20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。貧血からの過多月経でいろいろな体調不良が出ていたため、初めて婦人科を受診した菜留子さん。近くの婦人科を受診すると筋腫が7個くらいできていると言われ、手術をすることになりました。★前の話開腹手術のほうが痛いんじゃないの?診察した先生から「7個くらい筋腫ができています」と言われ、手術をすすめられた菜留子さん。手術になるかもと考えていたものの、いざ手術と言われるとガーン! しかし、早く手術をして貧血や生理から解放されたいっ! という気持ちで手術をすることに。手術には腹腔鏡下手術と開腹手術があり、おなかを大きく切る開腹手術のほうが痛いのでは? と思ったのですが……。※一般的には、腹腔鏡下手術のほうが術創(手術でできた創<傷>の部位)が小さい分、術後の痛みは少ないです。今どきはどこの病院でも、おなかを大きく切らずにできる腹腔鏡下手術をやっているものだと勝手に思っていました。おなかを切る開腹手術のほうが痛いんじゃないの? 違うの?開腹手術は嫌だな、腹をスパッと切るなんて怖い……。それでも開腹手術を即決したのは、貧血と過多月経を早くなんとかしたかったからです。私と同じ年代で症状もほぼ同じ人が、ブログに手術をしてすごく良くなったと書いていて、私も今の症状がなくなるなら手術をしたいと考えていました。できれば腹腔鏡下手術がよかったですが、腹腔鏡下手術は混んでいていつになるかわからないということでしたし、20代後半に甲状腺ろ胞がんで全身麻酔の手術を体験していたこともあり、決めました。ただ、その後、手術前に子宮に関するがん検査をすると聞いて、そうだった……と思いました。またがんだったら……。-----------------------がん治療の経験を持つ菜留子さん。そのつらさや大変さをよくわかっているからこそ、がん検査に対する不安や緊張も大きかったことでしょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。【天神先生からのアドバイス】マンガ内では、腹腔鏡下手術と開腹手術の術後の痛みについて、どちらも同じという表現がありますが、一般的には、腹腔鏡下手術のほうが術創(手術でできた創<傷>の部位)が小さい分、術後の痛みは少ないです。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月22日特に症状はないのに、健診で子宮筋腫と指摘された経験はありませんか? 筋腫というと悪性腫瘍=がんとの関連が気になったり、診断書には経過観察とあるものの、婦人科を受診するべきかどうか不安になったりする方は多いのではないでしょうか。そこで、 産婦人科医の駒形依子先生に子宮筋腫がどんな病気であり、どのように対処すると良いのかを聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「嫌な予感」人間ドックで子宮筋腫の相談をしようと思ったら… #人間ドックで指摘された子宮筋腫 1子宮筋腫とはどんな病気?40代では2人に1人があるという良性の腫瘍まず、子宮筋腫とはどのような病気なのでしょうか。「子宮を構成する平滑筋という筋肉が増殖してできる良性の腫瘍です。小さなものを含めればほとんどの女性にあると言ってよく、40代では2人に1人にはあるとされています。40代で多いのは、小さいために健診で指摘されることもなく、症状もないことで治療をしてこなかったからです。子宮筋腫はできる箇所によって3種類あります」(駒形先生)。筋層内筋腫(最も多く、多発しやすいが症状が出にくい)粘膜下筋腫(小さくても症状が強い)漿膜下筋腫(大きくなるまで無症状が多い)【主な症状】経血にレバーのような血の塊が混じる経血の量が多くなる月経期間が長引く月経期間中に下腹部が張る不正出血がある下腹部に硬いしこりを感じる貧血の症状がある頻尿や便秘がある腰痛や下腹部痛がある上記にあるような症状がつらい場合は婦人科を受診すると良いでしょう。特にない場合は経過観察で大丈夫です。治療には薬物療法と手術療法があります。出産を希望しない場合は子宮全摘出手術を選ぶ人もいます」(駒形先生)。子宮筋腫はどうしてできる?女性ホルモンにより筋腫が成長するそれでは、症状が強くない限り、子宮筋腫と指摘されてもあまり気にしなくて良いということでしょうか。「子宮筋腫は卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンにより成長することがわかっているので、閉経すれば治まってきますし、悪性腫瘍に移行することはゼロではありませんがまれです。とはいえ筋腫があるということは、体がSOSを出しているということですから、症状がなくても原因は探ったほうが良いと思います」(駒形先生)。子宮筋腫ができる原因にはどんなことが考えられるのでしょうか。「子宮筋腫に限りませんが、漢方医学の観点から見れば、やはり毎日の生活習慣に原因があると思います」(駒形先生)。子宮筋腫を防ぐ生活習慣とは“ ためずに出す ”生活を心がけて具体的にはどのように気を付けると良いのでしょうか。「私が患者さんによく言ったり、本に書いたりしていることは便秘しない太らない食べ過ぎないの3点です。特に40代以降は女性ホルモンの減少により便秘になったり、肥満になりやすかったりします。また、不満や心配をため込みやすい年代でもあります。不満や心配があれば発散する、食べ過ぎに気を付けて便秘や肥満にならないようにする。まずはこれだけでも実践することで体内の炎症となる原因は減らせると思います。子宮筋腫は閉経すれば大きくなることはありませんが、閉経する時期は人それぞれです。日本人女性の平均は50.5歳ですが60歳まで続く可能性もあるので、子宮筋腫を増やさない、大きくしない生活習慣を心がけてほしいと思います」(駒形先生)。まとめ子宮筋腫は子宮腫瘍とも呼ばれるため、「がん!?」と思ってしまいますが、ほとんどが良性ということ。とはいえ、体内の細胞が炎症を起こしていることには変わりありません。健診などで子宮筋腫を指摘されたら、これを機に日ごろの生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年05月21日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。過多月経からの貧血でいろいろな体調不良が出ていた菜留子さん。トイレを出た後に倒れて気を失ってしまったこともあり、近くの婦人科を受診しました。★前の話生まれて初めての婦人科受診あるとき、トイレから出ると急に気持ち悪くなり、そのまま気を失ってしまった菜留子さん。気付いたらいつの間にか吐いていて、嘔吐物が髪にも付いていました。過多月経による貧血で、低血圧になったのだろうと思い、家の近く婦人科を受診することに。生まれて初めての婦人科受診でした。先生から言われたのは……。私、婦人科は初めてだったんです。会社に行ってるころは、健康診断はあったけど婦人科検診はなかったし、妊娠もなかったし、婦人科は行きたくないしで……。アラフィフまで、行ったことないなんて人はあまりいないだろうけど、こんな人もいます。フレアスカートを買って、はいて行ったんだけど……別にパンツでいいよねー。それより、タイツとかストッキングとか時間かかる物をはいていかないほうが良いと思いました。個人の感想です。かわいそうな!?そうですよね、大量の経血だったんだから。そう言うってことは、結構ひどい状態だったのでしょう。筋腫だらけでした。この時点では、まだ筋腫だけだと思っていました。大量に血が出ていても、閉経前に大出血する人もいるって聞いたりしていて、多分それかなぁとのんきに思っていたのです。バカです。たまたま子宮腺筋症の人のブログを見ていたので、私もおそらく手術になるなと考えていたけど……いざ手術と言われるとガーンっ!やっぱりショックもありました。でも、年も年だし未婚だし、これからの妊娠のこととか考える必要はなかったし、貧血がひど過ぎたので、もう早く手術をして貧血や生理から解放されたいっ! という気持ちで手術をすると答えました。-----------------------婦人科の、足を上げて大きく開く受診スタイルが嫌、という女性は多いですよね。仕方ないけれど、他のスタイルにできないものか……。あのスタイルが変われば受診数も増える気がしますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月20日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、腹腔鏡手術で子宮全摘手術をすることになったしまむらゆきえさん。治療にかかる出費が地味につらかったり、スケジュール面で治療と育児の両立が大変だったり、夫の病気に対する理解が浅かったりして、しまむらさんの中でどんどんモヤモヤが溜まっていきます。しかし、新しく主治医となった医師との出会いで状況は一変し……。 術前説明でまさかのダウンMRI検査と術前検査が終わったころ、主治医が変更になったしまむらさん。新しく主治医となった医師は相手の目をしっかり見て話してくれる人で、説明もていねいでわかりやすく、しまむらさんは「私の体と真剣に向き合ってくれる人と初めて出会えた」と医師に信頼を寄せるとともに、溜め込んでいたモヤモヤがスッと晴れていくのを感じました。 新しい主治医はスケジュール調整もスムーズで、手術日程もすんなりと決まり、ようやく治療が一歩前進したと思えたしまむらさん。そんな中、入院1週間前にしまむらさんは術前説明を受けるため、夫と2人で病院へと足を運びます。 このころのしまむらさんは、子宮筋腫による鉄欠乏性貧血の治療のため、鉄剤(フェルムカプセル100mg)を4カ月ほど服用していました。フェルムカプセル100mgには嘔吐、腹痛、胃痛、食欲不振などの副作用が報告されていて、しまむらさんの場合は4カ月ほど服用を続けているうちに胃腸が荒れてしまったそう。胃腸の不調にストレスも重なり、体重が3kgほど落ちてしまったのだとか。 そんな中、「久々に2人で外出するし景気付けに」と、しまむらさんは術前説明当日、天ぷら御膳と抹茶アイスを飲食店でオーダー。心配する夫に「大丈夫、大丈夫」と余裕を見せていたものの、病院に着くころには腹痛でダウンし、夫に受付をお願いするはめになってしまいます。主治医や薬剤師、麻酔医、看護師さんと、いろいろな人から説明を受けるときも、ずーっとおなかはギュルルルルと鳴りっぱなし。結局、見かねた看護師さんが気をつかってくれ、病院のストレッチャーで少し休ませてもらってから帰宅したそうです。 術前検査の直前にしまむらさんが「手術なんてめったにないから何か面白いことをしたいなぁ……あっ! 主治医にあれをお願いしてみよう!」と考えていたのは「切り取った子宮筋腫に触る」というアイディアだったのですね。主治医が「病理検査に出すから傷むとまずいんだよなー」と言っているとおり、摘出した筋腫を見ることはできても、おそらく触れられる機会なんてそうそうないですよね。もし叶えられたら、一生の思い出になりそうですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年05月19日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。貧血からの過多月経でいろいろな体調不良が出ていた菜留子さん。あるとき、トイレから出るとすぐ気持ちが悪くなって……。★前の話トイレから出ると気持ち悪さで…子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症と3つも病気があった菜留子さん。しかし、その割に腹痛は、市販薬を1回服用すれば大丈夫でした。それよりも腰の痛さのほうが大変で、カイロを貼ったりツボ押しをしたり……。貧血で座るのもキツいときには、タオルを敷いて寝て、髪を乾かしたこともあった菜留子さん。あるときは、トイレから出ると気持ちが悪さで立っていられず……。あるとき、トイレから出ると急に気持ち悪くなりました。気持ち悪過ぎて、床に座り込んでしまったほど……。どれくらい時間がたったのか……「私、寝てた?」って思ったのですが、気を失っていたようです。おそらく貧血で低血圧になったからかなと思います。そして、気付いたらいつの間にか吐いていて、嘔吐物が髪にもついちゃっていました!吐いた覚えはなかったのに。外で倒れたりしたら、けがをしていたかもしれません。家でよかった。自分で横になったのもよかった。娘が廊下に横になっていても母は何も気付かず、テレビを見ていました。-----------------------たしかに倒れたのが家でよかったですが、気を失ったり吐いていたりしてしまうなんて、とても怖い症状ですね。万一こういうことが起こったら、すぐに病院に行ったほうが良いですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月18日子宮頸がん検診で引っかかり、精密検査を受けた結果、医師から「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告されてしまった生野さん。子宮頸部異形成と診断され、「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれる手術を受けることになりました。 切り取った子宮頸部を見せてもらうと…遠方から両親がやってきて家族3人で手術の説明を受けたのち、いよいよ入院して手術をすることになった生野さん。今回、生野さんが受けるのは「子宮頸部円錐切除術」と呼ばれる手術で、子宮頸部の一部をレーザーや高周波メス等で円錐状に切り取るもの。医師いわく「15分ほどで終わる」とのことですが、さすがに手術直前になると、生野さんは緊張で胸がバクバクしてきて……。 ついに手術当日。生野さんは手術そのものへの緊張と、手術を終えてから「よくよく調べてみたら子宮頸がんでした」と言われる恐怖を抱えながら、看護師さんに連れられてオペ室へと向かいます。 子宮頚部異形成と診断された生野さんは、病変部分を切り取り、それを病理検査(顕微鏡で細胞を調べて良性か悪性か調べる検査)に出さなければなりません。子宮頸部円錐切除術は、基本的に全身麻酔か、脊髄くも膜下麻酔(脊髄に麻酔を注射し、おなかから下の感覚のみを麻痺させる方法)でおこなわれるのですが、生野さんの場合は後者になったよう。脊髄くも膜下麻酔のときは意識があるので、手術中の生野さんは「なんか下のほうでゴソゴソやってるなぁ〜不思議な感覚だなぁ」などと考えていたそうです。 「寝ないようにしなきゃなぁ」なんて考えているうち、手術はスムーズに進んで無事に終了。執刀してくれた医師が「切ったやつ見る?」と聞いてくれ、「見たいです」と即答した生野さんですが……。切除した自分の子宮頸部の一部は「たこ焼きみたい」だったそうです(※あくまで生野さん個人の感想です)。 安堵感からなのか、手術が終わった瞬間から生野さんは次の食事のことを考えていたそう。病理検査の結果はまだ出ていないので安心はできませんが、人生の一大イベントである手術を無事に終えることができて、ひとまずよかったですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年05月17日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮に3つも病気を抱えていた菜留子さん。しかし、痛みは市販薬を1回服用するだけで済んでいました。それよりも大変だったのは……。★前の話子宮に3つもの病気が!貧血により肌も乾燥し、かいてしまってカビの菌が入り、皮膚科へ行ったこともあった菜留子さん。貧血で眠りが浅くなり、病院で初めて「顔が黄色い」と言われるなど、体調がどんどん悪化。体重も5kgくらい減ってしまいました。子宮に3つもの病気を抱えていましたが、痛みは市販薬を飲めば大丈夫でした。それよりも大変だったのは……。子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症と3つも病気があった割には、腹痛は市販薬を1回服用すれば大丈夫でした。私はそれよりも腰の痛さのほうが大変で、カイロを貼ったりツボ押しをしたり……。3つの病気すべてで過多月経、腹痛、腰痛の症状が出るから、余計に貧血がひどくなっていたのかもしれません。貧血で座るのもキツいときがあって、タオルを敷いて寝て、髪を乾かしたこともありました。婦人科に行く直前くらいの時期でした。どうせ病院に行くんだから、早く行けばいいのにね。-----------------------重度の貧血だけでなく、腰の痛みやおなかの痛みも加わっていたのですね。読んでいるとハラハラして、つい「早く病院に行ったほうが……」と声をかけたくなってしまいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月16日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、腹腔鏡手術で子宮全摘手術をすることになったしまむらゆきえさん。鉄剤とホルモン剤による治療を3カ月ほど続けたのち、総合病院へ転院してMRI検査を受けました。それから約2週間後、結果を聞くために再び総合病院を訪れたのですが、待合室で散々待たされたにもかかわらず、診察が10分足らずで終了してしまい……。 モヤモヤばかりが溜まる膠着状態からついに脱出!MRI検査の結果を聞きにきたしまむらさんですが、ロングヘアの若い医師から「ホルモン剤の効果で多少は子宮筋腫のサイズが小さくなったものの、まだ8cmと大きいままですね。手術をしてみないとわかりませんが、おそらく良性だとは思います」と告げられたのみで診察が10分も経たないうちに終わり、「これだけなら電話でも済む話では?」と、思わずモヤっとしてしまいます。 せっかく遠い病院まで足を運んだこともあり、しまむらさんは「今日のうちに術前検査もしたいです」と医師に直談判。医師の許可を得て術前検査もおこない、この日は帰宅となりました。このころ、しまむらさんは生活の中でいろいろとナーバスになる場面が多く、モヤモヤが溜まっていくばかりで……。 ※レルミナ=子宮筋腫や子宮内膜症を治療する薬。 術前検査の結果を聞きに行ったしまむらさん。前回担当してくれたロングヘアの医師は別の病院に移ったらしく、今回からベテラン感の漂うショートカットの医師が担当してくれることに。子宮筋腫や鉄欠乏性貧血の治療を始めてから、治療と子育ての両立、高額な治療費用、夫の病気への無理解などにストレスが溜まり続けていたしまむらさんですが、この医師との出会いがきっかけとなり、モヤモヤが溜まるばかりの日々にようやく出口が見え始めます。 新しく主治医となった医師からは「MRIの画像を見ると大きくなった筋腫が子宮や膀胱を押しつぶしているようです。術前検査の結果は問題なくて……」と具体的な説明があり、前回まで担当していた医師と比べて「こんなにしっかり説明してくれるなんて、この人は信頼できそうだ」と、しまむらさんの中で新しい主治医への期待が高まります。 「手術はいつがいい? 水曜日と金曜日ならいつでもいいよ」と、ずっと決まらなかった手術日もすんなり決定。加えて、術前説明の日程を決めるときも「平日の午後となると子どもの下校時刻と被ってしまって……」としまむらさんが相談したところ、医師は「よし、じゃあ12時半の枠を作るから」とすぐさま予定を調整してくれたのです。「もし入院直前で風邪をひいてしまったらどうなるのでしょうか?」などの質問にも、目を見ながら嫌なひとつ顔せずきっちり答えてくれ、しまむらさんは「自分の体に真剣に向き合ってくれる人にようやく出会えた」と感じたそう。 できるだけ早く治療を終えたいしまむらさんとしては、手術日が決まったことで「一歩前進した」と感じたのではないでしょうか。とんとん拍子に展開が進んで「この医師は信頼できそう」と思えたことで、蓄積されたモヤモヤが一気に解消されてきました。しまむらさん本人が「主治医との相性もある」と語っているとおり、主治医との信頼関係によって患者の精神がラクになるケースも、少なからずあるのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年05月15日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。子宮筋腫が原因で経血量が多くなり、重度の貧血になっていた菜留子さん。婦人科へ行く前は、生理が止まらなくなり……。★前の話貧血によりさまざまな症状が…貧血がひどかったのは、子宮筋腫で経血量が多かったせいでした。そのため、夜はお風呂上がりに夜用ナプキンの上からショーツ型ナプキンをはき、念のためバスタオルも敷いて寝ていた菜留子さん。ある夜中、すごくおなかが痛くて目が覚め、トイレに行こうとすると「どるん」とした感触が。見ると、5×10cmくらいの大きなレバーのような塊が出て驚きました。生理は少量の経血がダラダラと続いて……。※「イエベ」とは「イエローベース」の略で、黄色みを含んだ肌色タイプのこと。婦人科へ行く前は、生理がピタっと止まらなくなっていました。小さいナプキンをしていてもジーンズまで染みてしまったり、少量の経血がダラダラ続いたり……。貧血だと肌も乾燥してくるので、かいてしまってカビの菌が入り、皮膚科へ行ったことも。皮膚科の先生から、私の症状では吸湿発熱性がある機能性インナーはやめたほうが良いと言われましたでも、何枚か機能性インナーを持っているし、もったいないから私は着ていました。保湿すればいいかなってね。貧血で眠りも浅くなるんだそうです。たしかに今より浅かったなと思います。そして病院で「顔が黄色い」と初めて言われました。看護師さんにはわかるんですね。ただ体調は悪かったんだけど、ダイエットをしないのに体重が減ってうれしかったです。まぁ、減っても57kgもあったんですけどね。-----------------------貧血が進行すると肌が乾燥するというのは、意外な関連ですね。さまざまつらい症状があり、さらに痩せてしまうと体力が落ちるので、どんどんしんどくなっていったのではないでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月14日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。48歳のころ、かかりつけの医師から「貧血がひどい」と言われた菜留子さん。ある夜中、おなかの痛みで目が覚め、トイレに行こうとしたところ……。★前の話夜中にトイレに行こうとするとかかりつけの内科の先生に経血量が多いことを相談したところ、「貧血がひどいので、一度婦人科で診てもらったほうがいい」と言われた菜留子さん。女性は血中のヘモグロビン値が11g/dL(グラム・パー・デシリットル)以下で貧血と診断されますが、菜留子さんは一番悪いときでヘモグロビン値が4.4 g/dL。重度の貧血で、夜中にトイレに行くだけで、動悸がするほどの状態でした。ある夜中、おなかの痛みで目が覚めてトイレに行こうと起き上がると……。貧血がひどかったのは、子宮筋腫で経血量が多かったせいでした。夜用の42cmナプキンが端から端まで真っ赤になるほど。夜はお風呂上がりに夜用ナプキンの上からショーツ型ナプキンをはき、念のためバスタオルも敷いて寝ていました。ある夜中、すごくおなかが痛くて目が覚め、トイレに行こうとすると「どるん」とした感触が。見ると、5×10cmくらいの大きなレバーのような塊が出てびっくりしました。ものすごくおなかが痛かったのは、大きな塊を出すためだったのでしょうか?塊は結構な頻度で出てましたが、こんなに大きいのは後にも先にもこのときだけでした。びっくりした〜。-----------------------5×10cmのレバーのような塊が体から出てきたら……想像しても、怖さと不安でいっぱいになってしまいますよね。当時の菜留子さんの驚きが想像できます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月12日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、腹腔鏡手術で子宮全摘手術をすることになった、しまむらゆきえさん。子宮筋腫の治療を開始してからいろいろなことにモヤモヤしながらも、総合病院でMRI検査を受け、着実に手術に向けた準備が進んでいきます。 10分で…終わり?鉄剤とホルモン剤による治療を3カ月ほど続けたのち、紹介状を持って総合病院を訪れたしまむらさん。MRI検査を受けた約2週間後、結果を聞くために再び総合病院を訪れたのですが……。 ※レルミナ=子宮筋腫や子宮内膜症を治療する薬。 総合病院に転院して約1カ月ほど経ったある日、しまむらさんは2週間前に受けたMRI検査の結果を聞くため、病院を訪れます。 大きい病院となると患者数がとても多く、必然的に待たされる時間も長くなります。この日も待合室でしばらく待ったのち、「しまむらさーん」と呼ばれて診察室に入ったのですが……。「投薬で少しだけサイズが縮んだけど、子宮筋腫のサイズは8cmと少し大きいですね。あと、おそらく良性だと思われます」とだけ報告され、10分足らずの診察で「今日はこれでおしまいです」と言われたしまむらさんは、思わずイラッとしてしまったそう。 特にこの時期は、無理解な夫にイライラしていたり、通院や入院のスケジュール調整でバタバタしていたり、新学期を迎えたばかりの子どもがちょっとしたトラブルに巻き込まれていたりと、いろいろストレスが積み重なっていて、余計に苛立ってしまったようです。 その後、しまむらさんは医師に直談判し、術前検査を受けてこの日は帰宅。あと1週間後には入院となるため、帰宅後には子どもたちが寂しくならないよう「遊び貯金」をし、ついでに子どもたちへの性教育もおこないました。 病気がきっかけとはいえ、子どもに正しい性知識を伝える機会ができたことは、よかったのではないでしょうか。手術を控えた今は精神的にストレスが溜まりやすい時期とは思いますが、ここが山場だと信じて、どうにか手術まで乗り切ってほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年05月11日20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症)により子宮全摘出をした菜留子さん。その経験をマンガにされています。48歳のとき、経血量が多いことが気になっていた菜留子さん。2つのクリニックでそのことを相談したところ……。★関連記事:「嫌な予感」人間ドックで子宮筋腫の相談をしようと思ったら… #人間ドックで指摘された子宮筋腫 1経血量が多くて医師に相談すると…48歳のとき、かかりつけの内科と血液内科の先生に経血量が多いことを相談した菜留子さん。両方の先生から「貧血がひどいので、一度婦人科で診てもらったほうがいい」と言われていたのですが……。かかりつけの内科の先生と血液内科の先生に経血量が多いことを相談したところ、「貧血がひどいので、一度婦人科で診てもらったほうがいい」と言われました。女性は血中のヘモグロビン値が12.0g/dL(グラム・パー・デシリットル)未満で貧血。私は一番悪い時でヘモグロビン値が4.4 g/dL。重度の貧血でした。そのときの検査表はなくしてしまったのですが、先生から「事故に遭って出血したらすぐ死んじゃうくらい悪い」と言われていたので、間違いないと思います。そのころは夜中にトイレに行くだけで、動悸がするほどの状態でした。-----------------------軽い貧血でも、体がだるくなってとてもしんどいもの。「事故に遭って出血したらすぐ死んじゃうくらい悪い」状態では、歩いて移動することさえつらかったことでしょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。著者/菜留子20代で甲状腺がん(甲状腺ろ胞がん)、アラフィフで子宮筋腫(子宮内膜症、子宮腺筋症も)で全摘出。現在は、更年期障害でいろいろなことが面倒くさいアラフィフ独身、高齢の母と暮らしている。
2023年05月10日子宮頸がん検診で引っかかり、精密検査を受けた結果、医師から「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告されてしまった生野さん。子宮頸部異形成と診断され、手術を受けることになったのですが……。 入院前、親との対話近くに住む彼氏には、すでに事情を説明していた生野さん。いよいよ手術日が決まり、今度は遠方から両親がやってきて家族全員で病院へ行き、手術に関する説明を受けることになりました。 「子宮頸部異形成が認められたので、今回、子宮頸部円錐切除という手術をおこないます」 遠方からはるばるやってきた両親とともに、手術の説明を受けた生野さん。 もともと、生野さんは「実家にいると甘えてしまうから」との理由で、自分から望んで遠い土地に引っ越し、ひとり暮らしを始めたそう。両親に会うのも今回が久々だったようです。 病院を出た3人は、両親が予約していたホテルへと移動します。そこで、お父さんの口から衝撃の告白が飛び出しました。なんと、お父さんが実父の事業を引き継いだとき、何億もの借金があったと言うのです! 何億ともなると返却の目処が立たずどうしようもなかったお父さんは自己破産を決意し、会社も倒産に追い込まれます。裁判で大勢に責められ、人生に希望が見えなくなったお父さんは、湖のほとりまで行って飛び込もうと考えたこともあったのだとか。 暗い過去を振り返ったのち、お父さんは最後に生野さんに向かって「でも今の会社は黒字経営で新車も買えたし、今度は家をリフォームするんだ。人生、暗いこともあればきっと明るいこともある。だから、簡単にあきらめちゃダメだよ」と告げたのです。 父の過去を初めて聞いた生野さんは、その壮絶さに驚いたとともに、「あきらめちゃダメだってこんなに格好良く言える人が他にいるだろうか」と感じたそう。お父さんの言葉が、生野さんのこの先の未来を照らす1つの道標になったようですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年05月09日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、腹腔鏡手術で子宮全摘手術をすることになった、しまむらゆきえさん。治療期間中はメンタルが繊細になっていたこともあり、いろいろなことにモヤモヤしてしまい……。 ついに怒りが爆発「すでに2人の子どもの出産を終えたこともあって、子宮を全摘出すると決めたときも、あまり抵抗は感じなかった」と語るしまむらさん。しかし、子宮筋腫の治療を始めたころから、日常生活の中でモヤモヤすることが増えていったそう。中でも、しまむらさんはパートナーである夫の『無理解』に対し、特にモヤモヤしていました。 「ねえねえ、筋腫だけどさ」としまむらさんが話しかけたとき、夫から返ってきた返答は「良性でしょ。命にかかわるものじゃないよ」と、あまりにもそっけないものだったのです。正論ではあるものの、もう少し気持ちに寄り添った返事がほしかったしまむらさんは、夫と冷静に対話をしようとしますが……。 当時の思いを振り返り、しまむらさんはブログにこのように綴っています。 ーー相手の話を聴くことはエネルギーを使うことだと思うのですが、のれんに腕押しが数回も続くと嫌気がさします。男女の体の構造は一部違うところがあるけれど、だからと言って無関心では痛みを伴う治療に向かう気力を削がれます。 また、編集部宛てに以下のようなメールも送ってくださいました。 ーー良性と言っても自分の体を切るという負担は、恐怖心と少しの好奇心がありました。一緒に暮らすパートナーなら、もう少し同じ視野に立ってみてほしかったし、もし理解しているつもりなら、表現してほしかったと今でも感じます。とはいっても、表現力、コミュニケーション力は個人差があるため、仕方のない部分もあります。 ーー同時に、男性の体について自分が理解しているかといえば、どうなんだろう?と疑問が湧きます。男女のバランスがよいところでおさまる社会になればと思います。それには1番小さな社会単位である家族という集団から理解が始まるのが理想なのですが、道は遠いです。 しまむらさんと夫の間には『病気を治療する側・見守る側』『女性・男性』という立場の違いや性差があるため、どうしても理解が及ばない部分が出てきてしまいます。だからといって「わからない」で終わってしまえば、2人の関係はそれ以上良くなりませんよね。自分は自分でしかない以上、相手の心情を想像することはとても難しいことだと思いますが、想像の先にこそ本当の理解があるのではないでしょうか。相手を大切に思えばこそ、想像や理解に励むべきなのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年05月08日子宮頸がん検診を受けた際に、高リスク型HPVが見つかった生野甲さん。人生初となる子宮の手術をするにあたって感じたことを、実体験をもとに描きます。 これからの未来は?子宮頸がん検診で引っかかり、精密検査を受けた結果、医師に「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告されてしまった生野さん。子宮頸部異形成と認められ、手術を受けることになりました。医師に「家族や恋人と相談してから手術日を決めたいです」と告げ、病院をあとにします。 その数日後、生野さんは彼氏とデートに出かけたのですが、あいにくこの日は生理前。病気や手術に対する不安と生理前の情緒不安定が重なってしまい……。 実家から遠く離れた土地で、ひとり暮らしをしている生野さん。この日は彼氏とデートなのですが、車中で彼が「そういえば、この間誘ったライブの抽選に応募したんだ。友だちと行こうと思って」と告げたことをきっかけに、生野さんは手術のことを思い出し、思考が負のループに陥ってしまいます。 ーー縁もゆかりもない土地でひとりで手術を受けて、私はここにいる意味があるのだろうかーー私にはこれから幸せな未来が訪れるのだろうか 今まで押さえ込んでいた不安や恐怖が一気に溢れ出し、思わず涙がこぼれてしまいます。生理前でメンタルが不安定なこともあり、彼氏と会って安心したことがきっかけで気が緩んだのか、涙腺が崩壊してしまって涙が一向に止まりません。すると、その姿を見た彼が「知らない土地で手術を受けるなんて不安だよな」とやさしい言葉をかけてくれ、「手術が終わって少し状況が落ち着いたら同棲しよっか」と言い出したのです。 そして、キュッと手を繋ぐ2人。生野さんはこのとき、「彼の手がガサガサしていることとか、意外とガッチリしていることとか、この手の温もりを、ずっと忘れないでいよう」と思ったそうです。 闘病中は先が見えなくて、どうしても不安になってしまいますよね。そんなとき、今回のように親しい人間からやさしい言葉をかけてもらったり、身体的に触れ合ったりすることで、不安も少しは和らぐのではないでしょうか。生野さんが闘病を終えた先の未来に、きっと彼はいるはず。今は彼の言葉や手の温もりを信じて、1つひとつ問題を解決していく段階かもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年05月05日高齢かつ子宮筋腫があり、自分には子どもと共に歩む人生などあり得ないだろうとすっかりあきらめていました。しかし、43歳でまさかの妊娠。以来いくつものまさかを乗り越えて、出産に至った体験談です。妊娠・出産はあきらめていた30歳を過ぎたころに受けた婦人科検診で、子宮筋腫が判明。それ以降、皮肉にも順調に筋腫は成長し、数も増えていきました。一生妊娠や出産、子育てにはご縁がないのだろうな……とあきらめていた43歳の春、まさかの妊娠! 「何がなんでもこの子を産み育てたい!」と心の底から強く思いました。高齢で持病もあったため、かかりつけの産婦人科では手に負えず、近くの大学病院でお世話になることに。 時を前後して、おなかの子の父親とはお別れし、ひとりで子どもを産み育てていく決意を固めました。「そうか、私は子どもが欲しかったけれど、結婚したいわけじゃなかったんだ」とそのとき気づいたのでした。 帝王切開に向け着々と準備妊娠34週の健診の日。筋腫がお産の妨げとなる位置にあり、赤ちゃんの頭が出てこられないとの診断を受け、帝王切開での出産が決まりました。予想はしていたけれど、やっぱりそうなるか……と思いながら話を聞いていました。 手術は妊娠38週の12月17日に決定。出産日に向けて心の準備も入院準備も抜かりなくしました。帝王切開で2人出産した先輩ママに、麻酔のことや術後の痛みなどを教えてもらったり、帝王切開用の産褥ショーツを買ったり、病院で帝王切開の流れのDVDを見たりしました。 「これで準備万全!」のつもりでしたが、思わぬところで苦戦。それは、入院・手術の際の家族の立ち会いです。夫がいれば問題にはならないと思いますが、なにせ私はシングル。高齢の両親は離れた地域に住んでおり、コロナ禍では移動もままなりません。職場の社長の奥様にお願いするところまで考えましたが、ダメ元で母に連絡してみたところ、なんとかきてもらえることになり、ひと安心。事なきを得ました。 おなかの子の生命力に驚きいよいよ手術前日。入院の準備をして母と病院へ。診察を受けると、先生の様子がなにやら変です。「いつごろ帝王切開って言われました?」などと質問しながら超音波検査をしていたのですが、普段の健診よりだいぶ長い気がしました。「どうしたんだろう? 何か異常でも!?」と、不安は膨らむばかり。 ようやく診察が終わり、別室で待機していた母も呼ばれて話を聞くと、衝撃のひと言が!「赤ちゃんの頭が筋腫を乗り越えて下がってきているので、帝王切開をする必要はなくなりました。陣痛が来るのを待って、普通分娩でいきましょう。今日は帰っていいですよ」。 「え……!? そんなことってあるの!?」と、思わず母と顔を見合わせました。おなかの子の生命力、外の世界へと向かおうとする力たるや、どれほど強烈なものなのか!と驚きました。 最高のクリスマスプレゼントに12月25日。何事もなく、自然分娩で娘を出産。私にとって人生で最高のクリスマスプレゼントとなりました。 妊娠・出産にはお母さんと赤ちゃんの数だけドラマがあるんだなと、身をもって実感しました。先輩ママさんたちからはさまざまなエピソードを聞いていましたが、まさか自分の身にもこれほど衝撃的な事件が起きるとは思いませんでした。娘がこの話を理解できる年齢になったら、「あなたは、いくつものまさかを乗り越えて今ここにいるんだよ」と伝えたいです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:ワダムギコ43歳にして第一子を妊娠・出産したシングルマザー。自称「遅れてきた母ちゃん」。 建築関係の仕事をしており、自分が携わって建てた保育園に娘を通わせるべく、絶賛保活中。
2023年05月05日【子宮筋腫と貧血で全摘手術 第4話】2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、しまむらさんは子宮全摘手術を受けました。同じような症状に悩んでいる方や受診に抵抗のある方に向け、自分の体と向き合うことの大切さをマンガを通じて語ります。 モヤモヤの正体は?44歳で婦人科の定期検診に訪れたところ、以前から経過観察となっていた子宮筋腫が6cmから10cmにまで肥大し、鉄欠乏性貧血になっていることが判明したしまむらさん。鉄剤とホルモン剤による治療を3カ月続けたのち、本格的な治療に移るべく、紹介状を持って総合病院を訪れました。その後MRI検査などを受け、腹腔鏡手術で子宮筋腫を切除することが決定。そんな中、しまむらさんは治療期間中にモヤモヤしてしまうときがあって……。 かかりつけの病院に定期検診に訪れ、主治医に「筋腫を取ったほうがいいかも」と言われたときから、しまむらさんがとても困っていたのが「入院中の子どもの世話を誰に頼むか」でした。両親は遠方に住んでいて、夫は仕事の都合もあってスケジュールが読めない。入院日程の調整をしたいけれども、なかなかうまくスケジュールが決まらないのがネックになったそうです。 加えて、周囲の人々はそれぞれ思いおもいの解釈で気づかいの言葉をかけてくれるのですが……当事者であるしまむらさんには思うところもあり、次第にそれらを受け流すのがしんどくなってしまいます。さらに治療費も思った以上に高額で、じわじわと生活に負担がかかっていきます。 そんな中、最もモヤモヤしたものが「夫の無理解の壁」だったそう。もともと、しまむらさんの夫は論理的な考えの持ち主で、子宮筋腫についての相談を持ちかけたところ、「良性だから命に関わるものではないでしょ」と一蹴されてしまったのです。しまむらさんいわく、この時期は気持ちが守りの姿勢に入っていて精神的に敏感になっていたからこそ、夫に対して余計にモヤモヤしてしまったのだとか。 このとき、しまむらさんは正論が欲しかったわけではなく、ただ気持ちを理解して寄り添ってほしかっただけなのでは?と感じました。病気にかかったまま生活する人や闘病中の人の気持ちは、同じ病気になった人や同じ状況の人にしかわからないところもあるとは思います。しかし、芯のところで本当の理解はできなくても、夫婦間で「つらいことや大変なことは2人で分け合おう」と同じ心持ちで接するだけでも、しまむらさんの気持ちも少しはラクになるのはないでしょうか。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年05月03日子宮頸がん検診を受けた際に、高リスク型HPVが見つかった生野甲さん。人生初となる子宮の手術をするにあたって感じたことを、実体験をもとに描きます。 人生初の子宮頸がん検診精密検査を受け、医師に「検査の結果、高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告され、子宮の手術を受けることになった生野さん。異常が見つかったきっかけは、これまでずっと避けてきた子宮頸がん検診でした。 ※「引っ張っない?」→「引っ張ってない?」 通常、子宮頸がん検診では ①問診(最近の月経や、妊娠・出産経験の有無、病歴などについて質問します)②視診(クスコ〈腟鏡〉と呼ばれる器具を入れて子宮の入り口を広げ、子宮頸部を観察します)③内診(腟側とおなか側から手で挟むようにして、子宮や卵巣の大きさを確認します)④細胞診(専用のヘラやブラシなどで細胞をこすり取り、顕微鏡で調べます) の4つが実施されます。 子宮頸がん検診は基本的に痛みのほとんどない検査と言われていますが、もちろん個人差はあり、生野さんの場合は少し痛みがあったようですね。 検診で採取した細胞は専門機関に回され、病理検査(顕微鏡で細胞を観察して、細胞の形態が正常か異常かを確認し、異常であればどの程度の異常かを判定する検査)がおこなわれます。その病理検査の結果、生野さんは「Asc-us」であるとの診断が下されました。 Asc-usとは、「意義不明な異型扁平上皮細胞(いけいへんぺいじょうひさいぼう)」とも呼ばれており、細胞の形態が正常ではないが、がんと言い切るまではいかず、子宮頚部異形成(子宮頸がんの前段階)のおそれがある段階です。Asc-usと判断された場合は、さらにHPV検査という精密検査を受ける必要があり、そこでHPVの感染があると判明したときは、正式に子宮頚部異形成と診断されます。 診断書に書かれた「HPV」というのは、ヒトパピローマウイルスのこと。HPVは100種類以上の型があり、少なくともそのうちの13種類に発がん性(高リスク型ウイルスとも呼ばれます)が認められています。特に、子宮頸がんや子宮頸部前がん所見の70%は、16型または18型のHPVを原因としていて、生野さんの場合はこの2つの型は見つからなかったのですが、他の高リスク型ウイルスが見つかったようですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年04月30日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、しまむらさんは子宮全摘手術を受けました。同じような症状に悩んでいる方や受診に抵抗のある方に向け、自分の体と向き合うことの大切さをマンガを通じて語ります。 紹介状を持って総合病院へ転院42歳のときに経血が水っぽくなり、経血量が増えたしまむらさん。43歳を過ぎたころからは、生理になるとレバー状の血の塊が出るようになってしまいます。44歳で婦人科の定期検診に訪れたところ、以前から経過観察となっていた子宮筋腫が6cmから10cmにまで肥大し、鉄欠乏性貧血になっていることが判明。鉄剤とホルモン剤による治療を3カ月続けたしまむらさんは、本格的な治療に移るべく、紹介状を持って総合病院を訪れます。 これは、しまむらさんの子宮筋腫がまだ小さかったころの回想です。2人目妊娠中に子宮筋腫があると判明したしまむらさんですが、当時は2cmと4cmの小さいサイズの筋腫が2つあるのみでした。あお向けになっておなかを触ると、ゴリゴリとしたコブが2つあるのがわかったそうです。 それから数年後。子宮筋腫が10cmにまで肥大化したころに再びおなかを触ってみると、感触に大きな変化が。小さくゴリゴリとしたコブは見つからず、その代わりに、まるで鉄板が入っているように下腹部が平たく硬くなっていました。 子宮筋腫になったときの主な症状としては、経血量が増加する、レバー状の血の塊が出る、貧血になるなどが挙げられるのですが、そのほかにも、筋腫のせいでおなかがポッコリする、腰痛が現れる、膀胱が圧迫されてトイレの回数が多くなるなど、筋腫(コブ)の肥大化によって体に影響が及ぶケースもあるそうです。 ※子宮筋腫が大きかったり、筋腫の影響で子宮内腔の形がいびつになっていたりすると、受精卵が着床しにくくなったり、流産、早産の原因となることもあります。筋腫の数も少なく、サイズも5〜6cm以下であれば問題なく出産できるケースのほうが多いため、心配しすぎる必要はありません。筋腫の大きさや位置によって不妊につながっている場合には、その部分だけを取り除く手術がおこなわれる場合もあります。7〜8cmくらいの大きさになっていれば、切除してから妊娠に臨むほうがおすすめです。 最初にかかった婦人科で鉄剤とホルモン剤(レルミナ)を処方され、それらを3カ月ほど服用し続けたしまむらさん。体調が以前よりも良くなったタイミングを見計らって、総合病院へ転院することになりました。これからいよいよ子宮筋腫の本格治療ーーつまり手術に向けた準備が始まります。 主治医となったのは、会話の中で「うんうん」と相槌を連発する、若い医師でした。主治医の見立てによると、しまむらさんの場合は子宮筋腫の切除をするために開腹をおこなう必要はなく、おなかに小さい穴を開けておこなう腹腔鏡手術で済むそう。ただし、内部組織の癒着が見つかったときには開腹手術に切り替えるようです。 それから1カ月後、しまむらさんはMRI検査を受けるため、再び総合病院を訪れます。MRI装置を前にしたしまむらさんは「まるで宇宙旅行だな」と感じたのだとか。言われてみればスペースシャトルも閉鎖空間で近未来的ですし、MRIから発する「シュンシュンシュン」という音も、どこかSFのような雰囲気があるかもしれませんね。 子宮筋腫は「良性疾患」と言われており、悪性化することはほとんどありません。ただし、手術時に切り取った病変部位を検査に回した結果、実は悪性だったというケースもまれにあるそう。しまむらさんはそれを理解した上で、「治療を急ぐものではないので気楽にのんびり通院しよう」と考えました。 治療が長期にわたる場合、「もう治療を続けるのがしんどい」と次第にモチベーションが下がってしまう方も多くいると思いますが、しまむらさんのように最初から「気楽にのんびり通院しよう」と考えると、長い闘病生活であっても安定したメンタルで過ごせるのかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年04月29日子宮頸がん検診を受けた際に、高リスク型HPVが見つかった生野甲さん。人生初となる子宮の手術をするにあたって感じたことを、実体験をもとに描きます。 メンタルが落ち込んだ夜子宮頸がん検診で引っかかってしまい、精密検査(HPV検査)を受けた生野さん。医師に「HPV検査の結果、高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」と宣告され、子宮の手術を受けることになりました。それからの生野さんは、仕事をしていても家事をしていても、心のどこかにずっと暗い気持ちがあって……。 職場の同僚たちが「あの上司ポンコツだよね〜」と悪口を言っていて、自分のことでないとわかっていても、心が少し傷ついてしまった生野さん。心がざわっとして「さっさと帰ろう」と考えていると、陽キャの男性に「そのマフラーかわいいっすね!」と急に距離を詰められ、生野さんのメンタルはさらに疲れてしまいます。 生野さんにとって自宅は、誰にも邪魔されず気ままに行動できる安心空間。帰宅したあとに「結局のところ、ひとりでいるのが1番落ち着くんだよなあ」と考えていたのですが……、日々のルーティーンであるお皿洗いをしているときに心のモヤモヤがピークに達し、涙がこぼれてしまいます。 生野さんにお伺いしたところ、病院で前がん段階と宣告され子宮頸部円錐切除術をすることが決まったことで、「子宮頸がんに進展するかもしれない」とのおそれから、死への漠然とした恐怖を感じるようになったそうです。手術をすると決まってからの日常生活では、ずっと暗い感情がどこかにあって、無意識のうちに自分を責める癖がついてしまったのだとか。 時に、事実を事実として受け入れるのはとても難しいことですよね。受け入れるまでの過程には段階があって、受容までの時間も人それぞれで、段階通りにスムーズに進むわけではありません。突然、「前がん段階です」と宣告された生野さんが暗い感情を抱き、無意識のうちに自分を責めてしまうのも、決しておかしいことではないと思います。 自分の思いを表出するのは難しいと考える人もいるかもしれませんが、支えになってくれる人は必ずいるはずです。それは、身近な存在である家族や恋人、友人かもしれないし、医療の専門家かもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年04月28日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、しまむらさんは子宮全摘手術を受けました。同じような症状に悩んでいる方や受診に抵抗のある方に向け、自分の体と向き合うことの大切さをマンガを通じて語ります。 貧血になった私はまるで別人のよう42歳のときに経血が水っぽくなり、経血量が増えたしまむらさん。43歳を過ぎたころからは、生理になるとレバー状の血の塊が出るようになってしまいます。44歳で婦人科の定期検診に訪れたところ、以前から経過観察となっていた子宮筋腫が6cmから10cmにまで肥大し、鉄欠乏性貧血になっていることが判明。貧血は思ったよりも重症で、しまむらさんは数々の不調に見舞われてしまい……。 しまむらさんが患った「鉄欠乏性貧血」は、その名のとおり、体内の鉄分が不足して起こる貧血です。原因としては栄養不足や消化器系の障害、妊娠などがありますが、しまむらさんのように婦人科系疾患などで出血量が増えた結果、鉄欠乏性貧血に陥るケースもあるようです。 鉄欠乏貧血になっているかどうかは血液中のヘモグロビン値でわかり、基準値は成人女性の場合、12g/dl以下となっています。しまむらさんの場合は一時期、6.9g/dlまでヘモグロビン値が下がったので、重度といえるほどの貧血です。 爪が二枚爪になって欠けたり、目の下にクマができたり、眉毛が抜けたり、手荒れがひどくなったり。全身がだるくて、少し運動しただけでも息切れ。さらに、しまむらさんの場合は顔を含め全身の肌の色が黒ずんだように見え、写真に写った自分を周りと比べると、かなり顔色が悪く見えてしまったそう。また、鉄欠乏貧血を患っている方の特徴でもある「異食症」のような症状も。ミント飴を凍らせたものや生野菜を、体が本能的に欲していたのだとか。 その後、婦人科で処方された鉄剤を1週間ほど飲み続けると、みるみるうちに症状は改善。ずっと「年齢のせいかも」と思っていた不調の数々は鉄欠乏性貧血のせいだったとわかり、しまむらさんはとてもスッキリしたそうです。実際、40歳を超えて体のだるさが続くと「どうせ加齢のせいでしょ」と考えてしまう人が多いかもしれませんが、このように、実は病気が原因になっているケースもあると覚えておきたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年04月27日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。検査をしたところ高度異形成(こうどいけいせい)というがんの手前の状態であることが判明し、円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という手術を受けました。切除した部分を病理検査に出したところ、がんだと判明して……。★前の話病理検査の結果、子宮頸がんであることが判明したはたのさん。一度はがんではないと診断されていたため、とても驚いてしまいました。主治医のO先生との電話を終え、まずは夫に連絡することに。妻ががんだと知った夫の反応は一体。O先生から「病理検査の結果、子宮頸がんであることが判明した」という電話をもらい、その場で子宮を摘出する手術日を決めました。ショックを受けていたものの驚く気持ちのほうが大きく、不思議と涙は出てきませんでした。夫に連絡をすると「それは治してもらわなあかんなー」と焦りまくる私とは正反対に冷静な様子。そんな夫の冷静さに私も気持ちが落ち着き、手術日など伝えることができました。その後、母や妹に連絡をして仕事も調整することに。妹は私が子宮を摘出すると聞き、セカンドオピニオンを勧めてくれました。しかし、O先生の様子からそんなにいい状態ではないのだろうと思ったのでセカンドオピニオンは受けないことにしました。円錐切除術を受け、すっかり治療が終わったつもりだった私ですが、本当の治療はここからでした。手術だけではなく、放射線治療や夫婦関係の変化など……がんが治るまでの目まぐるしい日々が始まりました!--------------子宮頸がんであることが判明し、子宮の摘出をおこなうことが決まったはたのさん。そのことを聞いた家族は驚いたりする一方で冷静だったり……反応はさまざまでした。子宮頸がんと闘うことになったはたのさんを家族にはしっかりと支えてもらいたいものですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月27日子宮頸がん検診を受けた際に、高リスク型HPVが見つかった生野甲さん。人生初となる子宮の手術をするにあたって感じたことを、実体験をもとに描きます。 人生の重大宣告を受けたのは冬祭りの日だった その日は冬祭り。多くの人々が街に繰り出し屋台や花火などの催し物を楽しむ中、生野さんは静まり返った婦人科で重大な宣告を受けていました。 「HPV検査の結果、高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出されました」「子宮の表面を削る手術をしましょう」 突然の宣告に頭が追いつかず、医師に「手術日はいつにしますか?」と聞かれても事の重大さがよくわからない生野さんは、「すみませんが家族と相談してからでもいいですか?」と答えるので精一杯。病院の外に出ると肌に突き刺さるような冷たい風が吹いていて、「あぁ……これは現実なんだ」と実感します。 生野さんは、以前に受けた子宮頸がん検診の細胞診(子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で調べる検査)で引っかかり、「精密検査を受けるように」と指示されていました。そして今回、精密検査(=HPV検査:採取した細胞が子宮頸がんの原因であるHPVウイルスに感染しているか調べる検査)の結果が判明したというわけです。結果は「高リスク型HPVと呼ばれるウイルスが検出された」とのこと。 ちなみに、HPVとは「ヒトパピローマウイルス」の略称で、HPVは性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で1度は感染するとされているウイルスです。HPVは100種類以上の型があり、少なくともそのうちの13種類が発がん性であるとわかっています。つまり、生野さんの場合もHPV検査でこの13種類のうち、いずれかのウイルスが発見されたということです。 昨今では、20〜40代で子宮頸がんになる人が急増しているそう。初期にはほとんど自覚症状がないようで、早期発見のためには定期検診がカギになります。20代以上の方に対し、政府は2年に1回の検診を推奨していますので、少しでも不安に思う方は、子宮頸がん検診を一度検討してみてはいかがでしょうか。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 生野甲さんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 生野甲
2023年04月26日2021年春。子宮筋腫による重症貧血のため、しまむらさんは子宮全摘手術を受けました。同じような症状に悩んでいる方や受診に抵抗のある方に向け、自分の体と向き合うことの大切さをマンガを通じて語ります。 長期戦となる治療の始まり 2021年の春、子宮全摘手術を受けたしまむらゆきえさん。きっかけは43歳ごろに子宮筋腫が巨大化し重症貧血になったことでした。実は以前から子宮筋腫はあったものの6cmほどの大きさで経過観察となっていたのですが、42歳のころに経血が水っぽくなり量が増え、43歳を過ぎたあたりで生理になるとレバー状の血の塊が出るように。 44歳になったしまむらさんは「これはおかしい」と思いながら婦人科の定期検診に訪れます。すると、子宮筋腫が10cmほどの大きさに肥大し、過多月経になっていると言われてしまったのです。さらに医師から顔色が悪いと言われ血液検査を受けたところ、ヘモグロビン値は6.9g/dlで「重症貧血」との診断が下されます。その後、医師から今後の治療方針についての提案が。一旦はホルモン剤や鉄剤で子宮筋腫と貧血の治療を進め、良きタイミングで大きな病院に転院して本格治療を始めることになりました。 産婦人科医と相談し、数あるホルモン剤の中から、しまむらさんは「レルミナ錠(子宮筋腫の治療薬として認められているホルモン剤)」を選択し、鉄剤とともに服用を開始。エストロゲンを低下させて閉経状態にする作用があるレルミナ錠は、子宮筋腫の縮小が期待できる薬です。貧血や月経過多にも非常に有効ですが、副作用としてのぼせや発汗、抑うつなど、更年期に似た症状が出るおそれがあります。 子宮筋腫と判明しても今すぐ手術するほどの緊急性がないときは、経過観察となるか、内服や注射で長期的に治療をします。具体的な治療法としては、リュープリン注射やレルミナ錠、ミレーナ、低用量ピルなどです。しかし、筋腫のサイズが10cmを超えたときや、過多月経や疼痛で生活に支障が生じている場合は、手術を検討しなければなりません。その際、ホルモン剤を一定期間服用して、ある程度筋腫を小さくしてから手術に移行するケースもあります。 このように、子宮筋腫では「閉経間近だからホルモン剤で更年期状態にしてもいい」「妊娠を希望しているから子宮全摘は避けたい」など、その方の年齢や体質、状況に応じて、最適な治療法が異なります。自分に合った治療法を信頼できる医師と一緒に考えることが大切です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター しまむらゆきえ
2023年04月25日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。検査をしたところ高度異形成(こうどいけいせい)というがんの手前の状態であることが判明。円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という手術を受け、もう大丈夫だと思っていたのですが……。★前の話婦人科で高度異形成の診断を受けたはたのさんは、総合病院を紹介されました。総合病院で命の恩人となるO先生と出会い、円錐切除術を受けることに。無事に手術を終え、もう大丈夫だと信じきっていたはたのさん。しかし病理検査の結果は、はたのさんが思っているよりも深刻なものでした。私は円錐切除術で子宮頸部の一部を切り取ることになりました。1泊2日の入院で手術時間は30分と、比較的簡単な手術だったため、そんなにおびえることもありませんでした。何より、自分はがんではなかったという事実が不安を消してくれていたので、入院中も明るく元気に過ごすことができました。看護師さんにもこんなに元気な患者さんを見るのは初めてと言われるくらい元気で、退院してからも何事もなく生活していました。手術で切り取った部分は病理検査に出すと言われていました。もうすっかり完治した気分で結果が出るのを待っていたところ、突然病院から電話が。手術をしてくれたO先生はとても焦った様子で「病理の結果、がんになっていました! 子宮頸がんです!」と言ったのです。高度異形成じゃなかったの? 手術もしてもう大丈夫だと思っていたのに……急に「自分が子宮頸がんである」という事実を突きつけられ、どうしようもなくなってしまいました。信じられない気持ちでいっぱいでしたが、その場で今後の治療について説明され、手術日を決めることに。あまりの展開でショックよりも驚きのほうが大きかったです。--------------がんではないと安心していたはたのさんを襲った子宮頸がんという病気。このときのはたのさんの気持ちはとても複雑だったのではないでしょうか。手術をして大丈夫なはずなのに……なんだかやるせない気持ちになってしまいますね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月25日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。検診を受けた結果、再検査になってしまい不安を抱えていたはたのさん。がんだったらどうしようという気持ちで病院へ検診の結果について説明を聞きに行くと……。★前の話市から配布されたクーポンを使い、検診を受けたはたのさん。検診の結果が出るのを待っていたところ、病院から「再検査です。すぐに来てください!」と電話がかかってきました。再検査という言葉に大きな不安を抱き、はたのさんは夜も眠れませんでした。婦人科で結果を聞いたところ、高度異形成(こうどいけいせい)だと言われました。子宮頸がんの検診で再検査になり「自分はがんなのかもしれない」と思い、どうしようもないくらい不安になりました。再検査の連絡があった日は娘たちと一緒に泣き、目を腫らしながら病院へ行きました。結果は高度異形成という、がんの一歩手前の状態でした。どうやらがんになるのはまれなことのようで、ひとまず心配はないということなのだそう。円錐切除術(えんすいせつじょじゅつ)という子宮頸部の一部を円錐型に切り取る手術を受けることになりました。婦人科から紹介されて総合病院へ。この病院で出会ったO先生は、私の命の恩人でこれからたくさんお世話になることになる先生。再検査の結果も検診と同じく高度異形成とのこと。手術も30分程度で終わるらしく、本当に簡単な手術のようでした。切除した部分は病理検査をするそうで、その結果でまた治療も変わってくるとのことでした。入院も1泊2日と短期間だったため、その場で手術の日を決めて帰宅しました。--------------検診と再検査の結果、がんの手前である「高度異形成」であると診断されたはたのさん。がんではなくてよかったと安心したのもつかの間。円錐切除術という手術を受けることになりました。検査などの結果が、自分が思っているよりもいい結果だと安心しますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社★関連記事:同じ会話を繰り返す父。高次脳機能障害の影響を初めて実感して #預金資産ゼロの父が倒れた話 60★関連記事:「私のこと!?」夫婦生活後に出血が…がんかもしれないと気付き #子宮頸がんを乗り越えた話 1著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月23日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。性交時の出血はがんの可能性があるという情報を目にし、子宮頸がんの検査を受けることに。再検査という結果に、はたのさんは悪い予感しかせず……。★前の話夫婦生活時に出血することがあったはたのさんが雑誌で目にしたのは、「子宮頸がんが進行すると性交時に出血をすることがある」という情報でした。そこで市で配られたクーポンを使い、検診を受けることにしました。検査から1週間後、婦人科から電話があり再検査を受けるように言われてしまいました。再検査という事実に、はたのさんは悪い予感しかありませんでした。意を決して婦人科に行ったのはいいものの、どこか気恥ずかしさがあり夫婦生活で出血したとは言えず、不正出血があったというふうに言いました。検査も無事に終わり、市からもらったクーポンも無駄にしなくて済んだ! と気楽に過ごしていたのですが……病院から「再検査です。すぐに来てください!」と電話がかかってきました。もしかしたら雑誌にあったように、出血はがんが原因だったのかもれない。がんだったらどうしよう、と一気に不安が押し寄せてきました。再検査と言われただけで、何もない可能性もあるのに私の中には悪い予感しかなく……。思わず夕飯中に泣いてしまいました。初めは「大丈夫やってー」と私を慰めてくれていた娘たち。しかし、涙を抑えることができない私につられて娘たちも泣きだしてしまい、楽しいはずの夕食タイムはお通夜ムードに。ポジティブな夫は「大丈夫や!」と明るく振る舞っていましたが、私は不安で夜も眠れなくなってしまいました。--------------婦人科で検診を受けたところ、再検査という結果になってしまったはたのさん。たしかに再検査と聞くと「どこか悪いところがあるんだ」「大きな病気なのではないか」と不安になってしまいます。ですが、はたのさんの夫のように励ましてくれる人がいると、気持ちも少しはラクになりますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月21日2012年に子宮頸がんが判明した、はたの有咲さんが子宮頸がんだと診断されるまでを描いたマンガを紹介します。当時41歳だったはたのさんが子宮頸がんに気付いたきっかけは、夫婦生活の際に出血してしまったことでした。出血したときはなんともないと思っていたようでしたが、その後雑誌を見ていると衝撃の情報を目にして……。★関連記事:どんな夫婦にでも起こる? がんの治療後、立ちはだかったのは夫婦生活の壁 #子宮頸がんとレス 140代を過ぎても夫婦生活があるくらい仲の良いはたのさん夫婦。ある日、夫婦生活後にはたのさんは出血を起こしてしまいました。しかし婦人科の受診をためらってしまったはたのさん。その後、雑誌で「子宮頸がんが進行すると性交時に出血をすることがある」という情報を目にしたのでした。子宮頸がんとは、年齢を問わず性交経験のある女性なら誰しもがなり得る可能性がある病気です。私は夫しか知りませんが、子宮頸がんになってしまいました。夫は夫婦生活時に私が出血することを心配して、病院に行ったほうがいいと勧めてくれましたが、婦人科を受診するのはどうにも恥ずかしく……。出血もそのときだけなので、私は大丈夫だろうと思い病院へは行かずにいました。そんなある日、雑誌で子宮頸がんについて特集されているのを見つけました。そこには「がんが進行すると性交時に出血する」という情報が書かれていました。もしかして……私のこと!? と不安になり、ちょうど住んでいる市から検診のクーポンが届いていたこともあり、病院を受診することにしました。もしも、出血に気付いた時点で病院に行っていれば……。過ぎたことを後悔しても仕方ありませんが、もっと早く受診していれば何か違ったかもしれないと思うと、過去に戻りたい気持ちでいっぱいになってしまいます。--------------夫婦生活時に出血することがあり、もしかしたら子宮頸がんかもしれないと思ったはたのさん。出血に気付いたとき、すぐに病院に行っていれば……と後悔する気持ちがありましたが、婦人科の受診を恥ずかしいと思ってしまったのだとか。自分のためにも受診への一歩を踏み出すことはとても大切ですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。■コミックス情報「私が子宮頸がんを乗りこえた話」著者:はたの有咲定価:150円(税抜)出版社:秋水社ORIGINAL★関連リンク:「私が子宮頸がんを乗りこえた話」(WEB)秋水社公式ページ(外部サイト)©︎はたの有咲/秋水社著者/はたの有咲(52歳)マンガ家で3姉妹の母。子宮頸が(IB1期)の治療から11年が経過。治療経験を描いたマンガを描いている。「mini SUGAR」にて4コママンガを連載中。
2023年04月19日ある日、姉に「無料だし、子宮頸がん検診に行こうよ」と誘われた、にゃちさん。「どんな検査だろう…痛くないといいな」と不安を抱きながらも、姉に着いていくことに。すると、意外な結末が待っていました。 初めての子宮頸がん検診 ある日、お姉さんに突然「バスでやっている子宮頸がん検診、無料らしいから一緒に行くで!」と誘われ、半ば強引に連れて行かれることになったにゃちさん。 説明にもあるとおり、子宮頸がん検診とは子宮の入り口(=子宮頸部)を調べる検査です。 検査内容は、以下の4つになります。 ● 問診(最終生理はいつか・妊娠出産経験はあるかなど医師が質問します)● 視診(クスコと呼ばれる器具を子宮に入れて中を確認します)● 内診(医師が片方の指を腟内に入れ、もう片方の手でおなかを押して子宮や卵巣の大きさを確認します)● 細胞診(専用のブラシで子宮頸部をこすって細胞を採取し、顕微鏡で調べます) にゃちさんは以前、会社の健康診断で子宮の検査を受けたことがあるのだとか。でも、婦人科の検査にはあまり慣れていなくて「子宮頸がん検診って……どんな検査をするんだろう」と不安な気持ちでいっぱいでした。ドキドキしながら内診台に寝かされ、医師の「じゃあ検査しますね」の声とともに、いざ検査がスタート。 20歳以上の女性は2年に1度、子宮頸がん検診を受けることが国から推奨されています。がんの早期発見のためにも、にゃちさん姉妹のように、定期的な検診を意識するのがいいかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 ※この記事は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 にゃちさんのマンガは、このほかにもInstagramで読むことができます。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター にゃち
2023年04月15日46歳のある日、寝ていたらおしりがひやり。何だろうと起きると布団が血の海でした。生理は軽いほうだった私は、大量出血で死んでしまうのではと怖くなりました。夜中だったので病院へ行くこともできず、翌日かかりつけの婦人科へ。そのときの大量出血はすぐに落ち着いたのですが、それを皮切りにそれまで経験したことなかったさまざまな不調に悩まされるようになったのです。★関連記事:更年期のつらい症状はいつまで続く? 終わりのサインはあるの?【医師監修】頭痛にイライラもするように夜中、突然起こった大量出血は、婦人科で子宮筋腫によるものと診断されました。この子宮筋腫自体は、出血がすぐに落ち着いたこともあり、定期的に検査を受けて様子を見ることになりました。しかし大量出血の半年後、ちょうど子どもが小学校に入学したころ、私は以前にはなかった症状を再び経験します。それは、生まれて初めての頭痛でした。それまで私は体調を崩しても頭が痛くなるということがありませんでした。それが、特に体調を崩しているわけでもないのに、頭がズキズキと痛むのです。毎日痛いわけではないのですが、生理前など定期的に数日間、頭痛が続くのでした。それと同時に、大切な物をなくす子どもにイライラするように。なぜこんなにイライラするのか、自分でも不思議なくらいでした。大量出血は子宮筋腫によるものでしたが、その後に続いて起こった頭痛、そしてイライラ……。そうか、私は更年期なのかと思い当たり、再度かかりつけの婦人科を受診しました。婦人科では漢方薬を処方されました。薬を飲んでいるから大丈夫という安心感でしょうか、薬の服用を始めてから頭痛は出なくなりました。ただ子どもにイライラしてしまうことはまだまだあります。更年期の勉強会に参加私は小学生の子どもと2人暮らしなのですが、ひとり親支援のイベントに行ったときに知った更年期の勉強会に参加しました。心配性な私は、調子が悪いとすぐに医者に相談することにしています。講師いわく、この姿勢は良いようです。 自分に合った婦人科を味方に付けて乗り切ろうとのことでした。私は子どもが生まれるまで、陸上競技に本格的に取り組んでいました。最近、子どもがとても興味を持ち始めたので、子どもに付き合って、私も練習を再開。講師によると、適度な運動も更年期を乗り切るのに良いとのことでした 。更年期は誰にでも来るそうなので、じょうずに楽しく乗り切ろうと思いました。ラジオから脳機能研究者の言葉ある日、ラジオからこんな言葉が聞こえてきました。「更年期は、風邪が治ったかのように必ず元気になります。その日を楽しみに待ちましょう」。話していたのは脳機能研究者の女性でした。そうか、更年期の不調は必ず元気になるなら頑張れるぞと思いました。「更年期はあと5年くらいかな。コツコツ練習を重ね、更年期が終わるころ本格的に陸上競技に復帰するのも良いな。年代別で上の年齢枠に入るし、せっかくだから上位を目指しちゃおうかな」などと、楽しいことばかり考えるようになっています。まとめ更年期とは縁がなかったころのほうが、更年期に対する不安があったように思います。自分が更年期に突入してから、 勉強会に参加したり、勉強会で紹介された書物を読んだり、 信頼できる医師や講師からの情報を収集することで、対処法も見えてきました。そのため、不安はなくなり元気になる日を楽しみできるようになってきました。不安に思うだけではなく、行動することが大切だなと思う今日このごろです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/Cucumis(47歳)中学より続けている陸上競技歴約40年、走るの大好きなシングルマザー。 ハシリタイ遺伝子を受け継いだ子どもと、日々走ったりケンカしたりしながら仕事と子育て奮闘中。
2023年03月23日