい」「提供スポンサーのアナウンスも申し分ない」など絶賛のコメントが見られた。またエンディングで感想を聞かれると、「やっぱり生放送の忙しさっていうのは、しっかりピリピリと感じます。皆さんがガイダンスをちゃんとやってくださるので、驚くほどにスムーズに…。ただ原稿を読み間違えないようにっていうのは永遠の課題ですね」と話し、「“昼壇”、お願いします」と締めくくった。
2018年04月05日5月18日公開の映画『のみとり侍』の大江戸プレミア~東京完成披露試写会~舞台あいさつが2日、都内で行われ、主演の阿部寛をはじめ、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、鶴橋康夫監督が出席した。2016年公開の映画『後妻業の女』など数々のヒット作を手掛ける鶴橋康夫監督の最新作となる本作は、小松重男の短編集『蚤とり侍』の人気エピソードを鶴橋監督自ら再構築。江戸時代の江戸を舞台に、越後長岡藩のエリート侍・小林寛之進(阿部寛)が、たった一つの失言で左遷先で猫の蚤とり業を行うことになるが、裏では女性に愛を届ける裏稼業に勤しむ、というストーリーとなっているこの日は冒頭に主演の阿部が口上を行った後に、キャスト陣と鶴橋監督が勢揃いして舞台あいさつ。阿部は「口上で疲れました(笑)」と汗を拭い、「こういう経験は一生ないと思って楽しんでやらせてもらいました」とやり切った様子だった。本作については「鶴橋監督の作品に出るということは僕にとって大変なことでした。お話をいただいた時は二つ返事では受けられないほどのプレッシャーがありましたが、皆さんが僕を助けてくれましたし、寛之進を通じて人の心の温かさを知ることができました」と充実感。阿部が演じる寛之進の亡き妻・千鶴と寛之進の初の蚤とり客・おみね役の一人二役を演じた寺島しのぶは「本当に楽しい一時を過ごさせていただきました。長年にわたってこの作品をやりたかったという監督の願いなので、私も精いっぱいやったつもりです。阿部さんと色々大変でしたけど、頑張りました」と胸を張った。江戸の女性に愛を注ぐ蚤とり業をスタートさせる寛之進にちなみ、「女性に喜んでもらえるとっておきのおもてなしは?」という質問に豊川は「大竹さんや寺島さんに相当鍛えられました。逆らわない、前に出過ぎない、場合によっては目を合わせない、そういうところで乗り切ってきたような気がします。どうもありがとうございました」と大竹と寺島に恐縮しきり。豊川の回答に同意した阿部も「共演した時に大竹さんと目を合わさず何も喋らなかったら、『すごく冷たいんです』と言いつけられ、それから目いっぱい喋るようにしました。寺島さんはいつも頼りになる方なので、今回は一生懸命気を遣って色んなモノを奢って今まで生き延びてきました。すみません! これ以上言えません!」と答えて笑いを誘っていた。映画『のみとり侍』は、5月18日より全国公開。
2018年04月03日エンタメ時代劇『のみとり侍』の完成披露試写会が4月2日(月)、都内で行われ、主演の阿部寛をはじめ、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、鶴橋康夫監督という豪華なメンバーが顔をそろえた。■阿部寛、ファンを前に“口上”で映画完成を報告この日、歌舞伎の舞台などで使われる三色の定式幕が開くと、ステージ中央に、阿部さん1人が神妙な面持ちで鎮座。ファンが見守るなか、歌舞伎風の“口上”を披露し、映画の完成を報告した。無事に口上を終えた阿部さんは「疲れました」とひと言。それでも、鶴橋監督の作品に出演するのは「長年の夢」だったといい、「二つ返事ではお受けできないほど。僕が演じた主人公同様に、現場では皆さんに助けていただき、人の温かさを知りました」と感激しきりだった。■そもそも“のみとり”って何?本作が描く“のみとり”とは、「床で女性に愛をお届けする」という江戸時代の裏稼業。ある失態から“のみとり”に転落してしまった越後長岡のエリート藩士、小林寛之進(阿部さん)は、最初こそ「下手くそ!」と罵られるも、女性を喜ばせるスキルを上達させて、一人前の“のみとり”に成長するが…。原作は歴史小説の第一人者・小松重男の短編集。京都でオールロケを敢行された。■斎藤工、「女性をもてなす方法」がなかなかのクセ舞台挨拶では、映画の内容にちなんで、MCから男性陣に「女性をもてなす方法」を質問。豊川さんは「ここにいるお2人に相当鍛えられた」と共演経験がある大竹さん&寺島さんの名前を挙げて、「まず逆らわない…、そして前に出過ぎない。そうやって、乗り越えてきました。大竹さん、寺島さん、どうもありがとうございました」と自虐的なコメント。一方、斎藤さんは「端から見て気持ち悪いなと思っていたことなんですが、相手の好きなところを100個言うみたいな…」。さらに「それを書にしたためて、100枚貼った呪いの部屋みたいなものを作れれば。それを受け入れてくれる女性はステキだなと思う」とクセ強めの回答で、会場を盛り上げていた。『のみとり侍』は5月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:のみとり侍 2018年5月18日より全国東宝系にて公開© 2018「のみとり侍」製作委員会
2018年04月02日阿部寛が、女性に愛をご奉仕する裏稼業“蚤とり”を命じられてしまうエリート藩士に挑む時代劇コメディ『のみとり侍』。この度、本作の第2弾チラシビジュアルが公開された。■インパクト大! 新ビジュアル公開第1弾となるティザーポスターは、日本を代表する浮世絵師・東洲斎写楽の浮世絵「三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛」をモチーフに、阿部さん演じる主人公・寛之進のビジュアルが公開され話題となった。今回新たに到着したビジュアルは、3月24日(土)から全国の劇場に掲出される第2弾チラシ。本物の写楽の浮世絵も掲載されているほか、寺島しのぶ、豊川悦司、斎藤工、風間杜夫、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、桂文枝といった主要キャストも浮世絵風に加工されたビジュアルで登場。よりインパクトある一枚となっている。さらに、チラシの中面では江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の有名な浮世絵「富嶽三十六景/神奈川沖浪裏」をオマージュした笑撃のビジュアルも登場。北斎が描いたダイナミックな荒波の上で、寛之進が猫と一緒にサーフィンするというこのビジュアル。時代の荒波に翻弄されながらも、侍としての生き方を貫き、江戸のビッグウェーブを乗り越えていく寛之進の様を体現している。■追加キャストに喜劇界でお馴染みの3名が!また今回、新たに本作に登場する3名のキャストが判明。物語の冒頭で老中首座・田沼意次(桂文枝)に様々な陳情を訴える江戸の人々として、鶴橋康夫監督の前作『後妻業の女』でも印象的な演技を見せた落語家の笑福亭鶴光が平賀源内役を演じるほか、呉服問屋の望月屋秀持役をジミー大西、香具師の元締・根津屋文吾役をオール阪神が好演。あわせて、3人の出演シーン写真も公開された。『のみとり侍』は5月18日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:のみとり侍 2018年5月18日より全国東宝系にて公開© 2018「のみとり侍」製作委員会
2018年03月23日番組MCの笑福亭鶴瓶とゲストが自由なトークを繰り広げるトークバラエティ「チマタの噺」。その3月20日深夜の放送回に俳優の松坂桃李がゲスト出演。最新作『娼年』での濡れ場トークから友人の濱田岳の“秘話”まで様々なトークが展開された。トークは『娼年』の撮影に関する話題から。同作で会員制ボーイズクラブの“娼夫”を演じている松坂さん。役が役だけに撮影は「ずっと濡れ場ばっかり」だったといい「ほんとに濡れ場って大変、地獄のようで」と“ラブシーン”の過酷さをふり返った。鶴瓶さんも『後妻業の女』での大竹しのぶとのラブシーンをふり返り「一応さんまにも電話した」と大竹さんの元夫・明石家さんまに報告を入れたことなどを明かし、そこからトークは“前貼り”の話題へ。「大きなの貼られた」と話す鶴瓶さんに松坂さんは「自分で貼ったんじゃないんですか?」と驚きの表情。逆に鶴瓶さんはメイクさんに貼ってもらうものだと思っていたと答える。番組開始早々いきなりの“シモトーク”に視聴者からは「オープニングからすげーわ!」「濡れ場の話してるのに、なんて爽やかなの~」などの反応が寄せられる。そこから濡れ場トークは松坂さんの友人でもある俳優の濱田岳の話題に。濱田さんが『みなさん、さようなら』のラブシーンの撮影で胸を揉んだ瞬間、相手の女優の胸の柔らかさに思わずセリフが飛んでしまったというエピソードを明かす松坂さん。手振りを交え濱田さんの話題を話す松坂さんにSNS上では「濱田岳のエピソードを語る桃李が面白すぎ」「濱田岳ちゃんの話めっちゃ嬉しそうにするね」などの声が。濱田さんのほか、柳楽優弥、岡田将生らと親交が深いという松坂さん。特に柳楽さんは鶴瓶さんとも親交があり「飲みに行こうと電話をくれる」ほどの関係だとか。濱田さん、柳楽さんは結婚しており、柳楽さんから「早くこっちきなよ」と結婚を勧められるそう。鶴瓶さんから結婚願望について問われた松坂さんは「憧れます」と“結婚願望”を口にしていた。終始テンポ良く進んだ2人のトークに、視聴者からは「松坂桃李がトークの腕を上げた気がする」「トークスキルが素晴らしく、もっとたくさん聴きたかった」など俳優としてはもちろん、そのトーク力の進歩にも賞賛の声が集まっていた。松坂さん主演の映画『娼年』は4月6日(金)よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(笠緒)
2018年03月21日顔に立体感を出して、メリハリをつけるには、顔にツヤを自然にしのばせるのが鍵。そこで今回はおすすめのアイテムをご紹介します。顔に自然な立体感を出すことによって、小顔効果が期待できます。立体感を出すためには、部分的にツヤを出すのに最適なコスメを使用しましょう。①“立体感”を出すために、おすすめなツヤ感コスメはどれ?クレ・ド・ポー ボーテ ル・フォンドゥタン30,000円(税抜き)Clé de Peau Beauté USさん(@cledepeaubeauteus)がシェアした投稿 – 9月 29, 2017 at 5:09午前 PDTこれまでにないような肌に導いてくれる、ラグジュアリーファンデーション。こっくりとした贅沢な感触のクリームが、とろけるように肌へ馴染み、つけたての輝く美しい仕上がりを一日中キープします。進化した光学技術を搭載しているうるおいのヴェールによって、ファンデーションを纏っている間も肌にうるおいを与えてくれ、はりに満ちあふれた輝く美肌が叶うでしょう。②“立体感”を出すために、おすすめなツヤ感コスメはどれ?M・A・C ハイパー リアル グロー パレット 6,700円(税抜き)M·A·C Cosmeticsさん(@maccosmetics)がシェアした投稿 – 2月 18, 2018 at 7:02午前 PST人をぐっと引きつけてくれるような、煌めくハイライティングパウダー。なめらかで色ムラのない、満ち溢れた輝きを実現してくれることでしょう。③“立体感”を出すために、おすすめなツヤ感コスメはどれ?エトヴォス ミネラルブロンズグロウ3,500円(税抜き)ETVOSさん(@etvos.jp)がシェアした投稿 – 8月 19, 2016 at 4:46午後 PDTこれ1つで、チーク、アイシャドウ、リップという風にさまざまな部位へ使えるクリームタイプのフェイスカラーです。天然ミネラルと植物由来オイル配合でなめらかなテクスチャーです。美しいツヤ感によって、ヘルシーな肌を叶えてくれることでしょう。ほのかな赤みと、絶妙なパールとツヤで、黄味がかった日本人女性の肌にもぴったりです。可愛すぎず、大人の女性らしい洗練された印象に仕上げてくれます。ベーシックにも、ヘルシーにも、クールにも、どんな印象にも合わせられるマルチなカラー。持ち運びにも便利な薄型コンパクトなので、朝のメイクの仕上げや日中のメイク直しにいつでも簡単に使うことができるでしょう。④“立体感”を出すために、おすすめなツヤ感コスメはどれ?ポール & ジョー ボーテ ラトゥー エクラ ファンデーション プライマー4,000円(税抜き)PAUL & JOE BEAUTEさん(@paulandjoe_beaute)がシェアした投稿 – 2月 28, 2018 at 12:46午前 PST日本人の肌にぴったり合うラベンダーカラーにこだわった、光コントロール化粧下地です。素肌に輝きをプラスしてくれるような、上質なツヤと透明感に満ちた、ハイクラスな仕上がりが期待できるでしょう。光の反射率の異なる2種類のラベンダーパールを絶妙なバランスで配合することで、瞬時にくすみをとばして透明感を与えてくれます。さらに、シルバーパール・レッドパールも配合されており、肌との調和を高めてくれています。配合パールの奥行きのある光の反射が、顔立ちを立体感のある引き締まったものへ見せてくれます。⑤“立体感”を出すために、おすすめなツヤ感コスメはどれ?ヘレナ ルビンスタイン プロディジー P.C. ファンデーション 10,000円(税抜き)ヘレナ ルビンスタインさん(@helena_rubinstein_jp)がシェアした投稿 – 3月 2, 2018 at 3:06午前 PSTセラム成分を配合しているので、なめらかな肌質感が期待できるファンデーションです。肌なじみがいい、アミノ酸によってコーティングした色素を採用しており、しっとりとしたテクスチャーで、肌に密着するような仕上がりになりますので、美しさを長時間キープしてくれます。顔に立体感を出すことによって、メリハリのある顔立ちに仕上がるでしょう。今回は顔にツヤを出してくれる、おすすめのアイテムをご紹介しました。ぜひ今回ご紹介したような、おすすめのアイテムを使用してみましょう。そうすることで、自然にツヤを出すことができます。
2018年03月12日大人の女性が語る“官能の本質”。さまざまな経験と卓越した感性を持つ女優の一人、寺島しのぶさんに“官能”について聞いてみました。想像することのいやらしさに、官能がある。官能とは、女性ホルモンを刺激するものだと思うんです。私にとっては、それをもたらしてくれるのが男性。つねに男性には興味を持っているし、私が「素敵だよねー」って話すのを、旦那さんはいつも何も言わずに黙って聞いてくれています。男性は、個人的な好みで言うとマッチョな人がタイプですし、筋骨隆々な背中に顔を埋めてみたいという願望もある(笑)。でも、それを実行に移すかといったら、それは少し違う。それじゃ単なる性欲を発散する行為になってしまって、情緒がないんですよね。私が男性に官能を感じるのは、女性とは決定的に異なっているからだと思うんです。私は男社会で育ってきて、メンタル面ではかなり中性的。女優という仕事も、男性目線で女性の見え方を考えて演じていたりしますし。ただ、どうあがいても自分の性は女で、男性には自分にはないものがある。でも持っていないものを持つ相手だからこそ興味が惹かれるし、わからない部分があるから想像を掻き立てるんです。だから私は女子会反対派。互いに慰め合うことはできても得るものはないと思っています。官能と似た意味の言葉に、エロティシズムがあると思うんですが、官能は淫靡なイメージ。エロティシズムは、肉体と直結して性欲を刺激する具体的なもので、もっとシンプルで単純な気がします。エロと官能の何が違うかといったら、官能はこの人と喋るのが楽しいとか、声を聴いているだけで嬉しいとか、仕草が美しいとか、性的なものとは直接的には結びつかないものが大事だということ。それが脳を通して心のひだに一枚一枚触れていって体が反応していく…ぞわぞわするような感覚。いやらしいことを頭で想像したり、妄想を掻き立てられたり。そっちの方が官能的だといえるんじゃないでしょうか。女優として作品のなかでエロティックなシーンを演じることがありますが、ヌードになることや、行為のシーンを演じることが官能を表現していると考えてはいないんです。これは完全に無意識でやっていたことですが、セクシーに見せる時に意識するのは、言葉を交わさない間の、相手に目線を送るタイミングだったり、ふっと触れるわずかな瞬間だったり。なかには、佇んでいるというだけの場面が、ものすごく色っぽく見えることもある。その時に大事にしているのは“間”。色気って間に宿るんです。逆に、セリフを喋っている時には、なかなか表現しづらかったりして。無言の間には、言葉以上にさまざまな感情が交錯していて、対峙する相手に、「一体何を考えているんだろう」って想像させる力がある。例えば、作品のなかで恋人同士を演じることがあります。その相手と実際に恋愛に至る方もいますが、私は、カットがかかったら現実に戻って、「じゃあ明日」と言ってそれぞれの家に帰る、その寸止め感が好き。その方が、演じている時の濃密度は増す気がします(笑)。それに、現実にしてしまうより、フィクションのなかに閉じ込めておく方が、想像を膨らませることができてよりエロティックな感じもしますし。自分のなかの官能を育てるには、想像力を広げること。それには、本を読むのがいいんじゃないでしょうか。いまって、調べればインターネットですぐに情報が得られる時代ですけれど、すぐに得られるものには想像の余地がないですよね。本はビジュアルがないぶん、いくらでも自由に想像を広げられます。そして本からいろんな人生や価値観を知ることで、想像力をさらに豊かにしていけるはずです。てらじま・しのぶ女優。4月7日より上演の舞台『ヘッダ・ガブラー』に主演。19世紀末、恵まれた環境に育ちながらも日々フラストレーションを抱える主人公・ヘッダを演じる。※『anan』2018年3月14日号より。文・望月リサ(C)Vladimir Vladimirov(by anan編集部)
2018年03月08日寺島しのぶが主演し、すでにアメリカやフランスでの劇場公開も決定するなど、全世界から公開が熱望される平柳敦子長編初監督作品『オー・ルーシー!』が、4月28日(土)より日本で公開されることが決定。あわせてメインビジュアルが到着した。何事にも満たされない日々を過ごす43歳独り身の会社員・節子が、ふと立ち寄った英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京とLAで大騒動を巻き起こす様を時に赤裸々に、時にユーモアたっぷりに描く本作。日本人監督作品として10年ぶりにカンヌ国際映画祭批評家週間に選出される快挙を成し遂げ、オスカーの前哨戦として注目されるインディペンデント・スピリット賞において、新人作品賞と主演女優賞にノミネートされた話題作だ。解禁されたビジュアルは、金髪のウィッグを付けた寺島さん演じる主人公・節子が口にピンポン玉を挟み、こちらを見つめるインパクトの強い一枚。実はこれ、劇中で節子が初めて英会話教室を訪れ、講師のジョン(ジョシュ・ハートネット)から“ルーシー”というアメリカンネームを与えられた直後のシーン。ジョンへの淡い恋心を抱くようになり、ビジュアルの節子の表情は、新しい自分に出会った驚きや喜び、戸惑いなど様々な感情を想起させるものとなっている。また、共演の南果歩、忽那汐里らの姿を写したカットも挿入されてる。寺島さん自身もこのビジュアルがお気に入りだそうで、「人生ふとしたきっかけと出会いで大きく変わることがあるのです。たとえ彼女が望んでいなかったとしても…。このピンポン球が彼女を大きく狂わせる。初めての日米合作映画は私にとってまた新たな領域への第一歩となりました。沢山の方に観て頂ければ幸いです」とコメントを寄せている。『オー・ルーシー!』は4月28日(土)よりユーロスペース、テアトル新宿ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月19日