“韓国のアカデミー賞”とも称される第59回大鐘賞映画祭にて、映画『コンクリート・ユートピア』が作品賞をはじめ、イ・ビョンホンの主演男優賞、キム・ソニョンの助演女優賞ほか6冠を獲得。また、シリーズ部門では「ムービング」が作品賞に選ばれるなどディズニープラスオリジナル作品が圧倒した。大鐘賞映画祭は、青龍映画賞、百想芸術大賞とともに韓国の3大映画賞といわれる中で最も長い歴史を持つ映画賞。今回、京畿アートセンター大劇場にて11月15日(水)に行われた授賞式はYouTubeで生中継された。『隠された時間』で高評価を得たオム・テファ監督が、イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨン、キム・ソニョン、キム・ドユンら豪華キャストを迎えた『コンクリート・ユートピア』(2024年1月5日より公開)は、大地震により一瞬にして廃墟と化したソウルで唯一崩落しなかったマンションを舞台に、生存者たちが極限状態で巻き起こす濃密な人間ドラマを描いた。崩落をまぬがれたマンション=“ファングンアパート”では居住者だけのルールを定め、“ユートピア”を築こうとする。そこで住民代表に選ばれるヨンタクを狂気を持って演じたイ・ビョンホンが、『白頭山大噴火』などに続いて自身4度目の主演男優賞を受賞。「愛の不時着」や『三姉妹』『人生は、美しい』など多くのドラマ・映画で知られ、“ファングンアパート”の婦人会会長としてヨンタクを支持するグメを演じたキム・ソニョンが助演女優賞に。美術賞、音響効果賞、視覚効果賞とディストピア的世界観の表現も評価された。同作は現地韓国では8月9日より公開され、初登場動員数1位、公開7日で観客200万人を突破する大ヒットスタートを切った。トロント国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭、ハワイ国際映画祭などへ出品され、第96回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表作品ともなっている。また、監督賞は同じくトロント国際映画祭で北米プレミアされた『密輸』(原題/英題『Smugglers』)のリュ・スンワン監督。新人女優賞は『あしたの少女』のキム・シウン、新人男優賞は『貴公子』(原題)のキム・ソンホ。キム・シウン『あしたの少女』2月9日(金)より日本公開の『梟ーフクロウー』のアン・テジン監督は新人監督賞と脚本賞を受賞。ドキュメンタリー賞ではヤン・ヨンヒ監督による『スープとイデオロギー』が受賞した。今年から初めて動画配信サービスの作品も対象になったシリーズ部門では、「ムービング」が作品賞・女優賞(ハン・ヒョジュ)、「カジノ」が監督賞・男優賞(チェ・ミンシク)という結果となった。ハン・ヒョジュ「ムービング」ディズニープラスにて配信中主な受賞結果作品賞:『コンクリート・ユートピア』監督賞:リュ・スンワン『密輸』(原題)新人監督賞:アン・テジン『梟ーフクロウー』脚本賞:アン・テジン、ヒョン・ギュリ『梟ーフクロウー』主演男優賞:イ・ビョンホン『コンクリート・ユートピア』主演女優賞:キム・ソヒョン『ビニールハウス』(原題)助演男優賞:オ・ジョンセ『クモの巣』(原題)助演女優賞:キム・ソニョン『コンクリート・ユートピア』新人男優賞:キム・ソンホ『貴公子』(原題)新人女優賞:キム・シウン『あしたの少女』ドキュメンタリー賞:ヤン・ヨンヒ『スープとイデオロギー』音楽賞:『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』シリーズ作品賞:「ムービング」シリーズ監督賞:カン・ユンソン「カジノ」シリーズ男優賞:チェ・ミンシク「カジノ」シリーズ女優賞:ハン・ヒョジュ「ムービング」(上原礼子)■関連作品:スープとイデオロギー 2022年6月11日よりユーロスペース、ポレポレ東中野、シネマート心斎橋、第七藝術劇場ほか全国にて公開© PLACE TO BE, Yang Yonghiコンクリート・ユートピア 2024年1⽉5⽇より全国にて公開© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年11月19日柔道選手として活躍した古賀稔彦(こが・としひこ)さんが、2021年3月24日に亡くなったことが報じられました。53歳でした。サンケイスポーツによると、古賀さんは昨春にがんで体調を崩し、手術を受けるなど一時入院していたといいます。1992年のバルセロナオリンピックで柔道男子713級金メダリストに輝いた古賀さん。『平成の三四郎』と呼ばれていました。2000年に現役を引退すると、町道場『古賀塾』などで指導者としても活躍。日本の柔道界を長年支え続けていました。磨き上げた技で多くの人に感動を与えた、古賀さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年03月24日今年いっぱいで芸能界引退を発表している、滝沢秀明による最後の主演作「連続ドラマW 孤高のメス」完成披露試写会が12月12日(水)、都内にて行われ、滝沢さんのほか、共演の仲村トオルらが登壇した。■滝沢秀明の想い「皆さんと“さよなら”ではない」「今年の漢字」が発表された日ということもあり、「今年を表す漢字」を聞かれた滝沢さん。「いろいろありますけど、大きな決断を僕はしましたので“行”という字ですかね。皆さんと“さよなら”ではない。さよならの言葉を使いたくはないので“行ってきます”という言葉で“行”の1文字にしたいと思います」と気持ちのこもった言葉を告げると、場内からは大きな拍手が送られた。さらに、滝沢さんは「とにかく大きな男になって…身長は無理ですけど(笑)、人として大きくなって皆さんの期待に応える男になりたいと思います」と真っすぐな目で、多くのファンに誓っていた。「連続ドラマW 孤高のメス」は、作家でありながら現役の医師でもある大鐘稔彦の原作「孤高のメス─外科医当麻鉄彦─」を実写ドラマ化。臓器移植がタブー視されていた1980年代後半、アメリカの名門病院で研鑽を積んだ外科医・当麻鉄彦(滝沢さん)が帰国し、地方の民間病院に赴任となり、難手術に挑みながら目の前の患者たちの命を救っていく物語。腐敗した医療体制の中で、患者と向き合い続けた医師の奮闘と、彼を取り巻く病院内外の人々の葛藤もリアルに描いたヒューマンドラマとなっている。■初共演の滝沢秀明&仲村トオル、互いの印象は?WOWOW「連続ドラマW」初主演となった滝沢さんは、世界一の肝移植チームを作り医学界で地位を築く野心を持つ実川剛役の仲村さんと初共演。互いの印象について、滝沢さんは表情を崩しながら、「自分が小さい頃からテレビで見ていた方なので、初めてお会いして本当に格好いいなとずっと現場で思っていました」と興奮気味に伝える。コメントを「うんうん」と聞いていた仲村さんも、「僕の滝沢くんの印象は一言で、しなやかな人。幼い頃から日の当たる王道のど真ん中を“どうぞ、どうぞ”と歩いてきた人のイメージを持っていたんですけど、何度も壁にぶつかったり転んだりしたからこそ、身に着いたしなやかさだろうなって」と、滝沢さんの過去の功績をたたえながら、その人柄を絶賛した。■20年ぶりの共演に感無量!一方、長塚京三とは実に20年ぶりの共演となった滝沢さん。滝沢さんが当時15歳の頃以来の共演だと語り始めた長塚さんは、「滝沢さんの場合は芸風が変わらないんです。驚くべきことで、素晴らしいこと。深く静かにひとりで情熱を秘めるという芸風なんですね。今や歩く『孤高のメス』と言いますか、こんな立派になって、うれしいです」と温かい眼差し。滝沢さんも「僕がドラマを始めて大人の役者さんたちとご一緒したのが、長塚さんとの現場でした。“お芝居とは”みたいな仕方を教えていただいて、こうして年月がたって打ち上げで一緒にお酒を飲んだときは、すごく感慨深いものがあって、うれしかったです」と胸熱のエピソードも披露していた。そのほか、完成披露試写会には、工藤阿須加、山本美月、石丸幹二、内片輝監督が顔をそろえた。「連続ドラマW 孤高のメス」は2019年1月13日より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話/第1話無料放送)。(cinamacafe.net)
2018年12月12日滝沢秀明がWOWOW連続ドラマW初主演、キャリア初の外科医役に挑む「孤高のメス」から、予告編と本ポスタービジュアルが到着した。医師で作家の大鐘稔彦によるシリーズ累計160万部突破の小説「孤高のメス」を初めて連続ドラマ化する本作。旧態依然とした医療体制の中で、患者を救うという信念と向き合い続けた外科医・当麻鉄彦を滝沢さんが演じるほか、仲村トオル、工藤阿須加、山本美月、石丸幹二、長塚京三、宮川一朗太、キムラ緑子らが出演する。今回到着した予告編では、手術着姿の当麻が医師としての理想を語り、また仲村さん演じる野心に溢れた医師・実川剛との2人を取り巻く“肝移植”を巡る物語の一端も垣間見える。肝移植を行えば救われる命があるにも関わらず、手術は認められない…。病院だけではなく、世論をも巻き込み2人は対峙していく――。2人のほかにも、当麻を厳しくも優しく見守る島田光治(石丸さん)、当麻に刺激を受ける若き外科医・青木隆三(工藤さん)、長塚さん演じる当麻の患者、そんな父に泣きすがる看護師の大川翔子(山本さん)など、実力派キャスト陣の姿も!滝沢さんが練習を重ねたという医療用の手術糸の手捌きも必見。また予告編と同時に、豪華キャストたちが当麻を囲むように写る本ポスタービジュアルも公開された。連続ドラマW「孤高のメス」は2019年1月13日より毎週日曜日22時~WOWOWプライムにて放送(全8話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2018年11月28日これまでシリーズ累計160万部突破し、映画化もされた「孤高のメス」が、WOWOW連続ドラマとして2019年1月より放送される。この度、主演を務める滝沢秀明の外科医姿をとらえたポスタービジュアルが公開となった。大鐘稔彦の代表作である「孤高のメス」は、これまで2010年に堤真一主演、『ソロモンの偽証』の成島出監督で実写映画化もされ、高い評価を受けている。そしてこの度、WOWOWにて初のドラマ化として「連続ドラマW 孤高のメス」の放送が決定した。本作で主演を務めるのは、『こどもつかい』で17年ぶりの出演と、初の主演に抜擢され、ほかにもドラマや舞台で最前線を走る滝沢さん。今回公開されたティザーポスターでは、患者を救うという信念に満ちた力強く凛々しい眼差しと、自身初となる外科医役の新鮮な白衣姿も披露。滝沢さんの精悍な表情も印象的な1枚となっている。本作の監督を務めるのは、「シグナル 長期未解決事件捜査班」「連続ドラマW 石の繭 殺人分析班」の内片輝、脚本には「連続ドラマW アキラとあきら」「連続ドラマW 沈まぬ太陽」の前川洋一が抜擢された。また、現在絶賛撮影中の現場から、撮れたてホヤホヤの特報映像も完成し、明日29日(土)からWOWOWにて放送開始予定。こちらの映像も放送でぜひチェックして。「連続ドラマW 孤高のメス」は2019年1月よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2018年09月28日滝沢秀明が、2019年放送の「連続ドラマW 孤高のメス」でWOWOW連続ドラマW初主演を果たすことが決定。シリーズ累計160万部突破の医療小説ドラマ化で、キャリア初の外科医役に挑む。臓器移植がタブー視されていた1980年代後半、医療先進国アメリカで研鑽を積んだ外科医・当麻鉄彦が、地方の民間病院に赴任してきた。「地方でも大学病院と同じレベルの治療が受けられるべき」という信念のもと、当麻はあらゆる難手術に挑み、目の前の患者たちの命を救っていく。しかし、日本初の臓器移植手術を前に、権力絶対主義と古い慣習に塗り固められた医療体制がその行く手を阻もうとしていた――。原作は作家であり、医師の大鐘稔彦による「孤高のメス」シリーズ。先駆的医療に取り組み、医学界の歴史に残る執刀を含む6000以上もの手術を手掛け、現在は淡路島の診療所で地域医療と向き合っている。大鐘氏自身の体験を元に描いた本作は、2010年には映画化され、様々な映画賞を受賞。原作はいまもなお多くの人々に愛され続けている。主演の滝沢さんが演じるのは、旧態依然とした医療体制の中で、患者を救うという信念と向き合い続けた外科医・当麻鉄彦。自身初となる外科医役に挑む滝沢さんは、「新たな挑戦を前に気を引き締める思いと同時に、喜びも感じております」と心境を明かし、「しっかりと外科医としての手さばきを身につけて撮影に臨み、骨太の作品に華を添えられたらと思います」と意気込みを語っている。なお、監督は「シグナル 長期未解決事件捜査班」の内片輝、連続ドラマW「沈まぬ太陽」「アキラとあきら」の前川洋一が脚本を手掛ける。連続ドラマW「孤高のメス」は2019年、WOWOWプライムにて放送予定。(cinemacafe.net)
2018年07月18日堤真一が4月26日(月)、東京・千代田区のよみうりホールで行われた、主演映画『孤高のメス』(成島出監督)の完成披露会見に、共演の夏川結衣らと出席した。現役医師の大鐘稔彦氏の同名小説を原作に、1989年当時、日本の法律で認められていなかった禁断のオペ、脳死肝移植に挑んだ天才外科医・当麻の姿を描く医療ドラマ。オペシーンに関わるキャスト陣は撮影前、役作りのため生体肝移植、肝臓がんの摘出などの手術を見学。孤高の天才外科医と似ている部分を聞かれ、堤さんは「全く見当たりません。僕がやっていいのか?と思った」と取材陣を笑わせつつ、「主治医の先生は孤独を感じられながらも、現場に行くとチームワークで手術をする。その点は俳優に似ている」と職業柄には共鳴した様子。劇中のオペシーンでは「アンコ椿は恋の花」など演歌歌手、都はるみの楽曲が流れる。堤さんは「(当麻の)モデルの先生が、(オペ中に)石川さゆりさんを聴いていらっしゃるのですが、そのままだとパクリになるので、都はるみさんになった」と説明し「家で、糸結びなど練習するときもはるみさんの歌を聴きながらやりました。こぶしがパワフルで力をもらった」とこだわりの“特訓”法を告白。看護師役の夏川さんから「石川さゆりさんがいいって言っていたじゃないですか?」と突っ込まれて、「言ってた」と苦笑いだった。夏川さんは「手術を見学させてもらったときに、先生たちが聴きながら鼻歌まじりになさっているのを見てビックリしました。でもリラックスしてやることが手術にいいのだそうです」と話した。ほかに吉沢悠、中越典子、平田満らが出席した。『孤高のメス』は6月5日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会■関連記事:目の前の命を救うため、禁断のオペに挑む『孤高のメス』試写会に15組30名様をご招待小栗旬初監督作引っさげ北海道に!ゆうばり国際映画祭ラインナップに注目来年の東映は『ゼブラーマン2』セクシー衣裳から『桜田門外ノ変』まで注目作ズラリ!堤真一、大組織の悪しき体制と闘う熱血医師に「ヒーローではない、医師を演じたい」
2010年04月26日シリーズ90万部の売上げを誇る大ベストセラー小説「孤高のメス」。現役医師・大鐘稔彦が自らの実体験を基に、1989年当時タブーとされていた臓器移植を題材にして、医療現場で巻き起こる人間ドラマを描いた本作が同名映画化され、来夏に公開される。7月29日(水)、本作の撮影が行われる東映撮影所にて報告会見が行われ、成島出監督に主演の堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、平田満、生瀬勝久が出席した。大組織の悪しき体制に立ち向かう医師・当麻に扮する堤さんは、「優れたスタッフ、キャストと充実した日々を送っています」と挨拶。「最初は当麻という医者を“ヒーロー”として意識していたが、作中で触れ合う親子や人の想いなどを受けて、ヒーローとしてではない、相手の話をじっくり聞く医者を演じていこうと思ってます」と決意を語った。看護師・浪子役の夏川さんは、「監督や共演者の方々からの指示に、喜びと緊張を持って毎日臨んでいます。今回、物語が浪子の日記のように展開していくので、ナレーションが多いのが特徴です。浪子の目線、母親の目線など様々な表現の中で、監督からの指導に安堵しています」と充実した様子を見せた。中越さんが演じるのは、肝硬変になった父親にドナーとして自ら名乗りをあげる女性、翔子。「両親から命を授かった娘として、父を命懸けで助けたいと思う気持ちを頑張って演じたいと思います」と意気込みを見せた。医者役はこれが初めてという吉沢さんは、「現場ではとても緊張していますが、自分と向き合って演じることで、日常の中で『これでいいのか』と思い悩んでいる人たちに、(吉沢さん扮する)青木という役を見てもらい、勇気づけられたらと思っています」と元気よくアピール。一方、島田役の平田さんは「私の役は内科医なので、外科医としての手術シーンがなくてホッとしています(笑)」と語り、現場を和ませた。「私は“悪役”を演じております!」と勢いよく宣言したのは、傲慢な外科医・野本に扮する生瀬さん。「ただ、何が“悪”で何が“善”なのでしょうか?私の役は、責任を回避しているだけで、違法ではない。そういう点を考えてもらいたい。また、この作品の台詞が戯曲のように美しく、素敵です。そこにも注目してください」と作品をアピールした。本作は、地域医療や脳死、生体肝移植の問題を通して、現代の医療体制に警鐘を鳴らす。最後に、成島監督より「現代医療においても答えの出ないことだが、それが逆に面白いと思う。この作品は脳死を肯定するわけでも否定するわけでもない。物語の中で描かれる『本当の医療』を見てほしいと思います」と力強いメッセージが贈られた。『孤高のメス』は2010年初夏、全国にて公開。■関連作品:孤高のメス 2010年初夏、全国にて公開
2009年07月31日