親がわが子のポジションに口出ししてくる。「うちの子は足が速いのでFW向きだと思います」「ボールコントロールが得意な方なのでMFが適正では」など親がさせたいポジションを指定。低学年ではポジションを固定しなくていいと思うが、保護者達にどう説明すればいい?というお悩み。わが子のポジションを指定してくる親御さん、どうやら最近増えてきているようです。今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、ポジション固定しない方がいい理由とお勧めの練習メニューを教えます。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<飛び込んで交わされたり、バランスを崩して転ぶ1対1の守備を身につけさせるにはどうしたらいい?<お父さんコーチからのご質問>池上さん、こんにちは。私はわが子(小6)のチームで指導している保護者コーチです。といっても、人数が足りなくて低学年(U-8)を見るのを手伝っている程度で、ちゃんとライセンスを持っているコーチが何人もいるので指導内容はその方たちが方針を決めています。相談したいのはポジションのことです。子どもの頃はいろんなポジションをさせた方が良いと聞きますが、保護者がわが子にさせたいポジションがあるのか口を出してくることがあります。(私がコーチ陣の中では若い方なので言いやすいのだと思います)「うちは足が速いのでFWが合っていると思います」「ボールコントロールが得意なので...(要は『MFが適正だと思う』という主張)」など、多くは前目のポジションをさせたがります。先日、野球の新庄剛志監督も選手たちにいろんなポジションを体験させて、相手のことを理解させるトレーニングをしているとニュースで拝見し、様々なポジションを経験することはチームで連携するうえで大事なことなのかなと思いました。低学年ではまだポジションは固定する必要がないと思いますが、保護者に理解いただけるようにするにはどうすればいいか悩んでいます。池上さんはこれまでどのように対応(または説明)してきたか、教えていただけますと幸いです。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。親御さんはわが子に成長してもらいたいと願っていますが、指導者も当然ではありますが自分の教え子を伸ばしたいと思っています。目標の着地点は同じなのに、向かうプロセスがちょっと違うようです。それを踏まえ、このポジション問題については指導者から親御さんに説明する必要がありそうです。■同じポジションを続けた方が上手くなる、と思っている理由「フォワードならずっとフォワードと、低学年から高学年までずっと同じポジションをやったほうがサッカーが上手くなる」例えば、そのように多くの保護者は考えています。そのほうが手っ取り早いと思っているようです。親御さんだけでなく、指導者においても長い間そう考えられてきました。「ひとつのことを長くやればやるほどうまくなる」スポーツでも、習い事でも、似た教育観が根付いていました。ところが、サッカーではさまざまなポジションを経験したほうが、どこが自分に合ったポジションなのかがわかる。そうやって積み上げてきたものが有効に働くと、今は考えられています。私は北海道から沖縄まで全国各地の少年サッカーコーチの方と交流がありますが、近年は「小学生の間はいろんなポジションをやらせる」とおっしゃる方が断然増えています。■成長すると「ポジションの適正」が変化する小学生のうちにポジションを限定しないほうがいい理由は、中学生になって第二次性徴期に入ると体格などが大きく変化するからです。身長がぐんと伸びる子、伸びない子の差が出てきます。体格が変わるので、小学生の時に足が速かった子があまり目立たなくなったり、そうでもなかった子が図抜けて速くなったりします。つまり、個々が持つ「ポジションの適性」が変化します。これらのことを踏まえると、小学生の間にポジションを決めるのは非常に危険だと言えます。私がJリーグ2クラブで育成に携わった10数年間だけでも、ジュニアユースやユースの選手をよく見ると、個々の適性がポジションと合っていないケースは少なくありませんでした。■「うちの子は○○のポジションでプレーしてほしい」という親の望みが重圧になるこれは子ども自身の希望があるのかもしれません。であれば、子どもたちの希望を聞きすぎてしまうのも問題かと思います。しかしながら、その背景には相談者さんが訴えている保護者の存在がありそうです。親御さんの「うちの子は前めのポジションでプレーしてほしい」という望みが、子どもの重石になっていることも少なくないはずです。この親子の希望に加え、子どもの成長より勝利を優先しがちな指導者のエゴも作用します。こうなってしまうと、子どもの将来のためになりません。サッカーをずっと続けてもらうためにも、サッカーのすべてのポジションを理解している、体験したことのある子どもに上のカテゴリーにあがってきてほしい。このようなことを、親御さんにも理解してもらうことが大事です。■保護者にも学んでいただくこと。ともに学びあうことが大事日本のサッカーでは、保護者の啓もうやきちんとした学びの場が設けられていません。仕組みがないので、各チームの指導者が伝えていくことが重要になります。そのためにも、指導者は勉強しなくてはなりません。「学ぶことをやめたら指導者ではない」の言葉は、どのスポーツでも言われていることです。今はインターネットで世界中からあらゆる情報を入手することができます。ネットの記事や書籍などでも、最新の育成方法が紹介されています。そういったものをコーチの方が保護者や他の指導者に伝え、ともに学び合うことが大事です。ご相談者様は幸い、「低学年ではまだポジションは固定する必要がないと思う」と理解してもらっているようです。理解していますが、保護者に理解いただけるようにするにはどうすればいいか悩んでいます。また、相談者は北海道日本ハムファイターズの新庄監督のことを例に挙げられていますが、この練習はプロ選手に向けたもので「他のポジションの選手の気持ちを知る」という目的のようです。少年サッカーでさまざまポジションをプレーすることの目的はそこではないので、上述したように違う事例をもって伝えましょう。池上正さんの指導を動画で見る>>■さまざまなポジションを経験できる練習メニュー(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)さまざまなポジションを経験できるメニューと言えば、ドイツの小学校低学年の子どもたちが行う「フニーニョ」という3対3のミニゲームがあります。ゴールは左右に2つずつ。4つあります。小さな簡易ゴールやコーンにバーをのせた小さなもので十分です。相手に攻撃されて守備に戻る際もゴールが2つあるため、3人で力を合わせて守らなくてはなりません。全員に守る習慣が植え付けられます。一方で、相手からボールを奪った瞬間、さあどこから攻撃したらいいか。最もいいポジションにいる味方にパスを出す判断をしなくてはならないので、そこで試合を組み立てる中盤の経験ができます。そうやって、シュートまで持ち込むプレーを3人全員が経験できます。ドイツサッカー協会は、フニーニョをやっていくとフォワード、中盤、バックとすべてのポジションを全部経験できることを、実際にデータを取って検証しています。そのエビデンスに基づいて、協会はこのメニューを推奨しているのです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年12月10日お笑いトリオ『ジャングルポケット』の斉藤慎二さんが、Twitterを更新。投稿された1枚の写真が、ネット上で注目を集めています。ジャンポケ斉藤「父親失格です」斉藤さんといえば、2017年にタレントの瀬戸サオリさんと結婚。2019年には、第一子となる息子さんが誕生しています。斉藤さんが投稿したのは、2021年11月27日で、ちょうど2歳になった息子さんの姿でした。「すべてが愛おしい…怒ったりできない…父親失格です…」などとつづった1枚をご覧ください。2歳になりました…。もう全てが愛おしいです…。全く怒ったりできないです…。父親失格です…。はぁ…。本当におめでとう pic.twitter.com/GBuzSjHJC9 — ジャングルポケット斉藤 (@chsaito) November 27, 2021 クリクリとした大きな目を輝かせながら、おもちゃか何かをくわえる息子さん。2歳児ながら、すでに顔立ちが整っています。長いまつ毛にも目を奪われますね…!写真には16万件以上の『いいね』が寄せられ、「これは怒れないや…」「かわいい」「将来は確実に美形」などのコメントが寄せられました。「本当におめでとう」と、息子さんへの祝福メッセージを添えている斉藤さん。斉藤さんの活躍はもちろん、息子さんの今後の成長からも目が離せません![文・構成/grape編集部]
2021年11月29日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。 祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。 祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。 また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。 これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。 父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなかこないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2021年11月18日親子の関わりわが子が生まれてから親は、そのそだちのなかで、一所懸命にわが子に付き合い、あるときは涙し、あるときは安堵し、またあるときは心から笑い合ってきた。最初は、なにもかも手をかけ、どうしてなかなか自分でできないのかを悩みながら、徐々に手をかけることがすくなくなってきたことに、安心と寂しさを抱え、相変わらずできたことを褒めるよりも、できないことに口を挟み、次第にゆっくりと距離を置かれていく。親だからこそ、わが子の痛みや戸惑いを感知し、親だからこそ、それを未然に防ぎたいと思う。だからこそ、関係者へのまなざしが厳しくなる。自分が関われない状況において、それを他者に委ねるとき、われわれは、どれほどの信頼をもって、相手に託せるのだろう。幻想に近い期待は、現実の中で感謝となることもあれば、失望にも変化する。それがわが子の力不足という理解より、それをなぜ支え励ましてくれなかったのかと、委ねた方に思いが募る。自分が関われないだけに、わが子への思いが大きくなる。そこには関われない申し訳なさからの自責の念も隠れている。かといって、常にそばで関わり続けるべきかといえば、それもまったく現実的ではない。わが子への申し訳なさは、ついつい委ねた他者へ感情的になる。そんな微妙な揺れのなかにいる親の気持ちを知ってか知らずか、わが子は、わが子なりに成長していく。できないことから目が離せない親の言動が、子どもにとっては痛みと重荷になり、徐々に子どもも感情的になり衝突するか、距離を置こうとする。そこにまた、親は、追い打ちをかける。発達が気になる親子の関わりこれは、発達が気になる子の親に特徴的なことがらではなく、おそらく大なり小なり、多くの親子の関わり合いとも言えるだろう。唯一異なることとしたら、最近になって、長くこうした親子関係に付き合い、最近は子どもよりも親への関わりに重心移動してきた僕は、発達が気になる子を育てる親だからこその一所懸命さにある思いがあると感じてきた。発達が気になるわが子に対して、多くの親は僕は1歳半健診前後にすでに「うちの子、どこか他の子と違う」、「そだちが遅い」などの心配を抱えていることが少なくない、なにかしらの気づきがあると理解している。ただ、心配を抱えるイコール受診相談、そして診断という流れには、なかなかならず、多くの親は、今後のそだちのなかで、あるいは保育教育の場のなかで大きく変化するだろうと思っている、あるいは期待している。だから、健診や保育現場での関係者からのそだちに関わる心配な指摘に対して、同意しつつも反発、否定したい思いもある。しかし、自分自身も心配であったがゆえに、年長になったことをきっかけに、あるいは就学を前に、という節目節目で、医療福祉機関への相談を決意する。そこで診断されたことに、多くの親は、実は納得する部分もあるが、それ以上に大きなショックを受ける。一般に子どもにある障害を受容していく過程には、衝撃・拒否・悲嘆・抑うつ・受容といったD.ドローターの段階説と、成長発達の節目ごとに親が一喜一憂するというS.オルシャンスキーの慢性的悲哀説などが代表的である。いずれにしても、わが子に診断がつくということは、大きな衝撃であり、しばしそれは受け入れがたく、時に怒り悲嘆となり、気持ちは沈む。そこから再び立ち上がり、可能な限りの関わりで、思いを整理しようとする。しかし、それは、診断がなくなることでなく、全体としてわが子を受け止める道程である。故に、階段をどんどん上がっていくことよりは、節目節目で一喜一憂を繰り返す。どの時点にいても、最初の衝撃は消えることない思いとして親の心に留め置かれ、まさにそこから別の人生に歩みを変えたと思われるくらいである。多くの親が「この子を残して死ねない」と口にするが、そこには「この子と共に生き続ける」という覚悟も、診察室で強く感じる。そこには、わが子という別人格に対する親の思いというよりは、自分の一部としてのわが子という思いがあるように思われ、わが子の診断を受け止めることは、自らの生き方を大きく変えるほどの覚悟と表裏一体のようにも見える。この子を残して死ねないということは、この子を私は護り続ける、護り切るという大きな思いでもある。だから、子どもが成長していくなかで、多くの他者が介在していくことに、親は戸惑い、相手を厳しく査定し、評価する。発達が気になる子の親の思い子どもの親への思い成長していく子どもにとって、当初親は大きな守り神で、大きな支えであった。そだちのなかで、子どもはこの支えからしばし離れ、自分だけの力を試そうとしたり、別の支えを探そうとする。ごく自然に友人ができ、親以外の大人との関係性のなかで、ものの見方、考え方が変化していく。こうした他者の視点を取り入ることで、子どもは成長変化し、沢山のそだちの選択肢を手に入れる。それが時に親とぶつかる場合もあり、守り神は護り人となり、一番頼りになる人へと子どもにとって変わっていく。ほどほどに役立つ存在となり、そのすきまを、多くの他者が埋めていく。子どもにとって、成長していくなかで、支えは親から他者へとひろがっていく。発達が気になる子の親への思い発達が気になるということは、時に他者との関係性づくりが不器用で、信頼先の他者がなかなか登場しない、つくりにくいという場合もある。あるいは、親が、その思いから長く守り神であり続けてしまい、そこから離れる、自分の力を試そうとする時期がなかなか訪れにくくなることもある。もっとも、他者が、その方を護れず結果孤立させたり、傷つかせたりしてしまうことも少なくない。多様性をいくらうたっても、個々の許容範囲には、一定の制限がある。子どもにとっては、その許容範囲は決して広くはない。どこまでを許容してよいかは、風土や環境が決めている。それを構成する大人たちの文化がある。実際はまだ、そこには多様性という言葉で収まる社会ではないような気がする。だから、子どもたちもさることながら、そこに棲む親は、守り神で居続けないと護りきれないという思いを抱く。そこに、適度な分離というそだちに必要な舞台は、準備されにくい。親に孤立無援から抜け出してもらう過干渉、過保護という言葉は、社会が周囲がほどほどに干渉、保護していれば、徐々に消退していくと思っている。それでも過ぎた関わりを親がしなければならないのは、社会が、他者が、その人にとって、ほどほどの護りを示していないと判断されているからに他ならない。「親が先に死にます。その後、誰がこの子を守ってくれるというのですか」診察室でまだ幼いわが子を前に、若い親が口にする言葉に、親の孤立無援感を痛感する。国からも、地域からも、大切にされているという実感がない、と僕は感じてしまう。それでも、子どもが親から離れることで手に入れる自由に、僕はそだちの意味を思う。自由は快適ではないが、自分である程度のことを決めることの歓びは、その人にそだちにとって意味がある。生きにくさを感じることも、大切な経験であり、そこからすこしでも工夫と他者の応援を糧に、さらに自由に生きてほしい。痛みある自由を生きるわが子に、孤立無援のなか、いいようのない申し訳なさを感じつつある親に対しても、わが子のそだちから、ほんのすこし自由になってほしい。子どもたちは、親に対して護ってもらいたいという思いだけでなく、親に対して役立つ存在でもありたいと思っている。親を支える側にも立ちたいと思っている。それが、そだちである。そこから得る、子どもたちの夢や希望を親は信じ、わが子のこれからへの不安と、自身にある寂しさを抱え、距離をおいていく。子どもは未来に向かい、親は子どもを見守り続けながらも、自身の新しい未来を手に入れてほしい。
2021年11月12日■前回のあらすじ友だちに誘われ息子の駿介が入った地元のサッカークラブ。思い切り身体を動かせるのは良いけれど…。 >>1話目を見る そんなある日…。私たち3年生のママたちはとても仲が良く、特に透くんを1年生からチームに入れていた美加さんはまとめ役的な存在で、みんなから信頼されています。 私がサッカークラブについて「親の負担が大きい」と感じているのには、あるきっかけがありました。次回に続く(全11話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・ なせもえみ イラスト・ ユキミ
2021年10月27日私は「子どもを持つこと自体」に漠然とした不安がありました。なぜならば、私の両親が「毒親」だったからです。自分も同じように「毒を持って子どもに接してしまうかもしれない」「私のようなつらい幼少期を過ごすのであれば、子どもは作らないほうがいいのでは?」といった考えが頭から離れませんでした。そんな私が紆余曲折ありながらも1人目を出産し、さらに2人の子どもを持つまでの過程や葛藤などをお伝えします。 転換期は20代後半の同棲経験憂うつ感に苛まれながらも、私はなんとか幼少期~思春期を過ごしてきました。そんな私の大きな転換期は20代後半のころ。今の夫となる人と結婚前提で同棲し始めたころです。 今まで生きてきた人生のなかで初めて長期に渡って親と離れて暮らせることができ、だんだんと心に落ち着きを取り戻し、「過去に親から受けてきた仕打ち」に対してやっと疑問を感じるようになってきました。いわば過去の自分は、親からマインドコントロールを受けていたと言っても過言ではないと思います。 友人たちの妊娠で心境の変化数年に渡る同棲期間を経て30歳になるころに、私は今の夫と結婚しました。しかし、結婚した1年ほどは前述した理由や背景があり、子作りする気になれませんでした。そんな私の気持ちを変化させたのが「友人たちの妊娠」です。 その友人たちとは数十年付き合っており、いろいろな過去も知っていた仲なので、「人生いろいろありながらも、皆どこか決断をして新たな道へ進んでいくのだな」ということが、友人たちの妊娠・出産を通して改めて実感しました。 過去と折り合いをつけるという決断また、友人たちのなかには不妊治療に励んでもなかなか授かれない子もいました。そんな友人を見て「授かれること自体が奇跡なんだ」「私ももう31歳になるし、女性の妊活は時間が区切られている。どこかで親のことは見切りをつけなければ」と、私の心境が友人を通して少しずつ変わっていきました。 そして、31歳のときに1人目を出産。里帰りはせず、基本的にワンオペ育児でしたが、なんとか1人目を2歳まで私の手で育てることができました。その後は1人目が2歳になったころ、2人目の妊活を始めました。 自分が毒親になることなく、気持ちに余裕を持って妊活や育児ができたのは「いざとなれば福祉の手を借りて助けを求められる」という安心感です。産後ヘルパーの活用や、産前産後要件で保育園に通うことができることなど、子育て支援情報は調べ抜きました。情報収集は育児の不安を解消し、自分を救う手立てになっています。 監修/助産師REIKOイラストレーター/みいの 著者:山本加奈子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年10月11日■前回のあらすじ家族会議のおかげで、生活にメリハリが出ることを実感。目標を発表し合うことで、思いがけない変化が。子どもたちのチェックが厳しめですが…、自然と家族みんなでがんばることができている気がします。次回に続く 「家族会議で小学生のモチベが上がった話」(全13話)は17時更新!
2021年10月03日■前回のあらすじ夫を信じ義実家へ帰省したものの、早速息子のおむつ問題が発覚し、義母にあれこれ言われる始末。ついには心ないキツい一言まで言われ…。私自身、義母の発言で不安にかられて医者に駆けこむこともありましたが、そのたびに心配しすぎだと諭されてきました。成長には個人差があるし、問題のない範囲だと医師のお墨付きも貰っていたのです。あまりにも侮辱的な発言に耐えられず、私は勇太を抱いて荷物をひっつかみ、勢いに任せて義実家を後にしました。「母親失格だと言ってきた義両親に賛同するなんて!」と、最初は信じられない想いだったのですが、すぐに私は母の言葉の真意を知ることになるのです。次回に続く!(全6話)毎日21時更新!※この漫画は実話を元に編集しています原案・脚本/ (与久田ベル) /イラスト・ 1日1鶏(いちにちいちにわとり)
2021年09月16日小学生になったばかりの長女が下校時にお友達とトラブルに…⁉︎子ども同士のトラブルに親はどこまで介入していいものか、悩む方は多いのではないでしょうか。■初めてのお友達トラブル今は社会人になった長女が、小学校に入学して間もないころのお話です。娘の通っていた小学校は、新1年生は下校時、家の近い同級生と一緒に帰ることになっていて、娘は男の子2人と下校していました。そんなある日……電話でもいいから、すぐに男の子たちにいじわるをやめるよう言ってほしいと訴える娘。電話をするのは簡単ですが、娘には自分で対処する力もつけてほしい。そう思い、まずは娘自身でに解決できるように促してみました。女の子に石を……。その男の子たちは落ち着いた良い子というイメージだっただけに驚きました。遊びの延長でふざけただけなのだと思うのですが……。幼稚園では先生が子どもたちを見ていてくれたし、園で問題があれば先生から伝えてもらえるという手厚いケアがありました。ですが、小学校に入った途端、親は子どもたちの実際の様子が見えなくなります。これから親の目の届かない時間はどんどん増えていくわけで、そんなときには自分で立ち向かえる子になってほしい…。いろいろと悩みましたが、今回は、一度だけ様子を見ることにしました。笑顔で帰ってきた娘。どうやら、うまくいったようです!その後は下校中に石を投げてくることもなく、私も娘も安心していました。ところが、ある雨の日に事件が起こりました。いつもより帰りが遅い娘を家の前まで迎えに行くと……。そこには傷だらけの長女が!!何があったのか聞いたところ…■コレは親が口を出すべきところと判断したそれはいくらなんでも危険すぎる!ここはさすがに親が口を出すべきところだろうと判断し、相手のお宅に電話をすることにしました。それから数時間後。A君のお母さんが、A君を連れて謝りに来てくれたのです!その後、A君と娘は関係がこじれることもなく良い形で解決したのですが…1年後意外な形でA君のお母さんとまた関わることになるのです…! (詳細は漫画「小学生のお友達トラブル」に掲載されています)■自分の子どもだけではなく”子どもたち”にとっていちばん良い対応とは?読者から寄せられた意見には、「下校時トラブルはよくある」「伝え方次第では、相手の親ともトラブルになる」といったものがありました。たとえ、きっかけは子どもの些細ないたずらであったとしても、親の対処の仕方では、大きな問題になってしまうこともあるようです。私自身のエピソードもそうなのですが、小学生時代の下校時トラブルはよくあることなんだなと感じました。結果論ではありますがA君兄弟が長女次女さんにちょっかいをかけていたのも意外と仲良くなりたかったからなのかな? と個人的に思いました! エピソードも共感できて、絵も可愛かったです!子ども達のトラブルはどこまで親が口を挟むべきなのか迷います。特に自分の子どもが口を挟むのを嫌がっている時は、様子を見て見守ることしかできない時は歯がゆい気持ちになります。自分で解決する力をつけるために、親の関わりもある程度必要ですね。 この方の記事は、親としてとても参考になるし共感するところが多くて、楽しみにしています。よくある話だな、と思いつつ、伝え方が難しいと思いました。 この記事の母親が文句言うのは当然ですが、相手次第で大きなトラブルとなってしまい、6年間、もしくはそれ以上、気を使いながらの就学となることも想定されたためです。 正解は、結果でしか判断できず、難しいです。毅然とした態度でお子様を守っていらっしゃったのでとても好感がもてました。見習いたいです。学校内でのトラブルは保護者も巻き込まれるのはもちろんのこと、当事者同士がきちんと話し合いが必要もあります。近年子ども同士での携帯に関する使い方を間違った知識で教え合うトラブルもあるので小学生のうちからの携帯を持たすのもトラブルの要因にもなります。我が子のこととなると、冷静になれなくなるのが親の常ですが 子ども同士のことをいちばんに考えて大人の対応をするのが親の努めだと思いました。まずは子どもたちだけで解決させようとされたところや、一方的に子どもを叱るのではなくて状況確認をきちんと行われていたところは、とても見習いたいと思いました。子どもから見るものと親から見るものは違いますよね。その齟齬が大きいほど親子関係は崩れると思います。じゃがいもころりんさんは上手にコミュニケーション取られてて、こんな親が欲しかったです。我が子が被害を受けている…! となると親としてカーッとしてしまい冷静になるのは難しいですよね。そこで落ち着いて、自分の子どもだけではなく”子どもたち”にとっていちばん良い対応を考えられるようになりたいものです。ウーマンエキサイトでは、そんな人間関係に悩む方の解決のヒントになる漫画を多数掲載中です! ▼漫画「小学生のお友達トラブル」
2021年09月04日「奥さんと子どもに好かれたい」第123話。今回は、親を悩ませる大問題について。息子のためにいろいろ計画を立てていたのが崩れてしまい……。 奥さんと子どもに好かれたい第123話楽しい楽しい連休のお話……!? 小さな子どもを持つ親にとって、「休日」とは休む日ではなく「子どもと1日中過ごす日」ですね。次の休みはどんなことをして過ごそう……気がつけば平日はそんなことばかり考えているように思います。 今年はありがたいことに例年より長い夏休みをいただけました。ただし、このご時世ですから旅行など外に出歩くことはできないため、連休前から「休み中に子どもとできること」をいくつか用意し、それを毎日小出しにするように計画を立てておりました。お庭にプールを出したり、BBQをしたり、花火もいいな、スケートボードでも練習してみようか……。考えるだけで楽しい連休になる予定でした……。 ですが、僕の計算はあまりに浅はか。ほぼすべてが「天気がいい場合に限る」計画だったのです(だって夏なんですもの)。 連休中、毎日続く雨、雨、雨……。用意していた室内遊びの計画は、連休前半の段階で出し尽くしてしまい、結局毎日だらだらと生産性のない休みを過ごすことになり、大後悔。 次の連休はもっと柔軟性のある計画を早めに立てて、子ども、僕も奥さんもみんな満足の休日にしなければと、心に誓ったのでした。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年08月27日私の実親は父母ともに毒親です。こういう風にはっきりと実親を「毒親」と捉えることができたのも、ここ最近の話。私は結婚を機に初めて実親と離れ、だんだんと自分が置かれていた環境が「おかしい」ということに気付き、やっと目を覚ましました。毒親からは離れたものの、「とある物」が1枚もなく、今は少し後悔している話をします。なくて意外と困ったものとは現在、実親とは「絶縁」とまではいかなくとも、年1回会う程度の疎遠状態。年1回しか会えないレベルの遠い場所に実家があるのかといえば決してそうではなく、電車で小一時間程度の場所にあるのですが、気持ち的な距離はすごく遠い存在です。 そんな疎遠の関係によって、今困っているのが「実親の写真や、私の子どもと実親が写っている写真が1枚もない」ということです。 保育園のアルバム作りで⋯本格的に悩み出したのは、下の子どもが保育園に入園したころです。園で「思い出アルバムを作りませんか」という話になり、子どもたちの0歳から今までの写真をまとめたアルバムを親が手作りしようという企画でした。そこで主任の先生が、「このアルバムは、今までお子さんがいろいろな人に愛されたとわかるように記録するために作成しますので、子ども単体でなく、おじいちゃん・おばあちゃんも含めたアルバムだとなお良いですね」と発言されたのです。 保育園の先生の発言に傷つくもちろん主任の先生は私の家庭環境についてはまったく知りませんし、私自身も実親が毒親だから疎遠になっているとはとても言えません。そんな背景もあったうえでの主任の先生の発言なので、そこまで気にとめる必要もないとは思いつつ、私はその言葉に非常に敏感になっていました。 さらに「祖父母など親族関係と縁が遠い子どもは愛が薄いのだろうか」などとマイナス思考に陥ってしまったのです。 現実と向き合わざるを得ない状況にそして、子どもと一緒に写る祖父母(実親)の写真が1枚もないことに向き合わざるを得なくなり、大変悲しい気持ちになりました。しかし、そのとき3歳になっていた上の子どもにおいては、私の実親の写真が1枚もないことで支障を感じたことは特にありませんでした。実親の写真が1枚もないことをそれまで気にもとめておらず、下の子どものアルバム作りの話が出るまで、私は実親のことがすっかり頭から抜け落ちていたんだなとも感じました。 私は今回の件を気に病んでいました。しかし、気に病むこと自体、まだ毒親の毒から抜け出せていないとも感じ……。だからあえて不参加ではなく、参加して精一杯与えられた機会を楽しみたいです。しかし、「せめて子どもと実親が一緒に写っている写真を1枚程度はおさめておけばよかったな……」と、今さらながら後悔しました。 著者:橋爪真理子2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年08月11日今回は、息子のためと思ってしていることが親のエゴの押し付けだったと思ったエピソード。何をしていたかというと……。 奥さんと子どもに好かれたい第119話親のエゴを押し付けてはいけませんね。 本当に典型的で恥ずかしいのですが、英語をしゃべれるってかっこいいですよね。行動範囲も広がると思いますし、表現の幅も大きく広がる。きっかけが無いとか、時間がないとか言い訳をして諦めていますが、自分の子どもにはなるべく広い世界の中で行動して欲しい! 思い起こせば、生活の中に「英語」が少なかったように思います。もしかして、小さなころから英語に触れていれば、自然と距離は縮まるのでは?と思い、まずは手近に音楽を流すときはなるべく「洋楽」にしようと試みてみましたが聴き慣れない音楽に息子の反応はイマイチ……。その後、すぐに息子の好きな「あいみょん」や「仮面ライダー」「戦隊モノ」を流すとノリノリになりました。 親が日常的に触れていないものを急に与えるのは、あまり効果がないということを実感しました。これからは気がつかない程度に徐々に生活に英語を取り入れ、もう少し大きくなったら息子と英語の勉強でも始めてみようかと考えています。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年07月30日仲良く遊んでいる娘とお友だち。結局親が現れないまま、帰る時間になり……。フォロワーさんの体験談をもっち(@mocchi_kakei)さんがマンガ化! 連載にてご紹介していきます。※本作に出てくる「放置子」という言葉は、ネット上の造語で明確に定義されておらず、この場合は「親が子どもに関心を持たず、ほったらかされている状態の児童」のことを指しています。 娘にできた新しいお友だち。帰る時間が迫ってきても、やはり親は現れず……。 放置子は寂しそうに手を振り… 「またね〜」と手を振るふうかちゃん(仮名)の表情は、どこか寂しそう。後ろ髪引かれる思いで帰路につくが……。 次回、振り返ると「バイバイ」したはずのふうかちゃんが……。 著者:マンガ家・イラストレーター もっち
2021年07月28日親もなかなか大変な、子どもの習い事。きょうだいが別々の習い事をしている親御さんは、どうしていますか……!?■頑張ってほしい気持ちもあるけれど2人の練習時間がかぶったときのバタバタさを思い出すと……っ。のまめもこまめがバレーを始めた同時期頃に、合唱を習いはじめていました。夫のくまさんが休みのときは、2人で分担して送迎してたけど、夫が仕事の場合、私があちこち往復して送迎するのが大変でね(汗)。きょうだい別々の習い事をしている親御さんは、どうやってるんだろう?で、親の内心的に「助かる!」と思ったものの、このあと何度か話し合って、「もしかして1回参加したら『やっぱり楽しい!』ってなるかもよ?」という話はしたので、これからどうなるか……!くまさんも「やりたくないものを無理にやらせなくても」と言ってるから、スッと終わるかもしれません(汗)。
2021年07月24日出産レポ第9話睡眠不足のなか、珍しくぐっすり眠ってくれた赤ちゃん。そしてこのあと、「私、母親失格だ……」と自責の念に駆られる失敗をしてしまったそう。 「本当に何してるんだろう、私……」 「母親失格だ」 「母親としての自覚が足りないからだ」 「私のせいで、息子を危険な目にあわせたんだ……」 病院によって育児の方針はさまざまで、いろいろな考えを持つ方がいらっしゃると思います。しかし、私の産後入院は、このエピソードなしでは語れません。「なんだこの暴走母さんは……。自分も育児には自信が持てないけど、こいつよりはいい育児してるな」と、誰かの明日の活力になれば、それはそれでいいかなとも思います。ちなみに、出産から1年以上経った今でもたまに、私が授乳を忘れたせいで息子がカラカラになっている夢を見ます。 当初、産後入院をつらくしていたのは、母乳育児に縛られすぎた自分の気持ちの面が大きかったのではないかと思っていましたが、今は「産後のメンタルで、わからないことだらけで、こんなに思うようにいかないことばかりだったら、それはつらいよな……」と感じています。 大部屋で、泣いているのがバレないように、声を押し殺して泣いたというきのこの子さん。 一般的に育児用ミルクは3時間の間隔で授乳することをすすめられますが、実際のところ、1回ぐらい授乳間隔が3時間以上あくことはよくあることなんだそうです。(そのような場合、助産師さんがミルクの量や授乳間隔を調整してくれます)。このときは産後のホルモンの影響で感傷的になっていたのかもしれませんね。生まれたばかりの赤ちゃんを育てることの大変さや、心身ともに追い詰められる産後の入院中の環境がいかに過酷か、思い知らされます。 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター きのこの子
2021年07月21日■前回のあらすじ親の事情など知らずわがままを言う子どもたち。怒りを爆発させることなく解決するにはどんな行動をとればよいのでしょうか?■子どものうそにイライラ…!■うそとは成長の証!?■子どものうそへの対応方法 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年07月05日■前回のあらすじイヤイヤ期真っ只中の次男。魔の3歳児をどう乗り切るか?教育のプロからのアドバイスはとにかく「褒めること」でした。■子どもの要求に親の心はギリギリ ■言うことを聞かないわが子への対処法■子どもの性格別対処法 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年07月04日■前回のあらすじママたちはなぜ理由もなくイライラして怒ってしまうの?教育のプロが目から鱗のアドバイスを伝授します。■イヤイヤ期が起こる背景とは?■イヤイヤ期の対応方法■次に大切なのは「ほめること」 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年07月03日今回は、壮絶だった過去のある経験から、おびえていたのは親のほうだったと思い知らされたエピソード。息子をもっと信じていればよかったと感じたそうです。 奥さんと子どもに好かれたい第116話子どもと共に親も成長しなければ、という話です。 息子の虫歯が悪化、早く歯医者に連れて行けばいいのですが、過去に歯医者で大暴れしたことがあり(そのときは大人4人で力づくで押さえつけ、なんとか治療をしました)、なかなか決心がつかずにいました。食事のたびに歯を痛がり泣き叫ぶ毎日に、いよいよ限界を感じ、奥さんの職場の方から聞いた評判のいい歯医者さんへ連れて行くことにしました。 当日朝から息子の機嫌を取りつつ、いざ歯医者へ。「本当にやさしい先生だよ」「痛くなったらお父さんが助けてあげるからね」と言葉をかけつづけました。そのかいあってか、治療はすんなり終了。僕たち夫婦はホッと胸をなでおろし、何度も先生にお礼を言いました。 そんな僕たち夫婦に先生は「子どもができないと思い込んでしまっているのは、実は親だけなんですよ。いざやってみると、ちゃんとできることが多いんですよ」とおっしゃってくれました。 たしかに僕たちは、息子を心配するばかりで、息子が成長していることを一切考えずに今日まで虫歯におびえてきてしまったようです。毎日目を離さず見ていても、知らないところで確実に息子は成長しているようです。もっと信じてやらないといけないと感じたのでした。 著者:イラストレーター YUDAI9℃2017年6月4日生まれの男の子を子育て中のパパイラストレーター。奥さんと子どもにどうにかして好かれたい一心で、毎日生きている。普段はこぶたのキャラクター「ポトフスキー」を描いている。
2021年07月02日■前回のあらすじとある育児本に出会って子育てが変わったと話す編集者のインデンさん。そのヒントは子どもを「認めること」にあった!■大事なわが子をつい叱ってしまうワケ■自分の限界に気づけることが大切!■ワンオペ育児のプレッシャー■夫婦で向き合う子育てのヒント 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年07月02日■前回までのあらすじ結婚式前の整形を勧める母に自分の気持ちはまったく通じない。かすかな希望も打ち砕かれ、母にとって私の気持ちは「どうでもいいもの」だとあらためて思い知らされるのだった…。■「いらない個性」は親が潰すもの…? 母から離れた私がこのとき考えていた子育てとは、『子どもの人格を尊重しながら育てること』。しかし母にとっての子育てとは、『親の理想どおりの子を育てること』。母にとっては、私がもっとも苦しんできた『自分らしい心を喪失させること』が、正しい教育方法だったということです。私にとっての正しさと、母にとっての正しさは、まったく異なっている。こんな母と私では、きっと最初から分かり合えるはずがなかった…そうハッキリと気づいたのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月01日■前回のあらすじ注意のつもりで子どもの手首を叩いてしまったと語る編集者のインデンさん。なんと3歳児検診で虐待を疑われることになり…。■ある育児本を実践したインデンさん■認めることで子どもの反応が変わった!■プロの教えに目から鱗が…!■子育てに大切なのはまず知識! 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年07月01日■前回のあらすじ叱られて育った妻と叱られずに育った夫。生育環境の違いやその後の人生経験から、夫婦の価値観はすれ違うことに。■ママ仲間が語る子育ての“ヤバイ話”■ついに子どもを叩いてしまい…■私って虐待してるの? 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年06月30日■前回のあらすじ子どもの準備に追われ怒涛のように過ぎ去る日々。気づけば怒ってばかりの1日を過ごしてしまうのでした。■子ども時代を振りかえってみると…■叱られずに育てられた夫は…■叱られなかったからこその価値観 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年06月29日■前回のあらすじ小4の長男、4歳の次男、1歳の長女の3児のママである、イラストレーターのアベナオミさん。彼女の目下の悩みはこどもの叱り方のようで…。■怒涛のモーニングタイム■朝から晩までエンドレス…! ■気づけば一日中怒ってばかり… 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年06月28日小4の長男、4歳の次男、1歳の長女の3児のママである、イラストレーターのアベナオミさん。子どもを叱りつけてばかりの毎日に疲労困憊ぎみです。■怒鳴り声が響くアベ家の日常■穏やかに子育てしたいのに…■私に子育ては向いてない?■怒りまくる生活がずっと続くの? 『子どもを叱りつける親は失格ですか?』 アベナオミ著 小川大介(監修)(KADOKAWA)1,200円(税抜) \ この後どうなる!? /書籍「子どもを叱りつける親は失格ですか?」はこちら 子どもを大切に思っているのに自分の気持ちをコントロールできず、さらに叱った自分を責めて落ち込む日々を過ごすママ・パパのためのコミックエッセイ。読んですぐに実践し、親子で変われるヒントが満載です!
2021年06月27日【子どものお手伝い】皆様はどうされていますか?小6~4歳まで色んな年齢の子がいる我が家ですが【洗濯たたみ】は全員がやってくれます。しかし…今までのパターンがこれでした。私自身も疲れて家事を放棄することもあるので「うん、まあ確かにしんどい時もあるもんな…」と強制はしてきませんでした。私自身も【あくまで親がやって当たり前。できるときに手伝ってくれたらいい】と思っていたんだと思います。しかし、上の子達ももう小学生。自分の事は自分でできる年齢です。「“何事もやってもらって当たり前”と思わせてしまうのも違うんじゃないか…?」と思うようになりました。最低限、せめて自分の自分の服は自分で畳み、食事前に部屋を片付けることはできるはず。今まで強制はしてきませんでしたが、最近は「最低限の事を終わらせなければこちらも動かない」というスタンスにしました。最初こそ反発はしていましたが、こちらも強い姿勢を崩さすにいると今では習慣化。すすんでやるようになりました。(一番下の子も、兄姉たちがやっているのをみると必ず一緒にやってくれるようになりました)最近はごはんも自分たちで炊いてもらうようにしました。いうてもまだ小学生だし…とつい先延ばしにしてきましたが、将来自分たちが困らないように【自活】できるようになるのは大切な事。少しづつ覚えていってくれたらいいなと思います。
2021年06月16日みなさんは自分の子どもがサッカーのことで親に言われてうれしい言葉って、どんな言葉だと思いますか?逆に言われてイラっとする言葉は?先日開催された「こどもが主役」で子どもたちが設営から選手交代、試合の審判まで主体的に行うフォレストカップにて何人かの保護者、小学生にインタビューを行いました。その中から、子どもたちに聞いた「親に言われて嬉しい言葉」「イラっとする言葉」をご紹介します。普段お子さんがどう思っているのか、気になる保護者の方も多いですよね。これからもお子さんのサッカーを応援する上での参考にしてみていただければ幸いです。フォレストカップでは、子どもたちが会場設営、当日の運営、審判まで務めます。(この日は大会OBの中学生たちが審判を務めました)<<「失敗してよかったね」というコーチの言葉が子どもを成長させる。保護者も共感のその理由とは■子どもたちが言われて嬉しい言葉保護者の皆さんも大体想像がついているかもしれませんが、サッカーを頑張っている子どもたちが親に言われて嬉しい言葉を聞いてみると、ほとんどの子がプレーを誉められたときと回答。「いいプレーだったね」「あのプレー良かったよね」「頑張ってたよね」と言ってくれるのが嬉しい、と笑顔で答えてくれました。試合の時などに観戦に来てくれて、自分の頑張ったところや良かったプレーを誉めてもらえるのは子どもにとって嬉しいもの。何より「見ててくれた」ということで喜びを感じるのです。「言われて嬉しい言葉」はお子さんのやる気を引き出すことにもつながります。時に親御さんも試合の結果に熱くなってしまうこともあるかもしれませんが、どの試合でもわが子の良い所を見つけてあげるようにしましょう。■親に言われてイラっとする言葉では逆に親に言われてイラっとした言葉や行動を聞いてみると、以下のような答えが返ってきました。「あの時こうしたらよかったんじゃない?」「どうしてパス出せなかったの?」という、プレーについて言われるのが嫌だという声がたくさん聞かれました。やっぱり子どもたちにとって一番嫌なのは親からのダメだしのようです。自分でいいプレーができなかった、判断が良くなかったことは十分わかっているのに、親からも「あれが良くなかった」「どうしてできなかったの」など否定されたらイライラが募るもの。保護者の方も「わかってはいるんだけど、つい言っちゃうんだよね~」という方も少なくないですよね。何気なく言ってしまうこともあるかもしれませんが、その一言がお子さんを不機嫌にさせてしまうこともあるので注意です。ほかには「いいプレーをしたのに見てなかった」という回答も。試合でいいプレーがあったのに、試合後に話したときに親がその瞬間を見てないとガッカリする、と正直な気持ちを語ってくれた選手もいました。上述したように、子どもたちはいいプレーをちゃんと認めてもらいたいもの。ほかの保護者との会話や、わが子の雄姿をカメラに収めようとシャッターを切ることに夢中になって、いいプレーを見逃してしまうこともありませんか。頑張っている子どもを写真に残すのも大事ですが、子どもにとって何より嬉しいのは親が自分のプレーをしっかり見ていてくれることですので、できる限りピッチ内に目を向けてあげましょう。■親にダメだしされた時の反応続いて親にダメ出しをされたときに何と返すかを聞いてみると、今回話を聞かせてもらった子どもたちからはこんな回答がありました。「そうだね、と返す」(ダメ出しの内容が合っているから)「うるせ~、うるせ~、うるせ~♪とふざけて交わす」「うるさい!プレーしてるのは自分だから!!と言う」「うるさい!と思うけど口では言わない。心の中で言う」そうだね、と返す子たちの意見としては「親の指摘した内容が正しくて、自分もそう思うから」というものでした。自分で良くなかったと反省しているポイントを指摘され、それを素直に受け止めているということのようです。「うるさい」と思っていると答えた子が圧倒的に多かったのですが、実際に口に出す子と口に出さない子がいるようです。これまでサカイクでもたくさんお伝えしてきたように、プレーしているのは本人なので本来はダメ出しではなく頑張ったポイントを誉めてあげてほしいのですが、親御さんも「わかっているけど言っちゃいます(苦笑)」という方も多いもの。今回、会場でお話を伺った親御さんの中にも「プレーの指摘しちゃいます。うちの子は『うるさい!プレーしてるのは自分だから!!お父さんお母さんはサッカーしてないでしょ』と返してきます。その通りなんですよね」とおっしゃる方もいました。うるさい!プレーしてるのは自分だから!!と自分の感情を親にぶつけられるのは、いいことです。親御さんもそれ以上プレーの指摘を重ねず、「そうだね」とわが子の主張を受け止めてあげましょう。■「うるさい」と心の中で言う理由一方で「うるさい」と思っているものの「口では言わない」派もちらほら。その理由を聞いてみると、意外にも子どもたちの方が大人を分かっている答えが返ってきました。いわく、「心の中で言う理由は、返事を返すと親が逆切れしてさらにギャンギャンわめきたてるから」とのこと。ダメ出しをされた際にイラっとして口答えをすると、親がカッとなってさらに畳みかけてくるので「うるさいな~」と思いつつ口には出さず、心の中で文句を言うのだと教えてくれました。今回お話を聞かせてくれた子どもたちの話しでは、親に委縮して「言えない」のではなく、親がヒートアップするのが面倒で「言わない」ようにしているのだとか。子どもは案外大人のことをよく見て理解しているのだと感じさせられた回答でした。いかがでしたでしょうか。年頃になると恥ずかしさもあって、親に言われて嬉しい言葉、イラっとする言葉など本音を話すことも少なくなってくるものですよね。ぜひ今回のインタビュー結果を参考に、これからもお子さんの「サッカーが好き」を応援してあげてください。
2021年04月28日新型コロナウイルスの流行が長引き、終わりの見えない不安のせいか、大人だけでなく子どもたちも精神的に不安定になっていると聞きます。実際、国立成育医療研究センター発表の 「コロナ×こどもアンケート第4回調査 報告書」 によると、アンケートに回答した小学4~6年生の15%が中等度以上のうつ状態にあり、中学生で24%、高校生は30%にも上っています。親として、不安を抱える子どもにどう接していけばいいのでしょうか。ウィズ・コロナの新しい生活様式で、親が気をつけるべきポイントをご紹介しましょう。■コロナ禍で子どもが不安になる2つの理由長引くコロナ禍で、子どもの様子が少しずつ変わってきて心配だというお話をよく耳にします。「園や学校に行くのを泣いて嫌がるようになった」「イライラがたまっているのか、子どもが家で物に当たったり、暴言がひどくなった」慣れない生活様式の中で、不安定になってしまった子どもにどう対応していいかわからないというお父さん・お母さんは少なくありません。では、どうして子どもは精神的に不安定におちいり、問題行動をとってしまうのでしょうか? その原因は、大きく分けて2つあると思われます。一つは、一番身近であるお父さん・お母さん自身がコロナウイルスに対し、強い不安やストレスを感じている状態であること。コロナウイルスもたらす健康への影響、さまざまな社会環境への変化などをまだ理解できない低年齢の子どもは、本来、大人のように目には見えないコロナウイルスに不安や恐怖を感じることはありません。しかし、お父さんやお母さん、周囲の大人が精神的に不安定になっていたり、これまでとは違う生活にストレスを感じていたりすると、その気持ちは子どもに多かれ少なかれ伝染してしまうものです。いつも守ってくれる頼りになるはずのお父さんやお母さん自身の不安を子どもは敏感に感じ取ってしまうものです。それが子ども自身の不安となっているのでしょう。二つ目の原因は、コロナ対策で変わってしまった園や学校での生活です。飛沫感染を防ぐため、話すときは必ずマスク着用、給食は一方向を向いて無言、音楽の時間も合唱禁止、楽しい園・学校行事も次々と中止。あれもダメ、これもダメと言われる生活に、大人以上に子どもは疲れてしまっています。また、習いごとや塾で多くなっているリモートのレッスン、授業は、子どもによって向き不向きがあります。自分で積極的に取り組める子どもには向いていますが、そうではない場合は対面より習熟が難しいシステムです。対面よりも不便なことが多いリモート授業は進度が遅くなると思われがちですが、実は逆、早くなってしまうようです。対面授業やレッスンでは、先生が子どもの様子を見ながら進められますが、リモートではそこまで目が届かないからです。先生は子どもの理解度を確認しながら進められず、子どもも質問しづらい環境なので、授業が自然と早く進んでしまうのです。習いごとや塾の進度についていけない、好きな先生にも会えないし質問もできないため、子どもにフラストレーションがたまるのでしょう。■コロナうつから子どもを守る親の言動・行動子どもが不安がってモヤモヤしている、ちょっとしたことでイライラするようになったと感じたら、主に次の2点に気をつけて、お父さん・お母さんの日頃の行動や言動を見直しましょう。・意識的にポジティブな発言や行動を心がける。・子どものことを園や学校に丸投げしない。例えば、新型コロナウイルスの新規感染者数を発表するニュースに触れたとき「え、まだそんなに?」と反応するのではなく、「重症者数は減ってるから心配ないよ」と子どもに声をかける。おでかけ先から帰ってきたら、子どもに「手を洗わないとコロナにかかって大変なことになるよ」と言うのではなく、「手を洗うとコロナが逃げていっちゃうね」と言い換える。たった一言でも、大人がどう受け止めているかを子どもはよく観察しています。思わず出てしまったネガティブな言葉に、子どもは大きく影響を受けて不安に感じます。コロナ関連の発言はネガティブになりがちなので、意識的にポジティブな表現に変換しましょう。大人が発する不安が子どもに伝わらないように、親の判断で、不安をあおるテレビ番組やニュースは、あえて見せないというのも一つの方法です。大人なら信用できる情報だけ、必要な情報だけをピックアップできますが、子どもはそのまま真に受けてしまうからです。また、子どものことを園や学校に丸投げしないことも大切です。今は未曾有の状況のため、園や学校は感染予防に注力し先生たちもギリギリの対応に追われています。そのため、これまで通りの役割が担えないこともあるでしょう。最終的に子どもを守れるのは親、子どものSOSに気づけるのも親ではないかと思うので、「これは園(学校)の役割でしょう?」と丸投げは厳禁です。例えば、園のお迎え時や学校から帰宅した子どもに、まずは「今日、園(学校)はどうだった?」「勉強難しかった?」と何でもいいので声をかけましょう。そんなたわいのないやり取りでも、「お父さん・お母さんはちゃんとあなたのことを見ているよ、大丈夫だよ」というサインになります。園や学校の目が行き届いていないとしても、お父さん・お母さんはあなたをいつも気にかけているよと、何となくでも子どもに伝わればいいのです。登校・登園がこわくなってしまった子どもは、学校や園で「あれもダメ、これもダメ」と否定的な言葉をたくさん言われ、「楽しい場所だったはずなのに安心できなくなった」と不安が増したのかもしれません。やさしかった先生に厳しい、強い語調で手洗い・うがい・マスク着用を指示されたなどがあると怖い、不安という気持ちが植えつけられることもあるでしょう。だからこそ、子どもを守るうえで必要なことは園や学校への丸投げするべきではないのです。子どもが不安に思っている状況を先生とも共有すると同時に、どんなときでも家は安全だと親は子どもに伝える続けることが大切です。まだまだ収まる気配のないコロナ禍で、何が正解なのかわからず、頼るものがない世の中。そこでは、自分の経験や直感で判断するしかありませんが、一番に子どもに与えるべきものは安心感です。園や学校に無理やりは行かせないという選択肢も含め、親の行動や姿勢が試されているときです。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2021年03月08日「毒親」という言葉が世間一般に知られるようになってきましたが、私の父も祖父母も毒親でした。子どものときは本当につらい思いをし、その毒親ぶりは今でも夢に出てきて夜中に飛び起きてしまうほどです。しかし、捉え方を変えれば彼らは立派な反面教師。今回は毒親育児を反面教師にしている私の経験をお伝えします。 祖父母からの言葉がけを反面教師に私は物心ついたときには祖父母に育てられており、実の両親の顔を知りませんでした。今でも、なぜ両親がいなかったのかはわかりませんし、知りたくもありません。それでもやさしい祖父母に育てられて、めでたしめでたしといきたいところでしたが、決してそういうわけにはいかなかったのです。 祖父母はとても恩着せがましく、口癖のように「お前は本当は施設行きだったのに」と言ってきたのです。これは今思い出してもつらい言葉です。そのため、私はわが子には毎日のように「生まれてきてくれてありがとう」と伝えるように心がけています。 お風呂は週1、おかずはスーパーの総菜のみ祖父母は戦争時代を生きた人だったためか、今の人と感覚がズレているところがありました。その最たる例がお風呂に毎日入らないことです。どんなに汗をかいても週1回しかお風呂に入れてくれませんでした。 また、祖父母は2人ともごはんを作ることができないからと毎日スーパーの総菜を与えられました。そのため、私にとってのおふくろの味はスーパーの総菜なのです。 これらの経験から、私はどんなに疲れていてもわが子を毎日丁寧に入浴させ、手作りの料理をおなかいっぱい食べさせるように努めています。 父が帰ってきてからは恐怖政治が始まるそれでも、小学生のときにフラッと父が帰ってきてお風呂などの衛生面は改善されました。ところが、この父親もとんでもない人でした。思い通りにならなければ乱暴な言葉で怒鳴って言うことを聞かせようとするのです。その怒り方は本当に常軌を逸していて、とても恐ろしいものでした。 父はたまに家に立ち寄る程度の存在だったのに、怒鳴り散らすためだけに現れることもあって、父がいると気が休まりませんでした。私はこの父の恐怖政治を反面教師に、むやみに大声を出さず、諭すように叱ることを心がけています。 私自身は毒親にはなるまいと努めてきたためか、わが子はのびのびと育っています。昔のつらい思い出を振り切れる日はなかなかこないと思いますが、子育ての反面教師として毒親との思い出を利用すれば、親としての道を踏みはずすことはないだろうとプラスに考えるようにしています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/imasaku著者:鏡 環2歳の息子の母。現在第二子妊娠中。元高校教員。うつ病と闘いながら夫と二人三脚で育児に励む。
2021年03月06日