通常学級に通わせる良さ、難しさ私は息子には特別支援教育しか受けさせていませんので、障害のある子を通常学級に通わせる良さを私は経験したことがありません。ですから本当のところはわかりません。これは例えば、双子を育てている人が「大変でしょ」と言われても、その人は双子を育てた経験しかありませんから比較するものがなく、答えようがないのと同様でしょう。もしかしたら、一人っ子でも大変な思いをしている人もいるかもしれません。通常学級に知的障害のある程度ある子どもを在籍させることで、定型発達のクラスメートから多くの刺激を受けることができるという、良い点もあると思います。地域の中に顔なじみの子ども達やその保護者がいることで、災害時など何かあった時にも気にかけてもらえたり、将来地域で暮らしていく時にも何かと安心かもしれません。けれども、残念ながら、いじめられることもあります。また、着替えなどがうまくできないと、自分から助けを求めなくてもいつの間にかクラスの子の誰かが手伝ってくれた結果、ヘルプを出す経験も積まず、また周りの人にやってもらうことが当たり前になってしまい、自立につながらないケースもあると聞きます。気をつけてあげたい、おとなしい子自己主張する積極的なタイプ、受け身のおとなしいタイプなど人間にはさまざまな性格があります。障害のある子も同様です。クラスメートを突きとばす、教室から脱走する、授業中に大声で叫ぶ――こうした行動がある場合、先生はほうっておくわけには行かず、叱ったり呼びに行ったりしなくてはなりません。行動が目立つので、そうせざるを得ないでしょう。また、本人からの「いやだ」とか「つらい」というSOSがあった時も、担任も保護者もキャッチしやすいでしょう。その問題行動が障害に起因していれば特別支援学級や特別支援教室(通級)へ行くことも検討されます。けれども、おとなしい子の場合はどうでしょう。授業がチンプンカンプンでも椅子にじっと座っている子、いじめられても黙っているタイプの子の場合、周りは本人がつらい状況にあっても、気づきにくいのではないでしょうか。クラスメートに危害を加えたり立ち歩いたりしないので、周りに迷惑をかけることもありません。その結果、問題に気づかれず、放置されてしまうケースもあると聞きます。教育虐待という言葉教育虐待という言葉を耳にしたことはありませんか?これは、「あなたのため」という大義名分のもと、保護者が子どもに課す行き過ぎた教育やしつけをすることを指します。しかしこれは、定型発達の子どもに限った話とは言えないのではないでしょうか。ある事例についてご紹介したいと思います。知的障害は中度でおとなしいタイプのAさん。義務教育の期間は保護者の意向もあり、通常学級に在籍していましたが、一般の高校受験は難しく、特別支援学校高等部に入学しました。入学してみるとAさん以外のクラスメートは、特別支援学級の出身者でした。Aさんより知的障害の程度は軽く、登校、着替えなどの身辺自立はもちろんのこと、読み書きもある程度できるようになっていました。また、「できないことは恥ずかしいことではない、わからないから助けてください」とSOSを出す教育も受けてきたので、“できないことは他人に頼る”ことも、中学までの間に学んでいました。ところが、通常学級に9年間在籍していたAさんは、Aさんにとって必要な支援をうけられていなかったため、持ち物管理、片づけ、着替え、一人登校などが身についていませんでした。きめ細かな対応には限界がある通常学級では教科書の内容を理解できるという前提で、国語、算数など授業が行われます。一クラスの人数は35人~40人、たとえ加配の先生がついたとしても基本、担任は一人でこの大人数の子どもを担当します。ついていけない子がいたら周囲や先生が「周りに遅れないように」とやってあげるなどで対応をし、みんな同じペースでカリキュラムをこなすことになります。これに対して特別支援学級では、質問のタイミングや着替え、生活のルールなど基本のきの部分から生活を作っていきます。通常学級では、丁寧な支援をしたくても、人数の関係もあり難しいこともあるのではないでしょうか。そして子どもは、黙って待っていれば、誰かがやってくれるという待ちの姿勢になってしまうこともあるのかもしれません。なによりも、わからない授業を9年の間、じっと座って受け続けていたAさんの苦痛はどれほどのものだったでしょう。さらには、身につけたい身辺自立の力は育むことはできなかったのです。自分から親や先生につらさを発信できないおとなしいタイプの子だからこそ、進級・進学先で困っていないかどうか、大人はアンテナを立てて気を付けて見なくてはならないと思います。小学校卒業までは、中学校卒業までは――いったん入学すると、卒業まではがんばろうと思いがちです。でも、子どもの様子をしっかりと見て、困っているのではないかと気づいたら、子どもにとって最適な環境を親や教師など支援者の側が速やかに用意をしてあげることが、何より子どもの力を育むのではないか。私はそう思うのです。
2020年08月22日子どもは元来飽きっぽいものですが、「いまの子どもたちの集中力は、かつての子どもより低下している」と指摘するのは、首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る進学塾VAMOSの代表である富永雄輔先生。その要因はどんなところにあり、どうすれば子どもの集中力を伸ばしてあげられるのでしょう。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカットのみ)好きなことをやることでしか集中力は育たない効率的に勉強をして結果につなげるには、集中力が不可欠です。では、集中力があるとはどういうことを指すのでしょうか?長時間、勉強を続けられるというイメージを持っている人もいるかもしれませんね。でも、長時間にわたって勉強することは、別に集中していなくてもできることです。ダラダラと集中しないまま勉強をすることはできるからです。わたしが考える集中力がある子どもは、短いパートの集中を繰り返したくさんできる子どもです。しかも、その集中の度合いが、わたしの感覚ではふつうの子どもの1.4倍くらいあるイメージ。100メートルダッシュにたとえるなら、ふつうの子が6本もダッシュをすれば疲れてしまうところを、集中力のある子どもはふつうの子より速いスピードで12本のダッシュができるといった感じです。では、集中力があるか否かはどう決まるのか?わたしは、小さい頃から好きなことに集中する経験をたくさんしてきた子どもが、それ以降も充実した集中力を得られるのだと考えています。人間が持っている集中力というものは、好きなことをやることでしか絶対に増やせません。その好きなことというのは、なんでもいい。親とすれば、それがレゴブロックなどの知育玩具だったり、それこそ勉強だったりすればうれしいのでしょうけれど、漫画やテレビでもいいのです。いまの子どもは集中力をどんどん失っているいまの子どもたちの集中力は、かつてと比べてどんどん下がってきているように思います。ゲームでも、わたしが子どもの頃なら『ドラゴンクエスト』などのRPGにハマって、それこそ三日三晩ほとんど寝ずに遊ぶ子どももいました。でも、いまのスマホのゲームは集中しなくてもいいものばかり。なぜかというと、いまの子どもたちは膨大な情報や娯楽に囲まれているために、ゲームにすら集中できなくなっているからです。漫画の例なら、かつての漫画の主流は、『ドラゴンボール』など子ども向けのものでした。ところが、いまの漫画の主流は明らかに大人向けのもの。なぜなら、いまの子どもたちは漫画を買わないから。というのも、漫画1冊を読み通すことへの興味や集中力が、いまの子どもにはないからです。スマホやタブレットでいろいろなコンテンツに触れ、飽きたら次々に別のコンテンツに移ることができる。だからこそ、集中力が育たないのです。そう考えると、「ゲームや漫画は禁止!」なんてことをいってしまえば、ただでさえ低下気味である子どもの集中力の育ちを、親がわざわざ阻害することになってしまいます。もちろん、子どもが集中できる好きなものが、先に挙げたレゴブロックなどの知育玩具だったり、あるいは習い事だったりすればベストでしょう。ですから、子どもに習い事をさせるにも、やはり子どもが好きなものかどうかという軸で判断してほしい。ただでさえいまの子どもたちは忙しいので、好きでもない習い事をたくさんさせてしまうと、集中するタイミングがまったくない生活を子どもが送ることになってしまいます。人生をより豊かにする「長期的な集中力」そして、この集中力こそが、子どもにとっては強力な武器になります。これからの時代を生きる子どもにとって大切なものとして、いろいろな人たちがさまざまな力を挙げますが、集中力こそ大切なものだとわたしは信じています。わたしは、いわゆる難関校に受かる子どもかどうかは、会ってから30分で見極められます。そして、そのちがいはどこにあるかというと、集中力の有無です。もちろん、集中力が育っていない子どもも、その後の努力によって難関校に合格するということはあります。ただ、集中力がある子どもは、その時点で極めて高い確率で難関校に合格できるといい切れる。わたしの感覚では、上位の難関校に合格する子どもの9割は、強い集中力を持っています。そう考えると、親としてはやはり好きなことに没頭する経験を子どもにさせて、しっかりと集中力を身につけさせることを意識してほしい。ただ、みなさんにはもうひとつ別の視点も持っていてほしいのです。それは、「長期的な集中力」というものがあるということ。先に、集中力があるとは、短いパートの集中を繰り返したくさんできることだと述べました。それももちろん大切な集中力です。でも、たとえば1カ月のあいだの小テストですべて100点を取るというような、長いパートでの集中も大切です。短いパートの集中を長期間にわたって続けられる力があれば、長い人生をより良い方向に進められる人間になれるのではないでしょうか。『それは子どもの学力が伸びるサイン!』富永雄輔 著/廣済堂出版(2019)■ 進学塾VAMOS代表・富永雄輔先生 インタビュー記事一覧第1回:子どもを「“エンジンがでかい”賢い子」にするための、親の心得第2回:“できない”意識を持つ子にすべき、超重要なこと「褒めて自己肯定感を高める!」第3回:「ゲームや漫画は禁止!」が、子どもの“集中力の育ち”を阻害する理由【プロフィール】富永雄輔(とみなが・ゆうすけ)京都府出身。進学塾VAMOS代表。幼少期の10年間をスペインのマドリードで過ごす。京都大学卒業後、東京・吉祥寺に幼稚園生から高校生までを対象とする進学塾VAMOSを設立。現在、吉祥寺校に加え、四谷校、浜田山校の3校を開校。入塾テストを行わず、先着順で子どもたちを受け入れるスタイルでありながら、毎年、首都圏トップクラスの難関校合格率を誇る。受験コンサルタントとしての活動も積極的に行っており、年間300人以上の子どもたちの家庭をヒアリング。その経験をもとに、子どもの個性に合った難関校突破法や東大生を育てる家庭に共通する習慣についての研究を続けている。主な著書に『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)、『女の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)、『東大生を育てる親は家の中で何をしているのか?』(文響社)、『「急激に伸びる子」「伸び続ける子」には共通点があった!』(朝日新聞出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年02月11日タレントのつるの剛士(44)が1月29日に、インスタグラムを更新。通信制の短大に進学するために、母校の都立大泉桜高校から入学願書を発行してもらったことを明かした。インスタでつるのは、《希望短大の入学願書に添付する高校卒業証明書を発行してもらいに母校に来た》と報告。そして、《こんな用事で母校を訪れるとは27年前の僕は全く想像してなかった。笑これだから人生はオモシロイんぞ!?》とつづった。13日にTwitterで保育士免許の取得に向けて意気込んでいたつるのだが、14日には《受験資格をみて愕然…高卒1994年組。。》とツイート。平成6年に高校を卒業したつるのには、受験資格がなかったというのだ。一般社団法人全国保育士養成協議会によると、高等学校卒業者の受験資格は、平成3年3月31日以前の卒業者。もしくは、平成8年3月31日以前に高等学校で保育科を卒業した人。どちらにも該当しない場合は、2年以上かつ2,880時間以上、児童などの保護または援護に従事した経験者が対象となっている。どの条件にも当てはまらないつるのは、免許取得のハードルについてTwitterでこう不満を漏らしていた。《ホントに…保育士受験資格、1991年3月31日以降の受験資格変更が極端過ぎて…。ただでさえ保育士不足なのに人生100歳時代が謳われるこのご時世、年齢関係なくもっともっと個々のスキルを活かせて皆んなが幅広く活躍できる社会が理想だなあ》(1月14日)こうしたつるのの反応には、《自分が受験資格ないからって文句言うのは筋違い》や《それでも必死に資格取ろうとしてる人はたくさんいますよ》といった厳しい意見も。しかし、17日には受験資格獲得のため《4月から通信制短大生になる予定です》とTwitterにつづり、目標に向けて歩み出していた。「『クイズ!ヘキサゴン』(フジテレビ系)の“おばかキャラ”としてブレークしたつるのさんですが、『勉強はしてこなかった』と公言していました。しかし、ヘキサンゴンでは漢字の読み方を島田紳助さん(63)に教わったり、長男と一緒に学習塾に通ったりと、少しでも周りとの差を埋めようとしてきました。44歳で通信大学進学を決断できたのも、努力家な性格ゆえでしょう」(テレビ局関係者)有言実行なつるのの姿に、ファンからはエールが送られている。《つるのさんの新しい挑戦に、頭が下がる思いです。お仕事、子育てとお忙しい毎日だと思いますが、頑張ってください》《凄い!私も、つるのさん見習って、保育士資格とりたいです!!》
2020年01月31日一般に、子供が高校や大学などへ進学する上において、公立や私立を問わず様々な名目の教育費が多くかかってしまいます。この時、教育資金としてまとまったお金を準備できていれば望ましいものの、場合によっては、銀行をはじめとした金融機関から融資を受けることや奨学金の借り入れを申し込みすることも考えられます。そこで本記事では、保護者が教育資金を借り入れする学費ローンを中心に選び方などのポイントを解説します。学費ローンや奨学ローンは、教育ローンと同じ性質のローン保護者が子供の教育資金を借り入れする場合、銀行などの金融機関へ教育ローンの申し込みを行いますが、別に、学費ローンや奨学ローンと呼ばれる教育ローンは呼称が違うだけであり、中身は同じ性質のローンになります。ちなみに、多くの金融機関では教育資金のローンを教育ローンとしているのに対し、例えば北陸銀行では学費ローン、茨城県信用組合では奨学ローンと呼び名が異なっています。以降、本記事では学費ローンに統一して解説を進めていきます。学費ローンは、進学のための教育費(学資資金)などを借り入れするローン学費ローンを借り入れするには、借り入れの目的が、高校や大学の進学における入学金や授業料といった学費をはじめ、生活に必要な家賃や下宿代などのように、入学や在学時に必要とされるものに充てなければなりません。そのため、これらの目的から外れる場合は融資の対象外となる点に注意が必要です。学費ローンは、高校や大学進学時における入学金の支払いに活用されることも多い高校や大学へ進学する場合において、入学前に入学金を進学する学校などへ支払わなければならないことがあります。この入学金の金額は、入学する学校によって異なるものの、特に私立の高校や大学へ入学する場合の入学金は、平均的に見ても多額で、かつ、仮に、奨学金の申し込みをしたとしても入学金の支払時期には間に合いません。そのため、学費ローンは、高校や大学進学時の入学金の支払いに活用されるケースも多くなっています。学費ローンの選び方本記事における学費ローンとは、いわゆる教育ローンであることをお伝えしておりますが、学費ローンには、国のローンと金融機関が取り扱っている民間のローンの2種類があります。そのため、学費ローンの選び方を考えるには、まず、これら2つの学費ローンにはどのような特徴があるのか知る必要があります。国の学費ローン国の学費ローンは、日本政策金融公庫が取り扱っている教育ローンで、民間の学費ローンに比べて年利率が低く、金利が固定金利の特徴があります。金利が固定金利ということは、返済計画が立てやすいメリットがある一方、国の学費ローンでは、借り入れできる金額が子供1人あたり最高350万円(海外留学資金の場合は最高450万円)までと決まっているため、あらかじめ思い描いている希望の金額を借り入れできないデメリットがあります。民間の学費ローン民間の学費ローンは、銀行や信用金庫などの金融機関がそれぞれ独自に取り扱っている教育ローンのことを言い、融資条件が全く異なる特徴があります。ただし、民間の学費ローンは国の教育ローンに比べて借り入れできる金額が多いほか、教育費が必要な場合に必要な分だけ借り入れができるカードローンタイプの学費ローンと、必要な教育資金をまとめて借り入れする一括借入タイプのように、柔軟性に優れている特徴もあります。学費ローン選びは、比較検討と返済計画を立てることが必須学費ローン選びをする上で、国の学費ローンと民間の学費ローンのどちらを選べば良いのか迷う方も多いと思いますが、まずは借入金額を明確にし、それぞれの融資条件を比較検討することが大切です。合わせて、返済シミュレーターを活用して返済計画を立てる必要があるのですが、国公立の学校へ進学するのであれば、極度に高い教育費がかからないことも考えられるため、まずは国の学費ローンを優先して考えたいものです。私立の学校へ進学する場合は、民間の学費ローンを検討したい私立の学校へ進学する場合は入学金や授業料が高額になってしまうため、国の学費ローンではまかなえないことが十分予測できます。そのため、年利率は高くなってしまうものの、民間の学費ローンを比較検討するのと同時にカードローンタイプと一括借入タイプも合わせて比較検討しておくのが良いでしょう。学費ローンを借り入れするためには、審査通過が必要学費ローンを借り入れするには、申し込みを行った銀行などの金融機関からローンの審査を受け、通過する必要があるため、誰でも簡単に学費ローンを借り入れできるわけではありません。学費ローンの融資対象者となる条件は学費ローンを取り扱っている金融機関によって異なりますが、一例として、一般的な融資条件を紹介しておきます。安定した収入のある個人の方学校や予備校、海外の学校に在学する子供の保護者融資時の年齢が20歳以上で、完済時の年齢が70歳未満保証会社の保証が受けられる信用のある方上記すべての条件を満たしていなければ学費ローンの審査に通過するのが難しくなります。[adsense_middle]学費ローンの借り入れ予定がある場合は、あらかじめ対策が必要な場合も前項では学費ローンの一般的な融資条件を紹介しましたが、特に注意が必要な融資条件として、安定した収入のある個人の方、保証会社の保証が受けられる信用のある方の2つが挙げられます。以下、これら2つの融資条件において、どのような部分に注意が必要なのか具体的に解説を進めます。安定した収入のある個人の方とは安定した収入のある個人とは、借り入れした学費ローンの返済を滞ることなく行える収入が安定的にある人なのかどうかと考えるとわかりやすいでしょう。例えば会社員や公務員などの給与所得者の場合、大まかではありますが、勤続年数が長い程安定した収入が得やすいと考えられますし、事業を営んでいる自営業者ですと、金額にもよるものの、毎年黒字であれば学費ローンの融資条件が満たしやすいと考えられます。安定した収入のある個人の注意点とは安定した収入のある個人の注意点としては、やはり転職が挙げられます。仮に、転職が前職と同じような職種であったり、収入がこれまで以上に増加するのであれば懸念も少ないとも考えられる一方、全く異なる職種への転職や転職したばかりで、勤続年数が極端に短い場合などは、学費ローンの審査に通過しないことも予測できます。自営業者についても同様で、転職によって事業を始めた場合、事業継続年数や黒字の実績が乏しい場合(赤字含む)、安定した収入があると判断されない懸念が生じる点に注意が必要です。保証会社の保証が受けられる信用のある方とは保証会社の保証が受けられる信用のある方とは、学費ローンを借り入れすることによって多重債務に陥らない人や自己破産や任意整理などのような債務整理の履歴がない人などがあてはまります。大まかな例となりますが、毎月のローンの返済やクレジットカードを利用した支払いを滞りなく行っている方であれば、学費ローンの借り入れが多重債務と判断されない限り、保証会社からの保証が受けられる人にあてはまるものと推測できます。保証会社の保証が受けられる信用のある方の注意点とは学費ローンの審査において、保証会社は学費ローンを申し込みした人の個人信用情報を必ず確認します。個人信用情報を確認することで、学費ローンを融資することによって多重債務に陥らないのか、自己破産や任意整理などの法的な手続きを行っていないかなどが確認され、個人信用情報に問題がある場合、保証会社の保証を受けられません。合わせて、学費ローンを申し込みする前におけるローンの返済やクレジットカード代金の支払い忘れをはじめ、フリーローン(いわゆるキャッシング)の利用にも気を配っておきたいものです。学費ローンを借り入れするための審査対策ポイントまとめこれまでの解説より、学費ローンを借り入れするための審査対策のポイントをまとめます。学費ローンを借り入れするためには、安定した収入が必要勤続年数や事業継続年数といった実績も含めて、融資をする金融機関から毎月の返済が確実に見込まれる信用を得ることが大切です(すべり込みで職に就き、申し込みをしたとしても審査通過は厳しい)。個人信用情報は、毎月の返済が確実に見込まれる信用を確認するためのもの個人信用情報によって、学費ローンの申込者に対してローンを融資した場合に、毎月の返済が確実に見込めるかの信用を確認します。度々、返済や支払いが遅延している事実や、連続して返済や支払いが遅延している事実があるのは、ローンの審査に大きなマイナスとなります。残高不足などによる引き落としミスに注意するたまたま、返済や支払期日に口座の残高不足などで引き落としがなされなかった場合、基本的に審査に対して大きな影響を与えることはないが、特に学費ローンの申し込みの直近においては、このようなことが無いように細心の注意を払っておきましょう。フリーローン(カードローン)や消費者金融機からのキャッシングフリーローン(カードローン)や消費者金融機からのキャッシングなどは、お金の使途が問われないため、何のためにお金を借り入れしたのか判断がしにくいです。そのため、複数社からこれらの債務が残っている場合は、お金遣いが荒い人やお金の管理が不十分な人などと判断されることもあり、学費ローンの審査においてマイナスの影響を与える可能性が極めて高くなります。学費ローンは、大学などに在学中でも教育費用や教育資金であれば申し込みできる学費ローンは、まとまった入学金に充当するために活用される場合が多いことを紹介しましたが、あくまでも授業料や教材費などの教育費用やその他の教育資金としての目的があれば借入が可能です。そのため、子供が高校や大学などに在学中であっても、金融機関に申し込みを行って融資を受けることができるものの、すでに紹介した審査対策には細心の注意を払っておくことが望ましいと言えます。学費ローンに関するまとめ学費ローンには、国の学費ローンと民間の学費ローンがあるため、それぞれの特徴を知り、どちらが活用しやすいかを判断した上で申し込みを行うことが大切になります。ただし、いずれの学費ローンであってもローンを借り入れするための審査があり、この審査に通過しなければお金を融資してもらうことはできません。そのため、本記事で紹介したローンの審査対策ポイントを十分確認し、それぞれの金融機関の学費ローンを比較検討して選ぶことで、納得した学費ローンを探すことができるものと思われます。
2019年09月10日突然ですが、お子さんの進学費用は準備されていますか? 高校生や大学生のいるご家族のライフプランについてご相談を受ける際に「思ったより進学費用がかかるので準備しておけばよかった」とおっしゃる方が少なくありません。 そこで今回は、お子さんの進学費用の準備についてお伝えします。 進学費用を準備するには早めにコツコツと進学費用(受験対策費用を含む)は公立・私立の区別や進学先によって異なりますので、具体的な進学先が決まっていない時期にはどの程度準備すれば良いか分からないという方もいらっしゃると思います。 一つの目安としては、1学年100万円が分かりやすいのではないでしょうか。15年間であれば月額5556円、18年間であれば月額4630円積み立てれば、100万円になります。大学4年間であれば準備する金額は400万円、高校から私立を検討している場合はさらに300万円が基準となります。お子さんを保育園に入れる場合は、保育料が高く積み立てが難しい時期とおっしゃる方も少なくないのですが、2019年10月からは3歳~5歳の保育料・利用料が無償(※)となることが予定されているため、この時期から小学生までの時期は進学費用を貯める時期にすると貯まりやすいでしょう。 高校や大学に通う時期は決まっているので、早い時期からはじめて少額から気長にこつこつと継続することが上手に進学費用を準備できる方法です。積立方法は学資保険(こども保険等の名称も)を思い浮かぶかもしれませんが、学資保険以外の方法もありますし、複数の組み合わせをしても良いと思います。ぜひ、ご自身にあった方法を検討してみましょう。 逆に貯まりにくい貯め方としては、①生活費の口座で貯めて進学費用の区別ができない場合、②毎月・毎年決まった金額を貯めていない場合が挙げられます。 用意できない場合は追加の費用が発生する場合も多くの方が進学費用を準備している一方、十分な進学費用を準備できずにお子さんが進学時期を迎えるご家族も少なくありません。過去に遡って貯めることはできませんので、ほとんどの場合はどこかから借りることになります。多くの場合は、子どもが借りるのは奨学金、保護者が借りるのは教育ローンとなります。奨学金は所得の少ない家庭や成績優秀者を対象とした返還不要の給付型奨学金もありますが、適用者は多くありません。ほとんどの場合は、返還義務のある貸与型奨学金を日本学生支援機構(旧日本育英会)か進学先の学校から借りる形となります。子どもの進学に対する動機付けをする観点からも貸与型奨学金を利用するメリットはありますが、借金(場合によっては数百万円)を抱えた状態で社会人になるデメリットもありますので、貸与型奨学金を利用する場合は将来返済できるかどうかを親子ともに考えた上で利用するようにしましょう。保護者が借りる教育ローンは原則子どもには負担はありませんが、利息が発生します。国の教育ローン(日本政策金融公庫の教育一般貸付)の場合、2019年8月時点で年1.71%の利息の支払いが必要です。また、保証料が必要な場合もあります。例えば400万円を借りて10年で返済した場合は35万円程度の利息の支払いが元本以外の返済以外に必要となります。当初の想定と異なる進学先で足りない分を借り入れするのであれば仕方ない面もありますが、最初から借り入れを想定して進学費用を計画することはあまりお勧めできません。進学費用全額は準備できない場合でもお子さんが小さい頃からできる範囲で準備しつつ、不足した分・予定と異なる分を借り入れするようにしましょう。 お子さんが小さい頃でも保育料やおむつ代など費用が掛かりますが、お子さんが社会人になるまで費用は掛かり続けます。大きな費用が掛かる時期に向けて、小さくとも継続できる準備をしてお子さんが進学する際に資金面で後悔のないようにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2019年08月17日「がんは今や珍しい病気ではなくなった」とよく言われます。だからこそ「もし自分ががんになってしまったらどうしよう」と、頭を悩ませてしまう人は多いでしょう。とくに、子を持つパパやママの場合、子どもの将来のことが何よりも気になるだろうと思います。そこで、子育て世代のがん患者を対象にした調査をもとに、親ががんになったときに子どもの教育計画にどう変化が起こったのか見ていきます。■子育て世代がん患者の教育費への影響は?「子育て世代のがん患者における教育費に関する調査」報告書(「一般社団法人キャンサーペアレンツ」と「ライフネット生命保険」共同調査)によると、最初のがん告知を受けたときに不安に感じたこととして、「家族への影響」と答えた人が8割以上となりました。またがんり患による子どもの教育費に影響があると答えた人は、5割強近くとなりました。Q.がんに罹患したことで、子どもの進路など教育計画に影響はあったか?影響があった 22.1%今後影響があると考えている 31.7%影響はなかった 53.5%■収入減でも「教育費は抑えたくない」思いがんにり患したときに、教育費への影響があると答えた人が5割いますが、別の質問では、実際に「教育費を抑えた」と回答したのはわずか2割足らずでした。コメントからも、親たちが教育費を抑えずに、試行錯誤している様子が伝わってきます。「本当は公立に行ってほしかったが、受験対策や入ってからの役員などフォローが難しいと思い、私立の学校を選びました。教育費は抑えられなかった」(46歳女性)「教育費、本当は抑えるべきなんだろうけど、中学受験に向けて必死に頑張っている子どもに、塾を辞めてほしいとは言えなかった」(39歳女性)「子どもたちの教育費用だけは抑えたくなかったので、学費や塾代などは貯蓄から回しました」(45歳女性)また調査によると、がんのステージによって教育費への影響は異なっており、ステージ1の人の場合では、支出を抑えたのは9.7%。一方、ステージがあがってくると、2割を超えるようになります。■「進路への影響」に不安を抱える親たち子どもへの影響を少なくしたいと考える親は多いでしょう。しかし、教育費は子どもを持つ世帯すべてにとって、大きな課題です。調査によると、がん告知後、平均して2割程度、世帯収入が下がるとあります。がんになったことで「子どもの進路などの教育計画に影響があった」という人たちの具体的な声を紹介します。「都立高校を受験させ、予備校も行かせず、学費保険を中途解約して治療費に充てた」(52歳女性)「がんにならなければ、パートから正社員へと考えていた時期でした。手術、抗がん剤治療の期間が長かったため、正社員で働くことは諦めました。子どもの大学進学については、自宅から通える範囲の公立校を目指してもえるようにと話をしました。塾にも通っていません」(41歳女性)さらに、「今後影響があると考えている」人たちからは、次のようなコメントが寄せられました。●塾に入れてあげられない●私立進学は難しい●進学時期の教育費が貯蓄ではまかなえず、体調がどこまで働ける体に戻れるか不安●今後のお金がどれくらいかかるかわからず、子どものための貯蓄ができるか不安「教育費を抑えたくない」という気持ちの一方で、実際には経済的な理由からなかなか思うようにいかないという親の歯がゆさが感じられます。■もし、がんになったときお金は? それでは、がんになった場合、どのような支援を受けて、収入の減少を補えばいいのでしょう。Q.がんにり患したことで、金銭面の支援を受けたものは?※複数回答あり1位 民間の保険会社からの給付金 72.6%2位 親からの金銭的な援助 35.7%3位 傷病手当金 31.4%~以下略~全体の7割の人たちは、民間の保険会社からの給付金を利用し、親(祖父母)からの支援を受けた人も約35%と、2番目に多い結果となりました。保険の給付金というと、「治療費に使う」というように考えてしまいますが、実際には自身や家族の生活水準を保つために使ってもいいものです。例えば、家事代行を頼むために使うなど、使い道の観点を変えてみてもいいかもしれません。■子育て世代ががんと教育費に向き合うにはお金、治療法、家庭内の貯蓄など、情報を知っていることで対応が変わってくることもあります。万が一のときについて、家族や夫婦間でも話しあっておくことだけでも違ってくるのではないでしょうか。たとえば、貯蓄、生活費、保険など、さまざまな観点で家計を見直したり、場合によってはファイナンシャルプランナーに相談してみたり。もし、病気になったときには家族だけで抱え込まずに、祖父母や周りの人たちの力を借りることが大切なのだと、今回の調査結果をみて思いました。もしもがんになって途方に暮れてしまったら、子育て世代のがん患者を支援する団体や仕事面や精神面など、さまざまな支援の窓口があります。ここまで、子育て世代ががんになった場合に教育費とどのように向き合っていくべきか考えてきました。実際に病気と闘いながら子育てをするのは大きな苦労があるのだと身につまされるとともに、今自分にもきっとできることがあるのだと、気づかされます。「もしそうなったらどうするのか」といった不測の事態への対応を考えながらも、日々子どもたちとの生活を大事にしていきたいですね。「子育て世代のがん患者における教育費に関する調査」キャンサーペアレンツの会員(子どもをもつガン患者)398名へのインターネットによる調査(一般社団法人キャンサーペアレンツ×ライフネット生命保険共同調査)<参考>キャンサーペアレンツ:こどもをもつがん患者同士でつながるためのSNS
2019年05月30日新年度の子どもの進学や進級に伴い、子どもにクレジットカードを持たせたいと考えている方もいるかもしれません。しかし、子どもにクレジットカードを持たすと、いろいろと危険なこともあります。実際に、18歳未満だと自分名義のクレジットカードの契約には、制限があり、種類も限られます。その中でも中高生の世代でも条件付きで契約できるのが、「プリペイド式クレジットカード」「デビットカード」の2つです。今回は、自分の子どもにクレジットカードを持たせるときに知っておきたいポイントについて紹介します。■ 今どきの中高生の買い物は意外と「カード決済」が多い!今も昔も中高生になると交友関係がますます広がり、自然と交際費もかかります。photomai / PIXTA(ピクスタ)おそらく、中高生の中には、好きなアイドルやファッションで、貯めたお小遣いで買い物をすることもあるでしょう。現金支払いで何とか交際費をやりくりするものの、その子どもが好むものによっては、その商品が「カード支払いのみ」だったことも。特に映画やライブの予約は、確実に席を確保するためにも事前のカード支払いになる場合もあります。子どもの交際費のカード支払いが続くと、親の中には、子ども名義のクレジットカードを持たせたい……と願う方もいることでしょう。実は、最近では子どもの名義でクレジットカードを持たすこともできます。では、どのように選んだらいいのか、そのポイントについてご紹介していきましょう。■ 条件として多いのが中学生を除く15歳以上!年齢・学齢によって契約できるカードに制限あり中高生が契約できるクレジットカードは、年齢や学齢によって制限が欠けられています。条件として多いのが「中学生を除く15歳以上」です。まず、子どもが中学生ならプリペイド式クレジットカードの契約可能です。無料で入会でき、クレジット番号を契約した会社に連絡するだけで、契約されている実店舗やネットショッピングで活用できます。交通系ICカードと同様、残金が少なくなったらコンビニでチャージする流れとなります。次に、高校生以上なら先述のプリペイド式だけでなく、デビットカードも親の同意があれば契約できます。手持ちの現金が少なくてもデビットカードを持っていればスマートに支払い可能です。ただし、口座の引き落としとなっているので、銀行で子ども名義の口座を開設するのが前提となります。freeangle / PIXTA(ピクスタ)■ 事前の約束がカギ!親も安心できる子どもの「クレジットカード」の選び方とは?freeangle / PIXTA(ピクスタ)どのクレジットカード会社が相応しいかについては親子で一緒に確認したいものです。親が安心できるクレジットカードの選び方のポイントは以下の通りになります。入出金のシステムがシンプルでわかりやすい親も子どもがいくら使っているか、何を買っているかなどのチェック機能が備わっている中高生は反抗期も重なり、「親に介入してほしくない」という強い気持ちもあることでしょう。親は、そんな子どもの思いに屈せず、安全に使えるよう、契約する前にきちんと残金と使用頻度の確認の約束をしましょう。Graphs / PIXTA(ピクスタ)■ クレジットカードを持つことは「マネーリテラシー」を学ぶ機会にも!KY / PIXTA(ピクスタ)中高生が自分の名義でクレジットカードを持たし、使うことは、お金のやり取りの仕組みがより具体的にわかるようになります。そして、マネーリテラシーを学ぶ良い機会です。筆者の2人の子ども(高校生と中学生)にもプリペイド式クレジットカードを持たせており、定期的に支払ったものや残金を確認していることで、金銭管理がうまくできるようになりました。子ども名義のクレジットカードの契約を考えている方は、事前に入出金のシステムを把握し、そして買い物内容などをスムーズに確認できるように準備しておきましょう。
2019年03月01日「来春、中学3年生になる長女の進路が、最近のご夫妻の最大の関心事だそうです。松嶋さんは将来を見据え海外留学に積極的な姿勢なのですが、反町さんは系列高校への進学をまず第一に考えているそうです」(テレビ局関係者)7月に発表された『イマドキのパパ・ママのくらしと子育てに関する調査2018』(メディケア生命調べ)の「理想の芸能人ママランキング」で1位に輝いた松嶋菜々子(44)。夫・反町隆史(44)も同じく「パパランキング」4位に!“理想の有名人夫婦”のリアルな悩みは都内の有名私立中学に通う長女(14)の進学問題だった。「系列高校には、1年間の米国や英国への留学制度もあります。松嶋さんは特に、英国に留学させたいと考えているようです。長女はバレエをはじめアートに興味があり、松嶋さんはその感性を伸ばしてあげたい。さらに“親元を離れることで大きく成長できる”と。そのため長女の中学進学当時から1年間の留学制度だけにとどまらず、英国の留学情報を幅広く集めて検討してきたそうです」(テレビ局関係者)反町はかつて本誌の取材で「これからは女の子でも自分で決断していかないといけない時代。だから娘たちにはやりたいことをやらせてあげる。転倒時も手を差し伸べたくなるところをぐっと我慢」と語っていたが、中学卒業時での留学には消極的だという。「基本的に反町さんは、奥さんや娘2人の意見を尊重しています。とはいえ、長女には日本の高校生活でしか味わえない学校行事やクラブ活動を満喫してほしいとも。ドラマ『相棒』で共演する水谷豊さんからも、15歳で留学する大変さを聞かされたとか。水谷さんの娘・趣里さんは中学卒業後に英国へバレエ留学しましたが、本人がコミュニケーションで苦労したそうなんです。近年、欧州にテロが多発していることも心配の種で、まだ時期尚早なのではと慎重になっているようです」(反町家の知人)現在、松嶋は来春スタートするNHK朝ドラ『なつぞら』の収録に参加。反町もドラマ『相棒』(テレビ朝日系)のロケが始まる。「松嶋さんは子育てを最優先して、反町さんと仕事が重ならないようセーブしてきました。ただ、最近は親しい人に『ようやく子供の手が離れてきたので、将来に向け家の中を少しずつ断捨離していきたい』と語っています」(前出の知人)どんな仲良し夫婦でも必ず生じる教育方針の違い。“理想の夫婦”はこの溝をどう埋めるのだろうか。
2018年08月02日子どもが産まれたら考えなければいけないのが、教育資金のこと。銀行預金や学資保険などお金の貯め方はさまざまですが、いったいどれくらい必要なのかご存知ですか?親向けのマネー講座や保険会社の資料に載っている教育資金の目安は、ほとんど国内の学校に通うことを想定したものばかりです。ですが、グローバル化が進み、国も英語教育の改革を進めている今、自分の子どもが海外への留学を希望しないとも限りません。そこで、いくつか英語圏の大学をピックアップして留学費用の相場を調べてみました。子どもの教育資金を考えるにあたって、留学費用についても知っておきましょう。ズバリ、留学費用っていくら?海外の大学も日本の大学と同じように、国公立か私立か、また学部によっても費用に大きな差があります。ざっくりとした目安ですが、英語圏5カ国の1年間の学費・生活費の相場は以下のとおり。・アメリカ学費/US$6000~40000(1US$=110円/66万円~440万円)生活費/US$10000~15000(1US$=110円/110万円~165万円)・イギリス学費/£4000~21000(1£=150円/60万円~315万円)生活費/£9000~12000(1£=150円/135万円~180万円)・オーストラリア学費/AU$9000~18000(1AU$=80円/72万円~144万円)生活費/AU$18000~20000(1AU$=80円/144万円~160万円)・ニュージーランド学費/NZ$14000~$21000(1NZ$=75円/105万円~157万5千円)生活費/NZ$12000~$15000(1NZ$=75円/90万円~112万5千円)・カナダ学費/C$2000~$16000(1C$=80円/16万円~128万円)生活費/C$15000~20000(1C$=80円/120万円~160万円)<StudyLink『How much does it really cost to study abroad?』より抜粋>アメリカやカナダの大学は日本と同じで4年制が基本ですが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドは3年制です。在学年数が多いと、やはりそれだけ費用もかさみます。特にアメリカは日本人の留学先として人気がありますが、日本と比べても学費が高額で、世界一学費の高い国と言われているそう。もし自分の子どもがアメリカの大学に留学するなら、生活費と合わせて年間350万円くらいは見越しておいたほうが良さそうです。日本の大学と比べると…?海外の大学と日本の大学を比べると、どれくらいの差があるのでしょうか?日本の大学の学費・生活費の年間平均額を調べてみました。・国立大学学費/64万7700円生活費/85万1700円(合計149万9400円)・公立大学学費/66万6300円生活費/75万6600円(合計142万2900円)・私立大学学費/136万1600円生活費/61万6600円(合計197万8200円)<独立行政法人日本学生支援機構『平成26年度学生生活調査報告」より抜粋>私立大学に行った場合、学費+生活費の年間平均額は約200万円。こうしてみると、日本の大学も海外と変わらないくらい高いですね。筆者が参加した育児支援センターのマネー講座では、「子どもが大学に入学する時点で500万円の教育資金を目標に準備しましょう」と言われました。私立大学の学費が4年間で約544万かかるとすれば、9割くらいカバーできる金額です。留学する場合、アメリカ以外の国でも大学によっては生活費と合わせて年間300万円ほどかかります。3年制の大学だとすると、総額900万円くらい。そのうちの9割を入学前に準備するなら、約800万円もの教育資金が必要です。海外にも奨学金制度はある?子どもの教育資金が足りない…!そんなときに利用できるのが奨学金制度。子ども自身が返済主となり、卒業後に返済するのが大まかの仕組みですが、海外にも同じような制度が存在します。筆者の夫もイギリスの奨学金制度を利用して留学しましたが、物価の高いイギリスでは生活費が高額になるため、大変助かったそうです。夫は大学卒業後にすぐ日本に移住しましたが、日本の金融機関を通じて特にトラブルなどはなく、返済することができました。在学中は利息がつかないタイプ、在学中でも利息が上がっていくタイプなど国によって主流となる奨学金制度が異なるため、実際に利用する際には調査が必要。将来、子どもがどのような進路を希望するのかは分かりません。その時になってあたふたしないよう、今からコツコツと準備しておくことが大切です。さまざまな可能性を視野に入れて、教育資金のことを考えておきたいですね。<参考資料:StudyLink><参考資料:独立行政法人日本学生支援機構><文:フリーランス記者奥 汐紀>
2018年06月25日進級や進学の季節、4月ですね。この季節、ついついやってしまいがちなのが、子どもと他の子、あるいは、きょうだい同士での「比較」。「お兄ちゃんは、年中さんになったときはもっと身長が高かったのに、あなたは低いわね!」といった身体的なことから、「○○ちゃんは、もう平仮名が書けるのに、うちの子は書けない」といった学力的なことまで、ママにとっては気になることがいっぱい。でも本当はママだって、そうやって比べることがあまり良くないとわかっている一面もありますよね。今回は、心理カウンセラーである筆者が、子どもと他の子を比べてしまうときの対処法についてご紹介します。比較された子どもの心理は?まずは、いろいろなシーンでママに比較されてしまった子どもの心理を考えてみましょう。子どもの心は、大人が思っているより単純です。「○○ちゃんは平仮名が書けるのよ」と比較されたからといって、大人の思惑どおり、「ようし、ボクも書けるようにがんばろう!」と奮起してはくれません。むしろ、「ボクは、平仮名書けないから、ママに愛されていないんだ…」と、深く傷ついてしまいがちです。そればかりではなく、比較されることが続くと、子どもは少しずつ、「ボクはできない子なんだ」と、自分に対する評価を低くしてしまいます。これを「自己肯定感」と呼びますが、自己肯定感の低くなった子どもは何事にも自信を持てず、「できないかもしれない」という気持ちからチャレンジすることを怖がるようになり、やがて自分の伸びしろを自分で制限してしまうようになるというデメリットがあります。また、ママがこうした比較をきょうだい間でひんぱんに行った場合は、「カインコンプレックス」という心理的なブロックに大人になっても悩まされることがあります。カインコンプレックスは、旧約聖書に登場する兄弟「カインとアベル」から名付けられています。きょうだい間の嫉妬心や競争心から、同年代との人間関係を大人になっても上手に築くことのできない精神現象を、カインコンプレックスと呼んでいるのです。比べそうになったとき最初にすることは?子どもを比べそうになったときは、今お話しした、比較された子どもの心理とデメリットをまず思い出してください。子どもを比べるとき、たいていのママは「比べることで、うちの子がやる気になってくれたら」とプラスの効果を期待して、比較しています。あなたも頑張ってよ!という気持ちがあります。ところが実際には、比較することによってもたらされるメリットはほとんどありません。デメリットが大きすぎると頭で理解しておくだけで、比較してしまいそうになるお口をぐっと結ぶことができるママも少なくないのです。比べるよりも頑張りを認めましょう子ども同士を比較することのデメリットを頭でわかっていても、ついうっかり、比べる言葉が口から出てしまうかもしれません。そんなときは、すかさず我が子の頑張りを認める言葉を、追加しましょう。「あなたも頑張っているものね!」。もちろん、比べずに、自分の子どもの頑張りを認める言葉だけをかけることができたらベストです。子どもを比較していいのは、昨日の我が子、過去の我が子だけ。「わあ!できるようになったね!頑張ったね!」と、ちょっとした小さな成果をほめてあげるだけでも、「ママは、自分の頑張りをちゃんと見てくれていた!」と子どもは大喜びし、自分に自信をつけて、前進していくことができます。ママは子どもに自信をつけさせ、できるようになるのを待つだけでいいのです。幼少期にしっかりと自己肯定感を身につけた子どもは、小学生になっても中学生になっても、どんどん後伸びしていきます。ママ自身が自信を持って!子どもを他の子と比較するのはママの自信のなさのあらわれかもしれません。実は、子どもを無意識に比較してしまうママの中には、子どもの頃に自分自身が比較されて育ったという人も、少なくないのです。でも、ママになった今、今までのどんな人生の局面よりも、頑張っているはずのあなた。子どもだけでなく、自分の頑張りも認めてあげることで、子どもとの新しい関わり方を見つけられるかもしれませんよ!<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年04月04日通常学級?それとも通級?娘に合う居場所探しに悩む日々私たち夫婦は色々と迷った末に、広汎性発達障害の娘を小学校の通常学級へ進学させました。しかし、最初は順調だった学校生活も、だんだんと娘には合わなくなってきました。娘の学校での様子を、実際に見て…先生から聞いて…通常学級を選択したことを後悔し始めた私。主人も私の話を聞き、娘の学校生活を以前より、さらに気にかけるようになりました。しかし…今通う学校には支援学級がなく、通級として支援用の教室に通うしか選択肢がありませんでした。通級だけで大丈夫だろうか?それとも…もし、娘には支援学級が合っているなら学校を転校しても支援学級に通わせるべき?迷った私たちは、ちょうど予約していた5月末の発達外来の定期検診で、主治医の先生に現状を相談することにしました。学校での娘の現状、授業への遅れ、友達とのトラブル、私自身が感じる不安…全て話しました。Upload By SAKURA私は、すぐに結果を求めすぎていたのだろうか…結論を決める前に、もう少し様子を見てもいいのかもしれない…そう思い、定期検診を終えました。いざ、今後の方針を話し合う個人面談へ!そして、6月。発達外来の定期健診の報告を兼ねた個人面談で、今後の方針を先生と話すことになりました。そこで先生は、「今後は3つの選択肢があります」と言いました。3つ…?2つ(通常学級か、通級か)じゃないのかな…?思わず私が聞き返すと…Upload By SAKURA先生「通常学級、通常学級在籍で通級、支援学級在籍で通常学級に通う…この3つですね。」私「…え?…支援学級…この学校にないんじゃ…」先生「え?支援学級ありますよ?」そう…今通っている学校に、支援学級はあったのです!支援学級があった!?知らなかった事実に動揺Upload By SAKURA私たちは就学前に、「(娘の通う)○○小学校は、支援学級がなく、通級のみ。」と聞いていたのです。聞いた話と違う!なんで!?と、私は驚き、動揺しました。しかし、同時に「良かった!この学校にも支援学級あるんだ!この学校内での選択肢が増えた!」とホッとしました。3つの選択肢を喜んだ私たちでしたが、内心・・・「もし・・・もし入学前に、この3つの選択肢のことをしっかり知っていたら・・・何か違っていたかもしれない。」過ぎてしまったことを、今更後悔しても仕方ないのかもしれないけど、そんな気持ちでモヤモヤしていました。行き違いが生まれたわけは、わからないけれどそもそも、この行き違いはどこで生まれたか。私たちは引っ越し前の就学相談の段階で、支援員の要請などの手続きをするため、引っ越し先の地区の行政に、事前に受けていた「就学前発達検査の結果」「支援員要請書」の提出をしました。その際に、娘が通う小学校の支援体制の説明を受け、「(娘が通う予定の)○○小学校は、支援学級がありません。通級のみですが、大丈夫ですか?」と言われていたのです。この時には、すでに主治医の先生から「支援員の要請さえすれば、通常学級で大丈夫」と言われていたので、支援学級がないことを知った上で、家から一番近い小学校への入学を決めました。その後、入学前に何度も小学校の先生とお話をする機会はあったのですが、話の中で「通級」という言葉は出ても、「支援学級」という言葉は、私たちからも先生からも私たちからも先生方からも出ませんでした。そのため、私たちはすっかり「支援学級」はないものと思っていたのです。その上、後からわかったことなのですが、最初、学校側は、娘が「支援学級希望」だと聞いていたようです。それなのに、入学直前になって「やはり通常学級で」と行政から言われたそうです。支援学級入学で動いていた先生たちは、かなり慌てたとか。私たちは、最初に受けた(支援学級はないという)説明を聞いて、「支援学級がないのであれば、通常学級しか選択肢もないし…主治医の先生も大丈夫と言ってくれてるし、就学前の発達検査でも通常学級の判断だったので…通常学級で。」と言っただけなのです。学校の先生方は、私たち親が急遽変えたことを不思議に思っていたようなのですが、「保護者が通常学級を(強く)希望している」と思ったのかもしれません。それもあってか、入学して数か月間、「支援学級」の言葉が出なかったのかもしれません。その結果、ここに行き違いが生まれたようなのです。今となっては、何故こんな行き違いが生まれたか…詳しくわかりません。Upload By SAKURA大切なわが子の進路。行き違いから学んだことは今になって、冷静な頭で考えると、行政に頼りっきりでいたこと…人から聞いた話を、確認もせずに信じ切ってしまったこと…直接、自分で学校へ出向かなかったこと…娘の就学先を決めるにあたり、それは、私たちの失敗でした。ただでさえ初めてのことで、どういう手順で動いていいかわからないのに、直前に引越しをすることになったことで、通常より複雑な手続きになってしまった。わからないから、できるだけ行政や就学相談の時に聞いて、その通りに動いたつもりでしたが、結局行き違いが生まれました。もし選択肢が、就学前にあったら…今さらそれを考えても仕方ないのかもしれません。でも、大切な我が子の進路。人任せにするのではなく、自分で動いて、きちんと重ねて確認する…しつこいと思われるぐらいの確認でちょうどいい、そう思いました。皆様が私のような失敗をしないよう、良くも悪くも参考にしていただけたら、嬉しいです。Upload By SAKURA
2018年03月21日春は、進学・就職・転勤などでストレスが増える時期こんにちは。感涙療法士の吉田英史です。3月と言えば、進学、就職、転勤等の異動が決まる時期。心休まらず、それがストレスになっている方も多いのではないでしょうか? 中には、ストレスが原因で肌荒れを起こしてしまうなんて方も……。そんなときは、涙活(るいかつ)をおすすめしたいと思います。涙活とは、1ヶ月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことで、心のデトックスを図る活動を言います。泣くことがストレス解消に有効!?泣くと、身体にある変化が起こります。人は、涙を流すと、自律神経が緊張や興奮を促す交感神経が優位な状態から、リラックスな状態になる副交感神経が優位な状態に切り替わります。涙活は、この仕組みを利用した健康法なのです。肌荒れにも抜群の効果を発揮します!涙活にオススメの泣ける映画。泣いて心のデトックスを!今回ご紹介する映画は、『余命1ヵ月の花嫁』(2009年)です。末期の乳ガンで24歳にして亡くなった長島千恵さんの生涯を描いた作品。支えてくれた恋人と余命1ヶ月を夫婦として過ごす日々には涙が止まりません。死の間際まで乳ガンの撲滅を訴え続けていく姿勢には、感動と勇気を与えてくれます。感涙療法士/吉田英史
2018年03月19日女優の芦田愛菜が、進学塾・早稲田アカデミーの広告キャラクターに起用された。きょう24日から、新聞・交通広告に登場し、今後はテレビCMも予定している。この春、難関私立中学に合格した芦田。広告のキャッチコッピーは「天才はいない」で、芸能活動に加え、勉学の努力も惜しまない姿が、早稲田アカデミーの「本気でやる子を育てる」という教育理念の理想であると考え、今回の起用に至ったという。ちなみに、芦田が入学したのは慶應義塾中等部だが、早稲田アカデミーは早稲田大学と組織上は関係ない。
2017年04月24日こんにちは。婚活コンサルタントの菊乃です。この時期、親戚や友だちの子どもが小学校や中学校に進学したという知らせが届きます。こういうときって、お祝いは何を贈ればいいのか迷いますよね。私は昔、図書券、図書カードをよくもらった覚えがありますが、街の本屋がどんどん減っている今でも図書券を贈るってありなのかな、とか考えてしまいます。今回は、マナー研修講師の樋口智香子さんに進学祝いの相場 についてお聞きしました。●進学祝いの相場●小学校入学祖父母であれば1万~3万円 が相場で、他の親戚は3,000~5,000円 を目安に。お金ではなくて学校で使うものを親に聞いて贈ってもいいかもしれません。自由に使える現金でもいいですが、ギフト券や図書カードも人気です。●中学校入学金額は小学校と同じぐらい が相場です。●高校入学高校生になると欲しいものも増えてきて、金額も上がります。祖父母以外の親戚でも1万円以上 が相場。欲しがるものもパソコンとかタブレット、通学バッグなど値段も上がりますね。●学力アップする入学ギフト●図鑑子どもの入学祝の昔からの定番、図鑑。図鑑といっても文字が少ないもの、多いものなど、対象年齢はさまざま。ただ図鑑といっても乗り物、恐竜、動物などいろんなジャンルがありますので、相手の子どもの好きなことは事前に調べる 必要がありますね。相手の子どもの興味関心のジャンルが分かれば、図鑑もいいですね。価格は3,000円~。●地球儀コチラも贈り物の定番で、勉強が好きな子どもの家にはよくあるそうです。小学5年生で国土のことを勉強しますので、高学年進学ぐらいのお祝いがいい かも。今の地球儀はただ回るだけではなくて、タッチペンでその国をタッチすると国名や首都をしゃべるようにできていたり、英語に切り替わる機能が付いていたり、ハイテクなものがたくさん!大人も楽しめそうですね。価格は約1万円~。●意外と使える図書カード本屋以外にも図書カードは使えるところがあります。大手家電量販店や大型スーパーの中には書籍コーナーがあるところもないでしょうか。そこで図書カードが使える場合もあります。DVDレンタルショップの『TSUTAYA』や『ゲオ』の中には新刊書籍も扱っているお店があり、そういう場合は図書カードでお会計ができるところも。お店によって異なるので確認してください。また、『アニメイト』は全商品で図書カードが使えるようです。【取材協力/樋口智香子】資生堂ビューティーコンサルタントキッザニア東京では優秀スーパーバイザー賞を受賞。現在は独立して、一人ひとりを輝かせる接客マナーの専門家として企業研修や婚活マナーの講師として活動中。・アカデミー・なないろスタイル●ライター/菊乃(婚活・恋愛コンサルタント)●モデル/神山みき(れんくん)
2017年04月06日制服はいらない。娘なりの中学校入学準備出典 : 前回は不登校の娘と迎えた、小学校の卒業エピソードをご紹介しました。(以下、関連記事参照)今回はその合間にあった、中学校入学準備のエピソードからご紹介したいと思います。2学期の終わりの家庭訪問で、娘は担任から「小6の2学期に中学の制服採寸会がある」と聞かされました。「どうする、制服いる?」と私が聞くと、「先生、私の行く中学の名前を教えて」といってパソコンで検索をし始めました。そして、制服の画像を出してきて「これやったらいらんわ」といったのです。そして私に「体操服もいらん。またそのとき考えよう」と言いました。おそらくどんなデザインであろうと制服はいらなかったのでしょう。感覚過敏の彼女は、制服どころか普通の服装もままならない状態。制服は無理だろうと私も思っていました。そして娘は、自分なりに中学校との距離の取り方を既に考えていました。「入学式は行かない」、「中学生の間に1回くらい行ってみたい」と通学する意思がないことははっきりと言っていました。だから「制服はいらない」といったのだと思います。正直、制服姿が見たかった私ですが、彼女にとって制服は重荷になるだけだと思ったので、もし「学校に行きたい」ということがあればその時に購入したらいいと考え、一切買わないことにしたのでした。小学校を留年したいと言う娘。その真意は…出典 : 小6の3月のことです。娘がふと「小学校と中学校はだいぶ違うの?」と聞いてきました。「そうやね、だいぶ違うね。」と答えると、「小学校を卒業するの不安。留年できたらいいのに。」と言ったのです。ああ、中学校という新しい環境に入るのがとても不安なんだなと改めて感じました。最初は本人も、「どうせ通わないんだから、今までと何も変わらない」と言っていたのです。しかしだんだんと不安になってきたらしく、「中学校の先生ってどんな人だろう」など中学校のことをいろいろ聞いてくるようになりました。そして、「私はまだ小学生をクリアしていない」と言ったのです。小学校の勉強ができていない状態で、中学校に進学するのはとても怖かったようで、小学校をクリアしないと、中学校に行ってはダメだと思っているようでした。「中学へは行かない」と言っていても、心は乱れ思い悩んでいたのだな、と気付かされました。入学式当日、親子で感じた中学進学への未練出典 : あらかじめ中学校には「入学式には出席しません。学校に通う意志もありません。」と私から言ってありましたので、入学式はのんびり家で過ごそうと思っていました。でも娘は朝から熱が出て苦しそうにしています。私も頭がガンガン痛くなり、頭では切り替えたつもりでいましたが、やっぱり親子して入学式を心から追いやるのは難しいな、と感じました。結局この日は、2人して1日中寝込んで終わったのでした。不登校児にとって、進学時期はどういう心理になるのか?出典 : 娘と共に小学校卒業、そして中学校の入学を経て、ふと思い出した話があります。これは、中学校の教員から教育相談の相談員になった先生に聞いた話です。小6や中3といった、進学を控えた学年になると、急に勉強を始めてみたり、3日くらい頑張って学校に行ってみる不登校の子が、増えるそうです。「次は中学だ」、「次は高校だ」ということを意識すると、子ども自身も学校に行っていないことを気にしますし、なんとか「自分はやれる」ということを証明したくて、いろいろチャレンジしてみるのですね。子どものなかでは「進学したい」という気持ちもあります。「小学校は行けなかったけど中学こそ」「中学は行けなかったけど高校には行きたい」…こういう気持ちがあるのも、子どもの心の中では本当のことなんです。だけど、「人並みに進学したい」という気持ちの裏には、「でも行きたくない」という本心が隠れていることが多いです。そして、心のエネルギーがついてこないので、何日かは無理に行ってみたものの、やっぱりダメだったと落ち込んでしまうことが多いそうです。親は子どもの表面的な言葉や行動を見て、「やっとやる気になったのね」と期待するので、また行かなくなった我が子を前に、傷口に塩を塗りこむように責め立てることも多いのだとか。娘も、小5の終わりくらいから「学校って楽しそう」「学校へ行ってみようかな」という言動が目立ちました。けれど、放課後ちょっと学校に顔を出しただけでもダメージはひどく、先生の家庭訪問に合わせるように睡眠リズムが乱れ、当日には必ず寝ている状態でした。私はこの話を思い出し、娘の行動や気持ちにこうした変化があっても無理をさせずに済み、良かったと思っています。進学は子どもも不安。小6、中3といった時期は気を付けて出典 : 不登校の子どもは、進学を控えるととても不安定になります。人並みに進学したいという気持ち、でも行きたくないという気持ち、親や周りの期待に応えたい気持ちで揺れ動いています。1番苦しんでいるのは子どもだということを忘れず、進学を区切りに無理に次のステップに押しやるような言動は、やめてあげたいものですね。子どもたちが本当に動きたくなったときは、どれだけ親が止めても動き出します。それまでは親も辛いですが、子どもを「信じて、任せて、待つ」という気持ちを忘れないでいたいものです。
2016年10月21日中1から不登校になった息子出典 : 発達障害と目の障害があり、不安を強く感じると声が出せなくなることがある息子は、中学1年生のときから不登校になりました。不登校になってから月日がたち、息子は中学3年生になりました。息子の身体はいつの間にか大きくなり、私の背を越すほど成長していいきます。また、家で療養がゆっくりとできたこともあり、少しずつ笑顔を取り戻していきました。そして家の中で過ごす毎日に退屈さを感じてきたようで、よく「暇だ。何かすることない?」と聞いてくるようになりました。その言葉を聞いた私は、「そろそろ動きだす心の準備ができてきたのかも。」と感じました。そんなとき、息子の気持ちを聞き出してくれたのはかかりつけの病院の先生でした。先生は「将来は何がしてみたい?進学をどう考えてる?」と息子に聞き、選択肢を5つほど紙に書き出しました。・普通の高校に行く・支援学校の高校に行く・定時制の高校に行く・働く・ニートになるその選択肢を見て息子は「ニートにはならない。」「何かやらないといけないけど、何をしたら良いのか分からない。」と答えました。この頃の息子はまだまだ夢も希望も持てず、将来を考えるのが難しかったため、何をどうして良いのか分からないという状態でした。息子が一歩を踏み出すために、親ができることはなんだろう出典 : 「何かをやりたい。」と思い始めていた息子ですが、長い間不登校だったため、あらゆる経験も知識も少ない状態です。そんな息子が自分で決めていきなり何かを始めるのは難しいでしょう。そこで私は長年関わってくれていた心理士の先生からアドバイスをいただき、「少しづつ社会の情報を与えていく。そのなかから親が選択肢をあげて、導いていく。」という関わり方の基本を決めて、少しつづ世間とかかわるところから始めました。家庭内で行ったのは、テレビからの情報をうまく利用することでした。例えばタレントや、キャスターの仕事を指し「これも仕事なんだよ。」と声かけしていました。ニュースからも「世の中にはいろんな仕事ある。」というメッセージを伝えていきました。外出も無理のないところからスタートしました。近場のコンビニに行ったり、時にはコンサートに行ったりと、外出で関わる人から関連付けて、進学や将来の選択肢をできるだけ多く伝えていきました。そして息子の様子を見ていた私は、ある1つの考えにたどり着きました。「この子には、信頼の置ける人との関わりが必要。そして同じ障害のある人との関わりが大事。障害があっても生きていく道はたくさんあるんだと知ってもらうことが大切。」母としての素直な想いを、息子に伝える出典 : そのような考えに至ったときに私の頭に浮かんだのは、数年前に出会った、息子と同じ目の病気で全盲になった特別支援学校の先生のことでした。その先生は私の気付かない息子の気持ちを指摘してくれたり、見た目で判断せずひとりひとりの心に寄り添う支援が必要なことを息子が通う学校に伝えてくれたり、私の思いを聞いてくれたりと、ずっと私たち親子を支えてくださっていました。その先生がいる支援学校なら、この子は生きる力をつけていけるのでは?支援学校に見学に行き、先生方の子どもへの接し方を見ると、私の思いは確信に変わりました。そして私は考え抜いた末に、息子にその素直な気持ちを伝える事にしました。「お母さんのわがままだと思ってきいてくれる?お母さんはこの支援学校が素晴らしい場所だと思ってる。あなたがここで学んでくれたらお母さんは嬉しい。ここを卒業したら、自分の好きなように生きなさい。その時は全力で応援するから。その力を身につける為にもここで学んで欲しい。」支援学校へ入学した息子に、笑顔が戻ってきた出典 : 支援学校との個別面談なども通して、学校の雰囲気をつかんだ息子も、入学を決意しました。支援学校の入学式で入学者の名前を呼ばれたとき、息子は「はい!」と返事ができました。それだけで、「ここは息子が安心して過ごせる場所だ。」と安心しました。不安になると声を出せなくなる息子が式典の場で返事をできるほど、その学校はあたたかい雰囲気だったのです。その後、息子は寄宿舎にも入舎し、生活リズムも整ってきました。朝が起きられなかった息子が起きられるようになり、日常生活をする体力も取り戻していきました。私から離れたことで、自立への大きな一歩を踏み出すことができたと思います。そして何より、息子はよく笑うようになりました。その笑顔は、支援学校で「ひとりでできた!」ということを経験して生まれた自信の表れです。私だけで息子と関わろうとせずに、かかりつけの先生や心理士の先生方からのアドバイスをもとに息子を外に少しずつ連れ出して、息子に必要なものを見極められたこと、そして素晴らしい支援学校の先生方に出会えたことが、今の息子に成長する大きな転機になっていると思います。息子の晴れ晴れとした姿を見て、あの時、息子の背中を押して良かったと心から思っています。
2016年09月29日就学相談とは出典 : 初等教育(小学校)へあがる前年度に、障害のある子どもや発達が気になる子どものいる家庭は、通常級、通級(通級指導教室)、特別支援学級、特別支援学校などの選択肢の中からどこへ進学するかを選択する機会があります。就学相談とは、子どもの就学先を決めるための保護者、児童、教育委員会の間の話し合いと、その決定までのプロセスを指します。就学相談では、教育的観点以外にも、心理学的、医学的見地から、本人や保護者の希望、地域の学校や実情を踏まえて子どもの就学先の判断がなされます。この記事では一般的によく行われている就学相談の流れや内容について紹介していきます。しかし、就学相談は、地域によって内容や呼び方、その過程が異なるためご注意ください。この記事の内容を参考にしていただきながら、お住まいの地域の就学相談についてはご自身で行政や学校に問い合わせてみてください。就学相談の目的は?出典 : 就学相談では、教育的視点や医学的視点などさまざまな意見をもとに子どもの就学先を判断しますが、これは、そもそも何のために行われているのでしょうか。就学相談は、まず第一に、子ども自身のため、子どもにもっとも適している教育環境を準備するためにあります。障害のある児童生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばし、自立し、社会参加するための基盤となる生きる力を培うために、その子にとってどのような教育が必要かを明らかにしていき、そ の障害の程度に応じて最も相応しい教育が受けられるようにすることを目的とする。東京都中央区「就学相談について」就学相談の最大の目的は、子ども自身、保護者、教育委員会、医療関係者、心理関係者、すべての関係者の意見を聞き、子どもにとって最もふさわしい教育が受けられるようにすることです。近年は、インクルーシブ教育と合理的配慮いう観点からも就学相談のプロセスや制度が見直されています。その最たる例は、学びの場の選択の柔軟性です。今までは入学時に決めた学級、学校から原則他の学級、学校へ転学することは難しかったのですが、現在は子どもの発達の程度、適応の状況等を勘案しながら柔軟に転学を検討できるようになりました。学びの場を固定されたものとして考えるのではなく、子どもの状況に応じて、必要な環境を柔軟に選択していくことが望ましいと言われています。ですが、このような取り組みはまだ始まったばかりで、地域によっては転学・転級の手続きが難しい場合もあるようです。就学相談から就学先が決まるまでの流れ出典 : 就学相談は市区町村によってその方法や内容が大きく異なります。以下で説明する流れとお住まいの地域の就学相談の方法が異なったり、流れ自体が前後する場合があります。就学相談についてより詳しく知りたい時はお住まいの市区町村の教育委員会へ問い合わせてみましょう。就学相談は、基本的には就学時健康診断のように通知が来ることはありません。子どもの発達や障害が気になる場合や、子どもの就学先を相談・検討したい場合は、保護者の方が自ら就学相談を申し込む必要があります。申し込みの仕方は市区町村によって2パターンあります。一つ目は電話で直接、市区町村の教育委員会へ連絡し、面談の日程などを決める方法です。二つ目は、通っている幼稚園や保育園を通じて申し込む場合です。その場合は、幼稚園や保育園の先生に相談しましょう。申し込み時に面談の日程を決めます。面談は市区町村によりますが、複数回実施されることが多いです。ここでは、子どもの生育歴や診断書などをもとにお子さんの様子や保護者の希望を聞かれます。あらかじめ、質問票や所定の書類に必要事項を記入しておく必要がある場合もあります。実際の面接では、お住まいの市区町村の通級、支援級、支援学校の状況を聞くことがポイントです。例えば学級の人数、受けられる支援や歩いて通える範囲にあるかどうかなどを確認するとよいでしょう。また、通級、支援級、支援学校でどのような支援が受けられるか、より具体的に聞いておくこともポイントです。また、希望の学級・学校の見学、体験ができるかどうかも聞いてみましょう。専門の医師、または心理士等が発達検査や知能検査を行います。診断がついてない場合、医師による診察が行われる場合もあります。ここでは、保護者と子どもが別室で面談や様子観察を実施することがあるので、子どもが過度に場所見知りをしたり、保護者から離れるとパニックになったりする場合は、あらかじめ担当の職員に知らせて対応方法を相談しておくと良いでしょう。就学予定先(通級、支援級、支援学校)への見学、体験方法は主に二つの方法があります。一つ目は各々の学事日程を調べ、公開日や参観日を確認して行く方法です。二つ目は、市区町村の教育委員会を通して各々の学校へ見学、体験を申し込む方法です。この二つの方法が一般的ですが、お住まいの地域によって違うことがあるので、面談の時に聞いてみるとよいでしょう。見学中、体験中には、どんな課題のある子どもにどんな工夫や支援がされているのか聞いてみましょう。それを踏まえて、子どもがその学級・学校へ通っている姿や、支援を受けられるかを想像しながら歩いてみると普段は気付かない点に気付くかもしれません。就学支援委員会の方が、幼稚園や保育園での子どもの様子を見に来ます。集団の中での子どもの様子や、情緒の様子を観察します。面談での様子、いままでの生育歴、医師や心理士の診察の結果、幼稚園・保育園での行動観察の結果をもとに、就学指導委員会でどこへ就学することがよいかを審議します。上記の審議の結果を踏まえて、保護者の方と今後の就学先について話し合います。子ども自身の希望も聞きながら、なぜその就学先を希望するのかを明確にして臨みましょう。面談や話し合いの結果、最終的に就学する学校が1月31日までに通知されます。この通知が最終決定ではなく、保護者の希望に沿わない場合は再度面談がなされることもあります。就学相談の選択肢となる学校、学級ごとの特徴小学校の就学先には以下の4つがあります。まずはそれぞれの概要や特徴を詳しくご説明します。比較しながらお子さんに合う学びの場はどこか、検討してみましょう。Upload By 発達障害のキホン通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常の学級に在籍しながら比較的障害の程度が軽い子どもが、その子に合った個別の指導を受けられる学級です。主に各教科の学習や給食は通常級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。■通級の就学基準通級では障害種別ごとに、言語障害、自閉症・情緒障害、弱視、難聴、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱と5つの学級があります。市区町村によってはすべて設置されてない場合もあります。通級の支援対象となる障害の程度は、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする程度とされています。さらに、詳しい就学基準は以下のリンクを参考にしてください。障害のある児童生徒の就学について■通級の特徴通級へ通う場合は、通常学級に在籍しているので通常学級で学校生活の多くを過ごします。その一方で、一部の学習科目や社会生活面で生じている困難に応じて、通級での個別支援を受けます。通常学級に在籍しながらより手厚い支援の教育がうけられるため、比較的障害や困難の程度が軽かったり、算数だけが苦手な学習障害(LD)のある場合など、特定のことだけに困難がある場合に、有効な学級選択と言えるでしょう。Upload By 発達障害のキホン特別支援学級とは、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行うため、小・中学校に設置された障害種別ごとに編成された少人数の学級をいいます。■特別支援学級の就学基準特別支援学級は障害種別ごとに、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症・情緒障害の7つの学級があります。特別支援学級の対象となる障害の程度は以下のリンクをご確認ください。この基準に該当しない場合でも在籍を検討することができますし、該当する場合でも通常級、通級へ在籍を検討することはできます。障害のある児童生徒の就学について■特別支援学級の特徴特別支援学級の上限定員は8人と定められています。少人数教育で、障害のある子ども一人ひとりのニーズに合わせた教育が受けられるようになっています。特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。これは通常学級に所属している場合は受けることのできない大きなメリットです。また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。Upload By 発達障害のキホン特別支援学校とは、心身に障害のある児童が通う学校で、幼稚部~高等部まで存在します。2007年以前は「ろう学校」「盲学校」「養護学校」とわかれていましたが、学校教育法の改正に伴い障害ごとに分けた学校ではなく、制度上はすべて特別支援学校になりました。現在でも語尾に「~盲学校」や「~ろう学校」となっているのはそのためです。■特別支援学校の就学基準特別支援学校の支援対象となる障害の程度は以下のリンクの通りです。これは学校教育法によって定められているものです。障害のある児童生徒の 就学先決定について以前は、この就学基準に該当している児童は原則特別支援学校へ進学することとされていましたが、現在は、子どもの状態が特別支援学校の就学基準に該当していても、就学先が特別支援学校に限られることはなく、その他の進学先も検討することができます。■特別支援学校の特徴1クラス当たりの人数は平均で3人と少人数であり、特別支援学校の教員は、通常の教員免許に加えて特別支援学校の教員免許を持っています。また、医療的ケアは看護師などが行うことが原則ではありますが、保護者の同意や医療関係者による適切な管理など、一定の条件が満たされていれば、特別支援学校において教員がたんの吸引、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、自己導尿の補助を実施することができます。そしてさらに、一人ひとりの教育、支援のニーズに合わせた、きめ細かい教育をするために「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」が立案・実行されます。独立行政法人国立特別支援教育総合研究所(4)個別の指導計画と個別の教育支援計画通常学級とは、上記の3つの学級、学校以外の学級を指します。通常学級では、通級、支援学級よりひとクラスの人数が多く、さまざまな子どもと触れ合うことができます。しかし、一方で通級や支援学級のような手厚い教育サポートが受けられないという面もあります。国立の特別支援学校は、その地域の国立大学付属の特別支援学校になります。教育機関でありながら、研究機関でもあります。ですので、研究の先端をいく教育が受けられる反面、入学には面接があり、定員も限られているため、希望しても入学できるとは限りません。就学相談の際に気をつけたいこと出典 : さまざまな就学先の中からどこに行くことが子どもにとって一番良いのか、検討するためにはどうしたら良いのでしょうか。就学相談をする際に準備ができるか考えてみましょう。一般的な就学相談は年長の春または秋から始まり、翌年1、2月頃には最終的な就学先が決まります。ですが、就学相談が始まる前にも、年中の時期や、年長の春に上記のそれぞれの学校へ見学へ行くことはできます。また、就学相談の過程でも、見学や体験の機会が設けられることも多いです。子ども本人にどんなところへ行きたいか聞いてみるのも大切です。「お友達がいっぱいいたほうがいい?」「先生がいっぱいのほうがいい?」など、各学級の特徴を子どもにわかりやすい言葉で説明したり、実際に見学や体験に行った場合は、「今日の学校どうだった?」「どっちの学校がすき?」など、一つ一つの学校・学級に対する本人の気持ちを確かめてみましょう。家族や夫婦で、子どもの就学先について積極的に話し合いましょう。家族や夫婦の間で、それぞれが子どもの教育についてどのように考えているのか、何を大切にしているのかを共有し、就学先の方向性を前もって話し合っておくことが大切です。また、予定が合えば、学校見学や体験にも家族で一緒に行ってみましょう。実際に見学や体験に行った上で話し合うと、より議論も深まります。就学相談の過程では、発達検査や知能検査をすることが多いです。ですが、あらかじめ発達検査や知能検査、医師の診断書、意見書などを用意しておくと便利です。子どもにとって一番良い選択とは?出典 : 以上のように、就学相談では市区町村の教育委員会が子どもの様子を見極め就学先を判断します。では、保護者はどのように就学先を考えたらよいのでしょうか。就学先で同じように悩まれた先輩パパ・ママの経験談をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。地域のピアサポートグループにも参加しており、そちらの先生に言われたのは『ベストの選択は難しいが、ベターの環境を選ぶために何が必要かを見極める』というお話を頂いていました。判定会議を経た決定は、夫や私の方針とは違いましたが、夫婦間でもたくさん話し合い、納得したうえで決定に従いました。子どものことを思う保護者としては、「完璧な選択」はとても難しいことでしょう。しかし、今ある選択肢の中からベターなものを選ぶために、子どもをよく観察し、何が必要か考えることが大切かもしれません。通学方法、学校の評判、学校の受け入れ方針。うちの場合、就学希望先の学校が差別なく快く受け入れてくれる方針だったこと、入学式の予行練習、当日の席の配慮、ベテランの先生を担任にしてくれたこと、担任とは入学前に面談をしてもらえたり、こちらの要望を聞き入れてくれたことなど対応がとても良かったので決めました。上記は、通常学級に決めた方の体験談です。”通学方法、学校の評判、学校の受け入れ方針”という明確な軸を決めて就学先を選ぶ事もよいでしょう。病院のDrの話で「入学から低学年時代をいかに支援してもらうかが大事よ」と言われピンとこなかったものの、学習は出来ても何かあった時に支援はほしいと思い選びました。特別支援教育が始まった頃で普通学級でも必要な子には支援をするということでしたが、先生の数が増えるということではないということもポイントでした。上記は、支援級に就学することを決めた方の経験談です。医師等の専門家から、詳しく意見を聴くことは、就学先決定の参考となるでしょう。まとめ出典 : 就学相談は、お住まいの市区町村によってその方法や内容が大きく違います。それだけでなく、通級、支援級、特別支援学校で受けられる支援も地域によって大きく異なります。市区町村によって違いがあり、さまざまなことが異なるからこそ、保護者の方は主体的にいろいろな情報を集ることが就学先を決める第一歩です。就学先に見学にいったり、医師や心理士だけでなく普段の様子を知っている幼稚園・保育園の先生に聞いてみたり……。お子さんにとってどんな環境で学ぶことがよいのか深く考える機会となるでしょう。
2016年09月28日ウーマンエキサイトが子どもを持つ親を対象に「子どもに将来進学させる場合、勧めたい大学はありますか?」という質問を388人にしたところ、38%が具体的な大学名を記載、残りの62%が「特にない」と回答しました。また、「お子さまに将来就いてもらいたい職業はありますか?」という質問に対しては、62%が具体的な職業名をあげたのに対し、38%が「特にない」「本人の希望に任せる」と回答しました。この結果から、親は子どもに進学させたい大学よりも、将来就いてほしい職業をあげている方が24%も多いことが分かりました。子どもの将来に安定した職業を望む親がほとんど実際に職業をあげた62%の人たちの回答を見てみると、「安定しているから」という理由で、公務員、教師、公認会計士、税理士などが多く上がりました。また、「手に職を付けてほしい」「テクノ失業にならないように、プログラマーになってほしい」「海外でも通用する通訳の仕事」など、将来子どもが困らない職業についてほしいという声も。そのほかにも「人の為になる仕事だから消防隊員や研究者になってほしい」「人の痛みや気持ちをわかてもらいたいので介護職に就いてほしい」という、いつまでも子どもの成長を願う親心が現れている回答も見られました。また、具体的な職業名をあげなかった38%の人たちは、「本人が決めることだから特にない」「自分の好きな職業ならばなんでもいい」「自らやりたいことを見つけてほしい」という意見が寄せられました。金銭的な理由から国立大を希望する声もまた、進学させたい大学名をあげた38%の回答には、就職に有利という理由から東京六大学の名前が多く、「国家資格が取れる大学ならばどこでもいい」「大学の名前や偏差値よりも就職活動をしっかり指導してくれる大学にしてほしい」など、ここでも就職先を気にしていることが分かりました。また、それとは別に「一人暮らしは金銭面的にさせられないから地元の大学にしてほしい」「学費が安いので国立大学にしてほしい」など、金銭面を考慮した理由から大学名をあげている意見も。不景気が続く今、「子どもには大変な思いをさせたくない」という親世代の思いが教育事情にも現れている結果となりました。
2016年07月04日大垣共立銀行は14日、進学ローン「合格応援キャンペーン」を実施すると発表した。同キャンペーン期間中は「ライフプラン『進学ローン』(金利変動型)」を通常よりもおトクな金利で借入れできるとともに、「ライフプラン『進学ローン』」または「進学ローン『カード型』"青春太鼓判"」を契約した顧客に図書カードをプレゼントするという。OKB大垣共立銀行はこれからも、顧客の役に立てるよう、魅力あるサービスを届けていくとしている。○キャンペーン概要実施期間:10月14日(火)~2015年5月29日(金)対象商品:ライフプラン「進学ローン」(金利変動型・金利固定型)、進学ローン「カード型」"青春太鼓判"対象となる人:期間中、上記対象商品を申し込みのうえ、2015年6月30(火)までに借入れ(契約)した顧客内容:ライフプラン「進学ローン」/金利変動型 - (1)融資金利を年1.8%(通常時は年3.225%)とする(2)保証料を通常よりも引下げる(3)図書カード(1千円分)をプレゼントする/金利固定型 - 図書カード(1千円分)をプレゼントする、進学ローン「カード型」"青春太鼓判" - 図書カード(1千円分)をプレゼントする
2014年10月16日トレンド総研は6月25日~26日、中学生・高校生の子供を持つ母親500人を対象に学費についての調査を実施した。まず、安倍晋三首相が掲げる「教育改革」に対する期待について聞いたところ、97%が「期待している」と回答した。具体的に改革に望むこととしては、「学力、考える力をしっかりつけてほしい」「国際化に対応できる国語、英語力の強化」といった教育方針や「教師の質を向上させてほしい」などの学校の環境に関するものが挙げられた。その中で特に多かったのが「学費の無償化」「親の収入で子供の進路が影響されないように」といった進学費用に関する意見であった。次に、各家庭における子供の進学の悩みについて尋ねると、進学の悩みとして挙げられたものとしては「学力・成績」が最も多く71%、次いで「進学費用」(68%)、「将来の職業との関連」(56%)、「大学・学部の選び方」(46%)が続いた。子供の進学について不安に思っていることについて聞くと、学費面の悩みとして「希望の進路が金銭面で可能かどうか」「学費が高いので、お金のことは気にせず大学を選ばせてあげられないところ」「私立学校に進むことで経済的な負担が大きい事」といった意見が目立った。また、66%が「子供が学費の高い大学に行きたいと言った際、多少実力よりも求められる学力が高くても、学費が低い大学に行ってほしい」と回答した。子供の進学に関する情報収集の方法について聞いてみると、「学校の先生」が最も多く64%、次に「インターネット検索」(52%)、「塾・予備校の先生」(31%)と続いた。また、こういった情報の集め方について、68%が「十分だと思わない」と答えている。
2014年08月25日リクルート進学ネットは、9月に高校生400人を対象に、高校生の恋に関するアンケートを実施。その結果を「リクルート進学ネットジャーナル」で公開している。まず、「いま好きな人はいますか?」の問いに対し、YESが46.4%、NOが53.6%。「付き合ったことがありますか?」という質問ではYESが48.3%で、NOが51.7%だった。高校生のおよそ半数は好きな人がいる、もしくは付き合ったことがあるという結果になった。「異性との出会いの場所は?」と尋ねたところ、トップは「学校」で282人。2位は「SNS」で23人だった。告白の方法について聞くと、1位は「直接会う」で74人。次が「メール」で67人だった。「手紙」も多い回答で、3位にランクインした。次に「一目ぼれしたことはありますか?」と尋ねたところ、YESは49.5%、NOは50.5%だった。約半数が一目ぼれを体験しているようだ。また、「先生を好きになったことがありますか?」という問いでは、YESはわずか12.5%。9割近くが「先生を好きになったことはない」と回答している。詳しくは、進学ネット「高校生の恋愛実態を大公開」で見ることができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月12日ベネッセコーポレーションは10月7日、日本の高校から海外の大学への進学を検討している高校生を対象に「海外進学カレッジフェア」を開催する。「カレッジ」は、日本の短大または専門学校に相当し、日本から海外大学へ進学するには、カレッジからの編入を目指すコースが一般的だという。このフェアは、日本からの進学者が多いアメリカ、カナダ、オーストラリアのカレッジより入試担当者を招き、各カレッジの内容を直接質問できる場を設けることで、日本の高校生の海外大学進学を支援するというもの。開催時間は、11時~16時。会場は東京都新宿区のBenesse海外進学サポートセンター。10時30分より随時受付、出入り自由だが、参加には事前予約が必要となる。フェアの詳細、参加予約は「海外進学カレッジフェアのページ」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月16日リクルートが運営する進学情報サイト「リクルート進学ネット」は、「学費シミュレーター」を開発したと発表した。同社が発表した「第5回高校生と保護者の進路に関する意識調査2011」において、保護者が進学にあたって重要だと思う情報の第1位が「進学費用」(52.3%)となり、前回1位であった「入試制度の仕組み」を抑えてトップとなった。「学費」の進路選びへの影響は大きく、学費を理由に希望進路をあきらめるケースも出てきている。「学費シミュレーター」は、家計において学費の支払いが可能かどうかのシミュレーションに加え、ファイナンシャルプランナーからのアドバイスや家計改善方法の提案により、学費支払いのめどを立てることを目的とした無料サービス。進学費用への保護者・高校生の関心が高まる中、一人でも多くの高校生が希望通りの進路を実現できるよう応援していくという。進学費用は国公立や私立、学部や学科別に大きく異なる。学費シミュレーターでは、国公立/私立、大学/短大/専門学校、学部/学科の系統、進学したいエリアなどの条件で、初年度の学費、および卒業までにかかる学費総額の相場を提示。具体的な志望校がある場合は、希望する学校、学部/学科で検索し、初年度の学費、および卒業までにかかる学費総額を確認することが可能となる。学校別の学費情報は、来年度の学費が決定する7月以降に実装予定。算出された学費情報を元に、各家庭の収入・支出・貯蓄額などを入力することで、進学後の学費支払いが可能かどうかを具体的な数字やグラフで見ることができる。また、学費の重複も考慮し、子どもは3人まで入力可能。複数の子どもを同時にシミュレーションすることができるため、学費の支払いが、どの年にどのように重なるかも確認できる。シミュレーションの結果に応じて、ファイナンシャルプランナーによる家計改善アドバイスと進学費用が不足した場合の改善策を提案し、これにより各家庭における「学費」という制約条件を解決、子どもの希望進路の実現を目指すという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月29日