●「糖質制限ダイエットは危険」ってホント?知性と美貌を兼ね備えた女医の方々による座談会の模様をお届けする本企画。前編は「女医さんが本当に実践している美容法」がテーマだったが、後編では「世間で話題のダイエット&美容・健康法」についてお聞きした。参加していただいたのは、美容皮膚科の中村仁美先生、糖尿病・代謝・内分泌内科の山本咲先生、一般内科・消化器内科・美容皮膚科の大川原華織先生、口腔外科の梯裕恵先生(※以下本文中は敬称略)の4名。「糖質制限ダイエット」「人工甘味料」「体臭」「起きぬけの口臭」「肌断食・お湯シャン」「歯のホワイトニング」という6つのトピックスについて、医療のプロはどう見ているのか。座談会の様子をのぞいてみよう。 *○「糖質制限ダイエット」山本糖質制限ダイエットには賛否両論があって、それぞれのお考えがあるので肯定も否定もできないんですが……。ただ糖質はエネルギー源なので、完全に抜いてしまうのはおすすめできないかなって。糖尿病の食事指導でも糖質を完全に抜く指導はしていません。確かに、糖質を制限すると明らかに体重は減ると思うんです。でも食事は、糖質、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維をバランスよく摂(と)らないと、きちんとした体の機能としてうまく回りません。腎臓に負担がかかったり、脂肪燃焼と同時に筋肉も落ちて"激痩せ"のような変な痩せ方をしてしまったりすることもあります。大川原そもそも炭水化物を抜くこと自体、日本人には合わないですよね。日本人の腸は長くて消化機能がしっかりしているので、極端な量を食べたり、砂糖分を含むものをたくさん食べたりしなければ、健康な方の場合は血糖値も極端に上がらないのに……。炭水化物は体のエネルギーになるので、いいこともいっぱいありますし。何かを極端に抜くっていうのは体によくないですよね。山本やっぱり、運動もしつつバランスのよい食事を摂ることが大事ですね。もし取り入れるときは、夜だけ炭水化物を減らしてみるとか。今までご飯一膳を食べていたとしたら、その量を半分にするだけでも違うと思います。野菜から先に食べるのも、血糖値の上昇がゆるやかになるのでいいですね。○「人工甘味料」大川原清涼飲料水やお菓子などで人工甘味料を使ったゼロカロリーの食品もたくさん出ていますよね。私は日本ダイエットスペシャリスト協会の理事をしているんですが、人工甘味料はカロリーはなくても体への負荷が大きいという話は聞きます。まだ動物実験のレベルですけど、一部の人工甘味料には腫瘍ができやすいという研究結果もありますし、将来的にどんな体のリスクが生じるかわからないというか。いろんな病気を引き起こす可能性もあるかもしれません。梯むし歯予防になるキシリトールもよくないの?大川原キシリトールはいいんです。昔から使われている糖質ですし、天然の素材からできた甘味料なので。梯よかった! バレンタインのとき、キシリトール入りのチョコレートを配っているから(笑)。大川原キシリトールは大丈夫です! ただ、糖質も人工甘味料も良いものと悪いものがあるので、よく見極めてほしいなとは思います。○「体臭」中村皮膚科では腋臭症などを診察します。ワキが臭う「ワキガ」や乳輪の周りが臭う「チチガ」、デリケートゾーンが臭う「スソガ」がありますが、どれも主にアポクリン汗腺から性的興奮のときに出されるニオイなんです。パートナーなど身近な人から指摘されることが多いみたいですね山本身近な人からの指摘って大事ですよね。大川原一般内科でいうと、お孫さんにニオイを指摘されて病院へ来られるご年配の方もいます。胃の調子が悪くなると消化不良を起こすので、口臭がキツくなることもあるんです。それで胃の検査をしてもらって。中村何か見つかりますか?大川原見つかったり、見つからなかったり……。ただ、検査で腫瘍や潰瘍が見つかることはあるので、気になっている方は調べたほうがいいですね。中村なるほど。梯先生、口臭の場合はどうやって調べるんですか?梯大学病院には口臭を調べる機械があって、息を調べると何が原因かわかります。どこからニオイが来ているのか。中村それって直前にニオイがするものを食べちゃダメなんですよね?梯調べる前にキムチとかは食べないほうがいいと思う(笑)。糖尿病の人はケトン臭があるじゃない? 歯科医もニオイでわかりますね。山本歯科から紹介を受けることも多いですね。病院などの専門機関に行けば何が原因かわかることも多いので、気になる方は一度、調べてもらうのがいいと思います。●口の中 VS 肛門、汚いのはどっち?○「起きぬけの口臭」梯口の中は唾液があると自浄作用でキレイになりますが、寝てるときは唾液がほとんど出ていないので、朝起きたときに菌が増えているんです。「朝の口の中は肛門よりも汚い」って言うよね?大川原消化器内科の私から言わせてもらうと、絶対に口の中のほうが汚いです(笑)。歯磨きをしないで朝ご飯を食べるとか考えられないです! 絶対にやめたほうがいいです!!一同(笑)大川原歯周病は心筋梗塞のような心臓病のリスクにもなりますし、全身の病気に関わるので、気をつけてほしいなと思います。梯起きてすぐの歯磨きは難しくても、せめてうがいだけはしてほしいですね。○「肌断食・お湯シャン」中村私は「肌断食」という概念が少し気になっています。山本肌断食って何ですか?中村例えば"洗顔後の肌に何もつけないことで、皮膚が持っている本来の保湿力を出させる"っていう考え方のようで。肌が弱い方や乾燥肌の方がそれをやってしまうと、保湿機能(バリア機能)が元々弱っているので、さらに乾燥させちゃって小じわやかゆみなどの原因になると思うんです。スキンケアの基本は「清潔にすること」と「保湿をすること」と「紫外線を遮ること」だと考えているので、人によっては肌断食をおすすめできない場合もあるかなと個人的には思います。大川原お湯だけで髪を洗う"お湯シャン"もよく聞きますよね。実際どうなんですか?中村皮膚のターンオーバーは45日前後といわれていて、何もしなくても自然にキレイにはなるんです。ただ、それだけじゃどうしても取りきれない皮脂や汚れがあるし、細菌が繁殖しちゃうと肌トラブルの原因になってしまいます。特に脂性の方は水だけでは不十分なので、シャンプーを使ってあげたほうがいいかなと。山本体質ってありますよね。中村シャンプーも洗顔も、朝だけなら水やお湯のみでも問題はないと思いますが、逆に乾燥しちゃうこともあるので。気になる方は皮膚科で相談してほしいですね。○「歯のホワイトニング」梯歯のホワイトニングには、クリニックで行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」の2つがあります。ホームホワイトニングは、クリニックで作ったマウスピースに薬剤を入れて装着するものなんですが、私もたまにやってますね。中村私は前に一度、オフィスホワイトニングをやってもらって、それからは普通の歯磨きしかしていなくて……。「ホワイトニングは歯を痛めるから、あんまりやっちゃダメだよ」って歯科の友人に言われたんですけど、そうなんですか?梯確かに歯や歯茎を痛めることはありますね。頻繁にはやっちゃいけないと思う。中村どれぐらいの間隔で行うのが理想的だと思いますか?梯歯が黄ばんできたらでいいんじゃないかな? 私は5年間やらなかったんだけど、白さは変わらなかったから。気をつけなきゃいけないのは、ホワイトニングをした直後! 赤ワインやカレーのような色の着いたものを口にすると歯の表面に色素が沈着しちゃうから、ホワイトニング後の少なくとも2時間は、色の着いたものは食べないほうがいいですね。 *今回ご登場いただいた4名の先生たちは、こちらから投げかける素朴な質問にも笑顔で快く対応してくれた。取材中、「こんな先生に診てほしい」と何度思ったことか……! 医師として多忙な毎日を送るにもかかわらず、プライベートではボランティア活動にも積極的に取り組んでいるというバイタリティーこそが、外見だけでなく内面の美しさにもつながっているのだろう。お忙しいところ、本当にありがとうございました!!
2016年07月21日お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志が、30日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグ』(毎週月曜19:00~19:57)に出演し、美人女医・川村優希の色気にノックアウトされる。医者チームとして初出演の川村は、出題される難問でプレッシャーからパニック状態に。インテリ芸人チームの田中は、この姿を見て興奮しだし、「川村さんにいいところを見せてやりますよ!!」と意気込んで、難関高校入試問題をスラスラ解答する。しかしその後、田中の解答場面で、川村は色気全開で「私のために間違えてください!」と誘惑。芸人チームの光浦靖子から「恋愛をとるのか、仕事(チームの勝利)をとるのか?」と迫られるも、田中は結局"恋愛"を選択してしまい、ネプチューンの名倉潤の怒りを買ってしまう。このほか、医者チームとして、堀内健、おおたわ史絵、川村優希、友利新、森田豊。インテリ芸人チームとして、原田泰造、向井慧(パンサー)が出演する。
2016年05月27日「第28回東京国際映画祭」が10月31日(土)に閉幕し、最高賞「東京グランプリ」は実在の女医を題材にしたブラジル映画『ニーゼ』が受賞し、同作主演のグロリア・ピレスは最優秀女優賞にも輝いた。日本から出品された3作品は、いずれも受賞はならなかった。『ニーゼ』はブラジルで、精神病院に着任し、ショック療法が正しいとされていた時代にユングの理論を実践し、芸術療法を含む画期的な治療を導入しようと男社会の熱い壁に立ち向かっていった実在の女医ニーゼの姿を描いている。先にグロリア・ピレスの最優秀女優賞受賞が発表されたが、審査員を務めたスザンヌ・ビアによると「評議はわずか5分だった」とのこと。グロリア本人は欠席のため、ホベルト・ベリネール監督が代理でトロフィーを受け取り「彼女は女優としてはもちろん、ひとりの人間として素晴らしい」と称賛を送った。審査委員長のブライアン・シンガーによって発表される最高賞「東京グランプリ」の発表でも『ニーゼ』の名が読み上げられ、見事に2冠を達成。ブライアン・シンガーは「ファンタジーであれ実話であれ、観客にとって『これは本当だ』と思わせられることが映画にとっては大事なことです。この映画はその要素を満たしており、寂しさがあり、ユーモアがあり、そして勝利が描かれていました」と語り、最終的に満場一致での受賞であったと明かした。再び壇上に上がったベリネール監督は「この映画が完成するまでには長いプロセスと苦労がありました。私の人生の13年を費やしました。主人公のニーゼは非常に重要な人物であり、偉大な革命家でありますが、彼女を知っている人は多くはなく、その存在を世に紹介するのが、この映画を監督する私の責任でもありました。5~6か月を実際に精神を患った患者たちと過ごし、彼らはこの映画のスタッフとなりキャストとなってくれました。そして彼らの存在は我々の人生をも変えました」とここまでの道のりを振り返ると共に感謝の言葉を口にした。コンペティション部門のこの他の賞では、最優秀男優賞を戦後にデンマークに残った地雷除去を敗残のドイツの少年兵が行った実話を元にした『地雷と少年兵』のローラン・モラーとルイス・ホフマンの2人が揃って受賞(※受賞者は欠席)。芸術貢献賞は、ひと足先に両親がバカンスに行き、留守番を任された姉弟の身に起こる思わぬ事態を描いた『家族の映画』に輝いた。最優秀監督賞は、厳しい自然の中で生きる家族のドラマを描いた『カランダールの雪』のムスタファ・カラ監督が受賞。なお、この『カランダールの雪』は、映画祭のスポンサーでもあるWOWOWの視聴者が選ぶ「WOWOW賞」にも選出された。また、フランスのコメディアンであるケイロンが監督、脚本、主演を務め、アラブ世界からのフランスへと渡ったッ自らの父親の姿を題材に紡いだ『スリー・オブ・アス』が審査員特別賞を受賞。会期中に劇場に足を運び、コンペティション部門作品を見た観客の投票で決定する「観客賞」は、イタリアのヒューマン・コメディ『神の思し召し』に授けられた。コンペティション部門外の作品では、インディペンデント系の日本映画を上映する「日本映画スプラッシュ」部門では、小路紘史監督の長編初監督作品『ケンとカズ』が作品賞を受賞した。日本からコンペティション部門に出品された『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』『FOUJITA』『さようなら』の3作品は残念ながら受賞はならなかった。【受賞一覧】<コンペティション部門>東京グランプリ:『ニーゼ』(ホベルト・ベリネール監督)審査員特別賞:『スリー・オブ・アス』(ケイロン監督)最優秀監督賞:ムスタファ・カラ監督(『カランダールの雪』)最優秀女優賞:グロリア・ピレス(『ニーゼ』)最優秀男優賞:ローラン・モラー&ルイス・ホフマン(『地雷と少年兵』)最優秀芸術貢献賞:『家族の映画』(オルモ・オメルズ監督)観客賞:『神様の思し召し』(エドアルド・ファルコーネ監督)WOWOW賞:『カランダールの雪』<日本映画スプラッシュ部門>作品賞:『ケンとカズ』小路紘史監督<アジアの未来部門>作品賞:『孤島の葬列』(タイ/ピムパカー・トーウィラ監督)国際交流基金アジアセンター特別賞:『告別』(中国/デグナー監督)(text:cinemacafe.net)
2015年10月31日映画『ジーン・ワルツ』の協力サポーターとしても話題になっている「En女医会」。このサークルは、現役医師として仕事をまっとうしながらもプライベートも楽しもう(エンジョイしよう)という女性医師たちが集まり、互いの仕事の悩みを相談したり、お洒落や美容について情報交換したりする場。最近OLの間で増えているいわゆる女子会の医療版だが、楽しむことはもちろん「社会とつながっていけるような仲間でありたい」とボランティア活動にも積極的なのが「En女医会」の特徴だ。そこで、実際にどんな活動をしているのか、1月末に帝国ホテルで開催された第13回「En女医会」を取材した。サークル発端のきっかけとなったのは、2008年の1月に行なわれた美人女医が登場するテレビ番組の収録。そこで意気投合した数名が食事会を開き、徐々にメンバーが増え、現在の「En女医会」に発展。会長である杉本由佳さんを筆頭に、現在は約60人以上の現役女医さんが参加している。第13回目となるこの日は約30名が初参加で、70名近くの女医さんが一堂に会した。ケーキとお茶を囲んで繰り広げられるのは、様々な情報交換と女子トーク。初参加の人に向けて副会長の林幸枝さんは、命と向き合う病院を離れるからこそ「楽しまないと意味がない」とサークルの主旨を説明し、また楽しみながらも「なぜ自分は医師になったのか?という問題定義を自分自身に投げかける場であってほしい」と想いを伝えた。今回は特別ゲストとして『ジーン・ワルツ』の主演女優・菅野美穂さんと映画の原作者である海堂尊さんも参加。ミニトークショーも開催された。女医さんのなかにはすでに映画を鑑賞している人も多く、映画のなかで冷静沈着な女性医師・曾根崎理恵を演じた菅野さんには、女医を演じたことで女医に体するイメージがどう変化したのかという質問が投げかけられた。菅野さんは「優しくてほわっとしているイメージを持っていましたが、原作の小説を読んで、曾根崎先生は毎日命と向き合っているからこそ冷静で感情に流されないストッパーを持っているんだと感じました。お医者さんは本当に凄い、尊敬します、格好良いです!そして、みなさん美人ですね!」と、同性として憧れるとコメント。たしかに、どの女医さんのメイクも髪型も洋服も素敵だ。菅野さんが「En女医会」のメンバーと出会い「いまの働く女性というのは、仕事があって、家庭があって、その先に趣味があってこそ素敵な女性だと言える、そう思いました」と気づきがあったように、女性の生き方のヒントが「En女医会」には詰まっていた。また、その他の「En女医会」の活動としては、現在スペシャルオリンピックスにドクターとして参加しているほかフリーマーケットを開催し、「ピンクリボン」、「国境なき医師団」、「ユニセフ」などへの寄付などを行っている。より一層ボランティア活動に力を入れていきたいという今後の「En女医会」に期待したい。(text:Rie Shintani)特集「『ジーン・ワルツ』 現場が伝える女性の『生き方』&『働き方』」■関連作品:ジーン・ワルツ 2011年2月5日より全国にて公開© 2011「ジーン・ワルツ」製作委員会■関連記事:菅野美穂「シビアな面を知り、改めて赤ちゃんを産みたいと思った」天才医師が新医療の闇に迫る『ジーン・ワルツ』オリジナルバッグを5名様にプレゼント菅野美穂インタビュー“天才女医”から見つめる、女性の生き方『ジーン・ワルツ』海堂尊インタビュー納得の出来に原作者も「危険な映画(笑)」菅野美穂「ピザマルゲリータを見ると帝王切開を思い出す」
2011年02月10日