新入生も通学に慣れてくる時期ですが、通学時の子どもの安全が気になります。万が一何か起こった時のために防犯グッズは持たせておきたいですね。どんな防犯グッズがあるのか知っておきましょう。大音量ブザーのものが主流通学時はランドセルを背負っている子がほとんどですので、防犯グッズもランドセルに固定するタイプのものが多く出ています。ひもを引くことで大音量のブザー音が鳴り周囲に危険を知らせるタイプです。価格は数百円から2~3千円程度と様々ですが、安価で軽いものに人気があります。価格以外で目安となるのは、警告音の大きさです。おすすめの音の目安は、電車が通る際のガード下の音と同様の100デシベル前後とされています。・朝日電器 ELPA エルパAKB-100音量は90デシベルと十分ながら、23グラムと軽量であり価格も640円で人気の商品です。・家研販売ウルトラボイサー108デシベルの大音量と共に、警告音の後「キャー助けて」という女性の音声が流れ、より周囲を引き付けるようになっています。・アスカランドセル型防犯ブザーかわいいランドセルのデザインと、色を選べることで人気となっています。ランドセルのベルトに固定することができます。GPS搭載!万が一の際は位置確認できる周囲に人が少ないような地域では、いざという時ブザーが鳴っても効果が期待できないこともあります。そんな場合はGPSの搭載されたタイプで子どもの位置が分かるものを使用することも考えましょう。GPS機能のついたキッズ向け携帯電話も普及していますが、携帯電話の持ち込みを禁止している学校では持たせることができません。防犯ブザーであればそういった場合でも持ち込むことが可能です(各学校に確認はしましょう)。・セコムココセコムGPS機能の小型端末で子どもの位置を知らせるだけではなく、通報ボタンを押すと警備員が駆け付けてくれるサービスがあります(呼び出し時は別途料金が必要)。通報する際の操作はボタンを押しながらスライドさせるだけなので、子どもにも簡単にできます。端末はレンタル式で、月額費用がかかります。・KDDIマモリーノウォッチ幼児向けの腕時計型端末です。親が持つ携帯電話で子どもの居場所を確認することができる他、端末に向かって話すことで子どもが電話を掛けることのできる機能も付いています。端末代と、月額基本料金がかかります。こんな防犯対策グッズも知らない人から声をかけられた場合は子どもも警戒しますが、〇〇ちゃんと名前を言われると「知っている人かも」と油断してしまい犯罪に巻き込まれるケースがあります。持ち物に付いている名前を読み取られてしまうことから発生する可能性があります。名前を読み取られない対策として、防犯対策シールが販売されています。手に取ると名前が読めますが、通りすがるだけでは読み取ることが難しくなるものです。水筒などの外に名前を貼り付ける必要のあるものに使用することで、見知らぬ人に名前を知られる可能性がなくなります。防犯ブザーを買ったら、使い方の練習をしっかり行いましょう。焦って使い方を忘れてしまったということは避けたいですね。一度確認したから大丈夫と思っても、子どもは忘れてしまうものです。避難訓練のように、定期的に確認することが大事です。不安にばかり思う必要はありませんが、悲しい事件が多いのも事実であり自分の身は自分で守る準備もしておきたいですね。様々なグッズを比較して、子どもや環境に合っているものを選びましょう。
2017年06月01日じつはわたしは、携帯電話を持つ小学生とは、電車やバスで通学する私立小学校に通っているものだと思ってばかりいました。しかし、最近では公立小学校でも、防犯のために低学年から持たせているママが増えているように感じます。子どもにケータイを持たせる場合、どのようなことに注意すべきでしょうか。■持ち歩き始めたらチェックすることまずは、使い方。デジタルネイティブのキッズたちは、私たちの想像以上にすぐ使いこなせます。だからその点は、あまり心配する必要はないかもしれません。それでも、使いやすいことが重要なので、子どもにも扱えるかショップで確認してから購入したほうがいいですね。防犯が目的で持たせる場合なら、登録した番号にワンプッシュでかけられる、キッズ用のケータイが便利です。軽くて使いやすいし、防水・防塵(ぼうじん)対応のものもあります。GPS機能付きであれば、万が一のときに、「子どもがいま、どこにいるか」を探すことができます。メールもSMS(ショートメッセージサービス)でよく使う言葉を登録すれば、「今、学校出た」「家着いた」など子どもからの連絡も確認できます。なかには、防犯ブザーとしても使えるタイプのものも。しかし子どもを狙う犯罪者が携帯電話に気づき、捨てる、壊すといった恐れがありますので、防犯ブザーは別に持ち歩いたほうがいいでしょう。持ち始めは毎日、バッテリー残量や通話履歴、故障していないかどうかを親がチェックしてあげましょう。充電が必要なら子どもにやらせるといいですね。■どうしてケータイを持つの?ケータイを持たせる理由は、各家庭ごとに異なると思います。どうしてケータイで連絡を取る必要があるのか、どういったときに利用するためのものなのか、どういうときに役立つのかなどを子どもに説明してあげましょう。また次のようなルールも家庭で決めましょう。<低学年のケータイ使用で家庭で決めること(例)>・ケータイを使用してよい場所、してはいけない場所・電話をかけてよい人、かけてはいけない人・メールを送ってよい人、いけない人・携帯番号をだれかに教えてはいけないこと・友だちとケータイでの連絡はしないこと■ケータイのルールは年齢によって変わってくるガラケーを子ども用ケータイとして利用する場合、スマホと違ってアプリはあまり使えないと安心しているかもしれません。でもたとえガラケーでもインターネットに接続できるうえに、ゲームなどのアプリが最初からインストールされている場合もあります。ゲームには、大人だって夢中になるのですから、子どもにとっては最高の遊び道具になってしまうことも。とくに親のスマホをゲームがわりにしてすでに使っている場合、自分のケータイでも遊びたがることがあります。ケータイでのゲーム使用についても、家庭の方針をきちんと子どもに伝えるか、もしくは子どもと話し合って決めるようにしたいものです。また、中高学年になると、お友だちとおしゃべりしたくて電話やメールを使いたがることが増えるでしょう。キッズ用ケータイからスマホへの買い替えのお願いも、この時期に増えるようです。このように年齢によって利用したいサービスも異なっていきます。そして利用するサービスが増えることは、利用料金も伸びていくことが考えられます。ケータイなどのルールは、子どもの年齢に応じて見直しをする必要がでてきます。また同時にインターネットの利用についても各家庭によってルールを決め、子どもが犯罪などに巻き込まれないように親が見守る必要があります。私の友人も小学3年生の子どもにケータイを持たせていて、友だちに電話したいときには、固定電話や親のスマホを使わせているそうです。こうすれば使用時間を把握でき、無駄遣いも防げるといいます。■学校での対策は?小学生の携帯電話所持率が高くなっているとはいえ、持ち込みを禁止している学校も少なくありません。どうしても持たせる必要がある場合は、購入する前に先生に相談しましょう。このとき、「家庭の方針だからいいだろう」「防犯対策だから仕方ないでしょ」などと上から目線でものを言わないように注意して。どうしても必要な理由をていねいに説明することが大事です。学校での対策は、子どもに対しても必要です。それは、友だちに自慢しないようにしっかり話しておくことです。周りの子が持っていなかったりすると、優越感からか見せびらかしたりしたくなることがあるかもしれません。しかし、これが子ども同士のトラブルに発展することも。ケータイをなぜ持つのかの理由がきちんと説明して、子どもも理解していれば、こうしたトラブルは防げるはずです。ケータイはただ与えるだけでなく、使い方、ルールなども含めて親がフォローすることが大事です。また、ケータイを子どもに持たせたくないと考える家庭も少なくありません。どちらが正しい、間違っていると決められるものではないので、自分の考えを押し付けないように気をつけたいですね。<参考サイト>・内閣府 インターネット利用環境整備 保護者向け普及啓発リーフレット「ネットの危険からお子様を守るために、保護者ができること」 (平成29年1月版)・一般社団法人 情報教育研究所 「家庭ルールの作り方」 ・中央区役所 中央区消費生活センター 「家庭でのケイタイのルールを決めましょう」
2017年05月06日子どもが巻き込まれるた事件が報じられるたびに、何とも言えないほど、胸が苦しくなります。こうした悲しいニュースを聞くと、防犯ブザーの必要性を強く感じるママも多いことでしょう。私たちが子どものころはほとんど使われていなかった防犯ブザーですが、いまではさまざまなタイプがあり、親としては何を選べばいいのか悩みます。しかし防犯ブザーには選び方よりももっと大切なことがあります。■防犯ブザーの選び方防犯ブザーは大きな音を鳴らすことで、ほかの人へ身の危険を知らせると同時に、不審者が一瞬たじろいたすきに子どもが逃げるチャンスを作るためのアイテムです。音を鳴らす方法としては、ボタンを押す、ひもを引っ張るという、この2タイプがメジャーではないでしょうか。どちらを選べばいいのでしょうか。以前、防犯の専門家に取材したときは、次のようにアドバイスをされました。その答えは「子どもが使いやすいことがいちばん」。どんなに高性能であっても、実際に使う本人が操作できなければ意味がないからです。また、低学年の子どもの場合、ボタン式は使いやすいけれど、何も起きていないのにふざけて押してしまうなどの問題が生じることも。そのため、どのようなタイプのものでも、防犯ブザーのつける意味と役割を事前に教えておく必要があります。そして、実際にどのように使うのか、実践することも大事。店舗によっては購入前に実際に使わせてくれるところもあります。こうしたサービスを利用するのもいいですね。■防犯ブザーの正しくつける場所基本的な性能をチェックしたら、次に防犯ブザーをつける場所を考えます。防犯ブザーは、ランドセルやポケットの中に入れっぱなしでは意味がありません。すぐに使えるよう、ランドセルに装着するのが一般的。さらに、つける場所にも注意が必要です。サイドにつけている子どもを見かけることがありますが、これでは手が届かなくて使えないのでは? と心配になることがあります。<防犯ブザーをつける場所>防犯ブザーはランドセルのショルダーベルトにつけるのが基本。位置は胸の高さがいいとされていますが、実際につけてみて子どもに合わせて調整しましょう。最近では、防犯ブザー用のフックがついたランドセルが増えてきました。このフックにつけられる防犯ブザーアイテムを選んだほうが、装着具を選ぶ手間が省けます。首からかけられるタイプのものもありますが、ひもで首がしまったり、不安定な位置でブザーがつかめなかったりする恐れがあります。■さらに安全を求めるときの機能ここまでは基本中の基本。さらに安全を求めるなら、次のような機能がついたものも検討してはいかがでしょうか?●GPS機能人気のない田畑のあいだなどを通る場合には、ブザー音がほかの人に届かない可能性もあります。そんなときでもGPS(衛星利用測位システム)があれば、居場所を探しやすくなるのでおすすめです。これにプラスして、ブザーを使用したらセキュリティセンターに通報されるタイプも登場しています。●防水加工意外と忘れがちだけど、あると便利なのが、防水加工です。精密機器は雨などに弱いため、すぐに壊れてしまった、という話をママ友から聞くことも。そのため、こうした性能もチェックしておくといいですね。■買っただけで安心は危ない! 半数以上が使えないという事実防犯ブザーは買っただけで安心してしまいがち。でも、いざというときに使えなくては意味がありません。定期的にバッテリーの有無をチェックする、使い方を確認するなどのフォローを親が忘れずに行いましょう。国民生活センターが実施した調査によると、小学生が使用していた防犯ブザーの半数以上に、音がならないといった異常が生じていたそうです。消費者へのアドバイス1.最低でも1カ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行い、電池の点検と交換も定期的に行いましょう。2.かばんなどの取扱いも含め、携帯時に強い衝撃を与えるなど、乱暴な扱いをしないように教えましょう。出典:出典:独立行政法人 国民生活センター 「防犯ブザーの電池切れや故障に注意!–いざという時のために家庭で点検を–」 ■防犯ブザーの訓練何もなければ防犯ブザーを使う機会がないので、子どもには危機感が持てないかもしれません。そんなときは、模擬訓練をするのがいいそうです。●訓練内容犯人役:パパ子ども:防犯ブザーのついたランドセルを背負う訓練:パパが犯人になって、子どもに後ろから抱きついても、ブザーを使うことができるか最初は遊びの一種と思ってまじめに取り組まないかもしれません。ケガなどには配慮するのはもちろんですが、犯人役は子どもの動きを完全に封じ込める勢いで臨むと、子どもも真剣に取り組みます。また、恐怖で防犯ブザーの存在を忘れてしまうことがあるため、大声を出す練習もおすすめ。家の中では難しくても、カラオケボックスなどを利用すれば、遠慮なく叫ぶことができます。一応、お店の方に大声を出す練習をすると伝えておくといいかもしれませんね。防犯ブザーは使う機会がないことがいちばんですが、「もしも」のために必要なもの。防犯ブザーを性能だけで選んで、親は安心してしまうのではなく、定期的なメンテナンス、そして防犯について子どもと話し合うことが大切です。
2017年05月05日小学生になると親が送り迎えをせず、子どもだけで登校するようになります。通学中に事故に遭わないかと交通量の多さなども気になりますが、防犯面もチェックしておきたいところ。新1年生はもちろん、2年生以上でも、あらためて通学路の安全性を見直しましょう。■ひと気の少ない道には危険がいっぱい!?悲しいことに、子どもが事件に巻き込まれるニュースが増えてきました。今日は大丈夫でも、ある日突然、犯罪者が現れるかもしれません。わが子を守るためにも、子どもがどのような道を歩いているのか、親の視点でチェックしていきましょう。・通学、帰宅時間の人通りの多さを確認住宅街の場合、日中は誰ともすれ違わないかもしれません。それでは少し心配してしまうかもしれませんが、庭いじりをしていたり、家の中で過ごしたりしている人がいれば、犯罪に巻き込まれるリスクは低くなります。犯罪者は誰かに見られることを嫌うので、家の中や庭から道路を見られるような場所では犯罪を起こしにくいのだとか。・暗い死角がないかチェック人通りがあったとしても、生い茂った木が道路にはみ出したりすると、暗い死角ができてしまいます。これは犯罪者にとって好都合です。それがたとえば公園の樹木ならば、危険をなくすように行政に相談してみるのもひとつの手です。・誰もいない通学路は、ひとりで通らせない郊外の場合は、誰もいない田畑や森林のあいだが通学路に指定されていることも。だからといって、別のルートがあるわけではなく、夕方になると大人でもちょっと怖いと感じる道もあります。こうした通学路を通らなければならない場合は、登校班のように集団行動が基本になっていると思います。しかし、忘れものを取りに帰ったときなど、ひとりになった瞬間に事件は起きるものです。子どもには、なるべくひとりで通らないように話しておきましょう。忘れものをしないように、前日確認の習慣をつけさせることも、普段からできる対策です。通学路で、子どもがひとりになってしまう可能性のある場所があれば、交代での見回りを近所の方や学校の先生に相談した上で、対策を検討してみるのもよいでしょう。■人が多いマンションにも注意が必要マンションや団地のような集合住宅は、人の出入りがつねにあり、安心できると思いがちです。しかし、多くの人が出入りするということは、見知らぬ人がやってきてもわからないということでもあります。たとえオートロックがついていても、絶対に安全とは言い切れません。・集合住宅の中に死角がある場合も集合住宅で死角になりやすいのは、階段の踊り場やエレベーターです。ほかにも、駐車場・駐輪場、ゴミ捨て場付近は人の目が届きにくいことも。こうした場所に不安を感じるならば、センサーライトや監視カメラをつける、交代で見回りをするなどの対策を、管理組合に相談してみましょう。日本は治安がいいといわれていますが、それでも子どもを狙った犯罪は後を絶ちません。少しでもリスクを減らすためにも、危険な場所がないかチェックし、早めの対策を講じることが必要かもしれません。
2017年05月04日入園・入学などを目前に控えた春。大人が付き添っていた保育園・幼稚園の送り迎えから一転、小学生になったら子どもがひとりで歩く機会も増えることでしょう。内閣府の「 平成28年版 子ども・若者白書 」によると、平成27年度の福祉犯(青少年の心身の成長に有害な影響を与える犯罪)の被害者数は前年度と比べて減少しているものの、児童ポルノの被害者数は増えているそうです。我が子が登下校中に危ない目にあわないか、親としては心配です。子どもが犯罪に巻き込まれないためには、どうすればいいのでしょうか。立正大学の小宮信夫教授に話を聞きました。 小宮信夫 教授 立正大学 文学部 社会学科教授(社会学博士)ケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科修了。国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省法務総合研究所などを経て現職。地域安全マップの考案者。代表的著作は『写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり』(小学館)公式サイト: 小宮信夫の犯罪学の部屋 。■防犯ブザーで防げる犯罪は、1割から2割程度お母さんたちが子どものころ、大人から「怪しい人に気をつけてね」「知らない人にはついていかないように」と言われたことはありませんか? まずは、その考え方をリセットするところから始めましょう。そもそも、「不審者」がどういう人かは大人でもうまく説明できないものです。大人が教えられないなら、子どもにだってわからないですよね。犯罪者は子どもを騙して連れ去るケースが多いため、サングラスにマスクのような、見るからに怪しい雰囲気を出してはいません。顔見知りという可能性だってあるのです。防犯ブザーは、持たないよりは持たせた方がいいです。しかし、防犯ブザーが役に立つのは子どもが突然襲われるケースに限られるため、防げる犯罪は1割から2割程度だと思ったほうがいいでしょう。子どもに危険を察する能力をつけるには、「人」ではなく「場所」を見るよう教える必要があります。場所といっても、「何丁目の何番地の公園が危ない」と特定するのではありません。犯罪者の多くは犯行を行う際に、地図や人ではなく景色を見て決めるといわれています。ですから、「景色」の中で、安全と危険を識別できる力を子どもに身につけさせるのです。■段階を踏んで説明しよう! 子どもの興味を引く伝え方を意識すると◎子どもに場所についての説明をするときに、小学校高学年なら理論的に説明しても大丈夫です。一方、お子さんが未就学児なら、まずは事件が報道されているニュース番組などを見て、「怖いね」と話すところからスタートするといいですね。子どもが怖いと感じたら、「怖い目にあわないためには、どうしたらいいのかな?」と聞きます。大人がすぐに答えを出さずに、まずは子どもに考えさせましょう。そこで具体的に考えだしたら、初めて場所の話をします。「じつはあるんだよ、とっておきの方法が。これはまだ、ほとんどの子どもが知らないんだ」と伝えれば、子どもは興味をもって聞いてくれるはずです。■キーワードは「入りやすく」「見えにくい」危ない場所には、「入りやすく」「見えにくい」という特徴があります。これには、物理的・心理的両方の意味が含まれます。たとえば、ガードレールのある道は、「入りにくい」場所に分類されます。子どもの連れ去り事件は車を使うケースが多いのですが、ガードレールがあれば、子どもとの間に障害ができます。また、車に乗るためには、ガードレールの切れ目まで迂回しなくてはいけません。時間がかかれば他の人に見られる可能性が高くなるうえ、子どもが「変だな」と考える間も生まれます。一方、田んぼに囲まれた道や1階が駐車場になっているマンションの前の通りは、「見えにくい」場所です。住宅が密集している場所でも、塀が高くて、家の窓から道路が見えなければ同じです。マンションのエレベーターは「入りやすく」「見えにくい」場所にあたります。子どもがひとりで乗るときは、ボタンの側に壁を背にして立ち、すぐにボタンを押せるようにするのがポイントです。「警戒していますよ」というメッセージを発信すれば、犯行を躊躇する可能性が高まります。子どもに関する事件のニュースで事件現場の映像を見せて考えさせるのも一案です。場所に関する前情報がなく、単純に景色だけを見られるからです。未就学児の場合、一度に全てを伝えても覚えきれません。1ヶ月に1項目ずつ教えるくらいがいいと思います。■応用問題を出して、子どもの理解度をチェック!「入りやすい」「見えにくい」場所をひと通り伝えたら、お子さんに応用問題を出してみましょう。頭ではわかっているつもりでも、じつは理解できていない可能性もあるからです。Q1:学校からの帰り道に車に乗っている人から声をかけられました。「あなたの小学校までの道を教えてもらえるかな? この辺に引っ越してきたばかりだから、道がわからないんだよ」と言われたら、どうするのがいいでしょうか?A1:まずは原点にかえって、「人」ではなく「景色(場所)」をチェックしましょう。声をかけられたのがたくさんの窓が見える通りやガードレールの内側にいるときなら、答えてOK。一方、高い塀が続く通りやガードレールのない道にいるときなら、「急いでいるから」と立ち去りましょう。誘拐のリスクを考えて、どんなときでも「答えなくていい」と教える大人もいますが、私は反対です。知らない大人ともしっかりコミュニケーションを取れる子どもは、騙されにくくなるものです。Q2:下記の図は、公共施設のトイレです。(A)と(B)のうち、どちらが危ない場所になるでしょうか?A2:(A)が危ない。女子トイレが手前にあれば、男性が後ろから近づき、女児と一緒にスッとトイレに入り込むことができます。一方、(B)は、女子トイレが奥まったところにあるので(=入りにくい場所)、犯人が女児を連れ込もうと思ったら奥までついてこないといけません。子どもが「何でついてくるのかな?」と気づく可能性があり、一緒に入り込むのは困難です。子どもが危ない景色を識別できるようになったら、3つのルールを守るよう伝えましょう。・危ない場所には行かない・どうしても危ない場所に行かなければならないときには、ひとりでは行かない・どうしても危ない場所にひとりで行かなければならないときには、まわりの様子に十分注意、絶対に気をゆるめないじつは、上記ルールは子どももよくわかっていて、通学路に「危ない場所がある」とわかれば、意図的に友だちと一緒に帰るようになります。私が小学校で地域安全マップづくりをした後、複数で下校するようになったとの調査報告もあります。■コミュニケーション力を育むことも防犯の一部子どもが犯罪被害者にならないためには、親が積極的に子どもを外に連れて行き、家族以外の大人と接触させることも必要です。大人とも堂々と会話ができ、はっきり「ノー」と言える子どもの方が、騙されて連れて行かれる確率はぐっと低くなります。子どもは親をよく見ているので、お父さん、お母さんが日ごろから見本を見せることも大切です。たとえば、危ない場所が最寄り駅までの近道の場合。電車の時間に間に合わないときには、やむを得ず通る人もいるかもしれません。しかし、「今日は急いでいるから特別にここを通るよ。いつもはダメだからね」と伝えたところで、親が通れば子どもも通ってしまいます。■まとめ子どもの防犯力を鍛えたいなら、まずは親の考え方や行動も変えることがポイントのようです。景色を見る、家族以外の人とコミュニケーションをとるなど親子でトレーニングをして、自分で身を守る力をつけたいものですね。 写真でわかる世界の防犯 遺跡・デザイン・まちづくり 世界には安全を守る工夫が数多くあります。92カ国、約200点の世界遺産、住宅や道路、学校や公園、駅やトイレなどを見ながら、「入りにくく見えやすい場所」のポイントをやさしく解説したオールカラー写真集です。親子で一緒に、写真の景色を楽しく見ながら話し合うのがお勧めです。
2017年04月08日家を守るためにする防犯対策には様々な方法があります。玄関の鍵をダブルロックにしたり、ディンプルキーに変えたりと、空き巣に入られないための工夫は多く見られます。では、ベランダや窓の防犯対策はどうでしょうか?「家は2階だから大丈夫」「最上階だから、ベランダや窓から空き巣に入られる心配はない」と思っていませんか?実は空き巣被害は玄関から侵入されるケースよりも、ベランダから侵入されるケースのほうが多いと言われています。そこで今回は、ベランダや窓の防犯対策についてご紹介していきましょう。■空き巣に狙われやすいベランダの特徴とは?空き巣の被害に遭った人の多くは、「まさか自分が空き巣被害に遭うとは思ってもいなかった」と感じるでしょう。貴金属が多くありそうな大きな家でもなければ、家に大した貴重品も置いていない。それにも関わらず、空き巣はどうしてその家に侵入するのかを想像してみてください。空き巣はパソコンやテレビなど、盗られるとは考えにくいものまで盗んでいきます。つまり、高級品が多くありそうな家だけではなく、一般的な家庭も空き巣の狙い目になる可能性は十分に考えられます。では、空き巣は具体的にどんな家を狙うのでしょうか?結論から言うと、空き巣は多くの貴金属がありそうな家をターゲットにするのではなく、「侵入しやすい家」を狙うとされています。例えば中に多くの貴金属がありそうな家でも、防犯対策が十分に施されている家に空き巣は侵入しません。空き巣が狙い目にするのは、防犯対策がきちんと施されていない家です。空き巣は玄関や庭からも侵入しますが、特にベランダからの侵入を軽視してはいけません。2階以上のベランダであっても、条件さえそろっていれば空き巣は侵入を計画します。ベランダは油断しやすい箇所なので、以下では空き巣に狙われやすいベランダの特徴について解説していきましょう。【その1】外から見えにくいつくりになっている人通りの少ない路地裏に面しているベランダは要注意です。侵入するところを周囲に見られてしまったらすぐに通報されてしまうことから、空き巣は人目につきにくいベランダを狙う傾向にあります。また、人通りが少ない通りに面していなくても、ベランダに背の高い植木を置いていたり、日除けのためのシートを張っていたりするケースも危険です。外からに見えにくくなっているベランダは侵入後に人目を気にする必要がないので、空き巣が侵入を試みやすいと言えます。【その2】留守中に窓が開けっぱなしになっている留守だと思われる家の窓が開いていたらどうでしょうか?空き巣はここぞとばかりに侵入してくるでしょう。例えば「少しゴミ出しに行くだけだから」と、窓を開けっ放しで出かけた隙に空き巣に入られる被害も見られます。たとえ高層階だとしても、隣の住人に侵入される可能性も考えられるので、留守中の窓の開けっ放しは大変危険です。【その3】ベランダの囲いが壁になっているベランダの囲いが壁になっていると、窓ガラスを割り鍵を開けて侵入するところを周囲から見られにくいため、空き巣は作業がしやすいと判断します。壁になっているベランダの囲いは、空き巣にとっては最高の隠れ場所になりかねません。【その4】ほかの場所から飛び移れる構造になっている近くに登ることができる木があったり、隣家との距離が近かったりする場合にも注意が必要です。ベランダの周りに登りやすいものがなかったとしても、空き巣は木や隣家から狙ったベランダに飛び移ってくる可能性があるためです。なお、「ベランダに面している道路に人通りが多いから」と言って油断してはいけません。不特定多数の人が出入りする公園やコンビニの近くなどは、怪しまれずに下見がしやすい傾向にあるので、空き巣の狙い目となる可能性も十分に考えられます。■ベランダの防犯はどうしたらいいの?具体的な方法を解説!玄関の鍵の性能が上がってきたことなどから、空き巣は相当の技術がないと玄関から侵入することは難しくなっている傾向にあります。そのため、近年では玄関よりも窓から侵入する空き巣が増えていると言われています。では、空き巣が侵入を試みやすいベランダの防犯をするためには、具体的にどのような対策を施すべきなのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。【その1】自宅を留守だと思わせない空き巣は侵入しようと思っている家の下見をし、主に留守中を狙って侵入しようとします。そのため、仕事や外出などで留守にすることの多い単身向けのマンションなどは特に狙われやすいと言えます。24時間見張られていたら外出を悟られないことは難しいですが、空き巣は周りに「怪しい」と感じさせないために、長く下見をすることは基本的にありません。そのため、外から見て「在宅している」と思わせる工夫を施しましょう。例えば、夜まで留守にする可能性がある場合には、電気をつけっぱなしで出かけるといった対策があります。また、外に設置されている電気や水道のメーターも在宅の有無を確認する手段となっていますので、昼間の外出の場合はテレビやエアコンをつけっぱなしで出かける方法も効果的です。【その2】生活パターンを読み取らせない毎日電気をつけっぱなしにしておくと、「つけっぱなしで出かける生活習慣なのでは」と悟られてしまう恐れがあります。そのため生活パターンを読み取らせない工夫として、外に光が漏れにくい遮光カーテンを使用したり、電気をつけっぱなしで出かける日と消している日をランダムにしたりするなど、パターンを読み取らせない工夫をするようにしましょう。【その3】常に戸締りをする常に戸締りをしていることも大切です。例えば夜の時間帯は、在宅しているからという理由で窓を開けっ放しにしているなど、空き巣に「防犯意識が低い」と思わせるような行動を取るとターゲットにされやすくなります。外出時の戸締りはもちろんですが、在宅時の戸締りもこまめにすることで、空き巣に狙われにくい家を作ることができます。「この家は防犯対策がされているから避けよう」と空き巣に思わせるような対策をすることが最も効果的です。【その4】ベランダに防犯グッズを設置する住宅の構造上、どうしても侵入されやすいベランダも存在します。そのようなベランダに関しては、防犯グッズの活用を検討してみましょう。例えば、ベランダに人が歩くとジャリジャリと音が鳴る砂利を敷けば、空き巣は警戒をする可能性が高いでしょう。ベランダへの侵入自体を防ぐために、トゲトゲが連なっている「忍び返し」などを設置する方法も効果的です。ほかにも、人が近づくと音が鳴ったりライトが点灯したりするセンサーライトや、防犯カメラを設置しておく方法も考えられます。ダミーの防犯カメラも効果的であり、わかりやすい形で防犯対策を施しておけば、それだけ空き巣は警戒心を強めます。【その5】侵入に時間がかかる工夫をする空き巣は侵入に時間がかかる家の場合は、侵入を諦めやすい傾向があります。一般的には、侵入するまでに5分~10分以上かかる場合に侵入を諦めるとされています。そのため、窓の鍵を開けるのに時間がかかる対策をしておく方法も効果的です。例えば、ベランダの窓を防犯ガラスにしておくことや、窓に防犯フィルムを貼っておくなどの対策があります。中には鉄線が張り巡らされている窓も見られますが、これは窓が割れにくくなっているのではなく、割れた際のガラスの飛散を防止するための工夫なので勘違いしないようにしましょう。また、玄関だけでなく窓にも補助錠をつけ、ダブルロックにする方法も空き巣に侵入を諦めさせるきっかけとなります。1つだと思っていた鍵を壊してもさらに鍵があることが発覚した場合、その鍵を見つけ出すために時間を費やす必要があるので、空き巣は侵入を諦めやすい傾向にあります。■窓のシャッターは防犯に有効?一般的に家庭で使用されているシャッターは、雨や風が窓に叩きつけるのを防ぐためのものです。「シャッターがあるから空き巣は窓から侵入しない」というわけではありません。逆に常にシャッターが閉まっていると、留守が長いと判断されることにより、空き巣のターゲットになりかねないと言えます。ただし、家庭用のシャッターも開ける時や壊す時に音が出るため、うまく活用すれば空き巣の抑止効果は期待できるでしょう。特に、入浴時や就寝時など夜になったら閉める習慣をつけることで、在宅時の空き巣の侵入を防ぐことができます。また、家庭用のシャッターには内側に鍵がついている製品が多く見られますが、シャッターを閉めた時には忘れずに鍵をかけるようにしましょう。シャッターの防犯力をさらに高めるには、窓と同じようにツーロックにする方法があります。他にも、シャッターの性質で防犯効果を高められる場合があります。例えば、シャッターの材質はスチールタイプのものに比べ、アルミタイプの製品のほうが穴が開けにくくなります。また、CPマークがついた「防犯シャッター」と呼ばれる製品に交換する方法も効果的です。CPマークとは、住宅性能表示基準の中で防犯性能の高い建築部品だと判断されたものにつけられるマークです。CPマークがついているシャッターを使用することで、空き巣にこじ開けられる可能性も低くなるでしょう。シャッターをするほどでもないトイレやお風呂場にある小窓に関しては、つい防犯対策を忘れがちですが、空き巣は小窓ほど侵入に使うと言われています。「面格子と呼ばれる窓サッシがついているから安心だ」と思われる方もいますが、面格子は空き巣にとって数秒で取り外し、侵入後に付け直すこともできてしまうものです。そのため、小窓に面格子を付ける場合にもCPマークがついている面格子を選ぶことをおすすめします。CPマークがついている面格子は、一般的に使用されているドライバーが使えないネジを使用して設置されるため、空き巣にこじ開けられにくくなります。■防犯性が高い電動シャッターも防犯対策に効果的シャッターには、「電動シャッター」と呼ばれる製品もあります。電動シャッターとはモーターで動くシャッターのことであり、手動ではなくスイッチを押すことで電動で動くものです。手動式のシャッターに比べて重く作られていることから、手でこじ開けることは難しいので防犯性が高いとされています。また、電動シャッターはスイッチで操作ができるので、窓を開けることなく開け閉めをすることが可能です。力のない子どもやお年寄りでも使用することができます。音も手動式のシャッターに比べて静かなので、近所の方に気を遣うことなく夜の開け閉めができるというメリットもあるでしょう。ただし、電動シャッターは手動式のシャッターに比べて多くのコストがかかる点、停電時には使用できない点などのデメリットもあります。シャッターの性能が上がっているのと同時に空き巣の手口も巧妙化しているため、遠隔操作で電動シャッターを開ける空き巣も見られます。電動シャッターを操作するスイッチは、屋外に設置すると操作ボックスをこじ開けられてシャッターを開けられてしまう可能性があるため、屋内に設置することが望ましいです。どうしても外に設置する必要がある場合には、操作ボックスのこじ開け対策も厳重にする必要があるでしょう。また、スイッチが無線式だと空き巣犯がマルチ発信機で違法電波を発し、操作できてしまうという事例もあります。この場合には無線式ではなく赤外線式のスイッチを使用することで、電動シャッターが違法電波に反応することを防げます。■まとめ空き巣は私たちのちょっとした油断につけこみ、侵入してきます。一度空き巣に入られると家にいることも不安になり、安心で快適な生活が脅かされてしまうでしょう。空き巣は立派な犯罪ですが、実際の空き巣は様々な手を尽くし、捕まらないように入念に計画を立てます。防犯対策をしなくても空き巣に入られることのない世の中であることが一番の理想ですが、そうではないことが現実です。自分たちの生活を守り安心して生活するためにも、この機会に家の防犯対策を今一度見直してみてはいかがでしょうか?
2017年03月27日防犯ブザーやキッズ携帯など、子どもに対しての防犯グッズが注目される中、子どもたちへの防犯教育はどうしていますか? 防犯グッズよりもまずは子どもたち自身に危機感と対処法を教えることが大切なのかもしれません。みんなどれくらい救育しているか調査してみました。Q.お子さまにどれくらい防犯教育をしていますか?1.定期的にしている 20.1%2.時々している 54.6%3.あまりしていない 21.0%4.全くしていない 3.1%5.わからない・どちらとも言えない 1.3%定期的にしているという人と時々しているという人を合わせると74.7%に。やはり、今どきの親たちは子どもの防犯に対して気をつけているようです。■ニュースや事件を通じて教える子どもには他人事にしないためにも、ニュースや事件があったときには話をするという親が多くいました。もし、同じようなことがあったらどうしたらいいかなど話し合うきっかけにもなります。「ニュースを見たときや、学校からの不審者情報が送られて来たときなどをきっかけとして話をします」(神奈川県 40代女性)「新聞やニュースなどで目にしたときに『中学生だからって安心できないよ』『これ、新しい手口じゃない?』なんて話をしたり、できるだけタイムリーに話題にあげるようにしています」(神奈川県 40代女性)「ニュースで同じ年頃の子の事件などがあると、他人事ではないと親身に話します。習い事のお迎え用に購入したキッズ携帯はかなり役に立っています」(茨城県 40代女性)■「知らない人にはついていかない」が基本優しそうな人、ほしいものを買ってあげるという人、「お母さんに頼まれて」という人、いろんな手を使って子どもに近づく甘い罠に引っかからないように、知らない人にはついていかないが基本です。「子どもたちには、本当に悪い人は悪い格好してないし、とっても親切な顔をして近づいて来るんだからね、としつこく言い続けています。連れ去り事件などあると本当に怖くて不安になります」(東京都 40代女性)「今の時代、知らない人に声をかけられたら怪しい人だと警戒するように話ししています。顔見知りでも何があるかわからないと思っています。警戒しすぎかなぁ〜」(佐賀県 40代女性)「知らない人に『お父さんが事故で』とか『お母さんに頼まれて』とか言われても、絶対についていかないように言っています」(千葉県 40代女性)■挨拶運動に矛盾を感じる親も挨拶はすべての人にするもの。知らない人に対して無視するのではなく、こちらからは同じように接することで不審者対策にもなるのかもしれません。「本当に難しい世の中になりましたね。学校でよくある挨拶運動。見知らぬ人は無視。どこか矛盾を感じることも……。無視ではなく挨拶だけは大きな声でハキハキとする方が、不審者も警戒するだろうし、挨拶ができる子になってくれると思います」(静岡県 40代男性)Q.お子さまにどれくらい防犯教育をしていますか?アンケート回答数:7782件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2017年01月20日近頃は街中や住宅街などいたるところで防犯カメラを見かけますよね。安全の観点からは欠かせない防犯カメラですが、「なんでこんなに画質が悪いんだろう…」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?これでは、防犯カメラの映像を参考にしようにも、中々参考に出来ないこともあるのでは?と思うのも普通かもしれません。確かに、高画質にすると、保存するハードディスクなどの容量をすぐに圧迫してしまうという問題があるのは事実です。しかし、それだけではない、防犯カメラの画質を落とす意外な理由を紹介します。*画像はイメージです:■肖像権侵害とプライバシー侵害を回避する防犯カメラの画質を落としているのは、記憶容量の技術的な理由に加えて、法律上、被写体の人物から肖像権侵害もしくはプライバシー侵害で損害賠償請求されるリスクを低減することが目的であると考えられます。店舗や公共施設管理者の私人が撮影する場合と、警察や行政機関が設置する場合で違法となるか否かの基準がやや異なります。 ■肖像権とは肖像権とは、憲法上の幸福追求権を根拠にしたみだりに撮影されない権利、あるいは撮影された写真をみだりに利用されない権利であると把握されています。プライバシー権とともに、法律ではなく、憲法を基に判例上認められているものです。 ■警察・行政機関の撮影犯罪予防目的の撮影録画の場合、犯罪発生の蓋然性、緊急性、防犯カメラ設置の必要性、撮影態様の相当性を総合的に考慮し、必要最低限な範囲に限り、違法となりません。そのため、よほどの犯罪多発地区でもない限り、犯罪が起きてもないのに、無断で撮影して長期間保存することは、違法と判断されかねません。明確に映っていなくても犯人検挙に十分な程度まで画質を落とし、犯罪発生後に直前の録画分のみ取り出すことで、必要最低限の撮影にとどまるようにしているのです。 ■私人による撮影違法か適法かの明確な基準を定めた法律はありません。一般には、被写体の肖像権・プライバシー権の尊重と撮影者の防犯の必要性(生命身体財産の尊重)の利益衡量で決まると考えられます。 ■鮮明な画像を長期保存する必要性を考慮民事裁判でも街中やコンビニ店舗にある防犯カメラの映像を使用したいと思うことがよくありますが、設置管理者に問い合わせると、「そもそも録画していない」「直近1週間分しか録画されない」との回答が返ってくることが多いです。警察が設置する場合には、録画しなくても「監視」できれば防犯効果を得られる上、臨場することもできますので、鮮明な画像を長期間保存する必要性は実際上もありません。私人が防犯目的で設置する場合も、犯罪発生後に犯人特定に足る程度の画質で、直前分を遡れば足りるので、肖像権侵害やプライバシー侵害のリスクを冒してまで鮮明な画像を長期間保存する扱いをすることが少ないのだと思われます。なお、防犯カメラの映像に著作権が発生することも場合によってはありえますが、映像の著作権は撮影者に帰属するので、被写体の著作権のために画質を落としているわけではありません。 *この記事は2014年6月に掲載されたものを再編集しています。*著者:弁護士 星野宏明(星野法律事務所。顧問法務、不動産、太陽光自然エネルギー、中 国法務、農業、不貞による慰謝料、外国人の離婚事件等が専門。)【画像】イメージです*pixinoo / Shutterstock
2016年11月14日夏休み後半戦、保育園児の送り迎え、小学生の学校活動や習い事の送り迎えに奔走中のライターのNANARUKAです。汗だく息切れの毎日ですが、子どもたちの安全を守るためにもまだまだ頑張ろうと思います!今回はそんな“子どもの安全”について、 誰にでも起きる可能性のある“連れ去り”や“性犯罪”“交通事故”について、子どもが巻き込まれやすいシチュエーション、注意すべき点など、夏休みのあいだに親子で再確認しておきたい項目をまとめました。この機会にぜひチェックしてみてください。●(1)玄関に入るまで油断させない恐ろしいことですが、オートロックの集合住宅や戸建ての敷地内、駐車場でも、住人や来訪者を装った侵入者による犯罪が起きているのが現実です。子どもには、帰宅時、自宅の敷地内に入っても安心せず、怪しい人がついてきていないか確認し、玄関扉を閉めて施錠するまで は緊張感を持ち続けるように教えましょう。●(2)子どもの留守番はルールと鍵の扱いを確認子どもに留守番をさせる際は、“インターホンが鳴ってもドアを開けない”“かかってきた電話には出ない”など家庭でルールを決め、注意点について事前に話し合っておきましょう。地震など災害時の対応についても、日頃から「ひとりでいるときに○○に遭ったら……」という会話をしておくことが大切。その子の成長や性格に合った対処法 を親子で一緒に考え、そのつど指示しておきましょう。子どもに鍵を持たせる場合は、鍵の大切さを子どもにしっかり理解させましょう。なくせば家に入れなくなるうえ、万が一、拾った人に悪用されれば家と家族に危険が及ぶ可能性もあります。鍵は家と家族の安全を守る重要なアイテム。人に見せたり、見える場所にぶら下げたりすることも危険な行為だと説明しましょう。●(3)雨の日の危険性と注意点を考えさせるただでさえ薄暗い雨の日は傘で周囲が見えにくくなるうえ、雨音や雨具の音で他の音が聞き取りにくくなります。さらに、慣れない長靴などで歩きにくさも感じるでしょう。晴天時に比べ、周りの様子が把握しづらくなる雨天時 は、近づいてくる車や不審者の気配にも気付きにくくなりますし、安全に運転しようと思っている車の運転手でさえも歩行者が見づらくなっています。にわか雨やゲリラ雷雨など、天気の急変が起こりやすい今の時期、子どもだけで出かけているあいだに悪天候に見舞われることもあるかもしれません。いま一度、雨の日はいつもと同じ感覚で歩いていては危ないということを再認識させ、交通ルールや気をつけるべきことを話し合っておくと良いでしょう。●(4)性犯罪に巻き込まれないための方法を話し合う強制わいせつや盗撮などの犯罪に関して、子どもにどう教えるか迷う親御さんも多いと思いますが、未就学児や低学年の子どもへの性犯罪が頻発している現実では、わが子に危険が及ぶ可能性も十分あり得ることを自覚しておかなければなりません。子どもを狙った性犯罪が起きやすい場所として、・集合住宅の階段や踊り場・駐車場・公園のトイレ・ホームセンターやショッピングモールなど商業施設のトイレなどが挙げられます。人目につきにくい場所に限らず、不特定多数の人が出入りをする場所 など、比較的親の近くでも犯罪は起きているのです。また、女の子だけでなく、男の子に対する犯罪も決して少なくはありません。男女問わず、わずかな時間でも子どもをひとりきりにしない、幼い子には「服を着て隠れる部分は人に見せてはいけない。触らせてもいけない」ということを教えておきましょう。また、そういう部分を見せてくる人がいたら、すぐにその場を立ち去ることも教えておきましょう。●(5)犯罪につながる声かけのパターン、手口を教える連れ去りや誘拐の手口として思い浮かぶのが、声をかけて連れて行く、車に無理やり押し込むなどですが、いずれも最初は何かしらの声かけがある場合がほとんどです。子どもたちは学校や家庭で“知らない人に話しかけられてもついていかない” ことを学習しているとは思いますが、突然、言葉巧みに話しかけられれば、どうしていいかわからなくなったり、内容によっては声かけに応じてしまったりすることも十分考えられます。たとえば、他人からの危険な声かけのパターンには次のようなものがあります。「家に○○ゲームがあるから一緒に遊ばない?」「○○のレアカードをあげるからおいで」「芸能人に会わせてあげる」「お母さんに頼まれて迎えに来たよ」「お父さんが事故に遭ったから病院へ連れて行ってあげる」「○○ちゃん!(フルネームで呼びかける)」「きみの学校まで案内してもらえないかな?」「あそこに落ちている○○を拾ってくれる?」人への親切心も大切ですが、犯罪が頻発している現実がある以上、つねに警戒心を持つことも重要です。知らない人からのこのような声かけが手口になることを知っていれば疑う心も持てますし、他人の誘いに安易に応じることも防げます。また、緊急性を感じても家の人に確認してから行動する、家の人がいない場で危険を感じたらコンビニや商店に駆け込んだり通行人や近くの大人に助けを求めたりするなどの方法も教え、言い寄ってくる知らない人には絶対に近づいてはいけないと子どもに認識させましょう。わが子にそんな危険が及んだら……なんて考えたくもないことですが、実際に被害に遭ってしまったら、小さな体へ、心へ、深い傷を負わせてしまうことにもなりかねません 。そんな出来事を事前回避するためにも、親子で必要な知識をしっかり身につけ、さまざまなパターンをシミュレーションしておきましょう。とっさの判断ができるか、いざというときに落ち着いて行動できるかどうかは、そこにかかっています。ぜひ親子で防犯対策を見直してみてください。【参考リンク】・子どもの安全ブログ | セコム()●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年08月19日ANGIE読者の皆様は、自分の身を守るために何か防犯対策はされていますか?女性なら1度や2度、危ない目に遭った経験があるかと思います。怖い思いをした直後は気をつけるけれど、時間が経つと忘れて無防備になりがち……。油断しているそんなときこそ、危険なのです。そこで今回は、アラサー女性の皆がどんな防犯対策をしているのかを聞いてきました!1. エレベーターになるべく男性と2人きりで乗らない「学生時代にエレベーターの中で痴漢されてから、なるべく知らない男性と2人きりではエレベーターに乗らないようにしてる。2人きりで乗らないといけない状況になったら、私は階段を使う」(事務職/30歳)こちらは私も極力気をつけていること。ただ階段では移動できないケースもありますから、必ず実行できるわけではありませんよね。そんなときは、ボタンの近くに乗りましょう。そうすれば危険を感じたときに、咄嗟に近い階のボタンを押して降りることも、非常ボタンを押すこともできます。警戒し過ぎていると相手に失礼かな?と思う気持ちも分かりますが、危険な目に遭うよりはマシ……。警戒しているという姿勢を見せるだけで、狙われにくくもなります。2. 玄関扉の覗き穴を、外から見えないように塞ぐ「玄関扉の覗き穴から中を覗かれてたことがあって、それ以来外から覗けないように中から塞いでる」(事務職/29歳)この対策をとっている女性はとても多く、私もそのうちの一人です。防犯用のドアスコープは通販でも低価格でよく見かけるので、付け替えるのもアリですね。他にも、カーテンの色をピンクや黄色などのいかにも女性らしい色にはせず、黒や茶色などシックなものにしているという女性もいました。そして一番多かったのは、やはり女性の一人暮らしとバレないように洗濯物を外に干さないという対策。どれも簡単にできることなので、ぜひ参考にしてみてください。3. 個人情報が記載された書類を捨てるときは、細かく破ってゴミ袋を分ける「明細書とか郵便物とか、個人情報が書いてある書類を捨てるときは細かく破って、いくつものゴミ袋に分けて捨ててるよ。それだけでは足りない気もしてきて、家庭用のシュレッターを買おうかと思ってる」(警察官/30歳)いろいろ対策をしていても、詰めが甘くなりやすいゴミの処理。住所や名前など、個人情報が記載されたものは細かく破るだけでは不十分。悪用しようと思えばつなぎ合わせることくらい簡単にできますからね。複数のゴミ袋に分けて捨てればリスクはかなり軽減できるはずです。コメントをくれた彼女のように、シュレッターまで用意すれば完璧なのでしょうが……。そこまでは面倒くさいという方も、ゴミ袋を分けるくらいなら簡単にできるので、心がけてみては?4. 自宅の近くに不審者がいたら、部屋に入らない「ストーカーにつきまとわれたことがあるから、自宅前に怪しい人がいるときはすぐ家に入らないで、近くのコンビニへ寄って時間を潰してから帰るようにしてる。自宅を特定されるのが嫌だから」(ホステス/29歳)自宅を特定されたくないという意見は、都会で一人暮らしをする女性から特に多く挙がりました。コンビニやレンタルショップなど、時間を潰せそうな場所をいくつか見つけておくといいかもしれませんね。その他、仕事柄男性に送ってもらうことの多い女性は、自宅前ではなく少しだけ離れたところで降ろしてもらうなどの対策もとっているようです。いかがでしたか?気が緩んでいるときこそ危険な目に遭う可能性が!取り返しがつかないことになる前に、しっかり対策をしましょう!
2016年08月14日前回 に続き、子どものための防犯術です。今回は、子どもが不審者から逃げきるために知っておきたいことをご紹介します。逃げ切るためには何m走れば助かるのでしょう。10m? 20m? いやいや30m? さて、何mだと思いますか?■犯罪者は何m追いかけるとあきらめる?「怪しい人がこっちに向かってきた! 周りに誰もいない!」というピンチのとき、子どもが、走って追いかけてくる大人を振りきるにはどうしたらいいのでしょうか。ある調査で、犯罪者が子どもを狙って犯罪におよぶ際の、やる気と距離の関係を調べた結果、次のようなことがわかったそうです。(注2)始めの4mまでは「やる気」が続き、8mを過ぎると「無理かな」という気持ちが生じ、さらに10mを超えると「がくっ」とやる気が落ち、16m前後で「ダメかな?」と思い、20mで「ダメだ」と完全にあきらめる傾向があるのだとか。つまり、20m走り抜けることができれば、犯罪者から逃げきれる、というわけです。ですが、子どもが大人につかまらずに20mも走り抜けることってできるのでしょうか。実は、ある条件があれば、可能になることがわかっています。小学2年から中学2年までの子どもを対象に、最初に犯罪者役の大学生との距離が何メーあれば20m逃げきれるか、という実験を重ねたところ、すべての年齢で、犯罪者と対峙する4m手前から走らなければ逃げきれないということがわかりました。ランドセルやかばんを持っている場合は、6mの距離が必要で、それより近い場合は持っているものを道に投げ捨てて、全力で走らなければ追いつかれてしまうということです。(注2)『犯罪からの子どもの安全を科学する~「安全基礎体力」づくりをめざして~』(清永賢二:監修/清永奈穂・田中賢・篠原惇理:著/ミネルヴァ書房) ■20m走り抜ける訓練をしてみようぜひ一度、子どもと20m走り抜ける訓練をしてみましょう。まず、4mの距離を体感するために、外で4m離れて向き合ってみましょう。大人の歩幅でだいたい7~8歩。そこから両者が1歩ずつ離れると約6mです。「怪しいな」と思う人とすれ違うときは、この距離より近づかないことが大切です。道幅が狭く、この距離が取れない場合は、来た道を戻る勇気も必要です。大人が不審者役になって、子どもが20m逃げきれるか走ってみましょう。逃げたら近くにいる人に助けを求めるところまで訓練しておくと、実際に何かあったときに迷うことなく行動できるでしょう。■怪しい人ってどんな人?何かされる前に、怪しい人かどうか見極めるために、次の行動に当てはまる人がいたら要注意。怪しい人の特徴を確認しましょう。<怪しい人の5つの特徴 「はちみつじまん」>・知らないのになにかとはなしかける人、・理由もないのにちかづいてくる人、・あなたがくるのを道のはし(車のそば)でじっとみつめてくる人、・いつでも、どこでも、いつまでもついてくる人、・あなたがくるのをじっとまっている人、こういう人に会ったら、ん!?と注意(清永奈穂・清永賢二『犯罪からの安全学習ノート』より) ■怪しいなと思ったら…ためらわない、間違いを怖れない、すぐに大人に話すなにか危害を加えられたときは、すぐに助けを求めに行くと思いますが、ただついてくる、じっと見てくる、といったことだけだと、助けを求めていいかどうか、ためらってしまうかもしれません。しかし、何かが起こってからでは遅いというもの。少しでも怪しいときは、ためらわずに助けを求めるよう、話しておきましょう。また、間違いを怖れて、「防犯ブザーのひもを引けない」「大声を出せない」ということもあるかもしれません。間違ってしまったら、「すみません」と丁寧に謝ればすむ話です。必要なら親も謝りに行きましょう。じっと見られた、つきまとわれた、体をさわられた、という被害にあっても、警察に通報しない場合が多いといわれています。怖くて話せなかったり、怒られるんじゃないかと心配したり、恥ずかしいと思ったりして、家族に話せないこともあります。「たいしたことじゃない」と思っても、大きな事件を防ぐためにも、子どもの様子が変だなと思ったら、しっかり聞き出しましょう。「怖かったね」「よく頑張ったね」と声をかけて、安心させてあげることが大切です。さらなる犯罪の予防のためにも、なるべく学校や警察に連絡して、地域で情報を共有しましょう。参考: 親子で身につける防犯術 おそわれたらどうする? | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル
2016年07月13日もうすぐ夏休み。小中学生は塾や習い事に行ったり、友達同士で遊びに出かけたり、子どもだけで外出する機会が増えますよね。楽しいことがたくさんある時期ですが、犯罪などに巻き込まれる危険も高まります。いま一度、子どもの安全対策を見直してみましょう。■衝撃! 防犯ブザーは2%の子どもしか使えていなかった子どもだけで出かけるとき、ほとんどのお家では防犯ブザーや携帯電話を持たせていますよね。でも、現実に危険な場面に遭遇したとき、きちんと使えているのでしょうか?子どもの危険と防犯ブザーの使い方に関する、気になる調査結果があります。それは、危機に遭遇したときに防犯ブザーを持っていて、実際に「ブザーを鳴らした」子どもは、わずか2%だったというもの。最近は小学校入学と同時に防犯ブザーを配っている自治体が多く、低学年のうちはほとんどの子が持っていますが、高学年になるにつれて持たない子が増えています。また、学校以外のときは、つい持たせるのを忘れてしまう、という人も多いかもしれません。前述の調査によると、「その時ブザーを持っていなかった」は69.9%、ブザーを持っていて「ブザーを鳴らそうと思った」は13.9%、「ブザーを鳴らそうとは思わなかった」が16.1%という結果が出ています。(注1)つまり、大半の子どもは危機に遭ったときに防犯ブザーを持っていないか、持っていても、鳴らそうと思わなかった、鳴らそうとしたが鳴らせなかった、ということになります。(注1)『犯罪からの子どもの安全を科学する~「安全基礎体力」づくりをめざして~』(清永賢二:監修/清永奈穂・田中賢・篠原惇理:著/ミネルヴァ書房) ■防犯ブザーを使いこなすために確認したい3つのこと防犯ブザーは、周囲に危機を知らせるだけでなく、大きな音で相手をひるませ、その隙に逃げるために利用できるという、正しく使えばとても頼りになる防犯アイテムです。せっかく持っているのに、いざというときに利用できないのは残念なこと。この機会に、とても基本的なことですが、次の3つのことを確認しておきましょう。 <防犯ブザーを使うために確認したい3つの基本>1.壊れていないか防犯ブザーはランドセルやかばんの外側につけていることが多く、常に雨風にさらされっぱなしなので、ぶつかったり水に濡れたりして壊れてしまうことも多々あります。月に1回は、きちんと作動するかどうか確認しましょう。 2.電池が切れていないか多くの防犯ブザーは電池式なので、当然、電池が切れていたら鳴りません。また、電池が少ないと音量が小さくなって、効果が薄れてしまいます。ときどき確認しましょう。 3.すぐに鳴らせる場所に取りつけているかすぐに鳴らせる位置になければ、いざというときに使えません。上着のポケットやズボンのベルトなど、とっさに手の届きやすい位置に取りつけましょう。よく携帯電話を首からひもでさげている子をみかけますが、逃げようとしたときにひもをひっぱられたり、首を絞められたり、凶器になる危険が。首から下げるのはなるべく避けましょう。 ■防犯ブザーを使った防犯訓練をしてみよう突然知らない人に追いかけられたり、抱きつかれたりしたら、大人でも恐怖で声が出なくなったり動けなくなったりしますよね。危機に遭ったとき、とっさに防犯ブザーを鳴らせるようにするために、大人が不審者の役になって、こんなシミュレーション訓練をやってみましょう。1.子どもは防犯ブザーを作動させやすい位置につけて歩く。2.大人が不審者役になり、木の陰などに隠れる。もしくは背後から近づく。3.大人は子どもにつかみかかろうとする、子どもは逃げる。4.子どもは防犯ブザーを鳴らし、助けを求める。 警察署による学校などでの防犯教室では、不審者から逃げる訓練はやっても、防犯ブザーを実際に使っての訓練はほとんどされていません。休みの日に広い公園などに行って、やってみてはいかがでしょう。大きく「訓練中」と書いた紙を貼って訓練するなど、周囲の人に訓練であることがわかるようにしておくと、間違って通報されてしまう心配がないですね。 ■いざというときは大人に頼って子どもとこうした訓練をするときは、ただ怖がらせるのではなく、基本的には安全が守られている、と伝えることも大切です。知らない人はみんな怖い、と思い込んでしまうと、周りの人に助けを求めづらくなってしまうかもしれません。普段から、ちょっとでも「怖いな」「怪しいな」と感じたら、すぐに大人に相談できる環境をつくっておきましょう。次回は、怪しい人に遭遇したときに、逃げきるための距離などについて紹介します。
2016年07月13日新年度のスタートから1ヶ月がたちました。入園、入学、進学など、新しい環境に慣れるのに精一杯だったお子さんも、ゴールデンウィークが明けたいま、ほんの少し気がゆるみやすくなったり、注意力が散漫になったりするころかもしれません。特に、子どもの成長にともない、親の目から離れる時間が増えてくると、どうしても気になるのが身の回りの安全のこと。中学生の少女が連れ去られ、監禁されていた事件も記憶に新しく、あらためてわが子の防犯への意識が高まっているパパ・ママは多いのではないでしょうか。そこで今回は、子どもの安全のために役立つ、防犯サービスをご紹介します。■子どもの被害件数は2万件以上! 事前の情報キャッチが鍵に平成27年度版の警察白書から13歳未満の子どもの被害件数をみてみると、平成17年で34,459件発生していたのが、26年では24,707件と、年々ゆるやかに減少しています。しかし、犯罪の内容をみると、26年中は強制わいせつが1,095件、公然わいせつ133件、略取・誘拐109件と、決して見過ごせない数字になっています。そこで、警視庁が子どもの防犯の取り組みとして行っているのが「メールけいしちょう」サービス。無料登録をすることで、各地域で起きた事件などの情報がメールで配信される仕組みです。エリアの選択はもちろん、声かけ、公然わいせつなど、子どもに対する犯罪のみの情報を受信する設定も可能です。いち早く情報をキャッチできれば、子どもへの警戒の呼びかけがスムーズに行えそうです。警視庁以外にも、子どもが安心して過ごせる取り組みを行うさまざまな団体や企業があります。■「防犯笛」の配布活動も。子どもたちを見守る、マクドナルドの取り組み自分の身に危険がせまっているとき、幼い子どもでもとっさに吹くだけで「ピーッ」と大きな音が出る防犯笛は、もしものときにそなえて常に持たせておきたいアイテムです。マクドナルドでは、2003年に沖縄県の店舗が地域の要請を受けて防犯笛を提供したことからはじまり、毎年新小学1年生を対象に、全国各地の教育委員会や警察と協力しながら、小学校で防犯笛の配布を行っています。2016年は47都道府県で、新1年生の約80%にものぼる85万9,223個を提供しています(2016年4月5日現在)。マクドナルドのロゴと同じイエローカラーの防犯笛は、ランドセルやバッグにつけているだけでも目立ちやすく、防犯に一役買いそうです。また、防犯笛の配布活動以外にも、全国の幼稚園や保育園、小学校で人気キャラクター、ドナルド・マクドナルドによる防犯・食育教室「ハロードナルド」の開催や、一部地域の店舗では、いざというときに子どもが駆け込める「子供110番の家」の活動も行っており、長年にわたって安全・安心な街づくりのサポートをしています。■もしものときのSOSに! 「タクシーこども110番」東京ハイヤー・タクシー協会では、子どもを犯罪や事件などから守るための取り組みとして「タクシーこども110番」制度を設けています。これは、子どもから助けを求められたらタクシー内で保護し、警察の指示のもと安全確保に努める取り組み。該当するタクシーには左右の後ろドア横に、警視庁のマスコットキャラクター「ピーポくん」が描かれたステッカーが貼られています。怖い目にあいそうなとき、近くの道路にタクシーを見つけたら迷わずSOSを出すよう、お子さんに教えておくとよいでしょう。子どもが怖い目にあうさまざまなニュースに心を痛めるたびに、どこかで「わが子にかぎって」と思うのではないでしょうか。しかし、考えたくないことですが、可能性はゼロではありません。親も子もたしかな情報と知識を身につけ、ひとりひとりが防犯意識を持つことはもちろん、犯罪がおこりにくい街の雰囲気づくりをすることも、子どもを犯罪から遠ざけるために大切なことです。身近にある団体や企業が、さまざまな取り組みとともに地域の目として子どもたちの安全・安心を見守っていることを知ると、少し安心感につながりそうです。この機会にお子さんと防犯について話し合ったり、防犯サービスを上手に活用しながら、大切なわが子が毎日のびのびと、安心して過ごせる環境を整えてみてはいかがでしょうか。参考資料・ 平成27年度版警察白書 ・ メールけいしちょう ・ タクシーこども110番(一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会) ・ 日本マクドナルド:(McDonald's CSR Report 2015)
2016年05月12日【ママからのご相談】最近、誘拐事件の犯人が逮捕されて話題となっていますが、今回の事件に限らず、近年子どもが被害者になる事件が多いので、親としてとても心配です。私が小学生のころは、学校が終わるとランドセルを玄関に放り投げ、夕方遅くまで友達と楽しく遊んでいた記憶があります。しかし、今の時代ではそのように自由に遊ぶことができない危険な世の中になってしまっていることが残念で仕方ありません。子どもにしっかりとした防犯意識を持ってもらうにはどうすれば良いでしょうか。●A. 不審者事例データを参考にして考えてみましょう。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。私たち親にとって、近年の子どもが被害者となる事件の多さに驚きと不安を感じずにはいられませんよね。こんな危険な時代だからこそ、今一度“自分の身は自分で守る”ということを親子で考える必要があります。そこで今回は、現在報道されている誘拐事件のあった埼玉県のデータを参考に、子どもが事件に巻き込まれないための“自己防衛の知識”を一緒に考えていきたいと思います。●声かけ事案は“水曜16時”が最も多い埼玉県警察による『子どもに対する声かけ事案』の“時間帯別発生状況”に注目してみたいと思います。このデータを見てみると、“声かけ事案”は15〜16時の時間帯に最も多く発生している ことが分かりました。これは学校帰りや遊びからの帰宅時間帯である夕方が狙われやすいことを示唆しています。一方、意外と知られていないのは、朝の7時も発生件数が多い という事実です。朝、学校に向かっている時間帯に声かけ事案が発生していることを、子どもと話し合っておきましょう。事前に知っておくことで適切な対処を取ることができます。地域の方々との日頃のコミュニケーションを大切にし、子どもを見守ってもらえるような関係性を作っておくことも有効です。また、声かけ事案が最も多い曜日は水曜日で、子どもが多く遊んでいる土曜や日曜は逆に発生件数が少ないことが分かっています。次に、月別の発生状況にも注目してみましょう。平成26年と27年の資料ですが、意外にも8月が最も声かけ事案が少なく、9〜10月が最も多い という結果となっています。これには日照時間が関係していると考えられ、明るい時間の多い8月は犯罪をしにくい傾向にあると推測できます。●不審者から逃げ切るには、20mの差が必要「不審な人に声をかけられたら逃げる」ということは、子どもたちは皆知っています。しかし、実際に声をかけられてしまったら、具体的にどのように逃げればいいのか分からない という子どもも少なくないはず。そのため、万が一のときに備え、どのように逃げるべきかを親子でよく話し合っておく必要があります。どのように逃げるのが最適かという疑問については、『防犯先生の子ども安全マニュアル』という書籍にヒントがあります。**********犯罪者は(ターゲットにした)子どもが20メートル先へにげてしまうと完全に諦めてしまいます。ですから、大人と競争して20メートル逃げ切る力を子どもにつけさせる必要があるということです。逃げ切る力がない限り、逃げ切れない部分は周囲の大人がカバーしてあげなければなりません。幼い子どもほど20メートルは逃げ切れない。「小さな子どもから親は目を離してはいけない」というのは、ここからきているのです。**********●逃げるときは、迷わずランドセルを捨てるでは、逃げるのが小学生ならどうでしょうか?**********子どもの4メートル手前から大人が追いかけ、子どもは20メートル必死で逃げるという実験を行った結果が以下のように出ています。1年生から3年生までの子どもがランドセルを背負って逃げた時には、全員が追いつかれてしまいました。しかし、6メートル手前からだと逃げ切れました。ランドセルを背負っていない場合、4メートル手前からでも20メートル逃げ切ることができました。**********つまり、この実験から学べることは「ランドセルを背負っているときに襲われそうになったら、ランドセルを捨てなさい 」ということです。捨てて逃げることが重要なのだということです。「ランドセルを下ろしているよりもまず逃げたほうが良いのでは?」と思いますが、それでは先ほどの実験のように20m逃げ切ることができないのです。そのためには、ランドセルをストンと落とすという練習をしておく といいです。両肩を後ろに反らした状態にして肩のベルトをずらして落とすというイメージですが、これはぜひ、お子さんと一緒に練習してみてください。----------いかがでしたか?近頃は子育てをしていく者にとって非常に不安な事件が多く、子どもの安全により一層の注意が必要となっているのは、残念なことです。しかし、日頃からしっかりと対策を考え、練習をしていれば、万が一の事態でも子どもが自分の身を自分で守ることができると信じています。ぜひ、一緒に考えてみてください。【参考文献】・『防犯先生の子ども安全マニュアル』清永賢二・著【参考リンク】・子どもに対する声かけ事案 | 埼玉県警察本部子ども女性安全対策課(PDF)()●ライター/あしださき(元モデル)
2016年04月11日「道路には飛び出さない」「ママのそばから離れない」など、安全のためにお子さんとしている約束はたくさんあると思いますが、気になるのは、子どもがしっかり理解できているかどうか。子どもに伝わるように約束するためのポイントを安全教育の専門家である宮田美恵子さんに聞きました。交通事故【ママが難しいと感じていること・困ること】● 何かに夢中になるなど、他のことに気を取られると道路に飛び出しそうになる。● いくら約束をしても忘れてしまう。約束ポイント1約束を守れない年齢であることを忘れずに就学前の子どもの交通事故で一番多いのは、「飛び出し」です。あんふぁん読者アンケートにも「ヒヤッとした体験」として「飛び出し」がたくさん挙がっていました。この年頃の子どもたちは、道路の向こう側にパパが見えたらパパしか見えなくなるし、ボールが転がっていったらボールしか見えません。自分とパパだけ、自分とボールだけの世界になってしまい、走っている車は目に入らないのです。自己中心的な世界に生きているので、「飛び出しちゃだめ」といくら約束をしても、守るのがまだ難しい年齢なんですね。これは交通ルールの約束に限ったことではありません。安全の約束をすることはとても大切ですが、そういう年齢だということを頭に入れて、大人が先回りして子どもを守ることも忘れないでください。約束ポイント2守ってほしいことをその場で教える交通安全の約束については、よく遊びに行く公園や歩く道を「交通」という観点を持って、親子で実際に歩くのがお勧めです。年長さんだったら、小学校までの通学路を一緒に歩いてみましょう。交通安全では、「止まる・待つ・見る」の3つが大切です。横断歩道があったら、「ここでは、この位置で止まって待つんだよ」と、その場で具体的に教えてください。子どもに歩道と車道の境界線の所で待つように言うと、本当に線ギリギリの所で待つことが多いんです。車に巻き込まれることがあるので、「一歩下がって待つ」など、安全な位置を教えましょう。次に「見る」ですが、子どもたちは「右・左」を見ているようで見ていないことが多いもの。頭は動かしているのですが、車やバイクなどが来ていないかを確認しようという意識がないのですね。そこで、横断歩道を渡るときは、「運転手さんの顔を見て渡ろうね」と教えてあげてください。アイコンタクトを送ることでドライバー側の注意も呼び起こせます。約束ポイント3子どもの目線で危険ポイントを探す親子で実際に歩くときに気を付けてほしいのが、大人と子どもの身長差です。大人にとっては見通しのよい交差点でも、身長の低い子どもにとっては植え込みが視界を遮ってしまい、車が見えない危ない交差点ということがよくあります。交差点などでは、一度しゃがんで子どもと同じくらいの目線で周囲を見てみましょう。町歩きは、子どもにとってどんな所が危険なのか親が気付くためのものでもあります。連れ去り・迷子【ママが難しいと感じていること・困ること】● 知らない人に話し掛けられたときの対応の教え方。好意で話し掛けてくる人にはどうしたらいいか。● 困った人を装って近づいてくる人への対応の教え方。● ほんのちょっと目を離した隙に見失ってしまう。● いくら約束をしても忘れてしまう。約束ポイント1危険回避の約束だけでなくマナーも一緒に教える例えば「あいさつをちゃんとしようね」「困っている人には親切にしようね」と教えているのに、「知らない人に声を掛けられたら無視するんだよ」と約束をすることは矛盾しますね。子どもに疑問を感じさせる約束は望ましくありません。まず、あいさつをすること自体は問題ありません。小学生になって登下校の途中で道を聞かれることがあった場合は、知っていれば答えるように教えていいのです。子どもに守らせたい約束は、「付いていかないこと」です。悪いことをする人は、子どもを移動させようとしますから、「一緒に来てほしい」と言われても付いていってはいけないことを、しっかり伝えましょう。もし本当に困っている人だったとしても、「ママにだめだって言われているから」と断るのは許されること。失礼にはなりません。約束ポイント2子どもが迷わなくて済むようにできるだけ簡単に子どもが守りやすい約束は「これだけ守っていればいい」というもの。「知らない人に付いていってはだめよ」という約束は、「知らない人」の判断が難しいものです。例えば、いつも公園のベンチに座っているおじいさんは、子どもにとって「知っている人」になっているかもしれません。子どもの「知っている人」が安全な人とは限らないのです。「ママとパパ以外の人に付いていってはだめよ」と、一つのことだけ守ればいいようにしましょう。「ママは他の人にあなたを連れてきてほしいと頼むことはしないから、『ママの所に連れていってあげる』と言われても付いていってはだめ」と丁寧に教えてあげてください。ママ友にお迎えなどを頼むときは、事前に「今日は◯◯ちゃんのママにお迎えを頼んだから、一緒に帰ってね」と子どもに伝えておきましょう。ショッピングモールやデパートなどで迷子になると、近くにいた人が、迷子センターに子どもを連れていくことがありますね。でも「ママ以外の人に付いていかない」約束と矛盾させないようにするならば、係の人を呼んで、その場で迷子がいることが分かるような対応をしてもらうことが理想です。現実的に難しい問題もありますが、子どもが混乱しないよう周囲が共通認識を持つように努力していきたいですね。約束ポイント3子どもの目線で危険ポイントを探す子どもたちが自分自身を守るために、知っておいてほしいことに「パーソナルスペース」があります。これは「自分の縄張り」のようなもの。普通の会話をするとき、相手に近づき過ぎると違和感がありますね。相手とのちょうどいい離れ具合というのがあって、それを「パーソナルスペース」と呼びます。悪いことをしようとする人は、子どものパーソナルスペースに侵入してきますから、この感覚を持っていることが、危険回避につながっていきます。私は「自分のふうせん」と名付けたプログラムを作り、子どもたちに次のように教えています。「自分の体が全部入るくらいの風船があると思ってみて。外を歩くときは、◯◯ちゃんはその風船の中に入っているんだよ。風船が割れちゃうくらい近くに寄ってくる人がいて、◯◯ちゃんが怖いな、嫌だなと思ったらその人から離れるんだよ」。パーソナルスペースの感覚を持つことは、危険回避だけでなく、相手の空間を尊重できる力、状況に応じて空間を縮めたり広げたりできる力、つまりコミュニケーション能力の獲得にも関係します。実は安全教育というのは、自分を守るとともに、相手に配慮する、嫌な気持ちにさせないという大事な側面があるんですね。安全に関する約束をするときには、ぜひこのパーソナルスペースも一緒に教えてみてください。あんふぁん読者アンケートQ1.ママのうっかりで、子どもが迷子になった、連れ去られかけたなど、ヒヤッとしたことはある?Q2.ヒヤッとしたのはどんなこと?園のお友達と「よーいどんっ」と急に走り出して、勢い余って国道まで出ていきそうになったことがあります。必死に走って止めました。北海道/年中ママ駐車場でバックしてきた車にひかれそうになりました。子どもは身長が低く、運転席から見えにくいので、注意しなくちゃと思いました。埼玉県/年少ママ信号が赤なのに渡ろうとしたことがあります。「赤は止まる」と理解していると思っていたのですが…。岐阜県/年長ママ連れ去り・迷子駅で上の子をトイレに連れていくため、「荷物を見てて」と下の子を少しだけ一人にしました。その間に見知らぬおばちゃんに話し掛けられ、「ママはあっちだから」と連れていかれそうになったことがあります。東京都/年中ママ子どもがトイレに一人で行くと言うので、出入り口で待っていたのですが、知らないうちに子どもが出てきていて、お互い見つけられず焦りました。宮城県/年中ママアドバイス買い物中の見失いを防ぐために子どもを退屈させない工夫を今回のアンケートでは、「買い物中に迷子になって青ざめた」という声がとても多くありました。ショッピングモールやデパートなど、子どもにとって誘惑の多い場所では、そこに入る前に「手をつなごうね」など、その場であらためて約束をしましょう。できれば、「最初にママの洋服を買って、ご飯を食べて、最後におもちゃのコーナーに行こうね」など、子どもに予定を話してあげるといいですね。何をするのか分からない状態で引っ張り回されていると、子どもは楽しくありませんし、暇な状態です。興味を引くものがあったら、見に行ってしまう気持ちになるのも分かります。「ここでは長靴を買うよ」など、子どもに話し掛けながらの買い物は、見失いを防ぐ一つの方法になります。(宮田さん)お話を聞いたのは:宮田美恵子さんみやた・みえこ日本こどもの安全教育総合研究所理事長、順天堂大学医学部協力研究員。幼児・児童・生徒を対象にした安全教育の他、成人を対象とした市民安全のための生涯学習活動にも力を入れている。illustrationFUJII Megumi
2016年03月04日パナソニックは1月29日、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、同社が開発した高解像度4Kネットワークカメラなどを活用した防犯カメラシステムの実証実験を、2月14日に市立吹田サッカースタジアムで実施すると発表した。今回の実証実験は、同社が開発した高解像度4Kネットワークカメラおよび9メガピクセル全方位ネットワークカメラなどを活用した防犯カメラシステムを、市立吹田サッカースタジアムに設置し、スタジアムに来場する観客の行動や混雑状況などを見守るというもの。カメラでは、スタジアム内で起こる観客の危険行為や混雑などの事案・事象を検知し、その事案・事象部分を最適な大きさに切り出し拡大表示するという。切り出された画像による事案・事象の視認性を評価することで、スタジアムにおける高解像度ネットワークカメラの有用性を確認するとしている。
2016年02月01日セコムは11日、民間防犯用としては世界初という自律型飛行監視ロボット「セコムドローン」のサービス提供を開始した。改正航空法の施行に伴う国の承認を10日朝に取得した。○侵入者を追尾して、画像を無線で送信同ドローンは、同社が長年培ってきた画像技術やセンシング技術、防犯・飛行ロボット技術を活用し、同社独自のコンセプト、ノウハウで開発した自律型飛行監視ロボット。監視カメラとLEDライトを搭載。侵入異常発生時に対象の車や人に上空から接近して、近距離で車の周囲を飛行し、車のナンバーや車種、ボディカラー、人の顔や身なりなどを撮影する。画像を無線でセコムのコントロールセンターに送信することで、不審車(者)の追跡・確保に役立つことができるという。同社は「監視カメラは死角が発生したり、台数が必要になったりするが、セコムドローンの場合は侵入者を追尾するため死角がなくなり、何が起きているかを迅速に把握してセコムのコントロールセンターに送ることができ、より適切な対応が可能になる」と話している。サイズは幅570mm(対角685mm)×奥行570mm×高さ225mm、重さは2.2kg(バッテリーを含む)、飛行速度は時速10km、飛行高度は不審者・不審車両追跡時3~5m。価格は月額5,000円(税別)~、工事料(ドローンポート、制御部含む)は80万円(税別)~。
2015年12月11日物騒な事件が相次いでいる昨今。優雅で気ままなおひとりさま暮らしを安心して送るためにも、今一度防犯に対する意識を高めておきたいもの。そこで今回は、日常に潜む危険と対策について、お話していきたいと思います。日ごろの行動を振り返り、自分の身を守るためにできることを再確認してみてくださいね。外出時【出勤コースを不定期に変える】仕事などで毎日決まった時間に決まったコースを通るという人も多いはず。でも犯罪者にしてみれば、あなたの生活パターンを知り、待ち伏せしやすい環境なんです。少し遠回りでも違う経路を通る、電車通勤であれば乗る時間や車両を変えるなど、変化をつけましょう。特に帰り道は家の場所を突き止められる可能性もあるので、立ち寄るコンビニを変えるなどの工夫も忘れずに。【スマホは通話のみ】駅や道でスマホをいじりながら歩いていると周囲への意識が薄れ、後をつけられていても気づけません。犯罪者にとって好都合の条件を与えてしまいます。特に人通りの少ない道では背後の気配や足音にも意識を向け、ときおり振り返って確認する習慣をつけましょう。なお、暗い夜道では誰か(できれば男性)と会話をしながら歩いたほうが、犯罪者に襲わせる隙を与えずに済みます。【ロックのないフリーWi-Fiは使用しない】カフェなど公共の場でも接続しやすいWi-Fiですが、ロックのないフリーWi-Fiはアカウントの乗っ取りやデータの抜き取りなどの危険をはらんでいることがあるので、使用しないようにしましょう。離れたところからスマホを操作されて会話を盗み聞きされたり、カメラ機能で覗かれたり、内部データを盗まれたりする可能性もあります。自分では気づきにくいという恐ろしい一面も。人間関係【近隣にどんな人が住んでいるか確認しておく】都会のマンションなどでひとり暮らしをしていると、となりの部屋でさえどんな人が住んでいるのか知らないということがよくあります。入居時に管理人へ質問して、同性なのか異性なのか、何人暮らしか、どのくらいの年代なのかを確認しておきましょう。【別れた後はカギや住居を変える】失恋後に引っ越しをして気分一新を図る人もいますが、実はこれ、防犯面からみてもばっちりなんです。なぜなら、別れたときに問題はなくても、時間が経ってから逆恨みをかうこともあるから。合鍵を渡していた場合はあなたに内緒でコピーを作っている可能性もあるため、引っ越しができなくてもせめてカギだけは取り替えましょう。【交友関係はオープンに】交友関係は、家族や信頼できる友人、職場の人などに開示しておきましょう。特に家族へはフルネームで伝えておくこと。出かける前に、友人へ「誰とどこへ行き、何時ごろに帰るか」をラインなどでさりげなく伝えておくのもいいでしょう。万が一何かの事件や犯罪に巻き込まれたとき、あなたの行動が分かっていればスピーディな解決につながりやすいからです。また、心配なことがあるときは、些細なことだと思ってもひとりで悩まず周囲に相談しましょう。自宅【外から見える意識を持つ】昔から“男性物の下着を干す”といわれるように、男性の存在を漂わすことは効果的。数枚用意して干す下着を変える、シャツやズボンなど下着以外の洗濯物も干すなど、数日にわたって偵察されても男性の存在を感じられるようにしましょう。また、カーテンをしていてもシルエットが映ってしまうことがあるので、厚めで色味の濃いものや遮光性の高いものなど、シルエットの映らないカーテンを選びましょう。表札に男性の名前を書いたり、連名にして同棲をにおわすのもおすすめです。【セキュリティに配慮する】防犯カメラやオートロック、宅配ボックスなど、見知らぬ人がかんたんに部屋の前まで来られないシステムのあるマンションを選んだり、2階以上の部屋を選ぶなど、安全面に配慮した部屋を選びましょう。ただ、オートロックは住人と一緒に入り込むこともできるため、鍵を閉める、確認してからドアを開けるなど、セキュリティを頼りすぎて油断しないように注意が必要です。【カメラに注意】スマホやパソコンに不正アクセスして、カメラ機能やSkype用などで取り付けているカメラから部屋の様子を覗きみる犯罪が起きています。ひとり暮らしではワンルームに住んでいる人も多いため、着替えなどのシーンが丸見えになってしまうことも。覗かれていることは気づけない場合も多いので、パソコンを使わないときはノート型なら閉じる、カメラにカバーをするなど、レンズを丸出しにしないように気をつけましょう。思い当たることはありましたか?慣れている道や自宅ではつい気を抜いてしまいがちですが、危険は常に隣り合わせであるということを忘れないようにしてください。また、ひとり暮らしの寂しさからつい心を許してしまい、相手をよく知らないうちに自宅へ招いてしまったり、ついて行ってしまったりして、犯罪に巻き込まれるケースもみられます。おひとりさまだからこそ、自分の身は自分で守る意識をしっかりもって、充実したおひとりライフを過ごしてくださいね。Text/千葉こころ
2015年09月14日山陽トランスポートは11日、直販サイト「イーサプライ」にて、カメラ付き防犯アラーム「EEX-SLHC01」を発売した。直販価格は税込6,980円。EX-SLHC01は、防犯カメラを搭載したホームセキュリティ向け警報機。本体に赤外線センサーが付いており、不審者を感知すると、騒音レベル130dBのアラームが鳴る。また、アラームの約5秒後に自動でビデオの録画を開始。録画データは本体にセットしたmicroSDカード(別売)に記録する。このほか、アラームの起動や解除を操作するための、4桁のパスワードを登録できる。電源は単3形乾電池×3。補助電源として本体上部にソーラーパネルを備える。本体サイズはW70×D35×H160mmで、重量は約176g。
2015年09月11日ユニットコムは26日、防犯カメラ製品「スマートネットカメラ」2製品と「AHD カメラ」3製品をセキュリティカメラのラインナップに追加した。価格は税別14,980円から。○スマートネットカメラ製品「スマートネットカメラ」は、設定が簡単な100万画素のネットワークカメラ。屋内用の「MH-K13」と、屋外用の「MH-K14」を用意。価格(税別)は屋内用が37,980円、屋外用が39,980円。MH-K13屋内用の「MH-K13」は最大1,280×800ドットで撮影でき、IEEE802.11b/g/n無線LANを搭載。約5分で初期設定が完了するなど、導入が簡素化されている。動体検知機能も搭載。画面上に動きがあればメールで通知することもできる。主な仕様は、イメージセンサーが1/4インチCMOSセンサー×2基、有効画素数が102万画素、ビデオ圧縮方式がH.264。有線インタフェースは100BASE-TX対応有線LAN×1基。本体サイズはW91×D100×H124mm、重量は350g。MH-K14屋外用の「MH-K14」は本体の形状が屋内用と異なっており、IP66の防水等級に対応する。ネットワークカメラとしての仕様は屋内用とほぼ共通で、本体サイズはW58×D230×H52mm、重量は368g。○AHD カメラ「AHD カメラ」は、新しい映像伝送方式であるAHDに対応したモデル。屋外用ズームモデル「JO-C206」、屋内用単焦点モデル「JO-C203」、4CHデジタルレコーダー「JO-R205」の3製品を用意。価格(税別)は、屋外用ズームモデルが42,980円、屋内用単焦点モデルが14,980円、4CHデジタルレコーダーが69,980円。JO-C206屋外用ズームモデル「JO-C206」はIP66の防水等級に対応。最大500mの長距離配線が可能となっている。AHD / CVBS切替により従来のアナログレコーダーへの出力も可能。アナログカメラと互換性があるので、配線をそのままにカメラを入れ替えられる。AHD対応レコーダーを使用することで、HD画質での録画 / 再生が可能となっている。主な仕様は、イメージセンサーが1/3インチのソニー製CMOSセンサー、有効画素数が130万画素、解像度は1,280×720ドット。撮影範囲は水平約28.8~99.8度、上下約21.6~71.1度。逆光補正とフリッカレス機能を搭載し、本体サイズはW90×D102×H270mm、重量は1,066g。O-C203屋内用単焦点モデル「JO-C203」は、広い範囲を撮影できるモデル。撮影範囲は水平約85度、上下約59度。カメラとしての機能は屋外ズームモデルとほぼ同じ仕様。本体サイズはW115×H57mm、重量は約290g。JO-R205AHD対応 4chデジタルレコーダー「JO-R205」は、アナログカメラも出力可能なハイブリッドシステム。アナログカメラとAHD 130万画素カメラの同時出力が可能で、設置済みのアナログカメラと配線をそのまま流用可能。同軸ケーブルで長距離配線が行えるなど、遠隔監視にも対応する。内蔵HDD容量は2TBで、録画画質は5段階で設定可能。最大解像度はは1,920×1,080ドット で記録方式はH.264。録画速度はAHD 1080p時で最大1,920×1,080ドット / 60fps、AHD 720p時で最大1,280×720ドット / 120fps、アナログ時で最大960×480ドット / 120fps。映像入出力インタフェースは入力がBNC×4、出力がHDMI×1、D-Sub×1、コンポジットビデオ×1。音声入出力インタフェースは入力がRCA×4、出力がRCA×1。本体サイズはW380×D340×H72mm、重量は2.7kg。
2015年08月28日地域で子どもを見守ることが希薄になっている昨今、子ども自身に防犯意識を持たせるようにするのは大切なことです。学校や園でも防犯対策を行っており、地域によっては学校・園側から防犯ブザーを支給してもらえることもあります。ただし、支給してもらったものの、使い方がよくわからない、いざという時に使えない、ということはありませんか? 後悔が残らないように、子どもと一緒に防犯対策をいま一度考えてみましょう。そこで今回は、防犯対策の入門編とも言える「防犯ブザー」について取り上げます。防犯ブザーだとわかりにくいデザインを選ぶ学校から支給される防犯ブザーは、みんなが同じデザインのものですよね。不審者の中には防犯ブザーを鳴らされないようにと、防犯ブザーを奪って遠くに投げたり、踏んで壊したりするケースもあるようです。見るからに「防犯ブザーを持っています」というタイプよりも、一目では防犯ブザーだとわからないデザインの物のほうが、万が一のときに役立つはずです。 DRETEC 防犯アラーム 「くま吉」 ブラウン PA-116BR 大音量のもので犯人を圧倒させる不審者・犯人を一瞬でも驚かせることができれば、その隙に逃げたり助けを求めたりできるはず。防犯ブザーを選ぶ時は、なるべく音量の大きいものを選びましょう。人間の耳が「不快だ」と判断する音を出す防犯ブザーなら、相手を圧倒させられます。この防犯ブザーは、100db・4kHzという、近くで聞くには耐えられないくらいの音量を出すそうです。これなら、大音量で子どもの身を守れるでしょう。 防犯ブザー プチアラーム2(ホワイト) 生活防水型 超音タイプ PAW-20WH コンパクトタイプなら持ち運びに便利肌身離さず持ち歩くのが、防犯対策のマナー。コンパクトな防犯ブザーなら、ポケットに入れたり、小さなバッグに入れたりと、どんな時でもすぐに取り出せるはずです。 ELPA コンパクト防犯アラーム ブルー AKB-100(BL) こまめに点検を行って、正常に作動するかを確認防犯ブザーを持っていても、それだけで満足してはいけません。いつ、どこで不審者に遭遇するかはわからないもの。いつでも使用できるように、定期的に防犯ブザーのチェックを行っておくことを推奨します。防犯ブザーの電池が切れていた、接触が悪くてならなかったということのないように、万全の体勢を整えておきたいですよね。最低でも1週間に1回は音のチェックをして、正常に作動するかを確認しておきましょう。さらに、防犯ブザーを鳴らしたら、そのブザーを遠くに投げるように子どもに伝えておいてください。これは犯人に鳴らした防犯ブザーを取り上げられないための対策。せっかくの防犯ブザーが無意味にならないよう、子どもには徹底して防犯対策について伝えておくべきです。ママも子どもも一緒に防犯対策について考えることで、防犯に対する意識も高まりますよ。安心な生活が送れるように、初歩的なところを見直してみましょう。(ライター:RUREI)
2015年08月22日梅雨も明けまでもう少し。そろそろ夏本番ですね。薄着になり肌の露出が高くなるこの季節は、変質者が増加する時期ともいえます。夏の暑さで開放的になったり、露出が高い女性を見ると興奮したりするのです。不審な事件に巻き込まれないためにも、自分の身は自分自身で守ることが大切です。最近では、お手頃な価格で防犯グッズが簡単に手に入れることができるので、この機会に自分の身を守るアイテムを揃えておくのもいいでしょう。今回は、防犯グッズの定番アイテム、「防犯ブザー」の種類や選び方について書きました。■防犯ブザーの選び方は?防犯ブザーを選ぶときは、まずは音の大きさに注目してください。音の大きさは、90デジベル以上のものを選ぶのが良いですね。音の目安は以下の通り。30デジベル……囁き声40デジベル……深夜の市内50デジベル……静かなオフィス60デジベル……通常の会話70デジベル……掃除機の音80デジベル……地下鉄の車内90デジベル……騒々しい工場内100デジベル……電車が通るガード下個人差はありますが、人が大声を出すと大体90デジベルほどになるので、人の声よりもデジベルの数が少ない防犯ブザーでは意味がありません。大音量のものを選ぶことで、不審者を驚かせたり、周りの人たちに不審者の存在を察知してもらい、助けてもらうことができます。■耐久性・防水性のものをいつ、どこで不審者に狙われるかはわからないので、雨の日でも使用できる防水性のものをおススメします。また、カバンなどにつけていると、いつの間にか傷だらけになっていたり、物にぶつかった衝撃で壊れてしまう危険性もあるので注意してください。耐久性のある丈夫な防犯ブザーを選び、いつでも使えるようにすることが大切です。■音質にも注目人間の耳に最も敏感だといわれている「4KHz」の音を採用している防犯ブザーなら、遠くに離れている人にもその音を認識してもらえるでしょう。じつは、この4KHzというのは、救急車のサイレンとほぼ同じレベル。実際にこの音を聞くと、耳が「キーン」として、近くでは聞いていられないような状態になります。音の大きさだけでなく、音質にも注目することで、より高い効果を実感できるでしょう。■独自の機能が付いたブザーもおススメ機械的な音だと周りに認識されないというケースもあり、最近では「助けてー」などの音声が録音されている防犯ブザーなどもあります。可愛いデザインで、一見防犯ブザーに見えないものなら、犯人に防犯ブザーを取り上げられたり、壊されないで済むでしょう。定期的に防犯ブザーのお手入れをすることも大切。もしものときに使えなかったということのないように、音が鳴るかなどの確認をしておきましょう。次回は防犯対策で使える「催涙スプレー」について紹介していきます。
2015年07月12日JR東海とJR西日本は7月6日、東海道新幹線の放火事件を受け、東海道・山陽新幹線において、防犯カメラを増設することを発表した。セキュリティの向上を図るため、これまでデッキ部に設置されていた防犯カメラを客室内およびデッキ通路部にも増設する。対象編成は、JR東海がN700A(31編成)とN700系(80編成)の計111編成、JR西日本がN700A(9編成)とN700系(16編成)の計25編成となっている。2社は、平成28年度から30年度にかけて改造工事を実施する。
2015年07月07日ユニットコムは14日、法人向けに「防犯・監視カメラ・映像ソリューションのご提案特設サイト」を開設した。セキュリティや防犯カメラ、監視カメラシステム導入についての相談受付・導入提案を行うサイト。マンションや飲食店・店舗、倉庫・工場、戸建て住宅など、環境や用途に合わせ防犯カメラの提案、設置を行う。遠隔監視モニタリングシステムにも標準対応する。実際の設置完了までの流れは、問い合わせ、相談・提案、現地訪問、見積もり、成約、施行、運用説明、定期点検保守といった経緯で行われる。ユニットコム運営店舗では、実際に製品を触ることも可能だ。
2015年05月15日ユニットコムは1日、パソコン工房の通販サイト内雑貨専門店「Nantena」にて、リアルな防犯用ダミーカメラ「K012 DUMMY 1R CAMERA」を発売した。価格は1,079円。本体に設けた赤色LEDが常に点灯し、本物の防犯カメラが動作しているように見せかける。配線ケーブル風のコードもあり、わざと目立つように設置することで、よりリアルに見せることが可能。本体はネジをとめるだけで設置でき、配線やモニター機器を必要としない。防犯ステッカーも付属する。カメラ部分の本体サイズは直径75×長さ170mm、アーム長は約120mm、取り付け台座部分は80×47mm。赤色LEDの電源には単3形乾電池×2本(別売)を用いる。
2015年05月02日ルネサス エレクトロニクスは1月22日、煙、ガス、人感、振動など、防災・防犯検知器向けに、CPUを動作させずに検知処理を行うスマートなスヌーズモードを搭載することにより、システム全体の待機時の低消費電力化を実現するマイコン「RL78/I1D」グループを発表した。同製品は、スマートなスヌーズモードにより、検知器システム全体の待機時消費電力約3割を削減できる他、1MHz動作時に124μAと業界トップクラスの低消費電流を実現している。さらに、微小なセンサ信号の検知に必要な周辺アナログ機能を内蔵することにより、検知器の省電力化、コスト削減および小型化に貢献する。また、検知器の待機時にはスマートなスヌーズモードにより、CPUを動作させずに、DTC(データトランスファコントローラ)、ELC(イベントリンクコントローラ)、DOC(データオペレーションサーキット)、およびロングインターバルタイマの周辺機能だけで検知処理を完結することができ、CPU起動時間の最小化を実現する。そして、CPU動作時には低電力動作モードでの動作電流が他社同等品と比べ極めて小さく、さらにサスペンド状態からの高速復帰により、システムの総合消費電力の最小化に大きく貢献するという。この他、システムのコスト削減および小型化の取り組みとして、汎用オペアンプや12ビットA/Dコンバータ(ADC)、コンパレータを内蔵し、微小なセンサ信号の検知に必要な周辺アナログ機能を1チップで実現している。なお、同グループは20~48ピンのパッケージ、8/16/32KBのフラッシュメモリを内蔵する13品種がラインナップされており、今年中に月産40万個体制で量産を開始する予定。
2015年01月22日この春から、ひとり暮らしを始めたり、引っ越して新しい街やお部屋に住むという人も多いはず。新しい生活はワクワクするものですが、同時に少しの不安も。特にひとり暮らしが初めての人は、防犯面に不安を感じることもあるかもしれません。現在は、全国でひとり世帯は1,700万世帯にも迫り、20、30代女性だけでも200万世帯を超える状況だそう(平成22年国勢調査)防犯の観点からは不安を感じながら生活している人もいるようです。そういった人にぴったりなのが、3月3日から発売される「ひとり暮らしの見張り番®」です。これは、侵入者に対する警報だけでなく、ひとり暮らしの大きな不安要素である、誰もいない部屋に帰って押し込みにあってしまったときの警報や、空き巣から発生する居直り強盗検知も、リモコン操作だけで簡単に実現するアイテムなのです。使い方は、警戒マスターと呼ぶ本体を玄関から見えるところにおいてコンセントに差し込み、2組の開閉センサーをドアや窓に設置して、あとはリモコンでコントロールするだけ。「ひとり暮らしの見張り番®」が対応してくれるのはさまざまな危険だから、本当に心強いですね。■就寝時の侵入対策侵入者が窓ガラスを壊し、入ろうとして窓を開けた瞬間、開閉センサーが反応して、警戒マスターから100dBの警報が即座に鳴ります。侵入者は、出端を挫かれ狼狽し、侵入を断念すると思われますが、安全のため、警報で目覚めたら、侵入者と逆の方向に逃げましょう。■不在時の侵入対策不在時のドアや窓からの侵入に対して10 秒のウェイティングタイムの後に警報が鳴ります。このウェイティングタイムがあるのが、「ひとり暮らしの見張り番®」の特徴。リモコン操作を待ち、侵入者かどうかを判断するためのもので、侵入者であれば、これから物色というタイミングで警報にさらされることになり、犯行継続への大きなバリアとなります。警報は電源を切られても、充電池でバックアップされているため止められず、3分間鳴り続けます。■空き巣の居直り強盗対策侵入時の警報によって侵入者を食い止められなかった場合、帰宅した際に侵入者とはち合わせすると、居直り強盗となる可能性があります。警報マスターは、一度侵入があるとリモコンで操作しない限りドアを開けたときに警報が鳴るように設定されています。ただし、侵入者が本器を破壊していて警報が鳴らない可能性もあるので、ウェイティングタイムのブザー音が鳴らない場合は、不在時の侵入の可能性があります。その場合は入室することなく、速やかにその場を立ち去りましょう。■帰宅時の押し込み対策帰宅して入室の際に、一緒に押し込んで入ってくる侵入者に対して、恐怖で何もできなくなっても、10 秒のウェイティングタイムが経過すると、警報が鳴り始めます。侵入者がそちらに気を取られたタイミングで大きな声で助けを呼びながらその場を逃げ出します。警報が密室での犯罪を周囲に知らせ、侵入者に犯罪の継続を思い止まらせ、この状況を打破する次の行動への機会を作ります。ひとり暮らし用に特化した機能をそなえた「ひとり暮らしの見張り番®」があれば、初めてでも安心ですね。ひとり暮らし歴の長い人も、改めて防犯意識を高めて、安全で楽しい生活を送りたいものです。さらに2月中に予約申し込みをした方を対象に、図書カード500円分をプレゼントするキャンペーンも実施中。詳しくは下記のHPをチェックしてみて。・エスト 公式サイト (ひとり暮らしの見張り番®は、2月19日から こちら で予約可能)
2014年02月19日残念ながら、ぶっそうなニュースも報道される昨今、幽霊よりも人間が怖い!なんて人も多いのでは?バッグの中に防犯グッズを忍ばせておけば安心かもしれません。そこで、簡単に手に入れられて効果も高い防犯グッズを、セキュリティー・防犯グッズ専門店「gatbustar(ガットバスター)」の高橋さんにうかがいました。■メジャーな防犯グッズは意外と使えない!?――防犯グッズにはいろいろありますが、何が一番売れているのですか?「当店では催涙スプレーです。携帯も容易で、離れた位置からでも噴射できるので、性別や年齢を問わず、一番のおすすめです」――防犯グッズというとスタンガンのイメージが強かったのですが、実際のところどうなのでしょうか?「現実問題、スタンガンは腕が相手に届く距離まで近づかないと使えませんよね。だから、まず、女性にはおすすめしません。相手に逆に、スタンガンを奪われてしまう可能性もあります。スタンガンについている紐を抜けば作動しなくなりますが、わざわざ危険を冒す必要もないでしょう」――防犯ベルはどうでしょうか?「当店にも置いてありますが、『音が鳴ったからどうなの?』と思ってしまう部分があります。音が鳴っても、誰かが助けに来てくれなければ意味がありません。よく小学生がランドセルにつけているのを見かけますが、正直なところ常々疑問に感じています」お話を聞いてみていると、催涙スプレーが良さそうな感じ。そこで、催涙スプレーのことをもう少し詳しく教えてもらいました。■噴射された相手は5分~30分程度攻撃不能に――催涙スプレーは、どのくらい離れた場所から使えるのですか?「スプレーにもよるのですが、例えば、mace(メース)社の催涙スプレー『ホットピンク』の飛距離は最大6メートル。唐辛子から抽出したオレオレジンカプシカムという天然成分からできているOCガスの催涙スプレーで、噴射された相手は5分~30分程度攻撃不能になります。スプレーの効果は30分~1時間程度で消えます」実は、前から防犯グッズが欲しかった私。これ、購入しちゃいました。だって、ピンクでデザインもかわいい!携帯するものですから、見かけもこだわりたいですよね。防犯グッズはゴツいイメージがあったのですが、これならOK。値段は3,000円程度でした。ところで、催涙スプレーはメガネをかけている人には効果がないのですよね?「え?そんなことはありません。メガネをかけていても、口、鼻、そしてメガネの下から入ります。催涙スプレーは霧のようになるのです。だから、自分にスプレーがかからないように風向きに注意することも大切と言えます。噴射したら、大事をとってその場から離れた方が賢明です」そうなんですね。実験して確かめたいとはどうしても思えないので、効果的だと信じることにします。■防犯グッズを買ったことに満足しないでください――防犯グッズを使うにあたって、何か気をつけたほうがいいことはありますか?「防犯グッズを買ったことに満足しないでください。防犯グッズはいつでも使える状態にしておかないと意味がありません。バッグの底に転がってしまったり、あるいは家に置きっぱなしだったりするのではなく、いつでも使える状態にしてください」ドキっとしたひとことでした。おっしゃるとおりでございます。ちなみに、海外に行くときこそ、ぜひとも持っていきたい防犯グッズ。そのあたりのことを聞いてみました。「手荷物として機内に持ち込むことはできないので、預ける形になります。また、防犯グッズのルールは国によって異なります。たしかに出張や海外旅行用にお買い求めになるお客さまもいらっしゃるのですが、事前にその国の状況を調べるようにしてください」効果的な防犯グッズを持っていれば、外出時も安心できますよね。もちろん、使う必要がないことを願ってやみませんが……。取材協力:セキュリティー・防犯グッズ専門店『gatbustar(ガットバスター)新宿』 臼村さおり)
2013年01月09日セーラー万年筆は2013年1月より、高齢者の安否確認や防犯対策サービス「アンシーン」の展開を開始する。同サービスは、室内の人間の動きを赤外線センサーで感知し、あらかじめ設定した時刻に指定のPCや携帯電話宛てにメールで検知結果を通知するシステム。同社が今年8月に業務提携した鈍渡技研電子工業が開発したもので、独居老人の日々の生活動作を感知する、あるいは単身女性宅などへの不審者侵入を感知し警報を発信するなど、離れた場所から人間の活動反応を感知することができる。通信モジュールを内蔵しているため、工事不要で家庭用電源につなぐだけで利用可能。また、上下2個のセンサーによって監視エリアの動きを検知するため、人間以外の動きを検知することによる誤検知が少ないという特徴があるという。3つのモードを備えており、「生活状況のお知らせモード」では、1日1回指定の時間に、装置が感知した結果を指定の携帯電話やPCにメール送信。「異常事態のお知らせモード」は、前回の検知から一定時間センサーが検知しない場合に、「異常事態発生」のメールを送信。「警備モード」は、センサーが何かを検知するごとに警報音を鳴らしたり、短い間隔で数回センサーが感知するごとにメール送信したりする。装置価格4万7,500円(税別)、月額サービス料2,800円(税別)にて、2013年1月より提供を開始。その他、詳細は同社Webページで確認できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日住友スリーエム株式会社は、「防犯性能の高い建物部品」に認定される「CPマーク(※)」に対応した窓ガラス用遮熱フィルム「3MスコッチティントウインドウフィルムNano80CP」の販売を6月下旬より開始する。同製品は、3M独自の薄膜積層技術を使用し、特殊ポリエステルのフィルムを200層以上積層した多層構造のフィルム。窓ガラスに張り付けることで、暑さの原因になる太陽光線の赤外線を90%以上、紫外線を99%以上カットする。高い遮熱性能を実現しながら、可視線透過率は84%と高いため、ガラスの透明性は損なわない。また、従来の反射タイプの遮熱フィルムのように金属膜を使用していないので、携帯電話などの電波環境に影響を及ぼすこともないという。JIS規格のガラス飛散防止性能も満たしてるため、ガラスが割れた際のガラス片の飛散を抑制する効果もある。さらにフィルムの引き裂き強度を向上したことで、「防犯性能の高い建物部品目録掲載基準の防犯性能試験」に合格。公益財団法人 全国防犯協会連合会「防犯性能の高い建物部品目録」に登録された。住宅などの窓ガラスから侵入する際の代表的な手口である「こじ破り」「打ち破り」「焼き破り」に対し、貫通に要する時間を長引かせる効果が期待できるという。同商品の設計施工価格は、2万9,000円/平方メートル(税別)。※警察庁、国土交通省、経済産業省および関係する民間団体で構成される「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」は、防犯性能試験において5分以上侵入を防ぐことのできるものを、「防犯性能の高い建物部品」と定めている。「防犯性能の高い建物部品目録」に掲載された部品には、「CPマーク」を表示することができる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月14日