『かもめ食堂』や『南極料理人』、『深夜食堂』、現在公開中の『おらおらでひとりいぐも』など、数多くの作品に登場する料理を担当したフードスタイリスト・飯島奈美が、西川美和監督の最新作『すばらしき世界』に初参加。役所広司演じる主人公・三上が刑期を終えて初めて食す、“出所メシ”を手がけている。出所メシといえば印象深いのが、『幸せの黄色いハンカチ』(77/山田洋次監督)。高倉健演じる島勇作が刑期を終え出所するや、食堂に立ち寄り「ビール、しょうゆラーメン、カツ丼」を注文する。高倉さんは2日間絶食をしてこの撮影に挑んだ、というエピソードが後々まで語り継がれているシーンだ。刑務所の食事は“冷や飯”とも呼ばれるが、シャバに出た人間が久方振りに手にした自由を噛みしめ、ついに出来たての食事にありつく姿には得も言われぬ思いが映し出されるのかもしれない。本作で役所さん演じる三上正夫は、13年振りに出所し、旭川刑務所から東京へ向かったその晩、身元引受人の庄司(橋爪功)の自宅に身を寄せる。そこで夕飯として出されるのが、すき焼き。食卓を見つめるばかりの三上の姿を見て、庄司は「あんまり急なんだよ。13年も冷えた飯しか口に入れてないんだから。いきなりこんなグラグラ煮立ってるもの、食えるわけないじゃないか、なあ」と妻・敦子(梶芽衣子)に声を掛け、三上を気遣う。このシーンを支えたのが、荻上直子監督『かもめ食堂』や沖田修一監督『南極料理人』をはじめ、石井裕也監督、是枝裕和監督らの現場に携わってきたフードスタイリストの飯島さん。「今回の撮影では、すき焼きがメインの食事でした。台本を読んでこの夫婦の生活を想像して、あまり豪勢すぎるのも違うと思ったので、脂が少なめの牛肉を準備しました。大切なシーンのひとつだと思ったので、とにかく監督の想いが伝わるように」と、本シーンで留意したことを語る。「仕事柄ですが、他の映画やドラマを見ていると、この人数でこの量だと品数が少ないなとか、湯気がもっと出ていたら美味しそうだな等、そういう所に気がいってしまいながら観ていることはありますね(笑)」と飯島さん。台本を読みイメージを膨らませ、撮影前に監督、美術と打ち合わせる。そのシーンで悪目立ちせずに馴染んでいるか、リアルであるかなど、その食事を囲む人物の生活レベルや背景を細かく落とし込んでいくという。フレームの外にある箸置きひとつをとっても、こだわりの品が置かれているという徹底ぶり。この細やかな事前の準備も相まって、観客の視線は三上の一喜一憂の表情に釘付けになるのだろう。「憧れの西川組に初参加でした。ずっと西川監督の作品が好きでしたし、別の現場でお会いした際に監督の撮影時には(現場に)ケータリングします!と言っていたほどなので、今回は念願が叶いうれしかったです。西川組は、とても穏やかですが緊張感があって、それぞれの仕事を全うして、皆で同じ方向をみているいい現場でした」と振り返る。また、三上という人物を追う上で、生活に欠かせない食事はそのほかのシーンでも度々登場するが、飯島さんの“さりげない”が存在感のある仕事ぶりがいかんなく発揮された三上の故郷、九州・福岡でのひと幕も特筆すべきシーン。昔の知り合いの暴力団の親分・下稲葉(白竜)とその妻・マス子(キムラ緑子)の元へ向かった三上を待っていたのは、温かな言葉と歓待だった。豪勢な刺身の船盛りや、徹底的にリサーチをしたという福岡の郷土料理、かしわ飯や筑前煮、鰯のぬか床炊きなどが並べられている。『すばらしき世界』は2月11日(木・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:すばらしき世界 2021年2月11日より全国にて公開©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会
2021年02月02日作家の岸田奈美(きしだ・なみ)さんによる初の著書『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)が9月28日に発売されました。岸田さんと言えば、メディアプラットフォーム「note」に投稿された「弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった」やブラジャーの試着について書いた「黄泉の国から戦士たちが帰ってきた」が反響を呼び、1年で累計800万PVを獲得。“noteの女王”と呼ばれています。ダウン症で知的障害がある弟や車いすユーザーの母、中学生のときに急逝した父のことから甲子園球場でホットコーヒーを売る羽目になった日々のことまでユーモアたっぷりに綴(つづ)る岸田さんに話を聞きました。前後編。「私、逃げるのがめちゃめちゃうまいんで」——ビールの売り子のバイトに応募したら真夏の甲子園球場でホットコーヒーを売らされ、それでも持ち前の創意工夫によって歴代で最も多くのコーヒーを売った女になったエピソードが印象的でした。岸田さんはどんなに逆境にあっても結果を出すんだなと。作家になる前はバリアフリーのサービスを手掛ける「株式会社ミライロ」で広報部長を務めていたということで、後編では仕事について伺いたいです。岸田奈美さん(以下、岸田):父が死んだり母が病気になったり弟に障害があったりと予想ができないことが起こりすぎたから、人より瞬発力と機転がきくのかもしれないです。なんとかその場を切り抜けるというのを家族で団結してやってきたんです。弟が学校に行かないってなったら、ぬいぐるみを使ったり学校に行ったらシール1枚あげたりとかあの手この手を使って何とか学校に行かせようとしたり。すぐ行動するのは家族のトラブルでも経験したし、学生時代に他の大学の先輩と創業して右も左も分からないまま売上げを立てないといけない中でもやってきたので、ほかの人よりもたくさんの経験をしているというのはあるかもしれないですね。——私はつい逃げてしまうところがあって、岸田さんは逃げないで結果を出すのがすごいなあと。岸田:私、逃げるのめちゃめちゃうまいですよ。——えっ!そうなんですか?岸田:さすがに家族のことは逃げられないので逃げなかったですけれど、逃げるのがうまいんです。とはいえ目立ちたがりだし、結果を出したいという思いもすごく強い。自分がいいなと思ったらできるだけ純度が高いまま実現して、それが刺さって評価されたら自分が認められたような気分になるのでそれが一番なんですけれど、強敵に立ち向かうのが弱くて逃げ続けているんです。——どういうことですか?岸田:例えば、文章であれば普通は小学館や講談社などがやっている新人賞に応募してデビューするのが王道なのですが、それでは絶対に勝てないと高校3年生くらいで気付いたんです。小説家のインタビューや作品を読むとどうやっても自分が思いつかないような言葉で書いていたり、発想したりしているので自分には無理だと思ったんです。ほかに脚光を浴びる方法はないかな?と考えたときに「若さだ!」とも思ったんですが、それも間に合わないと思ったので文章一本で勝負するのはやめようと思いました。それで大学生のときにベンチャー企業の創業メンバーになったのは、もちろん下半身麻痺になってしまった母のためにすぐに動かなければと思っていたのもあるのですが、学生でそんなことやっている人なんて周りにいなかったので、やればみんなが持っていないスキルを持てるかもしれないと思ったからです。私は広報だったのですが、普通の広報の仕事とはまったく違うことをやっていました。おそらく広報っていうのは外部からの問い合わせなどに素早く丁寧に対応したり、炎上しないようにしたり、年間のスケジュールを立てたり、広告換算費をちゃんと考えたりするのが主な業務だと思うのですが、自分の性格上勝てないと思ったので、絶対に誰もやっていないことをやろうと思いました。本にも書きましたが『ガイアの夜明け』に出演させてもらおうと思ったのもそれです。数年分の番組をずっと見続けて、自分が『ガイアの夜明け』の構成作家になったつもりで企画書を書きました。「うちの会社だったら、こんな画が撮れて、こんなコメントを江口洋介さんがしてくれると思います」みたいなことを書いて、ディレクターさんに送りました。そしたらディレクターさんから「このまま会議に出せます」と連絡をいただいて取材してもらえることになりました。そのときに「誰もやってないことをやると勝てるな」と思ったんです。当時はずっと広報でキャリアをつくっていくのかなと思ったのですが、9年間やると頭打ちになっちゃって。業務が「上場を目指す」とか「リスク対応をする」が中心になるんですよね。いかに漏れなくやるかになるので、それなら私よりもっとできる人がいるだろうなと思った瞬間に逃げたんです。——そうだったんですね。岸田:それで広報のスキルを持ったまま、その日起こったことをnoteに書いて、フォロワーさんからもらった言葉を全部拾っていくのをコツコツやっていたら、そんなことをやっている人はどこにもいないから注目を浴びるきっかけになったんです。その話を(クリエイティブディレクターの)三浦崇宏さんにしたら「それは幸福な間違いだね」って言われました。——幸福な間違い?岸田:その才能を持っている人が他にいない世界や業界で力を発揮するとめちゃめちゃ天才とされる。私は天才とは言わないですけれど、家族といろいろ乗り越えてきた瞬発力と広報の企画的な戦略、人に文章を読んでもらえるためにはどうしたらいいかを考える意識、ちょっと文章が書けることを掛け合わせて、そういう人がいなかったnoteでエッセイを書き始めたら面白がってもらえるようになったんです。「幸福な間違いと逃亡をずっと繰り返してきた」——それってほかの仕事でも同じことが言えますね。岸田:言えます言えます。例えば、よく「旅行が好きだから旅行業界に入る」と言うけれど、旅行業界に旅行が好きな人なんてめちゃめちゃいるんですよね。それでも本当に旅行業界に貢献したいんだと言うのであれば入ればいいけれど、少しでも自分が認められたいとか、自分を幸せにしたいという思いがあるなら、おそらくその他大勢の一人になっちゃって自分の価値をなかなか実感できないと思うんです。でも、旅行業界のスキルを持ちながら例えばIT業界とかに行けば、「旅行系の仕事をするときはそいつに頼むしかない」という状況になるじゃないですか。そういうふうに、いかに自分の才能を育てながら、その才能が他に発揮されるところ、ライバルがいないところに行くかっていう、「幸せな逃げ」みたいな。私は幸福な間違いと逃亡のようなことをずっと繰り返してきました。——幸福な間違いと幸せな逃げ……。すごくいい言葉ですね。「好きが見つからないのはバットを振る回数が少ないから」——よく言われることだと思うのですが、そもそも好きなことが見つからない場合は?岸田:私は好きなものが見つからない人はいないと思っていて、夢中になれるものが見つからない人のほうが多いと思うんですよ。夢中になれるってどういうことかというと、時間を忘れたり、周りのことを忘れて没頭できる。つまり夢中になれる才能だと思うんです。でも才能って、一人では絶対見つけられなくて誰かから褒められないと自分の才能って気づけないんです。例えば、子供の頃に絵を描くのが好きだった人は本能的に思ったわけではなくて「親に褒められた」とか「友達からいいねと言われた」とかきっかけがあるんですよね。認められたのをきっかけに好きに変わっていくのかなと思います。だから、好きなことが見つからないのはもしかしたら自分で考えすぎなのかもしれない。人にぶつける回数が少ないんです。好きなことについて誰かに話して反応を見たり、その業界に飛び込んでみたりしたら絶対人と関わりますよね。褒められたりけなされたりすると思うんですが、まずは他人にぶつけて反応を見るというバットを振ってみる。好きなことが見つからない人は、バットを振る回数がめちゃくちゃ少ないんだと思います。——結構気軽に振っちゃっていいんですね。岸田:私は振りまくっています(笑)。——失敗したら嫌だなとか、ダメ出しされたら嫌だなとか不安はないんですか?岸田:そこも逃げるのがうまいので(笑)。失敗しても公になる前になかったことにするんです。それよりも新しいことをやってると、過去の失敗なんてみんな気にしないしすぐに忘れてくれるのでバットは振ったほうがいいです。振ったもん勝ちです。【前編は…】岸田奈美さんに聞いた、愛することの意味(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年11月05日作家の岸田奈美(きしだ・なみ)さんによる初の著書『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館)が9月28日に発売されました。岸田さんと言えば、メディアプラットフォーム「note」に投稿された「黄泉の国から戦士たちが帰ってきた」が反響を呼び、1年で累計800万PVを獲得。“noteの女王”と呼ばれています。ダウン症で知的障害がある弟や車いすユーザーの母、中学生のときに急逝した父のことから甲子園球場でホットコーヒーを売る羽目になった日々のことまでユーモアたっぷりに綴(つづ)る岸田さんに話を聞きました。前後編。「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」——本のタイトル『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』について伺いたいです。ウートピは「自分で選ぶこと」を編集方針の一つとして据えています。例えば、家族関連の記事では家族にマイナスの感情を持っていて「(家族を)選べない」と思っているであろう人たちに向けて「家族だからと言って愛せるとは限らない。愛するかどうかは自分で決めればいい」というメッセージを込めて記事を作ってきました。家族をめちゃくちゃ愛している岸田さんが「選ぶ」という言葉を使うのが意外でした。本を書いた経緯を教えてください。岸田奈美さん(以下、岸田):元々文章やエッセイを書き始めたのが、学生のときから10年間ずっと勤めていた会社を休職したタイミングだったんです。大学生のときに他の大学の先輩と起業して、会社が軌道に乗るまではベンチャーという感じで結果さえ出せば大丈夫という雰囲気で楽しかったのですが、社員が増えてくるにつれて細かいルールができてなかなかそれに適応できなかったんです。失敗ばかりしてどんどん自尊心が削られていきました。学生のときからずっと走り続けてきたのと広報としての目標が見えなくなっていた時期とも重なって休職することになりました。そんなどん底にいたときに弟が旅行に連れ出してくれてすごく勇気をもらったんです。それで「うちの弟すごいでしょ?」「元をたどればそんな弟を育てたうちのお母さんってすごいでしょ?」という話をもっといろんな人に知ってほしいなと思いました。自分が好きなものや愛しているものを120%の熱量で伝えて好きになってもらうのが昔からすごく好きなんです。昔から『アメトーーク!』や『マツコの知らない世界』のような、好きなものに対して異常な熱量の人が出てくるプレゼン芸番組みたいなのがすごく好きで。それを自分の家族でやりたいなと思ってSNSに書いたら、「これはもっとたくさんの人が読むところで書いたほうがいいのでは?」と言われて、「note」に書き始めました。——私が岸田さんの文章を初めて読んだのは「弟が万引きを疑われ、そして母は赤べこになった」でした。タイトルを見て一瞬、「つらい話かな?」と思って読んでみたら笑いあり涙あり笑いありの話で温かい気持ちになって「すごい書き手の人がいるんだな」と思ったのを覚えています。岸田:ありがとうございます。「障害があるから」とか「病気だったから」とか「お父さんが亡くなったから」のような家族の美談ではなくて、私は家族の、単純に人間としての力強さとか愛の深さみたいなところを尊敬していて、知ってもらいたい、自慢したいと思って書きました。9割の人はすごく面白がって読んでくれたのですが、一方で「岸田さんみたいに障害のある家族を愛せずに苦しんでます」とか「障害がある家族との暮らしをこんなふうに楽しく書かれたら困ります」という声も届いたんです。そのような感想を読んで「どうしよう?」「私は一体何のために書いているんだろう?」といったん足が止まった時期もありました。でも、ちょうどそのときに(写真家の)幡野広志さんに出会って「奈美ちゃんはお母さんから障害のある弟の面倒を見ろって言われたことは一度もないでしょ?」と言われたんです。「ないです」と答えたら「そうだよね、奈美ちゃんが障害がある家族の面倒を見ろと言われて育ったら、多分今みたいに(弟の)良太くんと仲良くなってないんじゃないかなと思った」と言われたんです。確かにそうなんです。だから「家族だから責任を持たなきゃ」とか「家族だからこの不幸を乗り越えなきゃ」というよりは、本当に尊敬できて大好きで、そういう関係性をつくってくれたのはたまたま家族だったという話だなと思ったんです。それに対して、先ほどのようなメールを私に送ってきた人はおそらく「家族だから責任を持たないといけない」という呪いに縛られちゃっているんだなと思いました。私はたまたま家族から助けられた、家族が大好き、だからずっと一緒にいるという話なんですけれど、もちろんそうじゃない選択肢もあることを知ってほしくて「選べる」と伝えたかったんです。「お互いにとって心地がいい距離感を探るのが愛することだと思う」岸田:やっぱりこの本のサイン会をやったときにも「障害がある家族との関係性に悩んでいる」という人が多かったんです。ほかにも「母親と折り合いが悪くて、どうやって愛すればいいのか分からない」という人もいました。私はそういう人たちに答えるような言葉を用意していなくて答えをずっと考えていたんです。「家族を選べ」とは書いたけれど「縁を切れ」とも言えないし、そもそも「選ぶ」ってどういうことだろう?捨てるということなのかな?とサインをしながらずっと考えていました。本当に何度も何度も違う人から同じことを聞かれて、最後に同じことを聞かれたときにポロっと口から出たのが「おそらくお互いにとって心地がいい距離感を探るのが愛することだと思う」という言葉だったんです。——「愛せる距離感を探る」……。岸田:例えば、実家に帰った初日は仲良くいられるけれど3日とかたつと親や家族とケンカばかりしちゃうという人もいると思うんです。——すごく分かります。岸田:そうですよね(笑)。離れているからこそ心地よい距離ってあると思うんです。それはもしかしたら人によっては絶縁かもしれない。お互いが心地よく幸せに仲良くいられる距離を探るのがすごく大事だと思います。——確かに相手によって違う気がします。岸田:メディアを見ていると「家族なんだから毎日仲良く過ごさなければいけない」とか、SNSでは「一生のうちあと何日しか実家に帰れない」と時間を計算するツイートがバズったりしていて、いつの間にかそれがスタンダードだと思ってしまいがちですが、今は多様性の時代だし人によって距離の取り方は違うと思うんです。結婚ひとつとっても法律婚ではなく事実婚のほうが自分たちにしっくりくるという人もいる。これだけ人の生き方が多様化している中で「正しい家族の愛し方」なんて存在しないじゃないかなって。自分と相手の距離の取り方を自分で決めるのが大事であって、そこに罪悪感や呪いなんて感じる必要はないんじゃないかって強く思います。「いろいろな距離の取り方を試す機会が多かった」——本当にその通りだと思います。岸田さんは早くから家族との距離感を意識してきたんですか?岸田:意識はしてないですね。本当にいろいろなことがあったんですよ。父が亡くなって、弟が知的障害で、母が病気で一生歩けなくなって。私の場合は人よりもいろいろな距離の取り方を試す回数が多かったんだと思います。それは意図的にじゃなくて、無意識に。例えば、父が死んでつらいときと、母が歩けなくなってつらいときって、家族が本当に存続できるかの瀬戸際で。泣いている母を前に、私は励ましたりもせずにお母と一緒に泣いていたんです。励まされるとか乗り越えなきゃという責任感を持つことよりも、同じ苦しみを分かってくれる人が近くにいるっていう、時間が解決するしかないっていう状況を許してくれる人がいることに私も母もすごく救われたんです。当時は距離が近いどころか、ほぼ一緒だったんですよ。かと思えば、私が大学1年生のときに起業して、卒業して会社一本になったときはほとんど家に帰らなかったんです。大阪の事務所に泊まって、おばあちゃんちを借りていたので、そのときは母と離れていたんです。会社に集中したかったので、母と距離を取ってたのは良かったと思います。——相手だけではなくタイミングによっても距離感が違ったんですね。岸田:弟とはどうかと言うと、会話がほとんどないんです。「おいしい?」「うん、おいしい」とか一言二言話すくらいです。でも、お互いそんなに喋らないからこそ近くにいられるというか、お互い邪魔しないので同じ空間にいても全然ストレスではないんです。小学校のときはほとんど一緒にいなかったんですよ。私とベッタリだったら、周りの子も、お姉ちゃんいるからねって放っておかれたと思うんですけど、逆に私が弟を学校で放置してたというか弟がやりたいように任せてたので、弟は自分でいろいろな友達をつくって、分からないことがあれば友達に教えてもらっていました。そういう家族の中で、いろいろなことが起きて、その分いろいろな距離感を経験してきた。「絶対にここ」と決めるのではなくて、そのときの自分の心の状態や環境の変化で柔軟に一番心地よい距離の取り方をどんどん知っていく。それが、誰かを豊かに愛せることなんじゃないかなと思います。※後編は11月5日公開です。(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子)
2020年11月03日■ 前回 までのあらすじ“部長”と一緒に「地球を笑顔で子育てできる星」にするため出動する魔法少女悦子(50歳過ぎ…)。今回の敵は公園に現れた「騒音怪人キンジョMAYワック」。子どもの遊び声がうるさいから転職活動に失敗したと思っている若者に乗り移ったのだった!》 公園で遊ぶ子どもの声がうるさい!?「騒音怪人キンジョMAYワック編ー1」 ■子どもを公園から追い出したらどうなる?■「子どもに禁止させる」では解決はできない次回も、魔法少女★悦子の活躍をお楽しみに!\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年04月23日地球にひそかに送り込まれた「コドモウル星」の怪人たちによって、子育ては危機に瀕していた。そのとき、慈愛に満ちたひとりの少女(?)が地球の子育てを救うために立ち上がる!その少女の名は、魔法少女★悦子(年齢は50歳を過ぎていた…)▼ 第1回「魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」」 ■魔法少女はパート中!■「公園で子どもが遊ぶ声がうるさい!」怪人が出現次回に続きます。→次回は4月23日(木)更新予定!\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年04月22日■ 前回 までのあらすじ「コソダーテシヤースイ星」からやってきた“部長”の使命は「地球を笑顔で子育てできる星」にすること。「コドモウル星」の怪人たちによって今、地球の子育ては危機に瀕していたのだ。そのためのパートナーに選ばれたのは、50歳を過ぎた悦子だった…。》 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」 ■赤ちゃんの夜泣きでご近所トラブルが発生!?■「夜泣き」によって夫婦の仲も…次回は、魔法少女悦子の必殺技がさく裂!→更新は、3月19日(木)を予定しています。\「うちのダメ夫」が動画に!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪ 【魔法少女!?悦子 育児トラブルに出動中】 連載 「第1回」から読む ≫ 魔法少女が地球の子育てを救う!?「夜泣き怪人ナイトクライシャラップ編ー1」
2020年03月18日市原悦子さん女優・市原悦子さん(享年82)が亡くなったのは、’19年1月12日。あれから1年が過ぎた。市原さんのお墓は、千葉・房総半島の山中にある。18cm角の黒い石の板が墓碑で、’14年に亡くなった夫の塩見哲(しおみ・てつ)さんの名前と並んで《市原悦子》と刻まれているのみ。その近くには4~5mほどの若い木が植えてある。「市原さんは生前、見学にいらしたとき、墓の近くに立つこの木をとても気に入られました。エノキという落葉樹で、2度目の見学でお墓の契約をされました」そう教えてくれたのは、墓を管理している千葉県袖ケ浦市の『真光寺』の職員。小高い丘の中腹にある墓は、周りが木々に囲まれ、自然の中で静かに佇(たたず)む。長年、家政婦役を演じてきた市原さんは、ここで澄み渡る冬空に向かって枝を伸ばす、若い木に生まれ変わっていた──。■ベッドでナレーション収録に臨んでいた市原さんが亡くなった6日後、東京・青山葬儀所で行われた告別式には、約500人が参列し、名女優との別れを惜しんだ。「緑が好きだった市原さんのために、モンステラなどの10数種類の観葉植物で囲まれた、緑いっぱいの祭壇は“森の中で眠っているイメージ”を再現したそうです。淡い緑色の棺(ひつぎ)に、台本を読むときに使っていた眼鏡や、市原さんの写真集と著書も納められました。市原さんが歌う『年老いた女役者の歌』が流れる中で出棺し、無宗教のため戒名はないと報じられました」(ワイドショースタッフ)最愛の夫に先立たれた市原さんは、’16年に自己免疫性脊髄(せきずい)炎という難病に侵された。「決まっていた大河ドラマのナレーションを放送前に降板しました。それでもリハビリを続け、’18年にNHKの深夜バラエティー番組のナレーションで復帰しました。自宅マンションのベッドで収録に臨むという異例の方法で、仕事への強い思いを見せました」(テレビ局関係者)市原さんの終(つい)の棲家(すみか)となった自宅マンションは、築50年以上だが、皇居近くの超都心にある。市原さんが住んでいた部屋と同じぐらいの広さの別の部屋が9000万円以上で売りに出されていた。「もともと住んでいた部屋があり、その真上の部屋も追加で購入して、2戸をメゾネットに改築したそうです。ひと部屋は稽古場としても使い、よく俳優仲間も来ていたそうですよ。亡くなって、妹さんが相続したと聞いています」(同じマンションの住人)■義弟が明かす市原さんの素顔塩見さんが元気なころは、夫婦で仲よく出かける姿が見られたという。「この時期で思い出すのは初詣。“あなた、どこにお参りしているの?靖国神社なんか行っちゃダメよ。せめて神田明神にしなさい”って、あの調子で説き伏せてくるのよ(笑)」(別の住人女性)この都心マンションを相続した市原さんの実妹を訪ねた。話をしてくれたのは妹の夫、市原さんにとっての義弟だ。「マンションを相続したのは、姉の遺言です。売ったり、貸したりしたらと言われますが、今のところは考えておりません。マンションには毎週行って、掃除をして、何日か泊まったりして管理しています。遺品は整理していません。これからどうするか考えます」市原さんが近所にある靖国神社を避けていたことには理由があった。「旦那の塩見さんが、とにかく戦争を嫌っていました。その影響で、姉も反戦だったんですよ」(義弟、以下同)市原さんは’14年、安倍政権が集団的自衛権を閣議決定した際、すぐに反対の姿勢を表明。著書の中でも《戦争をなくすこと、世界の問題と関わることも、女優の大事な仕事》と記した。「“マージャン好き”とよく報道されていましたが、月に2回ぐらいやる程度でした。まだ駆け出しだったころにテレビに出ると“どうだった?”と、私によく感想を聞いてきました。舞台にも呼んでくれて何度も見に行きました。そのときも感想を聞いてきました。同業者やファンよりも、遠慮しない親族の意見を求めていましたね。でも普段、私たちといるときは、お仕事の話はいっさいしませんでした。仕事に対して忠実でしたが、プライベートも大切にする人で。両親が亡くなってからも、お正月は会っていました」■土に還る“樹木葬”を選んだ前述の『真光寺』が管理するお墓にも、妹夫婦は5~6回は足を運んだという。千葉市内から車で1時間ほどの場所にある。市原さんが選んだのは“樹木葬”だった。「ご主人が亡くなったとき、千葉県にある墓地を探し回られたそうで、その中でこちらを選んでいただきました」というのは、生前の市原さんに会ったという、前出の職員。遺灰を海にまく『散骨』と違い、樹木葬は墓碑を置くので、お墓参りができる。「骨壺はなく、骨をそのまま土に埋葬するのです。市原さんは里山の雰囲気が気に入り、“土に還る”という理念もお気に召していただきました」(真光寺の職員、以下同)もともと竹やぶだった地区を伐採し、桜や桃やサルスベリなどの木々を1本ずつ植えている。そのため、春から夏には、いつも花が咲く。市原さんはエノキが気に入り、この木の下で土に還り、樹木という新たな命に生まれ変わることを望んだという。「ご夫婦で緑がお好きだったようで、自宅でも『カポック』という観葉植物を大事にしていると話していました。ご主人の葬儀では、最後に参列者と歌って別れを惜しんでいましたよ。お墓参りには、ミッキー吉野さん夫妻が一緒でした。いつもミッキー吉野さんが、市原さんのお世話をしていた感じでしたね」■年配の女性ファンが数多くお墓を訪れる今では市原さんを偲(しの)んでファンがお墓を訪れている。「今年に入ってからも、命日が近いということで、さっそく来られていましたよ。ご年配の女性が多いですね。ご家族のお墓参りに来た方も“市原さんのお墓はどこですか?”と、よく聞かれます」墓碑に本名の《塩見悦子》と彫らなかったのは、市原さん自身が「それじゃあ、ファンの方がいらしてもわかんないわね」ということで、旧姓の《市原悦子》にしたのだそう。1年前に報道されたことと、違う点もあった。「真光寺は、曹洞宗という宗派ですから、こちらでお墓をつくるということは、曹洞宗の信徒になっていただくことが前提です。無宗教だからという方はお断りしています。この場所がとても気に入ったけど、クリスチャンだから泣く泣く諦めたという方もいらっしゃいます。そういう方のためには、NPOがやっている樹木葬もあります。宗教に興味がない方は、そちらを選ぶこともあります」真光寺の樹木葬は、三十三回忌までの永代供養が約束されている。「お子様がいなくても法事は行えます。市原さんもお子様がいないので、誰にも面倒はかけたくないから、こちらにしたということもあったようです。その後は、骨が残っていたら合葬させていただくことになります」寺の中には、位牌(いはい)を置いている牌堂がある。市原さんの位牌を見せてもらうと《遊戯悦楽信女(ゆうぎえつらくしんにょ》という戒名が記されていた。豊かな緑の森の中で、きっと喜びと楽しみを感じていることだろう。
2020年01月16日カツァリスと広瀬悦子のヴィルトゥオーゾ・デュオによる快進撃が止まらない。これまでにも数々の名演を聴かせてくれてきた彼らの今年のメニューは、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンだ。しかも、ベートーヴェンが「第九」を作曲するはるか以前にそのメロディを刻み込んだ「合唱幻想曲」を冒頭に置いた、リスト編曲による2台ピアノ版「第九」なのだから楽しみだ。しかも「合唱幻想曲」の編曲者がハンス・フォン・ビューローというのも興味深い。ここに来て古の名指揮者の名前が出てくるところにもクラシックの奥深さが感じられる。一方「第九」をピアノ用に編曲したのはご存知の大ピアニストにして作曲家のフランツ・リストだ。彼はベートーヴェンの9つの交響曲すべてをピアノ用に編曲し、さらに「第九」についてはその規模の大きさを考慮したのか、わざわざ2台ピアノ用の編曲作品まで手掛けている。今回のプログラムで楽しめるのがまさにその、2台ピアノ版「第九」だ。これを2人のヴィルトゥオーゾが演奏するのはリストの思惑通り。オーケストラにも匹敵する圧倒的な「第九」に期待したい。●公演概要12月11日(水)浜離宮朝日ホール「シプリアン・カツァリス&広瀬悦子2台ピアノリサイタル」●シプリアン・カツァリス(ピアノ)ピアニスト。1951年フランスマルセイユ生まれのギリシア系。64年に13歳でパリ音楽院に入学。74年ジョルジュ・シフラ国際コンクールに優勝。80年代初頭から始まったリスト編曲カツァリス補筆のベートーヴェン交響曲全曲録音で、一躍その名が世界に広がる。ショパン演奏に対する評価は高く、90年からショパン・コンクールの審査員に招待される。超絶技巧の曲からバッハまでレパートリーは広く、最近はカツァリス・ピアノ五重奏団も結成。●広瀬悦子(ピアノ)(c)Jean-Baptiste Millot1979年生まれ、愛知県名古屋出身の女性ピアニスト。3歳からピアノを始め、1994年にパリ・エコールノルマル音楽院に入学。96年に同院を首席で卒業後、パリ国立高等音楽院に入学。99年に首席卒業とともにダニエル・マーニュ賞を受賞。99年のマルタ・アルゲリッチ国際コンクールでの優勝をはじめ、数々の国際コンクールで優秀な成績を収める。2001年にはシャルル・デュトワ指揮のN響と共演、日本でのオーケストラ・デビューを果たす。2004年2月、『シャコンヌ』でCDデビュー。2010年の5枚目『ショパン:バラード&ノクターン』は、仏レーベル〈MIRARE〉初の日本人アーティスト作として話題に。以降、世界を舞台に活躍中。
2019年12月05日栄養豊富でカラダにもよい身近な食材「梅」。でも、梅干しは食べ方も限られるし、そもそも酸っぱくて小さな子どもは苦手なことも多く、なかなか日々の食事には取り入れにくいと思っているママも多いのでは?「実は、梅干しはそのまま食べるだけでなく、調味料として使うこともできるんですよ。加熱することで酸っぱさが和らぐうえ、料理の味にぐっと深みがでます。かんたんに味がきまるので調理の時短もできる優秀食材なんです」と語るのは、映画『かもめ食堂』『海街diary』やドラマ『ごちそうさん』などで知られるフードスタイリストの飯島奈美さん。飯島さんも愛する「梅」の魅力と、お子さんと一緒においしくいただける梅料理レシピをご紹介します。■飯島奈美さんも愛用! 時短料理に活躍する「梅干し」と「梅酢」飯島奈美さんは、梅の名産地である和歌山で「梅酢」に出会ってから梅干しや梅酢を料理に積極的に活用するようになり、いまではオリジナル梅酢「紀州の、うめ酢」をプロデュースしているほど大の梅好き。梅酢とは、梅干しを作る過程でできる栄養たっぷりのエキス。市販品もありますし、梅干し専門店などで梅干しを買うとおまけでもらえることもあります。梅酢は液体なので、そのまま調味料としてかんたんに使えます。梅干しを料理に使う場合は、まるごと、もしくはちぎったり、たたいたりしたものを使います。最近はいろいろな味の梅干しがありますが、料理に使うなら昔ながらの塩だけで漬けた梅干し“白干梅”が使いやすいそうです。たたくのが面倒なら、ポリ袋にいれて、上からつぶしてもよいとのこと。「梅干しや梅酢は本当に大好きです。梅は調味料として使うと食べやすいですよ。トマトを切ってたたいた梅とシンプルに和えるだけでもおいしいですよね」(飯島さん)■飯島奈美さん流 「梅」のおいしい使いかた「まずは、いつも醤油を使っていたところを半分梅酢におきかえると、なじみやすく食べやすいですよ。 お子さんがいると、ちょっと変わった料理を作ると食べてもらえないということもあると思うので、ふだんの料理をベースにするのがおすすめです」(飯島さん)梅は、塩、醤油、味噌などの調味料とおきかえやすく、塩分量に合わせて多少量の調節をすればOK。もちろん和食以外の料理にも使えます。「梅酢はオリーブオイルとも相性がよいですよ。マヨネーズと混ぜても味が締まるのでポテトサラダに使ってもいいですし、カレーなどに隠し味として少し入れてみても。殺菌効果もあるのでお弁当やお惣菜にも便利です」(飯島さん)梅の味は海外でも好評だそうで、以前フランスでの撮影時のケータリングで、モッツアレラとカキとイチジクに梅酢とオリーブオイルをかけたものを出したところ、「どうやって作ったの?」と驚かれたとか。「梅は醤油や味噌と並んで世界に誇れる調味料だと思います」と飯島さん。■子どもも大満足! 時短でおいしい梅レシピ3選そんな飯島さんが先ごろ関わったのが、梅レシピ本 『まいにち元気31日の梅レシピ!』 。日本一の生産量を誇る梅の町、和歌山県みなべ町が発行した1カ月31日分の梅レシピ本です。このレシピ本は、みなべ町のホームページから誰もが無料で ダウンロード することができます。この本は、みなべ町で活動する7団体が「31日の梅レシピ制作委員会」として参加し、日本の伝統の食文化である梅を身近に感じてもらえるような梅レシピをまとめたもの。飯島さんはアドバイザーとして参加し、監修やオリジナルレシピの制作を担当しました。今回は本の中から小さな子どものいるファミリーにとくにおすすめのレシピをご紹介します。▼ついつい手がでるおいしさ!「梅酢からあげ」みなべ町では学校給食でも出る郷土の味。実際に食べてみると、うま味と塩味が絶妙でついつい手が伸びます。味つけが梅酢だけなので時短にも。子どもも大人もハマる味です。【材料】(2人分)鶏もも肉 300g梅酢 大さじ3片栗粉 大さじ3揚げ油 適量【作り方】1. 鶏もも肉をひと口大に切る。2. 1と梅酢をポリ袋に入れ、空気を抜いて口を閉じ、軽く揉んでから1~2分おく。3. 2の水分を軽く気って片栗粉をまぶし、170~180度の油で揚げる。※梅酢のかわりに、たたいた梅小さじ2~2と1/2でも可▼子どもにも大人気! 「梅酢カルボナーラ」子どもが大好きなカルボナーラ。大人にはちょっとソースがこってり重いイメージがあるかもしれませんが、梅酢を使うとさっぱりして家族みんなが食べやすい味に。【材料】(2人分)パスタ 180g水 2リットル塩 20gオリーブオイル 大さじ2にんにく 1かけ酒 大さじ1パスタの茹で汁 大さじ1厚切りベーコン 50gエリンギ 1パック<ソース> 生クリーム 100cc 粉チーズ 大さじ2~2と1/2 卵 2個 梅酢 大さじ1 こしょう 少々粗挽きこしょう 適量【作り方】1. 沸騰させた湯に塩を入れ、パスタをパッケージの表示よりも1分短く茹でる。2. エリンギを食べやすくスライスする。ベーコンを1cm幅の短冊に切る。3. ボウルにソースの材料を混ぜ合わせる。4. フライパンに、オリーブオイルとスライスしたにんにくを入れて火にかけ、香りが立ってきたらベーコンとエリンギを加え炒める。茹で汁と酒を入れ、火を止める。茹で上がったパスタを入れる。5. 3のソースを4に加えて混ぜ合わせる。6. お好みで、粗挽きこしょうをふる。▼飯島さんいちおし! 「梅ヨーグルト」最後は飯島さんのお気に入りレシピ。自宅で人にふるまうことも多いというデザートです。【材料】(2~3人分)ヨーグルト 400gマンゴー 1/2個 ※お好みのフルーツでOKハチミツ 大さじ2~3たたいた梅 小さじ1【作り方】1. ヨーグルトをキッチンペーパーにつつみ、ザルにのせ、冷蔵庫で2~3時間水切りする。2. マンゴーを食べやすく切る。3. 器に水切りヨーグルト、マンゴーを盛り、ハチミツと梅を混ぜたものをかける。ちなみに飯島さんは、ハチミツと梅のソースを大量に作って常備しておき、ヨーグルトにかける以外に、お湯や炭酸で割ったり、ジャスミンティーに入れたりして楽しんでいるそうです。■梅の「バニリン」には脂肪燃焼作用も! 味以外の梅パワー昔から梅は殺菌作用など、カラダによいことで知られ、「梅はその日の難逃れ」という言葉もあるほど。「梅は味も大好きなうえ、効能もすごいんですよね。私は梅酢をビネガースプレーに入れて持ち歩いていて、外出先で水やお茶に少し入れて飲んだり、風邪やインフルエンザシーズンには “うがい” に使ったりしています。うがいをするならなら水200ccに、梅酢小さじ1/2くらいが目安。ハチミツを入れれば、お子さんが飲みやすい味になりますよ」(飯島さん)日本一の産地のみなべ町うめ課の田中一朗課長によれば、みなべ町の保育所などでは、インフルエンザシーズンには、予防として園児たちが梅酢でうがいをしているとか。梅パワーはほかにもいろいろ。和歌山県立医科大学をはじめとする梅の効能研究グループによって科学的な研究も進められており、その一部として以下のような物質が含まれることがわかっています。・クエン酸 … 疲労回復効果や血液をさらさらに。骨粗しょう症や虫歯予防・バニリン … ダイエットにつながる脂肪燃焼効果・オレアノール酸 … 食後の血糖値の急上昇を防ぐ 「紀州梅効能研究会」 より おいしくてカラダもよろこぶ「梅干し」や「梅酢」。日持ちがするので災害用の備蓄にも適しています。日本の伝統の食文化である梅を、毎日の食事に気軽に取り入れてみませんか。
2019年03月04日市原悦子さんにとって原点といえる劇団で知り合い結婚した夫は、なくてはならない存在だった。2人を結婚前から知る、後輩女優が語る愛情秘話――。「えっちゃんとご主人は、どこにいてもふだんどおり、よそを気にしないご夫婦で、いつも2人でニコニコしていましたね。お互いを『てっちゃん』『えっちゃん』と呼び合って……」1月12日に心不全で亡くなった女優・市原悦子さん(享年82)と、演出家で’14年に80歳で先立っていた塩見哲さん夫婦をこう振り返るのは、女優の大方斐紗子さん(79)。大方さんは、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』に、中村勘九郎演じる主人公・金栗四三の祖母・スマ役で出演中だ。俳優座養成所の4期後輩にあたる大方さんが、親しみを込めて「えっちゃん」と呼ぶ市原さんと夫・塩見さんとの「60年の親交」を語ってくれた。「私が養成所に入った1958年、すでにえっちゃんは俳優座の主役を務める“看板”俳優になっていました。稽古場での演技は、毎日、ずっと見つめていても飽きないほど天才的。でも、人柄は前にしゃしゃり出るわけでもなく、引っ込み思案でもない。『おはようございます』とフワッと現場に来て、自然体で演技して、ポンッと帰っていくんです」大女優への道を邁進する市原さんのそばにいたのが、塩見さんだ。「塩見さんはえっちゃんの同期で、当時、俳優座のスタッフでしたが、イメージでいうと“ボロボロのジーンズに上着を着ている人”(笑)。いつも仲よくしていて、その気取らない人格に引かれたのでしょう、’61年に2人は結婚しました」市原さんは著書『白髪のうた』(春秋社)のなかで、同期から夫婦へと信頼を深めていく2人の様子を、こう振り返っている。《役者と演出部のつながりが、じわじわでてきたわね。向こうは見守る、こっちは一生懸命やる……舞台に立つ者と裏を支える者の関係なの。守られているって感じかしら。あの安心感はだんだん積み重なっていったわね……》(以下《》のなかは同書より引用)また、市原さんは27歳のときと、35歳のとき、妊娠はしたが2度とも流産するというつらい経験をしている。《何回か一人で泣いた夜に、塩見に「昔だったら、もう完全に離縁ね」くらいのことは言ったかな》すると塩見さんは、「子どものいない人生だってあるよ」とボソッと言い、市原さんは、それにものすごく救われたのだという。そうして塩見さんは、女優業に精進する妻を見守ってきた。’12年1月に市原さんがS字結腸腫瘍手術で入院した際、「病院の指示に従って、食事を全部作って面倒を見ていた」(30年来の友人)というほど献身的に市原さんを支えてきた。しかし、市原さんの回復直後、塩見さんは肺がんを発症。’14年4月、帰らぬ人となる。最愛の夫に先立たれ、憔悴した市原さんは不眠に陥り、夫の遺骨を抱えて自宅に引きこもった。その後は、周囲の励ましもあり、仕事に復帰したものの、’16年11月に自己免疫性脊髄炎で入院した市原さん。一度は回復したが、’18年後半になると、歩行困難になり、11月には体調も悪化。1月5日に再入院し、8日には話しかけても反応がなくなった……。女優の後輩として、市原さんの背中を追い続けてきた大方さんは、最後にこう語る。「’15年に会ったときは、『なんか最近、病気ばっかりするのよ、ちょっと入院してみるわ』と、ぜんぜん深刻ぶらずに言っていました。塩見さんのことをずっと思っていたえっちゃんにとっては、彼が亡くなった後の日々は“終活”の4年間だったのかもしれない」
2019年01月28日1月17日の通夜の祭壇。市原さんが好きだった観葉植物に囲まれていた「えっちゃん、ありがとう!俺も、もうすぐそっちへ行く……!」1月12日に亡くなった市原悦子さんの通夜が、17日に行われた。叫びにも聞こえた弔事を読んだのは、市原さんの初主演映画『蕨野行』を撮影し、60年間にわたって親交があった恩地日出夫監督。市原さんは、俳優座退団後の’74 年に出演した舞台『トロイアの女』で、紀伊國屋演劇賞を受賞。同作の演出家であった鈴木忠志氏は、製作当時をこう振り返る。「まじめで一生懸命、とにかく情熱的で、難しいことでも真正面からやってくれる人で、すごく気持ちよかったです。俳優座のような大きな劇団で主役をやってもてはやされると、普通はイヤミが出てくるものなんですけど、それがまったくなかったですね」■骨折しても撮影続行役作りにも力を惜しまなかった。’05 年に放送されたドラマ『やがて来る日のために』(フジテレビ系)でのこと。「訪問看護師役だったんですが、市原さんはその時点で自転車に乗ったことがなかった。当時69歳だったのですが、役のために猛練習されたそうです。撮影するころには乗れるようになっていたのですが、自転車が楽しくなってプライベートでもたくさん乗っていたら、転倒して骨折。撮影は骨折したまま続行されました」(テレビ局関係者)国民的人気アニメ『まんが日本昔ばなし』(TBS系)など、ナレーションに定評のあった市原さん。「5年ほど前、あるCMのナレーション収録で、尺の問題で市原さんの語り部分を編集で少しだけカットすると、市原さんから“ここ詰めたでしょ。語りの呼吸がおかしい。これでは気に入らない”と指摘が入ったそうです。録り直しをしたところ、ぴったりに仕上げてくれたそうです」(広告代理店関係者)通夜では、ゴダイゴのミッキー吉野が、戯曲『三文オペラ』の劇中歌『マック・ザ・ナイフ』をピアノで披露。「大好きな塩見さんと会っているのでしょうか。ふたりの姿を思い浮かべながら演奏します」亡くなる前日に見舞っていたという吉野が話すように、市原さんが仕事とともに、深い愛を持っていたのが、’14 年に亡くなった演出家で夫の塩見哲さんとの関係。「よくおふたりで散歩に出かけていました。自宅から渋谷のほうまで歩いて、行きつけのレストランで食事をしてくる散歩だってお聞きしました。帰りはタクシーでしたけど、渋谷までは4kmくらいあったので、すごく足腰が強いですよね」(近所の住民)夫婦愛は、仕事で忙しくなっても変わらなかったという。「撮影で忙しいときでも、ほぼ毎日、夕方には旦那さんに電話されていましたよ。若いころからずっとそうだったと聞いています」(舞台関係者)“家政婦”として、さまざまな場面を見てきた市原さん。共演者や親交のあった人たちは、彼女の仕事への愛、夫への愛を数多く目にしていた。
2019年01月21日生田悦子さん「亡くなる前日も近所の割烹料理店で、ご夫婦でお食事されていました。お元気だっただけに、本当にびっくりですよ」(近所の主婦)虚血性心不全のため、自宅で急逝した生田悦子さん。16歳で福岡から単身で上京して、モデルとして芸能界入り。3年後には松竹に入社し、女優デビューを果たす。そのきっかけが母であったことを、彼女は生前に週刊女性に語っていた。■母に売られても同じお墓に「高校1年生のときに、母から“青山学院に入れてあげるから”って言われて、ボストンバッグひとつだけ持たされて東京へ向かう夜汽車にひとりで乗せられたのよ。そうしたら、東京駅では銀座のクラブ経営者のご夫婦が待っていたの。つまり、私は母に売られたわけね」すきを見て逃げ出し、知り合いのテレビ局プロデューサーを頼って芸能界入り。女優としてブレイクしたあとも、母は彼女の足を引っ張った。「私が人気絶頂のときに、母が妻子ある男性と心中未遂を起こしたの。連日ワイドショーや週刊誌で大騒ぎ。仕事はすべてキャンセルになるし、1年間は復帰できなかった。でも、母を憎むことはできなかったの……」(生田さん)そんな生田さんは現在、母と一緒に故郷の福岡県福岡市にある徳栄寺に眠っている。「四十九日法要は都内の自宅で行い、その翌日に納骨のため福岡に行きました。飛行機の中では、妻の骨壺を抱いて向かうわけですが、妻との思い出があふれてきて、涙が止まりませんでした……」そう話すのは、生田さんの夫である会社経営者のA氏。13年間の結婚生活が突然終わってしまった寂しさを癒せずにいる。「亡くなって3か月ほどは、突然だったのでショックが大きく、本当に亡くなった感じがしなかった。でも、先月くらいからじわじわと“妻がいないんだ”という寂しさがこみ上げて……。休日は、本当に心にポッカリ穴があいた感じになってますね」(A氏)いまだに部屋は生田さんがいたころのまま。まったく手をつけられずにいるという。「故郷の福岡に頻繁に帰っていたわけじゃないんですよ。でも、結婚してすぐに妻から“私が死んだら母と一緒のお墓に入れてほしい”って言われ永代供養のお金は支払っていました。母にはあれだけ苦しめられたのに、やっぱり心から愛していたんですね。私も妻が眠る墓に入りたいと思っているんです」(A氏)『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)で、映画女優がバラエティー番組に出演するはしりとなった生田さん。幅広い交友があった彼女だけに、天国ではさまざまな人たちを母に紹介しているに違いない─。
2018年12月14日生田悦子さん「私が女優になることができたのは、母がいたからだわね」7月15日、虚血性心不全で急逝した生田悦子さん。美しく、そして強く生きた名女優が静かにこの世を去った―。彼女は高校生だった’63年に『準ミス平凡』に選ばれ、モデルとして芸能界入り。’66年に松竹に入社すると、その年に映画『命果てる日まで』で女優デビューを果たす。■毎週土曜は夫婦で外食「映画のほか、’78年にはドラマ『白い巨塔』で、主人公の田宮二郎さんの妻役を熱演。また、’81年からは『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(ともにフジテレビ系)に出演しました。当時は映画女優がバラエティー番組に出るのはかなり珍しく、話題になりましたね」(スポーツ紙記者)’05年には、58歳になる2日前にアパレル会社社長のA氏と結婚。翌年には更年期うつを患っていたことを公表し、彼の支えが大きかったと明かしている。「松竹で僕が宣伝担当のときからの付き合いなので、かれこれ45年来の友人でした。あるとき、やたら彼女から“最近、テレビでの衣装がおしゃれですね”なんて電話がかかってきた。当時、僕の衣装は知り合いであるAさんの会社から提供されていたんです。ただ、生田さんがAさんと交際しているなんてまったく知らなかった。そうしたら、“Aさんからプロポーズされました”って。そこで初めて、そんな電話をしてきた意味がわかったんです。性格がさっぱりして正直な人だったけど、そんな可愛らしい一面もありましたね」(松竹OBで、芸能レポーターの石川敏男氏)亡くなる前日も、毎週土曜日に夫婦で通っていた割烹料理店『白金・金舌』で食事をしていた。総料理長の磐井太朗氏も悲しみを隠さない。「2年前からほぼ毎週のように通ってくださり、夫婦ゲンカ中も来店してくださいました。でも、“今日、この人と話さないから”って生田さんがおっしゃって、僕を通訳みたいにして話すんですよ。“隣の人にちょっと多いからこれ食べてって伝えて”“ちょっと飲みすぎじゃないって隣の人に言って”とか。でも、帰るときにお見送りをすると、赤信号の横断歩道をふたり並んで待ってらっしゃる。そんな姿を見ると、仲のよさが伝わってきましたね」本来なら来店するはずだった7月21日、いつも生田さんが座っていた席には大好きだったコーラが置かれていた─。多くの人に愛された生田さんだが、子どものころは愛情に飢えていた。そのことを生前、週刊女性だけに語っていた。生田さんの父は福岡で開業する歯科医。母は郷土芸能である『博多にわか』の大御所・生田徳兵衛の娘として裕福な家庭で育てられた。■捨てられた私を抱きしめた裁判官「母は3姉妹の末っ子だけど、上の2人が幼いときに続けて亡くなってしまった。だから、彼女はおじいちゃんに溺愛されて育ったの。例えば季節はずれに“さくらんぼが食べたい”って言ったら、おじいちゃんは何としてもそれを見つけて買ってくるのよ。母は“今これが欲しい”と言ったら、絶対に手に入れないとダメな人に育ったのね」(生田さん、以下同)そんな彼女が西南大の学生だった18歳のときに、生田さんを身ごもり結婚。だが、幸せな時間は長く続かない。「うちの父はめちゃくちゃ大酒飲みで、しょっちゅう夫婦ゲンカをしていた。それで母は夜にタクシーを呼んで、私を連れて逃げるわけ。だけど私だけ途中の公園に置いていかれるわけよ。“忘れ物したから取りに戻る”って。3歳か4歳よ。当時なんて街灯もないから真っ暗な中で、待てど暮らせど戻ってこない。そうすると遠くから“悦子!”って、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんの声がするのよ。“ここです!”って必死で叫んだわ」母は博多駅から汽車に乗り、家出状態に。そんなことが何十回もあったという。また、睡眠薬を使った自殺未遂も起こしている。「4歳くらいから何回も何回も。それで、病院でホースみたいなのを口に突っ込んで胃洗浄をしてもらう。“先生、お母さんを助けてください。助けてください!”って」結局、両親は生田さんが9歳のころに離婚。今でもあるシーンを鮮明に思い出す。「重厚な建物の中で、私がひとり長イスに座っているの。そうしたら、黒いスーツを着た知的な女性がコツコツと歩いてきて、私の前に跪いてこう話すのよ。“悦子さん、こんなに可愛いのに、なんでお父さんもお母さんもいらないって言うんだろう”って抱きしめてくれた。彼女は裁判官だけど、それだけはずっと忘れられない。ふたりとも生活難じゃないのよ。だけど、私のことはいらないって……」両親から引き取りを拒否された生田さんは、母方の祖父母のもとへ。だが、それは孫への愛情ではなかった。「おじいちゃんは母のことが大好きだから、育てているだけ。だから、ひざの上で抱かれたことは1度だってないの。愛されていないのがわかるから、“一緒にお母さんと住みたい”って思いしかない。でも、おじいちゃんにもおばあちゃんにも、そんなことはひと言も言ったことはない。ふたりの前で泣き言を言ったら、次はどこに行かされるのよ?誰が私を拾ってくれるの?公園で捨てられ、裁判所で捨てられ、そういう恐怖心をずっと持っているのよ」■母に騙され、売られ、足を引っ張られた離婚後は小倉で暮らしていた母が、生田さんが中学生のころ博多に戻ってきた。中洲でクラブを始めたため、週末だけ彼女のアパートに泊まることが許された。「高校1年生の16歳のときに母のところにいたら“青山学院に入れてあげるから、今から東京に行きなさい”と、いきなり夜汽車に乗せられた。お金も何もくれないのよ。母は彼氏と見送りに来たけど、汽車が走り出す前に踵を返して男と手をつないで行っちゃったからね。あまりに急だったから、ボストンバッグに着替え1組だけ。おじいちゃんに会う暇もなかったわよ」東京駅に着くと見ず知らずの男女が待っていた。彼らは銀座のクラブ経営者で、彼女をそこで働かせようとした。「つまり母に騙され、売られたわけ。ただ、1枚だけ名刺を持ってた。中学生のときにモデルコンテストに出て、“もし東京に出ることがあったら連絡して”ってテレビ局のプロデューサーから渡されたの。それで電話したら覚えていて、“すぐに来なさい”と言われて助けてもらったのよ」その縁でモデル事務所に所属。2年後には松竹に入社し、女優としてブレイクを果たす。だが、22歳のときにスキャンダルが彼女を襲う。「母が妻子ある男性と心中未遂を起こしたの。連日ワイドショーや週刊誌で大騒ぎ。私が何かしたわけじゃないのに、決まっていた映画やCM、レコードなど、仕事はすべてキャンセル。1年間は復帰できなかった。人気絶頂のときに母に足を引っ張られたの」今風に言えば“毒母”に振り回された生田さん。それでも見捨てることはできなかったという。「モデルで稼げるようになった18歳から、母が亡くなる48歳まで、毎月仕送りを続けたわ。時には100万円単位で要求されたことも。それでも断れなかった。母を憎めたら、どんなに楽だったか……。でも、それができないのよ。もし、私が亡くなったときは、福岡にある母の眠るお墓に一緒に入りたい。それは夫にも約束してもらってるわ」そう語る生田さんの目は、とても温かく、そして美しかった。今ごろ天国で、大好きだった母とどんな話をしているのだろうか……。
2018年07月24日左上から時計回りに、阿川佐和子、夏木マリ、加藤茶、小林幸子、モト冬樹、奈美悦子、布施明、桃井かおり《今後はできることなら、互いの健康を気遣いつつ、足腰が丈夫なうちにできるだけたくさん好きなゴルフをし、おいしいものを『おいしいね』と言い合い、くだらないことに笑い合って、ときどき言い争いつつ、穏やかに老後を過ごしていければ幸いかと存じます》エッセイストの阿川佐和子が63歳でめでたく結婚し《ようやく結婚いたしました》とコメントを発表してひと月あまり。結婚をあきらめたかと思われていた彼女を世間は祝福したが、芸能界では熟年婚をする人も少なくない。歌手の布施明も65歳のときに、当時50歳の森川由加里と結婚。本誌の直撃取材に《彼女は、いまは欠かせない女性です》と語っている。「’07年から事実婚状態にあった夏木マリさんも64歳のとき、東日本大震災をきっかけに家族や夫婦の絆を改めて考え、2歳年上のパーカッショニスト・斎藤ノヴさんと結婚。“彼が先に出かけるときに、これで会えなくなるかもと思うから、必ず玄関まで送りにいく”と語っていました」(芸能レポーター)桃井かおりも64歳のときに55年来の幼なじみと結婚。「10年ほど前に再会してから交際し始めたそう。中学1年生のときにロンドン留学していた桃井さんは旦那さんと出会っていて、お互いの初恋の人だったそうです」(前出・芸能レポーター)ほかにも、奈美悦子は56歳、小林幸子は58歳、モト冬樹は59歳、加藤茶は68歳で結婚を果たしている。この“熟年結婚”ブーム、実は芸能界だけでなく世間でも広く起こっているのだ。■年金受給は大きなポイント東京・銀座の結婚相談所『ブライダルゼルム』のアドバイザー・立花えりこさんによれば、シニアの婚活意欲は年々、高まっているという。「平成5年にサービスを始めたときは、50代~60代向けの婚活パーティーは月に1回程度でした。人数もそれなりだったので、当時は50代と60代も合同で行っていましたね。しかし、ここ最近はあまりにも反響が大きく、現在では月に10回程度のパーティーを行っています。年齢での区分けも行い、多くの方にパーティーへご参加いただいております。中でも、60代の方が多い印象ですね」(立花さん、以下同)今月からは、『シングル』『ペット大好き』『結婚前提』『死別』などと、年齢以外にも細かいカテゴライズをし、目的別に出会えるようにしている。「パーティーだけでなく、お見合いのお手伝いもしておりますが、結婚相談所では2人に1人がご交際に至っていますね。シニアの方の婚活は3パターンあり、(1)すぐにでも入籍したい方、(2)交際を経て入籍したい方、(3)事実婚の関係を望む方がいらっしゃいますが、パーティーではそこまで深いお話を聞きにくいので、お見合いなさる方のほうがうまくいくことが多いのだと思います」中高年の結婚は、若いときの結婚と比べて育児や出産を念頭に置く人が少ないぶん、結婚のための“条件”も若年層とは異なるようだ。「現実的な問題ですが、年金をちゃんと受給できるかどうかというのは大きなポイントですね。また、子育てなどがないぶん、2人の関係性が濃厚になりますから“我慢したくない”という感情は強い気がします。いっしょにいて、ラクに過ごせる相手を探している方は多いです」■山本由美子さんが指摘する「若い時の結婚と違うこと」実際に故・山本文郎アナウンサーが73歳のとき、43歳で熟年婚をした山本由美子さんに話を伺うと、立花さんが指摘したような結婚生活が見えてきた。「仕事も二人三脚でやっていましたから、24時間ベッタリに近かったですね。どこへ行くにもいっしょだったんです。彼が同級生と食事に行くときでさえ、ついていってましたから(笑)。ずっといっしょにいられたのも、お互いに年をとって、時間的にも精神的にも余裕があったからだと思います」(由美子さん、以下同)由美子さんは20代のころに1度結婚しているが、そのときは前夫もまだ若く、許せないことも多かったという。「子どもも小さかったので、家事や育児で忙しかったこともあり、余裕がなかったんですね。お互いにイヤな部分だけつっつき合うような状態になることもあって。気がついてもらえないことがあると、“うちのダンナって言わなきゃわかんないんだから!”と怒っていた気がします」手伝ってくれないと腹が立つし、手伝ってくれても腹が立った。初めての結婚生活で余裕がなく、どんなことも妥協できなかったからだ。「“どうしてこんなたたみ方をするのかしら”“子どもを今お風呂に入れてほしいのに”とか、求めることも多かったですし、そういうふうに考える自分のこともイヤでした。山本との生活では、お互いに何をやってもらってもうれしかった。こう考えることができるようになったのも経験のおかげ。お互い“この時間に私はご飯を作ろう”とか“きっとこういう手伝いをしてほしいだろうな”などの空気を読む余裕があったんです」“しとなった”ふたりにはまったりとした時間が流れるが、若年層の夫婦よりも“最期”が近くに見えている。由美子さんも、「熟年婚=いかに最期を考えるか」だと当時を振り返る。■日常会話で“死”の話「婚姻関係でなくては有事のときに病院での面会に立ち会えないのが日本です。結婚するときは、最期までいっしょにいるという覚悟がいりますね。私たちはしっかりした話し合いをしたのではなく、ふだんの会話の中でそういう話がありました。例えば、スケジュールの都合以外で仕事を断らない人でしたが、お葬式の司会だけは、“自分は葬式顔ではないから”と断っていたんです。“あなたは笑顔のない場所が嫌いだから、もしもの日が来たら、お葬式ではなくて引退式をしてあげる。そのかわり生涯現役で仕事をしたご褒美だから、身体を大切にね!”と話しかけたりとか」どうやって死んでいくか。そんな議題が日常会話の中でサラリと語られるのだ。「どちらかが寝たきりになるかもしれませんし、身体に何かあるかもしれない、介護が必要になるかもしれない、死に水を取ることになるかもしれない……。そういったリスクは若い人よりも高いので、結婚するためにはそれなりの“覚悟”が必要になりますよね。若い人同士だったら“一生いっしょにいようね”というところが、“最期までいっしょにいてね”“看取ってね”という話にもなります」籍を入れてからは刻一刻と別離へのカウントダウンが始まるということだが、そんななかでも「つまらない日なんて、1日もなかった」と由美子さんは胸を張る。「いっしょに過ごせる時間が少ないからこそ、その日々を楽しく過ごしたいですよね。健康を保ってもらえるように食事に気を遣ったり、お互いに“この世でスーツがいちばん似合うよね”“由美子の作った料理が世界一だよ”って口に出したり。そんな幸せな日々を最期までいっしょに過ごせた私は、とっても幸せ者だと思います」“おしとね婚”とは、覚悟のうえに成り立つ最高の幸せなのかもしれない──。
2017年06月30日鈴木亮平主演で西郷隆盛を描く来年の大河ドラマ「西郷どん」。瑛太、黒木華、北川景子、高梨臨ら豪華俳優陣に加え、青木崇高、渡辺謙ら新たな出演者が発表。語りを市原悦子が務めることがわかった。西郷吉之助(隆盛)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族はあきれかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。盟友・大久保一蔵(利通)との深い友情や反目。生涯の師・島津斉彬との出会い。篤姫との淡い恋。3度の結婚、2度の島流し…波乱の生涯のなかで、唯一無二の揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げていく。この度、新たな出演者が発表。島津斉興と由羅の子で、異母兄・斉彬の死により薩摩藩の最高権力者となるが、斉彬に心酔し自らを田舎者扱いする西郷を疎み、遠島に処すなど対立を深める“西郷生涯の敵”・島津久光役に、これまで大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」にも出演した青木さん。「島津久光という人物については様々なエピソードがありますが、私にはどれもがとても人間らしく愛おしく感じます。少しでも深くその人生を生きられれば幸せです」と思いを寄せた。島津家第28代当主にして、聡明で卓越した知識を持ち、壮大な政治哲学で時代を牽引したカリスマ・島津斉彬役に、名優・渡辺さん。大河ドラマ「独眼竜政宗」で主演を務めたこともある渡辺さんは「俳優としての基礎を育てて頂いた『大河ドラマ』に恩返しさせて貰う機会を頂きました。鹿児島で絶大な人気を持つ斉彬公ですが、彼の苦悩、無念、希望、勇気、様々な思いを感じながら、生きていこうと思っております」と意気込みをコメント。西郷生涯の師であり、その遺志を抱き続ける“偉大なる父”を如何に演じるか期待だ。そのほか斉彬の側室・喜久役に、戸田菜穂。「この度、林真理子さん、中園ミホさんのお作りになる『西郷どん』の世界の一員になることが決まり、ヤッター!と、興奮しています。島津斉彬の妻喜久役、クランクインが待ち遠しいです!」 と収録を心待ちにしているよう。斉彬の側近・山田為久役の徳井優も、「157cmの私はもともと『執事系』、尽くすの大好き。今回、尽くしがいのある(身も心も)ビッグな殿と西郷どんに翻弄までされる小さな山田。…シンクロの妙!」と出演の喜びを語った。そして、本作の語りには、「まんが日本昔ばなし」では何役も演じ分け、独特の「語り」が国民的に愛される市原さんを起用。「素敵な台本ありがとうございます。ナレーションを担当する者としては本が第一です。最後の決めゼリフが良いですね。チェスト。わくわくします。喋り方に工夫しなくちゃ」と話し、放送への期待を高まらせた。2018(平成30)年大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日より放送予定。(全50回)(text:cinemacafe.net)
2017年06月27日その昔「クレオパトラ」を演じた女優のエリザベス・テーラーさんは、8度の結婚歴があることでも有名でした。さすがに日本では、8度も結婚したという女性はなかなか見当たりませんが、3回くらいであれば著名人の中にもたくさんいますよね。例えば歌手や女優として妖艶さで人気を集めた五月みどりさん、アーティスティックなマタニティヌードでも話題をさらった歌手のhitomiさん、19歳で初婚・24歳で再婚・56歳で再々婚となった女優の奈美悦子さん、初婚はIT社長・再婚は普通の会社員・再々婚の相手は若手俳優という女優、奥菜恵さんなどです。■再婚・再々婚する人には共通点がある?いずれも個性派で行動力があり、世評など気にしなそうな自立型の女性たち。一見、何度も結婚するということは「家庭的な女性」なのかと思いがちですが、彼女たちはそうとも限らず若くして自立し、好きになったら情熱的で一途、周囲からの反応などは気に掛けない…そんなようにも思えます。ここに、言うなれば「結婚力が強い」女性たちの秘密が隠れていそうです。というわけで、占いサイト『前世からの約束』の監修者である占い師・波木星龍先生に占星術の観点で分析していただきました!■◯◯があると何度でも結婚できる果たして何度も結婚する女性たちのホロスコープに特徴はあるのでしょうか。多数の「多婚型の女性」ホロスコープ(天宮図)を調べてみると、いくつかの共通性が浮かび上がってきました。まず言えるのは「出逢いと別れ」に深く関わる金星と天王星、及び火星と天王星のアスペクト(天宮上における惑星同士の"角度")が存在することです。金星と天王星のアスペクトは別居やすれ違いを生じやすく、さらに「電撃的な出逢いや別れ」に関与しやすいのです。これに加えて、金星が冥王星ともアスペクトしていると「再婚型」と言えるでしょう。火星と天王星のアスペクトは性衝動の強さを表し、性に対して奔放な傾向が見受けられます。男女間だけでなく、あらゆることに対してスリルを好むのも特徴。もう一つ「結婚」と結びつきやすいのは、金星と火星のアスペクトです。女性の象徴星である金星と、男性の象徴星である火星が天宮上で結びつくのは「男女の縁や出逢いが多い」ことを表し、恋愛に情熱的であることも暗示しています。このような条件を備えている女性は、何度でも結婚できるのです。実際に著名人の方のホロスコープを見ながらご説明しましょう。■3度の結婚だけでなく、7人の母親でもある人生堀ちえみさん…月のアスペクトが多く絶大な包容力を見せるまずはコメンテーターとしての評価も高い女優・堀ちえみさんのホロスコープから。22歳、33歳、44歳と3度の結婚を経て、7人の母親ともなりました。金星と冥王星・天王星は180度で対立し、どうしても一度の結婚では済まないといった形です。火星のアスペクトは金星に対し135度、天王星に対し36度、共に「マイナーアスペクト」で、情熱と衝動性を授けます。月が多数の惑星とアスペクトを持ち、母性愛の強さと豊かな包容力を表しています。■永遠のアイドルは、何度でも恋愛・結婚を生きる松田聖子さん…いつも“ビビッと婚”で愛を掴んできた続いて永遠のアイドルとして輝きを失わない松田聖子さんのホロスコープです。23歳、36歳、50歳と、3度の結婚をし、それ以外の恋愛でも注目を集めてきました。彼女の場合、金星と天王星は150度の位置で、冥王星とのアスペクトはありませんが、海王星とは135度のアスペクトを作っています。彼女にとって「結婚」は契約ごと、本当の愛は「恋愛」にあるのかもしれません。火星は天王星と180度の角度をつくっており、奔放で性衝動が顕著な形です。火星と金星の30度のアスペクトもあり、条件が揃っていると言えます。■自らも「衝動的な愛」に翻弄された2度の結婚高畑淳子さん…愛の実体験が迫力の演技を生み出す次は女優の高畑淳子さんのホロスコープです。彼女は24歳、31歳と、2度の結婚・離婚を経験しています。金星は天王星と120度の位置。仲間内の相手と恋愛しやすいタイプですが、金星は冥王星と正確に90度を形作っており、これが示すものには再婚しやすいだけでなく不倫などのトラブルに巻き込まれやすいといった面も…。火星は天王星と180度のアスペクトなので奔放で衝動が強く、海王星とは90度で、松田聖子さんとも似ています。金星とは60度の位置。こちらも何度も結婚する条件に合っているのです。■まだ一度しか結婚・離婚していませんが…沢尻エリカさん…今後、再婚・離婚する可能性を秘めている最後は、一時期バッシングされながらも見事復活した女優の沢尻エリカさん。彼女はまだ一度離婚しただけですが…沢尻さんのホロスコープを見ると金星と天王星が135度、金星と冥王星は正確に180度の角度をつくって位置しています。これはつまり「突然の出逢いと別れ」が生じやすいタイプで、明らかに「再婚型」。火星は天王星とのアスペクトを持っていないので、性衝動は強くありません。ただ火星は金星と120度のアスペクトなので情熱家で、男女の出逢いが生じやすいでしょう。また火星と海王星が0度の位置なので、官能的なSEXを好む側面も考えられます。というわけで沢尻エリカさんも、今後再婚される可能性が高そうですね。もちろん、たった一人の相手と添い遂げることはとても素敵です。ですが、こんな風に何度でも結婚できるパワーがある女性というのも、なんだか羨ましい話。自分のホロスコープも見てみたいという方、自分の恋愛や結婚について詳しく占ってみたい方は、波木星龍先生監修の占いサイト『前世からの約束』をぜひご覧ください。本格的な占星術を楽しんでいただけます。~古今東西のあらゆる占いに精通し、確かな実績と実力を持つ本格占い師~波木星龍(なみきせいりゅう)鑑定暦30年以上、延べ5万人以上の鑑定実績をもつ本格占い師。古今東西のあらゆる占術に精通している。対面鑑定のほかに「正統占い教室」という占い教室を主宰し、数多くの有名占い師を生み出している。『占星学秘密教本』(魔女の家BOOKS)、『江戸JAPAN極秘手相術』、『神占開運暦』、『この占いがすごい!―神聖開運占術大全〈2017年版〉』(八幡書店)など著書・監修書籍も多数。『この占いがすごい!―神聖開運占術大全〈2017年版〉』★鑑定所「波木星龍」波木星龍による本格鑑定を受けられる鑑定所です。あなたの悩める「人生&運命」と真摯に向き合い、各種の占術を通じ“最良の選択肢"をアドバイスいたします。住所:札幌市中央区南1条東7丁目2-2 ラピスアクアシティー大通1205※札幌地下鉄東西線「バスセンター前」駅10番出口から徒歩3分。▼鑑定のご予約はこちら電話:011-231-3344メール:namiki.s@jcom.home.ne.jp
2016年12月14日石原さとみ主演、共演に菅田将暉、本田翼らを迎え、宮木あや子の小説「校閲ガール」シリーズをドラマ化した「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の最終話が12月7日(水)今夜放送される。原稿を深く読み込み、間違いや矛盾、疑問点を指摘する、出版物の内容の正確さを支える重要な役割ながら編集などの影に隠れた“地味”な存在である「校閲」。本作で石原さんが演じている主人公の河野悦子はオシャレ大好きな28歳。憧れのファッション誌「Lassy」の編集になるために景凡社の入社試験を受け続け、ついに採用の通知をもらうも配属されたのは校閲部。当初は落ち込んだ悦子だったが「校閲で認められれば編集部に異動できるかも」と言われ、校閲の仕事に全力投球するというのが本作の物語。悦子が恋に落ちる大学生ながら覆面作家・是永是之で「Lassy」モデルでもある折原幸人を菅田さんが、悦子の高校の後輩で「Lassy」編集者の森尾登代子を本田さんがそれぞれ演じるほか、森尾に好意を抱く文芸編集部の売れっ子編集者・貝塚八郎には青木崇高。校閲部の部長・茸原渚音には岸谷五朗。悦子の同僚となる校閲部員には和田正人、江口のりこ、松川尚瑠輝ら。さらに足立梨花、芳本美代子、ミスターちん、鹿賀丈史(特別出演)も出演。1話で早速、大物ミステリー作家・本郷大作の校閲を任され“暴走”しながらも大作に気に入られた悦子は、その後2話で担当した人気ブロガーの書籍では大失敗をしながらも持ち前のバイタリティで挽回。その後も人気女優・杉本あすかの自叙伝を校閲した際にはパパラッチと“バトル”を繰り広げるなど、“校閲”の仕事を範疇を超えて大活躍。そんな悦子だが前回の放送ではついに「Lassy」の校閲を担当することに。はりきりすぎて内容に口出ししたうえに大きなミスを犯して副編集長の怒りをかったものの、“「Lassy」愛”が認められ、なんと今夜の最終回では憧れの「Lassy」編集に異動できるチャンスが訪れる。「Lassy」編集長の亀井(芳本美代子)に巻頭特集の企画書を書いてプレゼンするように言われた悦子。一方、悦子は貝塚から本郷(鹿賀さん)の盗作を訴える告発文が送り付けられたと知らされる。“直木龍之介”と名乗るWEB小説家が1ヵ月前に発表した作品と、発売されたばかりの本郷の最新作が酷似しているというのだ。本郷は連絡がつかない状態で真偽を確かめることができないため、貝塚は本郷の最新作と直木の作品を細かく検証すべく校閲部に2つの作品の事実確認を依頼。悦子たち校閲部と幸人は協力して、本郷の盗作疑惑を晴らそうとするが、そんななか校閲部に何者かが侵入する…というのが最終話のストーリー。大きなチャンスを手に入れた一方で、幸人の父である本郷にピンチが訪れる…悦子の活躍を最後までお見逃しなく。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」最終話は12月7日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年12月07日石原さとみ主演、菅田将暉、本田翼らの共演で宮木あや子の小説「校閲ガール」シリーズを連続ドラマ化した「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の第8話が11月23日(水)今夜オンエアされる。出版物を影で支える“地味”だが“スゴイ”存在「校閲」にスポットをあてた本作。石原さん演じる主人公の河野悦子(こうのえつこ)がファッション誌「Lassy」の編集者を志望して、ついに憧れの景凡社に入社したものの配属先は「Lassy」編集部ではなく校閲部。その地味な仕事ぶりに当初は落ち込む悦子だが、徹底的に「校閲の仕事で認められれば憧れのファッション誌の編集ができるかも」と校閲の仕事に打ち込んでいく。悦子の“全力”さは時に暴走しすぎて、毎度様々な騒動を巻き起こすものの、そんな悦子を周囲も次第に認めていく…という物語。そんな悦子があるきっかけから一目惚れするのが菅田さんが演じている、若くして作家デビューし、今は作家と大学生、そして「Lassy」の男性モデルとしても活躍をはじめた折原幸人。悦子に「大好きだよ」と“告白”した幸人だが、前回の放送では、第1話で悦子が校閲を担当した大物ミステリー作家、本郷大作の息子であることが判明。大作からも「幸人をよろしく」と恋人の“お墨付き”をもらった悦子。2人の今後の進展が気になるところ。一方、本田さん演じる「Lassy」編集者の森尾登代子の部屋に居候していた幸人だが、前回のラストで幸人がついに森尾の部屋を去り、悦子と幸人と森尾の“三角関係”にも一つの区切りが。森尾については青木崇高演じる文芸編集部の編集者、貝塚八郎との関係も注目ポイント。ラストに向けて登場人物たちの恋愛模様にも注目していきたい。そして今夜の第8話で悦子が担当するのは恋愛小説家・桜川葵(伊藤かずえ)の小説の校閲。なんと葵は校閲部の部長、茸原(岸谷五朗)と過去に意外な関係があった。葵は中途半端な仕事を嫌う厳しい作家で、いつも以上に全力で仕事をしてほしいと茸原(岸谷五朗)から言われた悦子は、仕事にも恋愛にも情熱的な葵に負けじと全力で葵の小説を校閲。葵も悦子に指摘されたことを取り入れ、再校で大幅に内容を変える。また最初から校閲し直さなければならなくなる悦子だが、めげずに取り組んだことで次第に2人は意気投合する…というのが今回のストーリー。今回もバラエティに富んだファッションに身を包んで河野悦子が全力で突っ走る。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」第8話は11月23日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年11月23日女優の石原さとみが、日本テレビ系主演ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(毎週水曜22:00~23:00)で見せるファッションチェック動画が9日、公開された。このドラマは、ファッション編集者を目指して出版社に入社したものの、地味な「校閲部」に配属された石原演じる河野悦子が、校閲の仕事を超えて大暴れしていく姿を描くもの。悦子は劇中でド派手なファッションを着こなしており、、ドラマ本編の場面転換の際に、悦子の全身写真が紹介される「ファッションチェック」のコーナーがある。今回公開された動画は、この「ファッションチェック」で紹介された39の衣装と、第5話までの名場面で構成された「悦子のファッションチェックSPムービー」。日テレオンデマンドや、YouTubeの日テレChannelで視聴できる。
2016年11月09日「お客様のためになりたい」を貫き、スマホアプリのスタートアップ企業で働く神嵜奈美さん。「ユーザーファースト」を掲げる同社で、カスタマーサポートのグループマネージャーとして日々切磋琢磨している。キャリアと共に、カスタマーサポートに対する持論も教えてもらった。広告代理店へ就職するも、接客の楽しさを再び学生時代から、携帯キャリアショップでアルバイトしていた神嵜さん。卒業後に広告代理店へ社員として就職するも、接客業の楽しさが忘れられず1年ほどで退社し、再度携帯ショップの派遣社員となった。「対面でお話をして『ありがとう』と言われたり、その気持ちを感じられたりすることがとても楽しかったんです」(神嵜さん)携帯ショップで接客をしながら3年ほど働いたが、妊娠を機に退社することになる。「いま思えば、育休が取れるように正社員として働いていればよかったと思います。派遣社員だったので辞めるしかなく、復帰したいと思っても再度就職活動をしなくてはならなかったので......」(神嵜さん)3歳違いの子供ふたりを授かり、第二子が1歳半になったころ、自宅から近い職場を探す。入ったのは、化粧品会社の「お客様相談室」。やはり、顧客と向き合う仕事が性に合っている。化粧品メーカーから、CtoCのアプリ会社へ新しい会社では、顧客から集まったメールアンケートに対応する業務を担当した。まずはアルバイトを2年、その後正社員になり、電話担当も対応するように。「その後マネージャーになり、9名くらいのメンバーをマネジメントする立場になりました。お客様は比較的年齢層が高く、クレームがあるとお詫びにご自宅までお伺いすることも。部下の代わりに謝るのも日常茶飯事です」(神嵜さん)それでも、顧客に不満が募ることはなかった。むしろ「カスタマーサービスをもっと極めたい」「同じ業界のほかの会社も見てみたい」という思いがふつふつとわき上がる。「スタッフは年齢層が高めで、新しいツールを取り入れる際の抵抗が強かった。スキルアップするためにもっと幅を広げるなら、違う場所もあるのではないかと思い始めました」(神嵜さん)そこで出逢ったのが、フリマアプリ「フリル(FRIL)」の企画・開発・運営をする会社Fablic。これまでとは違うCtoCビジネスに加えて、「ユーザーファースト」を掲げているカスタマーサポートに強く惹かれた。たどり着くべくして、たどり着いた仕事Fablicのカスタマーサポートは、メールが中心。さらには2チームのマネジメントを担当していることもあり、本来やりたかった接客業務に直接関わることは少なくなっている。「マネジメント業務も、お客様がよくなるようにサポートしていることに変わりありません。スタッフが改善すれば、お客様もより満足できます。また、スタッフが働きやすい環境で、やる気を持ってくれるよう、サポートするのが喜びになっています」(神嵜さん)根っから、人をサポートするのが好き。わざわざ「天職」という言葉は使わないものの、いまの仕事に迷いはみじんも感じられない。「失敗したり『ああ言えば良かった』と思ったりすることはたくさん。お客様と一緒に悲しんだり悔しくなったりと、感情も揺れ動きます。ただ、引きずらないのが取り柄で、5分くらいで復活します(笑)。いまの仕事にすごく満足しているし、たどり着くべくして、たどり着いたんだと思っています」(神嵜さん)「お客様の想定を越えるサポートをしたい」と言う神嵜さんだが、ともすると「サービス過多」になる心配はないのだろうか?「誰に対しても"うやうやしく"接するのが正解ではありません。お客様の年齢や属性などを理解して、相手によって適切な対応に変えることで、満足度が高まると思っています。そこでは、過剰なサービスは必要ないと考えています」(神嵜さん)慎重に言葉を選びながらも自らの確固とした哲学を話し、ぶれない強さを感じさせる。これからも、神嵜さんは毎日の「ありがとう」を糧に、感動を与えるようなカスタマーサービスを提供していく。神嵜奈美株式会社カスタマーサポートグループマネージャー携帯キャリアショップ、広告業界で勤務後、出産を機に退職。2人目出産後、化粧品メーカーのお客様相談室に勤務。アルバイトから正社員、マネージャーと顧客対応を学ぶ。2016年4月に株式会社Fablicに入社。現在、フリマアプリ「フリル」のカスタマーサポートグループマネージャーを勤める。[株式会社Fablic]
2016年11月01日出版物を影で支える“地味”だが“スゴイ”存在「校閲」にスポットをあて石原さとみ主演、菅田将暉、本田翼らの共演で描くドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の第4話が10月26日(水)今夜放送となる。書籍など出版物の原稿を深く読み込み間違いや矛盾、疑問点を指摘するのが「校閲」の仕事。本作では出版物の内容の正確さを支える重要な役割を担っている校閲をテーマに、ファッション編集者に憧れ出版社に入社したものの校閲部に配属されてしまった主人公の奮闘ぶりを描いている。主人公の河野悦子(こうのえつこ)はオシャレが大好きな28歳。ファッション誌「Lassy」の編集者を志望し、何度も応募の末ついに憧れの景凡社に採用されたものの、配属先は「Lassy」編集部ではなく地味な校閲部。当初は落ち込んだ悦子だったが「校閲の仕事で認められれば憧れのファッション誌の編集ができるかも」と、校閲の仕事に全力投球。そんな名前まで“こうえつ”の主人公、悦子を石原さんが演じるほか、大学生ながら実は有名作家・是永是之、さらに「Lassy」モデル候補生でもある折原幸人を菅田さん。悦子の高校の後輩で「Lassy」編集者の森尾登代子を本田さんがそれぞれ演じている。悦子は幸人に一目惚れ、前回の放送では幸人が悦子を誘って卓球に行くまでに距離感が近づいたが、一方で幸人は森尾の家に居候中、いつ関係が深まってもおかしくない距離にいる。さらに前回のラスト、幸人に「俺の本、面白かったですか?」と聞かれた悦子は「つまんなかった」と正直な感想を答える。この発言が2人の関係にどんな影響を及ぼすのか。3人の“三角関係”にも注目だ。そして今夜の第4話で悦子は幸人と2人きりで食事に行くことに。一方、森尾は幸人に「Lassy」専属モデルに選ばれるために、是永是之であることを公表した方がいいと勧めるが幸人は承諾しない。そんななか悦子は人気女優・杉本あすかの自叙伝の校閲を担当する。自叙伝の内容を確かめるため悦子は彼女が幼少期を過ごした町へ行くが、そこであすかの姿を隠し撮りしようとするゴシップ誌の記者・山ノ内を発見。その後あすかに隠し子がいるというスクープ記事が発表される。その記事は山ノ内が書いたもので、スキャンダルの余波で自叙伝も出版中止の危機に。あすかが釈明会見を開くと聞いた悦子は思いもよらない行動に出る…というストーリー。ネットでは放送当初から悦子のファッションにも注目が集まっており、1回の放送だけでも何度も衣装がチェンジすることに「お洒落すぎる」「着こなしてる石原さとみちゃんスゴイ」「ファッション見るのも1つの楽しみになってる」など絶賛の声が上がっている。悦子のファッションにもご注目。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」第4話は10月26日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年10月26日石原さとみが主演、共演に菅田将暉、本田翼らを迎え、地味だが出版物作りに欠かせない“校閲”の仕事をテーマしたドラマ「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の第3話が10月19日(水)今夜オンエアされる。ファッション編集者志望で憧れの景凡社に採用されたものの、地味な校閲部に配属された石原さん演じる主人公の河野悦子。校閲とは、原稿を深く読み込み、間違いや矛盾、疑問点を指摘する文章の「内容」そのものをチェックする“校閲”は出版物作りで重要な役割を担っているが悦子の思い描いていたような仕事ではない。当初はショックを受ける悦子だったが「校閲の仕事で認められれば憧れのファッション誌の編集ができるかも」と持ち前のポジティブさを発揮。校閲の仕事に全力投球していく。悦子を取り巻く主な登場人物は、悦子が一目惚れする大学生ながら実は作家で悦子が憧れるファッション誌「Lassy」でモデルをすることになる折原幸人を菅田さんが、悦子の高校の後輩で「Lassy」の編集者をしている森尾登代子を本田さんがそれぞれ演じるほか、文芸編集部の売れっ子編集者で悦子とぶつかりながらも一緒に本を作っていく貝塚八郎に青木崇高。悦子の校閲者としての素質を見抜き採用した校閲部の部長・茸原渚音に岸谷五朗。また悦子と共に働く校閲部員、米岡光男に和田正人。藤岩りおんに江口のりこ。景凡社の受付嬢に足立梨花、曽田茉莉江。「Lassy」の副編集長に伊勢佳世。編集長に芳本美代子。悦子が住んでいるおでん屋の常連客にミスターちん、長江英和、店長松本とバラエティに富んだメンバーが出演する。また1話では大物ミステリー作家、本郷大作役で鹿賀丈史が登場。2話ではブロガー本を出版する主婦・亜季役でともさかりえが登場。悦子が校閲を担当する本の作家役で出演するキャストにも注目だ。前回放送の2話ではともさかさん演じる亜季が執筆する“節約術”をまとめた本に対し、校閲の立場を超えてアイデア出し、感謝されるも浮かれすぎて表紙で誤植をするというミスを犯してしまった悦子だが、校閲部の同僚たちのフォローで無事本は出版。次第に校閲という仕事に対する意識が変わっていく。そして1話で出会い一目惚れした菅田さん演じる折原幸人とも再会。幸人が景凡社のファッションイベントにモデルとして出演すると聞いて自らと接点があると知る。2人の関係もいよいよ動き出しそうだ。今夜放送の3話で悦子は幸人とファッションショーで再会。さらに幸人が作家・是永是之だと知り驚くことに。そして悦子は米岡が担当していた人気作家・四条真理恵の小説の校閲を任されることになる。四条の大ファンで感情移入し過ぎる米岡がミスすることを懸念し茸原が担当を悦子に替えたのだった。その後悦子は四条から、自分で気付かなかった作品の中の矛盾を指摘したことを感謝されるが、その矛盾を指摘したのは悦子ではなかった。悦子の知らない間に誰かが四条のゲラに矛盾を指摘した付箋を貼ったのだった。米岡の仕業ではないかと考える悦子だが彼に聞いても、身に覚えがないという。そんな中米岡と一緒に四条のトークイベントに出席した悦子は、なぜか藤岩と出くわす…。「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」第3話は10月19日(水)今夜22時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2016年10月19日俳優の渡辺謙が主演を務める山田太一脚本のドラマスペシャル『五年目のひとり』(テレビ朝日系、11月19日21:00~23:06)に市原悦子が出演し、渡辺と初共演を果たすことが19日、明らかになった。このドラマは、東日本大震災から5年が経過した東京のとある町を舞台に、渡辺演じる孤独な中年男・木崎秀次と、中学生・松永亜美の不思議な交流を通じて、震災のその後と再生を描くもの。今回、山田の強い希望を受けて出演する市原は、秀次と同郷で長い知り合いという花宮京子役を演じる。市原は、初共演の渡辺について「渡辺謙さんはよく気のついてくださる、やさしい方。俳優としてさまざまな"場"を知っている分、視野が広くて、それがとても頼りになりました」と印象を語る。一方の渡辺は、市原を「まさに"怪物"のような方ですね!」と表現。「こちらの予想をいとも軽々と超えてくるような、すばらしいお芝居をされるんです」とその理由を語り、「山田太一先生から託された際どいセリフも嫌味なく乗り越え、人間として強く投げかけてくださるところに、懐の深さを感じました」と絶賛している。秀次と交流する中学生役を演じるのは、蒔田彩珠。蒔田は渡辺について「もう存在が大きすぎますし、セリフを間違えたりしたら怒られてしまうのではないかとなんて、勝手に思っていたんです」というが、「実際は、私がミスしたら、ギャグのアドリブで返してくださるような面白い方」と、現場のムードをつくる座長ぶりを実感したそうだ。このほか、高橋克実、柳葉敏郎、木村多江、板谷由夏、山田優、関西ジャニーズJr.の西畑大吾らの出演も決定。秀次をアルバイトに迎え入れるパン屋の店主役を演じる高橋は、山田太一ドラマ初出演で「自分が山田作品に出演できるとは思ってもいなかったので感激しました!」と喜びを語っている。
2016年10月19日お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志が12日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)に生出演。バイきんぐ・小峠英二が、セクシー女優に転身した元恋人・坂口杏里にエールを送ったことについて、「いい男」「抱かれたくなった」などと発言した。小峠は、5日に放送されたTBS系バラエティ番組『リンカーン芸人大運動会2016』で、坂口へのコメントを求められ、「デビューしたからには、トップ取っていただきたいなと思いますよ!」と真剣な表情で思いを告白。さらに、「一度愛した女として、全力で応援しますよ! 頑張ってください!」とエールを送っていた。その現場にいた田中は、「運動場の朝礼台の上に小峠が乗って叫んで、めっちゃかっこよかったです。輝いて見えました」と絶賛。「すげーいい男。抱かれたくなりました」とまで発言し、笑いを誘った。おぎやはぎの矢作兼も「小峠優しいね」と同調し、「すごいよな、自分の元カノがそっち(AVの世界)行って、『トップになってほしい』って言えるって」とコメント。奈美悦子も、「いい男だね。ただのブサイクだと思ったら、いい人だね」と毒舌を混ぜながら褒めていた。
2016年10月12日ジュエリー作家の薗部悦子によるマリッジリングコレクションが9月17日から10月16日まで、キギ(KIGI)とブルーストラクト(bluestract)と丸滋製陶が共同で手掛けるショップ・アワー フェイバリット ショップ(OUR FAVOURITE SHOP)にて発売される。同ショップでは、マリッジリングコレクションの販売に合わせて、キギの渡邉良重のイラストを使った「OFSオリジナルジュエリーボックス」も制作。デザインはすべて一点ものとなっており、二人にとっての大切な時間を永遠にしまっておけるような夢が溢れるボックスに仕上げられた。これを記念してOFS Galleryでは、ブライダルフェアを開催。会期中は、オートクチュールの造花技術を用いたSOIE:LABOによる布花のヘッドドレスやアクセサリーの受注を行う他、l’ombre et la lumiereのクラシックでモダンな新作ウエディングドレスも紹介される予定だ。また、9月17日の17時からは薗部悦子によるトークショーを実施。10月1日には「布でつくる花のコサージュ・ワークショップ」と題し、染色されたコットンの布を使って、渡邉良重が描いたスミレの花をイメージしたコサージュを作るワークショップが行われる。
2016年09月06日【ママからのご相談】小6、中2の2児の母です。来年、上の子が高校受験、そしてもうすぐ下の子が小学校卒業です。心配なこと、やらなくちゃいけないことがいろいろあり、ここ数か月われながらストレスが溜まっている気がしていたのですが、 急に肌の劣化が目立つようになりました。それから、全く無かった白髪が生え際にチラホラと……。年齢相応といえばそうなのかもしれませんが、このまま手をこまねいてオバサン化するのも悔しくて。忙しくても、何か肌や髪の老化に打つ手はありますか?●A. 年齢にあらがう基本は内側ケア。コラーゲンの前に『ビオチン』を意識して。こんにちは!ご相談者様と同じ40代のライター・月極姫です。やるべきことがたくさん重なって気ぜわしくしていると、ついつい自分自身のケアが後回しになりますよね。特にお子さんの進級時期は、多くの親御さんが精神的にも落ち着かず、どうしてもストレスフルになります。肌や髪の劣化というと、多くの人が「コラーゲンが不足しているのかな?」と思いがちかもしれません。実はコラーゲン以上に、肌・髪の美容に深く関わる栄養素が最近特に注目されています。それは、古い呼称では『ビタミンH』と呼ばれていたもので、人間の腸内で生成される『ビオチン 』という物質です。ビオチンには血流を改善して皮膚を強くする働きや、抜け毛や白髪を予防して強い髪質を保つ働きがあります。多くの食品に含まれ人間の腸内で生成されるため、本来は不足しにくいビタミンなのですが、現代人の生活環境はこのビオチンが不足しやすい状態にあり、アトピー性皮膚炎 や掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう) といった皮膚疾患などもビオチン不足が要因とされています。本来私たちが自力で生成できるはずのビオチンが、どうして不足してしまうのでしょうか?●ストレスと○○の食べ過ぎで激減!! ビオチン不足になりやすい意外な落とし穴ビオチン不足に陥りやすい原因のひとつとして“卵の食べ過ぎ”があります。後に述べますが、卵は本来豊富なビオチンを含む食材のひとつです。しかし、ビオチンを含んでいるのは卵黄の部分であり、卵白には逆にビオチンの吸収を阻害してしまう『アビジン 』という物質が含まれているのです。つまり、厳密には卵白を取り除けばビオチン不足に陥る心配はご無用ということになりますが、実際の調理場面で卵白除去を徹底するのは難しいですし、卵白には他にも重要な栄養素がたくさん含まれています。『全国鶏卵消費促進協議会』という団体でも、1日2個の卵摂取を奨励しています。1日当たりの総カロリーなどを考慮しても、健康な人であれば1日3個までが上限といわれていますので、参考にしてみてくださいね。また、強い精神的ストレスを受け続ける状態も、ビオチン不足の引き金になります。腸は胃と同様、ストレスによる機能低下を起こしやすい器官 です。慢性的なストレスや便秘で腸内環境が悪化するとビオチンの生成が滞り、ちょうど今のご相談者様のような「ストレスで老けたような気がする」という状態になりやすいのです。ストレスを溜め込まないこと、腸内環境を維持するために善玉菌を活性化させ、悪玉菌の発生を抑える心がけが必要です。加えて、あまりに長期間にわたって抗生物質を服用することによりビオチン欠乏症になるケースもあります。抗生物質を服用しなければならない際は、特に体調の変化に気を配り、主治医に相談しながら服用しましょう。●こんなにある!?ビオチン不足による怖い症状ビオチンが不足すると、次のような症状が出ることがあります。・白髪、脱毛・シミ、シワの増加・運動失調(神経の異常により思い通りに動けなくなる症状)・視神経異常、結膜炎など眼の異常・筋肉痛、倦怠感、疲労感・抑うつ状態・皮膚炎ビタミンの中では不足しにくく、目立たない存在であったことから近年まであまり知られていなかったビオチンですが、不足することによって日常生活に支障をきたすさまざまな症状が出現します。前述した掌蹠膿疱症という病気もあまり聞きなれない皮膚疾患ですが、最近では女優の奈美悦子さんがこの病気にかかり、入院治療の末ビオチンの摂取によって改善されたことが話題になりました。外見の劣化もさることながら、難病の原因にもなってしまうビオチン不足。なんとか防ぎたいものですね。●サプリメント&ビオチンレシピでビオチン不足を防ごう!試しに検索窓に“ビオチン”と打ち込んでみてください。実にたくさんのサプリメント商品がヒットします。健康やアンチエイジングに関心の高い人の多くがこうしたサプリメントを愛用しているようですが、本来ビオチンはさまざまな食材に含まれていて、腸内環境に問題がなければ自力で生成できるもの です。食材の中でも特に豊富にビオチンを含んでいるものを次に挙げます。・豚・牛レバー・大豆・卵・カキ・インゲン豆・玄米・ヨーグルト・牛乳・ホウレンソウ・トマト・玉ネギ筆者は毎日炊くご飯の中に玄米を混ぜていますが、最近は手軽に炊ける玄米も種類が豊富にあり、簡単に取れるのでおススメです。上記の食材を中心にパッとできるのが、“レバーと野菜の炒め物”“レバー&大豆&インゲン豆のカレー”といったところでしょうか。特にカレーはさまざまな食材を組み合わせてビオチンを摂取できる上に、いつものカレーと目先が変わっておいしく食べられるのでおススメです。年度の変わり目は、さまざまなイベントがあって女性にとっては人目が気になる時期でもあります。忙しい時期こそ、ご自分の外見・体調変化をよく観察し、ビオチン不足になっていないかチェックしてみてくださいね。【参考文献】・『タンパク質の事典』猪飼篤ほか・編集●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年02月25日今月は奈美悦子さん、杉本彩さん、梅宮アンナさんと、女優オーラ、美オーラ満載の方々とお仕事をさせていただき、浮き足立つ小泉。 ちょうどイベント会場が浅草だったので、休憩時間に遅いランチを探して歩いていたら、見えてきたのは「駒形どぜう」の看板。 おぉ!どじょう!浅草と言えば柳川鍋?行ってみましょ。と勢いで入店。あ、申し遅れました私、おひとり様です。扉をあけてみると、ご覧の通り、だだっ広いお座敷と、立派な神棚が見えます。あれ、テーブル無い!長板のみ!お客様はおじ様ばかり!でも、ものすごく良い雰囲気。「いらっしゃいませー!」「あの、まだランチやってます?ひとりって入れます?」「もちろんです、お座敷と地下にテーブルもございますが」 この内装を見てしまうと、リポート精神と言いましょうか、せっかく来たならこのお座敷で食べてみたいということで、お座敷をチョイス。そしてメニューは、どぜう鍋と柳川鍋。この時期はナマズ鍋までありました。 お店の方に伺うと、柳川鍋は、どじょうを背開きした状態で卵とじにしているので、見た目が良いと。でも、せっかくなら、そのままの状態で煮込むどぜう鍋が初めての人にはオススメであると。ならばいただきましょう、どぜう鍋。怖い・・・ヒゲ生えてる。でも炭火ってすごく良い。ネギが乗るとビジュアルの怖さが和らぎます。 いざ、実食! おきょー、鍋のどじょうがこっちを見てます!びっくりするほど柔らかい。あ、美味しい。ご飯にあうあう!日本酒かビールもいいね。ネギがしんなりして、割り下と絡んで、どじょうの柔らかさが相まって・・・あぁ、幸せ。 と、心の中で独り言が止まりません。 そして続いてはどじょう汁。お味噌が濃いのね。ひょー。尻尾でましたけどー。これまた、ご飯がすすむすすむ。山椒を効かせるのが実にオトナ。立て続けに独り言。ここで気がつきました。私、今、男性ホルモンの放出が半端ない。 案の定、おじ様方が帰りがけに私のところに近づいてきて、 「今ね、ずーっと見てたのあなたのこと。お嬢さんおひとりだからどうしたのかと思って」 どうしたのかなって思いました?寂しそうでしたか!私不思議な女性に見えてますか!ちょっとニヤニヤしたりしてたかしら。 やっぱりどじょうは、1人よりワイワイ食べた方が楽しいね。 ただ、ちょっと自分と向き合いたいオトナ女子の皆さん、一回やってみて! お座敷に正座して、どじょうと向き合い、どじょうと自分と語り合う。 自分のオジさん度を見つめ、その反動で、改めて恋について考えることができます。 そして、味は間違いなく美味しいです!浅草に来たら、是非~。最後に冒頭の美オーラ満載のお三方が実践していた美テクを1つ徹底していたのは「食に対する意識」です。油にまで気を使っていらっしゃいました。 流行のファスティング(断食)はほとんどせずに、良い栄養素をしっかり取る。そのためにも食に対する正しい知識をしっかりとつけることが大切だと教えていただきました! ちなみにどじょうの栄養価はうなぎに匹敵するそう!食欲の無い時にもオススメですね。
2015年11月19日女優の市原悦子が、河瀨直美監督の映画『あん』(6月公開)で、主演の女優・樹木希林と初共演することが25日、明らかになった。原作は、作家、歌手、パーソナリティーとして幅広く活躍するドリアン助川氏の著書『あん』。初の劇場映画『萌の朱雀』(1997年)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を史上最年少で受賞し、『殯の森』(2007年)で同映画祭にグランプリを受賞した河瀨直美監督がメガホンを取り、主演は、2008年に紫綬褒章を受賞し、2013年には『わが母の記』(2012年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた、女優・樹木希林が務める。市原が演じるのは、元ハンセン病患者・徳江(樹木)が暮らす療養所内の喫茶店で働く"佳子"。徳江と佳子は親友であり、長い年月をともに療養所で過ごした間柄という設定だ。市原の映画出演は『バルトの楽園』(2006年)以来9年ぶりで、河瀨監督作は初出演となる。市原は、本作出演に至った経緯について、「河瀨監督が奈良から出て来られて、私の家の近くのホテルでお会いしました。その時、樹木さんから佳子役は市原でどうかとすすめられたとおっしゃっていました」と説明。樹木との共演を、「楽しかったです。お互いに50年以上役者の仕事をしてきたのにこれまで1度も御一緒しませんでした。希林さんは年を経たこと、またお体の具合も万全ではないことが、より魅力的にしているのかなと感じました。撮影を待つ間も楽しかったです」と振り返った。また、河瀨監督については「自然との共生について、監督は地に根を張っていらっしゃると感じました」という印象で、「優しく、竹のようにしなやかな女性の力が心強かったです」と人柄を絶賛。自身の役どころを、「とことん疎外されて生きてきた女性なのに、あの優しさはどこから来るのか考えました」と捉え、「あこがれる女性像です」と明かした。本作は、小さなどら焼き屋「どら春」を舞台に、一人の老女とその周りの人間模様を通じて「人生とは」と問いかける物語。永瀬正敏演じる「どら春」の雇われ店長・千太郎のもとに、求人募集を見た老女・徳江が現れる。彼女の作る粒あんがきっかけで店は繁盛するが、かつてハンセン病を患っていたことが近所で噂に。潔く店を去った徳江の足跡を、千太郎は徳江を慕っていた女子中学生・ワカナと共に追う。
2015年02月25日長渕悦子(志穂美悦子)が9月15日(土)に、東京・自由が丘にあるOFFICIAL CAFE「Rock On」で“フラワーアレンジメント・イベント”を開催する事が決定した。今年の3月と6月に開催し、好評を博したこのイベント。初心者・男性も大歓迎”のコンセプトで長渕悦子(志穂美悦子)の指導のもと、フラワーアレンジメントを体験できるとともに、ティータイムでの座談会や記念撮影会などのイベントも盛り込まれた充実の内容だ。そして今回、好評につき3回目の開催が決定した。今回はブーケを作成する。近頃ブーケは結婚式だけでなく、誕生日のプレゼントなど、気軽に贈られるようになったので、ぜひこの機会に作ってみては?男性の方も彼女、または奥様へのプレゼントにすれば喜んでもらえること間違いなしなので、男性の参加大歓迎とのことだ。今年5月には自身のフラワーアレンジメントの作品をまとめた『Flower Arrangement 写真集 INSPIRE Vol,2~あたって砕けろ~』を発売した長渕悦子(志穂美悦子)。3回目となる今回のイベントも大きな話題を集めそう。チケットぴあでは、本イベントのインターネット先行抽選プレリザーブを実施。O月O日(O)OO:OOまで受付。
2012年08月09日長渕悦子(志穂美悦子)が3月、東京・自由が丘にあるOFFICIAL CAFE「Rock On」で開催した“フラワーアレンジメント・イベント”の追加公演開催が決定した。今年3月に開催した“初心者・男性も大歓迎”のコンセプトはそのままに、6月2日(土)、会場も同じくOFFICIAL CAFE「Rock On」にて開催する。長渕悦子(志穂美悦子)の指導のもと、フラワーアレンジメントを体験できるとともに、ティータイムでの座談会や記念撮影会などのイベントも盛り込まれた充実の内容。ビギナーでもご興味のある方は、一度足を運んでみては。チケットぴあでは、本イベントのチケットインターネット抽選受付を実施。5月23日(水)11:00まで受付。さらにイベント開催に先駆けて、昨年11月に出版した写真集『Flower Arrangement 写真集 INSPIRE~いちかばちか~』の第2弾として『Flower Arrangement 写真集 INSPIRE Vol,2~あたって砕けろ~』の発売も決定した。長渕剛オフィシャルグッズ・オンラインショップで5月21日(月)までに予約すると、もれなくオリジナルポストカードが付いてくるので、ご興味のある方はぜひ。
2012年05月17日