企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容 瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」が、新潟市美術館にて、2023年7月29日(土)から9月24日(日)まで開催される。千葉、富山でも開催された巡回展で、この後渋谷に巡回予定。1930年代の「前衛写真」から80年代にわたる日本昭和写真史を辿る企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容─瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」は、瀧口修造、阿部展也、大辻清司、牛腸茂雄の4人の作家の交流と創作をたどりつつ、1930年代の「前衛写真」から80年代に至るまでの日本写真史の一断片を、約300点の作品と資料を通して紹介する展覧会だ。前衛写真の台頭と衰退1930年代、「前衛写真」の名のもとに、シュルレアリスムの影響を受けた技巧的な写真が多く発表されていた。そうした流れを受けて、詩人・美術批評家の瀧口修造(たきぐち しゅうぞう)は、ウジェーヌ・アジェの写真を例に、ストレート・フォトグラフィでもシュルレアリスム的表現を写真に落とし込むことは可能であると主張。画家・阿部展也(あべ のぶや)は、瀧口の考えに呼応するかのように、街頭や旅先の風景を撮影するようになった。第1章では、写真雑誌『フォトタイムス』29冊を展示することで、瀧口と阿部らにより結成された「前衛写真協会」の活動を紹介。加えて、前衛写真協会と同時期に活動した濱谷浩、小石清、下郷羊雄ら写真家の作品も展覧する。前衛写真の復活と転調続く第2章では、瀧口と阿部の双方に強く影響されて写真家を志した大辻清司(おおつじ きよじ)による作品を通して、1970年代における前衛写真の復活と転調を示す。演出は阿部、写真撮影は大辻が行ったコラボレーション作品のほか、50年代のオブジェを撮影した写真作品などが展示される。前衛写真のその後さらに1970-80年代には、大辻のもとで写真を学び、何気ない日常風景や人々を独自の視点でさりげなく撮影した牛腸茂雄(ごちょう しげお)が活躍。第3章では、大辻に指導を受けた桑沢デザイン研究所での課題作品をはじめ、独自の視点で日常風景や人々を捉えた作品シリーズなども目にすることができる。展覧会概要企画展「『前衛』写真の精神:なんでもないものの変容─瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄」会期:2023年7月29日(土)~9月24日(日) 前後期で展示替えあり[前期 7月29日(土)~8月27日(日) / 後期 8月29日(火)~9月24日(日)]会場:新潟市美術館 企画展示室住所:新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9開館時間:9:30~18:00(観覧券の販売は閉館30分前まで)休館日:月曜日(ただし8月14日(月)、9月18日(月・祝)は開館)、9月19日(火)観覧料:一般 1,000円(800円)、大学・高校生 800円(600円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、リピーター割引料金、あっちも割引料金(新潟市新津美術館企画観覧券提示で団体料金に割引。1枚につき1回限り1年間有効)【問い合わせ先】新潟市美術館TEL:025-223-1622
2023年06月23日詩人で美術評論家の瀧口修造(たきぐち・しゅうぞう、1903-79)、画家の阿部展也(あべ・のぶや、1913-71)、写真家の大辻清司(おおつじ・きよじ、1923-2001)と牛腸茂雄(ごちょう・しげお、1946-1983)という、これまでつなげて紹介されることのなかった4人の作家の作品と思想を「前衛」という視点でとらえ直す展覧会が、4月8日(土)から5月21日(日)まで、千葉市美術館で開催される。2023年は、瀧口の生誕120年、阿部の生誕110年、大辻の生誕100年、牛腸の没後40年の節目の年だという。年齢の異なる4人だが、様々なかたちで交流があった。瀧口と阿部は戦前に詩画集を共作し、1938年にともに「前衛写真協会」を立ち上げている。また瀧口の評論は大辻に写真家になるきっかけを与え、戦後はともに「実験工房」の活動に参加。また阿部と大辻は、《美術家の肖像》の演出・撮影で共作をしている。その大辻に写真家として見出されたのが牛腸である。同展は、この4人の交流と創作をたどることで、1930年代から80年代にかけての日本の写真史の一面を紹介するものだ。1930年代、技巧的な前衛写真が活発に発表された時代にあって、戦前からシュルレアリスム運動の紹介につとめた瀧口は、写真におけるシュルレアリスムとは「日常現実のふかい襞のかげに潜んでいる美を見出すこと」だと語ったという。この瀧口に共鳴した阿部は、街の風景にカメラを向け、『フォトタイムス』の表紙写真などを手がける。このふたりに強く影響を受けた大辻は、1960年代末頃から「なんでもない写真」と題したシリーズを手がけ、大辻の愛弟子である牛腸は、自身の周囲の人々や風景を独自の視点でとらえた。「見過ごされてしまうかもしれないぎりぎりの写真」と牛腸自身が語る表現は、1960年代後半から70年代前半にかけて流行した、何気ない日常をさりげなく撮影したスナップショット的なスタイル「コンポラ写真」を代表するものとされている。シュルレアリスムの影響を受けて「前衛」写真の始まりとなる作品を生んだウジェーヌ・アジェから、スナップショット的な「なんでもない」写真に至る流れを、約270点の作品でたどっていく同展。技巧的なイメージを超えた「前衛」の在り方を示し、現在まで引き継がれる「前衛」写真の精神を探る意欲的な試みとなるだろう。<開催情報>『「前衛」写真の精神:なんでもないものの変容瀧口修造・阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄』会期:2023年4月8日(土)~5月21日(日)※会期中展示替えあり会場:千葉市美術館時間:10:00~18:00、金土は20:00まで(入場は閉館30分前まで)休館日:5月1日(月)休室日:4月17日(月)料金:一般1,200円、大学700円公式サイト:
2023年04月03日加賀山中塗の製造卸、有限会社大辻漆器(所在地:石川県加賀市、代表取締役:大辻 むつみ)は、手書きしたくなる蒔絵のノートカバー「絆世TSUNAGUYO」を、2021年11月18日に発売しました。同商品はMakuakeのプロジェクトにて565%を達成いたしました。Makuakeストア上、当社ECサイト上で販売しております。ECサイト : Makuakeストア: 絆世TSUNAGUYO■開発背景蒔絵は日本の伝統工芸の技法のひとつです。茶道界では知られていますが、日常生活ではあまり聞き慣れません。原因は制作に時間がかかり、量産できないために高価になるからです。そこで蒔絵を知っていただくために、職人による手作業で、純国産品の高品質でありながらお手頃価格が実現するシルクスクリーン蒔絵を用い、モダンな柄で身近なノートカバーに蒔絵を施しました。■商品の特徴*表紙に蒔絵が施してあります京都の型絵染「伊砂文様」と「加賀山中塗」の蒔絵師がコラボレーションをして作成しました。日本の伝統を次世代に絆ぎたい想いで、伝統工芸の粋を集めて作りました。見る角度で色が変化し盛り上がった表情も持つ蒔絵の美しさがわかります。*表紙の文様には意味があります古くから伝わる和柄をモダンにアレンジした「伊砂文様」。先人たちはすべてのことに意味を持たせて行動し、その時々に合わせた「文様」に願いや想いを込めたと言われています。成就や厄除けの願いをこめて文様を選び心の安らぎが得られます。*モダンでおしゃれな空間でも違和感のないデザイン性の高さ男性でも女性でも使え、また飾ればおしゃれなインテリアとしても使用できます。*替えノート仕様表紙は長く使えるように替えノート仕様に工夫しました。付属ノートが終わった後は、弊社ECサイトでの購入または市販のツバメノートB6で交換可能です。菊KIKU■商品概要商品名 : 手書きしたくなる蒔絵のノートカバー「絆世TSUNAGUYO」発売日 : 2021年11月18日(木)種類 : 結YUI(縁)、菊KIKU(無病息災)、新芽SHINME(門出)、瑞雲ZUIUN(幸先良し)、桜SAKURA(幸運)価格 : 4,400円(税込)内容 : 1個(ノートカバー1、ノート1)(化粧箱入、説明書入)サイズ : 約 縦181mm×横130mm×厚15m素材 : ABS樹脂、ウレタン塗装、紙販売場所: 当社ECサイト Makuakeストア ※店頭での販売は調整中■会社概要商号 : 有限会社大辻漆器代表者 : 代表取締役 大辻 むつみ所在地 : 〒922-0274 石川県加賀市別所町漆器団地13-5設立 : 1976年1月事業内容: 漆芸創作漆器製造販売資本金 : 300万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】有限会社大辻漆器TEL : 0761-76-0612お問い合せフォーム: otuji612@circus.ocn.ne.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月07日