「子宮頸がん」というがんを知っていますか? 子宮にできるがん、ということくらいはわかっていても、どのように発症するのか、どんな人がかかりやすいのか、といったことはまだ知られていないかもしれません。最近は20~30代女性の発症が増えているということですが、40~50代女性も発症しており、油断はできません。40~50代女性が子宮頸がんについて知っておきたいことを産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。子宮頸がんとは?性交渉により、子宮頸部にできるがん子宮頸がんとはどんな場所にでき、なぜできてしまうのでしょうか。「子宮頸がんは、子宮の入り口付近の細くなった部分の頸部にできるがんです。性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって起こります。男性性器がウイルスに感染した状態で、避妊せずに交渉することで女性性器に感染するのです。ただ、HPV感染は性交渉による“風邪”のようなもので、珍しいものではありません。女性の50%以上が一度は感染するウイルスとされており、感染しても90%以上は免疫力により自然治癒します。しかし、自然治癒できなかった残りのウイルスが持続感染して細胞ががんに変化することで発症してしまうのです」(駒形先生)。およそ10~20年かけてがんに変化「HPV感染してから、がん細胞に変化するには、一般的には10~20年かかるといわれています。ですから、20代や30代のとき、避妊ナシで性交渉した経験がある女性は40代や50代で発症するリスクがあると言えます。また、40代や50代の夫婦は避妊ナシの性交渉が多いと思います。パートナーがHPV感染していないとは言い切れないので、誰でもリスクがあるのです」(駒形先生)。不正出血やおりものに変化が子宮頸がんにかかると、どんな症状を感じるようになるのでしょうか。「初期症状は見られないという表現をよく見ますが、正確には初期症状がわかりにくいと言えます。主な症状は不正出血ですが、量がとても少ない場合があります。おりものに少し血が混じるというケースも多いです。他に性交渉のときに下腹部が痛む、下腹部が張って鈍痛がするなどの症状があります。おりものに血が混じる程度なら大丈夫と思っている方も多いのですが、おりものに血が混じっている=不正出血です。血液が出るべきでないときに出た場合は、量や色に関係なく、なるべく早く婦人科を受診してください。不正出血を放置すると、がんが進行してしまう恐れもあります」(駒形先生)かかりやすいタイプはある?ストレスが多い環境の人は要注意「避妊ナシの性交渉をしたことがある人すべてがかかる可能性がありますが、中でも以下のような場合はリスクが上がります。出産回数が多いストレスフルな環境にある喫煙者性交渉の数が多くなればなるほど、かかる可能性が高くなるため、出産回数が多い人はリスクが高まります。また、ストレスフルな環境と喫煙という要素は、免疫力と関係があります。免疫力が高ければ、ウイルス感染しても自然治癒させることができます。ストレスや喫煙は免疫力を下げることで知られています。ちなみによく“セックスパートナーが多い”ということが子宮頸がんのリスク要因として上がります。たしかに性交渉の数が多くなればなるほどリスクは高くなりますが、たとえパートナーが1人であってもその人がHPV感染していればかかります。必ずしも相手の人数だけが理由ではないと思います。同様に、“初交年齢が低い”ということも挙げられますが、初交年齢が低くてもその後性交渉が多くなければリスクは低いので、これも一概には言えません。そのような風潮から受診控えをする女性もいるようですが、気にせず受診してほしいと思います」(駒形先生)。予防はできる?ワクチンがあるようだけど?40代以降は検診による早期発見が有効「自治体や企業の検診に“子宮がん検診”がありますが、これは子宮頸がんを検査するものです。40歳以降の女性に推奨されることが多いと思います。検診で早期発見されれば、子宮頸がんは予後が良いがんとされています。進行すると全身に転移する可能性もある怖いがんです。年に1回は必ず子宮がん検診を受けて欲しいですね。子宮頸がんはワクチンで予防できる唯一のがんですが、最も有効な接種時期は初交前とされています。40代、50代はすでに感染しているケースがあり有効性は低くなります。3回接種が必要で、合計4万5000円ほどというコストの課題もあります。現実的には年に1回の子宮がん検診を受け、ストレス回避をして免疫力を上げる努力をすることが子宮頸がん予防につながると思います」(駒形先生)。まとめ不正出血を放置している人はすぐに受診&ない人も年に1回は子宮がん検診を必ず受診。この2つを守れば子宮頸がんの進行は防げるようです。なお、駒形先生から「今の40代、50代女性は体力と仕事量が合っていない」という指摘がありました。家事でも手を抜けるところは抜いて、ストレスをためこまないようにしたいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。イラスト/村澤綾香著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月10日出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。さっそく無痛分娩の麻酔について院長から説明を受けたのですが、当日は陣痛を誘発させるために、バルーンを挿入をすると言われ、さらに恐怖が増してしまいます。出産当日。無事にバルーン処置が終わり子宮口が開くと、助産師さんからすぐにお産が進むと言われました。その後の内診で院長から子宮口は6cm開いているのに、赤ちゃんが降りてきていないと言われ、不安が増したしおさん。心を落ち着けようとしていた矢先、隣の分娩室でお産をしていた妊婦さんの緊急手術がおこなわれることに。そのため、急きょその前にしおさんの麻酔施術がおこなわれることになったのです。心の準備ができていないまま麻酔の処置を終えたしおさん。ひと息つく間もなく、子宮口が8cmまで開いてきているからと助産師さんに言われます。30分ほど経過したとき、突然院長が現れ、突然「よしっ! 産ませるか……」と言い出し、いよいよ……!? いよいよ赤ちゃんに会える… うまくいきむことができず、涙が出てきてしまったしおさん。しかし、「そうだ……私母親になるんだ」「赤ちゃんも頑張っているんだ」と自分を奮い立たせます。 すると、妊娠がわかったときのこと、つわりで大変だったときのこと、エコーで子どもの顔を見たときのことなどいろいろな記憶がよみがえってきました。 無事に赤ちゃんに会えると思っていた矢先、院長が言いました。 「こりゃあかん! 頭がお股のところで引っかかってるね」 院長は、もう少し頑張ってしおさんの力で自然に赤ちゃんを産むのか、赤ちゃんの頭を掃除機のようなもので引っ張る吸引分娩かどちらにするか選んでほしいと言いました。 しおさんは限界を感じていたため迷いなく、吸引分娩を選択。 そして時刻は20時。無事に女の子が誕生しました。赤ちゃんは元気に泣いています。わが子を抱いたしおさんは、軽いと感じつつ、あたたかさから命の重みを感じ、号泣。涙が溢れ出ました。 しおさん夫婦にとって特別な日になったのでした。 ◇◇◇ 初めての出産は誰しも不安があると思います。ある助産師さん曰く、経験したことのない痛みなどに不安や恐怖が強いときは、その気持ちをかかりつけの産院の助産師さんに話してみるのがおすすめとのこと。安心して出産できるよう提案などがあるそうです。お話を聞いてもらうだけでも不安や恐怖が和らぐかもしれませんね。 また、不安な気持ちは未知からくることもあるので、事前に陣痛や出産方法などの知識を深めておいたり、出産のシミュレーションをおこなっておくこともよいのだとか。できるだけ落ち着いて出産に臨めるよう、不安や恐怖が強い場合は準備しておくとよさそうですね。 妊娠出産は十人十色。痛いことや怖いことが大嫌いなしおさんでしたが、予期せぬことが起こりつつも、無事に出産を乗り越えることができたようでよかったですね。出産を終え、子育てが始まったしおさん。子育てにもたくさんの大変なことがあると思いますが、今回の感動を胸に刻んで、夫婦で乗り越えながら楽しく子育てができますように。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月31日出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。さっそく無痛分娩の麻酔について院長から説明を受けたのですが、当日は陣痛を誘発させるために、バルーンを挿入をすると言われ、さらに恐怖が増してしまいます。そして出産当日。無事にバルーン処置が終わり子宮口が開くと、助産師さんからすぐにお産が進むと言われました。院長がやってきて内診を始めたのですが、子宮口を確認した院長の顔が突然曇ります。院長曰く、子宮口は6cm開いているのに、赤ちゃんが下に降りてきていないとのこと。お産はまだまだかかりそうだと思っていた矢先、隣の分娩室があわただしい雰囲気に……。同時にお産がおこなわれていた人の赤ちゃんが危険な状態で緊急手術をすることになったため、先にしおさんに麻酔を打つと院長が言い始めたのです。 無事に麻酔も終わり、いよいよお産は終盤に差し掛かったのですが、しおさんは……。 うまくできなくて… ※陣痛促進剤は輸液ポンプを使用して投与しますが、マンガでは省略して描いています。 夫にテニスボールでお尻を押してもらうこと30分。再び院長が様子を確認しにきました。 院長は助産師さんと会話をすると、突然「よしっ! 産ませるか……」と言い出します。 呼吸の仕方などを院長から指示されたのですが、うまくできず、しおさんはパニックに。そしてついに泣き出してしまいました。 院長は「ありゃありゃ! 少し落ち着こうか!」と眠くなる薬を投入。 少しして目を覚ましたしおさん。しかし、つらいときずっと側で励ましてくれていた助産師の高橋さんも、すでに帰宅してしまっていました。 しおさんが落ち着いたタイミングでもう一度院長から「もう一回やってみよ! 君ならできる!!」と言葉をもらい、再度いきみます。 そして、助産師さんたちが両側からしおさんのおなかを押します。その助産師さんたちに圧倒され、しおさんは衝撃を隠せませんでした……。 ◇◇◇ 院長から突然「産ませるか」と言葉をかけられたしおさん。呼吸などがうまくできずパニックになってしまったようです。事前にいきむ練習をしていたのに思うようにいかなかったら悔しくなってしまいますよね。初めてのお産はわからないことや、うまくできないことがあるのは自然なこと。あまり自分を責めすぎず、院長や助産師さんの言葉を信じて、もうひと踏ん張り、頑張ってほしいですね。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。監修/助産師 松田玲子>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月30日小さいころからとにかく臆病な性格で、痛いことや怖いことが大嫌い。出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。さっそく無痛分娩の麻酔について院長から説明を受けたのですが、当日は陣痛を誘発させるために、バルーン処置をすると言われ、さらに恐怖が増してしまいます。いよいよ出産当日。バルーンが子宮口に挿入されたのですが想像以上のつらさに心が折れそうに。エネルギーを蓄えるために昼食をとり、陣痛に耐えていたしおさん。すると突然院長が現れ、人工破膜(卵膜を破って人工的に破水させる処置)がおこなわれました。順調にお産は進んでいると思っていたのですが……。内診で院長から「子宮口は6cm開いているのに、赤ちゃんが降りてきていない」と言われ、不安が増します。そのとき、隣の分娩室でお産をしていた妊婦さんの緊急手術が入り、急きょその前にしおさんの麻酔施術がおこなわれることになって……!? 心の準備ができていない なかなか麻酔を打ってもらえないと待ちくたびれていたしおさんでしたが、いざ麻酔がおこなわれるとなると、再び恐怖が襲いかかってきました。体に力が入るほどに緊張していた次の瞬間。 「はいっ終わったよ!」と院長が言いました。 なんとしおさんは、まったく麻酔の針の痛みを感じなかったのです。 無事に麻酔も効いてきて、しおさんがリラックスしていると、夫がやってきました。夫の顔を見ると、今まで張りつめていた糸が切れて涙が出そうになったしおさん。 ひと息つく間もなく、「子宮口が8cmまで開いてきている」と助産師さんに言われます。それと同時にしおさんは、赤ちゃんが下のほうに降りてきている感覚を覚えました。 その感覚になんとも言えない気持ち悪さを感じてしまったしおさんは、夫にテニスボールでお尻を押すように頼みます。 一度目はタイミングが合わずしおさんは「馬鹿野郎! 今じゃない」と夫に激怒。 次は、夫婦で息を合わせます。「さあ今だあああ」というしおさんの声と共に夫が勢いよくお尻を押したのでした。 ◇◇◇ テニスボールでお尻を押すタイミングが違うなどと、しおさんから注意をされてしまった旦那さん。わからないことばかりで緊張したり、戸惑ったりする場面もあると思いますが、一緒に陣痛を乗り越えるつもりで、しおさんを支えてほしいですね。出産を共に乗り切ることで、夫婦の仲が一層深まっていくといいですね。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。 監修/助産師 松田玲子>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月29日小さいころからとにかく臆病な性格で、痛いことや怖いことが大嫌い。出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。さっそく無痛分娩の麻酔について院長から説明を受けたのですが、当日は陣痛を誘発させるために、バルーン処置をすると言われ、さらに恐怖が増してしまいます。そしていよいよ出産当日。バルーンが子宮口に挿入されたのですが想像以上のつらさに心が折れそうに。助産師さんの一緒に頑張ろうという言葉に励まされます。そして、無事にバルーンも抜けて子宮口も開き、助産師さんからすぐにお産が進むと言われました。エネルギーを蓄えるために昼食をとり、陣痛に耐えていたしおさん。すると突然院長が現れ、人工破膜(卵膜を破って人工的に破水させる処置)がおこなわれました。その後、お産は無事に進んでいると思われたのですが、内診をした院長の表情が突然曇り始め……。 院長が放った衝撃的な言葉 子宮口が5cm開けば麻酔を打つと説明を受けていたしおさん。 しかし、6cm開いてもなかなか麻酔を打ってくれる気配はなく、しおさんはただただ痛みに耐えていました。 院長がやってきて内診を始めたのですが、子宮口を確認した院長の顔が突然曇ります。院長曰く、子宮口は6cm開いているのに、赤ちゃんが下に降りてきていないとのこと。 その事実を知ったしおさんは驚きつつも、赤ちゃんがまだ自分のおなかの中にいたいのではないかと想像しました。 しおさんは、少しでもリラックスできるよう、眠くなる薬を入れてもらったものの15分ほどで目が覚めてしまい、再び陣痛に耐えることに。友人に連絡をして出産の実況をするなどして、陣痛の痛みから少しでも意識をそらせるような工夫をしていました。 そんなとき、隣の分娩室があわただしい雰囲気に……。しおさんが助産師さんに何があったのかと尋ねると、同時にお産がおこなわれていた人の赤ちゃんが危険な状態なのだと話してくれました。 すると、突然院長がしおさんの元へやってきて、「ちょっと隣の人が緊急手術することになったから、今しおさんに麻酔打っちゃうから!」と言ったのでした。 ◇◇◇ 子宮口は開いているのに赤ちゃんが降りてきていないと知ったしおさん。お産は無事に進んでいくと思っていたので、不安になってしまうのも無理はありませんよね。その後、陣痛の痛みを紛らわせるため、友人に連絡をして出産の実況をしていたようです。つらい痛みが続くとそのことばかりに意識が集中しがち。しおさんのように誰かに自分の気持ちを聞いてもらうなどして痛みから気をそらすだけでも、心に余裕が持てるのかもしれませんね。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。監修/助産師 松田玲子>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月28日小さいころからとにかく臆病な性格で、痛いことや怖いことが大嫌い。出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。さっそく無痛分娩の麻酔について院長から説明を受けたしおさん。また当日は陣痛を誘発させるために、バルーン処置をすると言われ、さらに恐怖が増してしまいます。いよいよ出産当日。陣痛を誘発させるためにバルーンが子宮口に挿入されたのですが、想像以上のつらさで心が折れそうに。助産師さんの一緒に頑張ろうという言葉に励まされていました。バルーンを挿入してから1時半ほどたつと、生理痛のような痛みが出てきました。だんだんと痛みが増して悶絶するしおさん。すると3時間後、股に新たな違和感が。なんと挿入したバルーンが抜けていたのです。子宮口が無事に開いたということで、助産師さんがどれくらい開いたか確認してくれることに。 バルーンが終わって余裕を感じていたしおさんですが、そんなしおさんのところへ、器具を持った院長がやってきてー!? 再び襲ってくる恐怖 ※病院食以外の飲食については、病院スタッフに確認しましょう。 ※誤)人口破水 → 正)人工破膜※人工破膜は、赤ちゃんを包んでいる卵膜を人工的に破り、お産を進めるためにおこなわれます。その際、医療器具を用いますが、痛みを伴うことはありません。 しおさんの子宮口を確認した助産師さんが言いました。 「すごいです!! もう子宮口6cmも開いています」「とても柔らかいです! これはすぐにお産も進みますよ!」 突然の内診グリグリに衝撃を受けたしおさんではありましたが、助産師さんから褒め言葉をもらい、自己肯定感アップ! もう麻酔を打ってもらえるのだろうと、出産に余裕が出てきます。 食後に陣痛が強くなりましたが、助産師さんから指導してもらった腰を揺らす体操を実施するなど前向きに頑張っていたしおさん。 そこへ……。「しおさんこんにちは!」と院長がやってきました。前回バルーン処置で怖い思いをしたしおさんは、院長を見た瞬間ドキッとして固まりました。 すると、何やら鋭利な医療器具を出し、人工破膜によって破水させると言い出します。その器具を見たしおさんは、再び恐怖に襲われます。 しかし、実際に人工破膜をしてみると……。 「あったか~い」 痛みはなく、むしろ気持ちがよくて思わず目を閉じてしまうしおさん。 その後、お産は進み、陣痛も加速。しおさんが自宅に待機していた夫に「陣痛なう」とメッセージを送ると、「俺も緊張しておなか痛くなって、トイレこもってた」と返信が……! しおさんの夫は家でしおさんとおなかの赤ちゃんのことを心配し、緊張していたのでした。 ◇◇◇ 人工破膜を無事に終え、旦那さんに連絡をとったしおさん。旦那さんも、赤ちゃんがいつ生まれるのか、おなかが痛くなるほど緊張していたのですね。しおさんに、旦那さんの想いが伝わった気がします。つらいとき、家族からの応援メッセージは何よりの励みになりますよね。家族や病院のスタッフさんみんなで無事に出産を乗り越えてほしいですね。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。監修/助産師 松田玲子>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月27日何事でも、初めてには不安が付き物ですよね。中でも、妊娠・出産は不安や驚きの連続だったという人も多いようです。今回は、ママぺい(@mamapeeei)さんの体験談を描いた人気漫画『無痛分娩で出産した話』をご紹介します!無痛分娩に向けて……本格的な不妊治療にチャレンジ後、1周期目で妊娠が判明し、出産準備を進めていたママぺいさん。ついに臨月を迎えていたある日、彼女が入院グッズの準備をしていると、トイレで“おしるし”を発見します。その後陣痛がやってきたことから、ママぺいさんはタクシーで産院へ向かい……?担当医の言葉とは?クローズです……陣痛に耐えながら病院へ向かうも、担当医からクローズ(子宮口が開いていない)と言われ、愕然としてしまったママペイさん。その後、ママぺいさんはは診察台で1時間痛みに耐え続け、ようやく無痛分娩の処置へと進めたのでした……!この漫画に読者からは『おしるしがあったことで、ようやく出産を迎えたと思っていたのに子宮口が開いていないという事実に、陣痛の痛みは何だったのかと驚かされました。1時間痛みに耐え続けてようやく無痛分娩の処置となったようですが、本来の出産はもっと痛みがあるのだと感じ、出産の大変さを改めて感じさせました。無痛分娩だから痛みはないというわけではないということも分かりました。』『こんなにも痛いのに帰れって言われたらしんどいですよね。絶望を味わいながら帰宅すると思います。多分子宮口よ早く開け!と思ってます。』『ここに来てまだ子宮口が開いていないとわかったら体力的にも精神的にもダメージを食らうと思いました。まるで地獄ですね。』など、激痛を伴いながらも帰宅を促されたママペイさんの苦痛に、共感するような声が多く集まりました帰宅と告げられて……激痛に耐えて病院へ来たにもかかわらず、子宮口が開いていないから帰るよう告げられたらショックですよね。その後のお話で、無事に無痛分娩で元気な赤ちゃんを出産したママぺいさん。陣痛で辛いなか帰宅するよう言われたら……あなただったらどうしますか?※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。〈記事監修医師プロフィール〉『はらメディカルクリニック(不妊治療専門クリニック)』院長の宮﨑薫ノースウェスタン大学産婦人科(米国シカゴ)研究助教授を経て、帰国後は生殖医療専門医として「最先端の医療で、最短の妊娠を」という方針のもと、患者様それぞれの身体の状態、さらには社会的状況などに応じて、患者様一人ひとりに合った治療にあたっている。(MOREDOOR編集部)(イラスト/@mamapeeei)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年10月27日小さいころからとにかく臆病な性格で、痛いことや怖いことが大嫌い。出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。しかし、無痛分娩はまったく痛みなく出産できるのだと勘違いをしていたしおさん。医師から麻酔を打つ前に陣痛を経験すると言われ、不安でいっぱいに……。また、麻酔のことや出産当日の処置内容などを聞き、しおさんの恐怖はさらに増してしまいます。そのため、入院の前日は一睡もできませんでした。いよいよ出産当日を迎えたしおさん。陣痛を誘発させるため、バルーンが子宮口に挿入されたのですが、想像以上のつらさで心が折れてしまいそうに。助産師さんからの励ましの言葉もあり、また前向きにお産と向き合い始めたのですが……。 バルーンが抜けたと思ったら、しおさんは助産師さんのある行動に衝撃を受けることにー!? 股に新たな違和感が…※マンガでは省略をしていますが、実際には、陣痛誘発時には胎児心拍などをモニタリングするための分娩監視装置を装着します。 バルーンを子宮口に挿入してから1時間半が経過したころ。生理痛のような痛みなので余裕を感じていたしおさん。 しかしさらに30分が経過すると、激しい痛みにしおさんは悶絶してしまいます。 助産師さんから「頑張ってください!」と励ましの言葉を受け、分娩台を殴ったりしながらなんとか痛みに耐えていました……。 するとバルーンを挿入してから3時間後。しおさんは股に新たな感覚を覚えます。 助産師さんに確認をしてもらうと、なんとバルーンが抜けていたのです。 そしてそのまま、子宮口がどれだけ開いているのか、助産師さんに確認してもらうことなったのでした。 ◇◇◇ しおさん曰く、このとき担当してくれた助産師さんがいたからこそ、最後まで弱気にならずに頑張れたそうです。不安との闘いの中、何度も出産の現場に立ち会っている人たちの存在はとても大きいもの。ここまできたら、助産師さんや医師の言葉を信じてお産に臨みたいですね。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。監修/助産師 松田玲子>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月26日小さいころからとにかく臆病な性格で、痛いことや怖いことが大嫌い。出産に対する恐怖が強かったしおさんでしたが、「無痛分娩」という存在を知り、なんとか出産へ踏み切ることに。しかし、無痛分娩はまったく痛みなく出産できるのだと勘違いをしていたしおさん。医師から麻酔を打つ前に陣痛を経験すると言われ、不安でいっぱいに……。また、麻酔のことや出産当日の処置内容などを聞き、しおさんの恐怖はさらに増してしまいます。そのため、入院の前日は一睡もできませんでした。 そしていよいよ出産の日。あぶら汗をかきながら内診台でバルーンの挿入を待ったしおさんですが……!? 不安なまま迎えた出産の日 ※陣痛促進剤を投与する際は輸液ポンプを使用します。 いよいよ迎えた入院当日。 内診台に上がり、子宮口にバルーンが挿入されました。 子宮口の中でバルーンが膨らんでいくと「ゲロ吐くかも……!!」としおさんは青ざめます。 バルーンの挿入は無事に完了したものの、陣痛が起こるのはまだこれから。膨らんだ状態のバルーンをこのまま子宮口に残し、自然に外れるのを待つことになります。 しおさんは、バルーンを挿入するだけで体力的にも精神的にもヘトヘトに。想像以上のつらさに心が折れかけていました。するとそこへ救世主が現れたのです。 それは、素敵な笑顔の助産師さんでした。また助産師さんはしおさんが少しでもリラックスできるようにこう言いました。 「初産だし緊張しますよね……」 「でも大丈夫です! きっとしおさんなら乗り越えられますから!」 助産師さんは、私たちが全力でサポートするから一緒に頑張ろうと、しおさんを勇気づけてくれました。気を持ち直したしおさんは、LINEやインスタグラムを投稿するなどの余裕ができたのでした。 ◇◇◇ バルーンの挿入を終え、想像以上のつらさに心が折れかけていたしおさん。助産師さんの一緒に頑張ろうという言葉に励まされていましたね。不安なとき、温かい笑顔を向けてくれたり、安心できる言葉をかけてもらえたりすると、緊張やつらさが和らぎますよね。助産師さんにサポートしてもらいながら、無事に出産を乗り越えてほしいですね。 ※バルーン処置とは子宮口にゴムでできた器具を挿入し、その中に蒸留水など滅菌された水を入れて膨らませ、重さと圧で陣痛を誘発させる処置のこと。監修/助産師 松田玲子>>次の話 著者:マンガ家・イラストレーター しお
2023年10月25日このマンガを描いているみたんさんの妹・コツママの出産レポです。陣痛が来て一度病院に入院しますが、子宮口が開かず自宅へ戻ることになりました。ひとりで夜を明かすのが心細くなって夫・Tくんに連絡し、来てもらうことに。朝になり、これだけ痛いなら子宮口は開いているはず!と夫を起こして病院へ向かいますが、子宮口の開きは3cm。陣痛が始まってから3日。一向に生まれる気配がなく、ずっとこのままなのでは……と絶望感におそわれます。陣痛が始まって4日目、妻が体力的にも精神的にも限界がきていることを夫のTくんが医師に伝えました。「陣痛促進剤を使用する促進分娩にはリスクが伴うので、スタッフの少ない土日はおこなわないことにしている」と医師は説明。陣痛促進剤の使用は明日の先生にお願いしよう、今日はなんとか頑張ろうとコツママは心に決めます。ですが、気分が滅入り……、そんなときに助産師の姉・みたんさんが病院にやってきました。 入院中の思いを姉に吐露する コツママの姉・みたんさんとお父さんが病院にやってきました。負のオーラを放っているコツママ、目の下にクマを作っている夫のTくんを見て、これはヤバイ……と状況を察知。コツママとみたんさんが話している間、Tくんは少し休憩することに。 お父さんは病院を出て、コツママとみたんさんは2人で話すことになりました。コツママは「寝られるときに寝てくださいと言われるけど次の陣痛が怖くて眠れない」「赤ちゃんがまだ全然降りてきてない」など、入院してからのことを話しました。助産師であり、出産経験もあるみたんさんは、コツママの話に耳を傾けます。時に同調し、時にアドバイスをしつつ、わずかな時間を過ごしました。 そのころTくんはスーパー銭湯でお湯に浸かり、しばし休憩タイム。車内で仮眠をしてから病院に行こうと思いますが、痛みに耐えるコツママの姿を想像し、すぐに病室へ戻りました。Tくんがコツママに声をかけると、表情が明るく、そして元気なっていてびっくり。姉との面会が気分転換になり、精気が戻ったコツママ。ですが、その日の夜、赤ちゃんの心音が下がっていき……。 好転の兆しが見えない中、みたんさんが登場したことで空気が変わり、コツママが精気を取り戻してよかったです。第三者的な立場の人にたまっていた思いを聞いてもらうと、少し気持ちがラクになったりしますよね。これでお産を乗り切れるかと思いきや、赤ちゃんの心音が下がり……。心配は尽きません。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター みたん
2023年10月25日このマンガを描いているみたんさんの妹・コツママの出産レポです。陣痛が始まり、病院へ到着。内診をしたところ、子宮口の開きは1cmでした。とりあえず入院となりましたが、朝になると痛みのレベルが下がり、おなかの張りの間隔も開いてきたので一旦退院することに。自宅へ戻ったコツママ。夜が近づくにつれて痛みが増し……、心細くなったコツママは夫のTくんに連絡。夫は高速を走らせ、妻の元へと向かいます。真夜中に夫のTくんが到着。3週間ぶりの再会でした。朝になり、これだけ痛いなら子宮口は開いているはず!とTくんを起こして病院へ向かいます。内診してもらうと子宮口の開きは3cm。今回も入院することになりました。陣痛が始まってから3日。一向に生まれる気配がなく、ずっとこのままなのでは……と絶望感におそわれます。朝までは耐えようと思ったとき、長い陣痛がきてーー。 内診の結果は!? 陣痛促進剤は使えるの!? 長い陣痛に驚いて助産師さんに見てもらったところ、胎動だと判明。陣痛中も赤ちゃんが元気に動きまわることに、コツママは驚きます。うとうとしつつも熟睡はできず、朝を迎えました。朝、内診をしてもらうと子宮口の開きは4.5cm。陣痛促進剤を使うのかなと思っていましたが、医師から「自然経過でいきましょう」と告げられます。子宮口がなかなか開かない……痛みで眠れない……という状況が変わらないことにコツママは絶望。その様子を見て、夫のTくんは「先生にもう一度話を聞こう」と言ってくれました。 陣痛が始まって4日、体力的にも精神的にも限界がきていることをTくんが医師に伝えます。「陣痛促進剤を使用する促進分娩にはリスクが伴うので、スタッフの少ない土日は行わないことにしている」と医師は説明しました。今できることは、子宮口を広がりやすくするために歩くことのみ。 陣痛促進剤の使用は明日の先生にお願いしよう、今日はなんとか頑張ろうとコツママは心に決めました。陣痛がきていないときは眠すぎてうたた寝、そして陣痛がくると痛みで起こされる……の繰り返し。そんなとき、助産師の姉・みたんさんから「気分転換にちょっと会わない?」と連絡があり、面会を約束しました。 陣痛がくるたびにコツママの腰をさすり、痛みをのがす呼吸法を一緒にやってくれるTくん。つらそうな妻を見て、「代わってあげたい……」と泣き始めました。夫婦ともに気持ちが沈み……、そのころ、みたんさんが病院へと向かいます。 初産の場合は陣痛が始まってもすぐに生まれることが少ないので、寝て食べておいたほうがいいのはもちろんなのですが、初めての痛みに不安が大きく、心の余裕がなくなってきますよね。夫のTくんも感傷的になってきており……姉・みたんさんの登場で2人の気持ちが少し変わるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター みたん
2023年10月24日子宮頸がん検診で引っかかって精密検査を受けた結果、医師から「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告されてしまった生野さん。子宮頸部異形成と診断され、「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれる手術を受けることに。その後、手術は無事に成功して生野さんは予定通りに退院したのですが、手術から約2週間後に腹部が激痛に見舞われてしまって……。 暗闇の出口主治医から「患部が炎症を起こしているせいで痛みが生じているようです。精神的に不安定な状態だと免疫力が低下し、まれに今回のように患部の炎症が起こってしまうこともあります」と告げられた生野さん。ストレスを避ける方法なんてないよ……と悲しくなりながらも、抗菌剤で炎症を治療する日々が続きます。そして手術から2カ月が経過したある日、パートナーのT氏から「野外フェスに行かない?」と誘われ……。 手術からおよそ2カ月後、パートナーのT氏から「野外フェスに行かない?」と誘われた生野さん。はじめは体調が心配で断ろうとしましたが、大好きなバンドが出演すると知り、「まぁ無理と思ったら後ろのほうでゆっくり見ればいいか」と参加することに。 迎えたフェス当日。お目当てのバンドがステージに出てきて大好きな曲のフレーズが流れると、生野さんのボルテージは一気に最高潮に。観客の合間を縫ってずんずんと前に進んでいきます。そしてT氏と合流し、2人は肩を抱き合って全身で音楽を楽しんだのでした。 目の前で流れるリアルな音楽を通じて「生」を実感したと語る生野さん。つらく苦しい期間があったからこそ、今この瞬間の幸せをより強く感じられると思うと、暗闇に長くいた時間も無駄ではなかったと思えたそうです。 人生には幸も不幸もありますよね。今後、生野さんの人生にも再び不幸な時期が訪れるかもしれません。それでも、そのときには「暗闇の先には光がある」と信じて、時には落ち込みながらも、前を向いて歩いていってほしいと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年10月24日このマンガを描いているみたんさんの妹・コツママの出産レポです。出産予定日を1日過ぎた40週1日目、コツママは10万歩を目指してウォーキングをし始めました。その翌日は家族でカラオケへ。夕方になって少しおなかが痛いなと感じ、コツママは待ちに待った陣痛が来たと喜びます。夜になると、痛くて眠ることができず……。病院へ電話をすると、一度来てくださいとのこと。もうすぐ会える!と心を躍らせ、病院へと向かいます。午前1時30分、病院に到着。内診をしたところ、子宮口の開きは1cm。とりあえず入院となりましたが、やはり眠れず。朝になると痛みのレベルが下がり、おなかの張りの間隔も開いてきたので一旦退院することになりました。自宅へ戻ったコツママ。夜が近づくにつれて痛みが増し……、心細くなったコツママは夫のTくんに連絡。夫は高速を走らせ、妻の元へと向かいーー。 夫の顔をみて安心するも眠れず… 真夜中に夫のTくんが到着。3週間ぶりに夫に会い、心強い味方が近くにいることで眠れるかなと思ったコツママ。しかし、昨日の夜よりおなかが痛い……。Tくんもほぼ眠らず、コツママの腰をさすったり、陣痛アプリをつけたりとサポートしてくれました。 朝になり、体感としては寝た気がせず。これだけ痛いなら子宮口は開いているはず!とTくんを起こして病院へ向かいます。内診してもらうと子宮口の開きは3cm。今回も入院することになりました。 「強い陣痛が来たら夕方には産まれるかもよ」と助産師である姉から連絡があり、ワクワクするコツママ。眠い目をこすり、陣痛と闘います。気づけば夕方になり、夜勤できた助産師さんが内診をすると、子宮口の開きは2cm。痛みは強くなっているのに子宮口は開かない、そして眠れない……。そんな状況に耐えられず、涙があふれました。 陣痛が始まってから3日。一向に生まれる気配がなく、ずっとこのままなのでは……と絶望感におそわれます。ナースコールをして助産師さんにみてもらうと、産道はすごく柔らかくなっているものの赤ちゃんがまだ上にいるのでもう少し時間がかかると話してくれました。 これからどんなことが起きるのか……コツママは不安になる気持ちを立て直し、朝までは耐え続けようと思います。そんなとき、長い陣痛がきてーー。睡眠不足が続くと気持ちのコントロールがうまくできなかったり、判断力が鈍ったりしますよね。いまの状況がいつまで続くのか……次はどんな痛みがおそってくるのか……考えだすと不安になると思います。助産師さんに相談しつつ、夫と乗り越えてほしいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター みたん
2023年10月23日このマンガを描いているみたんさんの妹・コツママの出産レポ。お話は出産予定日を1日過ぎた妊娠40週1日から始まります。安産のためには歩くのがいいなど言われますが、コツママも里帰りしてからほぼ毎日歩いて準備は万全! 出産予定日から2日後、おなかが少し痛くなってきたかなと思い……。出産予定日を1日過ぎた40週1日、コツママは10万歩を目指してウォーキングをし始めました。その翌日は家族でカラオケへ。夕方になって少しおなかが痛いなと感じ、待ちに待った陣痛がきたと喜びます。夜になると、痛くて眠ることができず……。病院へ電話をすると、一度来てくださいとのこと。もうすぐ会える!と心を躍らせ、病院へと向かい……。 病院へ行くも痛みで眠れず… ※妊娠中に診療を受ける際は、妊娠している旨を医師に必ず伝えましょう 午前1時30分、病院に到着。内診をしたところ、子宮口の開きは1cm。とりあえず入院をして様子を見ることになりました。入院中、隣の部屋から「あ〜いったぁ〜い」とうめき声が聞こえ、少し怖くなります。 リラックスして家族とLINEをしていると再び痛みが……。しかし、「子宮口の開きは1cmなので、いまのうちに少し寝ておいたほうがいいよ」と助産師さんに言われます。痛みを我慢しつつ寝ようとしたとき、前歯のセラミックがとれました。 結局眠れず……。朝になると痛みのレベルが下がり、おなかの張りの間隔も開いてきました。内診しましたが、大きな変化がなかったのか、一旦退院することに。せっかくならと歯医者を予約して自宅で眠ろうとするも寝られず、一睡もしないまま歯医者さんへ(※妊娠中に診療を受ける際は、妊娠している旨を医師に必ず伝えましょう)。 仮の前歯をつけてもらい、自宅へ戻ると痛みの度合いがアップ。夜になるとさらに痛みが増し……、心細くなったコツママは夫のTくんに連絡。夫のほうは明日には生まれるかな、と思いながらコツママの元へ向かうのでした。 初産は子宮口の開きがゆっくりなことが多いので、眠れるときに眠って体力を温存しておいたほうがいいと言われますよね。ですが、陣痛の痛みと出産への不安がある中、眠れなかったという人も多いのではないでしょうか。夫のTくんがコツママの元に向かいますが、顔を見ることで安心してゆっくり眠れるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター みたん
2023年10月22日子宮頸がん検診で引っかかって精密検査を受けた結果、医師から「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告されてしまった生野さん。子宮頸部異形成と診断され、「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれる手術を受けることに。その後、手術は無事に成功し、生野さんは予定通りに退院したのですが……。 炎症の原因は…退院直前の診察で、生野さんが「1週間後には仕事をしたいのですが問題ないでしょうか?」と尋ねると、医師からは「デスクワークならいいですけど、術後1か月くらいは出血と生理痛のような痛みが出るかもしれないので、何かあったら病院にきてくださいね」との返答が。 転職したばかりということもあり、これ以上休んで職場に迷惑をかけたくなかった生野さんは、術後1週間ほどで仕事を始めます。しかし、術後2週間が経ったころ、下腹部に猛烈な痛みが走り……。 仕事中に今まで感じたことのない痛みに襲われた生野さんは、病院を受診。医師によると、患部が炎症を起こしているせいで痛みが生じているよう。免疫力があれば炎症が起こるリスクは下がるものの、精神的に不安定な状態だと免疫力が低下し、まれに今回のように患部の炎症が起こってしまうこともあるのだとか。この日、生野さんは抗菌薬を処方してもらい帰宅します。 医師の言葉をきっかけに、改めて日々のストレスについて考える生野さん。 生活する上で働いてお金を稼ぐことは必要だし、職場復帰が早かったとしても私が悪いわけじゃない。それなのに、なぜこんなに自分だけがつらい思いをしなければならないんだろう……と、どんどん考えが暗い方向にいってしまいます。ただ、最終的には「今はただ耐えて傷が治るのを待とう」と心の整理ができたようです。 「がんのリスクがあります」と突然の宣告を受けてからあっという間に手術が決まり、当たり前の日常が突如崩れてしまったことが、生野さんにとってはストレスの引き金になってしまったのかもしれませんね。体の不調が続けば続くほど心が弱っていくこともありますし、今はできるだけストレスフリーな生活を心がけ、1日でも早く傷を治したいところです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年10月20日子宮頸がん検診で引っかかって精密検査を受けた結果、医師から「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告されてしまった生野さん。子宮頸部異形成と診断され、「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれている手術を受けることになって……。 手術から2週間後、体に異変が!いよいよ手術当日を迎えた生野さん。今回、生野さんが受けるのは「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれる手術で、レーザーや高周波メスなどを用いて、子宮頸部の一部を円錐状に切り取るもの。緊張で胸がバクバクする生野さんでしたが、手術は予定通り15分ほどで終了し、どうやら無事に成功したよう。そしてそのまま何事もなく退院日を迎えます。 退院時、医師から「仕事には復帰してもいいけど、術後1カ月くらいは出血と生理痛のような痛みが出ることもあるからね」と告げられた生野さん。しかし、転職したばかりの生野さんはこれ以上休んで会社に迷惑をかけたくない気持ちもあり、まぁ大丈夫だろうと高を括って、術後1週間で仕事を開始しました。 すると、手術からおよそ2週間が過ぎたころ。仕事中、下腹部が猛烈な痛みに襲われたのです! 病気や手術のことは職場の人たちには隠していた生野さんでしたが、あまりの痛みにこれ以上は仕事を続けられないと判断。上司に相談すると「つらいのなら早退していいわよ」と気づかってくれ、帰りは交際中の彼・T氏が迎えにきてくれました。 こうやって読んでいると、生野さんは「周囲に迷惑をかけたくない」という気持ちが強すぎるように感じます。もちろん仕事をする上で責任感は大切ですが、「つらいときにはもう少し周りの人たちに甘えてもいいんだよ」と、当時の生野さんに声をかけてあげたいです。とにかく、早く心身ともに元気になってほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年10月17日第2子を出産したときのお話です。出産予定日の11日前。朝起きるとおしるしがあり、おなかの張りと痛みがあったので急きょ病院へ。母と上の子と一緒に車で病院へ向かったのですが、そのとき何気なく言った上の子の発言に衝撃を受けた体験談です。予定日の11日前におしるしが!妊娠38週3日のときのことです。前の日の夜中に上の子(当時3歳)が嘔吐をしてしまい、朝には落ち着きましたが、私はまったく寝ていない状態で朝を迎えました。そして、朝トイレに行くと「おしるし」が! 第二子を妊娠してから、まったく抱っこしていなかった上の子を抱っこしたからかも……と焦りました。 おしるしは上の子のときにはなかったので、「ついに!」と思ったものの、もうそろそろという目安なだけで、「おしるしがあってから出産まで1週間かかる場合もある」という情報をネットで見てしまったので、仕事に行く夫に軽い気持ちで「妊婦姿見納めかも〜」なんて伝えていました。 妊婦健診のあとにおなかの張りを感じ始めて……その日はちょうど妊婦健診があり、母に送迎してもらう予定だったので、保育園をお休みにした上の子を小児科に連れて行き、そのまま妊婦健診へ。 11時の時点で子宮口は1cm。2人目なので、「痛みがあったら早く来てね」と言われ帰宅しました。帰る車の中、なんとなくおなかが張って定期的な痛みはあるなぁと、陣痛アプリを使ってみると、すでに3~4分! いやいや、まだわからない……そう思いつつも不安だったので、念のため母にはしばらく自宅で一緒に待機してもらい様子を見ていました。 しかし痛みは引かず、15時30分に病院へ電話。すると、「入院セットを持ってきてください」と言われたので、急いで病院へ出発しました。 上の子の予言が的中!?病院に向かう車の中で、上の子に「何時に生まれるかねぇ?」と何気なく質問したところ、「ろくじ!」と言われました。ちなみに当時、上の子はまだ時間のことは理解できていません。私は、「18時ならあと2時間か〜。それくらいなら耐えられるわ。がんばってくるねー!」と言って別れました。 助産師さんにそのやりとりを伝えると、「子どもの言うことは意外と当たるよ」と言われましたが、「もしこれが朝の6時だったら結構キツイなぁ」なんて思っていました。そして、陣痛室に入ったのが17時30分。すると助産師さんが、経産婦だから早め早めにと言って、子宮口が7~8cmになったところで早々に分娩室へ。 分娩室に入ってからいつまで経ってもいきんでいいと言ってもらえず、いきみ逃しをしているはずが……何とそのままスルッと誕生! そのとき17時52分。まさかの上の子の予言が的中してビックリでした! 出産後、本人に「生まれる時間当たったよー!」と伝えたのですが、言った本人は無反応(笑)。 産後、複数の助産師さんから「小さい子どもの言うことは当たるから!」と言われました。あんまり信じてはいなかった、上の子が言った下の子の誕生した時間。出産直後に時間を聞いて、とても不思議な気持ちになったのでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ミルク3歳、0歳の2児の母。ただいま育休中。
2023年10月14日45歳のときに子宮筋腫で子宮と卵巣を全摘出した私。このことにより、生理がなくなったことへの喜びも一転、その後に待ち受けていたのは過酷な更年期症状でした。更年期症状について周りから理解してもらえず苦しむこともありました。子宮と卵巣を全摘出してから始まった、私の更年期症状体験記を紹介します。40歳過ぎから出血と生理痛に悩まされる私は40歳を過ぎたころから、生理のたびに出血量が徐々に増えていくようになりました。大きなナプキンを使用しても漏れ出るほどの量だったのです。そのうちめまいがひどくなり、病院に行って診察を受けると、最高血圧が80mmHg、最低血圧が40mmHgで重度の貧血だと診断されてしまいました。増血剤を処方してもらい、しばらくそれで対処しながら生活していました。 それから3年ほどが経過して生理痛もひどくなってきたので、病院に行って診てもらうことに。内診をしてもらうと小さな筋腫があると言われました。しかし、年齢から考えると筋腫が大きくなる可能性は低いと言われ、そのまま様子を見ることにしました。その間にも生理でもないのに下腹部が痛くなったり、めまいの頻度も多くなったりと、立っていられないほどのだるさを感じるようになりました。その症状は、普通に生活できないほどのレベルでした。 大学病院で子宮と卵巣を全摘出思い切ってかかりつけではない、産婦人科クリニックに行って診察をしてもらうことに。私が住んでいる地域では評判の良いクリニックだったので、何か手立てを考えてくれると期待していきました。内診をしてすぐに子宮摘出をしたほうが良いと診断されました。筋腫はすでにリンゴ大くらいに大きくなっていて、筋腫が変性している可能性があるとのことでした。急いで対処しなければならない状態だそうで、近くの大学病院を紹介されて診察を受けました。幸いにも子宮肉腫(しきゅうにくしゅ:子宮の筋肉や間質などの組織から発生する悪性腫瘍)にはなっていませんでした。ですが、空き状況を見てなるべく早く子宮と卵巣の全摘をしなければならないと言われ、それから2週間後に入院。次の日に開腹手術がおこなわれました。主治医からは、卵巣を摘出すると女性ホルモンが生成されなくなり、更年期症状が出るかもしれないが、もし残しても卵巣がんなどを発症する可能性もあります、と言われ思い切って摘出することに同意。更年期症状よりも卵巣がんのほうが心配で摘出したのですが、事態はそううまくいきませんでした。以前主治医からも「更年期症状を甘く見ないでくださいね」と言われていましたが、私は「ただホットフラッシュで暑くなるだけでしょ」と高をくくっていたのです。更年期の症状は悪化していく一方最初は生理から解放されたことがうれしかったように思い出されます。手術後しばらくは、ホルモン剤を処方されて飲んでいたため、目立つ症状も表れませんでした。しかし、ホルモン剤を飲まなくなってしばらくしてから、徐々にホットフラッシュが始まり、イライラも始まってきたのです。ホットフラッシュはそれまで1日に数回程度だったのが、1時間に1回になり、さらに症状が表れる前兆として動悸が激しくなり、気持ちが悪くなって過呼吸に似たような気の遠くなる感じがありました。最悪の状態では動けなくなってしまい、1日中寝ているといった日が続くようになってしまいます。家事もろくにできなくなり、罪悪感が増し、症状はひどくなって行く一方。友人が心配して、心療内科への受診を勧めるほどでした。自助グループへの参加が回復につながった抵抗はありましたが、しかたなく友人に紹介してもらった心療内科に通い、抗うつ薬を処方されて、ある程度症状が改善したので、3年ほど続けた薬をやめました。それでもまだ精神的につらい日々が続いていたのです。そんな中、何よりも改善につながったと思ったのは、同じような悩みを持つ人たちの通う自助グループへの参加です。「自分だけではない」と実感し、気持ちがラクになったことが何よりの薬だったようです。家族に訴えても、中々わかってもらえなかったストレスも積み重なっていたようです。自助グループで悩みを打ち明けることを繰り返していくうちに、症状が徐々に軽くなっていきました。完全に回復したわけではないのですが、生活に支障を来たさない程度にまで回復したことはたしかです。まとめ卵巣を摘出したことで起こったひどいホットフラッシュやだるさなどが、抗うつ薬で改善されましたが、それでも精神的に落ち込みました。その後、自助グループに参加して話をしたことで、精神的な落ち込みも回復し、普通の生活に戻れたと思います。これからもこのような症状は続くかもしれませんが、気持ちに張りを持って1日1日を気分良く過ごせるように、自助グループへの参加は続けていきたいです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/Mrsjunko(55歳)結婚した当初から建築関係の会社を営み、2人の男の子と1人の女の子を授かる。45歳で子宮筋腫から子宮と卵巣を全摘、その後更年期が始まることに。体調の変化に四苦八苦しながらも、夫との2人暮らしを満喫している。趣味はおいしいものを食べて海外ドラマを見ること。
2023年10月11日初めての出産で不安なことだらけだけど、多くの女性が経験していることだからきっと大丈夫。初産だと出産は14~15時間かかるって聞くけど、ちゃんと終わりが来るから大丈夫。 陣痛は男性が失神しちゃうレベルの痛さだって聞くけど、女だからきっと大丈夫。鼻の穴からスイカだよって聞くけど、実際はオレンジだって聞くから大丈夫。そう、きっと大丈夫……。ようやく授かった待望の命6年前、長女を出産したときのお話です。私たち夫婦はなかなか子どもを授かることができず、結婚してから3年、不妊治療をして人工授精7回目にしてやっと赤ちゃんが私のおなかに宿ったことがわかりました。 しかも、出産予定日は私の誕生日と同じ日。それから晴れて妊婦となった私は、妊娠中の過ごし方や出産について片っ端から調べました。出産に向けての準備は万全です。 そしていよいよ出産予定日。日付が変わってすぐに破水し、まだ外が真っ暗な中、前もって休みを取っていた夫と一緒に車で病院まで向かいました。 病院へ着いて、先生の診察を受けると子宮口は1cm。破水しているのでそのまま入院となり、陣痛が来るのを待つことになりました。 夕方になっても本格的に陣痛が始まらなかったため、夫は一旦家に帰ることになったのですが、夫が家に帰ったあとすぐおなかに違和感が……。本格的な陣痛が来たのです。 「もう少しお産が進んでから、旦那さんを呼びましょう」と助産師さんが言ってくださったので、夫への連絡はもう少ししてからすることにしました。 長時間にわたる死闘に……そして、陣痛が始まり5時間ほど経ったころ、お産がだいぶ進んできたので助産師さんが夫を呼んでくれました。 1時間後、夫が到着するころにはかなりお産が進んでいて、私は初めて味わう激痛になりふり構わず叫んでいました。夫は私のお尻にテニスボールを押し付けて痛みが和らぐよう頑張ってくれていました。 途中、私は痛みのため呼吸を忘れてしまい、赤ちゃんに酸素がいかなくなってしまうからと、酸素マスクを装着。かなりの痛みで陣痛の間隔も5分ぐらいになったので、子宮口のチェックをしてもらうことに。 陣痛と陣痛の間の痛みが治まっているときに先生の診察を受けなくてはならず、陣痛室から診察室まで急いで移動。普段ならすぐ移動できるぐらいの距離なのに、おなかも大きいし、すでに陣痛の痛みでヘトヘトだし、途中で陣痛は来るしで診察室までがとても遠く感じました。しかし、先生に診てもらうと「1.5cmです」と……! 全然開いていない!? こんなに痛いのに!? そんなことある?? 本格的な陣痛が始まって10時間経つころには、陣痛の間隔は1〜2分! そのころには私も夫も疲れて、「陣痛と陣痛の間に爆睡&陣痛が来た瞬間に飛び起きる」を繰り返していました。 助産師さんによる子宮口チェックは3cm……。3cm!? そして再び夫と陣痛・爆睡・陣痛の死闘を繰り広げました。 出産後も痛みの連続!?そして再び診察室へ。全然診察室に辿り着かない……。診察台にも全然乗れない……。 そんな私の様子を見て先生は、「え? なんかおかしくない?」と……。何人もの出産の現場に立ち会ってきた先生がそんなこと言うなんて……。「やばくない?」と思いつつ、先生も「ん~切る(帝王切開する)のもなぁ、理由がないしなぁ」とブツブツ……。「いやもう、切ってくれ!」と思いましたが、再び陣痛室へ戻されてしまいました。 本格的な陣痛から13時間、陣痛の間隔が5分切ってから6時間。あまりにも限界が近づき、私はナースコールを押して「もう無理です……」と伝えると、助産師さんが急いで来てくれました。 そして出産となったのですが、そのころにはもう私の力もほとんど残っておらず……。先生と助産師さんによって赤ちゃんが引っ張られるように出てきました。 破水から約32時間、本格的な陣痛から約15時間。赤ちゃんの泣き声は、想像していたかわいらしい「ほぎゃぁほぎゃぁ」という泣き声ではなく、「ギャギャギャギャー!」という怪獣のような泣き声でした。 そして、分娩台の上で待望の赤ちゃんとの初対面。ドラマや漫画で見るような天使のようにかわいい姿とはまるで違って、「しわくちゃのおじさん」でした。 その後、分娩台で2時間ほど休み、病室へ移動したのですが、急に体がとても重く感じ、赤ちゃんがいなくなったはずのおなかも「妊娠7カ月ですか?」というぐらい大きかったです。歩くたびに痛みが走り、病室までまったく歩けませんでした。胎盤を出すときも痛かったし、授乳のときの後陣痛も痛い……。出産が終わってからもまだ痛いなんて知りませんでした。 出産の形はいろいろで、子どもによっても全然違う。出産は壮絶だったけど、この世に人が1人誕生するって本当に奇跡だと思いました。何もかもが予想していなかった出来事ばかりの出産でしたが、思い出として記憶に残る経験ができてよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:たつこ6歳、3歳、2歳、0歳の4児の母。現在、実家で夫と子ども4人、実の両親と同居中。夫の自営業をお手伝いする形で仕事をするかたわら、自身もインターネット関連の仕事を始める準備中。
2023年10月07日Instagramでさまざまなジャンルのマンガを投稿されている、もちなべさん。妊活中にMRI検査を受けたもちなべさんは「子宮筋腫のせいで妊娠しづらくなっているかも」と診断され、腹腔鏡手術を受けることになりました。そして迎えた手術当日、全身麻酔をかけられた瞬間にもちなべさんの意識は遠のき、気づいたら病室のベッドに寝かされていて……。 手術の結果は?病室のベッドで目覚めたもちなべさん。術後しばらくは意識がぼーっとしていて、喉もカスカスで思うように声が出せません。切られたおなかのあたりには痛みも感じます。その後、時間の経過とともに意識がはっきりしてきて少しだけ会話ができるように。そして手術から一夜が明けた翌日、医師が手術の結果報告に現れて……。 手術の翌日、もちなべさんの病室には看護師さんや医師が順番に訪れます。医師によると、今回の手術で膀胱を圧迫するほどの大きさだった子宮筋腫はきれいに取ることに成功し、子宮外に1〜2mmの腫瘍が残っているものの、現状こちらは問題ないとのこと。医師の報告を聞いてもちなべさんもホッとしたようです。今後もしばらくは定期検診が必要になるとは思いますが、ひとまず手術が成功してよかったですね……! その後、心電図モニターや尿管が外され、体には点滴だけが繋がっている状態に。点滴から痛み止めを流してもらっているおかげで、このときは患部の痛みがほとんどなかったそうです。 「このときは痛みがなかった」と語っているもちなべさん。つまり、このあとは痛みが増してきてしまったのでしょうか。やはり体の中を切られている以上、体にある程度の負担がかかるのは仕方がないのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 もちなべさんの作品は、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター もちなべ
2023年10月04日子宮筋腫の原因と症状子宮筋腫は、子宮を形成する筋肉の細胞が異常に増殖してできる腫瘍です。女性にとっては身近な病気で、成人女性の4~5人に1人がかかっているとされています。筋腫は発生する場所によって3つの種類にわけられます。「筋層内筋腫」は子宮の筋肉の中にできる筋腫で、大きくなると子宮内膜に影響して子宮の収縮をさまたげます。「漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)」は子宮の表面をおおう漿膜(しょうまく)の下にできて、子宮の外側に飛び出すように成長します。「粘膜下筋腫」は子宮内膜のすぐ下に発生し、子宮の内側に向かって発育します。筋腫は複数の種類が同時にいくつもできることが多く、大きさも米粒ほどのものからメロン大のものまでさまざまです。子宮筋腫の原因子宮筋腫ができる原因は判明していませんが、女性ホルモンのエストロゲンが子宮筋腫の発生や成長に影響しているといわれています。そのため、エストロゲンの分泌がさかんな30代以上に多くみられ、閉経後は腫瘍が小さくなります。子宮筋腫の症状症状は筋腫の種類や大きさによってさまざまですが、主なものは、生理の量が多くなる過多月経や、生理の期間が長引く過長月経、不正出血、生理痛、貧血です。また、筋腫が卵管を圧迫したり、子宮を変形させたりすることで、不妊の原因になることもあります。粘膜下筋腫は筋腫が小さくても症状が強くでやすい一方、筋層内筋腫と漿膜下筋腫は大きくなっても自覚症状がまったくないことも珍しくありません。子宮筋腫の治療法子宮筋腫は良性の腫瘍で、命を脅かすものではないため、基本的には治療を行わないで「経過観察」とします。しかし、症状が強くでている場合や筋腫が急速に大きくなっている場合には「手術療法」や「ホルモン療法」を検討します。手術療法手術療法には、子宮を全部取り除く「単純子宮全摘術」と、筋腫部分だけを取り除く「筋腫核出術(きんしゅかくしゅつじゅつ)」があります。子宮筋腫を完全に治し、再発を防ぐには単純子宮全摘術を選びますが、子宮を残さないため妊娠が望めなくなります。一方、将来妊娠を望んでいて、子宮筋腫が不妊の原因になっていると考えられる場合には、筋腫核出術を選択します。しかし、筋腫核出術での治療は将来再発するリスクがあります。ホルモン療法ホルモン療法は、Gn-RHアゴニストというホルモン剤を使ってエストロゲンの分泌を抑える療法です。ホルモン剤により閉経の状態になり、それに伴い筋腫が小さくなります。更年期障害のような副作用と骨粗しょう症になりやすくなるリスクがあるため、6ヶ月以上は治療できません。また、ホルモン剤の投与をやめると筋腫の大きさが元に戻ってしまいます。そのため、ホルモン療法は手術前の準備として筋腫を少しでも小さくしたいときに行うことが多いです。対症療法筋腫そのものを治療する手術療法やホルモン療法とは別に、子宮筋腫によって起こる症状を薬で改善する対症療法を行うことがあります。対症療法で使われるのは、鎮痛剤や増血剤のほか、漢方薬や経口避妊薬のピルです。手術が必要なほど症状が強くない場合や、筋腫が小さい場合に、対症療法で様子をみることが多いようです。ピルの子宮筋腫への効果は?ピルは一般的には避妊薬として知られていますが、女性ホルモンのバランスを整え、生理周期を安定させる働きがあることから、子宮筋腫の症状の改善に使われることがあります。ピルで改善が期待できる症状は、過多月経や過長月経のほか、生理痛、貧血といった月経困難症の症状です。子宮筋腫に効く仕組みは?ピルはエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンに似た成分が含まれています。ピルを服用すると血中のホルモン濃度が上がり、その情報が脳の視床下部に伝えられます。視床下部は排卵後のホルモン状態だと勘違いを起こし、本来卵巣から分泌されているエストロゲンとプロゲステロンの分泌を抑制します。すると、子宮内膜が厚くならないため、生理として剥がれ落ちる子宮内膜が減り、経血の量や生理痛が軽減されます。ピル服用中も定期的な検査をピルは対症療法のため、痛みや経血が減ったからといって、子宮筋腫がなくなったり小さくなったりするわけではありません。ピルを服用しているあいだも定期的に検査を受け、子宮筋腫の状態をチェックする必要があります。根本的に解決したい場合は手術を検討します。子宮筋腫の治療に使うピルの種類は?子宮筋腫の治療には低用量ピルピルは女性ホルモンの含有量によって「中用量ピル」と「低用量ピル」にわかれますが、子宮筋腫の症状の改善には一般的に低用量ピルが使われます。低用量ピルはエストロゲンの含有量が50μg未満で、中用量ピルと比較すると5分の1から10分の1の量と極めて少ないため、副作用も軽いです。低用量ピルはさまざまな種類がありますが、子宮筋腫の治療には、保険が適用される「ルナベル」「フリウェル」「ヤーズ」を使うのが一般的です。ルナベルルナベルは日本新薬株式会社が販売している低用量ピルで、月経困難症の治療に使われます。ホルモン含有量が異なる「ルナベル配合錠LD」と「ルナベル配合錠ULD」の2種類があります。「ルナベル配合錠ULD」は「ルナベル配合錠LD」よりエストロゲン含有量が6割少ない超低用量タイプで、副作用がより軽くなっています。フリウェル「フリウェル配合錠LD」は「ルナベル配合錠LD」の後発薬品(ジェネリック)として持田薬品株式会社から発売されました。成分は「ルナベル配合錠LD」と同じです。ヤーズ「ヤーズ」は、バイエル薬品株式会社が月経困難症の軽減を目的に発売した、超低用量タイプのピルです。従来の低用量ピルよりもエストロゲンの量がさらに少ないほか、体内で自然に生成されるプロゲステロンの働きにかなり近い、合成プロゲステロンが含まれています。そのため、副作用がでにくいとされています。2017年4月には「ヤーズフレックス」が発売されました。成分はヤーズとまったく同じですが、定期的な休薬期間が必要なく、国内で初めて連続投与が可能となりました。ピルの服用方法ピルの服用を始めるタイミングは?ピルの服用開始時期は、避妊が目的ならば生理1日目が一般的ですが、子宮筋腫の症状の緩和を目的とする場合は、生理開始日に関係なく服用を始めることができます。ルナベルの服用方法ルナベルは1シートが21日分です。1日1錠を毎日一定の時刻に21日間服用し、その後7日間服用をやめます。この28日間を1周期として、次の周期の分は29日目から服用し、以後同様に繰り返します。ヤーズの服用方法ヤーズは1シート28錠で、4錠は成分が入っていない偽薬(プラセボ)です。従来の低用量ピルでは休薬期間が7日間ですが、ヤーズは4日間と短くなっています。ヤーズは1日1錠を毎日一定の時刻に28日間服用します。この28日間を1周期として、29日目から次の周期の服用を始め、以後同様に繰り返します。ヤーズフレックス配合錠は最長120日間連続で服用でき、その後4日間服用を中止します。ただし、服用25日目以降に連続3日間の出血があった場合は、その翌日から4日間休薬します。ピル治療の副作用軽度な副作用低用量ピルを飲み始めてしばらくのあいだは軽い副作用がでることがあります。ホルモンバランスの急激な変化によるもので、代表的な症状は「吐き気」「胸が張る」「不正出血」「頭痛」「むくみ」です。2~3ヶ月間服用を継続すれば、こうした症状は次第に治まるため、過度に心配する必要はありません。血栓症ピルには血液を固めやすくする働きがあるため、まれに「血栓症」を引き起こす場合があります。血栓症は血管内にできた血の塊が血管に突然詰まる病気で、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることがあります。アナフィラキシー低用量ピルの種類によってはアナフィラキシーがあらわれることがあります。ピルを飲んだ直後に呼吸困難やじんましん、くちびるの腫れといった症状がでた場合は、アナフィラキシーの疑いがあるため、ただちに服用を中止し、病院で適切な処置を受けてください。ピル治療ができない人は?人によっては、副作用のリスクがあるため、低用量ピルが服用できません。低用量ピルが絶対に飲めない「禁忌(きんき)」となるのは、主に以下のケースになります。35歳以上でタバコを1日15本以上吸っている人血栓症のリスクが高まり、心筋梗塞などの心血管系の障害が発生しやすくなります。乳がんや子宮体がん、子宮頸がんがある人腫瘍が悪化することがあります。コレステロールや中性脂肪の値が高い人血栓症のリスクが高まります。また、ピルが脂質代謝に影響を与える可能性があり、症状が悪化することがあります。前兆のある片頭痛がある人片頭痛の人の中で、目の前に閃光が走ったようになる「閃輝暗点(せんきあんてん)」といった前兆がある人は、前兆がない人に比べて脳卒中が発生するリスクが高いとされています。ピル治療で子宮筋腫が大きくなる?子宮筋腫は、エストロゲンが筋腫の発生や成長に関わっているとされています。そのため、エストロゲンを含むピルを飲むと、筋腫が大きくなるのではないかと不安になるかもしれません。子宮筋腫の治療に使われる低用量ピルは、エストロゲンの含有量が少ないため、筋腫が大きくなることはないとされています。ただし、いつまでピルの服用を続けるかは医師とよく相談する必要があります。ピルの費用は?保険適用できる?本来、低用量ピルは保険適用外ですが、子宮筋腫に伴う月経困難症の治療薬として使う「ルナベル」「フリウェル」「ヤーズ」は保険が適用されます。ルナベルやヤーズの1シート当たりの処方の費用は、自己負担3割の場合、約2千~3千円です。後発薬品(ジェネリック)のフリウェル配合錠LDの場合は約1千~2千円となっています。子宮筋腫の治療法は慎重に検討して低用量ピルは、子宮筋腫に伴うつらい症状を和らげるのに効果的です。しかし、子宮筋腫自体を治療するものではないため、服用をやめると再び症状があらわれる可能性が高いでしょう。また、ピルの服用が子宮筋腫にどんな影響を与えるか、はっきりわかっているわけではありません。ピルはあくまでも子宮筋腫の症状を一時的に抑えるものです。子宮筋腫は閉経になるまで長期的に付き合っていく病気のため、治療法は慎重に検討しましょう。
2023年10月04日「チェリ子の時よりハラハラせずに過ごせています」(※画像は白鳥久美子さんオフィシャルブログより)お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子さんは、2018年11月にお笑い芸人のチェリー吉武さんと結婚し、2021年8月に第一子のチェリ子ちゃん(愛称)を出産。現在、第二子を妊娠しており、いよいよ今月出産予定です。産休に入っている白鳥さんは、「入院の準備やら赤子の準備やらチェリ子と遊んだりと元気もりもりに」過ごしていると自身のブログに投稿。妊婦健診では「チェリ子の時と同様に健診のたびに…おっきいね!おっきい子だね!と、言われる」そうで、赤ちゃんの体重は「すでに3400グラムくらい」だとか。前回の出産では、陣痛促進剤やバルーンを使っても子宮口が全く広がらず、3日間格闘の後に緊急帝王切開になったという「お産のフルコース」を経験した白鳥さん。初産はかなり壮絶でしたが、今回は予定帝王切開のため、「チェリ子の時よりハラハラせずに過ごせています」と綴っていました。YouTubeでは夫婦でレンタルベビーベッドを組み立てる様子も。赤ちゃんを迎える準備は万端ですね。予定帝王切開とは予定帝王切開は、基本的には次のような場合に行われることが多いです。・前回の分娩が帝王切開だった・筋腫の摘出など子宮の手術をしたことがある・前置胎盤(胎盤が子宮の下のほうに付いており、子宮口の一部または全部を覆っていること)・前置血管(へその緒の血管の一部が子宮口にかかっていること)・心疾患などの合併症がある・性器ヘルペスなど経腟分娩することで赤ちゃんに感染するおそれがある性感染症にかかっている・胎位異常(いわゆる逆子や横位の場合)・双子、三つ子などの多胎妊娠(双子の場合は経腟分娩をする場合もあります)・児頭骨盤不均衡(CPD/お母さんの骨盤に比べて赤ちゃんの頭の大きさが大きいこと)帝王切開は腹部と子宮を切る手術のため、経腟分娩とはまた違った痛みを伴います。一般的に術後4~5日目ごろまでの時期は、強い痛みを感じやすいようです。術後しばらくたつと、軽い痛みやかゆみ、皮膚の赤みなどが見られる時期が1~2週間続き、その後、徐々に軽減していきます。参照:【医師監修】帝王切開の傷に関するまとめ!傷跡の処置方法と注意点
2023年10月03日人生で初めての妊娠や出産は、不安や驚きが付き物……。もしあなたが妊娠中、予想外の出来事に直面したら……?今回は、ママぺい(@mamapeeei)さんの体験談を描いた人気漫画『無痛分娩で出産した話』から、衝撃のワンシーンをお届けします。無痛分娩に向けて……本格的な不妊治療にチャレンジ後、1周期目で妊娠が判明し、出産準備を進めていたママぺいさん。ついに臨月を迎えていたある日、彼女が入院グッズの準備をしていると、トイレで“おしるし”を発見します。その後陣痛がやってきたことから、タクシーで産院へ向かったママぺいさん。しかし担当医から『子宮口が開いていない』と言われてしまい……?1時間後……子宮口の大きさは?「4cm」だった……担当医の「子宮口が開いていない」という言葉に絶望しながらも、診察台で1時間痛みに耐え続けたママペイさん……。その後彼女は無痛分娩の処置へと進み、ついに鬼門の“麻酔”を打たれることとなるのでした……!この漫画に読者は『無痛分娩なのに無痛じゃないの!?って思いました。これじゃ和痛では?産院によってやり方があるので事前に詳しく聞くとか要望をしっかり伝えておかないとですね。』『妊娠経験がないので分からないことだらけで勉強になりました。子宮口があまり開かないというだけでこんなにも辛い思いをしなくてはいけないなんて本当にしんどいですね。無痛分娩なのに全然ラクではないですね。』『無痛分娩とはいえ完全に痛みがないわけではなく苦労を伴うのかと思うと、改めて妊婦さんの大変さを実感しました。』など、出産の苦労を改めて実感するような声が多く集まりました。痛みは避けられない……いくら無痛と言っても、子宮口が開くまでは痛みに耐えなければいけないというのは勉強になりましたね……。その後お話でママぺいさんは、無痛分娩によって無事に元気な赤ちゃんを出産します。あなたのイメージしていた“無痛分娩”と、どんな違いがありましたか?※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。〈記事監修医師プロフィール〉『はらメディカルクリニック(不妊治療専門クリニック)』院長の宮﨑薫ノースウェスタン大学産婦人科(米国シカゴ)研究助教授を経て、帰国後は生殖医療専門医として「最先端の医療で、最短の妊娠を」という方針のもと、患者様それぞれの身体の状態、さらには社会的状況などに応じて、患者様一人ひとりに合った治療にあたっている。(MOREDOOR編集部)(イラスト/@mamapeeei)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年09月23日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫を取る手術後、無事に退院した菜留子さん。経過も順調で、病院での診察は終了に。手術について友人に報告すると、落ち込んでいないか心配されることもありましたが、生理のない快適な暮らしは菜留子さんにとってはメリットだらけでした。婦人科ってできれば行きたくないけど…手術をしてよかったと感じたことは、貧血や動悸の改善はもちろん、生理に関するあれこれからの解放。生理痛は個人差がありますが、菜留子さんははかなり重いほうだったようで、毎月の憂うつな気分からも解放されたと言います。そして、温泉や旅行の計画も立てやすくなった! と振り返ります。手術を受けたことで、激痛との闘いになる子宮がん検診を受けなくてよくなったのも、私にとっては大きなメリットでした。でも、やはり自分の体の状態を知るために、しっかりと検査は受けておいてほしいと思っています。とは言っても、他の診療科と違って婦人科はちょっと行くのに勇気が必要だという声も多いですよね。そんな人に、以前ネットで見たこの言葉を伝えたいです。「先生は何千何万とアソコを診ているんだから、あなたのアソコはそのうちの1つだから大丈夫だよ」ズルズル引き延ばしていて病気になってしまったら、結局病院に行くことになります。それなら、早めに受診して体の変化をいち早くキャッチしておくのがおすすめです。-----------------------婦人科に初めて行くとなると、どんなことをされるのか不安という方もいると思います。でも、菜留子さんの言うように、先生や病院のスタッフたちはそういう患者さんに慣れているもの。不安な気持ちを伝えればきっとわかってもらえるので、早期発見のためにもぜひ定期的に検査するようにしてくださいね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年09月17日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫を取る手術後、無事に退院した菜留子さん。経過も順調で、病院での診察は終了に。入院する際は、限度額適用認定証をもらっておくなど、病気をきっかけに得た知識もたくさんあり、金銭的に大きな負担を抱えずに治療を進められました。生理に関するあれこれから解放!手術をすることを友人に報告すると「ショックじゃない?」なんて声をかけられたりもしましたが、なによりも体調不良が改善するほうがメリットだと感じていたため、そこまで落ち込むことはなかった菜留子さん。実際によかったと思うことも多いようで……!?手術をしてよかったと感じたことは、貧血や動悸の改善はもちろん、生理に関するあれこれからの解放です。生理痛は個人差がありますが、私はかなり重いほうだったので、毎月憂うつでした。あと、これも個人差があるかもしれませんが、私の場合は子宮摘出から頻尿がなくなりました。何より、温泉や旅行の計画も立てやすくなったのもラクになった点です。そして当たり前ですが、子宮を失った代わりに子宮がんや子宮脱(子宮を支えている筋肉などが緩んで子宮が下がってくる病気)といった子宮の病気にかかるリスクもなくなります。そこも、メリットかなと思っています。-----------------------温泉や旅行の予定を立てるとき、やっぱり気になってしまうのが生理周期ですよね。そろそろかな? と思うと、どこに行くにも生理用品が必須で気分も憂うつになりがち。菜留子さんの観点からすると、たしかにそれらから解放されるのはメリットと言えそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年09月16日2人目の息子を出産したときのお話です。1人目は陣痛が始まってから出産まで18時間かかったので、2人目もそんなにすぐには生まれないだろうと思っていました。そのため陣痛が来てからも「どうせまだまだかかるし」とたかをくくっていたところ、まさかの事態に……。 前駆陣痛?出産予定日を1日過ぎた日の朝4時ごろ、断続的なおなかの張りを感じ、目が覚めました。「予定日は過ぎたし、もしかしたらそろそろかも?」と思いつつも、まだまだ軽い生理痛のような痛み。 前日の健診でも子宮口は2cm程度しか開いておらず、先生からもまだかかりそうだと言われていました。そのうえ妊娠37週に入ってからはしょっちゅう前駆陣痛があったので、また前駆陣痛かもしれないと、そのまま眠りにつきました。 これはもしや陣痛?再び眠りについたあと、午前7時半ごろ息子に起こされ、目が覚めました。そのころにはおなかの張りもなかったので、やはり朝方の痛みは前駆陣痛だったんだと思い、普段通りに食事をして、息子、夫、私の3人でショッピングモールへ出かけることに。その後たまにおなかの張りを感じつつも、昼食をショッピングモールで購入してから里帰り先である私の実家に帰宅したのですが、家に着いた瞬間、なんとなくダルさを感じた私はすぐにベッドに横になりました。 するとおなかの張りがどんどん強くなり、痛みも出てきました。「これは陣痛かもしれない!」と思いましたが、「本格的な陣痛はこんなもんじゃない、もっと痛いからこれではまだまだ生まれないはず」とたかをくくっていた私は、そのまま実家で様子を見ることに。 これはやばい! いきみたい!陣痛かもしれないと自覚してから30分程、ベッドで痛みに悶えつつも、「こんな痛みじゃまだまだだ」と我慢していました。ですが突然「やばい! いきみたい! 」とまで感じるように。 子宮口が開いていないうちはいきまないようにと助産師さんに言われていたので、深呼吸をしながら必死にいきみ逃しをしていましたが、さすがに焦った私はすぐに産院に電話をし、夫や息子、両親とともに車で産院へ向かいました。 助産師さんが放った衝撃のひと言産院に到着し、先生が診察室に到着するのを待つ間、助産師さんに内診してもらうことになりました。すると私の腟を見た助産師さんがすぐさま、「え! もう頭見えてる! 子宮口全開してるよ! もう生まれる!」と衝撃のひと言。まだ弱い痛みだと感じていた私は、まさかの事態に動揺していましたが、すぐに助産師さんが車椅子を持ってきてくれ、そのまま分娩台へ。 そしてそれから30分後、何度かいきんだあと、息子が生まれてきてくれました。陣痛が弱く感じたことを先生や助産師さんに伝えると、「微弱陣痛というのもあるから、それだったのかもね」と言われ納得。1人目の出産のときはもっと強い痛みでしたが、「痛さ」に基準はないんだと感じました。 1人目のお産に時間がかかった私は、陣痛が来てもまだ弱い痛みだからとすぐ産院に行くことはせず、自宅で我慢していました。でも実際は産院に着いて1時間もしないうちに出産。あと30分でも行くのが遅かったらと思うとゾッとします。出産はそのときによってまったく異なるもの。「こうだろう」と決めつけずに、早めの行動がいかに大切かを痛感しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラストレーター/山口がたこ監修/助産師 松田玲子著者:森井さやか小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。
2023年09月16日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫を取る手術後、無事に退院した菜留子さん。経過も順調で、病院での診察は終了に。退院後は様々な体の変化に戸惑いつつも、ネットで見付けた情報などをうまく活用しながら、自分らしい生活を送っています。特に落ち込んだりすることはなかった同じ病気・症状でも、入退院の日程によって自己負担額が変わるなど、手術をきっかけに知ることもたくさんありました。手術のことを友人に報告すると、心配されることもありましたが、特に落ち込んだりすることもなく、いたって平常心で……!?子宮を摘出するのは、女性じゃなくなるような気がしてショックだという声も耳にしますが、私の場合は特にそういった思いはありませんでした。結婚前だったり、今よりもずっと若いとかなら、また違ったのかもしれませんが、とにかく当時は体調が悪すぎて、私にとってメリットのほうが大きく感じました。ただ、出産を経験していないため、今までのつらい生理は何のためだったんだろう? とぼんやり考えたことはあります。それでも、手術は体から臓器がなくなる、くらいのイメージです。生物学上は死ぬまで女性ですし、結果的に自分の選択でよかったと思っています。-----------------------子宮は女性にしかないものなので、摘出するとなると抵抗を感じる人も多いでしょう。菜留子さんのエピソードを通して、「もし自分だったら……?」と、自分事に考えるきっかけになりますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年09月15日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫を取る手術後、無事に退院した菜留子さん。経過も順調で、病院での診察は終了に。退院後、傷のくっ付き方の違い、体毛の変化、尿漏れなど、戸惑うことは多々ありましたが、元気に過ごしています。調べないと損をするかも!?最近増えてきた尿漏れも、ネットで見つけた運動によって改善し、お出かけも安心です。そして今回は、入院生活を振り返ってみて、広く知られてほしいと思った制度についてお届けします。緊急入院など、日が選べない場合はどうしようもないですが、もし入院の日が選べるのなら、限度額適用認定証について調べておくといいと思います。この制度は、所得によって決められた額以上の支払いはしなくていいという、とてもありがたい制度です。清算は月ごとになるため、同じ月で入退院をするのと、月をまたいで入退院するのでは、同じ条件で入院しても倍近くの費用がかかってしまうこともあるんです。マイナンバーカードを保険証として使用している場合は、もっとスムーズにこの制度が利用できるようなので、入院が決まったら調べてみるのがおすすめです。-----------------------入院時、いろいろと病院側から説明を受けると思いますが、情報量が多くて聞き逃していることもありますよね。費用負担に直結する制度なので、入院する予定がある人はぜひ知っておきたい内容ではないでしょうか。厚生労働省や区市町村のホームページなどで確認できるようです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年09月14日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫を取る手術後、無事に退院した菜留子さん。経過も順調で、病院での診察は終了に。退院から3週間ほどたつと、傷の痛みはだいぶ引いていましたが、赤みが残っているところもあり、くっ付き方のムラや体毛の変化などが少し気になっていました。最近尿漏れが増えているような…?ムラがある傷のくっ付き方を気にしていると、今度は傷周りの毛が濃くなっていることに気付きます。よくよく観察すると、鏡越しでもわかるくらい腰周りの毛もフサフサに……。いろいろな考えが頭をよぎりますが、結局原因はよくわからないまま、しばらくすると元に戻っていてひと安心。しかし、気になる症状は次から次に現れ……!?退院後、いつのころからか尿漏れするようになりました。くしゃみや歩いているときなど、シチュエーションはさまざま。術後はもうナプキンとおさらばできると思っていたのに、尿漏れパッドのお世話になるかもしれないなんて……。でも、ネットで検索してみると、同じ症状に悩む人が他にもいて、簡単な運動で改善したという情報も見つかりました。運動で改善するなら、私もやってみよう! と早速チャレンジしてみたのでした。運動は、主に肛門様を締めたり緩めたりするだけで、大がかりなものではありません。しばらく続けてみたら、私にも効果抜群。尿漏れに悩んでいる人は、試してみるといいかもしれません。-----------------------尿漏れは、インナーマッスル(骨盤底筋)を鍛えるといいみたいですね。尿漏れが改善されれば外出時の心配も減り、心も軽やかになりますよね。ぜひアクティブな日々を楽しんでほしいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年09月13日定期的に子宮頸がんの検診を受けている方も少なくないでしょう。子宮頸がん検診では、がんの早期発見はもちろんですが、中には他の婦人科系の疾患が見つかる方もいるようです。そこで今回のMOREDOORでは、「婦人科疾患に気づいたきっかけエピソード」をご紹介します。Kさんの場合……子宮筋腫で手術を受けました。子宮頸がんの検診に行った際に子宮筋腫が見つかり、そこから大きな病院へ行くことになりました。検診に行った日も不正出血がありましたが、生理が終わってすぐだったので不正出血かどうかもよくわからないままの検診でした。そのため、子宮筋腫があると聞いたときは驚きました。どんな治療を受けましたか?職場の近くに比較的新しい病院があったので、そこで受診しました。1週間程度の入院になるということだったので、新しい病院であれば設備がしっかりしているだろうと思い、その病院を選択しました。治療に関しては、筋腫を小さくする薬を半年間服用。その薬は6ヶ月間しか飲めないという決まりがあったため、半年間の服用後に手術となりました。世の女性陣へ伝えたいことは?振り返ると「あれ?いつもと違う」と思うような症状がありました。しかし、ネットで同じような症状を検索した結果、自分が安心する情報だけを鵜呑みにし病院を遠ざけていました。今回も子宮頸がん検診のお知らせと不正出血のタイミングが合わなければ行かなかったかもしれません。少しでも「何かおかしい」と思う点があったら婦人科で受診してください。婦人科受診というのは抵抗があるのはわかりますが、それ以上に得られる安心感は大きいです。今ではSNSなどで実際に婦人科で受診した動画をあげている方もいて、不安を拭える情報があるので、それを参考にしてみてください。(40歳/主婦)この記事に読者は『初期の自覚症状で気づきやすい病気と、無症状のままひそかに進行していく病気があると思いました。いずれにしても定期健診や異変を感じたら早めに受診に行く事だ大事だなと改めて感じました。』『私も子宮頸がん検診で筋腫が見つかりました。振り返れば自覚症状を見逃していると感じ、日常生活に支障がないと婦人系の病気に繋がらない怖さを感じました。気づくきっかけを逃してはいけないと感じました。』『ネットで検索しても自分が思うような結果しかピックアップしないので、本当に安心したいなら受診するべきだと思った。』など、さまざまな声が寄せられました。違和感があったら……子宮頸がんの検診に行ったら子宮筋腫が見つかりました。皆さんも定期的な婦人科検診を心がけて、早期発見につなげてください。今回は「婦人科系疾患に気づいたきっかけの話」をお届けしました。※この記事は編集部に寄せられた実話ですが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則医院院長、新見正則1985年慶應義塾大学医学部卒業。1998年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。新見正則医院では世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬「フアイア」を使用。最新刊『フローチャート整形外科漢方薬』はAmazonで三冠(臨床外科、整形外科、東洋医学)。下記も好評発売中。「しあわせの見つけ方 予測不能な時代を生きる愛しき娘に贈る書簡32通」(MOREDOOR編集部)
2023年09月09日