アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、看護師さんから言われたように、もうひとりでは通院が難しい状態になっていました。しかし、自分が認知症であることは頑として認めようとせず、認知症の薬が処方されているだけで怒り、勝手に病院を変えようとするなど、見ていないところで何をするかわかりません……。あーちゃんの認知症が進んでいくにつれて、悩みの種となっていたのが「どこまでまわりに話しておくか」ということ。今後ご迷惑をかけるかもしれない人には、伝えておかないといけないとは思いつつ、ウワサ話のように知れ渡るのは避けたいところ……。一応、実父と同居してはいるものの、こちらは頼れそうにない状況で……!? 自分たちのサポートだけでは厳しく… 実父と同居してはいるものの、夫婦仲は悪く何度も別居。さらに離婚調停も経験しています。そんなこともあり、こちらは頼れそうにない状況です……。 あーちゃんは、病院での注射が週1になっていることも忘れるし、薬が足りているかどうかもわからなくなっていて……。 メールのやりとりもかみ合わず、こまめな連絡だけでは限界を感じ始めています。 あーちゃんは、夫(つまり私の実父)である「たんたん」と同居しています。しかし、夫婦仲は悪く何度も別居をしているし、離婚調停も経験しています。たんたんは、経歴だけは立派で社会的地位もそれなりにありましたが、家庭での振舞いはとても褒められたものではありませんでした。 ただ、関係性はどうであっても、離婚せずに一緒に暮らしている以上、あーちゃんの付き添いや投薬管理は配偶者であるたんたんにやってほしいところです。とはいえ、これまでのことを考えると、たんたんはあーちゃんのお金を狙っているだけで面倒をちゃんと見るとは思えず、やはり姉妹で協力しなくてはいけないのかと思うのです。 最近のあーちゃんは、病院での注射が週1になっていることも忘れるし、薬が足りているかどうかもわからなくなっているし、メールのやりとりもかみ合わず、こまめな連絡だけでは限界を感じ始めています。医師からも、介護認定を受けて訪問看護で投薬管理をしてもらうほうがいいという提案をされ、また考えることが増えたのでした……。 --------------同居している夫がいるのに頼れないというのはつらいですよね。でも、訪問介護での投薬管理という新たな選択肢が出てきて、ワフウフさん姉妹の負担もすこし軽くなるかもしれません。それぞれ自分たちの生活もあると思うので、プロのサポートもうまく活用できるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月23日2015年に子宮頸がんが判明した、とりだまり まどさんの闘病体験を描いたマンガ。ある日、ジーンズのボタンが留まらず、おなかが出ていることに気付いたとりだまりさん。子宮筋腫があったため、そのせいかと思っていたのですが……。何かがボコッと飛び出しているジーンズをはこうとしたらボタンが留まらなかったとりだまりさん。そのとき、おなかがボコッと出ていることに気付いたものの、子宮筋腫のせいだと思い、特に気にすることもなく過ごしていました。その後、おなかのボコッが大きくなっていることが気になり、受診してみたところ……。今や日本では、2人に1人にががんになる時代とか。私も39歳のときにがんが見つかりました(2015年の出来事です)。自分の異常に気付いたきっかけは、ジーンズのボタンが留まらなかったこと。下腹部に何かがボコッと飛び出している感じで、子宮筋腫がある私はそのせいだと思っていたのです。以前受診したときに、医師から「子宮筋腫そのものは悪さをしないから」と聞き、自分に都合の良いように取って、定期的に検診をすることもなく過ごしていた私。時々不正出血があるなど、ちょこちょこ不調がありましたが、勝手に「子宮筋腫のせいだな」と自己判断しておりました。でも、そろそろ婦人科で診てもらったほうが良いな、と思い受診すると……。「あの……今すぐMRIを撮ってきて」「がんかも」はいっ!?まさに青天の霹靂(へきれき)でした。ー------------------------筋腫を診てくれた先生からは「でも、それが原因で他の病気になることがあるから放置せず経過観察しよう」と言われていたのですが、とりだまりさんは、定期的に病院に通うのが面倒で、不調があってもスルーしてしまったそう。異常に気付いたらすぐに受診したほうが良いのですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/とりだまり まどフリーライター。39歳で子宮頸がん(ⅠB2期)が見つかり、子宮・卵巣摘出、薬物療法(抗がん剤・シスプラチン)と放射線治療を経験。治療体験を描いたブログ『今日のもイキイキと弱音を吐きます』をゆるゆると更新中。
2023年12月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、数分前のことも覚えていられなくなっていて、言うこともコロコロ変わってしまうような状態です。ひとりでの通院も難しいため、投薬管理と通院は姉妹で手分けしながらサポートするように。どうしても自分が認知症だと受け入れたくないあーちゃんは、ついに認知症の薬を処方する病院はもう通わないと言いだし、近所のクリニックへ足を運んでいました。しかし、持病も見てもらっていることも考えると、転院は得策ではないと説得。すると「この病院をやめるなんて考えたこともない」と言ったのでした……。 どこまで報告しておくべきか… 今、私たち家族が悩んでいることは、まわりの人たちにどれくらい現状を報告すべきか、ということです。 昔から群れるのを嫌っていたあーちゃんは、同性から嫌われやすいタイプでもあったので、ご近所で仲良くしている人は数人。しかし、この仲良しの方の中には、あーちゃんを嫌う集団とも仲良くしている方がいて……。 どこもおかしくないのに、どうして認知症の薬が出ているのかと納得できない様子のあーちゃん。先生が必要だと診断したからだと答えると「それって私が認知症ってことじゃない!」と怒りだしました。 私たちも、どうやって答えればいいのか回答に悩んでしまいます。しかし、さらに悩んでいるのが、まわりの人たちにどれくらい現状を報告すべきか、ということです。 ひとまず、今後ご迷惑をおかけすることがあるかもしれない学生時代からの友人には連絡しました。昔から群れるのを嫌っていたあーちゃんは、同性から嫌われやすいタイプでもあったので、ご近所で仲良くしている人は数人です。しかし、この仲良しの方の中には、あーちゃんを嫌う集団とも仲良くしている方がいて、ご近所中にあーちゃんが認知症だと知れ渡ってしまうキッカケになりかねないので、そこは慎重に判断すべきところです。 ダンスの先生や他の古いお友だちなど、言っておくべきだとは思うけれど「今」ではないと感じる方には、どんなタイミングで伝えるべきなのか……。初めてのことで何もわからずにいました。 --------------親の交友関係までしっかり把握している、という人はあまり多くはないのではないでしょうか。しかし、もし親にもしものことがあったら……と考えると、最低でも定期的に会っている人については、知っておいたほうが安心かもしれません。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの気になる様子についてかかりつけの医師に相談したところ、新しい薬が追加されることになりました。どんな薬かとインターネットで調べてみると、中期以降の認知症に処方される薬のようでした。まだ診断を受けて半年足らずだというのに、思ったよりも早く進行している事実にショックを受けるのでした……。一体何を食べているの…?新しく薬が追加されてから、最初の通院。毎回着ていたカーキのブラウスではなく、黒のワントーンコーデでオシャレになっていた母・あーちゃん。もしかして、新しい薬が効いている?と淡い期待を抱いたものの、外食をすれば「これ何?」の繰り返し、出先でも「トイレに行きたい」の無限ループ、さらに外出している目的もすっかり忘れていて、相変わらずのあーちゃんでした。銀行に到着すると、あーちゃんはやっぱり今日の目的を忘れていました。銀行のお姉さん、いろいろとありがとうございました……。再発行していたキャッシュカードがなくなっていることが発覚。その後、掃除をするため実家に向かい、まずは台所をチェック。予想どおり、使用感ゼロ。とりあえず、見えるところからどんどん片付けていきます。そこで、箱に隠してあったキャッシュカードを発見……!それはこっちのセリフ……。隠した理由は本人しかわからない……。実印を預けたことを忘れ、印鑑登録の変更をしていた……。しかも、たんたんと!※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫)よりによって、あーちゃんの財産を狙うたんたんと手続きをするなんて……。悲しそうな表情はするけど、きっと怒られている理由はわかっていない……。そんな中、押し入れを開けると……。大量のお菓子を発見!あまりの衝撃に、姉妹で顔を見合わせます。あーちゃんは糖尿病も患っているのに……? お菓子……?延び延びになっていた銀行の手続きに向かった私たち。あーちゃんは、銀行のお姉さんに誘導されないと書類が書けない状態でしたが、なんとか手続きは終了。続いて掃除と失くしたらしいキャッシュカードの捜索のために、そのまま実家へ直行します。実家に入ってまずチェックしたのが台所。予想通り、まったく汚れていないので食事の用意はしていないと思われます。パンやバナナがあったので、そういった調理不要なものを食べているのか……? と、考えている時間はなく、すぐに部屋の掃除に着手。探していたキャッシュカードも無事に発見しました。そんな中、あーちゃんが勝手に実印登録の変更手続きをしていたことが発覚。次から次へと問題が出てきます……。さらに、片付けようと思って開けた押し入れの中に、大量のお菓子を発見! よく見ると、賞味期限が何年も切れているものもあります。そもそも、あーちゃんは糖尿病なので、お菓子が家にあるはずがないのですが……。これは、一体どういうことでしょう??--------------銀行の手続きが済んでひと段落だと思ったところで、大きな問題が発覚しましたね。隠していたお菓子を食べていたとしたら、糖尿病にも影響がありそうです。もしかして、自分に持病があることも忘れてしまったのでしょうか……? より管理が必要になってきますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月22日妊活中に子宮筋腫と診断され、切除手術を受けることになったもちなべさん。そして迎えた手術当日、全身麻酔で意識を失っているうち、あっという間に手術が終了。しかし、術後2日目になっても体は鉛のように重く、患部にはズキズキとした痛みがあり、さらには微熱もあって……。本作は著者であるもちなべさんの実体験を描いた作品です。 切除した筋腫の重さは…術後2日目、患部の痛みや微熱と闘いながら、なんとか内診を受け終わったもちなべさん。その結果は……? 内診の結果は特に問題なしとのことで、とりあえずホッとするもちなべさん。 するとここで、医師の口から衝撃の事実が明かされます。筋腫は全部で5つ切除したのですが、その総重量は325gだったとのこと。もちなべさんは自分のおなかの中にそれだけの筋腫があったことに驚きながらも、同時に「それだけ取ればポッコリおなかも治るはずなのにおかしいなあ……おなかはへこんでないぞ……?」とも感じたそうです。 そして同室の患者さんの大きなイビキをBGMに、術後2日目を終えたのでした。 子宮筋腫での腹腔鏡手術後は、筋腫がなくなってぽっかりと空いたスペースに内臓が下垂し、下腹部がぽっこりするケースもよく見られるそう。他の原因も考えられますし個人差もあるのですが、もちなべさんもこういった理由でおなかが少し膨らんでいるのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 もちなべさんの作品は、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター もちなべ
2023年12月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。どこにいても、すぐに周りの人と打ち解けて、親しげに話している母・あーちゃん。しかし、あとで話していた内容を聞いてみると「さあ?」と、まったくわかっていないことも多々……。最近では、話を合わせるスキルも衰えてきたのか、とんちんかんな返事をすることも増えてきました。新しい薬の効果?あーちゃんに変化が…かかりつけの医師に最近のあーちゃんの様子を相談したところ、薬が新しく追加されることになりました。インターネットで調べてみると、どうやら中期以降の認知症に処方される薬のようで、まだ診断を受けてから半年もたっていないのに、想像以上に進行が早くてワフウフさんはショックを受けてしまいます。今日の通院コーデは、着慣れたカーキのブラウスではなく、シックなワントーンコーデ!言っていることは同じでも、表情がなんだか明るい!突然、先日亡くなった自分の妹について話しだしましたが、不仲の原因がたんたんになっていました……。※たんたん:ワフウフの実父(あーちゃんの夫)本当の不仲の原因は、あーちゃんの失言によるもの。まぁ、たんたんには罪がたくさんあるので、ついでに不仲になった原因になっておいてもらうことにします。通院を終え、腹ごしらえに向かった私たち。そこで、見るものすべてについて聞いてくるあーちゃん。何もわからないながらも、一応完食してくれました。食事を終え、一緒に実家のある駅まで行くと言うと、理由を聞かれてしまいました。銀行に行くのは納得してくれましたが、用件がわからないようです。お店を出る前にトイレに行きますが、目の前の洗面台にも気付いていない様子……。帰り道、電車の向かい側からあーちゃんを見ると、話しているのに表情は「無」でした。そして、最寄り駅に着いて早々に「トイレ」……。姉は怒りを必死にしずめながら、尿漏れパッドの装着を提案したのでした。結局、尿漏れパッドを装着するためにまた「トイレ」へ……。薬を追加してから初めての通院。「毎回ついてきてくれなくても大丈夫なのに」と、言っていることはいつもと変わらないあーちゃんですが、どことなく表情が明るいように感じました。さらに、季節に関係なく着続けていたカーキのブラウスから卒業し、全身を黒で統一したシックなコーデでオシャレまでしています。これは薬の効果なのか……!そしてこの日は、通院のついでに延び延びになっていた銀行の手続きをすることにしていました。ここ最近のガス代の請求金額から、おそらくもうあーちゃんは食事の支度はできていないと思った私たち姉妹は、ひとまず腹ごしらえをしようとごはん屋さんへ。しかし、メニューの写真を見ても実物のお料理を見ても、あーちゃんは自分が何を食べているのか理解できていないようでした。なんとか食事を終えて帰路に着きましたが、今度は「トイレに行きたい」の無限ループが始まりました。姉が尿漏れパッドを使うように言ってなんとかループが終わったものの、短時間で何度も行かれると、こちらのペースも乱されてしまいます。とはいえ、トイレの訴えをスルーするわけにもいかないので、困ったものです。--------------服装や表情など、新しい薬を追加してからあーちゃんに変化が見られるようになりましたね。これが薬の効果ならうれしいですが、自分が食べているものがわからなかったり、短時間のうちに何度もトイレに行ったりと、気になる行動もまだ続いています。この調子だと、必要な手続きは早めに済ませておくのが安心かもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんに認知症と思われるような症状が出て、脳ドックを受けさせたのですが、そこまで心配するような結果ではなくホッとしていた矢先……。母ひとりで通院している病院の看護師さんから、通院には付き添いが必要だと言われてしまったのでした。検査結果とは異なり、そこまで楽観視できる状況ではなくなっていました。あーちゃんの通院スケジュールは、3週間おきに検査&診察、それ以外の週は注射のみというシンプルなもの。しかし、ワフウフさんの姉がちゃんと注射に行ったのか確認の電話を入れると「もうあの病院には行くのやめたの!」と言われてビックリ。もう近所にある別のクリニックの予約も入れていて……!? 通院スケジュールもこなせない母 母・あーちゃんの通院スケジュール。3週間おきに検査&診察があり、それ以外の週は注射のみなのですが……。 今度は母が突然、「膀胱炎っぽいのよ」と言いだしました。 自分は何も問題ないと信じているあーちゃん。どうやら認知症の薬が処方されているのが気に入らないようで、勝手に近所の病院に変えようとしていました。 結局、別の日に予約を取り直して注射は受けられました。しかし、今度は「膀胱炎っぽい」と言いだします。そこで尿検査もしてみたのですが、原因はよくわかりませんでした。そして、待ち時間の合間合間で、10年以上通い続けた病院は変えないほうがいいと説得に努めましたが……。 「この病院をやめるなんて、考えたこともないわよ!」と笑顔でひと言。 えぇぇぇ……? 自分がすごい剣幕で病院を変えようとしていたこと、忘れちゃったのですか……? --------------悪気がないというのは理解していても、こんなふうにたったひと言で振り回されてしまうと、家族も気苦労が絶えませんね。ひとりで抱え込まずに家族で協力しながら、辛抱強く寄り添っていきたいものですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの様子がおかしいと感じ、脳ドックに連れて行ったところ、実は少し前から持病の糖尿病を診てもらっている病院で認知症の薬が処方されていたことが判明。しかし、あーちゃん自身はどんな薬が出ていて、自分が服用しているのかどうかもわからない状態となっていました。姉妹で話し合い、投薬管理を含めて、今まで以上にまめに様子を見ることに。糖尿病の病院で院長先生と話し、処方されている薬について詳しく知ることができました。だいたい状況がわかったので、しばらく様子見……と思っていましたが、看護師さんから「もうひとりでの通院は難しい」と言われてしまい、忙しい時間の合間を縫って付き添いをすることに。 数分前の会話すら覚えていられない状態 当時、私の息子が遠方の学校に通っていた上に、運動部で朝練もあったため、始発で学校に行くことも多々ありました。出発までにお弁当の用意が必要になるので、必然と私も早朝から動き出さなくてはなりませんでした。 山のような「やることリスト」をこなし、あーちゃんの病院に付き添います。駅まで爆走することもしばしば……。そして、頑張ってたどり着いても「わざわざ来てくれなくても大丈夫」とあーちゃんから言われ、そこからは「どこがおかしいの?」の無限ループに突入……というのがいつものパターン。なかなかしんどいです。 そして診察を待っている間に話していても、先週・先々週どころか数分前の会話すら覚えておらず、また同じ話の繰り返しで、同じところで怒ったり悲しんだりしています。薬を服用していてもこんな状態でした。 --------------普段の生活だけでも忙しいのに、そこに通院の付き添いが加わると、本当に分刻みで動くような状態ですよね。何とか時間をやりくりして駆け付けているのに、来なくていいと言われてしまうのはつらいところ。本人には悪気がないこともわかっている分、気持ちのコントロールが難しいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月20日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、自分がどんな薬を処方されているのか、そしてちゃんと服用しているのか、自分では把握できない状態になっているようです。しかし、自分自身では今までと何も変わっていないと思っていて……。脳ドックへ行き、あーちゃんの脳の状態と普段から処方されている薬の詳細が判明。しかし、逆にそれが心配を大きくしたため、数日後に控えた糖尿病でかかっている病院の受診に付き添うことに。そこで、さらに詳しい状況がわかったのでした。 いろいろと詳しい事情が判明 あーちゃんは病院への付き添いを拒否しましたが、心配だからと押し切ってなんとか突破。突然やって来た娘たちに担当の院長先生も驚いた様子でしたが、とても丁寧に対応してくれました。 そこでわかったことは、あーちゃんがインスリン注射を断ったことや、認知症の検査をしたときに家族の連絡先を頑として教えなかったことなど……。知らなかったとはいえ、あーちゃんの失礼をお詫びすると、院長先生は「お上品だけど、頑固ですもんね」と。おっしゃる通りです……! ひと通り状況がわかり、しばらくはこれで様子見かと勝手に思っていたのですが、あーちゃんがひとりでインスリン注射をしに行った日、看護師さんから姉に連絡が入りました。それは、もうひとりでの受診は難しいから付き添いが必要だというものでした……。 --------------これまでは病院に付き添ったり服用する薬を共有する必要はなかったかもしれませんが、あーちゃんの置かれている状況を把握するには良い機会だったのかもしれませんね。特に糖尿病という持病がある以上、投薬管理は必須。一緒に受診できてホッとしたのではないでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月19日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんのプライドを傷つけぬよう、娘たちからのプレゼントということで脳ドックに連れ出すことに成功しましたが、当日の待ち合わせ場所に現れたあーちゃんは、何の日かすっかり忘れていました……。想像以上に深刻な状態かと思われましたが、検査の結果は特に大きな異常はなし。しかし念のため血液検査もすることに。脳ドックの結果、特に大きな異常はありませんでした。あーちゃんは、特に困っていることはない、薬は不要だと医師に自ら伝えたのですが、娘たちの本音としては薬は飲んでほしい……。しかし、お薬手帳をよくよく見てみると、なんとすでに認知症の薬が処方されていたのでした……! 「できるだけやさしく」をモットーに 病院から帰ると、あーちゃんは涙目で「私、どこかおかしいの?」と心配そうに聞いてきます。ハッキリ言ってほしいと言われても、本人を傷つけたくないという気持ちもあり、なかなかストレートには伝えられず……。 できるだけ言葉を選び、ふんわりとやさしくあーちゃんをなだめます。しかし、そうすると結局本人も理解できないようで、また「どんなところがおかしいの?」と最初に戻ります。いつまでたってもこの繰り返しで、無限ループに突入してしまうのです。 あーちゃんは、自分の母(つまり私の祖母)が認知症でどんどん壊れていく姿を目の当たりにしているので、自分はそうなりたくないと言う気持ちがとても強いのかもしれません。それはわかるのですが、無限ループは……正直キツイですね。 --------------毎回涙目で聞いてこられると、無下にすることもできないですし、家族としてはつらいですよね。とはいえ、ストレートに伝えて悲観されても困るので難しいところです。何か心が落ち着く「魔法の言葉」を見つけられるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月18日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが、自分でお金の動きを把握できなくなったことがきっかけで、認知症なのでは……? という疑念を抱いたワフウフさん。早速姉に相談して母に脳ドックを受けてもらうことに。思えば、ほかにも気になる症状がいくつかあって、不安は大きくなるばかりで……。脳ドックの日、あーちゃんは待ち合わせ場所に現れたものの「今日は皆で何の集まりなの?」と言い、なぜ集まっているのか忘れてしまっていました。さらに病院への道中も、何度も事実と異なる話を繰り返すなど、姉と目くばせを交わしながら事態の深刻さを感じてしまいます。結局、その場では診断は下りず、血液検査をしてからいろいろと話し合うことになったのですが……。 知らぬ間に始まっていた治療 医師から「何か困ったことはないか」と尋ねられたあーちゃんは、オホホと笑いながら「まったくない」と答えました。いや、脳ドックの日に保険証を忘れて、マイナンバーカードにいたっては、作ったのかどうかもわからない状態で、十分困っていたのですが……? さらに、薬を出そうとする医師には自ら「お薬は必要ありません」と断る始末。そこは、姉が飲んでほしいとハッキリあーちゃんに伝えたのですが……。なんと、すでに通院している糖尿病の病院で、認知症の薬が処方されていたのです。これには皆ビックリ。 そしてお薬手帳をよく見てみると、もう1つ気になる点が。持病の糖尿病の治療として、インスリン注射が1カ月分処方されているのが確認できているのに、本人は「3回だけして終わった」と主張しているのです。投薬管理が自分でできているのか、そこから確認する必要がありそうです。 --------------自分では何も体の変化を感じておらず、困ったこともないと思っていても、家族にとっては不安になってしまうことばかり。さらに知らない間に認知症の薬が処方されていたことを考えると、少なくとも糖尿病の治療で通っている病院の医師は、何かしらの変化を確認しているのかもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月17日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある日、母・あーちゃんから1本の電話がかかってきました。まとまった現金が置いてあるはずの貸金庫に、お金がないと大騒ぎするあーちゃん。しかし、お金を動かしているのはどう考えても本人。もしかして、忘れている……? ほかにも最近は少し様子がおかしいと感じることもあって、姉に相談して脳ドックを受けさせることにしたのですが……。自分がしているはずのお金の出し入れを忘れているのでは……? 1本の電話をきっかけに、あーちゃんの様子を冷静に思い返してみると、気になるところがいくつか出てきました。そこで姉に相談し、姉妹からのプレゼントということで、脳ドックを受けてもらうことになったのでした。 検査が終了。その結果は…? 待ちに待った脳ドックの日。あーちゃんは約束どおり待ち合わせ場所にやって来ました……が、到着するなりうれしそうに「今日は皆で何の集まりなの?」と聞いてきました。 あーちゃんは、脳ドックの日だということを忘れてしまっているようです。その後も、事実と異なる話を繰り返し話してきて、姉と目くばせを交わしながら、どんどん暗い気持ちになっていったのでした。 病院に着くとすぐに呼ばれ、小一時間ほどで検査は終了。医師によると、年齢なりの動脈硬化や萎縮はあるものの、特に大きな問題はないとのこと。しかし、オプションでつけたテストでは、なんとも言えない微妙な結果をたたき出していました。 結局、次に血液検査をしてからこれからのことを判断することに。次回の予約を入れて病院を後にしたのですが、あーちゃんからはどこかおかしいのかと何度も涙目で聞かれ、ひたすらなだめ続けながら帰りました。 --------------病院に来た目的を忘れている様子の母を見て、何となく暗い気持ちになってしまうのは理解できるのではないでしょうか。「長谷川式認知症スケール」とは、日本国内の多くの医療機関でも使用されている認知症の簡易検査。信頼性の高い評価法といわれています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月16日2022年の冬ごろに大学病院でMRI検査を受けたところ、多発性粘膜下筋腫(複数の腫瘍があり特に出血しやすいタイプの子宮筋腫)と診断されてしまったカンノさん。子宮全摘を決意し、2023年4月にロボット支援下での腹腔鏡手術を受けたのですが……。本作は5年弱の長きに渡る、著者・舘乃夕華(かんのゆうか)さんの闘病記録を描いた作品です。※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。 1週間の入院生活手術翌日には全身から点滴やチューブが外れ、自由に動けるようになったカンノさん。今回は、カンノさんの術後の体調の様子や、1週間の入院中、どのように過ごしていたかをご紹介します。 手術後は患部の癒着を防ぐ目的で、無理のない範囲での歩行練習が推奨されています。カンノさんもまだおなかの痛みがありながらも、毎日病院内で歩行練習をしていたそうです。 そして術後に気をつけて見ておかないといけないのが「おならが出るかどうか」。腹部の手術をしたあとは癒着が起こって腸の動きが麻痺してしまうこともあり、これを『麻痺性イレウス』と言います。おならが出たかどうか(腸が正常に動いているか)は、イレウスになっていないかを判断する上で重要なサインとなります。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 退院前日、コンビニから病室に戻ってきたカンノさんは、看護師さんからの置き手紙を発見したそう。1週間という短い期間の付き合いだったにもかかわらず、わざわざ手紙を書いてくれるなんて……素敵な看護師さんと巡り会えたことも、入院生活の大切な思い出の1つになりましたね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 舘乃夕華
2023年12月15日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある日、ワフウフさんの母・あーちゃんから1本の電話がかかってきました。その内容は、貸金庫にお金がないというもの。そんなはずはないと思いつつ、ワフウフさんが詳しく話を聞いていると、なんだか普段と様子が違うように感じたのです。いろいろと事情があり、母・あーちゃんのお金に関しては、ワフウフさんと姉も把握していて、一部は預かっています。そんなあーちゃんから、1本の電話がかかってきました。それが、あーちゃんの認知症を疑うきっかけになったのでした。 もしかしたら、認知症…? 貸金庫に入れるのは本人だけなので、知らないうちにすっからからんになっているなんてことは考えづらく、おかしいと思った私は姉に相談してみました。 実はこの日以外にも、私が母のあーちゃんの行動をおかしいと思ったことがありました。「同じ話を何度もする」「何度も行ったことがある場所なのに、自分の居場所がわからなくなる」など……。 さらに、私たち姉妹が把握していない場所に現金があると言っているのですが、その金額が貸金庫にあった金額とほぼ同額。やっぱり、自分でお金を移したことを忘れているだけのようです。もしかして、認知症なのかもしれない……。そう思ったとき、私を悩ませたのは「どうやって病院へ連れて行くか」でした。 あーちゃんはプライドが高く、そのままストレートに「認知症の検査」というと、断固拒否されてしまいそうです。そこで、姉とじっくりと策を練り、脳ドックをプレゼントするということに。おかげさまで、あーちゃんは喜んで病院に行くと言ってくれて、ひとまず第一関門は突破したのです。 --------------当たり前ですが、自分が年を重ねれば同じように親も老いていきます。自分自身で体の変化を感じるようになったときには、親の言動や行動をいつも以上に慎重に観察するようにして、ちょっとした変化を見逃さずにしておきたいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 介護カレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2023年12月15日雑貨店の店長を務めるオムニウッチーさんがつづる、自身が経験した恋愛マンガ。子宮内膜症の手術を受けたオムニウッチーさん。手術を機に仕事を辞め、10歳下の彼氏・高倉健と一緒に暮らすことを約束します。とはいえ、すぐに結婚するわけではないので、仕事を探してみることに。すると、理想的な求人を発見! すぐに応募したところ、とんとん拍子に面接まで進み……。心配してくれるのはありがたいけど……「手術が終わったら一緒に暮らそう」と、高倉と約束していたオムニウッチーさん。でも、すぐに結婚するわけではないし、このまま無職ではダメだと感じ、就職活動をすることに。すると、条件にぴったりな求人を見つけすぐに書類を送ると、順調に面接まで進みました。高倉も喜んでくれるだろうと、面接の件を事後報告したところ……。面接することを高倉くんに伝えると、想像とまるで違う反応にビックリ!「一緒に暮らすって約束したのに!!」と激怒され、販売職を選んだことについても「もっと自分の体を考えろ!」「バカかよ!!」とブチ切れ。うん……心配してくれるのはありがたいけど「バカ」は余計じゃないのかい?自分で働く職場ぐらい自分で見つけたいのに、いちいち高倉くんに許可を得ないとダメなのかな? なんだか支配されているような感じ……。でも、高倉くんが怒るのも仕方ないのかな。一緒に暮らそうって約束をしておいて勝手に就職活動をした私もたしかに悪い。今回は高倉くんとの約束をちゃんと守るべく、妥協案を提案。この面接が落ちたらすぐに一緒に暮らす、仮に採用されたとしても春には一緒に暮らす!この提案に高倉くんも納得してくれたけど……彼の予言通り採用は決まり、これまた彼の予言通り入社して1年もたたずに店長を任されることになるのでした。高倉くんの予言、恐るべし!!!-----------------オムニウッチーさんの体を心配してのことだとしても、「バカ!」発言はいただけませんね。でも、オムニウッチーさんと「一緒に暮らすって約束した」のだから、少しくらい相談して欲しかったのかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/オムニウッチー(42歳)アラフォー。北海道在住。普段は、キッチン雑貨店で店長をしている。Instagramでは、店で遭遇するお客さんとのエピソードや自分の体験などを漫画にしている。 Instagram:@omni_uttii821
2023年12月11日婦人科系トラブルを招く原因として見逃せない“子宮冷え”。婦人科医・成川希さんが、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”を提案してくれました。夜の子宮温活冷えを改善する質の良い睡眠には、夜は心身を癒す時間と心得る。心身の疲れを癒して老廃物を排出するには、ぐっすり眠ることが何より大事。夜の時間のルーティンは、大切な睡眠に向かう儀式のように一つ一つ大切に行おう。1、お風呂に入る前のひと手間。オイルマッサージで温め度アップ。入浴前に太白ごま油を使って、下腹部、仙骨まわりやお尻、鼠蹊部をマッサージ。油は手に2~3滴つければOK。巡りが良くなっていくイメージを思い描き、優しくさすろう。お腹やお尻は時計回りに円を描くようにして行い、太ももは上から下へ。2、冬場の浴室はホカホカにして、冷えやすい部位はしっかり温める。浴室の温度と湿度を上げてから入浴。温活にはお湯に浸かる方がいいけど、シャワーで済ませるなら、熱いお湯を数分出しっぱなしにして浴室を温めてから入ろう。また、仙骨周辺や首の後ろの付け根部分、子宮辺りに熱めのシャワーを当て、しっかり温めて。3、子宮まわりの血流を妨げる、股関節の筋肉のこわばりをほぐす。座りっぱなしの時間が長い人ほど、股関節周辺の筋肉が凝り固まっているもの。仰向けになり、膝を曲げて足を上げ、膝に手を置き膝で円を描くようにゆっくり回すと、股関節周辺の凝りがほぐせる。外回り内回りを各10回。手で膝を誘導するように行うといい。4、足裏全体と足指の間に太白ごま油を塗ると足冷え解消。足が冷えて寝付けない人は、足裏全体と足の指の間に太白ごま油を塗ってみて。初めは油は1~2滴で。油が気になる人は、足首を締め付けない靴下を履いてベッドへ。この時、耳まわりもほぐしておくと緊張がほぐれ、深い眠りに誘う副交感神経が優位になる。5、反省や予定を考えるのではなく、いいことを3つ思い返して入眠。ベッドに入ってからも明日の仕事のことを考えたり、今日の反省をしてしまうと交感神経が優位になり、なかなか寝付けない。反省や予定ではなく、その日にあった楽しいこと、良かったことを3つ思い返して、深呼吸するのを眠りに入る前の習慣にしよう。お話を伺った方・成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月02日毎日できる“子宮温活”習慣で、ほかほか子宮を育んでいこう。婦人科医・成川希さんが提案、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”をご紹介します。昼の子宮温活昼間の活動時間のモットーは、よく動き、食べ、きちんと温める。運動不足で筋肉はこわばり、冷えが増すので、日中はこまめにカラダを動かすこと。ただ、アーユルヴェーダでは焦りの気持ちは冷えのもとと捉えるので、適宜休憩を挟んで。1、おしゃれも大事だけど、子宮を温める時間も忘れずに。おへそが見えるか見えないか程度のクロップド丈のトップスは、見た目も可愛く人気だけど、一日中お腹が冷えてしまうのは問題。デスクに座って仕事をしている時は、腹巻きや膝掛けなどでお腹まわりをカバーするなど、子宮を冷やしすぎないよう注意して。2、生姜は生より加熱した方がベター。胃が痛くなる人は乾燥品を使って。カラダを温めて消化力を上げてくれると定評のある生姜。生より加熱した生姜の方が、血流を高めてカラダを芯から温めてくれるショウガオールを摂れるのでおすすめ。ただ、加熱した生姜でも胃が痛くなるという人は、乾燥させた生姜やその粉末を使ってみて。3、巡りのいいカラダを維持するには、“ながら食べ”はやめて食事に集中。昼は最も消化力が上がっている時なので、三食の中でメインに捉えたい。でも冷えが気になる人は、温かくて消化しやすいものを選んで。また、“ながら食べ”は消化力を下げるので厳禁。忙しい時でも、食事の時間は食べることに集中してじっくり味わおう。4、昼休みの散歩で運動不足解消。楽しみながら歩くのがポイント。運動不足は血流を滞らせるけど、なかなか運動を習慣化できない人におすすめなのは昼休みの散歩。食後、胃がこなれてからの10分でOK。ここで大切なのが楽しむこと。周囲の景色を愛でながら有意義な時間を過ごす。楽しんで歩けば運動の質もグッと上がる。5、座りっぱなしで硬くなる、骨盤まわりの筋肉をストレッチ。座っている時間が長い人は骨盤まわりの筋肉が硬くなりやすく、血流も滞って冷えの原因になっている。1時間に1度は椅子から立って歩くようにしたり、膝を曲げ足首を持って、太もも前の筋肉をストレッチしよう。下半身の血流が改善する。成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月02日フェムケアで最近気になるキーワードが“子宮冷え”。婦人科系トラブルを招く原因として見逃せない問題です。子宮や膣は、温かく潤っている状態が理想。毎日できる“子宮温活”習慣で、ほかほか子宮を育んでいこう。冷え冷え子宮はトラブルのもと!毎日実践“ほかほか子宮”の育て方。生理痛や生理不順など、婦人科系のトラブルに大きく関わってくるのが、子宮まわりの冷え。「お腹やお尻、鼠蹊部に触れると、冷えている人が多いです。冷えは滞りをもたらすので、血液や栄養が巡りにくく、老廃物も排出できずに停滞します。子宮の機能にも影響を及ぼし、様々な不調をもたらす原因になるので、たかが冷えだと軽視しないでほしいです」(婦人科医・成川希さん)生理痛がある時にお腹をしっかり温めると、痛みが軽減したという経験がある人も多いはず。「痛みがある時だけでなく、日々冷えを溜めない習慣を身につければ、痛みが出にくくなります。また、冷えの原因は様々。自律神経の乱れや環境の変化、その人の体質、性格などが影響して、冷え=滞りをもたらしているのです」今回、成川さんが提案してくれたのが、伝統医療「アーユルヴェーダ」の知恵を現代版に解釈した“子宮温活習慣”。冷えを溜めないアイデアが揃っているので、続けられそうなものを取り入れて。実は子宮が冷えている人がほとんど!?1つでも当てはまるなら、生活を見直そう!汗をかきにくい運動不足睡眠の質が悪いダイエット中お風呂はシャワーで済ませがち生理の周期が乱れるPMSに悩んでいる鼠蹊部からお尻周辺が冷たい肌や髪が乾燥している心配性冷え冷え子宮を放っておくと、こんな症状が出てくるかも月経不順・月経痛・ホルモンバランスの乱れ・自律神経の乱れ・体調不良・子宮内膜症・子宮筋腫・不妊症…ほかほか子宮温活を始めよう!体質的に冷えやすい人はもちろん、冬場は気温の影響もあるので、子宮温活はすべての女性に必須。「日々の養生を大切にするアーユルヴェーダの知恵に、婦人科の見立ても取り入れています。日中はよく動く、しっかり排出する、質の良い睡眠をとる。そして、お腹まわりを効率的に温めることが基本の考えです」ほかほか子宮生活の3か条よく動く、よく眠る尿、便、汗をしっかり出すお腹まわりを温める時間を作る“冷え”を溜めずに“ほかほか”をプラスする、子宮温活の極意。【朝の子宮温活】冷えをもたらす自律神経の乱れは、朝のルーティンでリセットしよう。一日の始まりとなる朝。バタバタと過ごさず、自分のために丁寧なセルフケアを行うと温め効果大。自律神経が整い、冬場の時期でも冷えにくいカラダをキープできる。1、できるだけ早起きを習慣づけ、体内時計のズレをリセット。夜勤の人以外は心がけてほしい早起き。カーテンを開け、できれば部屋の換気も行い、寝ている間に溜まったものを吐き出すように深呼吸。朝の太陽のエネルギーを全身に取り込もう。これで体内時計がリセットされ、冷えと関わりの深い自律神経のバランスも整う。2、寝ている間に冷えていた、子宮周辺を乾布摩擦で温める。お尻まわりや鼠蹊部、そして子宮周辺を乾布摩擦のような感覚でさすってみよう。この時、素肌にも触れてみると、どこがどれだけ冷えているか実感できる。さすっているうちに冷えも解消されるし、お腹まわりを刺激することで排便も促されて一石二鳥。3、朝食前に歯磨き&舌磨きを。消化力が上がり、代謝も促進。就寝中は唾液の分泌量が減少し、寝起きの口腔内は不潔な状態。アーユルヴェーダでも、睡眠中に体内の老廃物が口腔内に出るといわれている。朝食前に歯磨きや舌のクリーニング、口をゆすぐことで消化力アップにつながり、代謝も促進してくれる。4、頭がスッキリするだけでなく、心まで整うマッサージ。カラダを温める作用があり、循環を促してくれる太白ごま油(ほとんどにおわない)を手に1滴垂らし、頭と耳を丁寧にもみほぐそう。心身の状態をチェックしながら毎朝マッサージすることで、小さな変化にも気づきやすくなり、一日の過ごし方も変わっていく。5、詰まりを流して体熱を生み出す、お湯+クミンの特製ドリンク。朝食を摂ったら、出発前に特製ドリンクを用意。水筒にお湯を注ぎ、代謝、消化力を上げてくれるクミンを小さじ1杯入れて。出先ではこれを飲み、別のものを飲む場合でも常温か温かいものを選び、できるだけ胃腸を冷やさないようにしよう。成川 希さん婦人科医、女性ヘルスケア専門医、アーユルドクターなり。インドの伝統医療アーユルヴェーダと、現代医学の婦人科が融合したメディカルサロン「アーユルヴェーダユニバース」で幅広い世代の女性を診察。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・佐久間 薫取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2023年12月01日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進行していく中、数年疎遠になっていたあーちゃんの妹が突然亡くなってしまいました。しかし、それを聞いてもあーちゃんは「あらそう」だけ。あまりにも薄い反応に驚いていたところ、後日「妹が亡くなった」と泣きながら電話をしてきたのでした。だいぶ会話が成り立たないことも増えてきています。完璧に自己管理していた母はもういない…どこにいても、あーちゃんはすぐに周りの人と打ち解けて親しげに話し始めます。しかし、あとで何を話していたのか聞いても「さぁ?」だそうで……。ただ、最近はとんちんかんな返事をすることも多くなってきて、ごまかしが利かないと思うことも増えてきました。あーちゃんの妹で、私たち姉妹の叔母のお葬式中、謎の行動をすることもあったあーちゃん。最近は険しい表情をすることが増えてきました……。医師に相談すると、薬の追加を提案されました。あーちゃんは、きょうだい全員が糖尿病……!昔から惣菜や外食という選択肢は排除し、徹底的に自己管理していたあーちゃん。自炊していると思っていたけれど、このガス代はおかしいのでは???あーちゃんの言うことを鵜呑みにしていました……。とんちんかんな返事をするようになったり、以前よりもすこし不安そうな表情をするようになったりと、あーちゃんの気になる変化が増えてきたため、かかりつけの医師に相談してたところ、新しい薬が追加されることになりました。インターネットで調べると、中期以降の認知症に処方されることがある薬のようでした。つまり、もうあーちゃんの症状はそこまで進んでいるということ……。まだ認知症の診断を受けてから半年もたっていないのに、進行が早いように感じてしまいます。実はあーちゃん……というか、あーちゃんのきょうだい全員、糖尿病です。そのため、あーちゃんはずっと食事にはとても気を付けていました。しかし、通帳を見ていて気付いてしまったのです。ガス代のあまりの安さに。ガスが安いということは、今では自炊はしていないということ。あんなに完璧に食事管理をしていたのに、もう自分でごはんも作れなくなっていたなんて……。--------------あーちゃん自身も、自身の変化に気付いていて、何が起きているのか自分でもわからないもどかしさもあるのかもしれません。新しいお薬が処方されたことで、進行しつつある症状が少しでも緩和されるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症がだいぶ進行していることから、少しでも記憶が残るうちに喜寿(きじゅ)のお祝いをやっておこうという話になりました。当日は、孫に囲まれて楽しそうに過ごしていたのですが、通帳を返してほしいという主張を忘れることはなく……。楽しそうならそれでいい?!ちょっとした行き違いがきっかけで数年疎遠になっていたあーちゃんの妹が、突然亡くなってしまいました。あーちゃんに訃報を知らせたところ「あらそう!」と、ひと言。実の妹を亡くしたわりには、かなり軽い反応で驚いていると、後日「妹が亡くなった」と泣きながら報告してきたのでした……。どこにいても、周りの人たちと楽しく話しているあーちゃん。一体、何の話で盛り上がっていたのかを聞いてみると……。今日は叔母のお葬式。あーちゃんは、トイレがかなり近くなっています。お葬式の話をあれこれしていると……。ん???あーちゃんは病院でもどこでも、すぐに周りのおばちゃんたちと親しげにおしゃべりを始めます。それはそれは楽しそうにしているのですが、あとで何を話していたのかを聞いたら「さあ?」といった具合で、よくわかっていないことも……。私自身、しばらくあーちゃんの理解力のなさに気付けなかったこともあり、何事もなかったように周囲に溶け込むこのスキルは結構すごいのではないかと思っています。ただ、最近はさすがにごまかせないことも増えてきて、とんちんかんな返事をすることも多くなってきています。先日亡くなった叔母のお葬式に行ったときもこのスキルは発動されていたのですが、ふとした会話の中で、あーちゃんが自分のお母さんのお葬式だと思っていたことが発覚。これはもう、疲れとかで言い訳できないレベルになってきたようです……。--------------表情も相づちも会話の流れに合っていれば、当然こちらは話が通じていると思ってしまうもの。明るく談笑している姿が見られるなら、家族としてはうれしい気持ちもありつつ、いざというときは介入しなくてはいけない場面も出てきそうですね。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症の母・あーちゃんは、自分でも予定を管理できるように、スケジュール帳を持ち歩くようになりました。しかし、書いていても忘れてしまうことが多々……。それでも、忘れてしまっているという事実は覚えているため、自分の中では「全然問題ない」と思っている様子。生活にも支障は出ているのですが……。叔母が突然亡くなってしまった…認知症がどんどん進行しているあーちゃん。少しでも記憶が残るうちに、早めに77歳の喜寿(きじゅ)のお祝いをすることに。当日は孫にも囲まれて楽しそうにしていたのですが、実は道中で姉に向かって通帳を返してほしいと言い続けていたことが発覚……。何度説明しても、通帳は自分で管理したいという主張を続けるのです。その理由に、振込をしなくてはいけないと言っていたのですが、一体何の振込かわからないため、次の通院のときに明細を見せてほしいとお願いしていたのですが……!?持ってきて、とお願いしていたはずの振込の内訳が見つからず。再発行手続きが済んで不要になった古い通帳を捨てようと言うと、攻撃モードに。お金とか、何かを捨てるとか、そういう話には攻撃モードになってしまう模様。そして結局、「なーちゃん(姉)に通帳を返してもらわないと!」という最初の主張に戻る……と。通帳を返してほしい理由だけは、不思議と忘れないようです。口座には十分にお金が入っているので、引き落としができないことはないはず……。夫のたんたんにこう言われたら、全部お金を取られてしまうので、内緒で動きます。結局、私たちが残高不足分を補填。あーちゃんが納得してくれたなら、それでOK。実はあーちゃん、5人きょうだいです。妹である叔母とは、幼稚な喧嘩をして以来、数年疎遠に……。そんな叔母が最近亡くなりました。叔母の訃報を伝えなくてはと思っていたら、あーちゃんのほうから連絡が。え??? それだけ???と思ったら、これまでのやりとりを忘れていたのか、泣きながらあーちゃんが妹の訃報を知らせてきました。あーちゃんは通帳を返してほしい理由に、21万円の振込をしなくてはいけないと言っていたのですが、一体何の振込かわからないため、次の通院のときに明細を見せてほしとお願いしていました。しかし、いざその日がやって来ると、案の定何も持って来ていない……。さらに、なくしたと思った通帳の再発行手続きを自分でおこなっていて、通帳が2つある銀行もあり、ややこしいから古いほうを捨てようというと、怒りだす始末。お金の話や何かを捨てるという話になると、攻撃的になって顔つきも変わるように感じました。結局、お金の流れはよくわからないままでしたが、なんとか落としどころを見つけて、あーちゃんも納得してくれました。そんな通帳問題が勃発していた裏で、あーちゃんの妹(つまり私の叔母)が突然亡くなってしまいました。私はいとこから危篤という連絡をもらって、急いでお見舞いに行ったのですが、その夜に帰らぬ人となったのでした。姉が訃報をあーちゃんに知らせようと思っていたところ、ちょうどいいタイミングで電話がありました。開口一番、すでに解決しているはずの残高不足問題について話し始めたあーちゃん。姉は、それは解決済みだと説明して、そのあとに叔母の訃報を知らせました。すると「あらそう!」のひと言。妹が亡くなったのに?! ……と姉は驚いたようですが、このやりとり自体を忘れていたようで、後日泣きながら訃報を知らせてきたのでした。--------------大事な話をしても、本人にどこまで伝わっているのかわからないのは大変ですよね。同じような質問を繰り返されるとついイライラして自分を責めてしまうこともあるかもしれませんが、自分を責め過ぎず、本人がなぜ気にしているのかを考えながら再び歩み寄る機会を増やしていけるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、娘たちが通帳を預かっているということをすっかり忘れてしまい、自ら通帳の再発行手続きをしていました。おまけに、趣味のダンスにもお金がかかるので、自分で通帳は持っていたいと言いだします。さすがに今の状態で通帳を管理するのは無理だと説得しますが、納得しては忘れ……の無限ループに突入してしまいます。少し早い喜寿のお祝い自分でも予定を管理できるように、スケジュール帳を持ち歩くようになったあーちゃん。しかし、書いていても忘れるものは忘れてしまう……。でも、忘れてしまっているという事実は覚えているようで、本人は「全然問題ない」と、なぜか前向き。しかし、ずっと見守っている家族から見れば、確実に症状は進行していて……。病院でアンケートが配られたものの、手がまったく動かず……。理由は、「日付がわからなかったから」のよう。ついに、自分の誕生日も忘れてしまったみたいです。そして……年齢も忘れてしまったみたいです。そんなわけで、少しでもあーちゃんの記憶があるうちに、姉のあーにゃんの家族を含め喜寿(きじゅ)のお祝いをすることに。そのときの実際の写真がコレ。あーちゃん、うれしそう!お祝いの食事を作るにも、料理すら忘れてしまっているようです。ハイヒールでかっこよく歩くあーちゃんを見るのは、最後かもしれない……。食事会の道中、通帳を返せと迫り、姉を困らせていたらしいです。食事会が終わっても、怒りは収まらず……。と思いきや、翌日は穏やかモードに変わっていて……。いつものように病院で注射の順番待ちをしていると、高齢者の運転免許に関するアンケートが配られました。受け取ったあーちゃんは手を動かそうとせず……。理由を聞いてみると、今日の日付も自分の年齢もわからなくなっていたのでした……。そんな状態だったので、少しでも記憶が残るうちにあーちゃんの77歳の喜寿(きじゅ)をお祝いすることにしました。孫も参加してくれて、とってもうれしそう。しかし、ずいぶんと足元がおぼつかなくなっていて、そろそろこだわりのハイヒールも卒業してもらう時期が来たのかもしれないと思っていました。心配なことはあったけれど、喜寿のお祝いが無事に終わってよかった……と思ったのもつかの間。まったく無事に終わっていなかったのです。実は、会場に向かう道中で、あーちゃんは姉に通帳を返してほしいと言い続け、食事会のあとも電話で同じ話をループ。それも、すごい喧嘩腰で。病気とはわかっていても、姉はつらくて思わず泣いてしまったらしく、私も話を聞いて悲しくなりました。しかし、翌日には穏やかモードのあーちゃんに変わっていて、喧嘩腰で電話をしてきたことも謝ってくれたようです。モードの切り替わるスイッチはどこにあるのか、誰か教えてほしい……。--------------お孫さんに囲まれて喜寿のお祝いができて、あーちゃんも幸せだったのではないでしょうか。忘れることのほうが多くなってきている中でも、通帳の話をし続けるということは、思い入れや心配事があるのかもしれません。暴言を聞き続けるのも大変なストレスだと思いますが、姉妹で感情を共有しながら乗り越えてほしいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが見つけられなかった通帳や証書を探すため、久しぶりに実家を訪れてビックリ。きれい好きだったあーちゃんがきちんと整理整頓していた実家の姿はそこにはなく、洋服が山積みで薬もバラバラ……。嫌でも、認知症が進行していることを認めざるを得ない状態でした。記憶がなくなる記憶はある?!定期預金を普通預金にするために、通帳は預かっていると話していたのですが、すっかり忘れてしまったあーちゃん。病院に付き添っているときに、通帳がないと言い始めました。何度も説明しますが、結局バッグから「再発行」の判が押された通帳が出てきて「自分で持っていたいの」と言われてしまいます。スケジュール帳を持ち歩き、メモを取るようになったあーちゃん。記憶力の低下を認めようとはしません。記憶が曖昧になると、電話で確認してくるように……。昔はオシャレだったあーちゃん。しかし、最近は無頓着になってきました。季節と合っていないブラウスを繰り返し着ていることも……。でも、若く見られるのは自慢のようで。あーちゃんは、自分でも予定を忘れてしまわないように、スケジュール帳を持ち歩いてメモを取るようになりました。しかし、予定が書き込んであっても、実際にそれをちゃんと終えたのかどうかの記憶がなくなってしまうのです。忘れてしまうのはたいてい病院の用事で、他のことは問題ないと本人は言い張ります。どうやら記憶がなくなる記憶はあるようですが、記憶力が低下していることは認めません。このころ、私たち姉妹は通院に付き添うたびにあーちゃんの小さな違和感に気付き始めました。季節とマッチしていない洋服を頻繁に着るようになって、メイクもおろそかになってきたのです。オシャレだったあーちゃんでも、徐々に自分の外見にも興味が薄れていくのでしょうか。--------------記憶がなくなる記憶はある、というのは不思議な感覚ですが、その分、記憶がなくなっていることに気づいたときの喪失感は大きいものかもしれません。本人が記憶力の低下を認めていないとなると、言葉選びや声をかけるタイミングなどにも気を付ける必要がありそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、日常生活に支障が出るほど物を失くしやすくなっています。そこで、姉妹で相談してまずは預金の整理から始めようということに。早速、一緒に銀行を回って手続きをしようとしたのですが、当日になって通帳や証書が探せなかったと言われてしまい、なかなかスムーズには進まず……。通帳は預かっていると言ったのに…あーちゃんが探せなかった通帳や証書を探すため、久しぶりに実家に足を踏み入れると……。そこには、山積みの洋服や散らばった薬など、きれい好きなあーちゃんによって整理整頓されていた実家からはかけ離れた世界が広がっていました。あまりの状況に、姉妹でショックを受けながらも、なんとか通帳や証書の整理をしていきます。忘れてしまいそうなので、姉のなーちゃんはメモに残しておくことに。相変わらず週1回の注射の記憶は定着しておらず……。注射のことも通帳のことも、覚えていない様子です。何度説明しても、やっぱり忘れてしまうようで……。そんなとき、あーちゃんのバッグから再発行の判が押された通帳を発見。あーちゃんが失くしたと思って再発行したようです……。通帳は預かると言っても、なかなか納得してくれません。実家で通帳の大捜索を終えた私たちは、あーちゃんが忘れてしまうことを見越して、銀行の通帳を一時的に預かっていることをメモに書いて渡しておきました。しかし、次の通院に付き添っていると、通帳がないと言われてしまいました……。メモの存在も覚えていないようです。通帳は姉が持っていて、定期預金から普通預金に変えるためだということを繰り返し説明しましたが……理解しているのかも覚えていられるのかも不安に思っていました。すると、やっぱり翌日「通帳がなくなった!」と、電話がかかってきたのです。それからしばらくして……。あーちゃんのバッグから「再発行」という判が押された銀行の通帳が出てきました。私たちの説明は記憶に残らず、通帳がないから再発行しなくちゃ! と思ってしまったようです。同時に、通帳は自分で持っていたいと言い始め、通院の付き添いのときに持って来るように言われました。「もう通帳の管理は無理だよ」と姉は断りますが、あーちゃんは食い下がってきます……。--------------通帳を預かってもらっているということを忘れてしまったら、自分のお金を持って行かれたという感覚なのかもしれませんね。趣味を楽しむお金がなくなったら? 何かあったときにまとまったお金が必要になったら? などと考えていて、あーちゃんも不安なのかもしれません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症は、どんどん進行しています。本人は病院の付き添いも不要だと言い張りますが、とてもそんな状態ではなく……。しかし、毎回通院の前日に、予定を忘れていないか確認をする連絡を入れると、電話口で時には1時間も「付き添いは必要ない」と説得され、さすがにストレスがたまってプチ切れすることも……。久しぶりに帰った実家はひどい状態に…すでに日常生活にも支障が出るほど、物を失くしやすくなっているあーちゃん。姉妹で話し合い、証券や定期預金もすべて普通預金にして管理することにしました。しかし、肝心の通帳や証書が探せなくなっていて、銀行回りをする前からつまづいてしまいます。ようやくあーちゃんの通帳などを探せる日がやって来ましたが、整理整頓されていた実家の面影は、そこにはなく……。とにかく見えるところから片付け始めていたら……。衝撃的な発言です……。今日の目的、忘れちゃったみたい……。当たり前のように聞かれ、姉妹でビックリ。前回は絶縁状態の父・たんたんが在宅していたため、一緒に通帳や証書を探せませんでしたが、今度こそたんたんが不在のタイミングで実家に行くことに。何年ぶりかの実家ですが、足を踏み入れた瞬間、言葉を失ってしまいました。いつもきちんと整理整頓されていた実家が、ひどく雑然としていました……。季節外れの洋服が出ていたり、枕元には飲みかけや手をつけていないような薬も散らばっています。この状況を見て、やはりあーちゃんは認知症なんだなぁと、改めて思いました。とりあえず、見えるところからどんどん片付けを始めた私たち。それを見て「何を探しているの?」と涼しい顔で聞いてくるあーちゃん。……娘たちがなぜ実家に来たのか、忘れてしまったようです。簡単に説明をしつつ、3時間ほど片付けをして、存在を知らなった銀行の通帳や現金など、いろいろと出てきたのでした。ひとまず、その日はそれで退散。荒れ放題の実家の状態に、姉妹でショックを隠せませんでした。--------------大人になって別の家で暮らすようになると、親との関係性にかかわらず、実家の状況を把握しにくくなりますよね。まだあーちゃんが元気だったときの記憶のままで止まっていた2人にとって、今の状況はとてもショックだったよう。でも、現実を受け入れて前に進むには必要なことだったのかもしれませんね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんには、同居する夫・たんたんがいます。夫婦仲は悪く、何度も別居を繰り返しているのですが、まだ離婚には至っていません。たんたんはいわゆる威圧的な態度の持ち主で、あーちゃんはこれまで苦労ばかりしてきていました。そんな姿を見ていた姉妹は、どちらも今はたんたんとは絶縁状態です。しっかり話しておかないといけない「お金」あーちゃんは、娘たちに病院の付き添いをお願いするのが悪いと思っているのか、ひとりで大丈夫だと口癖のように言い、時には1時間近くも「付き添いに来なくていい」と説得されることもあり、いいかげんうんざりしています。今の様子を見ていたら、とてもではないけれどひとりでは無理なので、何時間粘られても付き添いをすることには変わりはないのですが……。そろそろお金の話をしなくてはいけないと、姉のなーにゃんと2人であーちゃんの病院の付き添いをすることに。すでに、預金や証書の状況が把握しきれていなかったあーちゃん。資産の一本化は、意外にもあっさり承諾してくれました。だいぶ不便な場所にある実家……。できれば行きたくないけど、行くしかなさそうです。ところが、そこにはいないはずの父・たんたんがいて、私たちは顔を合わせたくないので帰宅することに。トンボ帰りすることになり、疲れは倍増です……。あーちゃんが認知症と診断されてからまだ日は浅いのですが、思っている以上に進行が早いため、お金についてちゃんと話しておかなくてはいけないと思い始めました。あーちゃんの場合、複数の銀行に現金や証書と、定期預金など、さまざまな形で預けられています。姉妹で話し合い、それらをすべて普通預金にして、管理を簡素化しようと考えていました。そこで、計画を実行するため、通院の日に合わせて一緒に銀行回りをする予定を組みました。……が、実際にその日がやって来ると、通帳も証書も見つけられなくなってしまったようで、あーちゃんは半べそ状態に。仕方なく皆でそろって実家に戻ると、出かけていると聞いていたたんたんが家にいる様子。私たち姉妹は、たんたんとは絶縁状態のため、それなら家には上がれないとそのまま帰ることに……。わざわざ家まで行ったのに、そのままトンボ帰りをするハメになってしまって、疲れは倍増です。次回はもう少し、ちゃんと計画を練ってから銀行回りをしようと思ったのでした。--------------お金の話は、関係が近すぎるとなかなか切り出しづらいところもあると思いますが、意外にもあーちゃんがあっさりと了承してくれてひと安心ですね。しかし、証書や通帳が見つからないことには、何も始まりません……。家族が困らないよう、元気なうちに資産状況をリスト化する、通帳や証書の場所を家族にも共有しておくなど、事前に対策しておくと良さそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月22日2017年8月ごろからめまいに悩まされるようになったカンノさん。2022年の冬ごろには貧血に悩まされ、婦人科で検査を受けたところ、子宮筋腫が4つほどできていることが判明。後日、大学病院で改めて超音波検査を受けると……。本作は5年弱の長きに渡る、著者・舘乃夕華(かんのゆうか)さんの闘病記録を描いた作品です。※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。 子宮筋腫の数は?近所の婦人科で「多発性粘膜下子宮筋腫」と診断されたカンノさんは、悩んだ結果、子宮全摘をすることを決意。紹介先の大学病院に足を運び、改めて超音波検査を受けます。すると、医師曰く「4つどころではなくたくさんの子宮筋腫がある」とのこと。子宮筋腫の正確な数は、後日に受けるMRIではっきりするらしく、次回予約を取ることになったのですが……。 ※更年期障害:ホルモンバランスの変化により、のぼせ、発汗、肩こりなどさまざまな更年期症状が出ることがある。これらの症状が日常生活に支障が出る場合を更年期障害と言う。 新しく担当医となった男性医師はどんな人なのだろうと思っていると、MRI画像を見ながら、淡々とした口調で「筋腫は大小合わせて10個以上ありますね。これならやはり手術で子宮全摘するほうがよさそうです」と説明するのみ。過去に担当してくれた医師たちの対応と比べるとどうしても差があって、カンノさんは戸惑ってしまったそうです。 そして子宮筋腫を少しでも小さくしつつ大量出血や貧血の症状を抑えるため、手術直前まで「レルミナ錠」というホルモン剤を服用することになったカンノさんは、その副作用である「ほてり」の症状が最も強く出たと語っています。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ レルミナとは子宮筋腫の治療に用いられる薬で、過多月経、下腹部痛、腰痛、貧血を改善させるほか、子宮筋腫を小さくさせる効果も期待できます。ただ、副作用としてほてりや不正出血などが報告されているため、カンノさんのように粘膜下子宮筋腫でもともと出血量が多い場合は、今以上に出血が増えないように注意して服用しなければなりません。 一旦レルミナの服用を始めてみて、気になる症状が見られたときには医師に相談しつつ、手術までの過ごし方を一緒に決めていくのがよさそうです。が、新しい担当医とはうまく付き合っていけるのでしょうか……。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 舘乃夕華
2023年11月21日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの認知症が進んでいくにつれて、考えなくてはいけないことが増えました。それは「どこまで周りに話しておくか」ということ。普段から交流があり、今後ご迷惑をかける可能性がある人には伝えておかないといけないとは思いつつ、ウワサ話のように知らない間に広まってしまうのは避けたいところです。考えてばかりで、なかなか答えは見つかりません……。何度も同じ話を聞かされるストレスあーちゃんには一緒に暮らす夫がいますが、頼みの綱であるはずの夫は威圧的な態度の持ち主。いつも自分のことしか考えていないため、投薬管理や病院の付き添いなどの協力も期待できません。なんとか姉妹で分担しながらあーちゃんを助けるつもりではいますが、それぞれの生活もあるので、そろそろ誰か他の人にも助けてもらわないと厳しそうで……。通院のたびに同じことを言う母のあーちゃん。私も、いよいよプチ切れしてしまいました……。付き添った病院では、「医師から褒められた=治療不要」という謎の解釈が発動して大慌て……。子どもに言い聞かせるようにあーちゃんに伝える姿を見て、医師も思わず笑顔に。怒られたくないからか、甘えん坊路線に変更を試みたあーちゃん……。あぁ……。私はこの先、何度同じ話を聞くのだろう……。そしてまた通院の日がやってきます。通院を忘れたら大変なので、前日に連絡しておきます。すると、メッセージを送ってすぐ電話が!また、これ……。病院に付き添うと、口癖のように「わざわざ来てくれなくても、私ひとりで大丈夫よ」と言うあーちゃん。病院の日を忘れていないか、前日に確認の電話をしても、そればっかり……。いいかげんうんざりしてしまい、もう言わないでとプチ切れしてしまいました。あーちゃんは知りませんが、そもそも看護師さんからひとりでは無理だと言われたから付き添っているわけで、どんなにお願いされてもひとりでは病院に行かせられないのです。お願いモードでも、甘えモードでも、あーちゃんの言い方に関係なく結果は同じ。それなのに、何度も同じように言われてしまうと、苦痛で魂が抜けていくような感覚に襲われます。私の場合、家が少し実家から遠く子どもも2人いるため、あーちゃんは負担をかけたくないと思って言ってくれているのかもしれませんが、通院の確認をするためのメッセージを送ると電話がかかってきて、1時間にも及ぶ「来ないで大丈夫」という説得に付き合うのが、正直一番のストレスです……。--------------同居している夫がいるのに頼れないというのはつらいですよね。でも、訪問介護での投薬管理という新たな選択肢が出てきて、ワフウフさん姉妹の負担も少し軽くなるかもしれません。それぞれ自分たちの生活もあると思うので、プロのサポートもうまく活用できるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年11月21日年に1回、自治体や勤め先の保健事業で受けられる「子宮がん検診」。子宮がんとはどんなものなのか、よくわからず受けている人が多いのではないでしょうか。実は子宮がんは2種類あり、そのうち1つは50代以降に患者が急増する特徴があるそうです。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に40代~50代女性が知っておきたい子宮がんについて聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮がんにはどんな種類がある?できる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれる子宮がんは、できる場所と原因によって2種類あると言います。「子宮の奥には、妊娠すると胎児が宿る体部があります。この体部にできるのが子宮体がんです。主な原因は女性ホルモンのバランスの乱れで、閉経後の50代が発症年代のピークです。一方、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるのが子宮頸がんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染で起こり、現在は20~30代が発症年代のピークになっています」(駒形先生)。それでは、40代・50代女性が特に注意しないといけないのは子宮体がんということになりますか。「子宮体がんは早期発見が重要なので、どんな症状があるかは知っておいてほしいですね。女性ホルモンの影響を強く受けるので閉経している月経不順妊娠・出産の経験がない肥満ホルモン補充療法を経験しているといった方は注意が必要です。未産と肥満が高リスクの理由妊娠・出産経験がないことがなぜ高リスクになるのでしょうか。「子宮内膜は、エストロゲンにさらされればさらされるほど炎症を起こしやすくなります。妊娠・出産・授乳中は生理がなく、生理があるときに比べて子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が減ります。一方、妊娠・出産経験のない女性はそれだけ子宮内膜がエストロゲンにさらされる機会が増えるので、リスクが高いと言われるのです」(駒形先生)。肥満はどのように関係しているのでしょうか。「エストロゲンはエストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類で構成されていますが、このうちエストロンは脂肪細胞から分泌されることがわかっています。つまり、脂肪細胞の面積が大きければ大きいほど、つまり太っていれば太っているほどエストロンが分泌されやすくなります。閉経後、エストロゲンに敏感に反応しやすくなった子宮内膜にこのエストロンが反応して炎症を起こし、がんに変化する可能性が考えられます」(駒形先生)。また、40代、50代でも子宮頸がんを発症する女性はもちろんいるので安心はできません。子宮頸がんは性交渉で感染してから、およそ10~20年かけて発症することが多いので、30代や40代に感染して、40代、50代で発症することは十分あり得ます」(駒形先生)。「子宮がん検診」では「子宮体がん」は検査しない!?多くの集団検診で検査するのは「子宮頸がん」のみ子宮体がんは50代以降から急増するということですが、「年に1回の子宮がん検診では陰性だから大丈夫」と思っている人も多いでしょう。しかし、なんと子宮がん検診では、子宮体がんは検査していないことがほとんどなのだそうです。「一般的に、子宮がん検診では頸部の検査しかしません。つまり、子宮体部の検査はしないのです。理由としては生理には子宮体がんの予防効果があり、閉経後はリスクが高まるが、その時期は個人差があるから子宮体部の検査は頸部よりも痛みが強く気軽にできないから子宮体がんは閉経後にかかる人が多く、初期症状である不正出血で異変に気付きやすいから子宮頸がんの発症年齢は幅広いから子宮頸がんは生理がある人も多くかかり、初期症状が不正出血でわかりにくいので検査する必要があるからなどが挙げられます。一部の自治体では不正出血のある50代以降の女性に限って子宮体がん検診をオプションで受けられるところもあるようですが、多くは、子宮がん検診といえば頸部のみの検査です」(駒形先生)。「子宮体がん」にはどんな症状がある?不正出血があったら早めに受診を「子宮体がんの初期症状は不正出血です。子宮体部からの出血は茶褐色や黒っぽいのが特徴です。また、おりものに血が混じる場合もありますが、これも不正出血です。おりものの変化は軽視されやすいのですが、出るべきでないときに出る血液は不正出血、と心得て欲しいですね。閉経後、時間がたっている場合は受診する人が多いのですが、まだ生理がある場合や月経不順の方は様子を見てしまうこともあるようです。ほかにも、性交時に下腹部が痛む、常に下腹部が張っている感じがする、といった症状にも注意です。子宮体がんは初期で発見できれば予後が良いがんとされています。早期発見がとても大切です。不正出血が1度でもあれば、婦人科を受診することをおすすめします」(駒形先生)。まとめ子宮頸がんは年に1回の検診でチェックができますが、子宮体がんは自分で気を付けておかないと早期発見ができません。いつもと違う出血やおりものが出る場合は、がんではなくてもほかの病気が潜んでいることもあります。早めに受診するようにしましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月13日「子宮頸がん」というがんを知っていますか? 子宮にできるがん、ということくらいはわかっていても、どのように発症するのか、どんな人がかかりやすいのか、といったことはまだ知られていないかもしれません。最近は20~30代女性の発症が増えているということですが、40~50代女性も発症しており、油断はできません。40~50代女性が子宮頸がんについて知っておきたいことを産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮頸がんとは?性交渉により、子宮頸部にできるがん子宮頸がんとはどんな場所にでき、なぜできてしまうのでしょうか。「子宮頸がんは、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるがんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こります。男性性器がウイルスに感染した状態で、避妊せずに交渉することで女性性器に感染するのです。ただ、HPV感染は性交渉による“風邪”のようなもので、珍しいものではありません。女性の50%以上が一度は感染するウイルスとされており、感染しても90%以上は免疫力により自然治癒します。しかし、自然治癒できなかった残りのウイルスが持続感染して細胞ががんに変化することで発症してしまうのです」(駒形先生)。およそ10~20年かけてがんに変化「HPV感染してから、がん細胞に変化するには、一般的には10~20年かかるといわれています。ですから、20代や30代のとき、避妊ナシで性交渉した経験がある女性は40代や50代で発症するリスクがあると言えます。また、40代や50代の夫婦は避妊ナシの性交渉が多いと思います。パートナーがHPV感染していないとは言い切れないので、誰でもリスクがあるのです」(駒形先生)。不正出血やおりものに変化が子宮頸がんにかかると、どんな症状を感じるようになるのでしょうか。「初期症状は見られないという表現をよく見ますが、正確には初期症状がわかりにくいと言えます。主な症状は不正出血ですが、量がとても少ない場合があります。おりものに少し血が混じるというケースも多いです。他に性交渉のときに下腹部が痛む、下腹部が張って鈍痛がするなどの症状があります。おりものに血が混じる程度なら大丈夫と思っている方も多いのですが、おりものに血が混じっている=不正出血です。血液が出るべきでないときに出た場合は、量や色に関係なく、なるべく早く婦人科を受診してください。不正出血を放置すると、がんが進行してしまう恐れもあります」(駒形先生)かかりやすいタイプはある?ストレスが多い環境の人は要注意「避妊ナシの性交渉をしたことがある人すべてがかかる可能性がありますが、中でも以下のような場合はリスクが上がります。出産回数が多いストレスフルな環境にある喫煙者性交渉の数が多くなればなるほど、かかる可能性が高くなるため、出産回数が多い人はリスクが高まります。また、ストレスフルな環境と喫煙という要素は、免疫力と関係があります。免疫力が高ければ、ウイルス感染しても自然治癒させることができます。ストレスや喫煙は免疫力を下げることで知られています。ちなみによく“セックスパートナーが多い”ということが子宮頸がんのリスク要因として上がります。たしかに性交渉の数が多くなればなるほどリスクは高くなりますが、たとえパートナーが1人であってもその人がHPV感染していればかかります。必ずしも相手の人数だけが理由ではないと思います。同様に、“初交年齢が低い”ということも挙げられますが、初交年齢が低くてもその後性交渉が多くなければリスクは低いので、これも一概には言えません。そのような風潮から受診控えをする女性もいるようですが、気にせず受診してほしいと思います」(駒形先生)。予防はできる?ワクチンがあるようだけど?40代以降は検診による早期発見が有効「自治体や企業の検診に“子宮がん検診”がありますが、これは子宮頸がんを検査するものです。40歳以降の女性に推奨されることが多いと思います。検診で早期発見されれば、子宮頸がんは予後が良いがんとされています。進行すると全身に転移する可能性もある怖いがんです。年に1回は必ず子宮がん検診を受けて欲しいですね。子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんですが、最も有効な接種時期は初交前とされています。40代、50代はすでに感染しているケースがあり有効性は低くなります。3回接種が必要で、合計4万5000円ほどというコストの課題もあります。現実的には年に1回の子宮がん検診を受け、ストレス回避をして免疫力を上げる努力をすることが子宮頸がん予防につながると思います」(駒形先生)。まとめ不正出血を放置している人はすぐに受診&ない人も年に1回は子宮がん検診を必ず受診。この2つを守れば子宮頸がんの進行は防げるようです。なお、駒形先生から「今の40代、50代女性は体力と仕事量が合っていない」という指摘がありました。家事でも手を抜けるところは抜いて、ストレスをためこまないようにしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月10日