2月23日の誕生日を前に、天皇陛下は記者会見に臨まれる。その会見では、眞子さまの結婚についても質問があるという。「もし天皇陛下から結婚を容認される発言があれば、眞子さまと小室さんにとっては大きな後押しになるでしょう。ただ、陛下がそういった発言をされる可能性は非常に低いと思います。金銭トラブルについて、まだ小室さんから説明はなされていませんから」(皇室担当記者)眞子さまの結婚延期の原因となったのは、小室さんの母・佳代さんの金銭トラブルだった。「トラブル発覚から3年以上経過した今も佳代さんは沈黙を貫いたまま。しかも、そういったトラブルがあったにもかかわらず、佳代さんの金銭感覚が変わっているようには見えないのです。眞子さまは1億4千万円近い一時金を受け取ることになっています。そのお金の一部が佳代さんに渡ってしまうのではないか、という疑念は払拭できない状況です。国民が小室さんよりもさらに不安視しているのは、眞子さまの”義母”となる佳代さんのことではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)佳代さんは以前から“セレブ志向”が強かった。小室さんの幼稚園の送り迎えまで、ほかの保護者が自転車を使っているなか、愛車の真っ赤なアウディで行っていた。金銭トラブルを告発していた元婚約者のX氏も、佳代さんから高級フレンチでの食事を何度もねだられたことを明かしている。また、服装の派手さもたびたび話題になってきた。洋菓子店へサングラス姿で出勤することも多く、昨年の5月には髪を金髪にしていたことが報じられた。そんな佳代さんは現在、どのような暮らしをしているのか――。本誌は1月下旬、まだ日も出ていない早朝6時に自宅から最寄り駅方面に徒歩で向かう佳代さんを発見した。黒いダウンコートで口元にはマスク。「金髪」と報じられた髪色も、黒に近い落ち着いた色合いに戻っており、以前の佳代さんと比べてもかなり地味な服装だ。電車で向かったのは、以前から勤めている都内の有名洋菓子店。到着したのは開店時刻より2時間前だった。洋菓子製造に携わっている佳代さんは、控室で白衣に着替えて持ち場へと向かう。以前、佳代さんはマスコミを警戒してか、自宅から最寄り駅までタクシーを使っていた。だが、この日は周囲を気にする素振りこそあるものの、タクシーを利用することはなかった。■金銭トラブル以外にも数々の“疑惑”が上流階級への憧れを隠さなかった佳代さんが、急に堅実な生活ぶりに“路線変更”したのはなぜなのか――。「眞子さまの“結婚宣言”によって、小室さんの結婚は一気に現実味を帯びてきました。これまでかたくなに自分のスタイルを変えてこなかった佳代さんですが、ここにきてようやく皇室の縁戚になる立場を自覚し始めたのではないでしょうか。“眞子さまの義母”として認められるように、国民の目を意識し、イメージチェンジを図っているということなのかもしれません」(前出・皇室担当記者)佳代さんについては、もうひとつ気になることがある。本誌が1年ほど前に報じた“男性の影”だ。一昨年の12月20日、本誌は午前5時ごろに外出しようとする佳代さんを目撃。高いヒールのブーツと大判のストールで着飾り、左手薬指にはピンクダイヤらしき宝石をあしらった指輪が光っていた。さらにクリスマスイブの早朝午前4時、佳代さんは50代と思しき男性が運転する車で外出。夜になっても帰宅することはなかった。当時は交際していた男性がいたと思われるが、最近の佳代さんの行動からは男性の影は見られないという。「佳代さんは恋愛も“封印”して、小室さんの結婚のために清貧生活を演出しているのかもしれません。ただ、佳代さんについては、ほかにも数々の疑惑が取り沙汰されており、そんな付焼き刃の戦略が通用するとは思えません」(皇室ジャーナリスト)小室さんの父・敏勝さんは’02年3月に亡くなっているが、その死因が自死であったことが明らかとなった。しかも、敏勝さんの父も後を追うようにその1週間後に自死していたのだ。また、佳代さんが新興宗教に入れ込んでいたという情報も。本誌は、近所に住んでいた女性から次のような証言を得ている。「私も佳代さんのお部屋に入ったことがありますが、リビングルームにたしか『〇〇光』と書かれている紙や、何か偉そうな人の写真が飾ってあって……。あきらかに宗教関係の品物だと思いました。私の視線に気がつくと、佳代さんは『これ、いいものなのよ』とか、私にはよくわからない話を始めました」内親王の嫁ぎ先としてはあまりに不安すぎる疑惑の数々……。眞子さまの結婚の行方を左右する、佳代さんの動向に注目が集まる。「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月02日「眞子さまの結婚問題はもはや国民的関心事。皇室の頂点に立たれる天皇陛下が、この問題についてどのように考えているのかをお聞きすることも必要だと思います」そう語るのは皇室担当記者。2月23日の天皇誕生日を前に、天皇陛下は記者会見に臨まれる。その会見で、眞子さまと小室圭さんについての質問があるという。眞子さまが昨年11月に発表した「お気持ち」に、次のような文言がある。《この度、私がこの文章を公表するに当たり、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下にご報告を申し上げました。天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下が私の気持ちを尊重して静かにお見守りくださっていることに、深く感謝申し上げております》眞子さまが書かれた文書によれば、天皇陛下も二人のお気持ちを尊重されているというのだ。「陛下ご自身も、ご結婚までには非常に苦労されています。雅子さまとの結婚も一度は諦められたことがあったほど。もしかすると、小室さんとの結婚にこだわる眞子さまのお気持ちに共感する部分もおありかもしれませんが……」(前出・皇室担当記者)もし天皇陛下からも結婚をお認めになる発言があれば、小室さんにとっても大きな追い風になる。だが、皇室ジャーナリストの見方は厳しい。「小室さん側は要求された金銭トラブルや米国留学の経緯説明すらまだ果たせていない状況です。秋篠宮さまが結婚を『認める』と発言されてからも、小室さんに反発する国民感情は収まるどころかむしろ高まっています」■鍵を握るのは母・佳代さんの動向こうした状況で天皇陛下が小室さんの応援とも取れる発言をなされば、陛下ご自身まで国民から非難を浴びかねない。はたして、天皇陛下はどういった発言をされるのか。眞子さまとの結婚に向けて、小室さんにとって大きな“正念場”となるが、鍵を握るのは小室さんの母・佳代さんだという。「結婚延期の原因は、佳代さんの金銭トラブルでした。しかし発覚から3年以上経過した今も佳代さんは沈黙を貫いたまま。しかも、そういったトラブルがあったにもかかわらず、佳代さんの金銭感覚が変わっているようには見えないのです。眞子さまは1億4千万円近い一時金を受け取ることになっています。そのお金の一部が佳代さんに渡ってしまうのではないか、という疑念は払拭できない状況です。国民が小室さんよりもさらに不安視しているのは、眞子さまの”義母”となる佳代さんのことではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト)皇室に詳しい歴史学者の小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授は、眞子さまの結婚問題が起きた要因は「皇室の歴史上で初めてといっていい、まったく事前調査なしの“自由恋愛”だったからではないか」と語る。「“ミッチー・ブーム”を起こした上皇陛下と美智子上皇后も恋愛結婚でしたが、それは綿密な調査があったうえでした。女性皇族の結婚では調査はあまり行われませんが、黒田清子さんや高円宮家の典子さんや絢子さんの場合は、両家の家族同士で交流がありました。一方、小室さんは完全に、眞子内親王がお一人で選んだお相手です。まったくの自由恋愛による結婚という点で、眞子内親王の結婚は素晴らしい事例となるはずでしたが、小室家が多くの問題を抱えていたことは非常に残念でした」今後の女性皇族の結婚までも左右しかねない、佳代さんの存在。天皇陛下は会見で眞子さまと小室家の縁談について、どう言及されるのだろうか――。「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月02日新年一般参賀の中止に続き、歌会始の儀も3月に延期――。皇室のご活動にも大きな影響を及ぼしている、新型コロナウイルスの急速な感染拡大。ただ、皇室担当記者によれば、今年は両陛下にとって“ご多忙な1年”になる可能性が高いという。「天皇皇后両陛下が地方を訪問される『四大行幸啓』は、昨年すべて延期となりましたが、今年は開催される予定なのです。さらに東京五輪が開催されれば、両陛下が開会式に出席されることになります。しばらくはオンラインでのお務めが中心になりますが、ワクチン接種が進むなど感染が収束していけば、今年中に両陛下が地方に足を運ばれる可能性もあります」鍵となるワクチン接種だが、菅首相は1月13日の会見でも「できる限り2月下旬までには接種開始できるよう、各自治体において会場の設定などの準備に入っている」と述べている。ただ、当面は供給量が限られるため、政府は医療従事者(約400万人)、65歳以上の高齢者(約3千600万人)、基礎疾患のある人(約820万人)の順で接種を進める方針だ。皇室の方々は、優先的に接種を受けられるのだろうか?宮内庁関係者はこう語る。「両陛下が、国民より優先してワクチン接種を受けられることはないでしょう。接種の時期は、国民と同じ基準で進められることになります。皇族方では、上皇ご夫妻をはじめ、ご高齢の方や疾患をお持ちの方だけが優先接種の対象になると思われます」実は’09年に新型インフルエンザが流行した際にも“天皇陛下や皇族方は優先して接種を”との声もあったが、皇室の方々は国民と同じ基準を守られた。前立腺がんの治療中だった上皇陛下は優先的に接種を受けられたが、当時75歳だった美智子さまは接種を先送りされたのだ。ワクチン接種は国民を先に――。そのお考えは、両陛下にも引き継がれているという。「今回も、天皇陛下と雅子さまは医療従事者や高齢者ら約5千万人のへ接種が完了するまで、ご自身への接種を待たれることになるでしょう」(前出・宮内庁関係者)雅子さまは新年のビデオメッセージでも、陛下のお言葉に続き、こう述べられていた。「今年が、皆様にとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします。また、この冬は、早くから各地で厳しい寒さや大雪に見舞われています。どうぞ皆様くれぐれもお体を大切にお過ごしいただきますように」皇室行事の中止や延期が続いても、雅子さまが国民への“慈愛”を忘れることはない――。「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月22日「この1年、多くの方が本当に大変な思いをされてきたことと思います。今年が、皆様にとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします」天皇陛下と出演されたビデオメッセージで、雅子さまはコロナ禍の国民を気遣うお言葉を述べられた。映像での新年のお言葉は、皇室史上初の試みとなった。「昨年はコロナ禍で、国民とふれあう機会は激減。そこで両陛下はオンラインを積極的に活用され、新たなご公務のスタイルを模索されたのです」(皇室担当記者)11月には日本赤十字医療センター(東京都)と、北海道、福島県、沖縄県の関連病院をオンラインで視察。両陛下はメモを取られながら何度も質問され、院内でも一部のスタッフしか入室できない現場の様子まで映像でご覧になった。雅子さまは「皆様が力を尽くされていることに敬意を表します」と、医療スタッフを励まされた。「驚いたのは、このご訪問を宮内庁が『オンライン行幸啓』と発表したことです。『行幸啓』とは本来、両陛下がご一緒に外出されること。オンラインであっても『行幸啓』と認めるということは、それだけ両陛下がオンラインで国民と交流することを重要視されているということでしょう」(前出・皇室担当記者)大分県豊後大野市の高齢者活動団体「はつらつ清川」にも、両陛下は昨年11月にオンラインでご視察。はつらつ清川の関係者に話を聞いた。「高齢者のみなさんは初めのうち、緊張を隠せない感じでした。ですが、天皇陛下も雅子さまも優しくお声がけくださり、すぐにみんな打ち解けていました。とくに雅子さまは、豊後大野市の歌『ふるさとおおの』に合わせてメンバーが体操する様子をご覧になって『「ふるさとおおの」の歌はとてもいい歌でした。体操もとても体によさそうで、一緒に試してみたらよかったかしらと思いました』とおっしゃり、会場の雰囲気も明るくなりました」こういった和やかな雰囲気は、むしろオンラインの利点ではないかと宮内庁関係者が語る。「通常のご訪問では、宮内庁職員や護衛の警察官、取材のカメラマンなどが同行し、どうしても会場はピリピリした感じになります。しかしオンラインならば、ふだんと変わりなくアットホームな雰囲気で懇談ができます」オンライン訪問により、ふだん会えない地方の人々にも笑顔を届けることができる――。両陛下もそう実感されたのではないだろうか。12月には障害者の雇用促進に取り組む長野県の企業・エプソンミズベの工場を視察された両陛下。5人の社員とオンラインのモニターを通じて交流された。入社5年目の上條美咲さん(25)は、天皇陛下から「どのようなところに気をつけて作業されていますか?」との質問を受け、「怪我をしないところです」と答えた。すると、雅子さまは交流の終わりに、上條さんに「お怪我のないように」とお声をかけた。天皇陛下との会話をお聞きになって、上條さんに思いやりの言葉をかけられたのだった。実は、このご視察でもオンラインならではの利点があったという。「毎年、障害者週間には両陛下が施設を訪問されていましたが、どうしても日帰りできる東京近郊に限られていました。しかし今回は、オンラインの特性を生かして長野県の工場をご視察することができたのです。先日の雅子さまの誕生日、宮内庁の医師団は《ご体調には波がおありです》と、雅子さまがまだ適応障害のご快復途上にあることを強調しました。皇后となられてからの地方ご訪問も、過密日程を避けるなど、ご負担にならないよう慎重に調整されているのです。しかしオンラインならそういった制約もなくなります。赤坂御所から全国各地を“旅”することで、励ましの言葉を届けることができるのです」(前出・宮内庁関係者)天皇皇后両陛下は何年もかけて、全国47都道府県を巡ることを目指されている。しかしオンライン行幸啓により、2カ月で東京、北海道、福島、沖縄、大分、長野と6都道県の人々とおふれあいになることができたのだ。昨年12月の誕生日に際しても《オンラインという方法により、このように国民の皆様との触れ合いの機会を持てることは有り難く、今後ともそのような機会を大切にしていくことができればと感じております》とつづられていた雅子さま。陛下と取り組まれる前例なきオンライン活用は「令和の改新」とも呼ぶべき大改革になるかもしれない。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月09日皇居・宮殿にゆっくりと入場される、燕尾服姿の天皇陛下、ロングドレス姿の雅子さま。皇族方は全員がマスクを着用され、そのなかには眞子さまのお姿も――。1月1日午前、天皇皇后両陛下が新年のお祝いを受けられる「新年祝賀の儀」が開かれたが、その様子は新型コロナウイルスの影響を感じさせるものだった。’21年は皇室にとって“試練の年”になると皇室担当記者は語る。「両陛下や皇族方が地方に直接足を運ばれる機会が復活する兆しは見えません。皇室と国民の距離が離れてしまわないか危惧されます。さらに大きな懸案は、眞子さまの結婚問題です。小室圭さんとの結婚が現実味を帯びるにつれ、ますます反発が強まっていくでしょう。秋篠宮さまが結婚を『認める』と発言されたことで、眞子さまと小室さんの結婚は確定的となり、早ければ年内の結婚もありえます。もしかすると、今回が眞子さまにとって、皇室で迎えられる最後のお正月だったかもしれません」小室さんは’21年5月にロースクールを卒業予定。10月には眞子さまと小室さんがともに30歳の誕生日を迎える。節目の年に眞子さまは皇室から旅立つのか――。ただ、お二人の“年内婚”実現には険しいハードルがある。「眞子さまは結婚にあたり、1億4千万円近い一時金を受け取る見込みです。そのお金は、お二人の新居となるマンションの購入費などに使われることになるでしょう。コロナ禍で国民生活が厳しいなか、小室さんとの新婚生活に多額の税金が使われることとなれば強い反発が生じることは必至。小室さんは金銭トラブルについて説明することはもちろん“一時金頼み”ではない生活設計を示す必要があります」(宮内庁関係者)小室さんの代理人・上芝直史弁護士は本誌の取材に「圭さんが眞子さまの一時金を当てにしていることなど一切ありません」と明言している。しかし、卒業後に志望する進路は明らかにしていない。昨年4月には、小室さんが金融の専門家に英語でインタビューした音声が大学ホームページで公開されるなど、着々と実績を上げている模様だが、はたして小室さんにさらなる“秘策”はあるのか――。そんな中、本誌はあるウェブページに小室さんの名前を発見した。《2nd Prize:Kei Komuro》ニューヨーク州弁護士会のホームページで、小室さんがなんと論文のコンペティションで2位の成績を収めたと発表されていたのだ。このコンペは、ニューヨーク州弁護士会が主催するもの。本誌は昨年、小室さんの論文が法律専門誌『NY Business Law Journal』’19年夏号に掲載されたことを報じていたが、それが専門家からも高い評価を得たというのだ。さらに小室さんは賞金1千500ドル(約15万5千円)も獲得したという。ホームページには前髪を伸ばしグレーのTシャツを着た小室さんの顔写真も掲載されている。さらに《趣味:ジャズピアノの演奏》《過去の職務経験:銀行員》といったプロフィール紹介も。コンペの過去の受賞者は、アメリカのトップクラスの法律事務所に就職したり、世界有数の金融機関や国際的な環境保護団体に進んだりと活躍中だ。ちなみに、小室さんの論文はクラウドファンディングに関する法制度について論じたもの。論文のなかには以下のような記述もあった。《信頼は目に見えません。信頼の喪失はクラウドファンディングでは致命的であり、クラウドファンディング市場全体に影響を与える可能性さえあることに、常に留意する必要があります》“論文コンペ準優勝”という目に見える成果を上げた小室さん。秋篠宮ご夫妻や国民の“目に見えない信頼”を回復することはできるのか――。「女性自身」2021年1月19日・26日合併号 掲載
2021年01月05日ご養蚕でお作りになった絹糸を前に、天皇陛下と写真に写られた雅子さま。12月9日の、57歳をお迎えになったお誕生日の写真で、雅子さまは今年の流行スタイルであるバルーンスリーブのタイブラウスに黒のワイドパンツという装いだった。実はこのシルエットは12月1日のお誕生日に公開された、ベージュのボウタイブラウスにワイドパンツ姿の愛子さまとほとんど同じ。なんとお二人で、若い女性の間で流行している、リンクコーデをなさっていたのだ。1週間違いでお見せになった雅子さまと愛子さまのタイブラウスコーデに、母娘の連携のよさが感じられた。「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月19日宮内庁は12月10日、天皇陛下が新年にあたり、国民に向けたビデオメッセージを出す予定だと発表した。例年1月2日には、皇居で新年一般参賀が開催されているが、来年は中止になることが決まっていた。今年は6万8,000人以上が集まっており、大勢が密集することから感染拡大の懸念が大きいためだ。そこで、新年一般参賀の取りやめたことに代わって天皇陛下によるビデオメッセージを出すことになったという。宮内庁によると、ビデオメッセージは1月1日か2日に公開されるといい、雅子さまが出演される可能性もあるという。天皇陛下による初めてのビデオメッセージとなるが、その理由について宮内庁関係者はこう語る。「やはり大きな理由はコロナ禍です。新年一般参賀が行えないだけでなく、1年以上両陛下による地方行幸啓さえ行えていない状況です。国民との接点を少しでも増やしたいという、両陛下と宮内庁の考えがあるのでしょう」さらに、ビデオメッセージが行われることになった背景には“小室さん問題”の影響もあるという。「11月13日の眞子さまの『お気持ち』文書発表以来、眞子さまと小室さんの結婚のゆくえばかりが注目される事態になっています。実は11月には、両陛下が初めてリモートで医療現場を視察される“オンライン行幸啓”をなさったのですが、報道の量は決して多くありませんでした。両陛下の画期的な試みが、小室さん問題の影に隠れてしまったといえます。宮内庁としては、小室さん問題ではなく、本来の皇室の役割に注目が集まるようにすることが急務なのです」(宮内庁関係者)
2020年12月11日今春、学習院大学に入学され、天皇陛下の後輩になられた愛子さま。12月1日、満19歳のお誕生日をお迎えに愛子さまの19年のご成長を写真で振り返ります――。【’02年】満1歳のお誕生日。お散歩と絵本の読み聞かせとお風呂がお好きですくすくとお育ちに。【’04年】満3歳。陛下と一緒に絵本を読まれる映像も公開され、父娘の仲のよさが話題となった。【’06年】雅子さま手作りのバッグをお持ちになって学習院幼稚園の入園式へ。【’09年】トルコご訪問へ出発の陛下をお見送り。お父様の旅立ちにちょっと寂しそうなご表情を。【’11年】夏のご静養中、那須どうぶつ王国へ。毎年のように、ご一家でラクダにお乗りになっている。【’14年】女子中等科1年生。「オール学習院」の集いの演奏会では陛下のヴィオラとチェロで父娘共演。【’17年】女子中等科卒業式。陛下はご公務がない場合には学校行事に積極的に参加されていた。【’18年】満17歳のお誕生日。陛下と本をご覧になり修学旅行のお話を。夏休みには英国に短期留学へ。【’19年】ご一家で『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の試写会へお出かけに。主人公の声を担当した女優・のんと並んで映画をご鑑賞。【’20年】大学の学部も陛下と同じ文学部を選ばれた。学科のガイダンスのため、半年遅れで初リアル通学。この一年は、昨年の暮れから初春にかけて、両陛下とともにチャリティ試写会や天覧大相撲などのご公務にもお出かけになった愛子さま。その内親王さまらしいご様子に、大学御入学後の愛子さまの単独公務も期待されていた。ところが春以降にコロナ禍が深刻化、ご公務のみならず楽しみにされていた大学生活もオンライン授業が続き、キャンパスでご友人と会うこともできない日々となっている。そんななか、愛子さまは両陛下と赤坂御用地を散策されたり、コロナ禍についてなどさまざまなことを話し合われたりと、外出を控えた生活を送られている。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月05日「皇嗣としての責務に深く思いを致し、務めを果たしてまいりたく存じます」壇上の天皇陛下へ、秋篠宮さまが皇嗣としての決意表明を述べられた。11月8日、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」となられたことを広く内外に伝える「立皇嗣の礼」が、皇居・宮殿で行われた。立皇嗣の礼は皇位継承に伴い行われる最後の儀式とされているが、実は儀式のすべてが終了したわけではないという。「秋篠宮ご夫妻は立皇嗣の礼挙行後に関連行事として、伊勢神宮、神武天皇陵、昭和天皇陵に参拝される予定でしたが、当面見送りとなりました。新型コロナの感染拡大が収まらないため、実施時期はまったくの未定です。立皇嗣の礼が終われば、眞子さまによる結婚に関しての“何らかの発表”があると思われていましたが、それも延期になってしまうことでしょう」(皇室担当記者)今年9月、紀子さまは誕生日に際した文書に《長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております》と綴られ、眞子さまに大きく歩み寄られたとみられていた。しかし、小室さんとの結婚に強く反対する秋篠宮ご夫妻の意見は、まったく変わっていないという。宮内庁関係者はこう語る。「たしかに紀子さまは、コロナ禍のステイホーム期間を利用し、眞子さまとの親子関係改善に努められてきました。紀子さまが呼びかけられた防護服づくりのボランティアや専門家とのオンライン懇談に、眞子さまも参加されたのです。その結果、一時は“対話拒否”状態だった眞子さまもだんだんと耳をかたむけるようになられたのですが、これも紀子さまの作戦といえます。儀式の延期により “結婚宣言”を先延ばしにしつつ、眞子さまが小室さんとの結婚を諦めるよう、紀子さまは地道な説得を続けてこられたのです」しかしながら、眞子さまの心までは、紀子さまのシナリオどおりには動かなかったようだ。前出の宮内庁関係者が神妙に語る。「眞子さまの小室さんを思うお気持ちは、紀子さまが想像されていた以上に揺るぎないものだったのです。紀子さまは9月の文書で、眞子さまとの対話は『共感したり意見が違ったりすることもあります』と語られていますが、その後、どんなに対話を重ねても“意見の違い”は埋まらなかったのです。むしろ、紀子さまの露骨ともいえる引き延ばし策に気づかれた眞子さまは、不信感を強めていらっしゃいます。眞子さまは小室さんとの結婚という悲願をかなえるため、なりふり構わない“強行策”を準備されているようです」結婚延期のきっかけとなった、小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルは現時点で目立った進展は見られない。その状態のまま秋篠宮ご夫妻が結婚に同意することはないだろう。しかし、実は秋篠宮ご夫妻を説得しなくても、眞子さまの結婚は可能だというのだ。元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんは次のように語る。「女性皇族の結婚は私的な事柄であり、納采の儀や告期の儀も各家の私的な行事です。男性皇族の結婚とは違い、皇室会議を経る必要はありません。ですから、区役所などで婚姻届が受理されれば結婚は成立し、それを受けて皇室の戸籍にあたる『皇統譜』から除籍されます」儀式を経ずに結婚を強行されるとなれば前代未聞のこと。そして、眞子さまにはさらなる奥の手もあるという。それが独身のまま“皇族を離脱する”という選択肢だ。皇室典範第11条には《年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる》とある。すなわち眞子さまには、ご自身の意思で皇室から出て、1人の民間人になられるという選択肢も認められているのだ。「眞子さまは、秋篠宮家にとって一大行事である立皇嗣の礼が終われば『私の役目は終わり』とお考えになっているようです。皇族でなくなってしまえば、小室さんとの結婚について秋篠宮ご夫妻から制約を受けることもなくなる――。“結婚宣言”が封じられた場合でも、眞子さまはそういったお考えに基づき“皇族離脱宣言”を準備されているといいます」(前出・宮内庁関係者)眞子さまは’17年9月の婚約内定会見で《幼い頃より結婚をするときは、皇族の立場を離れるときである、という意識を持って過ごしてきました》と語られていた。このとき、眞子さまはまさか、結婚強行のために皇族の立場を離れる可能性など、頭の片隅にもなかったことだろう。ご家族と訣別されようとする眞子さまのご決断を、はたして紀子さまは思いとどまらせることができるのだろうか――。「女性自身」2020年11月24日号 掲載
2020年11月13日天皇陛下の即位礼正殿の儀にTPOに合わない装いで参列し、世間のヒンシュクを買った安倍昭恵さんをはじめ、見ている人の気持ちを逆なでする“好感度の低いファッション実例”をお届け。登場するのは女性政治家が多いものの、思想信条は一切関係なし。ただ服装のみで評価します!「その人の印象を決めるファッションは、その人自身を表すと言っても過言ではありません」そう語るのは、数々のファッション誌でスタイリストを務めるスタイリストAさん。ニュースの主役たちの、好感度の低いコーディネートについてこう解説する。「たかがファッション、されどファッション。みなさん、何を着たらどう見えるか、もっと注意を払うべきだと思います。見る者の気持ちを逆なでする方たちの装いは、“自分が着たいもの”“自分が可愛く見えるもの”と自分本位なスタイリングばかり。自分勝手な生き方がファッションに反映されている気がします。もちろんファッションは自由なものですが、せめて公の場に出るときくらいは、もう少しファッションの力を利用すればいいのに、と残念です」■安倍昭恵さん(58)☆逆なでファッション大賞!他の追随を許さない“逆なで女王”こと安倍昭恵さん。なかでも即位礼正殿の儀に出席したときのスタイリングは物議をかもした。「旬のベルスリーブはデザイン的には素敵だと思います。ですが、この式典は各国の要人が集まる静粛な場。着席をすることもわかっているなかで、わざわざ膝が見える丈のワンピースを選んだのは、自慢の脚を見せたいという抑えきれない自我を優先させた失敗です」(スタイリストAさん・以下同)その後、着物に着替えた昭恵さん。「着物に着替えていらっしゃったことを考えると、このワンピースをどうしても着たかったんでしょうね。何も考えていないのか、どうしても脚を見せたかったのか、周囲の助言がなかったのか、助言を聞かなかったのか、考えれば考えるほど自分本位です。ワンピースのデザイナーさんにも同情してしまいます」■河井案里被告(47)「黒いスーツばかりのなかでのピンクジャケットは『誰よりも目立ちたい。美しい私を見て!』という心理が浮き彫りに。人と違うことをすればおしゃれ、ではありません」■三原じゅん子厚労副大臣(56)「モノトーンでまとめて、花柄でほどよく華を添えて。よく考えられたコーディネート。それを、ヤンキー臭さ全開の黒マスクですべて台なしに。国会議員としてはマイナスイメージ」■メーガン妃(39)「毎回、隙のないおしゃれを披露してくれるメーガン妃。『私は誰よりもおしゃれ』という自分のプライドを誇示するあまり、公務で膝上丈を着用し、下着が見えそうになっては、妃としては、マイナスポイントです」■今井絵理子議員(37)政治家としての自覚に疑問符が付く今井議員。「品を足そうとしたのか大粒パールのコスチュームジュエリーをしていますが、盛りすぎていて逆に意識の低さを露呈。タキシード風のハンサムなスーツともチグハグです」■小室佳代さん(54)☆ガラ悪すぎで賞!「セレブのようなサングラス、トレンドのレギンスと一見流行を押さえているようで、サングラスは形が古臭く、レギンスは中途半端な7分丈。見られている意識はあるけれど、それを着ると自分がどう見えるかまでは考えられていらっしゃらないようです」また、別の日には……。「ベーシックなワンピースなのに何か変。それはシンプルに、似合っていないから。なんというか……“存在感のある”風貌には、リボンや膝丈ワンピはミスマッチです」“女性に嫌われる女性”の共通点は、その自分勝手なファッション。彼女たちを反面教師として、好感度の高い着こなしを心がけよう。「女性自身」2020年10月27日号 掲載
2020年10月19日天皇皇后両陛下は8月20日、水の防災についての国際会議をオンライン聴講された。コロナ禍における各国の水害対策などが話し合われた会議は2時間半にわたって英語で行われ、両陛下はメモをとるなど熱心に話を聞かれた。天皇陛下は会議の終了後に「大変意義のある会議でした。世界各国が手を携えてこの困難を乗り越えてほしい」と述べられたという。「水問題」といえば、天皇陛下のライフワーク。6月にも水問題の研究者である廣木謙三政策研究大学院教授を赤坂御所に招き、手洗いの有用性や水害発生時の影響など、新型コロナと世界の水問題について説明を受けられていた。このときは、天皇陛下単独でのご進講だった。しかし今回、天皇陛下と雅子さまはご一緒にオンライン会議を聴講された。「コロナ禍により、避難や救出活動における感染拡大防止といった、新たな課題が生まれています。国民の暮らしに密接に関わる問題として、コロナ禍における水害問題についてお二人で取り組まれたいという強い思いがあったのではないでしょうか」(皇室担当記者)7月上旬に熊本県を中心に発生した集中豪雨について、心を痛めていらっしゃったという両陛下。7月20日には宮内庁の池田次長が「新型コロナウィルス対策のため災害対応も難しさを増している中で、日夜努力している関係者のご労苦に対し、おねぎらいのお気持ちをお持ちでいらっしゃいます」と、両陛下のご心情を伝えている。天皇陛下は国際会議での講演で、地球温暖化による水害の多発に警鐘を鳴らし続けてこられた。今年2月の誕生日会見でも《防災・減災の重要性を考えていく上で、「水」問題への取組で得られる知見も大切にいかしていきたいと思います》と述べられていた。また雅子さまも昨年12月の誕生日に際しての文書で《近年、日本のみならず、世界各地でも水害や山火事などの自然災害が多く発生しており、地球温暖化や気候変動などの問題が現実のこととなりつつあることが案じられます》と綴られていた。天皇陛下は’19年4月に刊行された著書『水運史から世界の水へ』に《私の水に対する関心に、いつも理解と協力をしてくれている妻の雅子にも感謝の気持ちを伝えたいと思います》と記されている。「水問題」について、雅子さまも以前から関心を持ち、陛下をサポートされてきたのだ。コロナ禍によりますます重大な課題となる水害対策。両陛下は「水問題」についての知見を生かした取り組みを続けられることだろう。
2020年08月25日終戦から75年の節目を迎えた8月15日、天皇陛下と雅子さまはマスク姿で全国戦没者追悼式にご臨席。正午にはお二人で標柱の前に立ち黙祷された。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催となり、参列者も昨年の約6,200人から約550人と大幅に減少した。国歌は演奏のみ、参列者は間隔を空けマスク着用での式典となった。陛下は今年も「深い反省」という言葉を用い、平和に対してのお気持ちを示された。陛下と雅子さまにとっては2月14日の「世界らん展」以来、半年ぶりの公の場でのお務めとなった。「女性自身」2020年9月1日 掲載
2020年08月24日深いグレーの礼服をお召しになった雅子さまは、天皇陛下の左後方を寄り添うように歩まれ、「全国戦没者之霊」と記された白木の標柱の前へと進まれた――。終戦75年となる今年、終戦記念日の8月15日に「全国戦没者追悼式」が日本武道館で催された。しかし、会場は例年とは違う緊張感に包まれていた。「コロナ禍のなかでの追悼式となりますので、感染予防のために厳戒態勢が敷かれました。参列者は例年の1割以下となる550人程度に。入場時に体温測定が行われ、全員がマスクを着用。両陛下も、最後までマスクを外されることはありませんでした」(皇室担当記者)壇上の両陛下は正午の時報とともに1分間の黙祷。続いて陛下がお言葉を述べられた。そのなかにも、新型コロナに言及する異例の一節があった。《私たちは今、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、新たな苦難に直面していますが、私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います》陛下と雅子さまがご公務でお出ましになったのは、今年2月14日の「世界らん展」以来。実に半年ぶりのことであった。「感染の懸念が消えないなかでも両陛下が式典への臨席を決断されたのは、先の大戦への“深い反省”と、唯一の被爆国としてかけがえのない“平和”を願う強いお気持ちゆえでしょう」(前出・皇室担当記者)終戦記念日に先立つ8月11日、両陛下は赤坂御所に国連本部事務次長の中満泉さんを招き、核軍縮などについて説明を受けられた。中満さんは日本人女性として初めて国連事務次長に就任し、軍縮部門のトップを務めている。両陛下とのご面会前には広島と長崎の平和式典にも参列している中満さんが、本誌の取材に答えてくれた。「まず私から両陛下に国際安全保障の現在の環境や、日に日に難しくなる軍縮のさまざまな課題についてお話をいたしました。今回訪問した広島・長崎では、オンライン技術を使って被爆地の情報を世界に発信できるシステムを開発している若者たちと出会い、非常に勇気づけられたという報告もさせていただきました」中満さんの報告に両陛下は強い共感を示され「すばらしいことですね。政府間の交渉も重要ですが教育も重要です。若者が被爆地の話を継承するのも大事なことです」と述べられたという。面会室の机上には中満さんの著書『危機の現場に立つ』が置かれていた。両陛下は面会に先立ってお読みになっていたのだ。「両陛下は本当にご誠実なお人柄であると感じました。天皇陛下からはかなり専門的な化学兵器についてのご質問もありました。私の本も興味を持ってお読みいただいたようですし、軍縮についてもすでにさまざまな知識をお持ちのようでした」また、雅子さまと中満さんは同じ’63年生まれ。中満さんの2人の娘も愛子さまと同世代だ。そういった共通点もあり、教育の大切さについても意気投合したようだ。「若い人たちに積極的に平和の問題に目を向け、海外でどのような課題があるのかということに関心を持ってもらうためには、教育がいちばん重要なのではないかとお話しさせていただきました。その流れで、愛子さまが中学生のときに広島へ修学旅行に行かれて、原爆資料館で感じたことを卒業文集に書かれたというお話もお聞きしました。天皇ご一家は、常日ごろからご家族で『平和』についてよく考えられたり、学ばれたり、お話しされているのだろう、と感じました。私たちは戦争を体験していない世代です。だからこそ、この平和を守っていくために何をすべきなのか。雅子さまは皇后陛下というたいへんなお立場で、それを誠実に真剣に探られているのだと思います」さらに中満さんは“コロナ禍と闘いながらの平和希求”についても両陛下に語った。「コロナ危機に関しても、ある意味でこれを“機会”として、これまで私たちの社会・世界にあったさまざまな問題点を見直し、よりよい世界に変革していくように心がけたい、一人も取り残さないような社会・世界にするべく努力したいと申し上げました。すると陛下と雅子さまは何度も大きくうなずかれておられました」「女性自身」2020年9月1日号 掲載
2020年08月20日「天皇陛下のご理髪を担当してまもなくのことです。シャンプーの方法についてお尋ねがあり、私が丁寧にお伝えすると、陛下はたいへん喜んでくださいました」そう語るのは、1882年創業のサロン「ヘアドレッシングOHBA」の4代目の大場隆吉さん。大場さんは’07年から約10年にわたって上皇陛下(当時は天皇)と天皇陛下(当時は皇太子)の御理髪掛を担当。東宮御所の改修工事が行われていた’08年ごろの1年間は、天皇陛下が大場さんのサロンに通われていたこともある。「天皇陛下は当時、ご病気(十二指腸ポリープの手術)をされたこともあり頭皮が硬く、御髪がいつもよりも少し細くなっていました。肩や首のこりもおありで、日々のお務めへの責任感や忙しさが原因のように感じました。そこで陛下に、少しでもお楽になればと頭皮ケアについてご提案したところ、了解くださり、私の『セルレーション』という“触れる施術”を受けていただきました。以後、ご用のあるごとに陛下のお時間の許す限りご所望いただき、終わるといつも『頭がスッキリして疲れがとれました』と笑顔で声をかけてくださいました」現在も上皇陛下の弟・常陸宮さまの調髪を担当し、信頼をいただいているという。実は大場さんはヘアだけでなく、30年前から大場家の伝統である「触れ方」を進化させ、頭皮についての研究を続けている“抜け毛対策のスペシャリスト”でもあるのだ。そんな大場さんのもとに、新型コロナウイルスの感染拡大以降、相談の電話、ホームページへのメールが増えているという。「緊急事態宣言が出されてしばらくしてからでしょうか。中高年の方だけではなく『10代の息子の抜け毛が心配』というお母さんからの電話や、テレワーク中のビジネスマンや若い世代の女性からも抜け毛に悩む相談が多くなったのです。老若男女を問わず“コロナ抜け毛”と呼ぶべき症状が現れていたのです」なぜ、コロナ禍において抜け毛が進んでしまったのか――。その原因について、大場さんはまず、コロナ禍への不安と外出自粛による生活習慣の変化を挙げる。「第一に、外出を控えて自宅で過ごすようになり、多くの方が運動不足になっています。また、通勤を再開した方も、さまざまな予定や日課がなくなったことで生活リズムが乱れ、睡眠不足や食事が不規則になる人も増えました。さらに、夫や子供もずっと家にいるという状況が続いていることで、家事も増えて大きなストレスを抱えている女性が多いようです。旅行やコンサート、映画、友人との食事さえもできるだけ控えなければならない状況で、ストレスを発散できずにため込んでしまう方も少なくありません」しかも夏場は、クーラーによる冷え性などで体調を崩す女性が多い季節。そこにコロナ禍での外出自粛が夏休みの間も続くとなれば、頭皮や髪にもかなりの悪影響になってしまうのだという。「髪の毛は頭皮の『毛母細胞』が活発に分裂・増殖することによって作られます。しかし、このように心身にストレスのかかる窮屈な生活が1~2週間も続くと、新鮮な血液が送られず、頭皮に栄養が行き渡らなくなります。すると十分な細胞分裂ができなくなり、抜け毛が始まってしまいます。血流の悪化が、髪の毛の成長にも影響を及ぼしてしまうのです」ステイホームの“副作用”ともいえるコロナ抜け毛――。どのように対策すれば、頭髪を守ることができるのだろうか?大場さんは「毎日シャンプーすること」と「シャンプーのやり方が大切」と力説する。実は、多くの人が頭皮にやさしくない“自己流シャンプー”をしてしまっているのだ。OHBA式の正しいシャンプー法を実践すれば、頭皮が健康になり、抜け毛を止めることができるという。「“髪の毛を作る工場”である頭皮にしっかり働いてもらうには、凝り固まった頭皮を柔らかく動くようにしてあげることが大事です。シャンプーをするときは、自分の指の腹を密着させてから頭皮を動かし、新鮮な血液が運ばれるようにしてあげましょう。決してゴシゴシこすってはいけません。私は“ゼログラムタッチ”と呼んでいますが、頭皮に触れるか触れないかというほどふわっと触れ始めるのが肝心です。そして、指の腹を頭皮に密着させたままやさしく円を描きながら、もみこみましょう」さらに、すすぎやドライヤーの使い方にもコツがあるという。「すすぎが不十分で、シャンプー、コンディショナーが頭皮に残ったままの方が多いのです。上を向いて洗い流し、泡がなくなってからさらに1分間はシャワーですすぎを続けてください。髪を乾かすときは、まずタオルに水分を移し取るイメージで拭き取ってから、保湿用ローションを頭皮につけましょう。ドライヤーは20センチほど離し、最後は冷風にします。頭皮は、植物を育てる土壌のようなもの。シャンプーをすることで、頭皮は柔らかくなり、厚みと弾力を取り戻します。また、しっかり浴槽に浸かってからこのシャンプー法を実践すれば足や手先からも血の巡りがよくなり、全身の代謝が上がり、抜け毛の防止だけでなく、手足の冷えも改善されてきます。私が提唱するシャンプー法を毎日3カ月続けて、風邪をひきにくくなった、よく眠れるようになったというお客さまの声も多く寄せられています」天皇陛下も実践された頭皮マッサージ。ステイホームの日々が続くこの夏も、正しい頭皮ケアで“コロナ抜け毛”を防げば、心も体も健康になれるはず!「女性自身」2020年8月18・25日合併号 掲載
2020年08月13日風紀を守るため、ほとんどの学校が生徒の髪型や服装などに規則を定めています。確かにオシャレに集中して学生の本業である勉強をおろそかにしたり、学校の評判を下げる服装をしたりするのは問題でしょう。とはいえ、時にはあまりにも厳しすぎる校則に対し、生徒や保護者から異論を唱える声も上がることがあります。『ツーブロック禁止』の校則に、ネットから反論2020年3月に行われた都議会で、一部の都立高校にあるツーブロックを禁止する校則が話題になりました。ツーブロックとは、主に男性が行う、サイドやえり足の部分を短か目にすることで段差を作るような髪型のこと。東京都の教育委員長によると、ツーブロックを禁ずる理由は「外見が原因で事件や事故に遭うケースがある。ツーブロックの禁止は生徒を守るため」とのことです。確かに、現代のツーブロックは派手な印象を持たれがちです。そのため、ツーブロックをいわゆる『不良』ととらえる人は少なくないのかもしれません。そんな中、ネットから上がった声は…この話題に対し、ネットでは「あまりにも理不尽だ」「校則で生徒を縛りすぎではないか」といった疑問の声が相次ぎました。そんな中、こんな声も多数上がっています。「えっと…天皇陛下もツーブロックであらせられるのですが…」現代のツーブロックのイメージとは異なるものの、天皇陛下も上品にまとめられたツーブロックの髪型をしています。天皇陛下の写真が拡散され、ネットでは「本当だ!いわれて初めて気付きました」「確かに。天皇陛下はオシャレですね」といった声が上がりました。ちなみに天皇陛下が皇太子だった頃、同窓会で元ご学友に「殿下、その髪型はどうにかならないんですか?」と進言されたことがあるといいます。その問いに対し、天皇陛下は笑顔で「いろいろ試行錯誤したけれども、やはりご挨拶をしたりする時に失礼がないように整えているんです」とお答えしたそうです。同窓会で「髪型変えないんですか?」といわれた天皇陛下返答が素晴らしいと話題に一部の人からは偏見を持たれがちなツーブロックですが、整え方によっては上品な髪型にもなり得ることが分かりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月16日美智子さまから引き継がれたご養蚕の作業のため、お車で皇居へ向かわれる雅子さま。その隣には天皇陛下のお姿が――。6月2日、天皇陛下は雅子さまとご一緒に皇居・紅葉山御養蚕所へ。陛下は「かわいいね」と雅子さまに声をかけながら、成長した蚕の世話をされたという。皇室担当記者は驚いた様子でこう語る。「上皇陛下も何度か、美智子さまと繭を収穫されたことはあります。ただ、繭ができる前から一緒に作業をされることはほとんどなかったと思います。今回の“夫婦共同作業”は、異例のことでした」6月9日には、ご結婚27周年を迎えられた天皇皇后両陛下。緊急事態宣言は解除されたが、まだまだ新型コロナウイルス感染症の拡大は予断を許さない状況だ。「皇后となられた令和元年、雅子さまのご活躍ぶりは目覚ましいものでした。世界約190の国や機関から賓客を招いた『即位の礼』でも堂々たるお振舞いで、世界の王族と親交を深められました。卓越した語学力を生かした国際親善など、皇后としての2年目は、さらに雅子さまらしさが発揮されるはずでしたが……」そう語るのは前出の皇室担当記者。突如やってきたコロナ禍という“逆風”は、雅子さまにもショックを与えているという。「名誉総裁として臨まれるはずだった、5月の日本赤十字社の全国赤十字大会が中止になりました。さらに、5月ごろに予定されていた、天皇皇后となられて初の海外ご公務となるイギリスご訪問も延期に。東京五輪も1年延期となり、海外に行くことも、日本に賓客を招くこともいっさいできなくなりました。気丈に振る舞われている雅子さまですが、皇后として大きな目標とされてきた大切な行事や、国際親善の場が次々となくなり、沈みがちな日もあるという話も聞こえてきます」実際に5月18日には、ご養蚕作業を当日直前になってキャンセルされたことも。ご体調が整わなかったことが原因とみられている。「今回、天皇陛下が蚕の世話を雅子さまとご一緒になさったのは、陛下たってのご希望だったと聞いています。できるかぎり近くにいて、見守りたい――。そういった陛下の深いお気持ちを感じる出来事であったと思います」(宮内庁関係者)天皇陛下は今年2月の誕生日会見でも《できる限り雅子の力になり、支えていきたい》と語られていた。陛下が《雅子さんのことは僕が一生全力でお守りしますから》とプロポーズされたのは28年前のこと。にこやかな養蚕作業には、雅子さまを「私が守る!」という陛下の今も変わらぬ強いご意志が滲んでいたのだ。精神科医で立教大学教授の香山リカさんもこう言う。「イギリスご訪問などは、長い時間をかけて、以前からしっかりと準備されていたと思います。そのぶん、突然のコロナ禍での延期は、雅子さまにとって大きなストレスにもなりえます。そんなときに天皇陛下がご養蚕に同行されたことは、雅子さまにとっては陛下のお気持ちを感じて、とても心強かったはずです」しかし、世界を覆うコロナ禍は、いまだ皇室の活動にも暗い影を落としている。「2月23日の天皇誕生日の儀式および一般参賀がお取りやめになったのを皮切りに、ご公務は次々と中止されて、皇族方のスケジュールは白紙状態が続いています。天皇皇后両陛下のお出ましは、8月15日の『全国戦没者追悼式』までないのではないでしょうか。このまま皇室と国民の触れ合いや交流がない状態が続くと、皇室に対する国民の敬愛が薄れて、存在意義を失ってしまうのではないかと宮内庁内でも危惧されています」(前出・宮内庁関係者)そんななか、すでに両陛下は前例なき「皇室改革」へ向けて一歩踏み出されているとみるのは、皇室ジャーナリスト。「陛下と雅子さまが、5月20日、日本赤十字社の社長と副社長を赤坂御所に招いてご進講をお受けになりました。翌日、そのときの両陛下のお言葉が、それぞれ宮内庁のホームページで公表されたのです。誕生日のご感想以外で“皇后のお言葉が単独で”公表されるのは異例のことです」両陛下は6月3日にも、全国保健所長会の副会長ら保健所関係者3人と面会し、現場の状況などについて懇談された。「宮内庁は新型コロナウイルスをめぐり、両陛下が専門家から説明を聞くご進講や面会に関して、その場でのご発言内容をこれからも公表していくとしました。そして、公表は天皇陛下のご意向を踏まえたものであると明かしたうえで、『その時々にでき得る、最大限のお気持ちの発信の形』と説明したのです」つまり陛下と雅子さまは、前例を打破し、現場の医療関係者に労いのお言葉、国民へのメッセージを発信したのだ。海外渡航が制限されているコロナ禍の状況では、雅子さまが皇室に入られたときから望まれている国際親善もままならない。しかし、前出の皇室担当記者によれば、その状況だからこその“ステイホーム外交”を両陛下が始められているのだという。「陛下は4月、スペイン国王フェリペ6世と両国の状況について電話会談されています。また、カナダのジュリー・ペイエット総督から見舞いの電報が寄せられたのをきっかけにして、電報でのやり取りをされ、コロナ禍に協力して立ち向かうことを確認されています。両陛下が特に親しくされている海外王室といえばオランダとベルギーの王室が筆頭に挙げられますが、それ以外の王室とも緊密なお付き合いがあります。今後、スカイプやズームを使ってのオンライン交流が行われていく可能性も高いのです」前出の香山さんも、両陛下の挑戦に賛成だという。「陛下と雅子さまが現在学ばれている新型コロナの知識を生かして、オンラインで病院の関係者を励まされるなどの新しい活動は、近い将来実行なさる可能性があるのではないでしょうか。過去の慣例から脱却して、新しいスタイルで国民に寄り添われることも素晴らしいと思います」逆境の中、二人三脚で進められている改革――。皇室と国民の距離は、さらに近づいていくはずだ。「女性自身」2020年6月23・30日号 掲載
2020年06月09日5月20日、天皇陛下と雅子さまは日本赤十字社の社長と副社長を赤坂御所に招き、新型コロナウイルスの医療現場の対応についてご進講を受けられた。約1時間半にわたり、お2人でメモを取りながら真剣に話を聞かれていたという。その席で、医療の最前線で働く医師や看護師、関係者の苦労や頑張りへの理解を示され、雅子さまは次のように述べられた。「医療活動に献身的に力を尽くしてこられている方々、そして、その方々を支えられているご家族や周囲の方々に、陛下とご一緒に心からのお礼の気持ちをお伝えしたい」翌日には、宮内庁ホームページでもこのときのお言葉を公表。皇后がお誕生日以外でお心を示されるのは異例のこと。日本赤十字社の名誉総裁でもある雅子さまが、現場を強く案じられているお気持ちが感じられた。「女性自身」2020年6月9日号 掲載
2020年05月30日「現状、皇族方のご公務の予定はまったくの白紙状態です。国事行為として天皇陛下が臨まれる国務大臣らの『認証官任命式』さえも、今月から実施が見送られています」宮内庁関係者は、皇室にも重くのしかかる新型コロナの影響をそう語った。天皇皇后両陛下は4月28日に公益社団法人日本経済研究センターの岩田一政理事長を赤坂御所に招き、新型コロナが経済に及ぼす影響などについてご進講を受けられた。両陛下はこれまでにも、4月10日に新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の尾身茂副座長、15日には厚生労働省の鈴木康裕医務技監からご進講を受けられてきた。「ひとつの事象に関して、さまざまな立場にある専門家の人たちから多角的に知見を聴取するのが皇室流の学習の在り方なのです。陛下と雅子さまのご意向を受けて、宮内庁は現在、看護協会関係者や薬剤の研究者、WHOの関係者などからのご進講も調整しているそうです。今後もさまざまな分野の専門家が次々と皇居に招かれることになるでしょう」(皇室担当記者)天皇陛下と雅子さまは、現場の最前線で新型コロナに立ち向かう医療従事者たちを、とくに深く案じていらっしゃるという。専門家会議の尾身副座長によるご進講の際には、陛下が「日夜、現場で医療などに携わってこられている多くの関係者のご努力を深く多としています」と、医療関係者に感謝の言葉を述べられた。尾身副座長が保健所職員や医療関係者が毎日不安の中でオーバーワークしていると話すと、両陛下は「大変ですね」と、現場の医療従事者への共感を表明されたという。雅子さまは、日本赤十字社の名誉総裁に就任されてからまもなく1年になる。「実は、4月23日には日本赤十字社の大塚義治社長からのご進講が予定されていたのです。直接患者の治療をしている現場である病院側の声をお聞きになりたいという天皇陛下と雅子さまのご希望で設定されたものですが、現在のひっ迫した状況を鑑みて、一時延期ということになりました」(前出・皇室担当記者)日本赤十字社に状況を尋ねると、多忙を極めるなかで答えてくれた。「新型コロナウイルスという未知のウイルスへの対応は大変ではありますが、全関係者が患者さんの命を救いたいと願う一心で当たっているという状況です」毎年5月に開催される日本赤十字社の全国赤十字大会だが、今年はすでに中止が発表されている。「雅子さまは日本赤十字社の名誉総裁職を美智子さまから引き継がれました。いまご自分が何をするべきなのか、一生懸命に思案されているはずです。震災や水害のお見舞いのように、現場に足を運んで被災者に寄り添うことはできません。皇室の存在意義が問われていると言っても、過言ではありません」(前出・宮内庁関係者)この状況下で、直接会うことのできない国民にどう寄り添っていけばいいのか――。「美智子さまは『皇室は祈りでありたい』とおっしゃいました」皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんはこう語る。平成の御代、災害や苦しみがないときも国民の生活の安寧を願い、上皇陛下は国民のために祈りを続けられてきた。「上皇陛下のそのお気持ちを理解され、ご一緒に祈りを続けられたのが美智子さまです。たしかに、祈りとともに行動を起こされるのも美智子さまらしさでした。被災地にお見舞いされ、被災者に寄り添い、現地を支えているボランティアの方々に感謝や激励をされてきました。コロナ禍の現在、同じように現場に足を運ぶことはできません。しかし、本当に大事なのは『祈り』の心なのではないでしょうか」(渡邉さん)イギリス王室では、ウィリアム王子とキャサリン妃が、医療従事者や救急隊員らに感謝の言葉を伝える電話をしているそうだ。また、医療従事者らの子どもたちにもビデオチャットで励ましの言葉をかけている。「美智子さまと同じ形である必要はありません。イギリス王室のように、インターネットを通じて励ましのメッセージを送るという方法もあります。雅子さまなりのやり方で、医療従事者や子どもたちに寄り添い、命を守る支えになるというお気持ちを示していただければと思います」(渡邉さん)雅子さまのお気持ちが、命をかけてコロナと闘う医療従事者に届く日も近いはずだ――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月01日天皇陛下が、社会福祉に取り組む2団体に計1億円を寄付することになった。宮内庁が4月6日、発表した。即位に伴う寄付で、子供の貧困対策に取り組む「子供の未来応援基金」とNPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」に5,000万円ずつ寄付される。「天皇陛下による財産の贈与は、日本国憲法や皇室経済法などにより特定のケースに制限されています。しかし先日、即位から1年間のみ1億円以内の寄付を可能とする国会議決が行われ、2つの団体への寄付が実現することになりました」(皇室担当記者)天皇陛下は子供の貧困問題や、ボランティアの被災者支援に対する国民の理解が深まることを願っており、私費から支出されるという。寄付金はどういった事業に生かされることになるのだろうか――。全国災害ボランティア支援団体ネットワークの広報担当者は次のように語る。「私たちは災害時に、ボランティアと行政や協力企業などとの連携や調整を行っています。災害時はもちろんですが、災害に備えて平時から各都道府県で人材育成するなど事前の準備が必要です。そういった用途に使わせていただくことになると思います」天皇陛下は雅子さまとともに、昨年12月にも台風19号で甚大な被害を受けた宮城県丸森町と福島県本宮市を日帰りで訪れ、被災者を見舞われている。被災地に足を運び、被災者を励まされることは、両陛下がご公務の中でもっとも大切にされていることの一つだ。もうひとつの寄付先である「子供の未来応援基金」に携わる独立行政法人福祉医療機構の担当者は「貧困状態にある子どもを草の根で支援するNPOなどを対象に支援を行っています。子ども食堂や学習支援などは大きな対象になっています」と語る。同じく「子供の未来応援基金」に携わる内閣府子供の貧困対策推進室の担当者にも話を聞くと、「宮内庁から、どういった基金なのかという問い合わせはありました。子ども食堂や、居場所のない子どもたちの居場所づくりを支援しています。18歳になり児童養護施設にはいられなくなり、親元にも帰れない人への支援なども含まれます」天皇陛下は今年2月の誕生日会見でも《近年の子供たちをめぐる虐待の問題の増加や貧困の問題にも心が痛みます。次世代を担う子供たちが健やかに育っていくことを願ってやみません》と話されていた。雅子さまも一昨年12月の誕生日に発表されたご感想で《国内では、子供の虐待や子供の貧困など、困難な状況に置かれている子供たちについてのニュースが増えているように感じており、胸が痛みます》と綴られていた。天皇陛下と雅子さまが長年にわたり関心を持ち、応援されてきた被災者支援と子供の貧困対策。寄付金も有意義に生かされることだろう――。「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載
2020年05月01日制服姿で、ご学友と模擬店の食事を召し上がる天皇陛下(写真左から2番目)。’75年、学習院女子中・高等科の文化祭、八重桜祭での1枚だ。このときの様子を、学習院幼稚園からのご学友・速水敏昭さんが教えてくれた。「高等科1年の秋でした。陛下が『僕も女子部の文化祭に行こうかな』とおっしゃったので、それではご一緒しましょう、と友人たちと見学して回りました。展示や催しを見て、模擬店のカフェで食事をして、ジュースを飲みました。カレーライスや焼きそばを食べたように思います」普通の男子高校生らしい、青春の思い出。一方で、陛下は若いころから国民への優しさ・思いやりもしっかりとお持ちだったという。速水さんがその“才覚”を目の当たりにしたのは、1年生の夏休み。2人が所属していた地理研究会で旅した、金沢・能登でのことだった。「地理研究会の旅行では、陛下は一部員としてみんなで囲炉裏を囲み、おやすみになる際も部員たちと一緒に布団を敷いてお休みになっていました。それでも昭和の御代です。その旅では、大勢の歓迎を受け、道路に土下座して迎える人もいました。今でも覚えているのは、陛下がその地べたに座っている方たちの前に膝をつき、丁寧に挨拶されていたことです。天皇陛下は、高校時代には、将来のお立場への自覚をはっきりとお持ちだったのです」即位から1年。今でも、地方ご訪問やご静養の際に駅頭に集まった人たちには、丁寧に、時には気さくに話しかけられている陛下。雅子さまとともに、<国民の中に入っていく皇室>の姿を、これからも国民に示し続けられていくことだろう――。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年05月01日「感染症拡大は人類にとって大きな試練。今後、皆がなお一層心を一つにして力を合わせ、難しい状況を乗り越えていくことを心から願っています」天皇陛下は、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長の尾身茂氏に、そう述べられた。天皇皇后両陛下は4月10日、お住まいの赤坂御所で、新型コロナウイルスの感染状況などについて尾身氏からご進講を受けられた。マスク姿で距離をとって座った両陛下は熱心に説明を聞かれ、「オーバーシュート回避には何が必要なんですか」「医療現場は本当に大変ですね」などと話された。「両陛下は、かねてから専門家から現場の状況を聞くことを望まれていました。この日は上皇ご夫妻の61回目の結婚記念日で、本来であれば天皇陛下と雅子さまの主催でお祝いの夕食会が開かれるはずでした。しかし、緊急事態宣言を受けて、お祝いのごあいさつも電話で済まされたそうです。いま皇室にできることをしなければ――。両陛下も上皇ご夫妻も、同じ思いを抱かれていたはずです」(宮内庁関係者)同じ日、政府は19日に予定されていた「立皇嗣の礼」を延期する方針を明らかにした。国内の新型コロナ感染者は日々増え続け、皇室のご公務も、延期や中止を余儀なくされている。皇室ジャーナリストが言う。「天皇陛下と雅子さまは昨年の12月26日に、多忙を押して台風19号で甚大な被害を受けた宮城、福島をお見舞いされました。大きな災害が起きれば、苦しむ被災者のもとに足を運び、悲しみに寄り添い、励ます――。これこそが上皇ご夫妻が実践された“平成流”の皇室のあり方です」天皇皇后両陛下もその精神を受け継ぎ『国民と苦楽をともにする』という皇室の役割を重んじてこられた。「しかし今回の敵は新型ウイルスです。罹患した国民をお見舞いするわけにも、最前線で奮闘する医療関係者に面会して励まされるわけにもいきません。陛下と雅子さまは一刻も早いコロナ災禍の終息を願いながらも、国民に寄り添うことのかなわない状況に、忸怩たる思いを抱かれているに違いありません」(前出・皇室ジャーナリスト)「女性自身」2020年4月28日号 掲載
2020年04月17日天皇陛下は4月6日、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長を務める尾身茂氏から進講を受けられる予定だったが、延期となった。宮内庁は尾身副座長の業務に支障がないよう予定を調整していたが、ここ数日の急速な感染拡大を鑑みて、ご進講は見送られることになった。拡大を続けるコロナ禍の影響で、「全国植樹祭」や「園遊会」をはじめ、4~5月に予定されていた皇室行事は相次いで中止や延期が決まっている。5月に開催予定の日本赤十字社の全国大会にも、名誉総裁である雅子さまのご出席は見合わせられる見通しだ。その一方で、天皇陛下は執務を続けていらっしゃる。「毎週火曜日と金曜日には、内閣から送られてくる法令などへの署名・捺印があります。これを実行しないと法律が施行できませんから、このご執務は欠かせません。そのため職員との接近、多くの人間が触れた書類との接触などがどうしても発生してしまいます」(皇室担当記者)さらに陛下は3月だけでもパナマ、スーダン、タイ、キューバ各国の新任駐日大使との「信任状捧呈式」に臨まれている。また、4月にも信任状捧呈式は予定されていたが、4月9日に天皇陛下が臨まれるはずだった新任駐日大使の信任状捧呈式は、緊急事態宣言を受けて延期となった。「式そのものは10分くらいで、以前から3メートル以上離れて話す形式です。しかし信任状を渡すときには大使が前に進み出て陛下に直接手渡します。国と国との約束事なので儀式を省略することはありません」(前出・皇室担当記者)3月30日には、検事長ら8人の認証官任命式も行われた。31日には、宮内庁職員の人事異動者が、赤坂御所を訪問して陛下に拝謁している。時期が時期だけに儀式や面会で、陛下がマスクを着用されることもあるのだろうか?「人に会われるときに、皇族方がマスクを着用されていたという前例は聞いたことがありません。とくに公務の場合、相手に対して失礼というか、現状でしたら相手の感染を疑っているようにも取られかねませんので、現在もご接見のときにマスクはされていないのではないでしょうか」(宮内庁関係者)それを裏付けるように、前出の宮内庁関係者がこんなエピソードを聞かせてくれた。「つい先日、秋篠宮さまに面会した方は、ふだんよりやや離れて座ったものの、お互いにマスクなしでの会話となったそうです。秋篠宮さまも、気にされるご様子はなかったといいます」もし、天皇陛下や雅子さま、そして皇族方が新型コロナウイルスに感染したとしたら、日本の国民に与えるショック、ダメージは計り知れないだろう。職員からの感染を予防するために、具体的にはどのような対策をとっているのか――。本誌は4月3日、宮内庁の報道室に質問状を送った。すると、次のような回答が届いた。《政府の基本的対処方針や専門家会議の見解等を踏まえ、また、皇室医務主管や側近の侍医による対応により、対策を講じてきているところ。引き続き、適切な対策を講じることで、天皇陛下お始め皇室の皆様方のご健康の保持に万全を期してまいりたい》さらに職員に対しては、以下のような注意喚起を随時、行ってきたという。・外出後・食事前に、石けんやアルコール消毒液などによる手洗いの徹底・咳エチケット(マスクやハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえる)の実施・発熱等の風邪の症状が見られるときは休暇を取得し療養に専念する・時差出勤の推奨、休みやすい環境整備・海外渡航の自粛、海外出張計画の自粛・換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所及び間近で会話や発生をする密接場面の3つの条件が同時に重なる場を避けることしかし、本誌が質問状に記載した天皇陛下のマスクご着用状況、職員との接触頻度といった点には回答が得られなかった。「雅子さまは海外メディアの報道などをご覧になり、新型コロナウイルスに関する世界の現状をいち早く把握されていると思います。日本のために陛下をお守りしなければと、心中穏やかではないはずです」(前出・皇室担当記者)現状では万全とは言い難い「宮内庁の危機管理」を、雅子さまも憂慮されているに違いない――。「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月11日天皇陛下を乗せた車が半蔵門から皇居に入っていったのは、4月3日午前9時過ぎのことだった。その日は宮中祭祀「神武天皇祭皇霊殿の儀」が行われ、陛下は装束姿で儀式に臨まれた。皇居に入られる際、沿道の人々に会釈された陛下の顔半分が大きなマスクで覆われていた。「これまで、公の場でマスクを着用された陛下の姿は見たことがありませんでした」驚きを口にする皇室担当記者。「ただ、後部座席の陛下の隣には侍従が座っていました。マスクをされているとはいえ、車内はまさに新型コロナの感染リスクが大きいとされる密閉・密接空間。護衛のために皇宮警察護衛官は同乗しても、侍従は別の車に乗るなど、柔軟な対応をしてもよかったのではないでしょうか」皇族方が新型コロナに感染するとすれば、宮内庁職員を経由して感染する危険性が高いといえる。宮内庁関係者によれば、感染拡大を受けて庁舎内の様子にも変化があるという。「庁舎の入口や食堂にはアルコール消毒液が常設してあって、通るたびに使っている職員も多いです。地下1階の食堂では、テーブルと椅子をすべて学校の教室のように前向きに配置し直しました。感染リスクが高い対面での食事を避けています」幸い現時点では、地方機関を含めて宮内庁の職員に感染が疑われるような症状が現れたり、PCR検査を行ったりする事態にはなっていないというが……。すでに報道されているように、ヨーロッパの王室は深刻な“コロナ危機”に襲われている。スペインのマリア・テレサ王女が新型コロナウイルスに感染して、パリで死亡したのは3月26日。86歳だった。イギリスでは王位継承者第1位のチャールズ皇太子が感染。回復したものの、自主隔離生活を続けている。また、エリザベス女王の側近にも感染が発覚した。そんな中、皇室周辺でもヒヤリとする出来事があったという。「三笠宮家の彬子さまが専任研究員を務められている京都産業大学の学生を起点としたクラスター(集団感染)が発生して、感染者が50人以上(4月4日時点)にまで広がっています。彬子さまは研究室へ通われていただけで、学生と接触はなかったと確認されましたが、身近に感染危機が迫っていたことは間違いありません」(前出・宮内庁関係者)天皇陛下と雅子さまは、愛子さまの学習院女子高等科卒業に際したご感想の中で、感染拡大に憂慮を示されていた。《現在、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを案じ、我が国の国民、そして世界の多くの人々が直面している様々な困難や苦労に深く思いを致しています。この感染の広がりが早く終息に向かうことを心から願っております》コロナ禍の1日も早い終息、そして皇族方が感染する事態とならないことを願いたい――。「女性自身」2020年4月21日号 掲載
2020年04月10日2020年4月6日、天皇陛下が私的なお手元金から1億円を2つの団体に寄付されることを、宮内庁が発表しました。5千万円ずつの寄付を受けるのは、政府が創設した『子供の未来応援基金』と、NPO法人『全国災害ボランティア支援団体ネットワーク』。どちらも社会福祉事業の団体です。宮内庁の発表によると、天皇陛下と皇后陛下は子供の貧困問題とボランティアによる被災者支援に、国民の理解が深まることを願われているそうです。憲法では皇室が寄付をする場合、国会の議決が必要とされています。今回、即位をされた天皇陛下が1億円の寄付を行うための議決案が、同年3月13日に閣議決定されたのです。ちなみに、明仁上皇陛下が天皇陛下に即位された際も、児童福祉や障がい者支援に計1億円の寄付が行われています。この件が報じられると、ネットからは「天皇陛下が寄付をされるなんて知らなかった!」「ありがとうございます」といった声が上がりました。天皇陛下が寄付された1億円は、困っている人たちを助けるために使われることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年04月07日東北各県に甚大な被害をもたらした東日本大震災から、今年で9年が経つ。天皇陛下と雅子さまは、’11年6月に宮城県山元町の避難所で被災者を励まされた。そして同年7月には福島県郡山市、8月には岩手県大船渡市へ。その後も継続的に被災地を訪問されている。ただ、今年は新型コロナウイルスの感染拡大もあり、震災関連の報道もやや目立たない状況となってしまった。「政府主催の東日本大震災の追悼式も中止になりました。3月11日は、陛下、雅子さま、愛子さまがお三方そろって震災発生の時刻に黙とうされて、赤坂御所でお慎みになるでしょう」(宮内庁関係者)実は、雅子さまの母方のルーツは、被災県の一つである岩手県にある。「雅子さまの母・小和田優美子さんの両親が、江頭豊さんと寿々子さん夫妻です。2人は東京・目黒にある小和田家と同じ敷地内で暮らし、雅子さまが幼いころから、たいへんかわいがっていました。そんな寿々子さんの父親、つまり雅子さまの曽祖父の山屋他人は岩手県盛岡市出身で、海軍大将として連合艦隊司令長官も務めた人物です」(皇室担当記者)盛岡タイムスの元記者で『山屋他人―ある海軍大将の生涯』の著書もある藤井茂さんに話を聞いた。「寿々子さんに初めて会ったのは、天皇陛下と雅子さまのご婚約、ご成婚があった’93年でした。寿々子さんは、山屋他人にゆかりの山屋坂で写した3~4歳の雅子さまの写真を見せてくれました。かわいがっていた様子でした」藤井さんは山屋他人の取材のために寿々子さんに何度か会ったのだが、雅子さまの話もときどき聞かせてもらったという。「寿々子さんは『雅子さまは本当にいい子で、私の話をずっと覚えていて、実行してくれたこともあります』と言っていました。寿々子さんが、福井県の永平寺に山屋他人の書が所蔵されていると話したところ、雅子さまはお友達と旅行したときに、わざわざ永平寺をお訪ねになって書をご覧になったそうです。寿々子さんの話を伺っていると、雅子さまはとてもおばあさんっ子でいらっしゃると感じます。また、雅子さまは以前、尊敬する人として祖父母を挙げられていたこともあったそうです。ご自身のルーツとして、いまでも盛岡や岩手を意識されているのではないでしょうか」’13年11月と’16年6月には、天皇陛下とご一緒に岩手県の被災地を訪問されている雅子さま。特別な思いを抱かれてお見舞いに臨まれていたのかもしれない。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月15日東日本大震災から9年が経った。痛ましい記憶を風化させないことが課題となるなかで、皇室は被災者の心に寄り添い続けている。雅子さまも、天皇陛下とご一緒に、被災者のもとを繰り返し訪問されてきた。2017年11月には、東日本大震で甚大な津波被害に見舞われた宮城県・閖上地区へ。復興公営住宅「名取市閖上中央第一団地」の被災者と懇談された際には、一人ひとり丁寧にお声がけされたために、15分の予定が25分と大幅に延びてしまった。その後、団地から車で2分の東日本大震災慰霊碑に供花する際には、あるサプライズが。団地では動きやすいパンツスーツだった雅子さまが、慰霊碑の前に立たれた際にはお帽子をかぶり、スカート姿に着替えられていたのだ。そこには、限られた時間の中でも場にふさわしい装いを、という最大限の心遣いが表れていた。翌年の歌会始で、雅子さまは《あたらしき住まひに入りて閖上の人ら語れる希望のうれし》とこのときの喜びを詠んだ歌を披露された。この歌を刻まれた歌碑が、昨年3月に閖上地区の「震災メモリアル公園」に建立されている。「雅子さまは、過去の誕生日の際のご回答でも、折に触れて繰り返し《被災地に永く心を寄せていきたい》と東日本大震災の被災者を思いやられてきました。皇后となられても、そのお気持ちは変わっていません」(皇室担当記者)昨年12月、皇后として迎えられた初めての誕生日に際しても、《東日本大震災で被災した釜石市でこの大会の試合が行われたことも喜ばしいことでした》と岩手県・釜石鵜住居復興スタジアムで開催されたラグビーワールドカップの試合を振り返られた。時が経っても忘れない――。雅子さまの愛のメッセージが、被災者の心を照らし続ける。「女性自身」2020年3月24・31日合併号 掲載
2020年03月11日《一つ一つの公務に真摯に向き合い、心を込めて大切に務めを果たすべく努めてまいりました。天皇の一つ一つの公務の重みと、それらを行うことの大切さを感じております》天皇陛下は2月23日、60歳の誕生日を迎えられた。21日には誕生日に際して、令和となって初めて記者会見に臨まれ、昨年5月に即位されてからの約10カ月について振り返られた。《常に私の傍らに寄り添い、相談に乗り、公務に共に取り組みながら支えてくれている皇后雅子に、感謝しております》天皇陛下は会見の中で、実に13回も雅子さまのお名前を出されて、繰り返し感謝を述べられた。皇太子妃時代は適応障害によりご公務に出席できない時期もあった雅子さま。しかし皇后となられた昨年は何度も地方にも足を運ばれ、即位関連の儀式にも出席された。そうした皇后としてのご活動について、天皇陛下は《雅子は、種々の工夫を凝らしつつ一生懸命に努力を積み重ね、幸いにして、令和元年は、即位に係る全ての儀式・行事に出席することができました。このことを私も雅子もとてもうれしく思っております》と語られた。一方で《雅子はいまだ快復途上にあり、昨年12月の誕生日の際に医師団が見解として述べているとおり、体調には波があり、大きい行事の後や行事が続いた場合には、疲れがしばらく残る傾向があります》と、雅子さまのご体調についてお気遣いの言葉も。そして《近くで見ていると、とてもよく頑張っていると思いますが、決して無理をすることなく、これからもできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います》とエールを送られるとともに、《私も今後とも、できる限り雅子の力になり、支えていきたいと思っております》と述べられた。「天皇陛下は昨年の誕生日にも《雅子を支えていきたいと思っております》とおっしゃっていました。お二人が互いに支え合うという夫婦像は、即位されてからも変わらない天皇陛下の信念なのでしょう」(皇室担当記者)
2020年02月24日宮内庁は2月21日、天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが学習院大学の推薦入試に合格されたことを発表した。愛子さまが進学されるのは、学習院大学の文学部日本語文学科。WEB女性自身ではすでに今年1月10日、「愛子さまの進学先が内定!学習院大学の日本語日本文学科へ」と報じている。学習院大学はホームページで、この学科について次のように紹介している。《本学科では、古代から現代に至る日本語・日本文学を中心とする日本の文化(日本語日本文学系)、及び日本語教育(日本語教育系)に関心のある学生を受け入れ、研究と教育を行っています》天皇陛下と同じ学習院大学文学部への進学となったが、その背景には古典文学への関心があったという。本誌は’14年3月、愛子さまが初等科卒業直前に書かれたレポートについて報じている。タイトルは「藤原道長」。執筆理由について愛子さまは次のようにつづられていた。《授業で藤原道長について学習している時に、「御堂関白記」(※道長の日記)に少し触れ、また、学習する前にも新聞で「御堂関白記」がユネスコの記憶遺産に登録されたという記事を見たので、一度実物を見てみたいと思った。それで、夏休みに、東京国立博物館で開催された特別展「和様の書」に行き、「御堂関白記」を見て、これほど古い日記がよく残っているものだと驚いた》天皇陛下は大学時代に、文学部史学科で中世の水運の歴史を研究されている。「天皇陛下が旅や交通の歴史に関心を持たれたきっかけは、美智子さまとともに松尾芭蕉の『奥の細道』を読まれたことだったそうです。愛子さまが天皇陛下と同じく文学部を選ばれた背景には、日本の古典文学へのご関心があったのでしょう」(宮内庁関係者)当初、愛子さまの志望学部は国際社会科学部とみられていた。「将来の”皇室外交”を見据えれば、語学や海外留学に力を入れた学部はぴったりのはずでした。ただ、雅子さまもハーバード大学留学中に『日本文化クラブ』を設立し、当時はあまり知られていなかった日本の言葉や伝統、音楽や食文化を伝える活動をされていました。国際社会で活躍するには、まず自国の文化を知らなくてはーー。お若いころの雅子さまと同じように、愛子さまはそうお考えになったのかもしれません」(皇室担当記者)愛子さまは現在、卒業リポートの作成に取り組み、忙しい日々を送られているという。雅子さまは、昨年12月9日の誕生日に際して発表されたご感想で、愛子さまの今後についても綴られていた。《これから高校を卒業しますと、今まで以上に、様々な経験を積み重ねながら視野を広げていく時期になると思いますが、これからも感謝と思いやりの気持ちを大切にしながら、いろいろな方からたくさんのことを学び、心豊かに過ごしていってほしいと願っています》天皇陛下と雅子さまのご期待を胸に、愛子さまは新たなステージで輝かれるだろうーー。
2020年02月24日「とてもつやがありますね。明るい色ですね」鮮やかな黄色と白の、美しいらんの花をご覧になり、そう感想を話された雅子さま。バレンタインデーでもあった2月14日、天皇陛下とご一緒に「世界らん展」をご覧になったのだ。「両陛下は最近、ご夫婦そろってお出ましになる機会がさらに増えています。10日にも皇居・三の丸尚蔵館でご即位記念の特別展をお二人でご覧になりました。天皇陛下は23日に誕生日を迎えられます。還暦を迎える陛下をいつも近くでお支えしたいという思いが、雅子さまにはおありなのかもしれません」(皇室担当記者)昨年、史上2番目の高齢となる59歳で即位された天皇陛下。日ごろからご健康にも気を使っていらっしゃるという。天皇陛下の知人が語る。「陛下は油断するとお太りになりやすい体質とのことで、実は甘いものはあまりお召し上がりになりません。また陛下は、以前は日本酒がたいへんお好きでしたが、最近は特別な場合以外ではほとんど飲まれないそうです。いまは、お飲みになるのはもっぱら焼酎なのだと伺っています」醸造酒である日本酒が糖質を含む一方、蒸留酒である焼酎は糖質ゼロ。ダイエット中に飲んでも太りづらいとされている。こうした健康管理の陰には、雅子さまのご助言があると語るのは宮内庁関係者。「ご一家のお食事は、雅子さまと“料理番”である大膳が協議しながら決めています。雅子さまは愛子さまを懐妊された際、専門書を隅々まで熟読され、主治医を驚かせたこともあったといいます。栄養管理についても、熱心に勉強されていると思います」天皇陛下は’07年6月、十二指腸にできた良性のポリープを除去するために手術を受けられている。その際、雅子さまは入院された陛下を毎日お見舞いされた。一方、上皇ご夫妻はこのポリープを深く憂慮。天皇陛下が長らく検査を受けられていなかったことに強い不安を抱かれたと、上皇ご夫妻は当時の宮内庁長官を通じて異例の“苦言”を呈された。「上皇陛下は美智子さまのお支えもあり、85歳まで天皇としてのお務めを続けられました。健康を維持することも天皇の義務であると伝えるため、あえて天皇陛下に厳しい姿勢を見せられたのでしょう。それ以来、両陛下は定期健診を欠かさず、雅子さまもご家族の健康管理に、いっそう責任感を持って取り組まれているようです。日本酒を焼酎に切り替えるという“糖質制限”のアドバイスも、雅子さまが提案されたのでしょう」(前出・宮内庁関係者)雅子さまの“愛の懇願”が変えた天皇陛下の食生活。これからも長く続く激務の日々を、夫婦愛で乗り越えられていく――。「女性自身」2020年3月3日号 掲載
2020年02月21日「今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、天皇陛下は名誉総裁をお務めになります。陛下を支える雅子さまもお忙しくなるでしょう。実は、昨年秋ごろまで宮内庁幹部は『天皇皇后両陛下の海外ご訪問は令和2年にはない』と話していたので、両陛下がイギリスを訪問されるとの報道を聞き、たいへん驚きました」そう語るのは皇室担当記者。1月14日、両陛下が今春、イギリスを公式訪問されることが明らかになった。皇室ジャーナリストが言う。「チャールズ皇太子が昨年10月の『即位礼正殿の儀』のため来日したとき、エリザベス女王からの招待メッセージを伝えたのだと思います。それから両国の外務省を通じた交渉が行われ、今回の発表に至ったのではないでしょうか」宮内庁によると、ご訪問は5月を軸に調整を進めているという。「5月前半には春の叙勲があり、月末には『全国植樹祭』が控えています。両陛下は5月半ばから後半の訪英になると思われます。ご訪問の前後のスケジュールはきわめてタイト。両陛下そろっての海外ご訪問は、かなりのご決断だといえます」(宮内庁関係者)ヨーロッパの王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、今回のご訪英の背景に、皇室と英国王室の深い関係があると語る。「英国民の多くは、陛下と雅子さまがオックスフォード大学に留学されていたことも知っています。天皇ご一家がイギリスに親近感を持っていらっしゃるように、実はイギリス王室や国民も日本の皇室に親近感を持っているのです。そして、皇后になられた雅子さまのご快復ぶりを、喜ばしいことと受け取っています」今回、雅子さまのイギリスご訪問が実現すれば、留学されていた’90年以来、実に30年ぶりとなる。皇室と英国王室の交流は、明治維新直後から約150年にわたって続いてきた。その交流が、令和の時代にも引き継がれることになる。「女性自身」2020年2月4日号 掲載
2020年01月23日