「子どもを褒めて育てたい夫」について知りたいことや今話題の「子どもを褒めて育てたい夫」についての記事をチェック! (24/26)
子どもには勉学の知識だけでなく、深い人間性や感受性も身につけて、心の豊かな人になってもらいたい。そう願う人も少なくないでしょう。そんな心の豊かさを育むための良い刺激となるのが、芸術です。「芸術なんて子どもには難しすぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、ヨーロッパではどの国でも、子ども向けの芸術プログラムがたくさん準備されています。そして、最近では日本の美術館も、子どものためのプログラムに力を入れているところが多くなってきました。子どものための芸術プログラムってどんなもの?ただ鑑賞するだけではわかりにくい美術や芸術。特に、まだ知識の育っていない子どもにとって、「これは素晴らしい絵でしょう」と言われても、首を傾げることのほうが多いはず。けれども、プログラムやワークショップを通じて芸術に親しめば、親近感が沸き、より理解が深まります。加えて初対面の人と繋がったり、アーティストとコミュニケーションをとれたりするのも、子ども向けプログラムならではのいいところです。都内近郊を中心に、子ども向けプログラムのある美術館をいくつかピックアップしてみました。国立西洋美術館「どようびじゅつ」対象:6才~9才の子どもと同伴の大人 (子どものみの参加は不可)西洋美術館に常設されている絵や彫刻を、子どもたちみんなで学芸員の解説などを聞きながら楽しみ、その後それをモチーフにしたバッグや紙細工や絵など、自分でも創作を楽しみます。・ ファミリープログラム|国立西洋美術館 東京都美術館「とびらボード」対象:中学生までの子ども特別展の開催期間中、子ども向けに無料でお絵描きボードを貸し出してくれるサービス。お絵描きボードは描いたり消したりが自由自在なので、展示されている作品をじっくり観察して、スケッチすることができます。また、描いた絵をポストカードとして印刷し、持ち帰ることも可能(※ワークショップ「とびらでGO」開催時のみのサービスです)。そのほか、各展覧会に合わせて塗り絵や缶バッジ造り、謎解きイベントなど、さまざまなワークショップが開催されるので、逐次情報をチェックしておくとよさそうです。・ とびらボード|東京都美術館 ・ ワークショップ|東京都美術館 東京都現代美術館「ギャラリークルーズ」対象:プログラムごとに異なる ギャラリークルーズは、学芸員と一緒に美術館内や展示室をめぐり、体験的に作品鑑賞をおこなうプログラムです。しかも、ただ見るだけではなく、変わった趣向(たとえば、コップの裏に穴をあけて、そこから絵を見てみる)を凝らして絵を鑑賞することも。次はどんなことをするのか、そんなワクワクも手伝って人気のあるプログラムです。・ 普及プログラム「ギャラリークルーズ」|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO サントリー美術館「エデュケーションプログラム」対象:プログラムごとに異なる サントリー美術館では、日本美術の楽しさを伝えるためのさまざまなプログラムを開催しています。日本画の画材について解説する親子向けワークショップや掛け軸、屏風づくりの体験型レクチャーのほか、夏休みには子ども向けプログラムを実施するなど、日本美術という限定的なジャンルながら、プログラムの内容な実に多彩。月に一度程度は実施されているようなので、随時チェックしてみては。・ まなぶ・体験する サントリー美術館 横浜美術館「子どものアトリエ」対象:幼児(年長児)/小学校低学年/小学校高学年対象年齢を分けて開催している「子どものアトリエ」。部屋一面の大きな画用紙に思いっきり絵を描いたり、土粘度で好きなかたちをつくったり、銅板に絵を描いて、それを版画にしてみたり、立体絵本をつくったり。プログラムはかなり多岐に渡るので、子どもが興味を持ちそうなものがあれば、ぜひ申し込んでみましょう。・ ワークショップ | ワークショップ | 子どものアトリエ | 教育・創作体験 | 横浜美術館 (関連記事)・ 美術館は大人だけのものじゃない! 子どもがアートとふれあえる、横浜美術館の「子どものアトリエ」 名古屋市美術館「びじゅつ びっくり たまてばこ」子ども向け美術プログラムが充実している名古屋市美術館。「美術の"び"は、『びっくり!』の"び"」を合言葉に、美術館を玉手箱に見立て、さまざまな驚きが飛び出してくるプログラムを2ヶ月~3ヶ月に一度程度開催しています。また、毎年夏休みには「夏休みこどもの美術館」と題した特別プログラムの開催もあり、人気を博しているようです。・ キッズプログラム|名古屋市美術館 子どもの時期に感じた美術への感受性は、大人になっても身についているはず。さまざまな美術館を訪れて、たくさんのプログラムに参加して、豊かな心が育まれるといいですね。(ふじなみまき<フォークラス>)
2016年03月31日「最近の若者には、指示がなければ何もしない『指示待ち族』が多い」と揶揄されることもあります。わが子を指示待ち族にしないために大切なのは「思考力=自分で考える力」です。思考力を育てるのに最高なのがオープンクエスチョン。そのオープンクエスチョンの上手な行い方を紹介します。オープンクエスチョンって何?オープンクエスチョンの反対語は、クローズドクエスチョンです。これらは、どのように違うのでしょう。簡単に言えば、クローズドクエスチョンは、「はい」と「いいえ」で答えられる質問。オープンクエスチョンは、聞かれた相手が答えを自由に選べる質問です。オープンクエスチョンでは、自分を省みて質問に対する答えを探し、それを言葉にすることが求められます。相手が子どもであれば、親がその答えを受け取り、意を組んでさらに膨らませることができれば会話は盛り上がり、子どもは「もっと話したい」「もっと聞いて欲しい」という気持ちを持ちます。すると、子どもはこれまでに培ってきた語彙を最大限に駆使し、頭の中にあることを精一杯伝えようとするのです。子どもの言葉を待ちましょう子どもは大人に比べて語彙数が少ないため、その分、考えをまとめづらいものです。ですからオープンクエスチョンに対して、パパッと簡単に答えることができません。ただし、答えたいという気持ちは大人と同様に持っています。ですから、大人は子どもの言葉が出てくるまで待ちましょう。「大丈夫だよ」という思いを込めてその子のことを見つめながら、じっと質問の答えを待つのです。間違ってもスマホなんていじってはいけませんよ。子どもが心を開き、自分の気持ちを言葉にしようと頑張っているのですから、大人もそれを受け止める準備をしましょう。オープンクエスチョンを何度も繰り返すことで語彙力が強化されるオープンクエスチョンは一度では足りません。何度も何度も重ねることによって、自然と考える力が身につき、豊富なバリエーションで答えを返してくれるようになります。そして、それはいつ始めればベストだというものでもありません。これまで子どもに対してオープンクエスチョンでの質問をしてこなかったという家庭でも、今から始めれば大丈夫。子どもというのはいつの時点からでも伸びるものです。しかも、さまざまな場所で言葉のシャワーだけは常に浴びているので、自分の中には語彙がたまっている子も多くいます。語彙力がつくかどうかは、それを吐き出せる力があるかどうかにかかっています。オープンクエスチョンを繰り返すことによって、語彙力を強化し、自分で考える思考力を身につけさせていきましょう。(ふじなみまき<フォークラス>)
2016年03月31日【ママからのご相談】私も主人も虫歯が多くて困ったので、子どもは虫歯だらけにならないよう気をつけて育てたいと思っています。甘いものをあげないこと以外に気をつけることはありますか?●A. わが子を虫歯だらけにしないための4つのポイントをご紹介します。こんにちは、ご相談ありがとうございます。歯科衛生士の鈴木ハナコです。今回は現役の歯科医師や歯科衛生士へのインタビューを交えながら、「子どもだけは虫歯にならないようにしたい」というお気持ちに精一杯お応えしていきます!●知っておくべき、虫歯が増える4つの要素虫歯の原因は甘いものだけだと思っていませんか?もちろん甘い食べ物も虫歯の原因の1つではありますが、知っておくべき原因は、実は全部で4つあるんです!『虫歯の原因は歯科医療界においては糖・歯質・時間・菌の4つの輪 として提唱されています。これらの輪が重なり合う人ほど虫歯のリスクが上がります』(東京都/30代歯科医師)●(1)第一の輪『糖』虫歯の原因菌である『ミュータンス菌』 はお砂糖が大好き。特に白砂糖などの「ショ糖」と呼ばれる糖類には要注意 です。虫歯を増やさないためにはまず“お砂糖”を口にする頻度を減らすことが大切。チョコやクッキーなどの甘いお菓子をおやつにするよりは、お煎餅や焼き芋など昔ながらの素朴なおやつの方が圧倒的に虫歯リスクを減らすことができます。乳幼児期から与えるお菓子に気をつけることで、後々、虫歯リスクが上がるような甘いものを食べる習慣を防ぐことができるのです。『普段の診療では、「飴・チョコ・ガムは絶対にダメ!」 と診療に来た親子に言い聞かせています。これは虫歯菌が好む糖が長く口の中に留まり虫歯リスクを高めてしまうお菓子類だからです』(千葉県/40代歯科医師)●(2)第二の輪『時間』次に注目したいのは時間。これは糖が作用する時間のことです。つまり、お口の中に甘いものが残り続ける時間が長いほど虫歯菌にとっては好環境、虫歯リスクが上がるというわけです。食後一休みしたら歯磨きをする、というのはこの“時間”を管理するのにとても良い習慣です。『たとえば、飴よりはアイスの方がお口の中に残る時間は短いですし、歯に張り付く感じのする乳酸菌飲料よりは100%フルーツジュースの方がまだ歯に与える影響は少ないです。自分の子どもに甘いものをあげるときも、常に甘いものが口の中に残り続けないようなもの を選んで与えるようにしています』(神奈川県/30代歯科衛生士)●(3)第三の輪『菌』言わずと知れた虫歯の原因菌、『ミュータンス菌』。どんな人のお口の中にも存在しますが、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはまだこの菌はいません。主にママやパパなどと食器を共有したり、キスなどの接触によってだんだんと赤ちゃんに菌がうつっていきます。お口の中の常在菌のバランスはだいたい3歳くらいまでに決まる と言われているので、この時期まで食器の共有やちゅーに気をつけましょう!『コップやフォーク、スプーンといった食器類の共有には特に気をつけています。ミュータンス菌だけでなく、歯周病菌もうつってしまいますよ』(愛知県/歯科医師)●(4)第四の輪『歯質』家系的に虫歯が多い、という場合は歯質といって歯の強さが遺伝的に若干弱い場合もあります。しかし、上記の3つに気をつけるだけでなく歯磨きをしっかりしたり定期的に歯医者へ通ってフッ素を塗ったりすることで随分と虫歯リスクが下がります。----------私も実際に歯科医師として活躍していらっしゃる先生方のお子さんには虫歯が少ない!というのを何回も目の当たりにしてきました。4つの輪を意識しながら地道に気をつけていくことでお子さんの虫歯リスクは格段に減らせますよ!【参考リンク】・しまだ歯科こども歯科クリニック()・歯とお口のことなら何でも分かるテーマパーク8020()●ライター/鈴木ハナコ(歯科衛生士)
2016年03月28日いまは小さくてかわいいわが子も、いつかは大人になり自立します。社会に出てから大きな壁にぶつかったとき、くじけず自分の力で越えていける力を育んであげたいですね。子どもの「本当の強さを育てる方法」について提案します。「あなたには無理」はNGたとえば、引っこみ思案な子どもが学級委員長に立候補するなど、何かにチャレンジしようとしたら、つい「あなたには無理なんじゃない? やめておけば?」と、否定的な声かけをしていませんか? 子どもが失敗したらかわいそう、とつい口出ししたくなるのですが、この「あなたには無理」という一言は子育てのNGワードです。「ラべリング理論」をご存じでしょうか。「あなたって臆病だよね」と決めつけるような言葉をかけると、その人がだんだんビクビクした行動を取るようになるという理論です。言葉の力は想像以上に大きいもの。それが大好きな親からの言葉であればなおさらです。「自分には学級委員長は無理」とラべリングされた子どもは、次第に大きなことへの挑戦ができにくくなります。挫折しらずで育てるよりも、失敗から立ち直る体験をさせたほうが子どもは成長するもの。失敗を未然に防ぐより、失敗をした後の立ち直りに力を注ぎましょう。もしその挑戦が成功したら、ラッキー。大きな自信になる貴重な経験となり、その後の子どもの心をしっかりと支えてくれます。褒めるときは具体的に「褒めて伸ばす」という子どもの自己肯定感を育てる育児法のことは最近よく聞かれるようになりましたね。しかし、褒めかたにもコツがあることをご存じですか?子どもをただ漠然と「すごいね」と褒めていると、自分の力を過信するようになる危険があります。自分を過大評価した子どもがいざ、社会に出て厳しい現実に直面したとき、思ったよりできない自分に落胆し、心が折れてしまうかもしれません。子どもを褒めるときは、良かった点を具体的に示しつつ褒めることをおすすめします。「テストで悪い点を取っても、ふてくされずに毎日の勉強をやめなかったから成績が上がったんだね」と言われたら、粘り強く頑張れば力がつくことを学べます。「いつも何も言わなくてもお手伝いしてくれて嬉しいよ」であれば、自主的に行動すると喜ばれるんだな、と理解できます。ほめられて嬉しい気持ちになるだけでなく、「また頑張ろう」という前向きな気持ちになりやすいものです。上手くいかなくてもほめる「褒めて育てる子育て」は自己肯定感を育てる、と書きました。自己肯定感は、将来壁にぶちあたったときに「自分には乗り越える力がある」と自分を信じて頑張るパワーの源になります。「ほめる子育て」は、折れない子どもを育てる効果的な方法です。しかし、スポーツの試合に勝つなどいい結果だったときは褒めやすいのですが、問題は悪い結果に終わったとき。くれぐれも「やっぱりダメだったわね」とは言わないでください。「自分はダメなんだ」というマイナスのラべリングとなり、頑張れない人間になってしまいます。結果が悪かったときは、経過をほめましょう。「朝の走り込みを1日も休まなかったよね。眠いときもあっただろうに、よく続けたね」「前より動きが良くなってたよ。練習の成果だね」など、良かった点を見つけて褒めれば、努力がまったくの無駄ではなかったことが伝わります。子どもは誰でもすごい力を秘めています。親がそれを信じて応援することが、子どもを「折れない、本当の強さを持つ人間」に育てる一番の秘訣です。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年03月28日【ママからのご相談】2児の子育て中のママです。育児に忙しくイライラしがちで夫とのコミュニケーションもぎすぎすしがちです。もっと夫にも育児や家事に参加してほしいのですが、夫も仕事が大変なこともわかります。お互い気持よく分担できるようにするにはどうすればいいでしょうか。●A. ちょっとしたことから褒めてみましょう。こんにちは、遊びと学びの専門家大根はじめです。育児や家事の分担子育て家庭には頭が痛いですね。分担表を作ってタスクを確認するのもよいですが、わが家で試してみてうまくいった方法を、芦澤多美著『夫をお金持ちにする64の習慣』からご紹介します。●まずは感謝してほめる子育てや仕事で忙しいと、イライラしてついつい感謝や褒め言葉より先に責めてしまう言葉が出てしまいがちですね。ちょっとしたことでいいので、感謝やほめる言葉をかけるタイミングをみつけて「○○してくれてありがとう」などと伝える ことからはじめてみてください。●細かいコミュニケーションが家事を頼むカギゴミ出しや簡単な食器の片付けでも手伝ってもらえばうれしいものです。「とにかく家事を手伝って!」と言われても何から手をつけていいかわからないとどうしようもありません。最初は面倒くさいですが、何をどうしてほしいか伝える ことから始めるとよいでしょう。できるだけ気持ちよく取り組んでもらえるよう、「やっておいて」ではなく「お願い」を語尾に付ける。やってもらったら感謝の言葉を伝えるのも長続きするポイントです。●ほめて伸ばして子育てにも参加してもらう子育てに関してナーバスになって夫にやってもらっても注意してしまいがちですが、とにかく褒めて伸ばすことがポイントです。たとえオムツを逆につけても、いきなりがみがみ注意するのではなく、とにかく感謝して褒める ことがうまくいくポイントです。私の経験からも、褒めるのは大事だと感じています。子どもを通わせていた保育園はイクメン率の高い保育園でした。入園当初はママや保育士の皆さんがパパを褒めるのが上手でおどろいたものです。保育園のお迎えにパパがやってきたら、すかさず「すごいですね」「うちの保育園はイクメンが多くて」などと、ママや先生が皆でパパのイクメン化を褒めている雰囲気で、わが家の育児参加かなり積極的になりました。お友達のママに褒めてもらうのも効果的です。----------いかがでしたか?まずは一日一回褒めてみることから始めてみるのもいいかもしれませんね。【参考文献】・『夫をお金持ちにする64の習慣』芦澤多美・著●ライター/大根はじめ(マンガ家)
2016年03月26日【ママからのご相談】小3男子のママです。子どもがなんでも途中で放り投げてしまって、「物事へのモチベーションややりぬく力が育っていないのでは?」「将来の受験は大丈夫?」と心配です。モチベーションを上げてやりぬく力を身につけるポイントはありますか?●A. 子どもの“やりぬく力”は親の適度なサポートで育まれます。こんにちは、遊びと学びの専門家大根はじめです。やりぬく力は非認知スキル の一つですね。職場の専門学校でも、やりぬく力がある学生の方が早い時期に希望の会社への内定を手に入れる傾向が強いです。将来なりたいものになるための決定力とも言える能力だと現場で強く感じます。今回は、やりぬく力を育むポイントをご紹介します。●まずはモチベーションを高めるムーギー・キムとミセス・パンプキンの著作『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』では、やりぬく力を身につけるために家庭でできるのは、『モチベーションを高めて真剣に最後まで続けさせること』と指摘しています。モチベーションの起点は自主的な挑戦にあります。ゲームのハマる仕組みでも心理学でも“自主的にはじめる挑戦”がモチベーションを高くする ことが知られています。まずはお子さんに「○○しなさい」ではなく自分が言い出したことに挑戦させることです。お子さんの「やってみたい」の声に耳を傾けできるかぎりチャレンジさせてみてください。春休みはお子さんのやってみたいを試してみるよい機会になると思います。●応援し、適度な期待感をもつ子どものモチベーションを維持し続けるには、まずは親が応援団になるとよいでしょう。挑戦できる場をつくること応援する気持ちを伝える、言葉でのサポートがあるとよいでしょう。また、わが家の経験になりますが、応援団の規模を広げることも効果的です。自分で始めた習い事の成果を子どもからおじいちゃんに電話報告するようにしたところ以前よりもモチベーション高く取り組んでいます。期待感をもって接することも重要です。期待感を親が持ちすぎると重圧になりますが、なさすぎても子どもは味気なくさびしく感じるものです。子どもの希望や特性を無視した期待(例えば本人が望まない職業へ就くことへの期待など)ではなく、子どもの努力を認めて、(喜ぶ親の愛情を子どもが感じられる)適度な期待 を持つとよいでしょう。自分の挑戦に対する正のフィードバックは、ゲームの仕組みでもモチベーション維持に関係する項目です。●真剣に続けさせる子どもの好奇心はあちこちに広がるので「やってみたい!」も多く生まれることと思います。なんでも体験させてみた後は継続する挑戦を選択していくのも重要です。「本当にやりたいことか?」 子どもの本気度をお互いに確認しましょう。習い事や塾ならば、親は子どもの本気にお金を出してサポートするということを表明するのもよいでしょう。時には叱ることも必要です、叱る基準は子どもが真剣に取り組まなかったとき、度を超えた怠慢のときです。真剣に取り組んでいるときはそれを認めた言葉がけをし、真剣に取り組まなかったときは勇気をもって叱ることでやりぬく力を育てます。子どもが途中で投げ出しそうになることがあっても、すぐに途中でやめるクセをつけないようにしましょう。わが家では、「半年続けること」を習い事を始める条件に、「一年間続けること」を次の習い事が始められる条件に設定しています。まずは「基礎を身につけるまでは続ける」など家で目標を設定し、励ます言葉をかけ続け“継続する”経験 を子どもにさせてみましょう。そして、子どもの失敗は叱らず、原因を子どもに考えさせ、次につなぐ気持ちを持てるようにしてください。感情的に子どもの失敗を叱ると、子どもが固く委縮してしまいます。息を深く吸って気持ちを落ち着けてから叱りましょう。【参考文献】・『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』ムーギー=キム/ミセス=パンプキン・著・『ビジネスを変える「ゲームニクス」』サイトウ=アキヒロ・著●ライター/大根はじめ(マンガ家)
2016年03月18日「褒める子育て」をすでに実行している方も多いことでしょう。子どもが自分の力を信じ、社会でいきいきと活躍する力を育てる効果が高いと評判の子育て法です。子どもの能力を育てる「上手な褒め方」とはどんなものなのでしょうか?やってはいけない? NGなほめ方ただやみくもに褒めると、単なる「おだて」になってしまうのでは?という不安に感じる人もいるでしょう。おだてられたことによって自分を天才か何かと過信した子どもたちが社会に出てから自分の実力を思い知り、苦しむ例はいくつもあります。一般的に、以下のような褒め方はしないほうがよいとされています。・他の子と比較して褒める「◯◯ちゃんより上の点数よ、すごいじゃない」という褒め方は、競争相手を蹴落とす人間性を育てがち。自分の能力を磨くのではなく、相手の足を引っ張る方向にねじれた努力をするおそれがあると言われています。・「あなたは頭がいいのね」「素質があるのね」と生まれつきの能力が良いかのように褒めるこうした生まれつきの能力をほめる言い方をしていると、自尊心が育ちすぎ、「自分はできる子」というイメージを損ねたくないあまり、過度に失敗を恐れる子になることも。難しめの課題にチャレンジする勇気を持ちにくくなり、余裕でクリアできるハードル低めの課題を選びがちになった結果、実力を伸ばす機会を失ってしまうこともあるようです。上からではなく、対等な目線で褒める褒めるときは、子どもの同列に並んだ気持ちで褒めましょう。具体的には「よくやった」「えらいね」のような目上から目下への言い方ではなく、「すごいじゃない」「助かったわ」といった、同僚など自分と対等な立場の人間に言うイメージで。感じた気持ちを素直に伝えることがコツです。子どもは、上から目線で「お褒めの言葉をいただいた」感のある言葉をもらうよりも、同じ目線からの「あなたのおかげで助かった」「すごいわね、感動しちゃった」といった言葉をかけてもらうほうが嬉しく感じると言われています。親が自分を、1人の人間として認めてくれていることが伝わるからです。それは正しい自己肯定感につながります。能力ではなく、努力や経過を褒めるたとえばテストで100点を取ったとき「あなたは頭がいいわね」と能力自体を褒めるのではなく、「よく頑張って勉強したね」のように、そこに至る経過に焦点を当てて褒めましょう。すると子どもは「頑張れば良い評価がもらえるんだな」と思い、もっと勉強に力を入れるようになります。そして、学年が上がると共にどんどん難しくなるテストや、習い事での発表会などの課題にも、果敢に取り組む体力が身につくのです。将来的には実力以上の課題(大学受験や就職など)を狙って努力を重ね、みずから伸びる力を持つ人間に成長することが期待できるでしょう。褒め方のもうひとつのコツは「伸びてほしいところをクローズアップして褒める」ことです。人間は他人に褒めてもらったところに自信を持つからです。「あなたはできる子」のような、生まれつきの能力に自信を持たせるような褒め方は「おだて」になりやすく、子どもが「自分は元々できるから(まだ本気出してないだけ)」と、努力を怠る方向に向かいがちになります。それよりも「やればできる子」のように、その子の頑張る力の強さのほうに自信を持たせると、のちのちグンと伸びる子になりやすいのです。親から子へ向けられた言葉は、子に対し大きな影響を与えます。困難にぶつかったときでも「頑張れば越えられる」と自分を信じる力を身につけられるかどうかは、親の褒め方ひとつで変わってくるのかもしれませんね。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年03月16日こんにちは。ライターのNANARUKAです。みなさんは子どもを褒めるときにどんな言葉をかけていますか?年齢や能力、その子の性格によって、褒め方や声かけは異なりますよね。言葉などあえて選ばず、その瞬間の感情のままに表現することも多いでしょう。たとえば、「すごいじゃない!」「上手だね」「やったね!」などという言葉とともに。小さい子どもに対する褒めとは、「ブランコを自分でこげるようになった」、「ジャングルジムのてっぺんまで登れた」、「縄跳びができた」など、昨日までできなかったことができるようになった喜びを、「すごいね!」「頑張ったね」と親子で“共感する” ということ。しかし、子どもが大きくなるにつれ、声のかけ方、言葉の選び方は変えていくように心がけてみましょう。●「褒めて伸ばしたい」「子どもの話はしっかり聞こう」と思っていたのに……ある日、小学生の娘とこんなやり取りがありました。「ねぇママ、聞いて聞いて~」子どもって、大人が忙しいときに限って、こんなふうに話し出すものなんですよね。その日も食事の支度の真っ最中に、「今日図工でね、○○っていうのを作ったんだけどね、材料がね……」と、工作を作り上げるまでの手順をノンストップで話し始めたので聞いていると、図工の時間がとても楽しくて作品も満足いく仕上がりだったのがうれしかったようなので、「すごいね!頑張ったんだね!」と、ちょっと感激した雰囲気を作りながら言葉を返しました。子どもの話にはなるべく耳を傾けたいし、褒められたことを次の自信に変えてほしい とも思うので……。ところが、当の娘はあまりうれしそうではないのです。それからしばらく経って、また同じような状況がやってきました。「あれ?まただ。しっかり顔を見て褒めてるのに、あまり満足いってないみたい……」どうしてだろう?●“どんな褒め方をされたらうれしいか”に気付いた出来事それから少し経ったころ、今度はこんなことがありました。下の子のお気に入りのズボンの膝に穴が開いてしまったので修繕をしました。ただ塞ぐのも味気ないので、穴の部分に赤白の当て布をして口に見立て、目を縫い付けてモンスターの顔をパッチワーク。輪になっている膝に細かく針を刺すのはとても大変だったのですが、それを見た娘が、「わぁ!かわいい!この目のところどうやってやったの?この歯はどうなってるの?」と目を輝かせながら尋ねてきたのです。一番苦労した部分に興味を持ってくれた娘 に気付かされ、答えが見えた気がしました。●子どもが本当に求めているものとは?娘が私を褒めてくれた言葉によって、子どもの自信につながるものとは単なる褒めではないということ、評価や賛辞よりも大切なことは興味を持って過程を知り認めてあげる心 だとわかりました。親野知可等著『親ががんばらないほうが子どもは伸びる』の中で、**********人間の見る目には限界があって、結果だけ見てもその人の努力の過程はなかなか見抜けない**********とあります。そのため、「褒める前にできるだけ注意深くそこを見極めなければならない」のだそうです。子どもの成功はオーバーリアクションで褒める、ということがあたり前として染みついていた自分が少々恥ずかしくもありました。子どもが幼いうちはそれでよいかもしれませんが、成長するにつれ、心に響く言葉と態度が必要 で、むしろ親は子どもが幼いうちから、その子がそれをやり遂げるにあたり、どこに力を入れて、どこに思い入れがあるのかということをわかってあげる努力が必要だと感じました。“ツボ”を押さえられた子どもの充足感あふれる笑顔、一所懸命に話を伝えようとする姿はほほ笑ましいものです。同じような場面を体験したことのあるお父さん、お母さん。次はぜひ“過程を知る”ということを意識して褒めてみてください。【参考文献】・『親ががんばらないほうが子どもは伸びる!』親野智可等・著●ライター/NANARUKA(フリーライター)
2016年03月05日子どものやることは奇想天外で驚かされることが多いものです。でも、子どもが楽しんでいるのなら見守って、最後までやらせてみましょう。自由にやれることで子どもには、自分で考え、決める能力が身についていくのです。「色は混ぜすぎるとキレイじゃない」私が小学校の教員だったとき、低学年の子どもたちに数種類のカラフルな紙粘土を与え、自由に作品をつくらせる、という図工の授業をしたことがあります。ところが、紙粘土の色混ぜを子どもたちがそれぞれ好きなようにやった結果、何色も混ぜすぎて最終的にくすんだグレーのような色になってしまい、その粘土は使えなくなってしまいました。その出来栄えにがっかりした子どもたちは、何色も混ぜると綺麗ではないということがわかったようで、その後は同じようなことをする子はいなくなり、2~3色をほどよく混ぜて好きな色を作り、作品を仕上げました。また、私の子どもは、カラフルな紙粘土をあれこれと混ぜ合わせできた色で色図鑑をつくり、私に見せてくれたことがあります。並べられたオリジナルの色に親子で「カステラ色」や「落ち葉色」などと名前をつけていきます。これは私も夢中になって遊ぶことができました。安全面をクリアしたものならば、自由にやらせてみよう文科省の小学校学習指導要領の一般方針では、「児童に生きる力をはぐくむことを目指し、創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で、基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない」と掲げています。紙粘土の経験のように安全面がクリアできたものであれば、子どもたちには素材を与えて、自由に試させてあげましょう。それが、子どもたちが自分で考え、やってみて、その結果どうするかを自分で決めることになるのです。また、自分で思うようにやれるということは、子どもの満足感を高め、さらにいろいろなことに挑戦したい気持ちを育てることにもつながります。大人は子どもを「見守る力」を身につけて子どもたちのすることは、予想外のことがたくさん。そんな子どもワールドをぜひ一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか? もちろん、自由にやらせることで、時にハラハラすることもあるでしょう。でも、そこはグッとこらえて見守りましょう。たとえ結果は失敗に終わっても、子どもたちは自分の思い通りにやってみた満足気な笑顔をママに見せてくれるでしょう。そして、そんな笑顔のわが子をみたら、ママもハッピーな気持ちになることができますよ。自由にやることで学べることはたくさんあります。子どもの力を伸ばすためにも、親はぜひ見守る力を身につけていってください。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月05日人は誰でも他人から褒められるとうれしいもの。でも、それが心にもない言葉だったりお世辞に聞こえてしまったりすると、「わざとらしい」とかえって悪印象になってしまいます。意外と難しい褒め方のスキル。職場の人間関係をよくするためにも、周りの人を上手に褒めてみましょう。■上司や先輩には感謝の気持ちで「上司や目上の人を褒める」というと、何となく失礼なのではないかと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。ポイントは、感謝の気持ちを伝えながら、上から目線にならないようにすること。たとえば、相談に乗ってもらったときには「○○さんに相談してよかったです」、仕事がうまくいったときには「○○さんのアドバイスのおかげでうまくいきました」など。褒めようとして、ただやみくもに「すごい」を連発していても、相手によっては心がこもっていないと思われてしまうことも。「私には出せないアイディアです。さすがですね」など、自分の言葉で伝えるようにしたいですね。■「心強い」と褒めて後輩のモチベーションアップ「○○さんがいるから心強い」という言葉は、誰に言われてもうれしいもの。もちろん上司や同僚に使ってもよいのですが、一番“効く”のが後輩や部下に対してです。先輩から「あなたがいると心強い」と言ってもらえれば、本人の自信になり、「信頼に応えよう」というモチベーションアップにもつながります。ここぞというときに使えば、相手との信頼関係を、よりアップさせることができるはずです。■同僚を褒めるときはほかの人とちがうところを親しい間柄である同僚には、褒め言葉も気軽にかけやすいもの。だからこそ、ありきたりではない印象に残る褒め方を心がけてみましょう。たとえば、いつもテキパキと仕事を進めている同僚に「仕事が早くてすごいね」と褒めても、本人にしてみればほかの人からもいつも言われているはず。「○○さんは職場のムードメーカーだね」「○○さんは一番話しやすい」など、あえてまったくちがうところに目を向けて褒めると、相手の印象にも残りやすくなります。他人を上手に褒められる人は、周りからの好感度も高くなります。職場の周りの人の良いところを見つけて、どんどん褒めてみてくださいね。(加藤朋実)
2016年03月05日【ママからのご相談】幼稚園に通う女の子のママです。ついつい子どもを叱ったり口をだしすぎてしまい、自己嫌悪になってしまいます。叱るのではなく褒めるのがいいとも聞きましたが、褒めすぎるのもよくないとも聞き混乱しています。子どもへの声がけのポイントはありますか?●A. ありのままを認め、勇気づけの声がけをしていきましょう!ご相談ありがとうございます。遊びと学びの専門家大根はじめです。子どもへの声がけ難しいですよね。子どもに自信をあたえる勇気づけのポイントを、志道不二子著『ココロを磨く子育てポイント16』からご紹介します。●子どもを勇気づける声がけのポイント3つ●(1)失敗しても大丈夫、行動の過程やできなかったときも認めること私も、ワークショップを通じて800人近くの子どもと接してきています。子どもの傾向として非常に失敗をいやがる傾向があるのを肌で感じています。失敗するのをいやがるあまりにプラスになる経験やチャレンジにもおよび腰になりがち です。失敗も将来的に目標に向かって粘り強く頑張る忍耐力を身につけるための大事な経験です。過程を重視し、「一生懸命取り組んだね、すごいよ」、失敗しても、「残念だったね、でも次があるよ。応援するよ!」と認め子どもの挑戦を認めてあげましょう。●(2)ありのままを認め、条件づけをしないことしらずしらず親である私たちの理想形を押し付けてしまうことや、条件をつけてしまう ことはありませんか?私もついつい、「もうおねえちゃんなんだから……」と言ってしまい、子どもから泣きながら抗議をうけたことがあります。親が思っているよりも子どもは敏感に反応することもあるのですね。「女の子なんだから」あるいは、「男の子なんだから」などとい言わずそのままのお子さんの姿を認めてあげましょう。また、「歯を磨かないと、虫歯になるよ!」とおどすようにいうよりも、「歯を磨くと、ピカピカになって気持ちがいいよ」と無条件の提案をすることで子どものやる気を育てていきましょう 。●(3)同じ目線で伝え、次へのやる気を育てること私たち大人でも、上から目線の物言いはどんなに正しくてもカチンときて素直に聞き入れがたいこともありますね。子どもに対しても上から目線ではなく同じ目線で話すよう心がけましょう。過剰に褒める必要はありません、率直に感謝と共感の気持ちを伝えていきましょう。また子どもたちには失敗しても成功しても、次の挑戦への意欲を落とさないよう。努力を認めながら勇気づけをしながら、子どものチャレンジ精神や忍耐力を育てていく とよいでしょう。----------いががでしたか?いきなり全てをがらりと変えるのは難しいかもしれませんが一日一言から勇気づけの声がけをはじめてみてはどうでしょうか?【参考文献】・『ココロを磨く子育てポイント16』志道不二子・著●ライター/大根はじめ(マンガ家)
2016年02月26日【ママからのご相談】夫のことで相談です。現在、中3、中1、小2そして1歳の子どもがいます。上の子たちは、面倒もよくみてくれるし、普通によくできている子たちです。なんの問題もない子たちなのに、主人は仕事から帰ってくると、子どもたちにアレコレとダメ出ししたり、早く寝なさいとか、部屋を加湿しなさいなど命令ばかりしたり、最後は、下の子を面倒見たり手伝ってくれてやっと受験勉強に集中し始めた子に、早く寝なさいと。細かいことにいちいちうるさいんです。そうでなくても、子育て中の母親はイライラするものなのに、そういうことはわかろうとしない。神経質な理屈の多い夫なので、よけいに今はイライラします。どうしたらイライラしなくなりますか?●A. 子どもの将来がかかっています。夫婦でしっかり話し合いを!こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。幸い上のお子さんたちが優しいようなのでその点はありがたいことと思いますが、それでも4人のお子さんの育児は本当に大変なことと思います。一番下のお子さんももう1歳ということなので、お母さんのホルモンバランスももう落ち着くころかと思いますので、産後のホルモンバランスの変化によるイライラは落ち着いてくる時期でしょう。しかし、今回のケースはもっと深刻な問題が隠れているように思います。それはお子さんに対するインプリンティング。いわゆる“刷り込み” というもの。今回はこのインプリンティングとご夫婦の関係2つの観点から考えてみたいと思います。●ダメ出し、命令ばかりされた子どもの行く末子どものころから、ダメ出しや命令ばかりされて育った子どもは、「自分は何をやってもダメな人間なんだ」「命令に従わなければならない」そう刷り込まれてしまいます。当然、自己肯定感は低くなり、自分でものごとを決めることができなくなり、いわゆる無気力な“指示待ち人間” になってしまう傾向が強くなります。今回のご相談の趣旨は、“イライラしたくない”とのことですが、お子さんがお父さんからダメ出しされたり、命令されたりしているときにお母さんは何をされていますか?もしもイライラするから見て見ぬフリをされているなら、お子さんたちはどんどん、下のお子さんの面倒を見てくれなくなるかもしれません。なぜなら、子どもでもちゃんと認められたい!という承認欲求があり、それが満たされない行為を繰り返すことは望んでいないからです。また、「お母さんは大変なんだから!」といつも口にされているようであれば、上のお子さんたちは自分が甘えたいという気持ちを我慢し、「お母さん!もっと甘えさせて!」「もっと私を見て!」という気持ちを押し殺しているかもしれません。その気持ちをごまかす代償行為として下の妹や弟の世話をする、もしくは妹や弟の世話をしなければ、お母さんから認めてもらえないという、「自分は条件付きでなければ愛されない」 と思ってしまう可能性もあります。●お母さんのイライラの原因冒頭に記したように、産後のホルモンのアンバランスによるイライラはもう落ち着いている時期です。では何故、お母さんがそんなにイライラしてしまうのでしょう。ひとつの理由はお母さん自身の中に“○○でなければならない” が多いこと。たとえば、「○時には○○をしなければならない」「夫はたとえウンチのおむつでも自分の子どもなんだから替えなければならない」などいろいろありますよね。これをある程度幅を持たせるとか、男性は基本的にたとえ自分の愛おしい子どものものでも排泄物には抵抗があるものだと割り切ってしまえば、少し楽になります。そしてもうひとつ。イライラの原因はやはり承認欲求が満たされていない ということ。「自分はこんなに頑張っているのに、子どもたちも夫も誰も感謝してくれない!」「当たり前だと思っている!」そんな不満を感じてはいませんか?大丈夫ですよ。子どもさんたちは改めて感謝の言葉を口にすることはないかもしれませんが、ちゃんとお母さんの頑張りに感謝しているから、お手伝いや妹、弟の世話をしてくれているのです。ご主人もちゃんと奥様の頑張りを認めてくれているから、毎日、働いて生活するためのお金を稼いでくれているのです。ちょっとくらい手を抜いても、休んでも大丈夫です。だから体が疲れたときは休んでください。子どもたちはきれいな部屋より、お母さんの笑顔が大好きだから。●ご主人がダメ出し、命令ばかりする理由を考えたことはありますか?細かいことにいちいちうるさい人、理屈が多い人も実は承認欲求が満たされていないのです。「すごいね。そんなことまで知っているんだ」と言ってほしいのです。「加湿をしなさい。ウイルスはね……」とウンチクを言うのは、風邪をひかないようにという愛情表現に自分をもっと認めてほしいという欲求がくっついてしまっているだけ。一度、ご夫婦でご主人の会社でのこと、ご主人の子どものころのこと、子どもたちのことをゆっくり話し合われてみてください。そして結婚前はどんな気持ちで会話をしていたか、思い出してご主人を認めてあげてみましょう。人は自分を認めてくれない人を認めようとはしません。ご主人を認めてあげることで、きっとご主人もお子さんやご相談者様を認めてくれるでしょう。【参考リンク】・承認欲求とは? | 株式会社情熱()●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年02月25日小さな子どものイタズラは「ただ、やりたかっただけ」の悪気がないものがほとんど。なので、子どもの好奇心を育てるためにも、あまり叱りたくないものですね。しかし、イタズラの中には命の危険があるものや他人に危害を及ぼすものなど、絶対にやめさせなくてはいけないものもあります。そんなとき、子どもに対してどのように叱れば、子どもの心に伝わりやすいのでしょうか。まずは深呼吸をしてから叱る子どもを叱るときは親も感情が高ぶっていることが多いので、つい大声で怒鳴ってしまいがちです。しかし、これは子どもを叱るときにやってはいけないことのひとつ。子どもを叩くといった体への暴力がいけないことはもちろんですが、大声で怒鳴ることもまた「心への暴力」になるのです。親が大声を出して怒鳴ると、子どもの頭の中は「怖い!」という感情でいっぱいになってしまい、肝心の「してはいけないこと」について考える余裕がなくなってしまいます。子どもを叱るときは、どうしていけなかったのかという理由を、子どもが聞き取りやすいようにゆっくりと、できるだけ簡単な言葉で話して聞かせたほうが、子どもの頭に入りやすいです。そのとき大切なのは、親はしゃがむなどして子どもと目線を合わせ、子どもの目をしっかりと見て話すこと。言葉だけでなく目からも「やってはいけない」と訴えるのです。そうすれば小さな子どもの心にも「どうやら大変なことをしてしまったらしい」ということが伝わります。そのためには、まずは親のカッカとした怒りの感情を静めることが必要です。1回ゆっくり深呼吸する、またはいったん部屋の外へでる、心の中で1から10まで数えるなど、とにかくワンクッション置いて気持ちを落ち着けましょう。イタズラをしたらすぐに叱る子どもに「今のは悪いこと」と理解してもらいやすくなるコツは、イタズラをしたらできるだけ間を空けずにすぐ叱ることです。子どもはそのときの気が向くまま、自分の心に素直に行動しているだけなので、イタズラをしている間も悪いことをしているという意識はありません。それなので、してから時間が経ってしまったイタズラのことは、子どもはもう忘れています。本人が覚えていない事柄に対して「こんなことしちゃダメじゃない」と叱ったところで効果はありません。ただ子どもはに「よくわからないけど怒られた」という嫌な気持ちが残るだけになってしまいます。そして、そうしたわけのわからない恐怖は、積み重なると親への反抗心へと繋がるおそれがあります。できるだけ誰もいないところで叱る子どもを叱るときは、店の外にでる、別の部屋に移るなど、なるべく人のいないところに移動してから叱りましょう。やはり子どもにも大人と同じく、怒られている情けない自分の姿を他人にみられたくない気持ちがあるからです。それも特に兄弟に見られてしまうと、後からからかわれたり、面目が丸つぶれになったりしてしまいます。子どもだってどんなに小さくても、1人の人間として尊重することが大切なのです。それによって子どもには「親は自分を大切にしてくれている」ということが伝わり、叱っても「自分のために注意してくれているのだ」と、素直に受け入れてくれるようになるのです。また、子どものイタズラを目にしたときに、怒りの裏に感じた気持ちを正直に子どもに伝えることも効果があります。たとえば子どもが勝手に危ない場所にいったときは「あなたがケガをしてイタイイタイになっちゃったら、かわいそうで私も泣いちゃうよ」など、子どもの身を案じて不安になった気持ちも一緒に伝えましょう。そうすると子どもも「親を悲しませたくない」と、気をつけてくれるようになりますよ。(あとりゆうか<フォークラス>)
2016年02月25日ママだってスーパーマンではありません。ときにはイライラして、子どもに八つ当たりしてしまうこともあるでしょう。八つ当たりはたしかに褒められることではありませんが、つらいのを我慢し過ぎるのはいけません。ママもつらいときは子どもに弱音を吐いて、一緒に成長していくくらいでいいのです。「頑張らないと」を時々休むママは基本的に、常に頑張っています。育児、家事、そして仕事をしながら頑張っているママたちは、近くに両親や親戚といった頼れる人がいないと特に、「私が頑張らないと」と、無理してしまうのではないでしょうか。そんなときは一度、頑張ることを休みましょう。たとえば、毎日の食事。献立を考えるのも、料理をつくるのも大変です。仕事をしながらだと、なおのことですよね。ときにはスーパーのお惣菜で済ませたい、そんな日があってもいいでしょう。でも、ひとつだけ気をつけてほしいのは、お惣菜を買ってきたパックのまま、テーブルに出さないようにする、ということ。必ず、お皿に移し替えて出すようにしてください。疲れてクタクタで面倒くさいと思うかもしれません。でも、そうすることで、彩りを考えて野菜を添えようとする気持ちが生まれることもあります。それに、パックのままで出されると、なんとも味気ない、ちょっと寂しい思いをするものです。子どもはそういう寂しさを大人になっても覚えていることもあります。だから、「今日はママ疲れちゃったから、お惣菜買うね。でも、一緒においしく食べようね」との言葉を添えて、お皿に盛りつけましょう。それだけで子どもには、ママの気持ちがきちんと伝わるはずです。親だって、親をやるのは初めてなのですママになると、常に時間に追われている気がして、気持ちに余裕がなくなる日もあります。そして、街中で、大きな声で子どもを叱ってしまうこともあるでしょう。あとになって、「さっきはあんなに怒らなくてもよかったのに…」と後悔してしまう。そんなときは、「ママも、ママをするの初めてなので、さっきはあんなに怒ってごめんね」と子どもに伝えてみてください。この「ありがとう」と「ごめんなさい」を親が口にすることで、子どもは親のマネをして素直に「ありがとう」「ごめんなさい」が言えるようになるのです。話を聞いてあげられなかったときは、ハグで安心する疲れてイライラしているときに怒られた子どもは、萎縮したり、自分が悪い子だからだと責めたりすることがあります。人の顔色を伺うという行為がすべて悪いわけではありませんが、周りの顔色を伺いながら行動する、あまり子どもらしくない子どもに育つことがあるのです。でも、親だって自分が子どもだった頃の記憶を鮮明に覚えていない人がほとんどです。子どものときにどう思っていたか、どう考えていたかをわかる人はあまりいないでしょう。ですから、子どもに対して「なんでわかってくれないんだろう」とイライラしたり、落ち込んだりするのは、決しておかしいことではないのです。虫の居所が悪く、ちょっとしたことで怒ってしまって、子どもに素直に「ごめんね」を言いにくいときは、子どもを呼んでハグして、謝ってしまいましょう。ハグしたときに感じる人の体温は、人を安心させてくれるもの。ママもそのほうが謝りやすいですし、結果的にママの笑顔を見られれば、子どもは安心するはずです。親だからと言って、すべてを完璧にこなせる人はいません。恥ずかしがらず、ときには弱い姿も見せながら、親子でコミュニケーションをとってくださいね。(まあちゃん<フォークラス>)
2016年02月23日誰かに褒められると幸せな気持ちになれますよね。それはあなただけではなく、まわりの人たちも一緒。褒め上手女子になることは、気になる彼との距離を縮めたり、付き合っている彼との関係をさらに深めるにもとっても効果的なんです。それでは、相手が喜ぶ褒め方のポイントをお話ししていきますね。■1.間接的に褒める例えば何か手伝ってもらった時、彼に直接「ありがとう」を伝えることはもちろんですが、間接的に相手を褒めるテクニックを使うと相手をさらに喜ばせることができます。例えば彼があなたに何かをしてくれた時、共通の知人とか、彼の同僚などに「あの時◯◯君が手伝ってくれて本当に助かったんだ~」と伝えておくと、何かのタイミングであなたの話を聞いた人から彼に「そういえば◯◯さんがお前のこと、すごく褒めてたよ!」と伝わりますよね。その時彼はあなたから直接お礼を言われたのと同じくらい、嬉しい気持ちになります。皆さんも「◯◯がお前のこと可愛いって言ってたぞ~」なんてことを言われたら嬉しくなるし、その男性のことを少し意識してしまいますよね。それと同様に、彼も第三者の人から褒められると2倍嬉しい気持ちになります。■2.ウェブ越しに褒めるこれはブログやFacebookなどを使って相手を褒める方法です。例えば彼とどこかへ行って楽しかった時、彼に直接「楽しかった!」と伝える他に、あなたがいつも利用しているブログやFacebookなどに、「今日はここに行きました。一緒にいってくれた彼のおかげで本当に楽しかった~」と書いてみましょう。彼には書いたことは秘密にしておいてくださいね。何気なく見たあなたのブログやFacebookに感謝の気持ちが書かれているところを発見させることで、彼はあなたの本音を覗き見てしまったような気持ちになるので、直接言われるよりも嬉しさ倍増になります。■3.日にちをあけてから再度褒める感謝の気持ちを当日伝えるのは当たり前ですが、日数が経ってから再度感謝の気持ちを伝えるということはなかなか少ないのではないかと思います。数日後にも相手に感謝の気持ちを伝えるように心掛けてみましょう。「先日は本当にありがとうございました!◯◯さんのおかげで今日も仕事頑張れています!また連れていってくださいね」「あの時◯◯君にあれをやってもらって凄く嬉しかったんだよね~」と、いうような感じです。一週間後、一ヶ月後、半年後、一年後・・・と続けていくと、あの時のことをこんなに覚えてくれているんだな・・・嬉しいな、もっと何かしてあげたいな・・・と思ってもらえるようになりますからね。■4.成功したことに対して感謝の気持ちを伝える“自分の仕事で何か上手くいった・成功したことがあった”そんな時も相手を褒めるチャンスです。そのことに対して直接具体的なアドバイスをもらったわけではないけれど、今の自分があるのはあなたのおかげ・・・。この気持ちを相手に伝えることで、相手との距離はぐっと縮まります。「これができたのは◯◯さんに今までお世話になってきたからです」と、感謝の気持ちを伝えてみましょう。■コミュニケーションマナー講師・吉井奈々からのメッセージいかがでしたでしょうか?恋愛だけでなく、会社や学校などでも褒め上手になることができれば、まわりから「この子いい子だから何かしてあげたいな」とまわりから思われるような存在になることができます。あなたが毎日どんな行動をしているかによって、今後に影響してきます。例えまわりに彼氏候補になれそうな人がいないからといって、態度を悪くするなんてやめてくださいね!あなたのことを「いい子だな」と思ってくれる人が運命の相手と引き合わせてくれるかもしれませんよ。(吉井奈々/ライター)(ハウコレ編集部)(吉木千沙都/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2016年02月03日皆さんは、「ミレニアル(ミレニアム)世代」と呼ばれる世代をご存じですか? アメリカのタイムズ紙も2013年5月号の特集として取り上げ、表紙も飾った、いわゆる「自己中心的」な現代の若者を示す代名詞。それがミレニアル世代です。今回はそんなミレニアル世代の特徴と、その世代から学ぶ、これからの子どもの育て方についてお話ししましょうミレニアル世代とはミレニアル世代(Millennial Generation)とは、おもに米国で1980年~2000年に生まれた現代の世界をになう若者たちを示す言葉です。この世代の若者は、「自分はほかの人より素晴らしい!」「私は天才的!」「私って最高!」と、とにかく自分が大好き。言葉を変えれば、ナルシスト世代と言ってよいかもしれません。FacebookやTwitterなどのSNS上で自分の写真を頻繁にアップする若者が多いことからも、自分大好きということがよくわかりますよね。このうらやましいほどの自信は、彼らが恵まれた時代に育ったことと、ちょうどITテクノロジーが加速し、誰もがインターネットでさまざまな情報を得たり、自己表現ができたりする時代に育ったということが関係しているそうです。よく、電車の中でスマートフォンを片手に画面に集中している若者を見かけませんか? 彼らがまさにこのミレニアル世代の若者です。褒めるだけではなく、厳しく怒る時は怒るミレニアル世代の幼少時代は、「悪いことをしたら怒る、厳しくしつけをする」という古風な育て方から、「褒めて育てる」という新しい育て方が世間一般に広まった時期でした。怒られることがなく褒められて育ったために、「自分は素晴らしい」「私は何でもできる!」という、自信がみなぎる世代が出来上がったとも言われています。自分に自信があるということは素晴らしいことですが、逆に物事が自分の思いどおりに進まなかったり、一度挫折を味わったりすると、そうそう簡単に立ち直れないというマイナス点もあります。現在子育てをする中でも、「子どもは褒めて育てる」ということが奨励されていますが、褒めるだけではなく、「時にはしっかり厳しく怒る」ことも子どもの心のバランスを取るには重要なことと言えるでしょう。親子のコミュニケーションを毎日しっかりとるインターネットを通して、バーチャルな世界に身を置くことの多いミレニアル世代は、他人の気持ちを察したり、理解したりする能力が極端に低いことが科学的に証明されています。悪気はないものの、相手の気持ちを汲むことができないのがこの世代の特長です。現在、子育てをしている皆さんの中にも「忙しい」ということを理由にして、インターネットの動画やゲームをベビーシッター代わりにしている親御さんも多いのではないでしょうか? 人の心を汲み取れる大人に育てるためにも、家庭では特に、親子のコミニュンケーションを日々しっかりとるようにしていきましょう。このように、とかくマイナスな面ばかりが取り沙汰されるミレニアル世代ですが、一方では自分にとって一番働きやすい方法を見つけることができ、異国の人や自分とは異なる考えの人でも気軽に受け入れられる、好感度の高いジェネレーションとも言われています。どの世代にも、良いところもあれば悪いところもあります。この記事を読んでいる皆さんの子どもたち、すなわち次世代の子どもたちは、ミレニアル世代の若者のように自分のことが大好きでありながら、他人のことも大好きになれる、強い心を持つ子に育てていけたらいいですね。(徳武加奈子)
2016年01月13日近年、海外では次世代の子どもたちに安全でおいしい食物を届けるため、子どもたちに実際に野菜を育てさせるプロジェクトが、学校や地域のコミュニティなどで盛んに行われているようです。子どもたちは、野菜を育てることで一体どんなことが学べるのでしょうか? 今回は、野菜作りで得られる代表的なメリットを5つ紹介します。子どもが野菜作りで得られること(1)観察力がつく晴れの日、曇りの日、雨の日、そして雪の日。天気はどのように植物の成長に影響を与えているのでしょうか? また、実際に毎日自分が世話をしている植物は、種をまいてからどれぐらいの日数で発芽が出るのでしょう? 毎日どれぐらい水を与えなければいけないのでしょう? そうしたことを考えながら農作物の世話をすることによって、幼児でも観察力が自然に身につくようになります。子どもが野菜作りで得られること(2)自然の生態系を学べる植物である農作物は、大地で育ちます。大地にはさまざまな昆虫や目に見えない微生物、野草などの生態が循環し、それらが土にたっぷりの栄養を与えてくれます。子どもたちは実際に土に触れて作業をすることにより、そこに存在している自然の生態サークルを学ぶことができるのです。子どもが野菜作りで得られること(3)責任感が身につく実際に農業プロジェクトに参加したことがある子どもたちは、丹念に農作物を育てる任務を完了することによって、思いやりと責任感が身についたと話します。ちなみに、そう感じるのは大人も同じようです。親子で野菜作りをすることで、何か新しいことに気づくきっかけになるかもしれませんね。子どもが野菜作りで得られること(4)自然や季節を体感できるモンテッソーリー、シュタイナーといったオルタナティブ教育でも、自然とのふれあいや植物、生物を実際に触って感じることを特に大切にしています。野菜作りで植物に触れたり、植物の成長から季節を感じたりすることによって、忙しい日常生活で私たちが忘れていた自然、そして、季節をもっと身近に感じられることでしょう。子どもが野菜作りで得られること(5)食への関心が高まる最近では、単に食べることの重要性を説く食育だけでなく、そこから発展して、食の源でもある農業に関する知識や経験を伝え、食べ物の安全性の大切さを教える「食農教育」が海外、そして国内でも盛んになってきています。安全な食べ物を自分たちの手で確保するということは、これからの未来を背負っていく子どもたちにとって、とても大切なこと。実際に農作物を作る過程を経験することで「食」に対する正しい知識、そして関心が身につきます。自分が丹精こめて育てた野菜を食べることによって、食事が楽しくなるだけでなく、毎日たくさんのことが学べる農業。本格的な畑でなくても、プランター栽培やベランダ菜園を利用して、プチトマトやジャガイモなどの野菜をお子さんと一緒に育てみるのもよいのでは? 何を作りたいかお子さんと話し合って、今から準備を始めてみてはいかがでしょう。(徳武加奈子)
2016年01月08日テレビと現実の違いを判断できる子に必要なこと の続きです。本連載もいよいよ最終回。今回は、「どうしたらメディアの情報に振り回されない子どもに育てられるか」についてお話ししましょう。テレビからの情報を鵜呑みにさせないために今まで見てきたように、テレビはウソではないけれど、情報をうまく利用しているという側面を持っています。そうした面に関して、最近は批判も出てきています。たとえば、子役のタレントや俳優を利用して、テレビを見ている子どもたちに、むやみにあこがれを抱かせるのはどうなのかという意見があります。芸能人として小さな頃からスポットライトを浴びることがすべて悪いとは言いませんが、中学生や高校生ぐらいの大事な時期に、テレビなどにずっと出演しているのを見ると、中には「学校や勉強は大丈夫なんだろうか」と心配になってくる人もいるでしょう。勉強ができることや高い学歴があることが人生を決定づける世の中でもなくなってきていますし、そもそもよその家庭のことなので、そこをとやかく言うのは余計なお世話かもしれませんが、テレビを通じてそうした子役タレントを見ていると、数年後にどうなっているのかが心配になってくるという意見は少なくないようです。また、そうしてスポットライトの中心に立てていらればまだしも、その後ろには数多くのそうでない子どもたちがいます。幼いうちからアイドルになるためにオーディションを何度も何度も受けている子どもの話や、アイドルのやることなすことを次から次へと盲目的にまねすることに熱中しているような子どもの話を聞くと、そうした子どもは将来どうなってしまうのかと、やはり心配になります。なぜなら、自分で情報を選択するすべを知らないように思えるからです。親自身が情報を鵜呑みにしていないか、問いかけ直してみよう現代は高度に情報化が進展している社会です。必要な情報を早く的確に得て、それを利用することが必要不可欠な世の中になっています。そういう社会であるからこそ、情報の洪水の中から必要な情報をより分け、正しい形で選び取ることが大事になってきますし、得た情報を鵜呑みにするのではなく、自分なりに分析検討できる能力が重要になってきています。情報に接した時に、それに対して批判や検討を加えることもなく、ただ鵜呑みにするような癖が付いてしまうと、何かあった時に自分で判断を下す能力が育たなくなってしまうおそれもあるでしょう。最終的には情報に押し流され、流行にのせられてうまく操られてしまったり、本来の自分というものを見失ったりすることにもつながりかねません。当然ながら子どもたちには、こうした情報の取捨選択について経験が不足しています。このため、情報をどのように取り入れ、それに批判を加えて自分なりの見方を確立するかということを親は子どもに教える必要があります。そのためには親が情報の取捨選択をできなければなりません。まずは親自身が情報媒体の言うことを鵜呑みしていないかどうか自身に問いかけ直してみることが必要になってくるでしょう。(子育ての達人)
2015年12月31日みなさんは、お子さんがお友達をつくる力について気になったことはありませんか?「うちの子は、内弁慶。家では、言いたいこと言っているけど、幼稚園や保育園・学校では、ほとんど友だちがいないし、自分からも話しかけていない」「なんだか、友だちから言われっぱなしで、自分の思っていることは、言葉にできていない気がする」そんなふうに、お子さんの友人づくりの力について心配しているお母さんは少なくありません。子どもたちの約8割は、小3になり自然と「ふつうに友だちをつくることができる子」になっていくのですが、2割くらいは、小学校や中学校で不登校になってしまうのです。では、どうすればいいか。答えは一つ。できるだけ、早いうちから、同世代や少し上の子どもたちとの遊ぶ関係を体験する機会をつくっていくことです。私たちカウンセラーのもとに、不登校になってやってくる子どもは、「大人とは仲良くなれるけど、同じくらいの子ども同士の関係は苦手」という子が圧倒的に多いからです。しかし、「同じ年や少し上の子どもと遊ぶ体験」をつくる機会をつくりたくても、なかなかつくれない、と多くのお母さんは、悩みます。そして、そんな「同じ年や少し上の子どもと遊ぶ体験」を与える貴重なチャンスが、お正月にやってくるのです。兄妹の少ない今、いとこと関わることは人間関係を育てるのに最適な環境です。私の娘もそうでした。2歳のころ、福岡の実家に帰省した際、少し上のお姉さん、お兄さんと遊んでもらっているうちに、わずか2、3日のあいだに、娘のボキャブラリーが驚くほど、増えたのです。それまで、単語をいくつか並べることが多かったのが、「~はね、~なのよ」と主語と述語を明確にして話すことが途端に増えたのです。こんな短期間のうちに、これほど、手に取るように、子どもの発達の様子がわかることはめったにないので、さすがに驚きました。いとこのお姉ちゃんとの会話の中で、お姉ちゃんたちがよく使っていた表現を模倣して身につけたのでしょう。おそらく、同じように保育園で少し上の子どもたちとのかかわることで、娘はいろいろなことを学んでいることでしょう。子どもの数の都合で、娘はある年、「数カ月から1才年上の子ども」たちといっしょのクラスになって、毎日を過ごしています。この「少しだけ上の子どもと遊ぶ体験というのが、子どもの知的発達にとって大きな効果があることが発達心理学の成果として言われています。知的発達ばかりではありません。社会性の面「少しだけ上の段階」にある子どもとのやりとりが刺激となって、発達がワンステップ上昇していくのだと、発達心理学では、考えています。「少しだけ年上の子どもたちといっしょに生活体験を重ねる」ことが、子どもにとって最大の成長の機会になります。年齢の近い兄弟姉妹がいる時、弟や妹のほうが、言葉の習得も社会性の獲得も早いとよく言われることがありますが、あれも、理に適ったことです。オリンピックでメダルをとる選手にも、第一子よりも第二子や第三子が多いのです。それも、お兄ちゃん、お姉ちゃんを見ているからかもしれません。忙しい毎日。正月に、地方の実家に帰省するのも面倒くさいという方もいるかもしれません。しかし、私たち自身の子ども時代を振り返ってみると、どうでしょう。盆や正月を父や母の実家で過ごし、全国から集まってくるいとこたちと遊んだのが、何か、とても大切で、懐かしい思い出になっている方も少なくないのではないでしょうか。さらに、いとこたちとの遊びを絶えずあたたかく見守ってくれる祖父母や叔父、叔母など、大勢の大人たちに支えられ、見守られている感覚を持つことができたことも、私の子どもの折の成長にとって大きな意味を持っていたように思います。正月だけに限らず、「少しうえのいとこと遊ぶ体験」は、大きな成長のチャンスになります。その体験が、将来不登校になるのを防ぎ、友人作りや恋愛、結婚、職場での人間関係作りなどに、たいへん役に立つのです!(諸富祥彦)
2015年12月29日早期英語教育はデメリットが多いというお話を、 前回 ご紹介しました。それでも、「子どもにキレイな発音を身につけさせたい。そのためにはやっぱり幼いうちから英語教育を始めるのがいいのでは?」と考えるママもいるようです。本当にそうでしょうか。子どもの言語習得や発達心理について研究を行っている内田伸子先生にお話を伺いました。赤ちゃんは、発音の違いを聞き分けられる日本人は「R」と「L」の発音が苦手で、聞き分けることもできない人が多いといいます。ところが、赤ちゃんは「R」と「L」の違いを聞き分けることができています。「赤ちゃんは『バ』と『パ』を聞き分けているか、という実験をしました。赤ちゃんに『バーバーバーバー』という音を聞かせたあと、『パーパーパーパー』という音を聞かせると、おしゃぶりを吸う速度が変わりました。音が変わったと気づいたのです。同じように、『R』と『L』は違う音だとわかっています」赤ちゃんの耳はすごいのですね。「ただし、『R』と『L』の違いを聞き分けられるのは、生後12ヵ月までです。日本語に毎日触れている赤ちゃんは、1歳を過ぎると『R』と『L』は同じ音だと思うようになります」1歳ごろになると赤ちゃんの言語聴覚が固まり、日本語だけを聞き分けるように特化していくのだそうです。CDやDVDでは英語力は身に付かない「じゃあ、0歳のうちから英語のCDやDVDの音声を聞かせればいいんじゃない?」と思うママもいるでしょう。ところが、それではダメなのです。生活にかかわりなくメディアから一方的に流れる音声は、赤ちゃんにとって雑音でしかありませんから、発音の聞き分けや英語を身に付けることには役立ちません。それどころか、長時間DVDを鑑賞させると脳が萎縮し、知能が低下するという怖いデータもあります。「心配しなくても、発音は後から覚えることができます」と内田先生は言います。外国語を聞いたり話したりするときは、母国語と別の言語聴覚を使っているふつう、言葉をコントロールしているのは左脳です。ところがバイリンガルの人は、音楽を聞くときに使う右脳の音楽聴覚で、外国語を聞いて話しているのだそうです。「絶対音感は4~7歳、相対音感は11~12歳ころまで成長していきます。つまり中学1年生になる頃までなら、音楽用の耳を使って、ネイティブに近い発音を身につけることができるということです。大人になってからでも、訓練次第でネイティブ並みの発音に近づくことができますよ」本当に使える英語を身に付けるには、どうすればいいのか「最近、しきりに言われているのが、二言語相互依存説です。ひとつの言語の土台をしっかり築き、考える力を養っておけば、二言語目は文法や発音や表記体系が違ってもすぐに習得できるというものです」言い換えると、母国語である日本語が確立していなければ、英語を覚えることは難しいということのようです。「そもそも大切なのは発音ではなく、話す中身です。伊藤ゆかりさんという通訳者の方が、朝日新聞の『論壇』(2000年8月8日)で次のようなご意見を述べられていました。『マンデラ首相の演説に私たちが感動するのは、これは英語の発音ではなくて、その中身であり、マンデラ首相の業績であり、考え方なんだ』」たしかにその通りですね。これまでは小学校5年生から必修だった英語が、3年生からに早まることが決定しました。2020年からは、いやおうなしに8歳から英語の勉強を始めることになります。それまでに、まずは子どもの日本語の力を鍛え、考える力を養っておきましょう。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年12月01日自分の子どもが大人になったとき、「勉強はできるけれど、就職できない」「就職したけれど、仕事がつらくて病気になりそう」「収入は高いけれど、友だちがいなくて孤独」などという状態にはなってほしくありませんよね。子どもが将来、幸せになるためには、どんな能力が必要なのでしょうか。子どもの言語習得や発達心理について研究を行っている、内田伸子先生にお話を伺いました。子どもが幸せに生きるために必要な創造力は、生後10ヵ月から育っている「生きていくうえで大切なのは、創造的想像力です」と内田先生は言います。創造的想像力とは、知識や体験から何かをイメージし、そこからまた新しい何かを生み出す力のことです。「子どもの想像力が働き始めるのは、生後10ヵ月ごろからです。この頃にはイメージが誕生し、『見立て遊び』や『延滞模倣』が見られるようになります。見立て遊びとは、見ているものとは別のものをイメージして遊ぶことです。たとえば、つみきを車に見立てて動かしますよね。延滞模倣とは、見たり聞いたりしたことをイメージとして頭の中に入れ、時間が経ってから思い出してマネをすることです。たとえば、お母さんがブラシで髪をとかしているのを見て、あとから自分の髪にブラシを当てたりします」1歳に満たない早い時期から、子どもは遊びの中で想像力を発揮しているようです。「想像力」は「生きる力」になる「想像力が豊かな人は、生きる力が大きいと思っています」と内田先生は言います。そう思うきっかけになったのは、ユダヤ人医師ヴィクトール・フランクルの著作『夜と霧—ドイツ強制収容所の体験記録』(みすず書房、1961年)を読んだことだったそうです。「フランクルは第二次大戦のときにドイツ・ナチスに捕えられ、強制収容所でつらい体験をしました。囚人たちは水のようなスープとパンのかけら一個で強制労働させられ、体が弱ってくると毒ガス室に連れて行かれる。そんな過酷な状況の中で生き残ることができたのは、想像力の豊かな人たちだけでした」体力のある人ではなく、場合によっては繊細とも思える想像力の豊かな人たちが生き残ることができたのはなぜでしょうか。精神的な自由が人生を豊かにする「創造力の豊かな人は、過酷な現実の中で精神的に破壊されずにすみました。想像力を働かせることで、精神の自由を守り、目の前の悲惨な状況から内的な豊かさへ逃れることができたのです。人間には想像力がある、自由意志がある、それが生きる力になるのです」強制収容所でなくとも、社会には厳しい現実がたくさん待ち受けています。つらいことに直面したとき、想像力によって乗り越えられるということなのですね。同時に、想像力は自由で豊かな心を育み、相手の気持ちを思いやったり、新しいものを創造したりする力にもなります。たしかに、生きていく上でもっとも大切な力かもしれません。子どもの想像力を育むためには、どうすればいい?「想像力を育てるには、遊びが一番です。子どもが泥だんごを『ハイ』と差し出したら、『いただきます』と受け取りましょう。『このお団子にはあんこが入っているのかな』などと言ってみてください。『こっちはクリームが入っているの』『こっちはチョコレート』と想像の世界が広がっていくことでしょう」おままごとや泥んこ遊び、お絵かきなど、子どもがやりたがる遊びを自由にやらせてあげることが、想像力を育むことにつながるようです。ときには、パパやママも一緒に子どもの想像の世界を楽しみ、子どもの想像力をどんどん膨らませてあげてくださいね。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学—ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年11月27日「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす 叱る=しつけにはならない!? どならない子育ての練習(1)「身支度をグズグズする子」への処方せん どならない子育ての練習(2)「ごはんを集中して食べられない子」への処方せん どならない子育ての練習(3)「出かける前なのに遊び続ける子」への処方せん の続きです「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」について、5回に渡ってお届けしたこの特集も、今回が最終回。伊藤さんのお話の中から、私が印象に残った部分をまとめてみた。「褒められて育っていない」のに「褒める子育て」をするのは難しい「私も含めて、今の子育て世代は、『(子どもを)褒めましょう』と言われても、自分たちは褒められて育っていないし、あいまいな表現で指示を出されてきたし、重たい罰をもらって育ってきました。だから、なかなか子どもを褒められないし、『褒めて育てるのなんて理想論だ』とも思えてしまいます。今はそれだけ混沌としているのです。」(伊藤さん)なるほど!と、思った。自分がされていないことを、子どもにやれと言われても…。自分たちはそう育てられていないのに、子育ての専門家は口を揃えて「子どもは、褒めましょう」と言う。混乱が起こるのは、ごく当然のことなのかもしれない。そこで役に立つのが、具体的な方法論。「母性が」とか「努力が」という観念論ではなく、今まで紹介してきた「具体的な方法論」があると、目の前の霧がパーッと晴れたような気分になった。みんな、実生活ではどなっている「ここは、とっても大事だし、強調しておいて欲しいのですが」と念押しされたのが、「伊藤さんも、実生活では完全にどならなくなったわけではない」という事実。伊藤さんは市役所の職員なので、講座の受講者が生活圏内に住んでいるということもありえる。だから最初に、「近所のスーパーなどで私を見かけても、子どもをめちゃくちゃ叱っている場面だったりしたら、見て見ぬふりをしてくださいね」と必ず伝えているとか。また、家庭内では妻に「どならない子育て」をレクチャーしないことも心がけている。「そんなことを上から目線で行ったら、『じゃあ、アナタやってよ!』とキレられるだけですから。僕以外の講師陣の男性たちはみんな、そこはとても気をつけている点です。」(伊藤さん)頭でわかっていても、できないことなんて山ほどある。ましてや夫に上から目線で言われたら、そりゃ、キレて当然だ。では、どうするのか? 「実際に自分がやってみせるという積み重ねです」と伊藤さん。なるべく気楽に!伊藤さんにマンツーマンでお話を伺い、原稿を書いた私。けれども、「明日から立派な母になれるか?」というと、まったくもって自信がない。というか、「無理だ!」と、この場で断言できる。では、伊藤さんのお話がムダだったのか?というと、それもまったく違う。今回教えてもらったことは、必ず頭の片隅に残っているからだ。それを少しだけ実践してみるだけでも、きっと何かが違ってくることだろう。なるべく気楽に! ボチボチとがんばってみたいと思う。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年11月01日気になる彼と会話をするとき、好印象を与えたいがために、彼のことを褒めていませんか? 「カッコいいね」「その服、素敵だね」など、彼の魅力的な部分を見つけては褒めているでしょう。確かに、恋愛や人間関係において相手を褒めることはとても大切なのですが、ただ褒めるだけでは相手の気を引くことはできません。そこで今回は、気になる彼を上手に褒めて、気を引くノウハウを紹介していきます。■相手の心に残る褒め方を!大切なのは、相手の心に響くかどうかです。「カッコいい」「おしゃれ」「優しい」「おもしろい」など、褒めるべきポイントはたくさんあるけれど、褒め方がありきたりすぎると彼にアピールすることはできません。まずは逆の立場だったらどういう褒め方をされると嬉しいか、考えてみましょう。男性からどんな言葉を言われたいですか、どんな褒め方にグッときますか? ■具体的に褒めるのがベストポイントは褒めたいところを具体的に褒めることです。モテる男性の場合、女性から褒められ慣れていて、ただ「カッコいい」と言われただけでは、まったく心に響かないかもしれません。ライバルたちと差をつけるためにも、もっと具体的に褒めましょう。■少し言葉をプラスするだけで印象アップ!具体的に褒めるというのは、少し言葉をつけ加えます。たとえば、次のような言い換えができるでしょう。「スタイルいいね」→「●●のモデルみたいにスタイルいいね」「カッコいいね」→「スポーツ選手の●●に似ていてカッコイイね」「オシャレだね」→「芸能人の●●みたいでオシャレだね」などと、ちょっとした言葉をプラスするだけで印象がガラリと変わります。彼もいつもと違う褒められ方をされて嬉しいはずですよ。恋愛のチャンスを掴めるかどうかは、いかに相手に自分の存在を知ってもらうかがカギとなります。少し褒め方を変えるだけで、相手に与えるイメージをグッと良くすることができるので、ぜひ試してみてくださいね!
2015年10月16日過度な親の干渉が、忘れ物の多い子供を作る の続きです。お留守番小学生になってもまだ1人でお留守番するのを嫌がる子どももいます。それをわがままと断じてしまえばそれまでですが、子どもなりに1人でお留守番するのが嫌な理由があるはずです。そうした理由に目を向けずに、子どもに無理矢理お留守番させたりしても問題の解決にはなりません。まずは、その子どもがなぜ1人でお留守番ができないのかをつかむことから始めましょう。もしかすると、1人でお留守番をしているときに泥棒が来るかもしれなくて怖い、と考えているのかもしれませんし、1人の時に誰かが来たらどうすればいいんだろう、と不安なのかもしれません。そういった子どもの不安に対して、「鍵がかかってるから泥棒は入って来れないし大丈夫よ」であるとか、「誰か来ても出なくていいわよ」などと言ったところであまり意味はありません。そういう子どもは感性が鋭かったり想像力が豊かなことが多く、「そうは言っても相手が窓やドアを壊して入ってくるかもしれない」などとどんどん怖くなってしまいがちだからです。いくら口で「怖くない」と言いきかせてもあまり効果はありません。どうしたって怖いものは怖いからです。こうやって怖がっている子どもを逆に励まして留守番させようとする親もいますが、これも逆効果です。親が期待や信頼をかけてくれているのに、怖くてどうしようもないということで、さらに自信を失ってしまい、自分はダメな子なんだと感じてしまいかねません。では、一体どうすればよいのでしょう。こういったケースの場合、叱ったり励ましたりしないで、まずは子どもが感じている怖さに親が共感してあげることが大切になります。子どもが感じているのは「不安や怖さ」ですから、親がそれに寄り添ってあげるのが一番なのです。「自分の思いを分かってもらえた」と感じることで、安心感を得ることができるからです。子どもの不安や怖さに共感を示したなら、次は「どうやればお留守番ができるのか」ということを、子どもと一緒になって考えるようにします。子どもと一緒に家中を回り、入り口や窓など鍵がかかっているかを全部チェックして回ってもいいかもしれません。その上で、「テレビやラジオを大きめの音でつけておいて、中に大人がいるんだぞということが分かるようにしたら、泥棒もはいってこないんじゃない?」といったふうに、子どもの不安を軽くできるような方法を示してみます。子どもがある程度、怖さを克服してきたら、まずはほんの数分のお留守番からチャレンジしてもらうようにするといいでしょう。たとえば親がゴミ捨てをしに行く数分間だけお留守番をすることから始めて、それができるようになったら今度は近くのお店に買い物に行っているだけお留守番をさせ、というかたちでだんだんと慣らしていくのです。もちろん、帰宅した後は子どもの不安を解消するために抱きしめてあげて、頑張りを褒めて感謝を示してあげるようにすることも必要です。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・ その1 ・ その2 ・ その3 ・ その4 ・その5・ その6(最終回)
2015年10月06日片付けを身につけさせたい時の手助けのポイント の続きです。忘れ物幼稚園に通い出したり、小学校に上がるようになると増えてくるのが忘れ物です。自分の子どもが、提出すべきプリントを忘れていたり、宿題をやるのを忘れたりすることが頻繁に起きるような場合には、子どもを叱りつける前に今までの子育てを振り返ってみてください。忘れ物が多い子どもがどんな子育てをされてきたかを調べてみると、親に過保護に育てられていたり、親が子どものことに干渉しすぎるきらいがあったりすることが分かってきています。親が子どもの世話をまめに見れば見るほど、子ども本人が自分で何かすることを考えたり、判断したりすることができなくなっていきます。親の言うことに従っていれば、自分が何もしなくても物事が片付き、子ども本人は何の判断もせずやり方に悩んだりすることもないからです。あるいは、子どもが何かをしようとする時に、親がきまって脇から口出ししたり、指図したりしては来なかったでしょうか。朝から晩まで「早く~しなさい」「~しちゃいけません」などと言われつけていれば、いくら子どもであっても嫌な気分になります。細かく言われることをいちいち真剣に考えていたら身が持たないので、適当なところで聞き流すという悪い癖を身につけるようになります。そのようなかたちで他人の話を話半分にしか聞かないような習慣が身についてしまうと、学校に上がってからも教師の話を身を入れて聞けなくなってしまい、成績が伸び悩むことにつながってしまいます。また、忘れ物をしやすくなるような悪い癖や習慣が出来上がっていないかチェックする必要もあります。たとえば、子どもがよく忘れ物をする場合、その日に学校に持っていったものをその日中に整理整頓し、次の日に必要なものをあらかじめ準備するということができているかどうかをチェックしてみましょう。帰宅後に、ランドセルをその辺に投げ出したまま遊びに行ってしまうような癖が付いていると、翌日の準備を忘れることも多くなりがちですし、子どもの代わりに親が時間割を揃えてあげていたら、その子どもはいくつになっても忘れ物をする子どもになってしまうでしょう。自分で揃えてランドセルに入れるのでなければ、どこに物が入っているのかも覚えることができません。他にも、机や本棚、部屋の内部がゴチャゴチャになってはいないでしょうか。必要な物がしまわれているはずのところが整頓されていなければ、次の日必要な物を探すのにも時間がかかりますし、見落としや忘れ物も起こりやすくなってしまいます。子どもが小学校に行くようになったら、自分に関することかたちで構いません。最初のうちはできなくてもあまり叱ったりせず、とにかく自分でやるという習慣をつけさせることが大切です。最初から上手にできなくとも、親が手を貸してくれないということさえ理解できれば、子どもは自分で何とかしなければならないということを理解し始めます。少々時間がかかっても焦らずに、少し離れたところから見守ってあげましょう。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・ その1 ・ その2 ・ その3 ・その4・ その5 ・ その6(最終回)
2015年10月05日自立させたければ、まずは目標を立てよう の続きです。早寝早起き近頃は、1歳ぐらいの幼児であっても遅くまで起きたままでいることが増えてきています。場合によっては、深夜と言えるような時間まで起きている子どももいるというから驚きです。子どもの成長という観点から見ればこれは由々しき事態と言えます。というのも、たとえ10時間の睡眠時間を確保できたとしても、「深夜0時に就寝し、明朝10時に起きるという10時間」と、「夜8時に床に就き、明朝6時に目覚める10時間」とでは、子どもの身体に与える影響、成長に及ぼす影響が大きく違ってくるからです。そして、子どもの身体のためには早寝早起きのほうがよいため、そうした良い生活習慣を身につけられるようにしてあげたいものです。朝、起床してから人間の頭脳がきちんと働き始めるまでには、およそ2~3時間必要であるとされています。つまり、ぎりぎりまで寝ていて、目覚めてすぐに登校したとしても、はじめの1時間目、2時間目ぐらいまでは脳がきちんと働いていない状態で授業を受けることになるのです。それに加えて、朝起きるのが遅いせいで朝食も抜いているようだと、さらに脳が栄養不足の状態でその時間帯を過ごすことになります。これでは集中力も出ませんし、学習効果も上がりません。このような状態にならないように、子どもが小学校に上がるぐらいになったら、自分1人で朝起きられるように頑張らせてみましょう。とはいえ、今朝まで親が起こしてあげていたのに明日からいきなり1人で起きるように、と言ってもうまくいくはずがありません。まずは子どもとの間で「朝1人で起きられるようになる」という目標を立てましょう。その上で、子どもと一緒にどうやったらそれができるようになるかを考えます。この時、子どもが主体となって努力することが大事になってきます。たとえば、まずは目覚まし時計を自分でセットするところからやらせてみてはどうでしょうか。小学校低学年ぐらいの子どもの場合、どうやってセットするのか親がやって見せて教えなければならないかもしれません。目覚まし時計はアラーム音が大きく、1回止めても数分後にまた鳴り出すようなタイプのものを選ぶとよいでしょう。そうやって工夫した上で、実際に1人で起きることができた時には、子どもが成し遂げたことを絶賛してあげてください。一旦早起きができるようになれば、早く眠るほうは割合すんなり身につきます。というのも、朝早く起きれば夜は早く眠くなるようになるからです。ここで注意したいのはお昼寝の習慣がある場合です。まだお昼寝をする必要がある小さい子どもの場合、お昼寝の取り方に一工夫しないといけません。子どもを夜早く寝かせたい場合、お昼寝は午後の早い時間にし、しかも長時間とらせないようにすることが大切です。どれだけ早起きしたとしても、日没近い時間帯に昼寝を取ってしまったら、夜は目がさえてしまいます。また、1日4~5時間も昼寝した場合も同様です。さらには、夜よく眠ることができるように、昼間に身体を動かすことも重要です。毎日1~2時間程度は外で遊ばせるようにしたり、散歩する時間を設けましょう。一昔前よりはましになってきましたが、日本企業の残業偏重の就労慣行が、父親が早く帰宅することを妨げています。このため、サラリーマンの父親が家に帰るのは毎日遅くなりがちで、子どもと父親が遊ぼうとすれば夜しかない、という家庭も多いことかと思います。最近は父親が育児に参加することをよしとする風潮があり、このこと自体はよいことなのですが、だからといって毎日夜遅くなって帰宅してから子どもとの時間を作ることまではしなくても大丈夫です。たまたま早く帰宅できた日であったり、休みの日に子どもとの時間を取れば済むことです。最後に、夜眠る前に子どもを興奮させるようなことをするのも控えましょう。何か良くないことをしでかしたからといって、ひどく叱るのもよくありません。また、子どもが早く寝ようとしないことに親が苛立ち、それを態度に出してしまうのも避けたほうがよいでしょう。子どもが眠る時間になったら、リラックスして床に就くことができるようにしてあげたいものです。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・ その1 ・その2・ その3 ・ その4 ・ その5 ・ その6(最終回)
2015年10月03日子どものために手間暇をかけていろいろと世話を焼くことこそが親の役割で、子どもに愛情を示す方法だ、というような考え方をしている親は結構たくさんいます。しかし、これはある意味では間違った考え方で、そのようにしていると子どもの自立心の芽を摘んでしまうことになりかねません。子どもの自立心を育んでいくためにはどうすればいいのかについて見ていきましょう。自立させたければまずは目標を立てることから大人である親から見ると、子どもは危なっかしい存在に見えるものです。特に小学生以下の子どもの場合、まだ幼いためにいろいろと心配になってしまうものかと思います。そうすると、いきおい「こうしなさい」「そういうことをしてはだめ」といったように、命令口調になってしまうことが多いものです。しかし、親が何かにとなく手を出し口を出して育ててしまうと、何かをする時には誰かに指図されないと動けない子どもであったり、誰かにいろいろと手伝ってもらわないと自分1人では何もできない子どもになってしまいかねません。たとえば、小学校に入り、次の日の時間割に合わせて教科書やノートを準備するのは子どもの毎日の日課ですが、常に親が手伝ってしまったりすると、何かを忘れていった時に子どもがそれを自分のミスだと考えなくなってしまいます。それが「自分のしなければならないことだ」という考え方が育たないため、忘れ物をしても親のせいにしてしまい、次は気をつけて準備するようにしよう、といった考え方に至らないのです。子どもが死ぬまで親が面倒を見られるのであれば良いのかもしれませんが、普通、子どもより長生きできる親はいません。ですから、自分の子どもが親の手を離れて自立することができるようにしつけをすることが必要なのです。一方で、現代は昔のように子どもの数が多かった時代とは違い、ずっと少なくなった子ども1人ひとりを大事に育てるという子育てに変わってきています。家にいる子どもの数が少ない分、親の目が1人ひとりの子どもに行き届きすぎてしまうのです。そうなると、大人よりも何事もうまくできない子どものやることを見ていると、思わず手助けしたくなってしまうというわけです。小学校などでは、教師が次にすべきことを指示してくれるだけでなく、毎日忙しいカリキュラムをこなさねばなりません。このため子どもたちは次に何をするか、何をしたいかという考えを抱くことなく毎日の学校生活を送ることになります。従って、自分で考えられる子どもに育てたいのであれば、家の中でそうした環境を与えてやる必要があるのです。自分の子どもに自立心を持たせたいのであれば、まずは何か目標を立てるように導きましょう。「あることを、この日までに、1人でできるようになる」というような目標にするとよいでしょう。目標を立てさせたら、最初から「1人でできる」わけもないので、まずは子どもと親が一緒になってプランを立てます。どのようにすればその目標を成し遂げられるかを考えるのです。この時、親が主導するのではなくて、子ども自身に考えさせるようにします。親は「どうやったらできるようになるかな?」という具合に子どもの考えを手助けし、横からヒントを出したりして子どもの自主的な思考を促すようにします。その上で、計画がスタートして子どもがだんだん上手になりはじめたなら、それに反比例して親が手を出す部分を減らすように工夫します。「今できないことをできるようにしよう」というわけですから、最初のうちはできないのが当然です。あまり焦らず、目標の期日までにできればいいのだとゆったり構えて見守るようにしましょう。子育てについてはなんでもそうですが、親に必要なのは我慢することです。親は子どもの傍らに控えて、子どもの成長を信じてじっと我慢して見守るということが必要なのです。どんな事柄について目標を立てたら良いのか、それぞれに親ができる手助けにはどんなものがあるのか、次の回からいくつか例示してみたいと思います。(子育ての達人)「自立心のある子どもに育てるためのポイントと手助けの仕方」特集をまとめて読む・その1・ その2 ・ その3 ・ その4 ・ その5 ・ その6(最終回)
2015年10月02日ふいに褒められた時にアタフタしたり謙遜しすぎてはいませんか?せっかく褒めてもらったのに、恥ずかしがって自虐に走ったり謙遜しすぎたりするのはナンセンス!上手に返せば愛されキャラになることだってできるんです。そんな褒められ上手になるコツを紹介していきます。■1.まずはお礼を「褒められた後に、ちょっと照れながら『ありがとう』を言える子っていい子に見えるし、かわいいなって思います。」(25歳/男性/幼稚園教諭)褒められたらまずはお礼を。自分ではそんな風に思っていなくて、『え~、うっそ~』と思っても、「ありがとう」のあとに、「自分ではそんなこと思っていなかったんだけどな」と言うといいでしょう。お礼の後に、びっくり、嬉しい、光栄など、褒められた時の気持ちも付け加えられるといいですね。■2.褒め返しは別の時に「友達の女の子の髪型を褒めたときに素直に喜んでる姿がかわいかった。別の日に自分の髪型を褒められた時に、この前褒めたことを覚えていたのかな~と考えちゃって、ますますかわいく見えました。」(22歳/男性/大学生)たとえば、「今日の靴カワイイね」と褒められたとします。すぐに「○○さんの靴も素敵です!」といったように反射的に褒め返しをしている人、それはNGです!こうした褒め返しが喜んでもらえる場合もありますが、褒めた側からすると社交辞令に聞こえがち。ですので、褒められたときは素直に受け取るだけにして、別の機会に褒めるのがいいでしょう。ちゃんと褒めたいなと思う部分があったときに褒め返した方が褒めがいもありますね。そのほうが、相手を素直に喜ばすことができそうです。■3.素直な反応をする「そんなことはありません!って言われるより、びっくりしたり喜ばれる方が愛嬌があっていいと思う。照れ隠しにおちゃらけるのもカワイイですね。」(24歳/男性/広告代理店)素直に喜ぶのが一番なのかもしれませんね。照れて目線をはずしちゃうのもかわいいとのこと。おどろいたり、「そうかな~」ととぼけてみたり、素直な気持ちを表してみましょう。自分の個性が出せそうです。■4.返事のストックを持っておく「友達で、『かわいい』と言われると、『ありがとうございます、かわいい一票はいりました』と言ってカワイイを集めてる子がいます(笑)場が和むし、愛されキャラをものにしてますね。」(21歳/男性/大学生)それでも「褒められると恥ずかしいし、とっさに出てくるのは謙遜の言葉・・・」という人もいるでしょう。日本の文化なのでしょうがないです。でもそんな人でも準備があれば怖いものなし!いざという時のために持ちネタを持っておくといいかもしれません。おちゃらけちゃえば、場が和みますし、「そんなこと言ってくれるの○○さんだけ!」なんて言えば相手まで嬉しい気持ちになりそう。もちろん、お礼の言葉も忘れずに。■おわりに男女共にモテモテになるには、褒められ上手になるのが一つの方法。褒められ上手になれば、まわりからもいい所が目につきやすくなります。そうすれば、きっとまた褒めてもらえるはずです。自分もハッピーになれますね。(星あの/ライター)(柳内良仁/カメラマン)
2015年09月21日褒められたら誰だって嬉しいし、相手に好意的になりますよね。気になる彼を誉めることであなたを意識してもらうためには、周囲と同じように褒めているだけではいけません。周囲との差をつけるためには、男性が言われたら嬉しい褒め言葉に+αを加えて褒めることが大切です。今回は、+αで加えると差をつけられる一言をまとめてみました!■1.「いろんなお店知ってるんだね!」「ご飯を誘った相手にお礼を言われるだけでも「誘ってよかった」って思えちゃうのに、俺の知識まで褒めてくれるなんて舞い上がりそう(笑)そこまで褒めてくれる相手はなかなかいないからかなり印象に残る!」(24歳/広告)ご飯に誘ってもらいお礼の気持ちを伝えるときに「ありがとう」だけだとありきたりです!なので「こんなにいいお店どこで知ったの?」など「ありがとう」だけで終わらせないのがモテ子の常識です。「美味しかった」「また来たい」と自分の感想ではなく、相手を褒める言葉を付け加えることがポイント!ご飯を食べ終えた直後のお礼の言葉にプラスして、帰宅後のお礼メールも合わせて送ると良い印象を強く残すことが出来ます。■2.「すごく楽しかった!時間経つの早すぎだよー」「一緒にいた相手に「もうこんな時間!?」みたいに時間を忘れるほど喋ってた様子が伝わると「俺盛り上げるの上手いな」って鼻高くなっちゃうよね。」(22歳/学生)ただ「楽しかった」だけだと、お世辞のようでいまいち印象には残りにくいです。ちょっとした空き時間に彼と時間をつぶしたときには、どれだけ楽しかったのかわかりやすく伝えられると喜んでもらいやすいです。他にも「まだ話すことあるのに時間足りない!」「もっと一緒におしゃべりしたかった」なども効果的!■3.「なんか○○に似てる!」「イメチェンしたくて思いっきり髪の毛切って学校にいったんだよ。みんな「いいじゃん」「似合ってる」って言ってくれて嬉しかったんだけど、「小栗旬みたい!格好いいじゃん!」って言ってくれたのが一番嬉しかった!ぶっちゃけ意識して髪切ってもらったしね(笑)」(20歳/学生)相手の変化に気づいてあげることはもちろんのこと、褒め言葉で周囲と差をつけるなら相手を芸能人などに例えて褒めてみましょう。「○○に似てるよね!私○○のファンなんだよね!」なんて褒められた彼はあなたのことを意識しちゃうこと間違いなし!■4.「iPodに入れる!」「カラオケで歌っていた曲で「これいい曲!なんて曲名だっけ?帰ったらiPodに入れたい!」って褒めてもらえたのがすごくうれしかった!俺の歌じゃなくて歌った曲に惹かれたのはわかっているけど、俺まで嬉しくなっちゃう」(21歳/学生)彼が自信満々で歌っていたら、なおさらこの褒め言葉で褒め倒しちゃいましょう!彼が歌っている間も携帯をいじって待つのではなく、曲のリズムに乗ってあげると「ちゃんと聞いてくれている」ととっても好印象ですよ。■おわりにさりげない一言ですが、言われた側としては結構印象に残るものです。言ってくれた相手を特別視してしまうくらいの一言を+αで言えるように、考えてみましょう!(佐久間優/ライター)(古泉千里/モデル)(柳内良仁/カメラマン)
2015年09月01日毎日育児に心血を注いでいるママたちは、自分の子どもに落ち着きがない、コミュニケーションが苦手、こだわりが強い、発達が気になるなど、個性的な特徴が見られるとしたら、どのように接してあげたら良いのか戸惑いますよね。そんなママたちへのヒントが「 育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ 」(片野晶子・著 さとうゆり・イラスト/アスコム)」に載っていました。本の中では、脳科学者としてのべ700人の個性豊かな子どもたちと関わってきた著者自身が、「育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」を通して、個性的な子どもを育てる母親一人一人に具体的な声かけの仕方を紹介し、励ましています。「靴ひもを結ぶのがゆっくりなら お母さんがタイマーで時間を計りゲームにしてみましょう できたら思いっきりほめてください …もしできなくても同じようにほめましょう 『ここまでよくがんばれたね えらいね』 できるできないよりも自己肯定感が大切です」出典: 「育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」66ページ 行動が遅い子は自分に自信が持てないことがよくありますが少しずつ目標を設定してクリアしていくことで達成感が得られると著者は語ります。タイマーを用いることによってゲーム化することで、取り組みやすくする狙いもあるそうです。ひとりごとが多い子に対しては次の言葉が紹介されています。「ひとりでまたおしゃべりしてるのね ひとりでおしゃべりすると落ち着くし安心するよね でもお母さんのいないところではひとりのおしゃべりはやめようね あなたのお話はお母さんがいつでも聞いてあげるからね」出典: 「育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」68ページ 大切なのは、その都度子どもを叱るのではなく、声かけをしてあげて、気づけるようにということ。この話し方なら、子どもも「自分が受け入れられている、愛されている」と感じてくれることでしょう。のんびり着替えをする子については次のように言うのが良いそうです。「ていねいにやっててえらいね でもそろそろ幼稚園が始まっちゃうからママも手伝ってあげようか?」出典: 「育てにくい子どもを伸ばす魔法の言葉かけ」71ページ マイナスの言葉をかけて本人のやる気をくじいてしまうのではなく、肯定的な言葉かけをして母親が手伝うことでルールを守ることを教えていくのだそう。個性的な特徴を持つ子どもたちは、そうではない子どもたちと全く同じように、母親の愛と思いやりのこもった言葉を必要としています。子どもたちは、ほめられることによって自己肯定感が満たされ、心から喜んで、自信もつくことでしょう。そして同時に、言葉かけによって、生きるために必要なことも身に着けていけたら、幸せなのではないでしょうか。最初から最後まで、子ども本人と子どもを愛する母親の気持ちに寄り添った、穏やかで優しい言葉で綴られた一冊となっています。育児をより良いものにしていくために、あなたも読んでみては?
2015年08月29日