2歳くらいまでは好き嫌いのなかった娘(食べる量は少ないけど…)。しかし、気づいた頃には緑色の野菜を拒否するようになっていました。栄養面は、娘の食べられるものでバランスを取ればいいかと開き直っていたんですが、最近は、親が食べるように置いてあるお浸しや煮物に自分から「ちょっとたべてみる」と、箸をつけるようになりました!強制しない作戦が効いた…?子どもが食べないと作るのが億劫だなと思ってしまうんですが、やっぱり食卓に並べるのは大事ですね。うちの子の場合、食が細いのでとにかく完食を目標にしています。いっぽう、娘の仲良しなお友達は、また違う方法で好き嫌いを克服していました。多分娘に同じ事をやったら食事自体が嫌いになってしまいそうなので、真似は出来ませんでしたが、A子ちゃんはご飯大好きで、性格も前向きでチャレンジャーなので、聞いた時は思わず膝を打って納得しちゃいました。やっぱり子どもの事は親が一番わかってるんだな〜。
2020年01月30日こんにちは。渋谷です。今回はみったんの好き嫌い事情についてです。 ■子どもの好き嫌いの理由は? どう対応する?特にエビやイカなど魚介類そのままのかたちのものが苦手なみったん。どうやら情報で好き嫌いをしているようで、「嫌いなもの」と認識ができなければ食べられる様子。しかしそれでも「味」ばかりはどうにもできないのでどうしたもんかと旦那と話し合った結果…私が挫折しました。もともと料理が苦手な私。たかが一部のものを食わんでも死なん!! 無理して食わんでいい!!事実、私と旦那の嫌いな食べ物は出していないし、子どもの頃食べられなかったものが大人になったら食べられるようになったなんてよく聞く話。私が頑張って作って、食べてくれないことで落ち込むぐらいなら、みんながハッピーになれる「極力苦手なものを出さない」という方針に落ち着きました。 ■どうしても食べてほしいときの秘策はこれ!応援します。まさかの物理。力技。しかしそこは人間だもの。ほめられるのが嫌いな人なんていません。わりとウッキウキで食べてくれるのです。ちなみに幼稚園でも先生に「もう少ししたら年長さんだもんね~! お姉さんだから食べられるもんね~!」みたいな感じで応援されると食べるそうです。なんてチョロ…素直な子なんでしょう…できる範囲で食べて健康に育って欲しいものです。
2020年01月28日長男は赤ちゃんの頃から好き嫌いが全くといっていいほどなく、少し大きくなってから「ナス」と「麻婆豆腐」は食べたがらないと判明した程度。成長過程では食べムラがあった時期もありましたし、料理によっては味付けや盛り付けなんかで食べないこともありますが、(丼物は食べたがらないが、おかずとご飯を別の皿に盛れば食べる、など)何か特定の食材に関しての好き嫌いは(ナス以外)ないです。一方、次男は離乳食の頃は何でも食べていたんですが、そのうちあれもこれもと食べなくなり…。兄弟でもこんなに違いがあるとは…と、驚愕しましたね。長男に食べムラがあった頃は、野菜の産地を話しながら食べてみたり、「これはおばあちゃんが送ってくれた野菜だよ~」などと言って食べてみたり、野菜を一緒に育ててみたり…。それぞれ効果がありましたが、次男の場合は一時の食べムラではないですし、嫌いなものが多すぎてそれどころの話じゃなさそう(^^;そこで私が現在とっている方法は…今は形が大きいと見ただけで食べないし、口に入れてもべーしてしまうので、とにかく次男が食べる料理には非常に細かくした野菜を混ぜ込むこと。昔からある初歩的なやり方ではありますが、細かくしてしまえば色は見えてても食べてくれるので…。市販で細か~く刻んである冷凍野菜などもありますし、そういうのも使っています。あとはもう食べないものは「食べないでも仕方ない」と諦めて、食べるもので栄養を補給する。魚はあんまり食べないけど、鮭と魚団子や魚ソーセージ、しらす、練り物は食べるのでそれでよし。栄養分が配合された麦芽飲料や乳酸菌飲料、ホットケーキミックスなど、色々ありがたいものが売っているので助かります。あと、緑色の野菜は食べたがらないですが、何故か野菜ジュースは緑色野菜のジュースを愛しているので… それもよく飲んでいます。おやつとかもカルシウムやビタミンなど栄養が入っているようなものをなるべく選んだりしてます。こんな状態の次男ですが、私自身はさほど心配もやきもきもしてないです。というのも、私自身が好き嫌いも多い上にあまり食べない子どもだったので(笑)そもそも食にほとんど興味がなくて、野菜も米も魚も肉も味噌汁の具もほっっっとんど食べなかった上に、子どもが一般的に好きなシチューやグラタン、すき焼きやおでんなども食べなかったです。白ご飯はほとんど食べないけれど、おにぎりや炊き込みご飯なら食べるとか、かぼちゃ煮は食べないけどスープならOKとか。量も食べないし、考えてみれば今の次男より大変だったかも…。母と祖母にはかなり面倒かけたでしょうね。それでも成長に従って味覚が変わり、いろんなものを食べるようになり、中学生の頃には「箸をまったくつけないほどの好き嫌い」は、もうありませんでした。だから次男も成長すれば変わっていくだろうと思っています。あと、実はいま次男はプレ保育中でお弁当を食べる日があるのですが、驚いたことにそのお弁当に入れておくと、何故かほうれん草炒めでもなんでも完食してくるんですよ!!!(なんと、先生には「好き嫌いなくよく食べる子ですね」と言われています)友だちが一緒の食事だと、おそらく食べる気になるんだと思います。今後、園に入っても給食はきっとちゃんと食べるんだろうと思いますし、そうして過ごすうちに徐々に家で食べるものも広がっていくのではないかと期待しています。
2020年01月28日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。新しい年を迎え、とてもワクワクしている私です。今年もどうぞよろしくお願いいたします!さて今回は、息子の食べ物の好き嫌いについて、書いていこうと思います。■息子の好き嫌いに鬼になっていたが…そんな息子にも、苦手な食べ物があります。苦手な食べ物でも、せめて一口は食べられるように…と、鬼になることもしばしば…。しかし、その度にこれでいいのだろうか…と悩みました。それでも厳しくしてしまうのは、私が子どもの頃の経験があるからかもしれません。私は好き嫌いが多いほうだったと思います。嫌いな食べ物を残すと、母にひっぱたかれて、家の外にだされたりしました。小学生の頃は、厳しい先生がいて、給食を全部食べるまで、お昼休みにさせてもらえないこともありました。いまでは、あまり食べたいと思わない物はありますが、食べようと思えば基本的に何でも食べられます。食べられるようになったのは、母や学校の先生が厳しかったからかもしれない…息子に厳しくしてしまうのは、その考えが抜けないからということもあるのかもしれません。とはいえ… ■あまり厳しくするのも、お互いにしんどいあまり厳しくするのも、お互いにしんどいものです。よくよく考えてみたら、子どもの頃の私は、苦手な食べ物を、意地でも食べませんでした。苦手なものは、苦手なのです。大人になって、自然と苦手な物も、食べられるようになった気がします。息子も同じく、自然と食べるようになるかもしれません。息子が苦手な食べ物をまったく食卓に出さない、というわけではなく、おいしく食べられるように工夫したいと思います。苦手な食べ物でも調理方法によっては、食べてくれることもあります。息子の食に厳しい私でしたが…あまりうるさいことを言わずに、楽しく食事をしたいな、と思うのです。
2020年01月27日こんにちは! おにぎり2525です~。今日は息子の好き嫌いとどう向き合うかのお話です!わたしの息子は離乳食を始めてから、ほとんど好き嫌いなく育ったのですが…■突然あらわれた息子の好き嫌い!突然のナス嫌いが発覚!?今までなんにも言っていなかったような…?もちろん母親として、ちゃんと食べるように言いたいところなんですが…わたしには息子に強く言えない理由があって、それは… ■好き嫌いが多くて強く言えない…!自分が嫌いな食べ物が多いのに、息子に無理に食べさせてもいいものなのか。給食で無理やり教室に残されて、泣きながら椎茸を食べた思い出が…。ううう、今でも泣けてきます。とりあえず今わたしが息子にしてあげれることは…息子にできるだけ、ナスのおいしさを伝えること!!小さく切って料理に隠すことはできるんですが、それじゃ嫌いな物の克服にはなりません。(栄養面で考えたらアリと思います!)それでも食べれないのなら…そのときはまた考えます!!(笑)息子と一緒にわたしも嫌いな食べ物を克服できたらいいなぁ、と思っています。まずはママが頑張らないと! ですね。
2020年01月24日子供の野菜嫌いには、どこのご家庭も頭を悩まされていることと思います。そこで今回は我が家のアリッサの野菜嫌い克服術を漫画にしてみました。さてその方法とは…。どんなに小さく切っていても、ピーマンだけを見つけてほじくり出してしまうアリッサ。あとは、ほうれん草やブロッコリーなど緑の野菜が特に苦手なようです。30分経っても野菜とにらめっこが続くので、最後はいつも食べさせてあげないと口にしてくれません。一時期はロボットを演じ、無心で食べてくれていたんですけどね…。味が大丈夫なのであれば、アリッサは味以上に見た目で好き嫌いを判断しているのではないか? パパンはそう推理しました。見た目を可愛くしてあげれば、きっと食べてくれるはず…。予想は的中!見事、野菜入りのチキンライスを平らげてくれました。形を整えて、ケチャップで顔を描いただけなんですけどね。野菜嫌いの克服には味と同じくらい見た目も重要なんだと改めて痛感しました。その他に子供の野菜不足の対策として我が家では“餃子”・“カレー”・“お好み焼き”にミキサーで野菜を細かくして入れています。これならはアリッサも美味しいと食べてくれるので。皆さんのお子さんにも是非お試しくださいね。
2020年01月24日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。まつざきしおりです!今回は、子どもの食べ物の好き嫌いと、わが家の克服法について書きたいと思います。それではさっそくどうぞ~!■わが家の好き嫌い克服法おにぎりなら、むさぼるように食べますが、野菜や、かみ切ったり飲み込みにくいお肉は苦手な娘。給食もいつも食べ終わるのは最後の方で、本人も四苦八苦しているようです。ある日、幼稚園で調理実習があり、その時はしっかり全部食べられたようで、「もしかして自分の作ったご飯なら、うれしくて食べられたりするのかも?」と思って、ご飯の準備を手伝ってもらうことにしました。さすがに、野菜をモリモリ食べる! とまではいきませんでしたが、いままでまるで食べる気を起こさなかった野菜にも興味を持って、食べようと努力するようになったので、大きな進歩かと…。 ■誰だって嫌いなものはあるちなみに、カレーは好きなようなので、野菜を食べてもらいたい時は、細かく切った野菜をドライカレー風にすると、もれなくちゃんと食べてくれるので、本当にカレーにはお世話になっております 笑。大人になっても、嫌いな食べ物は嫌いだし、「食べなさい!」と口酸っぱく言われても、楽しい気分で食べられるものではないので、できるだけ、プラスの気持ちで向き合ってもらえるようにしたいなぁ、と思っております。(まぁ、いつもそんな、できた母さんではいられませんけどもー!)そんな母さんは、グリンピースが大の苦手で、いつも水で流し込んで、うへえぇってなりながら食べています。誰だって嫌いなものはあるじゃない。人間だもの 笑。
2020年01月22日こんにちは!甥&姪大好き平八です。今回は子どもの食べムラ…食事の好き嫌い対策についてのお話です。わが家の甥っ子は食への興味が強く「食べること」が大好きです。好物が食卓に上がると、飛び跳ねて大喜び!食べる量はもう大人以上!とても3歳とは思えない食べっぷりです。しかし、ひとたび気に入らないメニューだと…。テンションの差が激しい!!ただこれ、本当に味噌汁が嫌いで食べられないのではなく、気分や甘えによるところが大きいようです。味が嫌いなどの問題でなければ…気分を変えるしかありません。こんな時にわが家でよくやる子どもの食べたい気持ちを高めてくれる方法は… 「食事の準備をしてもらうこと」です!お皿を選んだり盛り付けをしたりと、子どもが自分で食事の準備をすることで、わりと高確率で食事への姿勢が変わります。 時間に余裕がある時には、材料を切ってもらったり、鍋に具材を入れたりと調理に参加してもらうと、さらに食べるモチベーションがアップ! 普段食べたがらない葉野菜もパクパク食べてくれます。甥が誇らしい顔で食べる姿にこちらも思わずほっこり。食事は料理も大事ですが、雰囲気や気分も同じくらい大切ですよね~!
2020年01月19日子供の好き嫌い…頭を抱える問題ですよね。私も色々と悩んできました。■頑張りすぎて、ストレスに…好き嫌いなく食べられるようになってほしい…。子どものためを思ってのことがストレスになって、子どもにイライラしてしまうという本末転倒。これではお互いのために良くないと思い、好き嫌い克服よりもストレスのない食事時間を優先することにしました。最低限の栄養バランスさえとれていれば、細かいことは考えなくていいや!ということで、最近はもう「これなら食べる」とわかってるものしか出してません。ひよりについては、それですら食べなかったり時間がかかったりするので、まだまだ食事の悩みは解決していないのですが…。でもだいぶマシにはなりました!そして時々はチャレンジメニューも出します。私自身好き嫌いが多く、苦手なものを無理に食べることの苦痛はよくわかるので、食べてみてどうしてもダメなら完食出来なくてもいいということにしています。子供のためにも、自分のためにも。ただ、子供達が小学校や幼稚園に通うようになって一つわかったことは…。 ■みんなで食べることがよい刺激に!結局これなのかなと。残してしまう子もいればおかわりする子もいて、励ましたり励まされたりしながら、友達みんなで同じものを食べる。子どもにとってはこの環境が与える影響が一番自然で大きいものなんじゃないかと思います。なんて、御託(ごたく)はともかく一言で言えば「ありがとう、給食様」ってことですね。親としてはつい神経質に気にしてしまう好き嫌い問題ですが、なるべくおおらかに構えて楽しい食事タイムにしたいですね!(…と、自分にも言い聞かせています)
2020年01月19日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは! タキノユキです。今回は子どものごはんの好き嫌いの話を描きたいと思います。離乳食をはじめたころは好き嫌いなくよく食べる子だったのですが、1歳半を過ぎたあたりから好き嫌いが出てきて、好きなものがあるとそればっかり食べるようになりました。かぼちゃサラダが大ヒット!それが判明したきっかけとなったできごとは、はじめてかぼちゃサラダを作った時のこと。結局この時から、かぼちゃサラダを作るとボウル半分以上を1人で食べるように…。なぜ…? 突然食べなくなるの?逆に、前はたくさん食べていたのに突然食べなくなったものもあります。大好きなお鍋のシメに雑炊を作ってみたり、リゾットを作ってみたりもしたのですが全部気に入らないようで、柔らかいお米がいつの間にか嫌いになったようです。好き嫌いにうまく付き合っていくために…子どものことを考えて作ったものを拒絶されて心が折れる…という経験のあるママはたくさんいるのではないかと思います。そういうダメージを受けたくないので、私はごはんを作る時は私はこんな心構えでいます。私は食べ物で遊ばれることや粗末にされることが本当に嫌で、その度に心を痛めてきたのですが、もう今はそういう時期と割り切って「また今度食べてみようね!」と、気持ちを切り替えることを大事にしてます。
2020年01月15日肉や魚、野菜も好き嫌いなく何でも食べる娘の姿を見て「どうして好き嫌いがないの?」と友人によく聞かれます。わが家では、娘が「食」に興味を持ったきっかけと思われる、乳幼児期におこなっていた習慣がありました。今回はその習慣を紹介します。 ママがおいしそうに食べる表情は大切子育てを振り返ると、娘を産んでからの私は1日3回の食事とは別に軽食をとっていました。なぜかというと、娘に母乳を与えると空腹になるからです。母乳を与えながらきゅうりやちくわなど片手で食べられるものを、「あぁこのきゅうり(ちくわ)、おいしい」と娘に話しかけながら食べていました。 生後4カ月くらいのときの娘は、母乳を飲みながら時折、私が食べている食べ物に手を伸ばすようになった記憶があります。 食に興味を持ったタイミングで離乳食スタート生後5カ月になったばかりのころ、保育園の先生から「はぁちゃん、ミルクじゃなくて離乳食に興味があるみたいなんです」と言われました。 月齢に差があるクラスで離乳食を食べているお友だちの姿を目で追うようになったこと、生後4カ月のころから食べ物に興味を示すようになっていたこともあり、保育園の給食を育児用ミルクから離乳食に変更してもらいました。 スムーズに離乳食をスタートできたのは、娘の様子を見てくれる保育士さんの協力があったからだと感謝しています。 保育園帰りに買い物で野菜の名前を覚える0歳児から保育園に預けていたので仕事先から保育園へお迎えに行き、その帰りにスーパーで買い物をするというのが習慣でした。買い物中は、前向き抱っこをして「これはおいしいにんじんだよ」などと娘に食材を見せて常にコミュニケーションをとります。 歩き始めた1歳のころには野菜をカゴに入れるお手伝いをしてくれるようになりました。カゴに入れるときに「トマト」「キューキュ(きゅうり)」などと話すようになったので、野菜の名前を覚えているんだなぁと感心しました。 台所のお手伝いは1歳から台所で食事を作る私にずっとくっついていた娘に、「レタス剥いてみる?」とお手伝いをしてもらったのは1歳になったばかりのころです。娘に初めて包丁を持たせたのは1歳の終わりごろでした。一緒に食事の用意をしながら、野菜や魚の話をよくしました。 そのころ娘がお気に入りだった本は、野菜の絵が大きく描かれた絵本や魚の図鑑でした。 野菜に触れることで興味を持つようになってくれた、とうれしくなったのを覚えています。 現在、小学生の娘の夢は「シェフになること」です。私がおいしそうに食事する姿を見て、「食べることは楽しいこと」が娘に伝わっていたのだと思います。また、食材を身近にすることで娘は「食」に興味を持ち、自然と好き嫌いのない子になりました。 監修/助産師REIKO 著者:佐藤つかさ軽度発達障がいの1女の母。子育てに迷いながらも最後は楽しむことをモットーにしている。農業の経験を活かした野菜のコラムや大好きな芸能関係の執筆などフリーランスとして活動中。
2020年01月11日子どもを育てるお母さんの悩みは尽きません。さまざまな解決法を編み出してきたお母さんにも「これは困ったぞ…」という事態が必ずあるものですよね。なかでもよく耳にするのが「子どもの食事」に関するもの。「野菜が入っていると、手をつけてくれない」「好きなものしか食べない」「食事の時間が嫌い」などなど、多くのお母さんが子どもの好き嫌い、食わず嫌いに悩んでいます。大人と比べ、子どもは好き嫌いが多い気がしますが、何か理由があるのでしょうか? 小児科医でありお茶の水女子大学名誉教授・榊原先生に、「子どもの味覚」にまつわる悩み、疑問に答えてもらいました。お話をうかがったのは…医師・お茶の水女子大学名誉教授榊原洋一先生お茶の水女子大学人間発達教育研究センター教授。東京大学医学部卒業。専門は小児科学、小児神経学、発達神経学など。小児科医として発達障害児の治療にかかわる。著書は『大人が知らない子どもの体の不思議』(講談社)など多数。■食べ物の好き嫌い、子どもはどうして多い?――先生。今回は子どもの味覚についていろいろ教えてください! 世のママたちは「子どもの好き嫌い」に悩んでいる人が多いと思います。私も子どもは好き嫌いが多い気がするのですが、どうしてなのでしょう?榊原洋一先生(以下、榊原先生):そうですね…。これは子どもの好き嫌いが多いというよりも「大人がたくさんの味を好んでいるだけ」といえるでしょうね。――えっ…。榊原先生:考えてみてほしいのですが、この世界には食べられるものが本当にたくさんありますよね。食べものであふれている、といってもいい。だから大人はいろいろな種類の味を子どもに与えようとします。でもそんなにたくさんの味を与える必要は全然ないんですね。――栄養バランスの整った食事を与えるためには、いろいろな食材を使って、品数も多くしたほうがいいと思っていたんですが…。そうではないんですか?榊原先生:ある研究者が赤ちゃんの食の好みを調べたところ、刺激の少ない、味の薄いものを好むことが分かりました。赤ちゃんは濃い味、苦い味、酸っぱい味などは、ペッとはき出すんです。これは「刺激のあるものは体に害がある」ということを無意識に感じとっているからなんです。――刺激のある味は体に良くないと、無意識に感じている?榊原先生:そうです。だから食べようとしません。そして刺激の少ない薄い味と同様に、甘い味も好むんです。母乳やミルクには甘みがありますよね。これをペッとはき出す赤ちゃんはいないと思います。これは甘いもの=栄養があるものと認識しているからです。生きていくために栄養のあるものを欲しているんですね。刺激のある味をうけつけないこと、栄養のあるものを欲することは「生物的に自然な反応」なんです。■「好き嫌い」は生き物として当たり前!?――自然な反応…ということは好き嫌いするのは「当たり前のこと」なんですか?榊原先生:そうです。当たり前です。「好き嫌いがある」という言葉自体、私はあまり好きじゃない(笑)。大人が「うちの子は好き嫌いが多くて…」というのは、大人自身がいろいろな味が好きなだけなんですよ。――私たち大人がいろいろなものを食べているだけ…。では、なぜ大人になるといろいろな味が好きになるんでしょう?榊原先生:大きくなってくると、刺激がある味でも体に害がないことが経験から分かってきますよね。また食べ慣れることで、平気になってくる。それに味だけじゃなく、においや雰囲気などから「食べてみよう」というチャレンジ精神で食事を楽しめるようになる。文化の中で、味のバラエティを楽しめるようになってくるんです。――確かに私も生姜や大葉、辛いものなど大人になって食べられるようになったもの、好きになったものがたくさんあります…!榊原先生:子どもに好き嫌いが多い、というのではなくて、そもそも食べられるレパートリーが少ないのは生物的に当たり前のこと。生き物として当たり前の反応、といえるでしょうね。■赤ちゃんはいつから味覚を感じている?――素朴な質問ですが、赤ちゃんはいつから味覚を感じているのでしょうか?榊原先生:お母さんのおなかの中にいるときから味覚を感じていますよ。――本当ですか…! おなかの赤ちゃんが味覚を感じていることは、どうやって分かるんでしょうか?榊原先生:たまたま妊娠中のお母さんに、ある薬品を注射する必要がありました。体には無害な薬品です。この物質は血管の中をめぐり、舌の中の血管を流れるときに苦みとして感じられます。だからお母さんは当然、苦みを感じますよね。そしてこの物質は胎盤を通じて、おなかにいる赤ちゃんの舌の中の血管にも流れます。そのとき「苦そうな表情」をした赤ちゃんの様子がエコーで観察できたんです。――興味深いですね…! それで赤ちゃんは味覚を感じていることが分かったんですね…!榊原先生:そうです。先ほどお話ししたように、赤ちゃんの好きな味は最初は刺激のないもの、薄味ですが、甘い味も好むようになります。これはどうして分かるかというと、さまざまな味の液体をほ乳びんに入れ、乳首を吸う時間を比較してみたんです。その結果、甘い味を含む乳首を吸う時間が長かった。反対に苦い味、酸っぱい味は苦手であることも分かりました。――なるほど…。じゃあ、塩味はどうでしょう? 味覚の中には先生のおっしゃったように甘み、酸味、苦みなどがありますが、塩味もありますよね。塩味はどのように感じているのでしょうか。榊原先生:おもしろいことに「好きでも嫌いでもない」ようなんです。――え、好きでも嫌いでもない…?榊原先生:正確にいうと、塩味の薄い、濃いの微妙な違いは区別できず、どんな塩味でもニュートラル。つまり反応がないんです。――塩味を受け入れはする。でも、薄い・濃いなどの塩の割合について「好き・嫌い」とは感じていないということですか?榊原先生:そうです。――味によって、違う感じ方をしている…。子どもの味覚っておもしろいですね!今回は、子どもの好き嫌い、そして味覚にまつわる不思議について、お話をうかがいました。子どもの好き嫌いは、ママの大きなお悩みの一つとしてあげられますが、実は好き嫌いは当たり前のこと、自然なことという先生の言葉に胸をなでおろしたママも多いのではないでしょうか。嫌いなものを減らしてほしい、少しでもいろいろな食材を食べてほしい…。今まではそう思ってがんばっていましたが、お皿に盛りつけた瞬間に子どもから嫌な顔をされて、食事の時間が楽しめないときもありました。子どもにプレッシャーをかけていたことも…。気にする必要はない、自然な反応ならそこまで気を張らなくてもいいんだ、との先生の言葉にホッとしました。次回は「子どもの手足の不思議」についてお話をうかがいます。お楽しみに!参考図書: 『大人が知らない子どもの体の不思議』 (講談社)榊原洋一著子どもと大人はどう違うのか。それは単に大きさだけの違いではありません。どうして夜泣きをするの? どうして寝相が悪いの? どうして落ち着きがないの? 子育て中に親が抱く「答えが見つかりにくい質問」にエビデンスの精神で解答することを試みました。子どもの心と体の不思議を理解する、手助けとなる一冊。
2019年04月05日幼稚園の毎日のお弁当作り大変ですよね。我が家のアリッサも好き嫌いが多く、献立に頭を悩ませます。でも、ちょっとした工夫で好き嫌いが克服できるかもしれません…。先生の指導もあり、まずはお弁当を残さず食べてもらおうと、最初はアリッサの好きなものばかり入れていました。年少の頃は全部自分で食べられたという達成感が自信につながるそうなのです。お弁当を食べられるようになってきた頃、しだいに欲も出てきて野菜を食べさせようとコチラも試行錯誤。でも、見た目ですぐバレてなかなか食べてくれません。「何の野菜なら食べられるの?」とアリッサに聞くと「ブロッコリーなら食べられる」と言うので試しに入れてみたら、小さな前歯で茎だけかじったブロッコリーの残骸が…。まるでハムスターの食べ残しみたい。これでも彼女なりに頑張って食べてくれたんでしょう。「枝豆も食べられそう」と言うので入れてみると、今度は皮の部分が嫌だと言うのです。ほうれん草・ブロッコリーの葉・枝豆の皮…。「…!?」どうやら、濃い緑の部分を嫌がる傾向に気付きました。枝豆を串刺しにすることで食べれるようになったアリッサ。ちょっとした親の工夫が好き嫌い克服の第一歩なのかもしれません。最近では、お弁当の食べ残しで、好みの傾向やその日の体調なども伺えるようになりました。そしてキレイに食べてくれていると本当に嬉しい。毎日のお弁当作りは大変だけど、お弁当を通じて子供の成長を感じることができるのです。まるで子供との交換日記みたいだなと思うと、また明日も頑張れるママンなのでした。
2019年03月22日子育てにおいて、食事における悩みは尽きないものですが中でも一番ママを悩ませるものが「好き嫌い」ではないでしょうか。好き嫌いの多い子どもが多い理由とは何でしょうか。そして、克服していくためにはどんな工夫をすると効果的なのでしょうか。なぜ好き嫌いが起きるのか?親は子どもにバランスの良い食事を食べて欲しいと願いますが、特に野菜を嫌がる子は多いと思います。子どもの好き嫌いが始まるのは一般的に2~4歳頃と言われています。野菜を嫌いになる理由はいくつかあります。・野菜独特の食感と舌ざわりが嫌い・青臭さや強い臭いを苦手と感じる・見た目が嫌い・渋みや辛みが苦手このような理由から本能的に「食べてはいけないもの」と認識してしまうこともあるようです。また、口の中にあり味覚を感じる「味蕾(みらい)」の数にも原因があるといいます。味蕾が多いほど味を感知する能力が高くなりますが、生後3ヶ月くらいから徐々に増えて1万個まで成長し、年齢とともに徐々に減っていきます。20代になると5千個まで減ってしまう人もいるので、大人は子どもの半分しか味覚センサーがないということになります。味蕾の数が多いため、子どもの方が味に敏感となり、苦みや酸味を強く感じるのです。好き嫌いを克服する方法好き嫌いを克服するためにはどんな方法が良いのでしょうか。 (1) 離乳食のメニューを意識する生後3~6ヶ月の赤ちゃんを対象に行われた実験では、初めて口にするものよりも継続して与えたものの方が摂取量が増えたという結果があります。また、様々な種類の野菜を食べさせていると、それ以外の初めて口にする野菜でも拒否反応を示すことが少なかったと言われています。好き嫌いが顕著になる前の離乳食の段階で、たくさんの種類の食材を継続して与えることは効果があるようです。 (2) 形や見た目に気を付ける初めて食べたものの記憶が強烈に残る為、初めて口にするものは特に食べやすさを意識します。例えば肉のスジが残らないように処理したり、魚の骨はしっかり抜いたりするなどして、食べることへの抵抗が少なくなるようにしましょう。見た目についても、良くないものは警戒されてしまいます。ニンジンを星やハートの形に切り抜くなど、見るからに口にしやすいように意識しましょう。 (3) 調理方法を工夫する野菜を細かくしたりミキサーにかけたりして、原型が分からないようにすると嫌いな食べ物だということを気づかずに食べることがあります。同じ野菜であっても、調理方法を変えるだけで食べられる場合もあります。例えばブロッコリーを茹でたものは食べなくてもグラタンやシチューの具材なら食べられるかもしれません。ほうれん草ならごま和えに、ニンジンならグラッセやキャロットケーキなどにすると甘みが感じられ食べやすくなるかもしれません。 (4) 食材に触れる回数を増やす嫌いな食べ物でも、接触する回数が増えることで嫌悪感が薄れていくことがあります。これを「単純接触効果」と呼びますが、見る回数を増やすだけでも効果があります。家族が美味しそうに食べる姿を何度も見せていると、いつの間にか食べられるようになるということもあるといいます。 (5) 一緒に料理したり家庭菜園をしたりするただ出された料理よりは、自分で作ったものの方が当然愛着がわきます。自分で育てた野菜なら食べてみたいと思うのも自然でしょう。食材の買い物も、自分が選んだものは食べてみたいという気持ちがわいてくることがあります。料理についても、ほんの少しでも作ることに関わることで自分に関係している、という意識を持つことができます。調味料や水を入れてもらったり、混ぜてもらったりするだけでも良いので一緒に食に関わってみましょう。食べさせたくても無理強いは禁物好き嫌いには個人差があり、大人になってもどうしても食べられないものがあるという人は少なくないですよね。欧米などでは個々の相違を尊重する意識が強いためか、「嫌いなものは食べなくていい」と考える人が多い文化のようです。また、味蕾の数が成長と共に変わると前述しましたが、味覚の好みも成長によって変化することがほとんどです。「子どもの頃は食べられなかったけど今は大好き」という食材がある方も多いのではないでしょうか。「栄養が偏るから食べさせたい」と考える方も「嫌いなものは食べなくていい」という考え方も、家庭によってそれぞれだと思います。しかし、色々な工夫をしてみたけどやっぱり食べられない、という時は肩の力を抜いて長い目で見ていきましょう。無理に食べさせようとしたり強く叱ったりするのは逆効果です。「いつか食べられるようになるといいね」「この前よりも多く食べられたね」と声をかけながら、時間や心に余裕を持って少しずつ克服していきましょう。最近では、小さい頃の偏食や小食は無理に直さなくても良いという考え方が増えてきているようです。それは、親がいくら直そうとしても本人が納得しなければ直るものではなく、園や学校などの社会に出て色々な価値観に触れることで自分で気づいて身につければ良いという考えからです。がむしゃらに直そうとするのではなく、親の価値観を伝えながら何でも美味しそうに食べる姿を見せていけば少なからず伝わるはずです。色々工夫をしても直らないとがっかりするのではなく、時間がかかるものだという認識で長い目で見守りましょう。そしてなにより大切なのは、楽しい食卓を囲むことですね。
2019年01月25日「うちの子、野菜を全然食べなくて困っているのよね…」子どもの好き嫌いを心配するママの悩みはつきません。私自身も幼少の頃を振り返ってみれば、「好き嫌いしないで食べなさい!」と言われて育った昭和世代。そんな中、交換留学生として渡米した高2の夏、ホストファミリーから「嫌いな食べ物はない?」と聞かれて、「グリーンピースが嫌いなの」と答えると、「じゃぁ、グリンピースを出さないようにするね!」と言われて、「えっ!嫌いなものは食べなくてよいの?」と驚いた経験があります。アメリカと日本の好き嫌いの考え方の違いアメリカは人種・文化の多様性に比例して、食も多様です。しかし、その一方でハンバーガーなど単一な味を好む層が多く、野菜はもちろん、見慣れない食べ物には手をつけないというタイプの子どもたちが多いのも事実。でも、好き嫌いをするわが子を見ても、個々の相違を尊重する意識が強いお国柄か、親が怒ることはありません。対する日本では「好き嫌いはダメ」と言う考え方が主流です。その背景には子どもに様々な味を教え、バランスがとれた食生活の大切さを伝えたいという親の思いが垣間見えます。偏食の息子に効果があったのは実はわが家の小3男子も最強の"picky eater"(偏食っ子)。それでも幼児期から比べると食べられるものも段々と増えていきました。私がやってみて「これは効果があった」と思えるプチ好き嫌い克服法を一部ご紹介します。1.観察して子どもの苦手を知る子どもの好き嫌いには何か理由があります。生まれつき味覚や嗅覚が人一倍敏感な子どももいます。息子をじっくりと観察していると、どうも野菜のシャキッとした食感が苦手の様子。そこで、サラダに添えるミニトマトの皮は湯むきする、ハンバーグに入れる玉ねぎはあらかじめ炒めてやわらかくしておくなど、食感が気にならない調理法を取り入れました。2.ソフリット(野菜のみじん切りを炒めたもの)を常備するにんじんや玉ねぎをみじん切りにして炒めた「ソフリット」を常備し、とにかく色々な料理に混ぜ込みました。ぎょうざはもちろん、おやき、たこ焼き、肉だね、粉モノ、混ぜ込むことができる料理であればとにかく混ぜ込む!野菜をそのまま食べさせることが難しい時は、他の食材にも助けてもらいましょう。3.時間が許せば一緒に作ってみるわが家では息子とねんど遊び…ではなく、よくパンをこねていました。カラフルな野菜パウダーやかぼちゃを練りこんだパン生地を用意して、好きなものを作ってもらいます。「忙しくてパン作りなんてしている時間はないわ!」というママはお子さんをキッチンに座らせて、料理をしている過程を見学してもらってもOK。「食」に触れることによって、子どもの好奇心や食べたい意欲もふくらみます。わが家のルールは「どんな食べ物も一口はトライ!」息子を観察していると、好奇心旺盛だということがよく分かったので、好き嫌いが始まった時点で「どんな食べ物も一口はトライ」ルールを作りました。好きだろうが、嫌いだろうが、とりあえず一口トライ。見たことない料理も、食べたことのない食材も、とりあえず一口トライ。結局はこのルールに一番助けられた気がします。しかし、幼少期は本能的に酸味や苦味を危険な味と認識し、食べられないケースもあるので、好き嫌いとのお付き合いはのんびり構えた方がよさそうです。子を思う親の気持ちは万国共通。みなさんもお子さんをじっくりと観察し、親子で楽しみながら食べられるものを少しずつ増やしてあげてくださいね。<文:フリーランスライターhanaco>
2018年12月20日食欲の秋、涼しくなると食欲も少しずつ高まってきます。だけど、いつだって子どもの好き嫌いや食わず嫌い、ダラダラ食べなど食の悩みはつきませんよね。我が家の兄妹も、好き嫌いや食わず嫌いダラダラ食べをよくしてます。今まで食べていたものを急に食べなくなったり…などもよくあること。でも、好き嫌いが出てくるのは自然なことで、これも成長の証し!できれば何でもバランスよく食べてほしいですよね。私も毎日四苦八苦して食べさせてますが、食べてもらうためのとっておきの方法をご紹介したいと思います。うちの子って食べるの遅い? ダラダラ食べチェック6つのうち2つ以上チェックがつく場合は、食べるのが遅い傾向があるようです。◻︎「いただきます」のあとすぐに食べない◻︎噛むスピードが遅い◻︎ひと口が少ない◻︎スプーンを置く時間がなかい◻︎おしゃべりが多い◻︎肘をついたり、食べる姿勢が悪い実は、子どもの食べる姿勢が悪い場合は、椅子があってない可能性も!?足が床についてないと、足をぶらぶらさせたりして姿勢が悪くなってしまったりする原因に。椅子に足置き場があるか、テーブルとの高さはあってるかなど見直してみてください。なんで、食べ物の好き嫌いがあるの?人は生まれつき「美味しい」「まずい」を区別する能力があるようです。外界からの刺激を受けて、触覚や味覚ら臭覚それぞれの感覚で食べ物をとらえます。「パサパサして食べづらい」「苦くて嫌だ」「生臭くて嫌だ」などなど。子どもは食べ慣れたものを好むようで、食べたことのないものにはあまり興味をもたず、食わず嫌いも少なくないよう。我が家の兄妹も見た目や色などで判断し、食べようとしません。そんなときは、お手伝いしてもらったりして、まず食べ物への興味を持ってもらうこと!作る工程から、親子で楽しめたらいいですね。食事は「最初の15分間」が勝負!?2〜3歳は食べ始めて15分たつと、あまり食べていなくても脳の満腹中枢が働いて、「お腹いっぱい」という信号を脳に送ってしまうそうです。なので、最初の15分間が勝負なのです。まだまだ最後まで自分で食べきれることが難しい幼少期は、食事が溜まってきたら遠慮なくお手伝いしてあげましょう。「自分で食べなさい!」というよりも、あ〜んしてあげればきちんと量を食べることも。ただし、お手伝いする際は子どものスプーンとは別のスプーンを使うようにします。子どものスプーンを使ってしまうと、ついつい最後まで手伝ってしまうので、別のスプーンを用意しておくといいですよ。好き嫌いや食わず嫌い、ダラダラ食べはこれで対応してみて!①嫌いなものは目の前で減らすこれは保育園で教えてもらったのですが、結構おすすめ!子どもが苦手な食べ物がある場合、「これだけは食べてみようね」と目の前で8割ぐらい減らすと、子どもも「まぁ、これぐらいなら…」と少し頑張れる気持ちになってくれます。残さず食べるというのがポイント。そして、ひと口でも食べてくれたら、とにかく褒めてあげてくださいね。「食べられたじゃん!すごいよ!」、「食べてくれて、ママすごく嬉しいな~」と笑顔で伝えてあげると、大好きなママに褒められて、気持ちよく完食してくれます。こうやって自信につながっていきます。②ひと口が少ないときは「かばさんのお口」「かばさんのお口はどんなのだっけ~?」と質問して、ママが見本をみせてあげると効果的!「かばさんのお口で、あぁ~ん」って食べるんだよ♪「◯◯ちゃんにはできるかな~?」と楽しく誘導します。③噛むスピードが遅いときは、擬音でリズミカルに「あれあれ?お口もぐもぐもぐ~できてるかな?」、「じゃーつぎはパクパク、パクっ♪」、「ガリガリガリ、ガブリ!」と擬音を使って、ママがリズミカルにやってみせると、マネしてしっかり噛んでくれます。パパやママが美味しそうに食べてたり、美味しい〜といって食べてる姿をみてると、「これは美味しいかもしれない」と自然と1口食べたりするかも!?家族みんなで一緒に仲良く食べるだけで、ご飯の時間が楽しい空間になって、好き嫌いも難くなるようになるもの。ついつい「早く食べなさい!」「きれいに全部食べなさい!」などと言ってしまいがちですが、なるべくご飯の時間はママもあまりガミガミせずに楽しむように、少しだけ心がけてみてくださいね♪
2018年10月11日「バランスよく食べて欲しい」と思うのは、ママたちの共通の願いです。でも、ムリヤリ食べさせて食事の時間が苦痛になってしまったら目も当てられません。そこで、世田谷区の民生委員・児童委員であり、子育てサロンで食育講座の講師を努める森下美奈子さんのアドバイスをご紹介します。森下さんの食育への考え方は、ママたちの心をすーっと軽くしてくれますよ。では、どうぞ!食の好みは変化する。自分はどうだったのか? 自問自答しよう「自分が子どもだった頃を思い出してみて」と森下さん。「例えばピーマンとか、苦手な食べ物、あったと思います。それを無理やり食べさせられるシーンを想像してみて 」…うーん! それは恐ろしいです!! 「でしょ? だったら食べろ食べろいうのは今からやめましょう(笑)。それに、今はピーマンが食べられるようになっていたりしますよね。もっと細かくいえば、昨日嫌だと思ったものを今日は食べたくなったりすることもあります。食の好みは変わるんです。だから心配しすぎないで」「自分が子どもだった頃を思い出す」というのは、子育て全般に有効な方法だそうですよ。繊細にわが子を観察しながらおおらかに振る舞う「いくら評判の本を読んでも子どもには通じないこと、あると思います」と森下さん。「子どものことを一番よくわかっているのはママですよね。どんな方法がその子に合うのかよく観察してみてください。たとえば、好きな動物の形にしたり食器を電車などの楽しいものにしたり。だけど、ママが頑張りすぎるのはNG。生きていればOK! くらいなおおらかな気持ちでお子さんに接して」なるほど。頑張って工夫して用意しても食べてもらえないとママが余計に疲れてしまって悪循環になりそうです。「ふりかけごはんを食べるなら、ふりかけを手作りして栄養を増やすのもいいでしょう。細かく刻んだ大根やかぶの葉、しらす、桜えび、ごま、塩などで作ると野菜も魚も同時に摂れます。具沢山の混ぜごはんを小さくおにぎりにしたものも子どもに人気です。あと、今なら食べるかも! っていう“時” も見逃さないで。そして、食べなくてもガッカリしないことが大事」“美奈子流”美味しく食べさせる「魔法」とは?「緑/ 赤/ 黄が揃った食事が理想ですが、“美奈子流”は気負わないこと。緑は葉物野菜をちょっとちぎって入れる。赤はにんじんやパプリカをピーラーでペロッと切って混ぜる。黄色は卵など。3色揃えるのに包丁すら使いません(笑)」最後に、“美味しく食べさせる魔法”を伺いました!「要らないといわれたら、ママやパパが美味しそーうに食べているところを見せてください。それを毎日続けてみて。はじめにいいましたが食の好みは変わります。食べてみようかな→ 美味しい! → 僕これ好き! となる可能性はいくらでもあります。一方、ずっと克服できない食材もあるかも知れません。でも、大人が胸焼けしているときに焼肉は食べられないように、自分には必要ないとからだが判断しているのかも知れません。子どもは大人以上に必要不必要がわかるといわれているんですよ」“美奈子流”食育だったら、ママも子どももハッピーに過ごせそうです。悩んでるママはぜひ一度試してみてください。PHOTO/Fotolia
2018年09月24日栄養バランスのとれた食事を食べさせたいと思っていながらも、つい日々の忙しさや子どもの好き嫌いに合わせて、食事内容が偏ってしまいがち。そんな筆者でしたが、ある本をきっかけに食事内容を見直しました。今回は子どもの食生活に関する本と、ヨーグルトと魚を使ったレシピをご紹介します。子育て中のママたちに読んでもらいたい本『成功する子は食べ物が9割』予防医療コンサルタントの細川モモさんが監修している『成功する子は食べ物が9割』という本があります。タイトルもインパクト大ですが、中身も驚きの事実がたくさん! 現代の子どもたちが抱える問題点が次々とあげられ、親としては耳が痛いことばかり。しかし、子ども時代の食事内容が、将来に大きく関わってくることがよくわかり、日々の食事を見直すきっかけになります。本を読んで、排便回数の多さが感染症の重症化を防ぐことにつながると知り、まずは我が子たちの便秘を治そうと、ヨーグルトや納豆などの発酵食品と食物繊維を多く食べさせるようにしました。すると、ずっと便秘だった我が子たちの排便回数が増えたのです。当たり前のことですが、食べるものが腸内環境にダイレクトに影響するのだと実感しました。また、本には脳の成長に働きかける“DHA”を多く含んだ魚料理を食べるといいという記述もあり、我が家の食卓に魚が登場する機会も増えました。子どもの成長と栄養に関することが漫画や写真入りでわかりやすく説明されているので、子育て中の忙しいママでも気軽に手に取って読むことができると思います。成功する子は食べ物が9割 ー 幼児・小学生ママ必読! 冷蔵庫の中身がカラダの中身。意外と合う! DHAと乳酸菌が摂れる魚×ヨーグルトのレシピお魚離乳食通販サービスのモグックのHPで、脳の神経細胞の主な成分となる必須脂肪酸“DHA”が豊富な魚と、整腸作用が期待できる乳酸菌を含んだヨーグルトを一緒に摂れるレシピを発見! 意外な組み合わせに感じますが、人参の甘さとトマトとヨーグルトの酸味を活かしたサラダ仕立てになっており、赤ちゃんも食べやすいメニューです。大人用のアレンジとして、マヨネーズや黒こしょう、レーズン、ナッツなどをトッピングするのも◎。「魚と人参のトマトヨーグルトサラダ」(調理時間:約7分/対象:初期から)【材料】魚10g(1パック)※このレシピに使われている魚は「かます」です。人参5gプチトマト1個無糖ヨーグルト大さじ1【作り方】(下ごしらえ)魚は湯煎・解凍し、袋から出してさっとほぐします。1.人参は蒸して、食べやすく刻みます。2.プチトマトは皮をむいて種を取り、食べやすく刻みます。3.耐熱容器にヨーグルト、魚、人参、プチトマトを入れ、ラップをして50秒程レンジで加熱すれば出来上がり。魚やヨーグルトが苦手なお子さんもいらっしゃるかと思いますが、レシピを工夫するなどして日々の献立に上手く取り入れられるといいですね。もちろん、魚やヨーグルトだけでなく、肉や野菜などもバランスよく食べましょう。PHOTO/Fotolia【参考】モグック
2018年09月22日バランスの良い食事を心がけて毎日の献立を考えているのに、子どもが好き嫌いを言って食べてくれない!なんて困った経験はありませんか?そんな時には、同じ材料でも視点を変えて、子どもの味覚や視覚に合わせて、調理法や盛り付け方をアレンジ!いつもの料理に、ちょっと手を加えるだけで、あっという間に好き嫌いがなくなりますよ。調理法を工夫する白いごはんが苦手、、、そんなお子さんには、白ごはんをそのまま食べさせるのではなく、具材と一緒に炒めてチャーハンにしたり、子どもが大好きなホワイトソースとチーズをかけてドリアにしたり、色付け&味付けをしてみましょう。エネルギーが必要な子どもにとって、炭水化物は大事な栄養素。毎回の食事に、必ずごはんを食べてもらいたいですよね。色付け&味付けをしたごはんと白いごはんをバランス良くローテーションしてあげるといいですよ!味付けを変える子どもが喜ぶ、食材にぴったりな味付けにしていますか? 例えば、ピーマンやナスなどの夏野菜。大人の場合は、サッと焼いた野菜を生姜醤油でさっぱりいただきたいところですが、味覚が敏感な子どもの場合は、こってりと甘じょっぱい味噌炒めや、コトコト煮込んだスープがおすすめです。人参やカブなどは甘く煮たり、だし醤油に漬けて浅漬けにしたり。ブロッコリーやオクラなどの茹で野菜は、マヨネーズが苦手なのであれば、塩だけかけて出してみるとあっさりと食べてくれる場合もあります。子どもが喜んで食べる味付けを見つけましょう!見た目を変える食事って、その場の雰囲気が楽しいだけでごはんも美味しく感じますよね。子どもの目線になって、お料理の見た目を工夫してみましょう。例えば、少し手間はかかりますが、盛り付けをお子様ランチ風にしてみたり、かわいいピックに刺して出したりなど、ちょっと見た目が変わるだけで、子どもの気分は「ごはんの時間は楽しい!」になります。ふりかけごはんと焼き魚というシンプルメニューでも、ワンプレートにして、ごはんに旗をたてると「お子様ランチみたーい!」と大喜びです!いかがでしたか? 子どもの好みの調理法や味つけを理解して対応してあげると、好き嫌いがあっという間に少なくなりますよ! ぜひ、お試しくださいね!
2018年09月12日幼稚園、年中の長男は好き嫌いの多い子です。そんな息子の幼稚園のお弁当事情はというと…その結果、どういうお弁当になったかというと友達と一緒に楽しくお弁当を食べるようになってからは、友達のお弁当を見て「きゅうり入れて」とか「レタス食べる」「チーズ入れてほしい」など、以前は入れても残していたものを入れてほしいと言ってくれるようになってきました。もちろん苦手なものを入れると残してくることが多いです。それでも食べてくれる日もあり、その時は大袈裟!ってくらいに大喜びして褒めちぎります。毎日チャレンジ食材を入れると、お昼の時間がまた嫌になってしまうかもしれないので、多くても週に1~2回、体調や様子を見て全く入れない週も作っています。友達と楽しく食べて、友達が美味しそうに食べる様子を見て、少しずつ食べられるものが増えていくといいなと思います。 ■マンガで読む「みんなのお弁当事情」>>
2018年08月03日自分がつくったごはんが家族のカラダのもとになる、そう考えると毎日の食事づくりにプレッシャーを感じてしまうママも多いのではないでしょうか。でも大丈夫! 前回ご紹介したように、野菜を蒸しただけでも立派な一品になるし、メニューのマンネリ化は“我が家の定番”と考えれば、悩む必要はありません。でも、子どもがジュースやお菓子ばかり欲しがる、野菜を食べてくれない…といった悩みはつきないもの。そこで今回は、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表で『 子どもと食べたい常備菜入門 』の著者である菅野のなさんに、子どもの食に関するお悩み解決法を教えていただきました。菅野のな(すがの・のな)料理家、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表。ミュージシャンで自由人の父と、病院勤務の管理栄養士で東洋医学を実践する母により、有機農家支援、家庭菜園や自然療法を身近に感じて育つ。教室運営の傍らレシピ提供や連載、セミナーなど、食とオーガニックを軸に多岐にわたり活動。自身も2児のママとして子育てと仕事の両立に奮闘中。HP: Blog: Facebook: @wakuwakuwork Instagram: @wakuwakuwork 著書: 『子どもと食べたい時短おやつ』 『子どもと食べたい常備菜入門』 (辰巳出版)、 『卵・乳製品なしでもおいしい 今日も手作りおやつをひとつ。』 (朝日新聞出版)、 『ていねいな時短ごはん』 (学研プラス)■お悩み 1:子どもがお菓子やジュースを欲しがったら?まずは、子どもがお菓子やジュースを欲しがって困るというケース。社会的な集団生活をしていれば、お菓子やジュースにまったく触れずに暮らしていくというのは難しいもの。であれば、家の中だけでも習慣化しないという意識をするのが大切だと菅野さんはいいます。「すべてNGにするのではなく質と量にこだわると、子どもの味覚も守れます。お菓子のなかでも添加物がたくさん入っているものから、オーガニック専門店で売っているような素材からこだわっているものまで、様々なレベルのものがあるはず。そのなかから、自分の生活圏内のスーパーで手に入りやすいものがどれか、どのランクのものだったら納得できるか、ベストなものを選別しておくとストレスなくあげられますよ」【Point!】□すべてをNGとせず、質と量を基準に□生活圏内のお店で入手かのうかどうか□どのランクのものなら納得できるか■お悩み 2:添加物はどこまで気にするべき?ベストなものを選ぶ基準として添加物を気にするママは多いですが、何を避ければいいのか判断するのは難しいもの。「よくどんな添加物に注意すればよいか聞かれるのですが、細かく見ていくときりがないほど。なので、ママが何となく良くないと感じるセンサーを信じて、直感であげたくないと思ったものはあげないのが一番です」と菅野さん。たとえば「ショートニングが入ったお菓子は絶対あげたくない!」など、こだわりは人それぞれ。 前回の記事でご紹介した「ワーク」 で、食のこだわりを整理し、自分がどのレベルなら納得できるか、まずは知ることから始めてみましょう。ママ自身がきちんと選んだお菓子やジュースなら、あげるときの罪悪感が減るはずです。レシピをたくさん覚えるよりも大切なことは、自分の「食のこだわり」を分析すること。菅野さんの料理教室では、この「ワーク」を必ず実施。さまざまな食事作りのストレスから解放されるには、この作業がとても重要なのだそう。ワークのやり方: それにどうしても納得いかない場合は、ふかしたお芋やお茶など自分が安心できるものを用意するようになるはず。「子どもは、目の前になければ欲しがらなくなるもの」と菅野さんがいうように、ちょっと楽だからとお菓子やジュースを用意してしまっているのは、じつは私たち大人の方なのかもしれません。【Point!】□直感的に「あげたくない」と思ったら避ける□自分の「食のこだわり」を整理して納得できるラインを把握□あげたくないと感じているお菓子やジュースは家に用意しない■お悩み 3:子どもの好き嫌いをなくすには?次に、「子どもの好き嫌いが多くて困っている…」という問題。でも、「じつは食べられないのはピーマンだけとか、ちゃんと話を聞いてみると思いのほか色々なものを食べているケースがほとんど」と菅野さん。親が望むものを親が望む量だけおいしそうに食べていないと、“好き嫌いが多い”と認定しがちといいます。とくに野菜は多種多様に食べなきゃいけないという考えに縛られがちなので、少しでも嫌いなものがでてくると過剰に心配してしまうことも。それでも、なるべくなら好き嫌いを減らしてバランスよく食べてほしいと願うのが親心。どうすればよいのでしょう?「まずは好きなもののどこに惹かれているのかよく観察してみましょう。形状なのか硬さなのか味なのか分析して、それに近づけてみると意外とすんなり食べてくれますよ。それにお子さんが小さいうちは、諦めずに出し続けるというのも大事。まったく食べなかったものが3ヶ月後には平気になっていることも。あまり子どもの好き嫌いに振り回されず、ママの好きな料理も出すようにしましょう。そうするとママの笑顔も増えるし、それを見た子どもが自然と食べ物に興味を持つようになります。残しても食べてもどちらでもOKくらいの軽い気持ちでいた方が、ママからのプレッシャーを感じず、案外食べてくれるものです」“みんなのおいしいを叶える”をモットーのひとつとしている菅野さん。嫌いなものをどうするかを考えるのではなく、家族の大好きなものの方に意識を向けるというのもお悩み解決の秘訣かもしれません。【Point!】□親の思い通りに食べてない=好き嫌いが多い、ではないと認識□子どもの好物の形状、硬さ、味を観察。苦手な食材で真似てみる□食べてくれなくても、諦めずに出し続ける□ママの好物も食卓へ。ママが笑顔なら自然と子どもも興味を持つ■子どもが好きなのは「新鮮」で「シンプルな味付け」そしてもうひとつ、子どもに食べてもらうために大切なのが、鮮度を意識すること。子どもの舌は大人よりもはるかに敏感なので、より新鮮なものを好むそう」と菅野さん。さらに、味付けも子どもはシンプルで薄味な方が好き。薄味だと食べてくれるか心配になりますが、献立全部を薄味にしようとしなくてOK。要は組み合わせで、一品だけでも素材を生かしたシンプルな味の料理を出すとバランスが取りやすくなるといいます。でも、毎日薄味を意識してイチからごはんをつくるのは大変。そこで便利なのが、菅野さんが提案するシンプルな“ベースの常備菜”。 もともと菅野さんのオーガニック料理教室では、アレルギーの多い卵・乳製品を使用していないレシピを提供しています。さらに子どもと一緒に食べることを意識した常備菜は、一般的な日持ちを意識した味の濃いものと異なり、シンプルでアレンジしやすい味付けになっているんです。これを覚えておくだけで、メニューの幅がぐんと広がること間違いなし! 夕食の準備時間を半分にすることを目標に開発されたレシピなので、どれも20分以下でできます。今回はそのなかから、旬のトマトを使ったベースの常備菜とアレンジメニューをご紹介します。■湯むき塩トマト(ベースの常備菜)【材料(500ml の容器1個分)】トマト… 大2 個塩… ふたつまみ【つくり方】1、トマトは洗って、 へたのまわりに包丁で少し切れ目を入れます。2 、鍋に湯を沸かし、 沸騰したらトマトを入れます。3 、皮が薄くはがれてきたら、 水にとり冷やします。 皮をむいて角切りにし、塩を少々振って保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。 たくさんつくって冷凍保存も便利です。■カポナータ(ベースの常備菜をアレンジ)【材料(4人分)】湯むき塩トマト…3 個分なす…2 本ズッキーニ…1/2 本たまねぎ…1/4 個パプリカ…1 個ピーマン…1 個人参…少々にんにく…1 かけセロリ…少々かぼちゃ…少々オリーブオイル…大さじ2塩…小さじ1 弱(段階的に入れます)こしょう…少々【つくり方】1、にんにくはみじん切り、なす、ズッキーニ、たまねぎ、パプリカ、ピーマンは1cm の角切り、人参は薄いいちょう切り、セロリは粗みじん切りにします。かぼちゃは2cm 幅の薄切りにします。2、鍋にオリーブオイルの1/2 量とにんにくを入れて、弱火で炒めます。にんにくが薄く色づいたら、たまねぎを加えて塩を振り、たまねぎがしんなりしたらセロリも加えて炒めます。湯むき塩トマトの1/2 量を加え、煮詰めます。途中で残りのオリーブオイルを足します。3、2 に人参、ズッキーニを加えて塩を振って炒めます。パプリカ、ピーマン、なす、かぼちゃを加えて塩を振り、残りの湯むき塩トマトを加えて炒めます。塩、こしょうで味を調えて粗熱をとり、保存容器に入れて冷蔵庫で保存します。ベースの常備菜「湯むき塩トマト」は、カポナータのほかにも「トマトとたまねぎのサラダ」や「トマトソース」にアレンジできます。子どものためとあまりがんばりすぎず、まずはシンプルなベースの常備菜からはじめてみてはいかがでしょうか。
2018年07月12日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「好き嫌いが多い子は給食にどう立ち向かう!? 次男の驚きの変化」 で、子どもの好き嫌いについてのアンケートを実施。多くのママたちから、子どもの好き嫌いエピソードが集まりました。親にとってわが子の小食や偏食は大きな悩みの種。「ちゃんと食べないと病気になってしまうのではないか?」「栄養バランスよく食べないと、きちんと成長できないのでは?」といった心配。さらにはさまざまな工夫を凝らしても食べてくれないジレンマなど、ママたちの心情が浮かび上がってきました。親子が楽しく食事時間を過ごせるようになるには、どうすればいいのでしょうか?■味覚が変化する? 嫌い、好きが変化する年齢とは食の細い子、偏食の子のママからよく耳にするのが、「離乳食のときは食べたのに…」というエピソード。今回のアンケートでも「幼児期に好みが変化した」という声が多く聞かれました。Q.子どもの好き嫌いがはじまったのはいつごろですか?0-1歳33%2-4歳43%4-6歳4%好き嫌いはない20%その他0%じつに、80%ものママが6歳までに好き嫌いがはじまったと答えています。赤ちゃんの頃とは違い、少し大きくなってくると自我が発達したり、多くの新しい味覚体験によって刺激を受けたりして、“好み”がハッキリしてくるのかもしれません。離乳食期はなんでもパクパク食べたのに、2歳頃から白米しか食べなくなりました。でも5歳の今は野菜も肉も魚も果物もちょっと変わったものもなんでも食べます。1歳から偏食が始まった長女。野菜を細かく切ったチャーハンやハンバーグなどは食べず。もっと野菜やお肉も食べて欲しいのにと、食事の時間が苦痛でした。そんな長女に変化が表れたのは幼稚園の給食です。はじめはほとんど残していましたが、嫌いなおかずも一口だけ食べてみようと先生に促され、だんだんと食べられるようになってきました。年長になった今では、給食や家でのご飯も完食できるようになりました。「離乳食が終わったら食べなくなった」という回答が多かったものの、「食べられるようになった」という声も。幼児期は、「嫌い」になるだけでなく、「好き」になる変化もある年齢と言えそうです。■野菜嫌いな子どもたち。どんな工夫をしている?なんでも食べてくれていた離乳食期を経て、「もしかして順調かも…」と思っていたところに突然やってくる“好き嫌い”。とくに栄養たっぷりの“野菜が食べられない”となると、ママは焦ってきますよね。そんなとき、ママたちはどんな工夫で子供たちに野菜を食べさせているのでしょうか?嫌がるものは無理に食べさせない、白米にいわしぶしのふりかけをかけてカルシウム対策、みそ汁は野菜などを煮た出汁を使って、「具なしでも野菜出汁を飲んでるんだからいいや~」と思うようにする。あとは野菜ジュースをお風呂上がりに飲ませているくらいです。うちも給食心配です。私自身、味の強いもの、癖の強い食材に本当に苦労したのでとにかく味を消す事を考えて作っています。いまだに人参が食べられない私ですがやっと、細かく切ったり、擦ったりするとわからないので、子どもにもそのように対処しています。あと味が濃くなりますが中華味にするとよく食べてくれます。昔、中華料理店でバイトしていたのをキッカケにほとんどの野菜が食べられるようになったので、子どもにも出してみたら思いのほか食べてくれました!ほかにも「好きなものでくるんであげる」「野菜フレークをホットケーキに混ぜる」などを実施したというママも。「『口に入れた』ことだけでも褒めていたら食べられるものが増えるようになった」という意見もありました。■食事時間が修羅場に!? 追い詰められるママたち「栄養バランスよく食べてほしい」。そのためにママたちは、涙ぐましいほどの努力をしています。しかし、あれこれ試行錯誤しても報われなかったりするのが現実…。ママが必死になると余計、子どもも意固地になったり、嫌がって食べたくなくなることも。白米しか食べない2歳の頃は無理やり食べさせようと死闘を繰り広げました。子どもも泣いちゃって、仕事から帰って寝るまでの1/3の時間を修羅場な食事に費やしました。いまから思うと、「2歳の子ども相手に何やってたんだ私!」って思います。でもそのとき子どものことを思ってがんばってた自分も褒めてあげたいです。最初は調理法を変えたり、刻んで混ぜこんだり試行錯誤。しかし一切食べてくれず、毎食私がイライラ…。「せっかく作ったのに!」「風邪引いちゃうんだよ!」など声を荒らげることも。次第に諦めがつき、食べないなら食べないでいいやと思うようになりました。時が経てば、少しずつ食べるようになってきました。そして、せっかく作ったおかずも、食べてくれない日が続けばママの気持ちも擦り切れてしまいます。幼稚園で毎日お弁当ですが、食べられるものが少なく毎日中身が同じなので、先生にダメ親だと思われていると思います。そんな声が挙がるなど、子どもの好き嫌いで「母親失格なのでは」と自分を追い詰めてしまうママも。「自分の料理が悪いのかも」「自分の工夫が足りてないのかも」と、どんどんと自分のせいにしていってしまうよう。ちゅいママさんが言うように、「いつか食べられるようになる」ことがわかっていれば、スッパリ諦められるけれど…。つい「自分のがんばりでどうにかなるかも…!」という心理が働いてしまうと、母親としてはより苦しんでしまうような気がします。もちろん、ママの根底には、原因を知って、改善策を探りたいという切実な想いがあるはず。だからこそ食べてくれなかった食事を見つめて、「ママ失格」なんて自分を責めていたら、ママの心も身体も持ちません。「子どものことを大事に思っている」からこその悩みなのですから、そんながんばる自分をぜひほめてあげてほしいと思います。■好き嫌いは直さないとダメなの?これだけママが悩む子どもの好き嫌い。では好き嫌いは、本当に直さないといけないのでしょうか? 食べさせることばかりに気がとられ、食事の時間がママにとっても子どもにとっても苦痛なものになっているならば、それは悪循環を生むかもしれません。今回のアンケートには、「幼い頃偏食だった」というママからの返答もありました。子どもには好き嫌いがありませんが、私自身が偏食・小食でした。給食は掃除の時間も食べさせられていて、お昼休みに外で遊んだことはほぼありません。小さい頃から自分が偏食・小食なことは、きちんと自覚していました。でも、親や祖父母、周囲から「好き嫌い多いね」とか「食が細いね」と言われるのはすごくつらかったです。私なりにがんばっているのに、がんばりを否定されたような気持ちになりました。。自分自身、偏食ではないですが小さいときは小食でした。ガリガリの娘に両親は心配し、「食べなさい食べなさい!」とご飯茶わんにおかずやら何やらつぎつぎとのせてきました。無理やり食べさせられて、食事時間がまったく楽しくなく、むしろ苦痛でした。いまでは信じられないくらい食べることが大好きになりました。ママだけでなく子どもの方もつらい想いをしていることがわかります。親が“わが子のために”と思ってしていることが、逆に苦しめることになっているなんて…胸が締め付けられるエピソードです。一方で、子どもの好き嫌いを「諦めている」「気にしない」といった意見も。しかも、ちゅいママさんの息子さんのように給食開始などのキッカケから、“子どもが自分で克服した”という経験談も出てきました。子どもが食べたくないというものを無理に食べさせていた時期もあったのですが、ある時期からはもう諦めの境地で、食べないものは出さないようになっていきました。あるとき「これは嫌いだからお皿載せてないけど挑戦してみる?」と聞いてみたところ、「挑戦してみる!」となったので、「おいしくなかったら出してもいいよ」と無理強いしてないことを強調しながら食べさせると、「これおいしい」と…。そのとき、めちゃくちゃ褒めたら、その後も苦手だった食材に挑戦する!と言い出すようになり、徐々に食べられるものが増えてきました。体調が悪い、風邪を引きがちなど、心配なところがない場合には、ママもあまり神経質になりすぎず、一旦スルーして少しの間様子を見てみるのも、いいのかもしれませんね。■食事が孤独…泣きたくなる現状を改善するには普段、育児の悩みを家族に話せていますか? とくに“好き嫌い”といった食事面での悩みは、料理をしない夫には相談しづらいものではないでしょうか。でも、家族にちょっとでも弱音を吐けたり、相談できればママの気持ちもずいぶん楽になる気がします。「子どもの好き嫌いや偏食についてどう対応したか、教えてください」の問いに対して、戻ってきた回答にこんなものがありました。子どもへの対応というより親のメンタルのフォローが欲しかったです。やはり食事は家の中で孤独。誰も助けてくれないし、寄り添ってくれない。せっかく作った食事が床に散らばると泣きたくなりました。誰か共感してくれる人がいたら全然違かったと思います。そう、まずはパパでもいいし、自分の両親や義両親でもいい。家族に状況を話して寄り添ってもらえれば、ママは精神的にずいぶん楽になるのではないでしょうか。育児のメインはどうしてもママになりがちだけれど、ひとりで背負うものではないし、ましてや好き嫌いの多くは母親のせいではないはず。ときにパパに愚痴をこぼしたり、食事を作ってもらうのもいいかもしれません。子どもの身体を心配して、「好き嫌いなく食べて欲しい」と思うのは当然のこと。必死になるあまり怒ってしまったり、「やっちゃったなぁ」って落ち込むこともあるかもしれません。でもそんなママの「子どもを想う強い気持ち」はきっと子どもに伝わっているし、結果が伴わなくても苦労したことは「褒める」に値することではないでしょうか。本当はパパに褒めてもらいたいところですが、もしそれが難しいとしても、自分を褒めてあげてください。悩んでいたことが、いつか「そんなことあったよね」と家族と話せるときが来ることを信じながら。■ママ自身が「おいしく、楽しい」と感じる食事時間を食事は、人間が生きていくためのエネルギーを作る“必要不可欠なもの”。でもそれだけじゃない。大好きな家族や友達と食卓を囲んで、おいしいものを共有する“うれしいもの”。そして、恵をいただく“ありがたいもの”。だから、食べ物に負の感情を持ちたくないし、子どもにも楽しく食べることを教えたいですよね。そのためにも、まずはママ自身が「おいしく、楽しい」食事時間を過ごせるといいですね。ママやパパが「おいしいね」と笑顔で食事をしていたら、好き嫌いのある子どもにとっても、食事時間が“楽しく”なるのではないでしょうか。幼少期は大きな刺激をたくさん受け、味覚や好みの変化が起こりやすい時期といいます。だからこそ、「元気でいてくれさえすればいい」ぐらいな気持ちで、気長にゆったりと構える方が、ママもストレスを抱えず済むのかもしれません。もちろん、そうは言っても子どもの健康は気がかり。あまりに心配なときは専門家に相談したり、保育園などの先生に相談にのってもらうことも検討してみてくださいね。 Q1.子どもの好き嫌いがはじまったのはいつごろですか?回答数:107Q2.子どもの好き嫌いや偏食について、エピソードがあれば教えてください回答数:42Q3.子どもの好き嫌いや偏食についてどう対応したか、教えてください回答数:38(アンケート集計期間:2018/5/17~2018/5/21)
2018年05月31日子どもたちの好き嫌いは、親にとってなかなか頭の痛い問題。なかでも主食である白いご飯を食べてくれないケースに、特に悩んでいるママもいるようです。そこで、白いご飯を食べない子どもに対して、どう対策をしたらいいのかまとめます。食べない理由を考えるおかずばかりを食べて白いご飯を食べない場合は、まずその理由を探るところから始めるのが大事です。まずは子どもがお腹が減っていないことから疑ってみましょう。大人は食事の時間になれば、お腹が減っていなくてもとりあえずご飯を食べておくこともできますよね。でも子どもの場合は、お腹が減っていないのになぜ食べなければいけないのかとなってしまいます。そのため、好物のおかずしか食べないというケースもあるようです。場合によっては、咀嚼障害やアレルギーなどでご飯を食べづらい、食べるとつらいといった理由でご飯を食べないケースもあるといいます。食事時に咳き込んでしまうことが多かったり、白米を食べさせると吐いたり体調が悪そうな場合は、これらを疑う必要もあるかもしれません。パンや麺類で置き換える単純に白いご飯を食べないのであれば、別の炭水化物で栄養を補う方法もあります。ご飯の代わりにパンを用意したり、パスタやうどんをご飯がわりに適量用意して、そちらを食べてくれるようなら、しばらくは他の炭水化物で代用してみましょう。最初はパンや麺類を喜んでいても、ずっと自分だけご飯を食べていないと、だんだん親のまねをしてご飯を食べたくなってくるパターンも多いそうですよ。カレー、お茶漬け、ふりかけなどを徐々に減らすご飯にふりかけなど、他の味付けをすると食べてくれるようなら、それらを少しずつ減らしていくという方法を実践している人も多いのだとか。カレー、お茶漬け、ふりかけなどでご飯を食べるきっかけを作り、だんだん量を減らして味を薄くしていけば、子どもが気づかないうちに白いご飯を食べているという作戦です。悩まない、好き嫌いを気にしない他にもいろいろな作戦があるようですが、子どもに好き嫌いがあるのは当たり前で、嫌いなものを我慢して食べることは理解のできないこと。たまたまそれが白いご飯だったというだけなら、あまり深刻に考えず、怒ったり食事を片付けてしまって与えないといったことは決してしないようにしましょう。大人になっても白いご飯を食べるのは苦手な人もいるので、それよりも食事自体が嫌いにならないよう、楽しい食事の時間を過ごせるようにしてあげたいですね。日本人にとっては食卓に並ぶのが当たり前の白いご飯。でも子どもにとってはあまり味のしないおかずのひとつでしかありません。口のなかでおかずと一緒に味わう行為を、子どもが理解ができるようになるまでは、食事が嫌いにならないよう工夫をして食べさせるようにしましょう。(文・姉崎マリオ)
2018年05月27日子どもの好き嫌いは、ママにとっては大きな悩みではないでしょうか。好き嫌いをせずになんでも食べてほしいというのが親心ですが、「○○は食べたくない!」とイヤがられてしまうもの…。そこで今回は、ブロッコリーに注目。子どものなかには、ブロッコリーが苦手な子も少なくないので、少しでも食べやすくなるであろうレシピを3つご紹介します。ブロッコリーと卵のサラダ子どもがブロッコリーを苦手な理由には、味や食感、香りなどさまざまありますが、大きくて食べづらい可能性もあります。そこで、細かく刻んでみるのもおすすめ。【材料】・ブロッコリー…1株・卵…2個・アボカド…1個・マヨネーズ…大さじ2~3・レモン汁…少々・しょう油…少々・塩コショウ…少々【作り方】1)ブロッコリーを茹でて、水気を切ったら粗めのみじん切りにする2)ゆで卵を作り、みじん切りにする3)アボカドも小さめの食べやすい大きさに切る4)ボウルにすべての材料を入れて、しっかりと混ぜ合わせたら完成作り方のポイントは、食材の大きさを子どもの口のサイズに合わせてあげること。ツナ缶を合わせてもおいしくなりますよ。ブロッコリーのチーズ焼き「チーズが大好き!」という子どもなら、トースターでこんがり焼いてみてはいかがでしょうか。【材料】・ブロッコリー…1株・トマト(大)…1個・マヨネーズ…適量・塩コショウ…少々・ピザ用チーズ…適量【作り方】1)茹でたブロッコリーとトマトを食べやすい大きさに切る2)耐熱容器にブロッコリーとトマトを入れ、塩コショウとマヨネーズ、ピザ用チーズをかける3)トースターでこんがりと焼いたら完成もし冷蔵庫に余っているなら、ウインナーやベーコンなどを加えても◎。ブロッコリーの天ぷら最後のレシピは、天ぷら。ネット上には「ブロッコリーを天ぷらにしたら、子どもが食べてくれた」なんて声もあるので、試してみる価値はありそうです。【材料】・ブロッコリー…1株・てんぷら粉…適量・塩コショウ…少々・水…適量・揚げ油…適量【作り方】1)ブロッコリーを食べやすい大きさに切り、塩コショウを振る2)てんぷら粉と水で衣を作り、塩コショウで味付けする3)ブロッコリーに衣をつけ、油で揚げたら完成揚げる前に味付けをしているので、そのままでもおいしくいただけます。ブロッコリーにはいろんな栄養が含まれているので、ママとしては子どもにもおいしく食べてもらいたいですよね。もし、ブロッコリー嫌いで悩んでいるようであれば、試してみてくださいね。(文・山手チカコ/考務店)
2018年05月25日4月から小学校1年生になった次男。彼は生まれてこの方ずぅぅぅぅっと好き嫌いの多い子なのです。思えば離乳食の頃からそうでした。口に入れた離乳食を吐き出し、仰け反って泣いて、暴れるわ飛び散るわで食事というかもはや格闘。その後も本当に食べられるものが少なく、特に野菜と果物は大の苦手食材でしたので、入学が近づくにつれ「この子は給食に苦労するだろうなぁ~~」とそればかり心配していました。幼稚園時代はずっと私の作ったお弁当を食べていたので、慣れ親しんだ味に馴染みのある食材ばかりでした。しかし、学校給食は献立表を見ただけでも次男が苦手な食材のオンパレードです。野菜がたくさん出ますし、今まで食べたことのない味もたくさん出てきます(いまどきは香草風味とか、韓国風味など本当にバリエーション豊かです)。私自身もどこか給食に向けて身構えてしまうところもあって、無理強いする気はないけれど苦手な食材もせめてひと口だけでもかじってもらおうと「ひと口でいいから食べてみよう」と促していたのですが、まっったくもって暖簾(のれん)に腕押し状態。どんなに励ましても、押しても引いても絶対に食べようとしないので思わずボヤいていました。がしかし、彼。この手のボヤキが始まると急に心のシャッターを閉め、まるで聞こえていないかのように気配を消してしまいます(笑)そしてやってきた給食スタートの初日。さっそく次男が苦手な果物が出てきます。学校から帰ってきた次男に給食のことを聞くと、「食べられなかった」と言いました(やっぱりそうか…)。2日目も、果物が出てきて食べられず、3日目もお味噌汁の野菜を食べきることができなかったようです。しかし、食べられなくとも給食の時間自体はその雰囲気が楽しいらしく、ご飯を残しても先生にも特に何も言われないので本人はさほど気にしていない様子。そんな折、家庭訪問があったのでさっそく先生に相談しました。私:「次男はものすごく好き嫌いが多いので給食が苦労しているんじゃないかと心配しています。」すると先生は、ピンと来たようで察してくださいました。先生:「たしかに今は残す日が多いですね。ただ、今は昔のように掃除の時間になっても残して食べさせるという事はしませんし、まだ給食が始まったばかりですので残したいという子には無理強いせずすんなりオッケーを出しています」先生:「しかし、やはり好き嫌いなく食べられるようになった方がいいと思いますので、そのうち学校の生活が軌道に乗ってきたら、食べきれていない子はみんながごちそうさました後でも5分ぐらい残って食べさせるとか、ひと口でもいいから食べてごらんと促すとか、徐々に完食できるようにしていきたいと思っています」はい! よろしくお願いいたします! 次男よ。あなた、今に生まれたからよかったものの時代が違かったらものすごくしんどかったと思うよ!! がしかし!! そんな次男に…!! あの超偏食っ子の次男に…!!! 変化がみられるようになったのです。ゴールデンウィーク中に家族でイチゴを食べていた時のこと。今まで目の前でイチゴを食べていても一切欲しがらなかった次男が(勧めても拒否)、「ちょっと食べてみようかな」と言って、パクッと口に放り込んだんです!!!!なんとイチゴを初めて口にしました!!! びっくり!!!嫌いな食材を口にすると全身でえづくので吐き出すかな? と思って見守っていたのですが…見事飲みこんだんです!!わぁぁ~~! 驚きです! 今まで、かたくなに食べようとしなかった次男が、自らイチゴを食べました!!そして、さらに夏みかんも少し食べてみたところ…ひと切れ食べました!! たったひと切れですが彼のことを考えると信じられないことです。そして、色が緑色というだけで拒絶していた葉物の野菜も「見て! 食べてみるよ~!」と言って食べ始めました(おお…!!)。一体彼に何が起こったんだろうかと思って驚いていたのですが、どうやらゴールデンウィーク前からたま~に給食を完食できる日があって、今までは見た目だけで苦手だった野菜も食べてみたら案外イケることに気づいたようです。家では一切飲めない牛乳もなぜか学校では飲んでいるようですし、家ではいまだに手をつけようとしない汁物も学校では随分飲めるようになったそう。学校でチャレンジしてみて食べられることに気づいた彼は、家でも今まで食べたことがなかった食材にチャレンジしてみる気が起きたようです。そして、今日の給食では、どう考えても苦手なトマト煮込みを完食してきました!!!正直びっくりです。こんなにスムーズにいくとは思っていませんでした。もっと苦労すると身構えていたのに、意外にも順調な滑り出しな上に家での食事にもプラスの影響が出るだなんて…全く期待していなかっただけにうれしい誤算です。以前、かつて偏食っ子だった人のお話を伺った時に、大半の人が「何かのきっかけでふと食べられるようになった」と言っていたのが印象的だったのですが、次男の場合、その最初のきっかけは学校給食だったのかもしれません。もちろん今でも好き嫌いはまだまだありますが、あんっっなにかたくなだった次男が野菜や果物を少し食べてみようかなと言い出しただけでもすごい進歩です。そして私は何より給食の時間を楽しんでくれていることがうれしく、「今日全部食べれたよ!」と嬉しそうに帰ってくる姿も誇らしげです。今、お子さんが好き嫌いが激しくて心配になっているママもいると思います。せっかく作っても食べてくれなくて悲しいですよね。時には怒りも湧いてきますよね。わかります。私も本当に何度も味わいました。ただ、本人が自分から食べてみようと思い始める時っていつかきっと来るんだな…とこの春実感しました。それが小学校1年生なのか、高校1年生なのか、それとも大人になってからなのかはわかりません。でも、無理強いして泣いてまで口にスプーンを突っ込んでいた離乳食時代…「いつかきっと自分から食べる日がくる」と信じることが出来ていたらあんな死闘は繰り広げずに済んだだろうなと思います(食べてほしいという親心は間違っていたとは思わないですけどね)。みんながみんな次男のように給食がプラスの作用をするケースばかりではありませんが、きっといつかその子のペースで食べてみようとスイッチが入る時が来ると思います。次男もまだまだ好き嫌いは多いですが、本人のやる気を大切に、ともに彼らの成長を見守っていきましょう。【お知らせ】前回の 「夫婦の家事分担バトルに決着! 夫が食器を洗うようになったワケ」 の記事下アンケート「Q. やらなくてはいけないことに追われて「自分の時間がない」と感じていますか? 」のアンケート結果はこちら↓
2018年05月17日「これは嫌い!」「これは食べたくない!」と、我が子に言われて困ったことがあるママパパも多いのでは?苦手な物を細かくする、味付けを工夫する、固さを変える、温度を変える、好きな食材と組み合わせる…等の工夫をしても食べてくれない…。「どうしたら食べてくれるの」と、子どもの食事の好き嫌いに悩むママ達へ、元保育園勤務の筆者が園で最も効果的だと感じた方法を紹介します!ついつい忘れがちな大切なこと私たちは子どもの好き嫌いをなくすため、数多くの工夫をしすぎて大事なことを忘れてしまっていることがあります。それは【子ども自身に考えてもらい、私たちはそれをとりいれること】です。愛情たっぷりではあるけれど、自分にとっては苦手な食材も入っている料理を食べようとする我が子。頑張っても食べられなかったとき、「これだけ工夫したのに~」とこちらが空回りしてしまっては子どもも私たちも疲れてしまいます。それならば一緒に考えてもらうのが1番です!「どうしたら苦手なものもおいしく食べられるようになるかなぁ?」と園で子どもたちに聞いたところ、自分たちで考えた給食のおかげで苦手だったものを克服できた子がたくさんいました。今回は子どもの意見をもとに作った給食のレシピを家庭用にアレンジして3つ紹介します。ご家庭ごとに入れる具材や切り方は工夫してみてください。キャベツはシチューの味なら食べられるかも?〈キャベツのクリーム煮〉材料大人2人・幼児2人分鶏肉:300gキャベツ:1/4玉ニンジン:1/2本シメジ:1袋玉ネギ:1/2個油:適量(バターやオリーブオイルがおすすめですが、テフロン加工のフライパンならなくてもOK)牛乳:300cc塩・こしょう:適量小麦粉:カレースプーン1杯(片栗粉で代用可能)作り方1.鶏肉は一口大、キャベツ・ニンジン・玉ネギは短冊切りにします。シメジは石づきを外してほぐします。2.フライパンを熱し、油をしきます。フライパンが温まったら鶏肉を焼き、キャベツ、ニンジン、シメジ、玉ネギをいれて炒めていきます。3.具材に火が通ったら牛乳をいれて弱火にし、塩・こしょうで味付けします。4.いったん火を消して水で溶いた小麦粉を回し入れ、再び火をつけてとろみをつけたら完成です。ポイント:フライパンの中でダマになりがちな小麦粉を水で溶いてから入れること。こうするとダマにならないので簡単です。アレンジ:小麦粉の量を多めにすると、グラタン、パスタ、ドリアのソースにもなります。たくさん作って翌日の昼食にはまた違った料理でも楽しめます!ピーマンは一口で食べられるものがいい〈ピーマン入りジャガイモチーズ〉材料大人2人・幼児2人分ピーマン:2個ジャガイモ:2個(ほくほくでつぶしやすいので男爵がおすすめ)ゴマ:小スプーン1杯チーズ:60g(1つ15gの4連チーズが便利)こしょう:少々片栗粉:カレースプーン1杯作り方1.ジャガイモを角切りにし、茹でて潰します。2.ピーマンを角切りにしてかぶるくらいの水と一緒にタッパーに入れ、レンジで2分チンします。3.チーズを小さめに切り、ジャガイモ、ゴマ、こしょう、片栗粉とあわせて混ぜます。4.3で水気を切ったピーマンを包みます。5.油を熱したフライパンで下側がカリカリになるまで焼き、ひっくり返してさらに全体が温まるまで焼いたら出来上がりです。ポイント:ジャガイモはなめらかな方が包みやすいのでしっかり形がなくなるまで潰すと作りやすいです。焼くとチーズが固まるので、それまでは触らないことで、形が崩れず揚げ焼き風になります。チーズを入れないで作る場合は塩を足してくださいね。ジャガイモの水分が多くてなかなかまとまらない場合は片栗粉を足してみたり、スプーンでそのままフライパンに落として焼くのも簡単です。ジャガイモの生地の上にピーマンを置いて、上からもう一度生地をかぶせるとうまくいきます。アレンジ:カレー粉を足してカレー味にしたり、ケチャップやソースを少し垂らすのも味に変化がついておすすめです。ケーキの中ならトマトも食べられそう〈トマト入りホットケーキ〉材料大人2人・幼児2人分卵:3つミニトマト:6つ牛乳:200cc薄力粉:2カップベーキングパウダー:小スプーン3杯砂糖:小スプーン3杯塩:少々※写真は茹でたホウレンソウ2束も入っています。作り方1.皮をむいたトマトを4つ切りにし、材料をすべてあわせてよく混ぜます。2.ホットプレートなら140度、フライパンなら弱火で表面に気泡が出てくるまで焼き、ひっくり返します。中心まで火が通れば出来上がりです。ポイント:ミニトマトの皮むきが手間な場合は事前に冷凍しておくと、当日水でさっと流すとつるんと皮が簡単にむけます。普通サイズのトマトで作る場合は、リンゴの要領で皮をむくと湯むきの手間が省けます。アレンジ:ご家庭にあればホットケーキミックスでも手軽に作れます。サンドイッチのパン代わりにハムやレタスを挟むと見た目も華やかなホットケーキサンドが作れるのでお弁当にもおすすめです!完全に嫌いなものをなくそうとしないしかし、それでも苦手なものがなくならない子もいました。「ナスは嫌いだからどうしても食べられない。考えてもわからない」その意見も尊重するべきだと思います。私たち大人も苦手なものがあるように、どうしても食べられないなら今は仕方ないと割り切り、無理強いはせずに楽しい食卓を囲むのもよいのではないでしょうか。〈文・フリーライター奥村佑華〉
2018年04月10日こんにちは、佐原チハルです。ママ・パパのみなさま、“子ども”のことは好きですか?ご自分のお子さんということではなく、“子ども一般”のことです。「子ども嫌い」と言ってしまうとあまり印象はよくないかもしれませんが、嫌いまではいかなくとも「ちょっと苦手で……」という人もいるでしょう。そんな中で言われるのが「自分の子どもができたら変わるよ!」という言葉。これって本当なのでしょうか?今回は、「子どもが好きじゃなかった」けれど自分の子どもができたというママ・パパに、心境の変化について聞いてみました。●「ものすごく変わった!」というパターン『以前の自分が信じられないです。子どもって本当にかわいいなって思います』昔の自分のことを思い出すと笑っちゃうんですよ、といいながら話してくれたのは、3歳の子を持つパパさん。『妻が妊娠したときも、「20年、いやとりあえず15年くらいは耐えよう……」って覚悟してたんですけど、問題なかったです』とのこと。ご夫婦で同じ職場に勤めていることもあり、ママさんが休みにくい勤務体制であることを理解していたため、率先して育児休業を取得し、お子さんが生後半年から1年のころはほぼ“ワンオペ育児”の時期を過ごしたそう。『離乳食も夜泣きの対応も、ほとんど俺がどうにかしましたよ。あの時期のおかげで、いろいろ自信がつきました』お子さんが生まれたことをきっかけに、驚くほど子どもへの見方が変わった というこちらのパパさん。子どものことは“尊敬”しているのだそうです。『驚くほどいろんなことを覚えて、いろんなことに気づいて、日々成長してるっていうのがすごくわかる。子どもの成長ってすごいんですよ。言葉は追いつかなくても大人のことよく見ていろいろわかってもいるし。すごいんです。自分の子はもちろんですが、他の子どもたちのことを見ていても思います。みんなすごいし、みんな本当にかわいい』筆者はこのご夫婦のママさんの方と友達なのですが、『激変としか言いようがなくてすごく驚いている』と今でも時々言っています。『子どもが生まれても、子ども嫌いな人は嫌いなまま別に変わらないのが普通、って周りの人たちを見て思っていたから、びっくり。私はラッキーだった』とのこと。こちらのママさんは、現在第2子を妊娠中。パパさんの“イクメン”ぶりを見て、これなら大丈夫そうだと思えたのが2人目を積極的に考えられた理由だそうです。子どもと遊んでいるだけ、ちょっと手伝うだけといった“なんちゃって”ではないイクメンパパたちの存在は、少子化対策のためにも重要ですね。●「嫌いなのは子どもじゃなかった」と気づいたパターン『ずっと子どもが嫌いだと思ってたんですけど、思い違いだったなってことに気づきました』こちらは、現在1歳のお子さんを育てているママさんの言葉です。こちらのママさんには8歳ほど歳の離れた妹さんがいるのですが、ご両親はお店を持っていたため忙しく、小学生のときから妹さんのお世話をするのでとても大変だったそう。遊びに行く暇もあまりなく、勉強よりもお世話が優先。ワガママで、すぐに泣き、何かと騒がしい妹さんのことをとても疎ましく思っていたそう。『今から思えば、赤ちゃんとか歳の小さい子がすぐ泣くのもワガママなのも騒がしいのも、別に普通なんですよね。私が嫌だったのは、妹じゃなくて両親 の方でした。いろいろ仕方がなかったんだろうってわかってもいますが、私に子守をさせたこと、私の学校生活とか友達と遊びたいとか勉強がわからなくてツラいとか、そういうのを助けてくれなかったこと、それがツラかったんです』自分が親になり、親として子どもを育てる中で、そのことに気付いたそうです。親になって初めて気づけるのは、何も子どものことばかりではありません。子ども時代の自分の気持ちや自分の親について、改めてわかることもあるでしょう。『子どもが嫌いなわけではなかった』と気づけて、こちらのママさんはとても気持ちが楽になったそうです。子どもが好きではないという方は、そうなった理由について、自分の気持ちを振り返ってみてもいいかもしれません。●「子どもが苦手なのは変わらなかった」パターン『正直なところ、今でも子どもは苦手です』そう話してくれたのは、4歳の子を育てるパパさんです。共働きのご夫婦ですが、パパさんの方が在宅でのお仕事のため、子どものお世話をする割合は多いそう。『自分の子どものことはもちろん好きですし、かわいいですけど、子ども全般は苦手なままですね。自分の子どものことだって、子どもだからかわいいとかはなくて、うちの子だからかわいいだけ というか』以前は『子どもが苦手な自分が親になるなんて大丈夫だろうか』と不安を抱いていたそうですが、今では『子どもが得意かどうかってそれほど関係ないな』と思うようになったそうです。『子どもが苦手だって意識があるからこそ、自分の子どものことをよく見て、この子にはどうするのがいいのかなっていちいち考えるし、妻にも相談するから、一緒に育ててるなって実感も持てるようになる。子どもが苦手なのって、子育ての上で悪いことばかりじゃない 気もしています。子育てって、単純に義務と責任だよなって思いますし。逆に“子どもが得意”って何だよ、とも思います。子どもって、そんな甘いもんじゃないでしょう』苦手・不得意を自覚することや、その上で誰かに頼るというのは、難しいことも少なくありません。しかしパートナーに相談ができ、一緒に子育てできる環境が作れているというのは、とても素晴らしいことと思います。苦手であろうとなかろうと、親として、子どものことはしっかりと見て考えていくことが重要なのですね。----------以上、いかがでしたでしょうか。子どもが好きじゃない・苦手だという場合、日々の育児がツラいこともあるでしょう。「子どもが大好き!」という人であっても、大変なことも多いのが育児です。そんな中、子どもへの尊敬の気持ちを見つけたり、子どもを苦手と感じていた理由を見つけて処理できるようになったりして、苦手なままでも保護者としての責任を果たしている人たちがいるというのは、とても心強いことです。子どもを育てていく上で大切なのは、子どもを好きか・嫌いか、ということではなく、責任感やパートナー同士の協力、自分にできないことをフォローするための対策を見つけ出してくることなのかもしれません。●モデル/赤松侑里●ライター/佐原チハル
2017年09月29日好き嫌いなく育ってほしいというのがママの願い。それでも偏食がみられたら、嫌いなものを細かくして好物に入れるなど、調理法を工夫するのではないでしょうか。しかし、実際には「食わず嫌い」ということも多く、心に訴えかけるほうが効果的な場合も。わが子の好き嫌いを克服するために、ママたちがやってみた作戦とは?■「ママもこれが嫌い!」「トマトが嫌いなお友だちの影響で、トマトを食べなくなりました。それまでバクバク食べていたのに…。これを逆手にとり、『ママはハンバーグが嫌い』、『ケーキなんて見たくもない』と、子どもの好きなものを嫌いだというようにしたんです。お友だちが嫌いだからという理由で食べないなら、ママの嫌いなものも食べたくないでしょ? と言い続けたら、まねすることをやめました」(40歳・小学4年生のママ)お友達の影響を受けて、ある日突然、「これはイヤ!」なんていうこともありますよね。そんなことで嫌いになるならそこまで好きではなかったのかもしれないけれど、ママとしては認めるわけにもいかず…。しかし、頭ごなしに否定しては、余計食べたがらなくなるでしょう。まねしてもいいことなんてない、ということを教えるにはいい作戦ですね。■「自分が収穫したら食べなくちゃ!」「義実家では毎年、キュウリを作っているのですが、息子はキュウリが嫌い。そこで、収穫を手伝わせ、漬物を一緒に作りました。自分で野菜を収穫する、そしてそれを料理するという体験をすると、意識が変わるみたい。『食べてあげなきゃかわいそう!』と言いながら食べていました。いまでもあまり好きではないみたいだけど、『このキュウリも農家の人がおいしく食べてほしいと思って作ってるんだよ』と話すと、ちゃんと食べてくれます」(29歳・小学2年生のママ)収穫や調理体験は、好き嫌いを克服するメジャーな方法ですね。私の甥っ子はナスが嫌いですが、自分で収穫したものなら食べるそうです。味は変わらないと思うのですが…。 ■「好き嫌いが多い男はモテない」「小学校高学年になっても好き嫌いが多い息子。野菜はほとんどダメ、魚も刺身ならOKだけど、焼いたり煮たりすると食べません。そこで、『好き嫌いが多い男はモテない』というパンフレットを作り、テーブルの上へ置いておきました。グラフやアンケートなんかも盛り込んだ自信作ではあるのですが、プロのような仕上がりではないので子どもだましに過ぎず…。これでは効かないかな、と思ったけど、そのパンフレットを見てから少しずつ食べられるものが増えていきました。女子のことが気になるお年頃だからこそ、効果があったのかもしれません」(42歳・小学6年生のママ)パンフレットまで作るとは本格的! これが中学生になると難しくても、思春期かつ、まだ子どもだからこそ通用したのかもしれません。■「ピーマンが食べられないなんてかわいそう!」「ピーマンが苦手な息子。小さく切ってチャーハンに入れてもきれいに取り除いてしまうので、おいしさを伝える工夫をしました。ただ『おいしいよ』といっても信じてくれないので、『ピーマンが食べられないなんてかわいそう! もったいないからママが食べてあげる!』と大げさにいいながら、息子の分のピーマンを食べます。夫にも協力してもらい、『これは私が食べるの!』なんて、ピーマンを取り合う芝居もしました。しつこいくらい繰り返していくうちに、少しずつピーマンが気になりだしたみたいで、自分から食べるようになりました。最初はまずそうな顔をしていたけれど、それでもめげずに『ピーマンはおいしい!』といい続けたら、洗脳されたのか、いまでは克服したようです」(31歳・小学3年生のママ)おいしいものを自分だけが食べられないなんて、子どもにとっては残念なこと。家族で協力して芝居をするのはいい方法かもしれません。女優になったつもりで演技しましょう!味が嫌いなら調理法を工夫するのが効果的ですが、とくに小さい子の場合はほかの理由で「嫌い」ということがあります。そんなときは、こうした心に訴えかける作戦が有効かもしれません。子どもの性格に合わせて、チャレンジしてみては?
2017年09月29日子どもたちには、好き嫌いなく食べて、健康に育ってほしいもの。しかし、食事は楽しむことも大切です。無理に「これも食べなさい!」と押しつけることは、できればしたくありません。食事を楽しみながら「好き嫌いの少ない子どもに育てる」。この難題に立ち向かうため、日々の食卓に独自ルールを導入しているママもいるようです。今回は、そんな「我が家の食事ルール」を紹介します。■バランスよく盛り付けられる「お子さまランチ風」「子どもが自分で食べるようになってから、我が家ではほとんど大皿料理を出さなくなりました。メインのおかずを大皿に盛って出すと、どうしても子どもがそればかりを食べてしまい、野菜系のおかずがあとまわしに。食事の終盤で『これも食べなさい!』と、毎回言わなくてはなりません。でも、お子さまランチのように少量ずつ盛って『あなたの分』として出すと、言わなくても食べてくれます。もちろん、私たち大人も同様に。それぞれに、盛りつけるようにしています」(Hさん/36歳/小売店)「自分の分」として盛られたものを残さず食べる。それが家庭のルールとして定着していると、子どもも自然と残さず食べるようになってくれるかもしれません。無理なく食べきることができるように、盛りつける量を工夫してあげると良いでしょう。■パパのメタボ対策にも有効?「おかわりシステム」「副菜も含めてすべて食べたら、好きなおかずをおかわりできるシステムです。エビフライ・唐揚げなどの子どもが好むメインおかずは、ちょっと少なめに盛りつけています。以前は、子どもがどうしても好きなものを先に食べてしまい、副菜が食べられない…ということがよくありました。でも、おかわりシステムを導入してからは、好きなメニューをおかわりするために、苦手な食材が入った副菜も頑張って食べていますよ」(Eさん/38歳/医療関連)子どもだけでなく両親も同じシステムにしているというEさん。パパのメタボ対策にも役立ちそうです。■嫌いなものでも「最低一口」「私の息子は野菜全般が苦手。調理方法を工夫してみても、やはりダメなものはダメといった感じです。無理に食べさせるのはできれば避けたいですが、やっぱり野菜も食べてほしい…。そこで、『最低一口ルール』を導入しました。どうしても嫌なおかずは、一口食べたらOK。一口と限定すると、案外すんなり口に運んでくれるものです。中には、『最低一口』を続けるうちに、自然と食べられるようになった野菜も。子どもの方から『これ、一口でいい?』と聞いてくることがありますが、そんなときは『いいよ』と笑顔で答えるようにしています」(Yさん/32歳/医療関連)私も子どものころ、母親から「一口だけでも食べなさい」とよく言われました。たしかに「一口」と限定されれば「なんとか頑張ろう」と思えたかも。まったく手をつけずに残されるのと、一口でも食べてくれるのでは、ママの気持ちも違うのではないでしょうか?■「おいしい」「楽しい」など、食事の楽しさを伝えたい!「ウチの子はまだ小さく、自分で食べることができません。それでも、『家族で食事を楽しむ時間』を共有することは大切だと思います。我が家ではできるだけ夫婦で味の感想などを伝え合い、食事を楽しむ姿を見せるようにしています。平日は子どもだけ先にご飯を食べさせることが多いですが、休日はできるだけ家族揃って食卓へ。『自分もパパ・ママと同じように食事をしている』ということがうれしいのか、家族と一緒だと機嫌よく座って食べてくれます」(Sさん/30歳/公務員)小さいうちから「食事は楽しいもの」と伝えてあげるのは良い方法かもしれません。同じように、食卓でのコミュニケーションを大切にしている家庭はほかにも…。「私たち夫婦が子どもに『おいしいね』と伝えるように心がけています。5歳の娘は魚が苦手。特に、はじめて見るメニューにはなかなか手をつけてくれないのですが、パパ・ママが『う~ん、これおいしいね』と言いながら食べていると安心するのか、いつの間にか口に運んでいます」(Iさん/32歳/自営業)食べものや食事に対するイメージが、子どもの好き嫌いの原因になることもあるようです。まずは、「おいしい」「楽しい」を伝えてあげて、食事に良いイメージを持ってもらうことが大切ですね。もちろん、子どもが食べやすいように調理方法や味付けを工夫するのも一つの方法。ただ、それにかかる時間や手間を考えると、正直限界が…。「食事は楽しいもの」と感じることができれば、子どもの「食」に対する関心が高まり、楽しみながら好き嫌いを減らせるかもしれません。
2017年09月21日子どもの好き嫌いに悩んでいる… そんなママ、少なくないですよね。でも、無理やり「食べなさい!」というのは気がひけるし、だからといって食べ残しを黙認するのもなんだかモヤモヤ…。「がんばって自分から嫌いなものを食べてほしい」それがママの本音ではないでしょうか。今回は子どもの嫌いな食べ物の代表格「野菜」をテーマに夏が旬の夏野菜を中心にした絵本を選んでみました。■ピーマンマンの いただきますって いえるかな作:さくら ともこ/絵:中村 景児/出版社:PHP研究所 「ピーマンマンの いただきますって いえるかな」 マントをはおった主人公のピーマンマンは、みんなのヒーロー。でも、お菓子ばかり食べているせいでいつもの力が出せません。好きなものだけ食べているのは、実は体によくない。そんなことが絵本を通して理解できる一冊です。お菓子っておいしいですよね。でもお菓子だけじゃ元気に過ごせません。絵本のなかには好きなものしか食べないピーマンマンがやせ細ってミイラのようになるシーンもあり、印象深く感じる子も。「なぜ好き嫌いをしてはいけないのか」をわかりやすく知ることができる絵本です。■ジャッキーのトマトづくり絵:あだち なみ/文:あいはら ひろゆき/出版社:ブロンズ新社 「ジャッキーのトマトづくり」 愛らしいルックスの人気キャラクター、ジャッキー。いつもはいたずら好きなところばかりが目立ちますが、今回はトマトを育てようと畑しごとに挑戦! 一生けんめいトマトと向き合う姿にキュンとしてしまいます。タネをうえると小さな芽がぴょこん。ここから空にむかってどんどん葉をしげらせ、大きくなっていくトマト。でも突然、嵐がおそってきて…。はたして、ジャッキーのトマトは大丈夫でしょうか? 心をこめてつくった野菜は「いただきます」と、感謝の気持ちが自然に生まれます。読めば「僕も(私も)育ててみたい!」と、子どもの食育にもつながる野菜絵本です。■つやっつや なす作:いわさ ゆうこ/出版社:童心社 「つやっつや なす」 なすには紫以外に白いものや、変わった形のものがあること。どうやってつくられるのかという疑問や意外な親戚の存在など、とにかくなすに関する知識がぎっしりつまったのがこちらの絵本です。印象的なのは、写真のように本物に忠実に再現されたなすの描写! みずみずしくハリがあり、色つやの良さを感じさせるものだけでなく、変色してでこぼこしたものなど、まるでお店に並んだものを見ているようなリアルさがあります。でも、どれもおいしそう…。あまり好きじゃないというお子さんも、なす博士になった気分になれる一冊。■なつやさいの なつやすみ作:林 木林/絵:柿田ゆかり/出版社:ひかりのくに 「なつやさいの なつやすみ」 まちにまった、夏休み。畑でプールにいく相談をし始めたのはナス、オクラ、トウモロコシ、プチトマト、ゴーヤ、キュウリといった野菜たちです。次々にとびだす「だじゃれ」の言葉遊びと「すごく楽しいんだろうなあ」と感じさせるワクワクした表情がとても魅力的! 今では季節に関係なく野菜を手に入れることが簡単になり、旬の食材を感じにくくなりました。でもこの絵本を読めば「夏野菜」がどんな野菜なのかを知ることができます。最後に完成する野菜たっぷりのカレーライス。野菜たちのだじゃれで楽しんだあとなら「食べてみたい!」といってくれるかもしれません。■やさいぺたぺたかくれんぼ作:松田 奈那子/出版社:アリス館 「やさいぺたぺたかくれんぼ」 切った野菜に絵の具をつけてスタンプにし、紙にポン。野菜の切り口スタンプでつくるイラストを楽しめるのがこちらの絵本です。このスタンプは、いったいどんな野菜…? と謎解き気分で野菜に親しむことができます。毎日料理で使っている野菜も、いざスタンプを目にすると意外とわからなかったりとママも楽しめる内容。さかなやのりもの、人の顔などいろんなものに変身する野菜スタンプに興味をもち、自由研究のテーマにするお子さんも多いようです。子どものやる気ならぬ「食べる気」をひきだすような絵本をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。わが息子は小学生になってからだいぶ好き嫌いが減りましたが、それでもトマトとピーマンだけは食べれません。嫌いを好きに変えられなくても、せめて「普通」に食べてもらえるようなキッカケづくりは大事かもしれませんね。
2017年07月22日