アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。やめようか迷っていたダンスのレッスンを続けることにした母・あーちゃん。忘れずにレッスンに行くよう、前日に姉・なーにゃんが確認の連絡をしてくれたのですが、翌日レッスンに向かう途中の乗り継ぎ駅から「一緒に行くんじゃないの?」と電話が……。してもいない約束をしたと思い込む初のパターンに、ワフウフさん姉妹は困惑してしまうのでした。ここ最近、あーちゃん調子があまりよくないため、かかりつけの先生と相談して一度じっくり検査をすることになりました。しかし、検査の準備や予約のシステムについて何度説明しても、あーちゃんは理解できない様子。なぜか検便だけはちゃんと持ってくるという奇跡を起こしますが、ワフウフさん姉妹はどっと疲れてしまいました。 いつくるかわからない電話! あーちゃんは、高齢者用の交通パスを更新するのに写真が必要だと言い、ピックアップしてきた写真を見せてくれました。 手には、娘たちと撮ったスナップ写真……! おそらく、手続きに必要なのは「写真付きの身分証明書」だと思うのですが。 こういう勘違いを素でしてしまう人もいるのかも? と思うと、窓口の職員さんは大変そうです。……でも、ちょっと笑っちゃいます。 最近、本当に無気力になっているように見えるあーちゃん。 かなり後ろ向きな発言も目立つように……。 もしかしてうつ? それとも、認知症の症状? とりあえず、検査で内臓系に異常がないようなら、先生に相談しようという話に。 姉のスマホにあーちゃんから大量の着信があったので、折り返してみると……。 昨日送ったメールを見て連絡してきたようです。昨日は一緒にちゃんと病院へ行ったのに、それを全部忘れてしまったようで、電話の用件はその謝罪でした。 昔からメールの返事は電話でしていたあーちゃん。今は、以前のメールを見ても電話をしてきてしまうので、電話が鳴るだけでゲッソリしてしまいます……。 すったもんだしながら無事に検査を受けた日。あーちゃんは案内を受け取ったからか、高齢者用の交通パスの更新手続きのことで頭がいっぱい。手続きに写真が必要だと言い、なぜか私たちと一緒に撮ったスナップ写真を持ってきました。おそらく、手続きに必要なのは写真付きの身分証明書なので、これを出されても窓口の人は困惑するはず……。想像したら、ちょっと笑えますよね。 しかし、笑ってばかりもいられず……。このところ、疲れ気味で食欲もなく、寝てばかりのあーちゃん。私の前では「親の役目は済んだから、早く死にたい」なんて言うようになりました。これは、うつの症状なのでは……!? と思ったので、姉と相談して、検査結果に異常がなければ、先生にうつの可能性も聞いてみようということになりました。 そして、ついにメールを見たことも忘れるようになり、日付の感覚もズレているのですが、メールの返事は電話でするという昔からの癖は変わらないため、何日も前のメールを見るたびに電話をかけてくる事態に……。私も姉も、電話が鳴るだけでゲッソリです……。 --------------少し前まで、知らない人とでもすぐに打ち解けて楽しく話すような姿も見られていたのに、すっかり覇気がなくなってしまったようで、体はもちろんですが心の健康も心配ですね。今の状態のまま離れて暮らすのも心配になってしまいそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年04月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ここ最近、食欲も戻っていて調子が良さそうに見える母・あーちゃんですが、ワフウフさんが通院に付き添ったときに「疲れちゃうからダンスをやめたい」と言われてしまいました。代わりに病院の患者さんが参加するサークルをすすめてみますが、却下。そして、会話の流れでなじみのある調味料についての記憶もなくなっていることがわかり、ワフウフさんは、あーちゃんの頭の中からどんどん知識が消えていることを目の当たりにしました。区別がつかない…?今でも「毎回の付き添いは不要」とワフウフさん姉妹に言う母・あーちゃんですが、このところ少しだけ自信がなくなってきたようで「もし忘れるのが心配なら、前の日にメールだけしてもらえればいいのよ」と、付け加えるように。自信満々で訳のわからない行動を取られてもフォローは大変ですが、そんなふうに自信をなくしていく姿を見るのは切なくなってしまい、複雑です。病院を出るとき、あーちゃんは1本の傘を持っていました。雨が降りそうだから持ってきたと言いますが……。まったく降りそうな気配はなく……。もう一度確認してみると。え……??思っている以上に、形がわからなくなっているのかもしれません。ひどい風邪をひいた姉が、あーちゃんの健康状態を心配して連絡すると……? まさかの返答。※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。認知症になる前から関係は最悪。糖尿病の持病を抱えるあーちゃん。メールを見て、心の中で絶叫する姉。あれだけ憎んでいたはずなのに……。さすがに我慢できなくなった姉は、チクリと小言を送信。全然響いていない……(涙)。そりゃ落ち込むよね。胃カメラ検査を無事に終え、病院を出ようとしたところ、あーちゃんが1本の傘をつかみ「これ、私の傘よね?」と姉に聞いたそう。姉はその傘に見覚えがなく、雨が降りそうな天気でもありませんでした。その傘は持ち手が変わった形をしていたので、そんな形の傘を持っていたかあーちゃんに聞き返すと「持ってないわよ!」と普通の顔をして言われ、なぜ自分の物だと思ったのか困惑……。最近のあーちゃんを見ていると、物の形がわからなくなっているようなので、気を付けてみていないと人の物を悪気なく持って行ってしまいそうです。症状が進行するにつれて、一挙手一投足も見逃せなくなってきました。そしてこの検査の後、ひどい風邪をひいてしまった姉。病院でもらってきたのであれば、あーちゃんも心配だとメールで連絡をしました。ほどなくして、元気にしていると返事が来て安心しましたが、同時に関係が最悪なはずの父とパンの食べ放題に行ったと報告され、姉はいろいろと複雑な感情を持つことに。--------------実際に他人のものを勝手に持って帰ってきてしまったら、認知症の症状の可能性が高いとはいえ、気を付けないといけないですね。荷物は最小限にする、バッグの中の収納場所を決めるなど、見慣れないものを持っていたらすぐわかるような対策も、これからは必要になってくるのでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年04月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。いつものように、通院の帰り道にお茶に立ち寄ると、甘いものを食べたがった母・あーちゃん。おなかが空いていると言うので、ワフウフさんは軽食をすすめますが、断固拒否。ついにはレジ横のスイーツに手を伸ばし、手を変え品を変え甘いものを食べようとするのを、必死に止めるワフウフさんでした。前回、疲れてダンスのレッスンをお休みしてしまったあーちゃんを心配して、姉・なーにゃんは前日に確認のメールを送っていました。すると、それが通院の付き添いのパターンだと思ったのか、翌日レッスンに向かう途中の乗り継ぎ駅から「一緒に行くんじゃないの?」と電話が……。約束をしたと思い込む初のパターンで、なーにゃんも困惑してしまいます。 持ってきたのが奇跡…! 付き添いで会ったとき、父から6万円もの高額を請求されていると言うあーちゃん。 ※たんたん:ワフウフさんの実父、あーちゃんの夫。 内訳を確認するように姉が言うと、どうやら税金だったらしく、納得しました。 しかし、また6万円を請求されたと訴えるあーちゃん。 姉がいろいろと確認をしたところ、父によってなんとすでに支払い済みのテレビの受信料を6年分さかのぼって再度請求されていました……。 あーちゃんが認知症だとわかってやるなんて、信じられません。 父の血も引いていると思うと、嫌な気持ちになってしまいます……。 かかりつけの先生と相談し、じっくり検査をしてみることになりました。 しかし、受ける検査に合わせて病院に行くシステムのため、何度も行く必要があり……。 覚悟はしていましたが、やはり大変でした。 最大の難関とも言える検便は、容器を探すところから……。 容器は2つあるはずなのに、見当たらないと言うあーちゃん。 しかし、検査当日はバッチリ2つの便を持参! これは奇跡……! 検査を受けさせるって、こんなに大変だったっけ……?? いつものように通院に付き添っていたある日。あーちゃんは父からテレビの受信料という内訳で、父から6万円も請求されたと言います。しかし、後日姉が話を聞き直すと、母は「税金だった」と言うので、受診料ではなく(何らかの)税金だと姉妹で納得していたのですが……。ところが、たまたま別の用事で姉が保管している資料を確認したところ、父がわざわざ6年前にさかのぼってまで、あーちゃんにテレビの受信料を請求していたことが発覚。認知症だからバレないと思っているのでしょう……。セコすぎる! 最近、かなり疲れやすくなったあーちゃん。かかりつけの先生と相談して、一度じっくり検査をしてみようという話になりました。しかし、検査を受けるためには何度もちょこちょこ病院に足を運ぶ必要があります。いつもの注射ですら大変な状況で、何度もイレギュラーな予定を入れるのは、本当に大変で……。 すぐ忘れるので質問がエンドレスになり、何回説明したかもわかりません。さらに、検査には最大の難関ともいえる検便がありました。2日間にわたって検便をしなくてはいけないけれど、検便キットの使い方は何度説明しても理解できていない様子。でも、なぜか当日はちゃんと2回分の便を持ってくるという奇跡が! もはやいつの便かわかりませんが、持ってきただけでも褒めてあげてほしいです……。 --------------イレギュラーの予定をこなすのが大変になっている状況で、いつもと日程は違うけれども行き先は同じ病院、というのは混乱してしいそうですね。そんな中、ちゃんと検便を持ってきてくれたあーちゃんの姿を見て、「奇跡」と思う気持ちも理解できるのではないでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年04月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんはお花が好きなので、母の日は毎年鉢植えを贈っていたワフウフさん姉妹。しかし、今年は体調を考慮して、ワフウフさんはハンドクリームとボディクリームのセットを贈りました。すると、涙ぐみながらお礼を言ってくれたあーちゃん。しかし、例年通り鉢植えを贈った姉・なーにゃんには「部屋にあったお花は、私が受け取ったの!?」と言い、ガッカリさせてしまったのでしたメールでのフォローは限界…?ここ最近、調子が良さそうなあーちゃん。食欲戻っているように見えます。しかし、疲れちゃうからダンスをやめたいと言いだしたため、代わりに病院の患者さんが参加しているサークルに参加してはどうかと提案しますが、却下されてしまいました。さらに、なじみのある調味料を忘れてしまっていることも判明し、あーちゃんの頭からどんどん知識が消えていることを目の当たりにしたワフウフさんでした。今でも、付き添いは不要だと言うあーちゃん。病院の前日に確認メールをしても「大丈夫」と返事が届きます。しかし、ここのところはちょっぴり自信がなくなってきたのか、確認メールは欲しいようです。訳のわからない行動をされるのは大変ですが、やることに自信がなくなっているのを見ているのは、それ以上につらいです……。胃カメラ検査の朝。確認メールをすると……。このメールのあと、すぐに電話がかかってきて……。いろいろと大変なことになっていました! 早めに気付いたおかげで、一応検査は受けられましたが……。別々で暮らしながらのフォローに限界を感じ始めていました。私たちに「毎回病院について来なくていい」と今でも言うあーちゃんですが、このところ少しだけ自信がなくなってきたのか「もし忘れるのが心配なら、前の日にメールだけしてもらえればいいのよ」と、付け加えるように。自分が何でも忘れてしまうことは、うっすらとわかっているのかもしれません。数分前のことすら忘れてしまうのに、前日確認だけで放っておけるわけはないのですが……。自信満々で訳のわからない行動をされると、私たちもフォローが大変ですが、こうして自信をなくしているのを見るのも、なんだか切ない気持ちになります。そうして、体調が安定しない中でやってきた胃カメラ検査の日。食事の注意事項もあり、時間も普段の通勤とは違うため、姉が確認のメールを送ると、すぐさまあーちゃんから電話がかかってきました。話しているうちに、家を出る時間を間違えていることがわかって、慌てて軌道修正。結局、検査は無事に受けられましたが、別々に住みながらフォローをしていくことにやや限界を感じ始めていました……。--------------あーちゃんが「ひとりで大丈夫」だと言うのは、もちろん自分でそう思っているのかもしれませんが、確認メールはしてほしいと言われたことを考えると、これ以上負担をかけられないという娘たちへの配慮の部分もあるのかもしれません。もう少し、今の状況に合ったフォローの方法を見つけられるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年04月22日2016年5月、開腹手術で巨大な子宮筋腫を摘出した猫野サラさん。術後に医師からは「腫瘍の重さは1,268gもあったよ」と言われたそうです。子宮筋腫の発症から手術に至るまでの約7年間、そして術後の経過について、猫野サラさんの実体験をご紹介します。2010年ごろに受けた人間ドックで3cmほどの子宮筋腫が3つ見つかった猫野サラさん。その後、引っ越しによる転院を経て6〜7年ほど経過観察を続けた結果、筋腫はグレープフルーツよりも大きいサイズにまで肥大してしまいました。どうにか閉経までやり過ごせないかと考えていた猫野サラさんでしたが、ついに婦人科医から「MRIをしましょう」と言われてしまって……? 6.MRIやってみた 偶然空きがあるとのことで、急きょMRIを撮影することになった猫野サラさん。3日後に再び病院を訪れると、「手術が得意なベテラン」だという医師を紹介されます。どうやらMRIの結果を踏まえて、今後は手術前提で話が進んでいくようです。 7.妊婦さんに例えると MRIの結果によると、子宮筋腫は「妊娠7カ月くらいの大きさ」にまで肥大化しているそう。妊娠7カ月だと子宮の大きさはだいたい22〜25cmほどでしょうか。あまりの大きさに猫野サラさんも驚いて笑ってしまいます。 その後、閉経までなんとかやり過ごそうと思っていた旨を打ち明けると、医師からは「そんなに待っていたら長生きできないかもしれませんよ」と言われてしまいます。 8.筋腫と記憶力 最近、物忘れが増えているような気がして危機感を抱いた猫野サラさんは、できるだけ早く手術をしてもらえるよう、医師にお願いしたのでした。 ※子宮筋腫はほとんど良性です。がんのような悪性の場合は、悪液質と言って正常細胞に栄養や酸素が供給されず、がん細胞がどんどん増殖して、栄養不良で衰弱して死亡するということがあります。また、筋腫による月経過多で貧血が強度の場合、全身への酸素供給が低下し、脳への供給も少なければ、いろいろ症状が起こることがあります。しかし、よほどの栄養失調の状態でなければ、腫瘍に栄養分が取られるようなことはありません。また、子宮筋腫によって認知症のような症状が出ることもありません。 9.子宮を残すか否か 入院予定期間は10日間とかなり長いため、GWの期間に合わせて手術を受けることに。 その後、猫野サラさんは担当医と手術の方向性について話し合います。まず、卵巣は残す方針で決まったのですが、問題は子宮をどうするか。医師は「妊娠を考えているのなら……」と選択肢を提示しますが、すかさず猫野サラさんは「考えてません」とキッパリ伝えます。 10.大きいが位置はよい ネットなどの知識から「子宮を残しておくと子宮筋腫が再発するリスクがある」「子宮を全摘してしまえば、筋腫の再発リスクを含め子宮関連の病気の発症に怯えることがなくなる」と学んでいた猫野サラさんは、すでに子宮を全摘する方向で心を決めていたようです。医師から「筋腫のサイズは大きいですが取りやすい位置にあるので大丈夫ですからね」と声をかけられ、この日の診察は終了。続けてこのあと、入院前の検査を受けることとなりました。 今回、子宮全摘を選択した猫野サラさん。子宮全摘はおもに子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症などで、子宮を丸ごと摘出する必要があるときにおこないます。子宮全摘のメリットとして「子宮筋腫の根治が可能なこと」「子宮がんの発症がなくなる」などが挙げられますが、一方で「妊娠できなくなる」というデメリットもあります。 また、子宮がなくなることで生理も止まります。ここで、「更年期のような症状が出てしまうのではないか」という疑問が生まれるかもしれませんが、卵巣を残した場合は女性ホルモンの分泌が継続されるため、子宮全摘後に急にホルモンバランスが大きく崩れて更年期障害が出ることは、ほとんどありません。 医師は「卵巣はきれいだから(何も問題がないから)」という理由以外にも、まだ閉経を迎えていない猫野サラさんが術後も今まで通りの生活を送れるように、という意味も込めて、卵巣を残す方針にしたのかもしれませんね。 監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 猫野サラ
2024年04月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。通院の帰り道、いつものようにケーキを食べたがる母・あーちゃん。ワフウフさんが止めても、甘いものを食べたい気持ちは抑えられないようで、バッグから飴を取り出してボリボリと食べ始めました。ケーキはダメだったとして、飴ならOKという思考回路は、どこからやってくるのでしょうか……。相変わらず、通院帰りに甘いものを食べたいと言うあーちゃん。糖尿病を理由に、軽食にしてはどうかとワフウフさんは提案しますが、即却下。レジ横のスイーツにまで手を伸ばすなど、手を変え品を変え、甘いものにありつこうとしていて、止めるのもひと苦労です。 そんな約束はしていない… ダンスレッスンを翌日に控え、姉のなーちゃんは忘れずに行くようにメールで連絡しただけなのに……。 あーちゃんの中で、「前日の電話=付き添い」というパターンができ上っているのかもしれません。 昔から、人の部屋や物をチェックする癖があったあーちゃん。それは今も変わらず。 父の部屋で、遺産について書かれたあーちゃん宛ての手紙を発見したようで……。 ※たんたん:ワフウフさんの実父、あーちゃんの夫 父は本当にお金に汚いので、きっと手紙を読んであーちゃんのお金をアテにしていたはず。 手紙のことを怒っていたあーちゃんですが、人の部屋を勝手にあさることは悪いと思わないのか……? 前回、ダンスのレッスンを休んでしまったあーちゃん。このまま足が遠のかないようにと、今度は前日に姉がメールを入れてくれました。すると、メール連絡→同行、という通院のパターンだと思ったのか、あーちゃんは姉がレッスンに付き添うと思い込み、翌日乗り継ぎの駅から電話をしてきました。 これまで、約束を忘れてしまうことや日にちや時間の変更に混乱することはあったものの、してもいない約束をしたと思い込むのは初めてのパターンで、衝撃を受けてしまいました……。 それでも、家ではわりと普通に生活しているようで、昔からやっていた、人がいないときに部屋や物のチェックをする癖も相変わらず。この前は、父の部屋で自分宛ての手紙を見つけ、勝手に人の手紙を見た父に怒っていました。……他人の部屋を勝手にあさるのも、ルール違反な気がしますが。 --------------今回はすぐに連絡がついたので大きな混乱はありませんでしたが、当日に待ち合わせをしていると思い込まれるのは焦ってしまいますね。今後、こういった新しいパターンがどんどん出てくるようになると、対策を考えるのも簡単ではなさそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年04月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。一度全身をくまなく調べたほうがいいというかかりつけ医からのアドバイスもあり、最近の母・あーちゃんは検査が続いています。付き添って見ている限り調子は良さそうですが、季節外れのアウターを着て待ち合わせにやって来ることもあり、「季節に合わせた服装ができなくなる」という認知症の症状に当てはまる行動も見え隠れしています。どんどん忘れていくのかな…お花が大好きな母・あーちゃんのために、毎年母の日には鉢植えを贈っているワフウフさん姉妹。しかしワフウフさんは、あーちゃんの体調を考慮して今年のプレゼントをハンドクリームとボディクリームのセットに変更しました。すると、涙ぐみながらお礼を伝えてくれたのですが、いつも通り鉢植えを贈った姉には、「あのお花、私が受け取ったの!?」と言い、ガッカリさせてしまいました。最近のあーちゃんは食欲も戻っているようで、調子が良さそう。でも、ダンスをやめたいと言い始めて……。それなら、病院の患者さんが集まるサークルはどうかと提案しますが却下。何を提案しても……。却下……。でも、冷静に考えると新しいことを始めるなら付き添いが必要!?……そう思うと、厳しいかも。調子が良い状態は長くは続かず……。数日後に控えた胃カメラ検査と今日の通院がごちゃごちゃになっている様子。差し入れを渡しながら、料理の話をしていると、毛嫌いしていたはずの「柚子胡椒」をすっかり忘れていることが判明。姉も、同じような体験をしているそうで、どんどん身近なものについても忘れてしまっているのだと痛感しました。ここ最近、あーちゃんは調子が良さそう。食欲も戻っているようで、ちゃんと食事をしている様子が見られるのもうれしい限り。しかし、そんな中で「疲れちゃうから、ダンスをやめたい」と言いだしました。それなら、ダンスの代わりに病院の患者さんが参加しているサークルに参加してはどうかと提案しますが、即却下……。そもそも、何か新しいサークルに参加するとなると、付き添いが必要!? それは厳しいので、このままダンスを続けてほしいです……。そんな話をしていた翌週。この日の付き添いは姉。あーちゃんは、話の理解がイマイチで、ここ数回の通院と比べると調子は良くなさそうです。数日後に控えた胃カメラの検査について説明していても、理解が追い付いていない様子で、ちょっと不安……。さらに、私が付き添いをしたときに、差し入れをしながら話していたら「柚子胡椒」がわからなくなっていたことが判明。あーちゃんには、夫婦関係が悪化している父の出身地で作られているというだけで毛嫌いしていた柚子胡椒があるので、存在を知らないということはありません。驚きながら姉に報告すると、姉と話していたときには「デミグラスソース」を忘れてしまっていたこともわかり、あーちゃんの頭からいろいろな知識が消えていることを痛感しました。--------------自分の好きなことをしてほしいと思いながらも、新たな場所で何かを始めるなら付き添いが必要……。そう考えると、現状維持が一番だと思ってしまいますよね。介護は実際のお世話も大変ですが、お互いの生活を守りながらできないことに折り合いをつけるとことも大変です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年04月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ワフウフさん姉妹は、ダンスのレッスンをやめようかと言い始めた母・あーちゃんを説得して、年に一度の発表会には出ず、これまでよりペースを落としてレッスンを継続してもらうことに。しかし、良い刺激になってほしいという期待とは裏腹に、あーちゃんはレッスンに行ったのかどうかすら忘れてしまうようになっていたのでした。年に一度の発表会には出ず、これまでよりペースを落としてダンスのレッスンを再開したあーちゃん。しかし、レッスンに行ったのかどうかすら忘れてしまうように……。そして、毎週通っている注射も同じように忘れてしまっているようで、もう自己管理ができなくなってきていることを痛感しました。 いつまでも成長しない孫!? 相変わらず、通院帰りにケーキを食べたがるあーちゃん。 体のためにもやめるように言っても、おなかが空いちゃったと……。 おなかが空いているなら、軽食にすればいいと言っても断固拒否。 そして、今度はレジ横にあるスイーツに手を伸ばすあーちゃん……。 そんなとき、先日渡した家族アルバムがバッグの中に入っていることを発見! しかし、一緒に見ていると、何にも覚えていない様子……。 ※メラニンくん:あーちゃんの孫 そして、やはり自分の姿しか目に入らないようです。 あーちゃんの中では、孫は小学生くらいで成長がストップしているようです。 いつものように、通院の帰りにあーちゃんと一緒にお茶をしましたが、すり足で歩いていて足元が不安……。そして、何度止めてもやはり甘いものを食べたがります。おなかが空いているなら、軽食のほうがいいのでは? と提案しても、断固拒否です。 それでも、糖尿病のあーちゃんに甘いものを食べさせるわけにもいかないので、仕方なく飲み物だけ注文していると、レジ横にあるスイーツを買おうとしていて……。手を変え品を変え、なんとか甘いものを食べようとする姿に、困惑してしまいます。 その日、あーちゃんのカバンの中に、この前渡したアルバムが入っていたことに気付きました。あーちゃんが楽しみにしていた、孫の大学合格を祝う会の写真が入っているアルバムです。しかし、写真を見てもいつのことか思い出せない様子。あーちゃんの中では孫は小学生のまま止まっているらしく、皆の顔がわかるうちに楽しい思い出を……というのは、意味がないのかも?? --------------これだけいろいろなことを忘れていても、通院帰りは甘いものを食べる! という流れが忘れられていないのは不思議ですね。毎回いろいろな手で甘いものを食べようとされると、そのたびに止めないといけない家族も大変そうです……。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年04月20日40代・50代からでも変われるメソッド美容家で、顔筋膜リフト・セルフケアトレーナーの佐藤由美子氏の著作『一生、進化する 筋膜リフト美顔』が好評につき8刷重版となった。2022年12月に刊行された書籍で、同氏が考案した顔のセルフケア「筋膜リフト美顔」を掲載。A5判、112ページ、1760円(税込)の価格で主婦の友社から発売中である。たるみの原因「筋膜のヨレ」を整える1969年6月生まれの佐藤由美子氏は現在54歳。とても50代には見えない容姿から「奇跡の54歳」と話題になっているという。ただ、30代、40代の頃は自分の顔を見るのが嫌だったとも語っており、セルフケアを続けたことで、何歳からでも変われることに気づき、自分の顔を愛せるようになったとしている。新刊では、のべ39000人の指導実績があり、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、上海などの受講者もいる著者がオリジナルのセルフケアを紹介する。たるみの原因となる「筋膜のヨレ」を改善し、ほうれい線を薄くしたい、目をパッチリさせたいといったパーツごとに筋膜を正しく調整する。なお、ウォーミングアップとなる「ベーシックセルフケア」と、パーツの悩みを改善する「プレミアムケア」については購入者特典動画付きとなっている。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2024年04月20日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。いつものように病院の帰りに食事をした後、何かを探している様子の母・あーちゃん。どうやら口紅を探しているようなのですが「口紅ってどんな形だったかしら……」とつぶやいたのをワフウフさん聞き逃しませんでした。その言葉を聞いて、もしかして形の概念が崩れてきている? と心配になりましたが、翌週は表情もスッキリしていて、いつもより素直に言うことも聞いてくれてひと安心。少し前に処方された、元気が出る漢方薬が効いているのかもしれません。それはこっちのセリフ…ここのところ検査が続いている母・あーちゃんですが、わりと調子が良さそうな日が続いています。しかし、5月だというのに厚手のハーフコートを着ている日があり、果たしてそれが「季節に合わせた服装ができなくなる」という認知症の症状に当てはまるのか、それとも単純に寒いと感じているのかはわからず、ワフウフさん姉妹は困惑していました。毎年恒例の母の日のプレゼント。ちゃんとまともなことを言ってくれています……!姉が確認すると……?あれ? 届いていない??ちゃんと届いていたようです。それはこっちのセリフです……。あーちゃんはお花が好きなので、私たち姉妹は毎年母の日に鉢植えを贈るようにしていました。しかし、今年はあーちゃんの体調を考慮して、使ってくれるかはわかりませんが、私はハンドクリームとボディクリームのセットを贈ることに。すると、あーちゃんは涙ぐみながら感謝の気持ちを伝えてくれて、まともなことを言っていてビックリしたのと同時に、素直に喜んでもらえてよかったと思いました。しかし、例年通り鉢植えを送った姉のところには、お礼の連絡はまったくなかった模様。姉が確認してみると、たしかに家には鉢植えがあったようで「私が受け取ったの!?」と、それはこっちのセリフだと言いたくなるような反応で、姉はガッカリしてしまったのでした……。--------------お花が好きなお母さんに、毎年鉢植えを送っていたなんて、とてもすてきな姉妹ですね。でも、悪気はなかったとはいえ、贈ったものを「私が受け取ったの!?」なんて言われてしまったら、ショックだったと思います。せめてお世話は忘れないようにして、きれいなお花を楽しんでほしいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年04月20日2016年5月、開腹手術で巨大な子宮筋腫を摘出した猫野サラさん。術後に医師からは「腫瘍の重さは1,268gもあったよ」と言われたそうです。子宮筋腫の発症から手術に至るまでの約7年間、そして術後の経過について、猫野サラさんの実体験をご紹介します。 1.初めての婦人科検診 ※「6年前」…2016月5月作画のため、6年前=2010年ごろ。 2010年ごろに受けた人間ドックで、3cmほどの子宮筋腫が3つ見つかった猫野サラさん。良性でただちに手術が必要ないこと、自覚症状がなく日常生活での支障がまったくないことから、年に1度の定期検診で経過観察をすることになりました。 2.引っ越しによる転院 初診から1年後と2年後にも検査を受けた猫野サラさん。3cmだった子宮筋腫はこの2年間で5cm以上になりました。医師から「月経量が増えたり、おなかが張ったり、トイレが近くなったりしていませんか?」と聞かれますが、自覚症状はまったくありません。 このタイミングで県外に引っ越すことになった猫野サラさんは、医師から「引っ越し先でも定期検診は受けてくださいね」と言われ、紹介状を受け取ったのでした。 3.経過観察か手術か ※開腹手術では縦に切開する場合もあります。 2010年ごろに子宮筋腫が見つかってから約4年が経過した、2014年ごろ。2年ほど受診をサボっていた猫野サラさんに初めて自覚症状が現れます。それは生理初日の経血量の多さでした。さらにあお向けになると、明らかにおなかがぽっこりと膨らんでいます。 そこで、2年ぶりに婦人科で診てもらったところ、医師いわく「筋腫の大きさがソフトボールほどになっている」とのこと。この大きさなら、手術で筋腫を切除することも選択肢に入ってくると言われますが……。 4.閉経までやり過ごす? 即座に手術を受ける決断はできず、そのまま経過観察をすることに決めた猫野サラさん。 そして1年後の2015年、再び婦人科で検査をしてもらうと子宮筋腫はさらに大きくなっていて、医師によると「グレープフルーツくらいの大きさです」とのこと。ただし、ここまで大きくなっても猫野サラさんに貧血や頻尿、不正出血などの自覚症状はなく、またしても1年ほど経過観察をすることに。 このとき、猫野サラさんはぼんやりと「閉経まで手術を受けずになんとなくやり過ごせたらいいなあ」と思っていたらしいのですが……。 5.ジーンズが入らない ※今年の3月=2016年3月 ある日、ジーンズがはけなくなったことで「いよいよやばいかも?」と危機感を抱いた猫野サラさんは、1年半ぶりに婦人科を受診しました。エコー(超音波検査)が終わるなり、今まで経過観察を許していた医師からも笑顔が消えて、「前回よりもずいぶん大きくなっていますね……MRIを受けてみますか?」と真剣な表情に変わります。どうやら、何かしらの処置をしなければいけないレベルにまで、子宮筋腫が巨大化してしまっているようです。 たしかに子宮筋腫は、閉経後は女性ホルモン(エストロゲン)の減少とともに小さくなると言われていますが、放置しておくと肥大化し、さまざまな症状が現れます。 また、このあと開腹手術によって巨大な子宮筋腫を切除した猫野サラさんは、「手術後に負った体のダメージが予想以上に大きくて大変だった。もう少し早い段階で治療を検討するべきだった」と語っています。 猫野サラさんのようにあまり自覚症状がない場合は、通院を後回しにしてしまうこともあると思います。しかし、自覚症状があまりなくても子宮筋腫が大きくなっていることもあるため、医師から指示をされたら必ず定期検診を受けるようにしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 猫野サラ
2024年04月17日タレントの上原さくらが13日に自身のアメブロを更新。子宮の摘出手術に対する心境を吐露した。この日、上原は最近の自身について、不正出血が多量に出てしまうことを明かし「普段もオムツタイプで過ごす日もある」と告白。再来週に大学病院で手術の予約を取ることを報告し「適応かどうかの最終検査はあると思うけど」と補足した。続けて「子宮摘出の手術は怖いんだけど」と心境を吐露しつつ「これも終わってしまえば120%ラクになると分かってるので!!勇気を出して踏み出してみます」とコメント。自身について、元々は精神面の浮き沈みが激しめな性格だと明かしつつ「娘を産んでからはかなり強くなってると自覚してます。あと、年齢的に図太くなっちゃってるのかも。笑」とお茶目につづった。最後に「片頭痛と月経絡みがないだけで、私の体調不良ってグンと減ると思う」と述べ、現在はほとんど片頭痛の症状がないため痛みを堪えて家事や仕事をする機会が減っていることを説明。「これに加えて月経絡みの不調がなければ、今からトライアスロン始められるくらい元気になれるかも。笑」とコメントし「…更年期症状との戦いはあるけども」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「良い方向に進んで行く事を願ってます」「手術の決意をされたんですね」「応援してます」などのコメントが寄せられている。
2024年04月15日女優の古村比呂が9日に自身のアメブロを更新。子宮頸がんに罹患した当時を回想した。この日、古村は同日が「子宮頸がん予防を啓発するための『子宮(し・きゅう)の日』」と明かし「私が子宮頸がんに罹患したのは」「46歳のとき」と回想。「偶然受けた検診で子宮頸がんの疑いがある」と言われたそうで、当時の自身について「バリバリ仕事をしていました」と振り返った。続けて「がんの可能性があると言われても特に自覚症状もなく仕事も出来るから『検査が間違っている』と思い込みました」と述べつつ、再度検査を受けた際に「やっぱり子宮頸がん」と判明したことを明かした。また「子宮とサヨナラしてしまいました。それから12年が経ちました」といい「子宮頸がんは予防できるがんです」とコメント。最後に「子宮頸がん検診をそしてHPVワクチンのことをぜひ理解してください」と呼びかけ、ブログを締めくくった。
2024年04月10日「これまでの研究で、環境中にプラスチック粒子が数多く存在していることはわかっていました。それが、人体に入り込んでいないか、そういった懸念から調査を開始したんです」こう語るのは、東京農工大学の高田秀重教授。高田教授らのグループは2月28日に、その分析結果を発表。果たして、日本国内の検体11人中4人の血液の中から、目で見ることができない微細なプラスチック粒子が検出された。さらに、このうち1人を詳しく調べると、血液や腎臓、肝臓などから、プラスチックに添加される有害化学物質も見つかったという。鼻にプラスチックストローが突き刺さったウミガメ、体内から大量のビニール袋が出てくる魚……そんな映像を見て胸を痛めた人も多いはず。海洋生物を守り環境を保全するため、脱プラスチックが叫ばれて久しいが、プラスチックの微粒子はすでに人体をも蝕む。1千分の1~5mmのプラスチック粒子は「マイクロプラスチック」、さらに1千分の1mmより小さい微粒子は「ナノプラスチック」と呼ばれる。どんな経路で、これらの微粒子が人の体内に入るのだろうか。■市販の食べ物や飲み物と一緒に体内に侵入……「たとえばペットボトル。プラスチックは光で劣化し、粒子が飲料に溶け出ます。1本あたり100万個のナノプラスチックを検出という研究結果も最近報告されています」プラスチック製の密閉容器や、市販の弁当容器などからも。「容器に水を入れ電子レンジに3分かけると、数百万のマイクロプラスチック、ナノプラスチックが発生したという論文もあります」そのほか魚や貝など海産物を食べて体内に入る可能性も低くない。「人体に入るルートはいくらでもあります。それぞれのルートがどれほど影響しているのかは、今後、調べる必要があると思います」体内に入り込んだプラスチックは健康にどんな影響を及ぼすのか。高田教授は「今回の検出量はわずかで直ちに影響が出るレベルではない」と前置きしつつこう続ける。「海外の論文ですが、マイクロプラスチックは血管を詰まらせ、心臓発作や脳卒中といったリスクが高まる、という研究結果が報告されています」今回、高田教授らの調査で検出された、プラスチックの添加剤も健康被害の可能性があるという。「今回見つかったのは、光による分解を防ぐためにプラスチックに添加される紫外線吸収剤。この物質の人体への影響は主に2つ考えられていて、1つは女性ホルモンの受容体とくっつくことでホルモンバランスを崩し、生殖機能が異常を来す可能性。もう1つは免疫力低下の可能性です」プラスチックに含まれる化学物質が子宮内膜症や乳がんを引き起こす疑いもあるという。高田教授は環境省の疫学調査の結果を例に、こう言葉を継いだ。「約10万人の妊産婦を調査したものですが、週に2回以上市販の弁当や冷凍食品を食べた妊婦は、それ以下の人と比べ2倍以上流産死産の割合が高い。さまざまな原因が考えられますが、容器のプラスチックに添加剤が含まれているのは事実で、その添加剤に生殖異常を引き起こす物質が含まれているのは間違いありません。女性の方は食生活に注意してほしいですね」
2024年04月10日『ブリジット・ジョーンズの日記』の新たな続編が作られることになった。北米公開は来年のバレンタインデー。3作目『ブリジット・ジョーンズの日記ダメな私の最後のモテ期』以来、9年ぶりの新作となる。タイトルは『Bridget Jones:Mad About The Boy』。原作は、ヘレン・フィールディングが書いた3冊目の本。レネー・ゼルウィガー、ヒュー・グラント、エマ・トンプソンがキャストに戻ってくるほか、新たにキウェテル・エジョフォー、レオ・ウーダルが出演する。監督は『トゥ・レスリー』のマイケル・モリス。ゼルウィガーの最近作は、テレビドラマ『パムの秘密―ある主婦の知られざる顔―』。文=猿渡由紀
2024年04月10日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある日、占いに出掛けたワフウフさん姉妹。そこで「母・あーちゃんの世話に追われるのは今年いっぱい」と言われ、あーちゃんの身に何かが起こる!? とドキッとしてしまいました。しかし、よくよく考えるとお世話をする自分の身に何か起こる可能性も考えられると気付いてしまい、どちらも当たらないように願うのでした。年に一度の発表会には出ず、これまでよりペースを落としてダンスのレッスンを再開したあーちゃん。しかし、良い刺激になるから続けてほしい! というワフウフさん姉妹の期待とは裏腹に、レッスンに行ったのかどうかすら忘れてしまうように……。そして、毎週通っている注射も同じように忘れてしまっているようで、もう自己管理ができなくなってきていることを痛感しました。 ケーキがダメなら飴!? 病院帰りに寄ったお茶で、ケーキを食べたがっていたあーちゃん。糖尿病の持病があるため止めたところ……。 ボリボリと飴を食べ続けるあーちゃん。さすがに止めますが……。 こう言われてしまうと、何も言えなくなります。 ある日の通院時。なんとなくいつもより無気力な様子だったあーちゃん。 スクッと立ち上がったものの……。 歩き始めるまでに、時間がかかっている様子。 やっと歩き出したかと思うと、すり足で歩幅も小さく……。 そして、平坦な場所でつまづいてしまいました。 そういえば、この前会ったとき、顔に傷があったような……。もしかして、転んだのを覚えていないとか?? 通院の帰り、いつものようにあーちゃんはお茶に立ち寄ったお店でケーキを食べたがりました。私が止めても、どうしても食べたかったようで、バッグから常備している飴の袋を取り出し、ボリボリと食べ始めました。次から次に食べるため、さすがにやめるように言ったのですが「疲れているから甘いものが欲しくなる」ということでした。ケーキはダメでも、飴ならいいと思っている……!? 糖尿病の注射に付き添ったとき、しきりに「疲れた」と言っていたあーちゃん。顔つきも力ない感じで、今までの中で一番足元がおぼつかないように見えました。しばらく様子を見ていると、歩き出すまでに時間がかかり、やっと歩き出してもすり足……。平坦な場所で何度も、つまづいていたのでした。 本人いわく「夕食後、毎日30分は歩くようにしている」とのことで、それを信じていたのですが、目の前で歩くあーちゃんを見ていると、本人ができていると言っていることの大半は、できなくなっていると思ったほうがよさそうです……。 --------------ケーキを止めても飴をボリボリと食べてしまうのも心配ですが、やはり平坦な場所でも足元がおぼつかないようになっている様子を見ると不安になってしまいますね。歩くのが難しくなると、せっかく続けてきたダンスも難しくなってしまうのでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月31日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、これまでに何度か「自分は精一杯の愛情を注いで子育てをしてきた」とワフウフさん姉妹に言ってきました。その発言を否定する気はありませんでしたが、あまりにも自分に都合良く記憶が書き換えられていることもしばしば……。見過ごせないときは否定しますが、ずっと聞かされているほうもラクではありません。ある日、姉・なーにゃんと一緒に占いへ出掛けたワフウフさん。そこで「あーちゃんの世話に追われるのは今年いっぱい」と言われ、あーちゃんの身に何かが起こる!? とドキッとしましたが、冷静に考えて自分の身に何か起こる可能性もあるということに気付きます。どちらも当たらないことを願うばかりです。 習い事を続けるのは難しそう… ダンスのレッスンを再開したあーちゃんでしたが、無断でレッスンを休んだと言いだしました。 先生からはレッスンに来たと連絡をもらっているのですが……。 どうやら、毎回持って行っているのかもわからないチケットで、出欠の確認をしているようです。 通院日のこの発言には、もはや驚かなくなってきました。 看護師さんと、注射が毎週だと初めて知ったような口ぶりで話す声が聞こえてきて……。 大事なことだとはわかっているようで、今日からの新ルールと言わんばかりに手帳に書き込んでいました。 あーちゃんは、これまでよりペースを落とし、年に一度の発表会には出ないという条件でダンスのレッスンを再開しました。しかし、病院の付き添いの際に「この前のレッスン、無断で休んじゃった」と言われてしまい、私は困惑してしまいます。なぜなら、先生からはちゃんとレッスンに来たという連絡をもらったから……。 どうやら、あーちゃんは手元のチケットが減っているかどうかで、レッスンの出欠確認をしている様子。でも、そもそも毎回そのチケットを持って行っている確証もありません。自己管理ができなくなってきて、もう習い事を続けるのは難しいのかもしれないと思い始めました。 そして、ずっと続けている毎週の注射も、「注射は毎週なんですか?」と初耳のように看護師さんと話し、「手帳に書いておかなくちゃね!」と、あたかも今日から始まった習慣のように言う始末。もうずっと通っているのに……。 --------------ダンスのレッスンを続けることになって、喜んでいたのもつかの間……。自分で行ったのを忘れてしまっているとなると、果たして、ワフウフさん姉妹が期待していた「良い刺激」にはなっているのでしょうか。かなり記憶も曖昧になってきているようで、日常生活も問題なく送れているのか気がかりですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月30日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが部屋で使っているテレビを買い替え、そのテレビが届く日。姉・なーにゃんは設置が完了したのを確認するために、何度も電話をするもつながらず……。やっとつながったと思ったら、口もきかないほど不仲になっているはずの父・たんたんと仲良くお出掛けをしていたと言われて絶句。ずっと悪口を聞かされて育ったワフウフさん姉妹にとっては、かなりモヤモヤしてしまう出来事でした。あーちゃんはふとしたときに、これまで自分は精一杯の愛情を注いで子育てをしてきたと、ワフウフさん姉妹に言ってきます。それ自体を否定する気はありませんが、あまりにも自分に都合良く記憶が書き換えられていることもしばしば……。聞いているほうもラクではありません。 たまにはこんな日があっても… ある日、姉と一緒に行った占いで「あーちゃんのお世話に追われるのは今年いっぱい」と言われ……。 なんだか、いろいろな考えが頭を巡るのでした。 ここ最近の疲れを癒やそうと、マッサージへ行きました。気持ちよかった……! ごはんを作る気にもなれず、今日はちょっとサボることに決めました。 この前、姉と一緒にとある占いに足を運びました。ここ最近はあーちゃんに振り回され続ける日々が続いていて、誰かに何かを進言してもらいたくなったのかもしれません……。それだけ、精神的に弱っているということ。 占いでは、「あーちゃんの世話に追われるのは今年いっぱい」と言われました。もしかして、今年あーちゃんの身に何かが起こる!? と思いつつ、逆に自分の身に何かがある可能性もあるのか……ということに気付きました。どちらでもないことを願うばかり。 そして、たまには体のメンテも必要ということで、通院の付き添いを終えたある日、ふらりとマッサージへ。あまりの気持ちよさに昇天し、ごはんはタイムサービスでお安くゲットしたお弁当で済ませてしまいました。たまにはこういう日もあっていいですよね! --------------言われたことがすべて当たるなんて思ってもいないのに、何か心が弱っているときに占いを頼りたくなるというのは、女子あるあるかもしれません。そして、姉妹で分担しているとはいえ、病院の付き添いや実家の片付けなど、介護の負担は決して軽くないでしょう。自分自身の心身のメンテナンスも忘れずにいたいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月29日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。おなかの膨らみが大きくなっていることに気付き、婦人科を受診したとりだまりさん。その後、がんの専門病院で詳しい検査を受けた結果、がんが確定しました。子宮頸がんの手術のためおこなった全身麻酔で全身の震えと吐き気という副作用が2つ出ました。手術を終えた実感が湧いてきて…子宮頸がんの手術後1日目から歩行練習をおこなったとりだまりさん。上半身を起こすだけでも吐き気がありましたが、看護師さんから「でも、起きる!」「無理でも立つ!」「吐いても立つ!」と厳しい指導を受けました。歩行練習後、あまりのしんどさにようやく痛み止めを変更してもらうようにリクエストしました。すると一晩中我慢していた痛みがラクになり……。痛み止めの種類を変えてもらったら、びっくりするほど痛みを感じなくなりました。痛みがないって、なんて幸せなんだろう!苦痛が消えた反動で、気持ちがラクになり、周りを見渡す余裕も出ました。そして、ストレスも影響しているのか、自分の汗が獣のようなにおいになっていることにも気付いた私。点滴で入れている薬のにおいと、獣のような汗くささが相まって、「お願いだから、誰もそばに来ないで!」という状態に。そんなワイルドな香りを放ちつつ、2日目の夜がやって来ました。夜になって、ようやく手術をした実感が湧きました。もともと子どもを持ちたいという欲がほぼなかったので、がんになって子宮と卵巣を取ると言われたときも、「女性ホルモンが出なくなって、女らしくなくなったら嫌だなぁ」と、それくらいにしか考えていませんでした。ただ、実際に子宮と卵巣がなくなると、何とも言い表せない喪失感が……。「産まない」のと、「産めない」のは、同じことではないようです。「産まない」は自分の選択の結果だったりするけど、「産めない」は産むことも産まないことも、自分じゃ選べないってことだからなぁ。選べないと、なんだか希望を奪われたような気がしてしまう。初めから産む予定なんてなくても、「なんだかなぁ」と感じてしまうのです。とはいえ、時間は巻き戻せないし、おかげで私は今も生きていられるわけだし。ありがとう、というのは、ちょっと違う気がするけれど、子宮と卵巣、いなくなってしまったあなたたちのおかげで、私は今も生きてるよ。ー------------------------子宮と卵巣が自分の体からなくなったことを実感し、がんが判明してから初めて少しだけ泣いたと、どりだまりさん。喪失感を受け入れるのは、つらいものですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2024年03月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんから、やめるかどうか迷っていたダンスのレッスンを続けようと思っていると聞いたワフウフさん。早速先生に連絡をします。すると「前回、レッスンをやめるとハッキリおっしゃいました」と言われてしまい、ビックリ……。結局、事情を話してなんとかレッスンは継続できることになりましたが、思っている以上に時間の感覚が狂ってきているのかもしれません。先日、部屋で使うテレビを買い直したあーちゃん。姉・なーにゃんはちゃんと設置ができたのかが気になり、何度も電話をするもつながらず……。やっとつながったと思ったら、なんと口もきかないと言っていたはずの父・たんたんと仲良くお出掛けをしていたと言われて絶句……。いつも夫の悪口を言っていて、何かあれば娘たちを巻き込んで大騒ぎするのに、一緒にお出掛けをしていたと思うと、なんだかモヤモヤしてしまうのでした。 なんだか虚しくなる… たまに聞くこのセリフ。否定する気はまったくありませんが……。 その昔、一番最初のダンスの先生が、発表会であいさつをしただけのワフウフを気に入ったらしく……。 あーちゃんはお見合いの仲人さんのごとく、ノリノリ。 ※ミラニンくん:あーちゃんの孫 当時、その思考回路が理解できませんでした……。 この話が、すっかり自分に都合の良い話に書き換えられていて、さすがに見過ごせず。 幸い、姉もこのときのことを覚えていて、一緒に全否定してくれましたが……。 ひと言で終わり。なんだかモヤモヤします。 そして迎えた次の通院。こんなことを言いだしましたが、もちろん来ています。 さらにこの日は、お金を下ろすつもりだったらしく、こんなことを言い始めました。 でも、お金は昨日下ろしたばかりです。それを伝えても……。 と、すっかり昨日のことは忘れてしまい、ピンときていない様子。 それなのに、たんたんがしてくれたささいなことは覚えているなんて……。 ※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんとは不仲 病気とはわかっていても、虚しくなってしまいます。 あーちゃんはたまに、自分は精一杯の愛情を注いで私たち姉妹を育てたと言います。それを否定する気はありませんが、あーちゃんの中で過去が自分に都合良く美化されていると思うこともしばしば。 さすがに見過ごせないレベルになっているときは否定するけれど、「あら、そうだった?」のひと言で終わり。この記憶の上書きが「老人あるある」なのか認知症の症状なのかは、いまだにわからず……。 そして、上書きされる記憶もあれば、完全になくなる記憶もあり……。前日一緒に銀行でお金を下ろしたことは忘れているのに、あーちゃんのお金を狙っているかもしれない父・たんたんにお茶をおごってもらったことは覚えている……。仕方ないとはわかっていながらも、あーちゃんのためにやっていることをどんどん忘れられていくと、やっぱり虚しくなってしまいます。 --------------記憶が美化されてしまうのは、疑問を抱きながら聞き続けるのもラクではないですよね。そして、ワフウフさん姉妹が覚えていてほしいことは忘れ、そこまで重要ではないことはしっかりと覚えていて……。実際にあーちゃんを身近で見守っている家族からすると、気持ちの整理は難しそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが、体力の低下と金銭的な負担を理由に、大好きなダンスのレッスンをやめたいと言いだしました。しかし、認知症のあーちゃんにとって、ダンスは良い刺激もあるはずだと思っているワフウフさん姉妹は、なんとか続けてほしいと思い、ペースを落として年に一度の発表会には出ずにレッスンを続けられるよう交渉しました。そして、最終的な判断はあーちゃんに任せることに……。病院の付き添いをしたとき、あーちゃんからダンスのレッスンを続けようと思っていると聞かされたワフウフさん。そこで、先生に早速連絡をしたところ「前回、レッスンをやめるとハッキリおっしゃいました」という衝撃の返信が……! 結局、なんとか事情を話してレッスンは継続できることになり、一件落着です。 自分のことしか見えていないのね 購入したテレビがちゃんと設置されたか心配で、姉は何度も電話をしていました。 たんたんと出掛けた……?! 仲良しか! ※たんたん:ワフウフさん姉妹の実父。あーちゃんの夫。あーちゃんとは不仲 疲れが影響しているのか、いつもよりも会話がかみ合わない気がしました。 これは覚えていてほしい……! あんなに楽しみにしていた孫たちとの食事会すら、忘れてしまった様子……。 写真を差し出すと、あーちゃんはうれしそうにしていました。 最初は和やかな雰囲気でしたが……。 ※メラニンくん:あーちゃんの孫 ん……? 孫を見ているのではないのかな? ええええええ……。 先日、通院帰りに購入したテレビの設置日。無事に終わったのかどうかを確認するため、姉が何度も電話をするもつながらず……。やっとつながったと思ったら、なんと口もきかないと言っていたはずの父・たんたんと出掛けていたと言われ、絶句。いつも悪口を言っていて、何かあれば私たちを巻き込んで大騒ぎするのに、仲良くお出掛けしていたなんて……。 電話がつながらず、心配していた分だけ怒ってしまった姉は、いつもより強めの口調で今週の食事会について確認しましたが、あんなに楽しみにしていた孫の大学入学を祝う食事会も忘れてしまっていて、ガッカリです。 昔から私たち姉妹は、孫の写真をあーちゃんによく渡していました。その習慣は今でも続いていますが、この前写真を渡したときには、自分の写り方ばかり気にしていて、他の人は視界にも入っていないようでした。他者への関心がなくなってきているということ……!? --------------今まで、ずっと夫のたんたんの悪口を聞かされてきたワフウフさん姉妹にとって、あーちゃんが夫婦でお出掛けしていたのは衝撃的でしたね。夫への負の感情も、忘れているということでしょうか。さらに、他者への関心も薄れている様子を見るとより不安が募ってしまいますね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。超音波検査を終えた母・あーちゃんと一緒に、早めのランチへ向かったワフウフさん。パンの食べ放題がある、お店に行くことに。すると、あーちゃんはワフウフさんが止めるのも聞かずに、次から次へと甘いパンを食べていました。ここ最近、食欲がない様子を見ていたので、食べてくれるのは素直にうれしいと思いつつ、糖尿病が心配に……。毛糸のパンツを披露!ランチの後、何かを探している様子のあーちゃん。どうやら口紅を探しているようなのですが「口紅ってどんな形だったかしら……」とつぶやいていて、もしかして形の概念が崩れている? と心配になりました。ただ、翌週は表情もスッキリしていて、いつもより素直にワフウフさんの言うことを聞いてくれて、なんだか調子が良さそう。そんなあーちゃんの姿を見て、少し安心したのでした。5月だというのに、こんな厚手のハーフコートを着ていたあーちゃん。「季節に合わせた服装ができなくなる」という認知症の症状なのか、単純に寒いのか……?そして、なぜか見つかったマイナンバーカード。名前も存在も忘れていたはずでは?先日に続き、調子が良さそうで安心。この日はワンピースを着てオシャレを楽しんでいました!でも、ワンピースを着て来たばかりに、おなかに注射をする際に愛用の毛糸のパンツを披露することに……(笑)。超音波検査に続き、胃のバリウム検査に行った日。付き添いは姉でしたが、この日もわりと調子が良さそう。ただ、もう5月だというのに、厚手のハーフコートを着ていて、「認知症が進むと、季節に合わせた服装ができなくなる」という症状に当てはまるのか、それとも単純に寒いと感じているのかはわからず……。そして、なぜかこの日は、存在も名前も忘れていたマイナンバーカードがお財布の中に入っていたそう。いつの間に?数日後。今度はいつもの診察&注射の日。気になる調子は……なかなか良さそう! しかし、この前受けたバリウム検査が引っ掛かってしまい、胃カメラをすることになてしまいました。さらに、栄養失調気味だということも判明。明らかに調子が悪そうだったここ最近は、本当にろくに食べられていなかったのかもしれません。この日のあーちゃんはとってもオシャレ。本人は「何十年も着ている」と言うものの、姉も私も初めて見るワンピースを着ていました。オシャレ心が失われていないのはいいこと……ですが、インスリン注射はおなかに打つ注射なので、ワンピースだとあーちゃんが年中愛用している毛糸のパンツを丸出しすることに……。看護師さん、目のやり場に困るだろうな。--------------温度の感じ方は本当に人それぞれなので、季節外れのコートを着ていても、それが認知症の症状なのかどうか判断するのは難しいですね。でも、一時期はずっと同じ洋服で診察に来ていたことを考えると、オシャレをして来たのは調子が良い証拠かもしれません。この状態が続いてくれることを期待したいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年03月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんから、自分の部屋で使っているテレビが壊れたので、買い替えたいと言われたワフウフさん姉妹。通院帰りにランチをしてから、買いに行くことに。しかし、ランチを終えるころには疲れが見え始め、会話も記憶もめちゃくちゃに。さらに、「お金がない」としきりに訴え、家にあったウン十万円の現金の行方もわからなくなってしまいました……。体力の低下と金銭的な理由から、大好きなダンスのレッスンをやめたいと言いだしたあーちゃん。しかし、ワフウフさん姉妹としては、良い刺激にもなるはずなので、続けてほしいと考えています。そこで、先生にも事情を話し、レッスンのペースを落として続けられるよう交渉しました。最終的にどうするのかは、あーちゃんにしばらく考えてもらってから決めることに。 ビックリ発言 私も一緒に話していたことは忘れているようで、詳しく説明してもらえました。知ってますけど……。 ※なーにゃんちゃん(姉) ん? なんか先生にお願いされたという話になっているような……? よかった! 続ける意思が本人にありそうだったので、早速先生にレッスンのお願いをしたのですが……。 先生からはあーちゃんからダンスをやめると言われたと連絡が来ました。えぇ……!? どうやら、時間の感覚が狂ってしまっているようで、聞いているこちらも困惑……。 続けると決めた後も、ところどころでやめる発言を繰り返しています……。 ダンスのレッスンを続けるのかどうか、病院の付き添いをしたときに改めてあーちゃんに確認したところ、続けようと思っていることがわかりました。そこで「1年に一度の発表会には出ず、週1回なら続けたいと言っているので、よろしくお願いします」と先生にメールをしたところ……。 「前回いらしたときに、本日を持ちましてレッスンをやめますとハッキリおっしゃいました」という返信が……! ええええ!? これには姉妹でビックリ。 おそらく、あーちゃんの中で時間の感覚が狂っていて、自分がおかしなタイミングでやめると言ってしまったのがわかっていないのだと思います。結局、なんとかレッスンは継続できることになり、ひと安心です。 --------------すったもんだがあったものの、ダンスのレッスンを続けることに決まってよかったですね。週に1回でも、自分が大好きなことに熱中できる時間は良い刺激になるのではないでしょうか。ただ、体力の低下も目立つようになってきたので、そこは少し心配ですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが「見つからない」と言っていた通帳とキャッシュカードは、カバンの中に入っていて、ワフウフさんが付き添ってATMを操作したところ、お金も下ろせました。しかし、通帳とキャッシュカードを持っていることも、お金を下ろしたことも、すぐに忘れてしまうあーちゃん。何度もワフウフさんが説明しますが、そのたびに道端でもどこでも、カバンや財布を広げる始末。さすがに危な過ぎて、ヒヤヒヤしてしまいます……。初めての出来事にビックリ!超音波検査を終えたあーちゃんとワフウフさんは、早めのランチへ。パンの食べ放題があるお店に入ったのですが、あーちゃんはここぞとばかりに甘いパンばかり食べ、糖尿病患者の血糖を下げる働きのあるホルモン「インスリン」を注射で補給して血糖値を下げるためのインスリン注射を打って来たばかりなのに……とワフウフさんはガッカリ。でも、ここ最近ずっと食欲がない姿を見ていたので、たくさん食べてくれたのはうれしいと思う気持ちもあり……なんだか複雑です。どうやら化粧直しをしたい様子のあーちゃん。口紅の形が思い出せないようで……。さらに、この日は「???」と思うことがもう1つ。ボールペンの概念も壊れているみたいです。そんなはずはないのに……。結局、100円ショップの文房具コーナーに連れていきましたが、この発言。今までのやりとり、何だった……!?あーちゃんが宇宙人のように思えてきてしまいます。しかし、翌週は意外にも表情がスッキリしていて、調子が良さそうです。めちゃくちゃ素直……!食欲も戻ってきたようです。その後、「ごちそうさまでした! 今、夕食を済ませました! いただいたおかずを食べました! おいしかったで~す、ありがとう!」と、ちゃんと辻褄が合っているメールがあーちゃんから届いて、感動……。食事をしたあと、何かを探している様子のあーちゃん。「口紅ってどんな形だったかしら……」と、つぶやいているのを私は聞き逃しませんでした。さらに、ボールペンから鉛筆のような芯が出ると言い張り、それを買いに行くと聞きません。ボールペンから鉛筆の芯が出ることはないと思うのですが……。もしかすると、思っている以上に形の概念が崩れているのかもしれません。こんなふうに、あーちゃんはひどい状態が続いていたので、翌週の付き添いは重い気持ちで向かったのですが……予想外にスッキリとした表情で、いつものように「疲れた、眠たい、何もしたくない」という言葉も聞こえません。そして、この日一番驚いたのが、おかずの差し入れのお礼がメールで届いたこと! これまでずっと私も姉も差し入れを続けてきましたが、ちゃんと食べているのかすらわからない状態でした。先週よりも、明らかに調子が上向きになっています。少し前に処方された、元気が出るという漢方が効いてくれたのかも!?--------------探している物はわかっていても、その形が思い出せないようなら、見つけ出すのは難しいですよね。でも、症状がどんどん進んでいると思っていても、今回のようにうれしくなる日も。その日の状態に合わせたサポートをすることの大切さがうかがえます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年03月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。前回の通院に付き添ったとき、母・あーちゃんが無気力でボーっとしているように見えたのが気がかりだったワフウフさん姉妹。しかし、孫の大学が決まったことがとてもうれしかったようで、お祝いの食事会を楽しみにしている様子に少し安心しました。しかし、孫のことは覚えていられる半面、手帳に書かれている予定をすっかり忘れていたりと、認知症の症状は一進一退です……。あーちゃんが部屋で使っているテレビが壊れてしまったとのことで、通院帰りにランチをしてから買いに行くことになりました。しかし、いざ買い物へ向かうと疲れが見え始め、会話も記憶もめちゃくちゃに。さらに、しきりに「お金がない」と訴えるようになり、ワフウフさん姉妹は困惑してしまいます。家には結構な額の現金があったはずなのに、一体どこへ行ってしまったのでしょうか……!? やめないでほしい…! あーちゃんも、自分の状態はわかっているらしい……? ここは言葉をグっと飲み込みます。 現実的に、1年に一度の発表会「デモ」に参加するのは厳しそうなので、そこは先生に相談することに……。 先生はデモへ参加をしなくても、週に1回のレッスンでもいいと言ってくれました。 それを聞いて、前向きに考える素振りも見せつつ……。 後ろ向きな発言もありつつ……。 とりあえず、しばらく考えてもらうことにしました。 大好きなダンスをやめたいと言いだしたあーちゃん。体力の低下とお金がかかることが理由のようです。毎月のレッスン代が月に5万円程度、さらに1年に一度のデモと呼ばれる発表会の費用がかかっているのですが、このデモというのがあーちゃんいわく何十万円もかかるとのこと。 ただ、あーちゃんの場合、本人は忘れているかもしれませんが、私たち姉妹が預かっているお金もあるので、金銭的な負担はそこまで大きくありません。できれば趣味のダンスを続けてほしい、やめないでほしいというのが姉妹の思いです。体を動かすのも、週に2回おしゃれをして電車に乗ってお出掛けするのも、認知症のあーちゃんにとって大事な刺激になっていると思うので。 しかし、デモに参加するとなると、当日は1日がかりで普段行き慣れていない場所へ行くことになるので、今のあーちゃんには厳しそう……。そこで、デモには参加しないという条件でレッスンが続けられないか先生に相談してみたところ、了承をいただけました。それを伝え、最終的な判断はあーちゃんに少し考えてもらうことに。 --------------ワフウフさん姉妹が認知症の母にダンスを続けてほしい思う気持ちは、とてもよくわかりますね。先生も事情を理解してくださっているようなので、なんとかこれまでの生活を担保しつつ、あーちゃんがイキイキと過ごせるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月25日『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』などの作者としておなじみの漫画家、鳥山明さんが3月1日、68歳で亡くなった。死因は“急性硬膜下血腫”。急性硬膜下血腫とは、脳を覆っている硬膜と脳表との間に起きる急性出血のこと。さがみ生協病院内科部長の牛山元美さんが原因について解説する。「一般的には、転倒や転落、交通事故などによって強く頭を打ちつけた場合、その衝撃で硬膜と脳表の間の血管が切れて出血が起きることで発症します」衝撃を受けた直後、あるいは少し時間を置いてから、激しい頭痛や意識障害、嘔吐、麻痺などの症状が現れる。「こうした症状が出た場合、緊急手術で頭部の血腫を取り除かないと命に危険が及びます」(牛山さん)ただし、頭部にそれほど強い衝撃を受けなくても次のような人は要注意。「過去に脳梗塞や心筋梗塞を起こした人、狭心症など心疾患をお持ちの人、さらには、脊柱管狭窄症などの治療で整形外科に通っている人などはリスクが高まります。血管がもろくなっているうえに、“血液をサラサラ”にする薬を服用している場合が多いので、つまずいた拍子に軽く頭を打ったくらいでも、脳の血管が切れて血腫ができることもあるのです」(牛山さん)つまり、血液サラサラの薬を服用している場合は、ちょっとした“つまずき”による頭部の打撲でも、急性硬膜下血腫になる可能性があるということなのだ。■自宅内転倒が多い高齢者が見落としやすい盲点は?日本理学療法士協会の副会長で、理学療法士の佐々木嘉光さんは、「自宅内にも転倒のリスクが潜んでいます」と話し、警鐘を鳴らす。「年齢とともに“視覚”や“バランス感覚”“筋力”などが落ちてくるので、ちょっとしたモノにつまずきやすくなるからです」東京消防庁の統計(令和元年)では、住居内で高齢者の転倒事故が発生する場所として多いのは、1位:居室・寝室、2位:玄関・勝手口、3位:廊下・縁側・通路、4位:トイレ・洗面所、5位:台所・ダイニングと続く。「大前提として、室内のどこであっても〈室内や足元を明るくする〉〈動線上にモノを置かない〉〈滑りやすいマットはできるだけ敷かない〉が基本。さらに、足のサイズに合っていないスリッパも事故の原因になります」(佐々木さん)こうしたポイントを押さえたうえで、自宅内で転倒しやすい場所と回避する方法を見ていこう。【1】リビングや和室「リビングは電源コードが多くなりがちなので、足をとられます。壁にはわせるなどして引っかからない対策を。特に携帯の充電コードにご用心。ラグマットも、つまずきの原因に。読みかけの新聞やチラシも、床に置いておくと踏んで滑ってしまいます」和室にも、こんな危険が潜む。「座布団や座椅子に足を引っかけて転倒するケースが目立ちます。畳から立ち上がる際は、慌てずゆっくりと動きましょう。置きっぱなしの健康器具にも気をつけて」【2】キッチン「床に敷いているキッチンマットに引っかかって転倒する、あるいは足元のゴミ箱につまずいて転倒する、といったケースが見られます。マットを敷くなら滑り止めが付いているもので、ふかふかしていない毛足が短いタイプを。また、ゴミ箱を明るい目立つ色に替えることもつまずき対策のひとつです」加えて、脚立の使用時も要注意。「よく使用する食器類は高い場所にしまわないこと。脚立を使用する場合は、踏み台の部分が広く安定したものを選びましょう」【3】浴室・脱衣所「転倒しやすいのは、脱衣所から浴室へ入る際の段差や、浴室に足を踏み入れた直後です。浴室がぬれていたり、床に残った石けんなどのぬめりがあると滑りやすくなります」日ごろから浴室の掃除や乾燥を心がけよう。脱衣所から浴室へ入る段差が高い場合は、踏み台などを設置してもよい。「浴槽に入った瞬間、足を滑らすこともあります。足元が不安な方は、浴槽内に滑り止めシートの設置も検討を。また、低い風呂用の椅子から立ち上がる際のふらつきにも注意」【4】トイレ「トイレは狭いので、大きな転倒事故につながることは少ないですが、トイレマットに引っかかったり、便座から立ち上がる際のふらつきに注意して」【5】玄関モノが散乱しがちな玄関も危険が多く潜んでいる。「履いていない靴はしまうようにして玄関はスッキリと。また、置きっぱなしのゴルフバッグや届いた宅急便の箱に足を引っかけることもあるので、できるだけ早く片付けるように。エントランスまわりの砂利やブロックにも注意したいところです。そして、靴を履くときによろめいて転倒しやすいので、段差部分に座るなどして慌てず着脱を」これ以外にも注意したいのが、寝室での転倒だ。多いのが、夜間にトイレに立ったときだという。「真っ暗にしていると足元が見えにくい。常夜灯などを寝室や廊下に設置して」また、起き上がったときのふらつきも転倒の原因に。「まわりの壁につかまって、ゆっくり体を起こすように。不安な方はベッドガードなどを付けるのもひとつの方法です」庭も転倒事故が多い場所。「雨が降ったり、コケがついていたりすると、庭の砂利や石が滑りやすくなっています。不安定なサンダルで庭に出る方も多いので、靴選びにも注意して」こうした点を注意して、自宅でも安全に過ごそう!
2024年03月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが超音波検査を受ける日。何度も念押ししたおかげで、朝食抜きはクリアできてひと安心……と思ったら、まさかの検査待機中に食べようとしてしまい、慌てて止める事態に。無事に検査は受けられたものの、付き添っていたワフウフさんはグッタリです。さらに、検査結果を聞いている途中にトイレに行こうとして、状況の理解ができなくなっている姿を目の当たりにしました。次から次へと…先日、電話で「見つからない」と言っていた通帳とキャッシュカードは、ワフウフさんがあーちゃんのカバンの中で見つけ、お金も下ろせました。しかし、自分が通帳とキャッシュカードを持っていることを忘れ、お金を下ろしたことも忘れてしまうため、何度も同じ説明をしなくてはいけません。さらに、説明を受けてからその事実を確認するのに、どこにいても通帳とキャッシュカードを探し、お財布を広げてしまうので、ワフウフさんはヒヤヒヤしてしまいます……。病院での検査を終え、あーちゃんとランチに行くことに。一応、希望は聞かれますが、あーちゃんの中で行くお店は決まっている様子。ヘルシーな和食屋さんを提案しますが、もう頭の中は「パンの食べ放題」でいっぱい……。結局、パンの食べ放題があるお店に入りましたが、パンのラインナップがことごとくスイーツ系で嫌な予感が……。食べ過ぎを注意しても、生返事で手は止まりません。そして、店内にあった限定商品のポスターを見つけてしまい、こちらも完食。……インスリン注射(糖尿病患者の血糖を下げる働きのあるホルモン「インスリン」を注射で補給して血糖値を下げる)を打ってきたばかりだというのに。あーちゃんの今のメイクは、眉毛を描いて口紅を塗り、若見え用のウィッグを装着して完了。ランチの帰り、アイブロウペンシルが欲しいと言いだしました。近所のお店にはなかったらしい……。仕方なく、ランチをしたお店の周辺でドラッグストアを探すことに。でも、様子が変……。自分のいる場所が理解できていないようです。歩いているうちに、目的も忘れてしまいました。そして、いつものように同じやりとりがループして……。え……。今それ言うの??超音波検査を受けるため、朝食を抜いて病院に来たあーちゃんは「おなかが空いた」を連発。そのため、病院の後すぐにランチをすることに。あーちゃん、実は大のパン好き。私に「何が食べたい?」と一応聞いてはくれるものの、パンの食べ放題があるお気に入りのお店を激推ししてくるので、たまにはいいかと思い、そのお店に入ったのですが……。あーちゃんは、私が止めても次から次へと甘いパンを食べていました。今日、インスリン注射(糖尿病患者の血糖を下げる働きのあるホルモン「インスリン」を注射で補給して血糖値を下げる)を打ってきた帰りだというのに……。でも、このところずっと調子が悪そうだったのに、パンを食べているときは生き生きしていて、なんだか複雑な気持ちになりました。そしてこの日、あーちゃんはアイブロウペンシルを買いたいと言ったので、一緒に買いに行くことにしました。どうやら近所のドラッグストアでは見つからなかったらしく、そんなことないはずなのに……と思いつつ、ランチのついでに早速ドラッグストアを探したのですが、土地勘がないためすぐに見つからず。そして歩きながら最寄り駅と勘違いするあーちゃん……。最後にはポイントが付くから買うなら近所で買いたいと言いだしますが、近所にないからここで探しているの! と腹が立ってしまいました。--------------食欲がない姿を見ていたので、たくさん食べてくれるのは喜ぶべきなのかもしれませんが、それが甘いパンとなると今度は持病の糖尿病のほうが心配になってしまいますね……。そして、場所の認識も難しくなってきているようなので、今後の付き添いも必須となりそうです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年03月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの通院には、いつもワフウフさん姉妹のどちらかが付き添っていましたが、どうしても2人の都合がつかない日が出てきてしまい、仕方なくあーちゃんひとりで行ってもらうことに。本人は「全然大丈夫!」と自信満々ですが、これまでも「注射に来るのを忘れたり、来たこと自体を忘れたり、毎回のように注射は毎週必要かと確認している」ことがあり、心配だと告げると、記憶も自覚もないようでショックを受けている様子でした。前回の通院に付き添ったときは、無気力でボーっとした様子だったあーちゃんも、孫の大学が決まったのがとてもうれしかったようで、お祝いの食事会も楽しみにしていました。その様子に、ワフウフさん姉妹もひと安心。しかし、手帳に書かれている予定が何の予定か思い出せずに考え込む姿も見られ、当日まで覚えていられるのか、待ち合わせにちゃんと行けるのかなど、気がかりなことも……。 ウン十万の現金はどこへ…? 「お金がなくて不安」とよく口にするようになったあーちゃん。でも、家にはかなり現金があったはず……。 趣味で習っているダンス代に使ったと言うけれど、レッスン代はそこまで高額ではありません。 でも、本人に使った記憶はないというので、きっとどこかに置き忘れているはず……。 押し問答が続き、ついに姉・なーにゃんは怒ってしまいました。……気持ちはわかるけど。 最近、何もしていないのに疲れたと訴えることが増えたあーちゃん。体力が低下している……? たしかに、通院の帰りにランチをして、少し寄り道するだけで足元はフラフラになっています。 ある日の通院帰り、持ってきた総菜を渡し忘れた姉のなーにゃんが、慌てて渡しに行くと……。 目の前に現れた人物が娘のなーにゃんだと、すぐに認識できなかったようでした。 ある日、あーちゃんの部屋にある小さなテレビが壊れたから買い替えたいということで、通院の帰りにランチをしてから買いに行くことにしました。しかし、だんだんと疲れが見え始め、会話も記憶もめちゃくちゃに……。この日は、しきりに「お金がない」と訴えていたあーちゃん。でも、実家で押入れチェックをしたときに、かなりまとまった額の現金があったことは把握しているので、足りないことはないはず。 通帳もすぐに失くしてしまい、ATMが使えずに手持ちの預金が引き出せず、現金を渡してもすぐにないと言って不安がる……。もう一体どうすればいいのだろう? 「何に使った?」「使ってない!」「それなら家にあるはず!」「ない!」。こんな押し問答を続け、この日あーちゃんと姉は言い合いになってしまいました。病気が原因だとわかっていても、怒りたくなる姉の気持ちは、痛いほどわかります。 そしてこの日、バイバイをして別れてから、持ってきた総菜を渡し忘れたことに気付いた姉は、駅のホームまであーちゃんを追いかけて総菜を渡したのですが、突然現れた姉に反応できず、誰かわからないような表情で姉を見ていたそう……。なんだか、話を聞くだけでも悲しくなってしまいます……。 --------------お金関係には執着する傾向があったあーちゃんですが、どこかに置いて忘れているのではなく、実際に使ってしまっているようなら、何か新たな対策を講じる必要があるかもしれません。そして、一瞬でも家族を認識できていない雰囲気を感じてしまうと、やり場のない気持ちになってしまいそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある日、母・あーちゃんからの電話で「銀行のカードが使えない」と言われたワフウフさん。一緒にATMを操作するから、カードを持ってくるように言ったものの、なぜかクレジットカードの話に……。キャッシュカードとクレジットカードが混同しているようで、何度も同じ話が繰り返されて、ワフウフさんもイライラしてしまいます。しかし、よく話を聞くと、結局「カードも通帳も見つからない」ということだったらしく、用件を聞き出すのもひと苦労です。もう…どうすればいいの?超音波検査を受けた日。何度も念押ししたおかげで、朝食を抜いてくることには成功しますが、病院に着いて待機中というタイミングで飲み食いをしたがるあーちゃん。慌てて止めるも、そのやりとりを何度も繰り返します。さらに、検査結果を聞くタイミングでトイレに立つなど、状況の理解ができなくなっている姿を目の当たりにました。この日の話題は、市の無料乗車券でしたが……。話しているうちに内容がズレてきて……。いつの間にか、市の無料乗車券が交通系ICカードの話に。しかも「無料で乗れる」と思っているようで、お金をチャージするというシステムも忘れてしまった模様。先日、電話で見つからないと訴えていた通帳とキャッシュカードを、カバンの中で発見。カードは使えないと再度訴えるので、一緒にATMに行こうと言うと……。また、クレジットカードと勘違い。もうクレジットカードは解約してハサミを入れてもいいのかもしれません。そして、何度も繰り返す「お金が下ろせない」「後で一緒に試してみよう」という会話……。そして「カードも通帳も見つからない」という訴えも、何度聞いたことか……。カードと通帳は持っていると教えると……。確認のために、その場で取り出してしまいます。そして、結局何もかも一瞬で忘れてしまいます……。忘れるのは仕方ないとしても、お金も通帳もカードも大事なものなので、どこででも確認するのはやめて……!理解していなくても、なんとなく相手に合わせられていた会話スキルの高いあーちゃんでしたが、この日は会話がめちゃくちゃ。出発点と到着点で、内容が大きくズレてしまい、まったく会話が成立せず。そして、相変わらず「カード」の理解が追い付いていないようで、説明がうまくできないため、私も何のカードについての話かわからなくなってしまいます。病院でカードの話をしながら、あーちゃんのバッグの中身を確認していると、見当たらないと言っていたキャッシュカードと通帳を発見! 後で一緒に銀行でお金を下ろしてみようと言うと、バッグを探ってクレジットカードを取り出し「このカードを持って行くんでしょ?」とドヤ顔で言うあーちゃん。何度説明しても、クレジットカードとキャッシュカードの違いが理解できないようです。結局、一緒にATMへ行き、無事にお金を下ろすことはできたのですが、問題はその後。通帳とキャッシュカードを持ち歩いていることを忘れ、お金を下ろしたことを忘れ、道端で突然それらを確認するという行為をしてしまうのです。いくら日本は治安が良いとはいえ、さすがに危なすぎてヒヤヒヤしてしまいます。ひとりのときも、同じことをしていたらどうしよう……。--------------お金を下ろしたのか、通帳とキャッシュカードは失くしていないか、それを確認すること自体は問題ありませんが、どこでも構わずにやってしまうとなると、ちょっと不安ですね。いよいよお金の管理も家族がおこなったほうが安心かもしれません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2024年03月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ワフウフさん姉妹は、ずっと気になっていた実家の押入れチェックをおこない、母・あーちゃんが「食事」と言い張る菓子パンや賞味期限切れの食べ物など、いろいろと衝撃的なものを発見してしまいます。しかし、母・あーちゃんが問題なく電子レンジを使える様子を確認できたので、今後は宅配食も選択肢に入れられそうだということがわかり、少し安心したのでした。毎週、姉妹のどちらかが通院の付き添いをしていましたが、どうしても2人とも都合がつかない日があり、その日は仕方なくあーちゃんひとりで行くようにお願いをしたところ、「私はひとりでも全然大丈夫なのよ!」と自信満々。しかし、「注射に来るのを忘れたり、来たこと自体を忘れたり、毎回のように注射は毎週必要かと確認している」と伝えると、本人はショックを受けている様子で、記憶も自覚もないことを再確認したのでした。 うれしい!でも心配… 孫の大学が決まったことを、うれしそうに話すあーちゃん。 ※正しくは「合格」 何度も、お祝いの食事会について話していて、ちょっとほっこり。 しかし、通院時に手帳に書いてある予定を確認されると……。 自分で書き入れた予定を眺めて考え込んでしまいました……。 しばらくして思い出せましたが、当日までちゃんと覚えていられるのか……? 前回の通院時、あーちゃんの無気力でボーっとした様子にショックを受けましたが、今回の通院では少し調子が戻っていたように見えました。孫の大学入学が決まったこともしっかり覚えていて、お祝いの食事会も楽しみにしているように見えました。最近は、何でも数分で忘れてしまいがちですが、孫がどこの大学に行くのかはしっかり覚えていて、孫への愛は認知症に勝るのかと、ちょっと感動! でも、やはり忘れてしまうこともあるようで……。予定を管理している手帳に書かれた内容について確認しても、すぐには答えられず……。 最終的には、お友だちとのお出掛けであることを思い出しましたが、予定があるとわかれば、ちゃんと待ち合わせの時間に行けるのか、会話は成立するのかなど新たな心配が出てしまいます。 --------------孫の大学が決まったことだけではなく、大学名までしっかり覚えているとは不思議ですね。 記憶と自分の興味や関心が関係しているということでしょうか。お祝いの食事会まで、ちゃんと忘れずにいてくれるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年03月23日