今月のこありっぱー天沼 華恵天沼 華恵/会社員1986年、東京生まれ。1男1女を育てるシングルマザー。子どもたちとの飾らない日常をユーモアたっぷりに綴ったInstagramはフォロワー多数。子どもたちはキッズモデルとしても活躍中。Instagram @arrieirieirie帰郷ついでにメルボルン!子連れ旅にオーストラリアを選んだのは、ずばり家族がいるから。シドニーにはワーキングホリデーで3年半くらい住んだことがあって、前夫ともそこで出会いました。なので、シドニーには子どもたちのおばあちゃんがいるんです。でもメルボルンには行ったことがなかった。日本に帰ってきてからメルボルンの良さをあちこちから聞き、なぜあの時足を運ばなかったのか!と、ずっと悔しく思っていたんです。で、長男の小学校入学前の春休みに「今しかない」と一念発起。ちょうど離婚を決めた時期でしたが(笑)、向こうの家族はウエルカムだし、子どもたちの顔も見せたい。よし、シドニーついでにメルボルン、決まり!メンバーは私、当時6歳の長男、3歳の長女の3名。前夫は残念ながら仕事で不参加。旅程は2017年3月25日〜4月8日で、長男の卒園式後に速攻で出かけて、入学式の前日に帰ってきました。そういうハードな旅程ばかり組むからか、うちの子たちは体調を崩しがち。なるべく長く旅をさせてあげたくて、良かれと思ってやるんですけどね……(汗)。予約していたホテルに泊まれない!?先にメルボルンに3泊、残りがシドニーという計画を立てまして、メルボルンの顔とも言える「フリンダースストリート駅」に降り立った私たち。予約していたホテルに意気揚々と向かったのですが、なんと “キャッシュ(現金)が使えない” “私のカードもなぜか使えない”、つまり“このホテルには泊まれない” という事態に。いきなりこれ!? Oh no!!現金ならあるのにー!でも通用せず、そのホテルはキャンセル。たくさんの荷物とチビ2名を連れて、私は途方に暮れました。しかも子どもたちはお腹が空いたと機嫌が悪くなってくるし……。そんな私を不憫に思ったのか、ホテルマンから「荷物は預かりますよ」と優しい申し出。しかもキャンセル料も要らないと。泣ける……。まずはカフェで子どもたちのお腹を満たし、スマホで必死のホテル探し!どのホテルもWEB上での事前カード決済が当たり前なのですが、私のカードは使用不可(泣)。なので、適当なホテルを見つけたらホテルのフロントで直談判。「カードは使えないけど、(正規料金は高すぎるから)WEB料金で泊まらせてくれ!先に全額キャッシュで払うから!お願いします!」といった具合に(笑)。そして、そんな私を受け入れてくれたのが「Mantra City Central(マントラ・シティ・セントラル)」だったんです。神!それはそれは素晴らしいホテルでした♡「マントラ・シティ・セントラル」は私たちにとってパーフェクトなホテルでした。インテリアはクリーン。メルボルンのど真ん中に位置していて、買い物もしやすいし、駅も近いし、どこにでも行きやすい、至極便利。結果オーライ♡(笑)部屋のカギを開けるとまず階段になっていて、そんな冒険感が子どもたちは楽しかったみたい。荷物を持って上がるのはまあまあ大変だったけど(笑)。安心したのも束の間、長男に魔の手が……翌日の目的地はブライトンビーチ。子どもたちとも「絶対に行こうね」って話していた場所です。朝早く起きてカフェに2軒寄り、日本から持参したスケボーを持って、サングラスもかけて、イケイケだったはずの長男……の体調が、電車の中で急変!パッと見たら、もう様子がおかしい!口は不自然に開いていて、顔は土気色、体は硬直、白目。触るとびっくりするくらい熱くて、いわゆる熱性痙攣という症状でした。私は軽くパニック。慌てて彼を抱きかかえて電車を降りました。動揺する私を助けてくれたのは、たまたま近くにいた地元のおばさま。すぐに救急センターに電話してくれて、体温、脈、呼吸の状態まで的確に報告、3分後には駅のホームまで病院の担架が迎えに来てくれました。医療関係者だったのかな。ありがたすぎました……。そう、オーストラリアの人は、本当に優しい。「メルボルン ロイヤル・チルドレン・ホスピタル」へ救急車での移動中、長男の意識は少しずつはっきりし始めました。よかった……。生きた心地がしないとは、まさにこのこと。なんなんだこの旅は……とハプニング体質である自分を恨みつつ、到着したのは「The Royal Children’s Hospital(メルボルン ロイヤル・チルドレン・ホスピタル)」。最初はICUのようなところに入れられました。ここは子ども専門の大きな大きな病院で、通院&入院する子どもたちを楽しませる仕掛けだらけ。至るところに絵やオブジェが飾られ、まるでアートミュージアムといった雰囲気。売店もわくわくするほどカラフル!長男は売店で買った海苔巻きを食べられるほどに回復。そして、ホッとした私を次に襲ってきたのは医療費の心配!(怖)シドニー生まれの長男はメディケア(国民健康保険)に加入してはいるけれど、本当に使えるのか不安。救急車を呼ぶと、相当お金がかかると言われている。しかも「肺炎の恐れがあるから一泊入院させて欲しい」とドクターが。ひぇぇぇぇ……。その上、病院に妹(付き添いの大人以外の人間)が泊まることは不可。つまり、私も付き添えないということ。ものすごく心配だったけど、「一人で泊まれる」という長男を残し、22時頃ホテルに戻りました。もうぐったり。すごい一日でした。そして医療費大丈夫かよ……。長男、奇跡の超回復翌日、けろっと元気な長男。力が抜けました。そして彼のベッドの上にはマクドナルドの箱が。「一人で頑張ってエラい」と主治医の先生が買ってくれたそうなのですが、いいの?病人にマック?(笑)しかもなんと、病室のテレビでゲームができるんですよ。足をバタバタさせながらゲームに興じる長男はものすごく楽しそう。至れり尽くせりの環境にすっかりご満悦。あげく、「帰りたくない」とか言い出して、ムカッ(笑)。まあそれほどに素晴らしい病院だったってことなんです。院内にはミーアキャットもいたし、バザーも開催されていました。せっかくなのでバザーに参加。おばあちゃんが手作りしたというミドリ色のワンピースを購入しました。可愛い♡ この病院にきたことの結果を残せてよかった(笑)。夜とはいえ、ホテルで撮った “いつもの光景” は安堵しかないという感じ。医療費の件も、メディケアが無事使えて大丈夫でした。おかげさまで病院がらみの出費はゼロ! ホテルの延泊料金は、もちろんきっちり取られましたけど(笑)。やっとメルボルン観光!ホントやっとですよ、やっと……(笑)。到着4日目にして、ようやく観光スタートです。最初に向かったのはブライトンビーチ。2日前のリベンジ(笑)。この「ビーチ・ベイジング・ボックス」が見たかったんです。カラフルな小屋がビーチにずらりと100軒近くも。元々はビーチの更衣室で、今は “個人所有の小さな海の家” だそう。ちなみに電気も水道も通っていません。全長は約1km。眺めつつ、お散歩しつつ、海で遊んだりしつつ、でも周囲にはこれ以外は何もないのでサクッと街へ戻りました(笑)。メルボルンは街歩きが最高ですメルボルンといえばグラフィティアート。「フリンダースストリート駅」近辺にはストリートアートスポットが点在していて、5分もあればそのほとんどを見ることができます。大仏さまらしきアートを発見し、拝む二人。そうそう、色々見て吸収してくださいよー。実は長女は “鉄子”。トラムを見ては喜び、地下鉄の駅では、ずっと階段を降りたり登ったり(笑)。メルボルンの街歩き、子連れでもすごく楽しめます。これといったレジャーのないシティを子連れでぶらぶらすることには一抹の不安もあったのですが、カラフルな街並みに子どもたちの目はキラキラ。元々、街歩きが好きな長男は「食べ物が全然違うね」「日本には地震があるから、こんなレンガの建物は無理なんだよね」など、“気付き”をどんどん発表していました。シンプルな長女はお腹さえ満たしてあげれば大丈夫、この笑顔(笑)。足腰は強い方なので、テケテケ付いてきます。「フィッツロイ」散策もマスト事項ですよー今一番イケてる街、フィッツロイ。街全体に漂うヴィンテージ感と、アーティスティックなムードがすごく好きでした。古着屋、ギャラリーや画材屋、雰囲気のいいカフェやバーもたくさんあって、NYのブルックリンみたいなイメージ。ヴィーガンメニューや、ハニー、スーパーフードなど、体にいいシャレた食べ物(笑)も豊富。お土産に最適。行きたいと思って事前に調べておいたレコード屋も、所在地はやはりフィッツロイでした。フィッツロイ、いいです。気分があがる街。頑張ってついて来てくれた子どもたちへのご褒美はアイスクリーム。「GELATO MESSINA(ジェラート・メッシーナ)」は、素材にこだわった無添加のジェラートが食べられる専門店で、何かと安心、まさに子連れ旅のオアシス(笑)。ワンピースが大胆に汚れていますが、いいんです。グズらないでさえいてくれれば!こうやって、子どもたちにとっての “嬉しい楽しい美味しい” をちりばめていくのが、私的子連れ旅成功の極意。みんながゴキゲンな方が、旅は何倍も楽しくなるので。母の趣味 “カフェ巡り” にも付き合ってね私はカフェ巡りが大好き。カフェがその街のムードをつくっている感じがするんですよね。メルボルンはイケてるカフェが多いことでも有名で、その数はパリをも凌ぐらしい!話題のお店は片っ端からチェックです。ここは「ブラザーババブダン(BROTHER BABA BUDAN)」。ホテルから近かったこともあり、何度も足を運びました。路地裏にひっそり佇む名店「Patricia Coffee Brewers(パトリシアコーヒーブルワーズ)」。席はすべてスタンディングなので、子連れな私は今回はテイクアウトだけ。「SEVEN SEEDS(セブンシーズ)」はコーヒー豆に情熱を注ぐカフェで、店内にはロースターもありました。ちなみに子どもたちは、それぞれのカフェで “ベイビーチーノ” を楽しみます。これは、ふわふわのフォームミルクにココアパウダーやマシュマロを加えた飲み物で、なんと無料!子連れでもカフェ巡りが楽しめる理由はこれ。オーストラリアのこういうキッズフレンドリーなところ、最高です。ファーマーズマーケットは効率のいい遊び場野菜はもちろん、デリにジャム、チーズにケーキ、子供服から靴、雑貨、コスメまでなんでも売っています。建物の中に可愛い店舗がひしめくこの「South Melbourne Market(サウス・メルボルン・マーケット)」は、移動しなくてもバリエ豊かに楽しめる。子連れメルボルン旅の聖地に認定(私的に)。そして、庭で売られていたこの「ゴズリム」が最高。薄いパンで具材を挟んだトルコ料理なのですが、最終日にハマッたことを後悔するほど(笑)、好みの味。毎日食べたかった!こんな出会いも旅の醍醐味ということで。結論。3人一緒なら何があっても楽しい!家族経験値が大幅にアップしたメルボルン旅は、(なんとか)無事に幕を閉じました。特に前半はトラブルしかなかったけれど、いい旅だったと胸を張って言えます。色とりどりの街を子どもたちに見せられてよかった。いつもと違うルーティーンで過ごせて、生き生きとした姿を見られてよかった。予想だにしないトラブルをみんなで乗り越えられてよかった。ね、旅って面白いでしょ?そして私たちは、3人一緒なら何をしても楽しい。3人なら、1人に何かあっても助け合える。あの旅で実感した「私たち家族はチームなんだ」という気持ちを、今またちょっと思い出してホンワカしました(笑)。ドタバタな日常生活、手のかかる彼らにキレそうになった時は、このメルボルン旅の想い出を反芻することにします(笑)。Composition&Text:Urara Takahashi
2019年06月07日ライフスタイルブック「大人美スタイル」9月29日(火)、美容業界歴37年のビューティプロデューサー廣森知恵子のライフスタイルブック「大人美スタイル」が株式会社ハーバー研究所より発売される。定価は1400円(税別)。出版記念特別講座も開催ライフスタイルブック「大人美スタイル」は、現在はハーバービューティプロデューサーとして活躍する廣森知恵子が執筆した大人美になるためのメイク方法をはじめ、衣食住全般に渡り、健康で美しく、楽しく人生を送るためのエッセンスが詰まった一冊となっている。【内容構成】第1章大人美をつくるライフスタイル第2章大人美の磨き方第3章大人美人生の歩き方(プレスリリースより)出版記念特別講座「廣森知恵子の大人の美習慣&メイクレッスン」も梅田、札幌、新潟、青山、名古屋など全国各地のNHK文化センターにて開催される。そちらも要チェックだ。出版記念特別講座「廣森知恵子の大人の美習慣&メイクレッスン」・第1部 廣森知恵子の大人の美習慣-美容業界歴37年で培った「美の秘訣」・第2部 メイクレッスン-目ヂカラUPのポイントを伝授(プレスリリースより)(画像はプレスリリースより)【参考】・ライフスタイルブック「大人美スタイル」・NHKカルチャーHP・NHK出版
2015年08月24日様々な場面で活躍する女性達の“輝き”の理由に迫る連載インタビュー企画。第8回は「ハーバー(HABA)」ビューティープロデューサーの廣森知恵子さん。--廣森さんは幅広い年代の方に向けてセミナーを開催されていますね。生き生きと綺麗でいたいという気持ちは、いくつになっても持っていますよね。でも、50代から60代の方がお見えになると「(ファンデを)どう塗るべきか」なんていう質問が多いのです。そこで「でも肌が綺麗だったら塗らないですよね」というと「そりゃそうですけど、もう無理よね」って仰います。でも、そんなことないんです。私はまず、「普段はどんなもので洗顔していますか?」とか、「拭く時には顔をタオルでごしごしこすっていないですか?」とか質問して、そこから改善すべき点を見つけて、出来ることから変えていただくようにしています。--どんな答えが返ってきますか?クレンジングや日焼け止めを使っていないという方も多いですし、化粧水と乳液がワンステップになっているものをぱんぱんとつけておしまいというのもよく聞きます。--年代問わず、うっかりやってしまいそうなことですね。そうなんです。それから年齢を重ねてやはり気になるのは髪。だから、「どのくらいの頻度でシャンプーしていますか?」「熱いお湯でごしごし洗っていませんか?」と伺って、髪に良いシャンプーの仕方をお話しします。食事も大切です。太ってはいけないと思ってお肉を召し上がらないという方も多いのですが、さっぱりしたものばかりじゃなくて、週に1回はお肉をいただいたほうが、肌や髪のためには良いんですよ。--生活を少し変えてみる、という感じですね?そうなんです!高い化粧品を使うと綺麗になるのでは、使う化粧品を一つ増やしたら綺麗になるのでは、などと思っている方が多いのですが、しっとりしたなと思うのは一瞬だけ。一瞬にしてシミが消えるか、というとそんなことはないでしょう?だから、綺麗になるために、毎日、少しずつ、無理なく出来ることをご紹介するのが私の仕事です。実は私、今ファンデーションをつけていないんです。--え!?すべすべで透明感のある綺麗なお肌です。日焼け止めを重ね塗りして、光っているところをちょっとパウダーで押さえておしまい。でも、自分だけ特別に良いものや高いものを使っているわけでは、もちろんありません。全部、HABAの商品です。私の美の秘訣は「食べて、寝て、出す」。普段の暮らしでは、11時には寝る、朝、2日に1回はパックして肌のご褒美の時間をとる、ということを実践しています。エステに通っているんでしょ?とよく聞かれますが、エステに行く時間とお金があるなら、美味しいものを食べようかなと思います。--体に良いもの、化粧品ならやはり、無添加であることは今の時代、安心ですね。以前は無添加とか、安全とかいうことに、さほど興味を持っていたわけではないのですが、元々アトピーの傾向があって、ある日突然悪化してしまったことがありました。その時に紹介されたのがHABAの美容オイルでした。でも私、どんなに良いって言われても、自分でやってみないと納得しないという性格で(笑)、顔の右半分にHABAのオイル、左半分にそれまで使っていた美容液を使って実験してみたのです。そしたらオイルのほうが断然良かった!それでようやく、本当に良いわ、と実感したんです。そして使い続けていくうちにファンデーションを塗らずに済む肌になったんです。同じくらいの年代のお友達には、乾燥が一番よくないから、化粧水をたっぷりつけて、乾燥するなと思ったら、1滴だけオイルを使ってみて、とアドバイスしています。--今日のファッションについてのポイントも教えていただけますか?レザーのセットアップにシャツをインナーとして重ねて、レイヤードスタイルを楽しみました。セミナーや講演などで若い方からご年配の方まで、幅広い年齢層の方にお会いするのでその時々で服装を変えています。学生など、若い方に会うときにはミニスカートを履くとか。やはり母の影響で、TPOに合わせた服装でも、常に女性らしくいたいと思っています。【廣森知恵子プロフィール】外資系化粧品メーカーを経て、1999年にハーバー研究所入社。美容業界での36年のキャリアの中で、カウンセリングやセミナーなどを通して3万人以上の女性の肌を見つめ続け、独自の美容法を編み出した。2013年には著書「お手入れの『本当』美肌本」を上梓。
2014年10月26日